2025年のイラン情勢に関する報道

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年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.07.15
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, July 14, 2025 <2508-071503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月14日の戦況 =
 イラン政権は、強硬派が米国との新たな交渉を拒否するような前提条件を提唱し続けているにもかかわらず、比較的変わらない核交渉の立場を追求している。最高指導者の顧問は、米国がイランのレッドラインを尊重するならば、イランは「前提条件」なしに交渉に反対しないと述べた。
 シリアのスワイダ州で最近起きたドゥルーズ派とスンニ派ベドウィン民兵との戦闘は、シリアの異なるコミュニティ間の信頼の欠如と緊張を象徴している。政府の現在の構成と主要メンバーの歴史は、不信感を助長し、政府がシリアの特定の人口統計学的断層線に沿って治安と安定を維持することをより困難にするだろう。
2025.07.14
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, July 13, 2025 <2508-071401>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月13日の戦況 =
 イランの核開発計画: イランは、フォルドウ燃料濃縮工場(FFEP)の衝突地点付近に新たなアクセス道路を建設し、地盤を平らにしたが、これはおそらく、施設の被害を評価するイランの取り組みの一環である。
 イラン核交渉: 米国との核交渉を支持するイランの穏健派は、ここ数日交渉を拒否したイランの強硬派よりも優勢であるように見える。しかし、交渉におけるイランの要求は、アメリカの要求と一致していないように思われる。イラン政権はまた、ウラン濃縮を権利と定義しており、6月12日に始まったイスラエルの攻撃に先立って交渉を停滞させた。
 イランの核査察: イランは、イラン議会が最近課した制限にもかかわらず、国際原子力機関(IAEA)に協力するが、安全性と安全保障上の懸念を理由に、爆撃された核施設の査察を許可する可能性は低い。
2025.07.13
 08:34
RBC Ukraine Israeli strike reportedly injures Iranian president <2508-071306>
 
Iran Interntionalが、イランのペゼシキアン大統領は、12日間の戦争で、イスラエルの攻撃の一つで脚を負傷したと報じている。
 イランの準公式通信社Farsは、最高国家安全保障会議の会議が開催されていた建物への攻撃で、ペゼシキアンが負傷したと報じた。
 イスラエルは、ヒズボラの指導者ナスラッラーに対する暗殺未遂で使われたのと同様の方法で作戦を実行したと報じられている。
 イスラエル空軍の戦闘機は、避難経路を塞ぐために建物の出入り口を攻撃したと伝えられている。
 情報筋によると、爆発は停電を引き起こしたにもかかわらず、当局は非常用ハッチを通って建物を出ることに成功しました。ペゼシュキアンが怪我を負ったのはそこでした。  注目すべきは、数日前にイラン革命防衛軍のレザーイ司令官がFarsの取材で、イスラエル国防軍が最高国家安全保障会議の会議中に6ヵ所を攻撃したと述べたことことである。
2025.07.13
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, July 12, 2025 <2508-071302>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月12日の戦況 =
 イランの核開発計画: イランの要員は、7月9日現在、エスファハン核技術センター(ENTC)とナタンズ濃縮施設の地下地域に立ち入ろうとする目に見える試みをしていない。ENTCの施設を修復するプロセスは、トンネルの入り口が崩壊し、ENTCの地上施設に放射線の危険がないか確認する必要があるため、「長く複雑」である、と科学国際安全保障研究所(Institute for Science and International Security)は述べている。
 イラン・ロシア関係:アクシオスは7月12日、ロシアがイランに対し、ウラン濃縮ゼロの要求を受け入れるよう奨励し、イランに原子力発電用の3.67パーセントのウランと、テヘラン研究用原子炉と核同位体製造用の20パーセント濃縮ウランを少量提供することを提案したと報じた。イランが、イランに国内でのウラン濃縮の停止を求める提案を受け入れる可能性は低い。
2025.07.12
 21:42
共同通信

(Yahoo)

核兵器所有に「十分な理由」とイラン外相 <2508-071217>
 国営イラン通信がイランのアラグチ外相が12日にテヘランで開かれた各国外交関係者との会合で、イランが核兵器を保有することに「今、十分な理由がある」とする一方、現時点で保有の意思はないと強調したと報じた。
2025.07.12
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, July 11, 2025 <2508-071202>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月11日の戦況 =
 イギリス海軍と欧州連合(EU)海軍機動部隊は、最近のフーシ派の攻撃から2隻の商船を守ることができなかった。海のうねりは、レーダーに小型の攻撃用舟艇を隠すことがあり、探知を困難にします。イギリス海軍とEU海軍機動部隊がパトロールしている紅海とアデン湾の広大な地理的領域は、危機に対応する海軍の能力に制約を課している。
 イランは、平和的な核計画を開発するための支援を米国に求めたと報じられているが、これはイランが国内のウラン濃縮を維持するための継続的な取り組みの一環である可能性が高い。イランは、制裁、緩和、そして民生用核計画に対するアメリカの支援を確保しようとしていると報じられている。それと引き換えに、米国はイランに対し、残存する濃縮核物質と濃縮装置の撤去、ミサイル計画の制限、抵抗枢軸国への支援の停止を要求している。
 イスラエル・イラン戦争は、西側諸国との関わり方をめぐるイラン政権内の改革派と強硬派との間の以前から存在していた亀裂を悪化させた。180人のイラン改革派のグループが、マスード・ペゼシキアン大統領に対し、紛争の再発を防ぐため、米国とヨーロッパとの交渉を追求するよう促す書簡に署名した。イスラム革命防衛隊傘下のファールス・ニュースは7月11日、この声明を「政治的にナイーブ」で「失敗した戦略の繰り返し」として否定した。
2025.07.11
 06:05
共同通信

(Yahoo)

イランの高濃縮ウラン残存 イスラエル分析と報道 <2508-071104>
 New York Times紙がイスラエル高官の話として10日、米国とイスラエルによる6月のイラン核施設攻撃後も、地下で貯蔵されていた一部の高濃縮ウランが残存しているとイスラエルが結論づけたと報じた。 兵器級に近い濃縮度で、核技術者らが「アクセス可能な状態」という。
 トランプ米政権は、核施設が完全に破壊され、濃縮ウランが事前に運び出された形跡もないと主張してきたが、食い違う見解で、国防総省高官は10日、大型侵徹爆弾Bunker Busterを使った地下核施設に対する攻撃の詳細な評価は「継続中で最終的な結論は出ていない」と述べた。
 同紙によると、イスラエル高官は濃縮度60%のウランの一部が残存しているという評価に懸念を示さなかった。 イラン側が回収を試みれば、察知して施設を改めて攻撃できるとした。
 6月の攻撃については、イスラエルの情報機関が2024年後半、イランが核兵器開発に向け本格的に動き出したとの兆候をつかみ、ネタニヤフ首相は米国の支援の有無にかかわらず、イランへの軍事作戦に踏み切る準備を始めたという。
2025.07.11
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, July 10, 2025 <2508-071103>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月10日の戦況 =
 イランの核開発計画: イスラエルの高官は7月10日、西側メディアに対し、イランは米国とイスラエルの攻撃に先立って、濃縮ウラン備蓄をフォルドウ、ナタンツ、エスファハンの核施設から移動させなかったと語った。イランの濃縮ウラン備蓄は、イランが物質を移動させず、それが貯蔵されている施設にアクセスできないと仮定すると、事実上アクセスできない。
 イランの国内政治: イランの戦後環境は、強硬派や軍とつながるメディアが核交渉を拒否し、穏健派が米国との緊張緩和を推し進めるなど、イランの内部分裂を示している。
 イエメン: 2025年5月以降、フーシ派が支配するフデイダ港を標的としたイスラエルの空爆により、同港のいくつかの停泊地が機能しなくなった。衛星画像は、フーシ派が、停泊所が受けた損傷を修復する能力が限られていることも示している。
 イラク: イラン軍指導部に対するイスラエルの作戦と、イラク-イラン国境でイランが支援するイラク民兵の上級司令官を標的としたイスラエルの攻撃の組み合わせは、イランが支援するイラク民兵の間に衝撃を与え、イラクの米軍を攻撃する計画を妨害した可能性がある。
2025.07.10
 12:00
Forbes

(Yahoo)

イランが中国製防空システムを取得か ロシアは中東の兵器市場でも退潮 <2508-071011>
 最近の報道が正確だとすると、中国は中東・北アフリカという儲かる兵器市場、なかでも防空システム分野でロシアに大きな競争を仕掛け始めている。
 ロンドンに拠点を置く中東専門メディア、Middle East Eye(MEE)は7日にアラブの国の当局者の話として、イランが6月のイスラエルとの12日戦争以降に、中国製のSAMシステムを受け取ったと報じた。 受け取ったシステムの種類や数は不明だが、イラン側は代金を石油で支払っているという。
 中国にはたとえば、ロシアのS-300システムの自国型であるHQ-9というシステムがあり、その射程延伸型としてHQ-9Bもある。 輸出型はそれぞれFD-2000、FD-2000Bと名づけられている。
 とくにHQ-9B/FD-2000Bがイランに時宜にかなって引き渡されたのであれば、ロシアに強いメッセージが送られた格好になる。 これまでイランが輸入した最も先進的な防空システムは、2016年に受領したロシア製S-300 PMU-2だったが、2024年の4月と10月に行われた2度のイスラエルによる攻撃で、イランの保有するS-300はすべてとまでは言わずとも大半が無力化された。 しかもイスラエル側には損害が出ておらず、6月の12日間戦争で、残っていたS-300のシステム構成装置もおそらくことごとく破壊された。
 イランはこれらのミサイル防衛システムにざっと$1B(1,460億円)を支払い、納入までに10年近く待たされていた。
 イランはS-300の性能に失望しているだけでなく、ロシアに数年前に発注し、支払いも済ませたSu-35戦闘機がいまだに納入されないことにも苛立っているに違いない。 こうした不満に加え、防空能力の再建が急務なことから、イランは中国製のJ-10Cの入手にも動く可能性がある。
 ニーズが切迫しているこの時期に、中国から地SAMが迅速に納入され、イランがそれに満足しているのであれば、その可能性は高くなる。
2025.07.10
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, July 9, 2025 <2508-071003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月9日の戦況 =
 核交渉:ロシアは、平和的な核計画を支援するために、イランの劣化ウラン備蓄を補充するのを支援することを申し出た。アメリカ-イラン核交渉へのロシアの関与は、ロシアがイランと連携しているため、アメリカの権益を確保する可能性は極めて低い。
 イランの核開発計画:フランスの諜報機関は、イランの核計画は非常に深刻なダメージを受けており、その兵器化のタイムラインは極端に遅れていると評価しており、これは以前の報告と一致している。
 スナップバック制裁:イギリスのデイビッド・ラミー外務大臣は7月8日、イランが核開発計画に協力しなければ、E3(イギリス、フランス、ドイツ)がスナップバック・メカニズムを発動する可能性があると警告した。ラミーは、イランがIAEAの査察を再開することを含め、その「核の野望」から「後退」する必要があると強調した。
 紅海: フーシ派は、少なくとも4人の乗組員を殺害し、最大21人の乗組員を人質に取ったが、これはおそらく、海運会社がイスラエルの港に航海するのを阻止する取り組みの一環だった。フーシ派は、国際海運会社がイスラエルに商品を輸送するのを思いとどまらせるために、人質を取ることを採用したように見える。海運会社がイスラエルに輸送するのを思いとどまらせる取り組みは、イスラエルを「封鎖」し、ガザ地区でのイスラエルの作戦に経済的コストを課すためのフーシ派の長期にわたるキャンペーンの一環である。
2025.07.09
 06:46
共同通信

(Yahoo)

イラン外相がサウジ皇太子と会談 <2508-070907>
 サウジの国営通信が、イランのアラグチ外相が8日にサウジアラビアを訪問し、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子らと会談したと報じた。
 Reuters通信によると、イスラエルとの停戦合意後、アラグチ氏のサウジ訪問は初めてである。
2025.07.09
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, July 8, 2025 <2508-070901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月8日の戦況 =
 イランの高官たちは、イスラエルの空爆に先立って、アメリカとイランの核交渉が「勢いを増していた」と主張し続けているが、それは誤りだ。これらの交渉が、核濃縮をめぐる根本的な意見の相違が続いているときに、有意義な進展を遂げたと捉えるのは誤解を招く。
 イラン外務省のエスマイル・バガイー報道官は7月8日、ドナルド・トランプ米大統領が7月7日にイランが核交渉を要請したと主張したことに異議を唱えた。テヘランに本拠を置く欧米のニュース特派員は、7月4日、ウィトコフとアラグチとの間の「間接的な」交渉の準備が進行中であることを認めたが、会談はまだ確定していないと指摘した。
 イラン大統領によれば、イランは特定の主要な核施設に立ち入ることができない。これは、核施設での限定的な被害に関するイランの漏洩信号の傍受が不正確であったことを示唆している。
 中華人民共和国(中国)海軍は、フーシ派の攻撃から国際海運を守るというEUの任務を支援するドイツの航空機に嫌がらせを行った。中国はフーシ派を積極的に支援していないが、この嫌がらせにより、同盟国の航空機がフーシ派に対する防衛努力を支援できなくなる可能性がある。
 フーシ派の過激派は、7月7日にイエメンのフデイダ沖で、リベリア船籍のばら積み貨物船エタニティCを標的とした複雑な攻撃を行い、2人の乗組員を殺害した可能性が高い。
2025.07.08
 14:20
AFP BB 米国のイラン核施設攻撃 核能力の完全破壊に至らず <2508-070811>
 ピュリツァー賞受賞の米国人報道調査記者のハーシュ氏が、米当局者の話を引用し、米国が6月に実施したイランの核施設に対する攻撃が、イランの高濃縮ウラン備蓄施設を破壊できなかったと述べた。
 報道によると、情報筋の1人は、今回の攻撃で米国はB-2を7機出動させ、30,000-lbの地中貫通型爆弾Bunker Busterを投下したが、イランの核計画を「消滅」させることは期待できないと認めたという。
 別の米当局者は、「遠心分離機は破壊されていない可能性があり、純度60%の濃縮ウラン400-lbも行方不明だ」と述べ、「遠心分離機が置かれたBunkerを爆弾が貫通したかどうかは、深すぎるため保証できない」と付け加えた。
 同作戦に詳しい米当局者は、爆撃後、イランの核施設付近で放射性物質が検出されなかったことを明らかにし、濃縮ウランの備蓄が事前に移転されたことを示したと述べている。
 しかし、ハーシュ氏に情報をリークした米当局者は、イランの核備蓄の位置とその運命は「もはや重要ではない」と考えており、なぜならば作戦がイスファハン市付近の別のイラン核施設に深刻な破壊をもたらしたためだと述べた。
 ある米当局者はハーシュ氏に対し、今回の作戦の目標は「イランが短期内に、すなわち1年程度で核兵器を製造することを阻止し、イランが二度と核兵器の製造を試さないようにすることだ」と述べました。
2025.07.08
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update,, July 7, 2025 <2508-070802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月7日の戦況 =
 イランのマスード・ペゼシキアン大統領は、7月7日のアメリカ・マスコミ・パーソナリティ、タッカー・カールソンとのインタビューを利用して、イランの要求を煽り、中東におけるイランの不安定化活動と役割を誤って伝えた。ペゼシキアンは、インタビューを利用して、イランを中東の平和勢力として、欧米の聴衆に偽って紹介した。
 イランの高官は、イランはイスラエルを攻撃するために使用できる大量のミサイル備蓄を保持していると主張している。しかし、6月12日から24日にかけてのイスラエルのイラン空爆は、イランのミサイル計画を劣化させた可能性が高い。
 イスラエル国防軍(IDF)は、イエメンのフデイダ県でフーシ派のいくつかの標的を攻撃した。イスラエルの攻撃は、7月5日にイスラエル中部のベングリオン空港を標的としたフーシ派の弾道ミサイル攻撃に続くものである。
 フーシ派は、イエメンのフデイダ沖で、リベリア船籍のばら積み貨物船「マジック・シーズ」を標的とした7月6日の複合攻撃の犯行声明を出した。フーシ派は2024年11月以来、紅海で商船を攻撃していなかった。この攻撃は、フーシ派が、彼らが望む時、彼らが選んだ理由で、艦船に対する攻撃を再開する能力を維持していることを浮き彫りにしている。
2025.07.07
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update,, July 6, 2025 <2508-070701>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月6日の戦況 =
 イランは、不誠実と認識される少数派を標的にしており、それはほぼ確実に既存の反体制感情を強化し、時間の経過とともにさらなる不安を引き起こす可能性がある。イランが少数派を不誠実と受け止めて攻撃的に標的にすることは、大規模な抗議行動の直接的な引き金にはならないかもしれないが、マフサ・アミニの抗議行動で起こったような顕著な出来事の後に大規模な抗議行動に爆発する可能性のあるフラストレーションを助長するだろう。  最高指導者アリ・ハメネイは、イラン・イスラエル戦争が始まった6月12日に安全な場所に引っ越して以来、初めて公の場に姿を現した。
 フーシ派戦闘員とみられるものは、7月6日、イエメンのフデイダ沖で、リベリア船籍の船を攻撃した。
2025.07.06
 07:50
読売新聞

(Yahoo)

ハメネイ師が公の場に姿、イスラエル攻撃開始後初めて…手を振り健在ぶりアピール <2508-070606>
 イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は5日夜、首都テヘランの事務所で開かれたイスラム教シーア派の重要宗教行事「アシュラ」の集会に姿を見せた。イスラエルが6月13日にイランへの攻撃を開始して以降、ハメネイ師が公の場で確認されるのは初めてである。
 最高指導者事務所が公開した写真や映像によると、ハメネイ師は招待客らに熱狂的に迎えられ、手を振ってこたえるなど健在ぶりをアピールした。ハメネイ師自身の演説はなかったが、イスラエルへの抵抗が演出された集会となった。
 ハメネイ師は停戦後の6月26日にビデオ声明を発表したが、事前に録画されたものだった。ハメネイ師については、イスラエルによる暗殺計画が指摘されている。隠れ家に潜伏しているとの説もあり、米国のトランプ大統領は居場所を「正確に知っている」と主張していた。
 イランなどイスラム教シーア派では6日がアシュラにあたる。3代目指導者(イマーム)ホセインが680年、スンニ派のウマイヤ朝軍に殺害されたのを追悼する行事で、ハメネイ師の事務所では前夜の追悼式が開かれ、政府首脳や招待客らが参加した。
2025.07.06
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, July 5, 2025 <2508-070601>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月5日の戦況 =
 不特定のイラン当局者は、イランはアメリカ合州国との間接的な核交渉を再開する計画だと報じたが、イランが提示すると報じられている条件は、アメリカがイランを攻撃しないという不明確な保証を必要とするだろう。そのような保証は、イランの施設に対する将来の攻撃に関するトランプ政権の表明した立場と矛盾するだろう。
 欧州の当局者は、イランが将来の攻撃を抑止するために核兵器を開発しようとするかもしれないこと、そして核合意がIAEAの査察再開を可能にしない限り、イランが秘密裏に核兵器を製造することができるかもしれないことを懸念している。これらの懸念は、イスラエルの浸透と兵器化という点でイランの核計画が直面している重大な課題を過小評価している。
 イラン当局者は、イラン北部とテヘラン近郊でのイスラエルの作戦を成功させるためのアゼルバイジャン領空の重要性を強調した。イランの情報空間におけるこの議論は、アゼルバイジャンとイスラエルの協力と、それがイランの安全保障にもたらす脅威に対するイランの長年の懸念を示している。
 審議に詳しい情報筋は、ヒズボラがレバノンでの戦略の見直しを行っていると主張した。この再考は、おそらく10月7日の戦争におけるヒズボラの敗北と、10月7日以降の地域の変化によって推進されており、ヒズボラの戦略的目標の根本的な変化を表しているわけではない。
2025.07.05
 07:10
Newsweek

(Yahoo)

イスラエルにもイランにも勝ってほしくない」?...湾岸諸国がひそかに「消耗戦」を期待 <2508-070505>
 地域の安定と経済を考えれば、どっちが勝っても困る──中東各国のリアルな本音
 イスラエルが6月13日にイランの核関連施設などを空爆し軍高官や核科学者を殺害すると、これをイランの脅威が弱まる兆しとみた湾岸諸国の支配層の一部は歓喜した。
 だがイスラエルと米国がイランの体制転換を狙っていることが明らかになるにつれ、喜びは不安に変わった。 米軍がイランの核施設を爆撃した後、トランプ米大統領は「イランを再び偉大に」するには体制の転覆も悪くないと示唆した(後にそうした発言を修正した)。
 1979年にイランの最高指導者ホメイニ師が近隣国に「革命を輸出」すると宣言して以来、イランと湾岸諸国の間には緊張関係が続き、湾岸諸国はイランを中東の不安定化の要因と見なした代理戦争を何度も起きた。
 そうしたなか湾岸諸国は体制転換を図らずに、イランを抑え込もうとして、2023年にはサウジアラビアとイランが国交を回復し、関係を改善しない状態で無秩序な体制転換が起きたり、拡大主義的な政権が出現したりすれば、イランはより大きな脅威になると各国は考えている。
 そもそも湾岸諸国にとって、イランは今も昔も中東の一員で、イラン文明はこの地に古代から根を張り、他のイスラム世界の国々と共生し、共に文化を築いてきており、イスラエルとはそこが大きく異なる。
 2020年のアブラハム合意に基づき、バーレーンやUAEはイスラエルと国交を結んだが、多くの人々は、イスラエルを植民地主義のよそ者とみている。
2025.07.05
 05:10
Reuters 通信

(Yahoo)

IAEA、イランから全査察官撤退 核施設のアクセス巡る対立続く <2508-070502>
 国際原子力機関 (
IAEA) が4日、イラン核施設への査察官の復帰を巡る対立が深まるなか、残っていた全ての査察官をイランから撤退させたと発表した。
 米国とイスラエルによるイラン核施設空爆は、IAEAにとって極めて困難な事態をもたらした。 IAEAのグロッシ事務局長は、査察が最優先事項だと述べているにもかかわらず、IAEAの査察官は空爆以来、イラン施設の査察を実施できていない。
 イランは2日に核施設の安全が保証されるまでIAEAとの協力を停止する法律を施行した。 IAEAはイラン側から正式な停止通告はまだ受けていないとしているが、査察官がいつ戻れるかは不明である。
 IAEAはXへの投稿で「テヘランに滞在していたIAEA査察官チームは本日、ウィーンのIAEA本部に戻った」と発表した。
 外交官らによると、6月13日のイスラエルによるイラン核施設攻撃以降、イラン国内のIAEA査察官の数はわずか数人にまで減少していた。 また、イラン当局やイランメディアによるIAEAへの激しい批判を受け、紛争が終結して以降も、査察官の安全を懸念する声が上がっていた。
2025.07.05
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, July 4, 2025 <2508-070501>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月4日の戦況 =
イランの上級指導者たちは、ウラン濃縮を止めるつもりはなく、米国はイランに対して、米国が再びイランに対して武力行使をしないよう「説得」する必要があると強調し続けている。イランを「説得する」ために何が必要かは不明だ。
 イスラエルは6月16日、イランの核兵器・化学兵器計画と関連しているイランの施設を攻撃した。イスラエルの攻撃は、おそらくプラスチック爆弾製造に使われた地域を破壊した。
 イランが支援するイラク民兵は、おそらくイラクのアルビル国際空港の米軍を標的に、一機の無人機を発射したとみられる。攻撃を主張する民兵はいない。
2025.07.04
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update July 3, 2025 <2508-070403>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月3日の戦況 =
 アメリカとイスラエルのイランの核施設に対する攻撃は、イランの核兵器の開発能力をおそらく低下させた。ワシントンD.C.に拠点を置くシンクタンクの核分析官は、7月2日に、アメリカとイスラエルがイランのウラン金属転換施設であるENTCを攻撃しても、イランの核開発スケジュールに大きな遅延は見られなかったと報告しました。この分析官は、イランはこれらの施設がなくても核兵器に必要な十分なウラン金属(25キログラム)を「数週間、場合によっては数日」で生産できる可能性があると述べた。CTP-ISWは、イランが核兵器プログラムを追求した場合、単一の核兵器ではなく核 arsenal を追求する可能性が高いという評価を以前に行っています。核 arsenal には、25キログラム以上のウラン金属と大量の高濃縮ウランが必要である。
 イスラエルのメディアによると、イスラエルはイスラエル–イラン戦争の終了後にイランが核プログラムを再構築するのを防ぐためのメカニズムを策定しているとのことだという。このメカニズムは、レバノンの停戦に関する米国が承認したイスラエルの監視メカニズムに類似しており、もしヒズボラが2024年11月のイスラエル–ヒズボラ停戦合意に違反した場合、イスラエルがヒズボラに対して先制攻撃を行うことを許可している。
 反体制メディアは7月2日、元大統領ハッサン・ロウハニが次の最高指導者としてハッサン・ホメイニを支持しており、後継者としての役割を果たそうとしていると主張した。反体制メディアは、元大統領マフムード・アフマディネジャドが他の関係者と共に、以前にヴィラヤト・エ・ファキーを批判した高位聖職者ジャバド・アラヴィ・ボルージェルディを支持している一方で、強硬派は西洋に対して強硬な立場を取るモハンマド・メフディ・ミールバーゲリを支持していると付け加えた。
 7月1日、イランのハメダン州でバスジ軍の部隊が車両内の2人の男性を射殺した。IRGC(イスラム革命防衛隊)関連メディアは、治安部隊がその男性たちをドローン活動を行っていると疑っていたと主張した。7月3日の男性たちの葬儀で弔問客は「圧制者に死を」「真の敵はここにいる、アメリカだと言っているのは嘘だ」といった反体制スローガンを唱えた。この事件は、6月29日にドローンの使用を規制する新しい法律を通過させるなど、体制が内部統制を強化する努力の一環として起こった。
2025.07.04
 02:13
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン外相、NPT順守を表明 「IAEA協力は安保評議会経由」 <2508-070402>
 イランのアラグチ外相が3日、同国が核拡散防止条約 (
NPT) およびその保障措置協定を引き続き順守する姿勢を示した。
 アラグチ外相はXへの投稿で「明らかな安全および安保上の理由から、国際原子力機関 (IAEA) との協力はイランの国家安全保障最高評議会を通じて行われることになる」と述べた。
 イランのペゼシュキアン大統領は前日の2日、IAEAとの協力を停止する法律を施行したため、米国はこの動きを「容認できない」と非難している。
 また、イランによるIAEAへの協力停止を巡っては、ドイツ外務省が撤回を求めており、アラグチ外相のコメントはこれに対するものとみられる。
 アラグチ外相は、イスラエルによるイランへの違法な攻撃を公然と支持しているとドイツを非難する姿勢を示している。
2025.07.03
 18:07
CNN

(Yahoo)

イラン最高指導者が直面する過去最大の難題 残された選択肢とは <2508-070320>
 イランの最高指導者ハメネイ師はこの40年近く、国内の反体制運動や経済危機、戦争を切り抜けてきたが、イスラエルと米国による前代未聞の対イラン攻撃は、同師に過去最大の難題を突きつけられている。
 ハメネイ師が次にどんな決断を下すかは、イランと中東地域全体にとって極めて大きな意味を持つが、攻撃による損失はあまりに大きく、選択肢はほとんどない。
 86歳を迎えて健康状態がますます悪化し、後継者も決まっていない状況で、同師は過酷な試練にさらされている。
 ハメネイ体制が受けた損害の規模は今もはっきりしていないが、攻撃は権力の中枢に及んでおり、イスラム革命の理念を掲げるイランの主要軍事組織、イスラム革命防衛軍 (IRGC) は複数のベテラン司令官を失い、核兵器級に近い高濃縮ウランを生産していた核施設が大きな被害を受け、核開発を率いてきた有力な科学者らが殺害された。
 ハメネイ体制の代理勢力とされる中東の親イラン武装組織は、すでにイスラエルからの攻撃で大きく弱体化しており、また同体制が何十億㌦も注ぎ込んできた核開発計画は12日間で消滅し、経済制裁と深刻なインフレで苦しむ国内にさらなる経済的打撃を与えた。
 イスラエルの攻撃は国内各地に及んだため、ハメネイ師は戦闘中、非公開の場所から演説したことから、同師の身の安全をめぐる懸念が続いたことをうかがわせる。
 6月28日に営まれた軍司令官や各科学者らの葬儀には数十万人が参加したが、同師の姿はなく、停戦発効の数日後になって初めて、ハメネイ師は国民に勝利宣言のビデオ・メッセージを送った。
2025.07.03
 06:10
テレ朝 News

(Yahoo)

イラン軍「機雷積み込み」報道 海峡封鎖への動きか <2508-070307>
 Reuters 通信が、イラン軍がペルシャ湾で艦艇に機雷を積み込んだとみられると報じた。 ホルムズ海峡封鎖に向けた動きかとの指摘も出ている。
 イラン革命防衛軍は2日、「もし攻撃が続くならば、ペルシャ湾に安定したエネルギー市場は存在しなくなる。 我々はまだ戦争状態にある」などとする声明を出した。
 こうしたなかで、Reuters通信は米政府高官の話として、イラン軍がペルシャ湾で艦艇に機雷を積み込んだとみられると報じた。
 イスラエルとの攻撃の応酬が始まった6月13日以降の動きで、機雷はまだ海に置かれてはいないものの、イランがホルムズ海峡封鎖を真剣に検討している可能性があると指摘している。
 ホルムズ海峡が封鎖されれば、石油の9割を中東に依存する日本には大きな打撃となる。
2025.07.03
 05:49
Reuters 通信

(Yahoo)

米軍攻撃で「イラン核計画2年遅延」、国防総省が見解表明 <2508-070306>
 米国防総省が2日、米軍が6月に実施した核施設3ヵ所への攻撃でイランの核開発計画は最大で2年遅延したとの見解を示し、作戦が目的を達成した可能性が高いことを示唆した。
 国防総省のパーネル報道官は記者会見で、米軍によるイラン核施設攻撃の結果の検証に変更はなく、施設は完全に破壊されたと言及し、イランの核計画は「おそらく2年近く」遅延したと述べたが、この見解を裏付ける証拠は示さなかった。
 「計画を1年から2年遅らせた。 少なくとも国防総省内の情報分析ではそう評価している」と述べた。
 国防総省の主要情報機関である国防情報局 (
DIA) がまとめた初期的な分析では、イランの核開発計画の中核部分は破壊されず、計画を数カ月遅らせる程度にとどまった可能性が高いことが示されていた。
2025.07.03
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update July 2, 2025 <2508-070305>
 ハッサン・ロウハニ前大統領は、戦後の危機をガバナンスの改革、国民の信頼の回復、政権の軌道の再調整の機会として提示することで、イランの政界に再び登場しようとしている可能性が高い。ロウハニ氏の努力は、長年の強硬派のライバルたちの間に懸念を引き起こしたようだ。ロウハニ大統領は、自分よりも大きな権力基盤を持つ政権のメンバーと協力して、彼の政治的影響力を再び主張しようとするかもしれない。
 イランの最高指導者アリ・ハメネイは、アリ・アブドラヒ・アリ・アバディを新しいハタム・オル・アンビア中央司令官に任命したと報じられている。アリ・アバディは、そのキャリアを通じて、イスラム革命防衛隊といくつかの国内治安要員で指導的役割を果たしてきた。アリ・アバディは、直近では2016年から軍参謀本部調整副官を務めていた。イランの調整官代理は、米軍の参謀総長と同様の立場で働いている。
 イランのアッバス・アラグチ外務大臣は、将来の核交渉にヨーロッパが関与する可能性に疑問を投げかけた。欧州連合(EU)のカヤ・カラス外相とアラグチ外相は7月1日、将来の核交渉について電話会談を行った。Araghchiは、Kallasとの電話に続いて、将来の交渉への欧州連合と英国の参加は「無関係であり、したがって無意味」であるとXに投稿した。
2025.07.02 Janes Israeli MoD says 86% of Iranian ballistic missiles were intercepted <2508-070214>
 イスラエル国防省が7月1日、6月13日から23日にかけてのRising Lion作戦でイランが発射したBMの86%が迎撃されたと発表した。
 作戦のさまざまな側面の遂行能力に関する国防省の評価に関する声明に含まれていたが、これはイスラエルが弾道ミサイル防衛システム (
BMDS) の性能について発表した最初の正確な数値であった。
 国防省は、この成功の一部はここ数ヵ月で改良型Arrowシステムが統合され、作戦の1週間前に1個システムが就役したことに起因すると考えている。
 AWSは、イスラエルの防空システムの中でも最上位のもので、Arrow 2とArrow 3ミサイルを使用して、それぞれ大気圏内外でBMを撃墜する。
 国防省は、作戦中に発射されたArrowと、下位のDavid's Sling System及びIron Dome Systemが発射した迎撃弾の映像を公開した。
 David's SlingはもともとSRBMやTBMを迎撃するために設計され、Iron Domeは主にロケット砲やUAVに対して使用されているが、イスラエル国防軍は以前、このシステムがArrowの迎撃による残骸を狙うために使用されたことを認めている。
 国防省は、3月のUAV群に対する「画期的な」Iron Domeを含む、両方の下位システムの能力向上型が、イランが発射したUAVの99%の迎撃に貢献したと述べた。
 イランのBMとUAVの高い迎撃率が、$15Bの物的損害を防ぎ、数え切れないほどの命を救ったと評価している。
2025.07.02
 19:16
毎日新聞

(Yahoo)

イラン、IAEAとの協力を停止 米軍の攻撃受け「不信感」募らせる <2508-070213>
 米軍などに核施設を攻撃されたことを受け、イランは2日に国際原子力機関(
IAEA)との協力を停止する法律を施行したと地元メディアが報じた。 IAEAの査察によるイランの核開発の透明性の担保ができなくなるため、国際社会の懸念が強まりそうである。 報道によると、施行された法律は、自国の核施設や核科学者の安全が保証されるまでIAEAとのあらゆる協力を即時停止するとの内容で、IAEAの査察官の入国を制限し、核施設への監視カメラの設置なども認めない。
 イランは核拡散防止条約(NPT)加盟国で、IAEAの査察などに協力する義務があるが、ペゼシュキアン大統領は6月30日にマクロン仏大統領との電話協議で「IAEAとの協力を続けても、核施設が再び攻撃されないという保証があるのか、国民は疑問を抱いている」と批判し、アラグチ外相もNPT体制やIAEAへの不信感を口にしていた。
 イランでは6月13日に始まった12日間の戦闘で、イスラエル軍と米軍により国内のウラン濃縮施設などの主要な核施設が爆撃され、多くの核科学者も死亡した。 核施設の被害の詳細は明らかになっていないが、IAEAのグロッシ事務局長は、イランが数ヵ月以内にウラン濃縮を再開できるとの見方を示している。
2025.07.02
 15:40
Reuters 通信

(Yahoo)

フォルドゥの核施設、米空爆で「深刻な被害」=イラン外相 <2508-070208>
 イランのアラグチ外相が1日放送のCBS Nesの取材で、Fordowの核施設が米国の空爆によって「深刻かつ甚大な被害」を受けたと述べた。
 「Fordowで何が起こったのか、誰も正確に把握していないが、現時点で分かっているのは、施設が深刻かつ甚大な被害を受けたということだ」と語った。
 原子力関係機関が状況の評価作業が行っており、政府に報告書を提出する予定だと述べた。
2025.07.02
 07:10
Newsweek

(Yahoo)

