2023.02.01
06:08日経新聞
ロシア・ウクライナ、開戦直後に衛星妨害 米宇宙軍分析
<2303-020105>
米宇宙軍作戦部長のサルツマン大将が31日にロシアによるウクライナ侵攻に関し「開戦直後から双方が衛星活動を攻撃した」と指摘した。 「宇宙がいかなる現代戦争でも重要な側面であるとこれまでより思いを強くした」と述べた。
サルツマン大将は両軍が開戦後すぐに相手の指揮統制を弱体化させる目的で電波妨害などを試みたと言及した。
2023.01.24
DARPA HP
DARPA, NASA collaborate on nuclear thermal rocket engine
<2302-012415>
DARPAがDRACO熱核ロケット (NTR) 推進宇宙戦計画でNASAと協力している。 、FY27に地球軌道でNTR対応の宇宙船を試験することが計画の目標である。
NTR推進は、電気推進の10,000倍高い推力重量比と、宇宙における化学推進の2〜5倍の効率を実現できる。
DRACOは過去のNTR原子炉技術から学んだ教訓を活用して、高濃縮ウランの代わりに高純度低濃縮ウラン (HALEU) 燃料を使用している。 また安全対策として、DARPAはDRACOエンジンの核分裂反応が宇宙に到達したときにのみオンになるようにシステムを設計することを計画しています。
【註】
米中露は地球静止軌道から月までの宇宙空間であるCislunar宇宙の軍事利用競争を開始しており、このためDARPAは原子力推進宇宙船の開発を進めている。
原子力推進ロケットには原子炉の熱で水素ガスなどを加熱して噴射推進する核熱推進 (NTP) 方式と、原子炉で発電しクセノンやクリプトンなどのガスをイオン化させて噴出させる核電子推進 (NEP) 方式があり、当面実現が可能なNTPでは比推力 (ISP) が900秒程度、将来実現が期待されるNEPでは4,000秒と見られている。