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2025.07.31 10:35 |
中央日報 (Yahoo) |
韓国軍「北、SLBM核心技術の確保が難航」…ロシアに「より大きなベッティング」か |
<2508-073109>
北朝鮮が対南威嚇手段の新型SRBM 3種セット開発をほとんど完了した半面、SLBM、極超音速ミサイルなど戦略武器の開発には困難に直面しているという軍当局の分析があった。
戦略武器に必要な核心技術を依然として確保していないためだが、これは北朝鮮の金国務委員長が「バケットリスト」を達成するためにロシアに「より大きなベッティング」をする可能性を高めている。
韓国国会国防委員会の姜国民の力議員室が30日、国防情報本部は「2025年北朝鮮核・ミサイル脅威評価」で、「北は作戦運用上、液体推進ミサイルより有利な固体推進ミサイル開発を続けている」とし「多種のSRBM級戦術誘導弾の火星-11と600mm超大型多連装ロケット砲が開発完了段階にある」と明らかにした。
軍が開発完了段階と評価した火星-11ファミリーは北朝鮮版Iskander (KN-23)、北朝鮮版ATACMS (KN-24) とも呼ばれる。 北朝鮮は超大型多連装ロケット砲 (KN-25) と共に火星-11ファミリーミサイルをロシアに供給したと、韓国軍はみている。
火星-11ファミリーミサイルの開発が完了段階ということは、北朝鮮がウクライナ戦争での実戦投入経験に基づき新型武器の安定性・精密性を補強しているという意味とも考えられる。 北朝鮮はこれらを改良して弾頭を増量し、最新型TELなどに搭載して最前方に実配備すると公言した。
ただ、情報本部は「北は2021年以降、第8回党大会でミサイル分野の戦略課題として提示した極超音速ミサイル、SLBMなど新型戦略武器開発を続けているが、関連の核心技術の確保は難航していると評価される」と明らかにした。
極超音速ミサイルと固体燃料の長距離SLBMは朝鮮半島有事の際、米国領グアムと日本国内の米軍基地の増援戦力を遮断する資産に挙げられる。
最終的には戦術核弾頭の火山-31などを搭載する意図があるとみられる。 これは金委員長が指示した「戦略武器5大課題」
・超大型核弾頭の生産
・15,000km射程圏内の打撃命中率向上
・極超音速滑空飛行戦闘部の開発
・水中および地上固体推進ICBMの開発
・原子力潜水艦と水中発射核戦略武器の保有
にも含まれる。 |
2025.07.13 12:12 |
聯合ニュース |
北朝鮮 ロシアに砲弾1200万発分を提供=韓国国防部 |
<2508-071308>
韓国国防部が野党国会議員に提出した資料によると、北朝鮮はロシアに対する砲弾の提供を続けており、これまでにコンテナ約28,000個分を送ったと推定した。 ウクライナ攻撃で主に使用する152mm砲弾で換算すると約1,200万発分に相当するという。
同部は北朝鮮がロシアに兵器を提供し続けているとしたうえで、関係機関や友好国などと提供の規模などについて分析していると説明した。
これに関し、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は11日のBloomberg通信の取材で、24時間体制で兵器を生産している北朝鮮の兵器備蓄量は膨大でロシアがウクライナ侵攻で使用する弾薬の約4割は北朝鮮製との見方を示した。
ウクライナ国防省情報総局長ブダノフ中将は北朝鮮が弾薬だけでなく、BMル、火砲などをロシアに提供しているとしたうえで、これらが質的にも優れていると強調し、ここ3ヵ月間にウクライナ軍の情報部隊が被った損失のうち約6割が北朝鮮製兵器によるものだとの見解を示した。 |
2025.07.10 10:30 |
Forbes (Yahoo) |
北朝鮮の兵士や武器に依存するロシア、戦場での弱体化が露呈 |
<2508-071008>
北朝鮮が先週、ロシア軍に協力するためにウクライナの前線に送り込む兵士の数を3倍に増やす計画だと報じられた。 同国は2025年11月にすでに11,000名の将兵を派遣しているが、向こう数ヵ月以内に北朝鮮から追加派遣される将兵の数は25,000~30,000名に上るものとみられている。
ゼレンスキー宇大統領は6月の記者会見で、同国北東部のロシアとの国境沿いにロシア軍が5万名の兵士を集結させていると説明した。 ロシアは今夏、新たな地上戦に向け、自国の占領下にあるウクライナ領の一部に北朝鮮部隊を送り込む可能性があると示唆した。 北朝鮮には最大15万名の追加部隊を派遣する能力があるが、これほど多数の部隊をシベリアを越えて輸送するにはロシアの航空機を改修する必要がある。
北朝鮮の国営メディアは初めて、ウクライナで戦う自国軍兵士の映像を公開し、すでに数千名が死亡したことを認めた。 それにもかかわらず、北朝鮮はウクライナ侵攻への関与を強めている。
北朝鮮にとって、ロシアに援軍を送ることは、同国からの支援を冷戦時代の水準にまで回復させるための長期的な投資の一環だからで、北朝鮮はすでにロシアから食料と財政の支援を受けており、現在は陸海空の重要な軍事システムの改善に対する協力を求めている。 同国がロシアに援軍を送り込むことで、両国は貿易上だけでなく戦略的な関係も築きつつある。
北朝鮮は2022年に、ウクライナ東部の親露派勢力が支配する「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認した数少ない国連加盟国の1つとなったが、北朝鮮のロシアに対する支持は、当初は単なる外交的なものにとどまっていた。 |
2025.07.03 10:13 |
読売新聞 (Yahoo) |
北朝鮮、ロシアに兵士2万5000~3万人を追加派遣か…極東の港で輸送準備とみられる動き |
<2508-070314>
CNNが2日、北朝鮮が今後、ウクライナ侵略を続けるロシアに25,000~30.000名の兵士を追加派遣する可能性があると報じた。 露朝は有事に相互支援する「包括的戦略パートナーシップ条約」を結んでおり、軍事協力を加速させている。
CNNが入手したウクライナ情報当局の報告書によると、北朝鮮兵は数ヵ月以内にロシアに到着し、露西部クルスク州に配置されている部隊に加わる見通しという。
同州では、派遣された10,000名超の北朝鮮兵のうち4,000名が死傷したとされ、兵力を補充する狙いがあるとみられる。
衛星画像では、ロシア極東の港に5月中旬に、露軍が2024年に北朝鮮兵を輸送した際に使われたものと同型の輸送船が停泊し、6月上旬には平壌国際空港に露軍のものとみられる輸送機が駐機されているのが確認されたという。 |
2025.06.24 11:03 |
Korea Wave (Yahoo) |
「核兵器を持たないイラン」を反面教師に…北朝鮮の核への執着、いっそう強まる |
<2507-062420>
北朝鮮は、アメリカがイランの核施設を爆撃した事例を「核兵器を持たない国を相手にした攻撃」として強く警戒し、似たような事態が自国でも起きる可能性があると見なしている。このため、報道によると北朝鮮は今後、いっそう「反撃能力」に注力する戦略をさらに強化するとみられる。
アメリカは6月22日、イランの核施設3カ所を精密攻撃した。これは1979年のイラン・イスラム共和国成立以来、イラン本土に対する初の米軍による大規模攻撃だった。
攻撃が成功した背景には、イランが核兵器を保有していないという前提がある。報道によれば、北朝鮮にはすでに6回の核実験を経て約50発の核弾頭が組み立てられており、さらに追加の核弾頭も製造可能な核物質を十分に備えているとされる。
このため米軍は北朝鮮の核施設を同様に攻撃することは難しいと見られている。北朝鮮が報復措置として米本土や、米国の同盟国である日本や韓国などを標的に核ミサイルを発射する可能性があるからだ。
北朝鮮は2022年9月に「核戦力政策に関する法令」を採択し、「敵の脅威が高まれば自主判断で核を先制使用する」ことを可能と制度化している。中東の緊張のような危機的状況下では、実際に先制核攻撃をするリスクが高まると警戒されている。
だがAFP特派員によると、イランの首都テヘランでは夜通し爆発が続き、同市北部および中心部での爆発は、今回の紛争勃発以来最も激しいものだった。 |
2025.06.19 11:47 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
北朝鮮で人権侵害続く、コロナ後に状況悪化=国連調査官 |
<2507-061920>
国連人権高等弁務官事務所のソウル事務所代表を務めるジェームズ・ヒーナン氏は、北朝鮮が人道に対する罪を犯したと結論付けた国連報告書から10年が経った今も、多くの人権侵害が続いており、いまだに解除されていないコロナ禍の規制によって状況が悪化しているという見解を示した。
ロイターのインタビューに応じ、北朝鮮で処刑や強制労働、飢餓の報告が後を絶たないことに驚いていると述べた。
ヒーナン氏のチームは、国連調査委員会が2014年にまとめた北朝鮮における人権に関する調査結果に対する追加報告書を年内に発表する予定だ。
調査委の報告書は、北朝鮮が「組織的、広範かつ重大な人権侵害」を犯したとし、人道に対する犯罪に相当するとしている。
今年の報告書の結論はまだ確定していないが、ヒーナン氏はこの10年間、北朝鮮政府は一部の国際機関との関与を深める一方、国内で統制を強めるなど、まちまちだったと指摘。
「コロナ後の北朝鮮では人々の生活に対する政府の統制が強化され、自由が制限されている」と語った。
在ロンドン北朝鮮大使館はコメントを求める電話に出なかった。北朝鮮はこれまで人権侵害を否定し、国連や諸外国が人権を政治的武器として北朝鮮を攻撃しようとしていると非難している。 |
2025.06.17 07:45 |
中央日報 (Yahoo) |
アイアンドームを突き抜けたイランの「混ぜ撃ち」…北朝鮮の韓国攻撃もこの戦法 |
<2507-061704>
最近イランのミサイルがイスラエルの防空網を突き抜けたのは「混ぜ撃ち」の威力を見せている。北朝鮮も同じ戦術で韓国を攻略するためミサイルの多種化と「物量攻勢」能力の確保に余念がないという点で示唆することが多い。
海外メディアによると、13日夜から3日間続いたイランの報復攻撃で、イスラエルでは民間人を含めて少なくとも24人が死亡、592人が負傷した。イスラエル本土の民間人居住地域に弾道ミサイルが落ちたこと自体が異例だ。
主にロケット砲を防ぐアイアンドームは弾道ミサイル対応にやや弱点はあるとはいえ、最上層および上層、そして中層をそれぞれ担当する「アロー2・3」「ダビデスリング」など3、4重の多層防空網で限界が表れたのだ。
軍の内外ではイランの混ぜ撃ち戦術が功を奏したという見方が多い。イランが撃った新型高速準中距離弾道ミサイル(MRBM) 「ハジ・カセム(Haj Qasem)」は最高速度マッハ10以上、終末段階速度マッハ5以上で、終末段階では回避機動も可能だ。イランは在庫として残った200発の通常ミサイルとハジ・カセムを同時多発的に発射した。ドローンも飛ばして一種のおとりのように活用した。ミサイル専門家のクォン・ヨンス国防大名誉教授は「飛行の特性がそれぞれ異なるミサイルを混ぜて撃つ場合、垂直・水平要素が混ざり合って迎撃が難しくなるしかない」と指摘した。
これは韓国を狙った北朝鮮の「ミサイルポートフォリオ」完成がどれほど大きな脅威になるかが中東で実証されたという意味になり得る。特に北朝鮮はイランと緊密なミサイル協力をしてきたが、北朝鮮が2017年に東海(トンヘ、日本名・日本海)上で試験発射した対艦弾道ミサイル(ASBM)がその結果という評価だ。
北朝鮮は同年8月、終末段階の機動が可能なスカッド改良型も試験発射した。その後、2019年からはKN-23・24・25など短距離弾道ミサイル(SRBM)を集中的に撃って技術向上中だ。北朝鮮は一度に最大1000発の発射が可能な近距離弾道ミサイル(CRBM)用移動式発射車両(TEL) 数百台を前方に実戦配備している。