イランで始まった恐怖の...逮捕者は700人以上、既に処刑された人も <2508-070202>
 12日間続いたイラン・イスラエル紛争の停戦2日目となる6月25日にイランはイスラエルのスパイ活動に関与したとして3人の男性を処刑した。 これで同様の容疑で処刑されたスパイは計6人となった。
 イランは今回の紛争で、イスラエルのスパイ活動に関与したとして12日間で700人以上を逮捕した。
 イラン当局はこれらのスパイが、イスラエルからの攻撃で、イラン国内の軍事的・人的標的を正確に特定すること  イラン当局によれば、処刑されたスパイはクルド人やアゼルバイジャン系住民など社会的に脆弱な少数民族出身者が多いが、なかにはジョージアやネパールなどでイスラエルの諜報機関から訓練を受けた容疑者もいるという。
 イスラエルの諜報活動はこれまで、イランの核開発やミサイル能力の把握に重要な役割を果たしてきたとみられている。 イランはこうしたスパイ網への警戒を強めている。
2025.07.02
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update July 1, 2025 <2508-070201>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年7月1日の戦況 =
 イランは、フォルドウ燃料濃縮工場(FFEP)の被害状況の評価を続けている。CTP-ISWは以前、6月28日と29日の画像には、フォルドウの北の衝突点の近くに掘削機とクレーンが、南の衝突点の近くに掘削機が写っていると報告しました。米国の兵器専門家は6月30日、イランがクレーターにカメラや人員を送り込み、坑内被害評価を行う準備をしている可能性があると評価した。
 7月1日に撮影された衛星画像は、イランが南の3つの衝突地点を少なくとも部分的に埋め、北部の衝突地点の一つを一時的な遮蔽物で覆ったことを示している。米国の兵器専門家は、イランがクレーター周辺で戦闘被害評価を行っている間、イランは物資や人員がクレーターに落ちるのを防ごうとするかもしれないと示唆した。7月1日に撮影された衛星画像も、イランが南側の衝突地点付近のトンネル入口の周囲を清掃し、車両がトンネルにアクセスできるようにしたことを示している。
 イラン議会は、6月29日、イスラエル・イラン戦争の初めにイスラエルが無人機作戦を行うことを可能にした「重大な法的および運用上のギャップ」を埋めることを狙った無人航空機(UAV)法を承認した。モサドは、戦争開始前にイラン領土に秘密の無人機基地を設立し、戦争開始時にイスラエルがイランの防空システムとミサイル発射装置を標的にするために使用した。イラン議会も6月29日、イスラエル、米国、その他の「敵対的」アクターとの諜報活動、スパイ活動、作戦協力を「地球上の腐敗」とみなし、死刑に値する犯罪とする9条の法律を提出した。これらの安全保障措置は、イスラエル・イラン戦争後のイラン政権が政権の安定を優先しているというCTP-ISWの以前の評価と一致している。
2025.07.01
 12:35
Defense News Navy destroyers intercepted Iranian missiles, service confirms <2508-070108>
 米海軍が7月1日に発表した資料で、東地中海で作戦を遂行していた米海軍艦が、イランのいくつかの空爆を妨害したと発表した。
 米海軍第6艦隊は、イスラエルに対する防衛支援を提供するために、Arleigh Burke級駆逐艦5隻をこの海域に展開させ、6月14日以降、「複数のイランのBMを迎撃した」と発表している。
その駆逐艦とは、Thomas HudnerArleigh BurkeThe SullivansOscar AustinPaul Ignatiusであった。
 ただ、この発表では、Aegisが破壊したミサイルについての詳細は公表していない。
2025.07.01
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, June 30, 2025 <2508-070102>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月30日の戦況 =
A top Iranian official cast doubt on  イランの高官は、アメリカ-イラン会談が近いうちに行われる可能性に疑問を投げかけた。以前に交渉に関与していたこの高官は、イランがウラン濃縮を「主張している」と述べた。
 アメリカ当局者が欧米メディアに語ったところによると、イラン当局者は傍受した通信で、イランの核計画に対するアメリカの攻撃は予想よりも「破壊的ではなかった」と述べたが、これは以前のオープンソースの報道や攻撃の性質と矛盾している。また、イラン当局者が何を「予想していた」のかも不明であり、声明の相対的な性質から、イランが被った損害の相対的な程度を理解することは困難である。
 イランの著名な聖職者が、イランの指導者や宗教的権威を脅かす者は死刑に処せられるとする宗教的裁定を出した。この聖職者は以前、改革派の元イラン大統領と会っており、彼は少なくとも一時的に最高指導者を脇に追いやろうとしており、この裁定は最高指導者への忠誠心を示すことを意図しているのかもしれない。
2025.06.30
 19:07
テレ朝 News 「スターリンク」など使用で死刑も イランの国会が法案承認 国内では度々情報統制 <2507-063006>
 イランの国会でStarLink衛星通信サービスなど国内で許可されていない通信手段を使用した場合、死刑の対象となる法案が承認された。
 イランメディアが29日、イスラエルなどに協力する諜報活動を「地上の腐敗の一例」とみなす法律に国内で許可されていない通信手段を使用した場合も対象となることが国会で承認されたと報じた。 一例として、StarLinkを挙げている。
 使用した場合は機材の没収だけではなく、死刑の対象になる可能性もあるとしている。
 StarLinkを巡っては、イスラエルとの攻撃の応酬が始まって以降、イーロン・マスク氏がイランではサービスの提供が始まっていると改めてSNSで明らかにしていた。
2025.06.30
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, June 29, 2025 <2507-063001>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月29日の戦況 =
 イランは、フォルドウ燃料濃縮工場(FFEP)で被害の評価と修理作業を開始した可能性が高い。6月28日と29日に撮影された市販の衛星画像は、アメリカのGBU-57バンカーバスター爆弾によって引き起こされた、フォルドウの換気シャフトの3つの着弾点の2つのクラスターの近くにイランの重機を示している。アメリカの兵器専門家は、イランがクレーターを埋め、工学的損害評価と放射線サンプリングを行っている可能性があると評価した。  国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は6月27日、イランは「数カ月以内」にウラン濃縮を再開できると述べた。グロッシ氏は、イランはせいぜい数カ月以内に「遠心分離機を数回回転させ、濃縮ウランを生産する程度」しか持たないだろうと述べた。アメリカとイスラエルの攻撃は、遠心分離機の生産施設と稼働中の遠心分離機を標的とし、何千もの遠心分離機に損害を与え、破壊した。これほど多くの遠心分離機の破壊は、近い将来、イランがウランを濃縮する能力を妨げる可能性が高い。
 穏健派のイランのハッサン・ロウハニ元大統領は、イランは抑止力を回復し、活性化された国家戦略の一環としてイラン国民に対する国民の信頼を再構築しなければならないと主張した。ロウハニ大統領がイラン国民との信頼を回復するよう呼びかけたのは、6月28日のイラン最高指導者顧問アリ・シャムハニによる同様の呼びかけに続くものだ。ロウハニ大統領の発言は、ロウハニ大統領が最高指導者アリ・ハメネイ師の不在を利用して、政権の意思決定においてより大きく、より意味のある役割を果たそうとしている可能性があるという最近の報道を考えると、注目に値する。  イラン軍参謀本部系メディアのデファ・プレスは6月29日、中国の戦闘機購入を支持する記事を掲載した。デファ・プレスは、イランのアルテシュ空軍がイラン領空を防衛し、イランの敵に「より効果的に」対抗するために、イランのアルテシュ空軍は「最新の戦闘機を採用する必要がある」と主張した。イスラエル空軍は、イラン・イスラエル戦争中にイランの大部分で制空権を確立したと、CTP-ISWが以前に指摘した。Defa Pressは、中国の戦闘機、特に成都J-10は、イランが領空を防衛し、外国の敵に立ち向かうのを助ける上で「重要な役割」を演じることができると主張した。
2025.06.29
 06:39
South China Morning Post Iran could enrich uranium again‘in matter of months’, head of UN nuclear watchdog says <2507-062904>
 CBS Newsが28日、国連の核監視機関のグロッシ事務局長が、米国とイスラエルの攻撃による何カ所かの核施設の損傷にもかかわらず、イランは「数ヶ月以内に」濃縮ウランの生産を開始できる可能性が高いと述べたと報じた。
 イスラエルは6月13日、イランの核施設と軍事施設への爆撃作戦を開始し、イランが核兵器を開発するのを防ぐことを狙ったと述べた。
 その後、米国はイランの核計画に使用された3ヶ所の主要施設を爆撃した。
2025.06.29
 05:45
共同通信

(Yahoo)

米、地下深すぎ貫通弾断念 イラン核施設イスファハン <2507-062903>
 米CNN TVが28日、米軍がイラン核施設3ヵ所の攻撃で、中部イスファハンだけ大型の特殊貫通弾 (Bunker Buster) を使用しなかったのは地下施設の位置が深すぎて効果が薄いと判断したためだったと報じた。
 ケイン米統合参謀本部議長らが26日、米上院議員らに行った機密ブリーフィングの内容として報じた。 イスファハンだけBunker Busterを使用しなかった理由が判明したのは初めてとしている。 米政府関係者はイスファハンの地下施設にイランが備蓄する濃縮イランの約60%が保管されていたとみているという。
 地上部をTomahawkで攻撃したが、地下施設と濃縮ウラン備蓄は大きな被害を受けなかった可能性がある。
 トランプ大統領は主要な核施設が完全に破壊されたと戦果を大々的にアピールしているが、国内外から疑問視する声が相次いでいる。
 マーフィー上院議員はブリーフィングを受けた後「イランは濃縮ウランの多くを米軍の爆撃が届かない場所に移すことができる」と指摘した。
2025.06.29
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 28, 2025 <2507-062901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月28日の戦況 =
 6月12日から24日にかけてのアメリカとイスラエルのエスファハン核技術センター(ENTC)への空爆は、兵器化に必要なイランの核計画の構成要素を破壊したと報じられている。この攻撃は、ENTCのウラン金属変換工場を破壊したが、イランは、金属化と呼ばれるプロセスでウランガスを高密度の金属に変換するために使用できたはずだ。このプロセスは、原子爆弾の爆発性コアを形成するために必要な最後のステップの1つである。
 イランは、ナタンツ濃縮施設で修理作業を開始した可能性がある。6月27日に撮影された市販の衛星画像は、イランがアメリカのGBU-57バンカーバスター爆弾で形成されたクレーターを埋めたことを示している。画像が衝突現場に2つのテントとトラックのように見えるものを示している。
 イスラエルの攻撃は、イランの指揮統制構造を弱体化させる取り組みとして、複数の部門にまたがるイラン軍と治安当局の高官を標的にした。イランのメディアは6月28日、イスラエル国防軍(IDF)が少なくとも3人のアルテシュ将軍と16人の徴集兵を含む56人のアルテシュ隊員を殺害したことを確認した。イスラム革命防衛隊(IRGC)傘下のメディアは6月28日、イスラエルの空爆により、法執行司令部(LEC)情報機関副長官のメフディ・ネマティ准将が死亡したと報じた。ネマティは、イラクとシリアで元IRGCコッズ部隊司令官のカセム・ソレイマニとともに数年間戦ったと伝えられている。
 イランの最高指導者アリ・シャムハニ顧問は、6月28日のインタビューで、イラン国民との「紛争」を「相互理解」を通じて解決するよう政権当局者に呼びかけた。シャムハニは、米国との核交渉は「不安を引き起こし」、抗議行動のために「イラン国内の雰囲気を準備する」ことを目指す「欺瞞的な計画」であると主張した。シャムハニの発言は、イラン-イスラエル停戦が6月24日に発効して以来、イラン政権が国を安全保障化するための措置を講じてきた中で出された。
2025.06.28
 09:48
CNN

(Yahoo)

空爆受けたフォルドゥ核施設で新たな活動か、衛星画像が捉える イラン <2507-062810>
 Maxer Technology社が27日に撮影・公開した新たな衛星画像では、イランのFondow核施設にいる土砂運搬機や掘削機が確認できる。
 Fondowはイランで最も重要な核濃縮施設で、攻撃から守る目的で山の奥深くに埋められていたが、イスラエルと米国による空爆を受けた。
2025.06.28
 04:34
共同通信

(Yahoo)

イラン、IAEA事務局長の訪問拒否 <2507-062805>
 イランのアラグチ外相が27日、国際原子力機関(
IAEA)のグロッシ事務局長が米イスラエルによる攻撃を受けた核施設の早期訪問に意欲を示していることについて「無意味だ」と拒否する構えを示した。
2025.06.28
 04:26
Reuters 通信

(Yahoo)

トランプ氏、イラン制裁解除計画を撤回 必要なら再爆撃も検討 <2507-062804>
 トランプ米大統領が27日、イランの最高指導者ハメネイ師を厳しく批判し、対イラン制裁解除の計画を撤回した。 また、懸念される水準までウランを濃縮している場合は再びイランへの爆撃を検討するとも述べた。
 トランプ大統領は、ここ数日、イランに早期復興の機会を与えるため、対イラン制裁解除の可能性について検討していたが、ハメネイ師が26日に米国に対して勝利したと述べたことを受け、制裁緩和の作業を直ちに中止したことを明らかにしたで、「彼は自分の発言がうそだと知っている」とも述べた。
 さらに、自身のSNSへの投稿で、「私はハメネイ師がどこに隠れていたか正確に把握していたが、イスラエルや世界で最も偉大で強力な米軍に彼の命を絶つことを許さなかった」とし、ハメネイ師を「非常に醜く不名誉な死から救った」と述べた。
2025.06.28
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, June 27, 2025 <2507-062803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月27日の戦況 =
 米国とイスラエルの空爆は、イランの濃縮能力を著しく後退させたが、イランが核計画を再構築することを選択した場合、イランの濃縮ウラン備蓄は長期的な脅威となる。イランのウラン濃縮能力の低下は、イランが兵器級ウランを90パーセントまで濃縮するのを一時的に妨げるだろうが、もしイランが新しい施設に生き残った遠心分離機を設置できるか、別の施設に生き残った遠心分離機を保持できれば、そうすることができる。イスラエルが核科学者を標的とした斬首作戦や、米国とイスラエルの核施設攻撃の後、イランが核兵器を製造するために必要なノウハウや施設を保持しているかどうかは不明である。
 イスラエルの高官は、イスラエルは必要であればイランに対する作戦を再開する準備をしていると述べた。イスラエルは、イラン領空に対する制空権を維持し、イランの核・弾道ミサイル計画の再構築を阻止し、抵抗枢軸国のメンバーに対するイランの支援を阻害しようとしている。イランのアッバス・アラグチ外相は、イスラエルの攻撃の可能性に対して報復攻撃を行うと脅した。
 イラン政権は、イスラエルの侵入に対する政権の被害妄想を反映したと思われる防諜措置をとり続けている。イラン司法省のハムゼ・ハリーリ第一副長官は6月27日、司法権はイスラエルの「スパイ」を追及すると述べ、イラン国民に対し、危険な活動や疑わしい活動があれば当局に報告するよう求めた。
2025.06.28
 00:09
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル、対イラン「強制執行計画」準備 国防相が軍に指示 <2507-062802>
  イスラエルのカッツ国防相が、イランに対する強制執行計画を準備するよう軍に指示したと明らかにした。
  カッツ国防相によると、計画には「イスラエルの制空権の維持、核兵器開発とミサイル生産の阻止、イスラエルに対するテロ活動を支援するイランへの対応」などが含まれている。
  イスラエルは6月13日にイランの核関連施設やBM工場、軍司令官を標的とした大規模な先制攻撃を開始し、12日間にわたりイランと交戦した後、トランプ米大統領がイスラエルとイランの「完全かつ全面的な停戦」が発効したと表明した。
2025.06.27
 16:04
CNN

(Yahoo)

米国防総省、イラン核施設攻撃の新たな詳細を発表 重要な問いには答えず <2507-062715>
 米国防総省が26日、イランの核施設3ヵ所を狙った長時間の爆撃任務の準備に関する詳細を発表した。
 午前中の状況説明で、ヘグセス国防長官は米軍が遂行した今回の爆撃を「歴史上最も秘密裏に行われた、最も複雑な軍事作戦」と形容したが、自身では具体的な説明はせず、任務遂行の詳細は統合参謀本部議長のケイン空軍大将が発表した。
 トランプ大統領は爆撃によりイランの核開発計画が「消え去った」と主張していたが、今回の会見でこれを裏付ける新たな情報が提供されることはなかった。
 ケイン大将は任務は計画通りに進み、初めて実戦で使用された30,000-lb(13.6t)の大型貫通爆弾Bunker Busterも想定通り機能したと述べた。
 説明中にケイン大将が流した動画は、ある種の掩蔽壕らしき物体を爆弾が貫通する様子を捉えていた。 オレンジ色の光が施設の側面に見える通路の出入り口から照射され、続けて巨大な火球が映った。
 国防総省からは攻撃計画にまつわる新たな情報が複数提供されたものの、イランの核開発に与えた影響に関する新たな証拠は示されなかった。 ケイン大将とヘグセス長官は、その点に関して疑問があれば情報機関に尋ねるよう促した。
 両氏からのコメントは、3ヵ所ある目標のうちFordowの核施設に関するものに集中しており、残るナタンズとイスファハンの2ヵ所の核施設への言及はなかった。
 これらの施設が受けた被害の全容は依然として不明で、ケイン大将は戦場における被害の評価を下すのは統合参謀本部ではなく情報機関の役割だと示唆した。
 ヘグセス長官はこれまでと同様、イランの核開発計画が「消え去った」とするトランプ大統領の主張を擁護し、記者からは爆弾投下後の数時間でトランプ大統領がそのような結論に至った経緯を問われたが、それについての回答は避けた。
2025.06.27
 14:34
AFP=時事

(Yahoo)

マクロン大統領「最悪のシナリオ」はイランのNPT脱退 <2507-062714>
 フランスのエマニュエル・マクロン大統領は26日、米国によるイランの核施設への攻撃が「実際に効果的だった」と述べたが、「最悪のシナリオ」はイランが核拡散防止条約(NPT)から脱退することだと語った。 「最悪なのは、この結果としてイランが核拡散防止条約から脱退し、最終的には逸脱と集団的な弱体化が起こることだ」と、マクロン氏はブリュッセルでのEUサミット後に記者団に語った。
 マクロン氏は、核兵器の拡散を制限することを目的とした条約を維持するため、今後数日以内に国連(UN)安全保障理事会の5つのメンバーと話し合う予定だと述べた。 また「われわれの希望は、共通認識の形成だ」とし、イランによる核兵器の再開がないことを目指していると付け加えた。
 イランは1970年に核拡散防止条約を批准し、国際原子力機関(IAEA)に核物質を申告することを約束した。 しかし直近では、同条約からの脱退を視野に入れた動きを見せており、IAEAがイスラエルによる「侵略戦争」に加担していると非難している。
2025.06.27
 07:21
産經新聞

(Yahoo)

米国防長官、イランが 攻撃前に高濃縮ウランを移動との情報 は「承知せず」攻撃成果を強調 <2507-062710>
 ヘグセス米国防長官が26日、イラン核施設攻撃に関して記者会見し、イランが米軍の攻撃前に中部 Fordowの施設から高濃縮ウランを移動させていたとの指摘が出ていることについて、「確認した情報」の中に移動を示す内容はなかったと述べて攻撃の成果を強調した。
 米メディアでは、米軍の攻撃がイラン核開発計画の中枢部分を破壊するには至らなかったとする国防情報局 (
DIA) の初期評価が報じられていたが、ヘグセス長官はDIAの初期評価について、暫定的な分析で「信頼度は低い」とし、「深刻な被害」が発生した可能性も認めていると説明した。
 米中央情報局(CIA)のラトクリフ長官は声明で、核開発計画が「深刻な打撃」を受けたことを示す信頼できる情報があるとしている。<
2025.06.27
 06:45
RBC Ukraine Iran-IAEA cooperation on finish line <2507-062708>
 イランのアラグチ外相が、国際原子力機関(
IAEA)との協力を終了させる法案が発効し、国連の核監視機関との協力を停止する法案は拘束力を獲得したと述べた。
 彼は国営TVで、「法案は議会によって承認され、本日、守護者評議会によって承認された。 これからは、国際原子力機関との関係と協力は新たな形をとる」と述べた。
2025.06.27
 04:45
共同通信

(Yahoo)

イラン外相、核施設に「深刻な被害」 <2507-062704>
 イランのアラグチ外相が26日、イスラエル軍や米軍の攻撃を受けた核施設で「深刻な被害が発生している」と述べた。
 詳細は明かさず、焦点の中部フォルドゥの地下核施設が含まれるかどうかは不明である。
2025.06.27
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, June 26, 2025 <2507-062703>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月25日の戦況 =
 米国とイランは近い将来、核交渉を再開すると報じられている。イランがイスラエル・イラン戦争以前からウラン濃縮に関する立場を維持してきたことを考えると、イランがイラン国内でのウラン濃縮を停止するよう要求する米国の核提案は、イランが拒否する可能性が高い。
 イラン政権内の穏健派は、イスラエル・イラン戦争中の最高指導者アリ・ハメネイの孤立を利用して、政権内でより大きな政治的影響力を行使しようとしている可能性がある。4人の不特定のイラン高官がニューヨーク・タイムズ紙に語ったところによると、マスード・ペゼシキアン大統領、司法長官のゴラム・ホセイン・モフセニ・エジェイ、軍参謀総長のアブドル・ラヒム・ムーサヴィー少将を含むイランの高官は、米国とイスラエルとの紛争に対する実用的で外交的なアプローチを支持する派閥の一部であるという。ニューヨーク・タイムズ紙は、現実的で強硬な派閥が意思決定の権限を争っていると報じているが、これは政権内部の亀裂の初期の兆候に続くものだ。
 国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は6月26日、米国とイスラエルの攻撃により、フォルドウ燃料濃縮工場(FFEP)の遠心分離機は「もはや機能していない」と述べた。グロッシ氏は、遠心分離機は非常に「デリケート」であり、「小さな振動でさえも破壊する可能性がある」と述べた。
 イスラエルの空爆により、イランのイスラエルに対する報復を調整したはずの司令官を含む、IRGC航空宇宙軍の司令官数人が死亡した。イスラエル国防軍(IDF)は6月12日、イスラエルの最初の空爆に対するイランの報復について話し合うために集まっていたIRGC航空宇宙軍の司令官のグループを攻撃した。この空爆により、IRGC航空宇宙軍司令官アミール・アリ・ハッジ・ザデ准将と少なくとも7人の他の司令官が死亡した。
2025.06.27
 00:14
読売新聞

(Yahoo)

イランは「核開発断念」に応じない方針、米との協議再開は「支持する」…報道官が明言 <2507-062701>
 イランのモハジェラニ政府報道官が26日に読売新聞と会見し、米国のトランプ大統領が表明した来週の協議再開について「交渉は支持する」と前向きな姿勢を示しつつ、応じるかどうかは即答を避けた。
 トランプ大統領は25日、ハーグで開かれたNATO首脳会議閉幕後の記者会見で、「核兵器は不要だ」と述べ、イランに核開発を断念させる考えを表明した。 対イラン制裁を緩和する可能性も示唆した。
 米国との協議再開について、モハジェラニ報道官は本紙との会見で「状況とシナリオを分析し、国民と国家の利益に必要な決定をする」と説明したが、「押しつけの条件では受け入れない」とも語った。
 最大の争点であるウラン濃縮については、「妥協すれば、次はミサイル保有の断念を求めてくる。 抵抗する」と強調し、核開発の断念は拒否する方針を改めて示した。
 イランとの協議に関し、ウィトコフ中東担当米特使は25日に、CNBCの取材で「包括的な和平合意に期待している」と語った。 詳細は不明だが、水面下でイラン側と接触を始めていることも明らかにした。
2025.06.26
 21:00
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン最高指導者「米国が再び攻撃すれば反撃」、停戦後初めて発言 <2507-062621>
 イランの最高指導者ハメネイ師が26日、イスラエルとの停戦後に初めて発言し、米国からの攻撃を今後受けた場合は中東の米軍基地に反撃すると表明した。
 ハメネイ師は事前に録画された国営TVでの演説で、イランへの攻撃は「大きな代償」を伴うとし、米軍の攻撃後にイランがカタールの米軍基地を標的としたことを指摘し、「イランは米国を平手打ちにした。 中東地域の重要な米軍基地のひとつを攻撃した」と述べた。
 「イランが米国の中東での重要拠点に達して、必要ならいつでも行動できるという事実は重大だ。将来、攻撃が行われれば同じことが繰り返される可能性がある」と語った。
 トランプ米大統領は25日に、イランが核濃縮計画を再構築した場合は再び攻撃するかとの質問に対し、「もちろんだ」と答えていた。
 また、トランプ米大統領の呼びかけにもかかわらずイランは降伏しないと言明し、「トランプ大統領は、米国は降伏以外では満足しないことを明らかにした。 そのようなことは決して起こらないだろう」と述べた。
2025.06.26
 19:31
時事通信

(Yahoo)

対米・イスラエル「勝利」主張 イラン指導者、停戦後初 <2507-062619>
 イランのメディアが、イランの最高指導者ハメネイ師が26日公表された動画で、「シオニスト政権に勝利したことを祝福する。 シオニストは壊滅的打撃を受けた」と主張した、米国に対しても「強烈な平手打ちを食らわせた」と宣言したと。と報じた。
 ハメネイ師がイスラエルと停戦合意後、交戦を巡り発言したのは初めてで、米国やイスラエルの激しい攻撃でイスラム体制の弱体化も指摘されるなか、国民の離反を抑え、求心力低下を防ぐ思惑もあるとみられる。
2025.06.26
 17:50
毎日新聞

(Yahoo)

ハメネイ師、停戦後も沈黙保つ イラン国内では安否に不安の声も <2507-062616>
 イランとイスラエルの戦闘が終結したにもかかわらず、イランの最高指導者ハメネイ師は沈黙を続けているため、国内では不安の声も上がり、その動向に注目が集まっている。
 最高指導者は国家の重要案件について最終決定権を持つことから、24日に発表された停戦合意にもハメネイ師の意向が反映されたとみられているが、ハメネイ師は18日のTV演説以降、1週間以上公の場に姿を見せていない。 本人のものとされるXアカウントも、イランが23日にカタールの米軍基地を報復攻撃した直後に「誰にも危害を加えなかった」と投稿して以降、更新が止まっている。
 New York Timesなどによると、イラン国営TVにはハメネイ師の安否を気遣う視聴者の声が相次いで寄せられている。 ハメネイ師の事務所も所在などについて明確な説明を避けたという。
 ハメネイ師は、13日にイスラエルとの戦闘が始まって以来、暗殺を警戒して身を隠しているとされ、停戦後も避難を続けている可能性がある。
 ただ、ハメネイ師の「不在」が続く中、欧米との対話路線を模索する穏健派と、対決姿勢を崩さない保守強硬派との間で駆け引きが激化しているとも報じられており、不在が長引けば、近く再開するとみられる米国との交渉などにも影響を及ぼしかねない。
2025.06.26
 10:32
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、核施設の「深刻な損傷」認める 米攻撃で=アルジャジーラ <2507-062609>
 <イラン外務省の報道官は、米国による22日の攻撃で国内の核施設に大きな被害が出たと明らかにした。Al Jazeera TV2が報じた。 報道官は「われわれの核施設が深刻な損傷を受けたことは確かだ」と述べた。 トランプ米大統領は、イランのナタンズ、イスファハン、フォルドゥの核施設が米軍の攻撃で事実上消滅したと主張。ただ関係筋によると、米情報機関はこれまでのところ、施設の中核部分は破壊されず、計画を数カ月遅らせる程度にとどまった可能性が高いと分析している。
2025.06.26
 09:37
時事通信

(Yahoo)

米高官ウラン濃縮は「レッドライン」 イランと和平合意期待 <2507-062608>
 米国のウィトコフ中東担当特使が25日、CNBC TVの取材で、イランのウラン濃縮活動について「レッドライン(越えてはならない一線)だ」と述べ、容認しない考えを改めて表明した。
 その上で、イランとの「包括的な和平合意」の実現に期待感を示した。
 米側はウラン濃縮活動が核兵器開発につながるとして認めない立場だ。ウィトコフ氏はイランが核兵器を持てば「中東地域全体が不安定化する」と警告。一方で、米軍による核施設空爆後も「イランとは対話している」と指摘した。ただ、濃縮活動の継続を主張するイラン側が姿勢を軟化させるかは不透明だ。
 また、イランとの和平合意に関し、「イランは用意できていると思う。強く確信している」と強調した。「今や問題はこれまでより優れた民生用核開発の再建だ」と語り、濃縮活動を除外してイランの核の平和利用を許容する考えを示した。
2025.06.26
 09:30
朝日新聞

(Yahoo)

CIA長官、空爆でイランの核施設破壊「再建に数年」 報道に反論 <2507-062607>
 米中央情報局(CIA)のラトクリフ長官が25日、米軍によるイランの核施設への空爆で、「イランの核開発計画が深刻な損害を受けたことを示す信頼できる情報がある」との声明を出した。
 米メディアからは、核施設への被害は限定的だとする国防総省の情報機関による初期評価の報道が相次いでおり、これに反論した。
2025.06.26
 07:06
時事通信

(Yahoo)

イラン攻撃巡り「違憲」論争 トランプ氏、議会承認得ず決行 米 <2507-062604>
 トランプ米大統領の命令で決行されたイラン核施設への攻撃を巡り、議会の承認を得なかったことが論争を呼んでいる。
 野党民主党は大統領が議会の戦争権限を無視し、一方的に軍事行動に踏み切ったとして違憲性を訴える。これに対し与党共和党はの声が上がった。
 一方、共和党のジョンソン下院議長は「状況の緊急性」を強調し、トランプ氏の判断を支持。オバマ政権によるリビア空爆など、民主党の大統領も議会の承認なしに軍事行動を行ってきた経緯があり、慣例に沿った措置だと主張した。
 議会は1973年、戦争に関する大統領権限を抑制し、議会と共同で判断するよう求める「戦争権限法」を制定した。同法は軍事力の行使に際し、議会への事前説明努力や、軍事行動から48時間以内の報告を大統領に求めている。ただ、議会の承認は義務ではない。
 今回の作戦に関し、ヘグセス国防長官は22日の記者会見で、議会への通知は「米軍機がイラン領空を安全に離れた後」に行われたとし、「戦争権限法の通知要件を順守した」と述べた。
 一方、ジョンソン氏は24日、「『戦争権限法そのものが違憲だ』という専門家の議論には説得力がある」と踏み込んだ。大統領が暴走すればブレーキ役となるはずの立法府の権威を、下院議長自らが放棄するかのような発言は、「トランプ党」と化した共和党の現状を映し出している。
2025.06.26
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update, June 25, 2025 <2507-062602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月25日の戦況 =
 リークされた信頼性の低いアメリカ諜報機関の評価は、アメリカとイスラエルの攻撃がイランの核施設に「中程度から深刻な」損害を与えたが、施設を「崩壊」させたわけではないことを明らかにした。内部の遠心分離機や機器の破壊は、必ずしも施設自体の崩壊を必要とするわけではない。核施設の戦闘被害評価を決定づけるには、イランの核施設が埋もれていることや、現地へのアクセスが限られていることを考えると、時間がかかるだろう。
 イランの上級指導者は、イランが歴史的にも現在もそのような協定を遵守していないにもかかわらず、イランは将来、さまざまな国際機関や条約に協力する意思がないかもしれないと示唆した。
 イラン政権は、イラン・イスラエル戦争後、政権の安全保障を優先している。政権は何百人ものイラン人を逮捕し、クルド人地域に力を注いでいる。
2025.06.25
 09:38
Reuters 通信

(Yahoo)

トランプ氏「イランに核兵器計画存在」、議会に説明 情報機関と矛盾 <2507-062519>
 トランプ米大統領は今週、米軍が爆撃したイランの施設には「核兵器開発プログラム」が存在したとする書簡を議会に送った。
 米情報機関は2025年3月に、そうしたプログラムは存在しないとの見解を示しており、今回の攻撃決定に米情報機関による裏付けがあったか疑問が浮上している。
 トランプ氏はジョンソン下院議長に宛てた23日付の書簡で「米軍はイラン政府が核兵器開発プログラムに使用している核施設3ヵ所に精密攻撃を実施した」と説明した。書簡はホワイトハウスのウェブサイトに掲載された。
 一方、ギャバード国家情報長官が3月に議会で示した米情報機関の最新の評価では、イランの最高指導者ハメネイ師は2003年に停止された核兵器開発の再開を命じていないと分析していた。
2025.06.25
 09:32
東亜日報 イラン、ハッサン・ホメイニ師が後継者として急浮上 <2507-062518>
 1979年、イランのイスラム革命を主導して2500年以上続いたペルシャ君主制を打倒した故ホメイニ師の孫であるハッサン・ホメイニ師 (53) が、最高指導者ハメネイ師 (86) の後継者として急浮上していると、Reuters通信が23日、5人の消息筋を引用して報じた。1989年にホメイニ氏が死去して以降、イランを率いてきたハメネイ師は、長期政権と反対派の弾圧、慢性的な経済難により、国民の間で不満が少なくない。特に、米国やイスラエルによる相次ぐ空爆でハメネイ政権の脆弱性が露呈したことで、後継者問題への関心がかつてないほど高まっている。
 ホメイニ氏には7人の子どもがいた。このうち次男のアフマド師(10995年没)は、父親を助けて革命に深く関わった。一時はホメイニ師の後継者候補にも挙がったが、49歳の若さで心臓発作により死亡した。そのアフマド師の息子がハッサン師であり、祖父や父親と同様に神学者として活動している。
 ハッサン師は若い頃にサッカー選手としても活躍しており、改革派と保守派の双方と広く交流を持つ人物と評価されている。女性の人権を重視し、中道派の重鎮であるロウハニ元大統領とも親しい。特に、米国と一貫して対立し、核開発に注力したアフマディネジャド元大統領などの強硬保守勢力とは一定の距離を保っているとされ、アフマディネジャド氏らを批判する寄稿も行っている。
 イランでは、イスラム聖職者による専門家会議を通じて最高指導者が選出される。ただし、今回の空爆に対する批判とは無関係に、ハメネイ師の意向が最も大きな影響を与えるとみられている。
2025.06.25
 07:14
共同通信

(Yahoo)

イスラエル・イラン紛争停戦へ 米仲介も永続的和平は前途多難 <2507-062510>
 イスラエルとイランの12日間にわたる紛争は、トランプ米大統領の圧力のもと、不安定ながらも停戦が効力を発揮し始めた。両国の過去最大の軍事衝突の終結に向けた期待は高まりつつある。ただ、双方が停戦違反を巡り非難し合うなど、永続的な和平実現への難路は続く。
 イスラエル軍は現地時間午後8時(日本時間25日午前2時)に全土での活動制限を解除し、テルアビブ近郊の主要空港であるベングリオン空港の再開を発表した。イランの空域も同様に再開されると、ヌールニュースが報じた。
 イランメディアによると、ペゼシュキアン大統領は、同国が戦争を「偉大な勝利」で終結させたと表明。さらにサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子に対し、イランは米国との対立を解決する用意があると伝えたという。
 一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラエルは何世代にもわたって記録される歴史的勝利を収めたと表明。同時に、イランに対する軍事作戦を完了させ、イスラム組織ハマスを打倒しなければならないとも語った。
 こうした中、トランプ大統領は24日、オランダ・ハーグで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に向けて出発する前に記者団に対し、数時間前に発表した停戦にイスラエル、イラン両国が違反したと指摘した。双方を非難したが、特にテヘランへの新たな攻撃を発表したイスラエルに不満だと述べた。
2025.06.25
 07:02
CNN

(Yahoo)

米軍のイラン空爆、核開発の中枢破壊に至らず 初期評価 <2507-062509>
 米軍が21日に行ったイランの核施設への空爆について、初期評価ではイランの核開発プログラムの中枢部分を破壊するには至っておらず、開発計画を数カ月後退させた程度とみていることが情報筋の話で明らかになった。  初期評価は米国防総省の国防情報局がまとめた。情報筋によると、空爆後に米中央軍が実施した被害評価に基づいているという。
 核施設のダメージの程度と核開発計画への影響の分析は継続中で、今後明らかになる情報次第では評価は変わり得る。だが初期評価は、トランプ大統領が繰り返し口にしているイランのウラン濃縮施設を「完全に壊滅させた」との主張と食い違っている。ヘグセス国防長官も22日、イランの核開発計画は「葬られた」と述べていた。  初期評価に詳しい情報筋2人によると、イランの濃縮ウランは破壊されていないという。情報筋の1人は遠心分離機はほぼ「無傷」だと指摘し、「米国の攻撃でイランの核開発はおそらく数カ月後退した、というのが国防情報局の評価だ」と述べた。 この評価についてCNNがホワイトハウスにコメントを求めたところ、レビット報道官は事実とは異なると否定し、大統領と作戦を実行したパイロットをおとしめようとするものだと述べた。
 米軍が空爆を実行する前にイスラエルは数日間にわたってイランの核施設を攻撃し、壊滅させるには米軍による「バンカーバスター」と呼ばれるGBU-57A/B大型貫通爆弾(MOP)を使った攻撃が必要だと主張していた。
 情報筋によると、米軍は21日にB2爆撃機を使ってイランのフォルドゥとナタンズの核施設にバンカーバスター12発超を投下したが、遠心分離機と高濃縮ウランを完全に破壊していないという。
2025.06.25
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 24, 2025, Morning Edition <2507-062508>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月24日の戦況 =
 イスラエルはイランの核計画を破壊する作戦を追求し、アメリカの支援を得て、それに大成功を収めた。イスラエルはまた、イランの報復を制限し、イランに紛争を終わらせるよう圧力をかける条件を作り出すことで出口を作り出すために、2つの支援策を追求した。イスラエルは、政権の不安定化という信頼できる脅威を作り出すことによって、イランに圧力をかけた。
 国内の治安機関に対する攻撃の限定的な性質は、イスラエル国防軍が政権を打倒したり、意味のある不安定化を引き起こしたりするのではなく、政権の安定に対する信頼できる脅威を示そうとしたことを示唆している。焦点を絞った、よく計画された政権不安定化キャンペーンは、体制の制度を組織的に破壊するはずだったが、それは起こらなかった。  イランの濃縮能力は「事実上破壊された」と科学国際安全保障研究所は述べている。イランは依然として濃縮ウランの備蓄を保持しているが、これらの備蓄をさらに濃縮する能力は、非常に多くの遠心分離機と施設の喪失によって複雑になる。  イランが軍事インフラやエネルギーインフラを正確に攻撃できないことは、弾道ミサイルの精度が限られていることを浮き彫りにしている。イスラエルの高額な迎撃率が、イランがイスラエルの主要インフラを正確に標的にすることをさらに困難にした。それにもかかわらず、イスラエルは、10月7日の戦争では前例のない、主要な人口密集地に対する持続的なミサイル攻撃に直面した。
2025.06.25
 05:58
共同通信

(Yahoo)

イラン核開発、数カ月後退 米情報機関分析と報道 <2507-062506>
 複数の米メディアは24日、米軍のイラン核施設攻撃を巡り、核開発計画の中枢部分を破壊するには至らず、「数カ月」後退させただけにとどまったとする米情報機関の分析を報じた。核施設は「完全に破壊された」とするトランプ大統領の主張と大きく食い違う内容である。
 中東地域を管轄する中央軍の報告に基づき、国防総省傘下の国防情報局(DIA)が初期評価をまとめた。備蓄されていた濃縮ウランの多くは攻撃前に他の場所に移されていたため、破壊されずに残り、大半の遠心分離機は「無傷」だとした。
2025.06.25
 04:23
共同通信

(Yahoo)

イラン核開発、数カ月後退しただけと米報道 <2507-062503>
 米CNNテレビは24日、米軍によるイラン核施設攻撃を巡り、米情報機関が初期評価で核開発計画の中枢部分を破壊するには至らず「数カ月」後退させただけにとどまったと分析していると報じた。
2025.06.25
 03:59
共同通信

(Yahoo)

イラン核施設内で局所汚染 中部ナタンズ、IAEA <2507-062501>
 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は24日、米軍の攻撃を受けたイラン中部ナタンズのウラン濃縮施設内で、放射性物質による「局所的な汚染が発生した可能性がある」との評価を明らかにした。米軍はナタンズを含め3カ所の核関連施設を攻撃したが、いずれも施設外で放射線量が上昇したという報告はないとしている。
 グロッシ氏によると、ナタンズではウラン濃縮や貯蔵に使われる地下施設の上部に二つの穴が開いているのが確認された。中部フォルドゥのウラン濃縮施設では地下施設につながる道路や入り口が損傷したことが新たに判明した。
2025.06.24
 17:25
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル、イランへの攻撃指示 「停戦違反」主張 イランはミサイル発射否定 <2507-062431>
 イスラエルのカッツ国防相は24日、イランによる停戦違反があったとし、強硬な対応を軍に命じたと述べた。トランプ米大統領が発効を発表した停戦に、早くも不穏な空気が漂ってきた。  カッツ国防相の発言に先立ち、イスラエル軍はイランからイスラエルに向けてミサイルが発射されたことを探知したと発表していた。
 イランは停戦違反を否定。イラン軍幹部は、この数時間にイスラエルにいっさいミサイルを発射していないと述べた。国営メディアが伝えた。
 カッツ氏は、軍が現在、テヘランの複数の標的に対して高強度の作戦を実行するよう指示されていると述べた。
 同氏は「米国大統領が宣言した停戦にイランが公然と違反しイスラエルに向けてミサイルを発射したことを受け、私は、停戦違反には強硬に対応するというイスラエル政府の方針に従い、IDF(イスラエル国防軍)に対し、テヘランの体制資産とテロインフラを標的にした高強度の作戦を続行するよう指示した」と述べた。
2025.06.24
 17:01
AFP=時事

