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要 旨
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2025.05.08 11:44 |
乗りもの ニュース(Yahoo) |
「異形の巨大軍艦」なぜ横浜に出現?全長200m超えの “海に浮かぶ基地”がついに出港 |
<2506-050809>
米海軍太平洋艦隊が5月6日に、Lewis B. Puller級遠征洋上基地艦 (ESS) の3番艦であるMiguel Keithが、三菱重工横浜製作所で5ヵ月間におよぶ定期オーバーホールを完了したと発表し、同艦の画像も公開した。 この規模の定期オーバーホール契約に日本の造船所が入札し、受注したのは今回が初としている。
全長239.3m、満載排水量は81,435tのMiguel Keithは、民成用石油タンカーを元に建造された艦で、特殊部隊による作戦から対機雷戦、水陸両用作戦に至るまで、幅広い軍事作戦での海上拠点として機能する。
甲板にヘリコプターが発着できる発着艦スポット4ヵ所が設けられているほか、艦首部分にはヘリコプター用の格納庫も備えている。
指揮統制用装置を設置することも可能となっており、「洋上の前進基地」として相応しい設備を備えている。
オーバーホールを完了した同艦は5月5日に横浜を出港し、ベイブリッジをくぐり浦賀水道に向かう姿が目撃され、注目を集めた。 |
【註】
Lewis B. Puller級ESSは、飛行甲板下にLCACを進行方向の横向きに搭載し、LCACの発進/収容時には艦を沈めて発進させる、独特のFLO/FLO方式で揚陸させることができる。 |
2025.04.29 07:30 |
Defense News |
This unit will be the next to field the Corps’ ship-killing missile |
<2505-042903>
米海兵隊 (USMC) は、海軍と共に複数の島に分散して戦うという計画の鍵となる48基の移動式火力とミサイル発射機の最初のバッチを受領する予定である。
現在から2026年3月までの間に、USMCは遠隔発射のための半自律的および自律的な機能を備えたJLTVに搭載された海軍打撃ミサイルを含む、新しい海軍海兵遠征艦阻止システム (NMESIS) のバッチを受領する。
このシステムは、沿岸位置から海軍と友軍艦艇を掩護し、統合部隊に陸と海を組み合わせたターゲティングオプションを提供する。 これは、USMC初の近代的な艦艇破壊ミサイルである。
海兵隊システム司令部のNMESISの製品マネージャーであるPierce氏は、毎年恒例のModern Day Marine expositionに先立ち、最初の6個システムは、11月に第3海兵沿岸連隊 (MLR) に配備されたとMarine Times紙に語った。
第3MLRは海上拒否能力を強化し、戦略的変革の最前線に位置付けられている」と、第3沿岸戦闘団司令官のラブ中佐は11月に述べている。
第3MLRはUSMC初の沿岸連隊であり、よりスリムな歩兵大隊、改良されたレーダーとセンサー、さまざまな部隊と偵察パッケージを組み合わせて統合司令官を支援する新しい概念の部隊である。
ハワイを拠点とするこの部隊は、2021年に登場した後、沖縄に第12MLRを創設し、グアムに第3巡回配置連隊を設立する計画がある。
これらは、2026年3月に始まる第12MLRに設定されたNMESISシステムのうち6個の配備が開始されるとピアース氏は述べている。
オクラホマ州フォートシルにある海兵隊砲兵学校も、海兵隊員を訓練するシステムを受領する。
すでに第3MLRで登場したシステムはBlock 0と見なされ、来年からより多くの機能を備えたBlock I型6個に換装される。 |
2025.04.27 17:43 |
共同通信 (Yahoo) |
米比、対艦ミサイル空輸し訓練 台湾近くの島 |
<2505-042705>
米比軍が26日、大規模合同演習Balikatanの一環として、台湾に近いフィリピン最北バタネス州バタン島のバスコに米軍の最新鋭の対艦ミサイル発射装置NMESISを空輸し、展開する訓練を行ったと両軍が明らかにした。米軍は同装置配備について、共同の抑止力を高め「歴史的な節目」になったと強調した。
空輸ではC-130を使用し、車載したNMESISを動かして前線陣地をつくり、バタネス州全域で訓練を実施したとしている。
一方、フィリピン軍は27日に、ルソン島サンバレス州沖で26日に行った海上合同訓練の際、中国軍の艦艇3隻が現れたと発表した。 |
2025.04.26 12:55 |
中央日報 (Yahoo) |
米第7空軍、F-16を31機保有「スーパー飛行大隊」韓国烏山に2個目創設 |
<2505-042608>
