7・1 航空機
7・1・1 戦闘機等7・2 ミサイル等
7・1・1・1 米 国7・1・2 爆撃機等
7・1・1・1・1 NGAD7・1・1・2 英 国
7・1・1・1・2 F-35
・空軍の NGAD 米国が次世代戦闘機をFY29には装備化していることが、3月4日にRaytheon社に発注したAIM-120 AMRAAMの戦闘機への搭載支援契約で明らかになった。
この契約ではF-16、F-16、F/A-18、F-22、F-35と共に、海空軍がFY29末までに装備する次世代戦闘機への搭載を求めている。 (2104-030510)米空軍がRaytheon社と行ったAIM-120 AMRAAMのサポート契約の中で、AMRAAMが既存戦闘機のほかに次世代戦闘機NGADにも搭載されるとし、NGADの配備開始時期をFY29としていた。 (2105-031703)
【註】F-35の場合、JSF計画でF-35がF-32を破りLockheed Martin社がSDDを受注したのが2001年で、量産型1号機の初飛行が2009年、1号機の納入が2011年、最初に海兵隊でF-35BがIOCとなったのが2015年であった。
NGADの場合、2029年が量産1号機の納入と見ても2019年には契約され、試作が開始されているはずである。・海軍の NGAD
米海軍航空戦部長のハリス少将が、次世代戦闘機NGADについて2~3年後を目処に空軍と検討を進めているが、空母艦載機は60%がUAVになるであろうとする見方を示した。 (2104-033008)
7・1・1・1・3 F-22
・極端に高額なライフサイクルコスト 政権交代により退任する空軍の調達を牛耳るローパー空軍次官補が、極端に高額になるF-35のライフサイクルコストが次期戦闘機NGAD計画の必要性の一つであると述べ、ここ2~3年がF-35計画の正念場であると述べた。
空軍は1,763機としていたF-35の装備数目標を切り下げようとしており、FY21の要求は48機で今後見通せる将来の調達機数も同程度になるとみられる。 (2102-011408)・低稼働率問題
バイデン政権への移行で1月20日正午に任期を終える米国防総省で調達を主管するロード国防次官が19日、F-35の可動率は69%と、目標にしている80%に達していないことを明らかにした。 (2102-012001)
・海外初の F-35A 飛行隊が英国で発足
米空軍が2月16日、海外初のF-35A飛行隊となる第495 Valkyries飛行隊を2020年12月に英空軍Lakenhealth基地で編成したと発表した。 (2104-022405)
・ソフトの不具合と、Block 4 開発の遅滞
米空軍で2020年初期にF-35Aにロードしたソフトに不具合がありAPG-81レーダの性能発揮に不具合を生じさせているため、新たなソフトが4月にリリーズされる。
一方$14.3BのF-35 Block 4性能向上計画は既に3年目に入っており、FY23には主情報処理装置とコンピュータを交換する計画であるが、Block 4に必要なハードウェアは10年がかりのBlock 4開発の後半でしか入手できない。 (2106-040502)・FY22 での要求数
米空軍がFY22にF-35は毎年48機を要求してきた他に、議会に提出する追加の要求を予算化されなかったリストとして挙げてきたが、FY22では48機の要求だけで従来のやり方を取らないという。 (2107-060209)
・核兵器搭載能力評価
米空軍が10月4日、F-35Aの核兵器搭載能力評価の設計段階評価を完了したと発表した。
F-35Aの核兵器搭載能力評価は設計段階評価と実用段階評価の2段階で行われるが、実用段階評価が完了する時期については明らかにされていない。
今回の試験はF-35A 2機で行われ、試験にはB61-12試験弾 (JTA) が使用された。 (2112-101301)
7・1・1・1・4 F-15X / F-15EX
・近代化改修 米空軍が186機保有するF-22の近代化改修を$11Bかけて行う計画で、11月5日にOEMメーカに$10.863Mで発注した。
作業はFt. Worthで行われ2031年10月31日までに完了する計画である。 (2112-110807)米空軍が2031年10月31日の作業完了を目指して186機保有するF-22の能力向上に$11Bを投入する。 11月5日には最初の装置を$10.863Mで発注している。
今までに行われたIncrement 1/2では空対空能力の向上が図られたが、より広範囲なUpdate 5の一環として現在進められているIncrement 3では空対空と空対地の能力向上が図られる。 (2201-111705)・Increment 3.1機内弾庫に射程を90nmに伸ばしたGBU-39を8発搭載すると共に、SARによるマッピング、目標位置評定能力及び電子戦と自己防護能力の向上が図られる。
・Increment 3.2
オフボアサイト能力の付与など空対空能力の向上が図られる。
7・1・1・1・5 F-16
・F-15EX が初飛行 Boeing社が2月2日にF-15EXを初飛行させた。 初飛行は90分にわたり行われた。
同社は3月末までに最初の2機を空軍へ納入する予定である。
米空軍は2020年7月に8機を$1.2Bで発注しており、FY21には12機の予算$1.2Bが認められている。 空軍は144機の調達を希望しているが、発注契約ではオプションを200機としている。
以降の計画ではFY22に12機、FY23に14機、FY24とFY25にそれぞれ19機となっている。 (2103-020210)2~3年前まで米国では40年前に設計されたF-15、F-16、F/A-18早晩退役すると見られていたが、その後考えられない事態が起きた。 2019年には空軍がF-15EX 144機の調達を開始した。
その一方で第5世代のF-35は年間100機近くの調達を続けている。 (2104-020803)Boeing社が2月2日にF-15EX Advanced Eagleの初飛行を行った。
このF-15EXは米空軍が2020年7月に発注した一次生産分8機の1機で、この結果最初の2機が今四半期後半に納入されることになった。 残りの6機も2023年末までに納入される。
F-15EXはF-15C/Dの後継となるもので、FY20の8機に続いてFY21に12機が発注され、今後の5ヵ年計画では76機が発注されて、最終的には200機になる。
F-15EXは翼下に爆装箇所が2箇所増えて今まで9箇所であったのが11箇所になり、レーダがAN/APG-82(V)1 AESAレーダに換装され、ヘルメットキューイング装置、ディジタルEW装置及びその他の新型電子装置が搭載される。
空軍は当初F-15EXは単座としていたが複座が主になる模様で、全長22ft、重量7,000-lb以内の超高速兵器の搭載も可能になる。 (2104-021006)・米空軍が1号機を受領
米空軍が3月11日、F-15EXの1号機をBoeing社から受領したと発表する。 同機はフロリダ州のEglin AFBに向かい間もなく試験が開始されるという。
受領したのは2020年7月に$1.2Bで発注した一次生産 (Lot 1) 8機の一部で、144機以上のF-15C/DがF-15EXと換装され、オプションでは200機の生産が上げられている。
Lot 2 機はFY24に訓練基地としても使用されているオレゴン州のKingsley Field ANGBに納入され、Lot 3はFY25にオレゴン州Portland ANGBに納入され、第142航空団が最初の実働部隊になる。 (2104-031103)・F-15EX の名称を Eagle Ⅱ
米空軍が4月7日、F-15EXの名称をEagle Ⅱとすると発表した。
空軍はF-15EXをF-15C/Dの後継として144機以上装備する計画で、これにより州兵空軍の装備するF-15C/Dは全てF-15EXかF-35Aに換装される。 (2105-040707)・FY22 での要求数
米空軍がFY22にF-15EX 12機とコンフォーマル燃料槽に$1.4Bを要求している。
一方空軍はFY22に、A-10 42機、F-16/CD 47機、F-15C/D 48機を含む200機以上の退役を挙げている。 (2107-060209)・IOT&E を開始
米空軍が10月18~25日に、3月に初飛行したF-15EX Eagle ⅡのIOT&Eを開始した。 IOT&EはF-15EX 2機とF-15C 2機で行われる。 (2201-110308)
・200機装備の構想
米空軍はF-15EXを1979年から装備しているF-15C/Dの後継としてFY20で8機予算化しFY21には更に12機を要求していて、今後5年間の予算計画に76機を挙げている。
かつて空軍は144機の装備を計画していたが、現在では200機装備とされている。 (2201-110308)
7・1・1・1・6 F/A-XX
・米空軍がF-16を再発注 米空軍が、最終量産発注から20年を経たF-16をFY23に再び発注しようとしている。
Lockheed Martin社はF-16の国際的な需要に対応して、2019年に生産ラインをサウスカロライナ州Greenvilleに移して生産を続けている。 (2104-012501)2~3年前まで米国では40年前に設計されたF-15、F-16、F/A-18早晩退役すると見られていたが、その後考えられない事態が起きた。 2023年には22年ぶりにF-16の調達を再開するという。
その一方で第5世代のF-35は年間100機近くの調達を続けている。 (2104-020803)
7・1・1・1・7 F/A-18、EA-18G
米海軍航空戦部長のハリス少将が、2030年代中頃に退役するF/A-18E/F後継について、有人か無人化の決定を2~3年以内に行うが、ハリス少将によると、海軍は有人機と無人機の比率を60:40にするのが良いと考えているが、決定は現在行われているMQ-25 Stingray空中給油UAVの結果を見てからになるという。
海軍はかつてUCAS-DというUCAVの試験を行ったことがあるが、実際運用した経験が無いと言う。 (2104-033010)
2~3年前まで米国では40年前に設計されたF-15、F-16、F/A-18早晩退役すると見られていたが、その後考えられない事態が起きた。 まず2018年に海軍がF/A-18E/F Block Ⅲを少なくとも78機調達する方針を打ち出した。
その一方で第5世代のF-35は年間100機近くの調達を続けている。 (2104-020803)米国が3月4日にRaytheon社に発注したAIM-120 AMRAAMの戦闘機への搭載支援契約では、F-16、F-16、F/A-18、F-22、F-35と共に、EA-18G GrowlerにAMRAAMを搭載しようとしていることも明らかになった。 (2104-030510)
7・1・1・2・1 Typhoon7・1・1・3 独・仏
7・1・1・2・2 Tempest
・Typhoon P3Ec Eurofighter社が8月6日、英国からTyphoonの改良パッケージP3Ecを£135M ($188M) で受注したと発表した。 納期は2024年末となっている。
P3Ecは£300M ($354.3M) にのぼるより広範な支出の一部で、Meteor BVRAAMやBrimstone ASMの装備が可能にるほか、MIDSやLink 16テータリンクも搭載され、大型ディスプレーも装備される。 (2110-081801)
・Air Combat Cloud ポーツマスにあるAirbus UK社の施設で、英国がイタリア、スウェーデンと開発中を進めているTempestが装備するAir Combat Cloudの開発が進められている。
同社はAir Combat Cloudを独仏西で開発している将来戦闘機FCASをも巻き込もうとしている。 (2107-060407)・開発期間を Typhoon の半分に
英国がTempestの開発にあたって、開発期間をTyphoonの半分に縮めようとしている。 このため試験飛行だけではなくシミュレーションを多用して評価をしようという。 (2108-061401)
・関連予算の削減
英政府インフラ・プロジェクト庁が7月15日に公表した年次報告書で、将来戦闘機Tempestの予算が£450M ($612.3M) 削減されたことが明らかになった。
英政府は当初、Tempest経費を£9.46Bとしていた。 (2109-072804)・Tempest の生産拠点
ウォーレンス英国防相が7月29日にイングランド北西部にあるBAE Systems社のWarton工場を視察し、英政府はTempest FCASの量産をここで行う計画であると述べた。 (2110-081102)
・Tempest 計画に日本が参加?