(Yahoo)

イランとイスラエルの停戦「発効」 トランプ氏が発表 <2507-062430>
 トランプ大統領は24日、イランとイスラエルの間の停戦が「発効した」と述べた。 自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「停戦は現在発効中。どうかこれを破らないように!」と呼びかけた。
 トランプ氏はこの数時間前、イランとイスラエルが「完全かつ全面的な」停戦に合意したと発表。グリニッジ標準時(GMT)で24日午前4時(日本時間同日午後1時)ごろから、24時間以内に戦闘を段階的に停止する内容で、まずイランが一方的にすべての作戦を停止し、12時間後にイスラエルがそれに続くと説明していた。
2025.06.24
 14:32
毎日新聞

(Yahoo)

イラン・イスラエル停戦「いま発効した」 トランプ氏、SNSに投稿 <2507-062425>
 イランとイスラエルの交戦を巡り、トランプ米大統領は24日、自身のソーシャルメディアで「停戦はいま発効した。お願いだから違反しないでくれ」と投稿した。両国からの公式発表はないが、双方が戦闘行為を停止するのかが注目される。
 トランプ氏は24日未明、両国が停戦に合意したと明らかにしていた。ただ、その後もイスラエル軍はイランの首都テヘランなどを空爆。イランもイスラエルに対し、ミサイル攻撃を繰り返していた。
2025.06.24
 13:06
日経新聞 イラン発射のミサイルで3人死亡 「停戦」発効前に発射か <2507-062423>
 イスラエルの現地メディアは24日、イランから発射された弾道ミサイルで少なくとも3人が死亡したと報じた。このほか複数の負傷者も出ている。イスラエルの医療関係者の話として伝えた。
 ミサイルは、トランプ米大統領が表明した「停戦」の発効より前に発射されたものとみられる。
2025.06.24
 12:50
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、停戦合意発表後にミサイル攻撃 「第4波」で終了と報道 <2507-062422>
 イスラエル軍は24日早朝、イランから複数回のミサイル攻撃があったと明らかにした。トランプ米大統領は前日、両国が紛争終結に向けて「完全かつ全面的な停戦」に同意したと発表したが、停戦の発効に向けなお不安定な状況が続いている。
 目撃者によると、中部テルアビブと南部ベエルシェバで爆発音があった。イスラエルメディアは、ベエルシェバへのミサイル攻撃で建物が爆撃され、3人が死亡したと報じた。
 イスラエル軍は、トランプ氏による停戦合意発表後で6回目となるイランからのミサイル攻撃警報を出した。 一方、イランメディアは、「第4波」の攻撃をもって停戦に入ると伝えた。
 トランプ氏は、イスラエルとイランが一定程度の時間をかけて軍事作戦を縮小し、最終的に停戦が成立するとの見通しを示している。ただイスラエルは停戦合意を確認しておらず、イランも、アラグチ外相がイスラエルが攻撃を停止するまで停戦はないとの立場を示している。
2025.06.24
 11:46
AFP=時事

(Yahoo)

イランとイスラエルから反応なし、トランプ氏の「停戦合意」発表に <2507-062421>
 トランプ米大統領は23日、イランとイスラエルが「完全かつ全面的」に停戦することで合意したと自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿したが、当事者である両国からは、合意を認める発表はこれまでのところない。
 トランプ氏は両国の停戦について、日本時間24日午後1時ごろから24時間のうちに段階的に進められると説明。まずイランが一方的にすべての作戦を停止し、12時間後にイスラエルがそれに続くと述べた。
 だがAFP特派員によると、イランの首都テヘランでは夜通し爆発が続き、同市北部および中心部での爆発は、今回の紛争勃発以来最も激しいものだった。
2025.06.24
 09:32
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエルのイラン空爆、国際人道法違反も=国連調査団 <2507-062417>
 イスラエルのイランに対する軍事攻撃に関して国連の委任を受けた調査団は23日、空爆の一部が国際人道法に違反している可能性があると発表した。一例として、首都テヘランで集合住宅の住民と人道援助団体関係者3人が殺害された空爆を挙げた。
 イスラエルは13日にイランへの軍事攻撃を始め、多くのイランの最高司令官を殺害した。米国は22日、イランの地下核施設を空爆した。  調査団は、イスラエルによる空爆について「テヘランで殺害されたのは数十人の集合住宅住民と、イラン赤十字(赤新月社)の人道支援者3人であり、被害を受けたのは自閉症児の診療所とケルマンシャーの病院だ」と指摘。その上で「このことに加え、イスラエルによる効果的な事前警告がなかったと報告されており、住民の安全確保に影響を及ぼす可能性があるため国際人道法下でのつり合いと区別、予防措置の原則と照らし合わせて深刻な懸念が生じている」と訴えた。
 調査団は、これまでに数百万人がテヘランから避難し、警告システムや適切な避難所が欠けている上、インターネットの制限が危険を増大させていると言及した。
 イスラエルが23日に政治犯を収容した刑務所を攻撃した後、専門家らが「イラン当局に対し、空爆の危険がある場所から囚人を移動させるよう要請する」と呼びかけたことも明らかにした。
2025.06.24
 09:01
産經新聞

(Yahoo)

イラン、ハメネイ師の後継候補選定が加速 体制維持図る狙い ホメイニ師の孫も有力 <2507-062416>
 イランで最高指導者ハメネイ師の後継候補の選定作業が加速していると伝えた。内部事情に詳しい5人の情報としている。ハメネイ師は86歳で、イランを攻撃した米国のトランプ大統領は「居場所を正確に把握している」「容易な標的だ」と言及した。有事の際に後継者を迅速に選出し、イスラム教シーア派の法学者による政教一致体制を安定的に継続させる狙いがある。
 ハメネイ師は家族と秘密の場所に移動し、直属する革命防衛隊の特別部隊が警備している。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、居場所が特定されるのを防ぐために電子機器を使わず、信用できる側近を通じて軍事部門の司令官らと連絡を取っている。
 イスラエル軍は昨年9月、レバノンで親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師を爆撃して殺害。続いて今月中旬にイランへの攻撃に乗り出したため、シーア派聖職者3人からなる委員会で後継者の選定作業が本格化したという。
 ロイターによると、有力な後継候補は2人いる。ハメネイ師の息子のモジタバ師と、1979年のイラン革命を主導したホメイニ師の孫、ハッサン師だ。モジタバ師は反米保守の父親の政策に忠実で、ハッサン師は社会的制約の緩和を志向する改革派と目される。ハッサン師の名はイスラエルや米国が対イラン攻撃に着手した今月、穏健な指導者が必要だとの観点から急浮上したという。
2025.06.24
 07:39
朝日新聞

(Yahoo)

イラン外相、プーチン大統領と会談へ 米軍爆撃で苦境、ロシアに頼る <2507-062413>
 イランのアラグチ外相が22日、ロシアの首都モスクワに到着した。AFP通信がイラン国営通信の報道として伝えた。イスラエルと米国によるイランへの軍事攻撃を受け、プーチン大統領や政府高官らとの会談を予定しているという。
 AP通信によると、アラグチ氏は訪問先のトルコ・イスタンブールで開かれた22日の記者会見で、ロシアとの関係について、「我々は戦略的パートナーシップの関係にあり、常に相談し合っている」と述べた。
2025.06.24
 07:11
共同通信

(Yahoo)

イスラエルとイランが停戦合意 約6時間後に開始とトランプ氏 <2507-062412>
 トランプ米大統領は23日、交戦を続けるイスラエルとイランが「完全な停戦に合意した」とSNSで発表した。停戦は約6時間後(日本時間24日午後1時ごろ)から段階的に始まると述べた。これに先立ち、イランは米軍による核施設攻撃への報復として米軍が駐留するカタールの基地をミサイルで攻撃した。トランプ氏は、迎撃し死傷者はいないと説明した。イランが攻撃を事前通告してきたと明らかにした。
 イラン側は、報復攻撃して体面を保つ一方、事前通告することで迎撃を容易にし、大規模な被害が出て米側のさらなる攻撃を招くのを回避した可能性がある。イラン軍事筋は共同通信に対し、攻撃の数時間前、カタール側に事前通告したと明らかにした。
 トランプ氏によると、発射されたミサイルは14発。報復攻撃が「とても弱かった」とし、事前通告について「イランに感謝する」と表明した。その上で「イランは今こそ地域の平和と調和に向けて進めるだろう。イスラエルも同じような行動を取るよう強く促す」と述べた。
2025.06.24
 07:10
産經新聞

(Yahoo)

米、イランが短距離・中距離弾道ミサイルで米軍基地攻撃と説明 「死傷者報告なし」 <2507-062411>
 米国防当局者は23日、イランによるカタールのアル・ウデイド米空軍基地へのミサイル攻撃に関し「SRBM/MRBM短距離と中距離の弾道ミサイルで攻撃を受けた」と明らかにした。
 同基地に駐留する米兵に関し現時点で死傷者の報告はないとしている。当局者は「状況を注意深く監視している」と述べた。
2025.06.24
 06:20
Reuters 通信

(Yahoo)

米下院議長、対イラン軍事制限法案の採決拒否 米軍基地への攻撃始まる中 <2507-062410>
 ジョンソン米下院議長は23日、トランプ大統領による対イラン軍事力行使を抑制する法案の推進に向けた議員らの取り組みを退けた。イランはこの日、カタール首都ドーハにあるアル・ウデイド米空軍基地へのミサイル攻撃を実施したと発表した。
 ジョンソン氏は、超党派決議案について下院での採決を認めるかどうかとの質問に対し、記者団に「今は戦争権限決議案を採決するのに適切な時期ではないと思うし、その必要性も感じない」と述べた。
 共和党のトーマス・マッシー下院議員(ケンタッキー州選出)と民主党のロー・カンナ下院議員(カリフォルニア州選出)は、トランプ大統領が21日にイランの核施設攻撃を命じる数日前に決議案を提出しており、それ以降、大統領の行動には議会の承認が必要であると主張している。
 マッシー議員はXへの投稿で、「われわれの戦争権限決議案には57人の共同提案者がいる。好むと好まざるとにかかわらず、議会はイランにおける米国の敵対行為について採決することになる」と述べた。
 ジョンソン氏および他の共和党員らは、トランプ大統領が米国や他の諸国に対する潜在的な核の脅威を排除するため、イランに対して一方的な行動を取る権限があったと主張している。
2025.06.24
 05:53
毎日新聞

(Yahoo)

トランプ氏、イランの報復は「とても弱かった」 「平和の時だ」とも強調 <2507-062408>
 トランプ米大統領は23日、米軍の核施設攻撃に対するイランの在カタール米軍基地への報復について「とても弱かった。我々は予期しており、効果的に迎撃した」と述べた。自身のソーシャルメディアに投稿した。イランに「早期に通告してくれてありがとう」とも言及。緊張緩和に向けて「平和の時だ」と強調した。
 トランプ氏によると、イランは14発のミサイルを発射。13発は迎撃に成功し、1発は脅威のない方向に向かっていたため放置したという。人的被害はなかった。  トランプ氏は「イランは地域の平和と調和を進められるかもしれない。私はぜひイスラエルにも同じ事をするよう促したい」とも述べた。
2025.06.24
 02:18
Reuters 通信

(Yahoo)

「イラン体制転換」が唯一の解決策=元皇太子 <2507-062405>
 米国に亡命中のイランのレザ・パーレビ元皇太子は23日、中東地域の永続的な平和と安定実現に向け、現イラン政権の崩壊が必要と認めるよう、西側諸国に訴えた。 パーレビ氏はフランス・パリで記者会見し、「今こそイラン国民とともに立ち上がるべき時だ。過去の過ちを繰り返してはならない。この政権に救いの手を差し伸べてはならない。核施設を破壊するだけでは平和は実現しない」と語った。
 さらに「核兵器の停止と地域の安定確保について懸念するのは当然だが、これらの目標が達成され、持続することを保証できるのはイランにおける民主的な政権移行だけだ」という認識を示した。 また、証拠は示さなかったものの、イランの統治体制は崩壊しつつあり、最高指導者ハメネイ氏とその家族、その他の高官らが国外逃亡の準備を進めていると指摘。「これはわれわれにとっての『ベルリンの壁崩壊』の瞬間だ。しかし、全ての大きな変化の瞬間と同様、危険をはらんでいる」と述べた。
2025.06.24
 02:17
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、カタール米軍基地にミサイル6発発射=アクシオス <2507-062404>
 米ニュースサイトのAxiosアクシオスは23日、イランがカタールの米軍基地に向けてミサイル6発を発射したと、イスラエル当局者の話を引用して報じた。
 アクシオスは、イラン政府が基地へのミサイル発射を準備していると報じていた。
これに先立ち、西側の外交官はロイターに対し、カタールにある米軍運営のアル・ウデイド空軍基地に対するイランによる脅威の情報が得られていると述べていた。同空軍基地は約1万人の兵士が駐留する中東最大の米軍基地である。
2025.06.24
 01:33
共同通信

(Yahoo)

イラン、カタールの米基地を攻撃 事前通告し報復のミサイル14発 <2507-062403>
 イラン軍は23日、米軍が駐留するカタールの基地をミサイルで攻撃したと発表した。 攻撃があったのはアルウデイド空軍基地。中東を管轄する米中央軍が前線拠点を置き、約1万人が駐留する。
 米軍による核施設攻撃への報復。トランプ米大統領は交流サイト(SNS)で、発射されたミサイルは14発で、迎撃し、死傷者はいないと説明した。イランが攻撃を事前通告してきたと明らかにした。
 イラン側は、報復攻撃して体面を保つ一方、事前通告することで迎撃を容易にし、大規模な被害が出て米側のさらなる攻撃を招くのを回避した可能性がある。イラン軍事筋は共同通信に対し、攻撃の数時間前、カタール側に事前通告したと明らかにした。
 トランプ氏は報復攻撃が「とても弱かった」とし、事前通告について「イランに感謝する」と表明した。その上で「イランは今こそ地域の平和と調和に向けて進めるだろう。イスラエルも同じような行動を取るよう強く促す」と述べた。「平和を追求する時がきた!」とも投稿した。
2025.06.24
 00:04
産經新聞

(Yahoo)

NATO事務総長、イラン核開発「容認せず」 核保有なら「支配的影響力持たせる」と警告 <2507-062401>
 ルッテNATO事務総長は23日、オランダのハーグで24日開幕するNATO首脳会議を前に記者会見し、米国とイスラエルによるイラン核施設攻撃に関し「イランは核兵器を開発してはならない。核拡散防止条約(NPT)に基づく義務を順守すべきだ。これはNATOとしての総意だ」と述べ、同国の核保有を容認しない立場を強調した。
 ルッテ氏は「私が最も恐れるのは、イランが核兵器を保有し配備できるようになることだ」とし、イランが核を保有すれば「イスラエルや(中東)地域全体、世界に支配的な影響力を持つことになる」と警告した。 ルッテ氏はまた、イランやロシアが米国による攻撃を「国際法違反だ」と非難していることについて、「国際法違反という指摘には同意しない」とし、合法であるとの認識を示した。
2025.06.23 Janes Israel attacks Iran's heaviest missiles <2507-062318>
 イスラエル国防軍(IDF)は6月22日、イランに対するRising Lion「ライジング・ライオン」作戦で初めてヤズドの弾道ミサイル基地を攻撃したと発表した。
 空爆は、Khorramshahrホッラムシャール・ミサイルが保管されているヤズド地域のイマーム・フセイン戦略ミサイル司令部に命中し、空爆の照準映像を公開したため、攻撃の一つがヤズド市のすぐ南にある山の基地にジオロケーションされることを可能にしたと述べた。 これは、これらの山々から立ち上る煙や、イスラム革命防衛隊(IRGC)のシャヒード・サドゥーギ兵舎と特定された都市の南の基地を示すイランのソーシャルメディアビデオと一致していた。 「白昼堂々と、イラン中部のイマーム・フセイン・ミサイル司令部を驚かせた。これは、これまでで最も遠い標的だった」とイスラエル空軍司令官トメル・バー少将は語った。「我々は、ホラムシャール・ミサイルがイスラエルに向けて発射される前に破壊し、ミサイルを保管するためのトンネルを攻撃した」
 基地はテルアビブから約1,850キロ離れており、これまでに攻撃されたミサイル基地の中で最も遠距離にあるが、少なくとも1つの長距離目標、マシュハド空軍基地の航空機が攻撃されている。 少なくとも1,500kgのペイロードを運ぶと射程が2,000kmになる液体燃料ホッラムシャールは、イランで最も強力なミサイルである。IRGCがイスラエルに対する報復攻撃でこのタイプを使用したという報告は未確認のままである。
2025.06.23
 18:26
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン核開発、米軍爆撃でも知識は破壊できず 北朝鮮の二の舞懸念 <2507-062313>
 トランプ米大統領は米軍の攻撃によりイランの主要核施設が「壊滅」したと表明したが、今回の攻撃でイランの核開発計画に遅れが生じたとしても、核兵器の保有に向けた動きを阻止することは困難との指摘が専門家かからでている。
 イランの核開発は過去20年にわたって強化されており、物理的なインフラを破壊できても、同国が蓄積した知識やノウハウを消し去ることは難しいという。
 米シンクタンク・軍備管理協会は、米軍の地下貫通弾(バンカーバスター)によるイラン攻撃後、「軍事攻撃だけでは、核に関するイランの広範な知識を破壊することはできない」と指摘。「今回の攻撃でイランの核開発は遅れるだろうが、その代わり、イランは核開発の仕切り直しを強く決意するだろう。核拡散防止条約(NPT)脱退を検討したり、核兵器の製造に踏み切るリスクもある」との見方を示した。
 イスラエルはイランの核科学者を殺害したと主張しているが、複数の当局者は、短期的に核開発に遅れが生じることはあっても、イランの核に関する知識に深刻な打撃が及ぶとは考えにくいと指摘。 国際原子力機関(IAEA)の5月末の報告書によると、イランが保有する濃縮度60%の高濃縮ウランは、濃縮度をさらに高めれば、核爆弾9個を製造できる量に相当する。
 イスラエルと米国の攻撃でイランの核施設がどのような影響を受けたかは現時点で不明。大きな問題の1つは、攻撃後にイランがどの程度の高濃縮ウランを保有しているかだ。  イラン高官筋は22日、フォルドウの核施設に保管されていた濃縮度60%のウランの大部分が米国の攻撃前に非公開の場所に搬送されたとロイターに述べた。
 イランのガリババディ外務次官は先週末、国営テレビに対し、イランは核物質と核関連装置を守るため、対策を講じるが、IAEAには報告せず、今後は従来のようにIAEAと協力することはないと発言した。 <北朝鮮の二の舞> IAEAは、イスラエルが9日前にイランへの攻撃開始して以降、イラン国内で査察を実施できていないが、イラン当局とは連絡を取り合っているという。  イランが核開発計画について今後どのような措置を講じるかも不明だ。 ある欧州の当局者は「最大のリスクは北朝鮮の二の舞になることだ。今回の攻撃を受け『体制を維持するには核兵器を保有するしかない』とイランが確信するというシナリオだ」と指摘。
 北朝鮮は2003年にNPT脱退を表明。IAEAの査察官を追放し、核実験を実施している。
2025.06.23
 17:00

(05:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 23, 2025, Morning Edition <2507-062312>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月23日の戦況 =
 イスラエル空軍(IAF)は、6月23日、敷地へのアクセスを「妨害」するため、フォルドウ燃料濃縮工場(FFEP)に通じる道路を標的とした空爆を実施した。イスラエルがフォルドウへのアクセス道路を攻撃すれば、イランがフォルドウの被害を評価したり、現場から別の場所に物資を移動したりすることができなくなる可能性がある。
 イスラエル国防軍(IDF)は、テヘランのイラン国内治安機関と社会統制機関を引き続き標的にしている。イスラエル国防軍はテヘランのバシジ本部を標的にした。  イスラエル国防軍は、イランの反体制派を収容する主要な施設であるエヴィーン刑務所も攻撃した。イスラエル陸軍ラジオの特派員は、イスラエル国防軍が政権の反体制派の脱出を容易にするために刑務所の入り口を攻撃したと報じた。
2025.06.23
 14:53
日経新聞 イラン、米攻撃は「国際法違反」 高濃縮ウランは事前搬出 <2507-062310>
 イランのアラグチ外相は22日、訪問先のイスタンブールで記者会見し「イランの平和的な核施設に対する米国の残忍な軍事攻撃を最も強い言葉で非難する」と強調した。攻撃は国際法や国連憲章に違反すると訴え、国際原子力機関(IAEA)などに対して迅速な対応を促した。
 米国の攻撃による核施設への被害については「正確な情報を持っていない」と話した。  今後、米国と核交渉を再開する可能性に問われると「外交のドアは常に開かれているべきだが、今回は異なる」と述べた。外交努力の最中に攻撃を仕掛けたのはイスラエルや米国だったとして「イランに外交の場に戻るように求めるのは見当違いだ」と訴えた。イランに米との協議を求める欧州の反応に疑問を呈した。
 イランは今後報復の一環として、核拡散防止条約(NPT)を脱退するのではないかとの見方がある。アラグチ氏は報復措置について話す立場にないとしつつ「NPTは我々を守れなかった」と批判した。
 米軍基地への攻撃や、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を封鎖する可能性について問われた際は「我々は様々な選択肢を持っている」と述べるにとどめた。  23日にロシアでプーチン大統領と会談するとも明らかにした。  イラン原子力庁はフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの3カ所に攻撃があったことを認めた。被害の程度は明らかにしていない。
2025.06.23
 10:44
読売新聞

(Yahoo)

米、イラン核施設への攻撃は「所期の効果」 これまでに分かっていること <2507-062306>
 米国のヘグセス国防長官は22日、イラン核関連施設への軍事作戦について「狙い通りの効果があった」と述べた。ただし、攻撃の全体的な影響を評価する作業は続いている。
 米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長は、イランが依然として核能力を一部保持しているかどうかについて、判断するのは時期尚早だと述べた。一方、ヘグセス長官とトランプ米大統領は、イラン政府の核開発の野望は「消し去られた」との見方を示している。
 イスラエルのヘルツォグ大統領はイランの核プログラムについて、CNNの取材に対し、「排除されたとは言えないが、極めて大きな打撃を受けた。イスラエルによる攻撃に加え、米国の攻撃によってもだ」と述べた。
 攻撃の経緯:今回の作戦「ミッドナイト・ハンマー(深夜の鉄槌<てっつい>)」には、米当局によると航空機が125機以上投入された。ステルス爆撃機B2が大型地中貫通爆弾を10発以上フォルドゥとナタンズの施設に投下し、巡航ミサイル「トマホーク」がイスファハンを攻撃した。
イラン側の反応:イランのアラグチ外相は、「好戦的」な米政権を非難し、攻撃の結果について米国が「全面的に責任を負う」と述べた。また、今後の外交交渉には強い疑義を示した。イラン最高指導者ハメネイ師の公式声明はなお待たれている。イラン政府内には、自国の核計画への影響は大きくないとする声もある。
 首相は23日、沖縄県糸満市内で記者団に、NATO首脳会議の出席は韓国やオーストラリア、ニュージーランドのパートナー国との会合が目的だと語った。
2025.06.23
 10:19
読売新聞

(Yahoo)

米軍のバンカーバスター、25キロ離れた住民が聞いた「爆発音」…衛星写真で着弾痕とみられる六つの穴確認 <2507-062305>
 米軍がイラン中部フォルドゥの核施設に22日(現地時間)に投下した地下貫通型の大型爆弾「バンカーバスター」とみられる爆発音が、約25キロ離れた地点に届いていたことが住民の証言でわかった。爆弾の威力が改めて浮き彫りとなった。
 フォルドゥのウラン濃縮施設の西方にある小村で服店を経営する男性(43)が、読売新聞の電話取材に語ったところによると、22日午前3時頃、自宅で就寝中に爆発音が何回か聞こえ、目が覚めた。
 核施設はイスラエル軍の攻撃も受けており、男性は「防空システムの音かと思った」と話す。施設から約25キロ離れているため爆発音は大きくなく、男性は再び床についた。
 核施設の北50キロのコムの男性教員(38)は、市内に住む同僚から「午前2時半から3時頃、小さな爆発音がした」と聞いた。同僚はフォルドゥへの攻撃とは思わなかったという。
2025.06.23
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 22, 2025, Evening Edition <2507-062304>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月22日の戦況 =
 ロシアは、イランの外務大臣が6月23日にモスクワでロシアのプーチン大統領と会談すると報じられる中、6月22日の最近のアメリカのイラン核施設攻撃を非難した。
 イランがホルムズ海峡を封鎖する決定をすれば、世界の石油価格が大幅に高騰し、数カ月にわたるロシアの石油収入の減少を逆転させ、ロシアが中期的にウクライナに対する戦争資金を調達し続けることを可能にすることで、ロシアは経済的にも財政的にも大きな利益を得ることになる。
 ロシア軍は、2025年の春から夏にかけて、ウクライナの戦場で長年の作戦目標を追求し続けており、今後数カ月間もこれらの目標に引き続き取り組んでいると思われる。 ロシアの兵力生成努力の強化は、ウクライナにおけるロシアの攻撃能力に対する現在の制限にもかかわらず、ロシアが将来ウクライナで、またはNATOに対して活用できる予備兵力を生み出しているように見える。
 クレムリンは、ウクライナの正当性と主権を損なうように設計されたレトリックを推進し続け、ウクライナの完全な破壊に対する確固たるコミットメントを示している。 クレムリン当局は、ロシアの教育制度を利用して、第二次世界大戦におけるソビエト連邦の役割の神話に子供たちを洗脳し、ロシアとロシア占領下のウクライナで世代を形成する中央集権的な国家イデオロギーを作り出しており、ウクライナでの長期にわたる戦争と将来の西側に対する軍事紛争を正当化する可能性が高い。
 ウクライナ軍はスムイ州北部に進軍した。ロシア軍はノヴォパブリフカ近郊に進軍した。
2025.06.23
 07:39
共同通信

(Yahoo)

「イラン体制転換」に言及 トランプ氏、SNS投稿 <2507-062303>
 トランプ米大統領は22日、交流サイト(SNS)に自身の決めぜりふ「米国を再び偉大に」をもじる形で「現在のイランの体制が『イランを再び偉大に』できないのなら、なぜ体制転換が起きないのだろうか?」と書き込んだ。
 トランプ氏は「体制転換という表現を使うのは政治的に正しくないが」と前置きした上で投稿。ヘグセス国防長官は22日の会見で、米軍によるイラン核施設への攻撃は体制転換を目的としたものではないと語っていた。  別の投稿では、核施設が受けた損害は「とてつもなく大きい」と主張。攻撃は「激しく正確だった」と称賛した。
2025.06.23
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 22, 2025, Evening Edition <2507-062301>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月22日の戦況 =
 イランの指導者たちは、珍しく、アメリカ合州国に対する明確な報復の誓いを立てなかった。最も近いのは、「遺憾な対応」を警告するIRGCの声明だった。この組織的な脅威の欠如は、イランの指導者たちがイスラエルの攻撃を避けるために孤立しているため、互いにコミュニケーションをとるのに苦労している程度を反映しているのかもしれない。
 イランのアラグチ外務大臣は、6月23日にモスクワを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談する予定だ。クレムリンは、アメリカの攻撃を非難し、主要な意思決定者を含む欧米の観客の間でパニックを煽ることを意図した可能性が高い、遠回しな脅迫を発した。
 イスラエルは、ミサイル、無人機、防空能力を標的にして、イランに対する攻撃作戦を続けた。攻撃の一つは、イランが弾道ミサイル用の固体燃料を生産するために使用している機器を標的にしており、劣化したミサイル戦力を再構築するイランの能力をさらに混乱させる可能性が高い。
2025.06.22
 22:30
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン議会がホルムズ海峡封鎖承認と報道、最高評議会の決定必要 <2507-062222>
 イラン議会はホルムズ海峡封鎖を承認した。実行には国家安全保障最高評議会の決定が必要である。イランのプレスTVが22日に伝えた。
 ホルムズ海峡は世界の石油・ガス輸送の2割が行き交う大動脈。今のところ議会承認は公式に伝えられていない。 イラン議会の安全保障委員会委員であるエスマイル・コサリ氏は22日、ホルムズ海峡封鎖が必要ならいつでも行うと述べていた。
 アラグチ外相は会見で、海峡封鎖するかとの質問に対し「さまざまな選択肢がある」とだけ答えた。
2025.06.22
 22:15
産經新聞

(Yahoo)

作戦名は「真夜中の鉄槌」イラン攻撃でヘグセス国防長官会見、強力地中貫通弾を14発使用 <2507-062221>
 ヘグセス米国防長官は22日、記者会見を開き、米軍によるイランの核施設攻撃は成功したと強調し、「米軍の抑止力が戻ってきた」と述べた。トランプ大統領が平和を求めており、「イランはその道を進むべきだ」と呼びかけた。 国防総省は、作戦名はMidnight Hammerだったと明らかにした。
 会見に同席したケイン統合参謀本部議長は、核施設への攻撃で、地下深くの標的を攻撃できるBuker Buster-のうち、特に強力な「GBU-57」を計14発使用したと述べた。また、作戦にはB2ステルス戦略爆撃機を含む125機以上の作戦機が参加。米軍機の一部が「おとり」として太平洋方面に展開したと明らかにした。
2025.06.22
 21:29
共同通信

(Yahoo)

潜水艦から巡航ミサイルも発射 <2507-062220>
 米軍のケイン統合参謀本部議長は記者会見で、イランの核施設攻撃では潜水艦から巡航ミサイル「トマホーク」も発射したと明らかにした。
2025.06.22
 20:38
共同通信

(Yahoo)

ホルムズ封鎖「排除せず」 イラン外相が会見 <2507-062217>
 イランのアラグチ外相は22日、トルコ・イスタンブールで記者会見し、米軍の核施設攻撃を受けた対応について「選択肢はたくさんある」と述べ、中東の米軍基地への報復や、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡封鎖の可能性を排除しなかった。「核拡散防止条約(NPT)はわれわれを守ってくれなかった」と訴え、脱退をちらつかせた。
 米軍の攻撃は「前代未聞の重大な国際法違反だ」と強く非難。「沈黙することは世界をかつてないレベルの危険や混乱に陥れる」と訴え、国際社会に迅速で断固とした対応を講じるよう呼びかけた。イランは主権を守るため行動すると述べた。
2025.06.22
 19:17
共同通信

(Yahoo)

濃縮ウランは安全な場所に移動 イラン、米攻撃前に核施設から <2507-062216>
 イラン政府関係者は22日、中部フォルドゥとナタンズの核施設から、米軍の攻撃前に大部分の濃縮ウランを安全な場所に移していたと共同通信に明らかにした。イランが核開発を続けることは可能だと主張した形である。
 関係者によると、イラン側は13日のイスラエルによる先制攻撃の後、両施設から20%と60%の濃縮ウランの大部分を搬出した。
 一方、米軍の攻撃でフォルドゥの濃縮施設の出入り口が損傷し、内部に入れない状態になっていると明らかにした。イラン当局は、周辺で放射性物質による汚染は確認されていないとしている。
 米CNNテレビによると、米軍は両施設を特殊貫通弾(バンカーバスター)で攻撃した。トランプ米大統領は主要核施設を完全に破壊したと述べた。
2025.06.22
 16:12
産經新聞

(Yahoo)

米「力の差」見せつけ外交解決探る 政権内に攻撃反対論も 過度に追い詰め制御不能を警戒 <2507-062215>
 トランプ米政権はイランでの空爆対象を中部フォルドゥなど3カ所の核関連施設に限定した。空爆の成果をてこにイラン核問題の外交解決を目指す構えだが、イランによる報復の規模は予断を許さない。米国と国際社会は中東情勢で未知の領域に踏み込んだ。
 「イランは今こそ平和を作らなくてはならない。さもなくば、将来の攻撃ははるかに大きく容易なものとなるだろう」 トランプ氏は21日の演説で、米国の軍事力を誇示しつつ、イランに繰り返し「平和」を呼びかけた。圧倒的な力の差を見せつけてイランにウラン濃縮活動の放棄などを迫る狙いからだが、裏を返せば、全面的な軍事介入やイランの体制転換を図る考えはないとにおわせて「ディール(取引)」の余地を残した形である。
 背景には、イランを過度に追い詰めて米軍基地への攻撃やテロ、ホルムズ海峡封鎖といった強硬な報復を呼べば、事態が制御不能に陥りかねないとの警戒がある。
 イスラエルが13日にイラン攻撃を開始して以降、トランプ政権やその支持勢力内では、孤立主義的な一派を中心に、米軍の攻撃参加に対する反対論が噴出した。ロイター通信によると、バンス米副大統領は19日に行われた米・イスラエルの電話協議で、ネタニヤフ政権が米国を戦争に引きずり込もうとしているとの不満を示唆したという。
2025.06.22
 15:37
CNN

(Yahoo)

米、B2爆撃機6機で「バンカーバスター」12発投下 フォルドゥ核施設への攻撃 <2507-062214>
 米国がイランのフォルドゥ核施設を攻撃する際、B2爆撃機6機を使って「バンカーバスター」爆弾12発を投下したことが分かった。米当局者がCNNに明らかにした。
 この当局者によれば、ナタンズとイスファハンの2カ所に対しては米海軍の潜水艦が対地攻撃型のトマホーク巡航ミサイル「TLAM」30発を発射したほか、B2爆撃機1機がナタンズにバンカーバスター2発を投下した。 攻撃の詳細については、米紙ニューヨーク・タイムズが先に報じていた。
 バンカーバスターは「GBU57A/B大型貫通爆弾(MOP)」の通称で、重さ3万ポンド(約13.6t)の爆弾に6000ポンドの爆薬を搭載する。 米空軍の資料によると、MOPは「厳重に防護された施設にある敵の大量破壊兵器に到達、破壊する」目的で設計された。
2025.06.22
 14:26
Reuters 通信

(Yahoo)

フーシ派、米のイラン攻撃への対応「時間の問題」 <2507-062213>
 イエメンの親イラン武装組織フーシ派の幹部は22日、米国によるイランの核施設への攻撃を受け、対抗措置を取るのは「時間の問題だ」と述べた。
 フーシ派の政治局員は、アルジャジーラ・ムバシャーTVに対し、米との停戦合意は、イランの「戦争」の前のことだと語った。  フーシ派は5月、米国による攻撃停止と引き換えに紅海などでの船舶攻撃をやめることに同意した。
 ただイランとイスラエルの攻撃応酬が深刻化する中、フーシ派幹部は今月、イランを支援するために介入すると述べていた。
2025.06.22
 13:43
AFP=時事

(Yahoo)

米攻撃後、放射能汚染の兆候ない イラン主張 <2507-062212>
 イラン当局は22日、国内の複数の主要核施設に対する米国の攻撃を受け、「(放射能)汚染の兆候はない」と発表した。
 イラン原子力機構(AEO)傘下の国家核安全システムセンターは、「汚染の兆候は記録されていない」とし、「周辺住民に危険はない」と主張した。
 サウジアラビアの原子力・放射線規制委員会もXに、「イランの核施設に対する米国の軍事攻撃後、わが国および湾岸諸国の環境中から放射能の影響は検知されていない」と投稿した。
2025.06.22
 11:53
毎日新聞

(Yahoo)

「覚えておけ、まだ多くの標的ある」 トランプ氏、演説でイラン威圧 <2507-062211>
 米軍によるイラン核施設の攻撃を巡り、トランプ米大統領は米東部時間21日午後10時(日本時間22日午前11時)、ホワイトハウスで演説を行った。
 トランプ氏は「イランにとって平和か、これまでの8日間で我々が目撃したよりもさらに悲惨な悲劇のどちらかだ」と警告した。
 さらにトランプ氏はイランに向けて「覚えておけ、まだ多くの標的が残っている」と語り、平和がすぐに訪れない場合は「我々は他の目標を正確かつ迅速、そして巧みに攻撃する。ほとんどは数分のうちに破壊することができる」などと語った。
 トランプ氏はイランを「世界最大のテロ支援国家」と批判し、今回の攻撃の目的はその核脅威を止めることだったと説明。「今夜、私は米軍の攻撃が見事な軍事的成功だったと世界に報告できる」と話した。
2025.06.22
 11:46
AFP=時事

(Yahoo)

イラン原子力庁、米国の攻撃は核活動を止めないと表明 <2507-062210>
 イラン原子力庁は22日、米国による主要核施設への攻撃にもかかわらず、イランは核関連の活動を続けると発表した。
 国営メディアが発表した声明で原子力庁は、「敵の邪悪な陰謀にもかかわらず、この国策産業(核)の発展の道を、核の殉教者たちの血の結晶であるこの道を止めることはないと、偉大なイラン国民に保証する」と述べた。
2025.06.22
 11:04
Wall Street Joural 米、バンカーバスター「5~6発」投下 <2507-062209>
 FOXニュースのショーン・ハニティ氏は、トランプ米大統領から、米国がイランのフォルドゥ核施設への攻撃で「5~6発」の地下貫通型爆弾「バンカーバスター」を使用したと聞いたと述べた。  ハニティ氏によると、攻撃対象となった他の2カ所、ナタンズとイスファハンには、約400マイル(約644キロ)離れた米国の潜水艦から発射された30発のトマホークミサイルが使用された。
2025.06.22
 10:16
Wall Street Joural トランプ米大統領イランへの攻撃完了と表明 <2507-062207>
 米国はイランの核施設に対するイスラエルの攻撃に加わった。イランへの圧力を強め、紛争がさらにエスカレートするリスクを高めている。
 トランプ氏はソーシャルメディアで、米国がイランの核施設3カ所――フォルドゥ、ナタンズ、イスファハン――を攻撃したと明らかにした。アナリストらによると、これらの強化された標的に対しては米国の特殊兵器が最も効果を発揮する可能性がある。
2025.06.22
 10:11
毎日新聞

(Yahoo)

