ロシア軍事産業に関する報道

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2021.03.25 乗りものニュース

(Yahoo)

ロシア UAC の経営合理化を目的にスホーイとミグを吸収・再編へ <2104-032504>
 ロシアの国営企業Rostec社が3月18日にグループ企業の
UAC社その傘下にあるSukhoi社、MiG社統合し、ひとつの航空機開発センタにすると発表した。
 すでにSukhoi社およびMiG社はUAC社の子会社であるが、今回の統合ではさらに踏み込んで経営部門の集約再編を行う。
2017.11.15 Jane's Defence Weekly Rostec to sell 49% stake in High Precision Systems <1801-111513>
 ロシア国営軍事企業のRostec社が11月7日、傘下High Precision Systems社株の49%を売却する相手を求めていると発表した。 現在 Rostec社はHigh Precision Systems社株の100%を保有しているため49%を売却しても51%は引き続き保有することになる。
 High Precision Systems社は45,000名の従業員と20以上の子会社を持ち、主力製品にはIskander-MやPantsir S1などがある。
2016.04.06 Jane's Defence Weekly Russia's defence exports slip to USD14.5bn in 2015 <1605-040617>
 プーチン大統領が3月29日、2015年の武器輸出額が$14.5Bであったことを明らかにした。 これは$15.6Bであった2014年より 8.6%少ない額である。
 一方2015年の新規受注額が$26Bで、受注残高は$56Bにのぼることも明らかにした。
2016.03.02 Jane's Defence Weekly Almaz-Antey opens new production facility <1604-030210>
 Almaz-Antey社が2月20日、2012年に建設を開始した新工場KMPを開設した。
 建設費RUB20B ($260M)の1/3は政府が出資した。
2015.12.15 産経新聞

インターネット

世界の軍事企業、売上低迷もロシア増大 韓国がアジアで突出した伸び (1/2) <1601-121501>
 ストックホルム国際平和研究所 (
SIPRI) が14日、2014年の中国を除く軍事企業の売上高上位100社を発表した。  100社の総売上高は$401Bと4年連続で減少したが、北米と西欧の軍事企業の売り上げが減ったのが主な理由で、 ロシアなど他の地域がえた。 米企業の売り上げは前年比で4.1%減少 したものの、総売上高の54.4%は米国企業が占めた。 ドイツやスイスはそれぞれ9.4%、11.2%と売り上げを伸ばしたが、西欧全体では7.4%減った。
 一方、ロシアの軍事企業は売り上げが増え、上位100社にランクインした企業が9社から11社に増え、シェアは10.2%になった。 またアジアの15社の売り上げがほぼ横ばいし たなかで、韓国の企業だけが10.5%も伸ばした
産経新聞

インターネット

世界の軍事企業、売上低迷もロシア増大 韓国がアジアで突出した伸び (2/2)
2014.07.16 Jane's Defence Weekly Putin announces Russian first-half defence exports <1408-071620>
 プーチン大統領が、今年上半期におけるロシアの武器輸出$5.6Bであったことを明らかにした。 Rosoboronexport社が明 らかにしている前年同期の額が$6.5Bであったことから、この現象はクリミア情勢を反映した物とみ られる。
2014.07.02 Jane's Defence Weekly Russia sets target for replacing Ukrainian imports <1408-070213>
 ロシア国防省が6月24日、ウクライナからの輸入を今後2~5年で95%削減する計画であることを明らかにした。
 ロシアは現在 Mi-17 シリーズヘリのエンジン、
S-350ES-400S-500 などが 使用する特定の部品や構成品を始め、T-50 PAK-FA の計画でもウクライナに大きく依存している。
2014.07.02 Jane's Defence Weekly Russian defence industry to receive $11bn in government guarantees <1408-070212>
 ロシアのメドベーエフ首相が6月23日、ロシア政府が2014年に軍事産業60社以上に対し100件以上の保証 を、総額RUB380B ($11B) で行うことを明らかにした。
2014.01.31 Defense News Report: Russia surges in global arms sales <1402-013103>
 
SIPRI が2012年における世界の軍事産業 Top 10 を発表した。 Top 10 の総売上は2011年を4.2%下 回るものの、2003年よりは6.6%増加している。 この中ではロシアの進出が目立っている。
 但しこの集計には、中国企業は含まれていない。
【註】
 SIPRI の報告では、2011年に23位であった MHI が29位、60位であった NEC が45位、39位であった KHI が51位、58位であった MELCO が54位、番外であった DNNIHI がそれぞれ55位と76位にランクされている。
2014.01.16 Defense News Russia's Rostec revenues, export sales up in 2013 <1402-011602>
 ロシア国営 Rostec 軍事産業グループの第一副社長が RIA Novosti通信社の取材に対し、同グループの売り上げは露国防省 の調達増により、RUB196.6B ($5.89B) からRUB281.1Bへと43%増加したと述べた。 露政府は2011~2020年にRUB20.7Tの武器調達を行う計画である。
 また輸出は18%増加した。 ロシアは2013~2016年に、毎年$13Bの輸出を見込んでいる。
2013.10.23 Jane's Defence Weekly Russia's rotary-wing resurgence <1312-102307>
= ロシアのヘリコプタ産業復活に関する6頁の記事 =

 
2013.10.07 Defense News Russian defense production to increase 15% in 2013 <1311-100702>
 ロシア副首相が、2013年のロシア防衛産業の生産高が、前年比15%増になる見込みであると述べた。 これはロシア 国防省の発注が増えたことによるもので、政府発注は2015年と2016年にピークを迎える。
 ロシアは2011年から2020年の間にRUB20T ($621B) かけた軍の近代化を行っており、2015年までに30%、2020年までに70% の装備を更新する。
2013.08.26 Aviation Week & ST Signaling change <1310-082605>
= ロシアのヘリ産業復興に関する記事 =
 Russian Helicopter社は、2012年に290機を納入し、売り上げは21%増の$4Bに達した。
2013.08.19 Aviation Week & ST Welcome transformation <1310-081906>
= ロシア航空産業の現状に関する特集 =
 冷戦終了後ロシアのヘリ産業は低迷していたが2007年に Russian Helicopters社が設立され息を吹き返した。
 ロシアの攻撃へり Mil-28 Night Hunter (Havoc) と Ka-52 Alligator (Hokum) はしばらく計画が停滞していたが、 現在では露軍への装備も進み、海外市場への売り込みも始めようとしている。
2013.08.19 Aviation Week & ST Flightpath to recovery <1310-081905>
= ロシア航空産業の現状に関する特集 =
 2012年にロシア航空産業は受注のピークを迎えた。 内訳は以下の通りである。
  Su-34 ×92
  Su-30SM×60
  Su-30M2×12
  MiG-29K×24
  Il-76MD-90A×39
 また Sukhoi T-50 PAK FA と並ぶ規模の開発計画である次期爆撃 PAK DA は、 2020年量産開始を目指して進められており、亜音速ステルス機の設計が3月に承認されたと報じられている。
2012.12.18 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシアの武器輸出が過去最高に、プーチン大統領明かす」

<1301-121801>
 ロシアのプーチン大統領が17日、今年の武器輸出総額が過去最高の$14B以上となる見通しだと 述べた。 また今年の新規契約が$15B超であることも明らかにした。
 ロシアは米国に次ぐ世界第二位の武器輸出国で、近年は増加傾向にある。 主な取引先には旧ソ連時代からの取引相手であるインドのほか、中 国軍の台頭を警戒するベトナムなど東南アジア諸国が含まれているという。
2012.09.19 Jane's Defence Weekly Russian, Ukrainian engine makers vie for future <1211-091903>
 ロシアとウクライナ航空機エンジンメーカは今後も共存を図る。 ウクライナの Motor Sich社と Ivchenko-Progress社は Mi-17 用の TV3-117 エンジンを生産しているのに対し、ロシアの Salyut社と Lyulka/Saturn社は Su-27 の AL-31F を生産すると共に、 T-50/PAK-FA 用の新型エンジンを開発している。
 一方 Klimov社と Chernyshev社は MiG-29 及び MiG-35 の RD-33 を生産している。
2012.08.04 Record China 2012年の世界武器・軍事装備輸出額は5兆6100億円に=米国が4割占める―ロシアメディア <1209-080403>
 ロシアメディアが3日、ロシア世界武器貿易分析センタによる2012年の武器貿易予測を報じた。 世界の武器・等の輸出額 は$69.8Bと3.8%と微増に達する見通しとなった。 輸出国のシェアを見ると、米国が全体の36.5%を占め、二位のロシアは19% であった。 中国は8位に上昇すると見られている。
 世界の武器等の輸出額は2010年は前年比19.7%増、2011年は前年比21.8%増と急成長を見せていたが、2008年の金融危機による影響で2012年~2014 年には落ち込むものの、2015年には再び増加傾向に転じると予測している。
2012.07.18 Jane's Defence Weekly UAC rebalances revenue stream <1209-071802>
 ロシアUAC社幹部が7月9日、今後2年間同社は軍事部門の投資額の比率を下げ民需部門を拡大 することを明らかにした。
 同社は現在80%を占めている軍事部門の投資を、2014年までに58%に下げるという。
2012.07.11 Jane's Defnse Weekly Russia's defence exports climb 14% in first half <1208-071105>
 プーチン露大統領が7月2日に TV 番組で、2012年上半期におけるロシアの武器輸出が、前年同期を14% 上回る$6.5Bであったと述べた。
 ロシアは2012年上半期の新規受注でも、2011年の$2.4Bを上回る$5.7Bを獲得している。
2012.07.02 Defense News Russia exports $6.5B in arms in 2012: Putin <1208-070207>
 プーチン大統領が7月2日、2012年上半期におけるロシアの武器輸出が、前年比14%増の$6.5Bに達したと発表した。
 ロシアの武器輸出先は55ヶ国に及び、2011年の年間輸出額は$13.2Bにのぼる。
2011.12.19 Aviation Week & ST United Aircraft expects 20% revenue growth <1202-121902>
 ロシアの UAC社 CEO が、今年の売り上げが$6.3Bで、昨年の20%増であったことを明らかにした。
 ロシア空軍に既に Su-34 6機、Su-27SM 12機、Su-30M2 2機を納入し、ベトナム、ウガンダ 、アルジェリアに合わせて24機程度の Su-30 を輸出している。
2011.09.21 Jane's Defence Weekly Oboronpom and Russian Helicopters <1111-092108>

