ロシアのウクライナ侵攻(2022年~)に関する資料

(その15:ウクライナ軍のロシア侵攻)

その15:ウクライナ軍のロシア侵攻  (08月06日~)
その14:ウクライナ軍反攻停滞  (11月01日~08月06日)
その13:ウクライナ軍反攻開始  (06月05日~10月31日)
その12:ウクライナ軍反攻前段階 (05月09日~06月04日)
その11:バフムトを巡る攻防   (02月24日~05月08日)
その10:ロシア軍のヘルソン撤退 (11月12日~02月23日)
その9:ロシアのウクライナ領編入(09月30日~11月11日)
その8:ウクライナの反転攻勢  (08月30日~09月29日)
その7:ウクライナの反攻準備  (07月09日~08月29日)
その6:ウクライナ東部の攻防  (05月06日~07月09日)
その5:東部のロシア軍攻勢   (04月19日~05月06日)
その4:ロシア軍の北部退却   (04月03日~04月18日)
その3:ウクライナ軍の攻勢   (03月20日~04月02日)
その2:ロシア軍の進撃頓挫   (03月01日~03月19日)
その1:ロシア軍の進撃     (02月24日~02月28日)

ロシアのウクライナ侵攻(2014年)に関する資料

 2014年ロシアの反転攻勢以降の資料
 2014年マレーシア機撃墜事件以降の資料
 2014年クリミア奪取以降、ウクライナ国境から露軍撤退開始までの資料
 2014年クリミア奪取までの資料

 
年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.10.12
 23:17
Kyiv Post Has the Ukrainian F-16 got first blood? <2411-101214>
 親露派と親ウクライナ派のSNSは、ウクライナのF-16が12日にロシアのSu-34を撃墜したという未確認の報告で話題になっている。
 多くの親露の軍事ブロガーが、12日の早朝になされたSu-34がウクライナの前線から50kmで撃墜されたという主張を取り上げた。
 ウクライナのF-16がKAB滑空誘導爆弾を投下するロシア軍機と交戦したと報じられた。 この報道はすぐに、PS01や@front_ukrainianなどのウクライナ軍のソーシャルメディアチャンネルで取り上げられ、ロシアの乗組員は生き残れなかったと示唆した。
 最初の12機ほどの改良型F-16は、8月にウクライナに到着した。 NATO標準の電子機器を装備し、AIM-120 AMRAAMAIM-9 Sidewinderなど、ほぼすべての西側ミサイルを発射できると言われている。
 ロシアとウクライナの国防省は、これまでのところ、損失とされるものについて公式声明を発表できていないが、F-16の関与がまだ確認されていない一方で、Su-34が失われたことには、ほとんど疑いの余地がない。
2024.10.12
 23:05
Ukrainska Pravda Russian MiG fighter jets have probably left Belarus – analysts <2411-101213>
 ベラルーシの独立系軍事監視メディアBelaruski Hajunによると、専門家は、ロシアのMiG-31はおそらくベラルーシを去ったと見ている。 10月9日と10日にベラルーシに到着したロシアのMiG-31K 2機は、ロシア連邦の領土に戻った可能性が高いと見ている。
 Hajunの専門家は、10月10日15:10、10月9日と10日にベラルーシに到着したMiG-31K 2機がマチュリシチ飛行場から離陸したと報告されたと指摘した。
 「入手可能な情報に基づくと、MiG-31Kは離陸後、マチュリシュチー飛行場に戻らなかったことがわかっている。 MiG-31Kは南に向かい、バラナヴィチを通り過ぎて飛行し、その後東のロシアに向かったことから、現時点では、MiG31Kは離陸後ベラルーシの領土空を離れ、ロシアに戻った可能性が最も高い」という。
2024.10.12
 18:24
Kyiv Independent Russia may have moved MiG-31 jets to Belarus to evade Ukrainian strikes <2411-101212>
 ロシアはウクライナの攻撃を避けるために、MiG-31をベラルーシに移動させた可能性があり、ウクライナに対する防衛の強化と新たな攻撃の可能性についての懸念が高まっている。
 今週、ロシア空軍基地へのウクライナの攻撃が増加する中、ロシアのMiG-31K 2機がベラルーシに移送され、ロシアが自国の戦闘機を防護する努力を示している可能性がある。
 MiG-31K機は、2023年4月以来ベラルーシでは見られていなかったが、ベラルーシの監視グループHajunによると、10月10日にKinzhal
ALBMを搭載できるMiG-31がベラルーシのマチュリシチ航空基地に着陸し、続いて2機目が着陸した。 予期せぬ到着は、ウクライナの当局者や軍事専門家からの憶測を招いた。
 最後に記録されたMiG-31Kの動きは、10月10日15:10で、両機が離陸した。 2機の現在の場所は不明だが、まだベラルーシにいる可能性があると、HajunはがKyiv Independentに語った。
2024.10.12
 10:20

(20:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October11 2024 <2411-101208>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月11日の戦況 =
 ロシア軍が10月10日の夕方頃、クルスク州からウクライナ軍を排除するための取り組みを強化し、クルスク州のウクライナの主要な突出部にさらに前進し、グルシュコフスキー・ライオンの小さなウクライナの突出部のほぼ全域を排除したと報じられている。
 ロシアの反撃の激化は、2024年秋と2024年~2025年の初冬におけるの悪天候が戦場での機動を制約し始める前に、ウクライナ軍をクルスク州から排除すること狙っている可能性が高い。
 ロシア軍司令部は、ドネツク州での優先的な攻撃作戦のための戦闘力を解放し、ウクライナの侵攻が生み出した戦域全体の作戦圧力を緩和するために、ウクライナ軍をクルスク州から迅速に押し出すことを目指している可能性が高い。
 韓国とウクライナの当局者は、すでにウクライナで戦っている北朝鮮の軍人を特定し続けているほか、ロシア軍と一緒に将来展開する可能性のあるロシアでの訓練も行っていると報じられている。
 西側の友好国は、ウクライナに対する新たな軍事支援を発表し、提供し続けている。
 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナの平和に対する戦略的ビジョンを確立し、明確にするための外交努力を続けている。
 チェチェン共和国のカディロフ首長は、ロシア国会議員に対する「血の確執」を宣言し、カディロフが彼の個人的な政治紛争でますます大胆になっていることを示唆している。
 ウクライナ当局は、ウクライナ人ジャーナリストのロシチナがロシアの捕虜として死亡したことを確認した。
 ロシア軍はポクロフスクとクラホヴェの近くで前進した。
2024.10.12
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク州2カ所目の侵攻先で行き詰まる 最高峰の車両を大量に損失 <2411-101207>
 ウクライナ軍の8個の旅団から抽出された12個大隊で構成される強力な部隊が、8月6日にロシア西部クルスク州に侵攻し、ロシア側守備隊の不意を突いて同州のざっと1,000㎢ほどを一気に占領した。
 1ヵ月後の9月12日に、この突出部から30kmほど西のクルスク州ノービプーチ村付近で、ウクライナ軍の数個中隊や大隊から成る別の部隊新たな越境攻撃に乗り出し、ウクライナ軍は大胆にも、新たな部隊を東の突出部まで進撃させて、この攻撃軸と突出部、両国の国境線の間に、数千名規模ともみられるロシア側部隊を閉じ込めることを狙ったとみられる。 だが数週間にわたる激戦後、ウクライナ軍の第2次侵攻作戦はノービプーチの北数kmにあるベショロエ村の南方の平原で行き詰まったようである。
 9月20日かその少し前、ドイツ製Marder IFV
IFVやスウェーデン製のCV90装甲戦闘車、Strv122 MBTに乗った強力なウクライナ軍部隊は、ベショロエとその北東6.5kmほどのグルシュコボ町を結ぶ幹線道路を進んでいたが、ロシア軍の第106親衛空挺師団が待ち構えていた。 ロシア側は地雷や火砲、ATGM、自爆型のFPV UAVで、ウクライナ側によるこの日の攻撃や、それに続く攻撃を撃退したもようである。
 第106空挺師団が今週、SNSに投稿したUAVからの映像には、損傷した15両か16両のウクライナ軍用車両が映っている。 それにはCV90が1両か2両Marder 1両、米国製のM2 Bradley IFVとStryker APC各1両など、ウクライナ軍の保有する最も高性能な車両も含まれる。
2024.10.11
 14:12
RBC Ukraine Russian forces advance in Toretsk and gain foothold on two streets <2411-101108>
 ロシア軍はドネツク州のトレツクに進出した。 ウクライナ軍のルハンスク作戦戦術群報道官のボボフニコワは、ロシア軍は特に2本の通りを確保していると述べた。
Toretsk の位置 (Google Map)】
 彼女は「状況は依然として厳しく、最も難易度の高い地域はトレツクとニューヨークの近くで、残念ながら、敵はそこ(トレツク周辺)でわずかに前進し、中央通りまで、隣接する2つの通りを確保している」と述べ、敵はチャシフ・ヤール地域のウクライナ軍の防衛線を突破する試みを続けているという。我々は  「そこでの攻撃が減少しているにもかかわらず、敵は前線に新たな増援を投入し、我々はこれが嵐の前の静けさであると信じており、彼らはこの方向で攻撃作戦を強化するだろう」と述べた。
2024.10.11
 13:10
RBC Ukraine Russian forces resume assault operations in Prydniprovskyi direction - Ukrainian Armed Forces <2411-101107>
 ロシア軍はプリドニプロフスキー方面への攻撃を再開した。 ウクライナ南部防衛軍のTelegram Channelによると、過去1日間にヘルソンで5件、ザポリージャ方面で2件の攻撃が記録された。
Prydniprovskyi の位置 (Google Map)】
 報告書は「今週初めから、敵はプリドニプロフスキー方面への攻撃行動を再開した。 ヘルソン地域のウクライナ南部の国防軍は、29回の攻撃を撃退した」と述べている。
 ロシア軍はまた、砲撃と空爆を行い、各種のUAVを使用し偵察を行っている。
 ロシア軍は6日、Lancet型の攻撃型UAV 3種類を含む318機のFPV UAVを使用して、428発の榴弾を投下したが、ロシア軍はウクライナ南部でその日のうちに、59名の兵士と25基の装備を失った。
2024.10.10
 23:20
RBC Ukraine Ukrainian Commander-in-Chief discusses impact of Kursk operation on frontline <2411-101020>
 ウクライナ軍の最高司令官のシルスキー大将は、ウクライナの西側方向に関するドキュメンタリーで、ロシアがウクライナの他の前線から約5万名の部隊をクルスク地域に再配置したことで、軍が防衛作戦を行うことが容易になったと述べた。
 シルスキー大将は「敵が攻撃作戦を行っていた他の方向から、50,000名の部隊がクルスク方向に再配置されたことを我々は知っている」と述べた。 シルスキー大将によると、ロシア軍によるこの動きは、他の方向、特にザポリージャ、ヘルソン、クラマトルスクでの彼らのグループを弱体化させた。 「これにより、防衛作戦の実施が容易になりました」とウクライナ軍の最高司令官は述べている。
 以前、クルスク方面のロシア軍が増加し、現在最大45,000名がいると報じられているが、彼らの多くはウクライナの戦闘地域から再配置されている。
 最近、ウクライナ軍がクルスク地方のロシア国境にある前線の別の正面を突破したと報告された。
 ゼレンスキー大統領によると、クルスク作戦は戦争の重要な段階であり、すでにウクライナを支援しており、今後も支援し続けている。
2024.10.10
 13:50

(23:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October10 2024 <2411-101011>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月10日の戦況 =
 ウクライナ軍が10月9日と10日にクラスノダール地方のShahed UAV保管施設とアディゲ共和国の弾薬庫を攻撃したと報じられている。
 ロシア軍は10月5日以降、ウクライナの港に停泊していた3隻の民間船を攻撃したと報じられているが、これはおそらく、ウクライナの穀物回廊への信頼を損ない、西側諸国のウクライナ支援を損ない、ウクライナを時期尚早な交渉に追い込むためのロシアの軍事的、政治的、経済的圧力の強化の一環である可能性が高い。
 匿名の米国防総省高官が10月9日、2022年2月に全面侵攻を開始して以来、ロシア軍は60万名以上の死傷者を出していると述べており、これは2023年12月時点でロシア軍がウクライナで315,000名の死傷者を出しているという米国の情報機関の事前評価から大幅に増加している。
 元イスラム革命防衛軍 (IRGC) 司令官レザーイ少将が関係するイランの報道機関が10月8日、ロシアがイランにS-400 SAMとSu-35飛行隊を提供したと主張したが、この主張の証拠は提供しなかった。
 ウクライナ軍はトレツク近郊で前進した。 ロシア軍はクルスク州とポクロフスクの南東、ドネツク市の南西にあるチャシフ・ヤール付近で前進した。
 ロシア軍が進めている秘匿動員を維持するために、高齢のロシア人志願兵をますます採用しているようである。
2024.10.10
 07:06
Kyiv Independent Drones hit military airfield in Russia's Republic of Adygea, Russian media claims <2411-101008>
 ロシアのTelegram News Channel Astraが、ロシアのアディゲ共和国の首都マイコップに近いハンスカヤ村の近くにあにあるハンスカヤ航空基地を10月10日未明にUAVが攻撃したと報じた。 NASAの火災監視プログラムによると、攻撃後に現場で火災が記録された。
Khanskaya の位置 (Google Map)】
 住民は、UAVが夜に空軍基地を攻撃したとAstraは報告したが、地元当局はこれについてコメントしていない。
2024.10.10
 06:00
RBC Ukraine Russian offensive operation is likely to conclude in coming months - ISW <2411-101006>
 ロシア軍は、2024年夏の攻撃作戦強化のために温存していた予備兵力の多くを使い果たしたため、戦争研究所 (ISW) は、進行中のロシアの攻撃作戦が今後数ヶ月で終了する可能性が高いと推定している。
 ロシア軍司令部は、ロシア軍が開豁したた野原を横切って前進し、接触線に近い集落に陣地を確保できるように、機械化部隊による攻撃を増やすことに重点を置いている可能性が高く、これによりドネツク州西部のクラホヴェやポクロフスクを占領したりするなどの作戦目標の達成を目指した攻撃を準備し、開始するための拠点として利用しようとしている。
 秋の気象条件も、ロシア歩兵の機動性を制限する可能性が高く、秋の天候により落葉樹からなる多くの防風林が葉の大部分を失い、2024年の秋と2024年~2025年の冬季間は歩兵の隠蔽し難くなり、ロシア兵はウクライナのUAVからの偵察や射撃に対してより脆弱になる。
 ロシア軍は、泥濘化した秋が終わった後に攻撃を停止する可能性は低いが、悪天候によりロシア歩兵の戦力が低下すると予想されている。
 ロシアのプーチン大統領と軍司令部は、作戦全域でこの状況下にウクライナに対抗するために、ウクライナ軍に対して絶え間ない攻撃を維持することで、ウクライナが人的資源と物的資源を蓄積するのを防ぐことを目的とした戦略を追求して彼らは、機械化部隊と歩兵部隊の機動性に季節的な制限があるにもかかわらず、この戦略を堅持し続ける可能性が高い。
2024.10.10
 05:25
Defense news Russia casualties reach 600,000 during war in Ukraine, Pentagon says <2411-101005>
 米国防総省の当局者が、ロシアはウクライナでの戦争で60万名以上の死傷者を出しており、これは損失がその戦果に比例して加速していると述べている。
 今夏以降、ロシアはウクライナ東部のドネツク州で領土を奪い続けており、兵員や装備の移動をする複数の経路の中心にある都市ポクロフスクに向けて着実に前進している。
 米国防総省高官は9日の電話で記者団に、ロシアが都市に接近し、より厚い防衛線を攻撃するにつれて、そのコストは増大していて、2024年の9月には戦争全体の中で最も致命的な月だったと語った。
 「戦争の最初の1年で、ロシア軍の戦死者と負傷者をあわせた損失は、第二次世界大戦以降のあらゆる紛争におけるソビエトの損失の合計を上回った」と高官は述べた。
【註】
 Kyiv Independentによると、ウクライナ軍参謀本部は10月10日にロシアは2022年2月24日以降、ウクライナで665,200人の兵士を失ったと発表している。
2024.10.10
 03:06
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、3週間ぶり2集落を奪還 ウクライナ越境攻撃、国防省発表 <2411-101002>
 ロシア国防省が9日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア南西部クルスク州で、2集落を奪還したと発表した。 ロシアメディアによると、ロシア軍による同州の集落奪還の発表は、9月16日以来、ほぼ3週間ぶりとなる。
 発表によると、奪還したのはウクライナ国境から15km離れたノーバヤソロチナ5km離れたポクロフスキーで、ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃を始めた。 スミルノフ同州知事は8月12日、プーチン大統領に28集落が占領されたと報告したが、ロシアの有力紙Kommersantはこれまでに14集落を奪還したと報じている。
 また、ロシア国防省は同州の戦闘で、ウクライナ軍に、2万人以上の兵士と戦車136両、装甲車900両以上などの損害を与えたとしている。
2024.10.10
 02:12

(24:12 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October9 2024 <2411-101001>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月9日の戦況 =
 ロシア軍司令部が、2024年秋の泥濘化する路盤状況が機械化機動を制限する前に、ウクライナで比較的速いテンポで機械化攻撃を行うよう軍に命じた可能性が高い。 2024年秋と2024年~2025年の冬季にかけての悪天候は、機械化と歩兵の両方の機動を困難にして制約する可能性が高いが、ロシア軍はこれらの困難にもかかわらず、ウクライナ東部で一貫した攻撃圧力を維持しようとする可能性がある。
 米欧州軍 (EUCOM) 司令官で、NATO連合軍最高司令官 (SACEUR) のカヴォリ大将は、米国がウクライナを支援する可能性のあるいくつかの米国製兵器や他の軍事通信ネットワークのウクライナへの供与を差し控えていると述べたと報じられている。
 韓国の金国防部長官が10月8日、占領下のドネツク市付近で限定数の北朝鮮軍将兵が活動している可能性が高いと述べた。
 ロシアの違法武器商人でウリヤノフスク州議会議員のバウト氏が、イエメンのフーシ派への武器売却をおこなっている可能性が報じられ、ロシアとイランの協力が深まる中で、2024年8月にロシアがフーシ派に$10M相当の武器を売却する取引の仲介を支援したと報じられている。
 ロシアは10月8日、部分的にしか暗号化されていない通信装置Discordの使用を禁止したため、近い将来ロシア軍最前線のアドホック通信の一部が低下する可能性が高い。
 ロシア軍はウクライナで化学兵器を使用し続けており、ロシアが締約国である化学兵器禁止条約 (CWC) に明らかに違反している。
 ロシア軍はクレミンナ、シヴェルスク、トレツク、ポクロフスク、ロボチン付近に前進した。
 ウクライナ・ハリコフ軍集団のサランツェフ報道官が10月8日、ロシア軍が滑空爆弾攻撃を多用したために既存爆弾の備蓄を使い果たした可能性があると述べた。
2024.10.09 Stars & Stripes Ukrainian drone strikes another arms depot inside Russia, officials say <2411-100923>
 ウクライナ軍は9日、UAVがロシアの主要な武器庫を爆破してから3週間後に、ロシア占領下のクリミアの主要な石油ターミナルにUAVが突入してから3日後、ウクライナのUAVがロシア国内の重要な武器庫を攻撃したと述べた。 8日夜の攻撃はミサイルと砲弾が保管されているロシアのブリャンスク国境地域の武器庫を目標としており、その中には北朝鮮が届けたものも含まれていたとウクライナの参謀本部の声明は述べた。
 ウクライナの民間人居住地域を恐怖に陥れ、ウクライナ軍の防衛を殴打した非常に強力な滑空爆弾も、ウクライナ国境から110km以上離れた場所にある武器庫に保管されており、弾薬の一部は野外に野積みされていたという。
 「このような兵器を攻撃することは、ロシア軍にとって深刻な兵站問題を引き起こし、(その)攻撃能力を大幅に低下させる」と声明は述べている。 ロシアは、来月1,000日の節目を迎えようとしている消耗戦で戦場で感じられる砲弾で優位に立ち、膨大な量の弾薬を消費しています。 ウクライナ東部ドネツク州へのゆっくりとした、しかし容赦ない進出は、ウクライナの資源を圧迫しており、キエフの主要な西側パートナーの一部が国内の懸念や中東戦争に気を取られている。
Bryansk の位置 (Google Map)】
2024.10.09
 22:01
Kyiv Independent Ukraine hits Russian base storing 400 Shahed drones in Krasnodar Krai, military claims <2411-100918>
 ウクライナ参謀本部は10月9日、ロシアのクラノダール地方のオクチャブリスキー村近くで、ロシアがウクライナに対する攻撃に使用しているイラン製のShahed UAVを保管している基地を攻撃したと発表した。 声明によると、攻撃はウクライナ海軍とウクライナ保安庁 (SBU) の部隊によって行われた。
 イランは、全面戦争が始まって以来、ロシアに何千機ものShahed突入攻撃UAVを提供してきており、攻撃用UAVは400機程度がロシア基地に保管されていたと報じられている。
 ロシアは9月の1ヶ月間に1,300機以上のUAVをウクライナに向け毎日発射した。
2024.10.08
 12:35
Reuters 通信

(Yahoo)

ロ軍、ウクライナ東部要衝トレツク郊外に到達 ルガンスクでも戦闘く <2411-100813>
 ウクライナ軍が7日夜、ロシア軍がウクライナ東部の前線、ドネツク州トレツク郊外に前進したと発表した。 1週間弱前に近隣のウグレダルが陥落しており、ロシア軍の攻勢が続いている。
 ロシア軍は東部ルガンスク州ルガンスク市の東にも前進し、ルガンスク作戦戦術群の報道官は「情勢は不安定で、文字通り市へのあらゆる入口で戦闘が繰り広げられている」と国営放送に語った。
 トレツクは10年前から東部戦線の要衝となっていて、ロシア軍は8月以降、トレツクに向けて進撃してきた。
 ウクライナの軍事専門家は、ロシア軍が高台にあるトレツクを制圧すれば、ウクライナ軍の後方作戦拠点と戦闘地域を結ぶ重要な支援ルートが攻撃にさらされる恐れがあると指摘している。
2024.10.08
 11:34
RBC Ukraine Commander of 72nd Brigade on withdrawal from Vuhledar: Enemy forces outnumbered nine times <2411-100812>
 ブラック・ザポロージャ人にちなんで名付けられた第72独立機械化旅団旅団長のオフリメンコ大佐によると、ヴフレダルからの撤退中に包囲されたウクライナ軍は、敵軍は彼らを9倍も上回っていたと言う。
 オフリメンコ大佐は、ヴフレダル地域の状況は9月27日以降、特に側面で非常に緊張し、都市を維持することが不可能になったと述べた。
2024.10.08
 09:15
産経新聞

(Yahoo)

東部トレツクで市街戦始まる ウクライナ軍高官が発表、ドネツク州でロシア軍の攻勢続く <2411-100811>
 ウクライナメディアが地元TVでの発言として、ウクライナ軍高官が7日、最激戦地である東部ドネツク州の小都市トレツクの郊外に露軍が侵入し、激しい市街戦が始まったと明らかにしたと報じ、数に勝る露軍がドネツク州で攻勢を続けていることが示された。
 トレツクはウクライナが保持している同州の主要都市クラマトルスク方面への進出経路上にあるウクライナ軍の重要拠点で、露軍はトレツクを掌握して目標とする同州全域の制圧につなげる思惑だとみられる。
 ウクライナ軍の現地部隊も7日、トレツクでの市街戦を撮影した動画をSNSに投稿して「露軍の航空機や火砲、迫撃砲、UAVによる攻撃は絶え間ないが、ウクライナ軍は屈しない」と表明した。
 露国防省は、8月の露西部クルスク州への越境攻撃でウクライナ軍の予備戦力が減少したとみて、ドネツク州で攻勢を強めてきており、8月以降トレツク近郊の集落の制圧を相次いで発表している。
2024.10.08
 00:00

(24:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October7 2024 <2411-100802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月7日の戦況 =
 ウクライナ軍が、10月6日~7日の夜に、占領下にあるクリミアの占領下にあるフェオドシヤの石油基地を攻撃した。
 ウクライナ最高議会人権委員のリュビネツ氏が10月7日、ウクライナ当局がロシア軍によるウクライナ人捕虜の不当な虐待と処刑の別の事件を調査していると報告した。
 ロシア当局は10月7日、ロシアの国営メディアインフラが前例のないサイバー攻撃を受けたと発表した。
 ロシア軍が、ハリコフ州北部、ドネツク州、ザポリージャ州西部にで前進した。
2024.10.07
 18:10
RBC Ukraine Kinzhal missiles shot down by air defense over Kyiv: Media points out important detail <2411-100710>
 Defense Expressが、ロシアはこの日、Kinzhal 3発でウクライナを攻撃したが、そのうちの何発かはキーウ上空で防空部隊によって撃墜されたと報じた。
 同通信社が指摘しているように、Kinzhalが2発がキーウ上空で撃墜されたという事実は、巡航段階でも迎撃できることを示している。 ミサイルの1発がフメリニツキー地域のStarokostiantyniv飛行場地域に命中したことも知られている。 これがロシア軍の主な攻撃目標であった可能性が高い。
 Defense Expressの計算によると、ロシア軍は実際にキーウ上空を飛行するようにKinzhalを発射し、これがキーウの住民がミサイルの音を聞くことができ、時には防空システムの操作さえも聞くことができる。
 ロシアがタンボフ地域からスタロコスティアンティニフに向けてKinzhalを発射した場合、キーウとその周辺をまっすぐに通過する軌道になる。 これは、ミサイル防衛能力を持つ首都を防衛する防空システムがKinzhalを迎撃できることを意味する。 特に空軍のPatriotは迎撃することができる。
 今までPatriotは目標への最終接近中のKinzhalを撃墜していたが、今回はミサイルが飛行の巡航段階で迎撃されたという点が独特で、これらのケースの違いは非常に重要で、Kinzhalは目標に向かって落下すると際には速度は極超音速ではなくなるが、巡航段階ではMach 5を超える。
2024.10.07
 06:58
Kyiv Independent Oil depot on fire in Crimea's Feodosia following Ukrainian attack <2411-100706>
 ロシアのメディアとウクライナ軍によると、10月7日未明にウクライナの攻撃を受けたロシア占領下クリミアのフェオドシヤの石油貯蔵所で火災が発生した。 地元当局は事件を確認したが、火災と説明した。
Feodosia の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナのミサイル部隊が、クリミアで最大の石油貯蔵所を攻撃し、大規模な火災を引き起こしたことを確認した。
 住民は、火災が発生する直前の現地時間04:30頃、いくつかの強力な爆発音を聞いたと報告し、Crimean Wind Telegram Channelも、ベルベックとサキの飛行場が一晩で攻撃されたと報じた。
 ロシアが設置したクリミアの代理長官の顧問であるクリュチコフ氏はTelegramで「フェオドシアの石油貯蔵所で火事が起きた。 救急隊が現場にいるが、死傷者は報告されていない」と述べた。
 Telegram ChannelのAstraは後に、火災に見舞われた施設は2024年3月にUAVに攻撃されたマリンオイルターミナルであることを明らかにした。 その際、UAV 4機がデポを攻撃し、主要な燃料パイプラインが損傷して火災が発生し、鎮火に1時間以上かかった。
 フェオドシヤの基地は、石油製品を取り扱うためのクリミア半島で最大の基地であり、この種の基地はセヴァストポリに1ヵ所だけあである。
2024.10.07
 05:15
共同通信

(Yahoo)

ロシア滑空爆弾、週に800発超 無人機400機も攻撃 <2411-100704>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が6日、この1週間ロシアが誘導滑空爆弾800発以上とUAV約400機でウクライナを攻撃したと明らかにした。
 ミサイル約20発も使ったとし、ロシアの攻撃を止めるには「友好国の団結が必要だ」と訴えた。
2024.10.07
 00:45

(10:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October6 2024 <2411-100701>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月6日の戦況 =
 ロシア軍は、2023年10月にアウディーイフカへの攻勢作戦を開始して以来、また2024年夏にドネツク州西部でロシア軍の攻勢作戦が激化した際に、ポクロフスク・ライオンで少なくとも5個師団分の装甲車と戦車を失ったと報じられている。
 ロシアの防衛工業生産能力の限界と、ソ連時代の車両備蓄の限界、ロシア軍が機械化された機動を通じて作戦上重要な領土の前進を達成できていないことを考慮すると、ロシア軍司令部は今後数ヶ月から数年で現在の車両損失の規模と前進速度の低下を受け入れる意思がない、または受け入れることができないかもしれない。
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍に対して行われたロシアの戦争犯罪を引き続き文書化し、起訴している。
 ロシア当局は、これまで露大統領府とロシア国防省を批判してきたロシアのTelegram Channel Thirteenthの管理者を10月5日に逮捕したと報じられている。
 ロシア軍は最近、ポクロフスクの南東に前進した。
2024.10.06
 17:08
Kyiv Independent Ukraine shows destruction of Russian Osa anti-aircraft system with FPV drone <2411-100606>
 ウクライナの軍事情報部 (HUR) のKryla部隊が、10月6日にロシアの防空システムOsaを
FPV UAVで破壊したと発表した。
 1960年代にソ連で開発された9K33 Osa (NATOコード:SA-8 Gecko) は、ロシア、ウクライナ、その他12ヵ国で現在も使用されている高機動SHORADである。
2024.10.06
 05:20
共同通信

(Yahoo)

ロシアが進軍計画と英国防省 ウクライナ東部制圧地から <2411-100602>
 英国防省が5日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地ウグレダルを制圧したロシア軍が、今後数週間のうちにウグレダルからさらに前進を図るとの見通しを発表した。 主要道路を西に進んだ町を目指す可能性を指摘している。
 英国防省は、ロシア軍が9月末までにはウグレダルをほぼ包囲してウクライナ軍を撤退に追い込み、10月1日に制圧したと分析した。 ロシア国防省は3日に制圧を発表した。
 ロシアはドネツク州全域制圧を目標としており、今後の焦点はウグレダル北方の要衝ポクロウシクを巡る攻防となる。
2024.10.06
 01:10

(11:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October5 2024 <2411-100601>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月5日の戦況 =
 ウクライナ当局は、ロシアの戦争犯罪に関する統計を取り続け、ロシア軍と当局が犯した違反の程度を明らかにしている。
 ウクライナ軍が最近、占領下にあるドネツク市近郊でミサイル攻撃を行い、北朝鮮軍関係者数人が死亡したと報じられている。
 ロシア軍は最近、クルスク州、トレツク近郊、ポクロフスク近郊、ドネツク市南西のウクライナ軍の主要突出部内で前進した。
2024.10.05
 13:50
RBC Ukraine Ukrainian military hits three Russian command posts with Storm Shadow missiles - General Staff <2411-100509>
 ウクライナ軍参謀本部によると、ウクライナ軍はロシアの3ヵ所の指揮所にStorm ShadowとGMLRSを命中させた。
 声明では「ロシア軍の第35独立自動車化狙撃旅団および第27独立自動車化狙撃旅団と、第2親衛諸兵科連合軍の指揮所の一つに対する攻撃が成功し、打撃結果は明らかになっている」と述べた。
 参謀本部によると、ウクライナ空軍の部隊とウクライナ軍ロケット部隊と砲兵隊が、国防軍の他の構成要素と協力して攻撃に参加した。
2024.10.05
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアによるウクライナへの長距離ドローン攻撃が激増 中国製も使い始めた可能性 <2411-100506>
 ロシアによるUAVを用いたウクライナに対する戦略爆撃が、これまでなかったほど激しくなっている。 Shahed型長距離UAVによる攻撃は2024年を通じて徐々に増えてきていたが、9月に激増し1,300機あまりの飛来が報告された。 これは過去のどの月と比べても格段に多く、データを丹念にまとめているアナリストのShahed Trackerによれば、飛来がその月に毎日記録されたのも初めてのことだった。
 ロシアが送り込んでいるUAVのほとんどは撃墜されているものの、なかにはウクライナ側の防空網をすり抜けて大きな損害をもたらすものもある。 ロシアによる長距離UAV攻撃数が引き続き高い水準で推移すれば、この戦争が始まって以来、ウクライナにとって最も厳しい冬になるおそれがある。
 ウクライナ側はこれらのUAVをShahedと一括りにしているが、イランで設計された本家Shahedのほかに、少なくとも3種類のUAVが使われていることを示す兆候があり、一部は中国から直接供給されている可能性がある。
2024.10.05
 00:00

(10:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October4 2024 <2411-100501>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月4日の戦況 =
 ウクライナ軍は、10月3日~4日の夜に、ヴォロネジ州アンナの燃料貯蔵施設を攻撃した。
 ロシア軍はクレミンナ、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市近くのヴォフチャンスクで前進した。
2024.10.04
 19:15
RBC Ukraine Naval infantry catastrophe: BBC reveals Russia's losses in Vuhledar <2411-100420>
 ロシア海軍精鋭の歩兵部隊は、ヴフレダル近郊での戦闘で、チェチェンでの10年間の戦争の4倍もの人員を失った。 BBCによると、そこでは200人以上の海兵隊員が殺害された。
 ヴフレダルは戦略的に重要な場所と考えられており、2022年の秋から2023年の冬にかけて、都市で最も激しく血なまぐさい戦いが繰り広げられた。 これらの攻撃では、海軍の精鋭歩兵部隊である第155旅団第40旅団が配置され、歩兵戦闘車と戦車、動員された兵士と志願兵で構成される自動車化狙撃部隊の支援を受けた。
 公開データに基づき、BBCはロシア軍第155海軍歩兵旅団の少なくとも211名の海兵隊員がヴフレダルへの攻撃で死亡し、さらに42名が行方不明になったと報告したことを確認した。
 この数字は、チェチェンでの10年間の戦争でこの部隊が失った損失のほぼ4倍で、死亡者の中には大隊長のルブサノフを含む19人の将校がいる。
 第155旅団と並んで、カムチャツキーの第40海軍歩兵旅団の海兵隊員がこれらの戦闘に参加した。 同機関は、この部隊の将兵72名の死亡を確認した。
2024.10.04
 18:25
Newsweek

(Yahoo)

ウクライナ軍、黒海での「海戦」を撮影…海上の「戦略拠点」からロシア軍を撃退した、猛攻撃の様子を公開 <2411-100419>
 ウクライナ軍とロシア軍が、黒海のガス掘削施設付近で戦闘を繰り広げた場面だとされる映像が公開された。 動画には、炎を上げる標的に向けて兵士たちが無数の銃弾を撃ち込むシーンのほか、爆発音も収められている。
 黒海にあるガス掘削施設群Boiko Towersは重要な戦略的資産となっているが、現在はウクライナがロシアから支配権を奪還したとされている。
 この施設をめぐっては、ロシアの本格的なウクライナ侵攻が始まって以降、両国による激しい争いが繰り返されている。
2024.10.04
 17:18
Kyiv Independent Ukraine may be forced to retreat from Pokrovsk by end of 2024, Estonian intelligence suggests <2411-100418>
 エストニア軍事情報センターの副司令官であるケッセルマンが、ERRが10月4日に報じたコメントで、ウクライナ軍はドネツク州のポクロフスク市から撤退を余儀なくされる可能性があると述べた。
 ポクロフスク近郊の東部戦線は、数ヵ月にわたって激しい戦闘の舞台となり、ドネツク州におけるロシアの攻勢の中心地となっている。 この都市はウクライナ軍にとって重要な兵站拠点である。
 地元当局によると、ロシア軍は10月4日時点で町の郊外から7km以内にまで迫っていた。
 エストニア軍情報部によると、過去1週間にロシア軍の前線への攻撃の平均回数は1日あたり167回で、その50%が前線のドネツク方向に指向している。
 「攻撃の中心地であるポクロフスク市街方向では、ロシア軍は先週1~2km前進しており、ポクロフスク郊外までの距離は知る限り5km~7kmとケッセルマンは述べた。 この激しさが続けば、2024年末までにウクライナ軍はポクロフスクから撤退を余儀なくされ、「もう少し深く」陣地を取る可能性が高いとケッセルマン氏は付け加えた。
2024.10.04
 16:34
Kyiv Post Missile Strike Near Donetsk Eliminates 6 North Korean Officers – Intel <2411-100417>
 Kyiv Postの情報筋によると、10月3日のドネツク近郊のロシア占領地域へのミサイル攻撃の結果、20人以上の兵士が死亡したが、その中にはロシアのカウンターパートと協議するために来た北朝鮮の将校6名が含まれ、さらに3名の北朝鮮将兵が負傷した。 ロシアのSNS報道によれば、ミサイル攻撃に先立ち、ロシアは北朝鮮の代表に対して、攻撃行動と防衛のための要員の訓練を実演していた。
 ウクライナ情報総局 (HUR) は2023年に、工兵部隊を含む北朝鮮からウクライナの一時占領地域に限定的な軍人が到着したと報告し、ロシアと北朝鮮の積極的な協力関係を示している。
2024.10.04
 10:06
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍総司令官、ドネツク州で防衛強化指示 要衝陥落受け <2411-100408>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が3日、東部ドネツク州の部隊に防衛態勢を強化するよう指示したと明らかにした。 ウクライナ軍は前日に同州の要衝ウグレダルから撤退したと発表していた。
 ゼレンスキー大統領はウグレダルの陥落を認め、軍を撤退させて人命を守ることが重要だと述べた。
 シルスキー大将はSNSで最も激しい前線地帯の一つで第25シチェスラフ空挺旅団に加わり、「われわれの防衛の安定性と効果を強化するために多くの決定を下した」と投稿した。
 詳しい場所には触れなかったが、同旅団は激戦地であるドネツク州ポクロフスクに配置されている。
2024.10.04
 03:00

(13:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October3 2024 <2411-100402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月3日の戦況 =
 2023年秋に始まったウクライナ東部でのロシアの攻勢は、前線の特定正面でロシアの戦術的な優位を徐々にもたらし続けているが、作戦上の重要な戦果はロシア軍から逃れ続ける可能性が高い。
 ウクライナ軍は前線で効果的な縦深防御を行い、ロシア軍に大きな損失を与えながら、ゆっくりと後退しながらも、ロシア軍が戦場でより迅速に前進するのを防いでいる。
 ウクライナ軍は深刻な作戦上の課題と制約に直面しており、それがロシア軍に戦術的に重要な利益を追求する機会を与えている。
 しかし、ロシア軍は、攻撃強化を無期限に続けるための人的資源や物資を持っておらず、ウクライナ東部における現在のロシアの攻撃は、ウクライナ当局とISWが以前に評価したように、数週間とは言わないまでも、今後数ヶ月で最高潮に達する可能性が高い。
 ロシア軍は最近、戦術的に目覚ましい成果を上げているが、作戦上重要な目標を奪取する能力は示していない。
 ロシア軍司令部は、ロシアが進めている2024年夏の攻勢を数ヵ月前から準備し、数ヵ月前からの消耗戦で大幅に低下したと思われる予備戦力と資源を蓄積していた。
 ロシア軍は、予定していた作戦予備のかなりの部分をドネツク州とハリコフ州北部での攻撃作戦に投入したと報じられており、ロシア軍司令部はウクライナでの攻勢作戦全体に対する戦域全体の戦略予備を準備するよりも、前線の優先分野での攻撃作戦を支援するための作戦予備の形成を優先した可能性があることを示している。
 ロシア軍司令部は、ウクライナにおけるロシアの戦域規模の作戦の長期計画よりも、前線の優先分野での攻撃作戦を引き続き優先しているが、ウクライナのクルスク州への侵攻は、ロシアの作戦予備軍の準備を著しく複雑にしているようである。
 10月2日~3日の夜に、シリアのラタキア州にあるロシアのフメイミム空軍基地近くの弾薬庫を目標に攻撃したと報じられている。
 ロシア軍はドネツク州のシヴェルスクの南とポクロフスクの東と南東に進出した。
2024.10.03
 21:35
RBC Ukraine Satellite images reveal aftermath of strike on Borisoglebsk airfield, where Russia stored guided bombs <2411-100323>
 10月3日未明にウクライナ保安庁のUAVヴォロネジ地域の飛行場を攻撃した。 Radio Svobodaによると、攻撃後の軍事施設の衛星画像がオンラインに現れた。 衛星画像は、ロシアが誘導爆弾を保管していたボリソグレブスク飛行場への攻撃の被害状況を明らかにしている。
Borisoglebsk の位置 (Google Map)】
 衛星画像は、誘導路の近くの何ヶ所かで新しい火災の跡を示しているが、建物は損傷していないように見える。
 RBC-Ukraineの情報筋によると、この施設は誘導爆弾の保管に使用され、Su-35やSu-34を収容し、航空燃料の貯蔵も行っていた。
2024.10.03
 17:28
Kyiv Independent Russian losses in Ukraine mount in September, 2nd-deadliest month since start of full-scale invasion <2411-100319>
 ウクライナが発表した数字によると、ウクライナで戦うロシア軍の月間死傷者数が、9月には数全面侵攻が始まって以来2番目に多かった。
 ウクライナ軍参謀本部の日次報告を合計すると、9月のロシア兵が死傷者は38,130名と報告された。 この数字は戦死者や戦傷者を特定していないが、死者、負傷者、行方不明者、捕虜が含まれているという。
 この数字を上回ったのは、ウクライナがロシア軍の死傷者を38,940名と報告した2024年5月の数字だけであった。
 専門家グドムンドソン氏によるウクライナの数字の分析によると、全面侵攻開始以来、ロシア軍にとって最も血なまぐさい日の上位10日のうち4日は全て9月で、22日に1,500名、28日に1,470名、21日に1,440名、24日に1,400名であった。
 報告ではこれらの死傷がどこで発生したかを示していないが、ウクライナは全面侵攻が開始された初期から、ロシア兵の死傷者数を毎日発表している。
2024.10.03
 12:11
AP News

(Yahoo)

ウクライナ機械化旅団が撤退 東部ブフレダル攻防戦の末 <2411-100315>
 ウクライナ軍当局が10月2日、ウクライナ軍は2年を超える激戦の末確保していた、東部ドネツク州の丘の上に位置する戦術的要衝である、最前線の町ブフレダルから撤退することを明らかにした。
 ブフレダルからの撤退が、対ロシア戦争の流れが変わるとは思えないが、この敗北はウクライナの立場が悪化していることを明確にしている。 ブフレダルは、ウクライナ軍が死力を尽くして戦った末にロシア軍の手に落ちた。
 軍事関係者や専門家によれば、ブフレダルからの撤退は、西側諸国が断固とした超えてはならない一線を設定したことが一因だという。
 ドネツク州を含む東部戦線を指揮下に置くウクライナ軍第72独立機械化旅団は、Telegramに投稿した声明の中で「兵力と装備を守るため」にブフレダルから部隊を撤退させると述べている。
2024.10.03
 03:21
TBS News

(Yahoo)

ウクライナ軍 東部の激戦地から部隊撤退 防衛拠点失う <2411-100303>
 ウクライナ軍は東部ドネツク州の激戦地ウフレダルから部隊を撤退させると表明した。 ウクライナ軍は2日、ドネツク州ウフレダルがロシア軍に包囲されるおそれがあるとして、人員と軍事装備を守り、さらなる作戦のために態勢を整えるとし、部隊を撤退させることを明らかにした。
 ウフレダルは高台に位置し、ウクライナ側の防衛拠点となっていて、長期間にわたって激しい戦闘が続いていた。
 ロシア軍は今後、ドネツク州の要衝ポクロウシクなどへの攻勢を強める構えとみられるが、ISWはウフレダルが制圧されても戦況が大きく変わる可能性は低いとの見方を示している。
2024.10.03
 03:15

(13:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October2 2024 <2411-100302>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月2日の戦況 =
 ウクライナは、重要な装備の国産を拡大し、ロシアに対するUAVの優位性を維持するための努力を続けている。
 ロシアのボグダノフ外務次官が、10月1日の駐露レバノン大使との会談で、南レバノンにおけるイスラエル国防軍の地上作戦を非難した。
 ラトビア軍は、最近ロシア国内で起きたロシアのUAV墜落事故を受けて、ロシア国境付近の防空を強化した。
 ロシア軍とウクライナ軍はクルスク州で攻撃を続けた。
 ロシア軍はスヴァトヴェ、シヴェルスク、ヴフレダル付近、ポクロフスクの東と南東にわずかに前進した。
 ロシアの防衛企業は、ウクライナ戦争による兵器生産の増加に伴い、深刻な人員不足のため、数万人の新たな労働者を募集している。
2024.10.02
 16:10
RBC Ukraine Ukrainian Armed Forces deny Russia's using ODAB-9000 bomb in Vovchansk <2411-100224>
 ウクライナ国防軍は、ロシア軍がヴォフチャンスクでODAB-9000爆弾を使用したことを否定している。 ハリコフの作戦・戦術部隊グループによれば、このような偽の報告は情報戦の一部である可能性がある。
 「ロシア軍がヴォフチャンスクでODAB-9000爆弾を使用したとする情報は真実ではない」と声明は述べている。
 ハリコフの作戦・戦術部隊の報道官であるサランツェフ大佐によると、この爆弾には適切な母機が必要であり、理論的には例えばTu-160が必要であるというが、ウクライナ軍は、これらの航空機の動きを一切記録していない。
2024.10.02
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October1 2024 <2411-100215>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月1日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ軍が集落から撤退したと報じられた後、10月1日にヴフレダルを占領した可能性が高いが、ロシア軍が近い将来、ヴフレダルを超えて急速に前進するかどうかは不明である。
 一部のロシア情報筋は、ロシア軍がヴフレダルを占領した直後に急速に前進し、作戦上重要な突破口を達成できるのか疑問視している。
 ウクライナ当局は、ウクライナがロシアの戦場砲兵隊の弾薬の優位性を減少させていることを強調し続けているが、これはおそらく最近のウクライナによるロシアの弾薬庫への攻撃が一因である可能性が高い。
 国連人権高等弁務官事務所 (UN OHCHR) は、2024年6月~8月に、ウクライナの民間人死傷者、ロシアによるウクライナ人捕虜 (POW) の組織的な虐待、ロシア人捕虜に対するウクライナの限定的な虐待について詳述した報告書を発表した。 国連人権高等弁務官事務所 (OHCHR) の報告書は、捕虜の虐待に対するロシアとウクライナの公式な反応と、ロシアのウクライナ人捕虜に対する組織的な虐待に関する評価を無視して報告書を誤って伝えることとの違いを強調した。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クレミンナ、トレツク、ポクロフスク、ヴフレダル付近に前進した。
2024.10.02
 05:54
UkrainskaPravda Vuhledar seizure unlikely to significantly alter Russia's operations in Donetsk Oblast – ISW <2411-100209>
 ISWの専門家は、ヴフレダルの占領がドネツク州西部の攻撃作戦の方向性を大きく変える可能性は低いと述べている。
 ロシア軍は、ウクライナ軍が集落から撤退したと報じられた後、10月1日にヴフレダルを占領した可能性が高いが、ロシア軍が近い将来、ヴフレダルを超えて急速に前進するかどうかは不明である。
 ウクライナは、一部のウクライナ部隊が包囲を避けるためにヴフレダルから計画的に撤退したと述べた。 ロシアのブロガーは、ウクライナ軍が9月30日の終わりに撤退を開始したと報じた。
 9月30日と10月1日の映像には、ロシア軍がヴフレダルの一部で旗を立て、自由に移動している様子が映っており、10月1日にロシアの軍事ブロガーは、ロシア軍が集落を確保したと主張した。
 ロシアによるヴフレダルの占領は、この地域に対する2年半の攻撃が失敗に終わり、犠牲を払ったことを受けたものである。
2024.10.02
 05:39
共同通信

(Yahoo)

ロシア、東部激戦地掌握間近か 行政庁舎に国旗掲揚 <2411-100208>
 ロシア軍は1日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地ウグレダルの掌握へ攻勢を強め、ウグレダル中心部にある行政庁舎にロシア国旗を掲げる兵士の動画がインターネットで拡散し、ドネツク州知事はウクライナメディアに「敵は街の中心部まで来ている」と語った。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 ロシアが占領する州都ドネツクの南西に位置するウグレダルは、掌握すればロシアはドネツク北西の要衝ポクロウシクなどに兵力を投入でき、州全域制圧への弾みになるためウクライナには打撃である。
2024.10.02
 01:05
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ東部要衝ウグレダル中心部にロシア軍、維持困難か <2411-100203>
 ロシアが攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州でフィラシキン州の知事が1日、要衝ウグレダルの中心部にロシア軍が到達したことを明らかにした。 フィラシキン知事は国内TVに対し「ロシア軍はすでに町の中心部にほぼ到達している」と述べ、状況は極めて困難との見方を示した。
 SNSに投稿された映像には、ロシア兵が爆撃で破壊された建物の上で旗を振っている様子などが映っている。 Reutersはこの映像がウグレダルの道路のパターンと一致すると確認した。
 ウクライナの軍事専門家コバレンコ氏によると、ロシア軍は最大3,000名を投入3方面からウグレダルを攻撃した。 Reutersに対しウグレダルの維持は困難とし、ウクライナ軍はウグレダルからの撤退を迅速に決定するべきだと述べた。
 ウグレダルは高台にあり、東部と南部の2つの主要戦線がつながる地点に近い。 ロシア軍がウグレダルを完全に制圧すれば兵站の改善などに鉄道網を積極的に活用できるようになる。
 フィラシキン知事によると、ウクライナが管理する地域に現在も約35万人の住民が残っている。
2024.10.01
 09:30
Forbes

