2023年の報道 2022年の報道 2021年の報道 2020年の報道 2019年の報道 2018年の報道 2017年の報道 2016年の報道 2015年の報道 2014年の報道 2013年の報道 2012年の報道 2011年の報道 2010年以前の報道 年 月 日 出 典 標 題 要 旨 2024.10.25 13:50 朝日新聞(Yahoo) 南シナ海でインドネシアの調査船を妨害 中国「主権有する」と主張 <2411-102505> インドネシア海上保安機構が24日、南シナ海の南端にある同国の排他的経済水域(EEZ)に中国海警艦1隻が侵入し、活動中だった調査船を妨害したと発表した。 インドネシアと中国は同海域の海洋権益をめぐって対立している。 海上保安機構などによると、23日に南シナ海の南端にあるナトゥナ諸島北側のEEZに中国艦が侵入して同海域にいた国営石油会社の調査船に接近し、妨害する動きを見せた。 調査船は石油や天然ガス採掘に向けた地震データなどの採集をしていた。 その後、現場に到着した海上保安機構が中国艦を追尾し、EEZ外に追い出したという。 同海域には、21日にも同じ中国海警局艦が侵入していた。 海上保安機構が公開した動画によると、当局が無線で呼びかけると中国艦から「中国は南沙諸島とその周辺海域に対し、明白な主権を有している」と応答があった。 2024.10.24 18:09 Reuters 通信(Yahoo) インドネシア、南シナ海で中国公船を追い払ったと発表 今週2回目 <2411-102407> インドネシア海上保安機構 (BAKAMLA) が24日、南シナ海で国営エネルギー会社による調査を妨害した中国海警局艦をインドネシア領海から再び追い払ったと発表した。 BAKAMLAによると、中国艦は21日にこの海域は中国の管轄内だと主張して24日に戻ってきて、また追い払われたという。 発生現場は中国の海南島から1,500km離れたインドネシアのナトゥナ諸島沖だが、正確な場所は今のところはっきりしていない。 中国外務省の林報道官は24日、海警局は「国際法と国内法にのっとって、中国の管轄海域で定期的な巡航」を行っていると説明し、インドネシアとの協議を強化し、両国間の海洋問題を適切に処理したいと述べた。 24日の対立はインドネシアのシャフリ新国防相がジャカルタで中国大使と会談していた際に起こった。 国防省の発表文によると、シャフリ国防相は共同演習を含む中国との防衛協力強化を期待したが、今週起きた一連の出来事には触れられていない。 2024.10.16 Stars & Stripes Philippines says Chinese militia boat sideswiped fisheries vessel in South China Sea <2411-101601> フィリピンは、中国の民兵船が南シナ海でフィリピン漁船を横倒しにしたと発表した。 両国の当局者によると、戦略水路の領有で競合する主張国が関与した最新の小競り合いでフィリピンと中国の艦船が先週南シナ海で衝突した。 フィリピンの水産水産資源局の発表によると、衝突は11日にフィリピン水産水産資源局の2隻の船による南沙諸島の一部であるティトゥ島の近くでの哨戒中に発生した。 南シナ海のほぼ全域とともに北京が領有権を主張している92エーカーの島は、パラワン島の西300nmでフィリピンのパラワン州の一部である。 フィリピンの発表によると、中国の海上民兵船が危険な演習を行い、フィリピンの船舶の進路を塞ごうとして故意に横滑りして、船首に小さなへこみを生じさせた。 中国外務省の報道官は15日に記者団に対し、フィリピン船は北京の管轄海域を危険な形で航行しており、漁船と衝突したと同省のウェブサイトに発表した。 「この行動は中国の主権を侵害し、中国の漁船と乗組員の安全を著しく脅かすものだ」と彼女は述べた。 この衝突は、南シナ海で両国の船舶が関与する一連の最新のもので、 両国の沿岸警備隊は8月31日にサビナ礁で衝突し、フィリピン当局は中国艦がフィリピン艦に3回衝突したと主張している。 中国とフィリピンは、フィリピン海兵隊が座礁させて錆びついた軍艦の前哨基地を警備する別の引火点、Second Thomas礁で高まる緊張を緩和することに合意していた。 米インド太平洋軍司令官のパパロ大将は8月27日にマニラで記者団に対し、米軍は係争海域でのフィリピン艦船の護衛に関する協議に前向きであると語った。 2024.10.08 20:29 時事通信(Yahoo) 中国がフィリピン船取り締まり 南シナ海スカボロー礁で <2411-100821> 中国海警局が8日、南シナ海のスカボロー礁付近の海域にフィリピン公船2隻が「侵入した」ため、追跡監視と取り締まりを行ったと発表した。 「正当かつ合法的」な措置だったと主張している。 スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあるが、中国が領有権を主張し、実効支配している。 周辺海域では8月に中国軍機がフレアで比航空機の飛行を妨害する事件が相次いだ。 2024.10.07 20:17 Reuters 通信(Yahoo) フィリピン海軍、日米豪などと合同演習開始 ルソン島沖 <2411-100714> 中国との緊張が高まるフィリピン海軍が、ルソン島沖で米海軍や海上自衛隊などと合同軍事演習SamaSamaを開始した。 演習には豪、加、仏も参加し、1,000名が参加して、対潜戦、対地戦、対空戦を重視した演習を行う。 米海軍のシミカタ少将は記者団に対し、重要な同盟国との連携構築は抑止効果を生むとした上で、演習は特定の国を念頭に置いたものではないと発言し、「演習の意図は人を怒らせることではなく、相互運用性だ」と述べた。 9日間にわたって実施される演習は米海軍の駆逐艦Howard、加海軍フリゲート艦Vancouver、海上自衛隊のUS-2、P-1などが参加する。 2024.10.03 04:23 TBS News(Yahoo) ベトナム漁船が「中国の法執行機関」に襲撃され10人負傷 領有権を争う南シナ海 ベトナム政府が中国側に強く抗議 <2411-100306> ベトナム政府が2日、南シナ海のパラセル諸島(中国名西沙諸島)で、自国の漁船が中国の法執行機関から襲撃され負傷者が出たとして、中国側に強く抗議したことを明らかにした。 ベトナム外務省の発表によると、中国と領有権を争う南シナ海パラセル諸島の海域で操業していたベトナム漁船が9月29日に、中国の法執行機関の船に襲撃され負傷者が出たという。 ベトナムメディアは、漁船に乗っていた10人が負傷し、このうち3人は腕の骨を折るなどの重傷を負ったと報じている。 【2411-100127 (FNN 2024.10.01)】 ベトナム外務省の報道官は、声明で「残忍な行為に断固として反対する」としたうえで、「中国側の行動はベトナムの主権を著しく侵害し、国連海洋法条約にも違反している」と非難した。 また、ベトナム駐在中国大使館に強く抗議するとともに、調査結果の報告と再発防止を求めたとしている。< 2024.10.01 17:08 共同通信(Yahoo) 中国艦、比航空機にレーザー照射 南シナ海で3回 <2411-100128> フィリピンのInquirer紙が1日、南シナ海のHalf Moon礁付近で9月27日、監視飛行中のフィリピン漁業水産資源局の航空機が中国軍のミサイル艦からレーザーを3回照射され乗員が危険にさらされたと報じた。 航空機の操縦士らは強い白光を浴びて目に不快を感じたという。 航空機に対するレーザー照射は操縦士を失明させる恐れがあり、特に危険とされる。 どのようなレーザーが照射されたのかは不明だが、ミサイル発射時に標的を定めるため使う強力なレーザーとは異なるとみられる。 同紙によると、漁業水産資源局の船2隻が中国軍のミサイル艦2隻と中国海警局艦1隻に追尾されているのを航空機が上空から確認した際にレーザーを照射されたため、操縦士らは照射しないよう無線で求めたが、中国側から応答はなく、さらに2回、約5分おきに照射を受けたという。 Half Moon礁はパラワン島の沖110kmに位置し、同国の排他的経済水域(EEZ)内にあるが、中国は一方的に領有権を主張している。 2024.10.01 16:52 FNN Prime News(Yahoo) 南シナ海でベトナム漁船が“外国の船”から襲撃受け10人けが 周辺海域ではベトナムや中国が領有権めぐって対立…過去にも衝突 <2411-100127> ベトナム国営メディアが、南シナ海でベトナムの漁船が襲撃を受け、10人がけがをしたと報じた。 9月29日、南シナ海のパラセル諸島付近でベトナムの漁船が外国の船から襲撃され、10人の漁師が足や腕を骨折するなどのけがをしたという。 