2001.12.26 | 読売新聞 | 防衛庁、不審船事件数日前に北朝鮮特有の交信傍受 | 奄美大島沖の不審船事件で、船を発見する数日前に、防衛庁が、北朝鮮の朝鮮労働党が使用している電波と酷似し
た暗号電波を東シナ海周辺で傍受していたことがわかった。 米軍筋から、今月に入って工作船と見られる船舶が北朝鮮から複数出港したとの情報を受けて、集中的な探 知作業を進めていた。 今年夏にも、同様の無線傍受で護衛艦などを出動させていたことも判明。 これらの事実は、不審船と北朝鮮との関係を密接に結び つけるとともに、北朝鮮が何らかの目的で日本周辺海域で活動を強化していたことを裏付けるものとして注目される。 |
2001.12.24 | 毎日新聞 | 不審船 ロケット弾を巡視船に発射 | 鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で銃撃戦の末に沈没した不審船事件で、銃撃戦の最中に不審船から巡視船に向
けてロケット弾とみられる重火器が使用されていたことが分かった。 発射が確認されたのは少なくとも2発。 海保によると、約300m離れた位置に待機していた「いなさ」のブリッジから赤外線監視装置 で不審船の様子を監視していた乗員が、不審船の甲板上に約10人の乗員がいるのを確認。 2、3人が肩にロケット弾の発射装置のよう なものを担いでおり、右舷側にいた「あまみ」と左舷側の「いなさ」に向け相次いで発射した。 |
2001.12.21 | 毎日新聞 | 情報収集衛星 予定通り打ち上げへ | 政府は21日、情報収集衛星推進委員会を首相官邸で開き、国産開発を進めている第1世代衛星4基について、今年6月 に決めた日程通り最初の2基を03年2月ごろ、残る2基を同7月ごろに打ち上げる方針 を確認した。 |
2001.12.05 | 読売新聞 | 空中給油機、ボーイング機で最終調整 | 政府は4日、中期防で導入する空中給油機の機種について、ボーイング社の B-767 型とする方向
で最終調整に入り、14日の安全保障会議で決定して、2002年度予算案で1機分275億円の手付金として
約1,000万円を計上する方針だ。 機種選定作業では、B-767 とエアバス社の A-310 型が候補に挙がっていたが、航空自衛隊は、同じ B-767 型をベースにした空中警 戒管制機の導入実績があり、運用・整備面で習熟している点を考慮した。 |
2001.12.04 | 日経新聞 | 自衛隊法を再改正 原発・ダムも警備対象 | 政府自民党は自衛隊の警備対象に原子力発電所やダムなどを追加するため、来年1月招集の通常国会で 自衛隊法を再改正する方針を固めた。 |
2001.11.02 | 日経新聞 | イージス生産に参加 三菱電など4社 |
三菱電機は、米側システムと国産武器を連携させるソフトを構築。 三菱重工は垂直発射装置を担当。 他に沖電
気、日本アビオが汎用コンピュータとソフトで参画。 新型のイージスでは COTS 化により、価格抑制が図られる。 |
2001.10.01 | 時事通信 | 防衛予算に異論続出、経済財政諮問会議 | 内閣府は、2002年度予算の構造改革特別要求を了承した9月26日の経済財政諮問会議の議事要旨を公開した。 この中で、総額8,030億円の特別要求で、防衛庁予算が省庁別で最多の2,629億円に上ったことに疑問が続 出した。 本間阪大教授が「防衛費は特別枠に本当になじむのか」と指摘すると、片山虎之助総務相も「防衛庁がトップと言うのは違和感があ る」と不快感を示した。 |
2001.09.18 | 毎日新聞 | 防衛庁、補給艦派遣の支援策を検討 | 防衛庁は、海上自衛隊の補給艦を派遣し、米軍艦艇への物資の輸送・補給支援を実施することで検討に入った。 海上自衛隊の補給艦を護衛艦とともに派遣し、補給拠点となると見られるインド洋上のディエゴガルシア 島と、パキスタン沖のインド洋に配備される空母部隊を結ぶ補給ラインでの活動のほか、医療支援も検討している。 |
2001.09.06 | 朝雲新聞 | 14年度業計、主な内容 | 『弾道ミサイル防衛に関する日米共同技術研究』 ・わが国防空システムのあり方に関する総合的調査研究 ・弾道ミサイル防衛システムにかかわる日米共同技術研究(海上配備型上層システム =NTWD= に関する施策) |
