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2025.04.28
13:09Reuters 通信
ロシアの衛星、制御不能か 宇宙兵器開発計画後退も
<2505-042815>
米当局がロシアのASAT核兵器計画に関係すると指摘する衛星Cosmos 2553について、米国の専門家から制御不能な回転をしており、もはや機能していないとの見方が出ている。 ロシアの宇宙兵器開発計画にとり一つの挫折となる可能性がある。
宇宙空間は新たな戦闘領域と捉えられるようになり、米国、中国、ロシアは宇宙軍を創設したり、巨額を投じてた研究開発や試験を行っている。
Cosmos 2553は、ロシアがウクライナ侵攻を開始する数週間前の2022年2月5日に打ち上げられ、宙放射線が強く通信衛星や地球観測衛星が通常避ける、高度約2,000kmの軌道にあり、ロシアは高放射線環境下での搭載機器の試験という研究目的だと説明しているが、この1年、異常な回転をしていることが宇宙追跡会社LeoLabs社のドップラーレーダーデータとSlingshot Aerospace社の光学データで検知されていた。
LeoLabs社は2024年11月に、衛星の誤動作と思われる動きを検知した。 同社の上席研究員マックナイト氏はReutersに、「2024年12月に、追加のレーダーデータと別の宇宙会社が撮影した画像に基づき、衛星が回転しているとの評価を『高い確信』に引き上げた」と語った。
ワシントンD.C.のシンクタンク、戦略国際問題研究所 (CSIS) は25日に発表した年次宇宙脅威分析の中で、LeoLabs社の分析について「衛星がもはや運用されていないことを強く示唆する」と述べた。
米政府は、Space X社のStarlinkのような衛星ネットワーク全体を破壊できる核兵器の開発にロシアが何年も前から取り組んでいるとみていて、米政府当局者はロシアの対衛星核兵器開発を支援するために打ち上げられたと指摘した。
ロシア国防省からのコメントは得られていない。