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標 題
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要 旨
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2024.09.19 07:10 |
共同通信 (Yahoo) |
弾薬庫爆発で地震観測 ロシア西部、衝撃規模物語る |
<2410-091906>
ノルウェーの地震研究機関NORSARが18日、ウクライナ軍によるUAV攻撃でロシア西部トベリ州トロペツの弾薬庫が爆発、炎上したことで、同日未明から朝にかけてトロペツ周辺で17回の地震を観測したと発表した。
マグニチュードは最大2.5で、爆発による衝撃規模の大きさを物語った。
【Toropets の位置 (Google Map)】
ゼレンスキー大統領は「ロシアを弱体化させる重要な成果があった」と述べた。
ロシア側によると、UAVの迎撃で撃墜した破片が弾薬庫に落下し、爆発につながった。
ロシアメディアによると、ロシア当局はトベリ州の住民に対し、火災などの写真や映像をインターネットなどで公開しないように呼びかけた。 公開すれば「敵側の行動」だとみなし捜査対象になり得ると警告した。 |
2024.09.19 04:00 |
Military Times |
Army deploys to Alaska island amid rise in Russian military activity |
<2410-091905>
最近、ロシア軍の航空機や艦船が米国領に接近する中、130名の将兵と移動式ミサイル発射機をアラスカ西部のアリューシャン列島の荒涼とした島に展開した。
ロシアと中国が合同軍事演習を実施した先週、ロシア軍用機8機と潜水艦2隻を含む海軍艦4隻がアラスカに接近した。 国防総省広報官は18日、いずれの機も米国領空を侵犯しておらず、警戒する理由はないと述べた。
国防総省広報官のライダー少将は記者会見で「ロシアと中国が付近を飛行しているのを見たのは初めてではなく、それは明らかに我々が綿密に監視していることであり、我々が対応する準備ができていることでもある」と、述べた。
「戦力投射作戦」の一環として、陸軍は9月12日、アンカレッジの南西約1,200哩にあるシェミヤ島に兵士を派遣した。 部隊たちは、HIMARS 2基を搬入した。
サリバン上院議員は、ロシアと中国が9月10日に太平洋と北極海でOcean-24演習を開始した際、米軍はアラスカ西部地域に駆逐艦と沿岸警備隊の艦艇も配備したと述べた。 |
2024.09.19 02:40 |
RBC Ukraine |
Israel plans major operation against Hezbollah in southern Lebanon |
<2410-091904>
イスラエルのネタニヤフ首相が彼のXページで、南レバノンのヒズボラに対する大規模な軍事作戦を発表したと報じた。
ネタニヤフ首相は「前にも言ったとおり、北部の住民を自宅に戻し、安全を確保する」と言った。
過去二日間、レバノンは、ヒズボラ・グループとつながる電子機器の広範な爆発を目撃した。 9月17日にはメンバーが使っていた数百のポケベルが全国で爆発した。 9月18日には、レバノン全土で、ポケベル、ラジオ、携帯電話、ラップトップ、ラジオ、その他のガジェットやデバイスを含む多数で爆発があった。
メディアの報道によると、この作戦はイスラエルの諜報機関モサドによって組織された。 モサドはこれらのデバイスに爆薬を埋め込み、爆発コードを取り付けた。 |
2024.09.19 02:01 |
Defense News |
France and Italy order upgraded SAMP/T air-defense systems |
<2410-091903>
フランスとイタリアは、極超音速ミサイルなどの脅威に対処できる次世代のSAMP/Tを発注し、ルコルニュ仏国防相は、このシステムの完全ヨーロッパ製を宣伝した。
ルコルニュ仏国防相はSAMP/T NG 8個システムの発注を発表し、初号機は2026年に配備され、クロセット伊国防相は9月10日に10個システムを発注したと述べた。
どちらの国もこの命令の価値を提供していませんが、フランスは2024年の軍事予算に購入のための€674M ($750M) の支出承認を含めている。
フランスはThales社とミサイルメーカーのMBDA社が開発したSAMP/Tではなく、Diel社のIRIS-Tと米国製のPatriotを欧州Sky Shield Initiativeのバックボーンとして提案するドイツから、まだ賢明な態度をとっている。
次世代のアップグレードにより、フランスとイタリアのシステムは、Patriotで報告された射程と同様の150km以上の迎撃範囲と、極超音速ミサイルの迎撃能力が向上した。 |
2024.09.19 01:01 |
産経新聞 (Yahoo) |
米海軍制服トップ「中国と戦争になる可能性」に備え能力強化 航海計画2024発表 |
<2410-091902>
米海軍作戦部長のフランケティ大将が18日、今後の海軍の取り組みを示す戦略的指針Navy Navigation Plan 2024を発表し、2027年までに中国と戦争になる可能性に備えて能力強化を図ることを掲げ、習政権が統一を掲げる台湾に対して軍事圧力を強める中、中国の軍事力に対抗する姿勢を鮮明にした。
フランケティ大将はこの指針で、「米海軍の長期的な優位性を高める」ことと、「中国と戦争になる可能性」に備えることを「戦略的目標」と位置付けた。
安全保障環境に関して「中国が突きつけている挑戦は、PLA艦隊の規模を超越している」と指摘し、「巨大な軍事産業」に支えられた技術進歩などによって、PLAの海軍やロケット軍、空軍などが「米国を打ち負かすために統合されつつある」と述べた。
中国が複数領域にまたがる戦闘能力に加え、核戦力や海上民兵の拡大などによって脅威を高めているとし、米海軍として全領域と連動しながら「制海権」を維持する必要を強調した。
今後の取り組みでは、無人システムなどの増強や「分散した戦場」に対応する司令機能の構築、「艦船や潜水艦、航空機の保守整備の遅延解消」などを重視する。
バイデン米政権は、習国家主席が27年までに台湾侵攻を成功させる準備を軍に指示したとみて抑止力の強化を優先課題としている。 インド太平洋地域に前方展開する米海軍は、PLAとの衝突に備えた能力強化を進めることで対中抑止力の維持、拡充を図る考えである。 |
2024.09.19 00:22 |
産経新聞 (Yahoo) |
レバノンでまた通信機器爆発 3人死亡、数百人負傷 トランシーバーか |
<2410-091901>
レバノンの首都ベイルートなどで18日、ヒズボラの構成員が使用する通信機器が相次いで爆発した。 Reuters通信によると、3人が死亡、数百人が負傷したという。
米CNNなどはトランシーバーが爆発したと報じている。
17日には、レバノン各地で、ポケットベル型の通信機器が爆発し、少なくとも12人が死亡、約3000人が負傷した。 |
2024.09.18 |
Janes |
USAF seeking cheaper NGAD amid re-conceptualisation |
<2410-091834>
ケンドール米空軍長官が9月16日にAir, Space & Cyber会議で記者団に、空軍はより安価な次世代制空 (NGAD) を求めていると語った。
長官は「我々は数字や閾値を設定していない」と述べたたが、「その単価の上限をF-35と表しているようなものだ」と述べた。
NGADの業者選定は、必要な技術とそれを可能にする運用の概念の再評価を受けて、2024年初頭に一時停止された。 その時点まで、NGADの概念としては、単価数億㌦と予測されていた。 |
2024.09.18 |
National Defense |
AFA News: Space Force Confident in Launching Missile Warning Satellite in 2025 |
<2410-091833>
米宇宙軍関係者が9月18日に、計画遅延の懸念にもかかわらず、次世代の静止軌道ミサイル警報衛星の最初のものが予定通りに打ち上げられると確信していると述べた。
次世代OPIR (Next-Gen OPIR) 計画は、既存のSBIRSの後継である。 Next-Gen OPIRは、静止軌道 (GEO) の衛星2基と、長楕円軌道で極地を監視する2基のシステムで構成される。
GEO衛星2基のうち最初の衛星は2025年12月に打ち上げられる計画だったが、空軍省で宇宙関連調達を担当するカルヴェリ次官補は、5月の下院軍事委員会の公聴会で、Raytheon社製のミッションペイロードの遅延により、打ち上げは2026年にずれ込む可能性があると述べた。
Raytheon社は8月にペイロードを、宇宙船を製造しているLockheed Martin社に納入した。 ミッションペイロードの納入に関する宇宙システム司令部の発表では、このプログラムは「2025年12月に予定されている初期打ち上げ能力のスケジュールどおりに進んでいる」と述べられており、司令部の宇宙センシングプログラム執行責任者であるデイビス大佐によると、まだその通りである。 |
2024.09.18 23:25 |
Defense News |
Marines reopen second WWII-era airfield to prep for future combat |
<2410-091832>
米海兵隊が2024年、航空訓練と作戦のために最近改装された第二次世界大戦時代の2番目の飛行場を再活性化した。
海兵隊は8月、キャンプ・ルジューンから25哩以内にあるノースカロライナ州キャンプ・デービスの飛行場を$28Mでオーバーホールすると発表した。 この動きは、6月に太平洋のペリリュー島にある飛行場の再認証を受けたのに次ぐものである。 この2ヵ所は、海兵隊が将来の作戦と訓練の両方で軍の航空能力を向上させる計画にとって非常に重要である。
海兵隊にとって特に課題となるのは、小規模な海兵隊部隊を長距離に分散させることを目的とした遠征先進基地作戦任務を効果的に遂行することで、この取り組みは、精密攻撃や偵察から燃料補給や補給まで、航空機の支援に大きく依存している。 |
2024.09.18 23:00 |
RBC Ukraine |
Slovakia fears new conflicts if Ukraine joins NATO |
<2410-091831>
スロバキアのブラナール外相がウクライナのシビハ外相との会談後に記者団に対し、ウクライナがNATOに加盟する可能性が新たな紛争につながる可能性があることを懸念していると述べた。 ブラナール外相は、ロシア・ウクライナ戦争は軍事的手段では解決できないと述べ、スロバキアは平和的解決の迅速な模索を提唱していると述べた。
彼はまた、スロバキアはウクライナのEU加盟を支持しているが、NATO加盟に関するウクライナの見解には同意していないと付け加えた。 彼は、NATO加盟が新たな紛争につながる可能性があると考えているが、スロバキアはウクライナがその道を選択する権利を尊重していると述べた。
対照的にウクライナのシビハ外相は、NATO加盟は安定性を確保するため、ウクライナとスロバキアの双方の利益と一致すると自信を表明し、NATO加盟が平和につながると主張した。 |
2024.09.18 22:47 |
毎日新聞 (Yahoo) |
中国のカンボジア「軍事拠点化」を懸念 艦船供与「見返り」で 米国 |
<2410-091830>
カンボジアと中国の軍事協力が深化しており、カンボジア国防省は9月上旬ら中国から艦船2隻の供与を受けると明らかにした。
中国の支援で拡張工事が進む南西部のリアム海軍基地には、2023年末から中国海軍の艦船が停泊を続けているとされる。 米国などは支援の「見返り」として、中国の海外拠点化が進むことを警戒する。
Khmer Times紙によると、供与はカンボジアの要請に基づくもので、新造のコルベット艦2隻が早ければ2025年にも引き渡される。
隣国タイとの国境問題がくすぶるカンボジアにとって、沿岸警備のためにも軍備の増強が課題だった。
リアム海軍基地の拡張工事も近代化の一環で、中国の支援を受けて2022年に着工した。 基地は南シナ海に近いタイ湾に面し、マラッカ海峡からインド洋につながる要衝にあることから、これまでも臆測を呼んできた。
2019年には米メディアがカンボジアと中国の間で独占使用の合意があると報じ、当時首相だったフン・セン氏が「憲法は自国内に外国の基地を設けることを認めていない」と強く否定する一幕があった。
ところが、今年4月に米戦略国際問題研究所の「アジア海洋透明性イニシアチブ」が、中国海軍の艦船2隻が23年12月から基地に停泊していることを衛星写真の分析で確認したと発表し、6月には米国のオースティン国防長官がプノンペンを訪問し、フン・マネット首相や国防相らと会談して、停泊理由を訓練のためと説明するカンボジア側にくぎを刺したとみられる。 |
2024.09.18 22:07 |
Kyiv Independent |
Kremlin's war in Ukraine 'a stunning Russian military failure,' British diplomat says |
<2410-091829>
英国の外交官が9月18日にウィーンで開催された安全保障協力フォーラムで、、ウクライナでのロシアの戦争は「露大統領府にとって軍事的災害」であり、同国の大幅な人的資源の損失は「暗い状況を描いている」と述べた。
OSCEの英国代表部の上級軍事顧問であるオーコット氏も、ウクライナのクルスク侵攻やロシア黒海艦隊の1/4の損傷または破壊などの要因が「驚くべきロシア軍の失敗」につながると述べた。
「ロシアが全面的な侵攻を行ってから2年と212日が経ち、ロシアが数日で終わると想定していた軍事行動は数日で終わるだろう」と彼はUkrinformが報じたコメントで述べた。
9月17日にWSJが引用した西側の諜報機関の推計では、ロシア軍の損失は最大で200,000名の死者と400,000名の負傷者とされている。 これは、9月18日時点で637,000名以上が死傷したというモスクワの死傷者に関するウクライナの推定に近い。
「軍事レベルでは、ウクライナの機動戦の効果的な使用は、ロシアの『肉挽き器』戦術とは全く対照的である」とオーコットは述べた。 |
2024.09.18 21:30 |
SOFREP (Yahoo) |
Navy adds new Expeditionary Sea Base Ships for Maritime combat in Pacific |
<2410-091828>
特殊作戦の偵察と攻撃任務を支援し、V-22 Ospreyティルトローター機を敵の地に発進させて海兵隊と武器を輸送し、攻撃する水陸両用部隊と下船した海兵隊を支援するための海上指揮統制を実行する、太平洋での存在感が増し続ける中、米海軍にとって重要性を増している作戦である。
【How this Ship changes America's future Wars in the Pacific (YouTube>】
海兵隊の沿岸部隊の創設と、新しいUAV、軽水陸両用艦、揚陸輸送艇の登場により、海軍が新たな遠征海上基地 (ESB) 艦を急いで進めていることは理にかなっている。 海軍は、5隻目のLewis B. Puller級ESB Robert E. Simanekを就役させたばかりである。
海軍におけるESBの数の増加は、10年以上にわたる地上戦の支援から、海事中心の飛び石のような戦闘態勢へと転換するという軍の戦略と一致している。 太平洋戦域全体に広がる島嶼部、沿岸部は、マルチドメイン戦闘の中で陸上の安全な地域を見つける可能性が低い海上基地部隊の必要性を高めている。
長年にわたって開発されてきたESBは、ヘリ甲板、特殊作戦の支援エリア、高度な指揮統制技術を備えた軍事戦闘の厳しさに合わせて改造された商船から生まれた。
沿岸地域や島嶼地域が激しい紛争に遭遇した場合、地上の戦術作戦センターや機動部隊は、海岸から数百哩離れた戦略的に配置された海上基地よりも大きなリスクにさらされる可能性がある。 より安全なスタンドオフ距離でESBは、戦闘半径450nmで行動するティルトローター機であるV-22 Ospreyを発進させるように構成されているため、依然として重要な戦力を投入できる。 |
2024.09.18 21:21 |
時事通信 (Yahoo) |
レバノン爆発の死者12人に ヒズボラは改めて報復明言 |
<2410-091827>
レバノンの首都近郊など各地で17日に起きた通信機器の連続爆発で、アビアド保健相は18日、死者が子供2人を含む12人に増えたことを明らかにした。 けが人は約2,800人に上り、うち約1割が重傷で、負傷部位は目や耳、手などが多く、一部の人々はシリアやイランへ搬送され治療を受けているという。
今回の爆発は、レバノンのヒズボラのメンバーが日常的に使うポケットベル型の携帯通信機器の中に、イスラエルが爆発物を仕込んで実行した可能性が取り沙汰されている。
イスラエルは公式な反応を示していないが、AFP通信によると、ヒズボラは18日も「敵は報いを待たねばならない」と改めて報復を明言した。 |
2024.09.18 20:16 |
Kyiv Independent |
Arms depot in Russia's Tver Oblast built to withstand nuclear explosion heavily damaged by Ukrainian drones |
<2410-091826>
ウクライナ保安庁 (SBU) の情報筋がKyiv Independent紙に語ったところによると、ウクライナのUAVは一晩でロシア最大の武器庫の一つを攻撃し、ロシアのトヴェリ州のトロペツの町で強力な爆発を引き起こした。
ロシア国防省は2018年、この武器庫は核爆発にも耐える準備ができていると自慢していたが、6年後にその主張は虚偽であることが証明された。
SBUによると、武器にはIskander、SAM、砲弾、KAB誘導爆弾などのミサイルが保管されていた。 この攻撃は「ロシア国防省の主要ミサイル・砲兵の大きな武器を文字通り地球の表面から一掃した」とSBUの情報筋は語った。
主要なミサイルおよび砲兵総局によって管理されている武器庫の建設は、ウクライナの北480kmに位置するトロペッツの町で2015年に始まった。
ロシア国防省によると、RUB90B ($980M) のこの計画で13棟の近代的な武器庫の建設を求めていた。
人口11,000人の町トロペでの建設は、すべての近代的な国際安全保障基準に準拠して2018年10月にオープンする予定であった。 |
2024.09.18 18:38 |
時事通信 (Yahoo) |
防衛省、イージス搭載艦で建造契約 27、28年度就役目指す |
<2410-091825>
防衛省が18日、Aegis System搭載艦2隻の船体建造契約を同日までに締結したと発表した。
契約先は三菱重工業(契約額1,397億円)とジャパンマリンユナイテッド(同1,324億円)でそれぞれ令和9年度、10年度の就役を計画している。 |
2024.09.18 18:19 |
Kyiv Independent |
Russia's Kursk counteroffensive halted, Kyiv claims |
<2410-091824>
ウクライナ軍政の報道官が9月18日にAFPに、ウクライナ占領地域を奪還することを目的としたクルスク州でのロシアの反撃は阻止されたと語った。 「彼らは側面から攻撃しようとしたが、そこで止められた」と報道官はAFPに語った。 報道官は、ロシアによる「いくつかの小さな成功」だけを認め「状況は安定し、今日はすべてが制御下にあり、彼らは成功していない」とした。
この声明は、モスクワがロシア地域のウクライナ軍の西側側面に対して反撃を開始した1週間後に発表された。
「ロシア軍は集落の一つに入り別の集落に向け攻撃を始めたが、それだけであった」と彼は言った。 ロシアは反攻の初日だけで10ヵ所で集落を奪還したと主張し、その後のさらなる前進を発表した。
ウクライナは8月6日初旬にクルスク州への越境侵攻を開始し、約100ヵ所の集落と1,300㎢以上を制圧したとされている。 これに対ロシア軍は先週、ウクライナ軍をロシア領内の陣地から追い出すために反撃を開始した。
ロシアはドミトラシキフスキー集落についてまだコメントしていないが、9月17日の定例更新では、奪還された新たな集落については言及しなかった。 ロシアは同日、ウクライナ突出部の西にあるクルスク州で国境を越えようとするウクライナによるいくつかの新たな試みを撃退したと主張した。 |
2024.09.18 18:09 |
時事通信 (Yahoo) |
イラン大使、片目失明か レバノン爆発、当局は否定 米紙 |
<2410-091823>
New York Times紙がイラン革命防衛軍構成員からの情報として17日、レバノン各地で起きた通信機器の連続爆発でレバノン駐在のイラン大使が片目を失明したと報じた。 もう片方の目にも重傷を負い、治療のためにイランへ帰国する見通しだという。
イランのアラグチ外相や大使の夫人は爆発後、大使は軽傷だとX (Twitter) に投稿していた。 大使が重傷なら、イランは爆発に関与した可能性が高いイスラエルへの反発を強めそうだが、イランのメディアによると、在レバノン・イラン大使館は失明の報道は虚偽だと否定した。 |
2024.09.18 16:40 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ヒズボラのポケベル爆発、製造元とされた台湾企業は困惑「当社が製造したものではない」 |
<2410-091822>
レバノンを拠点とするヒズボラの戦闘員が使用しているポケベルが17日に相次いで爆発し約3,000人が死傷した問題で、このポケベルのメーカーだとされる台湾企業が18日取材に応じ、困惑した様子で事件との関係を否定した。
この会社は台湾のゴールド・アポロ社で、取材に応じた許社長は問題のポケベルについて、自社が製造したものではなく同社のブランドを使う権利を持つBACという会社が製造・販売したものだと述べた。
許社長は「欧州には3年間協力関係にある代理店があり、彼らは当社の全製品の代理店で、彼らは当社のブランド名を使ったポケベルも製造し、ロゴの使用料を支払ってくれており、契約書も用意してある」と述べた。 |
2024.09.18 16:14 |
Kyiv Post |
Five Things to Know About Ukraine’s Incursion Into Russia’s Kursk Region |
<2410-091821>
ウクライナのロシア・クルスク州への侵攻について知っておくべき5つのこと
・クルスクの戦いは流動的で動きが速く、コントロールラインは明確ではない
・クルスク空戦は、過去30ヶ月間の他の場所の空戦とは少し違って見える
・セイム川橋の戦いは終わっていない
・ロシアは、すべてが順調に進んでおり、ウクライナ人は窮地に立たされていると言っている
・ウクライナ人は、クルスク作戦は全体的にうまくいっていると言っている |
2024.09.18 14:35 |
Kyiv Independent |
Von der Leyen names new European Commission with pro-Ukraine figures leading diplomacy, defense |
<2410-091820>
欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長が9月17日、ロシアのウクライナ戦争やその他の世界的な課題への対応を改善するため、EUの執行機関の構成を発表した。
フォン・デア・ライエン委員長は、6月の選挙で2度目の5年任期を勝ち取り、全面戦争中にウクライナを声高に支持することを証明しており、それはEUの主要な仕事に彼女が選んだことに反映されている。
欧州委員会は歴史上初めて設置されたEUの防衛政策を監督する新しいポストに、リトアニアの元首相で欧州議会議員のクビリウス氏が就く。
フォン・デア・ライエン委員長は、委員は「欧州防衛同盟の発展と産業能力への投資拡大に取り組む」と述べた。 ロシアのウクライナ侵攻により、EU諸国がウクライナに十分な武器弾薬を供給するのに苦労したため、ヨーロッパの防衛産業の深刻な欠陥が明らかになった。 |
2024.09.18 13:26 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
中国海軍の空母「遼寧」、初めて日本の接続水域に侵入…与那国島と西表島の間を航行 |
<2410-091812>
中国海軍の空母遼寧が18日に与那国島と西表島の間を航行し、一時日本の接続水域に入っていたことが政府関係者への取材でわかった。 中国の空母による接続水域の航行は初めてである。
接続水域は海岸から24nmまでのうち、12nmの領海を除く接続水域は沿岸国には密輸や密入国を防止するために規制を行うことが認められているが、領海のような幅広い管轄権は及ばず、各国に航行の自由が認められる。
台湾国防部は18日に、遼寧が同日01:30に台湾北東部の海域を通過し、与那国島の南東に向かって航行を続けたと発表した。
中国軍を巡っては、先月下旬に情報収集機が長崎県・男女群島沖の領空を侵犯したほか、測量艦も口永良部島の南西から領海に侵入しているなど、日本周辺の海・空域で軍事行動を活発化させており、防衛省が警戒監視を続けている。 |
2024.09.18 12:04 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
北朝鮮が複数の弾道ミサイル発射、北朝鮮東岸付近に落下か…今年11回目 |
<2410-091819>
防衛省が18日午前、北朝鮮が同日06:53頃と同07:2頃に同国内陸部から北東方向に複数のBMを発射したと発表した。 いずれも日本の排他的経済水域 (EEZ) 外の北朝鮮東岸付近に落下したと推定している。
北朝鮮の弾道ミサイル発射は12日以来で、今年11回目になる。
韓国軍合同参謀本部の発表によると、発射されたのは北朝鮮西部平安南道价川付近で、飛翔距離は400kmだった。 |
2024.09.18 11:57 |
毎日新聞 (Yahoo) |
中国で日本人学校生が襲われる 日本政府、再発防止と情報共有を要請 |
<2410-091818>
森屋官房副長官が18日の記者会見で、中国南部の広東省深圳で同日午前、日本人学校の生徒1人が男に襲われ負傷し、病院で治療を受けていると明らかにした。
男は既に中国当局によって身柄を拘束され、取り調べを受けているという。
森屋副長官は「邦人保護の観点から、現地当局に再発防止および詳細情報の共有を含めた申し入れを行った」と述べた。 |
2024.09.18 10:16 |
聯合ニュース |
北朝鮮の核・ミサイルに対応 戦略司令部が来月1日に発足=韓国 |
<2410-091817>
韓国軍が18日までに、北朝鮮の核・ミサイルに対応する韓国軍の「戦略司令部」が10月1日に発足することを明らかにした。 合同参謀本部の下部組織である戦略司令部は、首都防衛司令部があるソウルの南泰嶺に置かれる。
戦略司令部は玄武シリーズBMやステルス戦闘機、3,000t級潜水艦など軍の戦略部隊を指揮し、敵の核や大量破壊兵器 (WMD) 攻撃を抑止する任務にあたる。
戦略司令部が発足することで、北朝鮮の核・ミサイルに対応する韓国軍の組織は拡大し、戦略司令部は北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するKill Chain、発射されたミサイルを迎撃するKAMD、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復 (KMPR) からなる「韓国型三軸体系」を統括する。
ただすべての機能を戦略司令部に一度に移管した場合、作戦遂行の効率が落ち可能性があるという判断から、KAMDについては当分、従来通り空軍作戦司令部を中心に運用する。 |
2024.09.18 09:00 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナ軍、クルスク州の新たな攻撃軸で挟撃狙う ロ軍の反撃は停滞 |
<2410-091811>
ウクライナとの国境地帯にあるロシア西部クルスク州ノービプーチ村のすぐ南で12日、ソ連製のIMR-2戦闘工兵車に乗り込んだウクライナ軍工兵部隊がロシア側の防御線を突破したことは、この戦争を観察している人の多くを驚かせた。ロシア側の反応も同じだったようである。
ノービプーチ村は、クルスク州でウクライナ側が支配しているおよそ1,000㎢の突出部から西へ30km付近位置する。 この突出部は8月上旬、ウクライナ軍の精強な8個の経験豊富な旅団から抽出された12個前後の大隊が同州に侵攻し一気呵成に制圧した地域である。
先週時点では、ウクライナ軍がなぜノービプーチ村周辺で新たな侵攻を始めたのかは不明だったが、ここへきて徐々に明らかになりつつある。 戦車の支援や滑空爆弾を投下する空軍機の援護を受けつつ、空中強襲(空挺)軍の第95独立空中強襲旅団を主力とするとみられる戦術群はノービプーチ村を越え、すぐ北にあるベショロエ村の南を抜けて右方へ切り込んでいる。
つまり、新たな侵攻部隊はクルスク州の突出部のほうへ向かっているこの部隊が突出部のウクライナ軍部隊とつながれば、両部隊と国境の間で数千名規模ともみられるロシア軍部隊が孤立することになるだろう。 |
2024.09.18 08:35 (18:35 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September17 2024 |
<2410-091816>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月17日の戦況 =
ウクライナ検事総長事務所は、ロシアによるウクライナ人捕虜の虐待と処刑が明らかになった別の事件について捜査を開始した。
ウクライナと西側諸国を標的とした露大統領府の大規模な情報作戦の概要を記した漏洩文書は、SNSを利用してモスクワの利益を促進するために、クレムリンがグローバルな情報手段を活用するというコミットメントを引き続き示している。
ロシアのショイグ安全保障理事会書記は、非西側同盟国からの軍事協力と支援を確保するためのロシアの努力が続く中、最近のシリアと北朝鮮訪問に続き、予告なしの訪問のためにイランに到着した。
ラブロフ露外相は、モスクワで北朝鮮の崔外相と会談した。
ロシア軍は最近、トレツクとポクロフスクの近く、ドネツク市の南西に前進した。
ウクライナの主軍事情報局 (GUR) は9月17日、ロシアがウクライナで戦うためにシリアから市民を募集し続けていると報告した。 |
2024.09.18 07:45 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
北朝鮮が2回目の「弾道ミサイル」発射、すでに落下か…海上保安庁 |
<2410-091810>
海上保安庁が18日午前に防衛省からの情報として、北朝鮮からBMの可能性のあるものが発射されたと発表した。
この日2回目の発射とみられ、既に落下したとみられるという。 |
2024.09.18 07:31 |
時事通信 (Yahoo) |
ノルウェー国防相、中国の北極活動を注視 ロシアとの連携警戒 第1部「二つの北極」(6)〔66°33′N 北極が教えるみらい〕 |
<2410-091815>
来日したノルウェーのグラム国防相が東京都内で時事通信の取材に応じ、大国の覇権争いが激化する北極で、中国がロシアと連携して権益拡大やプレゼンス強化を図る可能性があり、「北極における中国の活動を注視している」と述べた。 ノルウェーは国土の一部が北極圏内にある。
グラム国防相は、ウクライナ侵攻で米欧と対立するロシアが「ますます中国に依存しているように見える」と指摘し、「これまでのところ、中国は研究調査に特に興味があると理解している。 商業的な関心もあるかもしれない」とした上で、「われわれの地域で軍事協力に発展することは望まない」と強い警戒感を示した。
ノルウェー政府は7月、北極圏のスバルバル諸島にある私有地の売却差し止めを発表したが、中国などによる買収を防ぐためとみられる。 同月に中国のためスパイ活動を試みたとしてノルウェー人の男が逮捕されたと報じられた。 グラム国防相はこれらの事案について具体的には話せないとする一方、「われわれはロシアや中国からより多くの圧力を経験している。 これは公になっていることだ」と述べた。 |
2024.09.18 07:18 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
北朝鮮が弾道ミサイルの可能性あるもの発射、日本のEEZ外にすでに落下か |
<2410-091809>
海上保安庁が18日に防衛省の情報として、北朝鮮からBMの可能性があるものが発射されたと発表し、およそ9分後の07:06に、すでに落下したとみられると続報を出した。 韓国聯合ニュースも、韓国軍の話として、北朝鮮がミサイルを発射したと報じた。
NHKは政府関係者の話として、日本の排他的経済水域 (EEZ) 外に落下したもようと報じた。
北朝鮮がBM或いはその可能性があるものを発射するのは、9月12日以来である。 |
2024.09.18 06:55 |
Defense One |
Russia's hasty mobilization could see more drones crash on NATO territory |
<2410-091808>
米欧州空軍とNATO連合国空軍司令部の司令官は9月17日に記者団に、ロシアが180,000名を増員する計画は、UAVやミサイルがNATO領内に入るような事故のリスクを高めると語った。
ヘッカー大将は、急遽訓練を受けた徴集兵がウクライナに投入され、UAVやその他の作戦を行うことは「我々が間違いなく懸念している」と述べた。
ヘッカー大将は、ラトビアでの最近のロシアのUAVの墜落について尋ねられ「軍事作戦の訓練を受けていない人々を街頭から捕まえれば、誤算や間違いのリスクは高まる。 そして、私たちはそれをルーマニアやポーランドで見られた多くの侵略、あなたがラトビアで話した侵略もあった」と言った。 |
2024.09.18 06:41 |
時事通信 (Yahoo) |
「イスラエルのテロ」非難 レバノン爆発でイラン外相 |
<2410-091814>
イランのアラグチ外相が17日、レバノンのハビブ外相との電話会談で、同国で起きた通信機器の一斉爆発を「イスラエルのテロ」と強く非難した。
アラグチ外相は被害者への連帯と支援の用意を伝達し、レバノン駐在のイラン大使が軽傷を負い、治療を受けたことに謝意を示した。 |
2024.09.18 06:28 |
時事通信 (Yahoo) |
レバノンでヒズボラの通信機器が一斉爆発 9人死亡、2800人負傷 イスラエルの攻撃か |
<2410-091813>
レバノンの南部や首都ベイルート近郊で17日、ヒズボラのメンバーらが連絡手段として使用しているポケットベル型の携帯通信機器が相次いで爆発し、保健省によると8歳の女児を含む少なくとも9人が死亡、約2,800人が負傷した。
Reuters通信によると、爆発は15:45頃から約1時間にわたり各地で続いた。 ヒズボラの構成員らが死亡した他、レバノン駐在のイラン大使が軽傷を負ったが、ヒズボラの指導者ナスララ師は無事だった。 隣国のシリアでも、首都ダマスカスなどで同様の爆発があり、14人が負傷した。
機器に仕込まれた爆発物が遠隔操作で起爆した可能性も指摘され、レバノン政府は「サイバー攻撃だ」と主張している。
親イランのヒズボラは敵対するイスラエルの犯行だと断定し、「敵は正当な罰を受ける」と報復を示唆しており、イスラエルとの全面的な衝突に発展する恐れがある。
イスラエル側は爆発への関与を明らかにしていないが、米ネットメディアAXIOSは情報筋の話として、ネタニヤフ首相が作戦を承認したと報じた。 |
2024.09.18 05:54 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシア軍死傷61万人超、英分析 前線投入で新兵動員続く |
<2410-091807>
英国防省が17日、ウクライナ侵攻でロシア軍の死傷者が61万名を超えたとの推計を発表した。 ロシア軍が前線に投入する兵力を補充する必要に迫られ、新兵動員を続けていると指摘した。
Wall Street Journal紙は両軍の死傷者は計100万名で、ロシア側の死者は20万名、負傷者は40万名だと報じた。
米ニュースサイトPoliticoは16日、2024年2月に解任されたウクライナ軍総司令官のザルジニー大将が、8月に始まったロシア西部クルスク州への越境攻撃に反対していたと報じた。
越境後の展開が見えず、越境攻撃は「賭けだと感じていた」という。
ザルジニー大将はウクライナの首都防衛に成功するなど戦果を上げた。 |
2024.09.18 04:52 |
Ukrainska Pravda |
Ammunition depot on fire after drone attack in Russia's Tver Oblast: evacuations ongoing – videos |
<2410-091806>
ロシアのトヴェリ州へのUAV攻撃後、弾薬保管場所が火災に見舞われ、避難が進められている。 9月17日~18日の夜に行われたUAV攻撃に続いて、ロシアのトヴェリ州トロペツの町で火災と爆発が発生した。
【Toropets の位置 (Google Map)】
ロシアの通信社RIA Novosti とTASS通信、BazaとAstraのTelegram Channelによると、地元当局は、防空システムが市内の大規模なUAV攻撃に対応し続けていると報告した。
トヴェリ州知事のルデニャ氏は、防空が機能しており、火災封じ込めの取り組みが進行中の地域から住民の一部避難を命じた。 トロペットの住民は、トヴェリ州の近くの町ザパドナヤ・ドヴィナに避難しているとした。
地元住民は、弾薬保管場所が攻撃されたと報告し、映像には火事と爆発音が映っている。 |
2024.09.18 02:45 |
SOFREP |
Active duty US Navy SEAL detained in Venezuela over alleged assassination plot |
<2410-091805>
現役の米海軍特殊部隊 (SEAL) 隊員が暗殺計画の疑いでベネズエラで拘束された。 事態の劇的な展開で、Navy SEALの下士官カスタネダ一等兵曹は、米国とベネズエラの間で増大する嵐の中心にいることに気づいた。
カスタネダ一等兵曹は、ベネズエラのマドゥロ大統領を暗殺し、彼の政権を転覆させるというCIA主導の陰謀に関与したとして、2024年8月下旬からベネズエラで拘束されている。
ベネズエラ内務相カベロが主導した告発は論争の渦を巻き起こし、二国間の緊張を高めたが、米当局は主張に反論している。 |
2024.09.18 02:17 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア軍、ウクライナ東部ウクラインスク制圧=報道 |
<2410-091804>
ロシア国営通信社RIAがロシア軍の匿名筋の話として、ロシア軍が17日にウクライナ東部ドネツク州の都市ウクラインスクを制圧したと報じた。 ロシア軍は9月初めにウクラインスクを包囲していた。
ウクライナ出身で親露派の著名軍事ブロガー、ポドリャカ氏は「ウクラインスクはわれわれのものだ」と表明し、ロシア軍は同市を「ほぼ無傷で」占領し、南部ヒルニクと西部セリドベを次の目標とすると述べた。
ロシアの戦争ブログや戦争に関するオープンソースの地図によると、現在ウクライナの1/5を占領しているロシア軍は、ウクライナ東部ルガンスク州の98.5%とドネツク州の60%を占拠している。
Wall Street Journal紙によると、ロシアによるウクライナ侵攻開始からの両軍の死傷者数は100万名にのぼる。 |
2024.09.18 02:13 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナの新たな越境攻撃5回を撃退=ロシア |
<2410-091803>
ロシア国防省が17日、ウクライナ軍による西部クルスク州への新たな越境攻撃を5回撃退したと発表した。 過去6日間で報告された国境攻撃は計26件となった。
同省は声明で「軍の航空隊と砲撃の支援により、ウクライナ軍がロシア国境を突破しようとした5回の試みは撃退された」と述べた。 またロシア軍はこのほか複数の集落にも攻撃を行っているとした。
ロシアの軍事ブロガーは、ウクライナがヴェセロエとメドヴェジェ方面の一部から撤退し、ロシア軍が領土を奪還したと述べた。
Reutersはこれを独自に検証できていない。 |
2024.09.18 02:06 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
イラン大統領、ロシアとの関係深化へ ショイグ氏と会談 |
<2410-091802>
国営イラン通信が、ペゼシュキアン大統領が17日、テヘランを訪問中のロシアのショイグ安全保障会議書記と会談し、西側諸国の制裁に対抗するためロシアとの連携強化にコミットすると言明したと報じた。
ペゼシュキアン大統領はショイグ書記に対し「わが政府は両国関係のレベルを引き上げるために、現在行われている協力と措置を真摯に検討する」とし、「イランとロシアの関係は永続的かつ継続的に発展するだろう」と述べた。
これに先立ち、ショイグ書記は、イランの国防・外交を統括する最高安全保障委員会 (SNSC) のアフマディアン事務局長と会談した。
ショイグ書記は13日には北朝鮮の平壌で金朝鮮労働党総書記と会談した。 |
2024.09.18 01:05 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア「いつでも核実験再開可能」、政府が命令なら=施設責任者 |
<2410-091801>
ロシア政府機関紙の取材で同国核実験施設の責任者が17日、政府から命令が出されれば「いつでも核実験を再開する用意が整っている」と語った。
こうした発言は極めてまれで、核実験のリスクが高まっているとの懸念をあおる可能性がある。 プーチン大統領はこのところ、西側諸国がウクライナに供与した長射程兵器でロシアに対する攻撃を認めれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると警告しており、西側に抑止力のメッセージを送るため、核兵器実験を命じる可能性があることが指摘されている。
ロシアは1990年以降、核実験を実施していないが、衛星画像からは、北極海にある核実験場で2024年夏から建設工事が行われている兆候が示されており、西側諸国は注視している。
ロシアが核実験を再開すれば、中国や米国も追随し、大国による新たな核軍拡競争を引きこ起こすおそれもある。 |
2024.09.17 23:46 |
共同通信 (Yahoo) |
米軍哨戒機、台湾海峡飛行 中国軍が追跡 |
<2410-091719>
米海軍第7艦隊が17日、海軍の対潜哨戒機P-8A Poseidonが台湾海峡の国際空域を同日飛行したと発表した。 国際法にのっとった行動だと説明し「自由で開かれたインド太平洋への米国の支持を示すものだ」と強調した。 台湾への軍事圧力を強める中国を牽制する狙いがある。
中国軍東部戦区は17日、台湾海峡を飛行した米軍の対潜哨戒機を戦闘機で追跡・監視し、警戒に当たったと発表した。「常に警戒を保ち、国家主権や地域の安全と平和を断固として守る」と強調した。
台湾海峡では米国のほか、ドイツやカナダの軍艦が通過し中国が反発している。 |
2024.09.17 22:31 |
Kyiv Independent |
Ukraine destroys Russian ammunition depots near occupied Mariupol, Navy says |
<2410-091718>
ウクライナ海軍が9月17日に声明で、海軍は最近ロシアが占領するウクライナの都市マリウポリ近くの弾薬庫にミサイル攻撃を実施した。 海軍によると、この攻撃により、ロシア軍がウクライナに対して使用するために備蓄していた貯蔵インフラと大量の弾薬の両方が破壊された。
亡命したマリウポリ市長顧問のアンドリューシチェンコ氏は、ドネツク州の隣接する村フリボケにあるロシアの「破壊された倉庫」を示す写真を共有していたが、Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できなかった。
マリウポリは2022年2月から5月にかけてロシア軍に包囲され、数千人が死亡し街は瓦礫と化していた。 当局の概算によると、マリウポリ包囲戦で少なくとも2万5,000人が殺害された可能性があるが、正確な数は不明のままであり、はるかに多い可能性がある。 |
2024.09.17 19:14 |
RBC Ukraine |
Ukraine may have used Neptun missile to strike Russian warehouses in Mariupol - Defense Express |
<2410-091717>
ウクライナは、一時的に占領されたマリウポリの近くにあるロシアの倉庫をNeptuneミサイルで攻撃した可能性があると、Defense Expressが報じている。
同メディアによると、ウクライナ海軍が目標の破壊を報告したということは、ウクライナのCM、特にNeptuneミサイルが使用されたことを示唆しているという。 攻撃は、前線から100kmまでの場所にある目標に対して行われた。
Defense Expressは、もしNeptuneが実際に使われたのなら、それは2つのことを示していると考えている。
第一にNeptuneの使用は、ウクライナがその生産を増やしたことを示唆している。
第二に、ウクライナ軍におけるStorm Shadow/SCALP-EGやATACMSなどのミサイルの不足を示している可能性が高い。 |
2024.09.17 18:41 |
RBC Ukraine |
Head of Ukrainian intelligence reports significant increase in ground drones in war |
<2410-091716>
ウクライナ国防情報局長官のブダノフ中将によると、ロシアが始めた戦争で軍備の新たな局面が始まった。 それはUGVの活用である。 ブダノフ中将によれば、戦争中には技術の進歩が期待されており、これには簡単な説明があるという。
ブダノフ中将は「UGVは恐れることはなく、新しい段階に入ったUGVはまだ現れ始めたばかりだが、2024年末までにその数は指数関数的に増加すると信じている。 人々は戦闘に参加するのを嫌がるので、1人の兵士を送る代わりに、常に10機のUGVを送ることを選ぶであろう」と語った。 |
2024.09.17 17:30 |
RBC Ukraine |
Bloomberg: Some of Ukraine's allies consider ending war through negotiations in 2025 |
<2410-091715>
ウクライナの同盟国の一部は、2025年にモスクワとキエフの間の交渉を通じてロシアとの戦争を終わらせる可能性について話し合っているが、Bloombergは交渉を行う決定はウクライナの当局者のみが行うべきだと報じている。
情報筋によると、ウクライナの友好国の一部は戦争を終わらせるための方法を議論しており、一部の西側の首都では、ウクライナ軍が時期尚早に停戦を迫られる可能性があるという懸念が高まっているという。
Bloombergの情報筋は、西側当局者が2025年の戦略の一環として交渉を通じてウクライナとロシアの戦争を終わらせる可能性を真剣に考え始めていることを明らかにしているが、交渉の決定はウクライナが下すことを明らかにしており、この件に関してゼレンスキー大統領に圧力をかけることはない。
これらの議論は、戦場での突破口が見つからず、新たな冬が近づいているために浮上し、一部の当局者は行き詰まりから抜け出すための潜在的な方法を模索するようになった。 |
2024.09.17 16:50 |
RBC Ukraine |
German Foreign Minister: 'If Ukraine falls, Moldova is next country in line' |
<2410-091714>
ベアボック独外相が、ウクライナへの支援はモルドバの安全保障にも貢献している。 ウクライナの敗北はモルドバを危険にさらす可能性があり、だからこそキエフの支援は地域にとって非常に重要であると、述べている。
「ウクライナを支援するために我々が行うすべてのことは、モルドバに関する安定化を促進することも意味する。 ここにいる人々の最大の関心事が何であるかは明らかで、ウクライナが陥落した場合には、モルドバが次に並ぶ国になるということです」と彼女は言った。
ベアボック外相は、フランス、ルーマニア、ポーランド、オランダ、リトアニアの外相も出席したMoldova Partnership Platformの一環としてキシナウで開催された会議で演説した。 このプラットフォームは、モルドバの経済を強化し、ロシアの偽情報から保護するために、2022年にドイツによって設立された。 |
2024.09.17 16:35 |
Kyiv Independent |
'Too dangerous to ignore' – Russia's malicious activity in the Baltics set to test NATO resolve |
<2410-091713>
エストニアのカリス大統領が、キーウで開催された第20回年次ヤルタ欧州戦略 (YES) 会議後の取材でKyiv Independent紙に「ロシアの諜報機関はいたるところにいる。 そして、そのプロパガンダは、エストニアだけでなく、世界中のいたるところに広がっている」と語った。 ロシアは、バルト三国の内政に積極的に干渉してきた。
エストニアの教授は、2024年1月にロシアのスパイの疑いでエストニア国内治安機関に逮捕され、後に6年の懲役刑を宣告された。
一方、ロシアはバルト海でもGPS妨害、ブイの撤去、海域の奪取など緊張を高めている。 これは、この地域におけるロシアの意図について懸念を引き起こしている最近の出来事のほんの一部に過ぎない。
Atlantic Councilの上席研究員であるブロウ氏は「現在、物事は非常に劇的な形で再び表面化しています」とKyiv Independent紙に語っている。
5月21日に露大統領府のウェブサイトに掲載された法令草案は、ロシアがバルト海のリトアニアとフィンランドとの海上国境を一方的に引き直すと宣言したが、それが公表されるとすぐに法令草案は5月22日に消えた。
なぜ撤回されたのか、露大統領府からの公式な説明はなかったが、リトアニアのランズベルギス外相は、それを「NATOとEUに対する明らかなエスカレーション」と表現した。
法令草案が消滅した翌日、ロシアとエストニアの領土の分離を示すナルヴァ川のブイも消えた。 両国は2022年にブイの位置について合意したが、その後露大統領府は250個のマーカーの半分以上の配置を撤回して異議を唱え、ロシアの国境警備隊は5月23日に説明なしに一方的に撤去を開始した。 エストニアのカラス首相は、これを「国境事件」と表現し、調査中であると述べた。
「バルト海ではかなり多くの変化が見られ、ウクライナがロシア人を止めることができなければ、ロシア人は止まらないと感じているため、防衛にもっとお金をかけ、工場を建設し、ウクライナともっと協力し、できる限りのことを学ぶように国民を説得しようとしている。 なぜなら、ウクライナがロシア人を止められなければ、次に何が起こるかは誰にもわからないと感じているから」と、リトアニアのランズベルギス外相はKyiv Independent紙の独占インタビューで語った。
ラトビア国防相も同様の懸念を共有している。 |
2024.09.17 16:20 |
RBC Ukraine |
Tu-95 and Tu-160 bombers possibly present during Engels airbase attack: Satellite images |
<2410-091712>
エンゲルス空軍基地の地域で9月17日早朝に爆発音が聞こえた。 Defense Expressによると、Tu-95やTu-160を含む数機の戦略爆撃機が基地に存在していた可能性がある。
同メディアは、9月15日に撮影されたサラトフ地域のエンゲルス空軍基地の衛星画像に注目した。 Defense Expressによると、画像にはTu-95MS 4機とTu-160 2機がいた。 さらに、Tu-160 2機とおそらくAn-12と見られる輸送機1機の影が見えた。
Defense Expressが述べているように、9月17日の爆発はおそらくウクライナのUAV攻撃によって引き起こされたと思われるが、そのような戦略機はまだこの空軍基地に駐機している可能性がある。
ジャーナリストは、Tu-95MS 4機は、ウクライナを攻撃するためによく使用する最大32発の長距離ミサイルを搭載できるため、大きな脅威となると指摘している。 |
2024.09.17 16:08 |
Kyiv Post |
‘A Plan That Can Work’ – Ukraine at War Update for Sept. 18 |
<2410-091711>
中央アジア諸国のコンソーシアムが9月17日に、、特にドイツがロシアが支配するパイプラインと供給を迂回するヨーロッパへの石油回廊に投資することを提案した。
AFP通信は、20年以上ぶりに中央アジアを訪問したショルツ独首相による今週のカザフスタン訪問の冒頭でトカエフ大統領は「中央アジアとヨーロッパ間の輸送・物流システムのさらなる統合が緊急の課題である」と述べたと報じた。 トカエフ大統領は「このルートをヨーロッパ横断輸送網に接続するためのドイツの支援を期待している」と述べ、「我々は、この戦略的プロジェクトに参加するようドイツのパートナーを招待している」と彼は言った。
カザフスタンは中央アジア最大の経済大国であり、カスピ海に近い石油資源の豊富な地域、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの旧ソビエト共和国5ヵ国の首脳とドイツが参加する「5+1」サミットに参加している。
内陸国の中央アジア諸国は、制裁対象国ロシアとイランを迂回するため、アゼルバイジャンとカスピ海を通る石油パイプラインを提案している。 |
2024.09.17 14:40 |
CNN |
ロシア軍機、1週間で4度探知 米アラスカ州沖 |
<2410-091710>
北米航空宇宙防衛司令部 (NORAD) が17日までの1週間に、アラスカ州の近郊を飛行するロシアの軍用機を4度捕捉したと明らかにした。 NORADによれば、4度全てでロシア軍機はアラスカ州の防空識別圏 (ADIZ) 内の国際空域を飛行し、脅威とはみなさなかったという。
NORADが最初にロシア軍機2機を捕捉したのが11日と13日で、Tu-142哨戒機2機であった。 翌14日にはIl-38哨戒機2機、15日にもアラスカ州近郊を飛行するIl-38 2機を捕捉した。
NORADによれば、ロシア軍機は米国の領空にもカナダの領空にも侵入しないで「定期的」にADIZに進入しており、直近では5月と7月にも捕捉しており、米露間の緊張が高まるなか、ロシア軍が活動を活発化させているとみられる。
NORADは今夏、ロシア軍機2機と中国軍機2機をアラスカ上空で捕捉した。 ロシア軍機と中国軍機が共同飛行していたのを捕捉したのはこの時が初めてだった。 |
2024.09.17 14:03 |
Kyiv Independent |
‘It’s personal’ — Why Germany still refuses to send Taurus missiles to Ukraine |
<2410-091709>
米国と英国は、ウクライナが既に配備されている欧米製ミサイルを使ってロシア国内の奥深くの標的を攻撃するのを許す圧力に直面しているが、ドイツはそのようなミサイルの提供さえ拒否している。 ショルツ首相は9月13日に「ドイツは、我々が何をし、何をしないかについて明確な決定を下した。 この決定は変わらない」と述べ、ウクライナへのTaurusの提供を断固として拒否した。
彼の発言は、バイデン米大統領とスターマー英首相がワシントンでの会談で、ロシア国内での西側諸国から供給された長距離兵器の使用制限を解除するまでに至らなかった後に行われた。
米国は春、ウクライナにATACMSを提供し始めたことを確認した。 ウクライナは以前に射程160kmのミサイルを供与されていたが、新しいバッチは300kmの射程を持つ高度なミサイルで構成されていた。 しかし、ドイツのTaurusの供与を行わなかった。
これに先立ち、ドイツは米国に続いて、2023年初頭に最初のPatriotシステムと待望の戦車を引き渡した。
ウクライナがロシアのクルスク州への奇襲侵攻を開始したとき、ドイツはこの作戦を承認していた。 ドイツ国防省は、ウクライナは国際法を遵守して、ロシア国内で自衛のために使用する兵器を「自由に選択できる」と述べた。 それなのに、ドイツはロシア軍の後方を攻撃できるミサイルを提供するというウクライナの要求を保留し続けている。 |
2024.09.17 13:41 |
Focus 台湾 |
米国、台湾への軍事支援発表 約320億円 軍用機の部品修理など |
<2410-091708>
米国防安全保障協力局 (DSCA) が16日、国務省が台湾に対する軍事支援を決定したと発表した。 支援内容は軍用機と関連設備の部品の返却や修理、再輸送などで、総額は$228M(320億円)と見積もる。
台湾国防部は17日に報道資料を発表し、今回の軍事支援が空軍が保有する各種機材の装備や戦備、可用性を維持するのに寄与するとし、決定に対して心からの感謝を表明した。
軍事支援は連邦議会での審議を経て、1ヵ月以内にも正式に発効する見込みだとした。 |
2024.09.17 10:45 (20:45 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September16 2024 |
<2410-091607>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月16日の戦況 =
ウクライナは兵員不足に対処するための措置を講じてきたが、西側のウクライナへの軍事援助の遅れと不足により、重要な地域を防衛し戦域全体の計画に対抗できる効果的な戦闘部隊を生み出す能力は依然として制限されている。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナのクルスク州への侵攻により、ロシアはウクライナから一部の兵力をロシア国内の防衛に振り向けることを余儀なくされたが、ウクライナ軍に対する戦域全体の負担を軽減するために、ウクライナは依然としてロシアの軍事目標を攻撃するための十分な兵器等と西側の許可を必要としていると繰り返し述べた。
ロシアは、部隊を徐々に増強することにより、長期的な軍事力を構築し続けている。
イランは、核兵器を製造する準備を進めると同時に、西側との核交渉を再開する意思を示し続けている。
ロシア国防省職員の一部は、ロシア軍指導部が国防省の汚職を根絶するための広範な取り組みを行っているため、汚職の告発に直面し続けている。
ウクライナ軍はクルスク州Glushkovsky Raionに前進し、ロシア軍は9月16日に同地域の領土を奪還した。 ウクライナ軍とロシア軍はクルスク突出部で前進した。
ウクライナ軍はハリコフ市とポクロフスク付近で領土を奪還した。
ロシア軍はクレミンナ、チャシフ・ヤール、ポクロフスク、ヴフレダル付近に前進した。
ロシアは、ロシア軍で戦うよう移民に強制し続けていると報じられている。 |
2024.09.17 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、クルスク州で2集落奪還と発表 越境攻撃に反撃 |
<2410-091706>
ロシア国防省が16日、ウクライナによる越境攻撃に対し反撃を続けているロシア軍が、西部クルスク州で2つの集落をウクライナ軍から奪還したと発表した。
ロシアが奪還を発表したのはウクライナ北東部スムイ州との境界に近い2つの集落だが、Reutersは独自に確認できていない。
ロシア軍司令官と親露派の軍事ブロガーは先週、クルスク州でロシア側が約10ヵ所の集落を奪還したと述べていた。
ウクライナは同州の1,300㎢以上の地域で約100ヵ所の集落を掌握したとしている。
クルスク州知事は16日、ウクライナ国境から15km以内に位置する2地区の集落に避難を命じた。 |
2024.09.17 08:56 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
「米国が政権承認申し出」とフーシ派幹部、国務省当局者らは否定 |
<2410-091705>
イエメンのフーシ派政治局のブカイティ氏がフーシ派が発射したミサイルがイスラエル中部に初めて到達した翌日の16日にAl Jazeera Mubasher TVで、「われわれの作戦実行後にはいつもやり取りがある」と述べ、同組織による攻撃を止めようとする米国がイエメンの首都サヌアにおけるフーシ派政権の承認を申し出てきたと明らかにした。
これに対し米政府当局者は匿名を条件に、フーシ派の主張を「全くのでっち上げ」と指摘し、これとは別に米国務省当局者は「フーシ派の宣伝が真実であったり、ニュース価値があることはほとんどない。 このような報道は彼らの誤った情報に信頼性があるように見せかけるものだ」と述べた。
イエメンは長年内戦に陥っており、2014年にはフーシ派が首都サヌアを掌握し、国際的に承認された政府は臨時首都に追いやられている。 米国は2024年1月にフーシ派をテロ組織に再指定した。 |
2024.09.17 08:00 |
Forbes (Yahoo) |
クルスク州の新たな侵攻先でウクライナ軍が進撃 ロ軍、徴集兵主体で苦戦か |
<2410-091704>
ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州ノービプーチ村付近で12日、ウクライナ軍の戦闘工兵部隊がロシア側の防御線を突破した。 ノービプーチ村は、ウクライナ軍がクルスク州内で支配している1,000㎢の突出部から西へ30kmほど離れた場所にある。
ウクライナ軍部隊の侵入は当初、短時間の深度の浅い襲撃とみられたが、実際にはロシア側による一帯の支配にとってはるかに危険なものに発展した。
ウクライナ軍の装甲トラックなどはノービプーチ村からさらに北上し、数km先のベショロエ村近くまで一気に進んだ。 ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は15日の作戦状況評価で、ウクライナ軍は「ベショロエの南郊に到達し、この村を実質的に支配下に置いた」と報告している。
14日までにウクライナ軍の戦車がベショロエ村内に進撃した。 15日にはウクライナ空軍の戦闘爆撃機が、ロシア軍の陣地とされる村中心部の建物を衛星誘導の滑空爆弾で爆撃し破壊した。 使われたのは米国製の精密誘導爆弾とみられている。 その様子を上空からUAVで監視していたウクライナ軍のUAV部隊Khorne Gp.は、ロシア側に向けて「お前たちのことはひとり残さず見ているぞ」とSNSに書き込んでいる。
ベショロエ方面のロシア軍守備隊には、練度の低い若い徴集兵が多数含まれるとされる。 1年間の兵役で集められる徴集兵は、ロシア政府の方針では戦闘への参加は想定されていない。
8月上旬に始まったウクライナ軍によるクルスク侵攻で、ロシア軍の北方軍集団が当初、防御を徴集兵に大きく依存していたことは、ウクライナ側が急速に前進できた理由のひとつだった。 ロシア軍がベショロエ方面の防御も、準備の整っていない20歳前後が中心とみられる若年兵に頼っているらしいというのは、ロシアにとって不吉な兆候だ。 |
2024.09.17 07:36 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシア、無人機640機で攻撃 9月前半に、イラン製使用 |
<2410-091703>
ウクライナのゼレンスキー大統領が16日、ロシア軍が9月前半だけで、イラン製の攻撃型Shahed UAVを640機以上使って攻撃したと発表した。
ウクライナ空軍によると、ロシア軍は15日夜から16日朝にかけても、56機のShahedで北部キーウ州を中心に攻撃し、キーウ州当局者らによると、53機を撃ち落とした。
ウクライナメディアによると、デンマークのポールセン国防相は15日、今年中に米国製F1-6をウクライナに追加提供すると明らかにした。
ゼレンスキー大統領は16日、UAVに特化した軍の部門を設置する法案に署名した。 |
2024.09.17 06:12 |
乗りもの ニュース(Yahoo) |
中国ステルス戦闘機「新型エンジン搭載機」の存在が明らかに! 各段に性能は向上している? |
<2410-091702>
中国PLA空軍が装備している第五世代戦闘機であるJ-20が国産エンジンであるWS-15ターボファンエンジンを搭載した鮮明な映像が、2024年9月8日に公開された。
公式Xで公開したのは中国軍用航空研究者のアンドレアス・ルプレヒト氏で、「改良型J-20A試作1号は最初の鮮明な画像で2基のWS-15エンジンを搭載している」というコメントと共に画像を投稿している。
現状のJ-20はロシアのSaturn AL-31ターボファンエンジンを搭載して飛行していたが、2019年に国産開発のWS-10Cに置き換えられた。
WS-15はそのWS-10Cよりもさらに推力向上が図られており、アフターバーナーなしで、超音速で飛行が可能なスーパークルーズ機能を有している。
同エンジンに関しては、2022年3月に一連の試験が終わったという報道があり、順次J-20の新生産タイプに順次搭載されていく予定とみられているが、今後、既存の機体に搭載されていくかについては、今のところ明らかになっていない。 |
2024.09.17 00:23 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
イラン大統領、対ロシア兵器供与を否定 「就任以降ないと断言」 |
<2410-091701>
イランのペゼシュキアン大統領がTV放映された記者会見で16日、8月の大統領就任以降、いかなる兵器もロシアに供与していないと述べ、イランがロシアにBMを供与したとする西側諸国の主張を否定した。
ペゼシュキアン大統領は、イランはロシアにミサイルを供与したかとの質問に対し、「過去に引き渡しがあった可能性はあるが、自分自身の大統領就任以降はないと断言できる」と述べた。
Reutersは2月に、イランがロシアに地対地弾道弾を大量に提供したと報じている。 |
2024.09.16 |
Stars & Stripes |
130 soldiers deploy to Alaska’s Aleutian Islands in response to Russian, Chinese probes of Arctic region |
<2410-091613>
米国防当局者によると、陸軍3個部隊の一部が、北極圏への最近のロシアと中国の空と海の調査に対応して、アラスカ沖のシェミヤ島に配置されている。
第11空挺師団と第1および第3 MDTFの部隊が、12日にアリューシャン列島の一部であるシェミヤ島に上陸した。
陸軍はアラスカ諸島のアンカレッジの西1,200哩にある幅2.7哩の島に、配置された兵員数は130名という。 アンカレッジ近郊のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地に司令部を置く第11空挺師団師団長のヒルベルト少将は、この動きは、空軍による追加行動とともに、北極圏での最近のロシアと中国の軍事活動に対する力の誇示であると述べた。
「6月のロシアと中国の合同爆撃機哨戒を含め、アラスカ周辺や地域全体で敵対演習の数が増える中、シェミヤ島への作戦は、インド太平洋地域や世界中の出来事に対応する師団の能力を実証し、数時間以内に即応可能な致死力を持つ部隊であることを示している」とヒルベルト大将は13日に発表した声明で述べた。 |
2024.09.16 23:45 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
イラン大統領、米と直接交渉可能と示唆 ミサイル計画は放棄せず |
<2410-091612>
イランのペゼシュキアン大統領が16日、米国がイランを敵視しない姿勢を実際に示せば、イランは米国と直接交渉する可能性があると言明した。
ペゼシュキアン大統領は、2015年のイラン核合意の復活に向け、米国と直接交渉を行う用意があるかという記者団からの質問に対し、「イランは米国に対し敵対的ではない。 米国が実際に歩み寄りを示すことで、われわれに対する敵意を終わらせるべきだ」と応じた。
また、イランがミサイル計画を放棄することはないとも表明した。 イスラエル軍によるパレスチナ地区ガザへの攻撃が続く中、イランの安全保障のために抑止力が必要と述べた。
ペゼシュキアン大統領は「われわれがミサイルを持っていなければ、イスラエルはガザと同様、いつでもイランを爆撃するだろう」とし、「イランに要求する前に、まずイスラエルの武装解除すべき」という見解を改めて示した。 |
2024.09.16 23:45 |
共同通信 (Yahoo) |
石破氏、「核共有」議論を 上川氏慎重、総裁候補討論 |
<2410-091611>
自民党総裁選9候補は16日夜、インターネット動画中継サイト「ニコニコ動画」主催の討論会に臨んだ。
石破候補は、米国の核兵器を日本で運用する「核共有」について「非核三原則に触れるものではない」と述べ、議論の必要性を訴えたのに対し、上川候補は日本は唯一の戦争被爆国だとして慎重姿勢を示した。
石破候補は核共有について日本が核保有や核の管理権を持つわけではないとした上で「意思決定の過程を共有しようということだ」と説明した。
河野候補も米国の孤立主義傾向が強まっているとして核の運用に関し日米間で議論を始めるべきだとした。
小泉候補は「サイバーは日米同盟で最も脆弱なポイントだ」と指摘、能動的サイバー防御の法制化は不可欠だとした。
小林候補も年内の法整備を唱えた。 高市候補は一元的に責任と権限を持つ行政機関を設置するとし、茂木候補は自衛隊員の処遇改善を主張した。 |
2024.09.16 22:43 |
時事通信 (Yahoo) |
河野氏、日米「核運用の具体的議論を」 自民総裁選 |
<2410-091610>
自民党総裁選に立候補した河野太郎デジタル相が16日夜のインターネット討論会で、核を含む米国の戦力で日本を守る拡大抑止に関し、「核の運用についても実体的な議論を日米間で始め、『核の傘』が有効に機能することを世界や国民に説明できる体制をつくらなければならない」と述べた。
米国の核兵器を共同運用する「核共有」などを念頭に置いた発言とみられる。 |
2024.09.16 21:41 |
時事通信 (Yahoo) |
ロシア軍総兵力150万人 大統領令、12月に増員計画完了 |
<2410-091609>
プーチン大露統領が16日、ロシア軍の総兵力を12月1日に18万名増員し、150万名にする大統領令に署名した。 2022年12月に国防省が示していた「総兵力150万名」計画が完了する。
プーチン氏は2023年12月に、段階的措置として、大統領令で17万名増員し、132万名にしていた。
2023年初め時点の115万名と比べ、約3割の増員で、国防省は「特別軍事作戦(ウクライナ侵攻)とNATO拡大に伴うロシアへの脅威増大」を理由に挙げていた。 |
2024.09.16 21:00 |
Defense News |
Anduril unveils modular, high-production Barracuda cruise missiles |
<2410-091608>
防衛技術企業のAnduril社が9月12日、簡単にアップグレードして大量生産できると同社が述べている自律型のジェットエンジン推進CMの新ラインを発表した。
Anduril社によると、Barracuda-100、Barracuda-250、Barracuda-500と呼ばれる亜音速CMの3タイプは、新しい技術が開発されたり脅威が出現したりしたときに簡単に交換できる共通のサブシステムを使用して構築されているため、適応性が高いという。 Barracudaシリーズは直接攻撃、スタンドオフ攻撃、またはスタンドイン攻撃を行うことができるという。
同社CEOのブローズ氏が11日の電話で記者団に、Barracudaのモジュールはレゴブロックのように分解できると語った。 |
2024.09.16 17:34 |
RBC Ukraine |
President of Kazakhstan calls Russia invincible |
<2410-091607>
カザフスタンの報道機関によると、ショルツ独首相が公式訪問のためにカザフスタンに到着し、ウクライナでの紛争はトカエフ大統領と話し合った。
トカエフ大統領はウクライナでの戦争について、「ロシアは無敵だ」とコメントし、さらなる紛争は世界的な波及効果をもたらす可能性があると述べた。
トカエフ大統領「事実は、軍事的見地からすれば、ロシアは無敵だ。 戦争のさらなるエスカレーションは、全人類、特にロシア・ウクライナ紛争に直接関与しているすべての国に取り返しのつかない結果をもたらすだろう」とは述べた。 彼の見解では、イスタンブール合意の拒否により、少なくとも停戦の十分な機会が失われた。 |
2024.09.16 16:44 |
Breaking Defense |
Lockheed announces new ‘extreme range’ version of JASSM cruise missile |
<2410-091606>
Lockheed Martin社が自己資金で開発したJASSMの超射程型JASSM-XRを発表した。
これによりAGM-158 JASSMの射程は原型のJASSMや現在空軍と海軍向けに生産されている長距離型のJASSM-ER、LRASMを超えて大幅に拡大する可能性があるという。
同社の関係者は16日、新しいJASSM-XRの飛行試験は1年または2年以内に行われると述べた。
国防総省は、AGM-158 XRの購入を決定していない。
【関連記事:2210-080302 (JDW 2021.02.24)】
【関連記事:2103-022405 (Janes 2021.02.24)】 |
2024.09.16 14:19 |
CNN (Yahoo) |
ロシアが反攻開始、クルスク州からウクライナ軍排除へ ただし勢い欠く |
<2410-091605>
ロシア軍が、ウクライナ軍の越境奇襲攻撃で奪われた南西部クルスク州の領土奪還を目指し、反転攻勢に乗り出しているが、これまでのところ勢いは乏しい。
ウクライナは8月に攻撃を開始して多数の集落を奪取し、ウクライナの支援国をも驚かせたが、当初から観測筋の間では、ウクライナが戦果を維持できる可能性は低いとの声が出ていた。
位置情報が確認された動画では、ロシア軍が複数の村を奪還したこと示されているものの、状況は流動的で、クルスク州に投入されたロシアの兵力は質量ともに不透明で、信頼できる前線の証言も乏しい。
ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの反攻が始まったことを認め、ロシアはクルスク州に6万~7万人の兵士を投入する意向だと指摘している。 ただ13日の発言では、ロシア側に「今のところ本格的な戦果は出ていない。 我々の英雄的な兵士が持ちこたえている」との見方も示した。
米国の分析によると、ロシアがクルスク州からウクライナ軍を排除するには20個旅団、兵員5万名が必要となるが、米国防総省のライダー報道官は12日、現時点でロシアの行動は「ごくわずか」だと指摘しており、専門家はこれまでのところ、規模ではるかに劣るウクライナ軍を直ちに駆逐するほどの兵力や質は目にしていない。
ロシアの反攻には精鋭部隊も加わっている様子で、位置情報が確認された動画には、精鋭の第51空挺連隊が12日の攻撃に関与する様子が映っている。 ただしISWは、クルスクにいるロシア軍のうち「戦闘経験のある部隊で構成されている」ものはほとんどないとの分析を示す。 |
2024.09.16 12:59 |
RBC Ukraine |
Ambassador on when Türkiye will hand over two corvettes to Ukraine |
<2410-091604>
ウクライナは2020年に、トルコにAda級コルベット艦を発注した。 当初、これらの艦はウクライナのオケアン造船所で艤装される計画だつたが、ロシアの全面侵攻後、計画は変更され、トルコで建造された一番艦のHetman Ivan Mazepaは2022年10月に進水し、その年の終わりに二番艦Hetman Ivan Vyhovskyの建造が開始された。
