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2025.04.28
 13:02
共同通信

(Yahoo)

イラン爆発、死者40人に ロシアが消火活動支援へ <2505-042814>
 イラン国営TVが、南部ホルムズガン州の州都バンダルアバスの港であった大規模爆発で、地元当局は27日に40人が死亡し、800人以上が負傷したと報じた。 現場では火災が続いており、TASS通信によると、友好国のロシアは消火活動に用いる航空機の派遣を申し出た。
 イランのペゼシュキアン大統領は27日に港を上空から視察し、関係当局に爆発原因の究明を指示した。
 26日正午ごろに発生した大規模爆発は、地元当局が港にある化学製品などのコンテナで爆発が起きた可能性が高いとしたが、AP通信は、保管されていたとされるミサイル燃料との関連も指摘している。
2025.04.28
 06:01
時事通信

(Yahoo)

イラン最高指導者、爆発調査を指示 死者40人、負傷者1200人超に <2505-042802>
 イランの最高指導者ハメネイ師は27日、南部バンダルアバスの港で26日起きた大規模爆発で、「治安・司法当局が過失や故意がなかったか明らかにするよう求める」と徹底調査を指示した。
 爆発は港に保管されていた化学物質入りのコンテナに引火して起きたとみられるが、詳細は判明していない。 欧米メディアは、爆発したコンテナにBMに使う固体燃料が入っていた可能性が高いと報じたが、国防軍需省の報道官は港には軍事目的の貨物はなかったと主張した。
 ペゼシュキアン大統領は27日、被災現場を視察して負傷者らを見舞った。 不適切な貨物の管理が被害拡大を招いた可能性もあり、体制指導部は国民の反発の広がりを警戒しているとみられる。
 地元メディアによれば、27日までに爆発に伴う死者は40人、負傷者は1,200人を超えた。 政府は国民に対し、28日は服喪の日にすると決定した。
2025.04.24
 16:07
共同通信

(Yahoo)

核搭載可能ミサイル造らずと米にイラン確約 <2505-042409>
 イラン外交筋が24日、米国とイランが19日に行った核問題を巡る2回目の協議で、イランが核弾頭を搭載可能なミサイルを製造しないことを確約すると米側に伝えていたことを明らかにした。
2025.04.21
 17:20
RBC Ukraine Russia and Iran officially become allies: Putin ratifies strategic agreement <2505-042112>
 プーチン露大統領が、イランとの包括的な戦略的パートナーシップに関する条約を批准する法律に署名した。 ロシアの公式法律出版ウェブサイトによると、対応する文書は4月21日に公開された。
 文書には「2025年1月17日にモスクワ市で調印された、ロシア連邦とイラン・イスラム共和国との間の包括的戦略的パートナーシップに関する条約を批准すること」と書かれ、この条約は、ロシアとイランが、政治、貿易、経済、エネルギー、輸送、投資、インフラ、安全保障、防衛の分野で公式に協力すると規定している。
 この条約には、両国間の安全保障と防衛の分野における協力に関する別の規定が含まれており、ロシアとイランは、一方が侵略に直面した場合、他方の当事者は、いかなる状況下でも、侵略者を支援してはならないことに合意している。 協定は「相手方は、侵略者に対して、その行動の継続を支援する軍事的またはその他の支援を提供してはならない」と述べている。
 別の条項は、ロシアとイランの領土を通過する国際輸送回廊の開発に関する協力を概説している。
 これに先立つ4月16日、ロシア連邦理事会は、ロシアとイランの包括的戦略的パートナーシップに関する条約を批准した。
2025.04.18
 02:46
日経新聞 サウジ国防相、異例のイラン訪問 核巡る情勢悪化を懸念 <2505-041802>
 サウジアラビアのハリド国防相が17日、イランの首都テヘランを訪問し同国のハメネイ最高指導者らと会談した。 イランメディアによると、ハメネイ師は会談で「両国の関係は双方に利益をもたらす」と述べた。
 ハリド国防相はサウジの実質的な権力者ムハンマド皇太子の弟で、イランへのサウジ王室要人の訪問は異例である。 米国とイランの核協議が進むなか、サウジは協議の決裂で地域情勢が悪化することを懸念している。
2025.04.17
 11:56
時事通信

(Yahoo)

対イラン空爆、容認せず トランプ氏、イスラエル計画退け交渉優先 <2505-041707>
 New York Times紙が16日、イランの核施設を5月に空爆する計画をイスラエルが提案したところ、トランプ米大統領がイランとの核協議を優先し、容認しなかったと報じた。
 核問題解決に向けて外交を重視した形だが、交渉次第では軍事行動の選択肢も残されているという。
 同紙によると、5月上旬に1週間以上にわたる大規模な空爆作戦を米国とイスラエルの当局者が検討し、イスラエル軍が戦闘機を出撃させ、核施設を攻撃する計画を立案していた。 米軍と協力し、イランの反撃に対処する方針だったという。
 イランは2024年にイスラエルへの大規模なミサイル攻撃を実施イスラエル軍が防空システムなどで反撃したことで、イランの防衛力は低下しているとされる。 イスラエルのネタニヤフ首相は特殊部隊を投入した地下核施設への軍事作戦も検討したが、準備に時間を要するため断念した。
 トランプ政権幹部の一部は当初、空爆作戦に前向きだったが、ギャバード国家情報長官がイランとの紛争拡大への懸念を示すと、バンス副大統領やヘグセス国防長官も同調し、バンス副大統領は核協議が失敗すれば「イスラエルの攻撃を支援できるだろう」と語ったという。
 トランプ政権内で慎重な意見が広がるなか、4月7日には米大統領府で首脳会談が開かれ、イランとの交渉が続く間は空爆に協力しないとトランプ大統領が伝達し、ネタニヤフ首相の面前でイランと協議することも記者団に発表した。
 ただ、トランプ大統領は「軍が必要ならば動員する」と述べ、交渉が成立しなければイスラエル主導で軍事力行使に踏み切る可能性も示唆している。 米国とイランは12日にオマーンで高官協議を実施し、19日に次回協議が予定されている。
2025.04.13
 05:11
時事通信