= ロシアのヘリ関連企業の国策企業への統合に関する記事 =
 
2011.09.12 Aviation Week & ST Helicopteer battle <1110-091202>
 Mi-28Ka-52 は、両社が持ち株会社 Russian Helicopters社の傘下に入った後も、引き続 きライバル関係にある。 ロシア空軍は既に Mi-24 の後継として Mi-28100機発注し38機を 取得しているが、今回 Ka-52 を140機以上発注した。
 2009年にも Ka-52 を36機発注しているが、同機の装甲が十分でないことから、今までは特殊任務用として使用されて いた。 今回 Ka-52 が採用されたのは、同軸ロータによる高い運動性を買われてのことである。
2011.08.30 毎日新聞

インターネット

ロシア:宇宙事業、危機的状況…失敗相次ぎ組織改革へ <1109-083002>
 ロシア宇宙庁が24日、無人補給機プログレスの打ち上げに失敗するなど、昨年からロシア宇宙事業の失点が相次ぎ、危機に直面している。 国 際宇宙ステーション (ISS) への唯一の足である有人飛行船ソユーズの打ち上げ延期を招いており、この事故を受けて26日に予定していた Glonass の打ち上げを9月に延期することを決めたほか、9月22日に予定していたソユーズの打ち上げを1ヵ月以上延期した。
 宇宙庁は昨年末から Glonass と軍事衛星の打ち上げに続けて失敗しており、今月18日には軌道上の衛星が交信を絶つトラブルを起こしていた。  有力紙コメルサントによると、プログレスの事故も含めた損失額は年間予算の1割強を占める。
2011.08.08 Aviation Week & ST In the spotlight <1109-080810>
= Jロシア航空工業の活況ぶりに関する記事 =
 ロシア軍は今後10年間に、1,500機を新規調達し、400機を改良する。
 T-50 PAK FA年内に3号機が飛行試験に投入される。 3号機、4号機には1,2号機と異なり、 AESA レーダなど実用機用の装備が搭載される。
2011.06 Jane's Misilles & Rockets New holding company to run Bulava SLBM <1107-060006>
 ロシアが、Bulava SLBM を開発したモスクワ熱技術研究所や R-29RMU/RS-54 Sineva を開発した Makeyev 国家ミサ イルセンタ統合した企業を、ロシア連邦宇宙局 Roscosmos の傘下に発足させる。
2011.05 Jane's Misilles & Rockets Almaz-Antey completes acquisition of resources <1107-050016>
 Almaz-Antey 設計局が、S-400/S-500 計画を続けるため、Altair、MNIIPA、NIIRP などの機関を買収した。
2011.04.06 Jane's Defence Weekly Doubts cast on Russian fighter aircraft plans <1107-040602>
 ロシア UAC の総裁が3月24日、2020年までに作戦用航空機800機を国防省に納入すると述べたが、 専門家はこれを疑問視している。
 Sukhoi社は Su-3548機受注し2015年までに納入するほか、2015年までに T-50 PAK-FA10機、2015~2020年に同機を60機納入するが、合わせて118機にしかならない。  この他に Su-34 や輸送機を加えても、800機にはほど遠い。
2011.03.30 Jane's Defence Weekly Russia commits to USD100 billion investment in defence industries <1105-033005>
 ロシアのイワノフ副首相が3月21日、2020年までの9年間軍需産業に$100Bを投資することを 明らかにした。 これは国防費の50%で GDP の0.5%に相当する。
 またプーチン首相は、2013年から弾道弾の調達に$100Bのうちの$2.2Bを割り当てて調達費を倍増し、 RS-24 YarsBulavaIskander-M などの新型を調達すると述べた。
2010.09 Jane's Missiles & Rockets Russia to form new strategic missile co-operation <1010-090021>
 ロシアが Bulava SLBM の設計を担当したモスクワ熱工学研究所 (MITT) を中核にして新しい持ち株会社 Strategic Missile Armament Corporation社を2012年に設立する。
 その第一段階として11月11日に、MITT を国営企業から株式上場企業に変更する。
2010.08.11 Jane's Defence Weekly Kyrgyzstan frustrates Moscow's plans to secure Shkval plant <1009-081101>
 キルギスがロシアとの軍事協力関係の見直しを行っている。 この中には同国に所在するロシア軍 基地や、旧ソ連時代からの魚雷製造施設 Dastan も含まれる。
 Dastan が製造している VA-111 Shkvalは150kTの核弾頭又は210kgの HE 弾頭を搭載して、水中を200kt以上 の高速で進む。
【 Shkval 関連記事:0904-030017 (JMR 2009.03)】
2010.01.13 Jane's Defence Weekly Russia reorganises radar manufacturing sector <1003-0113802>
 ソ連時代以来数社あったロシアのレーダメーカが1社に統合され、軍事企業の再編が完了する。 新たに設立された 'Concern Aviapriborostroyeniya' は Rostekhnologia (ROT) の傘下に入る。
 従来の NIIR Phazotron、NIIR Tikhomirov、Ryazan の3社は電波産業省の元に統合され、AAM や SAM のシーカを手がけてきた Agat社は統合に入らない が、Agat社製品の製造は引き続き Ryazan社が行うと見られる。
2010.01 Jane's Missiles & Rockets Medvedev urges defence industry modernisation <1002-010040>
 ロシアのメドベーエフ大統領が11月12日に、軍需産業の発展を図ると共に軍の近代化を進める方針を明らかにした 。 これに伴い12月1日に、国防省や産業界で構成される専門家会議が発足する。
 大統領は2010年に戦略ミサイルの調達数を30基( Sineva SLBM 16基、Topo/RS-24 ICBM 14基)に増やすと共に、 Iskander (SS-26) を5個システム調達することを明らかにした。 2009年には1個大隊分に相当する Iskander 用発 射機3基とミサイル13発を調達する。
2009.12.09 Jane's Defence Weekly Russian missie industry sees spike in growth <1002-120907>
 2009年に於けるロシアのミサイル/宇宙産業の成長率は18%で、軍事産業全体の成長率 3.8%を大きく上回ると見られる。
 2010年には Sineva SLBM 16基RS-24 ICBM 14基が納入されることになっている。
2009.11.21 Yahoo 毎日新聞記事

「ロシア 防衛産業発注、来年8.5%増…プーチン首相」

<0912-112102>
 ロシアのプーチン首相が21日、来年の防衛産業への発注を8.5%増やすと表明した。 首相は経済危機の影響にもかかわらず、防衛と関連産業の 近代化が最重要だと語り、軍の近代化を進める方針を強調した。
 ロシアは昨夏のグルジア紛争で実質的に勝利したものの、老朽化した兵器や装備が露呈したため、 軍の改革と近代化に取り組んでいる。
2009.11.21 Yahoo Record China 記事