駐トルコのウクライナ大使ボドナールは、トルコはコルベットを建造してウクライナに引き渡す契約上の義務を負っておるが、トルコはこれらの義務を適切に履行しており、ウクライナ側の決定に従ってそれらを提供する準備ができていると述べている。 大使はまた「言及されたコルベットはウクライナの所有物であり、この艦に関して決定を下すのは我々の側だ」と言った。
大使によると、一番艦のHetman Ivan Mazepaは現在、港内と洋上での試験を受けており、公試運転は2024年末頃に予定されています。
8月1日に進水した二番艦Hetman Ivan Vyhovskyは2026年に就役する予定で、現在、発電機、武装、その他の必要な部品の艤装と設置作業が進行中で、乗組員が任命されていると述べた。 |
2024.09.16 09:50 (19:50 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September15 2024 |
<2410-091603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月15日の戦況 =
ロシアは、中長期的な経済と戦力の制約でウクライナでの戦争を継続する能力が大幅に低下し始める前に、2026年までにウクライナで決定的な勝利を達成することを目指していると報じられている。
ロシアは、ウクライナでのロシアの活動に必要な物資の生産と調達において増大する課題に直面する可能性が高く、政権は物資の需要を満たすために友好国にますます依存するようになる可能性が高い。
ウクライナのカミシン大統領顧問が9月15日、ウクライナが155mm砲弾の国内連続生産を開始したと述べた。
ロシア国防省は、ウクライナで物議を醸した2人のUAV操縦者の死をめぐる超国家主義者の抗議に迅速に対応し、ロシア当局が超国家主義者コミュニティからの反発に非常に注意を払い続けていることを強調した。
ロシアの超国家主義的なミルブロガーたちは、UAV操縦者の死に対するロシア国防省の対応を称賛したが、死者につながった組織的な問題を解決する国防省の能力については懸念を表明した。
ウクライナ軍はクルスク州のGlushkovsky Raionで進撃したと報じられており、ロシア軍は9月15日にこの地域の領土を奪還したと報じられている。 ウクライナ軍はクルスク州の突出部全体で攻撃を続けており、ロシア軍も最近、突出部で前進した。
ロシア軍は最近、スヴァトヴェ、シヴェルスク、ドネツク市の近くで前進した。 |
2024.09.16 09:00 |
Forbes (Yahoo) |
ロシア軍の名うてのドローン操縦士、肉弾突撃に投入され死亡か 指揮官の腐敗告発 |
<2410-091602>
UAVに人は搭乗していないが、地上にパイロット(操縦士)がおり、UAVは技量のある操縦士がいて初めてその力を発揮する。
ウクライナが2024年に、ウクライナ軍に独立軍種として「無人システム軍」、通称「UAV軍」を設立したのもで、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将はCNNの取材で、UAV軍は「各方面の戦線でその有効性を証明している」と語っている。
一方のロシア軍にはUAV専門の独立軍種は存在しておらず、これがロシア陸軍で指折りの熟練UAV操縦士だったリサコフスキーの身に降りかかった災難の一因でもあったかもしれない。
リサコフスキーは13日、ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシク市の中心部から南東へ6.5kmほどのリシウカ村に対する歩兵突撃の際に行方不明になったと伝えられる。 周知のとおりポクロウシク正面は現在、東部戦線で最も危険な正面のひとつになっている。
ロシア軍の失敗に終わったこの突撃に、リサコフスキーはUAV操縦士として参加したのではなく、小銃を携行して一歩兵として戦い、伝えられるところでは死亡した。 本人も死期が近いことを予感していたようで、攻撃直前に自撮りした動画のなかで、「わたしは戻ってこられない可能性が高い」と話している。
ロシア軍はウクライナ軍よりも格段に規模が大きく、全体として見れば装備面でも上回っているのに、UAV戦でウクライナ軍に対抗するのに苦労しているのはなぜなのか? そう不思議に思う人は、UAV戦の成功したどの任務飛行の裏にも、人間がいるためであることを忘れてはならない。 ウクライナがUAV操縦士たちを大切にしているのは、各操縦士が生き延びてくれれば、経験が蓄積され、技能も高まっていくからである。 |
2024.09.16 07:05 |
時事通信 (Yahoo) |
ハマス幹部、戦闘継続に自信 イスラエル、フーシ派ミサイル破壊できず |
<2410-091601>
ハマスのハムダン幹部がイスタンブールでAFP通信の取材に答え15日、ガザで続くイスラエルとの戦闘を巡り、「戦闘を継続する高い能力がある」と語り、自信を見せた。
一方、イスラエル中部には15日、イエメンのフーシ派が発射したミサイルが落下した。 イスラエル軍は、複数発射した迎撃ミサイルのうち少なくとも1発が命中したが、完全には破壊できなかったとする調査結果をまとめた。
ただ、ミサイルはその後空中分解したと地元メディアが報じた。 |
2024.09.15 19:48 |
共同通信 (Yahoo) |
比巡視船、南シナ海要衝から撤退 水食料枯渇、中国が支配固めるか |
<2410-091510>
フィリピン沿岸警備隊が15日、南シナ海のサビナ礁の権益を守るため、5ヵ月間停泊させてきた日本製の大型警備艦を同礁から撤退させたと発表した。
中国船団の包囲で兵糧攻めに遭い、水や食料が枯渇したため、 パラワン島に今月15日に帰港した警備艦からは、脱水症や胃痛に苦しむ乗員4人が緊急搬出された。
同礁はフィリピンが実効支配する他の環礁への補給経路上にある戦略的要衝で、中国が実効支配を固める可能性が高まった。
フィリピン政府はサビナ礁で中国船団が小規模な埋め立てを行ったとし、軍事基地化の恐れを懸念し4月中旬から警備艦を長期派遣してきた。
中国は同礁からの撤退を要求し、8月以降、警備艦への海上補給妨害を強化した。
警備艦船は8月末、中国海警局艦の衝突で側面に穴が開く損傷も受けた。 フィリピン政府は修理や補給を終えた後、任務を再開するとしているが、警備艦を送る際に包囲を突破するのは困難とみられる。 |
2024.09.15 18:00 |
朝日新聞 (Yahoo) |
フーシ「極超音速ミサイル発射」 イスラエル商都近郊に被害、軍調査 |
<2410-091509>
イスラエル軍が、イスラエルの商都テルアビブ近郊に15日朝、イエメンのフーシが発射したBMが飛来したことを明らかにした。 地元メディアによると、迎撃されたとみられるものの、破片による被害が相次いだ。
フーシは新型の「極超音速ミサイル」だと主張している。
地元のJerusalem Post紙は軍当局者の話として、紅海上空など領空外での最初の迎撃に失敗し、領空内で撃ち落としたと報じた。 軍は「ミサイルは空中分解したとみられる」とする一方、迎撃の効果の調査を始めた。
同紙などによると、破片はテルアビブ近郊の鉄道駅のエスカレーターを破損したほか、国際空港があるロッドで山火事を起こした。 空襲警報を聞いて防空施設に避難する際、9人が軽傷を負った。
ネタニヤフ首相は同日の閣議で「高い代償を支払わせる」と述べ、報復を示唆した。 |
2024.09.15 17:44 |
Kyiv Independent |
The Russian targets that could be on Ukraine's long-range missile strike list |
<2410-091508>
ここ数週間のウクライナの要望は、西側同盟国からの長距離兵器でロシア領土の奥深くまで攻撃するのを許すというものになっている。 全面戦争が始まって以来、米国や他の武器供給国は、ウクライナが供給した兵器を使用して反撃することを禁じており、しばしば戦争が拡大する恐れを理由に挙げている。
しかしこの1週間で潮目が変わった兆しがあり、Guardian紙は、英国がすでにウクライナがロシアへの攻撃にStorm Shadowを使用することを許可することを決定したと報じた。 Politicoは、米大統領府がウクライナが長距離兵器で攻撃する必要のある目標について話し合っていると報じた。 ウクライナが要請したもの、または米国や英国が承認した目標リストの公開は、運用上の理由から可能性は低い。
西側諸国の当局者は、ウクライナが新たに獲得した射程を活用できるようになる前に、ロシアが重要な装備等を射程外に移動させるのではないかという懸念から、政策変更について公然と話すことを躊躇している。
しかし、ウクライナが利用可能な兵器の範囲を国境の反対側にあるロシア軍の位置に一致させることで、政策が正式に変更された場合に何が可能になるかを明らかにすることができる。
ISWの8月の報告書は、米国が供給したATACMSの射程300km以内に「245以上の既知のロシア軍および準軍事施設」を特定したが、これは現在、ウクライナが供給している西側ミサイルの中で最も遠い射程である。 |
2024.09.15 17:21 |
Kyiv Post |
Ukrainian Forces Defeat Russian Paratrooper Unit in Kursk as Russians ‘Show a Clean Pair of Heels’ |
ウクライナ空挺強襲部隊の通信部がTelegramで報じたところによると、ウクライナ軍はクルスク地方でロシアの空挺部隊を撃破した。 映像に添えられた字幕には「侵略軍は、クルスク地域からウクライナ国防軍を追い出すために必死の試みをしている」と書かれている。
ロシア軍は9月13日にウクライナの空挺部隊に対して、戦車2両、強襲揚陸車11両、APC 1両の計14両での攻撃にもかかわらず、ウクライナ軍は数時間続いた戦闘で攻撃を撃退することに成功した。
ウクライナ軍の報告書は、ロシアの損失には、強襲揚陸車5両、戦車1両、APC 1両が含まれ、数十人のロシア軍将兵が死亡し、生き残った将兵は退却したと主張している。
Kyiv Postは、ロシアの攻撃を撃退するウクライナの空挺部隊とされる映像の場所と時期を独自に確認することができなかったが、この映像は、水陸両用強襲車が地雷によって破壊され、ウクライナ軍がFPV UAVを使用して追加のロシアの水陸両用車を攻撃して破壊していることを示している。
また、映像にはウクライナ軍がロシア兵が集結している建物を攻撃するシーンも含まれており、UAVの映像では負傷したロシア兵が1人が写っている。 |
2024.09.15 13:24 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ、長距離兵器でロ領内攻撃する軍事的理由ある=NATO 高官 |
<2410-091506>
NATO軍事委員長のバウアー蘭海軍大将が14日、ウクライナには西側諸国の兵器を使ってロシア領内の奥深くを攻撃する十分な軍事的理由があるとの見解を示した。 バウアー大将はプラハで開かれたNATO軍事委員会の会合で、武力紛争に関する法律では国家に自国を防衛する権利が与えられており、それは国境で止まるものではないと指摘した。
スターマー英首相とバイデン米大統領は13日にホワイトハウスで会談し、ウクライナに対し、長距離ミサイルを使用したロシア領内への攻撃を認めるかどうかについて協議したが、決定に関する発表はなかった。
プーチン露大統領は、西側の長距離ミサイルでロシアを攻撃することをウクライナに認めれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると警告している。 |
【註】
第2次大戦開戦直前の1938年3月に、オーストリア併合を達成したヒトラーがチェコのズデーデン地方をドイツに併合した際に、当時の英国チェンバレン内閣がドイツとの戦争になることを恐れて口先だけのドイツ非難を行い、介入を回避したことが、結果的にヒトラーに第二次大戦海戦の決心をさせたと言われている。
この歴史上の事実が、戦禍の波及を恐れて介入を行わないことが、結果としてより大きな戦争を誘発することを示している。
2014年にロシアがクリミアを略奪したのに、2022年2月にウクライナへの侵攻を許してしまったのもその一例と思われる。 |
2024.09.15 10:00 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナ軍がクルスク州に新たな越境攻撃 ロ軍の反撃を牽制か |
<2410-091505>
ロシア西部クルスク州でウクライナ軍が占領した約1,000㎢の突出部から西へ30kmほどの国境地帯で、ウクライナ軍工兵部隊が12日、UAVや戦車の支援を受けながらロシア側の防御線を突破する行動に出た。 ウクライナ軍が8月6日に仕掛けたクルスク州への奇襲侵攻の小規模版とも言える新たな奇襲作戦は、UAVから撮影された短い映像数本という当初の証拠からうかがわれるよりも、はるかに大きな成功を収めていたようである。
当初の証拠では、ウクライナ軍部隊は砂堤や塹壕、コンクリート製の対戦車障害物(いわゆる竜の歯)などから成るロシア側の国境防御線を突破したものの、そこからほど近い場所でロシア軍のより頑強な抵抗に遭ったようで、ロシア国防省はウクライナ側の攻撃を「陸軍航空隊と砲兵射撃の支援で」撃退したと主張していた。
これに対し突破作戦を支援したウクライナ軍のUAV部隊Khorne Gp.はロシア国防省の主張を否定し、この作戦に関する報道を批判した。 ロシア国防省の主張を引用した記者らについて「情報不足でヒステリーを起こしているか、金をもらってロシアびいきの心理戦に加担している」と主張した。
ウクライナ軍による侵入がすぐに撃退されたのではなかった証拠として、Khorne Gp.はより長い映像を公開した。 映像には、ウクライナ軍の装甲車両の車列が突破口から突進し、ウクライナとの国境から5kmほどのクルスク州Veseloye村に向かう道路を疾走している様子が映っている。
【Veseloe の位置 (Google Map)】
少なくとも1両の装甲車両が損傷したようだが、ほかの車両はそばに砲弾が着弾するのにも構わずベショロエ村の南の端まで侵入している。 |
2024.09.15 08:30 (18:30 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September14 2024 |
<2410-091504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月14日の戦況 =
ウクライナの当局者や情報筋は、ウクライナ軍のクルスク州への侵攻により、ロシア当局はクルスク州におけるロシア軍の規模を3倍以上に増強したと指摘している。
ウクライナとロシアは9月14日に捕虜交換を実施したが、これはウクライナのクルスク州侵攻以来3回目で、ロシアが捕虜交換を行うインセンティブを高めるという短期的な効果を生み出したようだ。
一部のロシア軍の野戦部隊指揮官は、ロシア軍が戦闘におけるより優れた野戦能力と革新を可能にする専門家の育成よりも、歩兵主導の正面攻撃を優先して、隷下部隊の全体的な質を低下させる決定を下し続けている。
ロシア大統領府は、選挙干渉、政情不安定化、制裁回避計画を実施する新たな能力を開発するために、影響力を持つ世界的な情報手段を活用する努力を続けている。 ジョージアの与党「グルジアの夢」の幹部は、国際的に認められたジョージア領のロシア占領を正当化するロシア大統領府の情報工作を繰り返し続けている。
ロシア軍はチャシフ・ヤール、ポクロフスク、ヴフレダル付近に前進した。
ロシア軍は、車両の備蓄を補充するために、鹵獲したソビエト時代のウクライナの装備を修理していると報じられている。 |
2024.09.15 07:58 |
共同通信 (Yahoo) |
イスラエル中部にミサイル攻撃 フーシ派声明、反撃焦点に |
<2410-091503>
イスラエル軍が15日、イエメンからイスラエル中部にミサイル攻撃があったと発表した。 救急当局によると、避難途中に数人が負傷した。 空き地に着弾し、大きな被害はなかったとみられる。 今後、イスラエルが反撃するかどうかが焦点となる。 イエメンのフーシ派は軍事作戦を実行したと主張した声明を出した。
7月にはテルアビブでフーシ派が実行したとされるUAV攻撃があり、1人が死亡した。 イスラエルはフーシ派支配地域を戦闘機で報復攻撃した。
イスラエル軍は9月14日、レバノンの南部や東部でヒズボラの関連施設を空爆したと表明した。 13日にも過去1週間で140ヵ所以上のヒズボラ拠点を攻撃し、部隊指揮官らを殺害したと発表した。
戦闘の軸足をガザから北部に移し始めている可能性がある。 |
2024.09.15 05:41 |
共同通信 (Yahoo) |
クルスク州の橋を連続攻撃 ウクライナ軍、補給妨害 |
<2410-091502>
英国防省が14日、ウクライナ軍が越境作戦を続けるロシア西部クルスク州で、ロシア軍の補給を妨害する狙いでセイム川に架かる橋を連続で攻撃しているとの分析を発表し、破壊された橋を撮影したとする画像を公開した。
ウクライナはクルスク州内の100集落を制圧したと主張してきたが、12日にロシア国防省は10個集落を奪還したと発表し、ゼレンスキー大統領は12日の記者会見でロシアの反攻が始まったとの認識を示していた。 |
2024.09.15 01:06 |
Kyiv Independent |
Ukraine launched production of 155-mm artillery shells, official says |
<2410-091501>
ウクライナで大統領の戦略的問題の外部顧問として新たに任命されたカミシン氏が、ウクライナはすでに独自の155mm砲弾を製造していると述べた。 カミシン氏は「年末までに生産量は3倍になる」と付け加えた。
9月4日の政権改造で戦略産業大臣の職を辞任したカミシン氏は、ノルウェーのメディアNettavisenに対し、彼のリーダーシップの下でウクライナの防衛資材生産は倍増したと語った。
ウクライナは、西側の友好国からより独立するために、国内の弾薬生産を長い間増やそうとしてきており、2023年夏にUkroboronprom社は、82mm迫撃砲弾、122mm/152mm砲弾、125mm戦車砲弾の生産をすでに習得したと述べており、以前のメディア報道では、ウクライナ当局が早ければ2024年の「後半」に切実に必要とされているNATO標準の155mm砲弾の生産を開始することを望んでいると報じられていた。 |
2024.09.14 22:32 |
Kyiv Independent |
Germany won't allow long-range strikes on Russia even if other countries do, Scholz says |
<2410-091414>
ドイツのメディアWeltが、ショルツ独首相はブランデンブルク州プレンツラウでの公開講演で、ドイツの兵器を使用して前線のはるか後方へ攻撃を開始することを「他の国が別の決定をしたとしてもドイツは許可しない」と述べたと報じた。ショルツ首相は、ウクライナがドイツの長距離兵器を使用してロシアの奥深くの標的を攻撃するという考えには反対し続けると強調した。
ただショルツ首相は、ドイツはウクライナが崩壊しないように軍事的に支援し続けると述べた。
首相の発言は、バイデン米大統領とスターマー英首相が9月13日にワシントンで行われた会談で、ロシア領内での西側諸国から供給された長距離兵器の使用制限を解除しなかった直後に行われたもので、メディアは禁止措置が撤回されるかもしれないという明るい兆しを報道し続けていた。 |
2024.09.14 22:28 |
RBC Ukraine |
Belarus wants to avoid participation in hostilities against Ukraine |
<2410-091413>
Center for National Resistanceは、ベラルーシの軍事的および政治的指導部は、ウクライナに対する敵対行為に参加することを避けたいと考えていて、このような感情は、ほとんど全てのレベルで共有されていると報告している。
特に、ベラルーシの治安部隊の代表は非公式の会話で、ベラルーシ軍が直接の軍事衝突が発生した場合にウクライナ軍に立ち向かうことができないことを認めている。 その理由は、人員と武器が不足しているためで、さらに、国がソ連から受け継いだ大量の武器と弾薬をロシアに譲渡したため、状況は悪化しているという。
もう一つの要因は、現代の戦争の経験が不足していることと、ベラルーシ軍がウクライナと戦うことに消極的であることである。 |
2024.09.14 22:00 |
Defense News |
US-Russia battle for influence plays out in Central African Republic |
<2410-091412>
«中央アフリカ共和国で繰り広げられる米露の影響力争い»
ロシアの傭兵指導者プリゴジンが自国の軍事指導者に反乱を起こした数時間後に、彼の私兵のアフリカ最大の顧客はパニックに陥り、西側の敵に助けを求めた。
プリゴジン氏の影のWagner Gp.の傭兵約1,500人が駐留していた中央アフリカ共和国の当局者は、その日、書簡を送り、米国の民間警備会社との会合を「迅速に」手配して協力について話し合うよう要請した。
プリゴジン氏が武装反乱を開始した2023年6月23日付けのこの書簡は、一連の非公開会議を引き起こし、中央アフリカの国におけるプリゴジン氏とBancroft Global Developmentとの取引につながった。
これがロシアの傭兵からの反発を引き起こしたと、12人の外交官、地元住民、アナリストは言う。 |
2024.09.14 21:40 |
SOFREP |
Egypt ditches US F-16s for China's J-10C fighter jets: a bold move toward military independence |
<2410-091411>
エジプトが、実証済みの米国製F-16に固執せずに、中国のJ-10Cを購入することを選択した。
これは単なる軍事取引の問題ではなく、それははるかに大きな戦略の一部で、軍事供給を多様化して西側諸国、特に米国への依存を減らすために懸命に働いている表れである。
中国のJ-10Cは、高度なアビオニクス、高い機動性、最先端のミサイルを装備した4.5世代戦闘機で、エジプトに近代的な代替手段を提供するだけでなく、米国のアップグレードされたF-16Vに匹敵するコストで提供されており、特にその能力を考えると、エジプトにとっては当然のことである。 |
2024.09.14 21:00 |
朝日新聞 (Yahoo) |
イランが衛星打ち上げ、ミサイル技術進展の懸念も 革命防衛隊が開発 |
<2410-091410>
イラン国営通信が14日、革命防衛隊が研究目的に開発した人工衛星の打ち上げに成功したと報じた。
。 米欧は、イランがロシアに弾道ミサイルを提供したとして非難してきており、こうした宇宙開発が、イランのミサイル技術の進展につながるとの懸念も出ている。
Reuters通信によると、イランが衛星打ち上げを成功させたのは2024年になって2回目で、国営通信によると、衛星は宇宙空間での操縦技術に絡む「ハードウェアとソフトウェアのテスト」を行うためだとしている。
国営通信は打ち上げを伝える記事のなかで、「米欧からの制裁に伴う制約にもかかわらず、イランは宇宙計画を進展させてきた」と自賛した。 |
2024.09.14 19:55 |
共同通信 (Yahoo) |
空自戦闘機のインド初渡航を断念 多国間演習、機体不具合と悪天候 |
<2410-091409>
防衛省関係者が14日、インドが主催したTarang Shakti 24多国間空軍演習に初めて合流する計画だった航空自衛隊の戦闘機が参加を断念していたことを明らかにした。
空自戦闘機のインド渡航は初めてとなる予定で経由地のシンガポールまで移動したが、機体の不具合や天候不良のため見合わせた。
演習は8月6日~9月14日に2回に分けて、西部ラジャスタン州の空軍基地や周辺空域などで実施され、日印と共に協力枠組みQuadを構成する米国やオーストラリアなども参加した。 |
2024.09.14 19:02 |
RBC Ukraine |
Ukraine's intelligence service and border guards conduct raid along Crimean coast |
<2410-091408>
ウクライナ国防情報局 (DIU) の特殊部隊が、国家国境警備隊の部隊の支援を受けて、クリミア半島沖で襲撃を実施した。 国家安全保障・防衛会議の偽情報対策センターのコバレンコ所長や他の情報源によると、襲撃中にロシア軍とその装備が破壊された。
午後、ブロガーでボランティアのラチェンコフ氏は、自身のTelegram Channelに投稿し、9月11日のクリミア沖でのDIUの襲撃について述べた。 彼はまた、襲撃の映像を添付したビデオを添付した。
この襲撃では、ロシア占領軍の人員と装備に損失が生じた。 敵のSu-30SMをMANPADSで破壊したが、DIUは数日前にロシア航空機の破壊を公式に発表していた。
【関連記事:2410-091212 (RBC 2024.09.12)】
その後、コバレンコ所長は同じビデオを彼のTelegram Channelに投稿し、黒海でのDIUの作戦がロシア軍の装備を破壊したと付け加えた。 |
2024.09.14 18:59 |
産経新聞 (Yahoo) |
ロシア高官のショイグ氏が訪朝、金正恩氏と会談 「朝露の戦略対話深化」と同盟継続を強調 |
<2410-091407>
朝鮮労働党機関紙の労働新聞が14日、北朝鮮の金朝鮮労働党総書記が13日、訪朝したロシアのショイグ安全保障会議書記と会談し、「朝露の戦略対話を引き続き深化させ、互いの安全を守る協力を強化する」ことで一致したと報じた。
2023年9月13日にロシア極東で露朝首脳会談が開かれて1年の節目で、韓国の専門家からは、「同盟が一時的ではなく続く意思を強調する狙い」との分析があるほか、金総書記の訪露日程を協議した可能性も指摘されている。 |
2024.09.14 13:36 |
Kyiv Independent |
NATO could have done more to stop Russia's full-scale invasion of Ukraine, Stoltenberg says |
<2410-091406>
10月に辞任し後任にルッテ元オランダ首相が就く、ストルテンベルグNATO事務総長が9月14日に公開された取材で、ロシアのウクライナへの全面侵攻がは始まったことが、彼の10年間の任期で最悪だったと述べ、NATOはロシアの侵攻を防ぐために、ウクライナにより多くの武器を提供できたはずだと述べた。 彼は「私は驚かなかった。 なぜなら我々は諜報機関から何が起こるかを知っていたからだ」と言った。
ストルテンベルグ事務総長は、「しかし、それが実際に起こっているのを見て、私はまだショックを受け、これが歴史の転換点であることに気づいた。 あの日の前にはヨーロッパがあり、あの日の後には別のヨーロッパがある」とし、ウクライナが全面侵攻受ける前に求めていた兵器の供与にNATOが消極的であったことを強調し、西側諸国がエスカレーションを恐れていることを強調し、これは今日まで続いており、戦車や戦闘機などの兵器システムの大幅な遅延につながっていると述べた。
彼はドイツのFAS紙に「今、我々が戦争に軍事物資を提供しているが、全面侵攻前に提供していれば戦争を防げたはずだ」と語った。 |
2024.09.14 10:30 (20:30 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September13 2024 |
<2410-091405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月13日の戦況 =
ウクライナのロシア・クルスク州への侵攻は、ウクライナ北東部のより広範な戦線で積極的な戦闘作戦の領域を拡大することを目指した可能性が高く、国境地域に沿ったロシアの計画された攻撃作戦を台無しにしたと報じられている。
ロシア軍はクルスク州のウクライナ突出部全域で反撃を続けているが、ロシア軍は、持続的な反攻作戦を遂行できる部隊を確立するために、戦域の他の場所から増援部隊をクルスク州に転用しなければならない可能性が高い。
ロシア軍は、ドネツク市の西でより効果的な機械化攻撃戦術を試験しているようだが、ロシアの装甲車両はウクライナの攻撃とUAVに対して脆弱なままである。
ウクライナとロシアは、9月13日のウクライナのクルスク州侵攻以来、2回目の捕虜交換を行った。
ロシアは、ウクライナでの戦争を維持するために、中国、北朝鮮、イランとの戦略的な軍事関係を強化する努力を続けている。
ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク付近でわずかに前進した。 |
2024.09.14 09:00 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナ軍の新編機械化旅団、装備は60年前の車両か ロシアを笑えぬ窮状 |
<2410-091404>
2023年秋、丁度ロシア軍がウクライナ東部で現在まで続く直近の攻勢を始めつつあった頃、ウクライナ陸軍は11個の新たな旅団のうち最初の旅団の編成に着手した。 150番~160番号のこれらの新編旅団によって、ウクライナ軍の地上兵力は10%増強されることになる。
机上では、これらの新編旅団は半年程度の訓練を施したあと、ロシアによる対ウクライナ全面戦争の1,000kmにおよぶ戦線のどこかに投入することが想定され、激戦が続く東部の防衛や、より戦線が安定した南部の防御線保持、あるいは北部や国境をまたいだロシア側での攻撃などが任務になる。
だが現実ではこれらの旅団は現代的な兵器が絶望的なまでに不足しており、ウクライナ軍が部隊交代する際、装備の貧弱な新編旅団が、装備の充実した既存旅団と交替するという事態になりかねず、深刻な問題になるおそれがある。 実際、後者のような旅団は最近、長い場合は1年半にわたって交代なしで戦い続けた末に、休息や補充のため接触線から離脱する事例が出ている。
ウクライナ軍の組織や人事の動静を追跡しているウェブサイトMilitaryLandは2023年10月に、陸軍による新旅団の編成について報じた際に、「ウクライナがこれらの部隊のために十分な機械化装備をどこで見つけてくるのかは、謎のままだ」と書いていた。 IFVはすでに不足しているとも指摘している。
夫々2,000名規模とみて間違いない11個の新編旅団の装備がどんなものになるのかは、そのひとつである第154独立機械化旅団の姿から推測できそうである。 ウクライナ国内のどこかか、チェコにあるNATOの施設とおぼしき場所で訓練を受ける同旅団の写真に、これまでに配備されている装備を垣間見ることができる。
1960年代に旧ソ連で開発された装軌式のBMP-1 IFVと装輪式のBRDM-2偵察戦闘車、1970年代にフランスで開発された装輪式のVAB APC。1990年代に米国で開発された装輪式のM-1117装甲警備車など、ほとんどが旧式・軽量級の車両であり、どれも装甲は33mm未満の厚さしかないので機関銃の弾丸程度しか跳ね返せないだろう。
第154機械化旅団がより重量のある車両を保有している可能性もあるが、これも1960年前にさかのぼる旧ソ連製T-62 MBTで、ウクライナ軍は遺棄されたロシア軍のT-62を数十両鹵獲しているが、写真に見えるT-62は現地の施設の訓練用のものでこの旅団の所有ではない可能性もある。 |
2024.09.14 06:54 |
時事通信 (Yahoo) |
日本に空中給油機売却 9機分、5800億円 米政府 |
<2410-091403>
米政府が13日、日本政府に対する空中給油機とその関連機器の売却を総額$4.1Bで売却することを承認し、議会に通知したと発表した。
発表によると、売却対象はKC-46A 9機などで、米政府は「日本の空中給油能力を向上させ、地域における脅威に対する抑止力強化につながる」と説明している。 |
2024.09.14 06:14 |
Defense News |
US clears F-35 sale to Romania, bolstering NATO’s eastern flank |
<2410-091402>
米国務省が9月13日、ルーマニアへの32機のF-35Aの$7.2Bでの売却を承認したと発表した。 ルーマニアへのF-35の契約には各機とP&W社製F-135スペアエンジンも含まれる。
この売却は、NATO加盟国であるルーマニアに、F-35の最初の2個飛行隊を提供することになり、今後にさらに16機を購入して3番目の飛行隊を編成したいと考えている。
もし契約が成立すれば、ルーマニアは、ポーランドとチェコ共和国に続き、F-35を装備する3番目の東欧の国になる。 |
2024.09.14 02:43 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
米、ウクライナ長距離ミサイル使用巡る政策に変更なし=高官 |
<2410-091401>
米国のカービー大統領補佐官が18日、ウクライナに供与する長距離ミサイルの使用を巡る米国の政策に変更はなく、新たな発表がなされる予定はないと言明した。
カービー補佐官は記者団に対し「ウクライナがロシア領内で使用できる長距離攻撃能力に関するわれわれの見解に変更はない」とした。
この日午後に行われるバイデン米大統領とスターマー英首相の会談についても「その点に関して大きな発表があるとは予想していない」と述べた。
ウクライナは西側諸国から供与される長距離ミサイルをロシア領内での使用制限を解除するよう要請しているものの、ロシアは、容認されれば欧米の戦争への直接関与が深まることになると警告している。 |
2024.09.13 23:54 |
Defense News |
Pentagon readies for 6G, the next of wave of wireless network tech |
<2410-091322>
米国防総省の次世代無線技術局は、2023年年に5Gの研究開発計画のほとんどを最高情報局 (CIO) に移管して以来、ネットワークイノベーションの次の波に備えるために国防総省の準備に焦点を移している。 2030年代に実用化すると予想されるこれらのより高度なネットワークは、より信頼性の高い高速、低遅延の通信への道を開き、ロボット工学や自律性から仮想現実や高度なセンシングまで、国防総省の技術的利益をサポートする可能性がある。
この取り組みは6Gとして知られる無線通信の次を形成するために中国と競争している米国にとってますます重要になっている。
国防総省のFuture Gオフィスを率いるロンドー氏は、先を行くということは技術開発と業界標準を促進するだけでなく、その能力を安全に使用するための政策と規制が実施されていることを確認することを意味すると言う。
彼は、グローバルコンペティションでリーダーシップの役割を果たすことで、国防総省がその将来のインフラストラクチャがどのようなものになるかについてある程度制御できるようになると述べた。 |
2024.09.13 23:06 |
Defense News |
France tests space lasers for secure satellite downlink in world first |
<2410-091321>
フランスの企業が、フランスDIAが後援する実験で、低軌道の超小型衛星と商業地上局との間の通信にレーザーを使用した。 フランス国防省はこの実験を世界初と呼んでいる。
同省によると、レーザー装置を搭載したUnseenlabsの衛星は、Cailabsが提供する光学地上局と数分間安定したリンクを確立した。
同省によると、この夏のテストの成功により、フランスの将来の軍事衛星にシステムを統合する道が開かれるという。 同相は、この計画に€5.5M ($6.1M) の資金を提供している。 |
2024.09.13 20:40 |
朝日新聞 (Yahoo) |
ドイツ軍艦が台湾海峡通過 22年ぶり、国際秩序変更に警戒感 |
<2410-091320>
ピストリウス独国防相が13日に記者会見で、ドイツ海軍のフリゲート艦と補給艦が同日に台湾海峡を通過していることを明らかにした。 独海軍によると、同軍のフリゲート艦が台湾海峡を通過するのは2002年以来、22年ぶりという。
中国はドイツにとって2023年まで8年連続で最大の貿易相手国だが、独政府は2023年決めた初の対中戦略で、経済の依存関係を見直す方針を打ち出すとともに、中国が地域覇権をめざし、ルールに基づく既存の国際秩序を変えようとしていると警戒を強めていた。
ピストリウス国防相は会見で、台湾海峡について「国際水域」とし、最短のルートであるため通過すると説明した。
独海軍によると、両艦は米ハワイ沖での環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加後、8月に東京に寄港し、その後、韓国からフィリピンに向かう途中で台湾海峡に入ったとみられる。 |
2024.09.13 20:35 |
産経新聞 (Yahoo) |
台湾有事を想定、米軍最精鋭部隊「チーム6」が訓練 過去にビンラーディン殺害も 英紙報道 |
<2410-091319>
英Financial Times紙が12日、米海軍特殊部隊SEALSの最精鋭Team 6が、中国の台湾侵攻に備えて1年以上にわたり訓練を重ねていると報じた。
2011年にパキスタンに潜伏していた国際テロ組織アルカーイダのビンラーディン容疑者を殺害する作戦を成功させたTeam 6は、陸軍デルタフォースなどと共に米軍特殊部隊の最精鋭と位置付けられている。
こうした秘密裏の訓練は、中国による台湾侵攻の抑止に向けて「米国が注力を強化している」ことを示すという。
また台湾側も海軍陸戦隊(海兵隊)や陸軍の特殊部隊を米国に派遣して米軍と交流している。 |
2024.09.13 19:17 |
共同通信 (Yahoo) |
カナダ、軍事プレゼンス強化へ インド太平洋で「信頼獲得」 |
<2410-091318>
ブレア加国防相が13日、東京都内で共同通信の取材に応じ、インド太平洋地域への関与を深めるため「信頼されるパートナー」になることを目指し、艦艇派遣を含めた軍事的なプレゼンスを強化する意向を表明した。
カナダ軍が今年インド太平洋地域に派遣する艦船は少なくとも3隻になると説明した。
カナダは現有に代わる潜水艦を最大12隻を調達する計画で、ブレア国防相は「日本の潜水艦は定評がある」とした上で「日本を含めた各国の関心や能力を見極めたい」と説明し、調達先として日本も排除しなかった。 |
2024.09.13 18:37 |
Kyiv Independent |
ATACMS 'pointless' without ability to strike inside Russia, Zelensky says at YES conference |
<2410-091317>
米国は春に、300kmの射程を持つATACMSをウクライナに提供し始めたが、ゼレンスキー大統領は9月13日のヤルタ欧州戦略会議で、米国が供給する長距離ATACMSミサイルはその量が限られていることと、西側の友好国がロシア国内深くへの攻撃に制限を課しているため、ウクライナにとって無意味であると述べた。 |
2024.09.13 18:21 |
時事通信 (Yahoo) |
親中派大統領の3選濃厚 野党系、候補擁立できず キリバス |
<2410-091316>
ラジオ・ニュージーランド(RNZ)が、太平洋の島国キリバスの議会(一院制、定数45)が13日、来月の大統領選の候補として、親中派の現職マーマウ大統領と与党系3議員の計4人を選出したと報じた。 少数の野党系勢力は候補を擁立できなかった。
有権者による投票は事実上、マーマウ大統領の信任投票の性格が強く、3選が濃厚となった。 |
2024.09.13 18:02 |
Bloomberg (Yahoo) |
ハンガリー首相、さらなる独自外交を示唆-7月に中ロなど訪問 |
<2410-091315>
ハンガリーのオルバン首相は、自称「平和使節」の一環として物議を醸した7月のモスクワ訪問に続き、独自のサプライズ外交を今後も行う可能性をほのめかした。
オルバン首相は13日、国営ラジオの取材で、「私のポケットの中には、さらなる 『平和使節』の考えがある。 平和に一歩ずつ近づけるよう、予想外の取り組みを続けていくつもりだ」と述べた。
オルバン首相は7月、モスクワでプーチン大統領と、北京で習国家主席と、トランプ前大統領と米フロリダ州パームビーチの同氏私邸マールアラーゴで次々に会談した。 EUやNATOの同盟国には事前に一切知らせなかった。
オルバン首相はこうした外遊を、ロシアのウクライナ侵攻の停戦を推進する画期的な取り組みとして形容してみせた。 欧米同盟国は、オルバン首相の行動はロシアに対する一種の融和策であり、ウクライナへの連帯を損なうものとして、痛烈に批判している。 |
2024.09.13 16:21 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、英外交官6人追放 スパイ活動・破壊工作の疑い |
<2410-091314>
ロシア連邦保安局 (FSB) が13日、モスクワ駐在の英外交官6人をスパイ活動と破壊工作に関与した疑いがあるとして追放したことを明らかにした。
FSBは、英外務省の東欧・中央アジア担当部署が「政治的・軍事的状況のエスカレーション」を調整し、ウクライナとの戦争でロシアの戦略的敗北を確実にする任務を負っていたことを示す文書を保有していると表明し、モスクワに派遣された英外交官の活動がロシアの安全保障を脅かすとみなす根拠になると述べた。
ロシア国営TVは、この6人の外交官の名前と写真を公開し、FSBは他の英外交官も同様の活動に従事していることが判明した場合、早期帰国を求めると述べた。
英外務省は、FSBの措置は「全く根拠がない」と表明し、英当局が8月にロシアのスパイとして活動した疑いのある人物を逮捕したことへの対抗措置との見解を示した。 |
2024.09.13 16:17 |
産経新聞 (Yahoo) |
カナダのブレア国防相、防衛産業の発展へ日加両国の連携拡大に意欲 |
<2410-091313>
来日中のブレア加国防相が13日に駐日カナダ大使館で開いた公開討論会で、自衛隊とカナダ軍の協力深化に加え、両国の防衛産業分野での連携拡大に期待を示した。
ブレア国防相は「防衛産業政策は防衛政策の一部」として、「危機と不確実性の時代に志を同じくする国同士の協力関係の強化が必要だ」と述べた。 また、「ロシアのような権威主義体制の国では自国の産業に(軍需品の増産を)強制することができる」と語り、民主主義国との違いを強調した。
一方、日加両国間に高度な技術情報や知的財産の共有などの面で制約があることを指摘し、防衛産業分野での連携強化の必要性を訴えた。 |
2024.09.13 15:21 |
Breaking Defense |
False start? DoD IG ‘terminated’ NGAD next-gen fighter review, but may revisit down the road |
<2410-091312>
米国防総省の監察総監 (IG) が、空軍のNGAD計画の見直しについて棚上げしたが、これはケンドール空軍長官が公言していたほど開発が進んでいなかったことが明らかになった後である。
この奇妙な話は、2022年6月にケンドール長官がNGADが、すでにEMD段階に入ったと発表して話題になったことから始まったが、その年の9月19日に長官はまだ設計過程にあることを示すための「口語的な意味」で話しているだけだと言い、自分は立場を翻した。
撤退したにもかかわらず、その月の後半にIGは、「NGADで使用されている重要な技術がEMDフェーズに入るのに十分成熟していることを空軍がどの程度実証したかを判断するために」プログラムを見直していると発表しました。レビューには「必要に応じてサイト訪問」が含まれることになっていた。
しかし、その数加月後のある時期にIGは「その時点での優先事項を理由に」審査を終了したと、IGオフィスの広報官は今週、Breaking Defenseに語った。 彼女は「この計画は将来再考されるでしょう」と付け加えた。 |
2024.09.13 12:41 |
産経新聞 (Yahoo) |
北朝鮮が12日に発射した短距離弾道ミサイルは3、4、5月発射と同型 防衛省が推定 |
<2410-091311>
木原防衛相が13日の記者会見で、北朝鮮が12日に発射した複数発のBMについて、3月18日、4月22日、5月30日にそれぞれ発射されたSRBMと同型と推定する分析を明らかにした上で、「引き続き米国、韓国とも緊密に連携し、必要な情報の収集・分析を行うとともに、警戒監視に全力を挙げる」と述べた。
北朝鮮メディアは13日、金朝鮮労働党総書記が新型の600mm放射砲(MRL)車の性能試験を視察したと報じた。 視察は12日の発射を指すとみられる。 |
2024.09.13 10:45 (20:45 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September12 2024 |
<2410-091310>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月12日の戦況 =
ロシア軍が9月12日、クルスク州のウクライナ突出部全域で反撃を続けたが、おそらくウクライナの継続的な攻勢作戦とこの地域での防御的な反撃により、わずかな戦果しか得られなかった。
ロシア軍はクルスク州の地域でこれまでに前進しており、ウクライナ軍はまだ完全には占領しておらず、また占領を試みていないため、ロシア軍は、ウクライナ軍が支配している突出部の地域にさらに反撃する際に、より困難に直面する可能性が高い。
ウクライナのHIMARSの攻撃により、9月12日にセイム川に架かる仮設の舟橋が損傷し、近くのロシア軍兵士の集団が負傷したと報じられている。
ロシア当局は、ロシア軍第106空挺師団の増援部隊をクルスク州に派遣したと報じられており、進行中のロシアの反撃とロシア国内のウクライナ軍に対する将来の反撃作戦を支援するために、より戦闘経験豊かな部隊の再配置を開始する可能性があると報じられている。
英国は、ウクライナが英国が提供するStorm Shadowを使用して、今後数日間でロシアの軍事施設を攻撃することを認めると報じられている。
プーチン大統領は、ウクライナがロシアの軍事施設に対して西側が提供する武器を使用する許可を与えることについて、西側の政策議論に影響を与えることを目的とした口先の努力を続けているが、ロシアはこれまで、ロシアの設定したRed Lineに対する西側諸国の違反と認識されるものに対して軍事的にエスカレートしていない。
ロシア軍は9月11日に黒海西部のウクライナ穀物回廊を経由する民間貨物船を攻撃したが、これはおそらく回廊の安全性に対する国際的な信頼を損なうためのロシアの新たな取り組みの一環である。
ロシアは、サンクトペテルブルクでのBRICSの高位の治安当局者と顧問の会議で、非西側諸国との関係を強化する努力を続けた。
イランとロシアは、コーカサスのザンゲズール回廊計画をめぐる意見の相違を軽視している。
ロシアは、イランや湾岸諸国との関係のバランスを取り続けている。
ロシア軍がチャシフ・ヤールの北、ポクロフスクの南東、ドネツク市の西に配置された。 |
【註】
Zangezur回廊とは、イランとアルメニアに挟まれたアゼルバイジャンの飛び地ナクチェワーン自治共和国とアゼルバイジャン本国を、アルメニアの検問所を通らずにアルメニア領内をザンゲズール山脈の南端メグリを経て結ぶ経路である。 |
2024.09.13 07:34 |
共同通信 (Yahoo) |
ラファでハマス4大隊全て壊滅 イスラエル軍、市街地を完全統制 |
<2410-091309>
イスラエルメディアが、イスラエル軍が12日にパレスチナ自治区ガザ最南部ラファを拠点としていたハマスの4個大隊全てを壊滅させ、市街地を完全に統制したと明らかにしたと報じた。
これまでにハマス戦闘員約2,300名を殺害し、総延長13km以上のトンネルを破壊したとしている。
軍は5月、ラファで限定的とする地上作戦を開始し、徐々に作戦の領域を拡大してガザとエジプトの境界も掌握した。
境界で地下トンネル約200本を見つけ、うち9本がエジプト側に通じていたが、いずれも途中で封鎖され使用不能の状態だった。 2023年10月の戦闘開始前にエジプトやハマスに破壊されたとみられる。 |
2024.09.13 07:32 |
時事通信 (Yahoo) |
ロシア、北極評議会への復帰要望 中国と将来像相いれず 米専門家・第1部「二つの北極」(4)〔66°33′N 北極が教えるみらい〕 |
<2410-091308>
米シンクタンクWilson Centerの国際研究員ブレグは、ロシアと中国が描く北極の将来像は全く相いれないものだと話している。
ロシアにとって北極は国家安全保障に関わる地域だが、中国は領有権のない公共領域にしたいため、ロシアは管理された経済発展、中国は完全に自由な経済活動を望んでいる。 両国は短期的には良い関係にあるが、将来も同じ道を歩むとは思えない。
中国が北極にアクセスするには、米国とロシアの間にある狭いベーリング海峡を通る必要があるが、ロシアはベーリング海峡を閉鎖することで、簡単に中国を閉め出すことができる。 ロシアは中国にとって、北極の「門番」なのだ。 このため、中国は慎重にならざるを得ず、要求し過ぎれば墓穴を掘ることになる。
ロシアも中国抜きでは北極の資源開発をできないが、中国が北極で重要な役割を担うことは困る。 両国は非常に複雑な駆け引きをしている。 |
2024.09.13 07:31 |
時事通信 (Yahoo) |
ロシア、北極評議会「脱退も」 国際枠組みに揺さぶり 対中関係でジレンマ・第1部「二つの北極」(4)〔66°33′N 北極が教えるみらい〕 |
<2410-091307>
北極を巡るロシアの国際協力が岐路に立っている。 プーチン政権は欧州とアジアを「最短ルート」で結ぶ北極海航路開拓を主導し、豊富な海底資源が眠る北極圏を経済、安全保障上の戦略地域と位置付けてきたが、ウクライナ侵攻を背景に西側諸国は対露協力を凍結した。 ロシアは米国など8ヵ国で構成する北極評議会からの「脱退」も示唆し、揺さぶりをかける。
ロシア政府高官は侵攻3年目に差し掛かった2月に自国メディアに「北極評議会の活動がロシアの利益に合致しない場合、脱退も含めてあらゆる選択肢を検討しなければならない」と語った。
2021~2023年に北極評議会の議長国だったロシアが2022年に侵攻を始めたことで、他の加盟7ヵ国は会合ボイコットを宣言し、同年6月にロシア抜きで一部の活動を再開し、2024年2月にはロシアを含む形で専門家レベルの作業部会のオンライン会合を再開することで全加盟国が一致した。
だが、ロシアとの政府レベルの協力再開時期は見通せない。 同高官は「北極評議会は最低速度で動いている」と強い不満をにじませ、ロシアは2月に同評議会への年次分担金の支払い停止を表明した。
米露間に唯一残る核軍縮枠組みの新戦略兵器削減条約(新START)履行停止に、包括的核実験禁止条約(CTBT)批准撤回と、西側諸国と対立するプーチン政権は、2023年だけでもこれらの国際枠組みから離脱した。 |
2024.09.13 07:12 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
北朝鮮の金総書記、ウラン濃縮施設を視察=KCNA |
<2410-091306>
北朝鮮国営朝鮮中央通信 (KCNA) が13日、金朝鮮労働党総書記がウラン濃縮施設を訪れ、生産ラインの稼働状況を視察したと報じた。
新型600mm MLRの試射も指揮したという。
KCNAによると、金総書記は核兵器研究所と兵器級核物質生産基地も視察し、核兵器増産に向けた長期計画を策定した。 視察がいつ行われたかには言及していない。 |
2024.09.13 07:00 |
朝日新聞 (Yahoo) |
越境攻撃のウクライナ軍に正念場か ロシア国防省「10集落奪還」 |
<2410-091305>
ロシア国防省が12日、ロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍から、過去2日間で10集落を奪還したと発表した。 同省の発表では、ロシア軍は主にウクライナ軍の占領地の西側の集落を奪還。東側でも戦闘が行われており、過去1日でウクライナ軍に300名以上の兵士と24両の装甲車両などの損害を与えたとしている。
ロシア軍は戦局の巻き返しに自信を深めている可能性があり、ウクライナ軍がどこまで占領地を維持できるかが焦点となる。
ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃を開始したが、ロシア軍は当初、ウクライナ軍の「奇襲」に対応できず、集落を次々と制圧されたが、ロシアメディアによると、空挺部隊などを投入して激しい攻撃を続けている。
一方、ウクライナ軍は占領地に陣地を築いて防御を固めているとみられているが、ロシア側の攻勢を撃退できるかが、占領地をめぐる攻防の正念場となる可能性もある。 |
2024.09.13 06:56 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
西側はロシアと「直接」戦争、長距離攻撃容認なら プーチン氏が警告 |
<2410-091304>
ロシアのプーチン大統領が12日、西側諸国がウクライナに供与した長射程兵器でロシアに対する攻撃を認めれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると警告した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ATACMSやStorm Shadowなどを利用した攻撃を容認するよう西側諸国に要請している。
プーチン大統領はこれについて、ミサイルの飛行経路のプログラミングなどはNATOの軍人が行うことになるため、ウクライナに長距離ミサイルを供与している国が直接戦争に引きずり込まれることになると警告し、「決定が下されれば、米国、欧州諸国を含むNATO加盟国がウクライナ戦争に直接関与することになる」とし、これにより「紛争の本質そのものが大きく変化する」と述べた。
ただ、ロシアが具体的にどのような対抗措置をとるかは明らかにしなかった。 |
【註】
ロシアが行える対抗策としては以下が考えられるが、いずれも実施すればロシアの命取りとなるため、実施できないであろう。
・NATO軍事基地への長距離ミサイル等による攻撃
・バルト三国やポーランドへの侵攻
・ウクライナへの核攻撃
・米国やNATO加盟国への核攻撃
結局出来るのはサイバー攻撃か電子攻撃、或いは米国の軍事衛星に対するASAT攻撃程度であろう。 |
2024.09.13 01:59 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
黒海穀物船にミサイル攻撃、ルーマニア領海付近 ウクライナが非難 |
<2410-091303>
ウクライナが12日、ロシアがルーマニアの黒海領海付近で民間の穀物を運搬する商船をミサイルで攻撃したと明らかにした。 ウクライナ海軍は、ロシアのTu-22が穀物運搬船に向け数発のCMを発射したとしている。 業界関係筋はReutersに対し、穀物運搬船はドナウ河の河口からそれほど離れていない海域で攻撃を受けたと語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領が、ウクライナ産の穀物を積載しエジプトに向かっていた運搬船が、ウクライナ領海を出た直後にロシアのミサイル攻撃を受けたと述べた。 死傷者はいないという。
ウクライナ海軍報道官は攻撃を受けた際、この穀物運搬船はルーマニアの海洋経済水域内に入っていたとしているが、ルーマニア海軍当局はこれを否定している。
ルーマニアはNATO加盟国であることから、ロシアとNATOとの緊張が高まる恐れがある。
ゼレンスキー氏はXへの投稿で、食料安全保障が目標にされることはあってはならないと指摘し、シビハ外相も、航行の自由と世界の食料安全保障に対するあからさまな攻撃だと非難した。 |
2024.09.13 00:20 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
中国の習主席、24年経済成長目標達成への努力求める |
<2410-091302>
中国国営中央テレビ (CCTV) が、習国家主席が12日に政府関係部局に対し、経済・社会の発展の年間目標達成に向けて取り組むよう求めたと報じた。
経済活動の低迷を踏まえて国外の証券会社が2024年の中国の経済成長率が政府目標である5%前後に届かないとの見通しを示す中、習主席は北西部の蘭州市で開かれたシンポジウムで、年末まで全ての地域が経済活動を「しっかり実行する」必要があると強調した。
不動産不況の長期化や失業率の高止まりで中国経済が低迷しているほか、債務問題や貿易面での緊張の高まりといった課題も抱える。 中国政府がさらなる政策措置を取る必要があるとの見方も出ている。 習主席は雇用を重視する姿勢を示し、成長が見込まれる産業分野を拡大していくよう呼びかけた。 |
【註】
2024年も既に2/3以上が過ぎた今になって「目標達成への努力求め」ても、無理な話であることから、この激は「目標を達成した」と粉飾した報告を行えと指示したとも見られる。
最終的に発表される2024年の成長率が政府目標を超えていれば、その疑いが濃くなる。 |
2024.09.13 00:09 |
FNN Prime News (Yahoo) |
ロシア軍機が日本列島“一周” 2019年以来 |
<2410-091301>
ロシア軍機が12日、日本列島をほぼ周回するように飛行した。 ロシア軍の“周回飛行”は2019年以来である。
防衛省によると、ロシア軍のTu-142哨戒機2機が、島根県の隠岐諸島の沖合から日本海、東シナ海を経て、沖縄周辺から太平洋を北上し、北海道の北の沖合を通過した。
自衛隊は戦闘機を緊急発進させて対応し、領空侵犯はなかった。 |
2024.09.12 |
National Defense |
JUST IN: Army Has Role to Play in Air Force’s Agile Combat Concept |
<2410-091228>
ワーマス米陸軍長官が9月12日、空軍は少数の大規模基地の使用からより分散した小規模な作戦拠点のネットワークACE戦略へと移行しており、陸軍は空軍のこの進化を成功させる上で大きな役割を果たすことになると述べた。
ワーマス長官はシンクタンクのStimson Centerでの講演で、ウクライナでの紛争は、現代の戦場がますます透明化していることを示していて隠れることはますます難しくなっており、米軍は分散して機動性を持たなければならない述べた。
彼女は、インド太平洋地域で中国は、あらゆる種類の射程を持つ数千発のミサイルからなる広範なA2/ADを構築しており、空軍にとっては攻撃すべき目標が多すぎるため、特定の場所に多数の戦闘機を集中させることができないことを意味すると述べている。
彼女は、「これに対応して、空軍はACEの概念を開発し、軍が「多くの異なる場所に少数の航空機を持つ」ことを求めており、「我々は、これらの航空機が簡単な攻撃されないように、迅速に機動することができる必要がる」と述べた。
ワーマス米陸軍長官は、この変化により基地の防護、防空、兵站、維持などの任務で重要な役割を果たす陸軍に影響を及ぼしていると述べ、彼女は「多くの維持を行うためには、空軍と一緒に迅速に動き回ることができなければならない」と付け加えた。
空軍がこの新しい概念への移行に追いつこうとする中で陸軍が直面している特定の課題の1つは、防空能力であると述べ、陸軍のPatriot IAMDシステムは、特にウクライナと中東での使用で大きな需要があるとされており、「おそらく陸軍の最もストレスの多い部隊」だとした。
陸軍は今後数年間で、Patriot大隊の増強、IFPC中隊の新編、CUAV能力の保有など、防空部隊の構造を拡大する計画だが、「問題は需要と供給の間の緊張関係だ」と述べた。
【関連記事:2409-080606 (BD 2024.08.06)】 |
2024.09.12 22:20 |
時事通信 (Yahoo) |
中国主席、来月ロシア訪問 BRICS首脳会議出席 |
<2410-091227>
BRICS関連の安全保障会議に出席するため訪露した中国の王共産党政治局員兼外相が12日、サンクトペテルブルクでプーチン大統領と会談し、習国家主席が10月下旬にロシア中部カザンを訪問し、10月22~24日に開催される新興国グループBRICS首脳会議に出席する意向だとプーチン大統領に伝えた。
王外相はプーチン大統領に対して、「習主席が10月にプーチン大統領と戦略的議論を深めることになる」と強調した。 |
2024.09.12 20:50 |
RBC Ukraine |
US to allow Ukraine deep strikes into Russia, but not with ATACMS missiles – The Times |
<2410-091226>
Times紙によると、米国はウクライナがロシア領土を攻撃するために英国とフランスのミサイルを使用することを許可する可能性があるが、自国の兵器は許可しないという。
匿名の情報筋によると、バイデン米大統領はウクライナのゼレンスキー大統領に対し、Storm Shadowとそのフランス対応ミサイルであるSCALPを使用してロシア領内の標的を攻撃することにゴーサインを出す可能性があるという。 しかし、米国がウクライナにATACMSの発射を許可する可能性は低い。
バイデン大統領は、この問題について他の欧州の指導者と議論し、政策変更の可能性について意見を集めることが期待されている。 |
2024.09.12 18:38 |
時事通信 (Yahoo) |
島しょ地域機構にサイバー攻撃 2月に把握、中国関与の可能性 |
<2410-091225>
ニュージーランド(NZ)外務省が同国メディアなどに12日、太平洋地域機構の太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局がサイバー攻撃を受けていたことを明らかにした。 中国政府が関与した可能性があるとの見方も出ている。
太平洋の18の国と地域が加盟するPIFの事務局はフィジーにあり、2月にサイバー攻撃に気付き、オーストラリアが専門家チームを派遣して対策を支援した。
NZメディアによると、2021年にNZ議会が標とされた中国政府の支援を受けた集団によるサイバー攻撃と特定された事例と状況が似ているという。 |
2024.09.12 18:28 |
時事通信 (Yahoo) |
安保フォーラムが開幕 100の国・機関参加 中国 |
<2410-091224>
中国の軍関係の学会などが主催する国際会議「香山フォーラム」が12日に北京で始まった。 中国メディアによると、100超の国・国際機関の防衛担当者や研究者らが参加し、地域の安保協力などについて議論する。
中国軍機関紙・解放軍報によると、フォーラムは国際安全保障について「発展途上国や中小国に対等な対話の場を提供する」のが目的で、中国の董国防相の基調講演などが予定されている。
Reuters通信によると、米国からは国防総省で中国を担当する2023年の出席者よりも高位のチェイス副次官補が参加した。 中国のニュースサイト・澎湃新聞は「米が中国との対話強化を望んでいる証し」と報じた。 |
2024.09.12 17:02 |
Inside Defense |
Northrop not counting itself out of a reimagined NGAD competition |
<2410-091223>
Northrop Grumman社のCEOが12日、米空軍がNGADの要求性能を変更したため、Northrop Grumman社は計画を注視しており、再び入札に参加する可能性があると述べた。
「彼らが計画に重大な変更をすると判断した場合、我々は新しい機会と同様に計画に参入する」と述べた。 |
2024.09.12 16:13 |
共同通信 (Yahoo) |
装備移転、情報保護で協力 日フィンランド防衛相会談 |
<2410-091222>
木原防衛相が12日、フィンランドのハッカネン国防相と防衛省で会談し、両国間の防衛装備・技術移転協定や、情報保護協定の締結に向けた協力を確認した。
木原防衛相は、12日朝の北朝鮮によるBM発射や、日本周辺での領空侵犯を含む中国軍の活動活発化に強い懸念を表明し、ロシアのウクライナ侵攻を受けたフィンランドのNATO加盟を支持した。
両氏は防衛装備・技術協力や、軍事力にサイバーや偽情報を組み合わせたハイブリッド戦への対応などについても意見交換した。 また、ウクライナへの支援などを議論し、力や威圧による一方的な現状変更の試みに対する連携の強化で一致した。 |
2024.09.12 15:41 |
共同通信 (Yahoo) |
中国「琉球研究センター」設立へ 大連海事大学が準備、日本けん制 |
<2410-091221>
香港紙の星島日報が12日までに、中国遼寧省にある大連海事大が沖縄に関する「琉球研究センター」の設立準備を始めたと報じた。 同紙によると9月1日に同大でセンター設立準備会が開催され、沖縄に関するシンポジウムも行われた。 中国海洋法学会の高会長はシンポジウムで「琉球問題は国家安全と祖国統一に関わり、政治的、歴史的な意義が大きい」と語った。
尖閣諸島の領有権を主張する中国は、台湾有事などを念頭においた日米の連携強化に神経をとがらせていて、沖縄の日本への帰属を問題化し、対日牽制に利用したい狙いがうかがえる。 |
2024.09.12 14:19 |
AFP=時事 (Yahoo) |
領空侵犯のロシア無人機、NATO航空部隊が撃墜すべき リトアニア国防相 |
<2410-091220>
リトアニアのカスチュナス国防相が11日、先週末ラトビアにロシアのUAVが墜落したのを受け、バルト三国にNATOの航空部隊は、領空を侵犯したロシアのUAVを撃墜すべきだと訴えた。
2004年にNATOに加盟したバルト三国は有効な航空戦力を持たないため、他のNATO加盟国の航空部隊がバルト三国上空の哨戒を行っている。
カスチュナス国防相は首都ビリニュスで記者団に対し、NATOの航空部隊は「哨戒をするだけでなく、必要かつ可能であればUAVを破壊しなければならない」と語り、実現には、意思決定を迅速化する必要があると付け加えた。
7日にラトビアに墜落したロシアのUAVについてラトビア軍は、イランが開発した攻撃型UAV Shahedで、爆発物が搭載されていたとしている。
ラトビアのリンケービッチ大統領は10日、ロシアのUAVをめぐる問題について同盟国と協議していると述べた。 リンケビッチ大統領は「UAV迎撃の手続きについてNATO同盟国に問題を提起した。 われわれの国境への無人機の接近が確認次第、同盟国の戦闘機を使用するよう求めている」と述べた。 |
2024.09.12 13:45 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア企業建設のトルコ原発、独企業が部品納入を保留 |
<2410-091219>
トルコ国営Anadolu通信が、トルコのバイラクタル・エネルギー天然資源相が11日に、ロシアの国営原子力企業Rosatom社が建設、所有するアックユ原子力発電所に対し、独Siemens Energy社が主要部品の供給を保留したため、1号機の始動が数ヵ月遅れると明らかにしたと報じた。
バイラクタル・エネルギー相はSiemens社の決定について、ウクライナ侵攻を巡る西側の対ロシア制裁に起因している可能性があるとの認識を示した。 Siemens Energy社の広報担当者は、ドイツの輸出規制により一部部品がトルコに納入されなかったことを確認した。 同相によるとRosatom社は既に中国企業に代替部品を発注した。
アックユはトルコ初の原発で、当初は1号機が2023年に稼働を開始する予定だったが、計画が2025年にずれ込んでいる。 バイラクタル・エネルギー相は、Siemens Energy社とトルコは長年協力してきたが、納入の遅れを巡って罰金を検討する可能性があると述べた。
トルコとロシアが2010年に建設で合意したアックユ原発は、2013年に着工し、2018年から建設が加速した。 トルコはロシア、ウクライナ双方と密接な関係を保っており、欧米の対露制裁に反対している。 |
2024.09.12 13:42 |
産経新聞 (Yahoo) |
中国がフィリピンに南シナ海・サビナ礁からの「即時退去」求める 北京で外務次官会談 |
<2410-091218>
中国の陳外務次官とフィリピンのラザロ外務次官が11日に北京で会談し、領有権を巡り対立している南シナ海問題について意見交換を行った。
中国外務省の発表によると、中国側はフィリピンに対して南シナ海のサビナ礁から船舶を「直ちに退去」させるよう要求した。 |
2024.09.12 13:34 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ヨルダン議会選、イスラム政党躍進 ガザ紛争で反イスラエル感情 |
<2410-091217>
ヨルダンで10日行われた定数138の議会選挙で穏健派イスラム組織ムスリム同胞団系野党のイスラム行動戦線 (IAF) が躍進した。
ガザ紛争を受けて反イスラエル感情が広がったことや、改正選挙法で政党の役割拡大が奨励されたことが追い風となったが、議会では引き続き部族や政府寄りの派閥が多数派を占めている。 同法では政党に初めて41議席が割り当てられ、11日時点の初期段階の開票結果によると、IAFは全議席の2割を獲得した。
ムスリム同胞団はパレスチナのハマスを支持し、イスラエルとの平和条約の破棄を求めており、ハマスを支持する大規模な抗議活動を主導してきた。
アブドラ国王は段階的に民主化を進めているが、憲法では依然として国王に権限が集中しており、国王は政府を任命し、議会を解散することが可能である。 |
2024.09.12 12:17 |
Kyiv Post |
Abrams tank is vulnerable, US General admits |
<2410-091216>
米国からウクライナに31両供与されたM1A1 Abrames MBTは、前線で使用され始めて以来、それなりの苦労をしてきた。
AP通信が2024年4月に、ウクライナの参謀本部は損失のため、M1A1 Abramesを前線から一時的に撤退させることを決定したと述べたと報じた。
これについては、軍事専門家は、戦車の複雑さ、ウクライナでは重すぎ、機械的信頼性が低い、さまざまな理由を挙げた。
フランスの軍事問題サイトOpex360によると、米当局者は、戦車の損失はウクライナ軍が「Abrams MBTをより効果的にする戦術を採用しなかったためであるとし、訓練段階で支持されていた「諸兵科連合アプローチ」を無視したとしている。
ウクライナの司令官が初期配備中に発見した実際の理由は、Abramesが当時ウクライナで使用されていた他のほとんどの装甲車両と同様にFPV UAV攻撃に対して特に脆弱であることが証明されたという。
米陸軍の将来戦闘車両計画部長であるノーマン准将はBreaking Defenseの取材で初めて、「M1A1 Abramesは、他の戦闘車両からの直接射撃に対して非常によく保護されている」が、上からの攻撃から保護されるように設計されていないことを認めた。 |
2024.09.12 10:49 |
RBC Ukraine |
Bulgaria continues talks on sale of Russia-made nuclear reactors to Ukraine |
<2410-091215>
ブルガリア議会がEuractivで、ロシア製原子炉2基と付随する機器のウクライナへの売却に関する交渉を政府が最終決定する期限を6ヵ月延長する決定を承認したと発表した。
ブルガリアは、ロシアのAtomstroyexport社からこれらの原子炉を6年以上前に受け取ったが、ベレネ原子力発電所の建設計画を断念した後、設置できなくなっていた。
原子炉は現在、ベレンの近くで保管され転売を待っているが、ほぼ2年間続いているウクライナとの交渉は、ブルガリア政府に少なくともブルガリアの国営電力会社がAtomstroyexportに支払った金額€600Mを支払った場合にのみ結論が出る。
ウクライナの原子力事業者であるEnergoatom社の専門家による、ベレネ原子力発電所の機器を検査するために組織された調査団のブルガリア訪問は、ウクライナでの戦争で交渉プロセスに影響を与えている。
欧州委員会は以前、原子炉の取引は、ウクライナへの支援に割り当てられたEUの資金で賄われる可能性があることを認めていた。 |
2024.09.12 10:25 (20:25 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September11 2024 |
<2410-091214>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月11日の戦況 =
ロシア軍はクルスク州のウクライナ突出部の西端に沿って反撃を開始し、9月10日と11日にコレネヴォの北東と南のいくつかの集落を占領したと伝えられている。
画像映像では、クルスク州で反撃しているロシア軍が中隊規模の部隊で活動しており、より戦闘経験の豊富な部隊が反撃を行っている可能性があることを示唆している。
ロシア軍は、クルスク州のウクライナ突出部を一時的に二分するつもりかもしれないが、その後、ウクライナ軍をロシア領から追い出すための、より組織的で設備の整った取り組みを開始するかもしれない。
ブリンケン米国務長官とラミー英外相が9月11日にキエフに到着し、ウクライナへの支持を改めて表明したが、ウクライナが西側から提供された兵器でロシア国内の軍事施設を攻撃する能力に関する現在の西側諸国の政策については明らかにしなかった。
中国は、ウクライナ戦争に対する代替和平計画を引き続き提案している。
トルコのエルドアン大統領は9月11日、ウクライナへの支持を改めて表明した。
ロシア軍はクピャンスクの南東、トレツク近郊、ポクロフスク近郊に前進した。
ウクライナ軍ハリコフ軍集団の広報官サランツェフ大佐が9月11日、ロシア軍が予備兵力を補充していると報告した。 |
2024.09.12 10:00 |
Forbes (Yahoo) |
クルスク州のロシア軍、架橋がますます困難に 砲爆撃に加えドローンも食らう |
<2410-091213>
渡河架橋は軍事作戦において最も難しい任務のひとつだと考えられており、ウクライナ軍も南部のヘルソン州で、ロシア側が占領いるドニプロ河東岸へ渡るのに難渋し、成果に乏しかった。
一方、ロシア軍もここ数週間、自国内で同じ困難に直面している。
ウクライナ軍の侵攻を受けた西部のクルスク州を流れるセイム川に架かっていた橋を、補給路遮断のためウクライナ側に砲撃などで破壊したあと、浮橋を設けるのに苦労している。 ロシア軍はここへきて、それがますます難しくなっていることに気づきつつある。 ウクライナ軍が高性能なUAVでも浮橋や架橋部隊を攻撃してくるためである。 |
2024.09.12 09:32 |
RBC Ukraine |
Ukraine's intelligence destroys Russian Su-30SM fighter jet in Black Sea |
<2410-091212>
ウクライナ国防情報局 (DIU) によると、ウクライナ諜報部隊が、黒海上空でロシアのSu-30SMをMANPADSで撃墜した。 声明には「黒海での作戦中、DIUの特殊部隊はMANPADSでロシアのSu-30SMを撃墜した」と書かれている。
占領軍は、9月11日05:00頃に戦闘機との連絡を失ったため、3時間後にAn-26、Mi-8、Ka-27などで捜索救助作戦を開始し、「正午までに、タルハンクト岬の北西70kmで発見された特徴的な燃料膜について彼らの指揮官に報告し、その直後に、彼らは破壊されたSu-30SMの残骸を発見した」とDIUは付け加えた。
【Cape Tarkhankutの位置 (Google Map)】
11日にRBC Ukraineは、ロシアのSu-30SMがセヴァストポリ近くで行方不明になったと報じた。 当時、軍用機が墜落した可能性が示唆されていた。 |
2024.09.12 08:25 |
中央日報 (Yahoo) |
天弓Ⅱ、イラクにも輸出へ…来週にも3兆5000億ウォン契約 |
<2410-091211>
韓国が開発した中距離地対空迎撃ミサイル天弓Ⅱ (M-SAM2) が年内にイラクに輸出される見通しである。 契約規模はKRW3.5T(3,700億円)で、UAEとサウジアラビアに続いて中東地域で「K防衛産業」があげたもう一つの成果になる。
11日の国内防衛産業業界や海外メディアによると、イラクは天弓Ⅱ8基を導入する計画であり、早ければ来週にもLIG Nex1社と$2.6Bの契約を終えるとみられる。 防衛事業庁の関係者は「現在輸出のための交渉が進行中」と話した。
中東軍事メディアDefense Arabicは9日、イラクのアル・アバシ国防相の発言を引用し、「韓国の対空防御体系の契約が早ければ来週中に締結される予定」と報じた。