軍当局は多層的な韓国型ミサイル防衛(KAMD)体系で対応できるという立場だ。しかし迎撃弾の不足などでイスラエル防空網の弱点が表れたのを北朝鮮は注視しているとみられる。防空網に負荷を誘発したミサイルの規模などに基づき、似た状況をシミュレーションしている可能性が高いということだ。
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2025.06.16 05:37 |
共同通信 (Yahoo) |
北朝鮮兵「6千人死傷」、当初派兵の半数超 |
<2507-061604>
英国防省は15日、ロシア西部クルスク州に派遣された北朝鮮兵のうち6千人超が、ウクライナ軍との戦闘で死傷した可能性が非常に高いと発表した。ウクライナ軍が昨年8月から越境攻撃を行っていた同州に当初約1万1千人が配置され、その半数超が死傷したとしている。根拠は示していない。
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2025.06.12 06:39 |
中央日報 (Yahoo) |
NKニュース「トランプが金正恩に親書も、北朝鮮が受領拒否」 |
<2507-061204>
トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に送る親書を作成して伝達しようとしたが、北朝鮮が受領を拒否していると、米国の北朝鮮専門ニュースサイトのNKニュースが11日(現地時間)報道した。
NKニュースはこの日、匿名の情報筋を引用し、「トランプ大統領が1期目に3回会談した金正恩委員長と対話を再開する目的で親書を作成した」とし「親書を何度か対面で伝達しようとしたが、米ニューヨークの国連北朝鮮代表部所属の外交官らが受領を断固(bluntly)拒否した」と伝えた。これについて米国務省は「潜在的な外交対話には言及しない」と言葉を控え、ホワイトハウスは答えなかったと、NKニュースは報じた。
「ニューヨークチャンネル」と呼ばれる国連北朝鮮代表部を通じた朝米の意思疎通が行われていないというのは韓国政府の評価とも一致する。外交筋は中央日報に「トランプ2期目に入って朝米間の意思疎通は全く行われていない」と話した。
トランプ大統領は1月20日の就任当日、北朝鮮を「核保有国(nuclear power)」と呼び、その3日後に金正恩委員長と連絡をとるという意思を明らかにするなど、北朝鮮に融和ジェスチャーを送った。最近ウクライナ戦争とガザ地区戦争の終戦協議で特に進展を得られないトランプ大統領が北朝鮮に目を向けて可視的な成果を狙う可能性がある。
北朝鮮の無反応は「核保有国地位」認定を事実上の対話条件として時間を遅らせながら交渉の主導権を握ろうという意図と分析される。
トランプ大統領は1期目に金正恩委員長と27件の親書を交わし、これを「美しい手紙(beautiful letters)」と呼んだ。
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2025.06.07 00:06 |
TBS News (Yahoo) |
北朝鮮 “重大事故”の駆逐艦 「進水」と報道 |
<2507-060701>
北朝鮮メディアは「重大事故」が起きたとしている駆逐艦について、「進水させて係留した」と報じた。
朝鮮中央通信は6日、駆逐艦事故の復旧を進めるグループが5日に朝鮮労働党の中央軍事委員会に状況を報告したと伝えた。
6月初めに駆逐艦の「均衡性を復元した」とし、5日午後までに「進水させて埠頭に係留した」としている。
専門家による点検のあと、修理工場での復旧作業が行われる予定で、作業は1週間から10日間程度を見込んでいるということである。
この事故は5月21日に駆逐艦が進水に失敗し、横倒しとなり破損したもので、金総書記が「深刻な犯罪的行為だ」と叱責し、党の軍需工業部の幹部らが拘束されている。 |
2025.06.04 17:24 |
時事通信 (Yahoo) |
ロシア高官が訪朝 金総書記とウクライナ巡り会談 |
<2507-060424>
平壌駐在のロシア大使館などが、ショイグ露安全保障会議書記(前国防相)が4日に北朝鮮を訪問して、金朝鮮労働党総書記と会談し、ウクライナ危機と朝鮮半島情勢について意見交換したことを明らかにした。
両氏はまた、露朝首脳が2024年6月に署名した包括的戦略パートナーシップ条約の履行状況を確認した。
ショイグ書記はプーチン大統領の指示を受けて訪朝したもので、ウクライナ侵攻を続けるロシアに加勢して戦死した北朝鮮兵の追悼も目的だとしている。
プーチン大統領は正恩総書記をモスクワに招待している。
ロシア側は年内の実現を目指しており、ショイグ書記の訪朝には今後の首脳外交に向けた地ならしの意味もありそうである。 ショイグ書記は2025年3月に訪朝したばかりで、北朝鮮側からも、5月下旬に秘密警察トップの李国家保衛相が訪露している。 |
2025.05.30 17:55 |
朝日新聞 (Yahoo) |
「ロシアが防空システム提供」 対北朝鮮制裁監視チーム、初の報告書 |
<2506-053018>
国連安全保障理事会決議による対北朝鮮制裁の実施状況を調べる日米韓など11ヵ国による多国間制裁監視チーム(MSMT)が29日、初の報告書を公表した。
ロシアがウクライナ侵攻を支援する北朝鮮に見返りとして、防空システムなどを提供したことが確認されたという。
報告書は北朝鮮とロシアの軍事協力に焦点を当てた。 ロシアは北朝鮮にPantsir SHORAD少なくとも1基のほか、妨害電波を出すECM装置などを提供し、ロシアはBMの誘導性を高める技術協力も行ったという。 |
2025.05.30 08:09 |
中央日報 (Yahoo) |
北朝鮮は砲弾900万発送り、ロシアはパーンツィリ供与 |
<2506-053008>
北朝鮮の後ろ盾を自ら要望したロシアの妨害で終了した国連安全保障理事会傘下の対北制裁委員会専門家パネルの代わりに2024年10月に発足した日米韓3ヵ国の主導で11ヵ国が参加する「多国間制裁監視チーム (MSMT)が28日に初めて公開した報告書によると、北朝鮮がロシアへ、ウクライナ戦争支援のために2024年1年間に砲弾900万発を供給するために、ロシア貨物船が49回も動員され、ミサイルなどまで含む全体の軍需物資支援量はコンテナ2万個以上の分量だったことが分かった。
北朝鮮の武器供給は具体的に2024年の1月から12月中旬までの間、砲弾と放射砲弾およそ900万発がロシア貨物船で49回にわたりロシア極東港に運ばれ、到着した砲弾は鉄道で中西部の弾薬庫に移された。
このように北朝鮮はロシアに軍用車両、MRL、自走砲、砲側弾薬車などを含め、3個旅団分の200門以上の重砲を供与した。
MSMTは2023年11月から12月まで武器取引に活用したロシア軍輸送航空司令部とロシア国営航空会社224航空団が運営する航空機情報も具体的に明らかにした。
報告書を通じて、ロシアが代償して少なくともPantsir SHORAD 1基以上を北朝鮮に供与した事実も新たに確認された。
4月30日に北朝鮮が公開した5,000t級新型多目的駆逐艦崔賢の防空システムがPantsirと似ているという指摘が提起されていたが、報告書を通して公式的に確認された。
MSTMはこのほか「ロシアが北朝鮮が供与したBMののフィードバックデータを提供し、誘導性能を改良する作業も支援した」と指摘した。 |
2025.05.30 06:49 |
ハンギョレ (Yahoo) |
ロシア、移動式防空システムと電子戦システム供与…北朝鮮、砲弾900万発移転 |
<2506-053003>
日米韓など11ヵ国が参加した対北朝鮮制裁監視チームが初じめての報告書で 朝露軍事協力の現況を比較的詳細に公開した。
北朝鮮が2024年に、ロシアに砲弾約900万発とBM 100発以上を供与し、ロシアはPantsir移動式防空システム、電子戦システム、ECM装置などを提供したことが明らかになった。
日米韓など西側11ヵ国が国際社会の対北朝鮮制裁履行を支援するために構成した多国籍制裁モニタリングチーム(MSMT)が29日、対北朝鮮制裁違反事例を集めて発刊した初の報告書は、朝露軍事協力の比較的詳細な現況を示している。
MSMTは、ロシアの拒否権行使で活動が止まった国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁委傘下の専門家パネルに代わって、対北朝鮮制裁履行を監視するために昨年10月に発足した。
MSMTは今回出した初めての報告書で、朝ロの相互兵器移転と北朝鮮軍のロシア派兵をはじめ、北朝鮮への精製油の超過供給と北朝鮮の労働者派遣、朝露金融取引など、安保理制裁に違反した朝露軍事協力の実状を詳しく公開した。
同報告書は、北朝鮮が2023年9月からロシアにコンテナ2万個以上の砲弾と関連物資を供与したと指摘した。 牽引榴弾砲D-20 / D-30と榴弾砲M-30 / M-46、加濃砲D-74などに使われる82mm、122mm、130mm、152mm、170mmの砲弾などだが、2024年だけで約900万発の砲弾・放射砲弾が移転されたことが把握された。
ロシアの貨物船で49回にわたり移転が行われ、その後、鉄道を通じてロシア極東港から中西部の弾薬庫に移動されたという。
2024年は北朝鮮製の170mm SPHと240mm MRLなどを含め3個旅団が使用する分量である200門以上の重砲が供与された。この他にも、BM 100発以上、ATGMおよび対戦車ロケットなどがロシアに供与された。
報告書では、ロシアが北朝鮮に供与した兵器体系も詳細に把握された。 2024年11月以降、ロシアが北朝鮮にSHORAD、EWシステム、ECM装置などを供与し、使用法を伝授したと明らかにした。 特に、少なくとも1基のPantsir SHORADを北朝鮮に供与したうえ、北朝鮮のBMデータのフィードバックを提供し、誘導性能改良も支援したと報告書は公開した。
また、北朝鮮がウクライナ戦争支援のために2024年11,000名以上の兵力をロシアに送ったのに続き、最近3,000名を追加で派兵し、派兵された北朝鮮軍はロシアから砲兵、ドローン対応、基本歩兵作戦などの訓練を受けたと指摘した。 また、北朝鮮からロシアへの兵器運送に活用された船舶・航空機の情報と制裁の回避に加担した助力者個人と団体も明示した。 |
2025.05.30 05:36 |
時事通信 (Yahoo) |
ロシアが北朝鮮に防空システム 日米韓主導の監視組織、初報告 |
<2506-053001>
国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の履行状況を監視する日米韓など11ヵ国で構成する多国間制裁監視チーム(MSMT)が29日、北朝鮮とロシアの軍事協力に関する報告書を公表した。
北朝鮮がロシアへの軍事支援の見返りに防空システムなどを受け取っていたことが明らかになった。
MSMTが報告書を出すのは初めてで、それによると、ロシアは北朝鮮にPantsirを少なくとも1両供与した。 MSMTは、北朝鮮が「より近代的な防空能力」を獲得したと指摘し、北朝鮮はBMの誘導技術に関してもロシアの支援を受けたという。 |
2025.05.23 09:12 |
毎日新聞 (Yahoo) |
実は「船底に穴」はなし 北朝鮮、駆逐艦事故で調査開始 |
<2506-052306>
北朝鮮国営の朝鮮中央通信が23日、清津の港で21日に起きた駆逐艦の「重大事故」を巡り、検察機関と専門家による事故調査を行ったと報じた。 司法当局は調査を踏まえ、事故関係者を拘束して取り調べるための手続きに入った。