(Yahoo)

米イラン高官、核問題協議 「建設的」と評価、一部直接対話も 次回19日、合意枠組み議論 <2505-041302>
 米国・イラン両政府が、両国が12日にオマーンの首都マスカットで高官協議を開き、イランの核開発制限について議論したと発表した。 オマーンを仲介役とする「間接協議」の形式を取り、次回は19日に行うことで合意した。
 米イラン高官が短時間ながらも直接言葉を交わし、対話は建設的な雰囲気で始まった。
 米国のウィトコフ中東担当特使とイランのアラグチ外相が代表団を率いて出席し、協議は2時間半超に及んだ。 第2次トランプ米政権が1月に発足して以降、米・イランの本格協議は初めてで、アラグチ外相は終了後、間接方式で話し合いを続けていく方針を示した。 次回は「合意の枠組みを議論する」という。
 米大統領府は12日に声明を出し、協議について「非常に前向きで建設的だった」と評価し、「ウィトコフ特使の直接対話は双方にとって有益な結果を得るための一歩だ」と強調した。 イラン外務省も「相互尊重に基づく建設的な雰囲気」で行われたと発表した。
 協議前には、トランプ米大統領が直接対面して議論を進める意向を示す一方、イラン側は最高指導者ハメネイ師の対米不信の強さを反映する形で間接協議を主張し、対話形式を巡って双方の意見が食い違いを見せていた。
 実際は、両国の代表が別々の部屋からオマーンを通じて見解を伝達する間接協議を採用し、終了後にウィトコフ、アラグチ両氏が「数分間」にわたり直接対話し、米側の体裁も保った。
 アラグチ外相は「挨拶を取り交わした。 われわれは交渉の基礎に近づいた」と語った。
 協議では、核開発を進めるイランのウラン濃縮活動濃縮度60%のウランの大量保有どう制限するかに加え、トランプ政権が再開した「最大限の圧力」政策を通じて強化した制裁の緩和などが議題に上ったとみられ、オマーンのバドル外相は協議後にXで「公正で拘束力のある合意締結が共通の目標だ」と強調した。
 ウィトコフ特使はイラン側に「可能なら、外交と対話を通じて解決するようにと大統領から指示を受けている」と説明した。
 トランプ大統領は合意に至らなかった場合には、イスラエル主導でイラン核施設の攻撃に踏み切る可能性を示唆している。
2025.04.10
 08:20
時事通信

(Yahoo)

米大統領、イランへの軍事力行使示唆 決裂なら、核協議前に圧力 <2505-041005>
 トランプ米大統領が9日にホワイトハウスで記者団に対し、イランが核開発制限に応じなかった場合軍事力行使に踏み切る可能性を示唆した。
 イスラエルがイランの核施設攻撃を主導するとの見方も示した。
 米・イラン両政府が12日、オマーンで核協議を行う。 米国はウィトコフ中東担当特使、イランはアラグチ外相が代表団を率いる。
 トランプ氏の発言には協議前に圧力を強める狙いがありそうである。
2025.04.01
 04:55
Reuters 通信

(Yahoo)

トランプ氏「フーシ派攻撃継続」、航行の脅威でなくなるまで <2505-040103>
 トランプ大統領が31日、イエメンのフーシ派が航行の自由に対する脅威でなくなるまで攻撃を続けると表明した。
 トランプ大統領は「フーシ派にとって選択肢は明確だ。 米国の船舶への攻撃を止めれば、われわれも攻撃を止める。 われわれの攻撃はまだ始まったばかりだ。 フーシ派とイランの双方の本当の痛みはこれから始まる」と自身のSNS Truth Socialに投稿した。
 また、フーシ派は過去2週間の攻撃で壊滅的な打撃を受けたとの認識も示した。
2025.03.31 Stars & Stripes Ford carrier group equipped with new anti-drone weapons for possible Mideast deployment <2504-033121>
 米空母Gerald R. Fordに搭載された2機のF-18戦闘機がGerald R. Fordの上空で轟音を立て水平線に停泊している駆逐艦の方向に飛んでいった。 
CSGが最近大西洋で最終訓練演習を行った際、他の4隻の駆逐艦も展開し、イランが支援するフーシ派が定期的に商船を攻撃している中東に展開する夏の配備に備えていた。
 この海域に派遣されれば、CSGは新たに適応したCUAV兵器を試すことになり、海軍は数百万㌦の弾薬で安価なフーシ派のUAVを撃墜する代替案を模索することになる。 軍関係者2人は、CSGのArleigh Burke級駆逐艦は、海軍が過去1年間に艦船発射用に開発した2つの迎撃型UAVシステムであるCoyoteシステムとRoardrunnerシステムとともに展開すると述べた。
 第2駆逐艦戦隊の司令官ローレンス大佐は、CoyoteRoardrunnerのシステムは、既存の陸上技術から改造されたもので、他のUAVが意図した目標に到達する前に阻止するように設計された特殊なUAVで、新兵器は、海軍が通常使用する標準的なミサイルの数分の一の価格で、フーシ派UAVに対抗することを意図しており、「これら2つのシステムは、コスト曲線を追跡し、指揮官が脅威と戦うためのより多くの選択肢を提供し、最終的には価値の高い部隊をより効果的に防御するための試みの一部である」と述べた。
 空母が東海岸から100nm沖合で訓練を受けたGerald R. Fordと6隻の駆逐艦のうち何隻の駆逐艦がCoyoteとRoardrunnerを持つかは不明である。
 バージニア州ノーフォーク海軍基地を母港とするGerald R. Fordは、イスラエルとハマスの戦争が地域紛争に発展するのを防ぐために、2023年後半に中東に派遣された最初の空母で、2024年1月に米国に戻る前に、イスラエル沖に約2ヵ月滞在した。 Gerald R. Ford CSGは、現在、彼らが中断したところから再開する準備をしている。
2025.03.31
 21:01
テレ朝 News

