2018年のミサイル防衛(国内)に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2018.12.30 産経新聞

(Yahoo)

陸上イージスのレーダー開発に日本企業参加見送り <1901-123002>
 複数の政府関係者が30日、防衛省がAegis Ashoreで使用するレーダSSRについて日本企業の開発参画を見送る方針を固めたことを明らかにした。
 日本企業が参画することにより納期が遅れ、導入費用も増えることが判明したためで、Lockheed Martin社が日本企業の参画をアピールしていただけに、日本の防衛産業への貢献を期待する自民党国防族からは「話が違う」との声も上がっている。
2018.12.24 時事通信

(Yahoo)

日本に新レーダー配備検討=米軍、ミサイル防衛で―中ロの兵器対応、住民反発も <1901-122402>
 複数の米国防総省関係者への取材で23日、米国防総省が新型のミサイル防衛用米本土防衛レーダ (
HDR) の日本への配備を検討していることが分かった。 FY24中の配備を計画して日本政府とも協議しているいるが、日本国内のどこに設置するかは未定である。
 関係者によると、日本配備が検討されているHDRはBMの精密な追跡に加え、おとり弾頭の識別や迎撃の成否を分析するレーダで、収集した情報は (GBI) などによる迎撃に活用される上、日本とも共有される。
【註】
 HDRにはハワイ州に配備されるHDR-Hと太平洋地域のどこかに配備されるHDR-Pがあり、オアフ島に設置されるHDR-Hは12月18日にアラスカに設置されるLockheed Martin社製LRDRレーダに決まっていたが、HDR-Pの設置場所はグアムとみられていた。
 尚、日本が装備するAegis AshoreではレーダにLRDRを小型化したものが使用される。
2018.12.12 時事通信

(Yahoo)

日米、ミサイル迎撃実験に成功 <1901-121201>
 米MDAが11日、SM-3 Block ⅡAの迎撃試験に成功したと発表した。 試験ではKauai島のAegis Ashore試験施設から発射されたSM-3 Block ⅡAが、空中発射された模擬IRBM標的を撃墜した。
 SM-3 Block ⅡA迎撃試験は5回目で、10月に次いで2回連続で成功した。
2018.12.11 MDA HP SM-3 Block IIA launched from Aegis Ashore successfully intercepts intermediate range ballistic missile target during operational test <1901-121107>
 米海軍とMDAが10月11日、Kauai島の
PMRFに設置したAegis Ashore試験設備で、SM-3 Block ⅡAによるIRBMを模擬した標的の迎撃に成功した。
 今回の試験FTI-03は実戦を想定しAegis BMDシステムのリモート交戦能力を検証するもので、交戦は空地のセンサとBMD指揮情報装置C2BMCを介して行われた。 また試験は米BMDSの欧州配備 (EPAA) 第三段階の準備である。
2018.12.11 Defense News US Navy, Missile Defense Agency shoot down an intermediate-range ballistic missile in space <1901-121106>
 米海軍とMDAが10月11日、Kauai島の
PMRFに設置したAegis Ashore試験設備で、SM-3 Block ⅡAによるIRBMを模擬した標的の迎撃に成功した。
 標的はハワイ南方数千哩でC-17から投下発射された。
2018.11.28 Jane's Defence Weekly US approves missile and arms sales for Japan and NATO <1901-112804>
 米国防安全保障協力局 (
DSCA) が11月19日、日本へのミサイルとNATOへのJDAMキットの輸出、合わせて$950Mを国務省が承認したと発表した。
 このうち日本向けはSM-3 BlockⅠB 13発Block ⅡA 8発であわせて$561M、AIM-120C-7 32発で$63Mである。
 NATO向けはGBU-31 2,000-lb JDAM用キット500、GBU-31 1,500-lb用40、GBU-38 500-lb用1,500で、合わせて2,040キット$320.5Mである。
2018.11.20 Jane's 360 US approves missile and munition sales for Japan and NATO <1812-112009>
 米国防安全保障協力局 (
DSCA) が19日、日本とNATOに総額$950Mにのぼるミサイルと誘導爆弾を売却すると発表した。
 このうち日本向けはSM-3 Block ⅠB 8発BlockⅡA 13発合わせて$561Mと、AIM-120C-7 32発$63Mで、NATOにはJDAM誘導キット2,040セット$320.5Mである。
2018.11.07 Jane's Defence Weekly SM-3 Block ⅡA successfully completes intercept test <1901-110711>
 米MDAと海軍が10月26日にハワイ沖でRIM-161D SM-3 Block ⅡAの4回目となる迎撃試験を行い、MRBMを模した標的の迎撃に成功した。 SM-3 Block ⅡAはAegis Baseline 9.C2を装備した駆逐艦John Finnが発射した。
 SM-3はBlock ⅠAがRIM-161B、Block ⅠBがRIM-161Cで、SM-6
ERAMはRIM-174Aとなっている。
2018.10.28 時事通信

