年 月 日 出 典 標 題 要 旨 2024.12.26 10:03 Reuters 通信(Yahoo) トルコ大統領、シリアのクルド人武装勢力に「武器放棄か壊滅か」 <2501-122607> トルコのエルドアン大統領が25日、シリアのクルド人武装勢力は武器を捨てるか葬られるかのどちらかだと述べた。 シリアのアサド政権崩壊後、トルコはクルド人武装組織のクルド人民防衛隊 (YPG) の解散を繰り返し主張、YPGはシリアの未来に居場所はないと述べてきた。 エルドアン大統領は議会で「分離主義者の殺人者たちは、武器に別れを告げるか、武器とともにシリアの土地に埋葬されるだろう」と述べた。 「我々は、我々とクルド人の兄弟の間に血の壁を作ろうとするテロ組織を根絶する」と強調した。 トルコは、クルド人勢力主体の民兵組織シリア民主軍 (SDF) の主要構成組織であるYPGを、1984年以降トルコ国家に対して反乱を繰り広げてきた非合法武装組織クルド労働者党 (PKK) の延長とみなしている。 2024.12.25 08:28 日経新聞 シリアのクルド人勢力、合意に不参加 分断継続の恐れ <2501-122503> 中東の衛星TVのAl Jazeeraが24日、暫定政権を主導するシャーム解放機構(HTS)など旧反体制派組織が国防省傘下で統合するとの合意に、クルド人勢力主体の民兵組織シリア民主軍(SDF)が加わっていないと報じた。 SDFが実効支配する北東部が暫定政府の統治下に置かれず、分断が続く恐れがある。 旧反体制派組織を支援するトルコは、自国の非合法武装組織クルド労働者党(PKK)とシリアのクルド系武装勢力を同一視し、トルコ支援勢力とSDFが衝突を続ける中、トルコ政府は暫定政府にも協力を呼びかけており、衝突拡大が懸念される。 シリアの国営通信などは24日、HTSのジャウラニ指導者と旧反体制派組織の指導者らが会談し、全組織の解散と国防省の傘下入りで合意したと報じた。 今後、国軍を創設するとみられる。 2024.12.24 22:55 時事通信(Yahoo) 旧反体制派、組織解散で合意 クルド系は不参加か シリア <2501-122413> シリアのメディアが、アサド政権崩壊を導いたシャーム解放機構(HTS)を主力とする旧反体制派勢力が24日に各派を解散して国防省傘下で統合することで合意したと報じた。 穏健派や強硬派が混在する旧反体制派の団結を促し、治安の確保や国家再建に注力する姿勢を内外に示す狙いがあるが、北東部の広域を実効支配するクルド人民兵組織は合意に加わっていないもようである。 HTSのアハマド・シャラア(通称ジャウラニ)指導者ら各勢力の代表がダマスカスで会合を開き、組織統合について一致した。 シャラア氏は実権掌握後、武装勢力の解散や旧政権の治安部隊解体を進める方針を示していた。 Reuters通信によると、HTS主導の暫定政府の国防相には、HTS軍事部門司令官を務め、旧政権打倒に至る進攻を指揮したアブカスラ氏が就いた。 2024.12.23 10:32 Reuters 通信(Yahoo) クルド人武装勢力、シリアの将来に入り込む余地ない=トルコ外相 <2501-122310> トルコのフィダン外相が22日にシリアを訪問し、暫定政権の主力であるシャーム解放機構 (HTS) のジャウラニ指導者と会談した。 シリアの将来にクルド人武装勢力が入り込む余地はないと述べ、クルド人民兵組織の人民防衛部隊 (YPG) の解散を求めた。 YPGはシリア北部で米国が支援するクルド人主体組織の中核をなすシリア民主軍 (SDF) について、トルコはトルコからの分離独立を目指すクルド労働者党 (PKK) と一体のものとみなしている。 フィダン外相はジャウラニ氏と会見し、シリアの新政権とYPGの存在について協議したことを明らかにした。 「今後はYPGGがシリアの統一を脅かす存在であってはならない」と述べ、YPGは解散すべきだと強調した。 国際社会はシリアにおけるSDFとYPGの行動の「違法性」に「目をつぶっている」と批判し、トランプ次期米大統領は異なるアプローチを取ると信じていると述べた。 またシリアの再建を支援するために、アサド大統領に課された全ての制裁を早期に解除する必要があると訴え、トルコがインフラ整備などでシリアを支援する考えを示した。 ジャウラニ氏は国防省と軍の新体制について数日以内に発表すると述べた。 