「中国製戦闘機がロシア製を駆逐、危機の原因はサポート体制の不備―露メディア」

<0912-112101>
 ロシアのイスベスチヤ紙が18日、中国の J-10J-11FC-1 などの戦闘機が国際市場においてロシア機を駆逐しており、テクニカルサポートの充実こそがロシア製武器輸出の基盤となると訴えた。 こと の発端は、ロシア製の戦闘機 Su-30MKM を採用しているマレーシア空軍が、交換部品の購入をロシアではなく 中国に求めたことによる。
 こうした背景には部品供給に数ヵ月を要するロシアを見限ったことにある。 ロシア側はこれまで再三にわたって、インドにテクニカルサポートセンタ を立ち上げるとしているがいまだ実現していない
2009.08.26 Jane's Defence Weekly Putin blames credit crunch for inability to pay UAC debt <0910-082610>
 プーチン首相が、$3.7Bにのぼる UAC債務返済が滞ったのは、国際的な景気後退による信用破綻で、不要施設の 売却や債務借り換えが進まなかったことによると発言した。
2009.05.20 Jane' Defence Weekly Moscow parade raises complex industrial issues <0907-052007>
 ロシアが5月9日に、ソ連崩壊後二度目となる軍事パレードを赤の広場で行い、S-400 が初公開されるなど、 112両の車両と69機の航空機が参加した。
 ロシアではソ連時代の旧式装備の更新が進められているが、一方では1990年代創設された軍事産業集団の多くが政府の資金支援がないため、 民需に移行するなどして消え去っている。
2009.02.25 Jane's Defence Weekly Russia and Ukraine negotiate aviation industry merger <0905-022507>
 ロシアの航空工業を統括する UAC社がウクライナの Antonov社と統合に向けた話し合いを行っている。
 UAC社は現在、ロシア国内にある Antonov社製輸送機の保守を担当しており、同社を UAC の傘下に収めたいとしている。
2009.02 Jane's Missiles & Rockets Russian company tests its upgraded R95-300 mini turbofan engine <0903-020022>
 ロシアの Aero-engine社と Soyuz社が12月2日に、R95-300 ミニターボファンエンジンの改良 に成功したと発表した。 この改良により R95-300 は小型軽量で同じ出力を得られるようになり、射程130kmのミサイルの射程を200kmに伸ばすことができるようになると いう。 ロシアは CM 用エンジンを国産化しようとしている。
 R95-300 はウクライナの Motor Sich社製で、Kh-55 シリーズの CM に使用されている。 また、ターボジェット型の R95 は Kh-55M (AS-15)、Kh-59M (AS-13)、3M54E/3M54E1 (SS-N-27) などに使用されている。
2008.12.17 Jane's Defence Weekly Will new measures keep Russian reform on track? <0902-121707>
 ロシアの軍事産業は計画どおり再編が進められているものの、世界規模の景気後退を受けて深刻な資金難に陥ったため、政府が$5.4Bの資金支援を行った。 主たる救済 対象は国営の Rostekhnologii社と United Aircraft Corporation (UAC) 社である。
2008.12.11 China Defense Sino Russia military-technical cooperation update 《 Serdyukov to reinstate Russian-Chinese military-technical cooperation 》
<0901-121101a>
 2005年に開かれて以来3年ぶりに12月11日に開かれる中露軍事技術協力会議に、ロシアのセルジュコフ国防相が初めて出席する。 前回の会議では Il-76 輸送機38機が$1.1Bで売却されることになったが、ロシアはこの決定を完全には履行していない。
 ロシアの武器輸出額の中で中国が占める割合は、2005年が$6.1Bの64.3%、2006年が$6.5Bの38.3% 、2007年が$7.5Bの21%と下がってきているが、2007年には$1Bの新規契約が行われたと見られている。 この中には Il-76 、Su-35Su-33 などが含まれている。
China, Russia vow to step up military ties 《 Chinese President Hu Jintao called Thursday for stronger military ties with Russia in talks with visiting Defence Minister Anatoly Serdyukov, state media reported. 》
<0901-121101b>
 胡錦涛国家主席が訪中しているロシアのセルジュコフ国防相に、両国間の軍事協力の継続を強調した。
 先月開かれた珠海航空展では、中国政府関係者が Su-35 の詳細について質問していた。
2008.12.03 Jane's Defence Weekly Can Russia maintain its defence export growth? <0901-120310>
 ロシアの武器輸出額は2005年に$6.1B、2006年に$6.5B、2007年に$7.4Bと4年連続して増加し、2008年には$8Bに達しよう としている。 2007年における最大の輸出先はインドで全体の28%を占め、次いで中国の21%、ベネズエラが16%、アルジェ リアが14%、マレーシアが9%、ベトナムが5%の順になっている。
 しかしながら全体の49%を占めているインドと中国への輸出が、インドが輸入先を広く国際市場に求めだしたことや、中国が高い技術水準に達し てきたことなどから減少すると見込まれるため、Jane はロシアの武器輸出額が2010~2012年には下降に転じると 見ている。 
2008.08.23 Record China ロシアの武器輸出、45%を中国・・・ <0809-082303>
 ストックホルム国際平和研究所の2008年版年鑑によると、2003年から2007年までのロシアの武器輸出先は45%が中国で、次いでインド、ベネズエ ラ、アルジェリアとなっている。
2008.08.06 Jane's Defence Weekly Russia merges enterprises into industry giant <0809-080613>
 ロシア政府は、財務省や独占禁止委員会の反対を押し切り、国有の Rosoboronexport (ROE) 社を含む426社を ROT 社に統合した。 このなかには軍事産業と関係のない118社も含まれている。
 この様な企業統合に対してロシア国内でも、統合対象に基礎的な R&D が含まれておらず、政府からの支出も必要経 費の10%にすぎないと危惧する意見が出ている。 これを反映してか、空母 Admiral Gorshkov のインドへの引き渡しは 4年以上遅れており、同じくインドの練習機用エンジンは2年遅れている。
2008.07.30 Jane's DefeceWeekly China's arms spend continues to soar <0809-073008>
中 国
 中国の国防費は1990年代から毎年二桁の増加を続け、今や2001年の三倍にまでなっている。  このまま過去7年間の平均増加率16.5%が続けば、2011年には$90B、2020年には$380Bに達すると見られる。(註:米国 のFY09要求国防費は$515Bである。)
ロシア
 ロシアの2007年における武器輸出では、中国とインド向けが49%を占めているが、2010~2012年に急 落すると見られる。 これはインドが武器の輸入を国際市場に頼るようになったことと、中国の急速な技術向上による。
インド
 インドの軍事産業の将来の国際競争力は、現在行われようとしている軍事産業再編の成否にかかっている。
2008.07.28 Aviation Week & ST Defence measures <0809-072804>
 ロシア政府は企業統合を更に進めようと、既に活動している UAC に続いて Russian Technologies社を設立する大統領令を発令した。 Russian Technologies社は機械製造業400社を集めた持ち株会社で、その80%近くが軍 事産業部門である。 この中には Russian Helicopters社や United Engine Building社も含まれている。 Russian Technologies社は UAC と共 存関係にあり、UAC の下請けの多くは Russian Technologies社に統合される。
 一方 UAC の更なる再編も計画されており、Irkutsk での Su-27 ファミリの生 産は今後10年以内に終了し民間機の生産に当たる。 代わって Su-35 や第五世代戦闘機 Pak Fa の生産 は KomsomolskSu-34 の生産は Novosibirsk で行う。
2008.06.02 Aviation Week & ST MiG's bear market <0807-060206>
 MiG社は、今後10年間に、国内外から300~350機MiG-29 及び MiG-35 を受注する自信を持っている。 先般 MiG-29 を返品したアルジェリアも MiG-35 を含めて代替を検討しているという。 インドへの MiG-29K/KUB の計画も順調で、2008年第3/四半期に最初の16機が出荷される。
 ただ、ロシア空軍への MiG-29 改良パック納入はまだ予算化されていない。
2008.02.27 Jane's Defence Weekly Russia tight-lipped over Algerian rejection of MiG fighters <0804-022715>
 アルジェリアの大統領がロシアを訪問し、エネルギーや鉄道に関する協力の拡大を約束したが、MiG-29SMT の返品については何も公表されなか った。 この1週間前にアルジェリア空軍は Rosoboronexport社及び MiG社と15機の MiG-29SMT 返品について合意文書に署名していた。
 アルジェリアが返品したのは34機を$1.3Bで購入したうちの一部で、34機は2007年3月から2008年に2月に納入されることになっていた。 返品は購入した MiG-29SMT が 中古品で、構成品の品質に問題があったことによる。
 MiG社は代わりに MiG-29M2 か MiG-35 の購入を勧めているが、いずれも単価が$10M程度高くなる。
2008.02.25 Aviation Week & ST Fulcrum snaps <0804-022505>
 アルジェリアが、既に引き渡されている15機の MiG-29SMTを、品質不良を理由に 返品した。 アルジェリアは MiG社に28機の MiG-29SMT と6機の複座型 MiG-29UB を発注しているが、残りの引き取りも拒否する。
 MiG-29SMT は1990年代にロシア空軍向けに生産したものの、売れずに保管していた機体のレーダを N-019E から Zhuk-ME に換装したもので、これにより Kh-31A (AS-17)、Kh-29TE (AS-14)、KAB-500Kr TV 誘導爆弾などの対地攻撃 武器や R-77 (AA-12) 中距離 AAM の搭載が可能になった。
 ロシアは MiG-29SMT の代替に MiG-35 の売り込みを図っている。
2008.02.06 Jane's Defence Weekly Russian report probes decline in exports to China <0803-020603>
 モスクワの日刊紙が、ロシアの対中国武器輸出がほぼゼロまで落ち込んでいると報じた。 対中武器輸出は一時期毎 年$1.8B~$2Bにのぼり、ロシアの武器輸出の40%以上を占めていた。
 原因の一つに、ロシアが最新兵器をインドに売り込もうとしているのに対する中国の不快感の表れとする見方もある。
2008.01.29 Yahoo 時事通信記事