(Yahoo)

米ミサイル防衛で新司令部=青森、京都のレーダー指揮も―対中国か、相模原に陸軍 <1811-102802>
 在日米陸軍BMD部隊の新司令部が米軍相模総合補給廠に発足することになり要員の駐留が始まり、近く編成式典が行われる。 防衛省や在日米軍によると、駐留するのはハワイの米陸軍第94防空軍隷下の第38防空砲兵旅団司令部の115名で今月16日から活動を開始した。
 青森県つがる市と京都府京丹後市に配備されているX-bandレーダ部隊を指揮統制するとみられ、横須賀基地に配備された第7艦隊のAegis艦とも連携するとみられる。 日本に前線司令部を置くことで、より迅速な迎撃判断を行うとともに、中国などをけん制する狙いもある。
2018.10.27 産経新聞

(Yahoo)

新型ミサイルが迎撃実験に成功 33年度導入に前進 <1811-102701>
 防衛省が26日、日米両国が共同開発しているSM-3 Block ⅡAの迎撃試験が米ハワイで行われ、成功したと発表した。 米軍のAegis艦がSM-3 Block ⅡAを発射し標的を迎撃した。 迎撃試験は4回目で直近2回は失敗に終わっていた。
 政府は北朝鮮などのBMに備えるためSM-3 Block ⅡAを平成33年度までに配備する。
2018.10.26 Defense News After consecutive failures, watch US Navy intercept test missile with SM-3 weapon <1811-102604>
 SM-3 Block ⅡAの迎撃試験が駆逐艦John Finnで26日に行われ、2度目の迎撃に成功した。
 初めてのSM-3 Block ⅡA迎撃試験は2017年2月に行われ迎撃に成功したが、同年6月に行われた2回目の試験は操作員の誤操作で失敗し、2018年1月に行われた試験も失敗していた。
2018.10.26 MDA HP U.S. successfully conducts SM-3 Block IIA intercept test <1811-102603>
 米MDAと海軍が26日、ハワイ沖でSM-3 Block ⅡAの迎撃試験を行い、Kauai島の
PMRFから発射されたMRBMを模した標的を撃墜した。
 試験はAegis Baseline 9.C2を装備した駆逐艦John Finn (DDG113) が実施した。
2018.10.16 Inside Defense MDA approves Long Range Discriminating Radar for full-rate production <>1811-101607>
 米MDAが
GMDを強化するため9月25日、Lockheed Martin社にLRDR本格量産 (FRP) を$1.2Bで発注した。
 LRDRはGBI誘導を補助するため超長距離目標を分別するS-bandレーダである。
2018.10.01 Inside Defense MDA pins SM-3 Block IIA January flight test failure on device needed to ignite rocket <1811-100107>
 米MDAが1日、1月31日に行われたSM-3 Block ⅡAの迎撃試験失敗した原因を、第三段ロケットが点火しなかったためと特定した。
2018.09.19 Jane's Defence Weekly Japan, US successfully conduct BMD intercept flight test from JS Atago <1811-091902>
 海上自衛隊と米MDAが9月11日にSM-3 Block ⅠB
TU迎撃試験JFTM-05に成功した。 試験にはAegis BMD J6を装備した護衛艦あたごにより行われ、弾頭分離型標的が使用された。
 海上自衛隊は2020年代初期にAegis BMD J7を装備した改あたご型2隻を就役させる。
2018.09.13 Jane's 360 Japan, US successfully conduct BMD intercept flight test from JS Atago <1810-091303>
 海上自衛隊と米MDAが11日にAegis BMDの迎撃試験を行い成功した。 試験 (JFTM-05) ではAegis BMD J6を装備した護衛艦あたご
PMRFから11日22:37に発射された弾頭切り離し式のBM標的を、SM-3 Block ⅠBの能力向上型であるSM-3 Block ⅠB TUで撃墜した。
2018.09.12 毎日新聞

