2025年のクルド情勢に関する報道

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2025.11.21
 08:39
Wedge

(Yahoo)

普通のトルコ人は概してクルド人が嫌い、実際にトルコで出会ったクルド人は…… <2512-112111>【未整理】
 クルド人とは『中東北部のクルディスタンと呼ばれる山岳地帯に住むイラン系民族であるがイラン共和国のペルシア人とは異なる』と定義されているようだ。主としてトルコ南東部及び東部、シリア北東部、イラク北部、イラン北西部に跨る地域に暮らしており推定人口は4000万人以上らしい。
 しばしば『国家を持たない世界最大の民族』と形容されている。トルコ国内には約1500万人のクルド人がいるがトルコ総人口8700万人の17%を占めておりトルコ共和国にとりクルド人は大きな存在であろう。
 クルド人の独立を標榜するクルド労働者党(KPP)は、1984年から武装闘争を開始、数々のテロ事件を起こしてきたが、エルドアン政権下の2013年より和平交渉が断続的に行われ紆余曲折を経て、今年2025年2月にKPPは存在意義がなくなったとして正式に自主解散した。
 他方でクルド人も合法的に権利拡大を図るべく政党活動をしてきた。当然ながらクルド人国会議員も少なからず存在する。少し古いが2015年の総選挙ではクルド系の国民民主主義党が得票率10%でトルコ国会総議席数600の内79議席を獲得している。
トルコの庶民の大半はクルド人に対して驚くほどネガティブ
【ガソリンスタンドの従業員30代】
 7月22日。エーゲ海沿いの町アイワルク付近のガソリンスタンドで30代の2人の男性従業員は口を揃えてクルド人は“テロリスタ”(トルコ語でテロリストを指す)と表現した。ちなみにトルコ語でクルド人は“キュルト”という。筆者がクルディスタン地方と言ったら「政治的にクルディスタンは存在しない。あくまでトルコ共和国の一部である」とクルド人が自治を求めている地域そのものの存在を罵るように完全否定した。やはり過去のKPPの武力闘争の悪夢が消えないのだろうか。
【スポーツマンの大学生】
 7月22日。チャナッカレから来たご自慢の高級ロードレーサーに乗る自転車野郎の大学生は「クルド人は信用できない。クルド人活動家は欧米の人権保護団体、国際機関、外国のメディアなどにクルド人がトルコ政府やトルコ人から差別・迫害・弾圧を受けていると触れ回っている」と非難。クルド人活動家の狙いは外国から支援金を引き出すのが目的で「金のためなら嘘八百を並べる」とこき下ろした。
【58歳の無職らしいバツ2の独身男性】
 8月20日。地中海に面したフェティエの無料キャンプ場で出会った元観光ボート運転手の58歳の二度離婚歴のある独身男性。何を生活の糧にしているのか得体の知れない御仁。チェーンスモーカーで朝から酒を飲んでいた。片足が義足であったので或いは障害者年金をもらっているのだろうか。
 クルド人については“野蛮”で節操がないので“子沢山”であると口にするのも汚らわしいというように話した。さらに「クルド男は暴力性向が強く、特に女性への性暴力は日常茶飯事だよ」と続けた。
2025.10.30
 10:19
AFP=時事

(Yahoo)

クルド人勢力がシリア政府軍にミサイル攻撃、2人殺害 国営メディア <2511-103011>【未整理】
 シリア北部と北東部を実効支配するクルド人勢力主体の民兵組織シリア民主軍(SDF)が29日、シリア政府軍にミサイル攻撃を実施し、兵士2人を殺害、1人を負傷させた。国営シリア・アラブ通信(SANA)が報じた。SDFは関与を否定し、兵士らは地雷を踏んで死亡しだと主張している。
 SANAはシリア国防省の情報として、ティシュリンダム付近の政府軍の駐屯地がSDFによる誘導ミサイル攻撃を受け、兵士2人が死亡、1人が「重傷」を負ったと報じた。SDFは声明で「この情報は誤りだと断言する」と述べ、兵士の死傷への関与を否定し、「地雷の爆発」によるものだと主張した。
 政府はSDFが「以前の合意に違反した」と非難した。
 10月初旬、アレッポでの死傷者を出した衝突の後、SDFと政府は停戦に合意した。SDFは、「緊張緩和と接触線沿いの安定維持の原則へのコミットメント」を再確認したと述べた。
 昨年12月にバッシャール・アサド政権が打倒されて以来、SDFは新生シリアにおけるクルド人勢力の将来をめぐって政府と衝突している。
2025.10.27
 08:55
Reuters 通信