「ロシアの対中兵器輸出、ほ・・・」

<0802-012901>
 ロシア紙が29日に伝えるところに夜と、ロシアの中国向け武器輸出がほぼゼロに激減している ロシアから中国への武器輸出は最近まで年間 $1.8B~$2Bに上り、兵器輸出全体の約四割を占めていた。 しかし、同紙によると、ウズベキスタンにある軍需工場の技術者不足から、総額$1.5Bに上る 軍用機輸出契約が頓挫し、現時点で大型契約は残っていない。
 また、対中警戒感が根強いロシア軍は、中国が求める兵器の売却やライセンス生産の権利付与に応じていない。
2008.01.23 Jane's Defence Weekly Sukhoi implements project to upgrade and re-equip plans <0803-012309>
 ロシアの軍事ニュース社である Interfax-AVN が、Sukhoi社が生産設備の大規模更新を行っていると伝えた。
2008.01.16 朝鮮日報

インターネット

ロシア、米国の対立国に武器・・・ <0802-011603>
 イタルタス通信が14日、ロシアの武器輸出は昨年80ヵ国に$7.1Bで、今年は$7.5B~$8Bに上 ることが予想されると報じた。 $10Bを超える米国に次いで世界第二位を誇るロシアの武器輸出はその増加傾向が著しく、プーチン政権発足直後の2001年の$3.7Bに比べる と、6年間で92%も増加したことになる。
2007.11.07 Jane's Defence Weekly Sino-Russian union falters <0724-110713>
 1990年代以来ロシアの軍事産業は中国の需要に支えられてきたが、ここに来て中国が国産の兵器を重視する ようになり、ロシアの軍事産業好ましくない状況になってきている。
 1996年に200機を J-11 としてライセンス生産することになっていた Su-27SK は、半数で 生産を取り止めている。 J-11 は空対空型で対地用のレーダを装備していないが、中国軍は長距離の空対地、 空対艦ミサイルを搭載しようとしている。 この様な願望から中国が独自に開発したのが J-11B であ るが、ロシアは Su-27 のライセンス契約に違反していると見ている。
2007.09.09 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「ロシア航空機大手のスホー・・・」

<0718-090901>
 Sukhoi社の使節団が訪韓し、韓国の航空機部品メーカを対象にした説明会を開催して、 Super Jet 100 の開発状況について説明し、韓国メーカと部品調達商談を進める。
 Super Jet 100 は、露、米、仏、伊などの航空機メーカが共同で開発している75~95席級旅客機で、2008年 からの引渡しを目標にしている。
2007.08.29 Jane's Defence Weekly Russia forecasts combat aircraft exports worth $3bn in 2007 <0718-082913>
 ロシア Rpspbprpnexprt社 CEO が、2007年の軍用機輸出が$3Bにのぼるとの見通しを明らかにした。 同じ 時期に6機の Sukhoi 戦闘機がインドネシアに$330Mで輸出されることも明らかになった。  Sukhoi社は2007年の輸出機数を40機以上と見ている。
 ロシアは2025年までに軍用及び民間航空機を4,500機生産し$250Bを売り上げることを目指しており、同期の年間軍 用機年産数は100機になる。
2007.08.13 Aviation Week & ST The government is moving ・・・ <0718-081305>
 ロシア政府は巨大ミサイル企業である Tactical Missile Corp. の更なる強化を図るため、 新たに5社を傘下に入れる方針である。
 合併する5社は、Automatics 設計局、Arzamas社、Globus 設計局、Automated Design System社、国営科学研究機器製造社の各社で、 Vympel社、Raduga社、Zvezda-Strela社の3社は既に合併を終えている。  
2007.05.30 Jane's Defence Weekly Russia keeps watch on new holding's R&D spend <0712-053007>
 ロシアは通信電子及び宇宙産業における研究開発に対して監視 を強化することを明らかにした。
 ロシアは2006年3月に国有の United Shipbuilding Corporation を設立する大統領令を公布し、2006年11月 には株式の75%を政府が保有する United Aircraft Corporation を設立している。
2007.03.19 Defense News Strains show in complex China-Russia relations <0708-031905>
 中国とロシアの関係は近年冷めつつあり、特に軍用機と艦載システムの分野でロシアの不満 が高まりつつある。
 中国は大量の技術者をロシアとウクライナに派遣し、軍事技術を習得させており、艦艇搭載のレーダ、砲及び戦闘機搭載ミサイル等を 全くのコピーで自国製造している。 
 戦闘機でも国内開発を重視する方針とみられ、2007年度には Su-27K/J-11 の追加発注は行われず、 Su-30MK2 の継続発注も未実施であり、今年ロシアから購入するのは180基の AL31F エンジンのみである。  
2007.02.28 Jane's Defence Weekly Russian arms sales forecast to top $7.5bn <0707-022807>
 2007年のロシアの武器輸出が$7.5Bと、2005年の$6.126B、2006年の$6.4Bを大幅に上回る 見通しとなった。 2006年では航空機関連が49.9%、艦船及び艦載武器が27.3%、防空関連が9.2%を占 めている。
 2005年にはインドと中国向けが70%を占めていたが、最近では市場が拡大され、2006年3月には アルジェリアと T-90 MBT 40両、S-300 PMU2 1個システム、MiG-29SMT 40機、Su-30MK 30機など、 総額$7.5Bの契約が行われている。
2007.02.20 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア、07年武器輸出は過・・・」

<0705-022002>
 ロシアのイワノフ第一副首相が19日、同国の武器輸出は2007年に過去最高の$7.5Bを目指すとの方針を示し た。
 副首相は、2006年の武器輸出が$6.4Bだとすれば、今年のターゲットは$7.5Bだと表明した。
2007.01.31 Jane's Defence Weekly Rosoboronexport regains defence export monopoly <0704-013113>
 プーチン大統領が、全ての武器類の輸出権限を国営企業 Rosoboroexport社に独占させる大統領令に署名し、 各メーカに委ねられた輸出権限が再び政府の統制下に入った。
 Rosoboroexport社の2005年における武器輸出シェアは85%であった。
2007.01.22 Yahoo 産経新聞記事

「露大統領、武器輸出権限を・・・」

<0703-012202>
 プーチン大統領は、武器輸出の権限を国営武器輸出公社 Rosoboronexport 社に限定 する大統領令に署名した。 これにより他の兵器企業の対外活動は部品の販売やメンテナンスなどに限られる。
 Rosoboronexport 社はロシア製武器輸出の約90%を占めている。
2007.01.10 Jane's Defence Weekly Russian evolution <0703-011011>
= ロシア軍事産業の発展に関する5頁にわたる特集記事 =
 国家財政の70%を石油と天然ガスに頼っているロシアは、石油価格の高騰により6~8%の GDP 成長率を維持 している。 これに伴い国家予算の15.6%を占める国防費は、2004年にRUR430B、2005年にRUR550であったのが 、2006年にはBRUR667B ($24.6B) に増えている。
 国防費の約半分を占める軍事産業への支出も、2001年にRUR50Bであったのが2006年にはRUR237Bに達し、2007年には RUR300Bを超えると見られている。
2006.12.11 Defense News Russia again links arms sales to foreign policy <0703-121106>
 ロシアは兵器市場をラテンアメリカ、北アフリカに拡大し輸出を大幅に増加させており、7月には反米主義のベネズ エラに24機の Su-30 を売却した。 また、3月にはアルジェリアと$7.5B、最近では インドネシアと$1Bの武器輸出契約を締結している。
 武器輸出に成果をあげる一方で、ロシアは2006年に Bulava SLBM の発射試験に9月、10月の2度失敗しており 、2008年の装備化は1~2年遅れる模様である。 Bulava は10個の核弾頭を持つ海軍 の戦略ミサイルで、米国と同様今後10年間は核戦力を維持する方針である。  
2006.11.20 Defense News Russia defense industry growth slows <0703-112001>
 ロシアの2006年における軍事生産の伸び率は5.8%にとどまるとみられ、この数年 で維持してきた年間6.5%の伸び率を下回ることとなる。 これは技術不足が原因で 、軍事企業の退職者は年間7%、優秀な技術者が他の産業に流出している。
 ロシアの平均給料は$390であるが、2006年の軍事企業の平均給与は$340であった。  
2006.11.15 Jane's Defence Weekly Russia to consolidate more aircraft companies <0623-111509>
 ロシアは2007年4月までに、主要航空機メーカの UABC社 (United Aircraft Building Corporation) への統合を完了させようとしている。
 UABC社には MiG、Tupolev、Gorbunov Kazan が参画することになっているが、このほかに Ilyushin、Sukhoi も加盟 することになる。
2006.10.30 Yahoo 産経新聞記事

