年 月 日
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出 典
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標 題
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要 旨
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2019.12.31 |
Jane's 360 |
Sukhoi Su-57 crashes in Russian Far East |
<2001-123102>
Su-57 Felonの一次生産分の1機が12月24日にKomsomolsk-on-Amur工場近くで試験飛行中に墜落した。
墜落したのはNPO Saturn Izdeliye 117 (AL-41F1) エンジンを搭載しているSu-57で、事故の原因は制御装置の不具合によるという。 |
2019.12.29 |
産経新聞 (Yahoo) |
国家分裂のリビアで露とトルコが対立 代理戦争深刻化も |
<2001-122901>
国家分裂状態のリビアでロシアとトルコの対立が激しさを増している。
東部を拠点とする有力軍事組織のリビア国民軍 (LNA) がロシアの民兵部隊の支援を受け、西部の首都トリポリを統治するシラージュ暫定政権への攻勢を強めたのに対し、トルコはリビアに送る兵力や武器を増強して暫定政権側を支援する方針を示した。
両国のほか周辺国も加わるリビアの代理戦争が深刻化しかねない情勢になっている。 |
2019.12.27 |
Stars & Stripes |
New Russian weapon can travel 27 times the speed of sound |
<2001-122705>
ショイグ露国防相がプーチン大統領に12月27日、Mach 27以上で飛翔するAvangard HGVを弾頭とするICBMがoperationalになったと報告した。 Avangardは当初、ソ連時代からの重ICBM RS-18B (SS-19) に搭載されるが、開発中のSarmat重ICBMが完成し次第これに搭載される。 Avangardは大気圏を超高速で飛行する際に生じる2,000゚C以上の高温に耐える新素材でできており2Mtの核弾頭を搭載できる。
またロシア空軍はMiG-31から発射しMach 10で2,000km以上を飛翔するKinzhalを2018年に就役させている。
一方中国はMach 5以上で飛翔するDF-17を建国70周年記念パレードに登場させている。 |
2019.12.27 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシア、極超音速弾頭を配備 音速の20倍、ミサイル部隊に |
<2001-122702>
ロシアのショイグ国防相は27日、最新兵器の極超音速弾頭Avangardを搭載したICBMが、同日に戦略ミサイル部隊に配備されたとプーチン大統領に報告した。
【関連記事:2001-122406 (S&S 2019.12.24)】 |
2019.12.26 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ノルドストリーム 2、ロシア大統領が自力建設を示唆 米制裁で |
<2001-122601>
ロシア紙コメルサントが26日に複数の匿名の情報筋の話として、プーチン大統領が25日にNord Stream 2建設について、自国が保有するパイプ敷設船で完成させることが可能との認識を示したと報じた。
米国でNord Stream 2建設に参加する企業に制裁を科す法律が成立したのに伴い、スイスのAllseas社が制裁を回避するためパイプ敷設船による敷設作業を中止している。 |
2019.12.24 |
Stars & Stripes |
Putin says Russia is leading world in hypersonic weapons |
<2001-122406>
プーチン大統領が12月24日に軍首脳の前で、冷戦時代には核兵器、戦略爆撃機、ICBMなどの開発で常に米国に先を越されてきたが、超高速兵器の開発と装備では米国に先を越していると述べた。
プーチン大統領によるとAvangard HGVを装備した部隊が今月中に任務に就き、空中発射のKinzhal超高速ミサイルは既に就役しているという。
大陸間射程のAvangardは大気圏内をMach 20で飛行でき、MiG-30から発射するKinzhalは核または非核弾頭を搭載して2,000km以上を飛翔する。
【 Avangard 関連記事:1901-122701 (NHK 2008.12.27)】
【 Kinzhal 関連記事:1804-031101 (東京 2018.03.11)】 |
2019.12.24 |
ロイタ通信 |
ガス送管「ノルドストリーム 2」、数ヵ月で完成へ=ロシア首相 |
<2001-122402>
ロシアのメドベージェフ首相が23日、国営の天然ガス独占企業ガスプロム主導で建設している天然ガスパイプラインNord Stream 2について、数ヵ月で完成する見通しだとし、米国が先週科した同パイプライン事業への制裁は壊滅的ではないと述べた。
全長2,460kmのNord Stream 2はこれまでに2,300kmの建設が完了している。 |
2019.12.24 |
産経新聞 |
ロシアの最新鋭戦闘機スホイ 57 が墜落 試験中、操縦士は脱出 |
<2001-122401>
TASS通信によると、ロシア極東ハバロフスク地方で24日、試験飛行中のSu-57が墜落する事故があった。操縦士は脱出し無事で、事故での死傷者の情報はない。
TASS通信によるとSu-57の墜落事故は初めてである。 |
【註】
Su-57はハバロフスクに近いコムソモリスク・ナ・アムーレ (Komsomolsk-na-Amure) で生産され試験飛行を行っていることから、墜落したのは空軍への納入前の期待と見られる。
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2019.12.23 |
東京新聞 |
クリミアとロシア結ぶ鉄道橋完成 プーチン大統領が試乗 |
<2001-122306>
ロシアが2014年に奪取したクリミア半島とロシア本土間のケルチ海峡に長さ19kmの鉄道橋が完成し、プーチン大統領が23日にクリミア側からロシア側に渡る列車に試乗した。
昨年5月に開通した自動車橋に並行する鉄道橋の完成で、ロシアはクリミアとの交通アクセスを拡充させ実効支配を強化した。 |
2019.12.23 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ノルドストリーム 2、米制裁で完工遅れコスト増加へ=独与党議員 |
<2001-122304>
ロシア産天然ガスをドイツへ直送する海底パイプラインNord Stream 2の敷設計画について、ドイツ与党のキリスト教民主同盟 (CDU) 議員が23日、米国の制裁で完工が数ヵ月遅れ、事業費が増加することになると述べた。 米国では20日、Nord Stream 2計画に参画する企業に制裁を科す法案がトランプ大統領の署名を経て成立している。
米国はかねてより、自国の液化天然ガス (LNG) の欧州向け輸出を拡大したいと考えており、Nord Stream 2は欧州がロシアからのガス供給に過度に依存することになると主張していた。 |
2019.12.23 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米が制裁なら報復とトルコ大統領、ロシア製ミサイル購入めぐり |
<2001-122303>
トルコのエルドアン大統領が20日、ロシアからのミサイル購入や天然ガスパイプラインを巡って米国がトルコに制裁を検討していることについて、報復も辞さないと述べた。
米議会はトルコがS-400を購入したことや、ロシアからのパイプラインTurkStream計画について、制裁導入を働き掛けている。 |
2019.12.16 |
Stars & Stripes |
Putin hails Russian arms sales abroad |
<2001-121605>
ロシアのプーチン大統領が今年の武器輸出額が昨年度を$2B上回る$13Bに達することを明らかにした。 この中にはトルコへのS-400出荷も含まれているという。
また海外からの受注残高が$50Bに達しているという。 |
2019.12.13 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
EU、対ロシア制裁の半年延長を決定 来年7月末まで継続 |
<2001-121302>
EUが12日の首脳会議で、ウクライナ問題を巡る対ロシア経済制裁を半年延長し、2020年7月末まで継続することで合意した。
制裁は2014年にロシアがウクライナからクリミア半島を編入した直後に発動され、現在は来年1月末が期限となっている。 |
2019.12.12 |
Stars & Stripes |
Fire on Russia's only aircraft carrier kills one, injures 11 |
<2001-121204>
ムルマンスクで修理を行っていたロシア海軍唯一の空母Admiral Kuznetsovで大規模な火災が発生し、乗組員1名が死亡、1名が行方不明、11名が負傷した。 事故は溶接作業中に発生し、同艦は甚大な損傷を受けた模様である。
Admiral Kuznetsovは2018年10月にもマンモス浮きドックが沈没して搭載していた70tクレーンが倒れて損傷を受けている。
【関連記事:1901-110705 (JDW 2018.11.07)】 |
【註】
大規模な修理が必要な時期になっていたAdmiral Kuznetsovの近代化改修は8基のボイラから成るウクライナ製主機の換装が中心で、工事は2020年末に完了し2021年に再就役する計画であった。
【関連記事:1806-050209 (JDW 2018.05.02)】 |
2019.11.20 |
Jane's Defence Weekly |
VSK to receive its first Su-57 in late 2019 |
<2001-112005>
ロシア国防次官が11月8日、Su-57の1号機が年内にロシア宇宙航空軍 (VKS) に納入され、2号機も年明けに納入されると述べた。
また2019年中にSu-35Sも10機納入され、既に発注済みの残りの10機も2020年内に納入されることを明らかにした。 |
2019.11.28 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ロシア、米に新 START の5年延長を要請=外務次官 |
<1912-112802>
ロシアのリャブコフ外務次官が27日、米国に対して新戦略兵器削減条約(新START)の5年間延長を正式に要請したと述べた。
新STARTは配備可能な戦略核弾頭数をそれぞれ1,550発以下に制限するなど、ロシアと米国が戦略核兵器を減らすことを定めた条約で2021年2月に失効する。 |
2019.11.18 |
産経新聞 (Yahoo) |
露、ウクライナに艦艇返還 来月9日に初首脳会談 東部紛争終結へ進展あるか |
<1912-111802>
ロシア外務省が18日、昨年11月に領海侵犯を理由にケルチ海峡で拿捕していたウクライナ海軍艇をウクライナに返還したと発表した。 ロシアは拿捕した3隻の移動を17日に開始し、返還は黒海の中立海域で行われたとみられる。
これに先立ちウクライナ政府などは、ゼレンスキー大統領とプーチン露大統領による初の直接会談が12月9日にパリで実施されると発表しており、艦艇返還は会談に向けた地ならしとみられる。 会談ではウクライナ東部で続く同国軍と親露派武装勢力の紛争終結に向けた進展が見られるかが最大の焦点となる。 |
2019.11.16 |
Jane's Defence Weekly |
Russian Navy corvette Gremyashchiy to be armed with Tsirkon hypersonic missiles |
