2010年のロシアに関する資料

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標     題
要         旨
2010.12.25 Yahoo 毎日新聞記事

「フランス、強襲揚陸艦2隻をロシアに売却 両国で共同建造」

<1101-122502>
 フランスが24日、Mistral級強襲揚陸艦2隻をロシアに売却すると正式発 表した。 ロシアにとっては、ソ連時代を通じ NATO 加盟国からの初の兵器購入で、最新のハイテク装備艦の売却に米国などからは懸念の声も出ていた。
 両国は今年初めに契約に基本合意しており、艦は仏露で共同建造する。 また売却数が最大で4隻になる可能性もあ る。
2010.12.21 Yahoo 時事通信記事

「軍事、原子力で協力拡大へ=ロシア・インド首脳会談」

<1101-122101>
 ロシアのメドベージェフ大統領が21日、ニューデリーでシン首相との首脳会談を行い、両国が進める 第五世代戦闘機の共同開発をはじめとする軍事分野や、民生原子力分野で連携を強化することで一致した。
 両国は第五世代戦闘機の具体的な設計やスケジュールに関して合意したほか、ロシアが軍事衛星 を通じて集めたデータインドに提供することでも一致した。
2010.12.15 Yahoo 韓国中央日報記事

「『新武器導入に20兆ルーブル投資』…ロシアが軍備拡張へ」

<1101-121504>
 ロシアのプーチン首相が軍の現代化に向けて2020年までに20兆ルーブル(60兆円)を投じる計画を明らかにした。
 プーチン首相は戦略核兵器をはじめ、防空システム、通信、情報、第五世代戦闘機など、220種類の新装備が導入され ることを明らかにし、特に海軍力に4兆7,000億ルーブルが投入されると説明した。 ロシア政府は2015年まで軍戦力現代化比率を30%まで高め、 2020年には70%の水準にする計画である。
2010.10 International Defence Review Russia abandons T95 development <1011-100021>
 ロシアが今年から配備するはずであった T-95 MBT の計画を中止した。 陸軍は現在生産中で従来型の T-90 を選択しだ。
 T-95 は152mm主砲を装備し、乗員3名が台車に入る独特の形状をしている。
2010.09.29 Jane's Defence Weekly Russian reform act <1011-092910>
= ロシア軍再編に関する5頁の特集記事 =
 ロシアは2008年10月14日に、第二次大戦後最も大胆な軍の再編計画を発表した。 この中には軍を2012年までに100万名に 縮小することや、将校を20万削減すること、更に師団を廃止することなどが含まれている。
【関連記事:0812-102208 (JDW 2008.10.22)】
 (以下、戦略兵力、陸軍、空軍、海軍の再編構想について)
2010.09.15 Jane's Defence Weekly Israel mulls UAV sale to Russia after historic pact <1010-091503>
 イスラエルとロシアが9月6日、軍事協力協定に調印した。 この際両国国防相が36機の UAV を$100Mで売却することに合意したが、ロシアが Heron MALE UAV や Heron TP HALE UAV の売却を希望しているのに 対し、イスラエルの防衛当局はこの技術がイランやシリアに流出する危険性を危惧している。
 ロシアは2009年に I-View Mk 150 及び Searcher U を IAI社から購入し、現在50名程度の要員 がテルアビブにある同社施設で訓練を受けている。
2010.09.01 Jane's Defence Weekly Russia seeks more helo carrier bids <1010-090110>
 ロシアの業界紙が8月19日、ロシア国防省がフランスとの Mistral級強襲揚陸艦の購入交渉を進める一方で、9月に強襲揚陸艦 2隻の国際入札を行うと報じた。
【関連記事:1004-030806 (AW&ST 2010.03.08)】
2010.07.28 Jane's Defence Weekly Russia deploys Iskander-M missiles <1009-072810>
 ロシア地上軍司令官が7月17日、射程500km戦域型 Iskender-M TBM の最初の大隊を 、サククトペテルブルグ近郊でエストニア国境から140kmに配置したと発表した。
【関連記事:0724-112102 (JDW 2007.11.21)】
 これに対しエストニア国防相が7月20日、非難声明を出した。
2010.06.09 Yahoo 産経新聞記事

