ロシアのウクライナ侵攻(2022年)に関する資料

(その14:ウクライナ軍の反攻停滞)

その14:ウクライナ軍反攻停滞  (11月01日~    )
その13:ウクライナ軍反攻開始  (06月05日~10月31日)
その12:ウクライナ軍反攻前段階 (05月09日~06月04日)
その11:バフムトを巡る攻防   (02月24日~05月08日)
その10:ロシア軍のヘルソン撤退 (11月12日~02月23日)
その9:ロシアのウクライナ領編入(09月30日~11月11日)
その8:ウクライナの反転攻勢  (08月30日~09月29日)
その7:ウクライナの反攻準備  (07月09日~08月29日)
その6:ウクライナ東部の攻防  (05月06日~07月09日)
その5:東部のロシア軍攻勢   (04月19日~05月06日)
その4:ロシア軍の北部退却   (04月03日~04月18日)
その3:ウクライナ軍の攻勢   (03月20日~04月02日)
その2:ロシア軍の進撃頓挫   (03月01日~03月19日)
その1:ロシア軍の進撃     (02月24日~02月28日)

ロシアのウクライナ侵攻(2014年)に関する資料

 2014年ロシアの反転攻勢以降の資料
 2014年マレーシア機撃墜事件以降の資料
 2014年クリミア奪取以降、ウクライナ国境から露軍撤退開始までの資料
 2014年クリミア奪取までの資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.07.26
 05:42
時事通信

(Yahoo)

ロシア、捕虜の内臓切除か 臓器移植の闇市場存在?  ウクライナ報道 <2408-072602>
 ウクライナ国営Ukrinform通信が25日までに、ロシア軍の捕虜になり返還されたウクライナ軍兵士の一部遺体に内臓がないとする遺族の話を報じた。
 遺族はロシアに臓器移植の闇市場が存在し、捕虜の臓器が使われている可能性があると主張しているが、詳細は不明である。
2024.07.25
 18:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の旅団が総崩れ、数百人の部隊に包囲の危機 東部プロフレス村方面 <2408-072511>
 ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカの北西にあるプロフレス村付近で、ウクライナ軍の部隊が包囲される寸前になっている。 部隊は数百名規模かもしれない。 ロシアがウクライナに対する戦争を拡大して2年5ヵ月たつなか、ウクライナ側にとって現在、最も脆弱になっている可能性がある方面で新たな難局になっている。
 廃墟と化しているアウジーウカの西の戦場では最近、不吉な兆候があった。 ロシア軍の数個の自動車化狙撃連隊は1週間で西へ6km前進していた。 この戦争でのロシア軍の進撃ペースとしては相当速いものである。
 家屋100棟ほどの小さな村であるプロフレスに進撃したロシア軍部隊は二手に分かれ、ウクライナ軍の第31独立機械化旅団の2個大隊をほぼ包囲した。
 友軍はそれほど遠くない場所にいて、包囲寸前の部隊も持ちこたえている。 ウクライナの調査分析グループDeepStateは24日、「撤退命令は出ていない」と報告しているが、撤退命令はすぐに出てもおかしくない
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は、最後の1人になるまで戦い抜くという戦い方はしない方針を示している。 シルスキー大将は以前、英Gurdian紙に「わが軍にとって兵士の命を守ることは非常に重要で、廃墟を死守するということはない」と語っていた。
2024.07.25
 15:02
Kyiv Post Russia to soon deplete offensive capabilities: Ukraine's National Guard Commander <2408-072508>
 ウクライナ国家警備隊司令官のピブネンコ准将がUkrinfoの取材で、ロシアは「あと1ヶ月半」で多面的な攻勢を維持することができずその時点でウクライナは主導権を握る準備ができているはずだとし、ロシアには無限の資源があるわけではないと述べた。
 「難しいが、敵の攻撃能力は無限ではなく、どれだけの損失を被るのか...もう1ヶ月か1ヶ月半かかると思うが、彼らは一度に多くの方向に積極的な攻撃を行うことができなくなり、いずれにせよ守勢に立つであろう。 そして部隊を再編し、準備する必要がある」と語った。
 ロシアの攻勢は、モスクワがチャシフ・ヤールとアウディーイフカの近くで徐々に前進したドンバス地域を含む、複数の戦線で活発に活動している。 南部のヘルソン戦線では、ロシアの活動が続いているため、ウクライナ軍は最近、クリンキー橋頭堡から撤退せざるを得なかったが、ウクライナはハリコフ州とスムイ州でのロシアの新たな攻勢を封じ込めることにも成功している。
2024.07.25
 09:10
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍総司令官「ロシア軍の目標達成を阻止」 ハリコフ州への越境攻撃 <2408-072506>
 英Guardian紙が24日、ウクライナ軍総司令官のシルスキー陸軍大将との面談記事として、東部ハリコフ州の国境地域に緩衝地帯を確保しようとした露軍の目標を、ウクライナ軍が阻止することに成功したとの認識を示したと報じた。 ただ、同州での戦闘はなお続いているとした。
 露軍は5月に、ハリコフ州への越境攻撃に着手し、プーチン大統領は越境攻撃の目的について、同州に接する露領土をウクライナ軍の攻撃から守るための緩衝地帯を設けることだと主張した。
 越境攻撃の開始当初、ウクライナ軍は後退を強いられたが、同州に増援部隊を派遣し、欧米諸国から供与された兵器も投入した結果、戦線の安定化に成功したとされ、過去1ヵ月以上、露軍の目立った前進は伝えられていない
 全体的な戦況についてシルスキー大将は、露軍の戦力はウクライナ軍の2~3倍で、ウクライナ軍より優位だと認めた上で、露軍の物量に対し、兵器の性能差などで対抗する考えを示した。
 シルスキー大将は東部ドネツク州などで露軍が徐々に前進していることに関し、露軍は戦略的価値の高い都市の制圧などには成功しておらず、局所的な「戦術的勝利」を収めているに過ぎないと説明し、露軍が強引な前進の代償として、ウクライナ軍の3倍の死傷者を出しているとも指摘した。
2024.07.25
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ東部ポクロウシク方面でロシア軍が急速に前進 1週間で6km、「危機的状況」 <2408-072504>
 ロシア軍が4月20日にウクライナ東部ドネツク州の廃墟と化した都市アウジーウカの西方で、ウクライナ軍部隊の入れ替えにともなう混乱に乗じて攻撃を仕掛けた。 当時、アウジーウカのすぐ北西のオチェレティネ村一帯の陣地は、ウクライナ軍の第115独立機械化旅団が引き継いだばかりだった。
 ロシア軍の第30独立自動車化狙撃旅団はその陣地を突破し、西へ数㌔一気に前進し、ロシア側は突破口に増援部隊を送り込み、支配地を広げつつ固めていった。
 3ヵ月後、同じ方面で同じようなことが起こっている。 ロシア軍の連隊や旅団はこの1週間で、オチェレティネから西へさらに6km前進した。
 1日1km弱の前進というのはそこまで速くないと思えるかもしれないが、ロシア軍のこれまでの前進ペースからすれば「疾走」と言えるような速さだ。 ウクライナの著名な戦場記者ブトゥソウ氏は、この方面の状況は「危機的だ」と報告している。
 ロシア軍は途方もない数の人員を損耗し続け、「機械化」が徐々に後退するほど装甲車両も大量に失っているなかでは、3年目に入る全面戦争でロシアが依然としてウクライナに対して保っている優位性を見失いやすい。
2024.07.25
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 24 2024 <2408-072503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月24日の戦況 =
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は、ロシア軍は過去2年半でウクライナでの戦争に対する人員と物資の投入を大幅に増やしたと述べたが、シルスキー大将の発言は、ウクライナにおけるロシア軍のプレゼンスが急激に増加したことを示すものではなく、むしろウクライナ軍が2年以上にわたって直面してきた人的資源と物質的不利を代表していると述べた。
 ウクライナのクレバ外相は7月24日、広州で中国の王外相と会談し、ウクライナでの戦争と、将来の戦争の交渉による解決における中国の潜在的な役割について話し合った。
 ロシア下院は7月24日、前線で私的通信機器やナビゲーション機器を使用した部下をロシアの司令官が罰することを認める修正案を採択したが、ロシアの超国家主義者や他の下院議員が反発が続している。
 ジョージア国家保安庁が、元ジョージアの反体制派の人物と元ウクライナの法執行官に対するクレムリンのいつも通りの情報戦を繰り返した。
 ロシア軍はハリコフ市の北、アウディーイフカ市とドネツク市の近くでわずかに前進した。
2024.07.25
 00:30
RBC Ukraine Russian army concentrated attacks in 5 directions in Donetsk region - General Staff <2408-072501>
 ウクライナ軍参謀本部によると、ロシア軍はドネツク州で5正面に集中攻撃している。
 前線では1日に125回の戦闘が行われ、ウクライナ軍参謀本部の夕方の報告によると、状況はポクロフスク、クラホヴェ、ライマン、クラマトルスク、ヴレミフカ方面で最も激しかった。
 敵は我が軍の陣地と人口密集地に対して一日に3,313回の砲撃を行ない、ロシア軍は更に4回のミサイル攻撃を行い、59発の誘導空爆を含む47回の空爆550機のUAV攻撃を行った。
2024.07.24
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 23 2024 <2408-072404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月23日の戦況 =
 ロシア下院は、司令官が前線で個人通信やナビゲーション機器を使用した部下を罰することを認める修正案を提案したが、ミリブロガーの大きな反発を招き、ロシア軍がウクライナで作戦を行うために指揮統制の問題と安全でない技術への過度の依存に苦しみ続けていることを浮き彫りにした。
 ウクライナ軍は7月22日~23日に、クラスノダール地方カフカスのフェリー埠頭に対しUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア軍はシベルスク、アウディーイウカ、ドネツク市付近でわずかに前進した。
2024.07.23
 21:35
Kyiv Independent Ukraine confirms Russian ferry 'seriously damaged' in attack on Crimea <2408-072316>
 ウクライナ軍参謀本部は7月23日、クリミア半島を夜間に攻撃した結果、ロシア軍が軍事装備品を輸送するために使用していたフェリーが「深刻な損傷」を受けたと発表した。
 攻撃に何を使用したかは明らかにしていないが、ロシアはこれに先立ち、7月23日早朝にクリミア半島と黒海上空でウクライナ軍のUAV 21機を撃墜したと主張し、地元のTelegram Channelは半島で爆発があったと報じた。
 同地域のコンドラティエフ知事は、ケルチ海峡にあるカフカス港でUAVが船を攻撃したと主張した。 知事によると、この攻撃で1人が死亡し、「負傷者が出た」という。
 Astraが、ロシア本土とクリミアを結ぶケルチ橋の交通が停止したと報じられていると報じた。
 ウクライナ軍の参謀本部はTelegramへの投稿で、このフェリーをSlavyaninと特定した。
2024.07.23
 11:50
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア南部ベルゴロド州、国境周辺の立ち入り制限 緩衝地帯設定か <2408-072306>
 ロシア南部ベルゴロド州は、ウクライナ軍の激しい攻撃を受けている国境周辺14地域への立ち入りを23日から制限する。 国境に緩衝地帯を設けるロシア政府の戦略の一環とみられる。
Belgorod州の位置 (Google Map)】
 InterFax通信によると、ベルゴロド州のグラトコフ知事は「作戦の状況が極めて困難」な地域に制限を適用すると述べた。 ロシア大統領府はウクライナの攻撃からロシア領土を守り、攻撃が届かないよう地域や施設を保護するよう命じていた。
 グラトコフ知事が先週に説明した制限によると、対象地域の外に検問所を設置し、公共交通機関が禁止されるほか、訪問希望者は事前に地元当局に通知する必要がある。
 知事は「厳しいルールの下、成人男性のみ立ち入りが認められるが、軍用電子機器を装備した装甲車に乗り、防弾服とヘルメットを着用し、軍人か地元当局者が同伴することが条件だ」とした。
 民間人の退避が行われているとは明言していないが、制限地域への女性と子どもの立ち入りは容認できないとし、全ての財産は厳重な警備の下に置かれると述べた。
2024.07.23
 09:40
SOFREP Ukraine’s War of Attrition – Time for a New Artillery Model <2408-072305>
 ウクライナ戦争は機動戦争ではない消耗戦である。 このような戦争では、砲兵の優勢で勝利する。
 引用される数字は時々異なるが、ロシアは砲身数で10対1の優位性を持ち、弾薬では最低でも6対1(多くの場合、10対1または20対1)の優位性を持っているという一般的な認識がある。 2022年には、ロシアが1日に6万発を発射していた時期があった。
 ウクライナは1日あたり1万発以上を発射したことはなく、2023年6月の悲惨な攻勢でピークに達した。
 ウクライナは現在、好調な日に1,000発を発射している。 $60Bの援助パッケージの承認が6カ月遅れたことについては、このお金の大部分は、すでにウクライナに引き渡された弾薬や武器の支払いであった。
 NATOの武器庫が空であることは事実で、2023年末にバイデン大統領はウクライナへの155mmクラスター爆弾の供給を承認した。 記者会見で、なぜ米国がクラスター爆弾を供給するのかと尋ねられた彼は、米国は他の全てから手を引いていると明言した。
 勿論、米国が他の全てから外れているわけではないが、ひどく低くなっている。 現在の生産量のうち36,000発/月1,200発/1日を供給しているがサージ容量はない。
2024.07.23
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 22 2024 <2408-072304>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月22日の戦況 =
 ロシアと北朝鮮は、司法分野での協力強化を進めている。
 ロシアは、ウクライナでの戦争に対する国内の反対を刑事訴追して妨害する継続的な取り組みの一環として、訴追可能な過激主義のロシアの公式定義を広く拡大する用語を成文化する措置を講じている。
 クルスク州当局は、批判的なロシアの軍事ブロガーを地方政府内の顧問に任命したが、これはおそらく批判的なコメンテーターをなだめるための、より広範なクレムリンの取り組みの一環として、情報への忠誠心を高めることと引き換えに、彼らに一定の評判の譲歩を与えたのだろう。
 ウクライナ軍は7月22日、クラスノダール地方のロシア製石油インフラとロストフ州の空軍基地に対してUAV攻撃した。
 ジョージア当局は、ウクライナ軍とともにジョージア軍団に志願兵として従軍した約300人のジョージア国民を、ジョージアの指名手配リストに載せたと報じられている。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、シベルスク、トレツク、ドネツク市付近で前進した。
2024.07.22
 21:25
Kyiv Independent Latvia sending 500 more drones to Ukraine <2408-072223>
 7月初め、ラトビアは7月に€4M ($4.3M) 相当の2,500機以上の各種戦闘UAVをウクライナに送ると発表したが、スプルーズ国防相が7月22日、ラトビアはウクライナに送る500機以上のUAVを準備していると述べた。
 ラトビアと英国は、UAVをウクライナに供給するために設立された国際連合を主導しており、スプルーズ国防相はXにdrone coalitionと書かれた箱がいくつも並んでいる写真を載せた。 ウクライナでUAVがいつ配備されるかについて国防相は言及しなかった。 チェコも7月11日にこの連合に参加し、連合加盟国は合計16ヵ国となった。
2024.07.22
 12:10
Kyiv Independent Russia gathering forces in Kharkiv Oblast for fresh attacks, military says <2408-072212>
 Khortytsia軍のヴォロシン報道官は7月21日、ウクライナのInterFax通信に対し、ロシアはハリコフ州のフリボケ村付近に攻撃部隊を追加配置し、攻勢作戦の準備を整えていると語った。
 フリボケ村はハリコフ州の北部に位置し、ロシアとの国境から7kmハリコフ市から39kmのところにある。
 ロシアは5月10日にハルキウ州で攻撃を開始したが、攻撃はすぐに行き詰まった。 ゼレンスキー大統領によると、北東部で約2万名のロシア軍兵士が死亡し前進に失敗したため、ヴォロシン報道官によると、ハリコフ州で最も激しい戦闘の舞台となったヴォフチャンスクの町の中央部と東部では、ロシア軍がさらなる攻撃に備えて部隊の再編成を続けており、現在ロシア太平洋艦隊第155独立海兵旅団第11軍団第18自動車化狙撃師団の突撃隊など、新たな部隊をフリボケ村に集結させている。 報道官は、ロシア軍は同地域の遠隔地での地雷敷設にUAVを使用していると付け加えた。
 「ロシア軍第47戦車師団第153戦車連隊の突撃部隊が撤退したことが確認され、その陣地はロシア軍第44軍団第128独立自動車化狙撃旅団Akhmat部隊の要員が占領している」と付け加えた。
 ウクライナ軍はまた、ウクライナ国境近くのベルゴロド州ムロム村に、第72自動車化狙撃師団第41自動車化狙撃連隊から追加の人員が到着し、薄くなった隊列を補充したと記録した。
 7月22日、ハリコフ州リペツク州にある占領下のルキアンツィ村の防衛にロシア軍が切り替えたと、Khortytsia軍が発表した。
 声明によると、ロシア軍は人員を再編成し、UAVを使って前進経路を偵察している。
2024.07.22
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 21 2024 <2408-072209>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月21日の戦況 =
 ロシア下院議長ヴォロジンは最近、ニカラグアとキューバを訪問したが、これは西半球における影響力を誇示し、米国と西側に反対する国々を結集させるクレムリンの進行中の取り組みの一環であろう。
 グルジア国家保安庁 (SUS) が最近、「政府転覆の陰謀」と「テロ」の容疑で尋問するため、ウクライナ軍と共に志願兵として従軍したグルジア国民数人を召喚したと報じられている。
 7月19日~20日に、ロストフ州のミレロヴォ空軍基地でウクライナのUAV攻撃によりインフラが損傷したことが衛星画像で確認されている。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊で前進した。
 ロシア軍は7月20日~21日に、ウクライナに対して夜間にミサイルやUAVによる攻撃を行った。
2024.07.22
 05:21
共同通信

(Yahoo)

東部でロシアの防空システム攻撃 ウクライナがハイマース使用 <2408-072205>
 ウクライナメディアによると、ウクライナ軍は22日に東部ドネツク州オレニフカでロシア軍の防空システムを攻撃したと明らかにした。 移動中の防空システムをUAVが発見し、保管拠点に搬入された後にHIMARSで攻撃したとしている。
 ドネツク州では22日、コンスタンチノフカなど複数の集落でロシア軍の攻撃があり、検察当局によると、少なくとも9人が負傷した。 東部ドニエプロペトロフスク州の知事は22日、同州ニコポリでロシア軍の砲撃があり、少なくとも5人が負傷したと明らかにした。
2024.07.22
 01:40
RBC Ukraine Russian army did not carry out single successful attack during day - General Staff <2408-072201>
 7月21日には、前線で77回の戦闘が行われたが、参謀本部の報告によると状況はポクロフスク方面で最も激しく、敵はハリコフとクピャンスク地域でも活発に活動している。
 ハリコフ方面では、ロシア軍がフリボケとヴォフチャンスク付近で9回の攻撃を仕掛けた。 これらの攻撃のうち7回は防衛側によって撃退され、2~3回は継続中である。
 暫定的な推計では、今日の侵略者の損失には、死傷した兵士79名が含まれている。 さらにウクライナ軍は戦車1両砲2門装甲戦闘車1両、トラック12両、特殊装備3両、UAV 11機を破壊した。 2両の戦車も損傷した。
 21日にロシア軍の活動が最も活発だったのは、ポクロフスク方面だった。 その日が始まって以来、ロシア軍はヴォズドヴィジェンスカ、ノボセリフカ・ペルシャ、ノヴォレクサンドリフカ、プローレス、カリノヴェ、ウマンスケの各地域で27回にわたって我々の防衛線を突破しようと試みたが、敵の攻撃を22回撃退し、5回の交戦が進行中である。
 我が軍の守備隊は、状況を安定させ、敵のウクライナ領土へのさらなる進撃を防ぐための対策を講じている。
 敵は大きな損失を被っており、予備報告によると、わが軍は21日にこの方面で276名のロシア兵を無力化し、そのうち92名が戦闘不能になっている。
 さらに、戦闘装甲車1両、砲、トラック9両が破壊された。 さらに砲10門、戦車1台、トラック19両、
MLR 1両が大きな被害を受けた。
2024.07.21
 19:10
Kyiv Independent Around 20,000 Russians died in Kharkiv offensive, Zelensky says <2408-072117>
 ゼレンスキー大統領が7月18日にBBCの取材で、ハリコフ州でのロシアの攻撃失敗で約2万名のロシア兵が死亡したと述べた。 ロシアは5月にハルキウ州への攻撃を開始し、ウクライナ第2の都市に向けて進撃したが、攻撃はすぐに行き詰まった。 「我々はこの攻撃を止めたが、約20,000名が戦死したが、彼らの攻撃は失敗に終わった。とゼレンスキー大統領は述べた。
 Kyiv Independentト紙は、この数字を独自に確認することができなかった。
 ウクライナのKhortytsia部隊は6月に、ロシア軍が北部ハルキウ州での攻撃で約4,000名の損失を被ったと発表した。 この数字には、死傷した兵士も含まれる。
 ロシアの独立系メディアMediazonaBBC Russiaは、全面侵攻が始まってから7月12日までに戦死したロシア兵59,168名の身元を確認した。
 調査は、メディアやソーシャルネットワークに掲載された死亡記事や、墓や軍事記念碑の写真などのオープンソースを使用して行われたことから、実際の犠牲者数はもっと多いと見られる。
2024.07.21
 15:42
Reuters 通信

(Yahoo)

ロが2週間で5回目のキーウ無人機攻撃、到達前に破壊=ウクライナ <2408-072113>
 ウクライナ軍が21日、ロシアがキーウに向けてこの2週間で5回目となるUAV攻撃を行ったが、防空システムがキーウ到達前に全てを破壊したため、死傷者はなく大きな被害も報告されていないと発表した。
 キーウに向けて発射されたUAVの数は明らかにされていない。
 ロシアから今のところコメントは出ていない。
2024.07.21
 12:30
RBC Ukraine Russia deploys more marine and infantry assault groups to Hlyboke, Kharkiv region <2408-072111>
 ハリコフ作戦戦術群が、ハリコフ州のフリボケ村では、ロシア軍が海兵隊と歩兵からなる追加の攻撃群を展開していると述べている。
Hlyboke の位置 (Google Map)】
 報告書は「フリボケ付近では、敵は第11軍団第155独立海兵旅団第18自動車化狙撃師団から攻撃作戦の準備のために追加の突撃群を移動させた。 彼らは遠隔地雷敷設にUAVを使用している」と述べている。
さらに、ロシアにあるムーロム地域では、現在の人員不足を補うために、第72自動車化狙撃師団第41自動車化ライフル連隊から追加の人員が到着したと軍は報告している。
Murom の位置 (Google Map)】
 ヴォフチャンスクの中央部と東部では、ロシア軍は第138独立自動車化狙撃旅団第6軍第1009自動車化狙撃連隊第44軍団第128独立自動車化狙撃旅団の突撃部隊を強襲作戦のために再配置し続けている。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 ハリコフのJFOは、「ロシア軍第47戦車師団第153戦車連隊の突撃隊が回復のために撤退し、その位置は第44軍団第128独立自動車化狙撃旅団とAkhmat部隊の人員に引き継がれたことも確認された」と付け加えた。
2024.07.21
 08:38
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、東部で攻勢続ける 要衝付近「戦術的に一時休止」か <2408-072110>
 英国防省が20日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州アブデーフカ付近で攻勢を続けているとの分析を公表した。 集落オチェレティネの北と西に前進しているほか、要塞化された別の集落に向けても「わずかに前進した」としている。
 激戦地の同州の要衝チャソフヤールでは「支配地域に大きな変化はなかった」とした上で、ロシア軍の歩兵部隊による大規模攻撃が数日間停止していると指摘し、偵察に重点を置いていることから「戦術的に一時休止している可能性がある」とした。
 ウクライナメディアによると、東部ドニエプロペトロフスク州ニコポリで20日、ロシア軍の攻撃により、男性1人が死亡した。
2024.07.21
 07:50

(17:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 20 2024 <2408-071908>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月20日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が7月19日、米共和党の大統領候補でトランプ元米大統領と会談し、ウクライナでの戦争の終結について協議した。
 ウクライナのUAVが7月19日~20日の夜に、ロストフ州のロシア軍飛行場を攻撃した。
 ロシア当局は、強制送還に直面している移民に兵役を強いることを目的とした強制措置を強化しようとしている可能性が高い。
 スペイン当局は、ウクライナとウクライナを支援するNATO加盟国を一貫して攻撃する著名な親露派ハッキンググループの一員として、サイバー攻撃を行ったとして3人を逮捕した。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、スバトベ、ドネツク市付近に前進した。
 クレムリン傘下のビジネス専門メディアKommersantが7月19日、ロシア国防省の輸送機Il-76MD-90A 5機低品質の機械部品で飛行できないと報じた。
2024.07.21
 01:00
RBC Ukraine Russian army intensified in Orikhiv direction <2408-072102>
 ウクライナでは、7月20日から深夜にかけて126回の戦闘が記録された。
 ウクライナ軍参謀本部によると、ロシア軍はオリヒウ方面への活動を強化しているが、ポクロフスクは依然として最も暑い地域である。
Orikhiv の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍司令部報告は、7月20日22:00時点の前線の状況に関する作戦情報を発表し、参謀本部は、国防軍がロシア軍の攻撃計画を妨害し、戦闘能力を枯渇させることに力を注いでいると指摘した。
 ロシア軍は1日を通して、敵はウクライナ領土に14発のミサイルによる2回の攻撃69発の誘導爆弾による54回の空爆531回のUAV攻撃を行った。 さらに、ウクライナ軍の陣地に対して3,179回の砲撃を実施した。
2024.07.20
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナによるロシア軍の大砲撃破数が急増か 戦争の転換点になる可能性 <2408-072005>
 英王立防衛安全保障研究所(RUSI)は2023年、ロシア軍の砲兵戦力に関する報告書のなかで、ウクライナでの砲兵戦が変化している可能性があると説明している。
 ウクライナ軍によるロシア軍の砲の撃破数が大幅に増えている兆候がいくつかある。 もしそのとおりであれば、戦争の転換点になるかもしれない。
 また、伝統的な兵器である砲が、この戦争で新たに台頭した兵器に対して弱いということの証拠にもなるだろう。
 砲、あるいは砲兵はロシアによる戦争のやり方で中核を担う存在である。 ロシア陸軍は主として砲兵軍であって、戦車はたまたま多数保有しているにすぎないと評する人もいる。
2024.07.20
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 19 2024 <2408-072004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月19日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナでの戦争を終わらせるための和平交渉を追求するための国際的なコンセンサスを形成することの重要性を改めて強調した。
 ハンガリーのオルバン首相は、ロシアとウクライナの将来の仲介者として自らをアピールする努力を続ける中で、数件のロシア情報作戦を強化しているようである。
 英国のヒーリー新国防長官が7月19日、英国がロシア国内の軍事目標を攻撃するために英国が供給したStorm Shadowの使用をウクライナが許可していないという以前の報道にもかかわらず、ウクライナは英国が提供した兵器を使用してロシアの軍事目標を攻撃できると述べた。
 クレムリンが、ウクライナでの戦争から帰還したロシアの退役軍人による長期的な社会的・政治的影響を懸念していると報じられている。
 ロシア政府は、ロシアのソーシャルメディア上の批判的な声を直接検閲するより厳しい措置を検討していると報じられている。
 ロシア軍はシベルスク、トレツク、アウディーイウカ近郊で前進した。
2024.07.19
 13:36
BBC News

(Yahoo)

欧州は10年続くウクライナ戦争を覚悟すべきとNATO事務総長 <2408-071909>
 10月に退任するストルテンベルグNATO事務総長がBBCに対して、欧州はウクライナでの戦争が10年間は続くものと覚悟する必要があると話した。 その一方で事務総長は、ウクライナ戦争には「逆説」が内在しており、NATOが戦争支援に長く注力すればするほど、事態の解決が素早く近づくはずだと話した。
 「逆説的だが、プーチン大統領は我々がこの戦争から撤退するのを待てると考えている。 だから戦争が続いており、だからこそ、我々がじっくり腰を据えてウクライナを、強力に忍耐強く支援する用意があると明確に発信すれば、ウクライナが独立した主権国家として永らえるための解決に至る条件が整う」と述べ、NATOはこの間、ウクライナ支援を調整する指揮部隊を9月からドイツで稼働させると発表している。
2024.07.19
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の村1つを占領するのに車両300両失う <2408-071907>
 2023年10月に始まったロシア軍のウクライナ東部アウジーウカ攻略戦に気を取られている間、ロシア軍は同じウクライナ東部でより小規模な攻撃を開始した。 対象はアウジーウカから南へ30kmほど離れたノボミハイリウカ村で、アウジーウカを占領した2024年4月半ばに、ノボミハイリウカも占領したが、ロシア軍が出した損害は、数字の単純な比較ならもちろんアウジーウカのほうが大きいが、戦闘の規模を考慮に入れるとノボミハイリウカでの損害は同じくらい激しいものだった。
 推定にはばらつきもあるが、ロシア軍はアウジーウカ攻略戦で人員を4万名超、車両を1,000両超失った可能性があり、4万名超のうち約1/3が戦死し、約2/3が負傷したと考えられる。
 ウクライナ軍のUAV操縦士によれば、ロシア軍はノボミハイリウカ方面でも車両をおよそ300両失ったという。 アウジーウカでの損害から類推すれば、死傷者も13,000名程度にのぼったのかもしれない。
2024.07.19
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、70年前のカノン砲を在庫から大量に引っ張り出す 砲弾は北朝鮮製 <2408-071905>
 2022年2月にロシアがウクライナに対する戦争を拡大した時点で、ロシア軍は砲やロケット発射機を5,000門保有していたが、以後2年4ヵ月ほどの間に、ウクライナ側の攻撃によってうち1,400門あまりを失った。 しかし、ロシア軍の砲兵部隊にとって問題は戦闘での損失だけではなく、2年数ヵ月におよぶ激戦によって、残っている榴弾砲などの多くも砲身が摩耗しているほか、砲弾も戦争拡大前に比べると減ってきている。
 重火力をますます切実に欲する一方、新しい砲や砲弾の生産に苦労しているロシアは、冷戦初期にさかのぼる兵器が備蓄されている施設を開け、数十年前に廃れた砲を引き出した。 使う砲弾は、新たな「同盟国」である北朝鮮に頼ることにした。
 この新たな動きを示しているのが、1950年代にソ連で開発されたM-46加濃砲の再就役で、重量7.7tで8名で運用するM-46は、130mm砲弾を5発/分の発射速度で27km先に向けて発射する。 強力な兵器だが、重くて運搬しにくく、運用には多くの人員を必要とする。 そのため、ソ連軍は1970年代により効率的な152mm榴弾砲で置き換えていった。
 152mm榴弾砲のような比較的新しい砲の損失がかさみ、戦争拡大前に備蓄していた砲身や砲弾も減ってきたロシア軍は、時を巻き戻すことになった。 ウクライナで戦争を拡大してから1年ほど経過した時点で、M-46の欠点を問題にする余裕はもはやなくなり、古い砲で補充する以外に選択肢はなかった
 ロシアの屋外保管施設の衛星画像を調査・分析している
OSINTアナリストのHighmarsedによれば、戦争拡大前にロシアはM-46を確認できる限り665門、予備として保管していた。
 2024年2月までに、うち65門が取り出された(編集注:Highmarsedによると、取り出されたM-46の一部はシリアに送られた可能性がある。 ウクライナの戦場でM-46の損害はこれまで確認されていない)。 そして、ここへきて再就役させるペースが上がっている。
 7月上旬にソーシャルメディアに投稿された動画には、前線に列車で輸送中とみられるM-46が映っていた。 Highmarsedは先週、ロシア軍は「おそらく、保管されていたM-46の半分ほどを引き出した」との見方を示している。
2024.07.19
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 18 2024 <2408-071904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月18日の戦況 =
 ウクライナ軍は7月17日~18日に、クリミア半島にあるロシア沿岸警備隊の基地を攻撃したと報じられている。
 欧州諸国は、ロシアの侵略に直面しながらも、ウクライナへのコミットメントと団結を示し続けている。
 米国アルメニアとのパートナーシップ構築の努力を続けており、クレムリン当局者から批判的な反応を招いている。
 ロシア軍はクピャンスク~スバトベ~クレミンナ線に沿って、ハリコフ市、トレツク、アウディーイウカ、フリャイポレの近くでわずかに前進した。
2024.07.18
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 17 2024 <2408-071808>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月17日の戦況 =
 ロシアの国営報道機関は、ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長のコメントを社説で掲載し、ウクライナ国家は2034年までにもはや存在しないと述べたと主張し、ロシア国民がウクライナでの長期戦に備えるクレムリンの取り組みを支援する一方で、ロシアは10年以内にウクライナ国家を破壊するという目的を達成すると約束した。
 ロシア当局は、ロシアが西側諸国との関係を正常化しているという印象を与え、ロシアに対する西側の支援は限定的であると主張するために、ヨーロッパ諸国との外交会談を引き続き利用している。
 ロシアとインドは、ロシアからインドへの武器輸出が続いていると報じられる中、二国間関係の強化を続けている。
 ロシアとウクライナは7月17日、それぞれ95人の捕虜を1対1の捕虜交換で交換した。
 ウクライナ軍はトレツクの南で陣地を奪還し、ロシア軍はハリコフ市の北、クピャンスク、スバトベ、アウディーイウカ、ヴフレダルの近くまで前進した。
2024.07.18
 02:00
RBC Ukraine Russian army concentrates efforts in Pokrovsk and Toretsk directions <2408-071803>
 ロシア軍は7月17日に、ポクロフスク方面トレツク方面戦力を集中させ、ウクライナ軍参謀本部によると、22:00までに、両方向で24回の戦闘が報告された。
 同省によると、この日、敵はウクライナ軍陣地に58発の誘導爆弾を使用した43回の空爆605回の突入UAV機による攻撃を行い、3,230回の砲撃を行った。
PokrovskToretskの位置 (Google Map)】  トレツク方面では、ロシア軍による23回の攻撃がすでに停止し、1回の戦闘が続いているが18日には、すべての敵の攻撃はピヴニチネとニューヨークの地域に向けられた。
 ウクライナ軍参謀本部は、「国防軍は侵略者の行動に適切に対応し、攻撃力を使い果たすために必要な措置をとっている」と述べた。
 17日同様、18日もロシア軍はポクロフスク方面に多大な努力を集中させていて、ウクライナの守備隊を陣地から排除しようと24回試みた。 この取り組みは、ノヴォレクサンドリフカとノボセリフカ・ペルシャの近くに集中した。
 「ロシア軍は18日の活動に多大な代償を払っており、最新の情報によると、ロシア軍は死傷者合わせて304名を出し、APC、IFV、砲複数と、オートバイ4両、MT-LB 1両、車両5両が破壊された。 さらに、8門の砲兵システム、1両のIFV、15両の車両が大きな損害を被った」と声明には書かれている。
2024.07.17
 21:37
Ukrainska Pravda 788 Ukrainian soldiers go missing while defending Krynky in Kherson Oblast <2408-071716>
 ウクライナ警察は、2023年10月から2024年6月末までヘルソン州ドニプロ河左岸のクリンキー村での防衛作戦中に、788名のウクライナ兵が行方不明になったと報告している。
 ロシア軍との戦闘は現在、クリンキー村の近くの島々で続いていると伝えられている。
2024.07.17
 17:20
RBC Ukraine Russia may take on defensive next year - The Economist <2408-071715>
 Economist誌によると、ロシアは2025年に守勢に回る可能性が高いという。 ウクライナへの全面侵攻の最初の2年間で、ロシア軍は約3,000両の戦車と5,000両の装甲車を失った
 ロシアはソビエト時代の兵器を改修したが、古い戦車の約70%は動かないままで、残りは洗浄されて新品として提示され、さらにロシア軍は古い装備から砲身を取り外し、自走榴弾砲に搭載している。 この傾向が続けば、ロシアは2025年までに「疲弊の臨界点」に達するだろう。
 その証拠に、2024年5月上旬に開始されたロシアの反攻が徐々に「消えつつある」ことが見て取れる。 ロシアが成し遂げた成功は、高い代償を払った。  結局のところ、ウクライナが戦闘を継続できるかどうかだけでなく、ロシアが現在の作戦速度をどれだけ維持できるかだが、ロシアは毎月25,000名の兵士を補充でき、前線の兵士は47万名を維持している。
2024.07.17
 13:09
Kyiv Post Reports: Ukrainian Marines Retreat From Dnipro Bridgehead, Long-Held Defensive Bastion Lost <2408-071711>
 ヘルソン市の対岸にあるクリンキー村は、2023年10月中旬に劇的な渡河作戦でウクライナの水陸両用戦部隊によって最初に占領されたが、17日の報道によると、ウクライナ海兵隊は、戦略的に重要な南部正面を放棄し、ドニプロ河の左岸/南岸にある重要な橋頭堡の村から避難した。 陰の政府の軍事情報媒体が報じたところでは、現在廃墟と化した村は先週、7ヵ月以上にわたるウクライナ軍の駐留に終止符を打った。
 別の報道によると、ウクライナ軍は小型艇を使ってウクライナが支配するドニプロ河の右岸/北岸に渡り、ヘルソン市近くの友軍陣地に到達した。
2024.07.17
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 16 2024 <2408-071708>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月16日の戦況 =
 ウクライナのUAVによるロシア国内の奥深くへの攻撃は、ロシアの防空体制に圧力をかけ続けており、ロシア軍司令部は、価値の高い目標と見なすものをカバーするために、限られた防空資産を優先的に割り当てざるを得なくなっている。
 ウクライナ軍は、2024年夏から秋にかけてウクライナに到着する予定のF-16を配備する準備のために、占領下のウクライナとロシアの国境地帯にあるロシアの防空システムを引き続き攻撃している。
 ロシアの反体制系メディアThe Bellの調査によると、ウクライナへの全面侵攻が始まってから約65万人がロシアを離れ、戻って来てない
 ロシア軍はアウディーイウカの北西に前進した。
2024.07.17
 07:12
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、東・南部の2集落から撤退か 昨年の大規模反攻で奪還 <2408-071707>
 ウクライナメディアが同国軍参謀本部筋の話として16日、同国軍が東部ドネツク州の集落ウロジャイノエと南部ヘルソン州のドニエプル川東岸地域の集落クルインキから撤退したと報じた。 両集落はウクライナ軍が2023年夏~秋にかけ、大規模な反攻作戦の一環として奪還したことを発表していた。
 両集落からのウクライナ軍の撤退が事実であれば、前線で露軍が優勢にあることが改めて示された形となる。 露国防省はこれに先立つ14日にウロジャイノエを制圧したと主張していた。
 両国軍は現在、戦略的要衝であるドネツク州チャソフヤル方面や東部ハリコフ州クピャンスク方面で激戦を展開し、ウクライナ軍が両方面に戦力を集中させている隙を突き、兵力で勝る露軍は、手薄になった別の方面で支配地域を拡大しようとしているもようである。
 ただ、2023年の反攻が不首尾に終わった後、露軍の損害拡大を狙いとする「守勢」の戦術に移行したウクライナ軍にとって、突出部となっていたウロジャイノエやクルインキの戦略的重要性は高くなく、両集落の喪失が事実だった場合でも、戦局に与える影響は限定的だとみられる。
2024.07.16
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 15 2024 <2408-071606>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月15日の戦況 =
 最近のウクライナの世論調査によると、ウクライナ人は、ウクライナの完全降伏を求めるロシアの要求を広く拒否しており、戦争終結のためのクレムリンの条件は、完全に不合理であり、ウクライナ国内で広く不人気であることを強調している。
 ウクライナは、ウクライナ自身の条件でロシアと交渉する意思を示し続けており、ウクライナの和平解決の要求は、ウクライナの完全な降伏に至らない交渉にロシアが関与したくないのとは正反対の、国際法に従ったものである。
 EUの当局者は、ウクライナでの戦争に関するハンガリーのオルバン首相の政治的立場にEUが同調していないことを示すための措置を引き続き講じている。
 ロシア政府は、ロシアのウクライナ侵攻に対する批判を検閲する取り組みの一環として、ロシア政府が個人をテロリストまたは過激派に指定できる条件の数を大幅に増やすことを提案した。
 ウクライナ軍は7月14日~15日に、ロシアのエネルギーインフラに対してUAV攻撃を行い、占領下のクリミア半島にあるロシア軍の資産も攻撃したと報じられている。
 新たなロシア人移民同化プログラムは、ロシア国家がロシア語と歴史的遺産の優位性を強調しつつ、自らを歓迎し、多文化であることを示すことを望んでいるため、ロシア政府が中央アジアの移民に対する政策の側面を調和させるのに苦労していることを強調している。
 チェチェン共和国のカディロフ首長は、彼自身と北コーカサスを、ロシアのアラブ世界への働きかけの鍵と位置づけている。
 ウクライナ軍はトレツク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はトレツクとアウディーイウカ近郊で前進した。
2024.07.15
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 14 2024 <2408-071504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月14日の戦況 =
 ロシア当局者や軍事ブロガーは、7月13日にロストフ州チムリャンスク近郊の石油貯蔵所に対するウクライナのUAV攻撃を受けて、ロシアの後方地域の重要インフラ周辺の安全が保てないという不満を繰り返した。
 ロシア軍司令部は、ロシアの防衛産業の制約や、ウクライナでのロシア軍の攻撃を強化する取り組みにより、当初は作戦予備隊であった部隊装備不足のまま投入した可能性がある。
 ウクライナは一連の安全保障協定に署名し、7月9日~11日にNATO首脳会議の最中およびその後、いくつかの支援パッケージを受け取った。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はアウディーイウカ近郊で前進した。
 ロシア下院国防委員会のカルタポロフ委員長が7月14日、ロシア国防省は2022年秋に動員した軍人を終戦前に動員解除する予定はないと改めて表明した。
2024.07.14
 06:35

(16:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 13 2024 <2408-071401>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月13日の戦況 =
 ウクライナ保安庁 (SBU) が7月13日朝、ロストフ州チムリャンスク近郊の石油貯蔵所に対するUAV攻撃に成功したと報じられている。
 ロシアとイランは、二国間関係と多国間協力の深化へのコミットメントを引き続き表明している。
 拘束されたイワノフ元国防次官と関係があったとされるロシア人実業家とロシア軍高官が最近、同日に死亡した。
 ロシア当局に協力しているアルメニア国境警備隊は、ロシアとアルメニアの関係が悪化する中、アルメニアに対する政治権力を主張し、アルメニアの主権に挑戦するクレムリンの継続的な取り組みの一環として、エレバンでロシア市民を拘束したと報じられている。
 ウクライナ軍はクピャンスクとスバトベの近くで失った陣地を奪還し、ロシア軍はクレミンナ、トレツク、アウディーイウカの近くとドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進した。
2024.07.13
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 12 2024 <2408-071307>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月12日の戦況 =
 西側諸国と米国の当局者は、ウクライナ軍は今後6ヵ月間守勢に廻らざるを得ず、2025年まで大規模な反攻作戦を実施できないと評価していると報じられているが、ウクライナ軍はすでに前線の一部で限定的な反撃で戦術的主導権を争おうとしており、ウクライナ軍は西側の支援の到着次第では、大部分が守勢に回っている場合でも限定的な反攻作戦を実施できる可能性がある。
 ベロウソフ露国防相が7月12日、オースティン米国防長官との電話会談で、米国にウクライナ支援中止を強要する今まで通りのロシアの脅しを繰り返した。  英国政府は、ウクライナロシア国内の軍事目標を攻撃するために英国から供給されたStorm Shadowを使用することを許可していないと報じられているが、以前の西側諸国の報道や英国の公式声明はこれに反している。
 米国防総省は7月11日、$225M相当のウクライナへの軍事支援パッケージを発表した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊とドネツク・ザポリージャ州の国境地帯で前進が確認された。
 ロシア軍の歩兵部隊は、ウクライナ軍の地雷原が拡大し、攻撃訓練が不十分なため、ウクライナ軍の塹壕陣地を縦隊で攻撃していると報じられている。
2024.07.13
 02:00
RBC Ukraine Ukrainian defenders pushed Russian forces out of Sotnytskyi Kozachok <2408-071303>
 ウクライナ軍は、ハルキウ州のソトニツキー・コザチョクからロシア軍を追い出し一掃した。 DeepStateMapプロジェクトによると、ロシアの偵察・破壊工作グループ (RSG) が約1週間前にこの村に配置された。
Sotnytskyi Kozachok の位置 (Google Map)】
 プロジェクトの最新データによると、ソトニツキー・コザチョクは7月12日の夜遅くに青色を帯びた。 これに先立ち、7月11日には、ディープステートの地図に集落が赤で示され、そこにロシア軍がいることが示されていた。
2024.07.13
 01:00
RBC Ukraine Russian army tries to break through defense of Ukrainian forces in Donetsk region - General Staff <2408-071302>
 ウクライナ軍参謀本部によると、ロシア軍がドネツク州でウクライナ軍の防衛を突破した。 7月12日の戦況はポクロフスク、クラホヴェ、トレツク方面で最も激しいままである。
 敵は終日、ウクライナ領土に45回の空爆を行い、58発の誘導爆弾429機の突撃UAVを使用して、ロシア軍はウクライナ軍の陣地や人口密集地を3,408回砲撃した。
2024.07.13
 00:38
RBC Ukraine Ukraine war latest: Russian losses reach 'conflict highs,' UK Defense Ministry says <2408-071301>
 英国防省が7月12日、ウクライナにおけるロシア軍の損失が5月から6月にかけて「紛争のピーク」に達したと報告した。 同省は、ロシアがウクライナのハルキウ州への前進に失敗し、5月上旬に新たな戦線を開いたことが主な原因だとしている。 同省はXに関する諜報報告書で、ロシア軍の1日平均死傷者数は、2ヵ月間でそれぞれ1,262名と1,163名に達したと述べ、「ロシアは過去2ヵ月間に合計で7万名以上の人員を失った可能性が高い」と声明は述べている。
 「ロシアの死傷者は、ロシアがウクライナ軍の陣地を大量に攻略しようとし続けるため、今後2ヵ月間は1日平均1,000名を超え続ける可能性が高い」 情報筋は「ロシアは5月に1日あたり約1,000名の損失を被った可能性が高い」と推定している。
 Euro Pravdaは6月13日にNATOの情報源によるとして、ハリコフ攻勢でのロシアの損失は「天文学的」だと報じた。
 ゼレンスキー大統領は5月25日の取材で、攻撃中のロシア軍の損失はウクライナ軍の損失の8倍に上ると述べた。
 ウクライナ軍参謀本部によると、2022年2月24日に全面侵攻が始まって以来、ロシアは7月12日現在、ウクライナで55万6,650名の将兵を失っている。
2024.07.12
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 11 2024 <2408-071206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月11日の戦況 =
 ロシア当局は、欧州防衛産業の主要人物の暗殺を試みたと報じられているが、これはおそらく西側諸国のウクライナ支援を妨害し、阻止しようとするロシアの取り組みと、NATO加盟国を不安定化させようとするロシアの広範な取り組みの一環とみられる。
 フィンランド当局は、先週、GPSの「誤動作」が増加し、航空および海上のGPSとレーダの混乱のほとんどがロシア国内から発生していると報告した。
 ウクライナは2024年末までに第2回世界平和サミットを開催する意向で、ロシアにも参加を呼びかける方針と報じられている。
 EU指導部は、ハンガリーのオルバン首相がモスクワでプーチン大統領と会談し、ロシアとウクライナの潜在的な仲介者として自らをアピールしようとしたことを受けて、EU理事会議長としてのハンガリーの権限を制限することを検討していると報じられている。
 ロシア政府は、批判的な声を根絶し、ロシアの情報空間に対する支配を強化する努力を続け、ロシア連邦保安庁 (FSB) が7月11日に、アディゲ共和国マイコップの正教会に対するテロ攻撃を阻止したと主張した。
 ウクライナ軍はハリコフ市の北で前進し、ロシア軍はシベルスクの南、アウディーイウカの北西、ドネツク市の西で前進した。
2024.07.11
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 10 2024 <2408-071111>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月10日の戦況 =
 ウクライナのハブリリュク国防第一次官が、ウクライナが戦場の主導権を握るには、西側諸国の強力な安全保障支援が不可欠であると強調した。 ハブリリュク次官はまた、ロシア軍がウクライナでの消耗戦に勝利するとしたプーチン大統領の勝利論に従い、緩やかに忍び寄る前進を無期限に維持できるという考えにも異議を唱え、ウクライナ軍はすでに、戦術レベルで限定的かつ局地的な反撃で戦場の主導権を争おうとしており、前線での陣地戦の現状が無期限に安定しているわけではないことを強調している。
 ハブリリュク大将は、ロシア軍が戦域全体の主導権を無期限に維持し、徐々に忍び寄る前進をもたらす一貫した攻撃圧力を維持し、消耗戦に勝利するには、中長期的な経済的および装備的課題に直面するだろうと評価した。
 ウクライナにおけるゆっくりとした、粉砕的な勝利というプーチンの明瞭な理論は、最近の2つの攻撃で発生したロシアの損失が報告されていることに例示されるように、継続的に高い死傷率を受け入れることを前提としている。
 NATO同盟国は、7月9日と10日にワシントンDCで開催されたNATO首脳会議で、ウクライナ支援の保証を再確認し、ウクライナに対する新たな安全保障支援パッケージを発表した。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長は、ウクライナの降伏ウクライナ国家全体の破壊ウクライナの完全な占領以外、ロシアはウクライナとのいかなる交渉による和平解決も受け入れず、支持もしないと再確認した。
 2024年5月下旬にウクライナ人捕虜の処刑に関与したとされるロシアの自動車化狙撃連隊の兵士が、2024年6月に西部ザポリージャ州の同じ地域でウクライナ人捕虜2名を処刑したと報じられている。
 欧州の一部の米軍基地は、過去数ヵ月にわたるNATO同盟国に対するロシアの破壊工作とハイブリッド作戦の激化に対応して、警戒レベルを引き上げている。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クレミンナ近郊、トレツク近郊で前進した。
 ロシア国防省は7月10日、ロシア軍がモスクワ州のアラビノ訓練場でモスクワ軍管区のC-UAV教官の第一陣を訓練したと発表した。
2024.07.10
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 9 2024 <2408-071018>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月9日の戦況 =
 プーチン大統領とインドのモディ首相が7月9日、ロシアとインドの互恵的な政治、経済、エネルギー、軍事技術協力の強化に関する共同声明を発表した。
 モディ首相は、ロシアがウクライナ戦争の平和的、交渉による解決に関心を持っているというクレムリンの虚偽の言説暗黙のうちに支持し、その見返りとして、ロシアとの経済、エネルギー、技術協力の深化を望んでいた。
 プーチン大統領は、7月8日に行われたモディ首相との私的な夕食会で、ウクライナで戦っているインド人義勇兵を帰還させると約束した可能性がある。
 プーチン大統領が最近、ロシアはウクライナ降伏以外のいかなる条件でも交渉による停戦を受け入れず、現在占領している土地だけでなくウクライナ国家全体の完全な破壊という目標を放棄しないという明確な声明をしているが、匿名のアメリカ政府高官は、ウクライナは戦争に勝つために占領された土地と人々を解放する必要はないと考えている。
 国連のウクライナ人権監視団 (HRMMU) が実施した調査など、複数の独立調査は、ロシアが公式に否定し続ける中、7月8日にロシアのミサイルがキーウ市立オフマディト小児病院に着弾したと結論付けた。
 ウクライナ軍は7月8日~9日に夜通し、ベルゴロド州、クルスク州、ロストフ州、アストラハン州、ボルゴグラード州で、ロシアのエネルギーと軍事インフラに対するUAV攻撃を実施した。
 新たに選出されたイランのペゼシキアン大統領が、イランがロシアとの包括的な戦略的パートナーシップを締結する意思を改めて表明し、新大統領政権下でもイランのロシア支援は継続すると強調した。
 米国司法省が7月9日、ロシアの国営メディアや治安機関が米国内外で偽情報を広めることを目的としたボットファームを運営するために使用している数百のX (Twitter) アカウントとドメイン名の宣誓供述書を公開しました。
 ロシア軍はチャシフ・ヤールの南東、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の南西での前進が確認され、ウクライナ軍はハリコフ市の北で前進した。
2024.07.10
 10:36
AP News

(Yahoo)

ロシア軍ミサイルの残骸公開 ウクライナ最大の小児病院直撃 <2408-071016>
 ウクライナ治安当局は7月9日、同国各地に対するロシア軍の大規模ミサイル攻撃があった翌日、空中発射巡航ミサイルKh-101の残骸と主張する画像を公開した。 画像は、ウクライナ最大規模の小児病院の爆撃跡で発見されたKh-101の残骸だというが、AP通信は独自に検証できていない。
 この攻撃で少なくとも31人が死亡した。
 Kh-101は防空レーダーに探知されないよう低空飛行するミサイルで、ウクライナは13発中11発を撃墜したと発表した。
2024.07.10
 07:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ドネツク州の集落制圧と発表 ウクライナは防衛主張 <2408-071007>
 ロシア国防省が9日、ウクライナ東部ドネツク州の集落ヤスノブロディフカを制圧したと明らかにした。 ロシア国防省は中央部隊が「ヤスノブロディフカを解放し、戦術的な位置を向上させた」とした。
Yasnobrodivka の位置 (Google Map)】
 ウクライナ側は陥落を認めておらず、軍が防衛している集落の一つとしている。
2024.07.10
 02:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、大規模攻勢の弾薬不足 国外調達の必要= NATO当局者 <2408-071004>
 ワシントンで9~11日に首脳会議を開催するNATOの当局者が9日、ロシアはウクライナで大規模な攻勢を開始するための弾薬と兵力が不足しており、他国から大量の弾薬を確保する必要があるとの見方を示した。
 NATO当局者は匿名を条件に記者団に対し、ロシア軍は小規模な領土獲得に苦戦する中、大規模な攻勢を仕掛ける兵士と弾薬が不足して、極めて大きな損失を被っていると指摘し、「人員が不足し、かつ経験不足の部隊に非現実的な目的を達成するよう命令せざるを得なくなっている」と述べた。
 その上で「ロシアが本格的な攻撃作戦を継続するには、イランと北朝鮮からすでに得ている弾薬に加え、その他の国から相当量の弾薬の供給を確保する必要がある」と言及し、ロシアは新たな大規模動員を実施する必要にも迫られるとの見方を示した。
 同時に、プーチン大統領は「時間はロシア側の味方だと考えている」とし、「驚異的な数の兵士の犠牲」に耐える用意ができているため。あと3~4年は戦時経済を維持できるとの見方を示した。
 ウクライナについては、かなりの兵力損失が出ているとしながらも、防衛力は大幅に向上したとしたが、新たな大規模攻勢をかけるために必要な弾薬と人員を調達するまで「しばらく時間がかかる」との見方を示した。
2024.07.10
 00:53
Kyiv Independent Russian propagandists spin conflicting disinformation in bid to evade responsibility for missile strike on children’s hospital <2408-071001>
 キエフの小児病院を攻撃して世界に衝撃を与えた7月8日のロシアの大規模なミサイル攻撃責任をそらすために、慌てふためくクレムリンのプロパガンダ活動家たちは、偽情報と矛盾する情報の捏造をしている。
 キエフや他の地域を標的にした約40発のミサイルを含む、ここ数ヶ月で最強の攻撃は、ウクライナが同盟国からより大きな長期支援の約束を受けるよう圧力をかけているワシントンでの7月9~11日のNATO首脳会議の前夜に行われたため、モスクワにとって裏目に出る恐れがある。
 病院の瓦礫から引き出される子供たちの映像が怒りを引き起こした後、クレムリンは、オフマディト病院に命中したのはウクライナのSAMであるという公式見解に固執している。
 何の証拠も提示されていないこの言説は、西側諸国、ウクライナ、そして独立したロシアのアナリストによって暴かれている。
2024.07.09
 19:09
Reuters 通信

(Yahoo)

キーウ小児病院攻撃はロシアのミサイル、国連機関が見解 <2408-070916>
 ウクライナの首都キーウの小児病院へのミサイル攻撃について、国連機関は9日に独自の分析としてロシアのミサイルが直撃した可能性が高いと指摘した。
 国連ウクライナ人権監視派遣団 (HRMMU) のベル団長はキーウから中継した会見で「ビデオ映像の分析と現場での評価から、小児病院は迎撃された兵器システムによる被害ではなく、直撃を受けた可能性が高いことが示された」と述べた。 8日に現場を訪れたチームは最終的な判断を下すことはできなかったが、ミサイルはロシア連邦によって発射されたと思われると説明した。
 8日にキーウを含むウクライナ各地にミサイル攻撃があり、全土で少なくとも41人が死亡した。
 ロシア大統領府のぺスコフ報道官は9日、ロシアの攻撃ではなくウクライナのミサイル迎撃システムによるものと主張した。
2024.07.09
 19:00
Reuters 通信

(Yahoo)

キーウ小児病院被害、ウクライナ迎撃ミサイルが原因=クレムリン <2408-070915>
 ウクライナの首都キーウで8日、小児病院がミサイルにより損壊したことについて、ロシア大統領府のぺスコフ報道官が9日、ロシアの攻撃ではなくウクライナのミサイル迎撃システムによるものと主張した。 ぺスコフ氏は定例会見で主張の根拠は示さず、「ロシア軍は民間人を標的とした攻撃は行わないと断言する」と述べた。
 ウクライナ当局によると、8日のロシアのミサイル攻撃で少なくとも41人の民間人が死亡した。
 ウクライナ保安庁は小児病院がロシアのKh-101 CMによる攻撃を受けたとし、現場でシリアル番号の付いたミサイルの破片と誘導システムの一部が回収されたと発表した。
2024.07.09
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 8 2024 <2408-070903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月8日の戦況 =
 7月8日終日にウクライナの重要インフラを標的とした一連のミサイル攻撃で、ロシアのKh-101 CMがキーウ中心部のオフマディト小児病院に着弾した。
 ロシア当局者と情報宇宙関係者は、関与したミサイルと病院の状態について虚偽の主張をすることで、オフマディト小児病院攻撃の責任をそらそうとしている。
 7月8日のロシアのミサイル攻撃は、被害を最大化するために新しく注目すべき戦術を採用した可能性が高い。
 ハンガリーのオルバン首相と中国の習国家主席は、プーチン大統領が真剣な交渉や第三者による調停を拒否したにもかかわらず、7月8日に北京で行われた会談で、ウクライナでの戦争終結に向けた潜在的な調停者としての姿勢を崩さなかった。
 リピリン中将がヴォロビヨフ中将の後任としてロシアバルチック艦隊司令官に就任した。
 ウクライナ軍はチャシウ・ヤールで失った陣地を奪還し、ロシア軍はドネツク市近郊と西部ザポリージャ州で前進した。
 ミシュスチン露首相が7月8日、ロシアが2030年までにUAVの国内生産を5倍に増やすよう呼びかけた。
2024.07.08
 21:10
Kyiv Independent Russia improves ballistic, cruise missiles to make them harder to shoot down, official says <2408-070812>
 元ウクライナ空軍報道官のイフナト氏が7月8日にFacebookに、ロシア軍はBMとCMを改良して
ECM装置とIRCM装置を搭載し、探知と撃墜をより困難にしていると書いた。 ロシアは過去1日でウクライナの都市に様々なタイプのミサイル44発を発射したと彼は付け加えた。
 ロシアは7月8日朝、キーウなどウクライナ全土の都市に大規模なミサイル攻撃を行い、少なくとも36人の民間人が死亡し、149人が負傷した。
 国家非常事態庁の発表によると、空爆はキーウ、ドニプロ、クリヴィーリフ、スロビアンスク、ポクロフスク、クラマトルスクを目標とし、「住宅、ビジネスセンター、2つの医療施設を含む50の民間施設」に損害を与えた。
 空軍はこれに先立ち、ウクライナ軍が7月8日朝にウクライナに向けて発射したミサイル38発のうち30発を撃墜したと発表した。
2024.07.08
 08:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナの無人機がロシア国内の弾薬庫を攻撃=情報筋 <2408-070804>
 ある情報筋が7日、ウクライナのUAVがロシア南部でウクライナ北東部に隣接するボロネジ州の弾薬庫を攻撃したと明らかにした。 この情報筋は「近い将来ロシアの軍事施設で突然爆発が起こる可能性が高い」と述べた。 弾薬庫の規模は9,000㎡で、SSM、SAM、砲弾のほか銃弾も保管されていたという。
 攻撃を受けボロネジ州のグセフ知事は非常事態を宣言し一部住民が避難したが、犠牲者はなかった。 知事は7日夜にTelegramで、防空システムが複数のUAVを迎撃し、犠牲者や被害はなかったと明らかにした。
 ウクライナ軍はロシア領内の攻撃に向け長距離のUAV部隊を編成している。
2024.07.08
 07:25