<2001-111608>
プーチン露大統領が10月31日にサンクトペテルブルグで建造中のProject 20385コルベット艦Gremyashchiyを訪問した。 同艦は94.5%完成しており、12月26日に海軍へ引き渡され、北方艦隊海域で試験が行われる。
全長104m、幅13m、排水量2,200t、速力27ktのProject 20385はProject 20380と違ってKalibrを搭載でき、3S-14 VLSから3M-14対地、3M-54対艦、91R対潜ミサイルを発射する。
更に将来はTsirkon超高速ミサイルも搭載するという。 |
2019.11.15 |
産経新聞 (Yahoo) |
露、シリア北部にヘリ部隊初配備 空港使用権確保か |
<1912-111501>
InterFax通信が14日、ロシア航空宇宙軍がトルコ国境に近いシリア北東部カミシュリの空港にヘリ部隊を配置したと報じた。 カミシュリには米軍が撤収まで駐留していた場所で、ヘリ部隊は国境地帯で始まったロシアとトルコによる合同パトロールを支援する。
カミシュリの空港をめぐっては、シリア人権監視団が4日に、ロシアがアサド政権から49年間の使用権を確保し、司令部を置く可能性があるとの情報を得たと報じており、その場合はシリア国内で3番目のロシアの軍事拠点となる。
【Al Qamishli の位置 (Google Map)】 |
2019.11.12 |
Jane's 360 |
Russian VKS to receive its first Su-57 in late 2019 |
<1912-111204>
ロシア国防次官が11月8日、露空軍が年内にSu-57の1号機を受領すると述べた。
また空軍は2019年にSu-35を10機取得していることも明らかにした。 |
2019.11.01 |
時事通信 (Yahoo) |
シリア北部で合同パトロール=トルコ軍にロシア協力 |
<1912-110103>
トルコ軍が1日、シリア北部の対トルコ国境地帯でロシアとの合同パトロールを開始した。
トルコのメディアによると、1日のパトロールはシリア北東部カミシュリの西方などで地上部隊に加えてUAVによる監視活動も行い5、6時間にわたり実施した。
【Al Qamishli の位置 (Google Map)】 |
2019.11 |
Internationsl Defence Review |
Cold advance: New developments indicate increase in Russia's Arctic A2/AD capabilities |
<1912-110011>
= ロシアの極地用装備の強化に関する3頁の記事 =
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2019.10.31 |
Stars & Stripes |
Russia launches air defense drills in Egypt in sign of growing influence in region |
<1911-103111>
ロシア軍が10月30日にエジプトで大規模な防空演習を開始した。 この演習にはS-125 Pechora(註:SA-3)のほかBuk-M2E及びTor-M2Eも参加する。
この演習はロシアのアフリカ進出意図の強化とみられる。 |
2019.10.31 |
Jane's 360 |
Borei-A class submarine fires SLBM for first time |
<1911-103108>
ロシア国防省が10月30日、Borei-A級潜水艦の一番艦Knyaz VladimirhasがBulava SLBMの発射試験を行ったと発表した。
白海で2017年11月に進水し今年就役するKnyaz Vladimirhasから発射されたBulavaは、カムチャッカ半島のKura射場に着弾した。 |
2019.10.30 |
Jane's Defence Weekly |
Turkish and Russian presidents agree 10-pooint Syrian border deal |
<1912-103001>
トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が10月22日、シリアのユーフラテス河東岸Tal AbyadとRas al-Aynの間で縦深32kmにわたりクルド軍YPGを排除することで合意した。 |
2019.10.30 |
時事通信 (Yahoo) |
トルコ軍、作戦再開も=クルド人勢力撤退期限-シリア北部 |
<1911-103001>
トルコによる越境軍事作戦で情勢が流動化したシリア北部で、トルコとロシアが22日に合意したクルド軍の撤退期間がトルコ時間の29日18:00に終了した。
撤退が実現しなければ、トルコが現在停止中のクルド軍に対する越境軍事作戦を再開する可能性もあり、今後の推移は予断を許さない状況である。 |
2019.10.29 |
AFP=時事 (Yahoo) |
トルコ・シリア国境地帯で両国の部隊が戦闘、トルコの軍事作戦開始後初 |
<1911-102904>
在英のシリア人権監視団が、シリア北東部で29日にシリア政府軍とトルコ軍の間で戦闘が発生したことを明らかにした。 この発表によると、両国軍は国境沿いに位置する町ラスアルアインの南方の村で砲撃や銃撃が交わされ、シリア側の兵士少なくとも6名が負傷したという。
【Ras al-Ain の位置 (Google Map)】
トルコ側が3週間前にシリアで軍事作戦に乗り出して以来、両国の部隊が戦闘を交えるのはこれが初めてである。 |
2019.10.29 |
Newsweek (Yahoo) |
北極圏の資源開発に野心、ロシアが「武装」砕氷船を進水 |
<1911-102902>
10月25日にサンクトペテルブルクの造船所で砕氷警備艦Ivan Papaninが進水した。 Ivan Papaninは全長約100m、排水量8,500tで、MANPADやKalibr CMを装備し、ヘリ甲板も備えている。
ロシア海軍によれば、タグボートや警備艦、砕氷艦と調査船としての機能を兼ね備えている。 |
Newsweek (Yahoo) |
【註】
ロシアでは2016年にProject 23550砕氷コルベット艦2隻を発注している。 この記事が言う砕氷警備艦はこれを指すものとみられる。 |
2019.10.26 |
Military Times |
Russia says it sent hundreds of additional troops to Syria |
<1911-102604>
ロシア国防省が10月25日、シリア北部での米軍撤退に伴いトルコと共同巡察を実施するため、新たに300名規模の憲兵隊を派遣したと発表した。
露国防相によるとロシア憲兵隊は25日に、Kamishi市とMatala入植地の間の124哩を往復したという。 |
2019.10.24 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ロシア、シリア北部に憲兵隊派遣 トルコとの協力で影響拡大 |
<1911-102402>
米軍が撤収するシリア北部でのロシアとトルコの協力が動き出し、ロシアとトルコは、29日からトルコ国境10km以内の地帯で共同警備を開始する。 トルコはクルド人勢力への攻撃は終了したと発表。
ロシア憲兵隊は23日にクルド人民兵組織である人民防衛部隊 (YPG) の要衝の一つであるコバニに到着してYPG勢力退去の監視を始めた。
【Kobanî の位置 (Google Map】
ロシアは米国に代わって同地域での影響力を一気に拡大し、8年に及ぶシリア内戦のパワーバランスはわずか2週間で大きく変化した。
これを受け、トランプ米大統領は23日にトルコがシリア北部での停戦を恒久化する方針を示したとして同国に対する制裁を全て解除すると表明した。 |
2019.10.23 |
Jane's 360 |
Shoigu details Russian weapon deliveries |
<1911-102307>
ロシアのショイグ国防相が10月18日、ロシア軍が2019年に航空機51機と戦闘車両200両以上を取得したと述べた。
それによると取得したのは、固定翼機16機、回転翼機35機、装甲車両200両以上、レーダ21基、コルベット艦、警備艇、測量艦各1隻を取得し、原潜1隻のオーバーホールとコルベット艦1隻の能力向上改造を実施した。 のた戦略ミサイル軍は9基のミサイルと地上型発射機を受領した。 |
2019.10.23 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコとロシア、シリア北部のクルド人勢力退去で合意 |
<1911-102301>
トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が22日にロシア南部ソチで会談し、ロシア軍とシリア軍がシリア北東部でクルド人民兵組織の人民防衛隊 (YPG) をトルコ国境から30km離れた地点まで撤退させ、退去後の安全地帯をトルコとロシアが共同で警備することで合意した。
トルコとロシアの合意によると、23日GMT09:00にロシア軍警察とシリアの国境警備隊がシリア北部に入りYPGの退去を始める。 YPGの人員と武器などの移動に6日間かかるという。 |
2019.10.22 |
産経新聞 (Yahoo) |
ロシア政府系ハッカー集団がイランのハッカーになりすましてサイバー攻撃 米英情報機関が発表 |
<1911-102202>
米国家安全保障局 (NSA) と英国家サイバー安全保障センタ (NCSC) が21日、ロシア政府系のハッカー集団がイランのサイバースパイ集団を密かにハッキングし、同集団になりすまして35ヶ国にサイバ攻撃を仕掛けていたことが分かったと発表した。
両情報機関によると、このハッカー集団は「トゥルラ」の名称で知られ、イランのサイバースパイ集団「オイルリグ」の機器を使ってサウジアラビアやクウェートを含む中東・湾岸諸国や米英の政府機関などに攻撃を仕掛け、うち一部から文書を盗み出した。
【イランの犯行とされてきた事案に関する記事:1907-062303 (AFP 2019.06.23)】
【イランの犯行とされてきた事案に関する記事:1806-052901 (産経 2018.05.29)】 |
2019.10.21 |
Stars & Stripes |
Russia to send strategic bombers to South Africa for visit |
<1911-102105>
ロシア国防省が10月21日、南アフリカにTu-160 2機を派遣し、両国の戦略的パートナーシップに基づく軍事協力の検討を行うと発表した。
ロシアはアフリカへの進出を行っており、少なくとも28ヶ国と軍事協力協定を結んでおり、しかもその大部分は過去5年間に行われている。 |
2019.10.16 |
Jane's Defence Weekly |
Russia assists development of Chinese missile warning system |
<1912-101605>
プーチン露大統領が10月3日、中国のミサイル警報システム構築を支援していることを明らかにした。
地上設置システムは長距離レーダと、ミサイル警報用には使われていない中国の長距離フェーズドアレイレーダず対象になる。 衛星ではIRセンサが使われる。 |
2019.10.16 |
産経新聞 (Yahoo) |
ロシアが戦略演習を開始 弾道ミサイル16基発射 米国牽制か |
<1911-101601>
ロシアメディアが、露国防省が15日に定例の戦略兵器演習Grom 2019を露各地で開始したと報じた。 17日までの演習期間中にはYars ICBMやSineva SLBMなど計16基の発射も予定されている。
露経済紙RBKによると2018年の同演習で発射されたBMの数は不明であるが、2017年には4基が発射されている。 |
2019.10.09 |
Jane's Defence Weekly |
Russia to receive over 2,500 weapon systems in 2019 |
