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出 典
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標 題
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要 旨
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2024.07.21 21:47 |
時事通信 (Yahoo) |
北キプロスに海軍基地も 再統合反対のトルコ大統領 |
<2408-072119>
トルコ大統領府がエルドアン大統領の発言として21日、北キプロス訪問の帰途に、南北分断状態の地中海の島国キプロスの北側にありトルコのみ承認している北キプロス・トルコ共和国に、必要ならば海軍基地を造ることが可能だと語ったことを公表した。
トルコは、南側でギリシャ系のキプロス共和国が訴える連邦制に基づく再統合に反対している。 エルドアン大統領の発言は、キプロスがギリシャと進める海軍基地建設の動きを牽制した形だが、国際社会の反発を招く恐れがある。
エルドアン大統領は20日、トルコ軍のキプロス侵攻50年の節目で北キプロスを訪問し演説で、トルコ系とギリシャ系が対等な立場でなければならないと述べ、連邦制ではなく二国家併存を改めて主張した。 |
2024.07.21 17:14 |
RBC Ukraine |
Greek Prime Minister declares need for reunification of Cyprus |
<2408-072114>
ギリシャは、キプロスにおけるトルコの作戦50周年に際し、キプロスの再統一を求めており、ミツォタキス希首相によると、決定は外交を通じて行われるべきだと考えている。
「1974年の悲劇から50年が経った今、EU加盟国キプロスのワシントンで最近行われた会談で、エルドアン大統領は分裂したままであってはならないと述べた」とミツォタキス首相は述べた。
ギリシャ首相は、ギリシャは外交の道を共有していると述べ、両コミュニティが「いかなる合意も主権、市民権、国際法人格を認めるという揺るぎない条件の下で、国連決議の枠組みの中で解決策を見出すために」交渉のテーブルに着くべきだと信じている。
「これらの努力において、キプロスの兄弟たちはギリシャの支援と援助を得ている」と彼は付け加えた。 |
2024.07.15 07:02 |
時事通信 (Yahoo) |
分断半世紀、今も廃虚の保養地=トルコ侵攻で住民追放―ギリシャ系、望郷消えず―北キプロス |
<2408-071503>
地中海東部のキプロス島へトルコ軍が「トルコ系住民保護」を名目に侵攻し、北部を占領してから7月で50年になる。 |
【註】
第2次大戦後イギリス統治下のキプロスではエーゲ海の島々と同じくギリシャに併合されるべきという要求がギリシャ系住民の間で高まり、1948年にはギリシャの国王がキプロスはギリシャに併合されるべきとの声明を出し、1951年にはギリシャ系住民の97%がギリシャへの併合を希望していると報告された。
ギリシャ系独立派の穏健的な指導者であったキプロス正教会のマカリオス大主教を初代大統領として1960年にキプロス共和国は独立を果たしたが、1963年には民族紛争が勃発し、1964年3月より国際連合キプロス平和維持軍が派遣された。
1974年7月15日にギリシャ軍事政権の支援を受けた併合強硬派がクーデターを起こしてマカリオス大統領を追放したため、トルコはこれに敏感に反応してトルコ系住民の保護を名目に7月20日キプロスに侵攻した。
これにより7月22日にクーデター政権が崩壊するが、トルコ軍はキプロス分割問題の解決をはかって8月13日に第二次派兵を敢行し、首都ニコシア以北のキプロス北部を占領した。
トルコの支持を得たトルコ系住民は翌年、キプロス共和国政府から分離してキプロス連邦トルコ人共和国を発足させ、政権に復帰したマカリオスの支配するギリシャ系の共和国政府に対して、連邦制による再統合を要求した。
キプロスは現在、ギリシャ系住民からなるキプロス共和国が中部と南部を支配し、トルコだけが承認しているキプロス連邦トルコ人共和国が北部を支配している。 |
2023.08.21 |
Janes |
US renews lifting of arms embargo on Cyprus |
<2309-082115>
米国国務省が8月18日、米国政府がキプロス共和国に対する武器等取引制限の解除を来年も継続することを決定したと発表した。
国務省のミラー報道官が声明で、ブリンケン米国務長官はがFY24のキプロスへの武器等の輸出、再輸出、および移転を承認する法律で、キプロスが必要な条件を満たしていることを議会に証明したと述べた。 米国国務省はFY23にも同様の決定を下している。
2019年の東地中海安全保障およびエネルギーパートナーシップ法とFY20NDAAは、キプロスが米国政府と協力してマネーロンダリング防止規制と金融規制監視を改革し、ロシア軍艦が給油と支援のためキプロスの港へアクセスするのを拒否した場合、キプロスへの米国の防衛輸出を許可するとしているが、キプロスがこれらの条件を遵守しているかどうかは、毎年評価することになっている。 |
