2014年のペルシャ湾情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2014.10.20 Aviation Week & ST Qatar buys PAC-3 interceptors <1412-102002>
 カタールが、価格低減型 PAC-3 である
CRI弾を152発発射機15基 を$595Mで購入する。 Patriot は12ヵ国で作用されているが、そのうち、蘭、日、台<、UAE、独、クウェートが PAC-3 CRI弾を購入しているほか、サウジ、ポーランド、 韓国との売却交渉も進められている。
 Lockheed Martin社は、発展型で2パルスロケットを搭載した MSE弾輸出のための技術情報提供の許可も得ている。 Lockheed Martin社は PAC-3 MSE弾の一次分として92発を受注しており、2015年9月には16発が納入されることになっている。
2014.10.15 Defense News Kuwaiti official: Gulf states plan joint naval force <1411-101508>
 クウェート国防相が15日、湾岸諸国が来月、統合海軍を発足させることを明らかにした。
 
GCC は1982年に、5,000名からなる統合陸軍 Peninsula Shield を設立しているが、統合海軍も同様の方式になるという。
2014.05.01 Defense News GCC still struggling to develop integrated air defense <1406-050106>
 湾岸協力会議 (
GCC) 諸国の防空/BMD 統合を目指す MEMAD の 4回目の会合が、今週アブダビで開かれた。
 GCC 各国の防空部隊指揮官や米国は、防空/BMD の統合を強く望んでいるが、2年経った今も実現していない
2014.04.14 Defense News GCC seeks to form military bloc with Jordan, Morocco <1405-041408>
 湾岸協力会議 (
GCC) が、新たに設立する軍事機構ヨルダンとモロッコの 参加を求めている。 この招請は3月末に開かれた GCC の会議で両国に示され、両国は目下検討中であるという。 このほかにエジプトが参加する可 能性もある。
2014.03.09 Yahoo 時事通信記事

「サウジとカタールを非難=テロ支援国家とイラク首相」

<1404-030902>
 イラクのマリキ首相が8日、サウジアラビアとカタールがイラク国内のテロ組織を支援していると 非難した。 特にサウジについては、世界規模のテロ支援国家だと訴えた。 イラクでは8日も全土でテロが続き、計15人が死亡した。
 両国はシリアの内戦にも介入し、反アサド派のイスラム過激派を支援してきたといわれるが、イスラム組織ムスリム同胞団を支援する カタールに対し、同胞団を嫌うサウジが反発、両国の関係は悪化している。
2014.03.07 Yahoo 産経新聞記事

「サウジなど3ヵ国が大使召還 同胞団支援を警戒 カタール牽制狙う」

<1404-030702>
 サウジ、バーレーン、UAE の3ヵ国が5日、駐カタール大使の召還を発表し、湾岸協力会議 (
GCC) 内で、盟主を自任するサウジアラビアと、カタールの関係が悪化している。 サウジには、GCC 加盟国の多くが警戒するエジプトのイスラム原理主義組織ムス リム同胞団同情的な立場を取るカタールを牽制する狙いがあるとみられる。
 カタールは2011年以降、アラブの春の流れの中でリビアなど各国の反政府勢力を後押しし、エジプトでは同胞団出身のモルシ前大統領を積極的に支援してきたが、サウジや UAE など他の GCC 加盟国には、政治参加を通じたイスラム国家化を志向する同胞団への警戒感が強い。
2014.01.19 Defense News UAE-Iran islands deal would face major obstacles <1402-011902>
 イランが占領しているホルムズ海峡近く3島UAE に返還する交渉は、 オマーンの仲介で6月から進められており、大小 Tunbs島の返還では合意している。
 現在は残る Abu Musa 島の返還に向け詰めの交渉が進められていて、イランは同島周辺の海底権益を UAE は陸上における主権を確保する方向にある。
 この交渉に伴いオマーンは、湾岸地域全体を見渡す戦略的要衝である Ras Musandam 山脈の戦略的拠点をイランに提供する とみられる。
【註】
 ムサンダム特別行政区は、オマーンを構成する4つの特別行政区の一つで、ホルムズ海峡に面したオマーンの飛び地である。 飛び地領土の本体全体を指してムサンダム半島と も呼ぶ。
 ムサンダム半島は対岸のイランとの間にホルムズ海峡を形成しており、東はオマーン湾、西はペルシャ湾である。 地形は峻険で、1800mを超える山々がそびえる。  地理的にも経済的にも UAE との結びつきが強い。
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