<1912-100905>
ロシア陸軍参謀長が9月30日、露陸軍が2019年内に2,500品目以上の新装備を受領し、近代化達成率が60%に達するようになると述べた。 この中にはT-72B3M及びT-90M MBT、BMP-3及び改良型BMP-2 IFV、BTR-82A APCやTaifun-K防護車、Khrizantrma対戦車SPが含まれる。
また防空部隊では東部軍管区がS-300V4を受領すると共に、中部軍管区の1個SAM旅団がBuk-M3、南部軍管区の1個SAM大隊がTor-M2を受領する。 更に3個混成部隊に派遣されている防空部隊がVerba MANPADを受領する。
ロケット砲兵では西部軍管区のロケット部隊が間もなくIskander-Mに換装されるほか、ロケット砲兵部隊は2019年中に200品目以上を受領する。 |
2019.10.06 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
プーチン氏、「重大な秘密」披露…ミサイル警戒で中国支援 |
<1911-100601>
ロシアが、ミサイル攻撃を探知する早期警戒システムの構築で中国を支援していることが明らかになった。 中国への支援は、プーチン大統領が3日にソチで開かれた国際会議で「重大な秘密」として披露した。 プーチン大統領は、このシステムを持っているのは「ロシアと米国だけだとしたうえで、中国の防衛能力を劇的に高めるだろうと述べた。
対米関係が悪化するロシアは、国防力向上に貢献することで、中国との関係を密にしようとしている。 |
2019.10.02 |
Jane's Defence Weekly |
Russia's military and political aims converge at 'Centre 2019' |
<1912-100215>
= ロシア軍が今年実施した最大規模の Centre 2019 演習に関する2頁の記事 =
・Russian-led coalition
・Airborne capabilities
・Logistics challenge |
2019.10.02 |
Jane's Defence Weekly |
Russia expands its naval facility in Syria |
<1912-100214>
ロシア軍がシリアのTartusに新たな修理整備用の施設を建設したことを明らかにした。
Maxar衛星の撮影した画像には85m×25mの建造物が写っている。 |
2019.10.02 |
Jane's Defence Weekly |
Russia upgrades Kalibr cruise missiles |
<1912-100210>
ロシアのショルグ国防相が9月22日、3M-14 Kalibr艦上/潜水艦発射CMの誘導システムを改良し、緊急対処目標への対応が可能になったことを明らかにした。
同相によると、これはシリアでの戦闘経験からの改良で、従来は発射次のデータ装荷に時間がかかり目標を見失うことがあったが、現在では改善されたという。 |
2019.10.02 |
Jane's Defence Weekly |
Russian MoD speeds up acquisition of Tor SAM systems |
<1912-100205>
ロシア国防省が9月19日、Almaz-Antey社の子会社であるIzhevsk社とTor-M2 (9K332) 及びTor-M2D (9K331MDT) の長期調達契約をRUB100B ($1.53B) で結んだ。 納入は2019~2027年に行われる。
Tor-M2は射程16kmの9K338K SAMを16発装備するSHORADが、Tor-M2DTはTor-M2をDT-30PM Vityaz二連結装軌車に搭載した極地向け型で、北方艦隊が2018年末から装備している。
Almaz-Antey社はまた子会社のBryyansk社で8×8装輪車搭載型のTor-M2も発表している。 |
2019.10.02 |
Jane's 360 |
Russia sketches out spending plans for 2020–22 |
<1911-100208>
Tass通信が10月1日、2020~2022年のロシア国防費の見積もりを2020年がRUB3.10T '$47.55B)、2021年がRUB3.24T、2022年がRUB3.30Tと報じた。 国防費の対GDP比は2020年が2.4%、2021年が2.7%、2022年が2.6%になる。
2018年7月に公表された2019~2021年の見積もりでは、2020年がRUB2.86T、2021年がRUB2.98Tであったことから、2020年及び2021年の見積額はそれぞれ8.4%と8.7%の増加している。 |
2019.09.27 |
Jane's 360 |
Russia flies MUM-T trial with Okhotnik UAV and Su-57 fighter |
<1910-092705>
ロシア国防省が9月27日、Su-57がS-70 Okhotnik UAVとの有無人機連携飛行 (MUM-T) の試験を実施したと発表した。
試験飛行は30分間にわたって行われ、Okhotnikは搭載センサによりSu-57のセンサ機能拡大を果たした。 |
2019.09.25 |
Jane's Defence Weekly |
Moscow deploys S-400 to Arctic |
<1911-092506>
ロシア北方艦隊司令部が9月16日、北極圏内にS-400 SAMの配備を完了したと発表した。 配備されたのはNovaya Zemlya諸島Yuzhny島で、従来S-300ファミリーのSAMを装備していた連隊がS-400に換装した。 また合わせてTor-M2DT SHORAD 2個システムも展開した。
【Yuzhny島の位置 (Google Map)】
S-400の極寒地域への配備は初めてではなく、数年前からKola半島で運用されているが、北極圏内の島への配備は初めてである。
【Kola半島の位置 (Google Map)】 |
2019.09.09 |
Record China |
ロシア軍「中部2019」演習、中国部隊が全て現地入り |
<1910-090902>
解放軍報がTsentr 2019 (中部2019) 演習に参加する中国の空中梯団が7日午後にロシアのオレンブルク州に到着したと報じた。 演習に参加する中国の陸上梯団8個、空中梯団11個が全て現地入りしたことになる。
中国側の合同戦役指揮機関と参加部隊は解放軍西部戦区及び所轄部隊から兵士1,600名、各種装備300品目、航空機とヘリコプター30機近くが参加する。 |
【註】
ロシアは2017年に「西方 (Zapad 2017)」大規模演習、2018年に「東方 (Vostok 2018)」大規模演習を実施している。
【Vostok 演習に関する記事:1810-090504 (JDW 2018.09.05)】
【Zapad 演習に関する記事:1710-091301 (時事 2017.09.13)】 |
2019.08.29 |
Defense Update |
Russia Unveils New Mega-Drones at MAKS 2019 |
<1909-082907>
近年シリアなどの戦場でUAVの使用実績を伸ばし、シリアでは介入以来70機程度のUAVが23,000ソティー、14万飛行時間と実績を伸ばしているロシアが、モスクワ近郊で開かれている2019 MAKS航空展では以下のようなUAVを展示した。
・Orlan-10:露地上軍が1,000機装備
・Forpost M:翼端長8.5m
・Orion-E:
翼端長16m、MTOW 1t、搭載能力200kg、上昇限度22,000ft、滞空能力24時間
・Orion-2:MTOW 5t、上昇限度40,000ft、滞空能力24時間、航続距離5,000km
・Altius:翼端長28.5m、MTOW 5~7t、上昇限度40,000ft、航続距離10,000km
・Korsar:翼端長6.5m、MTOW 200kg、滞空能力10時間、航続距離120km
・Frigate:チルトロータ
・Su-70 Okhotnik B:UCAV |
2019.08.28 |
Jane's Defence Weekly |
Russia conducts first flight of Altius-U UAV |
<1910-082807>
ロシア国防省が8月20日、Altius-U UAVが初飛行したと発表した。 初飛行は32分間にわたり、全自動モードで高度800m以下を飛行した。
Altius-Uは電波、画像情報収集を主任務としレーダも搭載している。 |
2019.08.28 |
Jane's Defence Weekly |
'Centre 2019' to involve 128,000 troops from seven nations |
<1910-082805>
TASS通信が8月20日、Centre 2019演習がロシア、中国、パキスタン、インド、キルギスタン、カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタンの7ヵ国から128,000名以上と航空機600機、火砲450門が、またカスピ海小艦隊から艦艇15隻が参加して9月16~21日に開かれると報じた。
前回のCentre 2015はカザフスタンが参加し95,000名と170機だけの参加であった。 |
2019.08.28 |
毎日新聞 (Yahoo) |
ロシアとトルコ シリア北西部で防衛協力確認 首脳会談 米の反発必至 |
<1909-082805>
トルコのエルドアン大統領が27日にモスクワ近郊でプーチン大統領とシリア北西部イドリブ県の情勢を安定させる対応策を協議した。
プーチン大統領は会談後の記者会見で、イドリブ県の非武装地帯の状況について憂慮しており、トルコとシリア全体とイドリブ県の情勢を正常化させるための追加的な合同の措置を検討したと語った。 エルドアン大統領は自国の国境地帯を防衛する権利に言及し、必要に応じて措置を講じていくと述べた。
両首脳は防衛分野で協力を深めることも確認しており、米国の反発を招きそうである。 |
2019.08.28 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコとロシア、防衛産業協力で合意 シリア情勢安定化でも提携 |
<1909-082801>
トルコのエルドアン大統領が27日に訪問先のモスクワでプーチン大統領と会談し、防衛産業で引き続き協力していく意向を伝えた。 両首脳はモスクワ郊外で開催された航空ショーでSu-57などを視察し、その後エルドアン大統領はプーチン大統領との共同記者会見で、防衛産業のさまざまな部門で両国が取り得る措置について協議したと述べた。
プーチン大統領もSu-35およびSu-57を巡る協力でも協議したと表明し、トルコは購入だけでなく共同生産に対する関心も示したと述べた。 |
2019.08.24 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシアが弾道ミサイル発射実験 北極圏海域の戦略原潜から |
<1909-082404>
ロシア国防省が24日、バレンツ海からSLBM SinevaとBulavaの発射試験を行い成功したと発表した。
Sinevaは原潜Tulaから、BulavaはYuri Dolgorukyから発射され、北部アルハンゲリスク州と極東カムチャツカ半島の目標をそれぞれ破壊したという。 |
2019.08.21 |
Jane's Defence Weekly |
New Russian devisional base to be ready by end of year |
<1910-082104>
ロシア陸軍第150自動車化狙撃師団の最後の連隊が編成されるのを機に、恒久兵舎がロシア南部Rostov-on-Don近郊に年内に完成する。
【Rostov-on-Don の位置 (Google Map)】
この師団は2016年にウクライナとの国境近くに新偏された3個の師団規模部隊の一つで、今までは天幕やシェルタで寝起きしていた。