2023.08.20 09:49 |
AFP=時事 (Yahoo) |
キプロスの国連軍にトルコ側が妨害 未承認道路建設めぐり |
<2309-082004>
国連キプロス平和維持軍が18日、南北に分断されているキプロス島の緩衝地帯で同日、未承認の道路建設を中止させようとしたところ駐留トルコ軍から妨害を受けたことを明らかにした。 18日の衝突は、南北間に設けられた緩衝地帯の村で島内で唯一ギリシャ系とトルコ系の住民が共存しているピラで発生した。
北キプロス・トルコ共和国は道路建設について、ピラのトルコ系住民へのアクセス改善に向けた人道目的に基づいたものと主張し、トルコ与党の公正発展党は19日、国連軍の姿勢は容認できないと反発した。 |
2022.10.28 16:32 |
時事通信 (Yahoo) |
レバノンとイスラエル、境界画定で協定署名 欧州向けガス増産に弾み |
<2211-102813>
イスラエルとレバノンが27日、天然ガス田を巡り対立していた東地中海の海洋境界を画定する協定に署名した。 イスラエルが建国以来敵対するレバノンと合意するのは異例で、外交関係がない中、米国などが長期にわたり協議を仲介した。
これを受け、経済危機に直面するレバノンはガス開発に着手する。 またウクライナ危機で深刻なエネルギー供給不足に陥っている欧州へのガス輸出拡大を約束するイスラエルにとっては、増産に弾みがつくことになる。 |
2022.10.11 22:52 |
時事通信 (Yahoo) |
海上の境界画定で合意 イスラエルとレバノン |
<2211-101127>
イスラエルのラピド首相が11日に声明を出し、レバノンと海上の境界画定について合意したと発表した。
両国の沖合の東地中海には天然ガス田があり、開発をめぐり対立してきたが、境界画定で両国の天然ガス開発が促進されるとみられる。
【関連記事:2209-071309 (JDW 2022.07.13)】 |
2022.07.13 |
Jane's Defence Weekly |
Hizbullah probes Israel's defences with UAVs over Karish gas field |
<2209-071309>
イスラエル国防省が7月2日、レバノン方向からイスラエルのEEZに進入した3機のUAVを撃墜したと発表した。
3機の内1機はF-16が撃墜し、残りの2機はEilat Sa'ar 5級コルベット艦がBarak SAMで撃墜した。
【関連記事:2208-070305 (AFP=時事 2022.07.03)】
ヒズボラは偵察活動のためカリシュ洋上ガス田に向けてUAV 3機を飛ばしたが事故に遭ったと発表した。 偵察任務は完遂したという。
レバノンは2011年にEEZをカリシュ洋上ガス田まで南に伸ばし、イスラエルが6月上旬にガス積み込み船Arendal Spiritをカリシュ洋上ガス田に配置して以降ヒズボラの事務総長が傍観しないと述べていたため、イスラエル軍が警戒していた。 |
2022.03.14 14:30 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコ・ギリシャ首脳、関係改善で合意 欧州安全保障で重要な役割 |
<2204-031404>
トルコのエルドアン大統領とギリシャのミツォタキス首相が13日にイスタンブールで会談し、関係改善で合意した。 両国は東地中海の資源開発や移民問題などを巡り対立しており、2021年に対立解消に向け予備的な協議を再開したがほとんど進展していなかった。
トルコ大統領府は13日の声明で、ロシアのウクライナ侵攻後に変化している欧州の安全保障状況で、トルコとギリシャは重要な役割を担っており、協力強化は地域にとって有益だと述べた。 ギリシャは、主に経済分野で前向きな課題を構築することを双方が強調し今後数ヵ月で進展がみられることを期待しているとした。 |
2022.03.10 12:50 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
イスラエル大統領がトルコ訪問、エルドアン大統領は関係改善強調 |
<2204-031008>
イスラエルのヘルツォグ大統領が同国の大統領として2008年以来初めてトルコを訪問し、9日にエルドアン大統領と会談した。 両国はイスラエルによるパレスチナ自治区の占領、トルコのイスラム過激派組織ハマスへの支援で対立してきたが、長年にわたり冷え込んだ関係の改善に向けて動いている。
エルドアン大統領は会談後の共同記者会見で、長期にわたり緊張状態にあった両国関係の転換点になるとの考えを示し、トルコはエネルギー分野で協力する用意があると述べた。
また、地中海と黒海におけるトルコの掘削や地震探査船の活動に言及した。 エルドアン大統領は以前、両国はイスラエルの天然ガスを欧州に運ぶために協力できると発言し、20年以上前の議論を復活させた。 地中海からのガス供給は、欧州のロシア産ガスへの依存軽減に役立つとみられている。 |
2022.02.16 |
Stars & Stripes |
Naval presence in Mediterranean and Black seas at highs rarely seen since Cold War |