(Yahoo)

クルド武装組織 PKK、トルコから撤退発表 政治参加要求 <2511-102707>【未整理】
 トルコの非合法組織クルド労働者党(PKK)は26日、トルコ政府と調整中の武装解除プロセスの一環として同国から撤退すると発表し、PKKの政治参加を可能にする措置を進めるよう政府に求めた。
 40年以上にわたりトルコ政府と対立してきたPKKは、収監中の指導者アブドラ・オジャラン受刑者からの武装闘争終結の呼びかけを受けて、5月に武装解除と解散を決定。7月には誠意の象徴として一部の武器を焼却した。PKKは、イラク北部の拠点であるカンディル山脈でのイベントで読み上げられた声明で、「自由で民主的かつ兄弟的な生活」の基礎を築くため、トルコから全ての戦闘員を撤退させることを決定したと述べた。
 この措置は武装解除と統合プロセスへのコミットメントを反映したものだとし、統合法を可決することでPKKの「民主政治」への移行の道を開くようトルコ政府に求めた。トルコ大統領府のデュラン報道官は撤退発表を歓迎し、政府は恒久的な平和と安全の実現を望んでいると述べた。
 PKKは近年、弱体化しており、既に拠点はイラク北部に移っている。
2025.09.28
 15:22
Reuters 通信

(Yahoo)

イラク、クルド人自治区からトルコ経由の原油輸出再開 2年半ぶり <2510-092810>
 イラク石油省は27日、北部クルド人自治区からトルコ経由の原油輸出を2年半ぶりに再開したことを明らかにした。声明によると、再開は27日の現地時間午前6時(0300GMT、日本時間28日正午)に「重大な技術的問題もなく、急速かつ円滑に開始された」という。
 イラクの石油相によると、連邦政府とクルド人自治区政府および同地域で操業する外資の石油会社の間の合意により、日量18万─19万バレルの原油がトルコのジェイハン港に輸出される見通し。 米政府は、石油輸出国機構(OPEC)プラスが市場シェア拡大のため増産を進める中、最大で日量23万バレルの原油が市場に戻るとの見通しからイラク北部地域からの原油輸出再開を後押ししていた。
2025.09.26
 08:05
Reuters 通信

(Yahoo)

イラク、クルド人自治区からトルコ経由の原油輸出を27日再開 <2510-092610>
 イラクのスダニ首相が、北部の少数民族クルド人自治区との間でトルコ経由の原油輸出再開に合意したことを正式に認め、27日から輸出が始まる見通しになった。
 クルド人自治区がイラク政府の承認なしにトルコのセイハン港までのパイプラインを通じて原油を輸出していたとされる問題で、イラク側が国際商業会議所(ICC)に提訴した結果、2023年3月にICC国際仲裁裁判所がイラクの独占的な販売権を認める判定を下し、それ以降パイプライン輸送が停止されていた。
 これについてイラク石油省は、クルド人自治区にある油田で産出した全ての原油は、地元消費分を除いてイラク国営石油販売機構(SOMO)が同パイプライン経由で輸出することで合意が成立したと明らかにしている。
 クルド人自治区政府もX(旧ツイッター)で、イラク石油省と自治区政府の天然資源省、生産企業の3者による合意を受け、48時間以内に輸出が再開されると述べた。
2025.09.23
 11:31
Reuters 通信

(Yahoo)

イラクとクルド自治政府、トルコ経由原油輸出再開で合意 <2510-092312>
 イラク政府と同国北部にあるクルド自治政府は22日、トルコ経由の原油輸出を再開することで石油企業各社と合意した。石油当局者2人がロイターに明らかにした。
 これにより、2023年3月から停止していたクルド人自治区からの原油輸出(日量約23万バレル)が再開される見通しとなった。
 石油当局者によると、24日にもパイプライン稼働に向けた技術的な手続きを開始し、48時間以内に輸出が再開される見込み。
 イラク政府は24日の閣議で合意内容を承認する。
 関係者2人によれば、クルド人自治区で操業する最大の国際石油企業ノルウェーのDNOと、同社と提携している英石油生産会社ゲネル・エナジーはまだ同意していない。
 関係者の1人によれば、DNOは、輸出停止前に自治政府が供給に関して負っていた、約3億ドルの返済を巡る交渉の継続を望んでいるという。
 暫定合意では、クルド側がイラク国営石油販売公社(SOMO)に最低日量23万バレルを供給し、日量5万バレルは地元用に確保することが盛り込まれた。独立系取引業者がトルコのジェイハン港で、SOMOの公式価格で輸出向けに販売することも取り決められた。1バレルにつき16ドルが預託口座に入金され、石油当局者によれば、残りはSOMOの取り分となる。
2025.07.17
 07:08
Reuters 通信