2024.12.23 07:10 共同通信(Yahoo) クルド勢力に武装解除要求 シリア、国軍委員会設置へ <2501-122306> シリア暫定政府を主導する過激派HTSのジャウラニ指導者が22日にダマスカスでトルコのフィダン外相と共同で記者会見し、シリア北部や北東部を実効支配しISIS掃討で米軍と連携してきたクルド人武装勢力のシリア民主軍 (SDF) に武装解除を求める考えを示した。 「国家以外の勢力に武器を所持させない」と強調し、新たなシリア国軍を組織するための委員会を近く設置すると明らかにした。 フィダン外相はシリアからのクルド武装勢力排除を主張した。 クルド支配地域にはSDFがいるが、アサド政権崩壊後もHTSとは別の旧反体制派組織のシリア国民軍 (SNA) と衝突を続けている。 SDFが武装解除に応じるかどうかは見通せず、暫定政府と対立する可能性もある。 SDFを率いるクルド勢力はトルコの非合法武装組織クルド労働者党 (PKK) に近く、トルコはSNAを支援している。 2024.12.21 07:04 Reuters 通信(Yahoo) トルコ大統領、諸外国によるシリア内クルド勢力支援の撤回を期待 <2501-122105> トルコ大統領府が20日、エルドアン大統領がシリアのアサド政権崩壊を受け、諸外国がシリア領内のクルド人戦闘員への支援を撤回することを期待しているとの考えを示したことを明らかにした。 エルドアン大統領は前日の19日に、エジプトから帰国の機内で記者団に対し、部外者がクルド人武装組織のクルド人民防衛隊 (YPG) を支援する理由はもはや存在しないと明言していた。 シリア北部で米国が支援するクルド人中心の組織YPGを、トルコは米国、EUからテロ組織に指定される武装組織のクルド労働者党 (PKK) の延長とみなしている。 エルドアン大統領は、今後いかなる勢力もテロ組織と協力し続けることはなく、ISISやPKK、YPGなどの指導者は「ごく短期間で壊滅するだろう」と述べた。 2024.12.20 11:58 毎日新聞(Yahoo) シリア駐留米軍、実は増員していた 900人から2000人に <2501-122006> 米国防総省のライダー報道官が19日の記者会見で、シリアにISISの掃討目的で駐留する米軍の要員数について、これまで説明してきた900名ではなく、実際は少なくとも数ヵ月前から計2,000名に増員していたと明らかにした。 ライダー報道官は掃討作戦の中核を担っているのはあくまで900名だとし、増派された要員は「一時的」なものだと強調した。 ライダー報道官は駐留人数は常時変化しているとした上で、「私も今日、2,000名という数字を知った」と説明し、「8日のアサド政権の崩壊以前から増えていた」と述べた。 シリアで米軍はクルド人主力民兵組織のシリア民主軍 (SDF) と連携しながら、ISIS掃討に当たってきた。 一方、トルコのエルドアン政権はSDFについて、トルコ国内の非合法武装組織とつながりがあるグループだとして敵視している。 2024.12.20 11:14 Reuters 通信(Yahoo) シリア民主軍、トルコと全面停戦なら非シリア系兵は撤退へ=司令官 <2501-122005> 米国が支援するクルド人主力の組織であるシリア民主軍 (SDF) のアブディ司令官が19日にReutersに対し、トルコとの国境に近いシリア北部でのトルコとの紛争が全面的な停戦に至った場合、支援のために中東各地から来た非シリア系クルド人兵士らが撤退するとの見通しを示した。 アブディ司令官の発言は、トルコ国内で非合法化されている武装組織のクルド労働者党 (PKK) メンバーを含めた非シリア系クルド人兵士がSDF支援のためにシリアに来たことを初めて認めた。 トルコや米国などはPKKをテロリスト集団と見なしている。 アブディ司令官は「シリアにはこれまでとは違った状況があり、政治的な段階を始めようとしている。 シリア人は自分たちで問題を解決し、新しい政権を樹立しなければならない」とし、「トルコ軍および同軍の同盟勢力との間で全面的に停戦した後、この段階に加わる準備を進めている」と言及した上で「シリアで新たな動きがあるため、私たちの戦闘を支援してくれた兵士たちは誇りを持ってそれぞれの地域に戻る時だ」との認識を示した。 