襲撃した外国船の詳細は不明で、ベトナム当局が調べを進めているという。 2024.10.01 15:06 Reuters 通信(Yahoo) 中国軍、南シナ海で警戒パトロール=国営メディア <2411-100124> 中国国営メディアによると、週末にも南シナ海で軍事演習を実施していた中国軍は南シナ海の一部海域で9月30日から10月1日にかけて戦闘準備のための警戒哨戒を実施した。 国営メディアによると、中国PLA南部戦区の部隊は、南シナ海の戦闘能力の向上と平和と安定の維持を目指し、戦闘準備哨戒を実施した。 中国軍は28日に、「南シナ海の平和と安定を断固守る」と訴え、領有権を争うフィリピンや日米を牽制し、スカボロー礁周辺の海空域で演習したと発表した。 2024.09.28 14:51 Reuters 通信(Yahoo) 中国軍、南シナ海で軍事演習 日米比けん制 <2410-092811> 中国軍が28日、空軍と海軍が南シナ海で演習を実施していると発表し、領有権を争うフィリピンや日米を牽制した。 中国PLAで南シナ海などを担当する南部戦区は、演習には「通常の」早期警戒・偵察訓練やスカボロー礁周辺の軍事演習が含まれるとしたが、詳細は明らかにせず、「部隊は高度な警戒を保ち、国家の主権と安全、海洋権益を断固守る」と表明した。 これに先立ち、オーストラリアとフィリピンは南シナ海において日、NZ、米と共同訓練を行うと発表していた。 2024.09.25 07:00 毎日新聞(Yahoo) サビナ礁で中国軍艦11隻 過去最多 比巡視船の撤退発表後に急増 <2410-092504> フィリピン軍が24日、自国の排他的経済水域(EEZ)内に位置する南シナ海の南沙諸島サビナ礁で、過去最多の中国PLA海軍艦11隻を確認したと発表した。 比側が自国の警備艦Teresa Magbanuaの撤退を明らかにした15日以降に急増した形で、中国の実効支配化に警戒が強まっている。 比軍によると、17~23日にサビナ礁で確認された中国軍艦は11隻で、4隻だったその前の7日間を大きく上回った。 南シナ海全体でも、中国海警局などの中国船計251隻が確認され、157隻から急増し、2024年最多となった。 比側は、サビナ礁に約5ヵ月停泊したTeresa Magbanuaの代替艦が向かっているとしているが、詳細は明らかにしていない。 ただし、この船の配備が中国側に妨害されているとの報告はないとしている。 2024.09.15 19:48 共同通信(Yahoo) 比巡視船、南シナ海要衝から撤退 水食料枯渇、中国が支配固めるか <2410-091510> フィリピン沿岸警備隊が15日、南シナ海のサビナ礁の権益を守るため、5ヵ月間停泊させてきた日本製の大型警備艦を同礁から撤退させたと発表した。 中国船団の包囲で兵糧攻めに遭い、水や食料が枯渇したため、 パラワン島に今月15日に帰港した警備艦からは、脱水症や胃痛に苦しむ乗員4人が緊急搬出された。 同礁はフィリピンが実効支配する他の環礁への補給経路上にある戦略的要衝で、中国が実効支配を固める可能性が高まった。 フィリピン政府はサビナ礁で中国船団が小規模な埋め立てを行ったとし、軍事基地化の恐れを懸念し4月中旬から警備艦を長期派遣してきた。 中国は同礁からの撤退を要求し、8月以降、警備艦への海上補給妨害を強化した。 警備艦船は8月末、中国海警局艦の衝突で側面に穴が開く損傷も受けた。 フィリピン政府は修理や補給を終えた後、任務を再開するとしているが、警備艦を送る際に包囲を突破するのは困難とみられる。 2024.09.12 13:42 産経新聞(Yahoo) 中国がフィリピンに南シナ海・サビナ礁からの「即時退去」求める 北京で外務次官会談 <2410-091218> 中国の陳外務次官とフィリピンのラザロ外務次官が11日に北京で会談し、領有権を巡り対立している南シナ海問題について意見交換を行った。 中国外務省の発表によると、中国側はフィリピンに対して南シナ海のサビナ礁から船舶を「直ちに退去」させるよう要求した。 2024.09.11 10:26 Reuters 通信(Yahoo) フィリピン、中国対応巡り20カ国以上の首脳会議計画 <2410-091116> ロムアルデス駐米フィリピン大使が米シンクタンクNew America Foundationで10日、南シナ海における対立を巡り中国に分別ある行動を促す方法を探るため、9月下旬に各国首脳が集まる国連総会に合わせて少なくとも20ヵカ国の首脳会議を開く計画を明らかにした。 「より多くの国が団結し、中国がやっていることが歴史的に明らかに正しくないというメッセージを発信できれば、われわれが恐れているような間違った動きを中国がしなくなる可能性が高まる」と語ったが、詳細には踏み込まなかった。 2024.09.04 17:57 日経新聞 南シナ海のフィリピン船、米軍が護衛案 条約改定が浮上 <2410-090409> フィリピン政府が米国との相互防衛条約を改定する検討を始めた。 条約の発動要件を緩和し、南シナ海で相次ぐ中国の挑発行為に対抗する狙いがあり、有事でなくとも米軍が船舶を護衛できるようにする案もある。 1951年に結んだ米比相互防衛条約は、いずれかの国が武力攻撃を受けた際に互いに防衛する義務があると定め、米比関係の基礎となっている。 米国が関与を強めれば中国が反発する可能性がある。 2024.09.02 17:52 時事通信(Yahoo) 「米軍機が妨害」と主張 中国、比船舶との衝突で批判強める <2410-090217> 南シナ海のスプラトリー諸島にあるサビナ礁近海では先月中旬から中比船舶の小競り合いが頻発し、習政権は比側を擁護する日米の言動に神経をとがらせているが、8月31日に発生した中国とフィリピンの船舶衝突を巡り、現場上空を米軍機が飛行していたとして、中国側が「妨害行為だ」と批判を強めている。 中国国営中央TV系のSNSアカウント「玉淵譚天」は31日、サビナ礁の現場付近上空を飛行していたとする米軍のP-8A 1機の画像を公開し、「米軍が海警局の法執行を邪魔立てした」などと報じた。 米国から関連する発表は出ていないもようである。 【註】 P-8Aは座席数100以上の民航機737-800ERXを対潜哨戒機にしたもので、中国海警艦の上空を飛行したと言っても限度があり、海警艦の航行を妨害したというのは明らかに「因縁」としか思えない。 2024.09.02 10:23 Reuters 通信(Yahoo) 中国とフィリピン、南シナ海でまた船舶衝突し非難合戦 1カ月で5回目 <2410-090210> フィリピンと中国が8月31日に、領有権を争う南シナ海で両国の沿岸警備隊船舶が衝突したことを巡り、互いを非難した。 オランダにある仲裁裁判所は2016年に、中国の主張には法的根拠がないと認定したが、中国は拒絶しており、スプラトリー諸島のサビナ礁付近での衝突は、1ヵ月間で5回目になる。 南シナ海を通過する貿易額は年間約470兆円で、石油や天然ガス、水産資源も豊富である。 フィリピンと中国は8月31日、南シナ海で沿岸警備隊の船舶に故意に衝突したとして再び非難合戦を繰り広げている。 南シナ海ではフィリピン、ブルネイ、マレーシア、台湾、ベトナムも領有権を主張しているが、中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を主張している。 2024.09.01 00:55 FNN Prime Online(Yahoo) 中国の領有権主張には「法的根拠なし」 南シナ海巡り日本が異例の声明で反論 <2409-090101> 駐比日本大使館が南シナ海を巡る中国の領有権の主張について、中国の法的な根拠を否定する異例の声明を出した。 この問題を巡っては、遠藤駐比大使が8月25日に南シナ海での中国の行動をSNS上で批判したのに対し、中国大使館は「無責任で不当な非難」などと抗議していた。 日本側が31日に出した声明では「南シナ海での中国の主張は海洋権益などを定めた国連海洋法条約の規定に基づいていない」として、中国の領有権の主張には法的根拠がないことを指摘した。 また、こうした中国の主張を否定した2016年の仲裁裁判所の決定についても、中国は今も受け入れていないとして、この決定を遵守するよう求めた。 日本大使館が他国の主張に反論する形で声明を出すのは異例で、南シナ海を巡る中国と関係国の溝は、さらに深まる可能性がある。 