在韓米軍第7空軍が2025年10月に烏山空軍基地で、F-16 31機を装備する2個目の「スーパー飛行大隊」を創設する。
第7空軍はこの日、報道資料を通じて「最近、米空軍参謀総長の承認を受け、2025年10月にスーパー飛行大隊試験運営を2段階に拡張する予定」と発表した。
続いて「航空機と1,000名の空軍将兵は2025年夏に群山空軍基地から烏山空軍基地に移動する」とし「今回の人員および戦闘機の移動は、戦闘能力を最適化し、戦闘効率性を最大化するための一時的な移動」と説明した。
これに先立ち第7空軍は2024年7月に、群山基地の第8戦闘飛行団のF-16 9機を烏山基地の第36戦闘飛行団に配置転換してF-16 31機を保有する初のスーパー飛行大隊を創設し、1年間試験運用すると発表していた。
2個目のスーパー飛行大隊が創設されれば、烏山基地にF-16が61機配備され、群山基地にはF-16がほとんど残らなくなると第7空軍の関係者は述べた。
第7空軍はスーパー飛行大隊の試験運営について「航空機と人員を大規模なスーパー飛行大隊に統合し、戦闘力増強と作戦能力を最大化できる力量を評価するため」とし「空軍総長がスーパー飛行大隊の試験運営延長および拡大を承認したのは、2024年10月に始まった第一段階試験運営分析結果に基づく」と説明した。
第7空軍司令官のアイバーソン中将は「この数ヵ月間のデータは我々が正しい方向に進んでいることを見せている」とし「統合された大規模部隊は準備態勢と戦闘能力がある程度向上し、同時にいくつかの困難もあることを見せた」と評価した。 続いて「こうした成功に基づき、韓国での未来の空軍力運用にスーパー飛行大隊構造が適合する方向かをより詳細に判断するため烏山に位置する第7空軍のF-16を統合し、第二段階に試験運営範囲を拡大する」と明らかにした。
第7空軍の関係者は、群山基地のF-16がほとんど烏山基地に移動しても、群山基地は米空軍の主要訓練および循環配備場所として運営されると述べた。 |
2025.04.26 |
台北時報 |
US, Japan conduct drills with military aircraft off Taiwan |
<2505-042601>
米インド太平洋軍 (PACOM) が25日に発表したところでは、米軍と日本の軍用機が24日、訓練、戦略的抑止力、地域の安定を強化するための共同任務の一環として、台湾東部沖空中で二国間演習を実施した。 米太平洋空軍はSNSに、米空軍第9遠征爆撃飛行隊 (米国爆撃機機動部隊として日本への最初の派遣部隊として配備) がこの演習に参加したと投稿した。
B-1B 1機、F-35A/B 6機、EA-18G 2機、KC-135 1機が演習の米側の一部を構成していたと、同報告書は述べている。
航空自衛隊からはF-15J 4機が参加したという。
米太平洋空軍は「この演習は、自衛隊と米軍の即応性を強化し、日米同盟の抑止力と対応能力をさらに強化する」と述べている。
これに先立ち、統合幕僚監部は声明で、航空自衛隊が東シナ海と西太平洋を含む空域で米軍と合同訓練を実施したと発表した。
この訓練は、日本周辺での脅威レベルの高まりに対応するためのものであり、防空戦術訓練が含まれていたと同報告書は述べている。
PACOMは以前の声明で、第9遠征爆撃飛行隊が15日に三沢基地に到着したと述べた。
また、「これらの展開は、日本との永続的な安全保障協力を継続し、インド太平洋地域におけるあらゆる課題に迅速かつ断固として対応する両国の能力を支えている」と付け加えている。 |
2025.04.21 19:11 |
時事通信 (Yahoo) |
米比合同軍事演習始まる 南シナ海などで、日本も護衛艦派遣 |
<2505-042114>
米比両軍が21日、年次合同軍事演習Balikatanをフィリピンで開始した。 南シナ海や台湾海峡で中国が覇権主義的な動きを強める中、5月9日までルソン島北部やパラワン島などで実施する。 日本も護衛艦を派遣した。
今年の演習は比軍から5,000名弱、米軍1万名が参加し、オーストラリア、英国、カナダ、フランスなども訓練を共に行う。
日本は2012年以降、同演習でオブザーバーの立場にあったが、今回は27日にルソン島北部沖で行われる演習に初めて加わるため、護衛艦やはぎを派遣した。 |
2025.04.04 08:18 |
中央日報 |
米国、韓国配備の迎撃システム「パトリオット」の一部を中東へ |
<2505-040404>
韓国に配備された在韓米軍のミサイル防衛体系で核心であるPatriotのうち少なくとも1個FUを中東に移動させることに米韓当局が合意したことが確認された。 今回の措置は最近のトランプ米政権の中東作戦と関係があるとみられるが、今後、米国側が同盟国に配備した従来の戦力も必要に応じていつでも手をつけるという意味とも考えられ、波紋が予想される。