(Yahoo)

防衛省 イージス艦迎撃ミサイル「SM3」試験成功 <1810-091206>
 防衛省が12日、護衛艦あたごが米ハワイ沖でSM-3の迎撃に成功したと発表した。 防衛省によると12日17:40頃にKauai島の試験施設から発射された標的弾をあたごが探知しSM-3を発射し、大気圏外で標的に命中するのを地上からの映像などで確認した。
 海自Aegis艦によるSM-3の迎撃試験は5回目で、うち4回で成功している。
2018.08.28 河北新聞

(Yahoo)

地上イージス 秋田に発射装置3基 防衛省、全体構想初めて提示 <1809-082801>
 防衛省の深沢雅貴大臣官房審議官が27日に秋田県庁を訪れ、秋田市の新屋演習場が候補地となっているAegis Ashoreの 配備計画全体構想を初めて示した。
 防衛省側が示した計画によると、レーダと指揮統制所、
VLS 3基などを新屋演習場に配置する。 VLSは1基でミサイル 8発を発射できる。
2018.08.25 日経新聞 敵ミサイル情報を米軍と同時共有 防衛省、20年から <1809-082501>
 防衛省は2020年3月と2021年3月に就役するAegis艦の7、8隻艦に搭載する
CEC運用を開始 する。 CECは平成31年度にも配備するE-2Dへの追加装備を検討するほか、35年度の導入を目指すAegis Ashoreにも組み込 む可能性がある。
 いままでAegis艦は自らのレーダが探知した場合にしか撃ち落とすことができなかったがもCECの採用によりレーダ情報を複数の艦船や航空機で、同時に把握できるように なる。
 防衛省は従来のBMDにとどまらず、CMやUAVなども一体で迎撃する統合防空ミサイル防衛 (IAMD) という概念を 新防衛大綱に明記する見込みで、この構想の実現の軸になるのがCECになる。
2018.08.22 朝日新聞

(Yahoo)

陸上イージスに2352億円 防衛省概算要求、過去最大 <1809-082205>
 防衛省幹部が22日に自民党国防部会関係者らに、来年度予算の概算要求の総額が過去最大の5兆2,986億円で、 Aegis Ashoreの本体2基の取得費など関連経費に2,352億円を計上する方針を固めたと説明した。
 このほかF-35A 6機分の取得費として916億円を計上する。
2018.08.20 Aviation Week & ST Japan chooses Locheed Martin radar for missile defence <1810-082004>
 防衛省がAegis Ashoreに装備するレーダをLockheed Martin社が提案する
LRDRを元にしたレーダにした。 選定の理由は目標捕捉、同時追随目標数、継続運用性能などの基本性能によると言う。
 Lockheed Martin社のレーダは2,679億円でこれにはVLSは含まれていない。 VLSはBAE Systems社製である。 時事通信によるとVLSは24セルになる。 SM-3 Block ⅡAの単価は35億円あるためミサイルだけで合わせて1,680億円になる。
2018.08.08 Jane's Defence Weekly Japan withdraws PAC-3 inteceptoers as NK threat eases <1810-080813>
 防衛省が7月31日、北海道、島根、広島、愛媛、高知の各県に展開していたPAC-3を撤収したと発表した。
 PAC-3は2017年8月に北朝鮮が日本上空を越えてグアム近海に向けて4発のIRBMを発射したのを受けて展開し、その後8月29日と9月15日に北海道上空を越えて火星-12 (KN-17) 2発を発射したため北海道にも展開していた。
2018.08.08 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin to provide radar for Japan's Aegis Ashore BMD systmes <1810-080803>
 防衛省が7月30日、2基の配備を計画しているAegis AshoreのレーダにAN/SPY-6ではなくLockheed Martin社が提案していた同社が開発中の
LRDRを元にしたSSR採用を決めた。 防衛省によると採用の理由は性能、価格、後方支援の3点であるという。
 SSRはGaN素子を採用したレーダで、元となるLRDRは2017年に最終設計審査 (CDR) を終え2020年のoperationalを目指している。
2018.07.31 讀賣新聞

