2012年のインド情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2012.12.12 Defense News India, Israel may work together on more weapons <1301-121204>
 インド国防相が、訪印中のイスラエル国防省高官と12月3〜4日に会談し、装備品の共同開発拡充 で合意した。 またインドは Iron Domae 購入の意向を示し、イスラエルも売却には合意したが、技術移転及びインドでの 生産には躊躇している。
 共同開発では MRBM/LRBM とは別に、射程1,000kmの ground-to-ground land attack missile を射程3,000kmに共同で延伸する。
【註】
 射程を3,000kmに延ばすミサイルとは、ground-to-ground land attack missile との表現から LACM の可能性がある。
 現在インドが装備している射程1,000kmの LACM としては Nirbhay があり、イスラエルと共同でこの射程を3,000kmにしようとするものと見られる。
2012.12.11 Yahoo XINHUA.JP 記事

「インド、空母や潜水艦購入に2兆円 中国海軍の強大化懸念」

<1301-121101>
 防務世界網が7日、インド海軍が今後5年間に$24.7Bを投じて、空母や次世代潜水艦などの海軍の 装備を調達すると発表したと報じた。
 インド海軍は2011年に、揚陸艦10隻の入札を発表しイスラエルの企業2社が関心を示しているほか、2012年12月上旬には、次世代 P751 型 潜水艦6隻の調達計画を決め、2020年まで$15Bを投入する。
2012.12.05 Yahoo 韓国中央日報記事

「中国とインドが南中国海で衝突の危機」

<1301-120503>
 インドが昨年10月、ベトナムと南シナ海での石油掘削の契約を行ったのに対し中国は、中止を求 め艦船を派遣し示威行動を行っている。 これに対してインド海軍参謀長は3日、南シナ海に艦船を派遣 することもありうる警告した。
 中国は2008年12月にソマリア海賊対策として初めて艦船2隻をインド洋に派遣し、現在ジブチ、オマーン、イエメンの港 を補給基地として使用している。 またパキスタン、ミャンマ、スリランカ、バングラデシュに港湾建設に投資するなど、インド周辺を中国の海軍が包囲 する形勢である。
 インドは空母を増強して対抗する計画で、1957年に英国から購入した空母1隻に加えて、来年にはロシアから2隻目の空母を受領し、3隻目は国 内でに建造する。
2012.12.04 NHK ニュース インド海軍トップ“南シナ海に艦船派遣も” <1301-120401>
 インド海軍参謀長が中国が進める海軍力の増強に強い懸念を示すとともに、インドの権益を守るため必要であれば南シナ海に艦 船を派遣することもあり得るという姿勢を示した。 同参謀長は、インドの具体的な権益として、ベトナムと共同で進めている 海洋資源の探査や、船舶航行の自由を挙げた。
 インド軍幹部が中国を直接牽制する発言を行うのは異例で、最近中国が南シナ海で強硬な姿勢を打ち出していることへの懸念の表れとみられる。
2012.12.03 Aviation Week & ST Indian BMD <1301-120304>
 インド DRDO が11月23日、ADD による迎撃試験に成功した。
 この試験成功でインドは、2014年に最初の ADD を配備する。
2012.12 Jane's Missiles & Rockets India moves forward with BrahMos trials <1301-120029>
 ロシア RIA Novosti 通信が10月7日、インドの BrahMos 超音速 ASCM の発射試験が行われ、最大射程 である290kmを飛行して標的に命中したと報じた。
 この試験は、7月29日にインド製部品25天安門使用した BrahMos の試験に失敗して以来、初めての試験であった。
2012.11.26 Aviation Week & ST Homegrown hypersonics <1301-112610>
 インドが超高速飛翔体 HSTDV飛行試験を2014年に行う。 HSTDV は全長18.3ftで Agni A1 により打ち上げられ、 Mach 7 の飛行を20秒間行う。
2012.11.15 Yahoo Wedge 記事

