2007年の国内情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2007.12.19 Jane's Defence Weekly Reflecting change <0802-121905>
= 2007 Anual Defence Report(全26頁)=

 中国、台湾、朝鮮半島の項目はあるが日本の項目はない。
2007.12.12 Yahoo 産経新聞記事

「F15 改修費大幅削減、不祥・・・」

<0724-121201>
 財政当局は一連の防衛省不祥事を受け厳しい査定を行っており、同省が要求した F-15 の近代化改修32機分1,123億円の予算計上は認められないことが確実となった。
 防衛省は、戦闘能力を強化している中国空軍に現在の F-15 の能力で立ち向かうには限界があるとしているが、財政当局は J-10 など中国の第四世代戦闘機の配備の詳細が判明していないことなどを理由に 20機以下への削減を求めており、財務、防衛両省間で調整が続いている。
2007.12.03 Aviation Week&ST Honda starts project <0801-120303>
 Honda Aero社が11月28日、ノースカ口ライナ州バーリントンで HF-120 ターボフアンエンジン生産エ場の建設を開始した。
 同社は2010年末から年間200基のエンジンを生産する計画である。
2007.11.27 東京新聞

インターネット

陸自ヘリ一機216億円、『世界・・・ <0723-112702>
 陸上自衛隊の AH-64D 戦闘ヘリコプタが、来年度防衛予算の概算要求で1機を216億円と、世界一高い戦闘機といわれた F-2 (約120億円)より高い超高価格で購入される。 しかも防衛省は2009年度を最後に AH-64D の調達を断念し たため、本来62機を調達する予定だったものが13機で打ち止めとなる。 このため代替機の選定が必要となり 、外国機購入や国産開発のほか、汎用ヘリや観測ヘリの転用などが考えられている。
 調達断念の理由を防衛省は、Boeing社が現行の AH-64D の生産をやめてたのに伴い米国製部品の値段が跳ね上がったためと説明して いる。
【註:】
 20年度概算要求では AH-64D 1機分として83億円が要求されているほか、総取得機数見直しに伴う初度経費の償却等による増加分133 億円が要求されている。 216億円とは、この両方を加算したもので、AH-64D 1機の価格とは言い難い。
2007.11.16 Yahoo 毎日新聞記事

「F-2 墜落事故、センサー誤・・・」

<0723-111601>
 10月31日に名古屋空港で F-2 支援戦闘機が墜落し乗員2人が重軽傷を負った事故で、防衛省事故調査委員会 は15日、機体を整備した三菱重工業が、機体の上下方向と左右方向の動きを感知する二つのセンサの配線を逆にした ことが原因で墜落した可能性があると発表した。
 両センサは飛行を制御するメーンコンピュータとつながっており、誤配線によってコンピューターが機体の状態を認識できなくなっ た疑いがあるという。
2007.11.08 朝鮮日報

インターネット

F15に構造的欠陥か、米日で飛・・・ <0722-110802>
 今月2日に米ミズーリ州で墜落した F-15C に構造的欠陥があったと指摘されたことを受け、米空軍は6日、 F-15E を含む F-15 による飛行を全面的に禁止した。 今回墜落した F-15C は1980年代に生産された機体で 、飛行中に操縦席の部品が一部脱落したとされる。
 飛行禁止措置は、米空軍が保有する同型機700機が対象で、航空自衛隊も米空軍の墜落事故を受け F-15 の飛行を停止している。
2007.11.01 Inside the Pentagon Boeing boosts Tanker R&D <0723-110101>
 Boeing社と Northrop Grumman社は米空軍の次期空中給油機の受注競争を激化させているが、Boeing社は 2008年度の研究開発予算として$200Mを追加することを公表した。
 研究開発経費の追加は、日本とイタリアへの KC-767 の納入がが遅れたことに起因するもので、同社は両国による要求性能の予想外 の変更に伴う内容としているが、細部は明らかにしていない。
2007.10.22 Defense News Pacific rim countries could get Global Hawk <0722-102219>
 米空軍は来年4月に、ハワイで、日、豪、韓、比、印、シンガポール、マレーシア、スリランカ、タイ、インドネシア、ブルネイの 環太平洋11ヶ国の友好国と Global Hawk による共同情報収集について会議を計画し ている。 計画では共同国による Global Hawk の購入と共同運用により、所要の情報、特にマラッカ海峡の海賊船や 極東海域の不審船等の情報を収集する。
 Global Hawk は$27.6Mと高価なため、共同運用の提案に同意する国は多いものとみられる。 実現の課題は、空域使用の認可、飛行 場の臨機使用、各国の防衛上の規制と運用管理の責任分担にある。
2007.10.17 Jane's Defence Weekly Japan's PX-1 maritime patrol aircraft makes first flight <0721-101707>
 P-3C の後継となる P-X1 が9月28日に初飛行した。 2008年8月に防衛省に引き渡される。
 P-X1 は2011年に運用が開始され70機程度が装備される。
2007.09.28 Yahoo 時事通信記事