(Yahoo)

陸上イージス、費用大幅に膨らみ運用2年遅れも <1808-073102>
 防衛省が31日、Aegis AshoreにLMSSRレーダを装備すると発表したが、レーダを含む2基の取得経費は2,679億円、維持運用費と教育訓練費を加 えると4,664億円に膨らむ見通しになった。
 更に運用開始は目標の平成35年度から2年遅れる可能性が出てきた。
2018.07.30 朝日新聞

(Yahoo)

PAC3、北海道と中四国は撤収へ 北朝鮮警戒を緩和 <1808-073002>
 複数の政府関係者が、防衛省が30日に北朝鮮のBM発射に備え、北海道、中国、四国地方に展開していたPAC-3を撤収 することを決めたことを明らかにした。 ただ市ヶ谷の防衛省敷地内のPAC-3は維持するという。
 同省は、北朝鮮が昨年グアム周辺を狙ったBM発射を予告したり、BMが北海道南部の上空を通過したりしたことから、8月に島根 広島愛媛高知の4県にある陸上自衛隊駐屯地にPAC-3をそれぞれ展開し、9月には北海道の陸自 函館駐屯地に展開していた。
2018.07.30 讀賣新聞

(Yahoo)

陸上イージス、1基1340億円…2基導入へ <1808-073001>
 小野寺防衛相が30日、平成35年度の運用開始を目指すAegis AshoreのレーダをLockheed Martin社製LRSSRにすると発 表した。
 LMSSRにするとAegis Ashore 1基の本体価格は1,340億円となり、迎撃ミサイルの取得費用を含めると費用はさらに膨らむ可能性があるが、防衛 省は2基を導入する計画である。
2018.07.25 NHK 「イージス・アショア」配備 候補地の反発で調査を延期へ <1808-072501>
 政府はAegis Ashoreを山口県萩市と秋田市にある自衛隊の演習場にそれぞれ1基ずつ配備する方針で、現地の地質の状態 や周辺住民の生活環境への影響を調べる調査業者を選ぶ入札を26日から受け付ける予定であったが、地元の自治体から調 査の手続きを延期するよう要請が出ていて、防衛省が対応を検討していた。
 その結果、住民の理解が得られないまま手続きを進めれば、さらに反発が強まりかねないとして、調査業者の入札を延期する方針を固めた。
2018.07.23 東京新聞 地上イージス2基4千億円 防衛省内の新試算で倍増 <1808-072303>
 政府関係者が23日、平成35年度の運用開始を目指すAegis Ashoreの取得費について、防衛当局が2基で4,000億円になり うると新たに試算していることを明らかにした。 防衛省は1基1,000億円と説明してきたが、試算通りなら倍増となる。
 搭載ミサイルの購入費などを含めると、総額で6,000億円近くに膨らむ可能性もある。
2018.07.23 産経新聞 イージス・アショア 2基で総額6千億円超 関連施設など含めると想定の3倍に 防衛省試算 <1808-072302>
 複数の政府関係者が、防衛省がAegis Ashoreの導入費について、2基で総額6,000億円以上となると試算していることを 明らかにした。 米国から購入する主要装置に加え、防護対策や弾薬庫など関連施設も必要となるためで、当初の想定以上に費用が膨れあがった。  防衛省は導入費については2基で2,000千億円と説明している。
 防衛省は今後5年程度をかけて段階的に関連予算を計上し、平成35年度の運用開始を目指して いる。
2018.07.18 Jane's Defence Weekly Japan advances radar development project <1809-071810>
 小野寺防衛相が海上自衛隊のAegis護衛艦に採用するレーダの開発を進めていることを認め た。 ただ、この開発が米国と共同で行われているとの報道は否定した。 この技術でAegisシステムの目標捕捉距離は2倍に伸びるという。 防 衛相の発言に反して防衛装備庁は、この計画に2ヵ国が関心を示していることを明らかにしている。
 一方MHI社と富士通Lockheed Martinと協力したAegisの改良を準備している。 両社は 輸出も視野に入れている。
2018.07.16 産経新聞 陸上イージス高性能レーダー、月内選定へ 防衛省内、米2社製で激しい綱引き <1808-071601>
 防衛省が2023年に運用開始を目指すAegis Ashoreが装備するレーダを月内にも正式決定する。 Lockheed Martin社製 SSRが選定される見込みだが、Raytheon社製SPY-66を推す声も省内には根強い。 SSRとSPY-6はともにミサイル探知距離1,000kmを上回りSPY-1の2倍 の能力を持つ。
 当初はSPY-6の採用が有力視されていたが、防衛省内の選定作業はSSRに傾いている。 要因の一つは運用開始時期の違いで、 SPY-6を装備するAegis艦の就役は早くても2023年以降であることから日本向けの対応はその後となり、目標とす る2023年の導入に間に合わないとの指摘がある。
2018.07.06 日経新聞 日米、イージス艦搭載レーダーの共同開発検討 <1808-070601>
 日米両政府はBMDを担うAegis艦向けの次世代レーダを共同開発する検討を始めた。 日 本企業の半導体技術を使い、現在の2倍以上の半径1,000kmを超える探知能力にする。 海上自衛隊のAegis艦はSPY-1レーダを 装備しているが、米海軍は今後、探知距離がSPY-1の2倍以上となる1,000km超とされるRaytheon社製SPY-6を搭載する。
 今回、開発するのはさらに次世代レーダで、小型化したうえ捕捉距離を広げ、日本海側に展開するAegis艦で朝鮮 半島全域に加え中国の東側の一部の地域も捕捉できるようにする。
2018.07.04 ロイタ通信