「印パ対立 ミサイル開発と実験の乖離も 軍事衝突の危険は排除できず」

<1212-111503>
 米カーネギ平和財団が9月に出した南アジアの軍拡競争に関する報告書によると、印パの核兵器数は過去10年で倍増し、 インドが80〜100発パキスタンが90〜110発と推定される。
 しかしながら2006年以降、印パのミサイルの射程が乖離し始め、パキスタンがインドの通常兵器の攻撃に対する抑止力を構築しようとしているのに対し、 インドは中国に対する戦略的抑止の強化することを目指しており、両国の核戦力の目的と安全保障戦略は異なっている。
2012.11 Jane's Missiles & Rockets Hardware causes BrahMos failure <1211-110022>
 インド製部品25点を使用した BrahMos の発射試験が7月29日に実施されたが、 失敗した。
2012.11 Jane's Missiles & Rockets India tests Agni 3 and W <1211-110006>
 インドが9月19日と21日に、それぞれ Agni WAgni 3 の発射試験に成功した。
 Agni W は車載型発射機から発射され4,000kmを20分で飛行し、Agni 3 は貨車搭載発射機から発車され3,000kmを15分で飛行 した。 Agni 3 は量産弾から無作為に選定された1発が発射された。
2012.10.31 Jane's Defence Weekly India's DRDO preparing for hypersonic test <1212-103104>
 インド DRDO が、炭化水素燃料Mach 6〜7 を目指す超高速飛翔体 HSTDV の飛行試験を、12〜18ヶ月以内に実施することを明らかにした。 ケロシンを燃料としたス クラムジェット地上試験は既に完了し、現在は推進装置を機体に取り付けているところであるという。
 HSTDV は BrahMos U とは全く別に進められている計画で、機体は全長5.6m、全幅80cm、重量1,000kgで、150kgの搭載能力を持ち、 20秒間の推進飛行を行うが、DRDO は400kgを搭載して1,500kmを600秒で飛行(註:平均速度2,500m/s)する機体を 目標にしている。
【関連記事:1004-030023 (JMR 2010.03)】
2012.10.29 Aviation Week& ST Throttling back <1212-102905>
 インドは、PAK FA のインド型である第五世代戦闘機 FGFA の調達数を214機から144機に削減する。 当初の計画では214機のうちの48機は複座で、インドの HAL社が開発するこ とになったが、複座計画はなくなった。
 インドは12月に、PAK FA 計画の$30Bのうち$11Bを拠出して共同開発することになっていた。
2012.10.27 Yahoo 産経新聞記事
「米印接近 30日から初めて共同潜水艦救助訓練」
<1211-102701>
 米印両国が今月30日からインド西部ムンバイ沖で、初の潜水艦乗員救助訓練を行う。
 インドは近年、中国海軍に対抗して潜水艦の配備を増強しているが、本格的 な救助装備を持っておらず、事故に備えて米軍との協力体制の構築を急いでいる。
2012.10.26 Yahoo 時事通信記事

