2015年のその他 NATO / EU 諸国情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2015.12.29 Stars & Stripes Russia overshadows Navy missile milestones in 2015 <1601-122904>
 今年は、米第6艦隊にスペインに4隻計画されていた駆逐艦のうち最後の2隻が配属されると共に、陸上ではルーマニアに BMD システムが配備され、イランからの欧州への弾道 弾脅威に対する対応が可能になったが、ロシア海軍による脅威が増大している。
 黒海やバルト海諸国では、ロシア潜水艦の接近や露軍機による嫌がらせが頻発しており、ロシアが行った シリアへの CM 攻撃にも重大な関心が寄せられている。 CM 攻撃の1回はカスピ海からであったが、1回は地中海東部の Kilo級潜水艦からで あった。 ロシアは黒海に配備する Kilo級6隻のうち2隻既に配置している。
2015.12.29 Defense News Critical missile defense decisions in NATO Europe expected in 2016 <1601-122903>
= NATO 各国の BMD システム選定に関する記事 =
ドイツ: 
MEADS の採用を決定
ポーランド
トルコ
オランダ
イタリア
その他の NATO 加盟国
2015.12.28 Defense News Spain to stay with Patriots in Turkey; Italy could deploy Samp/T missiles <1601-122803>
 トルコに展開していた米国とドイツの Patriot が撤退したが、スペインは NATO の "Active Fence" 作戦として、発射機6基からなる PAC-2 2個
FU2016年末までトルコのシリア国境近くに 残留させる。
 NATO は更に、イタリアの SAMP/T追加派遣することを検討している。 また米国は 、スペインの Rota に派遣している Aegis駆逐艦4隻のうちの1隻を、黒海に継続して派遣することも検討している。
2015.12.27 Defense News Germany to send AWACS planes to Turkey <1601-122704>
 ドイツが22日にトルコから Patriot を撤収したが、代わって AWACS をトルコに派遣して、ロシアの侵攻を警戒するた めシリアとの国境で哨戒飛行するトルコ軍機を支援する。
2015.12.23 Defense News Germany pulls Patriot systems from Turkey <1601-122302>
 ドイツ軍の Patriot が、3年間のトルコ展開を終えて撤収した。
 Patriot の撤収は NATO がトルコ南部の国境と空域防衛の強化で合意した直後に行われた。
2015.12.15 Defense News France uses first cruise missiles against IS, Defense Ministry says <1601-121507>
 フランス軍が15日、
ISIL に対し始めて SCALP CM による攻撃を行った。
2015.12.09 Jane's Defence Weekly NATO invites Montenegro into the alliance <1602-120903>
 NATOが12月2日、モンテネグロの加盟を承認した。 加盟承認はモンテネグロに対する加盟審査(
MAP)完了に伴う決定である。
 今後2016年始めに加盟各国はモンテネグロとの協議を行い、完了すれば正式加盟になる。
2015.12.04 読売新聞

インターネット

独軍1200人派兵へ…仏空母護衛・戦闘機支援 <1601-120401>
 ドイツ連邦議会が4日、
ISIL 掃討作戦に独軍を参加させ、仏軍などを支援するとの閣議決定 を賛成多数で承認した。 派兵数は1,200名で、独軍の海外派兵としてはアフガニスタンやコソボでの活動規模を上回り最大となる。 活動期間は2016年末までで、 空爆は行わない
 独政府の計画では偵察機6機と空中給油機、護衛艦を派遣し、地中海で活動する仏軍空母 Charles de Gaulle を護衛 し、ISIL を攻撃する戦闘機を支援する。
2015.12.02 Jane's Defence Weekly UK publishes 2015 defence and security review <1601-120211>
= 英 2015 SDSR に関する記事 =
 英国が11月23日、2015
SDSR を発表した。 今後10年間の装備品等調達費は、£12B増えて£178Bになる。
 それによると、2025年までに現在30,000名である外征軍を50,000名まで増員する一方で、国防省の文官を2020年までに41,000名へと30%削減する。

= 以下、陸海空軍別の内訳 =
2015.12.02 東京新聞

インターネット

NATO 、モンテネグロ加盟承認 29ヶ国体制へ <1601-120207>
 NATO が2日の外相理事会で、モンテネグロの新規加盟を承認した。 今後、最終段階の協議や各 国の批准手続きを経て加盟が実現する。 モンテネグロは2006年の独立宣言後、NATO 加盟を目指し、2009年から正式な加盟手続きに入っていた。
 NATO 拡大はアルバニアとクロアチアが加盟した2009年以来で、29ヶ国体制となる。
2015.12.02 Yahoo 時事通信記事

「トルコ防衛強化で一致=ロシア軍機撃墜受け支援―NATO外相理」

<1601-120202>
 NATO は1日の外相理事会で、加盟国のトルコによるロシア軍機撃墜を受け緊迫しているシリア情勢を背景に、 トルコ防衛を強化する方針で一致した。
 NATO は声明で、トルコが位置する NATO 南東部の国境の状況について、引き続き非常に不安定だと指摘し、テロの脅威も含めさまざまな課題に直面している トルコに強い連帯を示すと強調した。
2015.12.01 朝日新聞

インターネット

偵察機や兵員1200人派遣へ 独政府、対 IS 作戦支援 <1601-120103>
 ドイツ政府が1日、
ISIL に対する軍事行動を支援するため、偵察機や艦船 に加え、最大1,200名の兵員を派遣することなどを閣議決定した。 議会の承認を経て実行に移すが、軍事作戦への直接的な関与に慎重だっ たドイツにとって大きな方針転換となる。
 独メディアによると、仏軍などの作戦を支援するため、偵察に当たる Tornado 戦闘機数機と空中給油機1機を投入し、さらにフリゲート艦1隻を派 遣して仏空母 Charles de Gaulle を護衛する。
 派遣を計画している1,200名の兵員は偵察機やフリゲート艦を運用するほか、爆撃機の給油など後方支援に当たる。
2015.11.30 日経新聞

インターネット

ロシア・パイプライン巡り独と東欧が対立 <1512-113001>
 ウクライナや東欧の EU 加盟国を経由しないロシアのガス輸送パイプラインを巡り、ポーランドとスロバキアを中心とす る9ヶ国は、EU の最も有力な加盟国がエネルギー安全保障より自らの経済的な必要性を優先しているとして、パイプライン建設の中止を求めていて、東欧諸 国がドイツと対決姿勢を強めている。
 東欧諸国は、バルト海の海底を経由して独ロを結ぶ2本目のパイプライン Nordo Stream 2 の新設で、ロシアの独占企業 である国営ガスプロムに対する欧州の依存が高まると危惧している。
2015.11.27 Yahoo 時事通信記事

「対『イスラム国』軍事作戦参加へ=偵察機派遣、空爆はせず―ドイツ」

<1512-112701>
 ドイツ政府がパリ同時テロを受け26日、
ISIL 打倒に向けた軍事行動に参加する方針を決め た。
 メルケル首相は25日にオランド仏大統領と会談した際にオランド大統領から一層の協力を求められ、ドイツにはさらに責任を引き受ける余地があると述べており、政府とし て速やかな対応に動いた。
2015.11.25 日経新聞

インターネット

英、防衛費 GDP 2%維持 テロの脅威に対応 <1512-112506>
 英国のオズボーン財務相が25日、財政運営の大枠を示す「秋の演説」を行った。 この中で英国政府は、 2020年までに国防予算を現在より18%増額して£40Bにすると表明した。
 また同相は財政再建を続ける方針を強調する一方で、国防費は GDP の2%を維持すると話した。
2015.11.24 Yahoo ロイタ通信記事

トルコがロシア軍機撃墜、プーチン氏『重大な影響』警告

<1512-112405>
 トルコが24日、度重なる警告にもかかわらず領空を侵犯したとして、シリア国境付近でロシア軍機を撃 墜した。 トルコ側は領空を侵犯した機体2機に対し、5分間に10回警告を発したとしている。 事件を受けて NATO は緊急理事会を開催し、ストルテ ンベルグ事務総長はロシア機撃墜はトルコ領内で起こったとするトルコの立場を支持した。
 これに対しプーチン大統領はトルコを強く非難し両国関係に重大な影響をもたらすとの認識を示した。 プーチン大統領によると、ロシア機がトル コ国境から1km離れたシリア領空を高度6,000mで飛行中、F-16 が発射した AAM により、国境から4km離れたシリア領内に墜落したとしている。 更にラブロフ外相は25日に予 定していたトルコ訪問を中止し、ロシア国防省は撃墜されたのは Su-24 としたうえで対抗措置を講じる考えを示した。
【露軍機国境侵犯関連記事:1511-101410 (JDW 2015.10.14)】
【露軍機国境侵犯関連記事:1511-100601 (日経新聞 2015.10.06)】
2015.11.24 Yahoo NNA 記事