7月に日本の次期戦闘機F-X用のエンジンを日英で共同開発すると報じられているが、9月にロンドンで開かれてDSEI展でTempest FCASの展示では英伊瑞と並んで日本の国旗も掲げられ、4ヶ国の国旗が並べられていた。
英国の開発責任者は開発チームへの日本の参加も示唆している。 (2110-091511)
7・1・1・4 スウェーデン
複数の業界関係者によると、ドイツとフランスは新型戦闘機の共同開発計画の進展に向け動き出した。
2月初めの両国首脳の協議で問題の進展はなかったが、2月17日に独仏西国防関係者のほか、Dassault、Airbus、Indraの各社がパリで現状打開のための協議を行ったという。
€100B ($120.4B) 規模の欧州最大の防衛プロジェクトでありながら、両国が開発の主導権を巡って対立し行き詰まり状態となっていた。 (2103-021802)仏独西が共同開発する次世代戦闘機計画は、次段階である1Bへの移行を前にトラブルに見舞われている。
その原因の一つがスペインの参加で、それまで独仏が50:50の分担であったのに3分割が必要となっている。 (2104-030513)FCAS/SCAF NGFの開発を進めている仏独西3ヵ国が5月17日に、開発のPhase 1B及びPhase 2を開始していると発表した。 構想検討段階は2019年2月に、Phase 1Aは2020年はじめに行われているという。
Phase 1BではNGFの設計、Phase 2で試作をを行い、2027年には初飛行するという。 (2107-052602)次世代戦闘機の共同開発でマクロン大統領とメルケル首相が合意してから4年、独仏西3ヵ国の議会が開発Phase 1B及びPhase 2の数十億ユーロに上る予算を承認した。
2020年2月に開始されたPhase 1Aに続くPhase 1Bでは詳細設計が行われ、Phase 2では試作機の初飛行が2027年に行われる。 (2109-072604)・NGWS 共同開発 Phase 1B
独仏西3ヶ国が8月31日にFCAS/SCAF計画の構成要素であるNGWSの共同開発のPhase 1Bに合意しImplementation Agreement 3に署名した。
この合意では次世代戦闘機 (NGF)、RC Loyal Wingman、AACネットワークシステムを2021年から2027年の間に開発する。
NGWSの開発は2019年に開始されており、NGFの初飛行は2027年に計画されている。 (2110-090104)仏独西3ヶ国が8月31日、FCAS/SCAF計画を構成するNGWSの開発で合意し、合意文書Implementation Agreement 3に署名した。
この結果計画は2021年~2027年の間、次世代戦闘機NGF、Loyalwingman RC、NGWSを結びつけるネットワークAir Combat Cloudの開発を行うPhase 1B段階に入ることになった。 (2111-090801)
7・1・1・5 中 国
・Gripen E スウェーデン国防相が1月12日に、今まで100機保有しているGripen C/DをGripen E 60機に換装するとしていた計画を変更し、Gripen C/D 40機を2035年まで保有すると述べた。
この結果スウェーデン空軍は、Gripen Eを4個飛行隊、Gripen C/Dを2個飛行隊保有することになる。 (2103-012002)
7・1・1・6 ロシア
「4・1・7・4・1 戦闘機」で記述
7・1・1・6・1 Su-577・1・1・7 その他諸国
7・1・1・6・2 MiG-31 / MiG-41
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・1・1・6・3 軽戦術戦闘機
・MiG-31BM ロシア空軍は200機保有するMiG-31のうち130機を最新型のMiG-31BMに改造しており、2028年までに全機の改造を終えて2030年代まで使用する計画である。 (2104-020309)
ロシアUACが8月24日、国防省からTu-95MSとMiG-31の改良を受注したと発表した。
MiG-31ではMiG-31Kが10目標の追随と8目標との同時ミサイル戦闘が可能で目標捕捉距離320km、交戦可能距離280kmのMiG-31BMになる。 (2111-090108)・PAK DP (MiG-41)
ロシアが公式にMiG-31 Foxhoundの換装計画PAK DA (Prospective Air Co,plex ) を開始した。 Rostec社は1月22日にPAK DAをMiG-41と呼んでいる。
(2104-020309)ロシアの国営開発部門であるRostec社が1月22日にMiG-31の後継機をPAK DP、MiG-41と公表したがその数日後にMiG-41の呼び名は削除された。
PAK DPは研究計画で、2018年12月25日にUAC社に発注され、UACは2019年5月にRSK MiG社とSukhoi社に構想の開発を発注している。
RSK MiGとSukhoiはそれぞれの分野で開発を進めているようだが、RSK MiGは2020年にVympel社にPAK DPが搭載するAAMの開発を発注している。 (2104-020804)
・UAC、LFI、PLIB と3つの名称を持つ軽戦術戦闘機 RSK MiGとSukhoiは軽戦術戦闘機の開発も続けている。 計画はUAC、LFI、PLIBと3つの名称で呼ばれているが、MTOW 24,500kg、Mach 2で主要武器は機内に搭載して、増槽を使うと2,160nmの航続性能を持つという。
また有人/無人の両用が考えられている。 (2104-020804)・Su-75 Checkmate の公開
ロシアがモスクワ港外のZhukovsky空港で7月20日から開かれるMAKS-2021国際航空宇宙展に新型戦闘機を展示する模様である。
新型戦闘機はカバーを掛けた状態で姿を現した。
新型戦闘機はSukhoi社製の単発軽戦闘機とみられ、重戦闘機のSu-57が米国のF-22への対抗を狙ったのに対し、新型軽戦闘機はF-35に対抗しようとするもののようである。 (2108-071701)7月20日にロシアのモスクワで開幕したMAKS2021航空展で、ロシアが新型戦闘機LTS Checkmateを公開した。
開発を担当したのはRostech傘下UACのSukhou設計部門が担当した単発エンジンの軽量戦闘機で輸出を意識している。
公開されているスペックは大まかなもので、戦闘行動半径1,500km、7t以上の搭載能力、優秀な推力重量比、短い離着陸距離とされている。
空気取り入れ口は機首下方にあるが開口部が側面まで回り込む珍しい形状で、過去に米軍の試作戦闘機X-32が似たような空気取り入れ口を持っていた。 (2108-072102)ロシアUAC (OAK) がMAKS航空展でSukhoi社と共同で、新型単発ステルス軽戦闘機Su-75 Checkmateを公表した。
Su-75は同級のJAS-39E/F Gripen、F-35、J-35等と競合することになると見られる。
ロシアは双発の第五世代戦闘機Su-57を開発したが採用しているのはロシア空軍だけで、それも78機に過ぎない。 こうしたことからロシアは2017年にUAEに対しSu-75の共同開発を持ちかけていた。
Su-75は機内弾庫にミサイルを収納でき、搭載能力は16,300-lbという。 推力重量比は1.00以上で機内燃料だけでの航続距離は1,800哩という。 (2108-072205)ロシアUACがモスクワ近郊のZhukovskyで7月20~25日に開かれるMAKS 2021展で、単発の多用途戦闘機Checkmateを公開した。
速力Mach 1.8、戦闘航続距離1,700kmのCheckmateは搭載能力7,400kgで、8gの耐荷重性能を持ち、5種類のAAMなど各種武器を搭載できる。
初飛行は2023年に計画されており、2025~2026年に開発を完了して2026~2027年に納入を開始できるという。 (2109-072801)ロシアUAC社が7月20~25日にモスクワ近郊のZhukovskyで開かれたMAKS 2021展で新型多用途戦闘機Checkmateを公表した。
TASS通信が7月20日に、Checkmateには30目標の追随が可能なAESAレーダ搭載され、2023年の初飛行が計画されている。
Rostec社のCEOはCheckmateの単価を$25M~$30Mとし、中東、東南アジア、中南米への輸出を見込んでいると述べた。 (2110-081107)
7・1・1・7・1 トルコ
7・1・1・7・2 インド
トルコTA社が1月18日、開発中の国産戦闘機TF-Xの事前設計審査 (PDR) が予定されていた2022年から早まって4月になったことを明らかにした。
TF-XはGE社製F110エンジンを搭載し、ロールアウトは2023年3月に予定されている。 (2104-020310)
7・1・1・7・3 イラン
「5・4・1・2・4 航空機」で記述
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・1・2・1 米 国7・1・3 ヘリコプタ、VTOL機
7・1・2・1・1 次世代爆撃機7・1・2・2 中 国
7・1・2・1・2 既存の爆撃機
・B-21 米空軍ではF-22、F-35、B-2のいずれも初飛行は、開発を受注してから8年後に行われたのに対し、2015年10月に発注されたB-21の場合、空軍は当初、初飛行を6年後に設定していた。
その後2022年中頃に延期されたがそれでも受注後7年での初飛行になる。
1月18日に技術調達広報担当の国防次官辞したローパー氏が19日に、受注から初飛行までのカラクリについて述べた。 (2104-020805)米空軍Global Strike Command司令官のレイ大将が、B-21ではIOCまでの期間短縮のため、能力向上に従来の段階 (Block) 開発は行わず、新能力の付加は随時行うと述べた。
またB-21はB-2に比べてAGM-158B JASSM-ERの搭載にかかる時間を1/10にできるという。
(2107-060309)米空軍長官が9月20日、カリフォルニア州のNorthrop Grumman社の施設でB-21 Raiderの試作機5機が製造されていることを明らかにした。
空軍は今まで、2機が製造中としてきた。
B-21の初飛行は2022年に予定されている。 空軍は2020年代中頃にB-21の配備を開始し、少なくとも100機を調達する計画である。 (2110-092004)米議会上院軍事委員会がFY22 NDAA案の中で空軍に対し、B-21の調達数100機から225機へと二倍以上にするよう要求した。 (2110-092303)
・B-52後継機を検討
米議会上院軍事委員会がFY22 NDAA案の中で空軍に対し、安価なB-52後継機を検討するなどで、長距離爆撃機を30%増強するよう要求した。 (2110-092303)
7・1・2・1・3 ガンシップ
・B-1B の退役開始 最初に退役する米空軍B-1B 17機の1番機が2月17日に基地となっていたサウスダコタ州のEllsworth AFBを離れた。
空軍が65機保有しているB-1BはB-21受け入れのため17機が退役して45機になる。 (2103-021908)
【註】2020年2月にトランプ政権が議会に提出していたFY21予算教書で、B-1B 17機の退役が挙げられていた。
7・1・2・1・4 アースネルシップ
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
・Rapid Dragon 計画 輸送機からミサイルを投下して発射しようとする米空軍のRapid Dragon計画は2021年内に発射試験を実施する。
ミサイルを投下発射するのはC-17A及びC-130で、パレット化された発射機をRO/RO方式で後部貨物扉から搭載する。
発射されるのは2,000-lbのJASSM-ERで、箱状の発射機に最大32発装填してパラシュートで投下され、輸送機の安全距離まで離れてから点火し発射される。
7月にはWSMRで特殊作戦軍 (SOC) のEC-130SJを用いた模擬試験が行われており、年内にEC-130SJを用いたJASSM-ERの実射試験が行われる。 (2111-101806)米空軍研究所 (AFRL) が輸送機からCMを投下して発射するRapid Dragonの最終試験を12月16日にメキシコ湾上空で実施し、実際にCMを発射し目標に命中させた。
この試験に先立ち空軍は11月に特殊部隊 (AFSOC) のMC-130J Commando Ⅱから弾頭とエンジンを搭載していないCMを投下する試験に成功している。
CMへのデータ装架や管制はC-130に搭載された装置で行われ、投下されたパレットにはCMの実弾1発と外観と重量を模したダミー弾が3発搭載されていた。 (2201-121712)
7・1・2・3 ロシア
「4・1・7・5・2 爆撃機」で記載
7・1・2・3・1 次世代爆撃機
7・1・2・3・2 既存機の改良
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
・Tu-95MSM ロシアUACが8月24日、国防省からTu-95MSとMiG-31の改良を受注したと発表した。
Tu-95MSはミサイル搭載能力などが改良されTu-95MSMになる。
Tu-95MSMの画像では翼下に8発のKh-101/Kh-102 CMを搭載している。 (2111-090108)
7・1・3・1 米 国7・1・4 その他の航空機
7・1・3・1・1 JMR / FLV 計画7・1・3・2 ロシア
7・1・3・1・2 FARA 計画
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・1・3・1・3 FLRAA 計画
米陸軍が2月2日、4Q/2022年に実射試験を行う次期偵察攻撃ヘリFARAが装備するLRPM (Long Range Precision Munition) についてのRfIを発簡した。
FARAに搭載しての試験はFY26に計画されている。 (2103-020506)米陸軍の要求審査審議会 (Requirements Oversight Council) が4月9日、AH-64E Apache及びOH-58D Kiowa Warriorの後継となる将来攻撃偵察ヘリFARAの開発と調達計画を承認した。
FARAのFDRRは2020年12月に完了している。
FARAにはSikolsky社を傘下に入れたLockheed Martin社がS-97 Raiderを元にした同軸反転ロータのRaider X、Bell社は360 Invictusで臨んでおり、競争fly-offは2022年11月に計画されている。 (2105-041309)
米陸軍の偵察攻撃ヘリFARAのEMD段階を進めているBell社とSikorsky社は2023年の初飛行を目指し、作業の50%を完了している。
陸軍はFARAに巡航速度180kt以上、MTOW 14,000-lb、ロータ径40ftを要求している。 (2110-080902)Bell社副社長が8月11日、米陸軍の次期偵察攻撃ヘリ競争試作 (FARA-CP) で試作している360 Invictusの組み立てが丁度50%完了したと述べた。
(写真は7月時点の状況)
360 Invictusの組み立ては2022年8月には完了し、FY23または2023年中に初飛行する計画である。 (2110-082503)
7・1・3・1・4 高速ヘリコプタ計画
・計画の進捗 米陸軍がUH-60に替わる次世代ヘリとしてFLRAA計画を進めているが、要求性能の決定には特殊作戦軍 (SOC) や海兵隊など他の軍の要求も盛り込まなければならない。 (2105-033106)
米陸軍がUH-60後継として2030年に装備化することを計画しているFLRAAではBell社とBoeing-Sikolskyチームが競っているが、陸軍は2021年夏にRfPを発簡し、2022年に機種選定を行うという。
FLRAAの前段階であるJMR-TDでは、Bell社がV-280チルトロータ機、Boeing-SikolskyチームがSB>1 Defiantで参加しており、FLRAAにはそれそれV-280とDefiant-Xを提案している。 (2105-041209)米陸軍は長距離挺身ヘリ (FLRAA) のFY22開発予算に、当初計画の$178Mを超える$448.4Mを要求している。
FLRAAの提案要求 (RfP) 発簡は6月30日に終わる3Q/FY21に発簡されることになっており、事前設計審査 (FLRAA) は3Q/FY21に行われ、3Q/FY22には機種選定が行われる。 (2109-070705)米陸軍はFVLで得たデータを元にBlack Hawkの後継となるFLRAAの機種選定と契約を3Q/2022年に行い、2025年に試作機の初飛行後2030年配備を目指している。 (2112-102501)
・CDRR 段階に Bell社と Sikorsky-Boeingチームを選定
米陸軍が3月30日、2030年を目標に進めている次期長距離侵攻ヘリFLRAA開発の次の段階であるCDRR段階に、Bell社とSikorsky-Boeingチームを選定したことを明らかにした。
陸軍はFLRAAの開発が公式に開始される2022年までにこのうちの1社を選定する。 (2104-033105)米陸軍が6月6日にFLRAAのRfPをTextronの子会社であるBell社とSikorsky-Boeingチームの2社に発簡した。 RfPの内容は公表されていない。
陸軍は3Q/2022年までにこのうちの1社を選定する。
FY21予算では試作機の納入を2Q/FY25開始としていたが、FY22予算では3Q/FY25開始で1年間としている。 (2108-071208)・Defiant X (Lockheed Martin / Boeing)
Sikorsky社を傘下に持つLockheed Martin社がBoeing社と米陸軍の長距離挺身ヘリFLRAAに、Defiant Xを提案している。
Defiant Xは、並行して走る陸軍の武装偵察ヘリFARAがRaiderを小改造したRaider Xとしたのと同様に、SB-1 Defientを小改造したもので、1月25日に初登場した。 (2102-012509)Sikorsky-Boeingチームが米陸軍の長距離挺身ヘリFLRAA計画に提案するDefuant Xを公表した。
Defuant Xは陸軍のJMR-TDに提案しているSB>1 Defiantを元にした同軸反転リジットロータヘリで、排気口の形状変更でIRステルス性を向上させているという。
FLRAA計画にはBell社もV-280 Valorチルトロータ機を提案しており、機種決定は2022年になるとみられる。 (2104-020306)Sikorsky-Boeingチームが米陸軍の長距離挺身ヘリFLRAA計画に提案するDefuant Xを公表した。
Defuant Xは陸軍がUH-60 Black Hawkの後継となるヘリ技術検証のため行ったJMR-TDに提案したSB>1 Defiantと外観や寸法が殆ど同じの同軸反転リジットロータヘリである。