「森本防衛相、12月インド訪問=中国にらみ連携強化」

<1211-102601>
 森本敏防衛相が25日、12月上旬にインドを訪問する意向を固め、調整に入った。 同国のアントニー国防相と会談し、 自衛隊とインド軍の共同訓練拡大やシーレーンの安全確保のための協力などについて協議する。
2012.10.17 Jane's Defence Weekly Russian defence minister confirms Gorshkov delay <1212-101703>
 露国防相が10月10日、インド海軍Vikramaditya として引き渡すAdmiral Gorshkov主 機とボイラの故障から、引き渡しが1年遅れることになった。
 印海軍は計画から既に4年遅れの12月9日に受領する計画であった。
2012.10.15 Aviation Week & ST India eyes Su-30 MKIs <1212-101501>
 インドが Su-30MKI 42機を追加発注する模様である。 同国は既に230機の Su30MKI を発注している。
 またこの他に Mi-17 V5 71機も購入する。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets Agni-U launched in Indian exercise <1211-100013>
 インド戦略軍が8月9日に演習の中で、射程200kmの Agni-U を発射した。 インド国防省は Agni-U の精度 を数b以内としている。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets India to manufacture Smerch rockets <1211-100007>
 インドが8月27日、ロシア Splav社及び ROE社と、Smerch 300mm MLR 5弾種の生産契約を行った。 Smerch は射程が70〜80kmで、インドは2008年末までに46個システム を入手している。
2012.09.27 Defense News India developing nNew AESA radar for Light Combat Aircraft <1210-092704>
 インド空軍筋が、2013年以降に初飛行する軽戦闘機 LCA Mark-2 に、DRDO が開発した AESA レーダを搭載することを明らかにした。
 LCA Mark-2 は10tと、2013〜2014年に量産を開始する8tの Mark-1 より2t重く、GE社製 F414 エンジン(註:F/A-18 と同じ)を搭載する。
2012.09.26 Jane's Defence Weekly Boiler failures add to Indian carrier delays <1211-092608>
 遅れに遅れているインド海軍で Vikramaditya となる Kiev 級空母 Admiral Gorshkov引渡しは、12月4日の計画が さらに遅れて2013年10月になった。
 これはバレンツ海で行われた試験でボイラが故障したことによる。
2012.09.21 産経新聞