「英政府、国防費を120億ポンド増額」

<1512-112403>
 キャメロン英首相が23日、向こう10年の防衛予算£12B億増額し£17.80Bにすると発表した。  テロ対策費を30%増やすほか、$2Bを軍備増強に充当する。 更にサイバ攻撃対策も強化する。
 政府は追加予算で P-8 9機購入するほか、急速展開の可能な5,000名規模の2個 攻撃旅団を新設する。 また Typhoon の使用期限を10年延長し2040年までとすることにより、12機から成る飛行中隊を2個増強したうえで、 7個中隊の地上攻撃力を強化し、AESA レーダを装備する。
 Finacial Times紙によると、政府はこのほかにも、空母2隻の就役に伴い F-35 24機を調達するほか、Type 26
GCS 8隻を建造する方針も固めている。
2015.11.12 Defense News NATO to deepen Nordic presence through Sweden, Finland <1512-111207>
 ストルテンベルグ NATO事務総長が9日、10日にストックホルムで、NATO 非加盟のスウェーデン、フィンランドを含む ノルディック及びバルト諸国の国防相と意見交換した。
 NATO は Nordic Partnership for Peace 加盟国であるスウェーデン及びフィンランドとの共同訓練を拡充した い考えで、特に NATO との連携強化策を打ち出しているスウェーデンを重視している。
2015.11.01 Defense News Sweden seeks to join NATO info war agency <1512-110102>
 NATO に加盟していないスウェーデンが、今年1月に設立された NATO の情報戦/サイバ戦の中核組織 StratCom参加しようと計画している。
 NATO StratCom はラトビアの首都リガに設置され、バルト三国、独、伊、英、ポーランドが加盟している。 更に米、蘭と共に NATO 加盟国でない フィンランドも資金拠出国 (Voluntary National Contribution's agreement) になっている。
2015.11.01 Defense News Russian militancy drives Eastern European modernization <1512-110101>
 東欧の NATO 加盟諸国軍が、装備のロシア離れを加速させている。
 スロバキアはイタリアから輸送機2機を購入したほか、チェコから小銃、米国から UH-60M Black Hawk 6機を購入している。 また保有している MiG-29 に代えて JAS 39 Gripen をリースする。
 バルト三国も米、独、ポーランドから装備の調達を行っており、なかでもリトアニアは2016年の国防費を GDP 比1.48%までに引き上げ、
IFVSPKATWSAM、その他の装備をロシア以外から購入 しようとしている。
 ルーマニアは保有している MiG-29 の整備を、MiG社非公認のポーランド企業へ発注し、MiG社の抗議を受けている。
2015.10.31 Yahoo ロイタ通信記事

「南シナ海への米艦船派遣、EU が支持表明」

<1511-103102>
 南シナ海の中国「領海」内に、米国が艦船を派遣した件で、EU 高官が30日、米国の行動を支持する立場 を表明した。
 来週にアジア欧州会議 (ASEM) の外相会合を控え、EU と中国の協議に影響が及ぶ可能性もある。
2015.10.30 Stars & Stripes Countering Russia on ground in Baltics requires 3 to 4 heavy brigades: RAND <1511-103004>
 RAND研究所の Ochmanek上級研究員が10月30日、バルト三国をロシアの脅威から守るためには、現在考えている第82空挺師団、第173空挺旅団、駐独 Stryker 1個旅団などの急速展開が可能部隊では不十分で、3~4個重装備旅団、兵員15,000~20,000名が必要と述べた。
2015.10.29 Yahoo ロイタ通信記事

「 NATO、ロシア国境付近の部隊増派を検討= WSJ」

<1511-102902>
 Wall Street Journal紙が外交・軍関係者の話として28日、NATO が加盟国とロシアとの国境付近 に配置する部隊の数をやし、正式に NATO の指揮下に置くことを検討していると報じた。
 ポーランドとバルト三国複数の大隊を配置させる案と、同地域に NATO の1個大隊を駐留させる 案が検討されているという。
2015.10.24 Military Times NATO aims to send clear message with Trident Juncture <1511-102403>
 30余国から36,000名と航空機200機以上、艦艇60隻以上が参加し11月6日まで続けられる NATO の Trident Juncture 演習で、強襲 揚陸演習が行われた。
 強襲揚陸演習はリスボン南方60哩の海岸で、Kearsage(註:LHD 3 Kearsage
ARG 所属の Arlington(註:LPD 24)から発進した LCAC により行われた。
2015.10.22 読売新聞

朝 刊
ガスパイプライン トルコルート 欧州熱視線 <1511-102201>
 EU がエネルギーのロシア依存を下げようとするなか、中央アジア産の天然ガスを欧州へ送るパイプライン
TANAP の 建設がトルコで進められている。 TANAP は完成すれば、ジョージア国境からギリシャ国境までの、全長1,850kmのパイプラ インになる トルコはこれを EU 加盟への切り札にしようとしている。
 トルコはガス供給のほぼ全てを、4本のパイプライによる輸入に頼っており、その6割をロシアからの2本に依存している。
 昨年末にロシアは、ウクライナを避けて黒海経由で東欧の南部にガスを送る計画 South Stream の建設を断念したため、トルコ経由で欧州を結ぶ Turkey Stream を打ち出したが、TANAP と競合するとしてトルコは慎重である。
2015.10.21 Jane's Defence Weekly Montenegro close in on NATO membership <1512-102103>
 モンテネグロを訪問している NATO のストルテンベルグ事務総長が10月15日に同国首相と会見し、モンテネグロ の NATO 加盟は今までより良い方向に行っていると話した。
2015.10.20 毎日新聞

インターネット

NATO:速攻部隊展開に2週間 武器移動許可見直しへ <1511-102003>
 NATO が48時間以内に域内外に展開させる速攻部隊の試験運用を今年開始したが、実際に部隊を展開させるには 手続き上の制約から2週間以上必要なことが判明し、NATO が制度の改善を急いでいることを、NATO 外交筋が明らかにした。
 NATO 加盟国は今月上旬の国防相会議で問題を討議し、短時間で兵器を移動できる制度の構築を急ぐ。
2015.10.19 Defense News Trident Juncture: NATO starts to show muscles to Russia <1511-101903>
 シシリー島にあるイタリア空軍の Trapani基地で開始式が行われた Trident Functure 2015演習には、NATO 加盟国のほかオーストラリア、 オーストリア、ボスニア・ヘルツェゴミナ、フィンランド、マケドニア、スウェーデンウクライナなど30ヶ国以上から、兵員36,000名、航空機140機以上、艦艇60隻 以上が参加し、スペイン、ポルトガル、イタリアを部隊に16ヶ所以上で行われる。
【註】
 今回参加した NATO 非(未)加盟国では、オーストリア、ボスニア・ヘルツェゴミナ、フィンランド、マケドニア、スウェーデン、ウクライナが、ロシ アやスイスも一員である欧州大西洋パートナーシップ理事会 (EAPC) 加盟国、オーストラリアは日本と同じ NATO のグローバルパートナー国に位置 づけられている。
 今回は EAPC 加盟国で、しかもクロアチア、マケドニア、アルバニアと共に NATO 加盟に向けての行動計画 (MAP) 対象国であるジョージア (グルジア)が参加していないことが注目される。
2015.10.19 Military Times NATO launches biggest military exercise in 13 years <1511-101902>
 NATO が、30ヶ国以上から兵員36,000名が参加する過去13年間で最大の 演習 Trident Juncture の開始式典が19日に行われた。
 演習は21日から11月上旬まで、スペイン、ポルトガル及び隣接海域で行われ、指揮所はシシリー島の Trapani市に置かれる。
2015.10.15 Yahoo 時事通信記事

「『欧州国境警備隊』創設協議へ=難民流入の抑制強化―EU首脳会議」

<1511-101503>
 EU首脳会議が15日に2日間の日程でブリュッセルで開幕した。 会議では難民問題が中心議題となり、域外との国境警備を強化 するため、欧州国境沿岸警備隊創設の可能性などが協議される。  EU の域外との国境警備は現在、各国当局を支援する形で欧州対外国境管理機関 (FRONTEX) が担っているが、シリアなどから押し寄せる難民問題を背 景に、過度の流入抑制に向けて、欧州委員会が警備隊創設の素案を立案し、今月8日の内相理事会でフランスが提案していた。
 EU筋は欧州国境沿岸警備隊について、各国の警備隊と置きかえるのではなく、これを補完するため FRONTEX の任務を広げるものだとしている。
2015.10.14 Jane's Defence Weekly NATO agrees to boost response force, but lacks 'southern' straregy <1511-101408>
 NATO が国防相会議で、現在13,000名からなる即応部隊
NRF を、5年以内 に Spearhead VJTF の5,000名と合わせて40,000名とすることで合意した。
 しかしながらロシアがシリアで軍事作戦を開始した情勢にありながら、NATO の南翼防衛の戦略がまだ 確立されていない
2015.10.08 Defense News NATO Secretary General ready to send troops to Turkey <1511-100804>
 ストルテンベルグ NATO 事務総長が8日、NATO はトルコを守るためトルコ領内のいかなる場所にも、最大40,000名規模の 地上軍 NATO Response Force を派遣する準備があると述べた。
 この決定は既に、加盟28ヶ国了承を得ているという。
2015.09.23 Yahoo 産経新聞記事

