2014年の南シナ海の情勢に関する報道

年 月 日
出　　　典
標　　　　　　　題
要　　　　　　　　　　　　　旨
2014.12.13 産経新聞

インターネット

 ベトナム、南シナ海をめぐり自国の権利を主張、裁判所に仲裁手続き <1501-121301>
　ベトナム国営英字紙などが12日、ベトナム外務省報道官が11日に、南シナ海の領有権争いでベトナムの法的権利と権益に適切な注意を払うよう 国際仲裁裁判所に要請したと述べたと報じた。
【関連記事：1407-060301 (Record China 2014.06.03)】
2014.12.09 Yahoo Record China 記事

「中国が滑走路建設の西沙トリトン島の航空写真を公開、ウッディー島駐留部隊には女性兵士も―中国メディア」

 <1501-120901>
　環球網が12月8日、中国が南シナ海の Triton島に建設した滑走路の全貌が写っている航空写真を公開した。
　Triton島（中国名：中建島）は、海抜2.7mで、高温多湿で大気中に塩分濃度が高く、年間200日以上強風が吹くうえ、台風が頻繁に通過し、灼熱の太陽が照りつける過酷 な場所だであるが、同島に駐留する解放軍の部隊はパラセル諸島（西沙諸島）の南の最前線を守っていると紹介している。
2014.11.26 Jane's Defence Weekly China building airstrip-capable island <1412-112603>
　8月8日と11月14日に撮影された衛星写真を比較した結果、中国がスプラトリー諸島の Fiery Cross礁を埋め立てて 3,000m滑走路を建設していることが分かった。
　この滑走路はスプラトリー諸島唯一のものになる。
2014.11.22 NHKニュース 中国 南シナ海で初の滑走路建設か <1412-112201>
　IHS Jane's が、今月14日に撮影した衛星写真の分析した結果、中国が南シナ海のスプラトリ諸島（南沙諸島）にある Fiery Cross 礁（註：永暑島）で浅瀬の埋め立てをほぼ完了しているという。　埋め立ては、長さ3,000m、幅200～300mの広さで、 中国が南シナ海では初めてとなる滑走路を建設していると分析している。
　また、港湾施設も建設されていて、中国海軍が管理しているとみられる建物が近くにあり、港湾施設は水上艦艇が停泊でき る規模だと指摘している。
【関連記事：1411-102003 (Record China 2014.10.20)】
2014.11.06 東京新聞

インターネット

 拉致、南シナ海で共同歩調　12日の日・ASEAN 会議 <14121-110602>
　ミャンマーで12日に開かれる日本・ASEAN 首脳会議の議長声明案が6日に判明した。　中国と ASEAN の一部加盟国が領有権を争う 南シナ海問題での連携を確認し、地域の重要課題で共同歩調が目立つ内容となっている。
　また、北朝鮮による拉致被害に言及し、解決に向けた取り組みの重要性を強調している。　北朝鮮に真剣な拉致再調査を働 き掛ける形となっているほか、同国の弾道弾発射に対して、懸念を共有するとしている。
2014.11.04 Yahoo 時事通信記事

「自衛隊と共同訓練強化を期待＝南シナ海、中国の脅威強調―比大統領」

 <14121-110403>
　アキノ比大統領が4日に日本記者クラブ取材団と会談し、日本の集団的自衛権行使容認の取り組みに賛意を表明した上で、今後自 衛隊と比軍が共同訓練できるよう期待していると述べ、南シナ海問題を念頭に共同訓練の強化を図っていく意向を明らかにした。
2014.10.30 Yahoo Record China 記事

「中国が南シナ海の南沙諸島に浮きドック建設、埋め立ての拠点に―英メディア」

 <1411-103002>
　JDW の website が、中国がスプラトリー諸島（南沙諸島）の海域に浮きドックを建設し、埋め立ての拠点 にしようとしていると報じた。　この計画は中国船舶重工傘下の中国船舶科学研究センタ職員が明かしたもので、同センタは開発した浮きドックの透視図を公開した。 　浮きドックには生活スペースが設けられ、1,000t級船舶の停泊や漁船の修理などができる。
　まずパラセル諸島（西沙諸島）で試験を行い、その後にスプラトリー諸島に配置されることになるという。
2014.10.29 読売新聞

インターネット

 南シナ海『行動規範』進展なし…中・ASEAN <1411-102904>
　南シナ海の領有権を巡る紛争防止に向けた『行動規範』策定を目指す中国と ASEAN の3回目の 公式高官協議が29日、原案作成の前段階で足踏みしたまま4日間の日程を終えた。
　対話を掲げて時間稼ぎをし、自らの海洋進出が制約される行動規範の策定に簡単に応じない中国 の姿勢が鮮明になった。
2014.10.28 Yahoo ロイタ通信記事

「インドがベトナムに海軍艦船を供給、南シナ海監視活動視野」

 <1411-102804>
　ベトナムを訪問中のインドのモディ首相が28日にズン首相と会談し、近くベトナムに海軍艦船を供給 すると表明した。　ベトナムが求めている巡視船4隻の売却についてモディ首相は、われわれは迅速に$100Mの融資枠を利用可能にし、ベトナムがインドから新たな海軍艦船を調 達できるようにすると表明した。
　インドは防衛装備の調達に向けた融資枠の供与を先月に発表していた。
2014.10.27 読売新聞朝刊 南シナ海『行動規範』に暗雲 <1411-102701>
　南シナ海での行動規範策定を目指す、中国と ASEAN による3回目の公式高官協議が26日にバンコク で始まったが、軍事政権発足後、欧米との距離が広がったことから中国との距離を急速に縮めているタイに対し、ベトナムとフィリピ ンが独自路線を模索しており、策定の見通しは厳しい。
2014.10.22 China Record 南シナ海の環礁を島に昇格、中国が軍事拠点として整備＝空港建設計画も―中国紙 <1411-102205>
　環球時報が、中国は南シナ海南沙諸島（スプラトリー諸島）永暑礁（Fiery Cross礁）の名称を永暑島と改め、環礁から 島に昇格させることを決めた。　中国は同島を海洋政策上、重要と位置付けている。
　Fiery Cross礁は中国大陸から740km、海南島の楡林港からが560kmにあり、スプラトリー諸島の中央部に位置する。　中国政府は1988年に同島に有人の海洋観測所を開設し、 ヘリポート、4,000t級船舶が停泊できる埠頭、野菜栽培所、兵士が200名駐在できる施設なども作られているが、今のところ 一般市民の居住者はいない。
2014.10.20 Record China 中国が実効支配する永暑礁、南沙諸島最大の島に＝加速する暗礁埋め立て―中国メディア <1411-102003>
　新華社が20日、南シナ海の Fiery Cross礁（永暑島）の面積が、9月末時点から更に拡大されて0.9㎢となったことが、衛星 写真の分析から分かったと報じた。　この結果 Fiery Cross礁は、台湾が実効支配する太平島を抜きスプラトリー諸島（南沙諸島）最 大の島となった。
　Fiery Cross礁は中国がスプラトリー諸島で支配する7つの暗礁の1つで、中国が飛行場建設を計画していると報じられている。
2014.10.16 Yahoo 産経新聞記事

「中国、南シナ海で『5ヵ所埋め立て』　習氏が『自ら選定』　台湾の情報機関」

 <1411-101603>
　台湾国家安全局の局長が15日、中国が南シナ海のスプラトリー諸島（南沙諸島）の岩礁5ヵ所を埋め立て ていると述べた。　局長は、中国が実効支配する7つの島嶼のうち、5ヵ所で海を埋め立て土地を造成していると述べた。　同諸島をめぐっては、フィリピンが5月、中国 がジョンソン南礁（赤瓜礁）を埋め立てていると発表していたが、同礁を含む5ヵ所での埋め立てが公式に確認されたのは初めてである。　埋め立てる 場所は、習近平国家主席が自ら選定したという。
　このほかの造成地は、クアテロン礁（華陽礁）、ガベン礁（南薫礁）、ヒューズ礁（東門礁）、 エルダド礁（安達礁）という。
2014.10.16 Yahoo ロイタ通信記事

「台湾が南沙諸島で艦艇常駐を検討、近隣国と摩擦の恐れ」

 <1411-101602>
　台湾当局者が16日、スプラトリー諸島（南沙諸島）に艦艇を常駐させることを検討していると明 らかにした。　台湾は実効支配している太平島で港湾施設の建設を進めていて2015年中に完成予定で、完成後は 3,000t級フリゲート艦や沿岸警備隊艦艇の入港が可能になる。　沿岸警備隊は、台湾の領土に対する主権と防衛能力を知らし めることが目的だと述べた。
　一方、フィリピン海軍の高官は、台湾が太平島に艦艇を常駐させればスプラトリー諸島周辺で事故が起きる可能性が高まるとけん制した。　またベトナム外務省は、違法行為 であり法的根拠がないと主張した。
2014.10.15 Jane's Defence Weekly Taiwan's Taiping Island project makes progress <1411-101520>
　Airbus社の衛星画像から、台湾が南シナ海太平島の基地を拡張していることが分かった。　3月10日 と4月18日に撮影された画像では、同島の南西側に防波堤が作られていたが、8月6日の画像では南西側が埋め立てられ、水路が浚渫されている。
　台湾沿岸警備隊が2013年に、2,000t級のフリゲート艦が横付けできる港湾施設の建設を検討していることから、 2015には埠頭が完成すると見られる。
2014.10.09 Yahoo 毎日新聞記事