<2203-021618>
地中海とその近くの海域では、NATOとロシアの間の緊張増大により、過去数十年来の戦闘艦が遊弋している。 2月上旬には米空母Harry S. Trumanが仏海軍空母Charles de Gaulle及び伊海軍空母Cavourと共同訓練を行っている。
Harry S. Truman CSGは長期展開計画に従って2021年12月中旬に地中海入りをしているが、1月中旬から2月上旬にThe Sullivans、Donald Cook、Mitsche、Gonzaleの駆逐艦4隻が母港を出て地中海入りしている。
またこれとは別に4隻の駆逐艦がスペインのロタ港に派遣されている。 |
【註】
Harry S. Truman CSGは空母Harry S. Trumanを旗艦に、巡洋艦San Jacinto及び、第28駆逐戦隊の駆逐艦Cole、Bainbridge、Gravely、Jason Dunhamとその他の艦船で構成されている。
スペインのロタ港に派遣されている駆逐艦4隻は、欧州配備BMDSであるEPAA Phase 1 としてBMD任務に就いている。 |
2022.02.16 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ロシア、シリアに極超音速ミサイルなど配備 地中海東部で海軍演習 |
<2203-021602>
InterFax通信が15日、国防省の情報としてロシアが地中海東部で実施する海軍演習のために、MiG-31KとTu-22Mのほか、極超音速ミサイルKinzhalをシリアに配備したと報じた。
これについて、ロシア通信 (RIA) はショイグ国防相が15日に東地中海の海軍演習を視察するためにシリアに向かったと報じた。 この演習には艦船15隻と航空機30機が参加するとしている。 ロシア政府は1月20日に太平洋から大西洋にかけて、艦船140隻と10,000名が参加する一連の海軍演習を実施すると発表していた。
ロシアのメディアによると、Kinzhalの射程は2,000kmで、プーチン大統領が2018年3月に戦略兵器の一つとして発表していた。 |
【註】
Kh-47M2 Kinzhalは外観と寸法から9K720 Iskanderが使用する9K723弾とよく似たALBMと見られ、2021年6月にもMiG-31やTu-22と共にシリアに展開したのが確認されている。
【関連記事:2107-062506 (S&S 2021.05.25)】 |
2022.02.15 |
Stars & Stripes |
American, French, Italian aircraft carriers in Mediterranean work with each other's fighter jets |
<2203-021521>
米海軍空母Harry S. Trumanが2月上旬に東地中海で仏海軍空母Charles de Gaulle及び伊海軍空母CavourとNATOの合同演習を行った。
演習には空母艦載機を含め20ヵ国の空軍や海軍航空隊が参加した。 |
2021.11.09 |
Stars & Stripes |
Greece claims Turkish coast guard pushes migrants its way |
<2112-110910>
ギリシャが11月9日、トルコに近いエーゲ海のLesbos島近海でトルコの大型警備艦が数十人の不法移民が乗った小型船をギリシャ側に押し込んだことを、海賊的な行為であると抗議した。 |
2021.11.08 |
Defense News |
Israel's Elbit to make land surveillance system for Cyprus |
<2112-110809>
キプロスが11月4日にイスラエルと、Elbit社製のUAVを元にしたキプロスを分断するGreen Lineの監視システムの共同開発で合意した。 開発は3年間と$32Mをかけて行われる。 この契約を受けてトルコでは緊張が高まっている。
近年キプロスとイスラエルの関係は高まっている。
【関連記事:2111-100803 (毎日 2021.10.08)】 |
2021.10.15 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ギリシャとの防衛協定更新、東地中海の安定に寄与=米国務長官 |
<2111-101501>
米国とギリシャが14日、両国の防衛協力関係を継続するための協定を更新した。 今回更新されたのは米ギリシャ相互防衛協力合意 (MDCA) で、これに基づき米軍は1990年以降、ギリシャ国内で訓練や活動を行うことが可能だった。
両国は協定を5年間更新し、それ以降はどちらか一方が離脱を望まない限り有効期間を無期限にすることで合意した。 |
2021.07.22 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米独、ノルドストリーム2問題で合意 ロシア牽制 |
<2108-072202>
米国とドイツが21日、Nordstreem 2を巡る合意を発表した。 ロシアがウクライナや中東欧諸国に打撃を与えるためにエネルギーを武器として利用した場合、ドイツは独自の対応を行うほか、EUに対し制裁導入を働き掛ける。
