ロシアのウクライナ侵攻(2022年~)に関する資料

(その16:長距離火力戦突入)

その16:長距離火力戦突入      (11月18日~)
その15:ウクライナ軍のロシア侵攻(08月06日~11月17日)
その14:ウクライナ軍反攻停滞  (11月01日~08月06日)
その13:ウクライナ軍反攻開始  (06月05日~10月31日)
その12:ウクライナ軍反攻前段階 (05月09日~06月04日)
その11:バフムトを巡る攻防   (02月24日~05月08日)
その10:ロシア軍のヘルソン撤退 (11月12日~02月23日)
その9:ロシアのウクライナ領編入(09月30日~11月11日)
その8:ウクライナの反転攻勢  (08月30日~09月29日)
その7:ウクライナの反攻準備  (07月09日~08月29日)
その6:ウクライナ東部の攻防  (05月06日~07月09日)
その5:東部のロシア軍攻勢   (04月19日~05月06日)
その4:ロシア軍の北部退却   (04月03日~04月18日)
その3:ウクライナ軍の攻勢   (03月20日~04月02日)
その2:ロシア軍の進撃頓挫   (03月01日~03月19日)
その1:ロシア軍の進撃     (02月24日~02月28日)

ロシアのウクライナ侵攻(2014年)に関する資料

 2014年ロシアの反転攻勢以降の資料
 2014年マレーシア機撃墜事件以降の資料
 2014年クリミア奪取以降、ウクライナ国境から露軍撤退開始までの資料
 2014年クリミア奪取までの資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.04.25
 10:40

(20:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 24 2025 <2505-042508>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月24日の戦況 =
 露大統領府報道官とロシア安全保障理事会書記は、ウクライナにおける安定的で永続的な平和の確立を意図的に排除し、有利な立場からの将来のロシアの侵略の条件を設定する一連のロシアの長年の要求を繰り返した。
 露大統領府当局者は、ヨーロッパが自国の防衛要件をより多く引き受けるというトランプ米大統領の目標を堅持しているとして、NATO諸国を根拠なく脅し続けている。
 ロシア軍は4月23日~24日に、ウクライナに対して大規模なUAVとミサイル攻撃を行い、2025年のこれまでで最大のキーウ市に対する攻撃シリーズとなった。
 デンマークは4月23日、砲弾調達のためのウクライナへの新たな軍事支援パッケージを発表した。
 ロシアの軍事裁判所は、元第58諸兵科連合軍(CAA)司令官ポポフ少将に投獄を言い渡したが、これはおそらくプーチン大統領の権力を弱体化させる政治的目標を推進するために情報空間を武器にしたロシア軍司令官を罰する露大統領府の継続的な取り組みの一環である可能性が高い。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に前進し、ロシア軍はベルゴロド州とスムイ州、そしてトレツク近郊に進出した。
2025.04.25
 09:16
Abena Times

(Yahoo)

ロシア軍がキーウを攻撃 12人死亡 北朝鮮製ミサイルを使用か <2505-042506>
 ロシア軍がキーウに大規模なミサイル攻撃を行い、12人が死亡した。北朝鮮製のミサイルが使われたとみられている。
 ウクライナ当局によると24日未明、首都キーウにロシア軍のミサイルやUAVなどによる大規模な攻撃があり、少なくとも12人が死亡し、子ども6人を含む90人の民間人がけがをしたという。
 Reuters通信はウクライナ軍関係者の話として、今回の攻撃には北朝鮮製のSRBM KN-23が使われたと報じている。
 ウクライナのシビハ外相はSNSで、「今回の残忍な攻撃は、ウクライナではなくロシアこそが和平の実現を阻んでいることを示している」と非難した。
2025.04.25
 00:44
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、キーウ攻撃に北朝鮮製ミサイル使用の可能性=ゼレンスキー氏 <2505-042501>
 ゼレンスキー宇大統領が24日、首都キーウに対するロシア軍による大規模攻撃について、北朝鮮製のBMが使用された可能性があるとの見方を示した。
 ゼレンスキー大統領は「北朝鮮製のミサイルが使用されたとの情報が確認されれば、ロシアと北朝鮮の同盟関係を改めて確認する証拠になる」とXに投稿した。
 ロシア軍は24日朝にかけてキーウをミサイルとUAVで攻撃し、少なくとも12人が死亡、90人が負傷した。 首都への攻撃としては今年最大規模となる。
 この攻撃について、ウクライナ軍の情報筋はReutersに対し、この攻撃に北朝鮮製のKN-23 (KN-23A) が使われたと述べた。
 ロシアと北朝鮮はいずれも、国連の禁止措置違反となる武器の移転を否定している。
 ロシアと北朝鮮の軍事協力関係は、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、急速に拡大し、ウクライナ軍情報機関によると、2025年初めまでに北朝鮮はロシアに計148発のKN-35とKN-24を供給した。
 関係筋によると、KN-23 (KN-23A) は最大1tの弾頭を搭載でき、ロシアの同等ミサイルよりも威力が高いという。
 ウクライナ政府によると、使用されたBMは計7発で、Iskander-M / KN-23だとした。
2025.04.24
 15:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ首都に今年最大規模の攻撃、12人死亡・90人負傷 <2505-042408>
 ロシア軍が24日朝にかけてウクライナの首都キーウをミサイルとUAVで攻撃し、少なくとも12人が死亡、90人が負傷した。 首都への攻撃としては今年最大規模となる。
 ロシアによる大規模攻撃を受け、南アフリカを訪問していたウクライナのゼレンスキー大統領は、訪問日程を切り上げ帰国の途に就いた。 ゼレンスキー大統領は、米国が和平交渉の一環でロシアに強い圧力をかけている兆候は見られないとの認識を示している。
 ウクライナ国家非常事態庁によると、攻撃によって40件もの火災が発生し、キーウ市内13ヵ所でがれきに閉じ込められている人々の捜索活動を行われている。
 キーウ市のクリチコ市長によると、最も被害が深刻なのは市中心部の西に位置するスビャトシンスキー地区で、少なくとも2軒のビルが損壊した。 通信アプリTelegramに投稿された写真には、投光器で照らされ、がれきの山を慎重に進み、建物の外壁に沿って伸びるはしごをよじ登る救助隊の姿が写っている。
 ウクライナのクリメンコ内相によると、キーウとその周辺地域のほか、7つの州が大規模な攻撃を受けた。 北東部に位置するウクライナ第二の都市ハリコフも2回にわたりミサイル攻撃があり、2人が負傷した。 キーウの西に位置するジトーミル州では、ロシア軍が火災現場で活動していた救助隊を繰り返し攻撃し、隊員1人が負傷した。 中部ドニエプロペトロフスク州の工業都市パブロフラードでも被害が報告されている。
 ウクライナ国鉄によると、鉄道インフラが攻撃を受け、鉄道員2人が負傷した。
 ウクライナ空軍によると、ロシア軍は今回の攻撃にUAV 145機とミサイル70発を投入し、ミサイルのうち11発はBMで、空軍は合計112ヵ所の目標を撃墜したとしている。
 ウクライナ軍関係筋はReutersに対し、今回の攻撃に北朝鮮製のKN-23 (KN-23A) が使われたと明らかにした。
2025.04.24
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 23 2025 <2505-042404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月23日の戦況 =
 米国は最近、ウクライナでの戦争を終わらせるための7項目の提案をウクライナに提示したと報じられており、その中で米国はクリミアをロシアの一部と認め、ロシア軍がウクライナ南部と東部のかなりの部分を占領し続けることを認めるというものだが、米国の提案の内容に関する入手可能な報道は、ウクライナでの戦争を終わらせるためのトランプ政権の戦略に突然かつ大幅な変更が加えられたことを示唆している。
 ウクライナ当局者は、恒久的な平和を達成するための努力の一環として、米国の2025年3月の完全停戦提案に対するウクライナの継続的なコミットメントを繰り返し述べた。
 ロシア当局は、トランプが報じた和平計画の側面を拒否した。
 米、宇、欧の高官は、4月23日にロンドンでウクライナへの支援と戦争終結について二国間および多国間協議を行ったが、外相レベルで予定されていた多国間協議はキャンセルされた。
 米国とウクライナは、共同鉱物取引の調印に向けて引き続き措置を講じている。
 ウクライナ軍は、ロシアがイランから提供されたShahed UAVを組み立てているタタールスタン共和国のアラブガ経済特区(SEZ)に対してUAV攻撃を行った可能性が高い。
 ロシアは、ロシアが加盟している化学兵器禁止条約(CWC)に違反して、ウクライナ軍や民間人に対して化学兵器を使用し続けている。
 ウクライナ軍はボロヴァとトレツクの近くで前進し、ロシア軍はクルスク州とトレツク、ポクロフスク、クラホヴェ近郊に進出した。
2025.04.23
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 22 2025 <2505-042302>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月22日の戦況 =
 Financial Times (FT) 紙が、プーチン露大統領現在の最前線でウクライナでの戦争を終わらせる用意があると報じた。 プーチン大統領を含むクレムリン当局者は、ロシアがドネツク州、ルハンスク州、ザポリージャ州、ヘルソン州全域に対する領土要求を維持していることを繰り返し明確に強調する一方で、ロシアがウクライナでこれら4つの州を超えてより大きな領土的野心を持っていることを公に示している。
 Moscow Times紙は、露大統領府がトランプ米大統領の戦争終結に向けた取り組みに真摯に関心を持っていないため、クレムリンはウクライナでの戦争に関する米露会談を揺るがすために経済的インセンティブを利用しようとしていると報じた。 ISWは、露大統領府の情報源の声明を独自に検証することはできないが、最近の露大統領府の行動は、Moscow Timesのインサイダー報道と一致している。
 ロシアがルハンスク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ヘルソン州を完全に支配するまでに、戦線を凍結するというロシアが将来合意する可能性はあるが、特に合意がウクライナが西側の軍事援助を受けることのモラトリアムを規定している場合、ロシアのより広範な領土要求を達成するための将来のロシアの侵略を排除するものではない。
 露大統領府当局は4月22日、ゼレンスキー宇大統領が提案した民間インフラへの攻撃に対する一時的な停戦に向けて進展がないことをウクライナのせいにする取り組みを続けた。
 露大統領府は、戦争を終わらせるための完全な和平合意の前にウクライナでの停戦を達成するというトランプの表明した目標を拒否し続けているウクライナが全面的な停戦を支持し続けているのとは対照的である。
 ロシア軍は、ウクライナの機動防衛部隊の有効性を相殺するために、長距離UAV攻撃戦術の革新を続けています。
 ロシアは、ロシアの労働力不足を補うために北朝鮮国民を募集していると報じられており、ロシアと北朝鮮の協力が深まり続けていることを示している。
 ロシア軍は最近、クルスク州とトレツク近郊に前進した。
2025.04.22
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 21 2025 <2505-042204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月21日の戦況 =
 プーチン露大統領が、ゼレンスキー宇大統領が4月20日に提案した民間インフラに対する長距離攻撃の一時的な一時停止を拒否し、プーチン自身の30時間のイースター休戦を延長するというゼレンスキー大統領の提案を拒否し、ウクライナの民間を目標にする最近のロシアの攻撃を正当化しようと試みた。
 プーチン大統領は、ゼレンスキーと米国が提案した全面停戦の拒否を繰り返した。
 ロシア国営メディアは、ヘルソン州占領の責任者サルドが、ロシアがまだ正式な主張をしていない地域でウクライナからの追加領土譲歩を求める呼びかけを増幅した。
 ドニプロ河沿いのロシアの領土主張に対するサルドの呼びかけは、ロシアがウクライナに対して広範な領土要求を続けながら、自国の譲歩を一切提供していないため、他のクレムリンの公式声明と一致している。
 ロシア軍は最近、ライマンとトレツクの近くで前進した。
2025.04.21
 18:01
Kyiv Independent Russia intensifies push in Kursk, Sumy border areas as Ukraine holds line, Syrskyi says <2505-042113>
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が4月21日にFacebookに、ロシア軍はウクライナ軍をクルスク州から追い出しスムイ州の国境地域を占領する取り組みを強化していると投稿した。
 シルスキー大将は「スムイ州では、国境付近の地域やロシア連邦の領土で激しい戦闘が続いている」と書いている。
 ウクライナ北東部のスムイ州は、ロシアのクルスク州、ブリャンスク州、ベルゴロド州と国境を接しており、ロシアの全面戦争の重要な前線となっている。
 シルスキー大将は、ウクライナ軍が「積極的な行動でこの地域での敵の攻勢を再び阻止した」と述べ、ロシア軍が作戦目標を達成するのを防いだと述べた。
 将軍は、イースターの直前に前線の旅団を訪れ、司令官、司令官、軍の責任者と会ったと報告しています。
 彼は、進行中の作戦を支援し、軍事装備と弾薬を補充するために必要なすべての決定が下されたと述べた。
2025.04.21
 10:16
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍をクルスク州のほぼ全域から排除=ロシア軍 <2505-042107>
 ロシア軍参謀総長のゲラシモフ上級大将が19日のプーチン大統領に対する戦況報告の中で、西部クルスク州のほぼ全域からウクライナ軍を排除したと語った。 ゲラシモフ上級大将の戦況報告では「ウクライナによって侵攻された地域の大部分は現在片付いている」と説明し、「それは1,260㎢、99.5%だ」と述べた。
 Reutersは戦況を独自に確認することができなかった。
 ゲラシモフ上級大将によれば、ウクライナ軍は国境を接するクルスク州のオレシニャ村とゴルナル村の周辺、わずか3㎢を掌握するにとどまっているとしたが、露国防省は19日に、ウクライナからオレシニャ村を奪還したと発表した。
 一方ウクライナはクルスク州の南に位置するロシアのベルゴロド州に新たな攻勢をかけているが、ゲラシモフ上級大将はプーチン大統領に対し、ウクライナ軍の攻撃をうまく抑えられていると報告した。
2025.04.21
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、新世代の「迎撃ドローン」でロシアのシャヘドに対抗へ <2505-042106>
 ロシアがウクライナに対する戦略UAV攻撃のギアを一段と上げている。 月に4,000機を超えるUAVを送り込み、ウクライナのエネルギーインフラや集合住宅などを襲撃している。
 今後、イラン設計のShahedやロシア製のGerberaなどの量産が加速するにつれて、飛来数はさらに増えそうである。
 ウクライナは、攻撃してくるShahed UAVを統合防空システムで可能な限り撃退しているものの、飛来数があまりに多いと圧倒されかねない。 ロシアは新たな戦術も導入しており、それによって突破率は高まっているもようであるが、状況は変わりつつある。
 ウクライナの防空部隊はShahedを阻止するための主な手段を、従来の地対空兵器から新世代の迎撃UAVペレベルテニ(人狼、Werewolf)に切り替え始めている。
 Shahed UAVの性能に関は第一次世界大戦期の航空機のようなところもあり、Moped(原付)というあだ名の由来である特徴的なエンジン音を響かせながら、190km/hくらいでのろのろ飛んでくるため、撃墜すること自体はそれほど難しくないが、問題は数である。
 ウクライナは米国などから供与されている少数のPatriotや、その他雑多なSAMを保有しているが、毎月数千機というShahedを撃墜するには数がまるで足りない。 Shahedの製造コストは1機$30,000(約430万円)程度だが、ロシア製のほかの攻撃UAVやデコイUAVはもっと安い。 Patriotは1発およそ$4M0(5億7,000万円)する。 F-16などが発射するAAMも同様に有効だが数が少ない。
 そのためウクライナ軍が頼りにしているのが主に対空砲や機関銃で武装した各種車両に乗る900ほどの機動防空チームで、これらのチームはIRカメラを装備し、何よりも、UAVを追跡するセンサー群のネットワークに接続されている。 各チームはゆっくりとした動きのShahedの飛行経路に沿って配置に就き、近くまで来たところで撃ち落としている。
 ウクライナ軍が2024年に使い始めた迎撃UAVは、戦車のような地上目標を攻撃するFPV UAVを転用したもので、電池の性能を向上させるなど細かな改造が施されていた。 この初期型迎撃UAVは、ロシア軍が火砲やミサイル、攻撃UAVの攻撃目標の探知などに用いている偵察UAVを相当数撃墜している。
 第2世代の迎撃UAVには、ウクライナの非営利のドローンメーカーであるWild Hornets社のペレベルテニ(人狼、Werewolf)固定翼機型など、従来型より高速な機種が含まれている。 筆者が最近取材したコールサインがミャスニク(屠殺人、Butcher)というウクライナ軍のカナダ人UAV操縦士は、ロシア軍のLancet戦術攻撃UAVも時々撃墜している。
UAV によるUAV迎撃の映像 (X)】
 ただ、Shahed撃墜用UAVの開発を依頼されたドローンメーカーが考案する設計は、プロペラ推進の比較的大型なものになっている。
 ゼレンスキー宇大統領は4月上旬に、ベルギーのデウェーベル首相とともに両国の防衛企業の代表らと会談したあと、そのような設計の新型迎撃UAVのひとつを披露した。 ただし映像では、細かい部分はわからないようにされている。
 ウクライナの情報筋によると、名称不明のこの迎撃UAVは、これまでに実戦配備された迎撃UAVでは最も成功しているタイプで、すでにShahedを20機撃墜したとされ、量産体制に入りつつある。 最高速度は190km/h程度と伝えられるが、これは必要とされる最低限の速度だろう。
 Shahedを撃墜した迎撃UAVは数種類あり、エストニアに拠点を置く防衛スタートアップ支援組織のDarkStarによると、これまでにShahedを撃墜した迎撃UAVは少なくとも5種類あるらしく、我々にもいくつか心当たりがある。
 Wild Hornets社の広報担当者は、Shahedを撃墜するために設計され、最高速度が320km/hを超える迎撃UAV Stingについて、この種のUAVの製造コストは1機わずか数千㌦とShahedの1/10程度である。
 Wild Hornets社は現在、Stingの量産を進めており、ウクライナ軍と協力して配備や訓練、継続的なフィードバックに基づくさらなる改良に取り組んでいるという。
 Wild Hornets社は、Stingの運用部隊はすでにShahedの迎撃に投入されていると明かしたが、その戦果については話せないということだった。 何を撃墜したのかについては言うのを禁じられているという。
 ほかに考えられる候補には、ドイツ供与のTytanもある。 2024年12月に公開されたTytanも専用のShahed Killerで、最高速度は300km/hに達するといい、ウクライナで実施された試験でも成功したと報じられている。
 米UAVメーカーのFortem Technologies社は2022年以降、ネットを発射するタイプの迎撃UAVであるDroneHunterをウクライナにひっそりと供給してきた。 Fortem社のグルーエンCEOは2024年12月に、軍事メディアに、DroneHunterは各種大きさの多くのUAVに加え、Shahedに対して成功を収めていると明らかにした。 2024年中に400機を納入する予定だとも語っている。
 いずれの迎撃UAVもこれまでのところ、ウクライナで実戦使用されていることを示す映像証拠はない。 この秘匿は完全に意図的なものとみられる。
2025.04.21
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 20 2025 <2505-042101>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月20日の戦況 =
 ロシアが提案したイースター停戦は、停戦や和平合意文書トが公開され、すべての当事者が事前に正式に合意し、強固な監視メカニズムを含める必要性を強調している。
 ゼレンスキー大統領は、ロシア軍が4月19日~20日にかけての夜と4月20日の日中、ウクライナに対する長距離攻撃を行わなかったと報告し、民間インフラに対する長距離攻撃の一時的なモラトリアムを提案した。
 ウクライナ当局は、キリスト教徒に対するものを含め、占領下のウクライナ全土でロシアが宗教団体に対して組織的に迫害していることを引き続き強調している。
 露大統領府は、ロシア当局がロシアのウクライナ侵攻を正当化するために繰り返し使用してきた物語を再利用し続けており、長期的にロシア社会をさらに軍事化するために、おそらくNATOとの将来の長期にわたる紛争に備えている可能性がある。
 ロシア軍はイースター休戦が始まる前にクルスク州とトレツク近郊に進出した。
2025.04.20
 06:40

(16:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 19 2025 <2505-042003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月19日の戦況 =
 ゼレンスキー宇大統領が、プーチン露大統領がウクライナでのロシア軍の作戦について結んだ30時間の一方的停戦を、完全かつ無条件の30日間の停戦に延長することを提案した。
 米国当局者は、ウクライナでの戦争を終わらせるという米国の提案を露大統領府が拒否したことに不満を募らせていると報じられている。
 ウクライナとロシアは4月19日、ロシアによるウクライナへの全面侵攻開始以来、最大の捕虜交換を行った。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に進出し、ロシア軍はトレツクとポクロフスク近郊に前進した。
2025.04.20
 04:02
讀賣新聞

(Yahoo)

ゼレンスキー大統領「砲撃は止まっていない」…復活祭の20日以降も停戦継続を提案 <2505-042001>
 ゼレンスキー宇大統領が19日にSNSへの投稿で、プーチン露大統領が復活祭に合わせた30時間の一時停戦を宣言したにもかかわらず、露軍の砲撃は止まっていないと指摘し、露軍が攻撃を続ける限り、停戦には応じられないとの考えを示した。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将からの報告を受け、「現時点で、露軍の攻撃作戦は前線のいくつかの地域で継続しており、砲撃は止まっていない」と明らかにし「ロシアの言葉は信頼できない」と強調した上で、シルスキー大将や前線の部隊から引き続き露軍の動向について報告を受ける考えを示した。
 また、ゼレンスキー大統領は3月18日の米露電話首脳会談で、トランプ米大統領が呼びかけた全面的な即時停戦をプーチン露大統領が受け入れなかったことについて、「ロシアは無視した」と非難した。
2025.04.19
 23:48
共同通信

(Yahoo)

ロシアが「復活祭停戦」を宣言 30時間、ウクライナも同調 <2505-041914>
 プーチン露大統領が19日にゲラシモフ参謀総長と会談し、20日の復活祭に合わせ、モスクワ時間の19日18:00から21日00:00までの30時間、ウクライナに対する全ての軍事行動を停止するよう命じた。
 ゼレンスキー宇大統領は19日、ロシアが完全に攻撃を停止するならウクライナも応じるとSNSで表明し、停戦が実現した場合は21日以降も続けるよう提案した。
 仲介する停戦交渉の難航に不満を募らせるトランプ米大統領は、関与断念をちらつかせて圧力を強めている。 ゼレンスキー大統領は「ロシアの真意が示される。 30時間では真の信頼醸成には不十分」だと強調した。
2025.04.19
 20:25
RBC Ukraine Putin lied again? Fighting continues along frontline despite Easter ceasefire announcement <2505-041912>
 ウクライナ偽情報対策センターのコバレンコ所長は、ロシアがイースター停戦を発表したにもかかわらず、すべての前線で戦闘が続いていると報告した。
 コバレンコ所長は、プーチン露大統領がイースター停戦を宣言した後も、すべての戦線で戦闘が続いていると述べた。
 彼によると、特に激しい砲撃はウクライナ東部で記録されているという。 「ロシア軍は以前と同様に、前線に沿って射撃を続けている。 最も激しい戦闘は東部にある」と彼は強調した。
2025.04.19
 10:15
Kyiv Independent General Staff: Russia has lost 940,150 troops in Ukraine since Feb. 24, 2022 <2505-041906>
 ウクライナ軍参謀本部が4月19日に、ロシアが2022年2月24日に全面侵攻を開始以来、ウクライナで940,150名の兵士を失ったと報告した。
 報告書によると、ロシアはMBT 10,676両装甲戦闘車22,266両、車両と燃料タンク車45,162両、火砲26,600門
MRL 1,368両防空システム1,139基固定翼機370機回転翼機335機、UAV33,176機、CM 3,148発、水上艦28隻潜水艦1隻を失った。
2025.04.19
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 18 2025 <2505-041905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月18日の戦況 =
 ロシアのネベンジャ国連常駐代表は、プーチン露大統領がウクライナでの全面停戦を拒否したことを繰り返した。
 露大統領府のペスコフ報道官は、エネルギーインフラに対する長期攻撃に対する一時的な停戦が4月18日に終了したと発表した。
 ペスコフ報道官は、政権転覆、非軍事化、大幅な領土譲歩など、ウクライナに対するロシアの要求の全てを認めないでウクライナでの戦争を終わらせるという米国のあらゆる提案を拒否し続けている。
 ロシア当局者は、和平合意の前提条件として、ウクライナでの戦争の「根本原因」の排除を求めるロシアの要求を繰り返している。 これは、ウクライナでの恒久的な平和を達成するというトランプ米大統領が表明した目標と直接矛盾するロシアの当初の戦争要求への言及である。
 ウクライナ当局者は、4月16日から18日にかけてのパリでの和平交渉について、米国当局者との二国間会談、および有志連合の友好国との多国間会談を開催した。
 ウクライナ当局は4月17日に、米国とウクライナが将来二国間鉱物取引を締結し、経済協力を強化する意向覚書に署名したと発表した。
 ロシア軍は4月18日、ハリコフ市の民間人居住地域をBM攻撃をしたが、これはここ数週間でウクライナの民間人居住地域に対するロシア軍の一連の多数の死傷者を出した攻撃の最新のものであった。
 ゼレンスキー宇大統領は4月18日に、中国がロシアに武器と軍事物資を供給していると発表した。
 ウクライナ軍はトレツク近郊で前進し、ロシア軍はクルスク州とクピャンスク、ライマン、クラホヴェ近郊に進出した。
2025.04.18
 10:55
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナの戦闘で大規模部隊の攻撃に転換 <2505-041806>
 ロシア侵攻開始後の2年超にわたって歩兵の小集団を送り込み、じわじわと浸透する戦術を進めてきたが、新たな戦術に切り替えた可能性を示唆している。 ウクライナ軍南部作戦地域司令部が17日に動画を投稿し、ロシア軍は侵攻したウクライナでの戦闘で、数百人の部隊を含めた大規模部隊による攻撃に転換したことが分かった。
 投稿された動画には、ザポロジエ地方の南部前線にあるいくつかの村の近辺で、ロシア軍の320名の兵士と40両の装甲車両による攻撃が映し出されている。 投稿によると、攻撃があったのは16日の夕方で、ロシア軍が大きな被害を受けて撃退するまで約2時間半続いたと主張している。 Reutersはこの主張の正確性を確認できなかった。
 ウクライナ軍のボロシン報道官は、ここ数ヵ月のロシア軍の戦術について「5~7名程度の兵士が攻撃の準備をし、C-UAV電子装備のために通路を作り、歩兵の集団で可能な限り遠くまで進軍しようとした」と説明。 ザポロジエの前線では、このような小規模の攻撃が通常は1日当たり10回程度あるとした。
 ボロシン報道官は、ロシア軍が13日にも大規模部隊による攻撃を実施したとして「突撃隊が任務を遂行し、ウクライナ軍の陣地を占領しようとした」と語った。
 ウクライナ国家警備隊司令官のピブネンコ准将は17日、東部ドンバス地方の主要都市ポクロフスク近郊にある別の前線で、装甲車と数百名の歩兵からなるロシア軍の大規模部隊を撃退したと語った。
2025.04.18
 09:40

(19:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 17 2025 <2505-041804>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月17日の戦況 =
 ロシア当局者は、プーチン露大統領ウクライナからの広範な領土譲歩を求める交渉の余地のない要求を繰り返し主張し続けている一方で、進行中の和平交渉が迅速に結果を出す可能性は低いと指摘している。
 ロシア軍は最近、ザポリージャ州西部の広い前線で機械化大隊規模の攻撃を実施したが、これは最近観察されたロシアの機械化攻撃戦術の変曲を示している。
 露大統領府は、ヨーロッパがウクライナを支援し、自衛するのを防ぐことを目的とした、ヨーロッパに対するますます脅威的なレトリックを行っている。
 ロシアは、ロシアも署名国である化学兵器禁止条約 (CWC) に違反して、ウクライナの前線と後方地域に対する化学兵器攻撃を容易にするために、UAVをますます活用している。
 ゼレンスキー宇大統領は、米宇が二国間鉱物協定の締結に向けて前進していると報告した。
 ヨーロッパ諸国は、ウクライナへの支援を含め、国内の防衛生産を増やし続けている。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に前進し、ロシア軍はクルスク州、クピャンスク、トレツク、ポクロフスク、ノヴォパブリフカ、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊、ザポリージャ州西部に進出した。
2025.04.18
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナが国産榴弾砲の生産増強 自走式を月に40両、ロシアと同水準 <2505-041803>
 ロシア・ウクライナ戦争においてロシア軍が戦闘で被っている損害は、最近までウクライナ軍の火砲によるものが大半を占めていた。 その役割はいまではUAVが果たすようになっている。 これは、ウクライナ軍が戦闘で榴弾砲をかなりの数失ったことも一因だったが、ウクライナはそれに対処し、国産の2S22 Bohdana
SPH大量に配備する能力を高めている。
 この進展はBohdanaの生産過程の見直しによるものであり、ウクライナはいまや榴弾砲生産をリードする国になっている。 火砲とUAV、歩兵を組み合わせた戦術は戦闘において強力な効果を発揮するので、ウクライナ軍にとってこうした兵器の生産能力はきわめて重要なものである。
 ウクライナ国防産業評議会のフェディルコ事務局長は3月の取材で、ウクライナは現在、Bohdana SPHを40両/月で生産する能力があることを示唆した。 Bohdanaは装輪車射程40km超の155mm砲を搭載した構造になっている。 2016年に開発が着手され、2022年から配備され始めた。 改良型には自動装填装置が搭載されている。
 ウクライナがBohdanaの月産能力を40両まで増やしたのは、他国の榴弾砲の生産能力と比較するとたいへんな偉業だということがよくわかる。
 ドイツのキール世界経済研究所の報告書によれば、防衛産業が確立し、巨額の軍事予算を計上しているロシアも榴弾砲の月産数は同じく40門程度と推定されている。
 フランスによるCaesar SPH砲の月産能力は8両ドイツによるPzH 2000 SPHの生産能力年間でわずか5~6両にとどまる。
 BAE Systemsは米軍にM109A7 SPHを216両納入するのに54ヵ月かかったので、これは月産4両ということになる。
 ウクライナはBohdanaの現在の生産能力を実現するために、国内の製造能力を活用して部品生産を合理化した。 ネックになったのは車台だった。 Bohdanaはもともとは、国産のKrAZ-6322六輪駆動トラックの車台を用いていたが、生産加速と単一サプライヤーへの依存回避のため、メーカーは別の車台として同じく国産のボフダン-6317六輪駆動トラック(ベラルーシのMAZ-6317のウクライナ版)やチェコ製テトラ815-7八輪駆動トラックを採用した。
 このほか、牽引式のボフダナも導入した。
2025.04.17
 20:29
Kyiv Independent Ukraine repels Russian offensive near Pokrovsk, killing 200 Russian soldiers, Zelensky says <2505-041714>
 ゼレンスキー宇大統領が、ウクライナ国家警備隊の第14 Chervona Kalyna旅団が、4月17日にドネツク州のポクロフスク近郊でロシアの攻勢を撃退したと述べた。
 ゼレンスキー大統領によると、ウクライナ軍は200名のロシア兵を殺害し、30名を負傷させ、115両のロシア軍装備を破壊した。
 最高司令官のシルスキー大将は4月17日に、ロシアの攻勢作戦は、ウクライナ東部で数ヵ月にわたって着実に領土を獲得した後、顕著な減速が見られ、ここ数週間で、ウクライナ軍はポクロフスク近郊の16㎢の領土を奪還したと、と述べた。
 ポクロフスク近郊での大規模な攻撃には、ロシアの装甲戦闘車両とオートバイ、そして約2個中隊が関与したと、国家警備隊司令官のピブネンコ准将はその日の早い時間に述べ、攻撃を示す映像を共有した。
2025.04.17
 19:34
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア深部に無人機 2日連続 <2505-041712>
 ロシア国防省が17日、夜間に西部クルスク州を含む6州の上空でウクライナのUAV 71機を防空システムで破壊または迎撃したと発表した。 クルスク州で49機撃墜したほかオリョール、リャザン、ブリャンスク、ウラジーミル、トゥーラ各州で撃墜したという。
 モスクワの東に位置するイヴァノヴォ州当局は、シュヤにウクライナのUAVが飛来したが死傷者や被害は出ていないと述べた。 ウクライナ国境から1,150km離れたシュヤへの攻撃は2夜連続で、シュヤはにはロシア軍ミサイル旅団の基地がある。
 ロシアの支配下にあるウクライナ南部ザポロジェ州では、ザポロジェ原発から300mの地点でウクライナのUAVが墜落した。
2025.04.17
 10:14
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ「ロシアが合意違反30回以上」…エネルギー施設への攻撃停止巡り <2505-041705>
 Reuters通信などによると、ロシアによるウクライナ侵略を巡り両国が停戦交渉を仲介する米国と3月にそれぞれ合意したエネルギー施設に対する攻撃停止に関して、ウクライナ外務省報道官が16日、露側による合意違反が30回以上に上っていると明らかにした。
 報道官は、直近の24時間でも南部ミコライウ州とヘルソン州ヘルソン近郊、中部ポルタワ州のエネルギー施設が露軍の攻撃を受けたと説明し、「ロシアは日常的に合意に違反している」と批判した。
 一方、露国防省は16日、ウクライナ側が前日1日だけでロシアのエネルギー施設を6回攻撃したと主張した。
 エネルギー施設を対象とした部分停戦に関する合意は米国がロシア、ウクライナとそれぞれ協議して3月にまとめたが、攻撃停止についてウクライナ側が同25日に発効したとしているのに対し、露側は同18日から30日間有効として相違があるほか、双方が相手の「合意違反」を訴えて非難の応酬が続いている。
2025.04.17
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 16 2025 <2505-041703>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月16日の戦況 =
 米大統領府は、ロシアが停戦に同意するまで米国はロシアと経済協定を結ばないと繰り返し述べたが、ロシアがそのような停戦を拒否したことについて、ロシアに責任を転嫁する努力が続いている。
 ロシアは、北朝鮮の砲弾に大きく依存していると報じられている。
 ロシア当局は最近、スミルノフ元クルスク州知事を拘束したが、これは2024年8月のウクライナによるクルスク州侵攻への対応に失敗したクルスク州当局者に責任転転嫁にる露大統領府の取り組みの一環とみられる。
 ウクライナ当局は、ロシア軍が最近、ヴェリカ・ノヴォシルカの北東のロズドルネ近くで少なくとも1人の非武装のウクライナ軍捕虜を処刑したと報告した。
 ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に進出した。
2025.04.16
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 15 2025 <2505-041605>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月15日の戦況 =
 プーチン露大統領の側近である高官2人が、4月11日のウィトコフ中東特使とプーチン大統領の会談後、ウクライナでの戦争のいかなる解決政権転覆広範な領土的譲歩ウクライナ軍の長期的な制限伴わなければならないというプーチン大統領の2024年6月の交渉の余地のない要求を繰り返した。
 露大統領府は、ロシアが現在占領していない領土をウクライナに明け渡すよう要求し、NATO加盟国を含む独立国に対する支配を主張するというロシアの野望を正当化するために、情報条件を設定し続けている。
 ナルイシキン(註:露対外情報局長官)は、トランプ米大統領がヨーロッパ諸国に自国の防衛能力を強化するよう圧力をかけているのに合わせてNATO諸国が防衛を強化していることに対抗して、NATO諸国に対するロシアの攻撃を威嚇した。
 ラブロフ外相は、トランプ米大統領の30日間の完全停戦提案に対するプーチン露大統領の拒否を繰り返した。
 ロシアは、30日間のエネルギーインフラ攻撃の停戦が間もなく終了することを認識し、ウクライナに対する長距離攻撃を強化するかもしれないが、停戦の正確なパラメーター(終了日を含む)は依然として不明である。
 ウクライナ国家警備隊は4月15日、ウクライナが軍団編成への移行に向けた作業の中で、既存の2個旅団を基盤として新規に2個軍団を編成すると発表した。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はヴェリカ・ノヴォシルカ近郊とザポリージャ州西部に進出した。
【註】
 一般的に陸軍は、
 分隊→小隊→中隊→大隊→連隊→旅団→師団→軍団→軍→方面軍→軍集団
と言った階層構造で編成されており、数千名からなる旅団が数万名からなる軍団に改編されるとは考えにくいことから、ここで言う軍団 (Corps) とは所謂軍団ではないと思われる。
 では、旅団を軍団にする改編で何が変わるのか不明である。
2025.04.16
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 15 2025 <2505-041614>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月15日の戦況 =
 米大統領府が、ロシアが停戦に同意するまで、米国はロシアと経済協定を結ばないと繰り返し述べたが、ロシアがそのような停戦を拒否したことについて、ロシアに責任を転嫁する努力が続いている。
 ロシアは、北朝鮮の砲弾に大きく依存していると報じられている。
 ロシア当局は最近、スミルノフ元クルスク州知事を拘束したが、これは2024年8月のウクライナによるクルスク州侵攻への対応に失敗したクルスク州当局者に責任転嫁する大統領府の取り組みの一環とみられる。
 ウクライナ当局は、ロシア軍が最近、ヴェリカ・ノヴォシルカの北東のロズドルネ近くで少なくとも1人の非武装のウクライナ人捕虜を処刑したと報告した。
 ロシア軍は最近、トレツク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に進出した。
2025.04.15
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 14 2025 <2505-041502>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月14日の戦況 =
 ロシア軍は、第8諸兵科連合軍(CAA) に増強された部隊で、トレツク南西のウクライナのポケットを閉鎖し、南からコスティアンティニフカを攻撃するロシアの取り組みの一環として前線を平坦化しているようである。
 ロシア軍は、主に装甲車両を火力支援の役割に任せ、2024年後半から2025年初頭にかけて歩兵の攻撃に頼って前進した後、戦域全体で装甲車の使用を強化しているようである。
 ロシアの軍事裁判所は最近、ポポフ少将がウクライナで懲罰突撃分遣隊を指揮すると報じられた後、元第58諸兵科連合軍(CAA)司令官のポポフ少将を拘留することを決定した。
 ウクライナ軍はシベルスクとトレツク近郊に前進し、ロシア軍はクピャンスク、シヴェルスク、トレツク、ポクロフスク近郊に進出した。
2025.04.14
 07:50

(17:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 13 2025 <2505-041403>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月13日の戦況 =
 露大統領府のペスコフ報道官が、トランプ米大統領が表明した、近い将来にウクライナでの全般的な停戦と恒久的な和平合意を達成するという目標に反して、進行中の米露交渉が「電光石火の結果」をもたらす可能性は低いと述べた。
 露大統領府がウクライナを長期エネルギーインフラ違反として描こうとしている現在進行中の取り組みを考えると、これらの攻撃の証拠を提供せず、停戦の条件に関する公開の詳細が不足しているにもかかわらず、将来の一般的な停戦または和平合意には、強力な監視メカニズムが含まれていなければならない。
 西側諸国が将来の全面停戦を執行し監視するためにどのような監視メカニズムを活用できるのか、あるいは大統領府がそのようなメカニズムを受け入れるのかは不明のままである。
 ロシア当局は、エネルギーインフラに対する長期攻撃や進行中の停戦交渉に関する現在の停戦の曖昧な条件を武器に、ロシアではなくウクライナが建設的な対話に参加する気がないと偽って描くために続けている。
 ロシア軍は4月13日、スムイ市に対して壊滅的なBM攻撃を行い、100人以上の死傷者を出した。
 ウクライナでのロシア軍の戦争遂行に関するミルブロガーの継続的な苦情は、ロシアの戦術がロシアの人的資源と物資資源を劣化させ、前線でのロシアの前進を遅らせる一因となるというISWの評価を補強している。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に前進し、ロシア軍はハリコフ市、ボロバ、チャシフヤール近郊に進出した。
2025.04.14
 05:23
共同通信

(Yahoo)

F16損失、2機目か ウクライナ、ロシアが撃墜発表 <2505-041402>
 ロシア国防省は13日、ウクライナ軍のF-16 1機を撃墜したと発表した。 場所や日時は明らかにしなかったが、ゼレンスキー宇大統領は12日、F-16で戦闘任務中だった男性パイロットが戦死したと発表した。
 ロシアの主張通りであれば、ウクライナ軍が失ったF-16は2024年8月に続き2機目となる。
 ゼレンスキーは12日、パイロットに英雄の称号を授与した。 ウクライナ軍は2025年8月に、F-16がロシア軍のCMの迎撃任務中に墜落したと発表していた。
 ウクライナ軍は、NATO加盟国からF-16の供与を受けている。
2025.04.14
 00:01
Wall Street Journal Europe scrambles to break its dependence on Musk's satellites <2505-041404>
 エヴァ・バーネケ(註:デンマークのエンジニアでEutelsat社のCEO)が欧州の当局者に会うために旅行していた際、イーロンマスクはXに、Starlinkをオフにすれば「ウクライナの全最前線が崩壊する」と投稿した。
 「これは非常にポジティブなことになるだろう」と、Starlinkの小さなライバルであるEutelsatのバーネケは考えた。
 マスク氏の言葉は、欧州の安全保障機関を震え上がらせた。 欧州各国政府は、トランプ政権が米国の伝統的な同盟国を軽蔑し、ウクライナに圧力をかけ、ロシアとの和解を追求する姿勢にすでに神経質になっていた。 アフリカ大陸の大部分は、気まぐれなマスク氏を含め、米国への依存度を下げようとしている。
 マスク氏のSpace X社が所有するStarlinkは、2022年にロシアが侵攻して以来、通信UAV制御砲の修正射撃を同社の端末に依存してきたウクライナの兵士にとって不可欠な存在であるが、Starlinkの優位性は、単一の米国企業とその予測不可能な所有者に依存するリスクを浮き彫りにしている。
 欧州当局は現在、パリ郊外の何の変哲もないオフィス街に拠点を置くEutelsat社に対し、衛星インターネットサービスOneWebを通じて、ウクライナのStarlinkにできるだけ早くバックアップを提供することを求めている。
 長期的には、Eutelsatが大陸をより自律的にする宇宙通信ネットワークの構築を支援することを期待している。
 Eutelsatが近いうちにStarlinkと競争できるかどうかについては、疑問の余地がある。
2025.04.13
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 12 2025 <2505-041304>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月12日の戦況 =
 米国のウクライナ特使ケロッグ中将が4月11日、ウクライナとロシア間の将来の停戦の可能性を受けて、ウクライナ西部の後方地域に同盟国の「安心部隊」を配置することへの支持を表明したが、ロシア国営で親大統領府のメディアは4月12日に、ロシア当局者がウクライナの平和維持軍を全面的に拒否したことを強調した。
 ロシア軍は、2025年2月中旬から3月上旬にかけてロシアの長距離攻撃パッケージの規模が一時的に急増した後、2025年3月下旬から4月上旬にかけて、より典型的な攻撃パターンを再開した。
 少なくとも155人の中国人がウクライナで戦っていると伝えられるなか、中国軍当局者は、将来の戦争に関する洞察を得るためにウクライナの前線を訪れた。
 ウクライナの欧州友好国は、4月11日のラムシュタイン形式によるウクライナ防衛コンタクトグループ (UDCG) 会議に関連して、追加の軍事支援パッケージを発表した。
 ウクライナ軍はクラホヴェ近郊に前進し、ロシア軍はスムイ州とトレツクとポクロフスク近郊に進出した。
2025.04.12
 12:48
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ北部スムイ州の村を制圧と発表 <2505-041208>
 ロシア国防省が10日、自軍がウクライナ北部スムイ州のジュラフカ村を制圧したと発表したが、ウクライナ側はこれを認めていない
 ロシアは、残存するウクライナ軍を排除しようとしているロシア西部クルスク州と国境を接するスムイ州空爆を行ってきた。
 ウクライナ当局はスムイ州でロシア軍の活動が活発化しているとしつつ、ジュラフカ村の陥落は認めなかった。
 ロシアは4日前にも、自軍が同州の別の村バシフカを掌握したと発表したが、ウクライナ当局はこれも否定している。
 ロシア国防省による最新の発表では、自軍がジュラフカを制圧したというだけで、それ以上はコメントしていない。
 ロシアの国営TASS通信は関係筋の話として、今回の進撃でロシア軍はクルスクで戦っているウクライナ軍への兵站拠点となっているユナキフカに近付いたと伝えた。
2025.04.12
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 11 2025 <2505-041204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月11日の戦況 =
 ウクライナの欧州の友好国は、4月11日のウクライナ防衛連絡グループ(ラムシュタイン形式)会議で新たな軍事援助を発表した。
 ウィトコフ米国中東特使は4月11日、サンクトペテルブルクでプーチン露大統領とロシア直接投資基金 (RDIF) のキドミトリエフCEOと会談し、ウクライナでの戦争について話し合った。
 露大統領府当局者は、将来の和平解決において、ロシアがウクライナで領土での妥協をする気がないことを引き続き示している。
 ロシア当局は、進行中の米露二国間交渉の一環として、ウクライナ和平に向けた進展を遅らせながら、米国から譲歩を引き出す努力を続けている。
 ウクライナの情報筋は、ロシア軍が2024年の春と夏にどの方向を優先するかについて、引き続き推測しています。 ISWは、前線に沿ったロシアの作戦努力の変化を反映するために、ロシアの攻撃キャンペーン評価の軸セクションを更新している。
 プーチン露大統領は、ロシア海軍と海軍の戦略核戦力に対するロシアの大規模かつ長期的な投資を引き続き強調している。
 ロシア軍が最近ザポリージャ州西部でウクライナ人捕虜を処刑したと報じられたが、戦域全体でウクライナ人捕虜が組織的に処刑されているという報道が続いている。
 ロシア軍はクピャンスク、シヴェルスク、ノヴォパヴリフカ、ヴェリカ・ノヴォシルカの近くで前進した。
 ロシアの反体制派メディアは、ウクライナで戦っている中国人に関するウクライナの報道を受けて、ロシアがウクライナで中国人を徴兵する取り組みについて追加の詳細を提供した。
2025.04.11
 10:20

(20:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 10 2025 <2505-041113>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月10日の戦況 =
 ゼレンスキー宇大統領が4月9日、ウクライナは、将来のロシアの侵略を抑止する安全保障を得るためのウクライナの取り組みの一環として、おそらく将来の米国とウクライナの鉱物取引の枠組みの中で、米国から大量の武器を購入することに関心があると述べた。
 ウクライナがエネルギー攻撃の停戦に違反しているというロシアの根拠のない非難が続いていることは、公式の停戦合意が公表されていないにもかかわらず、ウクライナと米国がすでに合意した地上停戦をロシアが受け入れた場合に、ロシアがどのように行動するかを示している。
 ロシアは、ウクライナでの戦争に関する交渉を遅らせるために、米国との二国間交渉を利用し続けており、露大統領府が戦争を終わらせるための真剣な和平交渉に関心がないことを示唆している。
 ロシアは、ソーシャルメディアと金銭的インセンティブを利用して、中国人を自発的にロシア軍に入隊させると報じられている。
 ロシア軍は最近、負傷したウクライナ兵捕虜をライマン方面で処刑したと報じられている。
 露大統領府は、エストニアに対する将来の侵略の可能性を正当化するための条件を設定するために、歴史的にウクライナに対して使用してきた物語を使用し続けている。
 ウクライナ軍はチャシフ・ヤール近郊に前進し、ロシア軍はトレツクとポクロフスク近郊に進出した。
2025.04.10
 16:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ空軍機、南部ヘルソン州で指揮壕をまた爆破 ロ軍の新たな攻勢への先制か <2505-041009>
 ウクライナ空軍のMiG-29が7日、南部のヘルソン州にあるロシア軍の掩蔽壕に対して数十km離れた距離から精密誘導爆弾を投下した。
 ウクライナ軍参謀本部の発表によれば、目標はロシア軍第81自走砲連隊の指揮所で、最大30人が死亡したという。 日中に行われたこの爆撃のあと、消火のためか、数人が火元に瓦礫を投げ込む様子もウクライナ軍のUAVによって撮影されている。
 ウクライナ空軍によるBunker Buster作戦は1週間かそこらで2回目で、3月31日かその少し前には、MiG-29が同じくヘルソン州ロシア軍が指揮所を置いていた旧ソ連時代の地下壕に特製のGBU-62滑空爆弾を投下していた。
 この爆撃について、ウクライナのある軍事ブロガーは「高級将校団が装備もろとも無力化された」と書いている。「こうした打撃は敵軍から明確な指揮統制を奪うとともに、部隊の士気を著しく低下させる」とも指摘している。
 ウクライナ空軍が今回、第81自走砲連隊の指揮壕を狙ったのにはそれなりの理由がある。 ロシア陸軍第18諸兵科連合軍の第70自動車化狙撃師団に所属する同連隊は、ヘルソン州を流れる大河ドニプロ川の左岸(東側)を占領しているロシア軍に重要な重火力を提供している。
2025.04.10
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 9 2025 <2505-041006>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月9日の戦況 =
 ロシア軍はスムイ・クルスク州境地域でわずかに前進し続けているが、この地域のロシア軍部隊は、大規模な増援を受けなければ、近い将来スムイ市に対する大規模な攻撃を開始できない可能性が高い。
 ロシア軍司令部は、スムイ州の国境沿いに緩衝地帯を形成しようとしている可能性が高いが、ロシアの司令官は将来、スムイ州とスムイ市にさらに進出するつもりかもしれない。
 ロシアはクルスク州で北朝鮮軍の活用を続けているが、ISWは北朝鮮軍がウクライナで戦闘部隊として活動している兆候をまだ観測していない。
 シルスキー大将は、現在、ウクライナに対して戦っているロシア軍人は623,000名いると述べた。
 シルスキー大将はまた、ウクライナが戦術的および長距離UAVの能力をさらに開発するための取り組みについても語った。
 中国は、中国国民がロシア軍と共に戦っているというウクライナの報告を受けて、ウクライナで戦うために軍人を派遣することを否定した。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスクの近くで前進した。
 ロシア軍はクピャンスク、ライマン、トレツク、ポクロフスク付近、ザポリージャ州西部で前進した。
2025.04.09
 23:49
テレ朝 News

(Yahoo)

「ロ軍の攻撃が倍増 春の攻勢すでに開始」ウクライナ軍総司令官が警告 <2505-040920>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は「ロシア軍の春の攻勢はすでに始まっている」との認識を示した。 シルスキー大将は地元メディアの取材で「この1週間ほどで全ての主要な前線でロシア軍の攻撃がほぼ倍増している」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は3月に、ロシア軍が東部ハルキウ州や北東部スムイ州での攻勢のため軍を集結させていると発言していて、シルスキー大将は「大統領の言う通り、攻勢はすでに始まっている」と述べた。
 そして「ロシア軍はウクライナの奥へと進撃する戦略的攻勢を続け、緩衝地帯を作ろうとしている」との認識を示した。
 一方、ロシア国防省は6日、ロシア軍がスムイ州の国境近くのバシフカ村を占領したと発表した。
2025.04.09
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 8 2025 <2505-040914>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月8日の戦況 =
 ウクライナ軍はドネツク州のいくつかの地域でロシア軍と戦っている中国人を捕らえた。
 米露当局は、外交使節団の正常化に焦点を当て、米宇が共同で提案した停戦合意の議論には焦点を当てない、米露二国間協議の二回目を、4月10日にイスタンブールで開催すると発表した。
 ロシア軍は現在、ポクロフスク方面で3つの異なる戦術目標を追求しているが、ウクライナのUAV作戦と局地的な反撃により、この地域でのロシアの前進は引き続き複雑になっている。
 ポクロフスクの北東へのロシアの前進は、東と西からポクロフスクを包囲するロシアの継続的な努力と、T-0504高速道路に沿って前進し、トレツクの南西のウクライナの突出部を排除することによって南からコスティアンティニフカに圧力をかける努力の両方を支えている。
 ポクロフスクのすぐ南と南西の状況は、ロシアの攻撃が激化し、ウクライナの局地的な反撃とUAV作戦が行われている中で、非常にダイナミックなままである。
 ロシア軍は、ポクロフスクのさらに南西にある装甲車両の支援による進行中の歩兵の攻撃と、失敗した機械化攻撃と進行中の歩兵攻撃で、人員と物資を枯渇させ続けている。
 ロシア軍は、ウクライナの局地的な反撃とウクライナの地上部隊とUAV部隊の統合の改善により、ポクロフスク方面全体でわずかな前進しか行っていない。
 ロシア軍は過去13ヵ月間、ポクロフスクに向けて攻撃し、町を奪おうとしていた5個師団以上の戦車と数千名の兵士を失った。 ポクロフスクを占領し、コスティアンティニフカを攻撃するためのロシアが進めている攻撃は、プーチン大統領が、交渉を通じてそれができない場合、どんな犠牲を払っても軍事的手段でウクライナ全土を占領するという決意を浮き彫りにしている。
 ロシア軍は、4月6日から7日にかけての短い休止期間を経て、4月7日から8日にかけて、ウクライナに対する長距離ミサイルとUAVによる長距離ミサイルと無人機攻撃を再開した。
 ロシア軍は、ウクライナに対する攻撃の影響を最大化するために、長距離のShahed攻撃UAV戦術の革新を続けている。
 ヨーロッパ諸国は、ウクライナに対して財政的および軍事的支援を提供し続けている。
 ロシア国防省は、表向きは負傷したロシア軍兵士の医療とリハビリテーションを確保することを目的とした計画を発表したが、国防省はこの計画を実際には負傷した兵士に対して武器化する可能性がある。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に進出し、ロシア軍はクルスク州とベルゴロド州、ライマン州、トレツク州、ポクロフスク州、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に前進した。
2025.04.09
 05:30
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、西部クルスク州の完全奪還間近に=報道 <2505-040904>
 ウクライナ軍が越境攻撃を行ってきたロシア西部クルスク州で、最後の拠点の一つとされるグエボから同国軍が排除され、ロシアによる完全奪還が近づいているもようと、同州知事と国営メディアが7日に報じた。
Glushkovo の位置 (Google Map)】
 ロシア国防省が公開した映像には、複数の建物から煙が立ち上る様子や、大きな被害を受けた教会の窓から兵士がロシア国旗を振る様子などが映されていた。 Reutersはファイルや同地域の衛星画像から撮影場所は確認できたが、撮影された日付は確認できなかった。
 また、ロシアの主張に対するウクライナからのコメントはすぐには得られていない。 ウクライナ参謀本部は声明で、ロシアのUAV操縦士などが使用していたクルスク州の格納庫や軍事施設をウクライナ機が攻撃したとしている。 Reutersはこの主張を確認できていない。
 ロシア国営TASS通信は、匿名の情報源の話として、クルスク州ゴルナルとオレシュニャの2ヵ所の集落からウクライナ軍を排除すれば、ロシア軍は同州全域を奪還できると報じた。
2025.04.09
 00:47
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍に中国人兵150人超 ウクライナ側、個人情報を把握 <2505-040902>
 ゼレンスキー宇大統領は9日にウクライナ軍特殊部隊からの情報として、少なくとも155名の中国人が兵士としてロシア軍に参加していると明らかにした。 155名について、旅券や出身地、年齢など個人情報を把握していると主張した。
 ゼレンスキー大統領によると、ロシア軍はTikTokなどSNSを通じて中国人兵士を募集しており、中国当局も把握している。 採用時期は2024年後半がほとんどだが、2023年に採用された兵士もいる。 砲手などとして従事しているという。
 ゼレンスキー大統領は8日に、ロシア軍に多くの中国人が加わっていると主張していた。 中国政府は9日「根拠がない主張だ」と否定していた。
 ゼレンスキー大統領は9日、東部ドネツク州でウクライナ軍の捕虜となった20代と30代の中国人兵士が、中国語で尋問に答える様子を写した動画をSNSで公開した。 この2人を、ロシア軍の捕虜となっているウクライナ軍兵士と交換する用意があるとの考えを示した。
2025.04.05
 15:24
Kyiv Independent Ukrainian drones hit Russian explosives, fiber optic factories near Moscow <2505-040506>
 ウクライナの縦深攻撃UAVが、4月4日の夜にロシアの光ファイバーと爆発物の工場を攻撃した。
 攻撃はサマラ州とモルドビア州の工場を目標にし、ウクライナ国家保安庁 (SBU) の情報筋はKyiv Independent紙に対し、少なくともサマラ州での攻撃の背後には彼らがいたことを確認した。
 SBUの情報筋は「SBUの攻撃UAVは、サマラ州のチャパエフスクにある「プロムシンテス」を攻撃した。 この工場は、ロシア連邦と独立国家共同体 (CIS) で爆発物の主要メーカーの1つだ」と書いており、彼らのUAVは工場に20回命中したと述べている。 「その結果、工場のリーダーは彼らの技術プロセスを停止した」と述べた。
 地元メディアの映像は、同じ夜のモラヴィア州のサランスクへの攻撃を示している。 ある地元の情報筋は、衝突した建物は「光ファイバーシステムズ」と呼ばれる会社の工場であると特定した。
 ロシアの調査報道機関Insiderは、Fiber Optic Systems社をロシアにおける光ファイバーの主要生産者として特定している。 光ファイバーUAVは、電子妨害に耐性があり、ロシアによるこのようなUAVの大量生産は、ロシア軍の攻撃力を大幅に強化しており、特に最近のクルスク州の領土奪還に顕著である。
 両州の知事は、攻撃の結果として死傷者は出なかったと発表した。
2025.04.05
 09:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 4 2025 <2505-040501>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月4日の戦況 =
 ロシア直接投資基金(RDIF)のドミトリエフCEOが4月3日、米報道機関の取材に答え、露大統領府のウクライナに関する現在の方針と矛盾する見解を示した。
 露大統領府は、ウクライナでの全面停戦にコミットする気はなく、トランプ米大統領とゼレンスキー宇大統領が提案した地上停戦を拒否し続けている。
 ルビオ米国務長官は4月4日、米国はウクライナにおけるロシアの行動を注意深く監視しており、ロシアが単に交渉を引き延ばすのではなく、戦争の解決に真剣であることを望んでいると述べた。
 ロシアのBMが4月4日、ドニプロペトロウシク州クリヴィーイリーフの住宅地を攻撃し、子供を含む少なくとも16人が死亡した。
 ロシアは、ミサイルの備蓄を増やしていると報じられるなか、主にUAVで構成された攻撃パッケージを引き続き採用している。
 ウクライナの鉄道事業社であるUkrzaliznytsiaが、ウクライナの鉄道インフラの開発と修理を支援する取り組みの一環として、2025年1月に中国の鉄道製作会社と2つの契約を結んだ。
 ロシアは、アフリカにおけるロシアの影響力を強化するための協調的な取り組みとして、サヘル諸国同盟 (AES) 軍事政権との戦略的関係を強化している。
 ウクライナ軍はチャシフ・ヤールとポクロフスクの近くで前進し、ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク付近に前進した。
 ロシア軍は、通常戦力の最終戦力を拡大し続けていると報じられている。
2025.04.04
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 3 2025 <2505-040405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月3日の戦況 =
 ロシアは、進められている停戦と将来の和平交渉を利用して、ウクライナの大量の領土を奪取し、キーウに親露傀儡政権を樹立しようとしているが、露大統領府が外交を通じてウクライナの全面降伏を達成できなければ、ウクライナでの軍事作戦を継続する可能性が高い。
 ロシアは、ウクライナでの戦争を遂行するロシアの能力を著しく損なう可能性のある重大な軍事的および経済的課題に直面しており、その要因は、可能であれば短期的には停戦または和平交渉を仲介して目的を達成したいというクレムリンの願望を高める可能性がある。
 米財務省は4月2日、ロシア人実業家でオリガルヒのボリス・ローテンバーグ氏の妻、カリーナ・ローテンバーグ氏に対する制裁を解除したと発表した。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に前進した。 ロシア軍はクルスクとベルゴロド、そしてライマン、トレツク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカの近くに前進した。
2025.04.04
 01:45

(11:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian Occupation Update, April 3, 2025 <2505-040401>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月3日の戦況 =
 ロシアのHelping Ours財団が、2025年3月下旬に占領下のルハンスク州からモスクワ州にあるロシア政府が管理する医療施設に39人のウクライナの子供たちを強制連行するのに協力した。
 ロシア軍諜報部の退役軍人が、占領下のクリミアのウクライナの若者のために、新たな軍事愛国教育クラブを開設した。 ウクライナの子供たちは、ソビエトとロシアの特殊部隊と防諜ドクトリンに従って訓練を受ける。
 ロシアは、占領下のウクライナの裁判制度を利用して、ウクライナの戦争捕虜や民間人に対する違法な告発やでっち上げの事件を追求している。
 ロシア占領当局は、SIMカードを取得するための前提条件としてロシア市民権を要求することにより、占領下のウクライナで強制的なパスポートの発行を続けている。
2025.04.03
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 2 2025 <2505-040307>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月2日の戦況 =
 ロシア当局は、一時的なエネルギーインフラ停戦の曖昧な、または未確定の条件を利用し続けている。
 米当局者は、プーチン露大統領がウクライナでの全面停戦にコミットする気がないことを認め続けていると報じられている。
 ロシア直接投資基金(RDIF)のドミトリエフCEOが4月2日にワシントンD.C.で、米中東担当のウィトコフ特使と会談すると報じられている。
 ロシア軍司令部は、第51および第3諸兵科連合軍(CAA)の自動車化狙撃旅団を再編し、3個狙撃師団または自動車化狙撃師団を持つようにし始めたと報じられている。
 ウクライナ軍参謀本部は4月1日、ウクライナのロシア軍が化学兵器禁止条約(CWC)で禁止されている化学剤を装填した化学兵器を使用し続けていると報告した。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
2025.04.02
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の指揮壕に滑空爆弾が直撃、高級将校ら死亡か ウクライナ南部 <2505-040203>
 ウクライナ南部ヘルソン州方面のロシア軍指揮官たちにとって、かつてウクライナ空軍のS-300 SAM関連の防空指揮所があった掩蔽壕は、野戦本部を置くのに安全な場所だと思えたのかもしれない。 というのも、ほとんどが地下に隠れているうえ、おそらく堅固な扉もしつらえられていたからである。
 しかし、米国設計の精密誘導弾を搭載できるように改修されたウクライナ空軍のMiG-29にとって、それはたんなる目標のひとつにすぎなかった。 3月31日かその少し前、MiG-29 1機がこの掩蔽壕に向けてGBU-62(註:JDAM-ER)を投下した。
 有翼の爆弾は壕の扉を突き抜けたようで、ウクライナのある軍事ブロガーは、この空爆によって「高級将校団が装備もろとも無力化された」と書いている。 「こうした打撃は敵軍から明確な指揮統制を奪うとともに、部隊の士気を著しく低下させる」と続けている。
 空爆の狙いは、ヘルソン州を流れる広大なドニプロ川の島々に対する攻撃を行っているロシア軍部隊の指揮官を排除することにあった。 「指揮官がいなければわれわれの島への上陸もない」と同じブロガーは説明している。
 ウクライナ空軍は新たな弾薬や航空機の導入を進めて、小規模ながらも強力な精密打撃部門に変貌しつつある。 今回の攻撃はその過程で行われてきた一連の攻撃のひとつである。
2025.04.02
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 1 2025 <2505-040201>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年4月1日の戦況 =
 ロシア当局は、一時的なエネルギーインフラ停戦の曖昧な、または未確定の条件を利用し続けている。
 米当局者は、プーチン露大統領がウクライナでの全面停戦にコミットする気がないことを認め続けていると報じられている。
 ロシア直接投資基金 (RDIF) のドミトリエフCEOが4月2日にワシントンD.C.で、ウィトコフ米中東特使と会談すると報じられている。
 ロシア軍司令部は、第51および第3諸兵科連合軍 (CAA) の自動車化狙撃旅団の改編を開始し、3個の狙撃師団又は自動車化狙撃師団にしたと報じられている。
 ウクライナ軍参謀本部は4月1日、ウクライナのロシア軍が化学兵器禁止条約で禁止されている化学剤を装填した化学兵器を使用し続けていると報告した。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に進出し、ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に前進した。
2025.04.01
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 31 2025 <2505-040107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月31日の戦況 =
 トランプ米大統領が3月30日に、ロシアが黒海での一時的な停戦を人質にとり、全面停戦に向けた努力を遅らせ西側からさらなる譲歩を引き出そうとする動きが続くなか、ロシアが全面停戦に同意する不特定の「心理的な期限」があると述べた。
 ロシア当局は、米露間の潜在的なレアアース採掘プロジェクトを推進し、提案されている米宇鉱物取引を弱体化させる取り組みを続けている。
 露大統領府が、米欧間に分裂の種を蒔く努力を続けている。
 ウクライナの欧友好国は、ウクライナに財政的および軍事的支援を提供し続けている。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に前進し、ロシア軍はクルスク州とスムイ州、クピャンスク州、クラホヴェ州、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
 ロシアは、備蓄に残っているわずかな戦車の回復に苦労していると報じられている。
2025.03.31
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、ポクロウシク南方で装甲車両12両を粉砕される 再び攻撃強化 <2504-033105>
 ウクライナの戦場で装甲車両に大きな旗を掲げて戦闘に入るというのは、いたずらに危険を高める行為である。 ロシア軍は3月27日にまさにそれをやった。 白・赤・青のロシア国旗をたなびかせながら、ロシア軍の車両は突撃した。
 ウクライナ東部ドネツク州の要塞都市ポクロウシクの南方にあるアンドリーウカ周辺で、ロシア軍でますます貴重になっている装甲車両が12両がウクライナ軍の陣地に向かって進んできた。 ウクライナ軍第35独立海兵旅団第414独立無人攻撃機旅団Magyar Madár火砲やUAVを準備して待ち構えていた。
 ウクライナ軍人のブロガーは「縦隊全体が完全に破壊された」と報告している。 ロシア軍は2月、ロシア西部クルスク州で旧ソ連の赤い旗を掲げて攻撃した時も似たような結果になっていた。
 ポクロウシクはそこから北へ連なる要塞都市群の要だ。 ロシア軍はここへきて再びこの都市への圧力を強めている。
 ロシア軍はドネツク州の廃墟と化したアウジーウカからポクロウシクまで、およそ40kmの道のりを1年ほどかけて前進してきたが、2月にウクライナ軍が集中させているUAVや大砲の分厚い壁にぶつかり、攻勢はポクロウシクから数kmのあたりで行き詰まった
 ロシア軍がクルスク州からのウクライナ軍排除に集中したこともあり、ポクロウシク方面の攻撃は数週間にわたって小康状態にあった。 クルスク方面では3月半ば、ロシア軍がウクライナ軍の大半の部隊を駆逐した。 そして現在、ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)が29日の作戦状況レポートで「ロシア軍はポクロウシク方面で攻撃の強度を増しており、2025年1月と同水準の強度にしようとしている」と指摘している。
 27日の突撃のために、ロシア軍は装甲車両12両を集めて縦隊を組ませた。 ロシア軍の装甲戦闘車両の損害が12,000両を超え、各部隊が兵員を動かし続けるのにますます民生車両に頼るようになるなか、こうした光景はだんだんと珍しいものになってきている。
 クルスク方面でロシア軍が勝利を収めたのは、ウクライナ軍の保持する突出部が狭く補給線も脆弱だったところに、ロシア軍が最も優秀なUAV部隊を投入して突出部への主要な補給路の遮断を進めたためだった。
 一方、ポクロウシク方面では、突出部を保持するのも補給線が脆弱なのもロシア軍側で、前出のウクライナ軍人ブロガーは、壊滅的な結果に終わった今回の突撃について「ロシアの攻撃の弱さがまたしても裏づけられた」とし、ロシア軍はこの方面で「装備を蓄えても何もできない」と断じている。
2025.03.31
 06:15