「露の武器輸出急増、途上国・・・」

<0621-103002>
 米議会調査局が報告書で、2005年の武器売却契約でロシアが1991年の旧ソ連崩壊後 初めて米国を抜いて第1位となったことを明らかにした。 ロシアが2005年に発展途上国と交わした武器売却契 約は$7Bで、2004年の売却実績$5.4Bを大きく上回った。
 売却側はフランスが2位 ($6.3B) 、米国が3位 ($6.2B)、購入する発展途上国側はインドが 1位 ($5.4B) 、サウジアラビアが2位 ($3.4B) 、中国が3位 ($2.8B) だった。
 中国はロシアから輸入する一方で、2005年に他の途上国との間で$2.1Bの武器売却契 約を締結した。
2006.10.25 Jane's Defence Weekly Rosoboronexport moves on VSMPO-Avisma <0622-102501>
 ロシア国営の武器輸出企業で実質的な持株会社である Rosoboronexport社が、世界最大のチタニウム生産会社 である VSMPO-Avisma社の株式の41%を取得した。 この結果 Rosoboronexport社は VSMPO-Avisma社株の68%を保有 することになる。
 VSMPO-Avisma社はチタニウム生産においての世界シェアの30%を占め、Boeing社の40%、Airbus社の60~70%を 供給している。
2006.10.23 Defense News China no longer reliant on Russia for weapons <0624-102301>
 中国は数年以内に必要なロシア製の兵器をすべて購入してしまうため、最近の2年間では最 新装備の購入実績はない。 これはロシアの最新装備が頭打ちになっているのに加え、技術開示を制限していることによるが、 反面中国は西欧諸国に最新技術を求めつつあり、ロシア依存から脱却する方向にある。
 ロシアから中国への昨年の武器輸出は、全体の60%である$6,12Bを占め、これには 656 級潜水艦3隻、956EM 駆逐艦1隻を含む。  また、2004年に契約した S-300 8個セットの製造が Almaz社で開始されている。 
2006.10.04 Jane's Defence Weekly Putin moves to allay fears over EADS share buy <0621-100412>
 プーチン大統領が、ロシアの国営 VTB 銀行が EADS 株の5.2%を買い占めたことに対する懸念の払拭に動き出 し、VTB は EADS社にやり方を無理押しすることはないと言った。
 VTB は EADS 株を新しく設立した UAC社 (United Aircraft Corporation) に移管した。
2006.10.02 Aviation Week & ST Russia's petrodollars <0620-100209>
 ロシアの政府系銀行 VTB が EADS 株式の5.02%を$1.27Bで取得し、4番目の大株主 となった。 ロシアは潤沢なオイルダラーを投入して更に EADS 株の取得をめざしており、フランス (15%を保 有) をはじめとする欧米各国の EADS 株主から懸念の声が高まっている。
 特にフランスは EADS社をプライムとして、潜水艦発射の次世代核弾道弾 M51 の開発を2010年を目途に進めており、 ロシアの干渉や情報漏洩を警戒している。 また、Airbus の開発にも露の意向が強く働くものとみられる。  
2006.09.27 Jane's Defence Weekly The rise and rise of Rosoboronexport <0621-092709>
 ロシアの武器輸出企業である Rosoboroexport社は、実質的な持株会社に変質しており、政治的、経済的巨人 に変貌しつつある。
2006.09.20 Jane's Defence Weekly Russian bank could buy 'blocking state' in EADS <0620-092007>
 プーチン大統領の側近が9月12日に、ロシア国営 VTB 銀行が EADS 株を議案否決に必要な量保有するつもり であると発言した。 これは9月8日に外交政策担当大統領補佐官が EADS 株の5.02%を$1.2Bで取得したと発表 したのに続くものである。
 ロシアは航空機工業を統合する UAC社を発足させたが、EADS 株取得はこれと無関係ではない。 Sukhoi社 もいずれ UAC社に統合されると見られているが、EADS社は Sukhoi社の親会社である Irkut社の株の10%を保有 しているため、UAC社の株3%~4%を保有することになる。
(関連記事 JDW 2006.09.06)
2006.09.13 Jane's Defence Weekly Russian aircraft industry cleared to consolidate <0619-091306>
 ロシアの航空機製造企業合併は、連邦独占禁止委員会の承認により障害が取り払われた。 今回承認されたのは MiG社と Gorbunov Kazan 航空機製造会社を UABC (United Aircraft Building Corporation) に統合するもので、2月6日に首相 、2月21日に大統領が承認していた。
 UABC社は75%を国が出資する国有会社で、EADS社が10%の株式を保有する Sukhoi社も統合の 対象であるとしている。
(関連記事 JDW 2006.03.01)
2006.09.13 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア、EADS 保有比率を今・・・」

<0618-091301>
 ロシア政府高官が12日、EADS 社の保有株拡大に関心があり、少なくとも議案否決に必要な株式保有にむけた 参加などを主張していくだろうと述べた。 ロシア連邦外国貿易銀行は EADS社株の5%を取得したことを確認し た。
 プーチン大統領はシラク仏大統領やメルケル独首相と月内に会談する際、ロシアからの EADS社への取締役派遣 を求める模様である。
2006.09.06 Jane's Defence Weekly EADS, Russia bank refuse to comment on share purchases <0619-090612>
 ロシアの国営 VTB (Vneshtorgbank) 銀行が EADS社の株の5%を$1Bで買収したとされ る件について、EADS、VTB 共に公式な確認を拒否している。
 これについて株式市場関係者は、VTB が6月頃から EADS 株を購入しており、持ち株比率は4.6~4.8%に達して いると見ている。
2006.09.04 Defense News Russia buys share in EADS <0620-090402>
 ロシアの政府系銀行が4.5~4.8%の EADS社株を$1.2Bで購入した。 同社の株は Airbus A380 の計画が更に 遅れることから約26%下落していたがニュースが伝わると4%上昇した。
 ロシアは戦略的なパートナーとして米よりも欧州を選択したものとみられ、独、仏、スペインの企業に次ぎ四番目の 大株主となった。  
2006.08.30 Jane's Defence Weekly Russia continues push for military aviation unification <0618-083004>
 ロシアが航空機産業の統合を進めているが、国営に近い Oboronprom社が軍用ヘリの機体とエンジン製造会社 及び、ウクライナの Motor Sich社を組み込もうとしている。 Motor Sich社は民間会社であるため、ウクライ ナ政府も反対しないと見られている。 実現すれは Oboronprom社にとって、初のロシア以外企業の買収になる。
 Motor Sich社はソ連時代の航空機エンジン製造能力を継承した会社で、An-124, An-140, Yak-130, Mi-ヘリ、Ka-へりなどの、ターボ ファン、ターボプロップ、ターボシャフトエンジンを製造している。
2006.07.19 Jane's Defence Weekly Rosoboronexport order backlog reaches $17bn <0616-071911>
 ロシアの武器輸出機関である Rosoboronexport の受注残高が$17Bに達しており、この他に2005年には$6.1Bを 輸出しているため、2005年の受注合計は$23Bに達する。 このうち防空システムだけで$3.5Bを占めている。
 国別ではアルジェリアからの受注残高が$7.5Bで、40機の MiG-29SMT、20機 の Su-30MK、8個大隊分の S-300 PMU2、16機の練習機、180両 の T-90S 戦車などが含まれている。 ロシアの武器輸出は、インド及び中国向けが70%を占めている。
2006.05.15 Aviation Week & ST Room for expansion <0611-051509>
 MiG社はこの数年、戦闘機輸出や EADS社との提携により順調に売り上げを伸ばして おり、この収益を基に UAV/UCAV 独自開発にも着手している。
 同社は UAV 開発を独自に進める他、MiG-31 や MiG-29 の自社改善を進めており、インド等各国への各種 MiG 戦闘機売り込みは総額$2.5Bに及ぶ。 又、EADS社との提携して、A320 輸送機の製造と販売に力を注いでいる。 
2006.03.29 Jane's Defence Weekly Russia sets up new defence industry body <0608-032910>
 3月20日にプーチン大統領が軍事産業委員会 (MIC: Military-Industrial Commitee) 設立の大統領令に署名し た。 MIC は6人の委員で構成され、核開発庁、宇宙庁、連邦産業庁を含む軍事産業関連省庁の業務を統括する。
 2月上旬に国防相は、ロシアの軍事産業は20~30%を軍事分野に残す軍民両用産業に移行することを希望していることを明らかにした。  2月21日にはロシアの宇宙航空企業は75%国有の UABC (United Aircraft Building Corporation) に統合され ている。
2006.03.01 Jane's Defence Weekly Russia consolidates aircraft-building industry <0606-030111>
 プーチン大統領が2月21日にロシアの航空機製造企業を UABC (United Aircraft Building Corporation) に合 併する計画を承認した。 計画では、先ず MiG社と Gorbunov Kazan社が、政府が株式の100%を保有する持株会社に統合される。
 UABC に統合される中には、2005年12月に EADS社が10%の株式を保有した Sukhoi社も含まれている。
2006.02.27 Aviation Week & ST Putin OKs AOK <0606-022706>
 プーチン大統領が2月21日に、国内航空機企業を統合した UAC (Unified Aircraft Co: ロシア名 OAK) の設立を命じる大統領令に署名した。 企業合併の大統領令は2005年8月に予定されていたが、OAK の企 業形態をめぐり様々な議論があり遅れていた。
 新会社には Sukhoi、MiG、Tupolev、Ilyshin、Irkut の各社と関連製造工場が参加し、政府が少なくとも75%以上の株式を保有する。
 OAK は旅客機と広範な戦闘機製造により Boeng社や Airbus社に対抗する世界市場の拡大をめざす。  
2006.02.23 Yahoo 産経新聞記事

