南太平洋諸国との防衛協力に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.03.18
 21:40
共同通信

(Yahoo)

首相、海洋協力強化で一致 ミクロネシア大統領と会談 <2504-031818>
 石破首相が18日に太平洋島嶼国のミクロネシア連邦のシミナ大統領と官邸で会談し、海洋進出を強める中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、協力を強化していく方針で一致した。
 首相は東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関し「科学的根拠に基づき、透明性を持って対応する」と述べ、シミナ大統領は、17日に同原発を視察したのを踏まえ「自らの目で現場を確認することで理解が深まった」と応じた。
 戦後80年の節目を踏まえ、首相は戦没者の遺骨収集への協力に謝意を示し、4月に開幕する大阪・関西万博について、ミクロネシアの参加を歓迎した。
2024.09.11
 15:13
讀賣新聞

(Yahoo)

海保が太平洋島しょ国と関係強化、パラオ幹部候補が「日本留学」へ…海洋秩序安定へ人材育成・交流 <2410-091118>
 東南・南アジアから海上保安当局の幹部候補を日本に招き、海洋を巡る法や実務を学ぶ「海上保安政策プログラム (MSP)」に、アジア以外で初めて太平洋島嶼国のパラオが職員を派遣することがわかった。
 南太平洋では中国が影響力を強めており、海上保安庁は米国や豪州と連携し、海洋秩序の安定と島嶼国との関係強化に向け、パラオ以外にも参加への働きかけを続ける。
 2015年に東南アジアを主な対象に始まったMSPは、近年、尖閣諸島周辺や南シナ海で緊張が高まる中、海保当局の人材育成と交流を通じ、力ではなく法とルールによる海洋秩序の重要性を共有する貴重な機会となっている。
 参加者は自国での選考や入学試験を経た後、毎年10月~翌9月に政策研究大学院大(東京)と海上保安大学校(広島)に通い、国際海洋法や救難防災政策などの専門知識を英語で学ぶ。 論文審査を受けて修士(政策研究)も取得する。
 来月からの「10期生」にパラオから来日するのは、海上警備部門に所属する30歳代の男性職員で、台湾への長期留学の経験があり、島嶼国の海保当局では該当者が多くない「大学卒業程度」「海保当局に3年以上勤務」などの参加要件を満たした。
2024.07.19
 17:05
日経新聞 フィジー首相、日本に水陸両用車の支援を期待 <2408-071913>
 フィジーのランブカ首相が19日、都内で日本経済新聞の取材に答え、日本と安全保障上の支援を進める枠組みの政府安全保障能力強化支援(
OSA)を活用した水陸両用車の供与に期待を示した。「自然災害の発生時に被災地へ迅速に支援物資や医療関係者、発電機などを届けられる」と語った。
 日本は2023年12月にフィジー海軍への警備艇などの供与を決めている。
2024.07.15
 17:50
讀賣新聞

(Yahoo)

日本のサイバー防御、ツバルに「輸出」へ…島国で脆弱なネットセキュリティーに依存 <2408-071510>
 複数の政府関係者が、政府が南太平洋のツバルに対し、サイバーセキュリティー能力向上のため、通信関連機材を供与する方針を固めたことを明らかにした。 16~18日に東京都内で開催される「太平洋・島サミット」に合わせて方針を伝える。
 ツバルの政府機関や情報通信の中核である国営通信会社に対し、サイバー攻撃などの脅威を検知するシステムや不正アクセス・攻撃からネットワークを防御するシステムを提供する。 これらには日本企業の製品も含まれ、一連の機材提供は5億円相当となる。
 日本政府は通信関連機材の供与を通じて、ツバルがサイバー攻撃をどの程度受けているかの実態を把握した上で、具体的な対策を進める。
 ツバルは台湾と国交を結んでおり、台湾や日本、米国とやりとりした情報の流出を防ぐための環境整備を支援する。
2024.07.05
 22:58
共同通信

(Yahoo)

日本で偽情報対策初協議へ NATOと日韓豪NZ、4分野 <2408-070509>
 複数の政府関係者が5日、日韓豪NZの4ヵ国とNATOが、偽情報やサイバー対策など4分野で協力を強化する方向で調整に入ったことを明らかにした。
 ワシントンDCでのNATO首脳会議に岸田首相はじめ4ヵ国首脳らが招待国として出席して合意する。 偽情報対策の協議体を新設し、日本で初開催する方針も申し合わせる。
 関係者によると、4分野は偽情報とサイバーの他、ウクライナ支援と新興技術で、偽情報を巡っては、ロシアのウクライナ侵攻や、中国による台湾周辺での軍事演習の際、大量に確認されており、「情報戦」に対処する上で連携が必要だと判断した。
2024.07.03
 07:05
時事通信