「仏、ミストラル級強襲揚陸艦2隻をエジプトに売却」

<1510-092305>
 フランス大統領府が23日、Mistral級強襲揚陸艦2隻エジプトに売却すると発表した。
 エジプトは、内戦が続くイエメン情勢を踏まえ、地中海と紅海に1隻ずつ配備するという。
2015.09.22 Military Times Ukraine leader expresses wish to join NATO <1510-092204>
 ウクライナのポロシェンコ大統領が22日に国家安全保障会議で、世論調査で NATO 加盟賛成が60%にのぼることを挙げ、前 政権が公言した NATO とは距離を置く政策を否定した。
 NATO のストルテンベルグ事務総長も22日、NATO は政治、訓練などでウクライナを支援すると発言している。 しかしながら米国は、攻撃的兵器の提供を求めるウクライナの 要求を、依然として拒否している。
2015.09.07 Defense News Greece examining US request to deny Russian flights to Syria <1510-090707>
 ギリシャ外務省筋が7日、シリアへ向かうロシア機上空通過を拒否するよう求めている 米国の要求を検討中であることを明らかにした。 米国の要請は5日に行われた。
【関連記事:1510-090504 (Stars & Stripes 2015.09.05】
2015.09.06 Defense News Sweden, Finland sharpen amphibious readiness in Baltics <1510-090603>
 フィンランドスウェーデンが、NATO が実施する BALTOPS 2015 演習 への参加を表明し、両国の陸上及び水陸両用戦での練度向上を目指している。 BALTOPS 2015 はロシアの飛び地であるカリーニングラードを囲むよ うに南北バルト海を舞台に行われ、米軍をはじめとする17ヶ国から5,600名が参加する。 NATO と EU が実施した Northern Coast 2014 演習へはフィンランドだけが参加したが、BALTOPS 2015 にはフィンランドとスウェーデンが参加する。
 バルト海ではスウェーデン領の Godland島が戦略的に重要であり、これを失うと NATO軍のバルト海での活動が困難になる。
 スウェーデンは国防予算を増額したことから Godland 島の再要塞化が可能になっており、ここに CV-90 装軌
IFV、 戦車、UAC、砲兵、防空部隊、補給部隊、工兵などからなる1個部隊を配置しようとしている。
2015.09.03 Defense News UAE confirms interest in Mistral ship <1510-090305>
 UAE の某政府高官が Defense News紙に対し、ロシアへの売却が取り消された Mistral級強襲揚陸艦2隻の購入に関心を持 っていることを認めた。
 2日にはロシア紙が露軍筋の話として、ロシアがフランスに対しエジプトと UAE への売却に同意したと報じている。
【註】
 Mistral についてはエジプトand/or UAE に一旦売却したのちにロシアへ転売する合意ができている可能性がある。
 理由は、対露輸出契約破棄に際してフランスはロシアからの前払い金の返還と、ロシアで生産された部分の代金を支払っただけで、所謂違約金を払わないことで合意してい ること、陸軍3,250名、海軍2,500名の UAE軍にとって、揚陸部隊450名、装甲車両60両、揚陸艇4隻、ヘリ16機搭載の強襲揚陸艦は、あまりに不似合いである。
 更に、ロシアへ輸出されるはずであった Mistral級はロシア機の搭載に合わせて天井高を変更するなど、ロシア仕様に特化されていることなどである。
2015.09.02 Jane's Defence Weekly NATO preps for large-scale 'Trident Juncture' exercise <1510-090209>
 NATO が、10月3日から11月上旬まで、加盟27ヶ国から36,000名が参加する大規模演習 'Trident Juncture' を、スペイン、ポルトガル、イタリアを舞台に実施する。 演習は第一段階が指揮所演習で、第二段階で実員演習が行われる。
 この規模の演習は2002年に行われた 'Strong Resolve' 演習以来で、その際には40,000名が動員された。
【註】
 NATO 加盟国は現在28ヶ国のはずであるのに、27ヶ国が参加というのはどこか1ヶ国だけが不参加と言うことを意味する。
2015.09.02 Jane's Defence Weekly EU sets up 'rapid respond' unit to counter Russian disinformation <1510-090208>
 EU が9月1日に、ロシアの宣伝戦に対応する小規模な緊急対応チーム
EEAS 内に立ち上げる。
 チームはスウェーデン、英国、その他からなる、ロシア語が堪能な要員8~10名からなる。
2015.09.01 Defense News NATO activates six command units on eastern flank with Russia <1510-090104>
 NATO が9月1日に、中東欧6ヶ国に配置する指揮所部隊を正式に発足さ せ、3日にはリトアニアの首都ビルニュスで、ストルテンベルグ事務総長長が参列して開所式が開かれる。
 指揮所部隊は40名の将校で構成され、バルト三国ポーランドブルガリア ルーマニアに配置された。
2015.08.27 Defense News NATO opens training center in Georgia amid Russia tensions <1509-082704>
 ジョージア(グルジア)の首都トビリシ郊外に設立した NATO の訓練センタが27日に開所した。  開所式出席のため26日にトビリシ入りしたストルテンベルグ事務総長は、この施設はジョージア軍と NATO 軍の訓練に使用されると述べた。
 ジョージアはかねてから NATO 加盟を希望しており、来年ワルシャワで開かれる NATO 首脳会議で、加盟の前段階である Membership Action Plan (MAP) 参加が承認されることを望んでいる。
 ただ専門家は、ロシアの反発からウクライナ情勢の更なる緊迫を恐れる NATO 諸国が、来年ジョージアの NATO 加盟を認めるかは疑わしいと見ている。
【註】
 NATO の MAP には現在、以下の国々が参加している。
 ・1999年 マケドニア
 ・2009年 モンテネグロ
 ・2010年 ボスニア・ヘルツェゴミナ
NATO HP における MAP の説明
 ただ、今回の訓練センタ開所は、NATO 軍人(部隊)が、訓練名目でありジョージアに常駐することに意味がある。
2015.08.26 Jane's Defence Weekly Germany, US to withdraw Patriots from Turkey <1510-082605>
 ドイツと米国がトルコ南部に派遣している Patriot を撤収する。 ドイツ国防省は8月15日、2016年1月31に撤収する現在 の部隊の交代は派遣しないと発表した。
 トルコには2013年はじめに米、独、蘭の3ヶ国が Patriot を派遣し、今年初めには撤退するオランダに代わりスペインが派遣している。
2015.08.24 Military Times U.S. troops to participate in massive NATO exercise <1509-082407
 NATO が10月3日~11月6日に、過去10年以上で最大規模の上陸演習 Trident Juncture を実施する。 この演習には 30ヶ国以上から36,000名が参加し、米軍も陸軍2,200名、海兵隊800名以上を含む数千名が参加する。
 またこの演習には12団体以上の NGO も参加する。
【関連記事:1508-071504 (Stars & Stripes 2015.07.15)】
2015.08.18 Defense News US launches biggest allied airborne drills since Cold War <1509-081801>
 NATO 加盟の11ヶ国から5,000名近くが参加した、冷戦終結後最大規模の空挺演 習 "Swift Response 15" が、4週間の予定でドイツ、イタリア、ブルガリア、ルーマニアを舞台に15日に開始された。
 演習は多国籍部隊の同時降下をめざすもので、ハイライトは1,000名以上による降下で、26日にドイツの Hohenfels演習場 で行われる。 また同日にはブルガリアの Novo Selo 演習場でも演習が行われる。
2015.08.16 Defense News US to withdraw Patriot missiles from Turkey <1509-081602>
 トルコと米国が16日、シリアからの脅威に対抗して2年間にわたりトルコに展開している Patriot中隊を、10月に 撤収すると発表した。 15日にはドイツも、来年早々に Patriot中隊を撤収すると発表している。
【註】
 NATO は2013年2月に、トルコのシリアとの国境に NATO の指揮統制下に、米、独、蘭の3ヶ国が Patriot 2個中隊ずつ、計6個中隊の展開を完了した。
 その後2015年1月にオランダが撤収し、代わってスペインが Patriot中隊を派遣してきた。 この記事ではスペイン中隊の動向は明らかになっていない。
2015.08.12 Jane's Defence Weekly NATO to scale back Balistic air policing <1509-081210>
 NATO の報道官が8月4日、現在16機で行っているバルト海警戒飛行の機数を、9月から 8機に削減することを明らかにした。 8機はリトアニアとエストニアに駐留する。
 NATO はロシア機に対し、今年既に250回の緊急発進を行っているが、そのうち120回はバルト海上空 であった。
2015.08.06 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシアへの揚陸艦売却中止、賠償金は12億ユーロ未満=仏国防相」

<1509-080604>
 ルドリアン仏国防相が6日、ロシアへの Mistral級強襲揚陸艦2隻の売却契約を破棄したことに伴う賠償 金は、当初の売却予定価格のEUR1.2B以内になる見通しを明らかにした。 2隻にはロシアの技術も利用されているが 、これで完全にフランスの管理下に置かれることになる。
 同国防相によると、仏海軍はすでに3隻を保有しているため、今後別の売却先を探すことになるが、カナダシンガポールなど多くの国が関心を示しているもようである。
2015.08.06 読売新聞

インターネット

露仏、揚陸艦の契約解除…ウクライナ問題波及 <1509-080602>
 プーチン大統領が5日、オランド仏大統領との電話協議で、Mistral級強襲揚陸艦の輸入契約を解除 することで合意した。
 ロシア大統領府の発表によると、フランス側はロシアが前払いしていた建造費をすでに返還して いる。
2015.08.04 Defense News NATO Halves Baltic Air Policing Mission <1509-080406>
 NATO 軍報道官が4日、現在16機で NATO が行っているバルト海上空での警備飛行を、9月1日から8機に縮 小することを明らかにした。
 現在任務に当たっている機数は、軍事的要求を超えているのが理由であるという。
2015.07.21 NHKニュース ウクライナで NATO 軍事演習 ロシア反発 <1508-072104>
 ウクライナ西部のリビウ州で20日、ウクライナ軍と NATO 加盟国など18ヵ国2,000名が参加した 合同演習が始まった。 この演習は政府軍と米軍が中心となり、130両の車両を投入して今月末まで続けられる。
 これに対してロシア外務省は20日、強く反発する声明を発表した。
2015.07.15 Jane's Defence Weekly UK claims it will meet NATO's 2% of GDP defence spending target <1508-071505>
 英保守党政権が国防費について、少なくとも2019~2020年までは NATO の基準である GDP 2% を維持すると確約した。
2015.07.15 Stars & Stripes NATO to test deployment speed with largest exercise in a decade <1508-071504>
 NATO が14日、NATO の緊急展開能力を確認する Trident Juncture 15 演習 今秋実施することを明らかにした。 この演習には30ヶ国から36,000名以上が参加し、2ヶ月間にわたり実施される。  またアフリカ連合、EU、赤十字などの国際機関も参加する。
 演習は NATO に加盟していない仮想国 Sorotan隣国から攻撃されたとの想定で、ポルトガル、スペイン、イタリアなど の南欧を舞台に行われる。
【註】
 NATO 加盟国は28ヶ国なのに30ヶ国から部隊が参加と言うことから、NATO 非加盟なのに部隊を派遣する2ヶ国はどこなのかが注目される。
 スウェーデン、フィンランドの北欧2ヶ国か、ウクライナ、ジョージア(グルジア)の準加盟2ヶ国か、それとも・・・・。
2015.07.13 Yahoo ロイタ通信記事

