2014年の NATO/ EU 諸国情勢に関する資料

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2014.12.27 毎日新聞

インターネット

欧州委員:『露ガスプロム調査、優先』 対立姿勢鮮明 <1501-122703>
 EU の内閣にあたる欧州委員会の競争政策担当委員が、ロシア国営天然ガス企業ガスプロムEU 競争 法(日本の独占禁止法に相当)に違反しているかについての調査を優先的に行うと語った。ガスプロムは中東欧での独占 的な地位を利用して EU 加盟国に不当価格を押しつけ、供給源の多様化に必要な公正な競争を阻害した疑いが持たれており、EU は2012年に 正式に調査を開始している。
 違反が認定されればガスプロムは多額の制裁金を科されることになり、ロシアのプーチン政権と EU の対立を一段と 先鋭化させる可能性がある。
2014.12.15 Aviation Week &ST Rig for red <1502-121501>
 11月下旬にスコットランド沖で国籍不明の潜水艦が発見されたが、固定翼対潜哨戒機を保有していない 英国は、その対処を同盟国に頼らざるを得なかったことから、議論が続けられていた洋上哨戒機調達問題が再燃し ている。
 11月にスコットランドで活動したのは米海軍の P-3C Orion 1機、加空軍の CP-140 Aurora 1機、仏海軍の Atlantique 2 1機であった。
【註】
 英国は Nomrod 対潜哨戒機を1969年以来装備し49機が生産されたが、2011年6月28日に退役し、現在は保有していない。
2014.12.11 Defense News JASSMs to equip Polish F-16s <1501-121103>
 ポーランド国防省が Lockheed Martin社と、48機保有している F-16 に搭載する AGM-158
JASSM 購入契約を$250Mで実施した。 FMS 契約は10月に議会承認されている。
 ポーランドへの引き渡しは2016~2017年で、2017年3月に IOC が計画されている。 ポーランドは、オーストラリアフィンランドに続く三番目の JASSM 輸入国になる。
2014.12.10 Jane's Defence Weekly NATO approves 2015 interim rapid response force <1502-121002>
 NATO 外相会議が12月2日に開かれ、2014年9月の首脳会議で決まった NATO
RAP 計画に基づき2016年に発足する NATO 急速即応部隊暫定部隊を2015年初頭に編成することを決めた。
 暫定部隊は独、蘭、ノルウェーが交代で、NATO 即応部隊 (NRF) から3,000~4,000名の小型旅団を抽出して構成する。
2014.12.09 Yahoo 時事通信記事

「バルト海で防空識別圏に侵入=ロシア編隊」

<1501-120902>
 米国防総省が8日、記者団に対し、ロシア軍機の編隊が6、7の両日にバルト海で他国の防空識別圏に 侵入したと明らかにした。 報道部長は大規模な編隊であり、ロシアとの協力を模索しているさなかのことで、この種の哨戒飛行は助けにならないと批判した。
 ロシア側は両日とも、爆撃機など12機程度を防空識別圏に侵入させた。
2014.12.01 Aviation Week &ST Early warnings <1502-120102>
= NATO AEWACS の維持に関する記事 =
 NATO は現在、16ヵ国で17機の E-3A を、年間€250Mかけて運用しているが、この維持が難しく なっている。
 最初の事件は3年前に、この計画で3番目の地位を占めていたカナダが財政上の理由から撤退したことで、今回は17機中の1機が補給処段階では対応できない整備が必要に なったことによる。
 NATO ではこの対策として AWACS と
AGS を一括運用することで1,400名の人員削減を行い対応しようとしている。
2014.11.29 Defense News France studies nuclear missile replacement <1412-112903>
 フランスは現在、Mirage 2000N と Rafale F3 搭載の核ミサイルとして ASMP-A を保有している が、仏国防相が20日、その後継機 ASN4G を開発中であることを明らかにした。
 ASMP-A の後継機について空軍参謀長は4月に、ステルス型で Mach 7~8 の超高速ミサイルになることを示唆しているが、Mach 7 となると 全長が20mになり Rafale などの戦闘機には搭載できず、A400M 輸送機から発射されることになる。
2014.11.29 Defense News Nordic-Baltic states to deepen cooperation <1412-112902>
 ロシアのウクライナに対する対応を見て、ノルディック3ヵ国、バルト三国、ポーランドの、NATO 加盟/非加盟の北欧7ヵ国が 軍事協力を強めようとしている。 11月12日にオスロで開かれた国防相会議では、装備の調達をも含む軍事協力について話し合われた。
 またノルディック諸国の防衛協力機構である
NORDEFCOバルト三国に対して 解放される模様である。
【註】
 NORDEFCO はノルディック諸国の防衛協力機構として2009年11月4日に設立された組織で、軍事同盟ではない。 フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイ スランドの5ヵ国が加盟している。
NORDEFCO HP
2014.11.29 毎日新聞

インターネット

NATO:『速攻部隊』15年1月から前倒し試験運用 <1412-112901>
 NATO2年後をメドに本格運用を開始する急速即応部隊を、 来年1月に前倒しして試験運用を始めることが分かった。 急速即応部隊の本格運用は、司令系統の確立などに時間がかかる ため、先行してドイツ、オランダ、ノルウェーが二千数百名規模の部隊を提供することを決めている。
 急速即応部隊は独北西部ミュンスターにある独蘭軍共同司令部の指揮下に入り、5~7日以内一部先遣隊は72時間以内の NATO 域内展開を目指し訓練を続ける。 その上で軍事 、技術、財政上の問題点を洗い出し、2016年5月のワルシャワでの首脳会議で本格運用を宣言する。
2014.11.25 Yahoo 時事通信記事
「対ロ軍艦輸出の延期表明=国際世論に配慮―仏大統領」
<1412-112505>
 フランス大統領府が25日、今秋に予定していた Mistral級強襲揚陸艦の対露輸出について、 当面延期すると発表した。 延期期限は明示していない。
2014.11.24 Aviation Week &ST The Bear growls <1502-112404>
 ウクライナ事件以来、ロシア空軍は長距離偵察飛行大規模演習を頻繁に行い、欧州の空軍は 冷戦時代に戻った状況を呈している。
 (以下、具体例を記述)
2014.11.20 Defense News NATO reports 400 intercepts of Russian aircraft in 2014 <1412-112003>
 NATO のストルテンベルグ事務総長が訪問中のエストニアで20日、ウクライナ危機を反映してロシアの軍用機に対する NATO の緊急発進が400回と、 昨年の1.5倍になったと述べた。 特にバルト地域だけで100回以上と3倍になったという。
 同事務総長は、状況は冷戦時代に戻ったと述べた。
2014.11.20 Yahoo Record China 記事

「中国とロシア、地中海で合同軍事演習を実施へ=ロシア国防相が表明―中国メディア」

<1412-112002>
 ノーボスチ通信が20日、ショイグ露国防相が2015年に地中海と太平洋中露海軍が合同演習を実施すると表明したと報じ た。
 ショイグ国防相は今月18日、今年5月に第3回中露海軍合同演習『海上連合』を成功させた際、両国海軍は初めて混合艦隊を編成して演習を行ったが 、来年春にも地中海で海軍合同演習を実施する計画で、太平洋での海軍合同演習も計画していると述べた。
2014.11.19 Jane's Defence Weekly NATO condemns Russian units entering Ukraine <1412-111901>
 NATO 軍最高司令官NATO 事務総長が11月11日、ここ5日間にウクライナ東部のドネツク州 に向けて、ロシアから部隊と武器を搭載した大規模な車両縦隊が送られていると非難した。
2014.11.05 Defense News Portugal escorts Russian boat from its waters <14121-110504>
 ポルトガル海軍が5日、同国の排他的経済水域 (
EEZ) に進入したロシアの 海洋調査船を退去させた。 丁度1週間前に同国空軍戦闘機が、公海上空ながら同国に接近した露軍機2機に対し緊急発進している。
 NATO の Stoltenberg 新事務総長が10月に、今年になって NATO が行った露軍機に対する緊急発進回数は 100回を超え、2013年の3倍以上になっていると述べている。
2014.11 International Defence Review NATO 'spearhead' force taking shape <1412-110003>
 ウェールズで開かれた NATO 首脳会議で採択された
RAP で設置が決まった急速即応部隊 (VJTF) Spearhead は、2015年のブリュッセル会議までに、編成と全体像が決定する。
 VJTF は4,000名で構成され、5日以内に展開できる能力が付与される。
2014.10.31 東亞日報 ロシア核爆撃機、1日で欧州領空を19回も侵犯 <1411-103101>
 BBC放送によると、ロシアが28、29日の両日に、北海や大西洋、黒海、バルト海などで24時間にわたり演習 を行ったが、NATO によると、この期間に露軍機が19回領空を侵犯した。  NATO は、この事件がここ10年間に起き たロシアの領空挑発事件のなかで、最も深刻だと見ている。
 28日午前3時頃、北海付近に Tu-95 4機と空中給油機4機など露軍機8機が現れてノルウェーに向け飛行 したため、ノルウェー空軍の F-16 が緊急発進した。 その後も爆撃機機2機は飛行を続け、英国領空に接近したため、英国空軍 Typhoon が発進した。  爆撃機は南進してイベリア半島に接近したため、ポルトガル空軍の F-16 が発進して対応した。 露爆撃機はこの間、航空管制からの無線の呼び出し に応じず、IFF にも応答しなかったという。
 同自国にバルト海でも7機の戦闘機が現われたため、NATO はリトアニア基地から戦闘機を緊急発進させた。 またトルコも黒海方向 から接近する4機の戦闘機に対し戦闘機を発進させた。
2014.10.30 Yahoo 時事通信記事

「欧州上空に続々ロシア軍機=『異常』と批判― NATO 」

<1411-103001>
 NATO が29日、爆撃機や戦闘機などで構成される4個編隊の露空軍機が28、29の両日、バルト海や北海、大 西洋、黒海大規模な軍事活動を展開したと発表した。
 欧州上空で露軍の活動が異常な水準に達したと批判している。
2014.10.29 Defense News Russia says France due to hand over first warship Nov. 14 <1411-102906>
 仏国防相が28日に、Mistral級強襲揚陸艦をロシアに引き渡すか否かの決定は11月に行うと述べた のに対し、露副首相が29日、ロシアは既に11月14日に行われる引き渡し式の招待を受けていると述べた。
2014.10.29 朝日新聞

インターネット

ロシアへの空母引き渡し判断を先送り 仏政府 <1411-102905>
 フランスのルドリアン国防相が28日、オランド大統領がウクライナ情勢を見極めたうえで10月末に決めるとしていた、 Mistral級強襲揚陸艦をロシアに引き渡すかどうかの判断を、11月に先送りすると仏メディアに説明 した。
2014.10.20 Aviation Week & ST Credibility gap <1412-102005>
 ドイツのメディアが国防軍を非武装軍と評したが、この評価はあながち間違ってはいない。
 実際、海軍は Sea King ヘリを21機保有しているが飛行できるのは3機だけで、22機保有して いる Lynx ヘリも4機しか飛べない。 更に33機有する NH90 も8機しか飛べず、 31機ある Tiger 攻撃へりも10機しか飛べない。 固定翼機はヘリより良いものの Tornado と Typhoon も飛べるのは半 数だけである。
 その原因は国防費の削減で、NATO が GDP の2%を基準にしているのに対し、ドイツは1.3%たらずでしかない。 冷戦終 結時には2.1%であった。
2014.10.15 Jane's Defence Weekly US approves Polish JASSM sale <1411-101516>
 米議会が10月2日、ポーランドへの AGM-158
JASSM 40発の売却と、 F-16C/D Block 52 の改良を承認した。
 契約額は$500Mである。
2014.10.02 Defense News Hungary hosts NATO exercise in 'show of strength' <1411-100203>
 ハンガリーの首相が、同国軍と米軍との合同演習が2日に行われたことを明らかにした。 演習にはハンガリーから350名 、米国から60名が参加し、ウクライナ情勢を模擬した状況下で行われた。
 ハンガリーは1999年に NATO に加盟しており、今回の演習は米国が NATO 加盟国支援のための即応能力を高める目的がある。
2014.10.02 Defense News Jittery over Russia, Lithuania ups military spending by third <1411-100202>
 リトアニア国防省当局者が2日、ロシアからの脅威増大を受けて2015年の国防費を€424.5Mと、2014年に比べて 32%増額することを明らかにした。
 しかしながら、それでも対 GDP 比は1.11%と、NATO が要望している2%には達していない。
2014.10.01 Defense News New Polish PM unveils plans to hike defense spending <1411-100110>
 ポーランドの Ewa Kopacz 新首相が10月1日に議会で行われた就任演説で、現在 GDP の1.95%である国防 費を、2016年までに2%に引き上げると述べた。
 国防費の増額分は装備購入に充てるという。
2014.09.29 Aviation Week & ST Reassuringly ewpensive <1411-092903>
 欧州各国が戦闘機への CM 搭載を進めている。
┏━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━━━━┓
┃    ┃ 搭 載 CM  ┃   搭 載 機   ┃
┣━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━━━━┫
┃Finland ┃AGM-158 JASSM ┃F/A-18       ┃
┃France ┃Scalp-EG   ┃Rafale B/C/M    ┃
┃Germany ┃KEPD 350   ┃Tonado IDS     ┃
┃Greece ┃Scalp-EG   ┃Mirage 2000     ┃
┃Italy  ┃Scalp-EG   ┃Tonado       ┃
┃Norway ┃JSM(計画)  ┃F-35        ┃
┃Poland ┃AGM-158 JASSM ┃F-16C/D       ┃
┃Spain  ┃KEPD 350   ┃F/A-18       ┃
┃Swedwn ┃  未 定  ┃JAS 39 Gripen    ┃
┃Turky  ┃SOM(計画)  ┃F-4 / F-16     ┃
┃UK   ┃Storm Shadow ┃Tonado GR4 / Typhoon┃
┗━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━━━━┛
2014.09.24 Jane's Defence Weekly Spain to send Patriots to Turkey <1411-092403>
 スペインが、2015年1月にトルコから撤退するオランダの Patriot中隊に代わり、発射機6基、人員130名の Patriot 1個中隊をト ルコに派遣することで合意した。
2014.09.22 産経新聞