(Yahoo)

防衛省、島しょ国支援を強化 南太平洋、中国進出に対抗 <2408-070301>
 防衛省太平洋島嶼国の人材育成や技術協力など能力構築支援を強化していて、岸田首相が16~18日に島嶼国首脳を東京に招いて開く太平洋・島サミットで安全保障・防衛協力の深化を表明する。
 2024年からは軍を持たない国でも、警察など治安機関に支援対象を広げた。 南太平洋への軍事進出を進める中国に対抗する狙いがある。
 木原防衛相は2日の記者会見で「法の支配に基づく開かれた国際秩序を維持、強化する上で重要な国々だ」と強調した。
 防衛省は6月下旬、島嶼国などの軍・警察関係者を護衛艦いずも乗せ、米領グアムから日本まで航海する乗艦協力プログラムを実施し、艦内で海洋法セミナーや訓練視察を行い、来日後は同省で災害対処や女性参画の研修会を開いた。
 島嶼国14ヵ国のうち軍隊保有国はフィジー、パプアニューギニア、トンガの3ヵ国だが、防衛省は1月に軍以外への2国間協力として初めてソロモン諸島の警察に不発弾処理の教育を実施し、5月にはトンガ海軍に船外機のメンテナンス支援を行った際、同国から軍以外の治安機関にも同様の支援を求められ、現在対応を検討中である。
 日本はオーストラリアから多くの資源や食料を輸入し、南太平洋はシーレーンとして重要なうえ、近年は米中両国の覇権争いの最前線でもある。 ソロモン諸島は2022年に中国と安保協定を締結し、1月にはナウルが台湾と断交して中国と国交を樹立するなど、中国が存在感を増している。
2024.03.20
 20:54
共同通信

(Yahoo)

島しょ国への防衛装備供与に意欲 防衛相「各国の能力強化が重要」 <2404-032012>
 木原防衛相が20日、太平洋島嶼国の国防相らを招いた東京都内での国際会議で講演し、インド太平洋地域で国際秩序が脅かされているとして「各国が地域の平和と安定の維持に必要な能力を強化することが死活的に重要だ」と強調し、同志国軍に防衛装備品などを供与する枠組み政府安全保障能力強化支援 (
OSA)を活用した協力に意欲を表明した。
2024.03.20
 18:00
日経新聞 防衛大で島しょ国軍の留学生受け入れ 木原防衛相が表明 <2404-032011>
 木原防衛相が20日、南太平洋の島嶼国の国防相らを招いた都内での会合で講演し、「自由で開かれ安定した海を守る」と安全保障協力を呼びかけた。 会合は2021年にオンラインで開いて以来2回目で、対面では初めてで、フィジーやパプアニューギニアなど島嶼国14ヵ国の国防相らが出席した。 米国や英国、オーストラリアなど7ヵ国の政府関係者も参加した。
 会合で木原防衛相は、防衛大学校で島嶼国の軍から留学生を受け入れると表明した。
 海洋進出を強める中国を念頭に、島嶼国と共に抑止力や対処力の向上をめざすとし「インド太平洋地域でも力や威圧を用いた一方的な現状変更やその試みが進展している。 既存の国際秩序が挑戦にさらされている」と述べた。
2024.03.19
 20:17
産経新聞

(Yahoo)

日・太平洋島嶼国国防相会合、全14カ国参加 中国念頭に影響力強化狙う <2404-031915>
 日本と太平洋島嶼国の国防相らが安全保障上の課題などについて議論する国際会議(註:
JPIDD)が19日に東京都内で始まった。 経済支援などをてこに南太平洋地域に進出する中国をにらみ、防衛協力を進め日本の影響力を強める狙いがある。
 対面形式での開催は初めてで、フィジーやトンガなど12ヵ国が対面で、ニウエなど2ヵ国はオンラインで参加する。
 会議はオンライン開催された2021年9月に続き2回目で、米国やオーストラリアなど7ヵ国もパートナー国として参加し、20日まで開催される。 初日の会議では南太平洋地域における安保情勢について認識を共有し、宇宙、サイバーなどの分野で連携の可能性を探った。 木原防衛相はフィジー、パプアニューギニア、トンガの国防相らと個別に会談した。
 前回会議では共同声明を採択したが、今回は成果文書の発出は見送る。
2024.02.10
 11:03
共同通信

