その他の軍事産業に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.03.18
 18:36
Newsweek

(Yahoo)

フォルクスワーゲンが戦車工場に?...苦境のドイツ自動車業界の「構造改革」 <2504-031817>
 ドイツRheinmetall社が、Folks Wagen社の国内工場を買収して、戦車の製造拠点に転用する計画が浮上している。
 買収が検討されているのは、VWやPorscheの組み立てを担ってきた北西部オスナブリュックの工場で、数年以内に操業が停止される予定だった
 大型クレーンや高い耐荷重能力を備えた施設のため、Lynx
IFVを含む装甲戦闘車両の生産に適していると、Rheinmetall社のパッパーガーCEOが述べた。
 ドイツの自動車業界では、需要低迷と構造改革に伴う生産縮小の動きが続いている一方、防衛産業は欧州全域で需要が高まっており、Rheinmetall社の2024年の売り上げは30%以上増加した。
 ウクライナ戦争の停戦交渉が始まり、トランプ米大統領から欧州諸国への防衛投資拡大の圧力が強まるなか、ドイツ政府も防衛予算の大幅な積み増しを約束している。
2023.11.13
 14:27
ロイタ通信

(Yahoo)

エアバスが750人削減へ、防衛・宇宙部門再編の一環 <2312-111308>
 Airbus社の労組関係者が、同社が8日に発表した防衛宇宙事業再編の一環として、従業員の2%に相当する750人の削減を目指していることを明らかにした。
 Airbus社はまた2つの戦闘機事業を1つに統合するとのロイタの報道も確認した。
2021.12.06 AFP=時事

(Yahoo)

世界の軍事大手、コロナ禍でも業績伸ばす 政府が支援 <2201-120606>
 ストックホルム国際平和研究所 (
SIPRI) が6日、世界の軍事大手は2020年のCOVID-19パンデミックに伴う不況の影響をおおむね回避し6年連続で黒字を増やしたとする報告書を発表した。
 SIPRIによると、各国政府はパンデミックで世界経済は2019年比で3%以上縮小したが、兵器調達を続け国内の軍事企業を支援する法案を可決した国も複数あった。 このため世界の軍事大手100社の利益総額は同1.3%増加し、過去最高の$531Bに上った。
 売り上げトップはLockheed Martin社の$58.2Bで、上位5社は全て米国企業だった。 6位はBAE Systems社で、7~9位に中国企業3社が入った。
2021.03.25 時事通信

(Yahoo)

中国の軍需企業買収阻止 米国の懸念受け ウクライナ <2104-032505>
 ウクライナ政府が、航空エンジン製造企業Motor Sich社中国企業による買収を阻止することを決め、ゼレンスキー大統領が23日に関連する大統領令に署名した。 阻止の背景には、中国への軍事技術流出を警戒する米国の懸念を考慮して、ロシアとの対立で米国の支援を得たいゼレンスキー政権の思惑がある。
【関連記事:2104-031705 (日経 2021.03.17)】
 1907年設立のMotor Sich社はソ連の軍用ヘリや輸送機のエンジンを製造し、ソ連崩壊後もロシアが大口顧客だったが、2014年のロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合で両国関係が悪化しロシアとの取引を停止した結果、経営難に陥っていた。
2021.02.23 Breaking Defense UAE's Tawazun, MBDA to develop SmartGlider missiles <2103-022303>
 UAEのTawazun社がIDEXの会場で、SmartGlider ASMの共同開発でMBDAと合意したと発表した。 両社はSmartGliderの設計と生産をUAEで行うという。
【註】
 MBDA社のSmartGliderは全長1.8m、胴径18cm、重量120kgで80kgの弾頭を搭載する。
 非推進であるが高度30,000ftで投下すれば100km飛翔する。 誘導はGPS/SALで行われる。
2020.12.21 ロイタ通信

(Yahoo)

米ロッキード、エアロジェット・ロケットダイン買収へ 44億ドル <2101-122106>
 Lockheed Martin社Aerojet Rocketdyne社を$4.4Bで買収することに合意した。
 Lockheed Martin社は既に、自社製品にAerojet Rocketdyne社の推進システムを採用している。
2020.01.01 Jane's Defence Weekly Leidos to buy Dynetics for USD1.65 billion <2003-010110>
 Leidos社が12月17日、Dynetics社を$1.65Bで買収することに合意したと発表した。 Dynatics社は2019年8月に米陸軍からLRHWの試作を受注している。
【関連記事:1912-102804 (AW&ST 2019.10.28)】
2019.06.17 Aviation Week & ST Let's make a deal <1908-061701>
= 防衛企業の M&A に関する2頁の記事 =
 
2019.04.03 Jane's Defence Weekly Independence through industry <1905-040319>
= トルコの軍事産業に関する10頁の記事 =
 ・Defence procument restructuring
 ・TLFC
 ・TAFC
 ・TNFC
2018.10.05 ロイタ通信

(Yahoo)

サウジ、南アフリカの軍事産業と広範な提携交渉 <1811-100503>
 サウジアラビアの国営軍事企業SAMI社が3日、南アフリカの主要軍事企業全社との提携交渉を進めていることを明らかにした。 南アの公共企業省はSAMI社と交渉していることを認めたが、提携の可能性に言及するのは時期尚早とした。
 南アではかつて軍事産業が主要産業の一つだったが、最近は世界的な軍事費の削減などで苦戦している。 一方サウジの軍事支出は米国、中国に次いで世界第3位だが国内には軍事機器の生産能力が乏しく、輸入に頼らざるを得ない部分が多くなっている。
2018.06.07 Jane's 360 Northrop Grumman completes acquisition of Orbital ATK <1807-060705>
 Northrop Grumman社が6日、2017年9月に発表以来長く待たれていたObital ATK社の買収完了を発表した。
 買収額は合わせて$9.2Bで、5日に連邦取引委員会 (FTC) の承認が得られたことにより発表となった。
2018.04.04 Jane's Defence Weekly MBDA highlights rising exports in 2017 <1806-040415>
 MBDA社の2017年の売上額が€3.1B ($3.85B) となったが、そのうち輸出額が€1.6Bと半分以上 を占めた。
2017.09.18 Inside Defense Northrop Grumman to buy Orbital ATK <1710-091805>
 Northrop Grumman社が18日、同社の宇宙防衛部門を強化するためOrbital ATK社を$9.2Bで買 収すると発表した。 買収は2018年の上半期に完了するという。
2017.09 International Defence Review Agile approach: Estonia's defence sector development <1710-090012>

= エストニアの防衛産業に関する2頁の記事 =
 
2016.11.02 Jane's Defence Weekly Mitsubishi Heavy Industries outlines expansion policies for defence <1612-110215>
 三菱重工業が10月25日に発表した年次報告で、2017年以降の企業中期戦略を明らかにした。 同社は2015年に4兆 円であった売上高を2017年に5兆円にするとしているが、宇宙防衛事業部では2014年に4,839円であった売り上げが、2017年には4,000億円に 17%下落すると見ている。
2016.11.02 Jane's Defence Weekly Australian industry, shipbuilding plans make progress <1612-110214>
 オーストラリア軍事産業能力センタ(CDIC)の評議員で建艦諮問会議の議長でもある豪軍需工 業相が10月22日、豪軍事工業の能力が向上すると述べた。
2016.10.19 Jane's Defence Weekly Australian government to split naval shipbuilder ASC into three companies <1612-101916>
 ターンブル豪首相が10月11日、国営の艦船メーカであるASC社を3分割すると発表した。  新たな3社も国営で、民営化の計画はないという。
 新たな3社の設立は直ちに開始し、2017年にはASC社の分割を完了するという。
2016.04.13 Jane's Defence Weekly Elbit Systems and IAI wind up G-NIUS <1606-041313>
 イスラエルでUGVの開発生産にあたる企業としてIAI社とElbit社が設立したG-NUS社が解散した。
 G-NUS社の製品であるGuardiumシリーズのUGVのサポートは、Elbit社が引き継ぐ。
【 Guardium に関する記事:1203-010006 (IDR 2012.01)】
2016.02.21 Defense News Turkey, Ukraine pledge 'strategic' defense industry cooperation <1603-022103>
 共にロシアと敵対するトルコとウクライナ軍事産業の協力を進めようとしている。
 トルコ首相が15日に地域の反露ブロック強化のためウクライナを訪問したが、この訪問に合 わせて両国の軍事技術や調達の当局者が、軍事産業の相互協力に関する会合を持ち協力に合意 している。
2015.08.03 Aviation Week & ST High-speed helos <1509-080303>
 Lockheed Martin社 Sikorsky社を$9Bで買収したことから、高速ヘリ開発 の今後が注目される。
 Sikorsky社は高速実験ヘリ X2 を開発して、水平飛行で250ktを達成し、これを元に開発した S-97 Raider は5月に初飛行している。 更に米陸軍の
JMR に Boeing社と共同で Raider を発展させた SB-1 Defiant を提案している。
 一方 Lockheed Martin社は JMR に Bell社と共同でチルトロータ式の V-280 Valor を提案している。
2015.07.29 Jane's Defence Weekly Asia gains <1509-072910>
= アジア太平洋各国の軍事産業に関する6頁の記事 =
 