(Yahoo)

クルスク州で反撃のロシア軍車両、自軍が設けた対戦車トラップにはまり自滅 <2411-100116>
 ロシア西部クルスク州のウクライナ軍支配地域に対して9月29日かその少し前に、ロシア軍部隊が大規模な反撃を仕掛けた。 部隊はロシア軍の義勇兵組織ピトナーシュカ国際旅団の所属だったのかもしれない。
 ウクライナ軍突出部の南端に位置するプリョーホボ村に対するこの攻撃は失敗に終わり、しかも単に失敗しただけでなく、およそ考えられるなかで最も皮肉なかたちで失敗した。 ロシア軍の車列は、8月上旬にウクライナ軍の侵攻を受ける前にロシア側がみずから設けていた対戦車トラップである対戦車壕と対戦車障害物(通称「竜の歯」)に引っかかってしまった
 プリョーホボ村周辺には、ロシア側が構築していた防御用構造物が主に2つある。 ひとつは歩兵壕群で、もうひとつが付近の対戦車トラップで、突進してきたロシア軍部隊はこれらの対戦車トラップを越えるのに悪戦苦闘し、そこをウクライナ軍の守備隊である第129独立領土防衛旅団の自爆UAVで次々に攻撃された。
2024.10.01
 09:21
Reuters 通信

(Yahoo)

ゼレンスキー氏、前線状況「非常に厳しい」 迅速な行動必要と強調 <2411-100115>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が30日、ロシアとの戦争の最前線の状況は「非常に厳しい」とし、ウクライナ軍は秋にできる限りのことを行う必要があると述べた。 ゼレンスキー大統領が今後数ヵ月以内の迅速な軍事行動の必要性に言及したのは過去1週間足らずで2度目である。
 ビデオ演説で、2時間半以上にわたる最高司令官らとの会議に言及し、「各最前線部門、われわれの能力、将来の能力、具体的な任務についての報告は状況が非常に厳しいというものだ」と指摘し、「この秋にできること、達成できることは全て達成しなければならない」と語った。
 ウクライナの軍事ブロガーらはここ数日、ウクライナ軍が防衛を続けてきたドネツク州南部の町ウグレダルにロシア軍が前進していると述べている。
 人気ブログのDeep Stateはロシアの報道を引用し、ロシア軍がウグレダルを砲撃しており、「ロシアの歩兵が町や高層ビルの間を移動している。ロシア軍は西地区で旗を掲げた」と述べた。
2024.10.01
 06:30

(16:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September30 2024 <2411-100106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月30日の戦況 =
 ロシア政府は、2025年に国家安全保障と防衛にRUB17T ($183B) を費やす計画で、これは年間支出の約41%に相当する。
 プーチン大統領は、大統領補佐官で親密な個人的な盟友であるデュミン氏を、他の3人の高官とともにロシア安全保障理事会に昇格させた。
 ミシュスチン露首相が9月30日にテヘランに到着し、様々なイラン当局者と会談し、ロシアとイラン経済協力を強調した。
 ロシア軍はクルスク州のグルシュヴォスキー・ライオンに前進し、ウクライナ軍とロシア軍はクルスク州のウクライナ突出部に進出した。
 ロシア軍は最近、スヴァトヴェ、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市付近に前進した。
2024.09.30
 09:56
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部州の集落「再制圧」と主張 露クルスク州奪還作戦は停滞か <2410-093008>
 ロシア国防省が29日、ウクライナ東部ルガンスク州の集落マキエフカを制圧したと主張した。 マキエフカは2022年11月にウクライナ軍が奪還を発表していた。
 露国防省の主張が事実であれば、露軍が再び制圧したことになり、最激戦地の東部ドネツク州に加え、ルガンスク州でも露軍が攻勢を続けているとみられる。
Makiyvska の位置 Google Map)】
 プーチン露大統領が2022年2月に開始したウクライナ侵略戦争の戦略目標の一つとして、先に「国家」承認した東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)全域の掌握を掲げた。 露国防省は2022年7月にルガンスク州全域の制圧を発表したが、2022年秋にウクライナ軍が反撃を行い、マキエフカを含む一部地域を奪還していた。
 一方、ドイツBild紙は9月27日、ウクライナ軍の越境攻撃が続く露西部クルスク州で、露軍による同州奪還作戦が「失敗している」と分析した。  露軍はウクライナ軍に抗戦されて前進が停滞している上、州内の一部地域では防戦を強いられているとした。
 ウクライナによると、ロシアは9月10日ごろにクルスク州の奪還作戦に着手し、露国防省は16日までに集落12ヵ所を奪還したと主張したが、その後は目立った進展を報告していない。 ウクライナは8月下旬時点で、州内の集落100ヵ所を制圧したと発表していた。
2024.09.30
 06:45

(16:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September29 2024 <2410-093001>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月29日の戦況 =
 西側諸国は、ウクライナの防衛産業の成長に投資し続けている。
 ウクライナ軍は9月29日、ヴォルゴグラード州コトルバン近郊のロシア軍の弾薬庫とミサイル貯蔵施設を攻撃したと報じられている。
 ロシア政府は2025年に国防費をさらに増やす計画であると報じられているが、露大統領府当局者は計画された社会支出を強調し、国防費の増額に関する議論を避けているようである。
 ウクライナ軍はクルスク州のウクライナ突出部の西にあるグルシュコフスキー・ライオンに前進した。
 ロシア軍はトレツクとポクロフスクの方向に進出した。
2024.09.29
 20:45
RBC Ukraine Pro-Russian party wins parliamentary elections in Austria <2410-092910>
 オーストリアの議会選挙では、親露派のオーストリア自由党が現在リードしている。 
Kurierによると、同党は29.1%の票を獲得して57議席を確保し、2019年と比較して26議席増加した。
 速報結果によると、他の野党2党、社会民主党とNEOSは、それぞれ20.9% (40議席) と8.8% (17議席) を獲得した。 与党・人民党は26.3%の得票率で52議席を獲得し、2019年の結果から19議席減少した。 緑の党は9議席を失い、8.7%(17議席)を獲得した。
 注目すべきは、オーストリア自由党のキックル党首が、ウクライナへの軍事支援資金配分に公然と反対し、対露制裁を批判していることである。
2024.09.29
 17:30
RBC Ukraine Ukrainian General Staff confirms strike on Kotluban arsenal housing Iranian missiles <2410-092907>
 ウクライナ国防軍は28日夜にロシア軍のコトルバンの兵器庫を攻撃した。 ウクライナ軍参謀本部によると、イランのミサイルを積んだ車列が攻撃の直前にそこに到着した。
 参謀本部によると、ロシアの占領者のミサイルと火砲の保管と整備等のための武器庫を打撃した。 この施設は、ロシアのヴォルゴグラード地方のコトルバン村の近くにある。
 「入手可能な情報によれば、イランのミサイルを積んだ車列が攻撃の直前に兵器庫に到着した」と声明は述べている。
 参謀本部は、軍事施設が電子戦装置と防空システムによって大きく覆われているが、ウクライナの部隊は戦闘任務を成功裏に完了し、武器庫では火災と弾薬の爆発が観察された。
 参謀本部は「この作戦は、ウクライナ軍特殊作戦部隊、ウクライナ国防省の主情報局、およびウクライナの安全保障局と連携してUAV部隊によって実施された」と明らかにした。
2024.09.29
 16:47
Kyiv Independent General Staff: Ukraine strikes Russian military arsenal storing missiles, drones in Volgograd Oblast <2410-092906>
 ウクライナ軍参謀本部が9月29日に、ロシアのヴォルゴグラード州にあるコトルバンの武器庫を攻撃したと発表した。参謀本部によると、軍の武器庫はミサイルと火砲の保管と近代化に使用されていた。 イラン製のShahed UAVも、攻撃が行われる直前に施設に運ばれていた。
Kotluban の位置
 参謀本部は「軍事施設は、電子戦装置と防空システムによって厳重に保護されていたが、我が部隊は戦闘任務を成功裏に完了した」としている。
 Kyiv Independent紙は、この主張を独自に確認できなかった
 ロシア国防省は、ウクライナが発射した67機のUAVが9月29日未明にヴォルゴグラード州上空で撃墜され、合計125機のUAVがロシアの7地域で迎撃されたと主張した。
 ウクライナは、ロシア侵攻軍を弱体化させることを狙って、全面戦争を通じてロシアのインフラ施設や軍事施設に対して多数のUAV攻撃を行ってきたが、ロシア当局はしばしば攻撃を軽視し、大きな損害はなかったと主張している。
 ウクライナのUAVがロシア最大の兵器庫の1ヵ所を攻撃し、ロシアのトヴェリ州のトロペツの町で強力な爆発を引き起こしたと、ウクライナ保安庁 (SBU) の情報筋が9月18日にKyiv Independentに語った。
 ウクライナの参謀本部は9月21日に、ロシア最大の弾薬庫3ヵ所の一つであるクラスノダール地方のチホレツク武器庫への攻撃を確認した。
2024.09.29
 13:56
Kyiv Independent Russia claims 125 Ukrainian drones intercepted across 7 regions <2410-092905>
 ロシア国営TASS通信が9月29日に、一晩で発射されたウクライナのUAV 125機がロシアの7地域で迎撃されたと報した。  ロシア国防省によると、UAVはウクライナの東の国境に沿ってさまざまな距離に位置しているヴォルゴグラード、ベルゴロド、ヴォロネジ、ロストフ、ブリャンスク、クルスクの各州、クラスノダール地方を攻撃目標にしていた。 同省は、ヴォルゴグラード州上空で67機、ベルゴロド州上空で17機、ヴォロネジ州上空で17機、ロストフ州上空で18機、ブリャンスク州とクルスク州でそれぞれ1機が撃墜されたと主張している。
 同省はまた、3機のUAVがアゾフ海で撃墜されたと主張している。
 ウクライナ側からの攻撃についてはコメントされていない。
 ウクライナは、ロシア侵攻軍を弱体化させることを望んで、全面戦争を通じてロシアのインフラ施設や軍事施設に対して多数のUAV攻撃を行ってきた。
 ヴォロネジ州のグセフ知事は、同省に向かったUAVによる死傷者は出なかったと主張した。
2024.09.29
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍が車両100両で大規模攻撃、2割撃破され失敗 北東部クプヤンシク方面 <2410-092904>
 ロシア軍はウクライナ北東部ハルキウ州のクプヤンシク方面で、北から南へ流れるオスキル川に向けて西へ進出している。 オスキル川の左岸(東側)にいるウクライナ軍部隊を分断し、補給を複雑にしたり相互の支援を妨げたりすることを狙っているようであるが、その努力はロシア軍にとって非常に代償の大きいものになっている。
 ロシア軍は7月に、オスキル川の東8kmほどに位置するピスチャーネ村を占領し、そこからさらに西へ突き進んでフルシュキウカ村付近でオスキル川に到達しようとしいるが、これまでのところ失敗している
 26日、ロシア軍は装甲車両およそ100両からなる大軍を投入し、ロシア側前線突出部の北と南に陣取るウクライナ軍に3方向から攻撃を仕掛けた。
 ウクライナ軍は、北側では第77独立空中機動旅団を主力とする部隊が応戦し、UAVや火砲、
ATGMで応戦するいつものやり方で、南側では第92独立強襲旅団が前線を維持した。 付近には第40独立砲兵旅団も配置されており、突出部の全域を射程内に収めている。
 ロシア軍は大きな損害を被り、南側の第92強襲旅団は戦車3両、BMP IFV 5両、未特定のAPC 1両、MT-LB装甲牽引車1両、トラック3両、バギー車1両の車両計14両を撃破したと報告している。
 北側の第77空中機動旅団は、ほかの部隊とともに50両超の車両を撃退したと発表し、少なくとも戦車2両、APC 2両、IFV 1両を撃破したとしている。
 ロシア軍は、この日の大規模攻撃に投入した車両の少なくとも2割ほどを失ったため、オスキル川に向けて押し込む攻勢は鈍り、ウクライナ側に防御を補強するための時間を与えることにもなった。
2024.09.29
 05:30

(15:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September28 2024 <2410-092902>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月28日の戦況 =
 西側諸国当局者は引き続き、ロシアのウクライナにおける戦争を支援する中国の取り組みを強調している。
 ウクライナのメディアは9月28日、ロシアの不特定の抵抗運動が、ウクライナの軍事情報局(GUR)と連携して、モスクワ州コロマでロシア国防省第924UAVセンター長コロメイステフ大佐を殺害したと報じた。
 ロシア外務省は9月28日、イスラエルによるヒズボラ事務総長ナスララ師「政治的暗殺」を強く非難した。
 ロシア軍はクルスク州でわずかに前進した。 ロシア軍はまたクピャンスク、セリダブ、ヴフレダル付近に進出した。
2024.09.28
 16:59
Kyiv Independent

(Yahoo)

Russia preparing for assault operations in Zaporizhzhia Oblast, Ukrainian military says <2410-092812>
 ウクライナ軍南部軍のヴォロシン報道官が9月28日に、ロシア軍は「敵が人員を集結させている」南東部ザポリージャ州での攻撃の準備をしているようだと述べた。
 この声明は、ロシアが東部戦線、主にドネツク州のポクロフスク、ヴフレダル、トレツク枢軸での攻勢を推し進めている中で出されたもので、数と火力で勝るウクライナ軍が少しずつ撤退を余儀なくされている。
 国営TVで演説したヴォロシン報道官は、ウクライナ軍の情報を引用して、ロシアがザポリージャ州、特にドネツク州との州境に位置するロシア占領下のプリウトネ村付近で新たな行動をとるために人員を集結させていると述べた。 ヴォロシン報道官はまた、テレビで、ロシア軍は、小規模歩兵集団が攻撃に使用できる25両の軽バギー車を装備したと述べた。 「これらは、近い将来、ザポリージャ方面で攻撃が行なう準備の表れだ」と述べたが、本格的な攻勢にはより大きな兵力が必要になると強調した。 報道官は、ロシアがこの地域での戦術的地位を改善しようとする試みである可能性を示唆したが、「まだ攻勢の話はない」と述べた。
 プリウトネ村は、ロシア軍が2年以上にわたって占領しようとしている鉱山の町、ヴフレダルの西約40kmに位置しており、ポクロフスクの南西約70kmに位置しており、ロシアは8月にヴフレダルへの攻勢を拡大し、町を包囲するために徐々に陣地を固めている。
Pryiutne の位置 (Google Map)】
 ロシア軍がプリウトネ村を占領すれば南翼を形成でき、ドンバスでウクライナが支配する重要な兵站ハブであるポクロフスクへのより大きな攻勢の足場となるとされる。
2024.09.28
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September27 2024 <2410-092810>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月27日の戦況 =
 ウクライナ軍が9月26日に、クピャンスク方面における大隊規模のロシア軍機械化部隊の攻撃を撃退したが、これは2024年冬以来となるクピャンスク~スヴァトヴェ~クレミンナ線での大規模なロシア軍機械化部隊の攻撃である。
 ロシア軍はオスキル川に到達するための努力を強化している可能性があるが、オスキル川の東(左)岸でのロシアの前進は比較的緩やかであり続ける可能性がある。 しかし、ロシア軍司令部は、クピャンスク~スヴァトヴェ~クレミンナ線に沿った継続的な緩やかな前進をハー企図している可能性が高いことを示している。 西部部隊群は、クピャンスク~スヴァトヴェ~クレミンナラインに沿って強化された攻撃努力を維持したり、より迅速な利益をもたらす効果的な戦闘作戦を実施したりする能力が限られている可能性が高い。
 ウクライナが西側から提供された兵器を使用してロシアの軍事施設に対する長距離攻撃を行うことを許可することについて、ロシア当局は、西側の議論に影響を与えるためにかなりの努力を費やしているようで、このロシアの取り組みは、ロシアへのそのような攻撃がウクライナでのロシアの攻撃作戦に生み出す作戦上の圧力に対する深い懸念を示唆しているが、米国当局はウクライナがそのような攻撃を行うことを許可することに躊躇している。  ウクライナが西側が提供する対ロシア長距離攻撃システムの使用を許可することの利点は、西側の政策立案者が現在検討しているよりも、ロシアの報復のリスクを上回る可能性がある。
 ベロウソフ露国防相は、9月27日に大統領府系のミルブロガーと会談したが、これはおそらく、ロシアのミルブロガーを取り込み、2人の著名なUAV操縦士の死をめぐる超国家主義的な情報社会における最近の反発を軽視する大統領府の取り組みの一環であろう。
 中国は、ロシアとの協力が強まる中、ウクライナに対する代替和平計画に対する国際的な支持を引き出すための新たな構想を発表した。
 ゼレンスキー大統領は、9月26日と27日の訪米中、ウクライナでの戦争について米国当局者と引き続き会談した。
 ロシア軍とウクライナ軍はクルスク州で攻撃を続けたが、どちらの側もそれ以上の前進はなかった。
 ロシア軍は最近、トレツク内と周辺、ポクロフスクの南東に前進した。
2024.09.27
 17:37
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア無人機がルーマニア領空侵犯か、ウクライナへの夜間攻撃時 <2410-092720>
 NATO加盟国のルーマニアが27日、ロシアのUAVが夜間に隣国ウクライナを攻撃した際、ルーマニア領空を3分弱の非常に短い時間侵犯した可能性があると発表した。
 ウクライナ南部オデーサの検察当局は同日、ドナウ河を挟んだルーマニアの対岸に位置する町イズマイールがUAV攻撃を受け、3人が死亡、14人が負傷したと発表し、ウクライナ空軍はUAV 32機のうち24機を撃墜したと明らかにした。
 ルーマニア国防省によると、レーダーシステムはウクライナへの攻撃に関与したUAVのうち1機がルーマニア領空を通過した可能性を確認して戦闘機が緊急発進したほか、地域住民は避難を呼びかけられた。
 ルーマニアは9月8日にもロシアのUAVに領空を侵犯されている。
2024.09.27
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September26 2024 <2410-092705>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月26日の戦況 =
 独、仏、米が、9月25日と26日に、ウクライナに対する即時およびより長期的な支援パッケージを発表した。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) は、クルスク州へのウクライナ侵攻に対する対テロ作戦を支配しているにもかかわらず、ロシア軍との戦闘任務の調整に苦労していると報じられている。
 ロシア軍とウクライナ軍はクルスク州で攻撃を続けたが、どちらの側もこの地域ではそれ以上の前進はなかった。
 ロシア軍はハリコフ市とチャシフヤールの北、ポクロフスクの東と南東に前進した。
 ロシアの軍事ブロガーは、ロシア軍司令部がラオスと合同軍事演習を行っていることを批判し、そのような演習はロシアがウクライナでの戦場の経験から学んでいないことを示していると主張した。
2024.09.26
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September25 2024 <2410-092616>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月25日の戦況 =
 プーチン露大統領は、西側の意思決定をさらに支配し、西側がウクライナが西側から提供された兵器を使用してロシアの軍事施設を攻撃するのを許さないようにするために、ロシアと西側との間の核対決の可能性で脅し続けている。
 ゼレンスキー大統領は、ロシアが冬を前にウクライナに残っている3ヵ所の稼働中の原子力発電所に対する攻撃を準備していると警告し、露大統領府が誠実な交渉に関与する意欲がなく、ウクライナ国家とその国民の破壊への継続的な関与を強調した。
 ロシア企業が中国の企業と協力して、ロシアのウクライナ戦争のための攻撃UAVを開発していると報じられている。
 ロシアは、イランとの関係を深め続けており、今回はイエメンのフーシ派へのロシア製ミサイル移転イランが仲介した会談を通じて促進していると報じられている。
 ロシア軍もウクライナ軍も、クルスク州での前進を確認していない。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクの陣地を奪還し続けた。
 ロシア軍はクレミンナの北西、トレツク、ポクロフスクの南東に前進した。
 ロシア軍は、集落を奪取するための攻撃的な努力が続く中、ドネツク市南西のヴフレダルとその周辺に進出したと伝えられている。
2024.09.25
 21:40
RBC Ukraine If Russia attacks Ukrainian nuclear plants, immediate intervention will be necessary – Polish President <2410-092522>
 ウクライナのシビハ外務次官が9月21日、ロシアがウクライナの原子力施設への攻撃を準備していると警告した。 これを受けてゼレンスキー大統領は、ロシア軍が中国の衛星を使用してウクライナの核施設の画像を撮影していることを明らかにした。
 ロシアがウクライナの原子力発電所を攻撃する危険が本当のある。 PAP通信によるとポーランドのドゥダ大統領は、ポーランドはこのような攻撃が発生した場合には直ちに介入し、専門家を呼ぶと述べた。
 ドゥダ大統領は、ロシアがすでにザポリージャ原子力発電所と休止中のチェルノブイリ原子力発電所を攻撃したと指摘した。 幸いなことに、これらの攻撃は原子力災害には至らなかったが、「リウネフメリニツキーなど、他の発電所への攻撃のリスクがあり、それを考慮に入れなければならない。 そのような攻撃が発生した場合、我々は直ちに介入し、専門家を招聘する必要がある」と強調した。
2024.09.25
 20:23
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ドネツク州2村占領と発表 知事はブフレダルでの戦闘否定 <2410-092521>
 ロシア国防省が25日、ウクライナ東部ドネツク州で新たに2ヵ村を占領したと発表した。 ロシア国防省はこの日の定例会見で、自軍がドネツク州の2ヵ所の小さな村、ホストレフリホリフカを占領したと発表した。 ロシア側の情報によると、ロシア軍は同州の要塞都市ブフレダルを攻撃している。
 ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ロシア軍が2022年の開戦以来、攻撃に抵抗してきたブフレダルを包囲したとの報道について問われると、「戦況は前向きだ」と答えた。
 国営通信RIAは、ドネツク州のロシア側責任者プシーリン氏の発言を引用し、ブフレダルでは戦闘が続いていると伝えた。
 一方、ドネツク州のフィラシキン知事はTV局に対し、ロシア軍はブフレダル郊外には到達していないが、偵察部隊がそこで活動していると説明し、「ウクライナの部隊がロシア軍を撃退しようとしている。 町は占領されていない」と述べた。
 ウクライナ軍の参謀は25日、ブフレダル周辺で8件の戦闘があったとし、このうち7件で敵の攻撃がやみ、1件は戦闘が続いていると説明した上で、戦況はウクライナの統制下にあるとした。
 ロシア軍が占領したとする2ヵ村については言及しなかったが、一帯で23件の戦闘があったと報告した。
2024.09.25
 13:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ東部の要塞都市、ロシア軍が攻撃開始 <2410-092513>
 ロシアの軍事ブロガーや露国営メディアが、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルへの攻撃を開始したことを明らかにした。 ブフレダルは2022年の開戦以降、ロシア軍の攻撃に抵抗してきた。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 複数のオープンソースの地図によると、ロシア軍は8月にウクライナ東部で過去2年で最速のペースで前進した。 ウクライナ出身で親露の著名軍事ブロガーのポドリャカ氏は「ロシアの部隊がブフレダルに入り猛攻撃が始まった」と指摘した。
 ロシア国防省は、同国軍がブフレダルを含む一帯の集落でウクライナ軍を撃破したと表明した。 国営メディアはブフレダルが激しい砲撃と空爆に見舞われているとする映像を流した。
【関連記事:2410-092408 (RBC 2024.09.24)】
 ウクライナは、ロシア軍が優勢かどうかには言及していないが、この地域で戦闘があったことを認めている。
 ロシア軍は9月17日、重要な目標と位置付けるドネツク州の要衝ポクロウシクに近いウクラインスクを制圧しており、ブフレダルはポクロウシクの南80kmにある。
2024.09.25
 10:53
AP News

(Yahoo)

「ボルチャンスクの戦い」 ウクライナ軍が骨材工場奪還 <2410-092509>
 ウクライナ国防省情報総局が9月24日、同情報局の特殊部隊(GUR)がウクライナ東北部ハルキウ州ボルチャンスクの骨材工場跡地を、ロシア軍から奪還したと発表した。
 情報総局の声明では、特殊部隊がロシア軍と白兵戦を展開、工場敷地内にある30ヵ所の建物とロシア軍投降兵を確保した上で、工場をウクライナ軍に引き渡したという。
 ロシア国境とは目と鼻の先に位置する同骨材工場の跡地は、この地域のロシア軍の拠点だった。
 戦線が伸びることでウクライナ軍が手薄になることを狙って、ロシア軍は2024年5月のハルキウ州への侵攻で、ボルチャンスクに兵力を指向したものの、ロシア軍部隊はウクライナ領へ5kmから10km進んだところで進撃が阻止されたが、戦闘は続いていた。
2024.09.25
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September24 2024 <2410-092507>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月24日の戦況 =
 ロシア軍がヴフレダル集落付近での攻勢が激化しているように見える中、ヴフレダルの郊外に到達したが、ヴフレダルの占領により、ロシア軍がドネツク州西部でのさらなる攻撃のための特別な作戦上の優位性を得る可能性は低い。
 ロシアは、ウクライナでの戦争努力を支援するために、中国との二国間関係を拡大し活用し続けている。
 ウクライナ軍はクルスク州突出部の西に前進した。 ウクライナ軍はヴォフチャンスク内と東部トレツクに前進した。
2024.09.24
 21:54
Kyiv Independent Russia continues construction of naval base in occupied Abkhazia, Ukraine hints it will be legitimate target <2410-092412>
 ロシアは占領下の(註:ジョージア領)アブハジアで海軍基地の建設を続けており、ウクライナはそれが正当な攻撃目標になることを示唆している。
 2023年10月にゼレンスキー大統領は、ウクライナはロシアの黒海艦隊が駐留する場所であればどこでも攻撃すると述べたが、これにはロシアが駐屯地を置き、海軍基地を建設していると噂されているジョージアの占領地域も含まれる可能性があることを示唆している。
 大統領は当時「我々はどこにでも彼らに手を差し伸べる」と言ったが、この発言はジョージア全土に波紋を広げ、戦争がまもなくジョージアに影響を及ぼし、ジョージアはウクライナとその戦いから距離を置くのに長い道のりを歩んできたという懸念を高めた。 それ以来、ロシアは基地の建設を加速させただけであり、それは南コーカサス地方の小さな国を、より広範な紛争に引きずり込む可能性を秘めている。
 伝統的に占領下のクリミアに駐留していたロシアの黒海艦隊がウクライナの攻撃に打撃を受け大部分が撤退を余儀なくされたため、ロシアはウクライナのUAVやミサイルからさらに離れた安全な港を探し求めている。
 ウクライナが支配する最も近い領土から南東に70km以上に位置するオチャムチレは、現在のウクライナの長距離能力の多くからは、ほとんど手の届かない場所に、ロシアに新たな海軍基地を提供する可能性を秘めている。
2024.09.24
 15:07
Kyiv Post Vuhledar partially encircled by Russian forces, Ukrainian colonel reports <2410-092409>
 ドネツク州のヴフレダルの町は半包囲されていると、ウクライナ軍参謀本部報道機関の元責任者であるセレズニョフ大佐はKyiv Postに語った。 セレズニョフ大佐は、私の予測では、数日後、あるいはもっと早く失うであろう」と言った。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 セレズニョフ大佐によると、ロシア軍は高層ビルのエリアに入ったという。
 パヴリフカとヴフレダルに近いフレミフスク地区では、ロシア軍がウクライナ軍の陣地奪取しようと8回の試みを行ったと、Khortytsia作戦・戦略群が9月24日の朝にTelegramで公式に報じた。
2024.09.24
 14:10
RBC Ukraine Russian troops destroy Vuhledar in Donbas, enabling flanking maneuver <2410-092408>
 ドネツク州のヴフレダルは高い位置にあるため、以前は防御に有利だったが、ロシア軍の誘導空爆による積極的な攻撃により、大きな被害を受けた。 その結果、ロシア軍はウクライナの防衛線の側面に前進することができたと、偽情報対策センターのコバレンコ所長は述べている。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 かつては高い位置にあるヴフレダールを守るのは容易であったが、GABが積極的に使用されることで、敵は側面に移動することができた」と彼は言った。
 ウクライナ軍参謀本部は9月24日、ロシア軍がドネツク州のパブリフカとヴフレダルに近いヴレミフカ地区のウクライナ軍陣地を奪取するために8回の試みを行ったと報告した。 すべての攻撃はウクライナの守備隊によって成功裏に撃退されたという。
 Deep Stateは以前、ロシア軍がヴフレダルを包囲しようとしていると述べたが、第72独立機械化旅団の交代要員の不足により、ロシア軍の猛攻に耐えられなかった領土防衛軍から予備兵力を投入せざるを得なくなったため、市街地周辺の状況は悪化した。 これにより、突撃大隊は戦場の防衛線を拡大することを余儀なくされた。
2024.09.24
 13:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が2年堅守してきた東部ブフレダルに遮断の危機 増援余力はあるのか? <2410-092406>
 ウクライナ陸軍第72独立機械化旅団はロシアによる戦争拡大から11~12ヵ月目の2023年1~2月に、東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルの郊外で2倍の兵力を誇るロシア軍部隊を撃破した。
 それ以来、第72機械化旅団はブフレダルを堅持し、ウクライナのおよそ1,000kmにおよぶ戦線の重要正面のひとつを守ってきた。 ブフレダル周辺は、東西に伸びる南部戦線が北に折れ、東部戦線につながっていく丁度角あたりに位置する。 東部戦線はずっと北まで伸び、先端近くにはウクライナ軍が8月にロシア西部クルスク州につくり出した1,000㎢ほどの突出部がある。
 とはいえ、2年近くもブフレダルを守備してきた2,000名規模の第72機械化旅団が疲弊してしているのは間違いない。
 一方、ロシア軍は攻撃を続けていて、ブフレダルから第72機械化旅団を押し出すのに何度も失敗してきたロシア海軍第40独立親衛海軍歩兵旅団をはじめとするロシア軍部隊は、ここへきてブフレダルとその守備隊を迂回して遮断を図る行動に出ており、それに徐々に成功しつつある。
 ほかの多くの正面で戦闘が鈍化しているのと対照的に、ブフレダル正面ではロシア軍がこの機を生かそうとしており、戦闘に拍車がかかる可能性が出ている。
 ウクライナの調査分析グループFrontelligence Insightの創設者であるタタリガミ氏は、ブフレダル正面について「状況が急激に変動する可能性があるので目を離さないように」と注意を促している。
2024.09.24
 11:16
AP News

(Yahoo)

ロシア領内の武器庫に照準 ウクライナの無人機飽和攻撃 <2410-092405>
 ウクライナが9月21日、ロシア南西部クラスノダール地方にあるロシア軍の弾薬貯蔵庫とミサイル兵器庫をUAVで攻撃、周辺住民が避難を強いられるほどの大爆発を起こした。
 SNSに投稿された映像では、巨大なオレンジ色の火球が地平線に現れ、鈍い爆発音が絶え間なく鳴り響いた。  ロシア国防省は21日未明、ロシア領内と2014年に一方的に併合したクリミア半島上空で、ウクライナ軍のUAV 101機を撃墜したと発表した。
 ロシア領内およびクリミア半島での負傷者などの報告はない。
 同じく21日には、ロシア領内深くにあるミサイル兵器庫がウクライナの100機を超えるUAV攻撃を受け大爆発を起こした。この爆発で、ロシア当局は周辺の幹線道路を100kmにわたって封鎖、付近の鉄道駅にいた乗客らを避難させた。
 モスクワから北西に約380km、ウクライナ国境から約500km離れたトベリ州のトロペツという町の近くにあるこの武器庫は、18日未明にウクライナ軍のドローン攻撃で爆発、13人が負傷した別の武器庫から数キロしか離れていなかった。
2024.09.24
 08:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ゼレンスキー氏「戦争終結に近づいている」、米テレビに語る <2410-092404>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が23日公表された米ABC Newsの取材内容の抜粋で、「我々が考えているよりも和平に近づいており、戦争終結に近づいている」と述べ、ロシアとの「戦争が終結に近づいている」と語ったことを明らかにした。
 ゼレンスキー大統領はまた、米国をはじめとするパートナー国に支援継続を訴えた。
2024.09.24
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September23 2024 <2410-092403>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月23日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領は9月23日に米国に到着し、ウクライナがタイムリーで中断のない米国の軍事支援の必要性を繰り返し述べた。
 露大統領府は、ウクライナ政府の全面降伏とウクライナ国家の破壊以外のいかなる和平解決にも無関心であることを公然と示し続けている。
 ロシア軍は、9月22日~23日にザポリージャ市に対して初めて滑空爆弾攻撃を行った。
 ロシア航空宇宙軍の高位司令官が最近、部隊の指導部内の対立により自殺したと報じられている。
 ロシア軍はフリボケ、クピャンスク、ポクロフスク付近に進出した。 ウクライナ軍はクルスク州で前進した。
2024.09.23
 18:16
Kyiv Post Mass Russian armored assaults in Donbas – multiple axes, modest ground gains, heavy losses <2410-092311>
 ウクライナの火砲、地雷原、
FPV UAVのガントレットに押し寄せるロシア軍は、何ヶ所では前進ししたものの、他の場所では撃退され、報告された死傷者は戦時中の最高に近づいている。
 ロシア軍は東部ドンバス地区のウクライナ軍防衛線大量の戦車と装甲兵員輸送車を投入するロシアの多面的な攻勢は、一部の場所で限られた地域を獲得したが、その代償として人員と戦闘装備の記録的な損失の可能性が生じたと、ウクライナの公式声明、ニュースプラットフォーム、および9月16日の部隊戦闘報告は述べた。
 ロシアとウクライナの情報プラットフォームは、ロシア歩兵が周辺地形を観制する炭鉱のボタ山を占領したトレツクの町や、クレムリン軍が先週の反撃後、ウクライナ軍が一時的に保持していた廃墟を取り戻し、今は廃墟となったニウヨーク村でのロシアの戦術的成功も報告している。
 ウクライナがFPV UAVを大量に配備した後、2023年後半以降、ロシア軍の大規模な機甲部隊による攻撃は、ウクライナ東部ドネツク地域の2つの主要なルートで報告された。 9月16日までに、ほとんどの報道は、ロシアの主な取り組みと継続的な攻撃は、重要な道路の中心地であり、主要な地域発電所の場所であるクラホヴェの町に向けられているように見えると述べていた。
2024.09.23
 17:30
Kyiv Independent Ukraine hits over 200 military targets in Russia using drones within a year, Umerov says <2410-092310>
 ウクライナのウメロフ国防相が9月23日に掲載されたForbes Ukraineの意見記事にウクライナ軍は過去1年間にUAV群技術を使用してロシアの200以上の軍事施設を破壊または損傷したと書いた。 ウメロフ国防相は「今日、ウクライナのUAVは1,000km以上を飛行し、ムルマンスクとヴォルガ地域に到達してロシアの石油精製所と飛行場を破壊している」と書いている。
 ウクライナ軍の攻撃目標の中には、管制センター、飛行場、艦船、防空システム、ロシア軍基地が含まれていたと国防相は付け加えた。
 国防相によると、ウクライナ軍は2024年に長距離攻撃能力を数回増強したという。 国防省はHr21B ($576M) 以上のUAVと、Hr9B ($217.5M) 相当のUAVの弾薬を契約した。
 最近のウクライナのUAV攻撃により、ロシアはウクライナとロシアの国境から250km離れた飛行場に航空機を移動させることを余儀なくされたとウメロフ国防相は述べた。
2024.09.23
 15:43
Ukrainska Pravda UK Defence Intelligence confirms that Russians have slowed down on Pokrovsk front <2410-092309>
 European Pravdaが、英国国防情報部が9月23日にロシア軍がポクロフスク戦線で減速したことを確認していると報じた。 ポクロフスクは引き続きロシア軍の主な攻撃目標だが、ウクライナの防衛軍はこの戦線でのロシアの前進を遅らせることに成功している。
 英国の観測筋は、ロシアがポクロフスクの東にあるフロディフカと、市の南にあるウクライナスクを占領した可能性が高いが、ロシア軍はポクロフスクから約8kmのところに留まっている。
 しかし、ウクライナ軍の増援、都市部、ウクライナの防衛が、過去1週間のこの戦線でのロシアの前進を遅らせる一因となった可能性が高いと、レビューは述べている。
 一方、ハリコフ州の北東部では、ロシア軍がピシュチャネ村の西に前進している。 彼らは現在、オスキル川から3.5kmの小さな突出部を占めています。
 ロシア軍の可能性が高い目標は、オスキル川の東岸に到達し、それを自然の防御障壁として使用し、将来の作戦のための条件を作り出すことである。
2024.09.23
 13:23
Kyiv Post Ukrainian Paratroopers Breach Russian Defenses in New Kursk Offensive Push <2410-092307>
 ウクライナの空挺部隊がロシアの防衛線を突破し、新たなクルスク攻勢を繰り広げている。 この報告書は、クルスク戦線の突破の正確な場所やタイミングを特定していないが、Kyiv Postは、NASA FIRMSのデータを使用して、グルシュコヴォ地域の近くで発生した可能性が高いと示唆している。
Glushkovo の位置
 ウクライナ空挺部隊はTelegramで、ウクライナの空挺部隊がクルスク地域のロシア国境の別の正面を突破したと報じている。 この突破は第95独立突撃旅団の部隊によって達成され、ロシアのクルスク地域での作戦開始以来、2度目の国境突破の成功となった。
 Kyiv Postが独自に確認していないUAV映像は、ウクライナ軍が開けた野原を通ってロシアの陣地に向かって前進しているのを示している。 映像には、ロシアのUR-77 Meteorite地雷除去車か欧米のM1150 Assault Breacher Vehicleと思われる地雷除去車が映し出され、続いて戦車が地雷原を抜ける道を切り開く様子が映し出されている。
2024.09.23
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、155mm砲弾と榴弾砲を国産化 支援依存の軽減急ぐ <2410-092305>
 ロシアとウクライナの戦争はUAVや電子戦システムといった現代的な技術で変容しているとはいえ、その帰趨はおそらく、どちらの側が大砲と砲弾を持続的に使用していくことができるかに左右されるだろう。
 両国の軍隊とも砲兵重視という点ではソ連時代のドクトリンを引き継いでおり、ロシア軍は1日におよそ1万発ウクライナ軍は米国の軍事支援が再開する前の数字だが1日およそ2,000発の砲弾を発射している。
 ウクライナは当初ソ連時代からの備蓄である152mm砲および砲弾に頼り、それをNATO諸国から供与される155mm砲および砲弾で補っていたが、現在は155mm榴弾砲と155mm砲弾をどちらも自国で生産できるようになっており、砲システムに関して国内の生産体制を強化しつつある。
 2022年2月にロシアの全面侵攻を受けて以降、ウクライナは155mm砲弾を自国で生産する能力の開発に投資してきた。 ウクライナの前戦略産業相で現在はゼレンスキー大統領の顧問を務めるカミシンは、ウクライナ国内で155mm砲弾の連続生産が始まったことを今月明らかにしている。
 現在の砲弾生産数はまだ多くないようだが、カミシンは詳細は伏せつつ、防衛装備の国内生産量が年末までに3倍に増えるとも語っている。
2024.09.23
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナがドローンで弾薬2千トン破壊 相次ぐ大戦果、新兵器「パリャヌィツャ」が活躍か <2410-092304>
 ウクライナは、国境から500kmほど離れたロシア西部トベリ州トロペツ町の大規模な弾薬庫をUAVで爆破してから3日後の21日未明ごろ、トロペツ近郊のオクチャブリスキー村の弾薬庫を再びUAVで攻撃し、同時に、前線から320kmほどのロシア南部クラスノダール地方チホレツク地区の弾薬庫もUAVで襲撃し、巨大な爆発を引き起こした。
 確認はされていないものの、ウクライナがこれら3回の壊滅的な空襲に、ジェット推進式のミサイルドローンとされる国産の最新長距離攻撃UAV Palyanitsiaを使ったらしいことが、次第に明らかになりつつある。
 トロペツの弾薬庫には、小火器弾薬や迫撃砲弾、ロケット砲弾、Iskanderや北朝鮮製のKN-23を含む長距離BMなどが大量に備蓄されていたと伝えられる。
 ウクライナ軍参謀本部はチホレツクの弾薬庫について「ロシアの3大弾薬保管基地の一つであり、ロシア軍の兵站システムの要のひとつだ」と説明している。
 参謀本部は、ドローンの攻撃を受けたとき、チホレツクの弾薬庫には北朝鮮製のものを含め2,000tにのぼる弾薬があったと推定しており、爆発で生じた巨大な火の玉はこの推定を裏づけている。
2024.09.23
 07:55

(17:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September22 2024 <2410-092303>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月22日の戦況 =
 9月18日のトヴェリ州トロペッツ近郊のロシアのミサイル・弾薬保管施設に対するウクライナの攻撃は、今後数ヵ月でロシアの作戦に影響を与えるほどのロシアの弾薬を破壊したと報じられている。
 露大統領府は、ウクライナを支援し、特にウクライナがロシアの軍事施設に対して西側から提供された兵器を使用することを許可することについて、進行中の西側の政策議論に影響を与える取り組みの一環として、核の武力威嚇の有効性を再考していると報じられている。
 9月21日に撮影されたアルハンゲリスク州のプレセツク宇宙基地の被害の衛星画像は、ロシア軍が最近、RS-28 Sarmat ICBMの試験を実施したが、失敗したことを示唆している。
 ウクライナのウメロフ国防相は9月21日、ウクライナがロシアのUAV生産に対する量的優位性を維持するために、2025年にUAVの生産を「数倍」に増やすと述べた。
 ロシア外務省のザハロワ報道官が9月22日、ロシアは2024年後半にウクライナで開催される第2回和平サミットや「そのようなサミット」に参加しないと発表した。
 ロシアは、米国とウクライナへの支援を弱体化させるために、メキシコでの諜報活動を拡大していると報じられている。
 ウクライナ軍はスヴァトヴェ近郊に前進した。
 ロシア軍はドネツク市の南西にあるトレツクとポクロフスクの近く、およびドネツクとザポリージャ州の国境地域でわずかに前進した。
 ウクライナ軍のUAV部隊将校が9月22日、ロシア軍司令部が兵士たちにウクライナのどこかでロシア陣地に塹壕を掘らせていると述べた。
2024.09.22
 14:58
RBC UkraineStrike on second Russian warehouse near Toropets revealed in new satellite images <2410-092206>
 トロペツ近くのロシアの2回目の武器弾薬の倉庫への大規模攻撃の衛星画像が見えてきた。 これらは9月22日に撮影されたと
RFE/RLが報じている。
Toropets の位置
 衛星画像は、トヴェリ地方のオクチャブリスキーの集落にあるロシア国防省の主要ミサイル砲兵総局の第23兵器庫に対するウクライナのUAV攻撃による被害の評価を可能にした。
 RFE/RLによると、兵器庫の北部にある弾薬保管場所の半分以上が完全に焼失した一方で、南部の大部分は攻撃の被害を受けていないというが、これに先立ち、ロシア国防省の主ミサイル砲兵総局の第107兵器庫がこの場所の近くで攻撃された。 9月21日の夜にウクライナ保安庁のUAVがトヴェリ地方の弾薬・ミサイル貯蔵施設を攻撃した。 RBC Ukraineの情報筋によると、攻撃された第23工廠は、Iskanderと Tochka-U TBMと砲弾を保管していた。
 さらに、9月18日にはウクライナ国防軍がトロペツの大規模な弾薬・ミサイル貯蔵庫を攻撃した。 エストニアの諜報機関によると、倉庫への最初の攻撃によりロシアは2〜3か月分の弾薬を失った。
2024.09.22
 11:30

(21:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September21 2024 <2410-092204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月21日の戦況 =
 ウクライナ軍は、9月20日~21日に、ロシア国内でロシアのミサイル・弾薬の保管施設や移動式レーダに対するUAV攻撃再び成功裏に実施した。
 ロシア軍の指導部と政府は、ドネツク州での攻撃速度を維持する人員不足を補うために、指揮統制の一元化を推進して半独立型部隊構造を縮小し続けている。
 イランは、ロシアに供給したFateh-360 SRBMの移動式発射機を最近送らなかったと報じられているが、これはおそらく、かさばって簡単に交換できる発射装置よりも追加のミサイルを送ることを優先する決定をしたためであろう。
 ロシア当局は、反露的な姿勢の47ヵ国を挙げており、クレムリンが世界における明確なイデオロギー的分裂を定義するソ連時代の戦術と考え方を復活させていることを強調している。
 ロシアのミルブロガーのロシア・ウクライナ戦争に対する分析は、露大統領府がウクライナに対する西側の関与が弱いと認識していることを引き続き示唆している。
 ロシア軍はクルスク州に進出し、ハリコフ市の北、クピャンスク、クレミンナ、トルテスクの近く、ドネツク市の南西に前進した。
2024.09.22
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロ軍が東部で大規模攻撃に相次ぎ失敗 消耗で攻勢鈍化、ウクライナ側も余裕なく <2410-092202>
 ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州ドネツク市のすぐ西のクラホベ市方面で、ウクライナ側の前線を突破しようと躍起になっている。 9月12日には、当時この方面で過去最多の車両46両を投入して攻撃し、1週間後の19日にはそれを上回る52両の車両を投じて攻撃したが、いずれも失敗に終わった。
Kurakhove の位置
 ドネツクとクラホベの間にある陣地を保持するウクライナ空中強襲(空挺)軍第46独立空中機動旅団は、テルミット焼夷剤散布UAV(通称Dragon Drone)、火砲、戦車、歩兵などを駆使して応戦し、ロシア軍の車両計98両のうち44両を撃破するか無力化するか、もしくは損傷を与えた。 また、19日だけでロシア軍の人員72名を殺害したり負傷させたりして失わせた。
 第46空中機動旅団は12日の攻撃後SNSに「逃げおおせた敵については運がよかったのだと考えておこう。彼らは当面は生きられるだろう」と記したうえで、「だが長くはない。次の激しい戦闘までだ」と続けた。  この戦闘での人員や装備のこうした途方もない消耗は、ロシア軍によるウクライナ東部での攻勢に重くのしかかっており、この攻勢は現在、クラホベの北西30kmほどに位置し、ウクライナ軍が要塞化しているポクロウシク市の攻略に主眼が置かれている。
 ロシア軍が2023年後半に始めた現在の東部攻勢は、つい最近まで着実に進展し、ロシア軍は2024年2月半ばに、同じくウクライナ側の要塞都市だったアウジーウカを陥落させたのに続き、激しい攻防を経ながらポクロウシクに向けてさらに西進て8月末には同市まで10kmほどに迫ったが、それから数週間経過した現在、ロシア軍部隊はまだポクロウシクまで10kmほどの場所にとどまっている。
 ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は先週初め時点で「ポクロウシク方面のロシア軍の前進は鈍化している」と説明している。
2024.09.21
 22:54
共同通信

(Yahoo)

ロシアが原発施設に攻撃計画とウクライナ <2410-092112>
 ウクライナのシビハ外相が21日、情報機関からの報告として、ロシアが冬を前にウクライナの原発施設に攻撃を計画しているとの見方を明らかにした。
2024.09.21
 16:08
Kyiv Independent UPDATED: Ukraine confirms overnight strikes on Russian arms depots <2410-092109>
 ウクライナ軍参謀本部は9月21日午後、ウクライナ軍と治安部隊が一晩でロシアの2ヵ所の武器庫を攻撃したことを確認した。
 ロシア国防省は同日未明、ロシア軍が一晩でウクライナのUAV 101機を撃墜したと主張し、クラスノダール地方トヴェリ州の弾薬庫爆発が報告された。
 ウクライナの参謀本部は、クラスノダール地方のティホレツク武器庫への攻撃を確認したが、そこはロシア最大の3ヵ所の弾薬庫の一つであり、「ロシア軍の兵站システムにおける主要な貯蔵施設の一つ」と呼ばれている。
 参謀本部の報告書には「入手可能な情報によると、攻撃当時、別の梯隊が武器庫の敷地内におり、北朝鮮からのものを含め、少なくとも2,000tの弾薬を輸送した」と書かれている。
 ウクライナ軍によると、武器庫の防空を支援するロシアのPodletレーダも攻撃し破壊した。
2024.09.21
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September20 2024 <2410-092106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月20日の戦況 =
 欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長が9月20日にキーウを訪問した際、それぞれ最大€45B ($50B) と€35B (#39B) 相当の2件の新しい融資メカニズムを発表した。
 ロシア当局は、2024年8月までの数ヶ月間、ウクライナがクルスク州に侵攻する脅威を認識していたと報じられているが、そのような脅威に対処するための適切な措置を講じていなかった。  これらの文書は、ロシア当局が侵攻の可能性を認識していると報告されているにもかかわらず、クルスク州への侵攻中にウクライナ軍が作戦上の奇襲を達成したというISWの最近の評価を裏付けている。
 ロシア当局は、赤十字国際委員会 (ICRC) との会合を利用して、ロシアによるウクライナ占領を正当化し、ウクライナの人権侵害疑惑に関する虚偽の言説を広めようと試みた。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クレミンナ、トレツク、ポクロフスク付近に前進し、ウクライナ軍はヴォフチャンスクとシヴェルスクで失った陣地を奪還した。
 ロシアの国営メディアは、ウクライナでのロシアの戦争への外国人の参加をますます強調しており、ロシアは引き続き十分な人員を募集しており、別の動員を宣言する必要はないと国内の視聴者を安心させる可能性がある。
2024.09.21
 07:30
RBC Ukraine Ukrainian drones attack ammunition depot in Russia's Krasnodar Krai <2410-092105>
 ウクライナ軍のUAVがロシアのクラスノダール地方の弾薬庫を攻撃した。
 UAVは、ロシアのクラスノダール地方にあるチホレツク村を攻撃し、ロシアのメディアによると、住民は攻撃が弾薬庫を攻撃目標にしたと報じている。
Tikhoretsk の位置 (Google Map)】
 地域責任者はUAV攻撃を確認し、2機のUAVが防空部隊と電子戦部隊によって迎撃されたが、そのうちの1機の破片が火災を引き起こし、それが爆発物に広がり、爆発を引き起こしたという。
 知事はまた、近隣の人口密集地への住民の一時的な避難が進行中であると述べ、一時的な宿泊施設がティホレツクに設立された。 予備情報によると、住民に死傷者はいない。
 ASTRAは、攻撃はティホレツキー地区のカメニー村にある弾薬庫を攻撃目標にしたと報告している。
2024.09.21
 05:39
共同通信