22日の報道では船底に穴が開いたと発表していたが、実際には開いていなかったという。 報道によると、調査では船尾の一部通路が浸水した程度で、船体に深刻な損傷はないことがわかった。 専門家らは復旧に10日程度かかるとみている。
一方、党中央軍事委員会は「今回の事故が容認できない犯罪的行為という事実には変わりはない」とし、関係者らの法的責任を厳しく追及するよう指示した。今回の事故を重大に扱う目的は、「部門関係なくまん延している無警戒、無責任と、非科学的な経験主義的態度に警鐘を鳴らすこと」にあるとも強調した。22日には造船所の支配人が司法当局に召喚された。
事故は21日、5,000t級の駆逐艦の進水式で発生し、朝鮮中央通信は「未熟な指揮と操作の不注意」によって、駆逐艦を載せていた台から海に移動させることができなかったと報じていた。
式には金朝鮮労働党総書記も出席していた。 |
2025.05.22 16:30 |
聯合ニュース |
北朝鮮が巡航ミサイル発射 海上から発射した可能性も=韓国軍 |
<2506-052212>
韓国軍合同参謀本部が22日、北朝鮮が同日09:00頃に、東部の咸鏡南道・宣徳付近から朝鮮半島東の東海に向けてCM数発を発射したと発表した。 ミサイルは海上に落下したという。 軍はこのミサイルが海上から発射された可能性があるとみて、正確な発射地点と発射プラットフォームについて分析している。
合同参謀本部は「北のミサイル発射の兆候を事前に捕捉し、備えていた」とし、韓米情報当局がミサイルの種類などについて詳細な分析を進めていると説明した。
北朝鮮は2024年2月に、ロシア製ミサイルを元に開発した新型地対艦ミサイルのパダスリ-6の発射試験を公開したが。今回のCMがパダスリ-6を艦対地や艦対艦ミサイルに改良したものである可能性が取り沙汰されている。
韓国軍は通常、北朝鮮のCM発射については公表せず、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に抵触するBMの発射についてのみ発表している。
北朝鮮のミサイル発射が伝えられたのは5月8日のSRBM発射以来14日ぶりになる。
一方、北朝鮮の朝鮮中央通信は22日に清津の造船所で前日に新造した5,000t級駆逐艦の進水式で、進水に失敗し駆逐艦が破損する事故が発生したと報じたが、今回のCM発射はこの報道の直後に行われ、軍事力の強化以外にも、事故で騒然としている軍内部の雰囲気を引き締める狙いがあるとの見方も出ている。
韓国軍合同参謀本部は、韓国軍は北朝鮮が誤った判断をしないよう、堅固な韓米連合防衛体制の下、北朝鮮の動向に鋭意注視しているとし、「いかなる挑発にも圧倒的に対応できる能力と態勢を維持している」と強調した。
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2025.05.22 11:29 |
毎日新聞 (Yahoo) |
北朝鮮、軍艦の進水失敗 船底に穴 金正恩氏「あり得ない」と激怒 |
<2506-052207>
北朝鮮国営朝鮮中央通信が22日、21日に北朝鮮清津港で5,000t級の駆逐艦の進水式が行われ、進水の過程で「厳重な事故が発生した」と報じた。 式には金朝鮮労働党総書記も参加していた。
報道によると「未熟な指揮と操作の不注意」によって、駆逐艦を載せていた台から海に移動させることができなかった。 船底の一部に穴が開いたという。
金総書記は「単に不注意と無責任、非科学的な経験主義によって生じたあり得ないこと」と指摘し、「到底容認できない深刻な重大事故で、犯罪的行為」と評価した。
事故には党中央委員会軍需工業部や国家科学院力学研究所などが関わっており、「党中央委員会総会で扱わざるを得ない」と警告した。
朝鮮中央通信は22日に党中央委員会総会を6月下旬に開催することも報じており、この際に事故が議題として扱われるとみられる。
北朝鮮は4月下旬にも5,000t級の新型多目的駆逐艦崔賢の進水式を開催しており、金総書記は同様の駆逐艦を毎年建造し、できるだけ早い時期に作戦能力がより高い巡洋艦とフリゲート艦も建造する計画を明らかにしていた。
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2025.05.17 15:18 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシア軍事支援で北朝鮮の経済効果3兆円 |
<2506-051713>
韓国国防省傘下の韓国国防研究院が17日までに、北朝鮮がロシアへの派兵や弾薬供与などの軍事支援で得た経済効果は総額でKRW28.7T(3兆円)に上るとの推計を発表した。
現金だけでなく兵器の現物取引や技術開発支援の費用も盛り込んだ。 北朝鮮の軍事開発に充当される恐れがあると指摘している。 |
2025.05.14 19:25 |
共同通信 (Yahoo) |
サイバー攻撃はロシア経由か 北朝鮮関連のハッカー集団 |
<2506-051414>
北朝鮮関連のハッカー集団による各国のIT技術者へのサイバー攻撃の一部が、ロシア極東を経由していたことが14日までに、セキュリティー会社Trend Micro社の調査で分かった。
同社は、ウクライナ侵攻に伴う両国の接近のほか、ロシアのインターネットインフラは北朝鮮と比べて整っていることが背景にあると指摘している。
同社の岡本Security evangelistによると、北朝鮮関連のサイバー攻撃でロシアとの接点が確認されるのは初めてとみられる。
「ロシアのネットインフラが一定の役割を果たし、友好国を後ろ盾に北朝鮮の攻撃が活発化する可能性がある」と分析している。 |
2025.05.09 10:57 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシアに提供のミサイルと同型 防衛相、北朝鮮発射巡り |
<2506-050906>
中谷防衛相が9日の記者会見で、北朝鮮が8日に発射したBM数発のうち1発について、2023年9月にも発射されたKN-23 SRBMと同型と推定されると明らかにした。
KN-23はロシアのIskanderに酷似し、変則的な軌道で飛行可能とされる。 北朝鮮がロシアに提供し、ウクライナに発射されている。
中谷防衛相は、他国のミサイル防衛網を突破するため北朝鮮は変則軌道のミサイル開発を進めていると指摘し、「わが国や国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と語った。 |
2025.05.08 15:04 |
AFP=時事 (Yahoo) |
北朝鮮、日本海にさまざまな短距離弾道ミサイル発射 |
<2506-050815>
韓国軍合同参謀本部は8日、北朝鮮が同日さまざまな種類の短距離弾道ミサイルを発射したと明らかにした。
ミサイルは08:10から09:20頃にかけて、北朝鮮の東部元山付近から日本海に向けて発射され、約800km飛行した後、日本海に落下したとみられる。 |
2025.05.08 10:57 |
FNN Prime Newss (Yahoo) |
北朝鮮のミサイル 政府が厳重に抗議し強く非難 複数発のうち1発は800km飛翔し変則軌道か |
<2506-050806>
中谷防衛相が8日午前、北朝鮮が日本海に向けてBMを発射したことについて「これまでのBM等の度重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、我が国及び地域、国際社会の平和と安全を脅かすもので、またこのようなBMの発射は関連する安保理決議に違反をしており、国民の安全に関わる重大な問題であり、我が国としては、北朝鮮に対して厳重に抗議し、強く非難した」と述べた。
中谷防衛相によると、北朝鮮が発射したミサイルは複数発で、そのうち09:20頃に発射した1発は変則軌道で飛翔した可能性があり、到達高度100kmで、800km飛翔して日本のEEZの外側の日本海に落下したと推定さという。 |
2025.05.08 09:02 |
日テレ News (Yahoo) |
北朝鮮が飛翔体発射、日本への影響はないとみられる~政府関係者 |
<2506-050804>
韓国軍が北朝鮮が8日朝、日本海に向けてSRBMとみられる飛翔体数発を発射したと明らかにした。
複数の日本政府関係者によると、発射された飛翔体はいずれも飛距離は短いもので朝鮮半島の近くに落下したとみられるという。
日本への影響は今のところないとみられている。 |
2025.04.30 18:35 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシアと北朝鮮、自動車橋の建設開始 関係強化 |
<2505-043014>
ロシアと北朝鮮は30日、両国を結ぶ自動車橋の建設を開始した。豆満江に橋を架ける。戦略的パートナシップの強化に向けた取り組みの一環だとロシアのミシュスチン首相が明らかにした。
1959年に開通した両国を結ぶ鉄道橋「友情橋」の近くに建設し、全長850mで、ロシアの高速道路に接続する予定である。
長年にわたって議論されていたが、プーチン大統領が昨年、訪朝した際に建設で合意した。ロシア紙コメルサントによると、2026年夏に完成予定である。
タス通信によると、ミシュスチン首相は、自動車橋の建設について「友好的な善隣関係を強化し、地域間の協力を拡大するというわれわれ共通の願いを象徴している」と表明し、「起業家は輸送量を大幅に増やし、輸送コストを削減できる。信頼できる安定した形で様々な製品を供給する体制が整い、貿易と経済協力の拡大に貢献する」と述べた。 |
2025.04.30 17:36 |
産経新聞 (Yahoo) |
露派兵の北朝鮮軍、死者600人含む4700人の死傷者 見返りに偵察衛星発射台など入手 |
<2505-043013>
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は30日、ウクライナを侵略するロシアを支援するため、北朝鮮が派兵した兵士のうち、死者約600人を含む約4700人の死傷者が出たとの情報を国会情報委員会で報告した。
昨年以降、2回にわたって派遣した兵士は計約1万5000人に上るという。
ロシアは派兵などの見返りとして、軍事偵察衛星の発射台や無人機、地対空ミサイルなどを供与したとも報告した。北朝鮮は最近、派兵の事実を公表し、参戦した兵士を英雄と称賛し始めたが、多大な犠牲を払って最新の軍事装備を手に入れたことになる。
露朝は金属や航空、エネルギー、観光など14分野でも協力策を協議した。北朝鮮の労働者約1万5000人がロシアに派遣されたともいう。
当初、未熟さが見られた北朝鮮兵は無人機など新型兵器への対応に習熟して戦闘力が大幅に向上し、露軍が同国西部クルスク州で戦況を優勢に進めたため、3月以降は北朝鮮兵の交戦も激減したという。ただ、派兵の長期化で北朝鮮兵による酒の過飲や窃盗などの逸脱行為も報告されている。
一方、北朝鮮メディアは30日、北朝鮮が4月28、29両日に5000トン級の新型駆逐艦に搭載した「超音速巡航ミサイル」など各種兵器の発射実験を行ったと報じた。視察した金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は「海軍の核武装を加速するための選択をする時が来た」と述べ、必要な措置を指示した。
北朝鮮メディアが公開した写真では、巡航ミサイルやレーダーが露製に類似していた。露製を模倣したともみられるが、韓国の専門家は「派兵の見返りに、ロシアから軍事技術支援を受けた可能性が大きい」との見方を示した。 |
2025.04.30 10:11 |
Kyiv Independent |
600 North Korean troops killed fighting for Russia against Ukraine, South Korea says |