JMR-TDではBell社が提案する重量30,000-lb、速力280ktのV-280 Valorチルトロータ機と、Sikorsky-Boeingグループが提案する25,000-lb、250kt同軸反転リジットロータ機がそれぞれ2017年12月と2019年3月に初飛行し、2020年3月に計画を終了した。
その後陸軍は2年計画でBell社及びSikorsky-BoeingグルーブとFLRAA計画を2022年中頃を目指してCDRR開始し、現在はほぼ計画は半分が過ぎている。 (2104-020802)Sikorskey社とBoeing社のチーム (Team Defiant) が9月7日、陸軍に長距離挺身機 (FLRAA) のDefiant Xの提案書を提出した。 提案書はSB>1 Defiantの飛行データと共に提出された。
一方Bell社は陸軍のFVLとして試作したV-280チルトロータ機をFLRAAとしても提案している。
米陸軍はFVLを2030年頃にUH-60、2040年頃にAH-64の後継とする計画である。 (2111-091502)・V-280 Valor (Bell)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・1・3・3 その他
・Ka-32A11M RostecホールディングRussian Helicopters社がMAKS 2021航空展で、Ka-32の改良型でグラスコックピットや暗視ゴーグルなどを採用したKa-32A11Mを公表した。
Ka-32A11MはMTOW 11,000kg、機内搭載能力3,700kg、吊り下げ能力5,300kg、航続距離650km、最高速度260km/h、上昇限度5,000mなどの性能を持つ。 (2110-080403)・Ka-52M
ロシアHeliccopters社が8月24日、露国防省から初めてKa-52M 30機を受注したと発表した。 納入は2022年~2023年に行われる。
Ka-52Mは搭載電子装備が更新され、AESAレーダが搭載される。
また射程14.5kmのIzdeliye 305E ASMが搭載される。
Ka-52Mには改良型Mi-28NMと同じ武器の搭載が可能である。 (2111-090109)
7・1・3・3・1 中 国
7・1・3・3・2 欧 州
「4・1・7・4・4 ヘリコプタ」で記述
7・1・3・3・3 韓 国
・AW249 2020年代中頃までに欧州各国陸軍は次期攻撃ヘリ計画を開始する。
イタリア軍が装備しているAW129の後継となるAW249は民間型のAW149と同じGE社製エンジンを搭載している。
機首にTM 197B 20mm砲を装備するほかSpikeミサイルも搭載する。 (2106-041905)・European Clean Sky 2
欧州各国がEuropean Clean Sky 2計画の基に進めている2件の高速回転翼機の一方であるAirbus社のRacerは2022年中頃の初飛行を目指し、ルーマニアで中部胴体、ドイツで前部胴体とコックピット、イギリスでウイングボックスと後部胴体及び主脚を製造しており、5月には組み立てに入る。
計画のもう一方はLeonardo社がチルトロータ機を開発している。 (2106-041902)
「4・3・3・2・5 ヘリコプタ」で記述
7・1・4・1 指揮統制機
7・1・4・2 新たな構想
・ALCS 核兵器空中指揮統制機 米空軍が地上の核兵器を空中から指揮統制するALCSの開発を開始している。
2018年に空軍がLockheed Martin社とCollins社に発注した際のALCS後継はMinutemanⅢの指揮統制用であったが、その1年後に計画が変更された。
Raytheon社の子会社である11月9日にALCS後継について明らかにした。
Collins社はNorthrop Grumman社が開発しているGBSDの開発にもSLP-Aとして参加している。 SLP-Aは米海軍がBoeing 707を基にしたE-6B Mercuryに搭載しているALCSの後継になる。 (2102-112302)
・水陸両用輸送機 米特殊作戦軍 (USSOCOM) が5月19日に企業説明会で、水陸両用型MC-130 (MAC) の開発を検討していることを明らかにした。
MACは水陸における離着陸および離着水が可能な期待で、用途はインド太平洋地域での作戦に特化したもので、開発は2022~2025年頃が検討されている。 (2108-060206)米空軍特殊作戦軍 (AFSOC) 司令官が9月20日に開かれた空軍協会 (AFA) 会議の会場で、水陸両用型C-130J MACの飛行試験を2022年中に実施すると述べた。 (2110-092006)
米空軍特殊作戦軍 (AFSOC) 司令官のスライフ中将が空軍協会 (AFA) の年次会議で、水陸両用型のMC-130J Commando Ⅱの2022年後半での初飛行を目指していると述べた。
MC-130J Commando Ⅱ Amphibious Capabilityは水陸いずれでも使用でき、水上潜入/離脱、補給、兵員回収及び恐らく小型舟艇としても使用されるという。 (2111-092905)・Agility Prime 計画
米空軍が7月1日、Agility Prime計画で、Kitty Hawk社に対し、HeavisideチルトプロペラeVTOL機に耐空性承認を行ったことを明らかにした。
この結果同社は政府への納入に向けた飛行試験実施が可能になり、空軍も同社への支払いができるようになる。 (2109-072105)・ロシア、WIG 機による海上高速交通網構築
北方領土を管轄するロシアのサハリン州などが、サハリン島と北方領土を結ぶ海上の高速交通網を構築し、北方四島の実効支配を強める狙いで、水面近くを飛行する特殊船舶エクラノプランの導入を検討していることが分かった。
船舶の開発会社であるアレクセエフ水中翼船中央設計局が3日、ロシア西部ニジニーノブゴロド州で開いたメディアツアーで東京新聞に明らかにした。
イタリアンツェフ社長によると、エクラノプランは50~100人乗りで、速力150km/h以上とみられ、フェリーと比べて移動時間が短縮される。
開発会社は旧ソ連時代から軍事・民間用のエクラノプランを手掛け、1980年代にミサイル発射が可能な軍事用エクラノプランも開発した。 (2109-080503)【註】エクラノプランとは、地/海面上数十㌢~数米を飛行することで地/海面と翼との間に生じる空気圧を利用する一般に地/海面効果 (WIG) 機と呼ばれる機体で、大量の搭載が可能になる。
WIG機には旧ソ連が熱心で超巨大WIG機CaspianMonster (AW&ST 2002.10.14) の開発を進めていた。・米 DARPA が WIG 効果機の検討
米DARPAが洋上輸送を念頭にWIG効果機の検討を進めており8月上旬にRfIを発簡している。
DARPAは短期間での回答を求めているが、専門家はWIG機についての産業基盤がないことから速やかな回答は難しいと見ている。
DARPAは100t以上の貨物や水陸両用車両を搭載して500哩あるいは1,000哩を輸送できる機体を考えている模様である。
ロシアは1970年代にLuna級WIG機を完成させ1980年代末まで主としてカスピ海で試験を行っていた。
WIG機は通常Sea State 3までの穏やかに海域で使用される。 (2109-083007)
【註】Boeing社が2002年に史上最大の巨大輸送機Pelican構想を公表している。
形状、特性から、PelicanはWIG機と見られる。
PelicanはAn-225の2倍の大きさで、C-17の27倍の輸送力を持ち、1,270tを空輸できる。・Mach 5 で飛翔し再使用可能な超高速人員輸送機
現在民航機で7時間かかるニューヨーク~パリ間を90分で飛行する、世界初となるMach 5で飛翔し再使用可能な超高速人員輸送機の研究を進めている米空軍が8月5日、7月30日にジョージア州のHermeus社と$60Mの契約を行ったことを明らかにした。
この契約で同社は同社のQuarterhorse機を元にした3機を試作し、実大の再使用可能な推進装置を製造する。
試作1号機は操縦手のリスク低減のため無人機になる。
Aviation International Newsが2020年11月に同社が縮小型エンジンを試作し試験中で、実大型の開発を開始していると報じている。 (2109-080506)・Mach 5 で飛翔する超高速自動操縦機 Quarterhorse
米空軍が8月5日、アトランタのHermeus Hypersonic社が空軍との契約に基づき世界初となる超高速自動操縦機Quarterhorseの試験飛行を行うと発表した。
Quarterhorseは現在民航機で7時間かかるニューヨーク~パリ間を90分で飛行する、
QuarterhorseはGE J85ターボジェットエンジンを元にした同社製複合サイクルタービン (TBCC) エンジンを搭載するが、同社は2020年2月に試作エンジンでのMach 5を実現している。 (2109-080507)
7・2・1 弾道弾7・3 U A V
7・2・1・1 米 国7・2・2 超高速飛翔体
7・2・1・1・1 GBSD (Ground Based Strategic Deterrent)7・2・1・2 アジア諸国
7・2・1・1・2 ATACMS / PrSM
米空軍で老朽化したMunuteman ICBMの後継になるGBSDの開発は一連の最終設計審査 (CDR) 段階に入った。
GBSDの発射試験は2023年に開始される。 (2110-092209)
7・2・1・1・3 PrSM のファミリ
・PrSM レーガン時代のATACMSは射程が300kmで、トランプ時代にINF禁止条約を脱退して射程が500+kmのPrSMになった。
PrSMの発射試験は今年4回計画されていて、5月にはWSMRで400km、8月にはVandenberg AFBで500+kmの試験が行われ、秋にはHIMARSからの2発連射試験が行われる。
更に2026~2027年には移動目標や艦船を射撃できる改良型の試験も計画されており、搭載するシーカのCFTは完了し、7月にはWSMRで模擬ミサイルに取り付けての発射試験も行われる。 (2105-040208)米陸軍が2021年にPrSMの発射試験を4回実施する。 最初の試験は5月中旬にWSMRで実施され、最後の2回は8月から9月にVandenberg AFBでProject Convergence 2021の一環として最大射程で実施される。
陸軍が2023年配備を目指している射程500km以上の基本型はGPS/INU誘導であるが、陸軍はその先に射程延伸とマルチモードシーカを搭載した対艦型を開発しようとしている。
このシーカのCCFTは既に2回行われて良好な結果を収めており、6月末にはこのシーカを取り付けたPrSMを模擬したロケットによる飛行試験が計画されている。 (2107-060006)米陸軍がFY22で、現在開発しているPrSMの射程を1,000km以上に伸ばす計画で、このための予算$5Mを要求している。
Lockheed Martin社が開発しているPrSMは今までに4回の発射試験を行っており、5月には飛距離400kmの記録を達成している。 長射程型PrSMは現在のPrSMと超高速ミサイルの射程の間を埋めるものである。
陸軍はFY22にPrSM 110発分として$166.3Mを要求している。 (2107-061406)米国が2019年に離脱したINF禁止条約では射程500km~5,000kmのミサイルの開発を禁止していたが、10月の試験では499kmを超える射撃が行われる。
更に陸軍はFY22要求で、PrSMの射程を1,000km以上にまで伸ばす技術の開発を要求している。 (2111-101103)・PrSM の発射試験
Lockheed Martin社が5月12日に、同日行われたATACMSの後継となるPrSMの4回目となる発射試験で、過去最大となる射距離400kmを記録したと発表した。
PrSMの発射試験は今年中にあと2回予定されているが、Defense Newsはかつて、8月に499kmを越える試験をVandenberg AFBで行うと報じていた。 陸軍は2019年にINF禁止条約から撤退するまでPrSMの射程を499kmとしていたが、現在の目標はこれを超えるものと見られている。
陸軍はYuma試験場で、搭載した2つのPrSMパッドから続けて2発を発射する試験を行うことも計画しているが、その発射間隔は明らかにしていない。 (2106-051207)Lockheed Martin社が5月12日にWSMRで、ETMRR段階にあるPrSMの射距離400kmの射撃に成功した。 PrSMはM142 HIMARSから発射された。
次回の一連の射撃は8月から9月にVandenberg AFBで最大射程で実施される。
陸軍はその後Yuma射場で、HIMARS発射機上に2発のPrSMを並べ射撃を実施する計画である。 (2108-070004)・EMD 段階に移行
米陸軍が8月に計画していたVandenberg AFBでのPrSM発射試験が射場の都合から10月に延期されたが、9月30日にEMD段階への移行を$62MでLockheed Martin社に発注した。 (2111-101103)
米陸軍が2023年配備を目指しているPrSMの開発が4回の発射試験に成功して9月27日にMilestone Bを通過したことからEMD段階に移行し、計画の継続をLockheed Martin社に$60Mで発注した。
射程300kmのATACMSに代わるPrSMの射程は500km以上とされているが、2025年には更なる能力向上型が配備される計画である。
陸軍はFY22に110発分として$166Mを要求しているほか、射程1,000km以上を目指すと見られる能力向上型に向けた重要技術の開発にFY22で$5Mを要求している。
更に海兵隊が要求しているNMESISに極めて近い対艦型も計画している。 (2111-100105)
【註】米国の装備開発におけるMilestoneとは、以下の段階以降を承認するものである。・Milestone A: Concept Refinement → Technology Development米陸軍が9月30日、Lockheed Martin社にPrSMの開発継続を$62Mで発注した。 この契約は2025年4月までになっている。・Milestone B: Technology Development → System Development & Demonstration
・Milestone C: System Development & Demonstration → Production & Deployment
PrSMの最大射程での発射試験は8月~9月にVandenberg AFFで行われることになっていたが、射場の能力から10月に延期されている。
2022年にはYuma射場でHIMARS発射機に並列で2発を装填しての発射試験が計画されている。
PrSMのCross-Functionalチームを率いるラファティ准将は、PrSMは今後の段階開発で中距離の能力を持つようになると述べた。 中距離とは500~1,500kmを指す。 (2112-101303)・10月13日: 最長飛翔距離を記録
Lockheed Martin社が10月14日、9月30日に開発のEMD段階を$62Mで受注したPrSMが、13日にVandenberg SFBで実施した5回目の発射試験で最長飛翔距離を記録したと発表した。
この日の飛翔距離は公表しなかったが、5月にWSMRで実施した試験では400km以上を飛翔している。 (2111-101405)
7・2・1・1・4 対艦 ATACMS (CD-ATACMS)
・PrSM に対艦能力 米陸軍でPrSM開発の責任者であるラファティ准将が1月14日、FY21予算でPrSMに対艦能力を付与するための多モードシーカの開発予算が不十分なことから、地対艦ミサイルLBASMの開発は2023年のPrSM装備化時点では間に合わず、後年度になるとの見通しを示した。 (2102-012002)
陸軍が2023年配備を目指している射程500km以上の基本型はGPS/INU誘導であるが、陸軍はその先に射程延伸とマルチモードシーカを搭載した対艦型を開発しようとしている。
このシーカのCCFTは既に2回行われて良好な結果を収めており、6月末にはこのシーカを取り付けたPrSMを模擬したロケットによる飛行試験が計画されている。 (2107-060006)米陸軍がFY22で、陸上発射対艦ミサイル (LBASM) のシーカ開発費として$188.5Mを要求している。 (2107-061406)
米陸軍とLockheed Martin社が2021年内に、中国に対抗するためPrSMに水上艦を攻撃するマルチモードシーカの取り付けを開始する計画である。 (2111-102707)
・中距離射程型 PrSM
Lockheed Martin社で開発しているPrSMの射程について米陸軍は500km以上としか明らかにしていないが、陸軍は既に中距離射程型PrSMの開発に着手している。
中距離射程について陸軍はかつて1,000哩 (1,600km) 以上と定義している。
Army Future CommandのLRPF部長であるラファーティー准将は中距離射程について1,800kmと述べている。 (2105-040208)・議会の積極支援
米議会が陸軍に対し、PrSMに機動飛翔子弾を搭載することを要求すると共に、新たに機動型SSMを開発するとした陸軍の計画を支持し、予算を倍増するとした。 (2112-110810)
7・2・1・1・5 GMLRS
米FY21 NDAAで陸軍がFY21に要求していた、PrSM spiral 1までのつなぎとしてATACMSに対艦能力を持たせるクロスドメインATACMS (CD-ATACMS) の予算は認められなかった。 (2103-011305)
・GMLRS の受注数が50,000発に Lockheed Martin社が今までに50,000発以上のGMLRSと9,000発の単弾頭型GMLRSと、短射程安価訓練用GMLRSを1,800発受注している。 (2104-030514)
Lockheed Martin社が3月30日に陸軍から訓練用縮射弾2,000発を含む11,000発のGMLRSを$1.Bで受注した。 同社は今までに50,000発のGMLRSを受注している。 (2104-033006)・ER GMLRS
Lockheed Martin社が3月4日、WSMRで同日に長射程型GMLRS (ER GMLRS) の射撃に成功したと発表した。 射距離は80kmであった。
ER GMLRS最初の発射試験は2020年11月に行われたが発射後に不具合が発生していた。 ER GMLRSの調達はFY23に開始される。
(2104-030514)
【註】ER GMLRSは70kmである今までのGMLRSの射程を150kmまで伸ばすもので、ロケットモータのサイズを長さ、胴径共に大きくするが、今までと同様にポッドに6発を装填でき、M142 HIMARSやM270A1 MLRSから発射できるという。Lockheed Martin社が3月25日に同社はWSMRで、射程延伸型GMLRSであるER-GMLRSによる射距離135km以上の試験に成功している。