(Yahoo)

防衛省、陸上イージスのレーダーにロッキード製選定=関係者 <1808-070401>
 防衛省はAegis Ashoreのレーダに、Lockheed Martin社製のSSRを採用する方針を固めた。 省内には米海軍との相互運 用性を重視する立場からSPY-6を推す声もあったが、関係者によるとSSRのほうがライフサイクルコストや探知能力が優位と判断した。
 SSRは富士通製の半導体素子を使うことから、日本の国内産業が関与できることも選定に影響した。
2018.07.03 朝日新聞 イージス・アショアに「SSR」搭載へ 1千キロ超探知 <1808-070302>
 防衛省Aegis AshoreにLockheed Martin社製SSRを採用する方針を固めたことを政府関係者が 明らかにした。 SSRの探知範囲は1,000km以上とみられる。
 防衛省はSSRとRaythoen社製SPY-6の2案を軸に検討を進めていた。 当初はSPY-6が有力だったがSPY-6が開発途中だったため完成しているSSRの導入を決めたという。
2018.07.03 讀賣新聞 陸上イージスに最新鋭レーダー、朝鮮半島監視へ <1808-070301>
 防衛省が導入予定のAegis AshoreのレーダにLockheed Martin社製LMSSRを採用する方針を固め近く正 式発表する。 LMSSRは米国がアラスカ州に建設中のBMD用レーダと同じ技術を使い、探知距離は1,000kmを大きく上回る。 防衛省は、 Raytheon社製SPY-6とLRSSRの2案を軸に選定を進めていたが、LMSSRが探知距離などで優位だったことが選定の決め手となった。
 防衛省は、朝鮮半島警戒をLMSSRに担わせ、Aegis艦を東シナ海などの警戒監視に重点的に振り向けたい考えである。
2018.07.01 朝日新聞

(Yahoo)

北朝鮮ミサイル警戒を緩和 日本政府、常時展開を解除 <1808-070103>
 複数の政府関係者が、北朝鮮のBMの発射に備えた自衛隊の警戒監視レベルを6月29日から緩和 したことを明らかにした。 自衛隊の警戒レベルの緩和は首相官邸にも報告され了承されたという。 Aegis艦の日本海での常時張り付け警戒を見直し、244時間以内に迎 撃の配置につける状態で待機する態勢に改めた。
 米朝の対話局面を受けての対応だが、破壊措置常時発令した状態は続ける
2018.06.29 ロイタ通信