イラクは3月に陸軍航空司令官のアル・マリキ中将とアル・アバシ国防相を韓国に派遣し、天弓Ⅱを導入するための交渉を行ったという。 |
2024.09.12 07:37 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
北朝鮮が弾道ミサイルを複数発射、EEZ外の日本海に落下か…岸田首相「安保理決議違反で強く非難」 |
<2410-091210>
防衛省が12日、北朝鮮が同日午前に複数発のBMを発射したと発表した。 いずれも07:10~07:14頃にかけて、北朝鮮西岸付近から北東方向に発射され、日本の排他的経済水域 (EEZ) 外の日本海に落下したと推定している。 航空機、船舶などの被害は確認されていない。
同省によると、少なくとも2発は、到達高度が100kmで、350km以上飛翔した。 |
2024.09.12 07:32 |
CNN (Yahoo) |
イラン製ミサイル運搬の貨物船、ロシア南部の港に停泊 衛星画像で確認 |
<2410-091209>
イラン製BMをロシアに運んだとみられるロシア船籍の貨物船が、1週間前にカスピ海にあるロシアの港に停泊していたことがMaxer社の衛星画像で確認された。
Maxer社がCNNと共有した4日撮影の衛星画像には、貨物船オリヤ港-3がロシア南部アストラハンのオリヤ港に停泊している様子が写っている。 船舶追跡データによると、この貨物船は8月29日にはイランのアミラバード港におり、その後通信装置のスイッチを切っていた。
米財務省は10日、ロシア国防省が近距離弾道ミサイル (CRBM) をイランからロシアに輸送するのにオリヤ港-3を使用していたとして、同貨物船などの船舶と、複数のイラン人に制裁を科した。
CNNは7日に、ロシアがウクライナとの戦争に使用するCRBMが最近イランからロシアに移送されたと報じていた。 |
2024.09.12 07:20 |
TBS News (Yahoo) |
北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射 防衛省 |
<2410-091208>
防衛省によると、北朝鮮からBMの可能性があるものが発射された。
海上保安庁は「船舶は、今後の情報に留意するとともに、落下物を認めた場合は、近づくことなく、関連情報を海上保安庁に通報してください」と呼びかけている。 |
2024.09.12 07:08 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ハマス、米の従来案に基づき「停戦の用意」 新たな条件拒む |
<2410-091207>
ガザのハマスが11日、米国の従来の停戦案をベースに、当事者が新たな条件を加えなければ、イスラエルと即時停戦に入る用意があるとの立場を直近の交渉で改めて示したと明らかにした。
ハマスは声明で、政治部門幹部ハイヤ氏率いる交渉団が11日にカタールの首都ドーハで、仲介役を務めるカタールのムハンマド首相とエジプトのカメル総合情報庁長官と協議を開き、ガザの現状について話し合ったと説明した。
停戦交渉ではイスラエル軍が掌握したガザ・エジプト境界地帯フィラデルフィ回廊の管理など対立点が残っているため、依然として合意に至っていない。
米中央情報局 (CIA) のバーンズ長官は7日、ガザのより詳細な停戦案が数日中にまとまるとの見通しを示していた。 |
2024.09.12 05:34 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、中国と「潜在力を結集」 米の脅威に合同で対抗 |
<2410-091206>
露外務省のザハロワ報道官が記者団、米軍ミサイルが日本に配備される可能性について、モスクワと中国は米国による「二重の封じ込め」に「二重の対抗」で応じると言明し、ロシアと中国が極めて深刻なミサイル脅威に対応することは明らかであり、それは「政治的なものとは程遠いものになるだろう」との見方を示した。
中国の習国家主席とプーチン大統領は2024年5月に、包括的戦略パートナーシップを深化させる共同声明に署名している。 |
【註】
「米軍ミサイルが日本に配備」は、ワーマス米陸軍長官がバージニア州で開かれて防衛会議で述べたと昨日報じられている。
【関連記事:2410-091007 (RBC 2024.09.10)】 |
2024.09.12 05:02 |
Wedge (Yahoo) |
〈中国との経済関係は断てない〉反共主義のアルゼンチン大統領が変えた現実路線と越えない一線 |
<2410-091205>
Wall Street Journal紙(WSJ)のラテンアメリカ特派員が、8月18日付け解説記事‘Argentina's Milei Finds It Hard to Decouple From China’で、反中国的な言動で注目されていたアルゼンチンのミレイ大統領が中国との経済関係のデカップリングは困難と認め、現実的な対応を取っている旨解説している。
中国は6月、数十億㌦相当の通貨スワップ協定を更新し、アルゼンチンの準備金に関する懸念を和らげ、多くの人を驚かせた。
強固な反共主義者のミレイ大統領は、米国との緊密な関係を維持しながらも、中国の投資と貿易はアルゼンチンの将来にとって不可欠であると述べ、より現実的なアプローチを取っている。 中国は、リチウム採掘から農業に至るまで、主要な経済分野でアルゼンチンとの関係を深めている。
中国はブラジルに次ぐアルゼンチンの第2位の貿易相手国であり、2023年の貿易額は$20Bと米国の$14Bを大きく上回っている。
中国のアルゼンチン向け対外直接投資残高は2015年以降500%、$3B以上増加したとみられている。 |
2024.09.12 01:46 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、ウランなどの輸出制限検討も 西側への報復=プーチン氏 |
<2410-091204>
プーチン大統領がミシュスチン首相らが参加した会議で11日、西側諸国がロシアに対し導入した制裁措置への報復として、ウラン、チタン、ニッケルなどの輸出制限を検討すべきだと述べた。
プーチン大統領はテレビ放映された会議で、ロシアは世界有数の戦略的原材料の埋蔵量を誇っているとした上で、「ウラン、チタン、ニッケルを巡り何らかの制限を検討する必要がある」とし、ロシアが天然ガス、ダイヤモンド、金の主要生産国であることにも言及し、制限は他のコモディティー(商品)にも導入される可能性があると述べた。
同時に、こうした措置をすぐに導入する必要はなく、ロシアが損害を受けることがあってはならないと述べた。
プーチン大統領の発言を受け、ニッケル価格が上昇したほか、ウラン採掘会社の株価が上昇するなどの動きが出た。 |
2024.09.12 01:44 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナの「勝利計画」、ロシアに外交的終戦促す可能性=大統領 |
<2410-091203>
ウクライナのゼレンスキー大統領が11日、9月中にバイデン米大統領に提示する方針を明らかにしている「勝利計画」はウクライナを強化するとともに、ロシアに外交交渉による戦争終結を促す「心理的」影響を与えるとの見解を示した。
ゼレンスキー大統領は国際枠組みCrimia Platformsの席で、2024年内の開催を目指す2回目の平和サミットの前に同盟国に計画を提示することが重要とし、「パートナー諸国がこの計画を支持すれば、ウクライナがロシアに対し戦争終結を推し進めやすくなる」と言明し、「この計画は戦争を終わらせるというロシアの決定に心理的、政治的な影響を与えるだろう」と述べた。
一方、ロシア前国防相のショイグ安全保障会議書記は10日、ウクライナ軍がロシア領内に留まる限りウクライナ政府との交渉は行われないと言明し、それがプーチン大統領のスタンスだと述べた。 |
2024.09.12 01:31 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、戦争の拡大警告 米がウクライナに長距離ミサイル使用容認なら |
<2410-091202>
ロシア大統領府が11日に西側諸国に対し、ウクライナに供与した長距離ミサイルでのロシアへの攻撃を容認する決定を下せば、欧米の戦争への直接関与が深まることになるとの見解を示した。
バイデン米大統領は10日、ロシアの侵攻に対抗するウクライナに供給する長距離兵器の使用制限を解除するか問われ、「現在調整中」と応じた。
露大統領府のペスコフ報道官は記者団に対し、ロシアは米国がウクライナに対しロシアへのミサイル発射を許可する決定をすでに下したと疑っており、もしそうであれば「われわれの対応は相応なものとなるだろう」と警告し、欧米諸国はウクライナ紛争に直接関与しており「新たな措置を取るたびに関与の度合いが増している」と述べた。
また、ボロジン下院議長もTelegramへの投稿で、「米国と他の欧州諸国はウクライナ戦争の当事者になりつつある」との認識を示した。 |
2024.09.12 00:17 |
Kyiv Independent |
Guardian: UK has decided to allow Ukraine to use Storm Shadow missiles in long-range strikes on Russia |
<2410-091201>
Guardian紙が匿名の英国当局者を引用して9月11日、英国はすでに非公式にウクライナが英国が供給したStorm Shadowをロシア深部への長距離攻撃に使用することを許可していると報じた。
ウクライナは、長距離兵器の使用制限が戦争努力を抑制していると長い間主張してきたが、米国はウクライナが自国の兵器でロシア領土の奥深くまで攻撃するのを許すことは、状況をエスカレートさせる可能性があると主張してきた。
ブリンケン米国務長官とラミー英外相は9月11日にキーウで行われた共同記者会見で、戦争をエスカレートさせたのはロシアに責任があると述べた。
キーウ訪問は、イランがロシアにBMを供与したと米国が確認した翌日に行われ、ブリンケン国務長官が戦争における「追加能力と追加柔軟性」と表現したものをロシアに与えた。 |
2024.09.11 |
Stars & Stripes |
US military and allies have found over 100 mines in the Black Sea, Navy says |
<2410-091124>
米第6艦隊の司令官が今週、ロシアのウクライナへの全面侵攻以来、黒海で米軍の偵察機と同盟国によって100個以上の機雷が発見されたと述べた。
ロシアの機雷は、主にウクライナの港湾付近で使用されてきたが、海の商業航路を共有する国々や、観光客や沿岸に近い人々への潜在的な危険性については、長期的な懸念事項であることに変わりない。
第6艦隊は5日、月曜日にブルガリアのヴァルナで開催されたSea Breeze多国籍海軍演習でのイシー中将のコメントを受けて、米国の飛行が1年以上にわたってブルガリアとルーマニアの海域で行われてきたことを確認した。
イシー中将は、フライトに使用された航空機の種類などを特定していないが、この飛行は集団的な取り組みの一部であり、2022年以降、黒海で105個の浮遊機雷を発見したと述べた。
機雷は、同じ期間に海上を航行する少なくとも5隻の船に影響を与えたと、9日にブルガリア通信社が引用したとイシー中将は述べ、船舶やその結果生じた損害を特定しなかった。 |
2024.09.11 19:55 |
AFP=時事 (Yahoo) |
イラン、西側の新たな制裁に「相応の措置」警告 |
<2410-091123>
イランがロシアにSRBMを供与したとして西側諸国が10日に新たな制裁を発表したことを受け、イラン当局は同日に相応の措置を取ると警告した。
イラン外務省のカナニ報道官は10日夜の声明で、「対イラン制裁を発表した英、仏、独の欧州3ヵ国の行動は、西側の敵対的な政策とイラン国民に対する経済テロの延長であり、これに対してイラン・イスラム共和国は適切かつ相応の措置を取る」と述べた。
英仏独は共同声明で、イランとの航空協定を停止するとともに、国営イラン航空を対象に制裁を科すと発表していた。 また「イランのBM計画や、ロシアへのBMその他の武器移転に関与する重要な団体や個人の特定」を追求するとしている。 |
2024.09.11 18:37 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシア、西部で複数集落奪還か 越境攻撃のクルスク州 |
<2410-091122>
TASS通信が、ロシア国防省軍事政治総局のアラウジノフ副局長が11日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州で約10集落を奪還したと語ったと報じた。 具体的な集落名には触れなかったが、8月6日の越境攻撃開始以降でロシア側がまとまった数の集落奪還を主張したのは初めてとみられる。
ロシア国防省内に独自の情報源を持つ複数の軍事ブロガーも11日、複数の集落名を挙げてロシア軍が奪還したと通信アプリに一斉に投稿した。
ロシア側はクルスク州の28集落がウクライナ軍に制圧されたと発表した8月12日以降、新たな情報を明らかにしていなかった。 |
2024.09.11 18:30 |
Forbes (Yahoo) |
ロシア、イラン製弾道ミサイル取得で「墓穴」も ATACMSの制限解除後押しする可能性 |
<2410-091121>
ロシアとイランはロシアがウクライナに対して続けている攻撃を強化するため、2年にわたってイラン製BMのロシアへの供与をめぐって交渉してきたが、9月4日にFath-360 TBMの第一陣200発がカスピ海経由でロシアに到着した。
たしかにこれはウクライナにとって悪い事態だが、最悪の事態とまでは言えない。 Fath-360は小型のTBMで、200発という最初の供与数も、ロシア軍が2022年2月以来、ウクライナの都市に向けて発射してきたミサイルがおよそ1万発、自爆型のUAVが数千機にのぼることを考えれば、それほど多いものではない。
しかもイランとのFath-360の取引はロシアにとって裏目に出る可能性も十分ある。 ウクライナ軍が保有する最も高性能な西側製弾薬について、供与国の米国などはロシア国内の目標に対する使用を制限してきたが、この取引が制限解除に向けた決定打になるかもしれない。 実際、イラン製ミサイルがロシアに到着するなかで状況に変化の兆しも出ている。
Fath-360は重量790kg弱、射程120km程度の衛星誘導のBMで、6輪車に搭載される2発、3発、4発、もしくは6発用のコンテナから発射される。 これに対しIskanderは発射重量3,800kg、射程500kmで、北朝鮮から供与されているKN-23は重量3,400kg、射程900kmあるとも言われる。
一方、ウクライナ側が使用しているミサイルでは、米国製HIMARSの弾薬であるM30/31は重量320kg、射程90km、同じくHIMARSなどから発射されるATACMSは重量1,670kg、射程300kmとなっている。
つまり、Fath-360はIskanderやKN-23、ATACMSと同じクラスではなく、M30/31よりやや大きく、やや遠くまで飛ぶミサイルという位置づけになる。 |
2024.09.11 18:26 |
Bloomberg (Yahoo) |
ウクライナ、原発で緊急事態も-ロシアの空爆で変電所破壊の恐れ |
<2410-091120>
ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相が10日、国内のエネルギー網に対するロシアの空爆が続けば、ウクライナの支配下にある原子力発電所3ヵ所のうち1ヵ所で緊急事態を招く可能性があると警告した。
同相はキーウからBloombergの取材に応じ、ウクライナには何千もの変電所があるが、原発につながる10ヵ所の重要な変電所が危機に瀕しており、破壊されればウクライナに停電が広がり、放射能による緊急事態を引き起こす恐れがあると述べた。
また、ロシアの集中的な攻撃が核のリスクをEU加盟国との国境に近づけているとも指摘し、ロシアは「自分たちのしていることを正確に理解しており、原発の安全にとって極めて重要な変電所に対する攻撃は偶然ではない」と語った。 |
2024.09.11 16:34 |
Kyiv Post |
Erdogan says Crimea ‘Must return to Ukraine’ for just end to war |
<2410-091119>
トルコのエルドアン大統領は、戦争を終わらせるためにクリミアをウクライナに戻さなければならないと述べている。 エルドアン大統領は、クリミア半島は国際法に従ってウクライナに返還すべきと述べ、ウクライナの領土保全と主権に基づく平和への希望を表明した。
Anadolu AjansıとMoscow Timesが、トルコのエルドアン大統領が9月11日にキーウで開かれたCrimia Platform会議の参加者に向け、ビデオリンクを通じて発言したと報じた。 ロシアが不法に併合し占領したクリミアは、国際法に従ってウクライナに返還しなければならないと宣言した。
「ウクライナの領土保全、主権、独立に対する我々の支持は揺るぎない。 クリミアのウクライナへの返還は、国際法の要件だ"とエルドアン大統領は述べた。
大統領はまた、クリミア・タタール人をロシアの捕虜から解放する努力を含め、クリミア・タタール人を支援するためのさらなる措置が継続されることへの見解を表明した。 |
2024.09.11 15:13 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
海保が太平洋島しょ国と関係強化、パラオ幹部候補が「日本留学」へ…海洋秩序安定へ人材育成・交流 |
<2410-091118>
東南・南アジアから海上保安当局の幹部候補を日本に招き、海洋を巡る法や実務を学ぶ「海上保安政策プログラム (MSP)」に、アジア以外で初めて太平洋島嶼国のパラオが職員を派遣することがわかった。
南太平洋では中国が影響力を強めており、海上保安庁は米国や豪州と連携し、海洋秩序の安定と島嶼国との関係強化に向け、パラオ以外にも参加への働きかけを続ける。
2015年に東南アジアを主な対象に始まったMSPは、近年、尖閣諸島周辺や南シナ海で緊張が高まる中、海保当局の人材育成と交流を通じ、力ではなく法とルールによる海洋秩序の重要性を共有する貴重な機会となっている。
参加者は自国での選考や入学試験を経た後、毎年10月~翌9月に政策研究大学院大(東京)と海上保安大学校(広島)に通い、国際海洋法や救難防災政策などの専門知識を英語で学ぶ。 論文審査を受けて修士(政策研究)も取得する。
来月からの「10期生」にパラオから来日するのは、海上警備部門に所属する30歳代の男性職員で、台湾への長期留学の経験があり、島嶼国の海保当局では該当者が多くない「大学卒業程度」「海保当局に3年以上勤務」などの参加要件を満たした。 |
2024.09.11 14:40 |
Kyiv Independent |
Russia claims drone attacks on Murmansk Oblast 1,500 km from Ukraine |
<2410-091117>
ロシアの地域当局が9月11日、北極圏にあるムルマンスク州がUAV攻撃を受け、一時的な飛行制限が必要になったと発表した。
【Murmansk の位置 (Google Map)】
ムルマンスク州は、ウクライナから1,500km離れたフィンランドとノルウェーとのロシア国境に位置し、ウクライナへの攻撃に使用されたロシアの戦略爆撃機が駐機するオレニャ空軍基地と、ロシア北方艦隊のセヴェロモルスク海軍基地がある。
地方知事のチビスは、現地時間14:10にTelegram Channelで、ムルマンスク州上空で3機のUAVが撃墜されたと主張した。 知事はムルマンスク空港とアパティティ空港は一時的に閉鎖されたと付け加えた。
現在、損害や死傷者に関する情報はない。 |
2024.09.11 10:26 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピン、中国対応巡り20カ国以上の首脳会議計画 |
<2410-091116>
ロムアルデス駐米フィリピン大使が米シンクタンクNew America Foundationで10日、南シナ海における対立を巡り中国に分別ある行動を促す方法を探るため、9月下旬に各国首脳が集まる国連総会に合わせて少なくとも20ヵカ国の首脳会議を開く計画を明らかにした。
「より多くの国が団結し、中国がやっていることが歴史的に明らかに正しくないというメッセージを発信できれば、われわれが恐れているような間違った動きを中国がしなくなる可能性が高まる」と語ったが、詳細には踏み込まなかった。 |
2024.09.11 10:15 (20:15 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September10 2024 |
<2410-090915>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月10日の戦況 =
ブリンケン米国務長官が9月10日、ロシアのウクライナ戦争に対するイランの支援に対する国際的な非難が高まる中、イランがロシアにSRBMを送ったことを確認した。
ロシアと中国は、軍事技術協力のさまざまな手段を引き続き追求している。
ウクライナ軍は、9月9日~10日の夜に、ロシアで大規模なUAV攻撃を実施した。
バイデン米大統領が9月10日、大統領府がウクライナが米国提供の兵器を使用してロシア国内の軍事施設を攻撃する能力に対する制限の解除に取り組んでいると述べた。
露大統領府は、政府インターネット上のトラフィックを制限する技術的能力を強化するために、RUB59B ($648M) を計上していると報じられている。
クルスク州で攻勢作戦中のウクライナ軍は、9月10日にクルスク州で前進した。
ドイツに本拠を置くキール世界経済研究所は9月9日、ロシアが2022年以降、防衛産業の能力を大幅に増強しており、兵器や装備の備蓄が枯渇しても、将来のロシアの生産に大きな影響を与えない可能性があると警告する報告書を発表した。 |
2024.09.11 10:14 |
RBC Ukraine |
Freight train derailed near Belgorod, Russia |
<2410-091114>
South-Eastern Railway社(註:英国)によると、ウクライナと国境を接するロシアのベルゴロド地域で、鉄道に対する外部からの干渉により、貨物列車が脱線した。 「鉄道輸送の運営に対する権限のない個人の干渉により、9月10日23:17に、11両の空の鉄道車両と貨物列車の機関車が脱線した」と声明には書かれている。
列車はベルゴロド地方のヴォロコノフカ~ノヴィ・オスコル区間で破壊工作されたため、線路と連絡網の修復作業が進行中で、この区間の列車の移動は一時的に停止している。
この妨害行為の結果、いくつかの旅客サービスがキャンセルされ、伝えられるところによると、影響を受けた乗客のためにバス輸送が手配されている。 |
2024.09.11 09:17 |
RBC Ukraine |
Autumn at front: Russians stuck in Pokrovsk, offensive capacity to last 2-3 weeks |
<2410-091113>
ロシア軍はポクロフスクに向けて激しい攻撃を続けて前進を試みているが、この方向でも東部戦線全体でも、敵の大規模な攻撃作戦を行う能力は月末までに使い果たされる可能性がある。 さらに、天候は活発な戦闘の強度を低下させる可能性がある。
東部戦線で最も活発な正面はポクロフスクのままだが、シルスキー司令官によると、ウクライナ軍はロシア軍の前進を止めることに成功した。
敵はこのような大規模な攻撃は続いているが、予備兵力を投入しており、そうすることで少なくとも敵の動きを鈍らせることができた。 我々は彼らを止めると思う」と、軍事専門家でウクライナ軍のヘトマン退役少佐はRBC-Ukraineへのコメントで述べた。 |
2024.09.11 08:24 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
中国軍、米軍参加のブラジル演習に初めて参加へ 共同訓練はなし |
<2410-091112>
ブラジル海軍が10日、同国の年次軍事演習Formosaに中国軍が初めて参加すると発表した。 演習には米軍も参加する。
ただ、米国防総省報道官のグエン少佐は演習で米中両軍が一緒に訓練することはないと述べた。 |
2024.09.11 08:03 |
Korea Wave (Yahoo) |
韓国原子力研究院、90%高純度ウラン抽出に成功…「濃縮」とは異なる概念 |
<2410-091111>
韓国原子力研究院が10日、ウランなどさまざまな金属が溶け込んだ溶液から沈殿反応を用いて90%以上の高純度ウランを抽出する技術を開発し、国内で特許を出願したと発表した。 研究チームは今後、海外市場進出および技術の先取りを目指し、世界の主要ウラン生産国で海外特許も出願する。
高効率なウラン抽出技術で、原子爆弾に使われるウラン235の濃縮技術とは異なる概念だという。
研究チームは特定の窒素化合物を使用して、ウランに選択的に反応する条件を導き出した。 この条件に基づき、ウラン溶液に過酸化水素と窒素化合物を添加し、効率的にウランを沈殿させることに成功した。
溶液中にイオン状態で存在するウランを沈殿させ、ろ過することで、高純度の酸化物として回収することができる。ウランの抽出後に使用した添加剤は、水と窒素に分離して処理される。
研究チームは「最大95%の高純度ウランを抽出できる」と説明し、「従来の多段階複合工程で抽出したウランの純度(75~85%)よりも圧倒的に高く、世界最高水準だ」としている。 |
【註】
天然のウラニウムはその殆どが原子量238のウラン258で、核燃料になる同位元素のウラン235はその中に0.7%含まれている。
ウランの濃縮とはウラン235の濃度を0.7%から20%更に90%へと高めることを言うが、化学的な性質が全く同じなウラン235を258:253という僅かな重量の差だけで分離するのがウラン濃縮で、このためウランを弗素と化合したフッ化ウランにして、遠心分離機に掛けるか、小さな穴から吹き出させてその拡散速度の僅かな違いから分離している。
いずれの方法でも、1回の処理では濃度を僅かしか上げられないため、これを多数繋いで(カスケード)徐々に濃縮度を上げて行く。
この記事を見る限り、ここで言う「90%高純度ウラン抽出」とはウラン235の濃度が90%を指しているのではなく、他の金属と混じった中からウランを抽出することを言っているようで、核燃料の濃縮には使えなくても、使用済み核燃料の処理には使えるかもしれない。 |
2024.09.11 07:24 |
時事通信 (Yahoo) |
ハマス最高指導者の「亡命」提案 ガザの人質解放へイスラエル |
<2410-091107>
Bloomberg通信がイスラエルの人質交渉担当特使への取材として10日、ガザの停戦と人質解放を巡る交渉でイスラエルがハマスの最高指導者シンワル氏がガザから安全に脱出できるようにする措置を提案したと報じた。
「亡命」を促した形だが、人質解放に加えハマスがガザ支配を放棄することが条件で、イスラエルはハマスの前最高指導者をイランで暗殺したとみられており、イスラエルが最大の標的とするシンワル氏が「亡命」を受け入れる見込みは低そうである。 |
2024.09.11 07:04 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナに供与の長距離兵器、使用制限解除「調整中」=米大統領 |
<2410-091106>
バイデン米大統領が10日、ロシアの侵攻に対抗するウクライナに供給する長距離兵器の使用制限を解除するか問われ、「現在調整中」と応じた。 |
2024.09.11 06:53 |
時事通信 (Yahoo) |
ブラジルの演習に中国部隊初参加 米と張り合う |
<2410-091105>
ブラジル中西部でFormosa年次演習が、今月17日までの予定で行われている。 今年は中国の部隊が初めて参加し、米国と共に訓練に加わる。 ブラジル紙によれば、米国は56名、中国は33名が参加している。 中国は2023年にはオブザーバー派遣だったが、2024年は部隊派遣に格上げした。
米国の裏庭とされる南米を舞台に、米国と張り合う中国の意図が改めて浮き彫りとなった。
首都ブラジリア近郊で4日に始まったFormosaはブラジル軍の3,000名と、米中の部隊が参加したほか8ヵ国がオブザーバーを派遣して、実弾射撃や各種の武器を使った実戦的な訓練に水陸両用作戦のシミュレーションなども交えながら、相互運用能力を高める。
訓練の中心となる海兵隊を傘下に持つブラジル海軍は「友好国である米中の部隊が初めて一緒に参加」と説明し、「知識と経験をしっかりと交換できる」と強調した。 |
2024.09.11 06:35 |
朝日新聞 (Yahoo) |
ロシア軍、ウクライナ軍から2集落を奪還 軍事ブロガー「反撃開始」 |
<2410-091104>
ロシアの軍事ブロガーなどが10日、ロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍に対し、ロシア軍が反撃を開始したと伝えた。 1日弱で十数㌔前進し、少なくとも国境に近い2集落を解放したという。
ロシア国防省に近いとされる軍事ブロガーRybarによると、ロシア軍は空挺部隊や海軍の歩兵旅団を投入して国境に近いブネザプノエとゴルデエフカの2集落を解放した。 ほかの集落でも激しい戦闘になっており、ウクライナ軍がさらに撤退を迫られる可能性もあるとみている。
ウクライナ軍は8月6日、クルスク州で越境攻撃を開始。 ロシア側は徴集兵などが予想外の攻撃に対応できず、ウクライナ側は1,000㎢以上を制圧したとしていた。
ロシア軍は予備の兵力を投入するなどして戦況を安定させたとみられており、ウクライナ軍がどれだけ占領地域を維持できるかが注目されている。 |
2024.09.11 05:40 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシアが大規模海軍演習 艦艇4百隻、兵員9万人超 |
<2410-091103>
TASS通信が、ロシア国防省が10日に、16日までの日程で、太平洋や日本海などロシア周辺の海上などで海軍の戦略演習「海洋2024」を開始したと発表したと報じた。 プーチン大統領によると、過去30年で最大規模の海上演習で、400隻以上の艦艇や潜水艦のほか、9万名以上の将兵や航空機120機以上が参加し、中国の艦艇3隻や航空機15機も加わる。
プーチン大統領は演習開始に伴って、軍幹部らを前にビデオ会議で演説し「米国が攻撃的な行動を通じて軍事的優位を獲得し、アジア太平洋地域の安全保障構造とパワーバランスを破壊しようとしている」と述べた。 約5分間で「米国」と5回も言及し、脅威を強調した。 |
2024.09.11 05:09 |
共同通信 (Yahoo) |
米英外相、11日にキーウ訪問 ロシア領への兵器使用巡り協議 |
<2410-091102>
米国務省が10日、ブリンケン国務長官とラミー英外相が11日にウクライナの首都キーウを訪れると発表した。 両外相は10日にロンドンで会談し、対露制裁、ガザの停戦交渉などでも意見交換した。 ロシアを支援するイランに、英米が団結して対抗する必要があるとの認識で一致した。
米英外相がそろって訪問するのは異例で、対ウクライナ支援や欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用などを巡り、ゼレンスキー大統領らと協議する。
欧米は英国製のStorm Shadowなど長射程兵器の使用制限を求めているのに対し、ウクライナは制限の撤廃を主張している。 13日にはワシントンでバイデン米大統領とスターマー英首相が会談する予定で、ブリンケン、ラミー両外相は首脳会談に先立ち、ウクライナ側と制限の扱いなどを調整するとみられる。 |
2024.09.11 05:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
フィリピン最北端の防衛強化へ予備役募集、台湾有事念頭か…「漁場奪われる」不安の声も |
<2410-091110>
フィリピン軍が、台湾につながるバシー海峡を望む最北端バタネス州で、予備役の募集を強化している。
【Batanes の位置 (Google Map)】
台湾有事を念頭に置いた防衛力向上の動きとみられ、地元住民や行政関係者は、中国の軍事的威圧に伴う地域情勢の緊迫化に懸念を強めている。
米軍の支援で浚渫などの作業が行われたバスコ港には海中から引き上げられたとみられる石が置かれていた。
島々からなるバタネス州は人口約19,000人で、最北端から台湾の南端までは140km、距離だけでなく言葉や文化でも台湾の少数民族に近いとされる。 農漁業や観光が主要産業で、州都にあたるバスコ町があるバタン島にはヤシの木が並び、花々が平屋の家屋を彩る。 |
2024.09.11 03:33 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ、イランと国交断絶も 対ロシア兵器供与巡り |
<2410-091109>
ウクライナ外務省が10日、イランがロシアに供与したとされるBMを、ロシアがウクライナへの攻撃に使用すれば、ウクライナはイランとの国交を断絶する可能性があるとの見解を示した。
ウクライナ外務省報道官は、イランとの国交を断絶する可能性があるかとの質問に対し、「あらゆる選択肢が検討されている」と述べた。 |
【註】
イランのミサイル開発に、今まではウクライナが大きく貢献してきた。
2015年に発射試験が行われたイランのCM Soumarはソ連のKh-55 のコピーと見られていた。 イランは2001年にウクライナから、Kh-55 を6発入手している。
【関連記事:1507-051301 (JDW 2015.05.13)】
【関連記事:1505-032506 (JDW 2015.03.25)】 |
2024.09.11 03:31 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
イスラエル、ガザでの任務完了間近 重心は北部国境へ=国防相 |
<2410-091108>
イスラエルのガラント国防相が10日、同国軍はガザでの任務をほぼ完了し、今後はヒズボラが戦闘を続ける北部のレバノンとの国境地帯に焦点を移すことになるとの見解を示した。
ガラント国防相はイスラエル北部の国境に駐留する部隊に向け、戦いの重心は北へ移っているとし、南部での任務は完了に近づいているものの「まだ終わっていない」と言明した。
イスラエルの指導者らは、イランが支援するヒズボラを合意により国境地帯から撤退させ、紛争を解決することを望んでいる一方、ヒズボラはガザでの戦闘が続く限りイスラエルと戦い続けると表明している。 |
2024.09.11 03:29 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア前国防相、中国外相と会談 緊密な協力に期待表明=報道 |
<2410-091101>
RIA通信が10日、ロシア前国防相のショイグ安全保障会議書記がサンクトペテルブルクで中国の王外相と会談したと報じた。
報道によると、ショイグ前国防相はBRICS加盟国による安全保障会議の合間に王外相に同会議への参加に謝意を伝えた上で、国際および地域の安全保障問題全般について中国との実りある協力と「伝統的に緊密な接触」に期待を表明した。 |
2024.09.10 |
Janes |
Italian Navy PPA carries out first patrols to enforce sanctions against North Korea |
<2410-091017>
伊外務省が9月9日に、RIMPAC2024年演習に参加したイタリア海軍のThaon di Revel級多目的外洋哨戒艦 (PPA) Raimondo Montecuccoliが、北朝鮮制裁違反の可能性に対する同国初の哨戒に参加したと発表した。
伊外務省は、イタリア海軍のThaon di Revel級PPA3の三番艦であるRaimondo Montecuccoliが、2024年8月下旬から9月上旬にかけて日本近海での哨戒に参加したと付け加えた。
同艦が実施した活動は、北朝鮮に対して課された国連安全保障理事会の制裁に違反する可能性のある海上活動の監視を中心としている。 これには、北朝鮮船籍の船舶で行われる海上での物品の瀬取りが含まれる。 |
2024.09.10 23:38 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、ウクライナ東部で前進 停戦交渉の可能性なし=前国防相 |
<2410-091016>
前露国防相のショイグ安全保障会議書記が10日、8月から9月8日までにロシア軍がウクライナ東部で1,000㎢前進したと述べ、現時点で停戦交渉の可能性はないとの見解を示した。
公開情報などによると、ロシア軍はウクライナ東部ドンバスで8月に2年ぶりの速い速度で前進した一方、ウクライナもロシア西部クルスク州の一部を越境攻撃し占領した。
ショイグ書記は国営TVで、ウクライナ軍がロシア領内に留まる限りウクライナ政府との交渉は行われないと言明し、それがプーチン大統領のスタンスだと述べた。 |
2024.09.10 23:35 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
独仏英、イラン制裁へ ロシアへの弾道ミサイル供与を非難 |
<2410-091015>
ドイツ外務省が10日、独仏英3ヵ国がイランによるロシアへのSRBMの提供を強く非難するとともに、イラン航空への制裁実施に向け取り組むと表明したことを明らかにした。
3ヵ国の共同声明は、この行為はイランとロシアによるエスカレーションであり、「欧州の安全保障に対する直接的な脅威」だと言明し、3ヵ国はイランとの二国間航空協定を破棄する措置を直ちに講じるとした。
この声明に先立ち、ブリンケン米国務長官はロシアがイランからBMを受け取っており、数週間以内にウクライナで使用する可能性が高いと指摘し、米国がイラン航空を含む航空会社に対し新たな制裁を課すと述べた。 |
【註】
本件との関連が疑われる記事
「イスラエル軍がシリア中部複数の地域に空爆 16人死亡36人けが 化学兵器製造の研究所が標的になったか」 (TBS 2024.09.09)
「イラン革命防衛隊、イスラエル報復の先送り示唆 ガザ停戦交渉、見極めか」 (時事 2024.08.21)
「米国防長官、潜水艦を中東に派遣 予想されるイランからの攻撃を前に」 (CNN 2024.08.14)
「イラン精鋭部隊、改めて報復明言 大統領はイスラエル攻撃反対か」 (時事 2024.08.10) |
2024.09.10 22:14 |
Kyiv Independent |
Ukraine war latest: Russia claims capture of Donetsk Oblast village near Vuhledar, Kyiv doesn't confirm |
<2410-091014>
ロシア国防省は9月10日、ロシア軍がドネツク州の要塞都市ヴフレダルの北東にあるヴォディアン村を占領したと主張したが、ウクライナ軍の報道官はコメントを拒否した。
【Vuhledar の位置 (Google Map)】
ロシア軍は最近、ドネツク州南部のヴフレダル近郊で攻勢を強めていて、町からわずか5kmほどのところにあるヴォディアンが失われたことで、ヴフレダルが包囲されるリスクが高まるだろう。
ロシアがヴォディアンを占領したとされる事件は、9月9日にウクライナのクラウドソーシング監視グループ、DeepStateディープステートによって報告された。
Kyiv Independent紙は、この主張をすぐに確認することができなかった。 |
2024.09.10 20:26 |
鹿児島放送 (Yahoo) |
馬毛島自衛隊基地 完成時期3年遅れへ 人手・資材不足や地質など想定と相違も 鹿児島県 |
<2410-091013>
防衛省の関係者が26日朝に西之表市役所を訪れ、防衛省が2023年1月から西之表市馬毛島で進められている自衛隊基地の建設工事の完成の時期が、当初より3年遅れる見込みである経緯などを説明した。
工期はおおむね4年で、2027年の完成が見込まれていたが、完成時期がさらに3年遅れて2030年3月末になる見込みだという。 工期が伸びる要因に大阪・関西万博など、ほかの大型公共工事の影響で人手や資材が不足していることなどを挙げている。
馬毛島の自衛隊基地は米空母艦載機の訓練などにも使われる予定で、完成時期が遅れることで訓練などの運用に影響が出ることも予想される。 |
2024.09.10 19:56 |
産経新聞 (Yahoo) |
モスクワ近郊に最大規模ドローン攻撃か 1人死亡、露国防省は東部で4集落制圧と主張 |
<2410-091012>
ロシア国防省が10日、同日未明までに首都モスクワ近郊を含む同国各地に大規模なウクライナ軍のUAV攻撃があったが、144機を撃墜・無力化したと主張した。 モスクワ近郊では20機のUAVを無力化したとしている。
事実であれば、モスクワ地域を目標としたUAV攻撃としては過去最大規模だとみられる。 モスクワ州のボロビヨフ知事は、UAVの一部が州内に落下して火災が発生し、市民1人が死亡、3人が負傷したとした。
ウクライナ軍は最近、露国内の石油精製施設や燃料貯蔵施設などを攻撃目標としたUAV攻撃を激化させており、今回の攻撃もこの一環である可能性がある。
露国防省によると、モスクワ州のほか、ウクライナ国境に近い露西部ブリャンスク州やクルスク州、トゥーラ州などの上空でも、それぞれ多数のUAVを撃墜した。
一方で露国防省は10日、全域の支配に向けて攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州で集落4ヵ所を制圧したと主張した。 同省は9日にも別の集落1ヵ所を制圧したと主張している。
TASS通信によると、ショイグ露国家安全保障会議書記は10日の国営TV番組で、露軍が8月から9月上旬にかけて1,000㎢のウクライナ領を制圧したと述べた。 ショイグ氏はまた、ウクライナ軍がクルスク州への越境攻撃によりドネツク州での露軍の前進を止めようとしたが、失敗したとの認識も示した。 |
2024.09.10 19:19 |
広島ホームTV (Yahoo) |
護衛艦「かが」F-35Bの発着艦訓練へ 事実上の“空母化”後初めて 広島 |
<2410-091011>
護衛艦かがが戦闘機の発着艦訓練のため17日に呉市を出港して米国へ派遣される。 海上自衛隊は10日に、米西海岸で米海軍などにより航空自衛隊のF-35Bで短距離発艦や垂直着艦、艦内の取り回しの試験をすることを発表していた。
かがは船首の形の四角形への変更や甲板後部の塗装の一部の耐熱化など、約2年間かけて発着艦に必要な改修を行ってきた。
いずも型護衛艦での発着艦訓練は改修前のいずもでの1回のみで、改修後の発着艦訓練は同型艦でも初めてとなり、複数回・連続での試験も初めてだという。 |
2024.09.10 18:03 |
朝日新聞 (Yahoo) |
空港や住宅などがドローン攻撃で火災 モスクワなど10人以上死傷 |
<2410-091010>
ロシア国防省が10日、ウクライナ軍のUAV 144機をロシアの9州で撃墜したと発表した。 モスクワ郊外では住宅や空港などで火災が発生して1人が死亡した。 ロシアの独立系メディアは、過去最大級のUAV攻撃だとしている。
同省によると、モスクワ州では20機を撃墜した。 州知事は、モスクワ市中心部から40km離れたラメンスコエの集合住宅にUAVが突入し、女性1人が死亡したとSNSに投稿し、独立系メディアは10人以上が負傷したと伝えている。
近くのジュコーフスキー空港でも、上空で撃墜されたUAVの破片が落下して火災が発生し、モスクワ周辺では3空港が一時閉鎖となった。 ウクライナとの国境から1,000km離れたカザンの空港も一時離着陸を停止した。
ほかにウクライナに隣接する南西部ブリャンスク州で72機、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるクルスク州で14機、ベルゴロド州で8機を撃墜したなどとしている。
モスクワでは1日にも、市内にある国内最大級の製油所にドローンが墜落して火災となるなど、ウクライナ軍によるとみられるUAV攻撃が激しくなっている。 |
2024.09.10 18:01 |
Newsweek (Yahoo) |
中東欧が「プーチン支持」に傾くのはなぜか?...世界秩序を揺るがす空想の「ソ連圏への郷愁」と「国民の不安」 |
<2410-091009>
ドイツ東部からスロバキア、ハンガリー、アゼルバイジャン、ロシアと戦火を交えたジョージアまでが、なぜ「ロシア寄り」の極右や極左が躍進しているのか。
ロシアがウクライナで都市部への空爆を続け、東部ドンバス地方の前線で進撃するなか、9月1日にドイツの東部2州で州議会選挙が行われ、極右と極左の政党が躍進した。 とりわけ憂慮されるのは、両党がウクライナ支援に反対し、ロシア寄りの立場を取っていることで、極右「ドイツのための選択肢(AfD)」も左派の新党「ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)」も、ロシアを挑発したとして西側諸国に責任を転嫁し、ロシアとの全面的な軍事衝突を恐れる国民感情に付け込んでいる。
こうした見解や極右・極左政党の躍進はドイツ東部に限った話ではなく、1989年までソ連の支配下にあった他の中東欧諸国でも同様の機運が高まり、特に顕著なのがEUとNATOの加盟国であるスロバキアとハンガリーである。
アゼルバイジャンやジョージアなどの旧ソ連構成国でも、状況は同じで、不安と鬱憤と郷愁が入り交じった独特の国民感情を背景とするこの流れはソ連圏の復活を意味するものではないが、少なくとも中東欧の一部でイデオロギー的な結束が強まっていることを示唆する。 |
2024.09.10 17:32 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
中国のロシアからの輸入、8月は1%減 輸出は2月以来の高い伸び |
<2410-091008>
中国のロシアからの輸入が8月に減少に転じた。 西側の対露制裁の影響が資金決済に及び、貿易を落ち込ませている。
中国税関総署が10日発表した統計によると、8月のロシアからの輸入(人民元建て)は7月の前年比4.5%増からマイナスに転じ1.08%減少した。
中国の銀行が米欧の二次制裁を懸念し、ロシア関連の取引の取り扱いを停止したため、ロシア企業は中国企業との取引の決済遅延やコスト上昇に直面しているとされる。
だた中国の対ロシア輸出は10.05%増と、前月の3.75%減少から転換して2月以来の高い伸びとなった。
両国間の1~8月の双方向貿易額は前年比3.8%増のCNY1.13T($158.76B)だった。 |
2024.09.10 15:33 |
RBC Ukraine |
American Typhon systems may appear in Japan: Details |
<2410-091007>
バージニア州で開かれて防衛会議でワーマス陸軍長官が、米国はTyphon MMRMシステムを日本に配備して地域の合同軍事演習を実施し、安全保障を強化することに関心を持っていると述べた。
彼女は先月の訪日中、Typhon MMRMを含む各種機動部隊を配備する可能性について、日本の木原稔防衛相と話し合った。
これらの中距離ミサイルシステムの配備は、これまで米国とロシアとのINF全廃条約によって禁止されており、Typhonシステムは最大5,500kmの距離で軍事目標を攻撃できることも知られており、その日本への配備は、必要であれば中国、ロシア、北朝鮮の軍事施設を攻撃する能力を米国に与えることができる。
記事は、TyphonシステムはTomahawkとSM-6を発射できるため、特に中国が軍事活動を強化している南シナ海と台湾において、防衛と侵略抑止の重要な要素になっていると指摘している。
このような複合施設の配備は、2019年に米国が中距離核戦力全廃条約から離脱した後、初めての中距離地上ミサイルの配備となる。
Japan Timesは、現在、両国間の防衛協力を強化するための議論が東京とワシントンの間で進行中であると報じている。 |
2024.09.10 14:55 |
Inside Defense |
Pentagon seeks 'integrated battle manager' for new Guam air and missile defense |
<2410-091006>
今年初めに設立された米陸軍主導の組織であるグアム防衛システム (GDS) JPOは、現在本格的に活動を開始しており、既存のIAMD指揮統制システムとシームレスに統合できる最先端の戦闘管理システムの開発に関する提案を業界に求めている。
9月5日のRfIで、GDS JPOは、米国西部太平洋地域の保護に貢献することを目指している広範な能力を初めて概説した。
|
2024.09.10 11:18 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
シリア、イスラエルがミサイル攻撃と主張 18人死亡 |
<2410-091005>
シリアの国営SANA通信によると、イスラエル軍が8日深夜にレバノンの北西方向からシリア中西部のハマ県をミサイル攻撃し、少なくとも18人が死亡した。 負傷者36人のうち6人が重傷で、攻撃で2件の火災が発生し、消防隊が消火に当たっていると報じた。
SANAによると、イスラエルは8日23:20頃に攻撃を開始し「中部の複数の軍事施設」を攻撃した。 一部のミサイルは防衛システムが撃墜したという。
地元の情報筋によると、ハマ県ミシャフ近郊にある化学兵器製造のための主要な軍事研究センターが数回攻撃された。 このセンターには、兵器製造に携わるイラン人軍事専門家チームがいるとみられている。 |
2024.09.10 10:10 (20:10 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September9 2024 |
<2410-091004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月09日の戦況 =
ラブロフ露外相が9月9日にサウジアラビアで開催されたロシア・湾岸協力会議 (GCC) 戦略対話合同閣僚会議に出席したが、これは恐らくロシアが構想する「ユーラシア安全保障構造」の創造を進める取り組みと見られる。
ロシア当局は、ウクライナとの誠実な交渉に関与するロシアが不本意であることを示しながら、ウクライナでの戦争における国際和平調停の取り組みを形作ろうとしている可能性が高い。
露大統領府が、9月6日~8日に行われたロシアの地方選挙を利用して、ウクライナ戦争の信頼できるロシア軍の退役軍人をロシア政府に組み入れたが、これはおそらく、ロシアの軍人をなだめ、戦争に対する国内の支持を高め、クレムリンに所属する地方当局者の幹部を構築するための継続的な試みの一環である。
露大統領府は、ロシアの地方選挙でクルスク州知事代行のスミルノフ氏を交代させることを控えたが、これはおそらく、ウクライナのクルスク州侵攻による社会的影響を軽視する継続的な取り組みを支援するためであろう。
ウクライナ当局は、ロシア軍がウクライナで化学兵器の使用を増やしていると警告し続けている。
ロシア軍は、9月9日にクルスク州でウクライナ軍の攻勢作戦が続く中、失った陣地を最近奪還した。
ロシア軍はクピャンスク-スバトヴェ線に沿って、シヴェルスク近郊、ポクロフスク近郊、ドネツク市南西に前進し、ウクライナ軍はシベルスク近郊で陣地を奪還した。
プーチン露大統領が9月9日、ベロウソフ国防相の権限を拡大し、ロシア国防省内の適格な関係者にロシアの国家機密情報へのアクセス権を付与することを許可した。 |
2024.09.10 09:53 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
ロシア領内への攻撃、バイデン米大統領が容認か…ブリンケン国務長官は「現時点で排除しない」 |
<2410-091003>
バイデン米大統領が10日にホワイトハウスで記者団から長射程兵器の使用制限を撤廃するかどうかを問われ、射程300kmの米国製の長射程型ATACMSを使ったウクライナ軍によるロシア領内への攻撃を容認する可能性に言及した、まさに解決しようとしているところだと述べた。
ウクライナはATACMSの使用許可を重ねて求めているが、米国はロシアとの過度な緊張を避けるため、射程80kmのHIMARSなど一部を除き、供与兵器の露領攻撃への使用を制限している。
これに関し、ブリンケン国務長官は英Sky Newsの番組で、長射程兵器の使用を認める可能性について「現時点で排除しない」と述べた。 |
2024.09.10 05:24 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
トルコ大統領、イスラム首脳会議の招集要請 ガザ戦争巡り |
<2410-091002>
トルコのエルドアン大統領がイスラム協力機構 (OIC) に対し、ガザでの戦争とイスラエルによるエルサレムへの攻撃について協議する緊急首脳会議の招集を要請した。
エルドアン大統領は、エルサレム問題に対処する任務を負うOICがこうした攻撃に無関心な姿勢を続けていることは考えられないと主張し「これ以上時間を無駄にすることなく、首脳レベルの会合を開催することが急務だ」との見解を示した。
イスラム協力機構はイスラム世界の集合的な声を代表する団体として、現在57ヵ国が加盟している。 |
2024.09.10 05:00 |
日経新聞 |
防衛装備、輸出の原則全面解禁を提言 元政府高官の有志 |
<2410-091001>
防衛装備品の移転を巡り、初代国家安全保障局長の谷内氏ら元政府高官の有志が提言をまとめ、特定の用途に装備を使う場合のみ輸出を認める「5類型」の制限を早急に撤廃すべきだとした提言を、10日にも公表する。
政府は2014年4月に「防衛装備移転三原則」を決定し、同原則に基づいて輸出する場合でも、対象とする用途は殺傷性が低い救難、輸送、警戒、監視、掃海の5類型に限定すると決めている。
提言は5類型を撤廃すべき理由として、同盟・同志国が日本からの先端的な防衛装備の供与を期待している点を挙げ、地域の「抑止力の強化につながる」と記した。
制限撤廃は防衛装備品の輸出の原則全面解禁につながる。 |
2024.09.09 22:18 |
TBS News (Yahoo) |
イスラエル軍がシリア中部複数の地域に空爆 16人死亡36人けが 化学兵器製造の研究所が標的になったか |
<2410-090913>
シリアでイスラエルによるとみられる空爆があり、16人が死亡した。 イランの専門家の滞在していた化学兵器製造のための研究所が目標になった可能性があると報じられている。
シリア外務省は9日に声明で、イスラエル軍が複数の地域に空爆を行い、16人が死亡、36人がけがをしたと発表した。
Reuters通信は、攻撃を受けたのは中部ハマ県にある化学兵器を製造するための研究所で、イランの専門家が滞在していたとみられると伝えている。
シリアは、イスラエルと敵対するイランから軍事顧問の派遣など支援を受けているが、イラン政府は、被害にあった研究所との関わりを否定している。 |
2024.09.09 20:35 |
RBC Ukraine |
Ukrainian Armed Forces explain what halted Russian advance in Pokrovsk direction |
<2410-090912>
現在、ポクロフスク方面へのロシア軍の攻勢は一服している。 これにはいくつかの理由があり、地上部隊の予備役将校評議会の責任者であるティモチコ氏によると、ポクロフスク方向への敵の前進は正確に予測可能ではなかったが、要因の組み合わせにより理解できた。
「まず第一に、予備兵力の問題を考えると、これほどの攻勢を維持するためには、敵は依然として自分自身を制限しなければならない。 なぜなら、この秋にポクロフスクに動員される可能性のある予備兵力は、誰が何と言おうと、敵はクルスクに引き寄せられている」とティモチコ氏は述べた。 さらに、戦闘は他の方向でも続いているため、ロシア軍はそこから必要な数の部隊を撤退させ、ポクロフスクに再配置することはできないと指摘した。
「もう一つの重要な点は、ウクライナ軍がそこに兵力と装備を蓄積していたということで、更に敵の勢いは無限ではなかった」とティモチコ氏は付け加えた。 |
2024.09.09 18:29 |
共同通信 (Yahoo) |
中国とロシア、日本海で演習へ 軍事協力を強化 |
<2410-090911>
中国国防省が9日、日本海とオホーツク海の海空域で、ロシア軍と合同演習を行うと発表した。 ロシア軍は9月中に海空部隊を派遣する。
両軍は7月にも中国南部の海域で演習を実施するなど、軍事協力を強化している。
国防省によると、今回の演習は両国の年度計画に基づき、「安全保障上の脅威への対応能力を増強する」としている。 |
2024.09.09 15:24 |
時事通信 (Yahoo) |
カンボジアに艦艇2隻供与 中国、軍事協力進む |
<2410-090910>
South China Morning Post紙が8日、中国がカンボジアに艦艇2隻を供与すると報じた。 早ければ2025年にもコルベット艦を引き渡すという。
中国は近年、カンボジア南部リアム海軍基地の改修援助や合同演習を通じて同国との軍事協力を深化しており、南シナ海とインド洋を結ぶ重要な航路に近い同基地では、中国艦艇の数ヵ月にわたる停泊も報告されていて、米国などは中国軍の拠点化が進むことへの警戒を強めている。 |
2024.09.09 14:35 |
CNN (Yahoo) |
人員・装備で劣るウクライナ軍、士気の低下や脱走も悩みの種に |
<2410-090909>
2年半にわたるロシア軍の攻勢によって、ウクライナ軍の多くの部隊が多大な被害を受けた。 増援はほとんどなく、一部の兵士は疲労困憊し士気も低下している。 ポクロウシク近郊や東部戦線の歩兵部隊の状況は特に厳しいが、ウクライナ軍はロシア軍の進攻を阻止しようと奮闘している。
CNNは、最近までウクライナ東部で戦っていたか部隊を指揮していた司令官や当局者6人に話を聞いたが、6人全員が脱走と不服従が特に新兵の間で広く問題になっていると明らかにした。
ポクロウシクで戦っている部隊の指揮官は匿名でCNNの取材に答え、「動員された兵士全員が陣地を離れるわけではないが、大半が陣地を離れる。 新兵がここにくると、どれほど難しいかが分かる。 新兵は敵のUAVや火砲、迫撃砲を数多く目撃している」と語った。
「彼らは一度その位置につくと、生き残ったとしても二度と戻ることはない。 自分の陣地を離れるか、戦闘に参加することを拒否するか、軍を離れようとする方法を見つけようとするか、いずれかだ」と述べた。 |
2024.09.09 14:12 |
RBC Ukraine |
Lithuania works on national evacuation plan: Details |
<2410-090908>
リトアニアのビロタイテ内務相は記者会見で、リトアニアが市民のための全国的な大量避難計画を準備しており、計画は10月初旬までに準備が整うと述べ、2024年10月までに発表されるという。 彼女は、各自治体には独自の避難計画があると述べたが、国には全国的な避難計画が必要であり、必要に応じてそれを実行する準備をしなければならないと強調した。
彼女はまた、サイバー攻撃の増加により、サイバーセキュリティが最優先事項になっていることを強調した。
「今日、市民保護はかつてないほど重要になっている。 ウクライナでの戦争は続いており、この地域の国々はハイブリッド攻撃や偽情報攻撃に直面している。 サボタージュは新しい現実にいて、我々は最前線に立っており、だからこそ市民保護が課題の優先事項になっていることに注意することが重要である」と説明した。
ビロタイテ内務相は、国家レベルでの市民保護の強化だけでは十分ではないと付け加え、政府が他のバルト諸国と協力することを決定したと述べた。 さらに、これらの国々は避難計画の策定のために欧州連合からの資金提供を求めると述べた。 |
2024.09.09 10:38 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、今年の石油・天然ガス輸出収入見通しを上方修正 |
<2410-090907>
ロシア経済省が、2024年の石油・天然ガス輸出収入の見通しを従来予想から$17.4B引き上げて$239.7Bとした。 価格見通しが好転したためで、前年比で$13Bの増加となる。
西側諸国による制裁が十分な効果を上げていないことが浮き彫りになった。
Reutersが確認した文書によると、2024年のロシア産原油輸出は前年の2億3,830万㌧から2億3,990万㌧(日量480万バレル)に増える見通しである。
2024年のロシア産原油の輸出価格見通しは1バレル当たり平均$70で、4月時点の予想から$5の上方修正となり、前年の$64.5から上昇し、西側が課している価格上限の$60を超える見通しである。
天然ガス価格の見通しも、欧州向け、中国向けの双方で上方修正された。 ロシアは欧州向け輸出が減った分の大半を、中国およびインドへの輸出増で補うことに成功している。
2025年の石油・天然ガス輸出収入の見通しも、従来予想の$226.2Bから$236.5Bに上方修正された。 |
2024.09.09 10:31 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナ軍が東部の集落ニューヨルク方面で逆襲、一部を奪還 増援奏功 |
<2410-090906>
ウクライナ東部ドネツク州の集落ニューヨルクの破壊された穀物倉庫にウクライナ陸軍の第53独立機械化旅団が6日か7日にウクライナ国旗を掲げた。
【Niu-York の位置 (Google Map)】
この旗は、1ヵ月ほど前にロシア軍にほぼ全域を制圧されていたニューヨルクの中心部に、ウクライナ軍が戻ってきたことを告げるものであるが、ウクライナ軍は東部戦線の複数の正面で反撃に出ていて、ロシア軍の攻勢を鈍らせている。
ロシア軍は2023年に東部戦線の複数の軸で攻勢を開始し、その一軸では2024年2月半ばにドネツク州アウジーウカを占領した後、同州のポクロウシクとその死活的に重要な補給線に向けて前進している。
ニューヨルクはアウジーウカから北へ20kmほどに位置し、アウジーウカ─ポクロウシク軸とは別の軸にある。 |
2024.09.09 09:37 |
日経新聞 |
ウクライナ東部州で2人死亡 滑空爆弾、1週間800発 |
<2410-090905>
ウクライナ東部ドネツク州の検察当局が8日、ロシア軍が威力の強い誘導滑空爆弾で州内のホテルを7日夜に攻撃し、民間人2人が死亡したと発表した。
ゼレンスキー大統領は8日、ロシアがウクライナ領に向けて投下した誘導滑空爆弾はこの1週間で800発以上に上り、イラン製の攻撃型UAV Shahedも約300機発射したと発表した。
ミサイルも60発以上使われたとし、欧米が供与した兵器でロシア領内の長距離攻撃を認めるよう改めて各国に求めた。 |
2024.09.09 09:30 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナが国産の滑空爆弾を開発 ロシア領内への攻撃で重要な兵器になる可能性 |
<2410-090904>
ロシア軍機が衛星誘導滑空爆弾をウクライナ軍陣地やウクライナの都市に向けて1日に100発のペースで投下している。 通称KABは射程40km、ロシアがウクライナで拡大して2年半あまりたつ戦争で最も破壊的な兵器のひとつに数えられ、ロシア軍が2024年にウクライナ東部で遂げてきた前進でも決定的な役割を果たしてきた。
現在、ウクライナ側は自国製の滑空爆弾でそれに応酬しようとしていて、ウクライナ空軍のSu-27搭乗員が最近撮影した動画には、同空軍のSu-24が主翼下に滑空爆弾の試作品を吊り下げて飛行している様子が映っている。
ウクライナが米国製のJDAM-ERとフランス製のAASM Hammer誘導爆弾だけに満足せず、自国製の誘導爆弾も空軍機に搭載させる考えなのは明らかである。
ウクライナ空軍司令部航空部長のホルブツォウ准将は6月、旧ソ連製の無誘導爆弾を精密爆弾に変える新たな滑空・誘導キットを開発していると明らかにしていた。 Su-24による今回のテスト飛行は新兵器の開発で重要なステップになったとみられる。
展開式の翼を取り付け、尾部にロケットブースターを搭載しているように見え、おそらくGPSで誘導されるこの滑空爆弾は、AASMにたいへんよく似ていることから、AASMを模倣した可能性もある。
弾頭重量250kgのAASMは固体燃料ロケットで加速されることで、65km先まで飛んでいくことができる。 |
2024.09.09 08:40 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、ウクライナ東部州の集落制圧 要衝に向け進軍 |
<2410-090903>
ロシア国防省が8日、同国軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロフスクに向け前進し、同市から12km離れた集落ノボフロディウカを制圧したと発表した。
【Novohrodivkaの位置 (Google Map)】
ウクライナ出身で著名な親露派軍事ブロガーのポドリャカ氏は、ロシア軍が少なくとも2ヵ所で、ポクロフスクまで7km未満の地点まで迫っていることを示す地図を投稿した。
一方、ウクライナ軍参謀本部は同日夕に、ノボフロディウカを含むポクロフスク全域での戦況について詳細な報告書を公表し、ロシアにによる前進の試みを29回阻止し、7ヵ所で衝突が続いているとした。 ウクライナ軍は、配置された場所を守るための措置を講じているとした。
ウクライナの軍事ブログDeep Stateは、ロシア軍がノボフロディウカの南東にある村を制圧したとした。
Reutersは各報告について真偽を確認できていない。 |
2024.09.09 07:45 (17:45 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September8 2024 |
<2410-090902>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月08日の戦況 =
米中央情報局 (CIA) のバーンズ長官が、ISWが長い間、西側の自己抑止力を促進し、ウクライナ支援に関する西側の政策議論に影響を与えるためのロシアの取り組みの一環として核武力威嚇に関する懸念に対して西側に警告した。
ロシア調査委員会は、ロシア国内の移民や少数民族に対する外国人嫌悪が高まる中、クラスノダール地方のアフィプスキーで起きたロシアの超国家主義者と中央アジア系住民の衝突を調査している。
ロシア軍は9月8日に、クルスク州でウクライナ軍の攻勢作戦が続く中、クルスク州で反撃を行った。
ロシア軍はトレツク近郊に進出し、チャシフ・ヤール近郊ではわずかに前進した。
Storm-Z部隊の教官を務めていたロシアのミルブロガーは、9月8日にロシア軍はUAV部隊指揮官の訓練を改善する必要があると主張した。 |
2024.09.09 07:40 |
時事通信 (Yahoo) |
プーチン氏、領土占領され「パニック」 ロシア軍に不穏な動きも▽拓殖大学海外事情研究所客員教授 名越健郎 |
<2410-090901>
ウクライナ軍が2024年8月6日に始めたロシア領クルスク州侵攻は、唐突かつ意表を突く作戦であったが占領が長期化しつつある。 ウクライナ側はこれまでに同州の1,200㎢を制圧しており、2024年に入ってロシア軍が占領したウクライナ領土よりも広いとされる。
ウクライナ国内では、2023年6月の反転攻勢が失敗した後は閉塞感と敗色感が広がっており、士気を高めるためにも軍事的な成果を必要としていたため、今回の作戦で一矢報いた形となり、国民に勇気を与えた。
気になるのは、現地のロシア軍数百人の部隊はすぐに投降して捕虜となり、ほとんど抵抗せずに占領を許したことで、ロシア領が外国軍隊に占領されたのは、第2次世界大戦の独ソ戦以来初めてである。
1万名以上のウクライナ精鋭部隊が米国製の新鋭装甲車で電撃的に侵攻したため、対応できなかったようだが、一方でロシア参謀本部が侵攻を察知しながら大統領府に通報しなかったとの情報もある。
ロシア軍の反応が鈍かったのは、軍内部の粛清が影響しているとの見方もロシアで出ている。 2024年4月以降、ショイグ前国防相に連なる国防省や軍の幹部約25人が汚職容疑で逮捕または更迭された。 粛清は一般将校にも及び軍の士気が低下しているとされる。
領土の一部が占領されたのに、「領土保全」を最重視するロシアのプーチン大統領に危機感があまりみられないのも奇妙で、大統領は対策会議で、クルスク州侵攻を「武力挑発」「テロ攻撃」と称し、軍や情報機関に「対テロ戦」を命じた。 「戦争」とみなせば、戒厳令を敷いて国民の嫌う動員の発動につながるためで、事態を過小評価している。 大統領は「われわれはすべてをコントロールしている」と繰り返し、アゼルバイジャンを訪問するなど、対応が弛緩した印象だった。
クレムリンの内情に詳しい独立系サイト、「ゴスドゥムスカヤ」はSNSで、「プーチンは表向き平静を装っているが、内心はパニックだ。 彼は今回の件を将軍たちの陰謀とみなし、軍を信用していない。 将軍たちは軍の粛清に反発している」と不穏な動きを伝えた。 |
2024.09.08 |
Stars & Stripes |
2 NATO members say Russian drones have violated their airspace |
<2410-090812>
NATO加盟の2ヵ国が9月8日、ロシアのUAVが自国の領空を侵犯したと述べ、1機は隣国ウクライナへの夜間攻撃中にルーマニアを飛行し、もう1機は前日にラトビア東部で墜落したと報じられている。
ルーマニア国防省が報じたところでは、ロシアがウクライナのドナウ川を渡る民間船と港湾インフラを攻撃した際、8日早朝にUAVがルーマニア領空に侵入した。
ルーマニアはF-16を発進させて空域を監視し、東部の2つの地域の住民に警報を発したと付け加えた。
また、ルーマニアとウクライナの国境沿いの無人地帯にある影響域の調査が進行中であると述べた。 死傷者や損害の即時の報告はなかった。
一方8日遅くに、ラトビアのシュプルード国防相は、ロシアのUAVが前日にレゼクネの町近くに落下し、隣国ベラルーシからラトビアに迷い込んだ可能性が高いと述べた。
ラトビア領空への侵入は珍しいが、ルーマニアは2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、2024年7月には自国の領土でUAVの破片を数回確認している。 |
2024.09.08 21:20 |
JSF (Yahoo) |
北朝鮮が12軸24輪の弾道ミサイル発射車両を公開、火星17(11軸22輪)を上回る超巨大ICBM用か |
<2410-090811>
北朝鮮が9月8日に「金総書記が国防工業企業所を現地指導された」と公式発表し同時に新兵器の写真を紹介した。 詳しい説明は何もないが、写っていたBM用のTELはこれまで知られていなかったもので、見えているだけでタイヤが12軸24輪であった。
これまで北朝鮮で知られていた最大のBM用のTELは火星-17用の11軸22輪であった。
世界的に見て一般的なサイズのICBM用のTELのサイズは、ロシアのTopol M/RS-24 Tarsや中国のDF-31など用は8軸16輪までで、北朝鮮が9軸18輪の火星-15を登場させた時点で既に車載移動式としては世界最大のICBMであった。 しかも北朝鮮はその後に11軸22輪や12軸24輪のTELを登場させてどんどん大型化していた。
・8軸16輪:火星-14
・9軸18輪:火星-15、火星18
・11軸22輪:火星-17
・12軸24輪:名称不明、2024年9月8日発表 |
2024.09.08 20:00 |
RBC Ukraine |
Russian drone shot down in Latvia was likely Shahed |
<2410-090810>
最近ラトビアで撃墜されたUAVは、ロシアのShahedだった可能性がある。 ベラルーシのメディアによると、それはベラルーシ経由で侵入してきた。
メディアによると、9月7日の06:00頃にベラルーシで突入攻撃型UAVが発見された。 それはナヴァルダクの近くを飛翔していたが、その後UAVは姿を消した。 予備データによると、北に移動していた。
10:00頃、ラトビア空軍のヘリコプターがレゼクネ近くで離陸し、ベラルーシとの国境でパトロールを行っていたが、ナヴァフルダクからレゼクネまでの距離は335kmで、200km/hで飛行すれれば、UAVは08:30頃にレゼクネに到着した可能性がある。
【Navahrudak、Rezekneの位置 (Google Map)】
このことから、レゼクネ近郊で墜落したUAVは、朝にナヴァフルダク近郊を飛行したShahedと同じものである可能性があると結論付けた。
ロシア軍は9月7日の夜に数十機の突入攻撃型UAVでウクライナを攻撃した。 ロシアは67機のUAVをウクライナに発射したが、防空システムで58機のShahedを撃墜された。 |
2024.09.08 19:14 |
共同通信 (Yahoo) |
クアッド、米で21日開催か 首脳会合、インドから変更 |
<2410-090809>
インドHindu紙が8日、年内にインドで開催される予定だった日米豪印4ヵ国の協力枠組みQuad首脳会合が、21日に米東部デラウェア州で開かれる見通しになったと報じた。
デラウェア州はバイデン米大統領の地元。4ヵ国の首脳のうちバイデン米大統領と岸田首相は退任が決まっており送別会の意味合いが込められた会合になりそうである。
インドは2024年のQuad議長国で、首脳会合のインド開催は2023年の広島での首脳会合で決まっていたが、9月下旬に各国首脳が集まる国連総会がニューヨークで開かれることから、インドはそれに合わせて米国での開催を検討していた。 |
2024.09.08 18:09 |
仙台放送 (Yahoo) |
陸上自衛隊とフランス陸軍の共同訓練始まる 国内では初 対ゲリラ戦想定し市街地戦闘訓練も〈宮城〉 |
<2410-090808>
対ゲリラ作戦などを想定した陸上自衛隊とフランス陸軍の共同訓練が8日から王城寺原演習場で始まり、王城寺原演習場と岩手県の岩手山演習場で9月20日まで行われる。
共同訓練には陸上自衛隊とフランス陸軍の合わせて150名が参加し、市街地を想定した戦闘訓練や実弾を使った射撃演習などを予定している。
自衛隊とフランス軍の共同訓練が日本国内での行われるのは今回が初めてである。 |
2024.09.08 17:57 |
RBC Ukraine |
NATO condemns violation of Romanian airspace by Russian drone |
<2410-090807>
ゲオアナNATO副事務総長が9月7日夜にロシアのUAVの1機がルーマニア領空を侵犯した。 NATOはそのような行動を非難すると述べた。 彼は、同盟はNATO同盟国に対するロシアの意図的な攻撃を示す情報を持っていないが、そのような行動は無責任で潜在的に危険であると付け加えた。
ロシアは9月7日~8日の夜に、再びUAVでウクライナを攻撃し、それらのほとんどはオデッサ地域で目撃された。
ウクライナ軍は02:49、ロシアのUAVがルーマニアの国境を越え、この国の空域に入ったと報告した。 UAVはほぼ1時間NATO国の領空を飛行し、03:41にルーマニアを離れたと報告された。
ラトビア大統領リンケヴィッチが9月7日に、ロシア軍のUAVがラトビア東部で墜落したため現在、調査中と述べた。 大統領は、NATOの東翼での同様の事件の数が増えていると指摘した。
ラトビア国軍 (NAF) によると、UAVがベラルーシからラトビア領空に侵入した。 |
2024.09.08 16:42 |
RBC Ukraine |
Russian drone crashes in Latvia, investigation underway |
<2410-090806>
ラトビアのリンケヴィッチ大統領が、ロシアのUAVが墜落しているのはウクライナだけではなく、ラトビアで同様の事件が発生したと述べた。 Delfiが国軍 (NAF) が入手した情報によると、UAVはベラルーシから同国の空域に入ったと書いている。 NBS司令官のカルニシュ中将は、UAVが7日にラトビア領空に入り、すぐに発見されたとLETAに語った。
大統領によると、ロシア軍のUAVが9月7日に国の東部で墜落し、現在調査中で「我々は同盟国と緊密に連絡を取っている」と述べた。
リンケヴィッチ大統領は、NATO東翼で同様の事件の数が増えていることを強調し、「我々は彼らに集団で対処しなければならない」と要約した。 |
2024.09.08 14:19 |
時事通信 (Yahoo) |
独軍艦、台湾海峡通過へ 22年ぶり、中国けん制 報道 |
<2410-090805>