2015.07.20 Defense News Lockheed to buy Sikorsky Helicopter for $9 billion <1508-072004>
 United Technologies社 (UTC) が20日、傘下の Sikorsky Aircraft社Lockheed Martin社に$9B で売却すると発表した。
 Lockheed Martin社は今までも、Sikorsky社が生産している UH-60 や CH-53K で、最大の部品供給元であった。
2014.12.10 Jane's Defence Weekly Island aspirations <1502-121013>
= 東南アジア軍事産業の現状に関する記事 =
カンボジア
インドネシア
マレーシア
フィリピン
シンガポール
【 Skyblade UAV 関連記事:0804-022711 (JDW 2008.02.27)】
タ イ
ベトナム
2014.09 International Defense Review South exposure: SA precision munitions target new growth <1410-090014>
= 南アのミサイル工業に関する5頁の記事 =
 南ア政府は3月に発簡した Defence Review で、今後同国の防衛産業を精密誘導武器を中心に育てるとの方針を示した。
 ・Umkhonto SAM
 ・Ingwe SSM
 ・Mokopa ASM
 ・Al-Tariq GB、UAE と共同開発
 ・A-Darter AAM
2014.03.01 Defense News China expands strategic presence in Israel <1404-030109>
 中国がイスラエルのインフラ企業、基幹産業およびハイテク企業の株式保有を高め、同国での存在感を高 めている。 これを受けネタニヤフ首相は12月中旬に王毅外相が訪問した際に共同記者会見で、イスラエルが高度技術を提供する用意があると述べている。
 ネタニヤフ首相はまた1月下旬、中国が紅海から地中海に抜けるルートを確保する所謂 Red-Med 計画を巡って、中国との関 係強化を図るとも述べている。
2013.12.17 Yahoo 時事通信記事

「米グーグル、軍用ロボット企業買収」

<1401-121702>
 Google社が16日、軍事用ロボットの開発を手掛ける Boston Dynamics社を買収したことを明らかにした。
 グーグルはロボット事業に参入する方針で、ここ半年で買収した関連企業は8社目となる。
【註】
 Boston Dynamics社は、犬型四足歩行ロボット BigDog、分隊を支援四足歩行ロボット Pack Mule (LS3 )、高速走行四足ロボット Cheetah、人型二足歩行ロボット Atlas など、米 DARPA が開発する主要な四足/二足歩行ロボットの殆どを手がけ ている。
2013.06.10 Aviation Week & ST Frontier guard <1307-1308-061007>
= トルコの航空軍事 (A&D) 産業に関する記事 =
= Anka MALE UAV =
 Anka MALE UAV は当初 (Block A) は上昇限度23,000ft、滞空能力18時間を目指していたが、量産型は30,000ft24時間 の Block B になった。
2013.06.10 Aviation Week & ST Constraned determination <1307-1308-061006>
= トルコの航空軍事 (A&D) 産業に関する記事 =
= ミサイル =
SOM CM
 SOM は重量600kg、射程180kmの CM で、開発はほぼ完了している。 当初は F-4E に搭載 するが、F-16 との整合試験も来月に開始され、F-35 へも UAI を介して搭載する計画である。
 対艦用のレーダ誘導方式も検討されており、Kongsberg社の NSM の代替になる。
【 SOM 関連記事:1306-051505 (JDW 2013.05.15)】
HGK GB 誘導キット
SAM
 PAC-3、SAMP/T、S-300、HQ-9 が候補に挙がっている T-LORAMIDS の機種決定は今月中に行われるが、Rocketsan社と Aselsan社は、 射程10kmと16kmの SAM を提案している。
MRBM
 トルコ政府は2012年に射程2,500kmのミサイル開発を発表している。 これが実現すればトルコは、衛星打ち上げ能力も 持つことになる。
2013.06.10 Aviation Week & ST Anatolian ambitions <1307-1308-061005>
= トルコの航空軍事 (A&D) 産業に関する記事 =
= 戦闘機の国内開発 =
 TAI社が$20Mで、2011年5月から2年間かけて国産第五世代戦闘機 F-X の検討を行ってきているが、9月にこれを完了し、計画は大きな局面を迎え る。 F-X の開発は F-35 の装備化と並行して進められ、10年以内の初飛行を目指している。 計画では F-35 は F-4 及び初期型 F-16 の後継で 、F-X は後期型 F-16 の後継機種に位置づけられている。
 F-X には単発で最大離陸重量 (MTOW) が50,000~60,000-lbの2案と、双発で MTOW 60,000~70,000-lbの案が検討されている。
【関連記事:1306-051505 (JDW 2013.05.15)】
2013.06.10 Aviation Week & ST The way ahead <1307-1308-061004>
= トルコの航空軍事 (A&D) 産業に関する記事 =
= 概  観 =
 昨年のトルコの A&D 輸出額は$1.28Bで、装甲車両、小型哨戒艇、電子戦装置、防空システムと多岐にわたっている。 今年になっても輸出は順 調で、1/四半期の実績から$1.5Bに達すると見られる。
 トルコの軍事産業では、今後10年間で売り上げを4倍、輸出額を5倍にする目標である。
2013.06 International Defence Review Brazil weighs its future air defence options <1307-060023>
 南ア Denel社がリオデジャネイロで開かれた LAAD 2013 防衛展に Marlin BVRAAMVL A-Darter など、各種 AAM や SAM を出展した。
 VL A-Darter はブラジル陸軍の要求に合わせた SAM であるが、ブラジル軍事産業界は提案に乗り気ではなく、Denel社が提携相手に期待している会社も、MBDA社の CAMM を元にした開発を検討している。
2012.10.10 Defense News EADS/BAE merger talks dead <1211-101001>
 BAE Systems社と EADS社の合併の話は、関係する3ヶ国の利害の不一致から破談になった。 AFP 通信によると、破談は ドイツの反対によるもののようである。
2012.09.19 Jane's Defence Weekly BAE Systems and EADS discuss 'combination' <1211-091901>
 BAE Systems社と EADS社が9月12日、経営統合の話し合い中であることを明らかにした。 両社の出資比率は EADS社が 60%、BAE Systems社が40%で、実現すると年間売上高$94B、従業員数223,000名の巨大企業になる。
2012.09.17 Aviation Week & ST Mating dance <1211-091701>
 EADS社と BAE Systems社が9月12日、両社が経営統合の計画を進めていることを明らかにした。 出資比率は EADS社が 60%、BAE Systems社が40%で、実現すると年間売上額が$100Bと、現在一位である Boeing社の$68Bを凌ぐ ことになる。
2012.07.30 Aviation Week & ST Show and tell <1209-073003>
 EADS社が米国での防衛市場拡大を目指しているが、Eurocopter社が米国内で展示飛行していた X3 高速ヘリが先週、ワシ ントンへ到着した。 X3 は米陸軍の次期多用途ヘリ JMR を狙っている。
【 X3 関連記事:1012-110013 (IDR 2010.11)】
【 JMR 関連記事:1205-040202 (AW&ST 2012.04.02)】
 同社は既に米陸軍の軽多用途ヘリとして EC145 を元にした UH-72A を生産しており、更に陸軍の武装斥候ヘリ (AAS) に、AAS-72X を売り込んでいる。
2012.07.23 Aviation Week & ST Revving the technology engine <1209-02301>

= IAI社の企業戦略に関する記事 =
 
2012.04.18 Jane's Defence Weekly Turkey steps up critical technologies development <1206-041809>
 トルコが3月27日、2012~2016年の防衛産業戦略5ヶ年計画を公表した。
 トルコの防衛産業は未だに、エンジン、車軸、防弾綱、複合材料など、35%の分野で海外技術に依存しているが、装備の国産化 率は2009年の42%から2011年には50%に向上している。
2012.02.08 Jane's Defence Weekly IMI privatisation plans take shape <1204-020813>
 イスラエルで国営の IMI社を民営化する計画が進められている。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets MBDA Inc Northrop Grumman's Viper Strike <1203-020025>
 MBDA社が12月12日、同社の米国子会社が Northrop Grumman社から Viper Strike 事業を買収したと発表した。
2011.12.21 Jane's Defence Weekly MBDA plans US expansion after Viper Strike buy <1202-122109>
 MBDA社が、Viper Strike 事業の買収を足がかりに、対米事業の拡大を目指してい る。
 同社は Huntsville にある Viper Strike の生産設備に続いて、米国での企業買収を狙っている。
2011.12.12 Reuters MBDA buys Northrop's Viper Strike arms unit <1202-121201>
 MBDA社が12月12日、Northrop Grumman社から Viper Strike 事業を買収したと発表 した。
 買収価格は公表されていない。
2011.04.27 Jane's Defence Weekly Genral Atomics outline expansion plans <1107-042702>
 UAV メーカである GA社が、General Atmics UK社を設立するなど、欧州、中東、更に世界中に企業活動を広げようとしている。
2010.10.18 Yahoo 琉球新聞記事