インターネット

インドまたミサイル実験 成功したと発表 <1210-092104>
 インド国防省が21日、射程3,000kmの Agni 3 の発射試験を行い成功したと発表した。 試験は戦略軍司令部が実施した。
 インドは19日にも、射程4,000kmの Agni 4 の発射試験を行っている。
2012.09.03 Aviation Week & ST Smrch rockets <1210-090303>
 インドとロシアが8月27日、射程80kmの Smerch MRL生産契約を締結し た。 2005年にも Smerch 28基を$500Mで購入する契約を行っているが、その際には Grad の改良契約も行われている。
2012.08.28 Defense News Russia, India link up in rocket launcher ammo deal <1209-082802>
 ロシアとインドが、Smerch MRL の生産設備を、インド国営 OFB社に設置 することで合意した。 契約額は$500Mにのぼる。
 インド陸軍は現在、 Smerch と共にソ連製 Grad 122mm MRL を装備している。
2012.08.27 Aviation Week & ST T-50 R&D <1210-082702>
 インドとロシアが間もなく、T-50 第五世代戦闘機の開発契約を$11Bで取り交わす模様である。  T-50 はロシアの Pak Fa を元に開発され、一号機は2014年、二号機は2017年、三号機は2019年に納入される。
 インドは MiG-29 及び Su-30MKI の後継として、2030年までに200機以上を装備したいとしている。
2012.08.22 Jane's Defence Weekly DRDO receives first EMB-145I AEW&C platform <1210-082206>
 ブラジル Embraer社が8月16日、インド DRDO3機製造する AEW&CEMB-145I の最初の機体を納入した。 DRDO は国産の AESA レーダを搭載する。
 EMB-145I は250〜375km240゚にわたり捜索し、5時間飛行することができる。 しかしなが ら印国防相が8月12日、AEW&C のほか DRDO の数件の事業が計画遅延と開発経費超過を来していると述べた。
2012.08.20 Aviation Week % ST Full stop <1210-082005>
 インドはロシアの空母 Admiral Gorshkov を改造した Vikramaditya を装備するが、国産空母の計画も進められている。
・一番艦 Vikrant 44,000t
 Vikramaditya 同様にスキージャンプ台を有する STO−拘束索着艦を方式
・二番艦 Vishal 65,000t
 スチームカタパルトで発進する平甲板方式で、搭載機の候補には Su-33、F/A-18、F-35C、Rafale などが挙げられている。
2012.08.20 Aviation Week % ST India's first 145 AEW&C <1210-082002>
 Embraer社が8月16日、インドから3機受注していた EMB-145 AEW&C 機用機体の一号機を納入した。 機体は DRDO 傘下の Center for Airborne Systems に運ばれ、国内開発したレーダを搭載する。
2012.08.07 Defense News India's first nuclear submarine set for trials <1209-080702>
 インド海軍司令官が、国内で5隻建造する核ミサイル搭載原潜の一番艦 Arihant 6,000t洋上試験に向けた準備が完了したと述べた。 印海軍は4月にロシア製原潜も装備している。
 同司令官によると、インド国内では現在43隻の艦艇が建造中で、仏西に6隻発注している Scorpene級 潜水艦の一番艦も2015年には引き渡される。
2012.08.06 Aviation Week & ST P-8I growth <1209-080604>
 Boeing社が、インドからの P-8I 受注が30機になると見込んでいる。
 インドは2009年に8機の P-8I を4機のオプションと合わせて$2Bで購入する契約を行っている。
2012.08.06 Aviation Week & ST Indian missiles <1209-080603>
 インド DRDO が、射程300kmの SAM/AAM と、400kmの ASM の開発を進めている。 インド の現有 SAM は射程50kmである。
2012.08 Jane's Missiles & Rockets India restarts QRSAM project <1209-080017>
 インド陸軍がソ連時代の移動式 SAM に代わる射程15kmQRSAM の開発を再開する。
2012.07.30 Searchina インド空母のドック改装が完了 ミグ 29K が試験飛行 <1208-073004>
 中国網によると、改装作業を終えたインド海軍の空母 Vikramaditya が、バレンツ海で第2段階の洋上試験を行っている。
 Vikramaditya には MiG-29K が搭載され、試験飛行も実施した。
【関連記事:1208-062006 (JDW 2012.06.20)】
2012.07.28 Defense News Should India be building another carrier? <1208-072801>
 インドが建造中の国産空母一番艦である Vikrant は、技術的問題などから2年以上遅れている のにかかわらず、それより25,000tも大型で65,000tの二番艦 Vishal の設計を開始するとの決定に対し、観測筋は疑問を呈している。
 Vishal の設計はまだ固まっていないが、2010年時点では44,000tであったものが変更され大型化している。 スチームかカタパルトを装備し、AEW 機や空中給油 機も搭載できるという。
 インドは1987年に英国から購入した空母 Viraat(元英海軍 Hermes )を保有しているが、建造以来53年老朽化している。。
2012.07.17 Defense News Russia to take delivery of BrahMos <1208-071701>
 インドを訪問しているロシアの副首相が7月17日にインド国防相と会見し、印露合弁企業がインドで生産している BrahMos 超音速 CM をロシア軍に配備する決定を行った。
 またこの会談で、引き渡しが3年遅れている空母 Vikramadiya (旧 Admiral Gorshokov) について印国防相が、予定通り 2013年7月に引き渡しができるよう要望した。
2012.07.16 Aviation Week & ST Aura detected <1209-071602>
 インドが、Neuron や Phantom Ray と同じ無尾翼型 UCAV を開発する IUSAV 計画を進めてお り、2015〜2016年に初飛行する。
 Aura と名付けられたこの UCAV は Paveway 型の GB を2発搭載できる。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets Indian DRDO to develop anti-radiation missile <1208-070020>
 インド DRDO独自技術による ARM 開発を開始するとインドで報じられた。 インドが 現在保有している ARM は Kh-31 だけである。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets India plans for anti-missile use <1208-070014>
 インド DRDO 長官が5月上旬、インドが既に二都市を防護できる BMD システムを装備して いることを明らかにした。
 現在装備しているのは射程2,000km以内の弾道弾に対処できる Phase1 であるが、2016年まで に完成する Phase 2 では5,000kmの弾道弾にまで対処できるようになるという。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets DRDO describes technological sulutions used in Agni X <1208-070007>
 インド誌が、DRDOAgni X の詳細を公表したと報じた。 Agni X は元になった Agni V に比べて全長が僅か 0.5m長い17.5mで、発射重量も2t重いだけの50tであるという。 Agni V の第一/二段が鋼製であるのに対し Agni X では複合材料が使用されて いる。 このため重量が軽減されると共に耐圧性が高まっている。
 Agni X の次回の発射試験は2012年末か2013年早々に、コンテナから発射して行われる。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets Akash faces delivery delays <1208-070004>
 インドが開発した Akash SAM は、陸軍が2個連隊(200発以上)、空軍が8個大隊(各125発) を装備するが、インド紙によると2011年に予定されていた96発のうち、15発しか納入できていないという。 、
2012.06.28 Yahoo 時事通信記事

