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出 典
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標 題
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要 旨
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2024.10.04 14:58 |
産経新聞 (Yahoo) |
たいげい型5番艦の「ちょうげい」が進水 令和8年3月就役予定 |
<2411-100414>
海上自衛隊の最新鋭潜水艦の名称がちょうげいに決まり、三菱重工業神戸造船所で4日に命名・進水式が行われた。 2026年3月に就役する。
海上幕僚監部広報室などによると、ちょうげいは令和4年3月に就役した「たいげい型」潜水艦の5番艦で全長84m、基準排水量は3,000t(註:水中排水量4,300t)、乗員約70名で、リチウムイオン電池を採用しており、従来型よりも静粛性に優れ、高い潜航性能を備えている。 |
2024.09.26 04:00 |
高橋浩祐 (Yahoo) |
日米共同開発の極超音速兵器迎撃ミサイルGPIはノースロップのコンセプト採用で決定 日本担当の部位は? |
<2410-092604>
防衛省が9月26日、極超音速兵器を迎撃する新型ミサイルGPIの日米共同開発について、Northrop Grumman社が提案した案を採用すると発表した。
米MDAは2021年にGPIの開発を開始、翌2022年からはNorthrop GrummanとRTXの2社と契約の上、両社の案を競合させて機種選定を進めてきた。 日米は2023年8月にGPIの共同開発の開始を決定した。
2社が提案した案の性能、コスト、スケジュール、リスクの4つのポイントを日米両国がそれぞれの立場から総合的に評価した結果、Northrop Grumman社の案を採用することで一致した。
防衛省担当者は「契約の仕組みもあり、両社のコンセプトの詳細は述べられない」と説明したが、Northrop Grumman社案の特徴としては、
① 三段式ロケットモーターによって加速
➁ 弾頭部分のKVで目標を破壊
③ Aegis艦のVLSから発射
の3点を挙げた。 |
2024.09.25 |
MDA HP |
MDA, Northrop Grumman to Move Forward with Development of the Glide Phase Interceptor |
<2410-092525>
米MDAは、パートナーである防衛省と連携しつつ、Northrop Grumman社とともに、GPIの開発を継続することを決めた。 Northrop Grumman社は、既存の契約に基づいて引き続き事業を行う。
この決定により、MDAは地域極超音速防御のGPIを提供するという目標にさらに一歩近づいた。
極超音速ミサイル防衛能力を獲得する国防総省のGPIの開発を主導しているMDAは、2024年の初めに 日本の防衛省と協力態勢を確立するため、正式なGPI協力開発プロジェクトアレンジメントに署名した。
「防衛省とMDAは、それぞれの視点と立場からGPIミサイルの概念を包括的に評価した」と、防衛装備庁(ATLA)の堀江副長官兼最高技術責任者(CTO)は述べた。 |
2024.09.25 15:25 |
Breaking Defense |
Northrop selected to develop anti-hypersonic Glide Phase Interceptor |
<2410-092515>
Northrop Grumman社がGPIの開発継続に選定された。 MDAの声明によると、この作業は既存の契約の下で継続される。 MDA長官のコリンズ中将は発表で「今日の決定がGPI計画の転換点を表している」と述べた。
Northrop Grumman社と競合するRTX社の広報担当者は、同社は引き続きMDAの支援を行うと述べた。
GPIはAegis駆逐艦やAegis Ashore Systemから発射されるもので、両社はLockheed Martin社が脱落した後、2022年6月にGPIを開発契約を受注し、2023年4月にEMD段階を開始していた。
Northrop Grumman社は声明の中で、この開発の次の段階は、予備設計審査 (PDR) に先立つシステム性能の実証、飛行実験の実施、デジタルエンジニアリングを通して「GPIプログラム全体を接続して設計を加速し、迎撃機能をより迅速かつ効率的に開発する」という4つの主要なベンチマークで構成されると述べた。
FY24の国防権限法により、MDAは2029年末までにGPIをIOCとし、2032年までにFOCとして、2040年までに少なくとも24基のGPIを装備するとしているが、MDAは一貫してGPIが2035年以降の脅威に対抗することを目指していると述べており、コリンズ中将は5月8日の上院軍事戦略部隊小委員会で、2029年の目標を達成することは「非常に困難」で深刻なリスクを伴うと述べた。
防衛省の担当者は2024年初めにBreaking Defenseに、日米のワークシェアがどのようになるかは、まだ交渉のポイントであると語った。 そこで、防衛省は今年度、GPIに757億円を費やす計画だが、Northrop Grumman社は以前、競争に勝った場合、日本と50対50で仕事を分割すると述べていた。 |
2024.09.24 |
Janes |
Japan seeks additional funding for new electronic warfare aircraft |
<2410-092415>
防衛省が令和7年度予算概算要求で、P-1洋上哨戒機を元にした新しい電子戦機に6年度の141億円を上回る414億円を要求した。
2025会計年度(FY)の予算要求で、国防省はプログラムに(2億8,790万米ドル)を要求した。 これは、日本の2024年の防衛予算で承認された141億円を上回ってい。。
防衛省の報告書によると、P-1 電子戦機はレーダー妨害と「電磁波を使用した欺騙手段の取得」を可能にする。
ATLAは、P-1 EWを次世代の電子情報収集機と表現し、1991年以来海上自衛隊が装備している5機のEP-3 Orionオリオン特別任務機を置き換えると付け加えた。 |
2024.09.18 18:38 |
時事通信 (Yahoo) |
防衛省、イージス搭載艦で建造契約 27、28年度就役目指す |
<2410-091825>
防衛省が18日、Aegis System搭載艦2隻の船体建造契約を同日までに締結したと発表した。
契約先は三菱重工業(契約額1,397億円)とジャパンマリンユナイテッド(同1,324億円)でそれぞれ令和9年度、10年度の就役を計画している。 |
2024.09.14 06:54 |
時事通信 (Yahoo) |
日本に空中給油機売却 9機分、5800億円 米政府 |
<2410-091403>
米政府が13日、日本政府に対する空中給油機とその関連機器の売却を総額$4.1Bで売却することを承認し、議会に通知したと発表した。
発表によると、売却対象はKC-46A 9機などで、米政府は「日本の空中給油能力を向上させ、地域における脅威に対する抑止力強化につながる」と説明している。 |
2024.09.10 19:19 |
広島ホームTV (Yahoo) |
護衛艦「かが」F-35Bの発着艦訓練へ 事実上の“空母化”後初めて 広島 |
<2410-091011>
護衛艦かがが戦闘機の発着艦訓練のため17日に呉市を出港して米国へ派遣される。 海上自衛隊は10日に、米西海岸で米海軍などにより航空自衛隊のF-35Bで短距離発艦や垂直着艦、艦内の取り回しの試験をすることを発表していた。
かがは船首の形の四角形への変更や甲板後部の塗装の一部の耐熱化など、約2年間かけて発着艦に必要な改修を行ってきた。
いずも型護衛艦での発着艦訓練は改修前のいずもでの1回のみで、改修後の発着艦訓練は同型艦でも初めてとなり、複数回・連続での試験も初めてだという。 |
2024.09.05 16:44 |
共同通信 (Yahoo) |
原子力潜水艦の保有は難しいと官房長官 |
<2410-090508>
林官房長官が5日の記者会見で、河野デジタル相が原子力潜水艦装備について議論する必要があるとの考えを示したことに関し「原子力基本法の現行解釈に従えば、わが国が原子力潜水艦を保有することは難しい」と述べた。 |
2024.09.05 15:15 |
産経新聞 (Yahoo) |
河野太郎氏、年末調整の廃止や原子力潜水艦配備の議論の必要性に言及 政策発表会見 |
<2410-090507>
27日投開票の自民党総裁選に立候補を表明している河野デジタル相が5日、国会内で自身の政策についての記者会見を開き、将来的に年末調整を廃止し全ての納税者を確定申告に一本化する案を主張した。
また、安全保障の分野では、自衛隊の原子力潜水艦装備について議論する必要があるとの認識を示した。
ロシアによるウクライナ侵攻や台湾有事などを念頭に「日本も原子力潜水艦を装備し、東シナ海から太平洋へ出る首根っこをしっかり押さえる戦略を取る議論をしていかなければいけない時代になっている」と語った。 |
2024.09.04 |
Janes |
ShinMaywa looks to upgrade US-2 amphibious aircraft |
<2410-090412>
新明和工業が、自衛隊を超えて需要を拡大することを目指して、US-2の改良を開始した。
8月にホノルルで開催されたインド太平洋非正規戦シンポジウムで新明和の関係者はJanesに、自動夜間着陸能力や航空機の潜在的な役割を拡大できる貨物容量の増加など、いくつかの重要なアップグレードが進行中であることを確認した。 アップグレードに関する詳細は明らかにされていないが、当局者は、自動夜間着陸システムが「センサーによる海面状況の検出と自動飛行制御ロジックの確立」をどのようにサポートするかを説明した。
新明和社の関係者は、救難任務能力、輸送任務能力、およびその他の任務能力を向上させるために、US-2の運用可能性を拡大したいと考えていると述べた。
当局者は、「床パネルの強化とドアの拡張」を通じて貨物容量の増加が可能になると付け加えた。 新明和の関係者はまた、US-2のフロントロード容量を4,400-lbから8,800-lbに倍増し、後部容量を2,200-lbから3,085-lbに改善できることを提案した。
US-2の機体には、特殊作戦部隊が揚陸、搭乗、捜索、押収 (VBSS) 海上阻止を行うために使用できる膨らまし式の小型艇2隻を運ぶ能力がすでに含まれているが、貨物拡張のアップグレード後に追加のボートを運ぶことができるかどうかは不明である。
新明和工業による社内開発を確認した同社の関係者は、「現時点では具体的なスケジュールはない」とも述べている。 |
2024.09.04 21:53 |
Drone (Yahoo) |
防衛装備庁 、「無人ステルス給油機に係る検討」の一般競争入札を公告 |
<2410-090410>
《 目 的 》
将来の空中給油を主任務とする無人機等に必要な多分野統合最適設計技術について分析等をし、技術確立に向けた技術課題を抽出する。
また、この無人機等に対して要求されるステルス性を満足しつつも、機動性を確保するために必要な機動性確保技術に係る研究動向等の分析等を行う。
更に、様々な無人機の実現に必要となる最適経路生成技術及び周囲状況監視技術について分析等を行う。 |
2024.09.02 07:04 |
時事通信 (Yahoo) |
イージス艦「ちょうかい」改修へ トマホーク、発射機能付加 安保戦略、反撃可能に・防衛省 |
<2410-090203>
防衛省への取材で、(註:こんごう型Aegis護衛艦の四番艦)ちょうかいにTomahawk発射機能を付加する方針を固めたことが1日までに同省への取材で分かった。
改修費として、令和7年度予算概算要求に18億円を計上した。 国家安全保障戦略で保有を決めた反撃能力を備える最初のAegis艦となる。 同省は「定期整備のタイミングなどを考慮した結果、ちょうかいから改修する」としている。
佐世保基地に配備されているちょうかいは、7年度末に改修を終える。 同省はTomahawkを当初の予定より1年前倒しして、7年度中に取得する。 改修後に米国で実射試験を行う可能性もある。
防衛省は横須賀、舞鶴、佐世保の各基地配備のAegis艦8隻すべてを順次、改修する。
Tomahawkは射程1,600kmで、日本周辺海域から発射すれば北朝鮮や中国が射程に入る。
政府は米国など同盟国を守るために集団的自衛権を発動する場合も、反撃能力を行使できるとしていることから、有事には米海軍横須賀基地配備のTomahawkを搭載する米海軍Aegis艦と連携する可能性もある。 |
2024.08.27 10:01 |
朝日新聞 (Yahoo) |
最大級の巡視船導入へ 1千人を輸送、自衛隊との訓練も 海上保安庁 |
<2409-082708>
災害や有事などの際に物資の輸送や国民保護などの対応を強化するため、海上保安庁は来年度に、過去最大規模の多目的巡視船の建造を始める。 総工費は約680億円で、令和7年度予算への概算要求に約34億3千万円を盛り込んだ。 南海トラフ地震や台湾有事などのほか、外国漁船による違法操業などに対する海上警備も想定しているという。
巡視船は全長200m、3万総㌧で、現在、海保が保有する最も大きい巡視船(6,500総㌧)の3倍以上となる。
ヘリコプターを最大3機、ゴムボートも多数搭載でき、警備上の海上拠点として活用すほか、緊急時には最大で1千人を輸送できる。 11年度に就役する予定で、配備先は未定である。
海保は、尖閣諸島周辺の領海警備を念頭に置いたものではないと説明しており、機関砲は搭載しないという。
【令和7年度 海上保安庁関係 予算概算要求概要 (海保 HP)】 |
2024.08.16 09:22 |
Breaking Defense |
Japan inks deal on 2 General Atomics SeaGuardian surveillance drones |
<2409-081604>
海上保安庁がGA-ASI社から2機のSeaGurdian UAVを購入する契約に正式に署名した。 海上保安庁への最新の売却価格は明らかにされていない。
この取引は、4月に米大統領府によってプレビューされた直接商業販売 (DCS) で、木曜日に正式に署名された。 これらの2機のMQ-9は、2022年4月に開始された海上保安庁へのリース中の3機とは別のもので、新しい機体は2025年に納入される。
GA-ASIのブルーCEOは声明で、リースされたMQ-9は「特に2024年初めに能登半島付近で発生したM 7.6の地震の際の捜索救助や災害対応の支援、2023年の広島でのG7サミットでの海上監視など、さまざまな海上保安庁の任務に使用されており、システムは効率的かつ効果的に機能している」と述べた。
同社のMQ-9Bの変種であるSeaGuardianは、24時間以上飛行できる中高度で長時間の飛行が可能なシステムで、海事固有のセンサーが搭載されている。
海上保安庁は海上自衛隊と緊密に連携しており、戦時には防衛省の権限下に置くことができる。 |
2024.07.29 |
Janes |
US Navy and Japan procure additional Northrop Grumman E-2Ds |
<2408-072921>
7月19日の米国国防総省の契約発表によると、米海軍と日本はNorthrop Grumman社製の新型E-2D Hawkeye AEW&C 9機を購入した。 新型機のうち5機は航空自衛隊向けである。
Northrop Grumman社はJanesに対し、この契約による初号機を1Q/2028年に納入し、その後、4Q/2028年に最初の日本機を納入する予定であると述べました。日本の航空機は、2023年8月9日にFMSを通じてUSNと契約した。
この購入は、米国国防安全保障協力局 (DSCA) が2023年3月に議会に通知したことに続くものです。この購入には、レーダーや、2基のスペアエンジンを含むその他の重要な機器、さらに人材育成が含まれている。
Janes All the World Aircraftによると、現在、航空自衛隊は7機のE-2Dを装備しており、最初のE-2Dは2019年に就役した。 また、1982年に就航したE-2Cを9機運用している。 |
2024.07.13 15:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
射程1000キロ超の新型対艦ミサイル、26年度にも九州配備へ…南西諸島の防衛を強化 |
<2408-071309>
防衛省は、現行の数倍となる射程1,000kmを超える改良型地対艦ミサイルと、開発中の「島嶼防衛用高速滑空弾」を令和7年度にも陸上自衛隊西部方面隊第2特科団に配備する方向で調整に入った。
強引な海洋進出を続ける中国を念頭に、複数の種類のミサイルを置くことで南西諸島の防衛力を強化する狙いがある。
政府関係者によると、現有の12式地対艦誘導弾を基に開発している改良型の地対艦ミサイルは、有事などの際に九州や沖縄地方に展開すれば、遠方の艦艇に対応することができる。 敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ防衛能力」は、政府が2022年に策定した国家防衛戦略の柱で、改良型ミサイルの導入前倒しも決まっている。
この攻撃を避けて南西諸島の島に上陸した敵部隊には、開発中の地対地ミサイル島嶼防衛用高速滑空弾で対処する。 滑空弾は、弾頭部分が高速で落下するため敵による迎撃がより困難になる。 射程は数百㌔で、侵攻を受けた島に近い別の島から発射するケースを想定している。
同時に、あらかじめ近くの離島に配置したMLRSも、数十㌔離れた敵部隊に対して一斉にロケット弾を発射する。 これら長距離と中距離、短距離と射程が異なる「三段構え」の装備で離島を防衛する構想である。 |
2024.07.12 14:22 |
JSF (Yahoo) |
12式地対艦誘導弾能力向上型の試作ミサイルが初公開 |
<2408-071211>
7月12日に防衛省から令和6年版防衛白書が発表された。 その中で開発中の長距離対艦ミサイル12式地対艦誘導弾能力向上型試作品が初めて公開されている。
12式地対艦誘導弾の能力向上型(改良型)を名乗っているが、実際には大きさも形状も全く異なっており完全新型の別物で、ステルス形状を持つ大型の亜音速対艦ミサイルとなっている。 |
2024.07.10 08:24 |
Defense News |
Japan reveals test launch of its hypersonic strike missile program |
<2408-071009>
防衛装備庁 (ATLA) が、現在開発中の極超音速ミサイルの初発射試験映像を公式YouTubeで公開した。
英国に本拠を置く国際戦略研究所 (IISS) の防衛・軍事分析担当であるライト氏は、このビデオ映像をDefense Newsに、「日本は2024年3月と4月に、いわゆるHVGPの予備試験をそれぞれ2回実施しており、ミサイルの製造元は、この試験の目的は測定ユニット、おそらくミサイルの慣性航法システムを検証することだと述べており、ATLAは、どちらの試験でも弾頭がブースターから分離したかどうかについては明らかにしていないと説明している。 |
2024.07.05 |
Janes |
JMSDF mulls over new class of railgun-equipped destroyers |
<2408-070512>
海上自衛隊は、電磁砲(レールガン)や高出力レーザを搭載した新型護衛艦13DDXの取得検討に着手した。 Janesの質問に対し防衛省の報道官は、2023年にこの艦の構想研究を開始したことを確認した。
電磁砲と高出力レーザなどの指向性エネルギー兵器 (DEW) を装備することに加えて、13DDXはまたと、高速目標を捕捉するために最適化される多機能レーダの新型が装備される。
また、自動ダメージコントロールシステムやナビゲーションシステムを搭載し、さまざまなミッションモジュールを柔軟に搭載することができる。
13DDXは、海上自衛隊のあさひ型やもがみ型護衛艦からいくつかの特徴を継承するが、防衛省報道官によると、予想排水量数や全長などについては、まだ調査中であるため、これ以上の詳細は明らかにできないという。
防衛省は2023年10月に試験艦あすかで、同国初の電磁砲の艦上発射試験を実施したことを明らかにした。 |
2024.07.04 20:10 |
毎日新聞 (Yahoo) |
長距離ミサイル、米から120億円で購入 27年度までに配備 防衛省 |
<2408-070415>
防衛省が4日、射程約900kmのJASSM-ERと関連機材を$75Mで米国から購入する契約を、日米両政府が締結したと発表した。 令和9年度までに配備する。
契約日は3月18日で、ミサイル本体は最大50発、航空自衛隊がF-15に搭載し、スタンドオフミサイルとして運用する。 将来は自衛隊が保有を進める反撃能力(敵基地攻撃能力)の一翼を担うとみられ、政府は5年度予算に取得費127億円を計上していた。 |
2024.07.03 06:12 |
乗りもの ニュース(Yahoo) |
「日本が誇るハイテク戦車」さらにパワーアップ!? ついに“能力向上”検討へ 登場から10年以上が経過 |
<2408-070304>
防衛装備庁は6月28日に、陸上自衛隊に配備が進む10式戦車の能力向上に関して、情報提供企業の募集を開始したと発表した。
なお、防衛省は2023年9月に装甲車両の近代化に向けた研究に着手する方針を明らかにしており、戦車などの装甲車両についてタンデム弾頭付ATGMや自爆型UAVによるトップアタックに対する脆弱性が顕在化しており、これらの脅威に対応する必要があると指摘している。
この事業では、既存の装甲車両を改善・更新する概念設計を行うほか、そのための基盤を確保すべく、動力や電力システム、車体構造を研究して行く。 |
2024.07.02 11:32 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
防衛省が初の AI活用方針、レーダーの目標探知など重点7分野…防衛相「課題克服の技術になり得る」 |
<2408-070212>
防衛省は2日午前に、人工知能 (AI) の活用に関する初の基本方針を決定した。 少子高齢化が進む中でも自衛隊の体制を維持するため、AIで「隊員の負担軽減と省人化・省力化に取り組む」とし、レーダや衛星画像による目標の探知・識別など7分野で重点活用を進める方針を示した。
基本方針は、米国や中国などがAIの軍事利用に力を入れていることを踏まえ、新しい戦い方への対応や人員の効率的な運用が急務となっており、AIの活用を巡り、「我々は今、後れをとって非効率で旧態依然の組織となるかどうかの分岐点にある」と指摘した。
そのうえで、AIには誤りや偏見といった危険性も伴うとして、「AIが行うのは人間の判断のサポートで、人間による関与を確保することが必要だ」と強調した。 AIを重点活用する7分野は、
・目標の探知・識別
・SNSなどの膨大な情報の収集・分析
・指揮官の判断支援
・装備品の需要予測など、後方支援の効率化
・UAVなどの制御
・サイバーセキュリティーの能力向上
・事務作業の効率化
からなる。
基本方針では、AIが標的を選択して攻撃する自律型致死兵器システム (LAWS) については、「人間の関与が及ばない完全自律型の開発を行う意図ない」とする政府方針を明記し、国際人道法などとの「法的適合性」を確認し、AIを使った装備品の研究や導入を進める考えを打ち出した。
また、防衛省は2日、サイバー分野の人材確保に関する「サイバー人材総合戦略」も取りまとめた。 |
2024.06.25 |
Janes |
Japan launches ninth Mogami-class frigate |
<2407-062514>
もがみ型FFMの9番艦なとりが6月24日にMHI社長崎造船所で進水した。
もがみ型FFMの一番艦もがみは2022年4月に就役し、二番艦くらまは同年3月に就役している。 |
2024.06.15 06:00 |
南日本新聞 (Yahoo) |
遠隔操作で24時間連続飛行、P1哨戒機と連携し潜水艦探知も可能…海自が試験運用中の無人機シーガーディアンを公開 鹿屋基地 |
<2407-061505>
海上自衛隊が14日に、試験運用中の大型UAV MQ-9B Sea Guardianを鹿屋航空基地で公開し、2023年から八戸航空基地で運用を担っていた自衛官らが、潜水艦探知の能力などを説明した。
6月に始まった飛行検証で延期が相次いだ理由については「梅雨前線や霧など悪天候を考慮した」と話した。
公開されたMQ-9Bは13日19:18に同基地に初着陸した機体で、運用担当者らによると、MQ-9BはP-1哨戒機などが海中に投下したソノブイの電波を機体前方で受信し、潜水艦を探知できる。
担当者は「将来はP-1の一部機能を代替する可能性がある」と明かした。 |
2024.06.08 05:01 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
海保最大の巡視船建造で「海上基地」、尖閣への上陸阻止や台湾有事の避難想定 |
<2407-060804>
複数の政府関係者が、海上保安庁が尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国艦への対応を強化するため、同庁で最大となる多目的型巡視船を建造する方針を固めたことを明らかにした。 多数の小型ボートを搭載できる「海上基地」の機能を持たせ、島への上陸を阻止する役割を想定する。 台湾有事などに際し、住民の避難に利用することも視野に入れる。
海保が現在、保有する最大の巡視船は総トン数6,500tだが、建造計画の原案によると、多目的型巡視船は3倍以上の総㌧数で、全長200mとなる。
海保は令和7年度予算の概算要求に関連経費を盛り込み、令和11年度以降の運用開始を目指す。 将来は2隻体制とする案もある。
建造の主な狙いは、尖閣周辺を含む東シナ海で覇権主義的な行動を強める中国への対処力の向上で、政府は中国が島への上陸を狙う場合は、複数の小型船で押し寄せる作戦を取る可能性が高いとみており、こうした事案が起きれば、多目的型巡視船から多数の小型船を出し、相手船の動きを抑え込むことで対応する。 政府関係者は「相手が上陸困難と認識すれば、抑止力も高まる」と期待する。
多目的型巡視船は、ヘリコプター搭載型とし、指揮統制機能も持たせる方向で検討している。 食料も備蓄し、洋上の拠点となる基地としても活用する構想である。 |
2024.06.02 06:12 |
乗りもの ニュース(Yahoo) |
とにかくデカい!海自「空前の水上戦闘艦」はエンジンも最強?ロールス・ロイスに決定 |
<2407-060202>
Rolls-Royce社が5月30日にMT30ガスタービンエンジンが自衛隊のASEVに採用されたと発表した。
従来のイージス艦は対空レーダとしてSPY-1を搭載するのに対し、ASEVはAegis Ashore用だったSPY-7を搭載することが特徴で、4月には、SPY-7レーダの試験が実施され、初めて宇宙空間の物体を探知・追尾することに成功している。
また、既存のイージス艦と同等の各種能力や機動力も確保され、基準排水量12,000t、速力30ktで、動揺に強い設計とする方針が示され、就役後は西側で最大の水上戦闘艦となる見込みである。
この巨艦の心臓となるのが、世界で最も出力密度が高い船舶用ガスタービンエンジンMT30だが、海上自衛隊では、既にもがみ型で採用された実績があり、ASEVには、世界初となるツインMT30ハイブリッド電機機械推進システムが採用される。 MT30の組み立ては川崎重工が担当し、推進システム全体の試験も実施する。
防衛省は、令和6年度予算にASEVの建造費用として,3797億円(2隻分)を計上し、6年度に建造が開始される。 |
2024.05.24 11:42 |
乗りもの ニュース(Yahoo) |
新たな「日の丸飛行艇」が誕生? 外観はかなりの“異形 ” 海自「US-2」の技術も活用 |
<2406-052409>
日本は世界でも数少ない飛行艇を自開発できる国だが、今後は無人飛行艇も登場しそうである。
新明和工業は2024年4月、内閣府主導で創設された経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)に参画し、その一環として無人飛行艇を開発することを明らかにした。 新明和工業は、飛行艇や水上機の開発を得意とした川西航空機を前身とする企業で、現在は海上自衛隊のUS-2救難飛行艇を製造している。
同社は今後5年間、「海空無人機による海洋観測・監視・調査システムの構築」に取り組む。 この研究開発課題は、科学術振興機構(JST)の公募に対して、海洋研究開発機構(JAMSTEC) や新明和工業などが共同で応募し、正式契約に至った。
この研究では、日本の広大な排他的経済水域(EEZ)をより効率的かつ安全に調査できる無人機技術を確立するとしている。 その中で、海底探査能力を持つ自律型無人探査機 (AUV)や無人飛行艇などの開発が盛り込まれている。 |
2024.05.21 20:50 |
長崎国際 TV (Yahoo) |
最新鋭のもがみ型護衛艦「やはぎ」防衛省に引き渡し式 三菱重工業長崎造船所で建造の艦船 |
<2406-052122>
三菱重工業長崎造船所で建造していた、もがみ型護衛艦の5番艦やはぎが、防衛省に引き渡された。
やはぎは舞鶴基地に配備される。 |
2024.05.21 14:18 |
時事通信 (Yahoo) |
レールガン開発で米軍に要員派遣 過去に研究、知見吸収 防衛装備庁 |
<2406-052117>
複数の政府関係者が21日、レールガン(註:電磁砲)開発を巡り、防衛装備庁が米海軍に要員を派遣していることを明らかにした。
装備庁は2016年度に電磁砲の開発に着手し、2023年には海上自衛隊の艦艇を使って世界初となる洋上での射撃試験を行い、「可能な限り早期」の実用化を目指している。 |
2024.05.16 18:31 |
時事通信 (Yahoo) |
四足歩行ロボットの実験公開 災害時の活用に期待 建築研究所 |
<2406-051614>
つくば市の国立研究開発法人建築研究所などが16日、開発した四足歩行ロボットによる遠隔操作の試験を報道陣に公開した。
全長1m超、高さ60cmの大型と、全長50cm、高さ40cmの小型の2種類をパソコンなどで遠隔操作できるよう開発した。
ロボットは草地や斜面、ぬかるみなども歩けるという。
この日の実験では、大型と小型のロボットを損傷した建物に移動させ、柱の傾きを計測したり、4本の足を交互に動かして草地を進み、段差を器用に乗り越えて建物内に入ることに成功した。
同研究所によると、四足歩行ロボットに関する研究は2022年ごろから開始した。 |
2024.05.07 18:00 |
日経新聞 |
日本製鋼所、自衛隊の装甲車初受注 国内に防衛品供給網 |
<2406-050716>
日本製鋼所が自衛隊向けに装甲車を防衛省から初めて受注し製造を開始した。
100億円規模の売り上げとなる見通しで、防衛装備の安定した開発・生産基盤を整えることは防衛力に直結する。
政府は中国や北朝鮮の軍備増強を念頭に関連予算を増やしており、国内に防衛分野の供給網を再構築する動きが広がってきた。
ロシアのウクライナ侵略では戦車や装甲車、砲弾など通常兵器の供給量が戦況に大きな影響を与えている。 |
2024.05.02 19:12 |
Defense News |
Japan hastens pursuit of unmanned ground vehicles for its military |
<2406-050224>
日本が最近、海外企業とUGVの契約を締結したことから、政府が地上部隊を支援するためにロボットに多額の投資を計画していると見られる。
日本は、軍用UGVで中国や韓国などの近隣諸国に後れを取っているが、防衛装備庁 (ATLA) によると、人口は高齢化と減少が進んでおり、人口動態の傾向が追いつきたいという願望から、同庁は声明で「UGVを含む無人資産の活用による自動化・省力化・最適化の取り組みを進めることが重要だ」としている。
Rheinmetall社は4月8日に、Mission Master SP 8x8 UGV 3両を数百万㌦で受注したと発表した。 エストニアを拠点とし、UAEが所有する企業Milrem社が4月16日、陸上自衛隊での試験用にTHeMIS装軌型UGV 3両の契約を獲得したと発表した。
Mission Master 3両は2025年1月に納入され、THeMISは令和6年度中に納入される。 また、陸上自衛隊は6年度に米国のGhost Robotics社からVision 60四足歩行機3機を取得する予定である。 |
2024.04.21 07:13 |
時事通信 (Yahoo) |
遠のく新たな純国産機開発 首脳会談、米に配慮も 空自機、共同生産追求・防衛省 |
<2405-042104>
今月開催された日米首脳会談では、航空自衛隊の次期ジェット練習機について共同開発・共同生産を追求することで一致した。 同盟強化の名の下、日本の航空産業の技術を結集させる新たな純国産機開発は遠のくことになった。
次期ジェット練習機は、空自が現在約200機保有するT-4の後継に当たり、共同開発は米側には商機になる。 岸田首相は訪米中に経済面での日本の貢献を強調しており、米軍需産業への配慮もにじむ。
T-4は、機体が川崎重工業、エンジンはIHI製の純国産機で導入から40年近くなり、防衛力整備計画では「T-4後継機の整備を実施する」と記載しており、純国産なら、中小企業を含めて幅広い部品供給網で支える生産体制となる。
防衛装備庁はこれまでに180億円超を投じてコンパクトな高推力エンジンXF-9を研究し、IHIに発注して試作している。 XF-9は最大推力15t以上でF-22に搭載されるエンジンに匹敵する。 空自の次期戦闘機が英国、イタリアとの共同開発になったことから、航空機産業界からは「技術基盤の維持・強化のため練習機は純国産」を期待する声があった。 |
2024.04.12 11:16 |
時事通信 (Yahoo) |
空自練習機、日米共同開発も 木原防衛相、純国産に否定的 |
<2405-041209>
木原防衛相が12日の記者会見で、航空自衛隊T4練習機の後継機について日米共同で開発・生産する可能性に言及した。
先の日米首脳会談で「日米共通ジェット練習機の共同開発・生産」を検討する作業部会の設置で合意したことに関し、「T4後継機も対象になっている」と説明し、純国産とすることに否定的な見解も示した。 |
2024.04.08 |
Janes |
Rheinmetall to supply Mission Master SP UGVs to Japan for testing |
<2405-040827>
Rheinmetall社が4月8日の報道資料で、防衛省と数百万㌦の契約を締結し、陸上自衛隊にMission Master SP装輪UGV 3両を試験用として納入すると述べた。
Rheinmetall社は、日本の代理店である丸紅エアロスペース社と提携し、2025年1月に貨物、監視、遠隔操作兵器ステーションなど、さまざまなペイロードモジュールを搭載したUGVを陸上自衛隊に供給すると発表した。
陸上自衛隊は3月下旬、無人防衛力の強化と非対称的な「人的被害を抑えつつ地上での優位性」を獲得するため、無人偵察機を調達する意向を表明した。 |
2024.04.08 21:37 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
海自の護衛艦「かが」大規模改修で飛行甲板が長方形に…事実上の空母化で「F35B」発着艦に |
<2405-040822>
事実上の空母化に向けて戦闘機が安全に離陸できるように飛行甲板を長方形に変えた1回目の大規模改修を終えた海上自衛隊の護衛艦かがが8日に呉基地で報道陣に公開された。 今後F-35Bが発着艦する海上の拠点となる。
かがは、海自最大級のいずも型護衛艦(全長248m)の2番艦で、政府は2018年に定めた中期防衛力整備計画で、警戒監視や有事の際の防空態勢を強化するため、いずも型の2隻について、事実上の空母とすることを明記した。
かがの改修は2022年3月に始まり、2024年3月29日に終了した。 防衛省幹部によると、艦首の形を台形から四角に変更することで、艦首方向から向かってくる気流の乱れを抑え、離陸時の安定性が増す。
いずも型1番艦のいずもは、すでに1回目の改修を終えているが、ジェットエンジンの排気熱に対する耐熱塗装を施すなどにとどまっており、甲板を空母のような長方形に変えたのは、かがが初めてになる。 |
2024.04.08 17:04 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
マッハ5以上の極超音速滑空兵器を探知・追尾、衛星網整備で日米が協力へ…北朝鮮や中国に対抗 |
<2405-040818>
岸田首相とバイデン米大統領が10日に予定されている日米首脳会談で、極超音速滑空兵器 (HGV) を捕捉追随するための衛星網の整備で協力を確認する。
ミサイル防衛能力を強化し、HGVの開発を進める北朝鮮や中国に対抗する狙いがある。 |
2024.04.02 |
MDA HP |
SPY-7 Radar Developed for Japan’s Aegis System Equipped Vessel Achieves First Track of Objects in Space |
<2405-040222>
米MDAが3月28日、日本のAegisシステム搭載艦 (ASEV) でAegis Weapon System (AWS) に組み込むAN/SPY-7(V)1レーダ初の捕捉追随試験に成功した。
試験は、ニュージャージー州MoorestownにあるのLockheed Martin社の試験設備で行われた。 SPY-7を装備したASEV 2隻は2028年3月と2029年3月に就役する。 |
2024.03.28 01:43 |
Drone (Yahoo) |
自衛隊、長期運用可能なドローン「E-5L型UAV」(フジ・インバック製)を検証中 |
<2404-032801>
陸上自衛隊が公式Xで、長期運用可能なUAV E-5Lを公開した
自衛隊は、フジ・インバッグ社製の固定翼UAVを公開した。 フジ・インバッグ社の公式サイトに載っていない機体であり、性能が気になる。
災害時にも活躍しそうな機体なので、今後に期待したい。 |
2024.03.23 18:00 |
毎日新聞 (Yahoo) |
空自の次期練習機、初の日米共同開発へ ブルーインパルス「T4」後継 |
<2404-032310>
複数の日米関係筋が23日、配備から35年以上が経過し老朽化が進む航空自衛隊のT-4の後継機を米国と共同開発することで調整していることを明らかにした。 岸田首相が訪米し、4月10日に予定されているバイデン大統領との首脳会談で合意し成果文書に明記することを目指している。
練習機の日米共同開発は初めてで、生産コスト低減に加え、自衛隊と米軍で訓練段階から共通の機体を使うことで連携を強化する狙いがある。 |
2024.03.16 08:24 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
離島奪還部隊に無人水陸両用車、防衛省が開発へ…人的損害抑える狙い |
<2404-031608>
防衛省が令和6年度に、敵に奪われた離島への逆上陸作戦などに投入する「水陸両用車」の無人化に着手する。
遠隔で操縦する無人車両を自衛隊員に先行させることで、人的損害を抑える狙いがある。国産化を視野に開発を進め、10年度頃の部隊配置を目指す。
防衛装備庁が新たに開発するUGVは、搭載した火器を遠隔で制御することが可能で、複数の車両を同時に操縦できるようにする仕組みも検討されている。 車列を作って輸送任務に従事させる構想もあるという。 |
2024.03.15 21:16 |
DRONE (Yahoo) |
自衛隊、三菱重工が開発した輸送ドローンのテスト飛行動画を公開 |
<2404-031518>
陸上自衛隊がX(Twitter) で三菱重工が開発した輸送用UAVの試験飛行の動画を公開した。 自衛隊は、三菱重工が開発した輸送用UAVを用いて自動飛行による100kgの物資輸送を含む、運用要領等の検証を行った。 今後、輸送用UAVの本格導入を検討しているという。
動画に出てくる輸送用UAVを見ると、三菱重工が2023年のJAPAN DRONE 2023で公表していた中型UAVのように見える。 そのときに公表された中型UAVは、200kg搭載で2時間飛行できるハイブリッドUAVである。 |
2024.03.11 21:59 |
高橋浩祐 (Yahoo) |
「後日装備」となっている海自もがみ型護衛艦 VLS の納入予定が判明した |
<2404-031115>
後年度装備となっている海上自衛隊のもがみ型護衛艦のVLSについて、もがみ型10隻分のVLSを一括して調達する2023年11月16日付の防衛省の契約資料で判明した。
それによると、令和7年度(2025年)に3式(3隻分)、8年度に4隻分、10年度に3隻分のVLSがそれぞれ製造元の三菱重工業から防衛省に納入される。
もがみ型護衛艦は年2隻というハイペースで建造が進められ、令和5年度計画艦までの12隻で建造を終える予定だが、2022年4月に就役した1番艦もがみから、2023年11月に進水した8番艦ゆうべつにいたるまで、これまですべての艦のVLSが後年度装備となってきた。
オーストラリア政府が同国海軍の水上戦闘艦隊の見直しの中で、次期フリゲートの候補の1つとしてもがみ型護衛艦を選んだことについて内外の軍事評論家からは、もがみ型にVLSが依然装備されていないことから、その対空能力や防空能力を疑問視する声も上がっていた。 |
2024.03.08 15:11 |
産経新聞 (Yahoo) |
従来型より静粛性や探知能力向上 海上自衛隊の潜水艦「じんげい」引渡式 |
<2404-030818>
海上自衛隊の潜水艦じんげいの引渡式が8日に三菱重工神戸造船所で行われ、防衛省関係者や三菱重工関係者ら約300人が出席し、引渡式が行われた後に自衛艦旗が授与された。
海上幕僚監部広報室によると、じんげいはたいげい型の3番艦で、基準排水量3,000t、全長84m、乗員70名である。 |
2024.01.23 15:46 |
日経新聞 |
水中無人機を共同研究、日豪両政府が合意 防衛装備 |
<2402-012318>
日豪両政府が23日、UUVの共同研究で合意したと発表した。
両国が持つ水中音響通信の評価システムを活用し、多様な状況に自律的に即応できるよう試験運用を重ね、実用装備の性能を高めて相互運用をめざす。 |
2024.01.19 14:51 |
ORONE (Yahoo) |
川崎重工の無人ヘリコプター実証機「K-RACER-X2」、国内最大となる200kgの貨物搭載能力を実証 |
<2402-011912>
川崎重工が、福島県ロボットテストフィールドで実証機K-RACER-X2の貨物搭載試験を行い、200kgの貨物搭載能力を確認した。
【実証試験映像 (YouTube)】
ローター直径7mのK-RACER-X2は、搭載能力200 ㎏(標高 0m)、100kg(標高 3,100m)航続距離100km以上、滞空能力1時間以上の性能を持つ。 |
2024.01.18 19:27 |
毎日新聞 (Yahoo) |
日本、米からトマホーク調達 2540億円、両政府が正式契約 |
<2402-011815>
日米両政府が18日、射程1,600kmのTomahawkと関連機材を米国から日本に売却する契約を正式締結した。 400発のミサイル本体と関連機材を合わせた契約額は2,540億円で、令和7年度から順次Aegis艦に搭載する。
防衛省によると、取得費の内訳はミサイル本体が1,694億円、運用システムなど関連機材が847億円で、5年度予算には取得費として3,217億円を計上していたが、400発のうち200発を最新型のBlock 5から既存のBlock 4に切り替えるなどにより、当初想定より700億円圧縮した。 |
2023.12.29 |
Janes |
Kawasaki confirms contract for next-generation submarine design work |
<2401-122911>
川崎重工業 (KHI) が12月28日、たいげい型の後継となるディーゼル電気潜水艦 (SSK) の研究開発契約を受注したことを明らかにした。
川崎重工は、12月12日に行ったGroup Vision 2030の発表で、この次世代潜水艦のコンセプトイメージを初めて公開した。 この際に示された画像によると、次世代潜水艦はそうりゅう型やたいせい型潜水艦が採用しているようなX舵構造となる。