「中国　西沙諸島で滑走路拡張完成　島より長い2キロ滑走路」

 <1411-100908>
　中国メディアが、中国が南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）の Woody島（永興島）で行っていた滑走 路の拡張が8日までに完成したと伝えた。　中国メディアはあらゆる軍用機の離着陸が可能と言い、スプラトリー諸 島（南沙諸島）も含め、南シナ全域の制空権確保につなげる姿勢の表れといえる。
　詳細は不明だが、公表された写真では滑走路は長さ2,000mと島からはみ出ており、燃料タンクやレーダも設置している。
【註】
　記事では滑走路を2,000mとしているが、JDW は Woody島ににある2,400mの滑走路を2,700～2,800mに延長する工事が行われていると報じている。
【関連記事：1410-090315 (JDW 2014.09.03)】
2014.10.01 Jane's Defence Weekly China builds another island in SCS <1411-100113>
　Airbus社の衛星画像によると、中国がスプラトリー諸島の Gaven礁で、Johnson南礁や Cuateron礁同様に、基地を建設している模様である。　8月7日に撮影した画像（右図右）には、2014年3月31日（右図左）に はなかった300m×250mの構造物と、6,017tの巡視船の停泊が可能なように浚渫した様子が写っている。
　但し、埠頭や建築物の基礎は見当たらず、建設は進行していない模様である。
2014.10.01 Yahoo ロイタ通信記事

「米印首脳会談は海上警備の協力強化で一致、中国をけん制」

 <1411-100104>
　訪米中のモディ印首相が30日、オバマ米大統領と海上航行の自由を確保するため、海上警備の協力を強化することで一致 した。　共同声明によると、両首脳は海上の航行の自由を確保するため、年末で失効する軍事協力の枠組みを10年間延長す る方向で協議を進めることでも合意した。
　南シナ海や東シナ海で領有権を主張する中国をけん制する狙いがあるとみられる。
2014.09.24 Jane's Defence Weekly China advances reef construction <1411-092405>
　Airbus社の衛星画像によると、中国が Spratly諸島（南沙諸島）の Johnson 南礁で 施設建設を進めている。
　2014年1月には通信施設とみられる小さなコンクリート製台と兵舎しか見られなかったが、9月13日の画像ではこの台が幅400m、面積10,000㎡に拡幅され、島の周囲全体が堤 防で強化されたうえ、2ヵ所の埠頭が設けられている。
2014.09.03 Jane's Defence Weekly Yongsing Dao snd Shi Dao <1410-090315>
　中国が南シナ海パラセル諸島（中国名西沙諸島）の Woody島（永興島）で、埋め立て工事と基地の拡充 を行っている。　2,400mある滑走路の両端を埋め立てており、これにより滑走路は2,700～2,800mに延長されて H-6 爆撃機や Il-76 輸送機の安全な離着陸が可能になるとみられる。
　Woody島は1974年1月に起きたパラセル諸島戦争で中国が南ベトナムから奪取し占領している。
2014.08.28 NHKニュース 中国 南シナ海で軍事施設建設に着手か <1409-082801>
　南シナ海のスプラトリ諸島（南沙諸島）で中国が複数の大がかりな建設工事を進めている。　こ のうちジョンソン礁では埋め立てを拡大して建物を建てているほか、重機が複数持ち込まれている様子が確認できる。　また近隣の チグア礁にも居住施設とみられる建物や複数のミキサー車、それに大量の砂が運び込まれているのが確認された。
　こうした動きは、クアテロン礁とガベン礁でも確認され、フィリピン軍は中国が南沙諸島の複数の埋め立て地で 軍港、滑走路、レーダ施設などの建設に着手した可能性があるとみて警戒を強めている。
2014.08.27 Jane's Defence Weekly Indonesia upgrades South China Sea naval base <1410-082710>
　インドネシア海軍が南シナ海 Riau 諸島の Ranai にある基地を強化し 、燃料補給所など後方支援施設を充実させている。
【註】
　Ranai は Riau諸島の Natuna島にある港湾で、Natuna の戦略的重要性が増大しているは、かねてから報じられている。
【関連記事：1409-082604 (ロイタ通信 2014.08.26)】
2014.08.27 東京新聞

インターネット

 米、偵察飛行を継続　中国の停止要求に応じず <1409-082705>
　米国防総省報道官が26日、米軍機による中国側への偵察飛行は、これまで通り公海での航行と同様に国際空域での飛行を 継続すると述べ、中国の停止要求に応じない考えを示した。
　南シナ海上空の国際空域で異常接近した行為は、米中両軍が取り組んでいる対話努力にとって何の助けにもならないと指摘すると共に、中国側に対して特定のパイロットによ るむちゃな振る舞いを自制させるよう求めた。
2014.08.26 Yahoo ロイタ通信記事

「アングル：南シナ海領有権問題、インドネシアの諸島が新たな舞台に」

 <1409-082604>
　ボルネオ島の北西に位置し157の島から成るナトゥナ諸島は大半が無人島だが、将来、中国、ベトナム、フィリピンなどが絡む南シナ海の 領有権争いの新たな火種になると懸念する声が多い。
　天然資源に富むナトゥナ周辺海域は、インドネシアの排他的経済水域 (EEZ) のぎりぎりのところにある東ナトゥナの ガス田は世界最大級の埋蔵量を持つ。　インドネシアは中国との間で同諸島をめぐる問題は存在しないとしているが、インドネシア軍はここ数ヵ月、 中国に対する警戒感を強めている。　インドネシア国軍司令官は4月、中国が領有権と主張する九段線にナトゥナ諸島の一部 を含めていると批判している。
2014.08.24 Yahoo 産経新聞記事

「習政権『南シナ海』干渉許さず　中国機、米軍機に異常接近」

 <1409-082403>
　中国の戦闘機が米軍機に異常接近したという米側の発表について、中国国防省 報道官が23日、通常の飛行を行い米軍機とは安全な距離を保っていたとの見解を示すと共に、頻繁で接近した偵察が予想外の事態を招きかねない原因となっているとし て、米側に偵察活動の停止を求めた。　中国軍関係者はメディアに対し、施設や領土に対する偵察行動は、中国の領土主権を侵犯していると述べてお り、米軍機が訓練の偵察活動を行っていた可能性がある。
　中国中央 TV によると、中国海軍南海艦隊は8月中旬、南シナ海で潜水艇編隊による軍事訓練を行っていた。
2014.08.23 Yahoo 時事通信記事

「中国軍機が哨戒機に異常接近＝米、『挑発』と非難―海南島沖の公海上」

 <1409-082302>
　米政府が22日、武装した中国軍の J-11 が19日に海南島東方沖の公海上空で、米軍の対潜哨戒機 P-8 に 異常接近したと公表した。
　国防総省報道官らによると、中国軍機は海南島の東方約220km公海上で、計5回にわたり P-8 に異常接近し、P-8 の下方約15～30mを通過したり、機体底部を見せ武器を搭載し ていることを誇示するながら P-8 の前方を横切ったりした。　中国軍機はさらに P-8 と並んで飛行し、この際、両機の翼端間の距離は最短で6mまで接近したという。
2014.08.18 朝日新聞

インターネット

 中国公船とベトナム漁船衝突　ベトナム側『漁師に暴行』 <1409-081808>
　ベトナム国営メディアが18日、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）近海で中国公船がベトナム漁船の操業を妨害し、 乗組員に暴力を振るって無線機などの機材を奪ったと報じた。　報道によると、ベトナム中部リソン島を出発した漁船が15日 にパラセル諸島近海で漁を終えて航行中に中国の公船2隻が近づき、係官が乗り込んできて、電流が流れる棒で漁師を殴り、ハンマーで機材を破壊し、無線機器や魚群探知機のほ か、釣った魚10tを奪ったという。
　中国が７月中旬に石油試掘装置を撤収してから、同海域で両国船の激しい衝突が伝えられたのは初めてとなる。
2014.08.12 Yahoo ロイタ通信記事