(16:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 30 2025 <2504-033103>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月30日の戦況 =
 トランプ米大統領は、プーチン露大統領が近い将来、陸戦の停戦を含む全面的な停戦に向けて進展しない場合ロシア産石油を対象とした追加制裁とロシア産石油の買い手に対する二次的制裁を導入する用意があることを表明した。
 プーチン露大統領が最近、ウクライナの政権転覆を薄く要求し、外部の当事者に国連の支援の下でウクライナに「一時的な国際行政」を設立させることで、ロシアの外交官が追加の詳細を提供した。
 ロシア軍は、3月29日から30日にかけての夜、ハリコフ市の軍病院と民間施設を攻撃した。
 ウクライナ国防省が3月30日、宇宙政策局を設立すると発表した。
 ロシア軍はトレツクとポクロフスクの近くで前進した。
2025.03.30
 15:13
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、2夜連続でハリコフ攻撃 1週間で無人機1000機超発射か <2504-033008>
 ウクライナ当局が31日未明に、ロシアが東部にある国内第2の都市ハリコフを2夜連続でUAV攻撃し、2人が負傷したほか、幼稚園と民家が損壊するなどの被害が出たと発表した。 テレホフ市長によると、攻撃は夜通し続き、同市で最も歴史がある地区を襲ったという。
 米大統領府は25日、黒海における船舶の安全な航行確保ウクライナ、ロシア両国と個別に合意したと発表し、双方のエネルギー施設に対する攻撃停止の実現に向けた措置を取ることでも一致したと発表していたが、今回の攻撃が何を目標にしたかは不明だが、双方は互いに合意に違反していると非難し合っている。
 ゼレンスキー宇大統領は30日、ロシアがこの1週間で1,000機以上のUAVを発射したと述べ、米国と他の同盟国に対応を求めた。
 ウクライナ当局によると、前日の攻撃では2人が死亡、35人が負傷した。
2025.03.30
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 29 2025 <2504-033002>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月29日の戦況 =
 ウクライナと米国の当局者は、黒海作戦とエネルギーインフラ攻撃に関する一時的な停戦の条件を交渉し続けており、停戦がまだ完全には成文化されていないことを示している。
 露大統領府は、黒海の米国との停戦交渉を利用して、ロシアが西側から譲歩を引き出すことができる範囲を試しているようである。
 欧州の友好国国は、ウクライナに対して財政的および物資的支援を継続し、ウクライナとの情報共有を拡大することに合意した。
 ロシア軍は、2025年春から夏にかけて、継続中の停戦と和平交渉に影響を与えることを期待して、前線の何ヶ所かで攻勢作戦を強化する態勢を整えていると報じられている。
 ロシアは、ロシアの攻撃での戦術が変化し、より致命的なものになっていると報告されるなか、ウクライナの民間インフラを引き続き目標にしている。
 ロシア軍はより高度な長距離UAVを採用していると報じられており、ウクライナの防空作戦を複雑にし、より多くのUAVがウクライナの防空網を突破することを可能にしている。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ国防省と参謀本部に対し、ウクライナの参謀本部内に新たな航空指揮系統を設立し、ウクライナの航空能力を強化するための広範な航空管理改革を実施するよう命じた。
 ウクライナ軍はベルゴロド州とポクロフスク近郊に進出し、ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク付近に前進した。
 ロシア国防省は、インドのチェンナイIndra Navy 2025演習を開始すると発表した。
2025.03.30
 05:19
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、数週間以内に攻勢か 前線の偵察強化と報道 <2504-033001>
 AP通信が29日、ロシア軍が数週間以内に多方面からウクライナへの新たな攻勢に出る可能性があると報じた。 前線の偵察や軍備増強の傾向が見られ、半年以上攻撃を継続する準備を整えているとの見方がある。
 トランプ米政権の仲介で停戦に向けた協議が続くなか、ロシアの立場を有利にする狙いがあるとみられ、戦闘激化が懸念される。
 ゼレンスキー宇大統領は27日、北東部スムイ、東部ハリコフ、南部ザポロジエ各州でロシア軍が攻勢を準備していると説明していた。
 AP通信は、米政権が仲介する黒海での戦闘停止に関し、ロシアが無理な条件を付け事実上拒否している」と指摘し、ゼレンスキー大統領も「ロシアは交渉を長引かせて、ウクライナの領土を奪うための時間稼ぎをしている」と批判した。
 一方、Reuters通信は、ウクライナ軍がロシア西部ベルゴロド州で新たな越境攻撃を開始したと報じた。
 同州はウクライナ軍が2024年以降、越境攻撃を続けるクルスク州に隣接しており、劣勢のクルスク州からロシア軍の部隊を引きはがす狙いがありそうだ。
2025.03.29
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍機がロ西部ベルゴロド州で橋2本を爆撃 新たな地上侵攻の狙いは <2504-032914>
 米国製やフランス製の精密誘導爆弾を搭載できるように改修されたウクライナ空軍のSu-27が、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州で橋を破壊している。 27日にSNSで拡散した動画には、同州のグラフォフカ村とナジェージェフカ村にそれぞれ架かる橋2本が空爆される様子が映っている。動画はウクライナ軍の監視UAVなどから撮影された映像を編集したものだ。
Grafovskiy の位置 (Google Map)】
 ウクライナ空軍で、数が減ってきているソ連製戦闘機をなお操る百戦錬磨の飛行士たちが、これらの爆撃で何をしようとしているのかは明らかで、ウクライナ軍は、ベルゴロド州の北西に隣接するクルスク州で保持していた突出部の大半から撤退してから1週間ほどあと、今度はベルゴロド州に侵入した。 Su-27のパイロットたちは、これらの橋があるベルゴロド州の国境近くの一帯を孤立させようとしている。
 この作戦では、シベルスキー・ドネツ川をはじめ、ベルゴロド州やクルスク州を流れる水路に架かる橋を落とすことがカギを握る可能性がある。
 ウクライナ軍が2024年8月に始めたクルスク侵攻作戦が失敗したのは、突出部の西でロシア軍がセイム川を渡るのを阻止できなかったことが一因だった。 ロシア軍は西側から徐々に押し込み、最終的には精鋭UAV部隊がウクライナ軍の補給車両などを大量に破壊し、突出部への主要補給路を遮断した。 その結果、ウクライナ軍の大半の部隊が撤収に追い込まれた。
 ウクライナ軍がクルスク州での敗北を繰り返すまいと決意しているのは明らかである。 一方、ウクライナ軍がベルゴロド州でどれほど大きなことを企図しているのかはまだ明らかでない。 現在の侵入は最初から、短期間で浅いものと意図されたものなのかもしれない。 しかし、もしウクライナ軍がベルゴロド州の一部を意味があるほどの規模で占領するつもりなら、現地の河川を自軍に有利になるように活用する必要があるだろう。
2025.03.29
 07:15

(17:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 28 2025 <2504-032912>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月28日の戦況 =
 プーチン露大統領は現在のウクライナ政府を非合法で、ウクライナでの戦争を終わらせるための交渉に参加できないと描く取り組みを再び強化している。
 プーチン大統領は、和平合意の前提条件として、ウクライナでの戦争の「根本原因」の排除を求める彼の要求を繰り返したが、これは、戦争に対する公正で持続可能な解決を達成しようとする米国、ヨーロッパ、ウクライナの努力と真っ向から矛盾するロシアの当初の戦争要求への言及である。
 プーチンは、ウクライナ政府の正当性を弱体化させようとするクレムリンの長年の取り組みに沿った新たな要求を、戦争解決に関する議論に注入しようとしている。
 露大統領府は、ロシアの5個の海軍歩兵旅団を師団に改編する取り組みを再開しているようである。
 ウクライナ軍はベルゴロド州に進出した。 ロシア軍はクルスク州、トレツクとクラホヴェ近郊、ザポリージャ州西部に前進した。
 ロシアは原子力潜水艦隊を拡大する計画である。
2025.03.29
 06:46
Kyiv Independent 100,000 Russian soldiers killed in Ukraine identified by media investigation <2504-032911>
 BBCと独立系のMediazonaは、ウクライナへの全面侵攻で死亡した10万名のロシア兵の名前を特定し、3月中旬の報道機関の前回の更新以来、2,007名のロシア兵の名前が死傷者リストに追加された。
 最新の更新は、2022年2月に全面戦争が始まったことから始まったこのプロジェクトにとって、厳しい節目となるもので、1月に初めて、名前が挙がった死傷者の完全なリストを公開した。
 ジャーナリストたちは、彼らの確認された情報は、死亡記事、親戚の投稿、地域メディアの報道、地元当局の声明などの公開情報源から来ているため、実際の数字ははるかに多い可能性が高いと指摘しているが、これらの報道機関は、偽造された死亡記事を利用して「プロジェクトの信頼性が低い、または簡単に操作されているように見せかけることで、プロジェクトの信用を落とそうとする誤報キャンペーンの頻繁な攻撃目標になっている」と主張していると付け加えた。
2025.03.29
 03:11
Kyiv Independent Ukrainian forces push 3-4 km inside Belgorod region, Reuters reports <2504-032906>
 ロシアの軍事ブロガーや独立系の専門家によると、ウクライナ軍はロシアのベルゴロド地域に3~4km進出し、ロシア軍と戦闘を繰り広げている。
 BlackBird Gp.の軍事専門家カステヘルミ氏はReutersに対し、ウクライナ軍がロシアの第一防衛線に侵入したと語ったが、彼らが大きな突破口を開く能力は依然として低いと指摘した。 Kyiv Independent紙は、この主張を確認できていない。
 
OSINTによると、ウクライナ軍はまだこの地域の一部にいるが、ウクライナもロシアも公式に侵攻を確認していない。
 ベルゴロド州は、ロシアがウクライナ領土への攻撃を開始するために常時使用されると同時に、ベルゴロド地域当局は繰り返し、全面戦争を通じてウクライナが同地域とベルゴロド市に対して攻撃を開始したと非難してきた。
 ウクライナの作戦は、2024年8月以来、ウクライナが80㎢の支配を維持しているクルスクからウクライナ軍を追い出す取り組みをロシアが強化する中、ロシア軍の転用を目的としているようだ。
 ゼレンスキー宇大統領は、ウクライナ軍がクルスク以外のロシア国内で「一定の措置」を取ったことを確認したが、詳細は明らかにしなかった。 彼は、この作戦を、ウクライナの陣地を脅かすロシア軍の「蓄積を減らす」ための取り組みと表現した。
 ロシアの軍事ブロガーの報告によると、ポポフカとデミドフカの集落では、双方が無人機と大砲を配備し、激しい戦闘が行われている。 Telegram Channel Rybarは、ロシア軍がクルスクのゴパロフカからベルゴロドに増援部隊を移動させ、防御陣地を強化したと主張した。Popovka and Demidovka,
DemidovkaPopovkaの位置 (Google Map)】
 クルスクでは、ロシア国防省が、2024年の攻勢後にウクライナが支配した最後の集落の一つであるゴゴレフカ村をロシア軍が奪還したと主張した。
しかし、ウクライナの参謀本部は、ウクライナ軍が過去1日間にこの地域で18回のロシアの攻撃を撃退したと報告した。ウクライナの軍事ブログDeep Stateのオープンソース分析によると、ウクライナはまだゴゴレフカの一部を保持しており、この地域から完全には押し出されていないという。
Gogolevka の位置 (Google Map)】
 ベルゴロド州はロシア西部に位置し、南部と西部はウクライナのスムイ州、ハリコフ州、ルハンスク州と州境を接している。
2025.03.29
 01:03
日テレ News

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア西部で新たな越境攻撃 米報道 <2504-032902>
 New York Times紙が28日、ウクライナ軍がロシア西部で新たな越境攻撃を仕掛けていると報じた。 それによると、ウクライナ軍は3月中旬以降、ロシア西部ベルゴロド州で、小規模な越境攻撃を仕掛け、すでに国境沿いの複数の集落を新たに制圧したとみられる。
 ウクライナ軍は2024年夏から西部クルスク州で越境攻撃を続けていたが、ロシア軍に占領地の大部分を奪還されていた。
 今回のベルゴロド州への越境攻撃で、クルスク州でのロシア軍の動きを牽制したり、新たな占領地の獲得で今後の停戦交渉を有利に進めたいとする狙いがあるとみられる。
2025.03.28
 19:57
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナがスジャのガス施設を「事実上破壊」と主張 <2504-032818>
  ロシアが28日、ウクライナが米国を含めた部分停戦合意に反してロシアのエネルギー施設を攻撃したと非難し、西部クルスク州スジャのガス施設は事実上破壊されたと述べた。 ウクライナは、ロシアが攻撃したと主張した。
 スジャは、ロシアのガスをウクライナ経由で欧州に運ぶパイプラインの中継地点でガス測量所がある。 このパイプラインは、ウクライナが契約を更新しなかったため、1月1日に稼働停止していた。
 ロシア国防省は「3月28日10:20頃に、ウクライナはスジャのガス測量所にHIMARSを使用した2重攻撃を行ない、測量所は大火災を起こし事実上破壊された」と述べた。
 ウクライナの国家安全保障当局者はTelegramで、「ロシアは、同国の支配下にないクルスク州『スジャ』ガス輸送システム(ガス測量所)を再び攻撃した」と述べた。
 ロシアは21日もウクライナがこの施設を攻撃した主張し、ウクライナが否定していた。
 ロシア国防省は、ウクライナが西部ベルゴロドの電力施設も攻撃し停電を発生させたほか、南部サラトフ州の製油所を攻撃しようとしたと主張した。  Reutersは事実関係を確認できていない。
2025.03.28
 08:20
産経新聞

(Yahoo)

「ロシア軍がスムイ州に春の攻勢も」ウクライナ警戒 双方がエネ施設攻撃を報告 <2504-032804>
 ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は27日、同国軍が越境攻撃を行った露西部クルスク州に隣接するウクライナ北東部スムイ州を視察し、シルスキー大将は「露軍がスムイ州に攻勢を仕掛けようとしている」とSNSで発表した。
 ウクライナメディアの27日の報道によると、ゼレンスキー大統領も仏Figaro紙の取材で、露軍がスムイ州とウクライナ東部ハリコフ州で「春の攻勢」を行うとの諜報情報があると指摘し、また露軍がスムイ州への攻勢を8ヵ月前に計画していたが、クルスク州での越境攻撃を受け変更を余儀なくされたとも述べた。
 シルスキー大将はSNSへの投稿でクルスク州の戦況にも言及し、ウクライナ軍が現在、スムイ州などへの露軍の侵入を防ぐための戦闘を続けていると説明した。 クルスク州への越境攻撃の結果、露軍兵約54,000名を死傷させ、940名を捕虜にしたとした。
 一方、露国防省は27日、米国の仲介でエネルギー施設への攻撃停止合意が成立したにもかかわらず、26~27日に露西部ブリャンスク州の電力インフラがウクライナ軍のUAV攻撃や砲撃を受けたと主張した。
 Reuters通信はこれに対し、ウクライナ南部ヘルソン市当局も27日、露軍の砲撃により市内で停電が起きたと報告したと報じた。
2025.03.28
 07:30

(17:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 27 2025 <2504-032803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月27日の戦況 =
 ゼレンスキー宇大統領は3月26日、黒海でのエネルギーインフラ攻撃と海上作戦に関する一時的な停戦合意詳細について協議が進行中であることを改めて表明した。
 ロシアは、エネルギーインフラ攻撃に対する停戦を隠れ蓑に、ウクライナの重要インフラや民間インフラを攻撃し続けているが、これは、一時的な停戦を利用してウクライナの恒久的な平和を促進するというトランプ米大統領の目標とは一致しない。
 ウクライナ軍参謀本部は、3月19日~20日のロシアのエンゲルス空軍基地に対するウクライナのUAV攻撃で、ロシアが高精度ミサイルの生産を優先しているとウクライナ当局が報告したため、多数のCMと戦略燃料備蓄が破壊されたと報告した。
 ゼレンスキー宇大統領が、ロシアはスムイ州とハリコフ州での春の攻勢を準備していると警告した。
 ウクライナのヨーロッパの友好国は、3月27日にパリで「有志連合」サミットを開催し、ウクライナに対する継続的な支援、停戦遵守を確保するための監視システム、ウクライナへの「抑止力」の配備の可能性について話し合った。
 ウクライナ軍はボロヴァ、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェの近くで前進し、ロシア軍はクルスク州とスムイ州ライマン、トレツク、ポクロフスクの近く、そしてザポリージャ州西部で前進した。
2025.03.27
 09:20
RBC Ukraine Strike on Engels airbase: Russia loses 96 cruise missiles <2504-032704>
 ウクライナ国防軍による、3月20日の夜に行われたエンゲルス飛行場への攻撃により、ロシアのミサイル96発が破壊された。
 「最新の情報によると、2025年3月20日にウクライナ国防軍がロシア航空宇宙軍のエンゲルス-2飛行場を攻撃した結果、敵は二次爆発によるものを含め、96発の空中発射CMを失った」と声明は述べている。
 参謀本部は、この数のミサイルが、3月と4月に計画されているウクライナ領土への3回のミサイル攻撃に指定されたことを明らかにした。
 さらに、ロシアの航空燃料貯蔵施設への攻撃は、かなりの備蓄の破壊につながり、敵の戦闘作戦を維持する能力に悪影響を及ぼした。
2025.03.27
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 26 2025 <2504-032702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月26日の戦況 =
 米、宇、露の当局者が3月24日と25日に合意したという黒海でのエネルギー攻撃と海上作戦に関する停戦合意の詳細は、まだ不明のままである。
 ロシアとウクライナは、打撃と停戦違反の非難を交わしたが、停戦条件は依然として不明である。
 ロシア当局は、ロシアが占領しているザポリージャ原子力発電所 (ZNPP) の運転に米国が関与する可能性があるというトランプ米大統領の最近の提案をはっきりと否定した。
 EUは、ロシアが黒海でのウクライナとの一時的な停戦の前提条件として西側の制裁緩和を要求しているにもかかわらず、ロシアに対する制裁を維持する可能性が高い。
 ロシア軍はルスク州、トレツク近郊、ヴェリカ・ノヴォシルカ、ザポリージャ州西部に前進した。
 ウクライナ軍はベルゴロド州とトレツク近郊に進出した。
 ロシアは、ロシア無人システム部隊 (USF) を設立するための継続的な取り組みの一環として、無人機分遣隊を新しい部隊に再編成し続けている。
2025.03.27
 08:12
Kyiv Independent General Staff: Russia has lost 908,890 troops in Ukraine since Feb. 24, 2022 <2504-032701>
 ウクライナ軍参謀本部は3月27日、ロシアが2022年2月24日に全面侵攻を開始して以来、ウクライナで90万8,890名の兵士を失ったと発表した。 この数字には、ロシア軍が前日だけで被った1,670名の死傷者が含まれている。
 報告書によると、ロシアは戦車10,438両装甲戦闘車21,701両、車両と燃料タンク車42,070両、火砲25,265門
MRL 1,343両防空システム1,118基固定翼機370機回転翼機335機、UAV 30,926機、水上艦28隻潜水艦1隻を失った。
2025.03.26
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 25 2025 <2504-032605>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月25日の戦況 =
 米、宇、露の当局者が、エネルギーインフラに対する攻撃と黒海での一時的な停戦についていくつかの合意に達した。 これらの停戦の詳細は不明のままであり、露、宇が署名した合意の公式発表された共同文書がない場合、停戦の詳細を評価することは依然として困難である。
 露大統領府とウメロフ露国防相の声明は、ロシアとウクライナが3月25日の時点で停戦が発効したかどうかについてまだ合意していない可能性があることを示唆している。
 プーチン大統領は、エネルギーインフラや黒海への攻撃に対する何らかの形の停戦に同意しているにもかかわらず、トランプ大統領とゼレンスキー大統領が提案した一時的な前線停戦を拒否し続けている。 プーチン大統領の執拗な行き詰まりと非妥協的な態度が、永続的で安定した和平解決を確保しようとするトランプ大統領の努力を妨げている。
 露大統領府は、米国がロシアの国営農業銀行Rosselkhozbankや国際的な食料・肥料取引に関与するその他の不特定の金融機関に対する制裁を解除するまで黒海での合意された停戦を実施しないと述べた。
 ロシア軍はトレツク近郊のクルスク・スムイ州国境地域とザポリージャ州西部に進出した。
 ロシア軍は、ウクライナでの戦争で長年戦ってきた兵士の交替を拒否し続けている。
2025.03.25
 08:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロ軍ヘリ4機をHIMARSで撃破 新たに逆侵攻したベルゴロド州で <2504-032505>
 ロシア軍のMi-8 2機とKa-52 2機が24日かその少し前、ロシア西部ベルゴロド州のどこかに着陸した。 ウクライナの特殊作戦軍と国防省情報総局はその様子を少なくとも1機のUAVで監視していた。
 特殊作戦軍司令部は、待機していたウクライナ陸軍のHIMARSがこれを目標に攻撃を実施したと報告している。
 最大92km離れた地点から重量約300kgのM30ロケット弾4発が撃ち込まれ、各弾頭から18万個あまりのタングステン破片が降り注いだ。 ヘリコプター4機はすべて爆発した。
 ウクライナ軍はベルゴロド州の北西に隣接するクルスク州からほぼ撤退する一方、ベルゴロド州に小規模な襲撃を仕掛けている。今回の精密砲撃はそうしたなかで行われた。 ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は24日の作戦状況報告で、ウクライナ軍がベルゴロド州の国境付近で「敵の通信・連携面の問題に乗じて」わずかに前進したと報告している。
 CDSによると、ウクライナ軍は航空戦力でベルゴロド州グロトボにある指揮所も攻撃し、「通信拠点を破壊した」としている。 ロシア側の混乱に拍車をかけ、それを長引かせる狙いだろう。
 ロシア軍のヘリ4機に対する攻撃は、ウクライナ軍がベルゴロド州に対して行っているより広範な作戦の一環であると同時に、これはウクライナ軍の復讐でもあった。
 1年前の2024年3月13日かその少し前、ロシア軍のUAVは、ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカ郊外の当時の前線から西へ55kmほど離れたノボパウリウカ方面で、ウクライナ軍のMi-8かMi-17 3機が平原に駐機しているのを発見し、クラスター弾が撃ち込まれ、ウクライナ軍第12独立陸軍航空旅団に所属するこれらのヘリコプターの上で炸裂した。 3機のうち少なくとも2機が損傷し、1機はかろうじて飛び去ったが、損傷した2機はその後、別の弾薬で仕留められている。
2025.03.24
 07:15

(17:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 24 2025 <2504-032503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月24日の戦況 =
 米露代表団は、3月23日の米宇の長期攻撃と黒海での一時的な停戦の詳細についての米宇会談に続いて、3月24日にサウジアラビアのリヤドで会談した。
 ウクライナ軍ベルゴロド州北西部の国境沿いデミドフカに進出し、この地域でウクライナ軍の攻撃が続いている
 露大統領府は、リヤドでの交渉の中で、ウクライナへの支援を弱体化させることを目的とした既存の言説を再流布しており、戦争を終わらせるための有意義な交渉を行うことには興味がない可能性が高い。
 ロシアは、独立したウクライナの国民的・宗教的アイデンティティを破壊することを目的とした占領下のウクライナでの広範なキャンペーンの一環として、宗教的少数派、特に占領下のヘルソン州の福音派キリスト教徒コミュニティを迫害し続けている。
 ウクライナ軍はベルゴロド州とトレツク、ポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はシヴェルスク、トレツク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
 ロシア軍は、露国防省の下でロシアのUAV運用を一元化する取り組みが続く中、FPV UAV部隊を適切に提供できていないと報じられている。
2025.03.25
 02:41
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア・ウクライナ、攻撃の応酬 「石油施設で火災」「民間人死傷」 <2504-032501>
 ロシア南部クラスノダール地方にある
CPCへのウクライナ軍のUAV攻撃で発生した火災は、5日目に入っても消火作業が続いている
 ロシアは3月19日のUAV攻撃の背後にウクライナがいると非難し、エネルギー施設への攻撃に関する停戦提案に違反していると述べている。 この施設には2月にも偵察型UAVによる攻撃があり、世界市場における石油供給減少の懸念につながった。
 今回の攻撃は、トランプ米政権がロシアとウクライナ間の停戦仲介を試みる中で発生したが、これまでのところCPC経由の輸送は中断されていない
 地元行政当局によるTelegram投稿によると、火災の被害は23日夕方時点で2,000㎥に及んでいる。
 これとは別に露国防省は24日、ウクライナが3月22日にベルゴロド州のガス施設をUAVで2回攻撃し、設備に損害を与えたと発表した。 同施設が稼働を継続しているかどうかについては言及しなかった。
 さらに、ウクライナ軍は3月23日にもクリミア半島のグレボフスコエ・ガスコンデンセート田への攻撃を試みたが、ロシア軍がこれを撃退したとも発表した。
 一方、ウクライナ側は、ロシアのミサイル攻撃により北東部スムイで学校と病院に攻撃があり、13人の子供を含む少なくとも74人が負傷したと明らかにした。
 ウクライナのシビハ外相は「ロシアは、ウクライナの主要都市の人口密集地域に残忍な攻撃を遂行しながら平和を語っている」と批判し、「ロシアは平和について空虚な発言をするのではなく、民間人に対する戦争を終わらせなければならない」と述べた。
2025.03.24
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク州でロ軍と同数近くの戦車を損失 敗北の上に重い代償 <2504-032405>
 ロシアがウクライナに対する全面戦争を起こしてから3年1ヵ月の間に、ロシア軍は戦車を3,300両近く失った(編集注:ここでは撃破された数と鹵獲された数の合計)ことが、
OSINTグループのOryxによって視覚的に確認されている。
 一方、ウクライナ軍の戦車の損失(撃破と鹵獲)数は950両弱となっている。 損失比率はざっと3.5対1でウクライナ軍のほうが抑えられているが、ロシア西部クルスク州での7ヵ月あまりにわたる戦いでは、両軍の戦車の損失数はロシア軍が66両ウクライナ軍が55両で、比率は1.2対1とほぼ均等と言っていいだろう。
 これはウクライナにとって悪いニュースで、最近のある分析によれば、装備ではなく人員の損失比率についてではあるものの、ウクライナ軍が戦場の膠着状態を打破するためにはロシア軍に少なくとも3倍の損失を与えていく必要があるとされる。
 ウクライナ軍は2024年8月にクルスク州に侵攻する前には、装備に関して1対3の損失比率を達成しつつあったが、最終的に撤退に追い込まれることになったこの侵攻作戦の間に、ロシア軍はウクライナ軍が失える以上の数の戦車を撃破したり鹵獲したりした。  ロシアが全面戦争を始めた2022年2月時点で、ウクライナ軍では旧ソ連製のT-64とT-72を中心に戦車およそ1,000両が就役していた。 ウクライナ軍はロシア軍との交戦で戦車を950両ほど失う一方、支援諸国から850両あまりを供与され、さらに国内で長期保管していた古い戦車も引っ張り出した。 ウクライナ軍は現在も戦車を少なくとも1,000両保有している。
2025.03.24
 06:30

(16:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 23 2025 <2504-032402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月23日の戦況 =
 米国とウクライナの高官は3月23日夜に、サウジアラビアのリヤドで会談し、長期攻撃の一時的なモラトリアムの輪郭と、黒海での一時的な海上停戦の可能性について話し合う。
 未確認の報道によると、ロシア中央銀行のナビウリナ議長と大統領府との間には、ロシアの高金利と戦時中の金融政策をめぐって緊張関係が生じているという。
 ウクライナ軍はボロバ近郊に進出し、ロシア軍はトレツクとポクロフスク近郊に前進した。
2025.03.23
 15:22
Kyiv Independent Ukraine's 3rd Assault Brigade liberates village of Nadiya in Luhansk Oblast, releases video of operation <2504-032305>
 ウクライナ軍第3突撃旅団が3月23日に、ルハンスク州のナディヤ村を解放し、ロシアの占領から3㎢を取り戻したと報告した。 30時間の作戦は、第3突撃旅団第1突撃大隊によって実施された。
 旅団が公表した作戦の生々しいビデオには数人のロシア兵の死者が映っているが、旅団は死傷者数を確認していない。
 第3軍団司令官のビレツキー(註:准将)が「ナディヤの占領は、敵に2ヶ月の努力を要し、ロシア第20軍の第752と第254の2個機械化連隊を全滅させた」と語った。
 ハリコフ州の国境から3kmの村はルハンスク州の西端にあり、2022年3月にロシアに占領されたが、2022年10月に解放された後、2度目の占領を受けた。 ルハンスク州は、ほぼ全面がロシア軍によって占領されたままである。 ウクライナ軍参謀本部によると、前日には前線で147件の衝突があった。
 その前日、ウクライナ空軍はドネツク州トレスツクの避難所でロシア軍を攻撃し、多数の攻撃グループとUAV操縦士を殺害した。
2025.03.23
 07:30

(17:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 22 2025 <2504-032301>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月22日の戦況 =
 米国のウィトコフ中東特使が3月21日の取材で、ウクライナでの戦争に関するロシアの要求、主張、正当化の数々を無批判に増幅した。
 プーチン露大統領の元側近スルコフ補佐官は最近、欧米の大衆を対象としたフランス・メディアの取材で、ウィトコフ特使の主張と真っ向から矛盾する露大統領府の長年の主張と野心の数々を繰り返した。
 スルコフ補佐官の発言は、プーチン大統領やロシア高官が最近繰り返し述べてきたものと一致しており、ロシアはウクライナをロシアの支配下に置き、近隣諸国に対する宗主権を確立するつもりで、西側諸国を弱体化させ、ロシアの世界的な影響力を強化するつもりだと述べている。
 ウィトコフ特使は、ロシアが不法に占領しているウクライナ領土の地位に関するいくつかの不正確なロシアの主張を無批判に繰り返した。
 ウィトコフ特使の発言は、トランプ米大統領が表明した、ウクライナでの戦争の終結が、恒久的な平和を達成し、米国、ウクライナ、ヨーロッパにとって最善の利益となるという望ましい状態を損なうものである。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に進出し、ロシア軍はシヴェルスクとポクロフスク近郊、ザポリージャ州西部に前進した。
 露大統領府は、徴集兵制を活用する新しい方法を革新し続け、将来、兵役の対象となる軍人のプールを増やしている。
2025.03.22
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 21 2025 <2504-032204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月21日の戦況 =
 露大統領府は、継続している停戦交渉を武器にし、将来の停戦合意の地位と条件を故意に虚偽に伝えて、戦争解決のための交渉を遅らせ、弱体化させようとしている。
 露大統領府当局は、ウクライナの攻撃とロシア領内での戦闘作戦に関する言説を利用して、ウクライナとの和平交渉を拒否し、戦争を国内のロシア人視聴者に継続することを正当化している。
 ケロッグ駐ウクライナ特使は、米当局が、サウジアラビアのリヤドで、ウクライナとロシアの代表団と二国間に関与する"シャトル外交"を行うと述べた。
 ロシアは、露朝協力深化に対する米国からの警告が高まっているにもかかわらず、北朝鮮との二国間関係を強化し続けている。 ロシア当局はまた、中国との関係を引き続き深化させている。
 ウクライナの欧州の同盟国は、ウクライナに軍事支援を提供し、ウクライナの防衛産業基盤を強化するための努力を続けている。
 ウクライナ軍はベルゴロド州に前進し、ロシア軍はスムイ州とクピャンスク、トレツク、ポクロフスク近郊に進出した。
 ウクライナと西側の国防当局者は、ロシアの月間死傷者数は20,000名~35,000名の兵士と推定している。
2025.03.21
 15:02
今井佐緒里

(Yahoo)

ロシア占領地にウクライナ国籍の人が住めなくなる大統領令にプーチン氏が署名 <2504-032113>
 ロシアは、ウクライナの「ドネツク人民共和国」、「ルハンスク人民共和国」、ザポリージャ州およびヘルソン州の一部分を占領している。
 プーチン大統領が、この4州の占領地に居住しているウクライナ国籍の人で、ロシア国籍の取得を拒否する人々に対して、2025年9月10日までに退去するか、「状況を正常化する」ように求める政令に署名した。
 「状況を正常化する」とは、ロシア国籍を取得するという意味で、つまりこのまま住み続けたいのならロシア国籍を取得しなければならない、もしそれが嫌でウクライナ国籍のままでいたいのなら、出ていかなければならない、という意味である。
 政令の名前は、「ロシア連邦大統領令 2025年3月20日付 第159号」となっている。
 今井佐緒里(Yahoo News エキスパート)
2025.03.21
 12:26
Reuters 通信

(Yahoo)

「ウクライナ軍がエンゲリス空軍基地をドローン攻撃」とロシア当局、核搭載可能な戦略爆撃機を配備 <2504-032109>
 ロシア当局と一部報道機関によると、ウクライナは3月20日に、ロシア南部サラトフ州のエンゲリス空軍基地をUAVで攻撃し、大規模な爆発と火災が発生した。
 ここは最前線からは700km程度離れた場所で、核兵器搭載可能なTu-160を配備している。
2025.03.21
 12:09
テレ朝 News

(Yahoo)

ウクライナ軍 ロシア空軍基地を無人機攻撃 核搭載可能な戦略爆撃機も配備 <2504-032108>
 ロシアとウクライナエネルギー施設への攻撃を停止することで合意するなか、ウクライナ軍はロシア軍の戦略爆撃機の基地を攻撃したと発表した。
 ウクライナ軍は20日、ロシア南西部にあるエンゲルス空軍基地を攻撃したと発表した。 基地では火災が発生したほか、弾薬庫が爆発したとしている。
 エンゲルス基地は、核兵器も搭載可能な戦略爆撃機が配備され、ウクライナの都市攻撃の拠点となっている。
 一方、英国防省はウクライナ侵攻以降、ロシア軍の死傷者数が90万名と推定され、このうち死者数が20万~25万名に上るとの分析を発表した。
 そのうえで「プーチン大統領はロシア兵の命よりも自国の目的を優先している」と指摘している。
2025.03.21
 09:09
RBC Ukraine Putin changed his plans? Why Russia stalled near Pokrovsk and what’s happening in Kursk <2504-032103>
 ロシアは戦争の優先順位を変えた。 ドネツク州ポクロフスクの戦いの代わりに、敵はクルスクの「解放」に焦点を合わせている。 前線で何が起こっているのか、そしてロシア軍はウクライナ南部に進軍しているのか  RBC-Ukraineの報告では、米国は、プーチン露大統領が平和を望んでいると主張しているが、前線での戦闘は一日たりとも止まっていない。 ロシア軍はポクロフスク方面への前進を止め、クルスク地域の陣地を防衛し、ウクライナ南部で攻撃作戦を行っている。
 ウクライナの停戦提案や、ウクライナの同盟国による安定した交渉プロセスの確立の試みにもかかわらず、戦争の活発な局面は続いている。
 現在、露大統領府の優先事項はクルスク地域であり、ロシアは「特別軍事作戦」の結果を提示する必要があるように思われる。 これらの結果は、5月9日のパレードで主要なゲストの前で展示される可能性がある。
 しかし、以前は占領者が急速に前進していた地域では、今では彼らの進行が著しく遅くなっている。 それでも、露大統領府が、憲法秩序に加盟させるという口実で、ウクライナの領土をさらに奪取する計画を放棄する可能性は低い。
2025.03.21
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 20 2025 <2504-032102>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月20日の戦況 =
 ウクライナ軍は、3月19日~20日の夜に、サラトフ州のエンゲルス空軍基地に対してUAV攻撃を行った。
 ロシア、ウクライナ、米国は、エネルギーインフラストライキに対するモラトリアムの詳細をまだ結論付けていない。 エンゲルス空軍基地に対するウクライナの攻撃は軍事目標であるため、いずれにせよ、このモラトリアムの対象にはならなかっただろう。
 露大統領府は、ロシアと米国が、3月24日にサウジアラビアのリヤドで、別の会談を行うと発表したが、この会談にウクライナが含まれるかどうかは不明である。
 露大統領府当局者は、プーチン露大統領がウクライナを征服するという長年の目標に引き続きコミットしており、ウクライナと米国からの先制的な譲歩を確保するために今後の停戦交渉を活用しようとしていることを示す物語を増幅し続けている。
 露大統領府当局者は、ウクライナに対する西側の支援を断ち切り、NATO同盟を弱体化させるために、米国とヨーロッパの同盟国との間の緊張を悪化させようともしている。
 プーチン大統領は、ロシア国内の視聴者に対して、妥協の上に築かれる持続可能な平和ではなく、ウクライナでの長期にわたる戦争に備えるよう条件を付け続けている。
 露大統領府は、占領地域に対するプーチン大統領の主張を正当化するために、占領されたウクライナの人口構成を変える取り組みを強化している。
 露大統領府は、ウクライナの国民的および文化的アイデンティティの破壊をさらに進め、ロシアを占領されたウクライナの人道的な知事として描くために、占領地域のウクライナの子供たちをロシア化し続けている。
 露大統領府当局者は、将来の米国との経済協力の可能性を宣伝し続けており、停戦交渉や和平交渉で米国から先制的な譲歩を引き出す可能性が高い。
 ゼレンスキー宇大統領とトランプ米大統領が3月19日の電話会談で、ウクライナのエネルギーインフラへの投資について語った。
 ブルース米国務省報道官が3月19日、ロシアの対ウクライナ戦争への北朝鮮の関与を非難し、ロシアの北朝鮮支援について懸念を表明した。
 ウクライナの同盟国は、ヨーロッパで凍結されたロシアの資産からの資金を含め、ウクライナに財政的および物質的な軍事支援を提供し続けている。
 ウクライナ軍はベルゴロド州に進出し、ロシア軍はクルスク州とトレツク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に前進した。
 ロシアは、ウクライナでの戦争を報道するロシアのミルブロガーや軍事特派員に退役軍人の地位を拡大する可能性があり、これはおそらくロシアの超国家主義的なミルブロガーコミュニティをさらに取り込み、なだめるための努力である可能性が高い。
2025.03.20
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 19 2025 <2504-032007>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月19日の戦況 =
 プーチン露大統領が、前線での一時的な停戦という米宇の提案を受け入れずウクライナの降伏に相当する戦争の解決を求める彼の要求を繰り返した。
 トランプ大統領とプーチン大統領は、エネルギーインフラに対する長距離攻撃の一時的な停止に合意したが、現時点ではモラトリアムの正確な輪郭は不明のままである。
 プーチン大統領は、一時的な停戦を人質にとり続けており、トランプ米大統領からさらなる譲歩を引き出し、ウクライナの恒久的平和のための交渉を遅らせるか、台無しにする可能性が高い。
 ロシア軍は最近、ザポリージャ州西部でロシア軍の攻勢が激化する中、この地域での前進していたが、これはおそらく、ロシアが一時的な停戦提案を意図的に遅らせて戦場で利益を得るための取り組みの一環である可能性が高い。
 ロシア軍はライマン、チャシフヤール、トレツク方向に進出し、ウクライナ軍とロシア軍はクラホーヴェ方向に進出した。
 ロシア軍は、情報・心理作戦部隊の数を増やしていると報じられている。
2025.03.19
 08:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアとウクライナ、越境攻撃試みたと互いに非難 敵撃退と主張 <2504-031910>
 ロシアとウクライナが18日、越境攻撃を試みたと互いに非難した。 どちらも自国軍が侵入しようとした部隊を撃退したとしている。 両国は自国の軍隊が国境の自国側領土を完全に掌握しており、敵軍に損害を与えたと主張した。
 ロシア国防省はロシアの通信社が伝えた声明で、ロシア軍は南西部ベルゴロド州に侵攻しようとしたウクライナ軍の5回の試みを阻止したと発表した。 「国境警備隊の『北』部隊が砲撃と
FPV UAVで全ての攻撃を撃退した」という。
 同省は、ウクライナ紛争の解決に向けたプーチン露大統領とトランプ米大統領の会談を妨害することが攻撃の狙いだったと主張した。
 ウクライナ軍はTelegramに投稿した声明で、北東部スムイ州で「足場を固めようとする占領者の試みを全て成功裏に阻止したが、敵はかなりの人的損失を被った」と述べた。
 ゼレンスキー宇大統領は、ロシアがスムイや、さらに東のハリコフ州、南部ザポロジエ州で新たな攻勢の準備を進めることでウクライナへの圧力を高めようとしていると述べた。
2025.03.19
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 18 2025 <2504-031809>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月18日の戦況 =
 プーチン露大統領は、前線での一時的な停戦という米宇の提案を受け入れずウクライナの降伏に相当する戦争の解決を求める彼の要求を繰り返した。
 トランプ大統領とプーチン大統領は、エネルギーインフラに対する長距離攻撃の一時停止に合意したが、現時点ではモラトリアムの正確な輪郭は不明のままである。
 プーチン大統領は、一時的な停戦を人質にとり続けており、トランプ米大統領からさらなる譲歩を引き出し、ウクライナの恒久的平和のための交渉を遅らせるか、台無しにする可能性が高い。
 ロシア軍は、ザポリージャ州西部でロシア軍の攻勢作戦が激化する中、この地域での前進軍したが、これはおそらくロシアが一時的な停戦提案を意図的に遅らせて戦場で利益を得るための取り組みの一環である可能性が高い。
 ロシア軍はライマン、チャシフヤール、トレツク方向に進出した。 ウクライナ軍とロシア軍はクラホーヴェ方向に進出した。
 ロシア軍は、情報・心理作戦部隊の数を増やしていると報じられている。
2025.03.18
 07:40

(17:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 17 2025 <2504-031808>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月17日の戦況 =
 プーチン露大統領は戦争終結交渉で、トランプ米大統領から先制的な譲歩を引き出す取り組みの一環として、停戦提案を人質に取ることに部分的に成功したように見える。
 ロシア当局は、ウクライナの主権を破壊するというロシアの目的は、ロシアが2022年に全面的な侵攻を開始する前から変わらないことを引き続き示している。
 露大統領府はこの問題に関する米国とウクライナの立場に反対し、戦争を終わらせるための安定した永続的な平和の確立を妨げているとして、ウクライナにおけるヨーロッパの平和維持軍の見通しを拒否し続けている。
 米国は、ウクライナでの戦争に関連する戦争犯罪監視機関からの撤退を発表したが、これは基本的にロシアに対する一方的な譲歩だが、見返りとしてロシアの譲歩はない
 ゼレンスキー宇大統領は3月16日、参謀総長のバリレヴィッチ中将をフナトフ少将に交代させた。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に進出し、ロシア軍はトレツクとヴェリカ・ノヴォシルカの近く、そしてザポリージャ州西部で前進した。
2025.03.18
 02:45
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア国防省、ウクライナ南部で前進と表明 ザポロジエ市に迫る <2504-031801>
 露国防省が17日、ロシア軍がウクライナ南部で軍を進め、ザポロジエ市に迫っていることを明らかにした。
 露国防省は、ザポロジエ州でウクライナ軍の防衛線を突破したと表明。 親露派軍事ブロガーも、ザポロジエ市の南東50kmに迫る地点でロシア軍がウクライナ軍の防衛線の一部を突破したとしている。
 ザポロジエ州にはロシアが占拠するザポロジエ原子力発電所がある。
 Reutersは戦況を独自に確認できていない。 ウクライナは今のところコメントしていない。
2025.03.17
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 16 2025 <2504-031702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月16日の戦況 =
 ウォルツ米国家安全保障担当大統領補佐官が3月16日、ウクライナは不特定の領土的譲歩と引き換えに、不特定の安全保障を受けると述べた。
 現在の前線は、ウクライナがロシアの新たな侵略に対して確実に防衛するために必要な戦略的な深さを提供していないが、ロシア当局は、占領されたウクライナ全体と、占領されていないウクライナのかなりの部分に対する最大主義的な領土主張を維持している。
 ロシア当局は、ウクライナに対する領土や安全保障上の要求について譲歩する意思があるという兆候を公式には一切示していない。
 ロシアは、戦争要求を正常化するために、米国との外交的関与を引き続き利用している。
 英国は3月15日にウクライナへの支援を改めて表明し、和平計画を議論するために、バーチャルでCoalition of the Wilingサミットを開催した。
 ウクライナ軍はボロバ近郊に前進し、ロシア軍はスムイ州とヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
2025.03.16
 20:18
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部州の町から撤退認める ウクライナ軍 <2504-031612>
 ウクライナ軍は16日、越境攻撃を続けてきたロシア西部クルスク州の町スジャから撤退したことを示す地図を公表した。
 ロシア国防省は13日にスジャの奪還を発表しており、ウクライナ側が追認した形である。
 クルスク州ではウクライナ軍の劣勢が続いており、ゼレンスキー大統領は15日「部隊はロシア軍に包囲されていない」として、作戦の継続を明言している。
2025.03.16
 05:15

(15:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 15 2025 <2504-031604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月15日の戦況 =
 ロシアのミルブロガーやウクライナ当局者は、ロシア軍がクルスク州でかなりの数のウクライナ軍を包囲したというプーチン露大統領の根拠のない主張を否定し続けている。
 ロシア軍はクルスク州での攻撃作戦を継続しているが、本稿執筆時点ではウクライナ軍を同地域から完全には追い出していない。
 ウクライナ当局者は、スムイ州北部でのロシアの地上作戦について懸念を表明したが、ロシアがスムイ市に対して効果的な協調攻撃作戦を実施する能力には疑問を呈している。
 露大統領府は、ウクライナ軍の信用を落とし、ウクライナに対する西側の支持を損ない、トランプ米大統領がプーチン大統領に提案した30日間の停戦に関する率直な議論を台無しにしたり遅らせたりするために、クルスク州での戦争犯罪でウクライナ軍を非難する言説を強化する準備をしている可能性が高い。
 ロシア軍は、3月14日から15日にかけて、ウクライナに対してUAVとミサイル攻撃を行い、先週、ウクライナに対して3回目のダブルタップ攻撃を行った。
 ゼレンスキー宇大統領は、3月15日の戦争終結交渉プロセスにおいて、「ウクライナの国際パートナーと関与する」ために、公式のウクライナ代表団を任命した。
 ウクライナ軍はトレツク近郊で前進し、ロシア軍はスムイ州とチャシフ・ヤールとポクロフスク近郊に進出軍した。
2025.03.15
 19:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍はクルスク州で包囲されていない トランプがロシアの嘘話に乗る <2504-031511>
 トランプ米大統領が14日にSNSに「まさにいま、数千人のウクライナ軍部隊がロシア軍に完全に包囲され非常に不利で脆弱な状況に置かれている」とすべて大文字で書き込んだ
 ここでトランプ大統領が大仰な調子で言っている事態が、ロシア西部クルスク州で650㎢ほどの突出部を保持していたウクライナ軍部隊が10日か11日ごろ、撤収を始めたことについてなのは明らかである。
 たしかにウクライナ軍はクルスク州で敗れたが、包囲はされていない。 クルスク州で戦闘任務に就いていたウクライナ軍のUAV操縦士、Kriegsforscherは「それは嘘だ」と断じている。
 ウクライナの調査分析グループFrontelligence Insightの創設者であるタタリガミ氏も「わたしたちのチームはクルスクの状況をよく理解しているが、包囲された部隊はない」と説明している。
 2024年8月にウクライナ軍の強力な部隊がロシアの国土の一部を確保すべくクルスク州に侵攻し、ゼレンスキー宇大統領はいずれこの土地を、ロシアに占領されているウクライナの土地と交換したい考えだった。
 ウクライナ軍がクルスク州につくり出した突出部は6ヵ月あまり持ちこたえていたが、2月23日~24日頃にロシア軍のRubicon先進無人技術センターの精鋭UAV部隊が、突出部の中心地スジャ町のウクライナ軍守備隊を支える主要な補給線に対する攻撃を激化させ、ウクライナ軍の兵站に甚大な損害を与え始めた。
2025.03.15
 11:00
CNN

(Yahoo)

プーチン氏、クルスク州のウクライナ兵に投降呼び掛け ゼレンスキー氏は米国に圧力要請 <2504-031505>
 プーチン露大統領が14日、ロシア西部クルスク州に展開するウクライナ兵に投降を呼び掛け、米国の仲介によるウクライナとの停戦の可能性が浮上する中、外交的な駆け引きが続いている。  プーチン大統領は国家安全保障会議のメンバーとの会合で、クルスク州のウクライナ兵が民間人に犯罪行為を働いていると非難したが、クルスク奪還を進めるロシア軍にウクライナ兵の命を救うよう求めたトランプ米大統領の意向を汲み、投降した兵士の命は保証されると主張した。  米露関係はまた、「米国の前政権によって破壊され、事実上ゼロに冷え込んだ」ものの、ロシアは関係修復に努めていると説明し、「状況は動き始めており、ここから何が生まれるか注視していく」と表明した。  プーチン大統領を巡っては、ウクライナが領土交渉の唯一の材料であるクルスク州を失いつつある中、クルスク州を奪還するまで米ウの停戦案に関する協議を先延ばしにしている可能性があるとの見方が多い。  ウクライナの当局者は今週、サウジアラビアで米国側と協議を行い、前線全域を対象とした30日間の停戦の提案を受け入れたが、プーチン大統領の今回の発言は、首都モスクワで13日に米国のウィトコフ特使と会談した後に出たものである。
2025.03.15
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 14 2025 <2504-031504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月14日の戦況 =
 ISWは、ロシア軍がクルスク州やウクライナの前線沿いの他の場所でかなりの数のウクライナ軍を包囲したことを示す衛星画像などの証拠を観察していない
 プーチン露大統領は、クルスク州でのウクライナ軍の包囲とされるものに関するトランプ米大統領の発言を、彼が最近米宇停戦提案を拒否したことから目をそらすため利用している。
 3月13日に行われたプーチン大統領とウィトコフ中東特使との会談後の露大統領府の声明は、プーチン大統領が米宇の停戦提案を拒否し、ウクライナでの戦争を終わらせるための誠実な交渉に参加する意思が続いていないことを強調している。
 ロシア軍は3月14日、クルスク州の国境に向けてわずかに前進したが、ウクライナ軍は依然としてクルスク州で限られた陣地を維持している。
 ロシアの防空装備に対するウクライナの一貫した攻撃により、ウクライナの長距離UAVは、モスクワ州を含む後方の深い地域でロシアの防空網を突破することがますます容易になっていると報じられている。
 ウクライナ軍は、ウクライナ第3独立突撃旅団を第3軍団に再編した。
 ウクライナの欧州の友好盟国は、引き続き軍事支援と技術支援を提供し、二国間協力の強化に関心を示している。
 ウクライナ軍はトレツクでに前進し、ロシア軍はトレツクとシヴェルスクとポクロフスク近郊に進出した。
2025.03.14
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 13 2025 <2504-031404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月13日の戦況 =
 プーチン露大統領が、米宇が最近サウジアラビアで合意した停戦提案を拒否し、ウクライナの恒久的平和を確保するというトランプ米大統領の表明した目標を台無しにする代替案を提示した。 プーチン大統領は、米宇停戦提案の意図と目標に反する代替停戦合意を提案している。 プーチン大統領が想定している停戦合意は、ロシアに大いに不釣り合いな優位性を与え、露大統領府がロシアにとって極めて有利な条件で敵対行為を再開する条件を設定することになる。 プーチンは停戦提案を人質にとり、戦争を終わらせるための正式な交渉に先立って、先制的な譲歩を引き出そうとしている。
 ロシア軍は、クルスク州の国境に近づくにつれて、スジャとその周辺からウクライナ軍を引き続き一掃し、3月13日、ここ数日に比べて減速した。
 ロシアのミルブロガーたちは3月13日、ロシア軍が今後数週間から数ヵ月のうちにスムイ州北部で組織的な攻撃作戦を開始し、プーチン大統領の3月12日の声明に沿ってチェルニーヒウ州にも攻撃を加える可能性があると結論づけた。
 露大統領府当局者は、大統領府がウクライナ侵攻を正当化するために使用したのと同様の物語を、NATO加盟国に対する将来の侵略を正当化するための情報条件を設定するために使用し続けている。  ロシア軍は、国際法に違反してウクライナの捕虜を処刑し続けている。
 ロシアは、NATOの東側に対するロシアの軍事態勢を強化するために、ベラルーシの恒久的な軍事基地を拡大する可能性が高い。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に進出し、ロシア軍はスムイ州とライマン、シヴェルスク、トレツク近郊に前進した。
2025.03.14
 10:58
AP 通信

(Yahoo)

露軍クルスク州の一部を奪回 国営TVがスジャの映像放映 <2504-031403>
 ロシア国営TVが3月13日、ウクライナ軍に一部を占領された同国南西部クルスク州の町スジャを奪回した映像を公開した。
 ロシア国防省は、プーチン大統領がクルスク州のロシア軍司令官らを激励訪問した数時間後に、ロシア軍がウクライナの作戦拠点スジャを奪回したと発表した。
 AP通信は国防省の発表を独自に検証できておらず、ウクライナ側もコメントしていない。
 国営TVの映像には、スジャ郊外で記念撮影をする兵士や、市内に向かう道路脇の破損した車が映っていた。
2025.03.13
 19:56
毎日新聞

(Yahoo)

ウクライナ、越境攻撃の拠点失う ロシア軍がクルスク州の要衝奪還 <2504-031309>
 露国防省が13日、ウクライナ軍が越境攻撃を続ける露西部クルスク州で、要衝スジャを奪還したと発表した。 スジャにはウクライナ軍の現地司令部が設置されていた。
 ウクライナ側は和平協議の交渉カードにすることも念頭にクルスク州の制圧地域を死守してきたが、劣勢となっていて、今後、全軍撤退を迫られる可能性もある。
 プーチン露大統領は12日夜、迷彩服姿でクルスク州の露軍指揮所を訪問し、ゲラシモフ参謀総長から戦況報告を受けた。 プーチン氏の同州入りは、ウクライナ側が越境攻撃を始めた2024年8月以降では初めてである。
 露国防省によると、州内のウクライナ側制圧地域は最大時で1,268㎢だったが、ゲラシモフ参謀総長は、うち86%を既に取り戻したと説明し、「敵の計画は完全に失敗した」と述べた。 プーチン氏は可能な限り速やかに州内全域を奪還するよう指示した。
 露軍は3月に入って攻勢を強化していた。 現地部隊は、天然ガスのパイプライン内を約15km移動してウクライナ軍の後方から奇襲をかけるなどし、スジャ近郊の防衛線を突破。 周辺の集落も次々と制圧し、奪還地域を急速に拡大していた。
2025.03.13
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 12 2025 <2504-031306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月12日の戦況 =
 露大統領府のペスコフ報道官が3月12日、米宇の30日間停戦提案に対して、曖昧な回答をした。
 プーチン露大統領は、戦争を終わらせるための正式な交渉が始まる前に、先制的な譲歩を引き出すために、ウクライナが合意した停戦提案を人質に取る可能性がある。
 米宇の高官は、一時的な停戦の目的は、ロシアとウクライナが和平への意思を示すことであり、一時的な停戦と戦争を終わらせるための交渉は別問題であるが、露大統領はそれらを結合するつもりかもしれないと述べた。  ロシア政府が一時的な停戦に同意する前に露大統領府が要求する可能性があるというロシアのインサイダー報道は、過去数ヵ月間のロシア当局の公式声明と一致している。
 米中央情報局 (CIA) のラトクリフ長官とロシア対外情報局 (SVR) のナルイシキン長官が、ウクライナでの戦争についての話し合いの最中、3月11日に電話会談を行った。
 ロシア軍は、3月12日にクルスク州でロシア軍の攻撃が続く中、最近スジャを占領した。
 プーチン露大統領が、2024年8月にウクライナがクルスク州に侵攻して以来、初めてクルスク州のロシア軍司令部を訪問し、ロシアによるスジャの奪取を利用して、米宇の一時的な停戦提案を背景に軍事的成功と戦力を誇示したいというプーチン大統領の願望を示した。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はクルスク州とボロヴァ、トレツク、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
2025.03.12
 17:51
RBC-Ukraine Russian army has not captured Sudzha, fighting ongoing - Ukrainian official <2504-031211>
 ウクライナの偽情報対策センターのコバレンコ所長が、スジャをめぐる戦闘は進行中であり、ロシア軍によるスジャの占領に関する報道は虚偽であると述べた。
Sudzha の位置 (Google Map)】
 コバレンコ所長によると、ロシアのクルスク地方では、スジャ方面を含め、戦闘が続いているとして、ロシア軍がスジャを支配したという主張を否定し、戦闘がまだ続いているため、これらの報告は現在の状況を反映していないと述べた。
 「クルスク地方での戦闘は進行中であり、スジャ方面での戦闘も続いている。 今のところ、ロシア軍がスジャを占領したという報告は現実と一致していない」と彼は述べた。
2025.03.12
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 11 2025 <2504-031203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月11日の戦況 =
 米国とウクライナが3月11日にロシアの合意を条件に、ウクライナでの30日間の即時停戦に合意し、米国は情報共有と軍事援助を再開したと報じられている。
 ウクライナの同盟国や欧州、アジア、オセアニアの友好国が、ウクライナ軍を強化し、将来の和平合意に続くロシアのウクライナ侵略に対する最も効果的な抑止力である安全保障でウクライナ支援を続けている。
 ロシア軍はクルスク州で確認された前進を続けており、スジャへの攻撃を開始した可能性が高い。
 ウクライナ軍は、3月10日から11日にかけて、主にモスクワ州を目標に、ロシアに対する大規模なUAV攻撃を実施した。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はシヴェルスクとロボチン、クルスク州に進出した。
2025.03.12
 08:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が東部トレツクでさらに進撃 新型ドローン「SETH」も投入 <2504-031201>
 ウクライナ東部ドネツク州トレツクで、高層の集合住宅の全体が取り壊されるといった過酷な市街戦を8ヵ月にわたり繰り広げた末、ロシア側は2025年2月上旬に同市を制圧したと主張した。 1ヵ月後、ロシア軍は後退している。
 ウクライナ国家親衛隊第12特殊任務旅団アゾフ(通称アゾフ旅団)を主力とし、陸軍や国家親衛隊、領土防衛隊のほかの部隊で構成されるウクライナ軍側は、2022年2月にロシアが全面侵攻を開始する前に約3万人が住んでいた炭鉱都市のトレツクから、ロシア軍部隊を押し出している。  ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)の9日の作戦状況レポートによると、ウクライナ側は市中心部のドルジュビー通りと、さらに南のブディベリニキウ通りで前進した。
 ウクライナ側がトレツク方面で形勢を逆転させた要因は2つありそうで、ひとつはロシア軍の疲弊、もうひとつはウクライナ軍のUAVの優位性である。
 ウクライナの調査分析グループFrontelligence Insightは最新のレポートで、ロシア軍がウクライナに対する全面侵攻永久に失った人員数(戦死者、重傷者、行方不明者、脱走者の合計)を最大56万名と推計している。 また、オランダの
OSINTサイトOryxの集計によると、これまでに撃破されたロシア軍の装備は15,000点を超える。
 人的・物的に甚大な損害を被っているロシア軍は、休息とリセットをひどく必要としており、ウクライナ情報総局長のブダノウ中将は、ロシアが戦力を回復するための休止を必要としているという「あらゆる兆候がある」と語っている。
 言うまでもなく、ウクライナ側も疲弊していて、Frontelligence Insightによるとウクライナ軍永久に失われた人員がおよそ30万名に達するとみられ、予備兵力も少なくなっている。
2025.03.11
 22:09
RBC Ukraine Border Guard Service on situation in Sumy region: Russia changes tactics <2504-031115>
 ロシア軍は、スムイ地方との国境付近で装備を使用する戦術を変更し、小規模な攻撃群に移行した。 ウクライナ国境警備隊報道官のデムチェンコ氏によると、敵はウクライナ領土の奥深くまで進出し、戦闘地域を拡大しようとしているという。
 彼によると、ロシア軍がウクライナ領土に侵入しようとしているため、スムイ地域との国境の状況は現在困難である。
 デムチェンコ報道官は「これは国境の突破口ではない。 なぜなら、実際には、敵は現在そこで装備を使用することができないからである。 それどころか、彼らはウクライナの奥深くまで進出し、活発な戦闘地域を強化し、拡大することを任務とする小さな攻撃群を配備しようとしているが、国境警備隊や軍部隊を含むわが軍は、敵を攻撃するために利用可能なすべての武器を使用している」と述べた。
 彼は、少し前にロシア軍が国境を突破するためにジュラフカ村の方向に装備を使用しようと試みたが、彼らの車両は破壊される前に国境にかろうじて到達した。
 「ノヴェンケ村の方向については、地形上、敵が装備の列を使用することを許さないため、彼らの戦術は、兵士を攻撃に送り込み、本質的には死ぬことで、彼らが何らかの目標を達成することを期待している」と説明した。
 彼はまた、ロシアの目標は、クルスク地域で活動しているウクライナ軍を包囲することである可能性を示唆した。 「参謀本部からの報告によると、敵がウクライナの陣地に対して開始している数十回の攻撃を、我が国の守備隊が撃退している」と付け加えた。
2025.03.11
 13:27
Reuters 通信