「露大統領、戦略産業の国営・・・」

<0605-022301>
 ロシアが航空機製造の国営企業設立へ動き出し、プーチン大統領が21日に新たな国営企業統一航空機製造会社 の設立を命じる大統領令に署名した。
 新会社は、戦闘機メーカーのミグやスホイ、旅客機メーカーのイリューシン、ツポレフ、ヤコブレフ、イルクートの6社を統合し、政府 が少なくとも70%以上の株式を保有する。 世界シェア10%を目指し、2013年には年間120機の旅客機のほか、広 範囲な軍用機の生産も視野に入れる。
 ロシアは新会社設立で、ボーイング社やエアバス社に対抗する。
2006.02.22 Jane's Defence Weekly Russian exports exceed targets <0606-022207>
 ロシアの2005年における武器輸出は、目標の$5.1Bを上回る$6.126Bであった。 ま た受注残高も前年の$15~16Bを上回り$23Bにのぼっている。 輸出の42.5%は海軍装備 で、38.3%は航空装備である。
 2007年には$7Bの輸出が見込まれるが、これはロシア軍事生産の40%に相当する。
2006.01.16 Aviation Week & ST Russia plans advances for civil and military aircraft <0603-011605>
=ロシア主要航空機ミサイル企業の紹介=
 2005年9月の段階で、ロシアの航空機関連企業は293社にのぼり、その半数以上は25%以上の国家投資を受けて いる。 また、宇宙関連企業は112社で、31の製造工場と66の研究開発組織が含まれる。
 ロシアでは航空宇宙企業の再編成が進められているが計画は進展せず、2005年9月に 正否による再度見直しが行われた。
 原油価格の高騰により輸出が伸びた結果、2006年以降の国防予算の増加が見込まれている。
 ロシア主要航空機ミサイル企業の紹介(略)  
2005.12.19 Aviatopn Week & ST Lightweight option <0602-121907>
 MiG社はインド国防相が先月来訪した際に、第五世代軽戦闘機の共同開発を提案している。
 ロシア国防省は空軍の次世代戦闘機に Su-27 Flanker とほぼ同じ大きさの Sukhoi T-50 のみを考えているが 、空軍は Su-27 と MiG-29 の後継として大型で双発の T-50 と軽戦闘機との混合配備を望んでおり、インドと の共同開発を熱望している。
 MiG社は既に自社設計を進めており、搭載するエンジンも MiG 1.42 用に開発した Al-41 をベー スに研究を行っている。
 また、インド首相が今月初めにモスクワを訪問しており、Tu-22M3 Backfire C の購入を含めいくつかの兵器 輸入計画を協議している。  
2005.12.14 Jane's Defence Weekly India and Russia strengthen defence ties <0601-121405>
 インド首相のモスクワ訪問に合わせて、両国の協力関係が一層強化された。 ロシアはインドへの最大の武器 供給国で、1960年代以来$30Bの武器を輸出している。
 また両国は2010年に期限を迎える軍事技術協力協定を延長し、BrahMos CM や ロシアの GPS である Glonass の共同開発を進める。
2005.12.07 Jane's Defence Weekly Russian defence exports decline <0524-120708>
 2005年のロシアの武器輸出額は、渡し額で$5.1Bと前年を$700M下回る模様である。 輸出額減少は 過去8年間で初めてである。 これは主として航空機の輸出減による。
 ロシアの武器輸出額は50~60%が艦船で、航空機が30%、残りが防空システムになっている。
(関連記事 JDW 2005.07.13)
2005.12.07 Jane's Defence Weekly Russia details Middle East export strategy <0524-120703>
= ロシアの中東各国に対する武器輸出の状況 =
 ロシアの武器輸出窓口である Rosoboronexport社が、中東に対する武器輸出戦略を明らかにした。 対象国 は、モロッコ、サウジ、ヨルダン、UAE にも及んでいる。
 ロシアは射程300km、速度 Mach 3 の Yakhont 対艦/対地 CM の輸出も確実 にしている。 プロポーザルはアルジェリア、エジプト、イラン、リビア、サウジ、UAE の各国に出されている。
 Su-30MKI にはアルジェリアのほかにタイも関心を示している。
2005.12.05 Aviation Week & ST Helicopter house <0524-120504>
 ロシア政府は国内ヘリコプタ企業の合併政策を進めており、半国営の株式会社 Oboronprom Corp. に Kamov社 、Kazan社、及び Rostvertol社と関連生産施設を吸収する。
 合併作業はほぼ完了しており、国内のヘリ開発と製造は一本化されるが、ロシア製ヘリのトレードマークとなっている Mil 及び Kamov の名称は継続使用する。  
2005.11.30 Jane's Defence Weekly India, Russia to renew accord for 10 more years <0524-113005>
 インドの国防相が11月18日にモスクワで、2010年に期限を迎えるロシアの軍事協力 に関する合意を、更に10年間延長するであろうと語った。
 インドは ATV (Advanced Technology Vessel) という原子力潜水艦の建造計画を持っており、これに使用する 20%濃縮ウランを燃料とする40~55MWの加圧水型原子炉の開発にロシアが協力すると見られている。
2005.11.21 Defense News Russian firms pursue UAV development <0601-112102>
 ロシアの航空機業界は、軍が UAV の開発や調達をしていない状況で、世界的市場への参加をめざし 外国企業との提携を図りつつ独自開発を進めている。
 ロシア空軍は UCAV の将来構想を明らかにしていないが、軍は2005年のモスクワ航空宇宙展示会で、年末までには UCAV の技術要求を 発簡するとしている。
・Irkut社
 イスラエルの Aeronautics社と提携し、独自開発を進めている。
・Sukhoi社及び MiG社
 EADS社とそれぞれ共同開発について昨年来 MoU を締結している。
・Mil Helicopter社
 Mi-34 をベースとする無人ヘリを独自開発中で、2006年に試作機の初飛行を計画している。
・Tula社
 自社開発した Smerch 多連装ロケット発射システムを搭載する UAV の独自開発を進めている。  
2005.11.09 Jane's Defence Weekly Rosoboronexport announces orders worth $12B <0523-110911>
 ロシアの武器輸出窓口である Rosoboronexport社が、2007~2008年引き渡し分として$12Bを受注していること を明らかにした。 これは2000~2001年の二倍にあたる。
 ロシアの武器輸出出荷額は2003年に$5.12B、2004年に5.07Bで、2005年は2004年の水準に留まると見られている。
2005.10.24 Aviation Week & ST Russian Defense Minister Sergei Ivanov's three-day visit to India <0522-102401>
 ロシア国防相が先週3日間にわたりインドを訪問し、陸海軍合同演習を視察、併せて遅れていた軍事技術移管の MoU 締結と MiG-29 の販売促進活動を行った。
 インドが計画している126機の多目的戦闘機には米政府が F/A-18E/F の売り込みに代表団を派遣しているため 、ロシアは神経をとがらせていたが、国防相は MiG-29 の共同生産を提案したほか、戦闘艦、潜水艦についても 技術開示や共同開発の用意があることを強調したものとみられる。
2005.09.12 Aviation Week & ST Missile guidance <0519-091201>
 ロシア国防省は最近、誘導兵器の開発に関する中期ロードマップを企業に提示し、研究開発の優先順位を説明した。 ロシアの誘導武 器開発は長期化する傾向にあるため、軍は ASM、SAM 等の研究開発の効率化を図る。 計画の細部は明らかにさ れていないが、ロシアの空対地兵器を扱う TRV社が、この計画に基づく事業推進に向け準備を進めている。
 TRV社は Raduga社 (CM) 、Vympel社 (AAM) 、Region社 (爆弾) をはじめ13の企業が合併した最大の空対地兵器メーカで、更なる合併を計画している。
 同社が現在進めている開発には Kh-25/Kh-27 の後継となる Kh-36 及び Kh-38 戦術対艦ミサイル、 Kh-101/102 長射程巡航ミサイル、Kh-25MS、Kh-25MAE、Kh-25ML 戦術 ASM 及、び Kh-31A/Kh-31P 等がある。
 各種空対地兵器の搭載が予定されている Su-34 は、まだ装備化されていない
2005.07.13 Jane's Defence Weekly Drop in Russian aircraft sales to hit industry hard <0515-071309>
 2004年のロシア軍事産業上位10社の売り上げは、前年の$5.7Mから$5.8Mへと微増したが、航空機輸出の低迷が 企業に深刻な影響を与えている。
 中国向けに Su-30MKK を製造している Sukhoi社の売り上げは2003年とほぼ同じであるが、中国は Su-30MK2 及び Su-30MK3 の追加購入がなく、Su-27SK のライセンス生産も停止した。  この結果中国向け機を生産してきた Komsomolsk-on-Amur にある Sukhoi グループの KnAAPO 工場は最も大きな影響を受けている。
┏━┳━━━━━━━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┓
┃順┃ 企   業  名 ┃軍事売上┃ 総売上 ┃輸出比率┃
┣━╋━━━━━━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫
┃ 1┃Sukhoi Holding   ┃$1469.1M┃$1499.1M┃  92% ┃
┃ 2┃Irkut Corporation  ┃$ 624.5M┃$ 643.8M┃  92% ┃
┃ 3┃Aerospace Equipment ┃$ 444.2M┃$ 583 M┃  75% ┃
┃ 4┃RSK MiG       ┃$ 403 M┃$ 427.4M┃  89% ┃
┃ 5┃Admiralty Shipyards ┃$ 354.4M┃$ 404.6M┃  N/A ┃
┗━┻━━━━━━━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┛
          (本文には上位10位まで掲載)
2005.05.09 Defense News India OKs Russian royalty demands <0514-050905>
 インド政府は4月、ロシアの軍事技術に関する知的財産保護について合意文書を締結した。 これによりイン ドは第三国へ関連技術開示と移管ができなくなり、ロシアの技術を用いた武器の輸出にはその都度ロイアルティが加算されることになる 。
 インドはロシアを主要な兵器供給国と捉えており、今回の決定で Tu-22 Bacfire の導入や原潜の借用及び兵器共同開発等が可能となる 。  
2005.03 Jane's Missiles & Rockets Russia plans more industrial support for air-defence forces <0507-030013>
 ロシア OAO Almaz-Antey グループの Granit OAO GPTP社が、ロシア軍防空/ミサイル防衛システムの 維持業務を拡大させている。
 この種の業務は1970年代から行われていたが、1990年代に入って訓練や部隊の練度維持が難しくなってきたことにより重要性を増して きた。
 Granit OAO GPTP社は主契約社として約50の関連会社を取りまとめてこの業務に当たっている。
2005.02.23 Yahoo 共同通信記事