「焦点：中国の海洋進出に対抗、東南アジアは自前の軍需産業を育成」

 <1409-081213>
　南シナ海での領有権問題をめぐり中国との緊張が高まる東南アジア諸国で、急増する軍事予算を国内での技術開発に注ぎ込 み、欧米の武器メーカへの依存を低下させることで、自国の防衛産業を築こうとしている。
　インドネシア、タイ、マレーシアなどは、Airbus社や Lockheed Martin社など巨大防衛企業との大型契約を破棄することはないが、自国企業に防衛機器を製造するよう呼びか けを強めている。　2016年の東南アジア地域の防衛費は前年比10%増の$40Bに達する見通しで、すでに国産の防衛機器を輸出している国もある。
　　・自国防衛産業の発展
　　・シンガポールが旗振り
2014.08 International Defense Review Taking shape: the Republic of Singapore Navy's Littral Mission Vessel <1410-080017>
　シンガポールが11隻保有している Feaeless級哨戒艦の後継として、2016～2020年に沿岸警備艦 (LMV) を 8隻建造する。
　里もゐは全長80m、全幅12m、排水量1,200tで、速力27kt、航続距離5,000nmの性能を持ち、恐らく OTO Melara 76/62 Super Rapid になるとみられる中砲1門と、12.7mm機銃2丁を装備する。　レーダは Tales社製の NS 100S S-ban/X-band 二波レーダを装備する。
2014.08.10 読売新聞

インターネット

 共同声明、南シナ海に引き続き『深刻な懸念』 <1409-081001>
　ミャンマーの首都ネピドーで8日に開催された ASEAN 外相会議の共同声明が、10日未明に発表された。　声明では、中国が 一方的な海洋進出を続ける南シナ海問題に関し、『緊張を高めた最近の情勢について、引き続き深刻に懸念している』と明記 した。　ASEAN は今年5月の外相会議と首脳会議でも、共同声明で深刻な懸念を表明していた。
　焦点の一つだった、南シナ海での挑発行為の凍結を求めるフィリピン案については留意するとの表現にとどめた。　また、 草案にあった、中国が上空に防空識別圏を設定した東シナ海情勢に懸念を表明する記述には慎重論も根強く、最終的には全体が削除 された。
2014.08.08 Yahoo 時事通信記事

「『南・東シナ海』で中国けん制＝ ASEAN 外相会議―ミャンマー」

 <1409-080806>
　ASEAN が8日午後、ミャンマーの首都ネピドーで外相会議を開き、南シナ海や東シナ海といった地 域や国際情勢などについて協議した。
　会議後に発表される予定の共同声明案では南シナ海について、関係当事者に対話を通じた平和解決を求めるとともに、各国の行動を法的に拘束する 行動規範の早期策定を訴えているほか、最近の情勢に深刻な懸念を表明し、不安定化させる行為を中止する必要があるとの文言を入れ、周辺諸国との摩 擦が絶えない中国をけん制する内容が盛り込まれている。
　ASEAN 外交筋によると、こうした表現をめぐって合意に至っておらず、共同声明の発表がずれ込んでいる。
2014.08.08 Yahoo 新華網記事

「インドが『中国に対抗する切り札』の艦船でベトナムを訪問、インドメディアが南シナ海に進入したと吹聴―中国紙」

 <1409-080804>
　印海軍のフリゲート艦 Shivalik が5日、3日間の訪問のためベトナム北部の港湾都市に入港 した。
　インド海軍報道官は、今回の訪問はインドの東に向かう戦略と符合していると表明し、インドメディアはインド軍艦が南シナ海の紛争海域に進入する という勇敢な行動に出たと報じた。
2014.08.07 Yahoo ロイタ通信記事

「中国が南シナ海の島に灯台設置計画、ベトナムとの紛争海域内も」

 <1409-080706>
　中国国営の中国新聞社によると、中国政府は南シナ海の5つの島に灯台を設置することを計画している。
　中国が灯台の設置場所を調査しているのは、南シナ海の北礁、羚羊礁、晋卿島、南沙洲、高尖石で、このうち少なくとも2つの島はベトナムが領有権 を主張している海域にあるとみられる。
2014.08.05 Yahoo 朝鮮日報記事

「韓国艦船のフィリピン向け贈与、中国が韓国に抗議」

 <1409-080503>
　韓国の金国防部長官が5月30日に比国防相と会談し、老朽化して退役を控えた1,200tの浦項級哨戒艦1隻、 多目的揚陸艇1隻をフィリピンに無償で供与することで合意した。
　これに対し中国が贈与の方針が伝えられた直後の6月10日ごろ、在韓中国大使館の関係者が韓国の外交部と国防部を訪れ、供与計画の中止を求めていたことが4日までに分かった。
2014.08.02 Yahoo 新華網記事

「フィリピン、15年の国防予算が前年比3割増　南シナ海問題口実に軍備の近代化を継続―中国メディア」

 <1409-080202>
　フィリピン政府が30日、同国会に対してPHP2.6T（6兆1,500億円）の2015年国家予算案を提出した。　国家予算の総額は 2014年に比べて15.1%増加し、なかでも国防予算はPHP115.5B（2,730億円）で同29%増と、各項目中で増え幅が最も大きくなっ た。
　アキノ大統領は28日に国会の施政報告において、装備や部隊の近代化プロジェクトを継続し、多機能型戦闘ヘリ、揚陸艦、海軍巡視艇などを購入したことを明らかにした。 　更に、韓国から購入した FA-50 12機のうち2機が来年納入される見込みであるほか、対潜ヘリ、戦闘ヘリ、輸送機、レーダなどの各種装備も今後購入予定であるという。
2014.08.01 NHKニュース ベトナムに巡視船用の船舶6隻を供与 <1409-080102>
　ベトナムを訪れている岸田外相がミン外相と会談し、巡視船として使用できる船舶を供与する無償資金協力を行う方針を伝 えた。
　岸田大臣は ODA を通じて、巡視船として使用できる中古の漁業取締船など船舶6隻を供与する総額 5億円の無償資金協力を行う方針を伝えた。
2014.07.27 Yahoo 産経新聞記事

「11月の ASEAN 国防相会議、日本初参加へ最終調整」

 <1408-072702>
　防衛省が27日、11月に行われる ASEAN の国防相会議に初めて参加する方向で、武田防衛副大臣が28日に議長国のミャンマー を訪れ、国防省幹部と協議する。　11月の会議では、主な議題として災害救援や人道支援を想定しているが、日本は ASEAN 域外の国であるため、非公式会議に 参加する可能性が大きい。
　ASEAN の国防相会議はフィリピンやマレーシア、ベトナムなど10ヵカ国で構成され、毎年2回程度開かれており、今年5月にミャンマーで開かれた8回目の会合では、中国とベト ナムの艦船衝突で緊張が高まる南シナ海情勢などを議論した。
2014.07.16 Yahoo 時事通信記事

「中国、ベトナム漁民解放＝国際的批判に配慮か」

 <1408-071606>
　国営ベトナム通信が、中国が16日までに、南シナ海で拘束したベトナムの漁民13人を解放したと伝えた。　解放されたのは6月20日に拘束されたクアン ビン省の6人と、7月3日に拘束されたクアンガイ省の7人で、中国は拿捕した漁船2隻のうち1隻と2隻の用具を押収した。
2014.07.16 NHKニュース 中国 南シナ海の掘削作業『終了』 <1408-071603>
　中国国営の新華社通信が、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）近くで進めてきた掘削装置を使った作業が15日に 終わったと伝えた。　新華社通信は、台風などの影響を受けずに作業効率が向上したため、計画どおり順調に地質データを取ったなどと説明している。
　掘削装置は、今後、海南島周辺に移されるという。
2014.07.04 Yahoo 時事通信記事

「漁船拿捕はトンキン湾＝ベトナム各紙」

 <1408-070403>
　ベトナム各紙が4日、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）海域で中国船がベトナムの漁船を拿捕したとの同日付朝刊の報道について、拿捕の場所は南 シナ海ではなく、トンキン湾だったと訂正した。
【関連記事：1407-061005 (日経新聞 2014.06.10)】
2014.07.04 Yahoo 時事通信記事

「中国、ベトナム漁船を拿捕＝石油施設上空に米偵察機」

 <1408-070402>
　ベトナム各紙が4日、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）海域で、中国船がベトナムの漁船を拿捕し漁民 6人を拘束したと報じた。　それによれば、3日朝に操業中の漁船2隻のうち1隻が複数の中国船に取り囲まれ、中国に向けてえい航された。
　一方、ベトナム沿岸警備隊の幹部は、中国の石油掘削施設の上空に6月30日に米国の偵察機2機が飛来し、7月 2日にも1機が飛来したたと述べた。
2014.06.29 Yahoo 新華網記事