「欧州15ヵ国、ガスパイプライン建設加速で合意 ロシア依存軽減へ」

<1508-071301>
 中東欧および南欧の15ヵ国が10日、各国を結ぶガスパイプライン建設の加速化で合意した。
 ガス供給の安全確保を改善し、ロシアへのエネルギー依存の軽減を図る。
2015.07.10 Yahoo ロイタ通信記事

「海自の次期ミサイルに共同開発案、NATO 計画に参加=関係者」

<1508-071001>
 防衛省が NATO が計画している
ESSM改良計画に参加することを検討している。 事情に 詳しい関係者によると、今年5月に参加国がハーグに集まり、日本が加わる可能性を議論した。 海上自衛隊も関係者を会議に派遣した。
 米国やデンマークなど NATO の4ヵ国が1968年に設立した Sea Sparrow 計画は12ヵ国に拡大し、現在は ESSM の改良を計画している。
2015.07.09 Yahoo Focus Asia 記事

「フランス国防相、ロシアへのミストラル級強襲揚陸艦引き渡しを拒否、『中国に武器供給しない』―台湾紙」

<1508-070904>
 台湾の自由時報紙が9日、ドリアン仏国防相が6日に Misral級強襲揚陸艦のロシアへの引き渡しを拒否し、 中国に売却することもないと発言したと報じた。
 フランスは5月に Mistral級強襲揚陸艦1隻を中国に派遣し、人民解放軍と合同軍事演習を行ったことから国際社会の憶測を招いていたが、同相はこれについても、中国との 武器取引を禁止する EU の規定を厳守し、いかなる武器も中国に売却することはないと述べた。
2015.07.08 読売新聞

インターネット

ギリシャ孤立、米が警戒…ロシア接近をけん制 <1508-070802>
 米オバマ政権が、ギリシャのユーロ圏離脱が現実味を帯び始めたことに懸念を強めている。 ア ーネスト大統領報道官は6日、すべての関係者にとってギリシャのユーロ圏残留が共通の利益だと述べ、ギリシャのユーロ圏離脱を容認しない立場を明確にした。
 米国経済だけでなく、米国の安全保障戦略にまで影響が及びかねないためで、ギリシャの孤立を放置すれば、 ロシアを利する結果になりかねないとの不安が背景にある。
2015.06.17 Jane's Defence Weekly Russian ships shadow NATO's Baltic Sea exercise <1508-061702>
 バルト海で米軍主導で行われている演習に参加している艦船ロシアの艦船が追尾している。  Baltic Operations (BALTOPS) 2015 に参加する NATO 17ヶ国の艦船49隻は、6月8日にポーラン ドの Gdynia を出港したが、その日のうちに Su-24 2機が接近し、ロシア海軍のコルベット艦2隻が、NATO の艦船に まとわりついた
2015.06.08 Aviation Week & ST Watching the skies <1508-060807>
= NATO の BMD 推進に関する記事 =
 
2015.06.08 Aviation Week & ST Powe boost <1508-060806>
= 欧州諸国のミサイル増強に関する記事 =
 
2015.06.08 Aviation Week & ST Redrawing the front line <1508-060805>
= 欧州各国の国防費増額に関する記事 =

 ロシアが過去5年間で国防費を50%増額したのに対し、欧州各国は削減をしており、中には20%も削減 した国もあった。
 この状況に対してウクライナ危機が目覚ましになった。
2015.06.25 Stars & Stripes Americans, Bulgarians and their tanks train together <1507-06255>
 米ブルガリア共同演習 Kabile 2015 が25日に Novo Selo 演習場で開始された。
 25日には M1A2 Abrams
MBT 2両Stryker LAV 3両が、ブルガ リア軍の T-72 と共に射撃を実施した。
2015.06.25 Stars & Stripes NATO to offer more aid to Ukraine, but no offensive weapons <1507-06254>
 NATO が25日に、ウクライナに対して
C-IED についての援助や、航空機 運航情報の提供などで支援を強化することで合意した。 ただ、ウクライナが求めていた攻撃兵器の提供は見送った。
 ストルテンベルグ事務総長によると、ポーランドルーマニアトルコが、ウクライナ防空のた め、更なる航空機運航情報の提供を行う。
2015.06.25 Yahoo 時事通信記事

「ロシアに対抗、即応部隊増強=緊急時の態勢強化―NATO 国防相理」

<1507-062501>
 NATO が24日の国防相理事会で、ウクライナ東部への介入を続けるロシアに対抗するため、即応部隊 の人員を現在の二倍以上に相当する最大40,000名に増強するなど、緊急時の態勢を強化することを決めた。
 ストルテンベルグ事務総長は、ウクライナ危機に際し大規模な部隊を数日間で展開させたロシアを念頭に、指揮系統も含め部隊の 即応力を向上させる考えを表明した。
2015.06.23 毎日新聞

インターネット

NATO:モルドバ防衛を支援 ロシア軍事介入に対抗 <1507-062301>
 NATO が24日から開く国防相会議で、モルドバについて防衛力の強化策 を始動させることで合意し、年末をめどに具体的な強化プランをまとめる。
 旧ソ連諸国では西欧に接近を図るウクライナ、ジョージア(グルジア)、モルドバにロシアが軍事介入しているため、ウクライナ、ジョージアでは NATO による防衛能力強化策が具体的に始動しており、モルドバに関する合意でロシアが軍事介入している旧ソ連3ヵ国すべてで、 NATO によるてこ入れが始まる。
2015.06.22 Military Times U.S. to provide weapons, aircraft for NATO <1507-062202>
 カーター米国防長官が22日に、北ドイツの Münster で独、蘭、ノルウェー国防省と会談したのち、NATO が新編した即応部隊 に武器、航空機、及び指揮官を提供する準備があると述べた。
 具体的には、情報取得能力、特殊部隊、兵站、輸送機、その他兵器を提供するほか、戦闘機、爆撃機、艦載ミサイルによる支援も行うとしたが、大規模な 地上部隊の提供は含まれていない
2015.06.22 Yahoo 時事通信記事
「地中海での軍事作戦決定=密航取り締まり強化―ロシア制裁延長・EU 外相理」
<1507-062201>
 EU 外相理事会が22日にルクセンブルクで開かれ、ロシアに対する経済制裁を来年1月末まで6ヵ月間延長 することを正式決定した。
 EU は17日の大使級会合で制裁延長に基本合意していた。
2015.06.20 Stars & Stripes Air Force, Army team up to move tanks for Bulgaria exercise <1507-062002>
 来週ブルガリアの Novo Selo 演習場で行われる Speed and Power 演習に参加する米陸軍 M1A2 Abrams
MBT 2両の内の1両が、20日に C-17 に搭載された。 この M1A2 はジョージア州 Fort Stewart に駐屯する第3歩兵師団所属の第69機甲連隊第3混成大隊に所属するもので、数日間の演習に参加する。
 米陸軍が戦車を空輸するのは2003年以来で、M1A2 が欧州に空輸されるのはめてである。
2015.06.20 Yahoo ロイタ通信記事

「 EU、クリミア制裁を1年間延長」

<1507-062001>
 EU が19日、クリミアに対する制裁を来年6月23日まで1年間延長すると発表した。 制裁は、ウ クライナのクリミア地域をロシアが併合したことを受けて昨年3月に開始した。 22日の外相会合で承認され正式に決まる。
 EU はロシアに対する制裁についても、来年1月末まで半年間延長することで、17日に大使級会合で合意している。
2015.06.18 Yahoo ロイタ通信記事

「 EU、対ロシア制裁の6ヵ月延長で合意」

<1507-061801>
 EU が加盟28ヵ国が出席した大使級会合で17日、対露経済制裁を2016年1月末まで 半年間延長することで合意した。 22日の外相会合で承認され正式に決まる。 EU ロシアがウクライナ東部の分離主義者を支援しているとも主張している。
 対ロシア経済制裁は、ロシアがクリミアを編入したことに対する最も強硬な対応処置として、当初1年間の計画でエネルギー、防衛、金融部門に対して2014年7月に開始され た。
2015.06.17 Military Times New NATO force trains in Poland to assure eastern flank <1507-0617065>
 数千名規模の NATO 軍が参加する揚陸、空中機動演習が、6月上旬にポーランド及び バルト三国で開始された。 この演習には NATO 加盟17ヶ国から、60隻の艦船と 5,000名の兵員が参加している。
 このうちバルト海で行われている BALTOPS 演習は、毎年行われている演習を大幅に拡大したもので、ポーランド北部の Uska 海岸で 700名の部隊が上陸させた。
2015.06.17 Defense News Norway's NATO missile defense aid Irks Russia <1507-061705>
 元ノルウェー首相であるストルテンベルグ NATO 事務総長が、6月6日までの3日間にわたりオスロでノルウェーの主要閣僚及び防 衛当局者と会談し、ノルウェーの NATO との同盟強化、特に北極圏におけるプレゼンスに期待 を示した。
 ノルウェーは NATO の BMDS 加盟を決めると共に、現在対 GDP 比1.43%である国防費を、NATO 標準の2%まで引き上げよう としている。
2015.06.09 Defense News NATO launches 'Spearhead' drill on Eastern Flank <1507-060908>
 NATO が創設した急速対応部隊 (
VJTF) Spearhead 初の本格実働演習 Noble Jump 2 が、9日にポー ランド北部の Zagan 演習場で開始された。 この演習には2,100名が参加し、6月19日まで行われる。 VJTF 初の演習は4月に、チェコとオラ ンダで行われている。
 NATO は10月と11月に、イタリア、ポルトガル、スペインで、25,000名が参加する演習を行う。
2015.06.08 Yahoo ロイタ通信記事

「オバマ米大統領、防衛予算維持をキャメロン英首相に要請」

<1507-060804>
 英国側の関係者が7日、オバマ米大統領が、主要7ヵ国 (G7) 首脳会議の合間に開かれたキャメロン英首相との会談で、 英国の国防予算について GDP の2%の水準を維持することを望んでいるとの姿勢を示したことを明 らかにした。
 英国が財政赤字の圧縮に取り組むなか、米国では英国防予算が NATO の目標を下回るのではないかとの懸念が広がっており、英国内でも与党保守党議員の多くが、国防予算 を削減しないよう求めているが、首相は今のところ国防予算の削減を排除していない。
2015.06.08 Yahoo ロイタ通信記事