(Yahoo)

ロシア死傷者1日平均千人超 英分析、訓練不十分で増加 <2410-092104>
 英国防省が20日、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍の1日当たりの死傷者数が増加傾向にあり、平均で千人を超えているとの分析を発表した。
 2023年までは多くても900人台だったが、2024年5~8月の4ヵ月間はいずれも千人以上で、9月も上回る見通しで、十分に訓練を受けていない兵士が砲撃の犠牲になっているとした。
 英BBC放送とロシア独立系メディアMediazonaは20日に独自調査を基に、2022年2月の侵攻後に確認できたロシア兵の死者数が7万人を超えたと報じた。
 一方、ウクライナ国防省は20日、月平均で6500人が新たに軍に入隊していると表明した。 入隊者数は増加傾向にあるとしている。
2024.09.20
 19:40
Kyiv Independent Ukraine's strike on Russian arms depot destroyed up to 3 months' worth of ammunition, Estonian military intelligence head says <2410-092018>
 エストニア軍情報部長が、ウクライナのロシア軍基地への攻撃で最大3ヶ月分の弾薬が破壊されたと語った。
 エストニア国防軍情報センター長であるキヴィセルグ大佐は、ロシアのトヴェリ州の武器庫に対するウクライナのUAV攻撃により、2~3ヵ月所要の弾薬が破壊されたと述べた。
 キヴィゼルグ大佐はエストニア国防省の記者会見で攻撃についてウクライナは9月18日、2018年に開設され、核爆発に耐えるように建設されたロシア最大の兵器庫の1つに対して夜間攻撃を開始した。
 ウクライナが補給所を攻撃できたのは、弾薬の一部が野積みだったため、爆発の連鎖を引き起こし、30,000tの弾薬が爆発したとキヴィゼルグ大佐は述べた。
 ロシアは平均的な軍事行動率で、週に10,000発の砲弾を発射しており、破壊されたのは2~3か月分である。 「この敗北の結果は、今後数週間のうちに前線で見られることになるだろう」と語った。
 ウクライナ保安庁の情報筋がKyiv Independent紙に、トポレツの武器庫にはIskander、SAM、砲弾、KAB誘導爆弾などが保管されていたと語った。
 ウクライナは長い間、ロシアと比較して弾薬供給の面で不利な立場に立たされてきていた。
2024.09.20
 18:44
Newsweek

(Yahoo)

ロシア「弾薬庫」の超巨大爆発…動画から推察される規模は「核爆弾に匹敵」「戦争が始まって最大」の声 <2410-092016>
 ロシア西部のトベリ州にある弾薬庫が、ウクライナのUAVとみられるものによる攻撃を受けた問題について、プーチン大統領が始めたウクライナ戦争におけるこれまでで最大の出来事だとする見方が出ている。
 実際、SNSにはとてつもない規模の爆発が起きた瞬間を捉えた映像が出回っている。
 信憑性については未確認だが、SNS上の動画には、9月18日03:30頃にモスクワの西385kmに位置するトベリ州トロペツにあるロシア国防省ミサイル・砲兵総局(GRAU)の弾薬庫が攻撃を受けた後に巨大な火の玉が立ち上る様子が映っている。 動画にはその後も複数の爆発が起きた様子が捉えられている。
 ウクライナ内務省のゲラシチェンコ顧問はX (Twitter) に、爆発はTNT 1.3~1.8キロトンに匹敵する威力で、320kmの範囲に爆風が広がったと投稿した。
 またReuters通信によれば、米カリフォルニア州モントレーにあるMedioburiense国際大学院 (MIIS) のハーバート氏は、200~240tの爆薬が爆発した規模に相当する爆発だと推定した。
 18日午後の時点で約3万㌧の砲弾が爆発したか爆発し続けており、火災も続いているという。
2024.09.20
 13:01
AFP=時事

(Yahoo)

越境攻撃で4万人誘引、東部でロシア軍の戦力低下 ゼレンスキー氏 <2410-092011>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が19日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃で、ロシア兵約4万名をウクライナ東部の前線から引き離すことに成功したと主張した。
 ウクライナは8月6日、同国東部からロシア兵を引き離すためクルスク州への越境攻撃を開始したが、ウクライナ東部ではロシア軍が相次いで集落を制圧している。
 ゼレンスキー大統領は19日夜の演説で、東部ドネツク地方の戦況は「極めて厳しい」が、ウクライナは同地方でのロシア軍の戦闘能力を低下させることに成功したと主張し、「われわれはすでにロシア兵約4万名を同州に引き付けることに成功した。 われわれの行動は続く」と続けた。
2024.09.20
 11:25

(21:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September19 2024 <2410-092010>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月19日の戦況 =
 プーチン大統領は、ロシア国防省からのロシアの損失を相殺する要請を拒否し、2024年春に新たな動員を宣言したが、これは非自発的な予備役招集に伴う政治的コストを回避する可能性が高いと報じられている。 プーチン大統領はそれ以来、非公表の動員に引き続き取り組んでおり、ロシアの動員の可能性を抑制している。
 ロシアでの動員は、動員が彼の政権の安定に対する直接的な脅威であるというプーチンの個人的な恐れのために、短中期的には可能性が低いままである。
 ロシア当局はロシア軍に対し、2024年10月中旬までにウクライナ軍をクルスク州から追い出し、10月末までにウクライナ北東部のロシアとの国境沿いのウクライナ国境地域に「緩衝地帯」を設置するよう命じたと報じられているが、ロシア軍がこれを短期間で達成できる可能性が非常に低い。
 露大統領府は、ロシアの長期にわたる戦争の社会的・経済的影響を相殺するため、ウクライナにおけるロシアのUAV運用とドローン生産能力の改善へのコミットメントを引き続き示している。
 プーチン大統領は、ロシアは、ロシア本土とカリーニングラード州との間のロシア国民の移動に「いかなる障壁も設けない」ようにしなければならないと主張した。
 インドの砲弾がヨーロッパの仲介者を通じウクライナに移転したと報じられていることが、ロシアとインドの関係に緊張を引き起こしていると報じられている。
 欧州議会は加盟国に対し、ウクライナが西側諸国が提供する長距離システムを使用してロシアの軍事目標を攻撃する能力に対する制限を解除するよう求めた。
 ウクライナ軍は最近、クルスク州でわずかに前進した。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はハリコフ市、スヴァトヴェ、シヴェルスク、チャシフヤール、ポクロフスク、フリャイポレ近郊に前進した。
2024.09.20
 11:07
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア戦死者、7万人超に 報道 <2410-092009>
 英BBCとロシアの独立系メディアMediazonaが20日、独自調査を基に、ウクライナ侵攻におけるロシア兵の死者数が7万名を超えたと報じた。 両メディアの調査によると、8月半ば時点の戦死者は66,000名だった。
 死者数の集計は、公式発表や死亡記事SNSでの発表などの公開情報と、ロシア国内で新たに建てられた墓の数などに基づいている。
 BBCは「ウクライナで死亡したロシア兵7,0112名の名前を特定したが、実際の死者数はこれよりも相当多いと思われる」とし、「詳細を公表しない遺族もおり、またこの分析結果には、われわれには確認できなかった名前や、ロシア占領下のウクライナ東部ドネツク州とルガンスク州における民兵の死は含まれていない」と説明した。
2024.09.20
 06:04
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアのウクライナ東部攻撃リスク低下、越境攻撃が奏功=ゼレンスキー氏 <2410-092002>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が19日、ロシア軍との戦闘が続くウクライナ東部ドネツク州戦線での戦闘において、8月開始したロシア西部クルスク州への越境攻撃により、ロシア軍兵力を東部から引き剥がすことに成功していることにより、同国軍がロシア軍による攻撃の可能性を低下させているとの見解を示した。
 ゼレンスキー大統領は、「現時点で、ウクライナ軍はドネツク州における占領軍の攻撃力を消耗させることに成功している」と表明した一方で、ロシア軍の攻撃が最も集中している同州のポクロフスクとクラホベ付近では「毎日激しい戦闘が続き、状況は依然として極めて厳しい」と述べた。
 また、ロシアとの取引材料となるロシア兵捕虜の「交換の蓄え(exchange fund)」が大幅に補充されてきているとの認識も示した。
2024.09.19
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September18 2024 <2410-091913>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月18日の戦況 =
 ウクライナ軍が9月18日、トヴェリ州トロペツ近郊のロシアのミサイル・弾薬貯蔵施設に対してUAV攻撃を行い成功を収めた。
 ロシア国内のロシア後方の物流施設に対するウクライナの継続的な攻撃は、弾薬備蓄や物流施設の個々の破壊を超えて、ロシア軍に対するより広範な作戦圧力を生み出すであろう。
 ロシア当局が9月18日、中央軍管区の機甲部隊の責任者多額の賄賂を受け取った疑いで逮捕した。 2024年4月にベロウソフがロシア国防相に任命されて以来、ロシア軍高官に対する新たな汚職事件となった。
 モスクワ市にあるロシア最大のオンライン小売業者、Wildberriesの複数のオフィスに対する武力攻撃が失敗したことは、ロシア国内の安定の脆弱性を浮き彫りにしている。
 アルメニア当局は、アルメニアとロシアの二国間関係が悪化する中、ロシアが主導する集団安全保障条約機構 (CSTO) を批判し続けている。
 ロシア外務省のザハロワ報道官が9月17日、レバノンとシリア全土で、レバノンのヒズボラメンバーの何千ものポケベルを同時に爆発させたとして、イスラエルを非難し、ロシアがイランの対イスラエル抵抗枢軸と修辞的に連携し続けていることを示唆した。
 ウクライナ軍はクルスク州の主要なウクライナ突出部の西にあるグルシュコフスキー・ライオンに前進したが、その突出部とその西でウクライナ軍の攻撃が続いていて、ロシア軍は突出部内の位置を奪還した。
 ロシア軍は、ドネツク市南西のトレツク内とザポリージャ州東部のクピャンスク-スヴァトヴェ-クレミンナ線に沿って前進した。
 ロシア下院は9月18日、ウクライナに派遣されたロシア軍人を、ロシアの裁判所で審理されている事件の刑事罰から解放することを提案する法案を第一読会で承認したと発表した。
2024.09.19
 07:10
共同通信

(Yahoo)

弾薬庫爆発で地震観測 ロシア西部、衝撃規模物語る <2410-091906>
 ノルウェーの地震研究機関NORSARが18日、ウクライナ軍によるUAV攻撃でロシア西部トベリ州トロペツの弾薬庫が爆発、炎上したことで、同日未明から朝にかけてトロペツ周辺で17回の地震を観測したと発表した。
 マグニチュードは最大2.5で、爆発による衝撃規模の大きさを物語った。
Toropets の位置 (Google Map)】
 ゼレンスキー大統領は「ロシアを弱体化させる重要な成果があった」と述べた。
 ロシア側によると、UAVの迎撃で撃墜した破片が弾薬庫に落下し、爆発につながった。
 ロシアメディアによると、ロシア当局はトベリ州の住民に対し、火災などの写真や映像をインターネットなどで公開しないように呼びかけた。 公開すれば「敵側の行動」だとみなし捜査対象になり得ると警告した。
2024.09.18
 22:07
Kyiv Independent Kremlin's war in Ukraine 'a stunning Russian military failure,' British diplomat says <2410-091829>
 英国の外交官が9月18日にウィーンで開催された安全保障協力フォーラムで、、ウクライナでのロシアの戦争は「露大統領府にとって軍事的災害」であり、同国の大幅な人的資源の損失は「暗い状況を描いている」と述べた。
 
OSCEの英国代表部の上級軍事顧問であるオーコット氏も、ウクライナのクルスク侵攻やロシア黒海艦隊の1/4の損傷または破壊などの要因が「驚くべきロシア軍の失敗」につながると述べた。
「ロシアが全面的な侵攻を行ってから2年と212日が経ち、ロシアが数日で終わると想定していた軍事行動は数日で終わるだろう」と彼はUkrinformが報じたコメントで述べた。
 9月17日にWSJが引用した西側の諜報機関の推計では、ロシア軍の損失は最大で200,000名の死者と400,000名の負傷者とされている。 これは、9月18日時点で637,000名以上が死傷したというモスクワの死傷者に関するウクライナの推定に近い
 「軍事レベルでは、ウクライナの機動戦の効果的な使用は、ロシアの『肉挽き器』戦術とは全く対照的である」とオーコットは述べた。
2024.09.18
 20:16
Kyiv Independent Arms depot in Russia's Tver Oblast built to withstand nuclear explosion heavily damaged by Ukrainian drones <2410-091826>
 ウクライナ保安庁 (SBU) の情報筋がKyiv Independent紙に語ったところによると、ウクライナのUAVは一晩でロシア最大の武器庫の一つを攻撃し、ロシアのトヴェリ州のトロペツの町で強力な爆発を引き起こした。
 ロシア国防省は2018年、この武器庫は核爆発にも耐える準備ができている自慢していたが、6年後にその主張は虚偽であることが証明された。
 SBUによると、武器にはIskander、SAM、砲弾、KAB誘導爆弾などのミサイルが保管されていた。 この攻撃は「ロシア国防省の主要ミサイル・砲兵の大きな武器を文字通り地球の表面から一掃した」とSBUの情報筋は語った。
 主要なミサイルおよび砲兵総局によって管理されている武器庫の建設は、ウクライナの北480kmに位置するトロペッツの町で2015年に始まった。
 ロシア国防省によると、RUB90B ($980M) のこの計画で13棟の近代的な武器庫の建設を求めていた。
 人口11,000人の町トロペでの建設は、すべての近代的な国際安全保障基準に準拠して2018年10月にオープンする予定であった。
2024.09.18
 18:19
Kyiv Independent Russia's Kursk counteroffensive halted, Kyiv claims <2410-091824>
 ウクライナ軍政の報道官が9月18日にAFPに、ウクライナ占領地域を奪還することを目的としたクルスク州でのロシアの反撃は阻止されたと語った。 「彼らは側面から攻撃しようとしたが、そこで止められた」と報道官はAFPに語った。 報道官は、ロシアによる「いくつかの小さな成功」だけを認め「状況は安定し、今日はすべてが制御下にあり、彼らは成功していない」とした。
 この声明は、モスクワがロシア地域のウクライナ軍の西側側面に対して反撃を開始した1週間後に発表された。
 「ロシア軍は集落の一つに入り別の集落に向け攻撃を始めたが、それだけであった」と彼は言った。 ロシアは反攻の初日だけで10ヵ所で集落を奪還したと主張し、その後のさらなる前進を発表した。
 ウクライナは8月6日初旬にクルスク州への越境侵攻を開始し、約100ヵ所の集落と1,300㎢以上を制圧したとされている。 これに対ロシア軍は先週、ウクライナ軍をロシア領内の陣地から追い出すために反撃を開始した。
 ロシアはドミトラシキフスキー集落についてまだコメントしていないが、9月17日の定例更新では、奪還された新たな集落については言及しなかった。 ロシアは同日、ウクライナ突出部の西にあるクルスク州で国境を越えようとするウクライナによるいくつかの新たな試みを撃退したと主張した。
2024.09.18
 16:14
Kyiv Post Five Things to Know About Ukraine’s Incursion Into Russia’s Kursk Region <2410-091821>
 ウクライナのロシア・クルスク州への侵攻について知っておくべき5つのこと
 ・クルスクの戦いは流動的で動きが速く、コントロールラインは明確ではない
 ・クルスク空戦は、過去30ヶ月間の他の場所の空戦とは少し違って見える
 ・セイム川橋の戦いは終わっていない
 ・ロシアは、すべてが順調に進んでおり、ウクライナ人は窮地に立たされていると言っている
 ・ウクライナ人は、クルスク作戦は全体的にうまくいっていると言っている
2024.09.18
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク州の新たな攻撃軸で挟撃狙う ロ軍の反撃は停滞 <2410-091811>
 ウクライナとの国境地帯にあるロシア西部クルスク州ノービプーチ村のすぐ南で12日、ソ連製のIMR-2戦闘工兵車に乗り込んだウクライナ軍工兵部隊がロシア側の防御線を突破したことは、この戦争を観察している人の多くを驚かせた。ロシア側の反応も同じだったようである。
 ノービプーチ村は、クルスク州でウクライナ側が支配しているおよそ1,000㎢の突出部から西へ30km付近位置する。 この突出部は8月上旬、ウクライナ軍の精強な8個の経験豊富な旅団から抽出された12個前後の大隊が同州に侵攻し一気呵成に制圧した地域である。
 先週時点では、ウクライナ軍がなぜノービプーチ村周辺で新たな侵攻を始めたのかは不明だったが、ここへきて徐々に明らかになりつつある。 戦車の支援や滑空爆弾を投下する空軍機の援護を受けつつ、空中強襲(空挺)軍の第95独立空中強襲旅団を主力とするとみられる戦術群はノービプーチ村を越え、すぐ北にあるベショロエ村の南を抜けて右方へ切り込んでいる。
 つまり、新たな侵攻部隊はクルスク州の突出部のほうへ向かっているこの部隊が突出部のウクライナ軍部隊とつながれば、両部隊と国境の間で数千名規模ともみられるロシア軍部隊が孤立することになるだろう。
2024.09.18
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September17 2024 <2410-091816>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月17日の戦況 =
 ウクライナ検事総長事務所は、ロシアによるウクライナ人捕虜の虐待と処刑が明らかになった別の事件について捜査を開始した。
 ウクライナと西側諸国を標的とした露大統領府の大規模な情報作戦の概要を記した漏洩文書は、SNSを利用してモスクワの利益を促進するために、クレムリンがグローバルな情報手段を活用するというコミットメントを引き続き示している。
 ロシアのショイグ安全保障理事会書記は、非西側同盟国からの軍事協力と支援を確保するためのロシアの努力が続く中、最近のシリアと北朝鮮訪問に続き、予告なしの訪問のためにイランに到着した。
 ラブロフ露外相は、モスクワで北朝鮮の崔外相と会談した。
 ロシア軍は最近、トレツクとポクロフスクの近く、ドネツク市の南西に前進した。
 ウクライナの主軍事情報局 (GUR) は9月17日、ロシアがウクライナで戦うためにシリアから市民を募集し続けていると報告した。
2024.09.18
 05:54
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍死傷61万人超、英分析 前線投入で新兵動員続く <2410-091807>
 英国防省が17日、ウクライナ侵攻でロシア軍の死傷者が61万名を超えたとの推計を発表した。 ロシア軍が前線に投入する兵力を補充する必要に迫られ、新兵動員を続けていると指摘した。
 Wall Street Journal紙は両軍の死傷者は計100万名で、ロシア側の死者は20万名、負傷者は40万名だと報じた。
 米ニュースサイトPoliticoは16日、2024年2月に解任されたウクライナ軍総司令官のザルジニー大将が、8月に始まったロシア西部クルスク州への越境攻撃に反対していたと報じた。
 越境後の展開が見えず、越境攻撃は「賭けだと感じていた」という。
 ザルジニー大将はウクライナの首都防衛に成功するなど戦果を上げた。
2024.09.18
 04:52
Ukrainska Pravda Ammunition depot on fire after drone attack in Russia's Tver Oblast: evacuations ongoing – videos <2410-091806>
 ロシアのトヴェリ州へのUAV攻撃後、弾薬保管場所が火災に見舞われ、避難が進められている。 9月17日~18日の夜に行われたUAV攻撃に続いて、ロシアのトヴェリ州トロペツの町で火災と爆発が発生した。
Toropets の位置 (Google Map)】
 ロシアの通信社RIA Novosti とTASS通信、BazaとAstraのTelegram Channelによると、地元当局は、防空システムが市内の大規模なUAV攻撃に対応し続けていると報告した。
 トヴェリ州知事のルデニャ氏は、防空が機能しており、火災封じ込めの取り組みが進行中の地域から住民の一部避難を命じた。 トロペットの住民は、トヴェリ州の近くの町ザパドナヤ・ドヴィナに避難しているとした。
 地元住民は、弾薬保管場所が攻撃されたと報告し、映像には火事と爆発音が映っている。
2024.09.18
 02:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部ウクラインスク制圧=報道 <2410-091804>
 ロシア国営通信社RIAがロシア軍の匿名筋の話として、ロシア軍が17日にウクライナ東部ドネツク州の都市ウクラインスクを制圧したと報じた。 ロシア軍は9月初めにウクラインスクを包囲していた。
 ウクライナ出身で親露派の著名軍事ブロガー、ポドリャカ氏は「ウクラインスクはわれわれのものだ」と表明し、ロシア軍は同市を「ほぼ無傷で」占領し、南部ヒルニクと西部セリドベを次の目標とすると述べた。
 ロシアの戦争ブログや戦争に関するオープンソースの地図によると、現在ウクライナの1/5を占領しているロシア軍は、ウクライナ東部ルガンスク州の98.5%ドネツク州の60%占拠している。
 Wall Street Journal紙によると、ロシアによるウクライナ侵攻開始からの両軍の死傷者数は100万名にのぼる。
2024.09.18
 02:13
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナの新たな越境攻撃5回を撃退=ロシア <2410-091803>
 ロシア国防省が17日、ウクライナ軍による西部クルスク州への新たな越境攻撃を5回撃退したと発表した。 過去6日間で報告された国境攻撃は計26件となった。
 同省は声明で「軍の航空隊と砲撃の支援により、ウクライナ軍がロシア国境を突破しようとした5回の試みは撃退された」と述べた。 またロシア軍はこのほか複数の集落にも攻撃を行っているとした。
 ロシアの軍事ブロガーは、ウクライナがヴェセロエとメドヴェジェ方面の一部から撤退し、ロシア軍が領土を奪還したと述べた。
 Reutersはこれを独自に検証できていない。
2024.09.17
 22:31
Kyiv Independent Ukraine destroys Russian ammunition depots near occupied Mariupol, Navy says <2410-091718>
 ウクライナ海軍が9月17日に声明で、海軍は最近ロシアが占領するウクライナの都市マリウポリ近くの弾薬庫にミサイル攻撃を実施した。 海軍によると、この攻撃により、ロシア軍がウクライナに対して使用するために備蓄していた貯蔵インフラと大量の弾薬の両方が破壊された。
 亡命したマリウポリ市長顧問のアンドリューシチェンコ氏は、ドネツク州の隣接する村フリボケにあるロシアの「破壊された倉庫」を示す写真を共有していたが、Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できなかった。
 マリウポリは2022年2月から5月にかけてロシア軍に包囲され、数千人が死亡し街は瓦礫と化していた。 当局の概算によると、マリウポリ包囲戦で少なくとも2万5,000人が殺害された可能性があるが、正確な数は不明のままであり、はるかに多い可能性がある。
2024.09.17
 19:14
RBC Ukraine Ukraine may have used Neptun missile to strike Russian warehouses in Mariupol - Defense Express <2410-091717>
 ウクライナは、一時的に占領されたマリウポリの近くにあるロシアの倉庫をNeptuneミサイルで攻撃した可能性があると、Defense Expressが報じている。
 同メディアによると、ウクライナ海軍が目標の破壊を報告したということは、ウクライナのCM、特にNeptuneミサイルが使用されたことを示唆しているという。 攻撃は、前線から100kmまでの場所にある目標に対して行われた。
 Defense Expressは、もしNeptuneが実際に使われたのなら、それは2つのことを示していると考えている。
 第一にNeptuneの使用は、ウクライナがその生産を増やしたことを示唆している。
 第二に、ウクライナ軍におけるStorm Shadow/SCALP-EGやATACMSなどのミサイルの不足を示している可能性が高い。
2024.09.17
 18:41
RBC Ukraine Head of Ukrainian intelligence reports significant increase in ground drones in war <2410-091716>
 ウクライナ国防情報局長官のブダノフ中将によると、ロシアが始めた戦争で軍備の新たな局面が始まった。 それは
UGVの活用である。 ブダノフ中将によれば、戦争中には技術の進歩が期待されており、これには簡単な説明があるという。
 ブダノフ中将は「UGVは恐れることはなく、新しい段階に入ったUGVはまだ現れ始めたばかりだが、2024年末までにその数は指数関数的に増加すると信じている。 人々は戦闘に参加するのを嫌がるので、1人の兵士を送る代わりに、常に10機のUGVを送ることを選ぶであろう」と語った。
2024.09.17
 16:20
RBC Ukraine Tu-95 and Tu-160 bombers possibly present during Engels airbase attack: Satellite images <2410-091712>
 エンゲルス空軍基地の地域で9月17日早朝に爆発音が聞こえた。 
Defense Expressによると、Tu-95やTu-160を含む数機の戦略爆撃機が基地に存在していた可能性がある。
 同メディアは、9月15日に撮影されたサラトフ地域のエンゲルス空軍基地の衛星画像に注目した。 Defense Expressによると、画像にはTu-95MS 4機Tu-160 2機がいた。 さらに、Tu-160 2機とおそらくAn-12と見られる輸送機1機の影が見えた。
 Defense Expressが述べているように、9月17日の爆発はおそらくウクライナのUAV攻撃によって引き起こされたと思われるが、そのような戦略機はまだこの空軍基地に駐機している可能性がある。
 ジャーナリストは、Tu-95MS 4機は、ウクライナを攻撃するためによく使用する最大32発の長距離ミサイルを搭載できるため、大きな脅威となると指摘している。
2024.09.17
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September16 2024 <2410-091707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月16日の戦況 =
 ウクライナは兵員不足に対処するための措置を講じてきたが、西側のウクライナへの軍事援助の遅れと不足により、重要な地域を防衛し戦域全体の計画に対抗できる効果的な戦闘部隊を生み出す能力は依然として制限されている。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナのクルスク州への侵攻により、ロシアはウクライナから一部の兵力をロシア国内の防衛に振り向けることを余儀なくされたが、ウクライナ軍に対する戦域全体の負担を軽減するために、ウクライナは依然としてロシアの軍事目標を攻撃するための十分な兵器等と西側の許可を必要としていると繰り返し述べた。
 ロシアは、部隊を徐々に増強することにより、長期的な軍事力を構築し続けている。
 イランは、核兵器を製造する準備を進めると同時に、西側との核交渉を再開する意思を示し続けている。
 ロシア国防省職員の一部は、ロシア軍指導部が国防省の汚職を根絶するための広範な取り組みを行っているため、汚職の告発に直面し続けている。
 ウクライナ軍はクルスク州Glushkovsky Raionに前進し、ロシア軍は9月16日に同地域の領土を奪還した。 ウクライナ軍とロシア軍はクルスク突出部で前進した。
 ウクライナ軍はハリコフ市とポクロフスク付近で領土を奪還した。
 ロシア軍はクレミンナ、チャシフ・ヤール、ポクロフスク、ヴフレダル付近に前進した。
 ロシアは、ロシア軍で戦うよう移民に強制し続けていると報じられている。
2024.09.17 Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、クルスク州で2集落奪還と発表 越境攻撃に反撃 <2410-091706>
 ロシア国防省が16日、ウクライナによる越境攻撃に対し反撃を続けているロシア軍が、西部クルスク州で2つの集落をウクライナ軍から奪還したと発表した。
 ロシアが奪還を発表したのはウクライナ北東部スムイ州との境界に近い2つの集落だが、Reutersは独自に確認できていない。
 ロシア軍司令官と親露派の軍事ブロガーは先週、クルスク州でロシア側が約10ヵ所の集落を奪還したと述べていた。
 ウクライナは同州の1,300㎢以上の地域で約100ヵ所の集落を掌握したとしている。
 クルスク州知事は16日、ウクライナ国境から15km以内に位置する2地区の集落に避難を命じた。
2024.09.17
 08:00
Forbes

(Yahoo)

クルスク州の新たな侵攻先でウクライナ軍が進撃 ロ軍、徴集兵主体で苦戦か <2410-091704>
 ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州ノービプーチ村付近で12日、ウクライナ軍の戦闘工兵部隊がロシア側の防御線を突破した。 ノービプーチ村は、ウクライナ軍がクルスク州内で支配している1,000㎢の突出部から西へ30kmほど離れた場所にある。
 ウクライナ軍部隊の侵入は当初、短時間の深度の浅い襲撃とみられたが、実際にはロシア側による一帯の支配にとってはるかに危険なものに発展した。
 ウクライナ軍の装甲トラックなどはノービプーチ村からさらに北上し、数km先のベショロエ村近くまで一気に進んだ。 ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は15日の作戦状況評価で、ウクライナ軍は「ベショロエの南郊に到達し、この村を実質的に支配下に置いた」と報告している。
 14日までにウクライナ軍の戦車がベショロエ村内に進撃した。 15日にはウクライナ空軍の戦闘爆撃機が、ロシア軍の陣地とされる村中心部の建物を衛星誘導の滑空爆弾で爆撃し破壊した。 使われたのは米国製の精密誘導爆弾とみられている。 その様子を上空からUAVで監視していたウクライナ軍のUAV部隊Khorne Gp.は、ロシア側に向けて「お前たちのことはひとり残さず見ているぞ」とSNSに書き込んでいる。
 ベショロエ方面のロシア軍守備隊には、練度の低い若い徴集兵が多数含まれるとされる。 1年間の兵役で集められる徴集兵は、ロシア政府の方針では戦闘への参加は想定されていない。
 8月上旬に始まったウクライナ軍によるクルスク侵攻で、ロシア軍の北方軍集団が当初、防御を徴集兵に大きく依存していたことは、ウクライナ側が急速に前進できた理由のひとつだった。 ロシア軍がベショロエ方面の防御も、準備の整っていない20歳前後が中心とみられる若年兵に頼っているらしいというのは、ロシアにとって不吉な兆候だ。
2024.09.17
 07:36
共同通信

(Yahoo)

ロシア、無人機640機で攻撃 9月前半に、イラン製使用 <2410-091703>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が16日、ロシア軍が9月前半だけで、イラン製の攻撃型Shahed UAVを640機以上使って攻撃したと発表した。
 ウクライナ空軍によると、ロシア軍は15日夜から16日朝にかけても、56機のShahedで北部キーウ州を中心に攻撃し、キーウ州当局者らによると、53機を撃ち落とした
 ウクライナメディアによると、デンマークのポールセン国防相は15日、今年中に米国製F1-6をウクライナに追加提供すると明らかにした。
 ゼレンスキー大統領は16日、UAVに特化した軍の部門を設置する法案に署名した。
2024.09.16
 14:19
CNN

(Yahoo)

ロシアが反攻開始、クルスク州からウクライナ軍排除へ ただし勢い欠く <2410-091605>
 ロシア軍が、ウクライナ軍の越境奇襲攻撃で奪われた南西部クルスク州の領土奪還を目指し、反転攻勢に乗り出しているが、これまでのところ勢いは乏しい
 ウクライナは8月に攻撃を開始して多数の集落を奪取し、ウクライナの支援国をも驚かせたが、当初から観測筋の間では、ウクライナが戦果を維持できる可能性は低いとの声が出ていた。
 位置情報が確認された動画では、ロシア軍が複数の村を奪還したこと示されているものの、状況は流動的で、クルスク州に投入されたロシアの兵力は質量ともに不透明で、信頼できる前線の証言も乏しい。
 ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの反攻が始まったことを認めロシアはクルスク州に6万~7万人の兵士を投入する意向だと指摘している。 ただ13日の発言では、ロシア側に「今のところ本格的な戦果は出ていない。 我々の英雄的な兵士が持ちこたえている」との見方も示した。
 米国の分析によると、ロシアがクルスク州からウクライナ軍を排除するには20個旅団、兵員5万名が必要となるが、米国防総省のライダー報道官は12日、現時点でロシアの行動は「ごくわずか」だと指摘しており、専門家はこれまでのところ、規模ではるかに劣るウクライナ軍を直ちに駆逐するほどの兵力や質は目にしていない。
 ロシアの反攻には精鋭部隊も加わっている様子で、位置情報が確認された動画には、精鋭の第51空挺連隊が12日の攻撃に関与する様子が映っている。 ただしISWは、クルスクにいるロシア軍のうち「戦闘経験のある部隊で構成されている」ものはほとんどないとの分析を示す。
2024.09.16
 09:50

(19:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September15 2024 <2410-091603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月15日の戦況 =
 ロシアは、中長期的な経済と戦力の制約でウクライナでの戦争を継続する能力が大幅に低下し始める前に、2026年までにウクライナで決定的な勝利を達成することを目指していると報じられている。
 ロシアは、ウクライナでのロシアの活動に必要な物資の生産と調達において増大する課題に直面する可能性が高く、政権は物資の需要を満たすために友好国にますます依存するようになる可能性が高い。
 ウクライナのカミシン大統領顧問が9月15日、ウクライナが155mm砲弾の国内連続生産を開始したと述べた。
 ロシア国防省は、ウクライナで物議を醸した2人のUAV操縦者の死をめぐる超国家主義者の抗議に迅速に対応し、ロシア当局が超国家主義者コミュニティからの反発に非常に注意を払い続けていることを強調した。
 ロシアの超国家主義的なミルブロガーたちは、UAV操縦者の死に対するロシア国防省の対応を称賛したが、死者につながった組織的な問題を解決する国防省の能力については懸念を表明した。
 ウクライナ軍はクルスク州のGlushkovsky Raionで進撃したと報じられており、ロシア軍は9月15日にこの地域の領土奪還したと報じられている。 ウクライナ軍はクルスク州の突出部全体で攻撃を続けており、ロシア軍も最近、突出部で前進した。
 ロシア軍は最近、スヴァトヴェ、シヴェルスク、ドネツク市の近くで前進した。
2024.09.15
 17:21
Kyiv Post Ukrainian Forces Defeat Russian Paratrooper Unit in Kursk as Russians ‘Show a Clean Pair of Heels’
 ウクライナ空挺強襲部隊の通信部がTelegramで報じたところによると、ウクライナ軍はクルスク地方でロシアの空挺部隊を撃破した。 映像に添えられた字幕には「侵略軍は、クルスク地域からウクライナ国防軍を追い出すために必死の試みをしている」と書かれている。
 ロシア軍は9月13日にウクライナの空挺部隊に対して、戦車2両強襲揚陸車11両
APC 1両の計14両での攻撃にもかかわらず、ウクライナ軍は数時間続いた戦闘で攻撃を撃退することに成功した。
 ウクライナ軍の報告書は、ロシアの損失には、強襲揚陸車5両、戦車1両、APC 1両が含まれ、数十人のロシア軍将兵が死亡し、生き残った将兵は退却したと主張している。
 Kyiv Postは、ロシアの攻撃を撃退するウクライナの空挺部隊とされる映像の場所と時期を独自に確認することができなかったが、この映像は、水陸両用強襲車が地雷によって破壊され、ウクライナ軍がFPV UAVを使用して追加のロシアの水陸両用車を攻撃して破壊していることを示している。
 また、映像にはウクライナ軍がロシア兵が集結している建物を攻撃するシーンも含まれており、UAVの映像では負傷したロシア兵が1人が写っている。
2024.09.15
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍がクルスク州に新たな越境攻撃 ロ軍の反撃を牽制か <2410-091505>
 ロシア西部クルスク州ウクライナ軍が占領した約1,000㎢の突出部から西へ30kmほどの国境地帯で、ウクライナ軍工兵部隊が12日、UAVや戦車の支援を受けながらロシア側の防御線を突破する行動に出た。 ウクライナ軍が8月6日に仕掛けたクルスク州への奇襲侵攻の小規模版とも言える新たな奇襲作戦は、UAVから撮影された短い映像数本という当初の証拠からうかがわれるよりも、はるかに大きな成功を収めていたようである。
 当初の証拠では、ウクライナ軍部隊は砂堤や塹壕、コンクリート製の対戦車障害物(いわゆる竜の歯)などから成るロシア側の国境防御線を突破したものの、そこからほど近い場所でロシア軍のより頑強な抵抗に遭ったようで、ロシア国防省はウクライナ側の攻撃を「陸軍航空隊と砲兵射撃の支援で」撃退したと主張していた。
 これに対し突破作戦を支援したウクライナ軍のUAV部隊Khorne Gp.はロシア国防省の主張を否定し、この作戦に関する報道を批判した。 ロシア国防省の主張を引用した記者らについて「情報不足でヒステリーを起こしているか、金をもらってロシアびいきの心理戦に加担している」と主張した。
 ウクライナ軍による侵入がすぐに撃退されたのではなかった証拠として、Khorne Gp.はより長い映像を公開した。 映像には、ウクライナ軍の装甲車両の車列が突破口から突進し、ウクライナとの国境から5kmほどのクルスク州Veseloye村に向かう道路を疾走している様子が映っている。
Veseloe の位置 (Google Map)】
 少なくとも1両の装甲車両が損傷したようだが、ほかの車両はそばに砲弾が着弾するのにも構わずベショロエ村の南の端まで侵入している。
2024.09.15
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September14 2024 <2410-091504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月14日の戦況 =
 ウクライナの当局者や情報筋は、ウクライナ軍のクルスク州への侵攻により、ロシア当局はクルスク州におけるロシア軍の規模を3倍以上に増強したと指摘している。
 ウクライナとロシアは9月14日に捕虜交換を実施したが、これはウクライナのクルスク州侵攻以来3回目で、ロシアが捕虜交換を行うインセンティブを高めるという短期的な効果を生み出したようだ。
 一部のロシア軍の野戦部隊指揮官は、ロシア軍が戦闘におけるより優れた野戦能力と革新を可能にする専門家の育成よりも、歩兵主導の正面攻撃を優先して、隷下部隊の全体的な質を低下させる決定を下し続けている。
 ロシア大統領府は、選挙干渉、政情不安定化、制裁回避計画を実施する新たな能力を開発するために、影響力を持つ世界的な情報手段を活用する努力を続けている。 ジョージアの与党「グルジアの夢」の幹部は、国際的に認められたジョージア領のロシア占領を正当化するロシア大統領府の情報工作を繰り返し続けている。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、ポクロフスク、ヴフレダル付近に前進した。
 ロシア軍は、車両の備蓄を補充するために、鹵獲したソビエト時代のウクライナの装備を修理していると報じられている。
2024.09.15
 05:41
共同通信

(Yahoo)

クルスク州の橋を連続攻撃 ウクライナ軍、補給妨害 <2410-091502>
 英国防省が14日、ウクライナ軍が越境作戦を続けるロシア西部クルスク州で、ロシア軍の補給を妨害する狙いでセイム川に架かる橋を連続で攻撃しているとの分析を発表し、破壊された橋を撮影したとする画像を公開した。
 ウクライナはクルスク州内の100集落を制圧したと主張してきたが、12日にロシア国防省は10個集落を奪還したと発表し、ゼレンスキー大統領は12日の記者会見でロシアの反攻が始まったとの認識を示していた。
2024.09.14
 19:02
RBC Ukraine Ukraine's intelligence service and border guards conduct raid along Crimean coast <2410-091408>
 ウクライナ国防情報局 (DIU) の特殊部隊が、国家国境警備隊の部隊の支援を受けて、クリミア半島沖で襲撃を実施した。 国家安全保障・防衛会議の偽情報対策センターのコバレンコ所長や他の情報源によると、襲撃中にロシア軍とその装備が破壊された。
 午後、ブロガーでボランティアのラチェンコフ氏は、自身のTelegram Channelに投稿し、9月11日のクリミア沖でのDIUの襲撃について述べた。 彼はまた、襲撃の映像を添付したビデオを添付した。
 この襲撃では、ロシア占領軍の人員と装備に損失が生じた。 敵のSu-30SMをMANPADSで破壊したが、DIUは数日前にロシア航空機の破壊を公式に発表していた。
【関連記事:2410-091212 (RBC 2024.09.12)】
 その後、コバレンコ所長は同じビデオを彼のTelegram Channelに投稿し、黒海でのDIUの作戦がロシア軍の装備を破壊したと付け加えた。
2024.09.14
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September13 2024 <2410-091405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月13日の戦況 =
 ウクライナのロシア・クルスク州への侵攻は、ウクライナ北東部のより広範な戦線で積極的な戦闘作戦の領域を拡大することを目指した可能性が高く、国境地域に沿ったロシアの計画された攻撃作戦を台無しにしたと報じられている。
 ロシア軍はクルスク州のウクライナ突出部全域で反撃を続けているが、ロシア軍は、持続的な反攻作戦を遂行できる部隊を確立するために、戦域の他の場所から増援部隊をクルスク州に転用しなければならない可能性が高い。
 ロシア軍は、ドネツク市の西でより効果的な機械化攻撃戦術を試験しているようだが、ロシアの装甲車両はウクライナの攻撃とUAVに対して脆弱なままである。
 ウクライナとロシアは、9月13日のウクライナのクルスク州侵攻以来、2回目の捕虜交換を行った。
 ロシアは、ウクライナでの戦争を維持するために、中国、北朝鮮、イランとの戦略的な軍事関係を強化する努力を続けている。
 ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク付近でわずかに前進した。
2024.09.13
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September12 2024 <2410-091310>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月12日の戦況 =
 ロシア軍が9月12日、クルスク州のウクライナ突出部全域で反撃を続けたが、おそらくウクライナの継続的な攻勢作戦とこの地域での防御的な反撃により、わずかな戦果しか得られなかった。
 ロシア軍はクルスク州の地域でこれまでに前進しており、ウクライナ軍はまだ完全には占領しておらず、また占領を試みていないため、ロシア軍は、ウクライナ軍が支配している突出部の地域にさらに反撃する際に、より困難に直面する可能性が高い。
 ウクライナのHIMARSの攻撃により、9月12日にセイム川に架かる仮設の舟橋が損傷し、近くのロシア軍兵士の集団が負傷したと報じられている。
 ロシア当局は、ロシア軍第106空挺師団の増援部隊をクルスク州に派遣したと報じられており、進行中のロシアの反撃とロシア国内のウクライナ軍に対する将来の反撃作戦を支援するために、より戦闘経験豊かな部隊の再配置を開始する可能性があると報じられている。
 英国は、ウクライナが英国が提供するStorm Shadowを使用して、今後数日間でロシアの軍事施設を攻撃することを認めると報じられている。
 プーチン大統領は、ウクライナがロシアの軍事施設に対して西側が提供する武器を使用する許可を与えることについて、西側の政策議論に影響を与えることを目的とした口先の努力を続けているが、ロシアはこれまで、ロシアの設定したRed Lineに対する西側諸国の違反と認識されるものに対して軍事的にエスカレートしていない。
 ロシア軍は9月11日に黒海西部のウクライナ穀物回廊を経由する民間貨物船を攻撃したが、これはおそらく回廊の安全性に対する国際的な信頼を損なうためのロシアの新たな取り組みの一環である。
 ロシアは、サンクトペテルブルクでのBRICSの高位の治安当局者と顧問の会議で、非西側諸国との関係を強化する努力を続けた。
 イランとロシアは、コーカサスのザンゲズール回廊計画をめぐる意見の相違を軽視している。
 ロシアは、イランや湾岸諸国との関係のバランスを取り続けている。
 ロシア軍がチャシフ・ヤールの北、ポクロフスクの南東、ドネツク市の西に配置された。
【註】
 Zangezur回廊とは、イランとアルメニアに挟まれたアゼルバイジャンの飛び地ナクチェワーン自治共和国とアゼルバイジャン本国を、アルメニアの検問所を通らずにアルメニア領内をザンゲズール山脈の南端メグリを経て結ぶ経路である。
2024.09.13
 07:00
朝日新聞

(Yahoo)

越境攻撃のウクライナ軍に正念場か ロシア国防省「10集落奪還」 <2410-091305>
 ロシア国防省が12日、ロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍から、過去2日間で10集落を奪還したと発表した。 同省の発表では、ロシア軍は主にウクライナ軍の占領地の西側の集落を奪還。東側でも戦闘が行われており、過去1日でウクライナ軍に300名以上の兵士と24両の装甲車両などの損害を与えたとしている。
 ロシア軍は戦局の巻き返しに自信を深めている可能性があり、ウクライナ軍がどこまで占領地を維持できるかが焦点となる。
 ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃を開始したが、ロシア軍は当初、ウクライナ軍の「奇襲」に対応できず、集落を次々と制圧されたが、ロシアメディアによると、空挺部隊などを投入して激しい攻撃を続けている。
 一方、ウクライナ軍は占領地に陣地を築いて防御を固めているとみられているが、ロシア側の攻勢を撃退できるかが、占領地をめぐる攻防の正念場となる可能性もある。
2024.09.12
 12:17
Kyiv Post Abrams tank is vulnerable, US General admits <2410-091216>
 米国からウクライナに31両供与されたM1A1 Abrames MBTは、前線で使用され始めて以来、それなりの苦労をしてきた。
 AP通信が2024年4月に、ウクライナの参謀本部は損失のため、M1A1 Abramesを前線から一時的に撤退させることを決定したと述べたと報じた。
 これについては、軍事専門家は、戦車の複雑さ、ウクライナでは重すぎ、機械的信頼性が低い、さまざまな理由を挙げた。
 フランスの軍事問題サイトOpex360によると、米当局者は、戦車の損失はウクライナ軍が「Abrams MBTをより効果的にする戦術を採用しなかったためであるとし、訓練段階で支持されていた「諸兵科連合アプローチ」を無視したとしている。
 ウクライナの司令官が初期配備中に発見した実際の理由は、Abramesが当時ウクライナで使用されていた他のほとんどの装甲車両と同様に
FPV UAV攻撃に対して特に脆弱であることが証明されたという。
 米陸軍の将来戦闘車両計画部長であるノーマン准将はBreaking Defenseの取材で初めて、「M1A1 Abramesは、他の戦闘車両からの直接射撃に対して非常によく保護されている」が、上からの攻撃から保護されるように設計されていないことを認めた。
2024.09.12
 10:25

(20:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September11 2024 <2410-091214>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月11日の戦況 =
 ロシア軍クルスク州のウクライナ突出部の西端に沿って反撃を開始し、9月10日と11日にコレネヴォの北東と南のいくつかの集落を占領したと伝えられている。
 画像映像では、クルスク州で反撃しているロシア軍が中隊規模の部隊で活動しており、より戦闘経験の豊富な部隊が反撃を行っている可能性があることを示唆している。
 ロシア軍は、クルスク州のウクライナ突出部を一時的に二分するつもりかもしれないが、その後、ウクライナ軍をロシア領から追い出すための、より組織的で設備の整った取り組みを開始するかもしれない。
 ブリンケン米国務長官とラミー英外相が9月11日にキエフに到着し、ウクライナへの支持を改めて表明したが、ウクライナが西側から提供された兵器でロシア国内の軍事施設を攻撃する能力に関する現在の西側諸国の政策については明らかにしなかった
 中国は、ウクライナ戦争に対する代替和平計画を引き続き提案している。
 トルコのエルドアン大統領は9月11日、ウクライナへの支持を改めて表明した。
 ロシア軍はクピャンスクの南東、トレツク近郊、ポクロフスク近郊に前進した。
 ウクライナ軍ハリコフ軍集団の広報官サランツェフ大佐が9月11日、ロシア軍が予備兵力を補充していると報告した。
2024.09.12
 10:00
Forbes

(Yahoo)

クルスク州のロシア軍、架橋がますます困難に 砲爆撃に加えドローンも食らう <2410-091213>
 渡河架橋は軍事作戦において最も難しい任務のひとつだと考えられており、ウクライナ軍も南部のヘルソン州で、ロシア側が占領いるドニプロ河東岸へ渡るのに難渋し、成果に乏しかった。
 一方、ロシア軍もここ数週間、自国内で同じ困難に直面している。
 ウクライナ軍の侵攻を受けた西部のクルスク州を流れるセイム川に架かっていた橋を、補給路遮断のためウクライナ側に砲撃などで破壊したあと、浮橋を設けるのに苦労している。 ロシア軍はここへきて、それがますます難しくなっていることに気づきつつある。 ウクライナ軍が高性能なUAVでも浮橋や架橋部隊を攻撃してくるためである。
2024.09.12
 09:32
RBC Ukraine Ukraine's intelligence destroys Russian Su-30SM fighter jet in Black Sea <2410-091212>
 ウクライナ国防情報局 (DIU) によると、ウクライナ諜報部隊が、黒海上空でロシアのSu-30SMを
MANPADSで撃墜した。 声明には「黒海での作戦中、DIUの特殊部隊はMANPADSでロシアのSu-30SMを撃墜した」と書かれている。
 占領軍は、9月11日05:00頃に戦闘機との連絡を失ったため、3時間後にAn-26、Mi-8、Ka-27などで捜索救助作戦を開始し、「正午までに、タルハンクト岬の北西70kmで発見された特徴的な燃料膜について彼らの指揮官に報告し、その直後に、彼らは破壊されたSu-30SMの残骸を発見した」とDIUは付け加えた。
Cape Tarkhankutの位置 (Google Map)】
 11日にRBC Ukraineは、ロシアのSu-30SMがセヴァストポリ近くで行方不明になったと報じた。 当時、軍用機が墜落した可能性が示唆されていた。
2024.09.11
 18:37
共同通信