2001.08.29 | 時事通信 | 対人地雷の代替システムで予算要求、防衛庁 | 防衛庁が来年度予算の概算要求で、対人地雷の代わりとなる「対人障害システム」の予算を盛り込んだ。 同システムは、センサーで目標が爆薬の有効範囲に入ったことを感知し、赤外線カメラで画像を伝送し、 隊員が敵兵士と確認すれば、遠隔操作で爆発させる仕組みという。 |
2001.08.29 | 読売新聞 | 防衛庁概算要求 1.8%増の 5兆278億円 |
防衛庁は29日午前、自民党の国防3部会に、来年度予算概算要求の概要を示した。 要求総額は、対前年度当初比890億円、1.8%増の 5兆278億円。 このうち、IT 関連など重点7分野に関する構造改革特別要求は3,178億円となっている。 物件費は、対前年度比2,589億円減の 2兆4,530億円。 装備品では、中期防で4機導入することになって いる空中給油機のうち、1機分(275億円)、新型イージス艦1隻(1,497億円)を海上自衛隊に導入する。 TMD の日米共同技術研究費については、前年度比46億円増の83億円を盛り込んだ。 |
2001.08.28 | 日経新聞 | 戦闘ヘリ、富士重後継機も生産 | 防衛庁は次期戦闘ヘリに AH-64D を選定したと発表した。 今中期防で10機を調達する予定である。 選定の理由にはライフサイクルコストの安さを挙げている。 |
2001.08.27 | 毎日新聞 | 報収集衛星開発に707億円概算要求、推進委決定 | 政府は27日、首相官邸で情報収集衛星推進委員会(委員長・福田康夫官房長官)を開き、02年度 、03年度に打ち上げを予定している情報収集衛星の開発経費等に707億円(前年度比約66億円減)を、来年度予算で概算要求す ることを決めた。 |
2001.08.17 | 共同通信 | 防衛力抜本見直しへ 来月にも防衛庁検討委設置 |
防衛庁は「防衛力の在り方」の抜本的な見直し作業に着手する。 近年の安全保障環境の変化や IT 革命の急速な進展を受けた措置で、9月にも長官の下に検討委員会を設置する方針。 防衛計画大綱の改定も視野に、来年度中にも一定の結論を出したい意向だ。 具体論としては、 @ ゲリラ・特殊部隊対策強化といった多様化の中での組織編成、装備体系 A 全自衛隊の統合的運用を可能とするコンピューターシステムの整備 B 上陸侵攻を想定した部隊編成、装備体系から海、空重視への転換促進 などが論議されそうだ。 |
2001.08.08 | Jane's Defnce Weekly | Japan buys more SM-2 missile | DoD は日本に対し16発の SM-2 Block UA を $27M で FMS により売却することを承認し た。 |
2001.08.06 | 日経新聞 | 自衛隊、南方に比重 | 政府自民党は防衛計画大綱を2003年を目処に大幅に再改訂する方針を固めた。 改訂の主な内容は、 ・部隊配置を九州、沖縄など南方にシフト ・ミサイル防衛の具体化 ・陸海空運用の統合 ・戦車を装甲車等に |
2001.07.23 | Aviation Week & ST | Japan's defense plan takes closer looks at China | 日本政府は今月発刊した年間防衛白書で、特に中国軍の軍事動向に注目し、警戒心を強めている。 防衛庁は、日本沿岸の中国艦艇による情報収集の強化、弾道ミサイル保有数の増加及び 17%もの軍事予算の増額等を指摘し、台湾 との軍拡競争に起因するとみられる中国軍の軍事力強化は、平時の水準を越えていると見積もっている。 |
2001.07.16 | 日経新聞 | 領域警備、原発警備へ部隊 | 政府・自民党が検討してきた「領域警備」に関する基本方針が明らかになった。 それによると、原子力発電所など重要施設の警備体制を強化するため、自衛隊に 専門部隊を新設する。 |
2001.07.12 | 読売新聞 | 歳出削減、防衛費も、 | 11日に行われた七党首公開討論会で小泉首相は、「あらゆる歳出を削減の方向でやる。防衛費も例外ではない」と
述べ、現在の中期防を見直す考えを表明した。 中期防には見直し条項があり、過去に@91〜95中期防でソ連崩壊など国際情勢の変化を受け、A96〜00中期防で財政構造改革の一環 で見直されたことがある。 |