98%がすでに完成したNordstreem 2はロシア北極圏からバルト海を通してドイツに天然ガスを供給するもので、米国はこの計画に反対していたがバイデン政権は制裁措置で計画を完全に頓挫させない道を選んだ。 |
2021.06.25 |
Stars & Stripes |
Russia launches Mediterranean drills amid rift with Britain |
<2107-062506>
黒海で英駆逐艦との緊張が高まるなか、ロシア国防省が地中海で超高速ミサイルを含む演習を6月25日に開始したと発表した。
露国防省によるとMach 10で2,000kmを飛翔するKinzhal超高速ミサイルを搭載できるMiG-31 2機がシリアLatakia県にあるロシア軍基地に到着したほか、東地中海に潜水艦2隻と数隻の艦船が展開し、更にTu-22M3も投入されているという。 |
2021.06.02 |
Jane's Defence Weekly |
Russia deploys Tu-22M3s to Syria |
<2108-060201>
ロシア国防省が5月25日、Tu-22M3 3機が同日に初めてシリアのHumayim空軍基地に派遣されたと発表した。 同機は地中海における乗員の訓練に使用するという。
Tu-22M3は戦闘行動半径が2,500~3,000kmと見られ、冷戦時代には主として対艦任務として配備され、Kh-32長距離超音速対艦ミサイルを搭載できることから、地中海へ入った英海軍空母Queen Elizabethを意識しての配備とみられる。 |
【註】
Kh-32は1991年代にソ連で生産されたASMで、射程は600~1,000km、上昇限度は40,000mで、最高速度はMach 3.5~Mach 4.6という。
INSで誘導され終末誘導はアクティブレーダホーミングである。 |
2021.05.26 |
AP (Yahoo) |
シリアに中距離爆撃機を派遣 地中海への進出を狙うロシア |
<>2106-052601>
地中海への足掛かりを強化したいロシアが5月25日、中距離爆撃機Tu-22M3 3機をシリア西部ラタキア県にあるフメイミム空軍基地に派遣した。 ロシアの中東地域への爆撃機派遣は、冷戦終結後初めてとなる。 Tu-22M3受け入れのために、フメイミム空軍基地は滑走路を延長したばかりで、2本目の滑走路を改装中である。
一方、ロシア海軍は近年、地中海に艦隊を巡回配置するというソ連時代のやり方を復活させており、シリア西部タルトゥースにある国外唯一の海軍基地の拡張も、プーチン大統領が狙う地中海での長期的軍事プレゼンス構築の一環といえよう。
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2021.01.12 |
Defense News |
Cyprus, UAE sign first military cooperation agreement |
<2102-011203>
キプロスが1月12日にUAEと軍事協力協定を結んだ。 キプロスは今までにエジプト、イスラエル、ヨルダンとも同様の協定を結んで共同訓練を実施しており、レバノン陸軍とも共同訓練を行っている。
UAEは2020年11月にエジプトと海空演習Medusaを実施しており、この演習にはフランスとギリシャも参加している。 |
【註】
キプロス、ギリシャ、フランスは東地中海でトルコと対立している。 またエジプト、UAE、フランスはリビアでトルコと対立している。 |
2020.10.17 |
時事通信 (Yahoo) |
トルコの挑発非難 東地中海問題 EU首脳会議 |
<2011-101701>
ギリシャと管轄権を主張し合う東地中海にトルコが資源開発のための探査船を今週再派遣したことについてEU首脳会議が16日に声明を出し、トルコに対し「新たな一方的で挑発的な行動は遺憾だ」と非難し、緊張緩和に取り組むよう求め、2日間の日程を終了した。
EUは12月の首脳会議で再度、この問題を協議する。 |
2020.10.13 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコ、東地中海ガス田巡る「挑発」やめるべき=独外相 |
<2011-101303>
マース独外相が13日、トルコは東地中海のガス田権益を巡る挑発を慎むべきと述べた上で、EU加盟国としてドイツはキプロスとギリシャ側の立場だとした。
同外相はこの後、キプロスとギリシャに向かう予定である。 |
2020.10.12 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコ探査船、東地中海で調査実施へ 緊張高まる恐れ |
<2011-101201>
トルコ海軍が11日遅く、東地中海の海底資源を巡りトルコとギリシャが対立している問題で、探査船Oruçreisによる東地中海の調査を10月22日まで実施する方針を示した。
Oruçreisは、別の船舶と共同で、ギリシャ領カステロリゾ島の南方の海域などで作業を進めることから、ギリシャとの緊張が高まる公算が大きい。 |