米軍が攻撃 フォルドゥの核施設とは? イラン「国家の誇り」本丸 <2507-062206>
 米軍が22日、イラン中部にある三つの核施設を攻撃した。なかでもフォルドゥはイランの核開発の「本丸」とも言える施設だが、イスラエル軍単独では被害を与えるのは困難とされていた。いったいどんな施設なのか。  イランは核兵器保有国以外としては唯一、兵器級の濃縮度90%に迫る60%の高濃縮ウランを製造している。この濃縮に使われる施設があるのが、中部ナタンツとフォルドゥだ。このうちナタンツはイスラエル軍がすでに攻撃しており、地上と地下にあるいずれの濃縮施設でも被害があったとみられている。
 だが、イスラエル軍はフォルドゥについては、まだ本格的な攻撃を実施していなかった。フォルドゥの濃縮施設は、山をくりぬいた地下約80メートルの岩盤の下に建設され、米軍が保有する大型のバンカーバスター(地下貫通弾)がなければ破壊は困難とみられていたからである。
 イランはウラン濃縮の技術を「国家の誇り」だとしており、フォルドゥはその中核を担う施設であるという。  2015年にイランが米欧などと結んだ「核合意」では、フォルドゥでは15年間は濃縮活動を行わないとされた。だが、第1次トランプ政権が18年に核合意から離脱すると、イランは19年にフォルドゥで濃縮活動を再開。22年には製造するウランの濃縮度を60%まで高めた。
 23年1月には核兵器級の90%に迫る濃縮度83・7%のウラン粒子が確認されたが、イラン側は意図的な製造を否定している。
 トランプ米大統領は22日、ソーシャルメディアで「フォルドゥはなくなった」との書き込みを引用して投稿した。
2025.06.22
 09:25
毎日新聞

(Yahoo)

米軍、「バンカーバスター」でイラン核施設を攻撃か ロイター報道 <2507-062205>
 ロイター通信は22日、米政府関係者の話として、米国が同日未明に実施したイランへの攻撃で、米軍のB2爆撃機が使用されたと報じた。
 B2は米軍が保有する地下貫通弾(バンカーバスター)「GBU57」を運べる爆撃機で、イラン中部フォルドゥの地下核施設の攻撃に使用されたとみられる。
 米メディアは21日、米国内からB2爆撃機が離陸したと報じていた。  バンカーバスターは重さ約3万ポンド(約1万3600キロ)に上る精密誘導爆弾で、地表の下約200フィート(約61メートル)まで貫通して爆発するとされる。フォルドゥは地中約80メートルにウラン濃縮施設があり、イスラエル軍が保有する武器では破壊するのが困難だとみられていた。
2025.06.22
 09:14
Reuters 通信

(Yahoo)

米がイラン核施設攻撃B2爆撃機関与 トランプ氏「今こそ平和の時」 <2507-062204>
 トランプ米大統領は21日、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」を通じ、米軍がフォルドゥを含むイランの核施設3カ所に対して攻撃を行い、「大成功」だったと表明した。
 米政府関係者によると、米軍のB2爆撃機が関与した。  トランプ氏は「全ての飛行機は無事に帰路についた」と投稿。「われわれの偉大な米戦士たち」に祝意を示した。 投稿の最後には「今こそ平和の時だ」と記した。
 別の投稿では「フォルドゥは消滅した」とも指摘した。 トランプ氏はナタンズにある地下核貯蔵施設を指しているようだ。
 今回の爆撃にイスラエル軍が関与しているかどうかは今のところ分かっていない。
2025.06.22
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 21, 2025, Evening Edition <2507-062203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月21日の戦況 =
 イランの最高指導者は、彼の死の場合にイスラム共和国の未来を確保するための努力において、不特定の3人の上級聖職者を後継者候補として指名した。後継者候補に関する限られたオープンソースの報道と、彼の後継者候補に対する最高指導者の見解は、不特定の3人の聖職者が、現在の最高指導者とほぼ同等にイデオロギー的であることを示唆している。
 イスラエル当局は、彼らの空爆作戦がイランの弾道ミサイル能力を低下させたと評価し続けているが、これはCTP-ISWの観察結果と一致している。
 イラン外務大臣は、6月20日のヨーロッパ外交官との会談で、ウラン濃縮ゼロというアメリカの要求を再び拒否した。
 米国は中東への軍事資産の展開を続けた。
 イスラエルは、イランの国内治安機関と社会統制機関を標的とした攻撃を続けており、これは時間の経過とともに政権を不安定化させる可能性がある。
2025.06.22
 03:54
Kyiv Independent US conducts air strikes on Iranian nuclear sites, Trump says <2507-062201>
 米国はイランの核施設を空爆したと、ドナルド・トランプ米大統領は6月21日、Truth Socialへの投稿で述べた。 「我々は、フォルドウ、ナタンズ、エスファハンを含むイランの三つの核施設に対する攻撃を大成功裏に完了した。全ての飛行機は今、イラン領空外にいる"とトランプは言った。
 イスラエルとイランは、テヘランの核兵器開発の継続に対する懸念をイスラエルが表明する中、ここ数日で攻撃を交わしている。
 ホワイトハウスはイスラエルを支持しており、紛争におけるイスラエルの役割をエスカレートさせることに慎重なままである。この攻撃は、紛争へのアメリカ軍の関与を示している。
 「爆弾の全量が主要地点であるフォルドウに投下された。すべての飛行機は無事に帰路に就いています。私たちの偉大なアメリカの戦士たちにおめでとうと言いたい」とトランプは言った。  トランプは、イスラエルとテヘランの間の攻撃のさなか、イランに紛争終結を交渉するよう呼びかけた。  その後、トランプは「フォードウがいなくなった」という別の投稿を共有した。
 「イランは今、この戦争を終わらせることに同意しなければならない」とトランプはその後、ソーシャルメディアへの別の投稿で述べた。  トランプ大統領は、この攻撃がイランを交渉のテーブルに着かせることを望んでいると、この問題に詳しい情報筋がCNNに語り、米国はイランでの追加軍事行動を計画していないと付け加えた。
2025.06.21 Stars & Stripes Israel hits Iranian nuclear research facility as war moves into second week <2507-062118>
 イスラエル軍は土曜日、イランの核研究施設を一晩で攻撃し、両国間の戦争が2週目に入っても続く中、標的型攻撃でイランの上級司令官3人を殺害したと述べた。 土曜日の早朝、イスファハンの山の近くの地域から煙が立ち上っているのが見え、地元当局者は、イスラエルが2つの波で核研究施設を攻撃したと述べた。 標的は2つの遠心分離機製造施設であり、攻撃は最近、他の場所にある他の遠心分離機製造施設への攻撃に加えて行われたと、イスラエル軍当局者が軍のガイドラインの下で匿名を条件に記者団に語った。
 これはイスファハンに対する二度目の攻撃で、イランの核計画を破壊するというイスラエルの目標の一部として、戦争の最初の24時間で攻撃された。 イスファハン州の治安問題担当副知事アクバル・サレヒは、イスラエルの攻撃が施設に損害を与えたことを認めたが、人的被害はなかったと述べた。
イランはイスラエルに向けて新たな無人機とミサイルを発射したが、重大な損害の即時の報告はなく、イスラエルの高官はそれを「小さな集中砲火」と呼び、イスラエルの防衛によって大部分が迎撃されたと述べた。 この高官は、イランの夜間攻撃が比較的小規模だった理由の一部は、軍がイランの発射装置を標的にしていたことであり、現在、イランは発射装置の50%以上を破壊したと推定していると述べた。
2025.06.21
 21:16
時事通信

(Yahoo)

イラン最高指導者、後継候補指名か 暗殺リスク、動揺回避狙い 米紙 <2507-062117>
 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は21日、イスラエルの攻撃を受けるイランの最高指導者ハメネイ師が後継者候補3人を既に選出したと伝えた。
 イスラエルのネタニヤフ首相はイランの体制転換を排除せず、ハメネイ師の殺害計画を持っているとされ、暗殺による国内の動揺を防ぐ狙いとみられる。
 同紙によれば、ハメネイ師は地下壕に避難し、最側近を通じて軍司令官らと意思を疎通。トランプ米大統領は17日、「どこに隠れているか正確に把握している。少なくとも今は殺害しない」と主張した。
 ハメネイ師は、1979年のイスラム革命を率いた故ホメイニ師に次ぐ2代目の最高指導者。国政全般を統括する絶対的権力を持つ。最高指導者は、直接選挙で選ばれたイスラム法学者でつくる「専門家会議」が選出・罷免する。
2025.06.21
 16:38
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル、コッズ部隊の司令官殺害と発表 イラン革命防衛隊の海外部門 <2507-062114>
 イスラエルのカッツ国防相は21日、イラン革命防衛隊の海外作戦を担うコッズ部隊の司令官を殺害したと発表した。イランのコムにあるアパートで攻撃したとしている。
 カッツ氏は声明で、殺害したのはコッズ部隊のパレスチナ隊を率いていたベテラン司令官、サイード・イザディ氏だとした。イラン革命防衛隊の確認は得られていない。  コッズ部隊は「抵抗の枢軸」として知られるアラブの同盟網を構築した。1982年にレバノンの民兵組織ヒズボラの創設に関わり、ガザ地区でパレスチナのイスラム組織ハマスを支援するなどした。
 しかし、ここ2年ほどは大きな打撃を受けている。ハマスが2023年10月にイスラエルを攻撃して以降、イスラエルの攻勢によってヒズボラなども弱体化した。
2025.06.21
 13:48
讀賣新聞

(Yahoo)

イスラエル軍参謀総長が早期終結を否定「長期戦に備えを」、イランへの軍事行動は正当化 <2507-062110>
 イスラエル軍のエヤル・ザミール軍参謀総長は20日、ビデオ声明で、「イスラエルは長期戦に備える必要がある」と述べた。当面はイランへの攻撃を継続する構えを見せ、早期終結の可能性を否定したものだ。
 イスラエルのネットメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、軍は17日の時点で、イランの核施設への攻撃は1~2週間以内に完了するとの見通しを示していた。
 トランプ米大統領が19日、米国の軍事介入を2週間以内に判断すると発言したことを受け、軌道修正したとみられる。
 ザミール氏はイランがミサイル生産を加速させ、2年後には現在の2500発から8000発に達する恐れがあったとも指摘。核開発の進展と合わせ、増大するイランの脅威が「先制攻撃を余儀なくさせた」と軍事行動を正当化した。
 一方、イラン側は20日もミサイル攻撃を続けた。イスラエル北部ハイファではモスク(イスラム教礼拝所)付近に着弾し、救急当局によると、少なくとも23人が重軽傷を負った。
2025.06.21
 09:03
Reuters 通信

(Yahoo)

欧・イラン外相会談、進展なく終了 対話の継続は示唆 <2507-062105>
 欧州各国の外相とイラン外相が20日にジュネーブで開催した協議は、進展の兆しがほとんど見られず終了した。一方、各国とも対話を継続する姿勢は示唆した。
 外交筋によると、ドイツ、英国、フランス、欧州連合(EU)の外相とイランのアラグチ外相との会談は、イランに交渉の用意があるかどうかを探ることが目的だった。
 フランスのバロ外相は「イラン外相は核計画を始め、より広範な問題について協議を続ける意向を表明している。われわれはイランが米国との協議を含め交渉による解決にコミットすることを期待している」と述べた。
 イランのアラグチ外相は「本日は真剣かつ敬意ある議論を行った」などと述べた上で、近い将来に再び会談する用意があるとした。イスラエルが攻撃を停止し、その行動への責任を問われるなら外交を検討する用意があると主張した。
 同外相は約3時間続いた会談後、「イランの防衛能力が交渉の対象ではないことを明確にした」と語った。  欧州側は外交協議の機会が限られていると強調したものの、次回の会談日程は発表されなかった。
 トランプ米政権は、イランの核能力破壊を目的としたイスラエルの攻撃に参加するかどうかを2週間以内に決めると表明している。
 イランとの会談に先立ち、欧州の外相らはルビオ米国務長官と協議。複数の外交筋によると、ルビオ国務長官は米国が攻撃を検討する一方で直接対話にも応じる姿勢を示した。
2025.06.21
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 20, 2025, Evening Edition <2507-062102>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月20日の戦況 =
 イランは、核物質を隠す交渉と、その努力を利用して、アメリカ合州国にジレンマを押しつけ、核交渉でイランの条件を受け入れるか、それとも隠されたイランの核物質を長く困難な方法で探すリスクを冒すか、ワシントンに決断を迫っている。このジレンマは、濃縮許容量との合意を確保するか、濃縮物質を隠すことによって保護することによって、核計画を保護するように設計されています。イランの当局者は、アメリカとイスラエルの当局者が受け入れる気がない交渉の立場を緩めていない。
 ニミッツ空母打撃群は6月22日までにCENTCOM AORに到着する予定である。
 イランが支援するイラク民兵は、もしアメリカがイランを攻撃すれば、アメリカ軍を攻撃すると脅して、アメリカの戦争参加を阻止しようとしている。これらの脅威は、おそらく、イランとの長期にわたる戦争について、欧米で進行中の議論によって知らされている。
 国際原子力機関(IAEA)の事務局長は、イスラエルの攻撃により、イランの核施設における核セキュリティが危険なほど悪化していると警告した。
 イスラエルは、イランの国内治安機関と社会統制機関を標的とした攻撃を続けており、政権を不安定化させる可能性がある。CTP-ISWは、現時点で体制が崩壊に近づいている、またはその制御が著しく弱体化しているという兆候を観測していない。
2025.06.20
 14:09
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、イラン原発攻撃なら大惨事と警告、チェルノブイリ事故に匹敵 <2507-062020>
 ロシア国営ロシア通信社RIAによると、国営原子力企業ロスアトムのアレクセイ・リハチョフ総裁は19日、イスラエル軍がイラン南部ブシェール原発を攻撃すれば「チョルノービリ(チェルノブイリ)事故に匹敵する大惨事となるだろう」と警告した。
 ロシア外務省のザハロワ報道官は、平和利用の核施設にイスラエル軍が攻撃することは容認できず、違法だと述べた。
 ブシェール原発を巡っては、イスラエル軍報道官が攻撃を行ったと述べた。その後、軍高官の1人がこの発表は「誤りだ」と指摘しつつも、攻撃について肯定も否定もできないと述べた。 ブシェール原発はイランで唯一稼働中の原発で、ロシアが建設した。
 プーチン大統領は同日朝、記者団の取材に応じ、イランから軍事支援は求められていないが両国関係は今も強固だと述べた。ブシェールでは現在も施設拡張のためロシア人の専門家のほか、建設作業で中核を担う数百人が残っており、これはロシアがイランを支持していることを示していると強調した。
2025.06.20
 10:55
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、紛争下でも原油輸出を維持 積み込み量は5週ぶり高水準 <2507-062013>
 イランはイスラエルからの攻撃を受けながらも、重要な収入源を確保するため原油輸出を維持している。ボルテクサなど船舶追跡会社2社がロイターに明らかにした。
 石油輸出国機構(OPEC)第3位の生産国であるイランからの原油輸出は主に中国向け。これまでのところ、イスラエルとの紛争の影響はほとんど受けていないという。
 分析会社Kplerの最新データによると、イランは今週に入ってから日量220万バレルの原油を積み込んでおり、5週間ぶりの高水準となっている。
 カーグ島にあるイランの主要原油輸出施設は今のところ攻撃を免れており、現在は大型タンカーが1隻ずつ同島に接近している。 イランはまた、浮体式石油貯蔵設備の一部を中国に近付けたという。
2025.06.20
 09:40
AFP=時事

(Yahoo)

イラン、IAEAを批判 イスラエルによる「侵略戦争のパートナー」 <2507-062012>
 イランは19日、国際原子力機関(IAEA)が、イスラエルによる「侵略戦争のパートナー」として行動していると非難した。
 イランとイスラエルの交戦が始まる前、IAEAは調査への協力が不十分だとしてイランを非難。IAEA理事会は、核拡散防止条約(NPT)に基づく義務の「不履行」を理由にイランを非難する決議案を採択した。
 イラン外務省のエスマイル・バカイ報道官はX(旧ツイッター)で、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長に向けて、「あなたは核拡散防止体制を裏切り、IAEAをこの不当な侵略戦争のパートナーにした」と述べた。
2025.06.20
 07:30
Reuters 通信

(Yahoo)

IAEA、イラン発表のウラン濃縮施設はイスファハンで計画と特定 <2507-062006>
 国際原子力機関 (
IAEA) のグロッシ事務局長が19日、イランが外交的圧力に対抗して近く開設する計画を発表したウラン濃縮施設について、同国最大の核施設の一つがあるイスファハンが所在地だと特定した。
 イスラエルが核施設を含むイランの攻撃目標に対する攻撃を開始する前日の12日、イランは新たなウラン濃縮施設を建設したとし、近く設備を整えて稼働させると発表していた。
 施設の所在地などの詳細は明らかにしなかった。
 IAEAは12日の定例理事会で、イランが核不拡散義務に違反しているとして同国を非難する決議を採択し、イランはこれを受けて対抗措置として同計画を発表していた。
 稼働していれば、イランで4ヵ所目の濃縮施設となっていたが、IAEAによると、イスラエルのイラン核施設への攻撃で、これらの施設のうち1ヵ所が破壊され、もう1ヵ所は電力供給が停止して稼働不能となった。
 グロッシ事務局長は「イスラエルによる作戦開始の前夜、全く偶然だが、イスファハンの新しい濃縮施設について発表があった。 我々は直ちに査察を行う予定だったが、作戦の開始により、この査察は延期せざるを得なかった」と述べた。
 イスファハンのどこに濃縮施設が計画されていたのかは明言しなかったが、「巨大」な施設だと述べた。
2025.06.20
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 19, 2025, Evening Edition <2507-062004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月19日の戦況 =
 イラン当局者は、イスラエル・イラン紛争の終結交渉に関心を示しているが、紛争前から彼らの交渉姿勢を緩和していない。イランのウラン濃縮ゼロというアメリカの要求のような、アメリカの要求を満たさないイランの提案は、イランがアメリカ合州国との新たな核合意やイスラエル・イラン戦争の停戦に達するのを妨げる可能性が高い
 イスラエル国防軍は、イランの核、軍事、エネルギーインフラへの攻撃を続けている。イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は6月19日、「(最高指導者アリ・ハメネイの)存在を防ぐ」ことがイスラエルの空爆作戦の目的の一つだと述べた。
 イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は6月19日、モハンマド・カラミ准将をIRGC地上軍司令官に任命した。ハメネイ師のカラミの任命は、カラミが以前から内部の反対意見の抑圧に関与していたことを考えると、潜在的な国内不安に対する政権の懸念を反映しているのかもしれない
 イランは、イスラエル国防軍がイランのミサイル発射装置の半分から3分の2を破壊したと主張しているにもかかわらず、弾道ミサイル作戦を続けている。イランは6月18日以降、イスラエルを標的としたより高度なミサイルを発射している。
 イランが支援するイラク民兵は、もしアメリカ合州国がイスラエル・イラン戦争に加われば報復すると脅し続けている。例えば、カタイブ・ヒズボラのスポークスマンは、6月19日に、アメリカの戦争参加は、地域のアメリカ基地への攻撃、ホルムズ海峡とバブ・アル・マンダブの閉鎖、紅海の港湾の閉鎖を引き起こすだろうと警告した。
2025.06.20
 02:50
時事通信

(Yahoo)

イラン攻撃「2週間以内に決断」 交渉近く実現も トランプ氏 <2507-062001>
 トランプ米大統領は19日、イスラエルと交戦するイランへの攻撃の可否について「2週間以内に決断を下す」と説明した。  「イランとの交渉が近いうちに実現する可能性が相当ある」とも指摘した。軍事介入まで2週間の期限を設け、外交でイランに核開発放棄を迫るとみられる。
 レビット大統領報道官が同日の記者会見で、トランプ氏の声明を読み上げた。レビット氏は「大統領は世界の紛争について、常に外交的解決を模索している。ただ、武力を使うことも恐れない」と付け加えた。
 イスラエルとイランの交戦は20日で1週間。米国が対イラン参戦を示唆する中、中東情勢の一段の悪化に懸念が広がっている。
 イスラエルのメディアによると、米国はイスラエルに、交渉の推移を見極めるためイラン中部フォルドゥのウラン濃縮施設への攻撃を控えるよう求めた。ロイター通信は、イランのアラグチ外相がウィトコフ米中東担当特使と複数回の電話会談を行い、米国がイスラエルの攻撃を停止させるなら核開発を巡り「柔軟性を示す」と述べたと報じた。アラグチ氏は20日に英仏独の外相と会談する。
2025.06.19
 20:32
時事通信

(Yahoo)

米国「参戦」待つイスラエル イラン攻撃、国民も圧倒的支持 <2507-061928>
 イラン攻撃に踏み切ったイスラエルでは、米国の「参戦」を求める声が一段と高まっている。  イランのミサイル攻撃で被害も出ているが、「国家の存続を揺るがす脅威」(ネタニヤフ首相)を排除する千載一遇のチャンスだとして、国民の間でも主戦論が支配的だ。
 ネタニヤフ氏は攻撃を開始した13日、イランの核武装が差し迫っていると強調し、先制攻撃を正当化した。ただ、武力で核開発を阻止するには米国の軍事力が不可欠とされる。
 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ネタニヤフ氏は4月に行われたトランプ米大統領との会談で、米軍の地下貫通型爆弾「バンカーバスター」でイランの地下核施設を破壊するよう要請した。日ごろネタニヤフ政権を厳しく批判する野党党首のラピド前首相も18日、米国の軍事介入については「必要がある」と訴え、ネタニヤフ氏と足並みをそろえた。
 イスラエルは長年にわたり、イランを後ろ盾とするレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと交戦。近年はパレスチナのイスラム組織ハマスもイランへの傾斜を強めている。イスラエルはイランを敵の「本丸」と見なし、圧倒的な打撃を加える機会をうかがってきた。
2025.06.19
 19:50
毎日新聞

(Yahoo)

「原子炉を稼働させる能力奪う」 イスラエル軍のイラン重水炉攻撃 <2507-061927>
 イスラエル軍は19日、イラン西部アラクの重水炉を攻撃したと明らかにした。アラクが本格的な攻撃を受けるのは初めてとみられ、イスラエルがイランの核開発能力を弱体化させる意思を改めて示した形だ。イランメディアによると、放射能漏れは確認されておらず、死傷者もいなかった。
 イスラエル軍や国際原子力機関(IAEA)によると、アラクの重水炉はプルトニウムの抽出が可能だが、完成はしていなかった。標的となった原子炉も稼働しておらず、核物質もなかったという。攻撃に先立ち、軍は19日未明に周辺住民に退避勧告を出していた。
 アラクは首都テヘランの南西約250キロにあり、近くには重水製造施設もある。プルトニウムも核兵器の原料となるため、欧米などはウラン濃縮とは別の形で核兵器を開発できるとして、重水炉の存在を問題視してきた。2015年にイランと結んだ「核合意」では、兵器級プルトニウムの抽出ができないように改修すると決められていた。イスラエル軍は今回の攻撃について、「原子炉を稼働させる能力を奪うため」だったとしている。
 また、軍は中部ナタンツでも「核兵器に使われる部品や設備」を攻撃した。ナタンツではこれまでの攻撃により、地上と地下にあるウラン濃縮施設が損傷し、内部で放射能汚染が確認されている。カッツ国防相は19日、「(イランの)体制を弱体化させるため」、テヘランの政府施設などへの攻撃を強化するよう軍に指示したと明らかにした。
2025.06.19
 17:07
AFP=時事

(Yahoo)

イスラエル軍、イランの「稼働停止中の原子炉」攻撃 <2507-061922>
 イスラエル軍が19日、イランのアラクにある「稼働停止中の原子炉」を夜間に空爆したと発表した。 この空爆では、ナタンズの核施設も再び攻撃したとしている。
 イスラエル軍は、「イラン・アラク地域にある原子炉を攻撃した。 原子炉のコアシール構造も含まれ、これはプルトニウム生産に欠かせない要素だ」と主張した。
 「原子炉の復旧と、核兵器開発に向けた使用を阻止するため」に攻撃したとしている。
 「さらに、イスラエル空軍はナタンズの核兵器開発施設を攻撃した」とし、約40機のイスラエル空軍機が夜間の空襲に参加し、「数十ヵ所」の施設を攻撃したと発表した。
 イスラエルのネタニヤフ首相は15日に、同国軍がナタンズの主要なウラン濃縮施設を破壊したと表明した。
 国際原子力機関(
IAEA)は17日、同施設の地下部分が「直接的な影響」を受けたようだと報告していた。
 イランは一貫して、核兵器開発を目指していることを否定している。
2025.06.19
 14:51
AP 通信

(Yahoo)

ハメネイ師がテレビで演説 降伏を拒否 米の関与に警告 <2507-061921>
 イランの最高指導者が6月18日に国営TVを通じて、イスラエルの猛攻の前に米国の降伏の呼び掛けを拒否し、米国の軍事的関与は「取り返しのつかない損害」をもたらすと警告した。
 ハメネイ師が公の前に姿を現したのは、今回のイスラエルの空爆が始まってから2度目で、トランプ大統領がSNSで「無条件降伏」を要求し、米国は同師がどこにいるのか知っているが、「少なくとも今のところは殺す計画はない」と警告した翌日に行われた。
 トランプ大統領は当初、武力衝突の引き金となった6月13日のイスラエルの先制攻撃からは一定の距離を置いていたが、ここ数日、米国の大幅な関与を示唆、停戦より「はるかに大きな」ものを望むと口にするようになった。 米国は中東地域の航空機と艦船を増派した。
 ハメネイ師はトランプ大統領の「恫喝的でばかげた発言」を一蹴し、「イラン国民に降伏しろというのは賢明な発言ではない。 この地域とイラン国民とその歴史を知る賢人は、決してそのようなことはいわない。 イラン国民が誰に降伏するのだ? イランは降伏するような国家ではない」と述べたうえで、ハメネイ師は「米国が軍事的に関与すれば、取り返しのつかない損害を受けるのは間違いない」と付け加えた。
 数日間にわたる両国間の激しい攻撃は、近年の激動の歴史に新たな章を開いた。
2025.06.19
 11:35
Reuters 通信

(Yahoo)

ホルムズ海峡通航は許可制に=イラン元経済財務相 <2507-061918>
 イランのハンドゥジ元経済財務相は17日、X(旧ツイッター)への投稿で、同国の許可を得た石油タンカーや液化天然ガス(LNG)輸送船以外にはホルムズ海峡の通航を禁止するべきだと主張した。期間は「あす(18日)から100日間」と述べたが、政府方針なのか同相の個人的意見なのかは不明。
 イラン政府はこれまでも、西側諸国に対するけん制材料としてホルムズ海峡の封鎖をちらつかせてきた。実際に封鎖されたことはないが、先週イスラエルがイランを攻撃して以来、その可能性は高まっている。
2025.06.19
 10:28
AFP=時事

(Yahoo)

トルコ大統領、イランを擁護 イスラエル外相は反論「分をわきまえろ」 <2507-061917>
 トルコのエルドアン大統領がイスラエルとイランの交戦6日目の18日に、イスラエルによる空爆に直面するイランには「正当な」自衛権があると述べた。
 エルドアン大統領は「イランがイスラエルの暴虐と国家テロから自国を守ることは、極めて自然で、正当かつ合法的な権利だ」と述べた。
 エルドアン大統領は「われわれはイスラエルによるイランへのテロ攻撃を注視している。 わが国のすべての機関は、これらの攻撃がトルコに及ぼし得る影響について、厳戒態勢を取っている」と述べ、更に「われわれはあらゆるシナリオに備えている。 われわれを試そうとするべきではない。 わが国はこの地域(中東)において、他国の領土を奪う意図は全くない」と付け加えた。

 これに対し、イスラエルのサール外相は鋭く反論し、シリアと南北に分裂したキプロス島の北部トルコ軍が駐留している点を指摘した。 トルコはキプロス北部を実効支配している。
 サール外相はXで、「帝国主義的な野心を隠さずシリア北部に侵攻し、キプロス北部を不法占拠している人物が、道徳と国際法の名の下に発言するとは、皮肉にもほどがある」と投稿し、「もう少し分をわきまえるといいだろう」と付け加えた。
2025.06.19
 10:16
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン暗号資産取引所にサイバー攻撃、イスラエル関与のハッカー集団 <2507-061916>
 イスラエルと関係があるとされる反イランのハッカー集団が18日、イランの主要暗号資産(仮想通貨)取引所であるノビテックスにサイバー攻撃を行ったと発表した。約9000万ドル相当を焼却し、プラットフォームのソースコードを公開すると警告した。
 「ゴンジェシュケ・ダランデ」(肉食スズメ)として知られる集団で、イスラエルとイランによる攻撃の応酬が激化する中、17日にはイラン国営セパ銀行のデータを破壊したと主張していた。
 18日の攻撃ではノビテックスが標的となった。ハッカー集団は18日、ノビテックスがイラン政府の制裁回避や世界各地での違法行為への資金提供を支援していると主張した。
 ノビテックスはXへの投稿で、システムへの「不正アクセス」を調査するため、ウェブサイトとアプリをオフラインにしたと述べた。
 ブロックチェーン分析会社エリプティックは、ハッカーが管理するウォレットの作成方法から、盗んだ資金にハッカーがアクセスできないことが示唆されており、「ノビテックスに政治的なメッセージを送るために資金を事実上焼却した」との見方を示した。
 同業チェイナリシスの国家安全保障情報責任者、アンドリュー・フィアマン氏もこの攻撃の規模は約9000万ドル相当だとし、資金が焼却されたことから地政学的な動機によるものである可能性が高いと述べた。
2025.06.19
 10:04
Reuters 通信

(Yahoo)

イランの最高指導者ハメネイ師、トランプ氏の無条件降伏要求を拒否 中東紛争の出口見えず <2507-061915>
 イランの最高指導者ハメネイ師が6月18日、トランプ米大統領が前日に要求した無条件降伏を拒否する姿勢を示した。 トランプ氏は当初の、迅速な外交的終結を目指す考えから、米国参戦の可能性を示唆する姿勢に転じている。
 関係者によると、トランプ大統領とその側近は、イスラエルと共にイランの核関連施設を攻撃することを含む複数の選択肢を検討しているという。 イランは報復として、重要な石油輸送経路であるホルムズ海峡の通行制限を示唆した。
 イスラエルによる空爆激化で、首都テヘランからは数千人が避難した。 トルコはイランとの国境で警備を強化した。
ハメネイ師は事前に録画されたテレビ演説で「米国のいかなる軍事介入も、取り返しのつかない損害を伴うだろう」と述べた。
トランプ大統領は当初の、迅速な外交的終結を目指す考えから、米国参戦の可能性を示唆する姿勢に転じている。
 トランプ氏は17日、ソーシャルメディアでハメネイ師の殺害に言及。イランに無条件降伏を要求した。
 イスラエル軍は、テヘランの一部からの避難を呼びかけつつ、攻撃を行った。 イスラエル軍は夜間に戦闘機50機で、ミサイルの原材料、部品、製造システムの生産施設も含むテヘランの約20ヵ所を攻撃したという。
2025.06.19
 08:47
中央日報

(Yahoo)

イラン、またグレーゾーン戦術か…ホルムズ海峡でタンカー衝突事故 <2507-061910>
 イスラエルとイランの武力紛争のため、韓国に輸入される原油の70%ほどが経由するホルムズ海峡で船舶衝突事故リスクが高まっている。
 17日0時(現地時間)、ホルムズ海峡近隣でイラク産原油200万バレルを積んで中国に向かっていたタンカー「フロントイーグル号」が別のタンカー「アダリン号」に衝突する事故が発生した と、フィナンシャルタイムズ(FT)やロイター通信などが18日報じた。
 FTによると、フロントイーグル号は事故直前に誤った位置信号を送出する異常兆候が感知されたという。その後、南側に向かったフロントイーグル号は突然、船舶の方向を左側に変え、小型タンカーのアダリン号の後尾にぶつかった。この衝突でアダリン号に火災が発生したが、油の流出や人命被害はなかったと把握されている。アダリン号はウクライナ軍がロシアの「影の艦隊」(国際制裁を避けて原油を運送するタンカー)と見なす船舶だった。
 13日からイスラエルとイランの衝突が激化し、ホルムズ海峡の周辺ではGPSかく乱が激しくなっている。GPS上の船舶の位置が陸上に表示されたり、数百隻の船舶が同じ地点に重なったりするなど異常現象が表れている。
 ホルムズ海峡は全世界の原油輸送量の20%が通過する要衝地であり、イランはホルムズ海峡の封鎖にも言及している。合同海洋情報センター(JMIC)は「今回の衝突事故の原因となったGPSかく乱の原因がイランのバンダル・アッバース港から始まった」と発表した。
 イランは1980年代のイラン・イラク戦争、また米国と緊張が高まった2019年に海峡近隣の船舶を攻撃したり拿捕したりした前歴がある。ホルムズ海峡の航海を危険にするグレーゾーン戦術(軍事対応が難しい低強度挑発)をイランが駆使する可能性は、米海軍を中心に引き続き提起されてきた。
 ただ、イランは特に立場を示さず、事故船舶の船員を救助したアラブ首長国連邦(UAE)海洋警備隊は「現在の地域紛争とは関係がない事故」と伝えた。
2025.06.19
 07:49
中央日報

(Yahoo)

トランプ氏「対イラン攻撃について最終決定はしない…イラン政権交代する可能性も」 <2507-061907>
 米国のドナルド・トランプ大統領がイスラエルの対イラン攻撃に米国が加勢するかどうかをまだ最終的に決めなかったと明らかにした。
 トランプ氏は18日(現地時間)、ホワイトハウス執務室でイタリア名門サッカーチームのユベントスの選手と会った席で、イスラエルの対イラン攻撃に参加するかどうかに関する取材陣の質問にこのように答えた。
 「私は期限到来1秒前に最終決定をしたい」としながら、その理由について「状況は変わるため」と述べて「特に戦争の場合はなお一層そうだ」と言及した。
 トランプ氏はこの日午前もイランに対する攻撃について「するかもしれないし、しないかもしれない」という立場を明らかにして状況が相変らず可変的であることを示唆した。
 この日午後には「私は戦うことを追求しない」としながらも「しかしそれが戦いか(イランの)核兵器保有か間の選択なら、すべきことをしなければならない」と話した。
 また、イランの神政体制を主導してきたアヤトラ・アリ・ハメネイ師の政権が崩壊するかどうかについて聞かれると「もちろんだ。どんなことでも起きる可能性がある」と答えた
 「イランは核兵器を持てないと私は長年にわたって話してきた」と繰り返し強調しながら「彼らが核兵器を保有するまであと数週間しか残っていないと考える」とし、イラン核問題解決の緊急性を力説した。
 あわせて「彼らは文書(米国との核交渉合意文)に署名すべきだった」とし「私は今、彼らが『(文書に)署名していたなら』と考えていると思う」と付け加えた。
 トランプ氏は米国がイランに提案した核交渉合意草案が「公正な」ものだったが、現在は合意を決着させるのが難しくなった状況だと評した。それでも「外交の扉は閉じたのか」という質問には「閉じていない」と答えた。
 続いてイラン側が米国を訪問することを希望し、米国側もそれに応じる用意があると明らかにした。あわせてイラン・フォルドウの地下ウラン濃縮施設を破壊することは合意の前提条件ではないと述べた。
2025.06.19
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 18, 2025, Evening Edition <2507-061905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月18日の戦況 =
イランの最高指導者アリ・ハメネイは、アメリカのドナルド・トランプ大統領によるイランの「無条件降伏」の呼びかけを拒否した。ハメネイ師は、もしアメリカ合州国が対イラン戦争に加われば、アメリカ軍を威嚇した。
いわゆる「抵抗の枢軸」は、もしアメリカ合州国が対イラン戦争に加われば報復すると脅し続けている。これらの脅威は、ヒズボラ、フーシ派、そしてイランが支援するイラク民兵から来ている。
イスラエルの攻撃により、イラン軍はイラン西部ではなくイラン中部からミサイルを発射し始めた。イラン軍は、イラン中部の発射場からイスラエルに到達するために、より長距離のミサイルを使用する必要がある。
イランは、イスラエルの攻撃からの圧力により、イスラエルを標的とした大規模なミサイル攻撃の調整に苦労しています。これは、最近のイランのミサイル発射量に反映されており、戦争を通じて大幅に減少している。
イランの指導者たちは、社会不安の可能性を懸念しているようだ。彼らは自分たちの政権を守るための予防策を講じてきたが、イスラエルはイラン国内の治安機関とつながる場所を攻撃した。
2025.06.19
 06:55
中央日報

(Yahoo)

トランプ氏の圧迫で「36年の絶対権力」ハメネイ師の立場が揺れる <2507-061904>
 神政一致体制の下、約36年間絶対権力として君臨してきたイランの最高指導者ハメネイ師 (86)が、降伏か抗戦かの窮地に追い込まれ、その決心に関心が集まっている。
 ハメネイ師が置かれた状況は甘くなく、イスラエルは6月13日からイランの防空網と一部の核施設を攻撃する空襲を行っている。
 イランもミサイルで反撃しているが、兵器が急速に枯渇し、さらに核心側近とされるシャムカーニ元上級顧問など政府高官が相次いで暗殺された。
 彼らの多くは自宅の寝室で最期を迎えたほど、イスラエルは緻密に収集した情報をもとにイラン政権の虚を突いた。
 パレスチナのハマス、レバノンのヒズボラなど親イラン武装団体も急激に弱体化している。
 ハメネイ師はひとまず「戦闘が始まった」として「決死抗戦」の立場だが、Times誌は「イランがサウジアラビアなど中東にある米国の同盟国やイスラエルの民間人を攻撃する可能性がある」と指摘した。
 核開発をあきらめない可能性もある。 Times誌は「イランはすでに核爆弾を作るほど濃縮されたウランを保有している」とし「今こそ核実験に向けて疾走できる瞬間だと考えられる」と報じ、さらに「もちろん、イランは北朝鮮のように国際社会で完全に孤立するだろう」として「しかしハメネイ師は北朝鮮の金氏一家が政権を維持した秘訣も核開発のおかげだと考えるだろう」と話した。
 窮地に追い込まれたイランが最後のカードとして世界最大のエネルギー輸送路であるホルムズ海峡を封鎖する可能性もあるという見方も出ているが、西側諸国が強力な海上戦力を保有しているため、封鎖が容易ではなく、また、ここを封鎖すれば、イランも原油輸出の道が閉ざされ、打撃を受ける。
 政権の存亡がかかっているため、結局、核交渉など外交的な選択を考慮せざるを得ないという分析も少なくない。
 Financial Times紙は「ハメネイ政権は前例のない国民的不満の中で戦争をしている」として「西側の制裁とそれによる経済難数十年間の強圧統治などに対して、特に若い世代の不満が高い」と報じた。
 ただし「イランは『切迫している』という印象を与えないためにトランプ大統領の要求を簡単には聞き入れないだろう」という専門家の意見も出ている。
2025.06.19
 05:19
Reuters 通信