また、スタンド・オフ・ミサイルを装備するする能力も備えている。
【関連記事:2401-120707 (乗りもの 2023.12.07)】 |
2023.12.28 11:33 |
北海道新聞 (Yahoo) |
極超音速ミサイル 千歳に開発拠点 防衛省、24年度から |
<2401-122805>
防衛省が極超音速ミサイルの開発に向け、防衛装備庁千歳試験場内に新たに「極超音速燃焼風洞試験場」を令和6年度から整備する。
このため6年度予算案に工事費など関連経費812億円を盛り込んだ。 |
2023.12.22 08:12 |
乗りもの ニュース(Yahoo) |
完全無人の「考える潜水艦」? 防衛装備庁が開発する“期待の新装備”開発拠点をみてきた 頭脳はまだ発展途上? |
<2401-122205>
すでに小型のUUVは機雷対処などに用いられ始めているが、より大きく航続距離や行動可能期間の長い大型UUVの開発が各国で進んでいる。
この動きは日本も例外ではなく、防衛装備庁 艦艇装備研究所は長期運用型UUVの名称で、大型UUVの開発を進めている。
長期運用型UUVは、モジュール構造を採用しており、基本形となる本体モジュールは航行に必要なセンサーなどが入る「頭部モジュール」、リチウムイオン電池を積んだ「エネルギーモジュール」、スラスターや舵を含む「尾部モジュール」の3つから成る。
10mの本体モジュールに用途に応じて機能の異なる追加モジュールを組み合わせて使用することで、16m近い巨体になるという。 |
2023.12.19 17:55 |
毎日新聞 (Yahoo) |
イージス・システム搭載艦建造3731億円で決着 24年度予算案 |
<2401-121906>
防衛省が19日、令和6年度当初予算案でイージス・システム搭載艦の建造費として、ほぼ概算要求通りの3,731億円(註:概算要求では3,797億円)を計上すると発表した。
同日に木原防衛相が鈴木財務相と財務省で会談し決着した。 |
2023.12.15 05:00 |
朝日新聞 (Yahoo) |
国産の長射程ミサイル配備、26年度から1年前倒しへ 防衛省 |
<2401-121502>
防衛省が、国産の長射程ミサイルの配備を令和8年度から7年度に1年前倒しする方向で最終調整に入った。 日本への攻撃に着手した相手国を攻撃する敵基地攻撃能力(反撃能力)に位置づけるもので、軍備増強を続ける中国を念頭に、配備を急ぐ必要性が高いと判断したとみられる。
防衛省が配備を前倒しするのは、陸上自衛隊が運用している国産の12式地対艦誘導弾の能力向上型で射程を200kmから1,000kmに伸ばしたもので、5年度に量産を開始しており、8年度に配備を開始する方針だった。
地対艦誘導弾連隊は現在、北海道、青森県、熊本県にあるが、5年度末には沖縄県、6年度末には大分県にそれぞれ新編され、全国で7連隊態勢になる。 |
2023.12.07 11:42 |
乗りもの ニュース(Yahoo) |
海自の次期潜水艦は形が変わる? ミサイル「垂直発射」も視野に研究中 |
<2401-120707>
防衛装備庁は、2023年11月に開催した「防衛装備庁技術シンポジウム2023」の資料を公表した。 その中で潜水艦について、新装備や新技術を踏まえた「従来にない船体形状・構造への変更」も視野に入れて研究を行っていることを明らかにした。
政府は2022年12月に発表した防衛力整備計画に、VLSを装備した潜水艦を開発することを盛り込んでいる。
VLSを装備した潜水艦は、ミサイルを比較的多く搭載できたり、短時間で連続発射できるメリットがありますが、一方で大型の船体が必要になるほか、射撃管制システムが複雑になるなどのデメリットもある。 |
【註】
米海軍は Tomahawk Block Ⅲの次の世代となる Tomahawk Block Ⅳ(Tactical Tomahawk)に、Tomahawk Block Ⅲの半分の価格を要求した。 このため潜水艦からの発射をVLSだけに限った。
ただ英海軍からの要望で魚雷発射管からの発射方式も残したが、このために英海軍向けにはカプセル装填発射方式を採用した。
今後装備されるTomahawk Block Ⅴは、現在配備されているTomahawk Block Ⅳに対艦用シーカを取り付けたもので、発射方式はomahawk Block Ⅳと同じである。 |
2023.11.24 15:10 |
日刊工業新聞 (Yahoo) |
次期戦闘機と連携・協調する無人機、防衛省が進める研究の現在地 |
<2312-112407>
防衛省が次期戦闘機と連携協調して活動するUAVの研究を進めている。 UAVにAIやセンサーを搭載し、パイロットが操縦する機体を側面支援し、味方の機数不足を補うことなど、運用方法に関する案が複数出されている。 |
2023.11.19 11:10 |
日刊工業新聞 (Yahoo) |
川重が初投入、無人ヘリコプター新型実証機の性能 |
<2312-111904>
川崎重工業が長野県伊那市からの受託で、VTOL UAV実証機K-RACER-X2の同市内のスキー場で飛行試験を実施した。 受託事業は山小屋への物資輸送が目的で、今回2機目の実証機で飛行試験への投入は初となる。 令和8年度に完成機の量産と商用化を目指す。
メインロータの直径を従来実証機より2m長くしたことなどにより、輸送能力を従来実証機の2倍に高め、海抜0mの場合200kg、3,100mの場合100kgを輸送でき、航続距離は100km以上という。 |
【註】
K-RACER-X2はKHIが開発したK-RACER VTOL UAVを山岳地仕様にしたもので、メインロータの直径を5mから7mに延ばしている。
全長は1.9mで、エンジンはハイオクガソリンを燃料にしたレシプロを使い、滞空能力は1時間以上という。 |
2023.11.18 05:37 |
時事通信 (Yahoo) |
米政府、日本へのトマホーク売却承認 最大200発、3500億円規模 |
<2312-111803>
米政府が17日、日本へのTomahawk売却を承認し、議会に通知したと発表した。 総額約$2.35Bに上る。
今回承認されたのはBlock Ⅳ 200発だが、政府はこの他にBlock Ⅴも200発導入する方針である。 |
【註】
Tomahawk Block ⅤはTomahawk Block Ⅳに対艦用シーカを取り付けたもので、かつてはTomahawk Block Ⅳ MSTと呼ばれていたが2019年初期にTomahawk Block Ⅴと命名され、米海軍は全てのTomahawk Block ⅣをTomahawk Block Ⅴに換装すると報じられている。
【関連記事:2002-012207 (USNI 2020.01.22)】 |
2023.11.14 19:12 |
テレビ せとうち(Yahoo) |
海上自衛隊の護衛艦「ゆうべつ」/玉野市の造船所で命名・進水式 |
<2312-111413>
海上自衛隊のもがみ型護衛艦8番艦の進水式が11月14日に玉野市の造船所で行われ、ゆうべつと命名された。
令和6年度に防衛省へ引き渡される。 |
2023.10.28 19:00 |
Forbes (Yahoo) |
トマホーク購入を1年前倒し カギはターゲッティングにあり |
<2311-102812>
日米政府が10月4日の防衛相会談で、Tomahawkの日本への導入を、1年前倒しして令和7年度から始めることで合意した。
当初は、8、9年度にBlock Ⅴを400発導入する計画だったが、このうち、200発を一世代前のBlock Ⅳに切り替えて7年度から購入を始めるという。 |
【註】
Tomahawk Block Ⅴは当初型のBlock ⅤaがMaritime Strikeと呼ばれ移動目標を攻撃でき、続いて開発されるBlock ⅤbはJMEWS弾頭が搭載される。
【関連記事:2002-012207 (USNI 2020.01.22)】
Tomahawk Block Ⅳ(Tactical Tomahawk)はTomahawk Block Ⅲ の半分の価格で、米海軍は発射後の目標変換や、滞空しての捜索、更には戦闘結果評価のための画像送信が可能なシステムを要求した。
米海軍はTactical Tomahawkと呼ばれていたTomahawk Block Ⅳを全てBlock Ⅴに換装するという。 |
2023.10.26 |
Janes |
Japan reveals further intentions behind railgun programme |
<2311-102616>
防衛省が、10月18日にJanesが報じた10月17日にATLA電磁砲 (EMG) について更に詳細を公表した。
試作するEMGは6,200tの試験艦あすかに取り付けられるという。 |
2023.10.25 |
カナコロ (Yahoo) |
横浜・鶴見で海自掃海艦「のうみ」進水式 就役は2025年3月ごろ |
<2311-102501>
海上自衛隊が建造している掃海艦の進水式が24日にJMU横浜事業所鶴見工場で開かれのうみと命名された。
船体は強化プラスチック製、全長67m、幅11m、基準排水量690tで、乗組員は50名で、就役は2025年3月ごろになる。 |
2023.10.20 |
Janes |
Japan orders Carl-Gustaf recoilless rifles from Saab |
<2311-102019>
Saab社が10月19日、陸上自衛隊にCarl-Gustaf 84mm肩撃ち無反動砲300門を売却すると発表した。 2025年に納入されるという。
売却される型と金額は公表されていないが、最新型で軽量化されたM4になると見られる。 M4型は6.4kgとM3型より3kg軽量で、14.2kgのM2の半分になっている。
陸上自衛隊は1979年に初期型を採用している。 |
2023.10.17 19:52 |
IT Media News (Yahoo) |
レールガンの洋上射撃試験 装備庁・海自「世界初」 動画も公開 一体どんな武器? |
<2311-101717>
防衛装備庁と海上自衛隊が10月17日、電磁砲(レールガン)の洋上射撃試験を実施したと発表した。 艦艇にレールガンを搭載し実施したもので、世界初の試みという。 実現すれば従来の火砲を超える高速度で弾丸を撃ち出すことが可能となるため、今後も早期の実用化を推進するとしている。
実際、同庁が研究試作するレールガンでは、目標性能を弾丸初速2,000m/s以上(戦車砲の初速は約1,750m/s)に設定しており、すでに2,297m/sの記録を実績として残しているという。 |
2023.10.17 17:09 |
産経新聞 (Yahoo) |
海自の最新鋭潜水艦は「雷」と「鯨」で「らいげい」 神戸で命名・進水式 |
<2311-101712>
海上自衛隊の最新鋭潜水艦の名称がらいげいに決まり、川崎重工業神戸工場で17日に、命名・進水式が行われた。
2025年3月ごろの就役を予定し、海上防衛の第一線で運用される。 |
2023.10.10 12:28 |
共同通信 (Yahoo) |
国産長射程ミサイルも前倒し検討 トマホークに続き全種類 |
<2311-101016>
木原稔防衛相が10日の記者会見で、令和8年度の配備開始を目指している国産の長射程ミサイルに関し、全種類で時期を前倒しできないかどうか防衛省内で検討していると明らかにした。
4日にオースティン米国防長官との会談で、日本がTomahawkの導入を始める時期を1年前倒しし、7年度とする方針で一致したのに続く対応となる。 |
2023.10.05 05:14 |
時事通信 (Yahoo) |
トマホーク調達、1年前倒し 25年度に、日米防衛相が一致 |
<2311-100502>
木原防衛相が4日(日本時間5日未明)に訪問先の米ワシントン近郊の国防総省でオースティン国防長官と会談した。
木原防衛相は会談で、Tomahawkの調達を令和7年度に1年前倒しする意向を示し、オースティン長官もこれに同意した。 |
2023.09.09 17:01 |
JSF (Yahoo) |
新艦対空誘導弾(能力向上型)はサイドスラスター装備で”PAC-3化”を目指す |
<2310-090907>
9月8日に防衛省から「令和5年度 事前の事業評価 評価書一覧」が発表され、17種類の新兵器の開発研究の概要が掲載されている。 その中の「11、新艦対空誘導弾(能力向上型)」で新たな事実が判明した。
新艦対空誘導弾は03式中距離地対空誘導弾(改)に大型ブースターを装着して長距離艦載SAMとしたものだが、事業評価には新艦対空誘導弾(能力向上型)への改良内容が掲載されている。
新艦対空誘導弾(能力向上型)開発で達成すべき目標としては、「高速目標の経路予測技術の確立」と「高速目標の追尾技術の確立」があげられており、追尾技術の確立としては「高高度から高速で侵入する目標を撃墜するため、誘導弾が目標の軌道変化に追尾/応答するためのシーカーとサイドスラスタ技術を確立する」としている。
サイドスラスターを装備する目的はBMと極超音速兵器の迎撃である。
これは03式中距離地対空誘導弾(改)能力向上もサイドスラスターを装備することを意味し、開発の順序から、まず03式中距離地対空誘導弾(改)能力向上にサイドスラスターを装備し、次いで新艦対空誘導弾(能力向上型)にも適用するという流れになると見られる。 |
【註】
翼で制御される通常のミサイルが舵を切って徐々にミサイルの向きを変えるのに対し、弾体から横方向にガスを噴射するサイドスラスタでは至短時間で向きを変えることが出来ると共に、舵がきかない空気が薄い又は真空の高空での制御に適する。
ただ、ほぼ真空状態の大気圏上層部や大気圏外でサイドスラスタだけを噴射してもミサイルは横向きのままでそのままの方向に飛ぶだけなので、そのような高度ではロケットモータを切り離し、THAADやSM-3 Block ⅡA、GMD GBIのEKVのような位置姿勢制御装置 (DACS) によらなければならない。 |
2023.09.05 |
Janes |
Patria, Japan Steel Works sign deal to produce 8×8 military vehicles |
<2310-090517>
防衛省が小松製作所製96式8×8 APCの後継となる陸上自衛隊の装輪APC (WAPC) として装備するフィンランドPatria社製AMVライセンス生産について、Patria社社が生産を担当する日本製鋼所 (JSW) とライセンス契約を結んだ。 |
2023.09.05 |
Janes |
Kawasaki prepares P-1 replacement project |
<2310-090516>
防衛省がUAVの調達を行うためP-1の調達数量を削減する。
川崎重工業はP-1の後継ととして2040年代に装備する次期固定翼哨戒機の開発を担当するプロジェクトチームを4月に立ち上げた。 |
2023.09.03 07:04 |
時事通信 (Yahoo) |
新型イージス、導入コスト膨張 9000億円、トマホークも搭載 「浮かぶ要塞」・防衛省概算要求 |
<2310-090301>
防衛省が令和6年度予算概算要求で、ミサイル警戒に専従するイージス・システム搭載艦の導入コストの総額と船体の詳細を明らかにした。
要求する2隻の建造費と実射試験準備などの関連経費4,900億円に加え、設計が具体化したことや円安に伴う調達価格上昇などにより総額9,000億円に膨張し、2022年12月の防衛力整備計画(5~9年度)策定時の積算より2,000億円増えた。
船体は長さ190m、幅25m、基準排水量12,000tになる見込みで、8,200tのまや型Aegis艦)を大きく上回る。 VLS128セルでまや型より3割多い。 Tomahawkや射程1,000km以上の12式改対艦ミサイル改は2032年以降に搭載する。
また極超音速滑空兵器を迎撃できるよう日米共同開発が決まったGPIも発射可能にする。 更にUAVの群攻撃に対処するHELも備える。
1隻目は9年度、2隻目は10年度に就役し、日本海で常時、警戒監視に当たる。 配備先は佐世保基地や舞鶴基地などが有力視されている。 |
2023.08.29 17:04 |
時事通信 (Yahoo) |
新迎撃弾、来春にも日米開発着手 対極超音速、イージス艦に搭載 |
<2309-082911>
防衛省が29日、極超音速兵器に対処する新型迎撃ミサイルの日米共同開発について、自民党の関係会合で説明した。
2024年4月にも着手し、2030年代の完成を目指し、海上自衛隊の既存のAegis艦や、令和6年度に建造を始めるイージスシステム搭載艦に装備する方針も明らかにした。 |
2023.08.29 06:11 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米、日本への空対地ミサイル売却を承認 最大1億ドル |
<2309-082901>
米国防総省が、国務省が28日にJASSM-ERおよび関連機器の日本への売却を承認したと発表した。
売却額は$104Mとなる見通しという。 |
2023.08.26 07:06 |
JSF (Yahoo) |
新型 FFM(護衛艦)の主契約企業は三菱重工に決定 |
<2309-082602>
8月25日に防衛装備庁より令和6年度計画より始まる新型FFMの契約相手先が、主契約者は三菱重工、下請負者はJMUと発表された。
2019年に建造開始されている現在のもがみ型FFMは12隻の建造をもって終了予定で、改良し大型化された新型FFMの建造に移行する。 現在のもがみ型FFMは主契約者が三菱重工、下請負者に三井造船(現在は三菱重工が買収)であった。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃もがみ型 ┃ 新型 FFM ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃基準排水量┃ 3,900t ┃ 4,880t ┃
┃全 長┃ 133m ┃ 142m ┃
┃全 幅┃ 16m ┃ 17m ┃
┃速 力┃ 30kt以上┃ 30kt以上┃
┃主 砲┃ 62口径5吋┃ 62口径5吋┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛ |
【註】
もがみ型FFMは当初22隻が建造されると報じられていた(2102-011301)が、その後もがみ型の建造は令和5年艦の2隻で終わり12隻で打ち切られ、残りの10隻は令和5年度に新たに30mm機関砲を装備した1,900t級哨戒艦4隻の建造に入っていた。 |
2023.08.18 |
Janes |
Japan mulls long-range missiles on transport aircraft |
<2309-081815>
防衛省の広報官がJanesに対し、開発中の長距離スタンドオフミサイルが輸送機から発射できることを認めた。
その結果、この種ミサイル発射のための戦闘機や爆撃機は不要になるという。
【関連記事:2309-080604 (時事 2023.08.06)】 |
2023.08.13 05:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
極超音速兵器を迎撃する新型ミサイル、日米が共同開発…18日の首脳会談で合意へ |
<2309-081301>
複数の政府関係者が、日米が中国やロシア、北朝鮮が開発を進める極超音速兵器を迎撃するため、新型ミサイルを共同開発する方針を固め、18日の日米首脳会談で合意することを明らかにした。
ワシントン郊外で18日に開かれる日米韓首脳会談に合わせ、岸田首相とバイデン米大統領が個別に会談し、合意内容の一つとして発表する方向で調整されている。 |
2023.08.06 14:10 |
時事通信 (Yahoo) |
C2 輸送機にミサイル搭載 スタンド・オフ能力で検討 防衛省 |
<2309-080604>
複数の政府関係者が6日、防衛省がC-2輸送機に長射程ミサイルを搭載する検討に入ったことを明らかにした。
敵部隊や艦艇の射程外から攻撃するスタンド・オフ防衛能力整備の一環で、敵のミサイル拠点などをたたく反撃能力としての使用も想定している。 |
2023.07.17 |
Janes |
Japan tests prototype of new reconnaissance vehicle |
<2308-071713>
防衛装備庁報道官がJanesに、陸上自衛隊が16式機動戦闘車を元に三菱重工業が試作した偵察戦闘車 (RCV) の試験を行っていると述べた。
装備庁は2020年6月に23.5億円で16式機動戦闘車を元にしたICVとMMCV及びRCVの3車種試作を発注している。 |
2023.07.07 18:10 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
ヘリコプター搭載型巡視船「あさなぎ」、海上保安庁に引き渡し…尖閣諸島周辺海域で警備 |
<2308-070713>
海上保安庁のヘリ搭載型巡視船あさなぎの引き渡し式が6日、山口県下関市彦島江の浦町の三菱造船江浦工場で行われた。 あさなぎは鹿児島海上保安部に配属され、尖閣諸島周辺海域での警備などを担う。
あさなぎは2020年に鹿児島海保に配属されたしゅんこうと同型の全長140m、6,000総㌧で、ヘリコプター2機の格納庫を持ち、20mmと40mmの機関砲、遠隔放水銃などを装備している。
三菱造船は同型船のゆみはりも建造中で、今年度内に海保に引き渡す予定という。 |
2023.06.26 |
Janes |
Japan to procure Hawkei, Eagle light vehicles for trials |
<2307-062619>
防衛省が、現在陸上自衛隊が2,000両近く装備している小松製作所製軽装甲機動車の後継選定のためThales Australia社製 HawkeiとGDLS社製Eagleを購入し、比較検討する。 |
2023.06.06 20:15 |
産経新聞 (Yahoo) |
「目標観測弾」三菱重と契約 防衛省 防空網避け標的探索 |
<2307-060619>
防衛省が6日、スタンドオフミサイルのため敵の防空網を回避して目標の探索や探知を行う目標観測弾開発の契約を今月2日に三菱重工業に発注した。 契約額は221億円で令和8年度の完了を目指して開発に着手し、開発後すみやかに部隊へ配備することを目指す。
防衛省は他のスタンドオフミサイル関連3件の契約状況も発表した。 3件は島嶼防衛用高速滑空弾能力向上型の開発額2,003億円、極超音速誘導弾の研究584億円、島嶼防衛用新対艦誘導弾の研究339億円になっている。 |
2023.06.01 14:34 |
時事通信 (Yahoo) |
ミサイル迎撃能力最大級に 発射装置3割増、新型イージス 三菱重工、JMUと設計契約・防衛省 |
<2307-060108>
防衛省が建造するイージス・システム搭載艦が、迎撃ミサイルの数を大幅に増やし、海上自衛隊のイージス艦では迎撃能力が最大級となることが1日、同省関係者への取材で分かった。 VLSは128セルで既存イージス艦の3割以上増える。
レーダやVLSはAegis Ashore用に取得したものを転用するが、VLSはそれだけでは足りないため追加調達し、令和9年度に一番艦、10年度に二番艦を就役させる。
防衛省によると、4月に一番艦の詳細設計を三菱重工業と17億円で契約し、二番艦の詳細設計はJMU社と5月に7億円で契約した。
搭載するミサイルは、SM-3 Block2A、SM-6などで、Tomahawkの搭載は現計画に含まれないが、政府筋によると「VLSからトマホークを撃てるよう指揮システムを追加できる拡張性はある」という。 |
2023.05.17 |
Jane's Defence Weekly |
Japan deployw OZZ-5 MCM system on Mogami frigates |
<2307-051704>
OZZ-5 MCM UUVを装備したもがみ型護衛艦の二番艦くまのが就役した。
全長4m、胴径500mm、重量200kgのOZZ-5はMHI社が2017年から開発を始め2021年に完成させたもので、リチウムイオン電池を動力源に5ktの速力と9時間の航続能力を持つ。
合成開口面機雷探知イメージングソナーを装備している。 |
2023.05.16 07:09 |
時事通信 (Yahoo) |
新型迎撃ミサイル納入=海自イージス艦、順次配備―存立危機事態使用も・防衛省 |
<2306-051604>
防衛省関係者への取材で15日、米政府が有償軍事援助 (FMS) で日米が共同開発したSM-3 Block 2Aを納入したことが分かった。 |
2023.05.13 11:12 |
乗りものニュース (Yahoo) |
「はしけ」で空自 F-35B 戦闘機が発着? 防衛省「STOVL用バージ」調査研究を実施へ |
<2306-051308>
防衛装備庁が5月8日、「STOVL用バージ(艀)の整備に関する調査研究」という業務の契約希望社を選定するため、募集要項を公示した。
現時点では艀とSTOVL機を、どのように組み合わせ運用するかは不明であるものの、公告文には応募に必要な資格として「航空自衛隊が艦艇において運用する飛行機等の運用環境の知識(施設基準・特有の性能等)を有していること」、「海上自衛隊のいずも型護衛艦特別改造の設計及び建造に関する実績を有すること、又は実績を有する者との技術提携等により、この調査研究に必要な実施体制を構築することができること」という要求項目が記されている。
STOVL用艀を使用するのはF-35Bだと考えられ、移動可能なSTOVL用艀からF-35Bが離着陸できれば、戦闘機運用はより柔軟になることから、その動向が注目される。 |
2023.05.04 03:21 |
JSF (Yahoo) |
弾道ミサイルおよび極超音速兵器への迎撃対応改良計画 |
<2306-050402>
03式中SAM(改)能力向上の開発計画は2種類を同時並行で進めて、早期研究開発分が令和8年度、新規研究開発分が令和10年度までに開発完了する予定である。
・03式中SAM(改善型)能力向上早期研究開発分
ソフトウエア改修によりHGVとSRBMに対応可能。
・03式中SAM(改善型)能力向上新規研究開発分
新規研究開発によりHGVとIRBMに対応可能。 |
2023.04.17 |
National Defense |
Japan looks to partner with U.S. on railgun project |
<2305-041717>
将来技術である電磁砲(レールガン)は100年も前のWWⅠ時にフランスが提唱し、以来ナチスドイツ、ロシア、中国、米陸軍などが実用化しようと試みてきた。 米海軍は15年の歳月と$500Mをかけて駆逐艦搭載を検討してきたが2021年に中止している。 しかし電磁砲構想は消えたわけではない。
防衛装備庁は極超音速ミサイル迎撃用に電磁砲に注目して、BAE Systems社やGA社など米国の連携先を模索している。 |
2023.04.11 19:54 |
時事通信 (Yahoo) |
潜水艦発射の長距離弾開発へ 反撃能力想定、27年度までに 防衛省 |
<2305-041111>
防衛省が11日、潜水艦から発射できる長距離ミサイルの開発計画を発表した。 令和5年度に開発を開始して9年度末までの完了を目指し部隊配備する。 関連予算は584億円で、7日に三菱重工業と契約を結んだ。
ミサイルは魚雷発射管から発射されるが、政府が2022年12月に改定した安全保障関連3文書では、垂直発射装置 (VLS) を装備した潜水艦整備も明記しており、今後このミサイル開発も進める。
防衛省は、反撃能力での活用を見込む他の装備の開発・量産についても、三菱重工と契約を結んだと発表した。 予算額は、長射程化する12式地対艦誘導弾の量産が1,734億円、その更なる能力向上のための開発経費が269億円、中国の動きをにらんだ島嶼防衛用高速滑空弾の量産が1,194億円となっている。
反撃能力ではこのほか、Tomahawk 400発を購入し8年度からAegis艦に搭載する。 |
2023.04.05 |
Jane's Defence Weekly |
Japan commissions second Taigei-class submarine |
<2305-040515>
たいげい型潜水艦の二番艦はくげいが3月20日に就役した。 全長84mで排水量3,000tのはくげいはリチウムイオン電池で推進し、潜航速力20kt以上の性能を持つ。
533mm魚雷発射管6本を装備し射程50kmの89式有線魚雷、UGM-84I Hapoon対艦ミサイル、18式重魚雷を装備する。
18式重魚雷は89式の改良型で、推進装置や目標探知性能が向上している。 |
2023.03.29 |
Jane's Defence Weekly |
IHI develops UUV for mine detection |
<2305-032907>
IHI社がDSEI Japan 2023で、海上保安庁に2基納入した機雷探知用UUVを公表した。 海上自衛隊も採用するという。
IHI社は海上自衛隊と全長5m、重量990kgで、深度3,000mまでを4ktで24時間潜航できる機雷探知用UUVも開発しており、2024年には少なくとも1基が装備されるという。
このUAVはやはりIHI社が開発した半潜航型のUSVと合わせて使用される。 |
2023.03.29 |
Jane's Defence Weekly |
Japan set to start producing hypersinic glide vehicles |
<2305-032906>
DSEI Japan 2023でATLAが、令和5年度にHVGP(HGVATLAのATLA呼称)のLRIPに入ることを明らかにした。
HVGPのLRIPはMHI社が行う。 |
2023.03.29 |
Jane's Defence Weekly |
Japan evaluates new amphibious assault vehicle |
<2305-032905>
DSEI Japan 2023でATLAが、MHI社が開発しているAAVの試験を実施中であることを明らかにした。
開発中のAAVは12MBと名付けられた水冷12気筒4サイクル3,000馬力のエンジンを搭載し、南方諸島を想定した珊瑚礁の海岸を走行できることが求められている。 |
【註】
エンジン出力を3,000馬力としているが10TKが1,200馬力、90TKが1,500馬力で、AAV7は600馬力であることから間違いと見られる。 |
2023.03.29 |
Jane's Defence Weekly |
Kawasaki reveals details of 'Island Defence' long-range cruise missile |
<2305-032904>
DSEI Japan 2023の会場で川崎重工業 (KHI) が新型長距離CMを公表した。 同社は数年間にわたり開発を行っており、2020年代後半での装備化を目指しているという。
ミサイルは全長6~10m、射程1,000km以上、速度Mach 0.8で、KHIは全長950mm、重量90k、推力365kgfのKJ300 2胴型ターボファンエンジンを開発している。 |
【註】
この記事ではKHI社がCMを開発しているが如き記述になっているが、CMを開発しているのはMHI社でKHI社はそのエンジンを開発している。 |
2023.03.29 |
Jane's Defence Weekly |
Kongsberg ready to deliver initial JSMs |
<2305-032903>
Kongsberg社がDSEI Japan 2023の会場でJSMの最初の生産分が間もなく航空自衛隊に納入されF-35Aに装備されると述べた。 |
2023.03.29 |
Jane's Defence Weekly |
ATLA ramps up hypersonic anti-ship weapon project |
<2305-032902>
防衛装備庁 (ATLA) が千葉市で開かれたDSEI Japan 2023展で3月15日、スクラムジェット推進極超音速対艦ミサイルの開発を推進していることを明らかにした。 開発は4月に開始され、飛翔試験は2~3年後に行われる。 計画名は2019年にHCMからSHWに変わっている。
ATLAはこれとは別に射程数百㌔のHVGP計画も進めている。 HVGPは2026年に装備化するが能力向上型は2030年代初期に装備される。
ATLAはSHWとHVGPはいずれもMHI社が担当することになる。 MHI社は長崎の開発センタにMach 5以上を模擬できる極超音速風洞を設置している。
|
2023.03.25 21:00 |
共同通信 (Yahoo) |
全イージス艦にトマホーク搭載へ 計8隻、27年度までに改修方針 |
<2304-032513>
政府関係者が25日、海上自衛隊のAegis艦8隻全てを令和9年度までに改修して、Tomahawkを搭載可能にする方針を固めたことを明らかにした。 長射程ミサイルの配備先をできるだけ増やす狙いがある。
政府は400発を購入する方針で5年度予算案に取得費を計上し8年度から配備するとしているとしているが、前倒しできないか米側との協議も視野に入れている。 |
2023.03.22 |
Jane's Defence Weekly |
MQ-9B trial to assess replacement of ISR manned aircraft |
<2305-032205>
防衛省が有人航空機のISR機能の一部をUAVに置き換えようてしてMQ-9B Sea Guardianの試験を検討している。
海上自衛隊は現在Boeing社製P-1 Poseidon 33機、P-3C Orion 44機、EP-3 5機、OP-3C 4機などの有人機86機を装備している。 |
【註】
記事中で「Boeing社製P-1 Poseidon」としているのは、国産のP-1と米海軍P8Aを混同している。 |
2023.03.22 |
Jane's Defence Weekly |
US approves possible sale of five E-2D Advanced Hawkeyes to Japan |
<2305-032204>
米国務省が$1.381Bと見積もられるE-2D AEW&C 5機の対日FMS売却を承認した。
E-2Dの対日売却は2018年11月の契約で2019~2020年に4機、2022年末に5機目が納入されており、米国務省は対日用として2019年9月に更に9機を$1.4BでNorthrop Grumman社に発注している。 |
2023.03.21 03:19 |
Defense News |
US, Japan exploring partnership on hypersonic missile interceptor |
<2304-032101>
米MDA長官のヒル海軍中将がワシントンで開かれたMcAleese & Associates主催の会議で3月15日、GPIの開発を日米が共同で行うと述べた。
MDAは2022年6月にGPIの開発をRaytheon社とNorthrop Grumman社に発注しており、FY24にGPIの開発費として$209Mを要求している。 |
2023.03.20 12:54 |
乗りものニュース (Yahoo) |
海自向け最新潜水艦「はくげい」就役 リチウムイオン電池搭載で高性能! 川崎重工・神戸 |
<2304-032003>
防衛省は3月20日、川崎重工神戸工場で、たいげい型潜水艦の2番艦はくげいの引渡式および自衛艦旗授与式を実施した。
はくげいは全長84.0m、幅9.1m、深さ10.4m、基準排水量は3,000tで、ディーゼル推進の通常動力型潜水艦としては世界最大級である。 |
2023.03.15 |
Jane's Defence Weekly |
JMSDF seeks improved variant of Mogami-class frigate |
<2305-031503>
3月7日に行われた、もがみ型四番艦みくまの就役式典で海上自衛隊が、次期多目的護衛艦の建造を計画していることを明らかにした。
もがみ型は22隻建造される計画であったが令和5年度間までの12隻だけに留め、6年度以降は30FFMを元にした新型10隻の建造に移るという。 |
2023.03.07 12:16 |
長崎放送 (Yahoo) |
三菱重工長崎造船所で建造 新型護衛艦「みくま」引き渡し式 |
<2304-030707>
三菱重工長崎造船所で7日、海上自衛隊の新型護衛艦みくまの引渡式が行われた。
みくまは防衛省が10隻の建造を予定しているもがみ型護衛艦の4番艦である。 |
【註】
12隻の建造が計画されていたもがみ型護衛艦 (FFM) は平成30年度以降、毎年2隻ずつ建造され、みくまの就役で4隻が就役、6隻が建造中になる。
令和5年度予算案にも2隻の建造が計上されていることから、これで12隻の建造が終わり、6年度以降は哨戒艦12隻の建造が始まる。 |
2023.02.13 21:01 |
共同通信 (Yahoo) |
「トマホーク」一括購入契約へ 23年度に政府、敵基地攻撃能力 |
<2303-021314>
政府関係者が13日、反撃能力用の装備として取得を計画しているTomahawkについて、令和5年度に米国から一括購入する契約を結ぶ方針を固めたことを明らかにした。
中国や北朝鮮の急速な軍備増強をにらみ、年度ごとに購入を分けては対応が遅れると判断し、配備を急ぐ。
政府は8年度からの配備を念頭に、5年度予算案にはTomahawkの取得費として2,113億円を計上したが、前倒しできないか米側との協議も視野に入れている。 |
2023.02.01 15:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
水中ドローン国産化へ政府戦略、安保や海洋資源開発で利用拡大…1機10億円超の機種も |
<2303-020110>
政府が、自律型無人探査機 (AUV) の国産化を進めるため、AUV戦略を年内にも策定する。 海洋資源開発や安全保障分野などで利用拡大が見込まれることから、国内企業の参入を促す方策を盛り込む。 防衛省や海上保安庁は、日本周辺海域に進入する船や潜水艦などの警戒監視に役立てることも検討している。
AUVは船舶とケーブルでつないで人が操作する必要がなく、広範囲の海域で活動でき、深度6,000mまで探索可能な機種もある。 日本は現在、海洋研究開発機構 (JAMSTEC) が保有する水深4,000m級のAUV-NEXTなどを活用し、主に豊富な資源がある海底熱水鉱床の探査や海底地形の観測、調査を行っている。
ただ、現在、国内で使われているAUVの多くは海外製で、国内企業の参入は遅れている。 世界市場でトップを占めているのは米国で、中国や英国も潜航深度6,000m級を開発するなど、研究に力を入れている。 |
2023.01.22 06:52 |
時事通信 (Yahoo) |
米軍の「共同交戦能力」搭載へ イージス・システム艦2隻 集団的自衛権行使にも・防衛省 |
<2302-012202>
政府関係者への取材で、防衛省がAegis Ashoreの代替として建造するイージス・システム搭載艦2隻に、米軍が導入しているCECを搭載する方針を決めたことが分かった。
日米の情報共有が加速化するが、集団的自衛権行使の目標選定に使われる可能性もある。 |
【註】
CECは既にまや型Aegis艦2隻には搭載されており、2022年11月にはCECを用いてはぐろがまやの捕捉追随した諸元で射撃を行っている。
【関連記事:2212-112305 (DN 2022.11.23)】 |
2023.01.22 06:43 |
時事通信 (Yahoo) |
離島防衛で「移動式桟橋」 対中念頭、自衛隊部隊の上陸迅速化 |
<2302-012201>
防衛省が、港湾施設が脆弱な離島への自衛隊の部隊展開を迅速にするため、移動式桟橋を海上に浮かべて島への上陸を可能にする「揚陸支援システム」の開発に乗り出し、令和5年度当初予算案に15億円の開発費を計上した。
沖合に停泊した艦艇から島まで海上に浮かぶ桟橋を陸地までつなげ、人員や物資をトラックなどで輸送できるようにする。波の影響を低減し塩害にも耐えられる素材を用い、運搬や組み立てが容易な桟橋の開発を目指す。
このほか、沖縄本島の陸上自衛隊沖縄訓練場には、弾薬や燃料を集積する補給拠点を設ける。 現在、最も南西諸島に近い補給拠点は佐賀県(註:吉野ヶ里町目達原駐屯地の九州補給処)にあるが、沖縄本島に拠点を作り、南西諸島への燃料などの供給力を高める。 |
2023.01.17 05:02 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
弾頭交換型の新ミサイル開発へ、偵察・レーダー妨害・攻撃…世界的にも珍しく |
<2302-011704>
複数の政府関係者が、通常の攻撃用に加え、敵の偵察、防空妨害用の3種の弾頭を交換可能な新型CMを開発する方針を固めたことを明らかにした。 それぞれを時間差で発射することで敵艦船などへの攻撃精度を高め、抑止力を向上させる狙いで、新年度から試作品の製造を開始し、早期の実用化を目指す。
まずISR用を発射して敵の正確な位置を把握し、続いてECM用、その後に攻撃用を発射する計画で、ISR弾頭は高性能カメラを搭載して広範囲の状況把握ができ、ECM用は妨害波を出して敵のレーダなどに障害を与える。
新型は射程が1,000km超で、機動性が高い移動式車両から発射する。 防衛省は2018年からエンジンなどの一部構成品の研究に着手していた。
同省幹部によると、用途によって弾頭が交換できるCMの開発は世界的に極めて珍しいという。 |
2022.12.31 17:39 |
共同通信 (Yahoo) |
最長3000キロの長射程弾開発 防衛省調整、30年代の配備目標 |
<2301-123113>
関係者が31日、防衛省が反撃能力を巡り、2,000km程度、3,000km程度を飛行可能な長射程ミサイルをそれぞれ2030年代の配備を目標に開発する方向で調整に入ったことを明らかにした。 射程2,000kmは島嶼防衛用高速滑空弾の能力向上型で、数百㌔程度の早期装備型の射程を延ばす。
1,000km程度の射程を持つ12式地対艦誘導弾の能力向上型の配備は令和8年度で、これに続く第2弾、第3弾と位置付ける。 |
2022.12.23 18:14 |
毎日新聞 (Yahoo) |
トマホーク四百数十発を配備へ 敵基地攻撃の手段に 政府方針 |
<2301-122315>
複数の政府関係者が、防衛力強化のために取得するTomahawkについて、令和9年度までに四百数十発を配備する方針を固めたことを明らかにした。
23日に閣議決定された防衛省の5年度予算案には取得費として2,113億円を計上しており、1発当たりの価格は米軍向けよりも割高となる。 |
2022.12.22 13:09 |
Aviation Wire (Yahoo) |
Russian offensive 1campain assessment, December 21 |
<2301-122208>
防衛省が12月21日、航空自衛隊のRQ-4B Global Hawkの初飛行を実施した。 初飛行に先立つ15日に三沢基地で偵察航空隊が新編され、航空総隊司令官から偵察航空隊司令に隊旗が授与された。
RQ-4Bの初号機は、今年3月12日にカリフォルニア州からの18.7時間かけてフェリーフライトされ、三沢基地へ到着している。 空自は三沢基地に3機のRQ-4Bを配備する。 |
2022.12.21 |
Jane's Defence Weekly |
Japan selects Pantria's AMV for Type 96 replacement programme |
<2302-122106>
防衛省が12月9日、96式装輪装甲車の後継WAPCにフィンランドPatria社製のAMVを選定したと発表した。 同社はライセンス国産を見込んでいるという。
防衛省は8月に、令和5年度予算にWAPC 29両として232億円を要求しており、3年以内に納入される。 陸上自衛隊は96式装輪装甲車を400両近く装備しており、この全てをAMVに換装する計画である。
WAPCの計画は2017年6月に開始されたが2018年に装備庁は小松の提案を装甲防護性能が要求を満たしていないと却下した。 この結果装備庁は2019年初期に指名競争を開始し2019年9月にGDLS、Patria、MHIの3社を選定した。 ところがGDLSが競争から撤退したため、PatriaとMHIの競争になった。
装備庁はAMVが採用になった理由をBMやUAVに対する車体防護性能の差としている。 |
2022.12.21 19:03 |
テレビ長崎 (Yahoo) |
三菱重工・長崎造船所で新型護衛艦「あがの」命名・進水式 |
<2301-122112>
三菱重工長崎造船所で、海上自衛隊の新型護衛艦あがのの命名進水式があった。 あがのは艤装を行った後、令和5年度中に海上自衛隊に引き渡され、掃海艇の役割など幅広い任務に就く。
