2022年のその他中東情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.10.06
 06:05
Defense News US approves $3 billion NASAMS air-defense kit for Kuwait <2211-100607>
 米国務省が10月6日、クウェートへの
NASAMS売却$3Bを承認した。
 NASAMSはハンガリーとインドも導入したほか、米国もワシントンDCの防衛用に装備している。
 更に7月にはウクライナに供与するNASAMSをUSAIから$770Mで購入している。
【註】
 米陸軍が IHAWK PIP Ⅱ を PIP Ⅲ 化した際に、ノルウェー空軍はHAWKシステムのレーダを廃し、Raytheon社製AN/TPQ-36AでIHAWKミサイルを射撃する独自のNOAH (Norway Adapted HAWK) を選択した。
 その後NOAHはミサイルをAIM-7 Sparrowに代え、より機動性に富んだNASAMS (Norwegian Advanced SAM System) に発展させた。
 NASAMSはレーダをAN/MPQ-64に替え、ミサイルにAIM-120 ARMAARを採用したNASAMS Ⅱに発展し、米Raytheon社を協同生産社にし、National Advanced SAM Systemとして米陸軍にも装備された。
 現在AMRAAMの長射程型やESSMの陸上型も発射できるようになっている。
2022.07.06 Jane's Defence Weekly Israeli defence minister confirms regional air-defence plan <2209-070606>
 イスラエルのガンツ国防相が6月20日、米中央軍イランからの脅威に対抗するため地域防空組織Middle East Air Defenseを構築していると述べた。
 これについてはNew York Times紙が3月に、イスラエルと地域諸国がイランやイエメンから進入するUAVの情報をリアルタイムで交換する通信組織を構築していると報じていた。
2022.06.29
 15:03
Breaking Defense Gulf states willing to host Israeli sensors for air-defense network: Sources <2207-062914>
 イスラエルのガンツ国防相が6月20日、イランのミサイルやUAVから防護する湾岸地域の統合防空組織
MEAD存在を明らかにした。
 MEADは米中央軍が主導し、イスラエルの他、サウジアラビア、カタール、エジプト、UAE、バーレーン、ヨルダンが参加している。 Wall Street Journalによると最初の会合はエジプトで開かれた。
 構想は丁度3年前にイスラエル、エジプト、ヨルダン、UAE、バーレーンで合意していたが、サウジアラビアとカタールは参加していなかった。
2022.06.21
 00:20
Breaking Defense Israel announces regional air defense network with Middle East partners, US <2207-062101>
 イスラエルのガンツ国防相が6月20日、イランからのロケット、CM、UAVに対抗する
MEADと呼ばれる新たな防空同盟に中東の数ヵ国が加盟すると述べた。 ガンツ国防相はMEADに加盟する国名などを明らかにしなかったが、ヨルダンサウジアラビアUAEエジプトなどが含まれると見られている。 中でもサウジとUAEイスラエルの防空システム購入を打診していると報じられていた。
 MEADはイランの武装UAVに対抗する現有の協力調整組織を元にする模様で、この組織は昨年、イランから飛来した複数のUAVをイスラエルのF-35 2機が撃墜したことにも貢献していた。
2022.04.13
 11:50
Defense News Combined Maritime Forces establishes new naval group to patrol Red Sea region <2205-041309>
 米第5艦隊司令官兼中央軍海軍司令官のクーパー中将が4月17日、中東の多国籍艦隊 (Combined Maritime Forces) に新たに第153混成戦隊 (CTF-153) が編成されたと述べた。 クーバー中将は多国籍艦隊の指揮官も兼務している。
 中東多国籍艦隊ではCTF-152がペルシャ湾内、CTF-150がオマーン湾とアラビア海北部を含むペルシャ湾外、CTF-151が第5艦隊管轄海域全般での海賊対策にあたっているが、新偏されたCTF-153スエズ運河から紅海を経てイエメンとオマーンの国境までを任務とする。
 CTF-153は当初、米海軍第5艦隊で水上艦を指揮しているフランシス大佐が15名の幕僚と共に、第6艦隊の指揮艦Mount Whitneyで指揮を執る。
2022.03.29
 09:49
ロイタ通信

(Yahoo)

イスラエルとアラブ4カ国が会合、イランにらみ関係強化 <2204-032910>
 イスラエル政府が28日まで2日間にわたり、南部スデボケルでUAEなどアラブ4ヵ国とブリンケン米国務長官を迎え、6ヵ国の外相会合を開いた。 会合には、米国以外にイスラエルが2020年に国交を正常化したUAEバーレーンモロッコと、1979年に平和条約を結んだエジプトが出席した。
 イランに対する結束を確認すると同時に、長年停滞しているパレスチナとの和平交渉を復活させるようイスラエルに圧力をかけた。
2022.02.14 産経新聞

(Yahoo)

アラブ諸国でウイグル人拘束 中国に送還、秘密収容所も存在か <2203-021406>
 欧米メディアがで相次い、中国新疆ウイグル自治区からアラブ諸国に移住したウイグル人が現地で拘束されたり、中国に強制送還されたりする事案を報じている。
 欧米メディアや亡命ウイグル人の組織「世界ウイグル会議」の幹部は、UAEにブラックサイトと呼ばれる中国の秘密収容所がある可能性も指摘している。
 英Sky News TVは9日、中国の要請によりアラブ諸国で拘束されたり、中国に強制送還されたりしたウイグル人は2001年以降で290人以上にのぼるとの推計を報じた。 UAEのほか、エジプト、モロッコ、カタール、サウジアラビア、シリアが中国のウイグル人弾圧に加担していると分析した。
 中国が経済的につながりの深いアラブ諸国に拘束や送還を要請しているもようである。