(17:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 7 2024 <2408-070803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月76日の戦況 =
 ウクライナ軍は7月6日から7日にかけて、ヴォロネジ州セルゲーエフカにあるロシア軍の弾薬庫をUAV攻撃した。
 ウクライナ空軍が2024年6月下旬にベルゴロド州にあるロシアの連隊司令部に対する攻撃を成功させたことが衛星画像で確認されており、西側諸国がロシアの軍事目標を攻撃するために西側が提供した兵器の使用に対する制限を解除し続けた場合、ウクライナがロシアの攻撃作戦をどのように妨害できるかをさらに示している。
 ウクライナのUAV操作員は、ロシアの長距離UAVを空中で阻止する能力を向上させているようで、これらの技術革新により、ウクライナ軍は大規模に配備されれば、短距離および中距離の防空システムへの負荷を軽減できる可能性がある。
 ロシア軍がチャシウ・ヤールとトレツク付近での前進が確認され、ウクライナ軍はハリコフ市の北で前進した。
 OSINTの研究者が衛星画像を分析し、ロシアが全面侵攻開始以来、野外集積所から戦争前のロシアの戦車の42%を撤去したと評価した。
2024.07.07
 06:20

(16:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 6 2024 <2408-070702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月6日の戦況 =
 ハンガリーのオルバン首相が、プーチン大統領が調停や真剣な交渉を拒否しているにもかかわらず、ウクライナでの戦争を終わらせるための潜在的な調停者としての地位をとり続けているのは、オルバン首相がウクライナに対する欧州の支援を弱体化させる包括的な取り組みの一環として、西側諸国の焦点を和平交渉の可能性に移すことを狙っている可能性が高い。
 オルバン首相らの交渉とウクライナの和平案の呼びかけは、異なる目的を持つ明確な取り組みであり、プーチン大統領は、ウクライナの降伏以外のいかなる交渉による合意にも関心がないことを示している。
 ウクライナ軍は7月5日~6日に、クラスノダール地方のエネルギーインフラをUAVで攻撃した。
 イランは7月6日、イランとロシアが7月4日に銀行契約に署名し、ロシアとイランがロシアルーブルとイランリアルを取引できるようにすると発表した。
 ロシア軍はクピャンスク、シベルスク、トレツク、アウディーイウカ近郊で前進した。
2024.07.06
 22:43
Kyiv Independent Military: Russia has lost up to 5,000 soldiers fighting for one district of Chasiv Yar <2408-070613>
 ウクライナKhortytsia軍団のヴォロシン報道官が、ロシア軍は7月6日にドネツク州のChasiv Yarの町1つの地区をめぐる戦闘で最大5,000名の将兵を失ったと述べた。
 彼の声明は、ウクライナ軍がチャシブ・ヤール東部の運河地区から撤退したことを受けたもので、近隣の防御陣地は破壊されたと、7月4日に軍の決定を発表した際に述べた。
 ロシア軍は、2月にアウディーイウカを占領した後、ドネツク州にさらに前進する道を開く可能性のある高台の町、チャシウ・ヤールに焦点を移していた。
2024.07.06
 22:12
Kyiv Independent Russia hit mock-ups during recent attacks on airfield, Patriot launchers, Ukraine's Air Force says <2408-070611>
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が7月6日、ロシア軍が最近のミサイル攻撃戦闘機とのモックアップを攻撃し、ロシア筋がMig-29 1機とPatriot発射機2基を破壊したと述べた。
 この声明は、ドニプロペトロウシク州クリヴィーリフのドヴヒンツェヴェ飛行場と、オデーサ州のユジネ近郊のPatriot基地へのミサイル攻撃を示すロシアの偵察UAVが撮影したビデオの公開に続くものである。
 ロシア国防省は、7月3日にIskanderがドヴィンツェヴェ飛行場に着弾した結果、ウクライナのMiG-29が破壊されたと主張した。
 ロシア戦争支持派のTelegram Channelは、7月6日にユジネ近郊でIskanderが攻撃した様子を映した動画を公開し、Patriot発射機2基とGiraffeレーダが破壊されたと主張した。 ただロシア国防省は攻撃について報告していない。
 オレシュチュク大将は自身のTelegram Channelで映像を再掲載し、ウクライナ空軍の兵士が「受動的防衛措置をうまく実施した」と述べた。
2024.07.06
 09:20

(19:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 5 2024 <2408-070606>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月5日の戦況 =
 プーチン大統領は、7月5日にハンガリーのオルバン首相と会談し、交渉による停戦に全面的に反対し、ウクライナ国家を破壊するという目標を達成する戦争の「最終的」終結を追求する決意を表明した。
 プーチン大統領は、ウクライナの領土と国民のかなりの部分をロシアの占領に明け渡すことと、戦争の最終状態に関するあらゆる交渉に先立って、ウクライナ軍の降伏を要求している。
 プーチンがいかなる停戦合意も拒否したことは、交渉の責任を西側とウクライナに負わせようとするクレムリンのこれまでの取り組みと矛盾する。 プーチンは、オルバンをEUを代表して発言できるEU代表として描こうとしたが、EU当局者はこの主張を明確に否定した。
 最近のロシア国内の世論調査は、クレムリンの情報操作がウクライナでの戦争に対するロシア国内の支持に影響を与えていることを示唆している。 これらのロシアの世論調査は、ウクライナでの戦争の遂行を批判するロシア人が、愛国心と権利剥奪のために依然として戦争を支持していることを示している。
 ウクライナ軍は7月4日と5日、タンボフ州、ロストフ州、クラスノダール地方の目標に対してUAVとミサイルによる攻撃を行った。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、トレツク、ドネツク市近郊で前進した。
 ロシア国防省当局者は、ロシア軍司令部が負傷した兵士を前線に送り込んでいるという批判が続く中、ウクライナで戦ったロシア兵に適切な医療やその他の支援を提供していると見せ続けている。
2024.07.05
 23:57
Kyiv Independent Meduza: 120,000 Russian troops killed in Ukraine. <2408-070511>
 ロシアの独立系メディアMeduzaとMediazonaが7月5日に、ウクライナへの全面侵攻が始まって以来、約12万名のロシア将兵が戦死したと報じた。
 MeduzaとMediazonaはBBC News Russianとともに、ウクライナでの戦闘で死亡したロシア将兵の名前をオープンソースの調査を通じて長年記録してきた。
 2月には83,000名のロシア将兵が殺害されたと推定したが、これは限定的ではあるが機密扱いではない相続関連データの分析に基づいていた。
 次に、ロシア国家統計局が公開している死亡率データ、ロシア遺言検認登録簿の記録、死亡記事の傾向と比較し、6月28日には、2022年以降に戦死した56,000人以上のロシア将兵の名前が公表された。
2024.07.05
 16:48
Reuiters 通信

(Yahoo)

ロシア、黒海のクリミア拠点失いつつある=ウクライナ海軍司令官 <2408-070506>
 ウクライナ海軍司令官のネイジュパパ中将がReutersの取材に応じ、ロシア海軍の黒海艦隊がほぼ全ての戦闘可能な艦艇を占領下のクリミアから他の場所に移動させることを余儀なくされ、主要拠点はウクライナによる攻撃のため無力化しつつあると述べた。
 ミサイルとUSVの攻撃でロシアにとって重要な兵站拠点であるセバストポリ基地は大きな被害を受け、「ロシアは明らかにこの拠点を失いつつある」と語った。 移動した艦船はノボロシスクやアゾフ海に停泊しているという。
 ネイジュパパ中将は、黒海東部沿岸にあるロシアのノボロシスク海軍基地にはセバストポリのような大規模な設備はなく、CMの保管・装填場所として機能していると述べた。
 ネイジュパパ中将によると、ウクライナはこれまでに27隻の艦艇を破壊したり、損傷させたりしたが、そのうちの5隻はセバストポリ湾近くにウクライナのUSVが敷設した機雷によって破壊された。
2024.07.05
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 4 2024 <2408-070503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月4日の戦況 =
 プーチン大統領は、停戦合意に関するいかなる有意義な交渉にもロシアの参加を明確に拒否し、その代わりに、あらゆる停戦合意の前提条件として、ウクライナの「不可逆的」な「非軍事化」を要求した。 したがって、プーチンは、いかなる停戦に先立っても、ウクライナが事実上降伏するよう要求している。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) の将校は、2024年6月にロシア第83親衛空挺強襲旅団がハリコフ方面で大きな損失を被ったとの報道を受け、7月3日に同旅団の旅団長であるゴロディロフ大佐を詐欺容疑で拘束したと報じられている。
 プーチン大統領は、中央アジアにおける上海協力機構 (SCO) のプレゼンス拡大の取り組みを支持しており、この地域におけるロシアの影響力を拡大するための手段として、SCOのプレゼンス拡大を利用する可能性が高い。
 米国防総省が7月3日、米国製SAM $2.2B相当の購入と、ウクライナへの支援パッケージ$150Mを発表した。
 ロシア軍は最近、クレミンナ、アウディーイウカ、ドネツク市近郊に前進した。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が7月4日、ロシア国防省がロシア軍に契約兵士を配置することに関する会議で、2024年上半期に約19万名のロシア人が兵役契約に署名したと主張した。
2024.07.04
 21:20
Ukrainska Pravda Ukrainian Defence Intelligence kamikaze drones hit Tambov Gunpowder Plant in Russia – Ukrainska Pravda sources, video <2408-070417>
 ウクライナ国防情報部による特別作戦の結果、7月4日朝にロシアのタンボフ州コトフスク市にあるタンボフ火薬工場に突入攻撃UAVが突入した。
Kotovskの位置 (Google Map)】
 ロシア当局は火薬工場が攻撃されたことを否定しており、タムボフ州のエゴロフ首長は「2機のUAVが撃墜された。 死傷者や被害はない。 状況は統制されている」と述べた。 しかし、地元住民は、突入攻撃UAVの1機による攻撃と、それに続く爆発と炎が現場をはっきりと映したビデオをオンラインで共有している。
 攻撃の結果、被害の程度、ロシアの損失に関する情報は現在確認中である。
2024.07.04
 20:26
RBC Ukraine Three drones attack substation near Zaporizhzhia NPP, resulting in injuries - IAEA <2408-070416>
 UAV 3機がエネルゴダール市近郊の変電所を攻撃した。 
IAEA報道機関によると、ザポリージャ原子力発電所 (NPP) の作業員8人が負傷した。
 IAEAのグロッシ事務局長が指摘したように、こうした度重なるUAV攻撃は、原子力の安全と人命に対する脅威であり、阻止されなければならない。
 ザポリージャ原子力発電所のIAEA専門家は、UAVが近くの森林に衝突したと報告された後、濃い煙を目撃し、配電装置から爆発音を聞いたと報告した。 影響を受ける変電所は、原子力発電所の本部の外にあり、IAEAの専門家は、現在、原発敷地内への影響を報告していない。
 その後、IAEAの代表は、エネルゴダール市近郊で3回のUAV攻撃が発生し、変電所の1つを攻撃して8人の作業員が負傷し、うち1人が医療支援を必要としたと知らされた。 また、変電所の2基の変圧器のうち少なくとも1基から油漏れが発生し、1基の変圧器の上部が損傷し、接続線にも影響が及んだ。
 その結果、ラドゥーガ変電所は現在稼働していないが、エネルゴダールと近隣の工業団地にはまだ電気が供給されている
2024.07.04
 19:08
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、ドネツク州要衝の一部地区から撤退 ロシア軍侵入 <2408-070414>
 ウクライナ軍が4日、東部ドネツク州の要衝チャソフヤールの一部地区から撤退したことを明らかにした。 ウクライナ軍報道官は国内TVで「敵が侵入しており、運河地区を保持することは現実的ではなくなった。 軍人が生命と健康を脅かされており、守備陣地が破壊されたためだ」と説明した。 「ウクライナ軍は相対的に安全な地域に撤退したが、そこでも敵が積極的な戦闘行為を続けている」と述べた。
Chasiv Yarの位置 (Google Map)】
 ロシア国防省は前日、チャソフヤールの一地区を制圧したと発表していた。 ロシア国防省によると、同国軍はチャソフヤールの東側を流れる運河の西に位置する地区を掌握した。
 ロシア軍がチャソフヤールを完全に掌握した場合、クラマトルスクやスラビャンスクに向けて西進するための中継点となり得る。
2024.07.04
 16:22
RBC Ukraine Explosion in Sevastopol: Smoke seen over Cape Fiolent <2408-070411>
 7月4日の日中、セバストポリ市で激しい爆発が発生し、クリミアのTelegram Channelによると、爆発後フィオレント岬上空に煙が見えた。 同チャンネルによると、ロシアの電子戦システムが設置されている地域で煙が見られたという。 この事件を受けて、ロシアはクリミア大橋を封鎖した。
 これについて、ロシアの宣伝チャンネルは、爆発は弾薬の廃棄に関連していると主張している。 セヴァストポリのラズヴォザエフ知事は、艦隊が「訓練射撃」を行ったと述べて、爆発を説明した。
 ウクライナ軍は、クリミア半島のロシア軍施設を繰り返し攻撃している。 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が報告したように、7月1日にウクライナ軍機がクリミアの弾薬庫を攻撃した。
 さらに、6月22日~28日に、ウクライナの守備隊はクリミア半島の宇宙追跡通信センターに損害を与えた。
2024.07.04
 13:29
Ukrinform 2023年5月以降「キンジャル」はキーウ市内の目標に到達していない=ウクライナ空軍大佐 <2408-070410>
 ウクライナ空軍第96地対空ミサイル旅団旅団長のヤレメンコ大佐が、ウクライナがPatriotを得てからは、キーウに対して発射された20発以上のKinzhalは全て迎撃できていると発言した。
 ヤレメンコ大佐は、「我々がBMに対して活動している時、それがKh-47M KinzhalなのかIskander-Mなのか48N(編集注:S-400で使われるミサイル)なのか、あるいはBastionから発射されたZirconなのかは、我々にとっては重要ではない。 我々にとっては、それはとにかく弾道飛翔する目標なのだ。 それがどのような経空脅威だったのかは、後から分析者、専門家が、一定の性質や破片の捜索を根拠に特定する。  一つだけ言おう。 ウクライナの首都に向けて発射された全てのKinzhalは、Patriotが配備されたと発表されて以降、全て成功裡に迎撃している。 2023年5月初旬以降、私たちの国の首都の領域内の目標に到達した弾道標的は1つもない。 20発以上がキーウに向けて発射されたが、全て迎撃されている」と発言した。
2024.07.04
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 3 2024 <2408-070405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月3日の戦況 =
 ウクライナは人的資源の問題に取り組んでおり、いくつかの新しい旅団を編成しているが、西側諸国の武器供給の遅れと不十分さにより、ウクライナはこれらすべての新しい旅団に装備を装備できない可能性がある。
 適時適切な西側の安全保障支援は、ウクライナ軍が将来、いつ、どの程度の規模で戦場の主導権を握り、作戦上重要な反攻作戦を実施できるかを決定する重要な要因であり続ける。
 プーチン大統領は、彼が新たに提案する「ユーラシア安全保障アーキテクチャ」の礎石として、ユーラシアに焦点をあてたロシア主導の既存の国際機関を活用している。
 ウクライナは7月3日夜、クラスノダール地方ノヴォロシースクのロシア海軍インフラに対してUSV攻撃を行い、7月1日夜にベルゴロド州へのUAV攻撃でエネルギーインフラに損害を与えたと報じられている。
 何社かの中国とロシアの企業が、ロシアがウクライナで使用するために、イランが設計した遊弋弾Shahedに似たUAVの開発に協力していると報じられている。
 ロシア軍は最近、最東端のチャシフ・ヤール、トレツク方面、アウディーイウカ付近で前進し、ウクライナ軍はヴォフチャンスク、クレミンナ近郊、チャシウ・ヤールの南東で前進した。
 クレムリンは、ウクライナで戦ったロシアの退役軍人をロシアの国内政治の公的な役割に位置づけ続けている。
2024.07.03
  19:19
Kyiv Post Ukraine Drone Attack Halts Key Russian Electrometallurgical Plant <2408-070315>
 突入攻撃型UAVが、ベルゴロド州の2つの主要な変電所、Stary Oskol変電所と、ヨーロッパ最大級のMetallurgicheskaya変電所を攻撃した。
 ウクライナ軍事情報局 (HUR) のKyiv Post筋は、ロシアの重要な軍産複合施設であるオスコル・ウガロフ電気冶金企業体 (OEMK) が、7月1日早朝にHURと対外情報局 (SVR) の共同作戦で深刻な被害を受けたと述べた。
 突入攻撃UAVは、ベルゴロド地方の2つの主要な変電所、ネズナモヴォ近郊のスタリ・オスコル変電所と、ヨーロッパ最大級のボロコノフスコエ近郊の冶金チェスカヤ変電所を攻撃した。 この攻撃により、ロシアで唯一の全工程冶金企業であるOEMKは完全に電源を切られた。
 OEMKは、鉄の直接還元や電気炉溶解などの高度な技術で知られており、高品質で不純物のない金属を製造し、ロシアの軍産複合体で重要な役割を果たしていて、自動車や機械工学など、さまざまな産業向けに高品質の鋼を生産している。
 同社の製品は、自動車用鋼板、装甲板、軍用部品を製造するGaz、UAZ、Kamaz、EPK、SKF、AVTONORMALなどのロシアの主要企業で使用されている。
2024.07.03
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 2 2024 <2408-070308>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月2日の戦況 =
 ハンガリーのオルバン首相が7月1日に、ハンガリーがEU理事会議長国になったことを受けて、7月2日の予告なしのキーウ訪問を利用して和平を提案したが、オルバン首相の努力がウクライナに確固たる平和をもたらす可能性は極めて低い。
 クレムリンは、ウクライナに、ロシアの条件で交渉するよう圧力をかけることを狙った、強化された情報戦を展開しており、ウクライナに時期尚早にロシアと交渉するよう、ロシア、西側、その他の努力をすれば、ウクライナを弱体化させ、ウクライナ内外で、ロシアの更なる侵略を大胆にするだけである。
 複数のロシア下院議員が、ロシアの「同胞」再定住計画からかなりの数の民族を除外する法案を提案し、ロシアの労働力不足を補うために「海外の同胞」を活用し、ロシア語とロシア語を話す人々を抱える他国に対する潜在的なハイブリッド戦を正当化するための情報条件を設定するクレムリンの取り組みを弱体化させた。
 ウクライナ軍は7月1日、占領下のクリミア半島にあるロシア軍基地の弾薬庫を攻撃した。
 ロシアは、NATO加盟国付近の海域や空域で偵察や通信を妨害する取り組みを強化している可能性がある。
 ロシア当局は、北コーカサスにおけるイスラム過激派の組織的問題に対処する代わりに、北コーカサスでのテロの脅威と適切に戦っていることを示すためにニカブを制限しているようである。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク・ザポリージャ州の国境付近で前進した。
 ロシアはウクライナで戦うためにロシアの流刑地から女性を募集していると報じられており、これらの新兵の一部は最前線で戦っていると報じられている。
2024.07.02
 08:19
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の4集落制圧と主張 過去2日間 <2408-070208>
 露国防省が1日、露軍がウクライナ東部ハリコフ州の集落ステポバヤとノボセロフカ及び東部ドネツク州の集落ノボポクロフスコエを制圧したと主張した。 同省は6月30日にも、ドネツク州の集落スポルノエとノボアレクサンドロフカの制圧を発表していた。
 一方、ウクライナ軍は露軍に損害を強いることを主眼とした「守勢の戦術」を展開し、戦略的に重要性が低い地域での一定の後退は織り込み済みとされる。 ウクライナ軍は露軍に決定的な突破を許さないようにしつつ、追加動員や欧米諸国の軍事支援による戦力回復を待ち、将来的な反撃につなげる構想を維持している。
 戦況の先行きについて、Wall Street Journal紙も7月1日、露軍は多大な損害と引き換えに少しずつ前進しているものの、ウクライナ軍もUAVなどを使って効果的に防衛しており、戦局の全体的な膠着状態は当面続くとする米国防総省高官らの分析を報じた。
2024.07.02
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 1 2024 <2408-070206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月1日の戦況 =
 ロシア内務省のコロコルツェフ長官が、ロシア当局がロシアへの不法移民に関する拘禁と訴追を増やしているとする一方で、ロシア政府による不法移民に対する取り締まりの強化を求めた。
 ロシアは7月1日、2023年4月以来初めて国安保理の議長国を1ヵ月にわたって務めており、これまでと同様に国際システムにおける戦力投射の拠点として利用される可能性が高い。
 韓国統一省は7月1日、北朝鮮の国営朝鮮中央TV中国の衛星放送からロシアの衛星放送に切り替えたと発表し、韓国の北朝鮮国営TVの監視に影響が出たと報じられた。
 ハンガリーが7月1日、EU理事会の6ヵ月間の輪番議長国に就任した。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊に前進し、ロシア軍は最近アウディーイウカ近郊に前進した。
 ロシアの情報社会では、ウクライナでの負傷や障害のあるロシア軍人の虐待について議論が続いている。
2024.07.02
 01:00
RBC Ukraine Russian army pays high price for attempts to advance in Pokrovsk direction <2408-070201>
 ウクライナ軍参謀本部によると、敵はポクロフスク方面で最も活発に攻撃しており、この日だけで161回の戦闘が行われ前線の状況は緊迫した状態が続いているが、良く統制されているという。 参謀本部によると、ロシア軍はミサイル攻撃4回 (6発)、空爆33回 (誘導爆弾50発を含む)、UAV攻撃433発が実施された。  
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 敵の最も激しい攻撃はポクロフスク方面で発生しており、この日に入ってから44回のロシア軍の攻撃行動が記録されている。 現在ウクライナ軍は、ノヴォレクサンドリフカ、ノヴォセリフカ・ペルシャ、イェフヘニフカ、ソキル、ヴォスホート、ネタイロベの集落付近で14回の攻撃を撃退している。
 参謀本部によると、ロシア軍はポクロフスク方面への前進を試みたことで高い代償を払っており、この日だけで敵の損失は将兵109名が戦闘不能、負傷兵が181名、捕虜数名であった。
 さらに、ロシア軍の戦車1両、BMP1両、MT-LB1両、Tigr装甲車2両、乗用車2台、バギー1台が破壊された。 4機の戦術UAVと1門の機関砲も無力化された。 損傷した敵の装備の中には、戦車、大砲、120mm迫撃砲、4両の車両が含まれる。
 さらに、敵は大砲やその他の種類の兵器を使用して、ウクライナ軍の拠点と人口密集地域に3,072回の砲撃を行った。
2024.07.01
 23:43
RBC Ukraine In Sevastopol, Russian marine brigade increases combat readiness level - ATESH <2408-070114>
 ATESHゲリラ運動が、セヴァストポリでは、ロシア海兵隊第810海兵旅団が戦闘準備態勢を高めたと述べている。
 ATESHのエージェントが報告したように、セヴァストポリにある第810海兵歩兵旅団の基地では、戦闘準備態勢が引き上げられ、兵士が常に周囲を哨戒して不審者を監視している。
2024.07.01
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 30 2024 <2408-070104>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月30日の戦況 =
 プーチン露大統領は、ウクライナの国家としての地位とアイデンティティを完全に破壊するという目的を保持しており、ウクライナにおける領土征服という彼の全ての目的は、この目的のための手段である。
 ロシア軍司令部は、空挺部隊部隊 (VDV) や編隊の限られた部隊を、前線のさまざまな正面でより小さな部隊に分離しているようであり、ロシア軍司令部は、少なくとも他のロシアの部隊や編隊と比較して、VDV部隊を比較的エリートと見なしている可能性がある。
 ウクライナ軍は6月30日にリペツク州のノボリペツク冶金工場を攻撃したと報じられている。
 ダゲスタン共和国のメリコフ主張は、ロシアで民族的・宗教的緊張が高まる中、ロシアの宗教的過激主義への対応について、カディロフ氏とロシア調査委員会のバストリキン委員長が最近行った討論会で、チェチェン共和国のカディロフ長官に公然と味方した。
 ヨーロッパや中東で軍用機や民間機がGPSの妨害を受け続けており、現在および将来の紛争における長期的なGPS妨害の役割を浮き彫りにしている。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はリプツィ、ヴォフチャンスク、クピャンスク、アウディーイウカ近郊で前進した。
 ロシアの軍事ブロガーは6月29日、ロシア軍司令官が、モスクワ軍管区第47戦車師団第26戦車連隊の治療を待つ負傷兵約50名を、医師の指示に反して前線に送ったと主張した。
2024.06.30
 22:56
RBC Ukraine Explosion and strike reported in Shcholkine, Crimea <2407-063004>
 クリミアでは、6月30日夜に占領当局が空襲警報を発令した。 当時、クリミア半島で爆発音が聞こえ、クリミアのTelegam Channelによると、シチョルカインで衝突があったと思われる。
Shcholkine の位置 (Google Map)】
 Telegam Channelによると、爆発音はケルチアルミアンスク近郊、シチョルカインで聞こえた。 後者ではミサイル1発が撃墜され、もう1発が目標に命中したと思われる。
 現在、シュチョルカインの住民は打撃時に火災発生を報告している。 火災の様子は、すでに写真やビデオに収められている。
 Telegam Channelによると、攻撃はおそらくEnergetyk-2の住宅コミュニティのエリアで行われた。
2024.06.30
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 29 2024 <2407-063002>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月29日の戦況 =
 ロシア国内の民族的・宗教的緊張が高まる中、2人の著名なロシア政府高官が、ロシア国内の宗教的過激主義に対処するための異なる道筋を先導しているようだ。
 ロシアの超国家主義者たちは、6月23日にダゲスタン共和国で起きたテロ攻撃を受けて、ロシア当局が新たなテロ攻撃を阻止し、ロシア国内の民族的・宗教的緊張に対処する能力に疑念を抱いている。
 ロシアとベラルーシの当局が逮捕し、監禁または刑務所に拘禁されていたウクライナの民間人10人が、ロシアによるウクライナへの全面侵攻前に拘束されていた個人を含め、ウクライナに帰国した。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、トレツク、ドネツク市近郊に前進した。
2024.06.29
 14:41
時事通信

(Yahoo)

ロシアが「盗んだ」穀物、最大6800億円 農地の地雷除去に数十年 ウクライナ高官 <2407-062904>
 ウクライナのビソツキー農業食料相代行(第1次官)が29日までに取材に応じ、ロシアが占領地から「盗んだ」穀物が最大$4.25Bに上ると明らかにした。
 また、農地に敷設された地雷除去に数十年かかると述べ、除去技術を持つ日本の協力に強い期待感を示した。
2024.06.29
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 28 2024 <2407-062903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月28日の戦況 =
 プーチン大統領が6月28日、米国が2019年に中距離核戦力 (INF) 全廃条約から離脱したことを受け、核搭載可能な短距離・中距離ミサイルの製造と配備を指示したが、これはおそらく、ロシアに有利な西側の意思決定に影響を与えるためのクレムリンの継続的な反射的統制キャンペーンの一環である。
 ウクライナ軍は6月28日にロシアの石油貯蔵所を攻撃し、6月27日から28日にかけての夜にマイクロエレクトロニクス工場と軍部隊を攻撃したと報じられている。
 ウクライナ軍戦略通信センター (StratCom) が6月28日、ウクライナ軍が2024年上半期に30機以上のロシア軍機を損傷または破壊したと報告したが、ISWはこの報告を完全に確認できていない
 ロシアのエリートの多くは、ウクライナにおけるロシアの戦争努力を批判していることから、ロシアが優勢であると判断し、それを支持することにシフトしたと報じられている。
 ロシアは、ロシア産の液化天然ガス (LNG) を輸送し、西側諸国の制裁を回避するために、影の船団を創設している可能性がある。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクとクレミンナの近くで陣地を奪還し、ロシア軍はチャシウ・ヤールの近くで前進した。
 ロシアの反体制派メディアVazhnye Istoriiが、連邦国家統計局 (Rosstat) のデータを用いて、2022年と2023年にウクライナでの戦争で71,000名以上のロシア人男性が死亡したと推定した。
2024.06.29
 01:28
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、クリミアのロシア宇宙通信施設を破壊 軍が今週攻撃 <2407-062901>
 ウクライナ国防省が28日、ウクライナ軍が今週の攻撃で、ロシアの占領下にあるクリミア半島にあるロシア軍の衛星通信・航法システムにおける重要な軍事要素であるロシアの宇宙通信施設を破壊したと発表した。
 Reutersはこの声明を独自に検証できていない。
2024.06.28
 16:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の精鋭空挺旅団が壊滅か 北東部ボウチャンシク <2407-062813>
 ロシア軍が5月9日の対独戦勝記念日に合わせてウクライナ北東部で始めた攻勢は、ウクライナ側の国境地帯を広く深く占領して、国境から40kmのハルキウ市に重砲を近づけることが狙いだったのか、あるいはもっと野心的に、ハルキウ市に前進することまで司令部は目論んでいたのかもしれないが、どちらも実現しなかった
 攻勢開始から2週間のうちに、ロシア軍のおよそ3万名規模の攻撃部隊は国境から数kmの小さな都市ボウチャンシクで行き詰まり、ウクライナ軍の機械化旅団や海兵旅団、空中強襲旅団など数個旅団の一部からなる防御部隊は、ロシア軍の精鋭空挺旅団を撃破したもようである。
 ウクライナの有名な通信員、ハンドルネーム「ニコラエフスキー・バニョク」の報告によると、ロシア空挺軍の第83独立親衛空中襲撃旅団は3週間にわたる展開で大きな損害を出したあと、ボウチャンシクから撤退した。
 バニョクは「第83空中襲撃旅団は戦闘能力を回復するため、全体が緊急に後方に引き下がった」と書き、「人員の損耗が多すぎて戦うことができない。 『500』があまりに多い」と続けている。
 「500」というのは、ロシア軍の用語で戦闘を拒む兵士を指す秘匿語である。
2024.06.28
 10:25

(20:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 27 2024 <2407-062809>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月27日の戦況 =
 ロシア軍は6月18日にトレツク方面で攻撃を開始して以来、攻撃のテンポを維持しており、同地域におけるウクライナ軍の突出部を減らすことを目指している可能性が高いが、現在のところトレツク近郊でロシア軍が急速に前進する可能性はほとんどない。 ロシア軍はこれまでのところ、この作戦に限られた兵力しか投入しておらず、ロシア軍は引き続き迅速な機動による作戦上の大きな戦果よりも、一貫した粉砕攻撃による段階的な前進を優先していることを示唆している。
 トレツク方面でのロシアの攻勢作戦の緩慢さは、ロシア軍が漸進をいつまでも続け、ウクライナが作戦上緊要な反攻を成功させるのを阻止し、ウクライナ軍との消耗戦に勝利できると仮定するプーチン大統領の明確な勝利理論と一致している。
 ウクライナは6月27日、EU、リトアニア、エストニアと長期安全保障協定に調印した。
 ロシア当局者や情報関係者は、軍の兵力創出要求に対応するために移民を活用しながら、移民をロシア社会に対する脅威ともみなし続けている。
 北朝鮮が現在、ウクライナの占領地域に工兵部隊を派遣している可能性があるという最近の報道を裏付ける証拠はなく、ISWは西側諸国が誇張したたと主張する北朝鮮の主張も確認できていない。
 ロシア軍はシベルスク、アウディーイウカ、ドネツク市付近でわずかに前進した。
 プーチン大統領は6月26日、ロシア海軍とロシア造船業界の長期的な将来に関する会議を開催し、ロシア国防省が2024年にロシア海軍に40隻以上の新しい艦艇を導入する計画であることに言及した。
2024.06.27
 19:22
Kyiv Independent Ukraine repels Russian troops from eastern Chasiv Yar neighborhood, military says <2407-062716>
 ウクライナ・ホルティツィア軍のヴォロシン報道官が6月21日にInterFaxUkraineで、ウクライナ軍はドネツク州のチャシウ・ヤールの町にある運河地区からロシア軍を駆逐したと語った。
Chasiv Yarの位置 (Google Map)】
 2月にアウディーイウカを占領した後、ロシア軍は、ロシアがドネツク州にさらに前進する道を開く可能性のある高台の町、チャシウ・ヤールに焦点を移していた。 ヴォロシン報道官は、ロシア軍はチャシフ・ヤール付近を突破して、この地域の他の集落に突入する意図をあきらめていないが、「ウクライナの守備隊はこの地域で確実に戦線を維持しており、ロシアの侵略者を反撃している」と述べた。
 ヴォロシン報道官によると、ロシア軍はTOS-1 Solntsepёk MRLなどでチャシフ・ヤールへの集中砲撃を続けている。
 6月26日にチャシフ・ヤールの防衛を強化するために配置された第24独立機械化旅団は、「これはサーモバリックロケット弾で攻撃する恐ろしい兵器だ」と述べた。
【註】  サーモバリック爆弾/弾頭とは機体爆薬 (FAE) の一種で、起爆薬と、燃料となる揮発性ガス、液体、又は粉末の爆発物でできている。
 FAEは最初に、予め決められた高度で起爆薬が破裂して、炸薬をエアロゾル状に拡散させ、次いで2番目の起爆薬が破裂して炸薬に点火し、 爆発の衝撃と巨大な火の玉を形成する。
 ソ連は、独自に各種のFAEを開発し、アフガニスタンで使用した。 現在ロシアは、各種の第3世代FAEを保有しており、1994~1996年及び2000年にチェチェンで使用している。
 米軍のBLU-118/B に充填されているのは、少量のHEにアルミ等が添加されてfuel-richになった炸薬で、燃焼はHEの爆轟に比べゆっくりと長時間進むと共に、周辺の酸素を大量に消費する。
2024.06.27
 16:00
Kyiv Independent Russian official calls for total destruction of 'everything Ukrainian' <2407-062715>
 ロシアが占領しているザポリージャ州を率いるロシア政府高官のロゴージン氏が6月27日、「ウクライナのあらゆるものを根本まで焼き尽くす時が来た。 痕跡が残らないようにする」と述べた。
 ロシアによるウクライナ侵略のジェノサイド(大量虐殺)の意図は、ウクライナの民間人に対する戦争犯罪や無差別暴力だけでなく歴史の否定と歪曲して、ウクライナ文化の抹殺の試み、ウクライナの子供たちの誘拐と国外追放にも現れている。
 国営宇宙企業RoscosmosのCEO、副首相、NATO大使を歴任し、現在占領下のザポリージャ州の「上院議員」を務めるロゴージン氏も、ウクライナの文学や歴史を破壊する必要性に言及し、ウクライナ人との「休戦」はあり得ないとし、「和解はおろか、いかなる停戦も、私たちの子供や孫にとって確実な死を意味する」と述べた。
2024.06.27
 09:31
産経新聞

(Yahoo)

「砲撃量7対1から3対1に改善」 ウクライナ、対露砲弾不足の解消進む メディア報道 <2407-062710>
 ロシアの侵略を受けるウクライナのメディアRBK Ukraineが26日、同国軍参謀本部筋が「前線での露軍とウクライナ軍の砲撃量の差7対1から3対1に縮まった」と明らかにしたと伝え、ウクライナの砲弾不足が解消されつつあることを示した。 4月にウクライナ支援予算案を成立させた米国による弾薬供与の再開などが背景にあるとみられる。
 ウクライナ軍は2023年冬から2024年春にかけて砲弾不足が深刻化し、最前線の東部ドネツク州などで後退したが、最近は前線の安定化に成功したとされる。
 ウクライナ軍は防衛線を維持して露軍の損害を拡大させつつ、追加動員などで戦力回復を進めて将来的な反撃につなげる構想を描いており、砲撃量の差を埋めることが急務となっている。
2024.06.27
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 26 2024 <2407-062708>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月26日の戦況 =
 6月23日にダゲスタン共和国でISIS系列のWilayat Kavkazによるテロ攻撃が起きたことで、ロシアの情報社会では、北コーカサスでのさらなる攻撃と不安定化に対する懸念が高まっている。
 ダゲスタンでのテロ攻撃は、チェチェン共和国のカディロフ首長に、北コーカサスを宗教的過激主義から守ることのできる冷酷で独裁的な強権者としてのイメージを倍増させるきっかけにもなった。
 北朝鮮は、早ければ2024年7月にも、占領下のドネツク州での復興作業に参加するため、軍の建設・工兵部隊を派遣すると報じられている。
 ラブロフ露外相は、ロシア軍が既に占領しているウクライナの地域を超えて、ウクライナの領土譲歩に至らないいかなる交渉にも、ロシアは関心がないと繰り返した。
 ベロウソフ新露国防相が6月26日、オースティン米国防長官との最初の電話会談で、より広範なロシアの欧米の意思決定を相手にした作戦の一環として、米国にウクライナ支援をやめさせることを意図した、今まで通りの脅しを繰り返した。
 ロシアとウクライナは6月25日、ロシアによる捕虜虐待の継続を報告する中、それぞれ90名の捕虜を1:1で捕虜交換した。
 ロシアとイランは6月26日、ロシアと中国の間でロシアから中国へのガス供給に関する意見の相違が報じられたことを受け、イランへのロシア産ガス供給に関する覚書に署名した。
 ウクライナでは重要なSAMが広範囲に不足しており、ロシアの攻撃から重要インフラを守るウクライナの能力が阻害されている。
 ロシア軍はクピャンスク近郊でわずかに前進した。
 英国王立RUSI)が6月26日、ロシアの軍事装備と兵器の生産が2023年に大幅に増加したと報告した。
2024.06.27
 07:11
読売新聞

(Yahoo)

NATO事務総長にオランダのルッテ首相を選出、10月1日に就任…事務総長交代は10年ぶり <2407-062704>
 NATOが26日に最高意思決定機関北大西洋理事会 (
NAC) をブリュッセルで開き、ストルテンベルグ事務総長の後任に、ルッテ首相を選出した。 理事会は大使級で行われ、全会一致で合意した。
 7月のNATO首脳会議で正式承認を受け10月1日に就任する。 事務総長の交代は10年ぶりになる。
 2010年に首相に就任し、オランダで歴代最長の任期を務めているルッテ首相は、対露強硬派としてウクライナへのF-16の供与など軍事支援の先頭に立ってきたほか、中国への警戒心も強く、ルッテ政権は米国と足並みをそろえ、中国への半導体輸出規制にも乗り出した。 オランダ海軍のフリゲート艦を長崎に派遣するなど、インド太平洋の安定も重んじている。
2024.06.27
 01:03
Kyiv Independent Russian occupation authorities destroy UNESCO World Heritage site, build outdoor theater in its place <2407-062701>
 ウクライナ国立科学アカデミー考古学研究所の上級研究員が6月26日に、ロシア占領当局がクリミア半島南西部のユネスコ世界遺産に登録されている都市チェルソネソスを破壊し、発掘現場に野外劇場を建設したと発表した。
 ケルソネソス市は、2,500年以上前にクリミア半島の領土に設立された古代ギリシャの植民地で、2013年にユネスコは「タウリック・ケルソネーゼの古代都市とそのチョーラ」を世界遺産に登録した。
 2014年のロシアによるクリミア半島の違法な併合により、クリミア半島はロシアの占領下に置かれたが、ユネスコはウクライナの一部として認定し続けている。
2024.06.26
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 25 2024 <2407-062611>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月25日の戦況 =
 国際刑事裁判所 (ICC) と欧州人権裁判所 (ECHR) の2つの主要な国際機関が6月25日、ロシアによるウクライナでの戦争犯罪と人権侵害の長期にわたる対応を認める決定を発表した。
 ロシアとベネズエラは「強制的措置」に対抗するとしたMoUに署名したが、これはクレムリンが西半球で影響力を持っていることを西側に示す狙いの可能性が高い。
 ウクライナ軍は6月25日、ヴォロネジ州にあるロシアの弾薬庫にUAV攻撃を行い、最近ではベルゴロド州のPantsir-S1防空システムを何らかの武器で攻撃した。
 ロシアは6月24日に、EUのロシアの国営報道機関4社に対する制裁を受け、6月25日にEUを拠点とする報道機関81社に対抗制裁を科した。
 ダゲスタン共和国のメリコフ首長は、6月23日にダゲスタンで起きたWilayat Kavkazのテロ攻撃とみられる事件を受けて、ダゲスタン政府高官の個人記録の調査を命じ、クレムリンが北コーカサスにおけるイスラム過激派の脅威に対処する取り組みを強化し、安定と正常性を維持しようとしている可能性を示唆した。
 アルメニアのミルゾヤン外相が6月20日、アルメニアとベラルーシの関係が悪化する中、リトアニアを拠点とするベラルーシの野党指導者チハノウスカヤ氏とビリニュスで会談した。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクで陣地を奪還し、ロシア軍はシベルスクとアウディーイウカの近くに前進した。
2024.06.25
 12:30

(22:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 24 2024 <2407-062506>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月24日の戦況 =
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のブダノフ中将が、西側諸国の軍事支援がウクライナに到着しているが、少なくとも2024年7月中旬から下旬までは、前線の戦況に大きな影響を与える規模には届かない可能性が高いと述べた。
 ブダノフ中将は、米国が供与した十分な量の長射程型ATACMSがあれば、ウクライナ軍はクリミアにあるロシアが建設したケルチ海峡橋を攻撃し、クリミアとロシアの間の重要なロシアの補給線 (GLOC) を切断できると述べた。
 ウクライナによる欧米供与兵器の使用に関する現在の米国の政策は、ウクライナがロシア占領下のウクライナ国内のどこをも攻撃することを許しており、これにはおそらく、ウクライナの国際的に認められた陸と海の国境内にあるケルチ海峡橋の一部を攻撃する長距離ATACMSの使用も含まれる。
 クレムリン当局は、6月23日のウクライナによる、占領下のセバストポリ、クリミア半島の合法的な軍事目標に対する攻撃と、ダゲスタン共和国におけるISISの関連組織であると思われるWilayat Kavkazによるテロ攻撃を結びつけようと、馬鹿げた試みをした。 クレムリンは、ダゲスタンのテロ攻撃に対応して、安定と正常さの装いを維持しようとしている。
 EUが6月24日、政党などの「世論形成」組織やEU域内のロシア国営メディアの放送に対するロシアの資金提供に対する新たな制限を含む、第14次対ロシア制裁パッケージを採択した。
 EUは、凍結されたロシアの資産からの収益から、ウクライナへの軍事支援として最大€1.4B ($1.5B) のtranche 1を承認した。
 クレムリンは、2023年6月23日と24日にワグナー武装反乱に参加したWagnerの多くを刑事責任から免除する新しい法案を提出することで、Wagner Gp.の元職員を取り込む努力を続けている。
 ゼレンスキー大統領は6月24日、統合軍司令官のソドル中将を更迭し、後任にフナトフ准将を任命した。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクとスタリスタの近くで陣地を奪還し、ロシア軍はシベルスクとトレツクの近くで前進した。
 ロシア国防省は、すべてのロシア軍管区から統合司令部としての機能を外すことを提案した。
2024.06.24
 16:20
Kyiv Post ATACMS comes out on top versus Russia's S-500 anti-missile system <2407-062409>
 6月22曜日と23日にウクライナ軍が発射した長距離ATACMSの一斉射撃は、ロシアが保有する最高の対ミサイル・システムと言われているものが近くに配備されているにもかかわらず、ロシアの防空網を突破して、エフパトリア近くの早期警戒レーダを損傷させた。
 ウクライナ軍筋は着弾地点の画像から、23日の朝にクリミア半島南海岸の防空施設を攻撃し、少なくとも4発のATACMSがロシアの防空網を突破したことを確認した。
 複数のミサイルが、ロシア宇宙軍の主要な追跡・早期警戒レーダ施設があるクリミア半島のヴィティノ村付近への攻撃に成功したとみられるが、その地域の衛星画像には、炎が100mの高さまで達する様子が映っていた。
 ロシアの軍事ブロガーは、防空施設が攻撃され、甚大な被害と大規模な火災に見舞われたことを確認し、攻撃されたのがをNIP-16宇宙追跡・深宇宙通信センターと特定する者もいた。
2024.06.24
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 23 2024 <2407-062406>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月23日の戦況 =
 ISISの北コーカサス支部Wilayat Kavkazが6月23日に、ダゲスタン共和国の教会、シナゴーグ、法執行機関に対して複雑かつ組織的な攻撃を行った可能性が高い。
 ロシア国防省は23日、ウクライナ軍がセバストポリに対してATACMS攻撃を行ったと非難した。 ロシアの軍事ブロガーは、ロシア国防省とクリミアのロシア占領当局が攻撃を阻止せずに民間人を十分に保護しなかったと批判している。
 ウクライナ軍は、ベルゴロド州ネホテエフカにあるロシアの自動車化狙撃連隊の指揮所を攻撃した。
 ロシア兵が負傷した仲間の兵士を銃殺する様子を映した最近のUAV映像は、ロシア軍内に蔓延する残忍な文化を例示している。
 韓国は、最近ロシアと北朝鮮の協力関係が激化していることを受けて、ロシアに対して断固とした態度をとっており、韓国を脅してウクライナからの援助を差し控えさせようとするロシアの試みが失敗したことを示唆している。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) は、Wagnerの反乱から1年を迎える前夜に、Wagner Gp.傘下のメディアPatriotの元幹部2人を拘束した。
 ロシア軍はシュミを制圧し、ドネツク市とロボティネの近くまで前進した。
  プーチン大統領が6月22日、コサック士官候補生隊とロシア海軍士官候補生隊をロシア国防省の管轄下に正式に移管する法律に署名した。
2024.06.24
 05:02
Wedge

(Yahoo)

【ウクライナの反撃開始】戦況を左右するクリミア半島、アメリカ兵器使用制限緩和でロシアへ打撃に <2407-062402>
 Economist誌が「ウクライナはクリミアでロシアを負かしている。 半島はロシアの兵力にとり死の罠になってきている」との解説記事を掲載している。
 4月のバイデン政権の$61Bの軍事支援パケージは影響を与えている。 特に300㎞の射程を持つATACMSの到着はウクライナがクリミアの如何なる目標も打撃できることを意味する。
 もっと大きな意味があるのは、5月30日にバイデン大統領がロシアの核のエスカレーションを懸念し、米国の兵器でロシア領内の軍事目標を攻撃することに課していた制約を緩和したことである。
 欧州駐留米軍元司令官のホッジ退役大将によれば、ウクライナ側は、クリミア半島をロシア軍にとり居住不可能にしている
 プーチン大統領は2018年以来ケルチ橋でロシア本土とつながるクリミアを不沈空母と見て、その兵站、空軍基地、セヴァストポリの黒海艦隊はウクライナの南部を支配し、その重要な穀物輸出路を閉鎖できた。 プーチン大統領はクリミアの軍事インフラに巨額を投じてきたが、そのすべてがいま脅かされている。
 英国の戦略家フリードマン氏によれば、クリミアはロシアにとり守るべきものが多すぎて弱点になっている。 クリミアは将来譲歩を引き出すためにプーチンに圧力をかける最善の道を提供する。
2024.06.23
 22:18
RBC Ukraine Situation at front to remain difficult for at least another month - Budanov <2407-062313>
 ウクライナ国防情報局長のブダノフ中将がPhiladelphia Inquirer紙の取材でウクライナの最前線の状況はハルマゲドンにはならないだろうが、少なくともあと1ヶ月は困難な状況が続くだろうと、述べている。
 Philadelphia Inquirer紙によると、ロシア軍はNATO首脳会議75周年を前に、米国からの砲弾やその他の重要兵器の大量輸送が始まる前に、前線に最大限の圧力をかけようとすると予想されている。
2024.06.23
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 22 2024 <2407-062306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月22日の戦況 =
 ロシア軍は、ドネツク州での攻撃速度を速めながら、ハルキウ州北部での攻撃速度を低下させているようで、ハリコフ州でのロシアの攻撃作戦は、ロシア軍が戦域の他の場所で激化できるようにするためにウクライナ軍を拘束し、注意をそらすことを主な目的としているというISWの評価と一致している。
 米国の政策は、ウクライナ軍がウクライナのHIMARSの射程内にあるロシア領内の合法的な軍事目標を攻撃することを引き続き禁止している。
 ロシア軍は、ハリコフ州北部やウクライナの他の地域でのロシアの戦闘に利するよう、米国の政策がいまだに保護している聖域を利用している。
 もし米国が、ウクライナ軍がロシア領内のロシアの防空システムを破壊するためにATACMSを使用するのを許さなければ、ロシアの防空システムはウクライナのF-16の有効性を低下させるであろう。
 ロシアの聖域の部分的な排除は、すでにプラスの効果をもたらしており、より大きな政策変更が達成できる強力な潜在力を強調している。
 オロングレン蘭国防相が6月21日、オランダとどこかの国がウクライナにPatriotを供与すると発表した。
 ロシアの反体制メディアVazhnye Istoriiが、ロシア連邦保安庁 (FSB) の第5局(ロシア連邦保安庁 (FSB) が、ロシアとソ連国内の情報収集を専門とすると報じられ、一連の指導部交代について報じた。
 セルビアのヴチッチ大統領がロシアと西側諸国のバランスを取るための努力を続けているにもかかわらず、西側諸国はウクライナに€800M ($855.4M) 相当のセルビア製弾薬を提供したと報じられている。
 衛星画像によると、ウクライナ軍は6月20日~21日に、クラスノダール地方にあるロシア軍の防空訓練センターを少なくとも1ヵ所攻撃した。
 ロシア軍はスバトベ、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ近郊で前進した。
2024.06.23
 01:15
RBC Ukraine General Staff reports on frontline situation - Toretsk remains most tense <2407-062301>
 6月22日夜の時点に前線では133回の戦闘が記録されている。 ウクライナ軍参謀本部の報告によると、その1/3はポクロフスク方面で発生し、トレツク方面の状況は緊迫していると説明されている。
 軍司令部は6月22日22:00時点での前線の作戦状況に関する報告書を公表した。 ウクライナの守備隊は、敵が国土の奥深くに進軍しようとする試みに断固として対抗し続けており、ロシア軍に効果的な火力損害を与え、前線全体で疲弊させていることが注目に値する。
Kharkiv 正面
 ハルキウ方面では、ロシア軍が航空支援を受け、日中にヴォフチャンスク近郊を攻撃した。 ウクライナ国防軍は2回の敵の攻撃を撃退することに成功し、現在も戦闘が進行中である
Kupiansk正面
 クピャンスク方面では、敵はステルマヒフカ、シンキフカ、ステポヴァ・ノボセリフカ、ピシュチャネ、アンドリーイウカ、ミアソジャリフカの集落の陣地からウクライナ軍を排除しようと15回試みた。
Lyman正面
 ライマン方面では、ロシア軍はネフスケ、テルニ、ノボサドヴェの地域で8回の進軍を試みたが、ウクライナの守備隊は敵の攻撃をすべて撃退した。
Siversk正面
 シベルスク方面の状況は大きく変わっていない。
Kramatorsk正面
 クラマトルスク方面のフリホリフカ、チャシフ・ヤール、イヴァニフカ付近の我が陣地に接近しようとする敵の4回の試みは失敗した。
Toretsk正面
 状況はトレツク方面で緊迫している。 その日の初めから、敵によるウクライナ軍の防御陣地への侵入の試みの数は15回に増加した。
Toretsk の位置 (Google Map)】
Pokrovsk正面
 戦闘の激しさはポクロフスク方面で高いままで、交戦回数は44に増加した。
2024.06.22
 21:26
Kyiv Independent Military: Russia firing missiles from Azov Sea, Black Sea 'not safe enough' <2407-062212>
 ロシア軍は6月22日夜に、ウクライナの複数の地域の重要なエネルギーインフラを目標にミサイルとUAVによる攻撃を開始したが、ウクライナ軍のプレテンチュク報道官は6月22日、ロシアがアゾフ海の艦艇かKalibr CMを発射し始めたのは、黒海に留まる安全がもはや十分ではないと述べた。
 プレテンチュク報道官によると、攻撃中に発射された16発のミサイルのうち4発は、アゾフ海の艦船から発射されたKalibr CMだった。 以前の報道では、黒海から発射されたと報じられていた。
 「アゾフ海から4発のミサイルが発射されたが、これは重要な転換点だ」とし、「黒海よりも安全な海域だと考えて使用している」と付け加えた。
 ウクライナは、全面侵攻が始まって以来、ロシアの船舶を繰り返し攻撃し、ウクライナ軍によると、2023年12月時点でロシアの黒海艦隊の約30%が破壊された。
 一部の艦船は長距離ミサイルで撃沈されたが、多くは、まだウクライナが確保している黒海沿岸の一部から発射されたウクライナの革新的なUSVによって破壊または損傷されている。
 ロシアがウクライナに多数の艦船が攻撃されたことを受け、6月10日に黒海を哨戒するために潜水艦の使用を開始したと報じられていた。
2024.06.22
 20:06
Kyiv Independent Ukrainian army says some Russian troops withdrawing from Vovchansk area <2407-062211>
 ハリコフ州ホルティツィア軍のヴォロシン報道官は国営TVで6月22日、ロシア軍の一部は戦闘能力の喪失により、補給のためにヴォフチャンスク近郊か撤退していると述べた。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 ヴォロシン報道官は、ロシア軍部隊の撤退は、ロシア軍が損失を被ったリプツィ村とティケ村の近くでも見られたと述べた。 ヴォロシン報道官は、ロシア軍は前線のその方向で、戦死者または負傷者を含む60名の兵士を失ったと述べた。
 ロシアは5月10日、北部ハルキウ州で新たな攻撃を開始し、ヴォフチャンスクは最も激しい戦闘の舞台となった。 しかしロシア軍は、この地域で10kmまで前進したが、第一防衛線に阻止された。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は6月12日、ロシアは四面楚歌の町ヴォフチャンスク身動きが取れなくなっているが、常に他の方面からの部隊を補充していると述べた。
2024.06.22
 17:41
Kyiv Independent Russian media: Ukrainian forces allegedly hit air defense system in Belgorod Oblast <2407-062210>
 この地域に拠点を置くロシアのメディアPepelが6月22日に、ウクライナ軍がベルゴロド州のドゥボボエ村でPantsir S-1 SAM/
AAGシステムを攻撃したと報じた。
 ベルゴロド州のグラドコフ知事は、同地域で00:20頃に防空システムが作動し、ベルゴロド市に接近した際、数機の空中標的が撃墜されたと主張した。
 グラドコフ知事によると、攻撃の結果、ドゥボボエ村の近くで草が燃え上がった。 知事はまた、火災は直ちに鎮火したと主張した。 村では2軒の家屋と17両の車の屋根が損壊したという。 死傷者は報告されていない。
 Pepelはその後、Pantsirが攻撃されたと主張した。 Pepelによると、同システムにはクラスター爆弾に直撃したが、乗員は一命を取り留めたという。
 Pantsirが位置する場所の上空には黒煙が立ち上っていた。
 ウクライナ当局は、この攻撃について、本稿執筆時点ではコメントしておらず、Kyiv Independent紙は、この主張を独自に検証することができなかった。
2024.06.22
 10:00
Forbes

(Yahoo)

チャシウヤール攻防戦、ウクライナ軍が近郊で逆襲 運河の橋はロシア兵の「キルゾーン」に <2407-062206>
 ロシア軍は4月4日、ウクライナ東部ドネツク州バフムートのすぐ西に位置するウクライナ軍防御拠点のチャシウヤールに対する攻撃を開始した。 目標は、この都市を占領するか徹底的に破壊し、東部戦線の各正面のウクライナ軍の旅団を結ぶ主要補給線を圧迫することにあった。
Chastyna の位置 (Google Map)】
 ロシアが2022年2月にウクライナに対する戦争を拡大する前にはおよそ1万2000人が暮らし、現在はほとんどひとけのないこの小都市を攻略することは、ウクライナ側よりも多勢で重武装のロシア軍にとってそれほど難しくないはずだったが、10週間後にロシア軍はこの正面で行き詰まり人員をひどく損耗している。
 ロシア側はおそらく、チャシウヤール市内にある数千の建物のうち、郊外の数十棟しか占拠できていない。
 逆にウクライナ側はここ数日、チャシウヤールの南で逆襲をかけ、クリシチウカ村を占拠していたロシア軍部隊を駆逐した。 ロシア軍はチャシウヤールを包囲するために南北からの挟撃を試みており、クリシチウカ村は南側の要所のひとつだ。
 ウクライナ軍の第41独立機械化旅団、第67独立機械化旅団、第56独立自動車化旅団、第5独立強襲旅団、第241独立領土防衛旅団を中心とするチャシウヤールの防衛は、予想に反して持ちこたえてきた。
 ウクライナの調査分析グループのFrontelligence Insightは5月下旬時点で、チャシウヤールは「最終的にはロシア軍の手に落ちるだろう」との見解を示していた。
2024.06.22
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 21 2024 <2407-062204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月21日の戦況 =
 プーチン露大統領かが、ウクライナに対する西側諸国のさらなる支援を阻止し、ロシアのウクライナ侵略戦争を打ち負かすための戦略的ビジョンを結集しようとする国際社会の努力を損なうために、進行中の情報キャンペーンの一環として核による威嚇を呼びかけ続けている。
 プーチン大統領とラブロフ露外相は、NATOを弱体化させる友好国の連合を設立する取り組みとして、「ユーラシア安全保障機構」をNATOに代わる案として創り出すというロシアの構想を強調し続けた。
 ロシア外務省は、ロシアと北朝鮮の戦略的パートナーシップ協定に対する韓国と日本の反対を批判し、この合意をプーチン大統領の「ユーラシア安全保障構想」に結びつけた
 ウクライナ軍は6月20日~21日に、ブリャンスク州とアストラハン州、クラスノダール地方の石油精製所とクリミア半島の軍事目標を攻撃した。
 モスクワ国立大学は6月21日、ロシアの超国家主義者で元下院副議長のプリレピン氏と他の選りすぐりの下院議員の指導の下、「戦略的通信、情報、ハイブリッド戦争」に関する修士課程の入学を開始したと発表した。
 ロシア軍はクピャンスクの南東、スバトベの南西、ドネツク市の西と南西で前進した。
2024.06.21
 14:13
時事通信

(Yahoo)