(Yahoo)

ロシア、西部で複数集落奪還か 越境攻撃のクルスク州 <2410-091122>
 TASS通信が、ロシア国防省軍事政治総局のアラウジノフ副局長が11日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州で約10集落を奪還したと語ったと報じた。 具体的な集落名には触れなかったが、8月6日の越境攻撃開始以降でロシア側がまとまった数の集落奪還を主張したのは初めてとみられる。
 ロシア国防省内に独自の情報源を持つ複数の軍事ブロガーも11日、複数の集落名を挙げてロシア軍が奪還したと通信アプリに一斉に投稿した。
 ロシア側はクルスク州の28集落がウクライナ軍に制圧されたと発表した8月12日以降、新たな情報を明らかにしていなかった。
2024.09.11
 18:26
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ、原発で緊急事態も-ロシアの空爆で変電所破壊の恐れ <2410-091120>
 ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相が10日、国内のエネルギー網に対するロシアの空爆が続けば、ウクライナの支配下にある原子力発電所3ヵ所のうち1ヵ所で緊急事態を招く可能性があると警告した。
 同相はキーウからBloombergの取材に応じ、ウクライナには何千もの変電所があるが、原発につながる10ヵ所の重要な変電所が危機に瀕しており、破壊されればウクライナに停電が広がり、放射能による緊急事態を引き起こす恐れがあると述べた。
 また、ロシアの集中的な攻撃が核のリスクをEU加盟国との国境に近づけているとも指摘し、ロシアは「自分たちのしていることを正確に理解しており、原発の安全にとって極めて重要な変電所に対する攻撃は偶然ではない」と語った。
2024.09.11
 14:40
Kyiv Independent Russia claims drone attacks on Murmansk Oblast 1,500 km from Ukraine <2410-091117>
 ロシアの地域当局が9月11日、北極圏にあるムルマンスク州がUAV攻撃を受け、一時的な飛行制限が必要になったと発表した。
Murmansk の位置 (Google Map)】
 ムルマンスク州は、ウクライナから1,500km離れたフィンランドとノルウェーとのロシア国境に位置し、ウクライナへの攻撃に使用されたロシアの戦略爆撃機が駐機するオレニャ空軍基地と、ロシア北方艦隊のセヴェロモルスク海軍基地がある。
 地方知事のチビスは、現地時間14:10にTelegram Channelで、ムルマンスク州上空で3機のUAVが撃墜されたと主張した。 知事はムルマンスク空港とアパティティ空港は一時的に閉鎖されたと付け加えた。
 現在、損害や死傷者に関する情報はない。
2024.09.11
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September10 2024 <2410-091115>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月10日の戦況 =
 ブリンケン米国務長官が9月10日、ロシアのウクライナ戦争に対するイランの支援に対する国際的な非難が高まる中、イランがロシアにSRBMを送ったことを確認した。
 ロシアと中国は、軍事技術協力のさまざまな手段を引き続き追求している。
 ウクライナ軍は、9月9日~10日の夜に、ロシアで大規模なUAV攻撃を実施した。
 バイデン米大統領が9月10日、大統領府がウクライナが米国提供の兵器を使用してロシア国内の軍事施設を攻撃する能力に対する制限の解除に取り組んでいると述べた。
 露大統領府は、政府インターネット上のトラフィックを制限する技術的能力を強化するために、RUB59B ($648M) を計上していると報じられている。
 クルスク州で攻勢作戦中のウクライナ軍は、9月10日にクルスク州で前進した。
 ドイツに本拠を置くキール世界経済研究所は9月9日、ロシアが2022年以降、防衛産業の能力を大幅に増強しており、兵器や装備の備蓄が枯渇しても、将来のロシアの生産に大きな影響を与えない可能性があると警告する報告書を発表した。
2024.09.11
 09:17
RBC Ukraine Autumn at front: Russians stuck in Pokrovsk, offensive capacity to last 2-3 weeks <2410-091113>
 ロシア軍はポクロフスクに向けて激しい攻撃を続けて前進を試みているが、この方向でも東部戦線全体でも、敵の大規模な攻撃作戦を行う能力月末までに使い果たされる可能性がある。 さらに、天候は活発な戦闘の強度を低下させる可能性がある。
 東部戦線で最も活発な正面はポクロフスクのままだが、シルスキー司令官によると、ウクライナ軍はロシア軍の前進を止めることに成功した。
 敵はこのような大規模な攻撃は続いているが、予備兵力を投入しており、そうすることで少なくとも敵の動きを鈍らせることができた。 我々は彼らを止めると思う」と、軍事専門家でウクライナ軍のヘトマン退役少佐はRBC-Ukraineへのコメントで述べた。
2024.09.11
 06:35
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ軍から2集落を奪還 軍事ブロガー「反撃開始」 <2410-091104>
 ロシアの軍事ブロガーなどが10日、ロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍に対し、ロシア軍が反撃を開始したと伝えた。 1日弱で十数㌔前進し、少なくとも国境に近い2集落を解放したという。
 ロシア国防省に近いとされる軍事ブロガーRybarによると、ロシア軍は空挺部隊や海軍の歩兵旅団を投入して国境に近いブネザプノエとゴルデエフカの2集落を解放した。 ほかの集落でも激しい戦闘になっており、ウクライナ軍がさらに撤退を迫られる可能性もあるとみている。
 ウクライナ軍は8月6日、クルスク州で越境攻撃を開始。 ロシア側は徴集兵などが予想外の攻撃に対応できず、ウクライナ側は1,000㎢以上を制圧したとしていた。
 ロシア軍は予備の兵力を投入するなどして戦況を安定させたとみられており、ウクライナ軍がどれだけ占領地域を維持できるかが注目されている。
2024.09.10
 23:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部で前進 停戦交渉の可能性なし=前国防相 <2410-091016>
 前露国防相のショイグ安全保障会議書記が10日、8月から9月8日までにロシア軍がウクライナ東部で1,000㎢前進したと述べ、現時点で停戦交渉の可能性はないとの見解を示した。
 公開情報などによると、ロシア軍はウクライナ東部ドンバスで8月に2年ぶりの速い速度で前進した一方、ウクライナもロシア西部クルスク州の一部を越境攻撃し占領した。
 ショイグ書記は国営TVで、ウクライナ軍がロシア領内に留まる限りウクライナ政府との交渉は行われないと言明し、それがプーチン大統領のスタンスだと述べた。
2024.09.10
 22:14
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russia claims capture of Donetsk Oblast village near Vuhledar, Kyiv doesn't confirm <2410-091014>
 ロシア国防省は9月10日、ロシア軍がドネツク州の要塞都市ヴフレダルの北東にあるヴォディアン村を占領したと主張したが、ウクライナ軍の報道官はコメントを拒否した。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 ロシア軍は最近、ドネツク州南部のヴフレダル近郊で攻勢を強めていて、町からわずか5kmほどのところにあるヴォディアンが失われたことで、ヴフレダルが包囲されるリスクが高まるだろう。
 ロシアがヴォディアンを占領したとされる事件は、9月9日にウクライナのクラウドソーシング監視グループ、DeepStateディープステートによって報告された。
 Kyiv Independent紙は、この主張をすぐに確認することができなかった。
2024.09.10
 19:56
産経新聞

(Yahoo)

モスクワ近郊に最大規模ドローン攻撃か 1人死亡、露国防省は東部で4集落制圧と主張 <2410-091012>
 ロシア国防省が10日、同日未明までに首都モスクワ近郊を含む同国各地に大規模なウクライナ軍のUAV攻撃があったが、144機を撃墜・無力化したと主張した。 モスクワ近郊では20機のUAVを無力化したとしている。
 事実であれば、モスクワ地域を目標としたUAV攻撃としては過去最大規模だとみられる。 モスクワ州のボロビヨフ知事は、UAVの一部が州内に落下して火災が発生し、市民1人が死亡、3人が負傷したとした。
 ウクライナ軍は最近、露国内の石油精製施設や燃料貯蔵施設などを攻撃目標としたUAV攻撃を激化させており、今回の攻撃もこの一環である可能性がある。
 露国防省によると、モスクワ州のほか、ウクライナ国境に近い露西部ブリャンスク州やクルスク州、トゥーラ州などの上空でも、それぞれ多数のUAVを撃墜した。
 一方で露国防省は10日、全域の支配に向けて攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州で集落4ヵ所を制圧したと主張した。 同省は9日にも別の集落1ヵ所を制圧したと主張している。
 TASS通信によると、ショイグ露国家安全保障会議書記は10日の国営TV番組で、露軍が8月から9月上旬にかけて1,000㎢のウクライナ領を制圧したと述べた。 ショイグ氏はまた、ウクライナ軍がクルスク州への越境攻撃によりドネツク州での露軍の前進を止めようとしたが、失敗したとの認識も示した。
2024.09.10
 18:03
朝日新聞

(Yahoo)

空港や住宅などがドローン攻撃で火災 モスクワなど10人以上死傷 <2410-091010>
 ロシア国防省が10日、ウクライナ軍のUAV 144機をロシアの9州で撃墜したと発表した。 モスクワ郊外では住宅や空港などで火災が発生して1人が死亡した。 ロシアの独立系メディアは、過去最大級のUAV攻撃だとしている。
 同省によると、モスクワ州では20機を撃墜した。 州知事は、モスクワ市中心部から40km離れたラメンスコエの集合住宅にUAVが突入し、女性1人が死亡したとSNSに投稿し、独立系メディアは10人以上が負傷したと伝えている。
 近くのジュコーフスキー空港でも、上空で撃墜されたUAVの破片が落下して火災が発生し、モスクワ周辺では3空港が一時閉鎖となった。 ウクライナとの国境から1,000km離れたカザンの空港も一時離着陸を停止した。
 ほかにウクライナに隣接する南西部ブリャンスク州で72機、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるクルスク州で14機ベルゴロド州で8機を撃墜したなどとしている。
 モスクワでは1日にも、市内にある国内最大級の製油所にドローンが墜落して火災となるなど、ウクライナ軍によるとみられるUAV攻撃が激しくなっている。
2024.09.10
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September9 2024 <2410-091004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月09日の戦況 =
 ラブロフ露外相が9月9日にサウジアラビアで開催されたロシア・湾岸協力会議 (GCC) 戦略対話合同閣僚会議に出席したが、これは恐らくロシアが構想する「ユーラシア安全保障構造」の創造を進める取り組みと見られる。
 ロシア当局は、ウクライナとの誠実な交渉に関与するロシアが不本意であることを示しながら、ウクライナでの戦争における国際和平調停の取り組みを形作ろうとしている可能性が高い。
 露大統領府が、9月6日~8日に行われたロシアの地方選挙を利用して、ウクライナ戦争の信頼できるロシア軍の退役軍人をロシア政府に組み入れたが、これはおそらく、ロシアの軍人をなだめ、戦争に対する国内の支持を高め、クレムリンに所属する地方当局者の幹部を構築するための継続的な試みの一環である。
 露大統領府は、ロシアの地方選挙でクルスク州知事代行のスミルノフ氏を交代させることを控えたが、これはおそらく、ウクライナのクルスク州侵攻による社会的影響を軽視する継続的な取り組みを支援するためであろう。
 ウクライナ当局は、ロシア軍がウクライナで化学兵器の使用を増やしていると警告し続けている。
 ロシア軍は、9月9日にクルスク州でウクライナ軍の攻勢作戦が続く中、失った陣地を最近奪還した。
 ロシア軍はクピャンスク-スバトヴェ線に沿って、シヴェルスク近郊、ポクロフスク近郊、ドネツク市南西に前進し、ウクライナ軍はシベルスク近郊で陣地を奪還した。
 プーチン露大統領が9月9日、ベロウソフ国防相の権限を拡大し、ロシア国防省内の適格な関係者にロシアの国家機密情報へのアクセス権を付与することを許可した。
2024.09.09
 20:35
RBC Ukraine Ukrainian Armed Forces explain what halted Russian advance in Pokrovsk direction <2410-090912>
 現在、ポクロフスク方面へのロシア軍の攻勢は一服している。 これにはいくつかの理由があり、地上部隊の予備役将校評議会の責任者であるティモチコ氏によると、ポクロフスク方向への敵の前進は正確に予測可能ではなかったが、要因の組み合わせにより理解できた。
 「まず第一に、予備兵力の問題を考えると、これほどの攻勢を維持するためには、敵は依然として自分自身を制限しなければならない。 なぜなら、この秋にポクロフスクに動員される可能性のある予備兵力は、誰が何と言おうと、敵はクルスクに引き寄せられている」とティモチコ氏は述べた。 さらに、戦闘は他の方向でも続いているため、ロシア軍はそこから必要な数の部隊を撤退させ、ポクロフスクに再配置することはできないと指摘した。
 「もう一つの重要な点は、ウクライナ軍がそこに兵力と装備を蓄積していたということで、更に敵の勢いは無限ではなかった」とティモチコ氏は付け加えた。
2024.09.09
 10:31
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が東部の集落ニューヨルク方面で逆襲、一部を奪還 増援奏功 <2410-090906>
 ウクライナ東部ドネツク州の集落ニューヨルクの破壊された穀物倉庫にウクライナ陸軍の第53独立機械化旅団が6日か7日にウクライナ国旗を掲げた。
Niu-York の位置 (Google Map)】
 この旗は、1ヵ月ほど前にロシア軍にほぼ全域を制圧されていたニューヨルクの中心部に、ウクライナ軍が戻ってきたことを告げるものであるが、ウクライナ軍は東部戦線の複数の正面で反撃に出ていて、ロシア軍の攻勢を鈍らせている。
 ロシア軍は2023年に東部戦線の複数の軸で攻勢を開始し、その一軸では2024年2月半ばにドネツク州アウジーウカを占領した後、同州のポクロウシクとその死活的に重要な補給線に向けて前進している。
 ニューヨルクはアウジーウカから北へ20kmほどに位置し、アウジーウカ─ポクロウシク軸とは別の軸にある。
2024.09.09
 09:37
日経新聞 ウクライナ東部州で2人死亡 滑空爆弾、1週間800発 <2410-090905>
 ウクライナ東部ドネツク州の検察当局が8日、ロシア軍が威力の強い誘導滑空爆弾で州内のホテルを7日夜に攻撃し、民間人2人が死亡したと発表した。
 ゼレンスキー大統領は8日、ロシアがウクライナ領に向けて投下した誘導滑空爆弾はこの1週間で800発以上に上り、イラン製の攻撃型UAV Shahedも約300機発射したと発表した。
 ミサイルも60発以上使われたとし、欧米が供与した兵器でロシア領内の長距離攻撃を認めるよう改めて各国に求めた。
2024.09.09
 08:40
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部州の集落制圧 要衝に向け進軍 <2410-090903>
 ロシア国防省が8日、同国軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロフスクに向け前進し、同市から12km離れた集落ノボフロディウカを制圧したと発表した。
Novohrodivkaの位置 (Google Map)】
 ウクライナ出身で著名な親露派軍事ブロガーのポドリャカ氏は、ロシア軍が少なくとも2ヵ所で、ポクロフスクまで7km未満の地点まで迫っていることを示す地図を投稿した。
 一方、ウクライナ軍参謀本部は同日夕に、ノボフロディウカを含むポクロフスク全域での戦況について詳細な報告書を公表し、ロシアにによる前進の試みを29回阻止し、7ヵ所で衝突が続いているとした。 ウクライナ軍は、配置された場所を守るための措置を講じているとした。
 ウクライナの軍事ブログDeep Stateは、ロシア軍がノボフロディウカの南東にある村を制圧したとした。
 Reutersは各報告について真偽を確認できていない。
2024.09.09
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September8 2024 <2410-090902>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月08日の戦況 =
 米中央情報局 (CIA) のバーンズ長官が、ISWが長い間、西側の自己抑止力を促進し、ウクライナ支援に関する西側の政策議論に影響を与えるためのロシアの取り組みの一環として核武力威嚇に関する懸念に対して西側に警告した。
 ロシア調査委員会は、ロシア国内の移民や少数民族に対する外国人嫌悪が高まる中、クラスノダール地方のアフィプスキーで起きたロシアの超国家主義者と中央アジア系住民の衝突を調査している。
 ロシア軍は9月8日に、クルスク州でウクライナ軍の攻勢作戦が続く中、クルスク州で反撃を行った。
 ロシア軍はトレツク近郊に進出し、チャシフ・ヤール近郊ではわずかに前進した。
 Storm-Z部隊の教官を務めていたロシアのミルブロガーは、9月8日にロシア軍はUAV部隊指揮官の訓練を改善する必要があると主張した。
2024.09.08
 07:20

(17:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September7 2024 <2410-090802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月07日の戦況 =
 ウクライナ中央軍事情報局 (GUR) 局長のブダノフ中将は、ウクライナのクルスク州への侵攻がウクライナでのロシアの攻撃作戦に戦域全体の影響を与えていると指摘し、2024年から2025年にかけてのロシアの継続的な攻撃作戦の見通しについて言及した。
 イランは最近200発以上のFateh-360 SRBMをロシアに引き渡したと報じられている。
 ウクライナはC-UAV能力の開発に成功し続けており、ウクライナ軍はローエンドシステムを活用して限られた防空網に対するロシアの圧力を相殺できるとしている。
 ロシア軍は占領地を奪還し、ウクライナ軍は9月7日にロシア・クルスク州で攻撃を続け9月7日にクルスク州で前進した。
 ロシア軍は、クピャンスク、ポクロフスク、ドネツク市の近く、およびドニプロ河デルタで前進した。
2024.09.07
 17:30
CNN

(Yahoo)

溶融金属降らせるウクライナ軍の「ドラゴンドローン」、ロシアが恐れる戦場の新機軸 <2410-090710>
 ウクライナ軍火炎を噴出しながら飛ぶDragon Drone UAVを配備し、領土侵攻するロシアとの戦争に臨むようである。 このUAVは、かつて両世界大戦で使用され恐るべき威力を発揮した兵器に現代風の仕掛けを施したものである。
 ウクライナ国防省がTelegramを含むSNSに4日に投稿した一連の動画には大量の火炎を投下しながら低空飛行する複数のUAVが映っている。 火炎の正体はテルミットと呼ばれるアルミニウム粉と酸化鉄の混合物による2,200゚Cの溶融金属で、ロシア軍が森林地帯に構えた陣地に降り注いでいる。 ロシア軍の兵士を直接殺傷、無力化することはないとしても、ドローン攻撃によって彼らは身を隠す場所を失う。
 UAVから放たれるテルミットが神話に登場するDragonの口から吐き出される炎に似ているため、Dragon Droneの愛称が付いた。
【註】
 Thermiteとは手軽に溶解した鉄を得る方式で、かつては25mの鉄道レールを現場で溶接して長尺レールにする際などに使われた。
 酸化鉄の粉とアルミの粉を混ぜたものにマグネシウムのリボンを差し込み、リボンに点火すると激しく反応し、その熱で酸化鉄の酸素がアルミに取られて純粋な鉄が得られた。
 軍用としてはナパーム弾などと共に焼夷爆弾として使われたこともあった。
2024.09.07
 17:30
Forbes

(Yahoo)

東部ポクロウシク方面でウクライナ軍が反撃 3個旅団が増援、ロ軍の攻勢やや鈍化 <2410-090709>
 ウクライナ東部ドネツク州のウクライナ軍の防御拠点であるポクロウシクに向けて、ロシア軍の第2諸兵科連合軍や随伴部隊が前進を続けていた8月下旬、ロシア人観察者のなかにはロシア側の過信を戒める向きもあった。
 たしかに、数十個の連隊や旅団で構成される第2諸兵科連合軍の兵力規模は、ポクロウシク方面を担当するウクライナ軍部隊、タウリヤ作戦戦略軍集団ざっと4倍にのぼる。 また実際、ロシア軍部隊は2月中旬にドネツク州の要塞都市アウジーウカを陥落させて以降も、この廃墟の町から西のポクロウシクに延びる軸で着実に前進を遂げてきた。
 しかし、ウクライナ側は8個かそこらの旅団から抽出した12個ほどの大隊をロシア西部クルスク州への侵攻に投入しながらも、なお4~5個の旅団を予備部隊として温存していたもようで、各旅団は最大2,000名規模で数百の重装備を保有するとみられる。 ロシアのプロパガンディストのノリンは、これらの部隊は「おおむね無傷で、装備が整った」状態にあるとの見方を示していた。
 これらの予備部隊の一部は現在、ポクロウシクやその死活的に重要な補給線から8~10kmほどの一帯の最終塹壕線や要塞化された集落で、ようやく戦闘に参加している。 あるロシア人軍事ブロガーは「まさに予想されていたとおりのことが起こっている。 ウクライナ軍は反撃を開始した」と報告している。 そしてウクライナ側の反撃は、少なくとも現時点では前線の安定化に寄与している。
 ポクロウシクの東で数ヵ月続いてきたタウリヤ軍集団の後退について、原因は兵員不足というより築城不足にあると指摘してきたウクライナ側の観察者からは、増援による効果に驚きの声も上がっている。
2024.09.07
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September6 2024 <2410-090707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月06日の戦況 =
 欧米の当局者は、イランがプーチン大統領のウクライナ侵攻を支援するために、ロシアに数百発のSRBMを供与したと報じた。 イランのBM供与は、イランとロシアの戦略的パートナーシップの深化の一環である。
 オースティン米国防長官は9月6日に、ウクライナにとって「ゲームチェンジャー」となる特定の兵器はなく、ウクライナ軍がロシア国内のロシア軍事目標に対する長距離攻撃に米国提供の兵器を使用することを許可しても、戦争の状況は変わらないと述べた。
 オースティン長官の言う、単一の兵器システムが戦争の行方を変えることはないという点は正しいが、彼のコメントは、兵器システムやそれに伴う交戦規則がウクライナの能力にどのように影響するか、また、能力の変化が戦争の進路を変えることができるという点を無視している。 西側の軍事支援は、ウクライナの自衛能力にとって依然として重要であり、オースティン長官の声明は、ロシアの後方のステージング地域を混乱させるために必要なウクライナの長距離攻撃能力の要件を無視している。
 ウクライナの西側パートナーは、ドイツのラムシュタイン空軍基地で9月6日に行われたウクライナ防衛連絡会議で、ウクライナに対する追加軍事援助を約束したが、そのかなりの部分が近い将来に実施されないと報じられている。
 ロシア当局は、国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長との会談を利用して、ザポリージャ原子力発電所 (ZNPP) とザポリージャ州のロシアによる占領を正当化するための従来のやり方を求めるとともに、クルスク原子力発電所 (KNPP) に対するウクライナの脅威に関する虚偽の物語を宣伝し、ウクライナのクルスク州侵攻に対する西側の支援を弱めようとしている。
 ロシア軍は、9月6日にウクライナの突出部全体で戦闘が続く中、クルスク州で失った陣地を奪還した。
 ウクライナ軍は最近、ポクロフスク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はトレツク近郊で前進した。
2024.09.06
 21:47
Kyiv Independent Ukraine war latest: Azov brigade regains ground in Niu-York; West pledges more military aid for Kyiv <2410-090613>
 ウクライナ軍第12特殊部隊アゾフ旅団は9月6日に、ニウヨークで包囲された軍隊を救出して陣地を奪還し、以前の「壊滅的な」状況を安定させたと述べた。
Niu-York の位置 (Google Map)】
 トレツクのすぐ南に位置しているニウヨークは、過去数ヶ月間のドネツク州でのロシアの攻勢の焦点の一つとなった主要な前線の町で、「旅団がその地域に配備されたとき、前線の状況は壊滅的だったが、旅団の戦闘員の高い士気、勇気、責任感のおかげで、アゾフは状況を安定させ、ニウヨークの一部を再び支配し、敵軍に包囲されていた国防軍のブロックを解除することができた」とアゾフ旅団はXで語った。
 それにもかかわらず、アゾフ旅団は、ロシア軍が部隊の責任範囲で1日中に最大15回の地上攻撃を行ったため、集落の状況が依然として緊迫していることを認めた。
 ロシアは、要衝トレツクを侵略しようとして、過去数週間にわたってニウヨークの奥深くまで侵入している。 ロシアはニウヨークの完全占領を繰り返し主張しているが、アゾフ旅団はウクライナ軍が防衛を維持し続けていると述べて、声明に反論した。
2024.09.06
 18:09
Kyiv Post FACT CHECK: Ukraine says Kremlin assaults on Pokrovsk stopped cold 6 days <2410-090612>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が、重要なポクロフスク地区で「ロシア軍は過去6日間、1mも前進していない」という主張は、細部では不正確だったが、ウクライナ東部でのロシアの夏の攻勢が強い抵抗に対抗して勢いを失いつつあるという彼の主要なメッセージはありそうだと、Kyiv Postは見ている。
 シルスキー大将は、9月6日にCNN TVが放映した取材で、ウクライナ軍はポクロフスク地区に予備兵力を集中させて陣地を維持しているため、ロシアの攻撃のペースは減速していると述べた。
 更に「ポクロフスクを失わないようにできる限りのことをして、この地域での防衛能力を強化した。 実際、過去6日間、敵はポクロフスク方向に1mも前進していない」と述べ、敵の砲撃の量と攻撃の激しさが減少していることに注目しているが、ポクロフスク地区は今でも最も難しい」と述べた。
2024.09.06
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ポクロウシク方面の交差点にロ軍が繰り返し装甲車投入 ウクライナは戦車鹵獲に成功 <2410-090611>
 ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシク市のすぐ南東に位置するセリドベ市の東の外れに、道路と高架鉄道が交差する地点がある。 現在、ロシア軍とウクライナ軍がセリドベ方面で繰り広げている激しい戦闘で、この交差点がにわかに焦点になりつつある。
Selydove の位置 (Google Map)】
 ロシア軍の装甲車両2両が9月4日にこの高架下で歩兵を降ろした直後に、ウクライナ軍のT-64とみられる戦車に至近距離から射撃されるなどして撃破されたのち、5日にウクライナ軍の似たような、もしかすると同じ戦車が、ここで大胆な「強奪」をやってのけた。 遺棄されたロシア軍のT-72 MBTを見つけ奪い取ったのだ。
 乗り捨てられたがまだ使えるロシア軍のT-72をウクライナ側が鹵獲するのは初めてではない。 2024年4月には、ウクライナ国家親衛隊の第12特務旅団Azovの部隊が、東部のルハンシク州クレミンナ市近郊のテルニ村付近で、ロシア軍の動かなくなっていたT-72を手に入れるべく3夜にわたる危険な作戦を敢行した。
 旅団員らはこの戦車に忍び寄ってバッテリーを交換し、それに乗り込んで両軍の陣地の中間地帯を突っ切り、自陣の安全な場所まで持ち帰ることに成功した。
 今回の鹵獲が少し違っていた点は、兵士らがほとんど装甲による保護の外に出ず行われたことで、セリドベには、ポクロウシクに対して側面からの攻撃を狙うロシア軍の第2諸兵科連合軍が迫り、きわめて危険な場所になっていたため、T-64の乗員たちは、重量38tほどのT-64で41tかそこらのT-72を牽引することにした。
2024.09.06
 13:50
Kyiv Post Zelensky: Russia loses 6,000 troops in Kursk, no longer a threat of attack on Sumy <2410-090608>
 ゼレンスキー大統領が9月6日にドイツラムシュタイン空軍基地で行われたウクライナ防衛に関する会議で、ロシアは1ヵ月にわたるウクライナ軍 (AFU) の作戦で、クルスク地域で6,000名の兵士を死傷させたと発表した。 ゼレンスキー大統領はまた、ロシアはウクライナの他の紛争地帯でさらに数万名の死傷者を出していると述べた。
 大統領は、クルスクでのウクライナの行動により、5月にロシアがハリコフ地域を攻撃した際に発生したような、ロシアによるスムイへの攻撃の脅威が回避されたと説明した。
2024.09.06
 12:59
Kyiv Post HUR cyberattack disrupts Russian network, shuts down key services for thousands <2410-090605>
 ウクライナの情報機関によると、ウクライナ情報総局 (HUR) のサイバーチームが9月4日に、ロシア国内のネットワークインフラを攻撃した。 この攻撃により18基のサーバーが破壊され、ロシアのウクライナに対する戦争を支援する多くの政府機関や企業にサービスを提供しているAntenna社のインフラが損傷した。
 具体的には、クライアントにインターネットアクセスを提供するメインプロバイダーで598ヵ所のネットワークスイッチとサブプロバイダーの389ヵ所の装置の設定が消去され、さらに名前、電話番号、住所、パスポートの詳細など、クライアントの個人情報を含むプロバイダーのデータベースが抜き取られたと、Kyiv Postの情報源が匿名で明らかにした。
2024.09.06
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September5 2024 <2410-090604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月05日の戦況 =
 ロシア軍は最近、ドネツク市の西と南西に広がるウクライナ軍の突出部を排除し、ドネツク市~ザポリージャ市の高速道路 (H-15) まで前進するための従来からの攻勢を強化している。 ロシア軍の攻撃作戦が、ポクロフスク方面の南側からヴフレダル周辺のウクライナ防衛線の西側側面まで調整されたとみられるが、これはドネツク州西部で防衛するウクライナ軍への圧力を強化し、ポクロフスク方面におけるロシアの優先的な攻勢努力がさらに前進するための条件を設定することを目的としている可能性が高い。 ロシア軍はドネツク市の南西部と西の他の場所で比較的強化された攻撃作戦を行っており、ヴフレダル付近でのロシアの攻撃作戦の強化は、短期的にドネツク州西部の他の場所でのロシアの攻撃速度の低下を予見するものではない可能性が高い。 ロシア軍はポクロフスク突出部の南側面を拡大し始めた直後にヴフレダル近郊での攻撃作戦を強化し、ロシア軍がポクロフスク方面の南側面、ドネツク市のすぐ西、0-0532高速道路沿い、ヴフレダル付近で相互に補強する攻撃作戦を行うつもりであることを示唆している。
 ロシア軍司令部は、クラホヴェとヴフレダルの占領を意図して、ロシア軍がH-15高速道路までと、それに沿ったより迅速に戦価を得ることを目指している可能性が高いが、ロシア軍はドネツク州西部の広範なウクライナの突出部を排除するために、これらの集落を占領して活用するという課題に直面する可能性が高い。
 ロシア軍司令部は、ポクロフスクへの攻撃を引き続き優先しており、ドネツク州西部での強化された取り組みを二次的な取り組みとして扱う可能性が高い。 ロシア軍司令部は、その成功にかかわらず、ドネツク州西部のウクライナ軍を拘束してポクロフスクの防衛を強化するためのウクライナ軍の再配置を防ぐためのこの二次的な取り組みを意図している可能性が高い。
 プーチン大統領は、ウクライナのクルスク州侵攻が戦域全体に及ぼす作戦への影響を軽視し続けており、クルスク侵攻に対するロシアの遅れた無秩序な対応が、ドネツク州でのロシアのさらなる前進に対して支払うべき許容できる代償であることをロシア国民に納得させる努力を続けている。
 ウクライナのクルスク州への侵攻は、戦域全体に影響を及ぼしており、これらの影響は、ポクロフスク攻勢の頂点を超えて、ロシアの攻防能力に影響を与え続ける可能性が高い。
 プーチン大統領の広報活動は、ロシアがポクロフスクを奪取することと引き換えに、クルスク州でのウクライナの継続的な駐留が許容できるとロシア国民に納得させようとしている可能性が高い。
 ドネツク州でのロシアの攻撃は、ドネツク州での前進を劇的なものとして描こうとするプーチンの努力にもかかわらず、ウクライナ全土の前線の差し迫った崩壊の前兆ではない。
 ロシア軍はクピャンスクの南東にあるチャシフ・ヤール付近とヘルソン方面で前進し、ウクライナ軍はハリコフ市の北で陣地を奪還した。
2024.09.06
 04:11
Reuters 通信

(Yahoo)

クルスク越境攻撃「成功」、東部でロシア軍前進せず=ウクライナ総司令官 <2410-090603>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が、ロシア西部クルスク州への越境攻撃について、4日のプーチン大統領の発言とは対照的に成功しているとの認識を示した。 また、ウクライナ東部の戦況について、ロシア軍は過去6日間にわたり重要地域で前進していないと述べた。
 シルスキー大将は5日に放映された米CNNの取材で「過去6日間、ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州でポクロフスク方面に向けて1mも前進していない」としたうえで、「われわれの戦略は成功している」とし、クルスク越境攻撃は「軍だけでなくウクライナ国民全体の士気を大きく高めた」と述べた。
2024.09.06
 04:01
共同通信

(Yahoo)

東部要衝の住民に避難要請 制圧狙うロシア軍、増援で抗戦 <2410-090602>
 ウクライナ東部ドネツク州のフィラシキン知事が5日、ロシアが攻勢を続ける同州の要衝ポクロウシクの住民に避難を急ぐよう呼びかけた。
 ロシア軍はポクロウシク制圧を目指すが、ウクライナ軍は部隊を増援し抗戦している。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は米CNN TVの取材で「敵はこの6日間、ポクロウシク方面で1mも前進していない」と主張し、ウクライナによるロシア西部クルスク州への越境攻撃で、ロシアは同州への部隊投入を強いられ、機動力が低下していると説明した。
2024.09.05
 18:45
Kyiv Independent What the fall of Pokrovsk would mean for Russia's war in Ukraine <2410-090515>
 ロシア軍がポクロフスクに接近するにつれ、ドネツク州の安全な場所に長い間隠されていた主要な兵站拠点が失われる可能性に対する恐怖が高まっている。 戦闘はかつて60,000人が住んでいたポクロフスクにまで及んでおり、毎週、何千人もの住民が街から脱出している。
 ロシア軍は8km離れていると推定されており、専門家によると、ロシアの火砲と
FPV UAVがポクロフスクに到達できるようになり、すでにウクライナ軍の兵站拠点としてのポクロフスクの能力に影響を与えているという。
 取材に応じた西側とウクライナの軍事専門家は、ロシア軍が南側の側面を固め、ポクロフスク市へのさらなる攻勢のための基地を建設するために、ポクロフスク南方への新たな攻勢を開始したと述べている。
 ウクライナの兵員不足と戦術的ミスが、ロシアのポクロフスクへの激しい進撃につながっていると、専門家はKyiv Independent紙に語ったが、専門家たちはたとえ都市が陥落したとしても、ロシアの攻勢能力を枯渇させる可能性のある大量の資源が必要になるため、ロシアがさらに東に突破口を広げることには懐疑的であると説明している。
 「ロシア軍がポクロフスクを占領することは、ウクライナ軍の兵站を複雑にし、ウクライナ人にとっては宣伝上の打撃となるだろうが、それが戦場に大規模に大きな影響を与えるとは思わない」と、ポーランドに拠点を置く軍事コンサルタントRochan社のムジカ所長は述べた。
 =寺島 麻美=
【註】
 寺島麻美は、Kyiv Independent紙の記者で、戦争を取材している。
 彼女は以前、Kyiv Postのビジネス記者として、国際貿易、インフラ、投資、エネルギーに焦点を当てていた。
 日本出身の寺島氏は、幼少期にウクライナに移住し、米国で経営学の学士号を取得した。
 トムソン・ロイター財団のクルト・ショルク賞国際ジャーナリズム部門(2023年ローカル・レポーター部門)と、ドイツのアクセル・シュプリンガー賞2023の一環として授与されるジョージ・ヴァイデンフェルト賞を受賞している。
 彼女は、Media Development Foundationの「25歳未満の25人:若くて大胆な」ウクライナの新興メディアメーカーの2023年リストに掲載された。
2024.09.05
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ポクロウシクの南東方面が焦点に ウクライナ軍、包囲の危機でも突出部保持の構え <2410-090509>
 ウクライナ東部ドネツク州のきわめて重要な補給線にまたがり、ウクライナ軍の防御拠点になっているポクロウシク市の南東方面で、ウクライナ軍の4個旅団の一部、総勢400名が、ロシア側の支配地域に突き出した形になり攻撃に晒されやすくなっている区域を保持している。
 ウクラインシク村と、その東を流れるボウチャ川との間に広がる80㎢ほどのこの突出部について、ウクライナ軍の部隊がここにとどまれば、4倍の兵力をもつロシア軍に包囲され、補給路を遮断され、撃滅されるおそれがあるため、専門家からはここ数日、ウクライナ軍は撤退すべきだという意見も出ている。
 しかし、ウクライナ軍は現時点でそうする気はあまりないようで、4日に突出部と、その北西のウクライナ側の主要な防御区域との間に位置し、道路と線路が交差する重要な地点であった小競り合いで、ウクライナ側はロシア軍部隊を容赦なく攻撃し勝利した。
2024.09.05
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September4 2024 <2410-090504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月04日の戦況 =
 ロシアは、西側の制裁を回避する取り組みの一環として、インド、セルビア、中国を含むいくつかの国に依存しているようである。
 ロシア軍は、9月3日~4日の夜に、リヴィウ州リヴィウ市とドニプロペトロウシク州クリヴィーイ・リーフの民間インフラを攻撃し、UAVとミサイルを組み合わせた中規模の攻撃を行った。
 ウクライナ当局は、ウクライナ兵に対するロシアの戦争犯罪の疑いがあるという別の報告を調査している。
 ショルツ独首相が9月4日、ドイツが2026年までにウクライナにIRIS-T 17個システムを追加で供与すると発表した。
 ウクライナ当局は、9月3日と4日に、ウクライナ内閣の上級閣僚の辞任と任命を発表した。
 ウクライナ軍は、9月4日にウクライナ突出部全域で戦闘が続く中、クルスク州でわずかな前進を遂げたと報じられている。
 ロシア軍はポクロフスクの南東とドネツク市の南西に前進し、ウクライナ軍はドネツク市の西の陣地を奪還した。
2024.09.04
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の装備に1日で190点近くの損害確認 通常の10倍、東部攻勢の代償かさむ <2410-090408>
 ロシア軍が2023年10月、ウクライナ東部ドネツク州の要塞都市アウジーウカに対する攻撃を始め、5ヵ月あまりかけて包囲した末、2024年2月半ばに占領した。 ウクライナ軍の弾薬が米議会のロシアに好都合な共和党議員らの支援妨害で枯渇していたこともあり、ロシア軍はその後も進撃を続けた。
 ロシア軍は4月、オチェレティネ村方面でウクライナ軍の後方陣地の第一線を突破してさらに西進し、8月にはイワニウカ村方面でウクライナ軍陣地の第二線を突破した。
 ロシア軍、更に細かく言えばその中央軍集団は現在、アウジーウカ軸の次の主要目標であるポクロウシク市まで10km弱に迫っている。 ポクロウシクは、東部の戦線全体にわたるウクライナ側の重要な補給線にまたがる要衝である。
 ロシア軍はアウジーウカ軸で11ヵ月かけて40km前進する一方で膨大な損害も出している。 損害がどれほど膨らんでいるのか、正確なところはわからない。 しかし先週末、ロシア軍が2022年2月の全面侵攻開始以降、1日あたりで最大級の損害を被ったという証拠がある。
 
OSINTアナリストのパーペチュア氏は1日、撃破されるか損傷するか、あるいは遺棄されたロシア軍の装備を190点近く確認したのに対し、ウクライナ軍の損害は格段に少なく三十数点にとどまっているという。
2024.09.04
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September3 2024 <2410-090404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月03日の戦況 =
 ロシア軍は、9月2日~3日の夜、ポルタバ市の民間インフラと軍事教育施設Iskander-M 2発で攻撃し、多数の死傷者を出した。
 ウクライナのクルスク州への侵攻が戦争に与える広範な影響や、想定される戦争の外交的解決はまだ明確ではなく、これらの影響を評価するのは時期尚早である。 この時期尚早な段階でウクライナ侵攻の影響を評価しようとする試みは、紛争の軌道を変えるウクライナの能力と、受け入れ可能な条件での和平交渉に対するクレムリンの意欲について、部分的で不正確な結論に達する可能性が高い。
 Reuters通信は、米国がウクライナにJASSMを提供することを検討しているが、ウクライナは数ヶ月以内に受領することはないと報じた。
 プーチン大統領は、ロシア、モンゴル、中国との二国間経済関係三国間エネルギー関係を強化する協定に署名し、モンゴル訪問を締めくくった。
 南アフリカのラマポーザ大統領と中国の習国家主席は共同声明を発表し、ウクライナでの戦争に対処するための互いの努力を称賛した。
 ロシア軍はトレツクとポクロフスクの近く、ドネツク市の南西に前進した。
2024.09.03
 16:00
Forbes

(Yahoo)

東部ポクロウシク方面で新たな危機、ウクライナ軍部隊数百人が包囲されるおそれ <2410-090311>
 ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクに向けたロシア軍の進撃は、同市やその重要な補給線、守備隊、市内にとどまっている民間人を危険にさらしているだけではなく、同市の南方に配置されているウクライナ軍部隊も危うい状況に追い込んでいる。
 数万名規模ともみられるロシア軍部隊はポクロウシクまで10km以内に迫る一方で、ポクロウシクの南東に位置するメムリク村と、その東5kmほどを南北に流れるボウチャ川との間の防御線を保持する強力なウクライナ軍部隊を迂回してきた結果、ロシア側の支配領域に東に突き出した区域ができている。 この突出部は、ロシア軍による決定的な機動が数回あれば、数百名規模のウクライナ軍部隊が閉じ込められる罠になりかねない。
 突出部には現在、第59独立自動車化歩兵旅団第68独立猟兵旅団第117独立領土防衛旅団第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)の各部隊がいる。 かなりの兵力だが、この区域からまるまる無事に後退できるかは、突出部の根元の北あたりに位置するウクラインシク村を守り、ドイツ製Marder
IFVなどを装備する第25独立空挺旅団にかかっている。
 ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)は2日の作戦状況評価で「第25空挺旅団がウクラインシク付近で敵を阻止できなければ、突出部の部隊は撤退時に敵に全周包囲されるおそれがある」と警告している。
2024.09.03
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September2 2024 <2410-090306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月02日の戦況 =
 イランは、ロシアのウクライナ侵攻を支援するために、ロシアにBMを間もなく引き渡すと予想されている。
 プーチン露大統領が、9月2日から3日にかけてのモンゴル訪問に先立ち、モンゴルの放送局Unuudurの取材に応じ、ロシアとモンゴルの歴史的および現代的な関係と、モンゴルと中国との現在の三国間経済・エネルギーイニシアチブを強調した。
 ロシアとモンゴルの当局者は、ICCのプーチン大統領に対する逮捕状は、この逮捕状を執行する法的義務があるにもかかわらず、プーチン大統領の現在進行中のモンゴル訪問に影響を与えないと指摘した。
 ロシア当局は9月2日、レニングラード軍管区副司令官のムミンジャノフ少将を汚職容疑で拘束した。
 ロシア軍は、9月2日にクルスク州でウクライナ軍の攻撃が続く中、コレネヴォの東で失った陣地を奪還した。
 ロシア軍はシヴェルスク、チャシフヤール、ポクロフスク方面とドネツク市の南西に前進した。
2024.09.03
 03:00
RBC Ukraine Moscow's oil refinery halted oil processing following drone attack - Reuters <2410-090303>
 最近のUAV攻撃を受けて、Euro+複合石油処理ユニットの操業を停止したと報じている。 当局筋は、製油所は修理後にEuro+ユニットで処理を再開できると示しており、これには5~6日かかると予想されている。
 Euro+ユニットは、製油所の一次石油処理能力の約50%を占めており、CDU-6原油蒸留ユニットは年間600万㌧の石油生産能力を持っていて、年間100万㌧の能力を持つ改質ユニットと、年間200万㌧のディーゼル水素化処理装置も含まれている。
 2023年、製油所は1,160万㌧の石油を処理し、260万㌧のガソリン、330万㌧のディーゼル燃料、230万㌧の燃料油、90万㌧の航空燃料を生産した。
2024.09.03
 01:00
RBC Ukraine Russia reports drone attack on airfield in Tver <2410-090302>
 ロシアのトヴェリ州は、攻撃UAVによる攻撃を受けている。 ロシアのメディアによると、UAVは地域センターの郊外にある飛行場を攻撃しようとしている。
Tver州の位置 (Google Map)】
 住民は22:50に、少なくとも1機のUAVがミガロヴォ空軍基地に向かって飛んでいるのを発見した。 これ以前には頭上でUAVの音が聞こえた。 銃撃はUAVに向けられ、現在、防空システムが作動している。
 ここ数ヵ月、ロシアのさまざまな都市や地域が、攻撃用UAVによる夜間の攻撃にさらされている。 これらUAVの攻撃目標には、石油精製所、石油貯蔵施設、軍用飛行場、その他のインフラが含まれる。
 最も重大な攻撃の1つは、8月31日~9月1日の夜に発生し、数十機の攻撃型UAVロシア全土の16の地域を攻撃目標にした。 その夜にUAVはカポトニャのモスクワ石油精製所、カシラ発電所、コナコヴォ発電所を攻撃した。
2024.09.02
 09:51
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO事務総長、ウクライナの越境攻撃は正当と認識 <2410-090209>
 ストルテンベルグNATO事務総長がドイツDie Welt紙に、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃について、自衛権の範囲内で正当との認識を示した。
 ストルテンベルグ事務総長は「ウクライナには自衛権があり、国際法によると同権利は国境内にとどまらない」と述べ、ウクライナ越境攻撃について初めて見解を表明した。
 ストルテンベルグ事務総長はまた、NATOは越境攻撃について事前に知らされておらず、関与もしていないと言明した。
2024.09.02
 09:04
産経新聞

(Yahoo)

