2020年の宇宙防衛に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2020.12.10 C4ISR net Trump administration releases national space policy <2101-121005>
 米宇宙軍創設1周年の直前となる12月9日に米大統領府が新たなNational Space Policyを発表した。
 National Space Policyでは民生及び民間宇宙活動の発展と共に、以下のような軍事及び情報分野での方向性も示している。
 ・Space Situation Awareness
 ・Norms of behavior
 ・Resilience
2020.10.04 琉球新報

(Yahoo)

米軍宇宙部隊、沖縄に9月配置 衛星監視し駐留部隊の作戦支援 <2011-100403>
 在沖米軍に米宇宙軍の部隊創設されたことが3日までに分かった。 県内に米宇宙軍の部隊が配置されるのは初めてで、米国と同盟国のための衛星通信の監視のほか、沖縄に駐留する米海兵隊の第31海兵遠征部隊や陸軍部隊の作戦などを支援する。
 嘉手納基地のホームページによると、県内初の米宇宙軍部隊は空軍から移転した兵員で構成される第16宇宙管制隊で9月に編成された。
2020.09.23 共同通信

(Yahoo)

ロシア、宇宙軍拡禁止条約を提案 新安保体制構築に向け <2010-092301>
 ロシアのプーチン大統領が22日に国連総会一般討論でビデオ演説し、「宇宙への兵器配備を禁止する法的拘束力のある条約」を締結するよう各国に提案した。
 来年2月に期限が切れる米ロの新戦略兵器削減条約(新
START)の延長の必要性を改めて強調し、米国に対し、新たなミサイル配備を抑制するよう呼び掛けた。
2020.09.22 C4ISR net Space Force and NASA focused on cislunar space in new agreement <2010-092206>
 米宇宙軍とNASAが、業務提携に関する5頁にのぼる
MoUを結んだ。
 このMoUは特に、静止軌道と月の間の空間cislunarでの活動に焦点を当てている。
2020.08.28 Breaking Defense Industry says 'Meh' to DoD cislunar space push <2009-082808>
 米国は深宇宙における中国への優位を確立するため地球~月間 (cislunar) の開発に力を入れようと、多くのセミナーが持たれているが、関係業界は予算が足りていないと指摘している。
2020.07.23 C4ISR net Russia conducted anti-satellite test in space, says US Space Command <2008-072304>
 米宇宙軍が7月23日、ロシアが宇宙空間での好戦的な活動を続けており、15日には軌道上で対衛星兵器Cosmos 2543衛星の実験を実施したと発表した。 Cosmos 2543はロシアの他の衛星に対して別の飛翔体を発射したが破壊は行わなかったという。
 ロシアはこのように衛星から別の衛星を放出する実験を過去にも行っており、2017年にはCosmos 2019Cosmos 2523を放出し、Cosmos 2523はCosmos 2521を放出している。
 また2019年11月にはCosmos 2542、12月にはCosmos 2543を打ち上げている。
【註】
 ・Cosmos 2519: 主衛星で軌道を変更でき、Cosmos 2521を放出する。
 ・Cosmos 2521: Cosmos 2519から放出される衛星でCosmos 2523を放出する。
 ・Cosmos 2523: Cosmos 2521から放出された後に軌道を変更する。
関連 Web Site
2020.07.23 時事通信

(Yahoo)

ロシアが宇宙配備型兵器実験 軌道上で物体発射 米軍 <2008-072303>
 米宇宙軍が23日、ロシアが宇宙配備型の衛星攻撃兵器の実験を行ったと発表した。
 宇宙軍によると、ロシアは15日に地球周回軌道上にある衛星から別のロシアの衛星周辺に向けて物体を発射したが、衛星の破壊は行われなかった。
 ロシアはこの衛星について検査用と主張していたが、2017年にも同様に物体を発射していた。
2020.07.23 中央日報

(Yahoo)

