2020年の極東ロシアに関する報道

年 月 日
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要             旨
2020.12.23 産経新聞

(Yahoo)

中露爆撃機、再び尖閣に向け編隊飛行 空自スクランブル <2101-122301>
 幕僚監部が22日、中国のH-6 4機ロシアのTu-95 2機日本海や東シナ海を飛行し、そのうち中露の4機が五島列島沖の東シナ海上空で合流し、尖閣諸島に向かって編隊飛行した。 尖閣諸島に向かった4機は北緯27゚付近で針路を変え、そのまま編隊を維持して沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡上空を通過して一旦太平洋に進出した後に引き返し、再び宮古海峡上空を抜けて北上した。
 中露軍は昨年7月に合同で哨戒飛行を行った際にも尖閣諸島に向けて編隊飛行し、北緯27゚線上空で進路を変えている。 ただ、この際は中露の爆撃機はそれぞれ反転して編隊飛行をいったん解いていた。
2020.12.22 産経新聞

(Yahoo)

中露の戦略爆撃機、日本海上空で合同パトロール 昨年に続き2度目 <2101-122206>
 ロシア国防省が22日、中国
PLAと合同で日本海と東シナ海の上空で戦略爆撃機6機による哨戒飛行を同日実施したと発表した。 アジア太平洋地域での中露合同哨戒飛行は2019年7月に続き2回目である。
 露国防省によると、ロシア側から2機、中国側から4機が哨戒飛行に参加した。
2020.12.22 聯合ニュース

(Yahoo)

中国・ロシアの軍用機が韓国防空圏に進入 合同演習か <2101-122205>
 中国の軍用機4機ロシアの軍用機15機が22日に韓国防空識別圏(KADIZ)に進入>した。 韓国軍合同参謀本部によると、中国軍機4機はこの日08:00ごろ、済州島南の離於島西側から、ロシア軍機15機は朝鮮半島東の日本海の北側からKADIZに進入した。
 中国は軍用機がKADIZに進入する前に、韓国との直通回線を通じて通常の訓練であることを通知したという。
2020.12.13 共同通信

(Yahoo)

オホーツク海から発射実験 ロシア原潜、SLBM4発 <2101-121301>
 ロシア国防省が12日、太平洋艦隊所属の原潜Vladimir Monomachオホーツク海から
SLBM Bulava 4発の発射試験を行い、北部アルハンゲリスク州の演習場に予定通りに着弾させたと発表した。
2020.12.10 北海道新聞

(Yahoo)

ロシア軍、北方領土で軍備増強 米軍に対抗し高性能ミサイル配備 <2101-121003>
 ロシアが北方領土で軍備増強を着々と進めており、1日には択捉島に射程400kmのS-300V4を配備した。 S-300V4の配備で「主要な脅威に対応するものが一通りそろった」(日本政府関係者)とみられる。 今年10月にはT-72B3
MBTクリール諸島(千島列島と北方領土)への配備も報道されているほか、2016年に射程300kmの地対艦ミサイルBastionを択捉島、130kmのBalを国後島に配備済みである。
 ロシアは第18機関銃砲兵師団が択捉島のガリャーチエ・クリューチ(瀬石温泉)と国後島のラグンノエ(二木城)に駐留し、2018年には択捉島のヤースヌイ空港を軍民共用化してSu-35を配備した。
2020.12.01 讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア、北方領土に地対空ミサイル「S300」を初配備か <2101-120102>
 ロシア国防省が1日、クリル諸島(北方領土を含む千島列島)にS-300を初めて配備したと発表した。 露国防省は具体的な配備場所を明らかにしていないが、ロシアの軍事ニュースサイトは択捉島を配備先に挙げており、北方領土に配備された可能性がある。
 ロシアは北方領土の軍備拡充を図っており、10月にはT-72B3
MBTの配備を開始したと報じられた。
2020.10.28 東京新聞 ロシア、北方領土に主力戦車配備 上陸阻止、海岸の防衛力強化へ <2011-102807>
 ロシアのイズベスチヤ紙が28日、ロシア軍北方領土と千島列島T-72B3
MBTを配備すると報じた。 配備場所には触れていないが、北方領土と千島列島に展開する第18機関銃砲兵師団は択捉島と国後島を拠点としており、T-72B3は両島に配備されるとみられ、配備完了には1~2年かかる見通しである。
 T-72B3はロシア軍の最新兵器の一つで配備は海岸の防衛能力を向上させるとみられている。 ロシアは近年、北方領土と千島列島の軍備を強化している。
2020.09.29 朝日新聞

(Yahoo)