(Yahoo)

モスクワに過去最大の無人機攻撃、3人死亡 航空機の運航一時停止 <2504-031109>
 ウクライナは11日未明に、モスクワに対し過去最大規模のUAV攻撃を実施した。 その結果、少なくとも3人が死亡し、17人が負傷し、火災が発生したほか、モスクワの4空港全てで離発着が一時停止された。
 ロシア国防省はUAV 343機を撃墜したと発表し、このうち91機はモスクワ州上空、126機はウクライナ軍が越境攻撃を行っている西部クルスク州上空で撃墜したという。 クルスク州では、クルスク原子力発電所付近でも撃墜したとしている。 モスクワ州知事はTelegramに、04:00にモスクワ市とモスクワ州に対して大規模なUAV攻撃が始まったと投稿し、少なくとも7軒の集合住宅が破壊されたとした。
 ロシア航空当局によると、安全確保のためモスクワの4空港全てで航空機の離発着が停止され、モスクワの東にあるヤロスラブリとニジニノヴゴロドの2ヵ所の空港も閉鎖された。
 ロシア外務省は、今回のUAV攻撃はサウジアラビアで行われている米国とウクライナの高官協議に合わせて実行されたと指摘し、ウクライナに兵器を供給し続ける全ての国に今回の攻撃の責任があるとの見解を示した。
 モスクワのソビャニン市長によると、今回の攻撃はウクライナによるUAV攻撃としては過去最大規模で、ロシア国防省は、ウクライナが民間インフラに対する攻撃を行ったと非難し、元国防次官のカルタポロフ下院国防委員長は、報復措置としてウクライナを新型の極超音速IRBM Oreshnikで攻撃すべきと述べた。
 ロシア治安当局に近い独立系メディアのBazaなどはTelegramで、モスクワ周辺で住宅火災が起きている動画を投稿したが、モスクワではパニックの兆しはみられなかった
2025.03.11
 12:49
Bloomberg

(Yahoo)

ロシア、モスクワを標的とするウクライナの無人機60機を撃墜 <2504-031106>
 ロシアがモスクワを目標としたウクライナのUAV 60機を撃墜した。 3年にわたる戦争でロシアの首都が受けた最大の攻撃とみられる。
 モスクワのソビャニン市長はTelegramへの投稿で、モスクワ地域の各地でUAVが撃墜されたと明らかにした。 市長は地上での被害はなく、負傷者はいないと報告したが、モスクワ市内および周辺地域でUAVまたはその残骸が住宅に衝突した動画がSNS上で共有されている。
 ウクライナと米国の代表団がロシアによるウクライナ侵攻への対応についてサウジアラビアで話し合う準備を進める中で、今回の攻撃が行われた。
 サウジでの会合に先立ち、ゼレンスキー宇大統領停戦に向けた第一歩として、空爆と海軍軍事作戦の停止を提案していた。
2025.03.11
 08:30
Forbes

(Yahoo)

クルスク州のウクライナ軍1万人が窮地に 北側も崩壊、退路も断たれるおそれ <2504-031102>
 ロシア西部クルスク州に展開している1万名規模のウクライナ軍部隊が窮地に陥っている。
 ここ数週間、ロシア軍の精鋭のUAV部隊がウクライナ軍の兵站を執拗に攻撃し、ウクライナ軍突出部の中心地であるスジャ町につながる幹線道路などで多数の車両を破壊していた。 ウクライナ軍のSiversk
OTGの補給状況が悪化するのに乗じ、はるかに兵力の大きいロシア・北朝鮮軍部隊は反攻を強化した。
 突出部の北端にいたウクライナ軍部隊はスジャへ撤退している。 スジャでは、ロシア軍部隊が古いガスパイプラインの中を通ってウクライナ側の陣地に侵入することを試みたが、これはウクライナ側に撃退された。
 突出部北側からの後退は、ウクライナ軍がクルスク州から完全撤退する前段階になる可能性があるが、ロシア軍はウクライナ空軍のMiG-29による空爆などに動じず、比較的安全なウクライナ北部へのウクライナ軍部隊の退路を断とうとしている。 ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は「敵はクルスク州内と国境沿いの橋を破壊し、Siversk OTGがクルスク州からウクライナに出る動きを妨げようとしている」と警告している。
 SiverskOTGは、つい2月上旬にはクルスク州で前進を遂げていたが、ロシア軍が投入したルビコン先進無人技術センターのUAV部隊が形勢に大きな影響を与えたらしい。
独立系の専門家のパーペチュア氏は「ルビコンは高度なUAV戦術を駆使している」と説明している。 しかもそのFPV自爆UAVは、ウクライナ軍のjammingをかわして飛行できているようだ。
 パーペチュア氏は2月25日に更新したマップで、スジャにつながる幹線道路で前日ごろにロシア軍によるドローン攻撃が数十回もあったことを記録していた。 これは、ウクライナによる7ヵ月あまりにわたるクルスク侵攻の終わりの始まりを告げるものだったのかもしれない。 「このマップを見た日から、クルスクについて心配し始めるべきだった」とパーペチュア氏は振り返っている。
 クルスク州でロシア軍がUAV戦で成功を収めるのとほぼ時を同じくして、ロシアに同調する姿勢を強めているトランプ米大統領は、米国によるウクライナへの援助や米国とウクライナの情報共有を停止した。
2025.03.11
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 10 2025 <2504-031101>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月10日の戦況 =
 ロシアは、ウクライナがすでに提供している譲歩とは対照的に、自国の譲歩を一切提供せずに平和を望んでいると公言し続けている。
 ロシア当局者は、米国とヨーロッパを分断する試みで、トランプ政権の発言と行動を利用し続けている。
 ロシア軍はクルスク州で獲得した戦果を固めており、今後数日間でスジャを攻撃する準備をしている可能性が高い。
 ウクライナは、戦争遂行を支援するために、UAVと防空システムの国内生産を拡大し続けている。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はクルスク州とトレツクとポクロフスク近郊に進出した。
 プーチン露大統領は3月10日、ロシア政府と祖国防衛財団に対し、ロシアの退役軍人に対する社会的利益の増加を目的とした指示のリストを承認したが、これはロシアの予算と経済にさらなる負担をかける可能性が高い。
2025.03.10
 19:53
RBC Ukraine Russia planned to encircle Ukrainian troops in Kursk region, but suffered losses - Expert <2504-031030>
 軍事法律研究センターの責任者であるムシエンコ氏はRBC-UkraineのYouTube Channeへのコメントで、ロシア軍は、1月20日までにクルスク地域をウクライナ軍から解放する任務を負っていたため、ここ数ヶ月で活発な戦闘が観察されていると述べている。
 「戦闘は極めて過酷で、敵はいくつかの小さな戦果を得た。 彼らはなんとか特定の位置を占領することができたが、全体としてはウクライナ軍が大きな損失を与えたため、ロシア軍は2月に行っていたように、再編成して損失を補充しなければならなかった。 これは北朝鮮の部隊にも当てはまる」とムシエンコ氏は指摘した。
 彼は、その際ロシア軍はより集中的な攻勢を開始するために後退を余儀なくされたと付け加えた。
2025.03.10
 19:23
RBC Ukraine Ukraine's army chief comments on possibility of encirclement for Ukrainian forces in Kursk region <2504-031027>
 ウクライナ軍最高司令官シルスキー大将が、スムイ地域とロシアのクルスク地域の国境の状況は、ウクライナ国防軍の完全に支配下にあると報告している。 シルスキー大将によれば、ロシアのプロパガンダ報告で言及されているいくつかの集落は、敵の大規模な砲撃のためにもはや存在しないという。
 ロシア軍が大量に存在し、北朝鮮の歩兵によって補強されているにもかかわらず、敵は相当な損失を被っているという。 「プリホフの地域だけでも、4日間の戦闘で、敵は事実上、1個歩兵大隊を失った」とシルスキー大将は述べた。 さらに、ウクライナの守備隊は、敵の破壊工作隊や偵察隊、およびウクライナ領土に侵入しようとする小規模な歩兵部隊を効果的に排除しているという。
 シルスキー大将は、この地域のウクライナ部隊を強化するために、電子戦システムやUAV技術を含む追加の部隊と資源を投入することが決定されたことを強調し、ウクライナ軍が包囲されているというロシアの主張に反論した。
 「今のところ、我々の部隊がクルスク地方で包囲される恐れはない。 部隊はより有利な防御位置へのタイムリーな作戦行動を実行している」とシルスキー大将は述べた。
 さまざまなメディアの報道によると、クルスク地域の状況は最近悪化しているとされ、特にロシア軍がスジャの北西、スヴェルドリコヴォ地区でウクライナ国境に向かって前進したという主張があった。
 Telegraph紙はクルスク地域でのウクライナ軍の包囲疑惑についても報じ、米国が情報共有を停止した後、クルスク地域のウクライナ軍は包囲の脅威に直面したとされている。 彼らの情報源によると、これは攻撃の予測と防御の調整を複雑にしている。
 一方、偽情報対策センターは、スムイ地域の国境地域でロシアの攻撃部隊との激しい戦闘が続いていることを明らかにした。 敵はクルスク地方にあるスジャ市に侵入しようとしている。
2025.03.10
 15:45
RBC Ukraine UK Intelligence reports shift in Russian-Ukrainian frontline situation <2504-031021>
 英国防情報部は、ロシア軍はクルスク地方に主な攻勢を集中させ、前線の他の地域では、ウクライナ軍が反撃の機会を得ていると報告している。
 特にロシア軍は、西、北、東からクルスク突出部のウクライナ軍への圧力を強めていて、ウクライナ軍は、クルスクの300㎢を支配している可能性が高い。
 一方、ロシア軍は、2024年後半から2025年初頭にかけて、前線の他の地域での攻撃作戦が少なくなっている。
 英情報機関はまた、ロシア軍が集中しているポクロフスク近郊で、ウクライナ軍がピシャネ、ウダチニー、シェフチェンコの周辺、およびT-05-06兵站高速道路の南でいくつかの反撃を開始したと報告している。
 「ウクライナの反攻の機会は、ロシアが実施する地上攻撃の数が減少したことで改善され、ポクロフスク軸上のロシアの兵站補給線も、ウクライナの一人称視点無人航空機システム攻撃によって劣化している」と英国国防省は述べた。
 2025年2月におけるロシアの1日平均損失は1,255名で、2024年8月以来の低水準となった。 2月に登録されたロシア軍の損失の総数は35,140名人で、月間損失が2番目に多かった1月より約13,000名少なかった。
 英国情報機関によると、ロシアの損失率は2025年3月も1日あたり1,000名を超える可能性が高く、性急な歩兵による攻撃は複数の方向で持続すると予想されている。
2025.03.10
 10:18
Ukrinform ロシア軍はウクライナ北部スーミ州に足場を築こうとしている=国境警備庁 <2504-031017>
 ウクライナ国境警備庁のデムチェンコ報道官がTV番組出演時に10日、ロシア軍ウクライナ北部スーミ州ノヴェンケ村足場を築こうとしていると発言した。
 デムチェンコ報道官は「ノヴェンケ方面で敵がウクライナ領内のアクティブな戦闘圏を作り出し、そこに足場を築こうとしているのを確認している。 数人からなる小規模な襲撃班が、我々の領土に侵入しては集結し、その後ウクライナ深部へと進もうとしているが、おそらくは兵站を切断することが目的だろう」と発言した。
 または、ウクライナ部隊は敵を集結させず、戦闘圏の拡大を阻止すべく、榴弾砲、迫撃砲、偵察UAVを駆使して敵を攻撃していると述べた。
 報道官はその際、「国境警備庁の部隊が活動する前線では、敵は我々の陣地への砲撃、攻撃のために保有するあらゆる手段を活発に用いている。 光ファイバー誘導を含めたUAVを使用したのをはじめ、砲撃数の増加を観察している」と発言した。
 その他同報道官は、現在最も戦闘が激しい方面は東部クプヤンシク方面だとし、敵が襲撃を続けていると報告し、敵は襲撃班を用いて、ウクライナの部隊を陣地から撃退し、戦闘圏を拡大しようとしているが、その試みは結果を出していないと述べた。
2025.03.10
 09:31
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、西部州で大規模攻勢 ウクライナ軍、近く撤退観測も <2504-031016>
 露国防省軍事政治総局のアラウジノフ副局長が8日、2024年8月からウクライナ軍の越境攻撃を受けるロシア西部クルスク州内の全方面でロシア軍が大規模攻勢を始めたと述べた。 ロシア国防省は8日、同州のスジャ近郊で3ヵ所の集落を奪還したと発表し、9日にも4ヵ所の集落を奪還したと表明した。 スジャにはウクライナ軍の司令部があり、防衛線を突破されたウクライナ軍が近く同州から撤退を余儀なくされるとの観測も出始めた。 トランプ米政権がウクライナへの機密情報提供の一時停止を決めたことがウクライナ軍の劣勢に影響している可能性もある。
 英Daily Telegraph紙は7日、クルスク州に展開するウクライナ軍兵士約1万名がロシア軍による包囲の危機にあると報じた。 同紙によると、機密情報の提供が止まって以降の数日間で、ロシア軍はスジャ近郊の防衛線を突破し、ウクライナ軍の重要補給路の遮断を狙い攻撃している。
 ウクライナ軍は2024年8月の越境攻撃開始から約2週間で1.300㎢を制圧した。
2025.03.10
 09:00
Forbes

(Yahoo)

クルスク州でロ軍が進撃、ウクライナ軍の補給脅かす 精鋭ドローン部隊も展開 <2504-031014>
 ロシア西部クルスク州でウクライナ軍が2024年8月以来支配する突出部に対し、強力なロシア軍部隊が圧迫を強めている。 以前から展開している海軍歩兵部隊空挺部隊に加え、数百名以上の新たな北朝鮮部隊、そしてロシア軍屈指のUAV部隊が投入されているもようである。
 クルスク方面でのロシア軍の進撃は、トランプ米政権がウクライナへの情報提供や武器弾薬の輸送を停止し出した矢先に始まった。 ウクライナ軍が2月に遂げていた前進を逆転させるばかりか、ウクライナ軍の現地の主要拠点であるスジャ町に通じる幹線道路を遮断するおそれも出ている。
 ウクライナ軍参謀本部は8日、クルスク方面の状況について「依然として厳しいが、ウクライナ軍司令部の制御下にある」とUkrainska Pravdaにコメントしている。
 とはいえ、クルスク州でロシア軍の北軍集団が反攻の勢いを取り戻すべく新たに編成した強力な戦力を打ち破るために、ウクライナ軍がどのような措置を講じたのかは不明である。
 まず、突出部の東側では、ロシア軍の第177独立親衛海軍歩兵連隊第810独立親衛海軍歩兵旅団第11独立親衛空挺強襲旅団に、再び相当数の北朝鮮部隊が加勢している。
 朝鮮人民軍第11軍団を主力とする北朝鮮部隊は2024年末以降、クルスク方面の突撃で12,000名規模の兵力のうち1/3を損耗し、2025年1月までに前線から一時撤退したと伝えられていたが、北朝鮮部隊は新たな将兵を連れて前線に復帰したもようである。
 より重要なのは、ロシア軍が2024年設立された「ルビコン」先進無人技術センターに所属する精鋭のUAV部隊をクルスク州での戦闘に投入し、ウクライナ軍の大きな強みであるUAVの優位性を鈍らせていることで、独立系専門家のパーペチュアは「ルビコンは高度なUAV戦術を駆使している」と説明している。
2025.03.10
 08:02
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、クルスク州で3集落奪還 ウクライナ軍排除へ包囲か <2504-031010>
 露国防省が9日に、ロシア軍は西部クルスク州スジャ近郊で新たに集落3ヵ所を奪還したと発表した。 2024年に越境攻撃を仕掛けたウクライナ軍を同州から排除する作戦の一環という。
 露国防省は声明で「ロシア軍はクルスク州でウクライナ軍を撃退し続けている」とした。
 ロシアの軍事ブロガーらはこれより先、ロシアの特殊部隊がウクライナ軍を奇襲するため、スジャ近郊のガスパイプラインを通って何㌔も前進したと投稿していた。 ウクライナと米国が和平の可能性について協議するのを前に、クルスクのウクライナ軍を孤立させる狙いとみられる。
 ウクライナ軍は2024年8月にロシア軍をウクライナ東部から移動させるとともに、将来の交渉を優位に進めるためとして、クルスク州に越境攻撃し、1,300㎢を確保していた。 だが、ロシアは同地域の支配権奪還に向けた動きを強め、ここ数日で一定の成果を上げている。 ロシア軍の急速な進撃により、7日時点のオープンソースの地図ではクルスクのウクライナ軍部隊がほぼ包囲されていることが示された。
 ロシアのメドベージェフ前大統領は「煙を上げる大釜の蓋はほぼ閉まった」と投稿し、包囲がほぼ完了したと示唆し、「攻撃は続く」と述べた。
2025.03.10
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 9 2025 <2504-031009>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月9日の戦況 =
 ロシア軍は、クルスク州にあるウクライナ突出部の北部を、この地域でのロシアの活動が数日間激化した後、崩壊させた。
 米国のウクライナ諜報情報共有の停止と、ロシアによるウクライナのクルスク突出部の崩壊開始との間の時間的相関関係は注目に値する。
 ウクライナに対する米軍事援助の停止に関する報道は、停止がロシアに対するウクライナの自衛能力に影響を与える可能性が高いことを引き続き示している。
 ウクライナのヨーロッパの同盟国は、ウクライナに物資と財政援助を提供し続けている。
 ロシアは、米露で進められている二国間交渉にもかかわらず、米国の敵対国との関係を深め続けていることを示している。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はスムイ州とクルスク州、シヴェルスク、トレツク、クラホヴェ、ロボチン近郊に進出した。
2025.03.09
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 8 2025 <2504-030901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月8日の戦況 =
 米国がウクライナとの情報共有をどの程度停止したかは依然として不明である。 西側とウクライナの当局者は、米国の情報共有の停止が戦場での影響を生み出していると指摘した。 欧州諸国は、米国の停止後もウクライナとの情報共有を補完する努力を続けている。
 ロシア軍は、3月7日と8日にクルスク州に残存するウクライナの突出部を排除するための多方向作戦を強化した。
 ロシア軍は、ウクライナ軍がクルスク州からウクライナに撤退するのを防ぐ取り組みの一環として、クルスク州と国境沿いの橋を破壊しているようである。
 ロシア国防省の主要軍事政治局副局長でスペツナズ司令官のアラウディノフ少将が3月8日、クルスク州でのロシアの取り組み強化を発表した。
 ロシア軍は、3月7日と8日の夜、および3月8日の日中、ウクライナの後方および後方付近に対して一連のミサイルとUAV攻撃を実施したが、ウクライナ軍は特にロシアのBMを撃墜しなかった。
 露大統領府は、EU加盟国とウクライナが、ロシアの西側との戦争に対する長期的な準備から目をそらすために、ウクライナでの戦争を長引かせ、エスカレートさせようとしているという誤った物語を宣伝し続けている。
 ゼレンスキー宇大統領は3月8日、ウクライナ大統領府のイェルマク首席補佐官シビハ、ウクライナの外相、ウクライナのウメロフ国防相、ウクライナ大統領府副長官のパリサ大佐が、3月11日にサウジアラビアのジッダで開催される米国とウクライナの会談に参加すると述べた。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はクルスク州とトレツクとポクロフスク近郊に進出した。
2025.03.08
 13:45
RBC Ukraine Ukraine's forces not retreating from Kursk, no encirclement, sources say <2504-030813>
 クルスク地域の状況は、ここ数日で確かに悪化しているが、RBC Ukraine自身の情報源によると、ウクライナ軍は現在、そこから部隊を撤退させる計画はないという。 それどころか、情報筋によると、状況を安定させるための措置が取られており、対抗措置が計画されている。
 報道によると、現在、侵略者の計画は、スジャ-スムイ道路を分断し、それによってウクライナ軍を包囲することである。
 クルスク地域のウクライナの橋頭堡の幅は、現在11kmに減少しています。 そこでの防衛と戦闘作戦は、森林に覆われた地形と、敵による光ファイバー上でのドローンの広範な使用によって複雑化している。
 しかし、状況はまだ情報筋が説明しているように壊滅的ではなくウクライナ軍は包囲されていない
 クルスク橋頭堡の状況は、ロシア軍がスドジャの北西、スヴェルドリフカ近郊のウクライナ国境に向けて進軍した後、悪化し始めた。
 情報筋によると、これらの部隊は現在、バシフカ、そしてスムイ地方のユナキフカへの突破を目指している。
2025.03.08
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 7 2025 <2504-030808>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月7日の戦況 =
 ロシア軍は、3月6日~7日の夜に、ウクライナに対して史上最大級のミサイルとUAVによる攻撃を実施したが、これはロシア軍がウクライナの防空網を圧倒するための攻撃パッケージを適応させ続け、各攻撃におけるShahed UAVとデコイUAVの総数を増やし続けているからである。
 ロシア軍は2024年秋から、ウクライナの電子戦刷新の成功に適応するため、ストライクパッケージに含まれるShahedとデコイUAVの数を増やし始めた。
 ロシアは、米国のウクライナへの軍事援助と情報共有の停止を利用して、長距離攻撃作戦を強化し、ウクライナのSAMを枯渇させる可能性が高い。
 ロシア軍は、米国のウクライナ支援の停止による戦場での即時および長期的な影響を利用するため、一部の前線地域での攻撃作戦をさらに強化していると思われる。
 ロシア軍は最近、ロシア軍が最初の数ヶ月間の進撃に続いてウクライナ領土のかなりの範囲からロシア軍を押し出した2022年以来、初めてスムイ州北部に進出した。 ロシア軍は、スムイ州への限定的な前進を活用して、クルスク州からウクライナ軍を完全に追放するなどの目標を意図している可能性が高い。
 ロシア軍は最近、チャシフ・ヤールを占領し、ドネツク州にあるウクライナの要塞地帯の最南端の集落であるコスティアンティニフカを攻撃することを目的とした攻撃を強化した。
 ロシア当局者は、将来の和平交渉でいかなる譲歩も、米欧、ウクライナの和平提案を受け入れることも、明確に拒否し続けている。
 リトアニアの情報機関は、ロシアが3年から5年以内に一つまたは複数のNATO諸国に対して限定的な軍事作戦を行う能力を持っている可能性があると評価しており、この評価は、中長期的にNATOとの将来の紛争に備えて軍隊と社会を再構築し準備するロシアの努力に関するISWの評価と一致している。
 英国は、凍結されたロシアの資産から生み出された収益のウクライナ初のトランシェを発行した。
 ロシア軍はスムイ州とボロヴァ、チャシフヤール、トレツク、ポクロフスク近郊に進軍した。
 露大統領府は、ロシア社会を軍事化し、忠実なロシア政府高官の新たな幹部を形成するための長期的な取り組みの一環として、ウクライナでの戦争の退役軍人を政府の役職に充てるTime of Heroesプログラムを引き続き活用している。
2025.03.08
 00:21
産経新聞

(Yahoo)

「ロシア軍が防衛線突破」と報道 ウクライナ軍、露西部クルスク州で危機的状況か <2504-030801>
 Ukrainska Pravdaが7日に現地軍関係者の話として、ウクライナ軍の越境攻撃下にある露西部クルスク州の小都市スジャ近郊で、露軍がウクライナ軍の防衛線を突破したと報じた。 スジャにはウクライナ軍が現地司令部を設置している。
 ウクライナの有力軍事メディアDeep Srateも7日、クルスク州で露軍が優勢を拡大しており、ウクライナ軍は「危機的状況」にあると報告し、Reuters通信も7日に、同州で「ウクライナ軍の状況が過去3日間で急速に悪化している」としたほか、「ウクライナ軍が包囲されるか、撤退を余儀なくされるまで多くの時間は残されていない」とする欧米側軍事専門家の見解を伝えた。
 ウクライナ軍は2024年8月に露軍の戦力分散や対露交渉カードとする狙いなどからクルスク州への越境攻撃に着手し、一時は約1,300㎢を占領したが、露軍は北朝鮮兵も投入して反撃し、現在は6割以上を奪還したとの観測が強い。
2025.03.07
 20:38
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナに大規模攻撃 防空ミサイル枯渇狙いか 迎撃に仏戦闘機ミラージュ初参加 <2504-030720>
 ウクライナ空軍が7日、同日未明にロシア軍のミサイルとUAVでの大規模な攻撃があったと発表した。 発表によると、露軍はエネルギー施設を主目標にミサイル67発とUAV 194機を発射し、ウクライナ空軍がミサイル34発とUAV 100機を撃墜し、最大10発のミサイルが目標からそれたとした。 今回の攻撃で露軍は、デコイUAVを少なくとも86機を発射したという。 トランプ米政権がウクライナへの軍事支援を一時停止した中、ロシアはウクライナのSAMを枯渇させようとしている可能性がある。
 同空軍によると、今回の防空戦闘にはF-16のほか先月上旬にフランスから供与されたMirage 2000が初参加した。
 ウクライナメディアによると、撃墜を免れた一部のミサイルやUAVが東部ハリコフ州や南部オデッサ州、中部ポルタワ州などに落下し、民間人少なくとも7人が負傷した。
 露国防省は7日、「ミサイルとUAVの複合攻撃が成功した」と主張し、過去1週間にウクライナ東部ドネツク州の4集落を新たに制圧したとも主張した。
2025.03.07
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March6 2025 <2504-030707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月6日の戦況 =
 プーチン露大統領と大統領府当局者は、将来の和平交渉で譲歩することや、米国、ヨーロッパ、ウクライナの和平提案を受け入れることを明確に拒否し、3月6日にロシア外務省は交渉による停戦の可能性を拒否した。
 露当局者は、ウクライナに対する米国の軍事援助の停止と、ウクライナとの情報共有を利用して、ロシアの勝利が避けられないと偽って描くことを意図した、長年にわたるロシアの情報作戦を広める可能性が高い。
 露大統領府は、トランプ政権高官が最近、ロシアの違法でいわれのないウクライナ侵攻「代理戦争」と誤って特徴づける発言を歓迎し、露メディアは、この発言を米国が戦争に参加していることを認めたものとして描写した。
 米国とウクライナの代表団は来週、サウジアラビアで二国間会談を行う予定である。
 ウクライナの野党政治家は、戦争が終わる前にウクライナで選挙を行う可能性を拒否した。
 ヨーロッパ諸国は、ウクライナ軍を支援するための新たな軍事支援パッケージやその他の措置を発表し続けている。
 ウクライナ軍はポクロフスク方向に進撃し、ロシア軍はクピャンスク、ボロヴァ、シヴェルスク、ポクロフスク、クラホヴェ方向に進出した。
 プーチン露大統領は、ロシア軍部隊が徴集兵にロシア国防省との契約に署名するよう強制しているという報道が続く中、徴集兵が戦争に突入することに対するロシアの恐怖を和らげようと試みた。
2025.03.06
 08:40

(18:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March5 2025 <2504-030605>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月5日の戦況 =
 トランプ政権は、露大統領府が米国、ウクライナ、その他のウクライナの支援者に対して行った多くの要求の一つであるウクライナとの情報共有を停止した。 米国のウクライナ情報共有の停止は、軍事および民間の標的に対するロシアの進行中の攻撃に対するウクライナの防御能力を損なうことになる。 ウクライナとの全米情報共有の停止は、ロシア軍がウクライナ後方に対するUAVとミサイル攻撃を強化することを可能にし、何百万人ものウクライナ民間人に影響を与え、ウクライナの防衛産業の成長に影響を与えることになる。
 トランプ政権はウクライナにかなりの圧力をかけており、ウクライナの指導者たちは譲歩を続け、戦争の永続的な終結を達成することに関心を公に宣言している。 こうしたトランプ政権の政策は、プーチン露大統領に、米国、ウクライナ、ヨーロッパの利益になるあらゆる和平合意を受け入れさせるために、米州国が必要とする影響力を弱体化させている。
 露大統領府当局者は、米国の軍事援助と情報共有の停止を利用して、戦場でさらなる戦果を得る意向を発表した。
 ロシア当局は、意味のある和平交渉の欠如について、プーチン露大統領ではなく、ゼレンスキー宇大統領に責任を負わせ続けている。
 露大統領当局者は、ビジネス上のインセンティブを利用して、米国にさらなる要求を行い、ロシアによるウクライナ領土の併合を事実上承認するよう米国に圧力をかけ続けている。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスクの近くで前進した。
 2022年2月から2024年12月中旬までの間に、5万名以上のロシア軍人が部隊を放棄し無断欠勤していると報じられている。
2025.03.05
 17:40
Newsweek

(Yahoo)

国境から1500キロ、ロシア最大級の製油所が大炎上...「ドローンの飛行音と爆発音を聞いた」と地域住民 <2504-030522>
 ウクライナとの国境から東に1,500kmに位置するBashneft社の製油所が巨大な炎に包まれ、その様子を捉えた映像がSNS上に複数出回っている。
 ロシア・バシコルトスタン共和国の都市ウファにある国内最大級の製油所で火災が発生した。 ウクライナとの国境から1,500km離れた場所に位置するこの施設で、火災の前にUAVの音が聞こえたという報告もあり、攻撃の可能性が取り沙汰されている。 本誌はロシア外務省にメールでコメントを求めている。
Ufa の位置 (Google Map)】
 ウクライナはロシアの戦争遂行能力を削ぐため、主にUAVを使用してロシア国内の飛行場や軍事工場、弾薬庫、倉庫、石油ハブ、製油所を攻撃してきた。 これらの施設は戦争開始以来、ロシアの経済を支え、特に燃料貯蔵施設はロシア軍に燃料を提供している。
 SNS上に出回っている動画には、バシネフチ社の製油所が巨大な炎に包まれる様子が映っている。 Reutersは、この製油所は1日最大16万8,000バレルを処理していると報じている。
 非常事態省によれば、火災が発生したのは「焼却炉のエリア」だという。
 同省はTelegramに出した声明の中で、「近隣地域の住民に危険はない。 現場では大気質を監視するための検査施設が稼働している。 犠牲者は報告されていない」と述べている。
2025.03.05
 15:12
乗りもの
ニュース

(Yahoo)

ロシア軍の揚陸艦などを撃沈! “世界初”の撃墜も達成したウクライナの「水上特殊部隊」が2年間の戦果を公開 <2504-030519>
 ウクライナ海軍で
USVを装備している特殊部隊Group 13が、部隊発足から2年間となる3月2日に、15隻の艦艇と3機の軍用ヘリに損傷を与えたと発表した。
 同特殊部隊は2023年3月に発足されて以降、黒海を活動拠点として、Magura V5 USVを駆使し、艦艇に対しての自爆攻撃や、上空のヘリに対する対空戦闘などを行ってきた。
 2年程度の活動期間で、艦艇では計15隻に損害を与え、そのうち揚陸艦など計6隻を撃沈する戦果を挙げた。 また、対空戦闘でもMi-8を2機撃墜している。 なお2024年12月に撃墜された最初のMi-8は、USVが世界で初めて撃墜した有人航空機となった。
 同特殊部隊が仕掛けた戦法は、イギリスやフランスが供与したSCALP-EG/Storm Shadowを使用するウクライナ空軍の攻撃と共に、ロシア黒海艦隊の活動にも大きな影響を与えており、同艦隊は、2025年現在でも主な活動拠点を黒海東部に移したまま、その作戦範囲を縮小させている。
 なお、Group 13が損傷を与えた艦艇に関しては、軽微もしくはほとんど無傷ですぐに作戦行動へ復帰している艦艇もあるが、前述した揚陸艦やコルベットイワノヴェツのように、撃沈される映像が公開されているものもある。
2025.03.05
 11:30
Forbes

(Yahoo)

訓練場攻撃にウクライナ軍が報復、ロシア兵30人をクラスター弾で殲滅 <2504-030510>
 ロシア軍の偵察UAVが3月1日、前線から130kmほど離れたウクライナ南東部ドニプロペトロウシク州チェルカシケ町にあるウクライナ軍の訓練基地の上空に飛来した。
 致命的なことに、基地周辺に偽装網は張られておらず、兵士たちを守る土塁のような防御設備もなく、彼らは白昼歩き回っていたうえ、敵のUAVを撃墜する防空システムも配備されていなかったようで、ウクライナの従軍記者ブトゥソウは、チェルカシケの基地に滞在したことのある兵士の話として、基地の指揮官たちは普段からこうした状態に「無頓着」だったと伝えている。
 ロシア軍はUAVの情報を元にしてIskander
TBMを撃ち込んだため、ブトゥソウ記者によればウクライナの軍では32名が戦死し約100名が負傷した。
 ウクライナ無人システム軍第14独立UAV連隊の報告によると、同連隊のUAVは3日後に、ウクライナのロシア占領地域のおそらくヘルソン州かザポリージャ州であろう「後方深く」にあるロシア軍の訓練基地に、歩兵が集まっているのを発見し反撃した。
 ウクライナ軍のタウリヤ作戦戦略軍集団の砲兵部隊がそこに、重量300kg弱、最大射程80km前後の精密誘導弾などを発射するHIMARSでクラスター弾を撃ち込んだ
 第14UAV連隊は、クラスター弾による攻撃で「占領者約30人が排除された」と主張している。
2025.03.05
 11:20

(21:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March4 2025 <2504-030509>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月4日の戦況 =
 トランプ米大統領が3月3日、ウクライナに対する米国の軍事援助を一時停止し、重要な戦闘物資の引き渡しを一時停止するよう命じた。
 米国はウクライナに砲弾、装甲車、牽引榴弾砲、Patriot SAM、HIMARSやATACMSなどの長距離ミサイルシステムを提供してきたが、その多くは米国だけが供給できる高度なシステムである。
 ウクライナの前線は、差し迫った崩壊のリスクはないが、米国の援助一時停止の影響は、時間の経過とともにより深刻になるであろう。
 欧州委員会は3月4日、EU加盟国がウクライナを支援し、欧州の安全保障を強化するために国防費を増額できるようにする計画を提案した。 欧州の再軍備は、欧州の短期的・長期的な安全保障にとって極めて重要であり、欧州は米国のウクライナ支援の状況にかかわらず、これらの取り組みを追求すべきである。
 ウクライナは、最終的には軍事需要を独立して満たすために、戦争を通じて防衛産業の生産能力を大幅に拡大してきたが、ウクライナが長期的に自給自足できるようになるまでは、短中期的には友好国からの継続的な支援にかかっている。
 ウクライナ議会 (Verkhovna Rada) とゼレンスキー宇大統領は3月4日、ウクライナの持続可能で永続的な平和を達成するためにトランプ政権と協力するというウクライナのコミットメントを改めて表明した。
 この戦争でロシア将兵の死傷者が多いのは、プーチン大統領が恐ろしく高価な戦術を使ってウクライナ全土を征服するという決意の結果であり、プーチン大統領はいつでもこの死傷者数を劇的に減らすことができる。
 露大統領府は、ウクライナに対する米国の軍事援助の一時停止について慎重ながらも楽観的な見方を示し続けており、米国に追加の要求を課す取り組みの一環として、いくつかの物語を進めている。
 ロシア軍はライマン、ポクロフスク、ザポリージャ州西部に進出し、ウクライナ軍は最近ポクロフスク近郊に前進した。
 ロシア国防省は、2025年7月までに限られた数の動員要員を部分的に解体する計画を策定していると報じられており、これは、2年以上にわたってロシア軍の動員兵の交代と動員解除の欠如に対する社会的反発の高まりに対処する可能性が高い。
2025.03.05
 10:50
毎日新聞

(Yahoo)

ウクライナ、国内での武器生産加速 需要の5割目標、米国依存脱却へ <2504-030507>
 シュミハリ宇首相が4日、「状況に関わらず必要なものを軍に供給する」として、国内での武器生産を加速させる方針を示し、米国からの軍事支援が一時停止したことを受け、米国依存からの脱却を目指す。
 Reuters通信などによるとシュミハリ首相は記者会見で、ウクライナは必要とされる武器や弾薬、装備の3割を既に自国内で生産していると説明し、その割合を5割まで引き上げるとの目標を示し、「2025年中に達成できると確信している」と述べた。
 シュミハリ首相は、当面は侵攻するロシアに対する前線を維持する手段はあるものの、米国の支援がなくなると米国製のPatriotの維持管理などに支障が出るおそれがあると説明した。
 英BBC放送によると、ウクライナは既に偵察や攻撃用のUAVの95%を自国で生産しているほか、装甲車や大砲の需要も満たせる水準にあるという。
2025.03.04
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March3 2025 <2504-030408>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月3日の戦況 =
 ウクライナの軍事情報によると、ウクライナとクルスク州では620,000名のロシア将兵が活動しており、2024年後半と比較して40,000名増加している。
 ロシア当局は、2024年と2025年1月に採用枠を上回ったと報じられているが、これは新兵に対する金銭的インセンティブの増加や、中長期的に持続不可能な刑務所の採用活動が一因である可能性が高い。
 ロシア軍は、ウクライナの防空網を突破するために、攻撃パターンを変更し続け、より多くのShahed UAVとデコイUAVを活用している。
 ロシアのミサイル生産は大幅に増加していないと報じられているが、ロシア軍はウクライナの防空システムに対してより効果的なミサイルやUAVの派生型の生産を優先しているようだ。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はヴェリカ・ノヴォシルカとクルスク州に進撃した。
2025.03.03
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March2 2025 <2504-030318>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月2日の戦況 =
 提案されている米宇鉱物取引に対する最近のロシア公式声明は、露大統領府が米宇の視聴者を対象にした言説を通じて、協定を妨害しようとしていることを示している。 露大統領府は、この鉱物取引はウクライナに利益をもたらさないと主張している一方で、ロシアは米国に対してより良い提案をすることができると主張しており、モスクワがこの取引をその目的にとって有害と見なしていることを示している。
 露大統領府は、米宇が鉱物取引に署名するのを防ぐことに既得権益を持っており、この取引は米国がウクライナとウクライナの主権に対する長期的な投資を約束することになる。
 ラブロフ露外務大臣は、ウクライナにおける露大統領府の要求を再活性化するため、将来の和平解決の一環として、ウクライナへのヨーロッパ平和維持軍の配備の可能性に関する米国とEU間の議論を利用しようとしている。
 欧州の指導者たちは、3月2日にロンドンで開催された防衛首脳会議で、ウクライナ支援へのコミットメントを示した。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に進出し、ロシア軍はヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に前進した。
2025.03.03
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が東部要衝トレツクで反撃進める 米大統領の「行き詰まり」主張も粉砕 <2504-030313>
 米ホワイトハウスの大統領執務室で2月28日に記者団に公開されていた会談冒頭で、トランプ米大統領とバンス米副大統領から、米国の援助に感謝していないなどと事実に反する非難を受けたゼレンスキー宇大統領が、2人に堂々と立ち向かったのには相応の理由がある。
 トランプ大統領は惨事となったこの会談の席で、ゼレンスキー大統領とウクライナはあまり良い立場にないと主張したが、実際のところウクライナ軍は、ロシアによるウクライナに対する全面戦争のおよそ1,300kmにわたる戦線の少なくとも2つの重要な方面で反撃を行っている。
 つい数ヵ月前までロシア軍は3年におよぶこの戦争で勢いがあったが、現在はそうではない。 これはとくに、ウクライナ東部ドネツク州トレツク市内やその周辺に当てはまる。 トレツクでは2024年の大半の期間を通じて激しい市街戦が繰り広げられ、両軍が高層集合住宅を意図的に破壊したりもし、そして2025年2月7日にロシア国防省はトレツクを制圧したと主張した。
 全面戦争の開始前におよそ35,000人が住んでいた鉱山都市のトレツクは、ウクライナ側の重要な補給線を見下ろす高台にある要衝で、露大統領府がその「解放」を祝したのも無理はない。 だがウクライナ軍は反撃を進め2週間後には市中心部に入った
 ロシアのある軍事ブロガーは2月24日、ロシア軍が前日にトレツク市郊外でウクライナ側の反撃を撃退したと報告したが、投稿した動画はウクライナ軍部隊が市中心部に進んでいることを示していた。
 1週間後、信頼できる戦況図Ukraine Control Mapで、市西部は両軍が支配を争うグレーゾーンになっている。 市街地の中間地帯に突き出た露出部に、少人数のロシア軍部隊がしがみついていた可能性もある。
 エストニアの専門家、WarTranslatedは「トレツク市中心部で戦闘が続いていて、敵ロシア側は支配を失いつつある」と伝えている。 「いくつかの区域でロシア占領軍が完全に包囲されているという報告もある」とも言及している。
2025.03.02
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March1 2025 <2504-030202>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年3月1日の戦況 =
 米国高官が、米国がウクライナへのすべての援助を削減する可能性があることを示唆しているが、トランプ米大統領はそのような意図を示していないが、現在のウクライナへの援助の流れを断つことは、ウクライナの持続可能な平和を達成するというトランプ大統領の目標を直接損なうことになる。
 米国の必要不可欠な支援によって可能になったウクライナ軍は、ロシア軍に持続不可能な損失を与えながら、彼らをわずかな戦果に抑えている。 この状況は、ロシアが2025年に直面するであろう深刻な課題と相まって、和平交渉において米国に大きな影響力を与えている。 ウクライナに対する続けている米国の軍事援助の停止は、プーチン大統領が、彼の要求を増やし続け、戦争を通じて完全な勝利を達成できるという彼の確信を煽ることを助長するだろう。 ウクライナへの援助を縮小すれば、世界における米国の影響力が弱まり、米国の敵対国を勇気づけるリスクがある。
 ウクライナのゼレンスキー大統領ではなく、プーチン大統領がウクライナに関する恒久的な和平合意に対する主要な障害であり続けている。
 露大統領府は、ロシアがウクライナでの戦争に勝ったと主張して、ウクライナに対する米欧のさらなる軍事援助を思いとどまらせることを意図した別の情報収集活動を開始したが、欧州諸国は、3月2日にウクライナに関する欧州防衛サミットが開催される中、ウクライナの軍事・防衛産業を支援することに引き続き取り組んでいる。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に進出し、ロシア軍はヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
 露国防省は、人員不足に対処するために、医学的に不適当な兵士を引き続き採用している。
2025.03.01
 18:22
Kyuv Independent Russian forces suffer record vehicle losses in February <2504-030119>
 ウクライナ国防省によると、2月中ウクライナ軍は全面侵攻開始以来最も多くのロシア軍車両を破壊した。 声明によると、ウクライナ軍は2025年2月に3,472両の車両と燃料タンク、596両の装甲戦闘車両331両の戦車破壊した。
 2月の戦闘数は1月に比べて減少し、5,087件に対して3,274件となった一方で、クライナ軍の陣地や前線の居住地に対する敵の空爆の数は、1月の約2,400発から2月には3,522発に増加した。
 同省はまた、ロシア軍が2月に36,570名を失ったことを示すロシアの人的資源の損失に関する参謀本部の情報も掲載した。
 ロシアはここ数ヵ月でウクライナ東部とクルスク州でわずかに優位に立っているが、その代償として多くの死傷者と装備の損失が出ている。
 ロシアの司令官は装備が減少する中、兵士への防護装備を減らすことを余儀なくされており、それは彼らが攻撃に民間の車を使用することによって浮き彫りになっている。
2025.03.01
 10:02
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの軽飛行機改造ドローン、ロシア軍部隊への爆撃にも投入か <2504-030111>
 ウクライナの軽飛行機型UAVは以前はもっぱら、ロシア国内に数百㌔以上深く入って目標の施設に突っ込む自爆攻撃を行っていたが、ここにきて、もっと前線に近い場所ロシア軍部隊に爆弾を落とす爆撃も始めた可能性がある。
 地上のロシア兵が自身の装備のサーマルイメージングカメラで撮影した映像には、ウクライナのA-22軽量スポーツ機改造型とみられるUAVが低空を飛行し、爆撃を行っているらしい様子が映っている。
 映像冒頭の轟音は、最大離陸重量450kgの同機からロシア軍の陣地に向けて投下された250kg爆弾の爆発音かもしれない。 場所はウクライナ北部と国境を接するロシア西部ブリャンスク州と伝えられる。
 ロシア側は急旋回するUAVに至近距離から発砲しているが、損傷を与えたようには見えない。
 ロシア軍は通常、工場や石油施設、後方の指揮所など、プロペラ推進のA-22型UAVがよく攻撃している目標周辺に歩兵を配置していないため、現時点では確認されていないが、空襲が行われた場所はロシアの対ウクライナ全面戦争の1,300km近くにおよぶ前線の近くだった可能性がある。
 もしそうだったとしても驚くような話ではなく、ウクライナ製の大型UAVは製造数が増え、性能も上がり、投入される範囲も広がっている。 ウクライナのゼレンスキー大統領はこのほど、ウクライナが2024年に長距離攻撃UAVを10万機生産したことを明らかにしたうえで、各種UAVを「今年はもっとつくる」と語っている。
 A-22のような軽飛行機型とみられるウクライナのUAVは、目標にそのまま突っ込む自爆攻撃だけでなく、搭載する爆弾を投下して基地に帰還するのも可能なように改良されていることも、最近明らかになっていた。
 比較的近距離の攻撃には後者のような爆撃機としての運用が適しているだろう。 ウクライナ軍の使い捨ての4回転翼
FPV UAVや、擲弾やその他の爆弾を投下する8回転翼の爆撃UAVが普通、前線から8〜16kmくらいの範囲で使用されるのに対して、A-22ベースのような軽飛行機型はもっと遠方まで飛んで爆撃を行うことができる。
2025.03.01
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February28 2025 <2504-030109>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月28日の戦況 =
 ゼレンスキー宇大統領とトランプ米大統領が 2月28日にホワイトハウスで論争の的となる会談を行った。
 プーチン露大統領が米国との交渉に対するロシアの受容性を装おうと努力しているにもかかわらず、ロシアは米国の敵対国との関係を深めていることを引き続き示している。
 ロシアは米国の敵対者と手を組み続けており、ウクライナを含む米国の同盟国やパートナーを強化し、支援することの重要性を強調している。
 ロシアと北朝鮮の関係が深まり、最近、クルスク州への北朝鮮軍の新たな展開が報じられる中、ウクライナ当局は韓国との協力を強化している。
 ウクライナ軍は、占領下のウクライナにあるロシア軍のほぼ後方の軍事施設に対して攻撃を行った。
 ロシア外務省は2月28日、現外務省北米局長のダルチエフ氏を駐米露大使に任命することを米国が承認したと発表した。
 ロシア軍はポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近、およびザポリージャ西部に前進した。
 プーチン露大統領は、クリミア占領の首謀者アクショーノフに、ロシアの退役軍人をロシア経済に統合するための「カドリー」(「人的資源」)国家プロジェクトの設立を命じたが、これはおそらく、破壊的な退役軍人の市民社会の出現を防ぐためのクレムリンの取り組みを支援するためだろう。
2025.02.28
 18:11
RBC Ukraine Ukrainian air force strikes FSB positions in Bryansk region <2503-022809>
 ウクライナ軍参謀本部によると、ウクライナ航空隊が2月27日にブリャンスク州にあるロシア連邦保安庁(FSB)の陣地を目標にして、主要な敵のインフラを破壊した。
Belaya Beryozka の位置 (Google Map)】
 「ウクライナ軍空軍の航空隊は26日に、ブリャンスク地方のベラヤ・ベリョースカにあるロシア連邦FSBの国境前哨基地を成功裏に攻撃した」と参謀本部は報告した。
 この攻撃により、通信機器、信号増幅器、衛星通信装置、戦闘作戦の調整に使用されるその他の技術システムのようなロシアの重要な軍事インフラが破壊された。
 この攻撃により、ロシア軍がこの地域での兵力と資源を管理する能力が大幅に低下した。
2025.02.27
 16:40
Kyiv Independent Russian troops 'bogged down' near Pokrovsk, Ukrainian military claims <2503-022715>
 ウクライナのホルティツィア部隊のトレフボフ広報官は2月27日に
RFE/RLに、ロシア軍はドネツク州のポクロフスク近郊泥沼化していると語った。
 ドネツク州のポクロフスクの町は、前線で最も激しい争いが繰り広げられている地域の一つで、最高司令官のシルスキー大将は以前、1月だけでポクロフスク近郊だけで7,000名のロシア兵が殺害されたと主張していた。  ウクライナ軍参謀本部は、過去1日間にポクロフスク地区で33回のロシアの攻撃を撃退したと述べている。
 トレフボフ広報官によれば、ロシアのポクロフスク南からの突破と、西から迂回する試みは失敗し、この地域に投入されたロシア軍は疲弊しつつあると主張した。
2025.02.27
 15:19
Kyiv Post Ukrainian paratroopers capture village, Kyiv launches local counterattacks <2503-022714>
 ウクライナ当局が、ロシア軍の攻撃のペースが前線全体で低下していると述べ、重要なポクロフスク地区では、ロシア軍が最大3ヵ所で後退したと主張している。
 ウクライナ軍は、ロシア軍が占領した領土を取り戻すために、東部戦闘戦線の3正面で限定的ではあるが成功した反撃を実行したと、27日の戦闘報告が報じた。
 ウクライナ空挺部隊司令部が26日に公開したビデオは、第25独立空挺旅団が週の初めに要塞都市ポクロフスク近くのコトリネ村を攻撃し掃討したと報じている。
 第25旅団は、2014年まで遡る戦闘記録を持つ、長年にわたるウクライナ軍の正規部隊で、2022年2月以降第25旅団は空挺降下で攻撃するウクライナ唯一の部隊であり、ほぼ独占的にポクロフスク地区で戦っている。
2025.02.27
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February26 2025 <2503-022708>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月26日の戦況 =
 トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は、2月28日にホワイトハウスで会談する予定で、米国とウクライナの鉱物取引に署名する可能性が高いが、会議に先立って発表された協定の草案は、ウクライナに対する米国の安全保障支援や安全保障の提供を記述していない
 米国との交渉に直接関与しているロシア当局者は、ウクライナでの戦争を解決するための和平合意は、ロシアの2021年の要求に基づいていなければならないと主張し続けている。 彼らはまた、ウクライナ軍が現在保持している主要都市と100万人を優に超える人々が住む領土をロシアに明け渡すことを主張している。 ロシアは、ロシア軍が現在占領しておらず、占領する見込みのないいくつかの大都市をウクライナに降伏させ、100万人のウクライナ人をロシアに引き渡すよう要求している。
 ラブロフ露外相や他の露大統領府高官が、トランプ米大統領や欧州指導者がウクライナの恒久的平和を達成するために必要としている停戦やその他の条件を拒否し続けていることは、プーチン露大統領が意味のある交渉に関心がなく、中長期的に軍事的に戦争目標を達成できると評価していることを示している。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスク付近に前進し、ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ、ロボティン付近に進出した。
 ロシア当局は、ロシア連邦保安庁 (FSB) がウクライナの戦争捕虜の虐待に関連する公判前拘禁施設を担当しているとの報道がある中、FSBがロシアのすべての公判前拘禁施設の管理を引き受けることを提案した。
2025.02.26
 12:00

(22:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February25 2025 <2503-022414>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月25日の戦況 =
 プーチン露大統領が、ウクライナのゼレンスキー大統領を、ウクライナの正当な大統領であり、ロシアの将来の交渉相手として暗に認め、ウクライナ社会とウクライナ軍を内部から不安定化させることを目的とした新たな情報作戦を推進した。 プーチン大統領は、2021年以来要求してきたウクライナの政権交代の呼びかけを、新しい言葉で表現し直そうとした。
 プーチン大統領は、この問題でウクライナを上回る努力の一環として、ロシアの希土類鉱物について米国と取引をすることを提案し、ウクライナに対する実際のロシアの譲歩の代わりに、ロシアの経済措置の提案を米国が受け入れるように圧力をかけることを提案した。
 プーチン大統領は、ウクライナに関する交渉へのヨーロッパの参加を支持すると主張しようとしたが、譲歩する意欲がないことを示し続け、ロシアの同盟国を将来の交渉当事者として提案しているように見える。
 露大統領府は、ロシアがウクライナに侵攻したのはウクライナのロシア語を話す少数民族を守るためだというモスクワの言説を強化するため、ロシアの同盟国との外交的関与を利用し続けている。
 北朝鮮がロシアにより多くの物資を輸送している可能性があると報じられる中、ロシアの与党「統一ロシア」の招待により、北朝鮮の朝鮮労働党の代表団が2月25日にモスクワに到着した。
 西側当局者は、ウクライナに対するヨーロッパの軍事援助の規模を強調し続けている。
 ロシア軍はクルスク州とクピャンスク、ライマン、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に進出し、ウクライナ軍はクピャンスク付近に前進した。
 サマラ州当局は、2025年1月にロシア国防省と兵役契約を結んだ兵士への一時金を一時的に増額した後、一時金を削減した。
 BBCロシア・サービスが2月25日、様々な汚職容疑で告発され、有罪判決を受けた100人以上のロシア政府、軍、治安当局者がウクライナで戦っていると報じた。
 露大統領府は、ウクライナ戦争の退役軍人を政府の役職に就かせる「英雄の時間」プログラムを利用して、忠実で超国家主義的な退役軍人で構成される新たなロシア・エリートを結成する取り組みを続けており、長期的にロシア社会を軍事化し続けることになる。
 ロシアは、占領下のクリミアにあるソビエト時代の潜水艦基地を再開する可能性がある。
2025.02.25
 09:40

(19:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February24 2025 <2503-022514>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月24日の戦況 =
 プーチン露大統領が、3年前の2022年2月24日に、いわれのないウクライナへの全面侵攻を命じた。 ウクライナは敗北も破壊もしていないが、この不当なロシアの侵略に直面しても、回復力と革新性を維持している。
 ロシアは、2022年2月24日のロシアの全面侵攻以来、過去3年間で持続不可能な人員と車両の損失を蓄積してきた。
 国連総会は2月24日、ロシアによるウクライナへの全面侵攻3周年を記念して、ウクライナと欧州が支持する決議を可決し、ロシアを戦争の侵略者と認識し、ウクライナの公正な平和を求め、ウクライナの主権と領土保全を支持した。
 最近の世論調査では、ロシアがウクライナを完全に降伏させるまでウクライナでの戦争を続けることをロシア国民が支持する傾向が強まっている一方で、同時にロシアの戦争3年間の経済的打撃を感じ始めていることが示されており、プーチン大統領が中長期的に国内で「バターと銃」のバランスを取り続ける能力に疑問を投げかけている。 プーチン露大統領は、国内の政治的・経済的圧力が高まっているにもかかわらず、現在もウクライナでの戦争を継続することにコミットしており、ウクライナに降伏を強いる決意を再考する兆候は見せていない。
 クレムリン当局者は、2月24日のウクライナと西側の完全な降伏以外の条件での停戦の可能性を正式に拒否し、ロシアが将来の和平交渉で妥協する気がないことをさらに強調した。
 欧州の指導者たちは、2月24日の本格的な侵攻から3周年を迎える2月24日のキーウ訪問し、一連の新たな支援パッケージを発表した。
 ロシア軍はクルスク州とチャシフ・ヤール、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に前進した。
 クレムリンは、ロシア国内のイスラム教徒の宗教的・文化的構造を軍の徴兵に利用し続けている。
2025.02.24
 22:00
RBC Ukraine Ryazan oil refinery halts operations after drone attack – Reuters <2503-022416>
 リャザン製油所が2月24日夜のウクライナのUAV攻撃の後、操業を停止した。 Reuters通信は数日以内に業務の部分的な復旧が可能になる可能性があると報じた。
Ryazan の位置 (Google Map)】
 報道によると、この攻撃により製油所の主要な原油蒸留装置であるCDU-6で火災が発生した。 同工場は石油処理を完全に停止したが、数日以内に部分的に操業を再開する可能性がある。
 Reuters通信によると、この装置の生産能力は日量170,000バレルで、製油所の総生産能力の約48%に相当する。 生産を継続するために、同工場は日量145,000バレルの合計生産能力を持つ他の2基を稼働させることができる。
 また、リャザン製油所は、18日間の操業停止の後、2月11日に石油処理と鉄道油槽貨車への燃料積み込みを部分的に再開したとも報じている。
 リャザン製油所への攻撃は、ウクライナ軍の無人システム部隊とウクライナ国防情報部が、他の国防軍の構成要素と連携して実施し、少なくとも5回の爆発が報告された。 これは、2025年に入ってから3回目の製油所への攻撃であった。
 この製油所は年間1,710万㌧の石油処理能力を持ち、ロシアで5大製油所の1ヵ所となっていて、ガソリン、ディーゼル燃料、航空灯油、燃料油、石油化学製品を製造している。
2025.02.24
 15:51
Kyiv Post Ukraine’s top military leadership: we are starting to win, Russia is starting to lose <2503-022413>
 ゼレンスキー大統領が率いるウクライナの軍事指導部は、23日にロシアの侵略に対するウクライナの戦いの将来の方向性について、自信と慎重な楽観主義を投影し、最近の大統領府の主張に反して、自国がロシアによる差し迫った敗北に直面していると主張した。
 ゼレンスキー大統領とウクライナの国家安全保障担当上級チームのメンバーは、会議でUkraine 2025を首都キーウで公開した。
 ウクライナの国家軍事情報機関HUR長官のブダノフ中将が、彼のグループがロシア内外で収集している情報は、2025年のロシアの武器生産部品と労働力の不足のために横ばいであり、縮小する可能性が高いという強力な証拠を持っていると述べた。
 ウクライナの国家安全保障機関SBUマリュク長官は、ロシアのエネルギー産業は生産能力を失っており、2024年春以降、ロシアはガソリン価格の上昇を抑えるためにガソリンの輸出を停止したと述べた。
 西側の制裁による設備不足によるロシアのエネルギー生産能力の低下や、ロシアの石油精製所や燃料貯蔵施設を標的としたウクライナの長距離UAVによる数十回の攻撃により、ロシア経済は$11Bの収入損失を被り、その損失は加速する可能性が高いとマリューク氏は述べた。
2025.02.24
 09:39
産経新聞

(Yahoo)

ヒト、モノ、カネを総動員 露・ウクライナの死傷者100万人突破か 侵略3年 <2503-022406>
 ロシアによるウクライナ侵略は24日、開始から3年を迎えた。 戦闘は長期化し両国の消耗戦と化している。 両政府や英国政府の発表を総合すると、2024年末時点で両国の死傷者数は100万人を大きく超えた。 戦況に決定的な変化はないが、ウクライナの支配域はじりじりと縮小しているのが現状である。
 ISWによると、ロシアはウクライナ東部で優勢な地域を拡大していて、2024年1年間で4,168㎢増やし、2024年5月には北東部ハリコフ近郊で新たな戦端を開いた。
 一方、ウクライナは2024年8月に電撃的にロシア西部クルスク州の越境攻撃を開始し、一時は占領地域を1,300㎢にまで広げたが、ロシア軍の反攻を受けて後退を余儀なくされた。 2024年2月13日の時点では、同州のウクライナ占領地域は500㎢に縮小している。
 公開情報から装備の被害を推計する軍事
OSINTのOryxによると、両国の損害は戦車だけで計4,000両を超え、無人偵察機などのUAVも両国で1,000機超が損耗しており、継戦には大量の物資投入が必要となっている。
 英国際戦略研究所(IISSIISS)によれば、ロシア軍の総兵力は1,134,000名ウクライナ軍は730,000名、ロシアの軍事関連支出は侵略開始前の2021年は$50B(7兆5,000億円)程度だったのが、予算案ベースで2025年には$170Bを超えるとみられる。
 欧米や日本からウクライナへの支援も総額が膨らんでいで、独シンクタンク「キール世界経済研究所」のデータでは、戦車などの軍事援助のほか、資金援助、人道援助をあわせた各国・地域の支援総額は€267B(42兆1,000億円)となった。
 国別で最大は米国で€114Bで、日本は軍事援助はゼロだが、他の援助を積み上げ、国別でドイツ、英国に次ぐ4位の€11Bであった。
 欧州全体では€132Bと米国を上回った。
2025.02.24
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February23 2025 <2503-022405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月23日の戦況 =
 ウィトコフ米国中東特使が2月23日、2022年初頭のイスタンブール議定書を、ロシアとウクライナ間の交渉の「道しるべ」を提供するものと言及したが、これらの議定書に基づく合意は降伏文書となるであろう。 ウクライナは、イスタンブール交渉に基づくいかなる和平合意も受け入れる可能性は低い。 なぜなら、そのような条件は事実上、ロシアの長期的な戦争目標に対するウクライナの完全な降伏だからである。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナの民主主義を維持し、戦争の公正な解決に引き続き取り組んでいる。
 ウクライナ当局は、ウクライナ国内の防衛産業と国内で生産された攻撃能力を引き続き強調している。
 プーチン露大統領が2月23日、ロシア直接投資基金 (RDIF) のドミトリエフCEOを対外投資・経済協力担当大統領特別代表に任命した。
 ロシア軍は、2月24日のロシアによるウクライナへの全面侵攻3周年を前に、2月22日から23日にかけて、ウクライナに対して記録的な数のUAVによる攻撃を開始した。
 ロシアは、ウクライナでの戦争を支援するために、イランと北朝鮮に更に依存しているようである。
 ロシア軍は、明らかに国際法に違反して、ウクライナの捕虜を処刑し続けている。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に前進し、ロシア軍はシヴェルスク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
2025.02.23
 09:54
時事通信

(Yahoo)

黒海の機雷掃海演習参加 昨秋、海自隊員10人派遣 ウクライナ支援・防衛省 <2503-022307>
 米海軍や防衛省への22日の取材で、海上自衛隊が2024年秋に、ブルガリア沖の黒海で行われた対機雷戦を重視した多国間演習に隊員10名を派遣し、ウクライナや米国と機雷掃海訓練を実施していたことが分かった。
 ウクライナ南部とロシアに支配されたクリミア半島は黒海に面しており、黒海は欧州と西アジアの間に位置しており、世界的な穀物輸出国であるウクライナのシーレーンだが、2022年のロシア侵攻後、敷設されていた機雷が漂流して商船の安全が脅かされている。 NATO加盟国はウクライナの機雷掃海能力向上を目指しており、海自もノウハウを共有することで支援した。
 演習は「黒海の航行の自由」などを目的にしたSea Breezeで、NATO加盟国も参加して、欧州で定期的に実施されている。 海自は2021年にオブザーバーとして初参加し、2023年には実際に訓練を行う隊員1人を英国での演習に派遣した。 2024年9月ブルガリア・バルナ沖の黒海で行われた対機雷戦の演習には10名を派遣し、米軍やウクライナ軍などと機雷の水中処分や潜水訓練を実施した。
 防衛省は「演習参加は日本とウクライナの防衛交流進展の観点から意義深いと認識している。 訓練を通してウクライナの機雷掃海技量も高まる」としている。
 米海軍によると、ロシアの侵攻後、黒海では120個以上の浮遊機雷が見つかり、うち約8割がウクライナ近海だった。 国連専門機関である国際海事機関(IMO)は「浮遊機雷について2022年に加盟国に発出した注意喚起は維持されている」としており、影響の長期化も懸念される。
 英国やオランダはウクライナへの掃海艇供与を決めたが、地中海などから黒海につながるトルコの海峡は国際条約に基づき、ロシアの侵攻後は軍艦通過が認められず、引き渡しに至っていない。
 海自の掃海能力は高く、湾岸戦争後の1991年にはペルシャ湾に掃海艇部隊が派遣された。 海自が国際貢献として行う掃海は、憲法が禁止する武力行使にならないよう、完全な停戦とともに、遺棄機雷の認定や、沿岸国の同意といった条件を満たす必要がある。
 政府・与党関係者は「厳しい安全保障環境を背景に日本とNATO、ウクライナの関係は深まっており、停戦が実現すれば自衛隊が参画可能な復興支援があるのか、欧州の動向も見ながらさまざまな選択肢を議論することになる」と話した。
2025.02.23
 06:32
Kyiv Independent Investigation names over 95,000 Russians killed in Ukraine <2503-022303>
 BBCが2月22日、ところでは、ウクライナでの戦闘で死亡した950,00名以上のロシア兵の名前が、BBCのロシアサービスと独立系メディアのMediazonaによる共同調査プロジェクトで確認されたと報じた。 このプロジェクトは、2022年2月から損失に関するデータを収集しており、1月24日以降、ロシア人死傷者のリストに5,000名以上の名前が追加された。
 ロシアが全面的な侵攻を開始して以来、このプロジェクトでは95,000名以上の死者が確認されているが、実際の死者数ははるかに多いと考えられている。 研究者が相談した軍事アナリストは、このリストはロシアの全死傷者の45%から65%に過ぎない可能性が高いと推定している。
 現在のリストには、ウクライナで戦うために流刑地から徴兵された16,171名のロシアの囚人が含まれている。
2025.02.23
 06:00