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露軍乗員が試験航海、極東配備の仏揚陸艦 日本、高い機動性と攻撃力に懸念 <1410-092204>
 ロシアが発注した Mistral級強襲揚陸艦が21日、ロシア軍の乗員とともに初の本格的な 試験航海を終え、フランス西部サンナゼールに入港した。 航海は10日間で、250名のロシア乗組員と200名のフランス側専門家が同乗した。
 フランスはウクライナへのロシアによる軍事介入を理由に同艦の納入を凍結しているが、ウクライナ東部での停戦が持続すれば契約を履行する方針 である。
2014.09.17 Jane's Defence Weekly USAF rotates F-16s as tensions with Russia continue <1411-091702>
 米空軍が9月8日、ポーランドの Lask 航空基地へ F-16C/D を派遣し、今後数週間にわたり共同 訓練を行うと発表した。 米空軍は派遣機数を公表していないが、ポーランドには今年初めF-16 12機が派遣されている。
 派遣される第510飛行隊の隊員150名は既にイタリアから到着している。
2014.09.17 Jane's Defence Weekly NATO works to fleesh out Readiness Action Plan <1411-091701>
 NATO が9月4~5日にウェールズで開催する首脳会議で、即応行動計画
RAP を採択する。 これにより NATO は出動に数ヶ月かかる非即応の NATO 即応部隊 NRF に代わる急速即応部隊 Spearhead を編成する。
 Spearhead には、既に英国が1,000名の部隊と旅団級部隊の司令部を差し出すと言明している。
2014.09.17 Yahoo ロイタ通信記事
「クリミア追加派兵も辞さず、NATO 軍事演習で=ロシア国防相」
<1410-091701>
 ロシアのショイグ国防相が16日、NATO がウクライナ西部で演習を開始したことを受け、ロシアとしてクリミア半島への追加派兵 も辞さない構えを示した。
2014.09.16 毎日新聞

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ウクライナ:EU との『連合協定』を承認 <1410-091603>
 ウクライナ最高会議(国会)が16日、EU との自由貿易協定を柱とする連合協定を承認し、ポロ シェンコ大統領が批准法に署名した。 ただし EU 側の批准手続きには時間がかかる見通しである。
 また最高会議はドネツク、ルガンスクの東部2州の特定地域に対し、3年間限定で自治権を拡大させる法案も可決した。
2014.09.15 Aviation Week & ST Facing threats <1411-091501>
 NATO はウクライナ情勢を受けて、新たに急速即応部隊
VJTF を創設する。 VJTF は Spearhead とも呼ばれ、既に英国が1,000名規模の部隊を差し出すほか、ルーマニア、ポーランド、バルト三国が受け入れ を表明している。 NATO は2002年に欧州連合軍機動部隊 AMF を廃止している。
 ラスムッセン事務総長は、この10年間で NATO 諸国が軍事費を平均で20%増加したのに対し、ロシアは 50%増加させているとしている。
2014.09.13 毎日新聞

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ウクライナ問題:対露追加制裁 EU、経済痛手を覚悟 米も不信強く <1410-091301>
 EU と米国の新たな対露経済制裁は、ロシアの基幹産業を直撃する内容で、金融市場が発達していないため 資金調達を欧州に頼るロシアを、金融面から締め付ける戦略になっている。
 ただ、欧米の資源メジャーの多くはロシアの国有企業と組んで開発プロジェクトに携わっているため、影響は自国企業にも及ぶことから、EU は自らが傷を 負うのを覚悟で制裁に踏み切った。
(以下、事例の紹介)
2014.09.12 Yahoo ロイタ通信記事

「オバマ大統領が制裁強化、『プーチン氏の重要分野で』」

<1410-091202>
 オバマ米大統領が11日、ロシアに対する制裁を強化する意向を固め、12日に詳細を公表する方針を明らかにした。 ロシ アの金融エネルギ防衛部門への制裁を強化するとみられている。
 ロシアが先月、ウクライナ東部に部隊を送り込んだことを受け、対ロシア追加制裁を発動させる EU と足並みをそろえる。
2014.09.12 毎日新聞

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EU:12日に追加制裁を発動…ロシアは報復措置準備 <1410-091201>
 EU が11日に大使級協議を開き、12日に対ロシア追加経済制裁を発動することを決めた。 制裁 はロシア石油大手ロスネフチなどの EU 内での資金調達禁止を柱とする内容で、EU の発表や報道によると、ロスネフチのほか石油大手ガスプロムネ フチなどエネルギ企業3社防衛大手3社の社債による資金調達を禁じた。
 これに対し、ロシアは報復措置として既に経済発展省で輸入制限品のリストを準備しており、自動車や軽工業品などの輸入制限 に踏み切る方針を示した。
2014.09.10 Jane's Defence Weekly Portugal takes lead of Baltic Air Policing Mission <1411-091004>
 ポルトガルが9月1日、NATO のバルト警察飛行任務をポーランドから引き継ぎ、F-16 6機をリトアニア の Siauliai AFB に派遣し、カナダの F/A-18 と共同で任務に就く。
 この任務ではこのほかに、ドイツが4~6機の Typhoon をエストニアの Amari 基地に、フランスが同数の Rafale をポー ランド北部の Malbork 基地に派遣している。
2014.09.10 Jane's Defence Weekly Extended-range JASSM could be offered to Poland <1411-091002>
 ポーランド空軍が AGM-158B JASSM-ER の導入を計画している。
 同国は当初、射程200nmの
JASSMJASSM を導入する計画であったが、ウクライナに対するロシアの武力干渉を受けて、射程500nm 以上の JASSM-ER 導入に方針を変えようとして米政府との協議を行っている。
2014.09.10 Jane's Defence Weekly France halts delivery of Russia's first Mistral <1411-091001>
 フランスが NATO 首脳会議の前日となる9月3日、10月に予定されていた Mistral級強襲揚陸艦のロシアへの 引き渡しを停止すると発表した。
 仏露は2011年に Mistral級4隻の取引で合意しており、最初の2隻はフランスで建造し、残りの2隻はロシ アで建造することになっていた。
2014.09.09 Yahoo 時事通信記事

「制裁発動、数日見合わせ=ロシアの対応見極め―EU 」

<1410-090903>
 EU が8日、ロシアに対する追加制裁の内容を正式決定したと発表した。 追加制裁は、既に実施している資本規制や武器取 引、高度な技術供与への制限をさらに拡大すると共に、ロシアが編入したクリミア政府やロシアの政策決定者、富豪らを制裁対象に加え資産凍結などを行う。
 しかしながら EU は、当初9日に制裁を発動する方向で準備を進めていたが、一部加盟国から情勢を見極める必要があるとの 意見が出され、ファンロンパイ EU 大統領は状況次第で制裁の全て、もしくは一部を見直す用意があると、態度をやや軟化させた。
2014.09.09 Yahoo ロイタ通信記事

「対ロシア追加制裁に慎重論も、EU 最終決定保留」

<1410-090902>
 EU が、前週末に基本合意した対露追加制裁に関して最終決定を保留した。 加盟国内からウクライナの停戦合意が順守さ れた場合の対応について、協議したいとの要望があったという。
 EU は8日からブリュッセルで大使級会合を開き、まずは制裁を発動して停戦が順守されれば解除するのか、または現段階ではすべての 追加制裁の実施を見送るのかをめぐり協議する。
2014.09.08 Yahoo ロイタ通信記事

「焦点:NATO の新方針、ウクライナと中東の危機解決には疑問符」

<1410-090803>
 NATO が6日に終わった首脳会議で、東欧の加盟国をロシアから防衛するための『即応行動計画』 を採択した。 またこの首脳会議で米国を中心とする『有志国連合』が
ISIL に対抗していくことも確認された。
 しかし NATO がロシアの支援を受けた勢力とウクライナの対立を解決することは不可能で、有志国連合が ISIL 打倒に向けた戦略を確立するまでに も、まだ遠い道のりをたどりそうだ。 また創設が決まった緊急展開部隊は最大5,000名人規模となり、数日中に世界のどこへでも展開可能な態勢を築くが、こうした作戦行動 には加盟28ヵ国の一致した同意が必要になり、国によっては域外派兵に制約がある。 例えば ドイツは、域外派兵には議会の事前同意が不可欠となる。
ウクライナ領土回復では手詰まり
基本的役割
2014.09.06 毎日新聞

インターネット

ウクライナ:欧米、対露追加制裁整う…停戦実現見極め <1410-090608>
 ファンロンパウ EU 大統領とバローゾ欧州委員長が5日、ロシアに対する追加経済制裁について加盟国が大使級協議で合意 したと発表した。 EU 金融市場へのアクセス制限、武器禁輸軍事転用可能な民生品の輸出制限、エネル ギ分野での技術輸出禁止などで、7月に実施した経済制裁を強化する内容となる。 ロイタ通信によると、ウクライナ東部の親露派に関与する24人にも渡航禁止、資産凍 結を実施する。
 EU は8日にも実施可能としており、ウクライナ東部での停戦とそれに続く緊張緩和が実行されない場合に制裁が発動される。
2014.09.06 東京新聞

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欧米、追加制裁に踏み切る構え ロシアに停戦順守促す <1410-090606>
 EU が5日の大使級会合で、ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて準備していた対ロシア経済制裁の追加策の内容で合意した。  オバマ米大統領も5日、経済制裁を強化する準備が最終段階に入っているとしている。
 ロシア側の対応に懐疑的な欧米は、追加制裁に踏み切る構えを示し、ウクライナ東部からのロシア軍撤退と停戦順守を強く促した。
2014.09.06 毎日新聞

インターネット

NATO 防衛強化:露、包囲網に反発 核戦力で対抗の構え <1410-090603>
 ロシアはウクライナ危機で NATO が東欧の防衛強化やウクライナ支援などロシア包囲網を打ち出したことに反発している。  プーチン大統領は3月にクリミアの編入を強行した際には、NATO の東方拡大を理由の一つに挙げ、勢力圏とみなす ウクライナの NATO 加盟を絶対阻止したい考えを示した。
 また、ロシア批判を強める欧米に対し、プーチン大統領は先月末にロシアは核大国だと発言し、核戦力をさらに強化する方針を示した。 ロシアは 軍事戦略の指針となる軍事ドクトリンを年内に改定する方針で、欧米が進める
BMD 計画への対抗策などが示されるものと みられる。
2014.09.06 毎日新聞

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NATO:『速攻部隊』宣言 対露防衛を強化 首脳会議 <1410-090602>
 NATO 首脳会議が5日、集団的自衛権に基づく共同防衛を強化し、72時間以内に NATO 域内外に展開できる『 速攻部隊 (Spearhead) 』の創設を柱とする『ウェールズ宣言』を採択した。 NATO 首脳会議は2012年の米シカゴから2年ぶりで、創立65周年で 集団的自衛の原点に戻る転換点を迎えた。
 宣言は、ロシアの挑戦などに素早く確かに対応する『即応行動計画』を採択し、その中核となる速攻部隊は4,000名態勢で、 2~3日以内に世界各地に派遣でき、陸海空と特殊部隊を備えることになる。 NATO は数週間で展開する『即応部隊』を2003年に設立しているが、速攻 部隊はその先兵役になる。
2014.09.06 読売新聞

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NATO、即応部隊新設で合意…首脳会議閉幕 <1410-090601>
 NATO 首脳会議は最終日の5日に、有事の際に迅速に展開する数千名規模の即応部隊を新設し、加盟国の軍事費を GDP 比2%以上とすることなどを柱と する宣言を採択して閉幕した。 新設の即応部隊は司令部を東欧に置く多国籍部隊で、キャメロン英首相は5、2~5日で世界中に展開する能力を目指す と語った。
 軍事費については、NATO が2002年に合意した『各国 GDP 比 2% 』の目標を再確認し、目標値以下の加盟国は10年以内の達成 を目指すと共に、人件費などを除いた装備品の購入や開発に軍事費の20%以上を充てるとの目標も確認した。
2014.09.05 Yahoo 時事通信記事