複数の政府関係者によると、米韓は3月に、在韓米軍が装備するPatriot FUの一部を朝鮮半島外の地域に移動させることに合意した。 移動地域は中東が有力で、循回配備期間は3ヵ月未満として議論されたという。
ある情報筋は「任務を終えた後には韓国に再配備すると聞いている」と話した。 |
2025.03.27 14:13 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ヘグセス米国防長官がグアムを視察 米中の軍事覇権争いの最前線、ミサイル防衛を強化 |
<2504-032713>
ヘグセス米国防長官が27日、中国や北朝鮮の脅威に対峙する米国の前線拠点のグアムを訪問した。 グアムは中国が小笠原諸島やパプアニューギニアに至る防衛ラインとして設定した「第2列島線」に位置し、米中軍事覇権争いの最前線でもある。 米軍はグアムで対中抑止の戦力とともにミサイル防衛の能力強化を進めている。
ヘグセス長官はグアムに先立ち訪問したハワイで25日、産経新聞などの同行記者団に対し、「中国との紛争を抑止」するため前線での部隊配備を重視する考えを示した。
グアムには、在日米軍再編に伴って在沖縄米海兵隊の移転が進められており、2024年12月には第1弾として後方支援要員約100名の移転を開始した。
在沖縄海兵隊約19,000名のうち、9,000名を国外に移転させる計画で、グアムに4,000名以上が移転する。
海兵隊司令官のスミス大将は、小規模で即応力のある海兵沿岸連隊 (MLR) をグアムに配置する考えを示している。 グアムにMLRが配置されればフィリピン周辺に迅速に展開でき、中国ににらみを利かせることができ、グアムを拠点とした対中抑止力の強化を図る。
一方、こうした戦力など対中拠点としての重要性が増すグアムを巡っては、中国がGuam Killerと呼ばれる射程4,000kmのMRBM DF-26を配備して脅威を高めている。 DF26は核弾頭と通常弾頭の双方を搭載でき、グアムを射程に収める。
北朝鮮も、迎撃が難しいとされる変則軌道の飛行が可能なBMの開発を進めており、米軍はグアムに新たなミサイル防衛システムを導入する。 |
2025.03.26 18:03 |
産経新聞 (Yahoo) |
トランプ米政権は国防予算見直し方針だが…国防長官、中朝露にらみインド太平洋軍強化へ |
<2504-032612>
ヘグセス米国防長官はインド太平洋地域の初訪問地であるハワイで、中、露、鮮などの脅威に対処する米インド太平洋軍の司令部や基地などを視察した。
米印大軍は米本土の安全も脅かす中朝の核とBMやロシアの潜水艦の動きなどを警戒しており、こうした脅威に対処する能力強化が急務となっている。
米国防総省高官は語気を強めながら、「米印大軍の管轄地域には潜在的な敵対国である3つの国家がある。 北朝鮮、ロシア、中国だ」と述べ、中朝露が兵器開発を進め軍事的脅威を高めていると指摘する。
特に中国は、長期にわたって軍の近代化を進めており、米側は台湾侵攻と第三国による軍事介入の阻止に向けて能力強化を図っていると分析している。
中国は台湾周辺で軍事演習を強化し、多数の軍用機を事実上の休戦ラインである台湾海峡の中間線を越えて台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入させるなど侵攻を想定した動きを活発化させている。
米国防総省が2024年12月に発表した報告書は、中国の運用可能な核弾頭数は600発を超えたとの推計を示し、前年の報告書から100発引き上げた。
中国は2024年9月にICBMを発射し太平洋の公海上に着弾させている。 ICBMは米本土を射程に収めるとみられていて、台湾侵攻を阻止しようとする「米国へのメッセージだ」との指摘もある。
また北朝鮮を巡っては、BM発射の頻度を大幅に増やすだけでなく、複数の異なる種類のBM発射を行っている。 また中朝は迎撃が難しいミサイル開発を進めており、これへの対処は米印大軍の優先課題である。 |
2025.03.18 05:00 |
Defense News |
US Army readies second Typhon battery for Pacific deployment |
<2504-031802>
米陸軍第3 MDTFが、2026年にかけて長距離射撃大隊を発足させており、その中には太平洋戦域への配備に向けたTyphon発射機の準備も含まれており、同部隊の司令官によると、同部隊のミサイルシステムは同地域に展開する2番目のミサイルシステムとなる。
陸軍第3MDTF司令官のローズ大佐は14日のメディア円卓会議で、ワシントン州ルイス・マコード統合基地 (JBLM) に配置されている2個中隊がMRCのoperational認定を受けていると記者団に語った。 ローズ大佐によると、ハワイに本部を置く第3 MDTFは、2025年にJBLMでTyphon中隊を正式に編成する。