(Yahoo)

独仏英の外相、イラン外相と20日に核協議の見通し=関係筋 <2507-061903>
 独外交筋がReutersに対し、独、仏、英の外相が20日にジュネーブでイラン外相と核協議を行う見通しであることを明らかにした。
 同筋によると、独仏英の外相らはまずEUのカラス外交安全保障上級代表と会談し、その後イラン外相との合同会談を行う予定で、米国もこの計画に合意しているという。
 数十年間の強圧統治などに対して、特に若い世代の不満が高い」が「イランは『切迫している』という印象を与えないためにトランプ大統領の要求を簡単には聞き入れないだろう」という専門家の意見も出ている。
2025.06.19
 04:48
共同通信

(Yahoo)

イランの核兵器保有近かったとトランプ氏 <2507-061902>
 トランプ米大統領が18日、イランがイスラエルの攻撃を受ける前に、核兵器保有まで「数週間」に近づいていたとの認識を示した。
2025.06.19
 03:18
共同通信

(Yahoo)

イランに「最後通告」と米大統領 <2507-061901>
 トランプ米大統領は18日、ホワイトハウスで記者団からイランに最後通告をしたかと問われ「そう言えるだろう。 最後通告だ」と述べた。
2025.06.18 Stars & Stripes What to know about bunker-buster bombs and Iran's Fordo nuclear facility <2507-061828>
 もし米国がイスラエルの対イラン攻撃で、より直接的に支援すると決めれば、一つの選択肢は山奥深くに建設されたFordoの核燃料濃縮工場に大幅な損害を与えるために必要と思われるBunker Buster爆弾を提供することだろう。
 そのような爆弾は、米空軍機から投下されなければならず、それは、イランがトランプ大統領の核計画に関する希望の交渉に関与する可能性を危険にさらすなど、広範な影響をもたらす可能性がある。
 Bunker Buster爆弾とは、爆発する前に地表の奥深くまで貫通するように設計された爆弾を指す広義の用語だが、ここでは米の器庫にある最新のGBU-57 A/Bを指す。 米空軍によると、30,000-lbの精密誘導爆弾は、深く埋もれて硬化した掩体やトンネルを攻撃するように設計されている。
 爆発する前に200ftの深さまで侵徹できると考えられており、爆弾は次々と投下され、連続する爆発ごとに効果的に深く掘削される。
 この爆弾は通常弾頭を搭載しているが、国際原子力機関(IAEA)は、イランがフォルドで高濃縮ウランを生産していることを確認しており、GBU-57 A/Bが施設を攻撃するために使用された場合、核物質が同地域に放出される可能性が高まっている。 しかし、イランの別の核施設、ナタンズの遠心分離施設に対するイスラエルの攻撃は、周辺地域ではなく、施設自体で汚染を引き起こしただけだとIAEAは述べている。  Fordoは、すでにイスラエルの空爆目標となっている主要施設であるNatanzに続く、イランにとって2番目の核濃縮施設である。 IAEAは火曜17日に、攻撃が施設の地下遠心分離機ホールに「直接的な影響を与えた」と考えていると述べた。
2025.06.18 Foreign Affairs How Iran Lost <2507-061826>
 イスラエルが6月12日に一連の攻撃を行い、イラン軍参謀総長のバゲリ大将イスラム革命防衛軍 (
IRGC) 最高司令官のサラミ少将など、彼の最も重要な腹心が死亡している。
 数年前なら、バゲリ大将、サラミ少将、その他多くの上級指導者がほぼ同時に突然殺害されることは考えられなかっただろう。
 30年以上にわたり、イラン政権を支配する強硬派は、手ごわい抑止力と思われたシステムを作り上げてきた。 彼らはBMを備蓄し、核濃縮プログラムを進めていた。
 最も重要なのは、彼らがイスラエル軍と米軍に日常的に嫌がらせをすることができる外国の代理人のネットワークを確立したことである。
 しかし、イランの強硬派は手を出しすぎた。 2023年10月7日にハマスがイスラエルを攻撃した後、政権の指導者たちは最大限の侵略作戦を選択した。 イスラエルはガザを越えて攻勢を拡大することを余儀なくされ、イランの代理集団の中で最も強力なヒズボラをひどく貶めるのに成功し、シリアにおけるイランの立場を骨抜きにし、間接的にアサド政権の崩壊に貢献した。
 イランは、イスラエルに対してこれまでに開始された最大の二つのBM攻撃を行うことで、この侵略に対抗したが、イスラエルは、米軍や他のパートナーの支援を受けて、これらの攻撃を撃退し、ほとんど損害を被らずに反撃に出た。
 これにより、イランの抑止戦略の基盤は崩れ落ち、その支配体制は1980年代のイラン・イラク戦争以来のどの時点よりも脆弱になった。
 そして、何十年もイランを攻撃することを夢見てきたイスラエルは、逃すわけにはいかないと決めた機会を得た。
2025.06.18
 19:48
Reuters 通信

(Yahoo)

イランの遠心分離機製造施設2ヵ所に被害=IAEA <2507-061824>
国際原子力機関(IAEA)は18日、イスラエル軍による攻撃でイランのウラン濃縮用遠心分離機部品を製造する施設2カ所が被害を受けたとの見解を明らかにした。攻撃されたのはTESAキャラジ工場とテヘラン研究センターだと指摘した。
IAEAはXで声明を発表し、「テヘランの施設では、高性能遠心分離機のローターを製造・試験していた建物1棟が被弾した。キャラジではさまざまな遠心分離機部品が製造されていた建物2棟が破壊された」と説明した。
2025.06.18
 16:42
CNN

(Yahoo)

地中貫通弾「バンカーバスター」にも耐えうるイラン・フォルドゥ核施設、衛星画像が示す全容 <2507-061822>
 山々に掘られた5本のトンネルと巨大な支持構造物に広大な警備線。 最近の衛星画像が示しているのは、イランの謎に包まれたFordow燃料濃縮施設の全容である。
 同国中部コム近郊にあり、厳重に警備されたこの秘密施設は、2009年に公開されて以降、その実態と規模についてさまざまな臆測を呼んでいる。
 現在分かっていることの多くは、数年前にイスラエルの諜報機関によって盗み出された膨大なイラン関連文書から得られたもので、主要ホールは地下80~90mに位置しており、イスラエルが実行可能とされるいかなる空爆からも安全であるため、空からの破壊は不可能に近い。
 イラン指導部がイスラエルによる一連の壊滅的な攻撃に動揺するなか、一部の専門家はイランがFordowで濃縮ウラン備蓄の核爆弾への転換を急ぐ可能性があると指摘している。
【註】
 米空軍は最大の汎用2,000-lb爆弾Mk84のほかに、弾殻を強化し信管を弾尾に移してEarth Penetratorに特化したBLU-109 2,000-lb爆弾と、BLU-109を誘導爆弾化したBLU-116を装備していたが、湾岸戦争の際にBLU-113 5,000-lb侵徹爆弾を急遽投入し、湾岸戦争間では2発がF-111Fにより投下された。
 BLU-113は陸軍の8吋野戦砲の砲身に、630-lbの炸薬を充填した侵徹爆弾で、俗にBunker Busterと呼ばれ、スレッド試験では20ftのコンクリートを貫徹した。
 その後米空軍は対北朝鮮と対イランを想定して22,600-lbのMOABや、53,000-lbのMOPなど各種の超大型爆弾を開発してきたが、いずれも爆撃機からしか投下できない。
【関連記事:1706-050112 (AW&ST 2017.05.01)】
 地面衝突時に破壊されず、所望の深度に達した後に破裂させる信管の取り付けが難点になる。
2025.06.18
 14:45
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエルが重水炉付近を攻撃=イランメディア <2507-061819>
 イラン学生通信 (ISNA) が 19日、イランの核開発計画の一部である西部Hondab研究用重水炉付近にイスラエルの攻撃があったと報じた。
Hondab の位置 (google Map)】
 当局の発表によると、攻撃前に施設は避難しており、放射線の危険はないという。
 この研究用原子炉は建設中で、アラク重水炉として知られている。 イランは国連の監視団に対し、2026年に施設の稼働を計画していると報告している。
2025.06.18
 14:11
時事通信

(Yahoo)

米情報機関の分析内容認めず?  イラン核計画でトランプ氏 <2507-061818>
トランプ米大統領は17日、イランが「核兵器を保有する寸前だ」との見解を示した。
 イランは核兵器開発を進めていないとした米情報機関の分析内容を認めず、イランと交戦するイスラエルのネタニヤフ首相の主張に同調したとの指摘も出ている。
 ギャバード米国家情報長官は3月、上院公聴会で「情報機関はイランが核兵器を製造していないと、引き続き分析している。最高指導者ハメネイ師は、2003年に凍結した核兵器計画の再開を承認していない」と証言。イランの核開発が差し迫った段階にはないとの見方を示していた。
2025.06.18
 12:36
AP 通信

(Yahoo)

ナタンズ地下核施設地に被害 IAEAが「直接的な影響」と評価 <2507-061815>
 国際原子力機関 (
IAEA) が6月17日、イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設に対するイスラエルの空爆が、地下の遠心分離機直接的な影響を与えたとの見解を示した。 ただ詳しい説明はなかった。
 イスラエルは13日に、イラン各地の核関連施設を空爆し、それ以来、両国は互いに相手国に空爆を繰り返している。
 イランの核開発計画における主要ウラン濃縮施設であるナタンズの、地下部分に対する空爆の影響をIAEAが評価したのはこれが初めてである。
 ナタンズの地上部分にある濃縮設備と、その設備に電力を供給する電気機器が破壊されたことは既に明らかだった。
 イスラエルの精密な空爆で防空体制が破壊され、軍幹部が殺害された中で、イランはナタンズの核施設に対する被害状況を詳しく説明することはなかった。
2025.06.18
 11:22
AFP=時事

(Yahoo)

イスラエル攻撃でイラン核施設の地下に「直接的な影響」 IAEA <2507-061814>
国際原子力機関(IAEA)は17日、イスラエルの攻撃によりイラン中部ナタンツの核施設の地下部分に「直接的な影響」があったようだと発表した。
 IAEAは16日、そのような兆候はないとして、ウラン濃縮施設の地上部分と電気インフラのみが損傷したと推定していた。
しかし、「金曜日の攻撃後に収集された高解像度衛星画像の継続的な分析に基づき、IAEAはナタンズの地下濃縮施設への直接的な影響を示す追加の要素を特定した」とX(旧ツイッター)で述べた
2025.06.18
 08:55
中央日報

(Yahoo)

IAEA、イランのナタンズ地下核施設被害を初めて公式確認 <2507-061811>
 国際原子力機関 (
IAEA) (IAEA)が17日(現地時間)、イラン・ナタンズの地下ウラン濃縮施設がイスラエルによる空襲で実質的な被害を受けたことを初めて公式確認した。
IAEAはこの日、Xを通して発表した声明で「13日のイスラエルの攻撃以降に収集された高解像度衛星イメージを持続的に分析した結果、ナタンズの地下濃縮ホールに直接的な被害があったことを示す追加の状況が確認された」と明らかにした。
AP通信はIAEAがナタンズ地下核施設に損傷があったと明らかにしたのは今回が初めてだと伝えた。IAEAは前日まで、地下施設は被害がなく地上のパイロット燃料濃縮施設(PFEP)と電力設備が損傷したとみられると分析していた。
IAEAのラファエル・グロッシ事務局長も前日、英BBCのインタビューで、ナタンズ地下濃縮施設に被害があった可能性を示唆した。
グロッシ事務局長は「ナタンズの地下ウラン濃縮施設は直接的な攻撃を受けていないが、電力の供給が中断し、遠心分離機が深刻に損傷または完全に破壊された可能性がかなり高い」と述べた。
AP通信によると、ナタンズ地下施設はイランの首都テヘランから南東に約220キロ離れている。ここには計1万基の遠心分離機が設置されていて、主に5%水準の低濃縮ウランを生産していることが分かった。
遠心分離機は自然状態のウランを気体状態の六フッ化ウランに変換して回転円筒で高速で回し、核燃料に必要なU-235の濃度を高める装置。この装備は停電が発生する場合、連鎖損傷につながることがあり、安定した電力供給が核心要素に挙げられる。
一方、IAEAはフォルドとイスファハンなどイラン国内の他の核施設では特異な動向が捕捉されなかったと明らかにした。
2025.06.18
 08:39
共同通信

(Yahoo)

イラン、米軍基地攻撃のミサイル準備か <2507-061809>
米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は17日、イランが米国による攻撃に備え、中東地域の米軍駐留基地を攻撃するためミサイルなどを準備していると報じた。米情報機関の報告としている。
2025.06.18
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 17, 2025, Evening Edition <2507-061808>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月17日の戦況 =
IAEAは、イスラエルの攻撃がナタンツ核施設の地下インフラに影響を与えたことを確認した。これは、IAEAが、イスラエルの攻撃がナタンツの何千もの遠心分離機を損傷または破壊した可能性が高いと報告した後のことだった。
イスラエルはイランの軍事目標を攻撃し続けており、それがイランのミサイル戦力を大幅に低下させた可能性が高い。この劣化は、イスラエルに対するイランのミサイル発射量の減少に反映されている。
イスラエルは、国内の監視と弾圧につながっているエネルギーインフラと政権施設への攻撃を続けている。これらの攻撃は、政権が国民をコントロールする能力を低下させ、ひいては国民を不安定化させる可能性がある。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は、イランの"無条件降伏"を呼びかけた。これは、アメリカ合州国が中東に追加の軍隊を派兵し、戦争の解決を話し合うため、近日中にイランの高官と会う可能性があると報じられている中でのことだ。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、イランは、アメリカ合州国がイランを攻撃した場合、アメリカ軍にミサイルを発射する準備をしている。同メディアは、イランがまずイラクのアメリカ陣地を攻撃し、次に他の不特定のアラブ諸国、おそらくペルシャ湾周辺の国々を攻撃すると報じた。
イランが支援する民兵は、もしアメリカ合州国がイランを攻撃すれば、イラクのアメリカ軍を攻撃することに同意した。これらの民兵は、2023年10月から2024年11月にかけて、イラクとシリアの米軍陣地を標的とした約200回の攻撃を行ったのと同じ組織である。
フーシ派の高官は、フーシ派は「イスラエルに対抗してイランを支援するために介入する」と述べた。フーシ派は、アメリカとイスラエルの標的に発射体を発射したり、国際海運を標的とした攻撃を再開したりして、イランを支援することができる。
2025.06.18
 05:42
Reuters 通信

(Yahoo)

フーシ派幹部、イラン支援へ介入と表明 <2507-061804>
 イエメンの親イラン武装組織フーシ派の幹部ブハイティ氏が17日、イスラエルの攻撃を受けるイランを支援するために介入すると言明した。
 同氏はAl Jazeera Arabic TVに、ガザのパレスチナ人を支援したのと同様にイスラエルに対抗するとし、イスラエルとの軍事的緊張が続くなか、フーシ派はイランと連携しているという考えを改めて示した。
2025.06.18
 02:05
Reuters 通信

(Yahoo)

 米軍、中東に戦闘機追加配備 イスラエル・イラン衝突受け=当局者 <2507-061802>
 複数の米政府当局者の話で17日、米軍がイスラエルとイランの軍事衝突を受け、中東地域での米軍の戦力を増強するため、中東地域に配備した戦闘機を増強し、他の軍用機の配備期間を延長しているという。  当局者によると、配備されるのはF-16、F-22、F-35などで、こうした戦闘機はUAVなどの迎撃に使用されてきたとし、防衛的な意味合いを強調した。  国防総省からは今のところコメントを得られていないが、別の米当局者によると、BMを撃墜できる海軍艦を東地中海に追加配置する可能性もある。
2025.06.18
 02:02
Reuters 通信

(Yahoo)

トランプ氏、イラン「無条件降伏」要求 最高指導者「今のところ」殺害せず <2507-061801>
 トランプ米大統領が17日、イランに対し「無条件降伏」を呼びかけ、米国の忍耐は限界に近づいていると警告した。 同時に、イランの最高指導者ハメネイ師を殺害する差し迫った意図は「今のところ」ないとも述べた。
 トランプ大統領は「われわれは、どこに隠れているか正確に把握している所謂『最高指導者』は容易な攻撃目標だが、少なくとも今のところは、われわれは排除(殺害!)するつもりはないので、そこにいる限り安全だ」と、自身のSNSであるTruth Socialに投稿し、同時に「われわれは民間人や米兵に対するミサイル攻撃は望んでいない。 われわれの忍耐は限界に達している」とも投稿した3分後に、すべて大文字で「無条件降伏!」と投稿した。
 トランプ大統領のこうした投稿は、米国がイスラエルとイランの紛争に関与を深めるか検討する中で、イランに対し一段と攻撃的な姿勢を示唆するものとみられる。
 これに先立ちイスラエルのカッツ国防相は、米国主導の侵攻で失脚し、裁判を経て2006年に処刑されたイラクのフセイン元大統領と同じ運命をハメネイ師がたどる可能性があると述べていた。
 イスラエルとイランの軍事衝突が5日目に入ったこの日も攻撃の応酬は続き、イランの首都テヘランのほか、中部のイスファハンで爆発が報告された。
 イスラエルはイランが再度ミサイルを発射したと表明し、商都テルアビブのほか、イスラエル南部で空襲警報が発令された。
2025.06.17
 18:55
共同通信

(Yahoo)

米英、イランに「電子戦」か 攻撃前にイスラエル支援 <2507-061713>
イスラエル軍による13日未明のイラン先制攻撃を巡り、イラン軍事筋は15日、共同通信に対し、電磁波を用いてレーダーなどの防空システムをかく乱させる「電子戦」が先制攻撃直前に仕掛けられたと明らかにした。イスラエル支援を目的とした英米両国による電子攻撃とみられ、イランはイスラエル軍の攻撃への対処が的確に実施できず、被害が想定以上に拡大した可能性がある。  軍事筋によると、イランはイスラエル軍の攻撃を受ける約2時間前、防空システムや監視用ドローンが電子攻撃を受けていると察知。状況は体制内の上層部に共有されたが、同様の妨害を米国から頻繁に受けてきたとして、差し迫った異常事態とは捉えなかったとみられる。  その後のイスラエル軍による攻撃では、最重要施設とされる中部ナタンズのウラン濃縮施設が空爆に遭った。さらに革命防衛隊トップのサラミ司令官や軍のバゲリ参謀総長、多数の核科学者が殺害された。  イランは翌14日、ペルシャ湾の領海近くで妨害電波を発信する英軍の船舶を発見、威嚇射撃で立ち去らせた。
2025.06.17
 17:49
時事通信

(Yahoo)

イラン最高指導者、地下壕に避難か <2507-061712>
イラン最高指導者ハメネイ師(写真)は地下壕にいる―。国外に拠点を置く反体制派メディアは「情報筋」の話として、最高指導者が潜伏生活に入ったと報じている
2025.06.17
 13:13
読売新聞

(Yahoo)

G7が中東情勢で共同声明…イスラエルの自衛権を支持、イラン核保有「容認しない」立場を強調 <2507-061710>
先進7か国(G7)の首脳は16日、カナダ西部カナナスキスで開かれている首脳会議にあわせ、緊迫する中東情勢に関する共同声明を発表した。声明では、イスラエルの自衛権を支持するとともに、イランの核兵器保有を「決して容認しない」との立場を強調した。民間人保護やパレスチナ自治区ガザでの停戦を含めて地域全体の緊張緩和を訴えた。  声明は「中東の平和と安定へのコミットメントを再確認する」と表明した。イスラエルの安全保障への支持を改めて表明した一方で、民間人の保護の重要性にも言及した。 イスラエルによる攻撃後、煙が上がるテヘランの石油基地(16日)=ロイター  イランについては「地域の不安定化とテロの主要な要因」と厳しく非難した。そのうえで、核兵器の保有は一切認めないとの従来の立場を再確認した。イランの危機の解決は、中東全体の緊張緩和につながるべきだとして、外交的解決を促した。紛争の影響で国際的なエネルギー市場が混乱する可能性にも触れ、「市場の安定を守るため、志を同じくする国々と連携する用意がある」と表明した。  声明案は、欧州諸国が取りまとめを主導した。ドイツのメルツ首相は16日の記者会見で、「イランが核兵器に必要な物質を取得することは許されない」と述べた。英国のスターマー首相も記者団に「事態の激化やイランの核開発への懸念は各国共通だが、最大の焦点は、いかにして緊張を緩和するかだ」と指摘していた。  米CNNなどは米国のトランプ大統領が署名しない意向だと報じ、調整は難航しているとみられていた。
2025.06.17
 11:25
共同通信

(Yahoo)

ハメネイ師殺害で戦闘終結 排除せずとイスラエル首相 <2507-061708>
イスラエルのネタニヤフ首相は16日、米ABCテレビのインタビューで、イランの最高指導者ハメネイ師の殺害計画を排除しない考えを示した。ハメネイ師を標的にした攻撃は「戦闘を激化させるのではなく、終結させるものだ」と主張した。  イスラエルは最近、ハメネイ師殺害の機会を得て、その計画をトランプ米大統領に提示したが、反対され実行を見送ったと報じられていた。  ネタニヤフ氏は、ハメネイ師を頂点とするイランの指導部が「永遠の戦争を求めている。私たちを核戦争の瀬戸際まで追い込んでいる」と一方的に主張。「トランプ氏による支援に深く感謝している」とも語った。
2025.06.17
 10:30
毎日新聞

(Yahoo)

イランのミサイルは残り何発? 報復はどれぐらい続けられるのか <2507-061707>
イスラエルの攻撃が続く中、イランの「報復」が激しさを増している。イランは16日朝までに少なくとも8回のミサイル攻撃を行い、世界屈指の防空網を誇るイスラエルで多数の死傷者を出した。最新鋭のミサイルはまだ温存されているとの報道もある。イランのミサイルは、今どれだけ残されているのか。  「これまでよりも破壊的な作戦を実施した」  イランの精鋭軍事組織・革命防衛隊は16日、第8波として最大規模の攻撃を実施し、「新たな方法」で命中精度を高めたと発表した。この攻撃では、イスラエル中部の住宅地などが被害を受け、少なくとも8人が死亡した。イランメディアは、国産の極超音速ミサイル「ファタ」が使用されたと報じた。  米シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)が13日に公開した分析によると、イランが保有する弾道ミサイルは最大3000発と見積もられていた。ただ、このうちイスラエルを射程に収めるものは3分の2程度とされる。  もっとも、すべて撃ち尽くすわけにはいかない。将来の抑止力のため、一定数を温存しておく必要があるからだ。さらに、イスラエルの攻撃で破壊されたミサイルもあるとみられる。このため、CSISの分析では、イランが報復攻撃に使用できるのは「1000発にとどまる」と指摘されている。  地元メディアによると、イスラエル軍もイランのミサイル保有数を1500発程度と推定している。一方、ハネグビ国家安全保障顧問は16日、イランはなお「数千発の弾道ミサイルを保有している」と強調。ネタニヤフ首相も13日の声明で、「イランは3年間で1万発のミサイルを製造できる」と訴えた。
2025.06.17
 09:11
Reuters 通信

(Yahoo)

米、空中給油機を欧州へ移動 空母も中東へ 防衛態勢強化=当局者 <2507-061706>
米政府当局者2人によると、イスラエルとイランの応酬が激化する中、米軍はトランプ大統領の軍事的選択肢を確保するため、多数の空中給油機を欧州に再配置している。 当局者は、米空母「ニミッツ」が中東に向かっていることも確認。ただ、これは事前に計画された動きという。 ヘグセス米国防長官はXへの投稿で、中東に追加的な防衛能力を配備するよう命じたとし、「米軍部隊の保護が最優先事項で、これら配置は同地域における防衛態勢の強化が目的」と述べた。ただ、具体的な詳細には踏み込まなかった。 ダイヤミ・セキュリティ・インテリジェンスのエリック・ショーテン氏は、20機超の空中給油機の配備について「通常の動きではなく、戦略的な即応態勢の明確なシグナル」と指摘。「イスラエル支援であれ、長距離作戦への備えであれ、イランとの緊張が拡大した場合に、米国が急速なにエスカレーションに備える態勢を取っていることを示している」という見方を示した。
2025.06.17
 07:48
産經新聞

(Yahoo)

イスラエルのネタニヤフ首相「テヘラン上空制圧」 米軍は空母「ニミッツ」中東へ派遣 <2507-061705>
ロイター通信や現地報道によると、イスラエルのネタニヤフ首相は16日、同国空軍が「テヘラン上空を制圧した」と述べた。「核とミサイルの脅威を取り除く」とし、さらなる攻撃を示唆。市民に退避を求めた。 イスラエル軍は同日、テヘラン西部のイラン軍基地と東部を爆撃。15日にはイラン北東部マシャドで空港に駐機中の空中給油機を攻撃していた。
ロイターは16日、米国がアジアに展開していた米海軍の空母「ニミッツ」を中東に向かわせるとともに中東情勢をにらみ多数の空中給油機を欧州に派遣したと報じた。
イランは13日に交戦が始まってからの死者が224人に達したと発表した。
イランは15日夜から16日にかけイスラエル北部ハイファや西部テルアビブにミサイルを発射し、両日の攻撃で少なくとも8人が死亡、100人以上が負傷した。イスラエル側のこれまでの死者数は合わせて24人となった。
2025.06.17
 07:45
中央日報

(Yahoo)

アイアンドームを突き抜けたイランの「混ぜ撃ち」…北朝鮮の韓国攻撃もこの戦法 <2507-061704>
最近イランのミサイルがイスラエルの防空網を突き抜けたのは「混ぜ撃ち」の威力を見せている。北朝鮮も同じ戦術で韓国を攻略するためミサイルの多種化と「物量攻勢」能力の確保に余念がないという点で示唆することが多い。
海外メディアによると、13日夜から3日間続いたイランの報復攻撃で、イスラエルでは民間人を含めて少なくとも24人が死亡、592人が負傷した。イスラエル本土の民間人居住地域に弾道ミサイルが落ちたこと自体が異例だ。
主にロケット砲を防ぐアイアンドームは弾道ミサイル対応にやや弱点はあるとはいえ、最上層および上層、そして中層をそれぞれ担当する「アロー2・3」「ダビデスリング」など3、4重の多層防空網で限界が表れたのだ。
軍の内外ではイランの混ぜ撃ち戦術が功を奏したという見方が多い。イランが撃った新型高速準中距離弾道ミサイル(MRBM) 「ハジ・カセム(Haj Qasem)」は最高速度マッハ10以上、終末段階速度マッハ5以上で、終末段階では回避機動も可能だ。イランは在庫として残った200発の通常ミサイルとハジ・カセムを同時多発的に発射した。ドローンも飛ばして一種のおとりのように活用した。ミサイル専門家のクォン・ヨンス国防大名誉教授は「飛行の特性がそれぞれ異なるミサイルを混ぜて撃つ場合、垂直・水平要素が混ざり合って迎撃が難しくなるしかない」と指摘した。
これは韓国を狙った北朝鮮の「ミサイルポートフォリオ」完成がどれほど大きな脅威になるかが中東で実証されたという意味になり得る。特に北朝鮮はイランと緊密なミサイル協力をしてきたが、北朝鮮が2017年に東海(トンヘ、日本名・日本海)上で試験発射した対艦弾道ミサイル(ASBM)がその結果という評価だ。
北朝鮮は同年8月、終末段階の機動が可能なスカッド改良型も試験発射した。その後、2019年からはKN-23・24・25など短距離弾道ミサイル(SRBM)を集中的に撃って技術向上中だ。北朝鮮は一度に最大1000発の発射が可能な近距離弾道ミサイル(CRBM)用移動式発射車両(TEL) 数百台を前方に実戦配備している。
軍当局は多層的な韓国型ミサイル防衛(KAMD)体系で対応できるという立場だ。しかし迎撃弾の不足などでイスラエル防空網の弱点が表れたのを北朝鮮は注視しているとみられる。防空網に負荷を誘発したミサイルの規模などに基づき、似た状況をシミュレーションしている可能性が高いということだ。
2025.06.17
 05:01
日経新聞 イスラエル、イラン首都の制空権掌握と主張 ミサイル発射装置3割破壊 <2507-061702>
スラエルのネタニヤフ首相は16日、イラン首都テヘランの制空権を掌握したと表明した。事実であれば、今後の戦闘はさらにイスラエル有利に進む可能性がある。イランはミサイルで反撃するものの発射装置の破壊が進んでおり、長くは持たないとの見方が出てきた。
国営テレビ本部から火の手 イスラエル軍は同日、テヘランに空爆を仕掛けた。国営テレビ本部も攻撃対象となり、建物からは大きな火の手があがった。
2025.06.17
 01:39
朝日新聞

(Yahoo)

イスラエル、イランの国営放送を攻撃 生放送中に轟音 <2507-061701>
イスラエルのカッツ国防相は16日夜、イランの国営放送を攻撃したと発表した。首都テヘランの市街地にある国営放送は、放送中のスタジオが爆撃されたり、建物から黒煙があがったりするような映像を伝えた。
 午後6時半ごろ、国営放送のテレビでは、アナウンサーが周囲の爆発音について「侵略者による私たちの母国への音です」と叫ぶように繰り返した。その直後、攻撃の音とみられる轟音(ごうおん)が「ドカーン」とスタジオ内に響き、画面が灰色の煙で覆われた。
 AP通信はイランメディアの報道をもとに、国営放送の生放送が一時中断したと報じた。
 イスラエル軍の報道官は16日、これに先立ち、SNSで、テヘランの一部地域の住民に退避を要求していた。軍事目標を攻撃するとしたが、この一帯は市街地で、国営放送やレストラン街、日本企業のオフィスもある。
2025.06.16
 20:54
朝日新聞

(Yahoo)

イスラエル、イランの地対地ミサイル発射台の3分の1破壊 犠牲拡大 <2507-061627>
イスラエルは16日、イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」で国外作戦を担う部隊の指揮所や国営放送を攻撃したと発表した。イラン保健省は、13日の交戦開始以降に224人が死亡し、9割以上が民間人だったと15日に発表。イスラエル側も死者が増えており、双方で犠牲が拡大している。
 同軍によると、攻撃したのはイランの首都テヘランに点在する革命防衛隊の「コッズ部隊」の20以上の指揮所。この部隊は、パレスチナ自治区ガザのハマスやイエメンのフーシをはじめとする中東各地の親イラン武装組織との連携を主に担う。軍は声明で「コッズ部隊は(ハマスなど)イランの代理勢力を使って、イスラエルへのテロ攻撃を実行してきた」と述べた。
 また、軍の報道官は16日、SNSで、テヘランの一部地域の住民に退避を要求した。軍事目標を攻撃するとしたが、この一帯は市街地で、国営放送やレストラン街、日本企業のオフィスもある。
 イスラエルのカッツ国防相は同日、国営放送を攻撃したと発表した。国営放送は、放送中のスタジオが爆撃されたり建物から黒煙があがったりするような様子を伝えた。AP通信はイランメディアの報道をもとに、国営放送の生放送が一時中断したと伝えた。
 イスラエル軍は15日、テヘランの核開発関連施設や国防軍需省など80カ所を約50機の戦闘機で空爆したと発表した。さらに兵器工場を空爆したほか、自国から約2300キロ離れた東部マシャドの空港で空中給油機を攻撃したとも発表。これまで自国に比較的近い西部やテヘラン周辺、ガス田「サウスパース」がある南部への攻撃が中心だったが、イラン全土を攻撃できる空軍力を示した。
 また、16日までに、イスラエルへの脅威となる地対地ミサイルの発射台120基以上を空爆し、破壊したと報告。イランが保有する発射台の3分の1を占めるという。
2025.06.16
 20:18
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、イラン・イスラエル仲介用意 ウラン保管も=大統領府 <2507-061626>
ロシア大統領府のペスコフ報道官は16日、イスラエルとイランの紛争について、ロシアには引き続き仲介役を務める用意があると発言、先に提案したイランのウランをロシアに保管する案もまだ有効だと述べた。
ロシアは先週、イランが製造した余剰核物質を国外に移送し燃料に転換する用意があると述べていた。
ペスコフ報道官は「この提案は依然として有効だ。むろん、戦闘の勃発で状況は深刻なほど複雑化した」と発言。
「ロシアはこの危機の根本原因を除去するため、必要なあらゆることを行う用意が依然としてある。だが状況は深刻というよりさらに悪化しており、当然ながら、これは状況を好転させるものではない」と述べた。
イスラエルの攻撃がイランの体制転換につながる可能性があるとネタニヤフ首相が述べたことについては、承知していると発言。
「われわれは危険な緊張の高まりを招いたそうした行動を非難している。第2に、現在イスラエルが行っている爆撃を背景にイランで社会の結束が強まっていることにも注目している」と述べた。
一方、ロシア国内メディアによると、リャプコフ外務次官はイランが自衛権を行使しているとの認識を示した。ロシアは米国とこの危機について協議しているほか、イスラエルとイラン両国とも連絡を維持していると語ったという。
タス通信は、「イランの核施設への攻撃の危険な結果は明白であり、イスラエルは自制しなければならない」 とのロシア外務省の見解を報じた。
2025.06.16
 20:00

(06:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 16, 2025, Morning Edition <2507-061625>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月16日の戦況 =
イスラエルは、イランに対する進行中の作戦の一環として、テヘラン周辺の軍事および軍産施設を攻撃した。また、イスラエルがフォルドウ核施設周辺を攻撃したという未確認の報告もある。
イランはイスラエルに対して別の弾道ミサイル攻撃を行った。イランは約40発のミサイルを発射したと報じられており、少なくとも2発のミサイルがハイファのエネルギー施設を攻撃したとみられる。
2025.06.16
 12:00
AP 通信

(Yahoo)

イスラエル核開発本部を爆撃 エネルギー市場に影響の恐れ <2507-061615>
 イスラエル国防軍が6月15日、イラン政府の「核開発本部」を含む多様な目標が爆破される様子を撮影した映像を公開した。
 イランの報復攻撃で、同国のミサイルがイスラエルの鉄壁の防空網をかいくぐって、中心部の建物を攻撃したため、イスラエルは15日に3日連続となる空爆イラン全土を爆撃した。
 イランでは、イスラエルによる13日の核及び軍事施設に対する先制攻撃で、軍最高幹部と核科学者数名が死亡したことを受けて、紛争の長期化に備えている。
 イランは、イスラエルが2ヵ所の石油精製所を爆撃した結果、厳しい制裁下にあるイランのエネルギー産業全体へのより広範な攻撃の可能性が高まり、世界市場に影響を及ぼす恐れがあるとの見通しを示した。
2025.06.16
 09:12
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン世界最大級ガス田で一部生産停止、イスラエル攻撃で火災 <2507-061613>
 イランのTasnim通信が、イラン南部沖合にある世界最大級のサウスパースガス田が、イスラエル軍による14日の攻撃で火災が発生したため一部操業を停止していると報じた。
 このガス田はイラン南部ブーシェフル州沖合に位置し、世界第3位のガス大国である同国の生産の大部分を担っている。
 イラン石油省によると、攻撃によって発生した火災はすでに鎮火した。 火災はサウスパースの一部で発生し、生産が停止したという。
 イランは世界のガス生産量の6.5%に相当する年間約2,750億立米を生産している。
 このガス田はイランとカタールが共有し、カタール側はノースフィールドと呼ばれ、カタールはExxon MobilやShellといった石油メジャーと提携して生産した液化天然ガスを欧州やアジアに供給している。
2025.06.16
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Report, June 15, 2025, Evening Edition <2507-061611>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月15日の戦況 =
 イスラエル国防軍は、国内治安や社会統制に関連するものを含む政権機関への攻撃を開始し、イランへの空爆を拡大した。これは、イスラエル国防軍がエネルギーインフラへの攻撃を開始した翌日のことである。イランの強制装置の劣化は、エネルギー不足と相まって、政権を不安定化させる可能性がある。
 イスラエル国防軍は、イランに対する制空権を確立する努力の一環として、最も遠方の攻撃を東に向けて行った。イスラエル国防軍は特に、ホラーサーン・ラザヴィー州北東部のマシュハド周辺にあるアルテシュ空軍基地を攻撃した。防空システムを標的としたイスラエルの攻撃のほとんどは、これまでイラン西部と中央部周辺で行われてきた。
イランはイスラエルを標的としたミサイル作戦を続けており、本稿執筆時点で合計10回の砲撃を発射している。これらの弾幕のうち2つは、ここ数時間で発生した。イスラエル国防軍は、イランがこれまでにイスラエルに向けて発射したミサイルの約92パーセントを迎撃した。
2025.06.16
 07:36
Reuters 通信

(Yahoo)

ネタニヤフ氏、イランの体制崩壊も視野 「脅威取り除く」 <2507-061610>
 イスラエルのネタニヤフ首相は15日、イランが突き付けている「存亡の危機」の脅威を取り除くために必要なことは何でもすると述べ、現在実施している攻撃がイランの体制崩壊をもたらす可能性があると指摘した。
 イスラエル軍は、軍事作戦の目的はイランの核・弾道ミサイルプログラムの無効化だと説明している。
 ネタニヤフ氏は、米FOXニュースの番組で、軍事作戦でイランのレジーム・チェンジ(体制転換)も目指しているのかと質問され、「イランの体制は非常に脆弱なので、その可能性はある」と述べた。
「核と弾道ミサイルという2つの存亡の危機への脅威を取り除くため、必要なことは何でもするつもりだ」とした上で、今回の攻撃は「自国だけでなく、世界を煽動的な体制から守るために行っている。世界で最も危険な政権に、世界で最も危険な武器を持たせるわけにはいかない」と語った。  トランプ米大統領がイランの最高指導者ハメネイ師を殺害するというイスラエルの計画を却下したとのロイター報道についてはコメント控えた。ただ、13日に先制攻撃に踏み切る前にトランプ氏に通知したと説明し、イスラエルに向かうイランの無人機を米軍が撃墜していると指摘した。
2025.06.16
 07:15
Bloomberg