(Yahoo)

ハメネイ師が核問題めぐるトランプ氏の脅しに報復示唆 インド洋の米英共同基地標的か <2504-033120>
 トランプ米大統領核問題で合意できなければイランを攻撃する可能性を示唆したことに関して、最高指導者ハメネイ師が、実施されれば報復する考えを示した。
 ハメネイ師は31日に演説し、「米国とイスラエルからの敵意は常に存在する。 彼らはイランを攻撃すると脅しているが、我々はそんなことはあり得ないと思っている」と述べた一方で、「もし彼らが悪事を働けば、必ず強烈な反撃を受けるだろう」と報復を示唆した。
 英Telegraph紙の取材に応じたイランの軍高官は、攻撃が実施されればインド洋のチャゴス諸島にある米英共同の海軍基地を攻撃目標にすると明らかにしていた。
 トランプ大統領は、核開発問題に関連して交渉を呼びかける書簡をイランに送ったほか、取り引きに応じない場合は「空爆」か「二次関税」を課すと脅しをかけていた。
 これに対しイランは、直接的な交渉を拒否しつつも他国を介した間接交渉には応じる構えを示している。
2025.03.31
 11:20
RBC Ukraine Iran readies missiles following Trump's threats over nuclear deal, Media reports <2504-033109>
 Tehran Times紙が、トランプ米大統領がイランを爆撃すると脅したことを受けて、イラン軍はミサイルを準備したと報じた。 準備されたミサイルは、「米関連の位置」を攻撃することができる。 これらのミサイルのかなりの数が発射の準備ができており、イラン全土に散らばっている地下貯蔵施設に配置されている。
 イラン、米、露、中、仏、英、独が2015年に経済制裁解除と引き換えに、イランの核開発計画を制限する協定に署名した。 トランプ大統領は就任1期目に合意から離脱し、対イラン制裁を復活させたため、両国間の関係がエスカレートした。
 現在、二期目の任期中のトランプ大統領はイランとの新たな核合意を求めている。 報道によると共和党は最近、イランの最高指導者ハメネイ師に書簡を送り、2ヶ月以内に合意に達するよう要求した。 一方のハメネイ師は、米国の提案を拒否した。
 最近の取材でトランプ大統領は、もしイランが米国と核合意を締結しなければ、イランを爆撃すると脅し始めた。
2025.03.30
 18:45
RBC Ukraine Trump says 'there will be bombing' if Iran rejects nuclear deal <2504-033009>
 NBC Newsが、トランプ米大統領は、イランが米国と核合意に達しなければイランを爆撃すると脅していると報じている。
 トランプ大統領は取材で、イランを爆撃だけでなく「新たな関税」で脅した。 米大統領は、もしイランが米国との核兵器開発の停止を保証する協定を結ぶことを拒否すれば、そのような過激な措置を取る用意がある。  トランプ大統領はイランについて「もし彼らが取引をしなければ、爆撃が起こるだろう。 彼らがこれまで見たことのないようなものを爆撃するだろう」と語った。
 米大統領によれば、米国とイランの代表は"話し合っている"というが、イランのペゼシキアン大統領は3月30日の声明で、イランの核計画に関する米国との直接交渉を拒否すると述べた。
 彼は、イランが新たな核合意に関する交渉に関するトランプ大統領の書簡に返答したと説明した。 イランは、米国との対話に前向きだと報じられているが、それは仲介者を通じてのみである。
 イラン大統領は、交渉の継続は米国側の行動にかかっていると指摘した。
2025.03.27
 11:41
Wall Street Journal U.S. Puts Its Stealthiest Big Bombers in Range of Iran and Yemen <2504-032708>
 米空軍は、インド洋のDiego Garcia基地にB-2を配備し、イランとイエメンのフーシ派民兵に対して、もしイスラエルと紅海の船舶に対するフーシ派の攻撃が止まらなければ、米国の空爆はより激しくなる可能性があると警告している。
 米国戦略軍報道官は、B-2 Spiritは今週ミズーリ州の基地から到着したと語った。 報道官は、爆撃機の派遣は、「米国とその同盟国に対する戦略的攻撃を抑止し、探知し、必要であれば打ち負かす」ための取り組みの一環であると述べた。
 トランプ大統領は、フーシ派に対する作戦を命じ、過去2週間で、集団の兵器庫と指導部を目標にした何十回もの空爆につながった。 トランプ政権の高官がメッセージングアプリ「シグナル」で話題を呼んでいるエピソードで論じられているこの攻撃は、バイデン政権で行われたものよりも激しいものだったが、フーシ派がイスラエルに対してほぼ毎日ミサイル攻撃を行うことを止めることはできなかった。
 トランプ大統領は、フーシ派を支援しているイランに対し、もし米国が指定したテロリスト集団が攻撃を続ければ、テヘランは責任を問われるだろうと警告した。 彼はまた、イランが核兵器の開発を推し進めれば、軍事行動に直面すると警告した。
2025.03.18
 17:53
讀賣新聞