(16:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February22 2025 <2503-022302>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月22日の戦況 =
 リャブコフ露外務次官が2月22日、米露当局者が二国間関係について、今後二週間以内に、第三国のどこかでで会談する予定だと主張した。
 ロシア軍はクルスク州とクピャンスク、チャシフ・ヤール、ポクロフスク、クラホヴェ付近で前進した。
 ロシア軍は、人員不足に対処するために、負傷した兵士や医学的に不適当な兵士を前線に配備し続けている。
2025.02.22
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February21 2025 <2503-022207>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月21日の戦況 =
 ロシアの国営メディアと大統領府当局者は、米国当局者からの厳選された声明と長年にわたるロシアの言説を利用して、米露間に緊張を作り出し、ウクライナに対する米国の関与に対する信頼を損なっているようである。  米国当局者は、ウクライナへの支持と戦争の永続的かつ公正な解決を繰り返し述べている。
 ロシア軍はロシア南部軍管区第8諸兵科連合軍 (CAA) の部隊をクラホヴェ方面からトレツク方面に移動させているという報道が続く中、クラホヴェの西にあるウクライナのポケットを撤退させた。
 ロシア軍は、ヴェリカ・ノヴォシルカの掌握を利用して、集落のさらに北、ドネツク-ドニプロペトロウシク州の行政境界に向かって前進しようとしている。
 ウクライナ当局は、主要な軍事装備の国内生産の大幅な拡大を通じて、ウクライナの防衛産業の成長を引き続き強調している。
 プーチン露大統領が2月21日、ロシア黒海艦隊司令官ピンチュクを大将に、イワナーエフ東部軍集団司令官を大将に昇進させた。
 ロシア軍はクラホヴェとヴェリカ・ノヴォシルカの近く、そしてクルスク州に進出した。
2025.02.21
 08:36
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ北部に越境か クルスク州奪還作戦の一環との見方 <2503-022121>
 ロシアによるウクライナ侵略で、一部の露メディアが20日、ウクライナ軍の越境攻撃下にある露西部クルスク州の露軍部隊が、ウクライナ軍が駐屯司令部を設置しているクルスク州の小都市スジャへの補給路を断つことを狙いに、隣接するウクライナ北部スムイ州に越境したと報じた。
 これに先立ち、プーチン露大統領は19日、「クルスク州の露軍部隊がウクライナ国境を越えたと報告された」と表明していた。 露大統領府によると、プーチン大統領は20日、クルスク州の露軍部隊指揮官らに「任務達成」について謝意を伝達した。
 一方、ウクライナメディアは19日時点で、同国軍参謀本部や国境警備当局が露軍による越境を否定したと伝えている。
 TASS通信によると、露軍参謀本部高官は20日、クルスク州でウクライナ軍に占領された1,268㎢のうち、露軍が現時点で約64%を奪還したと主張した。 露国防省は1月中旬時点で約63%を奪還したとしていた。
 ウクライナ軍は2024年8月、露軍の戦力分散や対露交渉カードの確保などを視野に、クルスク州への電撃的な越境攻撃に着手し、8月末までに約1,300㎢を占領したと発表した。
 一方、露軍も北朝鮮兵を投入するなどして同州の奪還作戦を進め、スジャなどへの包囲網を徐々に狭めていると分析されている。
2025.02.21
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February20 2025 <2503-022119>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月20日の戦況 =
 Financial Times (FT) が2月20日、ロシア軍司令官が明らかに国際法に違反してウクライナの捕虜を処刑することにロシア軍司令官が共謀しているか、直接的に可能にしているというISWの長年の評価を支持する調査を発表した。 FTの調査は、より多くのロシア軍上級司令官も、ウクライナ人捕虜の処刑命令を出すことに共謀している可能性があることを示唆している。
 ウクライナ情報機関の高官は、北朝鮮軍がクルスク州でロシア軍と共同作戦を実施し、新たな戦闘能力を獲得していると報告した。
 ケロッグ米国ロシア・ウクライナ特別代表が2月20日、キーウでゼレンスキー大統領と会談した。
 露大統領府は、中国が公にメッセージを出すよりも、中国がウクライナでの戦争に対する姿勢に同調していると描こうとしている可能性が高い。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はポクロフスクとヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
 ロシアは滑空爆弾の生産を増やし、CMを近代化していると報じられている。
2025.02.20
 19:27
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部・南部のエネルギー施設攻撃 無人機161機 <2503-02022>
 ウクライナ当局が20日、ロシア軍が夜間にUAV 161機とミサイル14発を発射したと表明した。 東部ハリコフ州のガス施設と南部オデーサ州の電力施設が2夜連続で攻撃されたという。
 ロシアはここ1ヵ月間、ウクライナのエネルギー施設に対する攻撃を強化している。
 ウクライナのエネルギー相は「こうした犯罪的な攻撃の目的は、一般家庭とセントラルヒーティングのニーズを満たす上で必要なガスの生産を停止することだ」とフェイスブックに投稿した。
 ウクライナ軍はUAV 80機を撃墜したほか、78機が電波妨害などで無力化されたと表明した。 また、ロシアがハリコフ州の「重要インフラ」を狙ってミサイル約14発を発射したと述べた。
2025.02.20
 17:22
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、西部クルスク州の大部分をウクライナから奪還=高官 <2503-02020>
 ロシア軍参謀本部作戦総局長のルドスコイ大将が、西部クルスク州で800㎢以上の領土をウクライナから奪還したと明らかにした。
 2024年に始まったクルスク侵攻でウクライナが制圧した地域全体の64%に当たるという。
 ルドスコイ大将はkrasnaya zvezda紙に対し、ロシアは全方位で前進しており、ウクライナは2024年2月以来、ロシアの大規模な攻勢で守勢に追い込まれていると語った。
 ロシアは現在、ウクライナのドネツク、ザポロジエ、ヘルソン各州の75%ルガンスク州の99%以上を支配しているという。 ルドスコイ大将は、この4州は法的にロシアの一部であり、ウクライナに返還されることはないと述べた。
 「2024年はわれわれの目標を達成する上でターニングポイントで、ウクライナ政権はもはや戦況を大きく変えることはできないだろう」と指摘し「敵は必要な武器、装備、弾薬を生産する能力を大幅に失っている。 動員は通常、強制的に行われている」と話した。 紛争の行方はもはやウクライナ次第ではなく、西側諸国がロシアの利益を考慮した新たな欧州安全保障構造の構築に同意するかどうかにかかっているとした。
2025.02.20
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February19 2025 <2503-022011>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月19日の戦況 =
 プーチン露大統領は、おそらく米国から最大限の譲歩を引き出すために、米国が交渉代表団に選んだ特定の個人に対して、ロシアの交渉代表団を最も効果的に最適化しようとしていると報じられている。
 ルビオ米国務長官とウォルツ国家安全保障担当大統領補佐官が2月18日、トランプ米大統領のウクライナ戦争は「公正で、永続的で、持続可能で、すべての関係者が受け入れ可能な」方法で終わらせなければならないという立場は変わらないと繰り返し述べた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は2月19日、ウクライナが持続可能な平和のためにはNATO加盟か、強力な軍事・安全保障が必要だと繰り返し述べた。
 米国でロシア・ウクライナ問題を担当するケロッグ特別代表が2月19日、ウクライナへの初の公式訪問のため、キーウに到着した。
 ウクライナ軍は、ロシア軍に供給しているロシアのエネルギー施設に対して、UAV攻撃を続けている。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクとトレツク近郊に前進し、ロシア軍はボロヴァ、シヴェルスク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
2025.02.20
 07:33
Abema Times

(Yahoo)

クルスク州奪還へ ロシア軍が前線突破か <2503-022006>
 プーチン大統領は、ウクライナ軍が占領しているロシアのクルスク州についてロシア軍が奪還に向け動き始めたことを明らかにした。
 プーチン大統領は19日に、「軍がウクライナ側に入り、前進している」と記者団に答えた。 ロシアの軍事メディアは軍の一部が前線を突破して、クルスク州から国境を越えウクライナ側の補給に重要な地域をロシアが奪還することに繋がると報じている。
 また、プーチン大統領は米国との高官協議を高く評価した一方、トランプ大統領との会談には準備が必要だと述べるにとどめ、時期についても明言を避けた。
 こうした中、マクロン仏大統領が主催する2回目の緊急首脳会議が開かれ、会議後マクロン大統領は停戦交渉は、「ウクライナが常に関与しその権利を尊重する。 ヨーロッパの安全保障上の懸念を考慮する」などの原則に従うべきだと主張した。
2025.02.19
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February18 2025 <2503-021907>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月18日の戦況 =
 米露当局者が2月18日にサウジアラビアでウクライナ戦争に関する二国間会談を行ったが、ロシアはISWの長年の評価に沿って、西側の諜報機関と米国の当局者が評価したように、ウクライナに対して意味のある譲歩をする準備ができているという兆候をまだ示していない
 最近の多くのロシアの声明は、露大統領府が誠実な交渉に関与することに興味がなく、ウクライナ国家を破壊するという彼の目的を保持している一方で、大統領府は実質的に妥協するという公の兆候を提供していないことを示している。
 最近の多くのロシアの声明は、プーチン大統領が誠実な交渉に参加することに興味がなくウクライナ国家を破壊するという彼の目的を保持している一方で、大統領府は実質的に妥協するという公の兆候を全く示していないことを示している。
 二国間会談のロシア当局者は、露大統領府がウクライナでの戦争について交渉する意思がなく、ウクライナで最大主義的な目標を達成する決意を示し続けた。
 ゼレンスキー大統領は、露大統領府の当局者とは対照的に、戦争を永続的に終わらせるために妥協するウクライナの意欲を示し続けている。
 サウジアラビアのロシア当局者は、ウクライナに対する実際のロシアの譲歩の代わりに、ロシアの経済・投資措置の提案を米国に受け入れさせるための継続的な取り組みを始めた。  ドミトリエフ(註:米スタンフォード大やハーバード大で学んだ露代表団の隠れたキーマン)は、ロシアが提供する経済的インセンティブを、ロシアよりも米国にとってより有益であると位置づけようとしたが、実際には、ロシアは2025年と2026年に迫り来る危機を食い止めるために、できるだけ早く経済救済を必要としている。
 米当局者は、ウクライナへの支援について欧州の指導者と引き続き会談している。
 ロシア軍はボロヴァ、トレツク、ヴェリカ・ノヴォシルカの近くで前進した。
 元Storm-Zの教官のロシアのミルブロガーが、ロシア軍司令部が組織的な問題とが、ポクロフスク付近でのロシアの前進を制限していると不満を漏らし続けている。
 ロシア野党系メディアSOTAが2月18日、モルドビア共和国のズドゥノフ首長が、露国防省と契約を結んだ新兵の一時金をRUB400,000($4,369)からRUB1,100,000に引き上げると発表したと報じた。
 ロシア軍は、人員不足に対処するために、負傷した兵士や医学的に不適当な兵士を前線に配属し続けている。
2025.02.18
 14:00
RBC Ukraine Drone strike on Kropotkinskaya oil station: Repairs to take months <2503-021820>
 ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長が18日、ウクライナのUAV世界の原油供給の1%を扱うロシアのパイプラインを攻撃したと明らかにした。 これにより世界的に供給が阻害され米企業に損害を与える可能性があるという。
 ロシア南部クラスノダール地域にあるクロポトキンスカヤ送油管を運営するカスピ海パイプライン・コンソーシアム (CPC) は17日、ポンプ設備がUAVの攻撃を受けたと明らかにしていた。
 一方、ウクライナ保安局 (SBU) 治安機関の関係者は、同国がクロポトキンスカヤ石油施設とイルスキー製油所付近をUAVで攻撃したと説明し、これらの石油施設は、ウクライナに侵攻するロシア軍に原油を供給するために使われていたと主張した。
 メドベージェフ副議長は、米国企業が一部所有するパイプラインをウクライナが攻撃したことは原油価格の引き下げを求めるトランプ米大統領に対する打撃となり、同大統領がどのように対応するかが注目だと述べた。
2025.02.18
 13:55
RBC Ukraine Ukrainian defenders repel Russian attack and destroy infantry hideouts in Kharkiv sector <2503-021819>
 ハリコフ地域のウクライナ軍は、この地域でのロシア軍の攻撃撃退に成功した。 ウクライナ軍はまた、ホルティツィアの作戦上および戦略的な部隊群によると、装甲車両の何両かを破壊した。
 ヴォフチャンスク近郊のハリコフ方面では、ロシア軍が装甲車両でウクライナの防御陣地に攻撃を試み続けているが、失敗に終わっている。 しかも何度も試みたにもかかわらず、ロシアの攻撃は撃退された。
 国土防衛旅団RUBPAKのパイロットは、他の部隊とともに、攻撃に関与したロシアの装甲車両を発見し破壊した。
 ウクライナ軍はロシア軍の歩兵を撃退し、FPV UAVの操作員は戦闘車両2両の破壊に成功し、もう1両を撃退することに成功した。 ロシア軍兵士の隠れ家も破壊され、生き残った歩兵はウクライナのUAVに攻撃された。
 ウクライナ軍参謀本部の報告によると、ウクライナ国防軍のミサイル部隊と砲兵隊は、ロシアの人員、武器、装備が集中している8ヵ所で、防空システム1個、ミサイル部隊と砲兵6個部隊、およびの電子戦/レーダーシステム5基を攻撃した。
 ハリコフ地区では、ロシア軍がヴォフチャンスク地区で2度前進を試みた。
2025.02.18
 11:28
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア送油管に無人機攻撃 エクソンの原油輸出に影響 <2503-021813>
 ロシア南部クラスノダール地域にあるクロポトキンスカヤ送油管を運営するカスピ海パイプライン・コンソーシアム (CPC) が17日、ポンプ設備がUAV攻撃を受けたと明らかにした。
Kropotkinskaya の位置 (Google Map)】
 被害状況確認のため稼働を一時停止しており、ChevronExxon Mobilなど、西側諸国の石油大手が利用する同送油管経由カザフスタン原油供給が減少しているという。
 CPCは、攻撃はUAV 7機によるもので、テロ行為と主張したが、ウクライナからの攻撃かどうかは特定していない。
 一方ウクライナ保安局 (SBU) 治安機関の関係者は、同国がUAVでクロポトキンスカヤ石油施設とイルスキー製油所付近を攻撃したと説明し、これらの石油施設は、ウクライナに侵攻するロシア軍に原油を供給するために使われていたと主張した。
 ウクライナはここ数ヵ月間、ロシアのエネルギーインフラを目標にUAV攻撃を仕掛けているが、米欧石油大手が巻き込まれるのはこれが初めてである。
 CPCは、カザフスタンにとって主要な輸出パイプラインで、原油輸送量は世界全体の約1%に相当する。 Shellやイタリアのエネルギー大手ENIはCPCの権益を保有している。
2025.02.18
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February17 2025 <2503-021811>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月17日の戦況 =
 露大統領府は、ウクライナがウクライナ東部と南部の追加領土をロシアに譲渡し、将来はウクライナ軍を解散するよう要求を繰り返したが、露大統領府は将来の和平交渉において領土を譲歩するつもりはないというメッセージを引き続き伝えた。
 ラブロフとネベンジャは、和平交渉へのヨーロッパの関与を断固として拒否し、ヨーロッパ諸国がロシアに対して攻撃的であると非難した。
 露大統領府はまた、特に2月18日のサウジアラビアでの米露二国間会談に先立ち、欧米の目から見てウクライナとその政府の正当性を失墜させることを狙ったプーチンの以前の要求と情報操作を復活させているように見える。
 2月18日にサウジアラビアのリヤドで行われた米露会談に参加したロシア代表団には、交渉の可能性が高いと報じられていたプーチン露大統領の最側近は一人も含まれていない。
 ウクライナ軍は、ロシア軍に供給しているロシアのエネルギー施設に対して、UAV機攻撃を続けている。
 ロシア軍司令官が隷下部隊に対して、前線でウクライナ軍捕虜を処刑するよう命令を出し続けている。
 詳細不明の情報筋がBloombergに語ったところによると、ロシアはシリア暫定政府と、縮小されたシリアでの軍の駐留を維持するための取引に近づいているようである。
 ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近で前進した。
 ロシア占領当局はジュネーブ条約に違反し、占領下のウクライナの民間人をロシア軍に徴兵し続けている。
2025.02.18
 09:00
Forbes

(Yahoo)

クルスク州でロ軍の大規模突撃をウクライナ軍が再び撃退 「取引カード」堅持 <2503-021809>
 ロシア軍第155独立親衛海軍歩兵旅団の突撃部隊が装甲を強化し、旧ソ連の旗を掲げた車両に乗り込み、ロシア西部クルスク州のウクライナ側陣地線に向けて堂々と進んで、ウクライナ軍第47独立機械化旅団が敷設した地雷原に突入した。 その後の結果は予想できるもので、この結果はまた、クルスク州で勢いを失いつつあるロシア側による反攻を象徴するものでもあった。
 2024年8月上旬、ウクライナ軍は大規模な兵力を投じてクルスク州に侵攻し、同州に戦線の突出部をつくり出した。 ロシア側は3月後に突出部への本格的な反攻に乗り出したが、突出部の広さは現在650㎢ほどとなっている。
 第47機械化旅団は「ロシア軍はクルスク州で第47旅団とその隣接部隊に対して再び攻撃を仕掛けてきた」と報告している。 「敵は戦車十数両とおよそ1個中隊規模の兵員に縦隊を組ませ、『精鋭』とされるロシア軍第155海軍歩兵旅団を突撃に投入した」。
 地雷でロシア軍の車両の一部が爆破され、UAVがほかの車両を攻撃して、下車した歩兵も追い回した。 砲弾で衝撃を受けたのか、ロシア軍の乗員は損傷した車両から脱出し、雪原をよろよろと数歩歩いたあと、仰向けに倒れ込んだ。 そこにドローンが突っ込んだ。
 第47機械化旅団は「クルスク州で前進しようとする敵の試みをすべて阻止している」と誇っている。
2025.02.17
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February16 2025 <2503-021711>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月16日の戦況 =
 ルビオ米国務長官とラブロフ露外相が2月16日に電話会談を行い、ウクライナでの戦争に関する将来の話し合いのための「コミュニケーションのチャンネルを開く」ことを目指した。
 米露とウクライナの代表団が、今後数週間の米露、米宇二国間交渉に先立ち、サウジアラビアに集まっていると報じられている。
 ウクライナの欧州の友好国は、ミュンヘン安全保障会議で、ウクライナの戦争努力と国内防衛産業への支持を改めて表明した。
 露大統領府は、「ウクライナには主権がない」という主張を公式に繰り返し、ロシアが「ウクライナにはロシアと交渉する資格がない」、また「将来ウクライナと結んだいかなる合意も無効であると主張」する条件を設定した。
 Medvedchukの取材とペスコフの2月16日の声明は、戦争の解決について誠実に交渉し、ウクライナ政府には締結する法的権利がないという理由で、ロシアが合意を破る情報条件を設定するロシアの意欲に疑問を投げかけ続けている。
 露大統領府はトランプ米大統領に対し、ロシアの力と世界的な権力の地位を誇示する取り組みの一環として、モスクワでの5月9日の戦勝記念日パレードに出席するよう公然と招待した。
 欧米の報道は、米国がベラルーシに対する制裁を緩和するつもりであることを示唆しており、ロシアはベラルーシをウクライナとNATOに対する軍の足場として、また制裁回避計画の重要なツールとして利用している。
 ロシア軍司令部は、南部軍管区(SMD)の第8連合軍(CAA)の追加部隊トレツクと東ポクロフスク方面に再配置したと報じられており、さらにロシア軍司令部が2025年にウクライナの「要塞地帯」の最南端であるコスティアンティニフカに圧力をかけることを優先する意向を示している。
 ロシア軍は、ドネツク州にあるウクライナの「要塞地帯」を奪取するために、数年にわたる取り組みに取り組んでいるようで、プーチン露大統領がウクライナの永続的な平和に明らかに無関心であることをさらに強調している。
 ウクライナ軍は最近トレツク近郊に前進し、ロシア軍はクルスク州とクピャンスク、シヴェルスク、クラホヴェ近郊に進出した。
2025.02.17
 09:33
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部ドネツク州で攻勢強める <2503-021706>
 ウクライナ軍が16日に、ロシア軍が国内東部への攻撃を激化させたと発表した。 ウクライナ軍によると、攻撃は主に東部ドネツク州にある交通の拠点ポクロフスク市近辺に集中した。
 NATO当局者は、停戦に向けた協議が近づく中、ロシア軍の攻撃ペースは増すとの見方を示した。
 ウクライナ軍は15日、過去24時間でロシアとの戦闘が261回あったとしていた。 この数字は、これまで報告されていた1日当たり約100回を大幅に上回り、ウクライナ軍のブログは15日遅くに「2025年に入り前線で最も厳しい日だった」と掲載した。
 16日深夜の報告によると、24時間以内の交戦件数は117件に減少した。 38件ポクロフスク地域で発生し、1件はまだ続いている。 ロシア軍は15日にポクロフスク北東のベレジフカ村を占領したと発表した。
 ロシア軍は2024年後半の大半の期間東部で着実に前進し、相次ぎ村を占領したが、ウクライナ軍によると2025年1月には戦闘の勢いは低下していた。
 ロシア軍はポクロフスク南部の広範囲の領土を制圧し、南西方向に進軍している。
2025.02.16
 22:04
Ukrainska Pravda Zelenskyy reveals number of fallen Ukrainian soldiers <2503-021621>
 ゼレンスキー大統領が、ロシアの全面戦争が始まって以来、46,000名以上のウクライナ将兵が殺害され、さらに数万名が行方不明になったり、捕らえられたりしていると述べている。
 「我々は一定の損失を出している。 46,000名の兵士が殺され、更に数万名が戦闘中または捕虜として行方不明になっている。 戦闘で行方不明になった人々は死んでいるかもしれないし、捕らわれているかもしれない」と述べた。
 ゼレンスキー大統領はまた、19,500人のウクライナの子供たちがロシアに強制連行されたと述べた。
 民間人については、「ウクライナの一時占領地で亡くなった民間人の数千人、数万人については全くわからない」と付け加えた。
2025.02.16
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February15 2025 <2503-021607>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月15日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領は、プーチン露大統領が、交渉でプーチン大統領をトランプ米大統領に対する勝利者と位置づけようとしていると警告した。
 ウクライナの米国と欧州の友好国は、ウクライナの防衛産業基盤を共同で開発するために引き続き取り組んでいる。
 露大統領府が支配する国営メディアは、大統領府系の元ウクライナ最高議会のメドヴェドチュク副議長の取材を利用して、ゼレンスキー大統領の非合法性と、ウクライナ国家を破壊するというロシアの長年の目標に関する大統領府の虚偽の物語を繰り返した。
 ポクロフスクの南と南西のロシア軍の進撃は、ロシア軍司令部が2025年の春と夏に、ウクライナのドネツク州最南端の要塞地帯であるコスティアンティニフカに対する攻撃を優先する可能性があるという兆候の中で、過去2週間で減速している。
 ポクロフスク南部では、前線のロシア部隊の劣化と、この地域でのウクライナのUAV機作戦の強化により、ロシアの進軍が減速している可能性がある。
 ロシア軍司令部は、2025年にコスティアンティニフカへの攻撃を優先する意向である可能性があり、したがってポクロフスクの南にあるロシア軍の群を強化していないと伝えられている。
 ロシアの貨物船は、ロシアがシリアでのプレゼンスを暫定政府と交渉する中、タルトゥース港から軍事資産を退避させ続けている。
 ウクライナ軍は最近ポクロフスク近郊に進出し、ロシア軍はトレツクとヴェリカ・ノヴォシルカ、クルスク州に前進した。
2025.02.15
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February14 2025 <2503-021503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月14日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領とバンス米副大統領が、2月14日のミュンヘン安全保障会議の会場で会談した。
 露大統領府は、2月12日のトランプ・プーチン電話会談後に、ロシア政府とつながるメディアに対し、トランプ米大統領に関する報道を減らし、プーチン大統領を強力で決定的な指導者として描くよう命じたと報じられている。
 ロシア当局者や情報空間関係者は、2月12日のトランプ・プーチン電話会談以来、ゼレンスキー大統領をウクライナの違法な指導者として描くことを目的としたロシアの情報操作を特に増幅していない
 2月14日、ロシアのShahed UAVがチェルノブイリ原子力発電所 (NPP) の防護施設に衝突した。
 ゼレンスキー大統領は、ロシアが2026年にウクライナ北部への攻撃を強化したり、NATOの東側を攻撃したりする準備をしている可能性があると警告した。
 ウクライナ軍はクルスク州とクラホヴェ近郊に前進し、ロシア軍はクルスク州とヴォフチャンスク、ライマン、クラホヴェ、ポクロフスク近郊に進出した。
2025.02.14
 18:10
毎日新聞

(Yahoo)

チェルノブイリ原発で爆発、放射線は正常 ロシアのドローン攻撃か <2503-021405>
 国際原子力機関(IAEA)が14日、廃炉作業が続くウクライナ北部チェルノブイリ原発で爆発があり、火災が発生したと発表した。 UAVが衝突したという。 けが人は報告されておらず、放射線レベルに異常はない。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、UAV攻撃が火災を引き起こしたとしてロシアを非難した。
 IAEAによると、14日01:50頃に、1986年に放射能漏れ事故を起こした4号機を覆うかまぼこ状の外部シェルターの天井部分に穴が開いた。 外部シェルターは全長257m、高さ108mの構造物で、シェルター内には事故機をコンクリートで覆い、放射能漏れを防ぐ「石棺」と呼ばれる防護壁がある。 防護壁の被害状況は不明である。
 ゼレンスキー大統領は14日、シェルターの一部が焦げるなどした現場の動画とともに「これはテロリストによる世界全体への脅しだ。 ロシアは毎晩このような攻撃を行っており、プーチン大統領が和平交渉の準備をしていないことを示している」とXに投稿した。
 一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は14日、「ウクライナ政府による非難は挑発的だ」と述べ、露軍の関与を否定した。 ペスコフ報道官は「詳細な情報を入手していない」としたうえで、「ロシアは核施設を攻撃しない」と説明した。
 ロシア軍は2022年2月の侵攻開始当初、チェルノブイリ原発を占拠していた。
2025.02.14
 07:30

(17:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February13 2025 <2503-021402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月13日の戦況 =
 ヨーロッパのウクライナの友好国は、ウクライナへの新たな軍事支援を発表した。
 ロシアは2023年の3,000両に対し2024年には5,000両強の戦車と装甲車を失ったと報じられている。
 IISSが、装備不足が進んでいるロシアが、これに対処するために一部の戦術を適応させており、前線に沿って前進するために歩兵主導の攻撃にますます依存していると指摘した。
 ロシアがウクライナでの損失を補い、新しいロシア部隊を装備するのに十分な数の戦車と装甲車を修理し、新たに生産できるかどうかは不明である。
 エストニアの対外情報局 (EFIS) は、ロシアがウクライナでの戦争を遂行するためだけでなく、NATOとの将来の戦争に備えるためにも能力を構築しようとしていると評価しており、これは、中長期的にNATOとの将来の紛争に備えるためのロシアの継続的な取り組みに関するISWの評価と一致している。
 ウクライナ軍は、ロシアの防衛企業に対し進めている攻撃作戦の一環として、ロシアのエネルギーと軍事インフラを目標にし続けている。
 モルドバ外務省が2月13日、ロシアのUAVがモルドバ領空を侵犯しているとの継続的な報告を受けて、モルドバにおけるロシア文化センターの設立と機能に関するモルドバ・ロシア政府間協定の終了を発表した。
 ロシア軍はボロバとシヴェルスクの近くで前進した。
 ロシア当局は、BARS-Bryansk国土防衛志願分遣隊の募集を増やす努力を続けている。
2025.02.13
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、今度はロシア南部サラトフの製油所を爆破 容赦ない「石油潰し」続く <2503-021304>
 ロシアの製油所や石油貯蔵タンク、石油パイプライン圧送施設を狙ったウクライナのUAVやミサイルによる攻撃は1月、ロシアの基幹産業である石油関連産業に大きな打撃を与え、一連の攻撃によってロシアの石油製品生産量は一時的に10%程度押し下げられた可能性がある。 ウクライナは性能を高めたUAVなどによる攻撃をますます増やしており、2月にはロシアにとって更にひどい月になるかもしれない。
 11日夜にはウクライナのUAVが720km以上飛行してロシア南部サラトフ州サラトフ市内の製油所を攻撃した。 地上からの映像には、製油所の辺りから炎が立ちのぼる様子が映っている。
Saratov の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍の新たな軍種である無人システム軍は「サラトフの製油所に対するウクライナの制裁は無人化され、不可逆的なものだ」と戦果を誇っている。  ロシア石油最大手Rosneft社が所有するこの製油所は、年間700万㌧の石油精製能力があるとされ、これはロシア国内に30ヵ所前後ある主要製油所の石油精製能力全体の2%強にあたる。 もちろん製油所は修理できるが、爆発が続く場合はそうもいかない。
2021.02.13
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February12 2025 <2503-021303>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月12日の戦況 =
 トランプ米大統領が2月12日、プーチン露大統領とゼレンスキー大統領と二国間電話会談を行った。
 露大統領府のペスコフ報道官と露安全保障理事会のメドベージェフ副議長が、将来の和平交渉で占領したウクライナの領土をクルスク州のウクライナ軍が保有する領土と交換するというゼレンスキー大統領の提案を明確に拒否した。
 デンマーク国防情報局(DDIS)が、ロシアが今後5年間でNATOに対して全面戦争を開始する能力を持っている可能性があると評価しており、これは、中長期的にNATOとの将来の紛争に備えて軍隊と社会を再構築し準備するロシアの取り組みに関するISWの評価と一致している。
 ウクライナ国防省は最近、18歳から24歳のウクライナ人をウクライナ軍に採用することを目的とした「契約18-24」の志願兵採用を開始した。
 プーチン露大統領は、ロシアが支援するアサド元シリア大統領の失脚以来、2月12日にシリアのアル・シャラ暫定大統領と初めての公式電話会談を行った。
 アルメニア国民議会は、2月12日の第一読会で、EUへの加盟プロセスを開始するための法案を承認した。
 ウクライナ軍はクルスク州とトレツク近郊に前進し、ロシア軍はクルスク州とボロヴァ、シヴェルスク、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ近郊に進出した。
 ロシアでShahed UAVの生産数が低下している可能性がある。
2025.02.12
 20:04
産経新聞

(Yahoo)

露軍、主力戦車1400両喪失 ウクライナは兵員補充に苦慮 ミリタリー・バランス最新版 <2503-021218>
 英政策研究機関の国際戦略研究所(
IISS)が12日、世界の軍事情勢をまとめた報告書Military Ballance 2025を公表した。
 ロシアによるウクライナ侵略に関し、露軍が2024年に約1,400両のMBTを戦闘で喪失したとする一方、ウクライナ軍が失った兵員の補充に苦しんでいると指摘した。
 インド太平洋地域では、中国が4隻目の空母の建造に着手するなど戦闘能力の強化を進めているとした。
 報告によると、ウクライナ戦争では露軍とウクライナ軍の双方が大きな被害を出しているものの、露軍は東西冷戦期から残存する大量の兵器類や、北朝鮮、イランからの支援によって継続的に兵力を増強させているとした。 ただ、露軍は戦闘車両の不足が明白で、今後も継続して攻勢を仕掛ける場合、戦死者が増加していく公算が大きいと分析した。
 対するウクライナは米欧諸国から先端兵器を受け取っているが、その数量はウクライナの要望を満たしておらず、兵器使用の裁量も制約されている。 EUは2024年に100万発の155mm砲弾をウクライナに供与する目標を達成できなかったが、報告は2025年末までに年間200万発を供与する態勢が構築できるとの見通しを示した。
2021.02.12
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February11 2025 <2503-021206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月11日の戦況 =
 ウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアとの誠実な和平交渉に対するウクライナのコミットメントと、ウクライナの安全保障に対する米国の軍事支援の特に重要性を改めて表明した。
 ロシア当局は、クルスク州の現在の前線に関するロシアのミルブロガーの報道を抑制しようとしていると報じられているが、これはおそらく西側がロシアに圧力をかけ、ロシア領土を占領ウクライナ領土と交換させるという懸念に応えていると思われる。
 ウクライナ軍は、2月10日~11日の夜に、サラトフ州のエンゲルス空軍基地を攻撃し、石油精製所を攻撃したと報じられている。
 ロシア下院は2月11日、ロシア下院副議長で元南部軍管区副司令官のグルレフ退役中将を下院防衛委員会から解任することを決議した。
 クレムリンは、バルト海での偽旗攻撃の可能性や、ウクライナの信用を落とすために海外に住むロシアの野党政治家に対する情報条件を設定している可能性がある。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に進出した。
 ロシア軍はボロヴァ、ライマン、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ、フリャイポレ付近に前進した。
2025.02.12
 08:27
Kyiv Post Russians relocating equipment in Crimea to hide it from Ukrainian forces – reports <2503-021204>
 ロシアクリミアの装備をウクライナ軍から隠すために移動させている。
 ソーシャルメディアの報道によると、ロシア軍はS-300/S-400 SAM発射機91N6Eレーダケルチ地域に配置転換している。
 クリミア半島では、ロシア軍がウクライナ軍から隠すために重要な装備を移動させている。
 「侵略者は、S-300/S-400 SAM発射機と91N6Eレーダの基地をケルチ地域に移設している」と報告書は述べている。
 これに先立ちUkrinformは、ゲリラがジャンコイ近郊でのロシア軍の車列の動きを記録したと報じた。 ロシア軍は定期的に装備の位置を変更している。
2025.02.11
 20:54
RBC Ukraine Pace of Russian advancement in Pokrovsk direction slows down: Expert explains reasons <2503-021111>
 ポクロフスク方面へのロシアの前進速度が鈍化している理由について専門家が説明している。
 ポクロフスク方面、ドネツク州へのロシア軍の前進のペースは鈍化している。 その理由の一つは、前線のこの部分におけるウクライナ軍の効果的な防衛行動であると、国家軍事専門家で元ウクライナ軍参謀本部報道官のセレズノフ氏は、RBC-UkraineのYouTube Channelへのコメントで述べている。
 「最近、ロシア軍のポクロフスク方面への前進のペースはやや遅くなっているが、これらすべてのプロセスの主な理由は、前線のこの部分におけるウクライナ国防軍の効果的な防衛行動だ」とセレズノフ氏は言った。
 彼によれば、敵は取り返しのつかない損失を被っているため、もはや以前のペースで前進することができないという。 最近、ロシア軍の前進は1日あたりわずか数百㍍に制限されており、これはほんの数週間前に比べて大幅に減少している。
 「更に重要な点は、敵が今、作戦予備軍を配置することを余儀なくされているということで、それはミルノフラドとポクロフスクの地域で直接戦闘中に使用する予定だったものだが、彼らはこれら2つの集落を前進するという希望を維持するためだけに、これらの資源を早期に使用することを余儀なくされている」と専門家は指摘した。
 しかし、彼の意見では、ロシア軍の計画は「徐々に大失敗に変わりつつある」という。
 「敵はもはや前進するための十分な資源を持っておらず、ウクライナ軍は、戦略的防衛の一環として、ロシア軍の前方攻撃部隊に深刻な脅威をもたらす特定の反撃行動を時折実施している。 だから、ポクロフスクやミルノフラドが『運命づけられている』と言うリスクを冒すつもりはない」とセレズノフは付け加えた。
2021.02.11
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February10 2025 <2503-021106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月10日の戦況 =
 ウクライナのウメロフ国防相が2月10日、ウクライナ軍が進めているUAVと地上作戦の統合に向けた取り組みの一環として、ウクライナのDrone Line計画を発表した。
 ウクライナのUAV作戦を地上作戦と統合する取り組みは、UAV部隊を中央集権化するロシアの取り組みとは大きく異なる
 ウクライナ軍は、ロシアの防衛産業企業や石油精製所に対して進めている打撃作戦の一環として、ロシアの石油精製所を目標にし続けている。
 ロシア当局は、2022年3月には早くもロシアの刑務所に収容されているウクライナ人捕虜に対する組織的な拷問を許可したと報じられている。
 クレムリンは、ロシアの労働力やロシア軍に加わるためにロシアに到着する北朝鮮市民の流入を正当化するための情報条件を設定しているのかもしれない。
 ロシア当局者は、ロシアが経験豊富なロシア軍人を治療のために北朝鮮に送っていると主張した。
 親露派のモルドバ分離独立国沿ドニエストル共和国は、ガス危機を解決するためのEUからの援助を拒否し、ロシアの沿ドニエストルに対する継続的な経済的影響力と、地域優先を示している。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊で前進した。 ロシア軍はクルスク州とチャシフ・ヤールとポクロフスクの近くで前進した。
 ロシアの軍事ブロガーたちは、ロシア軍がロシア軍当局に虚偽の報告書を提出したり、ロシアの高位将校が戦場で戦術レベルの部隊を細かく管理しているという組織的な問題について、不満を漏らし続けている。
2025.02.10
 22:34
Ukrainska Pravda Ukraine's defence forces repel 40 Russian attacks on Pokrovsk front – General Staff <2503-021016>
 戦場では2月10日に、ポクロフスク戦線での47回を含む合計127回の戦闘が発生した。 「ロシアの侵略者は、2回のミサイル攻撃と77回の空爆を行い、2発のミサイルを発射し、101発の誘導爆弾による空爆を実施した。 さらに、彼らは1,000機以上の突入型UAVを発進させ、わが軍の陣地と集落を約5,000回砲撃した。
 ポクロフスク戦線では、その日の初めから、ロシア軍はバラニフカ、ヴォディアン・ドルーエ、ミロリウビフカ、プロミン、リシフカ、ダヘンスケ、ズヴィロヴェ、ウダチネ、ウスペニフカ、ナディイフカ、アンドリーフカ、ダハネの集落近くで攻撃を開始した。 ウクライナの守備隊は40回のロシア軍の攻撃を撃退し、7回の戦闘衝突がまだ続いている。
2025.02.10
 21:44
Ukrainska Pravda Russian forces attempt to bypass Pokrovsk from west <2503-021014>
 ウクライナホルティツィア作戦戦略群の報道官トレフボフ氏がニュース放送で、ロシア軍は東部戦線で最も活発ポクロフスク戦線で、西からポクロフスクを迂回しようとしていると述べた。
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 トレフボフ報道官は、ポクロフスク戦線のロシア軍は小さな集落に「しがみついて」前進しようとしているとし、「彼らが持っている唯一の優位性は歩兵で、彼らは自分たちが持っている唯一の優位性を利用しようとしているが、非常に大きな損害を被っており、彼らの前進は以前ほど脅威には見えないが圧力は続いており、強度は非常に高いが、敵がポクロフスク戦線で非常に大きな損失を被っていることを我々は記録していると述べた。
2021.02.10
 06:45

(16:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February9 2025 <2503-021001>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月9日の戦況 =
 ロシアは、北朝鮮を含む米国の敵対国との関係を活用し、ロシアの経済と戦争努力を制約する資源不足を相殺し続けている。
 北朝鮮労働者のロシアへの到着は、国連安全保障理事会の常任理事国であるロシアが、国連安保理決議2397号にどのように違反しているかを示している。
 北朝鮮の独裁者金正恩は、ロシアとそのウクライナでの戦争への支持を繰り返し述べ続けている。
 ウクライナ軍が訓練を受けているドイツの軍事施設の近くを1月に飛行していたロシアの偵察UAVの疑いのある機体を、ドイツ当局が撃墜しなかったと報じられている。 ロシアは、ウクライナでの戦争で開発している革新技術を、NATO諸国に対して直接活用しているように見える。
 ウクライナ軍はクルスク州とヴォフチャンスク近郊に進出した。
 ロシア軍トレツク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に前進した。
2021.02.09
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February8 2025 <2503-020901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月8日の戦況 =
 ロシアは、クルスク州で戦っている北朝鮮軍と引き換えに、北朝鮮にUAVとミサイル技術を提供している可能性がある。
 ロシアは軍事力を拡大し続けており、ウクライナとの交渉や永続的な平和に当面の関心を持っていないことを示している。
 ロシア軍司令部は、2025年春または夏にコスティアンティニフカに対するロシアの攻撃作戦を促進するために、クラホフ方向からトレツクに向けて部隊を再配置している可能性がある。
 バルト三国は、ロシアからの完全なエネルギー自立を達成し、エネルギーインフラをEUとさらに統合するための取り組みの一環として、2月8日にベラルーシとロシアに接続していたソビエト時代の電力網との関係を断ち切った。
 ウクライナ軍がチャシフ・ヤール付近に前進し、ロシア軍はクピャンスク、ライマン、トレツク付近に進出した。
2025.02.08
 10:08
産経新聞

(Yahoo)

ゼレンスキー氏「北朝鮮兵が前線に復帰」 兵力不足解消へ新措置も ロイターに発言 <2503-020811>
 Reuters通信が7日にキーウで行った対面取材でゼレンスキー大統領が、ウクライナ軍が越境攻撃を行う露西部クルスク州の戦況に関し、北朝鮮兵が数週間ぶりに前線での戦闘を再開したと発言と報じた。
 クルスク州の北朝鮮兵を巡ってはここ数週間、損害拡大により前線から撤退し、再編成を行っているもようだと伝えられていた。
 ゼレンスキー大統領は「クルスク州で6日にウクライナ軍が攻勢を行い、2.5km前進した」とも表明した。 露国防省は6日、同州でのウクライナ軍の攻勢を撃退したと主張していた。
 ゼレンスキー大統領はまた、18~24歳の男性国民の軍への志願を促すため、ウクライナ政府が来週にも報酬面などでの有利な募集条件を提示すると明らかにした。 ウクライナでは現在、25歳未満の男性国民は自発的な志願を除いて軍に動員されていないが、軍は過去3年間の戦闘で疲弊しており、24歳以下の志願兵を増やして兵力不足の解消につなげたい考えだとみられる。
 トランプ米大統領ウクライナ支援の見返りに同国産レアアース(希土類)の供給を求める考えを示したことについて、ゼレンスキー大統領は「共同での資源開発に異存はない」との立場を示した。
2025.02.08
 09:34
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、東部の小都市を制圧 ウクライナ軍2万人超が死傷か <2503-020810>
 ロシア国防省が7日、ウクライナ東部ドネツク州の小都市トレツクを制圧したと発表した。 ロシア軍は同州全域の制圧を目指しており、国防省はトレツク制圧はクラマトルスクなどさらに大きな都市に北進する上で足掛かりになると主張した。 侵攻前の人口が35,000人だったトレツクの防衛のため、ウクライナ軍は戦力を投入していた。
 ロシア国防省トレツクでの5ヵ月にわたる戦闘ウクライナ軍の死傷者は26,000名以上に上ると主張した。
 一方、ロシア南部オレンブルク州のパスレル知事は6日、ウクライナ侵攻作戦に加わったムスサガレエフ氏を州の地域情報政策省の次官代行に任命したと発表した。
2021.02.08
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February7 2025 <2503-020806>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月7日の戦況 =
 ウクライナ軍は、2月6日にクルスク州の突出部で行われた機械化部隊による攻撃でわずかに前進したが、ロシアの情報筋は2月6日と7日に、ロシア軍が少なくとも一時的にスジャの南東でのウクライナ軍の進撃を止めたと主張した。
 露大統領府は、ウクライナに対する長期にわたる戦争がロシア経済にどの程度の悪影響を及ぼしているかを隠すため、おそらく国内外の視聴者に向けた情報キャンペーンを続けている。
 ウクライナ軍当局者は、同国のUAV生産能力の拡大と戦場での有効性を引き続き強調しているが、ウクライナ東部でのロシアの進軍を完全に阻止するためには、ウクライナが戦力生成の問題に対処しなければならないことを認めている。
 シリアのカスラ暫定国防相は、Washington Post紙の取材で、シリアにとって利益があれば、シリアはロシアがシリアに空軍基地と海軍基地を保持することを認めると述べた。
 2024年12月25日にカザフスタンのアクタウに墜落する前にロシアの防空システムによって撃たれた可能性が高いアゼルバイジャン航空 (AZAL) 旅客機の撃墜について、ロシアが全責任を負うことを拒否した後、アゼルバイジャンとロシアの関係は悪化し続けている。
 ウクライナ内閣は2月7日、モイシューク中将とチュルキン海軍大佐を副国防相に任命した。
 ロシア軍はボロヴァとトレツクの近くで前進した。
2025.02.08
 00:42
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部要衝トレツク制圧 <2503-020801>
 ロシア国防省が7日、東部戦線の要衝であるウクライナ東部ドネツク州の炭鉱都市トレツクを制圧したと発表したが、Reutersは戦況を独自に確認できておらず、ウクライナからのコメントもすぐには得られていない。
 ウクライナの軍事専門家らは、高台に位置するトレツクを占領すればロシア軍は複数の主要都市につながる重要な物流拠点である北西のコスティアンティニウカに向けて前進できる公算が大きいと述べている。
 トレツク市内の民間人の大半すでに避難しており、市内の建物の多くは全壊するなど、大きな損傷を受けている。
 この専門家によると、都市をめぐる戦闘が進行中であるか、または敵が集落を制圧していないと言うとき、それは軍が敵に対抗する防衛システムや能力を完全に失っていないことを意味する。
 地上軍予備役評議会議長は、この場合、軍人も民間人でさえも敵が都市を奪ったことを否定し、通りで戦闘が続いていると指摘した。
 彼はまた、この状況は新しいものではなく、以前にマリインカで同様の事件が起こったと指摘した。 「ショイグ国防相がかつてマリインカの占領を報告したのに、その後1ヵ月近くも集落での戦闘が続いた。 これも同じ状況で、それはまた、ウクライナ社会内での議論を喚起することを目的とした特定の情報操作にも結びついていると思う」とティモチコは結論付けた。
2025.02.07
 20:31
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア・クルスク州への越境攻撃開始から半年、ウクライナ攻勢強める…露側は「撃退」主張 <2503-020721>
 ロシア国防省は6日、西部クルスク州でウクライナ軍が反攻を開始し、2つの集落付近で8回にわたる攻撃があったと明らかにした。 ウクライナ政府の発表はないが、ロシアの軍事ブロガーの多くも、同州スジャ近郊などでのウクライナ軍の反攻を伝えている。 露側は「撃退」したとしウクライナ軍が200名以上の兵士を失ったと主張している。
 ウクライナ軍が2024年8月に同州への越境攻撃を始めてから、6日で半年となった。 露軍が多くの領土を奪還しているため、ウクライナ側には占領地を少しでも拡大し、トランプ米政権が意欲を示すロシアとの停戦交渉を有利に進めたいとの思惑があるとみられる。
2025.02.07
 19:00
RBC Ukraine Ukrainian military denies Russian claim of Toretsk capture <2503-020719>
 ウクライナ内務省によると、ロシア軍はトレツクを占領したと主張しているが、DeepStateとウクライナ国防軍は抵抗を続け市内ではまだ戦闘が続いているとしている。
Toretsk の位置 (Google Map)】
 ロシア国防省は2月7日に、トレツクを3個自動車化狙撃旅団と志願兵が占領したと発表した。 しかし、ホルティツィア軍の作戦・戦略群のヴォロシン報道官は、トレツクの都市部では戦闘が続いていると述べた。
 16:00現在、ヴォロシン報道官は敵がトレツクを8回攻撃し、4回の交戦がまだ続いていると報告した。
 「敵は我々を倒すために全力と資源を使っている...彼らは数的優位に頼り、突撃部隊を攻撃に投入している。 特定のポイントに到達するとそこに留まり、攻撃のための人員を蓄積するための一方通行の攻撃に送られる兵士らはまた情報戦を繰り広げ、敵対的なプロパガンダを広めている」とヴォロシン報道官は説明した。
 DeepStateの分析によると、ロシアがトレツクを占領したという主張は誤りであり、市街戦はまだ続いており、ウクライナ国防軍は抵抗を続けている。
 ウクライナ国防軍は、トレツクでまだ防御戦闘を行っていて、戦闘はザバルカ小地区と北部と西部の郊外で続いている。 町の中心部は、ほとんどが敵の支配下にある。
2025.02.07
 16:58
RBC Ukraine Russian army nearly doubles shelling of Ukraine’s northern border areas - Ukraine's Forces <2503-020717>
 シヴェルスク作戦戦術部隊のミスニク報道官が全国テレソンの生放送中に、ロシア軍はチェルニーヒウ、スムイ、ハリコフ地域の国境地域に対する砲撃の数をほぼ倍増させ、過去1日で約50の集落が砲撃を受けたと述べた。
「過去1日間で、敵の砲撃回数がほぼ2倍に増加したことが記録された。 チェルニーヒウ、スムイ、ハリコフ地域の一部を含む国境の約50集落が攻撃を受けた」とミスニク報道官は述べた。
 彼によると、敵は
MRL、野砲、迫撃砲など、各種火砲を使用しているが、主な手段は空爆であり、UAV、FPV UAV、ヘリからの無誘導ロケット弾、航空機からの誘導爆爆など、爆発物を投下するものであった。
2025.02.07
 14:40
Kyiv Post Ukraine advances 5km inside Russia, battle rages in new Kursk offensive <2503-020714>
 2月6日の戦争研究所 (ISW) の報告によると、ウクライナ軍が2月6日にクルスク州で大隊規模の機械化部隊による攻撃の新たな波を開始し、スジャの南東のロシア軍戦線から最大5km押しのけた。
 同日に公開されたジオロケーション映像は、ウクライナ軍がマフノフカの南西 (スジャの南東) とチェルカスカヤ・コノペルカの北と東に進軍し、38K-028スジャ~オボヤン高速道路沿いのコルマコフとファナセーエフカの集落を占領したことを示している。
 ロシアのミルブロガーは、ウクライナ軍が30~50両の装甲車両で攻撃したと推定している。 伝えられるところによると、一つの集団はマフノフカからチェルカスカヤ・コノペルカ、ファナセーエフカ、ウラノクに向かって前進し、別の集団はドミトリウコフからルスカヤ・コノペルカに向けて攻撃を試みたが、後者の攻撃は撃退されたと伝えられている。
2025.02.07
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアの大軍が北東部クプヤンシクを直接攻撃の構え 渡河作戦の成否が鍵に <2503-020711>
 ウクライナ北東部ハルキウ州のクプヤンシクは、南北に流れるオスキル川にまたがり、道路や鉄道のきわめて重要な補給線も通っている都市で、ロシアとの国境から40kmほどしか離れておらず、ロシアによる全面戦争の開始前にはおよそ26,000人が暮らしていた。
Kupyansk の位置 (Google Map)】
 ロシアが起こして3年近くたつ全面戦争で、クプヤンシクは双方にとって主要な攻撃目標あるいは防御拠点となってきた。 ロシア軍は2022年2月に侵攻した直後にクプヤンシクを占領したが、7ヵ月後にウクライナ軍は反攻作戦の過程で90kmほどを一気に突き進む機動を敢行し、クプヤンシクを奪還した。
 いま、この都市の支配が再び争われていて、ロシア軍はハルキウ州から東部のドネツク州に連なる要塞都市群を挟撃するために、クプヤンシクの攻略を狙っている。 ウクライナ軍はこの都市を断固として守り抜く姿勢だが、全体で1,300km近くにおよぶ戦線で戦力が引き伸ばされている。
 クプヤンシクの北でオスキル川西岸を守備しているウクライナ軍は、各数百名程度のわずか3個大隊である。 クプヤンシク自体は各2,000名規模の数個旅団と、それよりはかなり規模の大きい部隊が守っている。
 対するロシア軍は、3個師団と5個旅団からなる総勢数万名の兵力を擁する第1親衛戦車軍をこの方面に配置している。 クプヤンシクがこの戦争で2回目の陥落をするのかどうか、するとすればいつになるのかは、この強力な部隊がオスキル川西岸で足場を固められるかどうかにかかっている。
 ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)は5日の作戦状況報告で、ロシア軍がクプヤンシクの北で橋頭堡を広げていることに言及したうえで「クプヤンシクを攻略するには、ロシア軍は市の南でもオスキル川を渡河する必要があるだろう」と分析している。
2021.02.07
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February6 2025 <2503-020710>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月6日の戦況 =
 ウクライナ軍クルスク州大隊規模の機械化部隊による攻撃を新たに開始し、2月6日にクルスク州スジャの南東にあるロシア軍の戦線から最大5km後方まで前進した。
 プーチン露大統領は2月5日、クルスク州を防衛するロシアの精鋭VDVと海軍歩兵部隊を称賛し、2024年8月6日以降クルスク州における諸兵科連合軍のロシア軍がウクライナ軍を釘付けにしていると強調した。
 ロシア国営の世論調査では、ロシア国民は、課題が山積しているにもかかわらず、ウクライナでの戦争に対して高い支持を維持していることが示唆されている。
 北朝鮮は、ロシアとの同盟関係を利用して、ウクライナでの戦争をミサイル技術とより広範な軍事能力を洗練するための実験場として利用しているとみられる。
 ウクライナ軍は、ロシアの防衛産業企業と石油精製所に対して進めている攻撃作戦の一環として、2月5日から6日にかけてクラスノダール地方の空軍基地に対する攻撃を実施した。
 ウクライナ軍はクルスク州に進出し、クラホヴェ近郊で失った陣地を奪還した。
 ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、クラホフの近くで前進した。
2025.02.06
 18:30
Kyiv Post US spy planes flew over Black Sea just before Ukraine hit Russian airbase <2503-020617>
 ウクライナの突入攻撃UAVロシア空軍基地を攻撃する数時間前に、米国の航空監視が急増していた。
 ウクライナとロシアの情報源は、波状のUAVがロシア軍の飛行場を攻撃したことを確認しているが、飛行追跡データは、UAVが命中する数時間前に米空軍の偵察飛行が行われていることを示している。
 ウクライナのUAVは、攻撃の数時間前黒海西部で米軍用機の活動が著しく急増したことを受けて、6日の朝に防空網を突破し、ロシア本土の主要な軍用飛行場を攻撃した。
 攻撃は、ロシア南西部のクラスノダール地方にあるプリモルスコ・アフタルスキー空軍基地に命中した。 ウクライナの参謀本部の声明によると、この施設は、ウクライナに対するロシアの攻撃および観測UAVの航空基地として、保管、準備、発射に使用され、ウクライナのザポリージャ州とヘルソン州の上空で活動するロシア軍航空を支援している。
 ロシアは一晩で77機のUAVをウクライナ領空に発射し、その一部はプリモルスコ・アフタルスキー飛行場の近くから発射されたとウクライナ軍筋は述べた。
ウクライナの攻撃中と攻撃後に記録されたとされる画像と音声には、空軍基地の火災と煙、低空飛行する航空機のエンジンと爆発音、空襲警報が映っていた。 ロシアの公式情報筋によると、現地の防空システムはアゾフ海上空で飛来する13機のUAVを撃墜し、さらに6機を陸地で撃墜した。
 攻撃の最初の報告は、5日の21:00頃に公共スペースに届いた。 ウクライナの軍事情報サイトRealna Vyinaが公開したジオロケーションは、飛行場に隣接する支援建物の中や周辺でいくつかの爆発を示していた。 ウクライナの第14独立無人偵察連隊は、ロシアで最も長距離のUAV攻撃を実施した特殊作戦部隊で、空爆の功績を認めた
2025.02.06
 16:58
Kyiv Post Ukraine strikes ‘like a bolt from the blue’ in new Kursk offensive, Russian reports Say <2503-020612>
 ロシアの報道は、ウクライナが新たに始めたクルスク攻勢は「青天の霹靂のよう」と報じている。 ロシア国防省とロシアのミルブロガーがTelegramで、ウクライナはクルスク州で新たな攻勢を開始したと報じた。
 ロシアのミルブロガーは、ウクライナ軍がクルスクで500名の将兵と50両の装甲車両で奇襲攻撃を開始し、ガスパイプラインを損傷し、ロシアの支配を揺るがしたと報告している。
 ロシアの情報筋によると、ウクライナ軍はスジャの南東を攻撃し、ファナセーエフカとウラノクの集落に向かって移動したという。
 Zapiski Veterana Telegram Channelは、前進するウクライナ部隊には約500名の人員と50両の装甲車両が含まれていると推定している。
 一方、クルスク州のキンシュテイン知事は、リルスク地域での戦闘により、ガスパイプラインが損傷して火災が発生して閉鎖を余儀なくされ、2つの集落がガスを失ったと報告した。
 ロシア軍はチェルカスカヤ・コノペルカの支配を失ったと報じられており、ミルブロガーのリターンズは、ウクライナ軍がウラノクを占領したと報じている。 彼は、攻勢が始まったのは「青天の霹靂のようだった」と表現した。
 Russian Spring Telegram Channelによると、ウクライナ軍は6日の早朝に地雷除去を開始し、その後、マフノフカ側から前進してチェルカスカヤ・コノペルカの側面を攻撃し、ウラノクに向かって移動した装甲部隊が続いた。
 ロシア国防省は14:00に「2月6日の朝から、ウクライナ軍部隊がクルスク州のチェルカスカヤ・コノペルカとウラノクの集落に向けて反撃行動を開始している」とした。
2021.02.06
 08:10

(18:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February5 2025 <2503-020604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月5日の戦況 =
 ウクライナのゼレンスキー大統領が、長期的にはウクライナの主権と領土保全を維持する原則的な立場から、ロシアと交渉する意欲を示し続けている。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ憲法はウクライナが戦時中に選挙を行うことを禁じているが、ウクライナは戦争終結後もウクライナの憲法と法律に従って選挙を行うことに引き続き従っていると繰り返し述べた。
 ゼレンスキー大統領は2月4日、2022年2月にロシアによるウクライナへの全面侵攻開始以来ロシア軍は約30万~35万名の戦死者、約60万~70万名の戦傷者を出したと述べた。
 ウクライナ軍は、ロシアの防衛産業企業と石油精製所に対し進めている打撃作戦の一環として、2月4日~5日の夜にクラスノダール地方の石油貯蔵所に対して打撃を実施した。
 露大統領府は、経済的圧力や労働力不足を緩和する努力よりも、国内政治の安定を優先し続けている。
 ウクライナとロシアは2月5日、対等の捕虜交換を行った。
 ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ付近に進出した。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に進出した。
2025.02.05
 15:52
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア南部に無人機攻撃、クラスノダール州の石油施設で火災 <2503-020517>
 ロシア南部クラスノダール州に4日夜~5日未明にかけ、ウクライナのUAVによる攻撃があり、石油施設で火災が発生した。 地元当局によると、火災は鎮火したという。 クラスノダール州のコンドラチェフ知事は、落下したUAVの破片で火災が発生したが負傷者はいないと述べた。
 最近、ロシア南部のエネルギー施設に対するウクライナのUAV攻撃が相次ぎ、ボルゴグラード州やアストラハン州の製油所などが火災を起こしている。
 ロシア国防省は、夜間にウクライナのUAV 4機を上空で破壊したと発表したが、クラスノダール州に関する言及はなかった。
2021.02.05
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February4 2025 <2503-020511>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月4日の戦況 =
 国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長が2月4日にキーウ州のキエフスカ変電所を訪問し、エネルギーインフラを目標としたロシアの長距離攻撃がウクライナの原子力発電所 (NPPS) とウクライナのエネルギー生産能力脅かし続けているため、変電所の被害を評価した。
 ロシア当局は、ロシア軍が大量の死傷者を補充するのに十分な新人員の採用に苦労しているという兆候にもかかわらず、現時点で非自発的な予備役の招集を行わないというクレムリンの決定を正当化し続けている。
 ロシア占領当局は、ロシアによるハリコフ州の違法な併合の可能性について議論を続けているが、2022年9月のハリコフ州でのウクライナの反攻が、当時この地域で「住民投票」を行うというロシアの計画を台無しにしたと主張している。
 ここ数週間、タルトゥース港に停泊していた相当数のロシア船が、シリアの基地へのロシアの継続的なアクセスに関するロシア・シリア交渉が続いていると報じられているため、シリアを離れてロシアに向かった可能性がある。
 ウクライナ海軍のUSV攻撃により、ロシアはロシア・シリア間の航路を大幅に変更することを余儀なくされた可能性が高い。
 ロシアはまた、バルト海のNATO艦船を監視するために、国防省がOboronlogistika社の船舶を使用したと報じられている。
 ロシア軍は最近、クピャンスク近郊に進出した。
 露大統領府系のロシア軍ブロガーは、シヴェルスク方面のロシア軍は、最近交代した指揮官に、現場指揮官が虚偽の進捗報告を提出するという組織的な問題に引き続き苦戦していると主張した。
2025.02.04
 23:15
Ukrainska Pravda Zelenskyy: Over 45,000 Ukrainian soldiers killed in war against Russia <2503-020418>
 ゼレンスキー大統領が、英国のPiers Morgan放送局の取材で、対露戦で45,100名のウクライナ将兵が死亡し、390,000名が負傷したと述べている。 大統領は、「正確に言うと、負傷者の数は実際より多いが、それは負傷したのちに戦場に戻って再び負傷した人がいる」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は、ロシア軍の損失について、35万名のロシア軍将兵が死亡したと述べ、さらに50,000名~70,000名のロシア将兵が行方不明者としてリストされており、さらに600,000~700,000名が負傷しているとした。
2025.02.04
 16:10
CNN

(Yahoo)