「ロシア軍『かつてない攻撃力』=ウクライナ情勢を憂慮―米国防総省」

<1410-090503>
 米国防総省のウォレン報道部長が4日、ウクライナとの国境付近に展開しているロシア軍について、1万人 以上の規模を維持していると説明した上で、かつてないほどの攻撃力を備えていると明らかにした。
 同部長によると、ロシア軍は野戦砲やロケットを集積させ、戦闘部隊に加え後方支援部隊をウクライナ国境に配置している。
2014.09.05 Yahoo ロイタ通信記事

「ガス確保へ緊急措置、ロシアの供給削減想定=EU 文書」

<1410-090502>
 EU が、ウクライナ情勢をめぐりロシアが天然ガス供給を削減した場合に備え、この冬のガスの確保に向けた 緊急措置を準備している。 ロイタが入手した草案文書によると、LNG をガスに戻すた施設やガス貯蔵能力の利用でさらなる協調を確実にする ための行動を EU が取る可能性があるとしている。
 また域内に輸送船で運び込まれた LNG の域外転売を禁止することや、備蓄の増加、産業界に対する使用自粛の要請などが含まれるとみられる。 欧 州の企業は LNG を、カタールやアルジェリアなどの諸国から大西洋や地中海の港を経由して欧州に運んでいるが、多くの場合この LNG をより高い価格で海外 に転売している
2014.09.04 Yahoo 毎日新聞記事

「米国 地上部隊200人参加…ウクライナで合同演習へ」

<1410-090406>
 米国防総省のウォレン報道部長が3日、200名の米軍が15日からウクライナ西部のヤボロフで開かれる合 同演習に参加すると明らかにした。 ウクライナ政府と親露派武装勢力の緊張が高まって以降、米軍がウクライナの地上に部隊を送るのは初めてで、ロシアをけん制す る狙いがあるとみられる。 ウォレン部長によると演習は15~26日に実施され、両国など15ヵ国が参加を予定しており、米軍はイタリアに駐留する 空挺旅団の隊員を参加させる。
 このほか、米国とウクライナが毎年開催している多国籍の海上演習を8~10日にウクライナ南の黒海で開くことや、 ポーランド空軍との共同演習を4日から10月8日まで実施することも明らかにした。
2014.09.04 Yahoo 時事通信記事

「仏、対ロ軍艦輸出凍結=ウクライナ情勢受け急転」

<1410-090404>
 フランス大統領府が3日、10月に予定していた Mistral級強襲揚陸艦のロシアへの納入を見合わせ ると発表した。 ウクライナへの介入を強めるロシアに軍艦を輸出すれば、米国や欧州各国からの強い批判は免れないと判断し、土壇場で態度を急転 させて凍結に踏み切った。 マレーシア航空機が撃墜された7月以降、フランスの対露軍艦輸出には国際社会から厳しい視線が注がれたが、オランド政権は計画凍結が国内の景 気や雇用に与える打撃を考慮し、予定通りの引き渡しを強行する姿勢を表明していた。
 ただ仏外交筋は、11月に改めて判断するとも説明し、今後のロシアの姿勢次第で凍結を解除する可能性に含みを残している。
2014.09.04 Yahoo ロイタ通信記事

「仏大統領、ロシアへの軍艦引渡しは当面困難と言明」

<1410-090403>
 オランド仏大統領が、ロシアへの Mistral級強襲揚陸艦最初の引き渡しについて、現時点で引 き渡しが認められるような条件は整っていないとして、当面困難との認識を示した。
 一方、ファビウス外相は大統領声明に関連して、揚陸艦引き渡しの門戸が完全に閉ざされたわけではなく、将来的には引き渡しの条件が整うことを希望するとの考えを示した。
2014.09.04 Yahoo 時事通信記事

ウクライナ西部で合同軍事演習=ロシアけん制狙いか―米

<1410-090402>
 米国防総省のウォレン報道部長が3日、米軍が15日から12日間、欧州軍の兵員200名をウクライナ西部に派遣し、ウクライナ軍との 合同演習を行うことを明らかにした。
 AFP通信によると、ウクライナ東部で政府軍と親露派の緊張が続くなか、米軍が地上部隊をウクライナに送るのはめて。
2014.09.04 Yahoo ロイタ通信記事

「ウクライナの NATO 加盟、首脳会議の議題でない=ドイツ当局者」

<1410-090401>
 ドイツ政府の当局者が3日、今週開催の NATO首脳会議で、ウクライナへの武器供与や、同国の加盟問題 議題になっていないとの認識を示した。 一方、メルケル首相は3日、バルト諸国の主権を保障する方針が NATO 首脳会議で打ち出されると の認識を示した。 また、首脳会議で決まる措置は、NATO-ロシア間の条約を順守するとすると共に、NATO は域内の事態に即応する能力を高める必要があると訴えた。
 またメルケル首相は、オーストラリアのアボット首相が、ブリスベーンで開催予定の G20首脳会議からロシアの プーチン大統領を締め出す提案をした件で、近くアボット首相と会う際に話すと述べた。
2014.09.03 Yahoo 産経新聞記事

「欧州防衛、原点回帰へ NATO、東の警戒強化 軍事的対決回避に配慮も」

<1410-090303>
 NATO が4、5日に英国で開く首脳会議で、欧州防衛という原点の任務への回帰を明確にする。
 NATO とロシアは、冷戦終結後の1997年に、『互いを敵とみなさない』との基本文書に署名し、その後 NATO の任務は対テ ロ戦などの域外活動に比重が移っていたが、ラスムセン NATO 事務総長は1日、世界が変化する中で開かれる首脳会議は、NATO の歴史でも重要なものとなるだろうと強調した。
2014.09.01 Yahoo ロイタ通信記事

「ウクライナでのロシアの行動は容認できない=独首相」

<1410-090106>
 ドイツのメルケル首相が1日、ロシアに対して追加制裁を科せばドイツ経済に悪影響が及ぶ可能性があると認めつつも、ロシアによるウクライナでの 行動を容認することは選択肢にないと言明した。
 首相は、制裁はドイツの企業などに影響があるかもしれないが、他国を攻撃することを許された場合も影響があるとと強調し、追加制裁を準備する ことが必要だと述べた。
2014.09.01 Yahoo 産経新聞記事

「次期 EU 大統領にポーランド首相選出」

<1410-090104>
 EU 首脳会議が8月30日に、ファンロンパイ大統領の後任にとして12月1日に就任する次期大統領に、ポーランドの トゥスク首相を選出した。 2004年以降に加盟した中東欧諸国からの主要ポスト選出は初めてである。
 次期外交安全保障上級代表にはイタリアのモゲリーニ外相を指名し、アシュトン氏に続き2代連続女性が務める。
2014.09.01 Yahoo ロイタ通信記事

「 EU 首脳会議、ロシアに追加制裁を警告 1週間以内に準備へ」

<1410-090101>
 EU はブリュッセルで首脳会議を開き、ロシアがウクライナでの行動を変えなければ、新たな経済制裁 を科すと警告した。 31日未明に、新たな制裁のリストを1週間以内に準備することで合意した。
 ただし、エネルギーをロシアに依存する欧州では、制裁が経済に及ぼす影響をめぐる懸念も根強く、追加制裁のタイミングや、その具体的な条件については合意できず、 加盟国間の温度差も浮き彫りになった。
2014.08.31 Yahoo 産経新聞記事

「 EU 大統領後任にトゥスク氏有力 対露『 強硬派』、東欧から初選出へ」

<1409-083104>
 EU が30日の臨時首脳会議で次期体制の主要人事を固める方針で、11月末で任期満了を迎えるファンロンパイ大統領の後任 候補にはポーランドのトゥスク首相が浮上している。 トゥスク氏についてはメルケル独首相がこれまで働きかけ、キャメロン英首相が支持している ほか、非ユーロ圏からの選出に難色を示していたフランスも容認の方向で、中東欧諸国も推している。
 ウクライナ情勢で対ロシア強硬派の首相が大統領に決まれば、プーチン露大統領への強い牽制となる。
2014.08.31 Yahoo 産経新聞記事

「ウクライナ、『 NATO 加盟』法案提出 露を牽制、反対の声も」

<1409-083103>
 ウクライナのヤツェニュク首相が29日、ウクライナの NATO 加盟に道を開く法案を議会に提出した。 法案は、親露派のヤ ヌコビッチ前政権時代に成立した他国との軍事政治同盟締結を認めない『非同盟』方針を撤回するものである。
 ただポロシェンコ大統領はこれまで NATO 加盟に慎重な立場を表明してきた経緯があるうえ、ロシアとの関係を決定的に分 断する欧米との軍事同盟締結には、国内の反対論も根強く、また NATO 内にも温度差があり、先行きはまだ 不透明な状況である。
2014.08.31 NHKニュース EU 首脳会議ロシア追加制裁協議 <1409-083102>
 EU の首脳会議が始まり、ロシア軍の1,000名以上がウクライナ領内に侵入し軍事作戦を行っているとされたことから、急遽その対応について議題と して取り上げ、ロシアに対する追加の制裁について協議を行っている。
 ただ EU は先月末にロシアへの新たな経済制裁に踏み切ったばかりのため、直ちにさらなる制裁を科すことには慎重な意見も多く出ているため、今 回の首脳会議では効果的な制裁へ向けて EU の執行機関に当たるヨーロッパ委員会に対して具体的な検討を進めるよう求めることに 留まる見通しでである。
2014.08.31 東京新聞

インターネット

ロシア軍『数千人侵入』 ウクライナ大統領が表明 <1409-083101>
 ウクライナのポロシェンコ大統領が30日に訪問先のブリュッセルで、現在、数千名の部隊数百両の戦車 が自国の領土に進入しているとロシア軍のウクライナへの侵入をあらためて指摘し、EU による追加制裁の発動に期待 を表明した。
 これについて EU のバローゾ欧州委員長は30日、われわれはロシアに対し強力な措置を取る用意ができていると述べ、加盟国が合意すれば追加制裁を速やかに発動できると の考えを示した。
2014.08.30 Yahoo ロイタ通信記事

「ウクライナが NATO 加盟目指す、軍事支援求める姿勢鮮明に」

<1409-083001>
 ウクライナのヤツェニュク首相が29日の政府会議で、非同盟国という同国の地位を破棄しNATO 加盟に道を開く法案を議会に提出すると表明した。 ラスムセン NATO 事務総長は、ウクライナが加盟を求める権利を尊重すると述べている。  NATO がウクライナ加盟を検討することになれば、欧州の安全保障の構造が1990年代以降で最も大きく変わることになる。
 正式加盟となれば米国との相互防衛協定が結ばれ、軍事支援を受けることになるが、加盟が認められる可能性は少なくとも当面は低い。 ウクライ ナは2008年に NATO との関係強化を目指そうとしたが、NATO は早期の加盟手続きを認めなかった。
2014.08.29 読売新聞

インターネット

ウクライナ、NATO 加盟法案提出へ…露けん制 <1409-082912>
 ウクライナのヤツェニュク首相が29日、同国の NATO 加盟を可能にする法改正案を議会に提出すると表明した。 但し首相 は、一番の外交目標はあくまで EU だと強調し、即座に NATO 加盟を目指すわけではないとの見解も示した。
 ウクライナでは、ヤヌコビッチ前政権下の2010年非同盟の立場を定めた関連法が成立し、NATO 加盟を 申請できない状態になっている。
2014.08.29 Yahoo 毎日新聞記事

「ウクライナ情勢 NATO 『強い連帯』示し露軍活動を批判」

<1409-082911>
 ウクライナ東部の軍事情勢が緊迫していることから、NATO が29日に緊急の NATO ウクライナ理事会を開いた。 NATO はウ クライナに強い連帯を示し、ロシアが重火器や兵員をウクライナ東部に送り、ウクライナ領内で砲撃を行っていると批判し、違法な軍事活動を中止し、緊張緩和に踏み出すよう 求めた。 しかしながら NATO は、ウクライナ軍の司令機能の改革など後方支援だけを行っており、ウクライナに対して直接的な軍事援助は行わない 見通しである。
 NATO は2008年ウクライナの将来の加盟は決めたが、ウクライナは加盟手続きを先送りしている 。 今回の理事会でも加盟は討議されなかった。
2014.08.29 毎日新聞

