2006年の台湾情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2006.11.13 Defense News Taiwan ponders IDF upgrade <0624-111301>
 台湾空軍は F-5の後継として米国に60機の F-16 Block 50/52 の購入を打診したが拒否 され、国産戦闘機 F-CK-1 A/B Ching-kuo IDF を C/D 型に改善する検討 を行っている。
 C/D 型は搭載重量を771kg増加し、天剣2 AAM を2発から4発とし、更に天剣2A ARM 及び Wan Chaien クラスタ爆弾の搭載を可能とする。また、レーダ、電子戦機器、ミッションコンピュータを 改善する。
 台湾は約400機の戦闘機を保有し、内訳は F-16 Block20×146、IDF×128、 Mirage 2000×56、F-5×60となっている。
 一方、米側は台湾の兵器購入に不信感を持っており、更に、最近多数のパイロットが除隊し民間航空会社に移り、Mirage の一部を Mothball にすることから400機の運用維持にも疑問を持っている。
2006.11.08 Jane's Defence Weekly Taiwanese lawmakers soften on US arms deal <0623-110803>
 台湾で国民党が支配している議会国防委員会が11月1日に、永く止められていた P-3C とディーゼル潜水艦購入予算 の一部を承認した。 しかしながら PAC-3 6個中隊及び F-16C/D 66機の購入 分は依然認められていない。
 認められたのは潜水艦分で$1.12M、P-3C 分で$75,376である。
2006.11.06 Defense News Taiwan gets two US ships <0624-110607>
 台湾は11月2日、2002年4月に取得を計画した Kidd 級駆逐艦4隻のうち、残りの2隻を11月2日に就役させた。
 駆逐艦は対空システムを装備し、500km以内で同時256目標を追随することができる。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Taiwan receives modernised destroyers <0624-110025>
 台湾が購入した Kidd 級駆逐艦残り2隻が台湾へ引き渡された。 最初の2隻は 2005年12月に引き渡されている。
 Kidd 級の4隻は米海軍で就役している間に、防空システムの NTU 近代化改修を受けたが、今回更に SM-2 Block VA 搭載用の改修が行われた。 SM-2 Block VA の実射は2005年10月に、改修艦の洋上試験最終段階で実 施された。
2006.10.30 Defense News Legistlative inaction saps Taiwan's military <0624-103002>
 台湾立法府は10月24日に行われた防衛予算案について、$186Mの減額にも関わらず親中国派の反対により承認されず、米国内には失望 感が漂っている。
 予算案には P-3、PAC-3 及び潜水艦の購入予算が含まれており、11月中に決まらない場合、P-3 は2011年の、PAC-3 は2013年の、潜水 艦は2015年の初号機納入が不可能となる。
2006.10.18 Jane's Defence Weekly Taiwan to break deadlock on P-3C Orion purchase <0622-101808>
 2001年に米台が合意していた P-3C 12機の調達は、台湾議会における野党の反対で頓挫していたが、 漸く実現できそうな状況になってきた。
 P-3C の調達は、この他に8隻のディーゼル潜水艦や6個 FU の PAC-3 などと一括要求されていたが、台湾国防省が2005年に局面を打開 するため、個別案件ごとに細分化して要求し直していた。
2006.10.11 Jane's Defence Weekly Taiwanese minister points to Bush as block to F-16 order <0621-101101>
 台湾の国防相が、米国が F-16C/D Block 52 66機の売却に応じないことに対し、ブッシュ大統領を名指しで 非難した。
 台湾は7月に売却を打診する LoR (Letter of Request) を発簡したが、米国は未だにこれに対して回答していない。
2006.09.11 Defense News US warns Taiwan: clear up defense procurement <0620-091101>
 米政府は、台湾議会の反対により滞っている P-3 や PAC-3 等の兵器調達について、年内の早急な措置を求 めると共に、売却計画を白紙に戻す可能性を示唆した。
 2001年に米は潜水艦や駆逐艦、偵察機、ミサイル等の売却を承認したが、台湾国内では立法府での民新党と国民党の 政争材料となり、2003年以降売却が決まったのはキッド級駆逐艦4隻のみである。
2006.09.06 Jane's Defence Weekly Taiwan to receive final pair of Kidds <0619-090609>
 台湾が米国から、残りの2隻の Kidd 級駆逐艦を受領する。 Kidd 級の基準排水量は9,574t で、SM-2 及び Mk 26 双連発射機、並びに8発の RGM-84L Harpoon を装備する。
 この艦は1979年にイラン向けに建造されたがイランの革命により米国が保管していたもので、高温と高湿度対策に強力な空調装置を搭 載している。
(関連記事 毎日新聞 2005.12.18)
2006.09.06 Jane's Defence Weekly Taiwanese White Papaer records Chinese incursions reaching all-time high <0619-090602>
 台湾国防省が8月29日に発行した隔年発行の国防白書によると、2005年に中国航空機、艦船による台湾海峡の中間線越えは1,700回と、 前年の940回を大きく上回った。 中国は1996年の第一回総統選挙以来台湾海峡での活動を活発化させている。
 国防白書発行の記者会見で国防省は、台湾が F-16C/D Block 52 66機の売却を申し入れたの報を確認した。  しかしながら米国は台湾からの価格や売却の可能性を問い合わせる LoR (Letter of Request) に回答せず、購入予算が台湾国会で承 認されるまで回答を保留する見込みである。
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Taiwan nears Hsiung Feng V test <0618-090015>
 台湾の CSIST は、今年後半に射程600kmの LACM 型 Hsiung Feng V の試験を予定している。 Hsiung Feng V はラムジェット推進の高速対艦ミサイルであるが、LACM 型には大型翼が取り付けられる。
 初期の LACM である Hsiung Feng UD 及び UE は、いずれも長射程での試験は行われていないが、現地の報道によると Hsiung Feng UE は1,200kmの射程を有する。
(関連記事 JDW 2006.08.09)
2006.08.29 Yahoo 毎日新聞記事

