2025年の宇宙防衛に関する報道

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要             旨
2025.05.31
 17:31
Breaking Defense Russia’s new Cosmos satellite orbiting near US sat, piques ASAT fears <2506-053108>
 米国の衛星付近を周回するロシアの新衛星Cosmosが、
ASATの恐怖をかき立てている。
 その軌道パターンに基づいて、独立系天文学者のラングブルック氏は、新しい衛星が他のロシアの「眠っている迎撃機」に加わっているのではないかと疑っていると述べた。
 米国宇宙司令部によると、ロシアの低軌道 (LEO) Cosmosシリーズの最新の衛星は無名の米国政府衛星の近くの軌道にあり、Cosmos衛星がロシアが主張するような単なる近傍監視衛星ではなく、Cosmos共軌道対衛星 (ASAT) 兵器であるという疑惑をさらにかき立てている。
 「米宇宙軍は、ロシアの最近の打ち上げにより、ロシアの衛星が米国政府の衛星の近くの軌道に乗せられたことを確認できる。 ロシアは、ドメインの安全性と安定性を脅かす一連の対宇宙システムの研究、開発、試験、および展開を続けており、軌道上のすべてのオブジェクトと一致しているため、USSPACECOMは、この打ち上げに関連する懸念される行動や活動を監視し続けます」とSPACECOMのスポークスマンは本日Breaking Defenseに語った。
 SPACECOMは、影になっている米国の衛星の名前を挙げていないが、この声明は、5月23日に打ち上げられた新しいCosmos 2588USA 338同一平面上の軌道に置かれたという独立した天文学者からの報告を受けて行われた。
 USA 338は、専門家によって、クリスタル・コンステレーションとして知られるNROのKHシリーズ電気光学スパイ衛星の一つであると考えられている。
2025.04.28
 13:09
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアの衛星、制御不能か 宇宙兵器開発計画後退も <2505-042815>
 米当局がロシアの
ASAT核兵器計画に関係すると指摘する衛星Cosmos 2553について、米国の専門家から制御不能な回転をしており、もはや機能していないとの見方が出ている。 ロシアの宇宙兵器開発計画にとり一つの挫折となる可能性がある。
 宇宙空間は新たな戦闘領域と捉えられるようになり、米国、中国、ロシアは宇宙軍を創設したり、巨額を投じてた研究開発や試験を行っている。
 Cosmos 2553は、ロシアがウクライナ侵攻を開始する数週間前の2022年2月5日に打ち上げられ、宙放射線が強く通信衛星や地球観測衛星が通常避ける、高度約2,000kmの軌道にあり、ロシアは高放射線環境下での搭載機器の試験という研究目的だと説明しているが、この1年、異常な回転をしていることが宇宙追跡会社LeoLabs社のドップラーレーダーデータとSlingshot Aerospace社の光学データで検知されていた。
 LeoLabs社は2024年11月に、衛星の誤動作と思われる動きを検知した。 同社の上席研究員マックナイト氏はReutersに、「2024年12月に、追加のレーダーデータと別の宇宙会社が撮影した画像に基づき、衛星が回転しているとの評価を『高い確信』に引き上げた」と語った。
 ワシントンD.C.のシンクタンク、戦略国際問題研究所 (CSIS) は25日に発表した年次宇宙脅威分析の中で、LeoLabs社の分析について「衛星がもはや運用されていないことを強く示唆する」と述べた。
 米政府は、Space X社のStarlinkのような衛星ネットワーク全体を破壊できる核兵器の開発にロシアが何年も前から取り組んでいるとみていて、米政府当局者はロシアの対衛星核兵器開発を支援するために打ち上げられたと指摘した。
 ロシア国防省からのコメントは得られていない。