2024.08.30 17:45 共同通信(Yahoo) 比巡視船、中国衝突で損傷 サビナ礁、4月から停泊 <2409-083021> フィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官は31日に記者会見し、南シナ海のサビナ礁で同日、日本から円借款で調達した大型警備艦が中国海警局艦に故意に衝突され損傷したと発表し、衝突跡の写真も公開した。 大型警備艦は4月中旬から同礁に長期停泊し、中国側が退去を要求していた。 2024.08.30 17:17 共同通信(Yahoo) 比巡視船、中国側に衝突され損傷 <2409-083019> フィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官が31日、南シナ海のサビナ礁で同日、日本供与の大型警備艦が中国海警局艦に故意に衝突されて損傷したと発表した。 2024.08.30 16:25 Reuters 通信(Yahoo) フィリピンとベトナム、防衛関係強化で合意 中国念頭に協力 <2409-083014> フィリピンとベトナムが30日、海洋安全保障を含む防衛・軍事関係を深化させることで合意した。 南シナ海での中国の活動に以前から反対している両国にとり重要な一歩となる。 フィリピン国防省は「両国防相は、あらゆるレベルでの継続的な交流と関与を通じて、防衛・軍事協力を深めるという揺るぎない決意を表明した」と述べた。 ベトナムのザン国防相がフィリピンを訪問してテオドロ国防相と会談し、30日にはマルコス大統領を表敬訪問した。 マルコス大統領は「われわれは防衛協力、安全保障協力、海洋協力、また当然、貿易分野についても協議している」と表明して「今回の訪問は両国の関係を深め、幅を広げる、さらなる推進力となる」と述べた。 テオドロ国防相は、南シナ海の平和と安定、航行と航空の自由確保でASEANが中核になることが重要だとし、「ASEAN諸国と協力し具体的かつ効果的な措置を講じることについて話し合った」と述べた。 南シナ海では中国海警局が近隣諸国の排他的経済水域 (EEZ) 内で活動しており、緊張が高まっており、ベトナムは中国による主権侵害とみられる活動に反対する一方、両国の共産党が長年築き上げてきた緊密な関係を維持する必要にも迫られている。 一方のフィリピンは南シナ海を巡ってほぼ毎週のように中国と非難の応酬を繰り広げている。 2024.08.30 01:20 South China Morning Post China tells Philippines to ‘immediately withdraw’ from contested South China Sea atoll <2409-083001> 中国政府は、フィリピンがサビナ礁で沿岸警備隊のヘリ1機が船上で乗組員に補給したことを確認した後、「我が国の忍耐力の限界」を警告した。 中国は8月29日、ヘリコプターが船の乗組員のための物資を空中投下した後、南シナ海で激しく争われているサビナ礁からフィリピンに沿岸警備隊艦艇を「直ちに撤退」させるように伝えた。 この警告は、中国側が以前に船舶による補給活動を阻止した後、フィリピン沿岸警備隊が警備艦Teresa Magbanuaの乗組員にヘリを使用して補給したとフィリピンが29日に確認したことに続くものである。 2024.08.29 18:26 Reuters 通信(Yahoo) フィリピンに対する忍耐は「限界ある」、南シナ海巡り中国国防省 <2409-082913> 中国国防省報道官が29日の定例記者会見で、南シナ海を巡るフィリピンとの意見相違の解決に尽力するとしつつ、忍耐には「限界がある」と述べた。 また、米国の支援がフィリピンの「無謀な挑発行為」を助長しているとの認識も示した。 2024.08.29 15:44 時事通信(Yahoo) 駐フィリピン日本大使に抗議 中国、南シナ海問題で <2409-082910> 駐比中国大使館が29日、遠藤駐比日本大使が南シナ海での中国の威圧的行動を批判したことを受け、「無責任な発言だ」と非難する報道官談話を発表した。 抗議の外交文書を日本大使館に送ったという。 南シナ海のスプラトリー諸島では、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)内のサビナ礁で8月に入り、領有権を主張する中国海警局艦艇と比艦艇の小競り合いが相次いでいる。 遠藤大使はSNSに「緊張を高め、航行の自由を妨げる嫌がらせは容認できない」などとするコメントを投稿していた。 駐比中国大使館報道官は談話で「日本大使は真実を無視し、事件が起きるたびに偉そうに根拠なく非難する」と主張し、「南沙諸島は第2次世界大戦後、中国が日本の侵略者から取り戻したことを知らないのか」などと反発した。 2024.08.27 21:09 時事通信(Yahoo) 米司令官「比運搬船援護も可能」 南シナ海、中国との衝突受け <2409-082726> 米インド太平洋軍司令官のパパロ海軍大将が27日にマニラで開かれた防衛フォーラムで記者団の質問に答え、南シナ海で中国側船舶との衝突が相次いでいるフィリピンの物資運搬船について、「米軍が援護することも可能だ」と発言した。 パパロ大将は「米比相互防衛条約に基づいて行うことはできるが、あくまで協議を経た上での話になる」と付け加えた。 同席した比軍参謀総長のブラウナー陸軍大将も「自国だけで任務を遂行することが望ましい」とする一方で、「あらゆる選択肢が用意されているのも事実だ」と話した。 2024.08.27 00:16 日テレ News(Yahoo) 中国海警局、南シナ海でフィリピン船2隻取り締まり <2409-082701> 中国海警局が26日、南シナ海で領有権を争うフィリピンの船舶2隻が不法侵入したとして取り締まりを行ったと発表した。 南シナ海での2国間の接触は2日連続となり、緊張が高まっている。 中国海警局は、南シナ海のサビナ礁近海で26日、フィリピン沿岸警備隊の船舶2隻が不法に侵入したとして取り締まり措置を講じたと発表した。 その上で、「フィリピン船が中国海警局船に危険な接近をし、威嚇した」と主張している。 一方でフィリピン側は声明で、中国が「合法で人道的な活動を妨害しようとした」とした上で、国際法の順守とこのような部隊の派遣をやめるよう強く求めた。 南シナ海をめぐっては、25日にもサビナ礁付近で衝突が起きていて、「フィリピン側が中国側の警告を無視したため衝突が起きた」と中国海警局が主張する一方、フィリピン側は「漁船に燃料や食料を補給する人道的な業務が妨害された」と非難の応酬を繰り広げている。 2024.08.24 12:33 共同通信(Yahoo) 中国軍機が再びフレア放射 フィリピン機付近、南シナ海 <2409-082405> フィリピン政府は24日、南シナ海のスカボロー礁上空を19日に定期巡回飛行していたフィリピン漁業水産資源局の航空機周辺に中国軍戦闘機がフレアを複数回放射し、乗員の命を危険にさらしたと発表した。 フィリピン機から15mの至近距離に放射されたという。 スカボロー礁は中国に実効支配されているが、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあり、8日にも上空を定期巡回飛行していたフィリピン空軍機の付近に中国軍機2機がフレアを放射したばかりである。 フィリピン政府によると、南シナ海のスービ礁でも22日に、上空を飛行していた漁業水産資源局の航空機付近に中国側が地上からフレアを放射した。 2024.08.20 台北時報 Manila, Beijing trade blame over ships’ collision <2409-082001> 中国とフィリピンの海警局艦が19日早朝、係争中の南シナ海でますます警戒すべき海上で衝突し、少なくとも2隻の船舶に損傷を与えた。 負傷者の報告はない。 台湾とベトナムの主張もぶつかりあっているスプラトリー諸島(南沙諸島)の係争環礁であるサビナ礁付近での衝突事故についてそれぞれが相手を非難している。 中国海警局は、フィリピンが自国の船舶の1隻を故意に中国艦に衝突させたと非難した。 フィリピン沿岸警備隊の2隻が浅瀬付近の海域に侵入し、中国海警局の警告を無視して、03:24に中国艦の1隻と故意に衝突したと、ネット上の声明で述べた。 2024.08.19 11:57 時事通信(Yahoo) 中国、比の船舶再び衝突 南シナ海の係争海域で <2409-081909> 中国海警局が19日、南シナ海のサビナ礁周辺海域にフィリピン沿岸警備隊艦艇2隻が「不法侵入」し、中比船舶が衝突したと発表した。 海警局報道官は談話で「比側が故意に衝突した。 責任は完全に比側にある」と非難した。 これに対し、比側は「中国側の危険な行為」で2隻が損傷したと表明した。 