「中国が西沙の海空基地を拡張、中国のすべての軍機が離着陸可能に―カナダ誌」

 <1407-062903>
　カナダ軍事誌の漢和防務評論が25日、中国がパラセル諸島（西沙諸島）の Woody島（永興島） 2013年以降、海空基地の拡張を続けられており、新たな埠頭の使用が開始されたほか、滑走路の修復も進められていると報じ た。　滑走路は J-6 大型爆撃機の離着陸にも耐えられる厚さに変更される模様で、これにより中国空軍の現 役軍用機がすべて離着陸可能となる。
　完成後はチベット自治区シガツェにある軍民共用空港のように少量の戦闘機が常駐し、海航部隊や空軍部隊のような作戦部隊が駐留するとみられている。
【註】
　『新華網』は中国共産党機関誌『人民日報』の系列メディアであることから、この記事の内容は共産党の方針から外れていないと見ることができる。
2014.06.25 Jane's Defence Weekly Beijin goes all out with major island building project in Spratlys <1408-062505>
　AISLive 船舶追跡システムのデータが、中国がスプラトリ諸島の5ヵ所の岩礁で 埋め立て工事を行っているとのフィリピンの主張を裏付けた。　中国は少なくとも2013年9月以降工事を行っている。
　工事が行われているのは Cuateron礁、Graven礁、南北 Johnson礁（Union礁）、Fiery Cross礁の5ヵ所で、中国はここに巡視船 Tian Jing Hao と Niina Hai Tuo を派遣している。
　Tian Jing Hao は全長127m、6,017総トンとアジア最大の巡視船で、ドイツ Vosta LMG社が建造した。
2014.06.24 NHKニュース 中国 南沙諸島で軍事拠点化に向け準備か <1407-062401>
　中国が南シナ海のスプラトリー諸島（南沙諸島）で、急速に浅瀬の埋め立てを拡大するなど、軍事拠点化 に向けた準備ともみられる動きを進めている。　フィリピン軍は、これまでに Johnson 南礁など3ヵ所の浅瀬で埋め立 てを確認しているが、これに加え、新たにヒューズ礁とエルダド礁でも埋め立てを確認したという。
　フィリピン軍の分析では、埋め立て面積は5ヵ所の浅瀬を合わせて少なくとも90,000㎡に達するとみられ、中国が滑走路の建設やレ ーダ施設の整備などこの一帯の軍事拠点化に向けて埋め立てを進めている可能性があるとみている。
【関連記事：1407-061408 (Defense News 2014.06.14)】
2014.06.18 Yahoo 時事通信記事

「南沙諸島の滑走路補修へ＝比」

 <1407-061803>
　フィリピン空軍幹部が18日、スプラトリー諸島（南沙諸島）でフィリピンが実効支配するパグアサ島にある 滑走路を補修する考えを明らかにした。　海水による浸食が進んだためという。
　1970年代に建設された滑走路は1,400mで、過去にも補修計画はあったが資金難などから実現していなかった。
2014.06.14 Defense News Beijing Continues S. China Sea Expansion <1407-061408>
　現地報道によると、中国が南シナ海 Fiery Cross礁（永暑礁）で、明らかに滑走路と港湾を建設している。
　これは、中国が Gaven礁（南薰礁）や Cuarteron礁（華陽礁）などで行っている活動などを拡張している兆候である。
【註】
　Fiery Cross Reef は、かつてベトナムが占有していたが、1988年のスプラトリー諸島海戦の結果、中国が奪った。
　その後は中華人民共和国が実効支配し、中国人民解放軍海軍南海艦隊の重要な戦略拠点としている。
2014.06.12 Yahoo Record China 記事

「中国漁船の体当たりに備えよ！ベトナムが鉄甲漁船3万隻の建造へ―中国メディア」

 <1407-061203>
　ベトナムのズン首相が、漁民たちが安心して操業できるように10兆ドン（約500億円）を拠出し3万隻の鉄製漁船を建造 するよう命じた。
　南シナ海パラセル諸島（西沙諸島）では中国による石油採掘プラットフォームに端を発するにらみ合いから、中越両国はお互い公船での衝突を避け漁船を最前線に動員し ているが、ベトナム漁船は木造の小さい船が多く、中国漁船と衝突しても一方的に被害を受けるだけだとの問題を抱えている。
2014.06.11 Jane's Defence Weekly Vietnam urges neighbours to stand up to China <1407-061113>
　ベトナムの国防次官が6月1日にシンガポールで、中国に対抗するため南シナ海周辺各国の結束を呼びかけ た。
　ベトナムにとって沿岸警備力の強化が急務で、Jane社は3月19日に越沿岸警備隊 (CSBV) が DN2000 外洋型巡視船にヘリを搭載する計画を報じていたが、安部首相は5月28日、 日本から供与されるはずの中古巡視船について、日本での監視活動強化の必要性が高まったことから、すぐに はできないと述べている。　CSBV は2015年受領を予定していた。
2014.06.11 Jane's Defence Weekly Lack of funds hits Philippine naval bases up upgrade <1407-061111>
　フィリピン海軍が$11.4Mかけて行う計画であった Oyster 湾とUlugan 湾の港湾整備が、資金の問 題で行き詰まっている。
　比海軍はこれら港湾整備を、パラワン島のエネルギ関連開発資金である Malampaya Fund を使って行おうとしたが、最高裁が目的外使用との裁定を下 した。
2014.06.11 China Record 南シナ海問題　中国が石油掘削施設の防衛に漁船団を投入、ベトナムは漁船を強化―ベトナムメディア <1407-061104>
　ベトナムのメディアが9日、パラセル諸島（西沙諸島）石油掘削施設を設置した中国は今後、漁船団 を小グループに分け、中国海警の公船とともに施設を確保していくという。
　石油掘削施設の設置された海域には8日現在、海警の公船約40隻や運搬船、タグボート30隻など計120隻の中国船舶がいるが、ベトナム当局によると、 40隻の中国漁船が中国海警船2隻の保護の下で、ベトナムの公船や漁船による石油掘削施設への接近を防いでいる。
2014.06.10 日経新聞

インターネット

 中国・ベトナム船がトンキン湾でも衝突 <1407-061005>
　ベトナム国営メディアが10日、6日朝にトンキン湾で、ベトナム漁船が中国船に衝突されて船体を損傷したと報じた。 　ベトナム漁船が同国の領海内で漁をしていたところ、中国船が体当たりや放水を行い、照明装置などに損傷を与えた。　中国船の乗員は船に搭載した銃器のカバーを外し 、銃口を漁船に向けたという。
　ベトナム北部と中国南部に挟まれているトンキン湾は、両国政府が2000年12月に領海画定に関する協定に調印したが、その後も両国船の小競り 合いがたびたび報告されている。
2014.06.06 Yahoo 時事通信記事

「中国海警局の船艇大幅増へ＝東・南シナ海で影響力―米報告書」

 <1407-060613>
　米国防総省は5日に公表した中国の軍事安全保障分野の動向に関する年次報告書で、中国海警局が今後約10年で船艇を大幅に増 やし、海洋巡視能力を25%高めると分析している。
　2013年に複数の海上治安機関が統合されて発足した中国海警局は、2004～2015年までに50隻の船艇を増強する計画を進めているが、さらにこの後 10年間でヘリコプタを搭載できる船艇を含めて100隻を追加するとみられている。
2014.06.06 朝日新聞

インターネット

 『中国軍、東・南シナ海有事に備え増強中』　米が分析 <1407-060609>
　米国防総省が公表した中国の軍事力を分析した議会向け年次報告書では、中国軍が台湾海峡有事だけでなく、東シナ海や南シナ海での有事にも備 え、軍事力の整備を進めているとしている。
　報告書は、中国海軍が小型で近海用のコルベット艦を昨年新たに9隻装備したほか、今後も20～30隻 の装備を計画していると指摘し、2020年ごろまでには強襲揚陸艦も建造しそうだとの見通しも示した。
2014.06.06 Yahoo 時事通信記事

「東・南シナ海戦略の報告書要求＝米大統領に上院委」

 <1407-060608>
　米上院軍事委員会が5日、先に同委で可決したFY15国防権限法案の上院案を公表した。
　上院案は中国の海洋進出への警戒感を色濃くにじませており、大統領に対して東、南シナ海での安全保障戦略を報告書 にまとめて議会に提出するよう要求している。
2014.06.05 読売新聞

インターネット

 中国、南沙で新たに埋め立て？比大統領『困惑』 <1407-060507>
　フィリピンのアキノ大統領が5日、南シナ海のスプラトリー諸島（南沙諸島）にあるガベン、クアテロンの二つの岩礁 で、中国が新たに埋め立てを開始する兆候が見られることを明らかにした。　大統領は、偵察機が両岩礁付近で、埋め立て事業に使われるとみら れる船を撮影したと説明した。
　実効支配を誇示する目的で、何らかの建造物を作ろうとしている可能性がある。
2014.06.05 Yahoo 時事通信記事

「南シナ海で36隻被害＝ G7 声明を歓迎―ベトナム」

 <1407-060505>
　ベトナム政府が5日、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）海域で、36隻の船舶が中国船から の体当たりや放水で被害を受けたと発表し、動画を公開した。　ベトナム側はこれまで、漁業監視船など24隻が損傷し、 6月1日には中国船から激突された沿岸警備艇の右側に穴が4ヵ所開いたという。　また、漁船12隻も攻撃されたと非難した。
　外務報道官らによると、中国は最大で軍艦を含む140隻を展開し、石油掘削施設の撤去を呼び掛ける ベトナム船に体当たりや放水を続けている。
2014.06.05 日経新聞