(Yahoo)

陸上イージス、概算要求に取得費計上へ 近くレーダー選定=関係者 <1807-062903>
 防衛省が来年度予算の概算要求にAegis Ashoreの調達費を計上する方向で調整に入った。 早期配備の必要性を問う声が出る中、複数の関係者 によると来週にもレーダの機種選定を行う。
 Aegis Ashoreのレーダには複数の選択肢があり、防衛省は米海軍がAegis艦への採用を決めたRaytheon社製のSPY-6と、米MDAがアラスカ州に配備 するレーダを元にしたLockheed Martin社製SSRを候補に選定を進めてきた。
2018.06.28 産経新聞

(Yahoo)

PAC3 など北朝鮮ミサイル警戒態勢を解除 河野統幕長が示唆 <1807-062803>
 河野統幕長が28日、北朝鮮によるBM発射の可能性が低下したことを受け、展開中のPAC-3を撤収させ る可能性を示唆した。
 防衛省は北朝鮮のBM発射に備え、2016年8月から自衛隊法に基づく破壊措置命令を常時発令し、市谷の防衛省内などにPAC-3を配備し、昨年8月には中四国4県の駐屯地に も展開させた。 またAegis艦も日本海などに派遣し24時間態勢で警戒監視に当たっている。
2018.06.21 時事通信

(Yahoo)

陸上イージスに疑問相次ぐ=北朝鮮軟化でも政府推進 <1807-062103>
 政府が2023年度に配備を目指すAegis Ashoreへの慎重意見が相次いでいる。 南北や米朝の首脳会談を通じて北朝鮮が融和姿勢を示すな か、与野党や配備候補地の秋田、山口両県からは巨額の費用を投じて導入する必要性を疑問視する声が上がっている。
 これに対し、政府は日本を射程に入れるBMの脅威は消えていないとみて、計画通り配備を進める方針である。
2018.06.07 日経新聞 早期警戒衛星で日米協力 宇宙計画の中間とりまとめ <1807-060704>
 政府が7日に、BMなどの探知能力を高めるため早期警戒衛星の分野で日米の協力を進めると明記 した宇宙基本計画の工程表改定に向けた中間とりまとめを了承した。
 工程表には宇宙デブリの除去技術の確立に向け、2019年度から官民で実証実験を始めることも盛り込んだ。
2018.06.04 Inside Defense SM-3 Block IIA cost growth approaching 60 percent, shipping costs from Japan blamed <1807-060403>
 米国会計検査院 (
GAO) が先週MDAに対し行った年次監査で、日米で共同開発中のSM-3 Block ⅡAのコストが、 過去3年間で60%上昇していることが判明した。
2018.05.17 産経新聞 SM3 ブロック2A、ICBMも迎撃実験の計画 日米共同開発ミサイル <1806-051701>
米MDAのヒル副局長SM-3 Block ⅡAについて16日、ICBMの迎撃試験 を将来実施する計画だと明らかにした。
 SM-3 Block ⅡAについてはICBMの迎撃に利用できる可能性が指摘されており、ICBMへの対処能力が実証されれば、米本土の防衛態勢の強化が期待できる。
2018.05.16 Inside Defense MDA touts potential capability of Aegis interceptor against ICBMs <1806-051605>
 米国会議員からの質問に対しMDA副長官のHill海軍少将が、SM-3 Block ⅡAのICBM迎撃能力に自信を示した。
2018.04.12 産経新聞 迎撃ミサイル「SM3 ブロック2」年内再実験へ 日米開発 「特定部品に問題」と分析 <1805-041205>
 米MDAのグリーブス局長が上院歳出委員会小委員会の公聴会で11日、1月に行ったSM-3 Block ⅡAの迎撃失敗について、 特定の部品に問題があったとの分析を明らかにした上で、今年12月末までに再試験を実施すると証言した。
 グリーブス局長は、異常があった箇所は10回の試験のうち9回では正常に働いてきたと述べ、設計上の問題との認識を示した。
2018.02.28 東京新聞