陸軍はER-GMLRSの最大射程を150kmとしている。 (2104-033006)Lockheed Martin社が3月4日にWSMRでGMLRSの長射程型であるER GMLRSの発射試験を行い80kmの飛翔には成功したが曳火射撃弾頭が過早破裂し2つ目の目標は達成できなかった。
同社は4月と5月にも4回目と5回目の発射試験を計画しており、150kmの射撃を行うという。
ER GMLRSは開発段階での4回の発射試験に続き品質評価試験に入り、7回の発射試験に続いて2回の運用試験を行う計画で、陸軍は2023年にもLRIP入りの決定(Milestone C)を行うという。 (2107-050005)
7・2・1・2・1 中 国7・2・1・3 ロシア
7・2・1・2・2 韓 国
「4・1・7・2 弾道ミサイル」で記述
7・2・1・2・3 台 湾
「4・3・3・2・2 長距離ミサイル」で記述
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・1・3・1 ICBM / IRBM7・2・1・4 欧 州
7・2・1・3・2 SLBM
・新型 ICBM の発射試験 TASS通信が防衛業界関係者の話として6月28日、ロシアが新型ICBMの発射試験に成功したと報じた。
関係者によると、発射実験はロシア北西部のプレセツク宇宙基地で6月中旬に実施されたという。 (2107-062804)
7・2・1・3・3 MRBM / SRBM
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・1・3・4 MLR
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
・Klevok-D2 Izvestiaが2020年11月3日、Shipunov設計局製Hermes SSMのファミリーに戦術超高速弾が加わったと報じた。
この超高速SSMはKlevok-D2と呼ばれ、胴径はHermesファミリーと同じ207mm、重量150kg以下、で57kgの弾頭を搭載する。
砲兵大隊レベルが装備するBM-30 Smerchと軍レベルが装備するIskander-Mの間を埋めるもので、最高速度Mach 5、射程は100kmと言う。 (2103-010007)
・M51(フランス) フランスDGAが4月28日、非弾頭搭載のM51 BMの発射試験を同日Landes試験場で実施し、M51は海岸から数百㌔離れた海上に落下したと発表した。
この試験はマクロン大統領の核戦力維持確認方針によるもので、続いて6月12日にはSSBN Le TéméraireがM51の発射試験を行う。 (2107-051206)
7・2・2・1 米 国7・2・3 巡航ミサイル
7・2・2・1・1 全 般7・2・2・2 中 国
7・2・2・1・2 OpFires (DARPA)
・戦略兵器としての位置づけ 米戦略軍 (STRATCOM) 司令官のリチャード海軍大将が4月20日、STRATCOMが2020年代に配備される長距離超高速兵器を新たな非核弾頭トライアッドとして装備すると述べた。
これにより初めて、陸軍が開発しているLRHW、海軍のCPS、空軍のARRWが共通の指揮統制下に入ることを公式に明らかにした。 (2105-042007)・核弾頭超高速兵器の計画
中露仏と異なり、米国には核弾頭超高速兵器の計画はない。 このため米国でも将来の核兵器体系に超高速兵器を採用する議論が始まっている。
フランスは最初のHGV飛翔試験を、今年後半に行う。
LGM-30 Minuteman Ⅲの弾頭部 (RV) も超高速で再突入するが、CHGBとは異なる飛翔形態である。 (2105-032203)・超高速兵器の売り上げ
Lockheed Martin社によると、同社の超高速兵器の売り上げは2020年代中頃に2倍の$3Bになると見られる。
同社の超高速兵器の売り上げは2021年には前年の$1.2Bから25%増の$1.5Bになっている。 (2104-020316)・FY22 要求での超高速兵器
米国防総省が5月28日に公開したFY22予算文書では超高速ミサイルが依然として優先順位一番になっている。 要求額もFY20の$2.6B、FY21の$3.2Bを凌ぐ$3.8Bになっている。 (2108-070005)
・CPS(海軍): FY21の$1.008Bに対し$1.374B・超高速試験設備の建設
共用超高速滑空弾 (C-HGB) に胴径34.5吋の二段推進ブースタ・LRHW(陸軍): $412M、FY21には$801Mであった。
射程1,400哩・AGM-183 ARRW(空軍): $238M
DARPAのTGB の発展型でMach 6.5~8で1,000哩の射程・SCIFiRE(空軍): $52M
将来計画・HACM(空軍): $200.1M
・OpFires(DARPA)
・HAWC(DARPA)
インディアナ州立パデュー大学が8月に開かれた同校と国防企業協会 (NDIA) 共催のシンポジウムで、同校キャンパスに隣接して超高速の試験設備HGTCを建設すると発表した。 (2111-100106)
・量産体制に移行
超高速兵器を手がけている米企業が量産開始を前にして、手作業的な試作品の生産を早期に量産体制に移行させる準備を進めている。
米陸軍が最優先の超高速兵器に位置づけているLRHWは海軍のCPSと同じブースタ及びDynetics社が主契約社となっている超高速滑空体 (C-HGB) を使用していて、Dynetics社は2019年8月に20基を$351.6Mで受注している。
しかしながらC-HGBは代替えRVとしてサンディア国立研究所 (SNL) と米陸軍が開発したもので、現在はSNLで手作業で作られているため、Dynetics社はSNLを訪問していかにして量産するか検討している。 (2112-102001)米国防総省は長距離超高速滑空兵器について、2年ごとに頻繁に改良を進める計画である。 (2112-112412)
・米国に焦り
最近中国が超高速飛翔体の試験に成功したことで、米国の開発に拍車がかかろうとしている。
米統参議長のミラー陸軍大将は10月27日に、米国にとってスプートニク以来との危機感を示している。
米陸軍と海軍が共同で装備する海軍が開発しているCHGBの試験がHigh Operational Tempo for Hypersonicsの名の下に10月20日に実施された。
試験ではCHGBにブースタを取り付け、3発が発射された。 (2201-111005)
7・2・2・1・3 LRHW(陸 軍)
・OpFires CPS (Conventional Prompt Strike) 米DARPAが進めている陸上発射中距離超高速兵器OpFires開発が事前設計審査 (PDR) を通過したことからPhase 3aを完了し、新たな段階であるPhase 3bへ移行する。
Lockheed Martin社が単独受注したPhase 3bでは試作と試験が実施される。 (2102-011110)米DARPAが1月11日、OpFires開発のPhase 3bをLokheed Martin社に$58.9Mで発注したと発表した。
2020年11月に事前設計審査 (PDR) を通過してPhase 3aを完了したことによるもので、Phase 3bでは試作及び車載発射機からの発射試験を4Q/2021年に実施する計画で、その後最終設計審査 (CDR) に臨み、2022年1月に完了する計画である。 (2102-012103)米DARPAが1月11日、超高速ミサイルOpFires開発の次の段階であるPhase 3bを$58.9MでLockheed Marti社に発注したと発表した。
OpFiresの推進装置開発は2018年9月と10月にPhase 1/2でExquadrun社とAerojet RocketDyne社に発注され、システムを取り纏めるPhase3aは2020年1月にLockheed Martin社に$31.6Mで発注していて、事前設計審査 (PDR) は2020年11月に通過している。
Phase 3bでは試作機を組み立てて4Q/2021年に発射試験が行われ、その結果を受けて最終設計審査 (CDR) が行われ、2022年1月に契約を終了する。
続くPhase 3cでは全システム連接の発射試験が計画されている。 (2105-030005)Aerojet Rocketdyne社が5月に、米DARPAが進めているOpFires陸上発射中距離超高速ミサイルの第二段ロケットの地上燃焼試験に成功した。
このエンジンはOpFires開発のPhase 2として同社が受注したもので、固体燃料であるのに推力を調整でき、更に燃料が燃え尽きる前に燃焼を止められる独特の構造になっている。
これによりミサイルを所望の地点に向かわせることができ、今回の試験で燃焼を停止させることができたのはシステム開発で重要な一歩となる。
発射試験を伴うPhase 3bは最近開始されている。 (2107-062108)Aerojet Rocketdyne社が5月にハンツビルのRedstoneテストセンタで、米DAPAと陸軍が進めている、OpFires超高速SSM開発のPhase 2で先進ロケットモータの試験を完了した。
縮尺モデルによる燃焼試験は2019年末に成功している。
可変推力固体燃料のこのエンジンは燃料が残っている状態で燃焼を途中で停止できるもので、中距離域であればあらゆる場所の目標を攻撃できる。
開発は今後Phase 3に入るがPhase 3は3a、3b、3cの3段階に分かれていて、Phase 3aはLockheed Martin社が$58.9Mで受注して2020年11月に予備設計審査 (PDR) を実施しており、Phase 3bは2022年1月に発注されて実大の試作機が組み立てられる。
Phase3cでは兵器としての完全なシステムによる発射試験が行われる。
システムの取り纏めをLockheed Martin社が担当しているほか、Northrop Grumman社が第一段ロケットモータ、Dynetics社がキャニスタと機体全体及びフィンを担当する。 (2109-080009)・HAWC (Hypersonic Air-breathing Weapon Concept)
米国防総省が9月27日、Raytheon社製の超高速吸気エンジンCM (HAWC) 初の飛行試験に9月下旬に成功したと発表した。
この試験は元々、2020年9月に行われたCCT成功を受けて2020年末に行われるはずであったが、競争相手のLockheed Martin社製が旨く行かず延期されていた。
Raytheon社製HAWCは炭化水素を燃料とするNorthrop Grumman社製スクラムジェットを搭載しMach 5以上(理論的にはMach 7まで可能)で飛翔する。 (2110-092706)米DARPAが9月下旬に、空軍と共同でHAWCの無誘導飛翔試験に成功した。
Raytheon社製のHAWCは航空機から投下された数秒後にNorthrop Grumman社製のスクラムジェットエンジンに点火し、Mach 5以上で飛翔した。
HAWCは超高速のためHE弾頭なしでも運動エネルギーだけで目標を破壊できる。 (2110-092707)Raytheon社と組んで米DARPAと空軍からHAWCの開発を受注しているNorthrop Grumman社は9月に初めての飛行試験に成功したが、今後1年から1年半に更なる試験が行われるとみている。
同社は7月にメリーランド州北部にこのための工場を建設している。 (2201-122204)
7・2・2・1・4 CPS(海 軍)
・LRHW (Long-Range Hypersonic Weapon) 2019年8月2日に32年間続いたINF禁止条約が失効すると、伝統的にライバル関係にある米空軍と陸軍が長距離打撃兵器の開発競争を繰り広げている。
両軍の対立は米空軍協会 (AFA) の会同で、陸軍が太平洋地域に長距離打撃兵器を展開しようとしている計画について意見を求められたGlobal Strike Command司令官のレイ大将が、「馬鹿げている」と答えたことでピークに達した。
陸軍は将来のLRHW中隊が敵の防空組織を破砕して、空軍の長距離爆撃機が突入できる回廊を構成する構想を持っている。 (2106-041906)米陸軍がFY22でLRHWに$300Mを要求した。 これは陸軍がかつてFY22に$526Mを要求するとしていた額の40%である。
陸軍のFY22要求の重点がMRCに移ったことによる。 (2107-060213)陸軍は遅くとも3年以内に3個中隊発足させるLRHWの最初の2個中隊の編成を完結する。 陸軍はFY23とFY24に7個システムを取得し、FY25まで毎年24発を装備するという。
一方海軍はDDG 1000 Zumwalt級駆逐艦にCPSを装備しようとしている。
LRHWとCPSが共用する胴径34.5インチの第一段のロケットモータは5月27日に地上燃焼試験が行われている。
その後ではDARPAと空軍が超高速吸気式兵器 (HAWC) 計画を進めるほか、Boeing社はSPEAR計画とHyFly Ⅱ計画を進めている。 (2108-061403)米陸軍の長距離超高速兵器LRHWを装備した最初の中隊が発足するまであと2年になって、海軍と陸軍の共同計画が次の段階に入った。
この計画は陸海軍共通の超高速滑空弾CHGBを陸軍は陸上発射のLRHWとして、海軍は水中/水量発射のIRCPSとして装備しようとするもので、次の開発段階となる発射試験JFC-1がCHGBに模擬の二段推進ブースタを取り付けて行われる。
次いでTELからの発射試験がJFC-2がFY22行われ、更にFY22に指揮装置に連接した発射試験JFC-3が行われることになっている。
陸軍の最初の中隊は2発搭載のTEL 4両と指揮装置で構成される。 (2109-072603)
・LRHW 装備部隊の編成完了米陸軍が最初の部隊への超高速ミサイルLRHW装備の引き渡しを10月7日に完了した。
この部隊は第1軍団隷下の第17野戦砲兵旅団に属する第3野戦砲兵連隊第3大隊 (5-3FA) の中隊で、3月にキャニスタ2基を受領していた。
FY23にoperationalになる中隊は、BOC 1基、TEL 4基及びトラックやトレーラを装備したが、ミサイルの装備時期は保全上の理由から明らかにされていない。
LRHW最初の発射試験は1Q/FY22に海軍と共同で行われるが、5-3FAはこの試験には参加しない。 (2111-100708)・10月21日: 発射試験失敗
米国防総省が10月21日にアラスカ州KodiacにあるPacific Spaceport Complexで行おうとしていた超高速兵器の発射試験は、発射後にブースターに異常が発生したため失敗した。
国防総省は、このブースターは試験対象である超高速兵器の一部ではないとした。
一方陸軍と海軍は同日、20日にバージニア州Wallops島にあるNASAの施設で超高速弾の切り離し試験を実施したと発表した。 (2111-102208)・10月28日: ブースタの試験に成功
米海軍が、ユタ州で10月28日に行った超高速滑空体 (HGV) ブースタの試験に成功したと発表した。
ブースタとHGVを組み合わせた飛行試験は2022年秋までに実施される予定である。
21日にアラスカ州で行われた試験は、ブースタの不具合で失敗に終わっている。 (2111-103001)
7・2・2・1・5 AGM-183A ARRW(空 軍)
・CPS (Conventional Prompt Strike) 米海軍が1月8日、CPSを対艦/対地用としてZumwalt級駆逐艦に装備することを明らかにした。 (2102-011107)
【註】CPSとは臨機目標の攻撃用に米海軍が設計、開発、生産するHGBをブースタで打ち上げる通常弾頭超高速ミサイルで、陸軍と海軍での実用化を目指している。米海軍が3月11日、陸軍と海軍が共同で進めている超高速兵器の滑空体を打ち上げる2段推進ロケットの設計、試作、試験、装備化をLockheed Martin社に$1.5Bで発注したと発表した。
米陸軍と海軍は地上及び洋上発射型HGVとブースターを共同で開発している。 (2104-031207)米海軍が月18日、3隻保有しているZumwalt級駆逐艦のAGS砲を撤去してCPSミサイルを搭載する検討を行っていることを明らかにした。
AGSステルス155mm砲は当初LRLAP誘導砲弾を発射する計画であったが、Zumwalt計画の縮小から価格が高騰したばかりか海軍が期待した射程が得られなかったことから2016年に計画中止になっていた。
DDG 1000級駆逐艦のMk 57 PVLSは28吋径でMk 41 VLSより大径のミサイルを装填できるが、海軍が計画しているCPSの胴径は30吋以上になると見られる。 (2104-032509)米海軍がDDG 1000 Zumwalt級駆逐艦のAGS砲を撤去し、CPS長距離超高速ミサイル発射用VLSを搭載することを検討している。
これはCPSをOhio級潜水艦に装備する5ヵ年計画が中止になったことによる代替案である。 (2106-052607)
【註】AGS砲はDDG 1000 Zumwalt級駆逐艦の前部に2門装備している155mmステルス砲でZumwalt級の目玉の一つになっていた。
ところが並行して開発が進められてきたLRLAP 155mm誘導砲弾が単価が$0.8Mと高価であることから2016年に調達が停止されたためAGS砲は宙に浮き、一時電磁砲との換装も計画されたこともあった。米海軍戦略システム計画 (SSP) 室が3月18日に、海軍が3隻保有しているZumwal級駆逐艦に通常弾頭中距離超高速兵器 (IRCPS) を搭載する計画の情報提供を求める通知 (Source Sought notification) を発簡した。
IRCPSは米陸軍と海軍が共同で開発している超高速滑空弾 (C-HGB) を地域圏上層部まで超高速で打ち上げ、ブースタを切り離して高速滑空する。
発射には胴径30吋以上の大径キャニスタが使用される。 海軍は水上艦及び潜水艦からの発射を考えていて、FY28にVirginia級原潜に搭載する計画である。
2020年3月に海軍と陸軍が行った2度目の飛翔試験FE-2では、Polarisのブースタを使用した3段推進ロケットで打ち上げられたC-HGBがマーシャル諸島のクウェゼリン環礁まで飛翔した。 (2107-050006)米海軍戦略システム開発責任者であるウルフ中将が11月18日に海軍潜水艦協会 (Naval Submarine League) で、海軍が陸軍と共同開発している超高速ミサイルの潜水艦への装備が試験設備の予算が得られなかったため、当初FY25にOhio級SSGNに装備する計画が中止になったので、最初にFY28にVirginia級に装備されるよう延期されたことを明らかにした。
FY28にはVirginia級攻撃型原潜のVirginia Payload Module (VPM) から発射できるようになる。 VPMを装備したBlock Ⅴの一番艦は2026年に就役する。
陸軍と海軍が開発している超高速ミサイルは全く同じものだが別々の発射機から発射される。
陸軍はFY23に最初の中隊に装備し、海軍はFY25にZumwalt級駆逐艦、FY28にVirginia級潜水艦に装備する。 (2112-111814)
7・2・2・1・6 Mayhem(空 軍)
・超高速巡航ミサイル 米戦略空軍 (Global Strike Command) 司令官のレイ大将が、B-52が開発中のスクラムジェット推進超高速巡航ミサイルHACMが開発を完了し次第搭載すると述べた。