あがのはもがみ型護衛艦の6番艦で、長崎造船所では同型護衛艦を6隻を受注している。 |
2022.12.20 17:09 |
共同通信 (Yahoo) |
海自、イージス艦改修し運用 トマホーク、導入決定で |
<2301-122012>
酒井海幕長が20日の記者会見で、安全保障関連3文書の改定で導入が決まったTomahawkをAegis艦に搭載するため艦の改修を行うことを明らかにした。
また3文書で決まった陸上自衛隊から海自と航空自衛隊への定員2,000名の振り分けは、海自では新たに建造するイージス・システム搭載艦要員に充てるとの方針を示した。 |
2022.12.19 21:24 |
毎日新聞 (Yahoo) |
地上発射型ミサイル改良に338億円、量産939億円 防衛費概要 |
<2301-121913>
令和5年度当初予算案で最大の焦点だった防衛費の概要が19日に自民党の会合で政府案が示された。 米軍再編経費などを含めて6.8兆円を充てて過去最大を更新する。 安全保障環境が厳しさを増す中で、防衛力の抜本的強化を目指してミサイルなどの装備品を充実させる。
12式地対艦誘導弾の射程を1,000km以上に伸ばす改良型の開発に338億円、量産には939億円を充てる。 島嶼防衛用高速滑空弾の能力向上型は開発費2,003億円、Mach 5以上で飛翔する極超音速誘導弾の研究費は585億円とした。
また、防衛装備の輸出推進のための基金の創設と関連企業への補助金支出に計400億円を計上し、UAVやAIの活用では情報収集や攻撃に使えるUAVの取得に69億円、部隊運用の支援にAIを用いる技術の研究に43億円を充てる。 |
2022.12.16 09:40 |
共同通信 (Yahoo) |
首相、海保の予算増額と大型巡視船整備表明 |
<2301-121607>
岸田首相が海上保安庁の当初予算の規模について、令和9年度までに現在の水準の2,000億円から1,000億円程度増額すると表明した。
海保の体制強化策として、大型巡視船4隻を新規に建造するとも述べた。 |
2022.12.15 14:30 |
日経新聞 |
三菱重工業、長崎で建造の護衛艦「のしろ」を引き渡し |
<2301-121507>
三菱重工業長崎造船所が15日、護衛艦のしろを防衛省に引き渡した。
のしろは全長133m、幅16.3m、基準排水量3,900t、速力30ktで、90名が乗り込む。 |
2022.12.14 |
Jane's Defence Weekly |
Japan weighs Tomahawk procument |
<2303-121412>
防衛省が反撃能力保有策としてTomahawkを導入する。 Tomahawkを保有するのは米英以外では初めてとなる。
共同通信は11月30日に購入数は500発程度で、2023~2027年に取得すると報じた。
Tomahawkの射程は用途により550km~2,500kmと異なる。 また最新型のBlock Ⅳはデータリンクを装備し、飛行間の目標変換が可能になっている。 |
2022.12.13 17:34 |
毎日新聞 (Yahoo) |
政府、ミサイル垂直発射型の潜水艦整備へ 海中からの反撃能力行使も |
<2301-121311>
政府は、長射程ミサイルを海中から発射可能な垂直発射装置 (VLS) を備えた潜水艦を保有する方針を固め、近く閣議決定する「防衛力整備計画」など安全保障関連3文書に明記する。 搭載するミサイル式地対艦誘導弾の射程を1,000km超に伸ばした改良型やTomahawkを想定している。
政府はまた、令和9年度までにKC-46Aなどを候補に空中給油輸送機を13機取得する計画も防衛力整備計画に盛り込む。 また早期警戒機E-2Dを5機、電波情報収集機RC-2を3機、SOJ機を1機整備することも盛り込んでいる。 |
2022.12.11 05:02 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
極超音速兵器に対応、「PAC3」に新型レーダー導入で調整…探知距離が数倍に |
<2301-121101>
政府は、迎撃が困難な極超音速兵器に対処するため、航空自衛隊のPAC-3を改修する方向で調整に入った。
改修は探知能力の高いレーダLTAMDに換装するもので、16日にも閣議決定する防衛力整備計画(現・中期防衛力整備計画)に盛り込む。。 |
【註】
LTAMDとは米陸軍がIAMD用として装備しようとしているレーダで、PatriotのAN/MPQ-53/-65が一面固定で監視空域が限られる欠点を補うため補助アンテナを付加して全周監視能力を持たせている。
またPatriotではパッシブフェーズドアレイ方式のAN/MPQ-53/-65がGaN素子を用いたAESA方式のAN/MPQ-65Aに変わっており、LTAMDでもこの方式がとられている。 |
2022.12.09 17:31 |
時事通信 (Yahoo) |
次期装甲車、フィンランド社製を選定 国内ライセンス生産へ 防衛装備庁 |
<2301-120915>
防衛装備庁が9日、陸上自衛隊が使う次期装輪装甲車に、フィンランドのパトリア社製AMVを選定したと発表した。 国内でライセンス生産される。
装輪装甲車は、現有の96式装輪装甲車の後継で、同庁は三菱重工業製の試作車両と比較した結果、価格や基本性能が優れるAMVに決めた。 |
2022.12.07 01:30 |
日経新聞 |
長射程ミサイルに5兆円規模調整 政府の防衛力整備計画 |
<2301-120701>
政府が6日、月内に決定する防衛力整備計画で長射程ミサイルの関連経費に5兆円規模を計上する調整に入ったことを与党側に伝えた。
陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾を長射程に改良するほか、尖閣諸島など島嶼防衛用の高速滑空弾や極超音速ミサイルの研究にも充てる。 このほかにTomahawkの購入も目指す。 |
2022.12.05 06:00 |
共同通信 (Yahoo) |
南西諸島の迎撃部隊3倍に ミサイル防衛増強計画 |
<2301-120503>
日本を狙うBMを迎撃するBMDSに関し、政府が2031年度末までに目指す増強計画の概要が4日に判明した。 年内に策定する国家防衛戦略(現防衛計画の大綱)などに盛り込む。
地上の迎撃網を強化するため、新たに陸上自衛隊の対空部隊14個FUにミサイル迎撃能力を付与する。 特に中国に備える南西諸島を重視し、沖縄県の6個FU、奄美大島の1個FUに配備する。 既存の沖縄本島にある航空自衛隊の4個FUと合わせ、3倍近い11個FUの態勢となる。 |
【註】
03式中SAM部隊は既に奄美大島に1個中隊、先島諸島に1個中隊、沖縄本島に4個中隊が配置されており、この記事の意味するのは03式中SAMにBMD能力を持たせると言うことで、SAM部隊を増強するという意味ではない。 |
2022.12.03 21:00 |
日経新聞 |
「極超音速」対応の迎撃技術 日米、共同研究を検討 |
<2301-120314>
日米両政府が中国やロシアが配備したとされる極超音速滑空兵器 (HGV) を迎撃する新たなミサイルの技術の共同研究を検討する。 既存の防衛網で対処できない高度を飛ぶHGVの迎撃手段を持ち、地上に向け突入し始める前の遠方を滑空する段階で迎え撃てるようにする。
実現すれば27年度以降に就役する2隻のイージス・システム搭載艦などへの配備を見込んでいて、令和5年度から高速で長い距離を飛翔できHGVの軌道の変化に対応して旋回したりする能力など持つ迎撃弾の大型ロケットモーターなどの設計に乗り出す。
最新型のPAC-3は落下直前にHGVにも対応できるとされるが、地上に近く守れる範囲は狭い。 防衛省は03式中距離地対空誘導弾も極超音速兵器に対応できるように追尾性能などを向上させて2020年代後半に配備する計画だが、HGVが飛来してくる20~100km程度の高度と遠方で対処するのは難しいため、新たな迎撃弾が不可欠だとみる。 |
2022.12.01 05:01 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
「反撃能力」保有へ、長射程ミサイル同時開発を検討…極超音速など10種類以上 |
<2301-120103>
防衛省が反撃能力の保有に向け、検討している10種類以上を同時並行で開発することを柱とする長射程ミサイル開発計画の概要がわかった。
反撃能力の柱となる12式地対艦誘導弾は射程を伸ばし、地上、艦艇、航空機から発射できるように改良を進め、地上発射型は令和8年度以降の配備を見込む。 さらに、敵の艦艇を狙う対艦誘導弾についても複数のタイプの研究を始める。
極超音速ミサイルは地上発射型などで検討しており、配備の時期を当初の2030年代から前倒しした10年度以降を目標とする。
高速滑空弾は9年度に試作型を受領し、12年度以降の装備化を予定している。 射程を延伸すれば、反撃能力の行使にも活用でき、潜水艦発射型の開発案も浮上している。
政府は反撃能力の実効性を早期に確保するためTomahawkの購入も目指している。 |
2022.11.30 05:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
トマホーク最大500発購入へ、反撃能力の準備加速…8年前に購入の英は65発190億円 |
<2212-113003>
複数の日米両政府関係者が、防衛省がTomahawk CMを令和9年度までをメドに最大500発の購入を検討していることを明らかにした。 岸田首相は13日のバイデン米大統領との首脳会談で購入交渉を進展させる方針を確認し、反撃能力保有に向け、準備を加速させている。
反撃能力の具体的な手段として想定されているのは、陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾だが、射程を伸ばす改良が必要で、実戦配備は8年度以降とされている。 |
2022.11.26 11:58 |
TBS News (Yahoo) |
国産・新ミサイルで無人機迎撃へ 2029年に陸自部隊に配備予定 |
<2212-112610>
防衛省が、UAVによる攻撃に対処するため、近SAMと呼ばれる新しいSAMを2026年までに国産で開発し、2029年には部隊に配備する方針である。
これまでも、戦闘ヘリなどに対する近SAMはあったが、新しく開発するものは、中型のUAVやCMも迎撃することができるという。 |
2022.11.26 06:00 |
共同通信 (Yahoo) |
日米共同で反撃能力発動 政府方針の全容判明 |
<2212-112604>
関係者が25日に、反撃能力を巡る政府方針の全容を明らかにした。 保有の必要性を訴えた上で、攻撃を米軍と分担するなど日米共同対処を明記し、攻撃対象は「軍事目標」を前提としつつ、拡大解釈の余地を残した。
政府は同日の自民、公明両党の実務者会合で説明したが、能力保有を巡っては、公明の石井幹事長は記者会見で容認姿勢を示しており、支持母体の創価学会も受け入れに傾いている。 |
2022.11.25 16:54 |
FNN Prime (Yahoo) |
「極超音速ミサイル」予算規模は10年間で数兆円 政府が開発へ |
<2212-112507>
政府が現在検討している反撃能力の中核装備として開発を進めるとしている極超音速ミサイルについて、予算規模が今後10年間で数兆円にのぼる見通しであることが、FNNの取材で新たにわかった。
政府は、極超音速ミサイルを2030年代には配備する計画で、、射程3,000kmの極超音速ミサイルの北海道への配備を検討している。 配備されれば北朝鮮や中国本土が射程圏内となり、「反撃能力」の中核装備として大きな抑止力となることが期待されている。 |
2022.11.25 15:14 |
中央日報 (Yahoo) |
南西諸島、富士山、北海道…日本「長射程ミサイル配備」検討 |
<2212-112505>
毎日新聞が25日、日本が2030年代半ばまでに、朝鮮半島と中国、ロシアまで射程圏とする長射程ミサイル配備計画を準備したと報じた。
同紙によると、日本政府は地上発射型長射程ミサイルを段階別に開発しており、第一段階では南西諸島に射程1,000km程度のミサイルを配備する。
第二段階は射程2,000km以上の島嶼防衛用高速滑空弾で、候補地には近隣に陸上自衛隊駐屯地がある富士付近が挙がっている。
第三段階では、北海道に射程3,000kmの極超音速ミサイルが配備される見通しで、三段階の配備まで終えれば朝鮮半島と中国、ロシアまでが射程圏に入る。 |
2022.11.17 08:31 |
東亞日報 |
日本「射程3000キロの極超音速ミサイル開発」、2030年代に配備目標 |
<2212-111708>
読売新聞が16日、防衛省が射程3,000kmに達する極超音速ミサイルを開発し、2030年代初頭の配備を目指していると報じた。
防衛省は現在、ミサイルの目標物を正確に探索するシーカーも開発している。 |
2022.11.16 |
Jane's Defence Weekly |
Japan plans to deploy SM-6 from 2026 |
<2302-111606>
海上自衛隊が2026年からまや型護衛艦2隻にRIM-174A SM-6を装備する。 米国防安全保障協力局 (DSCA) が10月20日に、Mk 41 VLSとSM-6 Block Ⅰ 32発(16発ずつ2度に分けて)を$450Mで売却すると発表した。
今のところSM-6はまや型の2隻にのみ装備される。 海上自衛隊のAegis艦は射程90nmのSM-2を装備しているが、SM-6の装備で370kmに伸びる。 またAegis Baseline 9の日本仕様であるAegis Baseline J7を装備しているため、他艦からの情報で射撃することもできるようになる。 |
2022.11.14 21:20 |
共同通信 (Yahoo) |
南西諸島防衛で水中無人機を開発 政府、機雷敷設除去へ |
<2212-111408>
関係者が14日、尖閣諸島など南西防衛で課題となる海上や海中での優勢を確保するため、水中で機雷の敷設や除去を行うUUVを開発する方針を固めたことを明らかにした。
防衛力強化の7本柱のうち「無人アセット防衛能力」向上の一環で、導入の遅れが指摘されているUAV/USV/UUVについて、防衛省は戦闘支援型を導入するなど陸海空の全ての分野で活用を拡大する方針で、防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」など年末に改定する安全保障関連3文書に盛り込む。 |
2022.11.09 06:00 |
共同通信 (Yahoo) |
新造のイージス搭載艦、小型化へ 米ミサイル「トマホーク」装備も |
<2212-110902>
複数の政府関係者が8日、イージス・システム搭載艦2隻について、当初案より小型化し機動力を高める方向で検討していることを明らかにした。 最大級となる巨艦のため、Aegis艦8隻など他の自衛艦との連携や共同運用がしにくいとの批判があった。
敵基地攻撃能力に転用可能なTomahawkの装備も視野に入れるなど多用途化する。 |
2022.11.07 21:14 |
共同通信 (Yahoo) |
政府、極超音速迎撃29年度から ミサイル防空能力を強化 |
<2212-110708>
関係者が7日、中国やロシアが開発を進める極超音速滑空兵器に対処するため、政府が03式中距離地対空誘導弾を改修する方針を固めたことを明らかにした。
改修は極超音速兵器の飛翔経路の予測や、追尾する性能を向上させるのが目的で、早ければ令和5年度に着手し、誘導弾を発射するソフトウエアの更新を8年度までに実施する。 令和11年度までの量産開始を目指す。
防衛力強化の柱とする7分野のうち「総合ミサイル防空能力」向上の一環で、外交安全保障政策の長期指針「国家安全保障戦略」など3文書改定に反映させる。 |
2022.11.07 00:00 |
日経新聞 |
南西防衛へ移動式「港」 島に桟橋接続、部隊を展開 |
<2212-110701>
防衛省が大規模な港湾がない島嶼部に迅速に部隊を展開するため緊急に桟橋を海上に浮かべて島と繋げる移動式の臨時港を開発し、輸送艦などが接岸できるようにする。
台湾有事などに伴う南西諸島の防衛への対応を念頭に数年以内の配備を目指し、令和5年度予算の概算要求で必要額を示さない事項要求として盛り込んだ。 同省は「機動展開能力」を高める施策と位置づけている。
5年度に研究開発に着手し、早期に部隊で試験的に活用する。 水上に浮く素材でつくり艦艇から人員や物資、装甲車などを陸に揚げられるようにする。 運搬や組み立てが容易で波や塩害に耐えられる技術を研究する。 |
2022.11.04 07:10 |
時事通信 (Yahoo) |
滞空型無人機、27年度までに配備 極超音速ミサイルを探知 防衛省 |
<2212-110408>
政府関係者が3日、通常のBMより低い高度を飛行する極超音速ミサイルの探知を正確に行うため、滞空型UAVを配備する方針を固めたことを明らかにした。
年末に改定する安全保障関連3文書に明記し、令和9年度までの実用化を目指す。 防衛省は4年度予算に1億円を計上し、UAV活用の検討を進めている。
滞空型UAVにはIRセンサーを搭載して通常より低い高度で数十機がチームを組み、日本海などで24時間体制の警戒監視に当たり極超音速ミサイルなどを探知追尾する。 無人機の管制は地上で行う。
UAVとともに、多数の小型衛星を連携させ、情報収集能力を高める衛星コンステレーション構想も推進する。 防衛省は5年度から5年間で50基程度の小型衛星を打ち上げる方向で調整しており、民間が打ち上げた衛星との連携も検討してミサイル防衛を補強し、探知や迎撃能力の向上を目指す。 |
2022.11.03 05:00 |
朝日新聞 (Yahoo) |
長射程ミサイルの「潜水艦発射型」開発を検討 敵基地攻撃の手段に |
<2212-110303>
複数の政府与党関係者が、射程延長などの改良を進めている12式地対艦誘導弾について、新たに潜水艦発射型を開発する方向で検討していることを明らかにした。
潜水艦は敵に見つかりにくい特徴があり、政府が検討している「敵基地攻撃能力」を保有した際の手段となる。 |
2022.11.02 |
Jane's Defence Weekly |
US approves sale of Raytheon SM-6 missiles to Japan |
<2302-110201>
米DSCAが議会に、SM-6 Block 1 32発を16発ずつ2度に分けてとMk 41 VLSを$450MのFMSで売却することを国務省が承認したと報告した。
防衛省は2018年9月にあたご改型(註:まや型)護衛艦2隻がSM-6を装備することを明らかにしている。
この他韓国は2023~2031年にKDX-Ⅲ駆逐艦に、オーストラリアは2021年8月にSM-6 Block 1装備用に売却要求を行っている。
RIM-174A SM-6は対空/対地対艦ミサイルで、射程は370kmと見られている。 |
2022.10.30 21:00 |
共同通信 (Yahoo) |
政府、ミサイル多様化検討 高速滑空弾射程千キロへ延伸 |
<2211-10306>
複数の政府関係者が30日、尖閣諸島など島嶼防衛用の新型ミサイルとして配備を目指す高速滑空弾について、射程を1,000km超に延伸する改良を検討していることを明らかにした。
実現すれば中国沿岸部や北朝鮮を射程に収め、別の国産ミサイルや取得を検討しているTomakawkなどの海外製ミサイルと合わせ、岸田政権が保有を検討する反撃能力の手段を多様化させる。 |
2022.10.29 05:01 |
読売新聞 (Yahoo) |
トマホーク搭載の潜水艦を視野、「実験艦」新造を検討…防衛大綱に開発方針記載へ |
<2211-102903>
複数の政府関係者が、長射程ミサイルを発射可能な潜水艦の保有に向け技術的課題を検証する実験艦を新造する方向で調整に入ったことを明らかにした。 年末までに改定する防衛計画の大綱に開発方針を盛り込む見通しで、配備に進めばTomahawkの搭載も視野に入れる。
政府は、反撃能力の保有を目指しており、その手段となる地上目標を攻撃可能な長射程ミサイルは、12式地対艦誘導弾の改良型やTomahawkを主力に据える方向である。 |
2022.10.28 02:00 |
読売新聞 (Yahoo) |
米巡航ミサイル「トマホーク」購入、日本政府が詰めの交渉…抑止力強化に不可欠と判断 |
<2211-102801>
政府がTomahawk CMの購入を米政府に打診していることがわかった。 米側は売却に前向きな姿勢を示し交渉は最終局面に入っている。
政府は、保有を目指す反撃能力の手段して国産ミサイルの改良計画を進めているが、早期に配備できるTomahawkが抑止力強化に不可欠だと判断した。 |
2022.10.21 05:40 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米、日本への SM6 ミサイル売却を承認 推定4.5億ドル |
<2211-102104>
米国防総省が20日、国務省が日本へのSM-6 Block Ⅰの$450Mでの売却を承認したと発表した。
国防総省は声明で、日本政府がSM-3最大32発を含む装備の売却を要請していたとした。 |
2022.10.19 17:39 |
毎日新聞 (Yahoo) |
海上保安庁に初の無人航空機 中国船などの監視強化へ |
<2211-101913>
海上保安庁が19日、海上自衛隊八戸基地を拠点にUAV 1機の運用を開始した。 運用を開始したのはGA社製のSea Guardianで、海保がUAVを導入するのは初めてである。
海保はUAVの導入にあたり、2020年10~11月に計147時間の実証試験を実施し、安全性の確認などをしたという。 |
2022.10.17 07:08 |
時事通信 (Yahoo) |
攻撃型無人機、25年度にも配備 離島防衛を強化 防衛省 |
<2211-101704>
防衛省が、南西諸島など離島での防衛力を強化するため、攻撃型の小型UAVを配備する方針を決めた。 攻撃型UAVは、離島などに攻め込んできた敵の車両や艦艇に体当たりして損害を与える自爆方式の攻撃を想定している。 平時では、自衛隊施設の警戒監視にも活用する。
令和5年度に米国製などを試験導入し、配備に向けた準備を進め、早ければ7年度から数百機程度の配備を目指す。
防衛省は既に4年度予算に3,000万円の調査研究費を計上し、米国製とイスラエル製の攻撃型UAVを借りて研究を開始した。 今後、離島での運用を想定した機種選定を行う。 将来は国内生産も視野に入れる。 |
2022.10.12 |
Jane's Defence Weekly |
JASDF to upgrade F-15s and procure 12 F-35A/Bs |
<2301-101208>
航空自衛隊が令和4年度にF-15 70機の能力向上を実施するほか、1,300億円かけてF-35A 8機とF-35B 4機を購入する。
これらのF-35Aは2026年に小松基地に、F-35Bは新田原基地の第5航空団の恐らく第305飛行隊に配備される。
新田原基地はF-35Bの母艦として改造されたいずも型護衛艦(註:いせ)の母港となっている佐世保基地に近い。 |
2022.10.12 |
Jane's Defence Weekly |
Japan to enhance its mine-clearance capability with USVs |
<2301-101207>
防衛省が掃海用USVを17隻装備する計画であることを明らかにした。 このUSVはもがみ型護衛艦に装備され、無人掃海システムの構成品として三菱重工業が納品しているOZZ UUVと一緒に使用される。 |
2022.10.12 15:49 |
毎日新聞 (Yahoo) |
海自の新潜水艦「じんげい」進水 三菱重工神戸造船所 |
<2211-101220>
海上自衛隊潜水艦の命名進水式が12日に三菱重工業神戸造船所で行われ、じんげいと命名された。
たいげい型の3番艦となるじんげいは艦内の整備や試験を経て2024年3月に引き渡される。 |
2022.10.06 11:52 |
FNN Prime (Yahoo) |
“反撃対象”捕捉に向け4000億円 安保基本文書に盛り込む方針 |
<2211-100609>
FNNの取材で、北朝鮮がBM発射を繰り返す中、日本の反撃能力保有をめぐる計画がわかった。 政府関係者によると、中期防衛力整備計画に敵のミサイル基地などを割り出す、反撃目標の標定に向けた情報収集能力の強化として、5年間で約4,000億円規模を盛り込む方針という。
政府関係者は「移動目標の捕捉にもつながり、反撃能力の核となる」としていて、敵基地などの画像データを地上に送信する技術の研究開発や、回線の増強などが含まれる見込みでも、年内に改定する安全保障の基本文書に、敵のミサイル基地など、反撃目標標定能力の強化を盛り込む方針である。 |
2022.09.22 |
世界の艦船 (Yahoo) |
イージス・システム搭載艦を建造へ |
<2210-092221>
防衛省が令和5年度概算要求の主要事項であるIAMD能力の一環として、Aegis System搭載艦の建造のための構成品取得費等を折り込んだ。
主要目は全長210m、幅40m、基準排水量22,000tで、主兵装はBMD用のSM-3 Block ⅡA、CMD用のSM-6のほか、12式対艦ミサイル能力向上型を装備する。 レーダーはAegis Ashore用に調達したSPY-7(V)1を搭載する。
基準排水量はまや型Aegis護衛艦の2.5倍だが、乗員数はほぼ1/3の110名で、居住性を重視して個室化が図られるという。 乗員の一部は陸上自衛隊員といわれ、維持・運用に一部民間委託を検討するなど、従来の護衛艦とはまったく異なる運用方法が検討されている。
艦がここまで大型化した最大の要因は、耐航性を確保しつつ、SPY-7(V)1を搭載化するためと推察される。 陸上用に設計されたSPY-7(V)1は艦載用のSPY-7(V)2より能力的に優れる反面、アンテナ直径が大きく、大出力の電源と大型冷却システムが必要となる。 |
【註】
┏━━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃Aegis 専用┃DDH いずも┃DDG ま や┃
┣━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃全 長 (m)┃ 210 ┃ 197.0 ┃ 170.0 ┃
┃全 幅 (m)┃ 40 ┃ 33.0 ┃ 21.0 ┃
┃喫 水 (m)┃ -- ┃ 7.0 ┃ 6.2 ┃
┃基準排水量 (t)┃ 22,000 ┃ 13,950 ┃ 8,200 ┃
┃乗 員 数┃ 110 ┃ 470 ┃ 300 ┃
┃主 機(馬力)┃ -- ┃ 112,000 ┃ 69,000 ┃
┗━━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛ |
2022.09.14 05:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
攻撃型無人機、自衛隊に試験導入へ…島しょ防衛強化へ25年度以降に本格配備 |
<2210-091402>
防衛省が島嶼防衛の強化に向け、イスラエル製や米国製の攻撃型UAVを令和5年度に自衛隊へ試験導入する方向で調整している。 7年度以降に海外からの調達と国産を合わせ、数百機規模の攻撃型UAVを装備する方針である。
試験導入するのは、イスラエル製Haropや米国製Switchbladeなどで、Haropは全長2.5mで航続時間が9時間と長い。 Switchbladeは全長36cmと小型で持ち運びやすい一方、航続時間は15分にとどまる。 いずれも敵に体当たりして損害を与える自爆方式の攻撃を行う。 トルコ製のTB-2など、搭載したミサイルで攻撃を行うタイプのUAVも候補に挙がっている。 |
2022.09.01 07:07 |
時事通信 (Yahoo) |
巨艦イージス建造へ 陸上配備代替、ミサイル防衛 「令和の戦艦大和」の声も・防衛省 |
<2210-090103>
Aegis Ashoreの配備計画撤回から2年余りを経て、代替策となる2隻のイージス・システム搭載艦の建造計画が防衛省の2023年度予算概算要求で31日に明らかになった。
BMDだけでなく、政府が保有を検討する反撃能力に転用できる長距離ミサイルも搭載する。 構想では基準排水量は20,000tといずも型とほぼ同じで、まや型の2倍以上ある。 全長210m、幅40m程度を検討している。
細部が確定しない事項要求のため金額は明示されないが、建造費はAegis艦まや型を上回り、導入コストはAegis Ashoreの4,000億円(試算)を超える可能性がある。 |
2022.08.23 05:01 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
極超音速兵器の迎撃ミサイル、イージス艦に搭載へ…概算要求額は過去最高5兆5947億円 |
<2209-082303>
防衛省の令和5年度予算概算要求の全容が22日に判明した。 極超音速兵器の迎撃能力の保有を目指し、改良型中SAMを建造計画中のイージス・システム搭載艦に搭載することを盛り込んだ。
Aegis Ashoreの配備断念を受けた代替案で2隻建造するイージス・システム搭載艦はSM-6も搭載する計画で、概算要求では、新たに極超音速兵器の迎撃能力を持たせるため、03式中SAM改良型の搭載を想定している。
改良型中SAMは敵ミサイルの軌道予測能力を向上させ、極超音速兵器の迎撃を目指す。 また極超音速兵器は地上レーダでは探知が難しいため、多数の小型衛星による観測網衛星コンステレーションで探知追随する研究も盛り込んでいる。 |
2022.08.22 19:33 |
日経新聞 |
攻撃用無人機導入・極超音速ミサイル研究 防衛概算要求 |
<2209-082209>
防衛省が22日、5兆5,947億円にのぼる令和5年度予算概算要求案をまとめ与党幹部に伝えた。 概算要求案は防衛力を5年以内に抜本強化するための「必要な取組」を7本柱で列挙した。 7本柱は掲載順に
① 長射程弾の量産などのスタンド・オフ防衛能力
② 多様なミサイルに対処する総合ミサイル防空能力
③ ドローン活用のような無人アセット防衛能力
④ 宇宙・サイバーといった分野の領域横断作戦能力
⑤ 指揮統制・情報関連機能
⑥ 部隊や補給品を前線に送る機動展開能力
⑦ 戦闘を続けるための持続性・強靱性
を提起した。
領域横断作戦能力では、警戒監視に特化した哨戒艦の導入も盛り込んだ。 哨戒艦は中国艦などの監視に使うもので、5年度に建造を始め8年度末の就役をめざす。
哨戒艦は同規模の護衛艦の1/4の30名ほどで運用でき、要員不足でも艦艇数を増やすための方策となる。 酒井海上幕僚長は中国艦などの警戒監視任務について、護衛艦では足りずずに補給艦などの補助艦を使う頻度が多くなってきたと艦艇不足に懸念を示している。 |
2022.08.21 16:00 |
朝日新聞 (Yahoo) |
「極超音速ミサイル」迎撃へ、防衛省が予算要求で調整 北朝鮮も保有 |
<2209-082107>
政府関係者への取材で、防衛省が来年度予算案の概算要求で、変則的な軌道で迎撃を難しくする極超音速ミサイル迎撃能力向上に関連する予算を事項要求する方向で調整に入ったことがわかった。 |
2022.08.21 05:01 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
長射程ミサイル、「反撃能力」1000発以上の保有検討…中国との数の格差埋める狙い |
<2209-082103>
複数の政府関係者が、政府が導入を決めている長射程CMについて1,000発以上の保有を検討していることを明らかにした。 台湾有事も念頭に、南西諸島から九州に配備し、BMを多数配備する中国とのミサイル・ギャップを埋める狙いがある。
政府は12式地対艦誘導弾の射程を現在の百数十㌔から北朝鮮や中国沿岸部に届く1,000km程度に延伸し、艦艇や戦闘機からも発射できるよう改良を進めており、地上発射型は当初の予定を2年早めて2024年度にも配備する。 また地上目標を攻撃する対地用の開発も進める。 |
2022.08.17 11:53 |
TBS News (Yahoo) |
防衛省「領域横断作戦能力」に「認知領域」を加え、抜本的に強化へ SNS情報で人の認知を操作 |
<2209-081709>
防衛省が、安全保障の領域に「認知領域」を加え、海外の偽情報の分析など新たな領域の防衛力を抜本的に強化する方針である。
SNSによる情報操作などを用いて人の認知を制する「認知領域」をめぐっては、ロシアがフェイクニュースを用いてウクライナを混乱させたこともあり、注目が集まっている。 こうした中、防衛省関係者によると、陸海空領域に加え、宇宙、サイバ、電磁波や、認知領域などの組み合わせにより非対称的に優勢を確保していくため、領域横断作戦能力の抜本的な強化をはかることを来年度の当初予算の概算要求に盛り込むという。
概算要求では他にも、IAMD能力を強化するため、現在よりも高度なBMD能力を有し、極超音速滑空兵器などにも対応するイージス・システム搭載艦の整備を事項要求するという。 イージス・システム搭載艦には反撃能力を想定した長射程ミサイルの搭載も検討するとみられる。 |
2022.08.17 05:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
イージス艦に長射程巡航ミサイル搭載で政府調整…「反撃能力」想定した設計に |
<2209-081704>
複数の政府関係者が16日、政府が建造を計画しているイージス・システム搭載艦に、地上の目標も攻撃可能な国産の長射程CMを搭載する方向であることを明らかにした。 BMDに加え反撃能力を想定した設計とする。 建造費抑制のため、通常の単胴船型とすることも固まった。
新たに搭載する方向となったのは、12式地対艦誘導弾を改良したCMで、改良後は射程を1,000kmまで伸ばし、艦艇にも搭載できるようになる。
政府は、Aegis Ashoreの代替案として2020年12月にイージス・システム搭載艦を2隻建造することを決めた。 今ある海上自衛隊のAegis艦8隻は尖閣諸島を含めた海域で活動するのに対し、イージス・システム搭載艦は、常時日本海で北朝鮮のミサイル警戒にあたることを想定している。 Aegis Ashore用に米企業から購入契約済みのSPY-7レーダのほか、CMを迎撃できるSM-6の搭載も決まっている。 |
2022.08.04 05:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
無人機や宇宙サイバーを強化 防衛省、23年度概算要求方針 |
<2209-080402>
防衛省が令和5年度予算の概算要求に、長射程ミサイルの早期装備化や、UAVの早期取得などを盛り込む方針を固めた。 政府が掲げる「防衛力の5年以内の抜本的な強化策」の柱として、要求段階では金額を示さない事項要求とし、金額は年末の予算編成過程で決める。
スタンド・オフ・ミサイルについては、12式地対艦誘導弾改長射程CMや、研究中の高速滑空SSMなどの装備化が念頭にある。 いずれも、自衛目的で敵のミサイル発射基地などを攻撃する反撃能力として活用できる。
UAVは人的被害を極力減らす観点から、現代戦では不可欠となっており、無人の航空機や艦艇などの早期の運用開始を目指す。
ロシアのウクライナ侵略で継戦能力の重要性が浮き彫りになったことを踏まえ、弾薬や燃料、弾薬庫の確保を盛り込むと共に、部品不足の解消や施設の強靱化も進める。 |
2022.08.03 19:26 |
共同通信 (Yahoo) |
無人機や宇宙サイバーを強化 防衛省、23年度概算要求方針 |
<2209-080317>
複数の政府与党関係者が3日、防衛省の令和5年度予算概算要求の基本方針を明らかにした。 防衛力を5年以内に抜本的に強化するとし、防衛費は概算要求としては過去最大の5.5兆円台で調整するが、新型装備など金額を明示しない事項要求を多数盛り込み、最終的に6兆円規模に膨らむ可能性がある。
宇宙やサイバー空間など新領域を含む領域横断作戦能力を強化すると明記し、スタンドオフ防衛能力やUAVなど無人化した装備品を充実させる。 |
2022.08.02 20:34 |
毎日新聞 (Yahoo) |
長射程対艦ミサイル、配備前倒しへ 政府、中国にらみ防衛力強化加速 |
<2209-080209>
複数の政府与党関係者が2日、政府が開発中の長射程地対艦ミサイルについて、令和8年度以降としている配備時期を開発完了を待たずに試作品段階で配備することで前倒しする方針を固めたことを明らかにした。 台頭する中国をにらみ、防衛力強化を加速させる
改良型の開発では、3~7年度の5年間で試作と試験評価を実施することが既に決まっていて、これまで8年度以降の量産配備を目指していたが、開発完了前でも一定の性能を獲得できた段階で導入する「アジャイル開発」と呼ばれる手法を採用して5年度以降に前倒しすることで早期配備につなげたい考えである。
改良型の射程は、12式の200kmを大きく上回る900~1,500kmを目標としていて、反撃能力の保有を検討している政府は、改良型の反撃能力への転用も可能となる。 |
2022.07.24 05:14 |
時事通信 (Yahoo) |
観測ロケット打ち上げ 極超音速機エンジン飛行試験 防衛装備庁の受託研究・JAXA |
<2208-072403>
宇宙航空研究開発機構 (JAXA) が24日05:00に内之浦宇宙空間観測所で、観測ロケットS-520 RD 1号機を打ち上げた。 RD 1号機はMach 5以上で飛ぶ極超音速旅客機の実現に必要なスクラムジェットエンジンの試験用機材を搭載し、開発に必要なデータ取得を目指す。
RD 1号機は高度150kmに到達後、最上段の試験用機材を分離し、試験用機材は降下しながら加速し高度30kmでMach 5.5に達し、6秒間エンジンの燃焼試験を行う。
スクラムジェットエンジンはミサイルの長射程化や弾頭の小型化につながる利点があり、各国が開発を進めており、今回の燃焼試験は防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度による受託研究の一環で、同庁が研究費約18億円を提供して、得られたデータを極超音速誘導弾などの開発に生かすことを期待している。 |
2022.07.24 05:48 |
NHK |
JAXA 観測ロケット打ち上げ 超音速エンジン開発へデータ収集 |
<2208-072401>
JAXAが24日05:00、防衛装備庁が研究してるスクラムジェット試験体を搭載した、全長約9m、胴径52cm、重量2.6tのS-520-RD小型観測ロケット1号機を内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。
S-520-RDはエンジンに点火し上昇した後、上空160kmで機体の上部に搭載した試験体を切り離し、試験体は落下中にMach 5~6以上に達する。
JAXAはロケットから受信したデータの解析などを行って、09:00頃から記者会見を開き、打ち上げの結果を報告することにしている。 |
2022.07.20 |
Jane's Defence Weekly |
Tokyo selects 95 m proposal from Japan Marine United for next-gen OPV |
<2209-072006>
防衛装備庁が次世代外洋哨戒艦OPVにJMU社案の採用を決めた。
OPVは全長95m、排水量1,920tで速力20kt以上の性能を持ち、30mm艦載砲1門を装備する。 |
2022.07.18 04:17 |
Defense News |
General Atomics to deliver integrated ISR analytics suite to Japan this fall |
<2208-071803>
軍用データの収集分析機能の要求に対しGeneral Atomics社が7月16日に、2種類のシステムを統合したSTAREが初めて販売先として10月に日本に納入されることを明らかにした。
STAREは市街地用ISRシステムMetisと、同社製MMCシステムを組み合わせたもので、Metisは対象地域での変化に対するピン打ち機能を持ち、更なるISR活動を必要とすることを示す機能を有する。 |
2022.07.13 |
Jane's Defence Weekly |
Japan readies to conduct combustion flight test of scramjet engine |
<2209-071310>
防衛装備庁が7月23日にJAXAの内之浦宇宙センタから、開発中のスクラムジェットエンジンを打ち上げる。
装備庁によると今回の打ち上げはスクラムジェットエンジン技術の開発と極超音速滑空飛行体 (HVGP) など極超音速飛翔体技術の開発を行うものである。
防衛省は2019年に683億円でHVGPの開発を開始したが、その後2020年に250億円、2021年に150億円、2022年に145億円と減少してきている。
一方でスクラムジェットエンジンを含む極超音速ミサイルの開発に、2019年に64億円、2021年に93億円が当てられている。 |
2023.07.05 |
Jane's Defence Weekly |
Japan's Aegis destroyer to revert to air defence when BMD vessels arrive |
<2309-070503>
海上自衛隊がAegisシステム搭載艦 (ASEV) 2隻を2028年3月と2029年3月に就役させるが、その後は現在BMD任務に就けているAegis護衛艦を本来の防空任務に戻す。
ASEVはAegis護衛艦が64~96セルのVLSを装備するのに対し128セルを装備し、SM-6や能力向上型の12式対艦ミサイルも装備し、更にHGVの迎撃弾も装備することになる。 |
2022.06.24 11:40 |
長崎新聞 (Yahoo) |
新型護衛艦「やはぎ」命名・進水式 三菱長崎造船所 もがみ型5番艦 |
<2207-062412>
海上自衛隊の新型FFMの命名進水式が23日に三菱重工業長崎造船所長崎工場であり、やはぎと命名された。 やはぎは同造船所で建造され4月に就役したもがみ型の5番艦で、来年度に引き渡される。
防衛省の中期防衛力整備計画では、令和5年度まで毎年2隻ずつ計10隻の建造が予定され、長崎造船所では、このうち6隻を受注している。 |
2022.06.15 |
Jane's Defence Weekly |
Japan studies feasibility of UAVs tracking HGVs |
<2208-061509>
防衛省が今年、HGVの捕捉追随に衛星群と連携するUAVを活用する検討を行う。 産経新聞によると数十機の固定翼UAVを日本海や東シナ海で遊弋させる計画という。
このため令和4年度予算には米国と共同する衛星群計画の3億円のほかに、UAV用として1億円を計上している。 |
2022.06.03 18:03 |
日経新聞 (Yahoo) |
戦闘機支援の無人機開発 日米、防空網強化へ技術協力 |
<2207-060309>
政府が戦闘機を支援して飛ぶUAVを日米が技術協力した開発に乗り出す。 戦闘機に代わって接近する敵機やミサイルの早期探知に使い、警戒監視の効率を高める。 迎撃用のミサイル搭載も検討する。
令和7年度まで研究試作を行い、8年度以降に本試作に着手して17年度をめどに配備を目指す。 |
【註】
日本版のLoyal Wingmanであろうか。 |
2022.05.20 15:45 |
産経新聞 (Yahoo) |
スバルの陸自向けヘリ、量産初号機が初飛行 今年度に6機を納入 |
<2206-052008>
スバル社が20日、宇都宮製作所で製造中の陸上自衛隊新多用途ヘリコプターUH-2量産初号機の初飛行を19日に行ったと発表した。 今後も社内飛行試験を重ね、令和4年度に6機、6年度に7機、7年度に13機を陸自に納入する。
UH-2は、Bell Textron社と共同開発した民間向け最新型ヘリSubaru Bell 412EPXをベースに、陸自向けの仕様が織り込まれた。 |
2022.05.11 |
Jane's Defence Weekly |
Japan to use C-2 airlifter for stand-off EW aircraft |
<2207-051106>
防衛装備庁が、令和2年度にC-2を元にした航空自衛隊のSOJの開発を開始し、令和3年度に機体の開発を開始している。 開発は8年度に完了し、9年度に運用を開始する計画である。 川崎重工業は2020年12月に150億円で開発を受注し、3年度に100億円、4年度に185億円が割り当てられている。