「世界最速を更新へ=マッハ 7の巡航ミサイル―印ロ」

<1207-062803>
 インドの PTI 通信が28日、印露共同開発会社の CEO の話として、インドとロシア世界最速の CM を開発し、2017年まで に発射試験を行うと報じた。
 この CM は、既に印露が共同開発した Mach 2.8BrahMos の発展型で、発展型は Mach 5 〜7 と速度が飛躍的に高まる。
【 BrahMos-2 関連記事:1205-040205 (AW&ST)】
2012.06.20 Jane's Defence Weekly Vikramaditya embarks on sea trials <1208-062006>
 インドがロシアから購入する Kiev級空母 Admiral Gorshkov (Vikramaditya) が6月8日、 ロシアの乗組員が乗艦して最初の洋上試験のため白海に向け出航した。
 Admiral Gorshkov は44,750tで、4隻建造された Kiev級の最終号艦である。
【関連記事:1005-032205 (AW&ST 2010.03.22)】
2012.06.11 Yahoo 朝鮮日報記事

「韓国の掃海艇、初の輸出実現へ」

<1207-061101>
 韓国の江南社が10日、インドに掃海艇8隻を輸出する契約を目前に控えていることを明らかにした。 輸出される8隻のう ち、2隻は同社が建造して納入し、残り6隻はゴア造船所に技術移転して建造される。
 同社は1980年代から掃海艇の建造に参入し、韓国海軍に 江景襄陽 など、10隻以上を納入している。
2012.06.09 Yahoo 産経新聞記事

「海自とインド海軍が初の共同訓練 荒天の相模湾で」

<1207-060901>
 海上自衛隊とインド海軍が9日、相模湾で共同訓練を行った。 共同訓練には、海自第1護衛隊群の護衛艦2隻、インド海軍 東部方面艦隊の4隻が参加し、両国の艦艇は陣形を一直線に整えたり、同時に針路を変更する艦隊行動の戦術運動訓練や、US-2 などによる 捜索救助訓練を行った。
 共同訓練後、第1護衛隊群司令は、インド海軍は信頼のできる能力の高い海軍だと語った。
2012.06.08 Defense News Indian carrier begins sea trials <1207-060802>
 インド海軍が空母 Vikramaditya として購入するロシアの Admiral Gorshkov が、6月8日に洋上試験を開始し、 印露混成の乗組員により白海に向け出航した。 今後遅延がなければ12月にはインド海軍へ引き渡される。
 Admiral Gorshkov はウクライナで建造され1987年にソ連海軍で就役した Kiev 級空母で、改修後2008年にインドへ引き渡されることになっていた。
【関連記事:1005-032205 (AW&ST 2010.03.22)】
2012.06.06 Yahoo 時事通信記事

「軍事技術の共有促進へ=中国念頭に関係強化―米印」

<1207-060602>
 インド国防省が、訪印中のパネッタ米国防長官が6日に印国防相と会談し、米軍事技術の共有促進 など軍事協力強化で合意したと発表した。
 アジアで軍事力を強化する中国は米印共通の懸念から、合意には中国をけん制する意図が強くにじんだ。
2012.06.06 Yahoo カナコロ記事

