2023年の北極圏地域の情勢に関する報道

   
年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2023.07.13 Janes US CRS report underscores Polar Security Cutter schedule uncertainty as USCG cites need for more icebreakers <2308-071318>
 米沿岸警備隊 (USCG) が7月10日に公開した南極と北極を含む局地用砕氷艦の整備を求めた議会向け資料で、8~9隻の新型砕氷艦を要求している。
 その中でUSCGは、最小限6隻の局地用砕氷艦が必要で、その中の3隻には局地の厚い氷を砕く能力が必要としている。
2023.07.03 Janes Northrop Grumman gleans MQ-4C lessons learned in Arctic <2308-070312>
 Northrop Grumman社が、MQ-4C Tritonの
IFC-4 IOCを準備している米海軍が5月4日~19日に行われたNorthern Edge 2023演習にMQ-4C Tritonを参加させ、長距離の飛行をさせたことを明らかにした。
2023.05.17 Jane's Defence Weekly US urged to develop pan-Arctic intelligence strategy <2307-051701>
 米
Wilson CenterPolar Instituteが5月8日の報告書#The Intelligence Community Must Evolve to Meet the Reality of Arctic Change"で、米国は北極圏情報戦略を確立すべきと忠告した。
 その中で、ロシアはウクライナに全面侵攻を行いながら北極圏に対する野望をそれまでの優先順位3位から最優先に格上げしていると指摘している。
2023.05.15
 15:06
時事通信

(Yahoo)

ロシア、北欧国境に核爆撃機16機 NATO 拡大で対抗 ウクライナ退避も狙いか <2306-051510>
 ノルウェーメディアのBarents Observerが13日、7日に撮影した衛星写真でロシア北西部ムルマンスク州のオレニヤ空軍基地Tu-160 2機Tu-95 14機合わせて16機の爆撃機が駐機しているのが確認されたと報じた。
Olenya の位置 (Google Map)】
 2022年12月には爆撃機の拠点であるロシア中部のエンゲリス空軍基地などに対し、ウクライナ軍によるとされるUAV攻撃が起き、この際に爆撃機をオレニヤ空軍基地に移動させたというが、Barents Observerは機体の増加について短期的な退避のためだけではないと報じている。
 オレニヤ空軍基地は州都ムルマンスク南方にあり、2011年までは海軍飛行場だった。 核貯蔵施設から近いとされ、ウクライナ侵攻開始前はTu-22Mなどが配備されていたが、2022年8月にTu-160が確認され、10月までにTu-95を含めて10機以上に増えたという。
 同基地はNATO加盟国のフィンランドやノルウェーまで200kmにあり、ウクライナ侵攻を踏まえたNATOの北方拡大への対抗措置の可能性がある。
2023.05.11
 21:56
時事通信

(Yahoo)

議長国、ロシアからノルウェーに 「存続の危機」回避 北極評議会 <2306-051118>
 米国やロシアなど北極圏8ヵ国による多国間協力の枠組み北極評議会が11日、輪番制の議長国がロシアからノルウェーに交代したと発表した。 ウクライナ侵攻を巡って他の加盟国と対立するロシアが議長国交代を拒否すれば、評議会の存続が危ぶまれる事態になりかねないと懸念されていたが、その危機は回避された。
 議長国の任期は2年で、通常は加盟8カ国の外相が参加して交代式が催されるが、AFP通信によると今回は7ヵ国がロシアで開催される会合への参加を拒否したため、実務者レベルによるオンライン会合で交代式が行われた。
2023.02.27
 07:03
時事通信

(Yahoo)

ロシア、北極圏で軍備増強継続 北方艦隊や権益死守 多国間協力は「凍結」・ウクライナ侵攻1年 <2303-022701>
 ロシアがウクライナ侵攻の長期化で損失が膨らむ中でも、北極圏の2022年以降の衛星画像で、軍事施設を新たに建設・更新しているる様子が確認され、軍備増強を続けていることが確認された。
 ノルウェー国境に近いロシア北西部コラ半島には、原潜を擁するロシア軍北方艦隊の拠点があるが、衛星画像によると2022年6月以降も同半島で飛来するステルス機やミサイルの探知が目的とみられる複数のレーダ基地で新たな施設が建設された。 このほか最北の軍事拠点であるナグルスコエ空軍基地などでも、滑走路や格納庫の改築が進んでいることが確認された。
 スウェーデンとフィンランドのNATO加盟申請で、北極圏はロシアとNATOで二分され、侵攻を受けて中止されたロシアとの科学研究協力も、再開の見通しが立たないままである。