インターネット

NATO:米、軍事面で欧州回帰 9月に首脳会議で宣言 <1409-082904>
 NATO が9月4、5の両日に英国で開かれる首脳会議で、ウクライナ危機への対処策を盛り込んだ『大西洋宣 言』を採択する。
 ロシアによるクリミア半島の一方的な編入や、ウクライナ東部でロシアの支援を受けた親露派武装集団が政府軍への攻撃を続けていることが、欧州の安全保障の状況を劇的に 変えたと指摘し、こうした新たな状況に対処するため、米国と欧州諸国のきずなを再確認し、NATO を刷新するとうたう内容になることを、NATO 外交 筋が毎日新聞に明らかにした。
2014.08.28 Defense News US military to send tanks to E. Europe for drills <1409-082811>
 米国防総省が28日、ロシア軍のウクライナ侵入を受けて、戦車を含む部隊をポーランドとバルト諸国に派遣すると発表した。
 派遣されるのは Fort Hood に駐屯する Iron Horse 旅団の別名を持つ第1騎兵師団第1旅団の600名で、先遣されている 第173空挺旅団の部隊と交代する。
2014.08.25 毎日新聞

インターネット

NATO: 『速攻部隊』創設へ 対露防衛 72時間内展開 <1409-082501>
 NATOロシアの軍事的圧力に対抗して『速攻部隊』を創設する方針を 固めた。 9月初めの NATO 首脳会議では共同防衛を強化する即応行動計画をまとめるが、その具体策として速攻部隊 創設の方針を大枠合意し、来年初めの国防相会議で詳細を詰める。 NATO は2003年に緊急時に展開する即応部隊を13,000名 規模で創設したが、即応力の低さを露呈していた。
 速攻部隊はロシアと国境を接するバルト三国、ポーランドなどに80名規模の司令部を設置し、兵器や弾薬などの前方補給拠点も新設 し、72時間以内1,000〜5,000名規模の部隊を展開する能力を持つ。 部隊は加盟国が交代 で提供し、イラクやシリアなど NATO 域外への展開も担う。
2014.08.23 Yahoo 時事通信記事

「ロシアの国境突破を非難= EU と NATO 」

<1409-082301>
 EU のアシュトン外交安全保障上級代表(EU外相)のスポークスマンが22日、ロシアの人道支援物資を載せた 車両がウクライナ国境を強行通過したことについて、明確な国境侵犯行為でありロシアの決定を非難すると述べた。
 また NATO のラスムセン事務総長も、国際的な取り決めに露骨に違反する行為だと非難する声明を出した。 
2014.08.22 Yahoo ロイタ通信記事

「ドイツがロシア産 LNG 脱却へ、エネルギー大手に信用保証」

<1409-082201>
 関係筋が21日、ドイツ政府が LNG の長期的な供給確保に向けて、エネルギ大手のエーオン社に対し信用保証を提供していることを明らかにした。  ドイツが、需要全体の40%を占めるロシア産ガスの依存度を下げ、供給先の多角化を急いでいることが背景にある。
 関係筋によるとドイツは昨年エーオン社に対し、一定量をドイツ国内への輸入に充てることを条件にカナダの LNG 計画に20億ユーロを投資する融資保証を認めた。 エーオン 社は現在、モザンビーク、イスラエル、ペルー、コロンビアなどとも、LNG の権益獲得に向け交渉を進めている。
2014.08.20 Jane's Defence Weekly Mixed fates <1410-082013>
= 東欧の軍事産業に関する7ページの特集記事 =
ポーランド
ロシア
 ロシアの国防費は年$78.14Bであるが、2018年までにこれを54%増の$103.16Bにしようとしている。
ウクライナ
ベラルーシ
2014.08.20 Defense News Russia stages new military exercises <1409-082006>
 ロシア国防省が20日、ウクライナ東部での戦闘拡大に備え、長距離 SAM/
ABM 部隊の演習を行ったと発表した。 この演習では S-300S-40020発 程度発射されたという。
 演習はウクライナ東部から数百㌔にある Ashuluk で行われた。
【註】
 Ashuluk はカザフスタンとの国境に近くに位置し、ウクライナ国境からの距離は600~650kmである。
 この場所で最大射程が400kmとされる S-400 の実射演習を『戦闘拡大に備えて』行ったと発表したのは、『部隊を若干西に移動させればウクライナ東部上空を火制できる ぞ』と、ウクライナ及び NATO 諸国に対する牽制と考えられる。
2014.08.20 Defense News NATO eyes 'Alliance Assurance' force <1409-082005>
 NATO は、ウクライナからクリミアを奪取したロシアのやり方を Hybrid Warefare 又は Ambiguous Wafare と呼んで、憂慮 し警戒している。
 NATO ではこの Ambiguous Wafare への対応から、紛争を未然に防止するため急速展開できる新たな即応部隊の創設も検討さ れており、各国の了解が得られれば、9月4~5日にウェールズで開かれる首脳会議で協議される模様である。 新たに創設される同盟保障即応部隊 (Immediat Alliance Assurance Force) は、現存する NATO 即応部隊 (Response Force) を元にすることになる。
2014.08.18 読売新聞

インターネット

ウクライナ、EU と NATO に軍事支援要請 <1409-081804>
 ロイタ通信によると、ウクライナのクリムキン外相が17日、EU と NATO に対し、親ロシア派武装集団掃討作戦への 軍事支援を要請していることを明らかにした。
2014.08.12 Defense News Official: Russia to pay for French warships only upon full delivery <1409-081218>
 ロシア Rosoboronexport社が12日に ITAR-TASS通信社に、フランスから購入する Mistral級強襲揚陸艦の代金は、 2隻目の納入が完了する2015年11月まで支払われないことを明らかにした。
 オランド仏大統領は、1隻目の引き渡しは予定どおり行われるが、2隻目はロシアの出方次第であると述べている。
【関連記事:1409-080203 (Defense News 2014.08.02)】
2014.08.06 Yahoo 産経新聞記事

「ウクライナ情勢 露大統領が報復準備を指示、シベリア上空飛行禁止か」

<1409-080602>
 ロシアのプーチン大統領が5日、ウクライナ危機で米欧や日本が対露制裁を強化したのを受け、政府に対 抗策を準備するよう指示した。有 力経済紙ベドモスチによると、欧州の航空会社に対し、シベリア上空の飛行を禁止もしくは制限することも 検討されている。
2014.08.04 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシアへの戦闘シミュレーター機器輸出、ドイツが停止」

<1409-080405>
 ドイツ経済省が、Rheinmetall社によるロシアへの戦闘シミュレータの輸出を停止したと確認した。
 ウクライナ情勢をめぐり EU が先週発動したばかりの対露制裁は新たに防衛関連の契約を結ぶことを禁じているが、既に締結した契 約にも適用した。
2014.08.02 Defense News Interest rises in EU acquisition of Mistrals sold to Russia <1409-080203>
 EU は7月29日に三項目の対露制裁を決めたが、Mistral級強襲揚陸艦2隻の対露輸出についてはその 対象外であった。
 このため EU は、この2隻を EU が買い取る方向で検討を進めている。
2014.07.30 Jane's Defence Weekly OSCE seeking UAV capability for Ukraine mission <1409-073007>
 欧州安全保障協力機構
OSCE) が、ウクライナでの活動のため UAV 2機を調 達する計画である。 UAV は国境の監視にあたるもので、6~10時間の滞空能力、3,000~5,000m の上昇限度、EO/IR 装置や SAR など50kgの搭載能力、70~200kmの秘匿デーリンク通信能力が求められている。
 OSCE が求めているのは回転翼 UAV で、候補には Schiebel社製 Camcopter、Saab社製 Skelar、CybAero社製 APID 60、Indra社製 Pelicano などが挙 がっている。
2014.07.31 Yahoo ロイタ通信記事

「欧州人権裁判所がロシアに損害賠償命令、ユーコスの財産没収で」

<1408-073106>
 欧州人権裁判所はロシア政府に対し、同国の元石油大手ユーコスから不当に財産を没収し同社を破産 に追い込んだとして、同社の株主に€1.9B ($2.6B) の損害賠償金を支払うよう命じる判決を下した。
 28日にはハーグの常設仲裁裁判所が、ユーコス事件をめぐってロシア政府に対し$50.02Bの損害賠償を命じる判決を下してい る。
2014.07.31 Yahoo ロイタ通信記事

「 G7 が対ロシア制裁強化、ウクライナ政策変更しない場合=声明」

<1408-073104>
 G7 首脳が30日に共同声明を発表し、ロシアによりウクライナの主権と領土保全、および同国の独立が損なわれていることに重大な懸念を表明すると 共に、ロシアがウクライナへの政策を変更しなければ、ロシアに対する一段の経済制裁を導入するとした。
 EU と米国が前日にロシアに対する追加制裁を決定したこのタイミングで G7 で共同声明を発表したことは、G7 の結束を示す意図があると見られる。
【註】
 EU 加盟国と米国以外の G7 構成メンバはカナダと日本だけである。 従って今回 G7 が共同声明を発表したのは、日本とカナダも共同歩調を取ることを表明したことに他なら ない。
2014.07.30 Yahoo 時事通信記事

「資本規制、武器取引禁止で合意=撃墜事件で対ロ制裁強化― EU 」

<1408-073002>
 EU が29日の大使級会合で、ロシアに対する資本取引規制新規の武器取引禁止 など包括的な追加制裁を実施することで合意した。 包括制裁にはエネルギ分野の機器や技術などの対ロ輸出制限が含まれるが、ロシアへの依存 度が高い天然ガスはこの対象から外された。 資本規制では、ロシア政府が50%超出資する大手銀行が発行する社債や株式など の売買を禁止する。
 このほか、8個人と3団体を、資産凍結などの制裁対象に加えることでも合意したが、このなかにはプーチン政権に近い関係者が含まれるとみられる。
2014.07.30 NHKニュース EU 対ロシア 大規模追加制裁で合意 <1408-073001>
 EU が29日、ロシアに対する追加の制裁を巡って大使級の会合を開き協議し、協議結果を受けてファンロンパイ EU 大統領が 声明を発表し、新たな制裁として、
・ロシア政府系銀行による金融市場での資金調達の制限
・ロシアとの武器の取り引きの禁止
・石油産業などへの先端技術の供与の制限
など、大規模な追加制裁で合意したことを明らかにした。
2014.07.29 Yahoo 時事通信記事

「軍艦対ロ輸出の中止要請=日仏 ACSA へ検討着手―小野寺防衛相」

<1408-072907>
 小野寺防衛相が29日、フランス国防相と防衛省で会談し、同国が強襲揚陸艦2隻の対露輸出する計画 の中止を求めた。
 一方、自衛隊とフランス軍が食料や燃料を融通し合う物品役務相互提供協定 (
ACSA) の締結に向け、検討に着手すること で合意した。 また両国は、UUV の開発など防衛装備品の共同開発に向けた協議を加速することも確認した。
2014.07.29 Yahoo 産経新聞記事

「ウクライナ情勢 EU、対露制裁追加で暫定合意 プーチン氏に近い企業関係者も」

<1408-072906>
 EU がウクライナ情勢を受けて、28日に28加盟国の大使級会合をブリュッセルで開き、在欧資産凍結EU 域内への渡航禁止の制裁対象に追加する個人や企業団体に暫定合意した。 現地からの報道では、ロシア企業の関係者も含まれるもようで、最終 的な追加対象は29日に決定し、30日に発動される見通しという。
 これまで EU の制裁対象は87個人と20企業団体に上るが、制裁対象の基準を拡大しプーチン露大統領に近い企業関係者も新たな対象にするとみられて いる。
2014.07.29 Yahoo 時事通信記事

「対ロ制裁強化で一致=週内にも発表―欧米5ヵ国首脳」

<1408-072903>
 オバマ米大統領が28日、英仏独伊4ヵ国の首脳と電話会談を行った。 欧米首脳は、ロシアがウクライナ東部の親ロシア派へ 兵器や戦闘員の供与を継続しているとして、連携して対ロシア制裁を強化する重要性を確認しており、週内にも追加制裁が発表される見通しであるとホ ワイトハウスが明らかにした。
 国家安全保障担当大統領次席補佐官は28日、EU は週内にロシアの主要産業を標的にした重要な追加措置を取ることを明らか にした。
2014.07.28 Defense News Britain plans major exercises in Poland amid Ukraine crisis <1408-072806>
 英国防相が28日にワルシャワで、10月に行われる NATO の演習 Black Eagle の一環として、ポーランドへ車両350両以上、人員1,350 名程度の英軍を派遣すると発表した。
 この規模の英軍が派遣されるのは2008年以来という。
【註】
 2008年とはロシアのグルジア侵攻があった年である。
2014.07.27 Defense News Russian actions drive Poland's acquisition mood <1408-072705>
 ウクライナを巡るロシアの動きを受け、ポーランドが装備の充実に力を入れ始めている。 現在、F-16 Block 52+ の打撃距離を現在の70kmから370km に延ばすため AGM-158
JASSM 200発の購入に向けた話し合いを行っているほか、Homar 計画とし て射程300kmのミサイルを導入する計画も進めている。
2014.07.26 Yahoo 産経新聞記事