中比が小競り合いを繰り返すSecond Thomas(アユンギン)礁からさ60km東、比沿岸部からは140kmの海域に位置するサビナ礁は、フィリピンの排他的経済水域 (EEZ) 内にあるが、中国も領有権を主張している。 比沿岸警備隊によると、比艦艇が19日未明に拠点への物資運搬のためサビナ礁付近を航行中、海警局艦艇が針路を妨害したため衝突し、船体に直径約13cmの穴が開いた。 約15分後にも同海域で、別の比船舶が海警局側から2度体当たりされ、船体に直径1mの穴が開いたという。 2024.08.14 07:09 時事通信(Yahoo) 中国、南シナ海で威圧再び 比と「合意」後も緊張続く <2409-081407> 中国がフィリピンなどと領有権争いを抱える南シナ海で、再び威圧的行動を活発化させている。 8日にはスカボロー礁空域を定期哨戒中だった比軍機の進路を、中国軍機が火炎弾フレアを使用して妨害したことから、非難の応酬となっている。 スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域 (EEZ) 内にあるが、2012年に中国が奪取して実効支配している。 報道によると中国軍機は8月8日、フレアを8発発射し、比軍が撮影した映像では、比軍機の左前方で白煙を引く閃光を連続して放つ中国軍機が確認できる。 中国軍南部戦区は自軍の対応を「正当かつ合法的だった」と主張しているが、一方の比軍は中国軍の危険行為を強く非難し、マルコス比大統領も11日に「不当で違法、無謀だ」と中国側を糾弾する声明を発表した。 中比は同じ南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)で船舶同士の小競り合いを繰り返しているが、中国空軍による妨害に比側が抗議声明を出したのは2022年のマルコス大統領の就任以来初である。 今回の事件は、中比が緊張緩和に向けて対話を重ねていたさなかに起きた。 両国は7月に、Second Thomas礁の比軍拠点への物資補給を巡り、暫定的な「合意」を締結し、26日には中比外相がラオスで会談し、関係安定化に向けた意思疎通の維持で合意していた。 2024.08.12 19:02 時事通信(Yahoo) 南シナ海で合同演習や訓練実施 西側諸国、越との連携強化 比 <2409-081207> フィリピンの軍や沿岸警備隊が8月、覇権主義的な動きを強める中国を牽制するのを狙い、南シナ海で合同軍事演習や共同訓練を相次いで実施し、西側諸国などとの連携強化をアピールしている。 比海・空軍は7、8両日に、米、加、豪と南シナ海で合同演習を行った。 4ヵ国による演習は初めてで、各国軍幹部は「国際法を順守するとともに、航行の自由の権利を再確認した」とする共同声明を出した。 比沿岸警備隊も9日、ベトナム沿岸警備隊と初めて南シナ海で捜索・救助訓練などを実施した。 両国は領有権を主張する海域が一部重なるものの、中国に対抗するため棚上げし、協力関係を押し上げることで一致した。 比軍は、インドネシアと米国が中心となるSuper Garuda Shield合同演習にも参加する。 2024年は8月26日~9月6日までジャワ島とスマトラ島で実施される予定で、オブザーバーを含めて計19ヵ国が参加し、過去最大規模となる見通しである。 2024.08.10 23:42 時事通信(Yahoo) 中国、比軍機に照明弾 領有権争う南シナ海でく <2409-081019> 中国軍南部戦区か10日、フィリピンと領有権を争う南シナ海のSecond Thomas礁(スカボロー礁)付近で8日、比空軍機が「不法侵入」したため、中国軍機が警告を発して立ち退かせたと発表した。 比軍によると、中国軍機はその際、比軍機の進路に照明弾を投下したため、比軍は「乗員の生命を危険に晒した」として、中国側を強く非難する声明を出した。 2024.08.10 05:45 RBC Ukraine Philippines and Vietnam held their first joint coast guard exercises <2409-081008> Reuters通信が、フィリピンとベトナムの救助隊員が8月9日に南シナ海で合同訓練を実施したと報じた。 フィリピンとベトナム艦艇の乗組員は、南シナ海の支配権をめぐって中国と紛争中の両国間に行った初の合同沿岸警備隊演習で、放水銃を使用してボートを沈める捜索救助作戦を演練した。 マニラ港に到着したベトナムの90m級警備艦CSB8002は、フィリピンの警備艦Gabriela Silangとともに、消火・救助・医療対応模擬訓練などの訓練を行った。 2024.08.08 05:02 Wedge(Yahoo) <アメリカへの信頼の揺らぎ?>フィリピンが中国と南シナ海での緊張緩和へ動いた背景 <2409-080804> Financial Times紙が7月22日、Beijing and Manila strike deal to reduce tensions in South China Sea’(中比は南シナ海の緊張緩和のために合意達成)と題する解説記事を掲げ、Second Thomas礁に関して発表された中比暫定合意(内容は未公表)について解説している。 フィリピンは、南シナ海で最も危険な発火点になっている係争環礁における前進基地への物資供給に関する「暫定的アレンジメント」を中国と合意した。 フィリピン外務省が21日に声明で述べたところでは、中比両国の外交官はSecond Thomas礁における古い沈没艦(註:フィリピンが故意に座礁させたLST)Sierra Madreに対する補給活動に関し、ここ数週間に何度となく行われた協議の末に、取引に合意した。 中国外交部は真夜中過ぎに発表された声明で、中国が比の人道的補給ミッションを「許可する」ことに合意したと確認したが、同時に領有権の主張とフィリピンがその前身基地になっている座礁艦を撤去すべしとの要請を繰り返した。 同時に中国外交部は、現地での確認を行うとの条件を繰り返し、各補給活動を監督すると述べた。 この睨み合いがフィリピンの同盟国であり、米比相互防衛条約がSecond Thomas礁にも適用されることを保証した米国と中国との直接衝突の引き金になりかねない、との懸念が高まった。 この環礁はフィリピンの排他的経済水域に位置し、国連海洋法条約に基づけばフィリピンが使用する権利を持つ場所だが、中国は、南シナ海のほとんど全てに対して権利を主張する一環で、この環礁に対しても主権を主張している。 しかし、南シナ海に対する中国の主張は、2016年の仲裁裁判で否定された。 「双方は、南シナ海における緊張を下げ、対話と協議を通じて立場の相違を解決することの必要性を引き続き認識する」とフィリピン外務省は述べ、さらに、この合意は南シナ海における双方の立場に影響を与えるものではない、と付言した。 関係者によれば、この合意が争いの緊張を緩和することに成功するかどうかには疑問が残り、マニラ駐在の外交官は、「Second Thomas礁に対するフィリピンの管轄を阻害しようとする中国の決意が弱まる兆しは無い」と言っている。 合意が維持されれば、1年以上続く暴力の悪循環を断つことになり得る。 中国の沿岸警備隊は、同環礁に駐留する少人数の比海兵隊員に対する補給を行うために比軍により委託された船舶の航行を妨げてきた。 2024.07.26 21:09 時事通信(Yahoo) 南シナ海「平和的解決を」 インドネシア、中国外相に要求 ASEAN会議 <2408-072614> ASEAN各国外相らと中国の王共産党政治局員兼外相との会議が26日にラオスの首都ビエンチャンで開かれた。 中国とフィリピンなどが領有権を争い衝突が起きている南シナ海問題が議論され、インドネシアのルトノ外相は王外相に対話によって平和的に解決すべきだと要求した。 インドネシア外務省によると、ルトノ外相は「中国はインド太平洋地域の平和と安定の維持に貢献する必要がある。 南シナ海の問題は中国とASEANの障害となっている」と強調し、紛争回避のための「行動規範」を早期に策定することの重要性を訴えた。 2024.07.26 14:33 共同通信(Yahoo) フィリピン、中国との合意で補給遂行 <2408-072608> フィリピン外務省が7日、南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)にあるフィリピン軍拠点への補給を同日に無事遂行したと発表した。 中国との暫定合意に基づく初の成果だとしている。 