C-2のMTOWは141,000kg、搭載能力36,000kgとEC-1の元になったMTOW 45,000kg、搭載能力11,900kgのC-1より大きくなっている。
同様にC-2を用いたELINT機のRC-2は2020年10月から使用している。 |
2022.05.04 20:16 |
日テレ News (Yahoo) |
テレビ初公開「高出力マイクロ波照射装置」 日本の防衛“最新技術” |
<2206-050415>
日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、先端技術の活用に力を入れる防衛省が流れを一変させるゲームチェンジャーと期待して開発を進めている最新技術を公開した。 防衛省が開発を進める「高出力マイクロ波照射装置」はTV初公開である。
・レールガン
重量8tのボディーに全長6mの砲身を持つ、レールガンの特徴はその弾丸で、小さな手持ちサイズの弾丸は発射直後に筒が開き、Mach 6.5で細長い弾心だけが飛んで行く。
1発あたりのコストも安く、実用化すれば極超音速ミサイルへの対処が期待されている。 防衛省は今年度65億円の予算をかけの本格開発を進める。
・高出力マイクロ波照射装置
目標に突入して自爆する「カミカゼドローン」と呼ばれるUAVに対処するため、防衛省が開発を進めているのが高出力マイクロ波照射装置で、マイクロ波がUAVにあたると、制御回路の中に一時的に強い電流が生じ、制御回路が誤動作を起こす。 範囲を広げれば複数のUAVを同時に打ち落とすことも可能ということで、今年度72億円をかけて実用化を進める。 |
2022.05.03 21:02 |
共同通信 (Yahoo) |
長距離巡航ミサイル取得に遅れ 空自の F35 用、予算未執行 |
<2206-050311>
政府関係者が3日、防衛省が航空自衛隊のF-35Aに搭載するため、令和3年度に予定したJSMの納入が米国製機材の不足が原因で遅れ、取得費149億円が未執行となっていることを明らかにした。 |
2022.04.30 20:17 |
産経新聞 (Yahoo) |
日本海上、無人機で監視 極超音速兵器追尾 |
<2205-043008>
防衛省が、現在のBMDSで対処が難しいとされる極超音速兵器などを探知追随するため、日本海や東シナ海などの上空に数十機の固定翼滞空型UAVを常時展開する構想を検討している。 同省は令和4年度当初予算に調査研究費1億円を計上し、人工衛星を低軌道に多数投入する米国の衛星コンステレーションと並行した探知追随態勢構築を目指す。
検討中の構想では、長時間飛行が可能UAV数機から数十機のチームを地域ごとに編成し、燃料補給で交代しながらチームで常時監視態勢を取り、搭載された小型IRセンサーで監視した低空域のデータを地上へ伝送する。 |
【註】
UAVの上昇限度はHALE UAVでも60,000ft~65,000ft(20km前後)とHGVが滑空飛行すると見られる70km前後に比べて低すぎる。
この点からして、記事のUAVが捕捉追随するのは亜音速、超音速、極超音速のCMと思われる。 |
2022.04.29 11:52 |
長崎新聞 (Yahoo) |
新型護衛艦「もがみ」就役 三菱長崎造船所で引き渡し式 |
<2205-042907>
三菱重工業長崎造船所で建造された新型多機能フリーゲート艦FFMの一番艦である護衛艦もがみ3,900tが28日に防衛省に引き渡され就役した。 海上自衛隊の護衛艦として初めて機雷掃討機能を導入した。
岡山県玉野市の三菱重工マリタイムシステムズで建造した二番艦くまのは3月22日に就役している。 |
2022.04.27 |
Jane's Defence Weekly |
Japan designing flight controls, AI for fighter-support UAV |
<2207-042710>
防衛装備庁が2019年から、AIと先進飛行制御を採用したUCAVを開発している。
有無人連携により2035年に開発を完了する第六世代戦闘機F-Xと共同運用されるもので、FY24には亜音速の縮小型機を飛行させる計画である。 |
2022.04.13 |
Jane's Defence Weekly |
Japan starts conversion of second Izumo helo carrier |
<2207-041306>
いずも型DDHの二番艦かがをF-35B搭載艦に改修する工事が開始された。 |
2022.04.06 |
Jane's Defence Weekly |
JMSDF inducts first Mogami-class multirole guided-missile frigate |
<2207-040607>
海上自衛隊のもがみ型多目的フリゲート艦最初のくまのが3月22日に玉野市のMHI造船所で就役した。 一番艦のもがみは2021年に進水している。
全長132mのもがみ型は1980年代末から1990年代初期に建造されたあぶくま型の後継でMAN社製12V28/33D STCディーゼルエンジンとRolls-Royce社製MT30ガスタービンエンジンで推進し30ktの速力を持つ。
主砲は127mm艦載砲で、03式中SAMを発射するVLS(註:後年装備)、4連装対艦ミサイル発射機2基、RIM-116C RAMを発射する11セルのSeaRAM CIWS、324mm魚雷発射管6本を装備する。 |
2022.03.30 21:15 |
産経新聞 (Yahoo) |
防衛省が攻撃型ドローン研究へ ウクライナ侵攻で存在感示す |
<2204-033019>
防衛省が来年度から攻撃型UAVの運用に向けた本格的な検討に乗り出すことが30日に分かった。 UAV戦は現実になりつつあるが、自衛隊への導入は偵察型などに限られ本格導入には程遠いのが現状になっている。
ロシアのウクライナ侵攻では、ウクライナ軍のトルコ製UAVのBaraktar TB2がロシア軍のSAMを攻撃するなど能力の高さを知らしめた。 |
2022.03.22 18:50 |
日経新聞 |
新型護衛艦「くまの」就役 海自、少ない隊員で運航 |
<2204-032216>
海上自衛隊の新型護衛艦くまのが22日に就役した。 くまのはFFMと呼ばれる新型多機能護衛艦で、対空戦や対水上戦など多様な任務と共に、掃海艇が担ってきた機雷掃海機能も備えた。
防衛省はFFMをモデルにした艦船の海外への輸出も視野に入れている。 |
2022.03.12 08:01 |
共同通信 (Yahoo) |
米製無人偵察機グローバルホークが三沢到着 |
<2204-031209>
防衛省が航空自衛隊三沢基地での配備を計画していたGlobal Hawk 1機が12日朝に同基地に到着したのが確認された。
同機の自衛隊での配備は初めてである。 |
2022.03.09 12:06 |
共同通信 (Yahoo) |
新型潜水艦「たいげい」就役 海自、22隻体制に増強 |
<2204-030918>
海上自衛隊の新型潜水艦たいげいが9日に就役した。 たいげいは横須賀基地に配備されて日本周辺の警戒監視に当たる。
たいげいの就役で政府が目標として掲げてきた潜水艦を16隻から22隻に増強する計画が完了した。 |
2022.02.23 |
Jane's Defence Weekly |
Japan's ATLA outlines development of Type 12 surface-to-ship missiles |
<2206-022311>
装備庁が2月9日、200kmと推定されている12式SSMの射程を1,000kmに延伸する改良型を明らかにした。
12式改SSMは陸上発射型の他、艦載型や空中発射型も合わせて開発され、陸上発射型は2025年、艦載型は2026年、空中発射型は2028年に開発を完了する。 |
2022.02.22 |
Jane's 360 |
Japan approves JNAAM co-development |
<2203-022216>
日英で平成30年度から進められている共同開発AAM JNAAMの発射試験が令和4年度に行われ、同年度で試作を完了する。 |
2022.02.19 22:05 |
産経新聞 (Yahoo) |
「量子技術」防衛省は及び腰 戦略検討も予算ゼロ |
<2203-021916>
政府がセンサーや暗号の飛躍的な機能向上が期待される量子技術活用に向けた戦略を策定し、令和3年度補正予算案に関連経費を計上していが、防衛省も軍事利用へ向けた戦略検討に乗り出しているものの防衛省関連の経費はゼロである。
量子技術は一部で実用化にこぎつけつつあり、NECなどは1月に株取引に量子暗号通信を利用する実証実験を成功させた。 政府の有識者会議は同月、「量子技術イノベーション戦略」の改定を決定し、政府は補正予算を含め量子関連で800億円を計上した。 米国はFY22予算で量子関連1,000億円を要求し、中国は1兆円規模をかけて研究拠点を整備している。 |
2022.02.17 |
Defense News |
Japan confirms details of F-15J upgrade program worth $5.6 billion |
<2203-021724>
防衛装備庁が2月上旬にF-15近代化改修について文書で公表した。 改修の内容はレーダをRaytheon社製AN/APG-82(V)1に、電子戦装置をBAE Systems社製ALQ-239 DEWSに換装し、武器搭載能力を増やすと共にAGM-158 JASSMの発射が可能になる。
対象となるのは既にMSIP改修を終えているF-15J 66機とF-15DJ 34機で、残りの99機はF-35 157機と換装される。 |
2022.02.15 |
時事通信 (Yahoo) |
日英、レーダー開発も協力 次期戦闘機計画 |
<2203-021516>
日英政府が15日、次期戦闘機用レーダを共同開発すると発表した。 英政府の発表によると、レーダの共同開発を4月に開始し、5年程度をかけて官民で設計製造を進める。 英国側からはイタリアLeonaldo社の英国法人が参画する。
両政府は次期戦闘機のエンジンでも共同開発を進めており、防衛分野の協力が一段と深まる。 |
2022.02.11 |
Jane's 360 |
Japan's ATLA outlines development of Type 12 surface-to-ship missiles |
<2203-021111>
防衛装備庁が2月9日にJanesに、12式SSMの射程を200kmから1,000kmに長射程化について、全長が伸び、形状も変わることを明らかにした。
長射程SSMは航空機及び艦艇からの発射も可能になるという。 |
2022.02.08 |
Jane's 360 |
Japan to upgrade 68 F-15J Eagles under JSI programme |
<2203-020821>
防衛省が2月4日、F-15J 68機を6,465億円かけてF-15JSIに改修する。
航空自衛隊が保有するF-15J/DJ合わせて201機のうち102機(F-15J 68機、F-15DJ 34機)は過去に1回目の近代化改修を行っており、残りの99機はF-35 147機(F-35A 105機、F-35B 42機)に換装される。 |
2022.02.05 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
防衛省、「高出力マイクロ波」兵器を開発へ…軍用ドローンを無力化 |
<2203-020505>
防衛省は来年度から、敵のUAVを無力化できる高出力マイクロ波 (HPM) 兵器の研究開発に本格的に乗り出す。
中国やロシアが開発に力を入れるUAVは小型化が進み、多数で襲撃する飽和攻撃も想定されることから、瞬時に同時対処する能力が必要になる。 |
2022.02.02 |
Jane's Defence Weekly |
Japanese MoD boosts HPM weapon development funds |
<2205-020210>
防衛装備庁 (ATLA) が令和4年度予算にHPM兵器の開発費として72億円を計上した。 この開発は8年度まで続けられる。
装備庁は2030年代に陸上自衛隊での装備を目指しHPMを用いたミサイル防衛システム構想を2019年に公表している。 |
2022.02.02 |
Jane's Defence Weekly |
Japan's ATLA progresses EM railguns project to counter emerging threats |
<2205-020209>
防衛装備庁 (ATLA) が1月19日にEMGの開発を今年加速することを明らかにした。
ATLAは平成29年度からEMGの開発を行っており、2018年7月には小口径EMGを公開している。 公開した映像では2MAの電流で10kgの弾を2,000m/s以上で射出した。 ATLA報道官は1月19日に、2,297m/sを達成したと述べた。
今後は大口径弾で20MJの砲口エネルギーを目指すという。 |
2022.01.12 |
Jane's Defence Weekly |
Boeing contracted tolaunch F-15 Japan Super Interceptor programme |
<2204-011202>
米国防総省が2021年12月30日、Boeing社が航空自衛隊のF-15JをF-15JSIに改修する$471.3MのFMS契約を受注したと発表した。
改修はセントルイスで行われ、2028年12月31日に完了する。
改修ではレーダをAN/APG-82(V)に換装し、AN/ALQ-239 Digital EWシステムやAdvanced Display Core Processor Ⅱを搭載するなどして、Adanced Eagle級の仕様になる。 |
2022.01.07 |
Stars & Stripes |
Boeing to upgrade Japan's F-15s into Super Interceptors that can keep pace with the F-35 |
<2202-010710>
防衛省がFMS契約でBoeing社にF-15Jの改良を$470Mで発注した。 改良作業はセントルイスで行われ、2028年に完了するという。
米空軍では日本と異なり、F-15を改良するのではなくF-15EXを単価$87.7Mで新規調達する。 |
2022.01.03 |
毎日新聞 (Yahoo) |
防衛省、レールガン開発に本腰 SF・アニメが現実に? |
<2202-010302>
防衛省が電磁砲(レールガン)の研究開発に本腰を入れ、令和4年度当初予算案に65億円を計上した。
防衛省は平成29年度補正予算に「電磁加速システムの研究」として10億円を盛り込み、試作品の製造を進めてきた。 目標とする性能は、戦車砲の初速1,700m/sを上回る2,000m/s以上で、防衛装備庁によると、試作段階では2,297m/sを記録している。 |
2021.12.30 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
海自潜水艦に長射程巡航ミサイル搭載…政府検討、地上目標も攻撃可能 |
<2201-123002>
複数の政府関係者が、敵基地攻撃能力を具体化する装備として、海上自衛隊の潜水艦に地上の目標も攻撃可能な国産の長射程CMを装備する方向で検討に入ったことを明らかにした。 配備は2020年代後半以降の見通しである。
搭載を検討しているのは、12式地対艦誘導弾を基に新たに開発する長射程CMで射程は1,000kmに及ぶ。 潜水艦からはVLSから発射する方式や、魚雷発射管から発射する方式などが検討されている。 海上自衛隊は射程は短いが魚雷発射管から発射する対艦ミサイルは既に保有している。 |
【註】
潜水艦がVLSを装備するようになればSLBMの発射も可能になる。 |
2021.12.11 |
NHK |
空自F15戦闘機 改修費約3970億円に削減 来年度予算案に計上へ |
<2201-121103>
航空自衛隊のF-15改修は、米国のメーカーで製造ラインを新たに整備する必要が生じたことなどから、一時当初の見積もりの3,240億円の1.7倍にあたる5,520億円まで費用が膨らみ問題化したため、LRASM搭載を見送ったりして3,980億円まで価格を抑えたが、さらに圧縮すべきだとの政府与党の意見を受けて、令和4年度予算案の概算要求では具体的な金額を明示しない事項要求となっていた。
その後米側と交渉を重ねた結果、さらに10億円費用を圧縮して3,970億円まで価格を抑えられたとして、防衛省は4年度予算案に改修費を盛り込む方向で最終調整に入った。 |
2021.12.10 |
長崎文化放送 (Yahoo) |
三菱長船で新型護衛艦「みくま」命名・進水式 |
<2201-121007>
三菱重工長崎造船所で今年3隻目となる新型護衛艦の命名進水式が行われ、鬼木防衛副大臣がみくまと命名した。 みくまは今後、艤装工事を行い、2023年3月に防衛省に引き渡す予定である。
長崎造船所での新型護衛艦の命名進水は今年3月のもがみ、6月ののしろに続き3隻目になる。 防衛省は22隻の新型護衛艦の建造計画を立てていて、うち長崎造船所では現在6隻を受注している。 |
2021.12.02 |
日経新聞 |
防衛省、ミサイル射程1000キロ 抑止強化へ20年代後半 |
<2201-120203>
防衛省が開発中しているCMの射程を1,000km超まで延ばし、陸上配備型だけでなく艦艇や戦闘機へも搭載し2020年代後半までの配備をめざす。
令和3年度から開発に着手した地上配備型のほか、4年度には艦艇と戦闘機への搭載型の試作を開始する。 開発費は総額1,000億円ほどを見込んでいる。 |
2021.11.27 |
八重山日報 (Yahoo) |
石垣港 国内最大級の巡視船配備 尖閣警備、災害対応で活躍 |
<2112-112704>
ヘリコプター搭載型巡視船あさづきが12日付で第11管区海上保安本部に配属され、26日11:00頃に乗組員64名を乗せて石垣港に初入港した。
あさづきは全長150m、幅17,、6,500総㌧と海上保安庁が所有する最大級の巡視船で、ヘリを最大2機搭載可能である。
あさづきは40mm単装機銃2門、20mm多銃身機銃2門、遠隔監視採証装置、遠隔放水銃、停船命令等表示装置など、最新の設備を装備しており、入港後すぐに訓練を開始し、能力を高めながら警備業務に入るという。 |
2021.11.14 |
日刊工業新聞 (Yahoo) |
海上自衛隊の「哨戒艦」12隻建造へ、戦力増強を急ぐ事情 |
<2112-111405>
防衛装備庁が、海上自衛隊が装備する哨戒艦を建造する企業の募集を始めた。 哨戒艦は全長90m、基準排水量1,900tで12隻の建造が見込まれている。
尖閣諸島など南西諸島周辺で中国艦船の示威活動が激しさを増しており、海自と海上保安庁の警戒艦の隻数では対応が難しくなっている実情を踏まえたもので、1番艦は令和8年度に就役する見込みである。
【関連記事:2109-072807 (JDW 2021.07.28)】 |
2021.11.13 |
乗りもの ニュース(Yahoo) |
尖閣警備の期待の星 海保最大級のヘリ搭載巡視船「あさづき」就役 沖縄・石垣島が拠点 |
<2112-111307>
海上保安庁が11月12日に三菱造船江浦工場でヘリ搭載型巡視船あさづきが就役したと発表した。 配属先は第11管区海上保安本部の石垣海上保安部である。
巡視船あさづき(註:全長150.0m、7,300総㌧)は、れいめい型巡視船の3番船として、平成29年度予算で建造された巡視船で、40mm単装機銃を2門、20mm多銃身機銃を2基装備する。 ほかにも停船命令等表示装置、遠隔監視採証装置、遠隔放水銃などを備えている。
搭載するヘリはSuper Pumaで、通常は1機だが、緊急時などの際は2機搭載でき、格納庫や発着甲板の移送レールなども2機分用意されている。 従来、第11管区海上保安本部には那覇海上保安部にヘリ搭載型巡視船としてうるま、おきなわ、りゅうきゅうの3隻が配備されているが、これらは全てS-76D中型ヘリ1機の搭載運用能力しかなかった。 |
2021.11.10 |
Jane's Defence Weekly |
Japan receives first KC-46A aircraft |
<2201-111012>
日本が4機購入するKC-46A空中給油機で2017年12月に発注していた1号機が10月29日に美保基地で納入された。 1号機は2020年12月に編成された第405飛行隊(註:航空支援団第3輸送航空隊)に配備された。
2号機は12月に納入される。 |
2021.11.03 |
Jane's Defence Weekly |
Japan launches the first of two new 4,900-tonne oil tankers for JMSDF |
<2201-110317>
海上自衛隊が2隻建造する新型の4,900t油槽船の1隻目YOT 01が10月20日、今治市波止浜にある新来島造船所で進水した。 就役は2022年4月に予定されている。 2隻目も2022年2月に進水する計画である。
2隻合わせて52.6億円で同社に発注されたYOTの用途は公表されていないが、軍事専門家は沖縄を基地とする海上自衛隊に燃料を送るためと見ている。 |
2021.11.01 |
Defense News |
Japan becomes first non-American operator of KC-46A tanker |
<2112-110103>
Boeing社が10月28日午後に、防衛省から4機受注していたKC-46Aの1号機をシアトルの同社工場で引き渡した。 C-46Aの米国外への引き渡しは初となる。
引き渡されたKC-46Aは29日午前に美保基地に到着したことが、航空機追跡サイトADS-B Exchangeのデータから明らかになった。
航空自衛隊は既に、小牧基地の第404飛行隊にKC-767 4機とKC-130H 2機を配備している。 |
2021.10.20 |
Jane's Defence Weekly |
Japan seeking more co-deveopment work with US DoD |
<2112-102002>
米国防総省で研究開発を担当するシュウ次官が10月12日、防衛省が米国防総省に研究開発から調達段階にいたるまでの共同開発について照会してきたことを明らかにした。
次官によると日本側は超高速技術や量子技術、及び広範囲な技術に関心を示しているという。 |
2021.10.14 |
神戸新聞 (Yahoo) |
防衛省向け潜水艦「はくげい」進水 たいげい型の2隻目 川重神戸工場で式典 |
<2111-101403>
川崎重工業神戸工場で14日、潜水艦はくげいの命名進水式が開かれた。 引き渡しは2023年3月の予定である。
全長84m、幅9.1m、高さ10.4mのはくげいはたいげい型2番艦で、音波探知能力を高める一方、探知されにくい船体構造を採用している。 またリチウムイオン電池を搭載して水中で長く航行する。 |
2021.10.06 |
Jane's Defence Weekly |
ATLA receives two pototypes of upgraded variant of SH-60K naval helicopter |
<2112-100610>
MHI社が9月28日、SH-60Kの改良型2機を装備庁に納入したと発表した。 そのうちの1機は5月に初飛行している。
改良型SH-60Kは全長、幅、高さなどの諸元と、エンジン形式はSH-60Kと同じで、改良型の名称はまだ明らかにされていない。
2021年版防衛白書によると海上自衛隊はSH-60Kを69機装備している。 |
2021.09.30 |
Defense News |
Japan's converted helicopter ship to host F-35B flight trials |
<2110-093006>
防衛省が9月30日、駐日米海兵隊のF-35Bが10月3日~7日に太平洋上で護衛艦いずもでの離着艦試験を行うと発表した。 試験では飛行甲板に施された耐熱塗装や、固定翼機の離着艦に合わせた照明灯などが検証される。
自衛隊が装備する157機のF-35のうちの42機がF-35Bになり、2024年に引き渡しが開始されるが、海上自衛隊は令和4年度予算にいずもの追加改修分として$60Mを要求している。 この中には艦首形状の変更分のほか着艦誘導システムJPALSに$32.2M、米国からの技術支援に$10.7Mが含まれ、2026年に完成する計画である。 |
2021.09.30 |
時事通信 (Yahoo) |
いずもで米戦闘機発着試験 「空母」運用へ、10月初旬に太平洋上 防衛省 |
<2110-093005>
防衛省が30日、10月初旬に太平洋上で米軍のF-35Bによる発着艦試験を、甲板の耐熱性向上などの改修を6月に終了した護衛艦いずもの艦上で実施すると発表した。
いずもは令和6度末にも艦首の形状変更やF35B搭乗員の待機スペースを整備する改修を予定していて、同型艦のかがも同様の改修を行う計画である。 |
2021.09.28 |
Jane's 360 |
ATLA receives two prototypes of upgraded variant of SH-60K naval helicopter |
<2110-092808>
MHI社が9月28日、SH-60Kの改良型2機を装備庁に納入したと発表した。 改良型SH-60Kは5月に初飛行している。
海上自衛隊は2002年から69機のSH-60Kを装備している。
【関連記事:2107-052605 (JDW 2021.05.26)】 |
2021.09.21 |
産経新聞 (Yahoo) |
衛星電波妨害研究に着手 中露念頭に防衛省 |
<2110-092105>
防衛省が人工衛星の電波を妨害する能力を備えるための研究に着手した。 衛星通信と衛星利用測位システムは地球上と衛星の電波の送受信で機能しており、妨害による電波遮断で敵部隊を機能停止に陥らせる装備の保有を目指す。
宇宙領域で先行する中国とロシアを念頭に置いた攻撃機能の研究が具体化したのは初めてである。 |
2021.09.08 |
Jane's Defence Weekly |
Japan assesses UAVs to counter hypersonic missiles |
<2111-090804>
防衛省が8月30日にJaneに対し、超高速兵器への対抗手段としてUAVの活用を検討していることを明らかにした。 この計画は広範囲にわたる新たなAMDの一部として考えられているという。 |
【註】
令和4年度予算概算要求では「ミサイル防衛のための滞空型無人機活用の検討」として1億円が計上されている。
ここでは「滞空型無人機による超高速滑空兵器 (HGV) の探知・追尾に関する調査研究を実施」としている。 |
2021.08.31 |
時事通信 (Yahoo) |
過去最大規模5兆4797億円 研究開発に集中投資 防衛省概算要求 |
<2109-083106>
防衛省が31日に令和4年度予算の概算要求を発表した。 総額は5兆4,797億円で、3年度当初予算の5兆3,422億円から2.6%増だが要求段階で金額を示さない「事項要求」が含まれており、年末に編成する予算案は最終的に過去最大となる見通しである。
ゲーム・チェンジャーとなる先端技術の研究開発に集中投資しており、研究開発費は3年度当初比1,141億円増の3,257億円で過去最大となった。 HPMを用いて小型UAVなどの攻撃を無力化する実証実験に86億円、Mach 5を超える「極超音速誘導弾」の関連研究に39億円をそれぞれ充てる。
次期戦闘機の開発については、機体やエンジンの設計試作などに関する経費に1,047億円を計上すると共に次期戦闘機と連携するUAVの研究費も98億円積んだ。
「イージス・システム搭載艦」については、陸上用のレーダを艦艇で使用するための改修費58億円を計上している。 長射程化する12式地対艦誘導弾(SSM)を新たに艦艇と航空機に搭載するための計画にも着手する。
【令和 4年度予算の概算要求の概要(防衛省)】 |
2021.08.31 |
琉球新報 (Yahoo) |
防衛省、石垣駐屯地を22年度開設へ 南西シフト加速 概算要求110億1千万円 |
<2109-083103>
防衛省が31日午後に公表した令和4年度予算概算要求によると、石垣島で整備を進めてきた駐屯地を4年度中に開設するため、施設整備費として110億1,000万円を計上した。 石垣駐屯地は警備部隊や中SAM、SSM部隊など570名を配置する計画である。 また南西地域での火薬庫整備費として64億円を求めた。
更に県外や沖縄本島から島嶼地域へ部隊や物資を輸送する目的で、搭載能力1,700t程度の中型船舶1隻、350t程度の小型船舶1隻の建造費として102億円を盛り込んでおり、最終的には中型船舶1隻、小型船舶3隻の4隻をそろえる方針で、南西有事に備えて、県外にいる部隊を南西諸島に迅速に展開できることを目指す。 |
2021.08.25 |
Jane's Defence Weekly |
Japan proposes air-launched Type 12 missile for F-2 fighters |
<2110-082505>
防衛省が8月12日、AGM-158C LRASMをF-15J/DJに装備する計画を破棄した代替えとして、改良型12式地対艦誘導弾 (SSM) の空中発射型をF-2に搭載すると発表した。
12式SSM改の空中発射型及び洋上発射型の開発は令和4年度予算に335億円が要求されており、開発は令和7年度に完了する計画である。 |
2021.08.11 |
時事通信 (Yahoo) |
無人機が次期戦闘機を支援 AIで自律飛行、検討加速へ 防衛省 |
<2109-081101>
防衛省が11日、F-2後継となる次期戦闘機を支援するUAVを開発する方針を固め、次期戦闘機と同様に2035年頃の運用開始を目指して令和4年度予算概算要求に関連経費を盛り込んでAIによる自律飛行技術の実現に向けた検討を加速させる。
支援のための運用方法としては、戦闘機と離れた空域を飛行しながら、敵戦闘機やミサイルの早期探知、ミサイル発射、電子攻撃を行うことや、敵ミサイルの囮となることなどが想定される。 |
2021.08.08 |
時事通信 (Yahoo) |
代替イージス、建造費見送りへ 22年度概算要求 防衛省 |
<2109-080801>
政府関係者が7日、防衛省が令和4年度予算概算要求にAegis Ashoreの代替となるAegis Suystem搭載艦の建造費計上を見送る方向で調整に入ったことを明らかにした。 運用や設計に関する方針が定まっていないことが理由という。 建造費の計上が遅れることで、同艦の運用開始は9年度以降になりそうである。
代わってSPY-7の塩害対策などの改修費用については、概算要求に盛り込む。 |
2021.08.07 |
産経新聞 (Yahoo) |
極超音速ミサイル 早期探知へ無人機活用を検討 |
<2109-080709>
防衛省が、Mach 5以上の超高速ミサイルの早期探知を可能にするため、UAVの活用を検討している。
すでに検証を終えているBM探知システムを応用する。 |
2021.08.04 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
空自 F15 、空対艦ミサイルの導入見送り…米が改修費の大幅増額要求 |
<2109-080402>
防衛省が、F-15の能力向上として搭載予定だった対艦長射程ミサイルLRASMの導入を見送る方針を固め、12式地対艦誘導弾を元に開発する新たな国産の長射程ミサイルを改良してF-2などに搭載して役割を代替する。 さらに電子戦能力の向上を図り、JASSMを搭載する方針で、来年度予算の概算要求では、金額を明示しない「事項要求」で改修計画を盛り込み、12月の予算編成で正式に必要な額を計上したい考えである。
改修を巡っては費用が多額なため中止論も出ていたが、米側との協議でLRASMの導入見送りなどで費用低減が見込めることから、事業継続は可能との結論に至った。
LRASM(註:AGM-158C)とJASSM(註:AGM-158B)はいずれも射程が900kmのスタンド・オフ・ミサイルで、南西諸島防衛を強化する狙いがある。 |
【註】
AGM-158B JASSM-ER搭載にはF-15の近代化改修が必要であることから、結局、以下ということか。
・F-15 近代化改修 : 実 施
・AGM-158B JASSM-ER 導入: 実 施
・AGM-158C LRASM 導入 : 中 止、12SSMの射程延伸で対応 |
2021.07.28 |
Jane's Defence Weekly |
Japan's ATLA revealsn more details about next-gen OPV plans |
<2109-072807>
装備庁が7月1日にビデオで、新型の外洋哨戒艦 (OPV) の検討に入っていることを明らかにした。
新型OPVは中砲と軽砲を装備する低RCSのモジュラー艦で、多用途の格納庫と甲板を有する。 |
2021.07.26 |
日刊工業新聞 (Yahoo) |
国産・低価格で防衛庁に売り込み。3000kmの長距離を飛行できる無人機開発へ |
<2108-072603>
フジ・インバック社が、航続距離3,000km滞空能力30時間のUAVを2021年末までに開発する。 翼端長5m、重量45kg程度、価格は海外製に比べて安価な1億5,000万円程度に抑え、安価と国産を売りに防衛省など官公庁に売り込む。
同社は2008年に世界で初めて南極でのUAV飛行に成功し、東日本大震災での福島第一原子力発電所上空からの空撮飛行したり、西之島火山観測の空撮飛行やJAXAの依頼による「はやぶさ2カプセル回収プロジェクト」参加など、数多くの無人機開発実績がある。
同社は航続距離2,500km滞空能力24時間、搭載能力50kgのUAVは製作済みで、到達高度5,700mの記録を達成している。 この技術や経験を基に機体を軽量化してエンジンも改良して実現を目指す。 |
2021.07.07 |
Jane's Defence Weekly |
Japan's UH-2 helo to enter JGSDF service |
<2109-070709>
装備庁が6月24日、UH-2ヘリの開発を完了したと発表した。 UH-2の開発は平成27年度にスバル社に発注され、2018年12月の初飛行を経て2019年2月に防衛省に納入されている。
2020年3月には最初の6機が143億円で発注され、令和3年度にも7機分125億円が予算化されている。 今後は老朽化した127機のUH-1Jの後継として150機が装備される。 |
2021.06.27 |
産経新聞 (Yahoo) |
空自 F2 に国産長射程ミサイル 防衛省検討 |
<2107-062703>
防衛省はF-15の改修が難航し、米国から購入する予定のLRASM導入を見送り空中発射型長距離ミサイルの開発を来年度から本格化させる検討を行っている。 国産の空中発射型長距離ミサイルF-2やF-2後継戦闘機に搭載することを計画している。
防衛省は、令和2年度予算に計上したF-15の改修費390億円を経費高騰などから執行せず、3年度予算でも経費の計上を見送り、4年度予算概算要求までに事業継続の可否を判断するとして、米側と経費削減交渉を続けている。 LRASM見送りを埋めるべく検討されているのが国産長距離ミサイルの活用で、12式地対艦誘導弾を長射程化する開発を進め、並行して艦載型、空中発射型の開発も行っており、艦載型は4年度から5年程度、空発型は7年程度と開発期間に見通しが立ちつつある。 |
2021.06.23 |
Jane's Defence Weekly |
JMSDF tests new torpedo system in Kagoshima |
<2108-062305>
海上自衛隊佐世保総監部が6月14日、現有の89式魚雷に代わる新型18式魚雷の試験を4月26日に鹿児島で実施したことを明らかにした。
18式魚雷は2020年10月に進水し、2022年3月に就役するたいげいが装備する。 |
2021.06.22 |
共同通信 (Yahoo) |
海自の新型護衛艦「のしろ」進水 もがみ型3番艦、長崎 |
<2107-062202>
海上自衛隊もがみ型FFMで3番艦の命名進水式が22日に、三菱重工業長崎造船所で開かれのしろと命名された。 就役は2022年の予定である。
全長132.5m、全幅16m、基準排水量3,900tのもがみ型FFMは、従来の護衛艦よりも船体をコンパクトにして省人化を図り機雷除去能力も備える。
乗員約90名のうち、約10名を女性自衛官にする予定である。 |
2021.06.19 |
共同通信 (Yahoo) |
F15 の対艦ミサイル見送りへ 政府、米の巨額要求で削減策 |
<2107-061904>
複数の政府関係者が19日、政府がF-15への搭載計画を進めている米国製長距離CM 2種類(註:AGM-158B JASSM-ER/-158C LRASM)のうち、対艦型(註:AGM-158C)の搭載を見送る方向で調整に入ったことを明らかにした。
米国側が示した巨額要求に対応するためのコスト削減策で、約70機とした改修機数を減らす案も検討する。 米国側はこれまで、長距離CM発射のためのF-15改修初期費用として、当初想定の3倍の2,400億円近い額を示した。 |
2021.06.16 |
共同通信 (Yahoo) |
海保、大型無人機導入へ予算意向 洋上監視機能強化へ |
<2107-061601>
海上保安庁長官が16日、洋上監視機能の強化のため大型UAVの導入に向けた必要経費を来年度予算の概算要求に計上する意向を明らかにした。
海保は昨年10~11月に、9億円の予算でMQ-9B Sea Guardian 1機を使用し八戸基地を拠点に大型UAVの実証実験を実施した。 |
2021.06.07 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
AI 搭載の無人機、次期戦闘機と同時配備へ…自律飛行し敵機やミサイル探知 |
<2107-060703>
防衛省が、次期戦闘機の配備に合わせ戦闘機と連携して運用するAI搭載UAVの導入に乗り出す方針で、来年度予算概算要求に研究開発費を盛り込む。 次期戦闘機と同じ2035年頃の配備を目指す。
UAVは、有人戦闘機から離れた空域を飛行させ、搭載したセンサで敵戦闘機やミサイルなどを探知する運用を想定している。 危険を伴う空域の飛行も任せられることから、戦闘機搭乗員の安全を確保できる。 |
2021.06.04 |
毎日新聞 (Yahoo) |
艦艇、戦闘機搭載型スタンドオフミサイル開発へ 22年度にも着手 |
<2107-060406>
防衛省は令和4年度にも、12式地対艦誘導弾をベースとして開発中の地上発射型国産長射程ミサイルを、艦艇や戦闘機から発射可能な新たな長射程ミサイルとする開発に着手する検討に入り、4年度予算の概算要求に関連経費の計上を目指す。
政府は平成30年の防衛計画大綱で初めて「スタンドオフ防衛能力を獲得する」と明記し、3年度予算に現行の12式地対艦誘導弾を長射程化し「スタンドオフミサイル」とするための開発費335億円を計上しており、3年度に開発に着手する。
政府関係者によると、4年度からの開発を目指す長射程ミサイルは艦載型が5年程度、戦闘機搭載型が7年程度でそれぞれ試作や実用試験を実施する計画で、開発が完了し次第、順次導入する。 |
2021.06.02 |
Jane's Defence Weekly |
Japan to develop modular hybrid electric vehicle for its Ground Self-Defense Force |
<2108-060209>
装備庁が3月3日、16式機動戦闘車に搭載するデーゼルエンジンと電動モータのハイブリッドエンジン開発を三菱重工業に12.1億円で発注した。
計画は令和6~7年度に完了する。 |
2021.05.26 |
Jane's Defence Weekly |
MHI flight tests upgraded SH-60K helo variant |
<2107-052605>
三菱重工業が5月12日、改良型SH-60Kが初飛行したと発表した。 初飛行は小牧南工場で行われ30分飛行したという。 改良型SH-60Kの詳細な改良点と名称は明らかにされていない。 同機は2022年3月31日までに装備庁に納入されるという。
海上自衛隊はSikorsky SH-60Bを元にしたSH-60Kを69機と、SH-60Kを元にしたSH-60Jを装備している。 |
2021.05.12 |
Jane's Defence Weekly |
Japanese RQ-4s UAV to receive in-country support |
<2107-051209>
日本が発注したRQ-4 Block 30i GlobalHawkが4月15日に初飛行したが、その2週間後の4月29日に米国防総省が、Northrop Grumman社に$58.5MのFMS契約で三沢基地における後方支援を発注した。 |
2021.05.12 |
時事通信 (Yahoo) |
艦隊組まず単独運用 防衛省、陸上イージス代替艦で検討 |
<2106-051202>
複数の政府関係者が11日、Aegis Ashore代替策として新造するAegisシステム搭載艦2隻について、防衛省が艦隊を組まずに単独での運用を検討していることを明らかにした。
単独運用で課題となる自己防護能力は、地上から航空機などが援護する運用を想定している。 |
2021.04.29 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
陸上イージス代替艦、波の揺れ少ない「多胴船型」を検討 |
<2105-042902>
政府がAegis Ashore代替として建造するAegisシステム搭載艦に多胴船形を検討しており、近く設計に関する調査研究を民間企業に委託する。 多胴船形は単胴形と比べて波の影響を受けにくいことから、迎撃ミサイル発射に適しているというメリットがあり、甲板を広く取れ、大型装備品の搭載も可能になる。
ただ、海上自衛隊での導入実績が少ないことなどから、単胴型と比べて建造費がかさむことが想定される。 |
【註】
米海軍がIndipendence級LCSで三胴型を採用したことなどから、防衛省は「高速多胴船」を日米共同研究に取り上げると共に、装備庁はかねてから海上自衛隊に対し多胴型艦の提案を行ってきていた。
【関連記事:1708-062110 (JDW 2017.06.21)】
【関連記事:1404-030507 (Yahoo 2014.03.05)】 |
2021.04.28 |
Jane's Defence Weekly |
Japan's first Global Hawk UAV makes maiden flight |
<2106-042807>
航空自衛隊向けに3機製造されるRQ-4 Global Hawk Block 30iの1番機が4月15日、カリフォルニア州Palmdaleで初飛行した。
Northrop Grumman社は2018年11月に3機を$489.9MのFMS契約で受注していた。 |
2021.04.21 |
Jane's Defence Weekly |
Japan postpones integration of its F-15 fighter aircraft with stand-off missiles |
<2106-042108>
防衛省報道官が4月7日、F-15J/DJにAGM-158B JASSM-ERとAGM-158C LRASMを搭載するため、令和2年度予算で390億円が認められているF-15J/DJの改修を、少なくとも2年度中は断念すると発表した。
JASSM-ERとLRASMの装備は令和元年~5年の中期防衛計画に明記されているが、価格と納期で折り合わなかったため2年度中の発注を断念した。 |
2021.04.07 |
Jane's Defence Weekly |
JGSDF stands up new EW company |
<2106-040709>
陸上自衛隊が3月29日に建軍駐屯地で第301電子戦中隊の編成を完結した。 中隊は最近開発された車載電子戦装置NEWSを装備する。
NEWSは数両からなり、主として海空の通信やレーダを捕捉するが、電子偵察、C3ネットの妨害も行う。 |
2021.04.07 |
TBS News (Yahoo) |
防衛省 コスト高騰で F-15 戦闘機改修の予算執行とりやめ |
<2105-040702>
防衛省関係者にると、F-15への長射程ミサイルの搭載や電子戦能力の向上などを目的とした改修計画について、令和2年度の予算390億円分の執行が見送られた。 米政府の提示した価格が当初予定より高く、完成時期も大幅に遅れることなどが理由だという。 予算執行の見送りは、先月に岸防衛相からオースティン国防長官に伝えられたという。