東部ドネツク州でウクライナ軍劣勢 ポクロフスク陥落の恐れも「極めて困難」 <2410-090208>
 ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は1日、「敵の主力攻撃の方面でのウクライナ軍の戦況は困難だ」とSNSで表明した。 ウクライナメディアは、シルスキー大将が言及したのは露軍との激戦が続く東部ドネツク州ポクロフスク方面に関してなのは明白だと指摘した。
 ポクロフスク方面は露軍が全域の制圧を狙うドネツク州のウクライナ軍の防衛線の一角で、ウクライナ軍は劣勢だと伝えられている。 ゼレンスキー大統領も最近、ポクロフスク方面の戦況が「極めて困難だ」と危機感を示していた。 Forbes誌は8月31日、ポクロフスク陥落の恐れが高まっているとの見方を示した。
 New York Times紙も9月1日、露軍がポクロフスクから9kmの地点まで迫っていると報じた。 同紙はまた、ウクライナ軍が8月6日に着手した露西部クルスク州への越境攻撃で露軍がドネツク州の戦力をクルスク州防衛に回すと計算していたが、現時点でドネツク州での露軍の攻勢は弱まっていないとも指摘した。
2024.09.02
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク州で戦車7両を鹵獲し歩兵車両10両奪われる 混乱の3週間で <2410-090207>
 ウクライナによるロシア西部クルスク州への奇襲侵攻から4週間近く経過し、ウクライナ軍の進撃は減速してきている。ウクライナ側の大隊が補給線の限界に達し、壕に入る一方、ロシア側は増援部隊がさらに到着している。こうしたなかで、クルスク州の前線は塹壕戦の様相を強めている。
 クルスク州内の接触線は今後数週間で、ウクライナ国内のほとんどの最前線と似たような状況になってくる可能性が高い。 つまり、堅固な陣地が構築され膠着し、双方とも陣地を出て行う攻撃は非常に危険なものになる。
 周知のとおり、ウクライナ東部ドネツク州のポクロウシク正面は、膠着した前線の例外で、この正面では、ウクライナ軍の防御部隊の統率が乱れるなかでロシア軍が引き続き前進している。 ロシア側の前進ペースがあまりに速いため、ウクライナや支援国の政府で懸念が広がり、責任を問う声も出ている。
 オランダの
OSINT分析サイトOryxが確認したところでは、ウクライナ軍はクルスクに侵攻した8月6日から27日までに、ロシア側の車両11両と榴弾砲1門、UAV 1機を鹵獲した一方、ロシア側はこの間にウクライナ軍の車両10両を鹵獲した。 これらの数字は鹵獲数の急増を意味する。
 7月の同じ3週間では、ウクライナ側によるロシア軍装備の鹵獲数は1,000kmにおよぶ前線全体でわずか8、ロシア側によるウクライナ軍装備の鹵獲数は10だった。
2024.09.02
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September1 2024 <2410-090206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月01日の戦況 =
 ウクライナ軍は、8月31日~9月1日に、ロシア国内の目標に対して、最大規模のUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ウクライナ軍は9月1日もクルスク州で攻撃を続けたが、ウクライナ軍の前進は確認されていなかった
 最近のロシア国内の世論調査では、ウクライナのクルスク州への侵攻は、クルスク侵攻後の短期的には、ウクライナでの戦争に対するロシア国内の支持をまだ低下させておらず、戦争に対するロシア国民の支持は2022年以降も高いままであることを示唆している。
 アルメニアのパシニャン首相が8月31日の記者会見で、アルメニアがほぼ1年間CSTOへ不参加した後、「アルメニアはCSTOへの参加をあらゆるレベルで凍結した」ことを確認した。
 ロシア軍は最近、ハリコフ市の北、クピャンスクの南東、ポクロフスクの南東、ドネツク市の南西に前進した。
2024.09.01
 16:59
Kyiv Independent Russia claims 158 drones downed in mass attack targeting refinery, power plants in Moscow, other regions <2410-090109>
 モスクワ、トヴェリ、ヴォロネジ、トゥーラ、カルーガ、ブリャンスク、ベルゴロド、リペツク、クルスクなどの地元当局者によると、9月1日の夜に数十機のUAVがロシアのいくつかの地域を目標に攻撃したと報告したが、ロシア国防省は、一晩で158機のUAVが撃墜されたと主張した。
 モスクワのソビャーニン市長は、ロシアの首都圏で少なくとも9機のUAVが撃墜されたと主張した。 ソビャーニン市長によるとUAVの1機はモスクワ製油所の近くで破壊された。 ロシアの国営Ria Novosti通信き製油所の建物の一つが損傷し、攻撃後に火災が報告されたと報じた。
 ロシアのガス大手Gazpromの石油部門であるGazprom Neftが所有する製油所は、モスクワ南東部にある。死傷者は報告されていない。
 ロシアの治安機関と密接な関係にあるBaza Telegram News Channelは、ロシア中部で最大のエネルギー生産国の一つであるトヴェリ地方のコナコヴォ発電所の近くで大きな爆発音が聞こえたと報じた。
 ロシアのTelegram channel Astra は、地元住民のビデオを引用して、地元のガス配給インフラに近いトヴェリ地方で2件の火災が発生したと報じた。
 モスクワ地方カシラ市地区の責任者であるシュヴァロフ氏は、カシラ発電所を少なくとも3機のUAVが攻撃したと述べている。 彼は、攻撃は火災、損害、または死傷者をもたらさなかったと述べた。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張をすぐには確認できなかった。
【註】
 ミサイルや突入自爆型UAVは最終的に地上に達して爆発するものであるため、その「撃墜」判定は難しい。
 対空火力などの被弾で空中で爆発した場合を除き、本来狙っていた目標に達して爆発したのか、目標を外れて爆発したのか、対空火力やECMなどで目標を外されて地上で爆発したのかの判定は、対空部隊の判断に任されるため、往々にして対空部隊に都合良く報告される。
2024.09.01
 16:35
RBC Ukraine Russia accelerates advance toward Pokrovsk, but pace may slow down - British intelligence <2410-090108>
 ロシア軍はこの1週間、ポクロフスクの町への進撃を加速させているが、英国国防省によると、彼らはすぐに減速する可能性があるという。
 英国防省情報局は、ロシア地上部隊が過去7日間でウクライナ東部のポクロフスク市への進撃を加速させたと報告している。
 「ロシア軍部隊は、市の端から10km以内にいる可能性が高いが、ロシアの地上部隊がポクロフスクの市街地に入ると、前進速度は遅くなる可能性が高い」と情報声明は述べている。
 英国は、ポクロフスクがドネツク地域の主要な物流拠点であり、占領されれば、ウクライナは既存の補給線を延長して迂回することになる可能性が高いと強調した。
 「ウクライナ東部と南部の他のすべての前線では、軍事活動の作戦進度は低いままで、領土支配に大きな大きな変化はない」と情報機関は付け加えた。
2024.09.01
 14:08
Kyiv Independent Ukraine should become an EU member despite disagreements over Volyn massacre, says Polish parliamentary speaker <2410-090106>
 ポーランド議会のホロウニア議長が8月31日、ヴォルィーニで1940年代にポーランド人の大量殺戮があったことをめぐるポーランドとの歴史的な「ヴォルィーニの虐殺」にもかかわらず、ウクライナはEUの加盟国になるべきだと述べた。 ホロニアは、プラハで開催されたグロブセック安全保障会議で
RFE/RLの記者からの質問に答えていたと、同通信社は報じた。  ヴォルィーニの虐殺は1943年に発生し、現在はウクライナの一部であるナチス占領下のヴォリーニで、ウクライナ反乱軍 (UPA) の構成員が数万人のポーランド人を虐殺した事件で、報復で何千人ものウクライナ人が殺された。
Volyn州の位置 (Google Map)】
2024.09.01
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナが東部のポクロウシク方面に増援部隊を投入 現状は「焼け石に水」か <2410-090105>
 ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカの西40kmほどに位置し、ウクライナ軍の重要な兵站拠点であるポクロウシクの周辺の防御をテコ入れするために、ウクライナ国家親衛隊の数少ない攻撃旅団である第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)が投入された。
 これまでウクライナ南部に配置されていた2,000名規模のカラダフ旅団の不慣れな戦場への配置転換は、ポクロウシク正面ウクライナ側が直面している問題の緊急性を浮き彫りにしている。
 弾薬不足に陥っていたウクライナ軍のアウジーウカ守備隊を2024年2月半ば、5ヵ月あまりにわたる激しい包囲戦の末に駆逐したロシア軍は、2022年2月の戦争拡大前におよそ6万人が暮らしていたポクロウシクに向けて着実に前進してきた。
 ウクライナの調査分析グループ
Frontelligence Insightは報告書で、ポクロウシクは「輸送や鉄道配送の重要なハブになっており、広い範囲にわたる戦線でウクライナ軍の供給を支えている」と説明し、「ドネツク州におけるウクライナ軍の兵站の根幹が脅威にさらされている」と警告している。
2024.09.01
 08:10
RBC Ukraine Drones attack oil refinery in Moscow <2410-090104>
 ロシア・メディアによると、ロシアは、モスクワを攻撃した9機の撃墜されたとされるUAVを報告しており、そのうちの1機はモスクワ製油所近くで迎撃された。
 モスクワのソビャーニン市長によると、ロシアの防空システムは首都を狙った9機のUAVを撃墜した。 1機はモスクワ製油所の近くで捕捉された。 ソビャーニン市長は、損害や死傷者はなく製油所の操業に対する脅威もなかったと述べた。
 モスクワの住民が1日、UAVの攻撃目標にされたカポトニャ製油所で燃えているトーチの画像を共有しているとASTRAは報告している。 カポトニャ地区の火柱は、以前、地元の人々によって観察されていた。 しかし、1日のUAV攻撃の後、「トーチはより激しく燃えているように見える」と住民は語った。
2024.09.01
 07:33
産経新聞

(Yahoo)

露軍、新たに集落制圧と主張 ウクライナ軍の防衛拠点トレツクに接近 <2409-090103>
 ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は8月31日、全域の制圧を狙うウクライナ東部ドネツク州の集落キロボを制圧したと主張した。 露メディアによると、キロボはウクライナ軍の防衛拠点である小都市トレツクの近郊に位置している。 露国防省は8月20日にトレツク近郊の重要集落ニューヨークの制圧も発表しており、露軍はトレツクに接近しているもようである。
 ドネツク州で露軍は現在、トレツク方面、ポクロフスク方面、チャソフヤル方面などで攻勢を継続し、ウクライナ軍の防衛線を突破して、主要都市クラマトルスクなどへの進出経路を確保する思惑である。
 露軍は露西部クルスク州への越境攻撃でウクライナ軍の予備戦力が手薄になったとみて、ドネツク州で攻勢を強めているとみられる。
 一方、東部ハリコフ州当局によると、同州の集落チェルカスカヤ・ロゾバヤが31日に露軍の空爆を受け、民間人2人が死亡、子供2人を含む10人が負傷した。 同州では30日にも州都ハリコフが露軍のミサイル攻撃を受け、7人が死亡、約100人が負傷していた。
2024.08.31
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August30 2024 <2409-083110>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月30日の戦況 =
 EU加盟国は、ウクライナが欧米から提供された兵器を使用してロシアの軍事目標を攻撃する能力について、引き続き異なる見解を表明している。
 ロシアの情報筋は、ウクライナ軍とロシア軍が8月30日にクルスク州でわずかな戦果を上げたと主張している。
 ロシア国営の世論調査機関は、ウクライナのクルスク州侵攻の中で、プーチン大統領とロシア当局に対するロシア国内の不満が限定的に高まっていることを認識している。
 ベネズエラは、ウクライナ軍の一員として戦うコロンビア国民をロシアに引き渡し、ロシアとベネズエラの協力関係が拡大し、ベネズエラがロシアの戦争を支持していることを示した。
 ハンガリーとロシアは、二国間協力を引き続き深化させている。
 ゼレンスキー大統領は8月30日、オレシチュク中将をウクライナ空軍司令官から解任した。
 ロシア軍はスヴァトヴェ、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
 Le Monde紙が8月30日、ロシアの民間軍事会社Bear Brigadeの傭兵100名がブルキナファソを出発し、クルスク州で戦っているロシア軍に合流したと報じた。
2024.08.31
 05:16
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア西部越境攻撃継続 2キロ前進=総司令官 <2409-083107>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が30日、ロシア西部クルスク州で過去24時間に最大2km前進し、現在も越境攻撃を継続していると言明した。
 ウクライナは8月6日の越境攻撃開始以降、約100集落を制圧し35km奥地まで進出したとしているが、その後の進撃には行き詰まりがみられる。
 また、シルスキー大将によると、ウクライナ東部ドネツク州ポクロフスクではロシア軍が29日、防衛線の突破を試みたが失敗に終わった。
 ポクロフスク方面へのロシア軍の前進を受け、ウクライナ当局は同盟国に対し、ウクライナ西部上空でロシアのミサイルとUAVの撃墜を開始するよう繰り返し呼びかけている。
 ウクライナ参謀本部によると、ポクロフスク方面への攻撃は29日に58回、30日の時点で36回にのぼり、ロシア国防省は30日にウクライナ東部で3集落を制圧したと発表した。
2024.08.31
 03:01
Kyiv Independent Ukraine reports over 4,000 cases of Russian chemical weapon use on front line <2409-083105>
 ウクライナ支援国軍の報告によると、ロシアの全面侵攻開始以来、ウクライナの前線でロシア製化学兵器が使用された事例が4,000件以上記録されており、そのうち3,100件以上が報告され、化学兵器の使用が大幅に増加している。
 この数字は、違法な化学兵器の使用が急激に増加していることを示しており、1月時点で記録されている600件の使用から急激に増加しているとウクライナ軍は報告している。
 ウクライナがまとめた統計によると、報告された症例は2024年5月にピークに達し、過去最高の715件が報告され、夏にかけてゆっくりと減少し、8月については、すぐに入手できたデータはなかった。
2024.08.31
 00:54
Ukrainska Pravda Russians reportedly occupy Karlivka in Donetsk Oblast <2409-083102>
 DeepStateのアナリストは、8月30日~31日の夜、ロシア軍がドネツク州ポクロフスク地区のカルリフカ村を占領したと報じた。
Karlivka村の位置 (Google Map)】
 「敵はカリフカを占領し、ハリツィニフカ、ステルマヒフカ、ドリニフカとピシュチャネの近くでも前進した」という。
2024.08.30
 23:31
Kyiv Independent Over 66,000 Russian soldiers killed in Ukraine, media report suggests <2409-083031>
 ロシアの独立系メディアのMediazonaが8月30日に、全面戦争のウクライナでは66,000名以上のロシア兵が死亡していると報じた。 Mediazonaは、BBC News Russianとともに、オープンソースでの調査を通じてウクライナで殺害されたロシア兵の名前を記録している。
 報告書は、刑務所から徴兵された少なくとも12,813人の囚人、12,566人の志願兵、8,610人の動員兵が、ロシア軍で勤務中に戦死したと述べている。
 ジャーナリストたちは、ロシア軍司令部によれば、戦闘に参加していないロシア人徴集兵の死亡についても調査したが、報告書は少なくとも172名の徴集兵が殺害されたことを明らかにした。
 これらの徴集兵の一部は、2022年2月の全面侵攻開始時にウクライナに送られ、後に撤退した。 他の人々はロシア国境地域で砲撃を受けて死亡したと報告書は述べている。
 2022年4月13日~14日にかけての巡洋艦Moskvaの沈没では、船員として勤務した徴集兵の一部も死亡した。
 徴集兵の死者は、ロシアのクルスク州でのウクライナの最近の攻勢で起こったであろう損失は考慮していないと報告書は指摘している。
 MeduzaとMediazonaは2024年7月、遺言検認と相続記録に基づいて、侵攻で少なくとも12万名のロシア兵が死亡したと推定した。 ウクライナの参謀本部は、2024年5月25日時点で、ロシア軍の人員の損失は、死者、負傷者、行方不明者、捕虜を含めて50万人を超えたと推定している。
 ゼレンスキー大統領は2月に、全面戦争が始まって以来、18万名のロシア軍将兵が殺害されたと述べた。 大統領は、同時期に31,000名以上のウクライナ兵が殺害されたとも述べた。
2024.08.30
 20:32
時事通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、東部で劣勢 二正面作戦の吉凶見通せず <2409-083025>
 ウクライナ軍が東部ドネツク州で、ロシア軍の猛攻を前に劣勢に立たされている。 ウクライナ軍は目下、ロシア西部クルスク州への越境攻撃とドネツク州防御の二正面作戦にあえて出ており、これが吉と出るか凶と出るかは見通せない。
 ロシア軍が猛攻を仕掛けるのは、ドネツク州ポクロフスク方面で、2024年2月に激戦地アウディイウカが陥落したことでウクライナ軍の防御に穴があき、領土の奥深くへの前進を許している。
 ポクロフスクは交通の要衝で人口約6万人だったこの地がロシア軍の手に落ちればウクライナ軍は補給面で大きな制約を受け、近くの都市コンスタンチノフカが孤立し包囲される恐れも出てくる。
 ポクロフスク方面の戦況報告を受けたゼレンスキー大統領は28日、「ロシア軍が集中しており、陣地を守る兵士と指揮官に感謝する」と演説した。 一方、ロシア本土で「制圧地域を拡大し続けている」と強調し、越境攻撃が、ドネツク州への増派を試みるロシア軍の足かせとなっていると主張した。
2024.08.30
 16:23
Kyiv Post Situation in Donbas Spiraling Out of Control, Azov Brigade Officer Says <2409-083013>
 ウクライナの州兵第12特任旅団Azovの将校ポノマレンコが「ドンバスの我々の前線は崩壊した」と警告している。
 ポノマレンコはTelegramに「長い間、ドンバスの状況は『困難だが統制されている』と適切に表現されてきたが、今は統制不能で、ドンバスの我々の前線は崩壊したようだ」と述べ、ウクライナ軍の防御は混乱しており、軍隊は疲弊し、弱体化し、多くの部隊は士気を失っていると述べた。
2024.08.30
 10:50

(20:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August29 2024 <2409-083010>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月29日の戦況 =
 ロシア軍は現在、ポクロフスクを占領する作戦の一環として、ポクロフスクの東にあるノヴォロディフカ~フロディフカ線に沿った戦闘でミルノフラドを占領し、ポクロフスク郊外まで前進するための戦闘と、ポクロフスク南東のセリドフ~ウクライナスク~ヒルニク線に沿った別の戦闘で、ポクロフスク方向のロシアの突出部を拡大し、ウクライナの反撃に対する脆弱性を排除することを目的とした2つの戦闘を行っている。
 ロシア軍司令部は、ポクロフスクを占領するため、より戦力を集中する前に、これらの戦闘の両方を達成することを目指している可能性が高いが、これらの進展が停滞した場合、ロシア軍はポクロフスクで市街戦を開始する可能性がある。
 ロシア当局は、ウクライナのクルスク州侵攻に対応して、新たな志願兵の領土防衛部隊を創設しており、ロシアのプーチン大統領が、社会的な不満のリスクを理由に動員したり、ウクライナ東部で進行中のロシアの攻撃に混乱が生じる可能性を理由に大規模な再配置を行ったりして、侵攻に真剣に対抗する意欲がないことを浮き彫りにしている。
 ウクライナ軍は、ロシア軍が8月29日にクルスク州の一部の地域を奪還したため、スジャの北にわずかに前進した。
 ウクライナ参謀本部は8月29日、ウクライナのF-16がロシアの大規模なUAVとミサイル攻撃に対する戦闘中に墜落したと報告した。
 ロシア当局は8月29日、元ロシア国防次官ポポフ陸軍大将を大規模な詐欺容疑で逮捕・起訴した。
 プーチン大統領は、モンゴルがローマ規定の署名国であり、国際刑事裁判所 (ICC) からプーチン大統領に対する逮捕状を執行する法的義務があるにもかかわらず、モンゴルを公式訪問する。
 ウクライナ軍参謀本部は8月29日、ウクライナ軍が8月27日~28日の夜にロストフ州のアトラス石油精製所とキーロフ州のゼニト石油貯蔵所攻撃したことを確認した。
 ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
2024.08.29
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August28 2024 <2409-082908>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月28日の戦況 =
 複数の欧米マスコミ報道によると、米政府が英国政府に、ウクライナがロシアの軍事目標を攻撃するためにStorm Shadowを使用することを禁止させている。
 8月28日、複数のロシアの軍事ブロガーが、クルスク州でのウクライナ軍の攻撃の速度が低下し、ウクライナ軍が最近占領した特定の地域で掩体を構築保持しようとしていると主張した。
 ウクライナ軍は、ロストフ州とキーロフ州の石油インフラに対してUAV攻撃を行い、8月27日~28日にヴォロネジ州に対してもUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア大統領府とつながりのある著名なRybar Telegram projectがイラク当局者と継続的に会談していることは、イランが支援するイラクが彼らの情報とメディア空間をより強力に支配しようとする取り組みを支援しているように見える。
 ロシア政府の報道機関であるTASS通信は、間もなくイランに事務所を開設し、イランとの連携を深めようとするロシアの取り組みを支援する。
 ロシアの同盟国は、米国の二次制裁の影響に対する懸念が続く中、ロシアの企業や金融機関との取引をますます制限しているようである。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) は、8月28日にイングーシ共和国で発生したテロ攻撃を防いだと報じられている。
 ウクライナ軍はシヴェルスク方面の陣地を奪還した。
Siversk の位置 (Google Map)】
 ロシア軍はクピャンスクの南東、トレツク内、ポクロフスクの南東、ヴフレダルの北東に進出した。
 露国防省は、占領下のザポリージャ州における無人システム、その他の電子機器の使用と対抗を専門とする新型戦闘部隊の創設を支援していると報じられている。
2024.08.29
 08:56
産経新聞

(Yahoo)

東部ポクロフスク方面「極めて困難」 ゼレンスキー氏、劣勢認める 越境攻撃は継続へ <2409-082907>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が28日のビデオ声明で、最激戦地である東部ドネツク州の小都市ポクロフスク方面での戦況極めて困難だと述べ、ウクライナ軍が劣勢だと認めた一方で、ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃について、露軍がこれ以上の兵力をドネツク州に送れないようにするために必要だと説明し、継続する考えを示した。
 ISWも27日に、露軍がポクロフスク方面で「重要な戦術的前進」を遂げたとし、露軍がポクロフスク近郊の町ノボグロドフカの中心部を確保した上で、ポクロフスク方面に2km以上前進したもようだと分析した。 ISWの分析が正しければ、露軍はポクロフスクまで10km以内に迫っていることになる。
 露軍は侵略開始当初からドネツク州全域の制圧を主目標に設定し、同州のポクロフスク方面やチャソフヤル方面、トレツク方面などで攻勢を続けており、露軍はウクライナ軍の防衛線を突破して、ウクライナが保持する同州の主要都市クラマトルスクやスラビャンスクへの進出経路を確保する思惑だとみられている。
 ISWなどによると、露軍はクルスク州の防衛よりもドネツク州での前進を重視してクルスク州には予備戦力を送る一方、主力部隊はドネツク州に維持している。
2024.08.29
 00:31
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア、クルスク原発周辺を立ち入り規制 「ウクライナ攻撃」と強調 <2409-082902>
 ウクライナの越境攻撃が続くロシア南西部クルスク州のスミルノフ知事代行が28日にSNSで、クルスク原発があるクルチャトフへの立ち入りが規制されることを明らかにした。
 「ウクライナ軍が原発への攻撃を企てている」と印象づけることを狙っている可能性がある。
2024.08.29
 00:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、制圧ロシア領「一定期間」維持 反撃困難=米 CIA副長官 <2409-082901>
 米中央情報局 (CIA) のコーエン次官安全保障産業に関する会合で28日、ウクライナによるロシア西部クルスク州への越境攻撃について、ウクライナ制圧下に置いたロシア領を一定期間維持するとみられるとし、ロシアによる領土奪還に向けた反撃は困難なものになるとの見方を示した。
 コーエン次官は、 ウクライナは制圧下に置いたロシア領を「併合」する意図はないとしているものの、ウクライナ軍は防衛線を構築しており、「一定期間」にわたり制圧を維持する模様だとした。
 「ロシアは領土奪還に向け反撃するとみられるが、困難な戦いになる」とし、プーチン大統領領土の一部をウクライナに制圧されたことで国内で広まる波紋への対応を迫られるとの見方を示した。
 その上で、ウクライナによる越境攻撃が成功していることで「今後の戦争の力学が若干変わる可能性がある」と指摘したが、詳細には触れなかった。
 ロシアによるウクライナ東部ドネツク州への攻撃については、ロシア軍は進撃に「多大な代償」を払っていると言及し、同州の要衝ポクロフスクがロシアに制圧されるかは分からないとしながらも、「最終的には、ロシアにとって戦略的な意味で形勢が一変するようなものではない」と語った。
 ウクライナは8月6日にクルスク州に対する越境攻撃を開始し、これまでに1,200㎢を超えるロシア領を制圧下に置いたとしている。
2024.08.28
 19:37
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ無人機、1千キロ超離れたロシア領攻撃 石油施設を標的 <2409-082812>
 ロシア西部キーロフ州のソコロフ知事は28日、州内の石油製品貯蔵施設がUAV攻撃を受けたとSNSに投稿した。 ウクライナ軍の攻撃を受けたのは国境から1,000km以上ロシア側に入った地点で、独立系メディアのMeduzaによると、キーロフ州がUAV攻撃を受けたのは初めてという。
Kirov州の位置 (Google Map)】
 ソコロフ知事は「2機が撃墜され、3機が敷地内に落下して炎上した」とする一方、「すぐに消火し、被害はなかった」としているが、独立系メディアのBazaは貯蔵タンクの一つが爆発して燃えたと報じた。
 一方、ロシア南部ロストフ州のゴルベフ知事も28日にSNSで、燃料貯蔵施設がUAV攻撃を受け火災が発生したことを明らかにした。 死傷者はいないという。
 ウクライナと国境を接するロストフ州はたびたびUAVなどの攻撃を受けており、独立系メディアによると、別の石油貯蔵所は攻撃を受けた後、10日間燃え続けているという。
2024.08.28
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August27 2024 <2409-082808>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月27日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ軍がポクロフスク南東の特定の地域から撤退したため、ポクロフスク方面で戦術的に大きな前進を遂げたす。
 ロシアで最も戦闘能力の高い部隊は現在、ポクロフスクへのロシアの前進を維持している。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナのクルスク州への侵攻はロシアのスムイ州またはチェルニーヒウ州への攻撃を先取りするための努力の一部であると報告し、この侵攻は、国際法の原則とウクライナの領土保全の不可侵性に基づく戦争の公正で永続的な外交的解決を達成するためのウクライナの広範な努力の一面であると指摘した。
 ウクライナ軍は、クルスク州でのウクライナの攻勢作戦が続く中、8月27日にベルゴロド州の2つの地域に前進しようと試みたと報じられている。
 ロシア当局は、国際原子力機関 (IAEA) のグロッシー事務局長のクルスク原子力発電所 (KNPP) 訪問を利用して、ウクライナが放射線事故の脅威であると偽って描写しようと試み、ウクライナのクルスク州侵攻に関する根拠のない恐怖を煽り、ウクライナに対する西側の支援を弱体化させる可能性が高い。
 モディ印首相は、首相の最近のウクライナ訪問後、プーチン大統領に対して、ウクライナでの戦争を終わらせるというインドのコミットメントを強調した。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊で前進し、ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ドネツク市に前進した。
 ウクライナのクルスク州への侵攻により、ロシア国防省との兵役契約に署名するロシア国民の意欲が高まったと報じられている。
2024.08.28
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が新たな機械化旅団を編成中 新兵は国外在住者、訓練も外国で <2409-082806>
 ウクライナ軍が複数の新たな機械化旅団の編成を進めている。 これはウクライナの首脳部が、ロシアによる全面戦争が近いうちに終結するとはみていないことを示す動きのひとつで、新たに編成される各2,000名規模の旅団のうち、最初の旅団の定員が満たされるまでには数ヵ月かかる可能性があり、各新編旅団の戦闘準備が整うまでにはさらに長い時間を要するかもしれない。
 ウクライナ軍の戦力組成などの動向を細かく追っているウェブサイト
MilitaryLand.netは、ウクライナ陸軍の新編第160独立機械化旅団の新兵らが訓練を受ける様子とされる写真を入手した。 同サイトによると、これら160番台の新たな機械化旅団の人員は国外在住のウクライナ人から集め、訓練も外国で行うことになっている。 第160機械化旅団はポーランドで訓練中と伝えられている。
 ウクライナ軍による複数の新たな旅団の編成には2つの条件がある。 1万人超ともみられる新兵を動員できることと、外国からの軍事援助を引き続き確保できることで、新旅団の人的戦力は動員で賄われ、その重装備の大部分はおそらく支援国から調達されることになる。
 ウクライナ軍による直近の旅団増設は3ヵ月ほど前に完了していた。 陸軍が2023年秋以降、4個機械化旅団5個歩兵旅団1個猟兵旅団の計10個旅団を編成した。
 このうち歩兵旅団は最も軽量級で、主にトラックで移動する。 猟兵旅団はトラックのほかに軽装甲車も使用する中量級の部隊で、最も重量級な機械化旅団は、装軌もしくは装輪の装甲車両に乗り、普通少なくとも12両の戦車を装備した中隊が置かれる。
2024.08.28
 07:10
RBC Ukraine Drone strikes ammunition depot in Russia's Voronezh region <2409-082805>
 ロシアのメディアとTelegram ChannelのAstraによると、UAVがロシアのヴォロネジ地方のロッソシャンスキー地区を攻撃し、地元当局は爆発物の近くで火災が発生したと報告した。
Rossoshansky地区の位置 (Google Map)】
 ヴォロネジ州の知事は、火災は撃墜されたUAVの残骸によるものだと主張している。
 知事は、爆発はなく、死傷者も、損害もなかったと述べた。 住民は、UAVがマラヤ・メジェンカ村の弾薬庫を目標にしたと報告した。 知事によると、2つの集落の住民は避難したが、現在は自宅に戻っているという。
 また、ロシアの住民は、8月28日の夜、ウクライナ軍がロストフ地域のカメンスキー地区にあるグルボキンスカヤ石油貯蔵所を攻撃したと主張している。 目撃者は、カメンスク・シャフチンスキーの石油貯蔵所近くの油田で再燃したと報告した。 他の情報源は、いくつかのタンクが燃えていると主張している。
 8月24日の夜、ウクライナの諜報工作員はヴォロネジ地域の大規模な弾薬庫を破壊した。 軍事施設には、火砲と戦車の砲弾、小火器の弾薬、SAM、合計5,000t以上の弾薬が保管されていた。
2024.08.28
 04:38
Kyiv Independent Fires reported at 2 oil depots in Russia's Rostov Oblast, local media reports <2409-082803>
 ロシアメディアは8月28日の夜に、ロシアのロストフ州にある2ヵ所の別々の石油貯蔵所で火災が発生し、この地域に対する明らかなUAV攻撃が発生したと報じた。
 地元のロシア国営メディアRostov Novostiが、この地域の住民は、現地時間の03:00頃に爆発音を聞いたと報告したと報じた。 爆発に続いて、カメンスキー集落近くの倉庫から濃い黒煙が立ち上った。
 地元住民が撮影した火災のソーシャルメディアビデオには、大規模な炎と、明らかに石油貯蔵所から立ち上る黒い煙が写っていた。
 ロストフ州のゴルベフ知事は、ウクライナの攻撃用UAV 4機が同地域上空で撃墜されたと主張した。
2024.08.28
 04:26
Kyiv Independent Russia moves 90% of military planes beyond ATACMS range, US official claims <2409-082802>
 米国当局者がWall Street Jornalに8月27日、ロシアは軍用機の90%を長射程型ATACMSの届かない基地に移動させたと語った。
 ATACMSの射程は165~300kmだが、米国は2024年3月に初めてウクライナに長射程型ATACMSを供給した。
 匿名の高官はWSJに新たな米国情報報告を引用して、ロシアはウクライナのATACMS取得に対して、自国の航空機の大部分をミサイルの射程外に移動させることで対応したと語った。 航空機の90%が手の届かないところにあるため、ATACMSでロシアの奥深くを攻撃することは、戦略的にはほとんど意味がないとこの高官は主張している。
2024.08.27
 21:11
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russia redeploys 30,000 troops to Kursk Oblast; Ukraine tests its first ballistic missile, Kyiv says <2409-082727>
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が8月27日に、クルスク州作戦の目的の一つは、主にドネツク州のポクロフスクとクラホヴェ地区から、かなりの数のロシア軍を他の正面に転用することだったと述べた。
 ウクライナのクルスク州への侵攻が4週目に入ると、ウクライナは1,294㎢とスジャの町を含む100ヵ所の集落を支配しているとシルスキー大将は述べた。 将軍によると594名のロシア兵が捕虜になった。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できなかった。
 Ukraine 2024. Independenceフォーラムで講演したシルスキー大将は、ロシアが他の正面から30,000人の兵士をクルスク方向に再配置したと述べ、「この数は増えている」と述べた。
 同時に、ロシアはポクロフスク地区に最も戦闘準備が整った部隊を配備したという。
2024.08.27
 19:28
朝日新聞

(Yahoo)

IAEAトップがロシア原発調査 ウクライナ越境攻撃「深刻な状況」 <2409-082720>
 Reuters通信などが、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が27日、ウクライナが越境攻撃を続けるロシア南西部クルスク州にある原発の調査を行ったと報じた。 グロッシ事務局長は来週、ウクライナでゼレンスキー大統領と会談し、その後、再び訪露する予定という。
 ロシア側は、ウクライナ軍が原発攻撃を企てていると主張するなど緊張が高まっていて、IAEAは事態への対応策について協議したとみられる。
 グロッシ事務局長は「原子力事故の危険性が生じている」と懸念を表明し、同原発は日本の原発のような原子炉格納容器がない種類のため、「攻撃に非常にもろく、状況がより深刻であることを意味する」と述べた。
2024.08.27
 19:24
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア国境で新たな越境攻撃 地元知事「状況は厳しい」 <2409-082719>
 ロシア南西部ベルゴロド州のグラトコフ知事が27日、ウクライナ軍の地上部隊が同州への侵入を試みているとSNSに投稿した。 グラトコフ知事は「ロシア国防省によると、国境の状況は厳しいままだが統制されている」とし、冷静な対応を呼びかけたが、同省はまだ状況についての発表を行っていない。
 ロシアの複数の軍事ブロガーは同日朝、ウクライナ国境沿いの複数の国境検問所が攻撃を受けたとしている。 軍事ブロガーの情報では、ウクライナ軍の部隊は60~500名規模で幅がある。 装甲車も参加しているという。 一方で、「撃退した」との情報もある。
 ウクライナ軍は8月6日、ベルゴロド州に隣接するクルスク州での越境攻撃を開始し、ゼレンスキー大統領は19日に、同州の集落92ヵ所と1,250㎢超を占領したとしていた。
2024.08.27
 14:12
RBC Ukraine Kursk operation updates: 100 settlements seized, almost 600 Russian soldiers captured <2409-082715>
 ウクライナ軍 (AFU) 最高司令官のシルスキー大将が、ウクライナ2024年Independence Forumで、国防軍がクルスク作戦の一部として前進を続け、ロシア地域の100の集落を支配していると述べた。
 「我々は前進し続けいて、今日現在、1,294㎢と100の集落が我々の統制下にある」と述べた。
 AFUの最高司令官はまた、作戦の一環としてロシア連邦の594名の兵士が捕虜になったと付け加えた。
2024.08.27
 10:16
AP 通信

(Yahoo)

高層マンションに無人機激突 ウクライナがロシア中部爆撃 <2409-082709>
 ロシア中部の河港都市サラトフの高層ビルにウクライナのドローンが激突する映像が8月26日、Telegram ChannelのMashに公開された。
 この日、UAV 1機ボルガ川に面したサラトフの高層マンションに突入し、別の1機が対岸のエンゲリスにあるアパートに激突した。 エンゲリスにはロシア軍の飛行場があり、これ以前にUAV攻撃を受けたことがある。 この攻撃で4人が負傷した。
 ロシア国防省は、夜間にウクライナのドローン22機を迎撃、夜が明けてからサラトフ州とヤロスラヴリ州で8機を撃墜したと公表した。
2024.08.27
 09:32
Ukrinform ウクライナ防空戦力、露軍発射のミサイル102弾、無人機99機を撃墜 <2409-082707>
 ウクライナの防空部隊が、8月26日の未明から日中にかけてロシア軍が同国に対して発射したミサイル127発と自爆型UAV 109機の内、ミサイル102発とUAV 99機を撃墜した。
 空軍司令官のオレシチューク中将は、8月26日未明以降にロシア軍が発射したのは計236点(ミサイル127発、自爆型UAV 109機だとして詳細は以下の通りだと発表した。
 ・K47M2 Kinzhal
ALBM 3発
 ・Iskander-M/KN-23 BM 6発
 ・Kh-101 CM 77発
 ・Kalibr CM 28発
 ・Kh-22 CM 3発
 オレシチューク中将は、「防空戦の結果、ミサイル102発、自爆型UAV 99機、合計で201発/機を撃墜したと報告した。 撃墜詳細は以下のとおりである。
 ・K47M2 Kinzhal 1発
 ・skander-M/KN-23 BM 1発
 ・Kh-101、Kalibr、Kh-59/Kh-69 99発
 ・Shahed 99機
2024.08.27
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August26 2024 <2409-082706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月26日の戦況 =
 ロシアが8月26日、ウクライナの重要インフラに対して、これまでで最大規模のUAVとミサイルでの攻撃を実施した。
 ウクライナは、ベラルーシのゴメリ州のウクライナ国境でベラルーシ軍が最近増強される中、ベラルーシに警告を発した。
 現在のウクライナ国境沿いのベラルーシ軍の増強は、ベラルーシのルカシェンコ大統領が直面している制約により、ベラルーシ軍がウクライナに侵攻する可能性は低いとISWが引き続き評価しているため、ウクライナ軍をより広い前線に向け、拡大させることを意図している可能性が高い。
 ウクライナ軍は、8月26日朝にサラトフ州のエンゲルス空軍基地ヤロスラブリ州の石油精製所をUAVで攻撃しようとしたと報じられている。
 ウクライナ軍は8月26日、クルスク州の突出部で攻撃作戦を続けたが、ロシア軍もウクライナ軍も大きな前進を確認したり主張したりしなかった。
 ロシア大統領府は、大統領府とつながる著名なRybar Telegram channelを利用して、イラクにおけるロシアの影響力を増大させようとしている可能性がある。
 ロシア大統領府のキリエンコ副長官が、ロシアのウクライナへの全面侵攻を事後に正当化しようとして失敗した大統領府のシンクタンクの責任者だったと報じられており、戦争の最初の数ヶ月間の大統領府の修辞的な失敗と、プーチン大統領が役人の能力よりも忠誠心を優先し続けていることを強調している。
 ロシア軍はハリコフ市の北東、チャシフ・ヤールの北、ポクロフスクの南東、ドネツク市の西で前進した。
 ロシア国防省は、ウクライナでロシア軍と戦うために外国人を募集し続けている。
2024.08.27
 08:49
産経新聞

(Yahoo)

露がウクライナに「最大級」攻撃 ミサイル127発、ドローン109機 電力網に打撃 <2409-082705>
 ロシア軍が26日、ミサイルとUAVによるウクライナ各地への大規模な攻撃を行った。 ウクライナ非常事態当局によると、民間人7人が死亡、子供4人を含む47人が負傷した。 露国防省も同日、各地の電力インフラなどを目標とした攻撃を行ったと発表した。 ウクライナメディアによると、国内の15州が攻撃を受け電力インフラが損傷するなどした。 ウクライナの電力供給企業は26日、人口の50~70%が27日に停電に直面する恐れがあると明らかにした。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、露軍が127発のミサイルと109機の自爆UAVを発射したとし、「過去最大の攻撃の一つだ」と指摘して、プーチン大統領は病んだ怪物だと攻撃を非難した。
2024.08.27
 05:58
Kyiv Independent Russia’s Rostov Oblast oil depot fire ongoing for 8th day <2409-082704>
 
RFE/RLが入手した衛星画像は、ロシアのロストフ州の町プロレタルスクのすぐ外にあるカフカズ石油貯蔵施設で、石油貯蔵所の火災が広がり続けていることを示唆してから1週間以上が経ち、ロシアの救急隊は火災を封じ込めることができなくなっている。 RFE/RLによると、石油貯蔵所の炎は4回目の火災に拡大し、追加の石油貯蔵タンクを燃やしている。
Proletarsk の位置 (Google Map)】
 この火災は、ウクライナが石油貯蔵所を攻撃した後の8月18日に始まったが、これはウクライナに対する戦争におけるロシアの軍事力を縮小することを目的としたロシア本土への多くの攻撃の一つである。
 未確認の報告筋は、火災が始まった後、8月23日に別の攻撃が行われたことを示唆している。 消火活動にあたって数十人の消防士が負傷した。 火事の煙は60km以上の上空に広がっている。
 この石油貯蔵所は、ロシアが占領するドネツク州との国境から340kmのところにある。
2024.08.27
 02:02
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア西シベリアの石油精製所で火災、複数の爆発音 1人死亡 <2409-082702>
 ロシアの西シベリアのオムスク州で26日に石油精製所で火災が発生し、少なくとも1人が死亡したほか複数が負傷した。 当局は火災は鎮火し、生産計画に影響はないとしている。
 モスクワの東2,700kmに位置するオムスクでは、SNSへの複数の投稿によると、オムスクの複数の地区で大きな爆発音が聞こえた。
Omsk州の位置 (Google Map)】
 オムスク精製所はロシア国営石油大手のGazprom Neft社が所有するロシア最大の精製所で、2022年の精製量は2,100t(日量42万バレル)だった。
 火災の原因は現時点で不明だが、ロシアの石油精製所はこれまでにウクライナによるUAV攻撃の目標となったことがある。
2024.08.26
 21:23
Kyiv Independent Russia launches largest attack on Ukraine since start of full-scale invasion, Air Force reports <2409-082610>
 ウクライナ空軍は8月26日に、ロシア軍が2022年に全面侵攻が始まって以来、ウクライナに対して最大の攻撃を開始したと発表した。 緊急事態局によると、7人が死亡し、47人が負傷した。
 シュミハル首相は、ロシア軍は15の州を目標とした攻撃を行ったと述べた。
 空軍によると、ロシアはミサイル127発とUAV 109機を発射し、ウクライナはミサイル102発とUAV 99機を撃墜した。 ロシアの攻撃は、キーウ水力発電所の一部であるダムを含む、いくつかの民間施設、エネルギー施設、燃料施設を攻撃した。
 ウクライナ軍は、Kinzhal
ALBM 1発Iskander-M/KN-23 BM 1発、Kh-22 CM 1発、Kh-101、Kalibr Kh-59/69 CM 99発、Shahed UAV 99機を迎撃した。
 数機のUAVがレーダーから消え、ウクライナ領内で行方不明になったほか、UAV 2機がベラルーシとの国境を越えた。
 ウクライナ空軍は攻撃を撃退するために、ジェット機、SAM部隊、機動射撃群、電子戦部隊など、利用可能なすべての資源を配備した。
2024.08.26
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍が東部要衝ポクロウシクの東10kmに進軍 逆侵攻による「兵力分散」は不発に <2409-082608>
 ウクライナがロシア西部クルスク州に逆侵攻を仕掛けて約3週間が経過したが、ウクライナ軍の指揮官たちは、これによってウクライナ東部からロシア軍の優秀な連隊や旅団を引き離し、ウクライナ軍にとって最も脆弱になっている正面での圧力を軽減することを狙っていたとすれば失望しているに違いない。 ロシア側は東部の部隊をほぼ動かさず、クルスク州への増援には主に、練度の低い若年の徴集兵を充てたからである。
 そのため、ロシア軍が東部で2023年秋に開始し、2024年初頭に拡大した攻勢は、妨げられることもなく8月も続いている。 そして、ウクライナ軍にとって東部の防衛戦は依然として深刻な状況にある。
 ロシア側はウクライナ東部の一部を獲得するためにクルスク州の一部を犠牲にし、ウクライナ側はクルスク州の一部を獲得するために東部の一部を犠牲にしている。 どちらにとっても、犠牲が見合うものなのかのかは政治的な問題であり、容易には答えが出ないだろう。
 ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州ドネツク市の北西に位置するポクロウシク市に向けて、東から進撃を続けている。 ロシア軍の歩兵部隊は23日に、ポクロウシクの東10km強のノボフロジウカ市に前進し、ウクライナ軍の戦車1両を対戦車擲弾で撃破している。
2024.08.26
 15:39
Kyiv Post Blast at Russian Military Supplier Omsk Refinery Ignites Fire, Injures Two <2409-082607>
 ロシアのメディアによると、8月26日にオムスクにあるGazprom Neft社が所有するロシア最大級の石油精製所オムスク製油所で爆発が起き火災が発生した。 速報によると、火災は1,000㎢平方メートルの面積に及んでいる。
 ロシアのメディアによると、爆発は前処理として原油を分離する石油処理システムの重要な部分であるAVT-11ユニットで発生した。 このユニットが損傷した場合、製油所の操業に大きな影響を与える可能性がある。
 爆発の原因はまだ調査中だが、ロシアの情報筋はウクライナの攻撃の可能性を排除していない
2024.08.26
 07:35

(17:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August25 2024 <2409-082602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月25日の戦況 =
 ロシアのミルブロガーは、8月25日にクルスク州でウクライナ軍の攻撃が続いていると報じられる中、ロシア軍が最近失った陣地を取り戻したと主張している。
 ロシア軍は、ウクライナの前線の優先度の低い正面からクルスク州の前線に部隊を再配置し続ける可能性が高い。
 フランス当局が8月24日、Telegramの創業者ドゥーロフ氏を逮捕し、ロシアの超国家主義的なミルブロガーの間では、ウクライナでの戦争について自由に報道する能力について懸念が広がっている。 しかし、ISWは、デュロフ氏の逮捕が近い将来、Telegramの運営に影響を与えることを示す直接的な証拠は確認していない。
 ロシアのミルブロガーたちは、ドゥーロフ氏の逮捕に対して、ロシア兵がウクライナでの作戦を組織するためにTelegramなどのアドホックな通信に頼っていることに注目し、ロシア軍司令部に適切な公式通信システムを確立するよう求めた。
 ロシア軍はトレツク近郊とトレツク市内、ドネツク市の南西に前進した。
2024.08.25
 23:04
Kyiv Independent Ukraine advances another 1-3 km, captures 2 more settlements in Russia's Kursk Oblast, Zelensky says <2409-082509>
 ゼレンスキー大統領は8月25日夜の演説で、ウクライナ軍はロシアのクルスク州の一部の地域で1~3km前進し、さらにこの地域の2つの集落を占領したと述べた。  シルスキー大将から報告を受けたゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍がどの集落を占領したかについては詳しく説明しなかったが、さらに1つの集落を奪取するための戦闘が進行中であると指摘した。
 8月6日にロシアのクルスク州への侵攻を開始したウクライナ軍は、8月20日現在1,263㎢と、スジャの町を含む93の集落を統制下に置いていると述べた。 この数字には、ウクライナ軍がまだ報告していない8月25日までの追加的な前進は含まれていない
 ゼレンスキー大統領は8月24日、ロシアのクルスク州でのウクライナの作戦が、隣接するスムイ州とその地域の中心地であるスムイ市の占領を防ぐのに役立ったと述べた。 ゼレンスキー大統領は、クルスク州での作戦の進捗状況を肯定的に評価し、「作戦は複雑で、我々の計画通りに進んでいることが重要だ」と付け加えた。
 大統領は、作戦のすべての目標と結果を開示することはできないが、その一つは、ロシア国内のウクライナ人捕虜と交換できるロシア人捕虜の拘束数を補充することだったと述べた。
2024.08.25
 10:20

(20:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August24 2024 <2409-082502>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月24日の戦況 =
 ロシア軍の後方にある軍事目標に対するウクライナの長距離攻撃は、戦域全体のロシアの軍事能力を低下させるために重要であり、ウクライナが西側から提供した兵器の使用制限を解除することで、ウクライナ軍はロシアの戦争努力を支える広範な重要な目標を攻撃できるようになる。
 匿名のバイデン政権の国家安全保障担当高官が、ロシア軍がウクライナ近郊のロシア空軍基地から軍用機を再配置しているため、西側が提供した兵器によるウクライナのロシア国内の目標に対する攻撃は効果的ではないと述べたと報じられているが、この見方はロシア軍がウクライナに対する作戦を支援するために、飛行場以外の幅広いインフラのためにロシア国内の奥深くにある聖域空間をどのように活用しているかを無視している。
 しかし、ATACMSの射程内にあるロシア空軍基地からロシアの航空資産を再配備しても、他のロシアの軍事目標に対してATACMSを使用することの有用性がなくなるわけではない。
 ウクライナ軍は、西側が提供した兵器の射程内にあるロシア国内のロシア軍および準軍事施設を一つ残らず攻撃しなくても、ロシア軍に対する大きな作戦圧力を生み出し始めることができる。
 最近、ウクライナがATACMSの射程内にあるロシアの軍事目標に対して、ウクライナが国産の精密兵器を使って攻撃を成功させたことは、ウクライナが依然として攻撃を行う必要性を持っていることを示しており、それは米国の規制を解除することで埋めることができる。
 一部の米国当局者は、ロシア軍がウクライナ軍をロシア領から撃退するために、ウクライナからの大規模な部隊および/または作戦予備軍を再配置する必要がある可能性が高いと見ている。
 ウクライナ軍は8月24日、クルスク州の突出部内で攻撃作戦を続け、ロシア軍もウクライナ軍も大きな前進を主張しなかった。
 ゼレンスキー大統領は、8月24日のクルスク州に対するウクライナの作戦の目的の一部についてコメントした。
 ウクライナとロシアは、ウクライナがクルスク州に侵攻して以来、初めて捕虜交換を行った。
 ロシア軍はトレツクとポクロフスクの近くで前進した。
 クルスク州当局は、8月24日にBARS-Kursk志願兵分遣隊の創設を発表し、分遣隊はクルスク州内でのみ戦うと述べた。
2024.08.24
 09:29
Kyiv Independent General Staff: Russia has lost 606,490 troops since Feb. 24, 2022 <2409-082403>
 ウクライナ軍参謀本部が8月24日、ロシア軍は2022年2月24日にウクライナへの全面侵攻の開始以来606,490名の兵士を失ったと発表した。 この数字には前日に被った1,160人の死傷者が含まれている。
 報告書によると、ロシアはまた、8,542両の戦車16,620両の装甲戦闘車、23,383両の車両と燃料タンク車、17,349門の砲兵システム1,169門の
MRL935個の防空システム367機の固定翼機328機のヘリ、14,064機のUAV、28隻の水上艦艇、及び1隻の潜水艦を失った。
2024.08.24
 09:05