(Yahoo)

イラク・クルド自治区の油田にドローン攻撃、施設損傷で生産減少 <2508-071710>
 イラク北部クルド人自治区自治政府高官2人が、16日にある油田施設が3日連続で シャイカン、タウケ、ペシュカビル、アイン・シフニなどの油田をUAVが空爆したという。
UAV攻撃を受け、原油生産量が日量14万~15万バレル落ち込んでいることを明らかにした。 クルド人自治区内の油田の総生産量は約285,000バレルに上るとされる。 今のところ攻撃主体は分かっておらず、実行声明も出されていない。
 自治政府の天然資源省は、複数の油田が施設の重大な損傷により操業を停止したと説明し、攻撃はエネルギー部門で働く民間人の安全を脅かす狙いもあると付け加えた。
 シャイカン油田の生産分与契約を自治政府と締結しているGulf Keystone Petroleum社は、油田付近への攻撃があったとの理由で操業を停止したと発表した。
 トルコ国境近くのタウケ油田とペシュカビル油田で操業しているノルウェーの石油・ガス企業DNOも、爆発が起きた後に生産を一時停止したとしている。
 DNOは被害状況を検証中で、それが完了すれば生産を再開する見通しだと述べた。
2025.07.12
 06:47
日テレ News

(Yahoo)

トルコからの分離独立めざし戦い…PKKが武装解除を開始 <2508-071204>
 トルコからの分離独立をめざして戦ってきたクルド労働者党 (PKK) が11日、武装解除を開始した。
 PKKは、トルコからの分離独立をめざして1984年から40年以上にわたって武装闘争を続け、PKKのテロによる死者は4万人を超えるとされていて、トルコ政府や欧米諸国はPKKをテロ組織に指定している。
 地元メディアは、イラク北部のクルド人自治区で、30人のPKK戦闘員が小銃などを大釜に投げ込んで焼却したと伝えている。
 クルド人活動家で収監中だった指導者オジャラン氏が2025年2月に、PKKの武装解除と解散を呼びかけたあと、PKKは5月に武装闘争の終了と解散を宣言していた。
 PKKは声明で「今後、民主的な手段で闘争するため、善意と決意の表れとして、武器を自主的に破壊する」としている。
2025.07.11
 18:45
共同通信

(Yahoo)

イラクでクルド戦闘員が武装解除開始 <2508-071112>
 Reuters通信によると、組織の解散を決めたトルコの非合法組織クルド労働者党(PKK)は11日に拠点のあるイラク北部で式典を開き、武装解除を開始した。
2025.05.12
 15:33
共同通信

(Yahoo)

トルコのクルド武装組織が解散表明 <2506-051212>
 トルコで非合法武装組織クルド労働者党(
PKK)に近いメディアが、40年以上にわたり反政府武装闘争を続けてきたPKKが12日に解散を発表したと報じた。
2025.05.12
 15:29
Bloomberg

(Yahoo)

クルド反政府組織が武装解除に合意、40年にわたるトルコとの闘争に幕 <2506-051211>
 トルコの反政府武装組織であるクルド労働者党 (
PKK) が、トルコに対して自治権を求めた40年にわたる闘争を終結させるため、武装解除に合意した。
 NATO加盟国であるトルコが同地域における大国としての地位の確立を目指す上で歴史的な一歩となる可能性がある。
2025.03.11
 06:00
朝日新聞

(Yahoo)