2020.09.22 |
時事通信 (Yahoo) |
ベラルーシ制裁、決定できず 反政権派候補は支援要請 EU |
<2010-092203>
EUが21日にブリュッセルで開いた外相理事会で、大統領選後の混乱が続くベラルーシ問題を協議したが、選挙結果改ざんや抗議弾圧の責任者への制裁は決定できなかった。
キプロスが、東地中海での資源開発をめぐり対立するトルコにも同時に制裁を科すよう求め、全会一致が必要な決定を阻止した。 |
2020.09.13 |
時事通信 (Yahoo) |
対トルコ、軍備増強 仏から戦闘機、総兵力拡充 ギリシャ |
<2010-091301>
東地中海で資源開発をめぐりトルコと対立を深めているギリシャのミツォタキス首相が12日、「軍を強化する時が来た。 国を守る断固とした計画を推進する」と宣言した。
フランスからRafale 18機を購入するほか、フリゲート艦4隻、海軍ヘリ4機を新たに入手し、対戦車砲、魚雷、ミサイルを増強すると共に、現在140,000名の総兵力を15,000名増員する。 |
2020.09.11 |
時事通信 (Yahoo) |
EU南部諸国、トルコに制裁警告 東地中海の資源開発めぐり |
<2010-091101>
フランスをはじめとするEUの南部7ヵ国が10日にコルシカ島で首脳会議を行い、ギリシャやキプロスと東地中海の資源開発をめぐり対立するトルコに対し、撤収しなければEUによる制裁を科すと警告する共同声明を発表した。
声明は、トルコが対話の道を歩むことなく一方的な活動を終えなければ、EUは24日と25日に行われる首脳会議で制裁措置のリストを作成する準備ができていると警告した。 |
2020.09.02 |
Jane's Defence Weekly |
EU prepares options against Turkey's military stance in the Mediterranean |
<2010-090217>
東地中海におけるギリシャとトルコの緊張がここ数ヶ月、過去数十年間で最高に高まっており、ドイツのクランプカレンバウアー国防相が8月26日に、状況は望まない方向に進展する可能性があると警告している。
8月26日にはキプロス、フランス、ギリシャ、イタリアがキプロス南東海域で3日間の演習を開始した。 ギリシャ紙は8月21日にUAEのF-16 4機がクレタ島のSouda基地にギリシャ軍との共同訓練のため飛来したと報じたが、Souda基地には8月13日からフランスがRafale 2機を派遣している。 |
2020.09.08 |
時事通信 (Yahoo) |
ロシア、仲介の用意 トルコ・キプロス対立 |
<2010-090807>
キプロスを訪れたロシアのラブロフ外相がニコシアで8日にアナスタシアディス大統領と会談し、東地中海の資源開発をめぐり緊張が高まっているキプロスとトルコの問題について「現実的な相互利益に基づき対話を促進させる用意がロシアにはある」と表明、仲介を申し出た。 |
2020.08.26 |
Jane's Defence Weekly |
Mediterranean moves |
<2010-082616>
= ロシアとトルコ、リビア情勢に関する8頁の記事 =
・Battle for Tripol
・Turkey intervenes
・Bayraktar's revenge
・Russian doubles down
・Egyptian posture
・EEZ issues
・Sirte stand-off |
2020.08.26 |
Jane's Defence Weekly |
Turkey continues to chart easterb Med area disputed with Greece following ship collision |
<2010-082605>
AISのデータによると、トルコ海軍のフリゲート艦Kemalreisが8月12日にギリシャ海軍のフリゲート艦Limnosと衝突したの後も、トルコは13日~20日の間、東地中海で地質調査船Oruç Reisによる調査を続行している。
8月16日にはトルコは、掘削船Yavuzが8月18日から9月15日までの間、キプロス沿岸で爆破を伴う掘削を行うとの航行警報テレックス (Navtex) を発した。 |
2020.08.19 |
Jane's Defence Weekly |
France reinforces military presence in Eastern Mediterranean |
<2010-081902>
トルコが8月10日に、ギリシャとキプロスに挟まれた海域に海洋調査船と2隻の補助船が10~23日に爆破を伴う海底調査を行うとした航行警報テレックス (NAVTEX) を発したのを受け、マクロン仏大統領が8月12日に近く東地中海に軍を増派することを明らかにした。
仏大統領府は12日、この問題でマクロン大統領がギリシャのミツォタキス首相と会談したと発表した。
仏国防省は13日、クレタ島Soudaに配備していたRafale戦闘機2機を10~12日に演習が行われているキプロスに同日中に派遣すると共に、続いてヘリ空母Le Tonnerreも派遣すると発表した。 Le Tonnerreはベイルートでの爆発事故でレバノンを支援するため陸軍工兵隊350名と海軍の爆発物処理部隊を載せている。 |