「G7 サミット、対ロシア制裁の継続を確認」

<1507-060801>
 7日から始まった主要7ヵ国 (G7) 首脳会議(サミット)で、各国首脳はウクライナ問題を協議し、ロシアが2月の 和平合意を履行しない限り、同国への制裁を解除しない方針を確認した。
2015.06.04 Stars & Stripes US might deploy missiles in Europe to counter Russia <1507-060409>
 米国務省が昨年7月に、ロシアが
INF 禁止条約に違反してミサイルの発射試験を行っている ことを明らかにしたが、オバマ政権はこれに対抗して欧州に地上配備型ミサイルを配備することを検討している。 ある国防総省高官は12月に、配 備されるのは地上発射型 CM (GLCM) になる可能性を示唆した。 また、ロシアの武器を破壊するための 先制攻撃も検討対象になっている。
 1987年に締結された INF 禁止条約では、核/非核を問わず、射程500~5,500kmのミサイルについて、実験と配備を禁止している。
2015.06.04 Defense News UK cuts defense by 1.5 percent for 2015 <1507-060407>
 英国の2015年度予算は、健康、教育、海外援助を除く全費目で£3B削減することになり、国防費も£500M ($766.3M) 削減 させられた。
【関連記事:1507-060202 (日経新聞 2015.06.02)】
2015.06.02 日経新聞

インターネット

英、軍事費削減で大国引退の懸念 <1507-060202>
= Financial Times 紙社説 =
 キャメロン首相が再選され政権は二期目に入ったが、一期目5年間で国防費を実質9%削減したため、英国の 軍事的な地位の低下は避けられなくなっている。
 首相は昨年の NATO 首脳会議で、英国は GDP の2%を国防費に充当すると誓い、他国にも同様の対応を促したが、英国の国防費は 2020年までに1.8%に削減され約束が破られるのは確実である。
 国防費の削減は必要性を評価した結果ではなく、財政上の混乱によるところが大きく、首相自身もこの混乱した考えに一役買って妥協に甘んじてい る。
2015.05.13 Jane's Defence Weekly NATO force 'need faster decisions' <1507-051302>
 NATO は大規模な急速展開部隊 spearhead の設置を決めたが、その派遣決定に如何に早く加盟 28ヶ国の合意を得るかが問題になっている。
2015.05.25 Militaty Times NATO fighter jets join Nordics in Arctic military exercise <1506-052506>
 欧州最大の戦闘機による演習 Artec Challenge Exercise が、2週間の日程で25日に開始された 。 この演習には米英独仏のほか、NATO 加盟国ではないフィンランドとスウェーデンも参加し、ノルウェーを主催国に航空機100機 以上の戦闘機と4,000名の兵員が参加した。
 NATO は今月上旬にもノルウェー沖合で、潜水艦捕捉演習を行っている。
2015.05.22 Yahoo 時事通信記事

「共同宣言、ロシア批判抑制=EU と旧ソ連6ヵ国首脳会議」

<1506-052203>
 EU と旧ソ連6ヵ国が22日、ラトビアの首都リガで開いた東方パートナーシップ首脳会議で、治安やエネルギー分野などで の協力関係を深めることを確認する共同宣言を採択した。 宣言は、EU が6ヵカ国の治安部門の改革を支援することや、エネルギ安全保障の分野で協力 を深めることを確認した。
 ウクライナ問題では、ロシアによるクリミア半島編入の違法性を EU が再確認するとの表現にとどめ、ロシアとの関係が 近い一部の国に配慮し、批判を抑制する形となった。
2015.05.22 毎日新聞

インターネット

EU:旧ソ連6ヵ国と治安・防衛で協力…共同宣言案で判明 <1506-052202>
 EU が21、22日の両日にラトビアの首都リガで、ウクライナジョージア (グルジア)、ベラルーシ、モルドバ、アルメニア、アゼルバイジャンの旧ソ連6ヵ国と「東方パ ートナーシップ首脳会議」を開くが、毎日新聞が入手した共同宣言案では、ロシアとの信頼回復を目指す一方、ウクライナ南部クリミア半島 のロシアによる編入を受け、主権や独立の重要性も強調し、ロシアと一定の距離を置き牽制していることからロシアの反発 が懸念される。
 6ヵ国のうちウクライナ、ジョージア、モルドバは EU と接近しているのに対し、ベラルーシ、アゼルバイジャン、アルメニアはロシアと良好な関係を維持している。
【註】
 親露的なベラルーシ、アゼルバイジャン、アルメニアをこの会議に参加させたことは EU にとって外交上の勝利であると共に、もしこの記事のような協同宣言 に極めてロシアに近いベラルーシですら賛成するとすれば、今後の欧州勢力図に絶大な影響を及ぼすことになる。
2015.05.22 Yahoo 時事通信記事

「旧ソ連6ヵ国と首脳会議=ウクライナ危機など協議―EU」

<1506-052201>
 EU と旧ソ連6ヵ国の首脳が一堂に会する東方パートナーシップ首脳会議が21日、ラトビアの首都リガで2日間の日程で開 幕した。
 ウクライナ南部クリミア半島の編入と前後して旧ソ連諸国への影響力拡大を狙うロシアをにらみ、EU と6ヵ国がどこまで足並み をそろえられるかが焦点となる。
2015.05.21 Military Times Sweden scrambles fighters to intercept Russian bombers <1506-052105>
 スウェーデン軍が、同国戦闘機が21日にロシアの爆撃機2機に対し緊急発進したと発表した。 ロシア軍機の機種は特定 しなかったが、現地では Tu-22M と報じられている。
 事件があったのはスウェーデン南部のエーランド島(右図)近くで、この空域では翌日から、米国 NATOフィンランドスウェーデンから戦闘機100機が集結した Arctic Challenge 2015 演習が行われることになっていた。
【註】
 Arctic Challenge 2015 は、非 NATO 加盟区のフィンランドとスウェーデンが、米国及び NATO と共同演習を行う点が注目される。
2015.05.21 Defense News Israel event focuses on mutual threat <1506-052104>
 NATO 8ヶ国の防空部隊司令官等の3日間にわたる初めての会議が21日までテルアビブで行われ、イスラエルから昨年夏の 50日間戦争において Iron Dome が90%近い撃墜率を挙げたことなどが報告された。
 この会議には、加、独、伊、希、蘭、英、米、及びポーランドが出席し、共通の敵に対する共同作戦について話し合われ 、今後毎年開催することで合意した。
【註】
 この会議には、米国から Patriot を導入することを決めたポーランドが参加し、中国から HQ-9 を購入することを決めたトルコが参加していない。
2015.05.15 Defense News Report: France offers Russia €785M to ditch warship deal <1506-051509>
 ロシアがフランスへ€1.2Bで発注したが、ウクライナ情勢から引き渡しが保留されていた2隻の Mistral級強襲揚陸艦について、フランスが 契約破棄の交渉を行っていることが15日に報じられた。
 契約破棄に当たりフランスは€785Mの支払いを提案しているのに対し、ロシア側はこの2隻のために €1.16Bを支出していると主張し、結論が出ていない。 ロシアには2隻の発注はフランス造船所救済の狙いもあったと主張している。
2015.05.15 産経新聞

インターネット

フランス、ロシアへの強襲艦契約破棄提案か ウクライナ情勢受け <1506-051504>
 ロシアのコメルサント紙が15日、フランスがロシアへの納入を凍結した Mistral級強襲揚陸艦2隻について、フランス側が契約破 棄の条件をロシア側に提案したと報じた。 フランスは、ロシアが第三国への2隻の売却を認めることを条件に€784.6Mを返 還する条件を提示したがロシアはこれを拒否し、乗組員訓練費用や損失などを含めた€1.163Bを要求して、この額が支払われるまで文書は出 さないと回答したという。
 露国防省関連組織の幹部は15日、仏露の協議は続いており5月末に結論が出る可能性があると語った。
2015.05.14 Defense News NATO, EU to work against 'hybrid warfare' <1506-051406>
 NATO と EU がトルコのアンタルヤで開いた外相会議で、ロシアはソ連時代のやり方であるハイブリッド戦で西側を攻撃 しようとしており、NATO と EU は対ハイブリッド戦で連携を強化することで合意した。
2015.05.14 Defense News Baltics to ask NATO for thousands of troops <1506-051405>
 リトアニアが14日、バルト諸国が近く NATO に対し、数千名規模の部隊を派遣するよう 公式に要求することを明らかにした。
 これについてストルテンベルグ NATO事務総長はトルコで開かれた外相会議で、要求は承知しているが、この要求に 応じるのは早すぎると発言した。 NATO は現在1個旅団規模の派遣を考えており、バルト各国へは それぞれ1個大隊が派遣されることになると述べた。
2015.05.10 毎日新聞