「台湾海峡の軍事バランスは・・・」

<0617-082903>
 台湾国防部(国防省)は29日、2006年版国防報告書を発表した。 報告書は中国の戦力を、積極的に国外から先進的な装備や技術を導 入し、台湾海峡の軍事バランスは次第に中国に傾き始める現象が生まれていると指摘している。
 また、2005年末までに台湾に照準を向けた『東風型』の SRBM は784発に達しており、ミサイルは 誤差40m以内の気体爆薬弾頭などが搭載可能であるとしている。
2006.08.28 Defense News Two more Warships redied for Taiwam <0619-082804>
 台湾が発注した Kidd 級駆逐艦2隻の米国沿岸での完成試験航行が終了し、9月3日に台湾に 向け出港する。
 同級駆逐艦は既に2隻が昨年12月に納入済みであり、来年には2隻の掃海艦の売却が予定されている。
2006.08.28 Defense News U.S.debates Taiwan request for 66 F-16s <0619-082803>
 台湾は7月に F-5 後継として66機の F-16 C/D Block50/52 の売却を米政府に打診しており、米側は中国関係 を踏まえて慎重な検討を行っている。
 台湾は現在約400機の戦闘機を保有し、稼働機数は約390機とみられる。 内146機は F-16 A/B、128機は国産の F-CK-1AB、56機は Mirage 2000-5、約60機は退役間近の F-5 である。 仮に導入ができない場合は保有 F-16 の改善を行うと共に 、更に国産戦闘機の開発に重点を指向すると見られる。
 台湾は STOVL 型 JSF にも関心を示している。
2006.08.09 Jane's Defence Weekly Taiwan completes development HF-V supersonic anti-ship missile <0617-080903>
 台湾が HF-V (Hsiung Feng-V) 超音速 ASCM の開発を完了し 、9月に公式発表を行う準備を進めている。 HF-V は HF-U の超音速型で、現地の報によると射程は600kmで ある。 台湾国防省は2006年に120発を調達する。
 HF-V は Cheng Kung (Perry) 級及び Kang Ding (Lafayette) 級フリゲートに装備される予定で、Cheng Kung 級の PFG-1101 Cheng Kung には、両舷に HF-U 2発ずつの発射管と共に、HF-V の発射管が4基装備されている。 Cheng Kung 級フリゲートは、 従来 HF-U を8発装備していた。
 現地では HF-V は LACM としても使用可能と報じられているが、国防省はこの報道を強く 否定している。
2006.08 Jane's Missiles & Rockets Taiwan sees BVRAAMs as key to air superiority <0617-080012>
 台湾が BVRAAM の開発に力を入れだした。 現地の報道によると、台湾は中国に対して2015年頃までは優勢 を保てるものの、その後は逆転されると見られている。
 2015年頃までに中国空軍は台湾の ALE-50 曳航デコイや F-16 に対抗できる能力を保有すると見られているが、台湾が F-35 以外の 次世代戦闘機を入手できるとは考え難く、それも2025年までに十分な数をそろえられないと見られることによる。
2006.07.31 Yahoo 韓国中央日報記事