Reuters通信によると、ドイツSpiegel誌が7日に独海軍艦2隻が9月中旬に台湾海峡を通過する見通しと報じた。 Spiegelが情報筋の話として伝えたところでは、独側は台湾海峡通過に関し、通常航海の一環と強調するため中国に公式な通知は行わない見込みで、独海軍のシュルツ少将は8月、台湾海峡を通過することで、国際法に基づく秩序や、域内対立の平和的解決に向けたドイツの関与を示すことになるとReutersに語っていた。
台湾海峡を巡っては、米国の軍艦も「航行の自由」を確保するためたびたび通過し、中国が台湾問題への介入とみて反発している。
独軍艦の同海峡通過は22年ぶりで、台湾への威圧を強める中国を牽制する狙いがある。 |
2024.09.08 10:31 |
AFP=時事 (Yahoo) |
レバノンで民間防衛隊員3人死亡 ヒズボラ、イスラエルに報復攻撃 |
<2410-090804>
レバノンのヒズボラが8日未明、イスラエル北部の町をロケット弾で攻撃したと発表した。 その数時間前にレバノン保健省は、イスラエルの攻撃により南部で民間防衛隊員3人が死亡したと明かしていた。
ヒズボラは「敵の攻撃、特に民間防衛隊員が殺害された攻撃への報復として、イスラエル北部のキリヤトシュモナにロケット弾の一斉射撃を実施した」と説明した。 |
2024.09.08 07:20 (17:20 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September7 2024 |
<2410-090802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月07日の戦況 =
ウクライナ中央軍事情報局 (GUR) 局長のブダノフ中将は、ウクライナのクルスク州への侵攻がウクライナでのロシアの攻撃作戦に戦域全体の影響を与えていると指摘し、2024年から2025年にかけてのロシアの継続的な攻撃作戦の見通しについて言及した。
イランは最近、200発以上のFateh-360 SRBMをロシアに引き渡したと報じられている。
ウクライナはC-UAV能力の開発に成功し続けており、ウクライナ軍はローエンドシステムを活用して限られた防空網に対するロシアの圧力を相殺できるとしている。
ロシア軍は占領地を奪還し、ウクライナ軍は9月7日にロシア・クルスク州で攻撃を続け9月7日にクルスク州で前進した。
ロシア軍は、クピャンスク、ポクロフスク、ドネツク市の近く、およびドニプロ河デルタで前進した。 |
2024.09.08 05:49 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシア南部の弾薬庫に無人機攻撃 数カ所で火災、住民避難 |
<2410-090801>
情報筋が、ウクライナ保安庁が6日夜~7日未明にロシアがウクライナ侵攻で使っていたロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫をUAVで攻撃したことを明らかにした。 数ヵ所で火災が発生したため、州は非常事態を宣言し、住民が避難した。
ウクライナ東部ドネツク州の知事は、ロシア軍による6日の砲撃により同州で男性3人が死亡したと発表した。 東部ドニエプロペトロフスク州の知事は7日、民家への砲撃で70代の女性が死亡したと明らかにした。 |
2024.09.08 03:15 |
RBC Ukraine |
Russian drones violate Romanian airspace - Ukrainian Air Forces |
<2410-090803>
ウクライナ空軍が02:49に更新したTelegramによると、9月7日~8日の夜にロシア軍の攻撃用UAVがルーマニア領空を侵犯したと発表した。
オデッサ地方のサドヴェに向かっていた露UAVはオデッサ南部のヴィルコヴェとキリアに向かって進路をとっていたが、ルーマニアのサバンギア地域上空で発見され、その後ルーマニア領を離れたと報告した。
ウクライナ空軍は「UAVはヴィルコーブ上空を飛行し、オデッサ地域の沿岸水域に沿って移動し続けている」と述べた。 |
2024.09.07 22:40 |
SOFREP |
Poland unveils massive $48 billion defense budget – F-35s, Abrams tanks, Apaches |
<2410-090711>
世界の主要な軍事企業は、ポーランドのトゥスク首相の政府が記録的な$48.7Bの軍事予算を発表した数日後、毎年恒例の見本市のためにポーランドに集まった。 ポーランドは、第32回国際防衛産業展示会MSPOに、米国から53社、英国から34社を含む記録的な数の防衛企業を迎えた。 ポーランドは、見本市の期間中、$515Mの契約をする予定だったと述べている。
見本市の開会式で、ポーランドのドゥダ大統領は、「十分な支出」をしない限り、第三次世界大戦は起こり得ると警告した。
その予算はポーランドの国内総生産 (GDP) の4.7%となり、NATOや欧州連合のどの国よりも遥かに高い数字で、その多くは、特に米国と韓国から大量の兵器を購入し続けるために使われる。
2023年、ポーランドは米国からの武器の最大の買い手で、Patriotシステム、F-35、Apatcheヘリなどをを購入している。
もしロシアがポーランド領土を巻き込んだ行動に出れば、NATOの条約はいずれかの加盟国に対する攻撃を、彼ら全員に対する攻撃と見なしている、他の加盟国による行動を引き起こす可能性がある。
韓国もポーランドとのビジネスシェアを拡大するために参入しており、巨大な造船所であるHanwha Ocean社は、KSS-Ⅲ Batch Ⅱ潜水艦を展示し、Hanwha Aerospace社はK9 SPHと偵察用UGVを展示している。 Hyundai Rotem社は、K2 MBTを展示している。 |
2024.09.07 17:30 |
CNN (Yahoo) |
溶融金属降らせるウクライナ軍の「ドラゴンドローン」、ロシアが恐れる戦場の新機軸 |
<2410-090710>
ウクライナ軍は火炎を噴出しながら飛ぶDragon Drone UAVを配備し、領土侵攻するロシアとの戦争に臨むようである。 このUAVは、かつて両世界大戦で使用され恐るべき威力を発揮した兵器に現代風の仕掛けを施したものである。
ウクライナ国防省がTelegramを含むSNSに4日に投稿した一連の動画には大量の火炎を投下しながら低空飛行する複数のUAVが映っている。 火炎の正体はテルミットと呼ばれるアルミニウム粉と酸化鉄の混合物による2,200゚Cの溶融金属で、ロシア軍が森林地帯に構えた陣地に降り注いでいる。 ロシア軍の兵士を直接殺傷、無力化することはないとしても、ドローン攻撃によって彼らは身を隠す場所を失う。
UAVから放たれるテルミットが神話に登場するDragonの口から吐き出される炎に似ているため、Dragon Droneの愛称が付いた。 |
【註】
Thermiteとは手軽に溶解した鉄を得る方式で、かつては25mの鉄道レールを現場で溶接して長尺レールにする際などに使われた。
酸化鉄の粉とアルミの粉を混ぜたものにマグネシウムのリボンを差し込み、リボンに点火すると激しく反応し、その熱で酸化鉄の酸素がアルミに取られて純粋な鉄が得られた。
軍用としてはナパーム弾などと共に焼夷爆弾として使われたこともあった。 |
2024.09.07 17:30 |
Forbes (Yahoo) |
東部ポクロウシク方面でウクライナ軍が反撃 3個旅団が増援、ロ軍の攻勢やや鈍化 |
<2410-090709>
ウクライナ東部ドネツク州のウクライナ軍の防御拠点であるポクロウシクに向けて、ロシア軍の第2諸兵科連合軍や随伴部隊が前進を続けていた8月下旬、ロシア人観察者のなかにはロシア側の過信を戒める向きもあった。
たしかに、数十個の連隊や旅団で構成される第2諸兵科連合軍の兵力規模は、ポクロウシク方面を担当するウクライナ軍部隊、タウリヤ作戦戦略軍集団のざっと4倍にのぼる。 また実際、ロシア軍部隊は2月中旬にドネツク州の要塞都市アウジーウカを陥落させて以降も、この廃墟の町から西のポクロウシクに延びる軸で着実に前進を遂げてきた。
しかし、ウクライナ側は8個かそこらの旅団から抽出した12個ほどの大隊をロシア西部クルスク州への侵攻に投入しながらも、なお4~5個の旅団を予備部隊として温存していたもようで、各旅団は最大2,000名規模で数百の重装備を保有するとみられる。 ロシアのプロパガンディストのノリンは、これらの部隊は「おおむね無傷で、装備が整った」状態にあるとの見方を示していた。
これらの予備部隊の一部は現在、ポクロウシクやその死活的に重要な補給線から8~10kmほどの一帯の最終塹壕線や要塞化された集落で、ようやく戦闘に参加している。 あるロシア人軍事ブロガーは「まさに予想されていたとおりのことが起こっている。 ウクライナ軍は反撃を開始した」と報告している。 そしてウクライナ側の反撃は、少なくとも現時点では前線の安定化に寄与している。
ポクロウシクの東で数ヵ月続いてきたタウリヤ軍集団の後退について、原因は兵員不足というより築城不足にあると指摘してきたウクライナ側の観察者からは、増援による効果に驚きの声も上がっている。 |
2024.09.07 14:30 |
CNN (Yahoo) |
ロシアによる「破壊工作」のリスク高まる、主要な海底ケーブルが標的と米当局者 |
<2410-090708>
米当局者2人がCNNに、米国は、ロシアが世界の通信インフラの重要な部分を機能不全に陥らせることを目的に、主要な海底ケーブル周辺での軍事活動を活発化していることを突き止め、今や破壊工作に踏み切る公算が大きいと認識していることを明らかにした。
当局者の1人によると、ロシアはかねてから軍にこの任務に当たる1個隊の強化に力を入れており、水上艦、潜水艦、無人艇からなる強力な艦隊が配備されたこの部隊は、深海調査総局 (GUGI) の名で知られている。
当局者はCNNの取材に答え、ロシアの海軍力が世界的に高まっているとの懸念を表明し、主にGUGIを通じた海底での破壊工作に向けた海軍力の増強を続けていると述べた。
米国は定期的にロシア軍の艦船を追跡しているが、これらの艦船は多くの場合、それらの施設はロシアの沿岸から遠く離れた海域に位置する重要な海洋インフラ、海底ケーブルの近くを巡回している。
ロシア軍の秘密部隊による海底での活動について、米国側の懸念が報じられるのは今回が初めてで、CNNはロシア国防省にコメントを求めている。 |
2024.09.07 11:00 (21:00 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September6 2024 |
<2410-090707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月06日の戦況 =
欧米の当局者は、イランがプーチン大統領のウクライナ侵攻を支援するために、ロシアに数百発のSRBMを供与したと報じた。 イランのBM供与は、イランとロシアの戦略的パートナーシップの深化の一環である。
オースティン米国防長官は9月6日に、ウクライナにとって「ゲームチェンジャー」となる特定の兵器はなく、ウクライナ軍がロシア国内のロシア軍事目標に対する長距離攻撃に米国提供の兵器を使用することを許可しても、戦争の状況は変わらないと述べた。
オースティン長官の言う、単一の兵器システムが戦争の行方を変えることはないという点は正しいが、彼のコメントは、兵器システムやそれに伴う交戦規則がウクライナの能力にどのように影響するか、また、能力の変化が戦争の進路を変えることができるという点を無視している。 西側の軍事支援は、ウクライナの自衛能力にとって依然として重要であり、オースティン長官の声明は、ロシアの後方のステージング地域を混乱させるために必要なウクライナの長距離攻撃能力の要件を無視している。
ウクライナの西側パートナーは、ドイツのラムシュタイン空軍基地で9月6日に行われたウクライナ防衛連絡会議で、ウクライナに対する追加軍事援助を約束したが、そのかなりの部分が近い将来に実施されないと報じられている。
ロシア当局は、国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長との会談を利用して、ザポリージャ原子力発電所 (ZNPP) とザポリージャ州のロシアによる占領を正当化するための従来のやり方を求めるとともに、クルスク原子力発電所 (KNPP) に対するウクライナの脅威に関する虚偽の物語を宣伝し、ウクライナのクルスク州侵攻に対する西側の支援を弱めようとしている。
ロシア軍は、9月6日にウクライナの突出部全体で戦闘が続く中、クルスク州で失った陣地を奪還した。
ウクライナ軍は最近、ポクロフスク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はトレツク近郊で前進した。 |
2024.09.07 10:03 |
Kyiv Independent |
Negotiations underway on Azeri gas transit to EU via Ukraine, Azerbaijan says |
<2410-090706>
アゼルバイジャンのアリエフ大統領が9月6日、イタリアのチェルノッビオ・フォーラムで、アゼルバイジャンとEU、ロシア、ウクライナとの間で、ウクライナ経由での天然ガス供給に関する交渉が進行中であると述べた。
ウクライナは現在、2019年に署名された協定の一環としてロシア産ガスをEUに輸送しており、2024年12月に期限が切れるが、EUとウクライナは契約の延長を求めず、別のガス供給者を探すと述べている。
ゼレンスキー大統領は、7月3日のBloombergの取材で、ウクライナがアゼルバイジャンのガスをEUに輸送するための交渉を行っていることを明らかにした。
ロシアは2022年にヨーロッパへのパイプラインガス輸送の多くを削減したが、オーストリア、ハンガリー、スロバキアなどの国々は依然としてロシアの輸入に大きく依存している。
アリエフ大統領は演説で「ロシア、ウクライナ、EUは、ウクライナ領土を通るガス輸送の継続に関連して、我々に接近してきた」と述べ「数ヵ月間、我々は共通項に到達するために多大な努力を払ってきた。 もしウクライナ経由のガス輸送が止まればウクライナのガス供給システムは完全に麻痺することになり、一部のEU諸国は深刻な困難に直面するだろう」と付け加えた。 |
2024.09.07 08:30 |
産経新聞 (Yahoo) |
イランがロシアに数百発の弾道ミサイル供与 米紙報道、ウクライナへの脅威拡大 |
<2410-090705>
Wall Street Journal紙が米国と欧州の当局者の話として6日、イランがロシアに数百発規模のSRBMを供与したと報じた。 米国が最近このことを同盟国に通知したという。
同紙によると、イランの国連代表部の報道官はロシアへのミサイル供与を否定した。
ウクライナでは最近、露軍による大規模ミサイル攻撃が相次ぎ、防空システム不足などで多数の民間人が死傷している。 イランからロシアへのミサイル供与が事実であれば、ウクライナにとってさらなる脅威となる。
G7は2024年3月にイランに対し、ロシアにBMなどを供与した場合は制裁を科すと警告していたが、複数の欧米メディアは最近、イランがロシアへのBMの輸送を開始する兆候があると報じていた。 |
2024.09.07 06:13 |
Kyiv Independent |
Iranian missile transfer to Russia 'dramatic escalation' in war, US official says |
<2410-090704>
Wall Street Journal (WSJ) が9月6日に、イランが不特定多数のSRBMをロシアに送ったと報じたが、米大統領府国家安全保障会議のサヴェット報道官が9月6日に、イランによるロシアへのBMの提供は、ロシアの全面戦争に対するイランによる支持の「劇的なエスカレーション」を意味すると述べた。 米国はこのBMの提供報道に「警戒している」と、サヴェット報道官は声明で述べた。 ただサヴェット報道官は、ミサイルの移送が実際に行われたという報道を直接確認しなかった。
WSJの記事に先立ちReutersは8月に、ロシアがイランから「数百発」のFath-360 SRBMや他のBMを受け取る可能性があると報じており、Bloombergは今週初めに、イランが「数日のうちに」兵器の輸送を開始すると報じた。
イランは、全面戦争が始まって以来、ロシアへ数千機のShahed突入攻撃型UAVを提供しており、両国は軍事的、政治的協力を深め続けている。 |
2024.09.07 06:12 |
乗りもの ニュース(Yahoo) |
自衛隊の新たな「巨大拠点」イメージ明らかに! “広大な製鉄所跡地”が激変か 戦艦大和ゆかりの地 |
<2410-090703>
広島県呉市か9月6日、日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地に防衛省が整備を想定している「多機能な複合防衛拠点」のゾーニング案を明らかにした。
日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区は、戦艦大和を建造した呉海軍工廠の跡地に1951年に建設されたが、2023年秋に操業を停止したため地域経済や雇用への影響が懸念されている。
防衛省は、跡地に「多機能な複合防衛拠点」を整備する意向を表明し、日本製鉄との間で跡地の一括購入に向けた交渉を進めている。
令和7年度予算の概算要求には、施設配置の基本検討や、測量などに必要な費用として5億円を新規計上した。
今回明らかになったゾーニング案では、岸壁などを活用した港湾機能エリア、装備品などの維持整備・製造基盤エリア、ヘリポートや物資の集積場などを整備した防災拠点エリア、および艦艇の配備、訓練場などを整備した部隊の活動基盤エリアを配置する方針が示された。
装備品などの維持整備・製造基盤エリアには民間企業を誘致することも想定されている。 |
2024.09.07 00:59 |
共同通信 (Yahoo) |
イラク駐留軍、規模縮小か 26年末まで、米は残留検討 |
<2410-090702>
Reuters通信が6日、ISIS掃討を目的としたイラク駐留米軍主導の有志連合軍の規模縮小に米イラク両政府が大筋合意したと報じた。 連合軍見直しは2024年1月から協議が進められ両国間の懸案になっていた。
第一段階で2025年9月までに数百名が撤収し、残りも2026年末までの撤収を目指す計画で、一定の米軍部隊を残すため、両政府は新たに顧問関係を結ぶことも検討するという。
イラクは米軍の存在が治安上の懸念になっているとして撤収を求める一方、米国は敵対するイランへの対応などのため一定の戦力を維持したい考えを示している。 |
2024.09.07 00:30 |
朝日新聞 (Yahoo) |
米国とドイツ、ウクライナへ追加支援 防空強化などに計600億円 |
<2410-090701>
ウクライナへの軍事支援を話し合うため、米欧などの国防相らが参加する会合が6日、ドイツのラムシュタイン米空軍基地で開かれ、米国のオースティン国防長官は「今が正念場だ」と述べ、ウクライナに$250M相当の追加軍事支援を行うと表明した。 ピストリウス独国防相も€150M(240億円)相当の追加支援を発表した。
米国の軍事支援はSea SparrowやStingerなど防空強化に資するものが中心で、ドイツはSPH 12両をウクライナに送る。 |
2024.09.06 |
Janes |
Luftwaffe's IRIS-T SLM reaches IOC |
<2410-090614>
ドイツ空軍のIRIS-T SLM中距離防空システムは、9月4日にドイツ北部のトーデンドルフ訓練場で最初の操作員の訓練を完了しIOCに達した。
ドイツ政府は9月4日にウェブサイトで、IRIS-SLMはドイツの防空能力のギャップを埋めるとともに、国内および同盟国の防衛に重要な貢献をし、欧州の防空を強化すると述べた。
式典での発言で、ショルツ首相は、IRIS-Tの調達を「ロシアは長年にわたり、特にミサイルやCMで大規模な軍備増強を行ってきており、プーチン大統領はINF条約のような軍縮条約を破った。 彼はベルリンから530km離れたカリーニングラードまでミサイルを配備した」と述べた。
IOCは、ドイツ連邦軍装備・情報技術・現職支援局 (BAAINBw) が8月初旬にDiehl社からドイツ空軍初のIRIS-T SLMを受領してから1か月後、ドイツ連邦議会のドイツ連邦軍特別基金の資金提供を受けてから14ヵ月も経たないうちに行われた。 |
2024.09.06 21:47 |
Kyiv Independent |
Ukraine war latest: Azov brigade regains ground in Niu-York; West pledges more military aid for Kyiv |
<2410-090613>
ウクライナ軍第12特殊部隊アゾフ旅団は9月6日に、ニウヨークで包囲された軍隊を救出して陣地を奪還し、以前の「壊滅的な」状況を安定させたと述べた。
【Niu-York の位置 (Google Map)】
トレツクのすぐ南に位置しているニウヨークは、過去数ヶ月間のドネツク州でのロシアの攻勢の焦点の一つとなった主要な前線の町で、「旅団がその地域に配備されたとき、前線の状況は壊滅的だったが、旅団の戦闘員の高い士気、勇気、責任感のおかげで、アゾフは状況を安定させ、ニウヨークの一部を再び支配し、敵軍に包囲されていた国防軍のブロックを解除することができた」とアゾフ旅団はXで語った。
それにもかかわらず、アゾフ旅団は、ロシア軍が部隊の責任範囲で1日中に最大15回の地上攻撃を行ったため、集落の状況が依然として緊迫していることを認めた。
ロシアは、要衝トレツクを侵略しようとして、過去数週間にわたってニウヨークの奥深くまで侵入している。 ロシアはニウヨークの完全占領を繰り返し主張しているが、アゾフ旅団はウクライナ軍が防衛を維持し続けていると述べて、声明に反論した。 |
2024.09.06 18:09 |
Kyiv Post |
FACT CHECK: Ukraine says Kremlin assaults on Pokrovsk stopped cold 6 days |
<2410-090612>
ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が、重要なポクロフスク地区で「ロシア軍は過去6日間、1mも前進していない」という主張は、細部では不正確だったが、ウクライナ東部でのロシアの夏の攻勢が強い抵抗に対抗して勢いを失いつつあるという彼の主要なメッセージはありそうだと、Kyiv Postは見ている。
シルスキー大将は、9月6日にCNN TVが放映した取材で、ウクライナ軍はポクロフスク地区に予備兵力を集中させて陣地を維持しているため、ロシアの攻撃のペースは減速していると述べた。
更に「ポクロフスクを失わないようにできる限りのことをして、この地域での防衛能力を強化した。 実際、過去6日間、敵はポクロフスク方向に1mも前進していない」と述べ、敵の砲撃の量と攻撃の激しさが減少していることに注目しているが、ポクロフスク地区は今でも最も難しい」と述べた。 |
2024.09.06 17:00 |
Forbes (Yahoo) |
ポクロウシク方面の交差点にロ軍が繰り返し装甲車投入 ウクライナは戦車鹵獲に成功 |
<2410-090611>
ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシク市のすぐ南東に位置するセリドベ市の東の外れに、道路と高架鉄道が交差する地点がある。 現在、ロシア軍とウクライナ軍がセリドベ方面で繰り広げている激しい戦闘で、この交差点がにわかに焦点になりつつある。
【Selydove の位置 (Google Map)】
ロシア軍の装甲車両2両が9月4日にこの高架下で歩兵を降ろした直後に、ウクライナ軍のT-64とみられる戦車に至近距離から射撃されるなどして撃破されたのち、5日にウクライナ軍の似たような、もしかすると同じ戦車が、ここで大胆な「強奪」をやってのけた。 遺棄されたロシア軍のT-72 MBTを見つけ奪い取ったのだ。
乗り捨てられたがまだ使えるロシア軍のT-72をウクライナ側が鹵獲するのは初めてではない。 2024年4月には、ウクライナ国家親衛隊の第12特務旅団Azovの部隊が、東部のルハンシク州クレミンナ市近郊のテルニ村付近で、ロシア軍の動かなくなっていたT-72を手に入れるべく3夜にわたる危険な作戦を敢行した。
旅団員らはこの戦車に忍び寄ってバッテリーを交換し、それに乗り込んで両軍の陣地の中間地帯を突っ切り、自陣の安全な場所まで持ち帰ることに成功した。
今回の鹵獲が少し違っていた点は、兵士らがほとんど装甲による保護の外に出ず行われたことで、セリドベには、ポクロウシクに対して側面からの攻撃を狙うロシア軍の第2諸兵科連合軍が迫り、きわめて危険な場所になっていたため、T-64の乗員たちは、重量38tほどのT-64で41tかそこらのT-72を牽引することにした。 |
2024.09.06 14:12 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
米政府、ウクライナ軍事支援で議会と緊急協議 期限切れ迫る |
<2410-090610>
複数の関係筋によると、バイデン政権はウクライナ向け軍事支援$6Bを期限の9月30日までに使い切るため、議会と緊急協議を進めている。
議会は4月に総額$60Bの対ウクライナ包括支援を承認し、このうち$7.8Bは国防総省が自前の備蓄から装備と兵器システムをウクライナへ送付することを認める「緊急時大統領在庫引き出し権 (PDA) から拠出するが、まだ$6B分が使用されずに残っている。
期限である会計年度末の9月30日が迫っており、国務省はPDAの延長をつなぎ予算に盛り込みたい考えだが、議会は9月30日の政府機関閉鎖を回避するため、9月中につなぎ予算を可決する必要がある。
議会関係者によると、ウクライナへの武器供給が2024年に遅れている理由は完全には明らかではないが、国防総省が米軍向けの備蓄の枯渇を懸念していることや、防衛産業が供給網の問題に見舞われていることが一因という。 |
2024.09.06 13:53 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
インドの25年度成長率、想定通り7.2%に 消費と投資好調=中銀総裁 |
<2410-090609>
インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁が5日、1QのGDP伸び率が鈍化したにもかかわらず、2024/2025年度の成長率は想定通り7.2%になるとの見方を示した。 1Qの成長率は前年同期比6.7%に鈍化し、Reutersの調査による予想値6.9%や中銀予想7.1%を下回った。
ダス総裁は銀行関連の会合で「インド経済の基本的な成長の牽引役は衰えておらず、勢いを増している」と指摘し、農業部門はモンスーンの好天により年内さらに好調に推移し、農村部の需要の一段の回復を後押しすると述べ、投資も堅調で、政府の設備投資も加速しており、さらなる追い風となるとの見方を示した。 |
2024.09.06 13:50 |
Kyiv Post |
Zelensky: Russia loses 6,000 troops in Kursk, no longer a threat of attack on Sumy |
<2410-090608>
ゼレンスキー大統領が9月6日にドイツラムシュタイン空軍基地で行われたウクライナ防衛に関する会議で、ロシアは1ヵ月にわたるウクライナ軍 (AFU) の作戦で、クルスク地域で6,000名の兵士を死傷させたと発表した。 ゼレンスキー大統領はまた、ロシアはウクライナの他の紛争地帯でさらに数万名の死傷者を出していると述べた。
大統領は、クルスクでのウクライナの行動により、5月にロシアがハリコフ地域を攻撃した際に発生したような、ロシアによるスムイへの攻撃の脅威が回避されたと説明した。 |
2024.09.06 13:50 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア主要行、中銀に人民元流動性不足の対策要望 |
<2410-090607>
ロシアの主要銀行が中央銀行に対して、人民元の流動性不足に対策を講じてほしいと要望している。
モスクワ証券取引所 (MOEX) では、西側諸国による制裁後にドルとユーロの為替取引が停止し、人民元が最も売買される外貨となったが、人民元の主な供給ルートは、中銀による毎日の売却やスワップ、輸出企業の売りである。
中銀は過去1ヵ月間に1日当たり%7.3B相当の人民元を売却してきたが、財務省が発表した計画では今後数ヵ月間の1日当たりの売却規模は$200M相当に落ち込むことが判明しており、これを受けて4日のMOEXでは、ルーブルが人民元に対しておよそ5%も急落した。
国営石油大手Rosneft社によるCNY15Bの社債売り出しも、市場からの人民元吸い上げにつながった。 |
2024.09.06 13:20 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
南ア大統領、中国の対アフリカ投資は「債務の罠」との説に反論 |
<2410-090606>
北京で開かれている中国アフリカ協力フォーラム首脳会合に出席するため中国を訪問している南アフリカのラマポーザ大統領が5日に記者団に対し、中国の対アフリカ投資はアフリカ諸国を「債務の罠」に陥れているわけではく、互恵関係の一環であるとの見方を示した。
ラマポーザ大統領は、中国が首脳会議で表明した今後3年間で総額$51Bの資金をアフリカに提供する方針について記者団から質問されると「中国が投資する際には、最終的に投資先の国々が確実に債務の罠もしくは債務危機に陥ることを狙いとしているという説を、私は必ずしも信じていない」と答えた。
ラマポーザ大統領はまた、南アフリカは中国とエネルギー安全保障の面で合意に達したと明らかにしたが、詳しくは説明しなかった。
大統領は、南アフリカはエネルギー部門の改革で中国から学べると指摘し、「中国は既に、わが国が目指していることを実行している。 このためわが国が中国から学べる教訓がある」と語った。 |
2024.09.06 12:59 |
Kyiv Post |
HUR cyberattack disrupts Russian network, shuts down key services for thousands |
<2410-090605>
ウクライナの情報機関によると、ウクライナ情報総局 (HUR) のサイバーチームが9月4日に、ロシア国内のネットワークインフラを攻撃した。 この攻撃により18基のサーバーが破壊され、ロシアのウクライナに対する戦争を支援する多くの政府機関や企業にサービスを提供しているAntenna社のインフラが損傷した。
具体的には、クライアントにインターネットアクセスを提供するメインプロバイダーで598ヵ所のネットワークスイッチとサブプロバイダーの389ヵ所の装置の設定が消去され、さらに名前、電話番号、住所、パスポートの詳細など、クライアントの個人情報を含むプロバイダーのデータベースが抜き取られたと、Kyiv Postの情報源が匿名で明らかにした。 |
2024.09.06 10:30 (20:30 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September5 2024 |
<2410-090604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月05日の戦況 =
ロシア軍は最近、ドネツク市の西と南西に広がるウクライナ軍の突出部を排除し、ドネツク市~ザポリージャ市の高速道路 (H-15) まで前進するための従来からの攻勢を強化している。 ロシア軍の攻撃作戦が、ポクロフスク方面の南側からヴフレダル周辺のウクライナ防衛線の西側側面まで調整されたとみられるが、これはドネツク州西部で防衛するウクライナ軍への圧力を強化し、ポクロフスク方面におけるロシアの優先的な攻勢努力がさらに前進するための条件を設定することを目的としている可能性が高い。 ロシア軍はドネツク市の南西部と西の他の場所で比較的強化された攻撃作戦を行っており、ヴフレダル付近でのロシアの攻撃作戦の強化は、短期的にドネツク州西部の他の場所でのロシアの攻撃速度の低下を予見するものではない可能性が高い。 ロシア軍はポクロフスク突出部の南側面を拡大し始めた直後にヴフレダル近郊での攻撃作戦を強化し、ロシア軍がポクロフスク方面の南側面、ドネツク市のすぐ西、0-0532高速道路沿い、ヴフレダル付近で相互に補強する攻撃作戦を行うつもりであることを示唆している。
ロシア軍司令部は、クラホヴェとヴフレダルの占領を意図して、ロシア軍がH-15高速道路までと、それに沿ったより迅速に戦価を得ることを目指している可能性が高いが、ロシア軍はドネツク州西部の広範なウクライナの突出部を排除するために、これらの集落を占領して活用するという課題に直面する可能性が高い。
ロシア軍司令部は、ポクロフスクへの攻撃を引き続き優先しており、ドネツク州西部での強化された取り組みを二次的な取り組みとして扱う可能性が高い。 ロシア軍司令部は、その成功にかかわらず、ドネツク州西部のウクライナ軍を拘束してポクロフスクの防衛を強化するためのウクライナ軍の再配置を防ぐためのこの二次的な取り組みを意図している可能性が高い。
プーチン大統領は、ウクライナのクルスク州侵攻が戦域全体に及ぼす作戦への影響を軽視し続けており、クルスク侵攻に対するロシアの遅れた無秩序な対応が、ドネツク州でのロシアのさらなる前進に対して支払うべき許容できる代償であることをロシア国民に納得させる努力を続けている。
ウクライナのクルスク州への侵攻は、戦域全体に影響を及ぼしており、これらの影響は、ポクロフスク攻勢の頂点を超えて、ロシアの攻防能力に影響を与え続ける可能性が高い。
プーチン大統領の広報活動は、ロシアがポクロフスクを奪取することと引き換えに、クルスク州でのウクライナの継続的な駐留が許容できるとロシア国民に納得させようとしている可能性が高い。
ドネツク州でのロシアの攻撃は、ドネツク州での前進を劇的なものとして描こうとするプーチンの努力にもかかわらず、ウクライナ全土の前線の差し迫った崩壊の前兆ではない。
ロシア軍はクピャンスクの南東にあるチャシフ・ヤール付近とヘルソン方面で前進し、ウクライナ軍はハリコフ市の北で陣地を奪還した。 |
2024.09.06 04:11 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
クルスク越境攻撃「成功」、東部でロシア軍前進せず=ウクライナ総司令官 |
<2410-090603>
ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が、ロシア西部クルスク州への越境攻撃について、4日のプーチン大統領の発言とは対照的に成功しているとの認識を示した。 また、ウクライナ東部の戦況について、ロシア軍は過去6日間にわたり重要地域で前進していないと述べた。
シルスキー大将は5日に放映された米CNNの取材で「過去6日間、ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州でポクロフスク方面に向けて1mも前進していない」としたうえで、「われわれの戦略は成功している」とし、クルスク越境攻撃は「軍だけでなくウクライナ国民全体の士気を大きく高めた」と述べた。 |
2024.09.06 04:01 |
共同通信 (Yahoo) |
東部要衝の住民に避難要請 制圧狙うロシア軍、増援で抗戦 |
<2410-090602>
ウクライナ東部ドネツク州のフィラシキン知事が5日、ロシアが攻勢を続ける同州の要衝ポクロウシクの住民に避難を急ぐよう呼びかけた。
ロシア軍はポクロウシク制圧を目指すが、ウクライナ軍は部隊を増援し抗戦している。
ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は米CNN TVの取材で「敵はこの6日間、ポクロウシク方面で1mも前進していない」と主張し、ウクライナによるロシア西部クルスク州への越境攻撃で、ロシアは同州への部隊投入を強いられ、機動力が低下していると説明した。 |
2024.09.06 01:01 |
Defense News |
Germany receives first IRIS-T antimissile system for its own forces |
<2410-090601>
ドイツ軍は、2022年のロシアの侵攻以来、ウクライナ向けの兵器生産を優先していたが、9月4日に自軍用の最初のIRIS-T SLMを受領した。
ショルツ首相はドイツ北部のTodendorf基地での披露式典で「ヨーロッパの防空の新たな章が始まりつつある」と述べた。 首相は「これは誇張なく、ヨーロッパの安全と平和を維持することに関するものだ」と付け加え、この機会を利用して、米国の中距離ミサイルをドイツに配備するという夏の決定を擁護した。
4日に運用が開始されたこのシステムは、ドイツ連邦軍に納入された6個システムのIRIS-T SLMの最初のもので、これはドイツ、更により広範なヨーロッパ大陸の防空能力の長年のギャップを埋めるものである。
IRIS-Tは元々はAAMとして開発されたが、SAMに改良され、地対空型 (SLS) とミサイル (SLM) に大幅改良された。 |
2024.09.05 22:40 |
Kyiv Independent |
Leaked documents reveal India and Russia developed secret trade links, FT reports |
<2410-090514>
Financial Times (FT) 紙が9月5日に、ロシアとインドは、ロシアが戦争遂行に必要な部品を手に入れることができるように、秘密の貿易関係を築いたと報じた。
同紙が見たロシア国家の通信を引用して、ロシア産業貿易省は重要な電子機器を入手し、それらを生産するための施設をインドに建設する可能性を探った。
文書は、この計画がインドへの石油販売から集められたルピーの「かなりの準備金」によって賄われ、「以前は非友好国から供給されていた」商品を調達することになっていたことを示している。
FTは、この計画がどの程度実施されたかは明らかではないとしているが、貿易データは、リークされた文書で言及されている商品における両国間の関係が深まっていることを示唆している。
ロシアの歴史的な同盟国であるインドは、2022年2月以降にもモスクワとの緊密な経済・外交関係を維持しており、2023年には二国間貿易が過去最高を記録した。 Reuters通信は8月22日、輸入データの比較を引用して、中国の精製業者が燃料生産からの利益率の低下により購入を減らしたため、インドは7月に中国を抜いて世界最大のロシア産石油輸入国となったと報じていた。 |
2024.09.05 19:50 |
Focus 台湾 (Yahoo) |
国民党員の退役少将、中国国歌斉唱時に起立=報道 香港での集会で 政府「把握」/台湾 |
<2410-090513>
台湾週刊誌の鏡週刊が9月3日、過去に国民党内の退役軍人組織トップを務めた臧退役少将が、8月に中国共産党の関連組織が香港で開いた集会に参加し、中華人民共和国の国歌が流れた際に起立したと報道した。
卓行政院長(首相)は5日、臧退役少将の行動についてすでに把握しており、容認できない行為だと述べた。 |
2024.09.05 19:49 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ経由のガス供給、ロシアは継続の意向=プーチン氏 |
<2410-090512>
プーチン露大統領が5日、ロシアはウクライナ経由でEUへの天然ガス供給を続けるつもりだが、2024年末で期限が切れる通過契約を更新するようウクライナに強制することはできないと述べた。
ロシアは欧州向けガス供給を停止しないとし、国営Gazpromは長期契約を結んでいる顧客に対する義務を完全に果たす意向だからだと説明し、「12月31日に終了する通過契約があるが、ウクライナがこの通過を拒否した場合、われわれには強制することはできない」と語った。 Gazpromの欧州の主要な顧客は通過契約の終了を望んでいないようだとも述べた。
ロシア産ガスの通過をウクライナが拒否すれば、ロシアは黒海海底を通る輸送管Turkish Streamで欧州にガスを供給することになる。 |
2024.09.05 18:59 |
産経新聞 (Yahoo) |
中国、アフリカに7兆円超拠出 無償軍事援助など安保協力も拡大 習氏が首脳会合で表明 |
<2410-090511>
中国の習国家主席が5日、アフリカ諸国と北京で開催中の「中国アフリカ協力フォーラム」首脳会合で演説し、中国とアフリカの関係は「歴史上最良の時期にある」とし、協力深化に向けて今後3年間で総額CNY360B(7兆3,000億円)規模の資金を拠出すると表明した。 CNY1B(200億円)規模の無償軍事援助や合同軍事演習の実施など、安全保障分野の協力拡大も進める方針を示した。
・「運命共同体」の構築訴え
資金拠出の対象分野は貿易や産業、インフラ、農業など。習氏は2018年の前回首脳会合でも$60B規模の資金拠出を表明している。
中国は米欧との対立激化も念頭に、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国との関係強化を進めようと、習主席は演説でアフリカ側に「運命共同体」の構築を訴え、各国との2国間関係を「戦略関係」のレベルに引き上げることを提案した。
習主席は演説で、対中圧力を強める米国や欧州各国への対抗意識をのぞかせ、「西側諸国の現代化プロセスはかつて、広範な発展途上国に甚大な苦難をもたらした」と欧米諸国を中心とした植民地主義の歴史に言及して、中国とアフリカに代表される途上国は「歴史的不公平を絶えず正してきた」と述べ、今後も連帯していくことを呼び掛けた。
・安全保障にも関係拡大
中国の過剰融資によりアフリカなどの途上国が「債務のわな」に陥っていると国際社会で批判されていることを意識してか、習主席はインフラ投資以外の支援や協力にも重点を置いて、アフリカの途上国33ヵ国の製品に対する輸入関税をゼロにする優遇措置をとり、アフリカで少なくとも100万人の雇用創出を支援するなどと表明した。
これまで経済が中心だったアフリカとの関係を安全保障にも拡大させようとの意図もうかがわれ、「中国はアフリカが平和と安定を自ら守る能力を高めることを援助したい」と発言して、アフリカの軍・警察関係者の育成支援のほか、中国軍との合同での演習や訓練の実施を表明した。 |
2024.09.05 18:47 |
Kyiv Post |
EU Warns Serbia Against Russia Ties After Putin Meeting |
<2410-090510>
セルビアのヴリン副首相が4日に、ウラジオストクで開かれた経済フォーラムの際にプーチン大統領と会談し、セルビアを「ロシアの同盟国」と表現した。
これについてEUは6日に、セルビア政府高官が露プーチン大統領と会談した後、セルビアがロシアとの強い関係を維持することは、セルビアがEUに参加するという願望と「両立しない」と警告した。
「ロシアがウクライナ国民に対して違法な侵略を行っている時期に、ロシアとの関係を維持したり、強化したりすることは、EUの価値観と両立せず、EU加盟プロセスとも相容れない」とEUのスタノ外務報道官は述べた。 |
2024.09.05 18:45 |
Kyiv Independent |
What the fall of Pokrovsk would mean for Russia's war in Ukraine |
<2410-090515>
ロシア軍がポクロフスクに接近するにつれ、ドネツク州の安全な場所に長い間隠されていた主要な兵站拠点が失われる可能性に対する恐怖が高まっている。 戦闘はかつて60,000人が住んでいたポクロフスクにまで及んでおり、毎週、何千人もの住民が街から脱出している。
ロシア軍は8km離れていると推定されており、専門家によると、ロシアの火砲とFPV UAVがポクロフスクに到達できるようになり、すでにウクライナ軍の兵站拠点としてのポクロフスクの能力に影響を与えているという。
取材に応じた西側とウクライナの軍事専門家は、ロシア軍が南側の側面を固め、ポクロフスク市へのさらなる攻勢のための基地を建設するために、ポクロフスク南方への新たな攻勢を開始したと述べている。
ウクライナの兵員不足と戦術的ミスが、ロシアのポクロフスクへの激しい進撃につながっていると、専門家はKyiv Independent紙に語ったが、専門家たちはたとえ都市が陥落したとしても、ロシアの攻勢能力を枯渇させる可能性のある大量の資源が必要になるため、ロシアがさらに東に突破口を広げることには懐疑的であると説明している。
「ロシア軍がポクロフスクを占領することは、ウクライナ軍の兵站を複雑にし、ウクライナ人にとっては宣伝上の打撃となるだろうが、それが戦場に大規模に大きな影響を与えるとは思わない」と、ポーランドに拠点を置く軍事コンサルタントRochan社のムジカ所長は述べた。
=寺島 麻美= |
【註】
寺島麻美は、Kyiv Independent紙の記者で、戦争を取材している。
彼女は以前、Kyiv Postのビジネス記者として、国際貿易、インフラ、投資、エネルギーに焦点を当てていた。
日本出身の寺島氏は、幼少期にウクライナに移住し、米国で経営学の学士号を取得した。
トムソン・ロイター財団のクルト・ショルク賞国際ジャーナリズム部門(2023年ローカル・レポーター部門)と、ドイツのアクセル・シュプリンガー賞2023の一環として授与されるジョージ・ヴァイデンフェルト賞を受賞している。
彼女は、Media Development Foundationの「25歳未満の25人:若くて大胆な」ウクライナの新興メディアメーカーの2023年リストに掲載された。 |
2024.09.05 17:00 |
Forbes (Yahoo) |
ポクロウシクの南東方面が焦点に ウクライナ軍、包囲の危機でも突出部保持の構え |
<2410-090509>
ウクライナ東部ドネツク州のきわめて重要な補給線にまたがり、ウクライナ軍の防御拠点になっているポクロウシク市の南東方面で、ウクライナ軍の4個旅団の一部、総勢400名が、ロシア側の支配地域に突き出した形になり攻撃に晒されやすくなっている区域を保持している。
ウクラインシク村と、その東を流れるボウチャ川との間に広がる80㎢ほどのこの突出部について、ウクライナ軍の部隊がここにとどまれば、4倍の兵力をもつロシア軍に包囲され、補給路を遮断され、撃滅されるおそれがあるため、専門家からはここ数日、ウクライナ軍は撤退すべきだという意見も出ている。
しかし、ウクライナ軍は現時点でそうする気はあまりないようで、4日に突出部と、その北西のウクライナ側の主要な防御区域との間に位置し、道路と線路が交差する重要な地点であった小競り合いで、ウクライナ側はロシア軍部隊を容赦なく攻撃し勝利した。 |
2024.09.05 16:44 |
共同通信 (Yahoo) |
原子力潜水艦の保有は難しいと官房長官 |
<2410-090508>
林官房長官が5日の記者会見で、河野デジタル相が原子力潜水艦装備について議論する必要があるとの考えを示したことに関し「原子力基本法の現行解釈に従えば、わが国が原子力潜水艦を保有することは難しい」と述べた。 |
2024.09.05 15:15 |
産経新聞 (Yahoo) |
河野太郎氏、年末調整の廃止や原子力潜水艦配備の議論の必要性に言及 政策発表会見 |
<2410-090507>
27日投開票の自民党総裁選に立候補を表明している河野デジタル相が5日、国会内で自身の政策についての記者会見を開き、将来的に年末調整を廃止し全ての納税者を確定申告に一本化する案を主張した。
また、安全保障の分野では、自衛隊の原子力潜水艦装備について議論する必要があるとの認識を示した。
ロシアによるウクライナ侵攻や台湾有事などを念頭に「日本も原子力潜水艦を装備し、東シナ海から太平洋へ出る首根っこをしっかり押さえる戦略を取る議論をしていかなければいけない時代になっている」と語った。 |
2024.09.05 15:01 |
Breaking Defense |
Over next year, Army shaping FLRAA version 2 requirements |
<2410-090506>
米陸軍とBell社が2030年までにFLRAA運用を開始しようとしている中、軍は三段階での改良計画に注目している。
陸軍のFuture Vertical Lift Cross Functional Teamの責任者であるベイカー准将は、Version 1とVersion 2で機体の再開発は避けたいと述べている。
我々は、新しい技術をどのように取り入れるか検討しており、コックピットで如何にしてより長距離の通信を確保するかを検討していると付け加えた。
2022年後半、陸軍はBell社ベルのV-280 Valorティルトローター機を、最終的に数千機のUH-60 Black Hawkと換装することにした。 この契約は、プログラムが生産に移行すれば$70Bに跳ね上がる可能性がある。 米陸軍首脳部は最近、計画の次の段階であるEMD段階を開始する計画を承認したが、基本型機の作業が進むにつれて、陸軍はすでに改善に目を向けている。
4日に行われた米陸軍協会 (AUSA) のイベントに続いて、ベイカー准将はFLARAA Version 2の設計に関する新たな詳細を記者に提供した。 陸軍は、新しい機能をより簡単に追加するための鍵としてMOSAに期待しており、今回の改善には、操縦機能の強化、アビオニクスの改良、および射撃効果拡充のための新しいセンサーが含まれるはずである。 |
2024.09.05 12:59 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
日本とオーストラリア、太平洋島しょ国に通信インフラ整備支援へ…中国念頭に対話の格上げも確認 |
<2410-090505>
日豪政府は5日午前、豪メルボルン近郊のクイーンズクリフで外務・防衛閣僚会合 (2-plus-2) を開いた。 2-plus-2には、日本側は上川外相と木原防衛相が、豪州側はウォン外相とマールズ副首相兼国防相が参加した。
両国は共同声明を採択し、強引な海洋進出を続ける中国を牽制する狙いで、太平洋島嶼国の通信インフラ整備を支援する枠組みの創設などを盛り込む見通しである。 新たな枠組みは「日豪太平洋デジタル開発構想」で、両国で資金と技術を提供して通信用の海底ケーブルの敷設などを後押しする。 海底ケーブルは情報の抜き取りや遮断に使われる恐れもあり、中国が影響力を拡大するなか、島嶼国が中国製のものに依存する事態を避けるべきだと判断した。 日豪はサイバーセキュリティーに関する能力構築支援も加速する考えだ。
共同声明では、中国による「経済的威圧」なども踏まえ、「日豪経済安全保障対話」の格上げも確認する。 両国はこれまでも実務者レベルで経済安保を巡る協議を行ってきたが、「具体的かつ実際的な2国間協力のあり方を探求する」ために協議のレベルを引き上げる。
共同声明は東・南シナ海での一方的な現状変更の試みに「強い反対」を表明し、抑止力・対処力の強化へ安保協力の更なる深化も打ち出し、具体的には、自衛隊の統合幕僚監部から、豪州の統合作戦本部に11月から常駐の連絡官を派遣する方針を明記する。 今年度末、自衛隊に統合作戦司令部が発足することを見据え、自衛隊と豪州軍の運用面での連携強化を目指す。
また、敵のミサイル発射拠点を攻撃する「反撃能力」の整備を日本が進める上で、豪州との協力を具体化することも確認し、自衛隊が導入するTomahawkの発射訓練を豪州で行うことなどが念頭にある。 |
2024.09.05 10:15 (20:15 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September4 2024 |
<2410-090504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月04日の戦況 =
ロシアは、西側の制裁を回避する取り組みの一環として、インド、セルビア、中国を含むいくつかの国に依存しているようである。
ロシア軍は、9月3日~4日の夜に、リヴィウ州リヴィウ市とドニプロペトロウシク州クリヴィーイ・リーフの民間インフラを攻撃し、UAVとミサイルを組み合わせた中規模の攻撃を行った。
ウクライナ当局は、ウクライナ兵に対するロシアの戦争犯罪の疑いがあるという別の報告を調査している。
ショルツ独首相が9月4日、ドイツが2026年までにウクライナにIRIS-T 17個システムを追加で供与すると発表した。
ウクライナ当局は、9月3日と4日に、ウクライナ内閣の上級閣僚の辞任と任命を発表した。
ウクライナ軍は、9月4日にウクライナ突出部全域で戦闘が続く中、クルスク州でわずかな前進を遂げたと報じられている。
ロシア軍はポクロフスクの南東とドネツク市の南西に前進し、ウクライナ軍はドネツク市の西の陣地を奪還した。 |
2024.09.05 07:05 |
時事通信 (Yahoo) |
第三国有事で退避協力 日韓、初の覚書締結へ |
<2410-090503>
複数の日本政府関係者が4日、日韓両政府は第三国での有事の際にそれぞれの国民を相互に保護するため、両国民の退避に関する覚書を締結する方針を固めたことを明らかにした。
岸田首相と尹大統領による6日の日韓首脳会談に合わせた合意を目指し、最終調整を進めている。 日本が退避に関する文書を2国間で結ぶのは初めてである。
覚書は両国の外相間で交わす。平時から情報共有を含めた領事当局間の連携を強化し、有事の際に輸送手段を融通し合うことなどを想定している。 |
2024.09.05 06:09 |
日テレ News (Yahoo) |
ゼレンスキー大統領 越境攻撃で占領した地域は「無期限に保持」 |
<2410-090502>
ウクライナのゼレンスキー大統領が3日にNBCの取材に応じ、ロシア西部の占領した土地をプーチン大統領との交渉をみすえ、無期限に保持すると明らかにした。
ゼレンスキー氏は占領を続けているロシア西部のクルクス州の土地を必要とはしていないが、「勝利の計画」には不可欠でプーチン大統領と交渉を進めるにあたり無期限に保持すると明らかにした。
また越境攻撃は、ロシア軍がウクライナ国内に緩衝地帯を作るのを阻止するための「先制攻撃」だと主張した。 |
2024.09.05 00:41 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
米、「越えてはならない一線」を軽視すべきでない=ロシア外相 |
<2410-090501>
ラブロフ露外相が4日、米国がロシアの内陸部まで射程圏に入る長距離CMの供与についてウクライナと合意に近づいているという報道について、米国はロシアのred lineを軽視すべきでないと警告した。
ラブロフ外相は、米国が冷戦以来米露間の安全保障のバランスを支えてきた相互抑止の概念を見失いつつあり、これは危険であると述べた。 「何があっても驚かない。 米国はすでに自らが設定した限界を超えている」と指摘し、「しかし、彼らはわれわれの越えてはならない一線を軽視すべきではないことを理解すべきだ」との見解を示した。 |
2024.09.04 |
Janes |
ShinMaywa looks to upgrade US-2 amphibious aircraft |
<2410-090412>
新明和工業が、自衛隊を超えて需要を拡大することを目指して、US-2の改良を開始した。
8月にホノルルで開催されたインド太平洋非正規戦シンポジウムで新明和の関係者はJanesに、自動夜間着陸能力や航空機の潜在的な役割を拡大できる貨物容量の増加など、いくつかの重要なアップグレードが進行中であることを確認した。 アップグレードに関する詳細は明らかにされていないが、当局者は、自動夜間着陸システムが「センサーによる海面状況の検出と自動飛行制御ロジックの確立」をどのようにサポートするかを説明した。
新明和社の関係者は、救難任務能力、輸送任務能力、およびその他の任務能力を向上させるために、US-2の運用可能性を拡大したいと考えていると述べた。
当局者は、「床パネルの強化とドアの拡張」を通じて貨物容量の増加が可能になると付け加えた。 新明和の関係者はまた、US-2のフロントロード容量を4,400-lbから8,800-lbに倍増し、後部容量を2,200-lbから3,085-lbに改善できることを提案した。
US-2の機体には、特殊作戦部隊が揚陸、搭乗、捜索、押収 (VBSS) 海上阻止を行うために使用できる膨らまし式の小型艇2隻を運ぶ能力がすでに含まれているが、貨物拡張のアップグレード後に追加のボートを運ぶことができるかどうかは不明である。
新明和工業による社内開発を確認した同社の関係者は、「現時点では具体的なスケジュールはない」とも述べている。 |
2024.09.04 22:15 |
時事通信 (Yahoo) |
長射程ミサイル配備で連携 日豪防衛相が会談 |
<2410-090411>
オーストラリアを訪問している木原防衛相が4日にメルボルン近郊でマールズ国防相と会談し、防衛省によると、両国がそれぞれ進める長射程ミサイルの配備に関して連携していくことで合意した。 豪州の良好な訓練環境を活用して自衛隊の発射訓練を行うことなどについて検討する。
木原防衛相は中国の軍事活動活発化を取り上げ、8月の九州沖の領空侵犯について説明し、両国防相は力や威圧による一方的な現状変更の試みに連携して対応していくことを確認し、共同訓練の拡充や、米国を交えた3ヵ国防衛協力の推進も改めて申し合わせた。 |
2024.09.04 21:53 |
Drone (Yahoo) |
防衛装備庁 、「無人ステルス給油機に係る検討」の一般競争入札を公告 |
<2410-090410>
《 目 的 》
将来の空中給油を主任務とする無人機等に必要な多分野統合最適設計技術について分析等をし、技術確立に向けた技術課題を抽出する。
また、この無人機等に対して要求されるステルス性を満足しつつも、機動性を確保するために必要な機動性確保技術に係る研究動向等の分析等を行う。
更に、様々な無人機の実現に必要となる最適経路生成技術及び周囲状況監視技術について分析等を行う。 |
2024.09.04 17:57 |
日経新聞 |
南シナ海のフィリピン船、米軍が護衛案 条約改定が浮上 |
<2410-090409>
フィリピン政府が米国との相互防衛条約を改定する検討を始めた。 条約の発動要件を緩和し、南シナ海で相次ぐ中国の挑発行為に対抗する狙いがあり、有事でなくとも米軍が船舶を護衛できるようにする案もある。
1951年に結んだ米比相互防衛条約は、いずれかの国が武力攻撃を受けた際に互いに防衛する義務があると定め、米比関係の基礎となっている。
米国が関与を強めれば中国が反発する可能性がある。 |
2024.09.04 17:00 |
Forbes (Yahoo) |
ロシア軍の装備に1日で190点近くの損害確認 通常の10倍、東部攻勢の代償かさむ |
<2410-090408>
ロシア軍が2023年10月、ウクライナ東部ドネツク州の要塞都市アウジーウカに対する攻撃を始め、5ヵ月あまりかけて包囲した末、2024年2月半ばに占領した。 ウクライナ軍の弾薬が米議会のロシアに好都合な共和党議員らの支援妨害で枯渇していたこともあり、ロシア軍はその後も進撃を続けた。
ロシア軍は4月、オチェレティネ村方面でウクライナ軍の後方陣地の第一線を突破してさらに西進し、8月にはイワニウカ村方面でウクライナ軍陣地の第二線を突破した。
ロシア軍、更に細かく言えばその中央軍集団は現在、アウジーウカ軸の次の主要目標であるポクロウシク市まで10km弱に迫っている。 ポクロウシクは、東部の戦線全体にわたるウクライナ側の重要な補給線にまたがる要衝である。
ロシア軍はアウジーウカ軸で11ヵ月かけて40km前進する一方で膨大な損害も出している。 損害がどれほど膨らんでいるのか、正確なところはわからない。 しかし先週末、ロシア軍が2022年2月の全面侵攻開始以降、1日あたりで最大級の損害を被ったという証拠がある。
OSINTアナリストのパーペチュア氏は1日、撃破されるか損傷するか、あるいは遺棄されたロシア軍の装備を190点近く確認したのに対し、ウクライナ軍の損害は格段に少なく三十数点にとどまっているという。 |
2024.09.04 16:02 |
Breaking Defense |
SDA demos laser links crucial for future SATCOM, missile tracking network |
<2410-090407>
米宇宙開発庁 (SDA) のトゥーニア局長が4日、同庁が衛星をリンクする光通信端末の能力を成功裏に実証したと発表した。 この能力は、低軌道 (LEO) 間のデータ転送およびミサイル警告/追跡衛星用に計画されたネットワーク網にとって中核であると認めている。
トゥーニア局長は年次国防記者会見で、今日まで我々はレーザー通信を実証していなかったが、今回そのネットワークを形成することができたと述べた。
軌道上での実証には、ドイツの企業TESATによって構築されたレーザー光端末が含まれ、Space Xによって構築され、SDAの最初の実験的な衛星群であるTrangent 0の一部として2023年打ち上げられた4つのミサイル警告/追跡衛星のうちの2基を打ち上げたと説明した。 |
2024.09.04 12:24 |
Breaking Defense |
Space Force vice wants sats to track aircraft by early 2030s |
<2410-090406>
米宇宙軍副司令官のゲトライン大将が、2030年代初頭までに衛星が航空機を追跡することを望んでいる。
宇宙から敵の航空機を追跡する際の課題の一つは、飛行機やUAVはが地上目標や船舶よりもはるかに速く移動することで、衛星自体も地球の周りを非常に速く移動するという事実である。
ゲトライン大将は、宇宙軍は2030年代初頭までに、航空機を目標とするセンサーを搭載した衛星を部隊に装備することを望んでいると述べている。
地上、海上、空中の射撃システムに正確な射撃諸元を送信する (AMTI) を搭載した衛星は、宇宙軍と国家偵察局 (NRO) の共同計画に参加して、車両や船舶を追跡するGMTI衛星を補完する新しい機能になる。
ゲトライン大将は4日の年次国防記者会見で「GMTIとAMTIの両方で、その能力の一部がオンライン化し始めるのは、おそらく2030年代初頭と見ている」と語った。
これまで、宇宙軍の指導者たちは、宇宙配備のMTIの計画についてやや控えめで、その役割をE-3 AWACSに委ねてきた。 空軍は2022年に、E-7 WedgwtailをE-3の後継に決定し、8月についにBoeing社と$2.6Bの契約を結び、計画された26機のE-7の最初の2機を取得した。
対照的に、宇宙軍は2021年以降、空軍によるE-8 JSTARS退役によって残された地上追跡/照準のギャップの一部を埋めるために、自分たちの計画を推進してきが、このキャンペーンは、NROと国家地理空間情報局 (NGA) の両方からの役割とミッションに関連する課題に直面しており、その一部はまだ完全に解決されていない。
NROは米国のスパイ衛星を所有・運用し、NGAは宇宙ベースの情報・監視・偵察 (ISR) 画像と分析を米国政府のユーザーに配布する責任を負っている。 |
2024.09.04 12:14 |
BRBC Ukraine |
Russians to take away property from Ukrainians without Russian passports |
<2410-090405>
ロシアは一時占領しているウクライナにいるロシア人は、ロシアの法律に従った財産の再登録を強制している。 これを行うには、RBC-Ukraineの記事Not a step without 'ausweis': How Kremlin forces Ukrainians under occupations to take Russian passportsを引用して、ロシアのパスポートが必要になる。
「いわゆる新法によれば、一時的に占領された地域にある不動産の所有者は、30日以内に自ら地方政府に出頭し、不動産に対する権利を主張することができるが、所有者は身分証明書、特にロシア国民のパスポートを提出しなければならない」と、ウクライナ議会の人権担当委員であるルビネツ氏はRBC-Ukraineへのコメントで述べた。
不動産が30日以内にロシアのシステムに登録されない場合、ロシアの法律によれば公式に所有者がいないと見なされ、ロシアの占有者は人をアパートから追放し、国有化することができ、その後その財産は地方自治体の手に渡り、ロシア人に売られるか、ロシアの兵士またはFSBに渡される。 |
2024.09.04 10:10 (20:10 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September3 2024 |
<2410-090404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月03日の戦況 =
ロシア軍は、9月2日~3日の夜、ポルタバ市の民間インフラと軍事教育施設をIskander-M 2発で攻撃し、多数の死傷者を出した。
ウクライナのクルスク州への侵攻が戦争に与える広範な影響や、想定される戦争の外交的解決はまだ明確ではなく、これらの影響を評価するのは時期尚早である。 この時期尚早な段階でウクライナ侵攻の影響を評価しようとする試みは、紛争の軌道を変えるウクライナの能力と、受け入れ可能な条件での和平交渉に対するクレムリンの意欲について、部分的で不正確な結論に達する可能性が高い。
Reuters通信は、米国がウクライナにJASSMを提供することを検討しているが、ウクライナは数ヶ月以内に受領することはないと報じた。
プーチン大統領は、ロシア、モンゴル、中国との二国間経済関係と三国間エネルギー関係を強化する協定に署名し、モンゴル訪問を締めくくった。
南アフリカのラマポーザ大統領と中国の習国家主席は共同声明を発表し、ウクライナでの戦争に対処するための互いの努力を称賛した。
ロシア軍はトレツクとポクロフスクの近く、ドネツク市の南西に前進した。 |
2024.09.04 10:04 |
毎日新聞 (Yahoo) |
モンゴル「中立政策を維持」 プーチン氏の逮捕拒否で弁明 米報道 |
<2410-090403>
米Politicoか3日、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領が、ICC加盟国のモンゴルを訪問したことを巡り、モンゴル政府の報道官が「モンゴルはあらゆる外交関係において常に中立政策を維持している」と弁明したと報じた。 プーチン大統領はモンゴルで逮捕されることなく、4日未明に帰国した。
Politicoによると、報道官は、モンゴルが石油製品の95%と電力の20%以上を近隣国から輸入していると言及し、「この供給は我が国の存立や国民の生活を保障する上で極めて重要だ」とし、多くの資源を依存しているロシアに強く出られない難しい立場を示唆した。
プーチン大統領は、3日に実施されたモンゴルのフレルスフ大統領との会談後、2023年にモンゴルに供給されたガソリンやディーゼル油の9割以上がロシア産だったことに触れ、「我々は、燃料の十分な供給を望むモンゴル国民の要望にいつも応えてきた」と強調した。 |
2024.09.04 06:44 |
毎日新聞 (Yahoo) |
トランプ氏「日本は再軍備を始めた」 国際情勢の不安定化に警鐘 |
<2410-090402>
11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領が3日に公開された取材で、国際情勢が不安定化している例として、「中国が南シナ海でいくつかの島を取ったため、日本は再軍備を始めた」と述べ、米国の国際的威信の低下によってたがが外れ、世界中で紛争リスクが増しているとして、「第三次世界大戦が起きる可能性が十分ある」と警鐘を鳴らした。
トランプ氏は、人気ポッドキャスト番組ホストのフリードマン氏の取材に応じ、「世界中で多くのことが起きており、中国を巡る状況を見てほしい。 日本が再軍備を始めた。 世界には今、多くの戦争の危険がある」と述べた。
トランプ氏の言う「再軍備」とは、防衛費の増額や自衛隊の反撃能力保有の動きを指しているとみられる。 |
2024.09.04 04:00 |
八重山日報 (Yahoo) |
護衛艦停泊「緊張高める」 市民団体が説明要求 |
<2410-090401>
石垣島の平和と自然を守る市民連絡会の上原共同代表らが3日に市役所を訪れ、護衛艦いずもの名蔵湾沖停泊について市から発表がなかったとして、中山市長宛てに説明を求める要請書を提出した。
要請書では、8月31日から2日までいずもが停泊したことを「最前線での戦争準備と捉えられ、軍事的緊張を高める」要因になると非難し、市が発表しなかった理由と、停泊中の対応について説明を求めるとした。
上原共同代表は「市は何の反対もしないのか。石垣港が特定利用港湾に指定されたことで、軍港になったかのような印象を受ける」と指弾し、6月に市役所で行われた、石垣港の特定利用港湾指定に関する関係機関と市との意見交換会の内容を開示することも要求した。
また、防衛省が令和8年度に石垣駐屯地に配置する方針を固めた電子戦部隊に関し、要請書で「電磁波を妨害する攻撃機能を持つ部隊で、軍事目標として攻撃対象にされる」と指摘し、沖縄防衛局の説明内容と市長の認識を明らかにするよう求めた。 |
2024.09.03 |
Janes |
GDELS displays Pandur AFV with Skyranger 30 air-defence turret |
<2410-090317>
GDELS-Steyr社が、Rheinmetall社のSkyranger 30砲塔を搭載したPandur 6×6 Evolution (EVO) 装輪装甲車の防空型を展示した。 GDELS社はJanesに対して、シ顧客に関する具体的な情報を提供することはできなかったが需要があり、顧客の要求がSkyranger 30砲塔の選択を形作ったと語った。
Rheinmetall社が供給した30mm機関砲に加え、このシステムには2基のMBDA社製Mistral IRホーミングSHORAD用の発射機が装備される。
オーストリア軍は2024年2月23日に、Skyranger 30砲塔を搭載したPandur EVOを初めての採用国になった。 36基の砲塔を発注オーストリア軍は、2月19日に発注した225両のPandur EVOのうち36両に搭載することにした。 |
2024.09.03 23:59 |
テレ朝 News (Yahoo) |
岸田総理 憲法改正へ「一気呵成に議論を進める」 |
<2410-090316>
自民党が、憲法改正に向け、9条への自衛隊明記や緊急事態条項の新設に関する論点をまとめた。 岸田首相は「一気呵成に議論を進めなければならない」と強調した。
憲法改正実現本部では、「戦争の放棄」と「戦力の不保持」を定めた9条に自衛隊を明記することやシビリアンコントロールについても憲法に規定することを確認した。
また、大規模災害などの際に国会議員の任期を延長する緊急事態条項については武力攻撃やテロ、感染症の蔓延なども「緊急事態」の対象とすることを確認した。
今後、幅広い会派との協議を進めるとともに条文化の作業を加速し、速やかに改正原案の国会提出につなげるべきだとしている。 |
2024.09.03 23:02 |
RBC Ukraine |
Germany to transfer 6 IRIS-T anti-aircraft missile systems to Ukraine - Reuters |
<2410-090315>
Reuters通信によると、ドイツはさらにIRIS-T 6個システムをウクライナに供与する予定である。
当局の情報筋によると、ドイツはIRIS-T SLM 12個システムをウクライナに供与する計画を堅持しているという。 すでに4個システムが引き渡されており、年末までにさらに2個システムが引き渡される予定で、残りの6個システムは後で供与される予定であることがわかっている。
IRIS-Tは、航空機、ヘリコプター、UAV、CMなどの空中脅威から保護するために設計された最新のSAMシステムで、ドイツのDiehl Defence社が開発した世界で最も先進的なシステムの1つである。 |
2024.09.03 22:00 |
RBC Ukraine |
EU responds to Mongolia's decision to ignore ICC arrest warrant for Putin |
<2410-090314>
EU外交政策報道官スタノは声明で、EUはモンゴルがプーチン露大統領を歓迎することを決定し、国際刑事裁判所 (ICC) の逮捕状を無視したことに遺憾の意を表明したと述べた。
スタノ報道官によればEUは、モンゴルが国際刑事裁判所のローマ規程の締約国であるにもかかわらず、プーチン大統領のウランバートル訪問に注目した。これにより、ICC検察官の逮捕状の下でロシア大統領が逮捕されるはずだったという。
スタノ報道官は「EUは、ICCローマ規程の締約国であるモンゴルが、逮捕状を執行する同規程に基づく義務を遵守しなかったことを遺憾に思う。 EUは、ロシアのウクライナ侵略戦争に関連する戦争犯罪やその他の最も重大な犯罪に対する完全な説明責任を確保するための取り組みに対して、最も強い支持を表明する」と述べた。
また、EUはロシア・ウクライナ戦争の出来事に関してICC検察官が行っている捜査を支持し、ローマ規程のすべての締約国に対し、この問題について全面的に協力するよう促すと付け加えた。 |
2024.09.03 19:06 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナへの長距離ミサイル供与、合意近づく=米当局者 |
<2410-090313>
米国がロシアの内陸部まで射程圏に入る長距離CMの供与についてウクライナと合意に近づいていることが、米政府当局者の話で明らかになった。 供与が検討されているのは空対地のJASSMで、今秋に発表する見込みだが、最終決定はまだ下されていない。
ただ、米側の技術的な問題解決のため実際の納入までに数ヵ月かかるという。
軍事専門家らは、ウクライナが現在保有する大半のミサイルより射程が長く、ステルス性も備えるJASSMの使用を開始すれば、ロシア軍の部隊集結地や補給部隊が大幅に後退する可能性があリ、ウクライナに戦略的な優位性をもたらすかもしれないと指摘する。
JASSMはこれまでのところ米設計の航空機のみに搭載されているが、ウクライナは将来F-16数十機を装備する見通しで、1機につきJASSMを2発ずつ搭載できる。 ただ、米政府が供与を検討しているJASSMが射程370kmの旧モデル(註:AGM-138A)か射程800kmの長距離型(註:AGM-138B JASSM-ER)かは不明である。 |
2024.09.03 17:46 |
Kyiv Independent |
Mongolia fails to arrest Putin due to 'energy dependence, neutrality,' Politico reports |
<2410-090312>
モンゴル政府の報道官は9月3日の声明でPoliticoに、モンゴルのエネルギー依存が、国際刑事裁判所(ICC)の令状に基づくプーチン露大統領の逮捕を複雑にしていると語った。 ICCは2023年3月にウクライナのロシア占領地域から子どもを強制的に移送したとして、プーチン大統領に逮捕状を出した。
プーチン大統領は、モンゴルのフレルスフ大統領の招待でモンゴルを訪問しており、これはプーチン大統領が自国の領土に入った場合、加盟国国に逮捕を義務付けるローマ規程を批准したへの初めての訪問となる。
ウクライナと西側諸国は、モンゴルにロシア大統領を逮捕するよう求めたが、露大統領府のペスコフ報道官は8月30日、プーチン大統領の訪問は「慎重に」準備されていると述べ、ロシア政府は訪問について「何の懸念もない」と付け加えた。
モンゴルの広報担当者は「モンゴルは石油製品の95%と電力の20%以上を、これまで技術的な理由で中断されたことのある近隣国 (ロシア) から輸入しており、この供給は我々にとって重要です」と述べた。 報道官によると、モンゴルは外交関係において常に「中立政策」を維持してきた。 |
2024.09.03 16:00 |
Forbes (Yahoo) |
東部ポクロウシク方面で新たな危機、ウクライナ軍部隊数百人が包囲されるおそれ |
<2410-090311>
ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクに向けたロシア軍の進撃は、同市やその重要な補給線、守備隊、市内にとどまっている民間人を危険にさらしているだけではなく、同市の南方に配置されているウクライナ軍部隊も危うい状況に追い込んでいる。