(Yahoo)

原油相場急上昇、イランのエネルギー資産を標的にイスラエルが攻撃 <2507-061609>
 イランのエネルギー資産を標的としたイスラエルの攻撃を受け、原油相場が急上昇している。中東の原油供給へのリスクが高まっている
 北海ブンレト原油先物相場は16日の取引開始時点で一時5.5%高の1バレル=78.32ドルを付けた。13日には7%上昇と、3年強ぶりの大幅高となっていた。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は一時6.2%高となった。
 イスラエルは14日の攻撃で、イランの南パルス天然ガス田に関連する天然ガス処理施設の機能を一時的に停止させるとともに、同国の核開発計画に対する作戦の一環として燃料貯蔵タンクも標的にした。
 イスラエルとイランが互いに攻撃を継続し、戦闘停止の兆しが見えない状況にあって、米株式指数先物がアジア時間16日早朝に下落している。
s&p500種株価指数先物は米東部時間15日午後6時1分(日本時間16日午前7時1分)時点で0.5%安で取引を開始したが、その後やや下げ幅を縮小した。一方、ナスダック100指数先物は一時0.6%下落した。
【註】
 イスラエルとイランの戦争で石油価格が高騰した場合、大きな利益を得るのはロシアである。
 よってこの戦争開戦の裏にロシアがいた可能性を全面否定することはできない。
2025.06.16
 07:09
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、イスラエルとの停戦交渉拒否 仲介国に表明=当局者 <2507-061608>
 イランは、イスラエルとの停戦交渉について、攻撃を受けている間は交渉に応じないと仲介役のカタールとオマーンに表明した。当局者が15日、ロイターに明らかにした
 当局者によると、イランは、イスラエルによる先制攻撃への対応を終えてからでないと真剣な交渉には応じない方針で、「攻撃を受けている間は交渉しない」とカタールとオマーンに表明したという。
 また、イランがカタールとオマーンに対し、停戦の仲介と核協議の再開を米国に働きかけるよう求めたという報道は不正確だと述べた。
 イラン外務省、カタール外務省、オマーン情報省はロイターのコメント要請に応じていない。
 オマーンとカタールはイラン、米国両国と良好な関係にあり、イスラエルとも直接対話している。
2025.06.16
 03:31
Bloomberg

(Yahoo)

トランプ氏、イスラエルのハメネイ師暗殺計画に反対-当局者 <2507-061602>
 イランの最高指導者ハメネイ師を殺害しようとするイスラエルの計画について、トランプ米大統領が反対の意向を示したことが、米当局者の話で明らかになった。
 米政府当局者は、イスラエルがイランに対して一連の攻撃を開始して以来、イスラエル側と連絡を取り合っている。イスラエルに暗殺計画の中止を促すメッセージをトランプ氏自身が直接伝えたかどうかは明らかになっていない。
 イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問はニュース放送局N12で、標的の選定についてイスラエル政府が米国の許可を求めることはないと発言。その上で、イスラエルはイランの体制転覆を目指しているわけではないと強調した。
 イスラエルのネタニヤフ首相はFOXニュースの番組で「実際、存在しなかった会話についての誤報があまりにも多く、それについて立ち入るつもりはない」と発言。「われわれは必要なことを行う。そして米国も、自国にとって何が最善かを理解していると思う」と語った。
2025.06.16
 01:45
高橋和夫

(Yahoo)

「イラン核施設、被害程度はどのぐらい? 内部で放射能汚染も」へのコメント <2507-061601>
これまでに明らかになったのは、イランの核関連施設は、決定的な打撃を受けていない。特にフォルドウの施設は地下深くに建設されており、ある意味では、ほとんど手がついていない。イスラエルは、空爆以外の地上からのサボタージュで破壊する意図なのだろうか。もし、そうならば、その目的は達成されていない。
 この事実から以下の推測が浮かび上がってくる。つまり、もしかしたらイスラエルは最初からイランの核関連施設に致命的な打撃を与える意図も能力もなかった。それゆえ、アメリカを戦争に巻き込んで、アメリカ軍による爆撃での破壊を狙っていた。もし、それがネタニヤフの描いた筋書きであったとすれば、少なくとも現段階では、主役のトランプ大統領が、期待通りには演じてくれていない。
アメリカ国内のイスラエル支持者から、トランプへの参戦を求める圧力が、そして参戦に反対するトランプの支持基盤からの反発も同時に強まるだろう。
2025.06.15
 23:08
テレ朝 News

(Yahoo)

イスラエル全土に緊急事態宣言 民間飛行場に軍のドローン 砂漠に多数の輸送機も <2507-061511>
 イランへの攻撃を続けるイスラエルの国内では、観光用の飛行場に軍のドローンが配備されたり、学校が休校になるなど市民の生活にも影響が出ています。
 イスラエル中部の民間の飛行場は遊覧飛行やスカイダイビングで使用されていましたが、イランへの攻撃の後、フェンスが設置され、軍のドローンが多数配備されています。
 南部では、砂漠の中に作られた臨時の飛行場に多数の大型輸送機が駐機し、関係車両が行き交う様子が確認できました。
 イスラエル全土には緊急事態宣言が発令され、大規模病院ではイランの攻撃に備え、地下シェルターでの治療や入院の体制を整えています。
 また、学校の休校やスポーツイベントも中止となっていて、市民生活にも影響が出ています。
2025.06.15
 22:33
共同通信

(Yahoo)

イラン、再びミサイル発射 イスラエルへ、交戦激化 <2507-061510>
イラン国営テレビは15日、イスラエル北部ハイファや中部テルアビブなどに向けてミサイルが再び発射されたと報じた。イスラエルメディアは、ミサイル攻撃による被害情報はないと伝えた。イスラエル軍が迎撃したとみられる。
 イラン国営メディアは14日、南部ブシェール州のガス施設がイスラエル軍の攻撃を受けたと伝えた。15日には首都テヘランの二つの石油貯蔵施設が攻撃されたとした。14日夜から15日未明にかけ、イランからイスラエル北部ハイファ周辺や中部に新たなミサイル攻撃があり10人が死亡、多数が負傷した。両国の交戦が激化している。
 イランの報復攻撃によるイスラエル側死者は計13人。イラン側も攻撃で子どもを含む78人が死亡している。
 トランプ米大統領は15日、自身の交流サイト(SNS)への投稿で、イランとイスラエルに停戦合意するよう求めた。
2025.06.15
 18:02
共同通信

(Yahoo)

イランのミサイル施設で爆発と報道 <2507-061508>
イラン国営メディアは15日、中部イスファハン、南部シラーズ、西部ケルマンシャーで同日に爆発が起きたと報じた。イスラエルへの報復攻撃に使われたミサイル施設が標的になったとみられる。
2025.06.15
 17:30
毎日新聞

(Yahoo)

イラン核施設、被害程度はどのぐらい? 内部で放射能汚染も <2507-061506>
 イスラエル軍が13日に始めたイラン国内への空爆で、核施設の被害状況が少しずつ明らかになってきた。イスラエルは核兵器の開発能力をそぐことを狙ったが、その目的はどの程度果たせたのか。  イランの主要な核施設は、中部ナタンツやフォルドゥ、イスファハンなど各地に点在する。イランは核開発について「平和目的」だと主張しているが、核兵器保有国以外では唯一、核兵器級の濃縮度90%に迫る60%の高濃縮ウランを製造しており、保有量は5月時点で推定400キロ以上に及ぶ。これは、90%まで濃縮すれば核兵器9発分に相当する分量だ。  13日の攻撃で主要な標的になったのは、ナタンツだった。地上と地下にそれぞれウラン濃縮施設があり、濃縮に用いる遠心分離機を最大5万基まで設置できる。  地下の施設では、ウランの濃縮度を5%まで高める作業が行われており、1万基以上の分離機が稼働中だったとされる。一方、地上にあるのはパイロット濃縮施設(PFEP)で、新型の分離機の試験運用が行われ、濃縮度を60%まで高めるのに使われていた。ここでは数百基が稼働していたとみられる。  イランメディアによると、イラン原子力庁は13日、ナタンツでの被害について「表面的な損傷」にとどまり、被害者もいなかったと述べた。ただ、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は13日、地上にあったPFEPが破壊され、電力を供給している施設や非常用電源も損壊したと明らかにした。  地下にある濃縮施設については、「物理的な攻撃を受けたことを示すものはない」とする一方で、電源喪失により、設置されている遠心分離機がダメージを受けている可能性があると指摘した。
2025.06.15
 09:24
朝日新聞

(Yahoo)

イスラエル軍、イラン国防省も攻撃 インフラ施設にも対象を拡大 <2507-061504>
 イスラエル軍が15日、イランの核施設や燃料関連施設を広範囲に狙った攻撃を行ったと発表した。 イランの国防省本部も目標にしているとしている。
 イランの国営メディアも14日に、イスラエル軍が首都テヘランの石油貯蔵施設や、イラン南部の天然ガス関連施設を攻撃したと報じた。
 イスラエル軍は13日からイランの核開発や軍事関連の拠点を狙った空爆を繰り返しているが、標的の範囲をインフラ施設にも広げた形となった。
 イランの国防省をめぐっては、同国の政府系Tasnim通信も攻撃を受けたと報じている。
 イラン国営通信によると、14日に攻撃を受けたのはイラン南部ブシェールの天然ガス田とガスの精製施設で、いずれもイスラエルの小型UAVによる攻撃だったといい、ガス田では爆発と火災が起きたという。
Bushehr の位置 Googl Map)】
 イラン財政の柱であるエネルギー部門へのダメージを狙っているとみられる。
2025.06.15
 04:10
日経新聞 「遠隔攻撃力」でイスラエル優位 イラン、兵力3倍強も近代化に課題 <2507-061501>
 攻撃の応酬を続けるイスラエルとイランは中東の軍事大国だ。イランは兵力で優勢な一方、戦闘機など兵器の近代化では米国から支援を受けるイスラエルが優位に立つ。米メディアはイスラエルがイランの軍事基地を攻撃し、イランが報復のためのミサイルの発射に手間取ったと伝えた。 イスラエルは事実上の核保有国だ。イランは核兵器の保有意図を否定するが、核兵器の材料となる高濃縮ウランの貯蔵量を高めていた。今回の衝突はイスラエルがイランの核開発進展を懸念して核施設を攻撃したことがきっかけだ。 英シンクタンクの国際戦略研究所(IISS)によると、イランの兵力が61万人なのに対しイスラエルは約17万人でイランが圧倒する。予備役を含めてもイランが96万人でイスラエルの63万人を上回る。 保有する戦車などの数でもイランはイスラエルを上回っており、陸上戦力ではイランの方が優位だ。 ただ、両国には1000キロメートル以上の距離があり、その間にはイラクやヨルダンなどがある。陸上戦力がぶつかり合う可能性は低い。重視されるのは戦闘機やミサイルなど、遠隔地から敵の標的を攻撃できる兵器だ 航空戦力を比較するとイランの劣勢が目立つ。イスラエルは米国の最新鋭ステルス戦闘機F35などを保有する。イランは1979年のイスラム革命で親米政権が倒されて以降、米国製の新鋭戦闘機を導入することができず、F14などの旧式の米国製戦闘機や性能で劣るロシア製などが多い。 イランは空軍力での劣勢を補うため、弾道ミサイルやドローン(無人機)の開発に力を入れてきた。ドローン技術を高め、その一部はロシアのウクライナ侵略でも使われてきた。 23年には国産の極超音速ミサイルを公開し、音速の最大15倍の速さで飛行すると主張した。13日のイスラエルの商都テルアビブへのミサイル攻撃でも極超音速ミサイルを使ったとしている。 これに対しイスラエルは対空防衛兵器を発達させた。「アイアンドーム」をはじめとする防空システムが飛来するミサイルを迎え撃つ仕組みだ。今回のイランによる報復攻撃でも、防空システムがイランのミサイルやドローンを迎撃する様子がみられた。 米紙ニューヨーク・タイムズは13日、同日のイスラエルによるイランへの攻撃で、殺害されたイランの要人らがイスラエルによる攻撃リスクを軽視していたと報じた。13日の攻撃ではイランのバゲリ軍参謀総長ら複数の高官が死亡している。 同紙によると、イラン側は弾道ミサイル1000発をイスラエルに発射して報復する計画だったが、ミサイル基地を攻撃されて貯蔵庫から速やかに発射台に配置することができなくなったという。 イスラエルメディアによると、イランは13日夜から14日早朝にかけて150発以上のミサイルを発射した。
2025.06.14
 22:40
時事通信

(Yahoo)

米イランの核協議中止 イスラエル攻撃で対立 <2507-061425>
 オマーンのバドル外相が14日にXで、15日に同国で予定されていたイランの核開発を巡る米国とイランの高官協議が中止になったと発表した。
 イランのメディアによると、アラグチ外相は14日、「シオニストの蛮行が続く状況下では、協議の継続を正当化できない」と指摘し、イスラエルによるイラン攻撃について「米国が直接支援した結果だ」と非難した。
 バドル外相は「外交と対話は永続的な平和への唯一の道だ」と表明し、今後の交渉継続に期待感を示した。
2025.06.14
 22:03
日経新聞 中国・ロシアなど10ヵ国、イスラエルのイラン攻撃「強く非難」 <2507-061424>
 中国やロシアなど10ヵ国が加盟する新興国の枠組みの上海協力機構
SCO)が14日、イスラエルによるイランへの攻撃を「強く非難」する声明を出し、「イラン国民と政府に深い同情」を表明して、イランの主権を損ない、世界の平和と安定に深刻な影響を及ぼすと批判した。
 SCOには中露のほかイランやインド、パキスタン、ベラルーシ、カザフスタンを含む中央アジア4ヵ国が加盟している。
2025.06.14
 21:09
産經新聞

(Yahoo)

全面戦争に突入の懸念 イランはミサイル200発で報復 昨年のような抑制シグナルなし <2507-061423>
 イランが13日夜以降、イスラエルに約200発のBMで報復し、死者も出たことで、両国の軍事衝突は激化する可能性が高まった。 イスラエルはさらに強力な対イラン攻撃を行うものとみられ、全面戦争の局面に入ることへの懸念が強まっている。
 イスラエルはさまざまな射程のミサイルに対応するために Iron Domeなど3種類の迎撃システムを保有しており、防空能力には定評があったが今回、イランによって発射されたミサイルの大半は迎撃したものの、一部は捕捉しきれなかったもようである。
 イスラエルは2024年10月の対イラン攻撃の際、ミサイル製造施設を攻撃して「目標は達成された」との声明を出したが、今回の対イラン攻撃でもミサイル関連施設を標的にしたとみられるが、イランはなおもイスラエルを射程に収め、打撃を与えうるミサイルを保有していることを示した。
 イスラエルとイランは2024年4月と10月にも攻撃の応酬をしたが、その際には戦闘拡大の意思はないとのシグナルが発せられ、4月にはイランが「報復する計画はない」と表明したほか、10月にはイスラエルがイラン側に攻撃を事前通告していたと報じられた。
 今回はそうした抑制的な行動がみられず、攻撃も単発でなく波状的に行われている。
 イスラエルは13日の攻撃でイランの核関連施設を目標にしただけでなく、イラン最高指導者ハメネイ師に直属する革命防衛隊の司令官や、軍参謀総長核科学者、さらに多数の民間人を殺害した。
 イラン指導部は国内世論も考慮し、一定の規模で報復すべきだと考えた可能性がある。
 イラン政府当局者は「攻撃は始まったばかりで、イスラエルは司令官や科学者を殺害した重い代償を支払うことになる」とメディアの取材に語った。
2025.06.14
 20:29
時事通信

(Yahoo)

核施設攻撃の裏に秘密工作 イラン領内に「ドローン基地」 イスラエル <2507-061422>
 イランの核施設空爆に踏み切ったイスラエルが、作戦実行の前からイランに工作員を深く浸透させ、入念な準備を進めてきたことが明らかになった。
 イスラエル当局者がメディアに、攻撃を実現させた「内幕」を打ち明けた。
 米ニュースサイトAxoiosが、イスラエル政府は8ヵ月かけてイランの核施設攻撃の計画を具体化させた。 当局者は、実行に向け、イスラエルの対外情報機関モサドの工作員が何年も前から下地作りをイラン国内で行ってきたと説明した。
 具体的には、工作員が、長い時間をかけてイラン領内に爆発物を搭載したUAVを持ち込んでいた。 軍事施設の近くにひそかに集め、「ドローン基地」を構築。中部では、地対空ミサイルの発射施設付近の空き地に精密誘導兵器も設置した。
 攻撃開始と同時に、長年温めてきた作戦も並行して始動させ、イランの防空能力を低下させるため、ミサイル発射装置などを一斉に攻撃するため、核施設といった厳しい防御態勢が敷かれているはずの施設にもイスラエル軍は打撃を加えることができた。
的  イスラエルは今回の攻撃で、軍トップら要人も大勢殺害した。 いつ、どこに、誰がいるのか。 モサドは目標の情報収集も徹底した。 諜報活動がイラン中枢の深部まで及んでおり、専門家は米CNNテレビに「モサドにとってイランは遊び場だ」と指摘した。
 一方、イスラエル首相府も一枚かんでおり、地元紙Jerusalem Postは、「ネタニヤフ首相の家族旅行」「治安部門高官の国外出張」などJerusalem Post虚偽の情報を流し、イランを油断させたと伝報じた。
2025.06.14
 17:10
AFP=時事

(Yahoo)

イスラエルの攻撃でイラン軍幹部2人死亡 国営メディア <2507-061419>
 イスラエルがイランの軍事力と核能力への攻撃を続ける中、イラン軍の将官2人がイスラエルの攻撃で死亡した。国営テレビが14日。報じた。
 同テレビは、イラン軍軍参謀本部情報副部長のゴラムレザ・メフラビ将軍と作戦部副部長のメフディ・ラバニ将軍が「殉教した」と報じた。
2025.06.14
 16:10
AFP=時事

(Yahoo)

イスラエル空軍、イラン・テヘラン地域の「防衛システム」を攻撃 <2507-061417>
 イスラエル軍は14日、同国空軍が夜間、イランの首都テヘラン地域の防空システムを標的とした一連の攻撃を実施したと発表した。
 イスラエル軍は声明で、「空軍が夜間、地対空ミサイルシステムを含む数十の標的を攻撃した。これは、テヘラン地域におけるイラン政権の防空能力に打撃を与える試みの一環だ」と主張。
 「空軍は戦争開始以来初めて、イスラエル領から1500キロ以上離れたテヘラン地域の防空システムを攻撃した」と続けた。
2025.06.14
 16:00

(06:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Edition: Israeli Strikes on Iran, June 14, 2025 <2507-061416>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月14日の戦況 =
 イスラエルの空爆作戦は、イラン軍指導部の世代交代を後押ししている。イスラエルの攻撃は、これまでに多数の軍の上級将校を殺害した。これらの将校の多くは、イラン・イラク戦争中の若い頃に兄弟のような絆を築き、その後の数十年間、軍の階級を通じて共に昇進した際にもその関係を維持し、互いに密接な個人的な絆を持っていた。
 最高指導者ハメネイは、アミール・ハタミ少将をアルテシュの全体司令官に任命した。ハタミは、イランの「積極的抑止」ドクトリンの声高な支持者であり、2014年から16年にかけてイランが持っていた攻撃戦略を支えてきた。
 イスラエル国防軍は、イラン全土でイランの軍事目標を標的にし続けており、イランの報復能力を低下させる可能性が高い
 このアップデートには、ナタンズ、エスファハン核技術センター、いくつかの軍事基地など、イランのいくつかの施設の早期爆弾被害評価(BDA)が含まれている。
 二人のアメリカ高官は、ナタンズに対するイスラエルの攻撃は「極めて効果的」だったと述べたが、イスラエルの高官は、被害はまだ「致命的」ではないと付け加えた。
 イスラエルは、CTP-ISWが以前に報告したように、6月12日から13日にかけての夜にタブリーズのアルテシュ空軍第2戦術航空基地(TAB)を攻撃した。 攻撃はアルテシュ空軍航空機格納庫の北にあるいくつかの建物を破壊し、格納庫から滑走路へのアプローチをクレーターで破壊した。
 イスラエルは、6月12日から13日の夜にハメダン空軍基地(ハメダンの北43km)で、航空機の格納庫とレーダーを破壊
した可能性がある。
 イスラエルは、弾道ミサイルを保管していると思われるアマンド・ミサイル基地のいくつかの建物を攻撃した。
 イスラエルは6月13日、ケルマーンシャーのバフタラン(パンジ・ペレ)地下ミサイル基地を攻撃した。
 イスラエルは6月14日、イランに対する進行中の攻撃キャンペーンを拡大し、重要なエネルギーインフラを標的とした。この拡大は、イランの軍事・核計画を維持する能力を低下させようとするイスラエルの新たな取り組み  を示している。
 CTP-ISWは、イスラエル国防軍が6月14日にテヘラン北西部郊外のシャハラン石油貯蔵所を攻撃したという報告を監視している。
 イランは、イスラエルのエスカレーションに対して、国際的な海上安全保障を脅かすことで対応する可能性がある。
 イラン当局者は、イスラエルがイランへの攻撃を停止し、イランがイスラエルに対する報復攻撃を終えるまで、イランはアメリカ-イラン核交渉に戻らないだろうと述べた。
 抵抗の枢軸におけるイランのパートナーや代理人の一部は、これまでのところ、イランを標的にしたイスラエルに意味のある介入とコストを課すことに失敗している。
 イランは、6月12日の最初のイスラエル攻撃以来、イラン領土からイスラエルを標的とした弾道ミサイル攻撃を7波にわたって開始してきた
2025.06.14
 13:04
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、米との協議「無意味」 イスラエル攻撃巡り不信募らす <2507-061414>
 イラン外務省は13日、同国へのイスラエルの攻撃を米国が支援していると非難し、核問題を巡る米との協議はもはや「無意味」だと指摘した。米とイランの協議は15日にオマーンで行われる予定だが開催されるか不透明になっている。
 イランメディアによると、外務省報道官は「(米国は)対話を無意味にする行動をとった」とし、米国はイスラエルのイラン攻撃を容認しておいて、イランと交渉する主張することはできないと指摘した。
 さらに、イスラエルは外交プロセスに「影響を与えることに成功した」とし、イスラエルの攻撃は米政府の許可なしでは実現しなかったと主張した。
トランプ米政権は、イラン攻撃についてイスラエルから事前に連絡を受けていたとしたが関与は否定している。
2025.06.14
 11:30
讀賣新聞

(Yahoo)

イランとイスラエル、事実上の交戦状態に突入…テルアビブに報復攻撃のミサイル着弾 <2507-061413>
 イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は13日夜、核施設などへのイスラエルの攻撃に対する報復として、ミサイルや無人機で反撃したと発表した。イスラエル当局によると、一部が中部テルアビブに着弾し、1人が死亡、数十人が負傷した。イスラエルのイラン攻撃も続いており、両国は事実上の交戦状態に突入した。
 イラン国営テレビは、150~200発の弾道ミサイルがイスラエルに向けて発射されたと伝えた。革命防衛隊の発表によると、イスラエルの軍事施設やミサイル製造工場など数十か所を標的とし、戦略的な目標に命中したと主張した。これに先立ち、最高指導者アリ・ハメネイ師は国営テレビで演説し、「強力な報復を容赦なく行い、(イスラエルは)苦渋を味わうことになる」と訴えた。
 イスラエル軍は13日夜、イランが100発以下のミサイルを発射したと発表し、イランの攻撃はその後も続いた。大半は迎撃されたり、標的に届かなかったりしたというが、地元テレビはテルアビブの数か所にミサイルが着弾し、炎上・崩壊するビルの映像を伝えた。イスラエル・カッツ国防相は「人口密集地へのミサイル発射でイランはレッドライン(越えてはならない一線)を越えた」と述べた。
 イスラエル軍は13日夜もイラン各地を攻撃し、中部イスファハンへの攻撃で核施設の一部などを破壊したと発表した。イラン原子力庁も、ウラン濃縮施設のある中部ナタンツとフォルドゥの核施設に加え、イスファハンの核施設が攻撃を受けたと明らかにした。ナタンツでは微量の「漏洩(ろうえい)」があったという。放射能漏れかどうかは明らかにしていないが、外部への漏洩はないと説明している。
2025.06.14
 09:30
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン核施設被害は「限定的」、専門家がイスラエル攻撃後の画像分析 <2507-061412>
 イスラエルは13日にイランの核関連施設などを標的に先制攻撃を始めたが、複数の専門家によると、これまでのところイランの主要核施設が受けた損害は限定的とみられている。
 イスラエルの攻撃でイランの軍指導者や核科学者が死亡したほか、軍指揮統制施設や防空施設に打撃を与えたが、衛星画像によると、核インフラへの大きな被害は確認できていないという。
 科学国際安全保障研究所の核専門家デービッド・オルブライト氏は「初日は指導者の殺害、核科学者の追跡、防空システム、報復能力など奇襲攻撃によって得られる成果に焦点を当てていた」と指摘。
 「フォルドゥやイスファハン(にある核施設)では目に見える被害はない。ナタンズには被害があった」とし、「ただ、地下施設が破壊されたという証拠はない」とも述べた。
 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は国連安全保障理事会に、ナタンズで地上部分にある試験的なウラン濃縮施設が破壊された述べた。イランはフォルドゥやイスファハンの施設にも攻撃があったと報告したという。
 グロッシ氏は、ナタンズでは電力インフラも破壊され、カスケード(複数の遠心分離機を連結した設備)への電力供給が停止したため、分離機が損傷した可能性があると述べた。しかし、ナタンズの放射能レベルに変化はなく、正常だと述べた。
 ナタンズはイランの主要なウラン濃縮施設で、地下に大規模なウラン濃縮工場のほか、地上には小規模なパイロット濃縮工場がある。
 トランプ米大統領は13日のロイターとの電話インタビューで、イランがまだ核開発プログラムを維持しているかどうか「誰にも分からない。極めて壊滅的な攻撃だった」と述べた。
 オルブライト氏は、イランの現地時間13日午前11時20分以降の最新画像に基づいて分析。地下の遠心分離工場に通じるトンネルへのドローン攻撃やサイバー攻撃があった可能性もあるとし、攻撃はまだ初期段階だとの見方を示した。
2025.06.14
 09:26
産經新聞

(Yahoo)

仏マクロン大統領、イスラエル自衛権支持 イラン「核エンジン製造近かった」 <2507-061411>
 フランスのマクロン大統領は13日の記者会見で、イランの核開発は「核エンジンが製造可能な重要段階」に近づいていたとして、イスラエルの自衛権を支持した。イランがイスラエルを報復攻撃した場合、フランスは「防衛作戦に参加する」用意があるとも述べた。
 マクロン大統領は、「イランは約束を破って基準を超える核濃縮を続け、弾道ミサイル開発も進めてきた」と指摘した。イランがウクライナを侵略するロシアにミサイルを供給していることにも触れ、「核兵器取得を目指すイランの動きは、中東地域や欧州への脅威となる」と批判した。そのうえで、緊張緩和に向けて国際社会の外交努力を呼び掛けた。
 マクロン大統領は中東安定化には、「イスラエルを中東地域の一員として統合することが不可欠」だと訴え、パレスチナとの2国家共存に向けた和平努力を進めるべきだと強調した。フランスは18日、米ニューヨークでサウジアラビアとともにパレスチナ和平を目指す会合を開く予定だったが、延期を決めたと明かした。
2025.06.14
 08:46
産經新聞

(Yahoo)

イラン要人はなぜ殺害されたか イスラエル特務機関モサドが浸透、数年かけて居場所特定 <2507-061310>
 イスラエルは13日、イランの警戒網を破って中部ナタンズなどの核施設を空爆し、軍トップや核科学者ら要人を殺害した。イスラエルの対外特務機関モサドや軍情報局が数年ごしでイラン国内で進めた極秘作戦が実を結んだとの報道もある。
 イスラエルは、イラン最高指導者直属の革命防衛隊トップのサラミ司令官やイラン軍のバゲリ参謀総長を殺害した。イランメディアによると、大学の学長で理論物理学者のテヘランチ氏ら少なくとも6人の科学者も殺害された。
 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は複数のイスラエル政府当局者の話を基に、要人殺害には「居場所や行動に関する詳細な情報が必要だった」と伝えた。中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)は、「テヘランチ氏ら科学者の自宅が13日の攻撃で深刻な打撃を受けた」と報じており、イラン国内に浸透したイスラエルの協力者が居場所を把握、報告した可能性をうかがわせる。
 アルジャジーラは「イランの指導者らの居所に関する正確な情報がある、というイスラエルの明確なメッセージだ」というカタールの識者の見方を紹介した。
 イランでは2020年にも首都テヘラン近郊で著名な核科学者が遠隔操作の機関銃で射殺され、イランはイスラエルによる暗殺だとして非難していた。
 一方、イスラエル政府は13日、イラン国内で工作員がミサイルの発射を準備し、イラン側のミサイル発射施設を破壊しているとする動画を公開した。イスラエルが軍事作戦を公表するのは極めて異例である。当局者はモサドの諜報能力の高さを示し、イラン指導部の報復への意欲を奪うのが目的だと語った。
2025.06.14
 07:23
共同通信

(Yahoo)

イスラエルメディアは14日、イランによるミサイル攻撃の負傷者が60人以上になったと報じた。 <2507-061407>
 イスラエルメディアは14日、イランによるミサイル攻撃の負傷者が60人以上になったと報じた。
2025.06.14
 06:30
Reuters 通信

(Yahoo)

米軍、ミサイル撃墜でイスラエルを支援=当局者 <2507-061405>
 米軍はイランがイスラエルに向けて発射したミサイルの撃墜を支援した。複数の米当局者が13日、明らかにした。
 当局者によると、米軍による迎撃は現時点では地上配備型システムによって行われており、戦闘機や軍艦は使用されていない。ミサイル迎撃した地点などについては明らかにしなかった。
 米国は中東に約4万人の兵士を展開。ミサイル撃墜を支援する防空システム、戦闘機、軍艦などを備えている。
2025.06.14
 05:26
朝日新聞

(Yahoo)

イラン、イスラエルに報復攻撃「数百発のミサイル発射」 現地報道 <2507-061404>
 イラン国営通信は13日、イランがイスラエルに対して報復攻撃を開始し、数百発の弾道ミサイルを発射したと報じた。イランの精鋭部隊「革命防衛隊」系のタスニム通信は、イランの攻撃がイスラエルの防空システムを「突破した」と報道。イスラエルの軍事基地などの攻撃に成功したとしている。
 イスラエルの有力紙ハアレツはイスラエル軍の発表として、発射されたミサイルは100発未満で、ほとんどが迎撃されたか、目標に命中しなかったと報じた。一方、救急隊の報告によると、40人が負傷し、うち2人が重体だという。
 中東の衛星放送局アルジャジーラは、イスラエル中部の商都テルアビブの高層ビル群の間から煙が立ち上っている様子を中継。ビルが破壊され、火災が発生している様子も映し出した。
2025.06.14
 05:15
共同通信

(Yahoo)

米軍、地上配備型防衛システムで迎撃支援 <2507-061403>
 AP通信は13日、米軍が地上配備型対空防衛システムを使い、イランがイスラエルに向けて発射したミサイルの迎撃を支援していると報じた。
2025.06.14
 04:00

(14:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Iran Update Special Edition: Israeli Strikes on Iran, June 13, 2025 <2507-061402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年6月13日の戦況 =
 イスラエルは6月12日、イランの核開発計画と政権指導部を標的とした空爆を開始し、イランによる核開発計画の「脅威を弱体化させ、破壊し、取り除く」ことを目的とした。
 6月12日から13日の攻撃は、複数のイスラエル当局者によると、数週間にわたる空爆作戦の始まりである。この初期段階では、これらの目標に基づいてイスラエルの空爆作戦の成功または失敗を評価することは困難である。
 イスラエルの攻撃は、イランが迅速に対応するのを困難にする個別の軍事的影響をイランに押し付けることを意図していた。これらの影響には、イランの防空網の抑圧、イスラエルに対するイランの報復能力の低下、イランの指揮統制の混乱が含まれていた。これらの効果の少なくとも一部を生み出すイスラエルの能力は、イスラエルの即時の成功に貢献し、イスラエルが必要に応じてキャンペーンを継続し拡大するための条件を整えた。
 イスラエルは、イランのウラン濃縮能力を麻痺させる取り組みとして、6月12日と13日にイランの核インフラを標的にした。イスラエルは、エスファハンの核施設であるナタンツで濃縮能力を攻撃した。フォルドウまたはその近くで、おそらく防空システムを標的とした攻撃の未確認の報告がある。
 イスラエル国防軍は、ケルマーンシャー州の主要なミサイル基地を含む複数のイランの軍事目標も標的にした。
イスラエル国防軍は、イランの核研究ネットワークの著名なメンバーを標的にした。イスラエルは、6月12日と13日に、シャヒード・ベヘシュティ大学のイランの上級核科学者5人を殺害した。
 不特定のイラン情報筋がニューヨーク・タイムズ紙のジャーナリストに語ったところによると、イスラエルの攻撃でIRGCコッズ部隊司令官エスマイル・ガーニ准将が死亡したという。
 イランは、殺害された司令官を、政権に長年従軍した実績を持つ他の高官と交代させた。
 イランは、イスラエルによる最初の攻撃から約18時間後に、イラン領土からイスラエルを標的とした2波弾道ミサイル攻撃を行った。この報復は、現時点では効果がなかったか、限定的であったように思われる。
 抵抗枢軸におけるイランのパートナーと代理人(フーシ派を除く)は、イスラエルの攻撃を非難する一般的な声明を発表し、イスラエルに対する彼らの行動をまだ変えていない。当事者たちは、イランのために介入する気配はなく、イスラエルとの長年の戦いの後、彼らがどれほど弱体化しているかを反映している。フーシ派は、攻撃後にイスラエルを標的にした唯一の枢軸国パートナーだ。
 アメリカのトランプ大統領は、もしイランがアメリカ合州国との核合意にコミットしなければ、イランに対する「さらに残忍な」攻撃が続くと警告した。その後、イランは、アメリカ-イラン核交渉から撤退したと発表した。
 アメリカ海軍は、おそらくイスラエルの弾道ミサイル防衛を支援するため、USSトーマス・ハドナーを東地中海に配備した。
2025.06.13
 18:03
産經新聞

(Yahoo)

イスラエル攻撃、地域大国サウジとの国交正常化は困難 イラン追い詰められれば悪夢の事態 <2507-061316>
 イスラエル軍がイランの核開発関連施設などを空爆し、イランが反撃したことで、中東情勢は不透明感を増している。トランプ米大統領は中東の地域大国サウジアラビアとイスラエルの国交正常化の仲介に意欲を示してきたが、中東専門家は今回の攻撃で早期実現は難しくなったと分析した。
 一方、核施設を攻撃されたイランが追い詰められ行動をエスカレートさせれば、石油を中東に依存する日本にも甚大な影響が及ぶ恐れがある。
2025.06.13
 18:03
Reuters 通信

(Yahoo)

アングル:イラン攻撃で「政治延命」狙うネタニヤフ首相、イスラエルの危険な賭け <2507-061315>
 イランはかつて、イスラエルのネタニヤフ首相を「おおかみ少年」と呼んだ。ことあるごとにイランの核の脅威をあげつらい、それを叩くと主張していたからだ。13日の攻撃で、ネタニヤフ氏は一矢報いた格好だが、自身の政治生命の「延命」という思惑も透ける。
 2018年、イランのザリフ外相(当時)は、同国の核開発計画を巡り非難を繰り返すネタニヤフ首相に「そう何度も人をだますことはできない」と言い放った。かつてフランスのサルコジ大統領は「もう彼(ネタニヤフ首相)には我慢できない、彼は嘘つきだ」とオバマ米大統領にこう語ったとされる。
 イスラエルのイランへの攻撃について、軍事アナリストからは、イスラム組織ハマスやレバノンのヒズボラが即反撃に動くことが予想されるため実行は難しいという見方が出ていた。 しかしこの2年で状況が変わった。イスラエルはパレスチナ自治区ガザでハマス掃討作戦を実施し、ヒズボラにも壊滅的な打撃を与えた。その意味で、イラン攻撃の「機が熟した」とネタニヤフ氏が判断したと考えられる。
2025.06.13
 16:57
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル軍、200機以上の戦闘機が空爆を行ったと発表 イラン全土の標的100カ所超を攻撃 <2507-061314>
 イスラエル軍は13日、映像を公開し、200機を超える戦闘機がイラン全土の100カ所以上の標的を攻撃したと発表した。
 イスラエル軍が公開した映像には、戦闘機が離陸する様子が映っている。イスラエルは13日、今回の攻撃作戦を「立ち上がるライオン」と名付け、イランに対して大規模な空爆を実施した。
2025.06.13
 16:47
朝日新聞

(Yahoo)