2001.07 | 世界の艦船 | 注目の13,500トン型 DDH はこうなる! | ・短 SAM は RIM-7M (PIP) 又は ESSM になるが、AH-RIM の実艦テストが18年度から始まる次期防で予定さ れており、就役後にこれへの換装を企図している。 ・アスロックは米国製の VLA に替えて97式魚雷を弾頭にした新アスロックが採用され射程は倍になる。 ・20mm CIWS は、銃身を 46cm 長くしたファランクス・ブロック 1B になる。 ・搭載ヘリは SH-60J改になり、ASM を搭載できるほか、7.62mm 機関銃も取り付けられる。 |
2001.05 | 軍事研究 | 陸自 SAM ホーク後継、 新中 SAM 構想 |
新中距離 SAM は今後性能向上も想定されており、低層中距離 TBM 対 処能力を備えるものとなる。 |
2001.04.16 | Defense News | Japan, United States near on F-2 enhancement | F-2 の改造に関する日米の MoU は、既に語句修正の段階に入っている。 改造内容について防衛庁は明らかにしていないが、三菱重工によると FLIR の取り付けとか、それに類したマイナなもののようで ある。 |
2001.04 | Missile Forecast | Japanese HAWK replacement program | 《 陸上自衛隊がホークの後継として開発中の Chu-SAM の概要について開発の概要、背景、開発経費及び将来予測
を記述。》 中SAMは、限定弾道ミサイル対処が可能なシステムを狙っている。 ・2004〜2005年装備化予定、主契約者:三菱電機 ・低中高度用SAM;ミサイル速度:2.5M、高度:16,000m、射程:40km ・日産が超音速ミサイル用ラムロケットエンジンの試験中で、米国はこの技 術を必要としている。 ・ミサイル量産価格見積:$0.7〜0.95M ・Chu-SAM は限定した弾道ミサイル交戦能力が期待される。 ・海上自衛隊は将来 TMD システムの導入を、地上型が装備されても選定す ると思われる。 ・1995年以前:西太平洋地域のATBM システム企業研究を日米共同で実施 ・1995年 :TMD 研究をLockheed Martinと三菱両社を基幹に開始 防衛庁は2年間 \20M で THAAD をベースに研究を実施 ・1998年 :防衛庁は米国との共同 TMD 調査研究に合意、予算 \80M 海軍 NTW に関する技術統合についてMoU 締結 ・2000年 :三菱電機を主幹とする研究チームを選定 * 将来予測 ・TMD システムの国内展開に要する見積もり価格:\1,000〜3,000B ・日本は陸上型か海上型かで躊躇しており、近年PAC-3に関心あり。 ・TMD 導入が決定した場合、装備化には6〜8年を要する。 |
2001.04 | 軍事研究 | IT 軍事革命と将来戦場 | ( IT 革命と、自衛隊における IT について、防衛庁が2000年 9月 に出した文書「情報 RMA について」を元に解説した記事)
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2001.03 | Jane's Missiles & Rockets | ESSM will be fielded in four versions | 開発中の ESSM には4バーションがある。 ・RIM-162A Arleigh Burke-class Fkight UDDG, ノルウェー、スペイン用 Uplink : 2〜 4GHz, Downlink : 8〜12GHZ ・RIM-162B 米揚陸強襲艦、独、蘭、豪用 Uplink, Downlink : X-band ・RIM-162C カナダ用 Uplink, Downlink : X-band ・RIM-162D 日本用 (註:Uplink, Downlink は FCS-3 にあわせた C-band か?) RIM-162A, -162B は Mk 41 から発射、-162C は Mk 48 から発射する。 現在 Mk 29 から発射する TVC を持たない型も開発中で ある。 |
2001.03 | 世界の艦船 | 2008年頃に軽空母登場か 新中期防の「DDH後継艦」 |
・煙突、マストなど全て右舷よりで不自然 ・排水量 13,500tの艦が、ヘリ4機しか積まないのは不自然 ・掃海輸送ヘリとして MH-53E を積むのは、天井高、床強度、エレベータサ イズ確保のための布石か ・米海軍の「助手」から自己完結型艦隊へは理解できるが、一体これをどこ で使うのか |