ウクライナ「楽な夏にならず」 ロシアが7月大規模攻勢か NATO当局者 <2407-0621220
 NATO当局者が21日までに記者団に、ロシアが侵攻を続けるウクライナの戦況に関連し「楽な夏になると錯覚してはならない」と述べた。 また、7月のNATO首脳会議に合わせ、ロシアが大規模攻勢を仕掛けると予想したとも語った。
 同当局者は、毎月約3万名の兵士を採用するなど、ロシアがウクライナに対し「量的優位を保っている」と強調し、ロシアが5月に開始したウクライナ北東部ハリコフ州への地上侵攻の狙いについては、「ウクライナの兵力を北部に引きつけ中部で攻撃を容易にすることだ」と分析した。
2024.06.21
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 20 2024 <2407-062115>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月20日の戦況 =
 プーチン露大統領は、6月18日~19日に北朝鮮とベトナムを訪問した際、ウクライナにおけるロシアの違法な侵略戦争を決定的に打ち負かすための共通の戦略目標と戦略を明確に定義しようとするウクライナの友好国による取り組みを妨害することを目的とした大規模な情報操作を開始した。
 プーチン大統領は、ウクライナ支援という国際社会の一貫した戦略的ビジョンを損なうために、西側諸国がウクライナにロシアを決定的に打ち負かすことを許せば、核兵器を使用すると暗に脅した。
 プーチンの核の威嚇は、ウクライナの同盟国がロシアの違法なウクライナ侵略を打ち負かすことに断固として対抗することを思いとどまらせることを目的とした核恐喝作戦の一部であるため、実際の核エスカレーションにつながる可能性は極めて低い。
 韓国は6月20日、ロシアと北朝鮮の包括的戦略パートナーシップ協定に反応し、ウクライナへの殺傷力のある軍事支援の禁止を再考すると表明した。
 プーチン大統領はまた、ベトナムのトー・ラム大統領、ミン・チン首相、社会党中央委員会書記長のグイ・ン・フー・トル・オン・ン氏と会談し、二国間関係や20世紀から21世紀にかけてのソ連とロシアのベトナム支援について議論した。
 ロシア軍は、ハリコフ州のウクライナ軍陣地を攻撃するために、後付けの誘導装置を備えた新しいFAB-3000 M-54爆弾を初めて使用し、ロシア軍がそのような兵器を無制限に使用し続けることができれば、破壊の可能性が高いロシアの新しい能力を表した。
 米国は、ウクライナでのロシアの誘導滑空爆弾使用の脅威が高まっていることを背景に、Patriotをウクライナに供与することを優先する方針に転換した。
 米国は、ウクライナ軍が作戦上、米国が提供した兵器でロシア領土内の後方で、軍事目標を攻撃することを、いまだに禁じている。
 ロシア軍が歩兵中心の正面攻撃戦術に過度に依存していることで、ウクライナの戦場におけるロシアのさまざまな戦闘支援能力が大幅に低下し、前線部隊の作戦効果が最小限に抑えられている。
 ウクライナ軍は6月19日~20日に、ロシア国内の少なくとも2ヵ所の石油施設に対してUAV攻撃を実施した。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスク近郊で前進し、ロシア軍はチャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市近郊で前進した。
2024.06.21
 09:30
Forbes

(Yahoo)

自爆ドローンによる損害増えるロシア軍、一因は「お粗末な電波妨害装置」 <2407-062114>
 ロシアがウクライナで拡大した戦争の装備の損害を独自に集計している
OSINT専門家のパーペチュア氏によると、18日に確認した分ではロシア軍の装備の損害(撃破、損傷、遺棄、鹵獲)数がおよそ110点にのぼった。 ウクライナ軍の損害数は25点ほどにとどまっている。
 パーペチュア氏は、1日に集計したロシア軍の装備の損害数としてこれが過去最多かどうかは「記憶が定かでないが、それに近いものだ」とコメントしているが、おそらく双方の損害数の差としても過去最大に近いものだろう。
 パーペチュア氏は各損害について、わかるものについては損害を与えた兵器もリストに付記している。 それによれば、この日の集計分でロシア軍の装備を圧倒的に最も多くつぶしたのは自爆型のFPV UAVだった。 ロシア軍の80点ほどの装備が、月に10万機あまり投入されている$500ドル程度のウクライナ軍のFPV UAVによって損害を受けたようで、ロシア軍はウクライナ軍のUAV攻撃を阻止できていないようである。
 ロシアの軍事ブロガーによる最近の暴露記事からその理由がうかがえる。 ロシアの産業界はUAVと操縦士間の通信を遮断するさまざまなjammerを製造しているが、その多くが実際は機能していないようである。
2024.06.21
 04:39
Kyiv Independent Ukraine's 24th brigade bolsters defense of Chasiv Yar, says fighting 'extremely difficult' <2407-062104>
 ウクライナ軍第24独立機械化旅団の報道機関が6月20日にFacebookで、ドネツク州の前線の町チャシフ・ヤールの防衛を強化するために再配置されたと発表した。 「市内とその周辺の状況は極めて厳しい」と発表している。 旅団はまた、同市がロシア軍の誘導爆撃による容赦ない攻撃を受けていると報告した。
Chasiv Yar の位置 (Google Map)】
 ロシア軍は2月にアウディーイウカを制圧後、比較的標高の高い町チャシウ・ヤールに焦点を移し、同州へのさらなる前進への道を開く可能性がある。
 ロシア軍は常に大規模な正面攻撃し、北と南から集落を包囲しようとしている。 旅団によると、ウクライナ軍はロシア軍の歩兵部隊と装備に損害を与えたが、損失も被っているという。
 ロシア軍は、周辺の村々を占領して、チャシフ・ヤールを包囲しようとしている。 ウクライナ軍によると、ロシア軍は同地域への攻撃で、サーモバリック弾を装備したMRLを使用している。
2024.06.21
 03:44
Kyiv Independent Drones target military airfield in Krasnodar Krai, Russian media reports <2407-062102>
 ロシアのTelegram news channel Astraが、6月21日未明、ロシアのクラスノダール地方にあるエイスク航空基地がUAVで攻撃されたと報じた。
Krasnodar Krai 空軍基地の位置 (Google Earth)】
 住民は、攻撃により火災が発生したと報告したが、地元当局は攻撃の詳細についてコメントしていない。
 クラスノダール地方指揮所は、エイスクを含むこの地域のいくつかの地区が一晩で大規模な攻撃を受けたと公式に報告し、その他の対象地域は、セヴェルスカヤ地区とテムリュク地区である。
 ウクライナ軍はこれに先立つ4月5日に、ウクライナ軍情報部 (HUR) と国軍の共同作戦でエイスク飛行場を攻撃した。 HURは、UAV攻撃でロシア軍機7機を破壊したと述べた。
2024.06.20
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 19 2024 <2407-062006>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月19日の戦況 =
 プーチン露大統領と北朝鮮の独裁者金正恩が6月19日に平壌で包括的な戦略的パートナーシップ協定に署名したが、これはおそらくウクライナへのさらなる支援を思いとどまらせようとする西側に対する脅威として北朝鮮との軍事技術協力を利用することを部分的に目的としている。 ロシアと北朝鮮は、この合意を、西側に対する共通の闘争の一環としての相互支援の証拠として位置づけ、西側と現在の世界秩序に挑戦するという目標を共有していることを示唆した。
 プーチン大統領は、西側諸国と現在の世界秩序に対する代替えとして行動するために、ソ連と歴史的に友好的な関係を持つ友好国家の連合を追求している。
 ロシア政府高官は6月19日、欧州安全保障協力機構 (OSCE) の欧州議会へのロシアの参加を停止する意向を表明した。
 ロシア軍司令部は、ウクライナの戦場で部下が犯した戦争犯罪に対して寛容な文化を支持し続けている。
 ロシア政府は、ウクライナ軍やその他の治安機関が子どもに対して「犯罪」を犯したと非難することで、ロシアのウクライナ人子どもに対する扱いに関する国際法違反の責任をそらそうとしている。
 北東大西洋上空の国際空域からの航空交通管制 (ATC) 通信は、大西洋横断の商業ルートでGPS妨害が初めて確認されたことを示しているようである。
 ウクライナ軍はスタリツヤ近郊の陣地を奪還し、ロシア軍はチャシフ・ヤールとドネツク市の近く、ドニプロ河の東岸で前進した。
 フィンランドのメディアYleが6月19日、衛星画像とフィンランドの情報筋を引用して、ロシア軍がウクライナ侵攻を強化するため、フィンランドとの国境付近の装備と人員の約80%を転用したと報じた。
2024.06.19
 11:45

(21:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 18 2024 <2407-061914>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月18日の戦況 =
 プーチン露大統領は、訪朝前夜に北朝鮮国営の聯合新聞に、ロシアと北朝鮮の協力を称賛する記事を掲載し、北朝鮮が西側諸国に対する共通の闘争の一環としてロシアに貸し出す将来の支援を組み立てる可能性が高い。
 ウクライナ軍は6月17日~18日の夜間に国産ミサイルNeptuneで、ロストフ州とクラスノダール地方にあるロシアの石油貯蔵所を攻撃した。 ロシア国内の地上目標に対してNeputuneを使用したのは2度目になる。
 ウクライナ軍は、現在ロシア領土内の、ATACMSの射程内にありながら、ロシア領土に広大な聖域を確立した米国の政策によって守られている地域に対して、ウクナイラ製のNeptuneによる攻撃を行っている。
 ロシア政府は、ロシア連邦法を管轄外で執行し、ウクライナが独立国家として存在すべきではないとほのめかす取り組みの一環として、ウクライナの軍人や軍関係者を欠席犯で起訴している。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、スバトヴェ、アウディーイウカ付近でわずかに前進した。
2024.06.19
 06:46
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、補給路断絶狙う ウクライナ東部集落制圧 <2407-061904>
 英国防省が18日、ロシア軍が2月に制圧していたドネツク州の要衝アブデーフカ北西20kmにある集落を制圧したとみられるとの分析を示した。
 8km北西にウクライナ軍が東部部隊への補給に使う高速道路があり、制圧して補給路遮断を狙うとみられる。
Borova の位置 (Google Map)】
 東部ハリコフ州で前線を担うウクライナの第3独立強襲旅団は18日、隣接するルガンスク州からロシア軍が西進州境到達に向け攻撃を強めていると報告した。
 ロシア側は民間軍事会社の雇兵らで構成し、化学兵器も使用しているという。
2024.06.18
 16:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、包囲したロシア軍部隊を滑空爆弾で攻撃 北東部ボウチャンシク <2407-061811>
 ロシア軍の北東部攻勢の主戦場であるウクライナ北東部ハルキウ州ボウチャンシクで、ロシア兵数百名が市中心部の工場で包囲されている。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 先週末から16日にかけてうち少なくとも30名が投降した。 残りの兵士は逃げる場所も隠れる場所もない。 そこをウクライナ空軍が精密誘導爆弾で狙っている。
 ロシアとの国境からはわずか8kmの距離にあるボウチャンシクは、2022年2月にロシアがウクライナに対する戦争を拡大する前には、およそ18,000人が暮らしていた小都市で、ロシア軍が5月10日に始めた北方からの攻勢の最初の主目標となり、数個大隊のロシア軍部隊が、15日前後にPJSCボウチャンシキー骨材工場を占拠していた。
 この攻勢は最終的に、国境から約40kmのハルキウ市の攻略を狙っているとも考えられたが、ウクライナ軍は、精鋭の第82独立空中強襲旅団を含む数個旅団を北方に急派して応戦させ、支援再開後に米国から急送された弾薬で補充したウクライナ軍部隊は、通り1本ごと、建物1棟ごとの市街戦をロシア軍部隊と繰り広げ、5月下旬にロシア側の前進を食い止め数万名のロシア軍部隊はボウチャンシクを突破できなかった
2024.06.18
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 17 2024 <2407-061807>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月17日の戦況 =
 ストルテンベルグNATO事務総長が、NATOはNATOの核抑止力を強化するための措置を講じる可能性があると述べ、クレムリンの高官からさまざまな反応を引き出した。
 プーチン大統領が6月17日、ロシア国防省高官の粛清が続く中、4人の国防次官を解任し、ロシアの元首相の息子で経済学者の「近親者」に置き換えた。
 近親者の任命は、登用はプーチンの親戚や他のロシア高官の子供たちをロシア国民に紹介し、戦時経済を改善するために国防省に経済顧問を据えるというプーチンの最近の取り組みを裏付けている。
 ロシアの軍事ブロガーは、パンコフ、ツァリコフ、シェフツォワ、ポポフの解任を祝うことに主眼を置き、明らかな縁故主義をほとんど見落としていた。
 ロシアの国営メディアは、国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長との面接取材を操作し、ロシアによるウクライナの不法占領を正当化しようとして、ロシアが占領するザポリージャ原子力発電所を攻撃したとして、ウクライナを非難した。
 ウクライナの西側友好国は、西側が供与したF-16でより多くのウクライナ人操縦士の訓練を続けている。
 露大統領府は6月17日、プーチン大統領が6月18日と19日に公式に北朝鮮を訪問することを確認した。
 ロシア軍はシベルスク、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ近郊で前進した。
 ロシアは砲弾と一部の砲兵システムの生産に問題を抱えていると伝えられている。
2024.06.17
 16:10
RBC Ukraine Russian Black Sea Fleet lost third of its ships - Ukrainian Navy <2407-061707>
 ウクライナ海軍のプレテンチュク報道官が、RBC-Ukraineの取材で、黒海艦隊の艦艇の1/3が破壊または損傷して行動不能になったと述べた。 中には修理後も破壊されている艦艇もあるという。
 現在就航している艦船の数は公式には28隻だが、多くは損傷を受け、例えばフリゲート艦Admiral EssenAdmiral Makarovであるという。
 プレテンチュク報道官によると、敵の艦船の多くはすでにUAVやミサイルの攻撃を受け、そのうちの一部はすでに修復されているが、まだ修理中のものもあれば、深刻な損傷のために長期間そこにあるものもあると付け加えた。
 報道官によると、大型揚陸艦については衝撃的で、修理が終わるのを待ってから叩いた。 これらの一部はポーランドで建造されたProject 775であるため、修理は非常に困難であるという。
2024.06.17
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の最新鋭S-500防空システムがATACMSに対抗できそうにない理由 <2407-061704>
 ウクライナ軍のATACMSを用いたとみられる攻撃を受けて、S-400の損失が相次いでいるロシア軍は、いよいよ焦りを募らせているようである。
 ウクライナ国防省情報総局(HUR)局長のブダノウ中将によれば、ロシア軍は最近、S-500を初めて配備したという。 ロシア軍はS-500をまだ1個システムしか保有していないとみられる。
 ブダノウ中将は地元メディアに、クリミアにS-500が登場したと語った。 クリミアとロシア本土を結ぶケルチ海峡を守るためだという。
 S-500は十数年前から開発が進められてきたが、ロシアの研究開発向け予算が戦時需要に吸い上げられるなか、スケジュールは延び延びになっており、現在は本格的な運用開始は2025年と見込まれている。
 本格運用開始前のS-500がクリミアに引っ張り出されたらしいことは、現地でロシア軍の防空問題がいかに切迫しているかを物語る。 ただ、Pravdaによると今回は「試験運用」とみられるという。
2024.06.17
 07:20

(17:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 16 2024 <2407-061702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月16日の戦況 =
 6月15日~16日にスイスで開催されたウクライナ主導世界平和サミット参加した国と国際機関の大多数は、6月16日に共同コミュニケに署名し、ウクライナの主権と領土の一体性に対する支持を再確認した。
 クレムリンとクレムリンの関連組織は、ロシアとスルプスカ共和国 (ボスニア・ヘルツェゴビナ内のセルビアの政治組織) との関係を利用して、バルカン半島を不安定化させようとしている。
 ロシア軍はヴォフチャンスクとドネツク市の近くで前進した。
2024.06.16
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 15 2024 <2407-061605>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月15日の戦況 =
 ウクライナがスイスで開催した世界平和サミットで、プーチン露大統領が不注意にも、6月14日のウクライナ降伏に対する妥協のない要求を慎重に計画的に再表明し、サミットを妨害しようとしたことが一因とみられる、ロシアが合法的で誠実な交渉に関心があると偽って描写する進行中のロシアの情報操作に関する発言をした。
 クレムリンの代弁者は、世界平和サミットの信用を傷つけ、混乱させることを意図した進行中のロシアの情報操作を増幅させた。
 ウクライナのハブリリュク第一副国防次官は、西側諸国の軍事支援がウクライナに到着し始めているが、西側諸国の軍事支援は大規模に届かず、今後数週間から数か月は前線の状況に大きな影響を与える可能性が高いと報告した。
 ロシア与党の統一ロシア党のメドベージェフ議長は、統一ロシアのトゥルチャク書記をウラル連邦管区ロシア大統領全権大使代行に正式に交代させた。  プーチン大統領は、ロシア軍人やウクライナ戦争の国内支持者をなだめるために、政府の役割を担うクレムリンと関係のある信頼できる「退役軍人」のグループを準備している。
 スウェーデン軍は6月15日、ロシアのSu-24が6月14日、ゴットランド島南端東のスウェーデン領空を一時的に侵犯したと発表した。
 ロシア軍はクピャンスクとアウディーイウカ付近でわずかに前進した。
 ロシアのバルト海艦隊と太平洋艦隊が、別々の演習を行っている。
2024.06.15
 12:45
Kyiv Independent At least 70 drones used in attack on Russia's Morozovsk airbase, Budanov confirms <2407-061509>
 メディアの
The War Zone (TWZ) がウクライナ軍情報部長のブダノフ中将の発言を引用して6月14日に、ロシアのロストフ州にあるモロゾフスク空軍基地が6月13日に少なくとも70機のUAVによって攻撃されたと報じた。
 ブダノフ中将は、衛星画像でSu-34が確認された基地での被害の程度について「情報を待っている」と述べた。
Morozovsk airbase (Google Earth)】
 ロストフ州のゴルベフ知事は前日、ロシアの防空部隊がUAVの「大量攻撃」に直面し、火災が発生し、地元の電力供給が途絶えたと述べた。 ロシア国防省はその後、同州上空で70機のUAVが撃墜されたと発表した。
 ロシアのTelegram Channelは、空軍基地への攻撃があったことを認めたが、UAVは全てが撃墜されたと主張するものもあれば、一部が空軍基地を攻撃しパイロット6名を殺害した可能性があると主張するものもあった。 この主張を独自に検証することはできず、ブダノフ中将は死傷者の可能性についてコメントしなかった。
 情報筋はKyiv Independent紙に、ウクライナ保安庁 (SBU) とウクライナ軍が実施した共同作戦で4月にもUAVが空軍基地を攻撃したことを確認していた。
 その際には少なくとも6機が破壊され、さらに8機が損傷し、約20名のロシア兵が死傷したと報じられている。
 ただKyiv Independentは、この情報を独自に確認することができなかった。
2024.06.15
 12:00

(22:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 14 2024 <2407-061508>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月14日の戦況 =
 プーチン大統領は、6月15~16日にスイスで開催される世界平和サミットを妨害するため、ウクライナ東部と南部のウクライナ支配地域のロシアによる違法な併合を認めることを含め、ウクライナでの「和平」交渉の前提条件として、ウクライナの降伏に対する妥協のない要求をした。
 プーチン大統領は、中国の習国家主席の支援を得て、NATOを弱体化させる可能性のある、ユーラシアと世界の代替安全保障システムを確立することを提案した。
 プーチン大統領とロシア安全保障会議副議長メドベージェフは、ロシアの帝国主義の歴史と、東ヨーロッパ、コーカサス、中央アジアのロシアの近隣諸国を支配しようとする現代のロシア帝国主義の野望に目をつぶり、欧米の植民地主義を非難し続けた。
 メドベージェフはまた、モルドバ社会を不安定化させることで、モルドバのEU加盟を妨害するために、モルドバのアイデンティティ政治を利用することを目的としたクレムリンの情報操作を推進した。
 メドベージェフは、アルメニア安全保障会議のグリゴリャン書記が6月15~16日にスイスで開かれた世界平和サミットに出席する前夜にも、アルメニアを威嚇した。
 匿名の米国防総省高官が、バイデン政権はウクライナ軍がロシア領内の作戦地域やロシア領土の奥深くにある軍事目標を米国が供与した兵器で攻撃することを禁じる規制を解除する差し迫った計画はないと述べたと報じられている。
 ウクライナ軍は6月13日~14日に、ロシアに対し大規模なUAV攻撃を相次いで実施した。
 ロシア軍はアウディーイウカとドネツク市の近くで前進が確認された。
2024.06.15
 07:58
産経新聞

(Yahoo)

プーチン氏「ウクライナにロシア軍70万人展開」 過去半年で8万人超増 <2407-061506>
 ウクライナ侵略を続けるプーチン露大統領が14日にモスクワ近郊で同日開かれた退役軍人らとの会合で発言し、ウクライナに露軍約70万人が展開していると明らかにした。
 プーチン大統領は2023年末にウクライナに展開する露軍の兵員数は617,000名だと発言しており、露軍が過去半年間で投入戦力を増強していることが示された。
2024.06.14
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、ATACMSでクリミアのS-400防空システムをまた破壊 F-16投入の準備か <2407-061410>
 ウクライナ軍は5月中旬、セバストポリ近郊のベルベク航空基地(註:セヴァストポリ国際空港)に向けてATACMSを10発撃ち込み、ウクライナ側の作戦立案者が現実的に期待できる限り最大の損害をロシア側に加えた。
 地上で撮影された写真から、重量1.5t前後のATACMSからばらまかれたそれぞれ数百個の擲弾サイズ子弾は、S-400システムのレーダ1基と発射機2基を撃破したことが確認されている。 さらに駐機中の戦闘機4機にも損害を与えたもようである。
 ベルベクとセバストポリにはロシア空軍とロシア海軍黒海艦隊の残存艦艇にとって重要な基地があるので、ロシア側はS-400の破壊された装備ただちに補充したが、ベルベクの基地周辺のS-400は11~12日の夜に再びウクライナ軍によって攻撃された。
 使われた兵器が何だったのかは現時点で不明だが、おそらく5月の攻撃と同じ射程300kmのM39A1 ATACMSだろう。
2024.06.14
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 13 2024 <2407-061409>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月13日の戦況 =
 ウクライナは6月13日、日米両国と10年間の二国間安全保障協定に調印し、他のパートナー国はG7とRammshtein Gp.でのウクライナへの長期的な支援を再確認した。
 米国は、ロシアのウクライナへの全面侵攻から839日後、ついにモスクワ取引所、他の重要なロシアの金融機関、およびロシアの武器メーカーに制裁を科した。
 ロシア政府は、これらの新たな制裁がロシアの金融システムに与える影響は最小限にとどまると確信しているようで、米国や他の西側諸国がこれらの機関を制裁するのが遅れたことで、ロシアの金融システムはそのような制裁を準備し、緩和する時間的余裕が生まれた。
 バイデン米大統領は、ウクライナ軍がロシア領内の作戦地域やロシア領土の奥深くにある軍事目標を米国が供与した兵器で攻撃することを認めることに反対を改めて表明した。
 クリミア半島におけるロシアの軍事目標に対するウクライナの持続的な攻撃は、ロシア軍が既存の基地や兵站インフラを守るためにクリミアに追加の防空戦力を投入することを余儀なくさせているようであり、それら防空戦力に対するウクライナのさらなる攻撃は、クリミア半島をロシア軍の足場として維持できなくなる可能性がある。
 中国は、6月15日から16日にかけてスイスで開催される世界平和サミットを支持しないよう他国を説得するため、外交ルートを利用していると報じられている。
 米国、英国、カナダは7月13日、モルドバにおけるロシアの破壊活動と選挙干渉を認め、非難する共同声明を発表したが、これはモルドバの民主主義を不安定化させるクレムリンのハイブリッドキャンペーンに対するISWのかねてからの評価と一致している。
 ウクライナ軍は最近、ハリコフ市の北で前進し、ロシア軍はシベルスクとアウディーイウカ付近にわずかに前進した。
2024.06.14
 01:46
RBC Ukraine Russians attempt to break through defenses in two directions in Donetsk region - General Staff of Ukraine <2407-061404>
 ウクライナの前線では6月13日現在、87件の戦闘が発生している。 ウクライナ軍参謀本部によると、最も緊迫した状況はドネツク州のポクロフスクとクラヒウ方面に残っている。
 ロシアの攻撃は合わせて、4発のミサイルで3回73機のKAB爆弾で54回の空爆を行い、613機の攻撃UAVを使用した。 さらに、彼らは野砲、迫撃砲、小火器、戦闘車両の武器を使用して、ウクライナ軍の陣地と集落に2,500回以上の砲撃を行った。
ハリコフ方面:  敵はフリボケ、ティケ、ヴォフチャンスク付近を4回攻撃した。ウクライナの守備隊は、侵略者の3つの攻撃行動を撃退することに成功した。 ヴォフチャンスク近郊で戦闘が続いているが、状況はコントロールされている。
クピャンスク方面:  ロシア軍は、シンキフカ、ペトロパブリフカ、ステルマヒフカ、ベレストーヴェの各地域の陣地から部隊を追い出そうと4回試みたが成功せず、陣地や領土の損失はなかった。
ライマン方面: ロシアの侵略者は、フレキフカとネフスキの地域で6回前進しようとした。 すべての攻撃はウクライナの守備隊によって撃退された。 状況はコントロールされている。
シベルスク方面: 状況は大きく変わっていない。 Verkhnokamyanske地域での攻撃は失敗に終わった。
クラマトルスク方面: ロシア軍は、イワニフカ、カリーニフカ、アンドリーイウカ、チャシフ・ヤールの各地域で、国防軍の部隊を11回攻撃した。 ロシア占領軍によるウクライナ軍の戦線を突破しようとする試みは全て撃退されたが、状況は緊迫しているため、ロシアがウクライナの領土の奥深くに進入するのを防ぐための対策が講じられている。
ポクロフスク方面: 状況は最も過酷なままで、その日の初めからロシアの侵略者は、ノヴォレクサンドリフカ、エフヘニフカ、ノボポクロフスク、カリノヴェ、メジョフ、ノボセリフカ・ペルシャ、ヤスノブロディフカ付近のウクライナ守備隊の戦闘隊列に侵入しようと32回試みた。 軍は24回の敵の攻撃を撃退し、8回の戦闘が現在も続いている。 国防軍は、この方向でロシアの侵略者を疲弊させ、抑制するために最大限の努力を払っている。
クラヒウ方面: 状況は依然として緊迫している。 その日の初めから、戦闘の衝突の数は17回に増加した。 侵略者は、ネヴェルスケ、クラスノホリフカ、ヘオルヒイウカ、パラスコヴィウカの近くを進軍しようとしており、防衛軍は16回の敵の攻撃を撃退することに成功した。 クラスノホリフカ近郊で戦闘が続いており、状況を安定させるための措置が講じられている。
オリヒウ方面: 占領軍はマラ・トクマチカ地区で3回の攻撃行動を実施した。 ウクライナの守備隊は、占領軍の進撃を抑える努力をしている。
Prydniprovske方面:  我が守備隊はクリニキ地区で5回の敵の攻撃を撃退し、陣地の喪失はなかった。
2024.06.13
 22:10
Kyiv Independent Media: Russia suffered 'astronomical' losses on Kharkiv front, NATO source suggests <2407-061320>
 European Pravda紙が6月13日、ブリュッセルでのNATO国防相会議で匿名を条件に語ったNATO高官の話を引用して、ロシアはハリコフ州で前進を試みて天文学的な損失を被ったと報じた。
 ウクライナ当局者によると、ロシアは5月10日に北部ハルキウ州で3万名もの兵士を投入して新たな攻勢を開始したが、これまでのところウクライナ領内で前進したのは10km未満で、2022年以前の人口が17,000人の小都市ヴォフチャンスクを制圧できていない
 「ロシアは5月に1日あたり約1,000名の損失を被ったとみられるが、これは天文学的な数字だ」と当局者は死者数に言及して述べたと報じられている。
 ゼレンスキー大統領は5月25日の取材で、攻撃中のロシア軍の損失はウクライナ軍の損失の8倍に上ると述べた。
 ウクライナの統計によると、ウクライナにおけるロシア軍の損失は5月25日に50万名という厳しい節目を超えた。 ただこの数字は独自に検証できていない。
 ブリュッセルで開かれたRamstein Gp.会議でオースティン米国防長官は、2022年2月以降のロシア軍の損失は35万名に上ると、より低い数字を提示した。 ロシアは通常、死傷者数についてコメントしない。
2024.06.13
 15:18
RBC Ukraine Hunting for S-300/S-400: Why Ukraine targets Russian surface-to-air missile systems and the role of F-16s <2407-061315>
 ウクライナ軍は、ロシアのS-300とS-400を最近では占領地内の部隊だけにとどまらず、ますます頻繁に攻撃している。
 ウクライナ軍はこれまでもロシアのS-300やS-400システムを繰り返し攻撃しているが、5月以降にはこのような攻撃がより日常的になっている。 5月23日には、恐らくドネツク近郊のモスパイネ地区で破壊されたS-400の動画がオンラインに投稿された。
 別の報道では、S-400がドネツク州のストロイテル村オブリズネ村コロスキー村の間の野原でさらに破壊された。 別の動画では、SAMが6発のミサイルを発射した後に、その位置にクラスター爆弾が命中する様子が映し出されている。
 英国の軍事専門家フリードマン氏によると、ロシアの防空網を弱体化させることで、ウクライナは今夏に予定されている最初のF-16を使用する準備をしているという。
2024.06.13
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 12 2024 <2407-061108>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月12日の戦況 =
 ウクライナ軍ロシアの防空体制を弱体化させることを狙っている可能性があり、それが成功すればウクライナは長期的に有人固定翼空軍力をより効果的に運用できるようになる可能性がある。
 ロシア北方艦隊艦が6月12日に、予定されていた5日間の寄港地、キューバのハバナ港に到着した。
 アルメニアロシアとの安全保障・政治関係から距離を置く努力を続けている中、アルメニアのパシニャン首相が6月12日のアルメニア国民議会との質疑応答で、アルメニアはロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) を「離脱する」とし、「いつ離脱するかを決める」と述べた。
 ジョージアの反体制派メディアのMtavariが、ジョージア政府がロシアとの外交関係再開を計画していると報じた。
 ロシア軍は、ヴォフチャンスク、シベルスク、アウディーイウカ付近、西部ザポリージャ州で前進が確認された。
2024.06.13
 07:53
Ukrinform ウクライナ軍、被占領下クリミアの露軍防空システムを再び攻撃 <2407-061306>
 ウクライナ軍参謀本部がFacebookで、12日未明にクリミアに配備されていたロシア軍の防空システムをさらに攻撃したと発表した。 今回は、ベリベク近郊のS-300 SAM師団1個とベリベクセヴァストーポリ近郊のS-400 SAM2個への攻撃であったとし、目標地域への命中が確認されているという。
Belbek の位置 (Google Map)】
 参謀本部は、S-300システムとS-400システムのレーダ2基が破壊され、3基目のレーダについては、情報を確認中であると発表した。 これら3地点では弾薬の爆発も確認されたという。
 これに先立つ10日未明には、ウクライナ軍はクリミアのジャンコイに配備されていたロシア軍のS-400チョルノモルシケとイェウパトリヤ近くのS-300 2基の攻撃に成功していた。
Yevpatoriya の位置 (Google Map)】
2024.06.13
 01:25
Kyiv Independent Budanov: Russia places S-500 air defense systems in occupied Crimea <2407-061302>
 ウクライナ軍情報部長のブダノフ中将が6月12日に、ロシア軍がクリミア半島に最新のS-500を配備したと述べた。
 「ロシアの防空システムは強化されている」とブダノフは述べ、「これは非常に明白で理解できる。 S-500の最新型が登場した。
 これは彼らの実験的な運用になるだろうが、彼らはすでにクリミアに現れている」と述べた。
2024.06.12
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 11 2024 <2407-061208>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月11日の戦況 =
 ウクライナの西側同盟国は、防空システムを含む金銭的・軍事的支援をウクライナに提供し続けている。
 デンマーク当局は、ロシアの諜報機関とつながりがあるとして、デンマークとロシアの二重国籍者を逮捕したが、これは西側諸国に対するハイブリッド作戦を再強化しようとするクレムリンの継続的な取り組みの一環である可能性が高い。
 TASS通信が6月11日、ロシア陸軍士官学校のモルチャノフ前学長がロシア安全保障会議の副書記に任命されたと報じた。
 ロシア軍は最近、クピャンスクの南東とアウディーイウカの北西で前進した。
 ロシア軍艦艇バレンツ海損傷または破壊された可能性がある。
2024.06.11
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア、「内」からもドローンの脅威に直面 パルチザンの攻撃続出 <2407-061108>
 ロシアが新たな方面から破壊の波にさらされている。 自国領内や侵略先のウクライナの支配地域で、パルチザン組織などが飛ばす小型のUAVによる攻撃で、従来の保安対策ではこの新兵器に対応しきれず、新たに多くの対象が大規模な破壊工作(サボタージュ)の目標になっている。
 ウクライナが能力を向上させている長距離UAVによる越境攻撃が続くと同時に、小型の破壊工作UAVもロシア各地の目標を爆発・炎上させ、暗闇に投げ込んでいる。
 小型UAVのこうした使われ方には、近いうちにロシア以外の国も悩まされることになるかもしれない。
2024.06.11
 08:10

(18:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 10 2024 <2407-061106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月10日の戦況 =
 ウクライナ軍は6月9日~10日の夜間に、クリミア半島にあるロシアの防空施設に対して、ATACMSとみられる攻撃を実施した。
 ウクライナ南部作戦司令部報道官が6月10日、ウクライナ軍が6月8日~9日にてアゾフ海でロシアのRopucha級揚陸艦を攻撃したというSky Newsの報道を否定した。
 ロシア、イラン、中国の高官が、6月10日にノヴゴロドで開催されたBRICS外相会議に合わせて二国間会談を開催した。
 アルメニア国民議会は6月17日までに緊急会合を開き、アルメニアの野党はパシニャン首相と内閣の辞任を要求する可能性が高い。
 米国務省は6月10日、ウクライナでの戦争について事実に基づく報道を提供することでロシアの偽情報に対抗するため、米国とポーランドが共同でウクライナ・コミュニケーション・グループ (UCG) をワルシャワで立ち上げたと発表した。
 フィンランド当局が、6月10日にロシア軍機が一時的にフィンランド領空を侵犯したと報告した。
 ロシア軍はドネツク市の南西とドネツク・ザポリージャ州の国境地帯で前進した。
2024.06.10
 10:13
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍機が初のロシア国内攻撃 英メディア報道「直撃を確認」 <2407-061008>
 英Sky News TVが9日にウクライナの軍事消息筋の話として、UAV以外のウクライナ軍機がロシアによる侵略後初めて露国内を攻撃したと伝えた。 欧米諸国は 6月上旬までにミサイルなどの供与兵器による露国内への攻撃をウクライナに容認したが、Sky Newsは「攻撃に使われた兵器は欧米製かどうかも含めて明らかにならなかった」とした。
 Sky Newsが報じた消息筋の話によると、攻撃は9日にウクライナ東部ハリコフ州に接する露西部ベルゴロド州の露軍司令施設を目標に実施され、被害状況は確認中だが直撃を確認したという。
 欧米諸国は従来、ロシアとの直接衝突に発展する事態を警戒し、自国領内で使用するとの条件でウクライナに兵器を供与してきたため、ウクライナは、露国内の目標を攻撃する際に自国製のUAVやSSMなどを使用してきた。
2024.06.10
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 9 2024 <2407-061007>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月9日の戦況 =
 バイデン政権は、ウクライナが米国が供与した兵器を使用して、ロシア領内の狭い地域にあるロシアの軍事目標を攻撃することを認めるという限定的な政策変更により、ロシアの占領範囲は最大でわずか16%しか縮小されなかった。 米政策は、ロシアの範囲の少なくとも84%、つまりウクライナのATACMSの射程内にある領土をいまだに維持している。
 ウクライナ軍は6月7日から8日にかけて、アストラハン州のアフトゥビンスク飛行場でロシアのSu-57を攻撃したとみられる。
 ウクライナ軍は6月8日~9日に、クラスノダール地方のエイスクでロシアの大型揚陸艦や哨戒艇を攻撃した可能性がある。
 ロシア国防省の高官を解任・逮捕するクレムリンの取り組みは、文民の地方行政当局者にまで及んでいる可能性がある。
 モルドバの親露野党政治家とロシア当局者との6月6日から9日にかけての一連の会合に続き、6月9日に親露野党のモルドバの勝利党は、モスクワで第2回大会を開催した。
 親露派のモルドバ元大統領で、現モルドバ社会党党首のドドンは6月9日、ロシアの国営TASS通信とRIA Novosti)の取材に応じ、モルドバの現政府を攻撃したロシアの言説を宣伝した。 ロシアは、モルドバの民主主義を不安定化させ、モルドバ政府に影響を与える広範な取り組みの一環として、ドドンとのつながりを利用しようとする可能性が高い。
 ロシア軍はクピャンスク、シベルスク、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市近郊で前進した。
2024.06.10
 00:00
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア最新鋭戦闘機Su57に攻撃 ウクライナ発表「史上初の損傷」 <2407-061001>
 ウクライナ国防省情報総局が9日、ロシアとの戦闘が続く前線から約600km離れたロシア領土内の基地駐機中の戦闘機を攻撃し、ロシアの最新鋭ステルス戦闘機Su-57を史上初めて損傷させたと発表した。
 ウクライナ側は発表の中で、戦闘の前線から589km離れたロシア南西部アストラハン州にある航空基地で駐機していたSu-57の攻撃に成功したとしている。 情報総局がX (Twitter) に投稿した8日付の衛星写真では、航空機の付近に2ヵ所の黒い跡が残っている様子が確認できるが、Su-57の損傷の程度などは分かっていない。
2024.06.09
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 8 2024 <2407-060901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月8日の戦況 =
 ロシア軍司令部は、ハルキウ州近郊のウクライナとロシアの国境地帯に多数の部隊を移動させていると報じられているが、ロシア軍司令部がこれらの再配置された部隊を直ちに戦闘に投入する予定なのか、それとも北部部隊を強化して、報告されている最終戦力に近づけるつもりなのかは不明である。
 ウクライナの軍事監視団マショベツ氏が6月8日、ロシアが毎月生み出す3万人の兵員のうち、戦闘部隊の補充や増援として前線に到着していると報告されているのは極一部であり、ロシア軍は限られた作戦上および戦略上の予備軍しか確立できていないと指摘した。
 ウクライナ軍は7日~8日に、北オセチア・アラニア共和国にあるロシア軍の飛行場をUAV攻撃した。
 ロシアの攻撃により、ウクライナのエネルギー網は広範囲に被害を受けており、ウクライナは引き続き発電能力に深刻な制約を受けることになる。
 バイデン米大統領が6月7日にパリで、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。
 ロシア中央銀行総裁を長年務めたナビウリナ氏は、ロシアがウクライナでの長期的な戦争努力を明確に支持するよう圧力をかけているにもかかわらず、プーチン大統領の経済顧問との間でバランスを取っていると報じられている。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) とロシアの反体制派メディアが6月7日にベルゴロド州スタリ・オスコルで、ハルキウ州クピャンスクの元ロシア占領市長、マツェホラ氏の暗殺を多数の人物が試みたと報じた。
 ロシア軍は最近、ハリコフ市の北、クピャンスクの南東、最東端のチャシフ・ヤール、アウディーイウカの北西、ドネツク市の南西で前進した。
2024.06.08
 23:19
Ukrainska Pravda Russians try to break through on Pokrovsk front – Ukrainian General Staff report <2407-060811>
 ウクライナ軍参謀本部がFacebookで公表した、6月8日22:00時点の情報では、6月8日に入ってからウクライナの接触線で76回の戦闘が発生している。 最も緊迫した状況はポクロフスク戦線で、ロシア軍の攻撃はすでに27件記録されている。 ロシア軍は、オシェレタインからエフヘニフカノヴォレクサンドリフカへの突破を試みている。
 ロシア軍は過去24時間で、52発の誘導爆弾481機の攻撃型UAVを使用して、ウクライナの領土で44回の空爆を行った。 ロシア軍は、ウクライナ軍の陣地や集落に対して、さまざまな種類の兵器を使用して2,800回以上の攻撃を行った。
 ハリコフの前線では、この日に入ってから、リプツィ、フリボケ、ヴォフチャンスクで4回のロシア軍の攻撃が撃退された。
 クピャンスク戦線では、ロシアの侵略者による8回の攻撃が、シンキフカ、ピシュチャネ、アンドリーイウカ、フレキフカ、マキイフカの集落の近くで撃退され状況は緊迫している。
 ネフスケ近郊で戦闘が続いており、国防軍は状況を安定させるための措置を講じている。
 6日にロシアはこの戦線で87名の死傷者を出し、装甲戦闘車両、自動車、
ATGMが破壊された。
 ライマン戦線では、ロシアはネフスキ、テルヌイ、イヴァニフカ、トルスケ、ディブロワの入植地の方面に7回進軍を試みたが、6回の攻撃は撃退され、イワニフカで再び戦闘が起こった。 状況は制御されており、ウクライナ軍の陣地は失われていない。
 クラマトルスクの前線では、ロシア軍がチャシフ・ヤール、イワニフスク、アンドリーイウカ付近からウクライナ兵を排除しようとする試みを3回阻止したが、イヴァニフスク近郊の状況は緊迫したままであり、戦闘の衝突が続いている。
 ポクロフスク戦線では、ウクライナ国防軍が27回のロシアの攻撃を撃退した。 ノヴォレクサンドリフカ、エフヘニフカ、ソキル、ノボポクロフスク、ノボセリフカ・ペルシャ、ヤスノブロディフカの各地域での20回のロシア軍の攻撃は撃退されたが、ロシア軍の攻撃はさらに7回続いていて現地の状況は厳しい。
 特に、ロシア軍はオシェレタインからエフヘニフカ、ノヴーレクサンドリフカへの突破を試み続けている。国防軍は、ロシアがウクライナ領土の奥深くに進軍するのを防ぐための措置を講じている。
2024.06.08
 20:30
Ukrainska Pravda Zelenskyy: Russians have failed to conduct Kharkiv operation <2407-060810>
 ゼレンスキー大統領が、ロシア軍がハリコフ作戦を遂行できなかったことを「非常に重要な」結果と表現した。
 ゼレンスキー大統領は演説で、「私は今日、ウクライナ軍最高司令官と一般的な状況について話ししたが、非常に重要な結果は、ロシア軍がハリコフ作戦を遂行できなかったことで、我々は今、彼らを可能な限り抑え込み、我々の土地に侵入し、ハルキウ州を恐怖に陥れるロシア軍部隊を粉砕している。 ハリコフの戦線は補強され、さらに強化される。 ドネツク州の前線では、状況が最も厳しいという報告があった」と述べた。
 大統領はさらに、ウクライナ国防軍により多くの予備軍の投入が進行中であることを強調した。
2024.06.08
 19:57
Ukrainska Pravda Window for Russian breakthrough on battlefield narrowing – Bloomberg <2407-060809>
 Bloombergが、ロシア軍がここ数ヵ月、ウクライナの戦場で得た戦果は限られており、劣勢に立たされ始めていると指摘している。 Bloombergはまた、ウクライナが友好国からの武器の流れが始まったとき、ロシアの攻撃を止めることに成功したと報じた。
 ウクライナ北東部ハルキウ州で新たな戦線を開こうとするロシアの試みは、国境沿いに緩衝地帯を作るというプーチン大統領の目標を達成できずに、すでに行き詰まっているようである。
 Bloombergはさらに、ロシア軍が2月にドネツク州の戦略的に重要な都市アウディーイウカを占領して以来、ほとんど前進していないと指摘し、彼らは数週間前から、ドネツク州の重要な町チャシフ・ヤールを占領しようとしており、モスクワに本拠を置く戦略技術分析センターのプホフ所長の発言を引用し、ウクライナ軍を消耗させるロシアの戦略は「ロシア軍自体にとって非常に高価で血なまぐさい」と述べた。
 「ロシア側の戦力が過度に疲弊し、ひいてはウクライナ人に反撃の機会を与える可能性がある」と彼は考えている。
 ロンドンに本拠を置く国際戦略研究所の陸戦担当上席研究員であるバリー氏はBloombergが報じたように、ウクライナへの武器供給と支援の再開により、「ロシアが今年勝利を収める可能性は大幅に低下した」と、述べている。 「ロシアは最も多くの兵士を抱えているかもしれないが、一流の装甲車両の多くが破壊されている」とし、2022年の水準まで国軍を再建するには何年もかかると付け加えた。
2024.06.08
 12:00

(22:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 7 2024 <2407-060807>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月7日の戦況 =
 プーチン大統領が6月7日、ロシア軍は逐次前進を無期限に続けウクライナが反攻作戦を阻止し、ウクライナ軍との消耗戦に勝利することを前提としたウクライナの戦勝論を明確にした。
 プーチン大統領の勝利論は、ロシアがウクライナに対する西側諸国の安全保障支援を凌駕する能力と、戦争遂行のために経済と人口をより多く動員しようとするウクライナの努力にかかっていることから、プーチン大統領は、ロシア軍が人的資源と物資の優位性を活用してウクライナ軍を圧倒できると評価している可能性が高いことを示している。 プーチンの勝利論は、西側がウクライナを見捨てるだろうという批判的な仮定にかかっており、西側がそうするかどうかは明らかではない。
 プーチン大統領は、西側諸国が供与した兵器によるウクライナによるロシア領土への攻撃は、ロシアの核エスカレーションにつながるとされるロシアの「越えてはならない一線」を越えるものではないと間接的に示唆した。
 プーチン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領を非合法な大統領として描こうとし続け、ウクライナのVerkhovna Rada (議会) を、ゼレンスキーに代わるクレムリンが交渉できる正当な相手として特定した。 プーチンの最近の発言は、ウクライナ憲法とウクライナの法律を誤って伝えることで、ゼレンスキーの延長任期の合法性を曖昧にするように設計された一連の最新のものである。
 米国家安全保障会議の軍備管理・軍縮・不拡散担当上級部長ヴァディ氏が、米国はロシア、中国、北朝鮮、イランを抑止するための新たな核兵器政策を準備したと述べた。
 米国防総省が6月7日、ウクライナに対する$225Mの安全保障支援パッケージを発表した。
 フランスのマクロン仏大統領は6月6日、フランスがウクライナに多数のMirage 2000-5を供与し、4,500名のウクライナの1個旅団に装備と訓練を行うと発表した。
 クレムリンは、バルカン半島を不安定化し、1992~1995年のボスニア紛争を終わらせた1995年のデイトン合意を解体する努力を続けているが、これはおそらくヨーロッパを分裂させて注意をそらそうとする、より大きな戦略的取り組みの一環である。
 ロシア軍はスバトベ近郊、チャシフ・ヤール近郊、アウディーイウカの北西に前進した。
2024.06.07
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 6 2024 <2407-060707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月6日の戦況 =
 ロシア海軍艦艇は6月12日から17日にかけてキューバに寄港する予定で、これはおそらく米国に自己抑止を促すためのロシアの作戦の一環として、キューバ危機の歴史的記憶を呼び起こすためのより大きな取り組みの一環である。
 プーチン大統領は6月5日、ロシア軍がウクライナで毎月約2万名の死傷者を出している可能性をうっかり示唆したが、これが正確であれば、ロシアが毎月生み出すとされる新たな人員の数とほぼ同じか、それよりわずかに下回ることになる。
 F-16の操縦士を訓練する西側諸国の能力の限界は、ウクライナが将来F-16を効果的に運用する能力に影響を与えるボトルネックを生み出していると報じられている。
 フランス当局は、ロシアのウクライナへの支援を弱めることを目的としたNATO諸国とフランスに対するハイブリッド戦争が続くなか、フランスで最近発生した複数の親露派の破壊工作と社会的影響力作戦を調査している。
 ロシア捜査委員会は、6月上旬にロシア人がフランスで逮捕されたことに対抗して、6月6日にフランス国民の逮捕を発表した。
 ウクライナ軍は6月5日~6日にロストフ州の石油精製所を攻撃し、ベルゴロド州の石油貯蔵所を攻撃したと報じられている。
 ウクライナ人権・脱占領・社会復帰委員会のホルベンコ副委員長が、ウクライナ軍は2024年に約12万名の要員を募集すると推定しているが、西側諸国の治安支援の到着が明らかに遅いため、ウクライナが短期的にこれらの部隊に十分な準備と装備を与える能力は制限される可能性が高い。
 ロシアとタリバンの高官は二国間協力に関心を示しており、ロシアは間もなくタリバンをロシア国内の禁止組織から除外する可能性が高いことを示唆している。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クピャンスクの南東、シベルスクの北東、アウディーイウカの北西、ヴェリカ・ノヴォシルカの南、クリンキー近郊で前進した。
2024.06.06
 11:45

(21:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 5 2024 <2407-060405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月5日の戦況 =
 西側諸国が提供した砲弾は、前線にいるウクライナ軍到着し始めていると報じられているが、ウクライナ軍が現在の砲弾の優位性に完全に対抗できる規模ではない
 ロシアのミサイルやUAVによる攻撃は、ウクライナのエネルギー網に長期的な大きなダメージを与えており、ウクライナは2024年夏にさらに大きなエネルギー制約に直面すると報じられている。
 ウクライナのメディア「リーガ」が6月4日、ウクライナ軍情報総局 (GUR) の消息筋が、占領下のウクライナと国境付近に約55万人のロシア軍と準軍事組織が集中していると述べたと報じた。
 プーチン大統領は6月4日、元ロシア国防相でロシア安全保障会議書記のショイグ氏が、元トゥーラ州知事兼大統領補佐官のデュミン氏、メドベージェフ安全保障会議副議長とともに、ロシアの防衛産業能力向上に向けた取り組みを調整すると述べた。  クレムリンが任命したロシア人権理事会 (HRC) の最近のロシアの移民政策に関する会合は、ロシアの労働力不足を補うために移民を誘致すると同時に、超国家主義的な反移民の有権者に対応するというロシアの競合する義務を反映している。  チェチェン共和国のロスグヴァルディア党首兼ロシア下院副議長のデリムハノフは、下院副議長で新人民党党首のダヴァンコフがロシア憲法に反し、ロシア社会を分裂させようとしていると非難し、チェチェンの自治的な活動と、移民や先住民のイスラム教徒コミュニティからのイスラム過激派の脅威を規制しようとするロシア国家の取り組みとの間の緊張関係が続いていることを暴露した。
 ロシアの国営のGazprom社が、ロシアのウクライナへの全面侵攻開始後に失ったガス販売を回復する可能性は低いと評価していると報じられており、西側諸国の制裁がロシアの戦争努力を支えるロシアの収入源に長期的な影響を与えていることを示している。  ロシアの調査報道機関Insiderとモルドバの報道機関Little Countryが6月5日、モルドバの元参謀総長ゴルガンがロシア軍参謀本部 (GRU) の工作員として活動していた経緯を詳述した調査結果を発表した。  ロシア軍はクピャンスクの南東、チャシウ・ヤール近郊、アウディーイウカの西、ドネツク市の南西に前進した。
2024.06.06
 11:29
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、米国製の武器でロシア領内を攻撃か NYT報道 <2407-060604>
 New York Times紙が4日、米国製の武器を使って、ウクライナ軍がロシア国内を攻撃したと報じた。 米政府は5月下旬に従来の制限を緩め、米国製の武器による越境攻撃を一部許可したが、実際に攻撃が確認されたのは初めてである。
 報道によると、ウクライナ議会で国家安全保障・防衛・情報委員会の副委員長を務めるチェルニエウ議員が同紙の取材に対し、米国製の武器の使用を認めた。
 攻撃はウクライナ国境に接するロシア南西部ベルゴロドにおいて、HIMARSを使用してロシア軍のミサイルシステムを破壊したという。
2024.06.04
 11:27
CNN

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア領の兵器攻撃に「成功」 西側供与の武器で <2407-060411>
 ウクライナ軍が3日、西側諸国が供与した兵器を使用して、ロシア領内にあるS-300 SAMへの攻撃に成功したと明らかにした。
バイデン米大統領がウクライナに対し、北東部ハルキウ州周辺のロシア領に限って米国の兵器を使って攻撃することを認めていた。 欧州の一部の国々も、供与した兵器をどのように使用するかについての制限を緩める動きを見せていた。
2024.06.04
 10:06
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、ハリコフ州ボフチャンスクで徐々に戦況改善 市中心部を奪還か <2407-060408>
 ウクライナ軍参謀本部が3日、ロシア軍による東部ハリコフ州への越境攻撃で攻防が焦点化している小都市ボフチャンスク市内で戦闘が続いていると発表した。 これに先立つ2日には、ウクライナ軍報道官が「ウクライナ軍がボフチャンスクの7割を確保している」と説明している。 1週間前にはウクライナ軍の確保地域は約5割だったとされ、ウクライナ軍が徐々に戦況を改善していることを示唆した。
Vpvchansk の位置 (Google Map)】
 ドイツBild紙の軍事専門家も2日、ウクライナ軍がボフチャンスクで露軍を後退させ、市中心部を奪還したもようだと述べた。 ウクライナ軍がボフチャンスクで露軍を撃退できている要因としては、増援部隊や欧米の供与兵器の到着があるとみられている。
 ウクライナ軍参謀本部はまた、越境攻撃が行われているハリコフ州北部とは別の同州東部クピャンスク方面や、南部ザポロジエ州オレホフ方面などで露軍の攻撃を撃退したと発表した。
 一方、露国防省は2日、ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカ西方の集落ウマンスコエを制圧したと主張しており、全体的な戦況としては、戦力や物量でウクライナ軍に勝るロシア軍がなお優勢だと分析されている。
2024.06.04
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 3 2024 <2407-060406>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月3日の戦況 =
 ウクライナ軍が6月1日か2日に、ベルゴロド州にあるロシアのS-300/400 SAMをHIMARSで攻撃した。
 中国とロシアは外交的に連携していると公にしているにもかかわらず、提案されているシベリア2パイプライン (PS-2) など経済問題で意見が対立していると報じられている。
 また、プーチン大統領は2024年5月に、ロシアが和平会議の信用を失墜させ、弱体化させようとする動きが続く中、スイスで開催されるウクライナ和平会議「鼻であしらう」よう習国家主席に要請したと報じられている。
 ロシア軍は、捕虜に関するジュネーブ条約に違反して、ウクライナの捕虜を虐待し続けている。
 ジョージア議会のパプアシヴィリ議長は、抗議活動が続く中の6月3日に、ロシア式の「外国代理人」法案に署名し、成立させた。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスク州内で前進し、ロシア軍はリプツィー、アウディーイウカ、ヴェリカ・ノボスリカの近くと西部ザポリージャ州で前進した。
 動員されたロシア軍兵士の家族が、親族の動員解除を求めて抗議を続けている。
2024.06.03
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 2 2024 <2407-060305>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月2日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が、6月2日にシンガポールで開催された国際戦略研究所 (IISS) のシャングリラ対話で、米国とシンガポールの当局者と会談し、来たる世界平和サミットを強調した。
 ウクライナがハリコフ市に対するロシアの滑空爆弾やミサイル攻撃を撃退するためには、西側諸国が提供した兵器ロシア領土の軍事目標を攻撃する制限の解除防空システムの提供と引き続き重要である。
 ウクライナ軍野戦部隊司令官は、前線で新しい要員を訓練することで、動員によって悪化した訓練の困難を補っていると報じられている。 ウクライナの野戦司令官が、新たに配置された人員を戦闘に投入する前に訓練するという決定を下したことは、ウクライナ軍の全体的な質が短中期的にロシア軍よりも高いままである可能性が高いことを示している。
 Tewlegraph紙が6月1日、英国当局が英国保安庁 (MI5) に対し、ロシア、中国、英国で活動するイランの工作員に対する防諜活動の焦点を再び絞るよう命じたと報じた。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市、クリンキー近郊で前進した。
2024.06.02
 19:05
Kyiv Independent Russian oil refinery in Komi Republic catches fire, casualties reported <2407-060206>
 ロシア連邦コミ共和国の調査委員会によると、北西部コミ共和国にあるロシアの製油所が6月2日に火災に見舞われ死傷者が出た。 委員会は、この事件で負傷者と死者の両方が出たと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
 この製油所は、ロシア第2位の石油企業であるLukoil社が所有するもので、ウフタ市から4km離れた場所にあると、コミ共和国のウイバ首長は述べた。
 ウイバ首長はTelegramへの投稿で、火災はウクライナのUAV攻撃ではなく「安全規制の不遵守」によって引き起こされたと述べているが、この事件は過去数ヵ月間にロシアの石油インフラで発生した一連の火災の最新のもので、これらはロシアが戦争遂行に必要な資金源を弱体化させることを目的にロシア全土の石油施設を攻撃目標としたウクライナのUAV作戦の一環であると報じられている。
Ukhta市の位置 (Google Map)】
2024.06.02
 13:25
RBC Ukraine Russians suffer significant losses in Kurakhove direction: Frontline update as of June 2 <2407-060205>
 ウクライナ軍参謀本部によると、過去24時間で前線では98回この日だけですでに29回の小競り合いがあり、ロシア軍はクラホヴェ方面で大きな損失を被っている。
Kurakhoveの位置 (Google Map)】
 ハリコフ方面では、同日初めからスタリツィア近郊で戦闘が続いているが、状況は統制されていて、最新の情報によると敵はこの前線で115名を失った。
 テルニー付近のライマン方面では、敵の攻撃は失敗に終わった。
 シヴェルスク方面では、今日、5回の小競り合いがあり、敵の攻撃は3回撃退され、2回の戦闘が進行中である。
 クラマトルスク方面では、この日が始まってから3回の小競り合いがあったが、敵は成功していない。
 ポクロフスク方面では、敵はノヴォレクサンドリフカとソコルの地域に前進しようとしているが、2回の攻撃は撃退され、3回は現在も続いている。 事態は緊迫しており、防衛軍は事態の安定化に向けた措置を講ずっている。
 クラホーヴェ方面では、敵がコスチャンティニフカに接近しようとして3回失敗し、陣地は奪取されていない。 最新の情報によると、昨日敵は、200名以上が死傷し、大きな損失をもたらした。
 ヴレミフカ方面では、その日の初めから敵はスタロマヨルスケ付近の我が陣地を襲撃しようと試みたが、成功していない。
 マラ・トクマチカ近くのオリヒウ方面への敵の試みもまた、失敗に終わった。
 プリドニプロフスキー方面では、ロシア軍がクリンキー近くの拠点からわが部隊を排除しようとする試みを執拗に続けているが、2回の攻撃は失敗に終わったが、陣地は失われていない。
2024.06.02
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 1 2024 <2407-060203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月1日の戦況 =
 ロシア軍は5月31日夜から6月1日にかけて、ウクライナのエネルギーインフラを中心に大規模なUAVやミサイル攻撃を実施した。
 ロシア領内の軍事目標を攻撃するために、ウクライナが米国提供の兵器を使用することに対する米国の規制について、現在、明確さを欠いており、国境を越えてウクライナ北部に侵入するロシアのさらなる攻撃を阻止する機会を逃している。
 西側諸国の各国政府は、西側諸国が供給するF-16のウクライナでの将来の活用について、異なる政策を規定している。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナの予備役旅団の一部が依然として戦力不足であることを認め、米国の安全保障支援の到着が遅れていることが、進行中の防衛作戦に予備役を効果的に投入するウクライナの取り組みを複雑にしていると述べた。
 ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ付近でわずかに前進した。
 ロシア司法省は6月1日、動員されたロシア軍人の親族が親族の動員解除を求める社会運動Way Home「外国代理人」に指定した。
2024.06.02
 00:01
Kyiv Independent Defense Ministry: Ukraine destroys record number of Russian artillery systems in May <2407-060201>
 ウクライナ国防省が6月1日、ウクライナ軍が5月にロシア軍の砲1,160門を破壊し、全面侵攻開始以来の記録的な数を記録したと発表した。
 同省がX (Twitter) に投稿したグラフによると、破壊されたロシア軍の砲のこれまでの最多は3月に記録された976門であった。
 ウクライナ軍参謀本部は6月1日、全面戦争が始まって以来、ロシアは合わせて13,184門の砲を失ったと発表した。
2024.06.01
 13:51
Newsweek

(Yahoo)