インターネット

 G7 首脳宣言、ロシア非難　追加制裁を用意 <1407-060503>
　主要7ヵ国 (G7) 首脳会議が4日夜に初日の討議を終え、外交政策に関する首脳宣言を発表した。　宣言ではウクライナ 情勢について、ロシアによるウクライナの主権と領土の一体性の継続的な侵害を一致団結して非難すると明記し、必要に応じてロシアへの追加的な制裁 を発動する用意があることも盛り込んだ。
　東アジア情勢についても中国の挑発行為を念頭に、南シナ海と東シナ海での緊張を深く懸念 していると表明し、威嚇、強制または力による領土または海洋に関する権利を主張するためのいかなる者によるいかなる一方的な試みにも反対す るとの立場を打ち出した。
　更に北朝鮮情勢の核と弾道弾開発の継続についても強く非難した。
2014.06.05 NHKニュース 南シナ海巡る裁判 中国が陳述書の提出拒否 <1407-060502>
　南シナ海のほぼ全域は中国の管轄下にあるとする主張が国際法上認められるかどうかについて、フィリピンが国際的な 仲裁裁判所に提訴していた裁判で、裁判所は中国に主張の裏付けとなる陳述書の提出を求めたが、中国 側は拒否する姿勢を示した。
　仲裁裁判所は3日、先月2回目の会合を開き、中国に自国の主張を裏付ける陳述書を12月までに提出するよう求めることを決め、中国側に通知したことを明らかにした。
2014.06.04 Jane's Defence Weekly China deploys fast jets to protect near sea interests <1407-060414>
　中国空軍と海軍航空隊は、南シナ海や東シナ海で、自信を高めた活動を行っている。　東シナ海上空で5月25日に、海上自衛隊の OP-3C に30m、航空自衛隊の YS-11EB に50mま で異常接近した J-11 は、R-73 (AA-11) SRAAM を装備していた。
2014.06.03 Yahoo Record China 記事

「南シナ海問題　ベトナム首相『中国提訴の準備』―シンガポール華字紙」

 <1407-060301>
　シンガポールの聯合早報が1日、ベトナムのズン首相がハノイの首相府で取材に応じ、南シナ海で石油掘削を続けている中国に 対し我々はすでに法的措置を取る準備ができており、現在提訴に最適なタイミングを探っている段階だと語ったと報じた。　南シナ海の領 有権問題ではフィリピンが3月に、国連海洋法条約に基づき仲裁裁判所に仲裁請求したている。
　ズン首相は、世界の海上貿易の三分の二が南シナ海を通過していることから、仮に衝突が起きた場合には世界経済全体に大きな損害が出ると警 告した。
2014.05.27 東京新聞

インターネット

 比、南シナ海防衛へ基地強化　アキノ大統領、中国にらみ <1406-052701>
　フィリピンのアキノ大統領が27日、南シナ海に面したパラワン島のマカラスカス海軍基地を 訪れ、地域防衛の最前線だとして基地機能強化を一層進める考えを表明した。
　そのあとカルリト・クナナン基地（註：パラワン島）で開かれた海軍創設記念式典で演説したが、同式典が地方の基地で開催されるのは初めてで、アキノ氏は非常に意義 深いと強調した。
2014.05.26 Yahoo 時事通信記事

「ベトナム漁船沈没＝中国船が体当たり―漁民10人救助、関係緊迫化も・南シナ海」

 <1406-052604>
　ベトナムの複数のメディアが、南シナ海パラセル諸島（西沙諸島）海域で26日、ベトナムの漁船が中 国の漁船から体当たりされて沈没し、漁民10人は他のベトナムの漁船が救出したと伝えた。　報道によると沈没し た漁船は、掘削施設から南南西31kmの海域で中国の漁船約40隻に囲まれて体当たりされた。
　また、ベトナムの漁業監視船1隻も中国船10隻から囲まれて妨害行為を受け重大な被害を受けたという。　ベトナム沿岸 警備隊当局者は、現場は非常に緊迫した状況だと述べた。
2014.05.22 読売新聞

インターネット

 対中包囲網形成も…比・ベトナム、警備協力強化 <1406-052204>
　フィリピンのアキノ大統領が21日、マニラでベトナムのズン首相と会談し、中国による南シナ 海での一方的な現状変更の動きを強く非難するとともに、沿岸警備隊の連携などの協力を強化することで合意した。
　両首脳は今後、インドネシアなど周辺国とも協力し、中国に対する包囲網を形成したい考えである。
2014.05.21 Jane's Defence Weekly Cue co-operation? Pacific naval code aims to improve collaboration at sea <1407-052113>
＝ 洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準 (CUES) に関する記事 ＝
　4月に青島で開かれた西太平洋海軍シンポジウム (WPNS) で、洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準 (CUESS) の必要性が論じられた。
2014.05.21 Jane's Defence Weekly China building island in South China Sea <1407-052101>
　中国が南シナ海スプラトリ諸島の Johnson 南礁で人工島を構築 し、その存在感を高めようとしていることが、Airbus Defense社などの衛星画像で明らかになった。
　Johnson 南礁は1998年の中越戦争の舞台となった場所で、ここで70名以上のベトナム兵死亡している。
2014.05.17 NHKニュース 米 南シナ海対立の原因は中国に <1406-051701>
　南シナ海での問題を巡りホワイトハウス報道官が16日、多数の当局の船を派遣し石油の海底掘削を行うという 中国の一方的な行為は、挑発的な行動で地域の緊張を高めると述べ、対立の原因は中国側にあるとの認識を示した。
　そのうえで、アメリカは領土問題では特定の立場を取らないが、領有権問題を平和的に解決しようとする国を支持すると述べ、中国側の行動を批判した。
2014.05.15 Yahoo 時事通信記事

「中国を国際提訴も＝デモ、事実上解禁―ベトナム」

 <1406-051507>
　ベトナム外務省報道官は15日の定例記者会見で、南シナ海の実効支配を強める中国を激しく非難するとともに、必要なら国連海洋法条約に基づ く仲裁裁判所への提訴も検討すると表明した。
　一方で武力衝突を避け平和的解決を目指すために、法的拘束力のある『南シナ海行動規範』の早期策定が必要と強調した。
2014.05.15 読売新聞

インターネット

 中国『正常なことだ』埋め立て強行、制空権狙う <1406-051503>
　中国メディアによると、中国はパラセル諸島（西沙諸島）の永興島に2,700mの滑 走路を備えた飛行場を持つが、スプラトリー諸島（南沙諸島）では、台湾、ベトナム、フィリピン、マレーシアがそれ ぞれ飛行場を所有するのに対し、中国には航空拠点がない。
　このため有事の際に中国本土から戦闘機などを投入するには限界があり、ジョンソン南礁での作業強行は南シナ海の制空権確保 を狙ったものと見られる。
2014.05.15 読売新聞

インターネット

 中国の建造物『どんどん大きくなる』…南沙諸島 <1406-051502>
　フィリピン外務省報道官が14日、南シナ海のスプラトリー諸島（南沙諸島）にあるジョンソン南礁で、中国が資材や土砂を 搬入して埋め立てをしていると明らかにした。
　比政府高官によると、ジョンソン南礁では今年1～2月にかけ資材や土砂の搬入が始まり、元々の建造物に加え新たな建造物も確認され始めた。　規模 は300～500m程度とみられ、この高官はどんどん大きくなっていると話している。
2014.05.14 Jane's Defence Weekly TNI to bolster South China Sea base <1406-051413>
　インドネシア国軍司令官が5月8日、ボルネオ島西部の Pontianak にある海軍の地方基地を、 海軍の地域軍基地に格上げすると発表した。
　この地域では3月に、空軍が Riau島の基地を拡張すると発表している。
2014.05.14 Jane's Defence Weekly China and Vietnam square off in SCS over oil rig <1406-051410>
　ベトナムとと中国が、南シナ海に中国が設置した掘削装置を巡って対立している。
　ベトナムはこの掘削装置の場所を、同国の排他的経済水域内側80nmにあると主張している。
2014.05.14 Record China 南シナ海　中国は『侵略的』、米国務長官が強烈批判―米メディア <1406-051401>
　VOA の中国語版サイトが13日、『ケリー米国務長官：領有権問題がある地域での石油プラットフォーム設置は挑発行為』と題する記事を掲載した。　それによると、 ケリー国務長官は13日に王毅外交部長と電話会談を行い、中国が領土問題がある海域に石油掘削施設をしたことは『挑発的か つ侵略的』だと批判した。
　これに対し王部長は、言葉を慎むべきと反論し、客観的に中国を見るよう求めた。
2014.05.13 東京新聞

インターネット

 中国、南沙で暗礁埋め立て　大量の砂搬入、比警戒 <1406-051303>
　米フィリピン両軍事筋が13日、中国が南シナ海のスプラトリー諸島（南沙諸島）で実効支配する暗礁に大 量の砂を搬入し、埋め立てにより陸地を拡張していることを、共同通信の取材に明らかにした。　既に小規模な基地を設置し、将来は 滑走路の建設も可能だという。
　フィリピンは、暗礁を島にする異例の動きで基地強化の一環と警戒している。
2014.05.12 Yahoo 時事通信記事