「ウクライナ情勢 ロシア情報担当高官も対象 EU が制裁拡大」

<1408-072607>
 ウクライナ情勢をめぐり EU は25日、在欧資産凍結や EU 域内への渡航禁止の制裁対象に追加した15個人18企業・団体を官 報に掲載し発動した。 新たにフラトコフ対外情報局長官らロシアの情報安全保障担当の高官が加わり、資産凍結などの対象はこれで計87個人20企業団体となった。
 企業団体ではウクライナ東部の親露派組織などを指定したが、ロシア企業は含まれていない
2014.07.25 Yahoo ロイタ通信記事

「対ロシア制裁、パイプライン建設に遅れも=外交筋」

<1408-072503>
 EU 外交筋によると、EU は現在、資本取引、防衛、軍民両用物資、一部技術などを対象とした一連の制裁措置の素案を作成 中で、素案には制裁によりロシアからのエネルギ供給が影響を受けないようにすることが明記されているが、EU は原油、天然ガス輸送のパイプライン向けのパイプのほか、油田 、ガス田開発に使われる掘削パイプのロシアへの供給を制限することを検討している。
 このためロシアのガスプロムが計画しているガスパイプライン South Stream およびノバテクがロシア北部ヤマル半島に建設する LNG 施設が、検討中 の制裁対象に含まれる可能性がある。
2014.07.25 東京新聞

インターネット

防衛相、仏に強い懸念伝達へ 対ロシア揚陸艦売却契約で <1408-072502>
 小野寺防衛相が24日、ロシアと強襲揚陸艦2隻の売却契約を結んでいるフランスに対し、 強い懸念を伝える方針を固めた。 日本としては懸念伝達により、対ロ非難を強める米国と歩調を合わせる意味合いがある。
 日本政府筋によると、近く来日するフランスのルドリアン国防相は29日に小野寺防衛相と会談する方向で調整しており、売却契約に関し国際情勢に照らして適切でないと自制 を促す意向という。
2014.07.24 日経新聞

インターネット

ロシア向けの新規融資凍結 欧州復興開発銀 <1408-072401>
 欧州復興開発銀行 (EBRD) が23日、ロシア向けの新規プロジェクトに対する融資を一時凍結すると 発表した。 EU 加盟国が主要メンバーを務める理事会の賛成多数で、当面の間、新規の融資案件を承認しない方針を決めた。
 EBRD はこれまで、ロシアにおいて790の投資案件に融資しており、投資額は累積で€24Bに達する。 2014年1~6月期の投資額の€3.6Bのうち約 二割はロシア向けで、政策金融機関としてロシアの開発に重要な役割を果たしている。
2014.07.23 Jane's Defence Weekly .... while Hungary eyes air-to-ground capability <1409-072309>
 ハンガリーは Gripen C/D へ4搭載する
CAS 武器を検討している。
 ハンガリーはチェコ、スロバキア、ポーランドの4ヵ国で編成する Visegrad Four (V4) EU 戦闘団3,000名の兵員と4機の戦闘機 を提供することになっており、そのためにレーザ誘導または GPS 誘導の爆弾を検討している。
【註】
 Visegrad Four (V4) とは、1991年2月15日にハンガリー、チェコスロバキア、ポーランドの3ヵ国が、友好と協力を進めることを目的として、ハンガリーの Visegrad で首脳 会議を開いたときにできた組織で、のちにチェコスロバキアが解体してチェコとスロバキアとなったため構成国は4か国になった。
 2004年5月には4ヵ国がそろって EU に加盟している。
2014.07.23 Defense News Britain still exporting arms to Russia <1408-072308>
 キャメロン首相がフランスの対露武器輸出を非難した数時間後にイギリスの対露武器輸出も継続していることが明らかになった。
 これは23日に公表された議会報告で、英国は現在251件、£132M ($225M) のライセンス契約を行っているとしている。
2014.07.23 Defense News US: transfer of French warships to Russia 'inappropriate' <1408-072307>
 米国務省の副報道官が23日、フランスが Mistral級強襲揚陸艦を2隻を€1.2B ($1.6B) でロシアへ輸出 する件について、極めて不適切と非難した。 この件は仏外務相にも申し入れているという。
 この前日にはオランド大統領が、二番艦の輸出に関してはロシアの出方を見るが、一番艦は計画どおり引き渡すと述べていた。
2014.07.22 Defense News Austria FM: EU to prepare defense-sector sanctions against Russia <1408-072206>
 オーストリア外相が、EU間もなく軍事部門を含む対露制裁を行うであろうと述べた。
 同外相によると、欧州委員会は現在、主要技術及び軍事部門を標的にした対露制裁の準備を行っているという。
2014.07.22 Defense News Lithuania slams French warship deal with Russia during Ukraine crisis <1408-072205>
 リトアニア大統領が22日、フランスがロシアへ Mistral級強襲揚陸艦2隻を€1.2B ($1.6B) で輸出名指しして、EU は対ロシアで Mistralisation of European 政策を取っていると、フランスとドイツの姿勢 を批判した。
 その上で、欧州は1930年代にナチズムを止めることができなかったが、今"大ロシア主義"の台頭に対して 同じ状況にあると批判した。
【註】
 今回のウクライナ情勢に伴う東欧諸国の強い要求は、冷戦終結後、半ば"仲良しクラブ"化してきた NATO を、再び軍事同盟強化の方向に向かわせる可能性がある。
 更に、非同盟政策を維持してきたフィンランド、スウェーデン、オーストリアの各国が NATO 加盟へと政策を転換させるかも注目する必要がある。
【関連記事:1407-062907 (Defense News 2014.06.29)】
2014.07.22 Defense News Poland: NATO must beef up eastern flank <1408-072204>
 NATO に加盟している旧共産圏9ヵ国の大統領が、22日にロシアに対抗して再結集する会議をワルシ ャワで開いた。 この会議では NATO の東欧に対する恒久的な安全保障強化を求めた。
 これについて NATO 高官は、9月の首脳会議で NATO 軍の東欧への恒久配備が議題になることを認めている。 また 米大統領は NATO の東方境界防衛強化のため$1Bを支出する方針を示している。
2014.07.22 Yahoo 毎日新聞記事

「 EU 外相会議 撃墜事件の非難、新たな制裁もない宣言案」

<1408-072202>
 EU 外相会議で22日に採択される外相宣言案が、マレーシア航空機撃墜を非難せず新たな制裁も行わない 内容であることを、EU 外交筋が毎日新聞に明らかにした。 被害は4ヵ国だけで、他の加盟国にはエネルギ依存のためロシアに配慮する国も多 く、全会一致が必要な宣言では非難まで踏み込めなかった。
 被害国である英国とオランダからは弱腰批判も出ており、外相会議では対立も予想される。
2014.07.22 Yahoo 産経新聞記事

「マレーシア機撃墜 欧州諸国、対露強硬論強まる」

<1408-072201>
 EU は22日に、マレーシア航空機撃墜事件への対応を協議するの外相理事会を開くが、最大の犠牲者が出たオランダ、英国が 21日に、制裁強化を辞さない姿勢を強調したことから、制裁強化も議題になるとみられる。
 ロシアと経済的な結び付きが強く、米強い制裁をとれなかった EU にとり事件は転機になると見られ、撃墜が親露派武装勢力によるものとの確証がなくとも親露派の妨害など で調査が遅れれば、ロシアの協力が不十分として制裁強化の理由になり得る。
 ただ EU では、独仏伊の主要国がロシアへの強硬措置には慎重で、制裁強化で一致できるかは予断できない。 英仏独首脳は20日の電話会談で制裁強 化を警告したが、独政府の声明にはその言及がなかった。
2014.07.20 Defense News Airliner strike intensifies urgency for E. European procurement, cooperation <1408-072006>
 マレーシア機撃墜事件を受け NATO 加盟の東欧各国共同作戦や武器の共同購入など協力関係を深め ようとしている。 ポーランド、バルト三国、スロバキア、ハンガリー、チェコ、ルーマニア、ブルガリアの9ヵ国は、22日にワルシャ ワで会合しこの問題を協議する。
 既にチェコとスロバキアは4月下旬に特殊部隊の共同作戦装備品の共同購入で合意し、来年からは 協同で哨戒飛行を行う。 さらにスロバキアMiG-29 の後継をチェコが装備している JAS 39 Gripen にして、両国の装備共通化を図る。
2014.07.20 Yahoo 時事通信記事

「対ロ制裁強化へ準備=マレーシア機撃墜で―英独仏首脳」

<1408-072004>
 キャメロン英首相が20日、ドイツのメルケル首相フランスのオランド大統領とマレーシア航空機 撃墜事件について電話協議した。
 英首相スポークスマンは、三首脳は EU がロシアへの対応を見直し、各国外相が22日に会う際にロシアにさらなる制裁を科す 用意をすべきだとの考えで同意したと表明した。
2014.07.20 Yahoo 時事通信記事

「対ロ姿勢、根本的な転換も=EUに強い対応求める―英首相」

<1408-072003>
 キャメロン英首相が20日、プーチン大統領がウクライナに対する姿勢を変えないなら、西側もロシアに対する姿勢を根本的に変え なければならないと訴えた。
 さらに、16日の EU 首脳会議でも『また見せつけられた』と、ウクライナでの現実に向き合おうとしない国が EU にはあまりに多いことを批判し、EU にもっ と強い対応を呼び 掛けた。
2014.07.17 東京新聞

インターネット

米、最大規模の対ロシア制裁 銀行、エネルギー企業に <1408-071703>
 米政府が16日、ウクライナ情勢に対する緊張緩和措置が不十分だなどとして、ロシアの主要な銀行やエネルギー企業を対象 にした経済制裁を同日発動したと発表した。 ロシアのクリミア編入後、最大規模の対ロ経済制裁となる。 制裁対象となった のは、ガスプロム系のガスプロム銀行対外経済銀行及び、天然ガス大手ノバテクなどである。
 米政府高官は、状況に応じて制裁をさらに拡大する可能性も警告した。
2014.07.17 Yahoo 毎日新聞記事

「 EU  ウクライナ問題の制裁対象 露企業にも拡大検討」

<1408-071702>
 EU がウクライナ東部での政府軍と親露派武装勢力の戦闘激化を受け、資産凍結や渡航禁止の制裁の対象を、同地域の不安定 化に協力するロシア企業に拡大する枠組み変更の検討に入った。 ウクライナへのガス供給を止めている露国営ガス大手 ガスプロムも対象にできる。
 EU 首脳会議は先月、親露派が占拠したロシアとの国境検問所3ヵ所の明け渡しなどを要求、先月30日までに実施されない場合の制裁を警告していた。
 ただ、ロシアとの経済関係悪化には懸念も強く、16日の首脳会議で決定後、詳細は22日の外相会議で詰める。
2014.07.09 Jane's Defence Weekly Poland shortlists Wisla bids <1408-070908>
 ポーランド国防省が6月30日、中距離
AMD Wisla の候補を Patriot と SAMP/T に絞り込んだと発表した。
 最終的な機種決定は9月か10月に行われ、2015年契約、2017年納入開始で、2022年に6個中隊の整備 を完了する計画である。
2014.07.09 Jane's Defence Weekly Germany cuts defence budget by EUR800 million <1408-070906>
 ドイツ連邦議会が6月25日、€32.4Bの2014年度国防費を承認した。 これは2013年度より€822M、政府要求よ り€422M少ない額である。 この結果2014年の対 GDP 比は、NATO が2%を基準としているのに対し1.14%に留まることになる。
 これを受けて国防軍の兵力は191,000から188,000に削減される。
2014.07.07 Defense News Poland shortlists Patriot missile, excluding MEADS <1408-070704>
 ポーランド国防省が6月30日に、同国の防空/
BMD システム候補Patriot と Aster の2機種に絞ったと発表した。
 この結果 MEADS と David's Sling は候補から脱落した。
2014.06.28 東京新聞

インターネット

ウクライナと EU、連合協定締結 『加盟望む』とポロシェンコ氏 <1407-062801>
 EU の各首脳とウクライナのポロシェンコ大統領が27日、EU とウクライナの関係を強化する連合協定にブリュッセルで 調印した。
 EU のファンロンパイ大統領は、協定は双方の協力の最終段階ではないと述べ、将来の EU 加盟の可能性も示唆した。 ただ、ウクライナが加盟要件 を満たすには時間がかかるのが確実で、現時点で加盟実現のめどは立っていない。
2014.06.25 Defense News NATO offers Georgia closer ties <1407-062505>
 ラスムッセン NATO 事務総長が25日、グルジアの NATO 加盟はウェールズで開かれる首脳会議の議題にはならないと、年内加盟はな いとながらも、より密接な協力を行うと述べた。
 NATO 加盟国首脳は、2008年のロシアとグルジアの紛争時に、グルジアはいずれ NATO に加盟するとして、準加盟の地位を付与しているが、旧ソ連諸国 の NATO 加盟を嫌うロシアに配慮した結果、グルジアの加盟は実現していない。
2014.06.25 Yahoo 毎日新聞記事