ロシア黒海艦隊、水上ドローン攻撃に「なす術なし」…ヘリの機銃掃射を回避し「自爆攻撃」を成功させる緊迫シーン <2407-060118>
 ロシアの占領下にあるクリミア半島で、ウクライナ軍のUSVがロシア軍の艦船を攻撃した瞬間を捉えた新たな動画が公開された。 頭上のヘリや前方の艦船からの銃撃によって海上にいくつも激しく水柱が上がるなか、それを回避しながら進むUSVが、最後には目標の艦船に突撃・自爆する緊張感あふれるシーンが収められている。
 ウクライナ国防省情報総局(GUR)は5月30日、ウクライナの特殊部隊第13群がUSVを使ってロシア軍の哨戒艇2隻を破壊したと発表している。
 GURによれば、ロシア軍はさまざまな固定翼機やヘリ、小火器を使ってクリミア西部を狙ったUSV攻撃に対抗したという。
 本誌はウクライナ側の報告および動画について独自に確認を取ることができず、この件についてロシア国防省にメールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。
2024.06.01
 09:20
RBC Ukriane Russia's massive missile and drone attack: How Ukraine's air defense responded <2407-060110>
 ロシアは6月1日夜に再びウクライナへの大規模な攻撃を開始した。 空軍司令官のオレシチュク中将のTelegram Channelによると、ロシア軍は100発のミサイルとUAVを使用し、そのうち80機以上が防空システムによって撃墜された。 オレシチュク中将によると、戦闘機、空軍のSAM部隊、機動火力部隊、ウクライナ国防軍の電子戦装置が敵の空襲の撃退に関与したという。
 対空戦闘の結果、81機の空中目標が撃墜された。 内訳は:
Kh-101/Kh-555 CM 30発
Kalibr CM 4発。
Iskander-K CM 1発
・Shahed-131/136 UAV 46機。
で、ロシアは100発のミサイルとUAVを発射した
 更に6月1日夜には、ロシア軍は、空、海、陸のミサイルとShahed攻撃型UAVを使用して、ウクライナのさまざまな地域の重要インフラ目標に対して強力なミサイルと航空攻撃を実施した。 敵はさまざまなタイプの53発のミサイルと47機の攻撃型UAVを発射した。
・Tu-95 MSからKh-101/Kh-555 CM 35発 (サラトフ地域、カスピ海上空から)。
Iskander M 4発 (クリミアから)
Iskander-K CM 1発 (クリミアから)
Kalibr CM 10発 (黒海北東部から)
・Kh-59/Kh-69 ASM 3発(ザポリージャ州の占領地の空域から)
・Shahed-131/136攻撃型UAV 47機(プリモルスコ・アフタルスク、ロシアから)。
2024.06.01
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 31 2024 <2407-060109>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月31日の戦況 =

「戦争研究所が HP に掲載した2024年5月30日の戦況」とほぼ同じ内容

2024.05.31
 13:01
Kyiv Post SBU drones destroyed $100 million Russian radar system in Crimea <2406-053107>
 ウクライナ特務機関のKyiv Post筋が、5月29日から30日にかけての夜にロシア軍が、クリミア半島のアルミャンスク近郊に設置したロシア軍陣地を守る前線の380km以上の空間を監視するために使用されていた「$100Mの長距離レーダNebo-SVU 1基を失った」と報じている。
 これらの情報筋によると、$100M相当のレーダは、ウクライナ保安庁 (SBU) の防諜部門が実施した作戦で、7機の航空機型突入攻撃UAVによって攻撃され、その後衛星偵察が当該レーダからの電波放射を検出できなくなった
 情報筋によると、Neboコンプレックスはもはや稼働しておらず、「ザルに変わった可能性が高い」という。 このSBU作戦は、ロシアの防空を前線のかなりの部分で盲目にした。
 SBUは4月にも、ウクライナ領内700kmを監視していたブリャンスク州にあるロシアの長距離レーダ基地を攻撃にしたと、特殊機関内の情報筋がKyiv Postに伝えた。
2024.05.31
 10:50

(20:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 30 2024 <2406-053105>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月30日の戦況 =
 米国とドイツの当局者は、両国がウクライナに供与した兵器を使用してロシア領土を攻撃することを認める方針に変更したことを確認したが、これらの制限に関する正確な詳細は明らかにしなかった。
 ウクライナ軍は、5月30日のケルチ海峡のフェリーに対する攻撃に続けて、5月31日に占領下のクリミア半島にあるロシアの長距離レーダとクラスノダール地方の石油貯蔵所に対して、一連のUAVとミサイル攻撃を実施した。
 ウクライナは5月31日、スウェーデン、アイスランド、ノルウェーと長期二国間安全保障協定に調印した。
 西側諸国との対立を想定してCSTO加盟国を結集させようとするロシアの努力は、CSTOの存続に対するロシアの懸念に起因している可能性が高い。
 ロシア軍は2024年5月上旬にハルキウ州北部で大幅な戦果を挙げたが、ロシアのベロウソフ国防相は、2024年初頭以降のウクライナでのロシアの前進を過大評価している。
 ウクライナとロシアは5月31日、2月8日以来となる1対1の捕虜交換を行った。
 中国は5月31日に、2024年6月のウクライナ和平サミットに参加しないと発表した。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市近郊に前進した。
2024.05.30
 20:34
Kyiv Independent Ukraine hits Russian ferry crossing with ATACMS in Crimea, General Staff says <2406-053024>
 ウクライナ軍参謀本部の発表によると、ウクライナ軍は5月30日夜にATACMSで、クリミア半島にあるロシアのケルチ・フェリー乗り場を攻撃した。
 ロシア軍によると、クリミア半島でロシア軍に物資を供給するためにフェリーを「積極的に利用」し、ロシアのパーンツィリ、トール、トライアンフ防空システムで防衛した。
 参謀本部は、2隻のフェリーが「著しく損傷した」と述べ、公表した損傷の痕跡を示す写真によると、フェリーの1隻が座礁し、「ケルチ海峡全体の機能を妨害している」と報じられている。
 参謀本部の声明には、「ウクライナのミサイルによる戦闘が成功したおかげで、半島における占領軍の兵站は著しく損なわれている」と書かれている。
 ウクライナの軍事情報機関によると、ウクライナのMagura 5V
USVは、クリミア半島でKS-701 Tunetst型哨戒艇4隻を一晩で攻撃した。 2隻は破壊され、他の2隻は損傷したと報じられている。
 ロシア国防省は、ロシア防空部隊長距離型ATACMS 8発とUAV 8機を撃墜したと主張したが、死傷者の報告はなかった。
 ただ、Kyiv Independentは、これらの主張を検証できなかった。
2024.05.30
 20:03
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ハリコフ州で増強 攻勢には不十分とウクライナ司令官 <2406-053021>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が30日、ロシアは北東部ハリコフ州の北部付近で兵力を増強しているが、大規模な攻勢をかけるには不十分との見方を示した。 シルスキー大将は「ロシア軍の戦力は現時点では、大規模な攻勢や防衛線の突破口には不十分だ」とTelegramに投稿した。 シルスキー大将はウクライナの「弾薬備蓄の創設」によりロシア軍の攻撃力が低下したと指摘した。
 ロシア軍はハリコフ北部の2本の主要攻撃線に兵力を増強するために部隊を派遣していると指摘した。 これには2ヵ所の小さな村の間にあるストリレチャ・リプシ地域と、市街戦が繰り広げられている国境の町ボルチャンスクの付近が含まれる。
 ウクライナ軍参謀本部によると、ウクライナ軍はこの地域の防衛線を強化しており、30日にはストリレチャ村付近でロシア軍の攻撃を1度撃退した。
 国家警備隊の報道官は、ロシア軍は前日からハリコフ州で前進していないと述べた。
2024.05.30
 18:38
Kyiv Independent Ukraine hit 4 Russian patrol boats in occupied Crimea overnight, military intelligence says <2406-053020>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) によると、ウクライナのMagura 5V
USVがクリミア半島でさらに2隻のロシア哨戒艇に損害を与え、5月30日の夜間攻撃で撃沈された艦艇の総数は4隻となった。 これに先立つ5月30日、同庁はKS-701 Tunets型の哨戒艇2隻が攻撃で破壊されたと最初に報告した。
 HURによると、第13部隊はクリミア半島西海岸の町チョルノモルスケにあるヴズカ湾にある舟艇基地をUSVで攻撃した。
 HURは「ロシア軍はこれらの船艇を、占領下の半島付近の兵站や哨戒に利用した」と述べた。
 声明によると、ロシア軍は攻撃を阻止するため、Su-27/30/35とMiG-29、Be-12とAn-26、Ka-27/29とMi-8を含む航空機を32回緊急発進させた。
2024.05.30
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 29 2024 <2406-052911>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月29日の戦況 =
 ウクライナ大統領府長官のポドリャク顧問が、米国が提供した軍事援助は前線に到着し始めているが、逐次増加する軍事援助が臨界量に達するには数週間かかるだろうと述べた。
 スウェーデンは5月29日、SEK13.3B($1.25B)相当のウクライナへの16番目で最大の軍事支援パッケージを発表した。
 西側諸国の当局者は、ロシアの軍事目標を攻撃するために西側諸国が供与した兵器を使用するウクライナの権利を支持することをますます示唆している。
 ロシアは、ウクライナ人捕虜に対するロシアの人権侵害が蔓延しているという報告を背景に、捕虜交換が数ヵ月にわたって停止されたことについて、ウクライナを非難した。
 ベラルーシは5月28日、冷戦時代の欧州通常戦力 (CFE) 条約への参加を停止した。
 ロシア軍はハリコフ市の北と北東、クレミンナ、チャシフ・ヤール、アウディーイウカの近くで前進した。
2024.05.29
 12:11
AP 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍が事態を掌握 第57独立自動車化歩兵旅団 <2406-052916>
 ウクライナ東北部でロシアと国境を接するハルキウ州の戦線で、ウクライナ軍の防衛線突破を試みる物量ともに優勢なロシア軍を前にして、ウクライナ軍が善戦している。
 ウクライナ軍参謀本部は5月27日にキーウで行われた定例の会見で、ハルキウ州のリプツィとボルチャンスク方面に対してロシア軍の攻撃が5回あったが、ウクライナ軍が依然として事態を掌握していると述べた。
 ゼレンスキー大統領も先週、ハルキウ州ではウクライナ軍が「主導権を握っている」と主張した。
 ロシア軍の春季攻勢開始を受けて、南部ヘルソン州から友軍の救援でハルキウ州に展開したウクライナ陸軍第57独立自動車化歩兵旅団はソ連製2S1 122mm
SPHでロシアとの国境南側のボルチャンスクのロシア軍陣地を砲撃している。
 5月10日のロシア軍攻勢開始以降、57歩兵旅団兵士は常に働き続け、1日に割り当てられたすべての砲弾を使用しているという。
2024.05.29
 12:06
ABBC News

(Yahoo)

ウクライナ、開戦以来最悪の状況に直面=BBC 国際編集長 <2406-052915>
 ボウエンBBC国際編集長によると、ウクライナでは夏が始まったばかりだが、危険な情勢だという。
 第2の都市で、ロシアに近い北東部の高地にあるハルキウは、あらゆる意味で空からの攻撃に対して無防備で、25日午後の買い物客で混雑している時間帯に、ホームセンターなどが入る複合商業施設が誘導爆弾2発に破壊された。
 軍人など1人もいなかったこの街で、数十人が負傷し、少なくとも15人の死亡が確認された。 行方不明のままで、遺体が見つからない人もまだ大勢いる。 園芸センターへの攻撃は、ウクライナ北東部や東部戦線、そして南部ヘルソン周辺に相次ぐ攻撃の一環だった。
 ウクライナの自衛能力は他力本願で、ここハルキウなど複数の都市で何が起きるかを決めるのは、そして全長1,000km以上に及ぶ前線がどうなるかを決めるのは、ウクライナに協力する西側諸国である。
 さらにもうひとつ、戦争の流れを変えつつある戦略的要素は、戦場で学習し適応する能力で、ロシアにはそれがあるのだ。
 ロシアはウクライナの弱点(特に防空で顕著だ)に乗じた攻撃を実行している。 ロシアの工場は、自分たちより経済規模が大きく進んでいる西側先進国が、ウクライナのために武器や弾薬を製造するよりも大量に、武器や弾薬を造っている。
2024.05.29
 11:42
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ロシア軍が「最新兵器」次々と喪失か ウクライナ東部の「要衝」周辺で激しい戦闘 <2406-052913>
ロシア軍がチャシウ・ヤール方面に最新装備を投入
 防衛省自衛隊が2024年5月24日、「ロシアによるウクライナ侵略の状況」を発表した。 その中で、ロシア軍がウクライナ東部のチャシウ・ヤール方面に、最新装備であるT-90M MBTBMP-3 IFVBMD-4 APC投入しているものの、ウクライナ軍の対戦車装備やFPV UAVで排除されているとの見解を示した。
 チャシウ・ヤールは、ロシア軍が2023年5月に占領したバフムートのすぐ西に位置する高台の街で、ロシア軍は同地の完全占領を目指して攻勢を強めているが、ウクライナ軍が激しく抵抗しており、攻めあぐねている。
 1,130馬力の新型ディーゼルエンジンを搭載したT-90から砲塔形状を一新しており、ロシア軍では最強の戦車である。
 BMP-3はソ連時代の1987年に正式採用されたIFVだがソ連崩壊後も生産が続いており、100mm砲や30mm機関砲、7.62mm機銃を装備し、100mm砲からは
ATGMの発射も可能である。
 BMD-4は2016年から配備が始まった空投可能な空挺戦闘車両で、BMP-3と同様に100mm砲や30mm機関砲、7.62mm機銃などを装備している。
2024.05.29
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 28 2024 <2406-052910>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月28日の戦況 =
 プーチン露大統領は5月28日、ウクライナのゼレンスキー大統領はもはやウクライナの正統な大統領ではないと主張し、クレムリンの情報操作をさらに促進するために、ウクライナ憲法とウクライナ国内法を著しく偽って伝えた。 ウクライナ議会のステファンチュク議長が、プーチン大統領のウクライナ法の意図的に誤った解釈に直接反応し、ウクライナの憲法と法律は、ウクライナの戒厳令が終わるまでゼレンスキーが大統領職にとどまると規定していると明言した。
 ゼレンスキーの正当性の欠如に関するロシアの主張は、クレムリン当局がここ数週間、外国の聴衆を標的に、広範囲に宣伝してきた既知のクレムリン情報操作である。
 欧州評議会 (PACE) の文化委員会は、ロシアがウクライナの国家的アイデンティティと独立を根絶することを前提とした広範な占領戦略を追求しているというISWの長年の評価と一致して、ロシアによるウクライナ文化の意図的な抹殺を占領下のウクライナにおけるロシアの大量虐殺作戦の要素として認める決議を支持した。
 ジョージア議会が5月28日、ズラビシヴィリ大統領が拒否権を発動したジョージアのロシア式「外国代理人」法を、84対4の賛成多数で覆した
 ポルトガルとベルギーが5月28日、ウクライナとの長期の二国間安全保障協定に調印した。
 プーチン大統領が5月28日、タリバンをロシア国内の禁止組織から外すことへの支持を表明し、ロシアが近いうちにリストから除外する可能性が高いことを示唆した。
 ウクライナ軍はリプツィ付近で前進が確認され、ロシア軍はアウディーイウカとドネツク州のザポリージャ州の州境付近で前進が確認された。
 ロシア軍は、ウクライナで戦うために中央アフリカ諸国から市民を募集する取り組みを強化していると報じられている。
2024.05.29
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの「1カ月でSu-25攻撃機を7機撃墜」は水増しの疑い <2406-052908>
 ウクライナ軍第110独立機械化旅団1ヵ月足らずでロシア空軍のSu-25を7機撃墜し、ロシアの航空戦力に壊滅的な打撃を与え、アウジーウカ攻防戦で喫した敗北にある程度の報復を果たしたとしているが、もっと可能性が高いのは、第110旅団は1ヵ月足らずでロシア空軍のSu-25をせいぜい2機撃墜した程度で、ロシアの航空戦力に手痛い打撃を与えたものの決定的な打撃とは言えず、もう少し控えめな報復だったというものだ。
 第110旅団、ウクライナ国防省、さらにはゼレンスキー大統領までもが、第110旅団の防空部隊によって5月4日、5月11日、5月13日、5月18日、5月22日、5月23日、5月25日に計7機のSu-25を撃墜したと発表しているが、問題は撃墜の証拠である可能性のあるものが今のところ2つしかないことだ。 5月13日の、地上で何かが燃えているらしい画質の粗い写真と、5月26日の、かなり遠方から撮影され、低空飛行している軍用機にミサイルが命中したところかもしれない動画である。 このほかに第110旅団が視覚的な「証拠」として提示しているものがもうひとつあるが、これはビデオゲームの映像だった。
2024.05.29
 02:51
Kyiv Independent Mediazona confirms identities of nearly 54,200 Russian soldiers killed in Ukraine <2406-052902>
 ロシアの独立系メディアMediazonaがBBCロシアと共同で、2022年2月にロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって以来、戦死したロシア兵54,185名の名前を確認した。 Mediazonaの前回5月中旬の更新以来、1,396名のロシア兵が死傷者リストに追加されている。
 報道関係者は、検証された情報は、死亡記事、親族の投稿、地域メディアの報道、地元当局の声明などの公的情報源からのものであるため、実際の数字ははるかに高い可能性があると指摘している。
 ウクライナの推計によると、ロシア軍の損失総数は5月25日に50万名を超えた。 この数字は、5月初めにロシア軍全体の損失は15万名の戦死を含む約50万名になると発表していた英国とフランスの推計と一致している。
 ゼレンスキー大統領も2024年2月、この戦争で18万名のロシア人が死亡したと主張した。 また、31,000名のウクライナ兵も殺害されたと付け加えた。 ゼレンスキー大統領は、正確な数は不明であり、ロシアに占領された地域が解放されて初めて知ることができると述べた。
 ウクライナに対する全面戦争を開始して以来、現在までに、ロシア南部軍管区副司令官であるツォコフ中将は戦死したロシア軍の最高位の高官で、ウクライナでの戦闘では、中佐以上の将校414名を含む3,500名以上の将校が戦死している。
2024.05.28
 08:55
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の2集落を掌握=国防省 <2406-052808>
 露国防省が27日、露軍がウクライナ東部のハリコフ州イバニフカとドネツク州ネタイロベの2つの集落を掌握したと発表した。
 ウクライナ軍参謀本部は26日夜の報告で、同国軍がクピャンスク町の東にあるイバニフカ付近で攻撃を撃退したと発表した。 27日夜の報告では、クピャンスク区域で7回のロシアの進撃を退けたと明らかにした。
 また、ロシア軍はクピャンスク区域の1ヵ所で部分的な成功を収め、ウクライナ軍は状況を安定させ、敵の前進を阻止するための措置を取っていると付け加えた。
2024.05.28
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 27 2024 <2406-052807>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月27日の戦況 =
 NATO理事会が加盟国に対し、西側諸国が供与した兵器を使用してロシア領内を攻撃するウクライナに対する禁止措置を解除するよう求めた。
 スペインは5月27日、ウクライナと10年間の二国間安全保障協定に調印した。
 ウクライナ軍は5月26日と27日、ロシア国内の長距離早期警戒レーダ石油・ガスインフラ引き続き攻撃した。
 プーチン大統領は、ロシアによるウクライナへの全面侵攻に先立ちショルツ独首相に対し、ウクライナは独立国家ではなくロシアはウクライナの国境を一方的かつ強制的に変えることができると語ったと報じられている。
 New York Times (NYT) が5月26日、西側の情報当局者が、ロシア軍参謀本部 (GRU) が、西側諸国のウクライナへの武器供給を妨害し、ウクライナ支援に反対する欧州の運動を装い、欧州全域での一連の小規模な破壊工作の背後にロシアがいると述べたと報じた。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が5月27日、フランス軍の教官がウクライナの訓練センターを訪問できるようにする文書に署名したと述べた。
 ロシア国防省が、アルメニアがアルメニア北部の洪水被害の救援を支援する申し出たが、アルメニアはロシアに公式に支援を要請していない
 ロシア当局は、タリバンをロシアで禁止されている組織として上活動を停止することを検討しており、近いうちに実施する可能性が高い。
 ロシアは、紅海に面したポートスーダンにあるロシアの兵站拠点と武器を交換する協定をスーダン軍と締結する可能性がある。
 ウクライナ軍は最近、リプツィ近郊での前進が確認され、ロシア軍はスバトベ近郊とアウディーイウカ北西に前進した。
 ロシア軍は非正規軍の正式軍化を続けている。
2024.05.27
 22:52
Kyiv Independent Ukraine war latest: Kyiv strikes early-warning radar system 1,800 kilometers deep inside Russia <2406-052709>
5月27日の主な進展:
ウクライナのUAVが1,800km離れたロシアの早期警戒レーダを攻撃
 5月26日、ウクライナ軍情報部 (HUR) の情報筋が5月27日にKyiv Independent紙に、HURの長距離UAVが、ロシアのオレンブルク州で早期警戒レーダのVoronezh-Mを攻撃したと語った。
 情報筋によると、ウクライナは全面侵攻開始以来初めて、UAVの発射場所から1,800km離れたオルスクの施設を攻撃した。
 ロシアのメディアは5月26日、オルスク郊外にUAVが落下し、軍事施設を攻撃にしたと報じた。被害や死傷者は報告されていない。 
・シルスキー大将が、フランスがウクライナの兵士を訓練するため教官を派遣すると述べた
・NATO理事会が、西側諸国の武器を使ってロシア国内を攻撃するウクライナの権利を支持した
ウクライナとスペインが二国間安全保障協定に調印
・ロシアはドネツク州ハリコフの2つの村を占領したと主張しているが、ウクライナは確認していない
・ロシア軍によるムィコラーイウ州への攻撃、死者3人、負傷者6人
2024.05.27
 06:35

(16:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 26 2024 <2406-052702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月26日の戦況 =
 ロシア軍はウクライナとの国境に近い西部ベルゴロド州に相当数の兵力を集結させていると報じられており、ウクライナ軍を同地域に固定して引き込み、ウクライナ北東部の国境地帯でのロシア軍の足場拡大を狙った攻勢作戦に備えるとみられる。
 西側諸国の当局者は、西側諸国が自ら課した制限を継続し、NATO同盟を分裂させるよう西側諸国を説得しようとするロシアの努力の中で、西側諸国が提供した兵器を使用してロシアの軍事目標を攻撃するウクライナの権利について公に議論を続けている。
 ロシアの防衛産業基盤 (DIB) は、2024年に西側諸国が生産する砲弾の3倍の砲弾を製造すると報じられているが、ロシアの砲弾は品質管理の問題に悩まされており、ウクライナの砲弾はロシアの砲弾よりも精度が高いと報じられている。
 クレムリン高官は、ロシアがウクライナとの有意義な交渉に関心がないことを引き続き示し、ウクライナの主権領土と国民に譲歩するよう西側に圧力をかけることを目的としたクレムリンの情報操作を推進している。
 ロシア軍はスバトベ、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認された。
 元Wagner Gp.の戦闘員が、ロスグヴァルディアとチェチェンのAkhmatスペツナズの下で新しい部隊を結成していると伝えられている。
2024.05.26
 23:22
RBC Ukraine Russia loses 24,000 soldiers each month for imperialist delusions of grandeur - Scholz <2406-052608>
 ショルツ独首相が民主主義の祭典でのフォーラムで、ロシアはウクライナの戦場で毎月24,000名の兵士を失っているが、これら全てはプーチンの帝国主義的妄想の誇大化のためだと述べた。
 ウクライナ参謀本部の最新データによると、ウクライナとの戦争におけるロシアの損失はすでに50万名を超え、更にロシア軍はすでに357機の航空機と7,662両の戦車を失っている。
2024.05.26
 22:06
Ukrainska Pravda Activity of Russian troops sharply increased on Kupiansk front – General Staff <2406-052607>
 ウクライナ軍参謀本部が19:00に、クピャンスク戦線におけるロシア軍の活動は、1日でほぼ倍増したと報告した。
Kupiansk の位置 (Google Map)】
 参謀本部は、クピャンスク戦線におけるロシアの活動は急増し、その日のうちにほぼ2倍になった。 ポクロフスク戦線でも減っていない。 ウクライナ軍は陣地を維持し、敵の攻撃力を破壊するための対策を講じていると述べた。
 ハリコフ戦線に大きな変化はないが、ロシア軍は、ヴォフチャンスクとリプツィの地域における戦術的状況を改善しようとし続けており、26日にハリコフ州北部に22発の誘導空爆を投下した。
 クピャンスク戦線では、21回の戦闘のうち6回が夜明けから続いており、攻撃はノヴォイエホリフカ、ペトロパブリフカ、ベレストーベ、フレキフカの地域で続いている。 ロシア軍は空爆を続けており、さらに2回、ボフスラフカとシイキフカ近郊で空爆が行われた。
 ロシア軍は、スタロマイオルスク、ウロザイン、オリフスケ近郊のヴレミフカ戦線で誘導爆弾やロケット弾を発射し続けていて、戦闘回数は変わっていない。
2024.05.26
 19:32
Kyiv Independent Defense Minister Umerov: Russia attacked Ukraine with 10,000 guided bombs this year <2406-052605>
 ウクライナのウメロフ国防相が3月25日、ロシアが年初からウクライナに約1万発の誘導爆弾を投下したと発表した。 ウメロフ国防相は防空体制の強化を呼びかけ、ウクライナは毎日、あらゆる機会に同盟国と話し合っていると述べた。
 5月25日、ロシア軍がハリコフの大型スーパーマーケットに誘導爆弾2発を投下し、少なくとも16人が死亡、40人以上が負傷したことを受け、死者や負傷者の家族に哀悼の意を表した。 ウメロフ国防相はFacebookに「これは民間人の意図的な殺害だ」と投稿し、プーチン大統領を「新たな大量虐殺行為」と非難した。
 ソビエト時代の無誘導爆弾には安価な滑空キットが取り付けられており、より遠くまで、より正確に飛ぶことがでる。 ロシアは通常、ウクライナの軍事および民間の目標に対して、250~1,500kgのレーザー誘導または衛星誘導のKAB爆弾を使用ししている。
2024.05.25
 12:26
Kyiv Independent Zelensky: Ukrainian forces take back control near state border in Kharkiv Oblast <2406-052506>
 ゼレンスキー大統領が5月24日夜の演説で、ウクライナ軍がハルキウ州のロシアとウクライナの国境地帯で支配権を取り戻すことに成功したと述べた。 ゼレンスキー大統領は、ロシア軍が先に侵入した地域の支配権をウクライナ軍が奪還したと述べた。 大統領は、この地域での戦闘任務に参加したすべての部隊に感謝の意を表した。
 ゼレンスキー大統領は同日、ウクライナ最大の印刷所の1つが前日にロシアのミサイル攻撃で破壊され、7人が死亡したハリコフを訪問した。 訪問中、ゼレンスキー大統領はウクライナ軍と会談し、地元当局や特殊部隊の代表者から報告を聞いた。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナの軍事情報機関からの情報を考慮し、前線でのさらなる任務について話し合ったと付け加えた。
 ロシア軍は5月10日にハルキウ州北部で新たな攻撃を開始し、ロシアとウクライナの国境から南に数㌔離れた集落であるリプツィとヴォフチャンスクの方面に戦力を集中させた。
 ロシア軍は10kmまで進軍したが、第一防衛線に阻まれた。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が5月23日、ロシア軍は前線のさまざまな地域から予備部隊を転用し始めているが、この地域での積極的な攻撃に役だっていないと述べた。
2024.05.25
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 24 2024 <2406-052504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月24日の戦況 =
 西側メディアは、プーチン大統領が、ウクライナでの交渉による停戦に関心を持っていると報じ続けているが、クレムリンの甘言とロシアの軍事行動は、プーチンがウクライナの独立国家の破壊を追求するのを妨げるような、意味のある交渉や、いかなる解決にも関心がないことを示している。 西側メディアの取材に応じたロシアの情報筋も、プーチンの交渉姿勢について、互いに矛盾する特徴付けをしている。  これらのロシア情報筋は、プーチン大統領が想定している停戦の一環として、領土の譲歩を強調しているが、プーチン大統領のウクライナでの戦争のより広範な戦略的目標については、ほとんど言及していない。
 匿名のロシア政府高官や、ロシア国防省とクレムリン内の情報筋は、ロシアの独立系メディアのMoscow Timesに対し、ロシア国防省の高官や制服を着た司令官を解任する継続的な取り組みは、今後数週間から数カ月続く可能性が高いと語った。
 ウクライナ軍は23日朝、ロシアのクラスノダール地方でロシアの早期警戒レーダに対してUAV攻撃を行ったと報じられている。
Krasnodar Krai の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍司令部は、ウクライナの人的資源の課題に引き続き取り組んでいる。
 米国防総省は5月24日、ウクライナ軍がハルキウ州北部でロシア軍の攻勢を撃退するのを支援するため、$275M相当の軍事支援パッケージを発表した。
 ストルテンベルグNATO事務総長が5月24日、NATO加盟国はウクライナがロシアの軍事目標を攻撃するために西側から供与した兵器の使用に対する制限の解除を検討すべきだと述べた。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、スバトベ、クレミンナ、ドネツク市近郊で前進した。
 Financial Timesが5月23日、ウクライナ国家安全保障・国防会議のリトヴィネンコ書記が、ロシアが2023年に38万5,000名以上を採用したと述べたと報じた。
2024.05.24
 09:17
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍のハリコフ州越境攻撃「行き詰まり、多大な損失」 ウクライナ軍総司令官が報告 <2406-052407>
 ウクライナ軍総司令官シルスキー大将が23日、ロシア軍による東部ハリコフ州への越境攻撃で焦点化している国境地域の小都市ボフチャンスクを巡る攻防について「露軍が市街戦で完全に行き詰まり多大な損害を出している」とSNSで報告した。 ボフチャンスクは当面、陥落しないとの考えを示したものとみられる。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 露国防省は、10日に開始したハリコフ州への越境攻撃でこれまでに国境周辺の集落13ヵ所を制圧したと主張しているが、ウクライナ軍が予備兵力や欧米諸国から供与された兵器を投入した結果、露越境部隊の勢いを止められたとする観測が軍事専門家から出ている。
 シルスキー大将はまた、越境攻撃とは別方面である州都ハリコフ市東方の要衝クピャンスク方面に関し、同市北側の森林地帯で戦闘が続いていると説明し、東部ドネツク州バフムト西方の要衝チャソフヤル方面でも激戦が続いているとした。
2024.05.24
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 23 2024 <2406-052406>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月23日の戦況 =
 ロシアの国境警備隊は、エストニアとロシアの国境を画定するナルヴァ川のエストニア海域ブイを撤去し、海上国境にさらなる疑問を投げかけNATOの決意を試す条件を整える可能性が高い。
 一部の米国当局者は、ウクライナが米国から提供された兵器を使用してロシア国内を攻撃することを禁じる大統領府の現在の政策の再考を強く求めていると報じられている。
 ポーランド外務省報道官が5月23日、ポーランドはロシアの攻撃からウクライナ領空を守るために防空システムを使用することを検討していると述べた。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) は5月23日、タタールスタン共和国にあるロシアの防衛産業施設に対してUAV攻撃を実施した。
Tatarstan共和国の位置 (Google Map)】
 イランの指導者たちは、アルメニアとロシアの間の緊張が高まり続ける中、ライシ大統領の葬儀の機会を利用して、アルメニアとの緊密な関係を強調している。
 ウクライナ軍はルキヤンツィとクレミンナ付近で前進し、ロシア軍はベレストーベ、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近で前進した。
2024.05.23
 10:40

(20:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 22 2024 <2406-052307>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月22日の戦況 =
 ロシア国防省は5月21日、ロシア政府バルト海におけるロシアの海上国境を再確認し、これらの国境を「現代の地理的状況に対応する」ようにすることを提案した。 クレムリンとロシア国防省の高官は5月22日、ロシアが海上国境を変更する計画を否定したが、ロシア政府がバルト海で何らかの「安全保障」措置を取ることを検討していることを逆にほのめかした。 西側当局者は、ロシアがバルト海の海域を見直すために、海上国境の根拠を再評価している可能性があると指摘した。
 クレムリンは、ロシアのいわゆる「海外同胞」の地位を合法化するシステムを構築しているようだが、これはおそらくロシアの同胞を「保護する」として、さらなる侵略とハイブリッド作戦を正当化するための情報条件を設定する取り組みの一環である。
 シャップス英国防相が5月22日、米国と英国の諜報機関が中国がロシアに殺傷兵器の提供を「現在または提供しようとしている」証拠を持っていると述べたが、国家安全保障問題を担当するサリバン米大統領補佐官はこれに疑問を呈した。
 西側当局者は、ロシアの諜報機関がNATO加盟国に対する破壊工作やその他のハイブリッド作戦を強化するつもりだと警告した。
 アルメニアのパシニャン首相が、アルメニアとロシアの関係悪化を背景に、アゼルバイジャンが2020年のナゴルノ・カラバフ戦争の準備を支援するのをベラルーシが支援したとして、間接的にロシアを非難し、ベラルーシを直接非難した。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクとチャシウ・ヤール付近を奪還し、ロシア軍はヴォフチャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市、ヴェリカ・ノボシルカ付近でわずかに前進した。
 ロシアの裁判所が、ロシア軍に関する「偽の」情報を広めたなどの政治犯罪で起訴されたロシア人を精神病院に強制的に入院させ始めたと報じられている。
2024.05.23
 06:12
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ロシア軍 黒海で巡航ミサイル発射艦がゼロになった? ウクライナ軍が掃海艇とミサイル艦を撃破したと発表 <2406-052302>
 ウクライナ海軍は2024年5月20日、ロシアのProject 266-M型掃海艇Kovrovetsを撃破したと発表した。 Kovrovetsはロシア黒海艦隊所属で、クリミア半島のセヴァストポリに停泊していたが、ウクライナ軍が同地を攻撃した際に撃破したとのことである。
 なお、ウクライナ国内の報道では、攻撃にはATACMSを使った可能性が高いと報じられている。
 ウクライナ軍が撃破または撃沈したと主張しているロシア艦艇はこれで27隻だが、5月21日ウクライナ国防省から発表では更に、CM発射能力を持つカラクルト級(Project-22800)コルベット艦Tsiklonもなんらかの損傷を与えたという。
 度重なる自爆USVやCMによる攻撃で、セヴァストポリでCM発射能力を持つ艦艇として稼働しているのは同艦しか現状ないといわれており、これが事実ならば、黒海方面での海上からのミサイル攻撃の脅威は減るこにとになりる。
 2隻が攻撃を受けた可能性があることは、クリミア半島の情勢を伝えるTelegram Channel「クリミアの風」が衛星写真付きで情報を公開しており、本来2隻が停泊していたチキン桟橋の近くには攻撃後、艦艇が確認できなかったとのことであるため、撃沈には至らないまでも停泊地を離れなければいけない損傷を負ったことは十分に考えられる。
2024.05.22
 15:46
CNN

(Yahoo)

ドローン使ってロシア領に地雷ばらまく ウクライナの特殊部隊「コード 9.2」 <2406-052214>
 夕暮れが訪れ、暗くなる前に慌てて身を隠すウクライナ軍第92強襲旅団のUAV部隊コード9.2」は新たなUAV発射地点へと移動し、まれに見る効果的な作戦を実行しようとしている。 ロシア方面へUAVを飛ばし、敵地の幹線道路に地雷を落とそうというのだ。
 黄昏時は束の間のチャンスで、暗くなって込み入った任務が不可能になる前に、機材を新たにセットして
HMMWVから降ろす。 少しずつ日の落ちる薄闇の時間帯が、攻撃対象を探して絶え間なく頭上を飛ぶロシアのUAV群から身を隠してくれるだろうと期待するしかない。
 StarLink用のパラボラアンテナ、広帯域UAVアンテナ、数十個のバッテリーと大型のVAMPIREシステム2基が塹壕と掩蔽壕に運び込まれ、30分も経たないうちに準備が整い、は暗闇が訪れれば任務を開始する。
 操縦士がVAMPIREの暗視カメラで地上の映像を確認した。 操縦士が国境を指さし、「もうロシアに入った」と続けた。
 ドローンがロシア領域をさらに進むと塹壕で警告メッセージがけたたましく、何度も立て続けに鳴り、GPS電波妨害が作動していることを知らせた。 すると数分後に通信が復活した。 UAVは電波妨害を通過し、進路を維持してこのまま目標物へと向かって行く。
 ほどなく搭載品2個がUAVの腹部から投下され、地雷は道路に着地した。 部隊の話では、翌日にこの地雷で装甲車両1両と非装甲車両1両が爆破されたという。
2024.05.22
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 21 2024 <2406-052209>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月21日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ北部でのロシアの限定攻勢は、ウクライナ東部でのロシアの激しい攻勢作戦から注意をそらすという目的を達成しつつあると示唆した。
 ロシア軍司令部は当初、ロシア軍がハルキウ州北部で迅速に大幅な前進を遂げる予定だったと報じられているが、同地域に配備された部隊の規模が限られていることから、ロシア軍司令部はハリコフ州での攻撃作戦に先立ってこれらの計画を変更した可能性が高い。
 ロシア当局は最近、第58諸兵科連合軍 (CAA) の元司令官であるポポフ少将を詐欺容疑で逮捕した。 クレムリンは、ロシア国防省の汚職容疑で高官が最近逮捕されたパターンを利用して、ロシア軍司令部との対立とその後の司令官職からの解任から10ヵ月後のポポフの処罰の本当の理由を隠蔽している可能性が高い。
 衛星画像によると、ウクライナ軍は5月19日、クリミア半島の占領地セバストポリでロシア黒海艦隊の小型ミサイル艦Tsiklonに損害を与えた可能性が高い。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クレミンナ、チャシフ・ヤール、ドネツク市付近での前進が確認された。  ロシアの軍事ブロガーは、前線で電子戦装置を搭載していないロシア軍車両に対するウクライナのUAV攻撃が頻発しているため、オフロード車が不足する「緊急事態」が発生していると主張した。
2024.05.22
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の車両不足がますます深刻化 70年前の軽装甲車両で無謀な突撃 <2406-052208>
 1950年代に開発され、防護の薄いBTR-50
APCは、ロシア軍がウクライナ軍の陣地に対する攻撃に用いている車両のなかで、最もひどいと言わないにしても、おそらく最も古いものであろう。
 最もひどい、たとえばゴルフカートのような前後左右吹き抜けの中国製の新しい車両よりは、たとえ厚さ10mmでも装甲があるため、ロシア兵にとってまだ安全だろうからであるが、ロシアのウクライナに対する全面戦争が2年4ヵ月目に入ろうとするなか、ウクライナ東部の戦場でBTR-50の出番が増えているというのは、やはりロシア側にとって不吉なことである。
2024.05.22
 08:21
産経新聞

(Yahoo)

クリミア拠点の露ミサイル艦、全滅か ウクライナ、「最後の1隻」の撃破発表 <2406-052207>
 ウクライナ軍参謀本部が21日、セバストポリでロシア艦Tsiklon(註:Project 22800 カラクルト級小型ロケット艦)を撃破したと発表した。
 ウクライナメディアによると、同国軍のプレテンチュク報道官は「Tsiklonの撃破でクリミアを拠点に活動していた露ミサイル艦はゼロになった」との見方を示した。
 同報道官によると、ロシアは黒海海域にミサイル艦をなお10隻保持しているが、いずれもクリミアではなく露南部ノボロシースクなどに配備しているという。
 露国防省は21日時点でTsiklonの状況について言及していない。
2024.05.21
 11:02
産経新聞

(Yahoo)

ハリコフ州ボフチャンスクで市街戦 ロシア、ルガンスク州の集落制圧と主張 <2406-052113>
 ウクライナメディアが、ロシア軍によるウクライナ東部ハリコフ州への越境攻撃で、地元TVでの発言として同州のセメヌハ副知事が20日、攻防が焦点化している小都市ボフチャンスクについて「60%をウクライナ軍が確保しているが、露軍は攻撃の試みをやめていない」とし、市街戦が起きていることを認めたと報じた。
Kharkiv 種の位置 (Google Map)】
 また、州都ハリコフの玄関口に当たる東方のクピャンスク方面でも戦闘が起きているとした。
2024.05.21
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 20 2024 <2406-052112>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月20日の戦況 =
 ウクライナの情報筋は、ロシア軍はスムイ方面に限られた人員不足のまとまりのない部隊を集中させているが、そのようなロシアの部隊でさえ、国境地帯にウクライナ軍を引き付けて固定するという望ましい効果を達成することができるだろうと指摘した。
 プーチン大統領は5月20日、サドヴェンコ国防副大臣を解任し、元経済副大臣で現連邦評議会会計監査官のサヴェリエフを後任に据えた。
 オースティン米国防長官は、5月20日のウクライナ国防コンタクトグループ (Ramstein Format) の会合後、ロシアの目標に対する攻撃で、ウクライナが米国提供の兵器を使用することを米大統領府が承認する意思がないことを改めて表明した。
 エストニアのカラス首相は、NATO加盟国とみられる不特定の国々が、ウクライナ兵を訓練するために人員を派遣したと述べた。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、(註:任期の切れた)ウクライナのゼレンスキー大統領の大統領としての正統性を損なうことを目的としたロシアの既知の情報操作を増幅させた。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、チャシウ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市付近、ザポリージャ州西部、ドニプロ川デルタで前進が確認された。
 ロシアの反体制派メディアVazhnye Istorii (iStories) は、ロシア軍当局とロシアの命令に基づいて行動するカザフスタンの法執行機関が、ロシア軍から脱走した少なくとも2人の軍人をカザフスタンで拘束したと報じた。
2024.05.20
 07:15

(17:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 19 2024 <2406-052004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月19日の戦況 =
 ウクライナ軍が5月18日~19日に、占領下のクリミア半島、クラスノダール地方、レニングラード州のロシア軍インフラや石油精製所に対するUAV攻撃に成功したと報じられている。
 ロシアの軍事ブロガーは、ロシア国防省への批判的な意見を表明するさまざまな方法を試しているようである。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長は、ロシアのインターネット技術・通信のYandex社を、同社の大規模言語モデルではロシアが進めている情報操作に使えないと脅迫した。
 サンクトペテルブルクの裁判所が5月18日、ロシア当局がGazprom社の子会社に代わって欧州の大手銀行3行から€700M ($760M) 以上の資産を差し押さえることができるとの判決を下した。
 ロシア軍はヴォフチャンスク市内、チャシウ・ヤール、ドネツク市付近でわずかに前進した。
2024.05.19
 22:37
産経新聞

(Yahoo)

ロシア・ウクライナ、一夜に大規模ドローン攻撃応酬 露石油精製工場が稼働停止 <2406-051908>
 ロシア国防省が19日、18~19日の夜間に露領土などに対してウクライナ軍の大規模なミサイルやUAVでの攻撃があったが、多数を撃墜したと主張した。 Interfax通信によると、この攻撃で露南部クラスノダール地方の石油精製工場が稼働を停止した。 稼働再開時期は未定だという。
 露国防省によると、ロシアの実効支配下にあるウクライナ南部クリミア半島上空で、ウクライナ軍が発射した長射程型ATACMS 9発とUAV 1機を撃墜し、露南部ベルゴロド州とクラスノダール地方でもUAV 60機を撃墜又は無力化したとした。
 一方、ウクライナ空軍司令官のオレシチュク中将は19日、18~19日の夜間に露軍がウクライナ各地にUAV 37機を発射したが、全て撃墜したと発表した。
 また、ウクライナ軍参謀本部は19日、露海軍の掃海艇Kovrovetsを撃破したと発表した。
 ウクライナのメディアによると、東部ハリコフ州で19日の露軍の砲撃で、市民5人が死亡、15人が負傷した。
2024.05.19
 11:33
Ukrainska Pravda Russian minesweeper Kovrovets destroyed overnight <2406-051905>
 ウクライナ国防軍が5月18日~19日に、ロシア黒海艦隊所属のProject 266-M 掃海艇Kovrovetsを撃沈したと発表した。
 Project 266-Mは全長61m、乗組員70名で、ソ連時代のProject 266掃海艇に比べてより高度な機雷探知・破壊装置と低音場を備えていいる。
2024.05.19
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 18 2024 <2406-051904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月18日の戦況 =
 ロシア軍がハルキウ州北部とウクライナ東部で進行中の攻勢作戦が、戦域全体でウクライナ軍により大きな圧力をかけていることを利用しようと、作戦上重要な町チャシブ・ヤールを占領する取り組みを強化している。
 ロシア軍は、ハリコフ州北部での攻勢作戦の第2段階の準備を進めているとみられ、ロシア軍はヴォフチャンスクの制圧が予想されることを受けて開始する意向とみられる。
 ウクライナ当局は、ロシア国内の軍事目標を攻撃するために米国が供与した兵器の使用に対する制限を緩和するよう、米大統領府に要請したと報じられている。
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナは戦域全体の主導権を取り返すために、人的資源の課題を克服しなければならないとした。 ウクライナの新たな動員法は5月18日に施行された。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長は、ロシアが想定する「緩衝地帯」にウクライナ全土を包含するよう呼びかけた。
 クレムリンとつながりのあるTelegram Channel Rybarの創設者ズヴィンチュクがロシア国防省を批判する、公開インタビューを行った。 クレムリンは、著名なロシアの軍事ブロガーがロシア国防省への批判を強めることを許せば、ウクライナにおけるロシアの戦争を支援する改革を支持する世論の圧力が高まる可能性がある。
 グルジアのズラビシヴィリ大統領が5月18日、ロシア式の「外国代理人」法案に拒否権を行使したが、与党グルジアの夢党は今後数週間のうちにズラビシヴィリの拒否権を覆す可能性が高い。
 ロシア軍はアウディーイウカ、フリャイポレ、ロボティネ付近でわずかに前進した。
 ロシア向けBB Newsが5月18日、カザフスタンのアスタナのロシア軍当局が4月23日に、カザフスタンで初めてロシアの契約軍人を脱走の罪で拘束したと報じた。
2024.05.19
 09:14
共同通信

(Yahoo)

東部戦闘、ロシア損失「多大」 大統領、エネルギーも打撃 <2406-051903>
 ゼレンスキー大統領が18日の声明で、ロシア軍が侵攻したウクライナ東部ハリコフ州での戦闘について、「侵略者は兵や装備を失っており、多大な損失だ」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は、東部ドネツク州の要衝チャソフヤールでもロシア軍の「攻撃を撃退している」と強調した。
 ロシアがウクライナによるエネルギー施設などへの最近の攻撃打撃を受けているとみられる。
 Bloomberg通信は18日に米国防総省関係者の話として、ウクライナによるロシアのエネルギー関連施設へのUAV攻撃で、ロシアの石油精製能力が2024年に入って14%低下したと伝えた。
2024.05.18
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 17 2024 <2406-051805>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月17日の戦況 =
 プーチン露大統領が、ハリコフ州北部でのロシアの構成作戦を、ウクライナの攻撃からロシアの国境地域を守るための「緩衝地帯」を作るためのロシアの取り組みの一環であるとし、ISWの以前の観測を裏付けた。 ロシア軍は、ハルキウ州北部でのロシア軍の攻撃速度が遅くなっても、ウクライナ軍を広い戦線に展開させ、国境地帯にウクライナ軍を拘束できる可能性が高い。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍がハルキウ州北部の戦線を安定させており、ロシア軍は同地域におけるウクライナの「具体的」かつ「最も強力な」防衛線に到達していないと述べた。
 ロシア軍は、ハルキウ州北部での限定攻撃の最初の数日間に電子戦を活用したと伝えられている。
 NATO軍の上級司令官は、ロシア軍がウクライナで戦略的突破するのに十分な兵力を持っていないというISWの観測を確認した。
 ウクライナ軍は5月16日~17日に、ロシアのクラスノダール地方とロシアが占領しているクリミア半島のエネルギーと港湾インフラに対して大規模な空爆とUSV攻撃を行った。
 米政府高官が、ウクライナがロシアの軍事目標に対する攻撃で米国が供与した兵器を使用することを米大統領府が支援する意思がないことを改めて強調した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊でわずかに前進した。
2024.05.17
 22:33
朝日新聞

(Yahoo)

クリミア、ロシア本土にドローン攻撃 「102機撃墜」ロシア国防省 <2406-051724>
 露国防省が17日、ウクライナ南部クリミア半島とロシア国内3州に対し、ウクライナ軍が同日未明に一斉にUAVやUSVで大規模攻撃を仕掛けたと発表した。 同省はUAV 102機とUSV 6隻を破壊したとしたが、メディアは石油施設が炎上するなどの被害を伝えている。 同省の発表によると、クリミア半島で51機、同半島の対岸に位置するロシア南部クラスノダール州で44機が撃墜された。
 現在、ロシア軍が新たな地上作戦を展開するウクライナ北東部ハルキウ州と国境を接する南西部ベルゴロド州でも6機、同州の北に位置するクルスク州では1機撃墜されたという。
2024.05.17
 19:42
Reuters 通信

(Yahoo)

ハリコフ攻撃、緩衝地帯の設定が目的 制圧計画せずとプーチン氏 <2406-051723>
 プーチン露大統領が17日、ウクライナ北東部ハリコフの制圧は現段階の計画には含まれていないと述べ、ハリコフ周辺で活動しているロシア軍は自衛のための「緩衝地帯」を設定しているとした。
 中国を訪問中のプーチン大統領は記者会見で、ロシア軍がハリコフ州に侵攻したのは、ウクライナがベルゴロドなどロシア国境地帯に砲撃を加えたことへの対応だと説明した。
 「ハリコフ方面で起きていることについてもウクライナに責任がある。 ウクライナ軍はベルゴロドを含む国境地域の住宅地を砲撃しているからだ」と述べた。
2024.05.17
 18:51
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナがクリミア基地攻撃、ロ戦闘機3機を破壊=米衛星会社 <2406-051721>
 米商業衛星会社Maxarが、ウクライナは今週、ロシア占領下にあるクリミアのベルベク空軍基地(註:=セヴァストポリ国際空港)に対し長距離攻撃を行い、戦闘機3機と主要滑走路近くの燃料施設を破壊したことを明らかにした。
 ウクライナ側は同基地の攻撃を発表していない。
 同社は16日に撮影された衛星画像を基に、MiG-31 2機Su-27 1機が破壊され、MiG-29 1機も損傷を受けたようだとしている。
 ロシア国防省は16日、ウクライナがクリミアに夜間攻撃を行い、自国の防空部隊がATACMS 5発を迎撃したと発表し、15日にもクリミアに向けて発射されたATACMS 10発を迎撃したと明らかにしているが、どちらについても被害には触れていない。
2024.05.17
 18:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の北東部攻勢が失速 1日の死傷者は過去最悪の1700人超に <2406-051720>
 ロシアがウクライナ北東部で始めた作戦で何を達成しようとしているにせよあまりうまくいっていない。 ロシア軍は新たな戦線を開いて本格的な攻勢をかける腹積もりなのかもしれないし、あるいは陽動によって、現在の攻勢の焦点である東部からウクライナ軍の兵力の一部を引き離す狙いなのかもしれないが、どちらにしてもロシア側にとって望ましい方向には進んでいない。
 ロシアの対独戦勝記念日の5月9日、ロシア軍部隊がハルキウ州に侵入した直後はウクライナ領土防衛隊軽装備の現地部隊が単独で応戦したが、その後重装備の部隊が増援した。 ロシア側は歩兵の突撃部隊戦車で増強しようとしたが、それらの戦車はウクライナ側のUAVに狙われ破壊された。
 ウクライナ側が重装備の部隊を投入しなければ、さらに多くの村がロシア側の手に落ちるのは明白だった。 そのためリプチ村方面には第42独立機械化旅団第92独立機械化旅団、ボウチャンシク市内には第57独立機械化旅団第71独立猟兵旅団(空中強襲軍隷下)が増援に送られた。
2024.05.17
 09:55

(19:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 16 2024 <2406-051710>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月16日の戦況 =
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍がハルキウ州の北部国境沿いの状況を安定させており、この地域でのロシアの攻撃速度は低下し続けていると報告した。
 ウクライナのクリメンコ内務相が、ロシア軍がヴォフチャンスクで民間人を処刑し、民間人を捕虜にしたと報告した。
 プーチン大統領は、ロシアと中国との関係を、ウクライナでの長引く戦争を支援するためにロシア経済と防衛産業をさらに動員する取り組みにとって決定的であると考えている可能性が高い。
 ロシア軍は、ウクライナが防空戦闘機を保有していないため、ウクライナ後方深くで固定翼UAVによる偵察を行うことができると報じられている。
 ウクライナ軍は5月15日~16日に、トゥーラ市にあるロシアの軍需業工場に対してUAV攻撃を成功させたと報じられている。
Tula City の位置 (Google Map)】
 2024年3月以降、ウクライナのエネルギーインフラに対するロシアのミサイル攻撃は、ウクライナに長期的な損害を与え、度重なる停電を引き起こした可能性が高い。
 クレムリンとジョージア当局者は、欧米がジョージア政府を打倒するために、ジョージアの「外国代理人」法に対する抗議行動を画策していると主張して、クレムリンの情報操作を推進した。
 トルコとロシアは、EUの制裁規制を利用してロシア産石油をEUに輸出しており、ロシアはウクライナでの戦争努力に資金を提供するために、多額の石油収入を受け取り続けることができると報じられている。
 ロシアは、ロシアがウクライナに全面侵攻する数週間前に、ASATの開発計画の一環として衛星を打ち上げたと報じられており、これはおそらくNATOとの将来の対決に向けた準備の一環とみられる。
 ロシア軍はリプツィ、ヴォフチャンスク、クピャンスク、ドネツク市近郊で前進した。
2024.05.17
 09:29
共同通信

(Yahoo)

ロシア、指揮所破壊と発表 東部にミサイル、激戦続く <2406-051709>
 ロシア国防省は16日、ウクライナ東部ハリコフ州で、弾薬庫やウクライナ軍のSAM部隊の指揮所をIskader BMで破壊したと発表した。 上空から撮影した空爆の様子の動画も公開し、ウクライナ兵約50人を殺害したと主張した。 ゼレンスキー大統領は16日にハリコフ州を視察し、軍幹部らと対策を協議した。
 ハリコフ州のシネグボフ知事は16日、ロシア軍が同州ボウチャンスクをクラスター弾で攻撃し、6人が負傷したと明らかにした。 シネグボフ知事によると、同日夜も州内でUAVやミサイルによる攻撃があった。
2024.05.16
 22:30
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、住民の避難を妨害か ウクライナ内相「地下幽閉や殺害も」 <2406-051619>
 ウクライナのクリメンコ内相は16日、北東部ハルキウ州の国境沿いロシア軍が住民の避難を妨げ、強制的に地下に閉じ込めているとSNSで明らかにした。 「命令」に従わなかった住民を殺害したケースも報告されているという。
 同州ボウチャンスク周辺では10日以降、ロシア軍による激しい攻撃が続いており、当局は避難を促してきたが、シネフボウ知事によると、国境沿いから避難した住民は16日朝までに8,779人に上る。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
2024.05.16
 09:35

(19:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 15 2024 <2406-051609>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月15日の戦況 =
 ハルキウ州北部でのロシアの攻撃速度は、ロシア軍が最初に占領した地域をウクライナ当局が現在確認している地域で、引き続き低下している。
 米国ヘルシンキ委員会は、米国はウクライナがロシア国境地域の軍事目標に対して攻撃を行うことを認めるべきだと述べたが、米国当局はそのような攻撃を支持する意思がないと表明し続けている。
 プーチン大統領は、ロシアの国防産業基盤 (DIB) のさらなる動員を公に優先することで、ロシアの国防費増額による悪影響に対する国内の懸念を和らげようとしている。 プーチン大統領は、ロシアのDIBはロシア製兵器の質を高めなければならないと具体的に述べた。
 プーチン大統領は、ロシアの武器輸出が減少することによる経済的・外交的影響を懸念しているようである。
 ロシアの情報筋は、国防副大臣のクズネツォフ中将が5月13日に拘束されたのは、ロシア国防省内の汚職を根絶するための広範な取り組みの始まりに過ぎないと推測している。
 ブリンケン米国務長官が5月15日にウクライナのクレバ外相との共同記者会見で、米国がウクライナに$2Bの「防衛企業基金」を提供すると発表した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) は5月14日~15日に、ロストフ州にあるロシアの燃料貯蔵所を攻撃したと報じられている。
 クレムリンは、主権を有するNATO加盟国に対するロシア連邦法の管轄権を主張するロシアの取り組みの一環として、欧州当局者をロシアの指名手配リストに追加し続けている。
 ロシア軍はハリコフ州北部、シベルスク近郊、ドネツク市の西で前進が確認された。
 ウクライナ国家安全保障・国防会議のリティビエンコ書記長が5月15日、ロシア軍はウクライナでの戦闘の今後1年半、現在のペースで作戦を進めるのに十分な戦車と装甲戦闘車を保有していると述べた。
2024.05.16
 09:27
産経新聞