「インド海軍艦艇が共同訓練へ、海自横須賀基地に入港/神奈川」

<1207-060601>
 海上自衛隊インド海軍による初の共同訓練に参加する同海軍の駆逐艦 ラナ (4,974t) 、補 給艦 シャクティ (27,500t) 、フリゲート艦 シヴァリク (5,300t) 、コルベット艦 カルムク (1,460t) の4隻が5日朝、海自横須賀基地に入港した。
 訓練は9日に相模湾沖で実施され、インド海軍の4隻のほか海自の護衛艦2隻、航空機2機が参加し、戦術、捜索、救難訓練などに当たる。
2012.06.05 Defense News India, Japan to conduct first joint naval exercises <1207-060503>
 日印防衛協力関係強化の一環として、2011年11月に印国防相訪日に際して実施に合意していた両国海軍による共同演習が 、6月9〜10日に日本近海で実施される。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets Agni 5 makes successful maiden flight <1207-060014>
 インド DRDO が4月19日、Agni 5 の発射試験に成功した。 Agni 5 は射程3,000kmで二段推進の Agni 3 に三段目を付 加したミサイルで、1.5tの弾頭中国の主要都市に落とせる能力があるという。
2012.04.25 Jane's Defence Weekly India successfully test-fires Agni 5 IRBM <1206-042501>
 インドが4月19日、射程5,000kmの Agni 5 の発射試験に成功した。 Agni 5 は、弾頭を正確に目標に命中させた。 2014〜2015年 に配備されれば、インドは上海や北京1.5tの弾頭を投下できることになる。
 Agni 5 は全長17.5mで、構成品の約60%が、射程3,500kmの Agni 3 と共通だという。
2012.04.23 Aviation Week & ST Agni launch bolsters India <1206-042302>
 インドが発射試験を行った射程5,000kmの Agni X は、高い精度でインド洋上の標的に命中した。 インドは Agni X を 2014〜2015年に戦列化する計画である。
2012.04.19 Yahoo 産経新聞記事

「中国全土を射程に インドが長距離弾道ミサイル発射成功」

<1205-041902>
 インド政府が19日、Agni 5 の発射試験を行い、功したと発表した。 Agni 5 は中国全土を射程内に収めることができ、インド政府は ICBM と 称している。 射程3,500kmの Agni 4 は中国全域を射程内にとらえていなかった。
 インドは SLBM も開発中で、今夏に試運転予定の初の国産原子力潜水艦への搭載を目指しているとの地元メディアの報 道もある。
2012.04.19 Yahoo 時事通信記事

初の ICBM 級を実験=対中抑止強化、ミサイル先進国入り―インド

<1205-041902>

 インド国防省報道官が、19日に Agni 5 の発射試験を東部オディシャ州沿岸で実施し成功したことを明らかにした。 Agni 5 は射程 5,000km以上で欧州やアフリカまで到達可能で、インドは ICBM に匹敵する長距離ミサイルを初めて獲得した。
 地元メディアによると Agni 5 は全長17m、胴径2m、固体燃料三3段式で、1tの弾頭を積載できる。

2012.04.12 Yahoo 読売新聞記事

「インド、弾道ミサイル実験へ…中国全土を射程」

<1205-041201>
 インド国防省当局者が11日、中国全土を射程に入れる Agni 5 (射程5,000km) の発射実験を16〜24日に実施する と述べた。
 Agni 5 は、一般的に射程5,500km以上と定義される ICBM に近い能力を持ち、インド国防省は ICBM と称している。
2012.04.09 Aviation Week & ST Light and lethal <1205-040205>
BrahMos 3
 BrahMos 1 の空中発射型 BrahMos 3 の開発は2年以上遅れている。 インドは BrahMos 3 を、MiG-29K、 MMRCA、Sepecat Jaguars などに装備したいとしているが、発射重量2.5tの BrahMos 1(註:陸上発射型の発射重量は3.9t)では Sui-30MKI にしか載らない。 それでも胴体中央のパイロンを強化する必要がある。 このため小胴径化と軽量化が必要になる。
BrahMos 2
 スクラムジェット推進 BrahMos である BrahMos 2 の開発は既に開始されており、2017年には最初の発射試験が行われる。
BrahMos GLCM
 インド陸軍二番目の BrahMos 部隊は西部の砂漠地帯で編成されたが、三番目の部隊は北東部の山岳地帯で編成される。 BrahMos社によると、 最近二回行われた BrahMos V の試験では、高突入角着弾に成功している。
2012.04 Jane' Missiles & Rockets Control centres linked for India's latest ABM trial <1207-040010>