「ワシントン報告、国防費減で軍依存脱却 ワシントンの試み」

<1011-101801>
 Lockheed Martin社が9月8日、幹部社員に勧奨退職を募った。 軍需が低下し、現在の企業規模を保てないため、奨 励金とともに人員削減に踏み切った。 背景には、財政赤字に対処するため今後3年間、軍事契約を10%ずつ減らしていくことを決めたゲーツ国 防長官の国防費削減への指示がある。
 軍需産業収益で世界第二位の Boeing社は10月から6ある軍用機分野を4にまとめ、1割の幹部を含む社員を削減し、同三位の BAE Systems社は10の系列会社を半分に再構成する。 更に ITT社も7分野を3に統合し、今年に入り既に1,000人を解雇した。
2010.07.19 Aviation Week & ST European guidance <1009-071911>
 欧州各国での防衛支出停滞から、欧州最大のミサイルメーカである MBDA社は、事業の見直しを強いられている。
2010.03.24 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin looks to cyber-security acquisitions <1005-032415>
 Lockheed Martin社が、サイバ分野を主要市場と見て、2010年中に M&A で買収を行う計画である。
2009.06.24 Jane's Defence Weekly Boeing steps up focus on UAVs with new division <0908-062405>
 Boeing社が UAV 事業を単一の事業部に統合し、今後5年以内に UAV 市場の主役に躍り出ようとしている。
 同社は現在、A160T Hummingbird、無人 Little Bird、SolaEagle (Vulture)、ScanEagle などの UAV を手がけている。
2009.05.27 Jane's Defence Weekly General Dynamics and Elbit launch UAV joint venture <0907-052709>
 GD社と Elbit社が、米国内で国防総省の UAV を専門に扱う合弁会社 UAS Dynamics社を設立した。 UAS Dynamics社 の当面の仕事は米海兵隊の STUAS Tier Ⅱ で、STUAS Tier Ⅱ の機種決定は年末までに行われる。
2009.05.27 Jane's Defence Weekly Metal Storm seeks investors <0907-052708>
 各種40mm擲弾発射機などを生産しているオーストラリアの Metal Storm社が、財務状況の安定化のため海外に 投資を求めている。
2009.05.25 Aviation Week & ST UAS combo <0907-052501>
 Elbit社と GD社が米海軍、海兵隊の STUAS Tier Ⅱ の受注を狙い、50:50の出資比率 で合弁会社 UAS Dynamics を設立した。 
2009.05.13 Jane's Defence Weekly India prepares to design new MCA <0906-051306>
 インドでは MCA 計画のため官民の委員会を立ち上げ、設計仕様の作成を開始する。 こ の委員会は計画が10年も遅延している LCA の設計製造チームを中心に構成される。
 MCA 計画が開始されれはインドの航空機製造業界は、10~11tの LCA、MCA、20tを超える Su-30MKI と、インドが装備する全ての戦闘機の生産に関与 することになる。 更にインドは Sukhoi社の T-50 PAK-FA 第五世代戦闘機 (FGFA) 計画にも参画している。
2009.04.29 Jane's Defence Weekly Brazil's guided weapons target export markets <0906-042910>
 Mectron社を中心とするブラジルの GM業界は輸出を拡大している。 4月にリオデジャネイロで開かれた LAAD 2009 宇宙防衛展に Mectron社 は MAR-1 ARM、Acauan GPS 誘導爆弾キット、MAA-1B Piranha Ⅱ AAM を出品した。
MAR-1
 炭素樹脂製の弾体によりステルス性を持つため、発見撃墜が困難であるという。 レーザ近接信管で起爆する 90kgの弾頭を搭載している。 2008年にパキスタンへ100発を輸出した。
Acauan
 ブラジルのほか、南米のどこかの国、及び中東の4ヶ国から受注している。
MAA-1B
 南ア Denel社の A-Darter を共同開発する一方、第五世代 AAM である A-Darter より短射程の第四世代 AAM である MAA-1B を開発した。
2009.04.27 Aviation Week & ST Extra credit <0906-042706>
 Boeing社は2009年の受注は確保しているものの、財政的に緊迫した状態になると予想されているうえに、 国防予算の削減が追い打ちをかけようとしている。
 ゲーツ国防長官が中止を決めた計画の中には、Boeing社関連が数件含まれている。
2009.04.15 Jane's Defence Weekly Budget proposals boost defence stocks <0906-041512>
 ゲーツ国防長官が国防計画トップ10のうち4件の縮小又は延期を決めたが、F-35 を始め数件では事業が拡大されるため、主要軍事企業の株価が上昇 している。
2009.04.01 Jane's Defence Weekly Selex Galileo to work on Gripen's future radar <0905-040104>
 Saab社と Selex Galileo社が3月25日に、JAS Gripen NG に搭載する AESA レーダの開発 で合意したと発表した。 これにより Thales社と進めていた AESA レーダ開発は終わった。
 Saab社のライバルである Dassault社が Thales社の株式の20.9%を買ったことから、Saab社と Thales社の関係は冷えていた。
2009.03.25 Jane's Defence Weekly MBDA hopes for exports to offset French decline <0905-032517>
 MBDA社は、今後フランス国内のミサイル需要は先細り傾向にあることから輸出に力を入れ、現在売り上げの40%である 輸出の比率を50%にまで高める方針である。
 このためミサイルの商談を Rafale 戦闘機や FREMM フリゲート艦と絡めると共に、次世代 Scalp EG/Storm Shadow対弾道弾兵器に力を入れる方針である。
2009.03.23 Aviation Week & ST Target America <0905-032305>
 (欧州の多国籍ミサイルメーカ MBDA社が、米国に対抗して市場を巻き返そうとしていることに関する記事)
2009.02.25 Jane's Defence Weekly Russia and Ukraine negotiate aviation industry merger <0905-022507>
 ロシアの航空工業を統括する UAC社がウクライナの Antonov社と統合に向けた話し合いを行っている。
 UAC社は現在、ロシア国内にある Antonov社製輸送機の保守を担当しており、同社を UAC の傘下に収めたいとしている。
2009.01.12 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「北朝鮮の武器輸出、昨年は再び増え1億ドル相当」

<0902-011202>
 昨年、北朝鮮の武器輸出が再び増加し、中東やアフリカ、中南米などに対し総額1億ドルにの ぼるとみられている。 北朝鮮の武器輸出は、核実験を実施した2006年10月に国連安保理が北朝鮮に対し、一切の武器輸出を中断 すべきという決議を行った結果、数千万ドル程度まで落ちていた。
 北朝鮮核問題の進展で、北朝鮮を取り巻く情勢が緩和したことも影響を与えたと分析される。
2008.11.26 Jane's Defence Weekly Ukraian firms turn to China after Russia snub <0901-112612>
 ウクライナの軍事産業はロシアへの依存が低下したため、中国やその他の国に販売網を広げよ うとしている。 1991年に中国が Su-27SK を導入した頃にウクライナは44社が部品等をロシアに供給していたが、2006年には Su-30MKK 用に部品等を供給しているのは14社 になってきた。 更に Su-30MKI ではわずか2社になってしまった。
 このような中、Kiev's Radar Plant社は Agat社製の 9B-1101K を改良した、より性能の高い SARH シーカを生産しており、中国空軍はこれを使用できる状態にある。 また Phazotron-Ukraina社は、Su-27 搭載の NIIP N001 レーダの性能強化部品や、MiG-29 搭載 Phazotron社製 N019 レーダの性能強化部品 を製造している。
 中国ではウクライナからの部品輸入に、特に空軍が積極的である。
2008.11.03 Aviation Week & ST Preserving space <0812-110310>
= 欧州の主導権を維持しようとするフランス軍事産業 =
 2009~2014年にフランスはEUR184.79Bの防衛費を計上するが、そのうちEUR101.25Bが装備費で、従来計画より EUR10B増額される。
(以下、Neuron UCAV、Naval Scalp CM、Helios EO 衛星、Spirale マイクロ衛星、SAMP/T などについて記述。)
2008.10.29 Jane's Defence Weekly Defence companies look to strong growth ahead <0812-102904>
 欧米の軍事産業各社が、軒並み売り上げを伸ばしている。 Lockheed Martin社はFY08に2.6%、FY09に 5.3%の売り上げ増を見込んでいるほか、GD社は20%増になる模様である。 更に Northrop Grumman、Raytheon、Saas、FLIR、L-3 などの各 社も、大きく売り上げを伸ばしている。
2008.09.17 Jane's Defence Weekly UK decides to sell QinetiQ stake <0811-091707>
 英国防省が QinteQ社株の18.9%を売却することを明らかにした。 QinteQ社は7年前に Defence Evaluation and Research Agency (DERA) が民営化された組織で、18ヶ月前にロンドン株式市場に上場している。
2008.09 Jane's Missiles & Rockets UK approaches first-phase lauch of Complex Weapons <0810-090020>
 2006年 Farnborough 航空展時に結成された英国の Team CW が、2008年 Farnborough 航空展で手始めとなる FASGW ASM、改良型 Storm Shadow、防空システム、及びその他の計画を明らかにした。
 Team CW は MBDA UK社を中心に、Thales UK、Roxel、QinetiQ の各社が参画している。
2008.08.18 Aviation Week & ST Change management <0810-081314>
 英国防省と軍事産業が、誘導武器の部門を TeamCW に統合して事業を6分野に整理する計画で、両者は 'Alliance Steering Board' と 'Allinace Management Board' を立ち上げつつあるが、'Center for Defense Technology for Complex Weapons' の設立についても検討を行っ ている。 そのねらいは、すでに 'Guided Weapons Tower of Excellence' として行われている、各社及び研究機関の技術情報を共有しようとい うものである。
2008.07 International Defence Review Volatility in the Middle East drives Israeli defence industry innovation <0808-070014>
= イスラエルの軍事産業に関する9頁にわたる特集記事 =
 イスラエル最大の軍事産業である IAI社は15,500名の従業員を擁し、2006年に$2.7B、2007年に$3.3Bを売り上げ、その80%を輸出している。 IAI社の5つの事業部のうち レーダや電子装置を扱っているのが IAI Elta Systems社で、次のような新製品を開発している。
EL/M-2080S Super Green Pine
 Arrow システムの EL/M-2080 Green Pine L-band レーダを改良した Arrow 3 用のレーダで、アクティブモジュールが高出力化されている。
EL/2080 AAR
 100kmの捕捉距離を持ち、50km遠方で CEP=150mの精度で発射位置を標定できる EL/2080 S-band AAR開発の最終段階 にある。
その他各種
【註:】
 Elta EL/M-2084 AAR は、イスラエルの USRMD である Iron Dome のセンサとしても使われている。
【関連記事:0805-032601 (JDW 2008.03.26)】
2008.03.10 Aviation Week & ST Course correction <0804-031010>
 南アの Denel Dynamics社(旧 Kentron社)は、高価格にお構いなくミサイルの国産を行ってきた。 当初 Sidewinder のコピーである V1、V2 、V3 を開発したが、装備化されたのは僅か450発の V3B Kukri だけであった。
 その後 IIR 誘導の A-Datar をブラジルの参加も得て開発し2006年には開発を完了して Gripen 用に調達され、2009年に発射試験が行われる。  しかしながら Gripen 搭載 AAM には IRIS-T も候補になっている。
2008.02.13 Jane's Defence Weekly Rheinmetall expands into South Africa with stake in Denel unit <0803-021306>
 ドイツの Rheinmetall社が南ア国有 Denel Munition社株式51%を保有することで両社が合 意した。 残りの49%は持株会社である Denel Pty社が保有する。
 Denel Munition社は年商$130.3Mで、2,000人の従業員を有している。
【関連記事:0708-032115 (JDW 2007.03.21)】
【関連記事:0611-052415 (JDW 2006.05.24)】
2008.02.04 Aviation Week & ST Electronics rule <0803-020411>