レイ大将は2020年9月に米空軍協会 (AFA) の会合で、B-52は間もなく開発を終える加速滑空巡航ミサイルAGM-183A ARRWを装備することは既に決定していると述べている。 (2103-022507)・AGM-183A ARRW の飛行試験
米空軍は8月8日にAGM-183AをB-52Hに搭載して飛行する試験を最終CCTと言っていたが、その4ヶ月後の12月19日に再びB-52Hに搭載した試験を行い、単なる高揚抗比の試験としている。
空軍はブースタを使用したHGVの飛行試験を2020年中に行うとしていたが、今では飛行試験の開始は2021年末までとしている。 (2104-012502)AGM-183A ARRW超高速兵器の発射試験が4月5日に行われる予定で、搭載したB-52が試験を行うPoint Mugu射場に到着したが、ミサイルが発射シークエンスに入れなかったため、B-52はEdward AFBへ引き返した。 (2105-040603)
【註】AGM-183A ARRWはB-52Hの機外に搭載した2回目の飛行試験CCFTCCFTを11月に完了し、初めてのエンジンを噴射しての試験を2020年末に行う計画であったが、CCFTが再行されるなどして初飛行は持ち越されていた。米空軍Global Strike Command司令官のレイ大将が、4月に飛行試験に失敗しているARRWの飛行試験は7月に再行すると述べた。 (2107-060309)
・AGM-183A ARRW は2022年装備開始
Lockheed Martin社が米空軍用に開発を続けている初の量産型超高速ミサイルであるAGM-183 ARRW(Arrow と発音)は2022年に装備が開始される。 (2107-060212)
米国防総省では超高速CMが試作段階を完了し、FY22予算要求に超高速滑空弾頭ミサイルAGM-183A ARRW 12発の生産への移行を要求している。 1発$13.4MのAGM-183AはB-52HとB-1Bに6発ずつ搭載される。
(2108-061403)・AGM-183A ARRW の諸元等
米空軍が空中発射超高速ミサイルAGM-183A ARRWの諸元等を公表した。
それによるとAGM-183A ARRRの射程はAGM-158B JASSMとほぼ同じで、速度は12.5倍以上である。 (2109-072602)・全長: 232吋・AGM-183A ARRW 2回目の推進飛行試験も失敗・胴径: 25.9吋
・重量: 5,000-lb以下
・弾頭: 15-lb級
・射程: 500nm以上
・価格: $13M(初期)
・EOC: FY22末
米空軍がFY22予算に12発分として$161Mを要求しているAGM-183A ARRWは、7月28日にPoint Muguで行われた2回目の推進飛行試験で、B-52Hから投下されたもののエンジンに点火せず失敗した。 (2109-080408)
米空軍はARRWが2度目の発射試験に失敗したものの、量産は予定通りFY22に開始するという。
ただ、もし失敗が今後も続けばHCSW計画の再開もあり得るという。 (2109-080409)・AGM-183A ARRW 量産開始の延期
米空軍が先行して進めている超高速兵器ARRWの量産開始が、7月下旬に行われた試験結果からFY22末に延期される模様である。 (2109-080407)
・AGM-183A ARRW 弾頭初の静爆試験
米空軍第780試験飛行隊がAGM-183A ARRW搭載弾頭の初の静爆試験を実施した。 2021年中に更なる試験を実施するという。
AGM-183A ARRWは7月28日に2度目のB-52Hからの発射試験BTV-1bを実施したが失敗したため、弾頭の静爆試験は一つのmilestone通過になる。 (2110-090004)
・Mayhem Expendable Hyperspnic Air-Breathing Multi-Mission Demonstrator 米空軍研究所 (AFRL) が超高速兵器Mayhemの主契約社あるいはシステム取り纏め社 (SDA) を求めて追加RfIを発簡した。
Mayhemは炭化水素を燃料とするスクラムジェットを用いてMach 7での飛翔を目指している。
Mayhemは正式にはExpendable Hyperspnic Air-Breathing Multi-Mission Demonstratorと呼ばれるAGM-183A ARRWより大型の、複数の各種装備を搭載或いは散布する超高速飛翔体で、FY21予算のMulti-Mission Cruiserと同義である。
FY21ではMulti-Mission Cruiserとして$20.931Mが配分されてるが、2025年までの経費は$145.7Mと見積もられている。 (2110-090003)
7・2・2・3 ロシア
「4・1・7・3・4 超高速ミサイル」で記述
7・2・2・4 その他
・Zircon 超高速 CM ロシア国防省が7月19日、Zircon超高速CMの発射試験に成功したと発表した。 声明によるとZirconはバレンツ海最南部の白海で艦船から発射されMach 7で飛行し沿岸の標的に命中したという。
プーチン大統領は2018年に超高速の新兵器群を発表し、2019年には米国が中距離核兵器を欧州に配備すれば、超高速兵器を水上艦や潜水艦に搭載すると警告していた。 (2108-071906)ロシア国防省が、7月19日に新型超高速CM Zirconの発射試験に成功したと発表した。
Zirconは白海でフリゲート艦Admiral Groshkovから発射され、350km以上飛翔した後にバレンツ回海岸の標的に命中したという。
プーチン大統領は2020年10月にZirconについて射程1,000kmで最大速度Mach 9と述べている。 (2108-072007)ロシア国防省が10月4日、水深40mを潜航中の潜水艦から初めて超高速ミサイルZirconを発射する試験に成功したと発表した。
ロシアは2020年10月にフリゲート艦からのZircon発射に成功したとしている。 (2111-100501)ロシア軍が10月4日、Zircon超高速CM 2発の発射試験を行い、うち1発は水深40mを潜行中の潜水艦から発射したと発表した。
Zirconは原子力潜水艦Severodvinskから発射され、バレンツ海のロシア海域に設置した標的に命中した。 (2111-100507)
【註】Severodvinskは旧称で現在はOrelと呼ばれている。 Severodvinskはソ連海軍第3世代の対水上打撃任務のOscar Ⅱ級SSGMで、長射程の対艦CMを発射する。プーチン露大統領が11月3日、Zircon海上発射型超高速CMの開発がまもなく完了し、海軍への配備を2022年に開始すると述べた。
InterFax通信によると、2019年にプーチン大統領が開発を発表したZirconはMach 9で1,000km以上離れた標的を狙うことができ、10月には潜水艦からの発射試験にも成功している。 (2112-110403)ロシアが11月29日、超高速CM Zirconの発射試験にまた成功したと発表した。
ロシア国防省によるとZirconはAdmiral Gorshkovから発射され、400km離れたバレンツ海の標的に命中し試験は成功した。 (2112-113001)
・SCIFiRE(豪、米) 米国防総省が2020年11月に豪国防省と共同開発に合意している超高速CM SCIFiREが9月2日、開発の次の段階に入った。
SCIFiREは2007年に計画が開始され2017年7月にMach 8での超高速滑空を記録したHIFiRE計画を引き継ぐスクラムジェット推進でMach 5級の精密打撃CMで、F/A-18F、EA-18G、F-35Aに加えてP-8Aにも装備する構想である。
米空軍は6月にBoeing社、Lockheed Martin社、予備にRaytheon社を選定し、前2社にそれぞれ$47.2M、$33.5Mで発注していたが、9月2日に2022年8月に行われるPhase 1事前設計審査 (PDR) をBoeing社とLockheed Martin社に発注した。
発射試験は2020年代中頃に予定されている。 (2110-090302)
7・2・3・1 米 国7・2・4 地対地ミサイル (SSM)
7・2・3・1・1 核弾頭 CM7・2・3・2 中 国
7・2・3・1・2 ALCM
・LRSOW 米空軍が7月1日、AGM-86B ALCM後継となるLRSOWのEMDを$2BでRaytheon社に発注したと発表した。
LRSOWはB-52やB-21に装備する射程が1,500哩を超える核弾頭のALCMで、2027年にFRPが開始される計画で、1,000発以上の発注が見込まれている。 (2108-070604)米国防総省が7月1日、空軍の核兵器センタがFY21予算の$2BでRaytheon社に核弾頭CM LOSOWのEMDを発注したと発表した。
LRSOWのIOCは2028年に計画されている。
LRSOWはAGM-86 ALCMの核弾頭型であったAGM-86Bが搭載していた1986年に装備化されたW80-1核弾頭の延命計画 (LEP) として開発されたW80-4を搭載する。
W80-4の配備はFY25~FY31に行われる。 (2109-080007)・SLCM-N
米海軍が議会民主党の懸念をよそにFY22に、核弾頭の洋上発射型CM SLCM-Nの開発開始に$5.2Mを要求した。 (2107-060214)
7・2・3・1・3 JASSM
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・3・1・4 Tomahawk
・AGM-158B-2 JASSM 米国防総省が2月22日、空軍がLockheed Marin社にJASSM-ERのLot 19として、400発を$428.4Mで発注したと発表した。 納期は2025年7月である。
Lot 19契約には、将来40発がAGM-158B-2のLRIPに切り替えられる可能性が入れられている。
AGM-158B-2とは、従来JASSM-XR或いはAGM-158Dと呼ばれていたもので、2018年9月にLockheed Martin社が$51Mで開発を受注していた。 (2103-022405)・AGM-158C LRASM
米海軍と空軍が2月、LRASM 137発を$414MでLockheed Martin社に発注した。
公称射程300nmのLRASMは耐妨害性に優れUAVなどの支援なしに自己のセンサで対艦攻撃ができる。
西太平洋では2030年までに中国海軍が425隻になると見られていることから、米国は対艦能力の強化を進めている。 (2104-031204)・LRASM-SL
Lockheed Martin社とThales豪社が4月22日、AGM-158C LRASMの陸上発射型を共同開発することで合意したと発表した。
陸上発射型LRASMはLRASM-SLと呼ばれることになる。 (2105-042208)豪Lockhed Martin社と豪Thales社が4月22日、AGM-158C LRASMの地上発射型LRASM-SLの共同開発と生産で合意したと発表した。
豪国防相は2020年7月にLRASM 200発を購入すると発表している。 (2107-050509)Lockheed Martin社とThales豪社が4月22日、AGM-158C LRASMの陸上発射型であるLRASM-SLを共同開発すると発表した。 対艦用として射程370km以上、対地用では1,500kmの空中発射CMであるLRASMの地上発射は、2013年9月4日にWSMRに設置されたDesert Ship Rangeで、Mk 41 VLSからMk-114ブースタを取り付けて実施されたことがある。 豪政府は2020年2月にAUD1.3B ($990M) のFMSでLRASMを発注しており、今回も1月25日にLRASM-SLの開発にAUD1B ($776M) を支出すると表明している。 (2107-060004)
・AGM-158D (JASSM-XR)
米空軍のAGM-158 JASSMは射程が500nmしかなく、AGM-86C CALCMの後継には射程が足りない。
このためRCSが変わらないで射程を1,000nmまで伸ばすAGM-158Dを2024年までに装備する計画である。 (2104-022202)
7・2・3・1・5 MMRM (Mobile Medium-Range Missile)
・Tomahwk Block Ⅴ の発射 米海軍Carl Vinson CSG所属のDDG-51 Flight ⅡA駆逐艦Chafeeが、2020年11月30日に初めてTomahwk Block Ⅴを発射した。 Chafeeはまた12月1日に2発目のTomahwk Block Ⅴも発射した。
いずれも新規に開発された通信システムで飛行間の目標変換指示を受け、カリフォルニア州China Lake試験場のSan Nicolas島に設置された標的に命中した。 (2103-020004)・Tomahwk Block Ⅴ の納入開始
Raytheon社が3月下旬に、新型シーカを搭載して対艦能力を持つ新型TomahawkであるTomahawk Block Ⅴの納入を開始する。
Block ⅤにはBlock ⅤaとBlock Ⅴbがあり、新型弾頭によりより高い侵徹能力を持つという。 (2104-031710)
7・2・3・1・6 JSOW-ER
・MRC (Mid-Range Capability) 米FY21国防権限法 (FY21 NDAA) で陸軍がFY21に要求していた中距離ミサイルMRC予算$88.1Mが認められた。
MRCはTomahawk及びSM-6を陸上発射するもので、Lockheed Martin社が2020年11月に、設計、試作、試験及びFY23までの納入を$339.3Mで受注している。
(2103-011305)
7・2・3・1・7 NSM/JSM
FY22要求で米海軍がAGM-154 JSOWの動力推進長射程型JSOW-ERの開発を中止することが明らかになった。 代わってAGM-158B JASSM-ERの海軍型であるNavy JASSMを装備する。
このためFY22には単価$1.8MのNavy JASSM 20発が予算計上されている。 (2109-080005)
・地上発射 NSM の艦載 米海軍と海兵隊が、長距離対艦ミサイルを揚陸艦に装備すれば、太平洋への中国の進出を阻止できるとの結論に達した。
Raytheon-Kongsberg社製NSMをLPD 17の様な比較的狭い飛行甲板の艦に搭載する構想で、NSMは既にLCSや Constellation級フリゲート艦への搭載が決まっている。 (2102-011109)
【註】LPD 17級はドック型輸送揚陸艦で、Constellation級はLCSの後継として建造がすすめられている新型フリゲート艦である。米海軍作戦部長のギルティー大将が4月29日に18ヶ月以内に全てのLCSにRaytheon-Kongsberg社製NSMを装備すると述べた。 (2105-042907)
・F-35 から JSM を発射する初の試験
ノルウェー国防省とKongsberg社が3月20日に、米国のF-35からJSMを発射する初めての試験をEdward AFB上空で2月に実施し成功したと発表した。
全長4m、収納幅48cm、高さ52cmのJSMは120kgのチタニウム合金製にTNT100kgの爆薬を装填した500-lb級の爆風効果を第一、破片効果を第二にした弾頭を搭載し、Link 16互換の双方向データリンクを持ち、目標情報の更新、目標変換が可能で効果判定もできる。
誘導にはIIRシーカを用い、CEP≦0.6mの誘導精度を持つ。 (2107-050007)・NSM Block 1A
ドイツとノルウェーが7月8日、ThyssenKrupp社にU212CD共通仕様潜水艦6隻及びKongsberg社にNSM Block 1Aを発注した。
NSM 1Aはドイツ海軍に建造されるF126フリゲート艦に装備されると共に、F124とF125に装備されているRGM-84 Harpoonの後継として、またノルウェー海軍のFridtjof Nasen級フリゲート艦の旧型NSMの後継として2020年代中頃に装備される。 (2109-072104)
7・2・3・3 欧 州
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・3・4 ロシア
・ASN4G TomahawkやAGM-86がバクダッド上空を飛翔した湾岸戦争から30年経った今日、世界で20ヵ国近くが空中発射CM (ALCM) を装備している。
フランスのラムジェット推進核弾頭CMであるASMP-Aの後継として2030年代に装備されるASN4Gはスクラムジェット推進と見られる。 (2104-022201)・FC / ASW
英仏はStorm Shadow/Scalp及びSea Venom対艦ミサイルの後継として2030年代前半装備化を目指しFC/ASWの開発を行っている。 (2104-022203)
・Spear 3 ミニ CM
英国防省が1月6日、F-35BにSpear 3ミニCMを装備することを決め、MBDA社に£550M ($750M) で発注した。
Spear 3は射程が140km以上でTyphoonも装備している。 (2102-010606)英国防省が1月6日、MBDA社にSPEAR 3 ASMの量産を£550M ($749M) で発注したと発表した。 発注数量は公開されていない。
SPEAR 3はF-35が装備する主たるASMで、全長1.8m、重量80kgで、F-35に2箇所ある機内弾庫に4発ずつ搭載できる。 F-35へは2025年にBlock 4でMeteor BVRAAMと共に搭載が可能になる。
一方MBDA社はSPEAR 3にLeonardo社製DRFM装置を搭載して、Raytheon社製MALD-Jと同じ働きをさせるSPEAR-EWも検討している。 (2104-012503)英国防省が2020年末にMBDA社に、F-35Bが搭載する主となる中距離打撃兵器となるSPEAR3 ASMの試作、試験、生産の7ヵ年契約を£411M ($536M) で発注した。
SPEAR Capability 3の開発契約は2013年3月に発注している。
英国のSPEARはPaveway Ⅳ GBがSPEAR Cap1として、Brimstone ASMがSPEAR Cap2として既に採用されている。 (2105-030002)
・CW-ITP 計画英国とフランスが次世代後を視野に入れたミサイル開発を官民で検討する会合が10月27日と28日に開かれた。
2007年に始まったMCM ITPでは今までに180件の計画で成功を収めている。
今回の計画はCW-ITPと呼ばれ、既に計画は動き出しているという。
メンバには両国政府機関のほか、MBDA、Thales、Leonardoなどの各社が参加している。 (2112-110911)
7・2・3・5 イスラエル
・Kalibr ロシア国防省が4月6日、改良型Udaloy級フリゲート艦Marshal Shaposhnikovが日本海で初めてKalibr CMの発射試験を行ったと発表した。
Kalibrは1,000km以上を飛翔しSyurkum岬に近い標的に命中したと言う。