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ南部ロボティネを再び制圧と主張 東部ハリコフ州集落2カ所も新たに <2406-051608>
 ロシア国防省が15日、ウクライナ南部ザポロジエ州の集落ロボティネを制圧したと主張した。 ロボティネはウクライナ軍が2023年6月に着手した反攻作戦で露軍から奪還した集落の一つで、南部戦線の最前線に位置している。 発表が事実であれば、ウクライナ軍の苦戦が改めて示された。
Robortyne の位置 (Google Map)】
 露国防省は同日、ウクライナ東部ハリコフ州の国境地域にある集落2ヵ所を新たに制圧したとも主張した。 露軍が5月10日に同州への越境攻撃に着手して以来、制圧を主張した同州の集落は12ヵ所となった。
 一方、ゼレンスキー大統領は15日のビデオ声明で、同州での越境攻撃について「わが軍は部分的に状況を安定させることに成功した」と述べ、露軍の前進をある程度食い止められたとする認識を示した。 ウクライナ軍の防衛作戦により「露軍は撃破され続けている」とも述べた。
 ISWも14日、「ハリコフ州での露軍の攻撃作戦が減速したもようだ」と分析し、こうした露軍の動きは、ハリコフ州の国境地域に「緩衝地帯」を築くことが露軍の優先目標だとするISWの評価と一致していると指摘した。
2024.05.16
 05:50
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ハリコフ突破に兵力不十分= NATO 欧州軍トップ <2406-051607>
 NATO最高司令官のカポリ大将(註:米陸軍)が16日、ロシア軍が攻勢を強めているウクライナ北東部ハリコフについて、ロシアが戦略的な突破口を開くには兵力は不十分とし、ウクライナが防衛線を維持するという見通しを示した。
 カボリ大将は、ロシア軍には前進する能力があり、一部でそれが実現したとしつつも、「戦略的突破口を開くために必要な兵士の数は十分でない」と指摘し、「さらに重要なのは、そのためのスキルや能力、さらに突破口を戦略的な優位性につなげる能力に欠けている」と述べた。
 ロシア軍はこれまでに、ハリコフ州への地上侵攻開始以来、12の集落を制圧したと表明している。 ロシア通信 (RIA) はウクライナ駐在のロシア当局者の話として、ロシア軍は現在、ハリコフ市の北30kmに位置するリプツィの制圧に向け準備を進めていると報じている。
2024.05.16
 02:43
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ攻勢強める 北東部と南部で3集落制圧 <2406-051604>
 露国防省が15日、ロシア軍はウクライナ北東部ハリコフ州でルキャンツィとグルボコエの2集落、南部ザポロジエ州でロボティネ集落を新たに制圧したと発表した。
 ウクライナ軍はロボティネを巡るロシアの主張を否定している。 Reutersは戦況について独自に確認できていない。
2024.05.16
 01:55
Kyiv Independent Explosions rock Sevastopol, Belbek military airfield under attack <2406-051603>
 複数のTelegram Channwelが、セバストポリ北西部のベルベク飛行場で5月15日夜に火災が発生したと報じた。 セヴァストポリ、シンフェロポリ、ジャンコイ、フヴァルディースケでも爆発音が聞こえた。
 目撃者によると、Telegram Channelのクリミアの風は、ベルベク飛行場が攻撃された結果、燃料貯蔵所が火災に見舞われたと主張している。 5月15日未明に市内で爆発音が聞こえ、ベルベク軍用飛行場の近くで火が燃えていると、地元住民はロシアTelegram ChannelのAstraに語った。
 ロシアが任命したセバストポリのズボザエフ長官は、セバストポリの救助隊は「今のところ民間インフラへの被害は記録されていない」と述べた。
 ロシア国防省は、ATACMS 5発が防空システムにより一晩で迎撃されたと主張したが、Kyiv Independent紙はこの主張をすぐには検証できなかった。
 ロシア当局は、ウクライナのミサイルやUAVを撃墜したが、被害は報告されていないと主張しているが、その後、軍事目標やインフラが攻撃されたとみられる報告が出てくることがある。
2024.05.16
 00:24
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍はウクライナ全戦線で前進、計画通り=プーチン大統領 <2406-051601>
 プーチン露大統領が15日、ロシア軍はウクライナとの戦線で全方位にわたって前進しており、進撃は計画通りに進んでいると述べた。  ロシア軍はここ数ヵ月、前線の重要地点でウクライナ軍を押し戻し続けている。
 プーチン大統領は大統領府でベロウソフ国防相やショイグ安全保障会議書記ら高官と会談し、軍の進撃は参謀本部が承認した「計画通りに進んでいる」と述べた上で、「前線での活動が効果的になればなるほど、この問題を平和的に解決できる可能性が高まる」と述べた。
 また、国防相を交代したショイグ氏のこれまでの功績に謝意を表明した。
2024.05.15
 23:35
Ukrainska Pravda Russians lose 710 soldiers in 5 days in Kharkiv Oblast – General Staff <2406-051527>
 ウクライナ軍参謀本部が、5月15日23:00現在までにロシア軍は5月10日以降、ハリコフ前線で710名の死傷125品目の装備を失ったと報告した。
 「ハリコフ戦線では、わが部隊は、その日の初めから、ピルナ・リプツィ、ルキアンツィ・スロボジャンスケ、ピルナ・スロボジャンスケ、ムロム・スタリツィアの線に対する4ヵ所のロシア軍の攻撃を撃退することに成功している。
 フリボケ・リプツィ、ルキアンツィ・スロボジャンスケ、ピルナ・スロボジャンスケ、ムロム・スタリツィア、プレテニフカ・ヴォフチャンスクの線では、現在も戦闘が続いており、ウクライナ軍部隊は陣地を失っていない。
 ウクライナ軍は、ヴォフチャンスク市で防御と安定化の措置を継続し、状況を制御下に置いている。
ハリコフ正面での占領軍の損失は、その日の初め以来、95名の兵士と27品目の武器と装備にのぼった。 2024年5月10日以降、敵は合計で710人のロシア占領者を死傷させ、125ユニットの武器と軍事装備を失った。
クピャンスク正面では、ウクライナ軍がロシア軍の攻撃を20回撃退した。
 同時に、キスリフカ-イワニフカ、コトリアリフカ-ピシュチャネ、クゼミフカ-ステルマヒフカ、コワリフカ-ノヴォイェホリフカの枢軸で戦闘が続いている。 ロシア軍の激しい砲火にさらされていた一部の地区では、ウクライナ軍の部隊がより有利な位置に移動した。
ライマン正面では、ロシア軍はウクライナの防衛線を突破しようと2度試みたが、無駄だった。
シベルスク正面では、ロシア軍はウクライナ軍の陣地を攻撃する試みを5回行った。ロズドリフカとスピルネの集落付近では、今も戦闘が続いている。状況はコントロールされている。
クラマトルスク正面では、ウクライナ軍がロシア軍の攻撃を5回撃退した。ノヴィとアンドリーイウカの集落付近で戦闘が続いている。
ポクロフスク正面では、ロシア軍はウクライナ軍の陣地を攻撃する試みを18回行ったが、失敗に終わった。オチェレタイン・ノヴォレクサンドリフカ、オチェレタイン・カリノヴェ、アルハンヘルスケ・ノヴォレクサンドリフカ、ソロヴィオヴェ・ソキルの各軸で戦闘が進行中です。ロシア軍は各種兵器による火力攻撃も続けており、ウクライナ軍はオシェレタイン・ソロヴィオヴェ、セメニフカ・ノボセリフカ・ペルシャ、トネンケ・ウマンスケ、トネンケ・ネタイロベ、ペルボマイスケ・ネタイロベの各軸で抵抗を続けている。状況は複雑であり、情報は更新されている。
クラホフ正面では、ウクライナ軍がロシア軍の攻撃を5回撃退した。ヴォディアンとポビエダの集落の近くで戦闘が続いている。ウクライナ国防軍は、ポビエダの集落付近で戦術的な位置を改善した。
ヴレミフカ正面では、ロシア軍はウクライナの防衛線を突破しようと22回試みたが失敗した。ウクライナ軍は陣地を失わず、戦闘は続いており、状況はコントロールされている。
オリホヴェ正面では、ウクライナ軍がノボプロコピフカ・ロボティネ枢軸に対するロシア軍の4回の攻撃を撃退した。戦闘中に陣地を失うことはなかった。
プリドニプロビア正面では、ウクライナ軍がドニプロ川左岸の陣地を守っている。過去24時間で、ロシア軍がウクライナ軍を陣地から追い出そうとする試みは5回にわたって撃退された。
 ロシアはミサイル攻撃を2回、空爆を48回、神風特攻機攻撃を255回、わが軍の陣地を2400回以上攻撃した。 一方、ロシア占領軍の損失は合計し、890名の死傷者と340品目の武器と装備であった。
2024.05.15
 20:00
CNN

(Yahoo)

ウクライナ北部ハルキウ州、激しい戦闘が進行中 軍発表 <2406-051524>
 ウクライナ軍によると、ロシア軍が15日に空と陸から攻勢を仕掛け、ウクライナ北部ハルキウ州は「激しい戦闘」に見舞われているという。
 ハルキウ市防衛部隊指揮官は、「激しい戦闘が起きている」と説明し、「今なお三つの交戦が進行中だ」と明らかにした。
 「ボルチャンスクルキアンツィ近郊の一部地域では、より効果的に部隊を活用して地域を攻勢から守るため、ウクライナの守備隊がより有利な陣地への移動を迫られた」としている。
 ハルキウ州にある国境沿いの町、ボルチャンスクは1年半あまり前にロシアの占領から解放された。
 ウクライナ軍は11回の攻撃を撃退し、「ロシアのシェベキノ方面からの」ロシアの進軍を食い止めている状況だという。
2024.05.15
 18:35
CNN

(Yahoo)

ロシア、クリミア半島へのATACMS攻撃を迎撃 国防省発表 <2406-051520>
 ロシア政府によると、クリミア半島上空でATACMS 10発を迎撃した。
 クリミア半島バストポリのラズボジャエフ知事は、ミサイルはベルベク軍用飛行場付近で撃ち落とされたとし、同飛行場がウクライナの攻撃目標になった可能性があると示唆した。
 ロストフ州のゴルベフ知事によると、プロレタルスキー地区の燃料基地でもUAV 2機による爆発が2回発生したという。
 一連の攻撃で死傷者は報告されていない。
2024.05.15
 16:05
Kyiv Post Probable mass ATACMS missile strike hits Russian airfield in Crimea <2406-051516>
 クリミア半島のロシア軍航空の主要基地で5月15日の早朝に強力な爆発が起こり、何時間も燃え続けたが、ロシアはウクライナ軍 (AFU) が発射したATACMSによると述べた。
 地元メディアと地域当局者は、02:00少し前からベルベック飛行場の近くでさまざまな強度の爆発音が20回以上聞こえたと報告した。
 ロシア占領当局者は、ウクライナ軍がベルベク飛行場に長距離ミサイルを発射したが、ウクライナの兵器はすべて撃墜されたと述べた。
2024.05.15
 15:36
Kyiv Independent General Staff: Russian forces 'partially pushed out' from Vovchansk <2406-051515>
 ウクライナ軍参謀本部は5月15日、ハルキウ州のヴォフチャンスク方面でロシア軍の攻撃を撃退し、「町から敵軍を部分的に押し出した」と発表した。
 ウクライナ国防省は同日、ロシアの小規模な歩兵部隊がヴォフチャンスク北部に侵入し、そこを確保しようとしていると発表した。 「北部と北西部の郊外で防衛作戦が続いている」と参謀本部は報告書で述べている。 軍は町の状況について詳細を明らかにしていない。
 ロシア軍は、ロシア国境の南10km、ヴォフチャンスクの東40kmの村、リプツィ方面への攻撃を続けている。 ハリコフ郊外の村、リプツィとマラ・ダニリフカは、この日ロシア軍の空爆を受けたと報じられている。
 ロシアは5月10日、ハルキウ州北部でリプツィとヴォフチャンスクに向けて新たな攻撃を開始した。
 5月15日の放送で、ホルティツィア軍報道官は、この地域の状況はいくらか安定していると述べた。 報道官はウクライナ軍は過去1日で同地域で11回のロシア軍の攻撃を撃退したと述べた。
 ロシアが任命したセヴァストポリの"市長"ラズボジャエフによる後の公式発表ではATACMSが、失敗したとされる攻撃に使われたと述べた。 ロシア当局はATACMSはすべてロシアの防空網によって迎撃されたと主張したが、ATACMSの一部クラスター爆弾を散布していたため、当局は一般市民にクラスター爆弾に触れないよう警告した。
2024.05.15
 12:59
AP 通信

(Yahoo)

ロシア軍電子戦でも優勢に ウクライナ軍無人航空機大隊 <2406-051512>
  ウクライナ東北部ハルキウ州で、5月10日に始まったロシア軍による突然ともいえる春季攻勢で、新たな戦線が形成されつつあり、兵力、武器弾薬ともに圧倒的に不足するウクライナ軍に大きな圧力がかかっている。 ここ数日でロシア軍が占領した数ヵ村のひとつだ。 同じように無人となった無人となったハルキウ州の村ストリレチャでは、ロシア軍歩兵部隊が徒歩で村を占領した。
 ウクライナ軍の最大の懸念は、ロシアが国境沿いにさらに戦線を広げ、限られた兵力をさらに酷使し、約束された西側の軍事援助が届くまでの隙を突くのではないかということだ。
 それを阻止するために、1000kmにおよぶ戦線に沿った拠点で、これまでロシア軍の前進を食い止めるために配備されていた戦闘旅団から、貴重な予備兵力が新たな戦線に投入された。
 ロシア軍の攻勢を受けて、ドネツク州バフムートに配備されていた第92独立強襲旅団のUAV部隊Achilles大隊も5月10日、ハルキウ戦線に投入された。
 AP通信は、部隊の所在地を明かさないという条件で、アキレス大隊の取材が許可された。
 国境沿いのロシア軍掃討作戦の一環として、部隊は24時間態勢でハルキウの主要道路を監視し、爆弾を積んだ自爆UAVを飛ばして、敵の軍用車両を破壊している。
 ロシア軍が到着した夜、Achilles大隊は主要道路を走る多くの軽軍用車やトラックを破壊した。
2024.05.15
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 14 2024 <2406-051508>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月14日の戦況 =
 ハルキウ州北部におけるロシアの攻撃速度は過去24時間で減速したとみられ、この地域におけるロシアの攻撃パターンは、ロシア軍がハルキウ州への縦深よりも国境地帯に「緩衝地帯」を作ることを優先しているというISWの評価と一致している。
 ロシア当局が5月13日、副国防相兼国防省人事総局長のクズネツォフ中将を、大規模な賄賂を受け取った容疑で拘束した。
 ジョージア議会は、トビリシで法案に反対する抗議活動が続く中、5月14日にロシア式「外国代理人」法案を第3読会で可決した。
 ブリンケン米国務長官が5月14日にキーウを訪問した際に、ウクライナとの二国間安全保障協定に関心があると述べた。
 ウクライナの関係者とみられる人物が5月14日、ヴォルゴグラード州でロシアの鉄道路線を攻撃した。
 ロシア軍はリプツィ、ヴォフチャンスク、スバトヴェ、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市、クリンキー付近でわずかに前進した。
2024.05.15
 08:56
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、ハリコフ州2地域で部隊後退 ロシアが攻勢強める <2406-051506>
 ウクライナ軍が14日、北東部ハリコフ州でロシア軍が攻勢を強めたことを受け、州の2つの地域で部隊を新たな陣地まで後退させたと明らかにした。 また、同州の北側、スムイ州近くでロシア軍が兵力を増強させているとして警戒感を示した。
 ロシア軍は10日にハリコフで地上攻撃を開始したばかりで、スムイ州に越境攻撃を仕掛ければウクライナの防衛力をさらに消耗させることになる。
 ロシア軍は14日、国境地域で10番目の集落を制圧したと発表した。 ロシア国境から5kmのボウチャンスクの警察は、北側で砲撃の応酬があったとした。
 ウクライナ軍参謀本部は、ハリコフ州ルキャンツィとボウチャンスクにいた部隊が、ロシア軍の砲撃や襲撃を受け、兵士などの損失を回避できる位置に移動したと表明した。
2024.05.15
 08:45
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍高官「ロシア軍が北部スムイ州にも越境攻撃の可能性」 米紙に危機感語る <2406-051505>
 ロシア軍によるウクライナ東部ハリコフ州への越境攻撃で、ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は、増援部隊の到着などにより「今後数日間」で前線を安定させられるとし、近く露軍の前進を停止させられるとする観測を示した。 New York Timesが14日、ビデオ通話取材での発言として報じた。
スムイ州の位置 (Google Map)】
2024.05.14
 19:34
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア南西部で列車脱線 破壊工作の疑い <2406-051417>
 ロシア非常事態省が14日、南西部ボルゴグラード(旧スターリングラード)近郊で前夜、貨物列車が脱線し、貨車と燃料タンクが炎上したと発表した。 脱線はGMT 13日22:15に発生したが火はすぐに消し止められ、死傷者はなかった。 運行は数時間後に再開された。
 当局は破壊工作の疑いがあるとみている。 鉄道事業者の現地支部は「何者かによる不正な介入により、コトルバン駅で貨物列車の貨車が脱線した」と説明した。
 脱線が起きた駅は、ウクライナ国境から300kmに位置する。 また、ボルゴグラードはウクライナのUAV攻撃の目標とされている。 ロシアの鉄道では不審火や脱線が相次いでおり、ロシア当局はこれまでの類似事案について、ウクライナや親ウクライナ派の仕業だと非難している。
 ウクライナ政府は脱線への関与についてコメントしていない。
2024.05.14
 11:46
Reuters 通信

(Yahoo)

反プーチン掲げる「ロシア義勇軍団」、ウクライナ北東部のロシア陣地を砲撃 <2406-051410>
 「反プーチン」を掲げ、ロシア人としてあえてウクライナ側で戦うロシア義勇軍団 (RVC) が5月13日、ウクライナ北東部ハリコフ州ボウチャンスクのロシア軍陣地を
APCが砲撃する映像を公開した。
 RVCはウクライナの支援を受ける準軍事組織で、過去には他の「反プーチン」の武装集団とともにウクライナからロシアへの越境攻撃を行ったこともある。
2024.05.14
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 13 2024 <2406-051409>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月13日の戦況 =
 ロシア軍は5月13日、ハリコフ市の北と北東で戦術的に重要な前進を続けており、現在はハルキウ州北部への深い浸透のための準備よりも、国境沿いに「緩衝地帯」を迅速に設置することを優先しているようである。
 ロシア軍がヴォフチャンスクで比較的速い速度で前進し、集落内の主要な水路に架かるいくつかの橋が破壊されたと報告されていることから、ロシア軍はISWが以前評価したように、より深い浸透よりも「緩衝地帯」の創設を優先していることを示唆している。
 ウクライナ軍は、クリミア半島にあるロシアの防空基地に対するミサイル攻撃と、ロシア国内のエネルギーインフラに対するUAV攻撃に成功したと報じられている。
 ロシア軍はハルキウ州北部のリプツィとヴォフチャンスク付近で前進が確認された。
2024.05.14
 05:21
共同通信

(Yahoo)

ミサイル迎撃率が大幅低下 ウクライナ、4月は30%/td> <2406-051405>
 Wall Street Journal紙が13日、ロシアのミサイルをウクライナが迎撃した割合が空軍の発表データを分析したところ大幅に低下していると報じた。 最近半年の迎撃率は46%で、その前半年の73%から27ポイント低下した。 2024年4月は30%にとどまった。
 米国の軍事支援が長期にわたって停滞し、防空システムや迎撃用ミサイルの不足に苦しんでいることが背景にある。 米国は本格的な軍事支援を再開しており、状況が改善する可能性はある。
 同紙によると、ロシアが最近6ヵ月で発射したUAVとミサイルの数は、その前の6ヵ月と比べて45%ほど増加し、UAVは最近6ヵ月で2,628機発射され、ほぼ倍増した。
 BMの発射数は33発から114発、極超音速ミサイルKinzhalと極超音速巡航ミサイルZircon計27発から計46発に増加し、S-300やS-400 SAMは2024年に入って計175発が発射されたが、BMの迎撃率は10%にとどまり、S-300とS-400は1発も迎撃できなかった
2024.05.13
 20:33
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、国境沿いに支配地域広げたか ウクライナ北東部の地上作戦 <2406-051318>
 新たな地上作戦を開始したロシア軍は13日までに、ウクライナ北東部ハルキウ州との国境を越え、ウクライナ領内の国境沿いで支配地域を広げた模様で、複数の集落を制圧し、ウクライナ軍の防衛線への攻撃を強めている。
 Ukrainska Pravdaは13日、ロシア軍がウクライナ第2の都市ハルキウの北25kmのリプツィと、北東50kmのボウチャンスクに接近したと報じた。 ISWは11日に、露軍がリプツィ周辺の二つの集落を掌握したことが映像の位置情報で確認されたとし、さらに東の地域では、ロシア軍が国境の南25kmのダムを破壊したことも確認されたという。
 ロシア国防省は12日、新たに「ウクライナの防衛戦に深く入り、4集落を解放した」と発表した。
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 ロシア軍の攻勢が伝えられるのは、いずれもハルキウ州北部のロシア国境から3~5kmの地域。本格侵攻開始前の人口が18,000人と比較的規模の大きな国境沿いの都市ボウチャンスクも激しい攻撃を受けている。
 ISWによると、周辺の橋への攻撃も増えており、ロシア軍が同市を孤立させようとしているとの見方もある。
2024.05.13
 20:02
Kyiv Independent General Staff: Russian forces 'partially succeed' near Lukiantsi in Kharkiv Oblast <2406-051317>
 ウクライナ軍参謀本部は5月13日、ロシア軍がハルキウ州のルキアンツィ村付近で「部分的に成功」したと報告した。
Lukiantsi の位置 Google Map)】
 ロシアは5月10日にハリコフ州で新たな攻勢を開始した。 ルキアンツィは、ウクライナとロシアの国境から5kmの場所にあり、ここ数日、ロシア軍の主要な攻撃目標となっているヴォフチャンスク市もある。
 参謀本部によると、ロシア軍は現地時間15:00現在、ルキアンツィ近郊の陣地からウクライナ軍部隊を撤退させることに「部分的に成功している」。
 報告書によると、ウクライナ軍が反攻行動を行っている間、ロシア軍の進撃は停止した。 現地時間17:00現在、12件の武力衝突が発生している。 「わが部隊は敵を掃討して押し戻し、ヴォフチャンスク集落の北郊外を掃討している」と報告書は述べている。
2024.05.13
 16:33
Kyiv Independent Governor: Russian ammunition depot explodes in occupied Luhansk Oblast <2406-051314>
 ルハンシク州のリソホール知事によると、5月13日にルハンシク州でロシアに占領されたクラスノドン(ソロキネ)でロシア軍の弾薬庫が爆発した。 リソホール知事(註:ルハンスク州知事)は弾薬庫はロシアとの国境近く、前線から130km離れた場所にあると報じた。
Krasnodon の位置 (Google Map)】
 ロシアのTelegram Channelは爆発後にソロキン上空に煙が立ち上る様子を映した動画を公開した。
 ロシアが任命したパセチニク首長はウクライナを非難し、町の工業地帯へのミサイル攻撃で3人が死亡し、4人が負傷したと主張したが、Kyiv Independentは、この主張を検証できなかった。
2024.05.13
 11:26
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ国防高官「露軍3万人以上が参加」と言及 ハリコフ州への越境攻撃 <2406-051309>
 ウクライナメディアが、ウクライナのリトビネンコ国家安全保障・国防会議書記がFigaroの取材で13日に、露軍によるウクライナ東部ハリコフ州への越境攻撃で、「露軍部隊3万名以上が参加している」と述べたと報じた。
 リトビネンコ書記は現場部隊の報告として「越境攻撃に先立ち、露軍は50,000名を国境地帯に集結させた」と発言し、ウクライナ軍が奮戦しているが露軍の数は非常に多いとした。
2024.05.13
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 12 2024 <2406-051306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月12日の戦況 =
 プーチン大統領が5月12日、ショイグ国防相の後任としてベロウソフ氏を任命し、ショイグ氏をパトルシェフ氏の後任として安全保障会議書記に任命した。 ロシア大統領選挙後のこうした高官の人事異動は、プーチン大統領がウクライナでの戦争が長引くのに備え、NATOとの将来の対立に備えるために、ロシア経済と防衛産業基盤 (DIB) を動員する方向に重要な一歩を踏み出していることを強く示唆している。
 ベロウソフ新国防相は、ロシア連邦政府の経済大臣として10年近く在職し、最近では国内のさまざまなDIB改革やUAV計画の管理に携わっており、苦戦しているロシア国防省を率いる準備が整っている。
 ショイグ国防相をパトルシェフを安保会議書記の後任にしたことは、単に解雇するのではなく、ロシアの治安分野での周辺的な役割を与えることで、治安当局の高官を静かに脇に追いやるというプーチンの一般的なパターンに沿ったものである。
 ハリコフ市の北東に位置するヴォフチャンスクを占領しようとするロシアの攻勢は、ウクライナ軍がロシア国内の目標を攻撃するために西側が提供するシステムを使用できないという西側の暗黙の政策の結果である。
 ウクライナ軍ロシアの石油や防衛産業のインフラへの攻撃を繰り返しており、ロシアの軍事ブロガーは、ロシア軍がこれらの攻撃に対して明らかに防御能力がないことに不満を漏らしている。
 異なる政党の複数のドイツ人政治家が、NATO加盟国に配備されたNATOの防空システムを使用して、ウクライナ西部上空でロシアのUAVを撃墜することへの支持を表明した。
 ロシア軍はハルキウ州北部のリプツィとヴォフチャンスク付近で前進が確認された。
 ロシア宇宙機関であるRoscosmosの元長官で超国家主義者のロゴージン氏が、ロシア軍は最前線でウクライナのUAVを撃退するのに苦労し続けていると強調した。
2024.05.13
 08:53
毎日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部ハリコフ州で前進 新たに4集落を制圧 <2406-051305>
 Reuters通信などが、露国防省が12日に新たに攻勢をかけた露軍がウクライナ東部ハリコフ州で、新たに国境付近の4集落を制圧したと発表したと報じた。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は同日にTelegramでハリコフ州の戦況は「悪化している」と述べた。
 一方、TASS通信などがウクライナ国境に接するロシア南部ベルゴロド州で12日に10階建ての集合住宅の一部が倒壊したと報じた。 露非常事態省は13日、住宅の倒壊により、少なくとも15人が死亡したと発表した。 がれきの下に人が埋まっている可能性があるといい、死者数はさらに増える恐れがある。
 同州のグラトコフ知事は、通信アプリに「ウクライナ軍から大規模な砲撃を受けた」と投稿した。
2024.05.13
 05:00
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア「新たに4集落解放」 ウクライナ、グレーゾーンが戦闘地域に <2406-051302>
 ロシア国防省が12日、ウクライナ北東部ハルキウ州の国境沿いにある4集落を新たに「解放」したと主張した。 事実なら、10日以降で9集落が制圧されたことになる。 ただ、ウクライナの防衛線が突破されているわけではなく、激しい戦闘が続いているとみられる。
 同州のシネフボウ知事によると、空からの攻撃や砲撃も「ほぼ24時間」続いており、ウクライナの警察や消防は国境沿いの住民の避難を促している。 シネフボウ知事は12日夜までに、6,000人以上が避難したとしている。
2024.05.12
 10:20

(20:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 11 2024 <2406-051202>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月11日の戦況 =
 ロシア軍は、ハルキウ州北部のウクライナとの国境沿いで比較的限定的な攻撃を実施しており、防御が緩いと思われる地域では戦術的に重要な戦果を挙げ続けている。 これらの限定的な作戦に投入されたロシア軍の規模と、ウクライナ北東部の国境沿いに展開しているロシア軍の規模は、ロシア軍が現時点でハリコフ市を包囲、または占領するための大規模な作戦を追求していないことを示している。
 ロシア軍は、北部ハルキウ州のウクライナ国境沿いで攻撃作戦を開始したと報じられているが、北部部隊は、報告された最終戦力まで引き上げられ、これまでのところ、同地域での攻撃作戦に限られた戦闘力しか投入していない。
 ISWは、ハルキウ州北部でのロシアの攻勢作戦は、ロシア軍がハリコフ市の砲熕兵器の射程内まで前進するのを許しながら、前線の他正面からウクライナ軍を転用させることを目的としている可能性が高いと評価し続けている。
 プーチン大統領とロシア軍司令部は、ウクライナがロシア軍に奪われた領土を奪還できないという仮定に基づいて、ハルキウ州北部での攻撃作戦を計画している可能性がある。
 ウクライナ領獲得に関するプーチン大統領とロシア軍司令部の計算が、ウクライナの領土奪取に対するロシアの全体的な作戦アプローチを形作っている可能性が高い。  ハリコフ州北部におけるロシアの限定的な攻撃は、米国の安全保障支援の再開がプーチンの計算を変えていないこと、あるいはプーチンが支援の再開に照らして、ウクライナの能力に関する作戦の基本的な前提を再評価することなく、ハリコフの取り組みを開始したことを示唆している。  国境地帯におけるロシアの攻撃作戦の方向性は、ロシアとウクライナの当局者が最近述べたように、ロシアがベルゴロド市を守るための「緩衝地帯」を作ろうとしている可能性を示唆している。
Belgorod市の位置 (Google Map)】
 ロシア軍は、シベルスキー・ドネツ川の東側を迅速に孤立させ、ヴォフチャンスクを占領しようとしているとみられるが、この前進方向は、ロシア軍がクピャンスク方面に防衛するウクライナ軍を脅かす可能性があるとみられる。
Vovchanskの位置 (Google Map)】
 ドネツク人民共和国 (DNR) のプシリン首長は、ロシアのウクライナ侵攻を正当化するための一連のクレムリンの言説を繰り返し、DNRの創設10周年を記念した取材で、プーチン大統領とロシア軍に媚びへつらおうとした。
 ウクライナ軍が5月10日~11日に、ボルゴグラード州にあるロシアの製油所に対してUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ロシア軍はハルキウ州北部のスバトベ、チャシフヤール、アウディーイウカ、ドネツク市近郊、ザポリージャ州西部。ヘルソン州の東岸で前進が確認された。
2024.05.11
 15:47
Kyiv Independent Russia claims capture of five villages in Ukraine's Kharkiv Oblast <2406-051109>
 ロシア国防省は5月11日、ロシアとの国境に近いハルキウ州でウクライナの5村を制圧したと発表した。
 Reuters通信が報じたところでは、ロシア軍は現在、プレテニフカ、オヒルツェヴェ、ボリシフカ、ピルナ、ストリレチャを掌握しているという。 ウクライナ国防省は10日、ロシア軍がハルキウ州で突破を試みたと発表した。
PletenivkaOhirtseveBorysivkaPyl'naStrilecha の位置 (Google Map)】
 Kyiv Independentはロシア国防省の主張を検証できなかったが、5月11日にウクライナ軍ホルティツィア群の報道官は、ロシア軍はいわゆるグレーゾーンで抑えられており、前進していないと述べた。
 ハリコフ州のシニエフボフ知事は5月11日に記者団に対し、状況は「完全にコントロールされている」と述べ、モスクワが領有権を主張する5ヵ村のうち、ストリレチャ、ピルナ、ボリシフカ、オヒルツェヴェの4ヵ村で戦闘が続いていると述べた。
 戦闘が続く中、ロシア軍の攻勢が限定的な行動なのか、それともハリコフ市自体への大規模な攻撃の前兆なのかは、まだわからない。
2024.05.11
 15:13
Kyiv Post Near Kharkiv: Ukrainians halt attack, inflicting heavy losses/td> <2406-051108>
 ウクライナでの戦闘は、ロシアがハリコフ地域に再び進撃した2日目に激しさを増した。 ウクライナは、この進軍がハリコフ自体を脅かすためのものなのか、それとも単にウクライナ軍を伸ばすためのものなのかを評価している。
 ロシア国防省は14日、ロシア軍がハルキウ州の国境沿いの村6ヵ所を制圧したと発表した。
 AFP通信が報じたところでは、同省はロシア軍がボリシフカ村、オヒルツェヴェ村、プレテニフカ村、ピルナ村、ストリレチャ村を「解放」したと主張した。
 ウクライナのホルティツィア作戦戦略群の報道官が11日に全国放送されたニュース番組で、「司令部の決定により、ウクライナ軍の防衛部隊が強化された」とし、ロシアのハリコフ攻勢は効果的に撃退されたと述べた。
 「敵はグレーゾーンに封じ込められており、拡大していないが、ロシア軍を完全に潰し、彼らが隠れられる森に追い詰めるという問題がある」と述べた。
2024.05.11
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 10 2024 <2406-051106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月10日の戦況 =
 ロシア軍が5月10日朝にハルキウ州北部のロシアとウクライナの国境沿いで攻撃を開始し、大きな戦果を挙げた。 ロシア軍は、ハルキウ市北部で攻勢作戦の初期段階を実施している可能性が高く、攻撃目標は限られているが、ウクライナ東部の前線の他の重要な正面からウクライナに人員と物資を転用させる戦略的効果を目的としている。
 ロシア軍は今後数日のうちに、ハルキウ州北部の足場を活用して攻勢を強化し、ウクライナ軍をベルゴロド州との国境から押し戻し、ハリコフ市に配置した砲熕兵器の射程内まで前進することを意図した攻撃努力の初期段階を追求する可能性が高い。
 しかし、ロシア軍が現在行っている活動は限られており、ロシア軍が直ちにハリコフ市を包囲し、包囲し、占領するための大規模な掃討作戦を遂行していることを示唆しているわけではない。
 ハリコフ国境沿いのロシアの攻勢は、ウクライナ東部の他の地域でのロシアの前進を可能にするために、ウクライナ軍をこの正面に引き寄せて拘束するという目的を持っている可能性が高い。
 ISWは、ロシア軍がハリコフ市の制圧を目指す場合、その攻略に苦戦する可能性が高いと評価し続けており、ロシア軍が西側諸国の支援物資がウクライナの前線に大規模に到着するまでの比較的短い時間を最大限活用するために、国境地帯に沿って攻撃を開始することを決定した可能性が高い。
 ウクライナ地上軍司令官のパブリュク中将は、チャシフ・ヤールとアウディーイウカ周辺での最近のロシアの前進について、ウクライナでの戦争は今後2ヵ月で重要な段階に入ると述べた。
 バイデン米大統領は5月10日、大統領引き下げ権限基金の一環として、ウクライナへの最大$400M相当の支援を承認した。
 ウクライナ軍は5月9日~10日に、ウクライナ軍が2024年3月に攻撃したカルーガ州の石油精製所をUAVで攻撃した。
 ミシュスチン露首相は、プーチン内閣の交代は憶測されているが確認されておらず、プーチン大統領の新任期中、ロシア政府での地位を維持している。
 宇宙政策を担当するプラム米国防次官補は、ウクライナの最前線地域でロシア軍がStarLinkを不正に使用するのを阻止するため、米国防当局がSpace X社と提携したと述べた。
 ロシア軍はドネツク市近郊とドネツク州とザポリージャ州の州境地帯でわずかに前進した。
2024.05.11
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの軽飛行機型ドローン、前線から1300km超離れた巨大石油施設を爆破/td> <2406-051105>
 ウクライナが軽量スポーツ機を改造した自爆型UAVでロシア領内の目標を攻撃し始めてから1ヵ月後、その1機がウクライナの前線から1,300km以上離れたロシア西部サラバトの製油所を攻撃した。
Salavat の位置 (Google Map)】
 9日にあったこの攻撃は、ウクライナによるこれまでのUAV攻撃のなかでも群を抜いて長距離のもので、ウクライナがロシアの製油所や工場、戦略的に重要な軍事施設を狙った遠距離打撃作戦をエスカレートさせていることも意味する。  スポーツ機改造型UAVによる越境攻撃としては、失敗に終わったとみられるものも含めると少なくとも4回目で、現地の人が撮影した映像には、左右に真っすぐ伸びた幅広の翼、固定式の車輪、プロペラと、安価なスポーツ機の特徴がはっきり捉えられている。 こうした軽飛行機は中流階級のアマチュアパイロット向けに、自宅で組み立てられるキットなどとして$90M(1,400万円)程度で市販されている。  ウクライナ国防省情報総局は特殊作戦軍と協力して、国産の2種類のスポーツ機をUAVに改造した。 ひとつはAeroprakt社製のA-22、もうひとつはAerosがライセンス生産するSky Rangers Ninjaで、いずれのDIY UAVも安価なビデオカメラ、コンピューター、操縦装置に接続されたサーボ機構、映像の送信や制御信号の受信に用いる衛星無線機を搭載しているとみられる。
2024.05.11
 06:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ北東部で大規模攻撃準備も 米は支援強化=高官 <2406-051103>
 米大統領府国家安全保障会議 (NSC) のカービー戦略広報調整官が10日、ロシア軍がウクライナ北東部ハリコフ州で「より大規模な攻撃を仕掛ける可能性は確かにある」と述べた。
 ロシア軍は同日にハリコフ近郊で地上攻撃を強化し、これまで東部および南部で長期にわたり戦闘が繰り広げられていたが、北東部に戦線が広がった
 ロシアは今後数週間でさらに前進する可能性はあるものの、防衛線を大幅に突破することは想定していないとした。
 カービー調整官は、ロシアがハリコフを射程圏内とする長距離兵器を使用する準備している兆候は懸念されるとし、24時間体制でウクライナへの物資供給に取り組んでいると語った。
2024.05.10
 21:31
日経新聞 ロシア、東部領内に1キロ進軍 ハリコフ州へ攻勢強める <2406-051013>
 ウクライナ軍の情報筋が10日、ロシア国境に接する東部ハリコフ州で同日朝からロシア軍が攻勢を強め、ウクライナ領内に1km侵入したと明らかにした。
 10日には午後も戦闘が継続しており、情報筋はロシア軍が自国領内への砲撃を避けるため国境から10kmの範囲に緩衝地帯を設けようとしているとの見方を示した。
 ロシア軍が前進したのは同州北部のボルチャンスク周辺で、ロシア軍は3月ごろからハリコフ州への攻撃を激化させており、ウクライナ側は防衛拠点の構築を急いでいた。
 一方ウクライナメディアが、ゼレンスキー大統領は9日に特殊作戦軍のルパンチュク司令官を解任し、後任にツレパク副司令官を任命したと報じた。
 ルパンチュク司令官は2023年11月に司令官に就いたばかりで、戦況が停滞する中、軍高官らの人事に混乱が生じている可能性がある。
2024.05.10
 21:05
Kuiv Independent Ukraine war latest: Russia launches new offensive targeting Kharkiv Oblast <2406-051011>
5月10日の主な動向:
 1. ゼレンスキー: ロシアがハリコフ州で新たな攻勢を開始
 2. メディア: ハルキウ州の複数の村の近くで戦闘が続く、ロシアがプレテニフカを襲撃
 3. 軍: ロシア、ドネツク州突破に失敗
 4. 司令官: 今後2か月以内にロシアの戦争の「重要な局面」

 ゼレンスキー大統領が5月10日、ロシア軍がハリコフ州を標的とした新たな攻撃作戦を開始したと発表した。
 ゼレンスキー大統領がキーウでのスロバキアのカプトワ大統領との記者会見で「ロシアはハリコフの方向で新たな攻撃行動の波を始めた。 ウクライナはそこでロシア軍とわが軍、旅団、砲兵隊と対峙した 」と述べた。
 ロシアが、今後数ヵ月のうちにより広範な攻撃の一環としてハリコフを攻撃する計画があるとの報道の中で、ハリコフに対する攻撃を強化した。
 国防省は同日、ロシア軍がハルキウ州でウクライナの防衛線を突破しようとしたと報告した。
 ゼレンスキー大統領は、ロシア軍がこの地域で攻撃部隊をさらに動員する可能性があると述べた。
 大統領は、ウクライナ軍司令部はこの方向への攻撃の可能性を知っており、準備していたと付け加えた。
 「今、ハリコフの方面で激しい戦いが続いている」とゼレンスキー大統領は述べた。

2024.05.10
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 9 2024 <2406-051003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月9日の戦況 =
 プーチン大統領が5月9日の戦勝記念日の演説で、西側諸国は大祖国戦争(第二次世界大戦)でナチス・ドイツを打ち負かしたソ連の貢献を消し去ろうとしていると述べた。
 プーチン大統領が前線のロシア軍司令官との最近の会談で前線の状況の複雑さを認識し、ロシア軍を悩ませている問題の解決策を見出すことに関与している、情報に通じた有能なロシア軍最高司令官として自分を描写した。
 ロシア外務省のザハロワ報道官が、モルドバ政府はモルドバでナチスのような「大量虐殺」に関与していると主張したが、これはモルドバに関するクレムリン高官の詭弁であり、モルドバの一部地域だけでなく、モルドバの支配を確保するためのロシアの取り組みを準備することを意味している可能性が高い。
 親クレムリンの野党モルドバの勝利候補者集団の指導者たちは、モスクワでの戦勝記念日の閲兵式に出席し、クレムリンがモルドバ全土を不安定化させ、モルドバの民主主義とEU加盟を攻撃するために、彼らを利用するつもりであることをさらに示している。
 ロシア軍は過去1ヵ月、ウクライナ東部での攻撃の頻度を著しく上げているが、これは現在の戦場の状況と、西側諸国の軍事支援が前線に到着する前に戦果を確保しようとするロシア軍司令部の意図を反映している可能性が高い。
 ロシアの国境警備隊は、アルメニアのパシニャン首相がナゴルノ・カラバフに関する決定をめぐって国内の反発に直面し続けているため、アルメニアの大部分から撤退している。
 ウクライナ保安庁 (SBU) が5月9日、クラスノダール地方とバシコルトスタン共和国にあるロシアの石油貯蔵所と製油所のインフラに対して長距離UAV攻撃を実施した。
2024.05.09
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 8 2024 <2406-050909>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月8日の戦況 =
 ロシア軍は5月7日~8日に、米国や西側諸国の大規模な安全保障支援の到着を前に、ウクライナ防空の傘が劣化したのに乗じて、ウクライナのエネルギーインフラを目標とした大規模なミサイルやUAV攻撃を行い続けている。
 最近の衛星画像を見ると、ロシアが枯渇した軍用車両と武器貯蔵施設を補うのに新しい車両や特定の兵器を大規模に製造するのではなく、主に貯蔵庫から放出することによって戦争を維持していることをさらに示している。
 ロシアはウクライナ作戦で生じている、現在のロシアの防衛産業界 (DIB) が支援できるレベルをはるかに上回る損失を補填するため、ソビエト時代の膨大な車両やその他の装備の備蓄に依存しており、ロシアはDIBを動員してこれらの備蓄での補充を長年にわたって維持することは困難であろう。
 ジョージアの国家保安局 (SUS) は、ジョージアの夢党の創設者で元首相のイワニシヴィリの先導に従って、ロシア式の「外国代理人」法案に抗議するジョージア人に対して、クレムリンの標準的な情報操作を採用している。
 アルメニアがロシアと距離を置こうとする動きに対し、クレムリンはこの二国間関係を認めざるを得なくなっている。
 リトアニアのシモニテ首相は、リトアニア政府が将来、リトアニアが訓練任務のためにウクライナに軍隊を派遣することを許可したと述べた。
 ロシア軍はスバトベ、クレミンナ、アウディーイウカ付近、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯に前進した。
2024.05.08
 22:36
Kyiv Independent Military: Russian assault groups break into Krasnohorivka, blocked at local plant <2406-050814>
 ロシア軍の小規模部隊が5月8日に占領下の都市ドネツクから西に30kmにあドネツク州のクラスノホリフカに侵入したが、その前進は地元の工場で阻止されたと、ホルティツィア軍報道官が陸軍TVに語った。
 ロシア軍は2月下旬にアウディーイウカが陥落した後、この集落への侵入を試みたが失敗していた。
 ホルティツィア軍報道官は、ウクライナ軍はクラスノホリフカ耐火物工場の敷地内でロシア軍部隊を阻止し、同市はウクライナ国防軍の「完全な支配下にある」、「ロシア兵はまだそこにいるが、敵は弾薬の供給を断たれおり、わが守備隊はクラスノホリフカと町の郊外を完全に火力で制圧している」と述べた。
2024.05.08
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 7 2024 <2406-050803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月7日の戦況 =
 ベラルーシが、西側諸国の意思決定を攻撃目標にしたクレムリンのキャンペーンの一環として、核準備態勢検査を突然実施すると発表した。
 ウクライナ保安庁 (SBU) が5月7日、ゼレンスキー大統領らウクライナの諜報機関や軍高官の暗殺を計画していたロシア連邦保安庁 (FSB) の工作員組織を明らかにしたと発表した。
 ロシア検事総長室は5月7日、米国の非政府組織 (NGO) であるFreedom Houseを望ましくない組織と宣言したが、これは国内の情報空間に対する支配を強化し、ロシア人から市民社会組織へのアクセスや、ロシアの市民的・政治的権利の独立した評価をさらに奪う継続的な取り組みの一環とみられる。
 ロシア軍はアウディーイウカ、ドネツク市、西部ザポリージャ州付近で前進が確認された。
 ロシア占領当局は、占領下のヘルソン州でウクライナの民間人をロシア軍に強制的に徴兵する取り組みを続けている。
2024.05.07
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 6 2024 <2406-050706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月6日の戦況 =
 ロシアは、核の威嚇と外交的操作を用いて、西側の意思決定に対するキャンペーンを再び強化しているように見える。
 ロシアのエリートと大統領府高官は、プーチン大統領が新任期の終わる頃に権力を退いた場合に備えて、5月7日のロシア大統領就任式に先立って、ロシア政府内の有力な地位を早くから確保しようと競い合っていると報じられている。
 今までのロシア軍司令官の交代について、常に正確な情報を得ているロシアのインサイダー筋は、ロシア軍司令部が、新編されたレニングラード軍管区とモスクワ軍管区の司令官と参謀長を任命したと主張した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が5月6日、クリミア半島でロシアの警備艇に対するUSV攻撃を成功させ、ウクライナ軍はロシアの防衛措置に対抗するためにUSVを適応させていると報じられている。
 ロシア軍は最近、スバトベの北西、アウディーイウカ近郊、ザポリージャ州西部、ヘルソン州の東岸で前進が確認された。
2024.05.06
 22:46
Kyiv Independent Media: Russia no longer using Crimean Bridge to supply front lines <2406-050616>
 独立系調査団体Morfarが5月6日に、ロシアはケルチ橋とも呼ばれるクリミア大橋を前線に軍事装備を輸送するのをやめ、代わりにウクライナ東部の占領地域で陸路を利用していると報じた。
 全長19kmの橋の建設は、2014年のクリミア半島の違法な併合と占領後に始まり、2018年に完成したが、2022年10月と2023年7月のウクライナの攻撃で大きな被害を受けた。
 Kyiv Independent紙が共有したMorfarによる衛星画像の分析によると、2024年の3ヵ月間に約55両の燃料車を載せた軍用貨物列車がこの橋を通過したのは1列車だけだった。
2024.05.06
 17:51
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部の集落の完全制圧を発表…5期目の大統領就任式を前に攻勢 <2406-050609>
 露国防省が5日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地アウディーイウカの北西にある集落のオチェレティネを完全に制圧したと発表した。 ウクライナ側の軍事ブロガーも露軍が集落を制圧したと指摘した。
Ocheretyne の位置 (Google Map)】
 露軍は7日のプーチン大統領の通算5期目の就任式を前にして激しい攻勢を続け、2月に防衛拠点アウディーイウカを奪った後、占領地を徐々に拡大させている。
 オチェレティネは露軍の侵略開始前の人口は3,000人だった。
2024.05.06
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 5 2024 <2406-050602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月5日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ北東部とハリコフ市に対する将来のロシアの攻勢作戦のために、第76空挺師団の大隊をクルスク州に再配置したと報じられている。
 ロシア軍は、主にベルゴロド~ハリコフの方向で活動するために、レニングラード軍管区 (LMD) の部隊から北部部隊群を編成していると報じられている。
 米当局は、2025年のウクライナの新たな反攻作戦への支持を表明し続けているが、ISWは、2024年内に戦域全体の主導権をロシアに譲渡することはロシアを有利にするため、ウクライナはできるだけ早く戦域全体の主導権を取り戻すべきだと評価し続けている。
ロシア軍は最近、クピャンスクとロボティネ付近に進軍した。
 欧州の情報機関は、ロシアが西側に対する「より攻撃的で協調的な取り組み」の一環として、欧州全域で「暴力的な破壊行為」を行うことを計画していると各国政府に警告したと報じられた。
 ロシア軍はクピャンスクとロボティネ付近に前進した。
2024.05.06
 01:00
RBC Ukraine Russian army moves Grad rocket launchers in Crimea towards Kherson region <2406-050601>
 ATESHパルチザン運動の偵察部隊によると、クリミアではヘルソン州に向けBM-21 Grad
MRL 1個中隊分を輸送したと報告している。
 ロシア軍は、ウクライナでの戦争で使用するために、ソビエト時代の兵器を復元し続けていることが注目されている。
 ロシアの代理人は、装備のある倉庫が深刻な速度で空になっていると判断し、ロシア軍関係者の助けを借りてロシアの損失を増やすために取り組んでいると付け加えた。
 「我々は、この倉庫にある装備品の最終目的地を知っていることを隠すつもりはない。 占拠者がそれらをどこに保管するかは正確にわかっている。」と声明は述べている。
2024.05.05
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 4 2024 <2406-050501>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月4日の戦況 =
 ロシア軍は5月3日~4日に、アウディーイウカ北西のアルハンヘルスケ付近で顕著な前進を行ったが、これは5月3日にウクライナ軍が同地域からの撤退を決定したことを受けてのものとみられる。
Arkhanhelske の位置 (Google Map)】
 ロシア軍はアウディーイウカ市とドネツク市付近、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯に前進した。
 クレムリンは、ドネツク人民共和国の非正規軍を正規軍化しようとしている。
2024.05.04
 16:53
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ火力発電能力9割喪失 エネ相、日本協力に期待 <2406-050410>
 ウクライナのエネルギー相が3日に共同通信の取材に応じ、ロシアから攻撃を受ける電力施設について「火力は90%近く、水力は30~40%発電能力を喪失した」と述べ、小型発電設備の供与などで支援する日本に謝意を示し、復興段階での協力関係の強化にも期待した。
 ハルシチェンコ氏は4月下旬に訪日して上川外相らと会談し、暖房需要が増す冬を乗り切るための緊急支援を求め、国際協力機構(JICA)や国連開発計画(UNDP)を通じ、日本からガスタービン発電機を100基以上受け取る予定だと明らかにした。
 今後もエネルギー施設は攻撃対象となる一方で、電力供給の維持は「防空能力と強く結びついている」と指摘し、防空システム強化の重要性を強調した。
 4月中旬にエネルギー関連インフラを狙ったロシアの大規模攻撃で、首都郊外のキーウ州最大の火力発電所が破壊された。 南部のザポロジエ原発はロシア側に占拠され「設備管理はますます悪化している」と懸念を示し、部隊の即時撤退を訴えた。
2024.05.04
 14:57
RBC Ukraine British intelligence expects Russia's losses in war to increase within two months <2406-050409>
 英国防省はX (Twitter) で、この戦争におけるロシア軍の損失は、ロシアの攻撃作戦の激化が原因で、今後2ヵ月で増加すると予想されると発表した。 情報機関は、2024年4月のロシア軍の死傷者数は1日平均899名と報告している。
 英国では、全面戦争が始まって以来、ロシアは465,000名の兵士を失ったと考えられている。
 英国の情報機関によれば、ロシアは質よりも量に重点を置いた消耗戦に軍隊を適応させており、これはロシア軍に長期的な影響をもたらすとみられる。
2024.05.04
 14:56
Kyiv Independent 150,000 Russian soldiers killed during full-scale invasion of Ukraine, France says <2406-050408>
 セジュルヌ仏外相が5月3日にNovaya Gazeta Europe紙の取材に対し、ウクライナへの全面侵攻を開始して以来、15万名のロシア兵が戦死し、は負傷者を含む総損失は50万名に上ると述べた。
 もし確認されれば、150,000名という数字は、1979年から1989年までの10年間にわたるアフガニスタン戦争でソ連軍が苦しんだ人数の約10倍になる。
 因みに、米軍は第2次世界大戦終結以降に戦ったすべての戦争で102,000名の兵士を失い、そのうち58,220名がベトナム戦争で戦死であった。
 ロシア軍の死傷者数の推計は様々だが、ロシア自身の公式死者数がわずか5,937人だった2022年9月以降、数字を公表していない。
 ストルテンベルグNATO事務総長は14日に、ウクライナでロシアが35万名以上の死傷者を出したと推定した。
 毎日数字を発表するウクライナによると、ロシアは5月4日現在、全面侵攻を開始して以来ウクライナで47,3400名の死傷者を被っており、そのうち1日は前日の1,260名だった。 この1日当たりの死者数と負傷者数だが、ゼレンスキー大統領は2月下旬に死者数を18万名と発表していた。 
2024.05.04
 11:05

(21:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 3 2024 <2406-050407>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月3日の戦況 =
 ウクライナ当局は、ロシア軍が2024年夏の攻勢作戦を計画する中で、2024年のロシアの主な目標はドネツク州とルハンスク州の占領であることに変わりはないと強調し続けている。
 再開された米国の軍事支援の最初の装備品は今週初めにウクライナに到着したと報じられているが、西側の武器と弾薬が前線地域に大量に到着するまでには、さらに数週間かかる可能性がある。
 ウクライナ当局は、ウクライナのロシア軍はここ数ヵ月で規模を大幅に増大していないが、ロシア軍の戦力は特に精鋭部隊で広範囲に低下しているにもかかわらず、全体的な戦闘能力を向上させ続けていると指摘した。
 ウクライナ当局は、ロシア軍は現在の人員交代周期を維持しようとしているが、2024年の大規模な攻撃作戦のための戦略予備を確保するに必要な十分な数の人員を確保できないだろうと指摘した。
 パブリュク氏(註:ウクライナの作家)は、ウクライナ当局者や軍事専門家もここ数ヵ月、一貫して強調してきた通り、ロシア軍もウクライナ軍も消耗戦だけではウクライナで勝利を収めることはできないと述べた。
 ショイグ露国防相が、ウクライナにおける最近のロシアの前進について特に率直な評価を発表し、2024年夏のロシアの攻勢作戦に先立ち、ウクライナでのロシアの近い将来の成功に関する国内の期待を和らげるために、ロシアの戦争努力の成功に関する主張を控えている。
 過去にロシア軍司令官の更迭について正確に伝えてきたロシアのインサイダー筋は、5月2日にロシア国防省がここ数ヵ月で、数人のロシア軍高官を更迭したと主張した。
 NATOが5月2日、NATO加盟国領土におけるロシアのハイブリッド戦の激化を「深く懸念」しており、これらの作戦は同盟国の安全保障に対する脅威であると述べた。
 キャメロン英外相が、英国はウクライナを長期的に支援する意向を表明し、ウクライナ軍は英国が供与した兵器でロシア国内で長距離攻撃を行うことができると述べた。
 ロシア軍はクピャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市付近でわずかに前進した。  ロシア国営の防衛複合企業体であるRostecのチェメゾフ総裁がミシュスチン露首相との会談で、Rostecが各種誘導滑空爆弾シリーズの生産を増やしていると発表した。
2024.05.04
 06:22
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ東部の要衝「陥落は避けられない」…高官が分析、露軍が制圧すれば主要都市が砲撃対象に <2406-050406>
 ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長が2日の英Economist誌の取材で、露軍が制圧を狙う東部ドネツク州の要衝チャシフヤールに関し、陥落は時間の問題だと悲観的な分析を明らかにした。
 「我々には武器がない」とも述べ、米軍の軍事支援が再開されても当面は苦境が続くとの認識を示した。
 チャシフヤールは高台に位置しており、露軍が制圧すればウクライナ政府が管理するドネツク州の主要都市が砲撃対象となる。
2024.05.04
 05:16
共同通信

(Yahoo)

ロシア国防相、占領地の拡大誇示 「東部南部4州547平方キロ」 <2406-050403>
 ショイグ露国防相が対ドイツ戦勝記念日を9日に控えた3日に国防省幹部会議で演説し、ウクライナ東部・南部4州2024年にロシア軍が東京23区の9割近くの面積に相当する547㎢を占領したと主張し戦果を誇示した。
 ショイグ国防相は、全ての前線で敵の拠点を突破し続けているとし「ウクライナ軍はわれわれの猛攻を受け、陣地を放棄し撤退せざるを得なくなっている」と強調し、全域制圧を目指す東部ドネツク州では過去2週間で三つの集落を掌握したとした。
 米国のウクライナ支援は緊急予算が4月下旬に成立するまで停滞したことからウクライナ軍は兵器や弾薬の不足が深刻化し、ロシア軍はこの間に攻勢を強めた。
2024.05.03
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 2 2024 <2406-050308>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月2日の戦況 =
 ウクライナと米国の諜報機関の当局者は、ロシア軍がチャシフ・ヤールを占領する可能性はあるが、ウクライナの主要都市を占領する可能性は極めて低いという以前のISWの予測と一致する戦場状況に関する評価を発表した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のスキビツキー副司令官は、ロシア軍は2024年5月末から6月初めにハルキウ州とスムイ州への攻撃を開始する可能性が高いが、ロシア軍はハリコフとスムイの都市を占領できないと評価した。
 スキビツキーGUR副司令官は、ロシアは情報作戦をウクライナを打ち勝つための第二の手段にしていると指摘した。
 スキビツキーGUR副司令官は、ウクライナで勝利を収めるためのロシアの第三の手段は、ウクライナを外交的に孤立させるために進行中の作戦であると強調した。
 米国務省が5月1日、ロシア軍が加盟している化学兵器禁止条約に違反していると判断したと発表した。
 最近ロシア政府が、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件を受けて、ロシアに居住しロシアに入国する中央アジア系移民に対するの取り締まりを強化していることで、タジキスタンとロシアの関係に加えて、キルギスとの関係も緊張させているようである。
 グルジア議会は、トビリシで同法に対する抗議活動が続く中、5月1日の第2読会で、グルジアのロシア式「外国代理人」法を可決した。
 ロシア軍のアウディーイウカの西での前進が確認された。
2024.05.03
 01:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ戦争すぐに終結の公算小さい=米国家情報長官 <2406-050301>
 ヘインズ米国家情報長官が2日に上院軍事委員会で行った証言で、プーチン大統領は国内外の情勢がロシアにとって有利に進んでいると見ているためウクライナで攻撃的な戦術を推し進める可能性が高く、戦争がすぐに終わる可能性は低いとの見方を示した。
 ヘインズ長官は、プーチン大統領がウクライナの電力インフラなどに対する攻撃を激化させていることについて「戦闘を続けることで被害が増大し、勝利への道筋はないとウクライナに印象付ける狙いがある」と指摘し、ロシアはこうした攻撃的な戦術を続ける可能性が高く、戦争がすぐに終わる可能性は低いとの見方を示した。
 中国については、習国家主席は米国との関係が将来不安定になると予想していると言及したが、中国は不安定な経済への取り組みを最優先としているため、対米関係の安定化を図っていくとの見通しを示した。
2024.05.02
 17:48
Kyiv Independent Military: 'Great battle' ongoing for control over logistics routes near Chasiv Yar <2406-050223>
 ウクライナ軍Khortytsia群のヴォロシン報道官がInterfax Ukraine通信に5月2日、ロシア軍が兵站線の確保をめぐる「大規模戦闘」の一方で、ドネツク州のチャシフ・ヤールと近隣の集落を襲撃し続けていると語った。 チャシフ・ヤールはドネツク州にあり、ロシアが2023年5月と2024年2月にそれぞれ占領したバフムート市の西10km、アウディーイウカ市の北50kmに位置する。
 ウクライナ軍は3月に、ロシア軍がチャシフ・ヤール近郊に戦力を集中させており、近隣の都市コスティアンティニフカ、クラマトルスク、スロビアンスクへのさらなる前進に不可欠だと考えていると述べていた。
 ヴォロシン報道官によると、ロシア軍はチャシフ・ヤールを占領するため、ボフダニフカ村とイワニフスク村の側面を突こうとしている。
2024.05.02
 16:40
CNN

(Yahoo)

ロシア、22年7月以降で最大となる領土奪取 ウクライナの火砲不足につけ込む <2406-050221>
 ロシア軍が2023年12月以降、ウクライナの防御の妨げとなっている火砲不足を利用して、アウジーイウカ付近の東部戦線で開戦当初以来となる進撃をみせていることが分かった。 ウクライナは2月17日に、10年あまり戦闘が続いていた町アウジーイウカからの撤退を発表したが、ロシアは同町奪取に当たり兵員数百名を犠牲にしたとみられている。
 ロシアは東部前線各地でウクライナの防御が薄い地域に戦力を大量投入しており、アウジーイウカ西郊の重要拠点であるポクロフスク、バフムート近郊にある戦略高地のチャシブヤール、南西にあるクラホウェの3拠点に向けて前進している。
 ロシア軍の前進を受け、ウクライナ軍幹部からは、東部の兵站線や補給拠点に脅威が及ぶ可能性を警戒する声が出ており、5月下旬にはロシアの攻勢も予想される。
 東部ドネツク州に展開するウクライナ軍や、占領下にある港湾都市マリウポリ付近に向かう奪還した領土にとって脅威となる可能性もある。
2024.05.02
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 1 2024 <2406-050212>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月1日の戦況 =
 ロシア軍が、ザポリージャ州から第76空挺師団と第7空挺師団の部隊をウクライナ東部方面に移動させていると報じられており、進行中の攻勢作戦を強化・強化する可能性が高い。
 ロシア軍は、ドネツク州でのロシアの攻勢作戦を支援し、米国の軍事援助が大規模に前線に到達し始める前に、現在まだ脆弱なウクライナ軍を制圧するために、第76または第7空挺師団、あるいはその両方をウクライナ東部に再配置しようとする可能性がある。
 ウクライナ軍は4月30日~5月1日の夜に、リャザン州の製油所を1ヵ月足らずで2度目の攻撃を行った。
 ロシア国営報道機関は、元ジョージア首相で、ジョージアの政党「ビジナ・イワニシヴィリ」の創設者による反欧米論を増幅し、ジョージアの"外国代理人"法案に抗議するジョージア人を否定的に描写しているようである。
 国連と西側諸国の機関は、北朝鮮と中国がロシアの戦争努力を直接的・間接的に支援していることを示し続けている。
 Bloombergが、制裁対象となっているロシアの石油タンカー4隻が社名を変更し、新しい旗を掲げて航行していると報じた。
 ロシア軍はチャシフ・ヤールとアウディーイウカ付近、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯での前進が確認された。
2024.05.02
 08:03
産経新聞

(Yahoo)