(Yahoo)

アメリカ軍無人機がイラン領空近くに、戦闘機などと遭遇後離れる…フーシ後ろ盾のイランをけん制か <2504-031815>
 イランのニュースサイトNourNewsが17日に空軍情報として、イラン領空域付近米軍の海洋監視型UAV MQ-4Cが確認され、イラン軍のF-14と無人監視機に遭遇後、空域を離れたと報じた。 正確な位置は示していないが、ペルシャ湾上空とみられる。
 事実とすれば、イエメンの反政府勢力フーシを攻撃している米軍が、フーシの後ろ盾であるイランの動きを牽制している可能性がある。
 イランは2019年に米軍の偵察UAVがイラン領空を侵犯したとして撃墜し、軍事衝突の危機が高まった。 同ニュースは、領空侵犯や攻撃には、反撃や撃墜も辞さないとする空軍と精鋭軍事組織「革命防衛軍」のコメントを伝えた。
2025.03.18
 07:43
日経新聞 米国防総省、イラン攻撃も「選択肢」 フーシ支援なら <2504-031810>
 米国防総省のパーネル報道官が17日に記者会見を開き、イランへの軍事行動を巡り「あらゆる選択肢が机上にある」と述べた。 トランプ大統領が同日、イエメンのフーシ派による米軍への攻撃は「イランによるものとみなす」と表明したのを受けて説明した。
 トランプ氏は自身のSNSにイランがフーシ派に対し「一挙手一投足を指示し、武器や資金、情報を与えている」と説いた。
2025.03.17
 07:08
讀賣新聞

(Yahoo)

イランが「異例」2か月以上の大規模演習、イスラエルに防衛力誇示…核施設の万全な防御をアピールか <2504-031701>
 イラン軍と革命防衛軍が、1月上旬から2ヵ月以上に及ぶ異例の大規模演習を実施した。 期間中、本紙集計で20以上の「新兵器」や施設・装備が発表された。 イスラエルによる核施設攻撃の可能性が指摘されており、防衛力を誇示するのが目的である。
 演習は、毎年実施している「偉大なる預言者」に個別の訓練を組み合わせ、各地で行われた。 過去の演習期間は3日間程度が多かったとされるが、3月3日には、UAVを搭載できる初の空母と称するUAV母艦シャヒド・バゲリ(C110-4) から、JAS-313偵察・爆撃用UAVを飛行させる訓練が行われた。
 イランは2024年4月と10月に、イスラエルから2度の本土攻撃を受け防空網やミサイル工場に打撃を受け、支援してきたレバノンのヒズボラの弱体化や、武器輸送の経由地シリアのアサド政権崩壊などで対イスラエル抑止効果の低下は否めない。
 一方でイランは、兵器級に近い60%濃縮ウランの抽出を続けており、この機会にイスラエルが核施設を攻撃する可能性が指摘されている。 核交渉を呼びかける米国のトランプ大統領も軍事的な選択肢を排除しておらず、イランにとって脅威は増している。
 イランはイスラエルに到達可能な航続距離2,000kmのUAVを1,000機も装備しており、今回の演習には、イランが防空能力を維持し、特に核施設の防御が万全であることを内外にアピールする意図があったとみられる。
2025.03.12
 19:18
朝日新聞

(Yahoo)