= UAV の分野における Elbit社の活動に関する特集記事 =
 
2008.01.23 Jane's Defence Weekly A weapon maker with a unique perspective <0803-012310>
 EADS社のミサイル専門子会社である MBDA社は、EADS グループ内で特異な地位を与えられている。 MBDA社は英国の BAE Systems社が37.5%、Finmeccanica社が25%、 仏独西の EADS社が37.5%の株式を保有しているが、顧客は主として英仏で、独伊西は遠く及ばない。
2007.07.30 Aviation Week & ST Scaled secret/td> <0716-073005>
 Northrop Grumman社が7月下旬に Scaled Composites社を吸収合併した。 Scaled Composites社は独特な飛 行試験や設計技法を持つ試作開発専門の資本金$30Mの中企業で、以前から Northrop Grumman社の飛行試験を請け負っており、最近では Global Hawk搭載用の MP-RTIPレーダの試験を行っている。
2007.07.16 Aviation Week & ST Diehl shuffles <0716-071606a>
 Diehl社が10月に、兵器部門と航空機部門を分離し、Diehl Defense社及び Diehl Aerosystems社を創設する。  兵器部門は MAEDS 補完用ミサイルとして600発の IRIS-T SL を受注した。 AAM 型は既に 1,000発を納入している。
<0716-071606b>
 独国防省は現在 Armiger ARM 開発を中止しているため、Diehl社は 2008年まで研究試作段階にある HOPE/Hosbo 滑空爆弾の開発への移行に期待している。 HOPE/Hosbo は GPS/INS 誘導の安価な滑空爆弾で、HOPE は侵徹弾、Hosbo は通常弾で Tornade による HOPE の投下試験は 4月に行われ、HOPE/Hosbo の Typhoon への装着試験も最近行われた。 ドイツはイタリア及びスペインとの共同開発を希望しており、 予算化されれば2011年以降の装備化が期待される。
2007.07.11 Jane's Defence Weekly Safran splits its defence and security operations <0715-071106>
 Safran グループは赤字続きの防衛及びセキュリティ部門を、Segam Defense Securite社及び Sagam Securite社として切り離す。
 7月1日に発足する Segam Defense Securite社は、航空電子、航法装置、誘導装置などを扱う Sagam Avionique社と、空地システム、UAV、光学装置を扱う Sagem Optronique社から構成される。
2007.04.30 Aviation Week & ST Wanted: more work <0711-043008>
= 航空機体メーカ VAI社の紹介記事 =
 VAI (Vought Aircraft Industries) 社は Global Hawk の機体製造を受注しており、これまでに RQ-4A 11機 分と RQ-4B 7機分の主翼を納入している。 また C-17 の尾翼やエンジン収納部等の製造を担当し、FY-07は 22機分を受注している。
 民航機に関しては Boeing 787 の胴体部の23%を受注しており、将来的には Boeing 737 及び Airbus A350XWB の機体にも受注を期待 している。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly Denel sells off potronis stake <0708-032115>
 ドイツの Carl Zeiss社が、南アフリカの防衛企業である Denel社グループの Denel光学 社の株式70%を取得した。 Denel社は今後も Denel光学社の株式の30%を持ち続ける。
2007.03.07 Jane's Defence Weekly State support package assists Denel turnaround <0708-030708>
 南ア政府が Denel社にZAR933M ($131M) を譲渡する。 同社は2005/2006年にZAR2B、2006/2007年にもZAR567Mの支援とZAR280Mの税免 除を受けている。 開発が最終段階にある A-Datar AAM が同社の主要な事業である。
 南ア政府は引き続き Denel社の支援を続ける模様であるが、今後2年間はこれ以上の財政支援はできない。
(関連記事 JDW 2006.05.24)
2007.03 International Defence Review Australia juggles high technology, great expectations, tight funds and low volumes <0707-030008>
= オーストラリアの軍事産業に関する4頁にわたる特集記事 =
 3隻の AWD (Air Warfare Destroyer) 及び2隻の LHD 建造を中心としたオーストラリア軍事産業の紹介。
 西オーストラリアを本拠地にする Austal社は民需を主とする造船企業であるが、アラバマ州にある造船所 では GD社が米海軍から受注した LCS Flight 0 の一番艦を建造している。 同社は全長101mの高速双 胴船を中東諸国に多数輸出しているが、米海兵隊も Westpac Express と名付けて沖縄に配置している。
2007.01.22 Aviation Week & ST Cashing out <0704-012205>
 英国の Smiths社グループは、航空機の部品開発及び製造部門からの撤退を決め、GE社に Smiths Aerospace社を$4.8Bで売却する提案 を行っている。
 GE社による吸収合併は2007年度中に完了するとみられ、SA社が契約していた総額$6~7Bと見積もられる JSF の維持部品製造や、英軍 の UCAV 実験機 Taranis 計画への参画はそのまま GE社が引き継ぐ
2006.10.18 Jane's Defence Weekly Captains of consolidation <0622-101812>
= フランスの艦船建造産業に関する5頁の特集記事 =
 フランスは自身を、欧州の艦船建造産業統合の核に位置付けようとしている。 仏伊共同計画の FREMM 多目的フリゲートは、欧州最大の計画になる。
 Barracuda 原潜は6隻建造する計画が4隻に減らされたが、年内にも発注される。 Barracuda に装備する Scalp Navalは FREMM にも装備する。
 フランスは輸出にも力を入れており、インドへ輸出する Scorpene ディーゼル潜水艦などの2006~2007年で の輸出拡大を見込んでいる。
2006.10.09 Defense News Package plans <0624-100906>
 欧州の軍事産業界では、国防予算の緊縮化や研究開発費の増大に対処するため、EADS社と Thales社の大型の合併構 想や、大企業による中小専門技術企業の合併が進んでいる。
 また AGS 計画にみられるような大企業の共同参加や、英国の Watchkeeper UAV 開発や NATO 軍のアフガンでの通信ネットワーク構築及び C4ISR 等、多年度のパッケージ需要が見込まれる契約の一括受注をねら った企業の総合化が図られている。
2006.09.13 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア、EADS 保有比率を今・・・」