2001.03 | 世界の艦船 | 新中期防の大型護衛艦はこうなる | 基準排水量: 13,500t 速 力 : 30ノット 搭 載 機: 哨戒ヘリ×3、掃海輸送ヘリ×1 武 装 等: 新型ソナー、短SAM, SSM, CIWS, 魚雷 (註:砲がない?、砲のない護衛艦は過去にない) (註:ブリッジ上に FCS-3 と類似の形状のアンテナ) (註:マストに OPS-24 と類似形状のアンテナ) ・ 7,700t型DDG 基準排水量: 7,700t 速 力 : 30ノット 搭 載 機: ヘリ×2 「こんごう」型と異なり格納庫を持つ 武 装 等: (註:「こんごう」型と同じ) |
2001.01.31 | Jane's Defence Weekly | Japan clarifies destroyer's unusual design | 日本が建造を予定している 13,500t DDH の奇妙な形について、防衛庁長官の訪英に随
行している防衛庁高官がロンドンで次の様に説明した。 主要構築物を右舷にまとめ、左舷にハンガを置いたのは全通デッキにするためではなく、MH-53E の収納と整備のためである。 SH-60J は飛行デッキ下の格納庫に収納するが、MH-53E は重すぎてリフトに乗らず、大きすぎて格納デッキに入らない。 |
2000.01.10 | Jane's Defence Weekly | Destroyer-class designs spark controversies in Janpan |
海上自衛隊が次期中期防で建造しようとしている DDH について、当
局が故意に不正確な想像図を発表して空母であることを隠しているのではとの議論を呼んでいる。 図では船幅いっぱいのブリッジになっているが、よく見るとセンサ類や兵装の全ては右舷だけになっている。 また一説では想像 図には2種類あり、もう一つの図ではまるで空母のような全通型のデッキになっているらしいという。 防衛庁筋によると同艦の概要は以下の通りである。 ・排水量: 13,500t ・速 力: 30 kts ・各種新システム搭載 浅海に潜む小型潜水艦を探知できるハルソナー TBM 探知能力を持つフェーズドアレイレーダ VLS 短SAM, 魚雷、砲、機銃 |
2001.01 | Jane's Missiles & Rockets | JSDF develops Future Tan-SAM | 日本は東芝製81式短 SAM の後継となる新しい将来短 SAM の開発を行っている。 開発は1999年に6億4千万円の予算で開始され、2000年及び2001年に夫々7億円が計上されている。ミサイルの量産は数年以内に可能 とみられる。 将来短 SAM は1995年に装備化した短 SAM(改)の更なる性能向上を図るもので、地上クラター環境下での交戦能力 の向上が主要要求の一つとされ、より強力な射撃統制レーダーとマルチモードの電波/光波/イメージ併用の誘導装置が改善さ れる模様。 短 SAM は陸海空3自衛隊が共通装備する唯一の国産SAMシステムで、基地防空用に使用している航空自衛隊は低高 度での巡航ミサイル及びヘリコプター対処能力の向上を要求している。 |
2001.01 | Jane's Missiles & Rockets | Japanese SSM-1 launcher deliveries near complete | 陸上自衛隊の三菱重工製 SSM-1 の展開が、このほど24基の自走6連装発射機の配備で全て完了する。 SSM-1 の後継として XSSM-2 の研究開発が1997年から技術研究本部で総額 20億円の予算で行われており、2002年には開発終了の予 定。 ミサイルは射程250km、艦船から垂直発射が可能で、目標探知能力に優れ、地形追随飛行能力を持つといわれ、ライフサイクルコス トの低減が設計の最終目標とされている。 |
2001.01.06 | 読売新聞 | 自動警戒完成を近代化 | 防衛庁は 5日までに、バッジシステムの近代化に着手する事を決めた。 新システムは、弾道ミサイル追尾能力などを加え、10年後を目処に運用を開始 したい考えだ。 次期中期で約250億をかけて能力検討を行い、実際に改修が始まるのは次次期防に入ってからになる。 |