中国、ロシアとイラン招き次官級協議開催へ 核問題で連携示す狙いか <2504-031213>
 中国政府が12日、イランの核開発問題をめぐってロシア、イランの外務次官級を北京に招いて14日に協議を開くと発表した。 発表によると、協議にはロシア、イランの各次官が出席し、中国の馬次官が取り仕切る。 イランの核問題やその他の共通の関心事について意見交換するとしている。
 トランプ米大統領がイランに対して交渉を呼びかけたと明らかにする中、中露イラン3ヵ国の連携を示す狙いとみられる。
 トランプ大統領は7日、イランの核開発を阻止するためにイランの最高指導者ハメネイ師に交渉を求める書簡を出したと明らかにしたが、ハメネイ師は8日に「交渉を主張する威張った国による押しつけは受け入れない」と語っていた。
 中国、ロシア、イランの3ヵ国海軍は9~13日の日程で、イラン近海のオマーン湾で合同演習を展開している。
2025.03.10
 07:24
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン最高指導者、米との交渉拒否 圧力に反発 <2504-031005>
 イランの最高指導者ハメネイ師が8日、トランプ米大統領が核問題を巡る交渉を呼びかける書簡を送ったと明らかにしたことを受け、イランは圧力の下で交渉に応じることはないと述べた。
 トランプ大統領はFOX Buiseneseの取材で、イランの核兵器取得を阻止するための「対応は2つある。 軍事的な対応か取引かだ」と述べていた。
 イラン国営メディアによると、ハメネイ師は政府高官との会議で、米国の狙いは「自らの期待を押し付けることだ」と述べた。「威張る政府が交渉にこだわるのは、問題を解決するためではない」とし、「彼らにとっての交渉とは、新たな要求をする手段であり、核問題だけにとどまらない。 イランは絶対に応じない」と述べた。 トランプ大統領には直接言及しなかった。
 ハメネイ師の発言を受け、米国家安全保障会議のヒューズ報道官は声明で「イランの体制がテロよりも国民と最善の利益を優先することを期待する」と述べた。
2025.03.09
 15:42
Kyiv Independent Russia, China, Iran to hold joint naval drills in Gulf of Oman <2504-030902>
 中国国防省は3月9日、中国、ロシア、イランが今月オマーン湾Security Belt 2025合同海上演習を開催すると発表した。
 中国とイランはともに、ロシアがウクライナに全面侵攻する中、ロシアを支援し、西側の制裁にもかかわらず戦争を継続するのに役立ってきた。 これらの権威主義体制間の協力関係は、トランプ米大統領の外交政策の方向転換により西側諸国が分断を深める中、深まり続けているようである。 3ヵ国は過去にも、2023年と2024年を含め、同様の合同海軍演習を実施した。
 中国外務省によると、この演習は「参加国の軍隊間の相互信頼と実際的な協力」を深めることを目的としており、タスニム通信が報じたところでは、新たな演習はイラン南東部のチャーバハール港で3月11日に開始される予定で、3ヵ国は、洋上目標への対抗、救助活動、機動の訓練を計画している。
 中国は侵攻中もモスクワの主要な同盟国であり続け、経済関係を深め、ロシアにとって軍民両用品の主要な供給源となっている。
 ロシアはイランとの関係も強化しており、特に軍事協力のレベルを深めていて、イランは、ウクライナの都市に対する攻撃に使用された数千機のShahed UAVをロシアに提供した。
2025.03.06
 21:13
Reuters 通信

(Yahoo)

トランプ政権、イラン産原油タンカーの海上検査を検討=関係筋 <2504-030608>
 関係筋がReutersに、トランプ米政権は大量破壊兵器の拡散防止を目的とした国際協定に基づき、イラン産原油を輸送するタンカーを海上で臨検する計画を検討していることを明らかにした。 米国は2003年に大量破壊兵器の拡散防止のための安全保障構想 (PSI) を発表し100ヵ国以上が参加した。 この計画が実現すれば、取引に関与する組織は制裁を受ける可能性がある。
 関係筋によると、国家安全保障会議 (NSC) がマラッカ海峡など海上交通の要所を航行する船舶を同盟国が停止・臨検する方法を検討している。
 関係者の1人は「リスクを冒す価値がないと思わせる抑止効果を生み出すため、実際に船を沈没させたり拿捕したりする必要はない」と語った。 また「輸送を遅延させれば、違法取引ネットワークに不確実性をもたらす」と指摘した。
 ある関係者は、この仕組みを活用することで外国政府が米国の要請に応じてイランの原油輸送を標的とし、同国の主要な収入源である供給網に打撃を与えられる可能性があると述べた。
 米国がすでに外国政府に協力を打診しているかや、これらの国が協力に同意するかどうかは明らかでないが、イランに対する締め付けを強めれば、同国の報復を招き、原油価格が上昇する恐れもある。
2025.03.03
 17:59
時事通信

(Yahoo)

イラン副大統領が再び辞意 保守強硬派の圧力か <2504-030328>
 イラン国営メディアによると、戦略担当のザリフ副大統領が3日に再び辞意を表明した。
 自身のSNSで「この半年で私や家族が侮辱や脅迫を受けてきた」と説明し、改革派のペゼシュキアン大統領が率いる政権は、公約に掲げる米欧の制裁解除や経済立て直しで目立った成果を出せず、対立する保守強硬派からの圧力が増しているもようである。
 イランでは2日にも、保守強硬派が多数を占める国会で、経済失政を理由にヘンマティ経済財務相を罷免する決議案が可決されたばかりで、イランに厳しいトランプ米政権の発足などで改革派に対する風当たりも強まっており、国際社会との対話重視を掲げた政権運営にも影響を及ぼす可能性がある。
 穏健派のロウハニ元政権で外相を務め、米欧などとの核合意をまとめたザリフ氏は、2024年8月に発足したペゼシュキアン政権で副大統領に就いたが、子供が米国との二重国籍を持つことなどを理由に一度は辞意を示し、その後慰留されて撤回していた。
2025.02.27
 05:18
共同通信

(Yahoo)