数万名規模ともみられるロシア軍部隊はポクロウシクまで10km以内に迫る一方で、ポクロウシクの南東に位置するメムリク村と、その東5kmほどを南北に流れるボウチャ川との間の防御線を保持する強力なウクライナ軍部隊を迂回してきた結果、ロシア側の支配領域に東に突き出した区域ができている。 この突出部は、ロシア軍による決定的な機動が数回あれば、数百名規模のウクライナ軍部隊が閉じ込められる罠になりかねない。
突出部には現在、第59独立自動車化歩兵旅団、第68独立猟兵旅団、第117独立領土防衛旅団、第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)の各部隊がいる。 かなりの兵力だが、この区域からまるまる無事に後退できるかは、突出部の根元の北あたりに位置するウクラインシク村を守り、ドイツ製Marder IFVなどを装備する第25独立空挺旅団にかかっている。
ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)は2日の作戦状況評価で「第25空挺旅団がウクラインシク付近で敵を阻止できなければ、突出部の部隊は撤退時に敵に全周包囲されるおそれがある」と警告している。 |
2024.09.03 11:08 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィンランド、ロシア人の不動産購入禁止を計画 安保上の懸念で |
<2410-090310>
フィンランドのハッカネン国防相が2日、国家安全保障上の理由から、大半のロシア人による不動産購入を禁止する案を発表した。
フィンランドと隣国ロシアの関係は、ロシアによる2022年のウクライナ侵攻を受けて悪化しつ、フィンランドは数十年にわたる中立の立場を転換してNATOに加盟した。
禁止案は二重国籍者のほか、フィンランドや他のEU加盟国の永住権を持つロシア人は適用が除外される。 専門家による協議を経て議会で採決が行われる。
ハッカネン国防相は記者会見で「フィンランドに対する敵対的な影響の可能性を防ぐことが狙いだ」と説明したほか、ロシア人所有者に関連する国内約3,500件の不動産を既に監視していると述べた。 |
2024.09.03 10:03 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ベネズエラ大統領の飛行機、米政府がドミニカ共和国で押収 |
<2410-090309>
米司法省が2日、ベネズエラのマドゥロ大統領が使っている飛行機をドミニカ共和国で押収し、米フロリダ州に移転したと発表した。
ガーランド司法長官は押収したFalcon 900E型機について、ペーパーカンパニーを通じて$13Mで違法に購入され「マドゥロ大統領と側近が使用するために」米国から密輸されたと指摘した。
ベネズエラ政府は声明で、マドゥロ大統領が飛行機を使用したことを認めたが、押収は「海賊行為以外の何ものでもなく」、違法であり、米国による「繰り返される犯罪行為」であると批判した。 |
2024.09.03 10:01 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
アゼルバイジャン議会選、政権与党が過半数維持 正当性に批判も |
<2410-090308>
1日に行われたアゼルバイジャン議会選で、アリエフ大統領が率いる政権与党が過半数議席を維持したことが明らかになった。 ロシア国営TASS通信がアゼルバイジャン中央選挙管理委員会のまとめた暫定集計結果として報じたところでは、政権与党は125議席中68議席を獲得した。 従来の議席数は69だった。 中央選挙管理委員会は、最終的な投票率が37.3%だったと発表した。
ただ選挙を監視していた欧州安全保障協力機構 (OSCE) は、民主的な基準をクリアするには程遠いと結果を批判した。 OSCEは、選挙戦の実態がほとんど見えなかったと指摘し、公正な競争ができないような政治的、法的に制約のある環境だったとの見方を示した。
出口調査に基づくと、10数議席は名目上無所属の候補に割り当てられるが、これらの候補も実質的には政権支持派とされる。
野党のムサバトは、選挙結果の正当性を認めず再選挙を要求している。 他の野党は選挙をボイコットした。 |
2024.09.03 09:36 |
聯合ニュース |
北朝鮮が7年で63億ドルの違法収入 23年対ロ武器輸出は5.4億ドル=韓国シンクタンク |
<2410-090307>
韓国のシンクタンクである国家戦略研究院は3日までにまとめた報告書で、北朝鮮が2017年から2023年までの7年間に$6.29Bの違法な収入を得たと推定した。 報告書は韓国政府と海外の政府・専門機関が分析・推定した北朝鮮のサイバー犯罪収益、北朝鮮が海外に派遣したIT人材と一般労働者の数、石炭の密輸出規模などに基づき分析した。
石炭の密輸出が$2.15Bと最も多く、中国やロシアなどに派遣した労働者の賃金が$1.75B、違法なサイバー活動による外貨稼ぎが$1.35Bなどだった。
2023年に北朝鮮がロシアに砲弾など軍需物資を提供して得た収益は$540Mと推定した。 北朝鮮がロシアに供給した兵器は152mm砲弾が93万7,500発、122mm砲弾が18万7,500発、KN-23 SRBMが9発、KN-24が9発と分析した。
北朝鮮のこの7年間の合法的な取引収支は$8.25Bの赤字だが、違法な利益を反映すると赤字は$1.97Bに減る。 強力な対北朝鮮制裁により対外収支の赤字が大きかったが、違法収入で相当部分を相殺したとみられる。
一方、2016年末の北朝鮮の外貨準備高は$10.6Bと推定されたが、7年間で$1.97Bの赤字が発生したため、2023年末時点の外貨準備高は$8.5Bに減少したとみられるという。 |
2024.09.03 09:30 (19:30 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September2 2024 |
<2410-090306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月02日の戦況 =
イランは、ロシアのウクライナ侵攻を支援するために、ロシアにBMを間もなく引き渡すと予想されている。
プーチン露大統領が、9月2日から3日にかけてのモンゴル訪問に先立ち、モンゴルの放送局Unuudurの取材に応じ、ロシアとモンゴルの歴史的および現代的な関係と、モンゴルと中国との現在の三国間経済・エネルギーイニシアチブを強調した。
ロシアとモンゴルの当局者は、ICCのプーチン大統領に対する逮捕状は、この逮捕状を執行する法的義務があるにもかかわらず、プーチン大統領の現在進行中のモンゴル訪問に影響を与えないと指摘した。
ロシア当局は9月2日、レニングラード軍管区副司令官のムミンジャノフ少将を汚職容疑で拘束した。
ロシア軍は、9月2日にクルスク州でウクライナ軍の攻撃が続く中、コレネヴォの東で失った陣地を奪還した。
ロシア軍はシヴェルスク、チャシフヤール、ポクロフスク方面とドネツク市の南西に前進した。 |
2024.09.03 08:41 |
産経新聞 (Yahoo) |
イスラエル首相への批判高まる デモにゼネスト、米も不信感 英は武器輸出許可を一部停止 |
<2410-090305>
イスラエル各地で2日、ハマスに拘束されている人質の早期救出を求める大規模デモが行われた。 デモはガザで人質6人が遺体で見つかったと発表された1日に続くもので、エルサレムや西部の商都テルアビブでは深夜まで行われた。 一部で参加者と警官隊がもみ合う混乱も見られた。 ゼネストが行われた国際空港では多数の旅行客が足止めを食うなど混乱が広がった。
2023年10月の戦闘開始後初めてのゼネストが実施されたほか、後ろ盾の米国なども戦闘方針を巡り不信感を示しており、ネタニヤフ首相への批判が国内外で高まっている。
バイデン米大統領は2日に記者団に「ネタニヤフ首相は停戦合意の締結に努力していると思うか」と問われ、「ノー」と答えた。 合意案を今週中に提示するかとの質問には「非常に近づいている」と述べた。
また、英国は2日、深刻な国際人道法違反となる軍事行動に使われる「明らかなリスク」があるとして、イスラエルへの武器輸出許可を一部停止することを決めた。 ガザでの戦闘に使われる武器が対象で、約350件の武器輸出許可のうち約30件が停止されるという。 |
2024.09.03 08:25 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
モンゴルは「戦争犯罪の責任を共有」、プーチン氏不逮捕にウクライナが猛反発 |
<2410-090304>
ウクライナが、プーチン露大統領が2日にモンゴルを公式訪問した際に、国際刑事裁判所(ICC)に加盟するモンゴルが、ICCの逮捕状に基づきプーチン大統領の身柄を拘束しなかったことで遺憾の意を表明した。
ウクライナ外務省報道官はTelegramに、「ICCと刑法制度に対する大きな打撃だ」と投稿し、「モンゴルは犯罪者が法の裁きを逃れることを許したため、戦争犯罪の責任を共有している」とし、同盟国と協力しモンゴルの責任を追及するとした。
プーチン大統領はロシアと中国を結ぶ新たなガスパイプラインを巡る協議のためモンゴルを訪問し、3日にモンゴルのフレルスフ大統領と会談する。 |
2024.09.03 03:00 |
RBC Ukraine |
Moscow's oil refinery halted oil processing following drone attack - Reuters |
<2410-090303>
最近のUAV攻撃を受けて、Euro+複合石油処理ユニットの操業を停止したと報じている。 当局筋は、製油所は修理後にEuro+ユニットで処理を再開できると示しており、これには5~6日かかると予想されている。
Euro+ユニットは、製油所の一次石油処理能力の約50%を占めており、CDU-6原油蒸留ユニットは年間600万㌧の石油生産能力を持っていて、年間100万㌧の能力を持つ改質ユニットと、年間200万㌧のディーゼル水素化処理装置も含まれている。
2023年、製油所は1,160万㌧の石油を処理し、260万㌧のガソリン、330万㌧のディーゼル燃料、230万㌧の燃料油、90万㌧の航空燃料を生産した。 |
2024.09.03 01:00 |
RBC Ukraine |
Russia reports drone attack on airfield in Tver |
<2410-090302>
ロシアのトヴェリ州は、攻撃UAVによる攻撃を受けている。 ロシアのメディアによると、UAVは地域センターの郊外にある飛行場を攻撃しようとしている。
【Tver州の位置 (Google Map)】
住民は22:50に、少なくとも1機のUAVがミガロヴォ空軍基地に向かって飛んでいるのを発見した。 これ以前には頭上でUAVの音が聞こえた。 銃撃はUAVに向けられ、現在、防空システムが作動している。
ここ数ヵ月、ロシアのさまざまな都市や地域が、攻撃用UAVによる夜間の攻撃にさらされている。 これらUAVの攻撃目標には、石油精製所、石油貯蔵施設、軍用飛行場、その他のインフラが含まれる。
最も重大な攻撃の1つは、8月31日~9月1日の夜に発生し、数十機の攻撃型UAVがロシア全土の16の地域を攻撃目標にした。 その夜にUAVはカポトニャのモスクワ石油精製所、カシラ発電所、コナコヴォ発電所を攻撃した。 |
2024.09.03 00:33 |
朝日新聞 (Yahoo) |
モンゴル、プーチン氏を逮捕せず 国際刑事裁の義務履行避ける |
<2410-090301>
ロシアのプーチン大統領が2日、ノモンハン事件「戦勝」85年の記念式典などに出席するため、国際刑事裁判所(ICC)加盟国のモンゴルに到着した。 ICCは2023年3月に、ウクライナ侵攻をめぐりプーチン大統領に対して逮捕状を発出したため、加盟国は逮捕の義務を負うが、モンゴル政府はプーチン氏を歓迎し、逮捕しなかった。
プーチン大統領は同日夜、ウランバートルの空港に到着し、モンゴル側は儀仗兵が出迎え、政府の代表者がプーチン大統領と握手を交わした。
TASS通信によると、プーチン大統領はロシアから持ち込んだ公用車に乗り込んで空港を出発した。 オートバイの護衛がついた。 第2次世界大戦でのロシアの対日戦勝記念日に当たる3日は、フレルスフ大統領らとも会談する予定になっている。 |
2024.09.02 |
Janes |
Northrop Grumman touts virtual reality tools in redesign of ICBM target vehicles |
<2410-090221>
Northrop Grumman社が8月27日の声明で、米MDA向けにICBMの標的機を再設計していると発表した。 これはNorthrop Grumman社が初めて挑む事業で、工場統合と現場運用に仮想現実(VR/AR)技術を使用している。
ICBM標的機は、MDAがGMDやAegis BMDなどの米国のBMDSの試験をするために使用していると、Northrop Grumman社の標的担当責任者のハード氏が8月29日に語った。 同社は、IRBMとICBM標的の主契約者であり、これまでに25発を納入していると声明は述べている。
ハード氏によるとこの事業は、標的弾がしようしているTrident C4の第一段固体ロケットモーターを、LGM-118 PeaaceKeeperICBMで使用されていたSR119固体ロケットモーターに換装することに焦点を当てている。
声明によると、SR119の初期統合経路探索操作は2024年6月に完了し、再設計されたICBM標的の最終設計審査 (CDR) を8月初旬に完了し、再設計された標的弾は2025年後半に初飛行を行う計画である。
声明によると、再設計された第一段は、さまざまな高度な長距離BMの脅威を模擬するために、さまざまなフロントエンドと互換性があるという。 |
2024.09.02 22:38 |
時事通信 (Yahoo) |
中国主席、南アと「関係格上げ」宣言 貿易赤字で温度差も |
<2410-090220>
中国の習国家主席が2日に、人民大会堂で南アフリカのラマポーザ大統領と会談した。 中国外務省によると、両首脳は「両国関係の格上げ」を宣言し、経済・貿易協力などで合意し、関係強化に向けた共同声明をまとめた。
習主席は「国際情勢が複雑化する中、グローバルサウスの国々が自主独立を堅持し、団結することが重要だ」と強調し、ラマポーザ大統領はBRICSなどの枠組みで中国と連携を強化することに意欲を示した。
一方、南ア政府の発表によると、ラマポーザ大統領は対中貿易赤字の削減を訴え、「より持続可能な製造業と雇用創出への投資を求めたい」と指摘し、アフリカへの輸出拡大を目指す中国との微妙な温度差があらわになった。 |
2024.09.02 22:20 |
Kyiv Independent |
Ukraine war latest: Poland has right to shoot down Russian missiles over Ukraine, Polish FM says |
<2410-090219>
ポーランドのシコルスキ外相が9月2日に掲載されたFinancial Timesの取材記事で、NATOの反対にもかかわらず、ポーランドと近隣諸国は「自国の空域を保護する責任がある」と述べた。 シコルスキ外相はFinancial Timesに「NATOへの加盟は、自国の空域の保護に対する各国の責任に勝るものではなく、それは私たち自身の憲法上の義務である」と語った。
ロシアのUAVとミサイルは、ウクライナへの攻撃中にポーランドの空域に侵入したことは以前あったが、ポーランドのトゥスク首相によると、ポーランドの同盟国は、未確認の領空侵犯に対処する際には自制心を働かせるよう政府に助言した。 |
2024.09.02 18:11 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
タンカー2隻に攻撃、紅海のイエメン沖 フーシ派が一部犯行声明 |
<2410-090218>
英国の海事機関によると、紅海のイエメン沖で2日、サウジアラビア船籍のアムジャド号とパナマ船籍のブルーラグーン 1号の2隻の石油タンカーが攻撃を受けた。 両船舶ともに大きな被害はなく、航行を続けることができたという。 負傷者も報告されていない。
イエメンのフーシ派がブルーラグーン 1号への攻撃について犯行声明を出したが、アムジャド号には言及していない。
アンブレイと英海事機関 (UKMTO) によると、ブルーラグーン 1号はイエメンのサリフ港の北西70nmの海域で3発のBM攻撃を受けた。
アンブレイは「船舶は会社がイスラエルに寄港する船と関係があるために攻撃を受けたとみられる」と述べた。 一方、関係筋によると、アムジャド号が直接標的にされた可能性は低い。 |
2024.09.02 17:52 |
時事通信 (Yahoo) |
「米軍機が妨害」と主張 中国、比船舶との衝突で批判強める |
<2410-090217>
南シナ海のスプラトリー諸島にあるサビナ礁近海では先月中旬から中比船舶の小競り合いが頻発し、習政権は比側を擁護する日米の言動に神経をとがらせているが、8月31日に発生した中国とフィリピンの船舶衝突を巡り、現場上空を米軍機が飛行していたとして、中国側が「妨害行為だ」と批判を強めている。
中国国営中央TV系のSNSアカウント「玉淵譚天」は31日、サビナ礁の現場付近上空を飛行していたとする米軍のP-8A 1機の画像を公開し、「米軍が海警局の法執行を邪魔立てした」などと報じた。
米国から関連する発表は出ていないもようである。 |
【註】
P-8Aは座席数100以上の民航機737-800ERXを対潜哨戒機にしたもので、中国海警艦の上空を飛行したと言っても限度があり、海警艦の航行を妨害したというのは明らかに「因縁」としか思えない。 |
2024.09.02 17:30 |
RBC Ukraine |
Russian nuclear department military transport spotted in Crimea: Media |
<2410-090216>
Crimea.Realitiesによると、核兵器を担当するロシア国防省本部第12総局の車両が、クリミアの道路で発見された。 報告によると、ロシア国防省の第12総局の車両は、ケルチとケルチ半島の道路を含む場所で見られた。
核弾薬の保管、取り扱い、保守を担当しており、他国での核実験を監視する特別管理局も含まれているロシア国防省第12総局の車両には、ロシア軍用車両のナンバープレートにあるデジタルコードのリストによると、コード39のマークが付けられている。
以前にロシア軍が、クリミア橋にPantsir-S1を配置したことでクリミア橋の保護を再び強化したことが報告されていた。 |
2024.09.02 17:15 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
鹿児島沖トカラ海峡は国際海峡、艦艇の航行は正当=中国外務省 |
<2410-090215>
中国外務省の毛報道官が2日、中国の艦船は鹿児島県南方沖のトカラ海峡を航行する権利があり、通過は完全に合法的なものだと述べた。 林官房長官は2日午前の会見で、中国の測量艦が8月31日に日本の領海に侵入したとして、外交ルートを通じ強い懸念を伝え、抗議したと語った。
毛報道官は定例記者会見で質問に答え「国連海洋法条約の関連規定によれば、トカラ海峡は国際海峡とされている。 中国の船舶が同海峡を通過する権利を行使するのは完全に正当であり合法だ」と述べた。 |
2024.09.02 16:20 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
インド25年度GDP予想、野村が6.7%に下方修正 10月利下げ予想 |
<2410-090214>
野村証券が、インフレや成長の鈍化を理由にインド準備銀行(中央銀行)が10月に利下げを開始すると予想した。 「インドの金融政策サイクルの転換は間近で、程度は浅いものではないとみられる」と述べ「当初は、名目金利をインフレ率に合わせる形の金利調整で、2025年は成長鈍化を受けた利下げになる」と予想した。 10月から2025年半ばまでの間に100bpの利下げを予想し、従来予想の75bpから幅を拡大させた。
8月30日発表の4~6月のGDPは前年同期比6.7%増と、総選挙期間中に政府支出が抑制されたことが響いてReutersがまとめた市場予想の6.9%増を下回り、前四半期の7.8%増から鈍化した。 野村証券は2025年度のGDP予想を前年比6.9%増から6.7%増に下方修正した。 |
2024.09.02 15:01 |
RBC Ukraine (Yahoo) |
Turkey applies to BRICS in bid to build alliances beyond West |
<2410-090213>
トルコはBloombergを引用して、従来の西側同盟を超えた新たなつながりを確立世界的な影響力を強化するため、新興市場のBRICSグループへの参加を正式に申請した。 同機関の匿名の情報筋によると、エルドアン政権は地政学的な重心が先進国から離れつつあると考えているという。 彼らは、同国の最近の外交的動きは、NATOの主要加盟国としての義務を引き続き果たしながら、多極化世界のすべての側面との関係を構築するという野望を反映していると述べた。
トルコはEU加盟という10年にわたる要求が進展しないことに対する不満の中で、数ヶ月前にBRICSへの参加を申請したと、情報筋は付け加えた。 またこの申請は、2022年のウクライナ侵攻後、トルコがロシアと緊密な関係を維持した後、他のNATO加盟国との意見の相違の結果でもあると彼らは述べている。 |
2024.09.02 15:00 |
RBC Ukraine (Yahoo) |
Khorunzhyi armored vehicle allowed to supply Armed Forces of Ukraine: Details |
<2410-090212>
ウクライナ国防省は、ソビエトのBTR-60を改造した国産APC Khorunzhyiのウクライナ軍への納入を承認した。
Khorunzhyi APCの車体は高品質のフィンランド製鋼でできており、重量を増やさずに防弾性能を高め、7.62mm鋼芯弾から防護されている。
前面装甲は、10mの距離からの大口径機関銃からの射撃に耐えることがでる。 またウクライナ国防省は「船体底部と特別な耐地雷シートの設計により、6kgのTNTに相当する爆発装置の影響から乗員を保護する」と付け加えた。
全体としてKhorunzhyi APCはソビエトのBRT-60よりも大幅に強力で、車体前部に2基の90馬力のガソリンエンジンの代わりに、330馬力のディーゼルエンジンを搭載しているため、車両は80km/h以上の速度に達することができる。 燃料容量は500kl以上ある。 |
2024.09.02 14:41 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、今年の成長予想を3.9%に引き上げ 刺激策が奏功=財務相 |
<2410-090211>
シルアノフ露財務相が30日、2024年の経済成長率は2023年実績の3.6%を上回る3.9%になるとして、従来の政府予想の2.8%から上方修正した。
シルアノフ財務相は、上方修正の理由に政府支出拡大を挙げ、国営TVで「経済が専門家の予想より急速に発展しているのは今年を含む過去数年に実施した財政刺激策で経済が成長していることを示している」と述べた。
2024年上半期の国内総生産 (GDP) は速報値で4.6%増となり、前年の1.8%を上回った。 |
2024.09.02 10:23 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
中国とフィリピン、南シナ海でまた船舶衝突し非難合戦 1カ月で5回目 |
<2410-090210>
フィリピンと中国が8月31日に、領有権を争う南シナ海で両国の沿岸警備隊船舶が衝突したことを巡り、互いを非難した。 オランダにある仲裁裁判所は2016年に、中国の主張には法的根拠がないと認定したが、中国は拒絶しており、スプラトリー諸島のサビナ礁付近での衝突は、1ヵ月間で5回目になる。 南シナ海を通過する貿易額は年間約470兆円で、石油や天然ガス、水産資源も豊富である。
フィリピンと中国は8月31日、南シナ海で沿岸警備隊の船舶に故意に衝突したとして再び非難合戦を繰り広げている。
南シナ海ではフィリピン、ブルネイ、マレーシア、台湾、ベトナムも領有権を主張しているが、中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を主張している。 |
2024.09.02 09:51 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
NATO事務総長、ウクライナの越境攻撃は正当と認識 |
<2410-090209>
ストルテンベルグNATO事務総長がドイツDie Welt紙に、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃について、自衛権の範囲内で正当との認識を示した。
ストルテンベルグ事務総長は「ウクライナには自衛権があり、国際法によると同権利は国境内にとどまらない」と述べ、ウクライナ越境攻撃について初めて見解を表明した。
ストルテンベルグ事務総長はまた、NATOは越境攻撃について事前に知らされておらず、関与もしていないと言明した。 |
2024.09.02 09:04 |
産経新聞 (Yahoo) |
東部ドネツク州でウクライナ軍劣勢 ポクロフスク陥落の恐れも「極めて困難」 |
<2410-090208>
ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は1日、「敵の主力攻撃の方面でのウクライナ軍の戦況は困難だ」とSNSで表明した。 ウクライナメディアは、シルスキー大将が言及したのは露軍との激戦が続く東部ドネツク州ポクロフスク方面に関してなのは明白だと指摘した。
ポクロフスク方面は露軍が全域の制圧を狙うドネツク州のウクライナ軍の防衛線の一角で、ウクライナ軍は劣勢だと伝えられている。 ゼレンスキー大統領も最近、ポクロフスク方面の戦況が「極めて困難だ」と危機感を示していた。 Forbes誌は8月31日、ポクロフスク陥落の恐れが高まっているとの見方を示した。
New York Times紙も9月1日、露軍がポクロフスクから9kmの地点まで迫っていると報じた。 同紙はまた、ウクライナ軍が8月6日に着手した露西部クルスク州への越境攻撃で露軍がドネツク州の戦力をクルスク州防衛に回すと計算していたが、現時点でドネツク州での露軍の攻勢は弱まっていないとも指摘した。 |
2024.09.02 09:00 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナ軍、クルスク州で戦車7両を鹵獲し歩兵車両10両奪われる 混乱の3週間で |
<2410-090207>
ウクライナによるロシア西部クルスク州への奇襲侵攻から4週間近く経過し、ウクライナ軍の進撃は減速してきている。ウクライナ側の大隊が補給線の限界に達し、壕に入る一方、ロシア側は増援部隊がさらに到着している。こうしたなかで、クルスク州の前線は塹壕戦の様相を強めている。
クルスク州内の接触線は今後数週間で、ウクライナ国内のほとんどの最前線と似たような状況になってくる可能性が高い。 つまり、堅固な陣地が構築され膠着し、双方とも陣地を出て行う攻撃は非常に危険なものになる。
周知のとおり、ウクライナ東部ドネツク州のポクロウシク正面は、膠着した前線の例外で、この正面では、ウクライナ軍の防御部隊の統率が乱れるなかでロシア軍が引き続き前進している。 ロシア側の前進ペースがあまりに速いため、ウクライナや支援国の政府で懸念が広がり、責任を問う声も出ている。
オランダのOSINT分析サイトOryxが確認したところでは、ウクライナ軍はクルスクに侵攻した8月6日から27日までに、ロシア側の車両11両と榴弾砲1門、UAV 1機を鹵獲した一方、ロシア側はこの間にウクライナ軍の車両10両を鹵獲した。 これらの数字は鹵獲数の急増を意味する。
7月の同じ3週間では、ウクライナ側によるロシア軍装備の鹵獲数は1,000kmにおよぶ前線全体でわずか8、ロシア側によるウクライナ軍装備の鹵獲数は10だった。 |
2024.09.02 08:00 (18:00 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, September1 2024 |
<2410-090206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月01日の戦況 =
ウクライナ軍は、8月31日~9月1日に、ロシア国内の目標に対して、最大規模のUAV攻撃を行ったと報じられている。
ウクライナ軍は9月1日もクルスク州で攻撃を続けたが、ウクライナ軍の前進は確認されていなかった。
最近のロシア国内の世論調査では、ウクライナのクルスク州への侵攻は、クルスク侵攻後の短期的には、ウクライナでの戦争に対するロシア国内の支持をまだ低下させておらず、戦争に対するロシア国民の支持は2022年以降も高いままであることを示唆している。
アルメニアのパシニャン首相が8月31日の記者会見で、アルメニアがほぼ1年間CSTOへ不参加した後、「アルメニアはCSTOへの参加をあらゆるレベルで凍結した」ことを確認した。
ロシア軍は最近、ハリコフ市の北、クピャンスクの南東、ポクロフスクの南東、ドネツク市の南西に前進した。 |
2024.09.02 07:39 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア外務次官、核兵器使用の軍事ドクトリン変更を明言 |
<2410-090205>
ロシア国営TASS通信が1日、リャブコフ外務次官がウクライナに対する西側諸国の支援姿勢が強まっていることを理由に、核兵器使用の軍事ドクトリンを変更すると明らかにしたとの次官の発言を報じた。
プーチン大統領は6月に、軍事ドクトリンは世界情勢に応じて絶えず変化する枠組みだと強調しており、リャブコフ次官の今回の発言は、ロシアの要人としてこれまでで最も明確にドクトリンの変更に言及したものである。
報道によるとリャブコフ次官は「ドクトリン変更作業は進んでおり、修正に向けた明確な意思が存在する」と語り、そうした決定はウクライナの戦争に関係した西側の敵対勢力の動きが拡大していることとつながっていると説明した。
2020年にプーチン大統領が策定したロシアの現在の軍事ドクトリンは、ロシアが敵から核攻撃を受けた場合、またはロシアの存立を脅かすような通常兵器の攻撃を受けた場合に、核兵器を使用する可能性があるとしている。
ただロシア国内のタカ派的な軍事専門家はプーチン大統領に対して、ロシアの敵である西側の「肝を冷やす」ために核兵器使用のハードルを下げるよう促している。 |
2024.09.02 07:28 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
EUの4~6月期武器輸出、ウクライナ向けが34%に拡大 |
<2410-090204>
EU統計局が30日、2024年4~6月期のEUの武器と弾薬の輸出に占めるウクライナ向けの割合は34.2%と、前年同期の19.7%から拡大したと発表した。 また、爆薬の輸出では、ウクライナ向けが1.7%から16.5%に上昇した。
2023年以降のウクライナ向け輸出では、武器と弾薬、爆薬が最も増え、コーヒーや茶、油糧種子、繊維、燃料、廃棄物、生皮など、ウクライナ向け輸出の大部分を占める他の製品も肥料以外は小幅に増加したため、4~6月期のEUからウクライナへの輸出は、1~3月期比で6.5%拡大した。 |
2024.09.02 07:04 |
時事通信 (Yahoo) |
イージス艦「ちょうかい」改修へ トマホーク、発射機能付加 安保戦略、反撃可能に・防衛省 |
<2410-090203>
防衛省への取材で、(註:こんごう型Aegis護衛艦の四番艦)ちょうかいにTomahawk発射機能を付加する方針を固めたことが1日までに同省への取材で分かった。
改修費として、令和7年度予算概算要求に18億円を計上した。 国家安全保障戦略で保有を決めた反撃能力を備える最初のAegis艦となる。 同省は「定期整備のタイミングなどを考慮した結果、ちょうかいから改修する」としている。
佐世保基地に配備されているちょうかいは、7年度末に改修を終える。 同省はTomahawkを当初の予定より1年前倒しして、7年度中に取得する。 改修後に米国で実射試験を行う可能性もある。
防衛省は横須賀、舞鶴、佐世保の各基地配備のAegis艦8隻すべてを順次、改修する。
Tomahawkは射程1,600kmで、日本周辺海域から発射すれば北朝鮮や中国が射程に入る。
政府は米国など同盟国を守るために集団的自衛権を発動する場合も、反撃能力を行使できるとしていることから、有事には米海軍横須賀基地配備のTomahawkを搭載する米海軍Aegis艦と連携する可能性もある。 |
2024.09.02 05:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
オーストラリアの新型艦導入計画、日本が参画へ…「もがみ型」護衛艦ベースの開発で他国と受注競争 |
<2410-090202>
複数の日本政府関係者が、オーストラリア政府の新型艦導入計画を巡り、日本政府が正式に参画の意思を伝達したことを明らかにした。 2024年6月には、豪政府の求めに応じて海上自衛隊のもがみ型護衛艦の技術情報を豪側に開示しており、もがみ型をベースにした共同開発計画で他国との受注競争に臨む。
9月5日には日豪両政府の外務・防衛閣僚会合 (2-plus-2) が豪州で開かれる予定で、共同開発についても協議するとみられる。
防衛装備品の技術情報の他国への開示は、「防衛装備移転三原則」で認められている。 政府は6月に開催した国家安全保障会議 (NSC) の局長級会合で、「豪州との共同開発には対中国を見据えた戦略的な重要性がある」と判断し、開示を決定し、もがみ型の設計や性能に関する情報を伝えたもようである。
三菱重工業が製造するもがみ型は、乗組員が従来型護衛艦の半分の60名で、機雷除去能力を備えるなど汎用性が高い。 防衛省は、船体を改造して豪側の装備を搭載する新型艦として共同開発することを検討している。
日本以外で候補国に挙がっているのは、スペイン、韓国、ドイツで、この3ヵ国もすでに自国艦の技術情報を開示したとみられる。 豪政府は今後、各国の提案を比較検討し、年内をめどに候補を2ヵ国に絞り込むという。 |
2024.09.02 01:00 |
Defense News |
What lessons did the US Army learn from the Gaza aid pier mission? |
<2410-090201>
米陸軍はガザ救援桟橋の任務からどのような教訓を得たか? それは彼らにとって最も困難な任務であった。
米陸軍第7輸送旅団は、今まで訓練や海外での演習で桟橋を設置したことがあったが、ガザの人道支援計画を取り巻く荒れ狂う天候、治安上の脅威、徹底的な人員制限の荒々しい組み合わせに対処したことはなかった。
絶望的なパレスチナ人に切実に必要とされている食料と物資を届けるための一時的な解決策として設計された、いわゆるJLOTSは、春と夏にかけて一連の挫折に直面したが、イスラエル・ハマス戦争で飢饉に直面したガザの人々のために、2,000万㌧以上の援助物資を揚陸することに成功した。 |
2024.09.01 20:41 |
共同通信 (Yahoo) |
開戦85年で防衛強化訴え ポーランド、ロシア侵攻念頭に |
<2410-090114>
ナチス・ドイツ軍がポーランドに侵攻した第2次大戦の開戦から85年となる1日、ポーランド各地で犠牲者を追悼する記念式典が開かれた。
トゥスク首相はロシアによるウクライナ侵攻を念頭に「ポーランドで再び戦争が起ころうとしている」と述べ、NATOの防衛強化を訴えた。
ドゥダ大統領は「防衛力や同盟国の支援があれば攻撃されなかっただろう」と指摘し、トゥスク首相も北部グダニスクの式典で「戦争は二度と起こらないとは言わない。 言わなければならないのは『二度と孤立しない』ということだ」と強調し、NATOやEUの結束の重要性を訴えた。 |
2024.09.01 19:54 |
時事通信 (Yahoo) |
イスラエル警官3人射殺 ヨルダン川西岸 |
<2410-090113>
イスラエルのメディアが、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ヘブロン近郊の検問所付近で1日に、イスラエル警察の車両が銃撃を受け、警官3人が死亡したと報じた。
イスラエル治安部隊が逃走した容疑者の行方を追っているという。 |
2024.09.01 18:53 |
Kyiv Independent (Yahoo) |
Armenia suspends participation in Russian-led CSTO 'at all levels,' Armenian PM says |
<2410-090112>
アルメニアのパシニャン首相が8月31日の記者会見で、アルメニアは集団安全保障条約機構 (CSTO) への参加を「あらゆるレベルで停止したが、決定は変更される可能性がある」と述べた。
「アルメニア共和国は、あらゆるレベルでCSTOへの参加を『凍結』しており、現段階では、この決定で十分だと考えている」とパシニャン首相は述べた。
2002年に設立されたCSTOは、ロシアが突出した最も強力な構成国で、ロシア、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、タジキスタン、キルギスタンが参加している。 2024年初頭、アルメニアは組織を脱退すると脅し、2024年11月に予算が承認されたにもかかわらず、5月に資金提供を拒否した。
パシニャン首相は、アルメニアが組織を離脱する「正確な日」を挙げることができなかった。 彼は、政府は将来、CSTO加盟を再考できるが、今のところそうする必要はないと考えていると述べた。 |
2024.09.01 18:42 |
産経新聞 (Yahoo) |
ガザでポリオワクチン接種開始 イスラエルは「休戦」認めず |
<2410-090111>
英BBC放送が、ガザで1日、世界保健機関(WHO)によるポリオの感染拡大防止に向けたワクチン接種が始まったと報じた。
イスラエルとハマスは接種期間中、ガザでの戦闘の一時休止で合意しており、合意が履行されるかが接種の成否を左右するが、イスラエル首相府は「停戦という報道は誤りだ」とし、接種を促進するため1日数時間の「人道回廊」を設けるだけだとする声明を出した。 攻撃を継続する意思を示したとみられる。
ガザ保健当局は8月31日には域内で少なくともパレスチナ人61人が殺害されたと発表した。 |
2024.09.01 18:22 |
時事通信 (Yahoo) |
ガザで人質6人の遺体収容 1人は米国籍、軍到着前に殺害 イスラエル |
<2410-090110>
イスラエル軍は1日、ガザ最南部のラファでハマスが拉致した人質6人の遺体を収容したと発表した。 軍報道官は「われわれが到着する少し前に殺害された」と説明した。
軍によると、前日の地下トンネルでの戦闘中に6遺体を発見した。 うち1人は米国籍。 バイデン米大統領は声明で「ハマス指導者は代償を払う」と非難した上で、人質解放を含む停戦合意の仲介に取り組む姿勢を示した。 |
2024.09.01 16:59 |
Kyiv Independent |
Russia claims 158 drones downed in mass attack targeting refinery, power plants in Moscow, other regions |
<2410-090109>
モスクワ、トヴェリ、ヴォロネジ、トゥーラ、カルーガ、ブリャンスク、ベルゴロド、リペツク、クルスクなどの地元当局者によると、9月1日の夜に数十機のUAVがロシアのいくつかの地域を目標に攻撃したと報告したが、ロシア国防省は、一晩で158機のUAVが撃墜されたと主張した。
モスクワのソビャーニン市長は、ロシアの首都圏で少なくとも9機のUAVが撃墜されたと主張した。 ソビャーニン市長によるとUAVの1機はモスクワ製油所の近くで破壊された。 ロシアの国営Ria Novosti通信き製油所の建物の一つが損傷し、攻撃後に火災が報告されたと報じた。
ロシアのガス大手Gazpromの石油部門であるGazprom Neftが所有する製油所は、モスクワ南東部にある。死傷者は報告されていない。
ロシアの治安機関と密接な関係にあるBaza Telegram News Channelは、ロシア中部で最大のエネルギー生産国の一つであるトヴェリ地方のコナコヴォ発電所の近くで大きな爆発音が聞こえたと報じた。
ロシアのTelegram channel Astra は、地元住民のビデオを引用して、地元のガス配給インフラに近いトヴェリ地方で2件の火災が発生したと報じた。
モスクワ地方カシラ市地区の責任者であるシュヴァロフ氏は、カシラ発電所を少なくとも3機のUAVが攻撃したと述べている。 彼は、攻撃は火災、損害、または死傷者をもたらさなかったと述べた。
Kyiv Independent紙は、これらの主張をすぐには確認できなかった。 |
【註】
ミサイルや突入自爆型UAVは最終的に地上に達して爆発するものであるため、その「撃墜」判定は難しい。
対空火力などの被弾で空中で爆発した場合を除き、本来狙っていた目標に達して爆発したのか、目標を外れて爆発したのか、対空火力やECMなどで目標を外されて地上で爆発したのかの判定は、対空部隊の判断に任されるため、往々にして対空部隊に都合良く報告される。 |
2024.09.01 16:35 |
RBC Ukraine |
Russia accelerates advance toward Pokrovsk, but pace may slow down - British intelligence |
<2410-090108>
ロシア軍はこの1週間、ポクロフスクの町への進撃を加速させているが、英国国防省によると、彼らはすぐに減速する可能性があるという。
英国防省情報局は、ロシア地上部隊が過去7日間でウクライナ東部のポクロフスク市への進撃を加速させたと報告している。
「ロシア軍部隊は、市の端から10km以内にいる可能性が高いが、ロシアの地上部隊がポクロフスクの市街地に入ると、前進速度は遅くなる可能性が高い」と情報声明は述べている。
英国は、ポクロフスクがドネツク地域の主要な物流拠点であり、占領されれば、ウクライナは既存の補給線を延長して迂回することになる可能性が高いと強調した。
「ウクライナ東部と南部の他のすべての前線では、軍事活動の作戦進度は低いままで、領土支配に大きな大きな変化はない」と情報機関は付け加えた。 |
2024.09.01 16:21 |
Kyiv Independent |
Volhynian Massacre — the Achilles heel of Ukrainian-Polish relations |
<2410-090107>
ポーランドのヤブロンスキ国務次官が7月下旬にTVで、ウクライナは「ウクライナ領土に残された犠牲者の遺体を掘り起こす問題を解決する前に、EU加盟を夢見ることさえすべきではない」と述べたが、その後の9月1日、プラハでのグロブセック安全保障会議で、ポーランド議会議長のホロニア氏は、これらの発言を撤回したように見え、出来事をめぐる意見の相違にもかかわらず、この問題はEU加盟国であるウクライナと「欧州連合の安全な生態系」で話し合うと述べた。
ポーランドの役人は、ヴォルィーニの虐殺として知られる出来事に言及した。 ポーランドとウクライナの歴史におけるこの悲劇的な時期に、ナチス占領下の当時はポーランドの一部で、現在は西ウクライナの地域となっているヴォルィーニ地域で、ウクライナ反乱軍 (UPA) によって何千人ものポーランド人が殺害され、報復としてポーランド軍によって何千人ものウクライナ人が殺害された。
殺戮は1943年の夏にピークに達し、ポーランドでは「血の日曜日」として知られる1943年7月11日にクライマックスに達し、少なくとも99の地域が攻撃された。 |
2024.09.01 14:08 |
Kyiv Independent |
Ukraine should become an EU member despite disagreements over Volyn massacre, says Polish parliamentary speaker |
<2410-090106>
ポーランド議会のホロウニア議長が8月31日、ヴォルィーニで1940年代にポーランド人の大量殺戮があったことをめぐるポーランドとの歴史的な「ヴォルィーニの虐殺」にもかかわらず、ウクライナはEUの加盟国になるべきだと述べた。 ホロニアは、プラハで開催されたグロブセック安全保障会議でRFE/RLの記者からの質問に答えていたと、同通信社は報じた。
ヴォルィーニの虐殺は1943年に発生し、現在はウクライナの一部であるナチス占領下のヴォリーニで、ウクライナ反乱軍 (UPA) の構成員が数万人のポーランド人を虐殺した事件で、報復で何千人ものウクライナ人が殺された。
【Volyn州の位置 (Google Map)】 |
2024.09.01 09:00 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナが東部のポクロウシク方面に増援部隊を投入 現状は「焼け石に水」か |
<2410-090105>
ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカの西40kmほどに位置し、ウクライナ軍の重要な兵站拠点であるポクロウシクの周辺の防御をテコ入れするために、ウクライナ国家親衛隊の数少ない攻撃旅団である第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)が投入された。
これまでウクライナ南部に配置されていた2,000名規模のカラダフ旅団の不慣れな戦場への配置転換は、ポクロウシク正面でウクライナ側が直面している問題の緊急性を浮き彫りにしている。
弾薬不足に陥っていたウクライナ軍のアウジーウカ守備隊を2024年2月半ば、5ヵ月あまりにわたる激しい包囲戦の末に駆逐したロシア軍は、2022年2月の戦争拡大前におよそ6万人が暮らしていたポクロウシクに向けて着実に前進してきた。
ウクライナの調査分析グループFrontelligence Insightは報告書で、ポクロウシクは「輸送や鉄道配送の重要なハブになっており、広い範囲にわたる戦線でウクライナ軍の供給を支えている」と説明し、「ドネツク州におけるウクライナ軍の兵站の根幹が脅威にさらされている」と警告している。 |
2024.09.01 08:10 |
RBC Ukraine |
Drones attack oil refinery in Moscow |
<2410-090104>
ロシア・メディアによると、ロシアは、モスクワを攻撃した9機の撃墜されたとされるUAVを報告しており、そのうちの1機はモスクワ製油所近くで迎撃された。
モスクワのソビャーニン市長によると、ロシアの防空システムは首都を狙った9機のUAVを撃墜した。 1機はモスクワ製油所の近くで捕捉された。 ソビャーニン市長は、損害や死傷者はなく製油所の操業に対する脅威もなかったと述べた。
モスクワの住民が1日、UAVの攻撃目標にされたカポトニャ製油所で燃えているトーチの画像を共有しているとASTRAは報告している。 カポトニャ地区の火柱は、以前、地元の人々によって観察されていた。 しかし、1日のUAV攻撃の後、「トーチはより激しく燃えているように見える」と住民は語った。 |
2024.09.01 07:33 |
産経新聞 (Yahoo) |
露軍、新たに集落制圧と主張 ウクライナ軍の防衛拠点トレツクに接近 |
<2409-090103>
ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は8月31日、全域の制圧を狙うウクライナ東部ドネツク州の集落キロボを制圧したと主張した。 露メディアによると、キロボはウクライナ軍の防衛拠点である小都市トレツクの近郊に位置している。 露国防省は8月20日にトレツク近郊の重要集落ニューヨークの制圧も発表しており、露軍はトレツクに接近しているもようである。
ドネツク州で露軍は現在、トレツク方面、ポクロフスク方面、チャソフヤル方面などで攻勢を継続し、ウクライナ軍の防衛線を突破して、主要都市クラマトルスクなどへの進出経路を確保する思惑である。
露軍は露西部クルスク州への越境攻撃でウクライナ軍の予備戦力が手薄になったとみて、ドネツク州で攻勢を強めているとみられる。
一方、東部ハリコフ州当局によると、同州の集落チェルカスカヤ・ロゾバヤが31日に露軍の空爆を受け、民間人2人が死亡、子供2人を含む10人が負傷した。 同州では30日にも州都ハリコフが露軍のミサイル攻撃を受け、7人が死亡、約100人が負傷していた。 |
2024.09.01 07:32 |
Diamond Online (Yahoo) |
パレスチナへの支援金額、アラブ諸国はたった2割…意外な「最大の支援国家」とは? |
<2409-090102>
・パレスチナの最大の支援者は アラブ諸国ではない
2024年に入り、イスラエルへの批判が世界中でかつてない規模で広がった結果、パレスチナを国家として承認する動きも広がり。2024年5月28日にスペイン、アイルランド、ノルウェーの欧州3ヵ国がパレスチナを国家として正式承認した。 アイルランドはかつてイギリスと独立戦争を戦った歴史があり、独立国家になるための苦闘を経験した国でもある。
実はパレスチナ自治政府に対しては、これら3ヵ国が承認する前の時点でも、アラブ諸国やアフリカ諸国を含め世界の139ヵ国が既に国家として承認していた。
ただ、日本やアメリカ、イギリス、フランス、イタリアなど国際政治で影響力の大きいG7諸国は承認しておらず、パレスチナにとっては、これが大きな課題となっている。
では、パレスチナ人たちは誰かに頼れるのであろうか。 やはりアラブ諸国だろうか。 パレスチナの人々はアラブ諸国の資金援助に頼っていると思われがちだが、実はそうでもない。
アラブ国家の合計の支援金額は全体の20%程度に過ぎない。 その大部分がサウジアラビアの9.9%とUAEの5.2%である。
実は、1994年から2020年までのパレスチナ支援総額$40Bのうち最大の支援者はEUで全体の18.9%で、次に米国の14.2%、日本は2.9%となっている。
軍事援助や政治的なスタンスではイスラエル寄りの姿勢が目立つ米国だが、単独国家としては最大の資金を拠出している。
最大の支援者は欧米なのである。
なお、イランなどの武器支援は公式の統計にはほぼ出てこないので把握は困難だが、少なくとも公式統計に出てくる支援国の上位にいないことは明らかである。
・アラブ諸国に見捨てられた 状態のパレスチナ人
パレスチナの人々は心のどこかで、アラブ諸国は最後には頼りにならないことが分かっている。
どの国の軍隊も戦闘能力は低く、ともに戦った過去4回の戦争は全て敗北したし、資金援助の合計は欧米の方が多い。 |
2024.09.01 00:55 |
FNN Prime Online (Yahoo) |
中国の領有権主張には「法的根拠なし」 南シナ海巡り日本が異例の声明で反論 |
<2409-090101>
駐比日本大使館が南シナ海を巡る中国の領有権の主張について、中国の法的な根拠を否定する異例の声明を出した。 この問題を巡っては、遠藤駐比大使が8月25日に南シナ海での中国の行動をSNS上で批判したのに対し、中国大使館は「無責任で不当な非難」などと抗議していた。
日本側が31日に出した声明では「南シナ海での中国の主張は海洋権益などを定めた国連海洋法条約の規定に基づいていない」として、中国の領有権の主張には法的根拠がないことを指摘した。 また、こうした中国の主張を否定した2016年の仲裁裁判所の決定についても、中国は今も受け入れていないとして、この決定を遵守するよう求めた。
日本大使館が他国の主張に反論する形で声明を出すのは異例で、南シナ海を巡る中国と関係国の溝は、さらに深まる可能性がある。 |
2024.08.31 22:23 |
Kyiv Indeoendent |
Netherlands to send 28 amphibious armored vehicles to Ukraine |
<2409-083117>
オランダのブレケルマンス国防相が8月31日に、Viking Bandvagn S10水陸両用装甲車28両をウクライナに送ると述べた。
ブレケルマンス国防相によると、蘭海兵隊はウクライナの将兵に車両の使用を訓練したという。
ゴム製の履帯を装備したViking Bandvagn S10の重量は11tで、あらゆるタイプの路面を走行できる。
ブレケルマンス国防相はXへの投降で、「ウクライナは、ロシアの侵略者との戦いにおいて、我々の助けを切実に必要としており、ウクライナに対する我々の支援は、ロシアを寄せ付けないでいる」と述べた。 |
2024.08.31 20:50 |
産経新聞 (Yahoo) |
潜水艦通過ルートでデータ収集か 中国軍艦艇による領海侵入、13回のうち11回が鹿児島沖 |
<2409-083116>
中国軍機による初めての領空侵犯からわずか5日後の8月31日、今度は中国海軍測量艦による領海侵入が確認された。 日本政府は、中国軍が有事の際に潜水艦を太平洋に進出させて米軍艦艇を脅かすため、鹿児島県口永良部島沖や太平洋のデータを集める活動の一環と見て警戒を強めている。
統合幕僚監部によると、これまで中国軍艦艇による領海侵入は今回も含めて13回発表しているが、このうち口永良部沖が11回に上る。 2021年11月以降にこうした行動が顕著になっているという。
なぜ、口永良部沖で頻繁に領海侵入が繰り返されているのかについて、同海域の警戒監視を担当する海上自衛隊第1航空群司令を務めた中村元海将補は「中国大陸から太平洋に進出するにあたり、この海域を最短ルートの一つとして重視している可能性がある」と指摘する。
潜水艦が敵から発見されずに海峡を通過するためには、海底地形や水温、塩分濃度、潮流などのデータを事前に集めることが不可欠であり、今回は約2時間で海峡を通過して太平洋に向かっていることから、太平洋の海底地形を調査する目的との観測もあるが、海峡通過の際にデータを収集した可能性も否定できない。
中村元海将補は「水温や塩分濃度は季節によって異なるので、観測の回数が増えれば増えるほど、より精緻なデータを蓄積できる」と解説する。 |
2024.08.31 17:40 |
RBC Ukraine |
Danish PM calls for lifting restrictions on weapons transferred to Ukraine |
<2409-083115>
デンマークのフレデリクセン首相が、欧米、その他の友好国がウクライナへの武器移転の制限について話すのをやめるべきだと考えていると述べている。
フレデリクセン首相は、国が戦争状態にあるときにレッドラインについて話すことは大きな間違いであり、これにより、侵略国ロシアは「彼らの手札に2枚の良いカード」を手に入れることになると述べた。 |
2024.08.31 14:57 |
共同通信 (Yahoo) |
パトリオット誤射でF16撃墜の可能性 |
<2409-083114>
New York Times紙が西側当局者の話として30日、墜落したウクライナのF-16について、Patriotの誤射で撃墜された可能性があると報じた。
機械の故障や操縦ミスの可能性もあるという。 |
【註】
F-16が目標のCMに接近してM61A1 20mmガトリング砲で破壊したため、CMの破片か破裂させられたCMの弾頭でF-16自体が損傷した可能性もあるのでは。 |
2024.08.31 14:32 |
産経新聞 (Yahoo) |
与那国町長が訪米、南西諸島防衛の重要性訴え 玉城知事の辺野古対応を「法治否定」と非難 |
<2409-083113>
日本防衛の最前線として自衛隊が駐屯する与那国島の糸数町長がワシントンを訪問し、30日に米国政府関係者らに同島など南西諸島の防衛の重要性を訴えた。
糸数町長はまた、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を巡る玉城県知事の対応について「最高裁の決定を無視する法治国家の否定」だと批判した。 |
2024.08.31 14:31 |
日経新聞 |
中国海軍の測量艦、鹿児島沖で領海侵入 防衛省発表 |
<2409-083112>
防衛省が31日、中国海軍のシュパン級測量艦1隻が同日朝、鹿児島県口永良部島の南西の日本領海に侵入したと発表した。 中国海軍測量艦の領海侵入は2023年9月以来10回目になる。
中国軍は26日にも長崎県男女群島沖の領空を侵犯したばかりである。
防衛省によると領海侵入は1時間53分ほど続いた。 海上自衛隊の掃海艇と哨戒機が警戒監視・情報収集にあたり、通行目的などについて問いかけた。
外務省アジア大洋州局長は26日の領空侵犯も踏まえて、施駐日中国臨時代理大使に強い懸念を伝え、抗議した。 |
2024.08.31 11:35 |
日経新聞 |
島しょ国会合、共同声明から「台湾」を削除 中国圧力か |
<2409-083111>
太平洋の島嶼国やオーストラリアなど18の国と地域が加盟する太平洋諸島フォーラム (PIF) が31日、トンガで開催した首脳会合の共同声明を更新し、台湾を「開発パートナー」として確認する文言を削除した。 削除を求めていた中国の意向が反映されたもようだ。
PIFは30日までトンガの首都ヌクアロファで年次会合を開き、最終日の30日に首脳会合の共同声明を公表した。 |
2024.08.31 10:10 (20:10 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August30 2024 |
<2409-083110>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月30日の戦況 =
EU加盟国は、ウクライナが欧米から提供された兵器を使用してロシアの軍事目標を攻撃する能力について、引き続き異なる見解を表明している。
ロシアの情報筋は、ウクライナ軍とロシア軍が8月30日にクルスク州でわずかな戦果を上げたと主張している。
ロシア国営の世論調査機関は、ウクライナのクルスク州侵攻の中で、プーチン大統領とロシア当局に対するロシア国内の不満が限定的に高まっていることを認識している。
ベネズエラは、ウクライナ軍の一員として戦うコロンビア国民をロシアに引き渡し、ロシアとベネズエラの協力関係が拡大し、ベネズエラがロシアの戦争を支持していることを示した。
ハンガリーとロシアは、二国間協力を引き続き深化させている。
ゼレンスキー大統領は8月30日、オレシチュク中将をウクライナ空軍司令官から解任した。
ロシア軍はスヴァトヴェ、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
Le Monde紙が8月30日、ロシアの民間軍事会社Bear Brigadeの傭兵100名がブルキナファソを出発し、クルスク州で戦っているロシア軍に合流したと報じた。 |
2024.08.31 07:00 |
RBC Ukraine |
Russian state agencies record rise in discontent with Putin among Russians - ISW |
<2409-083108>
ISWが、世論調査を担当するロシア政府機関は、プーチン大統領に対するロシア人の不満が急増していることを認めていると報告している。
Public Opinion Foundationが8月30日に、8月25日に実施した調査を発表し、回答者の28%がロシア当局の行動に対して怒りや不満を表明したことを明らかにした。 これは、8月11日と7月27日に実施された調査の25%と18%から増加している。
一方、ロシア国営の世論調査センター (VCIOM) は、8月12日~18日にプーチン大統領の支持率が77.1%から73.6%に3.5ポイント低下したと報告した。 これは、2022年2月にウクライナへの全面侵攻が始まって以来、クレムリン系の社会学者の間でも記録的な減少を示している。
8月30日に行われたVCIOMの最新の調査では、2024年8月19日~25日にかけて、プーチン大統領の支持率が73.6%から72.4%と、さらに1.2ポイント低下したことが示された。
ISWは、アナリストはロシアの国家機関が実施した調査は特に顕著な不満を示しておらず、ロシア社会内の実際の感情を正確に反映していない可能性があると指摘しているが、これらの調査結果は、クレムリンがクルスク地域でのウクライナの軍事作戦後に高まっている国民の不満を認めざるを得ないと感じていることを示唆している。 |
2024.08.31 05:23 |
時事通信 (Yahoo) |
ガザ境界軍駐留で対立 国防相が反対、ネタニヤフ首相と溝 イスラエル |
<2409-083109>
米ネットメディアAxiosが30日、ガザの停戦交渉でガザとエジプト境界地帯へのイスラエル軍駐留継続にガラント国防相が反対していると報じた。
駐留に固執するネタニヤフ首相との溝は深く、29日に開かれた治安閣議で非難の応酬になったという。
停戦交渉では、駐留継続を求めるイスラエルと、ガザからの軍の完全撤退を主張するイスラム組織ハマスが対立し、仲介役のエジプトも駐留に反対し、交渉進展を阻む争点となっている。 |
2024.08.31 05:16 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ、ロシア西部越境攻撃継続 2キロ前進=総司令官 |
<2409-083107>
ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が30日、ロシア西部クルスク州で過去24時間に最大2km前進し、現在も越境攻撃を継続していると言明した。
ウクライナは8月6日の越境攻撃開始以降、約100集落を制圧し35km奥地まで進出したとしているが、その後の進撃には行き詰まりがみられる。
また、シルスキー大将によると、ウクライナ東部ドネツク州ポクロフスクではロシア軍が29日、防衛線の突破を試みたが失敗に終わった。
ポクロフスク方面へのロシア軍の前進を受け、ウクライナ当局は同盟国に対し、ウクライナ西部上空でロシアのミサイルとUAVの撃墜を開始するよう繰り返し呼びかけている。
ウクライナ参謀本部によると、ポクロフスク方面への攻撃は29日に58回、30日の時点で36回にのぼり、ロシア国防省は30日にウクライナ東部で3集落を制圧したと発表した。 |
2024.08.31 03:56 |
共同通信 (Yahoo) |
ゼレンスキー氏、空軍司令官解任 F16戦闘機墜落と関係か |
<2409-083106>
ウクライナ大統領府が、ゼレンスキー大統領が30日、空軍司令官のオレシチュク中将を解任したと発表した。 理由は明らかにしていないが、NATO加盟国から供与されたF-16 1機が26日に墜落して操縦士が死亡しており、解任と関係している可能性がある。
ゼレンスキー大統領は通信アプリに「兵士を守る必要がある」と投稿した。 ウクライナ軍によると、墜落機はロシア軍CMの迎撃任務に当たっていた。 ウクライナは米国と共同で墜落原因などの調査を開始した。 |
2024.08.31 03:01 |
Kyiv Independent |
Ukraine reports over 4,000 cases of Russian chemical weapon use on front line |
<2409-083105>
ウクライナ支援国軍の報告によると、ロシアの全面侵攻開始以来、ウクライナの前線でロシア製化学兵器が使用された事例が4,000件以上記録されており、そのうち3,100件以上が報告され、化学兵器の使用が大幅に増加している。
この数字は、違法な化学兵器の使用が急激に増加していることを示しており、1月時点で記録されている600件の使用から急激に増加しているとウクライナ軍は報告している。
ウクライナがまとめた統計によると、報告された症例は2024年5月にピークに達し、過去最高の715件が報告され、夏にかけてゆっくりと減少し、8月については、すぐに入手できたデータはなかった。 |
2024.08.31 01:39 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ、モンゴルにプーチン氏逮捕を要請 ICC逮捕状に基づき |
<2409-083104>
ウクライナが30日にモンゴルに対し、プーチン露大統領が9月3日に同国を訪問した際に、国際刑事裁判所 (ICC) の逮捕状に基づき逮捕するよう要請した。 ロシア大統領府は、プーチン大統領のモンゴル訪問について懸念はないとの見解を示している。
ICCは2023年3月にプーチン大統領に対し、子どもの不法な送還とウクライナ領土からロシア連邦への不法移送の疑いで逮捕状を発行しており、モンゴルを含む124ヵ国のICC加盟国には、プーチン大統領が入国すると逮捕しICCに移送する義務が生じている。
ウクライナ外務省はTelegramで「モンゴル当局に対し、強制的な国際逮捕令状に従い、プーチン大統領をICCに移送するよう求める」と要請した。
これに対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、モンゴルがICC加盟国であることの懸念について「心配することはない。 われわれはモンゴルの友人たちと素晴らしい対話を行っている」と述べた。 |
2024.08.31 01:37 |
日経新聞 |
軍事訓練はウクライナ国外 EU、国防相会合で合意 |
<2409-083103>
EUが30日、ブリュッセルで非公式の国防相会合を開き、ロシアが侵攻するウクライナへの軍事支援として実施している同国兵の訓練について、ウクライナ国内では行わない方針で合意したことを、ボレル外交安全保障上級代表が会合後の記者会見で述べた。
マクロン仏大統領は軍事教官をウクライナに派遣する計画に前向きな姿勢を示していたが、ボレル上級代表によると一部の加盟国が難色を示して合意には至らず、可能な限りウクライナに近い場所で訓練することになった。
ボレル上級代表は、EUによる訓練の調整などを行う拠点をウクライナの首都キーウに設置することを提案したことも明らかにした。 |
2024.08.31 00:54 |
Ukrainska Pravda |
Russians reportedly occupy Karlivka in Donetsk Oblast |
<2409-083102>
DeepStateのアナリストは、8月30日~31日の夜、ロシア軍がドネツク州ポクロフスク地区のカルリフカ村を占領したと報じた。
【Karlivka村の位置 (Google Map)】
「敵はカリフカを占領し、ハリツィニフカ、ステルマヒフカ、ドリニフカとピシュチャネの近くでも前進した」という。 |
2024.08.31 00:01 |
共同通信 (Yahoo) |
与那国沖に飛来、中国無人機か 防衛省、2機を確認 |
<2409-083101>
統合幕僚監部が30日、中国のUAVと推定される1機が同日午後に東シナ海から飛来し、沖縄県与那国島と台湾の間を通過して太平洋に向かったと発表した。
また、中国のUAVとみられる別の1機が太平洋から飛来し、与那国島と台湾の間を通過して東シナ海に向かったことも確認した。
26日には長崎県の男女群島沖で中国軍機による初めての領空侵犯が確認されている。 |
2024.08.30 23:31 |
Kyiv Independent |
Over 66,000 Russian soldiers killed in Ukraine, media report suggests |
<2409-083031>
ロシアの独立系メディアのMediazonaが8月30日に、全面戦争のウクライナでは66,000名以上のロシア兵が死亡していると報じた。 Mediazonaは、BBC News Russianとともに、オープンソースでの調査を通じてウクライナで殺害されたロシア兵の名前を記録している。
報告書は、刑務所から徴兵された少なくとも12,813人の囚人、12,566人の志願兵、8,610人の動員兵が、ロシア軍で勤務中に戦死したと述べている。
ジャーナリストたちは、ロシア軍司令部によれば、戦闘に参加していないロシア人徴集兵の死亡についても調査したが、報告書は少なくとも172名の徴集兵が殺害されたことを明らかにした。
これらの徴集兵の一部は、2022年2月の全面侵攻開始時にウクライナに送られ、後に撤退した。 他の人々はロシア国境地域で砲撃を受けて死亡したと報告書は述べている。
2022年4月13日~14日にかけての巡洋艦Moskvaの沈没では、船員として勤務した徴集兵の一部も死亡した。
徴集兵の死者は、ロシアのクルスク州でのウクライナの最近の攻勢で起こったであろう損失は考慮していないと報告書は指摘している。
MeduzaとMediazonaは2024年7月、遺言検認と相続記録に基づいて、侵攻で少なくとも12万名のロシア兵が死亡したと推定した。 ウクライナの参謀本部は、2024年5月25日時点で、ロシア軍の人員の損失は、死者、負傷者、行方不明者、捕虜を含めて50万人を超えたと推定している。
ゼレンスキー大統領は2月に、全面戦争が始まって以来、18万名のロシア軍将兵が殺害されたと述べた。 大統領は、同時期に31,000名以上のウクライナ兵が殺害されたとも述べた。 |
2024.08.30 22:10 |
RBC Ukraine |
Ukrainian Commander-in-Chief appoints acting Commander of Air Forces |
<2409-083030>
ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は、クリヴォノジコ中将を空軍司令官代行に任命した。
ウクライナ軍参謀本部によると、この決定はオレシュチュク中将の解任を受けて行われた。 |
2024.08.30 21:56 |
Ukrainska Pravda |
Czech president sees no connection between Russian successes near Pokrovsk and Ukraine's operation in Kursk Oblast |
<2409-083029>
チェコのパヴェル大統領は8月30日にプラハで行われた記者会見でEuropean Pravdaからの質問に答えて、ドネツク州ポクロフスク近郊でのロシア軍の前進は、ロシアのクルスク州でのウクライナ軍の作戦との間に直接的なつながりがあるとは考えていないと述べた。
パヴェル大統領は、ロシアのポクロフスク戦線での急速な前進は単に、ロシアの指導部が彼らが自分たちのものと考えている4つの州すべての領土を奪取するという目標に向かって動き続けていることを意味している」と述べ、西側諸国が「過ちから学び」始め、ウクライナへの支援を増やさなければならないと主張した。 |
2024.08.30 21:31 |
共同通信 (Yahoo) |
EU、防衛産業強化に注力 欧州委員長、ロシアの侵攻受け |
<2409-083028>
フォンデアライエン欧州委員長が訪問先のプラハで30日、ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢緊迫化、東・南シナ海で軍事的影響力を強める中国を念頭に、防衛産業や経済安全保障の強化に注力する考えを示した。 「われわれは自らを守り抜く手段を持ち、敵対する可能性のある者を抑止する必要がある」と強調した。
欧州委員長の続投が決まってから初めての演説で、発足から30年余りが過ぎたEUは単一通貨ユーロの導入など経済通貨統合で進展してきたが、2期目は安全保障政策をより重視する。 |
2024.08.30 21:02 |
日経新聞 |
島しょ国会合、米領の準加盟承認 台湾の参加継続を確認 |
<2409-083027>
30日にトンガで閉幕した太平洋の島嶼国やオーストラリアなど18の国と地域が加盟する太平洋諸島フォーラム (PIF) 首脳・関連会合が、米国領サモアとグアムを準メンバーとして承認すると決め、台湾はPIFへの参加を巡り中国と外交戦を繰り広げた。
会合は26日から5日間の日程で開かれ、議長国トンガのフアカバメイリク首相は30日の記者会見で「有意義な議論ができた」と述べた。 |
2024.08.30 20:32 |
共同通信 (Yahoo) |
日本近海で5カ国艦艇訓練を実施 海自、イタリア空母も |
<2409-083026>
海上自衛隊が30日、豪、伊、独、仏各国海軍と27~29日の3日間、関東南方から沖縄東方の海域で共同演習を実施したと発表した。 欧州各国との連携強化をアピールする狙いだが、米海軍は参加しなかった。 海自からは護衛艦いずものほか、潜水艦やP-1が参加した。
海自横須賀基地に22日に初寄港した伊空母Cavourや、独、仏、伊のフリゲート艦とオーストラリアの駆逐艦などが展開し、海自潜水艦を使った対潜戦や、対空戦闘を訓練した。 |
2024.08.30 20:32 |
時事通信 (Yahoo) |
ウクライナ軍、東部で劣勢 二正面作戦の吉凶見通せず |
<2409-083025>
ウクライナ軍が東部ドネツク州で、ロシア軍の猛攻を前に劣勢に立たされている。 ウクライナ軍は目下、ロシア西部クルスク州への越境攻撃とドネツク州防御の二正面作戦にあえて出ており、これが吉と出るか凶と出るかは見通せない。
ロシア軍が猛攻を仕掛けるのは、ドネツク州ポクロフスク方面で、2024年2月に激戦地アウディイウカが陥落したことでウクライナ軍の防御に穴があき、領土の奥深くへの前進を許している。
ポクロフスクは交通の要衝で人口約6万人だったこの地がロシア軍の手に落ちれば、ウクライナ軍は補給面で大きな制約を受け、近くの都市コンスタンチノフカが孤立し包囲される恐れも出てくる。
ポクロフスク方面の戦況報告を受けたゼレンスキー大統領は28日、「ロシア軍が集中しており、陣地を守る兵士と指揮官に感謝する」と演説した。 一方、ロシア本土で「制圧地域を拡大し続けている」と強調し、越境攻撃が、ドネツク州への増派を試みるロシア軍の足かせとなっていると主張した。 |
2024.08.30 19:30 |
Ukrainska Pravda |
Poland refuses to train Ukrainian military in Ukraine and shoot down Russian missiles |
<2409-083024>
RMF24が、ポーランドのザレフスキ国防次官が、EUの国防相会議で、ポーランドは、ウクライナ上空でロシアのUAVやミサイルを撃墜したり、ウクライナの領土でウクライナ軍を訓練したりしないと述べたと報じた。 |
2024.08.30 18:43 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
台湾国防省、中国は「完全侵攻」の能力ないと分析 他の手段警戒 |
<2409-083023>
台湾国防部が30日に、「中国は台湾への包括的な侵攻のための本格的な戦闘能力をまだ完全には保有していない」と結論付けた、中国軍に関する年次報告書を議会に提出した。
中国は装備を保有していないため台湾を完全に侵攻する能力はないが、先進的な新兵器を投入していると指摘したほか、外国の貨物船に対する臨検など、台湾を脅かす他の選択肢もあるとの認識を示した。
中国は統合指揮作戦などの技術を磨き続けているが、「台湾海峡という自然地理環境と不十分な上陸設備・補給能力により、台湾に対する戦術と戦略はまだ制限されている」と分析した。
しかしH-2爆撃機や極超音速ミサイルなどの新兵器の開発を加速させ、核弾頭の数を増やし、新たな戦術を試みていると指摘した。
報告書によれば、頼清徳氏が総統に就任した直後の5月に台湾周辺で軍事演習を行った際、中国海警局の艦艇が初めて台湾東海岸沖で情報収集訓練を行った。 |
2024.08.30 18:04 |
時事通信 (Yahoo) |
自衛隊も加わり空挺降下訓練 インドネシア、米軍との合同演習 |
<2409-083022>
インドネシアや米国などと陸上自衛隊も参加した22ヵ国による合同軍事演習Super Garuda Shieldの空挺降下訓練が29日にインドネシア西部のスマトラ島などで行われた。
インドネシア軍と米軍の輸送機計4機がジャカルタの空港から出発し、同島南部のバトラジャ演習場で訓練を実施し、両軍と陸上自衛隊の第1空挺団からそれぞれ1個中隊が参加して、180名が落下傘で降下した。 |
2024.08.30 17:45 |
共同通信 (Yahoo) |
比巡視船、中国衝突で損傷 サビナ礁、4月から停泊 |
<2409-083021>
フィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官は31日に記者会見し、南シナ海のサビナ礁で同日、日本から円借款で調達した大型警備艦が中国海警局艦に故意に衝突され損傷したと発表し、衝突跡の写真も公開した。
大型警備艦は4月中旬から同礁に長期停泊し、中国側が退去を要求していた。 |
2024.08.30 17:42 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア企業、中国との貿易決済問題が深刻化 欧米制裁で=関係筋 |