<2505-043006>
ロイター通信が報じたところでは、韓国の李成恩(イ・ソングン)議員は4月30日、ロシア軍との戦闘中に約600人の北朝鮮兵士が死亡したと、韓国の国家情報院のブリーフィングを引用して述べた。
韓国の国会情報委員会のメンバーである李氏は、北朝鮮は死者と負傷者を含む合計約4,700人の死傷者を出したと述べた。
初期の損失と貧弱な装備にもかかわらず、北朝鮮軍は近代的な兵器、特に無人機を採用することで、6か月で戦闘効率を向上させた。
「戦争に参加して6か月後、北朝鮮軍の無能さは減り、無人機などの新兵器の使用に慣れるにつれて、その戦闘能力は大幅に向上した」と李氏は記者団に語った。
ロシアのゲラシモフ参謀総長は4月26日、2024年8月に開始された越境攻勢でウクライナが奪還した領土をロシアが奪還するためにクルスク州で北朝鮮の兵士が戦ったことを公に認めた。平壌はその後まもなく追随した。
この作戦は、ロシア軍のスムイ州への攻撃準備を妨害し、クレムリン軍をドネツク州の前線からそらすことを目的としていた。
キエフとソウルは以前、約11,000人の北朝鮮軍が最初にこの地域に配備されたと推定していたが、モスクワはこれまで彼らの存在を公式に確認していなかった。
韓国の諜報機関の評価によれば、モスクワへの兵員と武器の引き渡しと引き換えに、平壌はスパイ衛星や無人機、対空ミサイルに関するロシアの技術支援を受けたようだ。
ゼレンスキー宇大統領は以前、ロシアのために戦っている北朝鮮の部隊は約4,000人の死傷者を出し、約3分の2が死亡したと述べていた。
4月28日、ロシア国営通信社タス通信は、クルスク州でロシア軍と一緒に訓練している北朝鮮兵士を映したとされる映像を公開した。
米国務省のタミー・ブルース報道官は4月29日、北朝鮮はロシアの戦争努力を支援しているため、ウクライナで進行中の流血の責任を共有していると述べた。 |
2025.04.30 08:10 |
聯合ニュース (Yahoo) |
金正恩氏 新型駆逐艦の発射実験視察=海軍の「核武装化」加速指示 |
<2505-043004>
北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が新型多目的攻撃駆逐艦「崔賢」の初めての試験射撃を視察し、海軍の「核武装化」を加速させるよう指示したと報じた。
崔賢の進水式は25日に行われ、28日には超音速巡航ミサイルや戦略巡航ミサイル、反航空(地対空)ミサイル、127ミリ砲の発射実験が実施された。29日には艦対艦戦術誘導兵器や各種の艦上自動機関砲の発射実験が行われた。
朝鮮中央通信によると、金氏は駆逐艦で発射実験を視察した。兵器の性能実験を迅速に始めたことを評価し、武装体系を早期に統合運営するよう指示。「国家防衛と海洋主権を守るため、海軍の核武装を加速するための責任ある選択をする時が来た」として「諸課題」を指示したが、課題の具体的な内容は明らかにされていない。 |
2025.04.28 08:46 |
東亞日報 |
ロシア総参謀長、北朝鮮兵参戦を初めて認める「クルスク奪還に相当な支援」 |
<2505-042806>
ロシアが26日に、ウクライナ軍が一時占領した南西部のクルスク州全体の支配権を確保したと発表した。 特に、クルスク州奪還の過程で北朝鮮軍がロシアを支援したとし、北朝鮮の派兵についても明らかにした。
ロシア政府が北朝鮮派兵の事実を確認したのは初めてで、両国の軍事協力が日増しに高まっているため、第2次世界大戦での勝利から80周年を祝う5月9日の記念式典に合わせて、北朝鮮の金総書記がモスクワを訪れる可能性も提起されている。
ロシア国営TASS通信などによると、ロシア軍総参謀長のゲラシモフ上級大将は同日、プーチン大統領とのTV会議で、「クルスク解放作戦が完了した。76,000名以上のウクライナ軍が死亡または負傷した」と報告した。 ゲラシモフ将軍は、ウクライナが最後まで占領していたクルスク州ゴルナリを解放したとし、「ウクライナは敗北した」と重ねて強調した。 プーチン大統領も「西側から装備の提供を受け、訓練を受けたウクライナ軍が莫大な損失を被ったことは、全ての戦線に影響を与えるだろう」と称賛した。
ゲラシモフ将軍は特に、「クルスク解放作戦に参加した朝鮮民主主義人民共和国兵士の役割を強調したい」とし、北朝鮮派兵の事実と貢献を説明し、「北朝鮮軍は両国間の包括的戦略的パートナーシップ条約に基づき、ウクライナ軍の浸透部隊の撃破に相当な支援を提供した」とし、「ロシア兵士と肩を並べて戦闘任務を遂行し、高い専門性、忍耐力、勇気と英雄心を発揮した」と称えた。
ロシア外務省のザハロワ報道官も27日、北朝鮮派兵について言及し、「北朝鮮の『同志』が見せた連帯は、両国関係の高い同盟レベルを示している。 両国関係が持続的に強化され、発展すると確信している」と述べ、「私たちは友人を決して忘れない」と重ねて北朝鮮に感謝の意を表した。
これに対しウクライナ軍は、「状況は厳しいが、依然としてクルスクに陣地を維持している」とロシアの主張を否定し、ロシアはこれまでクルスク奪還に相当な力を注いできたため、この地域の情勢が今後、米国が主導してきた停戦交渉にどのような影響を与えるかも関心事で、現在、米国は仲裁に乗り出しているが、「進展がなければ手を引く」とウクライナとロシアに迫っている。 |
2025.04.28 06:26 |
時事通信 (Yahoo) |
北朝鮮、ロシア派兵を内外に公表 正恩氏「条約発動で参戦」 |
<2505-042803>
朝鮮中央通信が28日、北朝鮮の朝鮮労働党中央軍事委員会が27日の声明で、ウクライナ軍の越境攻撃を受けたロシア西部クルスク州の解放作戦に北朝鮮軍部隊が参加していたと発表したと報じた。
北朝鮮がロシア派兵を公式に認めるのは初めてで、国内向けの党機関紙労働新聞でも公表した。
金総書記が「有事の朝露相互の軍事介入を定めた包括的戦略
委員会は「解放作戦が勝利のうちに終結し、わが軍部隊が重大な貢献を果たした」と説明し、「同盟関係の戦略的な高さを誇示した」と強調した。
金総書記は、派遣された部隊について「祖国の名誉の代表者たちだ」とたたえ、「われわれの首都にはまもなく戦闘偉勲碑が建立される」と表明し、兵士に犠牲者が出たことを明らかにし、参戦兵士の家族を特別に優遇するよう指示した。
韓国当局によると、戦闘で4,000名超の死傷者が出たとされる。
北朝鮮は、遺族や住民の動揺を抑える狙いから、国内への公表に踏み切ったとみられる。 |
2025.04.27 10:33 |
聯合ニュース |
北朝鮮で新型駆逐艦の進水式 「戦術核攻撃が可能」との分析も |
<2505-042703>
北朝鮮の朝鮮中央通信が26日、5,000t級の新型多目的攻撃駆逐艦崔賢の進水式が25日に南浦の造船所で行われ、金国務委員長(朝鮮労働党総書記)が出席したと報じた。
金総書記は演説で、同規模の戦闘艦船をはじめ巡洋艦やフリゲート艦の建造計画を示し、「遠洋作戦艦隊」の創設も表明した。
北朝鮮が保有する艦艇のうちこれまで最大のものは1,500t級のコルベット艦で、艦砲や艦対艦ミサイルは搭載しているが垂直発射機はなかった。 新たに建造した駆逐艦は排水量が3倍以上で、垂直発射機を備え、艦対地、艦対空、艦対艦ミサイルを全て搭載するとみられる。
韓国の元軍事専門記者で前政権与党「国民の力」のユ国会議員は新型駆逐艦について、垂直発射機や四面固定レーダー、新型艦砲、CIWSを備えた「北朝鮮版Aegis駆逐艦」だと分析した。
北朝鮮は先ごろ、核動力戦略誘導弾潜水艦を建造中だと明らかにしており、同艦はSLBMを搭載した原子力潜水艦を意味する。 排水量は5,000~6,000tと推定される。
ユ議員は北朝鮮の海軍力強化の意図について「陸上のみならず海上で核攻撃が可能なプラットフォームの構築を目指しているようだ」と分析し、新型駆逐艦に戦略CMや、ロシア製SRBM Iskanderの北朝鮮版とされる火星-11(KN-23)まで搭載すれば、「海上で戦術核攻撃も可能な艦艇を保有することになる」と指摘した。
一方、韓国軍合同参謀本部の関係者は「北が独自に建造した最大の艦艇であり、運用方法の熟達や訓練も必要なため、戦力化には相当の時間がかかる」との見方を示した。 |
2025.04.26 14:04 |
Bloomberg (Yahoo) |
金正恩氏、新型駆逐艦の進水式に出席-「海軍新時代の始まり」を強調 |
<2505-042609>
北朝鮮国営の朝鮮中央通信 (KCNA) が26日、金朝鮮労働党総書記が25日に、同国西部南浦市の造船所で建造された5,000t級の新型多目的駆逐艦の進水式に出席したと報じた。
北朝鮮は海軍能力の最新化を目指しており、高度な攻撃用兵器システムを搭載する新型多目的駆逐艦は、その広範な取り組みの一環という。
KCNAによれば、金総書記は、新型駆逐艦が海洋主権の防衛能力を強化し、海軍にとって新時代の始まりを意味すると述べた。 |
2025.04.25 00:44 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、キーウ攻撃に北朝鮮製ミサイル使用の可能性=ゼレンスキー氏 |
<2505-042501>
ゼレンスキー宇大統領が24日、首都キーウに対するロシア軍による大規模攻撃について、北朝鮮製のBMが使用された可能性があるとの見方を示した。
ゼレンスキー大統領は「北朝鮮製のミサイルが使用されたとの情報が確認されれば、ロシアと北朝鮮の同盟関係を改めて確認する証拠になる」とXに投稿した。
ロシア軍は24日朝にかけてキーウをミサイルとUAVで攻撃し、少なくとも12人が死亡、90人が負傷した。 首都への攻撃としては今年最大規模となる。
この攻撃について、ウクライナ軍の情報筋はReutersに対し、この攻撃に北朝鮮製のKN-23 (KN-23A) が使われたと述べた。
ロシアと北朝鮮はいずれも、国連の禁止措置違反となる武器の移転を否定している。
ロシアと北朝鮮の軍事協力関係は、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、急速に拡大し、ウクライナ軍情報機関によると、2025年初めまでに北朝鮮はロシアに計148発のKN-35とKN-24を供給した。
関係筋によると、KN-23 (KN-23A) は最大1tの弾頭を搭載でき、ロシアの同等ミサイルよりも威力が高いという。
ウクライナ政府によると、使用されたBMは計7発で、Iskander-M / KN-23だとした。 |
2025.04.22 14:35 |
聯合ニュース (Yahoo) |
金正恩氏最側近の身辺に異変か 北朝鮮メディアで約2か月言及なし |
<2505-042206>
北朝鮮メディアが金国務委員長の最側近とされる趙党組織担当書記に関する言及を2ヵ月近くしていないことから、身辺に異変が起きた可能性があるとして韓国政府が注視していることが、22日に分かった。 韓国統一部の当局者は報道陣に対しこの日、「趙甬元、李党書記の身辺に変動があった可能性を念頭に置いて動向を見守っている」と述べた。
趙氏がメディアに最後に登場したのは2月28日に、開城市の開豊区域で行われた地方工業工場と総合奉仕所の着工式の報道で、李氏は1月2日に行われた努力革新者・功労者の新年記念撮影の報道だった。 |
2025.04.21 19:48 |
聯合ニュース |
国際民間航空機関 北朝鮮の GPS妨害に懸念表明 |
<2505-042115>
韓国外交部が21日、北朝鮮が衛星利用測位システム (GPS) を妨害する電波を発信し、多くの国・地域の航空機が影響を受けているとする韓国政府の問題提起について、国連の専門組織である国際民間航空機関 (ICAO) が深刻な懸念を表明し、再発防止を求める決定文を採択したことを明らかにした。