Marshal Shaposhnikovはまた7日にKalibr ASCMの発射も行い100km離れた標的に命中した。 (2106-042106)
【註】Udaloy級は一番艦Udaloyが1980年に就役した排水量8,636tの旧型艦で、この記事ではフリゲート艦としているが一般には駆逐艦とされている。
Marshal Shaposhnikovは1985年12月に就役している。・原子力推進式 CM Burevestnik
ロシアが再び原子力推進式 CM Burevestnikの試験準備をしている可能性があると、最新の衛星画像を分析した専門家が指摘している。
このはSkyfallとも呼ばれ、米国の防衛システムをかわす狙いで開発されている。
衛星画像は、商用衛星画像サービス企業カペラ・スペースが8月16日に撮影したもので、この画像を分析した米ミドルベリー国際問題研究所の専門家はCNNの取材に対し、北極圏に近い発射場で「ロシアが核巡航ミサイルの実験準備をしていることを強く示唆している」との見方を示した。
米政府も、ロシアが先端兵器開発の一環として、再びBurevestnikの実験準備を進めている可能性があることは認識しているという。 (2109-081901)
【註】ロシアの9M730 Burevestnik(NATO code SSC-X-9 Skyfall)原子力推進式CMは2019年8月に北部アルハンゲリスク州の実験場で試験中にロケットエンジンが爆発し、5人が死亡し3人が負傷したと報じられている。米CNN TVが8月19日、ロシアが近々空中を長期間飛び回って随時地上を攻撃できる原子力推進ミサイルの発射試験をする計画だと報じた。
このミサイルは、従来の衛星では探知が難しい低高度で半永久的に飛行する上、空中から地上を直接攻撃することができ、戦争の構図を変えかねないゲームチェンジャーの一つと評されている。
NATOがSSC-X-9 Skyfallと呼んでいるこのミサイルは、プーチン大統領が2018年3月の演説で言及した次世代最先端戦略兵器の一つで、プーチン大統領は当時「このミサイルは無限の射程を持つ完璧に新しい兵器」と語った。 (2109-082003)・Kh-59MKMk
ロシアRaduga設計局が7月にZhukovskyで開かれたMAKS 2021展で、TV誘導Kh-59MKの長射程型Kh-59MKMを公表した。
弾体下に搭載したターボファンエンジンで推進するKh-59MKMは全長5.7m、胴径380mm、翼端長1.3m、重量930kgで、360kgの弾頭を搭載している。
弾頭は320kgの侵徹弾頭の前方に成形爆薬4個配列した40kgの前置弾頭を持ち、3mの侵徹能力があるという。
高度656ft~36,089ftで発射され、49ft~3,281ftを巡航速度900~1,050km/hで飛翔し、速度Mach 0.5~0.9、CEP=10mで弾着する。 射程は285kmである。 (2110-090006)
7・2・3・6 その他
・Sea Breaker イスラエルRafael社が6月30日、第5世代長距離精密誘導ミサイルSea Breakerを公表した。
Sea Breakerはマルチドメインの対地対艦CMで自動目標捕捉/目標認識能力を持ち、INS、IIR及びTERPROM誘導で飛翔し、艦対艦の場合には今日の多くの同種ミサイルと異なり、レーダシーカを使用する。
Sea Breakerは全長4m以下、重量400kg以下、弾頭重量250-lbと小型だが、ロケットブースタとターボジェット推進で300kmの射程を有する。
陸上発射ではSPYDER SAMと同じ6発搭載の車載発射機を使用する。 (2107-063002)Rafael社が第五世代、自動、精密打撃長距離ミサイルSea Breakerの開発を公表した。
Sea Breakerは全長4m以下、胴径350mm、重量400kg以下で107kgの侵徹破片榴弾を搭載し、1発でフリゲート艦級の艦船を無力化するという。
誘導にはIIR/EOシーカを搭載しAI技術による目標の自動捕捉 (ATA) や自動認識 (ATR) を行うが、双方向データリンクによるman-in-the-loop制御によることも可能である。 (2109-080003)
7・2・3・6・1 イラン
7・2・3・6・2 インド
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・5 空対地ミサイル (ASM)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・5・1 米 国7・2・6 A R M
7・2・5・2 中 国
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・5・3 ロシア
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・5・4 欧 州
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・5・5 イスラエル
・フランスが将来戦術 ASM MAST-F に MHT/MLP を採用 フランスが将来戦術ASM MAST-FにMBDT社のMHT/MLPの採用を決めた。
MAST-Fは2023年から現有のAGM-114K1A/-114N1A Hellfireの後継としてEC665 Tiger/Tiger Mk3に装備するASMで、当初分として500発を発注した。
MHT/MLPは全長1.7m、胴径14.8cm、重量40kgで、4発を装填した発射機は総重量200kgの軽量になっている。
誘導は高精細カラーTVと非冷却IRで行われるほか、双方向RFデータリンクが搭載される。 (2103-010004)
・SPICE 250 ER Rafael社が長射程型のSPICE 250 ASMであるSPICE 250 ERを公表した。
SPICE 250 ERはマイクロターボジェットエンジンを搭載しJP-8/-10を燃料に飛翔するため射程は少なく見積もっても150kmにはなるとみられる。
非推進のSPICE 250は重量が250-lbで75kgの弾頭を搭載して、射程100km、CEP≦3mの性能を持っている。 (2105-030006)
7・2・6・1 米 国7・2・7 遊弋索敵弾
7・2・6・2 中 国
・AARGM-ER 米空軍報道官がInside Defenseへのe-mailで4月12日に、F-35に装備するスタンドイン兵器SiAWを海軍とNorthrop Grumman社が開発したAARGM-ERとした調達方針を変更し、5社による競争を行うことにしたことを明らかにした。 (2105-041210)
米海軍が4月中旬にメインランド州Ratuxent River試験場でAGM-88G AARGM-ERのF/A-18E/Fからの投下試験 (STV) を初めて実施した。
AAEGM-ERのEMDは2019年3月にNorthrop Grumman社が$322.5Mで受注し、2023年までに完了する計画である。 (2108-070007)米海軍とNorthrop Grumman社が7月に、AGM-88G AARGM-ERの実射試験を実施した。
試験に使用された弾頭を外してテレメータを取り付けたFTV弾はF/A-18Fから発射された。
海軍の開発責任者は、試験結果は期待通りであったと述べている。
AARGM-ERは胴径を10%増やして燃料の搭載を増やし、60+nmとされるAARGMの射程を2倍以上にしている。 (2110-090008)
7・2・6・3 ロシア
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・2・7・1 米 国7・2・8 誘導装置付きロケット弾
7・2・7・2 中 国
・Switchblade 300/600
AeroVironment社が4月27日、米特殊作戦軍 (USSOCOM) からSwitchblade 600遊弋索敵ミサイルを$26Mで受注したと発表した。
USSOCOMは既に小型のSwitchblade 300を装備している。
Switchblade 600は発射装置を含めた全備重量が22.7kgで、80km以内を最高速力115mphで40分以上遊弋できる。 (2105-042708)英国防省が米国とのFMS契約でSwitchblade遊弋索敵弾を発注した。 契約の詳細は明らかにされていないが、米国防総省は3月16日にAeroVironment社に$45Mで発注している。
米陸軍がLMAMSと装備しているSwitchblade 300の他に、AeroVironment社はSwitchblade 300同様の発射筒発射、折りたたみ翼、電動推進の長射程型のSwitchblade 600も開発している。 (2107-050003)・Switchblade 600 の舟艇搭載
AeroVironment社が米UUSSOCOMからSwitchblade 600遊弋索敵弾の海軍特殊部隊舟艇への搭載を$26.1Mで受注したことが4月27日に明らかになった。
Switchblade 600を装備するのは全長18.2mの中型艇CCMと24.3mの大型艇CCHで、陸上及び海上の非対称脅威対処用になる。
Switchblade 300を大型化した重量54.5kgのSwitchblade 600は2軸のEO/IR 4センサを持ち、FGM-148 Javelin ATGMの弾頭を元にした弾頭を搭載し、40km以上までの空域を40分以上遊弋できる。 (2107-060007)・Hero-120
UVision社が6月中旬、米海兵隊のOPF-M要求でHero-120遊弋索敵兵器を受注した。
Hero-120は現在の歩兵大隊の火力縦深である7kmを超える100kmの射程を有する。
重量12.5kgのHero-120は100ktで60分間、通視距離40kmを飛行し、GPS/INS誘導とEO/IRでCEP<1mの精度で攻撃できる。
弾頭はモジュラー式で1.5kg~4.5kgが選択でき、FGM-148 Javelin ATGMの弾頭も搭載できる。 (2109-080004)
7・2・7・3 ロシア
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・3・1 HAPS UAV7・4 D E W
7・3・1・1 米 国7・3・2 HALE/MALE/TUAV
7・3・1・2 中 国
・SCOS 遊弋 C4ISR システム 米海軍と中央軍 (CENTCOM) が、成層圏を遊弋するC4ISRシステムSCOSの検討を進めている。
提案要求であるRfSによると成層圏気球か太陽電池で飛行するUAVが考えられている。 (2105-040506)
7・3・1・3 欧 州
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・3・1・4 韓 国
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・3・2・1 米 国7・3・3 UCAV
7・3・2・2 中 国
・ASW 型 MQ-9A Reaper / MQ-9B SeaGuardian GA-ASI社が1月19日にASW型のMQ-9A Reaper及びMQ-9B SeaGuardianを発表した。
ASW型MQ-9は各種ソノブイ投下ができる。 (2105-030008)・FTUAS TUAV
米陸軍が3月2日、RQ-7B Shadowの後継となるFTUASの4日間にわたるrodeoを行った。
参加したのは以下の4機種である。 (2105-031007)
・Arcturus Jump 20: AeroVironment・将来多用途 UAV・V-Bat VTOL UAV: Martin UAV-Northrop Grumman
・FVR-90 ハイブリッド、4ロータ: L3Harris
・Hybrid Quadrotor SUAS: Texteon
米空軍が2026~2027年に装備化し2030年には将来多用途UAVのRfIを発簡した。 回答の締め切りは4月9日になっている。
RfIの中で空軍は、以下の3点をとくに求めている。 (2105-031704)・Air Domain Awareness・GA-ASI Mojave
・High Value Airborne Asset Protection
・Platform Multi-Role UAS Family of SystemGA-ASI社が12月9日、ReaperやGray Eagleに比べ搭載能力を強化し未舗装滑走路からも離着陸可能な新UAV Mojaveを発表した。
MojaveはGray Eagleの胴体を基本にして高揚力装置付きの大型翼を取り付け、Rolls-Royce社製450馬力ターボプロップエンジンを搭載している。
これにより軍、特に陸軍からの要求が大きい未舗装滑走路からの離着陸が可能になり、搭載能力は3,600-lbとHellfire 16発の搭載が可能になっている。 (2201-120910)・Model 437 / Model 401 自動飛行 UAV
Northrop Grumman社が9月8日、米空軍の次世代UAV候補として設計した自動飛行UAVのModel 437をカリフォルニア州Palmdaleにある同社施設で公開した。
Model 437は技術検証機Model 401の従兄弟で、巡航速度Mach 0.8、最高速度Mach 0.85、航続距離3,000哩の性能を持つ。
価格は$5M~$6Mと、$80MするF-35などの有人機に比べて極めて安価になっている。 同社は英国のProject Mosquitoや米空軍のSkyborgでの採用を見込んでいる。 (2110-091006)2006年にF-14D Tomcatが退役して以来15年間、戦闘機から遠ざかっていたNorthrop Grumman社が9月8日、次世代制空機としてScaled Composite Model 437 UAVと、有人機Model 401の無人機型を公表した。
同社は2020年公表したSG-1無尾翼UAVと合わせてModel 437とModel 401で制空任務に当たるとしている。
これらの機体は米空軍の次世代標的機や次世代多用途UAVの要求とも合致している。 (2111-092701)
7・3・2・3 ロシア
「4・1・7・5 U A V」で記述
7・3・2・4 欧 州
・Orion-E MALE UAV ロシアRostec社の子会社で武器輸出企業のRoroboronexport社が7月13~15日にアテネで開かれたDEFEA展に武装仕様のOrion-E MALE UAVを出品した。
Orion-Eはロシア初の本格的武装UAVである。
武装仕様Orion-EはMTOW 1,150kg、搭載能力250kgで、巡航速度200km/h、滞空能力24~30時間、上昇限度7,500mの性能を持つ。
武装としては100kg通常爆弾1発、20kg誘導爆弾6発、50kg ATGM 4発、50kg誘導爆弾3発、50kgミサイル2発などを搭載できる。 (2109-072106)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・3・3・1 米 国7・3・4 mini/micro/nano UAV
7・3・3・2 その他諸国
・LongShot 米DARPAが、有人機のリスク低減を狙って、AAMを装備する空中発射UAVであるLongShot計画を開始し、開発のPhase ⅠをGeneral Atomc、Lockheed Martin、Northrop Grummanの各社に発注した。
今後のPhaseでは実大のLongShotを試作して飛行させ、実戦状況での空対空戦闘能力を検証する。 (2103-020803)米DARPAがLongShot UAV開発のPhase 1を発注した2日後となる2月10日にNorthrop Grumman社が、複数弾のAAMを搭載する自社提案を公表した。
LongShot Pgase 1にはLockheed Martin社とGA-ASI社も受注している。 (2103-021106)米DARPAが2月8日に発表したLongShot空中発射武装UAV計画には各種提案がなされているが、機種選定はFY24に行われる各社試作品の飛行試験後になる。
LongShotはAAMを装備したUAVで有人機から発進する。 (2103-021807)米DARPAが2月8日、LongShot計画の第1段階にGA-ASI、Lockheed Martin、Northrop Grummanの3社を選定したと発表した。
契約額や計画時程は明らかにしていないが、最終的には陸上から発進させる飛行試験を計画しているという。
LongShotは有人機のリスクを低減する長い航続距離を有するUAVで、敵の対空能力を突破して突入する能力を有する。 (2104-021707)戦闘機または爆撃機から発進し、搭載したAAMで交戦するLongShot UAV計画は2月に開始された。
計画のPhase 1にはGeneral Atomics、Lockheed Martin、Northrop Grummanの3社が指名され、2022年夏の終わりでの事前設計審査 (PDR) を目指している。
DARPAによるとLongShotの初飛行はFY24以降になる模様である。 (2112-112411)
・MIUS トルコBaykar社がツイッターでUCAV MIUSを公表した。 2023年の初飛行が計画されている。
MIUSの初期型はMach 1で飛行するが次の試作機は超音速で飛行するという。
搭載能力は1.5tでAAM、ASM、CMを搭載でき、武器は機内弾庫に搭載する。 (2109-072805)・改良型S-70 Okhotnik
Sukhoi社の子会社で西シベリアNovosibirskに工場を持つChkalov社が、2024年配備を目指した改良型S-70 Okhotnik (Hunter) 重UCAVの初飛行に向け準備を進めている。
S-70 OkhotnikはSu-57との共同で運用され、Su-57 1機がS-70 4機の縦隊を制御するという。
S-70 Okhotnikは全長14m、翼端長19m、離陸重量20tで、速力1,000km/h、航続距離6,000kmの性能を持つ。 エンジンはSu-57やSu-70と同じAI-41F1を搭載している。 (2201-121608)
7・3・5 特殊用途 UAV
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・3・5・1 Jammer UAV7・3・6 有人機随行 UAV (Loyal Wingman)
7・3・5・2 輸送用 UAV
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・3・5・3 空中給油 UAV
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・3・5・4 SLV UAV
・MQ-25A Boeing社が開発している空中給油UAV MQ-25Aが6時間以上の長時間飛行と、高度30,000ftの高度記録を達成した。
両翼にCobham社製ARSポッドを持つMQ-25Aは500nm遠方で15,000-lbの給油を行うことができる。 (2107-050009)米海軍が6月4日にMQ-25A空中給油UAVによるF/A-18E/Fへの初の給油試験を行い成功した。