<0618-091301>
 ロシア政府高官が12日、EADS 社の保有株拡大に関心があり、少なくとも議案否決に必要な株式保有にむけた 参加などを主張していくだろうと述べた。 ロシア連邦外国貿易銀行は EADS社株の5%を取得したことを確認し た。
 プーチン大統領はシラク仏大統領やメルケル独首相と月内に会談する際、ロシアからの EADS社への取締役派遣 を求める模様である。
2006.09 Jane's Missiles & Rockets UK sets up industry team for future missile development <0618-090027>
 英国政府が7月19日に、今後のミサイル開発のため MBDA社を中心とする Team CW (Complex Weapons) を発足 させると発表した。
 英国のFY-06~FY-07のミサイル開発はGBP1B ($1.9B) 以上に上る。 主なものは以下の通りである。
Storm Shadow の改善
FASGW (Future Anti-Surface Guided Weapon)
FSCM (Future Surface Combat Missile)
LMCD (Loitering Munition Capability Demonstration)
 Loitering Munition 実証計画と、製造段階にある IFPA (Indirect Fire Precision Attack) 計画に代わる計画。
2006.07.19 Jane's Defence Weekly Waning sales force Safran to rethink future <0616-071910>
 2004年に航空機エンジンメーカの Snecma社と防衛通信機メーカの Sagem社が合併して設立した Safran社は、 7月11日に売り上げが前年度同期10.8%増と発表したが、先行きは明るくない。
 グループが開発中の AASM (Armament Air Sol Modulaire) 誘導爆弾キットは2006年に納入されることになって いるが遅れているため、2007年運用開始は難しくなっている。
2006.06.21 Jane's Defence Weekly Ericsson deal bolsters Saab's radar hand <0613-062115>
 Saab社が Ericsson社を買収すると発表した。
 Ericsson社は現在 Saab社製 JAS 39 Gripen 戦闘機の搭載レーダや、Erieye AEW レーダを製造しており、 Erieye はブラジル、ギリシャ、メキシコ、スウェーデンに採用されている。 またパキスタンには Saab 2000 機に搭載して輸出され る。
2006.06.14 Jane's Defence Weekly Feasting on success <0613-061410>
= フランス軍事産業の現状に関する7頁にわたる特集記事 =
 
2006.06.14 Jane's Defence Weekly Rasing the Shield: Air defence adapts to a changing world <0613-061409>
= 4頁にわたる Thales社の広告、同社防空事業の紹介 =
 
2006.05.31 Jane's Defence Weekly BAE System's air division to refocus on UAVS <0612-053112>
 Typhoon や Nimrod の生産が完了するのに伴い BAE社は、有人機部門の人員を33~50%削減し、代わって UAV 分野に力を入れる。
 同社は1990年代から UAV 分野に投資しており、2001年から秘密裏に開発していた6種類の UAV を先般公表している。
2006.05.24 Jane's Defence Weekly Denel: still in trouble, hopes on Rooivalk <0611-052415>
 南ア Denel社の CEO が議会に、3月末日までの今会計年度の売り上げが前年比23% ($447M) 減になるとの報告を行った。 ただし赤字額は前年度を下回る。
 同 CEO は政府の追加資金援助がない限り、同社は2009~2010会計年度に経営破綻するとも言っている。
【註:】
 Denel社は南アフリカの国営軍事企業で、A-Darter、R-Darter などの AAM や、TORGOS CMなどを開発している。  また今年4月には、G6-52L 155mm SP 砲が V-LAP RAP/Base-Bleed 弾を用いて射距離75kmの新記録を樹立した。
( G6-52L 関連記事 JDW 2006.04.26)
2006.05.15 Aviation Week & ST Togatherness <0611-051511>
 ドイツとフランスでは、防衛産業の合併が逐次行われている。 特にドイツは、中小企業が米国の GD とい った大規模企業に吸収されることを避けるため、欧州企業による合併を奨励している。
 主要企業の合併には、LFK社(ミサイル)と Diehl/BGT社、EADS社と Alcate Alenia Space社(衛星)、Rheinmetal社への Krauss- Maffei社(防衛用電子機器)及び AIM社(IR機器)の吸収等があげられる。
2006.05.10 Jane's Defence Weekly Taiwan plans agency to promote exports <0611-051009>
 台湾の副国防相が5月1日に議会で、武器輸出の促進を図る庁組織の設立を目指して いると発言した。
 台湾は戦闘機、ミサイル、各種小火器をはじめ、野戦用パソコン、IR センサ、戦闘服などの装備品を生産しており、 数千丁の T91 5.56mm 突撃銃がヨルダンや UAE に輸出されたと報じられている。 また T91 は米国にも輸出されている。
2006.04.26 Jane's Defence Weekly DCN projects future focus on service, equipment provision <0610-042610>
 フランスの艦船メーカである DCN社は、2005年に前年度比490%増のEUR4.9Bを売り上げた。 これは8隻の FREMM フリゲート及びインド向けの Scorpene 潜水艦6隻の受注によるものであるが、今後は受注増の見込みはなく、同社は 新規サービスや設備などへの進出が必須であると見ている。 また欧州各国の艦船受注に意欲を示している。
2006.04.26 Jane's Defence Weekly Denel's G6-52L achieves 75km range record and PzH 2000 demonstrates increased capabilities <0610-042601>
 南ア Denel社の G6-52L 155mm SP 砲が、V-LAP (Velocity-enhanced Long range Artillery Projectile) 弾 を用いて射距離75kmの新記録を樹立した。 射距離誤差は0.38%、方位誤差は0.58milで、初速は1,030m/sであっ た。
 G6-52L は52口径で、V-LAP は RAP/Base-Bleed 弾である。
2006.04.10 Defense News A new market for proven products <0611-041002>
 ドイツ Rheinmetal社は、米国を初めとする国家安全対策市場に焦点を充てた新たな事業戦略を展開している。
 同社は Skyshield 防空システムのほか、NCW、防衛用電子機器システム等の売り込みを世界各国に行ってい る。
2006.03.13 Aviation Week & ST First in France <0607-031301>
 Sagem社の中央フランスにある工場施設が公認の民間 UAV 試験飛行施設として認可された。 同工場では、Sprwer TUAV の組み立てを行っており、今後操縦要員の訓練と展示試験飛行を行うことができる。
 工場ではこれまでに Sprwer 6個システムと90機の TUAV を製造して6ヶ国に納入しているが、このうち仏、加及び蘭はアフガニスタン での運用を準備している。
2006.03.01 Jane's Defence Weekly Saab confirms talks to buy parts of Denel <0606-030110>
 Saab社が南ア Denel社の一部を買収する計画を検討している。
 Saab社は Denel社全体の買収を考えているのではなく、Saab社にとって益になる一部事業を対象に考えている。
2006.02.22 Jane's Defence Weekly Government steps in to aid Denel <0606-022205>
 南ア政府が、国営の Denel社救済に ZAR2B ($324M) を支出することになった。 Denel社は2005年一年間にZAR1.6Bの赤字を計上して いる。
2006.02.15 Jane's Defence Weekly Defence ecosystem <0605-021511>
= シンガポールにおける軍事産業の発展振りを紹介する8頁にわたる記事 =
 シンガポールの軍事生産等は Singapore Technologies グループで行われ、ST Engineering社が以下の四社を統括 している。
ST Kinetics社
 155mm39口径 Pegasus 軽榴弾砲は同社の主力輸出商品である。
ST Aerospace社
 同社は最近トルコ及びブラジルの F-5 戦闘機改良作業を完了したほか、ニュージーランド空軍向けに2機の Boeing 757 の改造作業を 受注している。 このほか C-130 及び KC-135 の整備、修理なども行っている。 ST Aerospace社の工場では、ジェットエンジンの作業 も行っている。
 更に同社は Skyblade Ⅱ mini UAV や Fantail mini VTOL UAV などの UAV も開発 している。
ST Electronics社
 15kmの探知距離を持つ LORROS (Long-Range Reconnaissance and Observation System) 昼夜光学監視システ ムや、Nemis ハンドヘルド冷却式 IR 監視装置などを製造している。
ST Marine社
 スウェーデンなどから輸入した哨戒艇や潜水艦の修理などのほか、フランスで一番艦を建造した Formidable 級フリゲートの二番艦以 降五隻の建造を行っている。
2006.02.13 Aviation Week & ST About face <0605-021305>
 Thales社は EADS社の乗っ取り工作によりドイツ及び仏の軍需業界から閉め出された状況にあり、地上装備シ ステム、UAV、通信システムの市場をアジアと中近東に求めようとしている。
 EADS社に対抗して通信衛星メーカーである Alcatel社は、仏政府と Dassault社の保有する株式を購入する意向を示している。 同社 は Thales社の資本金の9.5%を出資している。
2005.11.02 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin outlines strategy for further expansion in UK market <0522-110213>
 英国での事業拡大を目指す Lockheed Martin社が、通信機及び武器のメーカである Insys社と、技術コンサル ティング会社である Stars社を買収した。 この結果を含め Loxkheed Martin UK社は、過去2年間で従業員数を 500から1,500に増やした。
 Lockheed Martin社と Insys社は今までも LIMAWS(R) (Light Mobile Artillery Weapon System-Rocket) 及び Project Soothsayer で協力してきた。
 Insys社は社名を Lockheed Martin UK Insys社に変えている。
2005.10.31 Aviation Week & ST High stakes <0522-103106>
 英空軍の JCA (Joint Combat Aircraft) として80~150機装備する JSF の維持整備について、今月初め米国 DoD の調達兵站担当次官が英国防省を訪問し協議を開始した。
 英国内では JSF の技術開示、維持整備及び独自の改善等について不安を持っており、協議に主導性を発揮す る方針である。 JSF の調達契約は製造機の初飛行に先立ち、2006年末に予定され、維持整備についても同時期までに決定する。
2005.08.31 Jane's Defence Weekly Treasury guarantee reprieve for Denel <0518-083107>