師団は2個機甲連隊と2個自動車化狙撃連隊からなり、年内に最後の連隊が編制を完結して、ロシア軍南部軍管区第8混成軍の隷下に入る。 |
2019.08.21 |
東京新聞 |
ロシア軍当局者、原子炉爆発否定 燃料の放射性物質が飛散と説明 |
<1909-082105>
ロシア北部アルハンゲリスク州の海軍試験場で起きた事故は核爆発ではなく、ミサイルエンジンの試験中に起きた爆発で、燃料に使用された放射性物質が周辺に飛散したとロシア軍当局者が地元住民に説明していたことが21日までに分かった。
事故を巡り専門家の間では、開発中の原子力推進CM Burevestnikが搭載するエンジンの小型原子炉が爆発したとの観測と、放射性同位元素を使った液体燃料推進システムの事故との二つの見方が出ていたが、現場周辺での放射線の上昇が限定的だったことに加え、軍当局者の説明によりBurevestnikの可能性は後退した。 |
2019.08.19 |
Aviation Week & ST |
Inside Russia's modernized Mi-28NM |
<1910-081908>
10年かけて改良を行ってきたMi-28Nの最新型Mi-28NM 98機が発注され2027年までに納入される。 これは$16Bかけて46品目を2027年末までに納入する契約の一部で、この契約にはSu-57 76機も含まれている。
基本型のMi-28Nは2009年12月24日に就役しているが、Mi-28NMは2016年7月29日に初ホバリング、2016年10月13日に初飛行し、2019年3月にはシリアに派遣されている。
改良ではN025Mマスト搭載レーダ、OPS-28N EOターレット、SMS-550機首搭載ターレットなどを装備し、9M123M Khrizantema-VMミサイルは射程は6kmと変わらないものの弾頭威力が増大している。 |
2019.08.19 |
Aviation Week & ST |
Turbulent times |
<1910-081907>
ロシアUAC社は2014年に固定翼機を158機生産したのをピークに、石油価格の低迷と西側諸国による制裁の影響で軍民の航空機生産が縮小している。
こうしたなかでSu-57が76機発注されたのが光っている。 Su-57は2027年までに納入される。 また次世代爆撃機PAK DAの開発も続けられている。 |
2019.08.14 |
Jane's Defence Weekly |
Russia's Okhotnik heavy UAV makes debut flight |
<1909-081408>
ロシア国防省が8月7日、重UCAV Okhotnikの初飛行映像をネット上に流した。 初飛行は8月3日に行われ、12:20に離陸したOkhotnikは20分間飛行し、その間に高度600mを数回飛行した。
Izvestia紙によると試験飛行は年末まで続けられ、自動飛行の試験も行われる。 |
2019.08.14 |
Defense News |
South Korea moves to kick its missile defense shield up a notch |
<1909-081405>
韓国国防省が8月15日、2020~2024年の国防支出計画を公表した。 5年間の総額は$240Bで、年間上昇率は7%になる。 そのうちの装備改善費は年10.3%の増額になる。
特にKAMDの能力向上ではBMEWRレーダを更に2基増強すると共に、Aegis駆逐艦を3隻新たに建造する。 またPatriotと天弓ⅡSAM (KM-SAM) の改良の改良を行うと共に長距離SAM LSAMの開発を継続する。
韓国はドイツから購入した中古のPAC-2数個大隊を保有しているほか、$53MのFMS契約で2パルスロケット推進のPAC-3 MSEを発注している。 |
2019.08.14 |
Jane's 360 |
New Russian divisional base to be ready by end of year |
<1909-081404>
ロシア陸軍第150自動車化狙撃師団の最後の連隊が編成されるのを機に、恒久兵舎がロシア南部Rostov-on-Don近郊に年内に完成する。
【Rostov-on-Don の位置 (Google Map)】
この師団は2016年にウクライナとの国境近くに新偏された3個の師団規模部隊の一つで、今までは天幕やシェルタで寝起きしていた。 |
2019.08.14 |
時事通信 (Yahoo) |
極超音速巡航ミサイルと関係=ロシア爆発、新START延長に疑問-米高官 |
<1909-081402>
ロイタ通信によると、米政府高官が13日にロシア北部で8日に起きたミサイル実験に伴う爆発について、同国政府が進める超高速CM計画と関係しているという見方を示した。
その上で、2021年2月に期限を迎える新戦略兵器削減条約 (新START) の延長に関し、そうしたロシアの計画によって疑問を抱かざるを得ないと語った。 |
2019.08.14 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
クレムリン「核兵器開発で他国に勝る」、先週にはロケット爆発事故 |
<1909-081401>
ロシア北部アルハンゲリスク州の実験場で8日にロケットエンジンが爆発、ロシア国営原子力企業Rosatom社は爆発により少なくとも5人が死亡し3人が負傷したと発表した事故について、トランプ米大統領はツイッターへの投稿で12日、爆発事故はロシアの9M730 Burevestnik(註:NATO code SSC-X-9 Skyfall)原子力推進式CMの試験中に発生したと示唆した。
一方ロシア大統領府は13日、最新鋭の核兵器開発で他国に勝っているとの見方を示した。 |
2019.08.12 |
Jane's 360 |
Russian Air Force commander details trials of new aircraft |
<1909-081204>
ロシア宇宙航空軍 (VKS) 隷下ロシア空軍 (VVS) 司令官のドゥロノフ中将が8月12日、Su-57の国家試験が年内に完了し、MiG-35の試験も2021年末までに完了する計画であることを明らかにした。 |
2019.08.12 |
Stars & Stripes |
Russia says small nuclear reactor blew up in deadly accident |
<1909-081203>
8月8日にロシア白海沿岸でRosatom社の技術者5名の犠牲を出した爆発事故は小型原子炉によるものであったことを、Russian Federal Nuclear Center長が現地TVの番組で明らかにした。 |
2019.08.11 |
東京新聞 |
ロシアの爆発、核ミサイル実験か 国営原子力企業が関与 |
<1909-081103>
ロシア北部の海軍実験場で8日に爆発が起き、周辺で一時放射線量が上昇した事故で、ロシア国営原子力企業ロスアトム社が10日、同位元素を使用した燃料エンジン装置の実験中に事故が起き、同社職員5人が死亡したと明らかにした。 露国防省は8日にジェットエンジンが爆発し6人が死傷したと発表していた
ロスアトムの関与が判明したことで、原子力関連の事故である可能性が出てきており、米専門家は、ロシアが開発中の原子力CMの実験中だったという見方を示している。 |
2019.08.09 |
CNN (Yahoo) |
米軍とカナダ軍の戦闘機、アラスカ沖でロシア軍爆撃機をインターセプト |
<1909-080901>
北米航空宇宙防衛司令部 (NORAD) が、8日にアラスカ沖ので米国とカナダの戦闘機がロシアのTu-95 2機に対し緊急発進したと発表し、この様子を撮影した画像を公開した。
NORADによるとTu-95 がアラスカとカナダの防空識別圏に進入したため、米空軍のF-22 2機と、カナダ空軍のCF-18 2機が緊急発進した。 露軍機は公海上空で飛行を続け、米国やカナダの領空には侵入しなかったという。 |
2019.08.03 |
Defense Update |
Russian Okhotnik-B combat drone (UCAV) makes its first flight |
<1909-080304>
ロシアのSu-70 Okhotnik-B UCAVが8月3日に初飛行した。 初飛行でSu-70 Okhotnik-Bは12:20に離陸し、20分以上飛行した。
【関連記事:1903-020613 (JDW 2019.02.06)】 |
2019.08.02 |
Jane's 360 |
Russia kicks off Baltic naval exercise |
<1909-080204>
ロシア国防省が8月1日、海軍がバルト海で一連の演習の第二弾となるOcean Shield 2019演習を開始したと発表した。
演習にはバルチック艦隊と北方艦隊及びカスピ海小艦隊から、戦闘艦49隻、支援艦船20隻、航空機58機が参加する。 |
2019.08.01 |
日経新聞 |
米ロ、中距離ミサイル開発加速 INF条約、2日失効 |
<1909-080103>
米国と旧ソ連が1987年に締結した中距離核戦力(INF)廃棄条約が2日に失効する。
INF条約は核弾頭を搭載できるかにかかわらず射程500~5,500kmの地上配備型ミサイルの廃棄を定めた条約で、1991年6月までに2,692基のミサイルが廃棄された。 |
2019.08 |
International Defence Review |
Rotec unvils Sapsan-Bekas mobile C-UAV system |
<1909-080012>
ロシア国営Rostec社の子会社であるAvtomatika Concern社が6月下旬にモスクワ近郊のKubinkaで開かれたArmy 2019展で、移動型C-UAV装置Sapsan-Bekasを公開した。
同社によるとSapsan-BekasはRCS=0.01㎡の小型UAVを4.5km、0.1㎡を8.1kmで捕捉でき、UAVの誘導を6kmまで妨害できる。
動作範囲は400MHz~6GHzで、11波を同時妨害できるという。 |
2019.08 |
International Defence Review |
KTRV finalises development of Grom air-to-surface munition veriants |
<1909-080007>
ロシアKTRV社が新型ASMのGrom-E1とGrom-E2の開発を完了した。 Gromは折りたたみ翼を持ち、SALで誘導される。
・Grom-E1
固体燃料ロケット推進のCMで、全長4.2m、胴径0.31m、翼端長1.9m、重量594kgで、315kgのHE弾頭を搭載する。
・Grom-E2
無動力滑空型で重量が598kgである他の寸法はGram-E1と同じであるが動力部がない分弾頭は480kgになっている。
140~445m/sで飛行する戦闘機等から高度1,640ft~39,370ftで投下され、10~50kmを滑空する。 |
2019.08 |
International Defence Review |
Russia unveils Pantsir-S1M SAM vehicle |
<1909-080002>
Kubinkaで6月に開かれたArmy 2019展でPantsir-S1の改良型Pantsir-S1Mが公表された。 Pantsir-S1Mは57E6 SHORADの新型高速弾を搭載する。
┏━━━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃従 来 弾┃ 新 弾 ┃
┣━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃弾頭重量 ┃ 20kg ┃ 14kg ┃
┃ブースター胴径 ┃ 180mm ┃ 240mm ┃
┃最大射程 ┃ 20km ┃ 30km ┃
┃最大射高 ┃ 49,213ft ┃ 59,055ft ┃
┃交戦可能目標速度┃ Mach 2.91┃ Mach 5.83┃
┗━━━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛ |
2019.07.25 |