インターネット

ウクライナ:NATO と EU 防衛協力 露の特殊攻撃に対抗 <1506-051001>
 ロシアはウクライナ介入で、住民を扇動して役所を占拠し、特殊部隊や民兵を投入して支配地を拡大したが、NATO はこれを軍民を融合した ハイブリッド攻撃と位置づけ、これに対抗して NATO と EU が軍民による防衛協力に乗り出すことで、13日からトルコで開 く NATO 外相会議に EU も参加して協議を始める。
 EU 加盟国による情報収集警察部隊投入から、NATO の速攻部隊や特殊部隊の派遣まで、 切れ目のない対応をするもので、NATO と EU は協力実施機関を設立し、EU 加盟国が警察による規制、武装警察の投入など徐々に対応レベルを上げ 、対処しきれない場合には、NATO が48時間以内に派遣する速攻部隊で対処する。
2015.05.05 Defense News NATO to briefly move S. Europe HQ to Romania <1506-050501>
 ナポリにある NATO の南欧司令部 Allied Joint Command司令官が5日、6月に行われる演習の一 環として、司令部を2週間にわたりルーマニア中部へ推進すると発表した。  演習は21ヶ国から約1,000名が参加して行われ、ウクライナと同様の事態が同盟国で生起するのに対処するため、NATO は同じく6月にポーランドとバルト 三国でも演習を行う。
2015.05.04 Stars & Stripes NATO allies, Sweden begin sub-hunting exercise <1506-050401>
 NATO 10ヶ国とスウェーデンの艦艇が、2週間に及ぶ年次演習 Dynamic Mongoose を行うためノルウェーのベルゲンに集結 した。
 今回の演習は、国籍不明潜水艦が昨年はスウェーデンに近海、先週はフィンランド近海に出没したのを受け、ドイツ、米国、スウェーデンの潜水艦を対抗 部隊として行われる。
【スウェーデンの事件に関する記事:1411-102103 (Defense News 2014.10.21)】
【フィンランドの事件に関する記事:1505-042806 (Defense News 2015.04.28)】
2015.05.01 Defense News Georgia PM appoints pro-west defense chief <1506-050105>
 ジョージア(註:ロシア名グルジア)のガリバシヴィリ首相が5月1日、ジョージアの NATO 加盟をにらみ、 新国防相に親西欧強硬派を任命した。
 NATO は2008年(註:ロシアが侵攻した年)に、ジョージアが将来 NATO に加盟することに合意しており、昨年には Substantive Packege を提供している。
2015.04.29 Jane's Defence Weekly France deploys Leclercs to Poland <1506-042905>
 フランス軍ポーランドへ訓練目的で、Leclerc
MBT 15両を含む 車両と300名の兵員2ヶ月間派遣する。 部隊は4月20日に出発した。
 フランス軍は他の NATO 諸国軍と共に、5月11~29日に行われる Puma 15 演習に参加する。
2015.04.28 Defense News Czechs Plan Sharp Rise in Troop Levels <1505-042805>
 チェコ国防相が、現在16,600の兵力2025年までに27,000名に増員することを明らかにした。  地元メディアは、このため政府が徴兵制を復活させる可能性があると報じている。
 チェコは、2014年にCZK41B ($1.64B) であった国防費を、2020年までにCZK71.5Bに引き上げる計画である。
2015.04.25 Defense News Poland eyes fund to arm Eastern Europe <1505-042505>
 ポーランドが Raytheon社から Patriot、Airbus社からヘリを導入することを決めた直後に、軍備増強を進めることを明 らかにした。
 ポーランドはこの地域で中心的な国家になろうとして模様で、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーからなるヴィシェ グラード四国協力機構各国のみならず、バルト三国、ルーマニア、ブルガリアを含めた旧東欧諸国に働きかけを行っている。
【註】
 ヴィシェグラード四国協力機構とは、1991年2月15日にチェコスロバキア(のちにチェコとスロバキアに分離)、ハンガリー・ポーランドの3ヶ国が、友好と協力を進めることを目的として、ハンガリーのヴィ シェグラードで首脳会議を開いたときに組織された組織で、この4ヶ国は2004年5月1日にそろって EU に加盟している。
 ヴィシェグラードの名称は、1335年にハンガリー、ポーランド、ボヘミアの王がヴィシェグラードで会議を持ったことにちなんで付けられている。
2015.04.21 Military Times NATO to hold major cyber defense drill in Estonia <1505-042103>
 NATO が21日、NATO のサイバ防衛センタのあるエストニアのタリンに、16ヶ国400名が集まり、 Locked Shields 2015 演習を行うと発表した。
 当局者によると、Windows 8 から Windows 10 への移行に伴い生起する可能性のある脅威が今年のテーマになるという。
2015.04.18 Defense News Germany to buy back tanks amid Russia threat <1505-041802>
 ドイツ国防省が、冷戦終了後にメーカに売却してモスボール保管されていた Laopard 2
MBT 100両を€22Mで買い戻し現役復帰させると発表した。
 冷戦時代に2,125両保有していた Leopard 2 は、冷戦終了後に大半がモスボール化され、4年前には更に、保有数を350両から 225両に削減する決定をしていた。 今回の決定で保有数は328両(戦闘用320両)に復活する。
2015.04.17 Stars & Stripes US spending $1 billion to reassure European allies <1505-041705>
 米議会は12月に、欧州安全確約計画 (
ERI) 遂行のため$1Bの支出を承認しているが、軍は FY16にも$800Mを要求している。
 この中にはバルト諸国とウクライナに対する援助$175Mと、FY16にもバルト諸国と東中欧に$175Mが計上されているほか、ポーランドやリトアニアの小規模飛行場に米空軍 が隊員のための管理支援施設を建設する費用や、陸軍が演習場整備のため$64M、兵站施設の拡充 のため$17M、海軍が黒海沿岸の港湾施設整備のため$3Mなどが含まれている。
 また、陸軍は1個重装甲旅団のローテーション配備、空軍はバルト諸国での哨戒飛行の強化、海軍は黒 海への艦船配備などを行う。
2015.04.16 NHKニュース G7 外相会合が共同声明発表 AIIB も議題 <1505-041601>
 ドイツ北部のリューベックで開かれていた G7 外相会合は、日本時間の15日夜に2日間の日程を終えて閉幕し、議長を務めるドイツ外相が協議の成 果などを盛り込んだ共同声明を発表した。
 共同声明では東シナ海や南シナ海で、中国が海洋進出の動きを活発化させていることなどを踏まえ、現 状変更や緊張を高める一方的な行動を懸念し、力などによるいかなる試みにも強く反対すると共に、中国が設立を提唱しているアジアインフ ラ投資銀行 (AIIB) については、公正な統治の確保が重要だとして、情報の共有などで連携していくことで一致した。
2015.04.15 Jane's Defence Weekly Russia-NATO rhetoric rises over Romanian RAP deployments <1506-041501>
 NATO がルーマニアに、
RAP に基づき兵力を展開しようとしていることについて、NATO とロ シアで議論の応酬が行われている。
 NATO とロシアは1997年に、「ロシア NATO 基本条約」を結んでいる。
2015.04.15 Defense News Germany offers howitzers to Lithuania <1505-041503>
 ドイツが15日、PzH 2000 自走榴弾砲12両リトアニアへ売却することを明らかにした。 同国 は更に、Boxer 装輪装甲車の売却も希望している。
【註】
 リトアニアはドイツに対して戦車の売却を求めたが、リトアニアが NATO の同盟国であるのにかかわらず、メルケル政権はロシアを刺激する事態を避けるため、2月にこの要 求を拒否している。
【関連記事:1503-022305 (毎日新聞 2015.02.23)】
2015.04.15 Military Times Romanian, U.S., British troops stage NATO-planned exercises <1505-041502>
 ルーマニア、モルドバ、米、英による2,200名が参加する Wind Spring 15 演習が、ウクライナ との国境に近いルーマニア領内で16日に開始され、4月30日まで行われる。
 ルーマニア国防相によると、米海軍の駆逐艦1隻がコンスタンツァ港に、米空軍の A-10 12機が北部 Turzil基地に、 恒久的にローテンション配備される。
2015.04.13 NHKニュース ウクライナ東部で戦闘か 停戦合意順守を <1505-041304>
 ウクライナ東部に停戦監視団を派遣している欧州安全保障協力機構 (
OSCE) が12日、ウク ライナ東部の一部の地域で、政府軍と親露派の間で激しい戦闘があったと発表した。
 このうちドネツク周辺では戦車や重火器なども使用され、12日の午前9時半すぎから午後3時までの5時間余りの間に、 1,166回もの爆発音が聞こえたとしている。 また、アゾフ海に面したマリウポリ近郊でも、11日と12日に 迫撃砲などによる爆発音を確認したという。
2015.04.12 Defense News Estonia president presses for more NATO troops <1505-041203>
 エストニアのイルヴェス大統領が12日に英 Dasily Telegraph の取材に対し、NATO 軍の増派を要求した。 現在エス ニアに派遣されている NATO 軍は米陸軍の歩兵1個中隊150名だけで、それも暫定配置に過ぎない。 エス トニア軍の兵力は5,300名しかない。
 同大統領は NATO の即応部隊5,000名が1週間~5日で派遣されるというが、ロシア軍はわずか4時間で到達すると訴えた。
2015.04.12 産経新聞

インターネット

米偵察機に緊急発進 バルト海上空で露戦闘機 <1505-041201>
 ロシア国防省が11日、バルト海の公海上空で7日、米軍の RC-135U 1機が領空に接近したため、Sukhoi 戦闘機が緊急発進したと発表した。 米軍機は針路を変えて飛び去り、領空侵犯はなかったという。 米軍機は周辺国との連絡に使う無線を切っていたという。
 バルト海の公海上空では3月に NATO 軍機が、ロシア軍機11機に緊急発進している。
2015.04.10 Yahoo ロイタ通信記事