 南ア政府が、国営の Denel社救済のため$155Mの国庫保証を行った。
 同社の財務悪化は時代遅れの生産プロセスから来る生産性の低さと、1990年代に行われた軍事費削減の影響が 主な要因である。
 同社は Umkhonto SAMを開発して輸出商談もあったが、問題の改善には不十分であった。

( Umkhonto SAM に関する記事 JDW 2004.06.30)
2005.08.24 Jane's Defence Weekly Network rules <0518-082418>
= Boeing社の軍事部門に関する5ページにわたる特集記事 =
 Boeing社の R&D 部門である Phantom Works では、現在4,000名の技術者が500件のテーマについて研究してい る。 またモスクワに BDC (Boeing Design Center) を開設して、1,000人のロシア人技術者 を擁している。
FCS
X-45A/C/D
 X-45D は、重量が X-45C の2倍
X-50A CRW(Canard Rotor/Wing)
(関連資料 AW&ST 2003.12.08)
X-43A Hyper-X
A160 Hummingbird
 136kgを搭載して24時間、2,500nmの飛行が可能。
(関連資料 AW&ST 2004.10.11)
P-8A MMA
CAV (Common Aero-Vehicle)
(関連資料 JDW 2005.06.15)
BWB bomber (Blended Wing/Body)
(関連資料 JDW 2004.06.16)
2005.08.24 Jane's Defence Weekly Irkut, EADS sign accords <0518-082417>
 EADS社が、インド向けの Su-30MKI やマレーシア向けの Su-30MKM を生産している Irkut社の株を10%保有し た。 これに伴い両社は合弁企業 EADS Irkut Seaplane SAS社を設立し、Be-200 消防機のヨーロッパでの販売 活動を行う計画である。 また EADS社はこれで Irkut社を Airbus Industrie に組み入れる準備ができたとし ている。
 一方 Boeing社は Sukhoi社に RRJ (Russian Regional Jet) の開発を働きかけており、フランス Thales社が RRJ に電子装置を供給する準備をしている。
 これに対してロシア政府は MiG、Sukhoi、Tupolev、Ilyushin、Irkut の各社を併せて、軍用機と民間機のメーカとなる United Aircraft Construcors 構想を進めている。
2005.08.08 Aviation Week & ST Three's company <0516-080805>
 米空軍の DCGS (Distributed Common Ground Station) の改善に関する契約を巡って Raytheon社が Lockheed Martin社を社有情報の保全を理由に訴訟を行っている。
 DCGS Block 10.2 計画は2003年に Lockheed Martin社が Raytheon社と共同で改善を受注したが、今年6月に共同先を一方的に Northrop Grumman社に変更したため、Raytheon社が保有する技術情報の使用を拒否するための訴訟を起こした。 共同破棄の理由は明らかにされ ていない
 DCGS は空軍の世界規模の地上配備型情報システムで、2006年以降に Block 20 の改善が既に予定されている。
2005.08.01 Inside the Army International Missile Defense sales boost Raytheon earnings <0518-080101>
 Raytheon社の2005年2/四期における収益は$233Mで、昨年同期の$94Mの赤字から大きく好転した。 これはミ サイル防衛システム等の国外販売の伸びが一因で、Patriot と Cobra Judy 艦載用弾道ミサイル追随レーダの売 上高は$940Mに達している。
 また、2/四期の契約高は$1.6Bで、これには台湾が発注した早期警戒監視レーダの$631Mが含まれる。 同社 は2005年の販売総額が$3.4Bにのぼるものとみている。
2005.06.15 Jane's Defence Weekly Mission solution in the net-enabled world <0513-061511>
= Net Work Centric System への取り組みを紹介する
4ページにわたる Raytheon社の広告 =
 