インターネット

米、迎撃ミサイル引き渡し停止 実験失敗受け、日本と共同開発 <1803-022801>
 Inside Defenseが27日、1月に行われたSM-3 Block ⅡAの迎撃試験が失敗したのを受け、昨年Raytheon社に新たに発注したBlock ⅡA 17発の受領を停止したと報じた。
 米MDAは開発中止は要請していないため、失敗の原因が解明され次第、同社は作業を再開するというが、今年後半以降に納入がずれこむ恐れが あるという。
2018.02.14 日経新聞

インターネット

日本射程ミサイル、数百基 首相が北朝鮮の脅威強調 <1803-021404>
 安倍首相が14日の衆院予算委員会で、日本のほぼ全域を射程に収める北朝鮮のNo Dongがすでに数百 基配備されているとの認識を明らかにし、北朝鮮の脅威を強調した。
 ただNo Dongに核兵器を搭載できるかについては、 No Dongに小型核兵器を搭載して起爆できる状態にあるか、米国などの情報を収集していると説明したうえで、確た ることは答えられないとかたり明言を避けた。
2018.02.12 Aviation Week & ST Did Raytheon's supersized interceptor fail Aegis Ashore test? <1804-021203>
 1月31日にハワイ州Kauai島の
PMRFに設置されたAegis Ashore試験設備(註:AAMDTC、右図)で行われた SM-3 Block ⅡAの迎撃試験FTM-29の結果について、MDAは実施したことは公表したものの成功か否かについては 明らかにしていない。 ただ多くの当局者は失敗したとしている。 今回の試験は初めてのIRBM標的 に対する試験であると共に、TPY-2レーダと連携し迎撃弾を早期に発射する初めての "launch-on-remote" による射撃であった。
 Raytheon社はSM-3 Block ⅡAの射程を今までの2~3倍としており、EPAAの一環として ポーランドのRedzikowo空軍基地に設置されることになっている。
Redzikowo の位置 (Google Map)】
【註】
 SM-3 Block ⅡAをTPY-2を用いた「launch-on-remoteで迎撃弾を早期に発射した」とのことから、
 1. SM-3 Block ⅡAの射撃にはSPY-1Dでは捕捉距離が足りない
 2. TPY-2の捕捉距離はSPY-1Dよりも長い
ことが憶測される。
2018.02.01 Defense News Reality check: Failures happen, even in missile defense testing <1803-020104>
 31日に失敗したSM-3 Block ⅡAの試験IRBMを模した標的に対し陸軍のTPY-2が捕捉した高精度の 目標情報をAegis Ashoreに送ってSM-3 Block ⅡAを発射するリモート射撃方式 "engage on remote" で行われ た。
 最初のSM-3 Block ⅡA迎撃試験は成功したが、6月に行われた試験では操作員が標的を味方機と誤 認して自爆スイッチを押してしまったことにより失敗した。 これに対し今回の試験は正に迎撃失敗であった。
2018.01.31 MDA HP Test Conducted From Aegis Ashore Missile Defense Test Complex <1803-013114>
 米MDAが1月31日、カウアイ島
PMRFに設置されたAegis Ashore試験設備 (AAMDTC ) で、米海軍隊員によるSM-3 Block ⅡAの迎撃試験を行ったが迎撃に失敗した。
 試験は空中発射されたIRBMを模した標的に対し、空地のセンサを連接して実施された。
2018.01.31 Defense News Another US Navy ballistic missile intercept reportedly fails in Hawaii <1802-013103>
 ハワイにあるAegis Ashore試験設備で31日、SM-3 Block ⅡAの発射試験が行われたが、 標的の迎撃に失敗した。
 SM-3 Block ⅡAの迎撃試験は2017年2月に成功しているが、6月に行われた試験では失敗しており、今回で失敗は2度目になる。
2017.01.24 Jane's Defence Weekly JMSDF planning to install CEC system on future Aegis-equipped destroyers <1803-012407>
 海上自衛隊が次期Aegis護衛艦に
CECを装備する。 CECの装備により次期Aegis護衛艦はセンサ、武器ネットワ ークの構成が可能になり、米海軍ともネットワークを共有できるようになる。
 あたご型より5m長い次期Aegis護衛艦にはAegis BMD 5.1とCECを含めたAegis Baseline J7が搭載されるが、 Baseline J7は改良あたご型も装備するという。
2017.01.24 Jane's Defence Weekly Japan mulls adding interception capability to Aegis Ashore <1803-012404>
 小野寺防衛大臣が1月12日の記者会見で、自衛隊が2箇所に配置するAegis AshoreにCM対処能力を付加することを検討していることを明らか にした。
2017.01.17 Jane's Defence Weekly Possible sale of SM-3s to Japan approved by US <1803-011711>
 米国防安全保障協力局 (
DSCA) が1月9日、日本にSM-3 Block ⅡA 4発$133.3MFMSで売却することを国務省が承認したと発表した。
2018.01.12 Yahoo 時事通信記事