= インドの ABM 発射試験における MCC の果たす役割に関する記事 =
 インドの ABM 発射試験では、DRDO 隷下の統制センタ MCC が大きな役割を果たしている。
 右図は2012年2月に行われた ADD-05 発射試験。
【 ADD-05 関連記事:1203-021001 (DN 2012.01.10)】
2012.03.28 Jane's Defence Weekly India ups defence budget by 17% <1205-032807>
 インド政府が3月16日に国会に提出したFY12/13予算案で、国防費に前年比 17.6%増の$38.68Bを要求した。 この額は軍の要求を3%近く削っているが、対 GDP 比は1.9%にのぼる。
2012.03.25 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「韓印首脳会談 国防交流・防衛産業協力拡大で合意」

<1204-032503>
 韓国の李明博大統領が25日、訪韓中のインドのシン首相と会談して、両国国防当局の高官交流を 継続するほか、国防協力の深化、発展に向けあらゆる事業で協力することで合意し、共同声明を発表した。
 両国は技術移転や共同生産をはじめ、共同研究開発で協力を拡大する。
2012.03.19 Yahoo 時事通信記事

「トップ 5、すべてアジア=世界の武器輸入国― SIPRI 」

<1204-031901>
 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が19日、2007〜2011年の5年間の武器取引量について、その前の5年間 (2002〜2006年)との比較で24%増となり、武器輸入国のトップ5にはインドをはじめいずれもアジアの国 々が入ったと発表した。
 それによると、インドは世界最大の輸入国で全体の10%を占める。2位以下は韓国(6%)、パキスタン 中国(それぞれ5%)、シンガポール(4%)となっている。 地域別ではアジア・オセアニアが44%、欧州が19%、中東が17%を記録した。
2012.03.16 Defense News India hikes defense spending by 17% <1204-031603>
 インドが3月16日、2013年3月31日までの次年度予算で国防費17%増$40Bとすることを決めた。
 これはパキスタンに加え中国の軍事力増大を見据えたもので、前年度の12%増を上回る増加率になっている。
2012.03 Jane's Missiles & Rockets India's DRDO parades its latest missiles in Delhi <1205-030021>
 インド DRDO が、1月26日に行われた建国記念日パレードで、Agni 4 を公開した。 Agni 4 は全長20m、重量17t、 射程3,000kmで、射程2,000kmの Agbi 2 と、3,500kmの Agni 3 の中間に位置する。
 またこのパレードでは射程140kmPrahaar(右図)も公開された。 Prahaar も射程40kmの Pinaka MRL と Prithvi TBM の間のギャップを埋めるミサイルで、インドの迎撃ミサイル ADD の機体を利用している模様である。
2012.02.08 Jane's Defence Weekly Capbilities, price and politics played role in Rafale's MMRCA win <1204-020808>
 インドが1月31日に、MMRCA の機種を Rafale に決めたが、126機整備するコストは当初計 画の$8.4Bから$15Bに跳ね上がると見られる。
 Rafale は18機が完成機で2015年から納入され、残りの108機がライセンス生産で2017〜2018年に納入が開始される。
2012.02.08 Jane's Defence Weekly Lowest bidder Rafale edges MMRCA selection <1204-020801>
 インド政府が1月31日、インド空軍の MMRCA に Dassault社の Rafale を選定したと発表した。 Rafale は対立候補 であった Typhoon より価格が15〜17%安いという。
 MMRCA への採用は Rafale にとって初の輸出となる。
2012.02.01 Jane's Defence Weekly Indo-Thai MoUs pave way for joint defence R&D <1203-020112>
 タイとインドが1月25日、防衛協力に関する MoU を結んだ。 この中では、ベンガル湾やアンダマン海での海 賊やテロに対する共同作戦のほか、情報や通信分野での軍事技術に関する研究開発の共同がうたわれている。
2012.02.01 Yahoo 産経新聞記事