「次期固定翼哨戒機が初飛行・・・」

<0719-092803>

 28日に次期固定翼哨戒機(PX)が初飛行した。

2007.09.04 韓国中央日報

インターネット

米日豪に三角軍事同盟構築の・・・ <0718-090403>
 今年2月、チェイニー米副大統領が日本とオーストラリアを歴訪し、その1ヶ月後にはハワード首相が日本を訪れ安倍首相と安保協力 共同宣言を発表したことから、米日豪が三角同盟を構築する動きが浮き彫りになった。
 こうした動きがさらに具体化され、韓国が抜けたまま米国中心の新しい同盟体制が構築されれば、アジア太 平洋地域の同盟関係に新しい局面が展開されることになるだろうと韓国の外交当局者らは頭を悩ませている。
2007.09.03 Aviation Week & ST New defence <0719-090316>
 日本は21世紀に入って、中国や北鮮の増加する弾道弾、CM 等脅威に対処するため、戦闘機、精密誘導兵器、最新技術を適用した各種 センサの開発など、国防能力を着実に向上させている。 また、専守防衛から一歩踏み込み、弾道ミサイル の発射直前に敵の基地を攻撃する検討も、米国と行っている模様であり、自衛隊の戦闘能力の範囲が変化する 可能性がある。
 日本は F-4 後継に F-22 を希望しているが、米議会の反対で計画は頓挫している一方で、三沢基地の第3航空団所属の F-2 は、グ アム島で行われた米空軍の演習に初めて参加し 500-lb Mk-82 爆弾を初めて実弾投下した。 F-2 は2000年に運用を開始、これまでに 92機を生産し、2年以内に JDAM を装備する。
2007.09.03 Aviation Week & ST Insecurity & opportunity <0719-090313>
 中国から日本に対する脅威が、弾道ミサイルや CM だけでなく、今後は指揮中枢や政経機関に対するサイバ攻撃、核爆発 EMP 及び ASAT などになると予測されるため、日米の共同はますます重要性を増すとものみられる。
 日本は中国と北朝鮮の脅威を深刻に受け止め、米側との新たなミサイル防衛協定の締結して 運用作戦センタを創設し、共同訓練及び基地の共用等を検討しているが、参議院選挙で自民党が大敗したことから、米国は 防衛政策の停滞を懸念している。
2007.09.03 Aviation Week & ST Mitsui Seiki bulks up <0719-090302>
 航空機製造用精密工作機械を製造する三井精機が、埼玉県に1万7千平方呎の新工場 を建設し、更に2008年6月までに隣接して5千平方呎の製造所を2ヶ所建設する。
 新工場建設で、製造台数をこれまでの月産20〜30台から45〜55台に増産することが可能となる。
2007.08.29 Jane's Defence Weekly Four-nation naval co-operation worries China <0718-082911>
 インドが主催して9月4日から5日間ベンガル湾で行われる豪、米、日が参加する 4ヶ国海軍演習に対し、中国は対中国軍事グループ構成のきっかけになるのではと 神経をとがらせている。 この演習には米海軍から、空母 Kitty HawkNimiz を始め、攻撃型原潜 Chicago な どが参加する。
 日本とインドは安倍首相のインド訪問間の8月22日に防衛安全保障協力協定に調印している。 この協定で は広範囲な人事交流のほか、沿岸警備隊の共同作戦の拡大やシーレーン防衛の強化がうたわれている。
2007.08.29 Yahoo 毎日新聞記事

「防衛概算要求、F-15 改修・・・」

<0717-082901>
 防衛省は29日、2008年度予算の概算要求を自民党国防関係合同部会で報告し了承された。 総額は今年度当初予算比 357億円増の4兆8,172億円で、F-22 禁輸継続に伴い F-X の機種選定が難航していることから、F-15 の大規模 改修費1,123億円32機分)を要求する。  またるステルス技術を独自に開発する実験機の研究費157億円も要求する。
2007.08.28 Yahoo 産経新聞記事

「中国が MD 情報狙う、特別・・・」

<0717-082801>
 中国人民解放軍から日本の特別防衛秘密の情報入手を指示されたと疑われている 日本の元貿易会社社長に中国側が求めた機密情報は、ミサイル防衛 (MD) システムの日米共 同技術研究に関するものだった。
 平成17年3月、旧防衛庁元技官が潜水艦関係の内部資料を持ち出した事件の家宅捜索で、元社長の関係先から、中国側が求めたリスト が記された中国語の指示文書が押収されたリストには、MD の日米共同研究で特別防衛秘密に指定された情報の収集を指示する記載が あった。
2007.08.27 Yahoo 産経新聞記事