2020.07.22 |
Jane's Defence Weekly |
UK officials highlit challenges of ops in Eastern Med |
<2009-072203>
英戦略軍司令官のパトリック大将が7月15日に開かれたAir & Space Power Conference 2020で、東地中海におけるロシアのA2/AD装備の増強について警告した。 |
2020.06.24 |
Jane's Defence Weekly |
Turkish military conducts long-range Mediterranean exercise |
<2008-062402>
トルコ空軍が6月11日に地中海中部で往復4,000kmに及ぶ長距離飛行演習を実施し、地中海中部での航空能力を誇示した。 演習には17機の航空機のほかフリゲート艦とコルベット艦8隻も参加した。
空軍機ではF-16、KC-135R、Boeing 737 AEW&C、CN235M-100及びC-130輸送機が参加した。
F-16はAIM-120とAIM-9を搭載して4隻のフリゲート艦上空を飛行し、その間に空中給油も行われた。 |
2020.01.20 |
日経新聞 |
東地中海のガス田が火種 イスラエル開発にトルコ反発 |
<2002-012004>
東地中海の天然ガス開発を巡り、周辺国の主導権争いが激しくなっており、イスラエルは15日に沖合で採掘したガスをパイプラインでエジプトに供給し始め、一部をエジプトの施設で液化して欧州に輸出する。 さらにイスラエルはギリシャなどとパイプライン建設で合意している。
東地中海では2010年前後からガス田の発見が相次ぎ、イスラエルやエジプト、キプロスが開発を進めた。 EUは天然ガスの4割をロシアに依存しており、調達先を多角化するため地中海のガスに注目している。
これに対してトルコが反発し、この計画を妨げるようにリビア暫定政権と組んで地中海に排他的経済水域 (EEZ) を設定した。 トルコがリビア内戦への介入を強めた背景ともなり、地域の火種になっている。 |
2019.11.12 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
EU がトルコ制裁で合意、キプロス沖「違法」掘削巡り |
<1912-111201>
EU外相理事会が11日、トルコがキプロス沖で違法な石油ガス掘削活動を行っているとして、検討していた同国に対する経済制裁について合意した。 掘削についてトルコは、領土内の大陸棚または北キプロス・トルコ共和国が所有権を持つ区域で行っていると反論している。
トルコはEU加盟を正式に目指しているが、エルドアン大統領による反対派取り締まりなどを受け多くの加盟国は同国がすでに加盟どころか加盟候補としてすら民主的基準を満たしていないと発言している。 |
2019.07.20 |
Stras & Stripes |
Turkey steps up drilling activities around Cyprus |
<1908-072004>
トルコ副大統領が7月20日、トルコだけが承認している1974年に建国したキプロス・トルコ共和国建国45周年記念式典で、トルコがキプロス周辺での炭化水素資源探査のため掘削船2隻、探査船1隻などを派遣していると述べた。
また式典に書簡を送ったエルドアン大統領は、もし必要が生じればトルコは再度、躊躇なく軍事行動を起こすと述べた。 |
2019.07.16 |
日経新聞 |
トルコに対抗措置 東地中海ガス田開発で、EU外相 |
<1908-071601>
東地中海で発見された巨大なガス田を巡り、キプロスの排他的経済水域 (EEZ) 内にもかかわらずトルコが採掘活動に着手した問題で、EUは15日の外務理事会で対抗措置を決めた。
トルコとの航空協定交渉を凍結するほか、政府間のハイレベルの対話を当面停止する。 EUはこのほかの対抗措置として欧州投資銀行 (EIB) に特にトルコ政府系の金融機関への融資を見直すよう促した。 |
2019.07.10 |
Jane's Defence Weekly |
Errant Syrian-launched SAM hits Cyprus |
<1908-071013>
トルコが占領しているキプロス共和国内の地域で、トルコだけが承認している北キプロストルコ共和国に、7月1日01:00頃にシリアが発射したS-200 (SA-5) の流れ弾が落下した。
この事故による死傷者は報告されていない。 |
2019.07.10 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米政府、キプロス沖でのガス掘削活動中止をトルコに要請 |
<1908-071001>
米国務省がトルコ政府に対し9日、キプロス沖でのガス掘削活動の中止を要請した。 米国務省の報道官は、「挑発的な行為は地域の緊張を高めるため、米国はトルコ当局にこうした活動の中止を要請するとともに、全当事者に対し自制を促すと表明した。