シリアのクルド人主体武装勢力、暫定政権へ統合に合意 国営通信 <2504-031102>
 シリア国営通信(SANA)が、暫定政権のシャラア大統領が10日、米国の支援を受け北東部一帯を支配するクルド人主体の武装勢力シリア民主軍(
SDF)の司令官と会談し、SDFが暫定政権軍に統合することで合意したと報じた。
 SANAによると、シャラア大統領はSDFのアブディ司令官と、シリア全土における停戦やクルド人の市民権・憲法上の権利の保障、北東部でSDFが管理する油田やガス田、空港、イラクとトルコとの国境検問所を含む地域インフラの統合、暫定政権が取り組む前アサド政権の支持勢力との戦いへの支援などでも合意し協定に署名した。 2025年末までにこれらの合意事項を履行すべく取り組むとした。
 2024年12月のアサド政権崩壊後に発足した暫定政権は内戦で分裂した領土の統一や国民融和を掲げ、国内に割拠する武装勢力の暫定政権軍への統合を進めてきた一方、SDFはクルド人の自治を認めない形での統合には消極的で、北部では暫定政権に近いトルコが支援する別の武装勢力との衝突も続いていた。
2025.03.03
 09:49
Reuters 通信

(Yahoo)

シリア弱体化狙うイスラエル、米にロシア基地存続働きかけ <2504-030319>
 Reutersの複数の関係者への取材で、イスラエルが2月にトランプ米政権へシリア暫定政権の弱体化と中央集権化の阻止を働きかけていたことが分かった。 シリア暫定政権の後ろ盾がイスラム主義色の強いトルコ与党を率いるエルドアン大統領のためで、イスラエルはトルコの影響力拡大を防いで国境の脅威を排除したい考えである。
 関係者らによるとイスラエルはこの一環として、トルコに対抗するためロシア軍がシリア領内に持つ2ヵ所の基地の存続を米国側に求めた。 一連の要望のうち主要な論点はWhite Paper(政策提言書)として複数の高官に配布された。
 イスラエルは、アサド政権打倒を牽引した過激派のシリア解放機構 (
HTS) への不信感を公然と表明しており、ネタニヤフ首相は2月23日にシリア南部におけるHTSや暫定政権に関係したいかなる勢力の存在も容認しないと言明し、同地域の非武装化を訴えた。
 この発言に先立つ2月上旬にはサール外相が、イランによるヒズボラの再建活動をトルコが支援していると懸念を表明し、さらにシリア領内のイスラム主義グループがイスラエルに対する新たな戦線を構築していると指摘していた。
 一方、エルドアン大統領は2024年に、イスラム諸国はイスラエルについて「拡張主義の脅威が高まっている」と指摘し、連携するべきだと表明していた。
2025.03.01
 19:29
毎日新聞

(Yahoo)

クルドPKKが即時停戦を宣言 創設者の釈放を要求 <2504-030120>
 トルコからの分離・独立を目指し武装闘争を続けてきた非合法組織のクルド労働者党(PKK)が1日、創設者オジャラン氏の呼びかけに応じ、即時停戦を宣言したとPKK系の通信社が報じた。
 停戦が実現すれば、40年以上にわたる紛争が終結し、トルコや中東地域の安全保障に影響を与える可能性がある。
 PKKの声明によると、攻撃を受けない限り、すべての敵対行為を停止するとした一方で、武装解除はオジャラン氏の指導の下でしか実現できないとし、投獄されているオジャラン氏の釈放を求めた。
 PKKはクルド人国家の樹立を求めて1984年から武装闘争を展開し、4万人以上が犠牲になった。 イラク北部のクルド人自治区などにも拠点を築いている。
 終身刑を受けて服役中のオジャラン氏は2月27日、PKKに武装解除と解散を呼びかける声明を発表した。
2025.02.28
 06:15
共同通信

(Yahoo)

対トルコ武装闘争終結を クルド指導者、解散要求 <2503-022802>
 トルコの非合法武装組織クルド労働者党(PKK)指導者のオジャラン受刑者が27日、PKKに武装解除と解散を要求し、トルコ政府に対して40年以上続けてきた武装闘争の終結を呼びかける声明を発表した。
 指導部が応じればエルドアン政権との緊張緩和に向けた転換点となるが、10年前の同趣旨の呼びかけは失敗しており実効性は不明である。
 声明は政治的な「環境が整った」として、政治システムを通じた民主主義の実現を訴えた。 PKKに近いクルド人系野党、人民平等民主党(DEM)議員らが記者会見して発表した。
 与党の極右政党党首が2024年10月に、PKKの解散を条件として、オジャラン受刑者の仮釈放の可能性に言及し、これを受けてDEM議員らが2024年12月以降に3度、同受刑者に接見して調整していた。
 Reuters通信によると、シリア北東部を実効支配するクルド人勢力主体の民兵組織シリア民主軍(SDF)司令官は「われわれとは関係ない」と述べ、解散に否定的な姿勢を示した。
2025.02.25
 06:54
毎日新聞