Lockheed Martin社製のTyphonは、Raytheon社製SM-6とTomahawkを発射するVLSで構成され、500km~2,000kmの目標を攻撃できる。 完全なシステムには、中隊指揮所装置 (BOC) 1基、発射機4基、原動機、牽引トラクターで構成される。
Defeense Newsは2020年9月に、陸軍が中距離ミサイルを追求する計画を初めて報じたが、陸軍は3年足らずでMRCを配備した。
陸軍は2024年にSalaknib合同演習の一環として、初のTyphon発射機をフィリピンに配備し、第1MDTFはC-17 GlobeMasterで8,000哩を空輸した。 システムは現在もルソン島にとどまっている。 |
2025.02.07 11:42 |
CNN (Yahoo) |
米偵察機、フィリピンで墜落 米兵含む4人死亡 |
<2503-020712>
米インド太平洋軍が、フィリピンの南マギンダナオ州で6日午前、米軍の契約を請け負っていた偵察機が墜落し、搭乗していた米兵1名を含む4名全員が死亡したことを明らかにした。 死亡した米兵は海兵隊員だった。 残る3名の国籍は分かっていない。
米インド太平洋軍によると、同機はフィリピンの要請を受け、米国防総省と契約して情報収集や監視、偵察を行っており、定例任務中に墜落した。 原因は調査中としている。
米国防当局者が確認した現場の写真には、水田に墜落したビーチクラフト製の双発機Kingair 350の残骸が写っている。
公開情報によると、同機は軍事サービス企業Metrea Special AeroSpace ISR社に登録されている。
この前日にはヘグセス米国防長官とジュニア比国防長官が初の電話会談を行い、南シナ海の抑止力強化とフィリピン軍の増強について話し合っていた。 |
【註】
「日米豪比の軍がフィリピンEEZで共同訓練『自由で開かれたインド太平洋支える』」
【関連記事:2503-020524 (産経 2025.02.05)】 |
2025.02.05 20:18 |
産経新聞 (Yahoo) |
日米豪比の軍がフィリピンEEZで共同訓練 「自由で開かれたインド太平洋支える」 |
<2503-020524>
Reuters通信が、米インド太平洋軍が5日、自衛隊と豪軍、比軍とともにフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内で艦艇と航空機が参加した共同訓練を行うと明らかにしたと報じた。 中国による南シナ海での威圧的行動に対抗する目的があるとみられる。
インド太平洋軍は目的について「自由で開かれたインド太平洋を支えるための国際的協調を強化するため」と説明し、国連海洋法条約で保障された航行の自由を維持する目的もあるとした。
フィリピン周辺では米軍の戦略爆撃機とフィリピン軍の戦闘機が4日、スカボロー礁付近を含む南シナ海上空で巡回飛行訓練を行っていた。 |
2025.02.04 16:25 |
共同通信 (Yahoo) |
米戦略爆撃機が比軍と訓練 中国実効支配の岩礁付近 |
<2503-020414>
フィリピン軍が4日、スカボロー礁付近を含む南シナ海上空での同日行った巡回飛行訓練を発表した。 訓練はフィリピン軍のFA-50 3機が米軍のB-1 2機と実施した。
記者会見したフィリピン空軍のカスティリョ報道官によると、訓練では両国の軍用機が南シナ海で合流した後、長距離を飛行し、スカボロー礁付近を通過したが、同礁の12nm以内には入らないとした。
スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあるが、中国が2012年から実効支配している。 |
2025.01.17 13:41 |
琉球新報 (Yahoo) |
米海兵隊トップ、グアム移転は「誤った方向」 中谷防衛相は「報道確認したい」 |
<2502-011705>
米国の軍事情報ウェブサイトMilitary dot comなどが17日までに、米海兵隊司令官のスミス大将が在沖米海兵隊の一部のグアム移転計画について「我々を誤った方向に導く」などと記者団に語ったと報じた。
沖縄の基地負担軽減策の一つに位置付けて日米両政府で合意した事に、海兵隊トップが異例の懸念を表明したことになる。
中谷防衛相は17日の閣議後会見で「沖縄の海兵隊のグアム移転は、しっかりと協議した上で米国も了解して発表し、現実に実施している段階であり、変更するとか、違う意見があるということは全く承知していない。 まず発言について事実関係を確認したい」と語った。
防衛省は、在沖米海兵隊の定員19,000(2012年時点)を前提に、日米両政府はグアムなど国外に9,000名を移転すると説明している。 国外移転のうち4,000名以上がグアムに移り、最終的に沖縄に残る海兵隊員数は10,000名としている。 2024年12月に後方支援要員約100名が2025年にかけてグアムに移る第一段階の開始が発表されたばかりである。 |