トルコとキプロスは、天然ガスの埋蔵量が豊富とされる地中海東部の領有権を巡り、争っており、キプロスは前日にトルコの石油ガス掘削船がキプロス北東部の沿岸に接近し、錨を下ろしたことに猛抗議していた。 |
2019.06.21 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコ、キプロス沖の天然ガス開発継続へ EU は警告 |
<1907-062106>
トルコがキプロス沖合の海域で天然ガス開発を行うため、1隻目の掘削船を出航させた。 トルコはキプロス沖合に船舶1隻を既に出航させているが、キプロスは先週、この船舶の乗組員に対する逮捕令状を出している。
キプロスはこの海域を自国の排他的経済水域 (EEZ) と主張しており、天然ガスの埋蔵量が豊富とされるこの海域の主権を巡り、両国の対立が激化する恐れがある。
ギリシャとキプロスの強い求めでEUは20日、問題となっている領海で掘削作業を中止しなければ、何らかの措置を講じるとトルコに警告した。 |
2019.05.08 |
Jane's Defence Weekly |
Sweeden deploys ELINT aircraft to UK base in Cyprus |
<1907-050805>
スウェーデン空軍がキプロスの英航空基地からGulfstream S102B Korpen ELINT機を発進して地中海で活動している。
中部地中海を飛行したのち英空軍Akrotiri基地に着陸したKorpenの飛行はADS-Bで追跡されており、スウェーデン国防省も4月30日に認めている。 |
2019.05.07 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米国と EU、トルコのキプロス沖合での掘削計画に「深刻な懸念」 |
<1906-050704>
キプロスが自国の排他的経済水域 (EEZ) とする海域でトルコが海洋掘削を実施する計画を明らかにしたことについて米国とEUは深刻な懸念を表明し、トルコと西側諸国の間の緊張が高まっている。
トルコとギリシャ系のキプロス共和国はともに、天然ガスの埋蔵量が豊富とされる地中海東部の石油・ガス開発が自国の管轄下にあると主張してきた。 |
2019.04.08 |
日経新聞 |
「地中海レーダー配備」で地域3国緊張 |
<1905-040801>
東地中海の天然ガスをめぐりイスラエル、ギリシャとトルコの間で緊張が高まっている。 3ヵ国の複数のメディアは最近、イスラエルとギリシャが地中海の島に新たにレーダを配備する計画を進めていると報じた。
イスラエルとギリシャは天然ガスパイプライン建設で協力関係にあり、この動きに警戒するトルコを監視する狙いとみられる。 トルコは新レーダに反発しており、周辺国であつれきを生み、地域の安全保障に波紋を投げかけそうだ。 |
2019.02.23 |
Stars & Stripes |
Cyprus accuses Turkish forces of new violation of border |
<1903-022305>
南北キプロスが分離解消に向け協議した3日後にトルコ軍がフェンスを構築し、Stroviliaにある英軍基地近くに住むギリシャ系農民が農地に向かうのを阻止している。
【Strovilia の位置 (Google Map)】
トルコは現在もキプロス北部に35,000名の兵力を配置している。 |
【註】
1960年に英国から独立したキプロスは、1974年のトルコ軍侵攻以来南北に分断されているが、英国は依然として南西部のアクロティリおよび北東部のデケリアを海外領土して保有している。
Stroviliaは英領デケリアの北端にあり、世界で唯一トルコだけが承認している北キプロス・トルコ共和国と接している。 |
2019.01.18 |
Stars & Stripes |
Official: US to lift Cyprus arms embargo in security boost |
<1902-011802>
キプロスの外相が18日、米国が数十続けているキプロスへの武器禁輸政策を近く変更するとの見通しを示した。 |
2018.06.22 |
Stars & Stripes |
Cyprus, Israel, Greece pledge deeper military ties |
<1807-062207>
キプロス、ギリシャとイスラエルの国防相が22日に、東地中海におけるサイバセキュ
リティや共同演習の拡大や捜索救難活動の共同実施などの防衛協力で合意した。
その上でキプロスの国防相は明らかにトルコを意識してに、キプロスとイスラエルが発見した天然ガス田の防衛で緊密
に連携すると述べた。 キプロス近海のガス田探査にはトルコが強く反対している。
【関連記事:1803-022001 (AP 2018.02.20)】 |
2018.02.20 |
AP 通信 (Yahoo) |
沿岸警備艇同士が衝突 トルコとギリシャ緊張高まる |
<1803-022001>
ギリシャとトルコがそれぞれ領有権を主張するエーゲ海のカルダク岩礁で2月12日午後10時30分過ぎ、双方の
沿岸警備艇同士が衝突した。 同岩礁の領有権を巡る両国間の緊張は1996年には戦争一歩手前まで高まった経緯があり、いままた