「中国船が放水砲噴射＝ベトナム船も対抗、『妥協せず』」

 <1406-051206>
　中国が石油掘削作業を始めた南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）海域海域で12日、中国船15隻がベトナムの漁業監視船を包囲し放 水した。　監視船も放水で対抗し、約1時間の応酬の後、中国側が包囲を解除したという。　この状況を監視船に同乗していたベトナム国営紙の記者が現場から伝えた。
　漁業監視船が、石油掘削施設の撤去を求める中国語の看板を掲げ施設に接近したのに対し、中国側は海洋監視船と一部武装した漁船の計15隻がベトナ ムの漁業監視船を包囲し放水銃を使用した。
2014.05.12 Yahoo 時事通信記事

「中国、ベトナム漁船妨害＝南シナ海」

 <1406-051205>
　国営ベトナム通信 (VNA) が12日、クアンガイ省の当局者の話として、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）海域でベトナム漁船が 中国の高速艇2隻から暴力を伴う妨害を受けたと伝えた。
　VNA によると、7日に漁船がナマコ漁の最中、高速艇の中国人が乗り込み、漁民を電気バトンで殴打し通信設備を破壊した うえ、ナマコを持ち去ったという。
2014.05.12 Yahoo Record China 記事

「南シナ海　米第7艦隊旗艦と中国艦艇が一触即発の事態に！？米軍機関紙は否定―中国メディア」

 <1406-051203>
　新華網が11日、『米メディア：米軍が自ら暴露、黄岩島での中国艦艇との“遭遇”』と題する記事を掲載した。　それによると、米第7艦隊の旗艦 Blue Ridge の搭載ヘリが5日、南シナ海のスカボロー礁（黄岩島）付近で中国艦艇2隻の写真を撮影し公開されたことで、Blue Ridge と中国艦艇は一触即発の状態にあったのではないかとの疑惑が持たれている。
　これについて Stars and Stripes紙は9日、Blue Ridge はスカボロー礁付近を航行していただけで問題となるような事態はなく、ヘリも離れ た距離から写真を撮影していたという関係者の証言を掲載して憶測を否定した。
【註】
　Blue Ridge は米比合同演習に参加中か。
【関連記事：1406-050601 (ロイタ通信 2014.05.06)】
2014.05.12 朝日新聞

インターネット

 『掘削海域に中国の戦闘機』　ベトナム海上警察副司令官 <1406-051201>
　ベトナム海上警察副司令官が11日に朝日新聞の取材に対し、中国が掘削活動を始めた海域の上空で中国の戦闘機が確認され たと語った。　中国の戦闘機はベトナム船の上空800mを飛行していたという。
　国内メディアも、現場上空で10日と11日に戦闘機を含む軍用機が目撃されたと報じていた。
2014.05.11 Record China 南シナ海　ベトナムには優しく、フィリピンには激しく＝中国の各個撃破戦略―香港メディア <1406-051102>
　香港メディアの大公網が10日、南シナ海問題で中国がフィリピンとベトナムに異なる対応をするこ とで各個撃破を狙っていると報じた。
　今回の南シナ海の緊張は中国による海底油田探査プラットフォームの搬入と、中国側がしかけたものであり、ベトナム、フィリピンの動きは単にそれ に反応したものに過ぎない。 　中国側はその対策も十分考えていたはずで、経済的に低迷したベトナムにはこれ以上強硬手段に出る 余力はないと読み切っている一方、米国と新たな軍事協定を結んだフィリピンをまず叩くべき相手だと考えている。　そこでベトナムとフィリ ピンに異なる対応を見せる各個撃破戦略を選択し。
2014.05.11 東京新聞

インターネット

 南シナ海情勢で中国けん制　ASEAN 首脳が宣言 <1406-051101>
　ASEAN が11日にミャンマーの首都ネピドーで首脳会議を開き、中国とベトナムの艦船衝突で緊迫する南シナ海情勢などを討 議し、関係国に自制と武力の不使用を要請するとした『ネピドー宣言』を採択した。
　首脳会議に先立って10日に行われた外相会議では、中国に自制を促す声明を採択したが、首脳レベルの宣言でも名指しは避けながらも、緊張を一段と高めるような行動を控え るよう要請すると中国をけん制した。
2014.05.10 日経新聞

インターネット

 南シナ海問題に深刻な懸念　ASEAN 外相が共同声明　中国をけん制 <1406-051002>
　ASEAN が10日にミャンマーの首都ネピドーで外相会議を開き、中国との間で緊張が高まる 南シナ海問題について、現状に深刻な懸念を表明するとする共同声明を発表した。　ASEAN が南シナ海問題について独自の声 明を打ち出すのは極めて異例で、同海域で強硬姿勢を強める中国への危機感が ASEAN の結束を促した形になった。　ASEAN は 11日に開く首脳会議でも南シナ海問題を協議する。
　一方、中国外務省は10日に談話を発表し、南シナ海問題は中国と ASEAN の間の問題ではなく、一部の国がこの問題を利用して中国と ASEAN との友好協力を壊すことに反対す るとして、声明の採択を働きかけたベトナムなどを批判した。
2014.05.09 東京新聞

インターネット

 ベトナム、フィリピンと連携強化　中国包囲網へ政府 <1406-050904>
　日本政府が9日、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）近くで中国とベトナムの船が衝突した問題 を受け、被害を訴えるベトナムとの連携強化に乗り出した。　岸田外相は9日の会見で、衝突について中国による一方的かつ挑発的な海洋進出活動の一環だと強調し、中国はベト ナムと国際社会に、自らの活動の根拠を明確に説明すべきだと述べ、ベトナムを後押しする姿勢を打ち出した。
　南シナ海のスカボロー礁で中国と対立するフィリピンや、同盟国の米国とも緊密な意思疎通を図り、尖閣諸島周辺で領海侵 入を繰り返す中国をけん制するため、国際社会と対中国包囲網を形成する狙いがある。
2014.05.09 NHKニュース 外相『中越衝突は中国側の海底掘削が原因』 <1406-050903>
　岸田外務大臣が閣議のあと記者団に対し、南シナ海で中国とベトナムの当局の船が衝突し、双方のにらみ合いが続いている ことについて、境界が未確定の海域で中国の一方的な掘削活動によって地域の緊張が高まっていることを深く憂慮しており、今回の事態は 中国による一連の一方的かつ挑発的な海洋進出の活動の一環と受け止められると指摘した。
　そのうえで、中国側はベトナム側や国際社会に対して自らの活動の根拠や詳細を明確に説明すべきで、国際法にのっとって行動することの大切さを国際社会全体で中国に 働きかけていくことが大切だと述べ、中国は活動の法的な根拠などを明らかにすべきだという考えを示した。
2014.05.09 Yahoo 産経新聞記事

「南シナ海、緊迫　中国『相手が故意に衝突』　ベトナム反発、提訴も」

 <1406-050902>
　ベトナム軍高官が8日、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）付近で中国の公船とベトナム船が衝突した問題で、現場海域 に派遣した巡視船など30隻の態勢を維持していると産経新聞の取材に述べ、80隻の中国公船とにらみ合いを続けていることを 確認した。
　ベトナム外務省高官はロイタ通信に対し、中国を国際司法機関に提訴することも排除しないと述べており、中国の石油採掘に端を発した対立がより先 鋭化する可能性が高まっている。
2014.05.08 読売新聞

インターネット

 中国船、ベトナム船に威嚇・放水・体当たり <1406-050801>
　ベトナム政府が7日に緊急記者会見を開いて、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）付近で今月2日以降、中国の船舶が ベトナムの船舶に意図的な衝突や放水などを繰り返していると発表した。　負傷者も出ているという。
　中国側は7日までに、艦船7隻と沿岸警備艇33隻を含む80隻を動員していたという。
2014.05.07 Yahoo ロイタ通信記事

「南シナ海の領有権で中国と東南アジアに緊張、船舶衝突や拿捕」

 <1406-050705>
　南シナ海の領有権めぐり対立する中国と東南アジア諸国の緊張が高まっている。　フィリピンはスプラト リ諸島（南沙諸島）付近で中国の漁船を拿捕し、中国は解放を要請した。
　ベトナムは、中国が石油掘削を行っている海域はベトナムの領海と主張して、軍の艦船や警備艇を派遣したのに対し、中国 はベトナムに掘削作業の妨害しないよう警告した。
　またベトナム外務省は7日、南シナ海で中国の船舶が4日にベトナム船2隻に意図的に衝突し6人が軽傷を負ったと発表した。　ベトナム外務省の高官によると、中国の船舶は空 からの支援も得て、ベトナム船舶の威嚇を企て、放水砲も使用したという。
2014.05.07 読売新聞