防衛省は、尖閣諸島などの防衛強化にF-15の改修が重要としていて、米側とコストの見直しなどについて協議を続ける。 |
2021.03.31 |
Jane's Defence Weekly |
JMSDF commissions final Soryu-class submarine and Maya-class Aegis destroyer |
<2105-033104>
海上自衛隊がそうりゅう型潜水艦の12番艦で最終艦となるとうりゅうと、まや型護衛艦の2番艦で最終艦となるはぐろを相次いで就役させた。
とうりゅうは第2潜水隊群第6潜水隊(横須賀)、はぐろは第4護衛隊群第8護衛隊(佐世保)に配属された。 |
2021.03.30 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
政府、「病院船」導入を当面見送り方針…医療従事者や運航要員の確保など課題 |
<2104-033001>
政府が30日、大規模災害時などに医療拠点となる病院船の導入を当面は見送る方針を決めた。 医療従事者や運航要員の確保、平時の活用法が課題となっており、さらなる検討が必要と判断した。
病院船を巡っては、COVID-19の感染拡大や相次ぐ自然災害を受け、与野党から早期導入を求める声が出ていて、政府は令和2年度第1次補正予算に調査費を計上していた。 |
2021.03.29 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
防衛省、人工衛星の延命技術研究に着手…軌道上でドッキングして保守管理も |
<2104-032906>
防衛省が、打ち上げられた人工衛星の寿命を延ばす技術の研究に着手した。 専用の衛星で燃料補給や修理を行うもので、近く開発にかかるコストなどを報告書にまとめる。
令和8年度までの打ち上げを予定している宇宙状況監視 (SSA) 衛星で実用化したい考えである。 |
2021.03.24 |
Jane's Defence Weekly |
JMSDF commissions third Awaji-class minesweeper |
<2105-032409>
海上自衛隊のあわじ型掃海艦の三番艦となるえだじまが3月16日に横須賀基地で就役し、呉の第3掃海隊に配属された。
あわじ型は全長67m、幅11m、喫水5.2m、基準排水量690tで、速力14ktの性能を持つ。 |
2021.03.24 |
Jane's 360 |
Japan commissions 12th and final Soryu-class diesel-electric attack submarine |
<2104-032407>
そうりゅう型潜水艦の12番艦で最終艦となるとうりゅうが3月24日に就役し横須賀の第2潜水隊群第6潜水隊に配属された。
全長84m、幅9.1m、喫水8.4m、基準排水量2,947t、水中排水量4,100tのとうりゅうは、川崎12V 25/25ディーゼルエンジン2基と、Kockums V4-275R Stirling AIPエンジンを動力にして、蓄電池にリチウムイオン電池が採用されている。 |
2021.03.19 |
産経新聞 (Yahoo) |
最新イージス艦「はぐろ」就役 8隻態勢整う |
<2104-031903>
最新Aegis護衛艦はぐろの引き渡し式が19日にJMU横浜事業所磯子工場で行われ、海自の編成に入ったことを示す自衛艦旗が授与され就役した。 これにより「防衛計画の大綱」で示しているAegis護衛艦8隻態勢が整った。
はぐろは昨年3月に就役したまやと同型の2番艦で、他の護衛艦や航空機などと情報共有ネットワークでつなぎ、それぞれが捉えた敵の位置情報をリアルタイムで共有できる共同交戦能力 (CEC) を備えている。 |
2021.03.10 |
Jane's Defence Weekly |
Japan receive additional King Air 350 ISR aircraft |
<2105-031012>
Textron社が2月25日、陸上自衛隊でLR-2として使われるBeechcraf King Air 350i 1機をJacon社に納入したと発表した。
King Air 350iは通信装置や胴体下にFLIRを搭載してLR-2として、陸上自衛隊で20年以上装備されている7機のLR-2に加わる。 |
2021.03.10 |
Jane's Defence Weekly |
First-of-class of its type to be launched for JMSDF |
<2105-031006>
22隻の建造が計画されているもがみ型護衛艦の一番艦もがみが3月3日にMHI長崎造船所で進水した。 二番艦のくまのは2020年11月に進水している。
全長133m、幅16.3m、喫水9m、基準排水量3,900tのもがみ型はMAN社製12V28/33D STCディーゼルエンジン2基と、Rolls-Royce社製MT30ガスタービン1基によるCODAG推進で、速力30kt以上の性能を持つ。
主要装備は127mm/62口径砲1門と、キャニスタ発射対艦ミサイルとSeaRAMで、VLSには艦載型の03式中SAMを装備する。 |
【註】
艦載型03式中SAMの搭載はWikipediaに記載があるものの「世界の艦船」を初めとする国内の主要報道にはない。
そもそももがみとくまののMk 41 VLSは後年度装備になっていて、就役時点では装備していない。 |
2021.03.03 |
Jane's Defence Weekly |
Japan announces plan to acquire four transport vessels |
<2105-030310>
岸防衛相が2月16日、離島防衛に供する輸送艦艇4隻を令和5年度までに調達すると述べた。
4隻のうちの3隻は排水量が数百㌧の小型艇で、1隻は2,000t級の中型艦になると言う。 |
2021.03.03 |
時事通信 (Yahoo) |
新型護衛艦、2隻目進水 対中国の体制維持へ 海自 |
<2104-030306>
新型護衛艦の命名・進水式が3日に三菱重工業長崎造船所で行われ、もがみと命名された。 2022年以降に就役する。
昨年11月に三井E&S造船の玉野艦船工場で進水したくまのに続く2隻目になる。 |
2021.02.19 |
Jane's 360 |
Japan's ATLA engages MHI on hypersonic missile projects |
<2103-021909>
防衛装備庁 (ATLA) が三菱重工業 (MHI) と自衛隊向けの超高速巡航ミサイル (HCM) を開発している。 ただこれは自衛隊での装備化を前提としたものではない。 MHIは長崎の総合研究所にあるMach 5以上を実現できる風洞を用いて試験を行っている。
これとは別にATLA統合開発官室では2026年装備化を目指して平成30年度から超高速滑空弾 (HVGP) 計画を進めており、更に2030年代初期に改良型を装備化するという。
【 ATLA HVGP 関連記事:2004-031308 (DN 2020.03.13)】
【ATLA Developing Hypersonic Anti-Ship Missile (Naval News 2020.04.27)】 |
2021.02.17 |
Jane's Defence Weekly |
KHI to develop EW aircraft for the JASDF with a stand-off jamming capability |
<2104-021702>
防衛装備庁が2020年12月に、SOJの開発を川崎重工業 (KHI) に150億円で発注した。
開発は2段階で行われ、令和8年度末までの第1段階で2機を試作し、14年度末までの第2段階で更に2機を試作する。
装備庁は量産型SOJの単価を465億円、ライフサイクルコストを6,140億円と見込んでいる。 |
2021.02.16 |
琉球新報 (Yahoo) |
南西諸島配備の陸自用「海上輸送部隊」は2千トン搭載船など4隻 岸防衛相、配備先は言及せず |
<2103-021602>
岸防衛相が16日、南西諸島で陸上自衛隊の部隊へ物資を運ぶ目的で新編する計画の海上輸送部隊について、搭載能力2,000t程度の中型級船舶1隻と、数百トン程度の小型船舶3隻の計4隻の導入を検討していることを明らかにした。
部隊の配備先や、船を陸自が保有するかについては決まっていないとして言及を避けた。 |
2021.02.10 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
自衛隊、5Gで「スマート基地」構想…ドローンが警備 |
<2103-021001>
防衛省が新年度から、高速大容量通信規格5Gの導入に向けた実証試験に乗り出す。 自衛隊の基地に5G網を張り巡らし様々な機器をネットワーク化するスマート基地構想と呼ばれるもので、将来の防衛装備品への導入や前線部隊での活用につなげたい考えで、航空自衛隊千歳基地で2年間実証試験を行う。
5Gは携帯電話事業者による全国向けの通信システムがあるが、今回の実証試験はこれとは別に自衛隊が基地局を整備して、限られた区域で運用するローカル5Gを採用する。 |
2021.02 |
International Defence Review |
Japan, UK move forward with JNAAM co-development |
<2103-020006>
菅内閣が2020年12月31日の閣議で決定した令和3年度予算案で、日英共同開発のJNAAMの開発費10億円が認められた。
平成30年度に開始され令和4年度に試験を完了するJNAAMはMBDA社製Meteor BVRAAMと三菱電機製AAM-4BのRFシーカを組み合わせるもので、F-35への装備が計画されている。
一方日英は、次世代戦闘機F-Xが搭載するレーダでも共同研究を行う計画で41億円が計上されている。 |
2021.01.25 |
中央日報 (Yahoo) |
日本の北朝鮮ミサイルなど監視衛星研究事業、三菱電機が22円で落札 |
<2102-012503>
毎日新聞が24日、防衛省が北朝鮮や中国などの新型ミサイルを人工衛星で監視する最新技術の調査研究を委託するために競争入札を行ったが、最安値の22円を出した三菱電機が落札したと報じた。 防衛省は14日に三菱電機と正式に契約を結んだ。
防衛省は超高速滑空兵器を開発する中国、ロシア、北朝鮮などの脅威に対応するため、人工衛星でミサイルを探知追随する新技術の研究事業を推進していて、令和2年度予算にこの研究事業費用として8,800万円を計上していた。
同紙は関係者の言葉を引用し、人工衛星による警戒監視やリム観測研究開発の将来性を踏まえ、どうしても受注したかったのではないかと、三菱側の低額入札の背景を分析した。 |
2021.01.22 |
時事通信 (Yahoo) |
陸自オスプレイ5機、来月岩国に 木更津配備は未定 防衛省 |
<2102-012204>
防衛省が22日、Ospreyが新たに5機を積載した船が米国を出発し2月上~中旬に岩国基地に陸揚げされる。 米側による整備や試験飛行などを実施後、木更津駐屯地に暫定配備される。
オスプレイは昨年7月に最初の2機が木更津駐屯地に暫定配備され、将来は計17機体制となる。 |
2021.01.20 |
Jane's Defence Weekly |
Japan targets 2035 in plans to deploy unmanned fighters |
<2103-012005>
防衛省が1月12日、航空自衛隊のF-Xと共同で任務に当たるUAVを、早ければ2035年にも装備すると述べた。
開発は令和元年に開始され、25億円が投入されているという。 |
2021.01.13 |
Jane's Defence Weekly |
Japan to mass-production ASM-3A missile |
<2103-011314>
防衛省がASM-3Aの量産を開始すると発表した。 ASM-3Aは開発中のASM-3改の技術を取り入れた改良型であるが射程は明らかになっていない。
ASM-3はMHIが開発したType 93シリーズでMach 3、射程200kmであり、ASM-3改は射程が400km以上という。 |
2021.01.13 |
日経新聞 |
護衛艦の4割、少人数運用の最新型に 防衛省 |
<2102-011301>
防衛省が2030年代前半までに、護衛艦の4割を省力化され最新型に置き換える。 令和元年度時点で48隻の護衛艦を54隻まで増やし、そのうち22隻をFFMにする。 船体をコンパクトにしたのに加え、監視カメラも多く搭載して見張りなどに従事する人員を減らし、消火装置といった艦内の機器の自動化も進め、人員配置を効率的にする。
採用難でも防衛力を弱めない装備に変え、1隻あたりの乗組員を半数程度にして稼働する隻数を増やす。 |
2021.01.01 |
日経新聞 |
無人戦闘機35年配備 防衛省方針、有人機と一体運用 |
<2102-010101>
防衛省が2035年にも戦闘UAVを配備する方針で、次期戦闘機と同時期の導入をめざす。 複数の有人機やUAVを通信でつなぎ、一体的に運用して探知や迎撃をする。
防衛省によると、中国は超音速巡航が可能な第四世代戦闘機を1,000機以上保有し日本の3倍に達し、日本が数的に劣勢である。 |
2020.12.29 |
産経新聞 (Yahoo) |
「国産トマホーク」開発へ 射程2千キロの新型対艦弾 12式は1500キロに延伸 |
<2101-122901>
複数の政府関係者が28日、開発を進める新型対艦誘導弾の射程が2,000kmに及ぶことを明らかにした。 射程2,000kmとなると日本からの地上発射でも中国や北朝鮮が射程に入る。
これとは別に、陸上自衛隊が装備する12式地対艦誘導弾の射程を将来1,500kmに延伸する案が浮上していることも判明した。 新対艦誘導弾は防衛装備庁が平成30年度から研究を始め、令和2年度までに計105億円の関連予算を計上しており、4年度までに試作を行い同年度中に性能試験を行う計画である。 地上発射に加え、艦船や航空機からの発射も可能にする。
12式地対艦誘導弾は、今月18日の閣議で射程の延伸が決まり、当面は従来の200kmから900km程度に延ばすが、最終的に1,500kmを目指す。 |
2020.12.26 |
JSF (Yahoo) |
超音速対艦ミサイル「ASM-3A」の量産開始が決定 |
<2101-122601>
防衛省が12月25日に「新たな重要装備品等の選定結果について」において、超音速対艦ミサイルASM-3Aの取得経費を令和3年度予算案に計上したと発表した。
このASM-3AはASM-3の射程延伸を図ったASM-3(改)とは別の装備で、ASM-3(改)の開発完了を待たずに途中で一部機能を獲得したASM-3Aの量産を開始するという異例の決定である。 |
2020.12.19 |
共同通信 (Yahoo) |
新イージス艦に長射程ミサイル 政府検討、南西諸島の防衛を強化 |
<2101-121904>
複数の政府関係者が19日、新たに導入を決定したAegis艦2隻に開発するStand Offミサイルを搭載する検討を始めたことを明らかにした。
2隻は北朝鮮からのBMの警戒監視や迎撃を主任務とする方針だが、中国の海洋進出を念頭に南西諸島防衛を強化するため、艦船の機動力を生かせば島嶼防衛での活用も可能だと判断した。 |
2020.12.18 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
国産の長射程巡航ミサイル開発、政府が正式表明…射程約1000km |
<2101-121802>
政府が18日、新たなBMDシステムの整備に関する閣議決定で、長射程CMであるStand Off Missileを国内開発することを正式表明した。 安倍前首相が年内のとりまとめを求めていた敵基地攻撃能力を含むミサイル阻止の新たな方針の決定は来年以降に先送りした。
長射程CMは、12式地対艦誘導弾を基に5年かけて開発するもので、敵ミサイルの射程圏外から攻撃できるようにするため、現在の百数十㌔の射程を1,000kmまで伸ばし、更に艦船や戦闘機にも搭載できるようにする。 |
2020.12.18 |
共同通信 (Yahoo) |
イージス艦新造を閣議決定 政府「敵基地」明記せず |
<2101-121801>
政府が18日の閣議で、Aegis Ashore代替としてAegis艦2隻の新造を含むBMDに関する文書を決定した。
また、12式地対艦誘導弾の射程を延ばしてStand Off Missileとして開発する方針も盛り込んだ。 敵基地攻撃能力保有は明記せず、抑止力の強化を引き続き検討するとした。 |
2020.12.11 |
日経新聞 |
F15改修予算見送り 政府、見積もり甘く 南西防衛遅れ |
<2101-121108>
政府が令和3年度予算案でF-15の改修費用の計上を見送る方針で、9年度の完了を目指す20機の改修は大幅に遅れる可能性が高く、南西諸島周辺の防衛力整備に影響する可能性がある。
F-15の改修は設計費などの初期費用として元年度に412億円、2年度に390億円を計上、3年度も213億円を要求していた。 これを計上した場合は1,000億円を超すことになり、当初の見積もりを上回り総額が見通せないためである。 |
2020.12.09 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
長射程ミサイル、新たに開発へ…敵基地攻撃にも活用の可能性 |
<2101-120901>
政府は、年末までに検討中のミサイル阻止の新たな方針の一環として、敵ミサイルの射程圏外から攻撃できる長射程CMを新たに開発する方針を固め来週にも閣議決定する。
射程百数十㌔の12式地対艦ミサイルを改良して射程を数百㌔まで伸ばす見通しが立ったという。 艦艇や航空機からも発射でき、地上目標も攻撃できるようにし、一定のステルス性能を持たせる考えで、将来には敵ミサイル基地などへの攻撃に活用することも可能とみられる。 |
2020.12.07 |
共同通信 (Yahoo) |
地対艦弾の開発費、大幅増額へ 政府、南西諸島防衛を強化 |
<2101-120706>
複数の政府関係者が7日、12式地対艦誘導弾の射程を現行より伸ばす方針を固め、令和3年度予算案で概算要求の27億円の開発費を大幅増額して330億円超にする方向で調整していることを明らかにした。
尖閣諸島周辺で中国との緊張状態が続くなか、南西諸島防衛を強化する狙いで宮古島駐屯地への配備を検討している。 |
2020.12.06 |
共同通信 (Yahoo) |
政府、F15改修で米に減額要求 経費膨張も応じず、大幅遅れか |
<2101-120601>
複数の政府関係者が6日、政府がF-15に長距離CMを搭載する機体改修を巡り、事業に関わる米政府に関連経費の減額を要求したことを明らかにした。
改修の初期費用が見積額より膨らんでいる事態を受けた措置で、米側は初期費用の増大は部品の枯渇が原因で想定外だったとして、日本の要求には応じなかったもようであるため、令和9年度が目標だった20機の改修完了時期にも大幅な遅れが出そうである。 |
2020.12.05 |
共同通信 (Yahoo) |
ドローンをレーザー迎撃、開発へ 防衛省、中国に対抗 |
<2101-120503>
防衛省が小型UAVを利用した攻撃やテロへの対処を想定し、車載HELで迎撃する兵器を開発する方針を固めた。
2025年ごろを目標に技術を確立し、早期実用化を目指すため、令和3年度予算の概算要求に技術研究費33億円を盛り込んでいる。 |
2020.11.29 |
朝日新聞 (Yahoo) |
F15改修、21年度予算化を見送る可能性 米側に伝達 |
<2012-112901>
防衛省関係者が、F-15にALCMなどを装備する改修経費の令和3年度予算案への経費の計上を見送る可能性を、米国側に伝えていたことを明らかにした。
防衛省は3年度予算の概算要求に初度費として213億円を計上し財務省と協議を続けているが、改修の準備に必要な初度費が当初見積もりより膨れ、コストの全体像が把握できていないとの指摘があがっており、財務省の査定に対し改修の総経費を見通せない状態で予算を計上し続けることに強い懸念が示されたとされていた。
F-15の改修計画は12月に決定する政府予算案に計上できなければ一旦止まる事態となり、Aegis Ashoreに続き防衛省の見積もりの甘さが防衛力整備に影響を与える可能性が出てきた。 |
2020.11.23 |
Aviation Week & ST |
Tokyo reveals Anglo-Japanese work on Digital Aircraft Radar |
<2102-112305>
防衛省が令和3年度予算に、明らかにF-XやTempestでの活用を狙ったDBFレーダの英国との共同開発を開始するため41億円を計上している。 |
【註】
この記事中の図は令和3年度防衛予算案に掲載されているもので、予算案では「戦闘機等において、常時の広覆域捜索を可能とするため、将来の高機能レーダに係わる技術を日英共同研究で確立」とある。
また図の説明では下記のようになっている。
【従来】受信方向を時間的に変化して観測
【将来】広覆域を常時観測 |
2020.11.19 |
Stars & Stripes |
Japan launches first ship of new frigate class |
<2012-111907>
防衛省が22隻建造する30FFMの二番艦が11月19日に岡山県の三井造船で進水しくまのと命名された。 既に6隻の建造が決まり、来年度に2隻の追加建造が要求されている30FFMは2017年にMHIの設計が採用され、一番艦はMHI長崎造船所で建造されている。
Rolls-Royce社製MT30ガスタービンエンジン1基とMAN社製12V28/30DSTCディーゼルエンジン2基を搭載した基準排水量3,900t、満載排水量5,500tの30FFMは速力30ktの性能を持ち、MELCO社製OPY-2 MFRと対機雷/対潜ソナーを装備し、RIM-116 RAMとMHI社製17式対艦ミサイルも装備する。
今週初めにはシンガポールのBusiness Times紙が、インドネシアが30FFM 4隻を購入しようとしていると報じている。 この合意は菅首相がインドネシアを訪問しジョコ大統領と会談した際に決まったという。 |
2020.11.19 |
産経新聞 (Yahoo) |
新型護衛艦「くまの」が進水 コンパクト化、少人数で運用 機雷除去も |
<2012-111904>
海上自衛隊が19日に新しいFFMタイプの護衛艦を三井E&S造船玉野艦船工場で進水させくまのと命名した。
海自は、全長133m、基準排水量3,900tのFFMを毎年2隻のペースで建造し、将来は22隻にして全体の護衛艦数を現在の48隻から54隻に増勢したい考えである。 一方では徹底して省人化を行い乗員を90名に絞り込んでいる。 |
2020.11.16 |
日経新聞 |
防衛省、車載型レーザー開発へ 対ドローン機動性確保 |
<2012-111601>
防衛省は小型UAVを使ったテロなどに備える車載型のレーザ装置を開発する。 2025年ごろまでに技術を確立し、早期の実用化をめざす。 令和3年度予算の概算要求にUAV対処の研究費として44億円を計上しており、3年度中に企業を公募して5年計画で実証試験を始める。 また車載だけでなく艦載して洋上で対応することなども検討する。
車載用レーザのほか、マイクロ波をUAVに照射して機能を停止させる研究にも着手する。 |
2020.11.11 |
Jane's Defence Weekly |
Boeing to build two more KC-46A tankers for Japan |
<2101-111110>
Boeing社が航空自衛隊向けに2機追加されるKC-46Aを$342.1MのFMS契約で受注した。
日本政府は2017年12月に最初のKC-46Aほ$279MのFMSで、2018年12月に2番機を$159Mで発注している。 |
2020.11.02 |
朝日新聞 (Yahoo) |
F15改修、初期費膨れ大幅遅れへ 南西諸島防衛に影響 |
<2012-110205>
航空自衛隊のF-15に射程900kmのJASSM-ERなどを搭載できるようにする改修をめぐり、改修に先立って準備に必要な初期費用である初度費が当初見積もりより膨れあがり、予定されていた20機分の改修が大幅に遅れる見通しであることが防衛省関係者への取材でわかった。 尖閣諸島周辺に中国が進出を強める中、政府は一連の改修を「南西諸島の防衛力を高める重要な柱」と位置づけたが、計画の練り直しを迫られる事態となりそうである。
予算計上から納入までに5年間かかる想定で、20機の改修は令和9年度までに順次終える計画だったが、機体改修費として実際に計上されたのは元年度予算の2機分108億円だけで2年度予算と3年度概算要求には改修費が計上されなかった。 |
2020.11 |
International Defence Review |
Japan pushes forward with JNAAM co-development |
<2012-110003>
防衛省が令和3年度予算で日英共同開発のJNAAMに12億円を要求した。
JNAAMはMBDA社製Meteor BVRAAMにMELCO社製AAM-4BのアクティブRFシーカを搭載してF-35へ装備ようというもので、令和4年度の試作完了を目指して元年度に本試作に移行している。
3年度要求では将来戦闘機に搭載するレーダを日英で共同開発する41億円も計上されている。 |
2020.10.26 |
Aviation Week & ST |
Japan moves ahead with electromagnetic warfare aircraft |
<2012-102604>
防衛省が1970年代以前に装備した電子戦機に代わる3種類の電子戦機を同時に開発している。
・RC-2 ELINT
C-2の機体に8個のアンテナが取り付けられたRC-2は4機保有しているYS-11EBの後継で、実用上昇限度が20,000ftであるYS-11EBに対し40,000ftの性能を持つ。
MTOWも24.5tのYS-11に対し120tと、133.6tのRC-135 Rivet Joint並である。
・C-2 SOJ
現有のMTOW 39tのC-1に代わる機体で、令和3年度に153億円を要求している。
・P-1 ELINT
4機保有するEP-3 SIGINT機の後継で防衛省は50億円を要求している。
これとは別に5機保有しているOP-3C光学監視機の後継にもP-1が使用されると見られる。 |
2020.10.21 |
Jane's Defence Weekly |
Japan's Izumo-class carrier will not feature a 'ski-jump' ramp for F-35B operations |
<2012-102104>
海幕広報が10月8日、いずも型護衛艦の先端形状を米海軍のWasp級やAmerica級のような四角に変更する計画について、スキージャンプ台は取り付けないと述べた。 |
【註】
現在いずも型の艦首は先端が細くなり、艦首側面がそれに合わせて造られているため、スキージャンプ台を取り付けるのであれば側面をそのまま伸ばせば良いが、飛行甲板と水平にして四角形状にするとなると、艦首部を喫水下から全部作り直す必要がある。
はたしてこの記事の記載は正しいのであろうか。 |
2020.10.21 |
Jane's Defence Weekly |
MHI launches new class of submarine for JMSDF fitted with lithium-ion batteries |
<2012-102103>
リチウムイオン電池を装備した3,000t級SSKの一番艦が10月14日にMHI神戸造船所で進水したいげいと命名された。
たいげいは全長84m、幅9.1m、喫水10.4m、基準排水量3,000tで、同じく84m、9.1m、10.3m、2,950tのそうりゅう型とほぼ同寸である。
たいげいの就役は2022年3月に予定されている。 |
2020.10.21 |
世界の艦船 |
JMU が将来新艦艇の調査研究を受託 |
<2011-102107>
ジャパン マリンユナイテッド (JMU) が7月30日に防衛省から「新たな艦艇に関する調査研究」を受託した。
研究内容はDDH,輸送艦および掃海母艦の機能を併せ持つ艦(いわゆる強襲揚陸艦に相当する艦と考えられる)についてとされ,契約額は108万9千円であった。 |
2020.10.14 |
Jane's Defence Weekly |
Japan formally receives RC-2 special mission aircraft |
<2012-101413>
航空自衛隊の川崎重工業 (KHI) 製RC-2 COMINT/ELINT機が10月1日に正式に就役した。
RC-2はC-2を元にしたもので、1974年に就役し単機就役しているC-1を元にしたEC-1の後継となる。
就役式典の場所は公表されていないが、同機は入間基地の電子戦飛行隊(註:航空戦術教導団電子作戦群電子飛行測定隊)に所属すると見られる。 |
2020.10.14 |
Jane's Defence Weekly |
Tokyo to develop new vehicle-borne SAM system |
<2012-101410>
防衛装備庁の広報官が10月5日、航空自衛隊と陸上自衛隊が装備する車載SAMの開発を令和3年度に開始すると発表した。
それによると新型SAMは現在航空自衛隊が装備しているSAMと共同で任に当たるもので、陸上自衛隊が装備している93式SAMの後継になるという。 |
2020.10.14 |
神戸新聞 (Yahoo) |
新モデル、1隻目は“大きなクジラ” 防衛省向け潜水艦「たいげい」進水式 |
<2011-101404>
三菱重工業神戸造船所で14日、潜水艦たいげい進水命名式があった。 同造船所から送り出す潜水艦は戦後29隻目となる。 同造船所では2012年に商船の建造を終え、造船事業は潜水艦のみとなっている。
全長84m、幅9.1m、高さ10.4mのたいげいは、音波探知能力を高める一方、探知されにくい船体構造にした新モデルの1隻目で、リチウムイオン電池を主動力にして長く水中を航行できる。
|
2020.10.03 |
産経新聞 (Yahoo) |
無人機が次期戦闘機と編隊 防衛省が開発本格化 |
<2011-100306>
防衛省は、航空自衛隊の次期戦闘機の開発に関連し、同戦闘機に随伴するUAVの開発を来年度に本格化させる。 人工知能 (AI) で航行する複数のUAVが有人戦闘機と編隊を組み、パイロットの指示を受けながら作戦行動にあたる計画で、令和3年度に試験用UAVの試作に着手し6年度頃の飛行試験を目指す。
現在は4機程度で編隊を組むのが一般的であるため、母機となる次期戦闘機1機につき随伴UAV 3機程度の編成を想定している。 |
2020.10.02 |
時事通信 (Yahoo) |
空自、新型の電波情報収集機配備 中国機への電子戦 |
<2011-100203>
航空自衛隊が2日、1日に新型ELINT機であるRC-2を入間基地に配備したと発表した。 |
2020.09.30 |
Jane's 360 |
Japan pushes forward with JNAAM co-development |
<2010-093006>
防衛省が令和3年度予算の概算要求で、日英共同開発AAMであるJNAAMに12億円を要求した。
平成30年度に本試作に移行したJNAAMはMBDA社製Metor BVRAAMに三菱電機製AAM-4Bのシーカを搭載するもので、令和5年度に試験を完了する計画である。 |
2020.09.30 |
毎日新聞 (Yahoo) |
防衛省、宇宙・サイバー強化へ 概算要求で過去最大5兆4898億円 |
<2010-093005>
防衛省が令和3年度予算の概算要求で、宇宙やサイバなど防衛の新領域の対応を強化するため過去最大の5兆4,898億円を計上した。 Aegis Ashore代替策や米軍再編関係経費は金額を明示しない事項要求とし、年末にとりまとめる予算案で、防衛費がさらに膨らむ可能性が高い。
宇宙分野では宇宙領域を統括する宇宙作戦群を新設し、全体で70名規模となる。 極超音速滑空兵器に対応するため、小型人工衛星群(コンステレーション)の調査研究費に2億円を計上した。
陸海空の自衛隊による540名規模の自衛隊サイバー防衛隊の新設を盛り込んだ。 電磁波領域では、電子戦専門部隊を新設し、ネットワーク電子戦システム一式の取得を盛り込んだ。
空母化を進めるいずも型護衛艦の改修費は2年度予算の31億円から、231億円に増額した。 |
2020.09.30 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
日本の防衛費、過去最大5兆4900億円を要求 長射程の攻撃力を強化 |
<2010-093003>
防衛省が30日、前年度当初予算比3.3%増の5兆4,897億円を令和3年度予算の概算要求に計上した。 Aegis Ashore代替措置については、金額を明示しない事項要求として盛り込んだ。
F-35の機内弾庫に格納する射程500kmのノルウェー製CM(註:JSM)取得費172億円も計上した。 更に射程900kmのミサイル(註:AGM-158B JASSM-ER)を搭載するF-15の改修費213億円も要求する。 またSOJの開発費153億円も要求する。
安価な小型衛星を多数使い、攻撃目標の位置を捉えるための情報収集能力を強化する研究にも着手する。 政府関係者は「小型衛星群も導入できれば、より高度なストライク・パッケージが揃う」と話している。
このほか、F-2後継機は開発費と関連研究費で772億円を要求する。 調達から維持費も含めた総コストは4兆円以上とされ、2030年代の就役を計画している。
【令和3年度概算要求の概要 (防衛省)】
|
2020.09.09 |
Jane's Defence Weekly |
US cleares sale of AMRAAMs to Japan |
<2011-090910>
米国防安全保障協力局 (DSCA) が8月26日、AIM-120C-8 32発を$63MのFMS契約で日本へ売却する契約を国務省が承認したと発表した。
AIM-120C-8はAIM-120C-7の改良型で、シーカはC-7と同じであるが、内蔵GPS、データリンク、ソフトが改良され、160kmの射程とMach 4の速度と言われている。 |
2020.09.07 |
時事通信 (Yahoo) |
長射程ミサイル、22年取得 離島防衛、「敵基地攻撃」転用も F35搭載・防衛省 |
<2010-090703>
防衛省がStanf offミサイルと位置付ける射程500kmのノルウェー製対地対艦ミサイルJSMは開発が完了し、2022年3月中旬までに納入される。 中期防衛力整備計画に基づくもので、F-35Aに搭載される。
F-15Jのうち近代化される機体はLockfeed Martin社製の射程900kmのLRASM(註:AGM-158C)やJASSM(註:AGM-158B JASSM-ER)の搭載が検討されている。 |
2020.09.04 |
日経新聞 |
地上イージス代替「専用艦」軸に検討 年末にも結論 |
<2010-090401>
政府がAegis Ashoreの代替案として、BMDに特化した護衛艦の増備を軸に検討しており、年末にも方向性を決める。
高度な防空能力を持つAegis艦でなく専用艦で費用を抑えられる。 |
2020.08.25 |
毎日新聞 (Yahoo) |
河野防衛相、無人戦闘機開発に意欲 「人工知能を搭載する流れはある」 |
<2009-082502>
河野防衛相が25日の記者会見で、将来的な無人戦闘機の開発について「現実的にしっかり考えたい」と検討に意欲を示した。
高価で大きな強い装備を数少なく調達する時代から、安く大量の装備品を調達する時代になったと、近年の装備品調達での変化を指摘し、戦闘機に限らず装備品について「できるなら無人化、人工知能を搭載する流れはある」との考えを示した。 |
2020.08.14 |
時事通信 (Yahoo) |
米国製無人機、調達中止も 政府、コスト増懸念で再検討 グローバルホーク3機 |
<2009-081404>
関係者への取材で13日、令和3年度の配備を計画しているGlobal Hawk 3機について、調達中止も視野に再検討を行っていることが分かった。 中止も含め近く結論を出す方針という。
見直しのきっかけは、米空軍がFY21予算案でGlobal Hawk Block 30とBlock 20の退役方針を示したことで、関係者は「米空軍が退役させればBlock 30を保有するのは日本と韓国だけになる」と指摘し、「機数が減れば維持管理費が高騰するのは目に見えている」と懸念を示している。 |
2020.08.12 |
Jane's Defence Weekly |
MHI, Boeing sign DCS deal to support upgrade of Japan's F-15J fighter fleet |
<2010-081208>
Boeing社が7月28日、MHI社とBoeing社が航空自衛隊のF-15JをF-15JSIに改修する作業の直接民間取引 (DCS) 分について$4.5Bの契約を行ったと発表した。 改造作業の内DCS分はMHI社が主契約社、FMS分はBoeing社が主契約社になるという。
JSI仕様への設計及び最初の2機の改修はMHI社が行い、その後2022年に98機の改修が行われるという。
【関連記事:1912-110610 (JDW 2019.11.06)】 |
2020.07.22 |
Jane's Defence Weekly |
JGSDF receives first MV-22 Osprey tiltrotor aircraft |
<2009-072210>
米海兵隊岩国基地に5月8日に到着したMV-22B Ospreyの最初の1機が、7月10日に陸上自衛隊木更津駐屯地へ飛来した。
このOspreyは2015年中頃に$332.5Mで発注された最初の5機の中の1機で、陸上自衛隊は令和3年度までに17機を木更津駐屯地に配備し、5年後に佐賀空港へ移駐させるとしている。 |
2020.07.22 |
Jane's Defence Weekly |
US approves sale of 105 F-35s to Japan |
<2009-072204>
米国防安全保障協力局 (DSCA) が7月9日、F-35 105機の$23.11Bでの対日輸出を国務省が承認したと発表した。 対日輸出が承認された105機はF-35A 63機とF-35B 42機である。
防衛省は既にF-35A 42機を発注しており、今後10年間で99機が201機保有しているF-15J/DJと入れ替わる。
令和2年度予算ではF-35A 3機に281億円、F-35B 6機に793億円が計上されており、最初のF-35B 3機は令和6年度に納入される。 |
2020.07.15 |
Jane's Defence Weekly |
KHI to develop new MPHS for JGSDF |
<2009-071508>
Janeが7月6日に入手した資料から、防衛装備庁が3月30日に多目的誘導弾改の開発を35億円で川崎重工業 (KHI) に発注したことが判明した。
多目的誘導弾改は近隣国でLCACを含む上陸用舟艇などが増強されていることを受けたもので、脅威の質と量の増大に対応しようとしている。
システムは96式多目的誘導弾(MPMS) と中距離多目的誘導弾 (MMPMS) を合わせたもので、発射機のほか指揮統制装置と多機能レーダで構成される。 |
2020.07.10 |
Stars & Stripes |
State Department OKs sale of F-35 stealth fighters to Japan worth more than $23 billion |
<2008-071010>
米国防安全保障協力局 (DSCA) が7月9日、国務省がF-35 105機を$23.11Bで日本に売却することを承認したと発表した。 この中にはF-35A 63機、F-35B 42機、F135エンジン110基、及び電子戦装置、搭載電子機器、ソフトウェアから工具までも含まれている。
航空自衛隊は三沢基地でF-35A 1個飛行隊14機を展開しているほか、追加の28機も発注している。 2018年2月の讀賣新聞は築城基地がF-35Bの基地になると報じている。
一方護衛艦いずもを昨年8月に要求した改修する予算$29Mでは航空機誘導灯の設置や、飛行甲板の耐熱性強化の工事が行われている。 |
2020.07.10 |
産経新聞 (Yahoo) |
陸自オスプレイの木更津暫定配備で低下する抑止力…南西防衛強化へ課題は山積 |
<2008-071007>
陸上自衛隊がOspreyを木更津駐屯地に暫定配備した。 Ospreyは米国から船で米軍岩国基地に陸揚げされた、10日に米側の操縦で木更津に到着し、陸自に引き渡された。
本来は相浦駐屯地に近い佐賀空港に配備し、空港の隣に駐屯地を作る計画だったが、地権者が多くいる佐賀の地元漁協と防衛省との調整が難航している。 佐賀空港から水陸機動団が所在する相浦駐屯地までは60kmですぐに到着できるのに対し、木更津駐屯地からは1,000kmで2時間かかり、一刻を争う有事への即応性の低さは否めない。 |
2020.07.10 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米国務省、日本に105機の F35 売却承認 総額2.5兆円 |
<2008-071005>
米国務省が9日、F-35 105機の日本への売却を承認したと発表した。
売却されるのはF-35A 63機とF-35B 42機のほか、F135エンジンなど関連機器で、売却総額は$23Bと推定される。 |
2020.07.08 |
Jane's Defence Weekly |
Japan begins refitting first of two Izumo-class carriers to support F-35B operations |
<2009-070806>
いずも型ヘリ空母の航空母艦への改修作業がJMU社磯子造船所で始められている。 今回の改修は5年に1度行われるオーバーホールに合わせて行われ、最終的な改修は2025年に行われる次回のオーバーホールに合わせることになる。 今回の改修には令和2年度予算で31億円が当てられている。
一方搭載するF-35Bは2年度予算に6機分として793億円が当てられており、1番機は6年度に受領する計画である。 航空自衛隊はF-35A 105機とF-35B 42機を装備する計画である。 |
2020.06.29 |
日経新聞 |
自衛隊、電子戦部隊を21年春創設 通信無力化 |
<2007-062901>
防衛省が2021年春に陸上自衛隊で80名規模の電子戦専門部隊を健軍駐屯地に創設し、相浦駐屯地の水陸機動団と連携する。 陸自の電子戦部隊として冷戦期に発足した第1電子隊が東千歳駐屯地にあるが、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、南西諸島方面での離島防衛の必要性が高まっているのを踏まえ、九州に新たな専門部隊を常駐させる。
また新たな部隊の創設に先立ち、7月から陸自通信学校で電磁波の専門教育を始め、従来の電子戦よりカバーする周波数の範囲の広い電磁波戦と呼ぶ最新の電子戦について学ぶカリキュラムを新たに導入すると共に、諸外国の最新の電子戦能力の状況も学習する。
通信学校は3月に、収集できる電磁波の周波数の範囲が広く、移動しながら敵の通信を妨害できる車載型のネットワーク電子戦システムNEWSを導入した。 NEWS新設部隊でも導入する方針で、新カリキュラムでNEWSの操作に習熟できるようにする。 |
2020.06.17 |
Jane's Defence Weekly |
....and to MHI for three new Type-16 variant prototype |
<2008-061711>
防衛装備庁が2019年12月20日にMHI社と、16式機動戦闘車 (MCV) を元にした3車種の試作を23.5億円で発注した。 試作するのは歩兵戦闘車 (ICV)、偵察戦闘車 (RCV)、自走迫撃砲 (MMCV) で、MMCVは120mm迫撃砲、ICVはMCVと共同行動をするためのBMSを搭載し、何れも重量はMCVの26t以下であることが求められている。
一方装備庁は、96式APC後継の装輪装甲車の開発も計画しており、2019年9月にGD社、Patria社、MHI社を競争企業に選定していて、令和元年度には21億円を計上していた。 |
2020.06.17 |
Jane's Defence Weekly |
