2011年の中印国境情勢に関する報道

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2011.12.03 朝鮮日報

インターネット

中国、インドの ICBM 発射実験計画に緊張 <1201-120302>
 インドが中国を狙う射程5,000kmAgni 5 ICBM 発射試験のスケジュールを公表したことから、中国が緊張している。
 インド政府は、今年12月から来年2月までの間に初の発射実験を行い、2〜3年の間に更に3〜4回の発射試験を実施した 上で、2014年ごろに実戦配備する計画で、射程を6,000kmに延ばした Agni 5 改良型の研究にも着手している。
 中国メディアによると、インドが保有する核弾頭は約70個で、それを発射できるミサイルの最大射程距離は5,000kmであるのに対し、 中国は410個の核弾頭を保有し、ミサイルの最大射程は14000kmである。
2011.11.29 Yahoo 産経新聞記事

「国境問題協議延期 冷却化する中印関係 『対中包囲網』に警戒」

<1112-112901>
 ニューデリーで28日から開催される予定だった中国とインド国境問題に関する協議突然延期される事態となった。 27日にニューデリーで始まった世界仏教徒会議で、ダライ・ラマ14世が講演することへの中国の反発が一因とさ れるが、中国国営メディアの報道ぶりをみると、それだけではなさそうで、人民解放軍機関紙は、インドがすでに中国を現実の敵とみなしていると、警戒感をあらわにし ている。
 インドは今月上旬に $13B規模の防衛力増強を発表し、5年以内に中国との国境地帯に9万人を増派する計画とされる。
2011.10.06 Searchina 印参謀長『人民解放も』、カシミールに中国人4千人 <1111-100602>
 6日付インド各紙が、インド陸軍参謀長が5日、カシミール地方のパキスタン側で、人民解放軍兵士を含む中国人 3,000〜4,000名が建設工事などに従事していると述べたと報じた。 同参謀長は、人民解放軍の一部である工兵隊もいる などと述べた。
 カシミール地方のパキスタン側での中国の建設支援は以前から指摘されていた。
2011.09.14 Jane's Defence Weekly India 'concerned' about Chinese projects in Kashmir <1111-091411>
 インドが、パキスタンが実効支配するカシミール中国が高速鉄道や道路など多くの建設作業 を行っていることを警戒し、この様な行動全てを中止するよう要求した。
 中国は、アラビア海の Gwadar港と新疆を結ぶ輸送路を建設しようとしている。
2011.07.25 Searchina 「ヒラリー長官、インドに対中国けん制促す、『中央アジアに影響力を』」 <1108-072501>
 クリントン米国務長官が20日、訪問先のインドで、インドがその影響力を南アジアからその周辺部まで拡大し、 中央アジアに関する問題での発言力を高め、中国の西側の側翼に影響を与えるよう促した。 国力をさらに高め、中国 に対抗しうる国家となるようインドに求めることで、中国をけん制する米国の姿勢が、この発言にはっきり表れている。
 また、米国とインドは、同じ価値観を共有することで、関連地域の安全、民主、発展を促進する上で、力強いパートナになり得ると強調した。
2011.04.13 Jane's Defence Weekly India warns of Sino-Pakistani threat to border <1107-041301>
 インドが、中国が中印国境のみならず、カシミールのパキスタン支配地域にまで進出しているとして、警戒を強めて いる。
2011.01.17 Yahoo Searchina 記事

「カシミール・ラダックに中国軍侵入、道路工事も中断―インド紙」

<1102-011702>
 インド紙が9日、インドのジャンムー・カシミール州ラダック地方に中国軍が侵入したと報じた。 同紙は目撃者の話 として、中国の軍隊がラダックのパンゴン区域に進入し、少なくともヘリコプタ1機が付近で旋回していたと報じた。 また、中国の軍人がバイクでラダック一帯を巡回し、インド政府による建設工事を制止する のを見たとする目撃証言もある。
 カシミールのラダック地方は、中国とインドの間で国境問題が決着していない地域の一つで、中国は同地区のインド管轄権を承認しておらず、この2年間、ラダック地域 への中国軍進入が頻繁に発生している。