Stars & Stripes |
Ukraine seizes Russian tanker in Black Sea in retaliation for 2018 flotilla clash |
<1908-072506>
ウクライナが7月25日、ロシアが2018年にケルチ海峡でウクライナ艇と乗組員を拿捕したことへの報復として、黒海で投錨中のロシアのタンカーNika Spiritを拿捕した。
現在、Nika SpiritはIzmailに係留されているが、全員ロシア人の乗組員10名は解放され、空路帰国するためバスでモルドバに向かっている。
【Izmail の位置 (Google Map)】
ロシアとの対話を開始したゼレンスキー新大統領の動きが注目される。 |
2019.07.18 |
産経新聞 (Yahoo) |
露「トルコにスホイ35の供与可能」 |
<1908-071803>
ITAR-TASS通信が、米国がトルコへのF-35供与は不可能だとする声明を発表したことを受け、ロシアの国営防衛企業Rostec社のCEOが18日、トルコ側が望むならロシアはSu-35を供給する準備があると述べたと報じた。 |
2019.07.17 |
日経新聞 |
ロシア、国籍付与簡略化を拡大 ウクライナに揺さぶり |
<1908-071707>
プーチン露大統領が17日、ウクライナ東部の親露派武装勢力が実効支配する地域住民を対象にしたロシア国籍の付与を簡略化する措置をウクライナ東部2州の住民に拡大する大統領令に署名した。
ウクライナで21日に最高会議(議会)選挙の投票が実施されるのを前に同国に揺さぶりをかける狙いとみられる。 |
2019.07.15 |
Jane's 360 |
Russia unveils export-oriented Rubezh-ME coastal defence missile system |
<1908-071506>
セントペテルスブルグで7月10~14日に開かれたIMDS展で、Bal-E (SSC-6) の輸出仕様である沿岸防備用ASCM Rubezh-MEが公開された。 Rubezh-MEはKAMAZ-6560 8×8車に4セル発射機とMineral-ME1アクティブレーダまたはMineral-ME2パッシブレーダのいずれかを搭載したもので、目標捕捉距離はそれぞれ250km、750kmである。
Rubezh-MEが装備するのは発射重量670kg、弾頭重量145kgのKh-35UE (AS-20) ASCMで、高度10m~15mをMach 0.8~0.85で飛行し、260kmの射程を有する。 |
2019.07.10 |
Jane's Defence Weekly |
Russian flotilla visits Cube as part of international tour |
<1908-071010>
米露の緊張が高まるなか、ロシアのProject 22350フリゲート艦Admiral Gorshkovを先頭に補給艦、給油艦、タグボートで構成されたロシア海軍の小艦隊が、6月24日にキューバのハバナ港に入港した。 露海軍北海艦隊に所属するこの小艦隊はドバイ、スリランカ、中国、更に6月11日にはエクアドルを経てキューバに到着した。
Admiral Gorshkovは2018年7月に就役した最新鋭艦で、3M55/P-800 Oniksや3M14 Kalibr CMのほか、Poliment-Redut防空システムを装備している。 |
2019.07.06 |
産経新聞 (Yahoo) |
極秘作戦中だった? 火災の露潜水艇 地元メディア報道 |
<1908-070601>
バレンツ海のロシア領海内で1日に発生したロシアの原子力潜水艇AS12 ロシャリクの火災で乗員14名が死亡した事故で、露メディアは6日までに、同艇は海底通信ケーブルからの通信傍受など、極秘任務に従事していた可能性があるとの見方を報じた。 露政府は重大な機密を理由に潜水艇の種別や詳細の公表を拒んでいる。
2003年に就役したロシャリクは全長60mで深度6,000mまで潜航可能とされ、海底通信のケーブル防衛や通信傍受、ケーブル切断による通信妨害などをに任務にするという。 |
2019.06.26 |
Jane's Defence Weekly |
Russia's Su-25SM3 'deep upgrade' gains pace and scope |
<1908-062609>
ロシア国防省が6月18日、Su-25 CAS機をSu-25SM3仕様に改良する作業が続けられていることを明らかにした。 すでに25機のSu-25SM3が納入され、主として南部軍管区へ引き渡されているという。
Su-25SM3は原型のSu-25やその後小規模な改良がなされたSu-25SMと異なり、レーザ照準装置が16倍ズームが可能な新型に代わり、TVチャネルは8kmまでの捕捉が可能になったほか、Zakhvalミサイル警報装置と連携したVitebsk-25自己防護装置も搭載されている。 |
2019.06.19 |
Jane's Defence Weekly |
Peresvet laser complex identified at Barnaul |
<1908-061920>
Digital Globe衛星が5月9日にBarnaulの第35ミサイル師団を撮影した画像から、同師団が移動型レーザ兵器Peresvetを装備していると見られることが分かった。
【Barnaul の位置 (Google Map)】
同師団は移動型ICBMを装備する4番目の部隊で、Peresvetはそのポイントディフェンス用とみられる。 |
2019.06.19 |
毎日新聞 (Yahoo) |
マレーシア機撃墜でロシア人ら4人を殺人容疑で訴追 合同捜査チーム |
<1907-061902>
ウクライナ東部で2014年7月に発生したマレーシア航空機の撃墜事件で、オランダやウクライナなど5ヵ国の合同捜査チームが19日、撃墜に使われたミサイルの輸送にかかわったとして、ロシア、ウクライナ国籍の4人を殺人容疑で訴追したと発表した。 公判は20年3月にオランダで始まる見通しという。
捜査チームは19日の記者会見で、ウクライナ親露派武装勢力の「国防相」だったロシア国籍のギルキン容疑者ら4人を国際手配し、ロシア政府に引き渡しを求める方針を明らかにした。 通信記録などから4人を特定したという。 |
2019.06.15 |
NHK |
ウクライナ東部住民にロシアのパスポート発給 プーチン政権 |
<1907-061503>
ロシアのプーチン政権は分離独立を求めるウクライナ東部の住民に初めてロシアのパスポートを発給している。
プーチン大統領は4月に分離派の支配地域の住民に対してロシアのパスポートを発給する大統領令に署名し、14日にロシア南部のロストフ州で、ウクライナ東部から訪れた住民64人に初めて、 ロシア内務省によると、これまでに12,000人から申請があり、順次発給していくという。
パスポートは所有者の国籍を示す公式の証明書となるため、受け取った住民は今後、外国に渡航した際、ロシア国民として扱われることになる。
【関連記事:1905-042406 (S&S 2019.04.24)】 |
2019.06.05 |
Jane's Defence Weekly |
Russia to acquire upgraded Ka-52M combat helicopters |
<1907-060513>
ロシア国防次官が5月28日、改良型Ka-52M 114機の調達を2020年に開始すると述べた。 改良型Ka-52Mの開発は2022年に完了すると言う。
Ka-52Mは改良で、新型のEO装置で空地目標の捕捉と交戦能力が上がると共に、耐弾性能の向上やより効率的な電源の搭載などが行われている。 |
2019.06.05 |
CNN (Yahoo) |
ロシア軍機、地中海上空で米軍機の針路を妨害 米海軍が発表 |
<1907-060502>
米海軍第6艦隊が4日、地中海の公海上空を飛行していた米軍機が、3時間の間に3度にわたってロシア軍機に進路を妨害されたと発表した。
第6艦隊の発表によると、Su-35が4日に地中海の公海上空で、175分間に3度にわたりP-8A Poseidonの飛行を妨害した。 このうち2度目はロシア軍機が米軍機の目前を高速で通過し、パイロットと乗員が危険にさらされたとしている。 |
2019.06.01 |
Stars & Stripes |
Turkey, Russia face conflicts over Syria's push into Idlib |
<1907-060104>
シリア政府軍が北西部で、トルコが支援する反政府勢力が最後の拠点としているIdlibに対し総攻撃を行おうとしていることから、トルコとロシアが衝突する危険が高まってきている。
トルコは2018年9月にロシアとIdlibでの停戦を斡旋し、15~20kmにわたり重火器や武装勢力を遠ざける非武装地帯を設置することで合意していた。 Idlibには300万の市民がおり、360万を超えるシリアからの難民を抱えているトルコはシリア、イラン、ロシアからの強い圧力を感じている。 |
2019.05.30 |
産経新聞 (Yahoo) |
「露が低出力核実験の可能性」米情報機関分析 |
<1906-053001>
Wall Street Journalが米情報機関の分析として29日、ロシアが非常に低出力の核実験を秘密裏に行っている可能性があると報じた。 同紙によると、実験は北極圏のノバヤゼムリャ島で行われ、核兵器の性能維持を目的にしているとみられる。
米国は、包括的核実験禁止条約 (CTBT) をロシアが厳格に順守していないと主張しており今回の分析はそれを裏付けるものだとしている。 同条約は米国などが批准しておらず、発効していない。 |
2019.05.28 |
NHK |
シリア 反政府勢力最後の拠点に猛攻 市民の犠牲200人超に |
<1906-052801>
シリア内戦では、Idlib県など北西部の反政府勢力最後拠点にアサド政権が総攻撃をかけるのを回避しようと、昨年9月にロシアと反政府勢力を支援するトルコが協議して非武装地帯を設けたが、その後反政府勢力のうちアルカイダ系の過激なグループが支配地域内で勢力を拡大させたとして、アサド政権とロシアは、テロリストを掃討するためだとして先月末に攻撃強化に踏み切った。
その結果、シリア人権監視団によると、市民236人が巻き込まれて死亡し、アサド政権の兵士269人と反政府勢力の戦闘員309人も死亡したという。 国際社会は停戦を呼びかけているが、実現のめどは立っていない。 |
2019.05.25 |
共同通信 (Yahoo) |
ウクライナ船員の解放命令 国際海洋法裁、ロシアは反発 |
<1906-052506>
ロシアが昨年11月に黒海周辺海域でウクライナ艦船3隻を拿捕した事件で、国際海洋法裁判所は25日、乗員24人の即時解放と3隻の返還を命じた。
ロシア外務省は25日、同裁判所はロシアとウクライナの係争事案を裁定できないと主張する声明を発表し、反発した。 |
2019.05.22 |
Jane's Defence Weekly |
Russia to acquire more Su-57s and Mi-28NMs |
<1907-052210>
プーチン露大統領が5月15日、ロシア宇宙航空軍に2028年までに第五世代戦闘機Su-57を76機、Mi-28Nの最新型Mi-28NMを100機配備すると述べた。
また、2013~2018年に固定翼/回転翼機を1,000機以上調達し、空軍の近代化率が65%を超えたことも明らかにした。 |
2019.05.22 |
Jane's Defence Weekly |
First S-350 Vityaz SAM to be deployed to Siberia |
<1907-052203>
ロシア国防省が5月13日、4月12日に国の試験を完了したS-350 Vityaz MSAMの初号機をシベリアのクラスノヤルスクに配備すると発表した。 2号機はロシア西部の防空学校に納入される。 S-350は1980年代のS-300PSと換装される。
S-350のシステムは50K6指揮装置×1、50N6 AESAレーダ×1、50P6発射機×6で構成され、短距離用の9M100弾最大48発、中距離用の9M96弾最大12発、長距離用の9M96M弾最大12発を発射でき、9M96及び9M96MはいずれもS-400と共用である。