「防衛省、宇宙・海洋戦略に・・・」

<0717-082701>
 防衛省が宇宙・海洋戦略を立案する「宇宙・海洋政策室」(仮称)を 新設することが明らかになった。 中国が宇宙空間と海洋での活動を活発化させていることをにらんだもので 、来年夏の設置を目指している。
 宇宙・海洋政策室は、防衛政策課内に置かれ5人程度の規模で、7月の海洋基本法施行を踏まえ、宇宙・海洋 政策を立案し、他省庁や各国の国防省、国際機関との調整などにもあたる。 設置のための経費を平成20年度概算要求 に計上する。
2007.08.23 Inside the Pentagon Pacific Army chiefs meeting examines security challenges in region <0719-082302>
 第5回環太平洋陸軍首脳会議 PACC (Pacific Army Chiefs Conferrence) とPAMS (Pacific Armies Management Seminor) が8月6日〜10日の間、シドニーで米陸軍参謀長を議長として19ヶ国が参加して行われた。 会議は 2つに区分され、1つは陸軍の秘密保全に関する教育訓練、2件目は小部隊指揮官の非正規戦における共同について行われた。 イラク、 アフガンでの作戦は議題から外された。
 参加国は米、豪の他、インドネシア、マレーシア、ブルネイ、カンボジア、フィリピン、シンガポール、スリランカ、 トンガ、ニュージーランド、ベトナム、日本、韓国、モンゴル、ネパール、インド、チリ、カナダの17ヶ国で あった。
2007.08.23 Yahoo 時事通信記事

「空母型?新護衛艦が進水、・・・」

<0717-082301>
 新型ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」(基準排水量13,500t)の命名進水式が23日、横浜市の IHI マリ ンユナイテッド横浜工場で行われた。 日本で初めての1万トンを超える護衛艦で、艦首から艦尾まで甲板がつながる全通甲板型である。
 ひゅうがは全長197m、最大幅33mで、建造費は約1,000億円。 現有のヘリ搭載護衛艦「はるな」の後継として2009年3月に就役する。
2007.08.06 Aviation Week & ST Cracking up <0717-080605>
 国産開発中の C-X、P-X は、7月に行った機体の構造試験で、主脚周辺に亀裂を生じたため、初飛行は予定し た9月から12月以降に延期となる。 また、5月の P-X の試験では水平安定翼に歪みを生じており、C-X にも同 様の歪みがでる可能性がある。
 この結果 C-X の調達はFY-08要求が見送られ、F-15J の改善費に割り当てられるこ ととなった。
2007.08.02 朝雲新聞

インターネット

空中給油・輸送機納期、大幅・・・ <0716-080202>
 防衛省は7月30日、納入が遅れている KC-767 空中給油輸送機について、製造元のボーイング社が行っている 各種試験の遅延のため納期である7月末までの納入が困難になった旨の報告と納期猶予の申請があったと発表し た。
 遅延の理由は、ボーイング社の各種試験の遅れから、納入時までに取得しなければならない米連邦航空局による機体の安全性に関する 追加型式証明の取得にさらに時間がかかるためという。
2007.08.02 朝雲新聞

インターネット

試験機体に不具合、P-X、C-X・・・ <0716-080201>
 防衛省は7月30日、技本が開発中の P-X と C-X の静強度試験中に機体構造に変形やひび割 れが生じる不具合が発生したため、専門チームを立ち上げ構造設計の再確認を行っていると発表した。
 この作業のため、7月4日にロールアウトした試作機の初飛行は、P-X は予定通り9月中に実施できる見込みだ が、C-X は改修等が必要となるため、早くても12月ごろに遅れる見通しとなった。
2007.08 International Defence Review Japan looks to F-15J for recce <0718-080011>
 航空自衛隊が、保有する RF-4EJ(機首にカメラを搭載)と F-4EJ を改造した RF-4E改 の後継として、F-15J の一部を偵察機型に改造する計画である。 F-15J の偵察機型は F-15J が胴体 下に搭載する増槽と同形のポッドに AN/APY-12 SAR の派生型であると見られる Phoenix Eye を搭載し、飛行間に信号処理を行い結果をデーリンクで地上に送信する。
 偵察用ポッドは2008年末に配備が開始される。
2007.07.23 Aviation Week & ST Honda Aero Inc. is scheduled ・・・ <0716-072306>
 ホンダ航空がノースカロライナ州バーミントン空港に隣接して新たなエンジン開発製造施設を建設し、 HondaJet 用エンジン HF120 の製造を行う。 HF120 は重量400-lb以下、離陸推力は2,050-lbで、2009年中頃 までの認可を目標としている。
 同社はグリーンスボロに航空機工場を建設しており、HondaJet は2010年に FAA の認可をうけ生産を開始する。 
2007.07.27 Yahoo 読売新聞記事

「F-X 選定遅れで次期輸送機・・・」

<0715-072701>
 防衛省は26日、2008年度予算で予定していた C-X の調達を2009年度以降に先送りする方針を固めた。
 2008年夏に予定していた F-X の選定が遅れる方向となったのに伴い、F-15 の高性能化 に予算をあてることが必要だと判断した結果で、2008年度予算の概算要求に F-15 の改修費用を計上する。
2007.07.24 朝鮮日報

インターネット

日本の爆弾投下訓練は北朝鮮・・・ <0715-072402>
 自衛隊が初めてグアム島近くで行った爆弾投下訓練は北朝鮮を狙ったものとニューヨークタイムズが分析し た。 同紙は23日付の1面と6面に、『連日の爆弾洗礼、日本は軍事力抑制から抜け出す』と題した記事で、自衛隊が先月西太平洋の孤島 で500-lb爆弾を投下する訓練を行ったと報じた。
 特に最新型の F-2 が爆撃訓練を行ったのは、おそらく北朝鮮のある地点に爆弾を投下して帰還する訓練を行 ったものと同紙はみている。
2007.07.19 朝雲新聞