2005.06.13 Aviation Week & ST Guidance drift <0513-061308>
 MBDA などの欧州のミサイル業界は、以下のような精密誘導兵器の開発への各国政府の資金援助を求めている。
Storm Shadow/Scalp EG
 英仏が採用した欧州独自の精密攻撃兵器で、改善計画を検討中
SPEAR (Specific Precision Effects at Range)
 英国が研究中の全天候 AAM/ASM で、射程は50~200km、2012~2013年の装備化をめざす。
EMM (European Modular Munition)
 英、仏、スウェーデンが共同開発をめざし、MBDA が提案している全天候 AAM/ASM で射程は8~24km、 2017年の装備化をめざす。
LMCD (Loitaring Munition Capabilitu Demonstrator)
 英国が研究中の12~24時間索敵可能な滞空型攻撃兵器の実験機で、米国の Dominator と同様の構想を持つ。 現在、MBDA が White Hawk の名称で提案、この他、Boeing社が Dominator、Lockheed Martin社が LOCAAS の改良型、Segem社が Sperwer の改良型をそれぞれ提案している。  2007年後半の初飛行をめざす。
2005.05.23 Aviation Week & ST Fight's on <0519-052311>
 GE社は国防予算の緊縮傾向が今後も続くことを予想し、安価で柔軟性のある新たなエンジン設計、大型の発電機とハイブリッドエンジ ンの採用及び航空機エンジン整備の外注事業の拡大を企業戦略として検討している。
2005.04.27 Jane's Defence Weekly US precision weapons market a 'dud' <0510-042703>
 米国ではかつての精密誘導兵器ブームが去り、計画の中止を含めた大幅な見直しが行われようとしている。
 計画中止の代表例は JCM で、DoD 高官は JCM 中止の穴埋めは AGM-114 Hellfire や AGM-65 Maveric などの既存ミサイル及び、SDB Phase 2 や新たなシステムでまかなえるとしている。
 海軍は Mach 3~5 の高速で400nmを飛行する空中発射対地/対艦 ミサイルを考えており、価格は Tactical Tomahawk や AGM-158 JASSM と同程度を考えている。
2005.04.25 Aviation Week & ST Turbomeca,Microturbo expand <0510-042502>
 英 Turbomeca 及び Microturbo社は共同で、$9.5Mを投じ大規模エンジン製造整備工場を North Segensworth に建設する。
 同工場は McAlpine TurboSupport Center を補足する目的で建設され、Stormshadow 及び Spearfish 魚雷用エンジンを製造すると共に、英の航空機及びヘリの各種計画にエンジンを供給することとなる。
2005.04 National Defense Gulf nation poised to lead region in production of unmanned aircraft <0508-040014>
= UAE の UAV 開発状況 =
 UAE は2004年に空軍管轄の UAV 研究技術センターを創設し、偵察監視用を主体に独自開発と技術基盤の育成を行っている。
 開発中の UAV は以下の通りである。
S-100 Al Sber
 オーストラリア Schibel社の VTOL UAV Camcopter をベースとする中型 UAV で、搭載重量55-lb、滞空時間は6時間、最大速度は120kt。  開発は4月中に終了し、年末から量産に移行する。
Apid 55
 スウェーデンの CybAero社と共同で開発を進める小型 VTOL 多目的 UAV で、滞空時間は6時間以上、最大速度は90kt。
 複数のセンサを搭載し、画像をリアルタイムで送信する。 センサの開発はノルウェーの SiMiCon社が行っている。 開発は今年中に 終了する。
GRS 100 Falcon 1
 自国 GAMCO社と共同開発中の対潜用 UAV で、小型潜水艦探知用の MAD を装備する。 MAD はカナダの CAE社が担当している。
 1年以内の開発終了を目指す。
 UAV 開発と併行してこのほかに、各種 UAV を統合運用する地上システムの開発を韓国の UCONSYSTEM社と共同 で進めており、同社は UAV 全般に関する助言も行っている。
2005.03.23 Jane's Defence Weekly Embraer posts fourth quarter results <0507-032308>
 ブラジルの航空機メーカ Embraer社が、2004年4/四半期に、前年同期の$649.1Mを大幅に上回る$953.5Mの売 り上げを記録した。 同社が同期に売り上げた民間機は42機で、前年同期の12機を大幅に上回っている。
 軍用機の分野では、2004年の通年で見れば米陸軍の ACS (Aerial Common Sensor) に採用された Lockheed Martin社案では機体に、Embraer社製 ETJ-145 機が採用された。
【註:】
 Embraer社製の EMB-145H 機は、ギリシャがスウェーデンの Ericsson社に発注していた4機の Erieye/EMB-145H AEW&C 機にも採用されている。
( Erieye/EMB-145H AEW&C機関連記事 IDR 2004.06)
2005.03.21 Aviation Week & ST Uncertain future <0507-032109>
= フランス Thales社の経営状況と合併に関する記事 =
 Thales社の昨年末での負債額は、2000年の EUR1.8Bから大幅に削減されたもののEUR841Mにのぼり、ドル安傾 向も歳入の減少に大きく影響している。
 同社は Optimum 2005-2007 と名づけ経営再編を計画しているが、仏政府は昨年来 EADS社 への吸収合併を指導している。 合併に関し EADS社は現時点では考えておらず、Thales社も存続を図る構えである。
2005.03.07 Aviation Week & ST Strike looms <0506-030704>
 Lockheed Martin社社は DoD の F/A-22 生産削減と C-130J 計画の打ち切りに加え、労組が3月8日から予定するスト ライキの影響を憂慮している。 同労組は2002年に49日間のストライキを行っており、今回も1ヶ月程度が予測されることから、 計画の遅延と価格高騰が懸念される。
 会社は3年間、10%の賃上げと$1,500の賞与を提示したが労組はこれを不服としている。
2005.01.10 Aviation Week & ST Demand up, money down <0503-011004>
 米軍事予算は削減される一方、航空機開発装備への性能要求は以前にも増して高まっているが、Pratt & Whitney社は解決策として既存 エンジンの派生型の開発適用、軍用と民生との開発製造基盤の相互活用及び国際共同開発などによるコスト抑制が有効な手段とみており 、更に今後発展が期待される開発分野である UCAV、長距離爆撃機及び偵察機、ヘリ改善に重点を指向し生き残りを図っていく。
2004.12.13 Aviation Week & ST Target acquisition <0501-121303>
 MBDA社の CEO は年末にも EADS社のミサイル部門である LFK社を合併する意向を示唆した。
 MBDA社は LFK社の株式の18%を保有しているが、残りの82%を EADS社から購入することで現在協議を進めており、欧州におけるミサイル 市場で圧倒的地位を占めると共に米市場への食い込みを図る。
 LFK社はこれまで KEPD-350 TAURUS、MEADS等の計画に参画している。
 MBDA社は更に Diehl BGT社、Rheinmetall社、Krauss-Maffei社の吸収合併を狙っているとみられる。
2004.10.18 Defense News UK seeks industty change for ship plan <0502-101801>
 英国防省は海軍の次期艦船建造計画を開始するにあたり、これまでの慣習を打破する参加企業の選定と企業合同もしくは合併を検討し ている。
 国防省は15年計画として2隻の6,000t級空母、4,000t級の武装支援艦、原潜、哨戒船、病院船等多数の艦船建造を計画しており、軍の要 求に沿った建造計画を策定するには参加企業の再構成が不可欠としている。
2004.08.16 Aviation Week & ST Where's the innovation? <0415-081601>
 DoD は回転翼機業界の現状と動向について分析検討した結果を公表した。
 検討結果では、Bell、Boeing 及び Sikorsky の主要3社は利益を重視する堅実な製造とアフターサービスに精力を注ぎ、革新的な技 術研究開発を軽視していると指摘している。
 同時に軍も研究開発への取り組みが不十分であり、ヘリの調達も1980年代以降減少していることを認識し、有無人ヘリの開発促進とチ ルトローター技術の更なる発展を期す意向を示している。
2004.08 Jane's Missiles and Rockets MBDA predicts a slight decline in air-to-air missile procument over next five years <0417-080016>
= MBDA社の AAM の生産、開発状況に関する記事 =
 MBDA社は、ASRAAM, MICA, Meteor などの AAM を開発、生産しているが、その市場は固まってしまい、更に今後5年間は縮小傾向にある と見ている。
2004.05.27 Inside the Pentagon Orbital Sciences headges bets on Missile Defense buisiness <0413-052701>
 Orbital Sciences社は大統領選の結果にかかわらず、ミサイル防衛ビジネスの基盤を継続して拡張する意向を明らかにした。
 同社は売り上げの30%以上がミサイル防衛関連であり、現在がそのピークにあるとの認識を示し、仮にケリー 上院議員の当選でミサイル防衛計画に変更があったとしても着実な事業継続に変化は無いとしている。
2004.05.10 Aviation Week & ST That satisfied feeling <0409-051001>
 米の2004年度1/四半期における航空主要企業の実績は、イラク戦軍需と本土防衛政策及び軍事開発の促進からいずれも好調なものとな っている。
 Boeing社の防衛システム事業部の収入実績は昨年より18%と2桁の伸びを、また Northrop Grumman社は昨年同期の38%増を見込んでいる 。
 経済分析筋はこの好調は必ずしも長続きせず、2/四半期以降は下降状態に移行するものとみている。
2004.03.29 Aviation Week & ST Matrix reloaded <0407-032904>
 欧州の巨大防衛企業 Thales社は大掛かりな組織の再編成を進めている。
 新しい基盤となる事業組織は、陸、空、海、防空部門及び、NCW (Network Centric Warfare) と C4ISR を扱う部門に区分される。
 Starstreak/HVMを含むミサイル電子事業は、これまでの航空システム部門から防空営業部門に移される。
 なお、同社は今月初め、韓国の KSAM Batch 2 の部品供給を受注し、中距離型の KMSAM についても、現在契約協議を行っている。
2004.03.15 Aviation Week & ST Small and wired <0406-031506>
 Raytheon社は今後の軍事技術展望として、国防予算は今年をピークとして逐次下降するとし、開発中の高価な ステルス長時間滞空 UAV の計画は挫折するとの予測を示した。
 同社は安価かつ小型で長時間滞空が可能な UAV がこれからの主流となるとみており、 SilentEyes を一案として提案を行うとともに同時に、簡単な IP アドレスを用いた広域情報ネットワークシステムを開発 することで、情報収集及び監視システムと連携させると共に各種兵器との連接を図ることができるとしている。
2004.02.25 Jane's Defence Weekly Bucking the trend? <0405-022508>
= 米国軍事産業の将来に関する記事 =
2004.02.23 Defense News Russian draft outlines giant consortium <0407-022303>
 ロシア政府は航空関連企業を合併し、Boeing社や EADS社に匹敵する巨大な航空企業を設立する方針で、計画 の概要は年末までに議会に諮られる。 企業名は Unified Aircraftbuilding Corp. で略称は OAK、議会承認後 2年以内に設立される。
 傘下には Sukhoi、MiG、Tupolev、Ilushin が加入し、戦闘機、軍事輸送機、民間機及び構成品製造の4部門に区分される。
 しかしながら現在のところ具体的な内容はほとんど未定で、一部の企業からは実現を危ぶむ 声もでている。
2004.02.18 Jane's Defence Weekly Strong military sales hike Sagem's earnings <0404-021810>
 フランス Sagrm グループの2003年における純利益が、通信分野の復調により$151Mと56%の増益となった。
 Sagem社は仏陸軍の次期個人装具セットの契約を、Thales/Giat グループを打ち破って受注した。 発注数は 明らかでないが、2008年までに14,000セットと見られている。
2004.01.05 Aviation Week & ST On a roll <0401-010509>
= 航空機搭載用機器を開発製造する ITT社の業績紹介記事 =
2003.12.08 Defense News Fixing Boeing  Boeing社の新 CEO は12月初め、企業は防衛システム部門を改革し DoD の要求に応じ得る責任態勢を確立しなければならないとコメン トした。
= 同社が現在力を入れている事業計画 =
 ・Evolved Expendable Launch Vehicle
 ・Ground-based Midcourse Missile Defense
 ・Future Combat System
 ・Future Imagely Architecture
 ・Boeing 767 tankers
 ・Joint Tactical Digital Radio
2003.08.27 Jane's Defence Weekly Slump in civil orders forces EADS to defence  当初、民生部門が80%を占めていた EADS社の事業は、9月11日事件後の民間需要の落ち込みを受け、 軍需部門の強化を図ることになり、先月 D&SSD (Defence and Security System Division) 事業部を発足させた。
 D&SSD 事業部の取り扱う事業内容は以下の5部門となる。
 ・missile
 ・defence electronics
 ・Military aircraft
 ・defence and communication systems
 ・service

 military aircraft 部門は EUR1.6B の収益が期待されており、その主軸を UCAV、練習機、海上哨戒機に置いている。
 EADS社は1990年代の初期からドイツ向けの UCAV の開発を行っているが、UCAV は攻撃用の兵器であるとの世論に配慮して、その能力を 吹聴することに消極的であったが、仏とスウェーデンが欧州の UCAV 開発を競っていることから、EADS社も積極姿勢に転じることになり そうである。
2003.07.21 Defense News Clients rent Israeli firm's UAVs with option to buy
= イスラエルの Aeronautics Defense Systens社の紹介記事 =
 同社は1997年に UAV の指揮統制システムを製造する企業として設立され、2000年に Aerostar 戦術 UAV を開発した。
 同社の構成人員は150名で、その内70名の技術者は IAI をはじめとする企業に派遣社員として勤務している。 また、Aerostar のレン タルを諸外国に行っており、各国の要求に応じた仕様に改修した UAV の売り込みを行っている。
2003.05.26 Defense News Israel's defense chief eyes industry revamp  イスラエル国防省は軍用装備の研究開発と導入の経費削減と効率化を図るため、国内防衛企業の合併や改革による一 体化を検討している。
 国防省は航空戦力の強化と海軍力、特に潜水艦部隊と海軍戦略兵器の充実を将来の目標としているが、同時に企業の再構成を5年以内に 行う意向を示している。
2003.05.07 Jane's Defence Weekly Roxel eyes consolidated regional rocket motor industry  仏国の Celerg社と、英国の RO Defence社が合併した Roxel社は、固体ロケットモータの分野で、米国のATK社、ARC 社に次ぐ世界第3位の企業となったが、更に欧州各社を吸収して固体ロケットモータの中核企業になろうとしている。
2002.10.21 Aviation Week & ST Diversity shelters Boeing's portfolio  Boeing 社はこのほど、3/四半期の収益が $375M であったことを明らかにした。
 同社によると商用機や宇宙分野での減収にもかかわらず予想より 14%の増収となったのは、軍用機とミサイ ル部門の伸びによるとされる。
 しかしながら、開発中の 737 AEWNC (Airborne Early Warning & Control) は開発コストが $100M に増加し対応に苦慮している。
2002.07.31 Jane's Defence Weekly Transatlantic BMD co-operation hinges on new tech-transfer deal  Boeing社は、BAE, EADS, Alenia の各社と、将来の欧州 BMD に向けパートナーシップの足固めができた。
 しかしながら、政府、企業筋では、実際の共同開発には政府間の合意が必要であるとしている。
2002.07.26 毎日新聞