中露の「キラー衛星」 日米の衛星に接近 <2008-072301>
 香港のSouth China Morning Postと読売新聞が23日、中国とロシアキラー衛星米国と日本の衛星に接近するのが観測されたと報じた。
 これらメディアによると、今年初めにもロシアのCosmos 2542衛星が米国の偵察衛星に繰り返し接近し、米国を緊張させたという。
2020.06.25 Jane's 360 Pentagon solicits proposals for new hypersonic advanced warning system <2007-062506>
 米
SDAが6月15日、宇宙国防機能 (NDSA) で脅威の捕捉識別を担当するTracking Layerとして使われる低軌道衛星 (LEO) のRfPを発簡した。 NDSAは以下のようなLayerで構成される。
Tracking Layer
Battle Management Layer
Navigation Management Layer
  GPSが使用できない環境でのPNT代用 (A-PNT)
Deterrence Layer
  静止軌道以遠の深宇宙での敵の活動阻止。
Support Layer
Transport Layer
Custody Layer
2020.05.27 Jane's Defence Weekly US Space force launches the sixth mission of secretive X-37B OTV <2007-052701>
 米宇宙軍が5月17日、X-37B
OTV 6度目の打ち上げを行った。 今回X-37Bは空軍研究所 (AFRL) の支援で空軍士官学校が開発した小型衛星の放出も行う。
 2010年4月に初めて打ち上げられたX-37Bは270日のミッションが可能なように設計されているが、最近では最長780日の周回飛行を行っている。
2020.04.14 C4ISR net The Pentagon is looking for a quantum space sensor <2005-041403>
 GPSは本来、地球周辺での測位やタイミングを目的としたシステムで、地球から離れた宇宙空間での使用には適していない。
 このため米国防総省は宇宙量子センサ (Quantum Space Sensor) と名付けられたシステムの研究を行っている。
【註】
 米宇宙開発庁 (SDA) は地球-月間 (cislunar) 空間の軍事利用計画を持っており、Quantum Space Sensorはこの計画を成り立たせるうえで必要なものと考えられる。
【関連記事:2005-040705 (BD 2020.04.07)】
2020.04.07 Breaking Defense SDA scales back ambitions for cislunar 'deterrent' in first RfP <2005-040705>
 米宇宙開発庁 (
SDA) が地球-月間 (cislunar) 空間の軍事利用計画を、予算上の優先度から断念した。
 SDAの構想ではcislunarに200基程度の衛星と、X-37Bの様な軌道変更が可能な宇宙船 (AMV) を最小限3基打ち上げようというものであった。
 軍関係者は中国がこの空間を軍事利用しようとしていることに危機感を抱いてる。
2020.04.02 C4ISR net Space Force awards a $1.2B contract to better track objects on orbit <2005-040206>
 L3Harris社が4月1日、米宇宙軍から地上配備型宇宙監視EOシステム
GEODSSの向こう10年間にわたる維持管理契約を$1.2Bで受注した。 当初分の契約額は$23Mである。
 この契約にはカリフォルニア、コロラド、バージニアの3州に配備されたレーダ3基についても含まれている。
2020.03.30 C4ISR net New Space Fence radar is officially online <2004-033002>
 米宇宙軍が3月27日、マーシャル諸島Kwajalein環礁に設置したSpace Fanceレーダがoperationalになったと発表した。
 2014年6月にLockheed Martin社に$914Mで発注されていたSpace Fenseは、S-bandのソリッドステートレーダで10cm以下の目標を追随できると言うが、設置されている場所が1ヵ所だけなため、継続した追随はできない。
2020.03.10 Inside Defense Lockheed, DOD negotiating scope, strength of future LRDR space surveillance reach <2004-031005>
 Lockheed Martin社によると、同社と国防総省が2020年代中頃を目指し、ICBM探知用の
LRDRソフトを改良し軌道上の宇宙監視を行う計画を検討しており、目下コストの見積もり等を行っているという。