インターネット

ロシア機2機が伊豆沖偵察飛・・・ <0715-071901>
 7月17日午前、ロシアの Tu-95 爆撃機2機が、北海道東部の北方領土から三陸沖の太平洋に抜けて南下、房 総半島沖を経て伊豆諸島、八丈島方面を周回し北上するルートを飛行した。
 統幕は同日夕、空自のスクランブル機が撮影したロシア機の写真と航跡を公開した。 統幕によると、ロシア機は日本の領空の間隙 を縫うように飛び、領空侵犯には至らなかった。 太平洋を房総沖まで南下するいわゆる『東京急行』と呼ば れる偵察ルートで、これまでは銚子沖で反転、北上して戻るパターンが多かったが、近年は伊豆諸島、八丈島付近まで 南下するコースが定着しつつあるという。
2007.07.16 Defense News Resistance grows to Japanese export barriers <0717-071603>
 日本の防衛予算は下降線で、装備調達数と研究開発が減少しているため防衛産業界は沈滞しつある。 また国内での装備数はわずか で、国産開発は全体的に高価なものとなり安価な外国製を輸入すれば技術力は低下する。 このため防衛産業と政府の一部には輸出禁 止令を改正すべきとの意見がでている。
 日本は1967年に武器輸出三原則を設け兵器の輸出を禁止しているが、例外的に BMD 共同研究等を行ってい るが、国内には多数夢想的かつ非現実的な反戦論者が存在し、三原則の削除と改正は極めて困難な状況にある。
2007.07 International Defence Review Australia, Japan co-operate <0715-070002>
 日豪は3月の『安全保障協力に関する日豪共同宣言』に引き続き、6月上旬に初めての日豪 2+2協議を行い、防衛協力関係を強化している。
2007.06.27 Jane's Defence Weekly UK sizes up export opportunities in Algeria and Japan <0714-062709>
 英国は世界の兵器市場で20%のシェアを持つが、今後アルジェリアと日本への市場開拓に意欲を持っている。
 日本へは次期戦闘機として Eurofighter Typhoon の売り込みを積極的に行っている。
2007.06.25 Aviation Week & ST SAR upgrade for Japan's F-15s <0714-062501>
 航空自衛隊は RF-4 が退役するのに伴い、偵察能力向上のため F-15 数機に先進型 SAR を 装備する改造を Lockheed Martin社に発注した。
2007.06.18 Defense News Japan seeks to broade aerospace industrial skills <0715-061802>
 2006年に英 Bath大学が発表した『日米航空産業』によると、日本は航空技術の進展が停滞しており、下請けさえも今後10年以内に安 価な工賃と軍事技術の革新が著しい中国にとって代わられる公算が強い。
 報告では、C-X と P-X の開発に触れ、多大な経費と時間を使ってはいるが、平和維持活動を主とする運用ならば C-130、C-27J 及び P-3、P-8A など既開発の安価な機体で充分であり、長期的な ASW 等将来戦に反映する開発 を行うべきとしている。
 更に日本が航空技術で世界に肩を並べるためには、経済産業省と防衛省が共同し軍事技術のスピンオフを強化 する必要があるとしている。
2007.06.18 Aviation Week & ST Going up market <0714-061811>
 日本の航空工業界は、国産ジェット機の開発を順調に進めており、国際市場への参加基盤は醸成されつつあるが、武器輸出規制が緩和 されない限り輸出は民間機に限定される。 最新の事業計画は以下のとおりである。
P-X 洋上哨戒機:
 BAE社の Nimrod MRA.4 と比較される哨戒機で、戦闘システム及び高バイパスターボファンは国産である。 初飛行は今年予定され、 2011年の装備化を目指している。 防衛省は80機を装備する方針である。
C-X 輸送機:
 Lockheed Marrin社の C-141 と同規模の軍用輸送機で、Airbus A400M よりわずかに大きい。 初飛行を今年 予定し、2011年の装備化を目指している。
MRJ 中型旅客機:
 2008年以降開発予定で、機体には Boeing 787 で採用した炭素繊維を使用する。 経済産業省は400億円を 支援する方針で、2008年〜2012年の開発規模は1,200億円と見積もられる。
2007.06.18 Aviation Week & ST Carbon-fiber competitor <0714-061809>
 三菱重工は今年のパリ航空ショーに、2008年から開発を行う中型国産ジェット機の模型を展示する。 設計の細部は不明だが機体 には炭素繊維を用い、エンジンは Pratt & Whitney社の新型エンジンが採用される模様である。
 開発するのは70人乗りの MRJ70 及び90人乗りの MRJ90 の2機種で、それぞれ注文 に応じて標準型と遠距離型を製造する。
 中型ジェット市場には Embraer社及び Bombardier社のほか、ロシアの Sukhoi Superjet、中国の AVICT ARJ121 が熾烈な販売競争を 展開しており、2012年を予定する新型機の動向が注目される。
2007.06.18 朝鮮日報