「未来はない」、停戦の見込みさえ希望の光にならず ウクライナ東部 <2503-020413>
 停戦協定はウクライナにとって、結局のところ大惨事になりかねないのではないとの懸念は、ウクライナの最前線の掩蔽壕や包囲された町の廃虚で繰り返される切実な疑問である。
 戦争による極度の疲弊から同国内では至るところで平和が切望されている一方で、多くの犠牲を払って学んだロシアの支配に対する不信感も根強い。
 不安は多岐にわたり、停戦は続くのか、ロシアは軍備を整え直し攻撃を再開するために停戦を利用するだけなのか、領土をすばやく手に入れたことを考えれば、ロシアは停戦を望むのか、ウクライナの支援国外交によって停戦を実現したと感じた場合、各国はウクライナに同じ軍事支援を提供してくれるのか、などである。
 第66機械化旅団の大隊長サブリン中佐の目の前では、ウクライナにおける現代的でありながら従来通りの残酷な戦場の様子を物語っている。 リマン市のあちこちで、小型で安価なUAVが、砲撃を受けた塹壕の上を飛び交う。 そこには凍った泥やごみ、回収不能な人間の遺体が混在している。
 サブリン中佐は今週CNNに対し、「今停戦したら、我々の状況は悪化するだけだ」と語った。 「敵は復活して新しい部隊を編成し、再結集して再び攻撃を仕掛けてくるからだ」という。
 サブリン中佐が指揮する現場では、ロシアの容赦ない攻撃がウクライナ大きな弱点である歩兵不足を突き、犠牲者が増えている。 サブリン中佐の部隊がリマンの最前線で迫撃砲を発射する一方で、ロシア軍はリマンの南にある要衝ポクロウスクに進撃している。 その包囲のペースは驚くべきもので、ひとたび陥落すれば、ロシア軍とドニプロやザポリージャといった主要都市の間に大きな集落はほぼなくなるであろう。
 ここでは希望も広まっている。 その一つは、欧州やNATO軍がある種の平和維持部隊として前線地帯に駐留してウクライナに安全を保証するという考えだ。 これはウクライナ当局が一貫して提起している。
 欧州の防衛当局者は最近、同様の支援について「活発な議論」が行われているとCNNに語った。 停戦に続いて欧州のNATO加盟国が非武装地帯に駐留するというのは、トランプ米政権のケロッグ担当特使が示す和平計画の主要原則になっている。
2025.02.04
 13:29
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍によるウクライナ兵捕虜の処刑が急増=国連監視団 <2503-020409>
 国連ウクライナ人権監視団が3日の報告書で、ロシア軍によるウクライナ兵捕虜の処刑が2024年8月以降で79名に上り、急増していると警鐘を鳴らした。 国際人権法は戦争捕虜と負傷者の処刑を禁じ、戦争犯罪とみなしている。
 監視団は「降伏した、あるいはロシア軍に身柄を拘束された多くのウクライナ兵がその場で射殺された。 目撃者の証言によると、非武装のウクライナ兵や負傷兵も殺害された」と報告した。
 ウクライナのシビハ外相はXで報告書に触れ、「ウクライナが正真正銘の獣と対峙している」ことを示す残虐行為だとして国際社会に緊急対応を求めた。
 監視団はウクライナおよびロシア筋が公表した動画や写真を分析するとともに、目撃者への詳細な聞き取りを実施し、処刑はロシアが攻撃を展開している地域で行われたとしている。
 監視団は、ウクライナ軍が2024年にロシアの負傷兵を処刑した事例も記録しているとしたが、詳細は示していない。
 ロシア国防省にコメントを要請したが、返答は得られていない。
2025.02.04
 12:19
AP 通信

(Yahoo)

東部ポクロウシクの陥落迫る 背水の陣のウクライナ軍正面 <2503-020408>
 ウクライナ戦争がまもなく4年目に入ろうとする1月26日、ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクを死守するウクライナ軍は、優勢なロシア軍を相手に、悲惨ともいえる兵員不足と、補給路がロシア軍のUAV攻撃を受け、形勢は圧倒的不利に傾いている。
 ウクライナ軍は、ドネツク州東部の主要都市に通じる複数の高速道路と、重要な鉄道路線が合流する主要補給拠点とその周辺を失いつつある。
 ウクライナ軍によると、ロシア軍は最近になって、市街地を挟撃するための正面攻撃ではなく、側面攻撃に戦術を変えてきているという。
 ロシア軍が高地を制したため、ウクライナ軍の補給路が敵の火制圏内に入る結果となった。
 ここ数日は濃霧のためウクライナ軍は偵察用のUAVを飛ばすことができず、ロシア軍はその間に前進し、陣地を強化している。
 これに対してウクライナ軍は防御線を敷きたくとも、予備の部隊がなく、新規に投入された部隊は期待通りの結果を出せていない。 戦闘部隊の不足は「壊滅的」であり、訓練不十分で経験の浅い歩兵部隊が新たに創設されたことで、課題はさらに深刻化しているという。
2021.02.04
 09:20

(19:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February3 2025 <2503-020403>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月3日の戦況 =
 ロシア軍は、2024年後半のそれ以前の月に比べて前進が鈍化したにもかかわらず、2025年1月も引き続き大きな損失を被った。
 ウクライナ軍は、2月2日~3日の夜に、ヴォルゴグラード州とアストラハン州のロシアの石油・ガスインフラに対してUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ウクライナ軍は、ロシアに対する技術的優位性を維持し、戦場効果をもたらすために、無人兵器作戦による革新を続けている。
 国連のウクライナ人権監視団 (HRMMU) が、ロシア軍がウクライナの戦争捕虜を処刑したという報告が「急増」していることに懸念を表明した。
 ウクライナ最高司令官のシルスキー大将が2月3日、ウクライナはウクライナ軍を「軍団編成」に移行するための改編を実施し始めたと述べた。
 2014年からロシアのハイブリッド活動とウクライナ侵攻に関与してきたArbat特殊作戦大隊の創設者であるサルグシャン氏が、誰かに暗殺された。
 ウクライナ軍はボロヴァ近郊で前進し、ロシア軍はクピャンスク、ボロヴァ、ライマン、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、そしてドニプロ方面に進出した。
 ロシア政府は、占領下のウクライナをロシアに統合するための長期的な取り組みの一環として、露大統領府が選んだ退役軍人を政府の役職に就かせることを狙った連邦政府のTime of Heroes計画を占領下のウクライナに拡大している。
2025.02.03
 16:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの「勝機」は防勢にあり 攻撃しかできぬロシアを逆手に取れ <2503-020313>
 ロシア西部クルスク州で1月31日、ウクライナ軍の第47独立機械化旅団第92独立強襲旅団はUAVや地雷、ミサイル、火砲を駆使して、自陣に対するロシア軍の襲撃に耐えただけでなく、その撃滅に成功した。 樹林帯やその周辺には戦死したロシア兵の遺体が散乱した。
 両精鋭旅団にとって重要な勝利だったが、一般に想像されるような危険性とはまた違う危険性も伴っていたのかもしれない。 コンスタンチンというウクライナの退役軍人によれば、ウクライナ軍の一部の指揮官には、防御で有効だった部隊は攻撃でも同じように有効だと考える危うい傾向があるらしい。
 したがって、たとえば第92強襲旅団などの部隊がロシア軍の襲撃から陣地を守った場合、指揮官によっては、その部隊に対して、防御陣地から出て、開けた場所に集まり、ロシア軍の陣地に向かうよう命じたくなるのかもしれないが、攻撃は防御よりリスクが高く、戦死者を多く出しやすい。 第92強襲旅団などとともにクルスク州に投入されたウクライナ軍第95独立空挺強襲旅団も1月上旬、それを手痛い経験を通じて再確認している。
 同旅団の部隊は急に防御から攻撃に転じ、ウクライナ側が保持する突出部の北東の外れにあるベルディン村に向けて進撃したが、露出した状態になっていたところをロシア軍のとっておきの光ファイバー制御ドローンで攻撃されて大きな損害を被り、不用意な攻撃は撃退される結果になった。
 同様の経験を第92強襲旅団も一度ならずしている。 コスチャンティン氏によれば、クルスク州で戦っている同旅団隷下の部隊は、樹林帯1つを制圧しようとして1個中隊全体を犠牲にするという「不毛な命令」が理由で、幹部らの更迭が3年で3回もあったという。
 コスチャンティン氏の批判は、ロシアによる全面戦争が4年目に入ろうとするなか、ウクライナ軍が採っている一目瞭然の戦法への暗黙の支持が含まれている。 補給線を確保した状態で各旅団が塹壕に陣取り、UAVや砲兵の支援を受けながら、ロシア側に甚大な損害を与えることを繰り返す、という戦い方で、ロシア側は一度の衝突で百名単位の死者・重傷者を出すこともある。
2021.02.03
 05:45

(15:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February2 2025 <2503-020302>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月2日の戦況 =
 ロシア当局が2月1日にクルスク州スジャでロシアの民間人を攻撃したと報じられているが、ロシア軍の責任を否定しウクライナを非難しようとした。
 ロシアは、避難を装って、ウクライナの子供たちを占領下のクリミアとロシアに不法に拉致する取り組みを続けている。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に前進し、ロシア軍はライマン、シヴェルスク、チャシフヤール、ポクロフスク、ヴェリカノヴォシルカの近くに進出した。
 ロシア軍はジュネーブ条約に違反して、占領下のウクライナの民間人をロシア軍に強制的に動員し続けている。
2025.02.02
 23:54
Kyiv Independent Russian vice-governor and military commander killed in Kursk Oblast, Astra reports <2503-020212>
 ロシアのTelegram News ChannelのAstraが2月2日に、ロシアの沿海地方副知事でTigerの司令官であるイェフレモフ氏クルスク州で殺害されたと報じた。 「戦闘任務から帰還中、Tiger部隊の司令官イェフレモフが殺された」と沿海地方のコジェミャコ知事は述べた。
 別のロシアのChannel Mashの報道によると、イェフレモフの車は蝕雷して爆発し、彼ともう1人の警官が死亡した。
 志願兵部隊Tigerは2022年に結成され、2024年8月にイェフレモフ副知事が指揮を執った。 彼の部隊は彼の任命されたのち、クルスク州に配置されていた。
2025.02.02
 22:37
共同通信

(Yahoo)

ロシア極東の副知事が戦死 ウクライナ侵攻作戦で <2503-020210>
 ロシア極東沿海地方のコジェミャコ知事が通信アプリで2日、ウクライナ侵攻作戦に参加していたエフレモフ副知事(51)が戦死したことを明らかにした。
沿海州の範囲 (Google Map)】
 タス通信などによると、エフレモフ副知事は義勇兵部隊の司令官を務めていた。
 エフレモフ副知事は空挺部隊での軍務経験があり、義勇兵部隊はウクライナ軍が越境攻撃したロシア西部クルスク州での戦闘に加わっていた。
 コジェミャコ知事は「部隊がしかるべく任務を果たせるよう全てを尽くした」と悼んだ。
2021.02.02
 05:00

(15:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February1 2025 <2503-020201>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年2月1日の戦況 =
 ロシア軍が1月31日~2月1日に、ウクライナに対して大規模な一連のUAVとミサイル攻撃を実施した。
 最近のロシアのUAVによるウクライナ海軍のUSVに対する攻撃は、ロシア軍が黒海におけるウクライナの能力を相殺する新たな方法を開発したことを示唆している。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に前進し、ロシア軍はチャシフ・ヤール、ポクロフスク、クラホフフ近郊に進出した。
2025.02.01
 12:48
BBC News

(Yahoo)

北朝鮮部隊、ロシア・クルスク州の前線から撤退か ウクライナ特殊部隊がBBCに語る <2503-020105>
 ウクライナ軍の報道官は、北朝鮮部隊が大きな損失を被ったために撤退した可能性が高いと述べた。 ロシア西部のクルスク州で戦っているウクライナ特殊部隊はBBCに対し、過去3週間にわたって北朝鮮の部隊を見かけていないと語った。
 西側当局者は先週、BBCに対し、北朝鮮からロシアに派遣された11,000名の兵士のうち1,000名が、わずか3ヵ月で死亡したと語った。 これについて、北朝鮮とロシアはコメントしていない。 ウクライナ特殊部隊の報道官は1月31日にBBCに対し、自分が話しているのは、自分たちが戦っているクルスク州の一部地域についてのみのことだと説明した。 報道官は、前線の長さについては言及しなかったが、これは全体像ではないが、北朝鮮の兵士が大きな損失を被ったことを示唆している。 New York Times紙も、北朝鮮兵が前線から撤退したと報じている。 同紙は米当局者の話として、この撤退は一時的なものかもしれず、追加訓練を受けた後や、ロシア側が大きな損失を避けるための新しい展開方法を考案した後に、北朝鮮兵が戻る可能性はあると伝えている。
 韓国の情報機関によると、北朝鮮兵は現代戦に対する準備が不十分で、特にウクライナのUAV攻撃に対して脆弱だと報告されている。
2021.02.01
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January31 2025 <2503-020103>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月31日の戦況 =
 英国、フィンランド、チェコが1月31日に、ウクライナに対するいくつかの即時および長期の軍事支援パッケージを発表した。
 ロシア軍は、オスキル川の東岸からウクライナ軍を押し出すための長期的な作戦の一環として、クピャンスクの北で突出部を拡大している。 レニングラード軍管区第6連合軍 (CAA) の部隊が、クピャンスクの北の突出部を拡大する戦闘を主導していると報じられている。 モスクワ軍管区第1親衛戦車軍(GTA) の部隊もクピャンスク包囲に参加しており、クピャンスクの東に進出して、クピャンスクの南への進出に備え、オスキル川を渡り、ボロヴァに圧力をかけるために、クピャンスクの東に前進し、クピャンスクの南のクルフリャキフカ付近にロシア軍の突出部を拡大しようとしている。
 ロシア軍は、戦域全体での前進のための教義的な方法を開発して広めているようで、それはロシア軍が最高潮に達する前に結論を出すのに妥当な規模で、前線の町や集落をゆっくりと包囲することを目指している。
 ロシア軍司令部は、終了までに6ヵ月から9ヵ月かかる可能性のある作戦にコミットする用意があることを示した。 ロシアの司令官はプーチン大統領が近い将来にウクライナでの戦争を終わらせるつもりはないという仮定または直接的な知識の下で行動している可能性が高い。
 このロシアの攻撃方法は、戦場でのゆっくりとした作戦行動をもたらしているが、これらの包囲はかなりの計画、先見性、人的資源、装備を必要とし、戦場での迅速で機械化された機動を回復させるものではない。
 ロシア軍はまた、クラホヴェの西に残るウクライナのポケットを封鎖する取り組みを強化している。
 モルドバと沿ドニエストル当局は、沿ドニエストルのガス購入への資金提供を含むEUのパッケージを受け入れることに合意し、親露派の分離共和国に対するロシアの経済的影響力をさらに制限した。
 ウクライナ軍は、ロシアのエネルギーと防衛産業インフラに対する攻撃が続く中、ヴォルゴグラード州にあるロシアの石油精製所を攻撃した。
 ロシア軍はクピャンスク、ライマン、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ付近で前進した。
 西側とウクライナの当局者は、北朝鮮軍がクルスク州の前線から撤退したと報告し続けている。
2025.02.01
 08:33
産経新聞

(Yahoo)

ロシア攻勢を維持「1週間で東部の5集落制圧」と主張 ウクライナ軍の劣勢続く <2503-020102>
 露国防省は1月31日、過去1週間に最激戦地であるウクライナ東部ドネツク州のベリカヤ・ノボショルカを含む集落4ヵ所と、東部ハリコフ州の集落1ヵ所を制圧したと主張した。 ウクライナ軍の重要防衛線の一角であるドネツク州ポクロフスク方面でも露軍が攻勢を維持し、ウクライナ軍は劣勢が続いていると伝えられている。
 ベリカヤ・ノボショルカは、ドネツク州と東部ドニエプロペトロフスク州、南部ザポロジエ州の州境に近い交通の要衝で、ウクライナメディアは31日に、露軍が同集落を制圧した後、ザポロジエ州で露軍の北進を防いできたウクライナ軍を側面から攻撃したり、ドニエプロペトロフスク州への前進を図ったりする可能性があるとする軍事専門家の分析を伝えた。
 一方、ポクロフスク方面での戦闘を巡り、Reuters通信は31日、露軍が最近、ポクロフスクにつながる主要道路に到達するなど「包囲網を徐々に狭めている」と指摘し、露軍が同市を包囲したり、陥落させたりした場合、さらなるドネツク州での前進に向けた「強力な立場」を得ると指摘した。
 ドネツク州全域の制圧を狙う露軍は現在、ポクロフスクや小都市チャソフヤル、トレツクなどで構成されるウクライナ軍の防衛線を突破し、主要都市クラマトルスクやスラビャンスク方面への進出路を制圧する思惑だと分析されている。
 一方のウクライナ軍は重要拠点を防衛しつつ、露国内の弾薬庫や燃料貯蔵施設への長距離攻撃を続け、攻勢が維持できなくなる水準まで露軍を損耗させたい構えである。
2025.01.31
 16:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアのパイプライン圧送施設をウクライナの無人機が爆破 新種の爆撃機タイプか <2502-013116>
 ウクライナが激化させているロシアの石油産業を狙った攻撃に、新しいタイプの爆撃UAVが加わった可能性がある。 29日~30日の夜にウクライナ無人システム軍第14独立UAV連隊が装備しているものと伝えられるUAVが、ロシア西部ブリャンスク州ベラルーシとの国境近くで、ロシアと東欧・ドイツを結ぶDruzhba Pipelineの圧送施設を攻撃した。
 攻撃で発生したとみられる火災は夜空を明明と照らし出し、NASAの衛星でも熱源が検知された。 エストニアのアナリストWarTranslatedは「火災から判断すると攻撃は正確だった」と評している。
 Druzhba Pipelineは世界最大級のパイプラインで、ロシアで最も大きな収益を上げている産業の重要インフラのひとつである。
 ウクライナは2年ほど前からロシアの石油施設を攻撃してきたが、ほとんどの攻撃は効率性を重視して、爆発物を搭載したUAVが目標に突っ込むというものだった。 しかし、ウクライナで人気のTelegram Channelによれば、今回のUAVは爆弾で爆撃したという。
 ウクライナはかねて、国産のA-22をはじめとする民生用の軽量スポーツ機を遠隔操作式に改造し、100kgの爆弾を胴体底部に装着可能なUAVとして運用してきたが、これまでは基本的に、爆弾を投下するのでなく、機体ごと目標に体当たりしていたとみられる。
 これは、とくに遠距離の目標を攻撃する際には有効で、爆発物を搭載したA-22改造型UAVを往復させようとすれば、片道650km以上飛行するのは難しいが、片道だけなら1300km以上先まで飛行できる。 実際、ウクライナのUAVはこれまで、ウクライナの前線からそれ以上の距離離れた目標を攻撃している。
 ところが、29~30日の夜間攻撃では目標とされた圧送施設は、ウクライナから40kmほどしか離れていない。 したがってUAVの航続距離や時間はあまり考慮する必要がなかったと考えられる。 つまり、使われたUAVには、目標の上空で爆弾を投下し、基地に戻って来るという選択肢があった。
2025.01.31
 14:55
RBC Ukraine Ukrainian Forces destroy Russian command post in Kursk region <2502-013114>
 ウクライナ軍 (AFU) 参謀本部が、ミサイル部隊と国防軍の砲兵部隊が、クルスク地方のリルスクにあるロシア軍クルスクの指揮所を首尾よく攻撃したと報告している。 打撃は本日1月31日に行われ、攻撃の結果、指揮所は破壊された。 現時点では、作戦の詳細は明らかにされていない。
 AFUの参謀本部は「この作戦は、敵の指揮所を排除し、戦闘作戦と兵站を効果的に調整する能力を奪うための組織的な取り組みの一環である。 ウクライナ国防軍は、占領軍に損失を与え続け、彼らの指揮構造を破壊し、攻撃能力を低下させている」と述べた。
2021.01.31
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January30 2025 <2502-013107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月30日の戦況 =
 Valdai Discussion Club研究主任のルキヤノフ氏は取材で、ウクライナに関する将来の和平交渉の「主要なもの」は「領土」ではなく、ルキヤノフが1990年代と2000年代初頭のNATOの東ヨーロッパへの拡大と定義した戦争の「根本原因」に対処することだと述べた。
 ルキヤノフ氏の発言は、トランプと彼の政権が弱く、クレムリンの武力行使に脅かされやすいと想定している。
 中国に拠点を置く企業は、ウクライナでのロシアの戦争努力を維持するために必要な重要な材料をロシアに供給し続けている。
 欧州評議会 (PACE) の議員総会が1月28日、ウクライナのゼレンスキー大統領が以前に概説した「力による平和」の原則を密接に反映し、ウクライナの平和に関する立場を定義する決議を採択した。
 米軍が、イスラエルからポーランドにPatriotを移転したが、これをウクライナに引き渡すと予想されていると報じられている。
 ウクライナ軍は、ハリコフとポクロフスク付近で失った陣地を奪還し、ロシア軍はチャシフ・ヤール、トレツク、クラホヴェ付近とドニプロ方面に進出した。
2021.01.30
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January29 2025 <2502-013006>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月29日の戦況 =
 プーチン大統領は西側の軍事支援を、ウクライナがロシアの侵略に対する防衛を維持する能力にとって依然として重要であると述べた。
 プーチンの長年の戦勝理論は、欧米がウクライナを見捨てるという仮定に基づいており、欧米の揺るぎない支援と、ウクライナへの欧米の軍事援助の一貫した提供だけが、プーチンに彼の理論を放棄させ、欧米とウクライナが受け入れ可能な紛争の解決に必要な譲歩を提供する必要性を受け入れるよう強いることができる。
 プーチン大統領は、ウクライナ政府がプーチン大統領との交渉を禁止する2022年のウクライナ大統領令撤回する意思がない、または取り消すことができないと主張し、ウクライナとの和平合意を拘束力のあるものとは見なさないことを示した。
 プーチン大統領の発言は、ウクライナ政府の正当性や将来の和平合意の可能性を否定し、ロシアがウクライナとの将来の合意違反を正当化するための条件を設定した。
 プーチン大統領はトランプ米大統領に、ウクライナを排除し彼が望む交渉の枠組みをトランプに押し付け、トランプに、現在のウクライナ政府の違法性に関する進行中のロシアの情報操作をうっかり支持するよう強いる取り組みを続けている。
 ウクライナ軍は、ニジニ・ノヴゴロド州クストヴォにあるロシアの石油精製所でUAV攻撃を行い、1月28日~29日にトヴェリ州のロシア製油所を攻撃したと報じられている。
 ロシア国防省は1月29日の投稿で、サンチク中将がロシア南部軍司令官であることを確認した。
 ウクライナ軍はクルスク州とトレツク近郊に進出し、ロシア軍はライマン、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ、ロボトニエ、そしてドニプロ方面に前進した。
 ロシア国民がウクライナでの兵役にますます消極的になっているため、モスクワでの志願兵募集率は急激に低下している。
2025.01.30
 08:51
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアの石油精製所にウクライナのドローン攻撃、炎が夜空を赤く染める 国境から約800キロ <2502-013005>
 ウクライナ当局者やメディアが29日に、ロシアの石油や電力施設を目標としたUAV攻撃を開始したことを明らかにした。 ロシア当局とメディアは29日、クストヴォの石油精製所が目標の一つとなったと報じた。
Kstovo の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍も29日、同国のUAVが夜間にクストヴォの石油精製所を攻撃したと発表した。
 運営会社によるとこの攻撃による死傷者の報告はない。 石油精製所はウクライナ国境から800km離れている。
 Reutersは映像の撮影場所を確認したが、撮影日時は独自に確認できなかった。
2021.01.29
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January28 2025 <2502-012901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月28日の戦況 =
 アサド政権崩壊後初公式ロシア代表団が1月28日にシリアに到着し、ロシアによるシリア軍事基地の継続的な使用について話し合った
 ロシア軍は、ロシア・シリア交渉が続く中、タルトゥース港からの軍事資産の撤退を続けている。
 ロシア軍は、無人システム能力を増強するために、軍管区レベルで別の無人システム連隊を結成した可能性が高い。 この連隊の創設は、ロシア国防省が最近行った、ロシア軍内に無人システム部隊を設立し、非公式のUAV分遣隊に対する統制を一元化するための協調的な取り組みを支援するものである。
 NATOの高官は、ロシアがウクライナへのさらなる軍事支援を阻止するために、ヨーロッパ内のヨーロッパのNATO加盟国に対する破壊工作と不安定化作戦を拡大させていることを認めた。
 ウクライナ軍は、トレツクとポクロフスク近郊に進出し、ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ、ザポリージャ州西部に前進した。
 ロシア政府は、ロシア社会を軍事化するための露大統領府の広範な取り組みの一環として、ウクライナ戦争の退役軍人を連邦政府の役職に任命するTime of Heroesプ計画を引き続き使用している。
2021.01.28
 07:30

(17:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January27 2025
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月27日の戦況 =
 ウクライナ軍が1月26日、オリョール州にあるロシアの長距離UAV保管施設を再び攻撃した。
 EUは1月27日、モルディブを目標にしたネルギー恐喝計画沿ドニエストルを搾取するロシアの能力を減らす取り組みの一環として、親露派の分離共和国で進行中のガス危機を支援するため、モルドバと沿ドニエストルに対する援助パッケージを提案した。
 ゼレンスキー大統領が1月26日、ホルティツィア軍司令官のフナトフ准将を地上軍司令官のドラパティ少将と交代させた。
 ウクライナ軍が、トレツク近郊で失った陣地を奪還した。
 ロシア軍はトレツク、チャシフ・ヤール、クラホヴェ付近に進出した。
 ロシア政府は、露大統領府が選んだ退役軍人を政府の役職に就かせることを目指す連邦政府のTime of Heroesプ計画を拡大し続けており、地域レベルを含む政府全体でロシア退役軍人のための同様の計画を作成している。
2025.01.28
 01:33
Kyiv Independent Russia's Ryazan oil refinery suspends operations after drone strike, Reuters reports <2502-012802>
 ウクライナは、1月24日の夜間にUAVで工場を攻撃したことを確認した。
 攻撃中に石油貯蔵施設が火災に見舞われたと、情報筋はReutersに語った。 この打撃により、鉄道の積み込み線路と、精製製品から不純物を除去する水取り入れ設備が損傷した。
 ある情報筋は「鉄道の積み込み設備が損傷し鉄道の積み込みはなく、彼らは石油処理を停止した」と語った。 別の施設は、1月24日以降、すべての積み込みを停止したと述べた。
 ウクライナ保安庁 (SBU) とウクライナ特殊作戦部隊 (SOS) が、1月24日に製油所に対する共同攻撃を開始した。 SBUの情報筋は、Kyiv Independent紙に、この打撃が石油貯蔵所3ヵ所と作業場1ヵ所で火災を引き起こしたと語った。
 地元住民は、2日後の夜に工場への別の攻撃を報告し、現場での爆発と火災の映像を広めた。 Kyiv Independent紙は、画像が新たな攻撃を描いたものなのか、それとも前回の攻撃を描いたものなのかを確認できなかった。
 ロシア最大級のリャザン製油所は、年間1,700万㌧の石油を処理する能力を持っているす。 Reuters通信によると、この施設は2024年のロシアの総精製量の約5%を占めている。
 ウクライナは、化石燃料産業からの利益がロシアの戦争に資金を提供しているため、石油精製所を正当な軍事目標と見なしている。 ウクライナは以前、2024年5月にリャザン製油所を攻撃していた。
2025.01.27
 21:30
RBC Ukraine Ryazan oil refinery halts operations after Ukrainian strikes – Reuters <2502-012716>
 Reutersによると、リヤザン製油所はウクライナ軍の襲撃後に操業を停止している。
Ryazan の位置 (Google Map)】
 Reuters 通信が報じたところでは、ロシア最大の製油所の一つであるリャザン製油所は、ウクライナ軍による攻撃を受けて一時的に操業を停止した。
 匿名の業界筋がReutersに語ったところによると、発電所の石油貯蔵施設が火災を起こしたという。 損傷した機器には、鉄道の積み込みラックと、加工製品から不純物を除去するために使用される水素化処理ユニットが含まれている。
 「鉄道の積み込み設備が損傷して鉄道の積み込みはなく、石油処理を停止した」と、ある情報筋は報道機関に語った。
2025.01.27
 13:45
Kyiv Independent North Korean troops seem to temporarily withdraw from one section of front in Kursk Oblast, military says <2502-012712>
 ウクライナ特殊作戦部隊(SOF)の報道官がKyiv Independentに1月27日、北朝鮮兵はロシアのクルスク州の前線の軸の一つから一時的に撤退したようだと語った。
 この声明は、Sky NewsがコールサインPulsの第73海軍特殊作戦センター分遣隊の司令官を引用して、北朝鮮軍包囲されたロシア地域の接触線から一時的に撤退したと報じた後に行われた。
 特殊作戦部隊報道官のキンドラテンコ大佐は、Kyiv Independent紙に対し、北朝鮮軍は、第73特殊作戦センターが配置されているクルスク州の枢軸の一つからのみ、一時的に撤退しなければならなかったようだと明らかにした。
 北朝鮮軍は、2024年8月上旬に開始されたウクライナの侵攻に対抗するために、ロシア軍を支援するために2024年秋にクルスク州に配置された。 ウクライナ軍は、この地域での戦闘を続けており、その立場を潜在的な交渉に活用することを望んでいる。
 Sky Newsによると、北朝鮮軍はおそらく負傷者の治療、増援の待ち、この分野での戦闘中に犯した過ちに対処するため休息を取っているという。
2025.01.27
 11:06
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ドネツク州南西部の集落を制圧…ウクライナ反転攻勢の起点まで押し戻す
 ロシア国防省が26日、ウクライナ東部ドネツク州南西部の集落ベリカノボシルカを制圧したと発表した。 ベリカノボシルカは、ウクライナ軍が2023年夏の反転攻勢で起点としていたが、露軍が戦線を押し戻した
 Kyiv Independent紙が、露国防省は、集落を守るウクライナ軍部隊を分断したと主張したと報じた。 これに対し、ウクライナ側のベリカノボシルカの守備部隊は26日、「一部地域から撤退し、露軍の包囲を回避した」とSNSで発表した集落で戦闘は続いていると伝えたが、軍事専門家から陥落は避けられないとの見方が出ていた。  ベリカノボシルカは、露軍の占領が及んでいないドニプロペトロウシク州との州境から20kmに位置している。 露軍がさらに西進し、戦線が拡大すれば、ウクライナ軍の防衛がより困難になる恐れがある。
2021.01.27
 08:10

(18:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January26 2025 <2502-012706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月26日の戦況 =
 ロシア軍は最近、ロシア軍が1月26日に集落全体を占拠したとロシアの公式に主張し、ノヴォシルカ内でさらなる前進を遂げた。
 ロシア国防省は、ロシアがノヴォシルカを制圧したと高々に主張しているが、これはウクライナの戦場の状況に対する西側の認識を形成し、ウクライナに対する国際的な支援を低下させるための情報収集努力の一環である可能性が非常に高い。
 ヴェリカ・ノヴォシルカの制圧と掃討は、ロシア東部軍管区 (EMD) の部隊をヴェリカ・ノヴォシルカ地域から他の優先作戦地域に再配置するかどうかについて、ロシア軍司令部に機会と決定点を提供する可能性が高く、今後数週間でヴェリカ・ノヴォシルカ地域からEMD部隊が再配置されることで、ロシア軍司令部が2025年春と夏に攻撃作戦の優先作戦地域を決定することになる。
 ロシア軍は今後数日でトレツクを占領する態勢を整えており、トレツク方面のロシア軍群を強化するためのEMDの部隊の再配備は、コスティアンティニフカ方面への攻撃を再開するためのロシアの新たな優先的な取り組みを示すことになる。
 ウクライナ軍は、1月25日~26日の夜に、リャザン州のリャザン製油所に対して2回目の攻撃を行った。
 ウクライナ軍はクルスク州に進軍し、トレツクの陣地を取り戻した。
 ロシア軍は、ボロヴァ、ポクロフスク、クラホヴェの近くで前進した。
 ロシアのミルブロガーたちは1月25日、ロシア政府が次世代の軍将校の採用と訓練を優先していないと批判した。
2025.01.26
 21:29
RBC Ukraine Over 200 Shaheds destroyed in Russian Oryol region - Ukrainian Armed Forces <2502-012610>
 ウクライナ空軍部隊は、国防軍の他の部隊と協力して、ロシアのオリョール地方にあるShahed攻撃UAVの保管施設を攻撃した。 ウクライナ軍参謀本部は約200機のUAVがウクライナを攻撃できなくなると報告している。
Oryol 州の位置 (Google Map)】
 報道によると、ウクライナ軍の攻撃は、UAVに装備されたサーモバリック弾頭が保管されていたコンクリートの建物に命中し、強い二次爆発に関する情報がある。 「被害の結果と程度は明らかにされているが、200機以上のShahedがわが国に対して使用されなくなることはわかっている」と声明は述べた。
 参謀本部は、軍はウクライナの民間インフラの破壊に関与し、民間人を恐怖に陥れている重要な目標に対する戦闘作戦を継続すると付け加えた。
2025.01.26
 17:48
Kyiv Independent

(Yahoo)

Russia bombs itself with 'smart bomb,' Astra reports <2502-012605>
 ウクライナのAstra Telegram Channelが1月26日、ロシアはロシアのベルゴロド州に「スマート爆弾」を投下したと報じた。
Belgorod 州の位置 (Google Map)】
 投下された爆弾はUMPB-250で、ロシア地域の村で発見されたが、死傷者や被害はなかった。
 UMPB-250はソビエト時代のFAB-250と同じ弾頭を使用しているが、ステアリング、アンテナ、ターボジェットパワーユニットと統合されたナビゲーションモジュールにより、スマートで滑空するように設計されている。  ロシアは、自国の領土やウクライナの占領地に頻繁に爆弾を投下してきた。 ASTRAは、2024年に165個のFAB爆弾を自国内に投下し、今年はすでに13個を数えている。
 ロシアは、ウクライナの防衛を突破し、精度を高めるために、ソビエト時代の爆弾を変更およびアップグレードしている。 特にベルゴロド州国境に隣接するハリコフ州への容赦ない攻撃では滑空爆弾を使用しているが、これは統一滑空補正モジュール (UMPK) でアップグレードされたFAB兵器であり、目標まで滑空することができる。
2021.01.26
 06:15

(16:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January25 2025 <2502-012602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月25日の戦況 =
 ウクライナとモルドバは、モルドバのサンドゥ大統領が1月25日にキーウでウクライナのゼレンスキー大統領と会談したように、沿ドニエストルのエネルギー危機に対する解決策を提供し続けている。
 露大統領府は、大統領府とつながる著名なRybar Telegram Channelを活用し続け、イラクにおけるロシアの影響力を増大させようとしている。
 ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に前進した。
 露国防省が1月25日、ロシア政府が、志願兵組織 (dobrovolcheskie formirovaniya) の退役軍人が正式な申請書を提出しなくても「戦闘退役軍人の地位」を受け取ることを認めると発表した。
2021.01.25
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January24 2025 <2502-012506>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月24日の戦況 =
 プーチン大統領は、ロシアの侵略とウクライナ領土の違法な併合から自国を守ったウクライナを非難することで、戦争を終わらせるための誠実な交渉に参加する意欲がないことを再び曖昧にしようとしている。 ゼレンスキー大統領は2022年9月、プーチン大統領がウクライナ東部と南部の4地域を違法に併合したことに直接対応し、ロシアがウクライナの完全降伏を要求し続けた数ヵ月にわたる交渉の末、プーチン大統領との交渉を禁止する大統領令に署名した。 しかし、ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領との正式な交渉を禁止する2022年の大統領令を受けて、ロシアと交渉し、和平を追求するために一定の妥協をする意欲を一貫して示してきた。 一方、プーチン大統領は、国内外に対して、彼の完全な要求がなければ和平には興味がなく、ウクライナの完全な降伏に引き続きコミットしているというシグナルを送り続けている。 プーチン大統領は、2022年の大統領令を、交渉に無関心であるという現実を隠し、ウクライナとその西側同盟国との間に不和の種をまくための藁人形として利用しようとしている。  プーチン大統領はまた、取材に対し自らをトランプ大統領と対等な立場に立とうと試みロシアが大国ソ連の後継者であるという長年の信念を強化した。 プーチン大統領は、原油価格の下落が国内の安定とウクライナでの戦争遂行能力に及ぼす影響を懸念していることを示した。
 露大統領府は、米国や他の西側諸国がウクライナにさらなる軍事支援を提供するのを阻止することを目的とした情報操作を復活させようとしている。
 露大統領府は、新しい2025年の連邦国家安全保障構想を、元の1999年の安全保障概念に完全に取って代わるものとして位置づけており、この新しい合意は元の協定よりも拡大し、ベラルーシを併合する露大統領府の取り組みをさらに前進させる可能性があることを示している。
 ウクライナ軍は、ロシアの戦争遂行能力を低下させることを狙った一連の攻撃の一環として、1月23日~24日に、ロシアの防衛産業企業と石油精製所に対して大規模な一連のUAV攻撃を実施した。
 ロシア軍はクルスク州とチャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に進出した。  ウクライナ軍はトレツク近郊で失った陣地を奪還した。
2025.01.25
 04:41
共同通信

(Yahoo)

ロシア兵死者9万人の名前確認 <2502-012503>
 BBC放送とロシア独立系メディアMediazonaが24日、2022年2月のウクライナ侵攻開始後に戦死したロシア兵のうち、90,019名の名前を独自調査で確認したと報じた。
 23%が侵攻開始後に契約した志願兵で、2023年10月以降、志願兵の犠牲者が増えたと指摘した。
2025.01.24
 18:34
Newsweek

(Yahoo)

ロシア戦闘機の工場をドローンが襲撃 炎上する工場、超低空での撃墜…緊迫の映像がSNSに出回る <2502-012407>
 ウクライナ軍が1月21日の朝に、ロシア西部スモレンスク州にあるSu-25の製造工場に向けて大規模なUAV攻撃を実施し、直後には工場での火災の発生が報告されている。 SNSにもこの際の現場の様子を映したものとされる動画のほか、ロシアの防空システムがUAVを撃墜する瞬間とされる動画なども出回っている。
Smolensk の位置 (Google Map)】
 本誌はこの件についてロシア外務省にメールでコメントを求めたが、返答はなかった。
 UAV攻撃はソ連が開発したSu-25攻撃機とKh-55およびKh-59ミサイルを製造しているスモレンスク航空工場を狙ったものだと報じられている。 いずれの兵器もロシアがウクライナ侵攻で使用している。
 ウクライナはロシアによる軍事侵攻が始まって以降、ロシアの戦闘遂行能力を支える各種施設を攻撃の標的にしてきており、特に2024年後半からは、長距離ミサイルを含む兵器を用いてロシア国内の施設への攻撃を激化させてきた。 これらの攻撃目標には飛行場、軍需工場、弾薬庫や倉庫、石油の貯蔵施設や精製所が含まれる。
2025.01.24
 12:09
Kyiv Independent 'More than 50 explosions’ — Massive drone strike targets Russian refinery, plants <2502-012405>
 ウクライナ保安庁(SBU)の情報筋がKyiv Independent紙に、SBUとウクライナ特殊作戦部隊(SOS)は、1月24日に夜間のUAV攻撃でリャザン製油所とリャザン火力発電所を攻撃したとU語った。
Ryazan の位置 (Google Map)】
 このニュースは、ロシア国防省が、ブリャンスク州で37機、リャザン州で20機、クルスク州とサラトフ州でそれぞれ17機を含む121機のウクライナ製UAVを一晩で迎撃したと報告したことを受けて発表された。
 この攻撃は後にウクライナ軍の参謀本部によって確認された。
 ロシア最大の製油所の1つであるこの製油所は、年間1,700万㌧の石油生産能力を持っており、情報筋によると少なくとも3ヵ所の石油貯蔵所と作業場から出火したという。
2021.01.24
 06:30

(16:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January23 2025 <2502-012402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月23日の戦況 =
 ロシアは、長距離射撃作戦を支援するために、北朝鮮の軍隊、ミサイル、砲兵システム、多連装ロケットを追加でクルスク州に配備する計画であると報じられている。
 露大統領府は、ロシア経済の不安定さに対する認識について、ますます懸念を強めているようである。
 ロシア軍は最近、ドネツク州で少なくとも6名の非武装ウクライナ兵捕虜を処刑した。
 ロシア軍はクルスク州とトレツクとポクロフスク近郊に前進した。
 露大統領府は、ロシア国境地域の産業施設をウクライナの攻撃から保護するための措置を講じていると報じられている。
2025.01.23
 23:42
Kyiv Independent Six months in Kursk: Army chief outlines key conclusions from Ukrainian military operation <2502-012313>
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将はRadio Bayraktarの取材で、クルスク地方で6ヵ月間展開しているウクライナ軍の攻勢からの主な結論は、防御だけでなく攻撃のための準備も行うべきであるということだと述べた。
   シルスキー大将は「我々が成功した反攻、クルスク方面への攻勢作戦を開始したとき、それは我々の人員、兵士を大いに動機づけた。 それは、我々部隊だけでなく、社会の士気も大幅に高め、この攻勢が最後のものにならないという希望を私たちに与えたと言えるでしょう」と語った。
 同時に、彼は敵を過小評価してはならないと強調した。
2021.01.23
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January22 2025 <2502-012305>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月22日の戦況 =
 露大統領府は、マクロ経済の苦境を示す指標が数多く続いているにもかかわらず、ロシア経済が好調であるという誤った印象を作り出そうとする情報操作を開始した。
 ロシアは、全ロシア・コサック協会の組織とともに人的資源の予備力を強化し、将来ロシア予備役兵が部分的に召集される可能性がある場合に、大統領府が潜在的な打撃から守るように設計された、意欲的でよく訓練された優先予備を作り出すための長期的な努力を続けている。
 北朝鮮は2025年3月中旬までに新たな将兵をロシアに派遣すると報じられており、クルスク州での歩兵主導の消耗攻撃の現在のペースと強度を維持する可能性が高い。
 これらの新たな北朝鮮軍がロシアの作戦を決定的に改善する可能性は低く、ロシア軍の指揮官がこれまでと同じように北朝鮮軍を使用し続ける限り、現在の北朝鮮派遣団と同様にロシア軍と行動する高い死傷率と複雑さに直面する可能性が高い。
 ロシアの軍事ブロガーたちは、シリアのハヤト・タハリール・アル・シャーム (HTS) 率いる暫定政府が、シリアにおけるロシアの長期的な軍事駐留が不透明なままであるため、タルトゥース港へのロシアの投資と財政的関与を停止したという最近の主張に不満を述べ、懸念を表明した。
 ロシア国営メディアは、ロシア以外のガスをこの地域に調達することについての最近の議論にもかかわらず、ロシアが沿ドニエストルへの直接ガス供給を再開する可能性があると報じた。
 ウクライナ軍はトレツク近郊で失った陣地を奪還した。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に前進した。
 ロシアとウズベキスタンは軍事協力を深めている。
2025.01.22
 22:47
産経新聞

(Yahoo)

ゼレンスキー氏「ロシア、大統領交代を要求」 3年前の停戦交渉 傀儡化の意図を暴露 <2502-012210>
 ウクライナメディアが、ウクライナのゼレンスキー大統領が22日に、訪問先のスイスでのメディア代表者らとの会見での発言として、2022年2月のロシアによる侵略開始直後の停戦交渉で、ロシアがウクライナに対し、親露派として知られるウクライナの大物政治家元同国最高会議(議会)議員、メドベドチュク氏への大統領交代を要求したと明らかにしたと報じた。
 ゼレンスキー大統領はその上で、当時の交渉について「交渉ではなく、ロシアからの最後通告だった」と指摘した。
 ゼレンスキー大統領の発言が事実であれば、ロシアの侵略にはウクライナを傀儡国家にする意図があったことが改めて示され、ロシアはまた、停戦交渉で大統領交代のほか、ウクライナ東部ドンバス地域のロシアへの帰属変更軍の5万名への削減射程20km以上の全兵器の廃棄ロシア語の公用語化などを要求したとも明らかにした。
 メドベドチュク氏はロシアの侵略後、ウクライナ治安機関に拘束された後、捕虜交換の一環としてロシアに引き渡された。
 国営ロシア通信がゼレンスキー大統領の発言について、停戦交渉で露代表団の一員だったスルツキー露下院国際問題委員長が同日、「虚偽のうわ言だ」と否定したと報じた。
2025.01.22
 15:12
乗りもの
ニュース

(Yahoo)

ロシア軍のヘリ部隊「無人ボート」に撃墜されて以降活動が激減?“歴史的な攻撃”の影響強く <2502-012206>
 ウクライナ国防省の公式ニュースサイト
Army Informが1月15日、黒海上空でロシア軍ヘリコプターの往来が減っている可能性があるとの見解を示した。 これは、プレテンチュク軍報道官が同国の公共放送メディアに話したことで明らかになった。
 プレテンチュク報道官は「新たな危険を考慮して、ヘリコプターの使用の激しさは減少したが、依然として敵はCUAV戦闘を完全に放棄することはないが、その激しさは減少した」と発言している。
 プレテンチュク報道官が話す「新たな危険」とは、USVのMagura V5で、このUSVは2024年12月に黒海上空R-73 AAMを用いてMi-8 2機を撃墜しており、以降ロシアの軍用ヘリの往来が減少している。
 なお、このUSVによる撃墜を、ウクライナ国防省は「歴史的な攻撃」と発表している。
 ただ、1月の黒海は嵐の季節ということで、ロシア黒海艦隊の動きも活発ではないが、その後は艦隊と連動してヘリコプター部隊の動きも再び活発化する可能性もある。
2021.01.22
 06:30

(16:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January21 2025 <2502-012204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月21日の戦況 =
 ウクライナ軍は、1月20日~21日の夜に、ロシアの軍事能力を低下させることを狙った一連の攻撃の一環として、ロシアの防衛産業企業とロシアの石油精製所に対してUAV攻撃を実施した。
 ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナ軍がロシア軍後方のロシア軍指揮所に対する攻撃も続けていると発表した。
 プーチン露大統領と中国の習国家主席が1月21日に電話会談を行い、協力の深化を強調した。
 クルスク州知事代行にキンシュタインを最近任命したのは、ウクライナのクルスク州への侵攻に対するロシアの適切な対応の失敗を解決したり、注意をそらしたりすることに失敗したことを表している。
 ロシア軍はクルスク州とチャシフ・ヤール、ポクロフスク、クラホヴェ付近に前進し、ウクライナ軍はポクロフスク近郊で失った陣地を奪還した。
2025.01.21
 19:01
RBC Ukraine Russian troops change offensive tactics on Pokrovsk - Ukrainian Armed Forces <2502-012114>
 ホルティツィア作戦戦略部隊報道官のトレフボフ氏が、全国テレソンの生放送で、ロシア軍は、ドネツク州のポクロフスクへの前進において戦術を変更し、小さな村や森林地帯を通じて西から都市を迂回し、ウクライナの兵站路を混乱させようとしていると述べている。
 「彼らは、小さな村や森林地帯を通じて西から都市を迂回し、我々の補給路に圧力をかけ、混乱させることを狙っている。 我々の努力は、ポクロフスク自体と私たちが活動できる基地を持っているため、これを防ぐことに焦点を当てている。 彼らの前進は鈍化しており、最終的には止まることを願っている」とトレフボフ氏は述べた。
 彼によると、ロシア軍は小グループで構造物や森林地帯を保持しようとしており、彼らの陣地を強化し、前に対応する火器管制を確立している。
2025.01.21
 12:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの無人機がロシア内陸の爆撃機工場を攻撃 燃料施設で爆発か <2502-012108>
 ウクライナのUAVが1月8日に、少なくとも650kmほど飛行して、ロシア南部サラトフ州サラトフ市近郊にある戦略爆撃機の拠点のエンゲリス2空軍基地への燃料補給施設を攻撃し、その6日後に、ウクライナのUAVは同じ燃料補給施設を再び攻撃し、数日にわたって火災が続いた。
 ウクライナのUAVはさらに、ロシア空軍の爆撃機の多くを製造・整備している工場も狙って、ウクライナの前線からおよそ1,100km離れたロシア内陸部タタールスタン共和国カザンにある、カザン航空機工場も攻撃した。  ロシアのTelegramユーザーは20日未明に、UAVが飛来して工場付近の燃料貯蔵施設で爆発と火災が起こったことを報告している。
Saratov 州Tatarskaya 共和国 の位置 (Google Map)】
 ウクライナの政府機関である戦略コミュニケーション・情報安全保障センター(SPRAVDI)は「ロシアのカザン一帯の夜空をあかあかと染め上げて、ロシアの航空機製造施設が燃えている。 この施設は、ウクライナ国民にたびたびミサイルの雨を降らせている長距離戦略爆撃機の生産と修理を手がけている」とコメントしている。
2021.01.21
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January20 2025 <2502-012104>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月20日の戦況 =
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が1月20日、ロシア軍が2024年に43万4,000名以上の死傷者を出し、そのうち15万名が戦死したと報告した。
 プーチン大統領が1月20日、露大統領府はウクライナでの戦争について米国と交渉する用意があると繰り返し述べたが、ウクライナの完全降伏の要求は維持していることを示した。
 ウクライナ軍は、ロシアの軍事能力を低下させることを狙った一連の攻撃でて、1月20日にタタールスタン共和国のカザンにある航空機生産工場を攻撃したと報じられている。
 ロシアの防衛産業基地に対するウクライナの攻撃は、ロシア軍の戦闘能力に影響を与えていると報じられている。
 モルドバと沿ドニエストルの当局は、沿ドニエストルにヨーロッパのガスを供給し続けている。
 ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、クラホヴェ付近に進出した。
 ロシアのミルブロガーで元Storm-Zのインストラクターは1月20日、ロシアのミルブロガーが2024年5月に初めて出した、ロシアの砲弾の品質管理が不十分であるという苦情を繰り返した。
2025.01.20
 22:23
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ammunition used by Russians halved following Ukrainian strikes, Syrskyi says <2502-012012>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が戦争最新情報で、ウクライナ軍の攻撃によりロシア軍が使用する弾薬が半減したとした。
 ウクライナ軍は、ロシア軍の作戦を遅らせるために、定期的にロシアの弾薬庫を攻撃してきた。
 ゼレンスキー大統領は1月15日に、全面戦争が始まって以来、ロシア軍に定期的に劣勢に立たされているにもかかわらず、ウクライナは武器生産を何とか進めており、年間兵器需要の33~34%を生産して、全面侵攻前の10%未満から増加していると述べた。
 ウクライナ軍の兵器の60%以上をヨーロッパとアメリカが供給しており、それぞれが約30%を占めているという。
2025.01.20
 09:00
Forbes

(Yahoo)

クルスク州でロ軍車両がまた同じルートから突撃、案の定の結果に ウクライナ兵「理解不能」 <2502-012004>
 ウクライナ軍が2024年8月から逆侵攻しているロシア西部クルスク州で18日かその前日に、ロシア軍の空挺部隊がウクライナ軍の守備隊を攻撃した。
 BMD
IFV 8両突撃してきた経路はロシア軍側が2024年11月以来、ウクライナ側の突出部に対する反撃に使ってきたのと同じ経路で、結果も予想どおりだった。 ウクライナ陸軍の第22独立機械化旅団第17独立重機械化旅団を主力とする守備隊側は、現在650㎢ほどの広さの突出部の北西周縁に位置するマラヤ・ロクニャ村近辺で、ロシア空挺軍第234親衛空挺強襲連隊のBMD 8両のうち4両を撃破した。 うち1両を撃破したウクライナ海兵隊UAV部隊の操縦士は、ロシア側が3ヵ月にわたって同じ場所を攻撃してくる「意味が本当に理解できない」とあきれている。
 ロシア軍同じ部隊同じ経路から車両による突撃を繰り返し、ほぼ毎回失敗していることには、ロシア軍も困惑しているようで、ロシアのある軍事ブロガーは、ロシア軍の一部指揮官はウクライナ側のUAVが見張る中間地帯を越える無謀な「バンザイ攻撃」に車両を送り込み、何も得られず、すべてを失っていると指摘し、こうした頑迷な指揮官を皮肉交じりに「天才」と呼んでいる。
2021.01.20
 05:30

(15:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January19 2025 <2502-012002>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月19日の戦況 =
 ウクライナ軍参謀本部は1月18日、ロシア軍が2024年12月にウクライナで化学兵器禁止条約 (CWC) で禁止されている化学弾を434回使用し、2023年2月以降5,389件の事例が記録されたと報告した。
 ロシア軍はクルスク州とクピャンスク、ライマン、チャシフ・ヤール、トレツク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近で前進した。
 ウクライナ軍はチャシフ・ヤールとトレツク付近で失った陣地を奪還した。
 ロシアの志願兵分遣隊は、ロシア軍に女性を採用することで兵員増する努力を続けている。
2021.01.19
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January18 2025 <2502-011904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月18日の戦況 =
 ウクライナ軍は、1月17日~18日の夜に、ロシアのカルーガ州とトゥーラ州にある石油貯蔵所2ヵ所を攻撃した。
 ウクライナ軍は、1月17日~18日の夜に、占領下のウクライナでロシアの防空システムとレーダーも攻撃した。
 ロシア中央軍集団は、ポクロフスクの南で第2および第41連合軍 (CAA) の部隊で構成される打撃群を編成したようで、これはおそらく町の南と南西で進行中のロシア軍の攻撃を強化するためとしてのことである。
 ロシア軍司令部はまた、第51CAAの第2の部隊をクラホヴェ方面からポクロフスク東方面の攻撃のために再配置したと報じられている。
 NATO当局者は、2025年3月に予定されているNATO・ジョージア合同演習の準備をしていると報じられている。
 ロシア軍はクルスク州とチャシフ・ヤール、ヴェリカ・ノヴォシルカ方面に進出した。
 ウクライナ軍はハリコフ方面の失われた陣地を奪還した。
2021.01.18
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January17 2025 <2502-011604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月17日の戦況 =
 プーチン露大統領とイランのペゼシキアン大統領が1月17日に、ロシア・イラン包括的戦略的パートナーシップ協定に署名した。
 しかし、ロシアとイランの包括的戦略的パートナーシップ協定には相互防衛条項が欠けており、ロシアはウクライナ国外での重要な作戦を支援する余力が不足している可能性が高く、北朝鮮との相互防衛条約を通じて人的資源のニーズを優先していることを示している。
 ロシア軍は、ヴェリカ・ノヴォシルカを包囲し、ウクライナ軍に集落からの撤退を強いる取り組みの一環として、1月17日にヴレミウカを占領した。
 アルメニアのパシニャン首相とプーチン露大統領が1月17日に電話会談を行い、アルメニアの西側諸国との関係の深化に対する露大統領府の懸念が高まっていることを示した。
 最近機密解除された米文書が、ウクライナ国内のUAV生産能力拡大における米金融・技術支援の不可欠な役割と、ウクライナから学んだ教訓を米防衛産業に統合することで、米国の国家安全保障がいかに直接的に利益を得ているかを強調している。
 ロシア軍はクルスク州とハリコフ、クピャンスク、ボロヴァ、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェの各方面に進出した。
 プーチン大統領が1月17日、2025年の訓練のためにロシアの予備役(「人員動員リソース」または「ザパス」)を召集することを承認する法令に署名した。
2025.01.18
 02:54
Kyiv Independent Media identifies nearly 89,000 Russian soldiers killed in Ukraine <2502-011802>
 BBC RussiaとMediazonaのジャーナリストが共同で調査した、ウクライナへの全面侵攻中に死亡したロシア兵88,726名の名前を特定したことが明らかになった。
 12月中旬の報道機関の最後のupdate報道以来、3,965名のロシア兵の名前が死傷者リストに載っている。
 ジャーナリストたちが確認した情報は、死亡記事、親戚の投稿、地域メディアの報道、地元当局の声明などの公開情報源から来ているため、実際の数字ははるかに多い可能性が高いと指摘している。
 メディアによると、確認された死者数には現在、20,200名の志願兵15,300名の新兵10,300名の動員兵が含まれている。 また、4,600名以上の警官が殺害されたことも確認されている。
2025.01.17
 19:36
産経新聞

(Yahoo)

ロシア国防省が「クルスク州の占領地域63%を奪還」と主張 反撃の進展を強調 <2502-011710>
 露国防省が17日、ウクライナ軍の越境攻撃下にある露西部クルスク州の戦況に関し、「ウクライナ軍に当初占領された1,268㎢の露領土のうち、63.2%に当たる801㎢を奪還した」と主張した。 1月初め以降に州内の4集落を奪還したとも発表し、露軍の反撃が進んでいることを強調した。 ウクライナは同州内の占領地域を維持する構えで、今後も戦闘が続きそうだ。
 ウクライナ軍は2024年8月、クルスク州で電撃的な越境攻撃に着手し、8月末までに州内の100集落と1,300㎢の露領土を占領したと発表していた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は越境攻撃の狙いについて、最激戦地の東部ドネツク州から露軍を引き離して戦況を改善することや、将来的な停戦交渉を見据え自国の立場を強化することだと説明している。
2021.01.17
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January16 2025 <2502-011703>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月16日の戦況 =
 ウクライナ軍は、1月15日~16日の夜に、ヴォロネジ州の石油精製所とタンボフ州の火薬工場を攻撃した。
 現在クルスク州に駐留している12,000名の北朝鮮軍は、今後も現在の高い損失率を続けると、2025年4月中旬までに戦闘で死傷する可能性がある。
 ウクライナのゼレンスキー大統領とスターマー英首相が1月16日に今後100年間のウクライナと英国の協力と、ウクライナに対する英国の継続的な支援を概説する画期的な「100周年記念パートナーシップ協定」に署名した。
 ロシアと沿ドニエストル当局は、ロシアが沿ドニエストル向けのガスを仲介業者を通じて購入することについて話し合っていると報じられており、モルドバ共和国の分離独立親露派にロシアのガスを供給するために、Turkish StreemTrans-Balkan Pipelineを使用する様々な国家の許可を得る必要を避ける可能性が高い。
 ウクライナ軍がクルスク州に進撃した。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に前進した。
2021.01.16
 08:10

(18:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January15 2025 <2502-011603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月15日の戦況 =
 ロシア軍は、1月14日から15日にかけての夜、ウクライナのエネルギーインフラに対して一連のミサイルとUAVによる大規模な攻撃を行った。
 ウクライナとロシアが1月15日、2025年初めての捕虜交換となる1対1の捕虜交換を実施した。
 ロシアの情報筋は、ウクライナのUAVと砲火が、前線の何処かでウクライナの戦車がロシアの戦車に対して戦術的に優位に立っていると主張している。
 沿ドニエストルのラスノセルスキー「大統領」が1月15日、ロシアが間もなく沿ドニエストルに「人道支援」としてガスを提供すると発表したが、提供する時期や方法は明らかにしなかった。
 ロシア軍はボロヴァ、チャシフ・ヤール、トレツク方面に進出した。
 ウクライナのゼレンスキー大統領が1月15日、現在ウクライナで約60万名のロシア兵が活動していると述べた。
2025.01.15
 01:48
TBS News

(Yahoo)

ロシア各地に「過去最大規模」のドローン攻撃 西部には長射程兵器攻撃 ロシア国防省は報復示唆 <2502-011501>
 ロシア各地の石油施設などに対し、ウクライナ軍による「過去最大規模」とされるUAV攻撃があった。
 ロシア南部サラトフ州の知事によると、中心都市のサラトフと空軍の基地があるエンゲリスで14日、ウクライナ軍によるUAV攻撃があり、石油施設で火災が起きたという。
 中部カザンにあるエネルギー関連施設もUAV攻撃を受け、火災が発生したという。
 ロシア国防省は各地でUAV 180機を撃墜したとしていて、ロシアメディアは「過去最大規模の攻撃」だとしている。
 また、露国防省は西部ブリャンスク州に対し、ウクライナ軍がATACMS 6発Storm Shadow 6発で攻撃を行ったと発表し、すべてのミサイルを撃墜したとして、報復攻撃を示唆している。
2025.01.14
 12:30
Forbes

(Yahoo)

クルスク州の教会にウクライナ軍のブラッドレーが来襲 ロシア人「恐れるな」と祈る <2502-011411>
 ロシア西部クルスク州の村、ポグレブキの外れにたたずみ、絵のように美しかった教会は、混沌とした戦いの現場になった。 ウクライナ軍はこの天使首ミハイル聖堂の先へ進むことを固く決意している。 ロシア軍はそれを必死に阻もうとしている。
 装甲車両が機関砲を連射し、UAVが爆弾を落とす。 歩兵は地下に身を潜める。 ここ数日、天使首ミハイル聖堂周辺で繰り広げられている戦闘は、ウクライナ軍が2024年8月以来侵攻しているクルスク州での戦いの全般的な傾向を示している。 ロシア軍は、ウクライナ軍を現在650㎢ほどの広さの突出部から駆逐すべく攻撃し、ウクライナ軍は局所的な反撃で対抗している。 その戦闘は過酷なもので、両軍の間でメートル単位で測られるような前進・後退のせめぎ合いが続いている。
 1月10日かその少し前、おそらく天使首ミハイル聖堂周辺でおそらく1日かそこら激しい戦闘が続いていたあとに、ウクライナ軍第47独立機械化旅団所属とみられる米国製M2 Bradley
IFV 1両がこの聖堂に向けて突進し、25mm機関砲で射撃した。
 1-lb弾が炸裂するなか、ロシア兵らは聖堂の地下に退避した。 ロシアのある軍事ブロガーは「ウクライナ軍の歩兵がわが軍の歩兵を仕留めようとしている」と報告している。
2025.01.14
 10:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が戦車の運用で初めて優位に立った可能性 ロシア側はドローンで行動制約 <2502-011409>
 ウクライナ軍はロシアが起こして2年11ヵ月近くたつ全面戦争で初めて戦車の運用でロシア軍に対して優位に立っている可能性がある。 もっともそれは、およそ1,300kmにおよぶ戦線のごく一部の区域に限られるかもしれない。
 ロシアのある軍事ブロガーはエストニアのアナリストであるWarTranslatedが紹介し英訳している投稿のなかで、「わが軍の戦車は掩蔽された射撃陣地からしか作戦行動ができない」と不満を述べている。 最前線の何kmも後方に控え、敵の目につきにくい陣地から射撃するロシア軍の戦車は、事実上、精度の低い榴弾砲に成り下がっている。 戦車の設計者が意図していたような、突撃を先導する戦闘車両の役割は果たせていない。 対照的に、ウクライナ軍の戦車は「より自由に」作戦行動をしていると、同じ軍事ブロガーは説明している。
 あらゆる種類のロボットシステムが幅をきかせるようになっているこの戦争ではよくみられるが、これもまたUAVがもたらした結果で、この軍事ブロガーは「敵はUAVに関して十分な規模と多様性を達成し、運用のための戦術も磨いている」と書いている。
 ウクライナ側が2個中隊規模のUAV部隊を配置し、各数十名の操縦士を従えているような前線では、ロシア側の戦車や装甲車は「単純に、攻撃開始線にたどり着けない」という。 これらの車両は接触線の数km後方でUAVの攻撃を食らうことになる。
 この軍事ブロガーのみるところ、ウクライナ軍の戦車は敵のUAVに対してより安全な状況を享受している。 ウクライナ側による激しいジャミングや、ロシア政府の腐敗した官僚に監督されたUAV製造の粗末な品質管理などのために「わが軍のUAV作戦ははるかに弱い」という。
 そのため、ウクライナ軍の戦車は接触線まで進んでいき、大砲や機関銃でロシア側と直接交戦できる。 同じ軍事ブロガーによれば、ロシア軍にとってほぼ唯一の救いは、
ATGMを大量に装備していることだと見ている。
2021.01.14
 07:30

(17:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January13 2025 <2502-011405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月13日の戦況 =
 ロシア軍ポクロフスクとミルノフラドを包囲する作戦の一環として、ポクロフスクの東にあるT-0405ポクロフスク-コスティャンティニフカ高速道路とポクロフスク南西のT-0406ポクロフスク-メジョバ高速道路を切断した。
 ロシア軍は、今後数ヶ月のうちにウクライナ軍がポクロフスクとミルノフラドに至る兵站線を切断するつもりである可能性が高い。
 ロシア国営エネルギー企業Gazprom社が、本社社員の人数を40%削減することを検討していることを認め、Gazprom社がウクライナ戦争とガスのヨーロッパ輸出の減少がロシアのガス産業に与える長期的な影響を懸念している可能性があることを示唆している。
 ロシア軍はハリコフ、ボロヴァ、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ方面に進出した。
 韓国の国家情報院 (NIS) が、クルスク州での北朝鮮の死傷者を合わせて約3,000名の死傷者を出したと発表したと報じられている。
2025.01.13
 22:20
Kyiv Independent Ukraine’s new Kursk push brings minor gains, raising concerns over limited resources <2502-011305>
 ウクライナ軍は、1月上旬にロシアのクルスク州で新たな攻勢を開始して以来わずかな前進を遂げ、この地域で最初の北朝鮮人捕虜を捕らえることに成功したが、専門家は、他の場所で激しい戦闘が激化する中、ウクライナが限られた戦力を使用していることに懸念を表明している。
 この評価は、1週間前にベルディン村周辺で行われたウクライナの作戦から、さらに多くの、(しかしまだ限定的なオープンソースデータが明らかになったことを受けて行われ、専門家はこの地域で弱体化したロシアの防衛を利用するためのウクライナの戦術であると考えている。
 ウクライナ軍はこれまでのところ、この作戦について沈黙を守っているが、1月5日には前線で最も激しい戦闘がクルスク州で行われていると報じた。
 ウクライナ国家安全保障・防衛会議の偽情報対策センター (CCD) のコバレンコ所長はKyiv Independent紙に対し、ウクライナ軍は初日にクルスク州で2km以上前進したと語った。 彼は作戦の詳細についてこれ以上コメントすることを拒否した。
 コバレンコは所長1月5日にTelegramへの投稿で、クルスク州でのウクライナ軍のいくつかの方向への攻撃は、ロシア軍にとって「驚きだった」と述べた。 大統領府のイェルマク長官は、ウクライナが僅かな地域を高いコストで掌握しているロシア南西部地域からの「良いニュース」を称賛し、「ロシアはそれに値するものを手に入れた」と述べた。
 西側とウクライナの軍事専門家は、コストのかかるウクライナ軍作戦の規模と戦果誇張されていると警告し、ウクライナはわずかな戦術的利益を達成したが、少なくともその一部はロシアが迅速に取り戻したように見える。
2021.01.13
 04:30