2024.07.23 06:16 Reuters 通信(Yahoo) フィリピン、南シナ海で権利主張を継続 中国との暫定合意後も <2408-072301> フィリピン外務省が22日、南シナ海Second Thomas礁(アユンギン礁)を巡り中国と暫定合意に達したものの、フィリピンは南シナ海における自国の権利を主張し続けると表明した。 フィリピン外務省は21日に、Second Thomas礁にある自国軍の拠点への補給活動を巡り、中国との仮協定で合意したと発表し、中国外務省も暫定合意に至ったと確認した。 ただ、両国は合意の詳細は明らかにしていない。 フィリピン外務省は「南シナ海の緊張を緩和し、平和的に見解の相違を管理したいと願っており、フィリピンは誠意をもって合意した」とし、中国にも同様の対応を求めた。 2024.07.22 07:07 時事通信(Yahoo) 南シナ海補給活動で暫定合意 衝突続くアユンギン礁 中比 <2408-072207> 中国外務省が22日未明、フィリピンと領有権を争う南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)を巡り情勢緩和を進めるため、フィリピンによる同礁への物資補給活動に関し、暫定的な合意に達したとする報道官談話を発表した。 比外務省も21日に合意について発表しているが、双方とも詳細な内容は開示していない。 2024.07.17 14:38 Reuters 通信(Yahoo) 中ロ、南シナ海で海軍実弾演習を開始 <2408-071714> 中国海軍とロシア海軍が南シナ海で実弾演習を開始したとそれぞれの国営メディアが報じた。 ロシア国防省はTelegramで、ロシア海軍と中国海軍の演習「海上連合-2024」の開会式が中国南部・広東省の湛江港で行われたと明らかにした。 中国国営メディアは、参加艦船は15日に湛江から出港したと報じたが、具体的な演習場所は明らかにしていない。 演習に先立ち、北太平洋における別の合同海軍哨戒が終了した。 ロシア太平洋艦隊と中国海軍は、共同防空演習と対潜水艦訓練を実施するという。 中国環球時報は海軍の話として、両国は3日間の演習にそれぞれ少なくとも3隻の艦船を派遣すると報じた。 ロシア通信社RIAは太平洋艦隊の話として、双方の海軍は共同訓練の一環として砲撃を行うと報じた。 両国は近年、米国の制裁を受けて軍事・貿易関係を強化している。 2024.07.09 14:39 Reuters 通信(Yahoo) ロシアと中国の軍艦がフィリピン海で不審船検査の訓練=タス通信 <2408-070913> ロシア国営TASS通信が、ロシア太平洋艦隊のコルベット艦Sovershennyと中国艦がフィリピン海での哨戒中に訓練を行ったと発表したことを明らかにした。 Sovershennyが中国海軍の分遣隊とともにフィリピン海の共同哨戒中に不審船を検査する訓練を行った」としている。 不審船についての詳細は明らかにされていない。 2024.07.08 10:33 Reuters 通信(Yahoo) フィリピン、米国の南シナ海での支援を辞退=参謀総長 <2408-070808> フィリピン軍参謀総長のブラウナー陸軍大将が、中国軍による南シナ海の軍拠点への補給任務妨害を巡り、米国からの支援提供の申し出を辞退したことを明らかにした。 南シナ海のSecond Thomasでは6月17日にフィリピン軍の拠点への物資補給の際に中国海警艦艇が意図的に高速で衝突し、フィリピン人船員が負傷した。 ブラウナー大将は4日にReutersに対し、 「米国は支援を申し出ているし、どのような形で協力できるのか打診してきたが、われわれは助けを求める前に可能な限りの選択肢を尽くすようにしている」と語り、フィリピンは単独での対応を望んでいると発言した。 フィリピンと米国は1951年に相互防衛条約 (MDT) を締結していることから、米国の一部からは、補給作業に対する米海軍の直接支援の声もでているが、ブラウナー大将は「純粋なフィリピンの作戦」とすることを希望すると発言し、「われわれの国益であり、米国が関与する理由はない」と主張した。 2024.07.04 18:12 共同通信(Yahoo) 比軍、南シナ海での反撃を容認 中国の攻撃的な補給妨害受け <2408-070413> フィリピン軍参謀総長のブラウナー陸軍大将が4日の記者会見で、南シナ海の軍拠点への補給任務を担う軍人が攻撃された場合、自衛のために同等の反撃を容認する方針を明らかにした。 中国の攻撃的な妨害を受けた措置で、武力衝突に至る恐れも高まりそうだが、マルコス大統領から緊張緩和を指示されたとも述べた。 南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)のフィリピン軍拠点周辺では6月17日に、補給に向かった複数のフィリピン軍ゴムボートを中国側が刃物で突き刺して破裂させ、中国のボートの衝突で兵士1人が指を切断する重傷を負い、中国は「臨検」を行ったとし、分解収納していた銃7丁も強奪していた。 2024.07.02 05:10 時事通信(Yahoo) 中国、フィリピン近海に空母派遣 南シナ海で軍事威圧強化 <2408-070203> 中国共産党機関紙系の環球時報が1日に、海外メディアの報道として、中国空母山東がフィリピン近海に派遣されたと報じ、南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)などを巡って領有権争いが続くフィリピンに対して軍事的威圧を強めた。 香港紙によると、中国の情報技術企業などが提供した衛星画像で、6月下旬に中国軍南部戦区の軍港を出港した山東が、2日後にルソン島の西200nmの海域を航行する様子が確認された。 2024.06.21 14:34 Reuters 通信(Yahoo) ベトナム、南シナ海大陸棚巡りフィリピンと協議する用意 <2407-062121> フィリピン政府が先週、南シナ海で自国の大陸棚拡大を認めるよう国連に申請したことについて、ベトナムが21日に両国の利益に沿う措置を模索するためフィリピンと協議する用意があると表明した。 ベトナム外務省は「ベトナムは国際法に従い、パラセル諸島(西沙諸島)とスプラトリー諸島(南沙諸島)に対する自国の主権を改めて確認する」とする報道官談話を発表した。 「沿岸国は自国の大陸棚の境界線を提出する際、反対側または隣接する海岸線を持つ他の関係沿岸国の正当な権利と利益を尊重する必要がある」と訴えた。 中国は西沙諸島と南沙諸島を含む南シナ海のほぼ全域について領有権を主張している。 2024.06.21 10:39 Reuters 通信(Yahoo) 日本に干渉の権利ない、フィリピンとの海洋問題で中国大使館 <2407-062116> 在日中国大使館の報道官が21日、日本は南シナ海を巡る問題の当事国ではなく、中国とフィリピンの海洋問題に介入する権利はないと主張し、日本政府の見解に反論した。 日本外務省は18日、最近のフィリピン船舶の損傷及び乗組員の人的被害につながった危険な行動を含め、航行の自由を妨害し、地域の緊張を高める行為が繰り返されていることに深刻な懸念を表明した。 フィリピン外務省は、同国軍が南シナ海で17日に軍の補給任務中に中国が「違法で攻撃的な」行動により、海軍の水兵1名が重傷を負い、船舶が損傷したと発表しを取ったと非難しているが、中国はこれを否定している。 2024.06.18 20:13 Reuters 通信(Yahoo) フィリピン水兵、南シナ海で重傷 中国海警局が「意図的に激突」 <2407-061815> フィリピン軍が18日、南シナ海で補給任務中だった同国海軍の水兵1名が中国海警局から「意図的に高速で激突」され重傷を負ったとして、「合法的な人道的任務に対し中国海警局が攻撃的な行動とプロとしてふさわしくない行為を続けていることは容認できない」と批判した。 負傷した水兵は避難し、治療を受けているという。 中国海警局は17日にフィリピンの補給船が南シナ海Second Thomas礁の周辺海域に違法に侵入し、故意に危険な方法で中国船に接近した結果、両船が接触したと主張しているのに対し、フィリピン軍は中国海警局の主張は「偽りであり誤解を招く」と反論していた。 2024.06.18 16:48 共同通信(Yahoo) 比軍兵士の指切断し銃押収と報道 中国、南シナ海で先鋭化 <2407-061813> 南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)周辺で17日に起きた中国とフィリピンの船舶衝突で、フィリピンメディアGMAは18日、中国による攻撃的行動でフィリピン兵7人が負傷し、うち1人が指を切断し、銃8丁を奪取されたと報じた。 GMAが報じた関係筋の情報によると、中国はフィリピンのボート4隻を一時拿捕した。 