9M96Mを用いた場合S-350は射程120km、射高30kmの性能を持ち、BMに対しては射程30km、射高25kmで交戦できる。 |
2019.05.22 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシア機、アラスカ接近 米 F22 対応、防空圏飛行 |
<1906-052201>
NORADが21日、ロシアの爆撃機などが20日にアラスカ州に接近し防空識別圏内を飛行したため、F-22が対応したと発表した。
NORADによるとTu-95 2機がアラスカ西海岸から322kmの範囲に設定された防空識別圏に入ったためF-22 2機が対応した。 そののち別のTu-95とSu-35それぞれ2機も接近したため、さらにF-22 2機が対応に当たった。 |
2019.05.19 |
時事通信 (Yahoo) |
「ロシアと共同開発する」=新たな地対空ミサイル-トルコ大統領 |
<1906-051901>
トルコのエルドアン大統領が18日、S-400の調達後にS-500をロシアと共同開発すると述べた。
トルコのS-400調達に米国は強く反対しているが、エ大統領は「絶対に後戻りしない。 もう決まった話だ。S-400のあとはS-500の共同開発という話になる」と強調した。 |
2019.05.15 |
Jane's Defence Weekly |
Russia to modify dry dock to take Admiral Kuznetsov |
<1907-051504>
ロシア海軍唯一の空母Admiral Kuznetsovがコラ半島ムルマンスクの乾ドックで改造されることになった。
Kuznetsovの改造は2018年10月に浮きドックPD-50が事故で沈没したため、実施が危ぶまれていた。
【事故関連記事:1901-110705 (JDW 2018.11.07)】 |
2019.05.15 |
Jabe's 360 |
First S-350 Vityaz medium-range SAMs to be deployed to Siberia |
<1906-051509>
ロシア国防省が5月13日、最初のS-350 Vityaz中距離SAMをクラスノヤルスクにある戦略的重要施設の防護のためシベリア中部に配置すると発表した。
Almaz-Antey設計局が開発したS-350は1980年代に開発されたS-300PSシリーズの後継となる移動式の中距離SAMで、国の認証試験を4月12日に完了している。 S-350を装備する第24機動防空旅団は2017年にハカシア共和国の首都アバカンで発足している。 |
2019.05.14 |
産経新聞 |
飛翔体はロシアから輸入か 北朝鮮巡り米分析サイト |
<1906-051405>
38 Northが13日までに、北朝鮮が4日に発射した飛翔体はロシア製Iskanderと酷似しているとの分析を公表し、ロシアから輸入したとの見方を示した。
米ミサイル専門家エレマン氏は北朝鮮が発射後に公表した写真を基に、韓国の玄武-2のほかウクライナのGromとの形状や大きさの類似点も指摘したが、打ち上げ後の破片などから、ロシアからの輸入の可能性が高いとした。 |
2019.05.14 |
産経新聞 |
アサド政権と露 イドリブで攻撃強化 トルコとの思惑の違い鮮明に |
<1906-051404>
シリア北西部イドリブでアサド政権とロシア軍が反体制派への攻撃を強化している。
昨年9月に停戦のため非武装地帯を設置することでロシアと合意したトルコは、ロシアに対し攻撃を停止してアサド政権軍のイドリブへの進撃を止めるよう求めており、シリア内戦で共同歩調を取ってきたロシアとトルコの思惑の違いが鮮明になっている。
【Idlib の位置 (Google Map)】 |
2019.04.27 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ロシア、2週間以内に欧州向けパイプライン復旧へ |
<1905-042701>
ロシアのコザク副首相が26日、ベラルーシ、ウクライナ、ポーランドとの協議を受け、パイプラインDruzhbaを通じた欧州への原油供給を2週間以内に再開すると明らかにした。
ポーランドやドイツなどは今週、高濃度の有機塩素化合物が混入し原油の品質が悪化しているとして、Druzhbaを通じたロシア産原油の輸入を停止していた。 |
【註】
Druzhba Pipelineは1964年、ソ連中央部で産出する石油をソ連西部やヨーロッパの共産主義友好国へ供給するために建設されたもので、現在ではロシアおよびカザフスタン産の石油をヨーロッパに輸出する最大のルートとなっている。
【Druzhba Pipeline についての Wikipedia 記事】 |
2019.04.24 |
Jane's Defence Weekly |
Russia details newly received hardware |
<1906-042409>
ロシア国防省が4月12日、今年1/四半期に500品目以上の新装備を取得したと発表した。 取得した中にはSu-34などの固定翼機13機、回転翼機31機、Kalibr CM 48発と、Iskandee-M、Bulava、Yarsなどのミサイルも含まれている。 |
2019.04.24 |
Jane's Defence Weekly |
Serial production of S-350 SAM begins |
<1906-042408>
Almaz-Antey社製50R6 S-350 Vityaz中距離SAMは3月26日に行われた発射試験の成功で政府の性能確認試験を終了し、量産に入った。
量産1号機は今年後半にロシア宇宙航空軍に引き渡され、1980年代製のS-300PS (SA-10) と換装される。 |
2019.04.10 |
Jane's Defence Weekly |
Russia accused of extensive GPS spoofing |
<1906-041004>
NPOのC4ADSがロシアのGPS妨害に関する報告を行った。
報告によると過去2年間に地中海、黒海、ウラジオストック、フィンランド湾など世界10ヶ所で1,311の船舶などが9,883回にわたるGPS妨害を受けており、その中にはロシアからのものも含まれる。 |
2019.04.06 |
Business Insider (Yahoo) |
B-52、ヨーロッパで訓練中 ― ロシアの爆撃機も対抗 |
<1905-040604>
B-52 6機が3月中旬にNATO同盟国との定期的な共同訓練のために欧州に展開し、このちの5機は先週にノルウェー海上空でノルウェー空軍のF-16と訓練を行った。
これほどのB-52が欧州に展開したのは2003年以来のことで、これに対してロシアはTu-160 2機が護衛にMiG-31を伴い、まさに同じ日に訓練を行った。 |
2019.04.03 |
Jane's Defence Weekly |
Ukraine finds Russian SAMs destined for Eritrea |
<1905-040318>
ウクライナの検察当局が3月27日、Mykoraivの倉庫にあったエリトニア向けの貨物からS-125 (SA-3) 用ミサイル5V27D 36発を発見したと発表した。
これらのミサイルはエリトニアへの武器輸出を禁じた国連の決定に反して、ロシアの武器輸出企業Rosoboronexport社がエリトリアに輸出するため2007~2010年にウクライナに持ち込んだものとみられ、押収された$8M相当のミサイルはウクライナ軍が取得した。
【Mykoraiv の位置 (Google Map)】
【エリトニアの位置 (Google Map)】 |
2019.04.03 |
Jane's Defence Weekly |
Moscow to clear Su-57 for export |
<1905-040311>
ロシアの業界首脳が、露政府がSu-57の輸出承認の準備をしていることを明らかにした。 輸出仕様のSu-57であるSu-57Eの輸出は最終的な決定をプーチン大統領が行う。 ロシアは11月にドバイ航空展にSu-57Eを出品する様で輸出先としては中東やインド、中国などのアジア太平洋地域が考えられる。
中国は既にSu-35 24機を輸入しており、今後Su-35を追加発注または国内生産するかの決定を行うが、他の選択肢としてSu-57Eの導入も考えられる。 |
2019.04.03 |
Jane's Defence Weekly |
Russian Navy rotating submarines stationed in Syria |
<1905-040310>
ロシア海軍のKilo級潜水艦2隻が3月14日と27日に黒海からボスポラス海峡を南下したが、シリアのTarutusに配備されていた同型の2隻が黒海に戻る準備を整えているようで、これらと交代するものと見られる。 |
2019.04.03 |
Defense Update |
Russian push for drone export |
<>1905-040306>
ロシアのUAVメーカKronshtadt GroupがOrion E MALE UAVを、ブラジルで開かれたLAAD 2019展やマレーシアのLIMA 2019展に出品し海外での売り込みに力を入れている。
MTOWが1tのOrion Eは実用上昇限度25,000ft、行動半径250km、滞空能力24時間で60kgの搭載能力を持つが、滞空時間をつめれば200kgまでの搭載が可能である。 行動半径も他のUAVで通信中継を行えば300kmまで伸ばせるという。 |
2019.04.01 |
Record China |
ロシアが最新Su-57戦闘機を中国に売却の意向か=ステルス性に難あるも「動力回り」ではJ-20を圧倒 |
<1905-040102>
中国メディア新浪網が3月31日、ロシアのSu-57に輸出の許可がおりているとして、Su-57とJ-20を比較する記事を掲載した。 記事は、Su-57の問題点としてステルス性が低いと指摘し、F-22のRCSが0.001~0.01㎡程度と推定されているのに対し、Su-57のRCSは0.5㎡とされる。
記事は一方で、Su-57が搭載している推力偏向エンジンを高く評価し、Su-57の機動性はJ-20に勝り特に低速飛行時と超音速飛行時にはとりわけ優秀と評している。 |
2019.03.28 |
Jane's 360 |
Russian Navy to receive 180 naval platforms through 2027 |
<1904-032810>
ロシアのショイグ国防相が3月27日に、露海軍が2018~2027年に180隻の艦艇を装備するとした上で、今年中に15隻の戦闘艦艇と20隻の補給艦を取得すると述べた。
またYasen級及びBorei級原潜や外洋型フリゲート艦の基地や停泊施設を整備し、更に長距離精密誘導兵器を艦載するとも述べた。 |
2019.03.27 |
Jane's Defence Weekly |
More Russian defence firms hit by sanctions |
<1905-032716>
米財務省海外資産管理局 (OFAC) が3月15日、ロシアの軍事企業6社が新たな制裁により打撃を受けていると発表した。
同日にカナダもロシアの軍事企業14社に対し追加制裁を行った。 |
2019.03.27 |
Jane's Defence Weekly |
Russsia move strike assets to Eastern Med |
<1905-032704>
ロシアが東地中海で兵力増強を図っている。 3月14日にはKrasnodarと見られるKilo級潜水艦がボスポラス海峡から地中海に出、翌日には同級Stary Oskolも地中海に向かった。 3月上旬には黒海艦隊の独立第4潜水艦旅団司令官がKrasnodarとStary Oskolが長期航海の準備中であることを明らかにしており、両艦はシリアのTartusに向かったと見られる。 代わってKolpinoとVelikiy Novgorodが黒海に戻る模様である。