インターネット

日米両政府、企業間の防衛技・・・ <0713-061801>
 日本経済新聞が17日、日米両政府が両国の民間企業が防衛技術や情報を直接共有移転 することを認める方針を決めたと報じた。 これまで防衛技術研究開発情報の交換は、原則的に両国政府レベルでだけで可能だった。
 日米は今年5月、日米安全保障協議委員会(2プラス2)で民間企業同士の技術移転を促進する枠組みについて基本的に合意していた。  この合意は、今月中にも MD システムの共同開発に適用される。
2007.06.13 Jane's Defence Weekly Japan reiterates importance of missile-defence accord with US <0713-061307>

= 日本の MD 努力及び核装備の可能性に関する解説記事 =
 
2007.06.11 Aviation Week & ST RJ funding <0713-061107>
 経済産業省は、三菱重工業が2008年から2012年を予定する中型旅客機の開発に400 億円を援助することを明らかにした。
 開発経費は1,200億円で機体には炭素繊維を使用し、Rolls-Royce または GE社の新型エンジンを搭載する。 搭乗人員は70〜90名 程度を予定している。 諸元の細部は6月18日から開催するパリエアショーで明らかにされる。
 この規模の商用機は、Embraer、Bombardier、Sukhoi 及び中国の AvicT が市場競争を繰り広げており、商品化した場合400機以上の 需要が正否につながると予測される。
2007.05.28 Defense News Raytheon, MELCO team up <0713-052804>
 Raytheon 及び三菱電機の両社は5月25日に、世界市場で海上レーダ及び防衛システムの販 売で業務提携することに合意したと発表した。
2007.05.16 防衛省技本 HP 次期固定翼哨戒機及び次期輸送機の試作1号機 <0711-051603>

 次期固定翼哨戒機 (P-X) 及び次期輸送機 (C-X) は、現在試作一号機がほぼ完成し 、各系統の作動確認を実施している。

 XUS-2 や XF-2 等、技術研究本部が開発した歴代の機体と同様に、試作一号機のトレードマークとも言える紅白の塗装が施されてい る。

2007.05.13 Yahoo 毎日新聞記事

「高出力レーザー兵器開発に・・・」

<0710-051301>
 防衛省は12日、ミサイル迎撃のための高出力レーザ兵器の研究開発に来年度から着手 する方針を決め、来年度予算の概算要求に盛り込む方針である。
 まずは本土防衛に直結する地上配備型レーザの研究開発を目指すが、将来は航空機搭載型 についても検討する。
2007.05.07 Aviation Week & ST F-22 Raptors operating from ・・・ <0711-050704>
 米空軍は4月27日に沖縄で、2機の F-22 を航空自衛隊との共同訓練に初めて参加させた。 訓練には空自側 から4機の F-4 と F-15、米軍から2機の F-22 と2機の F-15 が参加した。
 久間防衛相は F-22 の導入との関連を否定した。
2007.04.30 朝鮮日報

インターネット

米空軍関係者、F22戦闘機の・・・ <0710-043001>
 ロイター通信が27日、米国防省高官が、日本に F-22 を売却する可能性があるという見方を否定したと報じ た。 米国の対外武器販売を担当している国防安保協力庁長が、F-22 戦闘機は将来にわたっても米国の軍事的優位を維持するために作 られたものなので、例え議会が承認しても輸出は不可能だと強調した。 更に、もし輸出が検討されたとして も、機体の設計から試験までのすべてを再度実施しなければならず、そうすると価格が1機100億ドル(約1兆1920億円)を超えるため、 事実上輸出は不可能だろうとも語った。
2007.04.27 Yahoo 産経新聞記事

「来月2プラス2、日米で防空・・・」

<0709-042701>
 日米両政府は5月1日のワシントンでの日米安全保障協議委員会(2プラス2)で、ミサイル防衛システム整備の一環として 防空情報共有システムの構築で合意する。 将来は NORAD の東アジア版を目指す。
 日本は憲法で米軍との武力行使の一体化が禁じられているため同様の司令部は作れないが、情報共有を一層進めることで日米同盟を強 化する。
2007.04.11 東京新聞

インターネット

施設庁の解体後「装備庁」構想・・・ <0708-041101>
 今年9月の防衛施設庁解体に合わせて陸海空の各幕僚監部の装備部を施設庁跡のD棟に一括して移す計画の あることが分かり、制服組が業務に支障が出ると反発を強めている。 移転計画の裏には、将来独立させて防衛装備 庁とし、官僚の新たな牙城とする案が見え隠れする。
 移転計画によると、D棟4階の施設庁施設部をA棟に移転し、空いた場所に陸海空幕僚監部の三つの装備部を移す。 防衛省幹部は、 施設庁解体で内局は約500人の増になるので誰かが出て行かなければとしている。
2007.04.09 Defense News Law would give Japanese sats a military role <0710-040901>
 日本政府は中国や北鮮の弾道ミサイル発射情報を早期に収集するため、1969年に制定した宇宙の平和利用に関する法律を見直し、 軍事偵察衛星を保有する方針である。
 自民党は、自衛を目的とする宇宙戦略政策の立案、研究開発、企業育成を主目的とした宇宙基本法の法案の 作成を進めており、、宇宙戦略本部を設立すると共に、JAXA を改編する方針である。
 日本は早期警戒衛星の打ち上げも検討している模様である。
2007.04.02 Yahoo 読売新聞記事