3月10日から4月4日までカナダ・モントリオールで開催されたICAO理事会でこのような内容が盛り込まれた決定文が採択され、ICAO理事会議長名義で北朝鮮に通知されるという。
決定文には
・北朝鮮から発信されるGPS妨害電波に対する重大な懸念表明
・これまでの理事会決定や国際民間航空条約などの順守要求
・再発防止保障要求
などの内容が含まれた。
韓国政府は2024年10月2日から2025年2月14日にかけ、北朝鮮のGPS妨害電波により、20ヵ国・地域の述べ4,400機の民間航空機が影響を受けたことで、これをICAO理事会に正式議題として提起し、ICAO理事会に専門家を派遣し、韓国側の調査結果の客観性を説明し、強力な対応を求めていた。
ICAOは2024年6月に、初めてGPS妨害電波の発信元として北朝鮮を名指しした決定文を採択した。 2012年と2016年にもGPS妨害電波への懸念を表明する決定文は採択されたものの、北朝鮮が名指しされてはいなかった。
政府は「北の行動を注視しながらGPS妨害電波の発信のような挑発に対して国際社会との協力の下で厳重かつ団結した措置がなされるよう努力していく」との姿勢を示した。 |
2025.04.16 06:48 |
Ukrainska Pravda |
North Korea supplied Russia with 4 to 6 million shells – Reuters investigation |
<2505-041602>
北朝鮮は過去20ヵ月間で少なくとも400万発の砲弾をロシアに供給しており、ウクライナとの戦争で積極的に使用されている。 Reutersの調査では、輸送が海上および鉄道ルートを介して大規模かつ組織的に行われており、ロシア軍の軍事能力を大幅に強化していることが確認されている。
Reutersが英国の分析センターOSCと共同で調査したところ、OSCのアナリストは、2023年9月から2025年3月にかけて、ロシアのボストーチヌイ港とデュナイ港に向かったロシア船籍のコンテナ船4隻 (Angara、Maria、Maia-1、Lady R) が北朝鮮のラジン港へ向かう64回の航海を追跡した。
これらの輸送により、北朝鮮の砲弾やその他の弾薬が入った約16,000個のコンテナが運ばれ、それらは鉄道でウクライナ国境近くのデポに運ばれた。
各輸送コンテナ内の弾薬を確認することは不可能だが、OSCはウクライナの蔓延率と予想される梱包パターンの評価に基づいて、単独で400万~600万発の控えめな数を推定した。 |
2025.04.14 13:35 |
中央日報 |
米国、北朝鮮 CRBMにコード名「KN-35」付与…KN-25以来30番台のナンバリング初確認 |
<2505-041408>
北朝鮮が前方に実戦配備すると公言した近距離弾道ミサイル (CRBM) に米国がKN-35という新しいコード名を付与したことが分かった。
すでに知られている北朝鮮版Istander (KN-23)、北朝鮮版ATACMS (KN-24) 、600mm超大型放射砲 (KN-25) など北朝鮮のSRBM「3種セット」以降、新しいコード名が公式的に確認されたのは今回が初めてである。
米国はこのほか、KN-23大型化改良型とミニSLBMにもそれぞれKN-30/33というコード名を付けたという。 これらミサイルのすべてが北朝鮮の戦術核弾頭「火山-31」を搭載可能と評価される。
複数の軍消息筋によると13日に米国は北朝鮮が2022年4月に初めて発射試験を実施したCRBMにKN-35というコード名を付与し、最近韓国と共有した。
北朝鮮のCRBMは精密打撃が可能な韓国の戦術地対地誘導武器KTSSMと似ていて「北朝鮮版KTSSM」とも呼ばれる。
北朝鮮はこのミサイルを2022年4月に初めての試験発射した後、これまで少なくとも5回発射したと把握されている。 最も最近の試験発射は3月10日だった。
KNコードは北朝鮮(North Korea)の頭文字の前後を入れ替えたKNに数字を付け加えた米国の北朝鮮ミサイル分類方式で、軍関係者は「KN-35のほか、北朝鮮版Iskander改良型ミサイルとミニSLBMにもコード名が付与されたと把握している」と伝えた。
北朝鮮版Iskander KN-23を拡大した改良型の場合はKN-30、ミニSLBMにはKN-33がそれぞれ付与されたという。 |
2025.04.10 15:20 |
中央日報 (Yahoo) |
北朝鮮の義州飛行場、爆撃機再配備を完了…軍用飛行場を復元 |
<2505-041008>
COVID-19パンデミック当時に鉄道貨物運送および検疫施設に転換された北朝鮮の義州飛行場が約4年ぶりに復元され、爆撃機編隊の再配置が完了した。
米戦略国際問題研究所 (CSIS) の北朝鮮情報サイトBeyond Pallarelによると、平安北道新義州の義州飛行場は1月までに完全な作戦状態に復帰し、計34機のIl-28/H-5がすべて再配備されたことが把握された。
北朝鮮は2021年、COVID-19パンデミックに対応するため、義州飛行場を中国から入る必須輸入品を処理するための鉄道貨物積み替えおよび検疫施設に転換する工事に着手した。
このため義州飛行場には5つの貨物荷役プラットホームと大型倉庫8棟など施設が設置されたが、COVID-19が落ち着いて2023年に中国およびロシアとの鉄道貿易が正常化し、役割が大きく縮小した。 こうしたなか、2024年7月に新義州地域で発生した大規模な洪水で義州空港施設と連結する鉄道の一部が浸水し、大規模な修理が必要になった。 結局、鉄道施設を撤去して飛行場を復元することにした北朝鮮が2024年9月8日までに義州空港に設置した複数の倉庫建物と産業鉄道支線を撤去し、2週後には滑走路の誘導路などを復元した。
Beyond Pallarelによると実際、2024年8月18日に撮影された衛星写真によると、義州飛行場で野積になっていた貨物の大部分が消え、9月8日には倉庫の建物と産業用鉄道が撤去されていたという。
続いて2024年9月26日には滑走路に散在していた残骸が片づけられたほか、新しくペンキが塗られ、10月4日には東南側の駐機場に北朝鮮空軍第24航空連隊所属とみられるIl-28/H-5 5機のが復帰しているのが確認された。
2025年1月8日には義州飛行場にあったIl-28/H-5 34機すべてが再配置され、基地機能が完全に正常化したとみられると、同サイトは報じた。
Il-28/H-5は旧ソ連が開発して1950年に初めて配備した爆撃機で、現在は北朝鮮だけが装備しているという。 |
2025.04.08 18:43 |
聯合ニュース (Yahoo) |
北朝鮮兵約10人が軍事境界線を一時侵犯 警告射撃実施=韓国軍 |
<2505-040814>
韓国軍合同参謀本部が8日、北朝鮮軍の兵士らおよそ10名が同日17:00頃、東部戦線の非武装地帯(DMZ)で南北軍事境界線を侵犯したと発表した。
韓国軍は警告射撃を実施し、北朝鮮軍は軍事境界線の北側に引き返したという。
合同参謀本部は「北の軍の動向を綿密に監視し、作戦遂行の手順に従って必要な措置を取っている」と明らかにした。
北朝鮮軍の兵士は2024年6月にも中部戦線のDMZ内で作業中に一部が軍事境界線を侵犯した。 韓国側の警告放送と警告射撃を受けて北側に引き返した。 |
2025.04.02 18:07 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
衛星が捉えた北朝鮮の新型軍艦、甲板にミサイル数十発分の垂直発射装置か |
<2505-040211>
北朝鮮が建造中の新型軍艦を衛星が捉えた。 北朝鮮が開発したミサイルに対応する数十セルのVLSを備えているとみられる。
新型艦に関する情報は乏しいが、韓国軍は2024年12月に、排水量が4,000tで、米海軍のArleigh Burke級駆逐艦の半分以下の大きさとの見解を示していた。
衛星画像は、3月最終週に撮影されたもので、Middlebury国際問題研究所James Martin不拡散研究センターで東アジア不拡散プログラム部長を務めるルイス氏は、ミサイルの種類によるが、50発以上を格納できる空洞が甲板にあると指摘した。 北朝鮮はVLSのセルに適合するミサイルをすでに数種類開発したとし、VLSとの互換性があれば輸出も可能になると述べた。
シンガポールのS. Rajaratnam国際問題研究大学院のコー氏は、新型艦は北朝鮮軍の他の艦艇に比べれば先進的だが、実戦ではたいした違いは出ないとみる。 同氏によると、北朝鮮の海軍は伝統的に沿岸の防衛が主任務で沖合に展開する能力はなく、技術的に米韓より数十年の遅れがある。 それでも新型艦は、北朝鮮が海軍の向上に真剣に取り組んでいることを示すと述べた。 |
2025.03.27 |
Stars & Stripes |
North Korea sent 3,000 more troops to Russia, according to South’s assessment |
<2504-032715>
北朝鮮の国営メディアがは27日、金総書記が今週、新たに開発された偵察UAVと攻撃UAVの試験を観察し、その増産を呼びかけたと報じた。
金総書記はここ数ヵ月、UAVの開発を強調しており、今回の試験は自国の軍事力の増大を示す最新のものだった。
北朝鮮の公式朝鮮中央通信が公開した写真には、Boeing E-7 Wedgetail AEW&Cにほぼ似た大型偵察UAVと思われるものを金総書記が観察している様子が写っている。
他の画像には、爆発するUAVが標的として使用した軍用車両に衝突する様子が写っていた。 同機関は、この試験により、偵察UAVが複数の目標を追跡し、陸上と海上の軍隊の動きを監視する能力を実証したと述べ、
北朝鮮の情報収集作戦と敵の脅威を無力化する能力を強化する可能性があると述べた。
報告書によると、新しい爆発UAVはさまざまな攻撃任務用に設計されており、不特定の人工知能機能を備えている。 KCNAによると、金総書記はUAVの性能に満足し、生産拡大計画を承認し、UAVとAIが自国軍を前進させ、現代の戦争に適応させるための取り組みにおいて「最優先事項」であるべきだと強調した。 同局は、金正恩氏が25日と26日にUAV技術複合施設と電子戦研究グループを訪問した際に、試験が行われたと述べた。
金総書記は以前、2024年11月と8月に衝撃で爆発するUAVの他のデモンストレーションを視察したことがある。 |
【註】
記事にある金総書記と写っている画像はRQ-4 Global Hawkで、E-7 Wedgetailではない。
Il-76をAEW&C機に改造しているとの記事は、これとは別に報じられている。
【関連記事:2504-030706 (中央 2025.03.07)】 |
2025.03.27 10:10 |
RBC Ukraine |
Thousands of troops, missiles, and shells: North Korea increases support for Putin |
<2504-032705>
金正恩は、兵士、ミサイル、火砲を派遣して、ロシアへの軍事支援を強化している。 北朝鮮軍も大きな損失を被っているが、ロシアはさらに多くの損失を要求しているとAP通信は報じている。
韓国軍当局者によると、北朝鮮は1月と2月にさらに3,000名の兵士をロシアに派遣した。 北朝鮮はまた、ロシアを支援するために、より多くのミサイル、火砲、弾薬を供給しており、さらに軍事状況に応じて武器の出荷を増やす可能性がある。
北朝鮮がロシアに送った軍事装備には、かなりの量のSRBM、170mm SPH、240mm MRL約220基含まれている。 |
2025.03.21 11:16 |
産経新聞 (Yahoo) |
金正恩氏が新型対空ミサイルの発射試験視察 ロシアが技術供与か |
<2504-032106>