「政府、巡航ミサイル迎撃検討=陸上イージスに機能付加」

<1802-011202>
 小野寺防衛相が12日、政府が北朝鮮のBMへの対抗策として導入を決めたAegis Ashoreについて、 将来はCMを迎撃する機能を付加する方向で検討に入ったことを明らかにした。
【関連記事:1801-121701 (朝日 2017.12.17)】
2018.01.11 Stars & Stripes Radar information sharing among Japanese vessels to boost Aegis defense <1802-011105>
  海上自衛隊がFY2019とFY2020に2隻のAegis艦を取得し、 8隻の体制を整える。 更にFY2021には 2,000kmSM-3の三倍の射程を持つ SM-3 Block ⅡAの装備を始める。
 しかしながら 各艦が装備するSM-3は最大8発で、海上自衛隊は北朝鮮からの 大量のBM攻撃を懸念している。
 これについて米国はAegis艦が取得した目標情報を使って他のAegis艦からSM-3弾を発射する "engage-on-remote"システムを開発し、 米海軍のAegis艦に搭載しようとしている。
2018.01.11 Jane's 360 Surface Navy 2018: Lockheed Martin connects LRDR, Aegis Ashore <1802-011103>
 Lockheed Martin社が11日、Aegis Ashoreの基幹構成品であるSPY-1レーダと長距離識別レーダ (
LRDR)を連接する試験に成功したと発表した。
 同社はSPY-1とLRDRの組み合わせることにより、低リスクでAegis Ashoreに長距離捕捉能力を付与できる としている。
【註】
 我が国が装備を決めたAegis Ashoreに、Raytheon社が開発中の次世代Aegis搭載高性能レーダSPY-6を検討しているのに対し、従来のSPY-1を生産している Lockheed Martin社の足掻きともとれる。
 因みにLRDRは洋上配備X-bandレーダSBXの後継として開発中のレーダで、まだ完成していない。
2018.01.10 Yahoo ロイタ通信記事

「米、日本への迎撃ミサイル売却承認 北朝鮮の脅威に対応」

<1802-011002>
 米国務省当局者が9日、国務省がSM-3 Block ⅡA日本への売却を承認したことを明ら かにした。
 国務省はこの日、ミサイル4発と関連装備品を日本に$133Mで売却する方針について、議会に承認を求めた。
2018.01.03 Yahoo 時事通信記事

「宇宙ごみ、22年度に監視部隊=人工衛星への衝突回避―防衛省」

<1802-010302>
 防衛省は34年度に、スペースデブリを常時監視する部隊を航空自衛隊に新たに発足させる。 同省は宇宙の 状況を24時間体制で監視する新システムを構築中で、35年度の運用開始を目指している。
 監視システムは、情報収集用レーダと、情報解析用コンピュータで構成され、海上自衛隊の山陽受信所跡地に設置する レーダが衛星周辺のデータを取得し、得られたデータを府中基地に転送してデブリの軌道などを分析する。 デブリが衛星に接 近すると判断すれば、衛星の運用を委託している会社を通じ、軌道を修正する。
 防衛省は23年度ごろから米コロラド州の空軍基地に職員や自衛隊員を継続的に派遣し、宇宙業務課程を履修さ せている。