Japan awards deal to Subaru to build six UH-X helos.... |
<2008-061710>
防衛装備庁が、3月19日にスバル社とUH-X 6機を143億円で調達する契約を行った。 陸上自衛隊は127機保有するUH-1JをUH-X 150機に換装する計画で、2018年12月に承認された平成30~令和4年度の中期防では34機を単価18億円で調達する計画である。
一方、対戦車ヘリの飛行隊は削減すると共に、新たに艦載攻撃ヘリの装備を目指している。 |
2020.06.03 |
Jane's Defence Weekly |
JASDF integrates Auto GCAS onto its F-35A aircraft |
<2008-060308>
航空自衛隊が5月22日、三沢基地に配備したF-35Aへの自動地表衝突回避システム (Auto GCAS) の搭載を完了したと発表した。
AGCASは今後配備されるF-35Aにも搭載されるという。 |
2020.06.03 |
Jane's 360 |
Subaru secures deal to build six UH-X helicopters for JGSDF |
<2007-060305>
防衛装備庁が6月3日、3月19日にスバル社にUH-X 6機を143億円で発注したことを明らかにした。 納期は2023年1月になっている。
2018年12月に初飛行したUH-Xは民間型ヘリであるBell 412EPXを元にしたもので、陸上自衛隊が装備している127機のUH-1Jの後継として今後20年間で150機の装備が計画されている。
2018年12月に決定した2019~2023中期計画では34機調達の単価を18億円としている。 |
2020.05.20 |
Jane's Defence Weekly |
First two MV-22B Ospreys for JGSDF arrive in Japan |
<2007-052005>
日本政府が2015年に$332.5Mで5機発注したMV-22B Ospreyのうちの最初の2機が、5月8日に米海兵隊岩国基地に到着した。 2機は6月下旬以降に木更津基地に移動する計画である。
この2機は2019年5月からノースカロライナ州米海兵隊New River航空基地で陸上自衛隊員の訓練に使用されていた。 |
2020.05.20 |
Jane's Defence Weekly |
JGSDF to acquire additional Type-19 SPHs, Type-16 MCVs |
<2007-052004>
防衛省が、令和2年度に19式155mm/52口径SPH7両と16式機動戦闘車 (MCV) 33両を追加調達する。 19式SPHはMAN社製8×8車搭載で45億円が計上されている。 元年度には51億であった。
16MCVは237億円で33両要求されている。 元年度には161億円22両であった。 この他にType 10 MBTを156億円で12両調達する。 前年度は6両であった。 |
2020.05.18 |
テレ朝 News (Yahoo) |
陸自30年ぶり新型小銃 引き金近くに「ア・タ・レ」 |
<2006-051801>
陸上自衛隊が30年ぶりに更新した20式5.56mm小銃を初めて報道公開した。 豊和工業が開発した20式は1丁約28万円で、射程が伸び銃身が14cm短くなっているという。 今年度の予算で3,283丁購入し、最終的に15万丁装備する。
さらに、拳銃も1丁約7万円のドイツ製になり今後、1万4,000丁配備される。 |
2020.05.08 |
産経新聞 |
陸自オスプレイ、岩国到着 6月下旬にも木更津配備へ |
<2006-050805>
陸上自衛隊木更津駐屯地に配備するOsprey 2機を載せた輸送船が8日に米軍岩国基地に到着した。 防衛省によると6月下旬以降に木更津に配備される予定だが、岩国で試験飛行や整備がCOVID-19感染拡大の影響で遅れる可能性がある。 木更津では4月に水陸機動団の搬送などを担う輸送航空隊が発足している。
Ospreyは17機装備する計画で、木更津へは5年間を目処に配備し、最終的には佐賀空港を拠点とする方針で、地元漁協との調整が続いている。 |
2020.05.06 |
Jane's Defence Weekly |
JASDF gets first two Citation Latitude aircraft |
<2007-050609>
Cessna社が4月21日、3機受注しているCitation Latitude 2機を航空自衛隊に納入したと発表した。 3番機の納入は2021年始めになる。
Citation Latitudeは入間基地の飛行点検飛行隊に所属し、現有のYS-11FC 2機及びU-125と交代する。
航続距離2,700nmのCitation LatitudeにはノルウェーNSM社製のUNIFIS 3000飛行点検システムが搭載される。 |
2020.05.06 |
Jane's 360 |
JGSDF to acquire additional Type-19 SPHs and Type-16 MCVs |
<2006-050606>
陸上自衛隊が令和2年度予算で、19式装輪自走155mm榴弾砲を7門を45億円で、16式機動戦闘車を33両を237億円で調達する。
MAN社製8×8車に155mm52口径砲を搭載した19式は元年度に同数を51億円で調達している。
105mm砲を搭載する26tの16式は元年度には22両を161億円で調達しており、平成28年以来の総数は142両になる。 |
2020.05.04 |
Aviation Week & ST |
Japan boosts detection by fusing radar and IRST |
<2007-050404>
防衛装備庁がBMやCMを監視する長距離監視航空機搭載センサを統合して捕捉距離を20%向上させたことを明らかにした。
このセンサ統合でS/Nが3dB改善したという。
|
2020.04.16 |
Jane's 360 |
Two more E-2D AEW&C aircraft for JASDF arrive in Japan |
<2005-041604>
航空自衛隊が第一次分として4機発注したE-2Dの3番機と4番機が3月に米海兵隊岩国基地に到着しているが、まだ正式な引き渡しは行われていない。
2機は組み立てと試験が終了し次第三沢基地に移動するが、Covid-19蔓延の影響で日程は決まっていない。 |
2020.03.25 |
Jane's Defence Weekly |
Japan commissions firat Maya-class Aegis destroyer |
<2005-032502>
2隻の建造が計画されているまや型の一番艦まやが3月19日にJMU横浜で就役し、横須賀の第1護衛隊群第1護衛隊に配属された。
全長170mのまや型はあたご型より5m長く、基準排水量も8,200t(註:満載時排水量10,070t)と450t大きくなっている。
SM-3 Block ⅡAを装備するまや型はAegis Baseline J7を装備し、AN/SPY-1D(V)と共にAN/SPY-9B X-bandレーダも装備する。 更にCECも装備してE-2Dなどとのデータ交換が可能になる。 |
2020.03.19 |
毎日新聞 (Yahoo) |
「共同交戦能力」搭載の海自イージス艦が初就役 敵ミサイル情報を高精度で味方と共有 |
<2004-031901>
海上自衛隊艦で初めてCECを搭載した7隻目のAegis艦まや (8,200t) が19日に就役し、第1護衛隊(横須賀)に配属された。 CECを既に搭載しているE-2Dや米海軍のAegis艦が得た探知情報をリアルタイムで共有することが今後可能となり、自らが目標を捕捉していなくても攻撃できるようになる。
またまやは令和3年度にもSM-3 Block Ⅱ2Aを搭載すると共に、今後SM-6も搭載する予定である。 |
2020.03.18 |
Jane's Defence Weekly |
Japan developing new anti-surface warheads for hypersonic weapons |
<2005-031801>
= 日本で開発する2種類の超高速ミサイルに関する記事 =
|
2020.03.13 |
Defense News |
Japan unveils its hypersonic weapons plans |
<2004-031308>
防衛装備庁がウェブ上で超高速兵器開発の行程を公表した。 開発するのは超高速CM HCMと超高速滑空弾HVGPで、前者はスクラムジェット推進の典型的なミサイルで、後者は固体燃料ロケットで高高度に打ち上げたあと超高速で滑空し目標に至る。 HCMは空母の飛行甲板の貫徹を目指した弾頭を搭載し、HVGPは地域制圧を目指し複数の成形爆薬を搭載した自己形成弾EEPを10km/sで放出する。 それぞれ2024~2028年に装備化し、2030年代での配備を目指している。
防衛省はまた衛星7基からなるネットワークを構成し、他国の衛星に頼らない測位システムを構築する計画も持っており、HCMとHVGPはそのデータとRFイメージングで飛翔し、IRシーカで目標認識を行う。 |
2020.03.12 |
Jane's 360 |
Japan developing new anti-surface warheads for future hypersonic missiles |
<2004-031203>
防衛装備庁が、開発中の2種類の超高速兵器HVGPと、HCMに搭載する2種類の弾頭を開発している。 開発しているのはタンデム式のSea Buster弾頭とMEFP弾頭であるという。
Sea Buster弾頭は大型水上艦を目標とするもので、弾頭信管と成形爆薬を用いた前置弾頭の後方に徹甲榴弾を配置している。
一方、MEFP弾頭は対水上艦及び移動/固定地上目標を狙うもので、数十個の超高速金属片を放出して複数目標の制圧を目指す。 |
2020.03.11 |
Jane's Defence Weekly |
Japan developing new air-launched anti-ship missile |
<2005-031108>
防衛装備庁広報官が2月28日、P-1に搭載する新型ASMを開発していることを明らかにした。 開発は平成29年度から令和3年度まで93億円かけて行われる。
開発しているASMは91式の後継で12式の改良型になる。 12式SSMの射程は200kmであるが改良型は射程を延伸して400kmになると見られる。 |
2020.03.06 |
Defense News |
Japan commissions its first submarine running on lithium-ion batteries |
<2004-030606>
そうりゅう型11番艦でリチウムイオン電池を動力源とする潜水艦おうりゅうが3月5日にMHI神戸造船所で就役し呉の第1潜水隊群に配属された。
そうりゅう型は水上排水量2,900t、水中排水量4,200t、水上速力13kt、水中速力20ktで、魚雷発射管6本と21吋重魚雷30発を搭載している。 |
2020.02.28 |
Jane's 360 |
Japan confirms development of new air-launched anti-ship missile |
<2003-022807>
防衛装備庁が2月28日、12式地対艦ミサイルのASM型で、現在P-3CやP-1に装備している91式ASMの後継としてP-1に装備する射程400km以上のASMを開発してることを認めた。 |
2020.02.12 |
Jane's Defence Weekly |
Japan launches third Hibiki-class surveillance ship |
<2004-021209>
ひびき型音響測定艦の3番艦あきが玉野造船所で進水した。 2021年3月に就役する。
ひびき型は全長67m、幅30m、排水量3,048tの双胴型SWATH船型で、牽引式アレイソナーSURTASSを装備している。 |
2020.02.12 |
Jane's Defence Weekly |
Japanese MoD to acquire stand-off missiles amid 'severe' security enviroment |
<2004-021205>
防衛省当局者が1月27日に、AGM-158B JASSM-ERとAGM-158C LRASMを導入する計画であることを認めた。 F-15Jに搭載するという。
一方F-35A搭載用として2019年11月に射程500kmのJSMを45億円で発注している。 防衛省は令和元年度に79億円を確保していた。
更に令和2年度にASM-3改の開発として103億円を要求している。 |
2020.02.11 |
産経新聞 (Yahoo) |
北朝鮮の弾道ミサイルを電波で妨害 防衛省が装備導入着手 |
<2003-021104>
防衛省が、北朝鮮のBMを電波で妨害できる装備の導入に着手する。 ミサイルと地上との電波の送受信を妨害することで地上からミサイルを捕捉できないようにして自爆に導いたり発射を抑止したりすることを目指すもので、令和2年度から研究を始めて5年程度で装備する方針で、現行の装備では不可能な発射直後の上昇段階でミサイルに対処できるようになるという。
防衛省は2年度予算案で「対空電子戦装置の研究」に38億円を計上し、最初の目的として敵の陸海上部隊への対処を念頭に置く陸上配備型の電波妨害装備をより遠方にいる敵航空機のレーダを無力化できるようにするため参考品を取得する。 参考品の装備は陸上自衛隊に置き、北朝鮮の弾道ミサイルも電波で妨害できるようにする。 |
2020.02.03 |
Jane's 360 |
Japan launches third Hibiki-class ocean surveillance ship |
<2003-020303>
ひびき型音響測定艦の3番艦あきが1月15日、三井造船玉野で進水した。
全長60m、幅30m、満載時排水量3,048tのひびき型は双胴船体で、曳航式パッシブソナー SURTASSを装備している。 |
2020.01.31 |
Jane's 360 |
Japanese MoD confirms plans to acquire stand-off missiles amid 'severe' security environment |
<2002-013104>
防衛省当局者が1月27日にJane'sに対し、AGM-158B JASSM-ERとAGM-158C LRASMをF-15Jに装備すると述べた。
JASSM-ERとLRASMは何れも926kmの射程を有する。 |
2020.01.07 |
日経新聞 |
変則軌道のミサイル迎撃 防衛省が研究へ |
<2002-010701>
防衛省が令和2年度に、北朝鮮がBMの性能を上げていることに対応するため、新たな迎撃システムの研究に着手する。
着弾前に急上昇する変則軌道の新型BMに対応するため、03式中SAMを複数年かけ迎撃能力が備わるように改良する。 |
2019.11.27 |
Jane's Defence Weekly |
More details about Japan's new multi-mission frigates |
<2001-112707>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展でMHI社が、次期3,900t多用途フリゲート艦の詳細を公表した。
FFMは全長132.5m、幅16m、喫水9mで、MAN社製ディーゼル2基とRills-Royce社製ガスタービン1基からなるCODAGで推進し、速力30ktの性能を持つ。 主要装備は5吋62口径砲1門、03式中SAM改、VLS 1基、SeaRAM 1基となっている。
8隻の建造はMHIに一括発注され、三井造船 (MES) がその下請けに入り、一番艦を含む6隻をMHI、2隻を三井造船 (MES) が建造する。 最初の2隻の建造は既に開始されており、2020年11月に進水、2022年3月に就役する計画である。 |
2019.11.27 |
Jane's Defence Weekly |
MHI unveils 8×8 APC demonstrator for JGDSF's Type 96 replacement programme |
<2001-112706>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展にMHI社が、96式APCの後継として提案している8×8装輪APC MAVを出品した。 同社はMAVをEurosatory 2014で公表している。
MAVは全長8m、幅2.8m、高さ2.2m、重量28tで、最高速度100km/h以上の性能を持つ。 同社はこれでPatria社製AMVやGDLS社製LAV 6に対抗している。
エンジンは出力400kW以上の同社製4MA 4気筒ディーゼルエンジンをしており、同展ではエンジン単独でも展示していた。 |
2019.11.27 |
Jane's Defence Weekly |
Taurus Systems offers KEPD 350Es to JASDF's fighters |
<2001-112705>
ドイツTaurus社がDSEI 2019展で、射程500kmの同社製KEPD 350 ALCMを空自のF-2及びF-15J搭載用に売り込んでいることを明らかにした。
同社は既に防衛省当局者に情報を提供しており、更に協議が発展するのを待っているという。 |
2019.11.27 |
Jane's Defence Weekly |
KHI building second boat for JMSDF |
<2001-112704>
DSEI 2019展でKHI社が、7隻以上の建造が計画されている3,000t級潜水艦の二番艦の建造が開始されたことを明らかにした。
そうりゅう型SSKの後継となる3,000t級SSKは、2020年と2021年に就役するそうりゅう型最後の2隻同様に、鉛蓄電池に代えてリチウムイオン電池を搭載している。 |
2019.11.27 |
Jane's Defence Weekly |
New amphibious vehilce being developed for JGSDF by JMU Defence Systems |
<2001-112703>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展でJapan Marine United社の子会社であるJMU Defense Systems社が2種類の水陸両用装輪車を公開した。
・4×4車
2018年に受注した94式水際地雷敷設装置後継で、2021年に試作が開始され、2025年装備化、2026年配備開始が計画されている。
全長11.8m、幅2.8m、路上50km/h、水上6ktで航行可能な4×4車の輸送型は人員30名または6tの輸送が可能である。
・6×6車
同社が11年前に開発を完了した全長12m、幅2.5mの輸送車両で、6tの搭載能力があり、路上70km/h、水上9ktの性能を持つ。 |
2019.11.27 |
Jane's Defence Weekly |
JMU unveils prliminaty LHD design |
<2001-112702>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展でJapan Marine United (JMU) 社が、次期LHD強襲揚陸艦の初期段階設計を公表した。
この艦は全長220m、幅38m、喫水7m、基準排水量19,000tで速力24ktの性能を持ち、ヘリ5機の飛行甲板とその下の2ヵ所の格納庫に5機を収納出来る。 更にもう1ヵ所の格納庫もあり、用途は海自次第だという。
AAV-7など水陸両用戦闘車のRo-Ro搭載能力を持ち20両以上を搭載でき、LCAC 2隻も搭載する。 |
2019.11.27 |
Jane's Defence Weekly |
Tokyo outlines plan to develop and field hypersonic weapons |
<2001-112701>
防衛省が11月18~20日に開かれたDSEI 2019で配付した18頁に及ぶ資料で、2020年代に装備化する超高速兵器について明らかにした。 開発しているのは超高速滑空弾 (HVGP) と超高速CM (HCM) で、それぞれ2段階で開発される。
・HVGP
射程数百㌔㍍のSSMで陸自が装備し島嶼間射撃に使用する。
令和2年度に285億円を要求
Block Ⅰ: 令和 8年度装備化
Block Ⅱ: 令和15年度装備化
・HCM
スクラムジェット推進でMach 5
基本型: 令和10年度装備化
改良型: 令和18年度装備化 |
2019.11.20 |
Jane's Defence Weekly |
Japan awards Kongsberg follow-on contract for more Joint Strile Missiles |
<2001-112012>
Kongsberg社が11月12日、日本からJSFの二次契約NOK450M ($49.2M) を受注したと発表した。
航空自衛隊は既に42機のF-35Aを発注し既に13機以上が引き渡されているが、最終的にF-35B 42を含めて105機を装備する計画で、その全てが射程500kmのJSMを搭載するという。 |
2019.11.20 |
Jane's Defence Weekly |
Japan to outfit Kawasaki P-1 MPAs with AI |
<2001-112011>
防衛装備庁ガ11月13日、P-1の一部にAIを採用して情報能力を向上させるため来年度予算に9億円を要求していることを明らかにした。 |
2019.11.20 |
Jane's 360 |
DSEI Japan 2019: JMU Defence Systems developing new multipurpose amphibious vehicles for JGSDF |
<09.pdf>1912-112009>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展でJapan Marine United社の子会社であるJMU Defense Systems社が2種類の水陸両用装輪車を公開した。
・4×4車
2018年に受注した94式水際地雷敷設装置(註:JMU製)の後継で、全長11.8m、幅2.8m、路上50km/h、水上6ktでSea State 4で航行可能
輸送型は人員30名または6tの輸送が可能
・6×6車
同社が11年前に開発を完了した全長12m、幅2.5mの輸送車両で、6tの搭載能力があり、路上70km/h、水上9ktの性能を持つ。 |
2019.11.20 |
Jane's 360 |
DSEI Japan 2019: JMU unveils preliminary LHD design |
<1912-112008>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展でJapan Marine United (JMU) 社が、次期LHDの初期段階設計を公表した。
この艦は全長220m、幅38m、喫水7m、基準排水量19,000tで速力24ktの性能を持ち、ヘリ5機の飛行甲板とその下に5機の格納庫を持つ。 AAV-7など水陸両用戦闘車のRo-Ro搭載能力を持ち20両以上を搭載でき、LCAC 2隻も搭載する。
強襲揚陸艦となる次期LHDについて防衛省はまだ要求を挙げていないが、JMFは将来の発注を見込んでいる。 |
【註】
現有の輸送艦おおすみ型は、全長178m、幅25.8m、喫水6m、基準排水量8,900t(満載排水量14,000t)で速力22ktである。 |
2019.11.18 |
Jane's 360 |
DSEI Japan 2019: ATLA displays model of future amphibious armoured vehicle |
<1912-111808>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展に装備庁が次期水陸両用戦闘車の模型を展示した。
エンジンは小型の3,000馬力で珊瑚礁の走破に適しており、推進にはウォータージェットを使用している。 |
2019.11.18 |
Jane's 360 |
DSEI Japan 2019: More details emerge about Japan's new multi-mission frigates |
<1912-111807>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展でMHI社が、次期3,900t多用途フリゲート艦の詳細を公表した。
FFMは全長132.5m、幅16m、喫水9mで、MAN社製ディーゼル2基とRills-Royce社製ガスタービン1基からなるCODAGで推進し、速力30ktの性能を持つ。
主要装備は5吋62口径砲1門、03式中SAM改、VLS 1基(註:模型の写真からみると16セル)、SeaRAM 1基となっている。 |
2019.11.18 |
Jane's 360 |
DSEI Japan 2019: MHI unveils APC demonstrator for JGDSF’s Type 96 replacement programme |
<1912-111806>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展にMHI社が、96式APCの後継として提案している8×8装輪APCを出品した。
このAPCは全長8m、幅2.8m、高さ2.2m、重量28tで、最高速度100km/h以上の性能を持つ。
同社はこれでPatria社製AMVやGDLS社製LAV 6に対抗している。 |
2019.11.18 |
Jane's 360 |
DSEI Japan 2019: IHI unveils autonomous underwater mine-detection system |
<1912-111805>
11月18~20日に千葉で開かれているDSEI 2019展にIHI社が、機雷の自動探知AUVを出品した。
システムは全長5mの魚雷型とその母艇の2隻の無人艇からなり、魚雷型は4kt、24時間潜航能力があり、300m、600m、3,000m深度潜航型がある。 |
2019.11.16 |
Jane's Defence Weekly |
Japan launches second Soryu-class sub equipped with lithium-ion batteries |
<2001-111609>
そうりゅう型の12番艦で最終艦となるとうりゅうが11月6日にKHI神戸造船所で進水した。 2021年3月に就役する。
とうりゅうを含むそうりゅう型の最終艦2隻は世界で初めてGS湯浅製のリチウムイオンデンが搭載されている。 |
2019.11.12 |
Jane's 360 |
Japan awards Kongsberg follow-on contract for Joint Strike Missiles |
<1912-111203>
Kongsberg社が11月12日、日本からJSMをNOK450M ($49.2M) で追加受注したと発表した。 弾数及び納入時期等は公開されていない。
同社は3月11日に最初のJSMを受注していた。 |
2019.11.06 |
Jane's Defence Weekly |
US approves upgrade of Japanese F-15J fighters |
<1912-110610>
米国防安全保障協力局 (DSCA) が、国務省が総額$4.5Bにのぼる日本でのF-15J能力向上を承認したことを明らかにした。 対象となるのは156機保有するF-15Jのうちの98機で、45機保有するF-15DJは対象にならない。 改修後のF-15JはF-15JSIになる。
主な改修はAN/APG-82(V)1 AESAレーダの搭載、AN/ALQ-239 DEWS電子戦装置、ADCP Ⅱディスプレイコアプロセッサなどの搭載で、Advanced Eagleが装備するフライバイワイヤや大型表示装置の搭載及び搭載武器数を9発から11発に増やすリアクティブ翼下搭載装置2基の搭載は行わない。 |
2019.11.06 |
Jane's 360 |
Japan launches second Soryu-class submarine equipped with lithium-ion batteries |
<1912-110604>
KHI社神戸造船所で11月6日、そうりゅう型潜水艦の最終艦となる12番艦のとうりゅうが進水した。 就役は2021年3月になる。
とうりゅうは鉛蓄電池をリチウムイオン電池に代えた二番艦で、世界で初めてリチウムイオン電池を採用している。 |
2019.10.30 |
Defense News |
Japan gets US nod for $4.5 billion F-15 upgrade package |
<1911-103007>
米国務省が29日に、航空自衛隊のF-15J 98機分の能力向上に必要な関連機器の売却を承認したと発表した。 費用は$4.5Bで、国防安全保障協力局 (DSCA) が同日、議会に売却方針を通知した。 この改良を終えたF-15Jの名称はF-15JSIになる。
F-15JSIへの改良点には、レーダを米空軍がF-15Eに搭載しているAN/APG-82(V)1 AESAレーダへ、ミッションコンビューをHoneywell社製ADCP Ⅱへ換装されると共に、BAE Systems社製AN/ALQ-239ディジタル電子戦装置や対妨害性GPSの搭載などがある。
また中期防で採用が決まったAGM-158 JASSM搭載に向けた改良も行われる。
契約はFMSと商取引 (DCS) の併用で行われる。 |
2019.10.30 |
産経新聞 (Yahoo) |
米政府、航空自衛隊の F-15J 改修のための機器売却を承認 4900億円規模 |
<1911-103002>
米国務省が29日に、航空自衛隊のF-15J 98機分の電子戦能力を向上させるのに必要な関連機器の売却を承認したと発表した。
費用は$4.5Bで、国防安全保障協力局 (DSCA) が同日、議会に売却方針を通知した。 |
2019.10.09 |
Jane's Defence Weekly |
ATLA provides more details about Japan's R&D projects |
<1912-100907>
防衛装備庁が10月3日、令和2年度予算要求における研究開発項目の詳細を明らかにした。
6年計画である次世代機雷探知技術には令和2年度に24億円を要求している。 この計画は2018年の日仏合意に基づく研究で、低周波/高周波ソナーの合成開口によりリアルタイムで機雷を探知しようとするものである。 |
2019.10.09 |
Jane's Defence Weekly |
JASDF to receive nine more E-2D aircraft |
<1912-100906>
米国防総省が9月26、航空自衛隊向けのE-2Dを更に9機、合わせて$1.36Bで売却すると発表した。 これで航空自衛隊向けE-2Dは既に受注している4機と合わせて13機になる。
最初に受注した4機のうちの最初の1機は3月29日に納入されいて、残りの3機は2019年末から2020年末までに納入される。 |
2019.10.03 |
Jane's 360 |
Japan's ATLA details upcoming R&D projects |
<1911-100303>
防衛装備庁が10月3日、令和2年度要求の内訳を明らかにした。
24億円かける次世代機雷探知システムには長波長/短波長合成開口センサを用いたリアルタイム信号処理の研究開発は、2018年に日仏が共同研究で合意している。
陸上自衛隊からは8億円かけて、従来の低空レーダ、沿岸監視レーダ、対砲迫レーダに代わる多用途レーダの開発が要求されている。
航空自衛隊からは射程延伸型長距離ASMであるASM-3の開発に161億円が要求されている。 ASM-3は射程を従来の200kmから400km以上に延伸するもので、最高速度はMach 3に達する。 |
【註】
記事では予算額のドル換算が「JPY2.4 billion (USD 22.3 billion)」など、全てUSD billionとなっているが、全てUSD millionの誤りである。 |
2019.10.01 |
日経新聞 |
無人機対策、研究急ぐ 防衛省 サウジ攻撃で拍車 |
<1911-100101>
防衛省はサウジアラビアで起きた石油生産施設への攻撃でUAVの脅威を改めて認識し、UAVによる攻撃対処の研究を急いでいおり、高出力レーザで機体を落下させる方法や、妨害電波を出し飛行能力を無力化する技術を開発中である。
防衛省は2019年版防衛白書で、中国が人工知能 (AI) を搭載した自律型UAV群によるスウォーム飛行技術の確立を進めていると指摘している。
高出力レーザを使った対処方法は令和4年度までに研究を終えて装備品水準に引き上げたい考えである。 電波を照射して誤動作を誘発し機能を無効化する方法も令和2年度中に研究を終える方針である。 |
2019.09.25 |
Jane's Defence Weekly |
Japan selects contenders for Type 96 APC replacement |
<1911-092502>
防衛装備庁が9月10日、96式8×8装輪APC後継候補にGD Land Systems (GDLS)、Patria、MHIの3社を選定した。
AMV XPを提案しているPatria社は既に2両を試験用として受注しており、もし選定されれば日本国内で生産するとしている。
GDLS社はカナダ陸軍に現有LAV-Ⅲの後継として開発したLAV 6.0を提案する。
MHI社はパリで開かれたEurosatory 2014に装輪APCの模型を展示している。 |
2019.09.18 |
Defense News |
Three companies get shortlisted for Japan armored vehicle competition |
<1910-091805>
防衛装備庁が96式装輪装甲車後継にGDLS、Patria、MHIの3社を選定した。 GDLS社はLAV 6.0、Patria社はAMVを提案するが、MHIは同社製の16式機動戦闘車を元にした案を提案する模様である。
96式後継については装備庁が2018年7月に装甲性能不足を理由に計画中止を決め、試作を担当した小松は2月に装甲車両の開発及び生産からの撤退を公表していた。 |
2019.09.17 |
Jane's 360 |
Japan selects contenders for Type 96 APC replacement |
<1910-091706>
防衛装備庁が9月10日、96式装輪装甲車後継にGD社 (GDLS)、フィンランドのPatria社及び三菱重工業 (MHI) を選定したと発表した。
Patria社はAMV XP 8×8車2両を納入する契約を受注しており、同社はもし選定されれば技術移転を行い国内に生産ラインを構築することを明らかにしている。 |
2019.09.11 |
Jane's Defence Weekly |
Japan displays new howitzer prototype |
<1911-091112>
陸上自衛隊が8月22~25日に行った富士総合火力演習で19式155mm52口径装輪SPHの試作品を展示した。
19式SPHはMAN社製8×8社に搭載されJSW社が製造した。
防衛省は既に一次生産分を51億円(註:7門)で調達しており、令和2年度予算に二次分47億円(註:7門)を要求している。 |
2019.09.05 |
C4ISR net |
Japan's budget document reveals electronic warfare plans |
<1910-090503>
防衛省が来年度予算で電子戦能力の強化を目指す。
・Ground-based systems
陸上自衛隊が73式中トラ搭載のSIGINT/ECM装置NEWSを$97Mかけて整備する。 NEWSには1型~4型があり、それぞれ別の役割や担当帯域を持つ。 また熊本で来年度内に電子戦部隊を編成する。
この他に$35.8Mかけて地上設置型対空EW装置を開発する。
・Airborne EW
来年度予算ではF-15J/DJの改良と新型SOJの開発継続にそれぞれ$36.7M及び$19.5Mを計上している。 F-15J/DJの改良はAGM-158 JASSM搭載に伴うもので、C-2及びEP-3CのSOJ型開発である。 |
2019.09.30 |
Aviation Week & ST |
Japan moves to refit helicopter carrier for F-35Bs |
<1911-093003>
日本政府がヘリ空母いずもとかがをF-35Bを搭載する空母に改修する計画で、防衛省が平成2年度予算にいずもの部分改修費として3.1億円を要求している。
全長248m、満載時排水量26,000tのいずもには10機程度が搭載されるが、全長197m、満載時18,300tのいせ及びひゅうがを空母化する計画はない。 |
2019.08.28 |
Jane's Defence Weekly |
Japan announces selection of F-35B |
<1910-082809>
防衛省が8月16日、いずも型ヘリ空母に搭載する戦闘機の機種をF-35Bに決定したと発表した。 2018年12月に決定した中期防ではF-35A 27機とSTOVL機18機を調達するとしている。
航空自衛隊は既にF-35A 42機を発注済みでそのうち13機を取得しているが、4月9日に1機を訓練事故で失っている。 |
2019.08.19 |
産経新聞 (Yahoo) |
衛星電波の妨害を監視 防衛省、自衛隊に新装備 概算要求へ |
<1909-081902>
防衛省が人工衛星への電波妨害に備えようと新しい監視装置を開発する方針であることが分かった。 防衛省は調査研究費を来年度予算概算要求に計上し、妨害への監視機能の保有に着手する。
昨秋のNATO軍演習の際に北欧でGPSへの妨害が起き、ロシアの関与が疑われ、衛星の電波への妨害の脅威は高まっている。 |
2019.08.16 |
朝日新聞 (Yahoo) |
防衛省、戦闘機「F-35B」を正式導入 1機140億円 |
<1909-081606>
防衛省が16日、新たに導入する戦闘機42機の機種をF-35B STOVL機に正式決定し発表した。 防衛省によるとSTOVL機は狭い滑走路でも運用できる利点があるという。
F-35は1機140億円で、令和4年度までに42機のうち18機分の予算を計上する予定で、残り24機については未定である。 |
2019.07.29 |
日刊工業新聞 (Yahoo) |
推力5倍、自衛隊の標的機向け小型ターボジェットエンジン |
<1908-072901>
川崎重工業は地上静止時推力が400kgの小型ターボジェットエンジンKJ100を開発した。 自衛隊の標的機用として90基納入しているKJ14は推力が70kg台であるのに対しKJ100は5倍強の推力を持つことから、大重量の標的機に搭載することが可能になり、長距離の島嶼防衛用のUAVへの搭載も可能になる。
防衛省は島嶼防衛の強化に向けUAVを増強する考えで、同機への搭載も視野に入れている。 |
2019.07.24 |
Jane's Defence Weekly |
Japan launched second Maya-class destroyer |
<1909-072412>
Japan Marine United社で7月17日、まや型の2番艦が進水した。 2021年3月に就役する。
まや型は全長170m、基準排水量8,200tで、Aegis Baseline J7を装備し、SM-3 Block ⅡAやSM-6を発射できる。 レーダはAN/SPY-1D(V)とAN/SPQ-9B X-band搭載し、主機はLM2500ガスタービン2基と電動を組み合わせたCIGLAGで速力は30ktである。 |
2019.07.23 |
世界の艦船 |
30FFMの主要目と建造スケジュールを公表 |
<1908-072307>
防衛装備庁が7月1日、平成30年度計画で建造される3,900トン型護衛艦 (30FFM) の主要目と建造スケジュールを公表した。
30FFMは,基準排水量3,900t、全長132.5m、全幅16m、深さ9mで速力30ktで、127mm62口径単装砲1門、VLS一式などを装備するが、予算取得済みの本型1~4番艦のVLSは後日装備とされる。
2019年9月起工、2020年11月進水、2022年3月就役の予定である。 |
2019.07.10 |
Jane's Defence Weekly |
MHI begins construction of new class of submarine for Japanese naval forces |
<1908-071009>
三菱重工業 (MHI) 社が7月4日、そうりゅう型の後継となる潜水艦の建造を開始したと発表した。 728億円で建造される3,000tの新型SSKは少なくとも3隻が建造され、1番艦は2022年3月に就役する。
一方、12隻建造されるそうりゅう型の最後の2隻 (SS 511, SS 512) は2020年と2021年に就役する。
これと合わせて89式重魚雷の後継となるG-RX6の開発も進められている。 |
2019.06.12 |
Jane's Defence Weekly |
JASDF receives first E-2D Advanced Hawkeye AEW&C aircraft |
<1908-061210>
Northrop Grumman社が3月29日、2015年に受注した最初のE-2Dを航空自衛隊に納入した。 同社は2018年末に追加の3機を受注している。 この3機は2019年末から2020年末までの間に納入される。
同社は更に9機の追加生産を受注しており、5号機は2022年末までに納入される。
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2019.05.31 |
Jane's 360 |
JASDF receives first E-2D Advanced Hawkeye AEW&C aircraft |
<1906-053101>
Northrop Grumman社が、航空自衛隊のE-2D 1号機を3月29日に納入したと発表した。 政府は更に3機のE-2Dを発注しており、Northrop Grumman社は2018年末には9機追加受注したE-2Dの生産を開始したと発表している。 また同社は2018年11月16日に米国防総省から日本向けの5機目を$32.73M受注している。
追加分のうち3機は2019年末から2020年末に納入され、5機目は2022年末に納入される。
航空自衛隊は1983年以来13機のE-2Cを保有しているが、これらをE-2Dに換装する。 |
2019.05.17 |
Jane's 360 |
Japan awards contract extension for development of new ship-launched SAM system |
<1906-051702>
防衛装備庁が5月10日、03式中距離SAMを元にした艦載SAMの開発を三菱電機に100億円で発注したと発表した。
この計画は2018年3月にも88億円で契約されている。 |
2019.05.16 |
Jabe's 360 |
Tokyo resumes plans to replace JGSDF’s Type 96 armoured vehicles |
<1906-051602>
防衛省が老朽化した96式装輪装甲車の後継開発を再開する。 このため装備庁は5月14日に企業説明会を開いた。 |
2019.04.29 |
産経新聞 (Yahoo) |
地対艦ミサイル射程、2倍へ改良 尖閣・宮古、対中抑止 |
<1905-042901>
複数の政府関係者が28日、防衛省が南西地域に配備する陸上自衛隊の地対艦誘導ミサイル (SSM) を改良して射程を2倍に延伸する検討に入ったことを明らかにした。
また改良した同型のミサイルを海上自衛隊の哨戒機にも搭載し空対艦ミサイルとしても活用する。
射程を延伸するのは12式SSMで、現在200kmの射程を400km程度にまで伸ばすもので、令和5 (2023) 年度に部隊配備する。 |