(Yahoo)

日本とサモア、関係強化確認 上川外相、資金協力文書に署名 <2403-021004>
 フィジーで12日に開く「太平洋・島サミット」閣僚会合(註:首脳会議は7月に東京で開催)に出席する上川外相が10日、サモアの首都アピアフィアメ首相兼外相と会談した。 日本の外相がサモアを訪れるのは初めてである。
 両外相はサモア国立大の教育実習棟の新規建設や実験・実習用機材の供与のため日本が24億円を無償資金協力する文書に署名し、2国間関係の強化を確認した。
2024.01.23
 16:34
共同通信

(Yahoo)

ソロモン諸島に不発弾処理支援 防衛省、対中関係にらみ <2402-012319>
 防衛省は23日、近年中国との関係を深めるソロモン諸島との連携強化を図る狙いで自衛官らを派遣し、太平洋戦争中に旧日本軍が設置した不発弾を処理するソロモン国家警察への支援を始めた。 ソロモン諸島の首都ホニアラには日米の激戦地として知られるガダルカナル島がある。
 防衛省によると、ソロモン諸島には100万発以上の不発弾が残るとされており、ソガバレ首相が2023年3月に当時の林芳正外相と面会して支援を要請した。
 陸上自衛隊武器学校の教官ら5名が1月31日までの日程でホニアラ入りし、不発弾の特性を伝えるとともに危険性を住民に伝えるポスターも配布する。
2024.01.18
 14:55
時事通信

(Yahoo)

防衛省、ソロモン警察に能力支援 対中念頭、軍以外で初 <2402-011809>
 防衛省が18日、太平洋島嶼国ソロモン諸島の国家警察に対し、不発弾処理に関する能力構築支援を実施すると発表した。
 ソロモン諸島は太平洋戦争の激戦地ガダルカナル島があり、100万発の不発弾があるとされ、防衛省は1月下旬に陸上自衛隊武器学校の教官らを派遣し、旧日本軍の弾薬や信管の構造などの知見を国家警察不発弾処理部隊と共有する。
 軍隊以外への単独の能力構築支援は初めてで、中国が影響力を強めるソロモン諸島との関係強化につなげる狙いがある。
2023.08.01
 18:52
毎日新聞

(Yahoo)

護衛艦「いずも」乗艦プログラム、太平洋島しょ国に初実施 防衛省 <2309-080113>
 自衛隊が6~13日の日程で、太平洋島嶼国と東ティモール海軍士官らを対象とした護衛艦いずもへの乗艦プログラムを初めて実施する。 豪州東部のブリスベンからダーウィンまで航行するなかで、訓練視察や艦上で開く海洋法セミナーなどを行い、自衛隊の取り組みや法の支配の重要性への理解を広げる。
 日本政府はこれまで東南アジア諸国連合 (ASEAN) 諸国などを対象に乗艦プログラムを実施してきたが、今回新たに参加する島嶼国は、パプアニューギニア、フィジー、ソロモン諸島、バヌアツ、サモア、トンガ、クック諸島、ミクロネシア連邦、キリバス、マーシャル諸島、パラオ、ナウルの12ヵ国で、これらの地域は、オーストラリアと日本を結ぶシーレーンに位置するなど岸田政権が推進する「自由で開かれたインド太平洋」 (FOIP) の実現にとって重要とされている。
 また乗艦プログラムには、カンボジアやラオスなどASEANの7ヵ国も参加する。
2023.07.09
 20:31
NHK News 海上保安庁がキリバスを支援 違法操業行う漁船取り締り訓練で <2308-070905>
 太平洋島嶼国の周辺海域で漁船による違法操業が問題となるなか、海上保安庁から初めて派遣された職員によるキリバスの海上保安当局者への立ち入り検査訓練が、首都タラワで6月19日から1週間にわたって初めて行われた。
 漁業資源が豊富なキリバスの周辺海域では近年、違法操業する漁船が増えている一方、海上保安当局の職員はおよそ40人で巡視船も1隻しかなく、どう効果的に取締りを行うかが課題となっている。
 こうした中、海上保安庁は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて2017年から専従部門を設けて支援に力を入れている。
2023.04.20
 20:31
神奈川新聞

(Yahoo)

海自の最新型ステルス護衛艦 「くまの」が初の海外派遣へ 母港・横須賀基地を出港 <2305-042017>
 護衛艦くまのが20日10:40に、海外派遣に向けて母港の横須賀基地を出港した。 もがみ型護衛艦として初の海外派遣で、各国海軍との共同訓練やシンガポールやマレーシアで兵器や装備品の国際展示会に参加する。
 輸送艦や潜水艦など6隻が参加する本年度のインド太平洋方面派遣 (
IPD23) の一環で、9月17日まで米印豪韓などの海軍と共同訓練を行う。
2023.03.12
 05:03
讀賣新聞