イラン、60%濃縮ウラン急増 IAEA報告、1.5倍に <2503-022706>
 イラン核合意を検証する国際原子力機関(IAEA)は26日、イランが濃縮度を60%に高めたウランの生産を加速させ、貯蔵量が270kg以上に増加したとする報告書をまとめた。 2024年11月の報告書から約1.5倍になった。  トランプ米大統領は2月4日に、イランに対する「最大限の圧力」政策を復活させる大統領令に署名し、イランは制裁強化で圧力を強める米政権に反発していた。 ただ双方とも核開発問題を巡る交渉に意欲を示しており、今後も駆け引きが続きそうである。
 報告書によると、イランは2025年2月8日時点で濃縮度60%の六弗化ウランを推定274.8kg貯蔵し、2024年11月の182.3kgから92.5kg増えたため、IAEAはイランが高濃縮ウランを大幅に増加させているとして「深刻な懸念」を表明した。
2025.02.26
 00:22
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン、米制裁下での核協議を拒否 「圧力に屈せず」=外相 <2503-022603>
 イランのアラグチ外相が25日、同国を訪問しているラブロフ露外相との共同記者会見で、イランの核開発問題を巡る協議について、イランは米国の「圧力と制裁」の下では交渉しないと述べた。
 アラグチ外相はTV放映された共同記者会見で「核協議に関するイランの立場は明確で、圧力と制裁の下では交渉しない」とし、「最大限の圧力が続く限り、米国と直接交渉を行う可能性はない」と述べた。
 ラブロフ外相は日帰りの日程でイランを訪問し、国営メディアによると、地域問題のほか、二国間関係などについて協議した。
 トランプ米大統領は2月初め、イランの石油輸出をゼロにする取り組みを含む「最大限の圧力」政策を復活させると表明した中、米財務省は24日、イランの主要な収入源である石油産業を攻撃する新たな制裁措置の発動を発表した。
2025.02.20
 18:41
時事通信

(Yahoo)

昨年の処刑、イランで過去最多975人 「中国に次ぎ2番目」進 <2503-02021>
 ノルウェーに拠点を置くイラン・ヒューマン・ライツ
IHR)など人権2団体が20日、イランで2024年に少なくとも975人の死刑が執行されたとの報告書を公表した。
 前年の834人から約17%増加し、統計を取り始めた2008年以降、最多となった。
 IHRによると、死刑執行数は中国に次いで世界で2番目に多いという。
 イランでは殺人、強姦、麻薬犯罪に加え、漠然と「汚職」や「反乱」も死刑適用対象となっており、両団体はイラン政府が「政治的弾圧のための主要手段」として死刑を用いていると非難している。
2025.02.18
 12:47
AP 通信

(Yahoo)

イスラエルがハマス幹部殺害 レバノン中部でドローン攻撃 <2503-021816>
 イスラエルが2月17日、レバノン中部でハマスのレバノン国内の軍事作戦責任者をUAVで殺害した。イスラエル国防軍が明らかにした。
 レバノンのヒズボラとの停戦協定に基づき、レバノン南部からイスラエルが完全撤退する期限の前夜に行われた攻撃だった。
 殺害されたのは、レバノンにおけるハマスの作戦部門責任者シャヒーン氏で、イスラエル国防軍は同氏が「最近、イランの指示と資金提供で、レバノン領内からイスラエル国民に対するテロ攻撃を計画していた」と非難した。
 ハマスは同氏の死亡を認め、軍事部門司令官の1人だったとしている。
 イスラエル軍のレバノンからの撤退期限は、当初1月下旬だったが、イスラエルからの圧力で、レバノンは2月18日まで延期することで合意していた。 18日にイスラエル軍が撤退するかどうかは不明である。
 停戦以降もイスラエル軍は、ミサイルや武器等を保管している軍事施設を目標にしていると主張し、レバノン南部と東部の空爆を続けていた。
2025.02.17
 10:06
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン核合意、「時間切れ近づく」=IAEA事務局長 <2503-021708>
 国際原子力機関 (
IAEA) のグロッシ事務局長が14日にドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で発言し、イランがウラニウムの濃縮を加速させており、核開発を抑制するための合意が時間切れに近づいていると警告した。
 トランプ大統領が第一次政権時に2015年のイラン核合意から離脱したのを受け、イランは2019年から核開発を強化している。
 トランプ大統領がイラン関係書類を扱うチームや特使をまだ任命していないため、2015年の合意に加わった英国、フランス、ドイツなどの同盟諸国は今後の方針を見通せない状態である。
 グロッシ事務局長は「米国のイラン特使が任命され、われわれが意見交換を始めて次のステップを見通せるようになるのを待ちわびている」と強調し、「時間切れが近づいていると考えているが、それは、われわれが迅速に行動できないということを意味しない」と述べた。
 事務局長は、イランが濃縮度60%までのウランの月間生産量を約7倍に増やす過程にあると説明し、IAEAが次回の報告を行う数週間後までに、イランは濃縮度60%までのウランを250kg保有する可能性が高いと述べた。
 IAEAの基準によると、これは理論的にさらに濃縮することで核爆弾6発を製造するのに十分な量だという。
2025.02.14
 03:00
Reuters 通信

(Yahoo)

イラン大統領、核施設攻撃受けても再建可能 国営メディア報じる <2503-021401>
 Washington Post紙が、米情報当局イスラエルが2025年半ばまでにイランの核関連施設に先制攻撃する可能性が高いとの見方を示したと報じたことを受け、イラン国営メディアが、ペゼシュキアン大統領が13日に敵対国がイランの核施設を攻撃したとしても、新たな施設を建設する能力までは奪うことはできないと強調したと報じた。
 ペゼシュキアン大統領は「敵は核施設を攻撃すると脅している。100ヵ所攻撃を受けたなら、われわれは1,000ヵ所を新たに建設する。 建物や場所は攻撃できても、建設する人々を攻撃することはできない」と述べた。
 トランプ米大統領は10日に放映されたFOX Newsの取材で、イスラエルがイランを攻撃する可能性に言及し、核兵器保有を阻止するためにイランと取引したいとの意向を示したのに対し、イラン空軍の高官は13日に「敵対国、友好国に関わらず全ての国々に対して、イランは防衛を基本としながらも敵の攻撃に対しては武力で応じると伝えている」と述べた。
2025.02.07
 18:46
時事通信