交渉の末に解放されたが、中国側はボートに穴を開けた。 一方、中国メディアは18日、中国海警局が新法令に基づき「フィリピン船への初の臨検を実施した。 さらに強力な措置も可能だ」と報じ、中国による威圧的行動が先鋭化し、摩擦が高まっている。 2024.06.17 20:42 讀賣新聞(Yahoo) 沖縄県議選、自民と公明は全員当選…反知事派が過半数でも玉城知事「移設反対は揺るぎない」 <2407-061712> 定数48の沖縄県議選挙は16日に投開票され、玉城デニー知事に批判的な自民、公明両党などの反知事派が28議席を獲得し、過半数を制した。 自公が多数派となるのは2008年の保守県政以来16年ぶりで、安全保障政策を巡って政府と対立する玉城氏は今後、厳しい県政運営を迫られそうである。 玉城知事の2期目の「中間評価」と位置づけられた県議選には13選挙区に75人が立候補した。 反知事派のうち、改選前に18議席だった自民は公認した20人全員が、2議席だった公明は4人全員がそれぞれ当選した。 知事派では、7議席だった共産党が4議席に減らすなど大きく後退した。 自民は2年後の知事選に向けて攻勢を強める構えだ。 玉城知事は知事派の過半数を背景に、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について政府と法廷闘争を続けてきたが、17日も記者団に「移設反対の考えは揺るぎない」と強調した。 また、政府が進める防衛力の「南西諸島シフト」を巡っても、県管理の空港・港湾の自衛隊利用に慎重姿勢を取っている。 2024.06.17 18:30 朝日新聞(Yahoo) 南シナ海で中国海警局の船とフィリピン船が衝突 中国は新規定施行 <2407-061710> 中国海警局が17日、南シナ海スプラトリー諸島のSecond Thomas礁(アユンギン礁)近海でフィリピンの補給船と衝突したと発表した。 両国はいずれもSecond Thomas礁の領有権を主張しており、中国側は、同礁に駐留するフィリピン兵への補給に向かっていた船に対して「取り締まりを実施した」と説明し、衝突は補給船が「再三の警告を無視し、未熟なやり方で故意に接近してきた」ためだとし、「責任は完全にフィリピン側にある」と非難した。 一方、フィリピン軍広報官は記者団に対し、「欺瞞に付き合うつもりはない」と述べ、中国側の主張を一蹴したが、経緯や被害状況については説明しなかった。 そのうえで、「中国海警局が続ける攻撃的な行動が地域の緊張をエスカレートさせている」と述べた。 5月にも、フィリピン軍がSecond Thomas礁に運搬していた食料などを中国海警局が強奪する事件が起きたばかりだ。 2024.06.07 18:04 AFP=時事(Yahoo) 中国海警船、病兵搬送中の船を妨害 比沿岸警備隊が動画公開 <2407-060711> フィリピン沿岸警備隊が7日、公海上で病気の兵士を搬送するフィリピン船に対し、追跡、妨害、接触といった行為をする中国海警局の船を撮影した動画を公開した。 動画は5月にフィリピンが実効支配する南シナ海のSecond Thomas Shoal礁(アユンギン礁)から病兵を搬送していた際に撮影された。 フィリピン沿岸警備隊は5月19日、同国海軍の高速艇から病兵の引き渡しを受けるためにボートを派遣し、任務が「人道的性格」を有するものであることを中国海警局に通知したという。 公開された一連の動画には、病兵の搬送準備をしているフィリピン艇が、中国国旗を掲げた船に接触される場面が捉えられているほか、中国海警局のものとされる他の艦船も、フィリピン船を追い回したり、進路を妨害したりしている。 2024.06.05 06:00 朝日新聞(Yahoo) 「中国海警局は常識がゼロ」 南シナ海でフィリピン軍の食料を強奪 <2407-060502> フィリピンのInquirer紙が3日に軍高官の匿名証言として、南シナ海スプラトリー諸島で5月、フィリピン軍が運搬していた食料などを中国海警局が奪い海に投棄していたと報じた。 また病気の兵士の搬送を妨害し、民間の漁船に向けて放水銃を発射していたことも判明したため、フィリピン軍も事実と認め、軍報道官は中国側の行動を「常識が全くない」と非難した。 現地メディアによると、軍の報道官は4日に記者会見を開き、経緯を説明した。 5月19日に軍用機で食料や生活用品などの補給物資を運搬し、空中からシエラマドレの周辺の海上に投下した。 そこに中国海警局艇4隻が近づき、4つの荷物のうち1つを奪い、中身を海に投げ捨てたり持ち去ったりしたという。 事件が起きたのは、フィリピンと中国が領有権を争うアユンギン礁で、フィリピン軍が1999年に座礁させた軍艦Sierra Madre(註:LST)に兵士が駐留し、実効支配している。 報道官は「常識が欠如している」と中国海警局を非難し、「妨害工作にもかかわらず、勇敢な兵士らがほとんどの荷物を回収し、補給任務はほぼ成功した」と一蹴した。 2024.06.01 00:35 毎日新聞(Yahoo) フィリピン大統領「南シナ海で死者出れば…」 深まる中国との対立 <2407-060101> フィリピンのマルコス大統領が5月31日、シンガポールで開幕したアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で基調講演し、南シナ海の領有権を巡る中国との緊張が高まる中、「同海で比側に死者が出たらどうするか」と講演後の質疑で問われ、「ルビコン川を渡ることになる」と述べ、相互防衛条約を結ぶ米国とともに対応する可能性を示唆した。 南シナ海ではこれまで、中国海警局による比側船舶への放水で乗組員らが負傷するなどしているが、マルコス大統領は仮に比国民に死者がでたとすれば、「それは、私たちが定義する戦争行為に極めて近い」と説明し、「相応の対応をする。条約相手も同様の基準を持っているはずだ」と述べた。 一方講演では「私たちは想像ではなく、国際法で海洋領域を決めている」と述べて中国を牽制し、地域の平和と安定のため、国際法に基づく海洋協力をすべての利害関係者に求めた。 2024.05.29 06:00 朝日新聞(Yahoo) 中国と向き合う最前線の島に大型滑走路 年内にも完成、米軍も使用可 <2406-052904> フィリピンと中国が領有権を争う南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)に近いフィリピンの離島で、3,000m級の滑走路が2024年中にも完成する計画であることが、関係者への取材でわかった。 米軍の使用が認められる予定で、対中牽制の最前線拠点の一つとなる。 稼働時期は未定だが、数年以内を目指している。 建設地は、スプラトリー諸島を管轄するフィリピン最西端パラワン州のバラバク島で、中国船がフィリピン船に放水や衝突などの危険行為を繰り返すSecond Thomas礁から、南東に200kmの距離にあり、中国が軍事拠点化して実効支配するミスチーフ礁からも250kmと近い。 【Balbac 島の位置 (Google Map)】 フィリピン当局関係者によると、滑走路は戦闘機が安全に離着陸できる規模で、軍用機と民間機の両方に対応する。 整地は2020年から始まっていたが、米比は2023年に防衛協力強化協定(EDCA)に基づき、フィリピン内で米軍が一時駐留できる拠点を5ヵ所から9ヵ所に増やすことで合意し、バラバクが新拠点の一つに決まっていた。 飛行場が完成した後、米軍が格納庫や倉庫などを建設する計画もある。 2024.05.20 14:28 Reuters 通信(Yahoo) 南シナ海のスカボロー礁破壊、中国は国際調査受け入れを=比高官 <2406-052009> フィリピンが20日、中国が南シナ海のスカボロー礁を破壊していると非難し、中国に国際調査を受け入れるよう求めた。 フィリピン国家安全保障会議マラヤ報道官は記者会見で「当地の現状を警戒し、懸念している」と説明し、絶滅危惧種オオシャコガイの採取を含め、サンゴ礁破壊を巡る中国提訴の必要性についてフィリピン政府内でコンセンサスができつつあると述べた。 中国はサンゴ礁破壊を繰り返し否定しているため、マラヤ報道官は「自国の主張に確信があるなら、スカボロー礁に国際調査を受け入れるべき。 調査は第三者が行わなければならない」と述べた。 2024.05.13 18:30 共同通信(Yahoo) 比「中国の埋め立て断固阻止」 南シナ海、軍事基地化を懸念 <2406-051316> フィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官が13日に記者会見し、南シナ海の自国の排他的経済水域(EEZ)にあるEscoda礁(サビナ礁)に中国船が集まり、破砕されたサンゴを投棄して小規模な埋め立てを行ったと非難、警備艦を長期駐留させて監視し断固阻止すると強調した。 