ロシア、北方領土で軍事演習 日ロ首脳初電話会談当日に <2010-092904>
 InterFax通信によると、ロシア軍が29日に北方領土を含む千島列島で、敵の上陸作戦を想定した演習を開始したと発表した。 ロシア軍は東方軍管区の砲兵部隊など1,500名以上を動員し、200両以上の車両を投入して、29日には国後島などの演習場で陣地の構築などを訓練した。
 同通信によると、演習は9月10日にも行われ1,000名以上が参加したという。
 菅首相とプーチン大統領が初の電話首脳会談を行う日に実施することで、ロシアによる北方領土の実効支配を強調した。
2020.09.22 Focus 台湾

(Yahoo)

ロシア軍艦3隻、台湾東部の海域を通過 国軍「基地に戻るため」との見方 <2010-092204>
 台湾軍が、ロシアの軍艦3隻が21日夜に台湾東部の離島である蘭嶼沖を北に向けて航行したと明らかにした。 軍当局者によれば、ロシア艦は21日19:00頃に台湾最南端鵝鑾鼻の南58nmのバシー海峡から北東に向けて航行し、蘭嶼から10nmまで近づいたのち花蓮沖に向かって航行した。
 台湾軍は航路から、基地に戻る際に通過したとみている。
2020.08.24 日経新聞 米ミサイル日本配備に「対抗措置」 ロシア外相が通告 <2009-082401>
 ロシアのラブロフ外相が23日、米国が日本に中距離ミサイルを配備すれば対抗措置を取ると米国に通告したと明らかにした。
 同外相は米国が緊張をあおり、ロシア国境付近で攻撃能力を持とうとしていると批判した。
2020.07.22 Jane's Defence Weekly Russian Navy updates Project 1155 ASW firgates <2009-072208>
 ロシア太平洋艦隊が7月10日、Project 1155対潜フリゲート艦多目的フリゲート艦に改造したProject 1155Mの一番艦Marshal Shapposhnikovが、同日に日本海で洋上試験を開始したと発表した。 Marshal Shapposhnikovはロシアが7隻保有している同級の一番艦で、上部構造の20%が変更されてKalibrUranミサイルを装備するようになった。
 艦首に2門装備していたAK-100艦載砲は撤去されA-190-01砲1門と3S14 16セルAPSになった。 3S14はKalibr及びOniksを発射するが将来はTsirkonも発射するという。 3S14 VLSは91R Kalibr対潜ロケット魚雷も発射できる。 また3S-35Uを発射する3S-24傾斜型4連装発射機2基も装備している。
【註】
 Project 1155対潜フリゲート艦はウダロイ級駆逐艦と呼ばれていた。 ここに挙げられているミサイルは以下の通りである。
 ・AK-100: 100mm/70口径、発射速度60発/分
 ・A-190-01: 100mm/70口径、発射速度80発/分
 ・Kalibr: Club-N CM、射程2,000~2,500kmのCM
 ・Uran: Kh-35 (3S-35U)、射程130kmの艦対艦ミサイル
 ・Oniks: P-800、Mach 2.5、射程300kmの超音速CM
 ・Tsirkon: 3M22 Zircon、Mach 8~9、射程1,000~2,000kmの超高速CM
2020.07.15 Jane's Defence Weekly Russia to move more MiG-31s to Kamchatka <2009-071505>
 Izvestia紙が7月3日、カムチャッカ半島にMiG-311個飛行隊を追加配置したと報じた。 新たに配置された飛行隊はVolizovo航空基地の太平洋艦隊第317混成航空連隊の隷下に入った。 この連隊は今まで、改良が終わったMiG-31B及びMiG-31BS合わせて12機からなる飛行隊とKa-27対潜ヘリ2個飛行隊、Il-38対潜機飛行隊及びUAVや小型輸送機で編成されていた。
Yelizovo の位置 (Google Map)】
 MiG社は2011年以来110機のMiG-31MiG-31BM仕様に改良しており、現在も130機のMiG-31の改良作業中であるという。
2020.07.06 Jane's 360 Russia to stand up second MiG-31 squadron on Kamchatka <2008-070606>
 Izvestia紙が7月3日、改良を施されたMiG-31 1個飛行隊カムチャッカ半島のYelizovo航空基地の太平洋艦隊第317混成航空連隊に追加配備されると報じた。 配備されるのは改良型のMiG-31BMで2019年2月に2機が到着し、年内に更に2機が配備される。
Yelizovo の位置 (Google Map)】
 UAC隷下のRSK MiG社は2011年からRUB46B ($644M) でMiG 31 110機のMiG-31BMへの改良を進めており、最後の50機の改良が2018年末に完了すると報じられていた。
 第317混成航空連隊にはMiG-31BとMiG-31BS 12機からなる飛行隊とKa-27対潜ヘリ2個飛行隊、Il-38対潜機1個飛行隊、更にUAVや小型輸送機を装備してい。