「台湾がミサイル実験準備、・・・」

<0616-073101>
 今月初めに台湾の民営テレビ放送が、9月を目標に中国国内を攻撃できるミサイルの発射実験を準備していると報道した。
台湾のミサイル開発計画には射程1,000kmの巡航ミサイルと、中国海軍基地に到達できる対艦ミサイルなどが含 まれていることが伝えられた。
2006.07.07 Yahoo 中国情報局記事

台湾も9月にミサイル発射か・・・」

<0614-070702>
 台湾の中山科学研究院が弾道ミサイル「雄風3」の開発を進めており、9月にも試射 を実施する予定だと、6日付で東方網が伝えた。 雄風 3 の射程は約600kmで、北は福建省福州市から、南は広 東省南澳県までが射程圏内に入る。 誤差は50cm足らずだという。
 推進システムと誘導システムは完成している模様である。
2006.06.19 Defense News Taiwan's missile program draws concern <0617-061901>
 台湾が大陸向けに計画しているミサイル開発に米政府は懸念を示し、計画を断念するよう働きかけている。
 中国は約800発の短射程弾道ミサイルを台湾に指向し、今後4年間で1,800に増強され ると軍当局は見積もっている。
   台湾は2005年5月に Active defense の一環としてミサイル開発を進めていることを明らかにした。
Hsiung Feng 2E
 射程600〜1,000km、時速800km、400kgの弾頭を装備する LACM で、 2010年までに50発を装備し最終的に500発を装備する。 2004年6月に試験発射 が報告されている。
SRBM/MRBM
 射程2,000kmの MRBM 30発、及び射程1,000kmの SRBM 120発を装備する。
2006.05.31 Jane's Defence Weekly Taiwan seeks to strengthen its special operations capabilities <0612-053109>
 台湾は特殊部隊を二倍に強化しようとしている。 これに対して米国は躊躇しながらも、その訓練支援を行っている。
2006.05.18 Inside the Pentagon Taiwan waiting on DoD to submit proposal for U.S.diesel Sub design <0614-051802>
 台湾政府は、米国からのデーゼル潜水艦購入費として約$6Mの補足追加予算案を立法府に提出した。 審議には DoD の設計提案書が必 要であり、書類の到着待ちとなっている。
2001年に米国は8隻の潜水艦を含む$12Bの兵器輸出を認可したが、最近まで立法府は輸入を承認していなかった。
2006.05.17 Jane's Defence Weekly CM-32 enters pre-production phase in Taiwan <0611-051708>
 台湾が開発中の CM-32 8x8 APC は試作車4両の試験を終了し、第一次分15両の生産が開始 された。
(関連記事 JDW 2005.01.17)
 15両中7両は7.62mm又は12.7mm機銃を装備する22t車で、8両は M242 25mm砲を装備する人力駆動式砲塔を搭載する24t車である。
2006.05.10 Jane's Defence Weekly Taiwan plans agency to promote exports <0611-051009>
 台湾の副国防相が5月1日に議会で、武器輸出の促進を図る庁組織の設立を目指して いると発言した。
 台湾は戦闘機、ミサイル、各種小火器をはじめ、野戦用パソコン、IR センサ、戦闘服などの装備品を生産しており、 数千丁の T91 5.56mm 突撃銃がヨルダンや UAE に輸出されたと報じられている。 また T91 は米国にも輸出されている。
2006.04.19 Jane's Defence Weekly Taiwan to evaluate two aircraft for fighter upgrade <0610-041607>
 台湾の国産戦闘機 F-CK-1A/B Ching-Kuo IDF を開発した AIDC社が、IDF を三段階で改良する提案を行 っている。
Phase 1
 燃料を771kg追加して航続距離と滞空能力を伸ばすと共に、Tien Chien 2 AAM の搭載数を2発から4発にする。 また Tien Chien 2A ARMWan Chien クラスタ爆弾、Ching Yun 気体爆薬爆弾、 Hsiung Feng ASCM を搭載する。
( TC-2A ARM に関する記事 JDW 2004.03.17)
( Wan Chien に関する記事 JDW 2005.04.13)
Phase 2
 CPU を16ビットから32ビットに代え、ECCM/ECM、IFF、レーダ、地形追随飛行装置を更新する。
Phase 3
 2010年に運用を開始する。
2006.03.30 Inside the Pentagon Taiwan's military may approve dieselSub deal in stages <0610-033005>
 台湾立法府が、米から8隻のディーゼル潜水艦を購入することを承認した。 米政府は2001年に潜水艦を含む 防衛装備品の売却を認可したが、台湾立法府は輸入を承認していなかった。
2006.03.22 Jane's Defence Weekly Taiwan power projection advances with Wan Chien <0607-032206>
 台湾が Wan Chien(萬剣)空対地スタンドオフ兵器の開発について公表した。 Wan Chien は F-CK-1B IDF から発射される munition dispenser で、発射後に翼を展張する。 機体に推進装置は取り 付けられていない。
 軍事筋によると、中国の防空網が強化されたため台湾がこれを突破するのが困難になったため、台湾は長距離火力の整備に力を入れて いる。
【註:】