北朝鮮メディアが21日、同国のミサイル総局が20日に最新型SAMの発射試験を行い、金朝鮮労働党総書記が視察したと報じた。 発射は軍需工場で本格的な生産に入ったミサイルの性能を最終的に試験するためのもので、実戦での即応性や信頼性の高さが確認されたとしている。 金総書記は「誇れる性能を備えた重要防衛兵器システムを軍に装備させることになる」と述べ、開発陣などに謝意を示した。
米韓の軍当局は、ロシアがウクライナ侵略を支援する北朝鮮に対し、見返りとしてSAMなど防空用通常兵器の技術供与を行っていると分析している。
北朝鮮メディアは、ミサイルが海上の標的に命中したとみられる場面などの写真も公開した。 韓国軍は、北朝鮮が20日に平壌の南西に位置する南浦市の温泉郡地域から黄海にミサイル数発を発射するのを捕捉していた。
北朝鮮メディアは21日、20日に終了した米韓合同軍事演習で北朝鮮の地下施設の破壊や核兵器の除去を狙った訓練が行われたと反発する国防省報道官の談話も報じた。 |
2025.03.10 19:25 |
産経新聞 (Yahoo) |
北朝鮮が「近距離弾道ミサイル」を数発発射、米韓演習に対抗しつつトランプ政権の出方探る |
<2504-031028>
韓国軍合同参謀本部は10日、北朝鮮が同日13:50頃に、南西部の黄海道内陸部から朝鮮半島西側の黄海に向けてBM数発を発射したと発表した。 北朝鮮のBM発射は1月14日以来で、第2次トランプ米政権発足後は初めてである。
米韓両軍はこの日、20日までの日程で定例の大規模合同軍事演習Freedom Shieldを開始した。 北朝鮮外務省は同日、メディアを通じて演習を非難するとともに核戦力の増強で対抗してゆく立場を明らかにした。 10日の発射は米韓演習への対抗措置の一環とみられる。
韓国の聯合ニュースは、飛距離は60~100kmにとどまり、射程が300km以下の近距離弾道ミサイル (CRBM) の可能性があるとの韓国軍の見方を伝えた。
米国を過度に刺激するのを避けてトランプ政権の出方を探る北朝鮮の思惑がうかがえる。
米韓演習では、野外機動訓練の数を増やした一方、米韓訓練で民家などを誤爆した6日の事故を受け、実弾射撃は見送られることとなった。 |
2025.03.10 16:57 |
聯合ニュース |
北がトランプ政権発足後初の弾道ミサイル発射 「近距離型」か |
<2504-031024>
韓国軍合同参謀本部が10日、北朝鮮が同日13:50頃に南西部の黄海道から朝鮮半島西の黄海に向けて数発のBMを発射したと発表した。
今回発射されたBMは飛距離が60~100kmとされ、合同参謀本部は射程300km以下のCRBMの可能性があると説明した。
北朝鮮のBM発射は1月14日以来で、同月20日に第2次トランプ米政権が発足してからは初めてである。
国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議違反であるにもかかわらず、短距離のBMを発射してトランプ政権の対北朝鮮政策の方向性を試した可能性がある。
この日は朝鮮半島有事を想定した定例の韓米合同軍事演習Freedom Shieldが始まっており、同演習への反発もあるとみられる。
北朝鮮の朝鮮中央通信は同日、外務省がFreedom Shieldについて「最も強硬な対米対応原則の名分を提供しているだけだ」と非難したと報じた。 |
2025.03.10 15:16 |
朝日新聞 (Yahoo) |
北朝鮮が弾道ミサイル数発を発射 韓国軍発表 米韓軍事演習に反発か |
<2504-031020>
韓国軍合同参謀本部が、北朝鮮が10日13:50頃に南西部・黄海道から黄海に向けてBM数発を発射したと発表した。
米韓は10日から北朝鮮有事を想定した定例の合同軍事演習Freedom Shieldを始めており、これに反発した可能性がある。
北朝鮮の朝鮮中央通信は10日朝、外務省報道局の談話を配信し、演習に対して「物理的衝突を誘発しかねない危険きわまりない挑発的妄動だ」などと報じていた。 |
2025.03.07 09:52 |
中央日報 (Yahoo) |
北朝鮮、初の空中早期警戒管制機が完成段階…胴体に大型レドーム捕捉 |
<2504-030706>
米国の北朝鮮専門ニュースサイト38 Northが4日、北朝鮮平壌の順安国際空港で改造中の場面が捕捉されていたソ連製の戦略輸送機に大型「レドーム」が確認され、AEW&C機への改造がほぼ完了したと報じた。
38 Northは前日に撮影された商業用衛星写真を分析した結果、「順安国際空港内の維持・保守用格納庫のそばに駐機されたIl-76輸送機の胴体上に大きなレドームが載せられているのが確認された」ことを明らかにした。 38 Northはレドームが設置された点を根拠に、北朝鮮の初のAEW&C機が完成に近づいたとみられると判断した。
このレドームには三角形の模様が入っているが、これは中国のAEW&C機のデザインと似ていることから、38 Northは「これは一部の中国製AEW&C機で見られるものと似ていて、米国やロシアの航空機には使われない」とし「中国機の場合、この三角形はそれぞれ120゚を覆域とするよう配列された非回転AESAレーダーの配置を意味する」と述べ、「これは中国の支援や影響を示唆するが、レドームの三角形だけでは決定的な証拠にはならない」と見なした。
今回北朝鮮が改造した航空機は北朝鮮の高麗航空が貨物機として運用していたIl-76 3機のうち1機で、2023年10月から整備施設に移され、改造作業が始まったと把握されている。 一部では、高度なレーダー技術が改造方式で一般貨物機に装着される場合、機能するのが難しいという見方もある。
北朝鮮はまだAEW&C機開発の事実や関連事業に公式的に言及していないが、2022年ごろからUAVとAEW&C機など偵察用航空機の開発に拍車を加える姿が随時確認されていた。 |
2025.02.28 06:46 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
北朝鮮、26日に戦略巡航弾発射 金氏が核抑止力準備を指示= KCNA |
<2503-022803>
北朝鮮国営の朝鮮中央通信 (KCNA) が28日、金正恩朝鮮労働党総書記が26日に戦略CMの発射試験を視察したと報じた。 金総書記は核攻撃能力を使用する万全の態勢を整えるよう命じ、それが国家の最も効果的な防衛手段になると述べた。
ミサイル発射は朝鮮半島西岸沖の海上で実施され「北朝鮮の安全保障環境を深刻に侵害し、対立環境を助長しエスカレートさせている敵対勢力」に警告し、「さまざまな核作戦手段の準備態勢」を示す目的だったという。
KCNAによると、金総書記は「強力な打撃力によって保証されるのは、最も完璧な抑止力と防衛力だ」と指摘し、「核戦力の戦闘態勢をさらに徹底し、その使用に万全の備えをすることにより、信頼できる核の盾で国家の主権と安全保障を永続的に守ることは、北朝鮮の核部隊の責任ある使命と義務だ」と述べた。 |
2025.02.24 12:17 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシアの弾薬の半数は北朝鮮供与、弾道ミサイルも ウクライナ指摘 |
<2503-022409>
ウクライナ軍情報総局長のブダノフ中将は23日、ロシアがウクライナ戦争で必要とする弾薬の50%は北朝鮮から供給されていると指摘した。
ブダノフ中将は記者会見で、北朝鮮が170mm SPHや240mm MRLもロシアに大量に供給し始めたと述べた。
すでにBMは供給しており、2025年は148発を送る計画という。
対外情報庁のイワシチェンコ長官は、ロシアが2025年に砲弾や迫撃砲を700万発以上生産する計画で、長距離ミサイルは3,000発生産する見通しだと述べた。 |
2025.02.24 07:08 |
時事通信 (Yahoo) |
日本政府、北朝鮮の「実戦経験」警戒 ウクライナ派兵でドローン戦 ミサイル技術移転も |
<2503-022404>
北朝鮮は、ウクライナ侵攻を続けるロシアと事実上の軍事同盟を結び欧州の戦争に援軍を送った。 ロシア、ウクライナ双方がUAVなどハイテク兵器を使った戦闘を続ける中、貴重な実戦経験を得る機会となっている。 ウクライナ問題が東アジア情勢にも波及した形で、日本政府は北朝鮮の軍事能力向上を警戒している。
「北朝鮮兵のロシア派遣を含めた露朝軍事協力は、ウクライナ情勢のさらなる悪化を招くのみならず、わが国を取り巻く安全保障への影響からも深刻に憂慮すべきだ」。
林官房長官は21日の記者会見で改めて懸念を示した。
プーチン露大統領と北朝鮮の金朝鮮労働党総書記が2024年6月に平壌で会談し、有事の際の相互支援をうたう「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名し、これを機に、BMや砲弾の輸出など補給面にとどまっていた北朝鮮のロシアへの軍事支援は、兵士派遣による「血の同盟」へと大きく踏み出した。
米国や韓国によると、北朝鮮がロシアに送った兵士は1万名以上で、2024年12月にはロシア西部クルスク州での戦闘に参加し、北朝鮮にとっては1953年の朝鮮戦争休戦後、初めての本格的な近代戦となった。
自衛隊は米軍との合同軍事演習で高い評価を受けるが、安保の専門家は「最大の弱点は実戦経験がないことだ」と指摘する。 実戦経験は軍隊の規律や練度の維持・向上、戦術面での進化・発展にとって最重要だとされる。
欧州で戦う北朝鮮兵については「消耗戦を強いられ、多数の死傷者が出た」との見方があるものの、日本外務省幹部は「今後の韓国への侵攻を考える上でも貴重な機会だ」と分析し、防衛省幹部も「対UAV戦の経験が得られるのは大きい。 今後は北朝鮮もUAVの活用を本格化させるだろう」と語っている。
一方、ロシアからの見返りとして、北朝鮮はBMや潜水艦などの軍事技術の提供を受けているとされ、核・ミサイル開発に突き進む北朝鮮に対し、日本は反撃能力整備など防衛力の抜本的強化を着実に進める方針で、日米、日米韓の連携で抑止力・対処力の向上も図る。
ウクライナ戦争で日本は、トランプ米大統領がロシアに融和的な姿勢を明確にしているため、トランプ大統領が主導する停戦交渉の動きを注視しており、同大統領は北朝鮮を核保有国とも呼び、米朝首脳会談にも意欲を示しており、トランプ大統領の言動が東アジアの安保環境を激変させる可能性もある。 |
2025.02.23 05:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
ロシア軍の北朝鮮製ミサイル使用急増、「パートナー条約」締結の昨年6月以降で9倍超に |
<2503-022301>
ロシアと北朝鮮が「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結した2024年6月以降、ウクライナ侵略で露軍が発射した北朝鮮製とみられるミサイルが急増し、7~12月に計74発に上ったことが読売新聞のデータ分析で判明した。 条約では有事の相互支援を定めており、露朝が実戦で協力を強めてきた実情がうかがえる。
米戦略国際問題研究所 (CSIS) がウクライナ軍の発表資料などを基に集計・公開している露軍のミサイルやUAV機のデータを本紙が分析した。
2024年1~6月に使用された北朝鮮製ミサイルKN-23やKN-23の可能性が高いミサイルは計8発だったが、7~12月は9倍超に急増した。 8、9月はそれぞれ24発に上り、露軍が発射したミサイル全体のうち北朝鮮製とみられるミサイルが占める割合は、2024年1~6月の0.7%から7~12月には6.7%に拡大した。
防衛省防衛研究所の兵頭研究幹事は「露朝の軍事技術協力が公式化されたのを受け、露側は北朝鮮製ミサイルの本格使用を進めたのではないか。 引き続き北朝鮮への依存を強めるだろう」と指摘する。