「日・印衛星も破壊目標、米・・・」

<0708-040201>
 国防総省の中国問題顧問であるマイケルピルスバリー氏が、3月30日に開かれた米議会の諮問機関『米中経済安全保障見直し委員会』 への報告の中で、中国軍は2010〜2020年をメドに中国上空の宇宙空間にある人工衛星を破壊 する能力の確立を目指しており、標的には米国の衛星だけでなく、日本とインドが含まれていると分析 している。
 衛星の破壊にはミサイルによる破壊に加え、電波妨害やレーザ照射による衛星の無力化、 地上局へのサイバー攻撃などが検討されているという。
2007.03.29 朝雲新聞

インターネット

新自動警戒管制システム・・・ <0708-032901>
 空自の新自動警戒管制システム JADGE (Japan Aerospace Defense Ground Environment) が3月20日に 入間基地に初めて配備された。
 JADGE 現在の BADGE の機能性能を向上させたもので、陸海空各自衛隊の多種多様なシステムとネットワークを構成している。
2007.03.29 Yahoo 中国情報局記事

「中国製旅客機 ARJ-21 組み・・・」

<0707-032901>
 中国が開発したジェット機 ARJ-21 の組み立て作業が3月30日に始まる。 9月末の強度などを確認する静的 試験用1号機で、12月末に試験飛行用1号機完成し、2008年3月の初飛行を目指す。
 搭載エンジンは GE社製で ARJ-21 専用とされる CF34−10A で、開発には石川島播磨重工業と川崎重工業も参画 しており、日本政策投資銀行は開発資金を融資した。
2007.03.27 Yahoo 毎日新聞記事

「レーダー衛星が運用できず・・・」

<0707-032701>
 情報収集衛星4基のうちレーダー衛星1基が運用できなくなっていることが27日に分かった。 電源部分のト ラブルとみられ復旧作業を進めているが、内閣衛星情報センターは見通しは明るくないとしている。
 この衛星は2003年3月に打ち上げられたレーダー1号機で、25日に撮影できなくなった。 設計寿命は5年だが 同センターは、電源部品の寿命が早くきたとの見方もあると説明している。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly Japan broadens horizones <0708-032113>
 安倍首相とハワード豪首相が3月13日に「安全保障協力に関する日豪共同宣言 (Japan-Australia Joint Declaration on Security Co-operation) 」に署名したが、これは日本にとって米国以外との初の防衛協力協定 になる。
 日本の政府筋は、二国間の平和維持活動を効果的に行うため第一段階として高官級の交流を行い、次いで実務者級の交流を行うとし ているが、この協定は中国や朝鮮半島情勢を睨んだものと見られる。
2007.03.19 Defense News Japan pushes forward on modernization, upgrades <0708-031903>
 日本は昨年12月に防衛庁を防衛省に格上げしたが、2007年度防衛予算は昨年より$109M少ない$41.5Bであり、この5年間低迷したままで ある。 防衛予算で最も顕著なのはミサイル防衛で、昨年より35%増であった。
 C/P-X 及び F-X 計画は進行中で、空自は44機の C-X を、海自は80機の P-X を装 備する計画である。 また F-X は F-15、F/A-18、F-22、F-35、F-2 (改) が候補とされ、2010年頃までに80機を装備 する計画である。
 陸自は FH-70 牽引榴弾砲の更新を検討中で、候補には Caesar と Archer があが っており、2007〜2008年に機種選定が予定されている。
2007.03.12 Defense News China, N/ Korea spurs purchases by neighbors <0708-031205>
 中国の軍備増強と北鮮の核開発は近隣諸国のミサイル防衛システム、C4ISR、戦闘機等装備の充実近代化を促進している。
日 本
・F-X: RfPを2007年、機種選定を2009年に予定、候補に F/A-18、F-22、JSF、F-15 及び F-2(改) があがっている。
・PAC-3 及び SM-3: 既に調達を開始し、前倒しの配備を計画中である。
・C-X/P-X: P-X は2008年に装備予算を要求する。
韓 国
 2005年から15年計画で総額$280Bにのぼる軍近代化を計画しており、BMD に総額$150Bを計上、新戦闘機 F-X 20機に$2.5B、新フリゲート 艦 FFX 6隻に$1.8Bを予定するほか、今年から KSS-V デーゼル潜水艦設計を開始する。
台 湾
 デーゼル潜水艦8隻に$11.7B、PAC-3 に$3B、P-3 12機に$1Bを計上しているほか、60機の F-16 Block 50/52 を$5Bで購入する計画であ る。
2007.03.07 産経新聞

インターネット

長崎に地上電波測定装置、防・・・ <0706-030701>
 防衛省が、航空自衛隊の地上電波測定装置を新たに福江島に設置する方向で最終 調整を進めていることが、6日に明らかになった。 防衛省は、東シナ海での中国によるガス田開発や中国軍艦艇、軍用機などによる活 動が近年活発化していることを受け、中国軍機の交信情報や電子情報を収集する態勢強化を進めている。
 地上電波測定装置は、北部では根室、稚内、奥尻島に設置され、対ロシア情報を重点的に収集しており、南西部では喜界島、背振山 に設置されているほか、宮古島に平成20年度運用開始を目指し建設が行われている。
2007.03.06 韓国中央日報