また3月15日には駆逐艦Severomorskがボスポラスを通過し、3月1日にはフリゲート艦Admiral Essenも地中海に向かった。 3月12日には最新鋭フリゲート艦Admiral Essenが補給艦とタグボートを従えてジブラルタル海峡から地中海に入ったが、同艦は3月20日にスエズ運河を経て紅海に入った。
一方イスラエルの衛星情報企業iSi社が、Su-25 7機がシリアのHumaymim航空基地に駐機しているのを捕らえた。
【Humaymim 航空基地の位置 (Google Map)】 |
2019.03.20 |
Jane's Defence Weekly |
Shoigu details rearmament of Russian military |
<>1905-032008>
ショイグ露国防相が3月11日に国会で、ロシア軍が装備する近代化された兵器の割合が61.5%に達したと述べた。 この中にはYars ICBM 109基、SLBM 108基も含まれるほか、Dolgorukiy級SSBN 3隻、その他潜水艦7隻、宇宙船57基、Bastion/Bal 17個システム、MBT/IFV 3,712両、固定翼/回転翼機1,000機以上、艦船161隻が含まれる。
これらはYars ICBM部隊12個連隊、Iskander 10個旅団、MiG-31BM/Su-35S/Su-30SM/Su-34 13個飛行連隊、陸軍航空部隊3個旅団とMi-28N/Ka-52攻撃ヘリ6個連隊、S-400/Pantsyr-S SAM 20個連隊、Bal/Bastion 17個中隊に編成されている。 |
2019.03.19 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ロシア、クリミアに核搭載可能の超音速爆撃機配備へ=ロシア通信 |
<1904-031901>
ロシア通信 (RIA) がロシア議会上院防衛安全保障委員長の話として18日、米国がルーマニアにAegis Ashoreを配備したのに対抗してTu-22M3をクリミア半島に配備すると報じた。
ロシア通信によると、ボンダレフ委員長は、Tu-22M3はクリミア半島のグワルデイスコエ空軍基地に配備されると述べた。 |
2019.03.16 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米加欧がロシア人らに追加制裁 ウクライナ問題で |
<1904-031601>
米国、カナダ、EUが15日、2018年のウクライナ艇3隻の砲撃拿捕などでロシアに対して新たな制裁を科したと発表した。 米財務省は、ケルチ海峡での攻撃に関与したとしてロシア連邦保安庁の当局者4人を制裁対象とした。
また2014年のクリミア半島併合時にロシア軍にサービスを提供するためウクライナの国有資産を不正流用した疑いでクリミア半島で事業を行うロシアの防衛企業6社と、分離主義者がウクライナ東部で行ったる違法な選挙を指示したウクライナ人2人にも制裁を科した。 |
2019.03.13 |
Jane's Defence Weekly |
Poseidon-armed Russian sub to be operational next year |
<1905-031307>
TASS通信が3月6日、ロシアで初めてPoseidon核魚雷6発を装備するOscar改級原潜Belgorodが4月~6月にに進水し2020年には就役すると報じた。
また二番艦Khabarovskも2020年初期に進水し2022年には就役するという。 |
2019.03.12 |
Jane's 360 |
Russian MoD reinforces VSHORAD |
<1904-031209>
ロシア国防省が3月8日、Derivatsiya-PVO 57mm SPAAGの国家試験を11月に完了すると発表した。
Derivatsiya-PVOは5弾種を発射するがその中には曳火多目的弾も含まれている。 この曳火多目的弾はUAV、精密誘導弾、MLR弾などの撃墜に使われる。
また露国防省は3月9日に、ロシアが装備しているあらゆるMANPAD弾を射撃できるGibka-Sも発表した。
【 Derivatsiya-PVO 関連記事:1807-052309 (JDW 2018.05.23)】 |
2019.03.11 |
Military Times |
Syria campaign showcases Russia’s revived military might, says defense minister |
<1904-031109>
在任6年になるロシアのショイグ国防相が3月10日、2012~2018年に軍近代化のため作戦機1,000機以上、戦車3,700両、ICBM 109基、SLBM 108基、Iskander 10個旅団を装備したと実績を誇示した。
また2015年以来ロシアが介入したシリアでの戦いで、ロシアの軍事力を確認し兵器の性能、とりわけ長距離ALCMの性能を確認したと述べた。 |
2019.03.08 |
Defense News |
Norway alleges signals jamming of its military systems by Russia |
<1904-030809>
ノルウェー軍が、2018年10~11月にNATOが北極圏で行ったTridnt Juncture演習の際にロシアがGPSに対する妨害を行ったのを機に、ロシアの行う通信やGPSに対する妨害を排除する方策を検討している。 ロシアによる電子妨害は2017年にノルウェーとNATOが北極圏で演習を行って以来激しくなっている。 この地域はロシアが北方艦隊の拠点にして陸空軍も精鋭部隊を配しているKola半島に近いためと見られる。
ノルウェー情報当局の報告書Focus 2019によるとロシアは2017年と2018年にノルウェー軍に対する模擬攻撃を仕掛けている。 2018年2月にはKola半島のMonchegorsk基地を離陸したSu-24 11機が模擬攻撃隊型でノルウェーのVardøにあるレーダ基地に疑似攻撃を仕掛けた。 |
2019.03.05 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ロシア、INF 廃棄条約の履行停止 プーチン氏が大統領令に署名 |
<1904-030503>
ロシア大統領府が3月4日、プーチン大統領が中距離核戦力 (INF) 全廃条約の履行を停止する大統領令に署名したことを明らかにした。
米国がINF全廃条約にロシアが違反しているとして破棄を表明したのに対しロシアも同条約の履行を停止する姿勢を示していた。 |
2019.02.27 |
Jane's Defence Weekly |
Russia reveals upgraded Pantsyr-S1M |
<1904-022704>
ロシアがアブダビで2月17~21日に開かれたIDEX展にPantsyr-S1の改良型で新型の57E6M-E弾を発射するPantsyr-S1Mを出品した。
57E6M-E弾は従来の57E6-E弾に比べ本体が短くなり大型ブースタを取り付けたため最大速度が1,300m/sから1,700m/sに増大している。 これにより射程が20kmから30kmへ、射高が15,000mから18,000mへ向上している。
これに伴い発射重量が98kgから115kgへ、弾頭重量が20kgから25kgに増加している。
システムはいずれもフェーズドアレイアンテナのL-band MFRの監視レーダとEHFの射統レーダを持っている。 |
2019.02.20 |
Stars & Stripes |
Russia releases video of new underwater drone |
<1903-022007>
プーチン露大統領が2月20日に年頭演説で核推進のPoseidon UUVの試験が終了し今年末には就役すると発表した直後に、Poseidonを発射する短い映像が公表された。
ただこの映像が撮影された時期と場所は明らかにされなかった。 |
2019.02.19 |
Jane's 360 |
Russia completes testing of 'Poseidon' thermonuclear torpedo |
<1903-021909>
プーチン露大統領が2月始めに潜航試験を完了したと発表したPoseidon UUVの社内試験が今夏に開始される。
2015年末に初めて公表された、かつてはStatus-6とかKanyonとか呼ばれていたPoseidonは高速、深深度性能を持ち2Mtの核弾頭を発射できる大陸間航続能力を持つ大径魚雷と見られているが、ロシアの報道によると全長は24mで速力107ktで自律航行し、核弾頭を破裂させて敵の沿岸に津波を巻き起こすという。 |
2019.02.19 |
日経新聞 |
英、北極圏に対潜哨戒機 来年、ロシア活動監視 |
<1903-021902>
ウィリアムソン英国防相が18日、ロシアの潜水艦の活動を監視するためP-8を来年から北極圏を含む北大西洋の広範囲な海域で哨戒任務につかせると述べた。
英国防省は、ロシアの潜水艦の活動は東西冷戦期のレベルに達しているとして北極圏や英近海での活動を警戒しており、英国は今春には北極圏での安全保障戦略を発表する。 |
2019.02.19 |
日経新聞 |
EU、対ロ追加制裁へ、ウクライナ艦船拿捕巡り |
<1903-021901>
EUが18日にブリュッセルで開いた加盟28ヵ国による外相理事会で、ロシアに対する追加制裁で大筋合意した。 2018年11月にロシアがウクライナ艇を拿捕し乗組員を拘束した問題を受けた措置で、月内にも正式に制裁発動を決める。 追加制裁は米国とウクライナがEUに強く求めていた。
EUは具体的な制裁内容は明らかにしなかったが、EU筋によると8人を資産凍結や渡航禁止の対象とする制裁リストに追加する方向だという。 |
2019.02.06 |
Jane's Defence Weekly |
Ruaaia's Okhotnik 'heavy UAV' prepares for maiden flight |
<1903-020613>
ロシアのソーシャルメディアに1月23日と24日、ロシアのOkhotnik重UAVと見られる画像が流れた。 このUAVは無尾翼ステルス機の形状をしているが、エンジンノズルの形状はAL-31/41シリーズのターボファンエンジンのようである。 K-700重牽引車と比較して翼端長は19mと推測される。
Sukhoi社は2011年にS-70と呼ぶMTOW 20t、最高速度1,000km/hのUAVを公表しており、TASS通信は2018年7月にこのUAVが2018年末に初飛行すると報じていた。
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2019.02.06 |
Jane's Defence Weekly |
Russia to roll out upgraded Tu-160M/M2s from 2021 |
<1903-020605>
ロシア国防省が1月30日、2021年に空軍がTu-160の改良型であるTu-160M/M2を受領することを明らかにした。
Tu-160の改良は二段階で行われ、航法装置やオートパイロットを更新した第一段階改良のTu-160M1は2014年末にoperationalになっている。
レーダ、エンジンの更新やグラスコックピットを採用する第二段階のTu-160M/M2は50機が新規に調達されると共に、現有の16機が改修される。 |
2019.02.10 |
Jane's 360 |
Russia launches preliminary flight trials of A-100 AEW&C aircraft |
<1903-021001>
ロシア国防省が2月9日、2017年暮れに初飛行したA-100 AEW&C機の飛行状態での試験を開始したと発表した。
A-100は機械走査式レーダを搭載したA-50 Mainstayの後継で、Il-76MD-90A (Li-476) にAESAレーダを搭載している。 |
2019.02.01 |
産経新聞 |
米もミサイル開発で対抗へ 中国の脅威にも対処 |
<1903-020103>