露朝の条約は2024年12月に発効し、事実上の軍事同盟に発展した。 Reuters通信はウクライナ軍関係者の話として、2024年12月から高性能化した北朝鮮製ミサイルが使われ始めたと報じた。
ウクライナ国防省は、北朝鮮が年内に150発のKN-23をロシアに提供するとの見通しを示している。
KN-23は射程900kmのSRBMで、低空を変則的な軌道で飛行し、迎撃が難しいとされる。 ロシアのIskande SRBMを元に開発されたとみられている。 |
2025.02.12 10:10 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
北朝鮮がロシアに長射程砲200門以上を供与か…韓国国防省、見返りにICBM技術の可能性 |
<2503-021207>
韓国国防省が11日の国会報告で、北朝鮮がウクライナ侵略を続けるロシアに対し、長射程砲200門以上を供与したとする分析を明らかにした。 その見返りとして、ロシアからICBMや、原子力潜水艦に関する技術を受け取る可能性があるとも指摘している。
長射程砲の支援規模を巡っては、韓国大統領府の申国家安保室長が2024年11月に、韓国SBS TVのニュース番組で「160門以上」と述べており、その後追加で提供したとみられる。
国会報告で国防省は、今年が北朝鮮にとって核兵器の小型・軽量化などを盛り込んだ2021年発表の「国防力発展5ヵ年計画」の最終年に当たることから、ロシアの支援の下、核やミサイル技術の向上を図るとの見方も示した。 |
2025.02.10 17:16 |
朝日新聞 (Yahoo) |
ロシアの建設現場に労働者数千人、北朝鮮が派遣か 韓国情報機関 |
<2503-021008>
韓国情報機関の国家情報院(国情院)が10日までに、北朝鮮が2024年に、ロシア各地の建設現場に数千人の労働者を派遣したことを確認したと明らかにした。
北朝鮮による海外への労働者派遣は国連安全保障理事会の制裁決議違反にあたり、韓国政府などは状況を注視している。
韓国政府関係者は、ロシアではウクライナ侵攻の長期化に伴って多くの若者が軍隊に取られ、労働力不足が起きていると指摘し、北朝鮮にとっても、労働者の派遣で外貨稼ぎができ、「双方の利害が一致している」と述べた。
国連安保理は2017年の決議で、海外で働く北朝鮮労働者のもたらす収入が核・ミサイル開発の資金源になっているとの観点から、労働者を2019年12月までに送還するよう加盟国に求めていた。
韓国統一省報道官は10日の会見で「労働者の派遣は明白な国連安保理決議違反であり、すべての加盟国は決議を守る義務がある」と強調した。
北朝鮮とロシアは関係を深めており、北朝鮮は2024年からロシアへの兵士派遣に踏み切った。 2024年6月には有事の際の相互の軍事支援を盛り込んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」が締結され、同年12月に発効した。 |
2025.02.06 14:49 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
北朝鮮製ミサイルの精度が大幅向上、ウクライナ当局が分析 |
<2503-020609>
ウクライナ当局筋によると、ロシア軍が12月下旬から使用している北朝鮮製のBMは過去1年間に発射されたものよりはるかに精度が向上しているという。 関係筋によると、目標から50~100m内という精度向上は、北朝鮮が実戦でのミサイル技術試験に成功していることを示すものだという。 ある匿名の軍事情報筋は、過去数週間に発射されたBM 20発以上の全てで精度が著しく向上したと指摘し、別の政府高官もReutersにこの事実を認めた。
峨山政策研究院の兵器専門家の梁旭氏は北朝鮮のミサイル能力向上について、日米韓への脅威が増大し、他国や武装組織への兵器売却の可能性があるという意味でも問題だと指摘し、「地域と世界の安定に大きな影響を与える恐れがある」と話した。 同氏は、北朝鮮のミサイル能力向上はウクライナの安全保障関係者からも伝えられているとし、「顧客であるロシア軍からフィードバックを得ている」と指摘した。
軍事情報筋によると、破片の分析からミサイルの設計変更は確認されなかった。 このため、能力向上は誘導システム改善か飛行制御機能の搭載が考えられるという。 |
2025.02.04 14:01 |
AFP=時事 (Yahoo) |
ロシア派遣の北朝鮮軍 1月中旬以降、戦闘参加なし 韓国情報筋 |
<2503-020411>
韓国国家情報院(国情院)が4日にAFPに対し、ロシアの援軍として対ウクライナ攻撃に派遣された北朝鮮兵が1月中旬以降、戦闘に参加していないとみられるとの見解を示した。
国情院は「1月中旬以降、ロシア西部クルスク州に配置された北朝鮮軍は戦闘に参加していないようだ」とし、「多くの死傷者が出たことが一因かもしれないが、正確な詳細については引き続き監視中だ」と述べた。
ウクライナ軍は1月31日にクルスク州の前線で北朝鮮兵を「3週間見ていない」として、多大な損失を被ったため「撤退」したとの見方を示した。
西側諸国と韓国、ウクライナの情報機関は、ウクライナが2024年8月から越境攻撃を仕掛けているクルスク州でロシア軍を支援するため、北朝鮮が将兵1万名以上を派遣したとしているが、北朝鮮もロシアも公式には、北朝鮮兵の派遣を認めていない。 |
2025.02.01 12:48 |
BBC News (Yahoo) |
北朝鮮部隊、ロシア・クルスク州の前線から撤退か ウクライナ特殊部隊がBBCに語る |
<2503-020105>
ウクライナ軍の報道官は、北朝鮮部隊が大きな損失を被ったために撤退した可能性が高いと述べた。 ロシア西部のクルスク州で戦っているウクライナ特殊部隊はBBCに対し、過去3週間にわたって北朝鮮の部隊を見かけていないと語った。
西側当局者は先週、BBCに対し、北朝鮮からロシアに派遣された11,000名の兵士のうち1,000名が、わずか3ヵ月で死亡したと語った。 これについて、北朝鮮とロシアはコメントしていない。 ウクライナ特殊部隊の報道官は1月31日にBBCに対し、自分が話しているのは、自分たちが戦っているクルスク州の一部地域についてのみのことだと説明した。 報道官は、前線の長さについては言及しなかったが、これは全体像ではないが、北朝鮮の兵士が大きな損失を被ったことを示唆している。 New York Times紙も、北朝鮮兵が前線から撤退したと報じている。 同紙は米当局者の話として、この撤退は一時的なものかもしれず、追加訓練を受けた後や、ロシア側が大きな損失を避けるための新しい展開方法を考案した後に、北朝鮮兵が戻る可能性はあると伝えている。
韓国の情報機関によると、北朝鮮兵は現代戦に対する準備が不十分で、特にウクライナのUAV攻撃に対して脆弱だと報告されている。 |
2025.01.31 21:46 |
Kyiv Independent |
Ukraine war latest: North Korean troops not seen for 3 weeks in parts of Kursk Oblast, Ukraine’s special forces say |
<2502-013123>
ウクライナの特殊作戦部隊 (SOF) の報道官であるキンドラテンコ大佐が1月31日にKyiv Independent紙に、クルスク州の地域で北朝鮮軍が約3週間目撃されていないと語った。
このコメントは、ウクライナ軍と米国の当局者が非公開でNew York Times紙に語ったところによると、北朝鮮軍は大きな死傷者を出した後、前線から撤退したという。
軍情報筋はKyiv Independent紙に「大規模に死傷者が出たことによる標準的な部隊交代だ」とコメントし、報道を確認した。
ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は1月19日、包囲されたロシア地域に配備された11,000~12,000名の北朝鮮派遣部隊がいるが、その約半数が死亡または負傷したと述べていた。 |
2025.01.27 13:45 |
Kyiv Independent |
North Korean troops seem to temporarily withdraw from one section of front in Kursk Oblast, military says |
<2502-012712>
ウクライナ特殊作戦部隊(SOF)の報道官がKyiv Independentに1月27日、北朝鮮兵はロシアのクルスク州の前線の軸の一つから一時的に撤退したようだと語った。
この声明は、Sky NewsがコールサインPulsの第73海軍特殊作戦センター分遣隊の司令官を引用して、北朝鮮軍が包囲されたロシア地域の接触線から一時的に撤退したと報じた後に行われた。
特殊作戦部隊報道官のキンドラテンコ大佐は、Kyiv Independent紙に対し、北朝鮮軍は、第73特殊作戦センターが配置されているクルスク州の枢軸の一つからのみ、一時的に撤退しなければならなかったようだと明らかにした。
北朝鮮軍は、2024年8月上旬に開始されたウクライナの侵攻に対抗するために、ロシア軍を支援するために2024年秋にクルスク州に配置された。 ウクライナ軍は、この地域での戦闘を続けており、その立場を潜在的な交渉に活用することを望んでいる。
Sky Newsによると、北朝鮮軍はおそらく負傷者の治療、増援の待ち、この分野での戦闘中に犯した過ちに対処するため休息を取っているという。 |
2025.01.26 06:52 |
共同通信 (Yahoo) |
北朝鮮が巡航ミサイル実験 トランプ氏就任後初めて |
<2502-012603>
北朝鮮メディアが26日、同国のミサイル総局が25日に戦略CMの発射試験を実施し、金朝鮮労働党総書記が視察したと報じた。
20日のトランプ米大統領の就任後、北朝鮮のミサイル発射試験は初めてで、この戦略CMは水中から発射が可能なタイプで、複数のミサイルが2時間余り、楕円や8の字形の軌道で1,500kmを飛翔したとしている。
北朝鮮外務省の対外報道室長は26日、米韓両軍による最近の合同訓練に反発する談話を発表し、米国が北朝鮮に脅威を与える以上は「徹頭徹尾、超強硬に対応すべきだ」と主張した。 |
2025.01.23 08:30 |
産経新聞 (Yahoo) |
ロシア派遣の北朝鮮兵「3分の1」が死傷と米紙報道 損害補充で2カ月以内に増派か |
<2502-012304>
New York Times紙が22日、米国防当局高官が「北朝鮮が今後2ヵ月以内に増援を送ると見込まれている」と明かしたと伝えた。 また、ウクライナと米国の当局者が、派遣された11,000~12,000名規模の北朝鮮兵のうち約1/3が死傷したとの見方を示したとも報じた。 増援の動きが事実であれば、損害の補充が目的とみられる。
北朝鮮兵はウクライナ軍の越境攻撃下にある露西部クルスク州に投入され、露軍とともに戦闘に従事しており、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は地元TVで最近、北朝鮮兵について「かなり戦意が高く、十分に訓練されている」と述べ、ウクライナ軍の脅威になっていると指摘していた。
ウクライナ軍は2024年8月上旬にクルスク州への電撃的な越境攻撃に着手し、同月末までに同州の1,300㎢を占領したと発表した。
その後、ロシアは北朝鮮兵を投入して反撃を加速し、露国防省は2025年1月中旬、800㎢を奪還したと主張した。 |
2025.01.14 19:14 |
聯合ニュース |
北朝鮮が昨年6.6億ドルの暗号資産窃取 韓米日が共同声明 |
<2502-011416>
日米韓の3ヵ国が14日に共同声明を発表し、2024年発生した$660M(1,040億円)相当の暗号資産(仮想通貨)の不正流出について、北朝鮮による窃取と断定した。