イスラエル軍、イランからのドローン撃墜を開始 現地紙報道 <2507-061313>
 イスラエル軍は13日、イランから発射されたドローンを、イスラエル領外で撃墜したと発表した。イスラエルの有力紙ハアレツが報じた。ハアレツによると、別のイスラエルメディアは、イスラエル空軍がサウジアラビアの領空でドローンの迎撃を始めたと報じたという。
 また、ヨルダンの国営ペトラ通信は、ヨルダン空軍の戦闘機と防空システムが、同国の領空に侵入した複数のミサイルとドローンを迎撃したと報じた。
2025.06.13
 10:59
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン革命防衛隊司令官が死亡、イスラエルの攻撃で=国営メディア <2507-061311>
イラン国営メディアは13日、イスラエルの攻撃でイラン革命防衛隊のホセイン・サラミ司令官が死亡したと伝えた。
2025.06.13
 10:49
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン参謀総長や核科学者、攻撃で死亡の可能性高い=イスラエル当局 <2507-061310>
 イスラエル国防当局者は、13日のイランに対する攻撃で、イランの参謀総長や複数の上級核科学者を含む参謀本部メンバーが死亡した可能性が高いと述べた。
2025.06.13
 10:37
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエルの対イラン攻撃、米は関与していない=ルビオ国務長官 <2507-061309>
 イスラエルは13日未明(米国時間12日夜)にイランを攻撃したと発表した。イランのメディアも首都テヘランで爆発音が聞こえたと伝えた。
 ルビオ米国務長官は12日、イスラエルによる対イラン攻撃に米国は関与していないと述べ、同時にイランに対して、この地域における米国の利益や人員を標的にしないよう求めた。
 「今夜、イスラエルはイランに対して一方的な行動をとった。われわれはイランへの攻撃に関与しておらず、最優先事項はこの地域の米軍を守ることだ」と声明で述べた。
 「はっきりさせておきたい。イランは米国の利益や人員を標的にすべきではない」と続けた。
 ルビオ長官は、イスラエルが攻撃について「自衛のために必要だった」と米国に伝えたと明らかにした。
2025.06.13
 09:26
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエルがイランに先制攻撃、核施設など100カ所超 米は関与否定 <2507-061308>
 イスラエルは13日未明、イランの核関連施設や弾道ミサイル工場、軍司令官を標的とした大規模な先制攻撃に踏み切った。イランの核兵器開発を阻止するために長期作戦を開始するとし、中東の緊張が高まっている。
 イスラエルのネタニヤフ首相は動画で「われわれはイスラエルの歴史における決定的な瞬間を迎えている」と表明。核兵器開発や弾道ミサイル計画に関わる科学者や、中部ナタンズのウラン濃縮施設も標的だとし、作戦は数日間続くと述べた。
 イスラエル軍は攻撃作戦名を「ライジング・ライオン(立ち上がるライオン)」と命名。報道官は攻撃にはイスラエル戦闘機200機が参加し、イラン国内の100以上の標的を攻撃したと明かした。
 さらに、イラン軍の参謀総長、革命防衛隊司令官、非常事態軍司令官が全員死亡したことも確認。また、報復としてイランから約100機のドローンが発射されたと明かし、阻止すべく対応していると述べた。
 これに対し、イスラエルメディアは0800GMT(日本時間午後5時)頃、国民に保護区域付近にとどまるよう命じた指示が解除されたと報じており、ドローンの大半、あるいは全てが無力化された可能性を示唆している。
一方、イラン革命防衛隊はサラミ司令官が殺害されたと発表。国営メディアは首都テヘランの同部隊本部が攻撃を受けたと報じた。また、テヘランでは住宅街が攻撃され、子ども数人が死亡した。また、核科学者2人も死亡したという。
 米ニュースサイトのアクシオスはイスラエル高官の発言として、大規模な空爆に加え、同国の情報機関モサドがイラン国内で一連の秘密工作を主導したと報じた。作戦は、イランの戦略ミサイル基地と防空能力に打撃を与えることを目的としていたという。
 国連のファルハン・ハク副報道官は、グテレス事務総長が中東での軍事的緊張の高まりを非難し、双方に最大限の自制を求めたと述べた。
2025.06.13
 09:36
Reuters 通信

(Yahoo)

イランのテヘラン北東部で爆発音=国営メディア <2507-061306>
 イラン国営メディアNour Newsは13日未明、首都テヘランの北東で爆発音が聞こえたと伝えた。
理由は現時点で明らかではないという。
2025.06.13
 09:21
毎日新聞

(Yahoo)

イスラエルがイランを攻撃 米報道「テヘランで爆発音」 <2507-061305>
 イランメディアは13日未明(日本時間朝)、首都テヘランで複数の爆発音が響いたと報じた。米メディア「アクシオス」はイスラエル軍がイランを攻撃したと報じた。
 イスラエルはイランの核兵器開発を強く警戒している。複数の米メディアは12日に「イスラエルがイラン国内の核施設を攻撃する準備を完了した」と報道していた。トランプ米大統領は攻撃が「十分起こりえる」と述べていた。
2025.06.13
 07:23
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル、早ければ15日にもイラン攻撃の可能性=WSJ <2507-061304>
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は12日、米国とイスラエルの当局者の話として、イランが米国の提案する核開発の制限を拒否した場合、イスラエルが数日中にイランを攻撃する可能性があると報じた。
 同紙によると、イスラエル高官は、イランが原爆製造に使用可能な核分裂性物質の生産停止に同意しない場合、早ければ15日にも攻撃を実施する可能性があると述べた。
米当局者2人によると、イスラエルのネタニヤフ首相は9日のトランプ米大統領との電話会談で攻撃の可能性に言及したという。
2025.06.13
 06:17
朝日新聞

(Yahoo)

イスラエルのイラン攻撃「可能性がかなり高い」 トランプ氏が警告 <2507-061303>
 イスラエルによるイランへの軍事攻撃について「起きる可能性がかなり高い」との見方を示し、中東で「大規模な衝突の可能性がある」と話した。イランの核開発をめぐる交渉は難航している。トランプ氏は、交渉のさなかにイスラエルが攻撃すれば「状況を悪化させる可能性があり、望んでいない」とも述べた。
イランからの反撃は必至だ。イスラエルの後ろ盾である米国もイランの標的になる可能性が高く、中東の緊迫度は一気に高まる。
2025.06.12
 19:31
時事通信

(Yahoo)

ウラン濃縮「新施設稼働へ」 イラン、IAEA決議に反発 <2507-061221>
 イランの外務省と原子力庁は12日、共同声明を発表し、国際原子力機関(IAEA)理事会がイラン非難決議を採択したことに反発し、「安全な場所で新たなウラン濃縮施設を稼働させる」と表明した。と、地元メディアが伝えた。
 声明では、イランはこれまで「(IAEAとの)保障措置(査察)の義務を順守してきた」と主張。「政治的な決議に対抗せざるを得ない」と強く批判した。
 中部フォルドゥの核施設に設置されているウラン濃縮用の遠心分離機についても、最新型に更新すると発表。原子力庁報道官は地元メディアに「濃縮活動は劇的に増える」と述べた。高濃縮ウランの生産や貯蔵がさらに加速し、国際社会の反発を招く恐れがある。また、追加の対抗措置も計画中だと強調した。
2025.06.12
 08:15
Reuters 通信

(Yahoo)

トランプ氏、イスラエルのイラン攻撃「あり得る」 数日内検討と米紙 <2507-061208>
 トランプ米大統領は12日、イスラエルによるイランへの攻撃は「十分に起こり得る」と述べた。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は12日、米国とイスラエルの当局者の話として、イランが米国の提案する核開発の制限を拒否した場合、イスラエルが数日中にイランを攻撃する可能性があると報じた。
 トランプ大統領は「紛争は避けたい」と改めて表明。交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「われわれはイラン核問題の外交的解決に引き続きコミットしている!」と投稿し「私の政権全体がイランとの交渉を指示している。(イランは)偉大な国になり得るが、まず核兵器を保有するという希望を完全に捨てなければならない」と述べた。
 米国とイランは15日にオマーンでイランの核開発問題を巡る6回目の協議を実施する。
 国際原子力機関(IAEA)は12日、イランが核不拡散義務に違反しているとして同国を非難する決議を採択。これに対しイランは対抗措置を発表し、中東の緊張が高まっている。
 米情報機関は、イスラエルがイランの核施設への攻撃準備を進めていることを示唆。トランプ大統領は11日、中東が「危険な場所になる可能性がある」ため、米国の職員を中東から退避させていると述べた。
 WSJは米当局者の話として、イスラエルのネタニヤフ首相が9日のトランプ氏との電話会談で、攻撃の可能性に言及したと報じた。
 トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、イスラエルによるイラン攻撃は「差し迫っているとは言いたくないが、十分起こり得ることのように見える」と発言。「紛争は避けたい」としながらも、「イランは厳しい交渉を強いられる」とし、イランは何らかの譲歩をしなければならないとの考えを示した。
 トランプ大統領は、核協議が決裂した場合はイランを攻撃すると繰り返し警告している。11日には、米国の主要な要求であるウラン濃縮の停止にイランが同意するかどうかについて、自信が薄れつつあると述べた。
2025.06.12
 05:42
Reuters 通信

(Yahoo)

米、中東の一部職員退避へ イランとの緊張高まる <2507-061203>
 トランプ米大統領は11日、中東が「危険な場所になる可能性がある」ため、米国の職員を中東から移動させていると発言、米国はイランの核兵器保有を認めないと述べた。
 これに先立ち、ロイターは米国とイラクの関係筋の話として、中東地域の安全保障上のリスクが高まっていることから、米国が在イラク大使館職員の一部退避を準備しており、中東各地から軍人の家族が退去することを許可すると報じていた。
 これらの関係筋はどのような安全保障上のリスクが避難の決定を促したのかを明らかにしていない。
 報道を受けて、原油価格は4%以上急騰した。
2025.06.09
 21:22
時事通信

(Yahoo)

イラン、核で対案提示へ 米提案「受け入れ難い」 <2507-060919>
 イラン外務省報道官は9日、イラン核開発を巡る新たな合意に向けて米国が示した提案は「受け入れ難い」として、交渉を仲介するオマーンに対案を提出する方針を明らかにした。
 米イラン両国は既に5回の高官協議を実施している。同報道官は米国の提案に関して「これまでの協議の結果ではない」と指摘。対案の具体的な内容には触れず、「論理的で均衡の取れた提案をする」と説明するにとどめた。
 米国の提案の中身は公表されていない。米ニュースサイト「アクシオス」によると、イランに低レベルのウラン濃縮活動を限定的に容認するなど、米国が一定の譲歩を示したとされている。
2025.06.06
 11:25
Wall Street Journal イラン、中国に弾道ミサイル用原料を発注 <2507-060610>
 事情に詳しい複数の関係者が、イランが中国に数千㌧のBM燃料用原料を発注していたことを明らかにした。 イランが核開発を巡り米国と協議を重ねるなか、軍事力の再構築を目指す動きである。
 関係者によると、注文した過塩素酸アンモニウムは数ヵ月以内にイランに到着する見込みで、数百発分のBMの燃料となる可能性がある。
 関係者の1人によると、原料の一部はイエメンのフーシ派をはじめ、地域の複数の親イラン武装組織に送られる可能性が高い。
 イランは強い姿勢でトランプ政権と核開発を巡る協議を進める一方、域内の同盟勢力を強化し、軍事力を再構築したい考えで、兵器級に迫る濃縮ウランの備蓄を拡大し続けており、ミサイル計画の制限に関する交渉を拒否している。
 トランプ大統領は4日に行ったプーチン露大統領との電話会談で、イランとの協議について話し合ったと述べ、4日のSNSへの投稿で、「イランの核兵器に関する決断の時間は残り少ない」と記していた。
 関係者によると、イラン企業のPishgaman Tejarat Rafi Novin社は過去数ヵ月間で、香港のライオン・コモディティーズ・ホールディングス社にミサイル用原料を発注していた。
 ライオン・コモディティーズのディレクターを務めるネルソン・バーバ氏にコメントを求めたが、回答は得られなかった。 イランの国連代表部にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
2025.06.04
 23:41
共同通信

(Yahoo)

「イスラム国」の13人を逮捕 イラン、爆破テロ計画か <2507-060429>
 イラン国営TVが、イランの警察当局が4日、首都テヘラン郊外で同日開かれたイベントで爆破テロを計画したとして、過激派組織ISISのメンバー13人を逮捕したと発表したと報じた。
 イベントはイラン革命の指導者で1989年に死去した故ホメイニ師にまつわるもので、ホメイニ師の遺体がある廟で行われ、最高指導者ハメネイ師が演説するなどした。 警察当局は爆弾ベストや銃器を押収したという。
 イスラム教スンニ派のISISはシーア派を国教とするイランを敵視し、たびたびテロの対象にしてきており、2024年1月にもイラン南東部ケルマンで約90人が死亡した自爆テロを起こした。
2025.06.04
 16:22
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン最高指導者、核問題巡り米の要求拒否 ウラン濃縮継続 <2507-060420>
 イランの最高指導者ハメネイ師が4日、核開発問題を巡る米政府の提案について、イランの国益に反していると表明してウラン濃縮を継続する方針を示した。
 米国とイランの核協議ではウラン濃縮を巡る問題が対立点となっていた。 ハメネイ師は演説で、ウラン濃縮はイランの核開発にとって引き続き重要だと表明した。
 「米国の無礼で傲慢な指導者たちは、われわれが核開発計画を持つべきではないと繰り返し要求する。 イランがウラン濃縮を行うべきかどうかを、一体誰が決めるというのか」と述べた。
 イランの外交官はReutersに対し2日、同国が核開発問題を巡る米政府の提案を拒否する構えだと述べていた。
2025.06.03
 18:06
讀賣新聞

(Yahoo)

イラン核開発巡り低レベルのウラン濃縮を限定的に容認する案、トランプ政権が提示…アメリカ報道 <2507-060306>
 Axiosが2日、トランプ米政権がイランの核開発について、低レベルのウラン濃縮を限定的に容認する案を提示したと報じた。 事実ならウラン濃縮技術の完全な廃棄という従来の要求から大きく譲歩したことになる。
 報道によると、5月31日に示された米国案はイランのウラン濃縮に関し、新たな濃縮施設の建設を認めない一方、合意に基づく一定期間は3%までの濃縮度を容認し、国際原子力機関 (IAEA) の査察を含む強力な監視と検証の体制を構築するという。
 両国は合意を優先した妥協点を探っているとみられるが、トランプ米大統領は自身のSNSへの投稿で2日、「我々はいかなるウラン濃縮も認めない」と報道を否定した。 Reuters通信も2日、イランは米国案を拒否する方向だと報じた。
 Axiosによると、米国案はイランへの制裁解除について、米国とIAEAの要求が満たされた後に認めるとしている。
 イラン外務省報道官は2日の記者会見で、米国側から制裁解除が明確に示されていないと不満を表明し、制裁解除と制裁を再開しない保証を求めた。
2025.06.02
 09:08
Reuters 通信

(Yahoo)

イランは秘密裏に核開発活動、IAEAが報告書で検証 米など非難決議準備か <2507-060205>
 国際原子力機関 (
IAEA) が、イランがIAEAによって長年調査対象とされてきた3ヵ所の施設において、未申告の物質を使って秘密裏に核開発を行っていたとする報告書をまとめたことをReutersが報告書の内容を確認して分かった。 また報告書は、さまざまな分野でイランのIAEAに対する協力姿勢が不十分だとの見解を示した。
 この報告書は、IAEAの加盟35ヵ国で構成する理事会が要請したイランの核開発の包括的な検証を記したもので、米、英、仏、独が主導する形で、理事会によるイランの核不拡散義務違反を非難する決議採択に道を開くことになる。 複数の外交官によると、4ヵ国は9日からの週に開催される次回の理事会会合で決議の試案を提出する計画である。
 ただそうした決議が採択されればイランが猛反発し、同国と米国の新たな核合意を巡る協議が一段と難航する可能性がある。
 報告書に含まれるイランの核開発活動の大半は数十年前かそれ以前の事案だったが、近年の核兵器製造に関連する秘密の活動も言及されている。
 イランの外務省と原子力庁は報告書について「政治的な動機に基づいている」と共同声明で内容を否定し、国営メディアが伝えたところでは、IAEA理事会でイランに対する処分を下そうとするいかなる取り組みにも「適切な措置」を講じるとしている。
 一方IAEAは別の報告書で、イランが濃縮度を60%に高めたウラン生産を加速させ、貯蔵量が408.6kgに達したと明らかにした。 60%は核兵器級の90%に迫る水準で、重大な核合意違反に当たる。
2025.06.01
 05:33
テレ朝 News

(Yahoo)

イランの高濃縮ウラン貯蔵量が1.5倍に IAEAが報告書で「深刻な懸念」を表明 <2507-060104>
 イランと米国で核協議が続くなか、IAEAはイランの高濃縮ウランの貯蔵量2月に比べて1.5倍増えたとする、深刻な懸念を表明する報告書をまとめた。
 AP通信などによると、IAEAはイランが5月17日の時点で60%に濃縮したウランの貯蔵量をさらに増やし、408.6kg保有しているという報告書をまとめた。
 貯蔵量は2025年2月の報告書の274.8kgから約1.5倍に増えたと指摘している。 このウランの量はさらに濃縮する技術があれば、核爆弾9個分に相当するという。
 イランは核開発は平和利用のためだと繰り返し主張しているが、IAEAはイランを「核兵器を持たない国でこのような高濃縮ウランを生産する唯一の国」と指摘し、深刻な懸念を表明している。
 イランと対立するイスラエルの首相府は「IAEAの報告はイランが核兵器の開発をやり遂げようとしていることを示している」としたうえで、「国際社会は今すぐ行動しなければならない」と訴えた。
2025.05.29
 20:32
時事通信

(Yahoo)

湾岸諸国、イラン攻撃に反対 トランプ氏に直接伝達 米報道 <2506-052937>
 ニュースサイトAxiosが29日、トランプ米大統領が5月に訪問したサウジアラビア、カタール、UAEの首脳らが、イラン核施設攻撃への反対をトランプ大統領に直接伝えていたと報じた。
 湾岸首脳はイランとの対立激化を避け、地域の安定維持や経済成長に注力したい意向を示したという。
 サウジの事実上の最高権力者ムハンマド皇太子やカタールのタミム首長らは、イラン核施設が攻撃されれば自国が巻き込まれる可能性を警戒し、サウジとカタールは、イランを敵視するイスラエルが攻撃に踏み切る事態を懸念しているという。
 トランプ大統領は28日、イスラエルのネタニヤフ首相と22日に行った電話会談で、イラン核施設攻撃を自制するよう求めていたことを明かした。
2025.05.29
 08:55
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、ウラン濃縮一時停止も 資金凍結解除など条件に=関係筋 <2506-052911>
 イラン当局筋2人が28日に、核問題を巡る交渉で米国が「政治的合意」に基づき資金凍結を解除し、民生用にウランを濃縮する権利を認めれば濃縮活動を一時停止する可能性があることを明らかにした。
 こうした政治取引は、より広範な核合意につながる可能性があるという。
 交渉団に近いこれらの関係者は、米国がイランの条件を受け入れれば、「早期に政治的合意に至るだろう」と語ったが、この問題は米国との協議で、まだ議論されていないという。
 関係者によると、イランは合意に至れば、ウラン濃縮を1年間停止し、高濃縮ウラン在庫の一部を海外に出荷するか、民生用核燃料板に転換することになるという。
 ウラン濃縮の一時停止は、米国とイランの核協議が5回目を経ても依然として残る課題の克服につながる可能性がある。
 米政府高官はReutersに、イラン関係者が明らかにしたこれらの提案について、これまでのところ交渉のテーブルに上がっていないと語った。 米国務省はこの記事に対するコメント要請に現時点で応じていない。
 イランのFars通信によると、バガイ外務省バガイ報道官はReutersの報道を否定し、「イランでの濃縮は譲れない原則だ」と述べた。
 関係者によると、イランはトランプ米政権が要求する核プログラム放棄や核施設の封鎖には応じない意向で、その代わりに、核拡散防止条約加盟国として濃縮活動を行うイランの主権的権利を公に認め、制裁によって凍結されたイランの石油収入を放出するよう米国に求めるという。
2025.05.29
 08:39
産經新聞

(Yahoo)

トランプ氏、イスラエルを牽制 イラン核協議巡り「阻害行動とるな」 <2506-052910>
 トランプ米大統領は28日、イラン核問題を巡る同国との協議妥結を阻害しかねない行動は取らないようイスラエルのネタニヤフ首相に伝えたと明らかにし、イランの核開発阻止に向けて同国核施設への空爆準備を進めているとも伝えられるネタニヤフ首相を牽制したことを明らかにした。
 トランプ大統領は、ホワイトハウスで記者団から「協議を混乱させる行動を取らないようネタニヤフ首相に警告したのか」と問われ、「した。 警告ではないが、『今は適切ではない』と言った」と述べた。
 ワシントンD.C.でイスラエル大使館の職員2人が殺害されたのを受け、22日にネタニヤフ首相と電話会談した際のやりとりとみられる。
 またトランプ大統領は「イランはディール(取引)をしたがっている」と語り、核協議が前進しているとの見方を示した。
 米国とイランは4月中旬以降、5回の協議を行っており、今後も継続する方針で、イランのウラン濃縮活動をどの程度認めるのかや、同国内に貯蔵されている高濃縮ウランの取り扱いなどが焦点とされる。
 米ニュースサイトAxiosによると、イランを安全保障上の脅威とみなすネタニヤフ政権は、米・イラン協議が不調に終わった場合に備え、同国核施設への空爆を準備しているとされており、トランプ政権内には、イスラエルが米国の承認なしに単独で軍事行動を取ることへの懸念もあるとされる。
2025.05.29
 03:33
共同通信

(Yahoo)

米大統領、イスラエルにイラン攻撃自制要求 <2506-052901>
 トランプ米大統領は28日、イラン核問題を巡る米イラン両政府の協議が続いているとして、イスラエルのネタニヤフ首相にイランへの攻撃を自制するよう伝達したことを明らかにした。
2025.05.26
 08:22
讀賣新聞

(Yahoo)

「反政権」イラン監督がパルムドール、抑圧下の映画界に金字塔…政権には手痛い打撃 <2506-052604>
 第78回カンヌ国際映画祭で24日、イランのパナヒ監督の「シンプル・アクシデント」がコンペティション部門の最高賞パルムドールを受賞した。 政権の抑圧下にあるイラン映画界には金字塔となった一方、俳優や監督らの言動を厳しく規制してきた政権には手痛い打撃となった。
 パナヒ氏は受賞スピーチで、「我々が何を着て何を着ないか、何をして何をすべきでないか、どんな映画を制作すべきか、すべきでないか、誰にも命令されないようになることを望む」と、自由と民主主義のための団結を呼びかけた。
 パナヒ氏は2010年に、反政権を理由に禁錮6年の有罪判決を受け、映画制作や海外渡航が20年間禁止された。 2022年にも有罪判決を受け、政治犯が収容される首都テヘランのエビン刑務所に投獄されたが、この間も秘密裏に映画制作を続けた。 カンヌ映画祭に参加できたのは、2023年に海外渡航禁止が解かれたためである。
 イランは質の高い作品で定評のある映画大国で、パルムドールは1997年の「桜桃の味」(キアロスタミ監督)に続いて2作目。パナヒ氏は2000年ベネチア国際映画祭で「チャドルと生きる」が金獅子賞、15年ベルリン国際映画祭で「人生タクシー」が金熊賞を獲得している。
 しかし、イランでは国際的に評価を得た作品が上映されないなど映画界を取り巻く環境は厳しく、女性の髪を隠す「ヘジャブ」の着用強制に抗議するデモが全土に広がった2022年には、2017年の米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「セールスマン」の主演女優が当局を批判して逮捕された。 デモに賛同した女優は軒並み出演禁止となった。
 2020年ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「悪は存在せず」のモラスロフ監督は2024年に、反体制的とみなされて禁錮8年とむち打ちの有罪判決を受け、国外脱出した。 2022年のカンヌ国際映画祭では、作品を出品した監督らが「当局の許可を得なかった」として有罪となったこともある。
2025.05.22
 03:54
Reuters 通信

(Yahoo)

イランに「プランB」なしと関係筋、米と23日に5回目核協議控え <2506-052202>
 米・イランの核問題を巡る協議の行方が懸念されるなか、オマーン外相は21日、第5回の核協議が23日にローマで開催されると発表したが、複数の関係筋によると、イラン指導部には明確な代替案がないもようである。
 イラン最高指導者のハメネイ師は20日、米国がウランの濃縮停止を求めていることについて「行き過ぎで言語道断だ」とし、核問題を巡る両国の協議で合意が成立するか疑問だとの認識を示した。
 イラン高官は「イランは緊張の高まりを避け、自国を守る用意がある」とし、「プランB」として「ロシアや中国などの同盟国との関係強化」の可能性を指摘した。
 しかし、中国は米国との貿易戦争、ロシアはウクライナとの紛争に直面する中、こうした代替案には不透明感が漂っている。
2025.05.21
 07:39
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエルがイラン核施設の攻撃準備、米が情報入手=CNN <2506-052108>
 CNNが複数の米当局者の話として20日、米国が入手した新たな情報で、イスラエルがイランの核施設を攻撃する準備をしていることが示されたと報じた。
 イスラエルが最終決定を下したかどうかは不明で、また米政府内でもイスラエルが攻撃を最終的に決定するかどうかを巡り意見の相違があるという。
 国家安全保障会議 (NSC) や駐米イスラエル大使館からコメントを得られておらず、Reutersはこの報道を直ちに確認できなかった。
 CNNによると、ある関係筋はイスラエルによる攻撃の可能性が「ここ数ヵ月で大幅に高まった」と語った。 また、米国との交渉の結果、イランが保有ウランを完全には放棄しなくて良くなった場合攻撃の可能性が高まるだろうと述べた。
 こうした情報は、イスラエル高官による公開の通信や非公開の通信傍受、イスラエル軍の動向観察に基づくもので、関係筋2人によると、米国は航空兵器の移動や航空演習などを確認したという。
 イラン最高指導者のハメネイ師は、米国がウランの濃縮停止を求めていることについて「行き過ぎで言語道断だ」とし、核問題を巡る両国の協議で合意が成立するか疑問だとの認識を示した。
2025.05.21
 01:18
日経新聞 イラン最高指導者「米国との核協議成功せず」 ウラン濃縮停止拒否 <2506-052101>
 イラン最高指導者のハメネイ師が20日、同国の核開発をめぐる米国との協議について「成功するとは思えない」と語った。
 イランにウラン濃縮活動の完全停止を求める米国の要求を拒否したため、両国の立場の相違が鮮明になっており、交渉が行き詰まる可能性もある。
 ハメネイ師は同日の演説で「ウラン濃縮をイランにさせないというのは過剰な要求だ。 イランは誰の許可も待っていない」などと話した。
2025.05.19
 11:25
Reurers 通信

(Yahoo)

イラン核協議、ウラン濃縮が「レッドライン」と米特使 <2506-051912>
 米国のウィトコフ中東担当特使が18日、イランとのいかなる取引にもウラン濃縮を行わないという合意が含まれる必要があるとの立場を示した。
 ABCで放送された取材で「われわれには極めて明確なレッドライン(越えてはならない一線)がある。 それはウラン濃縮で、1%の濃縮能力も認めることはできない」と述べた。 トランプ政権の立場としては、全てが「濃縮を含まない取引から始まる」とし、「濃縮は容認できない。 兵器化を可能にするからだ」と述べた。
 これに対し、イランのTasnim通信は18日、アラグチ外相が「非現実的な期待は交渉を止める。 イランにおける濃縮は止められるものではない」と述べたと報じた。
 同相はウィトコフ特使について「交渉の現実から完全に離れている」と指摘し、ウラン濃縮を継続する考えを示した。
 ウィトコフ特使はイランとの交渉に楽観的だとし、両国が週内に欧州で再協議するとの見方を示した。
 アラグチ外相は次回の協議の日程と場所が近く発表されると述べた。
2025.05.17 Stars & Stripes Iran says it will continue nuclear talks with the US, shrugging off Trump’s threats <2506-051715>
 イラン大統領は、イランは急速に進展する核開発計画について米国との協議を続けるが、米国の脅威を理由にその権利から撤退することはないと述べた。
 ペゼシュキアン大統領は17日に国営TVで放送された海軍当局者への演説で「我々は交渉しており、交渉するつもりだ。 我々は戦争後ではないが、いかなる脅威も恐れていない」と述べた。
 「彼らが我々を脅かせば、我々が人権と明確な権利を放棄すると彼らが考えているわけではない」と述べた。
 「我々は撤退しない。 あらゆる分野で名誉ある軍事、科学、核を容易に失うことはできない。 交渉は「専門家」レベルに達しており、双方が可能な取引の詳細について合意に達しようとしていることを意味するが、イランのウラン濃縮は依然として大きな障害であり、イランはそれを許さなければならないと主張し、トランプ政権はイスラム共和国が諦めなければならないとますます主張している。
 トランプ大統領は、合意に至らなければ、イランの計画を標的とした空爆を開始すると繰り返し脅してきた。
 イラン当局は、ウランの備蓄を兵器級レベル近くまで濃縮した状態で核兵器を追求する可能性があるとますます警告している。
 16日の早い時間にトランプ大統領は、イランが会談中に提案を受け取ったと述べたが、彼は詳しく説明しなかった。  今週の地域訪問中、トランプ大統領はほぼ全てのイベントで、イランが核爆弾を入手するのは許されないと主張したが、米諜報機関は、テヘランが積極的に追求していないと見ており、その計画は核物質を兵器化できる寸前にある。
2025.05.16
 21:06
時事通信

(Yahoo)

イランと欧州、協議継続で一致 核問題で合意模索 <2506-051618>
 イラン核問題を巡り、イランと英、仏、独の当局者が16日にトルコのイスタンブールで協議した。 協議は2日にローマで予定されていたが、米国とイランの高官協議の延期に伴い日程が変更された。
 米国との交渉の進展状況についても意見が交わされたという。
 イランのガリババディ外務次官はXで「イランと欧州は外交を最大限活用する決意だ」と表明し、適切な時期に再び協議することで一致したと明らかにした。
2025.05.15
 08:32
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、高濃縮ウラン放棄の用意 米制裁解除と引き換えに=報道 <2506-051510>
 イラン政府高官が14日に放映されたNBC Newsの取材で、イランは経済制裁の解除と引き換えに米国と核合意をまとめる用意があると語った。
 最高指導者ハメネイ師の顧問シャムハニ氏は、イランが核兵器を製造しないこと、高濃縮ウランの備蓄を放棄すること、民生用に必要な低濃縮ウランのみを保有することや、プロセスを監督する国際査察団の受け入れを約束する考えがあると語った。
2025.05.12
 07:41
Reuters 通信

(Yahoo)

米・イラン、オマーンで第4回核協議 ウラン濃縮で隔たり <2506-051204>
 イランの核問題を巡るイランと米国の4回目の協議が11日にオマーンで開催され、イランのアラグチ外相と米政権のウィットコフ中東担当特使が、仲介するオマーンの首都マスカットで協議に臨んだ。
 協議では、イラン側がウラン濃縮の継続を主張するなど、双方の「レッドライン」を巡って隔たりは解消されなかったが、今後も話し合いを継続することで合意した。
 アラグチ外相は、今回の協議は「これまでの3回に比べより真剣で、より率直なものだった」と評価したが、ウラン濃縮を巡っては「規模、レベル、量については、一定の制限が加えられるかもしれないが、濃縮の原則そのものについては交渉の余地はない」と断言した。
 米国は、ウラン濃縮の停止をレッドラインとしており、イランの核施設の完全な解体を求めている。
 オマーンのアルブサイディ外相はXへの投稿で「有益で独創的な」アイデアが議論されたとした上で、次回の交渉は双方がそれぞれの政権と協議した後に行われると説明した。
2025.05.10
 03:30
RBC Ukraine Iran prepares to transfer Fath-360 missile launchers to Russia - Media <2506-051001>
 Reuters通信によると、イランは間もなくSRBMの発射装置をロシアに供与する可能性があり、ロシアはこれをウクライナに対して使用する可能性が高いという。
 匿名を条件に話した2人の西側の治安当局者と1人の地域代表は、問題の発射機はFath-360であるとCIAに語った。 これが供与されれば、ロシアは攻撃能力を強化し、ロシアとイランの軍事協力をさらに強化することができる。
 Fath-360の射程は120kmで、軍事施設や人口密集地など、ロシアとの国境付近でウクライナ軍を攻撃するために使用できる可能性がある。
2025.05.08
 16:14
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル国防相、フーシ派に報復警告 イランを非難 <2506-050817>
 イスラエルのカッツ国防相が8日、イエメンのフーシ派がイスラエルへの攻撃を継続すればフーシ派が手痛い打撃を被ることになると警告し、イスラエル軍はいかなる任務にも備えていると述べた。
 トランプ米大統領は6日、フーシ派が中東の重要な航路の妨害をやめることに同意したため、フーシ派に対する攻撃を停止すると表明したが、フーシ派は7日、米国との停戦合意にイスラエルへの攻撃停止は含まれていないと述べ、国際海上輸送を混乱させている商船などへの攻撃を完全には停止しない姿勢をにじませた。
 カッツ国防相は「イスラエルは、いかなる脅威、いかなる敵からも自衛できなければならない」とXに投稿し、「フーシ派が我々への攻撃を続ければ、イスラエルから大きな打撃を受けるだろう。 イスラエル国防軍 (IDF) はいかなる任務にも備えている」と述べた。
 カッツ国防相は、イラン指導部がフーシ派に資金提供と武器供与を行っていると非難し、イランに対し、代理システムは終わり「悪の枢軸は崩壊した」と述べた。
 また、イランが直接的な責任を負うとも発言し、レバノンのヒズボラ、ガザのハマス、シリアのアサド前政権、イエメンのフーシ派に対して行われたような行動がテヘランでも実行される可能性があると警告した。
2025.05.06 Janes Iran unveils electro-optical-guided ballistic missile <2506-050620>
 イラン国防相のナシルザデ准将が5月3日にイランTVの取材で、
EO誘導のQasem Basirと呼ばれるBMを発表した。
 ナシルザデ准将はQasem Basirを、ミサイル防衛システムをより効果的に回避できるように、機動性が向上したミサイルであり、電子戦に耐性のある誘導システムであると説明した。
 彼は、Shahid Haj Qasemが発射されたように見えるビデオを見せたが、その中にはシーカーが目標に向かって降下する様子を撮影したと思われる白黒映像が含まれており、目標を捕捉するためにIRセンサーを使用していることを示唆している。
 ナシルザデ准将は取材で、Qasem Basirはレーダーからほとんど見えないようにする新しい炭素繊維製の本体も持っていると述べたと引用されている。 彼は、ミサイルのアップグレードは、2024年4月13日から14日と2024年10月1日にそれぞれイスラエルに対するミサイル攻撃である「真の約束1」と「真の約束2」作戦から学んだ教訓を利用しており、イランの専門家は、イランの敵が将来の攻撃で発射された200〜300発のミサイルのうち5つ未満しか迎撃できないと推定していると付け加えた。
 Qasem Basirの射程は1,200km以上と言われていたが、弾頭の大きさについては数字が示されていない。
 イランの故将軍カセム・ソレイマニにちなんで名付けられたShahid Haj Qasemは、2020年8月に発表され、500kgの弾頭を搭載した射程1,400kmと報じられている。
【註】
 EO誘導と言うことはピンポイントの照準に適し、移動目標の攻撃も可能なことから、対艦艇攻撃に適する。 また弾頭は小型でも良い。  ただIRCMも発達してきていることから、必ずしも電子戦に強いとは言えない。  弾体が炭素樹脂ででできていると言うことから軽量化が可能だが、固体燃料の燃焼に伴う高温高圧には耐えられないことから、炭素繊維弾体は弾頭部分だけではないかと思われる。  以上からこのミサイルは対艦BM (ASBM) ではないかと思う。
2025.04.28
 13:02
共同通信

(Yahoo)

イラン爆発、死者40人に ロシアが消火活動支援へ <2505-042814>
 イラン国営TVが、南部ホルムズガン州の州都バンダルアバスの港であった大規模爆発で、地元当局は27日に40人が死亡し、800人以上が負傷したと報じた。 現場では火災が続いており、TASS通信によると、友好国のロシアは消火活動に用いる航空機の派遣を申し出た。
 イランのペゼシュキアン大統領は27日に港を上空から視察し、関係当局に爆発原因の究明を指示した。
 26日正午ごろに発生した大規模爆発は、地元当局が港にある化学製品などのコンテナで爆発が起きた可能性が高いとしたが、AP通信は、保管されていたとされるミサイル燃料との関連も指摘している。
2025.04.28
 06:01
時事通信

(Yahoo)

イラン最高指導者、爆発調査を指示 死者40人、負傷者1200人超に <2505-042802>
 イランの最高指導者ハメネイ師は27日、南部バンダルアバスの港で26日起きた大規模爆発で、「治安・司法当局が過失や故意がなかったか明らかにするよう求める」と徹底調査を指示した。
 爆発は港に保管されていた化学物質入りのコンテナに引火して起きたとみられるが、詳細は判明していない。 欧米メディアは、爆発したコンテナにBMに使う固体燃料が入っていた可能性が高いと報じたが、国防軍需省の報道官は港には軍事目的の貨物はなかったと主張した。
 ペゼシュキアン大統領は27日、被災現場を視察して負傷者らを見舞った。 不適切な貨物の管理が被害拡大を招いた可能性もあり、体制指導部は国民の反発の広がりを警戒しているとみられる。
 地元メディアによれば、27日までに爆発に伴う死者は40人、負傷者は1,200人を超えた。 政府は国民に対し、28日は服喪の日にすると決定した。
2025.04.24
 16:07
共同通信

(Yahoo)

核搭載可能ミサイル造らずと米にイラン確約 <2505-042409>
 イラン外交筋が24日、米国とイランが19日に行った核問題を巡る2回目の協議で、イランが核弾頭を搭載可能なミサイルを製造しないことを確約すると米側に伝えていたことを明らかにした。
2025.04.21
 17:20
RBC Ukraine Russia and Iran officially become allies: Putin ratifies strategic agreement <2505-042112>
 プーチン露大統領が、イランとの包括的な戦略的パートナーシップに関する条約を批准する法律に署名した。 ロシアの公式法律出版ウェブサイトによると、対応する文書は4月21日に公開された。
 文書には「2025年1月17日にモスクワ市で調印された、ロシア連邦とイラン・イスラム共和国との間の包括的戦略的パートナーシップに関する条約を批准すること」と書かれ、この条約は、ロシアとイランが、政治、貿易、経済、エネルギー、輸送、投資、インフラ、安全保障、防衛の分野で公式に協力すると規定している。
 この条約には、両国間の安全保障と防衛の分野における協力に関する別の規定が含まれており、ロシアとイランは、一方が侵略に直面した場合、他方の当事者は、いかなる状況下でも、侵略者を支援してはならないことに合意している。 協定は「相手方は、侵略者に対して、その行動の継続を支援する軍事的またはその他の支援を提供してはならない」と述べている。
 別の条項は、ロシアとイランの領土を通過する国際輸送回廊の開発に関する協力を概説している。
 これに先立つ4月16日、ロシア連邦理事会は、ロシアとイランの包括的戦略的パートナーシップに関する条約を批准した。
2025.04.18
 02:46
日経新聞 サウジ国防相、異例のイラン訪問 核巡る情勢悪化を懸念 <2505-041802>
 サウジアラビアのハリド国防相が17日、イランの首都テヘランを訪問し同国のハメネイ最高指導者らと会談した。 イランメディアによると、ハメネイ師は会談で「両国の関係は双方に利益をもたらす」と述べた。
 ハリド国防相はサウジの実質的な権力者ムハンマド皇太子の弟で、イランへのサウジ王室要人の訪問は異例である。 米国とイランの核協議が進むなか、サウジは協議の決裂で地域情勢が悪化することを懸念している。
2025.04.17
 11:56
時事通信