トランプ米政権は、ロシアに対する中距離核戦力 (INF) 全廃条約の破棄通告に関し、ロシアが今後も条約を順守する可能性は低いとみて、6ヵ月後の条約正式破棄後を受けて新たにSRBM/MRBMの開発を進める方向で検討に入った。
米政権がロシアに条約順守の意思がないと判断したのは、ロシアが条約違反の対象として問題視されている地上発射型の巡航CM 9M729を装備する部隊を増強していることが判明したためで、Wall Street Journalが1月31日に複数の欧米当局者の話として伝えたところでは、ロシアは9M729を装備するする部隊を、2018年12月は3個大隊だったのが、最近になって4個大隊に増強していたことが判明した。
また、米政権としては条約破棄により、インド太平洋地域に展開する米軍基地や米艦船、同盟諸国を脅かす中国のSRBM/MRBMの脅威を封じ込めるため、同地域でのMRBMの配備も視野に入れていると見られる。 |
2019.02.01 |
時事通信 (Yahoo) |
米、INF条約破棄を表明=ロシア「違反」、交渉決裂-新たなミサイル開発も |
<1903-020102>
ポンペオ米国務長官が1日、ロシアによる違反を理由に中距離核戦力 (INF) 全廃条約を破棄すると正式に発表した。 米政府はロシアが条約順守に立ち返る期限を2日と定めていたが、米ロの協議は決裂したためロシアに通告し、2日付で義務履行を停止する。 正式通告から6ヵ月後に失効する。
米国は2014年、ロシアが条約に抵触する地上発射型CM 9M729 Novatorの飛行試験を行ったと初めて公表し、2017年には配備されたと批判した。 |
2019.02 |
International Defence Review |
Russa announces flight tes of Avangard HGV |
<1903-020006>
プーチン露大統領が2018年12月26日にAvangard (Vanguard) HGV初の全行程にわたる発射試験に成功したと発表した。 かつてObjekt 4202又はYu-71/Yu-74と呼ばれていたAvangardは固体燃料スクラムジェットで加速し、超高速で上下左右に運動するという。
Avangard HGVはRS-18B/UR-100UTTKh (SS-19 Mod 3) ICBMのほかR-36M2, RS-28 Sarmat ICBMのMIRV弾頭として搭載可能で、搭載能力4,350khのUR-100N UTTKh ICBMには6発が搭載できるという。
戦略ロケット軍司令官のカラカエフ上級大将は2018年12月17日に、最初のAvangard HGV搭載のUR-100N UTTKh ICBMは2019年に配備されると述べた。 |
2019.01.31 |
Jane's 360 |
Russia to roll out upgraded Tu-160M/M2 bombers from 2021 |
<1902-013104>
ロシア政府が1月30日、Tu-160M(別名Tu-160M2)の空軍への納入が2021年に開始されることを明らかにした。
1980年代末に装備化されたTu-160はその後幾多の改良が行われ、2000年代初期には搭載武器に核兵器に加えて通常弾頭のKh-555 (AS-15) CM 12発の搭載能力が付与されている。 |
2019.01.30 |
Jane's Defence Weekly |
NATO rejects Russian claims that 9M729 GLCM in INF Treaty-compliant |
<1903-013001>
NATOが1月25日のNATOロシア協議会 (NRC) で、9M729 GLCMの射程は480kmでINF全廃条約に違反しないというロシアの釈明を受け入れなかった。 |
【註】
9M728と9M729は、2015年10月にロシアがカスピ海からシリアに撃ち込んだ3M14 Kaliber-NK CMのファミリと言われ、9M728/9M729の胴径は魚雷発射管似合わせた533mの3M14とほぼ同じで全長は1m以上長くなっている。
2015年に3M14はシリアまで1,500km以上を飛翔していることから、燃料タンクが1m以上長い可能性のある9M728/9M729は更に長距離飛翔すると見ることができる。 |
2019.01.23 |
Jane's Defence Weekly |
Russian 2019 SDO spending drops 4% |
<1903-012302>
ショルグ露国防相が1月15日、2019年におけるロシア軍の装備調達費がRUB1.44T ($21.6B) にのぼることを明らかにした。
この額は2018年度のRUB1.5Tに比べて4%削減されている。 |
2019.01.22 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米軍縮大使、ロシアに新巡航ミサイル廃棄要求 ロシアは反論 |
<1902-012201>
米国のウッド軍縮大使が21日、ロシアのSSC-8/9M729 CMは射程が500~1,500kmありINF 廃棄条約に違反するとして発射機など関連設備の廃棄を求めた。
ロシアはこれまでSSC-8/9M729の開発を否定してきたが、現在はこのシステムの存在を認めているが、射程は500km以下でINF廃棄条約の対象にならないと主張している。 |
2019.01.16 |
Jane's Defence Weekly |
Russia's Missile Troops and Artillery to be rearmed with Iskander-Ms this year |
<1903-011603>
ロシア国防省が1月1日、ロケット砲兵部隊 (MT&A) が2019年に9K720 Iskander-M 1個旅団分が西部軍管区に配備され、Iskander-Mへの換装を完了すると発表した。 MT&Aは2013~2018年に10個旅団分のIskander-M 458基を受領している。
生産しているKBM社は毎年2個旅団分のIskander-Mを納入している。 |
2019.01.16 |
Jane's Defence Weekly |
Russia reportedly developing longer-range Kalibr missile |
<1903-011602>
ロシア国営TASS通信が業界筋の話として1月8日、ロシアがKalibr-Mと呼ばれる射程4,500kmのCMを開発していると報じた。
Kalibr-Mは1t近い通常又は核弾頭を搭載して陸上目標を攻撃するLACMで、サイズは従来のKalibrよりかなり大型で、フリゲート艦などの大型水上艦や原潜から発射するという。 |
2019.01.13 |
産経新聞 (Yahoo) |
露、ベラルーシに統合迫る 石油価格で圧力 プーチン氏「新ポスト」で居座り画策? |
<1902-011304>
ロシアのプーチン政権が、ベラルーシへの石油供給価格を引き上げるなど圧力をかけ、ロシアとの国家統合を迫っている。
露憲法は大統領の連続三選を禁じており、プーチン大統領の任期は2024年までであるため、ベラルーシ統合によって国家指導者の新ポストを創出し、2024年以降も政権に居座る思惑だといった観測が出ている。 |
2019.01.09 |
Jane's Defence Weekly |
Russian MoD details 2018 arms deliveries |
<1902-010914>
ロシア国防省が2018年12月18日に2018年における装備調達の総括を公表した。 それによると調達品目115,000のうち2,500品目が主要武器等であった。
空軍 (VKS) は航空機120機、機甲機械化部隊はIFVやAPC300両のほか、各種火砲等120以上とIskander-M 1個大隊、海軍 (VMF) は艦船20隻以上、防空部隊はS-400、Buk-M3、Tor-M2、Tor-M2DFなどを取得した。 |
2019.01.09 |
Jane's Defence Weekly |
Upgraded Russian Tupolev 'Backfire-C' long-range bomber makes maiden flight |
<1902-010913>
Tu-22M3 Bakfire-Cの最新型Tu-22M3Mが、2018年12月28日に初飛行した。 初飛行では高度1,500mを37分間飛行した。
改良はアビオニクスが中心で、80%が更新されている。 |
2019.01.09 |
Jane's Defence Weekly |
Russia procures YeSU TZ battlefield management system |
<1902-010912>
ロシア国防省が2018年12月22日、大規模な戦場管理システムYeSU TZの調達を開始すると発表した。
YeSU TZは、砲兵火力、電子戦装置、車両、防空システム、工兵資材、兵站物資などを管理する11のサブシステムで構成されている。 |
2019.01.09 |
Jane's Defence Weekly |
Russian MoD sums up 2018 results, details 2019 deliveies |
<1902-010906>
ロシア国防省が2018年12月18日に、2018年に取得した装備の総括を公表した。 装備の近代化では戦略核軍 (SYaS) が近代化率82%を達成したという。
・SYaS
Tu-160 1機とTu-95MS 4機の近代化を達成した。 またKinzhal超高速ミサイルを装備した作戦機が黒海とカスピ海上空で89回の哨戒飛行を行った。
・地上軍
地上軍は2,200品目を取得し、10個部隊を新編。
・宇宙航空軍
宇宙航空軍は航空機126機、宇宙飛行体9機、120個防空システム。
・海軍
海軍は水上艦14隻、支援艦11隻、Bal及びBastion沿岸防備ミサイル4個システム。
・空挺部隊
300品目の武器と11,000の落下傘キット。
・2019年
SYaS: Yars、Avabgard ICBM 31基、Tu-95MS 4機、戦略潜水艦1隻
装甲車両719両、Iskander-M 1個旅団、S-300V4とBuk-M3 2個旅団、S-400 2個連隊、S-350 1個システム、水上艦12隻、潜水艦2隻、支援艦12隻、Bal及びBastion沿岸防備ミサイル4個システム |
2019.01.05 |
Stars & Stripes |
Syrian Kurds and government discuss post-US withdrawal |
<1902-010504>
シリアのクルド人勢力当局者が、米軍が撤退した後の空白を埋める処置についてシリア政府側との話し合いがまとまったことを明らかにした。 この話し合いはロシアが仲介したもので、クルドの代表団がロシアを訪問していた。
クルド人勢力は現在、シリア国土の1/3を支配下に入れている。 |
2019.01.03 |
Jane's 360 |
Russia announces successful flight test of Avangard hypersonic glide vehicle |
<1902-010305>
プーチン大統領が2018年12月26日にAvangard HGVの飛行試験に成功したと発表した。 Objekt 4202或いはYu-71及びYu-74と呼ばれるAvangard (Vanguard) はウラル山脈の南部から発射され6,000kmを飛翔してカムチャッカ半島の試射場に着弾した。 その間超高速で上下左右への操舵を行った。
固体燃料のスクラムジェット推進によりMach 27で飛翔するAvangardは、RS-18B/UR-100UTTKh (SS-19 Mod 3 Stiletto), R-36M2, RS-28 SarmatなどのICBMにMIRV弾頭として搭載され、発射重量105.6t、搭載能力4,350kgのSS-19は6発のAvangardを搭載するという。
ロシア戦略ロケット軍 (RVSN) 司令官が2018年12月17日に、最初にAvangardを搭載するのはSS-19で、Dombarovoミサイル師団が2019年中に受領すると述べた。 また2027年までにAvangard搭載ICBMを6基ずつ装備する連隊を2個整備することも明らかにした。 |