「露の新型揚陸艦『北方領土向け』」

<1007-060901>
 ロシア軍のマカロフ参謀総長が8日、フランスからの購入交渉が行われている Mistral級強襲揚陸艦について、千島列島では必要な時に上陸部隊 を急派できる移動手段が必要だと、日本の北方領土を含む千島列島の防御を目的に極東に配備することが不可欠との認識 を示した。  ロシアはフランスから Mistral級4隻を購入する交渉を進めている。
【関連記事:1004-030806 (AW&ST 2010.03.08)】
2010.05 Jane's Missiles & Rockets US sees missile proliferaion continuing <1006-050017>
 米 CIA 長官が議会で、大量破壊兵器 (WMD) 製造にも使用できる技術が、中国とロシアから中東や南アジアに輸出されていることを明らかに した。 特に少なくとも今までは中国製品がイランやパキスタンへ輸出されていたと述べた。
2010.03.08 Aviation Week & ST Counting the bear <1004-030806>
 先週、露大統領が訪仏した際、仏大統領が Mistral級強襲揚陸艦4隻の売却に合意したと発表した。 これはロシアと西側の 新たな関係樹立として注目されている。
 Mistral級は仏海軍が2隻装備し3隻目を昨年発注した20,000tの強襲揚陸艦で、ヘリ空母としてのほか指揮、揚陸作戦、病院船としても使用され る。 ヘリ16機を搭載し、4隻の揚陸艇、13両の戦車又は60両の IFV を輸送できる。
2010.02.17 Jane's Defence Weekly Russian military doctrine focuses on NATO 'threat' <1004-021706>
 ロシア大統領が2月5日に、NATO の拡大をロシアの安全における最大の脅威とした新軍事ドクトリン を承認した。
【関連記事:1003-020602 (産経新聞 2010.02.06)】
2010.02.06 Yahoo 産経新聞記事

「ロシア、対米欧警戒解かず 新軍事ドクトリンを承認」

<1003-020602>
 ロシアの新たな軍事ドクトリンは NATO 東方拡大や米 BMD 計画を主要な脅威とし、欧米に対する警戒心を解いていないことを鮮明にし、ロシア や同盟国が侵略を受け国家の存続が脅かされた場合には、核兵器を使用する権利を有するとしている。 2000年の前ドクトリンでは名指しされな かった潜在的な敵として NATO を挙げた点が特徴である。
 ロシア軍の装備は T-72 戦車や Su-27 など、1980年代に製造された兵器がほぼ9割を占め、西側との格差が広がっているため、 通常兵器の差を核で補う戦略と見られる。
2010.02.06 Yahoo 毎日新聞記事

「ロシア、軍事ドクトリンを改定 核抑止力維持盛り込まれる」

<1003-020601>
 メドベージェフ大統領が5日に安全保障会議を開き、新たな軍事ドクトリンを大統領として承認した。 新ドクトリンの詳細は不明だが、安保 会議のバルエフスキー副書記(前参謀総長)によると、陸、空、海の核の3本柱による核抑止力を維持することが盛り込まれているという。
 ロシアの軍事ドクトリン改定は2000年以来10年ぶりで、オバマ米政権が核兵器なき世界を追求する中、ロシアは改めて核戦力を中核にした安全保障政策を継続する姿勢と みられる。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets 2010 deployment for first Iskander brigade <1003-020018>
 ロシア陸軍砲兵司令官によると、2010年中に更に5基の Iskander (SS-26) 発射機を受領し、 発射機12基からなる旅団が初めて編成される。 その後2016年まで毎年1個旅団の割合で、極東軍管区、シベリア 軍管区、ヴォルガウラル軍管区、レニングラード軍管区にある5個 TBM 旅団の SS-21 を換装する。
 Iskander 装備大隊最初の発射訓練は、2009年11月上旬に行われた。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets Russia to develop new missiles <1003-020002>
 プーチン首相が12月29日、米国の BMDS を突破できる弾道弾戦力の増強を計画していることを明らかにした。
 12月5日に効力を失った START-1 に代わる条約の交渉は、米露の思惑の違いから進展していな いが、その理由の一つはロシアが RS-24 や Bulava などの試験計画を持っているのに、米国にはそのような計画がない ことにある。