2014年以前の北極圏地域の情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2014.12.10 Jane's Defence Weekly Russia activates Artic Joint Strategic Command <1502-121010>
 ロシア北方艦隊司令官が、北極統合戦略司令部が12月1日に発足したことを明らかにした。
 同司令部は北方艦隊を元に編成され、Severomorsk に本部を置く。
2014.11.04 読売新聞

インターネット

露が独自に料金徴収、北極海航路に国際ルール <14121-110402>
 北極圏の氷が温暖化で解け、北極海航路を通る船舶は2010年の4隻から2013年は71隻に急増しているが、北極には各国の領 有権主張の凍結などを定めた南極条約のような国際ルールがない。 このため航路の大半が自国沿岸のロシアが、事故防止を名目にロシアの 砕氷船の先導を義務づけるなど独自ルールを設け料金を徴収している。
 この現状に対し世界の海で船舶航行の安全基準などを担う国連の専門機関 IMO(国際海事機関)が、基準を満たした船は自由に航 行できる国際航路にするルールを設ける作業を進めている。
2014.10.04 毎日新聞

インターネット

露軍:北極圏に軍司令部設置 <1411-100402>
 ロシア陸軍総司令官が1日、2017年までに北極圏に新たな軍司令部設置を決めたことをロシアメ ディアに明らかにした。 このほか、北極圏各地で年内の軍備増強が予定されている。
 同司令官によると、新司令部の主要な任務は北極海沿岸地域のムルマンスク州とヤマロネネツ自治管区の警備で、2年以内に2個機械化歩兵旅団が編 成される。
2014.09.06 Defense News Russia dispatches naval force to reopen Arctic base <1410-090609>
 ロシアが6日に、大型揚陸艦2隻を含む6隻の船団を New Siberian諸島に派遣した。 ここには 1993年に放棄されたソ連時代の基地があり、船団はこの基地を再開して今年から恒久基地化するための要員、資材、補給品を輸送した。
 ロシアは昨年も10隻の船団を送っている。
【関連記事:1310-091802 (読売新聞 2013.09.18)】
【註】
 英語名 New Siberian諸島はロシアではノヴォシビルスク諸島と呼ばれ、シベリア東部沿岸のラプテフ海と東シベリア海の間、北緯約75゚にある北極 圏の島で、ロシアのサハ共和国に属する。
2014.06.10 Defense News Report: give US NORTHCOM sole Arctic oversight <1407-061008>
 米政府が出資しているシンクタンクが5月の報告で、北極圏極北地域の防衛担当を北方軍 (
NORTHCOM) にすべきとの報告を行った。
 現在、極北地域の防衛担当は、NORTHCOM でも在欧部軍 (European Comman) の担当にもなっていない。
2014.06.10 Defense News Nordic cooperative stance bolstered by Ukraine crisis <1407-061007>
 ウクライナ情勢を受けて北欧諸国が、High North 協力関係を深めようとしている。 また5月14日にはノルウェーとフィンランドが、経済及び科 学技術の連携に北極圏に関する協力を追加することで合意した。
2014.06.10 Defense News China's Arctic ambitions fuel Yuan diplomacy <1407-061006>
 エネルギー資源の不足に悩む中国は、南シナ海でベトナムに対し自信に満ちた攻撃的態度を示しているが、中国が 北極海域で同様の戦略をとらないとは言い難い。
 中国は北極海の沿岸国ではないが、ロシアは既に同地域の共同開発を中国に呼びかけている。 中国は現在 砕氷船を1隻しか保有していないが、2016年にはフィンランドに発注している2隻目を受領する。
2014.02.26 Jane's Defence Weekly Russia to set up new Arctic command <1404-022603>
 ロシアのメディアが2月17日、2014年末までに北極海戦略司令部である北方艦隊統合戦略司令部を創設すると報じた。
 これは2013年12月10日にプーチン大統領が、2015年までに北極圏の防衛を強化すると宣言したことに基づく。
2013.11.20 Jane's Defence Weekly Russia plans to bolster its forces in the Artic <1401-112008>
 ロシア地域振興省が11月5日、2020年に向けた北極圏の戦略計画を作成し、軍事的なリスクと要求を明らかにした。
 ロシアは国土の20%以上が北極圏内にありながら極寒気候に耐える武器が不足しているとしている。
2013.09.23 Aviation Week & ST Russia's arctic return <1311-092301>
 ロシアが、北極の天然資源北極海航路を確保するため、北極の基地 を強化している。
 北海艦隊の艦船が9月12日に新シベリア諸島に到達し、翌日 Koteint島に上陸して、1998年に放棄された Temp 航空基地 に入った。 まず10月1日までに An-72/74 軽輸送機が着陸できるように滑走路を整備し、いずれは An-22 や Il-76 などの大型輸送機が着陸できるようにする。
2013.09.18 Yahoo 読売新聞記事

「中国の進出警戒か、ロシアが北極圏に軍事基地」

<1310-091802>
 ロシア北極圏で、軍による監視態勢の強化に乗り出した。 北極圏への関心を示す中国などの動きをけ ん制する狙いがある。
 プーチン大統領が16日、北極圏一帯を管理するため北極圏の島に基地を整備するよう命じたのに対し、北方艦隊司令官が、12日に艦艇10隻が ノボシビルスク諸島に到着し基地の整備に着手したと報告した。 同諸島ではソ連時代からあった基地が1993年に閉鎖されたが、島に残る 滑走路を補修し、10月には輸送機が発着できるようにするという。 船舶輸送を行う岸壁も整備す る。
2013.09.17 Yahoo 時事通信記事

「北極海の軍基地復活へ=中国の航路進出背景―ロシア」

<1310-091701>
 プーチン大統領が16日、極東サハ共和国沖の北極海のノボシビルスク諸島に、約20年ぶりにロシア軍基地を復活させるこ とを決めたと明らかにした。
 中国が北極海航路への進出を活発化させていることが背景にあるとみられる。
2013.05.23 Yahoo 時事通信記事

「ロシア艦が国後島寄港へ=オホーツク海周遊、中国けん制も」

<1306-052302>
 ロシア東部軍管区が23日、海軍軍人ネベリスコイの生誕200年を記念して、ウラジオストクの太平洋艦隊の大型揚陸艦が 6月上旬、オホーツク海周遊の記念航海に出発すると発表した。 北方領土の国後島にも寄港するという。
 オホーツク海は、北極海航路をにらんで中国公船が最近、日本海から太平洋に抜けるルートとして利用しており、 ロシアの内海として中国の北極海進出をけん制する狙いもあるとみられる。