インターネット

 中国船がベトナム船に衝突か…石油掘削巡り対峙 <1406-050704>
　AP通信によると、中国企業が石油の掘削作業を行っている南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）付近で7日、掘削に反対するベトナムの海上警察の船 と中国船が衝突した。　ベトナム海上警察幹部は、中国船がベトナム船に衝突し、放水を行い、負傷者も出たと語った。 　ベトナム側は海上警察と海軍合わせて29隻の艦船を現場海域に派遣しており、双方の対峙が続いて いる。
　一方、中国外務省が7日の定例記者会見で、中国漁船1隻がスプラトリ諸島（南沙諸島）でフィリピン側に 拿捕されたことを明らかにした。 　ロイタ通信によると、フィリピン海上警察の巡視船が6日朝、スプラトリ諸島のハーフムーン礁（中国名：半月礁）沖で350匹のウミガメを積ん中国漁 船を発見し、違法操業の疑いがあるとして、船とともに中国人の乗員11人を連行した。
2014.05.06 Yahoo ロイタ通信記事

「中国念頭に海洋警備に重点、米比が合同軍事演習」

 <1406-050601>
　米国とフィリピンによる数千名規模の年次合同軍事演習が5日に始まった。　両国が締結した新たな軍事 協定の下、南シナ海で海洋進出の動きを強める中国を念頭に、海洋警備に重点を置いた訓練が行われる。
2014.05.05 読売新聞

インターネット

 中国の掘削実施通告、ベトナムが『断固反対』 <1406-050502>
　中国海上安全当局が3日、南シナ海で5月2日から8月15日まで掘削活動を実施すると通告した。 　中国は通告で活動範囲を示し付近に船舶が立ち入らないよう求めている。
　これに対してベトナム外務省は4日、ベトナムの海で許可なく行われる活動であり違法であり、断固反対するとする声明を 発表した。　ベトナム側の声明は、中国側通告にある活動範囲はベトナム沖合220kmにあるとして、完全にベトナムの排他的経済水域と大陸棚に属す ると強調している。
2014.04.28 Yahoo 時事通信記事

「米軍、比に再駐留へ＝新協定調印、中国けん制」

 <1405-042802>
　マニラ首都圏の国軍本部で、フィリピンのガズミン国防相とゴールドバーグ米大使が28日に新軍事協定に調印した。　フィリピン国内 基地の共同使用など米軍の事実上の駐留を認める内容で、1992年に全面撤退した米軍が再び拠点を構築することにより、軍事 力を背景に南シナ海への海洋進出を強める中国をけん制する狙いがあるとみられる。
　協定期間は10年で、フィリピン国軍施設の共同使用や米軍の一時的施設の建設、合同演習の強化 などが柱となっているが、フィリピン憲法は外国軍の駐留を禁止しているため、米軍はローテーション形式で駐留し、協定にも常駐ではないことも明記された。
　同日午後にはアジア歴訪中のオバマ米大統領がマニラに到着し、アキノ大統領と南シナ海問題などについて話し合う。
2014.04.23 Yahoo FNNニュース

「西太平洋海軍シンポジウム　不測の衝突回避へ行動基準採択」

 <1405-042302>
　日米中など21ヵ国の海軍トップ海軍トップらが参加して中国の青島で開かれている『西太平洋海軍シンポジウム』で22日、 海上での不測の衝突を避けるための行動基準が採択された。　行動基準では相手に対してミサイルや魚雷発射管、射撃管制レーダな どを指向することや、遭難した場合以外に、信号弾などを相手の方向に発射すること、更に相手の近くでアクロバット飛行や模擬攻撃を行うことなどを、 回避すべき行動とするなど、他国の海軍艦艇や航空機に遭遇した場合の、安全手順や通信手順などを定めている。
2014.04.19 読売新聞

インターネット

 ASEAN 海洋監視、日米で支援へ…中国けん制 <1405-041901>
　安倍首相とオバマ米大統領が24日の日米首脳会談で、ASEAN の海洋監視能力の強化を日米で支援する方針で合意することが 18日に明らかになった。　具体的な支援策では、
　① 日米両国が巡視船などを供与
　② 沿岸警備関係者の人材育成に協力
　③ 海賊船や不審船に関する ASEAN 各国間の情報共有の枠組み作り
などとなる模様である。
2014.04.14 Yahoo Record China 記事

「フィリピンとベトナムが急接近、中国包囲網で連携強化―海外メディア」

 <1405-041402>
　ロイタ通信が10日、南シナ海における中国の脅威に対抗するため、かつて対立していたフィリピンとベトナムが急接近して いると報じた。　フィリピン海軍は今年6月、約40年前にベトナムに奪われた南シナ海に浮かぶ南子島でベトナム海軍交流する。
　専門家は、中国からの脅威に加え、米国の関与があてにできないという認識が東南アジアや日本に広がっていることが背景 にあり、新たな連携を結ぶ動きがアジア全域で広がっていると見ている。
2014.04.13 Defense News Tighter budgets limit Southeast Asian plans <1405-041304>
　東南アジア諸国の多くは、中国に比べて国防費が限られているが、シンガポールとベトナムは比較的に装備が新しく資金にも恵まれている。
・マレーシア
　財政難から戦闘機18機の購入や仏 DCNS社設計の Growind コルベット艦、第二世代哨戒艦計画によるフリゲート艦建造などの計画が 代替案を求められている。
・インドネシア
　中国が設定した九段線により、インドネシアの大陸棚が分断されている。
・フィリピン
・シンガポール
・タ　イ
・ベトナム
【註】
　九段線 (Nine-dotted Line) とは、南シナ海の領有権を主張するため、1950年代に中華人民共和国が地図上に引いた9本の境界線である。
　九段線が引かれる位置は、時計回りに以下の通りである。
　　1. バシー海峡
　　2. 北ルソン島トラフ
　　3. マニラ海溝
　　4. 南沙群島とフィリピンの間
　　5. パラワントラフ
　　6. 南沙群島とマレーシアの間
　　7. 南沙群島とインドネシアナトゥナ諸島の間
　　8. 南沙群島とベトナムの間
　　9.西沙群島とベトナムの間
2014.04.11 日経新聞

インターネット

 米軍、フィリピン回帰で大筋合意　中国念頭に新協定案 <1405-041106>
　8回目になるフィリピンと米国の外務国防当局者の協議が、10日からマニラで開かれていたが、11日に米 軍派遣拡大を図る新軍事協定案で大筋合意した。　新協定は米軍のアジア重視戦略の一環で、東西冷戦終結後に駐留軍を引き揚げた フィリピンへの回帰となる。　交渉筋によると今回の合意は4月末のオバマ米大統領訪比を控えて成果をアピールする狙いが ある。
　ただフィリピンの上院議員の一部は、同国憲法が外国軍の駐留を禁じていることから、事実上、米軍の駐留を許し憲法違反だと反発している。
2014.04.11 読売新聞

インターネット

 中国と領有権争うフィリピン支持…岸田外相表明 <1405-041103>
　岸田外相が、12日に広島市内で行われる軍縮不拡散イニシアチブ (NPDI) 外相会合に出席するため来日しているロサリオ比外相 と11日に広島市内で会談し、南シナ海の領有権問題をめぐってフィリピンが中国を提訴した国連海洋法条約に基づく仲裁手続きについて、 フィリピンの主張を支持する考えを伝えた。
　フィリピンは、中国が南シナ海全域の領有権を主張していることについて、国際法上の根拠がないとの訴えを、昨年1月に国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所に起こしてい る。
2014.04.09 Jane's Defence Weekly Indonesia to send Su-27, Su-30s to Natuna Islands <1405-040914>
　インドネシアが Natuna 諸島の Ranai に設置している空軍基地の司令官が3月27日、同基地を Su-27 や Su-30 が使えるよう拡充 していることを明らかにした。
　既に誘導灯等の整備は終わり、現在2,500mである滑走路の延長も計画している。
2014.04.01 Record China 中国との南シナ海領有権問題、フィリピンが国際海洋法裁判所に提訴＝証拠書類は4千ページに―米メディア <1405-040106>
　AP通信が30日、フィリピンは中国の南シナ海領域における領有権主張に反対し、国際海洋法裁判所に提訴したと報じた。
　フィリピンのロサリオ外相は30日に、フィリピンが南シナ海で領有権を有する法的根拠を説明した4,000ページにも及ぶ文書を国際海洋法裁判所に提出したことを明らかにし た。
2014.03.26 Yahoo Record China 記事

「フィリピンが国際海洋法裁判所に提訴へ、中国との南シナ海領有権問題＝中国の報復に懸念も―比メディア」

 <1404-032604>
　フィリピンが中国との南シナ海領有権問題について、30日に国際海洋法裁判所に提訴するとみられる。　ロサリオ外相は 24日、訴えの法的論拠はほぼ準備できたと表明した。
　こうした動きに対し中国は、バナナの輸入やレアアースの輸出などに制限をかける可能性がある。　また、フィリピンの電力供給の4割を一手に握る中国の 電力会社による供給停止や通信ネットワークへのサイバテロ、さらには反政府組織への資金援助なども懸念されるとしている。
2014.03.21 Yahoo 時事通信記事