「露の航空機産業統合へ、欧・・・」

<0505-022301>
 ロシア政府は22日、同国の主要航空機メーカーを政府主導で統合し、2006年12月をめどに新 会社を創設することを決めた。
 新会社にはスホイ、ミグ、ツポレフ、イリューシンなどが加わる予定で、政府が60~70%を出資し、当初の売上高は25億ドルが見込まれ るという。
 各メーカーの代表も統合に同意したという。
2004.02.14 Aviation Week & ST From acorns to OAK <0505-021404>
 ロシアの航空企業の合併は段階的ではあるが、2006年1/四半期には実現することが明らかとなった。
 企業名は OAK (英名:Unified Aircraft Co.) で、現在 Sukhoi、MiG、Tupolev、Ilyushin、Irkutの各社が連 邦工業省と、今月大統領に報告する計画文書の作成作業を進めている。
 CEO には Irkut社の Valery Bezverkhny社長が指名される模様で、当初の受注額は$6.5B、2015年には$19.5Bに達すると見込まれている。
 合併に伴い、経済的、効率的製造を狙いに各社が保有する工場施設は整理統合され、いくつかは廃止される。 
2005.02 Jane's Missiles & Rockets Russia's ramjet powerplant design facility closes down <0506-020004>
 ロシア唯一、液体燃料ラムジェットを設計製造していた Plamja-M 設計局が、昨年中に閉鎖されていた。  同社は1978年に設立され、3M-80 Moskit 用の 3D-80、Kh-31 用の 52M、Yakhont/BrahMos 用の 3D-55 などを設計製造してきたが、近年ロシアが新たな ラムジェットの開発を行わないため経営に行き詰まり解散し、極一部のスタッフは NPO Mashinostroyeniya社に移籍した。
 この結果ロシアは、液体燃料ラムジェットの設計能力を失うことになる。 今後 3D-55の生産は Strela社が担当する。
2005.01.19 Jane's Defence Weekly Russian Air Force receives first Su-27SM upgrade <0503-011711>
 ロシア空軍の Su-27S を改造した Su-27SM の最初の7機が引き渡され、第11極東空軍 の戦闘機連隊に配備された。 残りの17機は今年中に引き渡される。
 レーダは DBS によるマッピングが可能になり、陸上の大型目標で100km、水上の大 型目標で350km、水上小型目標で120kmの捕捉能力を持つ。 この結果 Su-27SM は多目的戦闘機となり、R-77 AAM、Kh-31A/P ASM、Kh-29T(TE) ASM、Kh-29L ASM、KAB-500Kr GB、KAB-1500Kr GB などが装備できる ようになった。
 Sukhoi社は2004年に45機を出荷しており、その内訳は次の通りとなる。
 ・Su-30MK2 × 24 中国向け ($1B)
 ・Su-30MK2V × 4 ベトナム向け ($110M)
 ・Su-30MKI × 10 インド向け ($350M)
 ・Su-27SM  × 7 ロシア空軍向け ($35M)
 この他に
 ・Su-30MKI × 4 インド向けライセンス生産分 ($120M)
があった。
2005.01.13 Yahoo 時事通信記事

「中国に爆撃機売却の用意、・・・」

<0502-011302>
 ロシアの空軍総司令官が13日に、中距離爆撃機 Tu-22M3 と、戦略爆撃機 Tu-95 を中国に売却する用意のある ことを明らかにした。
 ロシアはこれまで、自国の安全保障に影響するとして中国の売却要請を拒否していた。 
2005.01.12 Jane's Defence Weekly Russian exports beat $5B for second year <0502-011210>
 速報値によると、ロシアの2004年の武器輸出額は$5.6B~$5.7Bと、突出したと言われた2003年の$5.5Bを更に 上回った模様である。 更に2007年までの受注残高は$12Bに達しており、2003年の引き渡し額も2003年と並んで$5Bとなっている。  その殆どを中国とインドへの輸出が占めている。
 これによりロシアの軍事産業は、国内需要でなく輸出により生き延びることができそうである。
2004.10.06 Jane's Defence Weekly Russia set to restructure aircraft industry <0419-100607>
 ロシア政府は Irkut社に対し MiG 設計局との統合を指示した。 この統合が実現すると、現在ロシア最大の 航空機メーカである AVPK Sukhoi社を凌ぐ規模の航空機メーカが出現することになる。
 Irkut社は今まで RSK MiG のライバル会社で、Sukhoi戦闘機を生産している。 同社の実績は1990年代初めに低迷していたが、現在の Fedorov が社長に就任して Su-30MK、Su-27UBK、Su-30K、Su-30MKI/MKM などの販売で急速に業績を改善してきた。
 ロシア政府は Fedorov に、1990年代初めにロシア軍が MiG機の調達を停止して以来低迷している MiG の復興 を託そうとしている。
2004.09.22 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア、防衛企業体の設立・・・」