(14:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January12 2025 <2502-011301>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月12日の戦況 =
 ウクライナ軍参謀本部が1月12日、ウクライナ軍がドネツク州ノヴォフロディフカにあるロシア軍中央軍管区第2連合軍 (CAA) の指揮所に対して高精度の空爆を実施したと報告した。
 韓国の国家情報院 (NIS) は、ウクライナ軍が1月9日にクルスク州での戦闘作戦中に北朝鮮兵2人を捕虜にしたことを確認した。
 ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ方面に前進した。
2025.01.12
 14:50
RBC Ukraine Third strike: Ukrainian forces hit Russian command post in Donetsk region again <2502-011204>
 ウクライナ軍が、ドネツク地域のロシア軍司令部に新たな攻撃を行った。 ウクライナ軍参謀本部によると、指揮所はノヴォロディフカにあった。
 ウクライナ軍は1月12日に、ドネツク州のノヴォフロディフカ市にあるロシア連邦第2親衛連合軍の指揮所に別の精密空爆を行ったと報告書は述べている。
 参謀本部によれば、この作戦は、ドネツク方向の占領軍の指揮所に対する一連の砲撃の継続である。
2021.01.12
 07:15

(17:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January11 2025 <2502-011202>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月11日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クルスク州で最初の北朝鮮兵捕虜を捕らえたと報じられている。
 ウクライナ軍のUAV攻撃が頻発しているにもかかわらず、北朝鮮軍は大規模な攻撃群を戦闘作戦に投入していると報じられており、これが北朝鮮の高い死傷率の一因となっている可能性が高く、北朝鮮軍司令部が戦争での戦闘から学ぶ教訓に影響を与える可能性が高い。
 プーチン大統領は、ウクライナを孤立化させ、NATOを弱体化させるという戦前の要求を維持しており、ウクライナでの戦争を終わらせるための西側指導者との可能な交渉でこれらの要求を強制することを目指していると報じられている。
 ウクライナ軍は1月11日にタタールスタン共和国の石油精製所に対してUAV攻撃を行った可能性があるが、攻撃の可能性の詳細は現時点では不明のままである。
 ウクライナ軍は最近、クルスク州に進出した。
2025.01.11
 23:35
Ukrainska Pravda Russians bypass Pokrovsk from south and approach Dnipropetrovsk Oblast <2502-011110>
 ポクロフスク戦線のロシア軍第108 Da Vinci Wolves独立機械化大隊長のフィリモノフ中佐を含む、2つの情報源によると、ロシア軍はポクロフスクを正面から突破するのではなく、南から西に迂回してドニプロペトロウシク州に接近することを決定した。
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 ロシア軍は現在、メゾバ~ポクロフスク道路にある2つの集落であるコトリネとウダチネに向かって前進していて、ウクライナOSINTのDeepStateが管理する地図によるとロシア軍は2km未満離れているが、Ukrainska Pravdaは彼らが1km未満離れているという情報を持っている。  これは、ロシアがドニプロペトロウシク州とポクロフスクを結ぶウクライナ国防軍の重要な兵站動脈であるメゾバ~ポクロフスク道路を完全に封鎖したことを意味する。  コトリネとウダチネ近くのロシアの突出部からドニプロペトロウシク州の行政境界までの距離は7kmである。
2025.01.11
 21:21
RBC Ukraine Strike on Taneco oil refinery in Tatarstan: Experts explain facility's importance <2502-011109>
 ロシアのタタールスタン州では、ロシア最大の石油精製所の1つであるタネコで新たな攻撃が記録された。 これは戦略的企業に対する最初の攻撃ではないと、偽情報対策センターの責任者であるコバレンコはのべている。
Taneco の位置 (Google Map)】
タネコはロシアで最大かつ最も近代的な製油所の一つであり、年間1,600万トン以上の石油精製能力を持っている」とコバレンコは説明している。
 彼は、この製油所がロシア軍に燃料を供給する上で重要な役割を果たしていると述べ、「製油所や石油貯蔵所を壊滅させることは、ロシアの激しい戦争遂行能力に直接影響する」と強調した。
 同時に、コバレンコ氏は、2024年春の製油所に対する前回のUAV攻撃により、工場の一次処理ユニットが損傷していたと述べた。 RBC Ukraineによれば、タタールスタンの製油所に対する4月2日の夜間攻撃は、ウクライナ諜報・治安機関の共同作戦であった。
 長距離UAVがニジネカムスクの製油所の一次石油精製装置を攻撃し、火災を引き起こした後、タタールスタンの製油所に加えて、Shahedの組立工場も被害を受けていたが、1月11日にタタールスタンでタネコ石油精製所が再び火災に見舞われた。 事件は、UAV攻撃の中でニジネカムスク市で発生した。
2021.01.11
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January10 2025 <2502-011004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月10日の戦況 =
 ウクライナ軍は、1月9日~10日の夜に、ロストフ州にあるロシアの弾薬とUAVの保管庫を攻撃した。
 露大統領府は、トランプ次期米大統領との会談を「前提条件」なしで行う用意があると繰り返し述べたが、交渉の立場は変わらないと指摘した。
 米国、英国、日本は1月10日、ロシアに対する新たな制裁を発表した。
 EUは最近、凍結されたロシア資産の利益からEUの資金提供の最初の転用である€3B ($3.07B) をウクライナに送金した。
 ロシア軍はクルスク州とクピャンスク、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ付近で前進した。
 BBCロシア放送は1月10日、ロシアの反体制派メディアのMedizonaオープンソースのデータを用いて共同調査を行った結果、2022年2月以降、ウクライナで少なくとも88,055名のロシア将兵が殺害されたことを確認したと報じた。
2025.01.10
 22:07
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukrainian Neptune missile hits Russian drone warehouse in Rostov Oblast, SBU source claims <2502-011016>
 ウクライナ保安庁 (SBU) の情報筋がKyiv Independentに、ウクライナ軍が1月10日夜に弾薬と偵察用UAVを保管しているロシアの倉庫を、国産のNeptuneミサイルで攻撃したと語った。 情報筋によると、ロシアのロストフ州チャルティル村付近での攻撃は、SBUとウクライナ海軍によって行われた。
 情報筋は、当初、ウクライナのUAVがロシアの防空網を飽和状態にし、その直後にNeptuneが現場に命中したと述べた。
 SNSで公開された映像は、ロストフ州での爆発の瞬間と、集落の上に立ち上る高い煙の柱を示しているが、被害の程度は明らかにされていない。
 Kyiv Independent紙は、この主張を確認できなかった。
2025.01.10
 12:11
AFP BB ロシア軍、ウクライナ東部で渡河成功・橋頭保構築 当局者 <2502-011007>
 ウクライナの地元当局者のベセディン氏が9日に国営TVに対し、ロシア軍がウクライナ東部ハルキウ州の事実上の最前線となっているオスキル川渡河に成功し、橋頭保を築いたことを明らかにした。 ウクライナ軍の戦況が悪化していることが改めて浮き彫りになった。
 オスキル川をめぐっては、ウクライナ軍が主に西岸に陣取り、ロシア軍は東岸を奪取しようと動いている。
 ベセディン氏は、ロシア軍は大胆にも渡河を試み、それに成功し橋頭保を築いたと語った。 更にロシア軍が「オスキル川の右岸にある町ドボリチナに足場を築き、橋頭保を拡張しようとしている」と語った。
Dvrorichansk の位置 (Google Map)】
 ドボリチナがあるハルキウ州の要衝クピャンスクの市長を務めるベセディン氏は、戦況は「極めて困難」であり、ロシア軍が橋頭保を足がかりにしてウクライナ軍陣地を側面から攻撃する可能性があると警告し、「敵は攻撃作戦を常に試みている」と述べた。
 ロシア軍は現在、ウクライナ側が2022年末の反転攻勢で奪還したクピャンスクの郊外約2kmにまで迫っている。 ロシア軍は長く伸びた前線の全域で約2年ぶりのハイペースで進撃しており、ウクライナ軍は厳しい状況に置かれている。
 ロシアがクピャンスク周辺やハルキウ州全域でさらなる領土を奪取した場合、露大統領府を当惑させた2022年のウクライナ側の反転攻勢の成果は無に帰すことになるだろう。
 1月20日のトランプ次期米大統領の就任を前に、ウクライナ、ロシア両国は戦場でより優位な立場を確保しようとしている。
2025.01.10
 11:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、誘導滑空爆弾5万発超使用 侵攻開始以降=ウクライナ <2502-011005>
 ウクライナ空軍が9日、ロシア軍が2022年2月の全面侵攻開始以降、ウクライナへの攻撃に51,000発以上の誘導滑空爆弾を使用したと発表した。
 誘導滑空爆弾はBMやCMよりも低コストで数も多いため、ウクライナ空軍はTelegramで、ロシアは2024年にウクライナで約40,000発の誘導滑空爆弾を使用したと述べていた。
 ウクライナ当局によると、前線に近い地域やロシアと国境を接する地域が目標になることが最も多く、8日には南東部ザポロジエの住宅地に誘導滑空爆弾2発による攻撃があり、少なくとも13人が死亡し、113人が負傷した。  南部へルソンの住宅地にも9日、同爆弾が投下され、少なくとも6人が負傷した。
 ウクライナは、ロシアの飛行場を攻撃して爆弾を搭載した戦闘機を破壊することがこの兵器による攻撃に対抗する最も効果的な方法だとしている。
2025.01.10
 10:39
AFP BB ウクライナ、クルスク州で「反撃」開始 ロシア発表 <2502-011004>
 ロシアは5日、西部国境に位置するクルスク州でウクライナ軍が「反撃」を開始したと発表した。 ロシア国防省は「モスクワ時間09:00頃に、クルスク方面におけるロシア軍の前進を阻止するため敵が反撃を開始した」と発表した。 ロシア側によると、ウクライナ軍は戦車2両、装甲車両十数両からなる破壊工作部隊を投入し、クルスク州の要衝スジャの北東15kmに位置するベルディン村へ向かっている。
 ロシア軍系Telegram ChannelのRivalは、「ウクライナ軍による次の攻勢の主要な展開は、明らかにまだこれからだ」と述べた。
 ウクライナ軍は2024年8月から同州で越境攻撃を仕掛けている。 今回のウクライナ軍の進攻規模については現時点では不明だが、親露派の軍事ブロガーらは、新たに強力な攻勢が進行中だと報告した。
 一方、ウクライナ軍側はこの作戦についてコメントせず、クルスク州で戦闘中だと日報に記述するにとどめている。
 間もなく3年目に突入する紛争は、重要な局面に差し掛かっている。 ロシア・ウクライナ両陣営は、1月20日にトランプ氏が米大統領に復帰するのを前に、交渉上の立場を強化しようとしている。
2021.01.10
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January9 2025 <2502-011002>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月9日の戦況 =
 ウクライナの西側友好国が、1月9日にドイツのラムシュタイン空軍基地で開催されたウクライナ防衛連絡グループで、ウクライナへの支援とウクライナの防衛産業基盤開発へのコミットメントを繰り返した。
 ウクライナの西側友好国は、1月9日にラムシュタイン空軍基地で追加の軍事支援パッケージを発表したと報じられている。
 ロシアの治安当局高官は、ロシアは交渉を通じて撤退を求めるのではなく、ウクライナでの戦争を強化する必要があると評価しているようである。
 ロシアのエリートが報じた、ロシアの戦争遂行の主な問題に関する診断は不正確であり、ロシアが戦場での機動性を回復できなかったこと、つまり人的資源の不足ではなく、ロシアの比較的遅い前進速度を引き起こしている主な要因である。
 Meduza(註:ラトビアを拠点とする露語・英語のニュースサイト)の報告では、ロシアの安全保障エリートが、プーチン自身と同様に、近い将来の戦争の交渉による平和的解決には興味がないことを示している。
 ロシアの反体制派調査報道機関は、ロシア当局がヴォロネジ州タガンログにある公判前拘禁センターをウクライナ軍捕虜と投獄されたウクライナ人民間人の拷問センターに変えたと報じた。
 国連は、ロシアによるウクライナ人捕虜の処刑が最近急増していることを非難した。
 アルメニア政府は1月9日に法案を承認し、アルメニアのEU加盟プロセスが開始された。
 ロシア軍はボロヴァとポクロフスクの近く、そしてクルスク州に進出した。
 ウクライナ軍はスジャの近くで前進した。
2025.01.09
 18:18
Kyiv Independent 4,000 North Korean troops killed or wounded fighting against Ukraine, Zelensky claims <2502-010910>
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナとの戦いで4,000名の北朝鮮軍兵士が死亡または負傷したと主張している。
 ウクライナのInterfax通信が、ウクライナのゼレンスキー大統領が1月9日にドイツのラムシュタイン空軍基地で、ロシア軍と共にウクライナに対して戦っている北朝鮮軍は、負傷者と死亡者合わせて4,000名の死傷者を出したと延べたと報じた。
 Kyiv Independent紙は、この主張を独自に確認することができなかった。
 ゼレンスキー大統領は、「プーチンは侵略への投資を維持しているだけではなく、倍増している。 彼はこの戦争を続けるために、北朝鮮から将兵を雇い始めている」と述べた。
 米国のシェイ国連次席大使は、「北朝鮮は近代的な戦争方法を学んでいるが、彼らは自分たちの人々を大切にしておらず、これまでに4,000名を失った。 北朝鮮の関与は、北朝鮮とロシアにとって相互に有益であると見なされている。 北朝鮮が貴重な戦闘経験を積み、ロシアの軍事装備と技術を受け取っており、それが戦争遂行能力を強化する可能性がある」と警告した。
2021.01.09
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January8 2025 <2502-010902>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月8日の戦況 =
 ウクライナ軍は、1月7日~8日の夜に、サラトフ州エンゲルス近郊にあるロシア国営のコンビナト・クリスタル石油貯蔵施設を攻撃した。
 ウクライナ軍は1月8日、占領下のドネツク州ハルツィスクでロシア南部軍管区 (SMD) 第8連合軍 (CAA) の指揮所を攻撃した。
 ロシア軍はクルスク州、トレツク、クラホヴェ近郊に前進した。
 ロシア軍は、ウクライナで光ファイバーケーブルに取り付けられたUAVを使用することが増えている。
2025.01.08
 17:54
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア南西部にウクライナの無人機攻撃、大規模火災発生 <2502-010813>
 ロシア南西部サラトフ州が7日夜から8日未明にかけてウクライナのUAV攻撃を受け、地元当局者によるとエンゲリスでは大規模な火災が発生した。
 ロシアメディアによると、石油施設で火災が発生し、サラトフ州知事は、ボルガ河の両岸にある州都サラトフエンゲルスUAV群の攻撃を受け工業用地で火災が発生したが、死傷者は確認されていないと述べた。
 露国防省は、夜間にサラトフ州上空でウクライナ製UAV 11機を破壊し、21機を他の地域とアゾフ海上空で破壊したと発表した。 被害の状況には言及していない。
 サラトフ州には、戦略爆撃機の主要な空軍基地があり、ウクライナは以前、この基地をUAVで攻撃したことがあるが、今回の攻撃目標だったかはわからない。
2025.01.08
 17:00
Forbes

(Yahoo)

クルスク州で戦うロシア軍旅団の指揮所にまた攻撃 2週間で2度目 <2502-010812>
 ウクライナ軍はロシア海軍第810独立親衛海軍歩兵旅団の指揮所を爆破した。 この2週間で2度目となる。 ロシア西部クルスク州でのロシア軍による2ヵ月にわたる反攻の主力部隊のひとつで、激しく損耗している同旅団は不運や災難が続いている。
 ウクライナ軍参謀本部の発表によると、クルスク州のベラヤ村付近に設けられた第810海軍歩兵旅団の指揮所に7日、精密攻撃が行われた。
 使われた弾薬は不明だが、ベラヤ村はウクライナ軍が2024年8月につくり出した650㎢ほどの突出部の中心地であるスジャ町から、南東へ30kmほどしか離れていないので、候補はいろいろ考えられる。
2025.01.08
 14:01
時事通信

(Yahoo)

昨年のロシア軍死傷者43万人 12月は過去最多4万人超 英国防省 <2502-010808>
 英国防省は7日、ウクライナ侵攻で2024年の1年間に死傷したロシア軍将兵が42万9,660名に達し、2023年の約25万名から大幅に増加したと発表した。
 2022年の侵攻開始以降の死傷者は79万名を超えているという。 ウクライナ軍参謀本部の報告を集計した人数だとしている。
 月別では、 2024年12月に4万8,670名と侵攻開始以来最多の死傷者を記録した。 同月まで月別の死傷者数は6ヵ月連続で増加傾向だったといい、2024年12月19日には、1日としては最多の2,200名の死傷者が出た。
 英国防省は、ロシアは歩兵による攻撃を継続しており、1月も「引き続き高い死傷率に直面する可能性が極めて高い」と指摘した。
2021.01.08
 08:40

(18:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January7 2025 <2502-010802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月7日の戦況 =
 ロシア軍が、数週間にわたるロシア軍のより速いテンポの攻勢作戦とこの地域での前進に続いて、最近トレツク北西部に進出した。
 ロシア軍は、トレツク北西部での前進を利用して、トレツクとシチェルビニフカのさらに西に進み、T-05-16トレツク~コスティャントニフカ高速道路に沿って、ウクライナの要塞地帯の最南端であるコスティアンティニフカに向かおうとしている可能性が高い。
 ロシア軍は、トレツク内と近郊、およびポクロフスクの東での戦果を活用して、トレツクの南西にあるウクライナの突出部を排除しようとする可能性がある。
 ロシア軍は、トレツクの都市環境から抜け出し、ここ数ヵ月でロシア軍が前線の他の分野で大きな前進を遂げた地域と同様の、より開放的な農村地域に進出しようとしている可能性が高い。
 ロシア軍がコスティアンティニフカに大きな脅威をもたらす可能性は低いが、ロシア軍司令部がこの地域の既存の部隊を他の前線地域の部隊で強化しない限り、コスティアンティニフカに脅威を与える可能性は低い。
 ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナ軍が1月7日にクルスク州ベラヤにあるロシア第810海軍歩兵旅団 (黒海艦隊、南部軍事管区) の指揮所を攻撃したと述べた。
 ウクライナ軍はクルスク州に進軍し、ロシア軍は最近、クピャンスク、トレツク、ポクロフスク付近、およびクルスク州に前進した。
 露大統領府は、ロシアのウクライナへの全面侵攻の退役軍人を地方、地域、連邦政府の役職に就かせることを目的としたTime of Heroesプログラムを引き続き推進している。
2025.01.07
 23:05
Ukrainska Pravda Almost all of Kurakhove is occupied by Russian forces – DeepState <2502-010716>
 DeepStateが、1月6日の時点でドネツク州のクラホヴェ市のほぼ全域がロシア軍に占領されており、ロシア軍が西に進む機会を提供していると報じている。 クラホフの郊外、特に火力発電所周辺にはまだ一定数の観測所があるが、もはや都市の制御に大きな影響を与えていないと述べた。
 専門家はまた、ロシア軍は一部の部隊を、ロシア軍の攻撃の増加が予想されるミルノフラドの町近くの別の地域に再配置していると述べている。
 DeepStateによれば、クラホヴェの支配は、ロシアが攻撃作戦を西に進めるための多くの利点を提供している。
2025.01.07
 14:40
RBC Ukraine Russian losses hit record monthly high in December 2024: UK intelligence <2502-010710>
 ウクライナとの戦争におけるロシアの死傷者数は、2024年12月に月間最高を記録した。 これらの損害は歩兵の攻撃によって引き起こされており、英国国防省によると、減少する可能性は低いという。
 「2024年12月は、ウクライナ参謀本部が報告した死傷者が合計48,670名で、ロシアにとって戦争で最も損害の多い月であった可能性が高い」と要約には書かれている。
 2024年11月には、45,680名のロシア軍の損害が記録された。 12月は、ロシア軍が前月よりも大きな損害を被った月が6ヵ月連続で発生した。
2025.01.07
 10:33
Kyiv Independent Russian troops overrun Kurakhove, approach Pokrovsk east, south, and southwest <2502-010706>
 ロシアは東部ドネツク州で前進を続けてクラホヴェを掌握し、2025年にロシア軍の手に落ちる最初の主要都市となることになる。
Kurakhove の位置 (google Map)】
 ロシア軍はライマン、シヴェルスク、クラマトルスク、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェの正面で攻勢を続けていると、ウクライナの参謀本部は最新の更新で述べた。 ポクロフスクとクラホフは、現在5ヶ月目を迎えているロシアの東部攻勢の中心であり続けている。
 ゼレンスキー大統領が1月6日、ウクライナのクルスク侵攻が続いており、ウクライナの小規模な攻勢が行われている可能性があるため、ロシアはドネツク州を含む他の包囲地域に「全力を向ける」ことができないと述べた。 しかし、ロシア軍は地域全体を占領するために少しずつ前進しており、モスクワが近い将来に減速する兆候はほとんどない、あるいは全くないと報告されている。
2021.01.07
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January6 2025 <2502-010704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月6日の戦況 =
 ウクライナ軍が1月6日にクルスク州のウクライナ突出部攻撃作戦が引き続き強化させ、戦術的な前進を遂げた。
 ロシア軍は、スジャの北東でのウクライナ軍の攻撃を利用して、1月6日にクルスク州のウクライナ突出部の他の場所を攻撃しようと試みた。
 ウクライナ軍は、地上作戦を支援するための統合攻撃能力を使用する取り組みの一環として、クルスク州のロシア軍後方地域に対して長距離攻撃を続けている可能性がある。
 ロシア軍は1月3日、さらに多くのウクライナ兵捕虜を処刑したと報じられている。
 ウクライナの人権委員リュビネツは、ウクライナとロシアが2025年に定期的な捕虜交換を行うことで大筋合意に達したと発表した。
 チェチェンのAkhmatスペツナズ部隊と極右の準軍事組織Rusichロシア破壊工作強襲偵察グループの指導者たちは1月6日に会合を開き、ロシアの民族の多様性と調和についてのメッセージを広めた。
 ロシア軍はライマン、トレツク、ポクロフスク方面に前進し、ロシア国防省はロシア軍がクラホヴェを占領したと主張した。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、1月5日に公開された取材で、クルスク州で3,800名の北朝鮮将兵が死傷したと述べた。
 ロシア軍はライマン、トレツク、ポクロフスク方面に進出し、ロシア国防省はロシア軍がクラホヴェを占領したと主張した。
2025.01.07
 01:00
RBC Ukraine Kursk region may signal beginning of Putin's end in 2025 - The Telegraph <2502-010701>
 Telegrapg紙が、ロシアのクルスク地方のロシア軍戦線は非常に不安定に見え、プーチン大統領にとって2025年に終わりの始まりを告げるかもしれないと報じている。
 プーチン大統領は最近、クリスマスまでにクルスク地方のロシア領土を取り戻すと主張したが、この地域での新たなウクライナ軍の攻勢は、彼の政権にさらに別の心理的打撃を与えるように見える。
 記事の著者であるゴードン氏は、クルスク地域が1943年のヒトラーの運命のように2025年にプーチンの失脚の始まりになる可能性が非常に高いと書いている。
 「ウクライナ軍は、ここ数日、クルスクのロシア軍に本格的な打撃を与えたようで、ロシア第801海兵旅団が大きな打撃を受けたため、現在、クルスク突出部から撤退している可能性がある。 ウクライナの推計によると、旅団を強化するために派遣された何百名もの北朝鮮人が失われた」と同誌は述べている。
2025.01.06
 23:30
RBC Ukraine General Staff sums up results of five-month operation of Ukraine's Forces in Kursk region <2502-010614>
 ウクライナ軍参謀本部が、クルスク州におけるウクライナ軍5ヵ月間の作戦結果を総括した。
 参謀本部は、ウクライナ軍が5ヶ月間、クルスク地域で作戦を実施してきており、これにより、ロシア軍はこの方向にかなりの部隊を配備することを余儀なくされていると述べている。
 参謀本部によれば、クルスク作戦開始以来5ヵ月間で、この方面における敵の損失総額は38,000名以上に達し、約15,000名が死亡した。
 ウクライナ軍の作戦は2024年8月6日に始まり、ロシアの侵略に対する戦いの新たな局面となったと報じている。 また、初めて戦闘がロシア領内に移された。
 この作戦の主な目標は、スムイ地域での敵の前進を防ぎ、緩衝地帯を作ることで、またロシア軍は大量の資源をクルスク地域に振り向けることを余儀なくされ、他の戦線での彼らの立場を弱体化させることであった。
 参謀本部は「ロシアは北朝鮮に緊急に支援を求めることを余儀なくされ、北朝鮮は12,000名近くの将兵をロシアに送った。 そのうち約4,000名がすでに排除され、一部の部隊は戦闘能力を失っている」と強調した。
 ウクライナ軍が破壊した主要装備
 ・戦車104両装甲戦闘車575両
 ・火砲330門
MRL 12基
 ・防空システム12個
 ・固定翼機1機と回転翼機3機
 ・UAV 859機
 作戦中、ウクライナ軍は860名のロシア兵を捕虜にし、これと交換にロシアに収監されていた何百人ものウクライナ人守備隊が帰国することができた。
2025.01.06
 19:51
時事通信

(Yahoo)

ウクライナ東部の要衝制圧 新年休暇中も侵攻継続 ロシア <2502-010611>
 ロシア国防省が6日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝クラホベを猛攻の末、完全に制圧したと明らかにした。
Kurakhove の位置 (google Map)】
 クラホベは、親露派の中心都市ドネツクの西方40kmに位置し、ウクライナ軍が砲撃に利用してきた軍事拠点で、陥落の結果、ロシア軍の進撃速度が加速すると主張している。
 ロシアのメディアによると、クラホベを巡る激戦は2024年11月から始まり、12月末にはウクライナ軍は発電所など一部地区を管理するのみとなっていた。
 1月7日は東方正教のクリスマスで、6日は「イブ」に当たるが、ロシアのプーチン政権はクリスマス・新年休暇中も侵攻を続けている。
2025.01.06
 14:11
Kyiv Post Ukraine’s Latest Bold Advance in Kursk: Everything We Know So Far <2502-010607>
 ウクライナ軍はクルスクでの作戦を強化して戦術的な成果を上げ、高度な戦術を採用したため、ロシアは適応に苦労している。 ブリンケン米国務長官は、将来の交渉の可能性にとって重要であると述べている。
 ISWの報告によると、ウクライナ軍は1月5日にクルスク地方で2回目の攻勢を開始し、突出部の少なくとも三地域に戦術的な前進をした。
 ロシア国防省は、ウクライナ軍がクルスクで反撃を開始したことを確認し、「モスクワ時間09:00頃に、敵はクルスク方向へのロシア軍の前進を止めるために反撃を開始した」と述べた。
 親露大統領府の軍事ブロガーからの報告は、ウクライナの大きな圧力を示している。 ロシアによると、ウクライナは、スジャの北東約15kmの村ベルディンに対して、戦車2両、装甲車12両の部隊を配置した。 Rybarを含む親露派のTelegram Channelは、ウクライナの攻勢の主攻はまだ見えないかもしれないと示唆した。
 ウクライナ当局は、この作戦についてコメントすることをほとんど控えているが、ウクライナのホンチャレンコ議員は、「なぜクルスク地域について公式に報道する必要があるのか理解できない」と、時期尚早な肯定的な報道を批判した。 作戦が終わってから公式発表した方がいいかも」と述べている。
 対照的に、ウクライナ大統領首席補佐官のイェルマク氏は、「ロシアは、それにふさわしいものを手に入れている」と述べた。
2025.01.06
 13:19
AFP=時事

(Yahoo)

北朝鮮、日本海へ向け弾道ミサイル発射 韓国軍 <2502-010605>
 韓国軍が6日、北朝鮮が日本海へ向け詳細不明のBMを発射したと発表した。 ミサイル発射は、ブリンケン米国務長官の訪韓中に行われた。
 ブリンケン長官は韓国の趙外相との共同会見で「われわれは本日行われたDPRK(北朝鮮)のミサイル発射を非難する。 複数の国連安保障決議に重ねて違反するものだ」と述べた。
2021.01.06
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January5 2025 <2502-010603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月5日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クルスク州のウクライナ突出部内の少なくとも3つの地域で攻撃を再開し、1月5日に戦術的な前進を行った。
 ロシア軍はまた、スジャの南東に進出し、1月5日にコレネヴォの南東とスジャの北で激化したウクライナの攻撃に対して反撃した。
 ロシア情報筋は、電子戦と長距離攻撃能力を地上作戦と統合しようとするウクライナの進行中の諸兵科連合の取り組みに対応するロシア軍の能力について懸念を表明した。
 ロシア軍はポクロフスクの北東への攻勢を再開し、北東からポクロフスクの包囲を支援することを目的としたと思われる地域での新たな攻撃を開始した。
 ポクロフスクの東にあるロシア第41CAAの担任地域での最近の激化は、ロシア軍司令部がポクロフスク包囲をこの地域における主要な作戦目標の1つとしてまだ考えていることを示している。
 ロシア軍は、ポクロフスクのさらに東と南にある比較的弱いウクライナの防御陣地を、その戦術的重要性に関係なく、任意の領土を奪取するための継続的な取り組みの一環として利用している可能性もある。
 ロシア第5自動車化ライフル旅団 (第51CAA、旧ドネツク人民共和国軍団) の部隊は、ポクロフスク方面とクラホヴェ方面に分かれていると報じられている。
 ロシア軍はボロヴァ、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ付近に進出した。
 ウクライナ軍はクルスク突出部に進軍し、チャシフ・ヤール付近で失った陣地を奪還した。
2025.01.06
 08:12
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア西部クルスク州で新たな攻撃開始 <2502-010601>
 ロシア国防省が5日、西部クルスク州でウクライナが新たな攻撃を開始したと発表した。 同州ではウクライナが越境攻撃を仕掛け、過去5ヵ月にわたって一部地域を掌握していた。
 露国防省は、自国軍がウクライナ軍を撃退しているとしたがロシアの軍事ブロガーによると、ロシア側が大きな圧力を受けているもようである。
 ウクライナのイェルマーク大統領首席補佐官はTelegramへの投稿で、クルスクから「良いニュース」があったとし、「ロシアは当然の報いを受けている」と述べた。
 ウクライナ国家安全保障委員会傘下虚偽情報対策センターのコバレンコ所長ロシア軍が数ヵ所で攻撃を受けたとTelegramに投稿した。
 Reutersは戦況を独自に確認できていない。
2025.01.05
 16:46
Kyiv Post Ukrainian Forces Launch New Kursk Offensive, Possible Second Axis <2502-010511>
 ウクライナ軍がロシア軍と今や北朝鮮軍に徐々に圧迫されきた数ヵ月後、新たな攻勢でロシアを再び後手に回している。 複数のソーシャルメディアの報道によると、ウクライナ軍が第二波攻勢に出た可能性がある新たなクルスク攻勢を5日早朝に開始した。
 ゼレンスキー大統領のイェルマ首席補佐官は謎めいたTelegramの投稿で、「クルスク地域、良いニュース、ロシアはそれに値するものを手に入れている」と述べ、それを認めた。 ウクライナ偽情報対策センターのコバレンコ所長はTelegramで、この地域で「防衛軍が働いている」と述べた。 彼は「クルスク地方のロシア軍は、複数の方向から攻撃され、奇襲攻撃を受けた彼らは非常に混乱している」と述べた。
 外交政策研究所のユーラシア・プログラム上席研究員のリーによれば、「多くのロシアのChannelは、ウクライナがスジャ近郊からクルスク州のボリショエ・ソルダツコエに向けて装甲車両による攻撃作戦を開始したと報じている。 彼らは、ウクライナのEWが彼らのUAVに対して効果的であり、ウクライナの部隊が一晩で地雷を除去したと言っている。
2025.01.05
 14:35
RBC Ukraine Russian atrocities in Ukraine mirror past actions in Chechnya and beyond – Military <2502-010509>
 ロシアの占領者ウクライナで戦争犯罪を犯している。 チェチェン共和国イチケリア軍最高司令官シシャニは、RBC-Ukraineの取材で、チェチェン共和国イチケリアや他の国々で、ロシア人によって同様の残虐行為が行われたと述べている。
 「我々はウクライナで、ロシア人がチェチェンで犯したのと同様の残虐行為を目の当たりにした。 民間人の殺害、学校や病院への爆撃、人々が殺され埋葬された何百もの集団墓地だ」と彼は言った。
 軍の指導者は、チェチェンでの戦争中、ロシア人が犯した犯罪を記録する機会がなかったことを強調した。 彼の意見では、チェチェンの人口100万人のうち1/3が殺された
2025.01.05
 13:20
中央日報

(Yahoo)

ゼレンスキー氏「クルスク戦闘により2日間で北朝鮮軍1個大隊全滅」 <2502-010508>
 Reuters通信とRBC Ukraineの4日の報道によると、ゼレンスキー大統領がこの日夜の定例ビデオ演説を通じ、「3~4日にマフノフカ近郊でロシア軍が北朝鮮軍歩兵とロシアの空挺部隊で構成された1個大隊を失った」ことを明らかにした。
 Reuters通信は、1個大隊が一般的に数百名単位を意味すると説明した。 RBCはこの2日間にロシアの兵力損失だけで1,510名に達すると報じた。
 北朝鮮はクルスク地域に11,000名の将兵を派遣したが死傷者が続出しており、ゼレンスキー大統領は2024年12月23日に、「クルスクでの北朝鮮将兵の死傷者は3,000名以上」と主張した。
 米大統領府も4日後に「この1週間だけで北朝鮮軍1,000名以上が死んだり負傷したりした」と発表した。
 一方、ロシア国防省はこの日、ウクライナ東部ルハンスクのナディヤ村を掌握したと発表した。
 AFP通信は自己分析を通じ、ロシアが2024年だけで4,000㎡に達するウクライナ領土を占領したと推定した。
2025.01.05
 12:32
RBC Ukraine Ukrainian forces hit over 54,000 targets with drones in December, says Commander-in-Chief <2502-010506>
 ウクライナ軍の最高司令官のシルスキー大将がFacebookで、ウクライナ国防軍は12月、UAVで54,000以上の敵目標を攻撃した。 この成果のほぼ半分は突入攻撃UAVによって達成されたと公表した。
 シルスキー大将は、12月に無人システムおよび電子戦部隊の司令官と月例会議を開き、彼らの戦果を再検討した。
 彼によると、戦場での無人システムの使用は継続的に増加しており、ロシアは、光ファイバー制御チャネルを備えた攻撃型UAVの使用を増やしており、移動中の軍用車両に脅威を与えているが、Syrskyiが指摘したように、ウクライナ軍も光ファイバーネットワーク上でFPV UAVを使用し始めている。
2025.01.05
 12:05
RBC Ukraine Defense forces strike Russians in Kursk region in multiple directions <2502-010505>
 ウクライナ国防軍が、クルスク地方のロシア軍を複数の戦線で攻撃した。 偽情報対策センター (CCD) のコバレンコ所長と大統領府のイェルマク所長のTelegram投稿によると、占領軍はパニックに陥っている。
 「クルスク地域では、ロシア人は複数の前線で攻撃されたため、深く懸念しており、それは彼らにとって驚きだった」と彼は指摘した。
 ウクライナ軍は、国防軍がこの方向に活動していることを確認した。 ウクライナ大統領府のイェルマク長官も、ロシア領内でのウクライナ軍の成功について報告した。 彼は「クルスク地域、良いニュース、ロシアはそれに値するものを手に入れている」と述べた。
 ロシアのメディアによると、ウクライナ軍はスジャ市からヴェリケ・ソルダツケ村に向かって進撃しているとされている。
 さらに、ロシアの従軍記者は、ウクライナ軍がスジャの北東、ルスケ・ポリチネ村とベルディン集落の地域に進撃しようとしていると報じている。
2021.01.05
 06:00

(16:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January4 2025 <2502-010501>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月4日の戦況 =
 ウクライナ軍2024年に、ロシア軍の戦車3,000両以上装甲車9,000両破壊または損傷したと報じられており、ロシアは中期的には持続不可能な車両損失を積み重ね続けている。
 ロシア軍はここ数週間前線の最も激烈な地域での攻撃に使用する装甲車両を減らしていると報じられているが、これはおそらくソ連時代の備蓄が減少しているため、これらの車両を節約するためだろう。
 ウクライナ軍は、1月3日~4日の夜に、レニングラード州のウスチ・ルガ港のガスターミナルを攻撃した。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊で失った陣地を奪還戻し、クラホヴェ近郊の陣地を維持している可能性が高い。
 ロシア軍はクレミンナ、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ付近に前進した。
2025.01.04
 12:57
RBC Ukraine Drones attacked largest Russian sea trade port: What is known <2502-010407>
 ロシア最大級の海上貿易港であるウスチ・ルーガが1月4日に、レニングラード地域でUAVの標攻撃目標にされたと報じられている。 Telegram ChannelのASTRAによると、UAVが攻撃目標にしたのは、ロシア最大の海上貿易港をノヴォロシースクに次いで2番目に大きいと考えられている。
Ust-Luga の位置 (Google Map)】
 ASTRAによると、ほとんどのUAVはウスチ・ルーガ港内のノバトランス・ターミナルで撃墜されたというが、第一報によると、港の建物の1つの窓が損傷したことが示されている。 地元当局は、4機のUAVが撃墜されたが、死傷者や大きな被害はなかったと主張している。
 ウスチ・ルーガ海上貿易港は、2001年12月に石炭ターミナルが開設されて操業を開始し、2020年代初頭には、ノヴォロシースクに次ぐロシア第2位の港湾となった。
2021.01.04
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January3 2025 <2502-010404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月3日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領は、ロシアに「公正な平和」に同意させるために満たすべき条件を概説した。 ウクライナ当局は、ウクライナがこの目標を支援するためにUAVとミサイルの能力をさらに強化するために取り組んでいることを引き続き示している。
 ゼレンスキー大統領は1月2日、ウクライナ憲法と法律により、戒厳令期間中の大統領選挙と議会選挙の実施を禁じていると繰り返し述べた。
 ウクライナの中央軍事情報局 (GUR) が、ロシア軍が資産をリビアに避難させるため派遣した、数隻のロシア艦船が間もなくシリアのタルトゥース港に入港すると報じた。
 ロシア軍はポクロフスク、クラホヴェ、ヴフレダル付近に前進した。
 露国防省は、ロシア兵が他のアドホック通信システムに依存し続けているにもかかわらず、制式のGlaz/Groza偵察および攻撃部隊調整ソフトウェアパッケージを引き続きサポートしている。
2025.01.04
 01:52
テレ朝 News

(Yahoo)

軍部隊から兵士約1700人脱走 ウクライナ当局が捜査 <2502-010402>
 ウクライナ軍の新設部隊から兵士1,700名が脱走したとして当局が捜査を開始した。 現地メディアなどによると、ウクライナ陸軍第155機械化旅団からおよそ1,700名の兵士が脱走したとの報道を受け、国家捜査局が脱走と職権乱用の疑いで捜査を始めた。
【関連記事:2502-010203 (Forbes 2025.01.02)】
 この旅団はロシアの侵攻を受け2024年3月に新設された5,800名規模の部隊で、ドイツから供与されたLeopard 2 MBTなどを装備している。
 2024年10月に訓練のためにおよそ2,000名がフランスに派遣されたが、滞在中におよそ50名が脱走したことから、旅団創設から11月までの脱走者は1,700名を超えるという。
2025.01.03
 23:36
RBC Ukraine Russian army shells Lithuanian consulate in Kherson: Footage of aftermath revealed <2502-010309>
 リトアニアのバドリス外相がXで、「ロシア軍がヘルソンのリトアニア領事館の敷地を砲撃して破壊した。 この残虐行為は止めなければならない」と述べた。 写真では、ロシア軍が建物のファサードと領事館の部屋に損害を与えたことをはっきりと示している。
 バドリス外相は、ロシアによるリトアニア領事館への砲撃の余波を示し、これがロシアの「新年の挨拶」であると指摘した。
 外相はまた「このような残虐行為と破壊は終わらせなければならない。 我々は、ウクライナが勝利するために必要なより多くの防空能力やその他の能力を提供しなければならない」と強調した。
2025.01.03
 11:39
中央日報

(Yahoo)

北朝鮮、ロシア派兵軍人「多数死傷」調査のため高位将校派遣 <2502-010304>
 ウクライナメディアのInvocationInfoが2日、ウクライナと戦争中のロシアを支援するために派兵された北朝鮮軍の死傷者が続出している中、北朝鮮軍の高位将校が大規模な兵力損失の原因を調査するためロシア・クルスク州に派遣されたと報じた。 報道によると、複数の情報筋は北朝鮮人民軍の高位級将校が2024年12月27日にクルスク州のロシア軍基地を訪問したと明らかにした。 情報筋は今回の訪問は、最近クルスク戦闘に投入された北朝鮮軍人の大規模な死傷を調査するためだったと報じた。 同メディアは、この高位将校が訪問した間は北朝鮮軍人の戦闘参加は中断されたが、現在再開されていると報じた。
 2024年ロシア軍を支援するために派兵された北朝鮮軍人は、最近ウクライナ軍のドローン攻撃などに対応できず戦場で多数の死傷者が発生していると伝えられた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年12月23日、クルスクで北朝鮮軍人3,000名以上が死傷したと明らかにし、米大統領府も12月27日のブリーフィングで過去1週間に北朝鮮軍人1,000名以上が死傷したと評価した。
2021.01.03
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, January2 2025 <2502-010303>
= 戦争研究所が HP に掲載した2025年1月2日の戦況 =
 ウクライナがウクライナ領土経由でロシア産ガスを輸送する契約を更新しないという決定は、ロシアが反対の姿勢をとっているにもかかわらず、ロシアのガス収入に大きな影響を与える可能性が高い。
 Gazprom社は、ウクライナ経由のガス輸送の停止を利用して、モルドバを不安定化させる人工的なエネルギー危機を作り出そうとしている可能性が高い。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナが将来の交渉で「公正な平和」を求めるウクライナの要求を受け入れさせる取り組みの一環として、2025年にロシアに対するUAVとミサイル攻撃を増やすことを示唆した。
 ロシアは、ザポリージャ原子力発電所 (ZNPP) の6基の原子炉すべての運転について、2028年までにロシアのライセンスを発行する予定で、これは、原発の不法占拠を正当化し、ウクライナのエネルギー供給を搾取するためのモスクワの長期的な取り組みの一環としてのことである。
 ウクライナ軍はクルスク州でミサイル攻撃を行い、ロシア軍の司令部に対して行われたと報じられている。
 ウクライナの中央軍事情報局 (GUR) は、ウクライナの攻撃が占領下のクリミアでのロシアの作戦を悪化させ続けているため、12月31日の黒海でのロシアのMi-8に対するウクライナ海軍のUAV攻撃に関する新たな詳細を特定した。
 ロシア軍はシヴェルスク、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴフレダル付近、およびザポリージャ州西部に前進した。
 ロシア国防省は、ロシア軍要員に対する基本的な装備と弾薬の供給が不十分であり続けているため、兵士は自分の物資を提供することを余儀なくされている。
2025.01.02
  17:29
Kyiv Independent Ukraine strikes Russian command post in Kursk Oblast, General Staff claims <2502-010204>
 ウクライナ軍参謀本部が1月2日に、ウクライナ軍がクルスク州マリノにあるロシア軍の指揮所に対して精密攻撃を行ったと報告した。 攻撃で使用された武器の種類は特定されていない。 ウクライナの対偽情報センターの責任者であるコバレンコ氏によると、攻撃はロシア第810旅団を目標にし、大きな損失を齎したという。
 「これらの攻撃は、主にロシアの能力とウクライナの民間人に対するテロ行為を実行する意欲を弱めるために行われている」と参謀本部は述べ、攻撃付近の民間人へのリスクを最小限に抑えるために「必要なすべての措置」が取られたと付け加えた。 地元のTelegram Channelは、リルスク地区のイワノフスコエで砲撃が行われ、寄宿学校、郵便局、ショッピングセンター、住宅、文化の家が被害を受けたと報じた。
 クルスク州のキンシュテイン知事代理は、窓は粉々に砕かれ、壁は榴散弾の破片で損傷したと言う。
 Kyiv Independent紙は、この主張を確認できなかった。
 この攻撃は、8月6日にウクライナがクルスク州に奇襲侵攻し、ウクライナ軍が約1,300㎢の領土を占領したことに続くもので、ウクライナ軍はその後、最初に占領した地域の半分の支配権を失ったが、この地域での戦闘は依然として激しい。
 ウクライナ当局者は、占領地を将来のロシアとの交渉の切り札と見ている。
2025.01.02
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍がポクロウシクに新編の機械化旅団を増援 迫る大攻撃から要衝を守れるか <2502-010203>
 ポクロウシクのクリスマスは薄気味悪いものだった。 ウクライナ東部ドネツク州の交通の結節点であるこの都市には、2022年2月にロシアがウクライナに対する全面戦争を起こす前、およそ6万人が暮らしていたが、いまでは、ウクライナ軍の軍服を着ていない人はほとんど残っていない。
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 この後来る嵐は、露陸軍第90親衛戦車師団で、数十個旅団や連隊で構成される総勢7万名ともみられるロシア軍の強力な地上兵力の中核をなす部隊の2個野戦軍である。 これらの軍勢は2025年初めにポクロウシクを占領することを目指し、この要塞都市に迫っている。
 ポクロウシク方面のウクライナ軍守備隊ははるかに規模が小さく、おそらく各最大2,000名規模の12個足らずの旅団だが、ここへきて彼らは極めて強力な援軍を得ようとしている。
 ウクライナ軍の最新旅団のひとつである陸軍第155独立機械化旅団が、ドイツ製のLeopard 2 MBTやフランス製のCAESAR SPHを装備してポクロウシク近郊に配置され始めたという証拠がある。 第155機械化旅団は最近までフランスとポーランドで訓練を行っていた。
2021.01.01
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December31 2024 <2502-010107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月31日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナとクルスク州の畑や小さな集落を中心に4,168㎢を獲得し、2024年には42万名以上の死傷者を出したと報告されている。
 ロシア軍司令部は、2024年にドネツク州の残りの部分を占領し、ハリコフ州北部に緩衝地帯を設立する取り組みを主に優先したが、これらの目標を達成することはできなかった。
 ロシア軍は、2024年全体で、アウディーイフカ、セリドー、ヴフレダル、クラホヴェの4ヵ所の中規模集落を占拠しており、そのうち最大の人口は戦前の人口が31,000人強であった。  ロシア軍は、すべての前進がドネツク州に限定され、小さな村や畑と同じくらい簡単に大都市部を占領でき、ウクライナ人がドネツク州で大きな反撃を行わないと仮定している、2024年の前進率でドネツク州の残りを占領するのに2年強かかることになる。
 しかし、ウクライナ軍は依然としてロシア軍の優先分野での前進を止めておらず、2025年にウクライナが前線を安定させる能力には、西側の援助が依然として重要である。
 プーチン大統領は12月31日に行った新年の演説で、2025年を「祖国防衛者の年」と公式に宣言し、ロシア社会の軍事化と政権の安定維持に向けた露大統領府の継続的な取り組みを示した。
 ウクライナ海軍のUAVは、占領されたクリミアのタルハンクト岬近くでロシアのMi-8を撃墜したと報じられており、海軍のUAVが空中目標を撃墜したのは初めてのことだったと報じられている。
 ウクライナ軍は12月30日と31日、スモレンスク州のヤルセフスカヤ石油貯蔵所とクルスク州リゴフのロシア軍が使用していた建物を攻撃した。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊とクルスク州に前進し、ロシア軍はクレミンナ、シヴェルスク、チャシフ・ヤール、ポクロフスク、クラホヴェ近郊に進撃した。
 ロシア政府は、2025年1月1日からウクライナで戦うことを志願した捕虜から1回限りの入隊の特典を剥奪する予定で、これはロシアが戦争の短期的および長期的なコストを低減しようとしている例を示している。
2025.01.01
 08:25
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア、24年の制圧面積は4000平方キロ 前年の7倍 <2502-010106>
 戦争研究所が2024年12月31日に公表したデータに基づくAFPの統計によると、ウクライナに侵攻するロシアが2024年に制圧した面積は、約4,000㎢で、2023年の7倍以上となった。
 ロシアは主として秋に占領地を拡大し、10月に610㎢、11月に725㎢を制圧した。 この2ヵ月間の制圧面積は、侵攻開始翌月の2022年3月以来、最大となった。
 ロシアの進撃は12月に鈍り、12月30日までの制圧面積は465㎢となったが、それでも2023年同月の4倍近く、2022年同月の2.5倍に相当する。
2025.01.01
 08:19
東亞日報 「北朝鮮、戦死通知書を遺族に秘密裏に渡し、『口外禁止』誓約」 RFA報道 <2502-010104>
 当局が、ロシアに派遣された北朝鮮軍特殊部隊に服務した弟の戦死通知書を渡して、『いかなる発言もするな』と書類に指印するよう言った。
 米自由アジア放送 (RFA) は2024年12月30日に、北朝鮮当局が遺族にロシアに派遣された兵士の戦死通知書を渡し、これを口外しないよう要求したと報じた。 RFAは北朝鮮の平安南道にいる遺族の言葉を引用し、「『口外禁止誓約』をした後、家族の死に号泣して帰ってきた」と報じた。
 北朝鮮内の消息筋は、「18日に開城市党委員会から行事に参加するよう通知を受け、母親と共に平城に行き、特殊部隊に服務した弟の戦死通知書を受け取った」とし、「戦死通知書を渡す道党委員会の行事で、党幹部が『弟が祖国の名誉をかけて聖なる戦闘訓練に参加して死亡した』と説明した」と伝えた。
2024.12.31
 23:30
RBC Ukraine Urban battles continue in Toretsk, enemy attempting to break through via Shcherbynivka - Ukraine's Forces <2501-123109>
 ドネツク州トレツクでは激しい市街戦が続いており、ロシア軍はシチェルビニフカ村を突破して、高温処理工場を占領しようとしていると、ホルティツィア作戦戦略部隊広報官のトレフボフは、全国マラソン放送中に述べた。
Toretsk の位置 (Google Map)】
 「市街戦は、非常に激しい戦闘の一種で、トレツクでは、市街戦とシチェルビニフカ突破の試みの両方があり、第3突撃旅団は最近、レオニディフカで敵の攻撃を撃退し、9両の敵BMPを破壊した」とトレフボフ広報官は述べた。
 彼によると、Chasiv Yarでは市街戦も絶え間なく行われている。
2024.12.31
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December30 2024 <2501-123102>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月30日の戦況 =
 ラブロフ露外相が、和平交渉開始の前提条件として、ウクライナが主権と領土保全の権利を放棄するというロシアの要求を繰り返し述べ、ロシアが誠実な交渉に関心がないことを示した。
 露大統領府は、2025年に向けての経済的圧力と労働力不足を緩和する努力よりも、ロシアの兵力創出要件と国内政治の安定を優先しているようである。
 バイデン米大統領は12月30日、ウクライナに対する$2.5Bの追加軍事支援パッケージを発表した。
 ロシアとウクライナは12月30日、2024年最大級の捕虜交換を行い、その結果、2022年初頭から2年以上ロシアでの捕虜生活を過ごしたウクライナ人捕虜189人が帰国した。
 ロシアの国境警備隊は、30年以上にわたって検問所を管理した後、12月30日にアルメニアとイランの国境にあるアガラク国境検問所から撤退した。
 ウクライナ軍はチャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク付近で失った陣地を奪還し、ロシア軍はクルスク州とトレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴフレダル、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に前進した。
2024.12.30
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December29 2024 <2501-123003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月29日の戦況 =
 ラブロフ露外相が、2024年11月初旬にトランプ次期米大統領のチームが、ウクライナでの戦争を終わらせるための条件と見なしたとされる2つの提案、すなわちウクライナのNATO加盟を20年間遅らせることと、ウクライナに欧州の平和維持軍を配置することを明確に拒否した。
 プーチン大統領は、過激主義対策に関する新たな国家戦略文書で、ウクライナの「非ナチ化」政策とされるものを明記し、プーチン大統領が2022年にウクライナへの全面侵攻を開始したときと同じウクライナ政府の排除を要求し続けていることを示している。
 アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、ロシアが12月25日にチェチェン共和国上空でAZALのEmbraer 190旅客機を撃ち、カザフスタンでの航空機の墜落に対するロシアの責任を隠蔽しようとしたと非難し、プーチン大統領の精彩を欠いた謝罪を事実上拒否した。
 ウクライナ軍は、ハリコフ州に対するロシアの誘導滑空爆弾攻撃に対抗するための革新に成功した。
 米国は12月27日に初じめてLNGをウクライナに輸送した。
 ジョージアのズラビシビリ大統領は12月29日に大統領官邸からの退去を発表したが、自分はジョージアの「正当な」大統領だと考えていると述べた。
 ロシア軍はポクロフスクとヴフレダルの近く、およびザポリージャ州西部に前進した。
 ロシアは、ロシア軍の採用と長引く人口動態の問題が悪化している可能性が高い労働力不足に直面し続けていると報じられている。
2024.12.29
 05:45

(15:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December28 2024 <2501-122901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月28日の戦況 =
 プーチン露大統領は、ロシアの防空システムが12月25日にアゼルバイジャン航空の旅客機を撃ち、カザフスタンで墜落させた可能性が高いとされた後、ロシア~アゼルバイジャンとロシア-カザフスタンの関係で起こりうる緊張を緩和しようとしているように見える。
 ウクライナ軍は最近、オリョール州オリョール市にあるロシアのShahed UAVの保管・保守・修理施設を攻撃した。
 ロシア当局は、タリバンとハヤト・タハリール・アル・シャム (HTS) をロシア政府の公式禁止テロ組織リストから外すための法的根拠を引き続き確立している。
 ロシア軍はクレミンナ、シヴェルスク、トレツク、クラホヴェ付近に前進した。
2024.12.28
 11:20

(21:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December27 2024 <2501-122811>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月27日の戦況 =
 ロシアは、2024年~2025年冬のウクライナに対する攻撃に先立ち、イランが設計したShahed UAVの国内生産能力を拡大し続けている。
 しかし、ロシアはShahed UAVの生産と配備の能力の限界にまだ対処しておらず、2025年もこれらの制限に苦しみ続ける可能性が高い。  北朝鮮軍は、クルスク州で最初に捕虜になった北朝鮮兵士が最近確認された中、高い死傷率を経験し続けている。  ウクライナ軍は最近、占領下のザポリージャ州でロシア軍の幕僚会議に対してHIMARS攻撃を行い、ザポリージャ州西部でのロシアの攻撃作戦が再開される可能性についてのウクライナの警告を受けて、3人のロシア人将校を殺害したと報じられている。
 ロシア連邦航空運送局 (Rosaviatsiya) は、12月25日にカザフスタンのアクタウで発生したアゼルバイジャン航空のEmbraer 190旅客機の墜落事故について、チェチェン共和国上空でのロシアの緊急空域閉鎖に対する気象条件とパイロットの対応を非難しようと試みた。
 ロシアのインサイダー情報筋は、ロシアの法執行機関に所属していると報じられており、乗組員とグロズヌイのロシア航空管制との間の通信記録とされるものを公開したが、ロサビアツィヤがロシアの防空システムの誤用を隠そうとしていると非難した。
 フィンランド当局は、ロシアが所有する原油タンカーEagle Sが最近、バルト海の海底電力・通信ケーブルの損傷に関与した疑いで拿捕したが、ケーブルの寸断の背後にロシアがいると結論づけるのは時期尚早だと指摘した。
 プーチン露大統領は、ロシア安全保障理事会のショイグ書記を、ロシア安全保障理事会に新たに設置された科学専門家会議の議長に任命した。
 ウクライナ軍はシヴェルスク近郊で陣地を奪還し、ロシア軍はトレツク、ヴェリカ・ノヴォシルカ、ポクロフスク、クラホヴェ方面に進出した。
2024.12.27
 21:36
Kyiv Independent US officials believe Ukraine may be forced to retreat from Kursk Oblast in spring, Bloomberg reports <2501-122720>
 米国当局者は12月27日にBloombergに対し、ウクライナ軍がクルスク州への侵攻を迫られるまで、ウクライナ軍がクルスク州から撤退するか、ロシア軍に包囲されるリスクを冒すまで、あと数ヵ月しか残されていないと考えていると語った。
 匿名を条件に語った2人の米国高官は、ロシアが領土奪還を狙う攻勢が続く中、ゼレンスキー大統領がクルスク州から撤退し、高い死傷者を出さないことを望んでいるとBloombergに語った。
 ウクライナが初めてクルスク州に足場を築いたのは、8月上旬のロシア地域への奇襲侵攻のときだったが、それ以来ロシアは地域を取り戻すために大規模な反撃を開始した。
 Reuters通信は11月23日、ウクライナ参謀本部の情報筋を引用して、ウクライナは反撃により、以前にロシアのクルスク州で獲得した領土の40%以上を失ったと報じた。
2024.12.27
 14:57
Ukrainska Pravda Ukraine's defence forces thwart Russian attempt to land on Kozatskyi Island in Kherson Oblast <2501-122714>
 ウクライナ南部国防軍報道官のヴォロシンによると、ロシア軍はヘルソン州のドニプロ河沿いのコザツキー島に上陸しようと試みたが、ウクライナの防衛軍は攻撃を撃退することに成功し、ロシア軍は大きな損失を出した。 それによると、「敵は、プリドニプロフスケとヘルソンの前線で攻撃作戦と攻撃を続け、先日彼らはコザツキー島への上陸を試みたが、失敗に終わり、損失を被り、橋頭堡を確立することができなかった。 彼らはまた、舟艇、船舶、人員などの装備も失った」
Kazachi Lageri の位置 (Google Map)】
 ヴォロシン報道官は、ヴレミフカ戦線での攻撃は減ったが、前日と同じくらい激しかったと述べ、ロシア軍は主に小規模な歩兵による攻撃を試みており、戦車、航空、UAVなどに支援されていると述べた。
 彼はまた、ロシア軍がオリヒウとフリャイポレの前線で積極的に空中および技術的偵察を行い続けていると述べた。 彼らは、攻撃、砲撃、前線近くの民間インフラや集落への攻撃をエスカレートさせるため、攻撃グループを準備している。  ヴォロシン報道官は、先日、南部戦線で、150名のロシア兵と、いくつかの装備と戦車が破壊されたと報告した。
2024.12.27
 11:05

(21:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December26 2024 <2501-122709>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月26日の戦況 =
 プーチン大統領は、2024年11月上旬にトランプ次期米大統領のチームが検討したとされる、ウクライナでの戦争を終わらせるための条件として、ウクライナのNATO加盟を少なくとも10年間遅らせるという提案を明確に拒否した。
 ラブロフ露外相は、現在のウクライナ政府は違法で、ロシアにとって正当な交渉相手にはなり得ないというプーチンの虚偽の主張を繰り返した。
 ロシア軍は、クラホヴェ集落を占領し、集落の南にあるウクライナの突出部を排除することを目的とした2ヶ月間の攻撃作戦の強化を受けて、クラホヴェを占領した可能性が高い。
 ロシア軍は、12月24日~25日に、ウクライナのエネルギーインフラを目標にミサイルとUAVによる大規模な攻撃を相次いで行い、火力発電所 (TPP) に深刻な損害を与えた。
 ウクライナ軍は12月25日、クルスク州で活動するロシア軍部隊の指揮所に対する攻撃を成功させた。
 ウクライナ軍は12月25日と26日、ロストフ州とタンボフ州にあるロシア軍の弾薬庫とロストフ州とタンボフ州のロシア国防産業基地を攻撃した。
 ロシアの防空システムが、12月25日にチェチェン共和国上空でアゼルバイジャン航空のEmbraer 190旅客機を撃ち、飛行機はカザフスタンのアクタウに墜落したと報じられている。
 ロシアの法執行機関に所属していると報じられているロシアの内部情報筋は、SAMがグロズヌイ空港の北西約18kmの高度2,400mで飛行機に命中した可能性が高いと主張した。
 日本政府が、凍結されたロシア資産の収益のみから生み出される$3Bの非致死的支援をウクライナに提供する。
 ウクライナ軍はトレツク近郊に前進軍し、ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に前進した。
 ロシアのミルブロガーが、2024年9月にロシアのUAV操縦士2名が死亡した事件の影響が続く中、ロシア国防省がロシア軍のクラウドファンディングの取り組みを独占しようとしていることを認めた。
2024.12.26
 11:48
AP 通信

(Yahoo)

クルスク州に報復越境砲撃 原発から30キロの町リゴフ <2501-122613>
 ロシア南西部クルスク州当局が12月25日、クルスク州のリゴフに対するウクライナの砲撃で、少なくとも4人が死亡、5人が重軽傷を負ったことを明らかにした。 ロシア連邦捜査委員会は、砲撃は米国からウクライナに供与されたHIMARSによるものと見ている。
 ロシア軍はウクライナへ大規模な空爆を行い、重要なエネルギーインフラが損傷したため数千世帯が停電した。 ウクライナ軍はその数時間後にクルスクに対する砲撃を実施し、ロシア第810衛兵海軍歩兵旅団が使用しているとされるリゴフの廃墟と化した建物を砲撃した。
 ウクライナの国境から70km東に位置するリゴフは、8月初旬にウクライナ軍がクルスク地方への奇襲侵攻を開始して以降、定期的な砲撃に直面している。
 また、この町はクルスク原子力発電所のすぐ西に位置し、ロシア政府関係者はウクライナによる攻撃の可能性について懸念を表明している。
2024.12.26
 11:22
AFP=時事

(Yahoo)

北朝鮮軍参戦は「大勢に影響なし」 ウクライナ国防省 <2501-122609>
 ウクライナ国防省情報総局(GUR)が24日、同国が越境攻撃を仕掛けているロシア西部クルスク州で北朝鮮軍がロシア側として参戦していることについて、「大勢に影響はない」との認識を示した。
 ウクライナ側によれば、同国が8月以降一部を占領するクルスク州では、将官3名を含む将校500名北朝鮮兵12,000名が参戦しているという。
 一方のロシアと北朝鮮は、北朝鮮軍の参戦を認めていない。
 イェリンGUR報道官はAFPに対し、「北朝鮮軍の戦闘への関与は、大勢に影響はない。 兵員はそれほど多くない」と述べた。
 北朝鮮軍は現代戦、特にUAV戦に関する経験が乏しく、昔ながらの、率直に言えば第2次世界大戦時のものに近い戦術を採用しているという。
 「だが、彼らも学習しており、敵を過小評価することはできない。 彼らの行動から既にいくつかのことを考慮しているのが分かる」と述べた。
2024.12.26
 11:11
BBC New

(Yahoo)