<2409-083020>
一部のロシア企業が中国の貿易パートナーとの間で決済の遅延とコスト上昇に直面しており、数百億元相当の取引が滞っていることを、この問題を直接知る複数のロシア筋がReutersに明らかにした。
ロシア企業と当局者はここ数ヵ月、対露取引を巡る欧米の二次制裁の恐れから中国の銀行がコンプライアンスを強化したことに伴う取引の遅れを指摘してきた。 同筋によると、この問題は8月に入り深刻さを増している。
関係筋によると、中国の国有銀行がロシアとの取引を一斉に停止したため、一部のロシア企業は中国の銀行が実施するコンプライアンスチェックを回避するために第三国の仲介業者網を使っており、取引処理にかかるコストは以前のゼロ近くから取引代金の最大6%にまで上昇したという。 ただ、銀行筋によると、中露双方の政治的な意思もあり、優先分野での支払いは依然として順調に処理されている。
ロシア大統領府のペスコフ報道官はReutersに寄せたコメントで問題の存在を認めつつ、「ロ中関係の真のパートナーシップ精神により、建設的に話し合い、解決することができる」と述べた。 |
2024.08.30 17:17 |
共同通信 (Yahoo) |
比巡視船、中国側に衝突され損傷 |
<2409-083019>
フィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官が31日、南シナ海のサビナ礁で同日、日本供与の大型警備艦が中国海警局艦に故意に衝突されて損傷したと発表した。 |
2024.08.30 17:00 |
朝日新聞 (Yahoo) |
ロシア「米国がカラー革命計画」 ジョージア総選挙支援で情報工作か |
<2409-083018>
ロシア国営TASS通信が、米国がジョージアに「カラー革命」を仕掛けようとしていると報じた。 ロシア情報機関の対外情報庁(SVR)が26日、10月に実施されるジョージアの総選挙でロシア寄りの姿勢を強める与党の勝利を防ぐために米国がそのような計画を準備していると主張した。
カラー革命は2000年代に旧ソ連諸国で起きた民主化運動で、2014年に親露の政権を退陣させたウクライナの政変につながり、ロシアにとっては「米欧の陰謀」の象徴である。
今回、SVRはジョージアでの米国の計画を、ウクライナの「マイダン革命」になぞらえて「トビリシ・マイダン」と呼んでいる。 総選挙での不正を訴えて政権交代運動をあおり、警察などが暴力行為をするよう仕向けようとしていると強調するが、SVRはそれに対抗する外交的、経済的な手段を準備中だとしている。 |
2024.08.30 16:45 |
毎日新聞 (Yahoo) |
防衛省が「74式戦車」保管へ 必要に応じ再利用 概算要求に7億円 |
<2409-083017>
有事に自衛隊の戦闘継続能力(継戦能力)を高めるため、防衛省は組織改編などで不用になった陸上自衛隊の装備品を廃棄せず、必要に応じて再利用できるよう整備・保管する新規事業を計画し、令和7年度予算の概算要求に関連予算7億円を盛り込んだ。 今春一線を退いた74式戦車が保管される予定である。
ロシアによるウクライナ侵攻ではUAVなどハイテク兵器が注目される一方、戦況は消耗戦の様相を呈し、旧式兵器や弾薬、補給品などを確保しておく重要性が浮き彫りになった。 日本政府は2022年末に閣議決定した国家防衛戦略で「弾薬、燃料、装備品の可動数といった現在の自衛隊の継戦能力は、必ずしも十分ではない」と明記した。
陸自は冷戦終結に伴う部隊編成や主要装備の見直しの一環として、戦車を1,200両から300両に、榴弾砲などの火砲を1,000門から300門にそれぞれ段階的に削減するが、利用可能な装備をスクラップにするのは「もったいない」といった意見が上がっていた。
新規事業計画は、装備品が風雨にさらされて傷まないよう、専用の保管施設を新設し、まずは使わなくなった74式戦車30両と90式戦車数両、MLRS 10両の保管を念頭に、維持整備の具体的な体制や手法を検証しながら決めていく。
防衛省幹部は「実際に使用するかどうかということの前に、予備装備品を持つことは抑止効果が期待できる」と話す。 |
2024.08.30 16:41 |
時事通信 (Yahoo) |
警察協力で温度差 島しょ国首脳会議が閉幕 |
<2409-083016>
トンガで開催された地域機構「太平洋諸島フォーラム (PIF) 」首脳会議は30日、オーストラリアが主導する域内警察協力構想を承認するコミュニケを採択し、5日間の日程を終えた。
パプアニューギニアが警官訓練施設の誘致を表明した一方、中国から警察支援を受けるソロモン諸島が構想に懸念を示すなど、加盟国間で温度差が露呈した。
構想では、豪州が拠出する初期費用AUD400M(390億円)を基に、暴動や災害に即応する多国籍部隊を創設し、最大4ヵ所に訓練センターを設ける。 パプアに加え、マーシャル諸島も誘致に意欲を示した。
これに対し、ソロモンのアゴバカ外相はAFP通信に「構想は豪州の訓練を受けた警官が中国の訓練を受けないよう求めているが、条件を付けるべきではない」と指摘し、中国から大統領官邸建設などを支援されたバヌアツも構想に消極的とされる。 コミュニケは構想への参加について各国の裁量を認めた。 |
2024.08.30 16:39 |
FNN Prime News (Yahoo) |
防衛省の予算概算要求 過去最大の8兆円超に |
<2409-083015>
防衛省は令和7年度予算の概算要求を発表し、過去最大となる8兆5,389億円を計上した。
【防衛力抜本的強化の進捗と予算 (防衛省)】
北朝鮮によるBMの発射が相次ぐ中、複数の小型人工衛星を連携させてミサイルを追尾するための情報収集能力を高めるシステム「衛星コンステレーション」を構築するための費用を新たに盛り込んだ。
また、戦いの局面を変える無人装備として敵の車両を迅速に攻撃できる小型UAVを取得する費用も新たに盛り込まれた他、新たに能力向上型や潜水艦発射型ミサイルの量産費用も盛り込んだ。
防衛省では、情報戦への対応を強化するため、海上自衛隊に新たに情報作戦集団が新設され、情報収集・分析・発信の整備をする。
政府は防衛力の抜本的強化に向けた防衛費について、5年度から5年間の総額を約43兆円と定めており、5年度は約5.6兆円、6年度は7.7兆円を要求していて、今回は過去最大の8.5兆円を要求することになった。 |
2024.08.30 16:25 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピンとベトナム、防衛関係強化で合意 中国念頭に協力 |
<2409-083014>
フィリピンとベトナムが30日、海洋安全保障を含む防衛・軍事関係を深化させることで合意した。 南シナ海での中国の活動に以前から反対している両国にとり重要な一歩となる。 フィリピン国防省は「両国防相は、あらゆるレベルでの継続的な交流と関与を通じて、防衛・軍事協力を深めるという揺るぎない決意を表明した」と述べた。
ベトナムのザン国防相がフィリピンを訪問してテオドロ国防相と会談し、30日にはマルコス大統領を表敬訪問した。 マルコス大統領は「われわれは防衛協力、安全保障協力、海洋協力、また当然、貿易分野についても協議している」と表明して「今回の訪問は両国の関係を深め、幅を広げる、さらなる推進力となる」と述べた。
テオドロ国防相は、南シナ海の平和と安定、航行と航空の自由確保でASEANが中核になることが重要だとし、「ASEAN諸国と協力し具体的かつ効果的な措置を講じることについて話し合った」と述べた。
南シナ海では中国海警局が近隣諸国の排他的経済水域 (EEZ) 内で活動しており、緊張が高まっており、ベトナムは中国による主権侵害とみられる活動に反対する一方、両国の共産党が長年築き上げてきた緊密な関係を維持する必要にも迫られている。
一方のフィリピンは南シナ海を巡ってほぼ毎週のように中国と非難の応酬を繰り広げている。 |
2024.08.30 16:23 |
Kyiv Post |
Situation in Donbas Spiraling Out of Control, Azov Brigade Officer Says |
<2409-083013>
ウクライナの州兵第12特任旅団Azovの将校ポノマレンコが「ドンバスの我々の前線は崩壊した」と警告している。
ポノマレンコはTelegramに「長い間、ドンバスの状況は『困難だが統制されている』と適切に表現されてきたが、今は統制不能で、ドンバスの我々の前線は崩壊したようだ」と述べ、ウクライナ軍の防御は混乱しており、軍隊は疲弊し、弱体化し、多くの部隊は士気を失っていると述べた。 |
2024.08.30 14:22 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
トルコ、EUとの関係強化を期待 5年ぶりに外相会議出席=関係筋 |
<2409-083012>
トルコ外務省関係者が、フィダン外相が5年ぶりとなるEU外相らとの会合でEUとの関係改善を期待していることを明らかにした。 フィダン外相は、関係強化に「必要な意志を示し、具体的なステップを踏まなければならない」というトルコの期待を伝える。 また、ビザやEUとトルコの関税同盟の刷新についても協議する。
トルコのEU加盟に向けた取り組みは、地中海東部やキプロスでの政策論争に加え、人権問題に対するEUの懸念から進んでいない。 2019年にはEU加盟国のギリシャとトルコの間で緊張が高まり、EUはトルコに対する制裁を示唆、複数の対話チャンネルが断ち切られた。 関係は2021年以降に改善し、ハイレベル協議が再開された。 トルコ外務省の関係者によると、政府はEUがフィダン外相を招待したことを対話を求める努力と受け止めている。 |
2024.08.30 11:49 |
時事通信 (Yahoo) |
2隻目の国産原潜就役 中国念頭に海軍力強化 インド |
<2409-083011>
インドで2隻目となる国産の原子力潜水艦Arighatが29日に就役した。 インドが勢力圏と見なすインド洋への進出を強める中国を念頭に置いた海軍力強化の一環である。
インド国防省によると、全長112m、排水量6,000tの2016年に就役したArighatは、初の国産原潜Arihantと比べ技術面で大幅に向上し、地元メディアは、推定射程750kmのK15や3,500km以上のK4などのSLBMを搭載できると報じている。 |
2024.08.30 10:50 (20:50 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August29 2024 |
<2409-083010>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月29日の戦況 =
ロシア軍は現在、ポクロフスクを占領する作戦の一環として、ポクロフスクの東にあるノヴォロディフカ~フロディフカ線に沿った戦闘でミルノフラドを占領し、ポクロフスク郊外まで前進するための戦闘と、ポクロフスク南東のセリドフ~ウクライナスク~ヒルニク線に沿った別の戦闘で、ポクロフスク方向のロシアの突出部を拡大し、ウクライナの反撃に対する脆弱性を排除することを目的とした2つの戦闘を行っている。
ロシア軍司令部は、ポクロフスクを占領するため、より戦力を集中する前に、これらの戦闘の両方を達成することを目指している可能性が高いが、これらの進展が停滞した場合、ロシア軍はポクロフスクで市街戦を開始する可能性がある。
ロシア当局は、ウクライナのクルスク州侵攻に対応して、新たな志願兵の領土防衛部隊を創設しており、ロシアのプーチン大統領が、社会的な不満のリスクを理由に動員したり、ウクライナ東部で進行中のロシアの攻撃に混乱が生じる可能性を理由に大規模な再配置を行ったりして、侵攻に真剣に対抗する意欲がないことを浮き彫りにしている。
ウクライナ軍は、ロシア軍が8月29日にクルスク州の一部の地域を奪還したため、スジャの北にわずかに前進した。
ウクライナ参謀本部は8月29日、ウクライナのF-16がロシアの大規模なUAVとミサイル攻撃に対する戦闘中に墜落したと報告した。
ロシア当局は8月29日、元ロシア国防次官ポポフ陸軍大将を大規模な詐欺容疑で逮捕・起訴した。
プーチン大統領は、モンゴルがローマ規定の署名国であり、国際刑事裁判所 (ICC) からプーチン大統領に対する逮捕状を執行する法的義務があるにもかかわらず、モンゴルを公式訪問する。
ウクライナ軍参謀本部は8月29日、ウクライナ軍が8月27日~28日の夜にロストフ州のアトラス石油精製所とキーロフ州のゼニト石油貯蔵所を攻撃したことを確認した。
ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。 |
2024.08.30 07:30 |
朝日新聞 (Yahoo) |
中国軍がミャンマーとの国境付近で実弾演習 続く内戦に「警告」狙いか |
<2409-083009>
中国軍が27~29日、内戦で情勢が不安定化するミャンマーとの国境付近で実弾演習をした。 ミャンマー国軍と少数民族武装勢力との戦闘で中国側でも負傷者が出たとされ、中国は「警告」を発し、抑え込みを図る狙いである。
双方に影響力をもつとされる中国は2023年10月に武力衝突が激化して以来、停戦交渉を主導してきたが、8月上旬には雲南省に隣接する北東部シャン州で、同州拠点の少数民族武装勢力「ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)」が国軍の司令部を占領した。 全国に14ある国軍の主要司令部が陥落するのは極めて異例で、国軍は大規模な反撃を準備中と伝えられるなど、予断を許さない情勢となっている。 |
2024.08.30 07:10 |
CNN (Yahoo) |
WHO「ガザ戦闘一時休止にイスラエル同意」 ポリオ予防接種で |
<2409-083008>
世界保健機関 (WHO) のパレスチナ担当者が29日、ガザ地区の子どもにポリオワクチンを接種する間、イスラエルが戦闘を一時休止することに同意したと明らかにした。
接種は9月1日から始まる見込みである。 |
2024.08.30 06:37 |
South China Morning Post |
Expiration of major US-China science treaty signals deep uncertainty amid high tensions |
<2409-083007>
米中科学技術協定 (STA) の失効は、緊張が高まる中での不確実性が深刻化していることを示している。 1979年に締結された画期的な取り決めは、中国本土で働く米国人研究者を保護すると言われていたが、批評家は中国がその条件を利用していると言っている。
【関連記事:2409-082906 (Reuters 2024.08.29)】
米中科学条約の失効は、緊張が高まる中での不確実性が深刻化していることを示している
米中科学技術条約は、中国が数十年にわたる協定からどのように利益を得ているかについての米国の懸念によって煽られた1年間の遅延の後、進展の明らかな証拠がほとんどないまま失効した。
1979年に締結された二国間協定の更新は、2023年8月以降、2度延期されていたが、直近の6ヵ月の延長は27日に終了した。 |
2024.08.30 06:30 |
朝日新聞 (Yahoo) |
EU外相「イスラエル閣僚を制裁対象に」提案 西岸での攻撃激化受け |
<2409-083006>
EUの外相にあたるボレル外交安全保障上級代表が29日、イスラエル軍がヨルダン川西岸のパレスチナ自治区で攻撃を激化させているとして、イスラエル政府の閣僚を制裁対象にすべきだと提案したことを明らかにした。
この日行われたEU加盟国の外相による非公式会合の後、ボレル上級代表はヨルダン川西岸の現状に触れ、「イスラエルの極右勢力の一部が、完全に過激化している」と言及し、「イスラエル政府の閣僚2人に対する制裁を検討するよう、加盟国に提案した」と述べた。
閣僚の名前などは明らかにしなかったが、ボレル上級代表は会合の前に記者団に対して、一部の閣僚によるパレスチナ人へのヘイトスピーチが国際法に違反し、危機を悪化させていると指摘していた。 |
2024.08.30 06:30 |
朝日新聞 (Yahoo) |
プーチン氏、ICC加盟国訪問へ 逮捕状発行後で初、逮捕義務が焦点 |
<2409-083005>
ロシア大統領府が29日、プーチン大統領が9月3日にモンゴルを訪問すると発表した。 ロシア大統領府によると、プーチン氏はモンゴルのフレルスフ大統領の招待で公式訪問し、日本軍とソ連軍が衝突したノモンハン事件85年の記念式典に出席する。 プーチン大統領に対しては国際刑事裁判所(ICC)が2023年3月に、ウクライナ侵攻に関連して逮捕状を発しており、加盟国はプーチン大統領が入国すると逮捕の義務が生じる。
モンゴルはICCの加盟国で、2023年3月にICCがプーチン大統領への逮捕状を発行して以降、ICC加盟国を訪問するのは初めてのため、加盟国が負う逮捕の義務を、モンゴルがどう判断するのかが焦点となる。
プーチン大統領府は2023年に、ICC加盟国の南アフリカで開かれたBRICS首脳会議にはオンライン参加するなど、外遊を大幅に減らしている。
ロシアの独立系メディアによると、モンゴルは2002年、ICCの設立条約であるローマ規程を批准しており、2023年にはICCでモンゴル人の判事が選出されている。 |
2024.08.30 06:25 |
CNN (Yahoo) |
ウクライナに供与のF16戦闘機墜落、パイロット1人死亡 CNN EXCLUSIVE |
<2409-083004>
ウクライナ軍の情報筋が29日にCNNに、供与された米国製のF-16が26日に墜落し、操縦していたウクライナ軍のパイロット1名が死亡したことを明らかにした。 同軍はパイロットによるミスが事故の原因ではないと考えているという。
情報筋によると、Moon Fishというコールサインを持つパイロットのメス氏は、ロシアの攻撃を撃退している最中に墜落死した。 遺体は29日に埋葬された。
現在、事故の調査が行われており、国外の専門家も原因究明に加わる見通しという。
メス氏の死亡はウクライナにとって大きな打撃となる。 西側諸国が供与を約束したF-16の第一陣が8月初めにウクライナに到着したばかりで、メス氏は同戦闘機の操縦の訓練を受けた数少ないパイロットの一人だった。 |
2024.08.30 05:39 |
時事通信 (Yahoo) |
核爆弾4個に迫る量 イランの高濃縮ウラン IAEA |
<2409-083003>
Reuters通信などが、国際原子力機関(IAEA)が29日に加盟国に送付したイラン核開発に関する報告書によると、濃縮度最大60%のウランの保有量は3ヵ月前よりも22.6kg増え164.7kgとなり、核爆弾4個分に迫る量に達したと報じた。
ウランは90%まで濃縮すれば核爆弾に転用可能とされ、イランが保有する濃縮度最大20%のウランは813.9kgある。 イランは核兵器開発の意図を否定する一方、IAEAによる監視強化を拒否している。 |
2024.08.30 03:30 |
RBC Ukraine |
Israel announces elimination of Islamic Jihad commander |
<2409-083002>
イスラエル軍がヨルダン川西岸地区のトゥルカルム市でのモスク近くの対テロ作戦で、数人の過激派を殺害した。 イスラエル国防軍によると、死者の中にはイスラム聖戦組織の司令官アブ・シュジャーとして知られるムハマド・ジャバーがいた。
イスラエル側は声明で、イスラエル国防軍、ISA、国境警察によるジェニンとトゥルカルムでの合同対テロ作戦の初日に、12人のテロリストが排除され、10人以上の指名手配容疑者が逮捕され、数十の爆発物が解体され、武器が押収されたと報告した。
トゥルカルムでは、モスクに隠れていた5人のイスラム教徒が殺害された。
イスラエル国防軍は「排除されたテロリストの中には、ヌル・シャムスのテロリスト・ネットワークのリーダーで、数多くのテロ攻撃に関与していたムハマド・ジャバー、アブ・シュジャーがいた」と述べた。 |
2024.08.30 01:20 |
South China Morning Post |
China tells Philippines to ‘immediately withdraw’ from contested South China Sea atoll |
<2409-083001>
中国政府は、フィリピンがサビナ礁で沿岸警備隊のヘリ1機が船上で乗組員に補給したことを確認した後、「我が国の忍耐力の限界」を警告した。
中国は8月29日、ヘリコプターが船の乗組員のための物資を空中投下した後、南シナ海で激しく争われているサビナ礁からフィリピンに沿岸警備隊艦艇を「直ちに撤退」させるように伝えた。
この警告は、中国側が以前に船舶による補給活動を阻止した後、フィリピン沿岸警備隊が警備艦Teresa Magbanuaの乗組員にヘリを使用して補給したとフィリピンが29日に確認したことに続くものである。 |
2024.08.29 |
Stars & Stripes |
Serbia announces $3 billion deal to buy 12 French warplanes, in a shift away from Russia |
<2409-082919>
セルビアのヴチッチ大統領が8月29日、フランスのRafale多目的戦闘機12機を$3Bで購入すると発表した。 Rafale採用の発表は、フランスがセルビアを欧州連合に近づける戦略と呼んでいるものの一環として、セルビアへの2日間の訪問中にフランスのマクロン大統領とのベオグラードでの共同記者会見で行われた。
マクロン大統領は、この取引を歴史的で重要と呼び、セルビアの戦略的勇気を示すものだと述べた。
セルビアは正式に欧州連合への加盟を求めているが、ヴチッチ大統領の独裁的支配が強まる中、27ヵ国からなるEU加盟の主要前提条件である法の支配と民主的改革の分野ではほとんど進展していない。 |
2024.08.29 21:41 |
産経新聞 (Yahoo) |
「深読みしないように」 中国国防省報道官、領空侵犯に言及も具体的な説明避ける |
<2409-082918>
中国メディアによると、中国国防省の呉報道官が29日の記者会見で、26日に初確認された中国軍機による日本の領空侵犯について、「中日双方は外交ルートを通じて意思疎通を保っているところだ」と述べ、領空侵犯に関する具体的な説明は避けた。
呉報道官は「中国側は平素から各国の主権を尊重しており、この件について深読みをしないよう望む」と強調した。 日本側が中国軍機の領空侵犯について、何らかの意図を持ったものだった可能性があるとみて分析を進めていることを念頭に置いた発言とみられる。
中国共産党序列3位の趙全人代常務委員長も28日、超党派の日中友好議員連盟の二階会長らと北京で会談した際、「侵犯の意図はない」と説明したが、中国側は領空侵犯が意図的だったかどうかについて説明していない。 |
2024.08.29 20:07 |
共同通信 (Yahoo) |
助成「軍事研究」24年度25件 防衛装備庁発表、大学が過去最多 |
<2409-082917>
防衛装備庁が29日、軍事技術に応用可能な基礎研究に費用を助成する令和6年度の安全保障技術研究推進制度で、25件の研究課題を採択したと発表した。
予算は約104億円で、203件の応募から外部有識者による審査を経て選んだ。 この制度は、軍事研究の助長だとして批判(註:共同通信社独自の見解)が根強く残る。
装備庁によると、25件のうち代表者の所属機関が大学だったのは北海道大2件、筑波大、玉川大、東海大、兵庫県立大、九州工業大、熊本大各1件の計8件で、3年度、5年度の各5件を超えて過去最多となった。 |
2024.08.29 19:29 |
時事通信 (Yahoo) |
沖縄住民避難にクルーズ船 自民が検討項目まとめ |
<2409-082916>
西銘幹事長代理を座長とする自民党安全保障調査会の住民避難プロジェクトチームが29日の会合で、台湾有事を想定した先島諸島の住民避難計画策定に向けた検討項目をまとめ、近く林芳正官房長官に提言する。
自衛隊や海上保安庁の艦艇に加え、民間クルーズ船の活用を挙げた。 |
2024.08.29 19:12 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
中国研究者の特許取得、米政府助成が後押し 半導体分野など1000件超 |
<2409-082915>
米国防総省やNASAなど米政府機関が資金提供した研究が2010年以降、中国の研究者による1,000件以上の米特許取得につながったことを、米特許商標庁が下院中国特別委員会に今月提供したデータでReutersが確認した。 半導体やバイオテクノロジーなど機密性の高い分野も含まれる。
提出されたデータによると、同庁は2010年から1Q/2024年末までに、米政府が少なくとも一部の資金を負担し、少なくとも1人の中国在住研究者が関与した特許を1,020件承認した。 特許は半導体、分子化学・ポリマー、化学工学、ナノテクノロジー、医療技術などの分野に及び、米国の団体・個人が特許を共有しているかは不明である。
科学技術協定は米中の学術・商業交流拡大の基盤となり、かつては両国関係の安定をもたらすと歓迎されたが、中国の軍事力増大や米知的財産の窃盗を懸念する議員から批判が強まっており、中国側に不釣り合いな恩恵をもたらすとの批判もある1979年の米中科学技術協定を巡り、破棄や再交渉を求める声が高まりそうである。
同協定は2023年8月に期限を迎え、その後2度にわたり半年間延長されたが、その延長期間も8月27日に終了した。 双方が条件の再交渉を求めていることから、数日内にも再び短期間の延長が行われる可能性がある。 |
2024.08.29 18:42 |
時事通信 (Yahoo) |
核「持ち込ませず」は非現実的 自民・高市氏、総裁選控え新著 |
<2409-082914>
9月の自民党総裁選への立候補を予定する高市経済安全保障担当相が30日に産経新聞出版から出版する、「国力研究 日本列島を、強く豊かに。」のなかで、非核三原則のうち持ち込ませずについて、米国の核戦力などで日本を守る「拡大抑止」に期待していることを理由に「現実的ではない」と指摘した。
新著は高市氏を中心とする保守系議員の勉強会「『日本のチカラ』研究会」の内容をまとめたもので、中国、ロシア、北朝鮮に囲まれた日本を「世界有数の核兵器の最前線」と位置付け、防衛費増額の必要性を強調した。 |
2024.08.29 18:26 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピンに対する忍耐は「限界ある」、南シナ海巡り中国国防省 |
<2409-082913>
中国国防省報道官が29日の定例記者会見で、南シナ海を巡るフィリピンとの意見相違の解決に尽力するとしつつ、忍耐には「限界がある」と述べた。
また、米国の支援がフィリピンの「無謀な挑発行為」を助長しているとの認識も示した。 |
2024.08.29 16:58 |
日経新聞 |
防衛増税の開始、26年以降に 先送り続く |
<2409-082912>
令和7年度の税制改正論議では、防衛費増額の財源とする増税の開始時期も焦点となる。 6年度税制改正では定額減税の実施などで7年の開始を見送った。
好調な企業業績を背景に税収は伸びており、今回も具体的な時期決定を見送る公算が大きい。 安定財源を確保しなければ財政健全化は一段と揺らぎかねない。
政府は6年度税制改正大綱で、防衛増税の開始について「適当な時期に必要な法制上の措置を講ずる」と記すにとどめていた。 |
2024.08.29 16:53 |
Kyiv Independent |
Russian troops reportedly leave Burkina Faso due to Kursk incursion |
<2409-082911>
Le Monde紙が8月29日、ウクライナのクルスク州侵攻により、ロシア国防省とつながりのあるロシアの民間軍事会社がブルキナファソから撤退していると報じた。
Le Monde紙によると、Bears旅団として知られる100人の部隊は、2022年9月のクーデターで権力を握ったトラオレ大尉の軍事政権を支援するために、5月に西アフリカのブルキナファソに到着した。 Le Monde紙はブルキナファソには約300名のロシア軍兵士が派遣されていると推定している。
トラオレ大尉は2023年7月にサンクトペテルブルクで開催されたロシア・アフリカ首脳会議のためにロシアを訪れてプーチン大統領と会談し、ロシア海軍の日の祝賀会に出席した。
Le Monde紙は、ウクライナが8月10日にクルスク州への侵攻を開始した後、8月22日にTelegramを通じてBears旅団の司令官イェルモラエフに連絡を取った。
「敵が我々のロシア領土に到着すると、すべてのロシア兵は内部の問題を忘れて、共通の敵に対して団結する」とイェルモラエフはLe Monde紙に語った。 |
2024.08.29 15:44 |
時事通信 (Yahoo) |
駐フィリピン日本大使に抗議 中国、南シナ海問題で |
<2409-082910>
駐比中国大使館が29日、遠藤駐比日本大使が南シナ海での中国の威圧的行動を批判したことを受け、「無責任な発言だ」と非難する報道官談話を発表した。 抗議の外交文書を日本大使館に送ったという。
南シナ海のスプラトリー諸島では、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)内のサビナ礁で8月に入り、領有権を主張する中国海警局艦艇と比艦艇の小競り合いが相次いでいる。 遠藤大使はSNSに「緊張を高め、航行の自由を妨げる嫌がらせは容認できない」などとするコメントを投稿していた。
駐比中国大使館報道官は談話で「日本大使は真実を無視し、事件が起きるたびに偉そうに根拠なく非難する」と主張し、「南沙諸島は第2次世界大戦後、中国が日本の侵略者から取り戻したことを知らないのか」などと反発した。 |
2024.08.29 11:53 |
CNN (Yahoo) |
ウクライナ高官が今週訪米、ロシア領内の攻撃目標リストを提示へ 議員明かす |
<2409-082909>
ウクライナの議員がCNNに、ウクライナ政府の高官2人が今週行われるバイデン米政権との対面会談で、ロシア国内の攻撃目標リストを提示する見通しであることを明らかにした。 ロシアに対する米国製兵器の使用制限を解除するよう促す狙いがあるという。 リストの提示については、米政治専門サイトPoliticoが最初に報じた。
この議員によると、ウクライナ大統領府のイエルマーク長官とウメロウ国防長官は米当局者と面会し、「ロシア領に対する長距離兵器攻撃の制限を解除するよう、米政府に具体的に説得を試みる」方針という。
複数の米当局者によると、ウメロウ長官は28日にオースティン米国防長官と会談するが、イエルマーク長官の会談相手は不明である。 以前の訪米では、ブリンケン国務長官やサリバン国家安全保障担当大統領補佐官と会談した。 |
2024.08.29 09:00 (19:00 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August28 2024 |
<2409-082908>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月28日の戦況 =
複数の欧米マスコミ報道によると、米政府が英国政府に、ウクライナがロシアの軍事目標を攻撃するためにStorm Shadowを使用することを禁止させている。
8月28日、複数のロシアの軍事ブロガーが、クルスク州でのウクライナ軍の攻撃の速度が低下し、ウクライナ軍が最近占領した特定の地域で掩体を構築保持しようとしていると主張した。
ウクライナ軍は、ロストフ州とキーロフ州の石油インフラに対してUAV攻撃を行い、8月27日~28日にヴォロネジ州に対してもUAV攻撃を行ったと報じられている。
ロシア大統領府とつながりのある著名なRybar Telegram projectがイラク当局者と継続的に会談していることは、イランが支援するイラクが彼らの情報とメディア空間をより強力に支配しようとする取り組みを支援しているように見える。
ロシア政府の報道機関であるTASS通信は、間もなくイランに事務所を開設し、イランとの連携を深めようとするロシアの取り組みを支援する。
ロシアの同盟国は、米国の二次制裁の影響に対する懸念が続く中、ロシアの企業や金融機関との取引をますます制限しているようである。
ロシア連邦保安庁 (FSB) は、8月28日にイングーシ共和国で発生したテロ攻撃を防いだと報じられている。
ウクライナ軍はシヴェルスク方面の陣地を奪還した。
【Siversk の位置 (Google Map)】
ロシア軍はクピャンスクの南東、トレツク内、ポクロフスクの南東、ヴフレダルの北東に進出した。
露国防省は、占領下のザポリージャ州における無人システム、その他の電子機器の使用と対抗を専門とする新型戦闘部隊の創設を支援していると報じられている。 |
2024.08.29 08:56 |
産経新聞 (Yahoo) |
東部ポクロフスク方面「極めて困難」 ゼレンスキー氏、劣勢認める 越境攻撃は継続へ |
<2409-082907>
ウクライナのゼレンスキー大統領が28日のビデオ声明で、最激戦地である東部ドネツク州の小都市ポクロフスク方面での戦況が極めて困難だと述べ、ウクライナ軍が劣勢だと認めた一方で、ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃について、露軍がこれ以上の兵力をドネツク州に送れないようにするために必要だと説明し、継続する考えを示した。
ISWも27日に、露軍がポクロフスク方面で「重要な戦術的前進」を遂げたとし、露軍がポクロフスク近郊の町ノボグロドフカの中心部を確保した上で、ポクロフスク方面に2km以上前進したもようだと分析した。 ISWの分析が正しければ、露軍はポクロフスクまで10km以内に迫っていることになる。
露軍は侵略開始当初からドネツク州全域の制圧を主目標に設定し、同州のポクロフスク方面やチャソフヤル方面、トレツク方面などで攻勢を続けており、露軍はウクライナ軍の防衛線を突破して、ウクライナが保持する同州の主要都市クラマトルスクやスラビャンスクへの進出経路を確保する思惑だとみられている。
ISWなどによると、露軍はクルスク州の防衛よりもドネツク州での前進を重視してクルスク州には予備戦力を送る一方、主力部隊はドネツク州に維持している。 |
2024.08.29 08:00 |
中央日報 (Yahoo) |
「北朝鮮の潜水艦13隻、IMOに初めて登録…海外作戦の可能性」 |
<2409-082906>
米VOAが28日に、北朝鮮が潜水艦13隻を国際海事機関 (IMO) に初めて登録したと報じ、北朝鮮が潜水艦戦力に正当性を付与し、海外での行動を予告したと分析した。
IMOの国際統合海運情報システム (GISIS) 資料によると、13隻の潜水艦が27日に北朝鮮船籍で登録され、それぞれの潜水艦にはIMOの固有識別番号が付与された。 登録は「朝鮮政府海軍」と表記された。
潜水艦に関する北朝鮮のIMO登録は今回が初めてだが、軍艦を登録した事例は過去にも何度かあった。
アンジェロ(註:テキサス州)州立大学のベクトル教授も潜水艦を動員した朝露や朝中、または朝中露3ヵ国の合同軍事訓練の可能性を提起した。 特に「北朝鮮がSang-O 2級潜水艦と新型SLBM 2隻だけ(註:北朝鮮の保有潜水艦総数76隻)だけを登録した点が興味深い」とし「これは訓練に参加する潜水艦だけを登録対象にしたのかもしれない」と述べた。 |
2024.08.29 02:59 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、米国の記者ら92人を入国禁止 「偽情報」拡散に関与 |
<2409-082905>
ロシア外務省がTelegramで28日、米国のジャーナリストや弁護士のほか、ロシアが軍事企業と見なす企業の幹部を含む92人の米国人のロシア入国を禁止すると発表した。
ロシア外務省が公表した入国禁止の対象者リストには、Wall Street Journal紙の社員14人、New York Times紙の記者5人、Washington Post紙の記者4人が含まれている。
露外務省は、ロシア軍に関する「偽情報」の作成と配信に関与した「リベラル」系メディアの編集スタッフと記者を入国禁止の対象としたとし、バイデン米政権のロシア嫌悪症 (Russophobia) 路線に対応するための措置とした。 |
2024.08.29 01:52 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
NATO、ウクライナ防衛強化を再確認 連日のロシア攻撃受け |
<2409-082904>
NATOが28日、NATO・ウクライナ理事会を開き、ウクライナの防衛能力の一段の強化に向けたコミットメントを改めて確認した。
ストルテンベルグ事務総長は声明で「ウクライナはロシアのミサイルを連日迎撃し、多くの人の命が救われている。 ウクライナが防衛能力を維持するには、支援の増強が必要だ」と指摘し、「ロシアの最近の攻撃を受け、NATOはウクライナに対する軍事支援の強化を再確認した。 ロシアの侵攻から防衛するために必要な装備と弾薬をウクライナに提供し続けなければならない」とした。
NATO・ウクライナ理事会は、ロシアによる連日の大規模攻撃を受け、ウクライナが開催を要請した。 |
2024.08.29 00:33 |
Defense News |
Air Force receives new aircraft for electronic-attack missions |
<2409-082903>
米空軍が先週、訓練と作戦のために予定されていた最初のEA-37B Compass Call電子攻撃機を受領し、アリゾナ州のDavis-Monthan AFBに飛行させた。
ACC司令部は声明で、司令官のウィルスバック大将が8月23日の納入飛行で新型機に搭乗し、着陸およびタキシングの段階で副操縦士の任務を遂行したと述べた。
EA-37Bは、テキサス州ウェーコにあるL3Harris社施設から離陸し、Gulfstream G550ビジネスジェット機を改造して、BAE Systems社製のECM装置を搭載した。
空軍はEA-37Bを10機購入する計画で、敵の通信、レーダー、航法信号などを妨害し、兵器システムと指揮統制ネットワーク間で情報を送信する能力を阻止することで、敵の防空網を抑制する。 |
2024.08.29 00:31 |
朝日新聞 (Yahoo) |
ロシア、クルスク原発周辺を立ち入り規制 「ウクライナ攻撃」と強調 |
<2409-082902>
ウクライナの越境攻撃が続くロシア南西部クルスク州のスミルノフ知事代行が28日にSNSで、クルスク原発があるクルチャトフへの立ち入りが規制されることを明らかにした。
「ウクライナ軍が原発への攻撃を企てている」と印象づけることを狙っている可能性がある。 |
2024.08.29 00:17 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ、制圧ロシア領「一定期間」維持 反撃困難=米 CIA副長官 |
<2409-082901>
米中央情報局 (CIA) のコーエン次官が安全保障産業に関する会合で28日、ウクライナによるロシア西部クルスク州への越境攻撃について、ウクライナは制圧下に置いたロシア領を一定期間維持するとみられるとし、ロシアによる領土奪還に向けた反撃は困難なものになるとの見方を示した。
コーエン次官は、 ウクライナは制圧下に置いたロシア領を「併合」する意図はないとしているものの、ウクライナ軍は防衛線を構築しており、「一定期間」にわたり制圧を維持する模様だとした。
「ロシアは領土奪還に向け反撃するとみられるが、困難な戦いになる」とし、プーチン大統領は領土の一部をウクライナに制圧されたことで国内で広まる波紋への対応を迫られるとの見方を示した。
その上で、ウクライナによる越境攻撃が成功していることで「今後の戦争の力学が若干変わる可能性がある」と指摘したが、詳細には触れなかった。
ロシアによるウクライナ東部ドネツク州への攻撃については、ロシア軍は進撃に「多大な代償」を払っていると言及し、同州の要衝ポクロフスクがロシアに制圧されるかは分からないとしながらも、「最終的には、ロシアにとって戦略的な意味で形勢が一変するようなものではない」と語った。
ウクライナは8月6日にクルスク州に対する越境攻撃を開始し、これまでに1,200㎢を超えるロシア領を制圧下に置いたとしている。 |
2024.08.28 |
SOFREP |
How MAKO Hypersonic Missiles Will Change F-22 & F-35 Air Attack |
<2409-082814>
Lockheed Martin社製の極超音速ミサイルMAKOは艦船や敵の防空網を攻撃できる。
【Mako (missile) (Wikipedia)】
米空軍の第五世代戦闘機は、Mach 5の速度でスタンドオフ距離から目標を破壊できる空中発射極超音速ミサイルを発射する能力をまもなく持つことになり、兵器関連の開発により航空攻撃の領域に新たな戦術と運用概念が導入される可能性が高い。
MAKOは、敵の艦船、車両、及び防空網に向けて発射できるように調整可能なミサイルで、攻撃速度を変えられることで捕捉を回避する。このミサイルは、F-22、F-35、F/A-18、F-16、F-15、P-8など、さまざまな航空機ですでに適合が確認されている。 |
【註】
MAKOの主要諸元
・重 量: 590kg ・全 長: 4m
・胴 径: 33cm ・弾 頭: 59kg
・速 度: Mach 5+ ・推 進: 固体燃料ロケット |
2024.08.28 |
Stars & Stripes |
Poland to increase its spending on defense in 2025 to a record high |
<2409-082813>
ポーランドのトゥスク首相が、2025年の国家予算には過去最高の防衛支出が含まれると述べた。 トゥスク首相は8月28日に2025年度予算の要点を提示し、それを「寛大」でさらなる経済成長を支援すると表現した。
トゥスク首相は、2025年に戦争で荒廃したウクライナと国境を接し、安全保障上の懸念が高い国の防衛を強化するために、PLN186M ($48.5B) が使われると述べた。 ポーランドの2025年の経済成長率は3.9%と予想されている。
トゥスク首相は、この金額はポーランドのGDPの4%以上を占める2024年の国防費からの大幅な増加であると述べた。
ポーランドは、NATOとEUの防衛支出を主導しており、ヴジアテク国防次官はポーランドのメディアに対し、2025年の防衛支出はGDPの4.7%に達すると語った。
ロシアの侵攻に対するウクライナの闘いを支援するポーランドは、米国や韓国などから軍事装備を大量に購入している。 |
2024.08.28 19:37 |
朝日新聞 (Yahoo) |
ウクライナ無人機、1千キロ超離れたロシア領攻撃 石油施設を標的 |
<2409-082812>
ロシア西部キーロフ州のソコロフ知事は28日、州内の石油製品貯蔵施設がUAV攻撃を受けたとSNSに投稿した。 ウクライナ軍の攻撃を受けたのは国境から1,000km以上ロシア側に入った地点で、独立系メディアのMeduzaによると、キーロフ州がUAV攻撃を受けたのは初めてという。
【Kirov州の位置 (Google Map)】
ソコロフ知事は「2機が撃墜され、3機が敷地内に落下して炎上した」とする一方、「すぐに消火し、被害はなかった」としているが、独立系メディアのBazaは貯蔵タンクの一つが爆発して燃えたと報じた。
一方、ロシア南部ロストフ州のゴルベフ知事も28日にSNSで、燃料貯蔵施設がUAV攻撃を受け火災が発生したことを明らかにした。 死傷者はいないという。
ウクライナと国境を接するロストフ州はたびたびUAVなどの攻撃を受けており、独立系メディアによると、別の石油貯蔵所は攻撃を受けた後、10日間燃え続けているという。 |
2024.08.28 18:49 |
朝日新聞 (Yahoo) |
太平洋諸国、共同で警察部隊を創設 オーストラリア主導、中国牽制か |
<2409-082811>
太平洋の島国やオーストラリアなどでつくる太平洋諸島フォーラム (PIF) が28日、トンガで開催中の首脳会議で、豪州の主導による域内の警察協力で合意した。 共同で警察部隊を創設する内容で、治安分野で進出し始めた中国への牽制となる可能性がある。
AFP通信によると、豪州が$271Mを出資し、4つの訓練センターを設置して200人規模の多国籍の警察部隊をつくり、加盟国の要請に応じて、事件や災害対応のために派遣するという。 豪政府によると、事務局は豪州東部のブリスベンに置かれる。
国の規模が小さい太平洋の島国の中には、軍隊を持たなかったり、警察官の数が不足したりしている国が多く、伝統的に豪州やニュージーランドの支援を受けてきたが、経済支援をテコに進出を強める中国が近年、キリバスやソロモン諸島、バヌアツなどと協定を結び、警察官を派遣し始めたことから、戦略的要衝への進出として、米国や豪州が警戒を強めていた。
同通信によると、今回の警察協力については、バヌアツなど中国寄りの国々から懸念の声も上がったが、参加の程度は各国の自由裁量とすることで一致したという。 |
2024.08.28 11:37 |
産経新聞 (Yahoo) |
金正恩氏、240ミリ砲試験発射を視察 ロシアへの砲弾供与は600万発分に相当 |
<2409-082810>
北朝鮮メディアが28日、金朝鮮労働党総書記が27日に240mm放射砲 (MRL) の発射試験を視察したと報じた。 誘導技術や破壊力を向上させた改良型で、韓国のソウル首都圏を狙う兵器とされる。
北朝鮮は2月に240mmの誘導放射砲弾 (MLR) を開発したと発表した。 5月にはこのMLRを用いた改良型のMRLに自動射撃総合指揮システムを導入したとし、2024~2026年に部隊配備する計画を公表したことから実配備が進むとみられ、韓国への脅威が増すことになる。
韓国メディアは、今回の発射試験はロシアへの供給を念頭に置いたものとの見方を報じた。 ロシアは対ウクライナ侵略戦に北朝鮮製砲弾を大量に投入してきたとされる。
韓国国防省が国会に提出した資料によると、北朝鮮は2022年半ばから2年間にコンテナ13,000個以上をロシアに向けて送ったという。 積み荷を全て152mm砲弾だと仮定した場合、600万発分に相当する。 |
2024.08.28 11:22 |
Wedge (Yahoo) |
【航空自衛隊F-2戦闘機がインド共同演習参加へ】初の展開へインドの戦略的変化、日本としての意義とは |
<2409-082809>
航空自衛隊は、インドで8月29日から行われるタラン・シャクティ24多国間共同演習に、F-2 3機を参加させる。 航空自衛隊の戦闘機がインドに展開するのは初めてである。
インドが2023年にこの演習実施を発表して以降、この演習参加の意義について、単に航空自衛隊の戦闘機がインドに飛んだという以上に、インドの戦略の変化を示す重要な点が隠れているという大きな戦略的意義がある。
まず、今回の多国間演習の参加国で、今後も変化があるかもしれないが、現時点で軍用機を参加させることが確定しているのは、日米豪印の協力枠組みQUAD全部と、NATO諸国である英仏独希、更にシンガポールとUAEである。
そのほかに、多くの国からオブザーバーが参加する予定ではあるものの、中国、パキスタン、ロシアからの軍用機参加はない。
インドは過去、米国が主催する多国間空軍演習Red Flagや、豪州が主催するPitch Black演習に参加してきたのを参考に、自らが主催する多国間空軍演習を企画したものと思われる。 ただRed FlagもPitch Blackも、練度の向上だけでなく、同盟国・同志国間の友好関係と連携を強化し、その連携を世界に見せつける効果を狙ったもので、見せつける相手は、もちろん呼ばれていない国々である。
このことから、インドが、QUADとNATO諸国を中心とする大規模共同演習を企画すること自体、これまでの方針より一歩踏み込んだものといえる。 特にインドが念頭に置いている、中国はこの演習を無視できないであろう。 |
2024.08.28 10:45 (20:45 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August27 2024 |
<2409-082808>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月27日の戦況 =
ロシア軍は、ウクライナ軍がポクロフスク南東の特定の地域から撤退したため、ポクロフスク方面で戦術的に大きな前進を遂げたす。
ロシアで最も戦闘能力の高い部隊は現在、ポクロフスクへのロシアの前進を維持している。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナのクルスク州への侵攻はロシアのスムイ州またはチェルニーヒウ州への攻撃を先取りするための努力の一部であると報告し、この侵攻は、国際法の原則とウクライナの領土保全の不可侵性に基づく戦争の公正で永続的な外交的解決を達成するためのウクライナの広範な努力の一面であると指摘した。
ウクライナ軍は、クルスク州でのウクライナの攻勢作戦が続く中、8月27日にベルゴロド州の2つの地域に前進しようと試みたと報じられている。
ロシア当局は、国際原子力機関 (IAEA) のグロッシー事務局長のクルスク原子力発電所 (KNPP) 訪問を利用して、ウクライナが放射線事故の脅威であると偽って描写しようと試み、ウクライナのクルスク州侵攻に関する根拠のない恐怖を煽り、ウクライナに対する西側の支援を弱体化させる可能性が高い。
モディ印首相は、首相の最近のウクライナ訪問後、プーチン大統領に対して、ウクライナでの戦争を終わらせるというインドのコミットメントを強調した。
ウクライナ軍はクレミンナ近郊で前進し、ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ドネツク市に前進した。
ウクライナのクルスク州への侵攻により、ロシア国防省との兵役契約に署名するロシア国民の意欲が高まったと報じられている。 |
2024.08.28 10:29 |
聯合ニュース (Yahoo) |
仮想通貨奪取の3割は北朝鮮関与 今年さらに増加と予想=米高官 |
<2409-082807>
米国務省のベイリー北朝鮮担当特別副代表がニューヨークで開かれたシンポジウムで27日、北朝鮮が核とミサイルの開発資金を調達するため暗号資産(仮想通貨)の奪取を続けており、奪取額はさらに増えるとの見通しを示した。
ベイリー副代表はブロックチェーン分析会社TRMラボの報告として、2023年に盗まれた仮想通貨の1/3が北朝鮮のハッカーによる仕業と推定されると指摘し、2024年は奪取額がさらに増えることが予想されると述べた。
TRMラボによると、今年上半期の仮想通貨の奪取額は$1.38B(2,000億円)で、前年同期に比べ2倍に増えた。
ベイリー副代表は「仮想通貨の奪取は北朝鮮の比較的新しい収入源」として、「北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)やBM開発資金の40%以上が仮想通貨で調達されていると推定している」と述べた。
一方、韓国外交部の李朝鮮半島政策局長は26日にベイリー副代表と会談し、北朝鮮の違法な資金調達を防ぐための方策について協議した。 両氏は北朝鮮とロシアの軍事協力などへの対応を巡っても引き続き緊密に協力することを確認した。 |
2024.08.28 10:00 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナ軍が新たな機械化旅団を編成中 新兵は国外在住者、訓練も外国で |
<2409-082806>
ウクライナ軍が複数の新たな機械化旅団の編成を進めている。 これはウクライナの首脳部が、ロシアによる全面戦争が近いうちに終結するとはみていないことを示す動きのひとつで、新たに編成される各2,000名規模の旅団のうち、最初の旅団の定員が満たされるまでには数ヵ月かかる可能性があり、各新編旅団の戦闘準備が整うまでにはさらに長い時間を要するかもしれない。
ウクライナ軍の戦力組成などの動向を細かく追っているウェブサイトMilitaryLand.netは、ウクライナ陸軍の新編第160独立機械化旅団の新兵らが訓練を受ける様子とされる写真を入手した。 同サイトによると、これら160番台の新たな機械化旅団の人員は国外在住のウクライナ人から集め、訓練も外国で行うことになっている。 第160機械化旅団はポーランドで訓練中と伝えられている。
ウクライナ軍による複数の新たな旅団の編成には2つの条件がある。 1万人超ともみられる新兵を動員できることと、外国からの軍事援助を引き続き確保できることで、新旅団の人的戦力は動員で賄われ、その重装備の大部分はおそらく支援国から調達されることになる。
ウクライナ軍による直近の旅団増設は3ヵ月ほど前に完了していた。 陸軍が2023年秋以降、4個機械化旅団と5個歩兵旅団、1個猟兵旅団の計10個旅団を編成した。
このうち歩兵旅団は最も軽量級で、主にトラックで移動する。 猟兵旅団はトラックのほかに軽装甲車も使用する中量級の部隊で、最も重量級な機械化旅団は、装軌もしくは装輪の装甲車両に乗り、普通少なくとも12両の戦車を装備した中隊が置かれる。 |
2024.08.28 07:10 |
RBC Ukraine |
Drone strikes ammunition depot in Russia's Voronezh region |
<2409-082805>
ロシアのメディアとTelegram ChannelのAstraによると、UAVがロシアのヴォロネジ地方のロッソシャンスキー地区を攻撃し、地元当局は爆発物の近くで火災が発生したと報告した。
【Rossoshansky地区の位置 (Google Map)】
ヴォロネジ州の知事は、火災は撃墜されたUAVの残骸によるものだと主張している。
知事は、爆発はなく、死傷者も、損害もなかったと述べた。 住民は、UAVがマラヤ・メジェンカ村の弾薬庫を目標にしたと報告した。 知事によると、2つの集落の住民は避難したが、現在は自宅に戻っているという。
また、ロシアの住民は、8月28日の夜、ウクライナ軍がロストフ地域のカメンスキー地区にあるグルボキンスカヤ石油貯蔵所を攻撃したと主張している。 目撃者は、カメンスク・シャフチンスキーの石油貯蔵所近くの油田で再燃したと報告した。 他の情報源は、いくつかのタンクが燃えていると主張している。
8月24日の夜、ウクライナの諜報工作員はヴォロネジ地域の大規模な弾薬庫を破壊した。 軍事施設には、火砲と戦車の砲弾、小火器の弾薬、SAM、合計5,000t以上の弾薬が保管されていた。 |
2024.08.28 05:19 |
共同通信 (Yahoo) |
F16がミサイル撃墜 ロシアの大規模攻撃で |
<2409-082804>
ウクライナのゼレンスキー大統領が27日にキーウで開かれたフォーラムで、ロシア軍による26日の大規模攻撃の際に、NATO供与の米国製F-16を出動させてロシア軍のミサイルやUAVを撃墜したと明らかにした。 ウクライナは8月からF-16を本格運用し、防空態勢を強化しており、ゼレンスキー大統領は「F-16は素晴らしい成果を上げている」とし、配備機数を増やす必要があると訴えた。
また、ウクライナ国産BMの試験に成功したと主張し、長距離兵器の国産化を進める考えを示した。
戦争終結に向けてロシアを交渉に応じさせる案があるとして、バイデン米大統領のほか、次期大統領候補のハリス副大統領とトランプ前大統領に提示すると述べ、9月にバイデン大統領と会談して説明する考えを示した。 |
2024.08.28 04:38 |
Kyiv Independent |
Fires reported at 2 oil depots in Russia's Rostov Oblast, local media reports |
<2409-082803>
ロシアメディアは8月28日の夜に、ロシアのロストフ州にある2ヵ所の別々の石油貯蔵所で火災が発生し、この地域に対する明らかなUAV攻撃が発生したと報じた。
地元のロシア国営メディアRostov Novostiが、この地域の住民は、現地時間の03:00頃に爆発音を聞いたと報告したと報じた。 爆発に続いて、カメンスキー集落近くの倉庫から濃い黒煙が立ち上った。
地元住民が撮影した火災のソーシャルメディアビデオには、大規模な炎と、明らかに石油貯蔵所から立ち上る黒い煙が写っていた。
ロストフ州のゴルベフ知事は、ウクライナの攻撃用UAV 4機が同地域上空で撃墜されたと主張した。 |
2024.08.28 04:26 |
Kyiv Independent |
Russia moves 90% of military planes beyond ATACMS range, US official claims |
<2409-082802>
米国当局者がWall Street Jornalに8月27日、ロシアは軍用機の90%を長射程型ATACMSの届かない基地に移動させたと語った。
ATACMSの射程は165~300kmだが、米国は2024年3月に初めてウクライナに長射程型ATACMSを供給した。
匿名の高官はWSJに新たな米国情報報告を引用して、ロシアはウクライナのATACMS取得に対して、自国の航空機の大部分をミサイルの射程外に移動させることで対応したと語った。 航空機の90%が手の届かないところにあるため、ATACMSでロシアの奥深くを攻撃することは、戦略的にはほとんど意味がないとこの高官は主張している。 |
2024.08.28 00:23 |
Defense News |
Russia tries to jolt its sluggish Su-57 warplane production |
<2409-082801>
ロシア国営の航空宇宙の複合企業体であるUAC社が、第五世代戦闘機Su-57計画の鍵となる生産工場が、低迷する納入テンポの規模を拡大することを目的とした新しい施設を開設したと発表した。
同社によると、当局は燃料システムに関連する新しい開発施設を稼働させ、ロシア東部のコムソモリスク・ナ・アムーレ工場でアビオニクス試験用の格納庫の建設を開始したという。
Su-57はウクライナ侵攻への参加が限られており、ロシアの領土から攻撃を行っている。 ウクライナへの全面侵攻後、国営武器メーカーのロステック、UAC、コムソモリスク・ナ・アムーレの航空機工場は、米国、欧州連合、ウクライナ、英国、スイス、その他の国々から多数の制裁を受けており、アジアで電子機器や部品を探したり、違法に輸入したりすることを余儀なくされている。 |
2024.08.27 |
Janes |
Chinese Y-9 electronic warfare aircraft infringes Japan airspace |
<2409-082728>
日本は、東シナ海上空を日本に向かって飛行する中国の陝西省Y-9Z特別任務機の追跡を開始した。 その後Y-9Zは長崎県沖の海域を旋回しながら、男女群島沖で日本領空を侵犯した。
防衛省が、中国と日本の間の緊張が高まる中、8月26日、中国人民解放軍の「特命」航空機が日本の領空を侵犯したと発表した。
防衛省によると、事件は8月26日深夜に中国の航空機が男女群島周辺の日本領空に2分間侵入した。 林官房長官は8月27日の記者会見で、この事件は「領空侵犯措置を開始して以来」初めての中国人民解放軍機による日本領空侵入であると述べた。
防衛省が発表した情報によると、中国人民解放軍の航空機は中国東部方面から日本に向かって飛行した後、航空機は甑島と男女群島の間の海域をレーストラックパターンで飛行した。 国防省によると、Y-9は現地時間の11:29から11:31までの2分間、ある時点でダンジョー諸島の東の日本領空に侵入したため、防衛省は航空自衛隊の西部および南西部航空方面隊からF-2とF-15を緊急発進させることで対応した。
迎撃機が撮影した画像は、中国の航空機が陝西省Y-9Z CCM機であり、空中心理作戦を行う能力があったことを明らかにしている。 この派生型は2022年に最初にY-9DZと命名され、中国人民解放軍の「特殊任務」航空機のY-9シリーズの新しい機体である。 |
2024.08.27 21:11 |
Kyiv Independent |
Ukraine war latest: Russia redeploys 30,000 troops to Kursk Oblast; Ukraine tests its first ballistic missile, Kyiv says |
<2409-082727>
ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が8月27日に、クルスク州作戦の目的の一つは、主にドネツク州のポクロフスクとクラホヴェ地区から、かなりの数のロシア軍を他の正面に転用することだったと述べた。
ウクライナのクルスク州への侵攻が4週目に入ると、ウクライナは1,294㎢とスジャの町を含む100ヵ所の集落を支配しているとシルスキー大将は述べた。 将軍によると594名のロシア兵が捕虜になった。
Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できなかった。
Ukraine 2024. Independenceフォーラムで講演したシルスキー大将は、ロシアが他の正面から約30,000人の兵士をクルスク方向に再配置したと述べ、「この数は増えている」と述べた。
同時に、ロシアはポクロフスク地区に最も戦闘準備が整った部隊を配備したという。 |
2024.08.27 21:09 |
時事通信 (Yahoo) |
米司令官「比運搬船援護も可能」 南シナ海、中国との衝突受け |
<2409-082726>
米インド太平洋軍司令官のパパロ海軍大将が27日にマニラで開かれた防衛フォーラムで記者団の質問に答え、南シナ海で中国側船舶との衝突が相次いでいるフィリピンの物資運搬船について、「米軍が援護することも可能だ」と発言した。
パパロ大将は「米比相互防衛条約に基づいて行うことはできるが、あくまで協議を経た上での話になる」と付け加えた。 同席した比軍参謀総長のブラウナー陸軍大将も「自国だけで任務を遂行することが望ましい」とする一方で、「あらゆる選択肢が用意されているのも事実だ」と話した。 |
2024.08.27 21:09 |
共同通信 (Yahoo) |
サイバー攻撃、予兆も報告義務 司令塔強化へ権限付与、自民案 |
<2409-082725>
関係者が27日、サイバー攻撃に先手を打って被害を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」の法制化に向け、自民党がまとめた提言案の全容を明らかにした。
電力や鉄道など「基幹インフラ」のうち特に重要な事業者に対し、サイバー攻撃の予兆を把握した時点で政府への報告を義務付けるべきだと明記するとともに、欧米主要国並みの防衛能力を整備するため、司令塔組織に十分な権限を付与するよう求めた。
自民は29日に経済安全保障推進本部などの合同会合を開き、提言案について議論し、9月上旬に最終決定し政府に提出して、秋の臨時国会に関連法案を提出するため政府内の検討を加速するよう促す。
政府は基幹インフラ15業種に対し、サイバー攻撃の被害に遭った場合の政府への報告義務を課す方向で検討している。 自民の提言案はこれに加え、一部事業者に対して予兆をつかんだ際の報告を求めるとした。 「政府とリアルタイムで情報連携を図る」のが狙いで、自社の情報システムの重要機器やサービスを政府に登録する義務も提案する。 |
2024.08.27 20:11 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
システム内に寄生する新型サイバー攻撃、注意呼びかけ…河野デジタル相「検知するのが困難」 |
<2409-082724>
河野デジタル相が27日の記者会見でサイバー攻撃を巡り、「検知するのが困難な手法が国際的に広がりつつある」と述べ、システム内に寄生する新型への注意を呼びかけた。
日本を含む9ヵ国で対策文書をまとめたことも明らかにし、電気などの重要インフラ事業者やIT関連企業の関係者らに確認を求めた。
文書はオーストラリアが中心となって作成し、日米韓など9ヵ国の機関が22日に共同署名した。 通常とは異なる時間や異なる端末でログインしたユーザーがいることや、大量のアクセス試行があることなどへの警戒を促し、自動検知できる仕組みの導入を推奨した。
注意喚起が行われたのは、Living off the land(システム内寄生戦術)と呼ばれる手法を用いた攻撃で、中国の支援を受けるハッカー集団Volt Typhoonが得意としている。 |
2024.08.27 19:55 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
中国軍機の領空侵入、林官房長官「全く受け入れられない」…中国外務省「領空侵犯の意図はない」 |
<2409-082723>
林官房長官が27日の記者会見で、中国軍機による初の領空侵犯を巡り、「我が国の主権の重大な侵害であるだけでなく、安全を脅かすもので全く受け入れられない」と非難した。
領空侵犯は中国軍の情報収集機Y-9 1機によるもので、26日に長崎県・男女群島沖で約2分間にわたって行われた。 外務省幹部は27日の自民党外交部会などの合同会議でこの動きについて、「自衛隊の反応を見ていたのだろう」と指摘した。
日本政府は中国政府に厳重に抗議し、再発防止を求めていて、木原防衛相は記者会見で、「日米間では平素から様々なやり取りを行っており、米国とは緊密に連携していく」と語った。
一方、中国外務省の林副報道局長は27日の記者会見で「関係部門が状況を確認している」と語り、「中国はいかなる国の領空も侵犯する意図はない」と強調し、「双方は既存のチャンネルを通じて意思疎通を続けている」とも述べた。 事態の沈静化を図りたい考えとみられる。 |
【註】
中国軍の情報収集機が遊弋した空域の前方の下甑島には航空自衛隊下甑分屯基地があり、ここにはガメラレーダの愛称で呼ばれているわが国で再強力のBMDレーダであるJ/FPS-5を装備した第9警戒隊が配置されていることから、ただ単に「自衛隊の反応を見ていた」のではなく、当該機はレーダの電子情報を取得するELINT機で、J/FPS-5の電子情報の取得活動中に誤って日本の領空に入り込んでしまった可能性が高い。
強いて言うと、中国が日本のBMD能力に関心を持っていることを示して、日本に対するBM攻撃能力があることを誇示している可能性も考えられる。
【中国機による領空侵犯について (防衛省 HP)】 |
2024.08.27 19:52 |
日経新聞 |
日伊、防衛協力推進で一致 戦闘機開発や艦船寄港 |
<2409-082722>
木原防衛相が27日に、クロセット伊国防相と東京都内で会談し、防衛協力や交流の推進に向け緊密に連携することで一致した。
木原防衛相は冒頭、英国を含む3ヵ国による次期戦闘機の共同開発計画や艦船の寄港などを挙げ「イタリアとの協力が深化していることは喜ばしい限りだ」と述べた。
クロセット国防相は、イタリア海軍の空母Cavourの海上自衛隊横須賀基地寄港に合わせて来日した。
木原防衛相は「インド太平洋地域を重視していることの表れで心から歓迎する」と伝え、クロセット国防相は「同志国と手を携えて大きな抑止力を発揮できると確信している」と応じた。
10月にイタリアで開かれるG7防衛相会合の成功に向けて協力することも確認した。 |
2024.08.27 19:44 |
聯合ニュース |
北朝鮮からロシアにコンテナ1万3千個超 砲弾支援か=韓国軍 |
<2409-082721>
韓国国防部の国防情報本部が国会国防委員会所属の与党議員に提出した資料で27日、北朝鮮とロシアの軍事協力拡大が朝鮮半島情勢に及ぼす影響が懸念される中、北朝鮮が2022年半ばから約2年間でコンテナ13,000個以上をロシアに向けて送ったことが分かった。 コンテナ13,000個の中身が全て152mm砲弾だと仮定した場合、約600万発分に相当する。
韓国はロシアのウクライナ侵攻が始まって以降、北朝鮮によるロシアへの兵器支援に関する情報を2022年から入手してきた。
申韓国国防部長官は2024年2月に、北朝鮮がロシアに送ったコンテナは約6,700個と推定されるとの見方を示したが、その後半年で急増したことになる。 |
2024.08.27 19:28 |
朝日新聞 (Yahoo) |
IAEAトップがロシア原発調査 ウクライナ越境攻撃「深刻な状況」 |
<2409-082720>
Reuters通信などが、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が27日、ウクライナが越境攻撃を続けるロシア南西部クルスク州にある原発の調査を行ったと報じた。 グロッシ事務局長は来週、ウクライナでゼレンスキー大統領と会談し、その後、再び訪露する予定という。
ロシア側は、ウクライナ軍が原発攻撃を企てていると主張するなど緊張が高まっていて、IAEAは事態への対応策について協議したとみられる。
グロッシ事務局長は「原子力事故の危険性が生じている」と懸念を表明し、同原発は日本の原発のような原子炉格納容器がない種類のため、「攻撃に非常にもろく、状況がより深刻であることを意味する」と述べた。
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2024.08.27 19:24 |
朝日新聞 (Yahoo) |
ウクライナ、ロシア国境で新たな越境攻撃 地元知事「状況は厳しい」 |
<2409-082719>
ロシア南西部ベルゴロド州のグラトコフ知事が27日、ウクライナ軍の地上部隊が同州への侵入を試みているとSNSに投稿した。 グラトコフ知事は「ロシア国防省によると、国境の状況は厳しいままだが統制されている」とし、冷静な対応を呼びかけたが、同省はまだ状況についての発表を行っていない。
ロシアの複数の軍事ブロガーは同日朝、ウクライナ国境沿いの複数の国境検問所が攻撃を受けたとしている。 軍事ブロガーの情報では、ウクライナ軍の部隊は60~500名規模で幅がある。 装甲車も参加しているという。 一方で、「撃退した」との情報もある。
ウクライナ軍は8月6日、ベルゴロド州に隣接するクルスク州での越境攻撃を開始し、ゼレンスキー大統領は19日に、同州の集落92ヵ所と1,250㎢超を占領したとしていた。 |
2024.08.27 19:20 |
Newsweek (Yahoo) |
中国軍を睨む西太平洋に米空母不在 地域の守りが手薄に? |
<2409-082718>
米海軍は太平洋地域に6隻の空母を配置しているが、緊張が高まる中東で、米海軍はイランやその代理勢力がイスラエルを攻撃するのを抑止するため、2個CSGを中東に展開していることから、今週は中国を睨む西太平洋に米海軍の空母が1隻もいない状態となった。
George Washingtonは米海軍によって8月1日から正式に日本に前方配備される空母に指定され、秋には横須賀基地に配備される予定で、米海軍は7月末にNorth Island海軍航空基地でRonald Reaganとの艦交代を実施し、George Washingtonは22日に同基地を出港したことが確認されている。
Ronald Reaganは9年間にわたって日本配備を終えて現在はメンテナンス中で、20日時点で入手可能な衛星写真によれば、NimitzもRonald Reaganもワシントン州ブレマートンにあるキットサップ海軍基地のピュージェット・サウンド海軍造船所に停泊している。
ノースアイランドを母港とするTheodore RooseveltとAbraham Lincolnは現在、中東に配備されており、米中央軍は21日にAbraham Lincolnが中東に到着したと発表しており、Theodore Rooseveltについては22日時点でオマーン湾を航行中であることが衛星写真で確認されている。 両空母は米西海岸から太平洋に配備される予定だったが、イスラエル・イラン間の緊張の高まりを受けて米国防総省が中東への派遣を決めた。
これにより中国のハードパワーが高まりつつある西太平洋にすぐに展開可能な空母がなくなった。
一方で中国は、保有する3隻の空母のうち1隻が南シナ海に展開しており、イタリアは2隻で構成されるのCSGを日本に派遣した。 |
2024.08.27 16:46 |
FNN Prime News (Yahoo) |
中国軍の情報収集機が領空侵犯…木原防衛相が非難「日本の主権の重大な侵害。警戒監視に万全を期す」長崎・男女群島沖 |
<2409-082717>
中国軍の情報収集機が長崎県の沖合で領空侵犯したことに対し、木原防衛相が「日本の主権の重大な侵害だ」などと非難した。
中国軍のY-9情報収集機が26日、長崎県の男女群島沖で2分間にわたり日本の領空を侵犯した。
木原防衛相は記者会見で、中国軍の意図や目的について「確たることを答えるのは困難だ」として、「分析を進める」と述べた。
また防衛相は、「中国の軍事動向に強い関心を持って注視するとともに警戒監視に万全を期す」と強調した。 |
2024.08.27 14:46 |
Kyiv Independent |
Ukraine tests its first ballistic missile, Zelensky says |
<2409-082716>
ウクライナのゼレンスキー大統領が8月27日にキーウで開催されたウクライナ2024年Independence Forumで、国産初のBMの試験に成功したと発表した。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナの防衛産業に対してこのプロジェクトを祝福したが、兵器についての詳細は明らかにしなかった。
その前日にウメロフ国防相は、ウクライナはロシア軍の空爆に対して、自国生産の兵器で対応を準備していると述べた。
ゼレンスキー大統領は以前、ウクライナが国産のミサイル/UAV Palianytsiaを開発したことを明らかにし、すでにロシアに対して使用されていると述べた。
ウクライナは、米国製のATACMS、英国のStorm Shadow、フランスのSCALP/Tなど、友好国から多数の長距離ミサイルを受け取っているが、欧米の制限により、ロシア領土の奥深くへの攻撃に対しては制限されている。
ロシアは、ウクライナの都市やインフラに対する攻撃で、Iskander-MやKinzhalなどのBMを常用している。 |
2024.08.27 14:12 |
RBC Ukraine |
Kursk operation updates: 100 settlements seized, almost 600 Russian soldiers captured |
<2409-082715>
ウクライナ軍 (AFU) 最高司令官のシルスキー大将が、ウクライナ2024年Independence Forumで、国防軍がクルスク作戦の一部として前進を続け、ロシア地域の100の集落を支配していると述べた。
「我々は前進し続けいて、今日現在、1,294㎢と100の集落が我々の統制下にある」と述べた。
AFUの最高司令官はまた、作戦の一環としてロシア連邦の594名の兵士が捕虜になったと付け加えた。 |
2024.08.27 12:10 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
武装勢力が鉄道や高速道路などに大規模攻撃、60人以上死亡 パキスタン南西部 |
<2409-082714>
パキスタン南西部バルチスタン州で25日夜から26日にかけて、武装勢力が警察署や鉄道、高速道路を襲撃し、治安部隊との銃撃戦も発生して、合計60人以上が死亡した。
バスや貨物トラックなどを狙った幹線道路での攻撃だけでも、少なくとも23人が死亡、35台の車両が炎上した。
金・銅鉱山などの資源に恵まれ、中国が戦略的に関与する港湾がある同州では、複数の武装勢力が数十年にわたり、州の分離独立を求めてきた。
ナクビ内相は声明で「襲撃はパキスタンに政治的混乱を引き起こそうとする周到な計画だ」と発言し、治安部隊の作戦により12人の武装勢力が死亡したとも言及した。 |
2024.08.27 11:40 |
聯合ニュース |
25年度国防予算案 3.6%増の約6.7兆円=韓国 |
<2409-082713>
韓国国防部が27日、2025年度(1~12月)国防費として前年比3.6%増のKRW61.5878T(6兆6,999億円)の予算案を編成したと発表した。
9月2日に国会に提出される同予算が成立すれば、初めてKRW60Tを超えることになる。 国防予算のうち、軍事力運営のための戦力運営費は前年比4.2%増のKRW43.5166T、軍事力増強のための防衛力改善費は2.4%増のKRW18.712Tに編成された。
国防部は「政府予算総支出が3.2%増加するなか、国防予算は3.6%増加し、増加幅が2年連続で政府予算総支出を上回った」と説明した。
韓国の国防予算は2020年にKRW50.1527Tとなり、KRW50Tの大台を突破していた。 |
2024.08.27 11:15 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
中国、昨年は西太平洋の軍事演習に150億ドル支出=台湾軍分析 |
<2409-082712>