「ロシア、オーストリアにパイプライン建設 プーチン氏署名」

<1407-0625032>
 プーチン大統領が24日にオーストリアを公式訪問し、同国のフィッシャー大統領と会談した。 これと並行してロシア国営ガス大手ガスプロムとオー ストリアのエネルギ会社 OMV は同日、ロシア産天然ガスをオーストリアに運ぶ South Stream パイプラインの新たな 建設契約に署名した。
 ウクライナ情勢を受け、欧米諸国が目指すエネルギの脱ロシア依存路線をかく乱する動きに米国などは反発している。 South Streaam については、 欧州委員会が計画凍結を求めている。
【関連記事:1407-061801 (NHK 2014.06.18)】
2014.06.25 Yahoo 毎日新聞記事

「 NATO、特殊部隊+民兵…ロシア流あいまい攻撃を研究」

<1407-062502>
 NATO が、ロシアがウクライナで実施した『あいまい・ハイブリッド攻撃』に対する対抗策を検討する特別調査チームを設置することが24日に分かった。
 『あいまい・ハイブリッド攻撃』は NATO が欧州大陸で想定していなかった戦術で、標識を付けない特殊部隊や民兵を送り込んで官庁など要所を占拠 し、大規模な正規軍を国境付近に集積して圧力をかけながら、宣伝戦やサイバ攻撃、経済的脅迫などを組み合わせ、住民投票や一方的独立、領土併合や 地域の不安定化を実現するものである。
2014.06.19 Defense News Minister: German defense budget will rise <1407-061905>
 ドイツが来年度に国防予算の増額を計画している。
 NATO は加盟国の国防費を GDP の2%と定めているが、これを満たしているのは米英とギリシャだけで、ド イツは1.3%でしかない。
2014.06.19 Yahoo 時事通信記事

「 EU、ロシア依存回避で緊急策=エネルギー安保強化―首脳会議総括案」

<1407-061901>
 時事通信が18日までに入手した EU 首脳会議議長総括の原案によると、EU は今月26、27の両日に開催する首脳会議で、天然 ガスの供給源をロシアに依存している現状を念頭に、エネルギ安全保障の緊急対策を打ち出す。
 総括案は、名指しはしていないものの、ウクライナを迂回して欧州にガスを送るため、ロシア主導で建設が進むパイプライン の計画を牽制する内容など、ロシア依存脱却の姿勢を明確にしている。
2014.06.18 NHKニュース う回パイプライン ロシアが推進 <1407-061801>
 ロシアのラブロフ外相が17日、セルビアを訪問しダチッチ外相と会談した。 会談のあとラブロフ外相は、ウクライナを迂回 してヨーロッパに天然ガスを輸出するパイプラインの建設計画を着実に進める方針を表明し、両国はその必要性で一致したと述べた。
 South Stream と呼ばれるこのパイプラインは、黒海の海底を経由してブルガリアやオーストリアなどにガスを輸送す る計画で、この計画を巡って EU は契約に法律違反のおそれがあるとしたため、ブルガリアが工事を一時停止することを決めたが、オーストリア などでは計画に期待する声が根強くある。
2014.06.13 Defense News Dutch Brigade integrates with German forces <1407-061303>
 独陸軍監察官と蘭陸軍司令官が12日、両国国防相立ち会いの下、蘭陸軍の1個旅団独陸軍 Fast Force 師団に配属する 協定に署名した。 独蘭部隊は1995年に発足したが、戦闘部隊の統合は今回が初めてである。 統合軍は2016年に司令部が、 2018年に師団全体が operational になる。
 独陸軍 Fast Force 師団に配属されるのは蘭陸軍第11空中機動旅団で、独陸軍から9,500名、蘭陸軍から2,100名が参加 し、蘭陸軍は副師団長を含む幕僚13名を占める。
2014.06.12 Defense News Russia warns Sweden and Finland against NATO membership <1407-061206>
 プーチン大統領の首席補佐官が、嫌露主義からフィンランドとスウェーデンが中立政策を止めて NATO に接近しようとしているのは、第三次世界大戦を誘発することになりかねないと警告したのに対し、両国はこれ を事実無根と否定した。
2014.06.10 Yahoo 産経新聞記事

「欧米軍、バルト諸国などで合同演習 ロシアを牽制」

<1407-061004>
 米国防総省報道部長が9日、米軍が欧州各国軍とバルト海周辺合同演習を開始したことを明 らかにした。 演習はロシアに対する牽制で、米軍からは1,900名が参加している。 また、訓練のため B-52、B-2 5機を欧州に派遣したことも明らかにした。
 一方ロシアも9日に黒海で演習を実施し、Tu-22 などを投入している。
2014.06.10 Yahoo 時事通信記事

「ステルス爆撃機、英国に=米軍」

<1407-061002>
 米国防総省報道部長が9日、米軍が B-2 2機を英南西部にあるフェアフォード空軍基地に派遣したと明らかにした。
 NATO 加盟各国に対し、欧州防衛に全力を尽くす米軍の意思を誇示する狙いがある。
2014.06.10 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア、国境付近で NATO 軍増強なら対抗─外務次官=報道」

<1407-061001>
 インタファクス通信が、ロシアのチトフ外務次官が、国境付近で NATO 軍部隊がさらに拡大し た場合は敵意の表れと見なし、安全保障の確保に向けた政治的および軍事措置を取ると表明したと伝えた。 同次官は、 一定規模の NATO 軍追加部隊が中東欧地域に配置された場合は、それが恒久的でないとしても、1997年のロシアと NATO の相互関係に関する基本文書に違反するとの見方を 示した。
 オバマ米大統領は先週ポーランドで、東欧の NATO 加盟国に対する軍事支援を強化する方針を示している。
2014.06.09 Defense News NATO launches fresh warg ames near Russia border <1407-060902>
 NATO 軍が9日、合同演習 Sabre Strike を、ラトビアの首都リガ近郊で開始した。 20日まで 続けられる。
 この演習には英、米、加を含む10ヵ国から、4,700名の人員と、800両の車両が参加している。 また フィンランドも参加している。
2014.06.07 Defense News Russian, NATO arms race takes shape <1407-060703>
 ウクライナ危機を受け、ロシアと NATO が防衛力強化を鮮明にしている。
 露国防省は、2020年までに$650Bかけて行う軍近代化の一環として、年内
Su-34Su-30SMSu-35S のほか、Il-76MD-90 輸送機や Ka-52、Ka-226、Mi-28N、Mi-8AMTSh、Mi-35 などの ヘリ、及びレーダなどを調達すると発表した。
 一方米国は$1Bにのぼる欧州安全保障計画 (European Reassurance Initiative) を打ち出している。
 ポーランド大統領は6月3日にオバマ大統領との共同会見で、GDP 比1.95%であった国防費を2%に引き上げると発表した。  同国は防空/BMD に$5Bをかける計画であるという。
 また5月下旬にはチェコ首相が GDP 比1%である国防費を1.4%に引き上げると発表し、リトアニア 国防相も6月1日に、2020年までに国防費を GDP 比2%にと、ラトビア国防相も3月2日に GDP 比 2%に引き上げると発表している。
2014.06.05 日経新聞

インターネット

G7 首脳宣言、ロシア非難 追加制裁を用意 <1407-060503>
 主要7ヵ国 (G7) 首脳会議が4日夜に初日の討議を終え、外交政策に関する首脳宣言を発表した。 宣言ではウクライナ 情勢について、ロシアによるウクライナの主権と領土の一体性の継続的な侵害を一致団結して非難すると明記し、必要に応じてロシアへの追加的な制裁 を発動する用意があることも盛り込んだ。
 東アジア情勢についても中国の挑発行為を念頭に、南シナ海と東シナ海での緊張を深く懸念 していると表明し、威嚇、強制または力による領土または海洋に関する権利を主張するためのいかなる者によるいかなる一方的な試みにも反対す るとの立場を打ち出した。
 更に北朝鮮情勢の核と弾道弾開発の継続についても強く非難した。
2014.06.05 日経新聞

インターネット

EU、ウクライナと連合協定へ <1407-060501>
 EU のファンロンパイ大統領が4日、ウクライナとの自由貿易協定 (FTA) を含む連合協定につ いて、今月27日までに署名することを明らかにした。 連合協定は EU と価値観などを共有する近隣国が結ぶ条約で、 親 EU との位置付けを明確にする。
 EU とウクライナは3月下旬に、同協定の政治部分のみを先行署名していた。
2014.06.04 Jane's Defence Weekly NATO considers E-3 AWACS replacement <1407-060411>
 NATO が今年中に E-3 Sentry
AWACS 後継決定の決断を求められている。
 NATO の AWACS は当面の改良で使用期間が2024年まで延長され、更に2035年までの延長も行われるとみられているが、もし AWACS の数が減ることになると、その役割を加盟28 国が保有する50機の AEW 機に依存することになる。
2014.06.04 Defense News US deploying B-52s to Europe <1407-060405>
 オバマ大統領が在欧米軍の増強を表明した翌日の4日、B-52 が欧州へ暫定的に派遣された。
 派遣されたのはルイジアナ州の米空軍基地から2機、ノースダコタ州の基地から1機で、英空軍基地 へ飛来した。
2014.06.04 朝日新聞

インターネット

NATO、集団安全保障を強化へ ウクライナ危機受け <1407-060404>
 NATO が3日にブリュッセルで国防相会議を開き、ウクライナ危機を受けた緊急展開部隊装備増強など集団安全保障を強化することで合意した。 同盟国の軍事力向上のために、多国間で協力 する枠組みを創設することでも一致し、英ウェールズで9月に開催される首脳会合で協議する。
 また、一部の同盟国の軍事力NATO が要求する水準に高めるために、多国間で支援する枠組みも設けることになり、 デンマーク、ドイツ、ポーランドの3ヵ国が近く協力を始めるという。
2014.06.03 Yahoo ロイタ通信記事

「米国が東欧軍事支援を強化へ、ウクライナ危機で体制見直し」

<1407-060305>
 オバマ米大統領が3日、NATO 加盟の東欧諸国に対する軍事支援を強化する方針を示した。  ロシアと国境を接する NATO 加盟国の軍隊の支援や訓練に$1Bを投じるため、最大$1Bの関連予算の議会承認を求めるとしている。
 またホワイトハウスは同日、オバマ大統領の欧州歴訪開始に合わせて声明を発表し、ロシアのウクライナ介入を受け、在欧米軍の体制を見直すと表明した。  更に NATO 海軍への派遣増強や訓練、演習への米国の参加拡大などで米軍の関与を高め、ウクライナ 、グルジア、モルドバの3ヵ国で、防衛能力の構築を支援するとしている。
2014.05.23 Defense News France might withhold 2nd Mistral ship from Russia <1406-052307>
 仏政府が、ロシアから受注して建造中の Mistral級強襲揚陸艦の二番艦 Sevastopolロシアへ引き渡さず他国へ売却することを検討している。 二番艦は2015年末に引き渡されることになっているが、まだロシアから代金の全て は受け取っていない。
 一番艦Vladivostok は、10月に引き渡されることになっている。
【註】
 一番艦の Vladivostok は、3月5日に洋上試験を開始している。
2014.05.23 Yahoo ロイタ通信記事

「旧ソ連地域の統合はロシアの戦略的目標=第一副首相」

<1406-052304>
 ロシアのシュワロフ第一副首相がサンクトペテルブルク国際経済フォーラムで23日、旧ソ連地域の統 合は政府の戦略的目標であり、これに反対する諸国はパートナ国とは見なされないと発言した。
 同副首相は、この目標に向けた取り組みに米国が反対する理由が分からないと述べ、われわれの目標に反対する人たち は全て、盟友でもパートナでもないという姿勢を海外で示す必要があるとした。
2014.05.23 Yahoo ロイタ通信記事

「ウクライナ東部で自衛部隊と親ロ派が衝突、25日の大統領選控え」

<1406-052303>
 ウクライナ東部の都市ドネツク近郊で、親ウクライナの武装集団であるウクライナ自衛部隊親ロシ ア派の武装集団が襲撃し負傷者がでたことを、自衛部隊の幹部が明らかにした。
 別の自衛部隊幹部によると、戦闘は現在も続いているという。
2014.05.23 Yahoo ロイタ通信記事
「国境付近での NATO 部隊活発化に対応措置取る=ロシア参謀総長」
<1406-052302>
 ロシア軍のゲラシモフ参謀総長が23日、ウクライナ問題をめぐり国境付近NATO 軍部隊の活動が活 発化しているとの見解を示し、対応措置を取ると表明した。
2014.05.21 Jane's Defence Weekly Poland may accelerate Wisla AMD programme <1407-052108>
 ウクライナ情勢を見てポーランドは、防空/BMD システム、通称 Wisla の決定を今年の7月か8月に早める模様である。 現在の計画では6月に要求を堅め、9月か10月に入 札を行って2015年に契約を行い、2017に配備を開始することになっている。
 候補機種には Patriot、SAMPT/T、MEADS、David's Sling/Stunner が挙がっている。
2014.05.21 Yahoo 時事通信記事