ロシア軍によるウクライナ人捕虜の処刑、ますます増加 <2501-122608>
 ウクライナ軍の狙撃手マツィエフスキーは、ロシアが全面侵攻を始めた2022年にロシア軍に捕らえられ、森の中で強制的に掘らされたであろう墓の横に立って最後のたばこを吸う彼の映像が流れていた。 「ウクライナに栄光あれ」と彼がロシア兵らに向かってそう言った直後、銃声が連続し、彼の体は崩れ落ちた。 これは、数多く行われている処刑の一つだ。
 ウクライナの検察は、ロシアによる本格侵攻が始まって以来、少なくとも147名のウクライナ人捕虜がロシア軍に処刑されたとしている。 そのうち127名は2024年で、ウクライナ検察で戦争犯罪を訴追する部門を率いるベロウソフ氏は「増加傾向は非常に明確、明白だ」と言う。
 「処刑は2023年11月に組織的に行われるようになり、2024年もずっと続いている。 悲しいことに、その数は2024年の夏から秋にかけて特に増えており、このことから、処刑が孤立事案ではなく、広い地域で行われており、方針の一部であることを示している。 そのような指示が出されている証拠もある」と言う。
 国際人道法、中でもジュネーヴ諸条約第3条は、捕虜の保護を定めており、処刑は戦争犯罪になる。
2024.12.25
 16:35
RBC Ukraine Battle for Pokrovsk: Russian forces push from flanks in encirclement attempt <2501-122509>
 ロシア軍は、左右の側面からポクロフスクへの突破を試み、都市を包囲しようとしている。 ロシア軍の3つの諸兵科連合軍の部隊がこの地域に集中していると、ホルティツィア作戦戦略部隊報道官であるトレフボフは、全国放送のTelethon放送で述べている。
Pokrovsk の位置 (Goole Map)】
 トレフボフ報道官によると、ロシア軍はポクロフスクに向かって前進する試みを続けているが、現在、市内やその周辺では戦闘は行われていないという。
 「この方向は依然として最もホットなものの1つで、市内にはまだ敵の破壊工作グループや偵察グループはおらず、敵はポクロフスク郊外から可能な限り前進し、国防軍の左右の側面を突破して都市を包囲しようとしている」と述べた。
2024.12.25
 16:20
RBC Ukraine No encirclement of Ukraine's military: Situation in Makarivka area on Vremivka axis <2501-122508>
 RBC-Ukraineが、ウクライナ軍のホルティツィア作戦および戦略群の報道官であるトレフボ氏が、前線のヴレミフカ軸のマカリフカ地区では激しい戦闘が続いているが、ロシア軍はこの地域でウクライナ軍を包囲していないと報じている。
Makarivka の位置 (Goole Map)】
 トレフボフ報道官によると、マカリフカの集落は現在最も激しいものの1つである最前線のヴレミフカ軸に位置していると指摘し、敵はそこで多大な努力を払っており、ウクライナ軍もそれに対応している。
2024.12.25
 13:15
Kyiv Independent Russian missile enters Moldova’s airspace during mass attack on Ukraine <2501-122506>
 モルドバのサンドゥ大統領が、12月25日のウクライナへの大規模攻撃中ロシアのミサイルがモルドバ領空に入ったと確認した。
 クリスマスの朝、ロシアはウクライナのエネルギーインフラを目標に、70発以上のミサイルと100機以上のUAVを発射したため、地元当局によると、少なくとも1人が死亡し、6人が負傷した。
 ウクライナ空軍は、CM 1発がモルドバから西部の町チェルノフツィに向かって飛んでいると報告した。
 サンドゥ大統領によれば、これらの攻撃は「明らかに国際法に違反している」と言い、「モルドバはこれらの行為を非難し、ウクライナと全面的に連帯する」と彼女は述べた。
 Telegram Channelを監視しているところ、ロシアのミサイルがルーマニアに入ったことも報じられているが、ルーマニア国防省は、同国の領空侵犯は確認されていないと述べた。
 ポーランド作戦司令部が報じたところでは、ポーランドはウクライナ西部におけるロシアのミサイルの脅威に対応して戦闘機をスクランブル発進させた。
 NATO加盟国のポーランドとルーマニアは、ロシア軍がウクライナに大規模な空爆を仕掛ける中、各国の空域を守るために戦闘機を頻繁にスクランブル発進させているが、ミサイルやUAVの破壊に使われたことはない。
2024.12.25
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December24 2024 <2501-122502>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月24日の戦況 =
 ロシアの高官は、ウクライナとの交渉は、ウクライナがその後かなりの領土を解放したという事実にもかかわらず、全面侵攻前、そしてロシアの最大の領土獲得の瞬間に行ったのと同じ妥協のない要求に基づいていなければならないというプーチン大統領の主張を繰り返した。
 ロシアの経済的限界は、ロシアの長期的な人口減少と戦う政策を課す努力を妨げる可能性が高い。
 ロシアの貨物船が12月23日に地中海で沈没したが、これはおそらくサンクトペテルブルクからシリアとリビアを経由してウラジオストクへ向かう途中だった。
 米国は12月24日、凍結されたロシア資産からの利益のみから生み出された融資の最初のトランシェをウクライナに提供した。
 ロシア軍がポクロフスク、トレツク、ヴフレダル、ヴェリカ・ノヴォシルカ、クルスク州に前進した。
 ロシア安全保障理事会のメドベージェフ副議長が12月24日、2024年に44万名の新兵がロシア国防省と兵役契約を結んだと主張した。
2024.12.24
 12:45
RBC Ukraine Ukraine's border guards repel Russian motorcycle assault on Siversk axis <2501-122411>
 ウクライナの国境警備隊シヴェルスク軸へのロシアのオートバイ攻撃を撃退した。
Siversk の位置 Google Map)】
 州国境警備隊は、ロシア軍がシヴェルスク方面のウクライナ軍の陣地を急襲しようと試み、このためにオートバイを使用したと報告している。
 ウクライナ軍によると、ロシア軍は曇りの天気を利用することを決定し、我々の防衛の最前線を突破しようとし、オートバイで小さなグループで移動した。 しかし、第1国境警備隊司令部のGALA UAV中隊による空中偵察により、敵の機動を時間内に探知し、正確なUAV攻撃により、敵をその場に拘束した。
 戦闘中、ウクライナの国境警備隊は8名のロシア兵を排除し、彼らのオートバイ数両を破壊した。
2024.12.24
 11:20
RBC Ukraine Russian forces advance on Vremivka frontline, facing destruction by Ukraine's military <2501-122408>
 ロシア軍がヴレミウカの前線に進出し、ウクライナ軍による破壊に直面している。
 過去24時間で、ロシア軍はヴレミウカ前線の6ヵ所の集落近くで攻撃を開始した。 彼らはウクライナの防衛を突破することに成功したとホルティツィア作戦および戦略部隊群が報告している。
 ウクライナ軍によると、ノヴォダリフカ、コスティアンティノポルスケ、ロズリフ、ロズドルネ、ストロジェヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカの各地域で衝突が発生した。
 「現在、旅団の防衛に侵入した敵の攻撃グループの残党を捜索、検出、排除するための作戦が進行中である」と報告書は述べている。
 ウクライナ軍参謀本部によると、前線では過去1日間に252回の戦闘衝突があった。 敵はウクライナの陣地と集落に13回の空爆を開始した。
 特に、ロシア軍はクラホヴェ近郊への進撃を試み、攻撃に航空を使用した。
 さらに、12月23日から24日にかけて、ロシア軍はウクライナとの戦争で1,630名の兵士、10門の火砲、44機のUAVを失った
2024.12.24
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December23 2024 <2501-122407>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月23日の戦況 =
 ロシア軍はポクロフスクの南と南西に徐々に前進しているが、ロシア軍がこれらの戦果を利用して町を包囲できるのか、それともドネツク州の行政境界まで前進するつもりなのかは不明である。
 プーチン大統領がロシア軍に重要な集落を奪うのではなく領土の獲得を確保するよう命じた可能性があるため、ロシア軍司令部がどの取り組みを優先するかは不明のままである。
 ロシア軍司令部は、ポクロフスク方面の担当を中央軍管区の第2軍と第41連合軍 (CAA) で分担しているようだが、ISWは第41CAAの責任範囲 (AoR) におけるロシアの顕著な活動をまだ観測していない。
 ロシア軍の戦闘能力の低下が、ポクロフスク方面へのロシアの進撃速度を遅らせている可能性がある。
 2023年以来、特に2024年の大半を前線での戦闘に従事してきたロシア軍の装甲車両の損失の増加は、前線の特定の正面におけるロシアの前進速度に影響を与えている可能性がある。
 北朝鮮は、クルスク州で3,000名以上が死傷したと報じられる中、ロシアにより多くの軍隊と武器を配備する計画であると報じられている。
 プーチン露大統領は、スロバキアのフィコ首相との会談を利用して、ウクライナを支援する西側の結束を弱体化させるロシアのキャンペーンを推進した。
 露大統領府は、親露派の分離独立地域であるトランスニストリアで偽旗作戦の準備をしている可能性があり、これはおそらくモルドバを不安定化させてEUへの統合を妨害する継続的な試みである可能性が高い。
 ロシア軍は、シリア北部のカーミシュリ基地を含むシリア国内のほとんどの陣地から完全に撤退したと報じられている。
 ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ヴフレダル、ヴェリカ・ノヴォシルカ、クルスク州付近に前進した。
 ロシア退役軍人を政府の役職に任命することを目的としたクレムリンの「英雄の時代」計画は、すでに退役軍人と腐敗した地方当局者との間の対立を引き起こしている。
2024.12.24
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が南部の村に進撃 ちぐはぐな「戦果」は指揮系統の深刻な問題を示唆 <2501-122405>
 ロシア軍の部隊交代による一時的な混乱に乗じて、ウクライナ軍の小規模な部隊が、ウクライナ南部ザポリージャ州ザポリージャ市南方の最前線付近のカムヤンシケ村に進撃したと報じられている。
 北と西をドニプロ川流域の沼地に囲まれ、2022年2月のロシアによる全面戦争開始前には2,000人ほどが暮らしていたカムヤンシケは、この数週間でウクライナ軍が前進を遂げた数少ない場所のひとつである。
 しかし、この前進はつかの間のもので終わるかもしれない。 そして、この戦果はむしろ、ウクライナ軍の指揮系統の深刻な問題を示している可能性もある。
Kam'yanske の位置 (Google Map)】
 ロシアの軍事ブロガーであるロマノフは、カムヤンシケに侵入したウクライナ軍の小隊は近いうちに撤退するか投降するか、もしくは戦死すると予想している。
 ロマノフによれば、ウクライナ軍部隊は沼地によって分断されており、「プレゼンスは局所化され、現在、掃討が進められている」という。 「敵は3人ずつのグループに分かれ、民家に隠れているが、これらの民家は取り壊されつつある」ともロマノフは記している。
 ウクライナ東部ドネツク州のきわめて重要な防御拠点がロシア軍の執拗な攻撃にさらされているというのに、ウクライナ軍はなぜ優先順位の低い方面で、それほど大きな意味のない攻撃のために人命やリソースを危険にさらしているのか。 投入できる兵員や兵器はすべて、東部に向かわせるべきではないのか。 ウクライナ軍の地域司令部は、なぜ適材適所の旅団の配置をしようとしないのか。
 ウクライナ最高会議(国会)のベズフラ議員はかねてウクライナ軍の計画を辛辣に批判してきた人物だが、ほとほとうんざりしているようだ。
 カムヤンシケのウクライナ軍部隊がロシア軍のUAV攻撃を受けた22日にベズフラ議員はSNSで、ウクライナ軍でも一部の指揮官によって歩兵が「いわゆる肉弾突撃や低地の陣地奪還、事前偵察や部隊間連携をしばしば欠いた状況」に投入されているとして「ロシア軍と変わるところがない」と指弾した。
2024.12.23
 21:49
Kyiv Independent Ukraine ends year battered, with Russian troops pushing north, east, and south <2501-122322>
 2024年は、ウクライナ軍が劣勢に立たされ、ハリコフ州北東部とドネツク州東部で進撃するロシア軍に領土を奪われた。
 ロシア軍は2月にドネツク州の工業都市アウディーイフカを占領し、地域全体でロシアの攻勢を開始した。
 ウクライナ軍部隊の部隊交代が不十分だったことを利用して、ロシア軍はドネツク州中部の町トレツクとニウヨークに向けて前進を開始した。
 ロシア軍は夏の間、この地域の東部で地歩を固め続け、ポクロフスク、クラホフ、ヴフレダルに徐々に接近した。
 ヴフレダールは10月に奪取され、専門家は、ロシア軍は数ヶ月以内にポクロフスクを占領できると言っている。
 ウクライナ第2の都市ハリコフの北で、ロシア軍は5月に奇襲攻撃を開始し、すでに現在の戦線を維持するのに苦労していたウクライナ軍をさらに引き伸ばした。
 この国は今、未解決の兵力不足にあり、いくつかの重要な戦闘での敗北が迫り、戦場の状況を変える見込みがほとんどないまま2024年を終えようとしている。
 前線で兵力と火力が劣っているにもかかわらず、ウクライナは8月にロシアのクルスク州への越境侵攻を大胆に開始した。 12月現在、ウクライナは最初に獲得した領土の半分以下しか支配しておらず、北朝鮮軍が関与する迫り来るロシアの反攻に備えている。
 (Kyiv Independent記者 寺島朝海(21))
2024.12.23
 20:03
Reuters 通信

(Yahoo)

ロ軍高官がロイター取材班を標的、8月ミサイル攻撃巡りウクライナ保安庁 <2501-122321>
 8月24日にドネツク州クラマトルスクのホテルがミサイル攻撃を受け、滞在していたReuters取材班のうちエバンス安全顧問が死亡し複数が重軽傷を負ったが、ウクライナ保安庁 (SBU) が、8月に東部ドネツク州のホテルへのミサイル攻撃を指示したとみられるロシア軍幹部を特定し、「Reuters社員を故意に殺害する動機で」行動したと述べた。 SBUが調査結果をまとめた15頁にわたる別の通知で、ミサイル発射の決定は「ウクライナで報道活動に従事していた国際通信社Reuters社員を意図的に殺害する動機で」行われたと指摘した。
 SRUは20日の声明で、ロシア軍参謀本部副参謀長のキム大佐が、8月24日の攻撃を承認したと発表した。 SBUはキム大佐にこの攻撃の公式容疑者であることを通知したとしている。
 検察のウェブサイトに20日公開された文書は、キム大佐がReuters社員がクラマトルスクに滞在しているという情報を得ており、そのスタッフが「民間人で、武力紛争に参加していないことを十分に認識していた」としている。
 SBUは、主張を裏付ける証拠は示しておらず、ロシアがなぜReuters社員を攻撃したかの説明もない。 Reutersの質問に対しSBUは、捜査がまだ進行中だとして、詳細情報の提供を拒否した。
 ロシア大統領府のペスコフ報道官はReutersに、ウクライナでは「ロシア軍は軍事インフラしか攻撃しない」と電子メールでコメントした。
 ReutersはSBUの主張を独自に確認していない。
2024.12.23
 19:00
Kyiv Post $16 million worth of Shahed parts lost as warehouse burns down - HUR <2501-122319>
 ウクライナの主要情報局はTelegramで、ロシアのタタールスタンにあるアラブガ経済特区での火災の原因は「謎」であると述べた。 この火災により、ロシアのタタールスタン共和国のアラブガ経済特区にある組立工場を待っているShahed UAV部品が倉庫を破壊した。
Alabuga の位置 Google Map)】
 ウクライナの軍事情報局 (HUR) は12月23日にTelegram Channelで、この施設には$160M相当のUAV部品が保管されていたと述べた。
 アラブガ経済特区には、化学、機械工学、金属処理の工場があり、その1つが2023年7月にオープンしたイェラブガドローン工場で、ここではロシア軍向けにイランが設計したShahedM3 Albatross偵察UAVを製造している。 この場所は、ウクライナから1,300km以上離れた場所にある。
 HURは、倉庫内の損失を、約65機の攻撃型UAVの胴体と、400機の生産をサポートするのに十分なエンジン航法装置、および赤外線カメラであると列挙した。
 HURの投稿は、倉庫の中身について詳細な知識があるにもかかわらず、火災の原因を「謎」と表現し、火災を壊滅的なものと表現し、「すべてが焼失した」と述べた。
2024.12.23
 17:49
Ukrainska Pravda North Korean army losses in Kursk Oblast exceed 3,000 people – Zelenskyy <2501-122317>
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は12月23日の会議で、戦場の状況とクルスク作戦の地域について報告した。
 ゼレンスキー大統領は最高司令官参謀会議の後、予備的な見積もりによるとしながらも、クルスク州で死傷した北朝鮮兵士の数は3,000名を超えていると述べた。
 「北朝鮮からロシア軍に追加の兵士や装備が送られるリスクがあり、これに対して具体的な対応をとることになる。 現段階での情報によると、クルスク州で死傷した北朝鮮兵士の数は3,000名を超えている」とゼレンスキー大統領は述べた。
 大統領は、朝鮮半島周辺や近隣地域、海域の不安定化リスクが、ロシアと北朝鮮の協力関係の成長に比例して増大していることを世界が理解することが重要であると強調した。
 大統領は、ロシアからの近代戦経験の習得軍事技術の普及世界的な脅威であると付け加えた。
2024.12.23
 17:06
RBC Ukraine Ukraine's Forces debunk false claims of encirclement in Makarivka, Donetsk region <2501-122315>
 ホルティツィア作戦戦略群 (Khortytsia Operational-Strategic Group of Troops) が、ロシア軍はヴェリカ・ノヴォシルカの南に位置するマカリフカを包囲したとしているが、この情報は誤りであると述べている。
 約1週間前にDeepStateは、マカリフカのウクライナ国防軍の守備隊が包囲の危険にさらされていると報告した。 現在、彼らの地図は、ロシア軍がマカリフカを包囲したとされており、ウクライナ軍はまだその地域に残っているとされていることを示している。
 ホルティツィア作戦戦略群は、ヴレミフカ方向のマカリフカの集落におけるウクライナ国防軍部隊の包囲に関する情報は誤りであると述べている。
 「未検証のデータ、そしてその結果として、そのような状況の存在に関する誤った結論は、個々の観察者と独立した専門家による分析の結果であり、その情報は戦闘行動の力学と一致しない情報源に基づいている」と声明には書かれている。
 軍はまた、未確認の情報源からの情報を広めることは、視聴者を誤解させるだけでなく、ウクライナ兵の命を危険にさらす可能性があると注意喚起した。
 最近、ロシア軍がドネツク州にあるウクライナ軍の多くの要塞を攻撃し、その結果、破壊されたことを報告した。 これにより、これらの拠点の制御を維持することが不可能になった。
 ロシア軍はドネツク地域のポクロフスクへの攻撃を準備している可能性があり、これはこの方向での敵の攻撃作戦の集大成になる可能性がある。
2024.12.23
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍が「すべて民生車両」の突撃 装甲車不足いよいよ顕在化 <2501-122311>
 ウクライナとの戦闘で失った何千両もの装甲車両の補充に苦慮しているロシア軍はしばらく前から、歩兵を戦場に運ぶのにオートバイや全地形対応車、バン、トラックといった非装甲車に頼るようになっていた。
 しかし先週、ウクライナ東部の要塞都市ポクロウシク郊外であったピックアップトラックやセダンによる突撃は、ひとつの転換点になったのかもしれない。 ロシア軍による大規模な突撃で使われた車両すべてが民生用だった最初期の事例のひとつだった可能性があるからだ。 ロシアにとって不吉な動向なのは確かだが、必ずしも決定的な出来事ではない。
 ウクライナ軍のUAVが上空から監視するなか、トラックや乗用車少なくとも7両に乗り込んだロシア軍小隊もしくは中隊規模の部隊が、ポクロウシク郊外のウクライナ軍陣地に向けて突進してきた。 うち1両は赤い旗を掲げていた。
2024.12.23
 07:49
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部2集落を制圧 ドネツク州全域で着実に進軍 <2501-122307>
 露国防省が22日、ロシア軍がウクライナ北東部ハリコフ州と東部ドネツク州でそれぞれ一つの集落を制圧したと発表した。
 ウクライナ軍参謀本部はロシア軍による集落制圧について言及しなかったが、激しい攻撃を受けたと報告している。
 ロシア軍が2都市の制圧を目指して戦力を集中させているドネツク州では、全域で同軍が着実に前進しており、交通の要衝で重要な石炭採掘場があるポクロフスクに移動し、さらに南のクラホフに迫っているもようである。 ロシアが任命したドネツク州占領地域責任者はTelegramで、ロシア軍が南からポクロフスクに前進していると述べた。
 ロシア軍はここ2ヵ月に、ウクライナ侵攻開始以来、最も速いペースでウクライナ東部を進撃しており、ウクライナ軍は20日にロシア軍に包囲されるのを避けるため、ポクロフスク近郊とクラホフ近郊の2集落周辺から部隊を撤退させたと発表した。
2024.12.23
 05:30

(15:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December22 2024 <2501-122302>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月22日の戦況 =
 プーチン露大統領が、2014年と2015年にウクライナと交わした停戦に違反し、2022年2月よりもさらに早く全面的な侵攻を開始すべきだったという最新の主張を繰り返した。
 ウクライナ軍は、12月21日~22日の夜に、オリョール州の石油貯蔵所をUAVで攻撃したと報じられている。
 ロシア軍は戦場でより多くのウクライナ人捕虜を処刑した。
 ウクライナ軍はザポリージャ州西部で失った陣地を奪還し、ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク付近、およびクルスク州で前進した。
 北朝鮮は、少なくとも4発のBMをロシアに追加供与した可能性がある。
2024.12.22
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December21 2024 <2501-122202>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月21日の戦況 =
 プーチン露大統領は、2025年にクレムリンが予定している「祖国防衛年」に先立ち、ロシアと占領下のウクライナの若者を対象としたロシアの軍事愛国教育ネットワークを拡大し続けている。
 ウクライナ軍は12月21日、タタールスタン共和国のカザンに対してUAV攻撃を実施した。
Kazan の位置 (Google Map)】
 ロシア軍はクルスク州とポクロフスクとクラホヴェの近くで前進した。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊で失った領土を奪還した。
 ロシア国防省が、プーチン大統領による新たな軍種の設立を公式に命じたことを受けて、無人システム部隊の設立に向けた取り組みを引き続き強化している。
2024.12.21
 06:10

(16:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December20 2024 <2501-122003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月20日の戦況 =
 12月20日朝のロシアのBM攻撃で、キーウ中心部のいくつかの大使館に損害を与えた。
 ウクライナ軍が、UGVFPV UAVのみを使用した最初の攻撃を行ったと報じられており、技術革新を地上作戦に活用するウクライナの継続的な取り組みが浮き彫りになった。
 プーチン大統領は、2025年のロシアの政治的・イデオロギー的優先事項をロシアの退役軍人を中心に据える意向を発表した。
 露大統領府は、ウクライナのクルスク州侵攻への対応に失敗したとして、クルスク州の公務員をスケープゴートにし続けている。
 ロシア軍はクルスク州、クピャンスク近郊、トレツク内、ヴフレダル方面に進出した。
 ロシア反体制派メディアのMediazonaが12月20日、2024年1月1日以降にウクライナで少なくとも20,364名のロシア兵が戦死したことを確認したと報じた。
2024.12.21
 05:22
Kyiv Independent Over 12,000 civilians killed in Ukraine during Russia's full-scale war, UN says <2501-122101>
 国連軍縮事務所 (UNODA) の中満事務次長が12月20日に開催された国連安全保障理事会の会合で、2022年2月にロシアが全面侵攻を開始して以来、ウクライナでは12,340人以上の民間人の死者が記録されていると述べた。 死傷者に関する国連の報告書は、ロシアのプーチン大統領が12月19日にキーウに対してOreshnik IRBMを発射すると脅すなど、ウクライナの都市に対する威嚇をエスカレートさせている中で発表された。
 国連人権高等弁務官事務所 (OHCHR) は、2022年2月24日から2024年11月30日までのウクライナでの民間人死傷者を記録したと中満事務次長は述べた。 この期間に12,340人以上の民間人が死亡し、27,836人以上が負傷した。
 国連は、2024年に空爆と長距離兵器が前年よりも多くの死傷者を引き起こしたことを発見したと中満事務次長は述べた。
 国連ウクライナ人権監視団のデータによると、1月1日から11月30日の間に空爆で341人の民間人が死亡し、1,803人が負傷した。 この数字は、2023年から死亡者数が3倍、負傷者数が6倍に増加したことを表している。
 また、OHCHRは、11月のウクライナ民間人死傷者の42%がロシアの長距離兵器による攻撃によるもので、これは前月から「大幅に増加」していることも明らかにした。
2024.12.20
 15:27
Kyiv Independent Russian missile attack damages 6 foreign embassies in Kyiv, Foreign Ministry says <2501-122008>
 ウクライナ外務省報道官のティキイ氏がブリーフィングで、ロシア軍による12月20日のキーウへのミサイル攻撃により、多くの外国大使館が被害を受けたと述べた。
 ロシアの攻撃で大きな被害を受けた建物内には、アルバニアアルゼンチンパレスチナ北マケドニアポルトガルモンテネグロの大使館がある。
 地元当局は、ロシアが早朝にキーウに対して一連のミサイル攻撃を開始し、1人が死亡、12人が負傷したと報告した。
 ウクライナ空軍は、首都はがIskander-Mまたは北朝鮮のKN-23 5発のBMで攻撃されたが、そのすべてを撃墜したと主張している。
2024.12.20
 12:20

(22:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December19 2024 <2501-122007>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月19日の戦況 =
 プーチン露大統領が、2022年の攻撃決定について反省を求められた際、2014年にウクライナに課した停戦もっと早く全面的に開始することで、停戦を破るべきだったと述べた。
 プーチン大統領は、ウクライナとの交渉は、ウクライナがキーウを確保し、当時彼の軍隊が保持していた領土の大部分を解放したという事実にもかかわらず、侵攻前及びロシアの最大の領土獲得の瞬間に行ったのと同じ要求に基づいていなければならないと主張した。
 プーチン大統領がウクライナの完全降伏を主張するのは、ロシアが勝利しており、ウクライナと西側の決意よりも長持ちするという彼の信念を反映している。 プーチン大統領は、ウクライナ軍がロシアに他の重大な戦場の挫折を負わせ、軍事的には勝てないことを彼に示さない限り、より小さな和解を受け入れる可能性は低い。
 プーチン大統領は、ゼレンスキー大統領の任期は違法であるという誤った言説を繰り返し、交渉を遅らせ、戦争の終結をますます望んでいるロシア国民の間でウクライナの完全降伏への支持を集めたウクライナを非難する一因となった。
 プーチン大統領は、クルスク州からのウクライナ軍の駆逐よりも、ドネツク州でのロシアの攻撃作戦を優先するという彼の決定を正当化し続けている。
 プーチン大統領は、ロシア・北朝鮮関係について、彼が率直であるにもかかわらず、ウクライナ軍をロシア領土から追い出すために、北朝鮮軍が必要だと認めるのが恥ずかしいようである。
 プーチンは、非核抑止力の一部として、ロシアのOreshnik BMに固執し続けているが、これは同時に、欧米にロシアに有利な決定を強いるとともに、プーチンに、失敗した核の武力威嚇の言説からの出口を提供することを狙っている。
 プーチン大統領がロシアの軍事能力を自慢するのは、ここ数ヵ月、ロシアがドネツク州で比較的急速に前進するために被った深刻で持続不可能な損失の現実を無視している。
 プーチンは、ロシア経済を強く安定していると偽りながら、経済問題の責任をロシア中央銀行に転嫁し続けている。
 ロシア軍はクピャンスク、トレツク、クラホヴェ、ヴフレダル、ヴェリカ・ノヴォシルカ、ロボティン付近に進出した。
 プーチン大統領は、ロシア国防省をスケープゴートにして、ウクライナの地域への侵攻を「対テロ作戦」として軽視する決定をしたことにより、クルスク州で戦うロシア軍人に影響を与えている組織的な支払い問題に対する責任を回避する努力を続けた。
 プーチン大統領は、12月19日の年次TV放映記者会見で、マリウポリ占領当局に対し、違法に没収されたウクライナのアパートを再分配するよう呼びかけ、ウクライナの人口統計を根本的に変えるために、ウクライナの占領地域にロシア人を強制的に再びロシアの人口に組み込込もうとするロシアの継続的な取り組みを示唆した。
2024.12.20
 08:36
産経新聞

(Yahoo)

ロシア北極圏の北方艦隊基地周辺で爆発 ウクライナが報告、ドローン攻撃の可能性も <2501-122003>
 ウクライナ国家安全保障・国防会議傘下にある偽情報防止センターコバレンコ所長が19日、露北極圏ムルマンスク州に司令部を置く露北方艦隊の基地周辺で爆発が起きたとSNSで報告し、爆発の様子が撮影されたとする動画も投稿した。 ムルマンスク州には2024年夏以降、複数回にわたってウクライナ軍のUAVが飛来していたとの情報もある。
 コバレンコ所長は「ムルマンスクとウクライナ直線距離は2,000kmだ」と指摘したが、これに先立つ11月下旬に米政府系メディアは、ウクライナが航続距離2,000kmのCUAVの運用を始めていると報じていた。 ウクライナメディアは、爆発が同国軍のUAV攻撃により起きた可能性があるとの見方を示唆した。 露国防省は12月19日までにムルマンスク州での爆発に言及していない。
 コバレンコ所長は、ムルマンスク州には北方艦隊司令部のほか、弾薬庫や船舶修理ドッグなどがあるとし、また、北方艦隊の艦艇はウクライナ領土へのミサイル攻撃にも参加してきたとした。
2024.12.19
 18:58
RBC Ukraine DPRK soldiers in Kursk region complaining about shortage of ammunition - Ukraine's intelligence <2501-121914>
 ロシア西部のクルスク地域では、北朝鮮の部隊が
RPGの弾薬不足に直面している。 国防情報局 (GUR) のTelegram Channelによると、武器不足の最初の報告はルスカヤ・コノペルカの地域で現れた。
 GURによると、12月17日~18日に、ロシアはウクライナとの戦争に北朝兵を投入し続け、特にクルスク地域では、北朝鮮の兵士の新しい一群に、5.45mm、7.62mm、および12.7mmの小火器、防弾衣、鉄帽を支給した。
 北朝鮮の突撃部隊は、戦闘車両が損耗したためこれを補填する給水車を使用して前線に輸送された。
2024.12.19
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December18 2024 <2501-121907>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月18日の戦況 =
 ウクライナ軍は12月18日、ロストフ州の化学工場を攻撃したと報じられている。
 ヨーロッパのウクライナ同盟国は、ウクライナが戦争を維持するために、金銭的および防衛産業的支援を提供し続けている。
 ロシア軍参謀総長のゲラシモフ陸軍大将は、2024年のロシアの領土獲得に関する統計を大幅に誇張した。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) は12月18日、ロシア核・生物・化学防衛軍 (NBC) のキリロフ中将彼の補佐官ポリカルポフ少将を殺害したIEDを仕掛けた容疑者を12月17日にモスクワで拘束したと発表した。
 ロシア軍はクピャンスク、クレミンナ、ポクロフスク近郊に進出した。
2024.12.18
 23:35
Kyiv Independent One of Russia's largest chemical plants reportedly attacked in Rostov Oblast <2501-121816>
 ウクライナの対偽情報センターのコバレンコ所長が12月18日に、ロストフ州への攻撃でロシア最大の化学工場の一つであるKamensky Combineが攻撃されたと主張した。 コバレンコ所長はもこの工場はロケット燃料と弾薬および爆発物の部品を製造していると述べた。
 ロシア当局は、Kamensky Combineへの攻撃とされるものについてコメントしていないが、ロストフ州のスリュサル知事代行は、ロシアの防空部隊が12月18日に同地域上空で10発のミサイルを撃墜したと主張した。
2024.12.18
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December17 2024 <2501-121808>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月17日の戦況 =
 ウクライナ保安庁 (SBU) が12月17日に、モスクワでロシアの核・生物・化学防衛軍 (NBC) 司令官のキリロフ中将と補佐官ポリカルポフ少将を殺害した。
 露大統領府とロシアの宣伝屋は、キリロフ中将の暗殺を、ロシアのウクライナへの全面侵攻と、ロシアの化学兵器攻撃とウクライナに対する情報作戦に対するキリロフ中将の責任の結果ではなくいわれのないテロ行為として組み立てようと圧倒的に試みた。
 ロシアの超国家主義的な情報社会は、ウクライナに報復するよう露大統領府に対して、軍事・政治指導部を攻撃するよう要求し、ウクライナでの戦争をロシア軍にも影響を与える全面戦争と認めないという露大統領府の決定を間接的に批判した。
 ロシアの公式筋がロシアでの戦闘のための北朝鮮軍の配備について報告したり確認したりすることを避け続けているため、米国家安全保障会議のカービー報道官が12月16日に北朝鮮軍がクルスク州で戦闘に従事し、損失を被っていることを確認した。
 露大統領府も、シリア暫定政府も、シリア国内のロシア基地の将来について確信を持っているようには見えず、シリア暫定政府がロシアの基地権を拡大するかもしれないという主張や報道にもかかわらず、ロシアがフメイミム空軍基地とタルトゥース港で、軍隊を撤退させるための目に見える準備を続けていることを説明している可能性が高い。
 ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク、ヴフレダル、ヴェリカ・ノヴォシルカ、クルスク州付近に進出した。
2024.12.18
 09:00
Forbes

(Yahoo)

北朝鮮兵、一度の戦闘で数百人死傷か ロシア・クルスク州の村奪還作戦で <2501-121807>
 ウクライナのジャーナリストやその他の情報筋によれば、ロシア西部クルスク州でロシア軍とともに戦っている北朝鮮軍部隊は、ウクライナ軍が8月以来保持する650㎢ほどの突出部の南東周縁に対する一度の戦闘で数百名を失った可能性がある。
 北朝鮮部隊の歩兵は6~7日ごろ、プリョーホボ村付近の野原を横切って3波にわたる突撃を行い、最終的に同村から100名ほどと見られるウクライナ軍の守備兵を排除することに成功した。
 攻撃には北朝鮮兵500名以上が参加した可能性があり、これらの兵士は朝鮮人民軍の第92第94両特殊作戦旅団の所属とも伝えられる。
 ウクライナジャーナリストのツァプリエンコ氏は、この攻撃に参加した北朝鮮兵の最大で半分が失われた可能性があると報告している。
 北朝鮮兵のほかにロシア兵も参加したとされる先々週末ごろの攻撃に関する報告や映像は、北朝鮮がどのようにこれほど多くの人員を失ったのかを説明しているのかもしれない。
 現時点で詳細は不明で、ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は「情報を検証中だ」としている。
2024.12.17
 10:40

(20:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December16 2024 <2501-121707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月16日の戦況 =
 プーチン露大統領がロシアのOreshnik BMとロシアの非核抑止力に固執し続けていることは、クレムリンが核の威嚇を続ける物語からの出口を探している可能性があることを示唆している。
 プーチン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領は非合法であるというロシアの虚偽の言説を再び繰り返し、ウクライナの正統で民主的な政府の退陣が、戦争の交渉による解決のためのクレムリンの前提条件の一つであることを確固たるものにした。
 ベロウソフ露国防相も、12月16日のロシア国防省の幹部会で、プーチン大統領が以前に述べたウクライナの領土目標を、戦争の交渉による解決のためのもう一つのクレムリンの前提条件として繰り返した。
 ベロウソフ国防相はまた、12月16日の演説を利用して、効果的で革新的な管理者としての姿勢を取り、国防省の主導力を元国防相で現安全保障会議長官のショイグ氏の指導力と鋭く対照させた。
 プーチン大統領は国防省に対し、ロシアの非正規無人機部隊に対する統制を一元化する継続的な取り組みの一環として、無人システム部隊の設立を命じた。
 ベロウソフ国防相の発言は、ロシア軍が最近の死傷者率を補うのに十分な数の軍人を募集していることを裏付けているが、攻撃作戦の強化は、ロシアの暗号動員の取り組みの有効性をこれまでも、そしてこれからも圧迫し続ける可能性が高い。
 ロシアは、シリアのフメイミム空軍基地タルトゥース港での駐留を維持するため、シリア暫定政府との交渉を続けているが、チェチェン共和国のカディロフ首長が最近、HTSに訴えたことは、交渉が暗礁に乗り上げた可能性を示唆している。
 ロシアは、ロシア軍が1ヶ月以内に完全に撤退するという限られた報道の中で、シリアの部隊グループの一部を西海岸に撤退させ続けている。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はチャシフ・ヤール、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカの近く、およびクルスク州で前進した。
 ロシア政府は、ロシア国防省の軍事建設会社の監査役会会長にベロウソフ国防相を任命したが、これはおそらくロシア国防省内で進行中の汚職防止の取り組みの一環である。
2024.12.16
 22:14
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russia sets goal to fully occupy 4 Ukrainian regions in 2025 <2501-121613>
 ベロウソフ露国防相が12月16日の国防省会議で、ロシアは2025年にウクライナのドネツク州、ルハンスク州、ヘルソン州、ザポリージャ州全体を占領することを目指していると述べた。
 国防省の会議で演説したベロウソフ国防相は、「6月にプーチン大統領が発表した目標」と彼が表現したものを達成するというロシアのコミットメントを繰り返し、「2025年に、ロシアは戦争で勝利を達成することを計画している」と彼は付け加えた。
 6月14日、プーチン大統領は、ウクライナ軍がウクライナの4つの州から撤退し、NATO加盟の願望を正式に放棄した場合にのみロシアが停戦と和平交渉に同意すると述べた。 プーチン大統領の追加要求には、クリミアとセヴァストポリをロシアの一部として認めることが含まれている。 「ウクライナがそのような決定の用意があると宣言し、軍隊の本当の撤退を開始し、NATOの野望を公式に放棄するやいなや、我々は直ちに砲撃を停止し、交渉を開始する」とプーチン大統領は当時述べた。
 ロシアの主張にもかかわらず、これらの地域の大部分はウクライナの支配下にある。 地域の首都ヘルソンとザポリージャはウクライナにしっかりと支配されており、モスクワは2014年に最初に侵攻した領土であるドネツクとルハンスクの一部を占領している。
2024.12.16
 06:45

(16:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December15 2024 <2501-121602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月15日の戦況 =
 ロシア軍は、シヴェルスク近郊で活動しているロシア軍指揮官の交代が最近報じられたことを受けて、シヴェルスク方面で大隊規模の機械化部隊による攻撃を実施した。
 最近のシベルスク攻撃は、ロシア軍がより効果的な攻撃を行うことを学んでいるように見えるが、戦場での機動性を回復するにはほど遠いままであることを示している。
 北朝鮮軍は、クルスク州でロシア軍との連絡不足と高い死傷者を出しており、予想される苦戦に直面していると報じられており、北朝鮮とロシアの要員間の調整を混乱させ、ロシア軍の作戦を弱体化させる可能性が高い。
 ロシアがシリアの他の基地から撤退しながら、シリア西部の主要な軍事基地を維持する合意を確保したという報道が続いているため、シリアの軍事資産に関するロシアの当面の計画は不明のままである。
 ロシア軍は最近、シヴェルスク、トレツク、ポクロフスク、ヴフレダル付近に前進した。
 ロシア情報筋は、ロシア軍の不十分な訓練システムと無能な軍事教官について不満を漏らし続けている。
2024.12.15
 16:25
RBC Ukraine Explosion in Ulyanovsk disrupts Russian military logistics - Ukrainian intel <2501-121509>
 RBC-Ukraineは15日に、ウクライナ軍が敵の兵站を破壊する作戦を成功裏に実施したと報じた。
 ウリヤノフスクでは爆発により線路が破壊された。 ウクライナ国防省の国防情報局 (DIU) によると、ロシア占領軍の軍事兵站は別の問題に直面していた。
Ulyanovsk の位置 (Google map)】
 12月14日に、ウリヤノフスクの鉄道地区、スビアガ川近くの区間で、地元の機関車庫とウリヤノフスク自動車工場からわずか数㌔のところで、爆発が起こり、線路が損傷した。
 DIUはまた、12月13日にクラスノダール市で火災が発生し、機関車3両が使用できなくなり、12月11日にはディーゼル機関車2両がブリャンスクで全焼したと報告した。
 DIUは「ロシアがウクライナに対する大量虐殺戦争を遂行するために使用している物流施設を弱体化するプロセスは続いている」と述べた。
 情報筋によると、守備隊は$4M相当のロシアの燃料タンク40個を破壊することに成功した。
 さらに最近ではDIUのUAVが、ロシア軍に燃料を供給する「ブリャンスカヤ石油貯蔵所」を目標にブリャンスク地域のエネルギー複合施設を攻撃した。
2024.12.15
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December14 2024 <2501-121506>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月14日の戦況 =
 ウクライナのゼレンスキー大統領が12月14日、ロシア軍がクルスク州での歩兵による攻撃に北朝鮮兵を投入したと述べた。
 ロシアがシリアから軍事資産を撤退させているという報道が続いているため、ロシアがシリアに軍事駐留を続ける見通しは不透明なままである。
 シリア暫定政府の複雑な特色から、ロシアがシリアの反政府勢力との交渉に関与しているかどうかについて、矛盾する報道をもたらす可能性が高い。
 ウクライナ軍は、12月13日~14日の夜に、オリョール州の石油貯蔵所を攻撃した。
 「グルジアの夢」が支配する新議会と他の政府機関は12月14日に、「グルジアの夢」の候補者、カヴェラシヴィリをジョージア大統領に選出した。
 ロシア軍はクルスク州と、トレスク、ポクロフスク、クラホヴェ、ロボチン付近に進出した。
 ウクライナ軍は、過去数週間以内にヴォフチャンスク近郊で失った陣地を奪還した。
 プーチン露大統領が、退役軍人計画「英雄の時間」を引き続き称賛し、ロシア政府と社会を軍事化するために利用している。
2024.12.15
 07:17
産経新聞

(Yahoo)

「北朝鮮兵が突撃戦を開始」 ロシア・北朝鮮混成部隊、損害200人 ウクライナ軍発表 <2501-121504>
 ウクライナ軍参謀本部が14日、露軍が北朝鮮兵を前線での突撃作戦に投入し始めたと発表した。 場所はウクライナ軍が越境攻撃で一部を占領下に置いた露西部クルスク州で、14日までにウクライナ軍のUAV攻撃などにより、露朝混成部隊が200名規模の損害を出しているとした。
 ウクライナが北朝鮮兵の具体的な死傷者数に言及するのは初めてで、参謀本部によると北朝鮮兵は露軍の海兵隊や空挺部隊に編入され、突撃任務に参加しているという。
 ウクライナのゼレンスキー大統領も14日のビデオ声明でかなりの数の北朝鮮兵が突撃に加わり、相当数の損失を出しているとし、現時点で北朝鮮兵が戦闘に参加しているのはクルスク州だけだが、将来は別の前線にも投入されうるとの情報もあるとした。
 11.000名規模とされる北朝鮮兵は10月にロシアに入国したが、大部分はこれまでクルスク州の露軍施設などで戦闘訓練を受けてきたとされる。
 ロシアは北朝鮮兵で兵力を増強し、同州の早期奪還につなげる構えである。
2024.12.15
 03:25
共同通信

(Yahoo)

ロシア、北朝鮮兵を大量投入か ゼレンスキー氏が非難声明 <2501-121502>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が14日の動画声明で、自国軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州に、ロシア軍が「かなりの数の北朝鮮兵」を戦闘に投入し始めたと述べた。 目立った数の死傷者も出ていると述べたが、暫定的な情報だとして規模には言及しなかった。
 ロシアの一部軍事ブロガーは13日までに通信アプリに、クルスク州で北朝鮮兵が初めて戦闘に参加し、集落の奪還作戦に加わったと投稿した。 ロシア側から北朝鮮兵の参戦情報が出てくるのは珍しい。
 ゼレンスキー大統領は「これがエスカレーションでなければ何がエスカレーションなのか」と述べ、プーチン大統領が戦争を拡大していると訴えた。
 北朝鮮兵の役回りは不明だが、ロシアの部隊に組み込まれ、他の戦線にも投入される可能性を示唆する情報があるとも語った。
2024.12.14
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December13 2024 <2501-1214307>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月13日の戦況 =
 ロシア軍は、12月12日~13日の夜に、戦争が始まって以来、ウクライナに対して最大規模のミサイルとUAV攻撃を行い、主にウクライナのエネルギーインフラを破壊した。
 ウクライナのエネルギー施設を標的としたロシアの一連の攻撃は、2024年~ら2025年の冬にウクライナを凍結し、ウクライナと西側諸国にロシアに利益をもたらす政策決定を自制するよう強いることを目的とした広範な作戦の一環である。
 ウクライナがロシアの軍用飛行場やロシアの防空システムに対する攻撃を行ったことが、ロシアのウクライナに対する航空作戦や滑空爆弾攻撃の減少を促している可能性がある。
 ロシアは、シリアにおけるロシア軍の長期駐留について、一部のシリア集団との交渉を続けながら、シリアの部隊集団の一部を撤退させている。
 しかし、シリア北東部のカーミシュリーにあるロシアのヘリコプター基地の状況は、依然として不透明である。
 米国防総省は12月12日、ウクライナに対する$500M相当の新たな軍事支援パッケージを発表した。
 ロシア軍内部の情報源で、以前はロシア軍内の指揮官交代を正しく予測していた人物が、ロシア軍司令部が第3諸兵科連合軍 (旧ルハンスク人民共和国軍団) の司令官オフチャロフ少将を解任したという最近の主張に反論した。  ロシア軍はポクロフスクとヴフレダルの近くで前進した。
2024.12.13
 22:56
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ各地のエネルギー施設に最大規模の攻撃 「今年12回目」 <2501-121315>
 ロシア軍は12~13日、ウクライナのエネルギー施設に対して大規模な攻撃を行った。 ウクライナ空軍によると、ミサイル93発とUAV 193機が使われた。 攻撃は広範囲に及び、イワノフランキウスクやリビウ、テルノピリといった西部の州の各知事も「最大の攻撃を受けた」などとSNSで報告した。
 ゼレンスキー大統領はSNSで、「エネルギー施設を標的とした最大規模の攻撃の一つだ」と訴えた。
 国営の送電会社のUkrenergoは、ロシア軍による電力施設への大規模攻撃が「2024年に入ってから12回目」だとしている。 電力不足は続いており、今回の攻撃の影響で、13日の計画停電の時間をのばさざるをえなかったという。
2024.12.13
 14:30
Kyin Independent Ukrainian marines destroy Russian drones from American Island boats <2501-121308>
 ウクライナ海軍が米国から供与されたIsland級哨戒艇からロシアのShahed UAVを撃墜している。
 ウクライナ海軍は、ロシアの全面侵攻前に米国からIsland級哨戒艇を受領していた。 戦闘任務中に乗組員はしばしばロシアの空中目標に遭遇しこれを破壊した。
 Island級哨戒艇はBushmaster 25mm機関砲1門12.7mm機関銃 2丁で武装しており、9名が乗り組んでいると声明は述べている。
 全長110ftのIsland級哨戒艇は、米国沿岸警備隊の高速警備艇で、沿岸海域での巡視および捜索救助活動のために設計された。
2024.12.12
 22:55
RBC Ukraine Frontal assaults failed. National Guard reports on change in Russian tactics near Pokrovsk <2501-121221>
 ロシア軍は2ヶ月間、ポクロフスクへの正面攻撃を試みたが、大きな損失を被った。 ウクライナ国家警備隊のChervona Kalyna第14旅団の報道官であるミコラ・コヴァルの声明によると、敵は現在、その戦術を変更し始めている。
 彼によれば、ロシアはポクロフスク近郊で24時間「処分するために」兵士を送り込んでいるという。 ウクライナの守備隊は数十の攻撃を撃退し、ロシア軍を排除している。
2024.12.12
 07:30

(17:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December11 2024 <2501-121205>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月11日の戦況 =
 ロシア軍ポクロフスクの南で戦術的な優位に立ち続けており、ウクライナの弱点を攻撃し、南からポクロフスクを直接攻撃するための迂回作戦を試みている。
 米諜報機関は、ロシアが近い将来にウクライナに対して2発目のOreshnik BMを発射する可能性があると警告していたが、これはおそらく、西側がウクライナにさらなる軍事支援を提供するのを思いとどまらせるための継続的な威嚇のためであろう。
 ウクライナ軍は、12月10日~11日の夜に、ブリャンスク州石油貯蔵所とロストフ州タガンログの航空機修理工場を攻撃した。
 ロシア軍はクルスク州とトレツク、クラホヴェ、ヴフレダル方面に進出した。
 露大統領府は、ウクライナ戦争のロシア退役軍人をロシアの地域行政機関の指導的地位に統合するために、Time of Heroes計画を引き続き活用している。
2024.12.12
 01:19
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部の陣地破壊 戦略拠点3キロ圏内に進軍 <2501-121202>
 ウクライナ軍が11日、ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロフスク近郊の複数のウクライナ軍拠点を破壊あるいは占領したことを明らかにした。 戦略的に重要な燃料補給拠点に攻勢を強めている。
 オープンソースの地図によると、数ヵ月にわたってポクロフスクへの進撃を行ってきたロシア軍は現在、同市の南郊から3kmの地点まで接近している。
 ウクライナ東部軍の報道官は戦闘陣地の2ヵ所が破壊され、1ヵ所が失われたとし、「現在、陣地奪還に向けた措置が講じられている」と述べた。
2024.12.11
 08:48
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ東部で激戦続く 露軍15万人集結 ゼレンスキー氏、新兵器「初使用」と発表 <2501-121112>
 ウクライナメディアが、ロシアのウクライナ侵略で、ウクライナ東部方面軍高官のボロシン氏は10日、最激戦地の東部ドネツク州ポクロフスク方面を含む3方面に露軍が計15万名規模の戦力を集結させていると明らかにした。 同氏は一方で、地元TVでの発言で、東部でウクライナ軍が11月だけで露軍35,000名を死傷させ、前進を食い止めていると指摘した。
 ボロシン氏よると、露軍が戦力を集結させているのは、ポクロフスクとクラホボ、ブレメフカの3方面で、特に要衝であるポクロフスク方面には露軍7万名が投入されているという。 露軍はここ数ヵ月間、ポクロフスクの制圧を狙って攻勢を継続し、多大な損害と引き換えに一定の前進を果たしていると伝えられている。
 また、ウクライナ軍現場部隊のアルヒモフ広報官は8日、ドネツク州トレツクを巡る攻防で、同国軍の囚人部隊が同市近郊の複数陣地を奪還したと発表した。
 ドネツク州全域の掌握を主目標とする露軍は、ウクライナ軍の防衛線を突破して同州の主要都市クラマトルスク方面への前進路トを切り開きたい思惑である一方、ウクライナ軍は、防衛線を順次後退させつつ露軍に攻勢を維持できなくなる水準まで損害を与えようとする戦術を進めている。 ゼレンスキー大統領は10日の国内式典で、射程700kmとされる新型の長射程ミサイル型UAV Pekloを初めて実戦使用したと発表した。 同種のUAV Palianytsiaが量産体制に入ったとも述べた。
2024.12.11
 08:36
Kyiv Independent Media identifies over 82,000 Russian soldiers killed in Ukraine <2501-121111>
 12月11日に発表されたBBCロシアとロシアの独立系Mediazona共同調査によると、ジャーナリストとボランティアは、12月6日の時点でウクライナへの全面侵攻中に死亡した82,050名のロシア兵の名前を特定した。
 ロシアはウクライナ東部で領土を拡大し、残忍な大量波戦術を用いて前進し、兵士の多くを犠牲にしている。
 MediazonaとBBC Russiaの調査結果によると、この損失はロシアの低所得者層人種的に疎外された地域に不釣り合いなほど影響を与えている。 バシコルトスタンは、ウクライナで死亡した兵士の数が最も多い場所である。
 ウクライナ軍は、ロシアがウクライナとの戦争で12月上旬の時点で戦死者と戦傷者が75万名を超えたと報告した。 ウクライナと西側当局は、毎日最大1,500名のロシア人死傷者を報告している。
 ウクライナ当局は、60万名のロシア人死傷者を発表してから3ヶ月も経たない11月4日に、70万名のロシア人の損失を報告した。 ロシアは死傷者数を公表していないが、国防省の職員は最近、国防省が行方不明の兵士を特定するための48,000件の要請を受けたと漏らした。
 ロシアの政治家は国民の不評を恐れて全面的な動員の実施を避けようとしてきた。 それどころか、国は志願兵を引き付けるためにボーナスを引き上げた。
 ロシア国民の死傷者を軽減するため、ロシアは外国人を軍隊に採用する努力も行っていて、北朝鮮にはロシアのウクライナ戦争を支援するために10,000~12,000名の将兵を派遣したと報じられている。
 ロシアの独立系メディアMeduzaは先週、その計算によれば、ロシアの損失が初めて採用能力を上回り始めたと報じた。
2024.12.11
 07:30

(17:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December10 2024 <2501-121109>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月10日の戦況 =
 シリアをめぐるロシア軍の態勢は、アサド政権の崩壊に対する露大統領府の現在の慎重で優柔不断な対応を反映し続けている。
 ロシアは、北朝鮮との軍事協力が拡大する中、北朝鮮に戦闘機を供給するつもりである。
 プーチン大統領は12月10日に、モスクワでラジナート・シン印国防相と会談したが、インドはロシアとの軍事技術協力のバランスを取り、主要な西側同盟国との良好な関係を維持するための努力を続けてきた。
 ウクライナ軍はヴフレダル方面に進出し、ロシア軍はクルスク州とハリコフ州、スヴァトヴェ、トレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴフレダル、ヴェリカ・ノヴォシルカ方面に前進した。
 ロシア政府は、ドネツク人民共和国とルハンスク人民共和国軍団 (DNRとLNR AC) の非正規ロシア軍部隊と退役軍人を正式に承認し、ロシア国防省の下に正式に統合する取り組みを続けている。
 ロシアは、欧米がロシアや交戦国に対する経済制裁をしているにもかかわらず、欧米が生産したハイテク部品をロシアの兵器システムに利用し続けている。
 ロシア国防省内の指揮官交代を以前から正しく予測していたロシアの内部情報筋は、12月9日にプーチン大統領がロシアの国防次官フラドコフを少将に昇進させたと主張した。
2024.12.11
 07:04
朝日新聞

(Yahoo)

IAEAの車両にドローン攻撃 ザポリージャ原発の方向に走行中 <2501-121107>
 国際原子力機関(IAEA)が10日、ロシアの支配下にあるウクライナ中南部のザポリージャ原発方面に向かっていたIAEAの公用車UAVの攻撃を受け車両後部が破損したと発表した。 職員と運転手、警備員は無事だったとしている。 グロッシ事務局長は声明で、「原発の安全を担う人々への攻撃は、断固として受け入れられない」と批判した。
 IAEAによると、攻撃を受けた車両を含む車列は、同原発に常駐する職員の交代のため、前線から8kmのウクライナ政府の支配地域を走行中だった。 UAVは後方から飛来して車両に激突したという。
2024.12.09
 17:00
Forbes

(Yahoo)

クルスク州のロシア軍部隊がカーゴトラックで突撃 むき出しの歩兵にドローン突っ込む <2501-120914>
 塹壕に身を隠すウクライナ軍部隊への攻撃に用いる車両として、バンやカーゴトラックは最悪とまではいかない。 その不名誉な称号はおそらく、簡素な自転車にこそふさわしい。
 もっとも、バンなどに乗って戦闘に赴けば殺されずに済むのかといえば、そういうわけでもない。 ウクライナ軍の侵攻先であるロシア西部クルスク州で5日かその少し前、ロシア軍のある歩兵分隊がUAZ-452ブハンカ(食パン)4輪車のカーゴトラック型の開放式荷台に乗って、ウクライナ側の陣地に向かって平原を疾走してきた。
 ただ、あまり先までは進めなかった。 ウクライナ軍の
FPV UAVが狙いをつけて襲いかかった。 UAZの運転席の上部にはドローン対策のケージが追加されていたが、荷台はむき出しだった。 UAVは歩兵たちの間で爆発し、UAZも動けなくなった。 乗員と歩兵少なくとも1人は脱出したが、歩兵少なくとも1人は負傷したらしく、炎上する車両から転がり落ちるように降りて地面を這っている。
 2年9ヵ月半にわたるロシアによる対ウクライナ戦争で、総重量3t弱のUAZ攻撃されたのは初めてではない。 オランダのOSINT)サイトのOryxによると、ロシア軍のUAZ-452の累計損害(撃破、損傷、遺棄、鹵獲)数は122両にのぼる(編集注:他にピックアップトラック型のUAZ-3303も11両失われている)。 しかし、これらの損害の大半は、前線からある程度離れた場所で物資運搬などの支援任務中に出たものだった。
2024.12.09
 06:50

(16:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December8 2024 <2501-120903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月8日の戦況 =
 ロシアが2015年以来、支えてきたシリアのアサド政権の急激な崩壊は、ロシアにとって戦略的な政治的敗北であり、シリアに戦略的な軍事基地を維持しようとするロシアを危機に投げ込んだ。
 露大統領府は12月8日に、シリアのロシア軍事基地の安全を確保するため、不特定のシリア反政府指導者との合意を確保したと報じられているが、シリアの現場での不安定で急速に変化する政治状況を考えると、この取り決めの輪郭とその存続期間は不明のままである。
 ISWは、ロシアがシリアから軍事資産を撤退させる条件を設定していること、ロシアの軍事基地が安全ではないことを示す強力な指標を収集している。
 シリアにおけるロシア基地の喪失は、ロシアの世界的な軍事的足跡アフリカでの作戦能力に大きな影響を与えるだろう。
 その多くがシリア戦争で戦ったり、報道したりしているロシアの超国家主義的なミルブロガーたちは、アサド政権の崩壊に動揺しており、戦略的に重要な分野で影響力を行使し、維持するロシアの外交政策のもう一つの失敗だと批判している。
 米国防総省は12月7日、ウクライナに対する$988Mの追加軍事支援パッケージを発表した。
 ロシア当局は、シリアのアサド政権崩壊がロシア国内のテロを助長すると主張するロシアのミルブロガーが高まる中、12月7日にダゲスタン共和国でテロリスト容疑者を拘束した。
 ロシア軍は最近、クルスク州とポクロフスク方面とヴフレダル方面に前進した。
 ロシア最大級のマイクロチップメーカーが破産手続きを開始したと報じられている。
2024.12.08
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December7 2024 <2501-120803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月7日の戦況 =
 ロシア軍は、ポクロフスクの南と南東の突出部を拡大することに成功した後、南からの迂回作戦を通じてポクロフスクを占領する直接を目的とした攻撃作戦を再開した。
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 ロシア軍司令部は、今後数週間でクラホヴェを占領し、ヴェリカ・ノヴォシルカを占領または迂回し、ドネツク州西部の前線を平らにする取り組みに十分な人員と物資を割り当てたと評価している可能性が高い。
 ロシア軍は、ポクロフスクを西から側面攻撃し、ウクライナ軍にポクロフスクとミルノフラドからの撤退を強いようとしている可能性が高い。
 ロシア軍司令部は、2025年までポクロフスクを奪取するための攻勢作戦において、ロシアの物資と人的資源を戦術的な領土獲得と引き換えに、持続不可能な速度で取引し続ける可能性が高い。
 ウクライナ軍は、ガス田プラットフォーム近傍を含め、北西部の黒海におけるロシアを排除するために、UAV攻撃を続けている。
 ウクライナ軍は、Starlink端末のより安全な衛星ネットワークであるStarshieldへのアクセスが増えると報じられており、これにより、ウクライナ軍とロシア軍が現在関与している技術革新の軍拡競争において、ウクライナ軍が優位に立つ可能性がある。
 ロシア連邦検閲官のRoskomnadzorは、少数民族が住むロシア地域で、ロシア主導のインターネットを試験しているようである。
 Roskomnadzorは、ロシア人にウェブサイトを欧米のホスティングプロバイダーからロシアの検閲法をより適切に施行する可能性のあるロシアのRoskomnadzorプロバイダーに移行するよう強制するつもりである可能性があることを示した。
 ウクライナ軍はクルスク州に前進し、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に進出したと報じられており、ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク付近に進出したと報じられている。
 ロシア当局が進めている秘匿動員の一環として、移民に国防省との兵役契約に署名するよう強制する取り組みを続けている。
2024.12.07
 11:30

(21:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December6 2024 <2501-120707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月6日の戦況 =
 シリアのタルトゥースにあるロシア海軍基地からまだ12月6日現在、ロシア軍は撤退していないが、シリアの反政府勢力が政権支配地域を急速に前進し続ける中、ロシアが艦船を港に留めておくかどうかは不明のままである。
 ロシアは、シリアのロシア・フメイミム空軍基地を防衛していた防空装備の少なくとも一部を再配置しているように見えるが、この再配置の理由は現時点では不明のままである。
 露大統領府は、ベラルーシを事実上併合して連邦国家の枠組みを通じてベラルーシにおけるロシア軍のプレゼンスをさらに拡大するための戦略的取り組みを引き続き進めている。
 ルカシェンコ大統領は、ベラルーシが国内に配備されたロシアの兵器を管理することを提唱することで、ロシアに対するベラルーシの主権を維持しようとしている可能性が高いが、ルカシェンコ大統領は歴史的に失敗してきた
 Oreshnikのベラルーシへの配備は、ロシアの核武力威嚇の強化にもかかわらず、ウクライナやNATO諸国に対するIRBM攻撃の差し迫ったリスクを大幅に増加させることはない
 露大統領府は、ウクライナのクルスク州侵攻にロシアが適切に対応できなかったとして、元クルスク州知事スミルノフを見せしめにしている。
 ラブロフ露外相は、米マスコミの取材を利用して、米外交政策を形作り、米国の権益とロシアの条件に有害な米露リセットを達成することを意図した露大統領府の論点を繰り返した。
 西側の制裁がロシアのUAV全体的な品質を低下させていると報じられており、対象を絞った制裁がロシアの防衛産業に何らかの悪影響を及ぼしていることを示している。
 ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、クラホヴェ、ヴフレダル付近に進出した。
 ロシア軍は、補充が困難な将校団の一部を失い続けており、その一部は、増え続けるロシアの死傷者の一部としている。
2024.12.06
 11:31
Reuters 通信

(Yahoo)

「ウクライナ戦争であらゆる手段使う用意」、ロ外相が米記者に説明 <2501-120612>
 ラブロフ露外相が5日放送された米ジャーナリスト、タッカー・カールソン氏の取材に英語で応じ、ウクライナ戦争で極超音速ミサイルを使用したことについて、西側がロシアに「戦略的敗北」をもたらすのを阻止するため、あらゆる手段を用いる用意があると理解させる狙いがあったと述べた。
 ラブロフ外相は米国と米同盟国がウクライナに長距離兵器を供与しているとし、これらの国へのメッセージは「彼らがロシアの戦略的敗北と呼ぶものを成功させないため、われわれはどのような手段でも用いる用意があると理解しなければならないということだ」と説明し、「彼らは、どの国、どの地域、どの大陸でも、世界の覇権を維持するために戦っている。 われわれは正当な安全保障上の利益のために戦う」と語った。
 西側について、2022年2月の対ウクライナ「特別軍事作戦」開始前の数週間から数ヵ月間、ロシアの安全保障を維持するための話し合いを拒否していたと指摘し、ウクライナについても、本格的な戦争が始まる前と、2022年4月にトルコで行われた協議の2度にわたって提案を拒否し、領土保全を維持する機会を失ったとした。
2024.12.06
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December5 2024 <2501-120607>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月5日の戦況 =
 ロシアは、ドネツク州西部で戦術的な前進を遂げるために、ロシア軍の戦争努力とロシア経済の中期的な存続可能性を犠牲にして、大幅な人的資源の損失を被り続けている。
 ロシアの労働力の制約は、中期的にこの増加した死傷者率を維持できない可能性が高く、ウクライナがこの割合で損失を与える能力には、西側のウクライナに対する継続的な軍事支援が依然として重要である。
 ロシア陸軍参謀総長のゲラシモフ大将は、11月21日のロシアのウクライナに対するOreshnik BM攻撃を、ウクライナがATACMSでロシアを攻撃するのを米国が許可したことに対する防衛的反応として描くための露大統領府の情報作戦を台無しにした。
 ロシアと北朝鮮の軍事協力は、12月4日に包括的戦略的パートナーシップ協定が正式に開始された後、今後数ヵ月間で強化され続ける可能性が高い。
 チェチェン共和国のカディロフ首長が、他のロシア治安当局者に対抗して、自らを移民やロシア少数民族の擁護者として公に位置づけ続けており、プーチン大統領が、ロシアにおける民族間・宗教間の調和を確保する包括的なロシア市民ナショナリズムを推進しようとする取り組みをめぐり、ロシア政府高官がますます分裂する可能性があることを示唆している。
 ウクライナ軍はクルスク州とハリコフ州北部に進出し、ロシア軍はトレツク、クラホヴェ、ヴフレダル方面に前進した。
 ロシア軍は、戦闘や兵站業務に女性を採用するケースが増えていると報じられている。
2024.12.05
 15:30
Forbes