中国による軍事基地化を懸念しているとも述べた。 Escoda礁はフィリピンのパラワン島から140km沖に位置し、フィリピン軍拠点があるSecond Thomas礁(アユンギン礁)の手前にある。 中国外務省の汪副報道局長は13日の記者会見で「根拠のないでっちあげだ」と主張し「無責任な言論」をやめるよう求めた。 2024.05.10 19:22 Reuters 通信(Yahoo) 南シナ海に米ミサイル駆逐艦、中国軍「主権侵害」と非難 <2406-051010> 中国PLAが10日、米駆逐艦Halseyが同日に南シナ海パラセル諸島の領海に侵入したとして「中国の主権と安全保障を著しく侵害した」と非難し、中国軍が追跡し追い払ったとした。 米海軍は声明で、Halseyがパラセル諸島付近で国際法にのっとって航行権と自由を行使したと表明し、作戦終了後は同海域を離れ引き続き南シナ海を航行したと述べた。 2024.05.10 17:01 産経新聞(Yahoo) フィリピン政府、中国外交官らの国外追放を要求 南シナ海問題で偽情報工作 <2406-051009> Reuters通信が、フィリピンのアニョ国家安全保障補佐官が10日に中国の複数の外交官に対し、南シナ海問題に関する中国による偽情報工作があったとして、国外追放を要求したと報じた。 アニョ補佐官は声明で、中国側が「偽情報を流布した」として、「深刻な厳罰なしに許されるべきではない」と批判した。 Reutersによると、中国の外交官と比軍高官との間で交わされたとされる通話がメディアに流出した。 比メディアが公表した通話記録では、スプラトリー諸島の環礁Second Thomas礁周辺で活動する比補給船の数を減らし、補給活動について事前に中国政府に通知するとする「新モデル」に関する中国側の提案に、比側が同意したとの内容が含まれていた。 2024.05.02 08:14 讀賣新聞(Yahoo) 中国海警船が比船2隻に衝突、高圧放水繰り返す…南シナ海スカボロー礁周辺 <2406-050210> フィリピン当局が4月30日、南シナ海スカボロー礁周辺で中国海警局艦などが比船2隻への衝突や放水を繰り返し、2隻とも損傷したと発表した。 発表によると同日10:00頃に、漁船に食料や燃料を提供する任務に就いていた比船2隻に向けて、海警艦艇など10隻が高圧放水を行った。 比船は8回以上の放水と3回の衝突を受け、手すりなどを損傷した。 比側は声明で「フィリピンが自国の排他的経済水域 (EEZ) 内で合法的な活動を行っていることを軽視した無責任な違法行動だ」と非難した。 一方、中国海警局の報道官は同日、「不法侵入に対して必要な措置を取った」と正当化する談話を発表した。 2024.04.22 11:37 Reuters 通信 (Yahoo) 米・フィリピンが合同軍事演習、南シナ海などで22日から3週間 <2405-042208> フィリピン軍と米軍が22日にフィリピンでBalikatan年次合同演習を開始する。 期間は5月10日までの約3週間で、両軍合わせて17,000名近くが参加する。 海上訓練は今回初めてフィリピンの領海外で実施され、フィリピンとの防衛関係を強化しているフランスとオーストラリアも参加する。 米比両軍は、台湾に近いフィリピン最北端の島々や、南シナ海に面したパラワン州西部で、敵に占領された島々を奪還する図上演習を行う。 2024.04.16 01:09 TBS News(Yahoo) フィリピン大統領「軍に死者出れば米比相互防衛条約を発動」中国の“威圧的な行動”をけん制 <2405-041603> 南シナ海での中国側の威圧的な行動でフィリピン側に負傷者が相次ぐなか、マルコス大統領は「フィリピン軍に死者が出た場合、米国が相互防衛条約を発動する可能性がある」との考えを示し、中国側を牽制した。 フィリピンでマルコス大統領は15日に外国メディア向けに会見を行い、中国の威圧的な行動を念頭に、「あらゆる手段を講じて主権を守る必要がある」と強調した。両国が領有権を争う南シナ海の南沙諸島では先月以降、中国艦船がフィリピン軍の駐留拠点に向かう船舶に放水などを繰り返していて、フィリピンの乗組員にけが人が相次ぐ事態となっていた。 またマルコス大統領は、日本との間で交渉が進むフィリピン軍と自衛隊の「円滑化協定」については、「もうすぐ締結できるだろう」とした。 2024.04.08 11:52 AFP=時事(Yahoo) 日米豪比、南シナ海で共同訓練 中国は「戦闘哨戒」 <2405-040810> 日米豪比の4ヵ国が7日、初めて南シナ海で共同演習を実施したが、中国も同日、同海域で海空軍による「合同戦闘哨戒」を行ったと発表した。 中国人民解放軍 (PLA) 南部戦区はこの日、「南シナ海で海・空軍の合同戦闘哨戒」を実施したと発表した。 詳細は明らかにされていない。 南部戦区は「南シナ海の状況を攪乱し、紛争地域をつくり出そうとするあらゆる軍事活動は制御下に置かれている」と主張した。 4ヵ国共同訓練を批判したものとみられる。 2024.03.30 10:08 毎日新聞(Yahoo) 「海自も南シナ海パトロール参加」 米比と首脳会談で確認へ 米報道 <2404-033005> Politicoが29日、米国とフィリピンの海軍が南シナ海で行う合同哨戒に、年内にも海上自衛隊が参加する見通しだと報じた。 4月に予定される日米比首脳会談で確認する計画だという。 実現すれば、中国を含む周辺国の領有権争いが続く南シナ海情勢に、日本が一歩踏み込んで関与することになる。 「力による一方的な現状変更」に反対する意思を明確に示す狙いだとみられるが、中国側が反発するのは必至である。 南シナ海では、米比両軍が2016年に合同パトロールを初めて実施したが、中国との関係改善を図るドゥテルテ比政権が同年発足すると中断し、2022年に発足したマルコス政権は日米との協力強化に転じ、2023年に米比の合同哨戒を7年ぶりに再開していた。 一方、マルコス政権発足を機に日米比の安全保障協力も急速に進み、2023年6月には海上保安庁と米比の沿岸警備隊が初めて南シナ海で合同訓練を実施し、海自も同年8月にオーストラリアを含めた4ヵ国で、マニラ周辺での共同訓練を実施した。 マルコス大統領は同年12月の毎日新聞の取材で「日本や米国、豪州などと、共同演習の計画を立て始めている。 訓練だけでなく艦隊を組んで共に巡回する」と語っていた。 2024.03.23 16:31 日経新聞 フィリピン補給船「重大な損傷」 南シナ海で中国船放水 <2404-032309> フィリピン沿岸警備隊が23日、南シナ海Second Thomas礁の軍拠点に向かっていた補給船が同日に中国海警艦2隻から放水砲の直撃を受け「重大な損傷」を被ったと発表した。 中国艦は補給船の前方を横切ったり、衝突しそうになったりするなど、危険な妨害行為も繰り返したという。 当初は沿岸警備隊の警備艦2隻が補給船の護衛に当たるとしていたが、フィリピン軍は支援のため海軍艦2隻を派遣した。 中国海警局報道官は談話を発表し、補給船が度重なる警告を無視して同礁付近に侵入したため阻止し追い払ったと明らかにした。 建築資材を運ぶなど「正常ではない補給」を行おうとしていたと主張した。 2024.03.23 12:42 共同通信(Yahoo) 中国の放水砲で負傷者 フィリピン補給船、航行不能に <2404-032308> フィリピン政府が23日、南シナ海Second Thomas礁の軍拠点に向かっていた補給船が同日、中国海警局艦2隻から放水砲を浴びて「深刻な損傷」で航行不能になり、乗員らが負傷したと明らかにした。 フィリピン側は今回、補給船から必要不可欠な物資と交代兵員6人をゴムボートに乗せ換えて軍拠点に届けた。 中国は、生活必需品を運ぶ補給船1隻に限り容認する方針をフィリピンに伝え、老朽化が進む軍拠点への建築資材搬入は認めないと公言している。 中国海警局の報道官は23日の談話で、今回の補給は前回の「わずか18日後」で、建築資材搬入を図るなど「正常ではない」と批判した。 2024.03.12 20:30 朝日新聞(Yahoo) フィリピン前政権、南シナ海で中国と密約? 中国高官が現地紙に語る <2404-031227> フィリピンManila Timesが中国高官の話として、南シナ海のアユンギン礁をめぐり、領有権を争うフィリピンと中国の間で密約があったと報じた。 フィリピン側が同礁にもつ軍拠点の補強がしにくくなるよう、建設資材の持ち込みを制限する内容で、ドゥテルテ前政権時代に合意したが、中国に厳しい姿勢を取るマルコス政権が発足してから「状況が変わった」としている。 