 既報記事 (AW&ST 2005.04.04) に掲載された写真(右図)では、Wan Chien の胴体 下部には空気取り入れ口が、胴体後部には排気口があり、明らかにジェットエンジンで推進すると見られる。

2006.03.16 Yahoo ロイタ通信記事

「台湾、南沙諸島への軍の再・・・」

<0607-031602>
 台湾国防部は、南沙諸島に軍を再派遣することを検討していることを明らかにした 。 台湾は1999年に後方支援上の困難を理由に南沙諸島の太平島から軍を撤退させている。
 現在同諸島の警備は沿岸警備隊が行っている。
2006.03.15 Jane's Defence Weekly Taiwan seeks supplementary budget <0607-031512>
 台湾国防省が3月8日に補正予算の要求を行うと発表した。 この予算には3個中隊分の PAC-2 の改善、12基の P-3C の購入、8隻のディーゼル推進潜水艦の購入が含まれている。
 国防相は更に6個中隊分の PAC-3 購入要求も行うと見られる。
2006.03.15 Jane's Defence Weekly Taiwan develops new air-defence weapon <0607-031510>
 台湾が航空基地防護用に牽引40mm機関砲 L70 T92 を開発した。 同砲は Bofors L70 の砲身を使用しており、Sagen社製と見られる光学照準具が取り付けられている。 L70 は4発入りクリッ プで給弾するが L70 T92 は艦船用に開発された101発入り弾倉を搭載している。 有効射程は4,000mで方の初速は1,025m/sである。
 台湾は2個大隊用として76門の装備を検討しており、自走型も検討している模様で ある。
2006.02.27 Yahoo ロイタ通信記事