(Yahoo)

クルスク州でウクライナ軍の戦車部隊が逆襲 わずかに前進 <2501-120510>
 ロシア軍が11月上旬に、8月初めにロシア西部クルスク州にウクライナ軍が侵攻してつくり出した650㎢ほどの突出部を排除するため、強力な攻撃に乗り出した。
 しかし、兵力に劣るクルスク州のウクライナ軍は持ちこたえているばかりか、4日には逆襲を敢行した。
 ウクライナ軍の少なくとも3個旅団、具体的には第17独立重機械化旅団第21独立機械化旅団第80独立空挺強襲旅団の戦車部隊やその他の部隊が、突出部の西の外れの中間地帯にあるダリノ村の南周辺に進撃したと報告されている。
 第21機械化旅団は西へ40kmほどのノービプーチ町方面の陣地から一部の部隊を移動させたらしく、残り数少ないLeopard 2A6 MBT少なくとも1両投入した。
 改編されたばかりの第17重機械化旅団のソ連製T-64かT-72も参加した。
2024.12.05
 11:54
RBC Ukraine Russians drown trying to land on Dnipro River islands <2501-120507>
 ATESHゲリラ運動が、ロシア北方艦隊第61独立海兵旅団の将兵が、ドニプロデルタのビロフルディ島での作戦が失敗に終わり、損失を被ったと報告している。
 ロシア北方艦隊の第61独立海兵旅団のメンバーであるATESH運動のエージェントによると、2人のロシア兵がウクライナのUAVに攻撃されジェットスキーのコントロールを失い溺死したという。
 ゲリラは「このような事故はロシア軍ではよくあることで、その理由は、訓練が不十分であるか、まったくなく、兵士が単純に対処できない困難な地形条件です」と述べた。
 技術的な困難に加えて、ロシア軍の士気は低く、ゲリラによると、一部のロシア兵が罰として島に送られているという。
 ATESH運動は、ロシア占領軍の士気を失った部隊が作戦遂行に重大な困難を経験しており、そのような失敗が彼らの戦闘効果をさらに低下させていると報告している。
 ATESHゲリラ運動は、ウクライナの一時占領地域だけでなくロシア自体でも活動しており、2022年にウクライナ人とクリミア・タタール人によって、ロシアの侵略に対抗し、占領地の解放を促進するために設立された。 この運動は、ロシアの軍事装備とインフラの偵察、破壊、破壊に従事しており、民間人を含むさまざまなグループで構成されておりこの組織は、プロパガンダや情報伝達の任務を遂行している。 運動の名前は、クリミア・タタール語で火を意味する言葉に由来している。
 ゲリラはまた、ロシア軍の活動に関するすべての情報がウクライナ国防軍に渡され、ロシアの占領者に対する対抗を強化することを思い出させた。
2024.12.05
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December4 2024 <2501-120503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月4日の戦況 =
 プーチン大統領や他のクレムリン高官が、ロシアにいるウクライナの子供たちの強制送還と「再教育」に個人的に関与していることを示す証拠が山積みになっている。
 プーチン大統領は、ロシア経済の安定と成長を引き続き主張しているが、高金利とインフレ対策の取り組みは、クレムリンが長期的な経済の安定を懸念していることを示唆している。
 アルメニアのパシニャン首相が12月4日、アルメニアはロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) との関係が、事実上「後戻りできない地点」に達したと発表した。
 ウクライナ軍はトレツクとヴェリカ・ノヴォシルカ近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はトレツク近郊のチャシフ・ヤール、ポクロフスク、ヴフレダル、ヴェリカ・ノヴォシルカ、クルスク州で前進した。
 露大統領府は、ウクライナ戦争の退役軍人をロシア政府や主要な国営企業で指導的地位に就かせるために、Time of Heroes計画を引き続き利用している。
2024.12.04
 21:42
RBC Ukraine Kadyrov acknowledges attack on special forces regiment in Grozny and reports injuries <2501-120421>
 チェチェンのカディロフ首長が、彼の警護を担当している特殊戦連隊への攻撃を認めた。 ASTRA Telegram Channelによると、事件は12月4日に発生した。
 カディロフ首長は、UAVがグロズヌイの中心部を攻撃し、カディロフ特別警察連隊の建物の屋根を損傷したと述べた。 彼によると、攻撃で民間人が負傷したが、その数は特定しなかった。
 チェチェンの首長は、いつものように、攻撃はウクライナのせいだとした。
 今朝早く、グロズヌイで爆発があったという報告が浮上した。 これに続いて、地元の空港は「カーペット」計画 (空中閉鎖計画) を実施し、モスクワへのフライトを1便遅らせた。
 第141特殊自動車化連隊は、グロズヌイに拠点を置くロシア国家警備隊の北コーカサス地区の部隊で、この連隊は、ジューコフ旅団の一部である。 2006年5月29日に第248特殊自動車化大隊から結成されたこの連隊は、チェチェンの指導者カディロフ首長の身辺警護も行っている。
 2022年からは、ロシアのウクライナ侵攻に参加しており、オープンソースによると、カディロフツィ首長はブチャでの民間人の殺害に関与している。
 チェチェンに対するUAV攻撃はこれが初めてではなく、10月末にはUAVがカディロフの特殊部隊大学を攻撃した。 10月30日までに、衛星画像は攻撃を確認し、現場から煙が立ち上っているのを示していた。
2024.12.04
 17:42
Kyiv Independent Russia gathers 300 boats to cross Dnipro River amid attempted attacks in Kherson Oblast, military says <2501-120419>
 ウクライナ軍南部軍のヴォロシン報道官が12月4日にSuspilneに、ロシア軍はドニプロ河デルタの一部の島々に足場を築こうヘルソン方面を急襲していると語った。 ロシア軍はコザツキー島とクルフリク島の近くで攻撃を行おうとしていると、ヴォロシン報道官は述べた。
 報道官のコメントは、ヘルソン州のプロクディン知事がFinancial Times紙に、ロシアがヘルソンに向けて「別の攻勢を開始したい」と語った後に出された。
 2022年11月にウクライナがドニプロ河を解放して以来、ヘルソンをはじめとするドニプロ河以西の集落は、ほぼ毎日のようにロシア軍の攻撃を受けており、ロシア軍は河の東岸に押しやられた。
2024.12.04
 09:30
Forbes

(Yahoo)

クルスク州の「死の道」、ロシア軍にとってますます危険に 車両の残骸増える <2501-120413>
 ウクライナ軍は10月中旬、ロシア西部クルスク州を走る幹線道路の短い区間を「死の道」(ヘラシチェンコ元ウクライナ内相顧問)に変えたが、1ヵ月半後に再びその光景が出現した。
 ウクライナ陸軍第225独立強襲大隊が11月29日にSNSに投稿した動画には、以前から転がっていた残骸のほかに、新たに破壊された車両少なくとも10両が路上やその脇に確認できる。
 ウクライナ軍が8月に始めた侵攻でつくり出し、現在650㎢ほどの広さとなっている突出部の北西周縁の小さな集落ゼリョーヌイ・シュリャフ付近のこの道路について、第225強襲大隊は「ロシア軍は罠にはまっている」と報告している。 「野原には地雷が敷設され、道路には大砲の照準が合わされ、ロシア軍の行動はすべて注意深く監視されている」という。
 プーチン大統領はロシア軍に対して、クルスク州からウクライナ軍を2025年2月までに排除するよう指示しているとされるが、ロシア軍の海軍歩兵と空挺軍の計4個旅団・連隊に所属する車両は、ゼリョーヌイ・シュリャフ近くの同じ道路を使った攻撃を延々と続けている。 ウクライナ軍はそれを地雷やUAV、火砲で撃退し続けている。
2024.12.04
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December3 2024 <2501-120411>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月3日の戦況 =
 ロシアはシリアのタルトゥース基地から海軍施設を撤退させており、これはロシアが近い将来、シリアのアサド大統領の政権を支援するために大規模な増援を送るつもりがないことを示唆している可能性がある。
 米国は12月2日、ウクライナに対して$725M相当の追加軍事支援を発表した。
 ロシア当局は、ウクライナが交渉に消極的であると描き出し、ウクライナ人の政府に対する信頼を損なうために、捕虜交換に関する情報操作を永続させ続けている。
 インドは、欧米の防衛企業との協力を強化し、自国の防衛産業を構築するため、自国の防衛産業をロシアから切り離そうとしていると報じられている。
 ウクライナ軍はクルスク州に進軍し、クピャンスク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近に進出した。
 ロシア軍は、ウクライナ東部での攻撃作戦の強化を維持しようと試みたため、2024年11月に大幅な人員と装甲車両の損失を被り続けたと報じられている。
2024.12.04
 04:37
共同通信

(Yahoo)

ロシア、11月の制圧面積は最大 侵攻翌月以来、東部で猛攻 <2501-120407>
 ISWのデータを基にフランスメディアが3日までに、ウクライナ東部に猛攻を続けるロシアが11月に制圧した面積は、侵攻開始翌月の2022年3月以来、月間で最大の725㎢以上となった。 これはシンガポールの面積に相当すると報じた。
 ロシア軍は人的損失をいとわず、占領地を着実に広げていて。ウクライナが一部制圧したロシア西部クルスク州には北朝鮮兵が展開しており、ロシア側は攻勢をさらに強める見通しである。
 報道によると、ロシア軍はここ数週間でウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクの南と東の複数地区を制圧し、ポクロウシクまで5km以内に迫っていると主張している。
2024.12.03
 09:30
産経新聞

(Yahoo)

NATO事務総長、性急なウクライナ和平「米国の脅威を増大させる」とトランプ氏に警告 <2501-120308>
 ルッテNATO事務総長が2日に報じられたFinancial Times紙の取材で、トランプ次期米大統領がロシアによるウクライナ侵略戦争の早期和平を目指していることに関し、ロシアを利するような性急な和平は将来的に米国の脅威を増大させると警告した。
 ルッテ事務総長は11月22日に米南部フロリダ州でトランプ氏と面会した際、仮に和平合意でロシアがウクライナの領土を占領し続けるのを容認した場合台湾の統一をにらんでウクライナ情勢を注視している中国の習国家主席も台湾への武力侵攻の選択肢に傾斜する恐れがあると伝えたことを明らかにした。
 また、ロシアが北朝鮮から軍事支援を受けている問題では、ロシアが見返りとして北朝鮮に提供しているミサイル技術は「日韓だけでなく米本土に深刻な脅威 をもたらしている」と指摘し、同氏に対して西側の同盟諸国と緊密に連携してウクライナ支援を続けていくよう要請したとしている。
 ルッテ事務総長はまた、ロシアはイランに対しても金銭やUAV技術を対露支援の見返りに提供していると語り、「中露と北朝鮮、イランは一緒になって動いており、世界各地の紛争が連関を一層強めている」との見方を示した。
2024.12.03
 07:20
RBC Ukraine Russia deploys Kalibr missile carriers to Black Sea: Possible salvo named <2501-120304>
 ウクライナ海軍が、ロシア軍は黒海にKalibr CM搭載艦1隻を配置した一方、地中海ののロシア艦4隻はこれらのミサイルを同時に最大44発発射することができると報告している。 アゾフ海にはロシア艦船はいないという。
 地中海には5隻の敵艦が配置されており、そのうち4隻はKalibr CMを搭載しており、この型のミサイルの一斉射撃能力は44発である。
 過去24時間に、以下の船舶がケルチ海峡を通過した。
 ・黒海へ: 10隻、そのうち6隻はボスポラス海峡に向かって進んだ。
 ・アゾフ海へ: 6隻、そのうち5隻はボスポラス海峡から来た。
 また軍によると、ロシアは自動識別システムを無効にすることにより、1974年の海上における人命の安全に関する国際条約 (SOLAS) に引き続き違反している。
 ウクライナ海軍は、ロシアがシリア国民の大量虐殺の可能性について、Kalibr CM搭載艦を地中海に配置していると指摘した。
 11月28日の大規模攻撃で、ロシアは黒海からクラスター爆弾を装備したKalibr CM 28発をウクライナに向けて発射した。 この攻撃の結果、主に燃料およびエネルギーセクターの施設を標的とした12件の命中が記録された。
2024.12.02
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December2 2024 <2501-120203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月2日の戦況 =
 ロシアの情報筋で著名な声が、プーチン大統領ウクライナの完全降伏以外の何物にもならないウクライナでの戦争の交渉による解決には興味がないと強調し続けている。
 ロシアがShahed UAVの国内生産を増やしたことで、ロシアはウクライナで発射される攻撃パッケージに使用するUAVの数を増やすことができたが、ウクライナの電子戦(EW)の革新により、ウクライナ軍はロシアの攻撃パッケージにより効果的に対応できるようになった。
 露大統領府は、戦争がロシア国民に与える社会的影響を最小限に抑える努力を続けながら、大統領府が当初ウクライナでの勝利と定義していたゴールポスト暗黙のうちにリセットしている。
 ロシアの親大統領府派Telegram Channel運営者は、ロシアのソーシャルメディア・アカウントを非匿名化しようとするロシア政府の取り組みに抵抗し続けている。
 ウクライナ軍はチャシフ・ヤール近郊に進出し、ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、クラホヴェ近郊に前進した。
2024.12.02
 16:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナがクリミアにミサイルやドローンの大規模攻撃 いま「南」を攻撃する深謀 <2501-120216>
 ウクライナ軍が11月27日、縦深打撃用のミサイルやUAV多数を駆使して、占領下のクリミア半島にあるロシア軍拠点に対して大規模で連携した攻撃を行った。
 エストニアの専門機関であるWarTranslatedは「破片が目標に命中し、ロシアのチャンネルはパニックに陥っている」と伝えている。
 その規模と洗練さにかかわらず、この攻撃は基本的に陽動のようで、ウクライナ側はこうした攻撃によって、ロシアが1,300km近くにおよぶ戦線の他方面から防空システムをクリミアに移すように仕向けたい考えなのだろう。
 そうできれば、移動によって防空システムが手薄になった方面に対して、ウクライナ側は空からの攻撃が容易になる。
2024.12.02
 05:40

(15:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, December1 2024 <2501-120203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年12月1日の戦況 =
 露国防省がキゼル中将を、シリアのロシア軍集団司令官としての以前の任務を再任するチャイコ大将に交代させたと報じられているが、シリアにおけるロシアの作戦がどのように変化するかは不明のままである。
 プーチン大統領は12月1日、2025年の連邦予算と2026年から2027年の連邦予算案を承認する法令に署名した。
 ロシア国営メディアは、ロシア軍司令部がロシア陸軍第一副司令官にムラドフ上級大将を任命したと報じた。
 ジョージアの野党は、EU加盟交渉の停止に続いて、与党「グルジアの夢」が選挙で勝利したことの正当性を主張し続けている。
 ウクライナ軍はクルスク州に前進し、ロシア軍はポクロフスクとフリャイポレの近くに進出した。
2024.12.01
 05:45

(15:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November30 2024 <2501-120101>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月30日の戦況 =
 露大統領府が11月29日と30日に予告なしにシリア政府支配地域への反政府勢力の攻勢に対応し、状況に対応するためにAstana Processを利用することに関心を示した。
 ベロウソフ露国防相が11月30日に平壌を訪問した際、北朝鮮の独裁者金と会談した。
 ウクライナ軍はハリコフ市の北で失った陣地を奪還し、ロシア軍はポクロフスク、クラホフ、ヴフレダル付近に前進した。
 ロシアのミルブロガーたちは、ロシア軍の指揮決定のお粗末さや、ロシア人要員の訓練や規律の悪さを批判し続けている。
2024.11.30
 07:40
AFP=時事

(Yahoo)

リトアニア、中国代表部職員3人を国外追放 <2412-113005>
 リトアニアが29日、中国代表事務所の職員3人を国外追放すると発表した。 リトアニアが台湾を支持し、また、バルト海での海底通信ケーブル断線に中国船が関与した疑惑をめぐり、両国は緊張関係にある。
 バルト海でのスウェーデン領海で11月に海底通信ケーブルが相次いで断線し、うち1本はスウェーデン領ゴットランド島とリトアニアを結ぶものだったが、船舶の位置情報をリアルタイムで提供するウェブサイトによれば、ケーブルが断線した頃、その上を中国船伊鵬-3が航行していたことから同船に疑惑が向けられている。
 リトアニア外務省は29日、中国代表事務所の職員3人について、国外追放処分とした理由については、「ウィーン条約とリトアニア法に違反する活動」と主張するにとどめたが、「国内に駐在させるのは望ましくないと判断された」と説明している。
 リトアニアは27日、欧州検察機構(Eurojust)の支援を受けてスウェーデンおよびフィンランドとケーブル断線に関する合同調査チームを立ち上げたと発表した。
【註】
 中国寄りの報道で知られる香港のSouth China Morning Postが11月16日に、10月にリトアニアで行われた選挙で第1党になった社会民主党が、中国との関係を「正常化」したいと述べたと報じている。
【関連記事:2412-111608 (SCMP 2024.11.16)】
2024.11.30
 03:29
Ukrainska Pravda Russians occupy 3 more settlements in Donetsk Oblast – DeepState <2412-113001>
 DeepStateの専門家が、ロシア軍が11月29日から30日の夜ドネツク州のゾフテ、プスティンカ、ロズドルネの3ヵ所の集落を占領したと報告した。
 DeepStateはまた、ドネツク州のイリンカ、ノヴォドネツケ、トルドーヴェ、プーシキン、クラホヴェの集落付近でロシア軍が前進していると報告した。
2024.11.29
 13:26
Kyiv Independent Media identifies nearly 81,000 Russian soldiers killed in Ukraine <2412-112912>
 BBCロシアとロシアの独立系メディアMediazonaの共同調査によると、11月29日時点でウクライナへの全面侵攻で死亡したロシア兵80,973名の氏名が明らかになった。 11月中旬のMediazonaの更新以来、さらに3,830名のロシア兵の名前が死傷者リストに追加された。
 犠牲者の半数以上は、2022年の戦争開始時に軍に所属していなかったため、ウクライナで戦うための契約に自発的に署名したことになる。 調査によれば、多くは前線に送られてから最初の2~4週間で死亡した。
 志願兵の割合は、現在、ロシア軍で確認された損失の総数の22%を占めている。 2023年11月の志願兵はわずか14%であった。
2024.11.29
 07:04
Reuters 通信

(Yahoo)

プーチン氏、あらゆる兵器の使用を警告 ウクライナが核兵器取得なら <2412-112902>
 New York Times紙が先週、バイデン米大統領退任前ウクライナに対して核兵器を提供する可能性があると複数の西側当局者が示唆したと報じたことに対し、プーチン露大統領は28日にカザフスタンの首都アスタナで行われた記者会見で、ウクライナが核兵器を取得すれば、ロシアは保有する全ての兵器をウクライナに対して使用すると警告した。
 プーチン大統領は、「現在、実質的に戦争状態にある国が核保有国になった場合、われわれはどうするか」と問い、「われわれは、ロシアが利用できるあらゆる破壊手段を使用する」と警告した。
2024.11.29
 00:40
FNN Prime Online

(Yahoo)

プーチン大統領がウクライナ政府中枢への攻撃を示唆…アメリカ製ミサイルでロシア領内攻撃の報復 <2412-112901>
 プーチン露大統領が28日、カザフスタンで開かれたロシア主導の軍事同盟、集団安全保障条約機構 (
CSTO) の首脳会議で戦況を報告しウクライナ軍が欧米の長距離兵器でロシア領内を攻撃した報復として、今後、ウクライナの政府中枢を攻撃する可能性を示唆した。
 またプーチン大統領はこの中で、ウクライナ軍が米国製ATACMSでロシア領内を攻撃した報復として、国防相と参謀本部がウクライナ領内の攻撃目標を選定していて政府中枢を攻撃対象とする可能性を示した。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は「エネルギー施設や民間のインフラ設備に対してクラスター弾が使われた。 ロシアのテロ行為の卑劣なエスカレーションだ」と非難し、改めて防空システムの重要性を訴え、欧米諸国に早急な支援を求めた。
2024.11.28
 19:00
産経新聞

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ各地に大規模ミサイル攻撃 100万戸以上停電か <2412-112809>
 ウクライナ各地で28日未明までに、電力インフラなどを目標としたロシア軍の大規模なミサイル攻撃があり、各地で大規模な停電が発生した。 ウクライナメディアによると、西部リビウ州では52万戸以上が停電し、西部3州で計100万戸以上が停電したとの情報もある。
 ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は28日にSNSに「ウクライナ全土でエネルギー施設に対する攻撃が起きた」と投稿し、「安全が確保され次第、被害状況を確認する」と表明した。
 ロシアは25~26日の夜間にもSRBM 4発自爆型UAV 188機をウクライナに発射し、ウクライナ軍が迎撃したものの、一部が着弾して電力インフラや集合住宅が損傷した。
2024.11.28
 17:12
RBC Ukraine Expert names reason why Russian strike 'on the decision-making center in Kyiv' unlikely <2412-112805>
 ウクライナ軍の予備役少佐であるヘットマン氏が、RBC-Ukraine YouTubeチャンネルへのコメントで、プーチン露大統領が「発表」したキーウの意思決定センターに対する攻撃は、近くに中国大使館があることから可能性は低いと述べた。
2024.11.28
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November27 2024 <2412-112802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月27日の戦況 =
 ウクライナ軍は、西側諸国が提供する兵器を活用してロシアの後方深くにある軍事施設に対して、より複雑な攻撃パッケージを使用して攻撃を続けている。
 プーチン露大統領とカザフスタンのトカエフ大統領が、11月27日にアスタナで会談し、「新世界秩序」を確立するためのロシアの努力の枠組みの中で、ロシアとカザフスタンの戦略的パートナーシップを深める共同声明に署名した。
 ウクライナ軍はトレツク市内に前進し、ロシア軍はポクロフスクとクラホヴェ方面、及びクルスク州のウクライナの主要突出部内に進出した。
2024.11.27
 21:57
Kyiv Independent Ukraine war latest: The Economist estimates 60,000-100,000 Ukrainian soldiers killed in full-scale war <2412-112714>
 11月26日にEconomist誌が発表した推計によると、全面戦争で6万名から10万名のウクライナ兵が死亡し、さらに40万名が負傷しすぎて戦えない。
 ウクライナは、軍の死傷者の全容を明らかにすることをほとんど避けており、ゼレンスキー大統領は2月になってようやく、31,000名のウクライナ人戦闘員が殺害されたことを認めた。
 Economist誌は、公開された、またはリークされた諜報報告書、国防当局者、研究者、オープンソースの諜報情報に基づいて、ロシアとウクライナは、朝鮮戦争とベトナム戦争を合わせた米国よりも、自国の人口に占める割合が大きかったと書いている。 Economist誌は、ウクライナの戦闘年齢の男性のほぼ20人に1人が戦争のために死傷したと書いている。
 Wall Street Journal (WSJ) も9月に同様の推計を発表し、ウクライナは8万名の将兵が死亡し40万名が負傷したと断定した。 WSJはロシアの損失を最大20万名が死亡し、40万名が負傷したと推定していた。
 ウクライナとロシアが彼らの死傷者について秘密にしているため、双方の正確な数字を確定することはほぼ不可能で、ロシア当局が最後に発表した数字は、2022年9月時点での5,937名の将兵の死亡であった。
2024.11.27
 09:55

(19:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November26 2024 <2412-112706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月26日の戦況 =
 ロシア当局現在占領しているよりも多くのウクライナの領土を奪うことを目指しており、誰がそのような交渉を仲介しようとも、妥協を受け入れたり誠実な交渉を行ったりするつもりがないことを引き続き示している。
 2024年秋以降のロシア軍の前進レートは、2023年や2024年の残りの期間の前進レートと比較して増加しており、最近の西側メディアの報道では、最近のロシアの進歩をロシアの全面侵攻開始時のものと比較し、ロシアの最近の前進の漸進的かつ戦術的な性質を誤って評価し続けている。
 米国家安全保障会議のカービー報道官は、最近のウクライナのATACMS攻撃をロシアが公式に確認する中、ウクライナがロシアに対し米提供のATACMSを使用したことを認めた
 ロシア軍は、11月25日~26日の夜に、ウクライナの防空システムを圧倒するために、ウクライナのエネルギーインフラを標的とした長距離攻撃パッケージでのデコイUAVの使用を増やし続けているため、ウクライナに対して記録的な数のUAVを発射した。
 ロシア国営メディアは、ロシア国防省が、元ロシア南部軍管区 (SMD) および南部軍団司令官のアナシキン大将を東部軍管区 (EMD) 司令官代理のサンチク中将に交代させたと報じた。
 ロシア軍は、最近のロシアの戦争犯罪が急増する中、ウクライナの戦争捕虜の処刑を続けている。
 ロシア下院は、ロシア政府の公式禁止テロ組織リストからタリバンを削除する法的メカニズムを準備している。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はポクロフスク、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に前進した。
 ロシアのミルブロガーが11月25日、ロシア軍はロシア軍の部隊間で調整せずに砲兵を運用することが多いと不満を述べ、装甲車両と歩兵部隊との間の重大な通信問題を浮き彫りにした。
2024.11.26
 22:41
RBC Ukraine Ukrainian forces wound one general and kill several North Korean officers in Kursk region – FT <2412-112616>
 Financial Times (FT) が、ロシア西部クルスク地方のマリノでは、北朝鮮の将軍が療養所への攻撃で負傷したと報じた。 他にも数人の北朝鮮将校が殺害されたという。
 報道筋によると、マリノへの攻撃は、先週のクルスク地域の北朝鮮人を狙った一連の攻撃の一部だった。 情報筋は、ウクライナ軍がロシア人によって分散させられた北朝鮮部隊の位置を探していると述べた。
   FTは、負傷した北朝鮮の将軍の身元は明らかにされていないと報じているが、北朝鮮が金英福大将を派遣して、突撃隊として知られる特殊部隊を指揮していたことは以前から知られていた。 マリノで負傷したのが彼であったことを確認することは不可能である。
2024.11.26
 16:54
Ukrainska Pravda Ukrainian defence forces push Russians away from Kupiansk <2412-112612>
 Ukrinformが、ホルティツィア作戦戦略部隊の報道官であるヴォロシン氏が、全国共同ニュース放送で、ウクライナ国防軍は、ハリコフ州クピアンスクの町からロシア軍を押し返し、現在、町の郊外の状況を支配していると述べたと報じた。
 報道官は、「彼らは多数の装甲車両なしで小さな攻撃グループで潜入し、その後集結しようとした。 我々はその戦線の状況を安定させることに成功し、敵はクピャンスク市内から追い返された。 敵の装備や反対側に渡ろうとする試みは、私たちの火力と
FPV UAVによってすぐに破壊され、そこにあるすべてのものは、わが国防軍の支配下にある。
 8人や10人で渡河するグループでも、そのうち2~3人くらいで上陸し、敵は川でも撃退されたと述べた。
2024.11.26
 15:02
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍が急速に前進、戦略上重要な東部クラホベに侵入=報告書 <2412-112610>
 専門家の分析によると、ロシア軍はウクライナ戦争初期以来最も速いペースで前進しており、戦略的に重要な東部クラホベに入りウクライナ軍の弱点を突いている。 ワシントンに拠点を置く戦争研究所の専門家は報告書で、「ロシア軍は最近、2023年全体よりもかなり速い速度で前進している」と述べた。
 報告書は、ウクライナ東部ドネツク州にあるウグレダルとベリカノボシルカ付近の戦場で最近確認された成果に言及した。
 また、ロシアの独立系メディアグループAgentstvoが掲載した報告書によると、ロシア軍は過去1週間で、週間としては今年最大となるウクライナの領土235㎢を占領した。
 Agentstvoは、ウクライナ軍と密接な関係を持ち戦闘映像の分析や前線地図の提供を行っている団体Deep Stateのデータを分析した。
 戦争研究所の報告書や親露派の軍事ブロガーは、ロシア軍がドネツク州の交通の要衝であるポクロウシクへの足がかりとなるクラホベに入ったとしている。
 Deep Stateは25日のTelegramへの投稿で、ロシア軍はクラホベ付近にいるとした。
2024.11.26
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November25 2024 <2412-112606>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月25日の戦況 =
 ロシア軍はドネツク州西部で前進を続けており、ヴェリカ・ノヴォシルカの包囲に近づき、ドネツク州西部の他の地域に供給する重要なウクライナ軍補給線 (GLOC) に向かって前進し、ドニプロペトロウシク東部とザポリージャ州東部に突入している。
 ドネツク州西部におけるロシアの前進は、ロシア軍司令部がこれらの最近の戦術的成功を適切に利用すれば、作戦上重要になるかもしれないが、それは必然ではなく、ドネツク州西部でのロシアの前進は、自動的にウクライナの前線の崩壊を予兆するわけではない。
 ウクライナ軍は、11月24日~25日の夜に、カルーガ州のロシア石油貯蔵所とクルスク州の空軍基地を攻撃した。
 ウクライナ軍は、ザポリージャ市に対するロシアの地上作戦の可能性について警告し続けているが、この攻撃作戦のタイムラインと規模は、クルスク州とドネツク州で進行中のロシアの作戦によって課せられた作戦上の制約のために不透明なままである。
 北朝鮮は、ロシアにBMを供給するために使用された可能性が高い主要な兵器施設を拡張していると報じられている。
 露大統領府は、ロシアとタリバンの和解が進み、タリバンを禁止組織のリストから外すというシグナルを送った。
 ロシア軍は最近、トレツク南西部とポクロフスクの南と南東に前進した。
 ロシア軍の司令部は、ロシア軍のために十分な品質の無線機を国内で生産できないため、軍用通信を中国製の通信機に頼っていると報じられている。
2024.11.25
 22:53
Kyiv Independent Record number of Russian attack drones entered Belarus overnight, monitoring group says <2412-112515>
 ベラルーシの監視団体Hajunが報じたところでは、11月24日~25日に過去最多の38機のロシアのShahed UAVがベラルーシ領内に侵入し、少なくとも1機がベラルーシ空軍によって撃墜された。 この事件は、ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって以来、ロシアのUAVによるベラルーシ領空への侵入としては最大規模であり、ベラルーシの航空機が自国の空域に侵入したUAVを撃墜した珍しいケースの一つである。 ベラルーシ軍は9月5日に自国領土上空で初めてロシアのUAVを撃墜したことを確認した。
ここ数ヵ月で増加している領空侵犯は、ロシアがウクライナの都市に対するUAV攻撃を強化し続けている中で起きており、ウクライナ空軍によると、ロシアは一晩で計145機のUAVをウクライナに向けて発射し、ウクライナの防空システムは攻撃用UAVのうち71機を撃墜した。
 Hajunによると、ベラルーシ空軍
UCAVに対抗するため、過去24時間で戦闘機を4回緊急発進させた。 HajunはUCAVの大部分がベラルーシのウクライナ南部国境、特にホメル州を通過したと報告した。
2024.11.25
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November24 2024 <2412-112406>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月24日の戦況 =
 ポクロフスク、クラホヴェ、ヴフレダル、ヴェリカ・ノヴォシルカ方面へのロシアの進撃は、ロシア軍司令部に、ロシア軍司令部が今後数週間から数ヶ月の間に試みる可能性のあるいくつかの行動方針 (COA) を提示している。 (敵の取り得る幾つかの「行動方針」は「敵の可能行動」と呼ぶ)
 COA 1: ロシア軍はヴェリカ・ノヴォシルカの南西、東、北東に進軍し、ヴェリカ・ノヴォシルカのすぐ南の地域を迂回して、集落を側面から包囲する。
 COA 2: ロシア軍は、クラホヴェ近くのウクライナのポケットを閉鎖し、前線を平準化するロシアの取り組みを支援するために、南からアンドリーイフカ((H15高速道路沿い、クラホヴェの西)に前進する。
 COA 3: ロシア軍は、セリドヴェから西と南西にプスティンカ-ソンツィフカ線に沿ってアンドリーイフカ方向に前進し、クラホヴェの北にあるウクライナのポケットを崩壊させ、ウクライナの脱出路を脅かす
 ロシア軍司令部は、ドネツク州全域を制圧するというロシアの長年の目標を支援するために、ドニプロペトロウシク州の最南東部にどのように前進するかを計画している可能性が高い。
 ロシア中央、東部、南部の軍管区 (CMD、EMD、SMD) の部隊は、ドネツク州で同時に相互支援した攻撃を行っており、最近では比較的急速な戦術的進歩を遂げている。 ロシア軍司令部は、3年間の戦争の後、戦場でのいくつかの過ちから学んでいるかもしれないが、この学習の程度は現在のところ不明である。
 ロシア軍司令部はより複雑な作戦を計画しているようだが、ロシア軍はまだ戦場での作戦行動を取り戻すことができず、それどころか、ウクライナの防衛線の脆弱性を特定して利用する能力に依然頼り、段階的かつ戦術的な前進を遂げている。
 ウクライナ軍は、11月23日~24日の夜に、クルスク州の不特定の地域でロシアのS-400 SAMシステムのレーダーを攻撃した。
 ロシアは、イエメンのフーシ派との協力が拡大させ、ロシア軍で戦うために数百人のイエメン国民を徴兵したと報じられている。
 ウクライナ軍とロシア軍はクルスク州のウクライナの主要突出部に進出した。
 ロシア軍はクピャンスク、ポクロフスク、ヴフレダル、ヴェリカ・ノヴォシルカの近くまで前進した。
2024.11.25
 08:15
中央日報

(Yahoo)

「ストームシャドー攻撃で北朝鮮軍500人死亡」…韓国国情院「把握中」 <2412-112503>
 韓国の国家情報院(国情院)がロシアに派兵された北朝鮮軍に死傷者が発生したという具体的な情報があると明らかにした。 ウクライナ側はこれまで数回にわたり北朝鮮軍の死傷者がいると主張したが、国情院がその可能性を公式的に確認したのは初めてである。
 国情院は24日、中央日報の関連質問に「北の軍の死傷者が発生したという具体的な情報があり、綿密に把握中」と答えた。 情報の内容や被害規模は確認していないが、これは慎重だった従来の立場とはやや異なる。
 これに先立ち与野党の国会情報委幹事が、国情院は20日の情報委で「北朝鮮軍が最前線の戦闘に参加し始めただけに死傷者が発生しているとみる」としながらも「死傷者の報道に関して事実関係が相反する情報が多いため、正確な内容を把握しているところ」と説明したことを明らかにしえた。
 米軍事専門メディアのGlobal Defenseは23日、ウクライナ軍が20日に英国製のStorm Sahdow CMでロシアのクルスク州を攻撃した際、北朝鮮将兵500名が死亡し、3名が負傷したと報じた。 しかし具体的な根拠は提示しなかった。
 当時、海外メディアはウクライナメディアなどを引用し、Storm Sahdowが狙った目標北朝鮮軍の高官とロシア軍の指揮官が潜伏している地下の指揮統制室である可能性を提起していた。
【註】
 Storm Shadowは主弾頭の前方に目標に突破口を作るpenetrator charge と呼ばれる弾頭を装備して掩護構造物に穿孔して主弾頭を投入して破裂させるBROACHと呼ばれるデュアル弾頭を搭載しており、掩体などの破壊に高い効果をもつとされている。
2024.11.24
 13:59
RBC Ukraine Russia loses nearly 10,000 troops in one week <2412-112411>
 ウクライナ地上軍司令官のパヴリューク中将のTelegram Channelによると、11月17日~24日にウクライナ軍は10,000名の占領者を排除し、200以上の砲兵システムを破壊した。
 11月17日~24日の間に、敵の損失は約9,860名に達したと、パヴリューク中将は述べている。 ウクライナ軍は更に以下を破壊した。
 ・戦 車 73両
 ・
APC 188両
 ・火 砲 209門
 ・MLRS  2両
 ・対空戦システム 5
 ・車 両 543両
 ・特殊装備 26ユニット
 ウクライナ軍はまた、123発の敵ミサイルと392機のUAVを無力化した。
2024.11.24
 12:00
Kyiv Independent Russia attacked Ukraine with over 800 KAB bombs, 460 drones, 20 missiles this week, Zelensky says <2412-112410>
 ゼレンスキー大統領が11月24日、ロシアは過去1週間で800発以上のKAB誘導爆弾460機
UCAV20発以上のミサイルを発射したと述べた。
 ゼレンスキー大統領はTelegramに「今週、空襲のサイレンがウクライナ全土でほぼ毎日鳴り響いていて、つい昨夜にはわが国の防空部隊は約50機のUCAVを撃墜することに成功した」と書き、ロシア軍が全国で攻撃している様子を映したビデオを共有した。
 ロシアは11月21日朝に、ウクライナ東部のドニプロ市を目標とした攻撃で、Oreshnik IRBMを公開した。
 ゼレンスキーは「ウクライナは兵器の実験場ではない。 ウクライナは主権を持つ独立国家である。 それなのに、ロシアは我々の人々を破壊し、恐怖とパニックを広め、私たちを弱体化させようとする試みに固執している」と述べた。
2024.11.24
 07:50
時事通信

(Yahoo)

ロシア軍、1日300メートル前進 ウクライナの支配地域はほぼ半減化 <2412-112406>
 ウクライナ軍関係筋は22日、ロシア軍の攻勢に晒されている東部ドネツク州のクラホボ周辺で、1日に200~300mの前進を許していると明らかにした。
 同筋は、クラホボの戦況は、猛攻を受ける同州ポクロフスク方面よりも「悪い」と指摘し、2024年8月から反撃を仕掛けているクルスク州では、最大1,400㎢あった占領地域が800㎢にまで縮小したと明らかにした。
 一方、ウクライナが越境攻撃を仕掛けているロシア西部クルスク州では、支配地域が大幅に縮小しているという。
 専門家は、紛争の早期終結を掲げるトランプ次期米大統領の就任を前に、ロシアとウクライナの双方が前線での優位を確立しようと激しく争っているとみている。
2024.11.24
 07:35

(17:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November23 2024 <2412-112405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月23日の戦況 =
 露国防省は、南部軍管区の司令官代理であるアナシキン大将部下が上官に虚偽の最前線進捗報告書を提出したというロシアの情報社会内で広範な非難を受けてアナシキン大将の最近の解任を隠蔽しようとした可能性が高い。
 ウクライナ軍当局は、北朝鮮の「技術顧問」が占領下のマリウポリで活動しているという新たな未確認の報告の中で、ハリコフ州に北朝鮮要員がいるという主張を否定した。
 ロシア軍は最近、クルスク州とヴェリカ・ノヴォシルカ近郊に進出した。
efforts.  露大統領府のペスコフ報道官が、ロシア当局が仮想通貨動員の取り組みに傾倒し続けているため、ロシアは現在、別の部分的な非自発的予備軍の召集を行う必要はないと述べている。
2024.11.23
 19:48
Kyiv Independent Ukraine has lost over 40% of territory previously gained in Kursk incursion, Reuters reports <2412-112311>
 Reuters通信がウクライナ参謀本部の情報筋を引用して11月23日、ロシアの反撃により、ウクライナは以前にロシアのクルスク州で獲得した領土の40%以上を失ったと報じた。
 情報筋はReutersに「ウクライナ軍は1,376㎢足らずをを支配していたが、今ではもちろんこれは小さくなっていて、敵は反撃を強めている」と語った。 「現在、我々は約800㎢を支配しており、我々は、この占領地土を保持する」と述べた。
 ウクライナが初めてクルスク州に足場を築いたのは、8月上旬のロシア地域への奇襲侵攻のときで、それ以来ロシアは地域を取り戻すために大規模な反撃を開始した。
 Telegraph紙が報じたところでは、NATO同盟国は、プーチン露大統領が1月20日のトランプ次期大統領の就任式前にクルスク州で失った領土の奪還を目指していると考えており、将来の和平交渉で影響力を得ることを望んでいる。
2024.11.23
 19:15
Kyiv Independent Russia's Oreshnik missile likely had no explosives and didn't cause much damage, Bild analyst claims <2412-112310>
 ドイツBuild紙が11月23日にBuild紙の軍事専門家ロプケ氏を引用して、11月21日にドニプロを攻撃目標としたロシアのOreshnikミサイルは、爆発物を搭載しておらず大きな損害ももたらさなかったと報じた。 ロプケ氏は核搭載可能なOreshnik IRBMは、ロシアのRS-26 Rubezh ICBMの改良型である可能性が高いと述べた。 ロプケ氏は、空爆の入手可能な映像を分析することでこの結論に至った。
 ロプケ氏によると、RS-26ミサイルには爆発物や弾頭は含まれず、核弾頭の外観をシミュレートするために同サイズと重量の模擬弾頭が装着されていたという。
2024.11.23
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November22 2024 <2412-112305>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月22日の戦況 =
 プーチン露大統領と露軍指導部は、11月21日にウクライナに向けて発射したBMを称賛し続けているが、これはおそらくロシアの能力に対する期待を人為的に膨らませ、西側とウクライナの自己抑止を促すための試みである可能性が高い。
 ロシアは、同様のレトリック効果を達成するために、今後数日間で同じまたは類似のBMの試験発射を追加で実施する可能性がある。
 ロシアは、ウクライナでのロシアの戦争支援のための北朝鮮の人的資源の提供と引き換えに、北朝鮮に100万バレル以上の石油不特定数と種類の防空システムとミサイルを提供したと報じられている。
 ウクライナ検事総長事務所は、ドネツク州でロシア軍がウクライナの戦争捕虜を処刑した別の事例について捜査を開始した。
 ロシア軍はスヴァトヴェの西、チャシフ・ヤールの南、トレツクの南、ヴフレダルの北東、ヴェリカ・ノヴォシルカの北東に前進した。
 ロシアは、ウクライナで占領している地域に軍官学校を新設し、訓練能力の構築を続けている。
2024.11.23
 05:01
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、防空体制整備へ ロシア新型中距離弾で新たなリスク=大統領 <2412-112304>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が22日、ロシアによる新型IRBM発射を受け、ウクライナは「新たなリスク」に対抗するために新型の防空システム開発に取り組んでいると明らかにした。
 ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領が戦争の拡大を恐れ、自身の行動に伴う結果を認識するよう、ロシアの新型ミサイル発射を巡り世界の「真剣な対応」が必要と強調した。
 さらに、他国を利用して新兵器の試験を実施することは明らかに国際犯罪とも述べた。
2024.11.22
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November21 2024 <2412-112205>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月21日の戦況 =
 プーチン露大統領が11月21日に複数のRVを搭載したBMによる派手な攻撃をウクライナに対し実施し、ウクライナとその西側友好国を狙った威嚇牽制を強化した。
 プーチン大統領は、ロシアがウクライナの縦深攻撃を支援する西側諸国を攻撃する可能性があると明確に脅し、11月21日のBM攻撃をロシアの核能力と修辞的に結びつけた。 これは、ウクライナに対する西側の継続的な軍事支援を阻止するために、明白な脅威と核の武力威嚇を使用することを狙った既存のロシアの情報作戦の著しい強化である。
 プーチン大統領の11月21日の声明は、モスクワの絶え間ない武力威嚇が、大部分が修辞的なものにとどまっていることを示している。
 OreshnikによるBM攻撃も、プーチン大統領の11月21日の声明も、ロシアの攻撃能力や核兵器使用の可能性に大きな変化をもたらすものではない。
 露大統領府は、プーチン大統領が和平交渉に従順であるかのように振る舞おうと努力しているにもかかわらず、ウクライナと西側との「交渉」の見通しを利用して、ウクライナ国家の全面的破壊を追求するという全力のコミットメントを示し続けている。
 北朝鮮軍は、ロシア海軍の歩兵および空挺部隊と一緒に訓練を行っていると報じられている。
 ロシアとの戦闘から教訓を学び、統合する北朝鮮の能力は、ロシア軍司令部が、ほとんどのロシア人要員が使用するのと同じように、非常に損耗の多い歩兵主導の攻撃に北朝鮮軍を使用した場合、大幅に低下する可能性が高い。
 ロシア軍はスジャの南東にあるクルスク州の主要なウクライナの突出部でわずかに前進した。
 ウクライナ軍はヴフレダルの北に進出した。 ロシア軍はクレミンナの北西、チャシフ・ヤールの南東、トレツク、クラホヴェの南東、ヴフレダルの北東に前進し、ヴェリカ・ノヴォシルカの北東に前進した可能性が高い。
 ロシア下院は、2025年から2027年までの記録的な国防費を含む3年間の連邦予算を採択した。
2024.11.22
 04:42
共同通信

(Yahoo)

北朝鮮軍高官がロシアで負傷か 西部クルスク州、米紙報道 <2412-112202>
 Wall Street Journal紙が欧米の当局者の話として21日、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への攻撃北朝鮮軍高官が負傷したと報じた。
 負傷の程度や高官の詳細は明らかにしていない。
 事実であれば北朝鮮軍高官の負傷が確認されるのは初めてである。
 米政府によると、北朝鮮がロシアに派遣した1万名以上の兵士の大半がクルスク州に移動し、ウクライナとの戦闘に参加している。
2024.11.22
 03:53
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ戦争「世界的な紛争」に、ロシア反撃の用意=プーチン氏 <2412-112201>
 米英がウクライナに供与した長射程ミサイルでロシア攻撃を容認したことを受けたプーチン大統領が21日に国営TVで放送された国民向けの演説で、ロシア・ウクライナ戦争は世界規模の紛争にエスカレートしつつあると述べ、ロシアは反撃する可能性があると警告した。
 プーチン大統領は、ウクライナが西側諸国から供与された長射程兵器を使用してロシアを攻撃したことへの報復として、ウクライナの軍事施設を新型の極超音速IRBMで攻撃したと表明した。 こうした新型ミサイルを使用した一段の攻撃に備えるよう民間人に警告するとともに、ロシアに対する攻撃に使用された兵器の供与国の軍事施設を攻撃する可能性があると表明した。
 プーチン大統領は、ウクライナが19日に米国製ATACMS 6発でロシアを攻撃し、21日に英国製のStorm Shadowと米国製のHIMARSを使用した攻撃を行ったと指摘し、「これまで繰り返し強調してきた通り、こうした攻撃があった時点で、西側諸国によって引き起こされたウクライナの地域的な紛争は世界的な性質を帯びるようになった」と述べた。
 その上で、米国が世界的な紛争に向かわせているとし、「攻撃的な行動がエスカレートすれば、ロシアは同様の方法で断固として対応する」と述べた。
2024.11.21
 21:49
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナの長射程ミサイルにロシアの弾道ミサイル…「レッドライン」越え攻撃の応酬が激化 <2412-112117>
 ロシアが21日に、ウクライナ東部にBMやCMで大規模な攻撃を加えたのは、ウクライナへの軍事支援を強化する米欧に強く警告するためとみられ、ICBMを撃ち込んだ可能性もあり、ロシアの侵略開始から1,000日が経過し、攻撃の応酬はエスカレートしている。
 ウクライナ側が露軍がICBMを発射したと発表したことについて、ペスコフ大統領報道官は21日の記者会見で「我々の軍にするべき質問だ」と述べ、肯定も否定もしなかった。
 Ukrainska Pravdaは関係者の話として、露軍が発射したICBMについて、移動式固体燃料のRS-26 Rubezhだと伝えた。 射程は5,800kmとされ、核弾頭の搭載が可能で、射程3,000~5.500km程度のIRBMに限りなく近いICBMとも称される。
 プーチン大統領は9月に、米欧供与の長射程兵器による露領内攻撃があればNATOとロシアが戦うことを意味し、小沢菜穂紛争の本質が変わると強調した。 露領への攻撃に使用することの容認はレッドラインとも警告していた。
2024.11.21
 21:31
毎日新聞

(Yahoo)

ロシアのミサイル 西側当局者「弾道ミサイルだがICBMではない」 <2412-112116>
 Reuters通信が、ウクライナ空軍が21日にロシアがウクライナへICBM 1発を露南部アストラハン州から発射したと発表したと報じた。 ウクライナ中部ドニプロに落下し、地元知事によると2人が負傷、建物の損壊も発生したという。 ゼレンスキー大統領は「ロシアが新たなミサイルで攻撃した。 速度と高度からするとICBMだ」と述べた。専門家が分析を進めているという。
 TASS通信によると、ペスコフ露大統領報道官は21日、ウクライナ側の発表について「何も話すことはない」と言及を避けた。 米CNNは21日、西側の当局者がBMだがICBMではない」と話したと報じた。
 ICBMは核弾頭の搭載が可能な、遠方の敵を攻撃するための戦略兵器で、今回どのような弾頭が使用されたかは不明だが、ICBM発射が事実と確認されれば実戦使用は極めて異例で、ウクライナとの戦争では初とみられる。
2024.11.21
 20:00
Kyiv Indeependent Russia used new 'Oreshnik' intermediate-range ballistic missile against Ukraine, Putin says <2412-112115>
 プーチン露大統領が、11月21日のドニプロ攻撃でロシアは新型のIRBM Oreshnikの試験を行ったと述べた。
 ロシア軍は、その日の早く同市にミサイル攻撃を開始し、新型のBMを使用したと報じられている。 ウクライナ当局は、攻撃で使用されたミサイルの種類を確認していない。
 プーチン大統領は、ウクライナが11月19日と20日に長距離型ATACMSとStorm Shadowでロシアのクルスク州とブリャンスク州の施設を攻撃したと主張した。 ロシア大統領によると、これに対してロシア軍はドニプロの防衛産業施設に対して共同攻撃を開始した。
 Oreshnikは、核弾頭を搭載するように設計されているが、プーチン大統領は今回、核弾頭で武装していなかったと述べた。
2024.11.21
 16:21
RBC Ukraine First intercontinental ballistic missile strike targets Ukraine: How it works <2412-112113>
 ロシアは11月21日に、ウクライナに対して初めてICBMを発射した。 ウクライナの専門リソースである
Defense Expressは、このミサイルは三段推進だと報告している。
 今日、ロシアがウクライナに向けてどのミサイルを発射したのかは不明だが、専門家は、RS-26 RubezhYarsのいずれかだった可能性を示唆している。
 RS-26 Rubezhは、数千㌔を飛翔するIRBMに分類されるが、21日のミサイルは05:00頃に、おそらくアストラハン地域のカプースチンヤール試験場から発射され、実際の飛翔距離は800kmだった。
2024.11.21
 15:51
Wall Street Journal Putin says Russia fired a new missile at Ukraine <2412-112112>
 プーチン大統領がロシアはウクライナに新たなミサイルを発射したと発言した。 ロシアは今週、ウクライナが西側諸国の武器を使用したことに対して報復すると脅した後、IRBMを発射した。
 プーチン露大統領は、ロシアが初めてウクライナに核弾頭を搭載できるIRBMを発射した後、西側諸国にさらなるエスカレーション警告した。
 プーチン大統領は21日、ロシアがOreshnikと呼ばれる新型ミサイルを使用して、ウクライナの主要な防衛工場を攻撃したと述べた。 非核弾頭を搭載したこのミサイルは、ロシアが戦争で使用した以前の兵器よりも射程が長くと速度が早かったように見えたと、兵器専門家は述べた。
 プーチン大統領はロシアのTVで、ロシアには、自国の兵器がロシアに対して使用されることを許している他国に対して、自国の兵器を使用する権利があると述べた。 ロシアは今週、米国製のATACMSや英国製のStorm Shadowなど、西側の長距離兵器を使用したウクライナの領土攻撃への対応を警告していた。
2024.11.21
 11:33
RBC Ukraine Russia amasses 1,500 missiles to strike Ukraine <2412-112109>
 ロシアは、ウクライナのエネルギー部門に対する新たな攻撃を開始した。 RBC Ukraineの記事「テロへの準備: ロシアがウクライナのエネルギー部門を攻撃するために備蓄したミサイルとUAVの数」によると、ロシアは生産の増加と砲撃の一時停止により、1,500発以上のミサイルを保有している。
 RBC-Ukraineが情報筋から入手したデータによると、ロシアは350km以上の射程を持つ十分な数のミサイルを蓄積することに成功した。
 さらに、ロシアは、課されたすべての制裁にもかかわらず、過去1年間で特定の品目の生産率を上げることに成功した。 1年前、月間の戦略ミサイル数は115~130発と推定されたが、RBC-Ukraineによると、現在は約170発である。
 すべての品目の中で、モスクワはIskander BMの生産を最も増加させ、同機関の情報筋によると、ロシアは11月に70発のIskander-Mを生産する予定で、11月20日現在の備蓄は350発に達している。 11月のIskander向けCMの生産計画は12発で、備蓄は210基である。
 Kh-101は、11月の生産数が50発で、11月20日現在の備蓄は220発である。 そして今、ロシアはTu-95からだけでなく、これまでほとんど記録されていなかったTu-160からも発射し始めている。
 11月21日の砲撃の際、ロシアは再びウクライナに向けてKh-101とKinzhalを数発発射した。
 モスクワはKalibrを最も多く備蓄しており、11月20日現在、ロシアは倉庫に390発を保有しており、30発が11月に放出される予定である。
2024.11.21
 11:09
Kyiv Indeependent Russia reportedly uses new 'Oreshnik' ballistic missile against Ukraine — what we know so far <2412-112108>
 プーチン大統領が、ロシアがウクライナ東部のドニプロに対して新型IRBMを発射したと述べた。
 Reuters通信が報じたところでは、当初、ウクライナ空軍は攻撃がICBMによって行われたと報じていたが、後に一部の西側当局者はその主張に疑問を投げかけ、ICBMではなくIRBMであると述べた。
 プーチン大統領は11月21日遅くのTV演説で、攻撃はロシアの最新ミサイルであるOreshnikと呼ばれるIRBMの試験だったと述べた。
 彼は「戦闘状況で、最新のロシアのIRBMの1つで試験が実施され、BMの非核極超音速型を使用した」と言った。
 匿名を条件に語った米国当局者は、後にKyiv Indeependent紙に、ロシアが「ウクライナに対して開発中のIRBM」を発射したことを認めた。
2024.11.21
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November20 2024 <2412-112107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月20日の戦況 =
 ウクライナは、11月19日~20日の夜に、UAVと西側が提供した長距離兵器を使用して、ロシア後方の軍事資産に対する連合攻撃を成功裏に実施した。 11月19日~20日の一連の攻撃は、すでに西側がウクライナに提供している長距離兵器システムを使用して、より複雑で効果的な攻撃パッケージを組み立て始めていることを示している。
 米国とドイツは11月20日、ウクライナに対する追加軍事支援を発表した。
 ウクライナ当局は、ロシアによるウクライナ人捕虜の処刑について調査を開始し、ロシア軍の捕虜として生活しているウクライナ人に関する統計を提供し続けている。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はクピャンスク・チャシフ・ヤール、トレツク、クラホフ、ヴフレダル付近、クルスク州に進出軍した。
 ロシア軍司令部がロシア兵を適切に扱わず、「肉による攻撃」に頼り続けていることが、大量脱走の一因となっている可能性が高い。
2024.11.20
 04:45

(14:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November19 2024 <2412-112001>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月19日の戦況 =
 ウクライナ軍は、ロシアの全面侵攻に対して1,000日間にわたって防御を続け、ロシアの侵略に対して驚異的な回復力を発揮し続けている。
 ウクライナは戦闘能力を向上させ続け、長期的に自立する準備をしている。
 ウクライナ軍は、11月18日~19日に、ロシア領に対する最初のATAMCS攻撃を、ブリャンスク州カラチョフのロシア軍弾薬庫に命中させたが、これは攻撃実施許可を得た数日後のことだった。
 プーチン露大統領が11月19日、バイデン政権がロシアへの長距離攻撃を承認した決定に対する明確な対応として、またプーチン大統領が西側の政策決定者に影響を与えてウクライナへの追加支援を躊躇させる継続的な取り組みの一環として、ロシアの最新の核ドクトリンに署名した。
 ロシアによる修正核ドクトリンの採用は、現在頻繁に行われているロシアの核武力行使の最新の反復であり、ロシアの核態勢、ドクトリン、または核兵器の使用の脅威に実質的な変化を示すものではない
 露大統領府が、西側のウクライナに対する軍事支援を抑止するために、核の威嚇を絶えず試みており、情報空間に核の脅威を注入するクレムリンの継続的な取り組みは、大統領府が西側が提供する兵器によるウクライナのロシアへの攻撃の戦場への影響を懸念していることを示している。
 ウクライナは、近代的な大規模戦闘作戦を行うために必要な兵器システムと軍事能力を受け取り始めたのはごく最近のことであり、西側がウクライナの能力構築を大規模に強化すれば、ウクライナは将来、作戦上重要な反撃を行うことができるかもしれない。
 ロシア軍はクルスク州のウクライナの主要突出部とドネツク州とザポリージャ州の州境地域に前進し、ウクライナ軍はハリコフ市の北に進出した。
2024.11.19
 21:19
時事通信

(Yahoo)

ロシア領に長距離ミサイル攻撃 米政権の容認後初 後方の弾薬庫標的か・ウクライナ <2412-111919>
 ロシア国防省が19日、西部ブリャンスク州の軍事施設を狙い、ウクライナ軍が同日未明に米国製の長距離型ATACMSを撃ち込んだと発表した。
 これより先にウクライナのメディアは、同州カラチェフの弾薬庫が攻撃目標だったと報じた。
 露国防省によると、ロシア軍は飛来したミサイルのうち5発を撃墜し、さらに1発に損傷を与えたが、破片が落下して軍事施設で一時火災が起きたものの、死傷者はいないという。
 ウクライナ軍も弾薬庫を破壊したと発表した。 Reuters通信によれば、ウクライナ当局者はATACMSの使用を認めた。
 バイデン米政権がロシア領内の攻撃にATACMSの使用を認めたと17日に伝えられた後、最初の適用例で、ロシアの反発は必至である。 プーチン大統領は19日に核兵器の使用条件を示した核ドクトリンを改定し、ウクライナを軍事支援する各国も核を含む攻撃の対象になり得ると警告している。
2024.11.19
 07:30

(17:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November18 2024 <2412-111906>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月18日の戦況 =
 クルスク州のロシアと北朝鮮の軍事目標に対する限定的な攻撃で、ウクライナがロシア当局は、米国提供のATACMSを使用することをロシア当局は、米国が公に承認するのを阻止する取り組みのとして、ロシア当局は、脅迫的な表現を使用し続けた。
 この米国の承認が公式に確認されれば、ロシアのウクライナ侵攻における北朝鮮軍を積極的に戦闘員として起用するエスカレート的な導入に対する穏やかな対応であることは注目に値する。
 プーチン大統領がウクライナ侵攻で北朝鮮を新たな交戦国として紹介したことは、大きなエスカレーションとなった。 ウクライナが、すべての国際法と武力紛争法に従って、ロシア領土内の正当な軍事目標に対して米国製のミサイルを使用することを許可することは、非常に限定的な対応であり、それ自体がエスカレーションであると合理的に特徴づけることはできない。
 英仏の情報筋が11月18日に、ロシア国内への限定的な攻撃にATACMSをウクライナが使用することの米国の許可は、本質的には、ロシアでの長距離攻撃に英仏が提供したSCALPとStorm Shadowをウクライナが使用できることには及ばないことを明らかにした。
 ロシア当局は、露大統領府は、現在の前線での紛争を「凍結」するような妥協を含め、ロシア当局は、いかなる妥協も受け入れるつもりはないと述べ続けており、ウクライナの完全降伏に対する主張をさらに示している。
 ロシア軍はクルスク州の主要なウクライナ突出部、クレミンナの西にあるクピャンスク、シヴェルスク、ポクロフスク、ヴフレダル方向に進出した。
 露大統領府は、ロシアのウクライナ全面侵攻の退役軍人を地方、地域、連邦政府の役職に就かせることを目的としたTime of Heroes事業を拡大することで、ロシア政府のさまざまなレベルの軍事化を続けている。
2024.11.19
 05:07
共同通信

(Yahoo)

ウクライナで暴動鎮圧剤 OPCW、戦争で使用禁止 <2412-111903>
 化学兵器禁止機関(
OPCW)が18日、ロシアのウクライナ侵攻に絡む化学兵器使用疑惑を巡り、ウクライナ側から提供された手榴弾と土壌のサンプルに化学兵器の暴動鎮圧剤が含まれていることを確認したと発表した。 化学兵器禁止条約では、戦争の手段としての暴動鎮圧剤の使用は禁止されている。
 OPCWはロシアとウクライナのどちらが使用したのかを明らかにしていない。 Reuters通信によると、米国とウクライナはロシアが使ったと主張している。
 OPCWによると、ウクライナ東部ドニエプロペトロフスク州で2024年9月に有毒な化学物質が使われた疑いがあるとしてウクライナ政府が支援を要請し、OPCWが専門家チームを派遣し、ロシアとの前線近くにあるウクライナ側の塹壕から採取したとするサンプルの提供を受けて、OPCW指定の研究所が分析した。
 OPCWは5月の声明で、ロシアとウクライナから互いの化学兵器使用疑惑の報告を受けたが「十分に立証されていない」としていた。
2024.11.18
 06:30

(16:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, November17 2024 <2412-111802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年11月17日の戦況 =
 New York Times (NYT) とWashington Postが、バイデン米大統領が、クルスク州内のロシアと北朝鮮の軍事目標に対する限定的な攻撃で、ウクライナ軍が米国提供のATACMSを使用することを許可したと報じた。
 ロシア軍は、11月16日~17日の夜に、2024年8月以来最大のミサイルとUAVの攻撃でウクライナのエネルギーインフラに損害を与えた。
 ロシア軍は長距離攻撃手段の革新を続けており、11月16日~17日の攻撃には、ウクライナの防空網の注意をそらし、消耗させるためのおとりとして、比較的効果のない海上発射型Kalibr CMが含まれていた可能性が高い。
 ウクライナ軍は11月17日の朝、ウドムルト共和国の兵器工場を初めて攻撃した。
Udmurt 共和国の位置 (Google Map)】
 北朝鮮は、ロケット弾や火砲の供給、追加兵員の配備など、ロシアに対する軍事支援を続けていると報じられており、短期的にはロシアの軍事作戦に影響を与える可能性が高いが、その長期的な効果は限定的である可能性が高い。
 ロシア軍は、ウクライナのUAVの利点とロシアの装甲車両の制約の可能性を相殺する取り組みの中で、2024年~2025年の冬に、市街戦を通じてウクライナの最前線の町や都市を占領することに焦点を当てる可能性が高い。
 プーチン露大統領の最大主義的な目標は、ウクライナの完全降伏を要求することに変わりはないが、露大統領府と提携する著名なミルブロガーは、南部ウクライナに対するロシアの長年の領土主張を、実際にはウクライナ、モルドバ、NATOを軍事的に脅し、それほど厳しくない「和平提案」として再パッケージ化しようとしているように見える。
 アブハジアの反体制派は、事実上のアブハジアの自称大統領ブジャニアの辞任を求める抗議行動を11月17日も続けた。
 ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、クラホヴェ、ヴフレダル付近に前進した。
 ロシアのミルブロガーたちは、シヴェルスク方面へのロシアの前進について虚偽の報告を提出した後、旧第2ルハンスク人民共和国軍団である前線の第3諸兵科連合軍 (CAA)、司令官を排除したと報じられた彼らの役割を称賛し続けた。