米「露軍が化学兵器使用」断定、ウクライナ侵略で 軍需産業など280団体・個人に制裁 <2406-050209>
 バイデン米政権は1日、ウクライナ侵略を続けるロシア軍が、化学兵器禁止条約で禁じられている化合物クロロピクリンをウクライナ軍に対して戦場で使用したと断定した。 バイデン政権は同日、化学兵器の製造に関与した露政府機関などを含め、軍需産業など280の団体と個人に制裁を科すと発表した。
 ウクライナのゼレンスキー政権は、露軍がクロロピクリンを含む複数の化学兵器を戦場で使用していると主張していた。
 クロロピクリンは暴徒鎮圧用の催涙ガスにも用いられる化合物で、第一次世界大戦では窒息性の毒ガス兵器としても使用された。 国務省は「要塞化された陣地からウクライナ軍を追い払うこと」などを目的に使用されたと指摘し、化学兵器計画に関連する露政府の3機関と露企業4社を制裁対象に指定した。
2024.05.02
 01:24
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、製油所を無人機攻撃 モスクワ南東州で火災発生 <2406-050201>
 ウクライナ軍が地元メディアに1日、モスクワ南東リャザニ州とロシア南部ボロネジ州の製油所をUAVで攻撃したことを明らかにした。 リャザニ州では敷地で大きな火災が発生した。
 ウクライナはロシアの石油関連施設を目標に攻撃しており、攻撃範囲を拡大する方針を示している。
 ロシア国防省は1日、未明までに両州と西部のベルゴロド州とクルスク州でウクライナのUAV 6機を迎撃したと発表した。
2024.05.01
 09:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 30 2024 <2405-043005>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月30日の戦況 =
 4月30日、ロシア軍は数日ぶりにアウディーイウカ地域での前進が確認されなかったが、ウクライナの情報筋は、ロシア軍がアウディーイウカ付近よりもバフムート・チャシフ・ヤール方面で数回多くの攻撃を行ったと報じた。
 ロシア軍は、チャシウ・ヤール近郊でのロシア軍の攻勢を補完するために、アウディーイウカの突出した北からトレツク地域に向かって前進する決定をする可能性があり、ロシア軍はそのような作戦に兵力を集中させるために戦術的な一時停止を行う必要がある可能性が高い。
 ロシアの情報筋によると、ウクライナ軍は4月2~30日に、クリミア半島の目標に対してMGM-140 ATACMSによる短距離攻撃を行った。
 タジキスタンのムフリディン外相が、中央アジアからの移民、特にタジキスタン人に対するロシア当局の扱いに憤りを表明し、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件以降、ロシアに居住したり、ロシアに入国する移民を規制しようとするロシアの取り組みが強まっており、タジキスタンとロシアの関係が緊張し続けていると指摘した。
 ロシア軍がクレミンナ、チャシフ・ヤール、ロボティネ付近での前進が確認された。
 ロシア国防省が4月30日、ロシアのマントゥロフ副首相兼商工相とツァリコフ第一国防副大臣が、占領下のウクライナにあるUAVの実験場を視察したと報告した。
2024.05.01
 01:24
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、米国製長距離ミサイルでクリミア攻撃 ロシア迎撃 <2406-050101>
 ロシア当局が30日、ウクライナがクリミアに向けて発射した長射程型ATACMSを迎撃したと発表した。 ロシア国防省はATACMS 6発を迎撃したと発表した。
 国防省は迎撃した場所は明らかにしていないが、クリミアの親露派トップのアクショーノフ氏は、ATACMSはクリミア半島上空で撃墜されたとしている。
2024.04.30
 15:34
Kyiv Post ATACMSミサイルがクリミアに命中し、ロシアの防空網と飛行場が攻撃されたと報告 <2405-043008>
 4月30日の早朝、12発のATACMSがロシアが占領している地域、これまでで最も強力なウクライナ軍の長距離攻撃で、クリミア半島中の空軍基地と防空施設を攻撃した。
 ニュース報道によると、正体不明の武器が02:00頃にクリミア全域の軍事施設に突入し始め、シンフェロポリ市セバストポリ市グヴァルデイスカエヴパトリアジャンコイの町の近くで爆発音と空襲警報が広く報告された。
SimferopolEvpatoriaDzhankoiの位置 (Google Map)】
 これらの標的のうち4発は、ジャンコイを例外としているが、最近納入された長射程型のATACMSを除けば、ウクライナ軍が過去に運用したことが知られているすべての兵器の射程外にあった。
2024.04.30
 12:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナに北朝鮮製ミサイル着弾、国連監視団が破片調査=報告 <2405-043007>
 国連制裁監視団によると、ウクライナ東部ハリコフ市に2024年1月2日に着弾したミサイルについて、その破片を調査したところ、北朝鮮の火星-11のものと確認された。
 当時、地元の検察当局は、ミサイルの破片をメディアに公開し、北朝鮮から提供されたミサイルである可能性を示唆した。
 国連制裁監視団は報告書で「ミサイルの残骸は北朝鮮の火星-11に由来するものだった」とし、北朝鮮に対する武器禁輸措置に違反していると指摘した。 北朝鮮は2006年以降、BMと核開発を巡り国連の制裁対象となっている。
2024.04.30
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 29 2024 <2405-043006>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月29日の戦況 =
 ロシア軍は4月29日現在、アウディーイウカの北西と南西でわずかな戦果を挙げているが、過去24時間でアウディーイウカ方面では大きな前進はしていない
 ロシア軍は、アウディーイウカ近郊での今後の攻撃について、複数の方向を選択できるが、当面どの方向に主攻とするかは依然として不明である。
 ロシア軍がアウディーイウカとドネツク市の近くで前進したことが確認された。
2024.04.30
 07:15
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル軍部隊の人権侵害、米国が初めて認定 ガザ紛争以前 <2405-043004>
 米国務省が29日、イスラエル軍の治安任務を担当する5個部隊が人権侵害を行っていたと明らかにした。 ただ大半の部隊がその後改善策を講じたため、米国の軍事支援禁止対象にはしていないという。
 米国がイスラエル軍による人権侵害を正式に認めたのは初めてで、問題となった事案は、イスラエルとハマスがガザで戦闘を始めた2023年10月7日より前に、主としてイスラエルが占領しているヨルダン川西岸地区でパレスチナ人に対して行われたもようで、複数の人権団体によると、これらの部隊は裁判を経ない殺害や拷問、身体的虐待などに関与したという。
 米国務省副報道官は、4個部隊は、米国がパートナーに期待するような有効な是正行動を取ったと強調したが、具体的な部隊名やどのような対策が実施されたのかは明らかにしていない。
2024.04.30
 07:05
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部で着実に前進 <2405-043005>
 ロシア軍がウクライナ東部の前線の少なくとも3ヵ所で、さらに進軍を続けていることがわかった。 この中には、北東部ハルキウ州での数ヵ月ぶりとなる前進が含まれており、ウクライナ政府が米国や同盟諸国からの弾薬や武器を必要としている状況を改めて浮き彫りにしている。
 ロシア軍の日々の戦術的な前進は、2024年2月に東部の要衝アウジーイウカが陥落して以降の戦場の新たな速度を反映していて、ロシア軍の領土の奪取は数百米から最大で1㌔程度と控えめではあるものの、通常は一度に複数の場所で発生している。
 ロシア軍が注力している前線の一つがドネツク州で、前線の情報を伝えているウクライナの監視グループDeep Stateによれば、ロシア軍は24時間のうちに、前線の20~25kmに沿った8ヵ所の異なった地点で前進している。
2024.04.29
 09:20

(19:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 28 2024 <2405-042901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月28日の戦況 =
 アウディーイウカ北西をロシア軍が最近獲得したことで、ウクライナ軍はアウディーイウカ西部の前線沿いにある他の一部の陣地から撤退したが、ロシア軍の急速な戦果拡張をまだしておらず、ロシア軍が近い将来、この地域で作戦上重要な地域を確保する可能性は低い。
 ロシア軍はアウディーイウカ北西で突出した地域を確保し続けており、ロシア軍は、ポクロフスクの攻撃目標に向かって西進を続けるか、チャシフ・ヤール周辺での補完する攻撃を実施するために北上するかの選択を迫られている。
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 シルスキー大将は、ロシア軍がハリコフ市を占領するために必要な兵力が不足していると評価し続けているが、将来、ロシア軍がハリコフ市を確保するために追加の部隊と装備を割り当てている可能性があると指摘した。
 ウクライナ軍第47機械化旅団は、ウクライナ軍がM1A1 Abrams MBTを前線から撤退させたという最近の報道を否定した。
 クロッカス市庁舎が3月22日にテロ攻撃を受けたことから、ロシアへの移民とロシアへの入国者に対する規制を強化しようとする最近のロシアの取り組みは、ロシアとタジキスタンの関係を緊張させているように見える。
 ロシア当局は、過去数日間に、西側諸国の出版社で働いていた数人のロシア人ジャーナリストをロシア国内で逮捕した。
 ロシア軍は最近、スバトベ近郊でわずかに前進した。
Svatove の位置 (Google Map)】
 英国のドハティ国務相が4月27日、2022年2月24日の全面侵攻開始以来、ロシア軍が45万人の死傷者を出したと英国は評価していると述べた。
2024.04.28
 17:58
Kyiev Independent DTEK: Russia has attacked Ukraine's thermal power plants nearly 180 times <2405-042805>
 ウクライナ最大の民間エネルギー企業DTEK社のサハルク常務取締役が4月28日、2022年に全面侵攻が始まって以来、ロシア軍がウクライナの火力発電所を約180回攻撃したと述べた。
 ロシアは、ウクライナの重要インフラに対するミサイルやUAV攻撃を強化しており、3月22日、3月29日、4月11日、4月27日にウクライナ全土のエネルギー施設に大規模な攻撃を仕掛けている。
 DTEK社は4月、ロシアの火力発電所への攻撃によって失われた容量を回復するには、少なくとも$350Mが必要だと述べた。
 サハルク常務はHromadske Radioに対し、DTEKは現在、4月27日に攻撃された施設4ヵ所の被害を評価していると語った。
 ロシア軍は4月27日夜に、ドニプロペトロウシク州、イバノフランコフスク州、リヴィウ州のエネルギー施設を攻撃し、ウクライナに対して34発のミサイルを含む大規模な攻撃を行った。 4月11日には、キーウ州、ジトーミル州、チェルカースィ州の主要電力供給地であるキーウ州のトリピリア火力発電所を攻撃した。
 ウクライナの国営エネルギー企業のCenterenergo社は、3月22日にロシアがハリコフ州のズミウ火力発電所も破壊したため、同社の発電能力が100%破壊されたと発表していた。 ロシアは3月下旬に、ザポリージャのドニプロ・ダムの2基の発電所のうち1基に大規模な被害を与えた。
2024.04.28
 17:36
Kyiev Independent Syrskyi: Ukrainian forces retreat from 3 villages in Donetsk Oblast <2405-042804>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー陸軍大将が4月28日、ドネツク州のベルディチ村、セメニフカ村、ノボミハイリフカ村の3ヵ村からウクライナ軍が西に撤退したと発表した。 これら3ヵ村は、ドネツク州西部のポクロフスク地区にあり、ロシアが攻勢を続ける中、最前線で最も熾烈な正面となっていた。
BerdychiSemenivkaNovomykhailivkaの位置 (Google Map)】
 ウクライナ地上軍のKhortytsia群は4月27日、ロシア軍がベルディチとセメニフカから10km離れた前線の村、オシェレタインの一部に侵入し、陣地を確保したと発表した。
Ocheretyneの位置 (Google Map)】
 シルスキー大将は、ポクロフスクとクラホヴェ地区の状況を「最も困難な状況」と表現した。 シルスキー大将によると、ロシアは最大4個旅団 (8,000~32,000名) を投入し、2月に占領したアウディーイウカの西にあるポクロフスクとクラホヴェの集落に向けて攻撃をしている。
2024.04.27
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 27 2024 <2405-042802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月27日の戦況 =
 ウクライナが米国の安全保障支援が前線に到着するのを待っているため、ロシア軍今後数週間で大きな戦果を挙げる可能性が高いが、ウクライナの防御を圧倒する可能性は低い。
 十分な装備をしたウクライナ軍は、ロシア軍が夏に予想される夏の攻勢で、ロシアの前進を防ぐことができる可能性が高いが、それでもロシア軍はこの夏にウクライナに重大な脅威をもたらすだろう。
 ロシア軍は、ウクライナ軍に不利な戦術的状況をもたらしているアウディーイウカ北西を利用することに全力を挙げているため、ロシア軍の攻撃速度は現在、チャシフ・ヤール付近よりもアウディーイウカ方面の方が速いが、ロシア軍は今後数週間のうちにチャシフ・ヤール近郊での攻撃作戦を強化する可能性が高く、チャシフ・ヤールはロシア軍に前進の機会を提供している。
 ロシア軍は4月26日~27日にかけてウクライナに対して大規模なCMとBMでの攻撃を行い、長く休止していたKalibr洋上発射CMでの攻撃を再開したとみられる。
 ウクライナ軍は4月26~27日にかけて、クラスノダール地方のロシア軍飛行場と石油精製所に対するUAV攻撃を成功させた。
 クレムリンは、モルドバに対するハイブリッド作戦を強化する準備をしている可能性が高い。
 ロシア軍はアウディーイウカの北とドネツク市の西での前進が確認された。  ロシア国民は、ロシア軍を支援し続けている。
2024.04.27
 20:18
Kyiv Independent Military denies media report about pulling Abrams tanks from front <2405-042714>
 ウクライナ軍第47独立機械化旅団が4月27日、ウクライナ軍が米国から供給されたAbrams MBTを前線から撤退させたというAP通信の報道を否定した。
 「戦車は戦場で素晴らしい仕事をしています。私たちは、戦車を隠しているものを敵から隠すつもりはなく、さらに強力な火力支援なしに歩兵を放置することはない」と、米軍戦車を運用する部隊はTelegramで述べた。
 AP通信は4月25日、米軍当局者2人によると、ウクライナ軍はロシアのUAVに探知されるリスクが高いため、Abrams MBTを前線から撤退させたと報じた。 AP通信の取材に応じた米当局者によると、ロシアの偵察UAVとハンターキラーUAVが地上の状況を大きく変え、車両が探知されるリスクが高まっているという。
 ウクライナが2023年秋に受領したM1A1 Abrams 31両のうち5両は、すでに戦場で失われているという。
2024.04.27
 19:29
Kyiv Independent Military: Russia gains foothold in Ocheretyne in Donetsk Oblast <2405-042713>
 ウクライナ軍Khortytsia群の報道官が、ロシア軍は4月27日に、ドネツク州の最前線の村、オチェレタインの一部に侵入し、ここを確保したと述べた。
Ocheretyne の位置 (Google Map)】
 報道官は放送で、2月にロシアが占領した重要な要塞都市アウディーイウカの北西約15kmに位置し、アウディーイウカ地区はロシアが攻勢を続ける中、前線で最もホットな地区の1つであり続けているが、「激しい戦闘が続いているが、現在はウクライナ国防軍の管理下にある」と述べた。
 報道官はまた、ロシア軍がオシェレタインを襲撃するために化学兵器を使用していると指摘した。
2024.04.27
 13:56
Kyiv Independent Ukraine’s military intelligence says it hit Russian $5 million radar system <2405-042710>
 ウクライナ軍情報局 (HUR) が4月27日に。HURと第15独立砲兵偵察旅団がロシアのPodlet-K1レーダの基地を攻撃したと発表した。
 陸軍公認のウェブサイトによると、Podlet-K1は48Ya6-K1とも呼ばれ、低高度および超低高度で空中目標を探知するように設計された最新の移動式レーダであると報告されている。
 HURによると、攻撃はレーダのアンテナ支柱と発動発電機に命中したとしているが、攻撃や被害についての詳細を明らかにしていない。
 HURはTelegramで、Podlet-K1レーダは比較的最近開発されたシステムで、2015年に軍に配備し始めたと述べている。 このシステムは、S-300/S-400 SAMに目標諸元を送信するために使用されているという。
 情報筋がKyiv Independent紙に、4月17日には、ウクライナ軍のUAVがウクライナ国境から800km離れたロシア・モルドビア共和国の都市コヴィルキノの部隊を攻撃し、Containerレーダ基地を攻撃したと語った。
Mordovia共和国の位置 (Google Map)】
2024.04.27
 08:37

産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部で前進加速 米支援到着前に攻勢強化か 英米機関が分析 <2405-042707>
 英国防省が26日、最前線の一つである東部ドネツク州アブデーフカ西方で、過去1週間に露軍の前進が加速していると指摘した。 戦争研究所も25日に、露軍がアブデーフカ北西で攻勢を強化していると報告し、同州全域の制圧を狙う露軍が、米軍事支援の再開でウクライナ軍が戦力を回復させる前に、可能な限り占領地域を広げようとしているもようだと分析した。
 アブデーフカはロシアの実効支配下にある州都ドネツク市の近郊に位置し、露軍が2月に制圧した。 露軍の主な狙いは、アブデーフカ周辺からウクライナ軍を遠ざけてドネツク市の安全を高めることだとみられている。
 戦争研究所はまた、露軍がアブデーフカ方面とは別に、戦略的により重要な同州バフムト西方の小都市チャソフヤルの制圧を狙って攻勢も強化していると指摘した。 露軍はチャソフヤルを制圧することで、ウクライナ側が保持する同州の重要都市クラマトルスクやスラビャンスク方面への前進ルートを確保したい思惑だとみられている。
2024.04.27
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 26 2024 <2405-042706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月26日の戦況 =
 西側メディアは、ウクライナに対する米国の軍事支援の最新のパッケージでは、ウクライナが全ての領土を取り戻すのに十分ではないかもしれないので、一部の米当局者が、彼らがいる場所で「線を凍結する」という考えの議論を再開したと報じ続けている。
 現在のパッケージの支持者は、それ自体がウクライナがすべての占領地を解放することを可能にするとは主張しておらず、バイデン大統領がわずか2日前に新しいパッケージを承認する法案に署名したため、戦争の潜在的な終結状態についての議論は非常に時期尚早である。
 ロシア、ベラルーシ、中国、イラン、北朝鮮の高官による公開会談がここ数日急増し、4月22日から26日の間に少なくとも10回のハイレベル二国間会談が行われており、これらの国々が西側諸国と対峙するために構築している多国間パートナーシップの深化を強調している。
 中国当局者は、4月26日に中国当局者とブリンケン米国務長官が会談した際、ロシアのウクライナへの全面侵攻の責任はNATOにあると主張した。
 特にウクライナの防空システムについて西側諸国は、ウクライナに当面および長期的な支援を提供し続けている。
 ウクライナ軍は、ロシア製UAVやその他の脅威が広がっていることを理由に、米国が供与したM1A1 Abrams MBTを前線から撤退させたと報じられている。
 ロシア軍はアウディーイウカの北西での前進が確認され、ウクライナ軍はヘルソン州の東岸で前進が確認されたが、この前進は最近のものではない可能性が高い。
 RFE/RLのタタール・バシコルトにおける放送局イデル・レアリイは4月26日、サマラ州が新たなBatyr志願自動車化狙撃大隊を編成すると報じた。
2024.04.27
 05:46
共同通信

(Yahoo)

モスクワの飛行場攻撃 ヘリ破壊とウクライナ <2405-042705>
 ウクライナ情報筋が26日、モスクワにある露国防省の飛行場を25日夜から26日にかけてウクライナ側が攻撃し、ヘリコプターを破壊したと明かした。
 ウクライナ国防省情報総局によると、ヘリはウクライナに侵攻するロシア軍の後方支援に使われていた。 ウクライナはロシア領内の飛行場や石油精製所などに対する攻撃を拡大している。
 一方、ウクライナのキーウ市当局は26日、市内の二つの病院から患者らを緊急避難させていると発表した。 病院にウクライナ兵がいるとしてロシア軍の攻撃目標になるとの動画がインターネットで出回っており、これを受けた措置という。
2024.04.26
 13:55
Kyiv Post Ukraine's HUR claims it destroyed Ka-32 helicopter at Moscow Airfield <2405-042609>
 ウクライナ軍情報局 (HUR) が、4月26日早朝に、ロシア国防省とGazprom石油・天然ガスエネルギー会社が使用しているモスクワのオスタフィエヴォ空港でロシアのKa-32を破壊したと主張した。
 HURは、モスクワ近郊で行われた作戦の詳細を明らかにしていない。
2024.04.26
 13:25
Kyiv Post Ukraine Withdrawals Abrams Tanks From Front Line Due to Threat of Russian Drones <2405-042607>
 AP通信が、ウクライナ軍は、ロシア軍のUAV攻撃があるため、Abrams MBTを前線から撤退させていると報じた。
 AP通信が引用した米政府高官は、米国はウクライナと協力して、諸兵科連合攻撃における装備のより効果的な使用を含む戦術をリセットすると述べている。 米国は2023年1月、Abrams MBT 31両をウクライナに送った。
 ウクライナ軍は、UAVが戦場で急増したため、ほとんどが重量過多の不発弾と見なされるようになり、ロシアの攻撃ですでに5台の戦車が失われている。
2024.04.26
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 25 2024 <2405-042603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月25日の戦況 =
 ロシア軍はアウディーイウカ北西部の小さな突出部を安定的に確保しており、ウクライナ軍がアウディーイウカ西部にある他の陣地からより防御しやすい線に撤退することになる可能性がある。
 米国は、ウクライナに対する米国の軍事支援の最新のパッケージは、ウクライナが領土全体を取り戻すのに十分ではないかもしれないと懸念していると伝えられている。 さらに、米国の軍事支援は、ウクライナが現在必要としているものの一部に過ぎないが、ウクライナは、主に人的資源の問題と防衛産業基盤 (DIB) の拡大など、他の戦争戦闘要件への対処に取り組んでいる。
 ロシア軍は、ウクライナの電子戦能力に対してより強靭な対応を施したUAVを前線の重要区域に配備していると報じられており、これは米国の安全保障支援がウクライナに到着するまでの限られた期間を利用するために、新しい技術力を活用しようとする試みである可能性が高い。
 マクロン仏大統領が4月25日の演説で、欧州の防衛と主権の自主自立の重要性を強調した。
 ウクライナ軍はシベルスク近郊での前進が確認され、ロシア軍はアウディーイウカとドネツク州とザポリージャ州の州境地帯付近で前進が確認された。
2024.04.25
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 24 2024 <2405-042507>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月24日の戦況 =
 バイデン米大統領が4月24日、ウクライナに$60Bの支援を提供する法案に署名し、米国がウクライナへの軍装備品の送付を「数時間」以内に開始すると発表した。
 米国は2024年3月に数量不明の長射程型ATACMSをウクライナに供与したと報じられており、ウクライナはすでにその一部を使用してロシアの後方深くを攻撃している。
 長射程型ATACMSミサイルが十分な量で到着すれば、ウクライナ軍はロシアの兵站を弱体化させ、後方深くのロシアの飛行場を脅かすことができるが、数ヵ月の遅れによりロシアに対処するに十分な時間を与えた可能性がある。
 ウクライナ軍は4月23日~24日に、スモレンスク州とリペツク州のロシア軍のエネルギー施設や産業施設に対するUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ロシア当局は4月24日、収賄容疑でイワノフ国防次官をでを逮捕したが、他のロシア情報筋は、イワノフは反逆罪の疑いがあると報じた。
 イワノフ次官の逮捕は、ロシア軍の新たな人事異動に関しての憶測を呼び起こし、逮捕はクレムリンの派閥抗争の一環であると主張している。 ロシアの超国家主義軍事ブロガーは、イワノフ次官の逮捕を大々的に祝い、ロシア国防省を公に批判する機会として利用している。
 ロシア大統領府は、アルメニアがロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) への積極的な関与を再開し、親露の連携を再開しろと、アルメニアをあからさまに脅した。
 クレムリンが任命した子供の権利委員ベロワは、ロシアによって強制連行され、強制送還されたウクライナの子供たちの帰還に関する初の対面交渉と、最近のロシアとウクライナ間のカタールが仲介した交渉を故意に偽った
 モルドバ当局は、モルドバに対するロシアの脅威について警告し続ける中、モルドバの親露派自治区ガガウジアの親露派系知事であるグツル氏を選挙資金違反で刑事告訴した。  ロシア軍はアウディーイウカ、ドネツク市、ロボティネ付近でわずかに前進した。
2024.04.24
 14:47
Kyiv Post Ukraine regains position near Chasiv Yar as Russia intensifies offensive <2405-042407>
 バフムートの西17km、ウクライナの拠点クラマトルスクの南東36kmにあるドネツク州の都市チャシフ・ヤールは、2月にロシアがアウディーイウカを占領した後、ウクライナ戦争で最も激しいホットスポットとなっている。
 何千名ものロシア軍の墓場となったアウディーイウカの占領は、クレムリンにとって非常に大きな代償を払ったが、キエフへの西側の補給の欠如は、ロシアがチャシフ・ヤールを占領するための前進において、いくつかの戦術的優位性をもたらした。 不利な状況にもかかわらず、ウクライナ軍は手に入れた弾薬で街を頑なに守っている。
 Luby's旅団(註:第76歩兵旅団戦闘団)が、米国の援助がなくても敵の猛攻撃を食い止めているのがわかる。
2024.04.24
 11:16
Kyiv Independent Sources: SBU drone attack destroys 26,000 cubic meters of Russian fuel in Smolensk Oblast <2405-042405>
 ウクライナ保安庁 (SBU) のUAVがロシアのスモレンスク州にある2つの石油貯蔵所を一晩で攻撃し、26,000立米の燃料を破壊したと、4月24日にKyiv Independent紙に語った。
 ロシアのメディアや当局者は、スモレンスク州、リペツク州、ヴォロネジ州で一晩中UAV攻撃が行われ、エネルギー施設や産業施設が攻撃されたと報じている。 SNSではスモレンスク州ヤルツェヴォで燃えている石油ターミナルとされる映像がで出回った。
Smolensk州Lipetsk州Voronezh州の位置 (google Map)】
 Kyiv Independent紙の情報筋は、ロシアの国営企業Rosneft社が「スモレンスク州のヤルツェヴォとラズドロヴォにある燃料と潤滑油の貯蔵・ポンプ基地の2ヵ所を失った」と述べたとしている。
 情報筋によると、作戦はSBUのUAVによって行われた。
2024.04.24
 01:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナの兵器基地への攻撃を強化へ=国防相 <2405-042401>
 ショイグ露国防相が23日、ロシアは西側から供給された兵器が保管されているウクライナの基地への攻撃を強化すると表明した。 背景には、米国がウクライナへの安全保障支援を目的とした法案の成立に向けて動いていることがある。
 ショイグ国防相は、国防当局者らに対して「ロシアは西側兵器の優位性という神話を一掃した」とし、ロシア軍は1,000kmの戦線で先手を取ったと主張した。
 ショイグ国防相、米下院が4月20日に法案を可決した$61B近くに相当する新たな軍事援助パッケージをウクライナに提供する構えだと言及した。
2024.04.23
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 22 2024 <2405-042313>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月22日の戦況 =
 ロシア軍は、ドネツク州アウディーイウカの北西にあるウクライナ軍の戦線を広範囲に突破することを目指しているようだが、その能力は、米国や他の西側諸国の支援が前線に到着したことで鈍くなる可能性が高い。
 Wall Street Journalが4月22日、ロシアが仕立てた移民危機を武器にしたハイブリッド作戦から身を守るため、フィンランドが具体的な措置を講じていると報じた。
 ロシアは、2023年9月にアルメニアがナゴルノ・カラバフを失うのをロシアが防げなかったことを受けたアルメニアの関係悪化を軽視する一方で、アゼルバイジャンとの関係を強調している。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市の近くとドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進した。
 ロシアの、バフムート方面で活動するロシアのSudoplatov UAV志願兵が、欠陥があるが安価なFPV UAVを装備していると報じられている。
2024.04.22
 22:19
産経新聞

 (Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部でドネツク近郊の集落を制圧 攻勢続く <2405-042220>
 露国防省が22日、ウクライナ東部ドネツク州の州都ドネツク近郊の集落ノボミハイロフカを新たに制圧したと発表した。 露国防省はこれに先立つ21日にも、ドネツク州の集落ボグダノフカを掌握したと主張しており、東部戦線での攻勢が続いている。
 ボグダノフカは露軍の次の制圧目標とされる高台の要衝チャソフヤルの近郊にある。
NovomykhailivkaBogdanivkaChasiv Yar の位置 (Google Map)】
 ウクライナのゼレンスキー大統領は21日に米NBC TVの取材に応じ、ロシアが第二次大戦の対ドイツ戦勝記念日とする5月9日までにチャソフヤルの制圧を狙っているとして、米下院で可決されたウクライナ支援予算案が早期に成立し、武器供与が再開されるよう訴えた。
2024.04.22
 17:59
Kyiv Independent Russia claims to have captured Novomykhailivka, Ukraine denies <2405-042218>
 ウクライナ軍第79独立空挺強襲旅団の報道官が4月22日、ドネツク州ノヴォミハイリフカの状況は「緊迫しているが、統制されている」と、、ロシアが同日未明に村を占領したと主張した後にKyiv Independent紙に語った。 報道官は、ロシア軍が「装甲車両の有無にかかわらず」ウクライナの陣地を絶えず攻撃していると語った。
 第79独立空挺強襲旅団は4月19日、ロシア軍がノボミハイリフカ周辺での6ヵ月間の戦闘300品目以上の装備を失ったと報告した。 ノボミハイリフカは、マリインカから南に約10km離れたポクロフスク地区に位置しており、2001年のウクライナ最後の国勢調査では、村の人口は1,400人であった。
 旅団によると、ロシアは村を占領しようとして「前線の狭い部分に30,000人もの戦闘員」を集中させ、村をめぐる戦闘は「秋の終わり」から続いており、それ以来「ロシア・ウクライナ戦争の敵装備の最大の墓地の1つ」となっている。
2024.04.22
 17:26
讀賣新聞

 (Yahoo)

ウクライナメディア「世界最古の軍艦」を大破、ロシア軍は米国の追加支援到着前に攻勢か <2405-042215>
 ロシア国防省が21日、露軍のウクライナ侵略当面の攻略目標とされるウクライナ東部ドネツク州チャシフヤールの東方5kmの村ボフダニウカを制圧したと発表した。 米国のウクライナへの追加支援が到着する前に攻勢を強めている可能性がある。
 露軍は旧ソ連の対独戦勝記念日の5月9日までのチャシフヤール制圧を目指しているとされる。 ウクライナのゼレンスキー大統領は4月21日のNBCの取材に対して米国の追加支援に期待感を示し、「今は砲弾が不足しているが、武器の到着は間に合う。 敵を撃退できると考えている」と徹底抗戦の構えを示した。
2024.04.22
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 21 2024 <2405-042206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月21日の戦況 =
 米上院情報委員会委員長のワーナー上院議員が4月21日、上院が4月23日に追加歳出法案を可決し、バイデン大統領が4月24日までに署名すれば、長射程型ATACMSを含む米国のウクライナへの軍事支援が週末までにウクライナに輸送されることになると報告した。
 ゼレンスキー大統領が4月21日、米国のウクライナへの軍事支援が迅速に行われることで、ウクライナ軍が前線を安定させ、主導権を握ることができると述べた。
 ウクライナ軍が4月21日にセバストポリで、世界最古の現役海軍艦艇であるロシア黒海艦隊の潜水艦支援艦Kommunaを攻撃し損傷を与えた。
 米国が制裁を与えているモルドバの親露派政治家ショル氏が4月21日、10月20日のモルドバ大統領選挙に候補者を擁立する予定の、新たな親露派党派Victoryを創設した。
 Victory党は、クレムリンが複数の親露モルドバの関係者や政党との関係を最近のように維持するのではなく、モルドバでの統一された政治努力に集中することを可能にする可能性が高い。
 ロシアと中国の海軍が4月21日、ウクライナでのロシアの戦争に対する中国の支援を強化する、理解と協力の覚書に署名した。
 クレムリンは、フランスの非政府組織国境なき記者団 (RSF) 」のウェブサイトへの国内アクセスを遮断し、ロシア国民から言論と報道の自由に関する独立した評価へのアクセスを奪った。
 ロシア軍はクレミンナとアウディーイウカの近く、ドネツク州とザポリージャ州の国境地帯で前進した。
 ロシア軍は、前線で小型軽量のオフロード車の使用を増やしている。
2024.04.21
 18:49
産経新聞

(Yahoo)

ロシア西部への無人機攻撃で2人死亡 ウクライナ「エネルギー施設が標的」 <2405-042112>
 ロシア国防省が20日、19日~20日にかけての夜に露西部8州でウクライナのUAV 50機を迎撃したと発表した。 この攻撃によりベルゴロド州で民間人2人が死亡し、スモレンスク州では迎撃したUAVの破片により燃料タンク火災が起きたと発表した。 露国防省によると、迎撃したUAVはベルゴロド州で26機、ブリャンスク州で10機などだった。
ベルゴロド州スモレンスク州ブリャンスク州 の位置 (Google Map)】
 Reuters通信は、ウクライナ情報筋が20日に、露軍の軍備生産を支える施設を攻撃対象ロシアのエネルギー施設を攻撃したことを認めたと報じた。
 Reutersによると、ウクライナ情報当局者は「UAV攻撃で少なくとも燃料貯蔵庫1ヵ所と配電所3ヵ所を破壊した」と説明した。
 電力インフラに対する露軍の攻撃を受け続けているウクライナ側は長距離飛行が可能なUAVを使って対抗する狙いとみられる。
2024.04.21
 12:01
Kyiv Indipendent Update: Ukraine's Navy confirms Russian ship Kommuna hit in Sevastopol <2405-042109>
 ウクライナ海軍報道官が4月21日、Ligaの報道機関に対し、海軍が占領下のセバストポリで海軍艦船を攻撃したが、それがサルベージ船Kommunaであることを確認したと語った。 現時点で損傷の程度は不明である。
 Kommunaは1915年に進水し、ロシア海軍で現在も就役している最古艦である。
 その日早く、ロシアの代理当局者ラズボザエフは、セヴァストポリで対艦ミサイルが撃退され、破片が小さな火災を引き起こしたが、すぐに消火されたと語った。 SNSに投稿された未確認の動画には、ロシア海軍の艦艇が炎上している様子が映っており、地元メディアはクリミア大橋が閉鎖されたと報じた。
 海軍報道官は3月30日、ウクライナ軍の攻撃が成功したことを受け、ロシアが占領下のクリミア半島の港から主要艦艇のほぼ全てを撤退させたと発表していた。
 パルチザングループのAteşは3月27日に、ウクライナの無人兵器による黒海艦隊へのさらなる攻撃を防ぐため、ロシア軍がセバストポリ湾の入り口に防壁を建設していると報じた。
2024.04.21
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 20 2024 <2405-042107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月20日の戦況 =
 米議会下院が4月20日、ウクライナに$60Bの支援を行う追加歳出法案を可決した。 上院で可決され大統領が署名するなどの手続きを経て、ウクライナの前線に物資を輸送するには数週間かかるため、その間に前線の状況は悪化し続ける可能性が高く、特にロシア軍が米国の新たな支援が到着するまでの限られた時間を利用して攻撃を強めればなおさらである。
 ウクライナ軍は、米国の安全保障支援を待っている間、今後数週間でさらなる後退に見舞われる可能性があるが、再開された米国の支援が迅速に到着すれば、現在のロシアの攻勢を鈍らせることができる可能性がある。
 ロシア軍は、ウクライナの物資不足の隙を突くため、今後数週間のうちに攻撃作戦やミサイル・UAV攻撃を強化する可能性が高い。
 ウクライナは、米国の安全保障支援の前線への到着が遅れても、2024年6月までに作戦態勢が大幅に改善される可能性が高く、ロシア軍司令部は、6月に開始する予定の大規模攻勢作戦の大幅な変更を検討する可能性が高い。 しかし、それでも計画通りに進行する可能性はある。
 ウクライナ軍は4月19日~20日に、ロシア国内で複数のエネルギーインフラ施設と燃料貯蔵施設に対してUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ロシア大統領府は、ロシアの情報社会でドネツク人民共和国 (DNR) 関連の声を吸収したり、検閲したりしているという傾向の中で、元DNR軍人の殺害に関する調査の要求を検閲しているようである。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール付近とアウディーイウカの北西で前進が確認され、ウクライナ軍はクレミンナの南で前進が確認された。
 ウクライナとロシアの情報筋は、ロシア軍がイランから受け取った可能性のある米国製の203mm砲弾を使用していると報じた。
2024.04.20
 17:55
Kyiv Independent Ukraine's obsolete S-200 missile systems reportedly back on track to hit Russian targets <2405-042013>
 ウクライナが4月19日夜に初めて、戦闘任務を遂行していたロシアのTu-22M3をS-200 SAMで撃墜した。 撃墜されたTu-22M3はロシアのスタヴロポリ地方に墜落したと報じられている。
 ロシア国防省は、同機が基地への帰還中に「技術的な不具合」で墜落したと主張している。
 ロシアは、ウクライナとの全面戦争でTu-22M3を定期的に使用し、空母を破壊するように設計されたKh-22対艦ミサイルを発射している。 空軍によると、ロシア軍は4月19日夜に、Kh-22 6発を含む15発のミサイルで攻撃した。 このうち2機は、ウクライナ軍に撃墜されたと報じられている。
2024.04.19
 19:23
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍の戦略爆撃機「ツポレフ 22M3」を初撃墜 ウクライナ軍が発表 <2405-041926>
 ウクライナ空軍のオレシチュク司令官が19日、同国軍の防空部隊がロシア軍のTu-22M3を撃墜したと発表した。 オレシチュク司令官はウクライナ各地の都市に対するミサイル攻撃の一翼を、同機が担っていたと指摘した。
 オレシチュク司令官によると、同機の撃墜はロシアによるウクライナ全面侵攻後で初めてである。
 ウクライナメディアが、ウクライナ国防省情報総局の高官ユソフ氏は、撃墜場所がウクライナ国境から300km離れた露領内だったと明らかにしたと報じた。
 一方TASS通信によると、露国防省は同日、ウクライナ国境に近い南部スタブロポリ地方で、戦闘任務を完了して基地に帰投中だったTu-22M3が「技術的故障」により墜落し、少なくとも乗員1名の死亡が確認されたと発表した。
【註】
 Tu-22M3は冷戦時代からの旧式戦略爆撃機で、ロシア空軍は財政上の理由から2008年時点で保有していた147機全ての退役を検討していたが、それでも124機が就役していた。
【関連記事:0812-110005 (IDR 2008.11)】
 その後アビオニクスを80%更新したTu-22M3Mが開発され2018年12月に初飛行した。 ロシア軍はTu-22M3 30機をTu-22M3Mに改良する計画であった。
【関連記事:1807-052308 (JDW 2018.05.23)】
2024.04.19
 09:30
Forbes

(Yahoo)

スペースXの米スパイ衛星網構築計画、ノースロップが協力=関係者 <2405-041907>
 ウクライナ軽量スポーツ機改造型の自爆UAVが狙っている2番目の目標は、ウクライナの戦線から600km離れたロシア西部コビルキノに配備され、最大3,000kmの探知距離を誇るContainer
OTHレーダで、ウクライナは先週、この巨大レーダを攻撃するため長距離UAVを出撃させたが、命中しなかったとされる。  そこで17日に再び攻撃を試み、今度は少なくとも30m以上あるアンテナ塔約145本が立ち並ぶ広大な施設の近くまで到達させた。
コビルキノの位置 (google Map)】
 ロシアの民間人によって撮影したとみられる地上からの映像には、A-22軽量スポーツ機を改造したUAV 1機がContainer OTHRの施設に向かって飛行し、その後、爆発現場とみられる地点から煙が立ち上る様子が見える。
2024.04.19
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 18 2024 <2405-041930>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月18日の戦況 =
 ラブロフ露外相は、ロシア軍が2024年夏からハルキウ市の占領を試みる可能性があるという最近のウクライナの情勢見積もりに対して、クレムリン高官として初めて、ロシアの作戦目標の可能性があると明確に特定した、将来のロシアの大規模な攻撃作戦でハルキウ市を占領するロシアの意図を示唆した。
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍が4月18日~19日にかけて夜間に初めてウクライナにミサイル攻撃を行ったロシア軍機を撃墜したと発表し、ロシアのウクライナに対する攻撃実施を制限する能力を示した。 しかし、ウクライナの防空能力は依然として低下し限られており、ロシア軍機は特定な地域で脅威を受けることなく自由に活動することができている。
 ゼレンスキー大統領は、米国の軍事支援の遅れによりウクライナ軍の能力が制約されており、更なる砲弾、防空物資、長距離砲・ミサイルシステム、戦闘機など西側諸国の供給を必要としていると強調した。
 ラブロフ露外相がモルドバをウクライナやアルメニアになぞらえたように、親露派のモルドバ関係者は、モルドバにおける将来のロシアの侵略の可能性を正当化する準備を続けている。
 ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認された。
 ロシア国防省は、将来予想されるNATOとの大規模な通常戦争に備えて、新たに改編されたレニングラード軍管区 (LMD) の増強を続けている。
2024.04.18
 20:39
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russian missile launchers, radar stations destroyed in Crimea, Ukraine ups production of Bohdana howitzers <2405-041812a>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) によると、ウクライナは4月17日、占領下のクリミア半島ジャンコイにあるロシア軍飛行場を攻撃し、複数の軍事装備を破壊した。
 HURは4月18日、ウクライナ軍がこの攻撃でS-400発射機4基レーダー基地3ヵ所防空作戦指揮所、空域監視装置Fundament-M破壊したと発表した。 更にHURは声明でロシア軍の装備品、航空機、軍人の損失の総数は、まだ確定していないと付け加えた。
 地元のTelegram Channelは、4月17日未明に飛行場近くで爆発が報告され、大規模な火災の映像を公開した。 ゼレンスキー大統領は同日遅く、ウクライナ軍が攻撃したことを認めた。
 地元のパルチザングループのAtesも、攻撃はロシア軍の装備と指揮所を攻撃したと主張した。
 ここ数ヵ月間、ウクライナは占領下のクリミア半島への攻撃を強めており、黒海周辺のロシア軍資産を標的にしている。
 ウクライナ軍は4月15日、ロシア軍幹部の事務所が配備されているクリミア半島の司令部にミサイル攻撃を行ったと、軍の情報筋がKyiv Independentに語った。
<2405-041812b>
 ウクライナ軍の核・生物・化学防衛部隊のパホモフ大佐が4月18日にReutersの取材に対し、ロシア軍は戦場で禁止されている暴動鎮圧用ガスの使用を増やしていると語った。
 ウクライナ軍は以前、ロシアが1925年のジュネーブ議定書に違反して戦場に化学兵器を配備していると述べていた。 暴動鎮圧用ガスを戦場で使用することは、ロシアが署名した1997年の化学兵器禁止条約でも禁止されている。
 パフモフ大佐はReutersに対し、ウクライナは過去6ヵ月間にロシア軍による禁止されている暴動鎮圧用ガスの使用を少なくとも900回記録しており、全面侵攻開始以来の計1,400回のうち、少なくとも900回の使用を記録したと述べた。 ウクライナ支援軍司令部は4月初め、ロシアによる禁止化学兵器の使用が「組織的」レベルに達したと発表した。
 パホモフ大佐によると、ロシアは主にCS、CN、その他のガスを装填したK-51、VOH、RH-VO手榴弾を使用している。
<2405-041812c>
 ゼレンスキー大統領が4月18日、ウクライナの防衛産業が今月中に、Bohdana
SPH 10門が完成すると述べた。 Bohdanaは、6輪車に搭載された国産のSPHで、NATO標準の155mm砲弾毎分最大5発の速度で発射することができる。
 ウクライナが生産するBohdanaの数が増えているのは、米国からの軍事支援をめぐる不確実性が高まる中、国内の兵器生産を増やすための幅広い取り組みの一環である。
2024.04.18
 15:30
Kyiv Independent Military intelligence: Ukraine destroys missile launchers, radar stations at Russian military airfield in Crimea <2405-041809>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) が、ウクライナは4月17日にクリミア半島のジャンコイにあるロシア軍飛行場を攻撃し、複数の軍装備を破壊したと発表した。
 ウクライナの軍事情報機関は4月18日、ウクライナ軍がこの攻撃でS-400発射機4基レーダー基地3ヵ所、防空作戦指揮所、空域監視機器Fundament-Mを破壊したと発表した。 ウクライナ軍情報部は声明で、ロシア軍の装備品、航空機、軍人の損失の総数はまだ確定していないと述べた。
 4月17日未明に飛行場近くで爆発が報告され、地元のTelegram Channelは大規模な火災の映像を公開した。 ゼレンスキー大統領は同日遅く、ウクライナ軍が攻撃を実行したことを認めた。
 地元のパルチザングループAtesも、攻撃はロシア軍の装備と指揮所を攻撃したと主張した。
2024.04.18
 14:55
Kyiv Post Ukraine's strike on Russia's military airfield in Dzhankoi: what we know so far <2405-041807>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) が4月18日の午後、ウクライナが17日の早朝にクリミアにあるロシア軍のジャンコイ飛行場を攻撃し、S-400の発射機4基を「破壊または重大な損傷」を与えたと述べた。
 HURは、15:30頃の攻撃でレーダ基地3ヵ所防空指揮統制所、空域監視装置Fundament-M(註:
OTHレーダ)が破壊されたが、死傷者はまだ明らかにされていないと述べた。
 親ウクライナ軍事ブロガーのヴィテル氏は、この攻撃で少なくとも30名のロシア軍兵が死亡し、80名以上が負傷し、負傷者はセバストポリの病院に搬送されていると主張した。
 Kyiv Postは、これらの死傷者数を確認できていないが、複数の情報筋が、ロシア軍第39独立ヘリコプター連隊が拠点を置くジャンコイ飛行場周辺で活動する救急ヘリの画像を公開した。
2024.04.18
 07:10

(17:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 17 2024 <2405-041804>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月17日の戦況 =
 ウクライナ軍は4月16日~17日にかけて、クリミア半島ジャンコイにあるロシア軍の飛行場を攻撃した。
Dzhankoi の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) は4月17日、モルドビア共和国、タタールスタン共和国、サマーラ州のロシア軍航空基地を攻撃目標にしたと報じられている。
Mordovia共和国Tatarstan共和国Samara州の位置 (Google Map)】
 ロシア大統領府のペスコフ報道官が4月17日、アゼルバイジャンがナゴルノ・カラバフを占領したことで、アルメニアがロシアとの政治的・安全保障的関係から距離を置こうとしていることについて、ロシアの平和維持軍がナゴルノ・カラバフから撤退を開始したことを公式に認めた。
 グルジア議会は4月17日、ロシアの「外国代理人」法に類似した法案を第一読会で承認し、ロシアの国営メディアは、西側諸国と旧ソ連諸国の政治的不和の報道を増幅させるクレムリンの取り組みをさらに進めるためにこれを利用した。
 バイデン米大統領は、ロシアとそのパートナーがNATOに対する脅威を増大させていると警告し、ウクライナに対する米国の安全保障支援はロシアの脅威に対処できると強調した。
 米議会下院が4月17日、ウクライナに$60Bの支援を行う追加歳出法案を提出し、4月20日に採決を行うと報じられている。
 ロシア軍がアウディーイウカとドネツク市近くで前進が確認された。
 ロシア大統領府が支配するロシア正教会 (ROC) が、ウクライナの戦闘地域に派遣された中華民国聖職者向けの特別訓練コースを準備している。
2024.04.17
 23:49
日経新聞 ロシア軍死者5万人超を確認 英BBCなど独自調査 <2405-041715>
 BBC放送とロシア独立系メディアのMediazonaが独自の共同調査を基に、2022年2月に始まったウクライナ侵攻で、確認できたロシア兵の死者数が5万名を超えたと報じた。 このうち侵攻2年目は初年を上回る27,300名以上が死亡したとし、ロシアが多大な人的犠牲を払って占領地を広げていると指摘した。
 新しく設けられた軍人墓地から戦死者の名前を確認したほか、公式情報や報道、SNSなどの情報も活用して集計したものだが、ロシアが占領するウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州の民兵は含んでおらず、加味すると数字はさらに膨らむとしている。
 ロシア国防省は自国軍の戦死者数を2022年9月に5,937名と発表して以降、更新していない。
 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年2月の記者会見で、ウクライナ軍兵士の死者が31,00名に上ったと発表していた。
2024.04.17
 14:35
Kyiv Post ANALYSIS: Ukrainian Long-Range Missile Strike Hammers Russian Airfield in Crimea, Maybe ATACMS <2405-041706>
 ロシアの軍事ブロガーは、ATACMSがジャンコイ飛行場に対する破壊的な攻撃に使用されたと述べた。 Kyiv Postの取材では、何らかのBMが基地に着弾したことを確認した。
 4月17日の早朝、クリミア半島にあるロシアのジャンコイ軍用飛行場で6回もの大規模な爆発と、地平線を照らし出す二次的な爆発があり、地元のSNSはウクライナの長距離ミサイル攻撃で被害が拡大したと報じている。
 キーウ時間03:30頃から少なくとも6発のウクライナ軍BMによる攻撃が成功したことを示している。 数時間後、ロシアの軍事ブロガーは、ATACMSが攻撃に使用されたと主張した。
 ウクライナ当局は、重要な軍用航空インフラと50機近くの戦闘機の本拠地であるロシア空軍の主要施設周辺の道路を封鎖し、攻撃後にはヘリコプターを発進させて地元の空域をパトロールした。
2024.04.17
 06:34
Kyiv Independent Explosions, fire reported at military airfield in occupied Crimea. <2405-041702>
 ロシア系Telegram Channelによると、占領下のクリミア半島のジャンコイ町の軍用飛行場近くで4月17日未明に爆発が報告された。 爆発の後、飛行場で大規模な火災が発生したと伝えられている。
Dzhankoi の位置 (Google Map)】
 オンライン航空データベースによると、ロシア海軍のジャンコイ空軍基地は町のすぐ外にあり、第27混成航空師団の第39ヘリコプター連隊が駐屯している。 伝えられるところによると、連隊はKa-52、Mi-8、Mi-28N、Mi-35Mなど各種攻撃ヘリが配置されている。
 ウクライナ軍参謀本部は2024年初めに、2022年2月24日に全面侵攻を開始して以来、ロシアは300機以上の戦闘ヘリを失ったと報告していた。
2024.04.17
 05:08
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部のレーダー設備破壊 無人機攻撃とウクライナ <2405-041701>
 ウクライナ保安局(SBU)の情報筋が共同通信に16日、ロシア西部ブリャンスク州のレーダ設備UAV 7機による攻撃で破壊したことを明らかにした。
 破壊したレーダはブリャンスク州と接するウクライナ北部を監視範囲にしていたという。 情報筋によるとSBUは、ロシア西部ベルゴロド州でも同型のレーダ設備を破壊した。
 ロシアの監視能力を低下させたことで、ウクライナ軍はロシアへのUAV攻撃などを実行しやすくなると主張した。
 ゼレンスキー大統領は15日公開の米公共放送PBSの取材で、米国などに防空態勢の強化を支援するよう訴えた。
2024.04.14
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 13 2024 <2405-041417>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月13日の戦況 =
 ロシア軍司令部は、ウクライナ軍が米国の軍事支援の遅延または恒久的な終了により、現在および将来のロシアの攻撃に対して防御できなくなると評価している可能性が高い。
 ロシア軍はチャシフ・ヤールを、ドネツク州で事実上ウクライナの重要な防衛ベルトを形成している都市と見なして占領しようと攻勢を掛け、その後の攻撃を開始する可能性が高い。
Chasiv Yar の位置 (Google Map)】
 ドルジキウカコスチャンティニフカに対するロシアの脅威は、これらの要塞都市が、ドネツク州とウクライナ東部全般におけるウクライナ防衛の核を形成しているため、作戦上非常に重要である。
Druzhkivka の位置Kostyantynivka の位置 (Google Map)】
 ロシア軍はチャシフ・ヤールを速やかに確保することができず、ウクライナ軍が陣地を維持できている限り、その作戦の進展に苦労する可能性が高い。
 ロシア軍はバフムートの西にあるチャシウ・ヤールとドネツク市付近での前進が確認された。
 Bloombergが4月12日、ロシアはロシアの兵器生産のために必要な外国製の工作機械部品やマイクロエレクトロニクスのほとんどを中国企業に依存していると報じた。
2024.04.14
 01:15
Kyiv Independent IAEA: All reactors at Zaporizhzhia Nuclear Power Plant put into state of cold shutdown <2405-041402>
 国際原子力機関 (IAEA) が4月13日の報道資料で、ザポリージャ原子力発電所の6基の原子炉すべてが2022年10月以来初めて冷温停止状態に達したと発表した。
2024.04.13
 14:56
Kyiv Independent Defense Ministry: Russian forces reach outskirts of Donetsk Oblast's Bohdanivka <2405-041314>
 ウクライナ国防省の発表によると、ロシア軍の攻撃部隊は4月13日夜にドネツク州のボフダニフカ村の北郊外に到達した。 この声明は、ロシアが戦場となったチャシウ・ヤール市から10kmも離れていないボフダニウカを占領したとされる報道を受けて出された。 同省は報道に反論してTelegramで、村は依然としてウクライナ軍の支配下にあると述べ、「戦闘は続いており、敵は攻撃をやめていない」と述べた。
ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は4月13日、ロシアが攻勢を強める中、ウクライナ東部戦線の状況は「ここ数日で著しく悪化している」と述べた。
Bohdanivka 位置 Google Map)】
2024.04.13
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアの戦車はあと1年で枯渇か、死傷者も年30万人ペース ウクライナ正念場 <2405-041309>
 ロシアがウクライナで拡大した戦争が3年目に入るなか、戦場は主に3つの原動力で形成されている。
①. ロシアは政治、産業、軍事のリソースを総動員しているが、この動員は、ロシアの再生不可能なリソースを著しく消耗している。 なかでも重要なのは、冷戦時代の古い兵器の在庫が払底しつつあることだ。 つまり、ロシアは強いが脆い
②. ウクライナもリソースを動員しているが、喫緊の財政的ニーズや軍事的ニーズを満たすのには依然として外国の援助に頼っている。 そして、この援助の決定的に重要な部分は、米議会下院のロシアに好都合な共和党議員たちの手で阻まれている。
③. ウクライナの戦術はロシアの戦術より優れており、ウクライナ軍部隊がはるかに規模の大きいロシア軍部隊を打ち破る一因になっているが、ウクライナ軍の弾薬が欠乏している場合は、戦術自体が意味をなさなくなる。
2024.04.13
 07:55

(17:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 12 2024 <2405-041308>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月12日の戦況 =
 プーチン大統領は、ウクライナのエネルギー施設に対するロシアの継続的な攻撃は、ウクライナの防衛産業を壊滅させることを部分的に狙っていることを認め、ウクライナのエネルギー施設に対する攻撃は、ウクライナの防衛産業能力を低下させることを目的としているというISWの継続的な評価を確認した。
 ISWは、ウクライナの防衛産業が長期的に発展することで、ウクライナが対ロシア防衛と長期的な安全保障の要求を維持しながら、対外軍事援助を大幅に削減できると評価し続けている。
 ロシア軍は対地攻撃能力を高めるため、新型のKh-69亜音速ALCMを投入している。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) が、中央アジア人集団がウクライナの支援を受けて占領下のウクライナにあるロシアの軍事施設に対するテロ攻撃を行うのを阻止したと主張したが、これは、占領下のウクライナにあるロシアの軍事目標に対する合法的なウクライナ軍の攻撃を「テロリスト」攻撃と表現する取り組みの一環である可能性が高い。
 ロシア軍はアウディーイウカとドネツク市の近くでの前進が確認された。
 ロシアは、前線での人員損失を補うため、国内にいる東部軍管区 (EMD) の将兵約2,400名をウクライナ戦線に派遣していると報じられている。
2024.04.13
 06:12
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ウクライナ「敵空港の空爆に成功」と発表 戦闘機6機を地上破壊 制空権がないのにどのような方法で? <2405-041307>
 ウクライナ保安庁(SBU)が4月5日にSBUと軍が共同で、ロシア・ロストフ州にあるモロゾフスク空軍基地に対し攻撃を実行したと、Reuters通信など各国の報道機関に伝えた。 自爆UAVなどUAVによる大規模な空爆のようで、SBUはこの作戦で戦闘機6機を破壊し、さらに8機に損傷を与えたと主張している。
 同基地は、ウクライナに滑空爆弾で空爆を加えているSu-34が多数配備されている基地であり、実際に攻撃が成功しているのであれば、空爆を多少軽減できる戦果となる。
Morozovsk の位置 (Google Map)】
 なお、ロシア側はロストフ州に飛来したUAVのほとんどである53機を撃墜したと発表している。
2024.04.12
 12:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部チャシウヤールに照準 守備隊は「戦車の罠」仕掛ける <2405-041210>
 5ヵ月にわたる激戦の末にウクライナ東部ドネツク州アウジーウカを攻略してから8週間後ロシア軍は同州で新たな都市、すでに占領しているバフムートのすぐ西に位置し、かつて工業都市だったチャシウヤールの獲得を狙っている。
Chasiv Yar の位置 (Google Map)】
 大きな戦いが迫っているチャシウヤールは、ロシアがウクライナで拡大して26ヵ月目に入る戦争の行く末に、重大な影響を与える可能性がある。
 アウジーウカの場合は、ウクライナ軍の守備隊が撤退しても、必ずしも防御線が総崩れになったり、ロシア側にさらに深く突破されたりするわけではなかったが、チャシウヤールでは、仮にウクライナ側が退却を余儀なくされればロシア軍が西へ一気に進撃する道が開かれてしまう。
 ウクライナ調査分析グループのFronteligence Insightは、「ウクライナ側がもしチャシウヤールの支配権を失えば、深刻な結果になりかねない。 ロシア軍がドンバスの主要都市に向けて前進する直接のルートが開けるからだ」としている。
2024.04.12
 08:25