「米軍、東欧での演習継続」

<1406-052101>
 米国防総省報道官が20日、ロシアの動向に懸念を深めている東欧やバルト各国と米軍との一連の共同 演習について、今年末まで続ける決意だと語った。
 各国の不安を解消する狙いで、ウクライナが面する黒海への米艦派遣も同様に継続するという。
2014.05.20 読売新聞

インターネット

[欧州の試練]<上>膨らむロシアが触手 <1406-052001>
 クリミアを編入したロシアが、旧ソ連崩壊で失った地を取り戻そうと襲いかかっており、欧州の平和と統合の理念が第 二次大戦後、初めて脅かされている。
「第2のクリミア」懸念…沿ドニエストル
NATO は同盟強化
ソ連崩壊「失った」領土は…東欧~中央アジアと広大
2014.05.19 Aviation Week & ST NATO presence on agenda <1407-051901>
 NATO 軍最高司令官であるブリードラブ米空軍大将が提案した、東欧に部隊を常駐させる案は、9月にウェールズで開かれる NATO 首脳会議で協議され る。
 現在 NATO が行っている唯一の東欧への部隊配置は、1月から行われているバルト海警察飛行で、これにはポーランド、英 国、デンマークが参加してい。
2014.05.16 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシアがガス価格下げれば月内に40億ドル支払う=ウクライナ」

<1406-051602>
 ウクライナ暫定政権が15日、ロシアから供給を受けている天然ガスの代金が未払いとなっている問題について、ロシアがウクライナ向け 価格を引き下げることで合意すれば、$4Bを5月末までに支払う方針を示した。
 ロシアは現在、ウクライナ向け天然ガスの価格を1,000㎥当たり$485に設定しているが、ウクライナのエネルギー次官は、ロシアが設定している価 格は市場の水準から乖離しており不公平とし、ロシアが価格を1,000㎥当たり$268.5にに引き下げれば、5月末までに$4Bを支払うと明確に伝えたことを 明らかにした。
【註】
 ウクライナとロシアは、ロシアがセバストポリ海軍基地の貸与を受ける見返りに天然ガス代金を割り引くことに合意してきたが、ロシアはクリミア半島の編入に伴い、両国合 意を破棄し天然ガスの価格をつり上げている。
【関連記事:1404-032205 (東京新聞 2014.03.22)】
2014.05.16 Yahoo ロイタ通信記事

「欧州向けガスの供給停止も、プーチン大統領通告=スロバキア首相」

<1406-051601>
 スロバキアのフィツォ首相が15日、ラスムセン NATO 事務総長との会談後、ウクライナガス代金を支払わない場合、ロシ アは6月1日からウクライナ経由での欧州向けガスの供給を停止するとプーチン大統領から通知されたことを明らかにした。 スロバキアを含む複数の 欧州諸国に通知があったとしている。
 ウクライナ経由で欧州に運ばれるロシア産ガスは全体の約半分を占める。
2014.05.15 Yahoo Record China 記事

「独メルケル首相『中国はユーロに強力な支援』―中国メディア」

<1406-051501>
 ドイツのメルケル首相が14日にドイツ政府のサイトを通じて、中国はユーロ危機に際してドイツに強力な 支援を与えてくれていると述べた。 メルケル首相によると、ドイツ中国両国は良好な交流対話関係を維持している。
 首相は今年7月に中国を訪問する予定で、秋にはベルリンで両国政府間の協議が行われ、経済発展に存在するリスクや危機について話し合いが行われ る見込みという。
2014.05.13 Defense News Ukraine crisis speeds E. European UAV efforts <1406-051305>
 ロシアのクリミア侵攻を受け、東欧ではロシアの UAV 拡充に対抗して UAV 導入計画を早める動きが出ている。  ポーランドは12機の
MALE UAV を装備する計画で、2016年に最初の UAV を受領する。 またエストニ ア軍は RQ4 Global Hawk の導入を要求している。
 一方のロシアは、国防相が2020年までにRUB320M ($8.9B) をかけて UAV を整備すると発表してい る。
2014.05.12 Defense News NATO official vows support in Moldova visit <1406-051207>
 NATO 事務次長が12日に訪問先のモルドバで、モルドバとの同盟関係を深めると誓った。
 先週末にはモルドバはロシアに対し、モルドバからの分離独立を宣言している沿ドニエストル共和国 (Transdniestr) を認めるか否かを問い、露副首 相を怒らせている。
【註】
 モルドバは NATO 加盟国(28ヵ国)ではないが、欧州・大西洋パートナーシップ理事会( EAPC 加盟国22ヵ国)の一員ではある。
2014.05.11 Defense News Hollande says sale of warships to Russia still on 'for now' <1406-051103>
 オランド仏大統領が10日、2011年にロシアと契約した Mistral級強襲揚陸艦2隻の建造は、ウクライナ情勢を巡る東西の関係 悪化にかかわらず、今のところ続けられると述べた。
 一番艦(右図)は10月に完成する。
2014.05.08 Defense News US concerned over sale of French warships to Russia <1406-050804>
 米政府当局者がウクライナ情勢を受けて8日に、フランスのロシアへの Mistral級強襲揚陸艦売却に憂慮を示した。 フランスは今まで引き渡し保留 の圧力に対し抵抗してきた。
 フランスが2隻受注している Mistral級強襲揚陸艦の一番艦は10月に引き渡されることになっている。
2014.05.07 Jane's Defence Weekly NATO's tripled Baltic Air Polocing Mission begins <1406-050713>

 NATO が5月1日、3ヵ国空軍合同のバルト海警備飛行任務 (Baltic Air Policing Mission) を開始した。
 この任務に当たるのはデンマーク、ポーランド、英国の合わせて12機で、英国は Typhoon、ポーランドは MiG-29、デン マークは F-16 を参加させる。

2014.05.07 Jane's Defence Weekly US may bolster routine exercise in Baltics <1406-050710>
 ウクライナ情勢を受け米国が、東欧諸国との軍事演習を強化する。
 海軍の合同演習 Exercise Baltic Operations (BALTOPS) と、陸軍の Saber Strike はかねてから 行われていたが、今年は規模を拡大して行われる。
2014.05.07 Yahoo ロイタ通信記事

「 NATO 最高司令官、東欧への部隊常駐検討の必要性を指摘」

<1406-050703>
 NATO 軍最高司令官であるブリードラブ米空軍大将が6日、ロシアとウクライナの軍事的緊張の高まりを受け、東欧に部隊を常駐 させることを検討する必要があるとの認識を示した。
 NATO はこれまでバルト海諸国やポーランド、ルーマニアを含めた東欧に短期の部隊や海空軍の派遣を行ってきたが、年末で期限を迎える。
2014.05.07 Yahoo ロイタ通信記事

「 G7 がロシア産ガス依存低下目指す、米・加産活用に向け合意」

<1406-050701>
 日米欧の7ヵ国 (G7) が6日に開催したエネルギ相会合で、ロシア産ガスへの依存度低減を目指し 、米国およびカナダ産のシェールガス活用に向け取り組みを強化することで合意した。 イタリアの経済発展相が会合後、シェールガス輸出で米国、 カナダと関係を強化することで合意したと述べた。
 また英国のエネルギ/気候変動相は、ロシアのプーチン大統領がエネルギーを武器として使用できないよう、主要先進国のロシア産ガスへの依存度を低下させる取り組みが 始まったと指摘した。
2014.05.06 Yahoo ロイタ通信記事

「 EU、ロシア産ガス依存度低下に向け協議」

<1406-050602>
 ロシア産天然ガスの主要経由地となるウクライナでの危機を受け EU 当局者らが5日、ロシア産ガスへの依存度低減に向け た協議を非公開で行った。 欧州委員会のエネルギー担当委員や、EU 各加盟国の専門家が協議に参加した。
 ロイタが確認した協議プログラムのコピーによると、シェールガスの利用拡大や貯蔵面での改善、需要縮小策などが議題に挙げられた。 また 石炭利用の拡大も検討したもようである。
2014.05.02 Defense News Hagel calls for large NATO countries to step up defense spending <1406-050202>
 ヘーゲル米国防長官が2日、欧州にとってロシアは引き続き危険な存在であるとして、NATO 主要国に対し 国防費の増額を求めた。
 また全ての NATO 加盟国に対し、9月に Wales で開かれる閣僚会議に、財務相を参加させるように 求めた。
2014.05.02 東京新聞

インターネット

NATO 事務次長『ロシアは敵』 ウクライナ危機で <1406-050201>
 NATO のバシュボウ事務次長が1日、われわれはロシアをパートナではなく、もは や敵として考え始めなければならないと述べ、ウクライナ危機によってロシアとの関係が抜本的に変わったとの認識を示した。
 同事務次長は、欧州の安全保障をめぐる考え方が NATO とロシアの間でかけ離れていると指摘し、ロシアは覇権の再構築を狙い、隣国の主権を制限しようとしていると批判し た。
2014.04.30 Jane's Defence Weekly ... US deploys troops to reassure its Eastern European allies <1406-043002>
 米国が演習目的で、中隊規模の部隊を東欧に派遣した。
 イタリア駐留の在欧米軍第173空挺旅団戦闘団 (
BCT) 所属部隊が、4月23日にポーランドに到着した。
2014.04.30 Jane's Defence Weekly France sends Rafale fighters to Poland as ... <1406-043001>
 フランス国防省が4月24日、ウクライナ情勢を受け Rafale 戦闘機をポーランドへ派遣すると発表 した。 Rafale は28日にバルト海沿岸の Malbork 基地に配備される計画で、代わりにポーランド空軍の MiG-29 同数機がリトアニ アへ派遣される。
 このほかに英空軍の Typhoon 4機リトアニアデンマーク空軍の F-16 4機 エストニアに派遣されるほか、カナダが CF-18 6機ポーランドへ、チェコGripen 4機を、更にスウェーデンが訓練目的で Gripen 2機リトアニア へ派遣する。 ドイツも9月1日に、 F-16 4機の交代として Typhoon 6機を派遣する。
 一方米空軍はポーランドF-16 12機ルーマニアへ6機を派遣するが、派遣されていた F-15C 10機と KC-135 1機は、英国の基地へ撤退する。
2014.04.25 日経新聞

インターネット

ロシア、揚陸艦建造計画は予定通り 仏から購入契約 <1405-042502>
 インタファクス通信が24日、ロシアがフランスから購入契約を結んだミストラル級強襲揚陸艦2隻の建造が計画通り進捗して おり、近くロシア側乗組員の訓練を始めるとのフランスの造船所当局者の話を伝えた。 クリミア編入を認めないフランスがミストラル級の売却契約を見直す可能性も伝えられ るが、ロシア側は契約が履行されない場合には、賠償金を請求する方針を表明している。
 インタファクスによると、ウラジオストク と命名された一番艦はロシア側に今年秋にも引き渡されて太平洋艦隊に 配属される。 二番艦の セバストポリ黒海艦隊に配属する計画で、2隻の配備によりロシア海軍の外洋作戦能力が 大幅に向上すると見られている。
2014.04.24 Yahoo 時事通信記事

「米軍第1陣が到着=ポーランド」

<1405-042401>
 ウクライナ情勢の緊張が続くなか、米国がポーランドとバルト三国への派遣を決めた600名の第一陣150名 が23日、ポーランド北西部シフィドビンに到着した。
2014.04.23 東京新聞

インターネット

米陸軍、バルト3国などで演習へ 600人派遣 <1405-042301>
 米国防総省報道官が22日の記者会見で、イタリア駐留の米陸軍部隊をポーランドとバルト三国に派遣し、各国との共同演習 を実施すると発表した。
 派遣規模は合わせて600名で、ウクライナとの国境地帯に軍部隊を集結させているロシアをけん制する狙いがある。
2014.04.19 Yahoo 時事通信記事

「ポーランドに地上部隊派遣へ=ウクライナ危機受け防衛強化―米」

<1405-041902>
 Washington Post紙が18日、米国とポーランドが来週、米地上部隊をポーランドに駐留させると発表するとの見通しを、訪米中のシェモニヤク・ポー ランド国防相が明らかにした報じた。
 ウクライナ危機を受けた NATO による集団防衛態勢の増強策の一環という。
2014.04.18 読売新聞

インターネット

露をけん制、ポーランドの米戦闘機年末まで駐留 <1405-041804>
 ヘーゲル米国防長官が17日にポーランドのシェモニアク国防相との会談後の共同記者会見で、ポーランドに3月に派遣した F-16 12機の駐留を年末まで続けると発表した。
 また、ウクライナに医薬品、ヘルメット、就寝用マット、小型の発電機などを支援することも明らかにしたが、武器の供与は見送った。
2014.04.18 Yahoo 毎日新聞記事