試験に参加したF/A-18 2機はMQ-25Aを操作する地上の操作員と連絡を取りながら、最初はMQ-25Aに搭載した空中給油 (ARS) ポッドに接続したが給油はせずも2度目には再接続して高度10,000ftで300-lbの燃料補給を行った。
その後16,000ftで25-lbの給油を実施したのち、何回かの接続も試みた。 (2107-060705)Boeing社が6月7日、MQ-25A Stingrayが6月4日に初めてF/A-18Fに空中給油する試験に成功したと発表した。
F/A-18のパイロットはMQ-25Aの後方20ftまで接近し、MQ-25Aが安定して飛行していることを確認してから給油を受けた。
米海軍はStingrayをF/A-18E/F、F-35C、EA-18G、E-2D、CMV-22Bなどで構成される空母航空団の一部として採用する計画である。 (2108-061601)Boeing社が8月19日、MQ-25A Stingray UAVがE-2D Advanced Hawkeyeに初めて空中給油する試験が8月18日に実施されたと発表した。
F/A18Fに対する空中給油試験は6月4日に実施されている。
米海軍は空母にMQ-25A Stingrayを72機装備する計画で、2020年代中頃のIOCを予定している。 (2111-090104)
7・3・5・5 仮想敵 UAV
・Ravn X
Aevum社がSLV打ち上げを目的とした全自動UAVであるRavn Xを開発した。
Ravn Xは全長24m、翼端長18m高さ5.5mで、翼端長は40mのRQ-4Bの半分以下であるが全長と高さはRQ-4Bを凌ぎ、重量はRQ-4Bより9,072kg重くなっている。
Ravn Xが打ち上げるロケットは全長10.7m、胴径1mで、低高度軌道 (LEO) であれば500kg、太陽同期軌道 (SSO) であれば100kgの打ち上げが可能である。
Ravn Xの発進には1,600m以上の滑走路が必要になる。 (2103-020009)
・REDMidium ノースカロライナ州のBlue Force社が2年間にわたりREDMidium UASの開発を行っている。
REDMidiumは米空軍が行う訓練で、対抗部隊として60%の能力を発揮できるという。
同社は7月までに試作機を完成させるという。 REDMediumの諸元等は以下の通りである。・全 長: 28ftBlue Force社は空軍研究所 (AFRL) が進めているSkyborg計画に参加している13社中の1社でもある。 (2104-022207)
・翼端長: 18ft
・MTOW: 5,000-lb
・エンジン:Williams社製ターボファン
7・3・6・1 オーストラリア7・3・7 UAV 活用技術
7・3・6・2 米 国
・ATS (Airpower Teaming System) Loyal Wingman が初飛行 Boeing社が3月1日、同社がAirpower Teaming Systemと呼んでいるLoyal Wingmanが2月27日に豪南部のWoomera試験場で初飛行したと発表した。
この結果を受け同社は2日に更に3機を$115Mで受注し、受注数は合わせて6機になった。
全長38ft、翼端長24ftのLoyal Wingmanは2,000nm以上の航続性能を持つ。 (2104-030308)豪Boeing社が3月2日、2月27日にLoyal Wingmanの初飛行に成功したと発表した。
全長116mと戦闘機並の大きさのLoyal Wingmanは航続距離3,700km以上で、AIを利用して有人機に随伴する能力を持つ。
計画には今までにAUD40Mが投じられているが、豪国防相は更に3機のLoyal WingmanをAUD115M ($89.6M) で追加発注したと述べた。 (2105-031001)Boeing Australia社が豪空軍と共同でLoyal Wingmanの愛称を持つATSの開発を進めていて、2月27日の初飛行に続いて2機の試作機で試験飛行を行っており、5号機が製造中である。
11月にはWoomera試験場で初めて脚の出し入れの試験も実施している。 (2201-111713)
7・3・6・2・1 XQ-58A Valkyrie7・3・6・3 英 国
7・3・6・2・2 Vanguard計画
・飛行試験 米空軍研究所 (AFRL) が2020年12月9日に、gatewayONE連接装置を搭載したXQ-58A Valkyrie UAVの試験を実施した。 試験にはF-22とF-35も参加した。
AttritablwONEと呼ばれるXQ-58Aは滑走路が不要で再使用可能なUAVで、gatewayONEによりF-22とF-35の中継を行った。
F-22はIFDL、F-35はMADLと別々のデータリンクを装備しているため、gatewayONEがプロトコルの変換をして中継を行った。 (2103-010605)米空軍がKratos社製XQ-58 Valkyrie UAVの6回目の飛行試験で、機内弾庫からALTIUS-600小型UAVを発進させる試験に成功した。
Valkyrieは再使用可能な安価UAVで、空軍はF-22とF-35の通信ノードとして使用しようとしている。
ALTIUS-600はジョージア州のArea-I社が開発したUAVで、EW、SIGINT、C-UAV、ISRなどに使用するほか、弾頭を搭載することもできる。 (2105-040507)・機内弾庫から小型 UAV を発進
米空軍研究所 (AFRL) が3月26日にXQ-58A Valkyrie UAVが初めて機内弾庫からALTIUS-600小型UAV (SUAS) を発進させる試験に成功した。
Area-I社がこのために開発したALTIUS-600 SUASは12.25kgで、機体前方にEW、ISR、SIGINTの装置の他爆装もでき、4時間以上にわたり440kmを飛翔できる。 (2107-060009)・CCOVID-19 ワクチン接種の義務化に伴う納期延期
バイデン政権が11月4日、防衛会社を含む米政府からの受注企業の従業員全員へのCCOVID-19ワクチンの接種を義務化した。
この結果例えばXQ-58A Valkyrieを製造しているKratos社は燃料が搭載できないなことになった。
そこで政府は納期を1ヶ月延長すると発表した。 これにより12月8日とされていた納期は1月4日まで延長された。 (2201-111718)
・Skyborg 米空軍研究所 (AFRL) 所長のプリングル准将が2月4日、米空軍で優先課題とされているSkyborgは2023年IOCを見込んでいると述べた。 Skyborgは低価格、自動UAVで有人機とチームを組む。
米空軍ではKrotos社製XQ-58A VaikyrieをAttritableONEと呼び始めたが、attritableとは空軍の造語で「低価格だが使い捨てではない」を意味する。
プリングル准将は2020年12月9日に行われた試験は部分成功としており、試験でSkyborgに搭載されたgatewayONEの開発責任者は、18の試験項目中9項目だけが成功だったと述べている。
GatewayONEはLockheed Martin、Northrop Grumman、Honeywellが開発したABMSに連接する通信機とアンテナである。 (2103-020405)米空軍研究所 (AFRL) 所長のプリングル准将が2月24日、米空軍協会 (AFA) のAFA Winter 2021で、空軍が最優先のS&T計画として進めているVanguard計画が6件にまで拡大すると述べた。
Vanguard計画では現在、以下の3件が進められている。 (2105-031008)・Skyborg: 自動飛行安価UAV米空軍研究所 (AFRL) が開発している、既存のUAVにも搭載できるソフトウェアを軸にしたシステムSkyborgは、FY23にも次の段階となる調達に進む見込みである。・Golden Horde: 協調攻撃弾
・NTS-3: 代替位置評定、航法、タイミング (PNT)
開発責任者であるホワイト准将が8月16日、空軍は関連経費をFY23予算に計上すると述べた。 (2111-091302)・UTAP-22 Meko UAV のSkyborg 初飛行
米空軍が5月5日、自動制御装置ACSを搭載したKratos社製UTAP-22 Meko UAVのSkyborgが4月29日に2時間10分にわたる初飛行を行ったと発表した。
空軍はSkyborgファミリのUAVをF-35やF-15EXと連携飛行するLoyal Wingmanとして使用しようとしている。 (2106-050508)米空軍研究所 (AFRL) が進めている有無人機連携のSkyborg自動飛行システム (ACS) を搭載したGA社製MQ-20 Avengerが6月24日に飛行試験に成功した。
最初の試験は4月29日にKratos社製UTAP-22 Mecoに搭載して行われ、今回の試験でSkyborg ACSが異なる機種で使用可能なことが実証された。
Avengerは重量が1,320-lb以上のGroup 5 UASに位置づけられ、Mecoはそれ以下のGroup 4 UASである。 (2107-063003)米空軍がKratos社製UTAP-22 Mako UAVにSkyborg ACS搭載した飛行試験Milestone 1に成功した。 試験飛行はフロリダ州Tydall AFBで4月29日~5月5日に4回行われた。
UTAP-22 MakoはKrotos社製BQM-167A標的機を元にしたTUAVである。
Skyborgの最終目標は有無人連携を行うUAVに取り付けられる安価な完全自動システムで、4月29日の試験では2時間10分の飛行が行われた。
Milestone 1は地上基地からのコマンドで行われ、F-16とF-15E 4機と同一空域を連携飛行した。 今後はF-16からの直接指令で飛行する計画である。 (2108-070011)空軍研究所 (AFRL) は4月にAAAX計画としてSkyborgをKratos社製のUTAP-22 UAVに搭載した試験を開始した。 (2110-080901)
・MQ-20 Avenger-ERにSkyborgを搭載した試験
AFRLはAAAXで引き続き6月24日にGA-ASI社製MQ-20 Avenger-ERにSkyborgを搭載した試験を行っている。 (2110-080901)
・Skyborg の頭脳となるソフト ACS
米空軍が2021年夏にSkyborg飛行制御システムを搭載した一連の試験を計画しており、Skyborg Wingman開発の次の段階として、Kratos社とGeneral Atomics社にそれぞれ$13.2Mと$7MでXQ-58AとMQ-20 Avengerに、Skyborgの頭脳となるLeidos製ACSを搭載する契約を発注した。 (2109-082005)
・GA-ASI社と Krotos社に発注
米空軍が8月16日、GA-ASI社とKrotos社にSkyBorg計画の契約をそれぞれ$7Mと$13.2Mで発注した。
この契約でGA-ASI社はMQ-20 Avenger、Krotos社はXQ-58A Valkyrie UAVにACSを搭載する。 (2111-090105)
7・3・6・4 インド
・LANCA 英国防省が、ベルファーストを拠点とするSpirit社にLoyal Wingman UAVの試作と試験飛行を£30M ($41M) で発注した。
計画はLANCAと呼ばれ、Spirit社はNorthrop Grumman UKなどとTeam Spiritを組み、2023年末までに試作機を飛行させる。 (2102-012508)英国が2030年代に戦列化するUCAV計画LANCAを開始した。
LANCA計画は北アイルランドを拠点とするSpirit AeroSystems社が2023年末までに初飛行させる試作機Mosquitoを£30M ($41M) で受注した。
Mosquitoはミサイル、監視センサ、電子戦装置などを搭載して、単独またはLoyal Wingmanとして運用される。
Mosquitoが随行するのはTyphoon及びF-35のほか、Tempest FCASが考えられている。
Mosquitoはジェット練習機並の大きさで、高翼、V字尾翼、胴体上の吸気口など、オーストラリアのATSや米空軍のSkyborgなどと似た形状をしている。 (2104-020801)英国防省が1月25日、英国のLoyal WingmanであるMosquito計画のPhase 2をSpirit社に£30M ($41M) で発注した。
Mosquitoは更に広い分野にわたるLANCA計画の一分野として進められ、2019年7月にPhase 1が3社が加わって開始された。
Mosquitoの設計と試作が行われるPhase 2では2023年末までに試作機の初飛行が行われる。 結果が良ければ2020年末までにTyphoonやF-35と共に飛行する計画である。
MosquitoやLANCAはTempest第六世代戦闘機と共に更に広範囲のFCAS計画の一部になっている。 (2105-030007)
・CATS インドHAL社がバンガロールで開かれたAero India航空展で2月3日、欧米で開発が進められているLoyal Wingmanと似た構想のCATSを公開した。
CATSは各種要素から成り立つが、中心となるのは大型ステルスUAVのCATS Warriorで、複数のCATS Warriorが有人戦闘機と連携飛行する (2103-020307)
7・3・7・1 UAV の群制御
7・3・7・1・1 米 国7・3・7・2 有無人機連携 (MUM-T)
7・3・7・1・2 中 国
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・3・7・1・3 英 国
「4・1・8・4・1 UAV 関連技術」で記述
英空軍参謀総長のウィグストン大将が7月14日にロンドンで開かれた空軍協会のセミナで、英空軍は将来UAV群を配備すると述べた。
UAV群の試験は第216飛行隊が担当しており、同隊は20機以上のUAV群の制御を試みている。 (2108-071406)
7・3・7・3 空中発射、空中回収
・有人機の支援を受けて防空任務に就く UAV(英国) 英軍需相が国議会下院で9月13日、有人機の支援を受けて防空任務に就くUAVの開発を2020年代中頃に開始することを明らかにした。
Typhoonは2030年代中頃にこのUAVと換装されるという。
一方、英海軍は空母搭載機Vixen UAVを開発している。 (2111-092206)
・X-61 Gremlin 米DARPAが10月にX-61 GremlinのC-130による空中回収試験に成功した。
X-61 Gremlinの最終試験は2機で行われ、1機が空中改修に成功したが、1機は飛行中に故障したが24実時間以内に修理され飛行を再開した。 (2112-110507)米DARPAが10月29日にユタ州Dugway Proving Groundで行われたX-61 Gremlin 4回目の飛行試験で、C-130による空中回収に成功した。
この日の試験では2機のGremlinが使われ、1機目は空中回収に成功したが、2機目は飛行間に故障したが24実時間以内に修理され飛行を再開した。 (2112-110508)Gremlins計画を進めている米DARPAとDynetics社が10月29日、X-61 Gremlins Air Vehicle (GAV) のC-130による初の空中回収に成功した。
DARPAは11月5日に一連の試験で4回の飛行に成功したと発表した。
Dynatics社は2018年4月にGremlins計画を受注したが、X-61 GAVはKratos社である。 (2201-111702)・Molniya
ロシアが群飛行用のUAVとしてMolniyaを開発しており、2月26日にはショイグ国防相がKronshtadtの工場に赴き、Molniyaのモックアップを視察した。
全長1.5m、翼端長1.2m、MTOW 60kgで、後退翼とV字尾翼を持つMolniyaは600~700km/hで数百㌔の航続距離を持つ。
MolniyaはEOセンサなどのほか5~7kgを搭載でき、恐らく輸送機から発進して群集団を構成し、Gremlinと似た方式で回収される。 (2105-031009)
7・4・1 殺傷型 DEW7・5 爆弾,弾頭
7・4・2 非殺傷型 DEW
・ガンシップにレーザ砲搭載(米 国) Lockheed Martin社が10月6日、AC-130J Ghostriderガンシップに搭載するレーザ砲の社内試験を完了し空軍へ納入したことを明らかにした。
今後他のシステムと組み合わせた地上試験を行った後、飛行試験を行う。
米空軍で4代目のAC-130となる最新型のGhostriderは30mm及び105mm砲とAGM-176A Griffinを装備し、更にHellfire及びGBU-39 SDBの装備も可能であるが、レーザ砲は105mm砲に代わって取り付けられる模様である。 (2111-101104)米特殊作戦軍 (USSOCOM) 広報官か今週、今までFY22に行うとしてきたAHELをAC-130J Ghostriderに搭載しての飛行試験はFY23になると述べた。
システムの組み上げを慎重に行うためという。 (2111-102210)・LAWSを用いた水上目標破壊に成功(米 国)
米海軍が12月15日、第5艦隊の輸送揚陸艦Portlandが14日にアデン湾で、LAWSを用いた水上目標の破壊に成功したと発表した。
LAWSを用いたUAVの撃墜には今までも成功しているが、USVの破壊は初めてである。 (2201-121509)
7・4・2・1 非殺傷型 DEW 装置7・4・3 DEW 支援システム
7・4・2・2 ハバナ症候群
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
・キューバの首都ハバナで発生確認 キューバの首都ハバナに駐在していた米国の外交官らが原因不明の体調不良を訴えた、いわゆるハバナ症候群と思われる事例が増加しているなか、上院情報特別委員会幹部が4月30日に米政府が調査を行っていることを明らかにした。
この攻撃はマイクロ波などのHPMによるものだとする仮説を立てた科学者らもいるが、これまでのところ科学者や医師の間に一致した見解はなく、真相は未だ不明である。 (2106-050104)・欧州やアジアでも発生確認
New York Timesが5月12日、キューバや中国に駐在していた米外交官らが脳に損傷を受ける事例が2016年から相次いでいる問題で、被害者数はこれまで知られていた約60人よりはるかに多い130人以上に上ると報じた。
欧州や中国以外のアジアで新たに確認されたが、同紙はアジアの地域がどこかは伝えていない。
ロシアの関与やマイクロ波による攻撃を疑う情報はあったものの、バイデン政権は米国を狙った攻撃かどうかも断定はしていないという。 (2106-051307)・ウィーンでの事例
ウィーンに駐在する米国の外交官や情報機関当局者など政府要員のうち2021年に入って二十数人がハバナ症候群と同様の原因不明の症状を報告していることを2人の情報筋が明らかにした。
影響が出た要員の一部はウィーンから空路で搬送しなければならず、現在は米国で治療を受けているという。
