2001年以前の韓国情勢に関する報道

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要         旨
2001.12.05 Jane's Defence Weekly Seoul cocern over North's biochemical stockpile  韓国国防部長が議会で、北鮮が5,000tにのぼる生物、化学剤を保有していることに憂慮 していると証言した。
 北鮮は世界第3位の生物剤生産国で、生物化学剤を年間4,500t生産する能力を有している。
 北鮮の保有する化学剤の主な物は、サリン(GB)、タブン(GA)、ホスゲン(CX)、アダムサイト(DM)、マスタード で、生物剤としては、炭疽菌、コレラ菌、ペスト菌などである。
2001.12.03 Aviation Week & ST Korea's ambitions fly on back of Golden Eagle  韓国は 10月に開発中の訓練ジェット機 T-50 Golden Eagle を初公開したが、同国はこ の高性能機を国内での F-5 戦闘機への転用はもとより、広く海外への輸出を検討している。
 T-50 (1機 $18M)は KAI (Korea Aerospace Industry) が Lockheed Martin 社と提携して総額 $2B で開発を行い、空軍現有の T-38 等の訓練機後継とするが、今後 30年間に 3500機以上の需要が見込まれる訓練機の内 30%を同国が供給したいとの意向を持っている。
2001.11.28 Jane's Defence Weekly South Korea admits to testing short-range SSM  韓国は11月22日に西海岸で、射程100kmの短距離 SSM の発射試験を行った。
 韓国は、1979年以来米国との協定で、射程180km以上、ペイロード300kg以上のSSM開発は規制されていたが、今年1 月にこれが300km、500kgと緩和された。
 韓国は Nike-Hercules を SSM にした、射程150kmの NHK-1 Baekgon と、改良型で射程180kmの NHK-2 Hyunmu を保有しているが、 1999年4月に発射試験が行われた NHK-2 改は、射程が 300km と見られている。
2001.11 Jane's Missiles & Rockets France offers SCALP, MICA technology to South Korea  フランスは韓国に対し、韓国の F-X として Rafale を選定すれば、SCALP-EG 巡航ミサイルと MICA BVRAAM (Beyond-Visual-Range AAM) の設計、製造、試験、戦力化の技術を提供すると提案している。
 これに対して米国は、F-15 の採用と引き替えに SLAM-ER の技術を提供するとしている。
2001.11.07 Jane's Defence Weekly South Korea rolls out first T-50 supersonic trainer  韓国が Lockheed Martin社と共同開発していた T-50 Golden Eagle 超音速練習機がロール アウトした。
 T-50 の初飛行は2002年、量産開始は2005年を計画している。 生産予定数は、攻撃機型の A-50 と合わせて94機 で、この他に向こう30年間に800機を輸出し、$30B を売り上げようと考えている。
2001.11.05 Aviation Week & ST South Korea takes its first step  韓国はこのほど、KAI (Korean Aircraft Industries) 社と Lockheed Martin 社が共同で1997年から $2B を投じて 開発中の国産 T-50 Golden Eagle 訓練/軽戦闘機を初公開した。
 T-50 は F-16 に極めて類似した (80%スケールモデルといわれる) 超音速機で、空軍は当面 100機を導入 する計画とされる。
 KAI 社は F-16 のライセンス製造を 2004年に終了し、2005年から T-50 の製造を開始する予定。
2001.10.24 Jane's Defence Weekly South Korea again delays F-X fighter selection  10月中旬に予定されていた韓国の F-X 機種決定は、3度目の延期になり、年内に機種が決 まることは無くなった。
 韓国の F-X は、F-15, Rafale Mk2, Eurofighter Typhoon, Su-35 が候補になっていたが、現在は F-15 と Rafale の2機種に絞られ て来ている。
 Boeing社は F-15 と AGM-84H SLAM-ER を、又 Dassault社は Rafale と SCALP-ER を組み合わせて売り込みを図っている。
2001.09.10 Inside the Army Army studying potential offensive role for Patriot missile system  米陸軍は Patriot を対地用に転用し、韓国で北鮮多連装 240mm ロケット発射機の攻撃に 使用することを検討している。
 この概念研究は「Patriot Precision Strike concept」と呼ばれ、ACTD (Advanced Concept Technology Demonstration) に提案される模様。
 ミサイルは約1,000発の在庫がある PAC-2 を使用し、現有の ATCMS や MLRS と異なり発 射後の制御が可能なことが特長。
2001.08.27 Inside the Army Army: PAC-3 program on track, first delivery set for September  米陸軍は予定通り 9月に PAC-3 ミサイルを韓国駐在部隊に輸送するため、準備を進めて いる。
 今回韓国に送られるのは初期製造分の一部 16発で、地上装置のうちレーダーは既に配備を終え、来年 2月通信改善 システムを含め装備化を全て完了する。
 なお、初期運用評価試験は来年 1月から実施を予定している。
2001.08.27 Inside the Army Army approves Patriot recapitalization program for October start  陸軍はこのほど、Patriot ミサイル防衛システムの導入計画を承認。
 10月の韓国駐留2個大隊器材を手始めに実行されるが、FY-07 までの要求予算 $600M は認められていない ため、見直しの必要性に迫られる模様。