2019.04.08 |
Aviation Week & ST |
Japan's new antiship missile needs more range |
<1906-040801>
岩屋防衛大臣が、ある国のSAMの射程が伸びたことでF-2戦闘機の安全が確保できなくなったことを理由に200kmであるASM-3の射程を400kmまで伸ばすことを明らかにした。 中国のType 025D駆逐艦はHQ-9を装備している。
全長6m、発射重量840kgのASM-3は開発が7年遅れたが2017年には配備可能になっていた。
日本はスクラムジェット推進の超高速対艦ミサイルの研究を既に開始している。 |
2019.03.27 |
Jane's Defence Weekly |
Japan developing long-range anti-ship cruise missile |
<1905-032702>
岩屋防衛相が3月19日、南西諸島防衛のため長距離ALCMを開発していることを明らかにした。
この長距離ALCMは射程が200kmで超音速のASM-3の射程を400km以上に伸ばすものである。 ASM-3は93式シリーズ対艦ミサイルの後継でMach 3で飛行する。 ただしASM-3の開発は完了しているものの搭載するF-2戦闘機のミッションコンピュータの改良が終了していないため、まだ実装備されてはいない。 |
2019.03.25 |
Aviation Week & ST |
Japan has begun the process of acquiring Lockheee Martin F-35B |
<1905-032504>
日本政府が昨年12月にF-35B 42機を装備する方針を決め、2019~2023年にそのうち18機を装備する。
このため現在、RfPの発簡準備中である。 |
2019.03.25 |
Aviation Week & ST |
Norway's Kongsberg Defense and Aerospace has received its first export order for the Joint Strike Missile |
<1905-032503>
ノルウェーのKongsberg社が、日本からJSM初の輸出契約を受注した。
航空自衛隊はJSMをF-35Aに搭載する。 |
2019.03.20 |
Jane's Defence Weekly |
Kongsberg to supply JSMs for Japan's F-35s |
<1905-032014>
Kongsberg社が3月11日、F-35に搭載されるJSM初の販売契約を航空自衛隊と行ったと発表した。 防衛省によるとJSMの射程は500kmである。
F-35を装備している国々はJSMに関心を持っており、今回の契約で各国のJSM採用に弾みがつくと見られる。 |
2019.03.20 |
Jane's 360 |
Japan to develop long-range air-to-surface cruise missiles |
<1904-032005>
岩屋防衛相が3月19日にASM-3の射程を400km以上に延伸することを明らかにした。
射程200km、速度Mach 3のASM-3は開発を完了しているが、搭載するF-2の新型ミッションコンピュータが開発中で、まだF-2搭載が実現していないという。 |
2019.03.18 |
産経新聞 (Yahoo) |
海自潜水艦「しょうりゅう」引き渡し式 川崎重工業神戸工場 |
<1904-031804>
海上自衛隊の潜水艦しょうりゅう2,950tの引き渡し式が18日に川崎重工業神戸工場で行われた。
しょうりゅうはそうりゅう型の10番艦で、同日午後に乗組員65名を乗せて訓練を行いながら配備される呉基地に向かった。 |
2019.03.17 |
共同通信 (Yahoo) |
長距離巡航ミサイル開発へ 政府が国産初、抑止力強化 |
<1904-031703>
政府筋が17日、戦闘機に搭載して敵の射程圏外から艦艇を攻撃できる長距離CMを初めて開発する方針を固めたことを明らかにした。 現有のASMを改良し射程を400km以上に伸ばす。
中国海軍艦艇の能力向上などを踏まえた抑止力向上が狙いで、予算案に関連費を早期に計上し実用化を目指す。 |
2019.03.17 |
共同通信 (Yahoo) |
日米、新型レーダー共同開発へ 中ロの新兵器開発に対抗 |
<1904-031702>
日米外交筋が17日、日米両政府がミサイル防衛網の強化に向け、米海軍Aegis艦に搭載する新型レーダを共同開発する方向で最終調整に入ったことを明らかにした。
北朝鮮の核やミサイルの脅威に直面する日本側は共同開発を通じ日米同盟の強化にも役立てたい考えである。
【関連記事:1808-070601 (日経 2018.07.06)】 |
2019.03.13 |
Jane's Defence Weekly |
Japan commissions second Asahi-class destoyer |
<1905-031311>
あさひ型護衛艦の二番艦しらぬいが2月27日に就役し、第3護衛隊群第7護衛隊の所属となった。 定係港は陸奥になる。 あさひ型護衛艦は全長151m、基準排水量5,100tで、速力30ktである。
海上自衛隊は2020/2021年度には3,900t級の多目的フリゲート艦8隻を建造する計画である。 |
2019.01.30 |
Jane's Defence Weekly |
Further details emerge regarding Japan's next-gen amphibious vehicle |
<1903-013005>
ロンドンで1月14~21日に開かれた国際装甲車両会議で日本が、開発中の水陸両用戦闘装甲車について講演した。
この車両は珊瑚礁の海岸と急峻な地形で使用することが求められる装軌車で、3,000馬力のエンジンで高速な航行が可能なものになるという。 |
2019.01.14 |
Aviation Week & ST |
Japan's first UH-X flies as Subaru plans low-cost production |
<1903-011406>
陸上自衛隊が装備する次期多用途ヘリUH-Xは2018年12月25日に初飛行し現在は3ヶ月間の社内飛行試験に入っており、今年度末には防衛省に納入されて官側の試験に入る。
陸上自衛隊はUH-1Jの後継として150機を装備する計画である。
一方、防衛省は当初、30~50機の攻撃ヘリを5年かけて装備する計画であったが、その調達は次期中期防には盛り込まれていない。 |
2019.01.13 |
読売新聞 (Yahoo) |
中露に対抗、電子戦「無力化」狙う攻撃機開発へ |
<1902-011301>
政府は、敵のレーダや通信を無力化する電子攻撃機を開発する方針を固めた。 電子攻撃機の開発は、昨年12月に閣議決定した防衛計画の大綱の内容を具体化するもので、C-2輸送機やP-1哨戒機に強力なECM装置を搭載する。
C-2を基にした機種は2027年度の導入を目指し、P-1については開発スケジュールを含めて検討する。 |
2018.12.28 |
共同通信 (Yahoo) |
防衛省「省人化」へロボット活用 |
<1901-122802>
防衛省が作戦の一部を人からロボットに置き換える省人の一環として力仕事の負担を軽減するパワードスーツや小型UAVといったロボット技術の研究開発を進める。
急速な少子高齢化や人口減少に伴う自衛隊員の不足に対応するのが狙いで、島嶼防衛や大規模災害時の活用を見込んでいる。 |
2018.12.06 |
共同通信 (Yahoo) |
対空防衛に高出力レーザー明記へ |
<1901-120601>
政府筋が5日、新防衛計画大綱に、高出力レーザ対空システムの開発方針を明記する方向で調整に入ったことを明らかにした。
焦点だった護衛艦いずもの空母化構想に関して、大綱では多用途運用護衛艦と位置付け空母の名称を見送る。 専守防衛からの逸脱懸念が国内外にあることへの配慮とみられる。 |
2018.12.05 |
日経新聞 |
長射程新型ミサイル導入 政府、防衛大綱骨格提示へ |
<1901-120501>
政府が5日に、新防衛計画大綱と中期防の骨格を有識者懇談会と、自民、公明両党のワーキングチームにそれぞれ示す。
Mach 5以上の超高速誘導弾や、高速滑空弾など射程が長い新型ミサイルの導入を盛り込む。 超高速ミサイルは相手のレーダ網をくぐり抜ける速さで飛行するのが特徴で、高速滑空弾はSSMで300km以上の射程が考えられている。 またUUVの開発方針も盛り込まれ、いずれも実用化は2020年代半ば以降になると見られる。 |
2018.11.30 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
東シナ海に無人潜水機を導入へ、中国軍など監視 |
<1812-113004>
政府が、尖閣諸島がある東シナ海で中国軍などの潜水艦を警戒監視する能力を強化する狙いで警戒監視用のUUVを導入する方向で検討に入った。 防衛省は来年度から試作機の開発を始め、平成37年度の運用開始を目指す。
開発するUUVは全長10~15mで、事前に設定した海域を数日から1週間程度、自動航行できる性能を持つ。 ただ潜水艦の探知、警戒監視には海中の水温分布や塩分濃度、海底の地形なども影響することから、UUVは海洋観測も行い、必要なデータを収集する。 |
2018.11.29 |
Defense News |
Japan sets naval-friendly requirement in search to replace AH-1S Cobra fleet |
<1812-112907>
防衛省が現有AH-1S Cobra攻撃ヘリの後継を検討しており、今年初めにRfIを発簡している。 RfPは3~4ヶ月後に発簡される模様である。
RfIでの要求性能についてBell社の顧問で元米海兵隊航空部隊長であったトゥルーマン退役中将は、艦載型で前進基地や艦上で運用できることが要求されていることを明らかにした。 また生産機数が30機、40機、50機の場合についての価格も求められているという。
AH-1S後継についてはBell社がAH-1Z Viper、MHI社がUH-60J/JA Black Hawkにスタブを取り付け武装する案、Boeing社がAH-64E Apache、Leonald社がAW249を提案している。 |
2018.11.28 |
Defense News |
Prototype UH-X helo to undergo tests, with plans to produce 150 units for Japanese forces |
<1812-112807>
陸上自衛隊が150機装備する計画のUH-Xが、宇都宮のスバル社工場で試作機の地上試験に入っている。
UH-XはBell 412EPを元にした多用途ヘリで、2019年はじめに初飛行が行われる。 |
2018.11.24 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
新型護衛艦22隻導入、「尖閣」警戒監視を念頭 |
<1812-112402>
政府は、機雷対処能力を持つ新型護衛艦を順次導入し、2030年代に22隻体制とする方針を固め12月に改定する防衛計画大綱に明記する。
新型護衛艦は基準排水量3,900tで、今年度に2隻の建造を始め、平成31年度以降も毎年2隻ずつ建造して、2032年頃に22隻体制とする。 建造費は約500億円で、730億円する最新の汎用護衛艦よりもコストが低い。
【関連記事:1710-083001 (JDW 2017.08.30)】 |
2018.11.20 |
Jane's 360 |
Japan signs for three Global Hawk UAVs |
<1812-112010>
日本政府が19日、RQ-4 Block 30i Global Hawk 3機を$489.9MのFMS契約に署名した。 3機は2022年9月1日までに納入される。
契約には搭載機器のほか、地上用制御装置2基と補用部品などが含まれている。 |
2018.11.20 |
Jane's 360 |
US approves missile and munition sales for Japan and NATO |
<1812-112009>
米国防安全保障協力局 (DSCA) が19日、日本とNATOに総額$950Mにのぼるミサイルと誘導爆弾を売却すると発表した。
このうち日本向けはSM-3 Block ⅠB 8発とBlockⅡA 13発合わせて$561Mと、AIM-120C-7 32発の$63Mで、NATOにはJDAM誘導キット2,040セット$320.5Mである。 |
2018.11.09 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
海自、無人攻撃機導入へ…中国艦など監視強化 |
<1812-110903>
政府は、日本周辺で活動する中国軍の艦艇や北朝鮮の密輸取引の監視体制を強化するため、武装UAV Avengerを海上自衛隊に導入する方向で検討に入った 新防衛計画の大綱にUAVの活用を位置づけ、2020年代後半に運用を始めることを目指す。
Avengerはジェットエンジン推進で、最高時速は740km/h、滞空能力18時間以上の性能を持ち対艦ミサイルや爆弾も搭載可能とされ、人員を危険にさらすことなく敵の艦艇などに反撃できる。
海自は日本周辺を航行する中国海軍の艦艇や、北朝鮮の瀬取りなどの警戒監視に活用したいとしている。 |
【註】
Avengerは、MQ-1 Predator、MQ-9 Reaper (Predator B)、に続くシリーズの三世代でPredator Cとも呼ばれている。 翼端長を伸ばしウイングレットも装備し、搭載燃料を増やして、滞空能力20時間に延長した長距離型Avenger-ERが、2016年に初飛行している。 ただ、初飛行から10年近く経つが米国での採用は僅か2機でしかない |
2018.11.05 |
東京新聞 |
中期防、大型水中ドローン開発へ 新大綱含め来月18日決定 |
<1812-110503>
政府筋が4日、防衛省が次期中期防に「無人装備の活用推進」として大型UUVの開発を明記し、高い警戒監視能力を持ち島嶼防衛強化の目玉装備と位置付ける意向を固めたことを明らかにした。
尖閣諸島周辺を含め海洋進出を図る中国に対して警戒監視能力を高める必要性に迫られていることが要因で、防衛省はUUVなど隊員が搭乗しない無人装備を重視する。 |
【註】
UUVの開発については、かねてから日仏防衛技術協力の主要テーマとなっていた。
【関連記事:1702-010602 (時事 2018.01.06)】 |
2018.11.02 |
Jane's 360 |
MHI to build two new multirole frigates for JMSDF |
<1812-110205>
MHI社が1日、防衛省から護衛艦2隻を受注したと発表した。 契約額は明らかにしなかったが平成30年度予算には2隻分として922億円が確保されている。 2隻は2022年3月に引き渡される。 同級艦の建造は4隻が計画されていて、残りの2隻分として来年度予算に995億円が要求されている。
建造される護衛艦は全長130m、全幅13m、排水量3,900tでヘリ1機を搭載し、艦載型の03式改SAMが装備される。 このほかに127mm 62口径砲1門、VLS 1基、SeaRAM CIWS 1基が装備される。 |
2018.10.24 |
Jane's Defence Weekly |
Japan develops vehicle-mounted IED detector |
<1812-102413>
防衛装備庁陸上装備研究所が10月6日、IEDを高速で探知する車載システムを開発していると発表した。 展示されたシステムは自衛隊の高機動車に搭載されていた。 システムはマイクロ波レーダ、ミリ波レーダ及びIRカメラからなり、市街地や準市街地の道路の路面上設置又は埋設されたIEDのデータを高速で3Dマップ化し探知する。
装備庁は平成27~29年度にNECに7.1億円で試作を発注し、30年度に10億円で試験を行ってきた。 31年度概算要求では更なる試験に20億円を要求している。
一方陸上装備研究所は、平成22~24年にレーザイメージングレーダLIDARを試作しており、IED探知用に車両搭載するよう提案している。 |
2018.10.17 |
Jane's Defence Weekly |
Japan's MHI launches first Soryu-class boat equipped with lithium-ion batteries |
<1812-101704>
MHI神戸で10月4日、初めてリチウム電池を搭載したそうりゅう型潜水艦おうりゅうが進水した。 おうりゅうは2020年に就役する。 |
2018.10.15 |
毎日新聞 (Yahoo) |
防衛省 「高速滑空弾」26年度装備化へ 離島防衛用 |
<1811-101503>
防衛省は操舵翼付きの弾頭を滑空させて目標を狙う高速滑空弾を装備化する方針を固め平成38年度の装備化を目指して、今年度予算で滑空弾の技術研究として46億円を計上し、早期装備化に向け来年度予算の概算要求で138億円を追加した。
開発は二階に分け、第一段階では円筒形で周囲に複数の翼が付いた滑空性の低い弾頭の試験を37年度までに終え、翌年度にも装備化する。 さらに第二段階で滑空性の高い平らな形状の弾頭開発も進め、実用化に成功すれば40年度以降の装備化を目指すという。
同省関係者によると、陸上自衛隊による運用を想定した離島防衛用と位置づけて射程を300~500km程度にする見込みである。 |
2018.10.11 |
日経新聞 |
政府、新早期警戒機を追加取得へ 最大9機3000億円超 |
<1811-101104>
老朽化で今後退役するE2Cの代替機を検討してきた防衛省がE-2Dを最大9機追加調達する方針で平成31年度予算の概算要求に2機分の取得費として544億円を計上している。 次期中期防に追加取得を明記する。
総額は9機で3,000億円超の見込みで、これとは別に7機分の一部部品を先行取得する費用も盛り込んだ。 |
2018.10.04 |
日経新聞 |
三菱重工の最新鋭潜水艦「おうりゅう」が進水 |
<1811-100404>
そうりゅう型を大幅に改良し初めてリチウムイオン電池を搭載するなど最新技術を詰め込んだ潜水艦(註:27年度艦)が、4日に三菱重工業神戸造船所で進水しおうりゅうと命名された。 2020年3月の引き渡しを予定している。
そうりゅう型11番艦のおうりゅうは全長84m、基準排水量2,950t、水中速力は20ktで、従来の鉛蓄電池に代えてリチウムイオン電池を搭載したことにより蓄電容量が大幅に増大し、非大気依存推進 (AIP) の搭載もやめた。 |
2018.09.24 |
時事通信 (Yahoo) |
離島防衛に超音速滑空弾=防衛省、26年度実用化目指す―沖縄に配備念頭 |
<1810-092403>
防衛省が尖閣諸島などの離島防衛を強化するため、島嶼防衛用高速滑空弾の開発を進めている。 ロケットブースタで高度数十㌔に打ち上げられ弾頭を分離し超高速で地上の目標に落下させ着弾する。 高速で対空火器に迎撃されにくく敵が侵攻した離島周辺の島から発射するもので、陸上自衛隊による離島奪還戦力の一つと位置付けている。
防衛省は38年度の実用化を目指して当初の計画より7年早めて平成30年度から予算化しており、来年度予算の概算要求では138億円を計上している。 |
2018.09.19 |
東京新聞 |
防衛省、極超音速ミサイル開発へ 敵基地攻撃能力懸念も |
<1810-091904>
防衛省はMach 5以上で飛行し、相手のレーダ網などをくぐり抜ける極超音速CMの開発に乗り出し、2019年度予算の概算要求にエンジンの技術研究費として64億円を計上した。 防衛省は島嶼防衛のためのALCMなどへの使用を想定している。
これについては相手のミサイル発射基地などをたたく敵基地攻撃能力保有につながるとの懸念が強まる可能性があるが、防衛省は「既存の対艦ミサイルの能力向上が目的で、米国などとは用途が違う」と説明している。 |
2018.09.12 |
Jane's Defence Weekly |
Japan's Improved Atago-class to field SM-6 |
<1811-091207>
防衛省が9月3日、あたご改型護衛艦2隻にSM-6を装備することを明らかにした。 このため平成31年度予算にSM-6弾購入として111億円、試験用弾購入費として210億円を要求している。 |
2018.09.11 |
Jane's 360 |
Japan cleared to buy more Advanced Hawkeyes |
<1810-091103>
米国務省が10日、日本から既に4機が発注されているE-2D Advanced Hawkeyeを更に9機売却することを承認した。 米国防安全保障協力局 (DSCA>DSCA) によると総額は$3.135Bにのぼる。
9月6日には最初の売却4機の最終機号機の契約が行われている。 |
2018.08.15 |
Jane's Defence Weekly |
Japan confirms development of electromagnetic railgun |
<1810-081502>
防衛装備庁が7月31日、昨年11月10~11日に開かれた防衛技術シンポジウムで公開した小口径電磁砲の映像を公開した。
防衛省は電磁砲の研究に平成28年度から33年度に10億円を支出するという。
装備庁当局者によると、これと並行して大口径電磁砲の試作を進めており、最終的に砲口エネルギー20MJを目指しているという。 |
【註】
米海軍は当初64MJの電磁砲を目指して開発していたが、現在では規模を32MJに下げ試作を行っている。 |
2018.08.08 |
Jane's Defence Weekly |
Japan launches first Improved Atago-class destroyer |
<1810-080810>
横浜のJMU社で2隻建造する改あたご型護衛艦の一番艦が7月30日に進水しまやと命名された。 まやはあたごより5m長く排水量も400t増え8,200tになる。 就役は2020年3月の予定である。
まやはAegis Baseline J7を装備してSM-3 Block ⅡAを装備するほかSM-6も搭載できる。 またCECも装備し、同じくCECを装備する他の艦船と監視や照準のための目標情報を共有できる。 |
2018.08.07 |
Jane's 360 |
Japan confirms development of electromagnetic railgun |
<1809-080703>
防衛装備庁が7月31日、開発中の小口径電磁砲 (EMG) の映像を公開した。 同庁は平成
28~33年度に1億円を投じてEMGの研究を行っている。
装備庁の映像は2MAのEMGで、10kgの弾を初速2,000m/sで打ち出せるという。 |
2018.07.18 |
Jane's Defence Weekly |
Japan advances radar development project |
<1809-071810>
小野寺防衛相が海上自衛隊のAegis護衛艦に採用するレーダの開発を進めていることを認め
た。 ただ、この開発が米国と共同で行われているとの報道は否定した。 この技術でAegisシステムの目標捕捉距離は2倍に伸びるという。 防
衛相の発言に反して防衛装備庁は、この計画に2ヵ国が関心を示していることを明らかにしている。
一方MHI社と富士通がLockheed Martinと協力したAegisの改良を準備している。 両社は
輸出も視野に入れている。 |
2018.07.11 |
Jane's Defence Weekly |
Japan looks to develop space technologies for defence |
<1809-071114>
防衛省が宇宙開発能力向上のため宇宙開発機構 (JAXA) との連携を強化しようとして
いる。
小野寺防衛相か7月2日に文書で、新防衛計画大綱や次期中期防で、宇宙関連技術が優先順位のハイライトになると述
べている。 |
2018.07.11 |
Jane's Defence Weekly |
Japan develops new wheeled 155mm SPH |
<1809-071112>
防衛装備庁 (ATLA) が装輪155mm/52口径 SPH を開発しているが、6月下旬にJSW社
からMAN社製トラックに搭載した試作品5両を受領した。
試作品は全長11.4m、幅2.5m、全高3.4mで、ATLAによると現有のFH-70に比べて機動性に優れ、標定や照準がネットワーク化されているという。 |
2018.07.30 |
Defense News |
Japan launches first ship of new destroyer class |
<1808-073007>
防衛省が2隻建造する27DDGの一番艦まやが、マリンユナイテッド社磯子事業所で進水
した。 全長170m、排水量8,200tのまやはAegis Baseline 9/BMD 5.1の日本仕様であるBaseline 7Jと
CECを装備し、2020年に就役すればE-2Dとの連接ができるようになる。 4機発注したE-2Dの1号機も2020年に引き渡
される。
まや型の二番艦は2019年に進水し、2021年に就役することになっている。 |
2018.07.30 |
Jane's 360 |
Japan launches first Improved Atago-class destroyer |
<1808-073006>
防衛省が2隻建造する改あたご型Aegis駆逐艦の一番艦まやが30日に進水した。
7隻目のAegis駆逐艦になるまやはAegis Baseline 7Jを装備しCECも装備する。
全長はあたご型より5m長い170m、排水量が400t増えて8,200tで、GE社製LM2500ガスタービン2基によるCOGLAGで推進し30ktの性能を持つ。 |
2018.07.30 |
朝日新聞 (Yahoo) |
海自7隻目のイージス護衛艦「まや」 横浜で進水式 |
<1808-073004>
海上自衛隊7隻目のAegis護衛艦まやの命名進水式が30日に行われた。 まやには海自艦で初めて
CECを搭載され、2020年3月に就役する。
また、乗員300名の1割程度が女性になると想定し、女性用のベッドや風呂、トイレを集めた区画を初めて建造時から設けられた。 |
2018.07.29 |
朝日新聞 (Yahoo) |
防衛省、装輪装甲車の開発中止へ 当初計画、白紙に |
<1808-072904>
防衛省が27日、今年度に開発を終える予定だった96式装輪装甲車後継の試作品が要求性能を満たさなかったことから
開発を中止すると発表した。
陸上自衛隊は380両保有している96式後継の開発を2014年に開始し、19.7億円でコマツに試作品を発注したが、防弾板
や軽量化の点で要求性能を満たさず、昨年12月には開発完了の時期を2021年に延期したものの、それでも開発の見通しが立たないとみて中止を決
めた。 |
2018.07.29 |
毎日新聞 (Yahoo) |
防衛省 自衛隊に電子攻撃機の導入検討 敵の通信を妨害 |
<1808-072903>
防衛省が自衛隊がECM機を装備する検討を始めた。 SOJとしての運用を想定しており、独自に開発する場合には
C-2輸送機や民間旅客機を改造する案が有力と見られる。
しかし、電子攻撃機は政府が否定する敵基地攻撃能力の保有につながる可能性があり、「専守防衛」との整合性が問われそうだ。 |
2018.07.15 |
産経新聞 |
鹿児島・馬毛島を海・空自拠点に 中国脅威防衛強化 F15戦闘機展開 |
<1808-071501>
防衛省が、米艦載機の離着陸訓練候補地となっている馬毛島を有事に戦闘機を分散配置するなど海空自衛隊の拠点として活用
する方針を固めた。
3月に岩国基地に拠点を移した米艦載機は馬毛島で離着陸訓練を実施するが、訓練期間は年間2週間程度で残りは滑走路
が空く。 そのため防衛省は馬毛島を自衛隊機の訓練に活用する方針で、鹿屋航空基地のP-3Cや新田原基地のF-15が馬毛島で離着陸や防空などの訓
練を行うことを検討している。
更に新田原基地に配備する計画のF-35Bと、F-35Bの離着艦可能な空母に改修する護衛艦いずも
が馬毛島を拠点に訓練をすることも視野に入れている。 |
2018.06.28 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
機雷探知、初の国産無人潜水機で…離島奪還想定 |
<1807-062802>
複数の政府関係者が、海底の機雷を探知する初の国産UUVを、平成31年度に調達する方針を固め、
31年度予算の概算要求に数億円を計上し、34年度から運用を始めることを明らかにした。 日本の離島が占拠され、周辺海域に機雷が敷設
された場合に機雷を除去することができる。
UUVは全長5m、重量1tでUSVと組み合わせて使用する。 機雷の処分では、まず護衛艦からUUVを投入して設定した海
域を自動航行させ、搭載したソナーで海底に敷設された機雷を探し出し、機雷を探知したら位置情報をUSVに送り爆雷を投下する。 |
2018.06.13 |
Jane's Defence Weekly |
Japan orders third Advanced Hawkeye |
<1808-061317>
米国防総省が6月1日、防衛省が4機の購入を計画しているE-2Dの3号機を$153.2Mで発注したと
発表した。 2020年3月までに納入される。
防衛省は2015年11月と、2016年7月に1機ずつを発注しており、E-2Dの累計発注額は$780Mに上っている。 |
2018.05.30 |
Defense News |
Japan buys radar warning receivers that adapt to new threats |
<1806-053003>
Raytheon社が米空軍から、日本にFMSで売却するAN/ALR-69A(V) RWRを$90Mで受注した。
AN/ALR-69Aは米空軍がC-130H やKC-46A搭載用として779基購入しており、F-16への搭載試験も行われている。
AN/ALR-69A(V) の特徴は学習機能を持つことで、新たに出現した脅威に対し自動的に対応する
ことができる。 |
【註】
F-35の最終版のソフトBlock 3Fでも、脅威データなしでもMiG-29とSu-27を見分け ることができるようになるMDF機能が搭載される。
【関連記事:1711-091803 (AW&ST 2017.09.18)】 |
2018.03.28 |
Jane's Defence Weekly |
Japan commissions new submarine rescue ship |
<1805-032809>
三井造船玉野造船所で3月20日、海上自衛隊の潜水艦救難艦ちよだの就役式が行われ、横須賀を基地とする第2潜水隊群
に配属された配属された。
全長128m、全幅20m、喫水5.2m、排水量5,600tのちよだは速力20ktの性能を持ち、534億円で建造された。 |
2018.03.19 |
Jane's 360 |
JMSDF commissions second Awaji-class minesweeper |
<1804-031904>
海上自衛隊が3月16日、あわじ型掃海艦の二番艦ひらどを就役させ、横須賀の第1掃
海隊に配属した。 同型の一番艦であるあわじは2017年3月に就役している。
あわじ型掃海艦は全長67t、全幅11m、喫水5.2m、基準排水量690tで速力14ktの性能を持つ。 |
【註】
満載時排水量780tのあわじ型掃海艦は、基準排水量1,000t、満載時1,700tのやえやま型の後継艦で、3隻の建造が計画されていたが、更に建造数が増える可能性がある。 |
2018.03.06 |
Jane's 360 |
US approves sale of MK 15 Phalanx CIWS Block IB Baseline 2 conversion kits to Japan |
<1804-030602>
米国防安全保障協力局 (DSCA) が2日、国務省が日本が装備しているMk15 Phalanx CIWS Block ⅠB Baseline
1 24基をMk15 Phalanx CIWS Block ⅠB Baseline 2に改良する$45MのFMS契約を承認したと発表した。 |
【註】
Baseline 1とBaseline 2の違いは脅威判定性能の向上並びに信頼性の向上で、Baseline 1との見分け方としては、レドームの色が白色から灰色になっている。
【Phalanx に関する Wikipedia のページ】 |
2018.02.12 |
産経新聞 インターネット |
離島奪還へ地雷処理装置 防衛省開発着手 水陸両用車に搭載 |
<1803-021201>
防衛省が、離島防衛の能力強化の一環として、平成35年度の導入を目指してAAV-7に搭載する水際地雷などを爆薬
を投射して破壊する地雷原処理装置の開発に着手する。
3月末に相浦駐屯地に新設される水陸機動団は31年度までに52両のAAV-7を配備するが、開発する地雷原処理装置はこれらの水陸両用車の上部ハッチ
に装着できるようにする。 |
2017.01.24 |
Jane's Defence Weekly |
JMSDF planning to install CEC system on future Aegis-equipped destroyers |
<1803-012407>
海上自衛隊が次期Aegis護衛艦にCECを装備する。 CECの装備により次期Aegis護衛艦はセンサ、武器ネットワ
ークの構成が可能になり、米海軍ともネットワークを共有できるようになる。
あたご型より5m長い次期Aegis護衛艦にはAegis BMD 5.1とCECを含めたAegis Baseline J7が搭載されるが、
Baseline J7は改良あたご型も装備するという。 |
2018.01.07 |
Yahoo |
毎日新聞記事
「超音速ミサイル量産へ 国産『ASM3』、抑止力強化」 |
<1802-010702>
防衛省が国産初の超音速ASMとなるASM-3の開発を完了し平成31年度に量産を開始
し、島嶼防衛などを担うF-2戦闘機に装備し抑止力を強化する。
平成15年度に開発をす開始し2017年7月まで15回の実射試験を重ね2017年末に分析を終えたASM-3はMach 3以上で艦船に迫るため迎撃
がより困難になる。
ASM-3の射程は百数十㎞と既存のミサイルと同程度だが、新型のジェットエンジンを搭載したことで超音速を実現した。 |
2017.12.28 |
Yahoo |
産経新聞記事
「長距離巡航ミサイル国産化 政府検討 34年度に試作品」 |
<1801-122801>
複数の関係者が27日、政府が敵基地攻撃能力の保有も視野に入れ、平成34年度の試作品完成を目指し長距離CMの国内
開発を検討していることを明らかにした。
政府は30年度予算案に長距離CMの調達費を計上したが、米国製の射程が900km、ノルウェー製が500kmであるのに対し自衛隊が保有する
ASCMの射程は170kmである。 これまでは長距離CMの国産化は可能とされていたが、専守防衛の立場から開発は見送られていた。 |
2017.12.04 |
日経新聞 インターネット |
急降下ミサイル迎撃能力向上へ 対北朝鮮で防衛省 |
<1801-120404>
防衛省が平成30年度から、BMの落下地点を予測して必要に応じて迎撃を指示する自動警戒管
制システム(JADGE)を刷新して演算能力を引き上げ、探知から迎撃態勢をとるまでの時間を短縮して、ロフテッド軌道のBMなどを撃
ち落としやすくする。 このため30年度予算の概算要求に107億円を計上し、34年度の本格運用開始をめざす。
複数の目標を瞬時に識別する能力も高め、北朝鮮による今年3月のIRBM 4発の同時発射などにも対処しやすくすると共に、SLBMや固体燃料
を使ったBMなど、あらかじめ発射の兆候をつかみにくい状況での迎撃精度も向上させる。 |
2017.11.22 |
Jane's Defence Weekly |
First E-2D aircraft for Japan makes maiden flight |
<1801-112214>
日本向けのE-2Dが11月13日にフロリダで初飛行した。 引き渡しは2018年末までと
なっている。
引き渡し後E-2Dは、既に就役しているE-767 4機及びE-2C 13機と共に任務に就く。 |
2017.11.20 |
Stars & Stripes |
Japan considers developing version of Tomahawk missile |
<1712-112009>
防衛省が30年度から開発する対艦ミサイルに対地攻撃能力を持たせることを検討している。 このミサイルの開
発は30年度に77億円が計上されており、試作品の製造と試験は34年度に行われる。
ミサイルはステルス性を追求した形状で、射程が300km以上になるとみられ、特殊車両、護衛
艦、P-1、戦闘機などから発射でき、GPSで目標に接近しレーダシーカで終末誘導を行う。 |
【註】
平成30年度予算の概算要求では下記のように示されている。
「島嶼防衛用新対艦誘導弾の要素技術研究(77億円)
諸外国が保有するミサイルの長射程化を踏まえ、その覆域外から対処が可能となるよう、現有の対韓ミサイルの射程及び残存性の向上を目的として、 新たな島嶼
防衛用対艦誘導弾の要素技術の研究を実施」 |
2017.11.20 |
Yahoo |
ロイタ通信記事
「大統領からの違法な核攻撃命令は拒否する=米戦略軍司令官」 |
<1712-112002>
米STRATCOMのハイテン司令官がカナダのノバスコシア州で開催されたハリファクス国際安全保障フォーラムで18日、トランプ
大統領が「違法な」核攻撃を命じた場合には拒否するとの意向を示した。
同司令官は、違法な命令があった場合どのように対応するかのシナリオを一通り調べることは、標準的な慣例であると述べた。 |
2017.11.16 |
Jane's 360 |
First E-2D for Japan makes maiden flight |
<1712-111606>
日本が発注したE-2D 2機の一番機が13日に初飛行した。 2機は
2018年中に納入される。 |
2017.11.15 |
Jane's Defence Weekly |
Japan launches 10th Soryu sub |
<1801-111509>
そうりゅう型SSKの10番艦しょうりゅうが11月6日にKHI社の造船所で進水した。
2015年1月に起工したしょうりゅうは2019年に就役する。 |
2017.09.07 |
Yahoo |
毎日新聞記事
「菅官房長官 電磁波攻撃対策を本格検討」 |
<1710-090702>
菅官房長官が7日、高高度核爆発で強力な電磁波を発生させ、地表近くの電子機器を破壊することができる電磁パルス
(EMP)攻撃に北朝鮮が言及したことを受け、対策の本格的な検討を開始すると表明した。
防衛省は来年度予算の概算要求でEMP攻撃の研究費14億円を計上し、2020年度までにEMP弾頭を試作して2021年度に性能評価試験を実施
する。 試験での電子機器への影響を調べることによって防護策を検討する。 |
2017.09.03 |
Yahoo |
読売新聞記事
「レーザーでミサイル迎撃、発射直後に照射し破壊」 |
<1710-090301>
政府がBM迎撃するシステムの開発を検討している。 開発を目指すのは、ブースト段階のBMに対し
航空機や艦船などから高出力レーザを照射し、熱によってミサイルを変形させる技術で、迎撃ミサイルに比べて安価なうえ多数のBM発射
にも対処が可能になる。
防衛省は来年度概算要求に、迫撃砲弾や小型UAVなどを迎撃対象とする、高出力レーザシステムの研究費とし
て87億円を計上した。 |
2017.08.18 |
Defense News |
MHI lands contract to build new Japanese destroyers |
<1709-081806>
防衛装備庁が次期護衛艦について8月9日、主契約社を三菱重工に指名し、三井造船がその下請けになると発表した。
次期護衛艦は全長130m、排水量3,900tで、CODAG推進で速力30ktの性能を持つ。
主装備はMk 45 Mod 4 5吋62口径砲とセル数が明らかにされていないVLSとキャニスタ発射型対艦ミサイル、
RIM-116 RAMを発射するSeaRAMで戦術データリンクや衛星通信、可変深度ソナー(VLS)も装備する。
MHI社はオーストラリアのSEA 5000 Future Frigateも視野に入れている。 |
2017.08.09 |
Yahoo |
時事通信記事
「新護衛艦建造に三菱重工=下請け三井造船、18年度以降―防衛装備庁」 |
<1709-080905>
防衛装備庁が9日、30年度以降に建造する新護衛艦について、三菱重工業を主事業者
に、下請けに三井造船を選定したと発表した。 新護衛艦は、対空対処能力に加え掃海艇が担ってきた機雷処理能力も
備える。
同省は30年度以降に導入する護衛艦について、周辺海域の防衛などを機動的に行うよう、多様な任務への対応能力と船体のコンパクト化を両立させる方針を示し
ている。 |
2017.07.26 |
Jane's Defence Weekly |
Japan and Germany to jointly develop military tech |
<1709-072601>
日独が防衛技術協力協定に署名した。 両国は陸上装備、とりわけ軍用車両用エンジン
で協力する。
現在小松製作所が試作中で1月に試作車が公開された重量20tの新装輪APCは固有のパワーパックを持たず
、MHIが開発した26式に搭載されたエンジンを転用している状況である。
【新型装輪装甲車関連記事:1702-011304 (DN 201701.13)】 |
【註】
この記事でMHI製26式と言っているのは16式機動戦闘車の誤りと思われる。
新型APCが16式のエンジンを使用しているのは開発経費の削減や、維持コストの抑制のためと思われる。 |
2017.06.21 |
Jane's Defence Weekly |
Japan unveils more details of multipurpose trimaran concept proposal for JMSDF |
<1708-062110>
6月12~14日に東京で開かれたMAST Asia 2017展で、防衛装備庁が三胴型多目的艦案の詳細を公表した。
この艦は全長92m、全幅21m、喫水4m、排水量1,500tで、速力35kt以上、15ktでの航続距離3,500nmの性能を持つ。
主砲は76mm砲で、艦尾にはCIWSを搭載する。 重量14t以内のヘリを搭載できる。 |
2017.06.21 |
Jane's Defence Weekly |
Mitsui unveils new LPD concept |
<1708-062109>
6月12~14日に東京で開かれたMAST Asia 2017展で三井造船が、おおすみ型の後継となるLDPの案を公表した。
提案LPDは全長210m、全幅30m、喫水7m、排水量16,000tで200名の兵員とV-22 Osprey 2機を収納する格納庫を持つ。
武装としては主砲の搭載砲台と、CIWSの搭載砲台2ヵ所を持つ。 |
2017.06.21 |
Jane's Defence Weekly |
Mitsui reveals new landing craft designs |
<1708-062108>
6月12~14日に東京で開かれたMAST Asia 2017展で三井造船が海上自衛隊の要求に応じた戦車揚陸艇(LCT)4種類
を公開した。 そのうち3種類は英国のBMT社との共同で、残りの1種類は三井造船独自の設計である。
4種類は排水量が70t、116t、750t、1,000tで、全長は25m
、30m、76m、80mになっている。 |
2017.06.21 |
Jane's Defence Weekly |
NEC introduces new underwater warning system |
<1708-062107>
6月12~14日に東京で開かれたMAST Asia 2017展でNECが、水中接敵警報装置(UIWS
)を展示した。
展示したUIWSは従来システムを小型化したもので、1km以内で360゚の捕捉ができる。 |
2017.06.21 |
Jane's Defence Weekly |