中国が2023年に、西太平洋地域における軍事演習に国防予算の7%に当たる$15Bを支出したことを、台湾軍の内部分析報告の内容をReutersが確認した。 台湾国防部は渤海、東シナ海、台湾海峡、南シナ海、西太平洋での中国軍に対する監視・偵察活動を通じて集めた情報に基づき、5月にこうした分析報告を策定した。 この分析作業で中国海軍・空軍の活動回数やそれぞれで消費した燃料・物資を集計した結果、整備や補修、人件費などを加えてCNY110B($15.3B)という総費用を算出した。
台湾政府高官の1人は「中国は第一列島線の西側を支配しようとして膨大な資源を投入している」と解説した。
台湾政府はReutersの問い合わせに対して、こうした数字について公式のコメントを拒否したが、「中国共産党による近年の巨額の軍事投資は地域の平和と安定にマイナスの影響を与え、世界の繁栄と発展にも寄与しない」と述べた。 中国国防部はコメント要請に回答してない。
台湾国防部は渤海、東シナ海、台湾海峡、南シナ海、西太平洋での中国軍に対する監視・偵察活動を通じて集めた情報に基づき、5月にこうした分析報告を策定した。
CNY110Bは、2023年の台湾の国防費の85%前後に相当することが、Reutersの計算で分かっている。 |
2024.08.27 10:49 |
AFP=時事 (Yahoo) |
イスラエル、ヨルダン川西岸で「対テロ作戦」開始 |
<2409-082711>
イスラエル軍の報道官が、治安部隊が28日未明に占領下のヨルダン川西岸北部で「対テロ作戦」を開始したと発表した。
イスラエル軍のアドレー報道官は治安機関Shin Betとの共同声明で、「治安部隊は、ジェニンおよびトゥルカラムで対テロ作戦を開始した」と発表した。
パレスチナ保健当局は、ジェニンで25歳と39歳の男性2人がイスラエル軍に殺害されたと明らかにした。
イスラエルは2日前にも西岸で空爆を実施し、パレスチナ自治政府によると、この攻撃で5人が死亡した。 |
2024.08.27 10:37 |
AFP=時事 (Yahoo) |
イスラム教第3の聖地にシナゴーグを イスラエル閣僚がまたも物議 |
<2409-082710>
イスラエルの極右ベングビール国家治安相が26日、中東エルサレムのアルアクサ・モスクの敷地内にシナゴーグを建立したいと発言し、新たな怒りを買っている。
アルアクサ・モスクのある同地はイスラム教第三の聖地で、パレスチナ人にとって民族的アイデンティティーの象徴である一方、ユダヤ教においても「神殿の丘」と呼ばれる聖地で、紀元70年にローマ人に破壊された古代神殿の跡地として崇拝されている。
敷地内での礼拝が認められているのはイスラム教徒のみで、非イスラム教徒は、特定の時間帯以外の訪問や宗教的なシンボルを掲げることは認められていない。
ベングビール国家治安相はイスラエルの放送局アーミー・ラジオに対し、「望みが何でもかなうなら、あの場所にイスラエル国旗を立てたい」と発言した。 |
2024.08.27 10:16 |
AP 通信 (Yahoo) |
高層マンションに無人機激突 ウクライナがロシア中部爆撃 |
<2409-082709>
ロシア中部の河港都市サラトフの高層ビルにウクライナのドローンが激突する映像が8月26日、Telegram ChannelのMashに公開された。
この日、UAV 1機がボルガ川に面したサラトフの高層マンションに突入し、別の1機が対岸のエンゲリスにあるアパートに激突した。 エンゲリスにはロシア軍の飛行場があり、これ以前にUAV攻撃を受けたことがある。 この攻撃で4人が負傷した。
ロシア国防省は、夜間にウクライナのドローン22機を迎撃、夜が明けてからサラトフ州とヤロスラヴリ州で8機を撃墜したと公表した。 |
2024.08.27 10:01 |
朝日新聞 (Yahoo) |
最大級の巡視船導入へ 1千人を輸送、自衛隊との訓練も 海上保安庁 |
<2409-082708>
災害や有事などの際に物資の輸送や国民保護などの対応を強化するため、海上保安庁は来年度に、過去最大規模の多目的巡視船の建造を始める。 総工費は約680億円で、令和7年度予算への概算要求に約34億3千万円を盛り込んだ。 南海トラフ地震や台湾有事などのほか、外国漁船による違法操業などに対する海上警備も想定しているという。
巡視船は全長200m、3万総㌧で、現在、海保が保有する最も大きい巡視船(6,500総㌧)の3倍以上となる。
ヘリコプターを最大3機、ゴムボートも多数搭載でき、警備上の海上拠点として活用すほか、緊急時には最大で1千人を輸送できる。 11年度に就役する予定で、配備先は未定である。
海保は、尖閣諸島周辺の領海警備を念頭に置いたものではないと説明しており、機関砲は搭載しないという。
【令和7年度 海上保安庁関係 予算概算要求概要 (海保 HP)】 |
2024.08.27 09:32 |
Ukrinform |
ウクライナ防空戦力、露軍発射のミサイル102弾、無人機99機を撃墜 |
<2409-082707>
ウクライナの防空部隊が、8月26日の未明から日中にかけてロシア軍が同国に対して発射したミサイル127発と自爆型UAV 109機の内、ミサイル102発とUAV 99機を撃墜した。
空軍司令官のオレシチューク中将は、8月26日未明以降にロシア軍が発射したのは計236点(ミサイル127発、自爆型UAV 109機だとして詳細は以下の通りだと発表した。
・K47M2 Kinzhal ALBM 3発
・Iskander-M/KN-23 BM 6発
・Kh-101 CM 77発
・Kalibr CM 28発
・Kh-22 CM 3発
オレシチューク中将は、「防空戦の結果、ミサイル102発、自爆型UAV 99機、合計で201発/機を撃墜したと報告した。 撃墜詳細は以下のとおりである。
・K47M2 Kinzhal 1発
・skander-M/KN-23 BM 1発
・Kh-101、Kalibr、Kh-59/Kh-69 99発
・Shahed 99機 |
2024.08.27 09:30 (19:30 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August26 2024 |
<2409-082706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月26日の戦況 =
ロシアが8月26日、ウクライナの重要インフラに対して、これまでで最大規模のUAVとミサイルでの攻撃を実施した。
ウクライナは、ベラルーシのゴメリ州のウクライナ国境でベラルーシ軍が最近増強される中、ベラルーシに警告を発した。
現在のウクライナ国境沿いのベラルーシ軍の増強は、ベラルーシのルカシェンコ大統領が直面している制約により、ベラルーシ軍がウクライナに侵攻する可能性は低いとISWが引き続き評価しているため、ウクライナ軍をより広い前線に向け、拡大させることを意図している可能性が高い。
ウクライナ軍は、8月26日朝にサラトフ州のエンゲルス空軍基地とヤロスラブリ州の石油精製所をUAVで攻撃しようとしたと報じられている。
ウクライナ軍は8月26日、クルスク州の突出部で攻撃作戦を続けたが、ロシア軍もウクライナ軍も大きな前進を確認したり主張したりしなかった。
ロシア大統領府は、大統領府とつながる著名なRybar Telegram channelを利用して、イラクにおけるロシアの影響力を増大させようとしている可能性がある。
ロシア大統領府のキリエンコ副長官が、ロシアのウクライナへの全面侵攻を事後に正当化しようとして失敗した大統領府のシンクタンクの責任者だったと報じられており、戦争の最初の数ヶ月間の大統領府の修辞的な失敗と、プーチン大統領が役人の能力よりも忠誠心を優先し続けていることを強調している。
ロシア軍はハリコフ市の北東、チャシフ・ヤールの北、ポクロフスクの南東、ドネツク市の西で前進した。
ロシア国防省は、ウクライナでロシア軍と戦うために外国人を募集し続けている。 |
2024.08.27 08:49 |
産経新聞 (Yahoo) |
露がウクライナに「最大級」攻撃 ミサイル127発、ドローン109機 電力網に打撃 |
<2409-082705>
ロシア軍が26日、ミサイルとUAVによるウクライナ各地への大規模な攻撃を行った。 ウクライナ非常事態当局によると、民間人7人が死亡、子供4人を含む47人が負傷した。 露国防省も同日、各地の電力インフラなどを目標とした攻撃を行ったと発表した。 ウクライナメディアによると、国内の15州が攻撃を受け、電力インフラが損傷するなどした。 ウクライナの電力供給企業は26日、人口の50~70%が27日に停電に直面する恐れがあると明らかにした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、露軍が127発のミサイルと109機の自爆UAVを発射したとし、「過去最大の攻撃の一つだ」と指摘して、プーチン大統領は病んだ怪物だと攻撃を非難した。 |
2024.08.27 05:58 |
Kyiv Independent |
Russia’s Rostov Oblast oil depot fire ongoing for 8th day |
<2409-082704>
RFE/RLが入手した衛星画像は、ロシアのロストフ州の町プロレタルスクのすぐ外にあるカフカズ石油貯蔵施設で、石油貯蔵所の火災が広がり続けていることを示唆してから1週間以上が経ち、ロシアの救急隊は火災を封じ込めることができなくなっている。 RFE/RLによると、石油貯蔵所の炎は4回目の火災に拡大し、追加の石油貯蔵タンクを燃やしている。
【Proletarsk の位置 (Google Map)】
この火災は、ウクライナが石油貯蔵所を攻撃した後の8月18日に始まったが、これはウクライナに対する戦争におけるロシアの軍事力を縮小することを目的としたロシア本土への多くの攻撃の一つである。
未確認の報告筋は、火災が始まった後、8月23日に別の攻撃が行われたことを示唆している。 消火活動にあたって数十人の消防士が負傷した。 火事の煙は60km以上の上空に広がっている。
この石油貯蔵所は、ロシアが占領するドネツク州との国境から340kmのところにある。 |
2024.08.27 03:57 |
Defense News |
Ukraine counts on missile-drone hybrid to strike deep into Russia |
<2409-082703>
ウクライナは、同盟国の許可を求めずにロシアの奥深くを攻撃する新しい長距離兵器を持っていると言っている。 この国産のミサイルとUAVの組み合わせは、26日に国防相がロシアの爆撃の波に「答え」を提供すると誓ったものである。
ウクライナ当局者によると、2022年2月に戦争が勃発して以来、ロシアが空を支配し、ウクライナの西側同盟国がロシアでの長距離ミサイルの使用に条件を設けているため、Palianytsiaは緊急の必要性から作られたという。 26日には、ロシアのミサイルとUAVの波がウクライナの電力インフラを目標にし、数週間で最大の攻撃となった。 |
2024.08.27 02:02 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア西シベリアの石油精製所で火災、複数の爆発音 1人死亡 |
<2409-082702>
ロシアの西シベリアのオムスク州で26日に石油精製所で火災が発生し、少なくとも1人が死亡したほか複数が負傷した。 当局は火災は鎮火し、生産計画に影響はないとしている。
モスクワの東2,700kmに位置するオムスクでは、SNSへの複数の投稿によると、オムスクの複数の地区で大きな爆発音が聞こえた。
【Omsk州の位置 (Google Map)】
オムスク精製所はロシア国営石油大手のGazprom Neft社が所有するロシア最大の精製所で、2022年の精製量は2,100t(日量42万バレル)だった。
火災の原因は現時点で不明だが、ロシアの石油精製所はこれまでにウクライナによるUAV攻撃の目標となったことがある。 |
2024.08.27 00:16 |
日テレ News (Yahoo) |
中国海警局、南シナ海でフィリピン船2隻取り締まり |
<2409-082701>
中国海警局が26日、南シナ海で領有権を争うフィリピンの船舶2隻が不法侵入したとして取り締まりを行ったと発表した。 南シナ海での2国間の接触は2日連続となり、緊張が高まっている。
中国海警局は、南シナ海のサビナ礁近海で26日、フィリピン沿岸警備隊の船舶2隻が不法に侵入したとして取り締まり措置を講じたと発表した。 その上で、「フィリピン船が中国海警局船に危険な接近をし、威嚇した」と主張している。
一方でフィリピン側は声明で、中国が「合法で人道的な活動を妨害しようとした」とした上で、国際法の順守とこのような部隊の派遣をやめるよう強く求めた。
南シナ海をめぐっては、25日にもサビナ礁付近で衝突が起きていて、「フィリピン側が中国側の警告を無視したため衝突が起きた」と中国海警局が主張する一方、フィリピン側は「漁船に燃料や食料を補給する人道的な業務が妨害された」と非難の応酬を繰り広げている。 |
2024.08.26 23:48 |
テレ朝 News (Yahoo) |
中国軍機の領空侵犯を初確認 自衛隊の戦闘機が緊急発進 政府が厳重抗議 |
<2409-082613>
防衛省が中国軍の情報収集機が日本の領空を侵犯したと明らかにした。 防衛省によると、中国軍のY-9情報収集機1機が26日11:29頃から約2分間、長崎県の男女群島沖の日本の領海の上空を侵犯した。 中国軍機は領空の外に出た後も13:15頃まで周辺で旋回を続けた。
自衛隊は戦闘機を緊急発進させて警告を行うなど対応にあたったという。
これを受けて外務省の岡野事務次官は中国の施駐日臨時代理大使を呼び出し、厳重に抗議したうえで再発防止を強く求めた。
中国軍機による領空侵犯が確認されたのは初めてである。 |
2024.08.26 23:25 |
毎日新聞 (Yahoo) |
陸自、フランス陸軍と共同訓練実施へ 国内初、対ゲリラ戦想定 |
<2409-082612>
陸上自衛隊は26日、フランス陸軍との共同訓練「ブリュネ・タカモリ」を、陸自王城寺原演習場を中心に9月8~20日に実施すると発表した。 日仏陸軍による共同訓練の第一弾として2023年から始まり、2023年は南太平洋の仏領ニューカレドニアで実施した。 日本国内での実施は初となる。
訓練名の「ブリュネ・タカモリ」は西郷隆盛とジュール・ブリュネという両国の著名な軍人を組み合わせたもので、ゲリラとコマンド(特殊部隊)に対処する戦術技量の向上が目的で、今回は、陸自から弘前市駐屯の第39普通科連隊を中心に100名が、フランス側は南仏ニームに司令部を置く第6軽機甲旅団の歩兵50名が参加して、市街地や森林に潜んだ敵役を探したり、各種火砲を用いて追い詰めたりするほか、負傷者救護などの訓練も予定している。
仏陸軍第6軽機甲旅団は中東やアフリカでゲリラ・コマンド作戦に従事しており、陸自はフランス側の知見を吸収したい考えだ。 |
2024.08.26 22:59 |
Kyiv Independent |
Ukraine has not officially requested withdrawal of Belarusian troops from border, Minsk claims |
<2409-082611>
ベラルーシ外務省は8月26日、ウクライナがベラルーシ軍を「ベラルーシのシステムの射程よりも遠方まで」撤退させるよう促した翌日、ウクライナはまだベラルーシに軍をウクライナとの国境から撤退させるよう公式に要請していないと主張した。
ウクライナ外務省は8月25日にベラルーシがウクライナとの国境に「かなりの数の武器と人員を集中させている」との声明を発表し、その中には元Wagner Gp.の傭兵も含まれており、「ベラルーシがウクライナの国境を侵害した場合、我が国は国連憲章で保証された自衛権を行使するために必要なすべての措置を講じる」と警告した。
ベラルーシ外務省のグラズ報道官は8月26日に「ウクライナ側からは、いかなる形でも公式の要請は受けていない」と主張した。
「このメッセージはインターネットでしか見ませんでした」とグラズは国営報道機関のBeltaに語った。
ウクライナ外務省は、ベラルーシが特殊作戦部隊と、戦車、火砲、MLR、防空システム、エンジニアリング機器などの兵器をゴメリ近郊に集中させていると述べた。 |
2024.08.26 21:23 |
Kyiv Independent |
Russia launches largest attack on Ukraine since start of full-scale invasion, Air Force reports |
<2409-082610>
ウクライナ空軍は8月26日に、ロシア軍が2022年に全面侵攻が始まって以来、ウクライナに対して最大の攻撃を開始したと発表した。 緊急事態局によると、7人が死亡し、47人が負傷した。
シュミハル首相は、ロシア軍は15の州を目標とした攻撃を行ったと述べた。
空軍によると、ロシアはミサイル127発とUAV 109機を発射し、ウクライナはミサイル102発とUAV 99機を撃墜した。 ロシアの攻撃は、キーウ水力発電所の一部であるダムを含む、いくつかの民間施設、エネルギー施設、燃料施設を攻撃した。
ウクライナ軍は、KinzhalALBM 1発、Iskander-M/KN-23 BM 1発、Kh-22 CM 1発、Kh-101、Kalibr Kh-59/69 CM 99発、Shahed UAV 99機を迎撃した。
数機のUAVがレーダーから消え、ウクライナ領内で行方不明になったほか、UAV 2機がベラルーシとの国境を越えた。
ウクライナ空軍は攻撃を撃退するために、ジェット機、SAM部隊、機動射撃群、電子戦部隊など、利用可能なすべての資源を配備した。 |
2024.08.26 17:06 |
共同通信 (Yahoo) |
米インドネシアが合同演習 陸自参加、奪回訓練も |
<2409-082609>
インドネシア軍と米軍などによる合同演習Super Garuda Dhieldの開始式が26日、ジャワ島東ジャワ州の州都スラバヤ近郊で行われた。 オブザーバーを含め約20ヵ国が参加し、9月6日までの予定で、島嶼奪回、降下訓練などを行う。 2023年に続き陸上自衛隊も参加し、280名を派遣した。
米インドネシアは2007年から陸軍の合同演習を実施し、2022年から空・海軍のほか、他国も加わり拡大した。 中国は参加しておらず、米側は「米国とインドネシアの協力がインド太平洋地域の安定性を高める上で有効であることの表れだ」と強調している。 |
2024.08.26 17:00 |
Forbes (Yahoo) |
ロシア軍が東部要衝ポクロウシクの東10kmに進軍 逆侵攻による「兵力分散」は不発に |
<2409-082608>
ウクライナがロシア西部クルスク州に逆侵攻を仕掛けて約3週間が経過したが、ウクライナ軍の指揮官たちは、これによってウクライナ東部からロシア軍の優秀な連隊や旅団を引き離し、ウクライナ軍にとって最も脆弱になっている正面での圧力を軽減することを狙っていたとすれば失望しているに違いない。 ロシア側は東部の部隊をほぼ動かさず、クルスク州への増援には主に、練度の低い若年の徴集兵を充てたからである。
そのため、ロシア軍が東部で2023年秋に開始し、2024年初頭に拡大した攻勢は、妨げられることもなく8月も続いている。 そして、ウクライナ軍にとって東部の防衛戦は依然として深刻な状況にある。
ロシア側はウクライナ東部の一部を獲得するためにクルスク州の一部を犠牲にし、ウクライナ側はクルスク州の一部を獲得するために東部の一部を犠牲にしている。 どちらにとっても、犠牲が見合うものなのかのかは政治的な問題であり、容易には答えが出ないだろう。
ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州ドネツク市の北西に位置するポクロウシク市に向けて、東から進撃を続けている。 ロシア軍の歩兵部隊は23日に、ポクロウシクの東10km強のノボフロジウカ市に前進し、ウクライナ軍の戦車1両を対戦車擲弾で撃破している。 |
2024.08.26 15:39 |
Kyiv Post |
Blast at Russian Military Supplier Omsk Refinery Ignites Fire, Injures Two |
<2409-082607>
ロシアのメディアによると、8月26日にオムスクにあるGazprom Neft社が所有するロシア最大級の石油精製所オムスク製油所で爆発が起き火災が発生した。 速報によると、火災は1,000㎢平方メートルの面積に及んでいる。
ロシアのメディアによると、爆発は前処理として原油を分離する石油処理システムの重要な部分であるAVT-11ユニットで発生した。 このユニットが損傷した場合、製油所の操業に大きな影響を与える可能性がある。
爆発の原因はまだ調査中だが、ロシアの情報筋はウクライナの攻撃の可能性を排除していない。 |
2024.08.26 15:02 |
共同通信 (Yahoo) |
ベラルーシが軍部隊集結か ウクライナ国境近く |
<2409-082606>
ウクライナ外務省が25日、ロシアの同盟国ベラルーシがウクライナ国境近くに部隊を集結させているとして、部隊を国境から引き離すよう求める声明を発表した。 ロシア民間軍事会社Wagnerの元雇い兵も展開しているとした。
声明によると、ベラルーシ軍は、ウクライナ北部に接するベラルーシ南東部ゴメリ州に、多数の兵士、戦車、火砲、防空システムなどを集めているという。
声明は「ロシアの圧力を受けて悲劇的な過ちを犯さないよう警告する。 非友好的な行動をやめるよう求める」と指摘し、ベラルーシが国境を侵犯した場合にウクライナは全ての必要な措置を取ると強調した。 |
2024.08.26 10:50 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
EU当局、兵士訓練教官のウクライナ派遣を加盟国に勧告せず=独紙 |
<2409-082605>
独Welt Zionismus紙が24日、EUの欧州対外行動局 (EEAS) が、対ウクライナ軍事支援ミッションの見直しを行い、ウクライナのニーズに合わせて兵士の訓練を調整するよう加盟国に要請したが、同国への教官派遣を勧告するには至らなかったと報じた。
2022年11月に開始されたこのミッションは主にポーランドとドイツで約6万名のウクライナ兵を訓練しており、11月中旬に現在の任務が終了した時点でさらに2年間延長されることになっている。
同紙によると、EEASは「ウクライナ兵が後に戦闘で使用する装備と同じもので訓練することが不可欠だ」と指摘し、EUの国防相が近くこの問題について協議するとした。
ウクライナは5月に、自国領土での訓練実施をEUに要請したが、EUが戦争に巻き込まれる可能性への懸念などから加盟国の意見は分かれている。 |
2024.08.26 09:42 |
朝日新聞 (Yahoo) |
北朝鮮、自爆型無人機の性能試験 金正恩氏「より多く開発、生産を」 |
<2409-082604>
北朝鮮の朝鮮中央通信が26日、金総書記が24日に攻撃型UAVの性能試験を視察したと報じた。 攻撃型UAVには自爆型UAVが含まれており、聯合ニュースによると、自爆型を公開するのは今回が初めてで、金総書記はUAVの性能に満足を示し、「一日も早く人民軍部隊に装備しなければならない」と強調した。
朝鮮中央通信によると、国防科学院のUAV研究所が開発中の各種攻撃型UAVが試験された。配信された写真では、韓国軍のK2 MBTに似た標的に向かってUAVが突入して爆発する様子などがとらえられている。
金総書記は「戦略偵察や多目的攻撃型のUAVだけではなく、自爆型UAVもより多く開発し、生産しなければならない」と述べ、UAV開発にAI技術を導入すべきだとし、課題や方法を示したとしている。 |
2024.08.26 08:30 |
Forbes (Yahoo) |
車両不足のロシア軍、鹵獲したオランダ製APCも活用 屋外保管の歩兵車両4割減 |
<2409-082603>
米国のFMC社とオランダの企業グループが1977年に、オランダ陸軍向けに(註:M113を元にした)YPR-765 APCの生産を始めた。 重量14t弱、乗員3人、搭乗可能な兵員数7名のこの装軌車両は以後、2,000両あまり生産され、生産開始から35年後にオランダ陸軍で運用されていた最後のYPR-765が退役した10年後、オランダはロシアの全面侵攻を受けたウクライナに、余剰になっていたYPR-765の供与を表明した。 これまでにウクライナ側に引き渡したか供与を表明した数は269両にのぼる。
ロシアがウクライナに対する戦争を拡大してから2年半の間に、ロシア軍はウクライナ軍のYPR-765を少なくとも5両鹵獲した。 そしてその1両を23日かその少し前、ウクライナ東部ドネツク州の前線に投入した。
ウクライナ軍はこのYPR-765を攻撃して炎上させ、ロシア軍の人員少なくとも2人を死亡させた。攻撃による無惨な結果はウクライナ軍のUAVによって上空から撮影されている。
数奇な運命をたどってロシア軍の手に渡ったYPR-765は、3年目に入るこの戦争の最も重要な動向のひとつであるロシア軍で進む装甲車両の不足の傍証とみることもできるだろう。 ロシア軍が50年近く前に開発されたオランダ製の鹵獲車両を再利用せざるを得なかったのには、それなりに理由があるはずだ。
ロシアがウクライナに対する戦争を拡大した2022年2月の時点で、ロシア軍は主要な歩兵運搬・支援車両であるAPCとIFVを合計で11,000両ほど配備していた。 |
2024.08.26 07:35 (17:35 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August25 2024 |
<2409-082602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月25日の戦況 =
ロシアのミルブロガーは、8月25日にクルスク州でウクライナ軍の攻撃が続いていると報じられる中、ロシア軍が最近失った陣地を取り戻したと主張している。
ロシア軍は、ウクライナの前線の優先度の低い正面からクルスク州の前線に部隊を再配置し続ける可能性が高い。
フランス当局が8月24日、Telegramの創業者ドゥーロフ氏を逮捕し、ロシアの超国家主義的なミルブロガーの間では、ウクライナでの戦争について自由に報道する能力について懸念が広がっている。 しかし、ISWは、デュロフ氏の逮捕が近い将来、Telegramの運営に影響を与えることを示す直接的な証拠は確認していない。
ロシアのミルブロガーたちは、ドゥーロフ氏の逮捕に対して、ロシア兵がウクライナでの作戦を組織するためにTelegramなどのアドホックな通信に頼っていることに注目し、ロシア軍司令部に適切な公式通信システムを確立するよう求めた。
ロシア軍はトレツク近郊とトレツク市内、ドネツク市の南西に前進した。 |
2024.08.26 05:48 |
TBS News (Yahoo) |
ヒズボラのトップ「結果が十分でなければ再び反撃」 イスラエルにさらなる攻撃を示唆 応酬続けば、より広範な戦闘へ発展か |
<2409-082601>
レバノンを拠点とするヒズボラが25日、司令官が先月にイスラエル軍に殺害されたことへの報復として、イスラエルに大規模な攻撃を行った。
これについてヒズボラのトップ、ナスララ師はビデオ声明で、作戦の結果を評価し、「十分でなければ別の反撃を行う権利を保持している」と述べ、さらなる攻撃の可能性を示唆した。
イスラエル軍は今回の攻撃を察知したとして、ヒズボラへの空爆を実施していて、さらに応酬が続けば、より広範な戦闘に発展する可能性もあり、対応が注目される。 |
2024.08.25 |
Defense One |
Northrop shows off new digital radar tech in first flight |
<2409-082510>
Northrop Grumman社が8月21日に、電子スキャン多機能再構成可能センサー (EMRIS) 航空機搭載センサーの飛行試験に初めて成功したと発表した。 この開発は、将来のジェット機がより広範な脅威を回避できるようにする新しいレーダへの道を開く。 また、脅威の進化に会わせた技術進化をもたらす可能性がありる。
EMRISは、1960年代から存在していた技術であるAESAだが、チップ設計と情報技術の向上により、ここ数年ではるかに堅牢になった。
AESAは、コンピューターを使用して電波を指向し、周波数と電力を変調して、レーダの検出と妨害をより適切に回避するが、これらのアレイの開発には時間がかかり、一度装備すると能力向上や変更が非常に困難である。 これは、波形を検出または検出するためのデジタル電子システムが商業の世界で急速に進歩しているため、軍隊にとって大きな問題で、これがDARPAが2014年にACTVと呼ばれる計画を開始した理由の一つである。 |
2024.08.25 23:04 |
Kyiv Independent |
Ukraine advances another 1-3 km, captures 2 more settlements in Russia's Kursk Oblast, Zelensky says |
<2409-082509>
ゼレンスキー大統領は8月25日夜の演説で、ウクライナ軍はロシアのクルスク州の一部の地域で1~3km前進し、さらにこの地域の2つの集落を占領したと述べた。
シルスキー大将から報告を受けたゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍がどの集落を占領したかについては詳しく説明しなかったが、さらに1つの集落を奪取するための戦闘が進行中であると指摘した。
8月6日にロシアのクルスク州への侵攻を開始したウクライナ軍は、8月20日現在1,263㎢と、スジャの町を含む93の集落を統制下に置いていると述べた。 この数字には、ウクライナ軍がまだ報告していない8月25日までの追加的な前進は含まれていない。
ゼレンスキー大統領は8月24日、ロシアのクルスク州でのウクライナの作戦が、隣接するスムイ州とその地域の中心地であるスムイ市の占領を防ぐのに役立ったと述べた。 ゼレンスキー大統領は、クルスク州での作戦の進捗状況を肯定的に評価し、「作戦は複雑で、我々の計画通りに進んでいることが重要だ」と付け加えた。
大統領は、作戦のすべての目標と結果を開示することはできないが、その一つは、ロシア国内のウクライナ人捕虜と交換できるロシア人捕虜の拘束数を補充することだったと述べた。 |
2024.08.25 22:10 |
Kyiv Independent |
Belarus gathering significant number of troops, weaponry along Ukraine's border 'under guise of exercises,' Ukraine says |
<2409-082508>
ウクライナ外務省が8月25日、ベラルーシの諜報筋が収集した情報を引用して、ベラルーシ軍が演習を装ってウクライナ北部のベラルーシ国境沿いにかなりの数の人員と兵器を集中させていると警告した。
ウクライナ外務省は声明で、ベラルーシはウクライナとの国境から30km以内にあゴメリ近郊に、戦車、砲、MLR、防空システム、施設機材などの兵器だけでなく、特殊作戦部隊を集中させていると発表した。 声明では、一部の元Wagner PMC部隊もこの地域に存在していたと指摘した。
【Gomel の位置 (Google Map)】
ベラルーシのルカシェンコ大統領は以前、この夏にベラルーシ軍の1/3を国境に送ったと述べていた。 ルカシェンコ大統領は、国境沿いの軍隊の増強はベラルーシとウクライナの間の誤解の結果であると主張した。 ベラルーシ防空軍司令官のルキヤノビッチ少将は8月19日、同国がウクライナとの国境に追加の防空部隊と航空機を配備したと述べていた。
ウクライナ外務省は8月25日にベラルーシに対し、「ロシアの圧力の下で自国に悲劇的な過ちを犯さないように」と警告し、ウクライナ国境から直ちに軍隊を撤退させるよう警告した。 |
2024.08.25 21:01 |
共同通信 (Yahoo) |
北朝鮮、無線巡り中国に異例反発 局設置計画「違反」と国連へ通告 |
<2409-082507>
中国が北朝鮮との国境近くにFMラジオ放送などに使う無線局の設置を計画していることに対し、北朝鮮が国内の周波数に深刻な干渉を及ぼす恐れがあるとして反対していることが25日に分かった。
北朝鮮は事前調整の要請がないとして、国連専門機関に国際規則違反だと通告した。複数の外交筋が明らかにした。中朝間の意見対立が表面化するのは異例である。
ジュネーブに本部を置く国際的な周波数管理を担う国際電気通信連合 (ITU) が6月に関係国に公表した情報などによると、中国は自国内に191ヵ所に無線局の設置を計画している。
外交筋によると、北朝鮮はこのうち遼寧省丹東市など国境近くの17ヵ所無線局を問題視しており、事前調整がなく、電波の利用方法などを定めた国際ルールの無線通信規則に抵触すると7月にITUに指摘した。 |
2024.08.25 20:17 |
BBC News (Yahoo) |
イスラエル、レバノンを「先制攻撃」 ヒズボラはロケットを数百発発射と発表 |
<2409-082506>
イスラエル軍が25日朝、レバノン南部にあるヒズボラの拠点に対し、戦闘機100機で先制攻撃を実施したと発表した。
イスラエルによる攻撃は04:30頃にあった。 イスラエルは、ヒズボラがその30分後の05:00に大規模攻撃を計画していたと説明した。
ヒズボラはその後、イスラエル北部にロケット弾やミサイルを多数発射したと発表した。
一方のヒズボラは、イスラエル北部の軍事施設を狙ってロケット弾とミサイルを300発以上発射したと発表し、この日の作戦は「完了し達成された」とした。
イスラエルはその後も、ヒズボラのロケット弾発射機へのさらなる攻撃を実施したと発表した。 |
2024.08.25 19:05 |
時事通信 (Yahoo) |
中国、ロシア重視鮮明に 侵攻2年半、経済面で支える |
<2409-082505>
中国の李首相が20~23日、ロシアとベラルーシを歴訪し、2022年2月の侵攻開始から2年半となる中、米欧の制裁を尻目に、対露経済支援を継続する意向を表明して、対米共闘の観点から中露連携を重視する姿勢を改めて鮮明にした。
21日にモスクワで会談した李首相とミシュスチン首相は共同コミュニケで「中露関係は国際情勢の影響を受けない。自身の合法的権益を堅持し、両国の正常な関係発展や経済活動を妨げるいかなる企てにも反対する」とうたい、両国間の貿易拡大や電子商取引(EC)の推進、米ドル以外の現地通貨決済比率を高水準に保つことなどで合意した。
バイデン米政権は2023年12月に、ロシアの軍需産業を支援した第三国の金融機関を米国の金融システムから締め出す強力な対露制裁を発動した。 これを受け、中露間ではデジタル資産や暗号資産(仮想通貨)の活用、物々交換の検討が伝えられ、米国の監視をかいくぐる動きが水面下で続く。
7月の中国による対露輸入は前年同月比で5%増と、3ヵ月ぶりに増加に転じた。 コミュニケには「決済インフラの強化」も盛り込まれており、今後、さらなる代替決済ルートの構築が進むとみられる。 |
2024.08.25 15:03 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ヒズボラ、イスラエルに数百発のミサイル 司令官殺害の報復 |
<2409-082504>
レバノンのヒズボラが25日、イスラエルによる最高幹部殺害の報復として、同国に対し数百発のロケット弾とUAVを発射した。 イスラエルは対応を協議するために閣議を開いた。
イスラエル軍はヒズボラが攻撃を準備していることを事前に察知し、戦闘機でレバノンの目標を攻撃したと発表した。
ヒズボラは320発以上のKatyushaロケット弾を11ヵ所の目標に発射して攻撃したと明らかにした。 これにより報復の「第一段階」が完了したが、完全な対応には「しばらく時間がかかる」とした。
ヒズボラのシュクル司令官は先月、ベイルート郊外でイスラエルの空爆により殺害され、両者の間で緊張が高まっていた。
イスラエルのカッツ外相は、イスラエルは地上での情勢の変化に応じるが、全面戦争は求めていないと述べた。 |
2024.08.25 13:11 |
毎日新聞 (Yahoo) |
ヒズボラが大規模な「報復」攻撃 イスラエルも応戦、紛争激化の恐れ |
<2409-082503>
レバノンのヒズボラが25日、イスラエルに対して、UAVやロケット弾による大規模な攻撃を始じめた。 ReutersやAl Jazeeraによると、ヒズボラはイスラエルの軍事施設や防空システムなどを目標に70発以上のロケット弾を発射したとしているという。
イスラエルも防空システムで迎撃しており、被害の状況は不明である。 イスラエルのガラント国防相は25日早朝、48時間にわたる「緊急事態」を宣言し、イスラエルも「予防的な攻撃」としてレバノン南部で大規模な攻撃を行っており、23年10月から散発的な衝突を続けてきた両者の紛争がエスカレートする恐れがある。 |
2024.08.25 10:20 (20:20 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August24 2024 |
<2409-082502>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月24日の戦況 =
ロシア軍の後方にある軍事目標に対するウクライナの長距離攻撃は、戦域全体のロシアの軍事能力を低下させるために重要であり、ウクライナが西側から提供した兵器の使用制限を解除することで、ウクライナ軍はロシアの戦争努力を支える広範な重要な目標を攻撃できるようになる。
匿名のバイデン政権の国家安全保障担当高官が、ロシア軍がウクライナ近郊のロシア空軍基地から軍用機を再配置しているため、西側が提供した兵器によるウクライナのロシア国内の目標に対する攻撃は効果的ではないと述べたと報じられているが、この見方はロシア軍がウクライナに対する作戦を支援するために、飛行場以外の幅広いインフラのためにロシア国内の奥深くにある聖域空間をどのように活用しているかを無視している。
しかし、ATACMSの射程内にあるロシア空軍基地からロシアの航空資産を再配備しても、他のロシアの軍事目標に対してATACMSを使用することの有用性がなくなるわけではない。
ウクライナ軍は、西側が提供した兵器の射程内にあるロシア国内のロシア軍および準軍事施設を一つ残らず攻撃しなくても、ロシア軍に対する大きな作戦圧力を生み出し始めることができる。
最近、ウクライナがATACMSの射程内にあるロシアの軍事目標に対して、ウクライナが国産の精密兵器を使って攻撃を成功させたことは、ウクライナが依然として攻撃を行う必要性を持っていることを示しており、それは米国の規制を解除することで埋めることができる。
一部の米国当局者は、ロシア軍がウクライナ軍をロシア領から撃退するために、ウクライナからの大規模な部隊および/または作戦予備軍を再配置する必要がある可能性が高いと見ている。
ウクライナ軍は8月24日、クルスク州の突出部内で攻撃作戦を続け、ロシア軍もウクライナ軍も大きな前進を主張しなかった。
ゼレンスキー大統領は、8月24日のクルスク州に対するウクライナの作戦の目的の一部についてコメントした。
ウクライナとロシアは、ウクライナがクルスク州に侵攻して以来、初めて捕虜交換を行った。
ロシア軍はトレツクとポクロフスクの近くで前進した。
クルスク州当局は、8月24日にBARS-Kursk志願兵分遣隊の創設を発表し、分遣隊はクルスク州内でのみ戦うと述べた。 |
2024.08.25 07:03 |
時事通信 (Yahoo) |
「複合危機」にどう備えるか 台湾有事と災害併発を想定 |
<2409-082501>
7月中旬に、「大規模災害のさなかに台湾有事が勃発したら」との想定で、自民党議員と防衛省・自衛隊OBらが参加した民間シンクタンク主催の政策シミュレーションが東京都内で開かれた。 サイバー攻撃や偽情報の拡散で社会が混乱し、自衛隊の能力は災害派遣と有事対処で分散するなかで、シーレーン確保などの課題も浮かび上がった。
シミュレーションは「日本戦略研究フォーラム」が企画し、今回で4回目で、防衛力の抜本強化が進んだ2027年に、中国が台湾へ武力侵攻に踏み切るシナリオの元、今回は大規模災害で政府の手足が縛られるなどの要素を加え、平時からグレーゾーン事態を経て武力紛争に至る各段階で政策上の課題を検証した。
青森県東方沖の日本海溝と北海道南東沖の千島海溝を震源とするそれぞれM9クラスの巨大地震が連続して発生する一方、南西方面では台湾を包囲した大規模軍事演習など中国軍の動きが活発化していたとの想定で、政府の会議では、自衛隊をどの程度災害対応に割くかが焦点となった。
防衛省は「中国、四国、九州、沖縄の部隊は災害派遣しない」との方針で、東日本と北海道に所在する部隊での対応を主張し、派遣規模は10万人を投入した東日本大震災と同程度とした。
災害派遣の主力となる陸上自衛隊部隊に加え、海上、航空両自衛隊の輸送能力も求められるなど、配分を巡る議論は難航した。 |
2024.08.24 16:38 |
RBC Ukraine |
Zelenskyy: Palianytsia missile is our way of acting while some partners stall |
<2409-082408>
ゼレンスキー大統領が、ウクライナの新兵器、特に彼が先に発表した最初の使用であるPalianytsiaミサイルは、友好国が意思決定を躊躇っている間に、実際的な行動を取る方針であると述べた。
Palianytsiaはパンの一種で、ロシア人が発音するのが難しいと感じるウクライナ語で、ロシアの全面的な侵攻が始まって以来、ウクライナ人はこの言葉をロシアの軍隊や破壊工作員を特定する手段として使用してきた。 |
【註】
2024年1月、新しいジェットエンジンで推進する突入攻撃型UAVがウクライナで初飛行したと報じられた。
未知のジェットエンジンを搭載したこのUAV/CMはPalianytsiaと呼ばれ、強力な弾頭が搭載されている。
8月24日の夜に行われたヴォロネジ州の弾薬庫への攻撃では、攻撃の前に目標に向かって飛行する正体不明の航空機からジェットエンジン音が聞こえたされたことから、Palianytsiaが使用された可能性がある。 |
2024.08.24 13:14 |
RBC Ukraine |
Ukraine launches new homegrown Palianytsia missile-drone - Zelenskyy |
<2409-082407>
ウクライナのゼレンスキー大統領が独立記念日のイベントでの声明で、ウクライナがウクライナ製のPalianytsia新型ミサイルUAVを初めて配備したと述べた。
ロシアの全面的な侵攻中、ウクライナの製造業者は取り組みを強化し、兵器の開発と生産のペースを大幅に加速させた。
ウクライナでは、UAV装甲車、ミサイル、弾薬、その他の軍事装備品など、500社以上の国営および民間企業が兵器の製造に関与している。 |
2024.08.24 12:52 |
RBC Ukraine |
US considers backing Ukraine's offensive in Kursk region: WP |
<2409-082406>
Washington Post紙が、バイデン米政権はウクライナ軍がロシアのクルスク地域でのプレゼンスを維持し、潜在的に拡大するのを支援するかどうか、まだ議論していると報じている。
同紙によると、米当局者は国防総省がクルスク作戦で成功するためにウクライナが何を必要としているかについて問い合わせたが、これらの取り組みに対する物質的支援に関する決定は行われていないと述べた。
米大統領府内の内部議論は、現在2週間ごとに送られている兵器パッケージの内容を調整するかどうか、例えば装甲車を増やすか、ウクライナ軍が支配するロシア領土で「自衛する」のに役立つ特定の弾薬やその他の装備の配送を早めるかどうかに焦点を当てている。
同紙は、クルスク作戦におけるウクライナ支援に関する議論では、2つの主要な問題が支配的であると報じている。 米国では、ウクライナ軍の全体的な攻撃戦略に不確実性があり、ウクライナが米国の兵器に依存していることから、米国、NATO、ロシアの間の紛争が直接的にエスカレートする懸念が再浮上している。 |
2024.08.24 12:33 |
共同通信 (Yahoo) |
中国軍機が再びフレア放射 フィリピン機付近、南シナ海 |
<2409-082405>
フィリピン政府は24日、南シナ海のスカボロー礁上空を19日に定期巡回飛行していたフィリピン漁業水産資源局の航空機周辺に中国軍戦闘機がフレアを複数回放射し、乗員の命を危険にさらしたと発表した。 フィリピン機から15mの至近距離に放射されたという。
スカボロー礁は中国に実効支配されているが、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあり、8日にも上空を定期巡回飛行していたフィリピン空軍機の付近に中国軍機2機がフレアを放射したばかりである。
フィリピン政府によると、南シナ海のスービ礁でも22日に、上空を飛行していた漁業水産資源局の航空機付近に中国側が地上からフレアを放射した。 |
2024.08.24 12:07 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
米軍嘉手納基地に無人偵察機「MQ9」を一時配備へ…南西地域の警戒態勢強化、最大6機を1年間 |
<2409-082404>
沖縄防衛局が23日に沖縄県や関係自治体に、米海兵隊が、MQ-9 UAVを米空軍嘉手納基地に一時配備する方針であると説明した。 尖閣諸島を含む南西地域周辺の警戒監視態勢の強化を目的に、最大6機を約1年間運用する見通しである。
同基地にはすでに、米空軍のMQ-9 8機が常駐している。
説明を受けた県は、基地機能の強化につながるとし、「これまでの配備も含め、今回の方針も認められない」としている。 |
2024.08.24 09:29 |
Kyiv Independent |
General Staff: Russia has lost 606,490 troops since Feb. 24, 2022 |
<2409-082403>
ウクライナ軍参謀本部が8月24日、ロシア軍は2022年2月24日にウクライナへの全面侵攻の開始以来、606,490名の兵士を失ったと発表した。 この数字には前日に被った1,160人の死傷者が含まれている。
報告書によると、ロシアはまた、8,542両の戦車、16,620両の装甲戦闘車、23,383両の車両と燃料タンク車、17,349門の砲兵システム、1,169門のMRL、935個の防空システム、367機の固定翼機、328機のヘリ、14,064機のUAV、28隻の水上艦艇、及び1隻の潜水艦を失った。 |
2024.08.24 09:05 (19:05 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August23 2024 |
<2409-082402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月23日の戦況 =
ウクライナ軍は、クルスク州のスジャ付近で8月23日にわずかに前進を続けた。
ウクライナ当局者は、ウクライナ軍が戦術的および技術的優位性を活用してロシア軍の物資での優位を相殺すると強調し続けている。
バイデン米大統領は、8月23日にゼレンスキー大統領との電話会談で、ウクライナに対する新たな軍事支援パッケージを発表した。
ウクライナ軍は、ロストフ州プロレタルスクの石油貯蔵所に対して8月23日に、別のUAV攻撃を行ったと報じられている。
モディ印首相は、2024年7月にウクライナで開催される和平サミットへのインドの参加を根拠に、ウクライナ和平に対するインドの支持を再確認し、ウクライナ訪問中にいくつかの二国間協力協定に署名した。
ロシア軍はクレミンナ、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。 |
2024.08.24 04:57 |
Kyiv Independent |
Drones hit ammunition depot in Russia's Voronezh Oblast, media, officials say |
<2409-082401>
ロシアのヴォロネジ州のグセフ知事が、8月24日夜のUAV攻撃により火災が発生し、爆発物の爆発が発生したと報告した。
ここ数ヵ月、ウクライナ軍はロシアの軍事インフラと石油産業に損害を与えることを目的とした一連のUAV攻撃を行っている。
グセフ知事はロシアの防空部隊が、8月24日にヴォロネジ州上空で何機かのUAVを破壊したと主張しているが、落下した武器の破片は火災と「爆発物の爆発」を引き起こしたという。
ロシアのTelegram Channel Astraは、爆発はオストロゴジスクの弾薬庫で発生したと報じた。 |
2024.08.23 23:00 |
Kyiv Independent |
Ukraine pushing Russian forces out of Kharkiv Oblast step by step, Zelensky says |
<2409-082320>
ゼレンスキー大統領は8月23日夜の演説で、ウクライナ軍がロシア軍をハリコフ州から徐々に押し出していると述べた。
ゼレンスキー大統領の発言は、ウクライナの第3独立突撃旅団がハリコフ州で反撃を開始し、前日に前線地域に2㎢の深さまで進んだ後に行われた。
ゼレンスキー大統領は、ハリコフ州の状況について説明を受けた最高司令官シルスキー大将と話したと述べた。 「我々はロシア軍を徐々に追い出している。 侵略者はハリコフを征服しないし、私たちのウクライナを征服しないだろう」とゼレンスキー大統領は言った。
大統領はハリコフを「英雄的な都市」と呼び、5月初旬以降、ウクライナ軍はハリコフへの攻撃を開始しようとするロシアの試みを撃退することに成功していると付け加えた。
ハリコフ州北東部でのロシアの攻勢は、5月に勢いを増していたが、すぐに停滞し、ロシア軍は大きな損失を被ったと報じられている。
戦闘の激しさは他の正面に比べてやや低下していたが、その後、ロシアが新たな攻撃を準備しているといういくつかの報告が出てきた。
ウクライナ軍第3独立突撃旅団のボロディン報道官はRFE/RLに対し、ハリコフ州での最近の反撃により、ロシア第20軍の陣地と兵站が破壊されたと語った。
人員を含む被害にもかかわらず、ロシア軍はこの地域にまだ大量の予備軍を持っているが、兵站の損傷により効果がない可能性があると付け加えた。 |
2024.08.23 19:56 |
共同通信 (Yahoo) |
サイバー自衛官確保を本格化 防衛省、幹部育成へ新採用枠 |
<2409-082319>
防衛省はサイバー防衛を担う自衛官を確保・育成する取り組みを本格化させるため、関連経費を令和7年度予算概算要求に盛り込む。
サイバー攻撃への脅威の高まりを背景に、2022年末に策定した防衛力整備計画では9年度末までに専門部隊を4,000名に増やすと明記したが、5年度末時点の人員は2,200名なので、4年でほぼ倍増させる必要がある。
専門部隊の指揮官の新たな採用枠や、作戦運用の中核を担う幹部を育てる任用制度を創設し、2025年度に募集を開始し、入隊後のサイバー教育も充実させる。 |
2024.08.23 19:49 |
時事通信 (Yahoo) |
豪基地で米原潜整備 将来の配備へ地ならし |
<2409-082318>
米英豪の国防相が23日、米原子力潜水艦の整備作業を豪西部スターリング海軍基地で始めると発表した。
3ヵ国の安全保障枠組みAUKUSを通じた将来の豪軍への原潜配備に向けた地ならしとなる。 AUKUS合意では、2030年代に豪州が米Virginia級原潜を3~5隻購入し、その後3ヵ国で次世代型原潜を共同開発する。
今回、Virginia級原潜Hawaiiの整備を豪州の基地で初めて行うため、豪軍兵士は過去1年間、米英両軍で原潜運用の訓練を受けてきており、さらに整備についても技術習得を進める。 |
2024.08.23 19:29 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、クリミアへのフェリー運航停止 ウクライナの攻撃受け |
<2409-082317>
ロシア運輸省が23日、南部クラスノダール地方の港で貨物船がウクライナ軍に攻撃されたことを受け、ロシア南部とクリミア半島を結ぶフェリーの運航を停止したと発表した。
運輸省は声明で、撤去作業が行われる間、クリミアへのフェリー運航は一時的に停止されていると明らかにした。 クリミアへの貨物輸送は陸路が利用可能とした。
ウクライナ海軍はロシアの黒海沿岸最大の港の一つであるカフカス港でフェリーを破壊したと発表した。 地元の当局者によると、燃料を積んだタンク30両を運ぶ途中だった。
ロシア通信 (RIA) は、ウクライナ軍の攻撃で発生した火災は港のインフラに実質的に影響を及ぼさなかったが、フェリーは半分水没したと報じた。 地元当局はこれまでに船は沈没したと発表していた。 |
2024.08.23 18:18 |
共同通信 (Yahoo) |
上川外相、マラソン会談を開始 アフリカ約30カ国の閣僚らと |
<2409-082316>
上川外相が23日、アフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合に出席するため来日したアフリカ諸国の閣僚らと「マラソン会談」を開始した。
TICAD閣僚会合は日本政府主導で24、25両日に上川外相が議長を務め東京で開く。 約50ヵ国が参加予定で、上川外相は25日までに約30ヵ国と30分刻みのスケジュールで個別に会談し、23日にはリビア、ベナン、エジプトなどと実施し、ガーナやセネガルなどの女性閣僚と昼食を交え、意見交換した。
企業や投資家を交えた議論の場も設け、2025年8月に横浜市で開く首脳級の第9回TICADの成功に向けた協力を確認する。 |
2024.08.23 17:37 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ海軍、ロシア南部港のフェリー攻撃を確認 |
<2409-082315>
ウクライナ海軍が23日、ロシア南部の黒海を望む港にいたフェリーを破壊したと確認した。 フェリーは、ロシアがクリミアへ燃料や武器を運ぼうとしていたという。 ロシア南部クラスノダール地方の当局は22日、カフカス港で燃料タンクを積載したフェリーがウクライナ軍の攻撃を受けて炎上し、沈没したと発表していた。
ウクライナ海軍報道官は23日にウクライナのTVで「新たな疑いのない軍事目標を破壊した。 破壊したフェリーの目的は侵略者への燃料供給だった。 カフカス港は破壊したフェリーを撤去するまで使えない」と述べ、フェリーは物資輸送の3/4を担っていると指摘した。 |
2024.08.23 17:29 |
時事通信 (Yahoo) |
防衛省がボーリング調査開始 米軍那覇軍港の浦添移設巡り |
<2409-082314>
防衛省沖縄防衛局が23日、米軍那覇軍港の沖縄県浦添市沖への移設に向け、埋め立て予定海域でボーリング調査を開始した。 2025年11月まで続け、地盤の強度などを調べる。
日米両政府は早ければ2028年度の移設完了を目指すことを2013年に申し合わせているが、作業は遅れており、代替施設の完成は大幅にずれ込む見通しである。 |
2024.08.23 13:10 |
Kyiv Independent |
Ukraine withdraws from positions near Pokrovsk to avoid Russian encirclement, ISW says |
<2409-082313>
戦争研究所は8月22日に、ドネツク州ポクロフスク市の南東に位置するウクライナ軍は、この地域での陣地から撤退し、ロシア軍による包囲を避けたと発表した。
ロシアのハリコフ州攻勢が失敗した後、モスクワは東部に力を注ぎ始め、ポクロフスク方向に「全力を投入した」とゼレンスキー大統領は7月下旬に述べた。
ポクロフスクは、ドネツク州でのウクライナ軍の作戦を支援する重要な兵站拠点である。
ポクロフスクの住民は8月15日に、ロシア軍が市の郊外から10km離れているため、できるだけ早く避難するよう促された。
「ポクロフスク方面への最近のロシアの前進は、ポクロフスク南東の限られた位置からのウクライナの撤退を促したようであり、ロシア軍は、この地域のウクライナ軍を戦術的に包囲するという明白な目的を達成できなかった可能性が高い」とISWは書いている。
報告書は、ロシア軍がプティチェ村と「この地域のカルリフスケ貯水池の東岸の残りの部分」を占領したことを示す衛星映像を引用している。 |
2024.08.23 11:30 (21:30 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August22 2024 |
<2409-082312>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月22日の戦況 =
ロシア軍司令部は、ウクライナのクルスク州侵攻に対応して、ザポリージャ州西部から少なくとも1個空挺(VDV)連隊を転用したが、これはおそらくロシア軍の徴集兵に対する戦線の安定化と指揮統制の改善を目的としていると思われる。
ロシア軍司令部は、当初はロシア軍の北ハリコフ州での攻勢をクルスク州の防衛に向ける予定だった部隊を投入したと報じられている。
ロシア大統領府は、ウクライナのクルスク州への侵攻や、ロシアの国境警備を改善するための一連の努力が不成功に終わったことを受けて、国境の脆弱性に対処するための措置を講じている可能性がある。
ウクライナ軍は、8月22日にロシア軍がこれらの進軍を阻止するための継続的な努力の中で、クルスク州の突出部全体でわずかに前進した。
最近のロシアのポクロフスク方面への前進は、ウクライナ軍がポクロフスク南東の一部の陣地から撤退するきっかけとなったようで、ロシア軍はこの地域のウクライナ軍を戦術的に包囲するという明白な目的を達成できなかった可能性が高い。
ロシア航空作戦の頻度は、戦域のほとんどで低下していると報じられているが、この低下は一時的なものかもしれず、その原因は不明である。
ウクライナ軍は8月22日、ヴォルゴグラード州とクラスノダール地方の目標に対して一連の攻撃を行い、成功を収めた。
ロシア軍はシヴェルスクの北、チャシフ・ヤール内、トレツクとポクロフスクの南東に前進した。 |
2024.08.23 11:00 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナ軍、ヘリから機関銃でドローンを撃ち落とす 第二次大戦式 |
<2409-082311>
ロシア軍の監視UAVに群がられながらも、$100,000程度のそうしたUAVを撃ち落とすのに$1MのSAMを使う気にもなれないウクライナ軍は、あり合わせのものでもっと安上がりに撃墜する方法を編み出してきた。
機関銃をたトラックに搭載した部隊を編成し、徘徊させて迎撃させる。 Yak-52練習機を飛ばし後部座席から射手にショットガンで撃たせる。 さらにUAVの操縦士にUAVを敵UAVに体当たりさせる訓練もさせている。
現在、ウクライナ軍は、Mi-8輸送ヘリの機首に据え付けた機関銃でロシア軍のUAVを撃墜している。 第二次世界大戦中、重爆撃機の機首の球形銃座に射手が就き、敵戦闘機から自機を守っていたことを想起させる。
今週、機関銃で武装したMi-8がUAVに対する迎撃戦闘を行う動画がネット上に公開された。 動画では操縦士と副操縦士の間に座った射手が、機首のガラス窓から突き出した機関銃を射撃し、ヘリの前方斜め下を飛ぶUAVを撃破している。 |
2024.08.23 10:20 |
AP 通信 (Yahoo) |
ロシア石油施設に無人機攻撃 炎上の様子を衛星がキャッチ |
<2409-082310>
ロシア南部ロストフ州プロレタルスクの石油貯蔵施設が8月18日、ウクライナ軍のドローン攻撃を受けて炎上したが、攻撃から5日後も燃え続ける様子が衛星画像に写っている。
【Proletarsk の位置 (Google Map)】
米国の地球イメージング会社Planet Labs PBCが21日に撮影し、AP通信が解析した衛星画像では、激しく炎上する貯蔵施設が捉えられている。 |
2024.08.23 09:09 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ空軍、越境攻撃に米国製GBU-39爆弾を使用したと発表 映像を公開 |
<2409-082309>
ウクライナ空軍が22日、越境攻撃を続けるロシア・クルスク地方でロシア軍小隊本部に対し、米国製のGBU-39 SDBで攻撃したとして映像を公開した。
米国などは紛争拡大懸念を踏まえ、ウクライナに供与した武器の使用に制限を設けているが、ウクライナ軍は前日にも、同地方において米国製のHIMARSを使って橋などを攻撃したと発表したばかりである。
Reutersは衛星画像と照合して映像の撮影場所を確認したが、撮影日時は確認できなかった。 また、ウクライナ軍が使用したとする武器の種類について独自に確認することはできない。 |
2024.08.23 08:22 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア軍、ウクライナ東部で攻勢強化 要衝ポクロウシク掌握狙う |
<2409-082308>
ウクライナ軍によると、同国東部戦線でロシア軍が繰り返し攻撃を仕掛けており、要衝ポクロウシクの掌握を引き続き狙っている。
【Pokrovsk の位置 (Google Map)】
東部戦線ではこのほか、ロシア軍がニウヨーク集落付近のウクライナ軍拠点を攻撃した。
ロシア側は以前、同集落を制圧したと発表したが、ウクライナ側はこれを確認していない。 |
2024.08.23 08:19 |
時事通信 (Yahoo) |
クリミア行きロシア船沈没 ウクライナ軍がミサイル攻撃 |
<2409-082307>
ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島対岸のロシア南部クラスノダール地方の港で22日に貨物船がウクライナ軍のミサイル攻撃を受け沈没した。
現地紙RBKによると、燃料を積載したタンク車30両をロシア本土からクリミア半島に運ぶ途中だったとみられる。
ウクライナのメディアによると、2022年4月にロシア黒海艦隊の旗艦Moskvaを撃沈した国産の対艦ミサイルNeptuneが使われたもようだと報じた。 |
2024.08.23 06:59 |
Defense News |
US to send $125 million in new military aid to Ukraine, officials say |
<2409-082306>
バイデン政権が22日、ウクライナへ$125Mの援助を行うと発表した。
援助パッケージにはSAM、HIMARS弾、Javelinなどの対戦車兵器、CUAVやECM装置、155mm/105mm砲弾などが含まれる。 |
2024.08.23 05:53 |
時事通信 (Yahoo) |
中国首相、ベラルーシと関係強化 貿易拡大を協議 |
<2409-082305>
中国の李首相が22日にベラルーシの首都ミンスクを訪れ、ルカシェンコ大統領と会談した。 中国外務省によると、両国の戦略的パートナーシップの推進や貿易拡大について協議した。
李首相は「国際情勢がどのように変化しても、ベラルーシとの関係は常に活力を見せてきた」と強調し、ルカシェンコ大統領は「両国関係は史上最高レベルだ」と、経済や科学技術分野での協力に意欲を示した。 |
2024.08.23 04:05 |
Defense News |
US Air Force eyes missile defense for dispersed bases in China fight |
<2409-082304>
米空軍参謀総長のオールヴィン大将が21日に、中国との戦争の場合に備えて、太平洋全体に分散した基地と飛行場のネットワークの整備準備を進めていると述べたが、攻撃からこれらの基地を守るためにもっと多くのことをしなければならない。
ACEと呼ばれる構想の下で使用される小規模な基地を保護するために、「より強固な現役基地防衛があれば、私はより自信を持つだろう」と、オールヴィン大将は国防総省の記者団との円卓会議で述べた。 |
2024.08.23 04:00 |
八重山日報 (Yahoo) |
海自補給艦が石垣港に 25日まで、乗員休養へ |
<2409-082303>
海上自衛隊の補給艦はまなが22日午前に石垣港に入港し、検疫錨地に停泊した。 期間は25日までで、石垣市港湾課には、搭載されている内火艇を使い乗員が石垣島に複数回上陸する予定で、乗員の休養、補給が目的との連絡があった。
はまなは、全長167mのとわだ型補給艦の3番艦で、必要時のみ機関銃などの兵装を装備するが、平時は武装しておらず、直接の戦闘参加は主任務ではない。
海自の自衛艦隊司令部によるとはまなは東シナ海や九州西側の海域で豪軍(5月)、米軍(7月)の艦艇とそれぞれ共同訓練を実施している。
ただ、艦艇や装備品、隊員不足から、海自では他国艦艇の警戒監視任務に補給艦などを参加させており、統合幕僚監部は20日、同日04:00ごろに補給艦ましゅうがロシア海軍艦艇2隻を西表島の南西60kmの海域で発見し、与那国島との間の海峡を北東に向かって進み東シナ海に入ったことを確認している。
今月中旬には、中国の空母艦隊が与那国島から500km南の海域で演習を実施した際に海自は護衛艦で警戒監視を行ったが、位置や日時からはまなやましゅうが同艦艇に対し補給を行った可能性もある。 |
2024.08.23 01:50 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ベラルーシ軍、国境付近で特別な動きなし=ウクライナ国境警備隊 |
<2409-082301>
ウクライナ国境警備隊が22日、ベラルーシとの国境付近でベラルーシ軍の兵士や軍備の特別な動きは確認されていないと明らかにした。
ウクライナ国境警備隊報道官は国営TVに対し、ベラルーシとの国境付近の情勢に変わりはないとし、「ベラルーシ軍が兵器や兵力を増強した形跡は見られない」と述べた。 |
2024.08.22 20:52 |
時事通信 (Yahoo) |
豪にミサイル生産拠点 F35搭載可、輸出も視野 |
<2409-082220>
コンロイ豪国防産業相が22日、攻撃ミサイルの生産拠点を東部ニューカッスルに設けると発表した。 豪政府はAUD850Mを支出する。
F-35Aに搭載可能な射程500kmの対地・対艦ミサイル (JSM)などを生産する拠点で、2024年中に着工し、2027年の稼働を目指し、米国とその同盟国への輸出も視野に入れている。
ウクライナ戦争の長期化に伴い、西側諸国の兵器需給は逼迫しており、豪州のミサイル生産拠点新設はこれを補強する動きの一環で、インド太平洋で覇権主義的動きを強める中国に対する抑止力向上につなげる狙いもある。 |
2024.08.22 20:11 |
Kyiv Independent |
Ukraine launches counterattack in Kharkiv Oblast, advancing 2 square km, brigade says |
<2409-082219>
ウクライナの第3独立突撃旅団が8月22日に、同旅団はハリコフ州で反撃を開始し、前線地域に2㎢の深さまで前進したと発表した。
その日の早い時間に、旅団は東部地域で撮影された「本格的に攻勢」の最初の映像であると主張するものを示すビデオを公開した。
旅団司令官のビレツキー准将は、「作戦の主な目的は、ロシア連邦第20軍の攻撃能力を低下させることで、現時点ではこの任務は達成されている」と述べた。
攻撃がいつ開始されたのか、その規模、攻撃の地域は不明である。 同旅団は、ロシアは4日間で約300名の兵士を失い、「かなりの量の装備と武器が壊れたり損傷したりした」と述べた。
声明によると、ウクライナ兵はロシア軍大隊の防衛地域と一部のロシア軍の拠点も制圧した。
Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できなかった。
「攻撃は、マキイフカ方面からの敵の攻撃を防ぎ、隣接する旅団の地域の他の重要な前線地域からの緊張を緩和した」と旅団は述べた。
ルハンスク州のマキイフカ村は、ハリコフ市の南東約180kmに位置している。 |
2024.08.22 19:21 |
産経新聞 (Yahoo) |
台湾軍人が中国に機密情報売り渡すスパイ組織構築 8人に実刑 軍用ヘリで亡命計画も |
<2409-082218>
台湾高等法院(高裁)が22日、台湾の退役・現役軍人が軍の機密情報を中国側に売り渡すスパイ組織を構築していたとして、8人の被告に対し最高で懲役13年の実刑判決を言い渡した。 このうち陸軍航空部隊の現役中佐は軍用ヘリで中国側に亡命する計画を立てていた。
台湾高等検察署(高検)や台湾メディアによると、スパイ組織は主犯とされる台湾の退役軍人が中心となり2021年以降に構築され、10人が収賄罪や軍事秘密交付罪などで起訴され、22日の判決ではうち1人が無罪となった。 主犯とされる退役軍人は海外に逃亡し指名手配されている。
懲役9年の判決を言い渡された陸軍航空特戦指揮部の中佐は、CH-47を操縦して中国に投降するよう教唆され、そのための計画を練っていたという。
また別の現役軍人の被告は、指示を受けて「中国人民解放軍に投降したい」と語る動画を撮影していたという。 |
2024.08.22 19:06 |
Kyiv Independent |
India overtakes China as Russia's top oil buyer in July, Reuters reports |
<2409-082217>
Reuters通信は輸入データの比較を引用して8月22日、中国の精製業者が燃料生産からの利益率の低下により購入を減らしたため、インドは7月に中国を抜いて世界最大のロシア産石油輸入国となったと報じた。
2022年2月にロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって以来、ロシアとインドの間の貿易は増加している。 インドはロシア産石油の主要な買い手の1つとなったが、米国の制裁による圧力がこの貿易をますます脅かしている。
Reutersの貿易・産業情報筋のデータによると、7月のインド輸入総額に占めるロシア産原油の割合は過去最高の44%で、日量207万バレルに増加し、6月より4.2%、前年より12%増加した。
これは、中国の税関データによると、7月に中国がロシアからパイプラインと出荷を通じて日量176万バレルを輸入した石油を上回った。 |
2024.08.22 18:35 |
Focus 台湾 (Yahoo) |
卓行政院長、新型潜水艦の建造プロジェクト承認 14年間で約1兆2900億円投入/台湾 |
<2409-082216>
台湾行政院が22日、卓行政院長(首相)が新型潜水艦の建造計画をすでに承認したと明らかにした。 2025年から38年にかけてTWD284B(1兆2,900億円)を投じ、新型潜水艦7隻の建造準備を行うとしている。
行政院院会(閣議)はこの日、2025年度の中央政府予算案を決定したが、国防費はTWD647B(2兆9,400億円)で過去最高となり、国内総生産(GDP)の2.45%を占めた。
行政院の陳報道官はこの日午後、政府はインド太平洋地域の平和と安定を守る決意を堅持し、引き続き国防力を高め、航空機や艦艇を国産化するなどの政策を着実に進めると強調し、強靭な台湾をつくり、主権を守るとコメントを発表した。 |
2024.08.22 18:31 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
有事に住民避難できるシェルター整備、来年度概算要求に2億4000万円計上へ…調査・設計費 |
<2409-082215>
内閣官房は、有事の際に住民が避難できるシェルターの整備に向けた調査・設計費として、令和7年度予算の概算要求に2億4,000万円を計上する方針を固めた。
台湾有事を念頭に、沖縄県先島諸島でシェルターの整備を早期に進める。
政府は3月に、石垣市や宮古島市など先島諸島の5市町村を対象に2週間程度避難できる公共・公用施設の地下に「特定臨時避難施設」を整備する方針を示していた。 |
2024.08.22 17:30 |
Forbed (Yahoo) |
ウクライナ軍、セイム川南岸への地上攻撃うかがう ロシアの現地部隊は孤立 |
<2409-082214>
ロシア西部クルスク州を流れるセイム川の南西に広がる780㎢ほどの地域を孤立させるべく、ウクライナの陸軍と空軍は16日からの4日間で、この地域のセイム川に架かる永久橋3本をすべて破壊した。
ロシア側では工兵部隊が動員され、浮橋の台船(ポンツーン)などを急いでセイム川に運び込み、ボートなどを出して組み立て始めたが、この動きを予想していたウクライナ側は、自爆型のFPV UAVで工兵部隊の車列を攻撃し、架橋現場でもUAVやロケット弾でボートやポンツーンを爆破した。
その結果、ウクライナ軍がこの河川作戦を始めてから6日後までに、この地域に残るロシア軍部隊は陸上の補給と増援を事実上絶たれ、ウクライナ軍はこの地域の上空を、ロシア軍のヘリコプターにとって極めて危険な場所にしているため、空からの大規模な補給も期待できない。
ウクライナ軍が執拗に一帯のセイム川南側地域の孤立化を図っていることからは、クルスク州への侵攻開始から2週間あまりたつなか、次の行動がこの地域に対する地上攻撃であることが強く示唆される。 |
2024.08.22 17:23 |
Focus 台湾 (Yahoo) |
米艦が台湾海峡通過 国防部「全行程を把握」 |
<2409-082213>
台湾国防部が22日、米艦1隻が同日台湾海峡を南から北へ航行したと発表した。
米海軍第7艦隊の発表によれば、台湾海峡を通過したのは駆逐艦Ralph Johnson(註:Flight ⅡA)で、「航行の自由」の原則に対する米国のコミットメントを示すものだとするとともに、国際社会のいかなるメンバーでもどう喝や脅迫を受けることで自身の権利や自由を諦めるべきではないと強調した。 |
2024.08.22 13:53 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
台湾25年防衛費、経済成長率上回る7.7%増へ 対 GDP比は2.45% |
<2409-082212>
台湾の行政院が22日、2025年予算案について、国防費が前年比7.7%増のTWD647B($20.25B)になると発表した。 2025年予算案は、野党が過半数を占める立法院の承認が必要である。
伸び率は当局が予測する同年の域内総生産 (GDP) 成長率3.26%を上回る。 2025年のGDPに占める比率は2.45%で、2024年の2.38%から上昇する。 国防部の謝主計局長は防衛費について、GDPの3%にすることが目標だと表明した。
2025年国防費には戦闘機の新規購入とミサイル製造増強のためのTWD90.4Bの特別予算が含まれる。 これは20221年に発表された5年間でTWD240B相当の追加軍事支出である。
一方の中国は3月に、2024年国防費を前年比7.2%増のCNY1.67T($234.1B)とする方針を示しており、2024年の経済成長率目標である5%前後を上回る伸びだが、アナリストによると、GDPに占める割合は1.3%にとどまる。 |
2024.08.22 13:14 |
AP 通信 (Yahoo) |
米空母打撃群中東海域に到着 イランの報復攻撃を警戒 |
<2409-082211>
フロリダ州タンパに司令部を置く米中央軍が8月22日未明、Abraham Lincoln CSGが中東海域に到着したと発表した。
ガザ地区を実効支配するハマスの最高指導者ハニヤがテヘランで殺害され、同国がイスラエルに対する報復を宣言したことで中東全域で緊張が高まる中、空母Abraham Lincoln CSGが中東に派遣された。 |
2024.08.22 12:55 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
イタリア空母「カブール」日本に初寄港、海自と共同訓練へ…最新鋭ステルス戦闘機を搭載 |
<2409-082210>
イタリア海軍の空母Cavourとフリゲート艦Aipinoが22日に、海上自衛隊横須賀基地に入港した。 Cavourの日本寄港は初めてで、27日まで停泊した後、海洋進出を強める中国を念頭に、海自との共同訓練などを行い連携を図る。
F-35BやAV-8B Harrierなどを搭載する全長236m、基準排水量22,100tのCavourは、6月1日に伊ターラントを出港し、インド洋を経て太平洋で米豪海軍と共同訓練を実施した。
横須賀基地には今月には、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、ドイツの各艦艇が相次いで寄港していて、イタリアが5ヵか国目となる。 |
2024.08.22 10:40 (20:40 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August21 2024 |