「印空軍、仏のラファール戦闘機選定 サルコジ大統領『契約には技術移転も含まれる』」

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 インド政府が31日、126機を計画している MMRCA に、フランス製の Rafale を選定することを決めた。 ロイタ通信によると、フランスのサルコジ大統領は、インド政府の決定を歓迎する声明を出し、契約には 技術移転も含まれると語った。
 インドは、海外への武器調達依存度を抑え国産化を目指しており、Rafale も大半はインド国内で生産される。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets Indian submarine missile launches could affect endangered wildlife <1203-020017>
 インド海軍がインド洋の Tillanchang島で SLBM の発射試験を行おうとしていることに対し、野生生物に悪影響があると問題になっている。
 試験が行われるのは Sagarika (K-15) で、Sagarika は500〜800kgの通常弾頭を搭載し、射程は 700kmである。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets India to flight test Nirbhay <1203-020015>
 インド DRDO 長官が2011年12月16日、国産 LACM Nirbhay の発射試験が2012年に行われ ると述べた。
 Nirbhay は長年開発を続けてきた亜音速 CM で、モックアップは2010年に作成されている。 全長6m、射程は1,000km で、当初は TEL から発射されるが、地元紙は Su-30MKI から発射する空中発射型も開発していると報じている。
【関連記事:1006-051006 (AW&ST 2010.05.10)】
2012.02 Jane's Missiles & Rockets Agni 1 launch helps train Indian missile operators <1203-020014>
 インド陸軍が12月1日、操作員の訓練を目的とした Agni 1 の発射試験を行った。発射され た Agni 1 は生産ロットの中からランダムに抽出された。
 Agni 1 は Angi 2 の一段目で、公式な射程は700kmとなっているが、弾頭を減らせば1,200km飛翔できる。
2012.01.31 Defense News Indian Victory a Breakthrough for France’s Rafale <1202-013101>
 インド政府が31日、MiG-21 の後継として126機を計画している MMRCA に Dassault社製の Rafale を選定した。 対抗していた Typhoon は破れた。 Rafale が選定された理由は、低い LCC が他機種に勝っていたことと、技術移転を広く認めたことが大きい。
 今後3〜4ヶ月かけて価格交渉が行われ、今年中頃に契約が行われる。
2012.01.23 Aviation Week & ST Aura grows <1203-012304>
 インドステルス UCAV Aura 計画を進めている。 事前設計は2010年中頃に開始され、その年に完了している。 こ の計画には仏、英、瑞、露とイスラエルが共同開発の意向を示している。
 Aura は無尾翼型で、2D 可動ノズルを装備して TVC を行う。
2012.01.23 Defense News India sails Russian-built nuke sub home <1202-012304>
 インドがロシアから10年間リースする Akula U級原潜 Chakra は、23日にベンガル湾の Visakhapatnam 基地 へ向け出航する。
 Akula U級は8,140tで、核弾頭の Granat CM(註:ソ連時代に開発された P-700 (SS-N-19) ASCM )や各種魚雷を装 備できる。 インド海軍は同艦を、来年就役する国産原潜の乗組員訓練に使用する。
2012.01.11 Jane's Defence Weekly Russia hands over Chakra to India <1203-011107>
 インドがロシアから10年間リースする潜航時排水量9,246tAkula級 SSN が、3年遅れて 12月29日にインドへ引き渡された。 同艦は1月末にインドに向け回航される。
 引き渡し遅延の理由は、当初$700Mであったリース料が$920Mに高騰したことと、2008年に日本海で起きた20名が死亡した事故 の影響による。
2012.01.04 Jane's Defence Weekly India to receive first BrahMos-armed frigates in March <1203-010406>
 BrahMos CM を装備したインド海軍の Talwar級 (Krivak V級) フリゲート艦が、計画より 2年近く遅れて2012年3月に引き渡される。 引き渡されるのは、3隻のうちで最初の1隻となる Teg で、残る2隻も2012年中頃と2013年初 めに引き渡される。