インターネット

ミサイル防衛、米国と欧州の防衛産業が共同研究で合意  米国と EADS社が米国が進めるミサイル防衛計画を共同研究するこ とで合意したことが25日明らかになった。
 ブッシュ米政権が進めるミサイル防衛計画を欧州に拡大することについて欧州各国政府は消極的だが、自国の防衛産業がミサイル防衛 計画の開発に乗り出したことを受けて欧州各国政府の対応にも影響が出そうだ。
 この他、英国やイタリアなど他の欧州企業も参加を検討している。
2002.07.08 Aviation Week & ST Northrop Grumman now poised for giant leap in clout  Northrop Grumman 社による TRW 社の買収は航空/宇宙/防衛企業に大きな影響を与えてい る。
 同社はこのほど、年商 $13.3B の TRW 社を買収し、米国内で2番目に大きな防衛企業となった。 2003年の収益は $26B~$27B に達す るといわれる。
 この合併により Northrop Grumman 社は陸軍の THEL プロジェクトのプライムとなる他、ACTD (Advanced Concept Technology Demonstrator) にも大々的に参入することとなる。
2002.07.02 時事通信

インターネット

ノースロップ、TRW を買収  ノースロップ・グラマンは1日、TRW を約$7,800Mで買収することで両社が合意したと発表した。 これにより、ノー スロップは国防関連で米第2位のボーイングに迫る規模となる。
 米政府のミサイル防衛構想をにらみ、衛星・ミサイル事業を強化するのが狙いとみられる。
2002.06.19 Jane's Defence Industry Defence industry USA
= 米国軍事産業の現状と展望 =
 2001年9月11日事件と、ブッシュ政権の軍事優先政策で、米国軍事産業は活況を呈しており、2002年度予算の装備品開発、購入費は、前 年比5.4%増の$109Bになっている。
 しかしながらこの傾向がいつまで続くかとの懸念が広まっている。
 F-35 でさえ、もし計画通り開発され量産されたとしても、F-16 と同じくらいの売り上げにしかならな い。
2002.06.10 Aviation Week & ST Roche drops a bombshell: US industry overconsolidating  Roche 米空軍長官は先頃行われた民間主催の航空/国防財政会議で、多くの企業関係者を前に航空/国防企業の合併や 買収が過度に行われていることを厳しく非難した。
 同長官は合併や買収が企業独占につながり、競争のない開発には飛躍的な技術進展は望めず、国家にとっても得策ではないとして、直 接名指しはしなかったが大企業が特定の技術をもつ中小企業を取り込むことに遺憾の意を表明した。
2002.05.06 Aviation Week & ST Bolder US strategy an option for BAE
= 英国 BAE 社の対米戦略に関する記事 =
 英国 BAE 社はワシントンの BAE System North Amarica を早期に充実拡張し、米国市場でのシェアーを更に拡大する模様。
 同社は今後、欧州市場より米国市場の拡大発展が大きいとみており、子会社から BAE 支社とし、本格的参入を目指すものと思われる。
 BAE System North Amarica はの5年間に着実な発展を遂げ、2001年には$3.7B の実績をあげている。
2002.04.24 Jane's Defence Weekly Dassault, Sagen create UCAV venture  フランスの Dassault社と、Sagem社が、将来の UAV, UCAV 開発のための合弁会社を設立すると発表した。
 Sagem社は、現在仏、蘭、デンマーク、スウェーデンで広く使用されている UAV Sperwer を製造している。
 一方、Dassault社は2001年7月に UCAV Le Petit Duc を初飛行させており、現在はその発展型である Moyen Duc を開発中で、2003年末の初飛行を目指している。
2002.02 International Defense Review Israel: aerospace in depth
= イスラエルの航空兵器産業と主要製品の紹介記事 =
Elbit Systems:
 イスラエル最大の民間防衛企業。 主な製品は、Mini-Vee UAV, Hermes family UAV, Wizzard family 精密誘導爆弾
IAI:
 唯一の国営防衛企業。 主な製品は、Arrow system, EROS A1 情報衛星、Eagle UAV, その他各種レーダ、他社ミサイルのシーカ
Rafael:
 主な製品は、Python AAM, Popeye ASM, Derby AAM, Shafrir AAM
Elisra Group:
2001.12.17 Aviation Week & ST LockMart to jettison non-core businesses  Lockheed Martin 社はこのほど、電話通信分野からの事業撤退を決定した。
 今後は原点に立ち戻り中核となる航空機やミサイル防衛等の軍事関連事業に焦点を置き、同社の発展を図る。
2001.10.01 Aviation Week & ST EADS eyes penetration of fortress America  EADS 社は米国内での防衛産業界で確固たる地位を築くため、合併や買収及び共同事業の推進を諸外国の企業も視野 に入れ検討している。
2001.08.27 Aviation Week & ST Phantom Works broadens horizons in search of new technology  Boeing 社の研究開発部門の Phantom Works は、革新的な航空機技術を広く獲得するため更なる積極的な活動の推 進を行っている。
 Phantom Works は同社が 1997年に McDonnell Douglas 社と合併した際に Boeing社の所属となり、以来積極的に研究開発を行って きたが、現在、280以上の国内外の大学と航空機技術に関する共同研究の実施と、ベンチャー企業へ $175M を投資し、$70M を共同プ ログラムに投入している。
2001.07 Military Technology Bridge are better than walls
= 西欧諸国防衛工業界の共同合併に関する現況と展望 =
 NATO や EU にみられる様に国家間の共同が軍事を含めあらゆる面で進んでおり、各国の軍需産業は技術開発の効率性、市場の拡張等 を図るため様々なレベルでの共同及び合併を行っている。
 米国をはじめ、各国も共同による経費削減や共同作戦の容易性からこれを推奨しており、JSF や F-22 の開発は顕著な例であり、今 後この傾向は益々高まるものと推測される。
2001.06 Jane's Missiles & Rockets MBDA is ready for launch  BAe, EADS, Finmeccanica の3社が、MBDA社発足に関する合意文書に署名したため、MBDA社は書類手続きが済み次第発足 することになった。
 これにより MBDA社は、従業員10,000名、事業所数12の英、仏、伊の3ヶ国にわたる巨大 防衛企業となる。
2001.06 Military Technology Israel's aerospace industry - new challenges, new responses
= イスラエル防衛航空産業の現状紹介記事 =
1 イスラエル防衛航空産業の実力
 イスラエル軍は当面する敵及び潜在敵に対する量的劣性を補うため、装備の質の充実を図った。 この経済的負担を軽減するため、 輸出に努力した。
 軍需製品の70%は輸出されている。
2 軍との関係
3 防衛航空産業の基本
  連携とチーム化
4 防衛航空産業関連会社
  航空産業関連30社の紹介
・各種装備品写真の紹介
  HERMES 450S UAV:行動半径500km、滞空時間20時間
2001.05.07 Aviation Week & ST Stage set for European missile, space propulsion merger  欧州ではミサイルと衛星発射用推進装置主要メーカーの合併が相次いで行われる。
 MBDA 社 (EADS と BAE の共同出資)と Celeg 社 (仏の SNPE と BAE Royal Ordinance の共同出資) が本年末に合併して、新 Celeg社となり、これにエンジンメーカーの Snecma 社と独の Beyern Chemie 社が参入を計画、年商 $210M の世界で2番目に大きい 戦術ミサイル用推進装置メーカーとなる。
 SNPE 社は又、PECO 社 (独の Rheinmetal とスイスの Ruag の共同出資)と共同で Herakles 社を設立、年商 FF4B の世界で2番目 に大きな固体推進装置メーカーを目指す。なお、製造の54% が弾道ミサイル等の軍事用に、30% が宇宙用となる模様。
2000.07.11 日経新聞 欧州3社母体のEADS発足  
1999.07.09 日経新聞 米防衛大手一転リストラ  
1999.03.01 日経新聞 米防衛産業の再編拡大  
1997.01.17 日経新聞 米防衛産業3強時代  レイセオンがヒューズを95億ドルで部門買収し、業界第3位になった。
1996.02.22 日経新聞 仏防衛大手2社合併へ  
1996.01.09 日経新聞 ロッキード、ローラルから防衛部門を買収