「ウクライナ情勢 NATO 、掃海艇などバルト海に派遣」

<1405-041801>
 NATO が17日までに、ウクライナ情勢に対応するため掃海艇と補給船計5隻バルト海に派遣するこ とを決めた。 また、カナダが戦闘機6機を東欧に派遣することになった。
 陸軍についても加盟国から増派の申し出があり、東欧に一時的に展開することもありうるという。  具体策は NATO の軍事委員会で検討中で、来月初めまでに全体像をまとめる。
2014.04.16 Jane's Defence Weekly NATO to significantly bolster Baltic Air Policing Mission <1406-0401607>
 NATO が4月9日、5月からバルト海上空での哨戒飛行 (Baltic Air Policing Mission) にあたる戦 闘機を、4機から12機に増強すると発表した。 このためポーランド空軍は MiG-29 を4機、英国は Typhoon を4機、デンマークは F-16 4機を、ポーラ ンドと英国はリトアニアの基地、デンマークはエストニアの基地に投入する。 これら12機は米空軍の F-15C 10機と交代する。
 更にフランスは Mirage 2000 4機E-3F
AEW&C 1機を投入するほか、米空軍も F-16 をルー マニアに派遣している。 チェコはウクライナの要請を受けて Gripen C で同国上空を防衛するほか、ドイツも後日 Typhoon 6機をバルトの任務に就ける。
2014.04.16 Jane's Defence Weekly Poland to buy second NSM coastal battery <1406-0401606>
 ウクライナ情勢の緊迫化から、ポーランド二番目となる沿岸防備
NSM 大隊の整備を決めた。
 ポーランドは2008年12月に最初の NSM 大隊を$127Mで購入する契約を行った。 この契約では発射機6基とミサイル12発が調達されるが、2010年には 38発の追加調達が$133.8Mで行われ、最初の装備を2013年6月に受領している。 大隊は2015年に24発を受領した時点で operational になる計画である。
 NSM 大隊は射程200kmのミサイルを50発装備する。
2014.04.16 Defense News Poland wants larger US, NATO troop presence <1405-041610>
 ポーランド国防相が、17日にヘーゲル国防長官と会談するのを前に、同国が米軍の駐留を希望し ていることを明らかにした。
 冷戦時代の1980年代には350,000いた在欧米軍は、現在は67,000に削減されている。
2014.04.16 Yahoo 時事通信記事

「 NATO、東欧防衛を増強=ウクライナ危機悪化で」

<1405-041603>
 NATO が16日、ウクライナ危機の悪化を受けて大使級会合を開き、東欧の NATO 加盟国の 集団防衛態勢を増強することで合意した。 増強の規模は不明であるが、NATO によると、バルト三国上空などでの航空機による監視、バルト海や東 地中海への艦船の派遣、地上での即応能力、訓練・演習の強化が数日中にも実施される。
 ロシアの脅威に敏感な東 断した。
2014.04.16 Yahoo 時事通信記事
「ポーランドに『 NATO 基地』=国防相」
<1405-041602>
 ロイタ通信が15日、ポーランドのシェモニヤク国防相が、9月の NATO 首脳会議で"潜在的な NATO 基地"をポーランドに設 置する決定が下される公算が大きいと述べたと報じた。
2014.04.15 Yahoo ロイタ通信記事

「欧州公益企業がガス貯蔵量を急速に増加、ロシアの供給停止に備え」

<1405-041501>
 欧州の公益企業は、ロシアがウクライナ国への天然ガス供給を停止した場合に備えガス備蓄量を急増 させている。 ロシア産ガスは欧州のガス需要の1/3程度を賄っており、このうちの40%がウクライナ経由で輸送されている。 ロシアはウクライナへ の供給を停止すると警告しており、欧州への供給も減少する可能性があるとしている。
 ロイタ社の資料によると、独仏伊はここ5日間で備蓄量を急増させており、ロシアからの供給が停止した場合に中欧諸国やウクライナへも供給できる 態勢を整えていて、独仏の大手公益企業は、ウクライナにガスを供給する可能性について検討していることを明らかにしている。
 公益企業によると、この夏の供給停止に対応できる量は確保され10月末までしのげるが、冬に需要が増加すればウクライナ や同国経由に依存する EU 南東の一部の国は困難な状況になるかもしれない。
2014.04.14 Defense News Pentagon condemns 'provocative' Russian military action against US Navy ship <1405-041409>
 米海軍の駆逐艦 Donald Cook黒海に入った48時間後の12日に公海上で、ロシアの Su-24 が90分間にわたり12回低空から異常接近した。 この時 Donald Cook は航行中 で、Su-24 に対し何度か呼びかけたが、応答しなかったという。
 Donald Cook は14日にルーマニアの Constanta港に入港した。
2014.04.09 Jane's Defence Weekly NATO to cut Russia ties, send advisers to Ukraine <1405-040910>
 ロシアのクリミア侵攻を受け NATO は4月1日に外相会議を開き、ロシアとの交流を停止すると共にウクラ イナとの軍事的協力関係を強化することを決めた。
 この決定により NATO は、NATO ロシア理事会 (NATO-Russia Council) の活動を停止すると共に、NATO ウクライナ委員会 (NATO-Ukraine commission) の活動を強化する。
2014.04.06 読売新聞

インターネット

露への追加制裁、『必要なら準備』…EU 外相 <1405-040604>
 EU が4~5日に非公式の外相会合を開き、ウクライナ問題について協議した。 会合後 EU のア シュトン外交安保上級代表はロシアへの追加制裁について、必要なら準備することは重要だと述べ、ウクライナ国境付近で露軍部隊撤退などが確認 できない場合、新たな制裁を検討する姿勢を示した。
2014.04.04 日経新聞

インターネット

ロシア、NATO に派遣の軍代表召還 <1405-040401>
 インタファクス通信が、NATO がロシアと実務上の協力を停止したことを受け、ロシアのアントノフ国防次官が3日にロシア軍が NATO に派遣している代表を召還する決定を下したと語ったと報じた。
2014.04.02 東京新聞

インターネット

NATO、東欧防衛強化を指示 軍司令部に <1405-040202>
 NATO のラスムセン事務総長が1日、ウクライナ情勢でロシアの軍事的脅威を訴える東欧やバルト諸国の集団防衛強化に向け 、同日の外相理事会が NATO 軍司令部に対し追加策を検討するよう指示したと明らかにした。 司令部は数週間以内に案を作 成する。
 NATO 当局者によると、同地域への NATO 軍部隊の展開や増強演習計画や有事対応計画の見直し、即応部隊の 警戒レベル引き上げを検討する。
2014.04.02 Yahoo 毎日新聞記事

「 NATO 共同防空を強化で合意へ ロシアけん制」

<1405-040201>
 NATO が1日に外相会議を開き、ロシアと国境を接する加盟国、バルト三国、ポーランドの共同防空を強化することで合意す る。 他の加盟国が戦闘機を派遣し警戒するシステムを拡大する。 また非加盟のウクライナと理事会を開き、装備近代化など軍事支援強化で合意する。 ロシアがウクライナ 国境付近に大規模に展開する軍を撤退させておらず NATO の力を示すことが必要だと判断した。 また2日には、2008年にロシアと国境を巡り紛争を起こした非加盟の グルジアと理事会を開き、ロシアをけん制する。
 ウクライナについては、軍の装備近代化に協力することで NATO に合意はあるが、共同訓練や武器提供にはロシアを刺激するとの意見があり、検討 を続ける。
2014.03.20 Yahoo 産経新聞記事

「露のクリミア併合 周辺諸国『ドミノ』警戒 モルドバで編入動き」

<1404-032003>
 ロシアがクリミアの併合を決めた問題について、多数のロシア系住民を抱えている旧ソ連諸国は警戒心をもって受け止めて いる。
 旧ソ連地域でドミノ現象を引き起こす兆候はすでに表れており、モルドバの親露分離派地域である沿ドニエストルの議会は 19日までに、ロシアへの編入を容易にする法改正を求める書簡を露下院に送った。 沿ドニエストルではロシア語が公用語とされ、議会はソ連末期の1991年に独立宣言を採択し た。 2006年に行われた住民投票では97%がロシアへの編入に賛成した。
 一方、旧ソ連諸国にはソ連崩壊後も多くのロシア系住民が暮らし、ロシアと関税同盟を組むカザフスタンベラルーシさえ も、ロシアのクリミア介入には態度表明を避けてきた。
2014.03.18 読売新聞

インターネット

ハンガリー動乱・プラハの春…記憶よみがえる <1404-031802>
 冷戦時代にソ連の支配を受けた東欧諸国バルト三国は、ロシアによるクリミア介入を自国の安全に直結 する危機とみなしている。
 ポーランドのトゥスク首相は今月、クリミア情勢を巡りハンガリー、チェコ、スロバキアの首相と共同声明を出し、冷戦時代の自分たちの経験と類似すると警戒感をあらわ にした。
 バルト三国でも同様で、ラトビアのリンケービッチ外相は、クリミアで起きていることはソ連による第2次大戦中のバルト三国占領とそっくりだと述べた。
2014.03.15 Yahoo 時事通信記事

「地中海への空母展開延長=ウクライナ情勢にらみ―米軍」

<1404-031503>
 米国防総省が14日、ウクライナ情勢緊迫化をにらみ、空母 Jeorge H Bush の地中海展開期間を数日延長する方針を 明らかにした。
【註】
 大西洋と地中海を担当海域にする米第6艦隊には、通常空母 Theodore Roosevelt が配備されているが、ウクライナ情勢の緊迫化を受け米海軍が2月24日に Jeorge H Bush を地中 海に派遣したと発表していた。
Tokyo Express 2014.02.25
2014.03.14 東京新聞

インターネット

地中海にロシア空母が展開 演習で欧米けん制 <1404-031406>
 ロシア北方艦隊当局者が14日、同艦隊所属の空母 Admiral Kuznetsov が地中海に展開、艦載機が 周辺空域で演習を開始したと述べた。 演習はキプロス南西海域で実施されている。
 ウクライナ情勢をめぐり、同国周辺での軍事プレゼンスを高める欧米をけん制する行動とみられる。
2014.03.12 Jane's Defence Weekly USAF increases support for Poland and Baltic states <1405-031201>
 ヘーゲル米国防長官が3月5日、ロシアのクリミア侵攻を受けてポーランドとバルト三国との防衛協力を 強化することを明らかにした。 このうちポーランドには F-15C 6機と KC-135 1機が派遣される。
2014.03.07 Yahoo 時事通信記事

「黒海にイージス艦=ポーランドには戦闘機12機―米軍」

<1404-030703>
 米海軍黒海に派遣する駆逐艦1隻について、ロシアによるクリミア半島占領以前から予定してい た動きだと説明しているが、米軍は来週、F-16 12機と要員300人をウクライナの隣国ポーランドへ派遣する。
2014.02.01 Defense News US ready to assist Poland with indigenous missile defense system <1403-020105>
 ポーランドを訪問中のヘーゲル米国防長官が1月30日にポーランド国防相と会見し、ポーランドが 独自に計画しているミサイル防衛計画に協力すると述べた。
 ポーランドは他の NATO 諸国と異なりFY14の国防費を2%増額して$10.4Bとし、既に2018年配備が決まっている米
BMDS の欧州への段階配備 EPAA 計画とは別に、独自のミサイル防衛計画を進めようとしている。
2014.02 International Defence Review Greece conducts its first S-300PMU1 firing <1403-020007>
 ギリシャ空軍が初めて、
S-300PMU1 (SA-20) の発射をクレタ島西部にある NATO の発射施設で実施した。 S-300PMU1 は1990年代中頃にキプロスが導入したが、その射程がトルコにかかるとのことでギリシャに移管され、クレタ島に配備されて いた。
【関連記事:JDW 2001.01.24
2014.02 International Defence Review No Iskanders deployed in Kaliningrad, says Putin <1403-020003>
 ドイツの Bild紙が、カリーニングラードを撮影した衛星写真に Isksnder (
SS-26) の TEL と見られる画像があると報じたのに対し、ロシア国防省が12月16日、Iskander をロシア西部軍管区に配備したと発表したが、12月19日にプー チン大統領が、カリーニングラードへ既に配備しているとの報を否定した。
【註】
 この記事の直後にロシアが、Iskander-M (SS-26) をカリーニングラードに配備していることを認めた。
【関連記事:1402-010104 (JDW 2014.01.01)】
2014.01.14 Defense News Sweden considers broader alliances with NATO, EU <1402-011403>
 スウェーデンが今までの中立政策が実情に合わなくなったとして、近隣の北欧諸国をはじめ、NATO や EU との協力を強めようとしている。
【註】
 スウェーデンは、18世紀の大北方戦争でロシア帝国などに敗れて以降は、海外進出をあきらめ国土防衛に専念するようになり、ナポレオン戦争では参戦したが、それ以後は 武装中立を掲げ、第一次世界大戦、第二次世界大戦とも中立を維持してきた。
 しかしながら、冷戦が終了したのちには欧州連合に加盟し、事実上、中立の方針を放棄している。
2014.01.04 China Defense Cyprus to provide facilities to Chinese escort frigate in Syrian operation <1402-010403>
 キプロスが1月2日、国連及び
OPCW の実施するシリアの化学兵器破棄に協力するため、化学兵器兵器処理船を護衛す る中国のフリゲート艦に対し、自国施設を提供することにした。