 Patriot は現在、陸軍が10個大隊、National Guard は 2個大隊を保有しているが平均装備年数は17年を越 えている。
2001.08.22 Jane's Defence Weekly Seoul may warm to F-15K fighter  韓国は、米国米国が先に輸出を承認していた45発の AGM-154 JSOW の代わり に、45発の SLAM-ER の輸出承認を行ったのを受け、F-X に F-15K を採用 しそうな情勢である。
 韓国 F-X には、他に Typhoon (Eurofighter), Rafele Mk2 (Dassault), Su-35 が候補にあがっている。
2001.07.04 Jane's Defence Weekly Eurofighter increases Tyhoon offer to Korea  韓国の F-X について、韓国政府はもう40機のライセンス生産の追求は行わず、代わりに生産参加率を30%から70% に引き上げようとしている。
 F-X には、Dassault社の Rafale Mk2, Sukhoi社の Su-35, Boeing社の F-15K などが競っているが、Eurofighter社は Tyhoon の空 対空型である Tranche 2 を提案している。
 これに対し韓国は多用途型の Tranche 3 を Storm Shadow CM や Paveway Vレーザ誘 導爆弾と一緒に導入することを考えている。
 Eurofighter社は、4社中唯一最終組立を韓国内で行う提案をしていないが、その代わり韓国の生産分担率を上げていて、同社によ ると既に分担率70%を達成しているという。
2001.07.04 Jane's Defence Weekly South Korea announces record high budget  韓国国防省は、2002年国防費として今年度より 6.2% ($5.86M) 多い $12.72B を要求し た。
 韓国は経済成長の鈍化に伴い国防調達の見直しを行ってきたが、その作業を終わって総額 $26.5M にのぼる新5カ 年計画を発表した。
 新5カ年計画には SAM-X 計画や新型駆逐艦 KDX-V計画の継続と合わせて、新たに次期戦闘機や偵察用 UAV の導入が盛られている。
 次期戦闘機には F-16K の他に Dassault社 Rafale, Eurofighter社 Tyhoon, ロシアの Su-35 等が候補に あがっている。
2001.04.23 Inside the Army Raytheon exec says south Korea may buy PAC-2 missiles this year  Raytheon 社は先日、今年度末までに韓国にペトリオット PAC-2 システムを売却する可 能性が強まったと発表した。
 売却価格は明らかにされていないが、システムと補給整備用部品及び支援器材を合わせ、$1B 程度と言われている。
 同社は又、韓国以外に台湾及びエジプトと商談を進めているが、各国とも PAC-2 誘導部の改善を行った PAC-3 に興味を示している。
2001.04.18 Jane's Defnce Weekly South Korean projects may face further delays  韓国は、景気後退の影響を受け、装備品調達計画の大幅な見直しを進めている。
 この見直しには、F-X, AH-X, E-X, SAM-X 及び Aegis 駆逐艦である KDX-Vの取り止め又は延期が含まれている。
2001.04.18 Jane's Defence Weekly South Korea,USA disagree over North Korea threat  韓国と米国との間で、北鮮の軍事的脅威についての認識の相違が明らかになった。
 韓国駐在の国連軍司令官は先月、米議会及び韓国で北鮮の軍事力強化の実態を述べたが、韓国政府は北の軍事力増強はわずかであ るとしていた。
 野党が議会での軍関係者の説明を求めた結果、国境東側付近で機械化2個旅団を増強しての演習が2000年の1月に行われたことが明 らかになった。 これは過去10年間で最大規模であるが、情報筋は特別なものではなく、北鮮の燃料備蓄も戦闘機の訓練を30%に抑え ていると主張している。
2001.03.21 Jane's Defence Weekly Raytheon cuts bid price for RoK SAM-X  Raytheon 社はこのほど、韓国が計画中の SAM-X 導入事業に同社がギリシャと契約したペトリオットと同様のシス テムを低価格で供給する提案を行った。
 韓国では 2010年までに $1.9B を投じ現在運用中の Nike-Hercules を新しい防空システムに更新する計画 があり、直接購入、米国からの FMS 及びライセンス生産のいずれかを行うべく検討している。
 Raytheon 社によると同社の提案は韓国の見積もり価格より 30% 以上低価格で PAC-3 システムを納入でき るとしている。
 なお、ロシアも S-300 PMU を昨年8月から売り込んでいる。
2001.01.24 Jane's Defence Weekly South Korea and USA strike missile development deal  米国と韓国は、弾道弾開発を規制する新しいガイドラインに合意した。
 新しいガイドラインでは射程 300km、弾頭重量 500kgまでのミサイル開発が許容される。
 又、韓国は、射程 500km 以下の SLV (Space Launch Vehicle) の開発も許可されることになった模様で ある。
 1979年に取り決められた従来の合意では 180kmまでが許可されていた。
2000.12.05 韓国中央日報

  ( Internet )

「2000年度国防白書」の内容  韓半島の有事の際に備えて、米軍は増援戦力規模を1990年代初めの48万人から1990年代 半ばには63万人に増員したが、最近は再び69万人水準に増強している。
 これは中東地域と韓半島で一斉に戦争が勃発した場合を想定した「ウィン・ウィン戦略」にしたがった ものである、と白書は説明している。
 南北の全軍備力はそれぞれ69万人と117万人で、昨年と同水準。 1年前に比べて北朝鮮は、
  ・陸軍戦力は既存の63師団から67師団に
  ・野砲は1万2000門から1万2500門に
  ・戦闘機は850機から870機に
  ・予備戦力は745万人から748万人に
増加させた。
1998.09.09 Jane's Defence Weekly South Korea plans major forces restructure  
1996.06.26 Jane's Defence Weekly South Korean test considered for Joint STARS