<2409-082209>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月21日の戦況 =
露大統領府は、ロシアがクルスク州からウクライナ軍を直ちに追放することよりも、ウクライナ東部での主導権を維持することを優先している理由を国内の視聴者に正当化することを目的とした複雑な情報戦を開始したようである。
プーチン大統領は、ロシアがウクライナのクルスク州侵攻を打ち負かすよう要求しているように見え、彼の政権の安定性を犠牲にしたり、ウクライナ東部での攻勢の優先順位を下げたり、無能だが忠実な副官を解雇したりすることなく、ウクライナのクルスク州への侵攻を打ち負かすよう要求しているように見える。このような戦略の結果は、予測するには時期尚早である。
ウクライナ軍は8月21日、クルスク州突出部全域で攻撃を続け、さらにわずかに前進した。
プーチン大統領は、8月20日に13年ぶりにチェチェン共和国を訪問したが、これはおそらくウクライナのクルスク州侵攻から国内の焦点をそらし、正常な状態と安定を保つためであろう。
最近の米国の諜報機関の評価では、ロシアの人的資源と物資の優位性に直面して、ウクライナが代替能力と非対称能力を開発しようとする努力と、ウクライナが西側の安全保障支援に引き続き依存していることが浮き彫りになっている。
ウクライナは、ロシアの防空能力と航空能力を損なう努力を続けている。
ロシア当局は、8月21日にTelegramやその他のロシア以外のインターネット通信サービスをブロックしようとした可能性がある。
ロシア政府は、ロシア当局が、海外生活中にロシアの法律に違反したロシア国民に対する行政手続きを作成することを可能にする法案を支持していると報じられている。
ロシアのプーチン大統領と中国の李首相は8月21日、モスクワで二国間の経済・貿易関係の深化について話し合った。
ロシア軍はポクロフスクの南東、ドネツク市の南西、ロボチンの北東に前進した。
ロシア占領当局は、占領下のウクライナでコサック組織を作り続けており、占領下のウクライナにロシアの軍事予備軍と法執行機関を構築する可能性が高い。 |
2024.08.22 10:09 |
Ukrinform |
ウクライナ海軍、露クラスノダール地方での鉄道フェリー破壊を認める |
<2409-082208>
ウクライナ海軍のプレテンチューク報道官が23日、前日海軍がロシア領クラスノダール地方カフカス港にて、鉄道フェリーを破壊したことを認めた。
その際プレテンチューク報道官は、「私たちは、海軍によりその目標が破壊されたという情報を認めることができる。 そのフェリーは、占領軍補給のためのロシア軍兵站の重要な鎖の一つで、何よりも燃料・潤滑剤だが、さらにはその船は当然兵器も運んでいた。 そのため、それは完全に合法的な目標である。 そして、これにより、私たちの敵が活発な戦闘活動を遂行している場所において、彼らの能力を低減させることになる」と発言した。
報道官は、何を使って同フェリーを攻撃したかは明かさなかった。 |
2024.08.22 09:43 |
AFP=時事 (Yahoo) |
イスラエル軍、ファタハ幹部を殺害 レバノン南部で |
<2409-082207>
イスラエル軍が21日にレバノン領内を攻撃し、パレスチナ自治政府主流派ファタハの幹部を殺害した。 ファタハ側は、イスラエルが「中東で全面戦争」を引き起こそうとしていると非難した。
ファタハはレバノン南部シドンで、同国における軍事部門の幹部の一人だというマクダ氏が殺害されたとしている。 イスラエルはマクダ氏について、ヨルダン川西岸への「攻撃や武器密輸を指揮」していたほか、イラン軍と協力していたと主張している。
ガザ地区で今回の紛争が始まって以来、イスラエルがファタハ幹部を攻撃目標にしたのは初めてで、ファタハの最高意思決定機関である中央委員会のメンバー、ティラウィ氏はAFPに対し、マクダ氏の殺害は暗殺だと主張し、イスラエルが中東で全面戦争を引き起こそうとしていることの新たな証拠だと非難した。 |
2024.08.22 09:31 |
AFP=時事 (Yahoo) |
ハンガリーが支援制限、ウクライナ難民に退去の危機 |
<2409-082206>
ハンガリーで21日に施行された改正法により、数千人のウクライナ難民が政府が補助する滞在施設から退去を迫られている。
オルバン首相は6月、ロシアによる侵攻の影響下にあると見なされない地域から避難してきたウクライナ難民に対する国家支援を制限する法令に署名した。 ハンガリー政府は現在、ウクライナ全州の約半数に当たる13州のみを、ロシアの侵攻の影響下にあると認定している。
政府委員のパル氏は親政府系のMagyar Nemzet紙に、ロシア・ウクライナ紛争開始から2年半がたった今、この変更は「合理的かつ適切」だと正当化し、「ハンガリーで再起したいと思った人々は、実現できている」と述べた。
ハンガリーの移民支援団体Migration Aidによれば、民間の滞在施設では、支援の対象外となった難民の追い出しがすでに開始されている。
AFPのフォトグラファーは21日、首都ブダペストの北に位置するコチで、約120人の難民が警察の監視の下、滞在施設から退去させられるのを確認した。 難民の大半は、大規模なハンガリー人社会があるウクライナ最西端のカルパティア州から来た女性と子供だった。 |
2024.08.22 08:33 |
産経新聞 (Yahoo) |
ウクライナ軍が舟橋破壊、動画も公開 露軍包囲狙う 越境攻撃続くクルスク州 |
<2409-082205>
ロシア西部クルスク州への越境攻撃を続けるウクライナ軍が21日、クルスク州の河川に露軍が架設した舟橋をHIMARSで破壊したとSNSで発表し、破壊の様子を撮影したとする動画も公開した。 ウクライナ軍には露軍包囲に向けて補給・移動ルートを断つ狙いがあるとみられる。
ウクライナとロシア双方の発表などによると、ウクライナ軍はこれに先立つ16~19日に、ウクライナ国境に接するクルスク州グルシコボ地区のセイム川に架かる橋3本を全て破壊し、同地区のセイム川南岸は北岸の露領土から切り離され孤立した。 橋の破壊後、露軍は補給・移動ルートを確保するためセイム川に舟橋を架設していた。 ウクライナ軍が破壊を発表したのはこの舟橋の一つだとみられ、セイム川南岸の露軍は包囲される可能性が高まった。 ドイツ大衆紙Bildの軍事専門家も20日、「ウクライナ軍によるグルシコボ地区での露軍の包囲が近づいている」とする分析をSNSで公表した。
一方、New York Times紙は21日、「軍事的にロシアの立場から見れば、越境攻撃はウクライナ軍の戦力を損耗させ、他の前線で露軍が利益を得る好機となりうる」と指摘し、越境攻撃が消耗戦と化せば、ウクライナにとってリスクになるとの見方を示した。
ウクライナと接する露西部ブリャンスク州のボゴマス知事は21日、ウクライナ軍の工作偵察部隊が同州への侵入を試みたものの、露軍と露連邦保安局(FSB)の国境警備部隊が撃退したとSNSで主張した。 戦闘の規模は不明である。 |
2024.08.22 05:14 |
Defense News |
This system could allow small Army teams to hit 1,000 targets per hour |
<2409-082204>
米陸軍を中心としたチームが、現在米中央軍で積極的に使用されている照準システムを使用した試験を少なくとも10回行い、世界中の物流問題を解決するために採用しようとしている。
【関連記事:2409-080202 (MT 2024.08.02)】
Army Times紙が以前に報じたところでは、第82空挺師団、第10山岳師団、第101空挺師団、第3歩兵師団を指揮する第18空挺軍団は、他の下位部隊とともに、2020年後半にScarlet Dragonと呼ばれる照準システムの試験を開始した。
10回以上の反復を経て、今後数ヵ月から数年でさらに多くの反復実施が計画されているこのコマンドでは、センサーとソフトウェアの組み合わせであるMaven Smart Systemが開発され、ユーザーは戦闘空間を迅速に評価し、大量のデータを収集し、人工知能と機械学習を使用してそのデータを分析してターゲットを特定し攻撃することができる。
このシステムの進化は、水曜日にジョージア州オーガスタで開催された Armed Forces Communications and Electronics Association TechNetで説明された。
ノースカロライナ州フォート・リバティの第18空挺軍団の副司令官であるコグビル准将は「我々がやっていることは違い、これは我々が今戦うことができるツールである」と言った。
2020年後半に行われた最初の試験であるScarlet Dragonの試験では、第18空挺軍団と第2海兵遠征軍がチームを組み、商用衛星画像とアルゴリズムを使用して、フォートリバティの野外にある貯蔵槽を特定し、そのデータを海兵隊のミサイルシステムに渡して標的に命中した。 |
2024.08.22 04:00 |
八重山日報 (Yahoo) |
海上輸送群創設へ 南西地域の機動展開力向上 自衛隊 |
<2409-082203>
令和6年度の防衛白書によると、防衛省は南西地域への人員輸送や物資搬入に必要な能力を向上させるため、共同部隊・自衛隊海上輸送群(仮称)を6年度中に新編する。 台湾有事などを想定し、陸上自衛隊の隊員や必要な車両、武器弾薬を先島地域に海上輸送で展開するため、専門の部隊を創設する。
軍事費を増額させ、兵器の近代化を急速に図ってきた中国は台湾への武力侵攻も想定しているとされる。台湾有事に備え、防衛省・自衛隊は米国・在日米軍と協力し、その抑止・対処を図る。今月上旬まで石垣島、与那国島を含む複数の九州・沖縄地方の自衛隊施設で日米合同演習Resolution Dragon 24を行った。
自衛隊員と装備を島嶼部に移動・搬入させる能力の強化が大きな課題で、特に両島に駐屯地を置く陸上自衛隊は、その手段・方法を増やすことが急務だった。
自衛隊海上輸送群は、陸自・海自が共同で同部隊を運用することで、先島地域への輸送力の向上を図る部隊で、具体的には、LCU(数百㌧級)とLSV(1000㌧級超)を、2023年10月までに、船舶の一部は既に国内造船メーカーと契約を結んでいる。
防衛省は先述の2種類とは別に機動舟艇と呼ばれるタイプも取得し、同部隊に配備する。
【関連記事:2001-112703 (JDW 2019.11.27)】
【関連記事:1708-062106 (JDW 2017.06.21)】
自衛隊海上輸送群では、9年度までに3種類の船舶を計10隻取得する予定で、今後、石垣港や久部良港、祖納港などの港湾を使用した訓練なども行われると見られる。 |
2024.08.22 03:46 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ軍、東部戦線での進撃に応戦、ロシア軍に200人超の負傷者 |
<2409-082202>
ウクライナ軍が21日、同国東部ドネツク州ポクロフスクの戦線でロシア軍による度重なる攻撃があったことを発表した一方で、ロシア軍にも損害を与えているとした。
ウクライナ軍参謀本部は声明で、ポクロフスク戦線で46回の攻撃があったとし、このうち44回は撃墜したという。 また、同地域でロシア軍兵士238名人が死亡または負傷したと述べたが、ウクライナ軍の死傷者数は明らかにされていない。
これに先立ち、ゼレンスキー大統領はテレビ演説で、同国東部ドネツク州ポクロフスクの戦線でのロシア軍の進撃に備え、部隊を増強していると発表し、ロシア西部クルスク州に対する越境攻撃は現在も続いており、ウクライナ軍は一部地域を制圧したと述べたが、詳細は明らかにしなかった。
また、ウクライナの同盟国に対し、予定通りにウクライナに弾薬を供給するよう呼びかけた。 |
2024.08.22 01:31 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ウクライナ、米国製「ハイマース」使用と表明 クルスク州越境攻撃 |
<2409-082201>
ウクライナ軍は21日、越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、橋などの攻撃に米国製のHIMARSを使用していると明らかにした。 ウクライナは声明で、攻撃にHIMARSが使用されたと表明したが、西側諸国の兵器が今回の越境攻撃で使用されたとする初の公式声明となる。
ウクライナの特殊作戦部隊がTelegramに投稿した映像には、複数の浮桟橋を目標にした攻撃の様子が映っており、攻撃のうち少なくとも1発にはクラスター爆弾が使用されたとみられる。
同盟国はウクライナがロシア国内で西側諸国の兵器を使って長期的な攻撃を行うことを禁止しているが、ロシアが今春ハリコフ州に新たな攻勢を仕掛けて以来、越境攻撃についてはその使用を許可している。
ウクライナ軍は8月6日にロシア西部への大規模な越境攻撃を開始し、ロシア領内に28~35km侵入して、セイム川に架かる少なくとも3本の橋を損傷または破壊したという。
Reutersは声明と映像を独自に検証できていない。 |
2024.08.21 |
Janes |
Japan, India advance co-operation on robotics and naval technologies |
<2409-082116a>
日本とインドが、防衛協力を推進するために、無人技術と海軍技術で協力している。
8月20日に開催された日印防衛外相会談後の共同声明で、両国はUGV関する共同研究の完了を発表した。
また共同声明によると、日本の「UNICORN および関連技術」のインドへの輸出も進んでいるという。 UNICORNシステムは、通信、電子戦、航法用のセンサーとトランスポンダーを含むアンテナマストで、非公開のインド海軍の艦艇に搭載される。
共同声明では、UGVの共同研究プロジェクトとUNICORNの輸出についての詳細は提供されていない。
UNICORNは、NORA-50とも呼ばれ、NEC社が開発した統合アンテナシステムである。 |
UGV research |
<2409-082116b>
防衛省によると、2018年7月からインド国防省と協力して、UGVのVSLAMベースのGNSS補強技術の研究を行っている。 この研究は防衛省のATLA)とインドのDRDOによって実施された。
ATLAはX (Twitter) で3月下旬i、DRDOの人工知能・ロボット工学センター(CAIR)と提携してこの研究プロジェクトを完了したと発表した。 |
2024.08.21 19:36 |
Kyiv Indepedent |
Ukraine destroys 3, damages around 5 Russian aircraft in recent attack, source says |
<2409-082115>
ウクライナ軍情報筋が8月21日にKyiv Indepedent紙に、ウクライナが8月16日にロシアのニジニ・ノヴゴロド州にあるサヴァスレイカ空軍基地を攻撃した際、ロシア軍機3機が破壊され、5機が損傷したと語った。
サヴァスレイカ飛行場を拠点とするロシアの戦闘機には、ロシアがウクライナを攻撃するために使用しているKinzhal ALBMを発射するMiG-31Kが含まれている。
情報筋によると、ウクライナの軍事情報部 (HUR) が運用する突入攻撃型UAVは、ロシアのMiG-31K/IとIl-76の2機を破壊し、5機に損傷を与えた。
情報筋はKyiv Indepedent紙に、HURが8月13日に実施したサヴァスレイカ空軍基地への前回の攻撃は、ロシアの燃料と潤滑油の倉庫に命中し、MiG-31K/Iに損傷を与えたと語った。
爆発は、8月14日の夜に、ヴォロネジ州のボリソグレブスクとボルチモアの空軍基地でも報告された。 ウクライナの参謀本部は、Su-34、Su-35、その他の航空機への攻撃で確認された。
攻撃当時、MIG-31K/I 11機、Il-76、Mi-8 5機、Mi-24がサバスレイカに駐機していたと、情報筋は同機関の衛星画像を引用して語った。 |
2024.08.21 18:28 |
産経新聞 (Yahoo) |
防衛費、過去最大8兆5000億円要求へ 長射程ミサイル取得、宇宙作戦団新設 |
<2409-082114>
複数の関係者が21日、防衛省は令和7年度予算の概算要求で8兆4,989億円を計上する方針を固めたことを明らかにした。 6年度当初予算は7兆9,500億円であった。
反撃能力(敵基地攻撃能力)に使用する長射程ミサイルの保有を推進し、国産の12式地対艦誘導弾の射程を延ばす「能力向上型」(艦艇発射型)や潜水艦発射型誘導弾の量産に着手する。
航空自衛隊が「航空宇宙自衛隊」に改称するのを見据え、監視や対処を担う宇宙作戦団(仮称)を新設する。
情報戦への対応能力を強化するため、海上自衛隊に情報作戦集団(仮称)を新設するほか、護衛艦隊や掃海隊群など水上艦艇部隊を一元的に指揮監督する水上艦隊(仮称)も新設する。
能力向上型の12式地対艦誘導弾艦艇発射型の取得に170億円、潜水艦発射型誘導弾の取得に30億円をそれぞれ計上する。
ミサイルの探知や追尾能力を向上させるため、複数の小型衛星で目標を捕捉する衛星コンステレーションの整備費3,232億円を初めて盛り込む。
侵攻してきた敵の車両などを撃破する小型攻撃用UAVの取得に30億円を付ける。
英、伊と共同開発する次期戦闘機に搭載する次期中距離AAMの日本での開発に59億円を計上する。
護衛艦いずもがUAVで撮影された問題を踏まえ、基地警備強化のための新機材導入に84億円を付ける。
継戦能力向上のため弾薬の確保に6,502億円を要求する。 |
2024.08.21 17:34 |
朝日新聞 (Yahoo) |
モスクワに「最大級ドローン攻撃」 ウクライナ越境攻撃で31人死亡 |
<2409-082113>
ロシア国防省が21日、ロシア国内の5地域にウクライナ軍のUAV攻撃があり、45機を撃墜したと発表した。 モスクワ市郊外のモスクワ州には11機が飛来し、同市のソビャニン市長は「モスクワへの過去最大級のUAV攻撃」とSNSに投稿した。
同省によると、ほかにウクライナの越境攻撃を受けるロシア南西部クルスク州で2機、隣接するブリャンスク州で23機、ベルゴロド州で6機、モスクワ市の隣のカルーガ州でも3機が撃墜された。
一方、ロシア国営TASS通信は21日、医療機関の情報として、6日からのクルスク州でのウクライナ軍の越境攻撃で31人が死亡し、143人が負傷したと報じた。 ロシア軍は連日、「ウクライナ軍を撃退した」と発表しているが、死傷者が増え続けている。 |
2024.08.21 17:30 |
Forbes (Yahoo) |
クルスク州でロシア軍部隊を包囲か ウクライナ軍の空中強襲旅団 |
<2409-082112>
ロシア西部クルスク州で、ウクライナ軍の空中強襲旅団がロシア側陣地の間を進撃し、ロシア軍部隊を孤立させて包囲したと報告されている。
主な情報源はロシアの著名なプロパガンディストであるポドリャカで、プロパガンディストたちが主張することを額面どおりに受け取るわけにはいかないが、彼らがクライアントに関する悪いニュースを伝えるときは注意を払うのに値する。
ポドリャカは20日、クルスク州の前線で最近あった変化は「わが方にとって有利なものではない」と書き、侵攻の中心地となっている町スジャから北へ13kmほどの村マラヤロクニャを、ウクライナ軍の第95独立空中強襲旅団の部隊が制圧しようとしていると報告した。
そのうえでポドリャカは、第95空中強襲旅団はマラヤロクニャを強襲した際、「この村とその東に位置する村ルスコエポレーチノエの間にあるロシア軍の陣地を迂回し、両村の間を走る道路を遮断した。 その結果、第18親衛自動車化狙撃師団の部隊が作戦水準で全周包囲されることになった」と報じている。
第95空中強襲旅団がマラヤロクニャに入っている証拠もある。 ウクライナ側のUAVは19日に同旅団のドイツ製Marder IFVがマラヤロクニャのロシア側陣地に向けて射撃を行う様子を撮影している。 第95空中強襲旅団は「敵は人的戦力、装備、その他の物資に大きな損害を被った」としている。
もっとも、こうした情報だけでは第18自動車化狙撃師団の部隊がマラヤロクニャで包囲されたとは言い切れない。 戦場での包囲は、包囲された部隊にとって大惨事になり得る半面、攻撃側にとっても遂行するのが難しく、そのためには、まず敵陣を突破し、続いて輪を閉じる必要がある。 |
2024.08.21 17:12 |
共同通信 (Yahoo) |
有事拠点空港・港に4カ所追加へ 福井と熊本、全国計20に |
<2409-082111>
政府関係者が21日、政府は防衛体制強化に向け、有事の際に自衛隊や海上保安庁の使用に備えて整備する「特定利用空港・港湾」に、福井、熊本両県の4ヵ所を追加指定する方針を固めたことを明らかにした。 部隊展開や国民保護、訓練拠点の確保が目的で、近く関係閣僚会議で決定する。
政府は4月、北海道や沖縄など7道県の計16ヵ所を指定しているが、新たに指定する4ヵ所は福井県の敦賀港、熊本県の熊本空港、熊本港、八代港で、対象施設は全国で20ヵ所になる。 今後、自治体や組合など管理者の同意が得られた施設を随時、追加して行く。 |
2024.08.21 16:00 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシアはなぜウクライナ軍の侵入を許したのか 世界に衝撃を与えた越境攻撃、最初の2日間を検証 |
<2409-082110>
ウクライナがはるかに大きな隣国の領土に突入し、部分的とはいえロシアに形勢逆転するなどということは、ほとんどの専門家が予期していないことだった。 この衝撃的な作戦は、ロシアの監視能力や国境の要塞の防衛力、そして国境警備あたっている部隊について疑問を投げかけている。
ウクライナのロシア本土への奇襲越境攻撃により、数万人のロシア人が避難を余儀なくされた一方、国境の安全保障に対する疑問を招くとともに2年半に及ぶ戦争の行方さえも変える可能性が浮上している。
Reutersは越境攻撃の最初の2日間がどのように展開したかを公式声明やSNSへの投稿、映像分析に基づき、越境攻撃はどのように起こったのか詳しく検証し、その最初の2日間を時系列にまとめた。
< 8月 6日 >
< 8月 7日 > |
2024.08.21 15:52 |
Kyiv Indepedent |
Georgia's ruling party to seek constitutional ban of chief opposition party |
<2409-082109>
ジョージアの与党「ジョージアの夢」が8月20日、最大野党の統一国民運動 (UNM) が来るべき選挙で議会の過半数を確保した場合に、違憲と宣言しようとすると述べた。
2012年以来権力の座に就いている「ジョージアの夢」は、長い間、UNMとその元指導者で元大統領のサアカシュヴィリを悪者扱いしてきた。 ジョージアの夢が政権を握った後に出国し、短期間ウクライナのオデッサ州の知事を務めたサアカシュヴィリ元大統領は、政治的動機があると主張して2021年からジョージアの刑務所に収監されている。
「ジョージアの夢」はFacebookに投稿した声明で、「ジョージアの夢」は、「政治システムを質的に改善するためには、憲法上の過半数を獲得する必要があるり、これは、集団的なUNMを政治から排除しなければ達成できない」と強調した。
「コレクティブUNM」という文言は、「ジョージアの夢」の役員により政治的反対派をUNMの旗の下に一括にする試みとして定期的に使用されてきた。
「憲法上の過半数を獲得した時点で、UNMとそのすべての系列団体または後継政党が違憲と宣言される結果となる法的手続きを開始する」と声明は続けた。 |
2024.08.21 13:24 |
Ukrinform |
ウクライナ議会、ローマ規程を批准 |
<2409-082108>
ウクライナ最高会議が21日、国際刑事裁判所 (ICC) に関するローマ規程の批准に関する法律を採択したと、ジェレズニャク最高会議野党会派「声党」議員がTelegram Channelで報告した。 法律の目的は、ローマ規程検討会議が採択した国際刑事裁判所に関するローマ規程とその改正をウクライナで発効させるために必要な国内プロセスを完遂することだと説明されている。
法案には、過半数の226を上回る最高会議議員285名が賛成した。
ウクライナは、ICCは、協力を要請する場合、外交チャンネルを通じても可能であるし、検事総局(捜査や裁判審理)や司法省(判決履行やその他判決審理の結果としてICCが下す決定)に直接問い合わせることもできると宣言している。
同時にウクライナは、ICCの協力要請や要請に追加されるあらゆる文書は、ウクライナ語で送られる、あるいはウクライナ語の翻訳を添付せねばならないと宣言している。
また批准法は、ウクライナ国民の戦争犯罪に関するICCの管轄を7年間は認めないことを定めている。
ウクライナにおいてローマ規程の発効は、批准書を国連事務総長に寄託した日付から60日が経過した後の次の月の1日となる。 |
2024.08.21 12:30 |
TBS News (Yahoo) |
陸・海「統合運用」の整備進める佐世保基地 加速する防衛力の「南西シフト」 |
<2409-082107>
防衛力の南西シフトが進む中、佐世保では、陸・海の統合運用施設の整備が進められているが、佐世保では、岸壁をめぐる課題が浮上している。
【関連記事:2409-082007 (NBC 2024.08.20)】
現在、海上自衛隊立神岸壁では岸壁不足から、護衛艦が何隻も横並びに係留されている自衛官が「メザシ」と呼んでいる現象が起きていて、設備面の遅れが指摘されている。
岸壁の問題を解決するため、佐世保港内で戦時中まで日本海軍の航空基地があった崎辺地区に建設されているのが自衛隊の大型岸壁で、将来はこの岸壁近くに水陸両用車を保管することで、輸送の手間をかけずに船に積み込め、完成予想図には、すでに水陸両用車を搭載できる輸送艦も描かれている。 |
2024.08.21 11:42 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、無人機45機撃墜 モスクワ市長「過去最大級」 2都市で空域制限 |
<2409-082106>
ロシアの防空部隊が21日、モスクワなどロシア各地でウクライナから飛来したUAV 45機を同日未明に撃墜したと発表した。
うち11機はモスクワ州上空で撃墜し、23機は南西部ブリャンスク州、6機は南西部ベルゴロド州、3機は西部カルーガ州、2機は西部クルスク州の上空で撃墜した。
モスクワ市のソビャニン市長は、モスクワが21日にウクライナのUAV攻撃を受け、モスクワに対するUAV攻撃としては過去最大規模の一つになったとの認識を示した。
ロシアの防空部隊はモスクワ市に向かっていたUAVを破壊し、一部のUAVは大統領府の南38kmに位置するモスクワ州ポドリスク市上空で撃墜された。 |
2024.08.21 10:51 |
AP News (Yahoo) |
ロシア南部で石油施設が炎上 ウクライナ無人機による爆撃 |
<2409-082105>
ウクライナ陸軍参謀本部は8月18日、ロシア軍に燃料を供給するロシア南部ロストフ州プロレタルスクの石油貯蔵施設を攻撃したことを認めており、「ロシアの軍事的経済的潜在力を弱体化させる」ための措置だったと述べた。
この施設は3日間燃え続け、ロシア国営通信によると、火災は20日の時点で10,000㎡を焼き尽くしたという。
【Proletarsk の位置 (Google Map)】
ロストフ州知事と地元関係者が国営TASS通信に語ったところによると、この大規模火災の消火作業に約500人の消防士が動員、4機の航空機が投入されており、これまでに少なくとも41人の消防士が病院に搬送されたという。 |
2024.08.21 09:45 (19:45 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August20 2024 |
<2409-082117>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月20日の戦況 =
ウクライナ軍は8月20日、クルスク州のウクライナ突出部全域で攻撃を続け、最近ではさらなる前進を見せた。
ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が8月20日にクルスク州の状況を描いた地図を表示し、ISWはこの地図の境界を使用して、クルスク州におけるウクライナ軍の前進の最大主義的な主張する限界の評価を更新する予定であり、これはこれまでのウクライナ侵攻に対するISWのマッピング手法と一致している。
ロシア当局は、ウクライナ軍がクルスク州に侵攻し続けていることに対処する取り組みの中で、部隊をチャシフ・ヤール方面からクルスク州に投入したと報じられている。
ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。 |
2024.08.21 07:12 |
時事通信 (Yahoo) |
イラン革命防衛隊、イスラエル報復の先送り示唆 ガザ停戦交渉、見極めか |
<2409-082104>
国営メディアが、イラン革命防衛軍報道官が記者会見で20日、ハマスの最高指導者暗殺を受けてイスラエルに宣言していた報復について、「長く待つ可能性がある」と語り、先送りを示唆したと報じた。
報道官は「行動を起こす前に全ての側面を慎重に評価する」と説明し、仲介国を通じたイスラエルとハマスによるガザの停戦交渉の行方を見極めて判断する考えとみられる。 |
2024.08.21 05:00 |
日経新聞 |
海自の水陸両用飛行艇「US-2」、新明和が一転生産継続へ |
<2409-082103>
新明和工業が救難飛行艇US-2の生産を一転して継続することになった。
海上自衛隊が運用する国産唯一の水陸両用飛行艇だが、製造コストの上昇などを受けて2023年夏に一度は生産打ち切りが固まった経緯があるが、政府が防衛関連産業を強化する動きもあり、防衛省が令和7年度予算の概算要求に建造費を計上し、復活する見通しになった。 |
2024.08.21 02:45 |
RBC Ukraine |
Biden approves unprecedented new nuclear strategy for US - NYT |
<2409-082102>
New York Times紙によると、バイデン米大統領は3月に中国の核能力に重点を置くことに焦点を当てた機密扱いの核戦略計画を承認した。 Nuclear Employment Guidanceと呼ばれる新戦略は、米国がロシア、北朝鮮、中国と関わる紛争の可能性に対処している。 NYT紙は、複数の国家を潜在的な脅威として特定する戦略が承認されたのはこれが初めてであるとしている。
この文書は高度に機密扱いされており、国防総省の一部の高官だけが利用できるコピーはわずかである。
大統領府は、この戦略の承認を公式に発表していないが、政府高官2人が変更を明らかにした。 国防総省に勤務したMITの核戦略家ナラン氏は、「大統領は最近、複数の核武装した敵対国を説明するために、更新された核兵器使用ガイダンスを発表した」と指摘した。
NYT紙は「過去には、米国の敵対国が米国の核兵器を出し抜く可能性は低いと思われていたが、ロシアと中国の間に台頭しつつある相互依存と、北朝鮮とイランがウクライナ戦争のためにロシアに提供している NYT紙は、ロシアと中国は既に合同軍事演習を実施していると指摘し、諜報機関は、ロシアが北朝鮮と中国のミサイル計画を支援しているかどうかを判断しようとしている。 |
2024.08.21 01:14 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ガザ停戦合意なお不透明、米国務長官が中東歴訪終了 |
<2409-082101>
中東歴訪中のブリンケン米国務長官が20日、数日中にもパレスチナ地区ガザの停戦合意にこぎ着ける必要があるとし、ハマスが米国が提示した「橋渡し案」を受け入れるよう、米国、エジプト、カタールはあらゆる手段を講じると述べた。
エジプト大統領府は、ブリンケン長官はこの日にガザ停戦協議の仲介役を務めてきたエジプトのシシ大統領と会談し、交渉を進展させる方策を協議したと発表した。
シシ大統領は、ガザの戦火が「想像もできない」形で地域的に拡大するリスクがあると警告し、「ガザでの停戦は、パレスチナ国家のより広範な国際的承認と二国家解決の始まりでなければならない。 これがこの地域の安定を基本的に保証するものだからだ」と述べた。 |
2024.08.20 23:28 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
日本がインドに艦艇搭載用の通信アンテナ「ユニコーン」輸出へ…安全保障協力に関する共同宣言改定 |
<2409-082021>
日印両政府が20日、インドで外務・防衛閣僚会合 (2-plus-2) を開き、艦艇搭載用の通信アンテナを日本からインドに輸出するための調整を急ぐ方針で一致した。 日印は海洋進出を強める中国も念頭に、安全保障協力の深化を打ち出した。
輸出が検討されているのは、複数のアンテナを一つのシステムに集約し、小型化と高いステルス性を実現したユニコーンで、日本企業が開発し、海上自衛隊がもがみ型護衛艦に搭載している。 実現すれば、防衛装備移転3原則に基づく完成品の装備品の輸出は、フィリピン向けの防空レーダーに次いで2例目となる。
声明では、海自の艦艇が中東やアフリカ方面などに展開する際、運用の柔軟性を高める狙い、インドが自国の港で海自の艦艇の整備に協力する方向で検討を進めることも申し合わせた。
日印は会合後に共同声明を発表し、両国が2008年に署名した「安全保障協力に関する共同宣言」を改定することを決めた。
今後は、宇宙・サイバー分野での連携や共同訓練の拡大などの明記に向け、政府間の協議を本格化させる。 |
2024.08.20 23:16 |
Defense News |
The Pentagon is shipping new pieces to Guam's air-defense puzzle |
<2409-082020>
米MDAのコリンズ中将がSMDシンポジウムでDefense Newsの取材に対し、グアムのAMDのために配備されたシステムのIOT&Eを2024年後半に開始する準備をしていると述べた。
TPY-6パネルは、C-17航空機から発射された標的を追跡するために使用され、SM-3 Block ⅡA迎撃弾は、すでに島にあるVLSから発射されるという。
新しいレーダは、アラスカのに配置されたMDAのLRDRの技術を使用しており、2024年に計画されているIOCの宣言に先立って独自の試験が行われる。 |
2024.08.20 22:07 |
共同通信 (Yahoo) |
ミサイル探知追尾の衛星網を構築 防衛省が初要求、3000億円超 |
<2409-082019>
複数の関係者が20日、8兆円台前半の令和7年度予算概算要求案を明らかにした。
ミサイルの探知や追尾能力を向上させるため、複数の小型衛星で目標を捕捉する衛星コンステレーションの整備費3,232億円を初めて盛り込み、航空宇宙自衛隊への改称を見据え、監視や対処を担う宇宙作戦団(仮称)も新設する。
敵の射程圏外から対処可能で、反撃能力にも使用できる長射程ミサイルの保有を推進し、12式地対艦誘導弾の「能力向上型」(艦艇発射型)や潜水艦発射型誘導弾を取得する。
英、伊と共同開発する次期戦闘機に搭載する次期中距離AAMの日本での開発に59億円、侵攻してきた敵の車両などを撃破する小型攻撃用UAVの取得に30億円を盛り込んだ。
陸海空3自衛隊の一元的な指揮統制を可能とするクラウド基盤の整備や、海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦をUAVで撮影したとされる問題を踏まえ、基地警備強化のための新機材も導入する。 |
2024.08.20 21:21 |
RBC Ukraine |
Russia launches over 9,600 missiles at Ukraine since beginning of war: How many intercepted |
<2409-082018>
本格的な侵攻が始まって以来、ロシアはウクライナに対して9,600発以上のミサイルを発射している。 ウクライナ軍最高司令官シルスキー大将の地方・地域当局会議での演説によると、ウクライナの守備隊はそのうち約2,500発を撃墜した。
シルスキー大将によると、ロシアは合計9,627発のミサイルをウクライナに対して発射し、そのうち2,429発がウクライナの守備隊によって撃墜されたという。
ロシアは次の武器を使用した。
・Kinzhal 111発:撃墜28発
・Kalibr 894発:撃墜443発
・Kh-555/101 1,846発:撃墜1,441発
・Onyx (P-800) 211発:撃墜12発
・Iskander-K 202発:撃墜76発
・Kh-35 15発:撃墜1発
・その他ミサイル57発:撃墜0発
・Kh-22/32 362発:撃墜2発
・KN-23 Iskander-M 1,300発:撃墜56発
・Zircon 6発:撃墜2発
・SS-21 Tochka-U 68発:撃墜6発
・Kh-25/29/31/35/58/59/60 1,547発:撃墜343発
・S-300/400 3,008発:撃墜19発
攻撃目標には、5,197の民間物体と1,998の軍事物体が含まれていた。
シルスキー大将はさらに、全面戦争が始まって以来、ロシアはウクライナに対して13,997機の攻撃UAVを発射し、そのうち9,272機が撃墜されたと述べた。
・Shahed UAV 13,315機:撃墜8,836機
・その他UAV 682機:撃墜430機
UAV無人機は1,022の民間物体と3,697の軍事物体を攻撃目標にした。 |
2024.08.20 21:03 |
Kyiv Independent |
Ukraine advances 28-35 km in Kursk Oblast, Syrskyi says |
<2409-082017>
ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が8月20日にゼレンスキー大統領が議長を務めるイベントで、ロシアのクルスク州に28~35km前進し、93ヵ所の集落を支配したと報告した。
シルスキー大将によれば、ウクライナはこれまでにロシア領土の1,263㎢を占領したと報告したが、Kyiv Independent紙は独自に検証することができなかった。
ウクライナ軍の前例のない作戦は、ほぼ2週間続いており、クルスク州のスジャの町を占領し、ウクライナとの国境近くのセイム川に架かる3つの橋全てを破壊したとされるが、シルスキー大将は、ウクライナ国防軍が1,040kmの前線で交戦しているため、より広範な前線の状況は困難であると説明した。
シルスキー大将は、ウクライナの取り組みは、ハリコフ州、スムイ州、ルハンスク州を含むスロボジャンスキー方面と、ザポリージャ州、ドネツク州、ヘルソン州を含むドネツク方面とタヴリア方面に集中していると指摘した。
更にロシア軍が機動防衛を行っており、ウクライナの前進を阻止するために他の地域から部隊を移動させていると付け加えた。 |
2024.08.20 19:40 |
RBC Ukraine |
Russia uses Pantsir-SM-SV with hypersonic missile in combat for first time - Defense Express |
<2409-082016>
Defense Expressが、ロシアがPantsir-SMの能力を向上したPantsir-SM-SVは新しい極超音速SAMにより、高速で機動性の高い目標を狙うことができる。 以前の型と比較して、交戦範囲が2倍になり、システムが最新の脅威に対してより効果的になっていると報じた。
更新されたレーダーと誘導システムにより、より効果的な追跡と、より遠距離の目標の破壊が可能になった。
Pantsir-SM-SVは、更新された光学照準装置を備えており、目標の交戦範囲は20kmから40kmに拡大され、BMだけでなく極超音速ミサイルさえも迎撃できると伝えられている新しい極超音速SAMも導入されている。 |
2024.08.20 17:55 |
Kyiv Independent |
Ukraine's parliament adopts bill potentially banning Moscow-linked church |
<2409-082015>
ウクライナ議会は8月20日、ロシアと関係のある宗教団体の活動を禁止する法案を可決した。 この法律は、法的にロシア正教会に従属するモスクワ総主教庁のウクライナ正教会 (UOC-MP) の活動を事実上禁止する可能性がある。
モスクワから完全に分離している独立(自治)ウクライナ正教会とは別のUOC-MPは、全面戦争を通じてロシアとのつながりと共感が疑われてきている。
モスクワ総主教庁ウクライナ正教会の多くの聖職者が、ロシアに協力し、ロシアの侵略を正当化したとして告発されており、その中には司教や他の高位のメンバーも含まれている。 |
2024.08.20 15:49 |
Kyiv Independent |
Russia preparing new attacks in Vovchansk in Kharkiv Oblast, military says |
<2409-082014>
ウクライナのハリコフ部隊が8月20日に、ロシアは空中偵察を強化して、ハリコフ州のヴォフチャンスクで新たな攻撃作戦を準備していると発表した。 ヴォフチャンスクは、ハリコフの北東60kmにある包囲された町で、ロシアが5月にこの地域で新たな攻勢を開始して以来、激しい戦闘が続いている。
【Vovchansk の位置 (Google Map)】
軍の声明には「ヴォフチャンスクでは、敵は空中偵察を強化して攻撃作戦の準備をしている」と書かれている。
声明によると、ロシアはヴォフチャンスクの西35kmの村、フリボケでも空中偵察を強化しており、第18自動車化師団の第11戦車連隊の部隊を再配置している。
ロシア軍は、第11軍団第7自動車化狙撃連隊から、フリボケのすぐ南にある村、リプツィ近郊で「損失を補充する」ために突撃隊を結成していると報じられている。 |
2024.08.20 15:23 |
Kyiv Independent |
Germany will deliver 4 more IRIS-T air defense systems to Ukraine before end of 2024 |
<2409-082013>
ドイツ政府のブフナー報道官が8月19日に、年末までに射程の異なるIRIS-T 4個システムをウクライナに追加で提供すると述べた。
最近のメディア報道によると、ドイツ財務省は2024年に予算節約の一環としてウクライナへの追加援助を承認する予定はないという。 ウクライナは、ドイツがウクライナへの軍事援助を削減すると反論していた。
ブフナー報道官は、最新の支援は「ウクライナへの支援が他の方法で削減または制限されるという政府からのメッセージはない」ことの証拠であると述べた。
IRIS-Tシステム以外にも、ドイツはGepard SPAAG 10門、SPH 16門、Leopard MBT 10両、UAV、数千発の火砲と戦車の弾薬も納入する。
ブフナー報道官はまた、2025年にドイツはSPH 20門、Marder IFV 20両、Leopard MBT 37両、Gepard SPAAG 5門、IRIS-T 6個、追加砲弾と弾薬数千発を納入すると述べた。
ドイツは前日にウクライナにIRIS-Tやその他の装備を提供したと述べた。
これは、ドイツがウクライナに納入した3番目のIRIS-T SLS中隊装備である。 IRIS-T SLSは短距離型で射程は12kmであるが、ドイツはまた、40kmの射程を持つ中距離IRIS-T SLM 4個システムを提供したと述べた。 |
2024.08.20 15:18 |
時事通信 (Yahoo) |
防衛協力協定で合意 対中けん制、合同演習も 豪インドネシア |
<2409-082012>
アルバニージー豪首相が20日、首都キャンベラでインドネシア次期大統領のプラボウォ国防相と会談し、2国間の新たな防衛協力協定について実質合意した。
両国軍が互いに相手国の施設を利用することや合同演習の実施を可能にする内容で、近くインドネシアで署名される。 インド太平洋で覇権主義的動きを強める中国への牽制となりそうである。
豪インドネシア両国間にはこれまでも防衛協力の取り決めはあったが、条約レベルに格上げして協力内容を拡充させることにした。
アルバニージー首相は「この歴史的な協定は両国の安全だけでなく、地域の安定にとっても極めて重要だ」と強調し、プラボウォ次期大統領も「協定は大きな進展で、良き隣人関係を継続していく」と語った。 |
2024.08.20 14:53 |
時事通信 (Yahoo) |
防衛省、大浦湾側で本格着工 普天間移設、県は中止要求 |
<2409-082011>
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、防衛省沖縄防衛局は20日、軟弱地盤のある大浦湾側の区域で護岸造成に着手した。 大浦湾側では初めての本格工事となる。
県は事前協議が調っていないとして中止を求めており、現場周辺では反対派の市民が抗議活動を展開した。
辺野古移設を巡っては、玉城知事が軟弱地盤発見に伴う設計変更の承認を拒んだため、斉藤国土交通相が2023年12月に地方自治法に基づく「代執行」の形で変更を承認し、沖縄防衛局は6月に県との事前協議を打ち切り、8月1日以降に本格工事に着手すると県に通知していた。
政府は大浦湾側の区域の外周に護岸を造成し、内側に土砂を投入することを計画していて、20日は護岸造成の一環として金属製の杭を海底に打ち込んだ。 |
2024.08.20 09:00 (19:00 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August19 2024 |
<2409-082010>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月19日の戦況 =
ウクライナ軍は8月19日、クルスク州でわずかに前進を続け、この地域のウクライナ軍突出部全体で戦闘が続いていた。
チェチェンAkhmat Spetsnazの司令官アラウディノフは、クレムリンが歴史的に細心の注意を払って扱ってきた状況を悪化させ、クルスク州での戦闘への参加を徴集兵に呼びかけ、徴集兵の親族からの懸念を退けた。
プーチン露大統領は8月18日にアゼルバイジャンを訪問したが、これはおそらくウクライナのクルスク州侵攻から目線を移させ、自身を絶えず有能な外交官としてアピールするためだろう。
プーチン大統領は8月19日に、ロシア憲法を修正することなく、曖昧なロシア国家イデオロギーをロシア法にさらに法体系化する法令に署名した。 プーチン大統領が特定のイデオロギーを体系化しようとする努力は、ロシアの超国家主義者コミュニティが受け入れた国家イデオロギーを確立しようとする努力に対抗することを意図しているのかもしれない。
ロシア当局は、戦争を終わらせるための交渉がなかったのはウクライナに責任があると偽り続けている。
ロシア軍はクピャンスク、スヴァトヴェ、ポクロフスク、ヴフレダル付近で前進した。
サハリン州の地元メディアのSakhalin Mediaか8月19日、サハリン州のロシア連邦保安庁 (FSB) 国境局と、ロシア極東、北西部、北コーカサス地方の連邦管区内の他の連邦主体が、不特定の「長期」の期間で初めて徴兵制を再開したと報じた。 |
2024.08.20 08:20 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
イスラエル北部の港湾都市ハイファ、紛争備え「世界最大」地下病院・防空壕100か所 |
<2409-082009>
イスラエル北部の港湾都市ハイファは、ヒズボラとの全面的な紛争となった場合に攻撃目標とされている都市で、ハイファを18日に記者が訪れると、地下に防空壕や病院の整備が進み、軍や市関係者は「あらゆる想定に備えている」と強調した。
ハイファ港の隣に位置するラムバム病院の地下3階の駐車場には、患者用のベッドがずらりと並べられていて、広さは20,000㎡で地下2階と合わせ、患者2,000人の受け入れが可能である。 24の手術室を備え、4日分の医薬品や燃料、酸素を備蓄している。 ハルベルタル院長は「ここは世界最大の地下病院で、あらゆる治療を行える」と胸を張った。
北部最大の病院だが、2006年のヒズボラとの紛争の際は、地下施設がなく、砲撃におびえながら治療にあたった。 その反省から地下病院を計画し、$140Mを投じて2014年に地下施設を完成させた。
ガザで2023年10月7日に戦闘が始まったのに呼応し、ヒズボラがイスラエル北部にロケット砲を撃ち始めると、駐車場を消毒してベッドを運び込み、同9日に地下病院に早変わりさせた。
レバノン国境から30km南のハイファはイスラエル最大の港湾都市で、海軍基地や石油備蓄タンクもあり、2006年には300発のミサイル攻撃を受け14人が死亡した。 |
2024.08.20 07:56 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
イスラエル軍、レバノンのヒズボラ拠点を攻撃 武器庫など標的 |
<2409-082008>
イスラエル軍が19日にレバノン東部ベカー高原にあるヒズボラの武器庫を攻撃したと発表した。
イスラエル空軍はベカー周辺にあるヒズボラの武器貯蔵施設を複数攻撃したとした上で、「攻撃後に二次的な爆発があり、攻撃を受けた施設に大量の武器があったことが示されたと述べた。
レバノン保健省は負傷者8人のうち6人はレバノン人、2人はシリア人の子どもだと明らかにしたが、死者は出ていない。
また、これより先にレバノン南部でヒズボラのロケット・ミサイル部隊幹部らを目標に攻撃を行ったとした。 |
2024.08.20 06:02 |
長崎放送 (Yahoo) |
日本西端で着々と進む自衛隊抑止力強化 佐世保「崎辺岸壁」整備 防衛力の南西シフト |
<2409-082007>
防衛力の南西シフトに合わせ重要度を増している長崎県佐世保の陸上自衛隊水陸機動団は、佐世保での岸壁の位置や大きさ、数に関して様々な問題を抱えている。 この問題を一気に解決するため、過去に例がない新しい基地施設の整備が進められている。
全国の自衛隊で佐世保の水陸機動団だけが装備している水陸両用戦闘車AAV7は。相浦駐屯地では直接輸送艦に積む岸壁がないので島での訓練のたびに輸送艦が待機している岸壁まで運ぶ作業が生じる。
輸送艦がある岸壁までの陸上輸送ではAAV7を積んだ大型トレーラーが夜に駐屯地を出発し、佐世保の市街地を経由しておよそ30分で海上自衛隊の倉島岸壁に到着する。 しかも、護衛艦かがが停泊している現在の佐世保港にはかがが接岸できる自衛隊の専用岸壁がなく港の中に停泊して運用をしているのが現状で、この岸壁は自衛隊のものではなく民間の岸壁で、いずもとかがの大きさに対応できる自衛隊専用岸壁が今の佐世保にはない。
佐世保の岸壁は大きさだけでなく数も不足しており、海上自衛隊立神岸壁では護衛艦が何隻も横並びに係留されている。 海上自衛官らはこの状況を自嘲の意味も込めてメザシと呼んでいる。 岸壁不足から起きる現象である。
佐世保の自衛隊が抱える岸壁の問題を解決するものとして、今ある場所が注目されている。 海上自衛隊の教育隊のほか水陸機動団崎辺分屯地がある佐世保港内の崎辺エリアで、水陸両用車部隊の司令部も置かれている。
いまそれらに隣接する形で海上自衛隊の大型岸壁の建設工事が進められている。
完成予想図には既にいずもと思われる大型護衛艦や水陸両用車を搭載できる輸送艦が描かれており、将来は水陸両用車を保管し新しい岸壁から輸送艦に積み込めるようになる。
崎辺は第二次世界大戦中、連合艦隊の目となる航空部隊の拠点であった。 その崎辺が令和の時代に展開部隊の基地として整備されている。 |
2024.08.20 05:52 |
共同通信 (Yahoo) |
イスラエルがガザ停戦の新提案受諾と米長官 |
<2409-082006>
イスラエルを訪問中のブリンケン米国務長官が19日、パレスチナ自治区ガザの停戦に関する米国の新提案をイスラエルのネタニヤフ首相が受け入れたと明らかにした。
ハマスにも同意するよう要求した。 |
2024.08.20 05:23 |
共同通信 (Yahoo) |
ロシア西部の92集落制圧 ウクライナ、越境作戦継続 |
<2409-082005>
ウクライナのゼレンスキー大統領が19日の演説で、同国軍がロシア西部クルスク州への攻撃で、クルスク州と国境を接するウクライナ北東部スムイ州の国境地帯からロシア兵をほぼ排除したとし、1,250㎢の地域と92ヵ所の集落を制圧したと主張した。 また多くのロシア兵を捕虜に取ったことを「重要な成果」と述べ、越境作戦を続ける意向を示し、欧米が供与した武器を使ったロシア領内への長距離攻撃を認めるよう支援国に求めた。
バイデン米政権は、米国が供与した武器を用いたロシア領内への攻撃を越えてはならない一線 (red line) としてきた。ゼレンスキー氏は、越境攻撃によってレッドラインという考え方は崩れたと訴えた。
ウクライナ軍はクルスク州で新たな地域を攻撃するために部隊を再配置しているが、ロシア軍は状況を掌握できているとしている。 |
2024.08.20 03:53 |
Defense News |
Missile Defense Agency eyes discriminating space sensor launch by 2029 |
<2409-082004>
米MDA長官のコリンズ中将が、複雑なBM目標を分別する新しいセンサーを10年以内に打ち上げる計画だと述べている。
コリンズ中将はDefense Newsに、識別型宇宙センサー (DSS) は、MDAの宇宙ベースのMissile-Tracking Layerで重要な役割をなすと語った。
この能力は、SDAと共同で開発され、2月に最初の2基の衛星を打ち上げた同機関の極超音速および弾道追跡宇宙センサー (HBTSS) を補完するものである。
HBTSSは従来のBMEWSよりも暗い目標を追跡するように設計されていたが、DSSは目標と囮を区別するのに役立つ。 |
2024.08.20 03:36 |
Kyiv Independent |
Lithuania starts construction of military base for German troops near Russian border |
<2409-082003>
ロシアと227kmの国境を共有しているリトアニアが8月19日、最大4,000名の戦闘準備が整ったドイツ軍を収容する基地の建設を2027年末完成予定で開始した。 これは、第二次世界大戦以来、ドイツ軍にとって初めての恒久的な海外派兵となる。
ドイツは、2023年にロシアと国境を接するNATOおよびEU加盟国であるリトアニアに部隊を駐留させる約束をした。
ピストリウス独国防相は、この決定をソ連の潜在的な攻撃から西欧を守ることを目的とした、冷戦時代の連合軍の西ドイツへの配備になぞらえた。
Reuters通信によると、リトアニアのヴァイクスノラス国防相は、今後3年間で€1B ($1.1B) 以上を基地建設に投資すると見積もっており、これはリトアニア史上最大の建設プロジェクトの一つとなっている。
ヴァイクスノラス国防相は、経済規模がドイツのわずか1/10の人口を持つ290万人の国にとって、これを巨額の投資と表現した。 起工式で演説したヴァイクスノラス国防相は、「旅団は、ロシア人を追い出すことを目的とした、私たちの国民の安心感と抑止力として機能するだろう」と述べた。
首都ビリニュス近郊でベラルーシからわずか20kmのルドニンカイにある基地は、最大4,000名を収容し、戦車の保管とメンテナンスのための施設、各種射撃場を備え、さらに1,000人のドイツ軍人と民間請負業者がリトアニアの他の場所に駐留する。 |
2024.08.20 02:30 |
RBC Ukraine |
Belarus deploys aircraft and air defense forces at Ukraine border |
<2409-082002>
AP通信によると、ベラルーシはルカシェンコ自称大統領が同国軍の1/3を国境沿いに駐留させると発表したわずか1日後に、ウクライナとの国境沿いに航空部隊と防空部隊を配置した。
ベラルーシ軍はSAMと無線技術隊の人員を設置したと、ベラルーシ防空軍司令官のルキヤノビッチ少将は国営TVで述べ、この動きを軍のプレゼンスの大幅な増加と表現した。
AP通信は、ベラルーシ軍は合計で60,000名を配置していると報じている。 |
2024.08.20 |
台北時報 |
Manila, Beijing trade blame over ships’ collision |
<2409-082001>
中国とフィリピンの海警局艦が19日早朝、係争中の南シナ海でますます警戒すべき海上で衝突し、少なくとも2隻の船舶に損傷を与えた。 負傷者の報告はない。
台湾とベトナムの主張もぶつかりあっているスプラトリー諸島(南沙諸島)の係争環礁であるサビナ礁付近での衝突事故についてそれぞれが相手を非難している。
中国海警局は、フィリピンが自国の船舶の1隻を故意に中国艦に衝突させたと非難した。
フィリピン沿岸警備隊の2隻が浅瀬付近の海域に侵入し、中国海警局の警告を無視して、03:24に中国艦の1隻と故意に衝突したと、ネット上の声明で述べた。 |
2024.08.19 |
National Defense |
Air Force Invests in Hybrid Hypersonic Missile Engine |
<2409-081919>
米空軍の技術革新部門であるAFWERXが最近、敵のA2/ADを突破できると期待されているハイブリッド極超音速ミサイルのSBI研究契約をVaya Space社に発注した。
同社のファビアンCEOは、Vayaの基幹技術は、高密度ポリエチレンを使用した渦流複合エンジンで、「ミルクジョッキやボトルキャップと同じ物質で、これを燃焼させる」と述べ、「適切な圧力と温度で適切な酸化剤を使用すると良く燃焼する。 つまり、これらの物質は、実際に稼働させるまで保管中で完全に不活性で、何かが故障しても安全で、爆発せずに炎は消える」とている。
ファビアンCEOは、「ハイブリッドエンジンは通常、非常に非効率的で、燃焼が非常に不安定で、性能が悪い」と述べている。
ハイブリッドエンジンは、ミサイルをラムジェットで加速し、ある速度に達したときに、ラムジェットとともに残りの飛翔を極超音速で加速するための主要な推進剤源ではなく、燃料発生器として機能し、さらに、ハイブリッドロケットであるため、制御可能でスロットル可能であるため、任意の加速や速度で進むことができ、捕捉されるのを避けたい場合は、速度を上げている間に燃焼を停止できる」という。
ミサイルの速度と熱特性を制御するこの能力は、ミサイルを「敵のA2/ADシステムにとってはるかに予測しにくくする」という。
Phase 1のフィージビリティスタディは5月に開始され、Vaya社は提案されたコンセプトを「分析を実行し、それがモデルで機能することを証明し、それを空軍に提示し、Phase 2に移行して実際にエンジンを製造し試験できる設計に変えた。」と言った。
Phase 2の契約が成立すると、Vaya社は「最悪の場合、4~6ヵ月以内にエンジンをテストスタンドに搭載できる」と彼は付け加えた。 |
2024.08.19 23:40 |
RBC Ukraine |
Intensity of fighting in southern Ukraine decreases |
<2409-081918>
Tavria作戦群報道官が、ウクライナ南部では戦闘の激しさが衰えていると同時に、ロシア軍は航空を利用して攻撃しているおり、「先週に比べて、戦闘作戦の強度は低下していて、ザポリージャ地方、特にオリヒウ方面とフリャイポレ方面では、戦闘なしが3日目続いている。 ロシアの地上攻撃については、今日その日の初めから16:00まで、敵の攻撃の試みは記録されていないん」と述べた。
報道官は、戦闘がドニプロ川の左岸でのみ行われており、ウクライナ部隊が引き続き足場を固めている場所、特にクリンキー村の近くで行われているとしたうえで、「装甲車両を持たない分隊規模の歩兵部隊による攻撃の小さな試みがあるが、敵は成功しておらず、陣地は失われていない」と付け加えた。
彼はまた、ロシア軍が誘導爆弾を投下するなどの航空攻撃ょ行っていることにも言及し、そのうち6発は今日投下さたという。
さらに、ロシア軍はザポリージャ州とヘルソン州を無誘導空対地ロケット数十発ので攻撃したほか、砲も使用したとしている。 |
2024.08.19 21:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
イスラエル攻撃準備のヒズボラ、ハマスを大幅に上回る戦力…無人機性能を誇示する映像公開 |
<2409-081917>
ヒズボラが6~7月に、イスラエル上空からUAVで撮影したとするハイファや周辺の映像を相次いで公開した。 海軍基地の一部や艦艇が停泊する港に加えて、ハイファから20kmにある空軍基地も収められていた。
国境から近く、軍基地などもあるハイファは、ヒズボラにとって攻撃の成果を示しやすい格好の攻撃目標の一つとされ、映像公開はイスラエルの防空システムをすり抜けるUAVの性能をアピールし、イスラエルを牽制する狙いとみられる。
戦略国際問題研究所 (CSIS) などによると、ヒズボラはハマスを大幅に上回る12万~20万発のミサイルやロケット弾を持つとされ、イランの支援で精密誘導弾や航続距離2,000kmのUAVなども増強しており、イスラエル全土で目標を正確にとらえた攻撃が可能という。
ヒズボラは、16日には地下トンネル内で大量のミサイルを運ぶトラックの映像も公開し、攻撃準備を整えていることを誇示した一方で、経済危機が深刻なレバノンの国内情勢を踏まえイスラエルとの全面衝突を避けたい意向とされる。
ガザで停戦が実現すれば、攻撃を止めると繰り返し訴えており、ガザの停戦交渉の行方を注視しているとみられる。 |
2024.08.19 18:36 |
時事通信 (Yahoo) |
ロシアとベラルーシ訪問へ 中国首相 |
<2409-081916>
中国外務省副報道局長が19日、李首相が20~23日にロシアとベラルーシを訪問すると発表した。 ロシアではミシュスチン首相と会談するという。
ロシアの侵攻開始から間もなく2年半を迎えるウクライナ情勢などについて意見交換するとみられる。 |
2024.08.19 17:56 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ドイツ艦船、台湾海峡を来月通過も 命令待ち=司令官 |
<2409-081915>
ドイツ海軍機動部隊司令官のシュルツ少将が、独艦2隻が9月に台湾海峡を通過する可能性があると明らかにした。 命令を待っているという。 実行すれば2002年以来となる。
シュルツ少将はReutersの電話取材で、「まだ決定は下されていない」と述べ、天候も影響すると説明した。
「われわれがここで国旗を掲げるのは、パートナーや友好国を支持し、ルールに基づく秩序、領土紛争の平和的解決、自由で安全な航路へのコミットメントを示すためだ」と語った。
中国外務省報道官は記者会見で、独艦の台湾海峡通過に関する質問に対し、台湾は中国の内政問題であり、安定の鍵は台湾の独立に反対することだと述べた。
「航行の自由を装って中国の領土主権と安全保障を損なうことに中国は常に反対してきた」と指摘した。 |
2024.08.19 17:12 |
日経新聞 |
プーチン氏、指揮系統立て直し急ぐ 側近を調整役に任命 |
<2409-081914>
プーチン露大統領が、西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍に対し、ロシア軍と治安機関の役割が重複して作戦の指揮が混乱し、ウクライナ軍の前進を許す一因となったとの指摘があることから、指揮系統の立て直しを急いでおり、自らの側近を作戦の統括役に任命し、大統領府の関与を強める方向である。
ウクライナ軍はクルスク州への越境攻撃を続け、18日に同州のセイム川に架かる橋を破壊したと公表した。 |
2024.08.19 16:51 |
日経新聞 |
中国・フィジー首相が会談 関係強化訴え |
<2409-081913>
国営通信新華社が、中国の李首相が18日、北京で南太平洋フィジーのランブカ首相と会談した。 李首相は「フィジーは地域の最も重要なパートナーの一つ」だと強調し、両国の実務協力を新たなレベルに高めたいと述べたと報じた。 両首相は会談後、貿易やインフラ建設などに関する協力文書の調印に立ち会ったという。
中国は経済援助を武器に、太平洋島嶼国で影響力を拡大し、2022年にソロモン諸島と安全保障協定を結ぶなど、協力を安保分野にも広げたい考えである。
ランブカ首相の訪中は12日から21日までの日程で、習国家主席とも会談する予定である。 |
2024.08.19 14:42 |
CNN (Yahoo) |
ウクライナの越境攻撃で攻守逆転、ロシアは防衛態勢の強化に奔走 |
<2409-081912>
ウクライナ軍がロシア南西部クルスク州へ越境攻撃を仕掛けてから1週間以上が経過するなか、ロシア軍は防衛態勢の強化に追われている。
米当局者はCNNの取材に対し、ロシアがウクライナの越境攻撃に対処すべく、ウクライナ国内の占領地から数千名の部隊を移動させたと明らかにした。 プーチン大統領は徴集兵を配備せざるを得なくなり、徴集兵を前線には派遣しないとの約束を覆した。
人工衛星の画像によれば、クルスク州の国境から45km離れた位置にある町の近くには郊外を横断する形で大規模な塹壕が構築され、ネット上には塹壕を掘る人員を募集する広告が出ている。
専門家によれば、ロシアへの越境攻撃というウクライナの大胆な賭けは完全に秘密裏に計画され、米国などウクライナの最も近しい友好国さえ驚かせた。 |
2024.08.19 14:31 |
Kyiv Independent |
Kyrgyzstan's major bank suspends transfers via sanctioned Russian banks |
<2409-081911>
キルギスタン最大の銀行の一つであるMBankが8月17日に声明を発表した。 それによるとMBankは、制裁の影響を受けたロシアの銀行を通じた送金を停止した。 Mbankを含むキルギスタンの一部の商業銀行は、6月にロシアとの送金を部分的に停止していた。 銀行の声明には「Sberbank、Tinkoff、MTSを含むロシアの銀行を通じた送金は、両方向とも停止されていて、このサービスは無期限に利用できない」と書かれている。
米国財務省外国資産管理局 (OFAC) は6月、ロシア外国為替市場でのドル取引の仲介役を務めるロシアの金融機関を対象とした新たな制裁措置を発表した。
MBankによると、入金はルーブルの詳細に対する制裁の影響を受けていない銀行を通じて行われる。
西側諸国は、ウクライナへの全面侵攻をめぐり、モスクワに対して広範な経済制限を課し、国家歳入を抑制し、戦争遂行に必要な主要技術の入手を阻止しようとしている。 |
2024.08.19 12:49 |
Kyiv Independent |
Ukraine hits 3rd bridge in Kursk Oblast, Russia claims |
<2409-081910>
ロシア調査委員会の当局者が8月19日に、ウクライナ軍がロシアのクルスク州にあるセイム川に架かる3つ目の橋を攻撃したと、公開したビデオで主張した。 確認されれば、これはウクライナのスムイ州の国境にあるグルシュコフスキー地区の川に架かる最後の静止橋に対する攻撃が成功することになる。
ロシアのミルブロガー、ロマノフとポドリャカも同様の発言をしているが、Kyiv Independent紙は主張を検証することができず、公開時点では証拠は提供されていない。
ウクライナ空軍は、報道についてコメントすることを拒否した。
以前、空軍司令官のオレシュチュク中将は、クルスク州の2つの橋がウクライナによって破壊され、国境を越えた侵攻を撃退するロシア軍への供給能力を妨げていると述べていた。
他の2つの橋は、ズヴァンネエ村とグルシュコヴォの町の近くにあった。 |
2024.08.19 11:57 |
時事通信 (Yahoo) |
中国、比の船舶再び衝突 南シナ海の係争海域で |
<2409-081909>
中国海警局が19日、南シナ海のサビナ礁周辺海域にフィリピン沿岸警備隊艦艇2隻が「不法侵入」し、中比船舶が衝突したと発表した。 海警局報道官は談話で「比側が故意に衝突した。 責任は完全に比側にある」と非難した。
これに対し、比側は「中国側の危険な行為」で2隻が損傷したと表明した。
中比が小競り合いを繰り返すSecond Thomas(アユンギン)礁からさ60km東、比沿岸部からは140kmの海域に位置するサビナ礁は、フィリピンの排他的経済水域 (EEZ) 内にあるが、中国も領有権を主張している。
比沿岸警備隊によると、比艦艇が19日未明に拠点への物資運搬のためサビナ礁付近を航行中、海警局艦艇が針路を妨害したため衝突し、船体に直径約13cmの穴が開いた。 約15分後にも同海域で、別の比船舶が海警局側から2度体当たりされ、船体に直径1mの穴が開いたという。 |
2024.08.19 11:30 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシア、西側制裁が「数十年」続くシナリオに備え=外務省高官 |
<2409-081908>
プーチン大統領は制裁の全面的解除が和平の条件に含まれると述べてきたが、ロシア外務省のビリチェフスキー経済協力局長は16日、西側諸国による対露経済制裁について、ウクライナ和平が仮に実現しても数十年間維持されるとの見通しを示した。
ビリチェフスキー局長はモスクワで開かれたパネル討論会で「今後数十年続く話だ。 ウクライナ和平達成の進展や結果は単なる口実」とし、「制裁の最終目的は不公正な競争だ」と語った。
同国の政財界では制裁緩和を働きかけるべきか、あるいは制裁の長期化を現実的なシナリオとして受け入れ、対処法を見いだすべきかという議論が広く展開されている。
ビリチェフスキー局長はまた、ロシアがイラン、北朝鮮、ベネズエラといった他の制裁対象国と戦略を共有しており、欧米の圧力に共に抵抗する国際的な「反制裁」連合を作ることを目指していると述べた。 |
2024.08.19 09:00 |
Forbes (Yahoo) |
ウクライナ軍の侵攻部隊、10日で装甲車両45両失う 異例の損失ペース |
<2409-081907>
ロシア西部クルスク州に侵攻したウクライナ軍部隊は先週末までにおよそ500㎢の支配を確実にし、さらに900㎢ほどの支配を争っているが、6個前後の旅団と数個の独立大隊、そして複数の支援部隊から成る侵攻部隊は急速な進撃の代償として、貴重な装甲車両をかなりの数失っている。 人員の損耗も数十~百数十人にのぼる可能性がある。
一方のロシア側は狼狽した歩兵の十数人単位の投降が相次いでいるものの、車両の損失は数両にとどまっている。
ロシア側よりもウクライナ側の装備の損失が多いというのは異例で、ロシアがウクライナで拡大して2年半近くたつこの戦争では概して、ロシア軍の車両の損失のほうがウクライナ軍の車両の損失を大幅に上回ってきた。
ウクライナ軍参謀本部にとって、これほどの損失が見合うものなのかは侵攻作戦の目的によるだろう。 また、作戦が進むにつれてロシア側と損失率が逆転するかどうかでも評価は変わってくるかもしれない。 |
2024.08.19 08:54 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ザポロジエ原発の安全性悪化、周辺の爆発受け IAEAが懸念 |
<2409-081906>
国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長が、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所について、周辺のアクセス道路が17日にUAV攻撃を受け、安全性が悪化していると懸念を示した。
TASS通信は先に、同原発のロシア側管理者の話として、職員が使用する道路にウクライナのUAVが爆発物を投下したと報じていた。
IAEAによると、現場は冷却に必要な散水池に近く、原発に電力を供給している残る唯一の750kV送電線から100mの場所であった。
IAEAのチームが17日に現地を訪れ、爆発物を搭載したUAVによる被害と思われると報告した。 死傷者はなく、原発設備にも影響はなかったが、原発の2ヵ所のメインゲートを結ぶ道路が影響を受けたという。
グロッシ事務局長は「原子力の安全や原発が直面する安全保障上の危険が再びエスカレートしている」とし、強い懸念を表明。全当事者に最大限の自制を改めて求めるとした。
RIA通信はロシアがこの攻撃についてIAEAと協議したい意向だと報じた。 |
2024.08.19 08:32 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ロシアがキーウに弾道ミサイル攻撃、今月3度目=ウクライナ |
<2409-081905>
ロシアが18日にウクライナ首都キーウに対して8月3度目となるBM攻撃を行ったものの、暫定情報によればほとんどが迎撃されたと、キーウの軍当局トップであるポプコ氏がTelegramを通じて明らかにした。 キーウ当局によると、キーウでの死傷者や被害は今のところ報告されていない。
ポプコ氏はまた、ロシアは北朝鮮製のBMを使用した可能性が高いと述べた。 各攻撃の間隔はちょうど6日間という。
これとは別に、ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク中将によると、18日朝にキーウを含むウクライナ全土でロシアが発射したミサイル8発のうち5発を破壊。 撃ち落とし損ねた3発も目標に到達しなかったという。 |
2024.08.19 07:10 (19:10 EST) |
Institute for the Study of War( ISW ) |
Russian offensive campain assessment, August18 2024 |
<2409-081904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月18日の戦況 =
ウクライナ軍は8月18日、クルスク州の突入部全域で攻撃を続け、スジャの南東にわずかに前進した。
ウクライナのクルスク州への侵攻により、ロシアは戦域の他の場所から部隊を転用することを余儀なくされ続けており、ロシア国内での戦闘のその後の段階では、この地域へのロシアの人的資源と物資の投入がさらに必要になる可能性が高い。
ウクライナ軍は、8月17日~18日の夜に、ロシア軍に石油を供給しているロストフ州のロシア石油貯蔵所を攻撃した。
ロシア外務省報道官が、ロシアがウクライナとカタールとエネルギーインフラに対する攻撃の停止に関する交渉を行う予定であることを否定した。
ロシア軍はクレミンナとドネツク市の近くで前進し、ウクライナ軍は、シヴェルスク近郊で以前に失った陣地を奪還した。 |
2024.08.19 05:59 |
TBS News (Yahoo) |
北朝鮮がウクライナの越境攻撃を非難 |
<2409-081902>
北朝鮮が、ウクライナ軍が国境を越えてロシア側に攻撃を続けていることを非難する談話を発表した。
北朝鮮外務省の報道官は18日の談話で、ウクライナによるロシア西部クルスク州の攻撃は「米国とその追随勢力によるテロ行為だ」と非難した。
また、ロシア本土で「米国と欧州が提供した戦車などが発見された」と主張し、「容認できない侵略行為」と強調。欧米諸国とウクライナを念頭に「挑発者らは相応の報復を受けることになるだろう」としたうえで、いつでもロシアを支援する用意があるとした。 |
【註】
8月17日には、ウクライナ軍のロシア領内侵攻を非難したロシアの友好国は「シリアだけ」と報じられていた。
【関連記事:2409-081714 (RBC 2024.08.17)】 |
2024.08.19 05:00 |
日経新聞 |
三国同盟から新日欧同盟へ 戦後79年、後戻りできぬ欧州 |
<2409-081903>
1945年、日本やドイツなど枢軸国の敗戦で第2次世界大戦は終わって以来、西側陣営の安全保障政策は「欧米」と「日米」という2つの軸が中心だったが、足元では「日欧」の絆が急速に深まっている。 欧州はどこまで本気なのか。後戻りできないいくつかの事情がある。
・日本近海で日米欧の合同軍事演習
・アジア外交のバランスを意識
・ロシアを牽制する狙いも
・民主主義を守る同盟へ |
2024.08.19 03:00 |
共同通信 (Yahoo) |
米イラン、ホットライン開設合意 直接の連絡手段、衝突回避で異例 |
<2409-081901>
イラン政府高官が共同通信に17日、イラン政府と米政府が、衝突回避に向けて迅速に連絡を取り合えるホットライン開設で合意したことを明らかにした。
長年敵対する米イランが直接の連絡手段を設けるのは異例。パレスチナ自治区ガザ情勢に絡み、中東での偶発的な緊張拡大を望まない双方の思惑が一致した。
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