「『中国が漁船攻撃』＝ベトナム」

 <1404-032104>
　ベトナム外務省が21日までに、南シナ海でベトナム漁船2隻が中国船から攻撃を受けたとして、ハノイの中国大使館に調査 と補償を求める外交文書を送った。
　報道によると、南シナ海のホアンサ諸島（西沙諸島）近海で1月7日、漁船が中国船から追跡および攻撃を受け、装備などが破壊されたが、3月1日にも漁船が 一時拿捕され、備品の一部が没収された。
2014.03.11 産経新聞

インターネット

 中国船が比船立ち退かす　南シナ海の礁で <1404-031101>
　中国外務省が10日、中国が領有権を主張しフィリピンが実効支配する南シナ海のアユンギン礁近くで9日、中国海警局の艦船 が資材を積んだフィリピン国旗を掲げた船2隻を見つけ立ち退くよう呼び掛け、2隻は間もなく現場から離れたこと明らかにし た。
2014.03.01 Yahoo ロイタ通信記事

「焦点：南シナ海で狭まる『中国包囲網』、友好国マレーシアも態度硬化」

 <1404-030105>
　マレーシア領のボルネオ島サラワク州沖80kmにあるジェームズ礁（中国名・曽母暗沙）近海で、中国海軍は1年間に 二度の主権宣誓活動を行い、マレーシア政府に衝撃が走った。　問題の暗礁はで、マレーシア領海の外に位置しているが、同国の排他的経済水域 (EEZ) 内にあるが、中国は南シナ海の9割の海域で領有権を主張している。
　複数の上級外交官らはロイタに対し、マレーシアは今年1月の中国軍による主権宣誓活動をきっかけに、中国の主張に最も強く反発するフィリピやとベトナム との連携を強化して、南シナ海における行動規範によって中国の動きを抑えたい考えを明確にするなど、中国に対する姿勢を大きく変えたと指 摘している。
2014.02.25 Yahoo 新華網記事

「中国監視船、南シナ海でフィリピン漁船に高圧放水―比軍参謀総長が発言」

 <1403-022503>
　フィリピン軍参謀総長が24日、中国の海洋監視船が1月27日に南シナ海のスカボロー礁付近でフィリピン の漁船に高圧放水を行い排除したと明らかにした。
　同参謀総長は、フィリピンは今後も国際的な仲裁を通じて領土問題での意見対立を平和的に解決し、地域の安定を保つことに向け努力するが、国民、国家、領土を守る上での 決意は変わらないと表明した。
2014.02.07 東京新聞朝刊

インターネット

 中国、年内に巡視船20隻建造へ　海洋監視力強める <1403-020702>
　中国海警局が所属する国家海洋局によると、1月に4,000t級の巡視船が南海分局（広東省）と東海 分局（浙江省）でそれぞれ就役した。　また1月中旬に開かれた全国海洋工作会議では、今年中に20隻の巡視船を建造する方針を決定した。
　更に北京の京華時報紙によると、中国船舶大手が10,000t級の巡視船を建造する契約を中国当局と結んだ。　海警局が保有する巡視船でこれまで最大 だった4,000t級を一気に超え、海上保安庁が保有する世界最大級の巡視船 しきしま (6,500t) をしのぐ大きさとなる。
2014.02.06 Record China 『中国の東アジアでの行動は侵略性を有している』＝米国の覇権に対する挑戦―米国家情報長官 <1403-020603
　英 BBC によると、米国家情報長官が米国情報委員会の公聴会で、東シナ海や南シナ海における 中国の最近の行動について、侵略的な主権の追求が地域国家の重大な関心を引き起こしていると指摘した。
　長官は、中国の行動は非常に自信に満ち、かつ侵略性を有していると述べた。
【註】
　米国家情報長官 (Director of National Intelligence) とは、連邦政府の15の情報機関の人事予算を統括する権限を持つ役職である。 　この記事で言う『米国情報委員会』議会上院又は下院の情報特別委員会を指すものと思われる。
2014.02.05 Jane's Defence Weekly Malaysia denies PLAN drills around James Shoal <1403-020504>
　新華網が、中国艦隊が1月26日に南シナ海の James礁で主権宣言の式典を行ったと報じたのに対し 、マレーシア軍事筋が、当該海域で艦船と航空機による哨戒を行っているが、レーダで何も捕捉していないと、報道を否定し た。
　James礁は東部マレーシアの Binutulu港から50nmしか離れていない同国の排他的経済水域 (EEZ) 内にあり、中国はここ に Type 071 LSD、Type 052B 駆逐艦、Type 052C 駆逐艦を派遣し、演習を行ったと報じていた。
【関連記事： (読売新聞 2014.01.27)】
2014.01.27 読売新聞

インターネット

 中国海軍『主権宣誓活動』…南沙諸島へ艦艇３隻 <1402-012702>
　新華社電によると、中国海軍の南海艦隊の艦艇3隻が26日、中国とマレーシアが領有権を主張する南シナ海のスプラトリ （南沙）諸島最南端のジェームズ暗礁（曽母暗沙）に到着し、領土主権を守る決意を示す『主権宣誓活動』を行った。
　南シナ海の領有権問題で、中国と激しく対立してきたフィリピンやベトナムと違ってマレーシアは対中穏健派だったが、今回の活動は マレーシアの姿勢に影響を与える可能性がある。
2014.01.23 Yahoo 時事通信記事

「中国、三沙市に巡視船＝南シナ海の実効支配強化」

 <1402-012301>
　中国海洋報が22日までに、南シナ海の三沙市に5,000t級の大型巡視船を配備することを決めたと伝えた。　南シナ海では 外国漁船の操業に対する中国の法的規制問題も浮上しており、ベトナムなどをさらに刺激する可能性がある。
　中国は2012年6月に、南シナ海の南沙、西沙、中沙の三諸島を格上げして新たに三沙市を設置し、南シナ海の実効支配を強めている。
2014.01.22 Yahoo Record China 記事

「ベトナムが“反中国”に路線転換か、政府・国民ともに広がる反中姿勢―中国紙」

 <1402-012203>
　環球時報が21日、『中越関係に脱線の可能性が高まっている』と題する専門家のコラムを掲載した。
　1974年1月19日に、中国海軍と南ベトナム艦隊が衝突した西沙海戦が勃発し、中国が勝利を収めた結果、南シナ海のパラセル諸島（西沙諸島）は中国 の実効支配下に置かれることになった。　今年はその西沙海戦から40周年にあたり、18日からベトナムの一部地方でパラセル諸島写真展、西沙海戦戦死者追悼会や、『パラセル 諸島はベトナム領シンポジウム』などの記念式典が開催されている。　2月には中越戦争35周年の記念式典も予定されているなど、中越関係が今までの路線を外れて脱線する危険 性が高まっている。
2014.01.15 Jane's Defence Weekly USN LCS patrolled South China Sea during deployment, officials reveal <1403-011505>
　米海軍高官が、シンガポールへ10ヶ月間の期間限定で派遣されている LCS-1 Freedom が、南シナ海での哨戒任務に 就いていることを明らかにした。
　LCS-1 Freedom が母港とする San Diego 基地は LCS-2 Independent や LCS-3 Fort Worth も母港としており、4月には LCS-4 Coronado も配属される。
2014.01.10 Yahoo 時事通信記事

「『挑発的で危険』と中国批判＝南シナ海の外国漁船規制―米」

 <1402-011006>
　米国務省報道官が9日、中国の海南省政府が南シナ海で外国漁船の操業を規制する法的措置を講 じたと述べ、挑発的で、危険な行為になる恐れがあると批判した。
　報道官は規制について懸念していると語り、米政府として中国に問題提起したことを明らかにした。
2014.01.10 Yahoo 中央日報記事

「中国の『海上識別圏』にフィリピン・ベトナム反発」

 <1402-011005>
　VOA 放送が9日、中国の海南省人民代表大会（地方議会）が昨年11月末、南シナ海上の領有権紛争海域に 外国船舶が進入する場合、中国当局の許可を受けるようにする内容の条例を制定して施行中だと報道した。　条例違反 の外国漁船に対しては漁獲物を全て没収して最高50万中国元（約866万円）の罰金を課するという内容も含まれている。この条例は1日に発効されたが 対外公表はされなかった。
　報道が明らかになると台湾外交部は、新しい規定を受け入れないと反発し、ベトナムとフィリピンも事実確認に向かう一方、中国の措置への 強硬対応を予告した。
2014.01.10 Yahoo 時事通信記事

「南シナ海に新監視船配備＝中国」

 <1402-011004>
　中国国家海洋局が10日、4,000t級の新型監視船 海警3401 が初めて完成し、南シナ海を 管轄する部門に配備したことを明らかにした。
2014.01.01 Jane's Defence Weekly Philippines to further upgrade cutters <1402-010111>
　フィリピン海軍が12月17日、米海兵隊から2隻購入した元 Hamilton級巡視船を能力向上に向け改修 することを明らかにした。
　改修は航法、推進、通信、監視システムに及ぶほか、対潜能力の付与と艦対艦ミサイルの搭載も行われる。