(18:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 11 2024 <2405-041204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月11日の戦況 =
 ロシア軍は4月10日~11日にミサイルやUAVによる大規模な攻撃を相次いで実施し、ウクライナのエネルギーインフラに著しい、そして長期的な被害をもたらした可能性が高い。
 ウクライナのクレバ外相は、人口密集地と前線地域の両方を守るために、ウクライナはより多くのPatriotシステムを必要としていると述べた。
 ウクライナ最高会議 (Verkhovna Rada) は4月11日に新しい動員法を採択し、最前線で防衛するウクライナの部隊の人員の制約が高まる中、ウクライナの人的資源の課題に対処する重要な一歩を踏み出した。
 米欧州軍 (EUCOM) 司令官でNATO欧州連合軍最高司令官 (SACEUR) のカヴォリ陸軍大将が、EUCOMとNATOは、NATOに対する将来のロシアの侵略を抑止することを期待して、ロシアが世界の安定と欧州の安全保障にもたらす「慢性的な脅威」に対応する能力を強化していると報告した。
 ウクライナとラトビアが4月11日、ラトビアのウクライナに対する長期的な支援と安全保障上のコミットメントを規定する二国間安全保障協定に署名した。
 ロシア軍が4月11日にクレミンナ近郊、バフムート西のチャシフ・ヤール方面、ドネツク・ザポリージャ州の国境地帯での前進が確認された。
 ロシアの亡命反体制派メディアのNovaya Gazeta Europeが4月11日、ロシアの裁判所が、ウクライナでの兵役服務の代償に、ロシアの退役軍人や現役軍人に対する刑事事件の半数以上で減刑したと報じた。
2024.04.11
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 10 2024 <2405-041108>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月10日の戦況 =
 ウクライナ軍が戦場でUAVを効果的に使用しても、戦域全体での重要弾薬の不足を完全に緩和することはできない。
 ゼレンスキー大統領は、不十分な防空システムに対する緩和策はないと述べ、ロシアの攻撃により、ウクライナはハリコフ市の防衛のために、すでに不足している防空戦力の再配置を余儀なくされていることを示唆した。
 ゼレンスキー大統領は、ハリコフ市を目標としたロシアの地上攻撃の可能性について警告し、ウクライナは、すでに逼迫している人員と物資の能力の一部を、現在活動している他の前線の重要なセクターから再配分することを余儀なくされるだろうと警告した。
 ウクライナの最高議会 (Verkhovna Rada) は、ウクライナの動員の持続可能性を長期的に高めるための取り組みとして、4月10日にウクライナの動員法案の条項を討議し採択した。
 露大統領府のペスコフ報道官が、アルメニアがロシアとの政治・安全保障関係から距離を置こうとし続けているのに対し、アルメニアとロシアの関係の緊張を軽視しようとした。
 ロシア軍はチャシフ・ヤールの東にある集落のイワニフスクを占領し、アウディーイウカ近郊に前進した。
2024.04.10
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 9 2024 <2405-041004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月98日の戦況 =
 米中央軍 (CENTCOM) が4月9日、イランのイスラム革命防衛軍 (IRGC) から押収した約1個旅団分の小火器と弾薬を4月4日にウクライナに移送したと発表した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が4月8日~9日に、ヴォロネジ州のボリソグレプスク空軍基地をUAVで攻撃した可能性が高い。
 クレムリンは、モルドバの親露派ガガウジア自治区のクグツル知事とロシア国営銀行が署名した新たな協定を活用して、モルドバ社会を不安定化し、モルドバの民主政府を攻撃し、モルドバのEU加盟を阻止する取り組みをさらに進めることができる可能性が高い。
 アルメニアとロシアの関係が悪化し続けるなか、アルメニア駐留ロシア軍が、アルメニアに対する軍事的・政治的権力を主張し、アルメニアの主権に挑戦するために、アルメニアで別のロシア市民を拘束した。
 ロシア軍は4月9日にアウディーイウカの西、ドネツク市の南と南西のクレミンナ付近での前進が確認された。
 クリミアのロシア占領政権は、占領下のクリミアでウクライナ正教会 (OCU) に所属する聖職者や教区を組織的に迫害している。
2024.04.10
 02:19
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア南西部の航空機工場攻撃=情報筋 <2405-041001>
  ウクライナの情報筋がReutersに、ロシアのボロネジ州にある航空機工場の主要生産施設がウクライナ国防省情報総局 (GUR) による攻撃を受けたと語った。
 ロシア国防省は、9日午前に同地域上空でUAV 2機を撃墜したと発表した。 同州ボリソグレブスク市の第711航空修理工場が攻撃を受けたもようだが、詳しい被害の規模については明らかにされていない。
Borisoglebsk の位置 (Google Map)】
 今回攻撃の対象となったボリソグレブスク市は、北東部の前線から350km以上離れた場所に位置する。
2024.04.09
 22:08
Kyiv Independent NATO: Ukrainian drones responsible for more than 65% of destroyed Russian tanks <2405-040913>
 NATO高官がForeign Policy誌にウクライナ軍がここ数ヵ月で破壊したロシア軍戦車の2/3以上が
FPV UAVによるもので、ウクライナの深刻な弾薬不足の中でUAVへの依存度が高まっていることを示している可能性があると語った。
 FPV UAVは安価で、目標に正確に飛ばすことができ、はるかに高価な装備を破壊する能力を持っている。
 カミシン戦略産業相によると、ウクライナは2023年12月に5万機のFPV UAVを生産しUAV生産を月間数万機台に大幅拡大することを目指していると述べた。
2024.04.09
 20:12
Defense One Russia’s GPS meddling in the Baltic Sea demands NATO action, Sweden’s naval chief says <2405-040912>
 スウェーデン海軍司令官のハスラム少将が4月8日にワシントンD.C.郊外で開催された海軍リーグの海空宇宙会議で、数ヶ月間にわたるバルト海でのロシアのGPS欺騙による航空機と船舶への妨害は、軍用ではGPSにそれほど依存していないため、実際にはそれほど影響を受けていないが、地域経済に打撃を与えており、NATOが行動を起こす時が来たと述べた。
 ロシアによるGPS欺騙の結果、自動識別システムをオフにする船舶数が増え、バルト海での出所や正確に何をしているのかがわからなくなる「幽霊船」と呼ばれるSkoog Haslum現象が「どんどん大きくなっている」。
 エストニアの研究者は、ロシアがカリーニングラードにあるトボル複合施設での
ECMによるGPS干渉の背後にあることを示唆している。
【註】
 西側諜報機関はエストニアなどに混乱を引き起こしている疑いのある極秘電子兵器は、カリーニングラードの軍事施設に拠点を置いている可能性が高い。  軍事事情通は「衛星通信抑制システムのトボルは多方向にGPS妨害信号を飛ばすことができ、本来はミサイルやUAVの攻撃からカリーニングラードを守る用途で設置されたといわれているが、防衛ではなく攻撃に使えば、他国の民間機、船舶の運航を妨害することができます」と指摘する。  最近、GPSの混乱により飛行機が航空機追跡サイトから消失するケースが報告されているのは、ロシアの極秘電子兵器がNATO側の航空機や船舶のGPSシステムに誤作動を起こしていると西側の情報機関が懸念してされている。  エストニア軍のヘレム司令官によると、フィンランド、スウェーデン、バルト三国、ポーランドで空と海の交通のGPS誘導に混乱が生じているという。 ヘレム司令官はTelegramに対し、「われわれが目撃したのは船舶や航空交通用のGPSの誤作動だ。 ロシアが何かをやりたいのか、それともただ装備をテストしたいだけなのか、本当に分からない」と話した。  GPSの混乱はバルト海、黒海、イスラエル付近などでも確認されているという。
【出展:プーチン大統領の秘策か 欧州を大混乱に陥れるロシアの電子兵器「トボル」の危険度 (東スポWeb)】
2024.04.09
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 8 2024 <2405-040903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月8日の戦況 =
 ロシアの製油所に対するウクライナのUAV攻撃により、ロシアはカザフスタンからのガソリン輸入を求めざるを得なくなったと報じられている。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が、4月7日にカリーニングラード州バルチースクの海軍基地でロシアバルチック艦隊の小型ミサイル艦が無力化された爆発関与した可能性を間接的に示唆した。
 モルドバの親露派自治区ガガウジアでのロシア系グツル知事が、ルーマニアがモルドバ政府を支配しているとほのめかした。
 ロシア軍はクレミンナ、バフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近でり前進が確認された。
2024.04.08
 18:31
Kyiv Independent Russian missile ship set on fire near Kaliningrad, Ukraine's intelligence claims <2405-040819>
 ウクライナ軍情報部によると、カリーニングラード沖のバルト海に停泊していたロシアのコルベット艦Serpukhovが4月8日に炎上した。
 当局はTelegramへの投稿で、火災が同艦を「使用不能」にし、「通信手段と自動化手段が「完全に破壊された」と述べた。 軍の情報機関は、艦内で火災が発生している様子を映したとみられる動画も共有した。
 ウクライナ軍情報筋はKyiv Independent紙に対し、軍情報部の工作員が火災の背後にいることを認めた。 バルト海におけるロシア海軍に対するこのような攻撃は初めてだった。
 ウクライナはここ数ヵ月、クリミア半島にいるロシアの黒海艦隊を目標にした攻撃を強化しており、数隻の艦船を攻撃することに成功し、一部のロシア艦艇はより安全な海域への再配備を余儀なくされている。 ウクライナ海軍報道官は3月30日に、ロシア海軍がクリミア半島の港からほぼすべての主要艦艇を撤退させたと述べた。
 ロシア海軍のウェブサイトによると、SerpukhovはBuyan-Mコルベット艦で、全長74mで各種装備を搭載している。
 ロシア当局は4月8日、ウラジオストクにあるDalzavod造船所で修理中のロシアの水上艦Katerina Velikayaが火災を起こしたと発表した。
2024.04.08
 07:28
Reuters 通信

(Yahoo)

ザポロジエ原発に連続攻撃で負傷者、ロ発表 ウクライナは関与否定 <2405-040805>
 ロシア国営原子力企業Rosatom社が7日、ロシアの制圧下にあるザポロジエ原子力発電所をウクライナ軍が連続で攻撃したと非難した。 Rosatom社は「前例のない攻撃」だと非難し、IAEAのグロッシ事務局長やEUに対応を求めた。 ロシア外務省のザハロワ報道官は世界の首脳に対し、「核テロ」行為を非難するよう求めた。
 Rosatom社によると、最初の攻撃は食堂付近を直撃したため職員3人が負傷し、それから30分後にUAVが荷物の積み込み場を直撃し、その後に原子炉6号機の屋根が別のUAVによる攻撃を受けたという。
 国際原子力機関 (IAEA) は原発周辺での攻撃の即時停止を訴えた。 ロシアの当局者とIAEAは共に、放射線量が正常で重大な被害は出ていないとしている。
 ただ、ウクライナ情報機関の当局者は、同国は攻撃に関与していないと表明し、ロシアの自作自演だとの見方を示唆した。
2024.04.08
 06:15

(16:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 7 2024 <2405-040806>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月7日の戦況 =
 ウクライナ軍情報総局のブダノフ中将が、ウクライナはロシアの攻勢作戦が春の終わりから初夏にかけて激化すると予想していると報告した。
 ラブロフ露外相は、中国がロシアの防衛産業をますます支援し、中国に衛星画像情報を提供しているという西側諸国の警告の中で、4月8日と9日に中国で中国当局者と会談する。
 ロシア軍はウクライナで、禁止されている化学兵器を組織的に使用し続けており、前線でほぼ毎日、化学物質でウクライナ軍の陣地を攻撃していると報じられている。
 ロシア当局は4月7日、ロシアが占拠するザポリージャ原子力発電所に対してウクライナがUAV攻撃を行ったと非難したが、国際原子力機関 (IAEA) は攻撃の責任を問わなかった。
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は、ウクライナ保安庁 (SBU) が、庁内の汚職を調査するウクライナ人ジャーナリストを召喚状を発行して意図的に脅迫した可能性があるという報告を受けて、公然と非難し、行動を起こしている。
 ロシア軍は4月7日、接触線全体で陣地での攻防が続く中、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 全露コサック協会の首長で下院民族委員会の副委員長を務めるドルダ氏が4月7日、ウクライナでは3万人以上のコサック兵が戦っていると主張した。
2024.04.08
 06:12
乗りもの ニュース

(Yahoo)

ウクライナ軍「ドローンで戦車を20両以上撃破」わずか1週間での目覚ましい戦果! 情報大臣も有効性をアピール <2405-040803>
 ウクライナのフェドロフディジタル情報相が4月3日に公式Telegramで、3月25日~4月2日の約1週間にウクライナ軍の保有する自爆UAVなどが達成した戦果を報告し、敵車両へのUAV攻撃の有効性をアピールした。
 それによると、
MBT 20両、装甲戦闘車39両、火砲66門、倉庫9ヵ所を破壊した。 なお、その戦果は全て攻撃を行ったUAVなどが録画した動画で確認したもので、フェドロフディジタル情報相は「これは証拠映像があるものだけで、実際の成果はもっと大きい」と強調している。
2024.04.07
 23:57
Kyiv Independent IAEA confirms 3 direct strikes on main reactor containment structures of Zaporizhzhia Nuclear Power Plant <2405-040712>
 国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長が4月7日、ザポリージャ原子力発電所の主要原子炉格納容器が少なくとも3回の直撃を受けたことを確認したと発表した。
 グロッシ事務局長は2022年11月以来、このような攻撃が確認されたのは初めてで、重大な原発事故を回避するための5つの基本原則を打ち出したためだと述べた。 「核施設への攻撃から利益を得たり、軍事的・政治的利益を得たりすることは誰にも考えられない。これはNGだ」とグロッシ氏は付け加えた。
 国際原子力機関 (IAEA) はX (Twitter)で、原発の6基の原子炉のうちの1基にUAV攻撃が行われたため物理的な衝撃を受け、1人の死傷者を出したと述べた。
 IAEAは、「6号機の損傷は原子力の安全性を損なうものではないが、原子炉の格納容器システムの完全性を損なう可能性のある重大な事故である」としている。
2024.04.07
 19:28
Kyiv Independent UK Defense Ministry: Russian daily losses in Ukraine reduced <2405-040708>
 英国国防省は4月7日の情報更新で、ロシア軍の戦死者数と負傷者数は1日平均913名に減少したと報告した。 報告によると、損失の減少は、過去1か月間に報告された攻撃の減少に対応している。
 同省はX (Twitter)で、「ロシア軍の攻撃作戦の減少は、アウディーイウカ占領後の休息と修理の期間、ロシアの選挙期間中の死亡通知を減らす意図など、一連の要因を反映している可能性が高い」と述べた。
 アウディーイウカ攻勢はロシア軍にとって大きな損失を伴い、数万人のロシア兵が死傷したと推定されている。
 同省によると、ウクライナに駐留するロシア軍は2022年2月以降、1日平均658人の損失を被っており、1日あたりの損失2022年の400件から2023年には693件2024年第1四半期までは913件と年々増加している。 この増加は、ロシアがウクライナの前線への圧力を維持するため投入兵員数に依存し続けていることを反映していると同省は述べた。
 ウクライナ軍参謀本部は4月7日、ロシアが全面侵攻を開始して以来、ウクライナで447,510名を失ったと発表した。 参謀本部によると、この数字にはロシア軍が過去1日に被った820名の死傷者が含まれている。
2024.04.07
 18:41
Kyiv Independent Source: Russia lost 7 aircraft in Ukraine's April 5 attack on air base <2405-040707>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) の情報筋が4月7日にKyiv Independentに、ウクライナが4月5日にクラスノダール地方のエイスク空軍基地に対して行ったUAV攻撃で、ロシアは7機の軍用機を失ったと語った。
 ウクライナ軍諜報機関と合同作戦軍が4月5日に、機種不明のUAVでエイスクエンゲルス-2クルスクのロシア軍飛行場3ヵ所を攻撃した。 この攻撃では基地の発電所も破壊したと情報筋は語った。
 HUR情報筋は、ウクライナのUAV攻撃により、ロシアのSu-30SM 4機、輸送機2機、Be-200 Altair 1機が損傷したと述べた。 Be-200 Altairは、消火、捜索救助、洋上哨戒、輸送用に設計されたジェット推進の飛行艇である。
 エイスク空軍基地には、パイロットを訓練するロシア海軍航空第859センターがある。  ウクライナ軍はここ数週間、ロシアの軍事・産業目標に対する攻撃を強化していて、ウクライナ国産の長距離UAVを使って石油精製所や兵器施設への攻撃に成功しており、ロシアはこれらの地域での防空活動の強化を発表していた。
2024.04.07
 12:15

(22:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 6 2024 <2405-040704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月6日の戦況 =
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナには戦場での主導権を争うのに十分な物資がないと指摘した。
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナの西側友好国から約束されたすべてのF-16が2024年に到着しても、ウクライナがロシアの航空戦力を完全に打ち負かし、ウクライナが航空優勢を回復するために必要な戦闘機の10%にしかならないと警告した。
 ロシアが4月5日、アルメニアの西側への働きかけをめぐり、長年の同盟国であるアルメニアをあからさまに脅した。
 ロシア外務省も、フィンランドはNATO加盟以来「外交政策決定の独立性を失った」と主張してフィンランドを威嚇し続けていたが、これはNATOがウクライナを支配しウクライナをロシアを脅かすために利用しているという虚偽の主張をクレムリンが継続して使ってきた言説である。
 チェチェン共和国のカディロフ首長が4月5日、AkhmatとWagnerの司令官間の交渉が成功し、3,000名の元Wagner Gp.戦闘員がAkhmatスペツナズ部隊に加わると発表した。
 ロシア軍のアウディーイウカとドネツク市の近くでの前進が確認された。
2024.04.07
 11:00
Forbes

(Yahoo)

「70年前の戦車を使うエリート師団」が映すロシアの苦境と魂胆 <2405-040703>
 ウクライナ南部ザポリージャ州のノボポクロウカ村付近で3月30日にウクライナ側の防御線に向かってきたロシア軍の突撃部隊は、かつてはロシア軍の精鋭部隊として知られ、ほかの師団と比べて兵士の練度も高ければ、配備されている装備も優れていた第76親衛空挺師団のようだった。 ところが第76親衛空挺師団は何かが違っていた。 突撃を先導する戦車は、以前に第76親衛空挺師団の標準装備だった近代的なT-72やT-90ではなく、UAV対策の粗製の装甲を取り付けた、1950年代にさかのぼる古いT-55だった。
 このため突撃はウクライナ軍の第118独立機械化旅団は野砲や
ATGM爆発物を抱えたFPV UAVによる反撃で、ロシア側は車両少なくとも11両が撃破される大惨事になった。 うち1両は、粗末な光学機器、100mm砲、厚さ200mmの装甲を備えた40t、4人乗りのT-55だった。
 ここで重要なのはロシア軍による突撃の失敗自体ではなく、ロシア軍で最高の部類に入っていた部隊が、とうの昔の50年前に時代遅れになった戦車を使用しているという点で、その戦車は、ロシア軍が2023年にウクライナで失った途方もない数の近代的な戦車を埋め合わせるために再び使い始めるまで、何十年も屋外で保管されていたもので、ここへきて一段と鮮明になっているのは、ロシアの産業界が、ウクライナでの損失を補える量の近代的な車両を生産できていないということにある。
 ロシア軍は2024年に入り、ウクライナの戦場で戦車やその他の戦闘車両、榴弾砲といった重装備を毎月400品目ほど失っている。 2023年9月よりも3割ほど多いペースである。
2024.04.07
 08:52
RBC Ukraine Russia's losses in Ukraine as of April 7: 820 invaders and over 50 artillery systems <2405-040702>
 ウクライナでの戦争におけるロシア軍の損失は4月7日に820名に上り、ウクライナ軍参謀本部によると、ウクライナ軍は戦車17両、装甲戦闘車両54両、野戦砲54門を破壊した。
 ウクライナへの全面侵攻開始以来のロシア兵の損失は合わせて447,510名となった。 2022年2月24日から2024日4月7日までのロシア軍の損失は以下の通りである。
 ・人 員: 447,510名 (820名増)
 ・戦 車: 7,074両 (17両増)
 ・装甲戦闘車両: 13,551両 (54両増)
 ・野戦砲: 11,316門 (54門増)
 ・MLRS: 1,036両 (4両増)
 ・対空システム: 749個システム
 ・固定翼機: 347機
 ・回転翼機: 325機
 ・戦術 UAV: 8,956機 (61機増)
 ・巡航ミサイル: 2,064発 (4発増)
 ・水上艦艇: 26隻
 ・潜水艦: 1隻
 ・内火艇、油送船: 15,071隻 (79隻増)
 ・特殊装置: 1,864基 (10基増)
2024.04.06
 19:26
RBC Ukraine Ukrainian army destroys over 300 pieces of equipment, more than 100 occupants' positions in two weeks <2405-040610>
 ウクライナ軍特殊部隊過去2週間にUAVや他の火力による攻撃で、以下のようなロシア軍の装備300点以上を破壊した。
MBT 14 両
APC 41 両
・野砲 30 門
・対空火器 7個システム
・電子戦装備 12個システム
・軍用輸送車 178両
・通信アンテナ 41基
・監視装置 7個システム
・敵軍及び要塞 121 ヵ所
・弾薬補給処 8 ヵ所
2024.04.06
 12:53
Kyiv Independent Oil Pipeline Explosion Rocks Rostov Region, HUR Reports <2405-040609>
 ウクライナ軍情報局 (HUR) が、ロシアの都市ロストフ州アゾフ近郊で4月6日夜に、アゾフ海港のタンカーに石油製品を輸送していた石油パイプラインを爆破したと発表した。
 当局は爆発を捉えたとされるビデオを公開したが、事件の背後にいるのは誰なのか、誰が映像を記録したのかは明らかにしていない。
 アゾフ市は、アゾフ海からそう遠くない場所にあり、ロシアの都市ロストフ・ナ・ドヌの西20km、ウクライナの前線から170kmのところにある。
 ウクライナの情報機関は、パイプラインを軍事目標と呼んでいる。
2024.04.06
 11:47
Kyiv Post ISW Finds No Visual Evidence of Russian Aircraft Being Targeted at Air Bases So Far <2405-040608>
 戦争研究所 (ISW) の報告によると、ウクライナ軍が4月5日の早朝にUAVが攻撃したロシア空軍基地4ヵ所のいずれにおいても、ウクライナ軍が航空機や設備を損傷または破壊したことを示す画像映像の証拠はないが、ISWはYeisk近郊の空軍基地を除くすべての空軍基地の近くで、爆発とロシアの防空システムの作動が明らかにされたと強調した。
 また同時に、攻撃の前日である4月4日に撮影された衛星画像は、ロシアの各空軍基地に装備等が大量に存在することを明らかにした。
Engels基地Tu-16 3機、Tu-95 5機、Il-76 1機、Tu-22 1機
Yeisk基地 :L-39 10機、An-26 5機、An-74 1機、AN-12 1機、Su-27 4機、Su-25 4機、Su-30 1機、Ka-52およびMi-8数機
Morozovsk飛行場Su-34を中心にした29機
2024.04.06
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 5 2024 <2405-040606>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月5日の戦況 =
 ウクライナ保安庁 (SBU) とウクライナ軍が4月4日から5日にかけて、少なくとも4ヵ所ロシア空軍基地に対して最大級のUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ウクライナによるロシアへの攻撃が最近激化していることにより、人員と物資の損失が増加した可能性があるが、ロシア国防省はこれらの損失をうまく軽減しているようである。
 ウクライナのデシュミハル首相は、ウクライナは新しい部隊に人員を配置し始めているが、ウクライナは適切な装備を整えるために西側のさらなる軍事支援を必要としていると述べた。
 シュミハル首相はまた、ロシア軍がウクライナのエネルギー網を崩壊させようと、ウクライナの防空網が弱体化したのに乗じたミサイルとUAV攻撃により、ここ数週間でウクライナの火力発電所の発電量の約80%が損傷または停止されたと報告した。
 ウクライナは、ロシア軍がウクライナで化学兵器やその他の禁止されていると思われる化学物質を組織的かつますます使用していると警告し続けている。
 モルドバから分離した親露派の沿ドニエストル共和国軍が4月5日、モルドバを不安定化させることを目的としたロシアのハイブリッド作戦が進行中と評価されている最中に、所属不明のUAVに攻撃されたと報じられている。
 ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって以来、ロシアはNATO加盟国の補給能力を低下させる広範な取り組みの一環として、チェコの鉄道輸送網や他の欧州諸国の鉄道輸送網に対して数千件のサイバー攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア軍は4月5日に全正面で陣地での攻防を続け、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
2024.04.06
 00:28
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ東部で戦闘激化、ロシア軍がじりじりと前進 <2405-040603>
 ロシア軍は、2月にドネツク州の要衝アブデーフカを占領後、東部でじりじりと前進している。 ウクライナ軍は砲弾の長期的な不足に直面しながらも何とか食い止めを図っている。
 ウクライナ東部の拠点であるドネツク州チャソフヤール近郊で5日、ウクライナ軍とロシア軍が激しい戦闘を繰り広げた。 ロシア通信 (RIA) は当局者の発言として、チャソフヤール郊外にロシア軍が入ったと報じた。
 一方、ウクライナ側はロシア軍が同市に接近したことを否定しており、ウクライナ東部軍司令部報道官は、この報道は事実ではなく戦闘は続いていると述べた。 ただ、状況は「緊迫している」と語った。
2024.04.06
 00:24
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine strikes airfields in Russia, destroying or damaging 19 warplanes, sources say <2405-040602>
4月5日の主な動向:
 ・ウクライナがロシアの飛行場を攻撃し、19機の戦闘機を破壊または損傷させた
 ・ロシア軍によるザポリージャ攻撃で4人が死亡、20人以上が負傷
 ・ウクライナ軍はロシア軍がチャシウ・ヤール郊外に到達したことを否定している
 ・リトアニア、ウクライナ向けにUAV 3,000機を購入
 ・軍事:ロシアによる禁止化学兵器の使用が「組織的」
 事情に詳しい情報筋がKyiv Independentに、ウクライナは4月5日未明にロシアの軍用飛行場に対してUAV攻撃を開始し、19機の戦闘機を破壊または損傷させたと語った。
 匿名を条件にした軍情報筋によると、ウクライナは、最も近いウクライナが支配する国境から750km以上離れたロシアのサラトフ州にあるEngels-2空軍基地への攻撃に成功した。 Engels-2空軍基地は、ロシアの最も重要な軍事施設の一つであり、ウクライナへの攻撃に定期的に使用されている。
 情報筋によると、ウクライナは各種Kh
ALCMで攻撃するTu-95 3機に損害を与えるか破壊することができ、操縦士を含む7名が死傷した。
2024.04.05 Military Land Deployment map- Today <2405-040519>
 ドニプロ河東岸に橋頭堡を確保していたウクライナ以下の海兵隊が、東岸から離脱した。
 ・第35海兵旅団
 ・第36海兵旅団第501大隊
2024.04.05
 20:07
Kyiv Post НUR Says at Least 5 Bombers Damaged in Bold Attack on 3 Russian Airfields <2405-040516>
 Kyiv Postは、ウクライナ情報総局 (НUR) による特別作戦が成功し、4日の夜遅くから5日の朝にかけて、ロシアの飛行場3ヵ所を攻撃したことを確認した。
 情報筋によると、少なくともTu-95MS 3機Engels-2飛行場でのUAVによる攻撃で損傷した。 この作戦で、おそらく爆撃機のパイロットを含む7人のロシア兵も殺害された。
 さらに、ウクライナのUAVがYeyskの軍用飛行場を攻撃し、ロシア軍兵士4人が死亡し、Su-25 2機が完全に焼き払われた。
 Kyiv Postは4月5日に特務機関の情報筋を引用して、ウクライナ保安庁 (SBU) が前夜、Morozovsk飛行場で少なくとも6機のロシア軍機を破壊したと報じた。 ロシア国防省はUAV 53機を撃墜したと発表した。
 ロシアのSu-24、Su-24M、Su-34がこれら飛行場を拠点とし、ウクライナ軍の陣地やウクライナの前線の都市に化学弾頭を投下していた。
 合同特殊作戦の成果は目覚ましいもので、少なくとも6機のロシア軍機が破壊され、さらに8機が深刻な損傷を受けた。
2024.04.05
 18:49
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア空軍基地を攻撃 戦闘機6機破壊=情報筋 <2405-040514>
 ウクライナの情報筋が5日、ロシア西部ロストフ州のモロゾフスク空軍基地を攻撃し、ロシア軍戦闘機6機を破壊したとReutersに明らかにした。 作戦はウクライナ軍と保安庁 (SBU) が共同で実行したという。
Morozovsk空軍基地の位置 (Google Map)】
 攻撃がどのように行われたかは明らかにせず、さらに8機の戦闘機が被害を受けたと述べた。 Reutersは事実関係を確認できていない。
 ロシア通信 (RIA) は国防省の発表として、一晩でウクライナのUAV 53機を撃墜したと報じていた。 大半はロストフ州上空で撃墜されたとしているという。
 ウクライナの情報筋によると、モロゾフスク空軍基地はSu-24やSu-24Mなどが配備されており、ウクライナへの爆撃の拠点となっているため、同筋はこの作戦を重要なものだと述べた。
【註】
 Google Earthで見ると同基地には戦闘機が17機駐機していることから、ここには1個飛行大隊が駐留していると思われる。
 もしウクライナ側の発表が正しく、6機が破壊されたとすると、この飛行大隊は1/3を失ったことになり、戦闘能力を喪失したと思われる。
2024.04.05
 11:42
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ロシア黒海艦隊 クリミアからついに後退か「ミサイル攻撃可能な艦は1隻のみ!」ウクライナ海軍が発表 <2405-040511>
 ウクライナ海軍報道官が3月31日、ロシア黒海艦隊に所属する多くの艦艇が、クリミア半島を離れたと発表した。
 報道官によると、ほとんどの艦艇は本来の母港であるクリミア半島のセヴァストポリを離れ、ロシア南部のノヴォロシスクに逃れているという。
 なかでも、CMを発射できるフリゲート艦やコルベット艦などはかなりの数がノヴォロシスクに後退しているとのことで、「まだ1発も発射していない1隻を除いて、全て移っている」と述べた。
 ウクライナ軍は3月24日にも、セヴァストポリの艦艇に対して大規模な攻撃を行っており、大型揚陸艦YamalAzovKonstantin Olshansky、情報収集艦Ivan Fulusを損傷させたと発表している。
 ロシア黒海艦隊は、2022年2月のウクライナ侵攻開始当初はクリミア半島のセヴァストポリを拠点にCMなどによる地上攻撃を行っていたが、ここ2年間で同艦隊は、ウクライナ軍の対艦ミサイルや自爆USVの攻撃により度々損害を被っており、ウクライナ側は全艦艇の1/3を撃破また撃沈し、残存している艦艇にも多大な損傷を与えていると主張している。
2024.04.05
 11:27
Kyiv Independent Sources: SBU attack against Russia's Morozovsk airbase destroys 6 planes <2405-040510>
 編集者注:この記事は、Su-24ではなくSu-27がモロゾフスク空軍基地を拠点としていたという情報源からの新しい情報で更新した。
 事情に詳しい情報筋がKyiv Independentに、4月5日のロシア・モロゾフスク空軍基地に対する夜間攻撃は、ウクライナ保安庁 (SBU) がウクライナ軍と協力して行ったと語った。
 情報筋によると、少なくとも6機の軍用機が破壊され、さらに8機が損傷した。 さらに、約20人のロシア兵が死傷したと報じられている。
 情報筋はSu-34とSu-27が飛行場を拠点としていたと述べ、ロシアはこれらの航空機を使用して、ウクライナの軍事拠点とウクライナ前線の都市を空爆しているたことから「これはロシア軍の戦闘能力を大幅に低下させる重要な特殊作戦だ」とコメントした。
 Kyiv Independentは、この情報を独自に確認することができなかった。
2024.04.05
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ国産の安価な軽量機が長距離ドローンに変身 ロシア領内への攻撃は続く <2405-040508>
 ウクライナはロシアの戦略産業に対するこれまでで最も遠距離の攻撃のひとつを実行するため、国産の超軽量スポーツ航空機を入手し、有人制御用の機器をロボット制御用の機器に換装して爆薬を詰め込み、2日にこのUAVをウクライナとの国境から1,000km以上離れたロシア西部エラブガにある経済特区まで飛行させ、敷地内の施設に突っ込ませた。
 緊急対応時の様子を撮影した映像から、このUAVがAeroprakt社製のA-22をベースにしたものであることが判明した。
 ウクライナのAeroprakt社製のA-22は、高翼、単発、複座の超軽量機で、イランで設計されたShahed自爆型UAVの組み立て工場を狙ったとされる今回の攻撃には、A-22改造UAVが2機投入された可能性があり、Shahed UAVの工場か付近の従業員寮を損傷させ、14人が負傷したと伝えられる。
 ウクライナがA-22を自爆型UAVに改造できたという事実からは、このタイプのドローンによる攻撃が今回で終わりではないことが強く示唆される。
2024.04.05
 08:44
Reuters 通信

(Yahoo)

中国の和平案が最も合理的とロシア外相、ウクライナ戦争巡り <2405-040507>
 国営ロシア通信 (RIA) が4日、ラブロフ露外相がウクライナ紛争を巡り中国が提示した和平案がこれまでのところ最も合理的な案だという見解を示したと報じた。
 中国は2023年2月にウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場を示す文書を公表し、戦争終結に向けた一般原則を示した12項目の和平案を提示したが詳細には触れなかった。
 中国の文書に対する当時のロシアとウクライナの反応はさえず、米国は中国がロシアの侵略を非難していないと批判していた。
2024.04.05
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 4 2024 <2405-040506>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月4日の戦況 =
 露大統領府のペスコフ報道官は、NATOとロシアは「直接対決」していると主張したが、これは西側諸国に自制を強いることを意図した情報操作を強化するクレムリンの取り組みの一環である可能性が高い。
 ロシア軍参謀総長ゲラシモフ陸軍上級大将は、独立国家共同体 (CIS) 加盟国に対し、西側に対する態勢をとる取り組みの一環として、西側の脅威に対する協力を強化するよう訴えた。
 露大統領府は、マクロン仏大統領が最近、西側諸国にウクライナに送る安全保障支援のレベルと種類を拡大するよう求めたことを受けて、情報操作の主対象をフランスにした。
 ラブロフ外相も、交渉に関心があるふりをして情報操作を推進しており、ラブロフ外相とショイグ国防相が協調して情報提供に取り組んでいる可能性は、交渉に関するロシアの言及が新たに強化されることを示唆している可能性がある。
 ロシア軍は4月4日、バフムートの西チャシフ・ヤールに向けて、増強されたほぼ中隊規模の機械化部隊による攻撃を行い、集落の東郊外まで前進した。
 ロシア軍は最近、バフムトとドネツク市付近でも前進が確認された。
2024.04.03
 13:01
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア国防相、ウクライナ軍が西に後退と指摘 「反攻は失敗」 <2405-040313>
 ロシア国内メディアが、ショイグ露国防相が2日の司令官の会合で、同国の攻撃によりウクライナ軍が西方に後退していると述べたと報じた。
 ショイグ国防相は2023年のウクライナの反転攻勢が失敗に終わったとし、ウクライナ軍はさまざまな前線で足場を築こうとしたが、目標を達成できなかったと述べた。 ロシア軍は2024年に入り403㎢を占拠し、3月にはウクライナ東部の5つの町と村を制圧したとしている。
 ロシア軍は2月に、ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカを制圧したと発表し、ショイグ国防相によるとウクライナ軍はその後も西方に後退している。
2024.04.03
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の記録的な戦車大損害はなぜ起きたか にじむ焦りと侮れない「底力」 <2405-040310>
 ウクライナ東部ドネツク州のウクライナ側の防御拠点だったアウジーウカ市の廃墟をロシア軍が占領し、さらに西へと進撃するなか、ロシア側では重要な部隊である第90親衛戦車師団作戦予備の第6親衛戦車連隊が待機していた。
 第6戦車連隊は突破部隊で、アウジーウカの西方でウクライナ側の防御に探りを入れている自軍部隊が脆弱な箇所を見つければ、そこを突いてウクライナ側の後方に一気に攻め込み、大きな打撃を与えるのがその任務だったが、第90戦車師団はなぜ3月30日に第6戦車連隊を、アウジーウカ西方のトネニケ村のすぐ西に置き、ウクライナ軍の精鋭部隊である空中強襲軍隷下の第25独立空挺旅団が配置されている、穴のない防御陣地に対する直接攻撃に向かわせたのか。
 白昼に行われたこの突撃は、ロシアがウクライナで拡大して25ヵ月あまりたつ戦争で、戦車による過去最大級の強襲だった。 ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)の4月1日の戦況評価によると、第6戦車連隊は当初「トネニケ村の北西へわずかに前進したが、この進撃は長く続かなかった。 第6戦車連隊のT-90 MBT 36両BMP
IFV 12両は地雷原に突っ込む。 そこにウクライナ軍の空挺部隊が扱いに長けたATGMを撃ち込み、さらに爆薬を積んだFPV UAVも襲いかかった。 乗員や歩兵数百名が乗り込んだ装甲戦闘車両48両による突撃は、こうして破滅的な結末を迎えた。
 ウクライナ側は「この最初の大規模な強襲を撃退した」とCDSは報告している。 第6戦車連隊は退却し、あとには大破したMBT 12両とIFV 8両、それにロシア兵の遺体多数が残された。遺体は数十体にのぼったかもしれない。
2024.04.03
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの軽飛行機改造ドローン、ロシア領内へ1000km超の越境攻撃 <2405-040309>
 ウクライナは、軽飛行機に遠隔制御装置を取り付けてUAVに改造し、爆薬を積んでロシア国内に向けて飛ばし始めたようで、そのうちの1機が今週、1,000km以上飛んで、ロシア西部タタールスタン共和国エラブガにある工場の区画に突っ込んだ
 ウクライナはロシア領内深くの戦略的に重要な産業施設を狙ったUAV作戦を続けており、それを一段とエスカレートさせた。
 弾頭のついたこのドローンも、ウクライナのセスナ型自作ドローンと同様に1000km前後は航続できる。 特区の敷地内に軽飛行機UAVが突っ込む衝撃的な場面が、現場近くにいたロシア人らによって撮影されている。 UAVドローンが激突した際には巨大な炎が上がり、搭載されていた爆薬の多さを物語っている。 典型的な軽飛行機のCessna 172の場合、最大で400kg強を搭載して最長1,200km弱航続できる。
2024.04.03
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 2 2024 <2405-040308>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月2日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が4月2日、ウクライナ軍の動員年齢を27歳から25歳に引き下げる法律に署名した。
 ショイグ露国防相は4月2日、ロシア軍2024年の最初の3ヵ月間にウクライナ領土の400㎢を占領したと主張したが、この前進は、米国の安全保障支援の遅れの影響によるもので、ロシアの攻撃の見通しを必ずしも反映していない。
 ウクライナはロシアとの国境から1,200km以上離れたタタールスタン共和国で、ロシアの軍事生産と石油精製施設のインフラに対して、機種不明の長距離UAVによる攻撃を実施した。
 プーチン大統領が4月2日に内務省 (MVD) 理事会で行った演説は、3月22日のクロッカス市庁舎テロ攻撃に対するロシアの不協和音的な対応を示しており、ロシア当局は同時に移民コミュニティに対する法執行措置を追求すると同時に、ウクライナを根拠なく関与させようとしている。 プーチン大統領はまた、クロッカス市庁舎襲撃事件後に浮上した移民に関する議論の激化に対処しようとしたが、この問題に対する一貫性のない曖昧な立場を表明し続けた。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のスキビツキー副総司令官は4月2日、ロシア軍がウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を一時的に停止したのは、ミサイルの備蓄不足を補う可能性が高いとGURは考えていると述べた。
 キルギスタンの国家決済システムであるElkartは4月2日、二次制裁を防ぐためにロシアのMir決済システムを使用した取引の処理を停止すると発表したことは、米国の対露制裁が、ロシアの金融関係と旧ソ連諸国に影響を及ぼし続けているとみられる。
 ストルテンベルグNATO事務総長が、5年間で$100Bの軍事支援をウクライナに送るNATO支援パッケージを提案したと報じられている。
 ロシア軍は4月2日に全接触線で陣地での攻防が続く中、クレミンナとアウディーイウカ付近での前進が確認された。
 ショイグ露国防相が4月2日、ロシア軍は2024年に新造された小型ミサイル艇と哨戒艦数隻を完成させて配備すると述べた。
2024.04.03
 05:35
共同通信

(Yahoo)

ロシアの大規模石油精製所を攻撃 ウクライナ国境から1000キロ <2405-040301>
 ウクライナメディアによると、同国の情報機関が2日、ロシア中部タタルスタン共和国ニジネカムスクの石油精製所をUAVで攻撃し火災が起きたこをと明らかにした。 精製所はロシア有数の規模で、両国国境から約千㌔離れている。
Nizhnekamsk の位置 (Google Map)】
 ウクライナメディアは、ウクライナの国防省情報総局と保安局が共同で行ったという。 ウクライナは2024年に入り、ロシア領内の石油関連施設へのUAV攻撃を繰り返している。
 ロシア国防省は2日の戦況説明で、過去24時間にUAV 195機を撃墜したと発表し、2月に制圧したドネツク州アブデーフカ方面では、ウクライナ軍の11波の攻撃を撃退したとしている。
2024.04.02
 19:23
Kyiv Independent Ministry: Ukraine destroyed record 976 Russian artillery systems in March <2405-040219>
 ウクライナ国防省が4月2日、ウクライナ軍が3月に976門のロシア軍の砲を破壊し、全面侵攻開始以来、1ヵ月では過去最多を記録したと発表した。 国防省によると、これまでの記録は2023年9月で、ウクライナ軍がロシアの砲947門を破壊していた。
 ウクライナ軍参謀本部は4月2日、全面戦争が始まって以来、ロシア軍は合計11,112門の砲を失ったと発表した。
 ウクライナは1月2日にロシアが発射したKh-47M2 Kinzhal空中発射BM 10発を一晩で撃墜し、新たな記録を打ち立てた。 攻撃はキーウとその周辺地域、ハリコフを目標に、5人が死亡、130人が負傷した。
 国防省によると、ウクライナは2月にロシア軍機13機を撃墜した。 これはウクライナが2022年10月以降、1ヵ月で撃墜した航空機の数としては最大となった。
2024.04.02
 12:47
讀賣新聞

(Yahoo)

極超音速ミサイル、キーウ方面へ今年16発…ウクライナが防空システム支援を訴え <2405-040214>
 ウクライナの首都キーウ市当局が1日、ロシア軍が今年、キーウ方面への攻撃180以上のミサイルやUAVを使い、そのうち16発が極超音速ミサイルだったと明らかにした。
 発表によると、16発のうち、Zircon艦対地極超音速CMが5発Kinzhal極超音速ASMが11発だった。 このほかKh-101 CMが最多の113発を占め、UAVは48機だった。
 露軍は最近、エネルギー施設などを狙ったミサイル攻撃を強化しており、ウクライナ側は防空システムの支援を訴えている。
2024.04.02
 10:01
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアとウクライナ、互いの無人機撃墜主張 黒海上空で <2405-040213>
 ロシアとウクライナが1日、黒海上空互いのUAVを撃墜したと主張した。
 ロシア国防省はTelegramへの投稿で、防空部隊が「テロ攻撃」を行おうとしていたウクライナのUAV 6機を迎撃したと発表した。 ロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事はTelegramに、防衛部隊が19個の飛行体を撃墜したと投稿した。
 一方、ウクライナ空軍報道官は国営TVで、同国軍がロシアの高機能UAVのForpostを撃墜したと語った。 軍事資料によると、Forpostはイスラエルが何十年も使用していたUAVのロシア版で、高度5kmで16時間連続監視が可能だという。 ウクライナ軍南部作戦司令部報道官は、オデーサ州からザポロジエ州までの地域で、過去24時間に200機以上のISR UAVを確認したと述べた。
2024.04.02
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、大規模な突撃で戦車12両を一気に失う 過去最大級の損害 <2405-040210>
 ロシア軍がウクライナ東部アウジーウカの西方で3月30日に行った突撃は、ロシアがウクライナで拡大して25ヵ月あまりたつ戦争で、戦車を用いた攻撃としては過去最大級だった可能性がある。
 その結果、ロシア軍は自軍の戦車に過去最大の損害を出したため、煙が晴れると、ロシア軍が投入した戦車の1/3が道路に残されていた。 ロシア側が大損害を被ったこの攻撃は、3年目に入ったこの戦争の互いにぶつかり合う2つの動向を浮き彫りにした。
 2月半ばにアウジーウカを占領してから今回の攻撃までの数週間、ロシア軍の連隊や旅団は、廃墟と化している同市の西にある村々を攻撃するのに、歩兵を主に用いていたのは、アウジーウカの攻略に向けた数ヵ月にわたる攻撃で
MBTIFVなどを何百両と失い戦闘車両不足に陥っていたためとみられる。
 それがここ数日で変わり、ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は3月29日の戦況評価で「アウジーウカ方面では、敵は戦車を含む装甲車両を再び使用し始めた」とし、その翌日、ロシア軍の1個ないし2個大隊分の装甲車両がアウジーウカ西方の村トネニケ近辺に突っ込み、多数が遺棄される結果になった。
 他方、こうした大規模で重武装のロシア軍部隊をウクライナ側が撃退できたことは、もうひとつの動向を示している。 ウクライナ軍の旅団は主要な弾薬の供給不足に苦しみながらも、なお苛烈な防衛ができるということだ。 こうした防衛は地雷や大砲、対戦車ミサイル、そして爆薬を搭載したFPV とUAVを組み合わせて行われることが多い。
2024.04.02
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 1 2024 <2405-040209>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月1日の戦況 =
 60 Minutes(註:米 CBS TV)、Insiderder Shpiegelによる共同調査は、クレムリンが10年間、米国内および国際的に、米国政府要員を直接標的にした持続的な運動キャンペーンを展開してきたことを強く示唆している。
 ロシア対外情報局 (SVR) が、3月22日のクロッカス市庁舎テロ攻撃にウクライナを関与させる取り組みを強化しており、ISISの犯行や攻撃への関与を否定している。 ロシア当局は、クロッカス市庁舎襲撃事件を受けて、ロシア国内の移民社会に対する取り締まりを強化している。  ロシア軍は最近、4月1日に全線で陣地での攻防が続く中、アウディーイウカ付近とヘルソン州の東岸で前進が確認された。
2024.04.01
 20:24
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、キーウ攻撃で今年「ツィルコン」5発使用 ウクライナ軍指摘 <2405-040106>
 ウクライナ軍が1日にTelegramで、ロシアが2024年に入りウクライナの首都キーウへの攻撃で極超音速CM Zirconを5発使用したと明らかにした。 また、キーウは2024年に入り180回以上のミサイル攻撃やUAV攻撃を受けたと述べた。
 ロシアによると、Zirconは艦上発射型CMで、射程は1,000km、Mach 9以上で飛翔できる。 プーチン大統領はZirconを比類のない次世代兵器の一部と位置付けており、2月29日の年次教書演説でZirconを実戦で使用したことを認めた。
2024.03.31
 16:00
Kyiv Post Ukrainian Police Identify Over 100 Russian Soldiers Who Committed War Crimes in Bucha <2404-033107>
 ウクライナ警察が、2022年2月のロシアの全面侵攻開始時にブチャに侵攻したロシア兵1,000名以上を特定しているが、その中には戦争犯罪を犯したとする100名以上が含まれている。
 Ukrinformは、国家警察の捜査官は数百人の目撃者や被害者に聞き取り調査や、数百件の尋問、事件現場で実験や調査を行い、監視カメラから数T Byteものデータを調査したと報じた。
 ウクライナ国家警察は3月31日にFacebookに、28日間占領下に置かれた街で行われた、子どもを含む民間人の誘拐、拷問、強姦、略奪、殺害は、ロシア軍がそこで犯したことの全てではないが、ウクライナ警察は国際刑事裁判所 (
ICC) のため、これらの戦争犯罪を慎重に記録したと投稿した。
2024.03.31
 09:00
Forbes

(Yahoo)

クリミアのロシア航空部隊、Su-27戦闘機を立て続けに2機失う <2404-033105>
 ロシア軍第38航空連隊の拠点は、ロシア占領下のクリミア半島のセバストポリ近郊にあるベルベク空軍基地で、セバストポリはウクライナ南部の前線から240kmしか離れておらず、一帯は頻繁にウクライナ側の攻撃にさらされてきた。 にもかかわらず、同連隊のSu-27は大きな被害を免れていた
 ところが、1980~1990年代に製造されたSu-27PとSu-27SMが2021年時点で計25機ほど配備されていた同連隊は、ここ1週間でこれを2機失った可能性がある。 損失したうちの1機は自軍の過失によるものだったもようだが、ウクライナ軍が23日夜に行った大規模なミサイル攻撃では、ロシア海軍の艦艇4隻と通信拠点に加え、ベルベク空軍基地にも被害が出、ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)によると、ウクライナ軍はStorm Shadowと国産のNeptune CMを計40発発射し、一部が第38航空連隊の施設に命中した。 その結果、Su-27 1機が破壊され、他2機が損傷したとCDSは報告している。
 事実と確認されれば、ロシア軍にとってこの戦争で初めてのSu-27の損失となる。
 その理由は最近までSu-27が失われなかったのは、ロシア軍はSu-30やSu-34、Su-35をウクライナ攻撃に送る一方、Su-27は戦闘から遠ざけてきたからである。
2024.03.31
 08:55

(18:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 30 2024 <2404-033104>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月30日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が、米国の安全保障支援の遅れにより、ウクライナは戦場の主導権を放棄せざるを得なくなり、戦場の主導権に異議を唱えることなく、ウクライナの防衛能力を脅かし続けることを余儀なくされていると述べた。
 ロシアによる3月22日のミサイル攻撃により、ハリコフ州にある最大級の火力発電所が破壊されたが、これは米国の安全保障支援の遅れが続き、ウクライナの防空網を弱体化させ、ウクライナのエネルギー網に重大な損害を与えるロシアの能力を高めていることによる。
 ロシア軍は技術的・戦術的な適応を示しており、ドネツク州の前線でUGVの使用を増やしている。
 ロシア軍は、ウクライナのUAV攻撃の脅威を軽減するために機動射撃グループを結成していると報じられているが、短期的にはこれらのグループを必要な規模で配備するのに苦労する可能性が高い。
 3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件を受けて、ロシア当局は移民に対する法的圧力をエスカレートさせ国外追放を増やし、移民が自発的にロシアを離れるよう促している。  3月30日には戦域全体で陣地での攻防が続いた。
2024.03.31
 07:16
毎日新聞

(Yahoo)

ロシア、新型戦車を失うのが怖い? 英「戦場に現れず」と分析 <2404-033102>
 英国防省が、ロシアによるウクライナ侵攻から2年以上が経過したが、ロシアの最新鋭戦車であるT- 14 Аpmataが実戦投入されていないとの分析を明らかにした。 破壊された場合の威信低下を恐れているとみられる。
 Аpmataは、乗員の安全性を高めた無人砲塔や高性能レーダ装置を備えた戦車で、英国防省はこの戦車について3月20日の公式X (Twitter) で、ウクライナの戦場には配備されていないことが確認されたと指摘した。 その理由として、ロシア軍は戦車喪失によって「評判に傷がつく」事態を懸念していると分析した。 動画も投稿し、字幕で「Аpmataはどこ?」と問いかけた。
 TASS通信によると、メドベージェフ前露大統領は2月にАpmataについて「新しい戦車であり、まだ十分に試験されていない。 安価な戦車ではない」と述べ、実戦に使用していないことを示唆した。
 Аpmataはロシアの閲兵式などには度々登場している。
2024.03.30
 11:30

(21:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 29 2024 <2404-033008>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月29日の戦況 =
 ロシア大統領府が支配する組織で、ロシアが行うハイブリッド戦争の一翼を担うとして知られるロシア正教会モスクワ総主教庁 (ROC MP) が3月27日と28日にモスクワで世界ロシア人民評議会を開催し、ウクライナでの戦争とロシアの拡張主義の将来をめぐるより広範な民族主義的イデオロギーを形成する明らかな努力として、イデオロギー的および政策的文書を承認した。
 ROC MPが、ウクライナにおけるロシアの戦争に関するロシア大統領府のレトリックを強め、ロシアのウクライナ侵攻をいかなる種類の戦争とも公式に組み立てることを慎重に避けてきたロシア当局にとって、実存的で文明的な聖戦として投げかけた。
 ROC MPは、ロシアMirの成文化を求めており、クレムリンのロシア国家の概念にウクライナ人とベラルーシ人を正式に組み入れることに対する国民の支持を測っているのかもしれない。
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は、西側諸国の支援遅れによる物資不足がウクライナ軍を圧迫し、ウクライナに戦略的防衛を強いていると強調した。
 ロシア軍は、ウクライナの重要インフラに対する攻撃目標を水力発電所にまで拡張したとみられる。
 ロシアは3月28日の国連の対北朝鮮制裁の遵守状況を追跡する監視パネルを延長する国連安保理の年次決議に拒否権を行使した。
 クレムリンは、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件の後、Telegramに過激派のコンテンツをさらに検閲するよう圧力をかけることに成功したようで、ロシアの情報空間内の重要な関係者に圧力をかけて、クレムリンが自国の利益のために行動する能力があることを浮き彫りにした。
 ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近、ドネツク・ザポリージャ州の国境地帯での前進が確認され、3月29日には全戦線で陣地での攻防が続いている。
 ロシア占領当局は、占領下のウクライナに対する支配を強化するため、クリミア・タタール人に対するものを含め、法執行機関による取り締まりを続けている。
2024.03.29
 19:21
Kyiv Post ANALYSIS: Dissecting Russia's Most Recent Massed Missile and Drone Strike on Ukraine <2404-032911>
 ウクライナの防空部隊は3月29日の朝、ロシアがウクライナ全土に向けて発射した約100発のミサイルとUAVに対して、一晩中厳しい戦いを繰り広げ、ロシアの攻撃の大部分を撃墜したが、BMは迎撃できなかった
 ウクライナ軍の発表によると、ロシア連邦は28日~29日に一晩で99発の長距離兵器をウクライナに向けて発射した。 推定58~60発は、イランが輸出したプロペラ駆動のShahed UAVだった。 キエフ・ポスト紙がレビューしたオープンソースの防空報告書によると、ロシアの攻撃計画立案者は、Shahed UAVを使ってウクライナの薄い防空網を探り、可能であれば拡散させた。
 ロシアの攻撃は、21基 (または23基) のKh-101/Kh-555 CMと、カスピ海上空を飛行していたTu-95MCから発射された少数のハイテクのKh-59 CMであった。 ウクライナ側は、ロシア国内の奥深くで離陸から発射地点まで、ミサイルがウクライナ国土の2/3を横断する飛行を追跡したとみられる。
 ミサイルの約半分は南部のウクライナの送電網を狙い、残りの半分は東部の送電網を狙ったとみられる。
 ウクライナ空軍報道官によると、ロシアのMiG-31K 3機がロシア中部リャザン州を離陸し、3発のKinzhalを発射するために高度を上げた。
 ロシアはKinzhalを極超音速ASMと呼んでいるが、この兵器は500kgの弾頭を持つIskander-M (NATO:SS-26) SSMを航空機から発射するように改造し、理論的にはMach 10に近い速度で飛行する一般的なCMの約10倍の速さで飛行できると説明している。 これらのミサイルは、ウクライナ西部のストリー市近郊にあるウクライナの発電所を狙ったものだった。
2024.03.29
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 28 2024 <2404-032904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月28日の戦況 =
 ウクライナは現在、ロシア軍が前線全体で大きな戦果を挙げるのを阻止しているが、米国の安全保障支援の遅れが続けば、非線形で、場合によっては指数関数的に、ロシアの作戦成功の脅威が拡大する可能性が高い。 ウクライナの防空網の劣化が、ロシア軍が非線形的に作戦上の変化をもたらす可能性のある最も有効な手段の1つとなり得る。
 ロシアが国境沿いで日和見主義的ではあるが限定的な攻撃をする能力は、ロシアにウクライナの人的資源と物資を制約するさらなる機会を与えるが、西側の援助提供と人的資源の課題に対処するためのウクライナの取り組みは、そのようなロシアの努力の影響を和らげるだろう。
 プーチン大統領は、ウクライナへの西側諸国のさらなる軍事援助を阻止し、NATOに対抗する姿勢を強めるロシア軍から注意をそらすため、ロシアで進行中の反射的統制キャンペーンの一環として、センセーショナルな発言を続けている。
 プーチンの3月27日の発言は目新しいものでも驚くべきものでもなく、あからさまな誤報や偽情報ではなく、欧米の情報空間を常に圧倒していることを最もよく示している。
 当然のことながら、ロシア調査委員会は3月22日のクロッカス市庁舎攻撃を、ウクライナと西側諸国に結びつけ、ウクライナでの戦争に対する国内の支持を増やそうと、市庁舎攻撃を結びつける証拠を持っていると主張した。
 プーチン大統領は、クロッカス市庁舎襲撃事件後、ロシア社会の民族的緊張が高まっていることに懸念を表明し、国内の関心を民族的緊張からそらすため、事件についてウクライナと西側諸国を非難している可能性がある。
 ロシアの製油所に対するウクライナのUAV攻撃により、ロシアはベラルーシからガソリンを輸入せざるを得なくなったと報じられている。
 独立した調査によると、死亡したWagner Gp.の首領であったプリゴジン氏に関連する国際的な情報操作は、プリゴジン氏の死後、プリゴジン氏と関係のあるメディア企業や組織をロシア政府が公然と閉鎖したにもかかわらず、活発に活動していた。
 クレムリンがアルメニアを見捨てた後、ナゴルノ・カラバフを失ったアルメニアがロシアとの安全保障関係から距離を置き続ける中、ロシア政府高官はアルメニア指導部に対する非難を強めている。
 ロシア軍がドネツク市近郊で前進したことを確認した。
 ロシアは、ウクライナで使用するBMやその他の兵器の北朝鮮からの調達を続けている。
2024.03.28
 07:10

(17:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 27 2024 <2404-032805>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月27日の戦況 =
 国連ウクライナ人権監視団 (HRMMU) が3月26日、ウクライナの人権状況に関する第38回報告書を発表し、ロシアによる占領地およびウクライナ捕虜に対する国際人権・人道法の組織的違反に関するISWの長年の評価を確認した。
 ロシア当局は、クロッカス市庁舎襲撃事件に続く、より広範なロシアに対するテロリスト攻撃を米国と西側諸国を結びつけており、ウクライナでの戦争に対する国内の支持を高めるため、西側とウクライナの脅威とされるものに関するレトリックを強める可能性が高い。
 ロシア当局は、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件を受けて、当局が移民社会に対するより厳しい措置を提案したことを受け、移民に対する法的圧力を強めている。
 ロシア軍が3月27日にアウディーイウカ付近とドネツク市南西部での前進が確認された。
2024.03.27
 12:26
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、製油能力14%消失 ドローン攻撃で=ロイター試算 <2404-032707>
 Reutersの試算で26日、ウクライナによるUAV攻撃を受け稼働を停止したロシアの製油所の生産能力が製油能力全体の14%が失われ日量124,580t(90万バレル)に達したことが明らかになった。 国内向けガソリンやディーゼルの生産能力は日量86,8701tと、全体の9.8%が失われた。
 稼働を停止した主要な製油所には、石油大手LUKoil社のノルシ製油所やボルゴグラード製油所のほか、石油大手Rosneft社のクイビシェフ製油所やトゥアプセ製油所、リャザン製油所が含まれる。 ただ、ノルシやリャザンは4月末、トゥアプセは5月末に再稼働する見通しである。
2024.03.27
 10:20

(20:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 26 2024 <2404-032704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月26日の戦況 =
 ベラルーシのルカシェンコ大統領が、クロッカス市庁舎の襲撃犯はもともとウクライナではなくベラルーシに向かって逃げたと述べ、ウクライナの関与に関するクレムリンの言説を直接損なうものであり、そもそもなぜ攻撃者がベラルーシに向かったのかという疑問をかわすためかもしれないと述べた。
 プーチン大統領と他のクレムリン高官は、クロッカス市庁舎襲撃事件について一貫した主張を維持するのに苦労しているようで、クレムリンが情報操作と諜報活動や法執行機関の失敗という現実とを調和させる方法を完全には理解していないことを示している。
 モルドバ憲法裁判所は3月26日、クレムリン傘下のショル党を禁止する判決を覆したが、これにより、親露派のモルドバ勢力がショル党を中心に再結集し、モルドバが同党に課した以前の禁止令の影響を覆す可能性が高い。
 ウクライナ当局は3月26日、ウクライナ軍が3月23日~24日の夜に、ロシア軍が2014年に鹵獲捕したウクライナ海軍艦への攻撃に成功したと発表した。
 西側メディアが実施した別の調査では、ロシア軍がウクライナで Starlink端末を使用している可能性があることが判明した。
 ロシア軍は3月26日にクレミンナとバフムート付近での前進が確認された。
2024.03.27
 08:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナのドローン、前線から800km離れた製油所を攻撃 ロシアは防空に苦慮 <2404-032703>
 ウクライナのUAVが23日未明に、ロシア西部サマラ州の製油所を攻撃し、火災が発生して同日朝まで続いた。 ウクライナはロシア国内の石油関連施設に対する攻撃を拡大させており、その最新の事例である今回攻撃があったサマラ州はウクライナ東部の前線から800km以上も離れていて、これまでで最も遠距離のものだった。
Camapa州の位置 Google Map)】
 ウクライナ国防省情報総局は、ロシア西部の製油所や石油貯蔵施設を過去1年で十数ヵ所攻撃し、3月中旬に行った3施設への攻撃では、ロシアの石油精製能力を一時12%低下させたと報じられている。
2024.03.26
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 25 2024 <2404-032602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月25日の戦況 =
 イスラム国ホラーサーン (IS-K) による3月22日のモスクワのクロッカス市庁舎襲撃事件は、ロシアの情報機関と法執行機関の明らかな失敗であり、現在入手可能なオープンソースの証拠を説明するのに、ロシア国家の内外での陰謀論は必要ない。 クレムリン当局者とロシアの超国家主義者が、IS-Kが犯した可能性が非常に高い攻撃についてウクライナを非難することに固執し続けることは、ロシア国内の治安と市民の命を犠牲にしている可能性がある。
 ロシア軍西部軍管区 (WMD) の解体レニングラード軍管区 (LMD) とモスクワ軍管区 (MMD) の再建を行っているロシア国防省が、アバチョフ中将がレニングラード軍管区 (LMD) 副司令官に就任したことを確認した。
 ウクライナ当局は、3月23日夜にセバストポリに対するウクライナ軍の攻撃は、当初の報告よりも多くの黒海艦隊艦船を攻撃目標とし、より多くの損害を与えたと述べた。
 3月25日にロシア軍がアウディーイウカ近郊での前進したことを確認した。
2024.03.25
 17:36
Ukrainska Pravda Ukraine's air defence has downed over 2,000 Russian cruise and ballistic missiles since start of full-scale invasion – Defence Ministry <2404-032512>
 ウクライナ国防省がX (Twitter) に、ロシアの全面侵攻開始以来2,000発以上のロシアのCMとBMを撃墜したが、さらに多くの防空システムが必要であると投稿した。
2024.03.25
 17:14
Kyiv Independent Defense Ministry: More than 2,000 Russian missiles downed over Ukraine since start of all-out war <2404-032511>
 ウクライナ空軍によると、クリミア半島から発射された2発別々のBMは、3月25日に複数の爆発の後、キーウ上空で撃墜された。 ソロミアンスキー地区とペチェールシク地区ではがれきが落下し、後者の3階建ての建物が損傷し、少なくとも2人が負傷し、8人が衝撃で倒れたという。
 ウクライナ国防省が3月25日、全面侵攻開始以来、ウクライナ軍がロシアのCMとBMを2,000発以上撃墜したと発表したが、ウクライナ空軍の元報道官イフナト氏によると、ロシアは全面戦争以来、2月22日現在でウクライナに対して8,000発以上のミサイルと4,600機以上のUAVを発射している。
2024.03.25
 16:48
Kyiv Independent Russian equipment losses in Ukraine surpass 15,000, says Oryx OSINT group <2404-032510>
 