(19:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August23 2024 <2409-082402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月23日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クルスク州のスジャ付近で8月23日にわずかに前進を続けた。
 ウクライナ当局者は、ウクライナ軍が戦術的および技術的優位性を活用してロシア軍の物資での優位を相殺すると強調し続けている。
 バイデン米大統領は、8月23日にゼレンスキー大統領との電話会談で、ウクライナに対する新たな軍事支援パッケージを発表した。
 ウクライナ軍は、ロストフ州プロレタルスクの石油貯蔵所に対して8月23日に、別のUAV攻撃を行ったと報じられている。
 モディ印首相は、2024年7月にウクライナで開催される和平サミットへのインドの参加を根拠に、ウクライナ和平に対するインドの支持を再確認し、ウクライナ訪問中にいくつかの二国間協力協定に署名した。
 ロシア軍はクレミンナ、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
2024.08.24
 04:57
Kyiv Independent Drones hit ammunition depot in Russia's Voronezh Oblast, media, officials say <2409-082401>
 ロシアのヴォロネジ州のグセフ知事が、8月24日夜のUAV攻撃により火災が発生し、爆発物の爆発が発生したと報告した。
 ここ数ヵ月、ウクライナ軍はロシアの軍事インフラと石油産業に損害を与えることを目的とした一連のUAV攻撃を行っている。  グセフ知事はロシアの防空部隊が、8月24日にヴォロネジ州上空で何機かのUAVを破壊したと主張しているが、落下した武器の破片は火災と「爆発物の爆発」を引き起こしたという。  ロシアのTelegram Channel Astraは、爆発はオストロゴジスクの弾薬庫で発生したと報じた。
2024.08.23
 23:00
Kyiv Independent Ukraine pushing Russian forces out of Kharkiv Oblast step by step, Zelensky says <2409-082320>
 ゼレンスキー大統領は8月23日夜の演説で、ウクライナ軍がロシア軍をハリコフ州から徐々に押し出していると述べた。
 ゼレンスキー大統領の発言は、ウクライナの第3独立突撃旅団がハリコフ州で反撃を開始し、前日に前線地域に2㎢の深さまで進んだ後に行われた。
 ゼレンスキー大統領は、ハリコフ州の状況について説明を受けた最高司令官シルスキー大将と話したと述べた。 「我々はロシア軍を徐々に追い出している。 侵略者はハリコフを征服しないし、私たちのウクライナを征服しないだろう」とゼレンスキー大統領は言った。
 大統領はハリコフを「英雄的な都市」と呼び、5月初旬以降、ウクライナ軍はハリコフへの攻撃を開始しようとするロシアの試みを撃退することに成功していると付け加えた。
 ハリコフ州北東部でのロシアの攻勢は、5月に勢いを増していたが、すぐに停滞し、ロシア軍は大きな損失を被ったと報じられている。
 戦闘の激しさは他の正面に比べてやや低下していたが、その後、ロシアが新たな攻撃を準備しているといういくつかの報告が出てきた。
 ウクライナ軍第3独立突撃旅団のボロディン報道官は
RFE/RLに対し、ハリコフ州での最近の反撃により、ロシア第20軍の陣地と兵站が破壊されたと語った。
 人員を含む被害にもかかわらず、ロシア軍はこの地域にまだ大量の予備軍を持っているが、兵站の損傷により効果がない可能性があると付け加えた。
2024.08.23
 19:29
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、クリミアへのフェリー運航停止 ウクライナの攻撃受け <2409-082317>
 ロシア運輸省が23日、南部クラスノダール地方の港で貨物船がウクライナ軍に攻撃されたことを受け、ロシア南部とクリミア半島を結ぶフェリーの運航を停止したと発表した。
 運輸省は声明で、撤去作業が行われる間、クリミアへのフェリー運航は一時的に停止されていると明らかにした。 クリミアへの貨物輸送は陸路が利用可能とした。
 ウクライナ海軍はロシアの黒海沿岸最大の港の一つであるカフカス港でフェリーを破壊したと発表した。 地元の当局者によると、燃料を積んだタンク30両を運ぶ途中だった。
 ロシア通信 (RIA) は、ウクライナ軍の攻撃で発生した火災は港のインフラに実質的に影響を及ぼさなかったが、フェリーは半分水没したと報じた。 地元当局はこれまでに船は沈没したと発表していた。
2024.08.23
 17:37
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ海軍、ロシア南部港のフェリー攻撃を確認 <2409-082315>
 ウクライナ海軍が23日、ロシア南部の黒海を望む港にいたフェリーを破壊したと確認した。 フェリーは、ロシアがクリミアへ燃料や武器を運ぼうとしていたという。 ロシア南部クラスノダール地方の当局は22日、カフカス港で燃料タンクを積載したフェリーがウクライナ軍の攻撃を受けて炎上し、沈没したと発表していた。
 ウクライナ海軍報道官は23日にウクライナのTVで「新たな疑いのない軍事目標を破壊した。 破壊したフェリーの目的は侵略者への燃料供給だった。 カフカス港は破壊したフェリーを撤去するまで使えない」と述べ、フェリーは物資輸送の3/4を担っていると指摘した。
2024.08.23
 13:10
Kyiv Independent Ukraine withdraws from positions near Pokrovsk to avoid Russian encirclement, ISW says <2409-082313>
 戦争研究所は8月22日に、ドネツク州ポクロフスク市の南東に位置するウクライナ軍は、この地域での陣地から撤退し、ロシア軍による包囲を避けたと発表した。
 ロシアのハリコフ州攻勢が失敗した後、モスクワは東部に力を注ぎ始め、ポクロフスク方向に「全力を投入した」とゼレンスキー大統領は7月下旬に述べた。
 ポクロフスクは、ドネツク州でのウクライナ軍の作戦を支援する重要な兵站拠点である。
 ポクロフスクの住民は8月15日に、ロシア軍が市の郊外から10km離れているため、できるだけ早く避難するよう促された。
 「ポクロフスク方面への最近のロシアの前進は、ポクロフスク南東の限られた位置からのウクライナの撤退を促したようであり、ロシア軍は、この地域のウクライナ軍を戦術的に包囲するという明白な目的を達成できなかった可能性が高い」とISWは書いている。
 報告書は、ロシア軍がプティチェ村と「この地域のカルリフスケ貯水池の東岸の残りの部分」を占領したことを示す衛星映像を引用している。
2024.08.23
 11:30

(21:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August22 2024 <2409-082312>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月22日の戦況 =
 ロシア軍司令部は、ウクライナのクルスク州侵攻に対応して、ザポリージャ州西部から少なくとも1個空挺(VDV)連隊を転用したが、これはおそらくロシア軍の徴集兵に対する戦線の安定化と指揮統制の改善を目的としていると思われる。
 ロシア軍司令部は、当初はロシア軍の北ハリコフ州での攻勢をクルスク州の防衛に向ける予定だった部隊を投入したと報じられている。
 ロシア大統領府は、ウクライナのクルスク州への侵攻や、ロシアの国境警備を改善するための一連の努力が不成功に終わったことを受けて、国境の脆弱性に対処するための措置を講じている可能性がある。
 ウクライナ軍は、8月22日にロシア軍がこれらの進軍を阻止するための継続的な努力の中で、クルスク州の突出部全体でわずかに前進した。
 最近のロシアのポクロフスク方面への前進は、ウクライナ軍がポクロフスク南東の一部の陣地から撤退するきっかけとなったようで、ロシア軍はこの地域のウクライナ軍を戦術的に包囲するという明白な目的を達成できなかった可能性が高い。
 ロシア航空作戦の頻度は、戦域のほとんどで低下していると報じられているが、この低下は一時的なものかもしれず、その原因は不明である。
 ウクライナ軍は8月22日、ヴォルゴグラード州とクラスノダール地方の目標に対して一連の攻撃を行い、成功を収めた。
 ロシア軍はシヴェルスクの北、チャシフ・ヤール内、トレツクとポクロフスクの南東に前進した。
2024.08.23
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、ヘリから機関銃でドローンを撃ち落とす 第二次大戦式 <2409-082311>
 ロシア軍の監視UAVに群がられながらも、$100,000程度のそうしたUAVを撃ち落とすのに$1MのSAMを使う気にもなれないウクライナ軍は、あり合わせのものでもっと安上がりに撃墜する方法を編み出してきた。
 機関銃をたトラックに搭載した部隊を編成し、徘徊させて迎撃させる。 Yak-52練習機を飛ばし後部座席から射手ショットガンで撃たせる。 さらにUAVの操縦士にUAVを敵UAVに体当たりさせる訓練もさせている。
 現在、ウクライナ軍は、Mi-8輸送ヘリの機首に据え付けた機関銃でロシア軍のUAVを撃墜している。 第二次世界大戦中、重爆撃機の機首の球形銃座に射手が就き、敵戦闘機から自機を守っていたことを想起させる。
 今週、機関銃で武装したMi-8がUAVに対する迎撃戦闘を行う動画がネット上に公開された。 動画では操縦士と副操縦士の間に座った射手が、機首のガラス窓から突き出した機関銃を射撃し、ヘリの前方斜め下を飛ぶUAVを撃破している。
2024.08.23
 10:20
AP 通信

(Yahoo)

ロシア石油施設に無人機攻撃 炎上の様子を衛星がキャッチ <2409-082310>
 ロシア南部ロストフ州プロレタルスク石油貯蔵施設が8月18日、ウクライナ軍のドローン攻撃を受けて炎上したが、攻撃から5日後も燃え続ける様子が衛星画像に写っている。
Proletarsk の位置 (Google Map)】
 米国の地球イメージング会社Planet Labs PBCが21日に撮影し、AP通信が解析した衛星画像では、激しく炎上する貯蔵施設が捉えられている。
2024.08.23
 09:09
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ空軍、越境攻撃に米国製GBU-39爆弾を使用したと発表 映像を公開 <2409-082309>
 ウクライナ空軍が22日、越境攻撃を続けるロシア・クルスク地方でロシア軍小隊本部に対し、米国製のGBU-39
SDBで攻撃したとして映像を公開した。
 米国などは紛争拡大懸念を踏まえ、ウクライナに供与した武器の使用に制限を設けているが、ウクライナ軍は前日にも、同地方において米国製のHIMARSを使って橋などを攻撃したと発表したばかりである。
 Reutersは衛星画像と照合して映像の撮影場所を確認したが、撮影日時は確認できなかった。 また、ウクライナ軍が使用したとする武器の種類について独自に確認することはできない。
2024.08.23
 08:22
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部で攻勢強化 要衝ポクロウシク掌握狙う <2409-082308>
 ウクライナ軍によると、同国東部戦線でロシア軍が繰り返し攻撃を仕掛けており、要衝ポクロウシクの掌握を引き続き狙っている。
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 東部戦線ではこのほか、ロシア軍がニウヨーク集落付近のウクライナ軍拠点を攻撃した。
 ロシア側は以前、同集落を制圧したと発表したが、ウクライナ側はこれを確認していない。
2024.08.23
 08:19
時事通信

(Yahoo)

クリミア行きロシア船沈没 ウクライナ軍がミサイル攻撃 <2409-082307>
 ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島対岸のロシア南部クラスノダール地方の港で22日に貨物船がウクライナ軍のミサイル攻撃を受け沈没した。
 現地紙RBKによると、燃料を積載したタンク車30両をロシア本土からクリミア半島に運ぶ途中だったとみられる。
 ウクライナのメディアによると、2022年4月にロシア黒海艦隊の旗艦Moskvaを撃沈した国産の対艦ミサイルNeptuneが使われたもようだと報じた。
2024.08.22
 20:11
Kyiv Independent Ukraine launches counterattack in Kharkiv Oblast, advancing 2 square km, brigade says <2409-082219>
 ウクライナの第3独立突撃旅団が8月22日に、同旅団はハリコフ州で反撃を開始し、前線地域に2㎢の深さまで前進したと発表した。
 その日の早い時間に、旅団は東部地域で撮影された「本格的に攻勢」の最初の映像であると主張するものを示すビデオを公開した。
 旅団司令官のビレツキー准将は、「作戦の主な目的は、ロシア連邦第20軍の攻撃能力を低下させることで、現時点ではこの任務は達成されている」と述べた。
 攻撃がいつ開始されたのか、その規模、攻撃の地域は不明である。 同旅団は、ロシアは4日間で約300名の兵士を失い、「かなりの量の装備と武器が壊れたり損傷したりした」と述べた。
 声明によると、ウクライナ兵はロシア軍大隊の防衛地域と一部のロシア軍の拠点も制圧した。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できなかった。
 「攻撃は、マキイフカ方面からの敵の攻撃を防ぎ、隣接する旅団の地域の他の重要な前線地域からの緊張を緩和した」と旅団は述べた。
 ルハンスク州のマキイフカ村は、ハリコフ市の南東約180kmに位置している。
2024.08.22
 17:30
Forbed

(Yahoo)

ウクライナ軍、セイム川南岸への地上攻撃うかがう ロシアの現地部隊は孤立 <2409-082214>
 ロシア西部クルスク州を流れるセイム川の南西に広がる780㎢ほどの地域を孤立させるべく、ウクライナの陸軍と空軍は16日からの4日間で、この地域のセイム川に架かる永久橋3本をすべて破壊した。
 ロシア側では工兵部隊が動員され、浮橋の台船(ポンツーン)などを急いでセイム川に運び込み、ボートなどを出して組み立て始めたが、この動きを予想していたウクライナ側は、自爆型の
FPV UAVで工兵部隊の車列を攻撃し、架橋現場でもUAVやロケット弾でボートやポンツーンを爆破した。
 その結果、ウクライナ軍がこの河川作戦を始めてから6日後までに、この地域に残るロシア軍部隊は陸上の補給と増援を事実上絶たれ、ウクライナ軍はこの地域の上空を、ロシア軍のヘリコプターにとって極めて危険な場所にしているため、空からの大規模な補給も期待できない
 ウクライナ軍が執拗に一帯のセイム川南側地域の孤立化を図っていることからは、クルスク州への侵攻開始から2週間あまりたつなか、次の行動がこの地域に対する地上攻撃であることが強く示唆される。
2024.08.22
 10:40

(20:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August21 2024 <2409-082209>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月21日の戦況 =
 露大統領府は、ロシアがクルスク州からウクライナ軍を直ちに追放することよりも、ウクライナ東部での主導権を維持することを優先している理由を国内の視聴者に正当化することを目的とした複雑な情報戦を開始したようである。
 プーチン大統領は、ロシアがウクライナのクルスク州侵攻を打ち負かすよう要求しているように見え、彼の政権の安定性を犠牲にしたり、ウクライナ東部での攻勢の優先順位を下げたり、無能だが忠実な副官を解雇したりすることなく、ウクライナのクルスク州への侵攻を打ち負かすよう要求しているように見える。このような戦略の結果は、予測するには時期尚早である。
 ウクライナ軍は8月21日、クルスク州突出部全域で攻撃を続け、さらにわずかに前進した。
 プーチン大統領は、8月20日に13年ぶりにチェチェン共和国を訪問したが、これはおそらくウクライナのクルスク州侵攻から国内の焦点をそらし、正常な状態と安定を保つためであろう。
 最近の米国の諜報機関の評価では、ロシアの人的資源と物資の優位性に直面して、ウクライナが代替能力と非対称能力を開発しようとする努力と、ウクライナが西側の安全保障支援に引き続き依存していることが浮き彫りになっている。
 ウクライナは、ロシアの防空能力と航空能力を損なう努力を続けている。
 ロシア当局は、8月21日にTelegramやその他のロシア以外のインターネット通信サービスをブロックしようとした可能性がある。
 ロシア政府は、ロシア当局が、海外生活中にロシアの法律に違反したロシア国民に対する行政手続きを作成することを可能にする法案を支持していると報じられている。
 ロシアのプーチン大統領と中国の李首相は8月21日、モスクワで二国間の経済・貿易関係の深化について話し合った。
 ロシア軍はポクロフスクの南東、ドネツク市の南西、ロボチンの北東に前進した。
 ロシア占領当局は、占領下のウクライナでコサック組織を作り続けており、占領下のウクライナにロシアの軍事予備軍と法執行機関を構築する可能性が高い。
2024.08.22
 10:09
Ukrinform ウクライナ海軍、露クラスノダール地方での鉄道フェリー破壊を認める <2409-082208>
 ウクライナ海軍のプレテンチューク報道官が23日、前日海軍がロシア領クラスノダール地方カフカス港にて、鉄道フェリーを破壊したことを認めた。
 その際プレテンチューク報道官は、「私たちは、海軍によりその目標が破壊されたという情報を認めることができる。 そのフェリーは、占領軍補給のためのロシア軍兵站の重要な鎖の一つで、何よりも燃料・潤滑剤だが、さらにはその船は当然兵器も運んでいた。 そのため、それは完全に合法的な目標である。 そして、これにより、私たちの敵が活発な戦闘活動を遂行している場所において、彼らの能力を低減させることになる」と発言した。
 報道官は、何を使って同フェリーを攻撃したかは明かさなかった。
2024.08.22
 08:33
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍が舟橋破壊、動画も公開 露軍包囲狙う 越境攻撃続くクルスク州 <2409-082205>
 ロシア西部クルスク州への越境攻撃を続けるウクライナ軍が21日、クルスク州の河川に露軍が架設した舟橋をHIMARSで破壊したとSNSで発表し、破壊の様子を撮影したとする動画も公開した。 ウクライナ軍には露軍包囲に向けて補給・移動ルートを断つ狙いがあるとみられる。
 ウクライナとロシア双方の発表などによると、ウクライナ軍はこれに先立つ16~19日に、ウクライナ国境に接するクルスク州グルシコボ地区のセイム川に架かる橋3本を全て破壊し、同地区のセイム川南岸は北岸の露領土から切り離され孤立した。 橋の破壊後、露軍は補給・移動ルートを確保するためセイム川に舟橋を架設していた。 ウクライナ軍が破壊を発表したのはこの舟橋の一つだとみられ、セイム川南岸の露軍は包囲される可能性が高まった。 ドイツ大衆紙Bildの軍事専門家も20日、「ウクライナ軍によるグルシコボ地区での露軍の包囲が近づいている」とする分析をSNSで公表した。
 一方、New York Times紙は21日、「軍事的にロシアの立場から見れば、越境攻撃はウクライナ軍の戦力を損耗させ、他の前線で露軍が利益を得る好機となりうる」と指摘し、越境攻撃が消耗戦と化せば、ウクライナにとってリスクになるとの見方を示した。
 ウクライナと接する露西部ブリャンスク州のボゴマス知事は21日、ウクライナ軍の工作偵察部隊が同州への侵入を試みたものの、露軍と露連邦保安局(FSB)の国境警備部隊が撃退したとSNSで主張した。 戦闘の規模は不明である。
2024.08.22
 03:46
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、東部戦線での進撃に応戦、ロシア軍に200人超の負傷者 <2409-082202>
 ウクライナ軍が21日、同国東部ドネツク州ポクロフスクの戦線でロシア軍による度重なる攻撃があったことを発表した一方で、ロシア軍にも損害を与えているとした。
 ウクライナ軍参謀本部は声明で、ポクロフスク戦線で46回の攻撃があったとし、このうち44回は撃墜したという。 また、同地域でロシア軍兵士238名人が死亡または負傷したと述べたが、ウクライナ軍の死傷者数は明らかにされていない。
 これに先立ち、ゼレンスキー大統領はテレビ演説で、同国東部ドネツク州ポクロフスクの戦線でのロシア軍の進撃に備え、部隊を増強していると発表し、ロシア西部クルスク州に対する越境攻撃は現在も続いており、ウクライナ軍は一部地域を制圧したと述べたが、詳細は明らかにしなかった。
 また、ウクライナの同盟国に対し、予定通りにウクライナに弾薬を供給するよう呼びかけた。
2024.08.22
 01:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、米国製「ハイマース」使用と表明 クルスク州越境攻撃 <2409-082201>
 ウクライナ軍は21日、越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、橋などの攻撃に米国製のHIMARSを使用していると明らかにした。  ウクライナは声明で、攻撃にHIMARSが使用されたと表明したが、西側諸国の兵器が今回の越境攻撃で使用されたとする初の公式声明となる。
 ウクライナの特殊作戦部隊がTelegramに投稿した映像には、複数の浮桟橋を目標にした攻撃の様子が映っており、攻撃のうち少なくとも1発にはクラスター爆弾が使用されたとみられる。
 同盟国はウクライナがロシア国内で西側諸国の兵器を使って長期的な攻撃を行うことを禁止しているが、ロシアが今春ハリコフ州に新たな攻勢を仕掛けて以来、越境攻撃についてはその使用を許可している。
 ウクライナ軍は8月6日にロシア西部への大規模な越境攻撃を開始し、ロシア領内に28~35km侵入して、セイム川に架かる少なくとも3本の橋を損傷または破壊したという。
 Reutersは声明と映像を独自に検証できていない。
2024.08.21
 19:36
Kyiv Indepedent Ukraine destroys 3, damages around 5 Russian aircraft in recent attack, source says <2409-082115>
 ウクライナ軍情報筋が8月21日にKyiv Indepedent紙に、ウクライナが8月16日にロシアのニジニ・ノヴゴロド州にあるサヴァスレイカ空軍基地を攻撃した際、ロシア軍機3機が破壊され、5機が損傷したと語った。
 サヴァスレイカ飛行場を拠点とするロシアの戦闘機には、ロシアがウクライナを攻撃するために使用しているKinzhal
ALBMを発射するMiG-31Kが含まれている。
 情報筋によると、ウクライナの軍事情報部 (HUR) が運用する突入攻撃型UAVは、ロシアのMiG-31K/IとIl-76の2機を破壊し、5機に損傷を与えた。
 情報筋はKyiv Indepedent紙に、HURが8月13日に実施したサヴァスレイカ空軍基地への前回の攻撃は、ロシアの燃料と潤滑油の倉庫に命中し、MiG-31K/Iに損傷を与えたと語った。
 爆発は、8月14日の夜に、ヴォロネジ州のボリソグレブスクとボルチモアの空軍基地でも報告された。 ウクライナの参謀本部は、Su-34、Su-35、その他の航空機への攻撃で確認された。
 攻撃当時、MIG-31K/I 11機、Il-76、Mi-8 5機、Mi-24がサバスレイカに駐機していたと、情報筋は同機関の衛星画像を引用して語った。
2024.08.21
 17:34
朝日新聞

(Yahoo)

モスクワに「最大級ドローン攻撃」 ウクライナ越境攻撃で31人死亡 <2409-082113>
 ロシア国防省が21日、ロシア国内の5地域にウクライナ軍のUAV攻撃があり、45機を撃墜したと発表した。 モスクワ市郊外のモスクワ州には11機が飛来し、同市のソビャニン市長は「モスクワへの過去最大級のUAV攻撃」とSNSに投稿した。
 同省によると、ほかにウクライナの越境攻撃を受けるロシア南西部クルスク州で2機、隣接するブリャンスク州で23機、ベルゴロド州で6機、モスクワ市の隣のカルーガ州でも3機が撃墜された。
 一方、ロシア国営TASS通信は21日、医療機関の情報として、6日からのクルスク州でのウクライナ軍の越境攻撃で31人が死亡し、143人が負傷したと報じた。 ロシア軍は連日、「ウクライナ軍を撃退した」と発表しているが、死傷者が増え続けている。
2024.08.21
 17:30
Forbes

(Yahoo)

クルスク州でロシア軍部隊を包囲か ウクライナ軍の空中強襲旅団 <2409-082112>
 ロシア西部クルスク州で、ウクライナ軍の空中強襲旅団がロシア側陣地の間を進撃し、ロシア軍部隊を孤立させて包囲したと報告されている。
 主な情報源はロシアの著名なプロパガンディストであるポドリャカで、プロパガンディストたちが主張することを額面どおりに受け取るわけにはいかないが、彼らがクライアントに関する悪いニュースを伝えるときは注意を払うのに値する。
 ポドリャカは20日、クルスク州の前線で最近あった変化は「わが方にとって有利なものではない」と書き、侵攻の中心地となっている町スジャから北へ13kmほどの村マラヤロクニャを、ウクライナ軍の第95独立空中強襲旅団の部隊が制圧しようとしていると報告した。
 そのうえでポドリャカは、第95空中強襲旅団はマラヤロクニャを強襲した際、「この村とその東に位置する村ルスコエポレーチノエの間にあるロシア軍の陣地を迂回し、両村の間を走る道路を遮断した。 その結果、第18親衛自動車化狙撃師団の部隊が作戦水準で全周包囲されることになった」と報じている。
 第95空中強襲旅団がマラヤロクニャに入っている証拠もある。 ウクライナ側のUAVは19日に同旅団のドイツ製Marder
IFVがマラヤロクニャのロシア側陣地に向けて射撃を行う様子を撮影している。 第95空中強襲旅団は「敵は人的戦力、装備、その他の物資に大きな損害を被った」としている。
 もっとも、こうした情報だけでは第18自動車化狙撃師団の部隊がマラヤロクニャで包囲されたとは言い切れない。 戦場での包囲は、包囲された部隊にとって大惨事になり得る半面、攻撃側にとっても遂行するのが難しく、そのためには、まず敵陣を突破し、続いて輪を閉じる必要がある。
2024.08.21
 16:00
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアはなぜウクライナ軍の侵入を許したのか 世界に衝撃を与えた越境攻撃、最初の2日間を検証 <2409-082110>
 ウクライナがはるかに大きな隣国の領土に突入し、部分的とはいえロシアに形勢逆転するなどということは、ほとんどの専門家が予期していないことだった。 この衝撃的な作戦は、ロシアの監視能力や国境の要塞の防衛力、そして国境警備あたっている部隊について疑問を投げかけている。
 ウクライナのロシア本土への奇襲越境攻撃により、数万人のロシア人が避難を余儀なくされた一方、国境の安全保障に対する疑問を招くとともに2年半に及ぶ戦争の行方さえも変える可能性が浮上している。
 Reutersは越境攻撃の最初の2日間がどのように展開したかを公式声明やSNSへの投稿、映像分析に基づき、越境攻撃はどのように起こったのか詳しく検証し、その最初の2日間を時系列にまとめた。
 < 8月 6日 >
 < 8月 7日 >
2024.08.21
 11:42
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、無人機45機撃墜 モスクワ市長「過去最大級」 2都市で空域制限 <2409-082106>
 ロシアの防空部隊が21日、モスクワなどロシア各地でウクライナから飛来したUAV 45機を同日未明に撃墜したと発表した。
 うち11機はモスクワ州上空で撃墜し、23機は南西部ブリャンスク州、6機は南西部ベルゴロド州、3機は西部カルーガ州、2機は西部クルスク州の上空で撃墜した。
 モスクワ市のソビャニン市長は、モスクワが21日にウクライナのUAV攻撃を受け、モスクワに対するUAV攻撃としては過去最大規模の一つになったとの認識を示した。
 ロシアの防空部隊はモスクワ市に向かっていたUAVを破壊し、一部のUAVは大統領府の南38kmに位置するモスクワ州ポドリスク市上空で撃墜された。
2024.08.21
 10:51
AP News

(Yahoo)

ロシア南部で石油施設が炎上 ウクライナ無人機による爆撃 <2409-082105>
 ウクライナ陸軍参謀本部は8月18日、ロシア軍に燃料を供給するロシア南部ロストフ州プロレタルスクの石油貯蔵施設を攻撃したことを認めており、「ロシアの軍事的経済的潜在力を弱体化させる」ための措置だったと述べた。
 この施設は3日間燃え続け、ロシア国営通信によると、火災は20日の時点で10,000㎡を焼き尽くしたという。
Proletarsk の位置 (Google Map)】
 ロストフ州知事と地元関係者が国営TASS通信に語ったところによると、この大規模火災の消火作業に約500人の消防士が動員、4機の航空機が投入されており、これまでに少なくとも41人の消防士が病院に搬送されたという。
2024.08.21
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August20 2024 <2409-082117>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月20日の戦況 =
 ウクライナ軍は8月20日、クルスク州のウクライナ突出部全域で攻撃を続け、最近ではさらなる前進を見せた。
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が8月20日にクルスク州の状況を描いた地図を表示し、ISWはこの地図の境界を使用して、クルスク州におけるウクライナ軍の前進の最大主義的な主張する限界の評価を更新する予定であり、これはこれまでのウクライナ侵攻に対するISWのマッピング手法と一致している。
 ロシア当局は、ウクライナ軍がクルスク州に侵攻し続けていることに対処する取り組みの中で、部隊をチャシフ・ヤール方面からクルスク州に投入したと報じられている。
 ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
2024.08.20
 21:21
RBC Ukraine Russia launches over 9,600 missiles at Ukraine since beginning of war: How many intercepted <2409-082018>
 本格的な侵攻が始まって以来、ロシアはウクライナに対して9,600発以上のミサイルを発射している。 ウクライナ軍最高司令官シルスキー大将の地方・地域当局会議での演説によると、ウクライナの守備隊はそのうち約2,500発を撃墜した。
 シルスキー大将によると、ロシアは合計9,627発のミサイルをウクライナに対して発射し、そのうち2,429発がウクライナの守備隊によって撃墜されたという。
 ロシアは次の武器を使用した。
 ・Kinzhal 111発:撃墜28発
 ・Kalibr 894発:撃墜443発
 ・Kh-555/101 1,846発:撃墜1,441発
 ・Onyx (P-800) 211発:撃墜12発
 ・Iskander-K 202発:撃墜76発
 ・Kh-35 15発:撃墜1発
 ・その他ミサイル57発:撃墜0発
 ・Kh-22/32 362発:撃墜2発
 ・KN-23 Iskander-M 1,300発:撃墜56発
 ・Zircon 6発:撃墜2発
 ・SS-21 Tochka-U 68発:撃墜6発
 ・Kh-25/29/31/35/58/59/60 1,547発:撃墜343発
 ・S-300/400 3,008発:撃墜19発
 攻撃目標には、5,197の民間物体と1,998の軍事物体が含まれていた。
 シルスキー大将はさらに、全面戦争が始まって以来、ロシアはウクライナに対して13,997機の攻撃UAVを発射し、そのうち9,272機が撃墜されたと述べた。
・Shahed UAV 13,315機:撃墜8,836機
・その他UAV 682機:撃墜430機
 UAV無人機は1,022の民間物体と3,697の軍事物体を攻撃目標にした。
2024.08.20
 21:03
Kyiv Independent Ukraine advances 28-35 km in Kursk Oblast, Syrskyi says <2409-082017>
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が8月20日にゼレンスキー大統領が議長を務めるイベントで、ロシアのクルスク州に28~35km前進し、93ヵ所の集落を支配したと報告した。
 シルスキー大将によれば、ウクライナはこれまでにロシア領土の1,263㎢を占領したと報告したが、Kyiv Independent紙は独自に検証することができなかった。
 ウクライナ軍の前例のない作戦は、ほぼ2週間続いており、クルスク州のスジャの町を占領し、ウクライナとの国境近くのセイム川に架かる3つの橋全てを破壊したとされるが、シルスキー大将は、ウクライナ国防軍が1,040kmの前線で交戦しているため、より広範な前線の状況は困難であると説明した。
 シルスキー大将は、ウクライナの取り組みは、ハリコフ州、スムイ州、ルハンスク州を含むスロボジャンスキー方面と、ザポリージャ州、ドネツク州、ヘルソン州を含むドネツク方面とタヴリア方面に集中していると指摘した。
 更にロシア軍が機動防衛を行っており、ウクライナの前進を阻止するために他の地域から部隊を移動させていると付け加えた。
2024.08.20
 15:49
Kyiv Independent Russia preparing new attacks in Vovchansk in Kharkiv Oblast, military says <2409-082014>
 ウクライナのハリコフ部隊が8月20日に、ロシアは空中偵察を強化して、ハリコフ州のヴォフチャンスクで新たな攻撃作戦を準備していると発表した。 ヴォフチャンスクは、ハリコフの北東60kmにある包囲された町で、ロシアが5月にこの地域で新たな攻勢を開始して以来、激しい戦闘が続いている。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 軍の声明には「ヴォフチャンスクでは、敵は空中偵察を強化して攻撃作戦の準備をしている」と書かれている。
 声明によると、ロシアはヴォフチャンスクの西35kmの村、フリボケでも空中偵察を強化しており、第18自動車化師団の第11戦車連隊の部隊を再配置している。
 ロシア軍は、第11軍団第7自動車化狙撃連隊から、フリボケのすぐ南にある村、リプツィ近郊で「損失を補充する」ために突撃隊を結成していると報じられている。
2024.08.20
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August19 2024 <2409-082010>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月19日の戦況 =
 ウクライナ軍は8月19日、クルスク州でわずかに前進を続け、この地域のウクライナ軍突出部全体で戦闘が続いていた。
 チェチェンAkhmat Spetsnazの司令官アラウディノフは、クレムリンが歴史的に細心の注意を払って扱ってきた状況を悪化させ、クルスク州での戦闘への参加を徴集兵に呼びかけ、徴集兵の親族からの懸念を退けた。
 プーチン露大統領は8月18日にアゼルバイジャンを訪問したが、これはおそらくウクライナのクルスク州侵攻から目線を移させ、自身を絶えず有能な外交官としてアピールするためだろう。
 プーチン大統領は8月19日に、ロシア憲法を修正することなく、曖昧なロシア国家イデオロギーをロシア法にさらに法体系化する法令に署名した。 プーチン大統領が特定のイデオロギーを体系化しようとする努力は、ロシアの超国家主義者コミュニティが受け入れた国家イデオロギーを確立しようとする努力に対抗することを意図しているのかもしれない。
 ロシア当局は、戦争を終わらせるための交渉がなかったのはウクライナに責任があると偽り続けている。
 ロシア軍はクピャンスク、スヴァトヴェ、ポクロフスク、ヴフレダル付近で前進した。
 サハリン州の地元メディアのSakhalin Mediaか8月19日、サハリン州のロシア連邦保安庁 (FSB) 国境局と、ロシア極東、北西部、北コーカサス地方の連邦管区内の他の連邦主体が、不特定の「長期」の期間で初めて徴兵制を再開したと報じた。
2024.08.20
 05:23
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部の92集落制圧 ウクライナ、越境作戦継続 <2409-082005>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が19日の演説で、同国軍がロシア西部クルスク州への攻撃で、クルスク州と国境を接するウクライナ北東部スムイ州の国境地帯からロシア兵をほぼ排除したとし、1,250㎢の地域と92ヵ所の集落を制圧したと主張した。 また多くのロシア兵を捕虜に取ったことを「重要な成果」と述べ、越境作戦を続ける意向を示し、欧米が供与した武器を使ったロシア領内への長距離攻撃を認めるよう支援国に求めた。
 バイデン米政権は、米国が供与した武器を用いたロシア領内への攻撃を越えてはならない一線 (red line) としてきた。ゼレンスキー氏は、越境攻撃によってレッドラインという考え方は崩れたと訴えた。
 ウクライナ軍はクルスク州で新たな地域を攻撃するために部隊を再配置しているが、ロシア軍は状況を掌握できているとしている。
2024.08.19
 23:40
RBC Ukraine Intensity of fighting in southern Ukraine decreases <2409-081918>
 Tavria作戦群報道官が、ウクライナ南部では戦闘の激しさが衰えていると同時に、ロシア軍は航空を利用して攻撃しているおり、「先週に比べて、戦闘作戦の強度は低下していて、ザポリージャ地方、特にオリヒウ方面とフリャイポレ方面では、戦闘なしが3日目続いている。 ロシアの地上攻撃については、今日その日の初めから16:00まで、敵の攻撃の試みは記録されていないん」と述べた。
 報道官は、戦闘がドニプロ川の左岸でのみ行われており、ウクライナ部隊が引き続き足場を固めている場所、特にクリンキー村の近くで行われているとしたうえで、「装甲車両を持たない分隊規模の歩兵部隊による攻撃の小さな試みがあるが、敵は成功しておらず、陣地は失われていない」と付け加えた。
 彼はまた、ロシア軍が誘導爆弾を投下するなどの航空攻撃ょ行っていることにも言及し、そのうち6発は今日投下さたという。
 さらに、ロシア軍はザポリージャ州とヘルソン州を無誘導空対地ロケット数十発ので攻撃したほか、砲も使用したとしている。
2024.08.19
 21:00
讀賣新聞

(Yahoo)

イスラエル攻撃準備のヒズボラ、ハマスを大幅に上回る戦力…無人機性能を誇示する映像公開 <2409-081917>
 ヒズボラが6~7月に、イスラエル上空からUAVで撮影したとするハイファや周辺の映像を相次いで公開した。 海軍基地の一部や艦艇が停泊する港に加えて、ハイファから20kmにある空軍基地も収められていた。
 国境から近く、軍基地などもあるハイファは、ヒズボラにとって攻撃の成果を示しやすい格好の攻撃目標の一つとされ、映像公開はイスラエルの防空システムをすり抜けるUAVの性能をアピールし、イスラエルを牽制する狙いとみられる。
 戦略国際問題研究所 (
CSIS) などによると、ヒズボラはハマスを大幅に上回る12万~20万発のミサイルやロケット弾を持つとされ、イランの支援で精密誘導弾や航続距離2,000kmのUAVなども増強しており、イスラエル全土で目標を正確にとらえた攻撃が可能という。
 ヒズボラは、16日には地下トンネル内で大量のミサイルを運ぶトラックの映像も公開し、攻撃準備を整えていることを誇示した一方で、経済危機が深刻なレバノンの国内情勢を踏まえイスラエルとの全面衝突を避けたい意向とされる。
 ガザで停戦が実現すれば、攻撃を止めると繰り返し訴えており、ガザの停戦交渉の行方を注視しているとみられる。
2024.08.19
 17:12
日経新聞 プーチン氏、指揮系統立て直し急ぐ 側近を調整役に任命 <2409-081914>
 プーチン露大統領が、西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍に対し、ロシア軍と治安機関の役割が重複して作戦の指揮が混乱し、ウクライナ軍の前進を許す一因となったとの指摘があることから、指揮系統の立て直しを急いでおり、自らの側近を作戦の統括役に任命し、大統領府の関与を強める方向である。
 ウクライナ軍はクルスク州への越境攻撃を続け、18日に同州のセイム川に架かる橋を破壊したと公表した。
2024.08.19
 14:42
CNN

(Yahoo)

ウクライナの越境攻撃で攻守逆転、ロシアは防衛態勢の強化に奔走 <2409-081912>
 ウクライナ軍がロシア南西部クルスク州へ越境攻撃を仕掛けてから1週間以上が経過するなか、ロシア軍は防衛態勢の強化に追われている。
 米当局者はCNNの取材に対し、ロシアがウクライナの越境攻撃に対処すべく、ウクライナ国内の占領地から数千名の部隊を移動させたと明らかにした。 プーチン大統領は徴集兵を配備せざるを得なくなり、徴集兵を前線には派遣しないとの約束を覆した。
 人工衛星の画像によれば、クルスク州の国境から45km離れた位置にある町の近くには郊外を横断する形で大規模な塹壕が構築され、ネット上には塹壕を掘る人員を募集する広告が出ている。
 専門家によれば、ロシアへの越境攻撃というウクライナの大胆な賭けは完全に秘密裏に計画され、米国などウクライナの最も近しい友好国さえ驚かせた。
2024.08.19
 12:49
Kyiv Independent Ukraine hits 3rd bridge in Kursk Oblast, Russia claims/td> <2409-081910>
 ロシア調査委員会の当局者が8月19日に、ウクライナ軍がロシアのクルスク州にあるセイム川に架かる3つ目の橋を攻撃したと、公開したビデオで主張した。 確認されれば、これはウクライナのスムイ州の国境にあるグルシュコフスキー地区の川に架かる最後の静止橋に対する攻撃が成功することになる。
 ロシアのミルブロガー、ロマノフとポドリャカも同様の発言をしているが、Kyiv Independent紙は主張を検証することができず、公開時点では証拠は提供されていない。
 ウクライナ空軍は、報道についてコメントすることを拒否した。
 以前、空軍司令官のオレシュチュク中将は、クルスク州の2つの橋がウクライナによって破壊され、国境を越えた侵攻を撃退するロシア軍への供給能力を妨げていると述べていた。
 他の2つの橋は、ズヴァンネエ村とグルシュコヴォの町の近くにあった。
2024.08.19
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の侵攻部隊、10日で装甲車両45両失う 異例の損失ペース <2409-081907>
 ロシア西部クルスク州に侵攻したウクライナ軍部隊は先週末までにおよそ500㎢の支配を確実にし、さらに900㎢ほどの支配を争っているが、6個前後の旅団と数個の独立大隊、そして複数の支援部隊から成る侵攻部隊は急速な進撃の代償として、貴重な装甲車両をかなりの数失っている。 人員の損耗も数十~百数十人にのぼる可能性がある。
 一方のロシア側は狼狽した歩兵の十数人単位の投降が相次いでいるものの、車両の損失は数両にとどまっている。
 ロシア側よりもウクライナ側の装備の損失が多いというのは異例で、ロシアがウクライナで拡大して2年半近くたつこの戦争では概して、ロシア軍の車両の損失のほうがウクライナ軍の車両の損失を大幅に上回ってきた。
 ウクライナ軍参謀本部にとって、これほどの損失が見合うものなのかは侵攻作戦の目的によるだろう。 また、作戦が進むにつれてロシア側と損失率が逆転するかどうかでも評価は変わってくるかもしれない。
2024.08.19
 08:54
Reuters 通信

(Yahoo)

ザポロジエ原発の安全性悪化、周辺の爆発受け IAEAが懸念 <2409-081906>
 国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長が、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所について、周辺のアクセス道路が17日にUAV攻撃を受け安全性が悪化していると懸念を示した。
 TASS通信は先に、同原発のロシア側管理者の話として、職員が使用する道路にウクライナのUAVが爆発物を投下したと報じていた。
 IAEAによると、現場は冷却に必要な散水池に近く、原発に電力を供給している残る唯一の750kV送電線から100mの場所であった。
 IAEAのチームが17日に現地を訪れ、爆発物を搭載したUAVによる被害と思われると報告した。 死傷者はなく、原発設備にも影響はなかったが、原発の2ヵ所のメインゲートを結ぶ道路が影響を受けたという。
 グロッシ事務局長は「原子力の安全や原発が直面する安全保障上の危険が再びエスカレートしている」とし、強い懸念を表明。全当事者に最大限の自制を改めて求めるとした。
 RIA通信はロシアがこの攻撃についてIAEAと協議したい意向だと報じた。
2024.08.19
 08:32
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアがキーウに弾道ミサイル攻撃、今月3度目=ウクライナ <2409-081905>
 ロシアが18日にウクライナ首都キーウに対して8月3度目となるBM攻撃を行ったものの、暫定情報によればほとんどが迎撃されたと、キーウの軍当局トップであるポプコ氏がTelegramを通じて明らかにした。 キーウ当局によると、キーウでの死傷者や被害は今のところ報告されていない。
 ポプコ氏はまた、ロシアは北朝鮮製のBMを使用した可能性が高いと述べた。 各攻撃の間隔はちょうど6日間という。
 これとは別に、ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク中将によると、18日朝にキーウを含むウクライナ全土でロシアが発射したミサイル8発のうち5発を破壊。 撃ち落とし損ねた3発も目標に到達しなかったという。
2024.08.19
 07:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August18 2024 <2409-081904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月18日の戦況 =
 ウクライナ軍は8月18日、クルスク州の突入部全域で攻撃を続け、スジャの南東にわずかに前進した。
 ウクライナのクルスク州への侵攻により、ロシアは戦域の他の場所から部隊を転用することを余儀なくされ続けており、ロシア国内での戦闘のその後の段階では、この地域へのロシアの人的資源と物資の投入がさらに必要になる可能性が高い。
 ウクライナ軍は、8月17日~18日の夜に、ロシア軍に石油を供給しているロストフ州のロシア石油貯蔵所を攻撃した。
 ロシア外務省報道官が、ロシアがウクライナとカタールとエネルギーインフラに対する攻撃の停止に関する交渉を行う予定であることを否定した。
 ロシア軍はクレミンナとドネツク市の近くで前進し、ウクライナ軍は、シヴェルスク近郊で以前に失った陣地を奪還した。
2024.08.18
 17:56
Kyiv Independent Russia used over 40 missiles, 750 guided bombs against Ukraine this week, Zelensky says <2409-081807>
 ロシア軍は先週、ウクライナの都市や集落に対しミサイル40発UAV 200機誘導爆弾750発で攻撃を行った。 ゼレンスキー大統領は、8月18日に北朝鮮製BMがキーウに撃ち込まれたが死傷者は出ていないと述べた。
2024.08.18
 11:42
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク侵攻にチャレンジャー2戦車も投入 HIMARSなどに損害も <2409-081804>
 ウクライナ空中強襲軍(空挺軍)は希少なChallenger 2 MBTを、ロシア西部クルスク州で行っている作戦に投入している。 これはウクライナがロシアの国境地域で進めるこの作戦が一時的な侵入などではなく、長期的な影響をともなう本格侵攻であることをうかがわせる新たな事例と言える。
 重量64tのChallenger 2は2023年に英国から14両がウクライナに供与され、ウクライナ軍では空中強襲軍の第82独立空中強襲旅団が唯一の装備している。 クルスク州への越境攻撃作戦に参加している第82空中強襲旅団が同州でこの戦車も使っていることは、11日にこのうち1両がロシア軍のUAVに攻撃される様子を捉えた動画で初めて判明した。
 ロシア軍のUAV部隊が投稿したこの動画には、侵攻地域の東端近くでChallenger 2にLancet自爆UAVが突っ込むところが映っている。 地上で撮影された写真からこの戦車が最大で重量12kgほどのLancetに撃破されたことが認められるようだ。
 第82空中強襲旅団のChallenger 2の損失が確認されるのは2両目で、最初の損失はウクライナ軍が2023年夏に南部で行った反転攻勢の際に生じた。 今回の損失によって、同旅団の中隊が保有するChallenger 2は12両以下になったとみられる。
2024.08.18
 12:50

(22:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August17 2024 <2409-081802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月17日の戦況 =
 ウクライナ軍のクルスク州への侵攻と、ウクライナ東部でのロシアの攻撃作戦は、それ自体が戦争に勝つ決定的な軍事作戦ではなく、ロシア軍とウクライナ軍はどちらも、戦争に勝利するための個々の決定的な作戦を実施する能力を欠いており、代わりに、勝利には遠く及ばないが全体としては戦略的目標を達成できる限られた作戦目標で複数の連続した作戦を実施しなければならない。
 ウクライナのロシア侵攻と、ウクライナ東部で進行中のロシアの攻勢努力の結果と作戦上の重要性を評価するのは時期尚早で、更にこれらの作戦の重要性は、単独では浮かび上がってくるのではなく、その後のロシアとウクライナの一連の作戦と長期的に関連している限り、重要になるだろう。
 プーチン大統領とロシア軍司令部は、戦域全体の主導権を維持することが、ウクライナに対する消耗戦に勝つための戦略的必須事項であると考えている可能性が高く、ウクライナのクルスク州侵攻とロシアのウクライナ東部への攻勢努力の両方が、ロシア軍が短期的に主導権を維持できるかどうかに影響を与えるだろう。
 クルスク州でのウクライナの作戦は、すでにロシア軍に対する戦域全体の作戦上および戦略上の圧力を生み出しており、その後のロシア国内での戦闘の段階は、プーチン大統領とロシア軍に対してさらに大きな圧力を生み出す可能性が高い。
 ロシア軍は、ウクライナ東部全域で無期限に主導権を維持することはできず、ロシアの攻勢作戦の集大成は、ウクライナ軍に主導権をさらに争う機会を提供するだろう。
 ポクロフスクを占領するためのロシアの攻勢作戦は、ウクライナ戦争を消耗戦で勝利しようとするロシアのアプローチを象徴している。
 ウクライナのクルスク州への侵攻は、ウクライナ軍がロシアの人的資源と物資の優位性を相殺するために機動戦をどのように利用できるかを示している。
 ロシアとウクライナは、2024年8月にカタールで会談し、双方のエネルギーインフラ攻撃の一時停止の可能性について話し合う予定だったと報じられていたが、ロシアはクルスク州でのウクライナの作戦開始後、会談を一時的に延期した。
 ウクライナ軍はチャシフ・ヤール内で前進し、ロシア軍はクレミンナ、ポクロフスク、ドネツク市の近くでわずかに前進した。
 ロシア政府は、Time of Heroes計画を利用して、信頼できるロシア退役軍人をロシア政府の役割に統合する取り組みを続けている。
2024.08.17
 12:21
Kyiv Independent 10 days of Ukraine's Kursk incursion – from first shot to dozens of settlements captured <2409-081711>
 8月6日の朝に重装備で武装したウクライナ軍の最初の集団がロシアの国境を越えてクルスク州に入り、第二次世界大戦以来、ロシア領土に対する最大の攻撃となった。
 この前例のない作戦は、ウクライナの軍隊が国境を突破し、1,000㎢以上と数十の集落を占領したとされるとき、世界を驚かせた。
 戦略的な意味は、つまりロシアがウクライナ東部で進行中の攻勢のために、議論の余地があるが、戦術的な成功は否定できない。
 侵攻が10日目を迎えた8月15日を迎えるにあたり、ウクライナ軍が初めて国境を越えた瞬間から、スジャの町の完全占領を宣言してロシアに軍事政権を樹立するまでの作戦について知られていることの要約を届ける。
 ・ 1日目Ukrainian troops enter Russia
 ・ 2日目: Russia raises alarm as advance picks up pace
 ・ 3日目: Combat zone in Kursk Oblast grows
 ・ 4日目: Federal emergency declared
 ・ 5日目: Incursion spills over to more Russian regions
 ・ 6日目: Nuclear power plant fears
 ・ 7日目: Ukraine finally acknowledges incursion
 ・ 8日目: Hundreds of Russian POWs
 ・ 9日目: Belgorod declares emergency
 ・10日目Sudzha captured
2024.08.17
 11:42
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