(Yahoo)

対イラン空爆、容認せず トランプ氏、イスラエル計画退け交渉優先 <2505-041707>
 New York Times紙が16日、イランの核施設を5月に空爆する計画をイスラエルが提案したところ、トランプ米大統領がイランとの核協議を優先し、容認しなかったと報じた。
 核問題解決に向けて外交を重視した形だが、交渉次第では軍事行動の選択肢も残されているという。
 同紙によると、5月上旬に1週間以上にわたる大規模な空爆作戦を米国とイスラエルの当局者が検討し、イスラエル軍が戦闘機を出撃させ、核施設を攻撃する計画を立案していた。 米軍と協力し、イランの反撃に対処する方針だったという。
 イランは2024年にイスラエルへの大規模なミサイル攻撃を実施イスラエル軍が防空システムなどで反撃したことで、イランの防衛力は低下しているとされる。 イスラエルのネタニヤフ首相は特殊部隊を投入した地下核施設への軍事作戦も検討したが、準備に時間を要するため断念した。
 トランプ政権幹部の一部は当初、空爆作戦に前向きだったが、ギャバード国家情報長官がイランとの紛争拡大への懸念を示すと、バンス副大統領やヘグセス国防長官も同調し、バンス副大統領は核協議が失敗すれば「イスラエルの攻撃を支援できるだろう」と語ったという。
 トランプ政権内で慎重な意見が広がるなか、4月7日には米大統領府で首脳会談が開かれ、イランとの交渉が続く間は空爆に協力しないとトランプ大統領が伝達し、ネタニヤフ首相の面前でイランと協議することも記者団に発表した。
 ただ、トランプ大統領は「軍が必要ならば動員する」と述べ、交渉が成立しなければイスラエル主導で軍事力行使に踏み切る可能性も示唆している。 米国とイランは12日にオマーンで高官協議を実施し、19日に次回協議が予定されている。
2025.04.13
 05:11
時事通信

(Yahoo)

米イラン高官、核問題協議 「建設的」と評価、一部直接対話も 次回19日、合意枠組み議論 <2505-041302>
 米国・イラン両政府が、両国が12日にオマーンの首都マスカットで高官協議を開き、イランの核開発制限について議論したと発表した。 オマーンを仲介役とする「間接協議」の形式を取り、次回は19日に行うことで合意した。
 米イラン高官が短時間ながらも直接言葉を交わし、対話は建設的な雰囲気で始まった。
 米国のウィトコフ中東担当特使とイランのアラグチ外相が代表団を率いて出席し、協議は2時間半超に及んだ。 第2次トランプ米政権が1月に発足して以降、米・イランの本格協議は初めてで、アラグチ外相は終了後、間接方式で話し合いを続けていく方針を示した。 次回は「合意の枠組みを議論する」という。
 米大統領府は12日に声明を出し、協議について「非常に前向きで建設的だった」と評価し、「ウィトコフ特使の直接対話は双方にとって有益な結果を得るための一歩だ」と強調した。 イラン外務省も「相互尊重に基づく建設的な雰囲気」で行われたと発表した。
 協議前には、トランプ米大統領が直接対面して議論を進める意向を示す一方、イラン側は最高指導者ハメネイ師の対米不信の強さを反映する形で間接協議を主張し、対話形式を巡って双方の意見が食い違いを見せていた。
 実際は、両国の代表が別々の部屋からオマーンを通じて見解を伝達する間接協議を採用し、終了後にウィトコフ、アラグチ両氏が「数分間」にわたり直接対話し、米側の体裁も保った。
 アラグチ外相は「挨拶を取り交わした。 われわれは交渉の基礎に近づいた」と語った。
 協議では、核開発を進めるイランのウラン濃縮活動濃縮度60%のウランの大量保有どう制限するかに加え、トランプ政権が再開した「最大限の圧力」政策を通じて強化した制裁の緩和などが議題に上ったとみられ、オマーンのバドル外相は協議後にXで「公正で拘束力のある合意締結が共通の目標だ」と強調した。
 ウィトコフ特使はイラン側に「可能なら、外交と対話を通じて解決するようにと大統領から指示を受けている」と説明した。
 トランプ大統領は合意に至らなかった場合には、イスラエル主導でイラン核施設の攻撃に踏み切る可能性を示唆している。
2025.04.10
 08:20
時事通信

(Yahoo)

米大統領、イランへの軍事力行使示唆 決裂なら、核協議前に圧力 <2505-041005>
 トランプ米大統領が9日にホワイトハウスで記者団に対し、イランが核開発制限に応じなかった場合軍事力行使に踏み切る可能性を示唆した。
 イスラエルがイランの核施設攻撃を主導するとの見方も示した。
 米・イラン両政府が12日、オマーンで核協議を行う。 米国はウィトコフ中東担当特使、イランはアラグチ外相が代表団を率いる。
 トランプ氏の発言には協議前に圧力を強める狙いがありそうである。
2025.04.01
 04:55
Reuters 通信

(Yahoo)

トランプ氏「フーシ派攻撃継続」、航行の脅威でなくなるまで <2505-040103>
 トランプ大統領が31日、イエメンのフーシ派が航行の自由に対する脅威でなくなるまで攻撃を続けると表明した。
 トランプ大統領は「フーシ派にとって選択肢は明確だ。 米国の船舶への攻撃を止めれば、われわれも攻撃を止める。 われわれの攻撃はまだ始まったばかりだ。 フーシ派とイランの双方の本当の痛みはこれから始まる」と自身のSNS Truth Socialに投稿した。
 また、フーシ派は過去2週間の攻撃で壊滅的な打撃を受けたとの認識も示した。
2025.03.31 Stars & Stripes Ford carrier group equipped with new anti-drone weapons for possible Mideast deployment <2504-033121>
 米空母Gerald R. Fordに搭載された2機のF-18戦闘機がGerald R. Fordの上空で轟音を立て水平線に停泊している駆逐艦の方向に飛んでいった。 
CSGが最近大西洋で最終訓練演習を行った際、他の4隻の駆逐艦も展開し、イランが支援するフーシ派が定期的に商船を攻撃している中東に展開する夏の配備に備えていた。
 この海域に派遣されれば、CSGは新たに適応したCUAV兵器を試すことになり、海軍は数百万㌦の弾薬で安価なフーシ派のUAVを撃墜する代替案を模索することになる。 軍関係者2人は、CSGのArleigh Burke級駆逐艦は、海軍が過去1年間に艦船発射用に開発した2つの迎撃型UAVシステムであるCoyoteシステムとRoardrunnerシステムとともに展開すると述べた。
 第2駆逐艦戦隊の司令官ローレンス大佐は、CoyoteRoardrunnerのシステムは、既存の陸上技術から改造されたもので、他のUAVが意図した目標に到達する前に阻止するように設計された特殊なUAVで、新兵器は、海軍が通常使用する標準的なミサイルの数分の一の価格で、フーシ派UAVに対抗することを意図しており、「これら2つのシステムは、コスト曲線を追跡し、指揮官が脅威と戦うためのより多くの選択肢を提供し、最終的には価値の高い部隊をより効果的に防御するための試みの一部である」と述べた。
 空母が東海岸から100nm沖合で訓練を受けたGerald R. Fordと6隻の駆逐艦のうち何隻の駆逐艦がCoyoteとRoardrunnerを持つかは不明である。
 バージニア州ノーフォーク海軍基地を母港とするGerald R. Fordは、イスラエルとハマスの戦争が地域紛争に発展するのを防ぐために、2023年後半に中東に派遣された最初の空母で、2024年1月に米国に戻る前に、イスラエル沖に約2ヵ月滞在した。 Gerald R. Ford CSGは、現在、彼らが中断したところから再開する準備をしている。
2025.03.31
 21:01
テレ朝 News

(Yahoo)

ハメネイ師が核問題めぐるトランプ氏の脅しに報復示唆 インド洋の米英共同基地標的か <2504-033120>
 トランプ米大統領核問題で合意できなければイランを攻撃する可能性を示唆したことに関して、最高指導者ハメネイ師が、実施されれば報復する考えを示した。
 ハメネイ師は31日に演説し、「米国とイスラエルからの敵意は常に存在する。 彼らはイランを攻撃すると脅しているが、我々はそんなことはあり得ないと思っている」と述べた一方で、「もし彼らが悪事を働けば、必ず強烈な反撃を受けるだろう」と報復を示唆した。
 英Telegraph紙の取材に応じたイランの軍高官は、攻撃が実施されればインド洋のチャゴス諸島にある米英共同の海軍基地を攻撃目標にすると明らかにしていた。
 トランプ大統領は、核開発問題に関連して交渉を呼びかける書簡をイランに送ったほか、取り引きに応じない場合は「空爆」か「二次関税」を課すと脅しをかけていた。
 これに対しイランは、直接的な交渉を拒否しつつも他国を介した間接交渉には応じる構えを示している。
2025.03.31
 11:20
RBC Ukraine Iran readies missiles following Trump's threats over nuclear deal, Media reports <2504-033109>
 Tehran Times紙が、トランプ米大統領がイランを爆撃すると脅したことを受けて、イラン軍はミサイルを準備したと報じた。 準備されたミサイルは、「米関連の位置」を攻撃することができる。 これらのミサイルのかなりの数が発射の準備ができており、イラン全土に散らばっている地下貯蔵施設に配置されている。
 イラン、米、露、中、仏、英、独が2015年に経済制裁解除と引き換えに、イランの核開発計画を制限する協定に署名した。 トランプ大統領は就任1期目に合意から離脱し、対イラン制裁を復活させたため、両国間の関係がエスカレートした。
 現在、二期目の任期中のトランプ大統領はイランとの新たな核合意を求めている。 報道によると共和党は最近、イランの最高指導者ハメネイ師に書簡を送り、2ヶ月以内に合意に達するよう要求した。 一方のハメネイ師は、米国の提案を拒否した。
 最近の取材でトランプ大統領は、もしイランが米国と核合意を締結しなければ、イランを爆撃すると脅し始めた。
2025.03.30
 18:45
RBC Ukraine Trump says 'there will be bombing' if Iran rejects nuclear deal <2504-033009>
 NBC Newsが、トランプ米大統領は、イランが米国と核合意に達しなければイランを爆撃すると脅していると報じている。
 トランプ大統領は取材で、イランを爆撃だけでなく「新たな関税」で脅した。 米大統領は、もしイランが米国との核兵器開発の停止を保証する協定を結ぶことを拒否すれば、そのような過激な措置を取る用意がある。  トランプ大統領はイランについて「もし彼らが取引をしなければ、爆撃が起こるだろう。 彼らがこれまで見たことのないようなものを爆撃するだろう」と語った。
 米大統領によれば、米国とイランの代表は"話し合っている"というが、イランのペゼシキアン大統領は3月30日の声明で、イランの核計画に関する米国との直接交渉を拒否すると述べた。
 彼は、イランが新たな核合意に関する交渉に関するトランプ大統領の書簡に返答したと説明した。 イランは、米国との対話に前向きだと報じられているが、それは仲介者を通じてのみである。
 イラン大統領は、交渉の継続は米国側の行動にかかっていると指摘した。
2025.03.27
 11:41
Wall Street Journal U.S. Puts Its Stealthiest Big Bombers in Range of Iran and Yemen <2504-032708>
 米空軍は、インド洋のDiego Garcia基地にB-2を配備し、イランとイエメンのフーシ派民兵に対して、もしイスラエルと紅海の船舶に対するフーシ派の攻撃が止まらなければ、米国の空爆はより激しくなる可能性があると警告している。
 米国戦略軍報道官は、B-2 Spiritは今週ミズーリ州の基地から到着したと語った。 報道官は、爆撃機の派遣は、「米国とその同盟国に対する戦略的攻撃を抑止し、探知し、必要であれば打ち負かす」ための取り組みの一環であると述べた。
 トランプ大統領は、フーシ派に対する作戦を命じ、過去2週間で、集団の兵器庫と指導部を目標にした何十回もの空爆につながった。 トランプ政権の高官がメッセージングアプリ「シグナル」で話題を呼んでいるエピソードで論じられているこの攻撃は、バイデン政権で行われたものよりも激しいものだったが、フーシ派がイスラエルに対してほぼ毎日ミサイル攻撃を行うことを止めることはできなかった。
 トランプ大統領は、フーシ派を支援しているイランに対し、もし米国が指定したテロリスト集団が攻撃を続ければ、テヘランは責任を問われるだろうと警告した。 彼はまた、イランが核兵器の開発を推し進めれば、軍事行動に直面すると警告した。
2025.03.18
 17:53
讀賣新聞

(Yahoo)

アメリカ軍無人機がイラン領空近くに、戦闘機などと遭遇後離れる…フーシ後ろ盾のイランをけん制か <2504-031815>
 イランのニュースサイトNourNewsが17日に空軍情報として、イラン領空域付近米軍の海洋監視型UAV MQ-4Cが確認され、イラン軍のF-14と無人監視機に遭遇後、空域を離れたと報じた。 正確な位置は示していないが、ペルシャ湾上空とみられる。
 事実とすれば、イエメンの反政府勢力フーシを攻撃している米軍が、フーシの後ろ盾であるイランの動きを牽制している可能性がある。
 イランは2019年に米軍の偵察UAVがイラン領空を侵犯したとして撃墜し、軍事衝突の危機が高まった。 同ニュースは、領空侵犯や攻撃には、反撃や撃墜も辞さないとする空軍と精鋭軍事組織「革命防衛軍」のコメントを伝えた。
2025.03.18
 07:43
日経新聞 米国防総省、イラン攻撃も「選択肢」 フーシ支援なら <2504-031810>
 米国防総省のパーネル報道官が17日に記者会見を開き、イランへの軍事行動を巡り「あらゆる選択肢が机上にある」と述べた。 トランプ大統領が同日、イエメンのフーシ派による米軍への攻撃は「イランによるものとみなす」と表明したのを受けて説明した。
 トランプ氏は自身のSNSにイランがフーシ派に対し「一挙手一投足を指示し、武器や資金、情報を与えている」と説いた。
2025.03.17
 07:08
讀賣新聞

(Yahoo)

イランが「異例」2か月以上の大規模演習、イスラエルに防衛力誇示…核施設の万全な防御をアピールか <2504-031701>
 イラン軍と革命防衛軍が、1月上旬から2ヵ月以上に及ぶ異例の大規模演習を実施した。 期間中、本紙集計で20以上の「新兵器」や施設・装備が発表された。 イスラエルによる核施設攻撃の可能性が指摘されており、防衛力を誇示するのが目的である。
 演習は、毎年実施している「偉大なる預言者」に個別の訓練を組み合わせ、各地で行われた。 過去の演習期間は3日間程度が多かったとされるが、3月3日には、UAVを搭載できる初の空母と称するUAV母艦シャヒド・バゲリ(C110-4) から、JAS-313偵察・爆撃用UAVを飛行させる訓練が行われた。
 イランは2024年4月と10月に、イスラエルから2度の本土攻撃を受け防空網やミサイル工場に打撃を受け、支援してきたレバノンのヒズボラの弱体化や、武器輸送の経由地シリアのアサド政権崩壊などで対イスラエル抑止効果の低下は否めない。
 一方でイランは、兵器級に近い60%濃縮ウランの抽出を続けており、この機会にイスラエルが核施設を攻撃する可能性が指摘されている。 核交渉を呼びかける米国のトランプ大統領も軍事的な選択肢を排除しておらず、イランにとって脅威は増している。
 イランはイスラエルに到達可能な航続距離2,000kmのUAVを1,000機も装備しており、今回の演習には、イランが防空能力を維持し、特に核施設の防御が万全であることを内外にアピールする意図があったとみられる。
2025.03.12
 19:18
朝日新聞

(Yahoo)

中国、ロシアとイラン招き次官級協議開催へ 核問題で連携示す狙いか <2504-031213>
 中国政府が12日、イランの核開発問題をめぐってロシア、イランの外務次官級を北京に招いて14日に協議を開くと発表した。 発表によると、協議にはロシア、イランの各次官が出席し、中国の馬次官が取り仕切る。 イランの核問題やその他の共通の関心事について意見交換するとしている。
 トランプ米大統領がイランに対して交渉を呼びかけたと明らかにする中、中露イラン3ヵ国の連携を示す狙いとみられる。
 トランプ大統領は7日、イランの核開発を阻止するためにイランの最高指導者ハメネイ師に交渉を求める書簡を出したと明らかにしたが、ハメネイ師は8日に「交渉を主張する威張った国による押しつけは受け入れない」と語っていた。
 中国、ロシア、イランの3ヵ国海軍は9~13日の日程で、イラン近海のオマーン湾で合同演習を展開している。
2025.03.10
 07:24
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン最高指導者、米との交渉拒否 圧力に反発 <2504-031005>
 イランの最高指導者ハメネイ師が8日、トランプ米大統領が核問題を巡る交渉を呼びかける書簡を送ったと明らかにしたことを受け、イランは圧力の下で交渉に応じることはないと述べた。
 トランプ大統領はFOX Buiseneseの取材で、イランの核兵器取得を阻止するための「対応は2つある。 軍事的な対応か取引かだ」と述べていた。
 イラン国営メディアによると、ハメネイ師は政府高官との会議で、米国の狙いは「自らの期待を押し付けることだ」と述べた。「威張る政府が交渉にこだわるのは、問題を解決するためではない」とし、「彼らにとっての交渉とは、新たな要求をする手段であり、核問題だけにとどまらない。 イランは絶対に応じない」と述べた。 トランプ大統領には直接言及しなかった。
 ハメネイ師の発言を受け、米国家安全保障会議のヒューズ報道官は声明で「イランの体制がテロよりも国民と最善の利益を優先することを期待する」と述べた。
2025.03.09
 15:42
Kyiv Independent Russia, China, Iran to hold joint naval drills in Gulf of Oman <2504-030902>
 中国国防省は3月9日、中国、ロシア、イランが今月オマーン湾Security Belt 2025合同海上演習を開催すると発表した。
 中国とイランはともに、ロシアがウクライナに全面侵攻する中、ロシアを支援し、西側の制裁にもかかわらず戦争を継続するのに役立ってきた。 これらの権威主義体制間の協力関係は、トランプ米大統領の外交政策の方向転換により西側諸国が分断を深める中、深まり続けているようである。 3ヵ国は過去にも、2023年と2024年を含め、同様の合同海軍演習を実施した。
 中国外務省によると、この演習は「参加国の軍隊間の相互信頼と実際的な協力」を深めることを目的としており、タスニム通信が報じたところでは、新たな演習はイラン南東部のチャーバハール港で3月11日に開始される予定で、3ヵ国は、洋上目標への対抗、救助活動、機動の訓練を計画している。
 中国は侵攻中もモスクワの主要な同盟国であり続け、経済関係を深め、ロシアにとって軍民両用品の主要な供給源となっている。
 ロシアはイランとの関係も強化しており、特に軍事協力のレベルを深めていて、イランは、ウクライナの都市に対する攻撃に使用された数千機のShahed UAVをロシアに提供した。
2025.03.06
 21:13
Reuters 通信

(Yahoo)

トランプ政権、イラン産原油タンカーの海上検査を検討=関係筋 <2504-030608>
 関係筋がReutersに、トランプ米政権は大量破壊兵器の拡散防止を目的とした国際協定に基づき、イラン産原油を輸送するタンカーを海上で臨検する計画を検討していることを明らかにした。 米国は2003年に大量破壊兵器の拡散防止のための安全保障構想 (PSI) を発表し100ヵ国以上が参加した。 この計画が実現すれば、取引に関与する組織は制裁を受ける可能性がある。
 関係筋によると、国家安全保障会議 (NSC) がマラッカ海峡など海上交通の要所を航行する船舶を同盟国が停止・臨検する方法を検討している。
 関係者の1人は「リスクを冒す価値がないと思わせる抑止効果を生み出すため、実際に船を沈没させたり拿捕したりする必要はない」と語った。 また「輸送を遅延させれば、違法取引ネットワークに不確実性をもたらす」と指摘した。
 ある関係者は、この仕組みを活用することで外国政府が米国の要請に応じてイランの原油輸送を標的とし、同国の主要な収入源である供給網に打撃を与えられる可能性があると述べた。
 米国がすでに外国政府に協力を打診しているかや、これらの国が協力に同意するかどうかは明らかでないが、イランに対する締め付けを強めれば、同国の報復を招き、原油価格が上昇する恐れもある。
2025.03.03
 17:59
時事通信

(Yahoo)

イラン副大統領が再び辞意 保守強硬派の圧力か <2504-030328>
 イラン国営メディアによると、戦略担当のザリフ副大統領が3日に再び辞意を表明した。
 自身のSNSで「この半年で私や家族が侮辱や脅迫を受けてきた」と説明し、改革派のペゼシュキアン大統領が率いる政権は、公約に掲げる米欧の制裁解除や経済立て直しで目立った成果を出せず、対立する保守強硬派からの圧力が増しているもようである。
 イランでは2日にも、保守強硬派が多数を占める国会で、経済失政を理由にヘンマティ経済財務相を罷免する決議案が可決されたばかりで、イランに厳しいトランプ米政権の発足などで改革派に対する風当たりも強まっており、国際社会との対話重視を掲げた政権運営にも影響を及ぼす可能性がある。
 穏健派のロウハニ元政権で外相を務め、米欧などとの核合意をまとめたザリフ氏は、2024年8月に発足したペゼシュキアン政権で副大統領に就いたが、子供が米国との二重国籍を持つことなどを理由に一度は辞意を示し、その後慰留されて撤回していた。
2025.02.27
 05:18
共同通信

(Yahoo)

イラン、60%濃縮ウラン急増 IAEA報告、1.5倍に <2503-022706>
 イラン核合意を検証する国際原子力機関(IAEA)は26日、イランが濃縮度を60%に高めたウランの生産を加速させ、貯蔵量が270kg以上に増加したとする報告書をまとめた。 2024年11月の報告書から約1.5倍になった。  トランプ米大統領は2月4日に、イランに対する「最大限の圧力」政策を復活させる大統領令に署名し、イランは制裁強化で圧力を強める米政権に反発していた。 ただ双方とも核開発問題を巡る交渉に意欲を示しており、今後も駆け引きが続きそうである。
 報告書によると、イランは2025年2月8日時点で濃縮度60%の六弗化ウランを推定274.8kg貯蔵し、2024年11月の182.3kgから92.5kg増えたため、IAEAはイランが高濃縮ウランを大幅に増加させているとして「深刻な懸念」を表明した。
2025.02.26
 00:22
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、米制裁下での核協議を拒否 「圧力に屈せず」=外相 <2503-022603>
 イランのアラグチ外相が25日、同国を訪問しているラブロフ露外相との共同記者会見で、イランの核開発問題を巡る協議について、イランは米国の「圧力と制裁」の下では交渉しないと述べた。
 アラグチ外相はTV放映された共同記者会見で「核協議に関するイランの立場は明確で、圧力と制裁の下では交渉しない」とし、「最大限の圧力が続く限り、米国と直接交渉を行う可能性はない」と述べた。
 ラブロフ外相は日帰りの日程でイランを訪問し、国営メディアによると、地域問題のほか、二国間関係などについて協議した。
 トランプ米大統領は2月初め、イランの石油輸出をゼロにする取り組みを含む「最大限の圧力」政策を復活させると表明した中、米財務省は24日、イランの主要な収入源である石油産業を攻撃する新たな制裁措置の発動を発表した。
2025.02.20
 18:41
時事通信

(Yahoo)

昨年の処刑、イランで過去最多975人 「中国に次ぎ2番目」進 <2503-02021>
 ノルウェーに拠点を置くイラン・ヒューマン・ライツ
IHR)など人権2団体が20日、イランで2024年に少なくとも975人の死刑が執行されたとの報告書を公表した。
 前年の834人から約17%増加し、統計を取り始めた2008年以降、最多となった。
 IHRによると、死刑執行数は中国に次いで世界で2番目に多いという。
 イランでは殺人、強姦、麻薬犯罪に加え、漠然と「汚職」や「反乱」も死刑適用対象となっており、両団体はイラン政府が「政治的弾圧のための主要手段」として死刑を用いていると非難している。
2025.02.18
 12:47
AP 通信

(Yahoo)

イスラエルがハマス幹部殺害 レバノン中部でドローン攻撃 <2503-021816>
 イスラエルが2月17日、レバノン中部でハマスのレバノン国内の軍事作戦責任者をUAVで殺害した。イスラエル国防軍が明らかにした。
 レバノンのヒズボラとの停戦協定に基づき、レバノン南部からイスラエルが完全撤退する期限の前夜に行われた攻撃だった。
 殺害されたのは、レバノンにおけるハマスの作戦部門責任者シャヒーン氏で、イスラエル国防軍は同氏が「最近、イランの指示と資金提供で、レバノン領内からイスラエル国民に対するテロ攻撃を計画していた」と非難した。
 ハマスは同氏の死亡を認め、軍事部門司令官の1人だったとしている。
 イスラエル軍のレバノンからの撤退期限は、当初1月下旬だったが、イスラエルからの圧力で、レバノンは2月18日まで延期することで合意していた。 18日にイスラエル軍が撤退するかどうかは不明である。
 停戦以降もイスラエル軍は、ミサイルや武器等を保管している軍事施設を目標にしていると主張し、レバノン南部と東部の空爆を続けていた。
2025.02.17
 10:06
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン核合意、「時間切れ近づく」=IAEA事務局長 <2503-021708>
 国際原子力機関 (
IAEA) のグロッシ事務局長が14日にドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で発言し、イランがウラニウムの濃縮を加速させており、核開発を抑制するための合意が時間切れに近づいていると警告した。
 トランプ大統領が第一次政権時に2015年のイラン核合意から離脱したのを受け、イランは2019年から核開発を強化している。
 トランプ大統領がイラン関係書類を扱うチームや特使をまだ任命していないため、2015年の合意に加わった英国、フランス、ドイツなどの同盟諸国は今後の方針を見通せない状態である。
 グロッシ事務局長は「米国のイラン特使が任命され、われわれが意見交換を始めて次のステップを見通せるようになるのを待ちわびている」と強調し、「時間切れが近づいていると考えているが、それは、われわれが迅速に行動できないということを意味しない」と述べた。
 事務局長は、イランが濃縮度60%までのウランの月間生産量を約7倍に増やす過程にあると説明し、IAEAが次回の報告を行う数週間後までに、イランは濃縮度60%までのウランを250kg保有する可能性が高いと述べた。
 IAEAの基準によると、これは理論的にさらに濃縮することで核爆弾6発を製造するのに十分な量だという。
2025.02.14
 03:00
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン大統領、核施設攻撃受けても再建可能 国営メディア報じる <2503-021401>
 Washington Post紙が、米情報当局イスラエルが2025年半ばまでにイランの核関連施設に先制攻撃する可能性が高いとの見方を示したと報じたことを受け、イラン国営メディアが、ペゼシュキアン大統領が13日に敵対国がイランの核施設を攻撃したとしても、新たな施設を建設する能力までは奪うことはできないと強調したと報じた。
 ペゼシュキアン大統領は「敵は核施設を攻撃すると脅している。100ヵ所攻撃を受けたなら、われわれは1,000ヵ所を新たに建設する。 建物や場所は攻撃できても、建設する人々を攻撃することはできない」と述べた。
 トランプ米大統領は10日に放映されたFOX Newsの取材で、イスラエルがイランを攻撃する可能性に言及し、核兵器保有を阻止するためにイランと取引したいとの意向を示したのに対し、イラン空軍の高官は13日に「敵対国、友好国に関わらず全ての国々に対して、イランは防衛を基本としながらも敵の攻撃に対しては武力で応じると伝えている」と述べた。
2025.02.07
 18:46
時事通信

(Yahoo)

イラン指導者、対米交渉に反対 「攻撃されたら報復」 <2503-020718>
 イランのメディアが、最高指導者ハメネイ師が7日にテヘランで演説し、トランプ米政権との対話について「何の問題解決にも役立たず、賢く名誉あることではない」と反対を明言したと報じた。
 さらに「米国がわれわれを脅迫して攻撃すれば、われわれも脅迫して攻撃する」と主張し、改めて反米強硬姿勢を鮮明にした。
 トランプ大統領は、核兵器保有阻止のためイランに対する「最大限の圧力」政策を復活させる覚書に署名した一方で、イランと核和平協定の締結を目指す方針も表明し、イランとの対話実現に意欲を示している。
 ハメネイ師は演説で、2015年に米欧などと締結したイラン核合意を振り返り、「米国と交渉し、笑顔で握手もして合意を結んだ。 われわれは寛大で、相手側に多く譲歩したものの、米国は履行しなかった」と指摘し、1期目に核合意から一方的な離脱を宣言したトランプ大統領を念頭に「今在職している同じ人間が、米国の制裁を解除するはずだった合意をほごにした。 このような政権と交渉すべきではない」と述べた。
2025.02.06 Stars & Stripes Iran inaugurates its first drone-carrier warship <2503-020619>
 イランのIRNA通信社が6日、初のUAV母艦が本土から遠く離れた海域で活動できると述べ、初のUAV母艦を就航させたと公式に報じた。 報告書によると、準軍事組織である革命防衛軍海軍が乗艦したこの艦は、ヘリコプターやCMだけでなく、いくつかのUAV飛行隊を搭載できるという。
 UAV用の全長180mの滑走路を備えたこのUAV母艦はShahid Bagheriと名付けられ、CMを発射することができるとIRNAは述べている。 22,000nmの航続距離を持つ。
 報告書は、同艦は商船を改造したもので、イランの抑止力を高めると述べた。 就役式で国営TVが放映した映像には、少なくとも4機のヘリコプターと3機のUAVが滑走路に映っていた。
 革命防衛軍司令官のサラミ大将は式典で、本艦は最大1年間単独で洋上を航行できると述べた。
 イランは戦争を防ぐために抑止力を強化する必要があると彼は述べ、イランはどの国とも戦争をすることを望んでいないと強調した。
2025.02.05
 19:10
産経新聞

(Yahoo)

米、対イラン「最大圧力」復活 トランプ氏が大統領覚書署名、暗殺企てれば「イラン全滅」 <2503-020521>
 トランプ米大統領が4日、イランに「最大限の圧力」をかける政策推進を指示する大統領覚書に署名した。 第1次政権時の政策を復活させ、イランの核開発などを阻止するとしている。 大統領覚書は、必要な対イラン制裁を「ただちに」実施し、イランからの原油輸出を「ゼロにする」と明記した。
 トランプ大統領は4日、イスラエルのネタニヤフ首相との共同記者会見で、イランがトランプ氏の暗殺を企てれば「イランを全滅させる」と述べ、そのための指令をすでに出したと説明した。
 米司法省は2024年11月に、イラン軍組織が命じたトランプ氏の暗殺計画に関与したとして、イラン人の男を起訴したと発表していた。
 大統領覚書は、イランの核開発が「米国とすべての文明世界の存立を危うくしかねない危険」だと指摘し、核開発やBMの強化、イラン支援勢力による周辺地域の不安定化を阻止するとしている。
 トランプ大統領は会見で、「イランと取引できれば素晴らしい」と述べ、イラン側との交渉にも意欲を示した。
2025.02.05
 09:47
毎日新聞

(Yahoo)

トランプ氏、対イラン「最大限の圧力」復活 「核兵器持たせない」 <2503-020512>
 トランプ米大統領は4日、核開発を進めるイランに対して「最大限の圧力」をかける政策を復活させる大統領覚書に署名した。
 トランプ大統領は署名した際記者団に「核兵器は持たせない。 イランは核兵器を持つことはできない」などと語った一方で「署名するのは不本意だが、選択の余地はあまりない」とも述べた。
 覚書の内容は発表されていないが、Reuters通信は、財務長官に対して新たな制裁や既存の制裁の厳格な執行など最大限の経済的圧力をイランにかけるよう命じ、財務省と国務省にイラン産原油の輸出をゼロに追い込むキャンペーンを行うよう指示するものだと報じている。
2025.02.03
 07:17
Abema Times

(Yahoo)

イラン大統領、新型中距離弾道ミサイルを視察 <2503-020305>
 イランの国営メディアが2日、ペゼシュキアン大統領が国防省のミサイル展示会を視察した際に、新たに開発されたMRBMが公開されたとし、新型BMを視察する様子を放送した。 中東情勢が激変する中、敵対するイスラエルなどを牽制する狙いがあるとみられる。 新型MRBMは全長16m射程1,700kmで、精密誘導装置が備わっているという。
 また、従来のものよりも高い解像度で画像を見ることができる衛星も新たに公開した。
2025.01.23
 10:30
Reuters 通信

(Yahoo)

ミサイル推進剤の原料積載船、中国からイランへ航行=英 FT <2502-012306>
 Financial Times紙 (FT) が22日に西側2ヵ国の安全保障当局者からの情報として、ミサイル推進剤の原料を積んだイランの貨物船2隻が今後数週間のうちに中国からイランに向けて航行すると報じた。
 この2隻はすでに米国の制裁下にあり、報じられた取引に関係する中国企業はイランの兵器開発抑制を目的とした米制裁の対象となる可能性がある。
 FTによると、2隻はミサイルの固体推進剤の主原料である過塩素酸アンモニウムの生産に使われる過塩素酸ナトリウムを1,000t以上運搬するとみられている。
 過塩素酸アンモニウムは、自主的に核拡散防止を目指す国際機関であるミサイル技術輸出管理レジームによって規制されている化学物質の一つである。
 FTによると、運搬される過塩素酸ナトリウムで、イランのIRBM 260発分の推進剤を作るのに十分な量の過塩素酸アンモニウムの生産が可能という。
 過塩素酸ナトリウムはイランのイスラム革命防衛軍 (IRGC) に輸送されるという。
2025.01.19
 04:00
共同通信

(Yahoo)

イラン最高裁銃撃、判事2人死亡 政治弾圧への関与指摘も <2502-011901>
 イランメディアが、テヘランにあるイラン最高裁判所の建物で18日に男が発砲し、判事2人が死亡、1人が負傷したと報じた。 男は自殺した。
 動機は明らかになっていないが、殺害された判事2人1988年に多数の政治犯を処刑した弾圧への関与が指摘されており、うち1人は1999年に暗殺未遂にあったという。
2025.01.18
 01:41
毎日新聞

(Yahoo)

ロシアとイラン、安保協力を強化 「戦略パートナーシップ」調印 <2502-011801>
 プーチン露大統領とイランのペゼシュキアン大統領が17日、防衛や経済など幅広い分野で協力を強化する包括的戦略パートナーシップ条約に調印した。
 ロシアの支援でイランに新たに原発を作ることでも合意し、両国とも欧米から経済制裁を受ける中、全面的に協力を拡大し、対抗する狙いがある。
 ロシアが2024年に北朝鮮と結んだ同様の条約では、いずれかが武力攻撃を受けた際に他方が支援する「相互防衛」の条項が含まれ、事実上の軍事同盟を形成する内容だったが、ロシアとイランのメディアによると、イランとの条約ではこうした条項はないとされるものの、軍事演習などの防衛協力を深める内容が含まれている。
 イランはウクライナ侵攻を続けるロシアへの武器供与などの支援を拡大させる可能性がある。
 会談では2国間関係のほか、ウクライナやシリア情勢などの国際問題についても意見を交わした。 共同記者会見でペゼシュキアン大統領は「2国間関係の新たな幕開けだ」と語り、プーチン大統領は欧米の制裁を念頭に「他者によりどんな障害がもたらされても打ち勝つことができる」と述べた。
2025.01.14
 09:05
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル、ヒズボラがイランの支援で「再武装」と国連で批判 <2502-011406>
 イスラエルのダノン国連大使が13日の国連安全保障理事会で、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラが「イランの支援を受けて力を取り戻し再武装しようとしている」とし、イスラエルと中東地域の安定にとっての「深刻な脅威」であり続けていると批判した。 15ヵ国で構成する安保理向けの文書で指摘した。
 Reutersが報じた2024年12月の米情報によると、イランに支援されたヒズボラは軍備と兵力を再構築しようとしている可能性が高く、米国および地域の同盟国にとって長期的な脅威をもたらすと警告していた。
 イスラエルとヒズボラは1年を超える戦闘を経て、2024年11月27日から60日間の停戦に合意した。 停戦の条件ではイスラエルとヒズボラによる軍の撤退に合わせ、レバノン軍がレバノン南部に展開することが求められているが、イスラエル、ヒズボラは互いに相手がこの協定に違反していると非難している。
2025.01.12
 18:00
共同通信

(Yahoo)

イランが核施設防衛演習 米イスラエルの攻撃想定か <2502-011205>
 イラン軍が12日、核開発の中枢を担う中部フォルドゥの施設と、西部アラクの重水炉を防衛する演習を11日夜に実施したと発表した。
 国営通信によると、イラン革命防衛隊トップのサラミ司令官は11日、「敵に間違いを犯すなと伝えたい。何事も許容しない」と述べ、米イスラエルを牽制した。
 対イラン強硬姿勢を取るとみられるトランプ次期政権下の米国やイスラエルによる攻撃を想定したとみられる。
 イスラエルが2024年10月にイランを攻撃した際に、核開発施設を守るロシア製の防空システムが破壊されたと指摘されている。
2025.01.08
 12:16
AFP=時事

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イラン、昨年は900人以上に死刑執行 国連報告 <2502-010807>
 国連のターク人権高等弁務官が7日、イランで2024年に少なくとも901人の死刑が執行され、そのうち約40人は12月の1週間で処刑されたとの報告を発表し、声明で「イランで死刑に処される人の数が年々増加していることは非常に憂慮すべきことだ」と述べた。 2023年の死刑執行数は少なくとも853件だった。 イランでの絞首刑の急増に活動家はますます警戒を強めている。
 イランは殺人、麻薬密売、強姦、性的暴行などの重大犯罪に対して死刑を適用しており、Amnesty Internationalなどの人権団体によると、国については信頼できる数字が得られていないが、イランは中国を除く他のどの国よりも年間で多くの人を処刑している。
 人権団体は、イラン当局が最高指導者ハメネイ師の下で、特に2022年から2023年に起きた全国的な抗議活動の余波を受けて、死刑を社会に恐怖を植え付けるための手段として利用していると非難している。