(Yahoo)

シリアで「国民対話会議」始まる クルド勢力は招待されず <2503-022505>
 2024年12月にアサド政権が崩壊したシリアで24日、国内の各地域や宗教などの代表が国家の将来像を協議する国民対話会議が始まった。  会議での議論が新たな憲法や政府機構に影響する可能性があり、暫定政権にとっては大きな節目となる。
 AP通信などによると、参加者は約600人とみられ、2日間の日程で新憲法の構成や政府改革、個人の自由、経済問題などを議論する。 暫定政府への提言をまとめる見通しだが、法的拘束力は持たないという。
 暫定政権は少数派などを含む包括的な新政府を樹立する方針で、国民対話会議はその実現に向けた一歩と位置づけられている。 経済制裁の解除を検討している欧米などもその成果を注視している。
 ただ、旧反体制派でクルド人主体のシリア民主軍(
SDF)の代表は招待されなかった。 SDFは北東部で一定の地域を支配し、暫定政権に近いトルコの支援を受ける別の旧反体制派組織と衝突を続けている。 暫定政権にとっては、クルド勢力を新政府に取り込めるかが引き続き大きな課題となる。
 シリアではアサド政権の崩壊後、HTSが率いる暫定政権が発足し、前政権時代に制定された憲法を停止した。 暫定政権のシャラア大統領は3年以内に新たな憲法を策定し、その後に選挙を行う方針を示している。
2025.02.03
 15:01
AP 通信

(Yahoo)

シリア民主軍の役割を語る アブディSDF最高司令官 <2503-020312>
 米国が支援するシリアの部隊司令官が2月2日にAP通信の取材で、アサド一族を政権から追放した後は、宗教や民族に関係なく、すべての国民を平等に扱う世俗的、市民的、分権的な国家を建設すべきだと述べた。
 シリア北東部のハサカで行われた取材で、クルド人が主導するシリア民主軍のアブディ最高司令官は、最近ダマスカスでシリアのシャラア新暫定大統領と会談したといい、両者は仲介者の助けを借りて、クルド人の将来も含め、シリアの将来について妥協点を見出すべく交渉しているという。
 アブディ司令官は、米軍はシリアにとどまるべきだと主張する。 なぜなら、ISISが米軍の撤退によって利益を得るだろうし、地域全体の安全保障に影響するからだという。
 同司令官は、米国主導のISISと戦う有志連合が、
SDFダマスカス当局の仲介をしていることを明らかにしたが、詳細には触れなかった。
 アブディ司令官によれば、シリアのクルド人は、イラク北部のように国から分離したり、独自の自治政府や議会を設置したりすることは望んでおらず、地方分権国家で自分たちの地方問題を運営することを望んでいると述べた。
 国内の旧反政府派閥の大半は解散し、新しい軍隊と治安サービスの一部になることに同意したが、それが実際にどのように機能するかは依然として不透明である。
2025.01.08
 10:52
AFP=時事

(Yahoo)

シリアのクルド戦闘員標的に軍事作戦警告 トルコ外相 <2502-010804>
 トルコのフィダン外相が7日、シリアのアサド大統領失脚後、「無血」の政権移行に向けトルコが求める条件が受け入れられない場合クルド人勢力に対する軍事作戦を開始する可能性があると警告した。
 フィダン外相はCNNトルコに対し、クルド人民兵組織のクルド人民防衛部隊
YPG)がトルコ側の要求を受け入れなければ、「必要なことを行う」と語った。 具体的に何を指すか問われると「軍事作戦」だと答えた。
 YPGはISIS掃討作戦において西側諸国から重用されているが、トルコとしては、自国内で非合法化されているクルド労働者党PKK)とつながりがあるとみている。 PKKはトルコ政府とは数十年にわたり敵対関係にあり、同国およびその西側同盟国からはテロ組織と認定されている。
 フィダン外相は、「外国から来たテロリスト戦闘員はシリアを去り、PKK指導部も去らなければならない。 残りの幹部は武器を置き、新体制に参加するべきだ。 これは無血で問題のない移行のためだ」と述べた。
 米国がYPGを支援しているにもかかわらず、トルコはシリアに介入するかとの質問には、「過去にアフリン、ラスアルアイン、タルアビヤドで行ったことがある」と語り、シリア北部での軍事作戦に言及し、「それはわが国の国家安全保障が要求することで、他に選択肢はない」とし、新たな軍事作戦を躊躇しない考えを強調した。