(Yahoo)

イラン指導者、対米交渉に反対 「攻撃されたら報復」 <2503-020718>
 イランのメディアが、最高指導者ハメネイ師が7日にテヘランで演説し、トランプ米政権との対話について「何の問題解決にも役立たず、賢く名誉あることではない」と反対を明言したと報じた。
 さらに「米国がわれわれを脅迫して攻撃すれば、われわれも脅迫して攻撃する」と主張し、改めて反米強硬姿勢を鮮明にした。
 トランプ大統領は、核兵器保有阻止のためイランに対する「最大限の圧力」政策を復活させる覚書に署名した一方で、イランと核和平協定の締結を目指す方針も表明し、イランとの対話実現に意欲を示している。
 ハメネイ師は演説で、2015年に米欧などと締結したイラン核合意を振り返り、「米国と交渉し、笑顔で握手もして合意を結んだ。 われわれは寛大で、相手側に多く譲歩したものの、米国は履行しなかった」と指摘し、1期目に核合意から一方的な離脱を宣言したトランプ大統領を念頭に「今在職している同じ人間が、米国の制裁を解除するはずだった合意をほごにした。 このような政権と交渉すべきではない」と述べた。
2025.02.06 Stars & Stripes Iran inaugurates its first drone-carrier warship <2503-020619>
 イランのIRNA通信社が6日、初のUAV母艦が本土から遠く離れた海域で活動できると述べ、初のUAV母艦を就航させたと公式に報じた。 報告書によると、準軍事組織である革命防衛軍海軍が乗艦したこの艦は、ヘリコプターやCMだけでなく、いくつかのUAV飛行隊を搭載できるという。
 UAV用の全長180mの滑走路を備えたこのUAV母艦はShahid Bagheriと名付けられ、CMを発射することができるとIRNAは述べている。 22,000nmの航続距離を持つ。
 報告書は、同艦は商船を改造したもので、イランの抑止力を高めると述べた。 就役式で国営TVが放映した映像には、少なくとも4機のヘリコプターと3機のUAVが滑走路に映っていた。
 革命防衛軍司令官のサラミ大将は式典で、本艦は最大1年間単独で洋上を航行できると述べた。
 イランは戦争を防ぐために抑止力を強化する必要があると彼は述べ、イランはどの国とも戦争をすることを望んでいないと強調した。
2025.02.05
 19:10
産経新聞

(Yahoo)

米、対イラン「最大圧力」復活 トランプ氏が大統領覚書署名、暗殺企てれば「イラン全滅」 <2503-020521>
 トランプ米大統領が4日、イランに「最大限の圧力」をかける政策推進を指示する大統領覚書に署名した。 第1次政権時の政策を復活させ、イランの核開発などを阻止するとしている。 大統領覚書は、必要な対イラン制裁を「ただちに」実施し、イランからの原油輸出を「ゼロにする」と明記した。
 トランプ大統領は4日、イスラエルのネタニヤフ首相との共同記者会見で、イランがトランプ氏の暗殺を企てれば「イランを全滅させる」と述べ、そのための指令をすでに出したと説明した。
 米司法省は2024年11月に、イラン軍組織が命じたトランプ氏の暗殺計画に関与したとして、イラン人の男を起訴したと発表していた。
 大統領覚書は、イランの核開発が「米国とすべての文明世界の存立を危うくしかねない危険」だと指摘し、核開発やBMの強化、イラン支援勢力による周辺地域の不安定化を阻止するとしている。
 トランプ大統領は会見で、「イランと取引できれば素晴らしい」と述べ、イラン側との交渉にも意欲を示した。
2025.02.05
 09:47
毎日新聞

(Yahoo)

トランプ氏、対イラン「最大限の圧力」復活 「核兵器持たせない」 <2503-020512>
 トランプ米大統領は4日、核開発を進めるイランに対して「最大限の圧力」をかける政策を復活させる大統領覚書に署名した。
 トランプ大統領は署名した際記者団に「核兵器は持たせない。 イランは核兵器を持つことはできない」などと語った一方で「署名するのは不本意だが、選択の余地はあまりない」とも述べた。
 覚書の内容は発表されていないが、Reuters通信は、財務長官に対して新たな制裁や既存の制裁の厳格な執行など最大限の経済的圧力をイランにかけるよう命じ、財務省と国務省にイラン産原油の輸出をゼロに追い込むキャンペーンを行うよう指示するものだと報じている。
2025.02.03
 07:17
Abema Times

(Yahoo)

イラン大統領、新型中距離弾道ミサイルを視察 <2503-020305>
 イランの国営メディアが2日、ペゼシュキアン大統領が国防省のミサイル展示会を視察した際に、新たに開発されたMRBMが公開されたとし、新型BMを視察する様子を放送した。 中東情勢が激変する中、敵対するイスラエルなどを牽制する狙いがあるとみられる。 新型MRBMは全長16m射程1,700kmで、精密誘導装置が備わっているという。
 また、従来のものよりも高い解像度で画像を見ることができる衛星も新たに公開した。
2025.01.23
 10:30
Reuters 通信

(Yahoo)