BMT, Mitsui propose connector solution for Japan's amphibious aspirations |
<1708-062106>
英国のBMT社が三井造船と共同で海上自衛隊向けに、6月12~14日に東京で開かれたMAST Asia 2017展に
Caimen-90高速揚陸艇を公開した。
Caimen-90は全長30m、排水量203tで、90tの積載能力がある。 速力は空荷時40kt、満載時
22ktという。 |
2017.06.21 |
Jane's Defence Weekly |
Mitsubishi Amphibious Vehicle breaks cover |
<1708-062105>
6月12~14日に東京で開かれたMAST Asia 2017展でMHI社が、陸上自衛隊に提案している水陸両用戦闘車の詳細
を公表した。
MHI-AVは乗員15名で、水上航行間は車輪及び履帯を引き上げて水の抵抗を軽減するという。 |
2017.06.14 |
Jane's Defence Weekly |
Japan rolls out first domestically build F-35 |
<1708-061412>
日本で組み立てられたF-35Aの1号機AX-5が6月5日にロールアウトした。 42機調達
されるF-35Aは38機が名古屋に建設された最終組立点検施設(FACO)で組み立てられる。
AX-5の組み立ては2015年12月にFACOで開始されていた。 |
2017.06.06 |
Defense News |
Japan produces its first F-35A |
<1707-060604>
日本で組み立てられたF-35Aの一号機AX-5が、5日にMHI社に設置された最終組立点検施設
(FACO)で披露された。
F-35のFACOは最初Fort Worthに建設され、次いでイタリアに建設されているだけで、日本が三番目になる。
米国防総省は2014年に、アジア太平洋北部の機体とエンジンの高度整備施設として、MHI社の
FACOを指定している。 |
2017.06.05 |
日経新聞 インターネット |
小型護衛艦2隻建造へ 防衛省が来年度、コスト3割減 |
<1707-060504>
防衛省は平成30年度に従来より船体を小さくした新型護衛艦2隻の建造に着手する。 基本装備
を維持し速力は通常の30ktとしながら排水量は2割少なくし、建造コストも従来の700億円から
500億円程度に減らす。 建造期間は4年とする。
また防衛省で基本設計するのではなく、設計を含めた企画提案を民間に委託することにし、4月にジャパンマリンユナイテッド、三井造船、三菱重工業の3社と提案
契約を結んだ。
26~30年度の中期防衛力整備計画で5隻の護衛艦建造するが、29年度までの実績は3隻で、残り2隻を小型艦とする。 |
2017.06.05 |
Yahoo |
産経新聞記事
「F35 ステルス戦闘機、三菱重工業工場で初公開 国内企業が製造参加」 |
<1707-060501>
国内で組み立てられたF-35の1号機が5日、三菱重工業小牧南工場でロールアウトした。
Lockheed Martin社製の機体はすでに4機が引き渡されており、航空自衛隊のパイロットがアリゾナ州の空軍基地で訓練を行っている。
防衛省は36年度までに42機を取得する計画で、残りの38機は国内で組み立てられ、今年度中に2機がに納入される。 |
2017.05.08 |
産経新聞 インターネット |
日本政府、トマホーク導入検討 海上自衛隊のイージス艦搭載有力 |
<1706-050801>
政府関係者が5日、政府は北朝鮮による相次ぐBM発射や核開発継続を受け、北朝鮮の脅威は新たな段階になったとして、発射拠点をCMな
どにより破壊する敵基地攻撃能力の保有を目指しており、早ければ来年度予算案に調査費などを計上したい意向
であることを明らかにした。
CMとしてはTomahawkの導入を想定しているという。 |
2017.04.20 |
Yahoo |
聯合ニュース記事
「北東アジアで超音速対艦ミサイル開発競争 韓国は20年ごろ配備」 |
<1705-042001>
南北朝鮮をはじめとする朝鮮半島周辺の国が超音速対艦ミサイルの開発競争を行なっている。
・韓 国
韓国軍消息筋が20日、韓国がMach 3~4で射程300~500kmのASCMを
2020年頃までの配備を目標に開発している。
・北朝鮮
韓国軍当局は北朝鮮も超音速の対艦ミサイルを開発していると分析している。 北朝鮮はミサイル艇に搭載するASCMを開発し、15日に平壌で行われた軍事パレード
で公開した。
一部の専門家は北朝鮮が新しい対艦ミサイルを開発中であり、Scud-ERやNo Dong、北極星もASBMになる可能性があると見ている。 こ
れと関連して米国メディアが18日、北朝鮮が空母などに対抗してKN-17を元にした新型ASBMの試射を行なっていると報じた。
・ロシア
ロシアはMach 8で飛行するジルコン対艦ミサイルの試射に成功した。
・中 本
中国も超音速の対艦ミサイルとして使用可能なDF-ZFを2014年1月から2016年4月までに合計7回の試射を実施し、Mach 5~
10に達したと見られている。
・日 本
日本は超音速のXASM-3の開発をほぼ終え、量産体制に入るとされる。 |
2017.04.17 |
Aviation Week & ST |
Job done |
<1706-041705>
= C-2 の配備が開始されたとする記事 =
|
2017.04.12 |
Jane's Defence Weekly |
JASDF deplys C-2 transports to Miho Air Base |
<1706-041212>
航空自衛隊美保基地で3月30日に、C-2輸送機3機が配備された式典が行われた。 同基地には2021年3月末まで
に10機が配備されることになっている。
全長44mで30tの搭載能力と5,600kmの航続距離を持つC-2は、C-1及びC-130の後継機として60機の装備が計画さ
れている。 |
2017.03.29 |
Jane's Defence Weekly |
Japan commissions second Izumo-class helo carrier |
<1705-032907>
JMU横浜工場で建造していたDDH 184 かがが3月22日に就役した。 かがはいずも型の2番艦
で、全備排水量24,000t、速力30kt、SH-60K Seahawk対潜ヘリとMCH-101掃海ヘリを搭載する。
また同造船所で建造した掃海艦(MCMV) あわじも3月16日に就役した。 あわじは同型の一番艦
で排水量は690t、14ktの速力を持つ。 |
2017.03.08 |
Jane's Defence Weekly |
Japan to equip future Soryu-class submarines with lithium-ion batteries |
<1705-030806>
海上自衛隊が8隻保有し、4隻を建造中のそうりゅう型
潜水艦のうちSS511とSS512の2隻に、世界で初めてリチウムイオン電池
を搭載する。
リチウムイオン電池はGS Yuasa社製で、2隻はそれぞれ2020年と2021年に就役する。 |
【註】
リチウムイオン電池を搭載する2隻のうち26年度艦のSS511は2,950tのそうりゅう型であるが、27年度艦のSS512は3,000tの新型である。 |
2017.02.03 |
産経新聞 インターネット |
防衛省、救難飛行艇「US2」後継機の検討本格化 低価格で輸出促進目指す |
<1703-020302>
防衛省が、救難飛行艇US-2の後継機の検討に本格着手した。後継機はUS-2の性能を維持しながら機体の価格を引き下げ
る方針で、名称はUS-3が考えられる。 防衛省関係者などによると、防衛装備庁や海上幕僚監部は、新明和工業との間で後継機の基
本構想に関する検討を開始している。
後継機開発は政府の財政負担を減らすと同時に、インドや東南アジア諸国への輸出促進や安全保障面での協力強化にもつなげる狙いがある。 |
2017.01.25 |
Jane's Defence Weekly |
Japan unveils 8x8 APC prototype |
<1703-012508>
防衛省が96式APCの後継となる8x8装輪APCの試作車を公表した。 小松が製作したもので、10月10日に防衛省
に納入された。
試作車は全長8.4m、全幅2.5m、全高2.9mで、乗員を含め11名が搭乗できる。
陸上自衛隊は現在389両の96式APCを装備している。 |
2017.01.13 |
Defense News |
Japan unveils armored vehicle prototype for 'counter island invasion' |
<1702-011304>
防衛省が、96式装輪装甲車の後継となる装輪装甲車(改)を公表した。
新型装輪装甲車は10日に小松製作所から引き渡されたもので、全長8.4m、幅2.5m、全高2.9m、重量20tで、最高速度100km/h
の性能を持つ。
96式に比べてエンジンがパワーアップされ、抗湛性が高められている。 乗車定員は乗組員3名を含む11名になっている。
【走行の映像】 |
2016.09.26 |
Aviation Week & ST |
Unmanned wingmen |
<1611-092602>
防衛装備庁がUnmanned Wingmenと通称するCombat Support Unmanned Aircraft構想を提唱している。 これはAI
技術を駆使した5種類のUAVを2030年までに開発する計画で、その内の2種類はシンプルで小型の
LOS通信人力可搬型UAVで既に装備化されている。
3番目はMQ-1/9やRQ-4の様に衛星通信能力を持つUAVで現在開発が進められている。
またBMD型UAVも2030年には装備すると言う。 |
2016.08.31 |
Jane's Defence Weekly |
Tokyo to upgrade SAM system to defend disputed East China islands |
<1610-083105>
読売新聞が8月22日、政府が03式中SAM改 (SAM-4) を宮古島、石垣島、奄美大島に配備する方針で、FY17予算に177億円
を要求すると報じた。 |
2016.08.29 |
Aviation Week & ST |
Japan will seek funding for unmanned surveillance |
<1610-082901>
日本の報道によると、防衛省がFY17防衛予算に偵察/戦闘用UAVの技術検証機を要求すると言う。
偵察用UAV計画は2020年代に行われ、2040年代までに戦闘用UAVの試作が行われる。 |
2016.09.19 |
東京新聞 インターネット |
自衛隊PKO重武装化 防衛装備庁 中長期方針 活動中の攻撃想定 |
<1610-091902>
防衛装備庁が、PKOに参加する自衛隊に将来必要となる装備として、武装勢力による迫撃砲攻撃や自爆テロに対応する装備
を開発する方針であることが分かった。 これまでPKOで派遣された自衛隊員が持つ武器は護身用の拳銃や小銃、宿営地を守る機関銃に限られていた。
防衛装備庁は8月に今後20年程度の間に必要になると見込まれる装備開発の方針をまとめた「中長期技術見積もり」を作成し、弾道弾対処や離島への侵攻阻止と並び
、PKO部隊の装備を拡充させる必要性を盛り込んだ。
見積もりは開発が必要な装備として
1. 宿営地に飛来する迫撃砲弾を迎撃する機関砲
2. 自爆テロを防ぐ爆発物の感知センサ
3. 空輸中の自衛隊機を狙うSAMに対する防御機能
などを挙げている。 |
2016.08.24 |
Jane's Defence Weekly |
Japan to develop SSM to protect Senkaku/Diaoyu islands |
<1610-082403>
読売新聞が8月14日、政府が尖閣防衛のため射程300kmの対艦ミサイル(SSM)を開発すると報じた。 陸上自衛隊の
沿岸監視隊が2016年に配置された与那国島から尖閣諸島までの距離は150kmであるのに対し、現有のType 12 SSMの射程は100kmでしかない。 |
2016.08.19 |
Yahoo |
産経新聞記事
「尖閣念頭に新型ミサイル 5兆1685億円で防衛費過去最大要求」 |
<1609-081902>
防衛省が平成29年度予算の概算要求で、28年度当初予算(5兆541億円)比で2.3%増と、米軍
再編経費などを含む総額として過去最大の5兆1,685億円を計上する方針を固めた。
概算要求には、尖閣諸島など離島防衛を念頭に、35年度配備を目指した新型地対艦ミサイル(SSM)の研究開発費も盛り込む。 新型SSMは、射
程200kmである12式SSMの改良型で、射程を300km前後に延ばし、尖閣諸島のほか、有事の際に沖縄本島と宮古島の間の宮
古海峡を通航する外国艦艇の牽制につなげる。 |
2016.08.10 |
産経新聞 インターネット |
防衛省が国産水陸両用車開発へ 米国製 AAV7 より高性能化 日米共同開発も視野 |
<1609-081006>
防衛省が離島奪還作戦などを念頭に、国産の水陸両用車の開発に着手する方針を固め、平成29年度予算案
概算要求に開発費40億~50億円を計上する。 防衛省はAAV-7の調達を行っているが、速度面などでより高性能の車両が必要と判断した。
研究するのは、サンゴ礁を乗り越える機能やエンジンの小型化などで、三菱重工業が開発を進める技術を基礎とし
、31年度末まで初期研究を行う計画である。 三菱重工が開発を進める水陸両用車はエンジン小型化技術に優位性があり、AAV-7の水上速度13km/hを大幅に上回るとさ
れる。 |
産経新聞 インターネット |
2016.07.22 |
Yahoo |
産経新聞記事
「ステルス F35 初号機、10月に引き渡し 空自にロッキードから」 |
<1608-072202>
杉山空幕長が22日にF-35について、10月にLockheed Martin社から初号機
が引き渡されるとの見通しを明らかにした。 引き渡し後はアリゾナ州のルーク空軍基地で空自パイロットの操縦訓練が行われる。
F-35は42機の調達する計画で、今年度予算では6機分を計上し今年度は4機の引き渡しが予定されており、来年度から三沢基地に配備される。 |
2016.01.12 |
Searchina |
日本の最新型ミサイル「どんな盾でも突き破れる矛」中国にとっては脅威 |
<1602-011203>
中国メディアの網易が5日、日本で完成間近のXASM-3はどんな盾でも突き破れる矛となり得ると論じている。 XASM-3はMach 3
で目標に接近でき、ステルス性があるため発見されるまでの時間を遅らせることができことからミサイルが接近していることに気づきにくく、気づいたとしても高速
で接近するため迎撃時間はわずかしかないという。
このことから記事はXASM-3を人類最強のミサイルだとしたうえで、中国にとっては脅威であるとの見方を示した。 |
2015.10.10 |
Yahoo |
Record China 記事
「三菱重工の新型水陸両用車に米海兵隊が関心を寄せる=『日本の自画自賛』『日本のほら吹きはこれが初めてじゃない』と中国ネットは冷ややか」 |
<1511-101001>
中国メディアの観察者網が8日、4日に三菱重工業が公開した新型水陸両用車に、米海兵隊が関心
を寄せていると伝えた。
この水陸両用車は10式戦車のエンジンを採用し、水上速力20~25ktの性能を持つ。 米国は現在、AAV-7 の後継を検討しており、MHI の水陸両用車
は米国海兵隊の要求を満たすことができる可能性があり、強い関心を寄せているという。 |
2015.09.24 |
日経新聞 インターネット |
防衛省、安保法受け掃海艇の能力向上 新型機雷に対応 |
<1510-092401>
防衛省が、19日に成立した安全保障関連法で集団的自衛権の行使に基づく掃海艇の任務拡大に対応して、微弱な電流もとらえる新型の機雷に対処で
きるよう、生じる電流を減らす装置を開発する。
技術研究本部は、金属の周辺で生じる電流を相殺する装置を5年かけて開発し、2021年度から掃海母艦と掃海艇に搭載して行く計画である。 |
2015.08.31 |
Aviation Week & ST |
A step ahead |
<1510-083112>
防衛省技術研究本部 (TRDI) が、従来(註:比例航法)よりリアクション時間を短縮できる対空ミサ
イルの誘導方式を検討している。 これを
AAM に採用すれば、高度12,000ftで撃墜までに15秒かかっていたミサイルの飛翔を13.2秒と12%短縮することができるようになる。
TRDI はこの技術を将来の中距離 SAM NSAM や、AAM-4B に代わる NAAM に採用したいとしている。
NSAM はシステムのレーダだけでなく、ネットワーク化された多くのレーダからの情報でも射撃できるシステムを目指して
いる。 |
2015.08.03 |
Aviation Week & ST |
Fuji's future |
<1509-080304>
防衛省が UH-X の開発担当に、Bell社と提携し Bell 412 を元にした提案を行った FHI社を選定した。 Airbus社と提携
して H160 を推した KHI社は破れた。 防衛省は、Bell 412 は原型となった UH-1 Iroquois の初飛行以来85経つ2041年までは量産
が続くと見て判断した。
一方韓国は LCH/LAH を、Airbus社製 H155 を元に開発する。 |
2015.07.17 |
Yahoo |
時事通信記事
「陸自ヘリ開発は富士重=民間機でコスト削減―防衛省」 |
<1508-071702>
防衛省が17日、陸上自衛隊の次期多用途ヘリ UH-X の開発事業者を富士重工業に決定した。 ベースとなる民間機を
Bell社と共同開発した上で、陸自仕様を施す方式を初めて採用し、開発コストを削減する。
民間型を今年度から開発して2017年ごろから陸自仕様に改修し、2021年度末以降20年間で約150機が納入される予定となっている。 |
2015.06.28 |
Searchina |
「AAV7型」に満足できなかった!? 日本が「水陸両用車」の独自開発を決めた!=中国メディア |
<1507-062802>
新華社が25日、三菱重工が水陸両用車を開発していると紹介した。 この水陸両用車は水上速度が20~
25ktと AAV-7 の7ktを大きく上回り、米軍が同水陸両用車の技術に対して関心を示していると伝えた。 三菱重工が開発中の水陸両用車は、
戦車のエンジンを元に、新しい推進技術を採用したものが搭載され、試作車は水上試験を行っていると紹介している。
新編される水陸機動団(仮称)には50両の AAV-7 が配備されるが、防衛省の関係者によると AAV-7 の水上性能に満足していないことから、国内開発に踏み切ったという。 |
2015.05.11 |
Aviation Week & ST |
Mighty missileer |
<1507-051102>
防衛省が1月22日、2030年代中頃の装備化を目指し、P-1 級の大型機に長距離 AAM を搭載する案
の検討を KHI社に発注することを決めた。 防衛省によると搭載する AAM は全長が4.7~8.4m、重量が650~1,340kgと、
SM-2 並のサイズになる。 KHI社の事前検討では Mach 0.5 の低速で発射する案や、機体の横方向に初速
ゼロで放出する案などが検討されている。 これには P-1 を元にした AEW&C機の構想があると見られる。
米海軍は60年ほど前に、4.9m、580kg の Eagle AAM 6発を搭載する艦載戦闘機 Douglas F-6D Missiler の開発を行ってい
たが、1960年に計画が中止になった。 しかし Missiler の考え方は、その後 F-14 Tomcat に引き継がれている。
防衛省の構想に近いものには、Lockheed Martin社が提案していた、AEWレーダを搭載した P-3C Orion に Eagle AAM を装備する
CL-520 構想があった。 |
2015.03.23 |
Yahoo |
産経新聞記事
「海自最大の護衛艦『いずも』就役へ 哨戒ヘリ5機同時離着艦 対中抑止力に」 |
<1504-032301>
海上自衛隊最大の艦艇となるヘリコプタ搭載護衛艦 いずも が25日に就役する。
いずも の全長は ひゅうが の1.25倍で、通常搭載ヘリは4機から9機に倍増する。 |
2015.03.04 |
Jane's Defence Weekly |
AW struggles to find UH-X helo partner |
<1504-030422>
AugstaWestland (AW) 社が2月24日、我が国の UH-X 計画に参入する意向を示した。 同社は現在、MHI 及び FHI の各社と
提携に向け交渉中であるという。 |
2015.03.04 |
Yahoo |
FNNニュース
「研究中の高性能レーダーの姿とらえる 防衛省が実用化急ぐ」 |
<1504-030405>
技本飯岡支所の広い敷地の中に、スピーカーのようなものが並んでいる。 野外コンサート会場のように見えるが、これは防衛省が研究中の新しいレー
ダ『マイモレーダ』で、弾道弾だけでなく、ステルス飛翔体も長距離で捕捉する能力が期待されている。 マイモレーダは小型
アンテナを複数並べる形状のため、移設が簡単で、地形を問わず設置が可能となっている。
北朝鮮による弾道弾発射や、中国機などに対する緊急発進が大幅に増加するなか、防衛省は実用化を急いでいる。 |
2015.02.01 |
Aviation Week & ST |
X4 on offer |
<1504-020110>
= 我が国の UH-X 計画に関する記事 =
Airbus社が陸上自衛隊の UH-X 計画に X4(右図)を売り込もうと KHI社に共同開発を働きかけ
ている。 UH-X にはこのほかに Bell社が FHI社と Bell 412 または UH-1Y を働きかけているほか、Sikorsky社も S-76D を売り込んでいる。 |
2015.01.05 |
中央日報 |
日本、高性能の地対地ミサイル開発を検討 |
<1502-010503>
日経新聞が5日、防衛省が高性能の地対地ミサイルを開発対象に含めたとみられると報じた。 同紙は、防衛省が約20年後
を見据えた防衛装備品の研究開発を効率的に進めるため、対象や時期を明示した行程表を作成する予定だとし、この中に
地対地ミサイルが含まれる可能性があると伝えた。
防衛省は今月中に陸海空当局者で構成された20名規模の検討会を発足させ、研究や開発の対象を絞り込んだあと、今夏までに研究開発ビジョンを取りまとめる。
行程表の内容は28年度予算の概算要求などに反映する予定だという。 |
2014.10.12 |
Defense News |
Japan to emphasize military mobility with MCV |
<1411-101204>
陸上自衛隊が2016年に、北方からのソ連の脅威に備えて配備していた戦車部隊を、南西諸島に対する中国の脅威に対処する、より機動的な
機動戦闘車 (MCV) 部隊への再編を開始する。
MCV は105mm砲を装備する装輪装甲車で、技本が2013年10月に第四次試作車両を公開している。 陸上自衛隊は、今後10年間で戦車部隊を740両から300両に削減する補充に
200~300両を装備する。
【関連記事:1312-112101 (NHK 2013.11.21)】 |
2014.06.14 |
産経新聞 インターネット |
海自のデータ伝達システム導入 陸自対艦ミサイル、中国海軍に対処 |
<1407-061402>
防衛省は、陸上自衛隊の地対艦誘導弾 (SSM) の能力を最大限発揮させるため、P-3C が捕捉した敵艦艇の位置情報を伝送
するシステムの導入に乗り出す方針で、平成26年度に SSM 部隊と海空自部隊との情報交換機能の導入に向けた調査研究に着手し、2年ほどかけて SSM
部隊と海自の中央指揮システムとの間で情報交換を可能にし、P-3C からの情報を得られるようにする。
将来は P-3C や護衛艦が探知した敵艦艇の位置情報を、直接 SSM 部隊に伝送できるようにする。 また空自の E-2C など
からも情報を伝えられるシステムを構築することも視野に入れている。 |
2014.05.07 |
Jane's Defence Weekly |
Japan opts for civil UH-1 replacement |
<1406-050720>
日経新聞が4月29日、防衛省が計画が頓挫した UH-X に代えて、民間ヘリの改造型を検討していると報じた。 日本の防
衛専門家によると、検討対象になっているのは Aufusta Westland社製 AW169 と Airbus Helicopter社製 EC145/BK117 及
び Bell 412 であるという。 MHI社は S-76 を提案しているが、同氏によると同機は能力とサイズが要求に合わないという。
UH-X は KHI社製 OH-1 武装観測ヘリを元にした5tの多用途ヘリであった。 |
2014.04.15 |
Yahoo |
産経新聞記事
「離島奪還を想定、『コンパクト護衛艦』2隻初導入へ 機雷除去、潜水艦探知に凄腕」 |
<1405-041503>
海上自衛隊が南西諸島の防衛をにらみ、機雷除去や潜没潜水艦の探知能力を備えた小型護衛艦を導入し、平成33年度に2隻を就役
させる方針であることが14日に分かった。 水陸両用作戦が行われた場合に備え、海上で機雷を敷設したり除去したりする機雷戦能力を持たせる一方、従来型の護衛艦
より小型化して速力を高めることで迅速な作戦投入を可能とする。
新型艦の基準排水量は3,000tで速力は40kt、価格は従来の護衛艦の半額程度を見込んでおり、
29年度に設計を始めて20年度から建造に着手する。
【関連記事:1404-030405 (時事通信 2014.03.04)】 |
2014.03.17 |
Aviation Week & ST |
Turbojet reaches Mach 4 |
<1405-031701>
JAXA が2月に、Mach 4 を模した環境におけるターボジェットエンジンの地上燃焼試験に成
功した。
この試験は、ラムジェットを使わないで離着陸から Mach 5 までの飛行を行う JAXA の計画の一環である。 |
2014.03.04 |
Yahoo |
時事通信記事
「ヘリ搭載艦の研究で合意=日米」 |
<1404-030405>
日米両政府が4日、日米相互防衛援助協定 (MDA) に基づき、ヘリ搭載小型高速艦の共同開発を行うことで合意し、岸田外相
とケネディ駐日大使が書簡を交換した。
防衛省はヘリが搭載でき、高速で航行できる排水量千数百㌧級の輸送艦や掃海艇を開発したい考えで、米海軍の LCS の
設計技術を基に研究を進める。 |
【註】
新中期防では29年度と30年度に日本型 LCS( 29DEX、右図)の建造が計画されていると報じられ(「世界の艦船」4月号)ており、共同開発の対象となっているのはこの 29DEX
のことで、その場合は3,000t級である。
新中期防では690t級の掃海艦の建造も計画されているが、25年度間の二番艦で新型ではない。 千数百㌧級の輸送艦の建造計画は報じられていない。 |
2014.02.19 |
Jane's Defence Weekly |
KHI to promote export variant C-2 |
<1404-021907>
川崎重工がシンガポール航空展で、C-2 の輸出型 YCX の売り込み、既に数ヶ国
に対して行ったことを明らかにした。
YCX は軍民両用型になるという。 |
2014.01.11 |
Yahoo |
時事通信記事
「護衛艦発着の飛行機配備へ=海自初、無人偵察機で」 |
<1402-011101>
海上自衛隊が護衛艦に発着できる固定翼 UAV の配備を検討していることが11日に分かった。 発着に必要な設備も併せて
研究する方針で、導入されれば海自初の艦載型固定翼機となる。 機種は、米海軍や海兵隊が配備を進めている RQ-21 などを検討している。
今後5年間で19機を上限に購入する見通しで、海自は26年度予算案に調査研究費約200万円を盛り込んでいる。 |
【註】
RQ-21A Integrator miniUAV は、陸上自衛隊で評価試験が行われる Insitu社製 ScanEagle の改良型で、搭載能力は ScanEagle が13-lb強であったのに対し25-lbで、そのう
ちターレットの重量 が12.5-lbを占めている。 更に、翼には2箇所のハードポイントがあり、武装も可能である。
【関連記事:1209-080602 (AW&ST 2012.08.06)】
全長2.2m、翼端長4.8mで24時間の滞空能力があり、飛行速度55kt、上昇限度15,000ftの飛行性能を持つ。 |
2013.11.08 |
Yahoo |
NNN ニュース
「新防衛大綱 最新鋭小型戦闘艦の配備で調整」 |
<1312-110802>
防衛省は、米海軍の LCS と同じような艦艇を新たに配備する方針で、来月中旬に閣議決
定する新防衛大綱に盛り込む方向で、与党や財務省などと配備数などの最終調整を進める。
LCS は高い通信機能とステルス性能を持ち、任務に応じて艦内の装備を入れ替えることができるなど、汎用性が高いことから、尖閣諸島をはじめとする南西諸島防衛にも効
果的だと判断した。 |
2013.06.26 |
産経新聞 インターネット |
陸自に短距離弾道弾 沖縄配備で尖閣防衛 防衛大綱盛り込みへ |
<1307-062601>
防衛省が、中国による尖閣諸島など東シナ海の離島侵攻への抑止力強化を目指して、沖縄本島に配備する射程
400~500kmの SRBM の開発を検討している。 7月にまとめる防衛計画大綱改定案中間報告に明記し、26年
度予算概算要求に調査研究費を計上したい考えである。
防衛省は2016年以降に MLRS 発射機から ATACMS を発射する案を検討していたが、ATACMS の射程は300kmで、沖縄本島から400km以上の尖閣には届かない。 |
【註】
射程500kmの SRBM 開発の本当の目的は尖閣諸島問題にあるのであろうか。
昨年米韓が、それまで300kmに制限されている韓国の BM の射程を550kmに延長することで合意し、韓国が射程500kmの玄武-2Bの開発を開始している。 |
2013.06.22 |
Yahoo |
夕刊フジ記事
「辛坊氏を救出した海自飛行艇のスゴさ 水陸両用の『US-2』」 |
<1307-062201>
US-2 が大荒れの太平洋(註:宮城県沖約1,200km)で漂流していた、ニュースキャスターの辛坊氏らを救出した。 当時の波高
は4mであった。
US-2 は5月の日印首脳会談でインド輸出を検討することで合意したほか、南西諸島の自治体などから沖縄への配備を求める声
もあがっており、今回の大救出劇が輸出、配備増への追い風となる可能性がある。 |
2013.06.20 |
Yahoo |
読売新聞記事
「最新鋭哨戒機『P1』飛行停止…深刻な不具合」 |
<1307-062002>
海上自衛隊が3月に配備を始めた P-1 に深刻な不具合が見つかり、海自が安全性に問題があるとして飛行を停止した。
P-1 は、試作機のほか量産機2機が3月に厚木基地に配備され、現在は運用試験中である。
関係者によると、 KHI社が、6月末に追加配備予定の機体の飛行試験を太平洋上で実施していた5月13日に、1機のジェットエンジンの燃焼が急に不安定になって停止したが
、乗員が手動で再起動させ着陸させたという。 |
2013.05 |
Jane's Missiles & Rockets |
Japan budgets for new anti-ship missiles |
<1306-050013>
防衛省がFY13予算で、次期対艦ミサイル開発の初期分として13億円を確保した。 このミサイルは海上自衛隊が現有の90式の後
継として装備するもので、陸上自衛隊が79発装備する12式を元にしており、発射後の目標変換が可能になる。
一方114億円かけて開発している航空自衛隊の XASM-3 は後回しになる。 |
2012.11.26 |
Aviation Week & ST |
Kawasaki's airlifter |
<1301-112603>
川崎重工が XC-2 を民間型にした YCX を検討しており、30年間で100機の需要を見込んでいる。
軍用輸送機の民間型は歴史的に成功した試しはないが、KHI では運行コストを売りにしている。 それでも運行コストは民航機改造の貨物機の方が安いが、民航機改造型
では搭載できない大型貨物の輸送に適しているという。
このため YCX は胴体を、標準パレット2枚分に当たる5m程度延長する模様である。
開発は XC-2 の飛行試験が完了する2015年からになるため、引き渡し開始は2020年以降になる。 価格は10~15億円と見られる。 |
2012.04.05 |
朝雲新聞 インターネット |
陸自の新多用途ヘリ 川崎重工業が受注 OH―1を母機に開発 |
<1205-040502>
川崎重工業は3月28日、陸自新多用途ヘリコプタ (UHX) の開発を防衛省から受注したと発表した。 UHX は UH-1 の後継機
で、師団/旅団飛行隊、方面ヘリ隊などに配備し、陸自の主力装備となる。 防衛省は総経費279億円を投入して27年度までに試作、29年度まで技術/実用試験を実施する。
技本によると UHX はエンジンも国産で、重量約5t、最高速度140kt (260km/h) 以上である。 ま
た行動半径230km以上で、UH-1 では難しかった洋上長距離飛行も可能となり、島嶼防衛のような離島の作戦でも中心的な役割を果たすことができ
る。 |
2011.08.10 |
Jane's Defence Weekly |
Cracks threaten P-1 deployment |
<1110-081008>
次期対潜哨戒機 P-1 の装備化は、地上試験で見つかった機体に発生した亀裂により遅れるこ
とになった。 |
2011.08.02 |
Yahoo |
読売新聞記事
「純国産次期哨戒機、機体にひび…配備先送りへ」 |
<1109-080201>
防衛省が今年度中の部隊配備を目指して開発している次期の哨戒機 P-1 の機体から、試験中に複数のひび割れが見つ
かり、同省が配備を来年度以降に先送りする方針を固めたことが、分かった。
P-1 は現在、同省技術研究本部が海自厚木基地などで4機を試験中で、飛行試験に使っている2機と製造中の2機の計4機が今年度中に配備される計画だった。 |
2010.09.13 |
Aviation Week & ST |
Rationalization looms |
<1010-091305>
防衛省が来年度から新多用途ヘリ (UH-X) の開発を開始する。 備化は2018年3月で開発総経費は284億円のうち46億円を
FY11に要求している。
この計画には川崎重工 (KHI)、富士重工 (FHI)、三菱重工 (MHI) の三社が候補に挙がっており、KHI は OH-1 を元にした案、FHI は UH-1 を元にした案(右図)を
提案している。 MHI の案は分かっていないが、UH-60J の改良型を提案する可能性がある。 |
2010.06.14 |
Yahoo |
時事通信記事
「公開された『10式』戦車」 |
<1007-061401>
陸上自衛隊の 10式戦車が報道関係者に公開された。
10TK は全長9.42m、幅3.24m、最大時速は70kmで、来年度から部隊配備される。 |
2010.02.01 |
Aviation Week & ST |
Delayed debut for Japan7s military airlifter |
<1003-020107>
川崎重工が開発中の XC-2 が1月26日に初飛行した。 XC-2 は XP-1 と共に2007年7月にロールアウ
トし、XP-1 は同年9月に初飛行したものの、XC-2 は不具合が発見され初飛行が遅れていた。 |
2010.01.26 |
Yahoo |
毎日新聞記事
「空自 国産次期輸送機、初の試験飛行 岐阜基地」 |
<1002-012601>
XC-2 が26日、岐阜基地で初飛行した。 当初は2007年9月に予定されていたが、部品の強度不足などトラブルが相次い
で見つかり、開発計画が大幅に遅れていた。 安全性が確認されれば、年度内に納入される。
XC-2 は C-1 の後継機として、防衛省が2001年度に開発に着手した、全長43.9m、全幅44.4m、全高14.2mの輸送機で、緊急援助など海外での活動も想定し C-1 に比べて
航続距離や積載能力が大幅に向上している。 |
2009.12.24 |
朝雲新聞 インターネット |
技本開発の UAV 空中発進・自律飛行・自動着陸 すべて成功! 硫黄島 |
<1002-122401>
技術研究本部が12月15日に硫黄島航空基地とその周辺空域で、試作した高速ジェット UAV 『無人機研究システム』の初めての自律飛行試験を
行い、F-15 からの空中発進と自律飛行、滑走路への自動着陸すべてに成功した。
この UAV は全長5.2m、翼端長2.5m、全高1.3m、重量約750kgで、エンジンの機体上部への配置や垂直尾翼などはレーダーで捕捉されにくい
ステルス形状となっている。 |
2009.06.25 |
朝雲新聞 インターネット |
技本開発の無人機 間もなく飛行試験 硫黄島 |
<0907-062502>
技術研究本部が開発した高速ジェット UAV『無人機研究システム』の試作機の飛行試験が間もなく始まる。 この
UAV は F-15 に搭載されて上空で発進し、可視/赤外線カメラで撮影した地上目標の画像情報を即時伝送することができる。
ステルスにも配慮した全長5.2mの機体はすでに4機が試作ずみで、今後、空自と協同して硫黄島基地で自律飛行試験が行われる。 写真は02号機と04号機である。 |
2009.01.24 |
Yahoo |
産経新聞記事
「防衛省 離島有事に無人偵察機 21年度導入へ今秋飛行試験」 |
<0902-012401>
防衛省は23日、独自に開発を進めてきた UAV を実用化する方針を固めた。 固定翼 UAV の導入は自衛隊では初めてである。
この UAV は全長5.2m、翼端長2.5m、高さ1.6m、最大飛行高度は約12kmで、ステルス性もあり、F-15 から空中発進する。 すでに2機が完成し、
今秋から飛行試験に入って、平成21年度に航空自衛隊へ引き渡す。 |
2008.12.20 |
Yahoo |
読売新聞記事
「クラスター爆弾に代わる精密誘導弾に66億円」 |
<0901-122001>
政府は20日、自衛隊が保有するクラスタ爆弾に代わる精密誘導弾の整備費を、2008年度第二次補正予算案に約60億円、2009年度予算の財務省原案
に約6億円をそれぞれ計上した。
導入されるのは MLRS 用 M-31 弾(註:単弾頭型 GMLRS )と JDAM になる。 |
2008.12.15 |
Aviation Week & ST |
Power plans |
<0902-121511>
IHI が2003年から10,000-lbの推力を持つターボファンエンジン Eco を開発しており、2010年代にも50席級の近距離機用に販売
をはじめる。 同様のエンジンは中国の Min Jiang社でも開発しているが、こちらの推力は7,100~8,800-lbで、バイパス比も Eco が7:1であるのに対して5:1である。
10,000-lb級のエンジンは GE、Honeywell、P&W、Rolls-Royce、Snecma などの各社も生産しているが、これら各社がビジネスジェット用を考えているのに対し、Eco は
近距離旅客機用を考えている。
Eco の特色は、コンプレッサ/タービンの段数を他が20段くらいにしているのに対して11段にして、製造コストを低減低減していることと、
ブレードをエンジン開口のほぼ全面にして効率を高めていることにある。 |
2008.12.11 |
朝雲新聞 インターネット |
機体強度に不具合、次期輸送機は大幅遅れ必至 |
<0901-121102>
次期輸送機 C-X の試作機が機体の強度不足で開発スケジュールに遅れが出ているが、不具合を改善して地上試験及び飛
行試験を行うため、開発スケジュールの見直しが必要になっている。 このため21年度に予定されている飛行試験用の試作2号機
の納入にも影響でそうである。
C-X は静強度試験用供試機を用いて18年度からテストを行っているが、不具合は2007年7月の静強度試験ででた。 着陸などを模擬して主脚に荷
重を加えたところ、主脚と接する胴体の一部に変形がみられたほか、胴体と主脚の構造部に接触痕が確認された。 |
2008.11.17 |
Aviation Week & ST |
Flat-panel HMD |
<0812-111704>
島津製作所が液晶を用いたヘルメット搭載表示装置 (HMD) を開発した。 同社は F-15J 用に従来型の HMD を開発
しているが、今回開発した FP-HMD は軽量、低消費電力、低生産及び維持コスト、高信頼性が売り物である。
FP-HMD の取り付けによりヘルメットの重量は1.3-lb増加するが、従来品より30%軽量であるという。 |
2008.07.28 |
朝鮮日報 インターネット |
機動戦闘車めぐり日本の防衛・・・ |
<0808-072802>
装輪車両に砲塔を載せた機動戦闘車は戦車なのか、戦車ではないのかを巡って財務省と防衛省が対立している。 機動
戦闘車とは、装輪装甲車の車体に戦車のような105mm砲を搭載した戦闘車両で、船舶や鉄道でなければ輸送できない戦車に対し、軽量であるため航空機での輸送が可能であ
る。
これについて財務省は、性能が似ているという理由から機動戦闘車を戦車に分類している。 機動戦闘車が戦車と規定されれば、防衛大綱で保有し得る戦車の数を600両
以下に制限しているため、機動戦闘車が増えた分だけ戦車を減らさなければならなくなる。 |
2008.02.27 |
Jane's Defence Weekly |
Japan unveils TK-X main battle tank prototype |
<0804-022707>
技術研究本部が、TK-X 新戦車を公表した。 TK-X は重量40t、乗員3名で、Rheinmetall社製 L44
120mm滑腔砲を JSW社がライセンス生産して搭載している。 エンジンは1,200hpの8気筒ディーゼルで、最高速度は70km/h以上である。
現在4両が試作されて富士で試験中であるが、更に別仕様の3両が試作されることになっている。 |
2008.02.18 |
Aviation Week & ST |
Missile watch |
<0804-021805>
技術研究本部が、北朝鮮と中国からの弾道弾攻撃を警戒する HALE UAV を開発する。 この HALE UAV は65,000ftの上昇限度を持つ RQ-4
Global Hawk Block 10 より更に高々度を飛行する。 装備化は2010年代になる。
UAV には AIRBOSS 及び P-1 哨戒機搭載 AESA レーダを改良したレーダを搭載し、巡航ミサイルの
捕捉も行う。 技本が昨年発簡した構想では、46mの翼端長を持つ機体と400kgの搭載能力を求めている。 主契約社は
MHI になる模様で、AIRBOSS は MELCO と NEC が担当し、レーダは東芝が担当する。
技本の HALE UAV は、1988年に初飛行した Boeing社製の Condor にヒントを得ているようである。 Condor は Boeing 747 より長い61mの翼
端長を持ち、2基のピストンエンジンで高度67,027ftを60時間以上遊弋する。 |
2008.02.12 |
Yahoo |
時事通信記事
「『ゲリラに対処』新型戦車を・・・」 |
<0803-021201>
陸上自衛隊が2010年度から装備する新戦車の試作車が13日、技本陸上装備研究所で公開された。 主砲は120mmで
90 式と同じだが、情報通信機能が強化され、戦車同士による位置や現場状況のデータ共有が可能になる。
新型戦車は全長9.42m、幅3.24m、重量は約44tである。 |
2008.01.07 |
Aviation Week & ST |
Flying high |
<0802-010703>
9月に初飛行した海上自衛隊の XP-1 に4基搭載されている XF-7-10 エンジンの高々度試験が、米空軍 Arnold
Engineering Development Center で実施され完了した。
今後、設備を改修して別の高度での試験を9月中旬に行う。
(同試験に関する防衛省技本の頁) |