「台湾、国家統一綱領を廃止・・・」

<0605-022701>
 台湾の陳水扁総統は27日、中国との統一の条件や段取りを定めた国家統一綱領と、総統府内の組織である国家統一委 員会を廃止した。
 中国政府は綱領廃止をけん制、米国も懸念も表明していた。
2006.02.20 Defense News Taiwan may proceed with stalled arms deal <0606-022003>
 2001年以来滞っている台湾の米国製兵器の一括調達についての議論は、野党第一党である国 民党の態度軟化により大きく前進する運びとなった。
 総額$14Bにのぼる調達には Patriot 6個中隊分、デーゼル潜水艦8隻、P-3C 12機が含まれ、特別予算を計上し て調達する計画であった。
 野党は中国を刺激するとして強く反対していたが、国民党は3月に予定する党首の米訪問を前に、年度国防予算での調達を認める意向を 示した。
2006.02.15 Jane's Defence Weekly Taiwan claims US Navy is sabotaging SSK plans <0605-021501>
 2001年4月にブッシュ政権が台湾に約束した8隻のディーゼル型潜水艦の売却はまだ実現していないが、これに ついて台湾は米海軍が国内でのディーゼル潜水艦建造を嫌がっているためとして抗議している。
 台湾は、もし米国内でディーゼル潜水艦を建造すると、沿岸戦のためには原潜よりディーゼル潜水艦の方が良いとの 国内の批判を強めることを米海軍が嫌っていると見ている。
2006.02 Jane's Missiles & Rockets Report suggest Taiwan could begin Tien Kung 3 trials <0605-020005>
 台湾の天弓3 ATBM (TK-3) は開発を完了し、 2006年中に運用試験が開始される。
 TH-3 は PAC-2 と同程度の能力を有し、Chang Bai(註:=長白)レーダは 同時9目標との交戦を可能にしている。
 台湾は現在台北周辺に PAC-2 plus を配備していて、更に PAC-3 を購入する計画であるが議会の抵抗で計画は進んでいない。
2006.01.18 Jane's Defence Weekly Taiwan's strength lies with missiles <0603-011808>
= 台湾が LACM を開発配備したことの意義に関する論説 =
 台湾は LACM を開発し配備したことにより、主な兵器供給源である米国に依存することなく国防の決心ができるようになった。
2006.01.18 Jane's Defence Weekly US rejects Taiwan request for HARM and JDAM kits <0603-011807>
 米政府が台湾から出されていた HARM 及び JDAM 購入のための価格問い合わせ等に対して回 答を拒否した。 この決定は実質的な在台米大使館 American Insitute in Taiwan の助言により国務省と国家安全会議が行った 。
 しかしながら台湾は、CIST が開発した ARM である Tien Chien 2A(天剣 2A)と、AGM-154 JSOW を元に開発 した Wan Chien(萬剣)誘導爆弾を保有している。
2006.01.12 東京新聞

インターネット

「中国軍が2020年台湾併合・・・」 <0602-011201>
 台湾の自由時報が11日、国家安全会議の秘書長が10日の記者会見で、中国軍が2020年に台湾を併合することを 想定して動いていると述べたと報じた。
 陳総統も元旦の重要演説で、中国が台湾武力侵攻を想定して三段階で軍事力増強をはかっていると指摘してお り、関係筋は、中国が特殊部隊による戦闘での勝利から台湾本島の全面的占領までを想定した作戦を立てている とみている。
2006.01.11 Jane's Defence Weekly Taiwan produces three LACM prototypes <0603-011107>
 台湾が HF-2E LACM 試作弾3発を完成した模様である。  HF-2E LACM は陸上移動型の発射機から発射され射程は600km以上である。 このため、もし台湾が澎湖島に配 備すれば香港や上海が射程内に入る。 開発した CSIST は1,000kmの射程を目指している。
 台湾は2010年までに50発、その後500発を装備する計画である。
 CSIST はまた、天弓 SAM を元にした SRBM も開発している。
2006.01.04 Jane's Defence Weekly Taiwan receives first Kidd-class destroyers <0602-010404>
 台湾が Aegis 駆逐艦に替えて米国から購入した Kidd 級駆逐艦2隻が12月17日に就役した。 残りの2隻は2006年に引き渡される。
 台湾へ引き渡された Kidd 級駆逐艦は ASROC が取り外されているため対潜性能が限定 され、ASROC 、Mk 46 魚雷、S-70 ヘリを搭載する Knox 級フリゲートの掩護下に行動する。
 また65発搭載される SM-2 が内政上の理由から37発になっている。
2006.01.04 Jane's Defence Weekly Taiwan seeks to purchase CBU-105 for F-16s <0602-010403>
 台湾空軍が Textron社と、 CBU-105 SFW を購入する交渉を行っている。 台湾は CBU-105 をF-16 に搭 載し、水際における中国軍の撃破に使用する。 台湾は現在国産と Mk 20 Rockeye の二種類の CBU を装備して いる。
 CBU-105 は2003年4月にバクダッドの南でイラク機甲部隊に対して初めて使用された。