トルコはSDFを国家安全保障上の脅威と見なし、シリア北部でのSDFに対する新たな軍事作戦を支援していることから、非シリア系クルド人兵士の撤退は、トルコ側の主要な要求の一つとなっている。 2024.12.20 10:42 Reuters 通信(Yahoo) トルコ、米支援クルド勢力 SDFとの停戦否定 「米発表は誤り」 <2501-122004> トルコ国防省関係者が19日、シリア北部で米国が支援するクルド人主力の組織であるシリア民主軍 (SDF) とトルコが停戦合意に達したという米側の発表は誤りだと述べた。 トルコ政府関係者は匿名を条件に「トルコとしては、いかなるテロ組織との協議もあり得ない。 米国の発表は間違いだ」と記者団に述べた。 シリアのアサド政権が崩壊し、各地で武装勢力による戦闘が勃発する中、米政府は先週、トルコが支援するシリアの元反体制派とSDFの最初の停戦を仲介し、米国務省は17日、トルコとの国境に近いマンビジュ周辺での停戦は今週末まで延長されると発表していた。 一方、SDFはトルコが停戦に向けた国際的な努力に反し攻撃を続けていると非難し、戦闘を続ける構えを示した。 SDFはISIS掃討を目指す米主導の連合と協力しているが、トルコはその中核であるクルド人民防衛隊 (YPG) について、国内で非合法化されている武装組織のクルド労働者党 (PKK) の派生組織と見なしている。 2024.08.07 Janes US up-guns Iraqi Kurds <2409-080718> イラクのクルディスタン地域のペシュメルガ部隊は、8月6日に米国から新たな砲を受領したと発表した。 ペシュメルガ省 (MoPA) は、米軍主導の連合軍が、エルビルの米領事が出席した式典で、多数の砲を第1および第2支援部隊司令部 (SFC) に引き渡したと述べた。 これを報じたクルディスタン24 TVのニュース番組では、英国のL118軽野砲の米国版である105mm M119を牽引する少なくとも5両の車両が第1SFCの標識をつけていた。 米国のストロー領事はTV演説で、「今日は、長い間計画されていた重要な能力のペシュメルガ省への移管を記念するもので、これらの榴弾砲は、ペシュメルガ部隊の能力構築における画期的な出来事を意味している。と述べた。 米国防協力局 (AIA) は2017年4月に、イラクのクルド人部隊向けの$295Mの装備パッケージの一部として、2個砲兵大隊に装備するためのM119改36門の供与を承認したと発表していた。 第1SFCの司令官は2023年6月に、部隊が同年8月にM119を受け取ると述べていた。 第1SFCと第2SFCは、イラクの二大クルド政党であるクルディスタン民主党 (KDP) とクルディスタン愛国同盟 (PUK) にそれぞれ重火器部隊から構成されている。 これらの司令部は、イラク北部に統一されたペシュメルガ部隊を創設する米国が支援する計画の一環として、2021年に当事者からMoPAに正式に移管された。 2024.03.15 12:52 Reuters 通信(Yahoo) トルコとイラクが安保会議、クルド労働党対策など協議 <2404-031512> イラク外務省が、トルコとイラクの政府高官が14日、バグダッドで安全保障会合を開き、非合法武装組織クルド労働党 (PKK) への対策などについて協議したと発表した。 トルコ政府がイラク北部の山岳地帯を拠点とするPKKへの対策を強化し、国境を超えて作戦を展開するため両国の関係はここ数年揺れ動いている。 イラクは、トルコが同国の主権を侵害していると批判しているのに対し、トルコは自国を守るためと主張しPKKに対して新たな越境作戦を展開する可能性があると警告している。 2024.01.13 Stars & Stripes Turkey launches airstrikes against Kurdish militants in Iraq and Syria after 9 soldiers were killed <2402-011311> イラク北部のクルド人自治区で12日夜に、トルコ軍基地に侵入した戦闘員がトルコ兵5名を殺害し、重傷を負った4人も後に死亡した。 トルコ国防省は、9名のトルコ兵が殺害された翌日にイラクとシリアのクルド人過激派を目標に空爆を実施し、イラクで36人、シリアで9人の過激派を殺害したと発表した。
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