こうした新たな報告が示しているのは、バイデン米政権の安全保障チームが原因究明へ取り組みを強化しているものの、原因不明の症状が現在も起きているということである。 (2108-071904)
・HEL FCDA 意思決定/操作補助装置 米海軍がAIを活用してHEL兵器使用の意思決定と操作の補助を行い、応答性と精度を向上させるHEL FCDAを開発した。 海軍はUAVなどのセンサを幻惑させるAN/SEQ-4 ODINや、小型艇やUAVに対抗する60+WのMk 5 Mod 0 HELIOSを装備している。 (2110-081105)
7・5・1 在来型爆弾7・6 電子戦
7・5・2 弾 頭
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・5・3 誘導爆弾
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・5・4 巨大爆弾
・Golden Horde(米 国) 米空軍研究所 (AFRL) が2020年12月に行ったGolden Horde群制御の試験が不成功になったことでソフトの改修を行っている。
12月15日に行われた試験では2発のSDBが強いGPS妨害を行っている標的に指向された。 (2102-011907)米空軍研究所 (AFRL) がGolden Horde UAV群計画の試験を仮想空間で行っている。 2020年12月15日に行った一回目の試験は目標の発見に失敗したため、2月19日に行われた2回目の試験までにソフトウェアの改修が行われた。
試験ではAFRLが所内で開発した仮想SDB (CSDB) が使われ、データリンクを搭載したCSDB 4発は事前に搭載されたプログラムにしたがって目標を選定し、複数の目標を別々に攻撃した。 (2104-030515)米空軍が2019年にVanguard計画の一つに選定したGolden Horde計画はソフトの不具合から部分的にしか成功していない。
Golden Horde計画とはBoeing社製GBU-39 SDB Ⅰ GBにSARA社製ソフトを取り付けて、ネットワーク化しようとするもので、投下前に'playbook'アルゴリズムが装荷される。
2020年12月15日に行われた最初の試験ではF-16から投下された2発のCSDB ⅠがGPS jammingを検知し、2発のデータを照合して優先度の高い目標に指向するはずであったが、ソフトの不具合から目標情報の更新ができなかった。
CSDB Ⅰの試験は2021年初期に更に2回計画されていて、弾数を4発に増やして行われる。 (2105-030003)米空軍研究所 (AFRL) 所長のプリングル准将が2月24日、米空軍協会 (AFA) のAFA Winter 2021で、空軍が最優先のS&T計画として進めているVanguard計画が6件にまで拡大すると述べた。
Vanguard計画では現在、以下の3件が進められている。 (2105-031008)・Skyborg: 自動飛行安価UAV米空軍研究所 (AFRL) が2月19日に4発の試験弾を用いた2回目のGolden Horde試験を実施し、複数標的に命中して成功した。 試験ではCSDBとされた標準型のGBU-39 SDB 4発がF-16から投下された。・Golden Horde: 協調攻撃弾
・NTS-3: 代替位置評定、航法、タイミング (PNT)
Golden Hordeは、データリンクで誘導武器を連接して共同で使用されることを目指す米空軍のVanguard計画でその一翼を成すものである。 (2107-050004)米空軍が5月25日、Golden Hordeの試験に成功した。
この試験ではF-16からSDBを元にしたCSDB 6発が投下され、お互いと地上基地を結ぶ通信リンクを構成し計画していた以下3項目の試験目標を達成した (2107-060704)1. L3Harris社製Banshee 2通信ネットワークで6発を相互連接2. 投下後に地上基地からの指令で目標変換
3. CSDB 2発を同一目標に同時着弾
7・5・5 侵徹爆弾
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・5・6 核爆弾/弾頭
・GBU-72 5,000-lb侵徹爆弾 米空軍が10月12日、F-15EからのBoeing社製の新型5,000-lb (A5K) 侵徹爆弾GBU-72初の投下試験を実施したと発表した。
GBU-72の試験は7月下旬に開始され、10月上旬まで続けられた。 7月23日には初の投下試験が行われ、10月7日まで3回の飛行試験が行われた。 (2111-101305)米空軍が10月12日、イランや北朝鮮の核施設などを狙うGBU-72 Advanced 5K新型侵徹爆弾の投下試験を初めて実施したと発表した。 5Kは5,000-lbを意味する。
試験は7月下旬から10月上旬まで行われ、投下試験は7月23日にF-15Eにより行われ、10月7日に最後の投下が行われて試験が終了した。
GBU-72にはBLU-109やBLU-137/B 2,000-lb bunker busterと組み合わせたGBU-31 JDAM用テールキットのKMU-572が取り付けられる。
GBU-72は更なる開発試験が行われ、2022年に運用試験に移行するが、配備時期は明らかにされていない。 (2112-102004)・イスラエルが売却要求
イスラエルはハマスがガザに構築したMetro Cityを攻撃するGuardian of the Walls作戦でGBU-28 5,000-lb bunker buster爆弾を多用しているが、米空軍が最近完成させたGBU-72対HDBT爆弾の売却を要求するという。 (2111-102211)
7・5・6・1 米 国
7・5・6・1・1 核弾頭7・5・6・2 その他の核保有国
7・5・6・1・2 核爆弾
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・5・6・1・3 核実験
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
・2020年11月: 臨界前核実験 米ロスアラモス国立研究所の文書で1月15日までに、トランプ米政権が2020年11月にネバダ州の核実験場で、核爆発を伴わない臨界前核実験を行ったことが明らかになった。
同政権下では2019年2月以来で3回目とみられ、核戦力の向上を図る姿勢を改めて示した。 (2102-011603)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・6・1 電子戦全般7・7 情報取得,偵察等
7・6・2 電子戦装備
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・6・2・1 航空機搭載電子戦装備7・6・3 GPS 電子戦
7・6・2・1・1 Next Generation Jammer (NGJ)7・6・2・2 艦載電子戦装備
7・6・2・1・2 自衛用電子戦装置
・NGJ-LB Raytheon社が6月29日、ALQ-99に代わりEA-18 Growlerが装備するNGJの中帯域型がLRIP開始と配備を認めるMilestone Cを通過したと発表した。
NGJは高帯域 (HB) 型、中帯域 (MB) 型、低帯域 (LB) 型の3種類のポッドからなり、このうちNGJ-MBはRaytheon社が2016年に受注し、NGJ-LBはL3Harris社が2020年12月に受注している。
海軍はFY22でNGJ-MBの開発費$243.9M、-LBに$248Mを要求している。 (2107-062907)・NGJ-MB
米海軍が7月5日、Raytheon社とALQ-249 NGJ-MB初の量産契約を$172Mで結んだ。 (2109-071202)
米国防総省が7月2日、Raytheon社に中帯域NGJであるNGJ-MBのLot 1 LRIPを$171.6Mで発注した。
NGJ-MBは数ヶ月以内、低周波域のNGJ-LBは2022~2023年、高周波域のNGJ-HBは2025年に配備される。
NGJを装備するEA-18G Growlerのは両翼に2ヶ所ずつと胴体下の1ヶ所、合わせて5ヶ所にジャミングポッドを吊り下げられるが、NGJ-MBは2個ポッドを搭載する。 (2109-071405)・NGJ-HB
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・6・2・1・3 対艦電子戦装置
・Viper Shield Lockheed Martin社がF-16V Block 70/72に搭載するViper Shield EW装置をL3Harris社に発注した。
Viper Shieldは機内搭載方式のためハードポイントを占有せず、RWRは搭載されるAESAレーダに組み込まれるという。 (2106-042105)・UAV 自衛用ポッド SPP
GA-ASI社が1月22日にUAV自衛用ポッドSPPをMQ-9に搭載した飛行試験を2020年10月28日にアリゾナ州のYuma試験場で実施し、レーダ及びIR誘導SAMの追随と対抗手段、リアルタイムでの状況把握と防御を行ったと発表した。
SPPはSOCOMと州兵空軍及び海軍の要求で開発されているシステムで、Terma社製AN/ALQ-213電子戦管理システムを中心にして、ポッド搭載AN/ALR-69A(V) RWR、AN/AAQ-45 DAIRCM、AN/ALE-47ディスペンサ、BriteCloudアクティブデコイなどを装備している。
(2105-030008)GA-ASI社がMQ-9 Reaperに装備する自己防御EW装置の試験を行っており、その中にはBriteCloud使い捨て型アクティブデコイも含まれている。
Leonard社が英空軍と開発したBriteCloudは当初Tornadoに装備され、その後各種型が開発された。
Eurofighter Typhoonには55mm径の筒形状が装備され、F-16やF-15には2吋×1吋×8吋の箱形状の218型が装備されている。
MQ-9には218型が検討されている。 (2104-022206)MQ-9A ReaperやMQ-9B Sky/SeaGuardian UAVが装備する開発中の自衛用ポッド (SPP) にイタリアLeonardo社製のBriteCloud使い捨てアクティブデコイ (EAD) が搭載される。
SPPにBriteCloud EADを搭載する試験は2020年末から実施されている。
SPPは米特殊部隊 (SOC)、州兵空軍、海軍が、BAE Systems社、Leonardo社、Raytheon社、Terma社と進めている計画で、Terma社製AN/ALQ-213電子戦管制装置を元にRaytheon社製AN/ALR-69A(V) RWRやLeonardo社製AN/AAQ-45赤外線妨害装置 (DAIRCM)、BAE Systems社製AN/ALE-47ディスペンサなどがポッド搭載される。 (2105-030302)
米陸軍で電子戦装備開発を担当しているホーランド大佐が4月21日に開かれたC4ISRNETコンファレンスで、インド太平洋戦域において中国艦船に対抗する電子戦装置の開発に着手していると述べた。
陸軍はTLS-EABシステムなどを対艦用に改造して、旅団以上の部隊に精密位置情報を提供すると共に非殺傷攻撃を行ったり、殺傷攻撃の支援を行うという。
陸軍は第1段階としてMQ-1C Gray EagleにMFEW-Air Large装置を2022年までに搭載するという。
更に各軍を結んだMDSSで40,000ftからの高高度情報システムについても言及した。 (2105-042209)
7・6・2・3 陸上設置電子戦装備
・SEWIP Block 3 Northrop Grumman社が艦載電子戦装置SEWIP Block 3の1号機を納入した。 1号機は今後地上試験に使用される。 (2107-061107)
Northrop Grumman社がArleigh Burk級駆逐艦に後付け搭載するため開発しているSEWIP Block Ⅲ艦載電子戦装置について、6月に米海軍から空母や強襲揚陸艦に搭載するに関しての技術資料提供を行う契約を受注した。 (2109-080204)
・TLS-BCT (Terrestrial Layer System - Brigade Combat Team) 米陸軍が9月27日、EW、SIGINT及びサイバ戦を行う陸軍初の装備TLS-BCT開発の第2段階をLockheed Martin社に$9.6Mで発注したと発表した。
16ヶ月間の第1段階はLockheed Martin社とBoeing社の子会社であるDigital Receiver社が受注していた。
FY22に陸軍はTLS-BCTに$39.7Mを要求しており、最初の部隊配備は2022年に計画されている。 (2110-092705)
7・6・4 ステルス
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・6・5 EMP / HPM
中国のJ-20が配備されようとしているのに対し米空軍は戦闘能力改善の各種計画を進めているが、これらが実を結ぶのは2020年代後半である。
AW&STの2016年7月4日号記事"Stealth science 101"で掲載で、Su-35のレーダがピークパワーモードの際に、目標を何処で捕捉できるかを示している。
J-20のステルス性能がF-35より若干劣ったとしても第四世代戦闘機を先に発見し攻撃できることは明らかである。 (2106-041908)
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・7・1 偵察衛星
7・7・2 偵察機,哨戒機
「4・1・7・2・2 偵察衛星」で記述
7・7・2・1 米 国7・7・3 その他の情報取得システム
7・7・2・2 中 国
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・7・2・3 ロシア
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・7・2・4 その他
(2021年には特記すべき記事見当たらず)
7・7・2・4・1 ASTOR
7・7・2・4・2 NATO AGS
英空軍のSentinel R1 ASTORが2月26日、3月の退役を前にワディントン空軍基地でラストフライトを実施した。
ASTORの役割はProtector UAVに引き継がれる。 (2103-022802)
・AGS が IOC NATOが2月15日、RQ-4D 5機からなるAGSがIOCになったと発表した。
NATO AGSは加盟30ヵ国中15ヵ国が参加した計画で、Block 40 Global Hawkは高度18,000m以上を30時間哨戒飛行する。 (2104-022403)
【註】NATO AGS計画は米空軍のE-8C Joint Stars同様にFokker 100やAirbus A321にレーダを搭載する計画で2005年以降の配備を目指して進められたが、2004年にA321機のほかにGlobal Hawk UAV機を補完として使用する計画に変更して開始された。
その後ドイツの拠出停止などから2007年にA321 4機の採用を取りやめ、Global Hawkだけの計画になった。
7・7・3・1 ABMS (Advanced Battle Management System)
7・7・3・2 衛星システム
・最初に装備するのは F-15EX と KC-46A 米空軍が英シンクタンクの王立国際問題研究所で2020年11月18日、F-15EXとKC-46Aが米空軍ABMSを最初に装備する機種になることを明らかにした。
F-15EXとKC-46Aは米軍のネットワークとなるJADC2接続の先兵となると言う。 (2103-010001)・FY21 NDAA では ABMS Increment 2IOC を削除
FY21国防権限法 (FY21 NDAA) は空軍に対しE-8C JSTARSの退役を認めていない。
FY21 NDAAでは空軍がSTARSの退役前に計画していたABMS Increment 2IOCを削除した。 (2103-011304)米空軍が3月17日、ABMSの開発としてFY21に$302Mを要求したが議会が半分の$159Mしか認めなかったことから、2021年に計画していた試験を2件に絞ると発表した。
ABMSは空軍が計画している全ての航空機、センサ、その他武器システムを連接するJADC2の一部をなすシステムである。 (2104-031711)・運用試験段階に移行
米空軍が5月21日、18ヶ月に及ぶ開発段階を終えたABMSが最初にKC-46Aにポッド搭載してF-22やF-35と連接した運用試験段階に移行したと発表した。 (2108-060205)
・FY22 予算で復活
米議会は2020年、空軍の要求したABMS予算を半分に削ったが、上院歳出委員会軍事小委員会は10月18日に公表するFY22法案でJADC2への$269Mと合わせてABMSに$65Mを追加しようとしている。 (2111-101808)
7・7・3・3 UAV システム
・Tactical Space Layer(米 国) 米陸軍が観目線外 (NLOS) 目標を画像化するTactical Space Layerの実験、開発試作を承認した。
陸軍が主導するAPNT-Space CFTが2020年9月にYuma試験場で、AIを活用して民間衛星の画像などのデータ統合を行い、射撃に必要な諸元を衛星通信で送達する試験を実施している。
これによりsensor-to-shooterの時間を20分から20秒に低減できるという。 (2106-050107)・Blackjack(米 国)
米DARPAがBlackjack計画のPhase 2を$13.3MでNorthrop Grumman社に発注した。
Blackjack計画は低高度軌道を回る小型衛星網を構築し、そのデータを地上の戦闘部隊に伝送するシステムで、Phase 2ではBlackjack衛星が搭載するPNT装置を開発する。
米軍の主たるPNTは依然としてGPSであるが、GPSが使えない状況下での代替PNTを低軌道衛星に頼ろうとしている。 (2106-051009)・SAR-Lupe システム(ドイツ)
NATOは2019年に宇宙を第5の分野と定義した。
宇宙の軍事利用は独仏伊日英で進められており2022年初めにはオーストラリアもこれに加わる。
ドイツは15年間にわたりSAR-Lupeシステムを運用している。 (2111-092704)
7・7・3・3・1 UAV 搭載レーダ
・韓国 LIG Nex1社が超軽量 SAR を開発 韓国LIG Nex1社が7月26日にJanesに、小型UAS (sUAS) 搭載の超軽量SARを開発したことを明らかにした。
X-bandで動作するこのSARは2.4kgと超軽量で、2km以内を解像度30cmで捜索できるという。
同社は更にこのSARを搭載したsUAS SAR Lov_D0についても明らかにした。
SAR Lov_D0の離陸重量は軽量SAR以外の搭載品によるが1.88kg~2.4kgで、高度1,640ftを50分以上飛行できる。 (2110-090011)
「8. 防空システム」 へ