もはや“自国の空も危険”か?「ロシア戦闘爆撃機」クルスク上空でウクライナが撃墜 <2409-081710>
 ウクライナ国防省は2024年8月14日、ロシア西部のクルスク州上空で露軍のSu-34を撃墜したと発表した。 Su-34はSu-27を並列複座へと改装しているのに伴い機首レドームが扁平形状に改められているほか、コックピット直後の左右に小さなカナード翼を取り付けている。
 主翼にはミサイルや爆弾を吊り下げるハードポイントが12ヵ所もあり、多用な誘導兵器を運用することが可能で、Kh-31超音速空対艦/ARMであれば、最大6発を搭載できる。
   現在ロシア軍でしか運用されていないが、高い対地攻撃能力からウクライナ戦争の開始当初より積極的に投入されており、欧米メディアが報じたところによると、これまでに約40機が撃墜されている。 ただ、今回の撃墜はロシア領内のクルスク州で起きており、詳細は不明ながら、ひょっとするとロシアに攻め入ったウクライナ軍が撃墜した可能性もある。
2024.08.17
 09:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August16 2024 <2409-081708>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月16日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クルスク州でのウクライナ軍の作戦が続く中、8月16日にスジャの南東にわずかに前進し続けた。
 ウクライナの攻撃は、クルスク州にある2つの橋を破壊したと報じられている。
 ウクライナ軍は、最近の国境を越えた攻撃で、以前に報告されたよりもベルゴロド州西部にさらに前進したと報じられているが、入手可能なオープンソースの報告と証拠によると、ウクライナ軍は8月16日現在、ベルゴロド州内に陣地を維持していない。
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍がクルスク州で前進を続けていると報告し、侵攻によりロシアは捕虜交換をより容易に検討せざるを得なくなったと示唆した。
 国連人権高等弁務官事務所(UN OHCHR)はロシア当局に対し、国連代表団が人権監視団の一環としてブリャンスク州、クルスク州、ベルゴロド州を訪問することを許可するよう要請した。
 米当局者は、ウクライナがクルスク州への侵攻が続く中、ウクライナが米提供の兵器を使用してロシアの軍事目標に対する長距離攻撃を行う能力に関する米国の政策は変わっていないと繰り返し述べた。
 露大統領府は、ショイグ元国防相の情報政策顧問であるイルニツキー氏を解雇したと報じられているが、これはおそらく、ロシアの戦時情報政策の支配権を国防省から大統領府に移すための継続的な取り組みの一環である。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク付近で前進した。
2024.08.17
 06:59
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ、越境攻撃で橋を破壊 「補給路を攻撃」 ロシアも認める <2409-081705>
 ウクライナ空軍司令官のオレシチュク中将が16日夜、橋を破壊する空撮映像とともに、空軍がロシア南西部クルスク州での越境作戦に従事しているとSNSに投稿した。 映像では、橋は完全に寸断されており、「兵站の拠点や補給路を正確に攻撃している」という。
 同州のスミルノフ知事代行も16日、州内の町グルシュコボにあるセイム川にかかる橋が「ウクライナ側の攻撃によって破壊された」とSNSで語った。
 ロシア独立系メディアのバージニエ・イストーリーによると、この橋は周辺地域のロシア軍部隊に弾薬や食料を渡すために使われていたという。
2024.08.17
 04:55
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク州で1─3キロ前進 米当局と戦況を協議 <2409-081703>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が16日、越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州で同国軍が1~3km前進していると述べた。 ウクライナは、8月6日に大規模な越境攻撃を開始し、82個集落と1,150㎢の地域を掌握したとしている。 シルスキー大将はTelegramに動画を投稿し「全般的に状況は制御されており、全てが計画通りに実行されている」と述べた。
 また、ブラウン米統合参謀本部議長と戦況について協議し、「作戦と戦略的な状況の変化について米国側に報告し、ウクライナ軍が現在最も必要としている武器と軍事装備について話し合った」とした。
 こうした中、ロシアのTASS通信は地元治安当局の話として、ウクライナ軍がクルスク地方のセイム川にかかる橋を破壊し、民間人の陸路避難を妨害していると報じた。
2024.08.16
 22:49
Kyiv Independent Ukraine 'lost' MiG-29 fighter jet as Russia claims attack on airbase <2409-081609>
 元ウクライナ空軍報道官のイフナット氏が、ウクライナは8月16日にMiG-29 1機を失ったが、死者は出ていないと述べている。 MiG-29がどこでどのように破壊されたかは詳しく説明しなかった。
 その日の早い時間に、ロシア国防省は、ウクライナのドニプロペトロウシク州の空軍基地Iskander-Mで攻撃し、Storm Shadowを装備していたウクライナのSu-34を破壊したと主張した。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できていない。
 8月16日、ドニプロ市でいくつかの爆発が報告され、リサク州知事は、ウクライナ軍がドニプロペトロウシク州上空でロシアのミサイル2発を撃墜したと述べた。
 攻撃は「いくつかの火災」を引き起こしたと彼は述べたが、詳細は述べなかった。 死傷者は報告されていない。
 ロシア軍は7月にポルタバ州とドニプロペトロウシク州の軍用飛行場に対して数回の攻撃を行った。 イフナット氏によると、この攻撃では何らかの損失が出たという。
2024.08.16
 17:25
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍の越境攻撃、西側が計画に関与とプーチン氏側近 <2409-081607>
 ロシアのプーチン大統領側近のパトルシェフ氏がロシアIzvestia紙の取材で16日、ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に越境攻撃を行ったことについて、攻撃計画の策定に西側とNATOが直接関与していたと主張した。
 ロシアとの直接対決を避けたい米国と西側諸国は、ウクライナは事前通告をしておらず、米国は関与していないと強調しているが、米英が供与した武器が攻撃に使用されたとみられ、パトルシェフ氏は、関与していないとする西側の主張を一蹴した。
 「クルスク州での作戦はNATOと西側の特殊部隊も加わって計画されたもので、彼らの参加と直接的な支援がなければ、ウクライナがロシアの領土に踏み込むことはなかっただろう」と述べた。 具体的な証拠は示さなかった。
2024.08.16
 09:05

(19:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August15 2024 <2409-081602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月15日の戦況 =
 ウクライナ当局は、クルスク州で進行中のウクライナ作戦の管理を統合し、調整するための措置を講じているが、同時にウクライナの前進を強調し続けている。
 ロシアのミルブロガーは、クルスク州の一部の地域でウクライナ軍が前進を続けており、その地域でのウクライナの作戦テンポが全体的に遅いと主張した。
 ロシア軍はドネツク州で比較的高い攻撃テンポを維持しており、ウクライナがクルスク州内のロシア軍に圧力をかけているにもかかわらず、ロシア軍司令部がウクライナ東部での前進を優先し続けていることを示している。
 ロシア大統領府と軍司令部は、クルスク州へのウクライナ侵攻に対するロシアの対応について、複雑で重複し効果のない指揮統制 (C2) 組織を作り出している。
 クルスク州における複雑なロシアのC2組織の設立が遅れていることは、ロシア大統領府がウクライナのロシアへの大規模な侵攻の可能性を計画し損ねたという事実を引き続き浮き彫りにしている。
 ロシア大統領府は、クルスク州での軍事問題やC2問題に対処するよりも、ロシアの情報社会いに対する支配を確保するためのより協調的なアプローチを持っているように見える。
 ロシア大統領府は、主にロシアのミルブロガーと確立されたロシア国家宣伝者を特徴とする新しい情報社会を急いで作り出そうとしている可能性が高い。
 ウクライナ軍はクルスク州で西側から提供された装備を使用していると報じられているが、西側から提供された武器でロシア国内のロシアの軍事目標を攻撃する能力は依然として限られている。
 ウクライナは、進行中のクルスク作戦で影響を受けたロシアの民間人を避難させるための人道回廊の創設を組織しており、クルスク州政権が残した明らかな空白を埋め、民間人の避難に関する国際的な法的要件を満たしている。
 ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナ軍が8月13日~14日の夜に、ロシア国内のロシア空軍基地に対するUAV攻撃を成功裏に行ったと報じた。
 ロシア軍はポクロフスクとトレツク方面への前進が確認された。
2024.08.16
 06:45
CNN

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシアの82集落を制圧 司令部設置も <2409-081601>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が15日、ロシアに越境攻撃をかけているウクライナ軍がロシア・クルスク州の町スジャを制圧したと明らかにした。
 ウクライナ軍はクルスク市の南西105kmに位置するスジャに7日から部隊を展開しているが、ゼレンスキー氏は初めてスジャ制圧を認めた。
 ウクライナ軍司令官のシルスキー大将が明らかにしたところによると、同軍は奇襲となった越境攻撃を開始してから、ロシア軍の防衛を破って35km前進し、82の集落、面積にして1,150㎢の地域を支配下に置いたという。 またスジャに軍司令部を設置したことも明らかにした。
 スジャ近くには天然ガスの施設がある。 この施設からロシア産の天然ガスがウクライナ経由欧州に供給されているため、越境攻撃の目的の一つはロシアの資金源を断つことではないかとの見方がある。
 越境攻撃により、ロシア側では住民数万人が避難を余儀なくされ、ロシア軍はウクライナ軍を撃退しようと奔走する中、劣勢に立たされている。
 ウクライナ軍は14日にはロシアの飛行場4ヵ所をUAVで攻撃した。 ウクライナ側のこの種の攻撃としては今回の戦争で最大という。 同国の情報筋はCNNに、今回のUAV攻撃では南西部のクルスク州とボロネジ州、首都モスクワの東に位置するニジニノブゴロド州にある4ヵ所の基地を狙ったと明らかにした。
 ロシア国防省は、クルスク州や近隣の州で固定翼型UAV 117機と戦術ミサイル4発を破壊したと発表した。
2024.08.15
 22:57
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア西部州に「軍司令部」設置 「緩衝地帯」「人道回廊」も設ける方針 <2409-081514>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将がゼレンスキー大統領に対し15日、同国軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州に「軍司令部」を設置したと報告し、ロシア領土の占領を長期化させようとするウクライナの意図を示唆した。
 シルスキー大将はまた、越境攻撃でクルスク州の集落が82ヵ所を掌握し、制圧面積も1,150㎢に達したと報告した。 シルスキー大将は13日時点では、掌握した集落数は74ヵ所だとしていた。
 軍司令部の設置に先立つ11日に米Forbes誌は、ウクライナ軍が制圧地域で塹壕の構築を始めており、「制圧地域にとどまろうとしている兆候だ」との見方を報じていた。
 ウクライナ政府高官らは14日、国境付近の自国住民を攻撃から守る「緩衝地帯」や、民間人がウクライナとロシア双方に避難できる「人道回廊」をクルスク州に設ける考えも示した。
 一方、クルスク州当局は14日、州内住民の避難を拡大すると発表し、さらなるウクライナ軍の進軍への危機感を示した。 露国防省は15日、同州の国境周辺の集落クルペツを奪還したと主張し、同州での過去 1日の戦闘でウクライナ軍に340名の損害を与えたともした。
2024.08.15
 21:20
産経新聞

(Yahoo)

ロシア国防省、クルスク州の集落奪還と主張 ウクライナ軍に340人の損害を与えたと指摘 <2409-081513>
 ロシア国防省が15日、ウクライナ軍の越境攻撃を受ける露西部クルスク州で、国境周辺の集落クルペツを奪還したと主張した。
 露国防省はまた、同州での過去1日の戦闘で、ウクライナ軍に340名の損害を与えたとも指摘し、越境攻撃の開始以来、ウクライナ軍に与えた損害は計2,640名になったとした。
2024.08.15
 18:27
Kyiv Independent Russian troops intensify activity near Krynky, Ukrainian forces withdraw to new positions, military says <2409-081511>
 ウクライナのタヴリア部隊の報道官であるリホビイ氏は8月15日に、ロシア軍はヘルソン州のクリンキー村付近で活動を強化しており、ウクライナ軍は新たな陣地を探すよう促していると述べた。
Krynky の位置 (Google Map)】
 本格的な戦争が始まる前は、そこに住んでいたのは1,000人未満であった小さな村のクリンキーは、ロシア占領下のヘルソン州で激しい紛争が繰り広げられているドニプロ河の橋頭堡のある重要な集落である。  リホビイ報道官は「ロシア軍の7回にわたる攻撃で、クリンキー村の北、ヘルソン州のドニプロ河左岸の橋頭堡が撃退された。 そこで我が部隊は新しい位置に移動した。 敵は先週よりも活発になっている」と国営TVで語った。
 広報担当者によると、この地域は湿地帯であるため、要塞の建設、監視所の設置、射撃位置の建設は困難である。 ロシア軍が暑い時期にUAVから焼夷弾を投下すると火災が発生し、これにより陣地の維持が複雑になり、ウクライナ軍は移動しなければならないと付け加えた。
2024.08.15
 17:24
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、国境防衛強化 ウクライナの越境攻撃受け <2409-081510>
 ロシアが15日、ウクライナによる西部クルスク州への越境攻撃を受け、国境防衛と指揮統制を強化し、増援部隊を派遣することを発表した。
 ベロウソフ露国防相は、軍参謀本部がウクライナと国境を接するクルスク州、ブリャンスク州、ベルゴロド州の防衛に向け一連の措置を準備しているとした上で、「他の法執行機関と提携し、指揮統制システムの有効性を高める方法について協議している」と述べた。
 これに先立ちウクライナ軍と戦っているチェチェン共和国の特殊部隊Akhmedのアラウディノフ司令官がロシア国営TVに、ウクライナによる西部クルスク州への越境攻撃について、1個集落を奪還したがウクライナ軍が押し寄せてきていると述べた。
 同司令官は、ロシア軍がウクライナとの国境から18kmの地点で1つの集落を奪還したと表明し、「動くもの、見つけることができたもの全て燃やした」と語った。
 また、ウクライナ軍はロシア領内にさらに部隊を送り込んでいるが、別の戦線地区ではウクライナ軍が弱体化していると指摘した上で「敵は押し寄せてきている。 あらゆるところから侵入し、押し切ろうとしている」とし、ウクライナ軍が依然として主導権を握っていることを認めた。 ただ「敵は日に日に消えつつある」とも述べた。
2024.08.15
 12:24
Kyiv Independent Russia declares federal emergency in Belgorod Oblast <2409-081509>
 ロシア非常事態省は、ウクライナのロシア侵攻が10日目を迎える8月15日にベルゴロド州で連邦非常事態を宣言した。 非常事態相クレンコフは、ロシア政府の緊急事態の防止と排除に関する委員会の臨時会議で、連邦非常事態が宣言されたと発表した。非常事態省はまた、この地域で「食料と必需品の不当な価格上昇」の報告があると述べた。クレンコフ非常事態相は、連邦独占禁止局に状況を管理するよう指示したと伝えられている。
 ベルゴロド州は、北西のクルスク州と南のウクライナのハリコフ州に挟まれていて、この地域は、西にあるウクライナのスムイ州とも国境を接している。 ベルゴロド州のグラドコフ知事は8月14日に、この地域の「極めて困難な」状況から非常事態を宣言し、連邦政府の非常事態宣言を要請すると述べていた。
 ウクライナ軍は8月6日にスムイ州からクルスク州に入り、ウクライナは8月13日にウクライナ軍が同地域の74の集落を統制下に入れていると述べた。
2024.08.15
 12:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク侵攻に2個空挺旅団を増派 損害被るも勢い衰えず <2409-081508>
 ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への侵攻が8日目を迎えるなか、ウクライナ軍は更に空中強襲軍(空挺軍)第82独立空中強襲旅団第95独立空中強襲旅団2個旅団をこの越境攻撃に投入した。
 第95旅団の部隊の参加は、クルスク州の戦闘地域に向かう途中の写真で明らかになった。 第82旅団の部隊の参加は、悲劇的なことだが、同旅団の将兵がロシア側の待ち伏せ攻撃で死亡したことが確認されて判明した。
 空挺軍部隊の増援により、ウクライナ軍のクルスク侵攻部隊は6個旅団の一部か全てと、2個独立大隊、支援するUAV部隊砲兵部隊、偵察部隊、特殊部隊と、総勢15,000名近い構成になったようである。
2024.08.15
 10:13
CNN

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ各地から部隊をクルスクに移動 カリーニングラードからも <2409-081507>
 ウクライナ軍の司令官やリトアニアの国防相が、ロシア軍はウクライナ軍によるロシア南西部クルスク州への越境攻撃を受け、ウクライナ各地の戦闘地や、バルト海に面するカリーニングラード州から部隊をクルスク州に移動させていることを明らかにした。
 ウクライナ軍大隊のホロド大隊長によると、クルスク州でのウクライナ軍の前進を止めるためにロシア軍がウクライナのザポリージャ、クリミア、ハルキウから部隊を移動させていることをうかがわせる「情報」をウクライナ軍は持っていることを、ウクライナ北部スーミ州にいるCNN取材班に明らかにした。
 ホロド大隊長は国内各地で戦う自軍の部隊にとって、ロシア軍部隊の移動は有利に働くとした一方で、ロシア軍が再配置されることでクルスク州でのウクライナ軍の前進は難しくなると認めつつ、それでも前進するとの見方を示した。
 ホロド大隊長の大隊は越境攻撃に初日から参加し、14日に国内に戻った。 大隊長によると、ロシア軍部隊はウクライナ軍の「急速な前進」に衝撃を受け、戦術的に難しい状況にあったロシア兵らは自ら投降したという。
 また、リトアニアのカシュウナス国防相は13日に行われたウクライナのゼレンスキー大統領との協議で、「ロシア軍が部隊をカリーニングラードからクルスクに移動させているのを目の当たりにしている」と述べた協議の様子がTelegramで公開された。
2024.08.15
 10:13
産経新聞

(Yahoo)

ロシア西部クルスク州に「軍司令部」設置も 占領の長期化示唆 ゼレンスキー氏 <2409-081506>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が14日、同国軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州に「軍司令部」を創設する可能性に言及した。 軍司令部は一般に、現地での軍部隊の管理や地元行政当局との調整などを担当する機関で、露領土の占領を長期化する意図を示唆したものとみられる。
 ゼレンスキー大統領は14日のSNSへの投稿で、クルスク州に関する会議を開催したと発表し、「必要に応じて軍司令部を創設する問題」などを協議したと述べた。 また、ウクライナ軍は国際法を順守しつつ、自国民保護の観点から露領土内での作戦を実施していると強調した。
 14日にはウクライナ軍総司令官のシルスキー大将がクルスク州の町スジャの制圧を完了したとゼレンスキー大統領に報告した。 ロシア側は否定しているがシルスキー大将によると、6日の越境攻撃の開始以降、ウクライナ軍は露領土1,000㎢以上と70以上の集落を支配下に置いた。
 ゼレンスキー大統領による軍司令部創設への言及に先立つ11日に、米Forbes誌はウクライナ軍が制圧地域で塹壕の構築を始めており、「彼らが制圧地域にとどまろうとしている兆候だ」と指摘していた。
【註】
 攻撃に成功して目標を奪取すれば、敵の逆襲に備えて間髪を入れずに塹壕を構築するのは歩兵にとって「イロハ」の基本原則で、その規模にもよるが、これを持って「長期占領を狙っている」とは言えない。
2024.08.15
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August14 2024 <2409-081505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月14日の戦況 =
 ロシアのミルブロガーは、ロシア軍がクルスク州の前線を安定させようとし続けているため、ウクライナ軍の作戦のテンポが全体的に遅い中で、ウクライナ軍がわずかに前進したと主張している。
 ウクライナ当局者は、クルスク州で進行中のウクライナの作戦について議論を続けており、ウクライナが生み出そうとしている政治的影響についての彼らの解釈を提供している。
 クルスク州で進行中のウクライナ軍の作戦は、ロシア国内で具体的な防衛、兵站、安全保障上の影響を生み出している。
 ロシア政府は、クルスク州での作戦を支援するための募集活動を活発化している。
 クルスク州におけるロシア防衛の軍事報道官を装っているように見えるチェチェンのスペツナズであるAkhmatのアラウディノフ司令官の主張は一貫して虚偽であり、比較的信頼できるロシアのミルブロガーの主張と大部分が矛盾している。
 ウクライナ軍は、8月13日~14日に、ロシア国内のロシア空軍基地に対して大規模なUAV攻撃を行い、いくつかの飛行場で損害を与えた。
 ジョージアの与党であるジョージアの夢は、かつてソビエト連邦とロシア帝国によって植民地化されていた国々の領土保全と主権に対するロシアの暴力を正当化することを意図したクレムリンの情報工作を繰り返す物語をさらに進めた。
 ロシア軍はハリコフ市の北、ポクロフスクの南東で前進した。
2024.08.15
 09:57
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア国境の町スジャ制圧と発表 ロシア国旗を引き抜く兵士の姿 <2409-081504>
 ウクライナは14日、ロシアクルスク地方での大規模な越境攻撃をさらに進め、同国軍がロシアの町スジャを制圧したと発表した。 Telegramに投稿された動画には14日、シルスキー総司令官から報告を受けるウクライナのゼレンスキー大統領の姿が映っている。
 ウクライナ国営TVは14日、ロシア・クルスク地方スジャでウクライナ軍兵士がロシア国旗を引き抜く様子を放送した。
 ウクライナが奇襲的にロシアへの越境攻撃を開始してから1週間超が経過し、この奇襲攻撃により数ヵ月間にわたって劣勢が続いたウクライナ軍は、2022年の戦争開始以来、最大規模の戦果を得た。 シルスキー大将は、ロシア国境の町スジャは完全にウクライナの支配下にあると述べた。
 Reutersはウクライナ軍兵士が13日にクルスク地方の村をパトロールする様子を捉えた映像を入手した。 ウクライナ軍は先週、国境を越えて数千名の兵士を同地方に侵攻させた。 ウクライナ当局はこれまでに1,000㎢の領土を制圧したとしている。
 Reutersは現地の状況を独自に確認することができなかったが、Reutersのカメラは、13日に国境検問所を通過してロシア領内に侵入するウクライナ軍の車両や、捕虜となったロシア兵の可能性がある目隠しされた人々を乗せて走行するピックアップトラックも撮影した。
2024.08.15
 03:39
朝日新聞

(Yahoo)

ロシアへの越境攻撃「ゴールに到達しつつある」 ゼレンスキー氏指摘 <2409-081503>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が14日夜のビデオ演説で、ウクライナ軍がロシア南西部クルスク州で展開している越境作戦について、「戦略的ゴールに到達しつつある」と語った。 ただ、その内容については明らかにしていない。
 ゼレンスキー大統領は14日昼に、クルスク州の複数の前線で同日中に1~2km前進し、100名以上のロシア兵を捕虜にしたと明かしていた。
 越境攻撃は6日に始まったが、ゼレンスキー大統領は9日以降、演説で複数回、「交換の蓄え(exchange fund)」との言葉を用いており、14日も「交換の蓄えが大幅に補充されてきた」と述べた。 これは捕虜だけではなくウクライナ領を取り戻す取引材料としてのロシア領土を指している可能性もある。
2024.08.15
 02:59
TBS News

(Yahoo)

ウクライナの越境攻撃受け ロシア軍がウクライナなどから部隊移動か <2409-081501>
 ウクライナ軍によるロシア西部への越境攻撃をめぐり、ロシア軍が攻撃に対応するためウクライナなどから部隊の一部を移動させているとの見方が出ている。
 Wall Street Journalは13日、米当局者の話として、ロシア軍が部隊の一部をウクライナから撤退させたと報じた。 また、Reuters通信はリトアニア国防相の発言として、カリーニングラードからクルスク州に部隊を移動させていると報じていて、ロシア側が越境攻撃に対応するため、部隊を再配置しているとの見方が出ている。
 一方、ロシアの独立系メディアは、本来は戦地に送られないとされる定期招集で兵役に就いている新兵らが、クルスクの防衛にあたれるよう国防省との契約を結ぶことを強いられていると報じた。 Bloomberg通信はロシア大統領府に近い筋の情報として13日、ロシアが兵士不足により新たな動員を検討せざるを得ない状況にあるとして、早ければ年末にも動員令が出される可能性があると報じている。
2024.08.14 Stars & Stripes Ukraine unleashes attacks on Russian airfields amid Kursk offensive <2409-081422>
 ウクライナ軍がロシア南部のクルスク地方で部隊が前進を続ける中、ロシアの飛行場に対して2022年の侵攻以来最大規模のUAV攻撃を開始し、ロシア領土の奥深くにある4つの主要地点を一晩で数十機のUAVで攻撃した。  ロシア軍はクルスクに増援を急行させ、最高司令官が主導する「対テロ」作戦を発表した後、ウクライナ軍が停止したという軍当局からの毎日の発表にもかかわらず、9日間の侵攻を止めることができなかった。 ウクライナの情報機関関係者は、ウクライナがウクライナ国境から500哩以上離れたノヴゴロド近くのサバスレイカ空軍基地を攻撃したと述べた。
Savasleyka航空基地の衛星画像 (Google Earth)】
 ロシアの独立系メディアは地元住民の言葉を引用して、ロシアの最新兵器の一つであるKinzhalミサイルを発射するMiG-31が駐機している基地では約10回の爆発が報告されたとしている。
2024.08.14
 23:50
RBC Ukraine General Staff of Ukrainian Armed Forces confirms strikes on four military airfields in Russia <2409-081421>
 ウクライナ軍参謀本部が、8月14日の夜にウクライナがロシアのヴォロネジクルスクニジニ・ノヴゴロド地域の4つの軍用飛行場を攻撃したことを公式に認めた。
 この攻撃は、ウクライナ保安庁およびウクライナ国防情報局と協力して、ウクライナ空軍およびウクライナ軍の特殊作戦部隊によって実行された。 主な標的は、燃料と潤滑油、そして航空兵器庫だった。
 攻撃されたヴォロネジ、クルスク、ニジニ・ノヴゴロド地域のハリノ、サバスレイカ、ボリソグレブスク、ボルチモアの飛行場は、陸軍の航空機、Su-34Su-35、その他の軍用機が拠点としている。
2024.08.14
 23:21
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、国境周辺の要衝制圧か ロシアは否定、クルスク州への越境攻撃 <2409-081420>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が14日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃で、同州の町スジャでの戦闘を完了したと明らかにした。 事実であれば、ロシアは国境周辺の要衝を失うことになり、大きな痛手となる。
 ロシア側は戦闘が続いているとして制圧を否定している。
 ウクライナのゼレンスキー大統領がシルスキー大将から報告を受ける様子をSNSに公表した。 シルスキー大将は13日、これまでにクルスク州内74集落を制圧したと報告し、1日で1~3km前進して新たに40㎢を掌握したと述べた。 12日には1,000㎢を制圧したと明かしていた。
 一方、14日にロシア国防省は5集落で進軍を阻止したと発表している。 ウクライナ軍は越境攻撃で、露軍戦力を自国防衛に回させると同時に、将来の停戦交渉に向けてウクライナ側の立場を優位にすることなどを狙っているとされる。
2024.08.14
 15:46
AFP=通信

(Yahoo)

ロシア西部ベルゴロド州でも非常事態宣言 ウクライナ軍の攻撃受け <2409-081418>
 ウクライナ東部ハルキウ州と接しているロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事が14日、同州はウクライナ軍の攻撃にさらされ「極めて困難な」状況に直面しているとし、非常事態を宣言した。
 知事はTelegramに、「ウクライナ軍の砲撃により状況は極めて困難で、緊迫した状態が続いている。 家屋は破壊され、民間人が死傷している」と投稿した上で、14日から州内に非常事態宣言を発令した後、政府委員会に対し「連邦非常事態」を宣言するよう要請すると述べた。 知事はまた、「ベルゴロド州の二つの集落がウクライナ軍のUAV攻撃を受けたが、死傷者はいなかった」と明らかにした。
 ロシア内の北隣のクルスク州でも、ウクライナ軍の奇襲を受け、先週、非常事態宣言が出された。
2024.08.14
 11:30

(21:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August13 2024 <2409-081416>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月13日の戦況 =
 ロシアのミルブロガーは、ロシアが前線を安定させようとする中、ウクライナ軍がクルスク州で前進を続けていると主張している。
 ロシア軍司令部は、クルスク州へのウクライナ軍の侵攻に対処するため、ドネツク州からロシアの非正規部隊の一部部隊を撤退させている可能性がある。
 しかし、ロシア当局はロシアの徴集兵に大きく依存しているようで、一部の正規および非正規の軍部隊は、進行中のウクライナの侵攻に対処するために、前線の重要度の低い正面から引き抜かれた。
 ロシア当局は、ウクライナが正当で誠実な交渉に参加する意思がないと偽って描写し、和平交渉の責任をウクライナに負わせる、長年にわたるクレムリンの情報工作を弱体化させ続けている。
 ロシア当局は、8月13日に「禁止」コンテンツを削除しなかったとして、TelegramとWhatsAppにそれぞれRUB4M ($4.4M) の罰金を科した。
 ロシア軍はドネツク市の南西、チャシフ・ヤール付近に前進し、ウクライナ軍はシヴェルスク方面とザポリージャ州西部で前進した。
 ロシア国防省は、モスクワのArmy-2024国際軍事技術フォーラムを引き続き利用し、国際的な防衛関係を拡大しようとしている。
2024.08.14
 11:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ空軍機がクルスク侵攻に参加 滑空爆弾でロシアの指揮所爆破 <2409-081415>
 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に侵攻して1週間たつなか、ロシア空軍は火力の大半をウクライナ軍の侵攻部隊への対応に振り向け、投弾距離40km以上で衛星誘導される滑空爆弾(通称KAB)を1日に最大50発、国境を挟んだウクライナ側のスーミ州にある侵攻部隊の基地などに投下している。
 50発というのは、ロシアがウクライナで拡大して2年半近くたつ戦争の1,000kmにおよぶ前線全体で、ロシア空軍が1日に投下している滑空爆弾の数の半分にあたる。
 一方、ウクライナ空軍も、ロシアの滑空爆弾と少なくとも同等の射程と命中精度がある衛星誘導の滑空爆弾を保有していて、13日にはウクライナ空軍の戦闘機が、米国製の
JDAMクルスク州内の目標に投下する様子とされる初の映像がSNSで共有された。
 この戦闘機は、クルスク州の前線から数㌔北の町チョトキノにあるロシア側の指揮所を攻撃したと伝えられる。 注目されるのは、この空襲を行ったのはウクライナに最近到着した元デンマーク空軍所属のF-16のうちの一機ではなく、老朽化した旧ソ連製Su-27だったとみられることである。
2024.08.14
 10:31
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナの越境攻撃「次の段階に向け準備」ゼレンスキー大統領…74の集落制圧との報告受ける <2409-081414>
 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州で続けている越境攻撃について、ゼレンスキー大統領は13日にSNSを通じ「次の段階に向けた準備が続いている」ことを明らかにし、作戦を継続する姿勢を強調した。 次の段階の詳細は明らかにしなかった。
 Kyiv Post紙などは、ウクライナ軍が塹壕を掘るなど制圧した地域の防御を強化し始めているとの情報を伝えていて、長期間の作戦を念頭に置いている可能性がある。
 ただ、ウクライナ外務省の報道官は13日、「ウクライナはクルスク州の領土を奪うことに関心はない」と述べ、長期占領や併合を計画していないと強調した。
2024.08.14
 10:29
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、「第1目標」ポクロフスクに接近 ウクライナ東部ドネツク州 3集落制圧情報も <2409-081413>
 ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍第47独立機械化旅団のブリシチク報道官は13日、ロシア軍が東部ドネツク州の小都市ポクロフスクまで15kmまで迫っていると明らかにした。 ブリシチク報道官はポクロフスクが露軍の目下の第一目標だとする見方も示した。 地元TVでの発言をウクライナメディアが伝えた。
 ブリシチク報道官によると、ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃を受け、露軍はポクロフスク方面から一部部隊をクルスク州に転戦させたものの、主力はなおポクロフスク方面にとどめているという。
 ウクライナ軍事メディアDeep Stateは13日、ロシアの実効支配下にある州都ドネツクの北西に位置するポクロフスク方面の集落3ヵ所を露軍が制圧したと報告した。
 露軍はドネツク州で過去数ヵ月間、激戦地チャソフヤル方面に加え、ポクロフスク方面でも攻勢を強めてきており、チャソフヤルとポクロフスクを制圧し、全域の制圧を狙う同州の中心部方面への進出ルートを確保する思惑だとみられている。
2024.08.14
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの長距離ドローン攻撃数、ロシアを初めて上回る <2409-081411>
 ウクライナ軍はこの戦争で初めてロシアよりも多くの長距離UAV攻撃を行っている。 専門家の集計では、ロシアは7月にShahed自爆UAV 426機をウクライナへ送り込んだ一方、公開情報に基づくと、ウクライナは7月に自爆UAV 520機以上をロシア領内に突っ込ませた。
 ロシアはウクライナよりもドローンの迎撃がうまくいっていないとみられるが、ウクライナはロシアの製油所などの目標により大きな経済的損害を与えているようである。
 ウクライナは、長距離UAVによる攻撃という戦略的な戦いで優位に立ちつつあるのかもしれない。 ゼレンスキー大統領は、今後さらに長距離UAVを増やし、性能も高めていくと約束している。
2024.08.14
 08:51
Wall Street Journal ロシア軍、ウクライナから一部撤退 クルスク侵攻受け <2409-081409>
 米政府当局者らが、ロシアがウクライナ軍のロシア領土内侵攻に対応するため、一部の部隊をウクライナから撤退させていることが分かったことを明らかにした。
 当局者らはロシアの動きがどのような重要性を持つかをまだ見極めようとしており、ロシア軍が移した部隊の規模に関しても詳細を明かさなかった。
 ウクライナ政府当局者らは先週、クルスク州への奇襲によりロシア軍がウクライナ国内から部隊を移したと述べており、今回の米政府当局者らの分析はこれを裏付けるものになる。
2024.08.14
 07:09
時事通信

(Yahoo)