インターネット

日米、韓国ではなくインドと組・・・ <0706-030602>
 米国と日本が軍事分野でインドと本格的に手を組むことになった。 インドは来月初めに日米とともに、日 本近海の太平洋で初の3ヶ国共同海上訓練を実施する。 インドの東アジア進出は中国に大きな圧力として作用 する。
 インド軍艦は28,000t級空母ヴィラート、2003〜2004年就役した3隻の4,000t規模タルワール級ミサイル護衛 艦、1997〜2001年就役した3隻の6,500t規模デリー級駆逐艦など脅迫的な全力を取り揃えている。 ヴィラートは6機のハリアなど28機の 飛行機やヘリを搭載し、タルワール級護衛艦は射程距離300kmの対艦ミサイルと射程290km BrahMos を搭載することがで、中国に相当な圧迫を加えることができる。
2007.03 International Defence Review Japan plans further ESSM upgrades for Murasame class <0707-030005>
 海上自衛隊は『むらさめ』型護衛艦の Mk 48 発射機で RIM-162C ESSM を発射できるようにする ORDALT (Ordenace Alteration) キットを3セット追加発注する。 9隻ある『むらさ め』型護衛艦のうち2隻分の ORDALT は2006年に発注されている。
【註:】
 3隻分とは17年度分を指すと見られる。 『むらさめ』型短 SAM システムの換装は18年度に2隻と19年度に1隻が認められている。
2007.02.24 Yahoo 毎日新聞記事

「情報収集衛星、打ち上げ成・・・」

<0705-022402>
 4基目の情報収集衛星が24日に打ち上げに成功し情報収集能力の向上に期待が集まるが、過去の打ち上げ失 敗で本格運用の4基態勢は長くは続かないとみられる。 当初は2003年11月に4基態勢になる予定だったが打ち 上げに失敗し、同年3月に打ち上げた最初の2基は設計寿命の5年を2007年度に迎える。 衛星を運用する内閣 衛星情報センターは、最初の2基は順調なので寿命は延びるだろうと話すが確証はない。
2007.02.22 Yahoo 時事通信記事

「F-22 の沖縄本格配備に意・・・」

<0705-022201>
 米空軍参謀総長が21日、嘉手納基地への F-22 暫定配備について、抑止力として意味のある地域への配備や、 同盟国にある主要作戦基地への配備が可能であることを実証するのが目的だと述べ、将来の本格配備に意欲を 示した。
2007.02.17 Yahoo 毎日新聞記事

「ステルス戦闘機、嘉手納基・・・」

<0705-021701>
 米空軍が嘉手納基地に約3ヶ月間暫定配備する F-22A 2機が、17日に嘉手納基 地に飛来した。 18日には10機が到着し全12機の配備が完了する予定である。 同機の米国外への配備は初めて となる。
 米軍は日本政府に、極東における米軍の適切な抑止体制を維持するためと配備の理由を説明している。
2007.02.16 東京新聞

インターネット

情報収集衛星打ち上げ延期、・・・ <0705-021602>
 宇宙航空研究開発機構は予定していた H-2A 12号機の打ち上げを、悪天候のため延期すると発表した。 12号機には政府の情報収集衛 星レーダ2号機と、光学3号機の実証機を搭載している。 レーダ2号機が予定通り打ち上げられて運用が始まれ ば計画していた4基による体制が整い、地球のあらゆる地点を1日1回撮影できる。
 現在の光学衛星1、2号機は、1mの識別能力があるとされるが、光学3号機は能力を50cm程度に上げることを目 指しており、実証機で機器の性能確認などをする。
2007.02.14 Yahoo 時事通信報記事

次期主力戦闘機選定が本格・・・」

<0704-021401>
 航空自衛隊の次期主力戦闘機 (FX) の選定で、防衛省は14日までに調査対象の六機種のうち、質問書に回答のあった 三機種のメーカーに対し、月内にも調査員を派遣する方針を固めた。
 今回の現地調査の対象は FA-18、日本向けに開発中の F-15FX、Eurofighter の三機種である。
2007.02 Jane's Missiles & Rockets Japanese Chu-SAM test launch hits target <0708-020010>
 三菱電機製の中 SAM による初の訓練実射が2006年11月20日に行われ成功裏に終了した。 中 SAM の射撃は 過去6回行われたが、いずれも開発段階のもので、訓練射撃は今回が初めてである。
2007.01.31 Jane's Defence Weekly Japan bolsters intelligence capabilities <0704-013112>
 陸上自衛隊が野戦情報機能を強化するため、FY-07に600名規模の中央情報隊 (ICU) を発足させる。 ICU は中央資料隊と中央地理隊 を併合するもので、海外活動への派遣も検討される。
 隷下の野戦情報隊はそれぞれ70名規模になる。
2007.01.31 Jane's Defence Weekly Japan considers SPHs to replace towed howitzers <0704-013110>