ミサイル推進剤の原料積載船、中国からイランへ航行=英 FT <2502-012306>
 Financial Times紙 (FT) が22日に西側2ヵ国の安全保障当局者からの情報として、ミサイル推進剤の原料を積んだイランの貨物船2隻が今後数週間のうちに中国からイランに向けて航行すると報じた。
 この2隻はすでに米国の制裁下にあり、報じられた取引に関係する中国企業はイランの兵器開発抑制を目的とした米制裁の対象となる可能性がある。
 FTによると、2隻はミサイルの固体推進剤の主原料である過塩素酸アンモニウムの生産に使われる過塩素酸ナトリウムを1,000t以上運搬するとみられている。
 過塩素酸アンモニウムは、自主的に核拡散防止を目指す国際機関であるミサイル技術輸出管理レジームによって規制されている化学物質の一つである。
 FTによると、運搬される過塩素酸ナトリウムで、イランのIRBM 260発分の推進剤を作るのに十分な量の過塩素酸アンモニウムの生産が可能という。
 過塩素酸ナトリウムはイランのイスラム革命防衛軍 (IRGC) に輸送されるという。
2025.01.19
 04:00
共同通信

(Yahoo)

イラン最高裁銃撃、判事2人死亡 政治弾圧への関与指摘も <2502-011901>
 イランメディアが、テヘランにあるイラン最高裁判所の建物で18日に男が発砲し、判事2人が死亡、1人が負傷したと報じた。 男は自殺した。
 動機は明らかになっていないが、殺害された判事2人1988年に多数の政治犯を処刑した弾圧への関与が指摘されており、うち1人は1999年に暗殺未遂にあったという。
2025.01.18
 01:41
毎日新聞

(Yahoo)

ロシアとイラン、安保協力を強化 「戦略パートナーシップ」調印 <2502-011801>
 プーチン露大統領とイランのペゼシュキアン大統領が17日、防衛や経済など幅広い分野で協力を強化する包括的戦略パートナーシップ条約に調印した。
 ロシアの支援でイランに新たに原発を作ることでも合意し、両国とも欧米から経済制裁を受ける中、全面的に協力を拡大し、対抗する狙いがある。
 ロシアが2024年に北朝鮮と結んだ同様の条約では、いずれかが武力攻撃を受けた際に他方が支援する「相互防衛」の条項が含まれ、事実上の軍事同盟を形成する内容だったが、ロシアとイランのメディアによると、イランとの条約ではこうした条項はないとされるものの、軍事演習などの防衛協力を深める内容が含まれている。
 イランはウクライナ侵攻を続けるロシアへの武器供与などの支援を拡大させる可能性がある。
 会談では2国間関係のほか、ウクライナやシリア情勢などの国際問題についても意見を交わした。 共同記者会見でペゼシュキアン大統領は「2国間関係の新たな幕開けだ」と語り、プーチン大統領は欧米の制裁を念頭に「他者によりどんな障害がもたらされても打ち勝つことができる」と述べた。
2025.01.14
 09:05
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル、ヒズボラがイランの支援で「再武装」と国連で批判 <2502-011406>
 イスラエルのダノン国連大使が13日の国連安全保障理事会で、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラが「イランの支援を受けて力を取り戻し再武装しようとしている」とし、イスラエルと中東地域の安定にとっての「深刻な脅威」であり続けていると批判した。 15ヵ国で構成する安保理向けの文書で指摘した。
 Reutersが報じた2024年12月の米情報によると、イランに支援されたヒズボラは軍備と兵力を再構築しようとしている可能性が高く、米国および地域の同盟国にとって長期的な脅威をもたらすと警告していた。
 イスラエルとヒズボラは1年を超える戦闘を経て、2024年11月27日から60日間の停戦に合意した。 停戦の条件ではイスラエルとヒズボラによる軍の撤退に合わせ、レバノン軍がレバノン南部に展開することが求められているが、イスラエル、ヒズボラは互いに相手がこの協定に違反していると非難している。
2025.01.12
 18:00
共同通信

(Yahoo)

イランが核施設防衛演習 米イスラエルの攻撃想定か <2502-011205>
 イラン軍が12日、核開発の中枢を担う中部フォルドゥの施設と、西部アラクの重水炉を防衛する演習を11日夜に実施したと発表した。
 国営通信によると、イラン革命防衛隊トップのサラミ司令官は11日、「敵に間違いを犯すなと伝えたい。何事も許容しない」と述べ、米イスラエルを牽制した。
 対イラン強硬姿勢を取るとみられるトランプ次期政権下の米国やイスラエルによる攻撃を想定したとみられる。
 イスラエルが2024年10月にイランを攻撃した際に、核開発施設を守るロシア製の防空システムが破壊されたと指摘されている。
2025.01.08
 12:16
AFP=時事

(Yahoo)

イラン、昨年は900人以上に死刑執行 国連報告 <2502-010807>
 国連のターク人権高等弁務官が7日、イランで2024年に少なくとも901人の死刑が執行され、そのうち約40人は12月の1週間で処刑されたとの報告を発表し、声明で「イランで死刑に処される人の数が年々増加していることは非常に憂慮すべきことだ」と述べた。 2023年の死刑執行数は少なくとも853件だった。 イランでの絞首刑の急増に活動家はますます警戒を強めている。
 イランは殺人、麻薬密売、強姦、性的暴行などの重大犯罪に対して死刑を適用しており、Amnesty Internationalなどの人権団体によると、国については信頼できる数字が得られていないが、イランは中国を除く他のどの国よりも年間で多くの人を処刑している。
 人権団体は、イラン当局が最高指導者ハメネイ師の下で、特に2022年から2023年に起きた全国的な抗議活動の余波を受けて、死刑を社会に恐怖を植え付けるための手段として利用していると非難している。