ロシア西部、情勢緊迫 ウクライナ軍、東京面積の半分占領 越境攻撃から1週間 <2409-081408>
 ウクライナ軍がロシアの侵攻に対抗した同国西部クルスク州に越境攻撃を始めて13日で1週間が過ぎ、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は、東京都の面積の半分に当たる1,000㎢を占領したと発表した。
 プーチン露大統領の衝撃は大きく、住民退避や領土奪還にあらゆる手段を講じるとみられ、情勢は緊迫の度合いを増している。
 クルスク州のスミルノフ知事代行は12日にプーチン大統領が軍・治安機関幹部を集めた会議にオンラインで出席し、「国境から12km幅40kmの範囲で侵入され、28ヵ所の集落を奪われ、住民12人が死亡した」と明らかにした。
 州内の対象者約18万人のうち、12万人が既に避難したとも説明し、ロシア国内の大規模な住民退避は、1999年からの第2次チェチェン紛争以来の事態と伝えられる。
2024.08.14
 00:56
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、クルスク州の制圧地域拡大 ロシア領占領は意図せず <2409-081403>
 ウクライナ外務省報道官が13日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃について、ウクライナには制圧した地域を占領する意向はないと述べた。
 ウクライナは6日にクルスク州に対する本格的な地上越境攻撃を開始し、軍総司令官シルスキー大将は12日に、クルスク州で1,000㎢を制圧したと明らかにした。 さらにこの日は、過去24時間で1~3km前進して40㎢を新たに制圧したと明らかにした。 制圧した地域は74ヵ所の集落に上る。
 外務省報道官はキーウで記者団に対し、クルスク州で攻撃を受けていることで、ロシアはウクライナ東部の戦線に追加部隊を送り込むことが難しくなるとの見方を示し、「ロシアとは異なりウクライナは他の人々の財産を必要としない。 ウクライナにはクルスク州の領土を占領する意図はない。 国民の命を守りたいだけだ」と述べた。
 ゼレンスキー大統領によると、ロシアは6月以降、クルスク州からウクライナに対し2,000回を超える攻撃を実施したため、こうした越境攻撃が行われていた地域をウクライナ軍が制圧したと述べている。
2024.08.14
 00:26
Kyiv Independent Kursk incursion deals blow to Putin's prestige marking first ground invasion of Russia since World War Ⅱ <2409-081402>
 ウクライナがロシアのクルスク州で支配していると主張する1,000㎢は、ロシアの広大な地形のごく一部に過ぎないが、政治的にはウクライナの驚きの動きは、プーチン大統領の権力掌握に対する最大の課題の一つを提起している。
 ウクライナ軍が実施したこの驚くべき作戦は、第二次世界大戦以来で、外国勢力によるロシア領土への初の地上侵攻になった。 また、露大統領府にとっては、2023年6月のプリゴジン軍閥の反乱以来、最も深刻な打撃となっているとみられる。
 ロシア政治のアナリストであるオレシキン氏はKyiv Independent紙に「プーチン大統領の威信に重大なダメージを与えた」と語った。
2024.08.14
 00:05
RBC Ukraine National Guard troops destroy Russian tank column in Kharkiv region <2409-081401>
 国家警備隊義勇兵旅団の兵士たちが、ハリコフ地域での敵の攻撃を撃退した。 この戦闘でロシアの戦車5両が破壊され損傷を受け、ウクライナ国家警備隊のTelegram Channelによると、40名の兵士が排除された。
 「8月13日06:00、敵は国家警備隊義勇兵第13旅団のPylne-Lyptsi方向とPylne-Hlybuke方向への攻撃を試みたが、義勇兵軍は攻撃を察知して撃退し、敵に損失を与えた」と声明は述べている。
 国家警備隊義勇兵は、敵の戦車攻撃は
FPV UAVに対抗する重装甲を施した戦車それぞれ6両からなる2個縦隊で構成され、各戦車には8~10名の歩兵分隊が乗っていたものの、「6両の戦車の第一縦隊が我々の陣地に向かって前進したが、戦闘エリアの前端に到達できなかった。 旅団の兵士は、利用可能なすべての手段で強力な火力ダメージを与え、縦隊を止めて破壊した」と述べた。
2024.08.13
 23:24
Ukrainska Pravda Russia moving troops from Kaliningrad to Kursk Oblast – Lithuanian defence minister <2409-081316>
 ゼレンスキー大統領が8月13日のリトアニアのカスチウナス国防相との会談で、ロシア国防省はクルスク州でのウクライナ軍の攻勢により、カリーニングラードから部隊の移動を余儀なくされていると述べた。
2024.08.13
 21:06
Kyiv Independent 'Hundreds' of Russian soldiers surrendered during Ukraine's incursion of Kursk Oblast, Zelensky says/td> <2409-081314>
 ゼレンスキー大統領は8月13日に、クルスク州での作戦中に、これまでに数百名のロシア兵が投降したと述べた。
 大統領は夜の演説で、「すでに何百人ものロシア兵が降伏しており、彼ら全員が人道的に扱われるだろう。 彼らは自国のロシア軍でさえそのような扱いを受けていなかった」と付け加えた。
 ウクライナ外務省のティヒ報道官は8月13日に記者団に対し、「ロシアとは異なり、ウクライナは領土を奪おうとしているわけではない」が、「国民の命を守りたい」と述べた。
 ティヒ報道官は、ウクライナのロシアのクルスク州への侵攻は、モスクワがドンバスの前線に追加の増援を送るのを防ぎロシアの越境攻撃を阻止することを目的としていると述べた。
2024.08.13
 19:54
Ukrainska Pravda Russia withdraws some troops from Ukraine's south to defend Kursk Oblast – Politico <2409-081313>
 Politicoがウクライナ国防軍タブリア作戦戦略群のリホビイ報道官の発言を引用して、ロシアはクルスク州に転用するためザポリージャ州とヘルソン州に展開していた一部の部隊を撤退させたと報じた。
 しかし、報道官は、それは比較的少ない部隊数であると述べた。
2024.08.13
 19:49
Kyiv Independent Ukraine controls 74 settlements in Russia's Kursk Oblast, Zelensky says <2409-081312>
 ゼレンスキー大統領は8月13日に、ウクライナ軍は現在、ロシアのクルスク州にある74ヵ所の集落を統制下に置いていると述べた。
 隣国のクルスク州への越境侵攻は8月6日に始まり、8月12日までにウクライナ軍はロシア領土の1,000㎢以上を支配していると述べた。 クルスク州の面積は30,000㎢弱で、米国のメリーランド州やドイツのブランデンブルク州と同程度の大きさである。
 ロシアの地域当局は8月12日、ウクライナがクルスク州の28ヵ所の集落を統制していると主張し、侵攻は40kmの前線に沿って最大12kmの深さに及んだと主張した。
 最高司令官のシルスキー大将は8月13日、ウクライナ軍が3km前進し、さらに40㎢のロシア領土を支配下にしたと述べた。
2024.08.13
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August12 2024 <2409-081106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月12日の戦況 =
 プーチン露大統領は、ウクライナとロシアの国境沿いの状況について、自らを有能で知識豊富な管理者として描き続けており、この地域へのウクライナの侵攻に対応する上で進行中の課題の責任を他のロシア軍や政府高官に転嫁している。
 プーチン大統領がロシア高官を懲らしめている映像を公開する露大統領府の決定は、他のロシア当局者に対して、ウクライナのロシア侵攻についてコメントを控えるよう警告している可能性が高い。
 プーチン大統領は、ウクライナとロシアの国境地域のロシア国防省、連邦保安庁(FSB)、国家親衛隊に任務が重複していることが、クルスク州のロシア軍が、作戦の調整に必要な統合指揮統制の確立に苦労していることをさらに強調した。
 ウクライナ軍は、ロシア軍がクルスク州の前線を安定させているという最近のミルブロガーの主張にもかかわらず、クルスク州内でさらに前進しているように見える。
 ウクライナの高官は、クルスク州への進行中のウクライナ軍の侵攻に関する最新情報を提供し、ロシア軍がウクライナと西側のウクライナ支援の信用を落とすためにクルスク州で戦争犯罪を行う可能性があると警告した。
 ウクライナ軍は、8月11日~12日の夜に、モスクワ州のロシア空軍基地に対してUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク近郊に前進した。
 プーチン大統領とロシア国防省は、モスクワで開催されたArmy-2024国際軍事技術フォーラムで、ロシアの国際防衛関係を強調したが、これはおそらく国際的な軍事技術協力を拡大し、ロシア友好国との強力な防衛関係を構えるための努力のためだろう。
2024.08.13
 02:13
Kyiv Independent Mediazona confirms identities of over 61,800 Russian soldiers killed in Ukraine <2409-081302>
 ロシアの独立系メディアであるMediazonaは、BBC Russiaとともに公開された情報を用いて、2022年2月にロシアがウクライナに全面的に侵攻を開始して以来、戦死した61,831名のロシア兵の名前を特定した。
 前回、7月初旬のMediazonaの更新以来、2,106名のロシア兵の名前が死傷者リストに追加された。
 ジャーナリストたちは、彼らの確認された情報は、死亡記事、親戚の投稿、地域メディアの報道、地元当局の声明などの公開情報源からのみ来ているため、実際の数字ははるかに多い可能性が高いと指摘している。
2024.08.13
 01:37
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア領約1000平方キロ制圧、西部クルスク州=ウクライナ軍司令官 <2409-081301>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が12日、越境攻撃を行っているロシア西部クルスク州で1,000㎢の領土を制圧したと明らかにした。 シルスキー大将がロシアへの越境攻撃について言及するのは今回が初めてである。
 ゼレンスキー大統領はTelegramにシルスキー大将の報告のビデオの抜粋を投稿、シルスキー大将はその中で「クルスク州で攻撃作戦を継続しており、現時点で約1,000㎢のロシア領を支配している」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ制圧下にあるロシア領での「人道計画」の準備を命じ、ロシアへの攻撃に長距離兵器を使用する許可を西側の同盟国から得るために必要な措置のリストを作成するよう、国防省などに指示したことも明らかにした。 これに関連してウクライナのウメロフ国防相はこの日、フランスのルコルニュ国防相と電話会談を行い、西側諸国に供与された兵器でロシアの軍事目標を攻撃することを巡る規制を解除するよう要請した。
 ウクライナは6日にクルスク州に対する越境攻撃を開始し、クルスク州のスミルノフ知事代行はこの日、プーチン大統領や治安当局者らが参加する会合で、ウクライナ軍は国境から12kmの地域まで侵入し、州内で28個の集落を制圧したと報告した。
2024.08.12
 23:50
RBC Ukraine Russia redeploys units from Prydniprovskyi to Kursk direction <2409-081212>
 ウクライナ軍タヴリア作戦群の報道官によると、ロシア軍は、特にプリドニプロフスキー方向からクルスク方向に部隊を移動させている。
 報道官は、大隊や他の部隊を含むロシア軍部隊は、プリドニプロフスキー方向から移動しており、そこから明らかにロシア軍が現在最も防御に隙間があるクルスクを含むと述べた。
 彼はまた、プリドニプロフスキー方面に多くのロシア軍がいたとき、攻撃作戦は少なかったと指摘したが、ロシアがクルスク方面を含む部隊の再配置を開始した後、ドニプロ河東岸での活動は急激に増加した。 「これがロシアが防御位置を減らしながらも攻撃を続ける能力があるように見せたいのか、それとも他の計画なのかを理解するには数日かかると思う」と付け加えた。
2024.08.12
 23:00
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア28集落制圧 侵攻後、最大級の打撃 <2409-081211>
 ウクライナ軍の越境攻撃を受けるロシア西部クルスク州のスミルノフ知事代行が12日にプーチン大統領や治安機関幹部が参加した政府会合で、ウクライナ軍が州内の28個集落を制圧し、これまでの住民の死者は12人、負傷者は121人に上ると述べた。
 越境攻撃開始から1週間になる12日、スミルノフ知事代行はウクライナ側が国境から12km前進し、幅は40kmに至ると報告した。 2022年2月にロシアが侵攻を開始して以降、自国領で受けた最大級の軍事的打撃となった。
 プーチン大統領は、ウクライナの越境攻撃の目的は「将来の交渉におけるウクライナの立場を向上させることだ」として、敵を国境外に追い出すよう国防省に求めた。 ロシア側はウクライナ兵をロシア領内から一掃できずに掃討作戦が続いている。
 プーチン大統領はウクライナ側の目的についてさらに、ウクライナ東部などで前進するロシア軍を食い止めることや、ロシア国民をおびえさせ結束を破壊することにあるとし、「ウクライナ側がなぜ、対立の平和的解決に向けたわれわれの提案を拒否するのかが今や明らかになった」と主張した。
2024.08.12
 22:00
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、ベルゴロド州へも越境攻撃狙う ロシアの住民避難続く <2409-081210>
 プーチン露大統領が12日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア南西部クルスク州などの情勢について会議を開き、攻撃の狙いを「今後の和平交渉での立場を有利にするためだ」との見方を示した。
 プーチン大統領は強気の姿勢を崩していないが、ウクライナ軍の越境攻撃は隣接州へと拡大する勢いで、避難住民は増え続けている。
 この会議で同州のスミルノフ知事代行はウクライナ軍が国境から12km幅40kmの範囲で侵入し、12人が死亡、制圧された集落は28に上り、約2,000人の状況が不明だとし12万人以上が避難したと発表した。
Belgorod州の位置 (Google Map)】
2024.08.12
 18:35
RBC Ukraine DeepState reveals number of settlements in Kursk region lost by Russia <2409-081206>
 ロシア当局は、ロシア軍がクルスク地域の28個集落の支配を失ったと主張したが、、DeepStateによると、実際にはその数ははるかに多いという。
 「我々の推定によれば、44個集落が占領された」と、交戦地図の作成者は書いている。 彼らはまた、さらに10個集落の状況が不明であり、この推定は非常に慎重であることを明らかにした。
 DeepStateの作成者によると、ロシアが失ったクルスク地域の実際の集落の数を知っている人はほとんどいないが、ウクライナの守備隊はいくつかの集落の近くで写真を撮ったが、それらの支配を確立することはできなかった。
2024.08.12
 16:03
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア西部2州で住民避難、ウクライナ軍越境攻撃続く <2409-081205>
 ウクライナ軍の越境攻撃を受けているロシア西部では12日までにクルスク、ベルゴロドの2州が住民に避難指示を出した。
 TASS通信が10日、ウクライナ軍が6日から越境攻撃を開始したクルスク州の地元当局によると、6万6,000人以上が退避したと報じた。 南隣ベルゴロド州では州知事が12日に、一部地区の住民の避難が始まったことを明らかにした。
 ロシアの軍事ブロガーによると、クルスク州ではウクライナ軍がガスパイプラインが通る都市スジャを包囲しようとしており、国境から22km離れたコレネボ付近で大規模な戦闘が行われている。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、クルスク州への越境攻撃について初めて認めた。
2024.08.12
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、侵攻したクルスク州内の飛行場つぶしに執着 滑空爆弾搭載機の基地 <2409-081203>
 ロシア西部クルスク州のクルスク市郊外にあるハリノ航空基地は、ウクライナによる奇襲侵攻の中心地となっている国境の町、スジャから最も近い場所にあるロシアの軍用飛行場である。
 ハリノ航空基地にはロシア空軍の第14親衛戦闘機航空連隊が所在していて、第14連隊に所属する24機のSu-30SMは滑空爆弾を搭載できる。 ウクライナでの通称KABは、ロシア軍が多用している強力な兵器で、最も大型のものは重量が3tある。
 ウクライナ軍部隊が6日に北部スーミ州から国境を越えてクルスク州に進撃してくると、ロシア空軍は、少なくとも5個の旅団から成る侵攻部隊やスーミ州内のその基地を滑空爆弾で爆撃し始め、1日の投下数は最大で前線全体の半数に相当する50発ほどに達するらしい。
2024.08.12
 08:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、滑空爆弾で自国内を爆撃し始める 逆侵攻封じ込めに必死 <2409-081202>
 ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への侵攻は10日に5日目に入った。 これまでに州内で15kmあまり前進したウクライナ軍部隊は、支配地域拡大のため急いで前進した際に残していたロシア部隊の掃討に取りかかっている。
 対するロシア軍は強力な滑空爆弾の使用に踏み切り、道路を移動するウクライナ軍の車列などに投下し始めている。
 数百㌔の炸薬を搭載し、40km以上の投弾距離がある滑空爆弾、ウクライナでの通称KABは、1年以上にわたりロシア軍の最も強力な攻撃兵器となってきた。 ロシア軍は地上部隊の攻撃に先立って、滑空爆弾でウクライナ側の防御施設を破壊するのが常套になっている。
 クルスク州ではその滑空爆弾が防御のために使われており、滑空爆弾はロシア軍の新たな増援部隊がクルスク州に到着するまでの間、ウクライナ側の攻撃を遅滞させるための主要な手段になるかもしれない。
 衛星誘導される滑空爆弾を、ロシア空軍のSu-34などは1日あたり100発もウクライナに投下している。 つい最近までは主に、ロシア軍が今春以来、多大な犠牲を払いながら徐々に前進しているウクライナ東部の前線で使われてきた。
2024.08.12
 00:45
RBC Ukraine Russia continues to lose ground: Kursk breakthrough map as on evening of August 11 <2409-081201>
 ロシアは8月11日夕方現在、クルスク地方の領土を失い続けていて、ロシアのアゲンストヴォ通信社によると、戦闘領域は拡大している。
 特に、ロシア国防省の報告、ロシア軍のブログ、NASAの衛星画像によると、スジャンスキー地区での戦闘は、10日とほぼ同じ地域で行われていた。 同時に、ロシア当局は、ウクライナ軍が隣接するベロフスク地区を襲撃したことを認めた。
 11日に戦闘面積は最大720㎢で、これは前日より70㎢広くなっている。
 戦闘が起こった国境から最も遠い地点は、コレネヴォ地区のジェネラルウェル村で、国境から28km、ルゴフ~リルスク道路からすべて9kmであった。 ロシア国防省は、「ロシアに侵入しようとしていた装甲車両に乗った敵の機動部隊はそこで止められた」と述べた。
 ロシア国防省によると、ロシア軍はコレネヴォ地区中心部近くの空中突撃旅団を砲撃した。 NASAの衛星はそこでの火災を記録した。
2024.08.11
 21:10
RBC Ukraine Russia unable to regain lost areas in Kursk region despite reinforcements - Financial Times <2409-081112>
 Financial Timesによると、8月11日現在、ウクライナ軍の侵攻は6日間続いており、ロシアは増援にもかかわらずクルスク地方の失われた地域を取り戻すことができていない
 確認された映像と写真によると、8月6日の作戦開始以来、ウクライナ軍とその装備はロシアに30km前進し、ロシア国境からそれほど遠くないクルスク地方のスジャの町を占領した。
2024.08.11
 20:32
Ukrainska Pravda Ukrainians advance 30 kilometres deep into Russian territory, Russians build defences near Kursk Nuclear Power Plant – BBC <2409-081111>
 BBCによる検証済みロシア国防省の主張と映像は、ウクライナ軍がウクライナとの国境に近いクルスク州のロシア領内30kmの深さまで前進し、クルスク原子力発電所 (NPP) の近くに新たな防衛線が出現したことを示している。
 ロシア国防省は8月11日、、ロシアとウクライナの国境から25kmと30kmに位置するクルスク州のトルピノとオブシチイ・コロデズの集落近くで、ロシア軍がウクライナ軍の突破を防いだと主張した。 BBCは、ウクライナ国防軍が国境のクルスク地区の奥深くまで進軍したことを明白に認めていると呼んでいる。
 オンラインで公開され、BBCが確認した映像には、国境から25km離れたレフシンカ村近くでのロシア軍の攻撃も映っていた。
 BBCの特派員は、クルスク州と国境を接するウクライナの都市スムイで、装甲車と戦車がロシアに向かって絶えず移動しているのを目撃した。 装甲柱には白い三角形の記章が付いており、ウクライナ国内で使用されているハードウェアと区別しているようである。 一方、航空写真には、ウクライナの戦車がロシア国内で戦闘している様子が写っているようである。
 一方、ロシアの領土で戦っているウクライナの戦車を示す衛星画像が浮かび上がった。
2024.08.11
 17:35
RBC Ukraine Kursk breakthrough lays groundwork for negotiations with Putin's successor - Bundestag Committee head <2409-081108>
 連邦議会防衛委員会のファーバー委員長が、クルスク近郊のロシア軍に対する作戦は予想以上に進んでいると指摘したうえで、クルスク作戦は、現在のロシアの独裁者プーチン大統領の後継者との交渉の基礎を築くと述べた。
 「この進展は、ロシア国民に彼らの独裁者が支配を失い、軍指導部が圧倒されていることを示しており、プーチンの後継者との和平交渉のための良い基盤、更に国際刑事裁判所でのプーチンとの交渉も」と弁護委員会の委員長は書いた。
 彼は、ウクライナ軍の前進により、侵略者がウクライナ東部の前線から部隊を撤退させ、その地域のウクライナ軍への圧力が減少したと指摘した。
 同時に、フェイバー委員長は、この作戦がウクライナへのLeopard 2 MBTの供給問題を提起する正当な理由であると考えていると述べた。
2024.08.11
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August10 2024 <2409-081105>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月10日の戦況 =
 ロシア国家反テロ委員会が、ウクライナのクルスク州侵攻に対応して、8月9日にベルゴロド州、ブリャンスク州、クルスク州での対テロ作戦を発表した。
 ロシア大統領府は、戦争状態や戒厳令ではなく、対テロ作戦を宣言することを決定した可能性が高く、ウクライナのクルスク州侵攻の規模を軽視し、国内のパニックや反発を防ぐためであり、大統領府が状況に対応するためにより抜本的な措置を講じることに消極的であることを示している。
 プーチン大統領がボルトニコフを対テロ作戦の責任者に任命した可能性が高いのは、ボルトニコフが以前、ロシア国内の安定と政権を脅かす危機の際に効果的な管理者であることを証明していたからである。
 ボルトニコフの下でFSBが主導する対テロ作戦の複雑な指揮統制の取り決めは、ウクライナの作戦に対するロシアの対応の有効性を低下させる可能性がある。
 ロシア国防省は、クルスク州ですでに活動しているロシア人徴集兵、北部軍の部隊、ウクライナの優先度の低い前線地域から再配置された部隊を組み合わせて、クルスク州でのウクライナの作戦に対する防衛に頼っているとみられ、ロシアが選択した対応の混乱を悪化させている可能性が高い。
 ロシア軍がクルスク州にすでに駐留している徴集兵や部隊、ハリコフ州北部で戦っている近隣部隊、ウクライナの侵攻に対する防衛のための戦域全域での横方向の再配置を使用していることは、ISWが予測したロシアの行動方針 (COA) の可能性が高い数々と一致している。
 ロシア国防省は、前線の最も重要な正面で作戦を実施するために、選ばれた百戦錬磨の部隊に依存しているようである。
 ロシア軍は、ウクライナの最前線地域から追加の徴集兵とより多くの戦闘能力を持つ要員が到着した後に、ウクライナの攻撃に対してより適切に防御しているようである。
 8月10日の衛星画像とロシアの報告によると、ウクライナ軍は以前に報告されたクルスク州の位置をほぼ維持しており、以前に確認された位置よりもわずかに前進している。
 ウクライナ軍のクルスク州への越境作戦は、ロシア大統領府が国境を守るためにますます依存しているロシア人徴集兵の因果関係に関する潜在的な政治危機で脅かしている。
 ウクライナ軍は黒海西部でロシア船とガスプラットフォームを攻撃した。
 イランは近い将来、ロシアに「数百発」のBMを供与すると報じられている。
 ロシア軍はクレミンナ、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
 ロシアのミルブロガーは、ロシア国防省がBlack Raven攻撃UAV志願兵部隊を結成し始めたと主張し、読者にRUB16M ($184,324) を目標に寄付を呼びかけ、部隊にUAVと装備を供給するよう求めた。
2024.08.11
 02:46
RBC Ukraine Russians claim another attempt to breach border in Kursk region <2409-081103>
 ロシアの軍事特派員とZ Channelは、ロシアのクルスク地域での別の国境突破未遂があったと報告している。 ロシアのTelegram Channelによると、今回ウクライナ軍はスジャの南にあるベロフスキー地区に入ったとされている。
 報道によると、数十㌔の突破口が開かれ、ウクライナ軍がベラヤ村周辺を占拠したとされている。 ロシアのベロフスキー地区の雰囲気は、住民が避難に関する何らかの指示を求めており、非常にパニックに陥っていると説明されている。 後に、クルスク州のスミルノフ知事代行がベロフスキー地区の首長に、住民の避難に関する作戦本部の決定の実行を早めるよう指示したことが明らかになった。
 一方、ロシアの従軍記者によると、スジャ地区のウクライナ軍とされる主力は、主導権を握り前進を再開しようとして、より活発になっているという。
 ロシアのポドリャカ従軍記者は、クルスク地域の新たな国境突破について、誰も信頼できる情報をまだ確認していないと報じたが、彼はウクライナ軍がマフノフカに侵入したという確認された報告があり、ロシアが8月11日中にスジャの支配を失う可能性があることを示唆していると指摘した。
2024.08.11
 00:33
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア西部で占領地域拡大か…米国製装甲車などの精鋭部隊投入か <2409-081102>
 ロシア国防省によると、ウクライナ軍が越境した露西部クルスク州では8日に3日連続となる戦闘が行われた。 ウクライナ軍が占領地域を拡大しているとみられる。 将来ロシアとの交渉材料にするため、露領内に占領地域を確保しようとしている可能性がある。
 ゼレンスキー大統領は8日のTV演説で「ロシアは自分が何をしたのか身をもって知るべきだ」と述べ、越境攻撃を行っていることを示唆した。 Reuters通信は2022年2月のロシアによるウクライナ侵略開始以降、ウクライナによる「最大規模の越境攻撃」と報じている。
 Washington Post紙によると、ウクライナ政府高官はウクライナ軍が同州で100㎢を制圧し、露軍兵を多数捕虜にしたと明らかにした。 ISWは8日、ウクライナ軍が国境から最大35km前進したとの分析を示した。
 露軍事ブロガーがSNSに投稿している映像では米国製装甲車などが確認されており、ウクライナ軍の精鋭部隊が投入されている可能性がある。
 露メディアによると、ウクライナ軍は同州スジャ周辺で塹壕を掘るなど防衛陣地の構築を始めた。
2024.08.10 Stars & Stripes Russia tightens security in Kursk region, as fight continues against Ukraine’s surprise incursion <2409-081020>
 ロシアが8月10日、今週のウクライナ軍による侵攻でロシア軍が不意を突かれ、ほぼ2年半にわたる戦争における軍事的脆弱性を露呈したクルスクの国境地域での治安対策の強化を発表した。 ゼレンスキー大統領は、10日の夜の演説で間接的にこの作戦に言及したように見え、ウクライナの当局者がそれを認めるのに最も近づいた。
 開始から5日後も、ウクライナ当局は作戦について沈黙を守っているが、一部のウクライナ兵はソーシャルメディアにビデオや写真を投稿して、その沈黙政策を破ったように見えた。
 9日遅くに投稿されたあるビデオでは、第61旅団の兵士とされる兵士が、スジャのGazprom社施設の外に立っているように見える看板を背にして、ウクライナの旗を持っていた。 「町は全てが落ち着いている」と彼らは言い、「全ての建物は安全だ。 スジャのGazprom社の戦略目標は、第99機械化大隊の管理下にある」と付け加えたが、同旅団の報道官は、ビデオの信憑性についてコメントできないと述べた。
 AP通信は、スジャの中心部から2kmのところに、国境から8km離れた町の郊外の隣の村にGazprom社の施設があることを立証した。
 別のビデオでは、第252大隊のウクライナ兵が、国境から3km離れたロシアのベルゴロド地方のポロズ村に立っていると主張している。
 このビデオは、その地域への侵入が報告された初めてのもので、AP通信は兵士たちが立っていた建物の地理的位置を特定したが、ビデオがいつ撮影されたかは特定できなかった。
2024.08.10
 19:04
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ奇襲、ロシアに衝撃 越境攻撃5日目、緊張続く <2409-081018>
 ウクライナ軍が開始したロシア西部クルスク州への越境攻撃は10日で5日目に入った。 ロシア軍は侵入したウクライナ兵の掃討作戦を展開し、州内では緊張状態が続くが、ロシア国内から一掃する目標は達成できずにいる。 千人程度とされるウクライナ部隊が防衛網を突破した「想定外の奇襲」にプーチン大統領が衝撃を受けているとの情報もある。
 ネット上では9日からウクライナ兵が「スジャはわれわれの支配下にある」と主張する動画が拡散した一方、スジャ市長は同日、TASS通信の取材に制圧を否定した。
 プーチン政権に批判的なメディアMoscow Timesは9日、ロシア政府当局者の話を引用し、今回の越境攻撃がプーチン氏への「強烈な平手打ちになった」と報じた。
2024.08.10
 18:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の北部「逆侵攻」に5個旅団参加 ロシアの増援、HIMARSで撃破し阻止/td> <2409-081017>
 ウクライナがロシア西部クルスク州に奇襲侵攻してから4日目侵攻地域やその周辺で確認されたウクライナ軍旅団の数は、陸軍の4個機械化旅団空中強襲軍(空挺軍)の1個空中強襲旅団の少なくとも5個に増えている。 ウクライナ軍が2023年夏、南部戦線の反転攻勢の主力として投入した兵力は12個旅団だったことから、現時点で判明しているクルスク州方面の兵力はその半分足らずということになる。
 総兵力は最大で兵員1万名装甲車両600両にのぼる可能性があるほか、砲兵部隊や防空部隊、UAV部隊、偵察部隊が侵攻部隊の支援できわめて重要な役割を果たしている。
 5個旅団は4日間でクルスク州のおよそ400㎢を占領し、ロシア側の数十名以上を捕虜にした。 侵攻部隊はロシアにとどまるつもりはない可能性もなおあるが、今のところ攻撃の手を緩める気配はない。
 エストニアの軍人でアナリストのレヒ氏はSNSで「ウクライナが入念に計画を準備していて、この作戦が政治的な効果のあるPR上の大勝利以上のものになることを期待するしかない」と書いている。
 ウクライナ軍が6日に始めた越境攻撃に関しては先に、陸軍の第22独立機械化旅団と第88独立機械化旅団空中強襲軍の第80独立空中強襲旅団少なくとも3個旅団が直接参加しているか、支援任務に従事していることがわかっていた。
2024.08.10
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August9 2024 <2409-081014>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月9日の戦況 =
 ロシアの情報筋は8月9日、ウクライナ軍はクルスク州でさらに東に前進したが、ロシアの情報筋が以前に8月8日に主張していたほど北や西では活動していない可能性が高いという。
 ウクライナ軍は、クルスク州オクチャブルスコエ近くのリルスクの東でロシア軍の車両縦隊を攻撃したと伝えられている。
 ロシア軍司令部は、現在進行中のウクライナのクルスク州侵攻に対処するために、国境地域に配備された既存の部隊と、後方にあり容易に利用可能な部隊(そのほとんどは徴集兵や非正規軍が配置された部隊)に依存しているように見える。 これらの部隊は、ロシア軍司令部が戦域の他の場所からより経験豊富な部隊を追加で投入することを決定したとしても、最初に対応する可能性が高い。
 ロシア軍司令部は現在、ウクライナ侵攻がウクライナ東部でのロシアの作戦の混乱を防ぐために、他の作戦方向から部隊を再配置するという作戦圧力に抵抗している可能性がある。
 ロシア軍司令部は現在、ウクライナ東部または南部からクルスク州に、より経験豊富でより装備の整った前線部隊を移動させている可能性があるが、そのような部隊がクルスク州に到着するにはさらに時間がかかる可能性が高い。
 ウクライナ軍は8月9日、占領下のクリミアとドネツク州のリペツク州にあるロシア軍飛行場と他のロシア軍目標に対して攻撃を行った。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク付近で前進が確認された。
 ロシア国防省は、ロシア軍人に十分な医療を提供しているという姿勢を続けている。
2024.08.10
 08:00
RBC Ukraine Russian ship with Kalibr missiles reported in Black Sea - Ukrainian Navy <2409-081013>
 ウクライナ海軍が、ロシアが戦闘任務のために配備した黒海に駐留しているロシア艦は一隻だけだと報告していると、今朝報じられた。 この艦はKalibur CMを装備しているという。 一方、アゾフ海では露艦艇は確認されていない。 地中海では2隻のロシア艦が発見されており、そのうちの1隻はKalibur CM搭載艦で、一斉射撃で最大4発のミサイルを発射できる。
 軍事筋は、黒海のロシア艦船は、一斉射撃で最大4発のKaliburを発射できると報告した。
 ウクライナ海軍は、過去24時間に、次のような注目すべきロシア船がケルチ海峡を通過したと報告した。
 ・黒海へ 7隻の船、そのうち6隻はボスポラス海峡に向かった。
 ・アゾフ海へ 6隻の船、うち1隻はボスポラス海峡から移動してきた。
 これに先立ち、ウクライナ海軍のプレテンチュク代表は、ロシア軍は水上艦艇ではなく潜水艦に焦点を移していると述べた。
2024.08.10
 07:33
Kyiv Independent IAEA chief calls for restraint as fighting remains ongoing 'in the vicinity' of Kursk Nuclear Power Plant <2409-081012>
 国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長が8月9日に発表した声明で、クルスク原子力発電所 (KNPP) 周辺地域で戦闘が続いていると報じられているため、原子力事故を避けるためウクライナとロシアの両方に最大限の自制をするよう呼びかけた。 この声明は、ウクライナが国境を越えてクルスク州への奇襲侵攻を続けており、ウクライナがロシア領土の奥深くまで進出していると報じられている中で出された。
Kursk原発の位置 (Google Map)】
 IAEAは声明で、グロッシ事務局長は、KNPPでの原子力事故は「深刻な放射線学的影響を引き起こす可能性がある」と述べた。 グロッシ事務局長は、KNPPの6基の原子炉のうち2基が停止中であり、他の2基は完全に稼働していて、残りの2基は建設中だと述べた。
 8月9日の早い時間に、変電所に対するUAV攻撃とされるものによって引き起こされた火災が、KNPPがあるクルチャトフのいくつかの地域で停電を引き起こしたと、地域のスミルノフ知事は主張した。
 クルチャトフのコルプンコフ市長は8月8日、町から数十㌔離れた場所で戦闘が続いていると主張した。
 ロシアの独立系ニュースメディアIStoriesは8月9日、ウクライナ軍が接近する中、ロシアは現在クルスク原子力発電所を防衛する準備をしていると報じた。
2024.08.10
 06:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ部隊、黒海沿岸キンブルン砂州に攻撃 ロシア占領区域 <2409-081011>
 ウクライナ軍情報機関が、ウクライナの特殊部隊が9日にウクライナ南部ヘルソン州キンブルン砂州に対し水陸双方から攻撃を行い、ロシアの装甲車両6両を破壊したことを明らかにした。
Kinburn砂州の位置 (Google Map)】
 ロシア軍は2022年2月の侵攻開始後すぐ、黒海に突き出したウクライナ南部ミコライウ地域のキンブルン砂州を占領したたため、ウクライナがミコライウとヘルソンの港を再開できず、黒海の海上輸送路を経由した輸出が行えない理由の一つは、ロシアが軍事的に有利なこの岬を占領していることとされる。
 ウクライナ軍情報局は声明で「ロシア軍が占領していたキンブルン砂州への攻撃の結果、敵の装甲車両6両が破壊され、30名余りのロシア兵が駆逐された」と述べた。
 一方、InterFax通信によると、ロシア国防省はウクライナ軍の攻撃を撃退したと発表し、この作戦でウクライナ軍は16人の「破壊工作員」を失ったと発表した。
2024.08.10
 05:24
Ukrainska Pravda Russia does not want to redeploy forces to Kursk to avoid disrupting their offensive – ISW <2409-081006>
 ロシア軍司令部は現在、ロシアのクルスク州での衝突がウクライナ東部でのロシアの攻撃作戦を混乱させるのを防ぐために、他正面からの部隊転用に抵抗している可能性がある。
 たとえロシア軍司令部が戦域の他の場所から、より経験豊富な部隊を転用することを決定したとしても、ロシア軍司令部は現在進行中のウクライナのクルスク州侵攻に対処するために、国境地域に配備された既存の部隊と、後方にいる容易に転用できる部隊(そのほとんどは徴集兵や非正規軍が配置された部隊に依存しているように見える)が最初に対応する可能性が高い。
 これらの部隊は、徴集兵、ロシア参謀本部、GRU)や特殊作戦部隊(SOF)の特殊部隊、ロシア国防省の支援の下で活動する追加のチェチェン特殊部隊AkhmatWagnerの残党、そして自称ドネツク人民共和国第1軍団である。
2024.08.10
 05:18
共同通信 ロシア軍、西部州に予備戦力投入 越境のウクライナ軍掃討で緊張 <2409-081005>
 ロシア国防省が9日、ウクライナ軍が越境攻撃で侵入を続けるロシア西部クルスク州スジャ方面野砲や戦車、車両などの予備戦力を投入すると発表した。 6日の攻撃開始から4日目となってもロシア軍が目標とする自国領からのウクライナ軍掃討は終わらず、国境地帯では活発な軍事行動を伴う緊張状態が続いている。
 ウクライナ兵が「スジャはわれわれの支配下にある」と主張する動画がSNSで拡散した。 ウクライナ側は越境攻撃を公式に認めていない。
 米メディアによると、ウクライナ軍はウクライナ経由で欧州に天然ガスを輸出するパイプラインの管理施設を制圧しており、ロシア軍は掃討を急いでいる。
2024.08.10
 02:42
Kyiv Independent 'Ukraine has the right to self-defense,' German Foreign Ministry says on incursion into Kursk Oblast <2409-081001>
 ドイツ外務省は8月9日にPoliticoに発表した声明で、「ウクライナは国際法に明記された自衛権を持っている」と述べ、ロシアのクルスク州で進行中の戦闘に言及して、自衛の原則は自国の領土内に限定されないと付け加えた。 外務省のコメントは、8月7日に「ウクライナは、自国の領土で侵略者を攻撃することを含め、自国を防衛する法的権利を有する」と述べた欧州委員会のスタノ報道官のコメントと一致している。
 ただPoliticoは、ショルツ独首相はウクライナのクルスク州への侵攻についてまだ公にコメントしていないと報じている。
 ウクライナ軍は8月6日に国境を越えてクルスク州に入り、プーチン大統領が「大規模な挑発」と表現したロシア国内での衝突を引き起こしたとし、露国防省は8月9日に、ロシア軍がクルスク州のスジャの町の郊外でウクライナ軍と戦っていることを認めた。 その日の早い時間に露国防省は、ウクライナとの国境から東に10km位置する町、クルスク州のスジャ地区に追加の装備を送っていると述べた。
 米国防総省のシン副報道官も8月8日に記者団に対し、ウクライナによるクルスク地域への侵攻は「米国の政策と一致している」とし、ウクライナは「攻撃から身を守るために」行動を取っていると述べた。
2024.08.09
 18:46
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア西部の軍飛行場を攻撃、ウクライナ発表 誘導爆弾破壊 <2409-080912>
 ウクライナ軍が9日、ロシア西部リペツク州ロシア軍飛行場を同日未明に攻撃し、保管されていた誘導爆弾を破壊したと発表した。 ウクライナはロシアの空爆能力やミサイル発射能力を弱めるため、ロシアの空軍基地を攻撃している。 攻撃により一連の爆発が起きたとしている。
 ウクライナ軍はTelegramに「大規模な火災が発生し、複数の爆発が起きた」と投稿した。 攻撃対象となったのはSu-34Su-35MiG-31が駐機する飛行場だったという。
 治安当局者がReutersに明らかにしたところによると、攻撃はUAVで行われた。 飛行場には数十機の航空機とヘリコプターが駐機していたほか、700発の誘導爆弾を格納した倉庫もあった。
2024.08.09
 15:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、越境攻撃に精鋭の空挺旅団も投入 「本格侵攻」の様相強まる <2409-080910>
 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に仕掛けた奇襲攻撃の3日目、州内を走行する装甲車両の車列から、ウクライナ軍の旅団で最も装備が充実し、最も機動力が高い旅団のひとつである第80独立空中強襲旅団が、この越境攻撃作戦に参加していることが確認された。
 8日にSNSで共有された動画には、T-64BVもしくはT-80BV BMT、UR-77地雷除去車、IMR-2戦闘工兵車、BTR-80 APC、そして米国製Stryker IFVが移動する様子が映っていた。 各車両はUAV対策のケージ装甲を装備し、BTR-80の車上には歩兵が10名位が乗っている。 そばで、ウクライナの砲兵が迫撃砲で射撃を行う姿も見える。
 82mm迫撃砲の射程は3~4km程度で、これまでの経緯や状況から、映像がロシア側の陣地に対する本格的な攻撃の初期の瞬間を捉えたものなのは明らかである。
2024.08.09
 14:25
Kyiv Independente Russia claims Ukraine's forces reach outskirts of Sudzha in Kursk region <2409-080909>
 ロシア国防省は8月9日、ウクライナの侵攻が4日目に入っても続く中、ロシア軍がスジャの町の西郊外でウクライナ兵に対して攻撃を行っていると主張した。
Sudzhaの位置 (Google Map)】
 スジャはウクライナとの国境から10km未満に位置し、クルスク市はスジャの北東に85kmの場所にある。 ロシアが、ウクライナ軍が町に到着したと主張したのは、そこにウクライナ軍がいるという複数の報道がある中で、これが初めてである。
 同省によると、ロシア軍はダリーノ、ゴゴレフカ、メロヴォイ、ニコルスキーの集落近くでも「ウクライナ軍の人員と設備に攻撃を仕掛けている」という。
 戦闘はクルスク地方のクルチャトフから数十㌔の場所で続いていると、コルプンコフ町長は主張した。 この町は、ウクライナのスムイ州から150kmに位置し、クルスク原子力発電所がある。
 ロシアの戦争賛成派のTelegram Channelも、ウクライナ軍は重要な高速道路があるリゴフの町から15kmのところにいると主張している。
 Kyiv Independente紙は、これらの主張を確認できなかった。
2024.08.09
 13:30
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア西部に大規模無人機攻撃と州知事、空軍基地で火災か <2409-080906>
 ロシア西部リペツク州のアルタモノフ知事がTelegramで9日、ウクライナのUAVによる大規模攻撃で爆発が起きたとし、一部地域から住民を避難させていると明らかにした。 InterFax通信は地元当局者の話として、リペツク市郊外の空軍基地で火災が発生したと報じた。
 6人が負傷したほか、電力供給に影響が出ているという。 空軍基地周辺などの4つの集落が避難の対象になっているとした。
 アルタモノフ知事は、SNS上で市全体に避難を呼びかける投稿が見られるのはウクライナによる心理戦の一環だと主張したが、ウクライナはリペツク州への攻撃を発表していない。
2024.08.09
 12:00

(22:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August8 2024 <2409-080904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月8日の戦況 =
 8月6日に始まったクルスク州へのウクライナの国境を越えた機械化部隊の攻撃は、ロシア領内でのウクライナの作戦の一環として継続されている。 ISWは、ウクライナの作戦上の安全を損なうことを避けるために、このウクライナの作戦の意図についての評価を提供しない。
 衛星画像とロシアの主張は、ウクライナ軍が8月8日にクルスク州にさらに急速に前進し続けたことを示しており、ウクライナ軍はスムイ州との国境から35km離れた地域にいると伝えられているが、ウクライナ軍は、クルスク州でのウクライナの進軍に関するロシアの主張の最大主義的な範囲内で、すべての領土を支配しているわけではないことはほぼ確実である。
 ロシア国内でのウクライナの大幅な前進は、ロシアの安定、安全保障、地政学的な復活の遺産を固めようとするプーチン大統領の数十年にわたる努力に対する戦略的な打撃となるため、クレムリンはほぼ確実に、ウクライナ軍が奪取したクルスク州のロシア領土を奪還し、ウクライナの活動をさらに阻止しようと努力するであろう。

COA (行動方針) 1:ロシア軍司令部は、既存の徴集兵、連邦保安庁(FSB)国境警備隊、ロスグヴァルディア、およびすでに国境地域に配備されているその他の非正規軍を使用して、ウクライナ軍を押し戻し、クルスク州でのウクライナの作戦から防御することを決定する可能性がある。

COA 2:ロシア軍司令部は、クルスク州でのウクライナの攻勢に対応するために、ロシアとウクライナの国境沿いに展開している既存の北部部隊グループを使用することを決定する可能性がある。

COA 3:ロシア軍司令部は、2024年夏の攻撃計画のために蓄積した作戦予備力、および/または比較的準備が整った、より戦闘効果的な前線部隊を戦域の他の場所からクルスク州に再配置することを選択する可能性がある。

COA4:ロシア軍司令部は、現在クルスク州に投入している兵力を維持しようとするかもしれないが、ロシアの領土奪還能力を向上させるために、重要な航空部隊と攻撃部隊を同地域に再配置する可能性がある。

 ウクライナのクルスク州への侵攻に対するロシアの一貫した対応の欠如と、報告されたウクライナの進軍速度は、ウクライナ軍がロシアとの国境沿いで作戦上の奇襲を達成できたことを示している。
 ウクライナ当局は、ウクライナがクルスク州で進行中の作戦について、まだ直接コメントしていない。
 米当局者は、ウクライナがクルスク州で進行中の作戦は、ロシア国境地域内の軍事目標を攻撃するウクライナの能力に対する米国の制限に違反していないと指摘した。

2024.08.09
 09:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナのロシア越境攻撃、3日目に突入 米政府「事前の連絡なかった」 <2409-080902>
 ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は8月8日に3日目に突入し、ロシア軍は予備部隊を投入してウクライナ軍との戦闘を続けている。
 ロシア国防省によると、ウクライナ側の勢力はモスクワの南西530kmのクルスク州スジャの北西に進撃した。 スジャの北東60kmにはクルスク原子力発電所がある。 親露派軍事ブロガーのポドリャカ氏によると、クルスク原発まであと30kmの地点で激しい戦闘が行われているという。 ロシア国営通信RIAは、国際原子力機関(IAEA)はクルスク原発周辺の状況を把握しており、状況を監視していると報じた。
 ウクライナ軍はクルスク攻勢について現在も沈黙を守っているが、ゼレンスキー大統領は8日に、ウクライナ軍の「奇襲」能力と成果を上げる能力を称えたが、クルスクについて直接言及しなかった。
 ロシア軍参謀総長のゲラシモフ上級大将はプーチン大統領に対し、ロシア軍がウクライナ兵約1,000名による攻撃を阻止したと報告し、ロシア国防省は8日に軍と連邦保安局(FSB)がウクライナの前進を阻止し、クルスク州でウクライナ軍と戦っていると表明したうえ、ウクライナは戦車8両を含む82両の装甲車両を失ったとした。
 米大統領府は、この攻撃について事前に知らされていなかったとし、紛争激化の恐れがあるとウクライナに警告した。 匿名の米政府関係者が、ウクライナに軍事行動の詳細な目的を尋ねたと明らかにした。
この関係者によると、ウクライナ軍は国境地帯の北側で軍事行動を行っており、防衛目的で米国が提供する武器の使用が可能だと伝えているという。
2024.08.09
 09:07
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア領100平方キロ制圧か <2409-080901>
 Washington Post紙が8日、ゼレンスキー大統領の顧問の話として、ウクライナ軍がロシア西部クルスク州への越境攻撃でロシア領約100㎢を制圧したと報じた。
2024.08.08
 23:40
Kyiv Independent Gerasimov ignored warnings of Ukrainian troop buildup near border, Bloomberg reports <2409-080822>
 Bloombergが8月8日にクレムリンに近い情報筋を引用して、ロシア軍参謀総長のゲラシモフ上級大将は、ウクライナ軍がクルスク州の国境近くに集結しているという諜報機関の警告を無視したようだと報じた。
 ウクライナ軍は8月6日に国境を越えてクルスク州に入り、ロシアの領土で衝突を引き起こした。
 ロシア国防省は8月8日、ロシア軍がウクライナとの国境近くの2つの地区でウクライナ軍と戦っていると主張した。
 Bloombergは、ゲラシモフ上級大将と高官が、「ウクライナ兵がロシア西部のクルスク州との国境近くに集結していたという諜報機関の警告攻撃を開始する2週間も前に無視したようだ」と報じた。
 匿名の情報筋がBloombergに、プーチン大統領も軍の増強について説明を受けていなかったと語ったと報じられている。
 Bloombergは、情報筋が「ゲラシモフ上級大将が近いうちに解任される可能性は低いが、彼の戦争の扱いに対するクレムリンの忍耐力は限界に達している」と指摘したと付け加えた。
 プーチン大統領は8月7日、ゲラシモフ上級大将や他の高官と会談し、ゲラシモフ上級大将はプーチン大統領に「クルスク方向へのウクライナの前進が止まった」と伝えていた。
2024.08.08
 20:47
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナの越境攻撃、3日目に突入 欧州向けガス輸送は正常 <2409-080820>
 ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は8日に3日目に突入した。 ロシア軍は予備部隊を投入してウクライナ軍との戦闘を続けている。
 ウクライナ軍は6日にクルスク州に対する越境攻撃を開始し、ロシア国防省によると戦闘は7日にかけても続き、ウクライナ側の勢力はクルスク州スジャの北西に進撃した。
 モスクワの南西530kmに位置するスジャは、ウクライナ経由で欧州に輸出されるロシア産天然ガスの中継拠点になっており、スジャ近辺で激しい戦闘が続いていることで欧州への輸送を巡る懸念が高まっているが、ウクライナ当局は8日、パイプラインは正常に機能していると明らかにした。
 スジャの北東60kmにはクルスク原子力発電所がある。 親露派軍事ブロガーのポドリャカ氏によると、クルスク原発まであと30kmの地点で激しい戦闘が行われている。  ロシア国営通信RIAは、国際原子力機関 (IAEA) はクルスク原発周辺の状況を把握しており、状況を監視していると報じた。
 ウクライナ軍はクルスク攻勢について現在も沈黙を守っており、ゼレンスキー大統領は8日にウクライナ軍の「奇襲」能力と成果を上げる能力を称えたが、クルスクについて直接言及しなかった。
2024.08.08
 20:15
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍がロシア領内に「陣地」 「予想外」の攻撃に対応できず <2409-080819>
 ウクライナ軍が6日からロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けていて、ロシア軍は「敵を壊滅している」と主張するが、ロシアの軍事ブロガーは、ウクライナ軍は制圧した集落に陣地を築いていると伝え、これまでで最大規模の越境攻撃になる様相で、今後の国際情勢をにらみ、ロシアを和平協議につかせる圧力とする狙いの可能性がある。
 ロシア国防省や独立系メディアによると、攻撃が始まったのは6日早朝で、戦車やSAMなどを装備したウクライナ軍の部隊が越境して10km以上前進して、11集落を占拠した可能性がある。 クルスク州知事代行らの発表では、少なくとも6人が死亡し、30人以上が負傷して、住民3千人が避難した。
 独立系メディアMeduzaは、ロシア側は国境警備隊や徴集兵などの戦車などを持たない部隊が対応したと報じた。
 兵力や兵器が侵攻最前線に集中配備されて手薄になったとして、攻撃を受けた可能性がある。
2024.08.08
 19:34
RBC Ukraine Offensive in Kursk region advances three key objectives for Ukraine - The Telegraph <2409-080818>
 ウクライナはクルスク地域での活動を公式に確認していないにもかかわらず、Telegramによると、そこでの戦闘はウクライナの3つの主要な目標を示している。
 クルスク地域での戦闘から2日足らずで、ロシアは領土の350㎢の支配を失ったことで、さらに、数十人のロシア人がウクライナ軍に捕らえられていると報じられている。
 ウクライナは、クルスク地域の状況に対する支配を公式に確認していないが、そこでの戦闘は、ウクライナの3つの主要な目標を示している。

目的その1は、ドネツクでの攻撃作戦からロシア軍をそらすことで、先週、ロシアはこの方向に大きく前進し、ニューヨークの村に接近した。
 ロシアはハリコフ方面で成功を収めていないため、ロシア軍は今後数週間でさらに多くの徴集兵をドネツクに振り向ける可能性がある。 クルスク攻勢作戦は、このプロセスを複雑にしている。

目的その2は、ロシア国内に不和の種をまくことで、2023年に入ってから、ロシアはウクライナでの小規模な攻撃行動を再開しており、そのため、いわゆる親ウクライナ派のロシア人パルチザンが定期的にロシア領に侵入し、ベルゴロドのいくつかの国境集落を一時的に占拠している。
 2024年3月には、これらの仕業がクルスクに拡大された。
 これらの行動は、ロシア国内でますます脆弱になる安全保障意識を弱体化させ、戦争が自分たちにも起こり得ることをロシア国民に示すことを目的としていた。

目的その3は、今後の協議において領土交換に関する交渉を進めることで、リークによると、ゼレンスキー大統領は、モスクワに圧力をかける手段としてロシアの村を占領することを検討していたと報じられている。  具体的には、ハリコフとクルスクの間で土地区画を交換することについての議論が進行中で、ウクライナがクルスク地域の村々を押さえることができるかどうかは不明だが、攻勢はロシア領土を突破する方が、ウクライナ東部のロシアの要塞を破壊するよりも簡単であることを示している。

2024.08.08
 14:44
Kyiv Independent Battles in Kursk Oblast ongoing in two districts, Russia claims <2409-080814>
 ロシア国防省は8月8日、ロシア軍がクルスク州スジャンスキーコレノフスキーの国境地区でウクライナ軍と引き続き交戦していると主張した。
SudzhanskyKorenovskyの位置 (Google MaP)】
 ウクライナ軍は8月6日に国境を越えてクルスク州に入り、プーチン大統領が大規模な挑発と表現したロシア国内での衝突を引き起こした。
 ウクライナは、ロシアがウクライナのドネツク州で攻撃を強化している最中に行われるクルスク州での作戦について、ほとんどコメントを拒否している。
 ロシア国防省も「敵の前進を防いだ」と主張し、ロシア軍参謀総長のゲラシモフ上級大将に同調した。 その前日、ゲラシモフ上級大将はプーチン大統領にウクライナ軍のクルスク州の奥深くへの前進が止められたと報告していた。
 一方、ロシアのTelegram Channelは、ウクライナとの国境から10km以内に位置する人口約5,000人の町、スジャですでに戦闘が始まっていると主張した。
 ISWは8月7日の評価で、衛星画像は、ウクライナ軍がロシアのクルスク州に最大10kmまで前進し、少なくとも2つのロシアの防衛線と要塞を通過したことを示していると述べた。
 クルスク州はウクライナのスムイ州との国境に位置しており、2022年4月にロシア軍が州から押し出され、国境を越えて戻されて以来、毎日のように攻撃を受けている。
2024.08.08
 12:32
BBC News

(Yahoo)

ウクライナがロシアに越境攻撃、主要ガス施設制圧との情報も クルスク州に非常事態宣言 <2409-080811>
 ロシアが6日、ウクライナと国境を接するクルスク州がウクライナ軍の越境攻撃を受けたと発表した。 攻撃は翌7日も続いており、同州に非常事態が宣言された。
 クルスク州のスミルノフ知事代行は非常事態宣言について、「この地域への敵軍の侵入がもたらす影響を排除するため」に必要なものだと説明した。
 スミルノフ知事代行は先に、国境地帯からは数千人が避難し、複数の都市から医師たちが集められていると述べていた。
 ロシアが数百人のウクライナ部隊が6日朝にクルスク州の町スジャ付近の国境を越えたと発表したのを受け、プーチン大統領はウクライナが「大規模な挑発行為」を開始したと非難していた。
 ロシア大統領府はウクライナ軍の攻撃には戦車11両と装甲戦闘車両20両以上が加わっていたと付け加えた。
 ウクライナ国会議員のホンチャレンコ氏は7日夕、ウクライナ軍がスジャの主要なガス施設を制圧したと発表した。 ここは、ロシアからウクライナを経由してEU諸国へ天然ガスを輸送するのに必要な施設で、侵攻が開始してからも運用が続いていて、この施設がロシア産ガスをEUへ運ぶ唯一の地点となっていた。
2024.08.08
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August 7 2024 <2409-080809>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月7日の戦況 =
 ウクライナ軍は、8月7日にロシア領内機械化部隊にる攻撃が続く中、ロシアのクルスク州に最大10kmまで前進したことを確認した。
 クルスク州でのウクライナの攻撃活動に対するロシア大統領府の対応は、これまでのところ矛盾しており、ロシアはこの動きを注目すべきウクライナの戦線拡大として提示することと、その潜在的な影響を誇張して国内の不満を危険にさらすことを避けながらバランスを取ろうとしている。
 一部のロシアのミルブロガーは、ロシア軍司令部がクルスク州へのウクライナの攻撃作戦の準備を察知したり、防いだりしていないと強く批判した。
 ウクライナ軍は、クルスク州上空でFPV UAVを使ってロシアのMi-28を撃墜したと報じられており、ウクライナ軍がUAV能力を成功裏に適応させ続けていることを示している。
 ウクライナ軍情報局長官のブダノフ中将が8月7日、ロシアの攻撃能力は1ヶ月半~2ヶ月以内に最高潮に達すると評価しており、これは現在のロシアの攻撃能力に関するISWの評価と概ね一致している。
 国連ウクライナ人権監視団 (HRMMU) のベル代表は、ロシアが収容所でウクライナ人捕虜の95%を拷問していると述べた。
 モルドバ中央選挙委員会 (CEC) は8月7日、2024年10月の大統領選挙と国民投票親露派勝利選挙区を登録しないと発表した。
 ロシアの裁判所は8月7日、ロシアの超国家主義ミルブロガー、Telegram channel Moscow Callingの管理人クルシンに対し、ロシア軍に関する「偽の」情報を公開したとして、6年半の刑を言い渡した。
 ウクライナ軍は最近、チャシフ・ヤールの南で陣地を奪還し、ロシア軍はシヴェルスクの北東、ドネツク市の南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地域に前進した。
2024.08.08
 05:46
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部に千人越境攻撃 ウクライナ軍、侵攻後最大 <2409-080805>
 ゲラシモフ露参謀総長が7日、前日朝からウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州のスジャ地区ウクライナ軍の千名の部隊による越境攻撃があったとプーチン大統領に報告した。
 ウクライナ軍の進撃は食い止めたものの、7日現在でロシア領内にウクライナ兵が残っているとし、掃討作戦が続いていると述べた。
 クルスク州には7日から非常事態が宣言された。
 これまでにもウクライナ側の地上越境攻撃はあったが、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以降で今回が最大規模とみられる。
 ウクライナ側は公式声明などを発表していない。
2024.08.08
 01:12
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍がロシア領を大規模攻撃 「11集落占拠」の可能性も <2409-080801>
 ロシア国防省などによると、ウクライナ軍が6日早朝にロシア南西部クルスク州で越境攻撃を行った。 地元当局は、少なくとも市民5人が死亡したと発表し、ロシアの独立系メディアは11の集落が占領された可能性があると伝えており、ロシアのウクライナ侵攻後、ウクライナ側による最大規模の越境攻撃との見方も出ている。
Kursk州の位置 (Google Map)】
 ゲラシモフ露軍参謀総長は7日の国家安全保障会議でプーチン大統領に、戦車などで武装したウクライナ軍の1,000名規模の部隊が、ウクライナとの国境に接する地区の制圧を目標に越境攻撃したと報告した。
 同州のスミルノフ知事代行は5人が死亡したとSNSに投稿し、TASS通信は24人が負傷したと報じており、さらに死傷者が増える可能性がある。
2024.08.07
 23:54
RBC Unkaine Russia could lose control over 350 square kilometers in Kursk region - Media <2409-080716>
 8月7日の時点で、ロシアはクルスク地域の最大350㎢の地域に対する支配を失う可能性があるという。 ロシアのメディアによると、水曜日の夕方までに、クルスク地域でロシアが失った領土の総面積は350㎢に達した可能性がある。
 国防省に近いTelegram Channel Rybarによると、18:00までにロシアはすでに、ゴルナルの南に位置するガイエヴォクリリフカと同様に、スジャの西部郊外の支配権を失っていた
 ロシア軍はさらに、北西部に位置するレオニドヴォリュビミフカも失ったとされており、コレネヴォ村は脅威にさらされている。
 ロシアはクルスク地域、特にスジャ地域での戦闘について二日連続で報告している。 一部のロシア・マスコミは、ロシアは既にいくつかの集落の支配を失ったとさえ主張している。
 7日に知られているすべての情報は、資料「クルスク地域の侵害の背後にある目的は何ですか、そしてなぜ参謀本部は沈黙しているのですか?」で見ることが出来る。
2024.08.07
 21:09
Kyiv Independent 'Ukraine has legal right to defend itself,' EU says on incursion in Russia's Kursk Oblast <2409-080715>
 欧州委員会のスタノ報道官が8月7日、ロシアのクルスク州で進行中の戦闘について、Suspilneへのコメントで「ウクライナは自国の領土で侵略者を攻撃することを含め、自国を防衛する法的権利を持っている」と述べた。
 EUはロシアの侵略に対するウクライナの正当な防衛権と、主権と領土保全を回復するための努力を引き続き全面的に支持する」とスタノ報道官は述べた。
 ウクライナ軍は8月6日に国境を越えてクルスク州に入りプーチン露大統領が「大規模な挑発」と表現したロシア国内での衝突を引き起こした。 ウクライナは、この地域での戦闘についてコメントしていない。
 ロシアの戦争推進派Telegram Channelは、スジャコレネヴォの町で戦闘が続いていると主張し、ロシア軍はウクライナ経由でヨーロッパにガスを輸送するスジャ・ガスメーター基地から撤退したと書いた。
SudzhaKorenevo の位置(Google Map)】
 状況に対応して、米国家安全保障会議のカービー報道官は、米国は、ウクライナが国境近くに差し迫った脅威を攻撃にするため米国が供給した武器を使用することを認める政策を変更していないと述べた。
2024.08.07
 20:42
Ukraine Pravda Bulgaria joins NATO mission for training Ukrainian troops <2409-080713>
 ブルガリア閣僚理事会が8月7日の会合で、ブルガリア軍がNATOウクライナ安全保障支援訓練 (NSATU) に参加することを認めた。 ブルガリア政府は、ウクライナ将兵を訓練するNATOの計画にブルガリア軍が参加することを認めた。
 ブルガリア政府は「この決定を採択することにより、わが国はウクライナを支援し、欧州大西洋の価値を守り、国際平和と安全を維持するための共同努力における同盟との連帯を再確認するというコミットメントをしっかりと示す」と強調した。
 NATOの作戦に参加するブルガリア軍兵士の数はまだわかっていないが、これに先立ち、ブルガリアは、ウクライナ軍の訓練も行っていたEUウクライナ軍事支援ミッション (EUMAM Ukraine) に50名を派遣した。
2024.08.07
 16:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナのロシア人義勇兵組織が再び越境襲撃 貴重な兵力の浪費に <2409-080708>
 ウクライナ北部スーミ州から越境してロシア南西部クルスク州の国境の町チョトキノに短期間の襲撃を行ってから5ヵ月後、ウクライナ側に立って戦うロシア人の義勇兵組織、自由ロシア軍団が再び動き出した。
 米国製Stryker IFVに乗った軍団員は6日、国境を越えてクルスク州の国境近くの町スジャに侵入した。 スジャはチョトキノから東へ55kmほどに位置する。
 自由ロシア軍団はすぐさまロシア軍のT-62 MBT 2両を撃破し、数人を捕虜にし、ロシア空軍のKa-52 1機を撃墜した。 ヘリの乗員は死亡したもようである。
 何もかも劇的だが、貴重な軍事リソースの恥ずべき浪費と言わざるを得ない。 自由ロシア軍団がほとんど軍事的価値のないスジャを徘徊し出すのと同じころ、ウクライナ東部ドネツク州ホルリウカのすぐ西に位置し、ウクライナ軍の防御拠点だった集落ニューヨルクでは、ウクライナ軍の旅団が撤退しようとしていた。 ウクライナ軍は戦力が薄く引き伸ばされたかたちになっている。
2024.08.06
 23:48
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、南部国境に予備軍投入 ウクライナの攻撃で民間人に死者 <2409-080617>
 ロシアが6日、ウクライナ軍による戦車とウクライナ戦闘員数百名によるロシア南部クルスク州の国境地帯への攻撃を受け、予備軍を投入したと発表した。 これより先に同州のアレクセイ・スミルノフ知事代行は、ロシア軍と連邦保安局 (FSB) の国境警備隊がウクライナによる国境侵犯を阻止したと発表していた。  ロシア国防省は声明で、戦闘はまだ続いているとした上で「国境を守る部隊は、FSBの国境警備隊と連携して国境地帯とウクライナ北部スムイ州のウクライナ予備軍による攻撃を撃退し、敵に砲火を浴びせている」と述べた。
 スミルノフ知事代行はTelegramへの投稿で、複数の集落がウクライナからの大規模な砲撃を受け、スジャで女性の民間人が死亡し、ネハエフカ近隣ではミニバスを運転していた男性がUAVの攻撃を受けて即死し同地域全体で18人が負傷したとと発表した。
 一方知事代行は「国境地帯の状況は依然として厳しいが、われわれの防衛部隊は敵の殲滅に成功している」との見解を示した。
 銃撃や死傷者の報告について、Reutersは独自に確認できていない。
2024.08.06
 23:38
Kyiv Indepedent Russian helicopter, tanks reportedly destroyed in fighting across border in Kursk Oblast <2409-080615>
 クラウドソーシングの監視サイトのDeepStateが8月6日、ロシアのクルスク州への越境侵攻が報じられる中、撃墜されたロシアのKa-52破壊された戦車2両が写っているように見える写真を共有した。
 この写真は、ロシア国防省がウクライナ軍が国境を越えて攻撃を開始したと主張した後に撮影されたもので、独自に確認することはできなかった。
 これに先立ち、スムイ州のウクライナ当局は、この地域の軍隊がロシアのヘリ1機、UAV 2機、BMを撃墜したと述べた。 この発表は、ロシア軍が同州で攻撃を強化しているという報道と同時期に行われた。
2024.08.06
 18:26
Kyiv Post Russia dispatches reinforcements to tackle Ukrainian cross-border attacks in Kursk Region <2409-080613>
 ロシア軍がクルスク州でのウクライナの越境攻撃に対処するため、増援部隊を派遣しようとしている。 ロシアの声明によると、ウクライナ軍は8月6日の朝に、クルスク地方のニコラエボ・ダリノとオレシュニャの集落近くのロシア国境位置への攻撃を開始した。
 ロシア国防省のTelegram Channelのメッセージによると、モスクワ時間08:00に、ウクライナの第22機械化旅団300名の部隊が、11両の戦車20両以上の装甲車の支援を受けて、8月6日にウクライナとのロシア国境クルスク地域の陣地を攻撃し、この地域で活発な戦闘が行われていることを確認し、同地域に増援部隊を派遣していると発表したと書かれている。