「ウクライナ、NATO 加盟を視野に ロシアの『侵略』を非難」

<1505-041001>
 ウクライナ政府が9日に公表した5ヶ年安全保障要綱で、 ロシアの行動を侵略として非難 すると同時に、NATO への加盟を視野に入れていることを明らかにした。
 トゥルチノフ国家安全保障会議書記は、ウクライナはロシアの侵略を長期的に継続する要素と見なしているとし、ウクライナが自国の主権と領土の保全を確実にする ためには、NATO 加盟が唯一の信頼の置ける外的な保証となるとの考えを示した。
2015.04.09 Defense News NATO tests Rapid Reaction Forces <1505-040904>
 2014年9月に設立が決まった NATO の急速即応部隊
VJTF初めての演習が9日にオラン ダで開始された。 演習は Noble Jump と呼ばれ、1,500名規模で実施される。
 演習にはドイツから900名、オランダから200名、チェコから150名が参加している。 チェ コ軍は2日前に駐屯地を出発していた。
2015.03.31 Military Times Georgian president: Nation must deepen EU, NATO ties <1504-033104>
 ジョージア(ロシア名グルジア)大統領が31日に議会への声明で、今後とも NATO 及び EU との 関係を強化するとの意思を示した。
2015.03.31 Military Times NATO chief: Convoy of U.S. troops tests skills and bridges <1504-033103>
 NATO軍最高司令官が31日に訪問先のブカレストで、米軍の車両縦隊が東欧を縦断したのは、NATO による欧州の安全を確約するためであったと述べた。
 Dragon Ride 梯隊は先週エストニアを出発してドイツへ帰還する途中、ラトビアリトアニアポーランドを経てチェコに入った。
【関連記事:1504-031802 (Defense News 2015.03.18)】
【註】
 今回機動演習を行ったドイツに本部を置く第2騎兵連隊は、米陸軍が第3歩兵師団隷下の機甲旅団戦闘団の戦車、車両、ヘリコプタなど750両/機が、米本土からラト ビアの首都リガに海路で到着したため、これと入れ替わる形でドイツに撤退した部隊で、その帰路に Dragon Ride 機動演習を行ったものである。
2015.03.24 Stars & Stripes Sweden, NATO report Russian military planes over Baltic Sea <1504-032409>
 ロシア空軍Tu-22M3 2機 Su-27 2機が24日にバルト海上空をカリ ーニングラード方向に向かったため、リトアニアに派遣されていた NATO 軍の、デンマーク空軍機とイ タリア空軍機が、非 NATO のスウェーデン軍機と共に緊急発進した。
2015.03.18 Jane's Defense Weekly European president calls for a European army <1504-031808>
 ユンケル EU大統領が、EU が独自軍を持つべきであると発言した。 これに対し NATO や米国 は中立としながらも慎重な態度を示している。
 一方、ドイツ国防相は3月8日、ユンケル提案を歓迎すると述べている。
2015.03.18 Jane's Defense Weekly Russia quite Conventional Forces in Europe Treaty <1504-031806>
 ロシアが3月10日、欧州の通常兵器 (
CFE) 制限条約から脱退すると発表した。
2015.03.18 Jane's Defense Weekly Delays in US military aid to Ukraine could threaten cohesion of NATO <1504-031805>
 オバマ政権がウクライナに対し防御的殺傷兵器の供与ためらっていることから、 NATO の結束が脅かされる可能性が出ている。 ウクライナは過去11ヶ月間に&120M相当の非殺傷兵器の供与を受けているが、更に FGM-148 Javelin など防御的殺傷兵器の供与を求めている。
 現在、米軍の軍事顧問団派遣は保留されており、200両供与される Humvee の積載も中止されている。
2015.03.18 Defense News US plans show-of-force exercise in E. Europe <1504-031802>
 ロシアが大規模部隊を急速展開する能力を有しているのに対抗して、米陸軍が3月21日~4月1日に東欧 機動演習を行う。 演習を行うのは第2騎兵連隊第3大隊で、エストニア、リトアニア、ポーランドの演習地から、ラトビア、チェコを経由して 、部隊の本拠地であるドイツの Vilseck まで1,100哩の機動を行う。
 また米政府は2月に発表した欧州安全確約計画 (
ERI) に基づき、現在 MBT 29両、IFV 33両と大隊規模の European Active Set を、2016年1月までに MBT/IFV 220両、砲18門の旅団規模に拡大する。
2015.03.17 毎日新聞

インターネット

露と NATO:定期的な連絡が途絶 偶発的衝突の恐れも <1504-031701>
 ロシアによるウクライナへの介入を受け、NATO の最高軍事機関である軍事委員会とロシア軍のトップ同士の 定期的な電話連絡が昨年5月を最後に途絶えていることが分かった。
 ベルギー南部モンスにある NATO欧州連合軍最高司令部に常駐していたロシアの連絡官も昨年4月以降撤収 しており、NATO とロシア軍は事実上の断絶状態になっている。
2015.03.12 Military Review Poland seeks Tomahawk missiles from U.S., others <1504-031203>
 ポーランド国防相が12日、ロシアに対抗するため Tomahawk を米国または他の国から購入する方針 を示した。 また2016年の国防費を現在の対 GDP 1.95%から2%へ引き上げる方針も示した。
2015.03.11 Jane's Defence Weekly European defence R&D has fallen 'catastrophically', says new EDA chief <1504-031109>
 欧州防衛庁 (
EDA) の新長官が3月4日、ベルギーを除く加盟各国防衛 R&D 費が激減していることに対し、強い危機感を示した。
 新長官によると防衛関係 R&D 費は、2006年以来額にして€20B、率にして40%減少している。
2015.03.11 毎日新聞

インターネット

NATO:事務総長 EU の常設軍創設方針を支持 <1504-031105>
 ストルテンベルグ NATO 事務総長が11日、ユンケル EU 欧州委員長EU 軍を創設すべきだ との方針を示したことについて、EU が防衛への投資を増やし、防衛能力を向上させるなら歓迎だと、支持する考えを示した。
 ただ、NATO との非効率な重複は避けるべきだとクギを刺した。
【註】
 NATO は米軍を中心に構成された組織で、最高司令官は在欧米軍司令官であるのに対し、EU 軍ができれば米軍を排除した欧州の独自軍であることに意義がある。
2015.03.11 Yahoo 産経新聞記事

「露、欧米との軍縮条約めぐる活動を『完全に停止』…冷戦終結の“象徴”も『無意味』と主張」

<1504-031102>
 ロシア外務省が10日、戦車や戦闘機などの保有数を制限した欧州通常戦力 (CFE) 条約に関する欧米との協議に今後は応じない とする声明を発表した。 同条約は東西冷戦終結の象徴とされる軍縮条約で、1990年に NATO とワルシャワ条約機構加盟国が調印している。
 ATO の東方拡大を脅威とみたロシアが、自国部隊の移動まで制限する条約の内容に強い不満を抱いており、NATO がバルト三国などと防衛協力 を強化することを非難していた。
2015.03.08 Defense News Commission chief Juncker calls for EU Army <1504-030802>
 ユンカー欧州委員会委員長が8日、ロシアとの緊張の高まりを受け、EU軍の創設を提唱した。
 同委員長は、同盟国国境を脅かす新たな脅威から欧州を防衛する必要があると述べた。
2015.03.04 Stars & Stripes Official: Obama still weighing sending arms to Ukraine <1504-030409>
 NATO2個ある即応艦隊 Standing NATO Maritime Group の1つが、4日に黒海に入った。 これは 昨年の9月に続き過去二度目である。 昨年のロシアのクリミア併合以来2月末まで、米海軍駆逐艦 Cole は黒海に残留していた。
 黒海に入ったのは指揮官であるウィリアムソン米海軍少将が乗った巡洋艦以下6隻で、NATO 加盟国であるブルガリア、ルーマニア、トルコと共同訓練を 行う。
2015.02.26 日経新聞

インターネット

EU、エネ戦略で脱ロシア ガス輸入先を多様化 <1503-022601>
 EU の執行機関である欧州委員会が25日、域内のエネルギ安全保障の強化に向けた取り組みを示す『エネルギ同盟』 の戦略案を発表した。 ウクライナ問題をめぐって対立しているロシアからの天然ガスや原油の輸入 依存を低下させることが主な狙いである。
 案では輸入先の多様化や電力融通や省エネの拡大などを掲げたが、効果が出るまでに時間がかかるうえ、実現に向けたハードルも多い。
 欧州委によると、EU のエネルギ自給率は50%弱で、輸入額は年間で約EUR400B(約54兆円)に及び、特に天然ガスではバルト 三国や東欧などの6ヶ国はロシアからの輸入に100%依存している。 EU はウクライナで親欧米政権への支援を強化する一方で、域内では エネルギ面で脱ロシアが急務との意見が強まっている。
2015.02.25 Military Times U.K. defense chief says Russia poses threat to Baltics <1503-022507>
 ファロン英国防相が、ロシアは欧州の安全保障に対するの脅威を徐々に高め、 バルト諸国を不安定化させようとしているとして、NATO はこれに備える必要があると述べた。
 同相は、ロシアのバルト諸国に対する圧力は、NATO を試そうとするものであるとも述べた。
2015.02.23 毎日新聞

インターネット

ドイツ:対リトアニア、戦車輸出を拒否…露刺激を回避か <1503-022305
 独紙が、ドイツ政府がリトアニアに対する戦車の輸出を拒否したと伝えた。 またドイツ国防省も22日に報道内容を 認めた。
 ウクライナ情勢緊迫化を受けロシアの脅威を訴えるリトアニアは、ドイツに武装車両を要請していたが、ウクライナ問題で仲介交渉役を務めるメルケル政権が、過度に ロシアを刺激する事態を避けたとみられる。
2015.02.23 東京新聞