ギリシャによるキプロス島沖での天然ガス掘削を巡ってトルコが海軍艦艇を派遣するなど、両国の間で緊張が
高まっている。
映像からはこの事故が故意によるものか、行き過ぎた威嚇行動なのか、あるいは別の原因なのかは分からないが、ギリシャ警備艇に設置された2台の監視カメラ映像で
は、停泊中のギリシャ艇の船尾にトルコ警備艇が衝突したように見える。 |
2017.07.07 |
Yahoo |
時事通信記事
「キプロス再統合交渉が難航=トルコ軍部隊撤退めぐり対立」 |
<1708-070701>
国連の仲介で6月28日にスイスのクランモンタナで再開されたキプロスの再統合交渉が、島北部に駐留しているトルコ
軍部隊の撤退をめぐり南北の意見が対立し難航している。
トルコのチャブシオール外相が「これが最後の会議」とするなか、双方が歩み寄りの姿勢を見せなければ、交渉が決裂する可能性もある。 |
2017.06.01 |
Yahoo |
時事通信記事
「キプロス首脳、米国で会談へ=再統合問題で招請―国連総長」 |
<1707-060102>
国連事務総長報道官が5月31日、グテレス事務総長がニューヨークで4日、分断が続くキプロスの再統合問題をめぐる協議
のため、南部のキプロス共和国(ギリシャ系)大統領と北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ承認)大統領との三者会談を行うと発
表した。
現在の交渉は2015年5月に国連の仲介の下で再開したもので、今年1月にはスイスでの首脳会談に加え、関係国3ヵ国も参加する多国間会合を開いたが、合意に至らな
かった。 |
2017.01.13 |
Yahoo |
時事通信記事
「キプロス再統合交渉、合意ならず=多国間会合継続へ」 |
<1702-011303>
キプロスの再統合にむけ12日にジュネーブで開かれた再統合交渉では、島の北側に駐留するトルコ軍部隊の扱いな
ど安全保障問題について協議されたが、合意に至らなかった。
仲介役の国連は12日、当事者と関係国3カ国が参加する多国間会合を今後も継続することを決めたと発表した。 |
2017.01.12 |
Yahoo |
時事通信記事
「関係国が安全保障を協議=国連仲介のキプロス再統合交渉」 |
<1702-011206>
キプロスの再統合に向け、南部のキプロス共和国とトルコだけが承認している北部の北キプロス
・トルコ共和国に加え、関係国3ヵ国が参加する多国間会合が12日、国連の仲介のもとジュネーブで始まった。
この会合では再統合に際しての安全保障問題について協議され、北側の後ろ盾となっているトルコが軍の撤退をめぐり譲歩
するかが焦点になる。 |
2017.01.07 |
Stars & Stripes |
Endgame looms in efforts to reunite Cyprus after 43 years |
<1702-010706>
43年間にわたり、国際的に認められているギリシャ系の南と、分離しているトルコ系の北に分断されている
キプロスが再統一される可能性が出てきた。 19ヶ月の交渉の末、1月12日にジュネーブで統一に向
けた会議が開始される。
トルコは1974年夏にギリシャ系住民を中心としていたキプロスに侵攻し、現在も35,000以上の部隊でキプロス国土の36%を支配している。 |
【註】
EUはトルコのEU加盟要求を、キプロス問題を巡るギリシャとトルコの対立を理由に拒んできたが、キプロス問題が解決すれば、トルコでのクーデター未遂事件後の
エルドアン大統領の対応など別の理由を、加盟拒否の理由にしなければならなくなる。 |
2014.01.04 |
China Defense |
Cyprus to provide facilities to Chinese escort frigate in Syrian operation |
<1402-010403>
キプロスが1月2日、国連及び OPCW の実施するシリアの化学兵器破棄に協力するため、化学兵器兵器処理船を護衛す
る中国のフリゲート艦に対し、自国施設を提供することにした。 |
2008.02 |
International Defence Review |
Cyprus hands Greece SAMs |
<0804-020002>
キプロスが2007年12月に、21基の S-300 (SA-10) 発射機を公式にギリシャに引き渡した。 ただし部品不
足から、その半数は4年前から不稼働状態である。
この S-300 は1999年にキプロスが購入したが、トルコへの刺激を避けるためクレタに配備されていた。 |
2008.02 |
Jane's Missiles & Rockets |
Greece takes legal ownership of Cypriot S-300 systems |
<0803-020014>
キプロスが保有していた21基の S-300 が、12月11日に正式にギリシャに移管された。 キプロスは1999年
にロシアから S-300 を購入したが、トルコとの係争を避けたい米国の強い進めでこれをクレタに配備していた。 ただしその半数はここ3~4年
、部品不足などから稼働していない。
この見返りとしてギリシャはキプロスに6基の Tor-M1 (SA-15) などを引き渡した。 |