現在のマルコス政権が2022年6月に発足した後、「フィリピン政府は既存の合意を認めず、実行を拒否し、一方的な行動を取り始めた」と中国高官は主張し、「遺憾なことに、中国側の度重なる制止と警告に反し、フィリピン側は座礁させた揚陸艦Sierra Madreの整備や補強のための資材を輸送すると主張した」と批判した。 2024.03.06 08:17 共同通信(Yahoo) 米「国際法無視」と中国批判 南シナ海でフィリピン船妨害 <2404-030604> 米国務省のミラー報道官が5日、南シナ海のフィリピン軍拠点に向かう補給船が中国海警局艦から放水され、負傷者が出たことに関し「中国がフィリピン人の安全と国際法を無視していることを示すものだ」と批判した。 ミラー報道官は「航行の自由を妨害する危険で不法な行為に対し、米国は同盟国であるフィリピンと立ち上がる」と、フィリピン政府と対応を協議していると明らかにした。 2024.03.05 14:26 時事通信(Yahoo) 南シナ海で中国船と2度衝突 比沿岸警備隊の船損傷、4人けが <2404-030511> フィリピン沿岸警備隊が5日、南シナ海のアユンギン礁近くで、同隊などの艦艇2隻がそれぞれ中国海警局の船舶に針路を妨害され衝突したと発表した。 2隻とも船体の一部が損傷したという。 衝突があったのは同日朝。比沿岸警備隊艇はアユンギン礁に物資を運ぶ船を護衛していた。 2度目の衝突の際、中国海警局艦の2隻が放水銃を使い、運搬船に乗っていた比海軍スタッフ少なくとも4人が負傷したという。 一方、中国海警局は同日、比側が故意に衝突させたと非難する報道官談話を発表した。 2024.02.26 18:03 Reuters 通信(Yahoo) 南シナ海のスカボロー礁に「浮遊障壁」、衛星写真で判明 <2403-022611> Maxer社の衛星がが2月22日に撮影した衛星写真によると、フィリピンと中国が領有権を争う南シナ海のスカボロー礁の礁湖が外海に繋がる水路の入り口に、新たな「浮遊障壁」を設置したことが明らかになった。 フィリピン沿岸警備隊は25日、中国海警局のボート2隻が22日にスカボロー礁に浮遊障壁を設置する様子を撮影した映像を公開していた。 スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域 (EEZ) 内にあるが、中国も領有権を主張しており、ハーグの仲裁裁判所は2016年に中国の主張に法的根拠がないと認定したが、中国側は反発している。 2024.02.22 12:09 日テレ News(Yahoo) カメラが捉えた護衛艦と中国軍艦にらみあい 沖縄・尖閣諸島 中国さらに強硬に… <2403-022211> 尖閣諸島では、中国海警局艦が日本の漁船を追跡するなどして領海侵入を繰り返しているが、その姿勢がさらに強硬になっている。 周辺海域には中国海軍艦も展開していて、日本側に圧力をかけるなどの目的とみられている。 2024.02.11 20:46 共同通信(Yahoo) 中国、比巡視船を強制退去 南シナ海スカボロー礁 <2403-021104> 中国海警局報道官が11日、中国が実効支配する南シナ海スカボロー礁近海にフィリピン沿岸警備隊の警備艇が2~9日に不法侵入を繰り返したとして、法に基づき強制退去させたと発表した。 具体的にどのような措置を講じて退去させたのかには触れていない。 スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域 (EEZ) 内にあり、双方が領有権を主張しており、報道官は「中国は黄岩島(スカボロー礁)と周辺海域に議論の余地のない主権を持つ」と主張し「国家主権と海洋権益を断固守る」と強調した。 2024.02.01 06:19 共同通信(Yahoo) 米空母2隻、海自艦と共同訓練 中国けん制、フィリピン海で <2403-020104> 米海軍第7艦隊が1月31日、空母Carl VinsonとTheodore Rooseveltが同日に護衛艦ひゅうがとフィリピン海で共同訓練を実施したと発表した。 海洋進出を強める中国牽制を狙い、海上通信や航空戦などの訓練を通じて米軍と自衛隊の連携や即応性の強化を図った。 2024.01.30 08:23 ロイタ通信(Yahoo) ロシア軍艦、南シナ海で対潜水艦訓練を実施=通信社 <2402-013007> ロシアの通信社が、ロシア太平洋艦隊のフリゲート艦Marshal Shaposhnikovが南シナ海で対潜水艦訓練を行ったと報じた。 Marshal Shaposhnikovや巡洋艦Varyagなど太平洋艦隊艦は、アジア太平洋地域を含む長距離航海に出ているという。 国営ロシア通信 (RIA) は、これらの艦船が22日にウラジオストクの港を出港したと報じた。 【註】 この記事ではMarshal Shaposhnikovをフリゲート艦としているが、Marshal Shaposhnikovなど満載時排水量7,570tのUdaloy級は駆逐艦とされている。 2024.01.21 22:29 TBS News(Yahoo) 漁船をつかんで妨害?フィリピン沿岸警備隊「中国海警局が漁業者に嫌がらせ」領有権対立深まる南シナ海 <2402-012111> フィリピンの沿岸警備隊報道官が21日、岩礁付近で貝を採っていたフィリピン人漁師が中国海警局から妨害され追い払われた映像を公開した。 SNSに投稿された映像には、オレンジの救命胴衣を着た数人が浅瀬に入り、このうち1人はフィリピンの漁師が乗った船をつかんでいるように見える。 すぐ近くを航行するボートの船体には中国海警局のものとみられる表記も確認できる。 フィリピン沿岸警備隊によると、この映像は南シナ海スカボロー礁付近で12日に撮影されたもので、フィリピンの漁師たちが中国海警局から妨害され、追い払われたという。 2024.01.19 18:52 ロイタ通信(Yahoo) フィリピンとカナダ、防衛協力に関する覚書に調印 <2402-011916> フィリピンとカナダが19日に防衛協力に関する覚書に調印した。 テオドロ比国防相は声明で駐留軍地位協定 (VFA) の締結につながる可能性があると表明した。 テオドロ国防相はカナダとのVFAがどのような内容になるかについては言及しなかったが、フィリピンが米国と結んでいるVFAでは、米軍の数千人の部隊がフィリピンで演習や訓練を行うことができる。 2024.01.16 12:28 ロイタ通信(Yahoo) フィリピン、南シナ海の島を開発へ 部隊の駐留環境改善 <2402-011608> フィリピン軍参謀総長のブラウナー陸軍大将が15日、南シナ海で自国の領土とする島を開発し、軍の駐留に適した整備を行うと明らかにした。 フィリピンは南シナ海でSecond Thomas礁(アユンギン礁)など9ヵ所の島礁を実効支配し、自国の排他的経済水域 (EEZ) 内と見なしている。 戦略的に最も重要なThitu島(パグアサ島)も含まれる。 ブラウナー大将は、フィリピンが領有権を主張するためSecond Thomas礁で1999年に意図的に座礁させた軍艦に駐留する部隊のために、海水淡水化装置を持ち込みたいと述べた。 フィリピンが国内防衛から領土防衛に軸足を移すに伴い、軍の近代化計画の一環で艦船やレーダ、航空機を増強する方針も示した。 2024.01.04 04:18 Bloomberg(Yahoo) 米軍とフィリピン軍、南シナ海で演習-2ヵカ月足らずで2回目 <2402-010401> フィリピン軍と米軍が3日、中国との緊張が続く南シナ海で演習を開始した。 同海域での両軍による演習はこの2ヵ月足らずで2回目となる。 米国とフィリピンは2023年11月下旬に南シナ海で合同パトロールを実施しており、係争海域で双方の艦艇が対峙する状況となっている。 2024.01.03 23:17 日経新聞 米フィリピン、南シナ海で再び共同巡回 空母を投入 <2402-010306> フィリピン軍が3日、南シナ海で米軍と共同巡回を同日始めたと発表した。 発表によると今回の共同巡回は4日までで、南シナ海での両国軍の共同巡回はマルコス政権下で2023年11月以来2回目になり、フィリピン軍は海軍艦4隻とヘリ2機を派遣した。 米軍からは空母に加え、巡洋艦1隻と駆逐艦2隻、多数の戦闘機が参加する。 3日に高度な海上通信訓練を実施したほか「複数の艦船近くでの操船訓練」を完了した。 両国軍艦の甲板で航空機の相互発着なども訓練する。 米比軍が2023年11月21~23日に南シナ海で共同巡回を実施した際は、中国軍艦から追尾された。
(Yahoo)