<0418-092201>
 ロシアのプーチン大統領は、防衛産業の再建計画の一環として、新会社のアビオニカの設立を承認した。 ア ビオニカは、航空電子機器会社7社を統合して発足し、ロシアの戦闘機メーカーに無線電子装置を供給する。
 プーチン大統領が2001年に再建計画を承認して以来、国営戦闘機メーカーのスホイや、大統領の腹心が経営す るミサイル会社アルマズ・アンテイなど、大手防衛企業体3社が設立されている。
2004.09.06 Aviation Week & ST Fulcrum leverage <0417-090606>
 ロシア工業省は Sukhoi社と Irkut社の合併により新たに OAK社を設立し、更に他社 を含めた合理化を図ることで今月末までに全体像を明らかにするとしているが、MiG社はこれに強く反発し独自の経営方針を打ち出してい る。
 同社は既に空軍の Su-27 と MiG-29 の後継として選定された Sukhoi社の T-50 に対抗し、ツィンエンジンを 搭載するステルス型の第五世代戦闘機の開発を2010~2015年の実用化を目指し進めるほか、MiG-29ファミリーの輸出を更に推進する意向 を明らかにしている。 
2004.06.07 Defense News MiG poised to prosper <0414-060704>
 MiG社は最近、インド海軍の空母 Admiral Gorshkov に搭載する MiG-29K 16機を受 注したが、同社は ロシア航空工業界での確固たる地位を保持するため、海外受注に力を注いでいる。
・アルジェリアから MiG-29 49機 (MiG-29SMT×42、MiG-29UBT×7) 、受注額$1.2B
・イエメンから MiG社傘下のカモフ社製ヘリコプター 受注規模$150M
・マレーシア、スーダン等5カ国に MiG-29 36機 受注規模$1.2B 
2004.05.05 Jane's Defence Weekly RSK MiG set to suvive on its own <0409-050505>
 RSK MiG (Russian Aircraft Corporation MiG)社は、ロシア航空産業を統合する OAK (United Aviation Corporation) に参画せず、 独自路線を歩む決定を行った。
 RSK MiG は、MiG AT 練習機の受注が順調で、当面の生き残りが可能と見ると共に、航空機製造会社である Sokol 及び Kaskol との提携を行い、MiG-29UB 練習機や MiG-31 要撃機を生産している Sokol の工場を傘下におさめ、MiG-29 を装備 しているアルジェリア、インド、スーダン、イエメンなどからの追加受注や、イランでの採用に期待をかけている。
2004.04.05 Defense News Irkut chief is happy with IPO numbers <0410-04040506>
 Irkut社が保有株の23%について新規株式公開を行い、$127Mにのぼる投資が得られたことについて、最近創設されたロシア産業省長官は 2年後に予定する National Aiecraftbuilding グループの正式民営化に好事例となると述べた。
 民営化は2段階に分けて企業合併と活動内容の評価を行った後、正式に決定する。 なお、政府は25%の株式を保有する。 
2004.04.05 Aviation Week & ST Political posturing <0407-040503>
 ロシア政府は2年以内に戦闘機製造企業を1つに合併する意向を強く示しており、Irkut社と MiG社をはじめとする企業各社は有利な立場 を得るため、外国企業との提携や戦闘機の売り込みを積極的に図っている。 
2004.03.22 Defense News Russian Mil hericopter plants to regroup <0410-04032202>
 ロシア政府の行政審議委員会は昨年末に Mil Hericopter製造を1社に統合することを承認した。
 ヘリ製造は現在多くの企業が加わり行っているが、製造管理を適切に行い設計製造を一本化するため今回の措置に踏み切ったもの。
 政府の決定は未だ出ておらず、実行の細部と時期は現在のところ未定となっている。 
2004.03.08 Defense News Russian sales hit new heights <0408-030809>
 ロシアの軍事産業は2002年以降順調な伸びを示しており、2003年度も大幅に増加している。
 これは同国の戦略技術分析センターが明らかにしたもので、軍需品製造の90%は中国、インドネシア、マレー シア等アジア諸国への輸出で、2003年の輸出額は$5.7Bに達し、2002年より$1Bの増加となっている。
 輸出の傾向は航空機が主体で、Sukhoi戦闘機がそのトップとなっている反面、MiG の輸出額 は減少している。 
2004.02.18 Jane's Defence Weekly Russia plan single aviation entry by 2007 <0404-021809>
 ロシアの副首相が、ロシアの航空産業を2年間で EADS や Boeing の様な1社に統合 する方針であることを明らかにした。 統合は当然 Sukhoi、MiG、Tupolev の統合を意味するが、ヘリコプタメ ーカである Mil や Kamov も含まれるかは、まだ明らかでない。
 この計画は2001年に作成された連邦計画である RRMIC (Reformation of the Russian Military Industrial Complex') が定めた、航空 産業を、Sukhou、Ilyushin、Mil のグループと、MiG、Tupolev、Kamov の2グループに再編するとの方針の変更 となる。
2003.08.11 Aviation Week & ST Russia, Inc.  ロシア政府が進めている航空機産業と国防関連企業の合併は難航し、ほとんど進展していな い。
 政府は昨年、国内316社を航空機、エンジン、航空機器等12の企業に合併する計画を提案しているが、6月の議会ではようやくその目的 と狙いがオーソライズされたに過ぎない。
 現在、MiG とエンジン製造企業 NPO Saturn が工場施設を統合したのみで、Sukhoi、Ilyushin、Tupolev は統合に至っておらず、ヘリ メーカーの Mil と Kamov は統合要領について協議中といった状況にあり、2006年の完全実施には程遠い段階に ある。 
2003.06.25 Jane's Defence Weekly Murders undermine Russian merger deal  ロシアの2大 SAMメーカである AlMaz社と Antey社が中核となり、国営企業約40社が合併してできた PVO 共同企業体は、6月6日にトップの2人が相次いで暗殺されたことにより、今後が危ぶまれる。
 特にロシアが第5世代 SAM として位置付けているシステムの開発は中断されることも考えられる。
2003.05.21 Jane's Defence Wekkly Russia air-defence group dogged by old rivalries
= ロシア SAM メーカ Almaz社と Antei社が合併した PVO社のその後 =
 合併は Antei社を核として行われたため、ごたごたが続いた。 Almaz Antei 両社の確執は S-300 シリーズに始まるが、一時 PVO社が Almaz社の S-300P (SA-10) の後継である S-400 (SA-20) 計画 を中止し、Antei社の S-300V (SA-12) の発展型である S-300VM 計画を推進すると発表したが、 後に撤回された。
 現在では初代社長 Svirin を更迭して正常化の方向にあり、PVO社は S-400 と、それを基礎 とした装輪自走式 SAM の開発に全力をあげるとしている。
 更に Russian Centre for the Analysis of Strategies and Technologies が、受注の少ない S-300V を中止し、Tor システムに集中すべきとの勧告を行っている。
2003.03.05 Jane's Defence Weekly Russia sees arms exports rise  ロシアは武器輸出を経済発展のエンジンに据え、年間$4Bから$5Bの輸出を見込んでいる。 2002年の武器輸出額は $4.8Bと、前年の$3.7Bを上回った。
 航空機では Sukhoi が60機を売り上げ、前年の48機を上回った。 また MiG も16機を輸出している。 この ほか Mi-17, -34, -35, Ka-27/31 などのヘリコプタも60機輸出した。
2002.07.08 Defense News Sukhoi tops list of russian arms exporters  ロシアの 2001年度兵器輸出額ランクで Sukhoi 社が $1.5B でトップになっている。
 Sukhoi 社は昨年 50機の戦闘機を輸出、この内 30機は中国に輸出した Su-30MKK、10機はアルジェリアに輸出したSu-27UBK。
 ロシアの兵器輸出額は10年ぶりに増加し、総額 $4.4B となっている。 
2002.06 Jane's Missiles & Rockets Russia approves Almaz-Antei merger  プーチン大統領は5月24日、Antei社と Almaz社の合併を承認する文書に署名した。 この合 併には Fakel社を含む40社程度の他の会社も加入すると見られる。
 両社はいずれも SAM メーカで、Almaz社は S-300 (SA-10)、Antei社は S-300V (SA-12) を生産している。
 新会社名は Almaz-Antei社になる。
2002.05.08 Jane's Defence Weekly Countdown to recovery ?  ロシアは MIC (Millitary Industry Complex) を推進することにより、軍事産業の再生を図 ろうとしているが、この計画には疑問もある。
 2001年11月にプーチン大統領は2002~2006年の MIC 計画と、2010年以降の MIC の基本構想に署名した。 また、2002年1月には2010年 に向けての軍事技術の開発計画を発表した。
 しかしこの計画に対し一部の専門家からは、開発しようとする兵器の80%は軍にとって不要なものであるとか、政府はこの計画推進のた めの十分な資金を投入できないなどの批判がでている。
 これに対し計画は、開発資金は武器輸出による利益で賄うとしている。 事実1999年~2000年にかけての武器 輸出は、
Severnaya Verf Shipyard社
 中国への Project 956E 駆逐艦の輸出:$400M~$450M
Antey社
 中国及びギリシャへの Tor-M1 (SA-15) の輸出:$250M
IAPO社
 中国及びインドへの Su-30K, Su-27UBM の輸出:$220M~$230M
KnAAPO社
 中国への Su-30MKK の輸出:$300M
等となっている。
2002.02 Jane's Missiles & Rockets Russia forms anti-ship missile consortium  ロシアで、対艦巡航ミサイルの製造設計を担当する7社が、共同企業体を構成した。 中核となるのはモスクワの Reutov NPO Machine Works社(註:P-800 Yakhont の製造会社)である。
2001.12.03 Aviation Week & ST Russians forge ahead with industry overhaul  ロシア政府は衰退化しつつある同国軍需産業の建て直しを図るため、抜本的な改革を検討している。
 計画によると、全軍事企業の約半数にあたる 1,600 社を統合合併し、50 社程度の国営企業とし、兵器システムの研究開発、製造を 一環的かつ独占的に行わせる模様。
2001.11.14 Jane's Defence Weekly Putin puts Sukhoi on a firm corporate footing  プーチン大統領が10月26日に、Sukhoi AHC (Aviation Holding Company) 社設立の法律 に署名した。
 この航空工業再編は、ロシアの次世代戦闘機 PAK FA の開発の促進をもたらすと見られている。
 Sukhoi社を中核とした再編は、1996年エリツィン大統領時代に、Sukhoi設計局、Beriev設計局の他、Irkutsk, Komsomolsk, Novosibisk にあった製造会社を統合した Sukhoi AMIC (Aviation Military-Industrial Complex) として始められて いた。
2001.10.08 Aviation Week & ST NPO mash eyes exports of satellite, missile package  ロシアの軍事企業 NPO Mashinostroyenia 社は、対外輸出策としてミサイルと発射機及び衛星を一括パックする検 討を行っている。
 同社の国内販売額は厳しい状況にあり、半分以上は輸出に頼っている。ミサイルの受注は 2001年に56%を占め、衛星は 32%であっ た。
 現在検討しているのは、速度 M2.6 の対艦ミサイル Yakhont と偵察監視衛星 Kondor-E 及び Strela 発射 機の一括輸出。
 同社はまた、より高性能の 改善型 Yakhont-M の開発を行っていることを明らかにした。