 陸上自衛隊が FH-70 牽引式榴弾砲の後継に軽自走榴弾砲 (LSPH: Light Self- Propelled Howitzer) を検討している模様である。 FH-70 を LSPH 化する案は1990年代に検討されたが事業化されなかった。

 候補には Giat社の CAESER、Bofors社の Archer、BAE社の Portee などの155mm 52口径砲が挙がっている。 CAESER と Portee は C-130 の搭載が可能で、Archer も 26t搭載可能な C-X であれば搭載できる。

 Archer は三菱、Portee は三井住友銀行が売り込んでいる。

2007.01.10 Yahoo 琉球新報記事

F-22 嘉手納配備、米国外・・・」

<0702-011002>
 F-22 12機が2月上旬から嘉手納基地に配備されることが9日に分かった。 米国外では初の配備となる。
 政府関係者は一時配備と説明するが配備期間は不明である。 併せて兵員250名も沖縄に移駐してくる。
2007.01.08 Defense News Defnese plans for Taiwan anger China <0704-010801>
 中国外務省は、共同通信社が掲載した、日米当局が北鮮のミサイル攻撃と中国の台湾侵攻に共同して対処す るとの記事に強い憤りと警戒感を示した。
 2005年10月に両国は2プラス2で、『日米同盟:未来のための変革と再編』に合意し、内容を公表している。
2007.01.05 Yahoo 毎日新聞記事

「自民党、米以外とも兵器開・・・」

<0701-010501>
 自民党は、米国以外の国との兵器共同開発の制限を緩和する方向で検討に入った。 防衛費の圧縮圧力が高 まる一方で、装備品の単価が高騰傾向にあり、開発費を抑制する狙いがある。 緩和する場合の
  @ 共同開発の相手国
  A 参加を認める分野
  B 第三国への輸出管理
に関する基準作りが焦点となりそうだ。
 これまでの多国間による共同開発の例としては、米英が中心となりオランダ、ノルウェー、シンガポールなども参加した JSF、米独伊 による MEADS などがある。
2007.01.04 朝雲新聞

インターネット

19年度防衛費政府案、歳出は・・・ <0703-010401>
 平成19年度の政府予算案が12月24日の臨時閣議で決まった。 防衛関係費は一般会計歳出総額82兆9,088億円の5.8%に相当する 4兆7,818億円で、前年度に比べ0.2%、88億円減(SACO 経費、米軍再編経費を除く) と小幅の削減にとどまった。
 一方、18年度補正予算案で油購入費等約290億円のほか、弾道ミサイル防衛 (BMD) 関連で PAC-3 ミサイルの前倒し取得など合計711億円が措置され、防衛庁としては過去最大の補正予算とな った。
2007.01.01 Defense News Northrop to upgrade AWACS <0704-010108>
 Northrop Grumman社は航空自衛隊の E-767 の改善を Boeing社から$73Mで受注した。 改善機数は4機で、 RSIP (Radar System Improvement Program) キットを装備することにより、更に小型の目標 を探知、追随することが可能となる。
2007.01.01 Defense News Japan's military copes with larger role, smaller budget <0704-010101>
 自衛隊は北鮮のミサイル試験や、米による自国防衛責任や更なる安全保障機能の拡充圧力等により役割が拡大しているが、反面 ミサイル防衛予算の増加によりその他の装備予算は毎年削減されている。
 12月に国会で承認された2007年度防衛予算は$41.75Bで、昨年より0.3%、$106.96M削減されたが、ミサイル防衛予算は逆に30.5%増加 し、$1.54Bであった。 また、米軍の沖縄からの移駐に伴う予算も$42.2M計上されている。
 国会はこの他、防衛庁の省への格上げと海外での平和維持活動の恒常任務化を決め、自衛隊の責任と役割はますます増加して行く。
2007.01.01 Defense News Japan, US in security pact <0703-010104>
 日米両国は12月29日、防衛秘密情報の保全強化に関する協定策定に合意した。 協定は最終的には今年上半 期に締結を予定し、今後両政府は更に高度の情報を相互に共有することができ、日本企業による米海軍の艦船等の修理が可能となる。
2007.01.01 Aviation Week & ST The Japanese Defense Force's first KC-767 tanker aircraft ・・・・ <0702-010101>
 航空自衛隊の空中給油機 KC-767 の初飛行が12月21日に行われた。 日本は2001年に機種選定を行い、4機を 購入する計画で、今年中に2機が納入される計画である。 日本は給油機が世界中で発生する災害援助活動に極めて有効であると強調す るが、AESA レーダと AMRAAM を装備する F-15 との連携による攻撃能力の強化についての議論は行われていな い。
 一方、米空軍は179機の KC-X を装備予定であり、Boeing とNorthrop Grumman が受注競争を行っている。
2007.01 International Defence Review Radar improvement <0703-010006>
 Boeing社が日本が装備する E-767 に搭載している AN/APY-2 の改良キットを$108M の FMS で受注した。
 改良点はレーダコンピュータ、レーダ制御整備パネル及びソフトの更新である。 作業は主として Northrop Grumman社が行う。