2024年の在欧米軍に関する報道

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2024.09.20 Stars & Stripes Army activates first-of-its-kind medical command in Europe with an eye on Moscow <2410-092024>
 米陸軍はロシアを視野に入れて、ヨーロッパで初めての医療司令部を戦闘態勢にする。
 軍当局者は、ロシアのウクライナへの全面侵攻から学んだ教訓に適応するため、ヨーロッパの医療部隊組織における陸軍への最大の変化を表す司令部が戦闘態勢に入れたと述べた。
 ドイツ南西部の式典で発足した第68戦域医療司令部は、大陸のあらゆる医療のone-stop shopとして機能し、大規模な紛争が勃発した場合には、米国からの医療部隊の到着を監督し、現地の部隊と協力し、米陸軍のヨーロッパおよびアフリカと連携して、その資源を最大限に活用することになる。
 その間、演習中に同様の機能を果たし、他の役割の中でも特に医療情報を共有する。 20日に指揮官に就任したマイケル大佐は、ウクライナでの戦争と紛争拡大の脅威が部隊の増強に緊急性を増したと述べた。
【註】
 医療司令部をactivateにしたことは、米軍が本気の臨戦態勢に入ったか、或いは入ったと見せかけようとしている。
2024.07.22
 16:12
Kyiv Post US B-52 Bombers land for first time ever at NATO main eastern Air Base in Romania <2408-072218>
 米空軍のB-52H 2機が、22日にルーマニア東部のミハイル・コガルニセアヌ空軍基地に着陸した。 B-52がとった飛行経路はフィンランドの北のバレンツ海から黒海までNATO諸国の東の国境のほぼ全域に平行しており、国際空域とはいえ、コラ半島と、ロシアがウクライナに対する爆撃に使用している巨大な空軍基地に挑発的に接近した。
 米空軍の声明によると、B-52Hがルーマニアに着陸したのはこれが初めてで、オープンソースの飛行追跡記録をKyiv Postが確認したところ、最後に黒海に近接する空域を飛行したのは2023年8月だったことが明らかになった。
2024.07.12
 14:10
Breaking Defense Let it go (long): France joins Germany, Italy and Poland in new ELSA long-range missile project <2408-071209>
 欧州4ヵ国の国防首脳が今週、ウクライナでの戦闘で浮き彫りになった欧州の防衛のギャップを補強するため、新たな長距離攻撃兵器の開発に協力する計画を発表した。
 フランス、ドイツ、イタリア、ポーランドの国防相は7月4日日、
ELSAと呼ぶ基本合意書に署名した。 在米フランス大使館によると、この構想は「各国が長距離攻撃の分野で能力を開発、生産、供給することを可能にし、軍事力と欧州の防衛・産業基盤の強化を目的とした協力への道を開く」という。
 この取り組みには、「ロシアのウクライナ侵攻によって露呈したと参加国が主張する欧州の兵器庫のギャップを埋める」ことを目的とした「射程500kmを超えるミサイル」の開発も含まれている。
 Reuters通信が軍筋の話を引用して報じたところによると、この構想は射程1,000km~2,000kmのCMを想定しているという。
2024.07.12
 12:58
Reuters 通信

(Yahoo)

米国の独への長距離ミサイル配備、ロシアが対抗へ 大統領府表明 <2408-071208>
 ロシア大統領府のペスコフ報道官が11日、米国によるドイツへの長距離ミサイル配備計画に対抗すると表明、NATOがロシアの国家安全保障にとって深刻な脅威になっているとの認識を示した。
 米国とドイツは10日、米国が2026年にドイツへの長距離ミサイル配備を開始するとNATO首脳会議で発表した。 欧州に対するロシアの脅威の高まりに対抗する大きな一歩となる。
 またNATOは10日、ポーランド北部の新たな米ミサイル防衛基地について、任務開始の準備が整ったと明らかにした。 NATOのミサイル防衛シールドの一部としてBMを探知・迎撃する能力を持つ。
2024.06.28
 10:30
CNN

(Yahoo)

米即応群、イスラエルとレバノンの国境付近へ移動 衝突の懸念強まる <2407-062810>
 イスラエルとレバノンの間で国境をはさんだ衝突にエスカレートする懸念が強まる中、米当局者が米軍が国境付近へ部隊を移動させていることを明らかにした。イスラエルは先に、レバノン南部での「集中行動」の用意があると述べていた。
 米海軍によると、第24海兵遠征隊 (
MEU) が乗り組んだWasp水陸両用即応群 (ARG) が26日に地中海へ移動した。 以前からfont color=red>計画されていた配置だったと説明しているが、別の当局者は、イスラエルとレバノンのイスラム組織ヒズボラの間で衝突がエスカレートする懸念が強まったことから、艦隊を地中海の東部へと移動させたと話している。
   米国務省は27日に米国人に対して、改めてレバノンへの渡航を再考するよう強く求め、「治安情勢は依然として見通せず、瞬く間に変化する可能性がある」と警告した。 米国の一般市民に対するレバノンからの退避命令はまだ出していないものの、ホワイトハウスは退避命令を想定した計画を立てている。
 Wasp ARGは強襲揚陸艦Wasp、ドック型輸送艦New York、ドック型揚陸艦Oak Hillなどで構成され、6月初めに派遣された。 海軍の27日の発表によると、Oak Hillは6月18日にジブラルタル海峡を通過して既にこの海域に入っていた。
2024.03.06 Stars & Stripes US Marines lend littoral prowess to huge NATO drill in Norway <2404-030620>
 米海兵隊は、2024年のNATOh軍最大の演習の1つであるNordic Responseを主導している。 3月3日に始まった演習には、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドに20,000名が派遣されている。
 シュトゥットガルトに本拠を置く在欧米海兵隊司令官のソフゲ少将は3月6日に、海兵隊は沿岸作戦の専門知識を極地環境に持ち込んでおり、そこでは数千人の兵士が危機に際して役立つ戦術を実践していると述べた。
 この演習は今後2週間にわたって米軍と同盟国軍が「有能な敵」と間断なく戦えるよう戦術を練り上げる実験場となるだろうと述べた。
2024.03.06 Stars & Stripes Marine unit and Bataan amphibious group make way out of Mediterranean <2404-030619>
 イランによる商船の拿捕未遂に始まり、中東の混乱が拡大する中、米海軍と海兵隊のBataan水陸両用即応隊が、8ヵ月に及ぶ展開を終え今週地中海を離れ米国に帰還した。
 第8水陸両用飛行隊は3月6日の声明で、強襲揚陸艦Bataan、ドック揚陸艦Carter Hall、揚陸輸送ドック船Mesa Verde、第26海兵遠征隊が6日にジブラルタル海峡を通過したと発表した。