(Yahoo)

林外相、ソロモン諸島など太平洋島嶼国3か国訪問へ…影響力広げる中国に対抗 <2304-031202>
 複数の政府関係者が、林外相が3月18~22日の日程でソロモン諸島キリバスクック諸島3ヵ国を訪問する方向で調整に入ったことを明らかにした。
 訪問では「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を確認すると共に、島嶼国が重視する気候変動対策やインフラ整備などの支援を通じ、関与を強める考えを伝える見通しで、防衛交流の拡大を打ち出すことも検討している。
 いずれも日本の外相が訪れるのは初めてで、太平洋島嶼国との連携を重視する姿勢を示し、この地域で影響力を拡大する中国に対抗する狙いがある。
2022.12.28
 18:00
日経新聞 キリバス大使館の開設発表 来年、ヌメア領事事務所も <2301-122810>
 外務省が28日、2023年1月1日付でキリバスに大使館、フランス特別自治体ニューカレドニアのヌメアに領事事務所をそれぞれ開設すると発表した。
 中国が影響力を強める太平洋島嶼国・地域との関係強化を図る。
2022.06.14
 01:30
日経新聞 海自インド太平洋派遣、最大級 4ヵ月半で12ヵ国・地域 <2207-061401>
 海上自衛隊のインド太平洋地域を巡る
IPDと呼ぶ長期の部隊派遣が13日に開始された。 期間や訪問国、参加人数ともに過去最大規模になる。 中国と安全保障協定を結んだソロモン諸島も訪問する。 2017年から毎年実施しているIPD枠組みでの派遣今回が6回目になる。
 派遣は護衛艦、潜水艦、航空機の各部隊が6月13日~10月28日の138日間かけてインド太平洋地域をまわる。 98日間だった2021年と比べ、期間を1ヵ月以上延ばす。 今回の派遣の訪問先は同じ枠組みで最も多い12ヵ国と地域で、Quad構成国や、日本と安保協力を深める東南アジアのフィリピンとベトナムに行く。
 派遣人数はあわせて1,000名ほどで、護衛艦はいずもに加え、たかなみきりさめ潜水艦P-1US-2も参加する。
【関連記事:2207-060120 (讀賣 2022.06.01)】
2022.06.12
 16:49
産経新聞

(Yahoo)

岸防衛相、中国にらみフィジー防衛相と会談 防衛協力推進を確認 豪・NZ国防相とも <2207-061204>
 岸防衛相が12日に訪問先のシンガポールで、フィジーオーストラリアニュージーランド国防相と相次いで会談し、中国が南太平洋のソロモン諸島と安全保障協力に関する協定を結ぶなど軍事的影響力を拡大していることを念頭に、防衛協力をさらに推進していくことをそれぞれ確認した。
 岸防衛相はフィジーのセルイラトゥ国防相との会談で、防衛協力を一層推進し、法に基づく「自由で開かれたインド太平洋」の維持強化のために、緊密に連携していくことで一致した。
 マールズ豪国防相との会談では、太平洋島嶼国を含む地域のパートナーとの協力を一層強化していくことで一致した。
 ニュージーランドのヘナレ国防相とは、東/南シナ海をめぐる情勢について意見交換し、共同訓練の実施を含め、防衛交流を活発に進めていくことを確認した。
2021.04.19 時事通信

(Yahoo)

初の共同訓練へ調整 日 NZ 防衛相 <2105-041904>
 岸防衛相が19日、ニュージーランド(NZ)のヘナレ国防相とTV会議形式で会談し、両国による初の共同訓練実施に向け調整することで合意した。
 会談で、岸防衛相は中国海警局の武器使用権限を明記した海警法について「深刻な懸念」を表明し、両相は「法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要」とのメッセージを発信する方針で一致した。
2020.01.17 時事通信

(Yahoo)

太平洋島しょ国と国防相会合へ 河野防衛相 <2002-011703>
 河野防衛相が17日、4月初旬太平洋島嶼国との国防相級会合東京で開催すると発表した。
 太平洋地域に影響力を強める中国を意識したもので、パプアニューギニア、フィジー、トンガの3ヵ国の国防相と、同地域に関係の深い米、英、仏、豪、ニュージーランドの関係者が出席する。