インターネット

NATO 防衛能力底上げを 米国防長官、英側と一致 <1503-022302>
 カーター米国防長官が就任後初めてファロン英国防相と22日に電話会談し、ウクライナ危機を踏まえて NATO の防衛能力の底上げが重要だとの認識で一致した。
 英国は NATO が加盟国に求める対 GDP比2%以上の国防費支出を維持している数少ない加盟国の一つであるが、財政赤字解消のために支出を削減するとの観測が出ており 、カーター長官は英国に国防費の維持を求めたとみられる。
2015.02.19 Stars and Stripes NATO combat readiness to be put to test in 2015 <1503-021906>
 NATO 地上軍司令官の Nicholson 米陸軍中将が19日、トルコのイズミールにある司令部で行われた 演習について、1年前はアフガンが部隊であったが、現在は欧州に舞台を移しており、冷戦期に戻ったようであ ると述べた。
2015.02.18 Jane's Defence Weekly NATO's Readiness Action Plan leaves Europe's southern flanks vulnerable <1504-021805>
 2月5日に NATO 国防相会議で、即応行動計画 (
RAP) が承認され、旅団規模5,000名の Spearhead の新設や、東欧6ヵ国への C2 受け入れ施設の設置が決まり東翼への準備は整ったが、南翼への備えとなる受け入れ施設設置では合意が 得られなかった
2015.02.11 Jane's Defence Weekly Hammod: UK will support allies in event of future Asia-Pacific crises <1503-021116>
 ハモンド英外相が1月30日に訪問先のシンガポールで、英国はアジア太平洋地域に部隊を展開する用意があると述べた。
 英海軍は2013年のフィリピン台風災害時に、Type 45 駆逐艦 Daring と空母 Illustrious を派遣している。
2015.02.11 Jane's Defence Weekly Elections may delay Wisla, other Polish programmes <1503-021115>
 ポーランドの防空/BMS システム Wisla は SAMP/T と PAC-3
MSE で長く争われている が、大統領選挙が5月10日に行われることから、それ以前に機種決定がなされる可能性はない と見られる。
2015.02.11 Jane's Defence Weekly NATO defence ministers approve key elements of Readiness Action Plan <1503-021103>
 NATO 国防相会議が2月5日、即応部隊の新設を含む即応行動計画 (
RAP) を承認した。  RAP は以下の三本の柱からなり、発足後12年が経過した NATO 即応部隊 NRF を抜本改革する。
NRF に5,000名からなる旅団規模部隊 Spearhead を、2015年に暫定2016初頭に本格編成する。
 部隊の中核国は3年交代では、2015年にドイツ、2017年に英国、2020年にフランスが担当する。
バルト三国、ブルガリア、ポーランド、ルーマニアの6ヵ国に、50名規模からなる C2 拠点をできるだけ早期に開設する。 この C2 拠点は Spearhead/NRF 部隊の訓練兵站支援も担当する。
NRF に14,000名からなる即応部隊を編成し、必要があればこれを30,000名に拡大する。
2015.02.06 Yahoo 毎日新聞記事

「 NATO :即応部隊拡大 3万人態勢 『イスラム国』脅威受け」

<1503-020601>
 NATO国防相会議を5日に開き、13,000名の即応部隊を30,000名に増強し、約半年かかる 展開日数を最短45日にまで短縮することで合意した。 また、2〜7日で展開する5,000名規模の速攻部隊を、即応部隊を母 体に2016年に創設することを決めており、先月からドイツなど3ヵ国が試験運用を開始している。 速攻部隊は先遣隊を 48時間以内に派遣、本隊を7日以内に展開させる。 独仏英伊西5ヵ国が主導することを決定、ポーランドも検討中である。 前線 拠点に各40名を配置して補給などの受け皿として素早い展開を保障する。 更に前線拠点6ヵ所を統合する司令本部ポー ランド北東部に置く。
 一方、
ISIL に北部の一部を占領されているイラクの専門家が今週 NATO を訪問し、協力体制について協議する。 外交筋によると、NATO が 数人から数十人の専門家を派遣し、軍改革や司令系統強化などについて助言することを検討している。
2015.02.05 Defense News NATO to boost eastern defenses <1503-020505>
 NATO が5日に国防相会議を開き、ロシアのウクライナ侵略に対抗して東欧に6ヵ所の基地を配置 し、5,000名の Spearhead 部隊を創設することで合意した。 Spearhead は自国から2~3日以内にいかなる場所へも展開できる。 また13,000名の NATO 即応部隊を30,000名に増強することでも合意した。
 英国防相は2017年に1,000名の部隊を差し出すことと、エストニアに Typhoon 4機を派遣することを明らかにしている。
 NATO は国防相会議はまた、2008年にロシアと戦ったジョージア(ロシア名グルジア)に、訓練センタを設立する計画も 持っている。
2015.02.04 Jane's Defence Weekly France confirms defence cuts slowdown <1503-020411>
 フランスは2009年に、兵力を44,000名削減する計画を発表した。 それによると、2015年には8,000名、2015~2019年 に25,800名削減することになっているが、この削減数を7,500名少なくすることが1月中旬に判明した。
 この削減数削減により、毎年の所要経費はEUR300M増加することになる。
2015.02.04 Stars & Stripes NATO to meet on Russia; US may send officers to east Europe <1503-020403>
 NATO 参加28ヵ国の国防相会議が5日に開かれ、2004年のオリンピックとアフガンで行われた選挙の警備及びパキスタン 震災の救援のため創設された13,000名からなる NATO 即応部隊の強化が話し合われる。 この会議では NATO 即応部隊の増員能力強化即応性向上が協議されると共に、NATO 即応部隊の一部約5,000名からなる Spearhead の創 設が決定される。
 またバルト三国、ポーランド、ルーマニア、ブルガリアに小規模指揮統制施設を設置することが公式に決定すると共に、北東欧州の防衛にあたる ポーランドの多国籍司令部の拡充も図られる。
2015.02.01 Aviation Week & ST Staying alive <1504-020109>
 ドイツは2013年5月に、それまで進めていた Euro Hawk 計画の中止を決めたが、再度方針を変え MQ-4C Triton 計画への参加を決め、Global Hawk が復活することになった。
2015.01.30 Military Times NATO units to Eastern Europe; France pledges tanks <1502-013005>
 NATO 28ヵ国の国防相会議が2月5日に開かれ、Spearhead部隊について討議するが、フランスは その一部として機甲部隊をポーランドに派遣することを表明した。
 これに先立ちストルテンベルグ NATO事務総長が30日、Spearhead部隊展開の調整のため小規模部隊東欧6ヵ国へ派遣す ることを明らかにした。
2015.01.27 毎日新聞

インターネット

NATO:緊急理事会 ウクライナ支援継続を確認 <1502-012704>
 ウクライナ東部の親露派武装勢力がドネツク州南部マリウポリの攻撃を続けていることを受け、NATO は26日に緊急の NATO ウ クライナ理事会を開き、ウクライナへの支援継続を確認した。 ストルテンベルグ事務総長は、ロシアが数百の最新兵器 を持ち込み、親露派への支援を強化していると非難した。 親露派武装勢力マリウポリ 攻撃に際し三方面から同時に攻撃できると述べており、大幅な軍事力強化が図られた模様である。
 マリウポリは、ドネツク州の中心部とクリミア半島をつなぐ要衝に位置し、ロシアがクリミア半島の実効支配の強化を狙っている恐れも指摘されている。
【註】
 マリウポリはロシア本土とクリミア半島に挟まれたアゾフ海に面する要衝で、クリミア併合以来ロシアはここを狙い続けている。
1410-090701 (東京新聞 2014.09.07)】
1410-090504 (産経新聞 2014.09.05)】
1410-090102 (読売新聞 2014.09.01)】
1409-082602 (産経新聞 2014.08.26)】
1409-082502 (ロイタ通信 2014.08.25)】
2015.01.27 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア制裁強化を欧米が示唆、ウクライナ東部の戦闘激化で」

<1502-012702>
 欧米諸国が26日、ウクライナ東部で政府軍と親露派勢力との戦闘が激化していることを受け、 情勢次第でロシアへの制裁を強化する可能性を示唆した。
 米国のルー財務長官は、必要が生じればロシアに対する圧力強化へ利用可能な追加手段があると警告した。 ドイツのシュタインマイヤー外相は、親露派勢力が攻勢を強 めれば、EU として対応する必要があるとの認識を表明した。 制裁強化の可能性について同相は、多くが今後3日間程度の情勢次第だとした。 EU 各国の外相は29日にウク ライナ情勢を討議する。
2015.01.22 Yahoo 時事通信記事

「軍関連の人員削減を緩和=仏大統領」

<1502-01203>
 オランド仏大統領が21日、仏連続テロ事件を受けて治安維持に当たる人員確保の必要に迫られたため、2019年までに仏軍の人員の約1割に当たる 26,000人を削減する現行計画を修正し、削減幅を7,500人少ない18,500人に改めると発表した。
2015.01.15 Yahoo 時事通信記事

「対『イスラム国』で空母派遣=緊張高まる恐れも―仏」

<1502-011501>
 オランド仏大統領が14日、空母 Charles de Gaulle の艦上で行った軍への新年あいさつで、
IS に対する空爆に同艦を参加させる意向を表明した。
 仏軍は2014年9月に米国などが実施するイラクでの空爆に加わり、今月13日に作戦の継続を決めたばかりである。
2015.01.14 Defense News France to review planned military job cuts <1502-011404>
 オランド仏大統領が14日、空母 Charles de Gaulle の艦上で行った軍への新年あいさつで、先週3人のイスラム原理主義者が民間人17人 を殺害したのを特別な状況として、2014~2019予算で軍を34,000名、年間国防費を€31.4B削減するとした 計画を撤回することを明らかにした。
2015.01.07 Jane's Defence Weekly Spain buys extra Patriot SAM batteries from Germany <1502-010709>
 スペインがドイツから、余剰になった Patriot 2個システムを€41.6Mで購入する。 購入するのは PAC-2+ 仕様で、それぞれは発射機5基で構成されている。
 スペインは2004年にも1個システムを購入しており、これらはトルコに派遣される。
2015.01.07 毎日新聞

インターネット

欧州委副委員長:『エネ同盟、基本理念に』 資源の対露依存、脱却訴え <1502-010701>
 EU の内閣にあたる欧州委員会のシェフチョビッチ副委員長(エネルギ同盟担当)が、EU の根本原則である『人、物、 サービス、資本の自由な移動』に『エネルギの自由』を加えるべきだと述べた。 具体的には、カスピ 海からのガスパイプラインの早期建設によりロシアへの資源依存を脱却するほか、ガスを送る際にかけられる関税を各国で統一するなどし て自由な流通の障害を取り除く。
 EU は新たな天然ガスの供給国としてカスピ海沿岸のトルクメニスタンアゼルバイジャンを考えており、同副委員長は 、カスピ海沿岸からトルコを経由して中東欧に運ぶ『南回廊』計画を挙げた。