3ヵ国は声明で、北朝鮮のハッカー集団Lazarusをはじめとする団体が数々のサイバー犯罪を行って暗号資産を窃取し、取引所や受託業者、個人ユーザーを狙ってサイバー空間で悪質な行動を取っていると明らかにした。
また、仮想通貨交換業を手がけるDMM Bit Coinから$380M、UPbitから$50M、Rain Managementから$16.13Mの仮想通貨が不正流出した事件について北朝鮮の窃取と指摘した。
日米韓政府はこれまで、個別の調査を経て一部の事件を北朝鮮による窃取と明らかにしたことはあるが、共同声明の形で発表したのは今回が初めてである。 |
2025.01.14 16:39 |
共同通信 (Yahoo) |
北朝鮮兵、身元特定させず 20人自殺、顔に爆弾 |
<2502-011413>
ウクライナ当局は、北朝鮮軍が捕虜回避の自殺を組織的に命令しているとの見方を強めている。 韓国情報機関は、北朝鮮兵の所持品から捕虜になる前に自決するよう強要するメモが発見されたと説明した。
ウクライナ政府当局者と軍関係者の話で14日、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍との戦闘に従事する北朝鮮兵が、手榴弾を顔付近で爆発させて自殺する例が相次いでいることが分かった。 捕虜になるのを回避し、遺体が収容されても容貌から身元を特定させないためとみられる。 軍関係者によると、自殺者は20名近くに上る。 政府当局者は「北朝鮮の参戦を隠蔽する狙いだ」と分析ている。
前線に展開するウクライナ兵の目撃証言を聞き取ったウクライナ軍関係者によると、北朝鮮兵は銃弾を撃ち尽くしたり、負傷して退却できなくなったりした時に手榴弾で自ら命を絶つか、上官が処刑するケースもあったといい、政府当局者は「北朝鮮指導部の命令とみられ、一種の洗脳だ」と述べた。 戦場では顔が焼かれた兵士の遺体が複数発見された。 |
2025.01.14 10:22 |
共同通信 (Yahoo) |
北朝鮮、短距離ミサイル数発発射 トランプ次期米政権へ戦力誇示か |
<2502-011408>
韓国軍合同参謀本部は14日、北朝鮮が同日09:30頃に、北部の慈江道江界付近から日本海側へSRBM数発を発射したと明らかにした。 軍によると、250km飛翔し日本海上に落下した。 米韓両軍などが詳しい性能を分析している。
6日のBMに続く発射で、20日のトランプ次期米政権発足を前にした米国に対する戦力誇示を強めているとみられる。
林官房長官は14日の記者会見で「わが国の領域や排他的経済水域への被害は確認されていない」と述べた。
北朝鮮は6日に平壌付近から日本海側へBM 1発を2025年初めての発射したが、北朝鮮メディアは7日、同国のミサイル総局が極超音速の新型MRBMの発射試験を6日に成功させたと報じた。 |
2025.01.14 09:52 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
北朝鮮がミサイル発射=韓国軍 |
<2502-011407>
韓国軍が14日、北朝鮮が東岸沖に向けてミサイルを発射したと発表した。 |
2025.01.13 15:43 |
AFP=時事 (Yahoo) |
北朝鮮兵、ウクライナとの戦闘で300人死亡・2700人負傷 韓国情報 |
<2502-011303>
韓国国家情報院(国情院)の報告を受けた韓国国会の李議員が13日に記者団に対し、ロシア軍の援軍としてウクライナ紛争に派遣された北朝鮮兵のうち、すでに約300名が死亡、2,700名が負傷したとと推定される述べた。
李議員は「死亡した兵士の所持品から見つかったメモ」による情報として、特殊部隊「暴風軍団」の所属とされる北朝鮮兵は「捕虜になる前に自決か自爆を命じられている」と述べた。
李議員によると、捕虜になりそうになった北朝鮮兵の1人は「金将軍」と叫び、手榴弾を起爆させようとしたが射殺されたという。 |
2025.01.12 19:03 |
時事通信 (Yahoo) |
北朝鮮、反日感情を扇動 韓国内秘密組織に指令文 |
<2502-011208>
北朝鮮が、元徴用工訴訟問題や東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡り、韓国最大規模の労働組合元幹部らが構成した秘密組織に対し、反日感情を扇動するよう指令文を送っていたことが韓国・水原地裁への取材で分かった。 2023年に国家保安法違反(スパイ罪など)で逮捕、起訴された元幹部らの判決に指令文が証拠として採用された。
地裁は2024年11月、北朝鮮の工作機関である文化交流局から指示を受け在韓米軍基地の情報を収集したなどとして全国民主労働組合総連盟(民主労総)元幹部の50代の男ら3人に懲役5~15年の実刑判決を下したが、3人は控訴した。
時事通信が入手した判決文によると、2018~2022年に北朝鮮から電子メールなどで送られた指令文は89件、秘密組織が北朝鮮に送った報告文は13件で、計102件のやりとりがあった。
北朝鮮は文政権下に日韓関係が元徴用工問題などで悪化し、日本が対韓輸出規制の強化を決めた時期の2019年7月の指令文で「大規模集会で民衆の反日感情を最大限噴出させ、各階層の闘争と反日闘争を結び付ける」よう求め、日本国旗を燃やしたり、日本大使館・領事館への奇襲デモを行ったりするなど方策を例示した。 |
2025.01.09 18:18 |
Kyiv Independent |
4,000 North Korean troops killed or wounded fighting against Ukraine, Zelensky claims |
<2502-010910>
ゼレンスキー大統領が、ウクライナとの戦いで4,000名の北朝鮮軍兵士が死亡または負傷したと主張している。
ウクライナのInterfax通信が、ウクライナのゼレンスキー大統領が1月9日にドイツのラムシュタイン空軍基地で、ロシア軍と共にウクライナに対して戦っている北朝鮮軍は、負傷者と死亡者合わせて4,000名の死傷者を出したと延べたと報じた。
Kyiv Independent紙は、この主張を独自に確認することができなかった。
ゼレンスキー大統領は、「プーチンは侵略への投資を維持しているだけではなく、倍増している。 彼はこの戦争を続けるために、北朝鮮から将兵を雇い始めている」と述べた。
米国のシェイ国連次席大使は、「北朝鮮は近代的な戦争方法を学んでいるが、彼らは自分たちの人々を大切にしておらず、これまでに4,000名を失った。 北朝鮮の関与は、北朝鮮とロシアにとって相互に有益であると見なされている。 北朝鮮が貴重な戦闘経験を積み、ロシアの軍事装備と技術を受け取っており、それが戦争遂行能力を強化する可能性がある」と警告した。 |
2025.01.07 14:22 |
聯合ニュース (Yahoo) |
北の極超音速ミサイル発射成功はうそ? 韓国軍「2次最高高度に達せず」 |
<2502-010709>
北朝鮮が7日に極超音速のIRBMの発射試験に成功したと主張したが、韓国軍合同参謀本部は欺瞞の可能性があるとの見方を示した。 極超音速ミサイルは大気圏内をMach 5以上の速度で飛行し、一般的な放物線弾道軌道とは異なる変則軌道を取るミサイルを指す。
韓国のミサイル防衛(KAMD)をはじめとする現代のミサイル防衛システムの大半は弾道軌道弾を対象に設計されており、極超音速ミサイルはミサイル防衛システムの弱点を突くものといえる。
北朝鮮は、ミサイルの弾頭が「一次最高高度99.8km、二次最高高度42.5kmで予定された飛行軌道に沿って飛行した」と明らかにしたが、公開された写真をみると、ミサイルは発射後上昇して一次最高高度に達し、この前後に弾頭が分離された後に下降と上昇を繰り返し、二次最高高度を記録した後、終末段階に入ったと推定される。
北朝鮮は、2024年4月に行った発射実験の際にもミサイルが2回最高高度に達したと発表したが、米韓当局は当時、一次最高高度の後に水平に動き下降する航跡だったと分析していた。 |
2025.01.06 17:12 |
Abema Times (Yahoo) |
北朝鮮 極超音速ミサイルか あす以降に追加発射の可能性 |
<2502-010610>
韓国軍関係者は、北朝鮮が6日の発射に続き再びミサイル発射に踏み切る可能性があると警告した。
韓国軍関係者によると、6日に北朝鮮が発射したミサイルについて、韓国軍は極超音速ミサイルの試験発射を行った可能性があるとみているという。 迅速な発射が可能な固体燃料式と推定されるとしている。
また、発射以降も平壌一帯でミサイルを搭載したTELが動く様子が確認されていて、7日以降にミサイルの追加発射をする可能性があると指摘している。
北朝鮮としては、トランプ次期大統領の就任を目前に控え、存在感をアピールするとともに交渉材料となる兵器開発を誇示する狙いとみられる。 |
2025.01.06 13:42 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
北朝鮮ミサイル、1100キロ飛行し日本海に落下…外交ルートで抗議 |
<2502-010606>
防衛省が6日午後、北朝鮮が同日12:01頃に、内陸部から少なくとも1発のBMを北東方向に発射したと発表した。
到達高度は100km程度で、1,100km程度飛翔し、日本の排他的経済水域 (EEZ) 外の日本海に落下したと推定している。 |
2025.01.03 11:39 |
中央日報 (Yahoo) |
北朝鮮、ロシア派兵軍人「多数死傷」調査のため高位将校派遣 |
<2502-010304>
ウクライナメディアのInvocationInfoが2日、ウクライナと戦争中のロシアを支援するために派兵された北朝鮮軍の死傷者が続出している中、北朝鮮軍の高位将校が大規模な兵力損失の原因を調査するためロシア・クルスク州に派遣されたと報じた。 報道によると、複数の情報筋は北朝鮮人民軍の高位級将校が2024年12月27日にクルスク州のロシア軍基地を訪問したと明らかにした。 情報筋は今回の訪問は、最近クルスク戦闘に投入された北朝鮮軍人の大規模な死傷を調査するためだったと報じた。 同メディアは、この高位将校が訪問した間は北朝鮮軍人の戦闘参加は中断されたが、現在再開されていると報じた。
2024年ロシア軍を支援するために派兵された北朝鮮軍人は、最近ウクライナ軍のドローン攻撃などに対応できず、戦場で多数の死傷者が発生していると伝えられた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年12月23日、クルスクで北朝鮮軍人3,000名以上が死傷したと明らかにし、米大統領府も12月27日のブリーフィングで過去1週間に北朝鮮軍人1,000名以上が死傷したと評価した。 |
2025.01.01 08:19 |
東亞日報 |
「北朝鮮、戦死通知書を遺族に秘密裏に渡し、『口外禁止』誓約」 RFA報道 |
<2502-010104>
当局が、ロシアに派遣された北朝鮮軍特殊部隊に服務した弟の戦死通知書を渡して、『いかなる発言もするな』と書類に指印するよう言った。
米自由アジア放送 (RFA) は2024年12月30日に、北朝鮮当局が遺族にロシアに派遣された兵士の戦死通知書を渡し、これを口外しないよう要求したと報じた。 RFAは北朝鮮の平安南道にいる遺族の言葉を引用し、「『口外禁止誓約』をした後、家族の死に号泣して帰ってきた」と報じた。
北朝鮮内の消息筋は、「18日に開城市党委員会から行事に参加するよう通知を受け、母親と共に平城に行き、特殊部隊に服務した弟の戦死通知書を受け取った」とし、「戦死通知書を渡す道党委員会の行事で、党幹部が『弟が祖国の名誉をかけて聖なる戦闘訓練に参加して死亡した』と説明した」と伝えた。 |