2011年のロシアに関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2011.11.30 Jane's Defence Weekly Russia ramps up anti-BMD shield rhetoric <1201-113001>
 ロシア大統領が11月23日、米 BMDS の欧州配備に対抗して Iskanderカリーニングラードに配備すると発表 したが、これは多分に2012年初めに予定されているロシア大統領選挙に向けた国内向けのアピールと見られる。
2011.11.22 産経新聞

インターネット

ベラルーシ配備も検討 ロシア、米ミサイル防衛対抗策 <1112-112201>
 インタファクス通信によると、ロシア軍事外交筋が21日、米国が欧州で進めている BMDS 構築をめぐる米国との交渉が決裂した場合、ロシアは Iskander をロシア領内だけでなくベラルーシにも配備する可能性を検討すると述べた。
2011.09 Jane's Missiles & Rockets Russia faces problem of aging ICBMs <1110-090004>
 ロシアで ICBM の老朽化が問題になっている。 ロシア戦略ロケット軍 (SRF) が保有する ICBM の80%以上が耐用命数を過 ぎており、その殆どがこれを250〜300%超えている。
2011.08.24 Jane's Defence Weekly T-50 debuts amid dearth of order at MAKS <1110-082401>
= 第10回モスクワ航空展 (MAKS 2011) からの報告 =
 ロシア空軍 (VVS) は2020年代に1,000機以上の更新を必要としているが、発注されているのは100機以下であるのが現 状である。
T-50 PAK FA
 T-50 は量産先行型が2013年に配備され、2014〜2015年に量産型の配備が開始される。
Su-34
 空軍は5個飛行隊124機を装備する計画で、2011年に6機、2012年に12機が配備される。
A-100 AEW&C
 現在26機装備している A-50 の後継で、搭載機が Il-76 から Il-476 に代わる。 2016年配備開始の予定。
Su-30SM
 インド向けの Su-30MKI を元にした新型で、28機装備する計画。
MiG-35
 露空軍司令官が、いずれ MiG-35 も装備することになると発言。
Su-35S
 T-50 に並ぶショーの花形で、量産初号機が5月に初飛行。 全48機は2015年までに完納の予定。
RVV-BD
 R-33 (AA-9) で、AGAT社製アクティブレーダシーカを搭載し射程は200km
FAB-250
 EO シーカ付きの小径誘導爆弾で Su-34 に搭載するが T-50 の機内弾庫への搭載も可能。
2011.08.22 Aviation Week & ST Fighting back <1110-082209>
 ロシアにとって最新型戦闘機である Su-35 は、T-50 までの繋ぎとしてだけでなく、当面の空軍 再編計画の柱になっている。
 また露空軍司令官によると、Su-345個飛行隊120機装備する計画である。 Su-34 の最初の飛行隊は、最近になって計画より10年以上遅れて発足したが、昨年4機今年6機が納入される。
2011.08.17 Jane's Defence Weekly China and Russia to expand defence ties <1110-081707>
 中国国防省が8月8日、中露軍の参謀総長がモスクワで会見し、両国の軍事協力関係を拡充することで合意したと発表し た。
2011.08 Jane's Missiles & Rockets Russia reveals SAM modernisation plans <1110-080011>
 ロシア陸軍防空部隊の近代化計画が6月20日に明らかにされた。 それによると2011年時点で440個システムのミサイル 及び砲システムが製造中で、100個システムが改良中である。 新規製造分には新型 MANPADS 250個システムがある。 また、近代化計画には指揮統制装置の改良も含まれている。
 一方空軍は、四番目の S-400 Triumf (SA-21) 連隊が装備を受領する。
2011.07.27 Jane's Defence Weekly Russia and Irkut near Su-30 deal <1109-072704>
 ロシア Irkut社が7月18日、ロシア国防省と Su-30 28機以上の購入交渉を行っており、来年には契約が成立 することを明らかにした。 またこの契約には12機のオプションがなされていることから、ロシア軍は40機以上を装備す る計画であると見られる。
 調達されるのは複座型の Su-30M2 と見られ、今年中に過去に契約された4機が納入される。
2011.06.17 毎日新聞

インターネット

ロシア:仏揚陸艦購入で合意 極東配備、北方領土を防衛 <1107-061704>
 ロシアとフランスが17日、Mistral級強襲揚陸艦2隻をロシアが購入する契約に調印した。  NATO 内部にはロシアへの揚陸艦提供に懸念もあったが、仏露間で最終的に合意した。
 ロシアは同艦を北方領土周辺の防衛に当てるとしており、日露関係への影響も予想される。
2011.04 Jane's Missiles & Rockets Second S-400 unit to join Moscow-region defences <1106-050012>
 ロシアで二番目となる S-400 Triumf (SA-21) 連隊の編成完結式が2月中旬に行われた。 隷下には4発搭載 発射機を8基装備する部隊が2個入る。 この連隊はモスクワ近郊に配備されるが、現在準備中の3個目 の連隊は千島に配備される。
 ロシア軍高官によると、S-400 に代わる開発中の S-500 は2014年に量産に入る。 S-500 の最大射高は50,000mで、 射程3,500kmまでの弾道弾を撃墜できる。
2011.02.23 Jane's Defence Weekly High-tech revival <1104-022310>
= ロシア軍のハイテク化に関する5頁の記事 =
 ソ連崩壊以来ロシアの軍事研究開発 (RDT&E) 予算が大きく落ち込み、 日本の1/4、ド イツの1/3、チェコの1/2と少ない状況にある。 このため国際武器市場でのシェアは1990年代に6%であったのが2000年に は1%、2008年には0.2%に落ち込んでいる。
 これを解決するため、プーチン首相が RDT&E の推進に力を入れている。 これにより2007年には$2.6Bでブラジルと同じであった RDT&E 費を、 2010年までに35%引き上げて&3.5Bにすると共に、2015年までに$4.8Bにしようとしている。
2011.01.05 Jane's Defence Weekly Russia to acquire French amphibious assault vessels <1102-010505>
 ロシアが12月24日、フランスの Mistral 級強襲揚陸艦 (20,000t) 2隻を購入することに合意したことを明らかにした。
2011.01.03 Aviation Week & ST Helo carrier deal sealed <1102-010303>
 露大統領が12月24日に、仏大統領に20,000tの強襲揚陸艦2隻の購入と2隻のオプションを通 知した。 最初の二隻の購入額は$1.32Bでフランスで建造されるが、オプションの二隻はロシアで建造される。
 強襲揚陸艦の購入についてロシアは、韓国とスペインの企業にも、10月に提案要求を行っていた。