OSINTのOryxが3月24日、ロシア軍がウクライナへの全面侵攻開始以失った車両、航空機、海軍艦艇、兵器システムが15,000点を超えたと発表した。
 この数字には、戦車2,856両、ヘリコプタ135機、固定翼機106機、水上艦艇20隻、潜水艦1隻が含まれているが、Oryxはオープンソースから取得した視覚的に確認されたデータのみを公開しているため、ロシアの損失の実際の数ははるかに多い可能性がある。
2024.03.25
 13:25
Kyiv Independent Navy: Russian warship Ivan Khurs might be damaged in Ukraine's March 23 missile attack on Crimea <2404-032507>
 ウクライナ海軍報道官が、クリミア半島に対する3月25日のウクライナのミサイル攻撃でYamalAzovの2隻の揚陸艦の他に、情報収集艦Ivan Khursに損害を与えた可能性があると述べた。
 海軍報道官は
RFE/RLラジオ局の取材に対し、情報収集艦Ivan Khursの損傷程度に関する情報を検証していると語った。
 ウクライナ軍情報局 (HUR) によると、Yamalは「重大な損傷を受けた」という。
2024.03.25
 10:13
Reuter 通信

(Yahoo)

ロシアが10万人の兵力準備とウクライナ司令官、今夏に攻勢も <2404-032505>
 ウクライナ陸軍司令官のパブリュク中将が22日、ロシアが10万の兵力を準備しているとし、今夏にウクライナでの新たな攻勢か部隊の補強に充てる可能性があるとの見方を示した。 「これは攻勢を仕掛けるとは限らない、おそらく戦闘能力を失った部隊を補強するためだろうだが、初夏に攻撃作戦を実施する幾らかの部隊を新偏する可能性がある」と述べた。
 ロシア国防相は20日、2024年末までに2個軍と30個部隊を新設することで軍備を増強すると表明していた。
2024.03.25
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 24 2024 <2404-032503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月24日の戦況 =
 ウクライナ軍が3月23日夜にセバストポリにある黒海艦隊の通信センター、石油貯蔵所を攻撃し、揚陸艦2隻に少なくとも部分的に損傷を与えたと報じられている。
 ロシア軍は2月23日~24日に、ウクライナのエネルギーインフラに対して、主にウクライナ南部と西部を標的に、UAVやミサイルによる攻撃を相次いで行った。
 ロシア軍はドネツク州チャシウ・ヤール郊外に接近していると報じられているが、今後数ヵ月のうちに包囲や占領で入植地を脅かす可能性は低い。
Chasiv Yar の位置 (Google Map)】
 チャシフ・ヤールの掌握は、ロシア軍がそれを達成できれば、限定的ではあるが、少なからぬ戦果をもたらすだろう。
 ISISのAmaq通信が3月23日、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件に関与した襲撃者の視点から撮影されたとされる映像を公開した。
 ロシア軍は最近、バフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認されたが、3月24日には全戦線で陣地での攻防が続いている。
2024.03.25
 07:32
Reuter 通信

(Yahoo)

ロがウクライナに大規模攻撃、ミサイル1発はポーランド領空を侵犯 <2404-032502>
 ウクライナ当局は西部リビウの重要インフラが24日未明にロシアのミサイル攻撃を受けたことを明らかにした。
 ウクライナによると、ロシアは57発のミサイルとUAVを発射し、首都キーウも攻撃目標となった。 空軍によると、防空システムはミサイル29発のうち18発と攻撃型UAV 28機のうち25機を撃墜した。 キーウの軍当局者は、未明に首都と近郊の上空で防空システムが12機のUAVを破壊したと述べた。 被害は軽微にとどまったという。
 リビウ州のコジツキー知事は重要インフラに攻撃があったとし、極超音速ミサイルKinzhalが使用されたと指摘した。 エネルギー省はリビウ州の重要エネルギー施設への攻撃で設備が炎上し、停電が起きたと発表した。 知事と同じ施設に言及したのかは不明である。
 ポーランドはロシアのCM 1発が一時、領空に入ったとした。 ポーランド軍はリビウ州に発射されたロシアのCMがポーランドの領空を侵犯したと発表した。 軍報道官は、ミサイルがポーランド領空を39秒間飛行し領空に2km入った後、ウクライナ側に戻ったと述べた。
 ポーランド政府はロシアに説明を求めるとした。
2024.03.25
 01:49
JSF

(Yahoo)

ロシア海軍揚陸艦「ヤマル」と「アゾフ」をウクライナ軍が巡航ミサイルで撃破か <2404-032501>
 3月23日~24日の夜、ウクライナ軍がセヴァストポリに対して大規模なミサイル攻撃を仕掛けた。 空襲の最中にロシア側は10発以上を撃墜と主張したが、ウクライナ側はロプーチャ級大型揚陸艦YamalAzovの2隻への攻撃が成功したと主張した他に、黒海艦隊の通信センターと幾つかのインフラ施設を攻撃したとしている。
元となった記事 (Defense of Ukraine)】
2024.03.24
 11:29
Kyiv Independent Ukraine confirms striking 2 large Russian landing ships in occupied Crimea <2404-032407>
 ウクライナ軍は3月24日深夜、占領下のクリミア半島でロシアのロプチャ級揚陸艦YamalAzovの2隻を攻撃したと発表した。 ウクライナ軍によると、この攻撃ではクリミア半島にある黒海艦隊のインフラの一部とロシア軍の通信センターにも命中した。 両艦の破壊の程度はまだ明らかではない。
 ここ数ヵ月、ウクライナは占領下のクリミア半島への攻撃を強めているほか、黒海周辺のロシア軍施設等を攻撃目標にしている。
同艦隊のウェブサイトによると、98名の乗組員を擁するYamalと87名の乗組員を擁するAzovは、ロシア黒海艦隊の第197揚陸旅団に所属し、艦隊の演習や訓練に積極的に使用されている。
2024.03.24
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 23 2024 <2404-032406>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月23日の戦況 =
 ロシア当局は、少なくとも133人の民間人を殺害したと報告した3月22日のクロッカス市庁舎コンサート会場襲撃事件に関与した4人の襲撃者と他の7人を逮捕したと主張した。 ISWは、ISISがクロッカス市庁舎襲撃に関与した可能性が非常に高いと評価しているが、クレムリンは証拠もなくすぐにウクライナの関係者をクロッカス市庁舎攻撃に結びつけようとしたが、ウクライナが攻撃に関与したと公式に非難するにはまだ至っていない。
 ロシアの情報筋は、3月22日~23日の夜にサマーラ州にあるロシアの石油精製所に対するUAV攻撃を成功させたとウクライナの関係者を非難した。
 ロシアは、インドへのS-400 2個システムの納入について、S-400システムの生産制限、ウクライナのUAV攻撃からロシアの都市や戦略的企業を守るための防空システムの必要性の高まり、ロシアとインドの関係悪化の報道などにより遅れていると報じられている。
 ロシア軍はアウディーイウカ市とドネツク市付近、西部ザポリージャ州で前進が確認された。
2024.03.23
 22:47
Kyiv Independent Russia claims missile attack on Sevastopol in occupied Crimea <2404-032314>
 セバストポリのロシア傀儡政権代表のラズヴォザエフ氏が3月23日22:40に、3月23日夜のまだ続いている攻撃攻撃でセバストポリ上空で「10発のミサイルが撃墜された」と主張した。 この発表はTelegram Channelで、セバストポリで爆発と煙が上がっているとし住民に避難所にとどまるよう促した。
 Kyiv Independentはこの主張を検証できなかった。 ウクライナ当局は通常、クリミア半島での攻撃とされるものについてコメントしない。
 ラズボザエフ氏は、市内のオフィスビル、5階建ての建物、ガス管、道路、家屋が被害を受けたと述べた。
2024.03.23
 12:10

(22:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 22 2024 <2404-032307>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月22日の戦況 =
 ロシア軍が3月21日~22日の夜に、ウクライナの全面侵攻開始以来最大規模で、エネルギーインフラに対するUAVとミサイル複合攻撃を実施した。
 ウクライナのエネルギー施設に対するロシアの攻撃は、ウクライナの防衛産業能力の低下を狙っている可能性があり、ロシア軍はウクライナのSAM足を利用して、ウクライナのエネルギー網を崩壊させようとしている可能性が高い。
 ロシア軍は2024年春まで攻勢を継続し、2024年夏に予定されている攻勢に備えているとみられるが、ロシア軍はウクライナ国内の複数方面で同時に大規模な攻勢作戦を開始するのに苦戦するとみられる。
 ウクライナ軍司令部は前線部隊の部隊交代を優先しているようだが、ウクライナ軍の上級将校が希望しているように、ウクライナ軍が2024年に局地的にでも主導権を握るには、追加の人員を投入する必要がある。
 ロシアの独立系メディアVerstkaが、ロシア軍司令部は兵力を増強すれば、ハリコフ市を包囲する将来の攻撃作戦を実施できるようになると見ていると述べたと報じた。
 イスラム国 (IS) が、3月22日夜にモスクワ郊外のコンサート会場で起きた銃乱射事件と爆破事件の犯行声明を出した。
 ロシア軍は最近、クレミンナ、アウディーイウカ、ドネツク市、ドネツク・ザポリージャ州の州境付近で前進が確認されたが、接触線全体では陣地での攻防が続いている。
2024.03.23
 11:42
乗りもの乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ロシア軍の進撃ペースが鈍化?「激戦地での大損害」が影響か 英国防省が指摘 <2404-032306>
 英国防省が3月21日、ロシア軍がウクライナ東部のドネツク州での作戦に注力しているものの、進撃ペースは直近の数週間で鈍化していると発表した。
 同国防省によると、ロシア軍はドネツク市の北西に占領地を拡大しようとしており、複数の村落で戦闘状態にある可能性が高いが、ロシア軍は僅かな戦果を上げた一方、激戦となったアウディイウカ攻略作戦で多大な損害を被ったため、進撃速度が遅くなっていると指摘している。
 ただ、ウクライナ軍も兵員や軍需品の不足により、陣地を保持する能力が制限されているため、戦況は依然として不安定な状況にあるとの見解も示している。
2024.03.22
 17:36
Reuter 通信

(Yahoo)

ロ軍、ウクライナのエネ施設に戦争開始以来最大の攻撃 ダムも被害 <2404-032210>
 ロシア軍が22日、ウクライナのエネルギーインフラに対する戦争開始来最大規模のミサイルやUAV攻撃を仕掛けた。 ウクライナによると、同国最大のダム「ドニプロHES」が被害を受け、各地で少なくとも5人が死亡したほか、7地域の100万人以上が停電に見舞われている。 ウクライナの水力発電公社ウクルヒドロエネルホ社によると、南東部ザポロジエ州にあるドニプロHESが攻撃を受けたが、決壊の恐れはないという。
 ウクライナ空軍によると、ロシアは88発のミサイルと63機のUAVを発射したが、撃墜されたのはそれぞれ37発と55機で、ミサイルに関しては従来より撃墜率が低下しており、撃墜が困難な極超音速BMの使用が拡大している可能性がある。
2024.03.22
 09:25
AFP=時事

(Yahoo)

ウクライナ側のロシア人義勇兵部隊、越境攻撃継続を表明 <2404-032206>
 ウクライナ側に付いて戦うロシア人義勇兵部隊の連合が21日、ロシアへの大胆な越境攻撃を継続すると宣言した。
 義勇兵部隊は、ロシア西部ベルゴロド、クルスク両州を越境攻撃した後、ウクライナの首都キーウで記者会見を開催し、重武装した戦闘員が戦車で国境を越え、ロシア軍の車両や兵士を攻撃したり、建物を破壊したりする動画を公開し、声明で「われわれの闘争は続いており、間もなく他の都市にも進撃する」と述べた。
 連合に参加するロシア義勇軍団の指導者ニキーチン氏White Rexと呼ばれる民族主義者で、極右勢力やサッカーのフーリガンとのつながりを持つ。
 連合には、穏健保守主義を掲げる自由ロシア軍団も加わっている。 自由ロシア軍団は先月死亡した反体制派指導者ナワリヌイ氏の支持者を勧誘しようとしている。
 最近創設されたシベリア大隊も連合に参加している。 シベリア大隊はシベリア連邦管区の少数民族や急進左派の活動家で構成されている。
2024.03.22
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 21 2024 <2404-032204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月21日の戦況 =
 ロシア軍は3月20日~21日に、キーウ市に大規模なミサイル攻撃を実施した。
 ロシア国防省が3月21日、カバンツォフ中将がロシア北方艦隊司令官代行に就任したと発表した。
 Bloombergが3月20日、クレムリンに近いある情報筋が、親ウクライナのロシア軍がベルゴロド州に侵攻したことで、ロシア軍は前線からベルゴロド州に兵力を転用せざるを得なくなったと報じたが、ISWはそのような主張を認めていない
 米国の制裁により、最近カザフスタンの2つの銀行が二次制裁を防ぐためにロシアのMir国家決済システムの使用を禁止したため、ソ連崩壊後の国々の金融セクターに影響を与え続けている。
 最近、全戦線で陣地での攻防が続いているが、3月21日にはロシア軍がバフムート近郊とドニプロ河東岸 (左岸) のヘルソン州での前進が確認された。
2024.03.21
 18:52
Kyiv Indeependent Russia continues to redeploy Black Sea Fleet from Crimea, Ukraine promises ‘new steps’ to target it <2404-032116>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) が3月21日に発表したところでは、ロシアは黒海艦隊をクリミア半島から比較的安全なノヴォロシースクに再配置し続けている。
Novorossiysk の位置 (Google Map)】
 国営TVのユソフ報道官は、黒海艦隊司令部のインフラと艦船を本格的に移動されていると述べた。 ノヴォロシースクへの再配備は続いているが、海軍力なしでは占領されたクリミアを完全に離れることはできないと彼は言い、そうでなければそれは退却を意味するだろうと付け加えた。 ロシアは2023年9月22日にセバストポリの司令部をミサイル攻撃するなどのウクライナ軍による攻撃の後、黒海艦隊の再配備を開始した。
 10月1日と3日の衛星画像は、ロシアがフリゲート艦Admiral MakarovAdmiral Essenを含む少なくとも10隻を、セヴァストポリからロシア沿岸に移し、Storm Shadowなどの射程外にあるノヴォロシースクに移動させたことを示している。
 しかし、それ以来、艦隊は黒海で艦船を失い続けており、最近ではウクライナ国産のMagura V5 USVに攻撃された哨戒艦Sergey Kotovが沈没した。
2024.03.21
 17:32
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、キーウに大規模ミサイル攻撃 ウクライナが全て撃墜 12人負傷 <2404-032113>
 ウクライナ空軍によると、首都キーウに21日早朝、ロシア軍の大規模なミサイル攻撃があったが、ウクライナ空軍は露軍が発射した31発のミサイル全てを撃墜した。 ウクライナ空軍によると、露軍はこの攻撃でIskander-M SRBMとKinzhal空中発射型極超音速CMをそれぞれ1発ずつ使用し、残のり29発は通常の
ALCMだった。
 キーウ市当局は、落下した破片などにより市民12人が負傷したが、死者は出ていないという。 露軍によるキーウへの大規模ミサイル攻撃は約1ヵ月半ぶりとなる。
2024.03.21
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 20 2024 <2404-032107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月20日の戦況 =
 ロシアの金融、経済、軍事に関するいくつかの指標は、ロシアがNATOとの大規模な通常戦争の準備を進めていることを示唆しているが、それは差し迫ったものではないが、一部の西側アナリストが当初想定していたものよりも短い期間で行われる可能性が高い。
 ロシア軍は、ウクライナでの戦争を支援すると同時に、将来のNATOとの大規模な紛争に備えて、ロシアの通常戦力を長期的に拡張するための構造改革を続けている。
 GURは3月20日、サラトフ州のロシア空軍基地に対してUAV攻撃を実施したと報じられており、ロシア国内でのウクライナのUAV攻撃がロシアの軍事資産と経済生産に対して限定的な非対称効果を達成していることがさらに示唆されている。
 モルドバ自治区ガガウジアの親露派の関係者が、2022年のロシアによるウクライナへの全面侵攻に至るまでの数年間、ウクライナに関するロシアのこれまでの主張に沿った主張をしており、モルドバを不安定化させるためのクレムリンのより広範なハイブリッドな取り組みの一環である可能性が高い。
 ロシア軍は3月20日にクレミンナとドネツク市の近くで前進が確認された。
2024.03.21
 03:55
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部州への侵入認める 国防省、残存部隊を壊滅と発表 <2404-032101>
 ロシア国防省が20日、ウクライナ国境にある西部ベルゴロド州南西部のコジンカ村にいたウクライナ側の残存部隊を壊滅させたと発表した。
Kozinka村の位置 (Googlke Mao)】
 プーチン政権と敵対しウクライナ軍と共闘するロシア義勇軍団は19日に、コジンカへの侵入に成功したと主張し、動画も公開していたが、ロシア側はこれまで、西部での越境攻撃の試みを全て撃退したと主張しており、ロシア領内への侵入を認めたことになる。
2024.03.20
 11:24
Ukrinform ロシアはウクライナに対して北朝鮮ミサイルを10回は使用=米国務省 <2404-032006>
 米国務省のチョン・パク北朝鮮担当特別副代表がVOAの取材で、ロシアはウクライナへの攻撃の際に少なくとも10回は北朝鮮製ミサイルを使用したと発言した。
 チョン氏は、米国は過去数年の北朝鮮のロシアとの活動、兵器開発、接近の水準を大いに懸念していると発言した。
2024.03.20
 07:15

(17:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 19 2024 <2404-032003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月19日の戦況 =
 アルメニア中央銀行は、アルメニアが米国の二次的制裁下に置かれるのを防ぐため、ロシアのMir国家決済システムの使用を禁止すると報じられている。
 モルドバの親露派は、モルドバを不安定化させるためのより広範なクレムリンのハイブリッドの取り組みを支援する努力を続けている。
 ウクライナの欧州の友好国は、ウクライナに軍事支援を提供するための重要な主導権を立ち上げる努力を続けている。
 ロシア軍は、北方艦隊司令官モイセーエフ提督がエフメノフ提督の後任としてロシア海軍の最高司令官代行に就任したことを確認した。
 ロシア軍が3月19日にアウディーイウカ近郊で前進したことが確認された。
2024.03.19 Stars & Sripes uropean Union pushes ahead with a plan to buy weapons for Ukraine with frozen Russian asset profits <2404-031917>
 EUが、凍結されたロシアの資産がもたらす利潤ウクライナのために武器を購入する計画を推し進める。
 3月18日にブリュッセルの欧州理事会で開かれたEU外相会議に出席するEUのボレル外交政策委員長(EUの外相)が24日、ロシアのウクライナ侵略やベラルーシ、中東情勢について協議する。
 EU高官が19日に、欧州で凍結された数十億ユーロのロシア資産から生み出された利潤を、ウクライナへの武器やその他の資金の提供に充てる計画を推し進めていると述べた。
2024.03.19
 23:21
テレ朝 News

(Yahoo)

ロシア・ベルゴロド州で戦闘激化 死傷者増え知事が子どもの集団疎開を指示 <2404-031916>
 ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州では戦闘の激化で、ここ1週間の死傷者が114人に上っていて、州知事が子どもの集団疎開を指示した。 ロシア国防省は攻撃を撃退しているとしているが、州知事によるとこの1週間で民間人16人が死亡し、98人が負傷した。
ベルゴロド州の位置 (Google Map)】
 ウクライナとの国境に近い町では連日、ミサイル警報が鳴り続き、ウクライナ側に付いて戦うロシア人義勇兵の自由ロシア軍団などがロシア側に侵入を試みるなど、地上戦を繰り広げているとみられている。 ロシアの軍事ブロガーは「航空、砲兵、戦車、多くのUAVが関与する本格的な軍事作戦が行われている」としている。
2024.03.19
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 18 2024 <2404-031906>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月18日の戦況 =
 マクロン仏大統領が最近提案した、西側諸国の軍隊をウクライナに派兵するという提案に対し、プーチン大統領はNATO要員は既にウクライナにいると主張した。
 プーチン大統は、ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、ウクライナ国家としての地位を完全に排除し、ロシア連邦に吸収するという呼びかけに合致する形で、ウクライナの緩衝地帯という考えを改めて強調した。
 プーチン大統領は、3月18日にベルゴロド州への越境襲撃を続ける親ウクライナ義勇軍ロシア国民で構成されていることを認めた
 ロシア外務省報道官が、ウクライナが3月17日に沿ドニエストル軍の基地に対してUAV攻撃を行ったと根拠なく非難した。 親露派の分離独立共和国である沿ドニエストルは、モルドバの不安定化を狙ったクレムリンのハイブリッド作戦の一環である可能性が高い。
 ロシア軍は最近、西部ザポリージャ州でわずかに前進が確認された。
2024.03.18
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 17 2024 <2404-031806>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月17日の戦況 =
 マクロン仏大統領が、ウクライナと欧州の安全を確保するために欧州諸国がウクライナのロシアに対する勝利を支援し続ける必要性を強調した。
 ウクライナ国家保安庁 (SBU)、特殊部隊 (SOF)、無人システム部隊が3月16日~17日に、クラスノダール地方にあるロシアの石油精製所に対するUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 モルドバを内部から不安定化させることを目的としたロシアのハイブリッド作戦が進行中とされる中、モルドバの親露分離共和国である沿ドニエストルの軍事基地に対し、誰かが3月17日にUAVを発射した。
 ベルゴロド州への越境襲撃が続く中、ロシア人の親ウクライナ義勇軍がベルゴロド州国境地帯のロシア行政庁舎を占拠したと報じられている。
 ロシア国防省が、黒海艦隊をウクライナの攻撃から守る一環として黒海艦隊司令官を交代させた可能性がある。
 ロシア軍はアウディーイウカとドネツク市の近くで前進が確認された。
2024.03.18
 00:15
Kyiv Independent Ukraine war latest: 12 Russian oil refineries reportedly hit in recent attacks by Ukraine <2404-031801>
 3月17日の主な出来事。
・メディア: ウクライナによる最近の攻撃でロシアの製油所12社の攻撃に成功
・プーチンがロシアの不正選挙に「勝利」したと暫定結果を示した。
UAVがロシアが支配下に入れている沿ドニエストルの軍事基地を攻撃したと報じられている。
・クバンの住民は、町で爆発音を聞き、地元の工場が燃えていると報告した。
 情報筋がUkrainska Pravdaにウクライナ保安庁 (SBU) のUAVがロシアの石油精製所12ヵ所への攻撃に成功したと語った。 ロシアのTelegram News Channel Bazaによると、スラビャンスク・ナ、レニングラード州の製油所を攻撃した。
 ロシアのメディアは、火災はウクライナのUAV攻撃によって引き起こされた可能性が高いと報じた。 地元住民はニュースチャンネルのオストロジュノに、5機以上のUAVが施設を攻撃したと語った。
 ここ数週間、ウクライナ軍はロシアの石油産業に損害を与えることを目的とした一連のドローン攻撃を開始した。ウクライナは、サマーラ州、リャザン州、カルーガ州、ニジニ・ノヴゴロド州 Bloombergが3月14日に、攻撃された施設ロシアの石油処理能力の約12%を占めていると報じた。
2024.03.17
 15:08
Ukrinform ロシア志願兵部隊「シベリア大隊」、露ベルゴロド近郊ゴルコフスキーに進軍 <2404-031706>
 ロシア国民の志願兵で構成され、ロシア政権との対決を宣言しているシベリア大隊がTelegram Channelで、チェチェン・イチケリヤ志願兵と共に、17日朝にロシア領近郊のゴリコフスキーに前進し、自治体の行政庁舎を占拠したと発表した。
Belgorodo の位置Gorkovskii の位置 (Google Map)】
 発表には、「ロシア解放戦力部隊は、チェチェン・イチケリヤ共和国の志願兵たちと共に、ロシア領ゴリコフスキーへ進入し、自治体行政庁舎を占拠した」と書かれている。
【註】
 チェチェン・イチケリヤ共和国とはチェチェン分離独立派による国際的に未承認の国家または武装勢力で、ロシアに対して二度のチェチェン紛争で武力抵抗を行ない、2022年からのロシア連邦軍によるウクライナ侵攻ではウクライナのゼレンスキー政権側で戦っている。
2024.03.17
 07:20

(17:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 16 2024 <2404-031701>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月16日の戦況 =
 ウクライナ国家保安庁 (SBU) が3月16日、サマーラ州にあるロシアの製油所3ヵ所に対してUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ロシア人の親ウクライナ派義勇兵は、ベルゴロド州とクルスク州への限定的な越境襲撃を続けている。
 ロシア当局はプーチン大統領の「個人銀行家」とされるコワルチュク親子をロシア大統領府内の役職に任命した。
 G7が3月15日、イランに対し、BMや関連技術をロシアに移転しないよう警告する共同声明を発表した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊とドネツク州とザポリージャ州の州境地帯での前進が確認された。
2024.03.16
 10:50

(20:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 15 2024 <2404-031609>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月15日の戦況 =
 十分な装備を誇ったウクライナ軍は、ロシア軍の大規模な攻勢でロシア軍がわずかな前進をも阻止できることを示しており、物資不足が和らげば、ウクライナが前線をさらに安定させ、今夏に報じられているロシアの攻勢を撃退する準備をできることを疑う理由はない。
 今後数ヵ月でロシア軍が大きな戦果を得る恐れがあるが、ロシア軍が今春の攻撃でも同様な戦果を得る恐れがないわけではない。
 ウクライナの防空システムとミサイルの不足は、迅速に対処しなければ今後数週間のうちに、後方と前線の両方でロシアの攻撃に対するウクライナの防御能力を大幅に低下させる可能性が高い。
 欧州の高官は、ウクライナでのロシアの勝利は、ロシアがNATOの安全保障に戦略的脅威をもたらすことになると強調した。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長はラトビアの主権に疑問を呈し、メドベージェフの「和平方式」の下でウクライナの完全殲滅とウクライナのロシアへの吸収を呼びかけたことを受けて、ラトビアのリンケヴィッチ大統領を脅した。
 マクロン仏大統領は3月15日、西側諸国の軍隊をウクライナに派兵する可能性を排除していないが、現在の状況ではそれを必要としていないと述べた。
 プーチン大統領は3月15日、ウクライナ領土からロシア国境地域への限定的な襲撃の継続を否定した。
 ウクライナ軍はカルーガ州にあるロシアの製油所に対しUAV攻撃を行ったが、最近のウクライナによるロシア製油所への攻撃はロシア国内の石油価格の高騰を引き起こしたと報じられている。
 3月15日のロシア大統領選挙の投票初日を妨害する試みを、数人のロシア人が限定的に行なった。
 ロシア軍は最近クピャンスクとアウディーイウカ付近、西部ザポリージャ州での前進が確認された。
2024.03.15
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 14 2024 <2404-031508>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月14日の戦況 =
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、ウクライナ国家の完全殲滅と、彼が婉曲的に「和平の公式」と呼ぶロシア連邦への併合を呼びかけた。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は3月14日、前線に長期にわたって配置されてきた一部のウクライナ部隊が配置転換を開始したと述べた。
 ロシア軍は現在、進行中のロシアの攻勢速度を維持し、戦闘を激化させるため、ウクライナ東部での戦闘に予備部隊を投入している可能性がある。
 しかし、ロシアが大きな戦果を挙げることができるかどうかは、依然として西側のウクライナ支援の水準に依存しており、西側の安全保障支援の遅れが続くと、ロシアが作戦で大きな戦果を得る可能性が高まるだろう。
 ウクライナ領土からロシア国境地域への襲撃が続けば、ロシアは風評被害と資源コストのどちらを支払うかの選択を迫られる可能性が高い。
 ロシア軍は戦域全体で陣地攻防が続く中、3月14日にアウディーイウカ西部とザポリージャ州西部に前進した。
2024.03.15
 07:02
時事通信

(Yahoo)

ロシア勝利なら「欧州の信用ゼロ」 ウクライナ侵攻 マクロン仏大統領 <<2404-031507>
 マクロン仏大統領がTV取材に対して14日、ロシアが侵攻を続けるウクライナに勝利すれば、「われわれにもう安全はない。 欧州の信用はゼロになる」と述べ、ウクライナ軍の劣勢が伝えられる現状への強い危機感を表明した。
2024.03.15
 04:26
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ戦争の結末、今春から夏にかけて決まる= EU外相 <2404-031505>
 EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が14日にワシントンでの会合後に記者団に、ウクライナ戦争の結末今春から夏にかけて決まるとの見方を示し、新たな支援を早急に確保する必要があると訴えた。
 ボレル上級代表は「今後数ヵ月が決定的になる。 専門家の多くが今夏にロシアの大規模な攻撃を予想しており、ウクライナは11月の米大統領選の結果まで待つことはできない」とし、ウクライナ支援に向けた欧州の取り組みについて「スピードを上げ、支援を拡大しなければならない。 だから防衛産業の能力を高めている」とし、米国にも同じことが言えると指摘した。
2024.03.15
 00:45
Kyiv Independent Stoltenberg: Russia has lost over 350,000 troops in Ukraine <2404-031502>
 ストルテンベルグNATO事務総長が3月14日の記者会見で、「ロシアはわずかな戦果のために非常に高い代償を払っている」と語った。 ロシアは全面侵攻が開始以来、ウクライナで350,000名以上の兵士を失ったと述べた。
ストルテンベルグ氏の推計は、死傷したロシア兵の総数を指しており、これまでの戦争で315,000名以上のロシア兵が死傷したと主張する米当局者の推計と一致している。  ロシアの死傷者数の推定値は大きく異なり、ウクライナ参謀本部によると、3月14日現在ロシアはウクライナで427,840人を失ったとしている。
2024.03.15
 00:28
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukrainian units begin rotation after fighting 'for a long time,' Syrskyi says <2404-031501>
3月14日の主な動向:
 ・ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が「長い間」戦ってきた部隊の配置転換を開始したと述べた。
 ・ウクライナ軍が、ロシア軍偵察部隊がドニプロ河を渡河しようとしたが失敗し撤退を余儀なくされたと述べた。
 ・ロシア軍がザポリージャ、ドネツク地区への攻撃を強化している。
 ・ロシアは、反プーチン民兵の襲撃が続く中、ベルゴロド州クルスクで戦闘が行われた。
 ・ブルガリアが、ウクライナ待望の
APCウクライナに向かったことを確認した。
2024.03.14
 21:04
Kyiv Independent Anti-Kremlin militias warn of new attacks, again call on civilians to evacuate <2404-031417>
 反プーチンの戦闘員が3月12日にロシアのベルゴロド州とクルスク州越境侵攻を開始し、複数の集落でロシア軍と衝突したとされている。
 ロシア自由軍団シベリア大隊ロシア義勇軍団はこの夜にTelegram Channnelで声明を発表し、3月14日21:00から3月15日07:00まで回廊を維持することを保証した。
2024.03.14
 19:48
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナがロシア各地に2日連続の無人機攻撃…製油所で大規模火災、エネルギー施設狙ったか <2404-031416>
 Reuters通信によると、ウクライナ軍が13日にロシア各地に2日連続の大規模なUAV攻撃を行った。 露西部リャザン州と南部ロストフ州の製油所で一時火災が発生し、施設の稼働が停止した。 ロシア経済を支えるエネルギー施設を集中的に狙ったとみられる。
 12日のUAV攻撃では露西部ニジニーノブゴロド州の石油大手ルクオイルの製油所でも大規模な火災が発生した。 Bloomberg通信によると、攻撃を受けた製油所3ヵ所の石油精製能力は、ロシア全体の12%を占める。
2024.03.14
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 13 2024 <2404-031407>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月13日の戦況 =
 ロシア軍アウディーイウカ西部に前進する速度は最近鈍化しているが、ロシア軍は同地域での攻撃を好きなタイミングで強化する能力を保持している可能性が高い。
 ウクライナは、3月12日~13日に、ロシア国内のエネルギーインフラと軍事施設に対して大規模なUAV攻撃を行いった。
 親露派モルドバ自治区のガガウジアのエフゲニア・グツル知事が3月13日、ロシア国内のロシア当局者との最近の会談が、ガガウジアとロシアの経済関係の深化につながり、ロシアはモルドバを不安定化させ、モルドバのEU加盟を阻止する取り組みの一環として、これを利用することを望んでいる可能性が高い。
 ロシア情報筋によると、ロシア軍は3月12日夜と13日朝にベルゴロド州とクルスク州で、親ウクライナ派ロシア義勇軍団 (RDK)、ロシア自由軍団 (LSR)、シベリア大隊による限定的な越境侵攻を撃退した。
 ロシア軍が3月13日に全戦線で陣地での攻防を続け、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 ロシア当局は大統領選挙を前に、動員された兵士の妻や母親の抗議行動を監視する取り組みを続けている。
2024.03.13
 13:09
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、2夜連続でロシア各地にドローン攻撃=知事 <2404-031314>
 ロシアの複数州の知事が13日、ウクライナが2夜連続でロシアの複数の州をUAVで攻撃したことを明らかにした。  ウクライナと国境を接するベルゴロド州ではグブキン町で複数の家屋が損傷し、ガス供給ラインが損傷していくつかの村で停電が起きた。 同州のグラトコフ知事はSNSを通じ、ウクライナが発射した4機のUAVが上空で破壊され、落下した破片で被害が出たと説明した。
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 また、シェベキノ町ではウクライナ軍の攻撃で男性1人が負傷し、同町と近隣の村の送電線が損傷したという。
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 同じくウクライナと国境を接するクルスク州のスタロボイト知事は、ウクライナが発射したUAV 4機を防空システムが破壊したと明らかにした。
 ロシア南部のボロネジ州知事によると、ウクライナのUAV攻撃を撃退するために防空システムが数回作動したが、攻撃による「民間施設への影響」はなかった。
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 ロシア国防省によると、ウクライナは12日にロシア各地を少なくとも25機のUAVとロケット、ミサイルで攻撃し、大規模な製油所で火災が発生した。
2024.03.13
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 12 2024 <2404-031309>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月12日の戦況 =
 ロシア人で組織された親ウクライナ派ロシア義勇軍団 (RDK)、ロシア自由軍団 (LSR)、シベリア大隊が3月12日朝、ベルゴロド州とクルスク州への限定的な越境侵攻を実施した。
 New York Times紙が、ロシア軍とウクライナ軍の電子戦能力の長所と短所が異なると報じた。
 サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官が3月12日、ウクライナに対する$300M相当の緊急軍事支援パッケージを発表した。
 プーチン政権は国際法に反して、NATO加盟国や旧ソ連諸国の当局者に対して、ロシアの裁判所が管轄権を持たない自国の領土内でとられた行動に対して、ロシア連邦法を執行する権利を主張し続けており、これらの国々の主権を事実上否定している。
 アルメニアのパシニャン大統領は、アルメニアがロシアの安全保障関係から距離を置き続けているため、CSTOがアルメニアの一定の期待に応えられない場合、アルメニアはロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) を離脱すると述べた。
 ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認され、3月12日には全戦線で陣地での攻防を続けている。
 プーチン政権は増税を検討していると報じられており、ウクライナでの戦争に資金を供給するための連邦予算収入を増やす取り組みの一環として行われる可能性が高い。
2024.03.13
 04:39
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナがドローン波状攻撃、製油所炎上-ロシア反政府部隊も侵入 <2404-031302>
 ウクライナがロシアの製油所などにUAVによる波状攻撃を仕掛けた。 また、プーチン大統領に戦禍をもたらすことを決意する反政府部隊が国境を越えてロシア領内入りし、激しい戦闘が起きていると報告された。
 ロシア国防省はTelegramで、12日未明にモスクワを含む7ヵ所の地方でウクライナのUAV計25機を防空システムが撃墜したと発表した。 地方当局がTelegramで発表したところによると、同日のそれ以降もいくつかの地方で攻撃は続いている。
 ロシア石油大手Lukoil社は同日、ニジニーノブゴロド州に保有するノルシ製油所で事件があり、操業を停止したと説明した。 この発表の直前、同州のニキーチン知事がTelegramで、ノルシ製油所がUAV攻撃を受けて炎上したと明らかにしていた。 サンクトペテルブルクからあまり離れていないスルグトネフテガスのキリシ製油所の付近にも攻撃があったが、製油所自体に損傷は生じていないという。
 これとは別にロシア国防省と連邦保安局 (FSB) は、ウクライナからロシアのベルゴロド州とクルスク州に武装集団が侵入しようとしたが、戦車や砲撃、戦闘機で応戦し、撃退したと発表した。
 ロシア側は「ウクライナのテロ集団」が戦車や装甲車両でベルゴロド州を攻撃したと非難し、武装集団の最大60人を殺害したと主張した。 クルスク州では「破壊工作・偵察集団」が4回攻撃を仕掛けてきたが、「甚大な損失」を負わせて撃退したという。 SNSによると、「ロシア志願兵部隊」「シベリア大隊」「自由ロシア軍」を名乗る3つのロシア反政府部隊が越境攻撃を行ったと主張した。 3部隊はウクライナ側に立って戦い、戦争をロシア領内に拡大させてプーチン体制を打倒すると宣言している。
2024.03.13
 00:25
Reuters 通信 反プーチン武装集団がウクライナから越境攻撃、ロシアは撃退主張 <2404-031301>
 反プーチン政権の武装集団「自由ロシア軍」が12日、ウクライナからロシア西部に向けて戦車で越境攻撃を行ったと発表した。
 ウクライナ側は自由ロシア軍は単独で行動していると発表したが、ロシア大統領選挙を数日後に控えた攻撃はウクライナが支援していると広くみられている。 自由ロシア軍の広報担当者は「これは作戦の初日に過ぎない」とし、3月17日のロシア大統領選挙を控え「最も興味深いことはまだこれからだ」と述べた。
 自由ロシア軍によると、ウクライナと国境を接するロシアのクルスク地方のテトキノ村を完全に掌握したほか、ロシアのAPCを破壊した。 今回の攻撃はプーチン政権を敵視する武装集団「ロシア義勇軍団」やプーチン政権の打倒を目指して祖国を離れたロシア人志願兵を中心とする「シベリア部隊」と共に行われたという。
 バラノフスキー氏は、今回の攻撃によってロシアはクルスク地方を防衛するために予備兵力を投入せざるを得なくなり、ウクライナ東部のウクライナ軍に対するロシアの攻撃が緩和される可能性があると述べた。
 一方、ロシア国防省は、今回の攻撃を撃退し退却させたと発表した。
2024.03.12
 18:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア各地をドローン攻撃 大規模製油所で火災 <2404-031225>
 ロシア国防省によると、ウクライナは12日にロシア各地を少なくとも25機のUAVや9発のミサイルで攻撃し、ロシア当局者によると大規模な製油所で火災が発生している。 ロシア国防省は、モスクワ、レニングラード、ベルゴロド、クルスク、ブリャンスク、トゥーラ、オリョールなどの上空でウクライナのUAV 25機を撃墜したと発表した。
 ロシア当局者によると、石油大手Lukoil社のNorsi製油所で火災が発生するなど、エネルギ施設が攻撃を受けた。 Norsi製油所は国内のガソリンの11%を生産している。
 またロシアで2番目に大きい製油所があるキリシの郊外でもUAVが撃墜された。
2024.03.12
 17:00
CNN

(Yahoo)

ロシア軍の新たな滑空爆弾、前線のウクライナ軍に多大な被害もたらす <2404-031222>
 ロシア軍が、ウクライナ軍の防衛を破壊し、前線の均衡を崩す強力な空中からの爆弾を使い始めた。 ソ連時代の基本的な兵器を幅15mのクレーターを生み出す滑空爆弾に改造することでそれを実現している。 爆弾はFAB-1500で重さは1.5t、その約半分が爆薬だ。 ウクライナの防空網の大部分にとって圏外である60~70kmの距離から戦闘機によって上空から投下される。
 FAB-1500は、ロシアがウクライナでどのように戦争を戦っているかを示す新たな事例であり、領土を奪う前に大規模な破壊を引き起こしている。
 ドネツク州の前線にいるウクライナ軍第46空中機動旅団の兵士がCNNの取材に答え、以前は砲撃だけだったが、現在はFAB-1500を使い始めたと語っていた。
2024.03.12
 15:21
Kyiv Post ‘Russian Advance Has Been Halted’ – War in Ukraine Update for March 12 <2404-031221>
 ゼレンスキー大統領が12日、ロシアの西進が止まったと述べた。
 国営メディアのUkrinformが11日に報じた動画では、ロシア軍の指揮所として使われているタンカーがウクライナのUAVによって破壊される様子が映っている。
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が「敵の指揮所に対する戦闘を成功させたパイロットに感謝する」とTelegramに投稿した。
 ウクライナ軍は、攻撃の時刻や場所、目標船について、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
2024.03.12
 14:33
Ukrinform ロシア自由軍団、露クルスク州チョトキノのコントロール獲得を報告 <2404-031220>
 ロシア国民の志願兵からなるロシア自由軍団がTelegram Channelで、ウクライナ側で戦うロシア自由軍団が12日、ロシア領を前進した際にウクライナ領と隣接する人工4,000人のクルスク州チョトキノを確保したと発表したと報じた。
 発表には、「クルスク州チョトキノは、ロシア解放戦力の完全な統制下にあり、プーチン軍は町を素早く去って陣地を後にし、重火器を放り出している」と書かれている。
2024.03.12
 11:26
Kyiv Post Infiltrate Inside Russia With Tanks, Claiming to Have Captured One Village <2404-031217>
 ロシア自由軍団が13:24に公式Telegram Channelを通じて、クルスク州のティオトキノ村が反クレムリン志願兵の支配下に置かれたと報じられたと発表した。 声明には「プーチン軍は陣地を放棄し、重装備を残して村から素早く脱出する」と書かれている。
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 ウクライナとロシアは毎日、互いの国境地域をUAVで攻撃しているが、ロシア国民がウクライナから侵攻はまれである。
 この作戦に参加するのは、ロシア自由軍団 (LSR)、ロシア義勇軍団 (RDK)、およびシベリア大隊に所属する志願兵で、ロシア自由軍団はSNSを通じてクルスク州にあるティオトキノ村でロシアの装甲軍用車両を破壊したと主張した。
 シベリア大隊と呼ばれる別の一群はSNSで「約束通り、我々はロシアの地に自由と正義をもたらす」と述べた。 ロシア自由軍団の代表はKyiv Postへのコメントで、現在ロシアの領土で戦闘が行われていることを認めた。
2024.03.12
 10:07
産経新聞

(Yahoo)

露義勇兵組織、ロシアに越境攻撃 集落2カ所制圧と報告 露国防省は完全否定 <2404-031215>
 プーチン露政権の打倒を掲げてウクライナ側で参戦している複数のロシア人義勇兵組織が12日、ウクライナ国境と接する露西部クルスク州とベルゴロド州に越境攻撃を行い、クルスク州の集落チョトキノを制圧したとSNSで報告し、チョトキノから露軍兵が敗走する様子を撮影したとする動画も公開した。
 義勇兵の取りまとめ役とされる元露下院議員のポノマリョフ氏も12日に、義勇兵組織がベルゴロド州の集落ロゾバヤ・ルドカを制圧したとSNSで報告した。
 一方、露国防省は同日、両州でウクライナ側のテロ部隊が越境攻撃を試みたものの露軍が全て撃退し、越境を許さなかったと主張し。 テロ部隊が234人の人員やブラッドレー米国製IFV 3両などを喪失したとも主張した。
2024.03.12
 09:51
Reuters 通信

(Yahoo)

前線「過去3カ月よりずっと良い」、ロの進軍停止=ゼレンスキー氏 <2404-031214>
 ウクライナのゼレンスキー大統領がフランスのBFM TVの取材で11日、侵攻を続けるロシアとの戦闘について、前線の状況が過去3ヵ月に比べずっと良くなっていると述べ、先月の東部アブデーフカ掌握後はロシア軍の前進が止まっているとした。 ロシア軍機に非常に効率的に対抗し、東部の状況を立て直してロシア軍の進軍を食い止めたと説明した。
 大統領はまた、武器が不足しているが戦略的配置が改善したと語った。 ただ新たな兵器の供給がなければ状況は再び変化するとの認識を示した。
2024.03.12
 08:59
Bloomberg

(Yahoo)

ロシアに「勢いシフトしつつある」、ウクライナ侵攻-米情報機関 <2404-031211>
 11日に開かれた米上院情報特別委員会の公聴会で、情報機関トップらがウクライナ情勢について、情勢の行き詰まりによってロシアに「勢いがシフトしつつある」と指摘した。 「この行き詰まりは、戦略面でのロシアの軍事的優位につながっており、ロシアに有利な方向に勢いがますますシフトしつつある」とした。
 米国が直面する主要な「世界的脅威」に関して年1回のプレゼンテーションを行ったもので、ロシアは2023年終盤以降、継続的かつ漸進的に戦果を上げており、ウクライナに対する米国と同盟国からの今後の軍事支援に関する不確実性が恩恵になっているとの見解を示した。
 中央情報局 (CIA) のバーンズ長官は「ウクライナ人は勇気と不屈さを失いつつあるのではない。 彼らは弾薬を切らしつつあり、われわれは彼らを助けるための時間切れになりつつある」と証言した。
2024.03.12
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 11 2024 <2404-031109>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月11日の戦況 =
 ウクライナ軍の情報担当者は、ISWの以前の評価と一致するロシアの兵力生成と防衛産業能力を評価した。
 ロシアの防衛生産能力の増強は、労働力不足、武器等の備蓄の減少、制裁により入手できなくなった軍用品や軍民両用品を完全に補えないことなど、中長期的には持続可能ではない可能性がある。  北朝鮮の兵器のロシアへの海上輸送は、2024年2月中旬以来の一時停止していたが再開されたようである。
 ウクライナ軍筋は、ロシア軍がザポリージャ方面で化学物質を充填した手榴弾の使用を増やしており、化学兵器禁止条約に違反する可能性があると指摘した。
 モルドバ外務省は、ロシアがロシアの大統領選挙中に親露派モルドバ分離地域の沿ドニエストルで投票所を開設するという主張に対して、駐モルドバのヴァスネツォフ露大使を召喚した。
 ロシア、中国、イラン海軍が3月11日~15日に、オマーン湾で合同海上安全保障演習を実施する。
 ロシア外務省が、西側諸国がアルメニアを対露攻撃の道具として利用する意向だと主張し、ロシアとの安全保障関係から距離を置こうとするアルメニアの取り組みを批判する情報操作を著しく拡張している。
 プーチン大統領が3月11日、大統領選挙に先立ちロシア当局が「外国の代理人」とみなす行為者をさらに制限し、ロシアの情報空間の支配を強化することを可能にする法案に署名した。
 フランスは、西側諸国の軍人をウクライナに派遣する可能性に前向きな国々の連合を構築する用意があると報じられている。
 ロシア軍がクレミンナ、バフムート、ドネツク市付近での前進が確認された。
2024.03.12
 03:00
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ、2000キロの防衛線構築を急ぐ-「ペースは良好」と大統領 <2404-031201>
 ゼレンスキー大統領がシュミハリ首相の報告を受けた後に11日、ウクライナは2,000kmに及ぶ三層から成る防衛線の構築を急いでいることをTelegramに投稿して明らかにした。  英国防省はX (Twitter)に投稿した防衛最新情報で10日、竜の歯と呼ばれる対戦車障害物や溝、塹壕、地雷原などでウクライナが防御を強化するのはほぼ確実だとし、現在攻勢に出ているロシアの前進や局地的勝利を利用する能力が、防衛線の拡大で弱められる公算は大きいと論じた。
 この取り組みは3年目に入った戦争の勢いの変化を物語るもので、ロシア軍が前進する一方で、ウクライナ軍は弾薬の備蓄が縮小し、西側が供給した兵器を駆使した2023年の反転攻勢も実を結ばなかった。
 Xで公表されたフランスのBFM TVの取材(抜粋)によると、ゼレンスキー大統領は「ウクライナが持ちこたえる限り、フランス軍はフランス領内にとどまるだろう」と語った。 ゼレンスキー大統領はまた、フランス軍がウクライナに展開し、戦闘に参加する必要性を否定した。
 ただ、ロシアがNATO加盟国の一つでも侵略すれば、フランス軍はNATO域内の戦闘に加わる可能性があるだろうと警告し、このシナリオは「別の問題」だとしてNATO加盟国が共同で決定する問題だと指摘した。
2024.03.11
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ海兵隊、ドニプロ川の別地点でも渡河 ロシア側は新型ミサイルで反撃 <2404-031104>
 ウクライナの海兵隊はクリンキで持ちこたえているだけでなく、2つ目の橋頭堡を築くために、時々ほかの地点でもドニプロ河を渡河している。 それはロシア側がウクライナの海兵がいる場所を特定して攻撃することから分かる。 ロシア側によるその報告を通じてウクライナ側の最新の渡河作戦が明らかになる。
 直近で海兵隊はクリンキの西30kmほどのアントニウスキー橋付近でドニプロ河を渡河し、かつて保養地だった集落ダチに潜入した。 ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター (CDS) の8日の戦況評価によると、海兵はダチの複数のダーチャ(別荘)で陣地を保持している。
2024.03.11
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 10 2024 <2404-031103>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月10日の戦況 =
 ウクライナ軍高官は、ロシア軍が改良型滑空爆弾でウクライナを攻撃していることを確認した。
 ロシア軍司令部は、エフメーノフ提督を北方艦隊司令官のモイセーエフ提督に交代させ、ロシア海軍最高司令官に任命したと発表した。
 ロシア占領当局は、3月14日まで続くロシア大統領選挙の期日前投票を3月10日に開始した。
 1,000隻以上の民間船が黒海のウクライナの「穀物回廊」を通過したが、回廊に対する国際社会の信頼を損なうロシアの執拗な取り組みにもかかわらず、船舶はウクライナの「穀物回廊」を通過した。
 ロシア軍は3月10日に戦線全体で陣地攻防が続ける中、バフムートとアウディーイウカ付近での前進が確認された。
2024.03.11
  05:22
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、前線で防御強化 英分析、戦車障害物や塹壕 <2404-031102>
 英国防省が10日、ウクライナが前線の複数の地域で防衛拠点の構築を加速させているとの分析を発表した。 竜の歯と呼ばれる対戦車障害物や塹壕、地雷原をつくり、防御を固めているという。
 ロシア軍は、侵攻を開始した2022年の後半から前線の防衛を強化し、両軍が前線の防御を固める展開となっており、英国防省は消耗戦の特徴を示していると分析している。
2024.03.10
  23:18
Kyiv Independent Media: Commander of Russian Navy replaced <2404-031011>
 ロシアの報道機関Fontankaが3月10日に匿名の情報源を引用して、ロシア海軍司令官のエフメーノフ提督がモイセーエフ提督に交代したと報じた。 モイセーエフ提督は以前、ロシア北方艦隊の司令官を務めていた。
 このニュースは、12月現在でロシアの黒海艦隊の約20%が2023年破壊されたとの報道の中で報じられた。
2024.03.10
  21:12
Kyiv Independent Russian media: St Petersburg airport suspends operations after drone attack <2404-031010>
 ロシア国営通信社RIA Novostiが、サンクトペテルブルクのプルコヴォ国際空港が3月10日に、近くでUAV攻撃を受けたとされた後に数時間にわたって運用を停止したと報じた。
 レニングラード州のドロズデンコ知事は、プルコヴォ空港の南にあるフォルノヴォソ村の近くでドローンが撃墜され、地上に死傷者は出ていないと報告した。
ウクライナ当局は、この攻撃とされるものについてコメントしていない。
 ウクライナと国境を接するロシア地域はたびたびUAV攻撃を受けいてるが、サンクトペテルブルクがUAV攻撃の目標になることはめったにない。 フォルノソボはロシアとウクライナの国境から800km以上離れている。
2024.03.10
  18:00
Kyiv Independent This Week in Ukraine S2E9 – How Ukraine downs Russian planes <2404-031006>
 Kyiv Independentのラパティナ主幹に、民主主義防衛財団のロシア問題副主任のハーディー氏が加わったThis Week in Ukraineは、毎週金曜日にYouTubeとオーディオプラットフォームで公開されている。
 This Week in Ukraineは、Kyiv IndependentのTikTok監督のラヴロワがホストを務める番組で、マーシャ(ラヴロワ)は毎週、編集局の同僚たちとウクライナの最も差し迫った問題について話し合っていて、シーズン2第9話では、ウクライナがわずか1ヶ月で12機以上のロシア軍機を撃墜したと報じられたことを論じている。
How Ukraine downs Russian planes (You Tube)】
2024.03.10
  13:35
Kyiv Post Russia strikes blow against Ukrainian air defense – but was it Patriot or S-300? <2404-031005>
 ロシアの軍事ブロガーWrong_SideがTelegram Channelに9日午後、ドネツク州のポクロフスクの西の道路を走行中のウクライナ軍防空部隊に対するIskander攻撃だと主張する動画を注釈付きで投稿した。
 ロシアのTelegram Channelに9日午後、ドネツク州でウクライナのS-300を破壊するミサイル攻撃を示すビデオが登場した。 同氏によると、この車列は3基のS-300PS発射装置、1基のレーダ、2両の護衛車両で構成されていた。
 このブロガーは2時間後、別のロシアの軍事ブロガーLostArmourを引用して、ビデオ映像をさらに分析し、攻撃が実際に2基のPatriot
AFU発射装置を破壊したと結論付けたと述べた投稿を更新した。
2024.03.10
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍連隊、アウジーウカ西方で最後の大攻勢か 1日で車両84両失う <2404-031004>
 
OSINTアナリストのパーペチュア氏が、1日に数十両の新たに大破したロシア軍の車両と、同様に破壊された少数のウクライナ軍の車両を確認した。 この数は、独立系OSINTサイトのOryxが開戦からの700日間で数えた両軍の車両損失数と一致している。 Oryxの集計ではロシア軍は14,000両ウクライナ軍は5,000両を失った
 パーペチュア氏は2月3日に、ロシア軍70両、ウクライナ軍33両と、1日としては最多となる103両の撃破または放棄された車両を確認したが、3月2日にパーペチュア氏が確認した車両は97両で、うち84両がロシア軍のものだった。 ロシア軍が1日に失う平均の4倍で、ウクライナ軍の損失1日平均の2倍だったという。
2024.03.10
 07:55

(17:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 9 2024 <2404-031003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月9日の戦況 =
 ウクライナ軍は3月8日~9日に、ロストフにUAV攻撃を行い、ロシアのA-50の改修と近代化を行うロシアの航空機工場を攻撃した可能性がある。
 ロシアの情報筋は、ロシア軍がウクライナ東部でPatriotを破壊したと主張するために、3月9日のロシアの攻撃の映像を広く流布したが、これらの主張はまだ確認されていない
 米政府高官がCNNに、ロシアは2022年にウクライナで「戦術的または戦場的」核兵器の使用を検討しており、同時期にロシアは西側諸国を狙った集中的な情報操作を行って、ロシアが西側諸国のウクライナ支援を阻止するためにウクライナに対して核兵器を使用する可能性があるとしていたと語った。
 アルメニア政府高官が、ロシアとアルメニアの関係悪化を受け、アルメニアはEUへの加盟を検討していると述べた。
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナと同盟国が和平案を策定し、トルコがウクライナでの戦争のための独自の交渉仲介を推進し続けている場合にのみ、ウクライナはロシアとの交渉に前向きであると述べた。
 ロシア軍は3月9日に戦線全域で陣地戦闘が続く中、クレミンナとアウディーイウカの近くで前進が確認された。
 OSINT研究者が衛星画像を分析し、ロシアが戦車戦略備蓄の25〜40%を屋外貯蔵施設から取り出したと報告していると評価したが、ISWはこの報告を独自に検証することはできない。
2024.03.09
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍最強の第47旅団、ロシア軍の進撃を食い止める <2404-030904>
 アウジーウカの廃墟から弾薬不足のウクライナ軍第110独立機械化旅団を3週間前に駆逐したロシア軍は勢いに乗って、第110旅団やアウジーウカの北方に配置されていた第47独立機械化旅団など、この方面のウクライナ軍部隊が西方のより防御しやすい場所に後退するなかロシア軍は数km前進した。 これはロシア軍が過去1年にウクライナで遂げた最大の前進だったが、ロシア軍がアウジーウカの西方でウクライナ側の新たな防衛線を突破し、防備の手薄な後方、さらには主要な人口集中地へと進撃する見込みは今月潰えた。 第47旅団をはじめとするウクライナ軍部隊が再び向きを変え、ロシア側に反撃し、いくつかの場所では逆襲さえしたからだ。
 もっとも、ウクライナ側も大きな損害を出し、
OSINTパーペチュア氏が確認したところでは、米国製装甲車両を装備している第47旅団は、M1 Abrams MBT 3両M2 Bradley IFV少なくとも4両、Assault Breacher戦闘工作車2両など、保有する装甲車両の10%近くを失った
 それでも、アウジーウカの北西8kmほどにある村ベルディチ方面で抵抗する第47旅団は、被った損害よりもはるかに多くの損害をロシア側に与えた。 ベルディチに向かう道路には、ロシア軍の戦車や歩兵戦闘車、BTR-80などのAPCの残骸が散乱している。 ロシア軍兵の遺体が大量に散らばっているのはいうまでもなく、その数は数百体にのぼるかもしれない。
 それ以上に重要なのは、第47旅団やその南で戦う近傍の旅団などウクライナ側が、ロシア軍第2諸兵科連合軍と第41諸兵科連合の進撃を食い止めたことで、アウジーウカを陥落させた後の2週間に勢いを駆って西進し、ステポベ、ラストチキネ、セベルネといった村や集落を制圧したロシア軍は、それはウクライナ側がこれらの村落を守る選択をせず、さらに西のベルディチやオルリウカ、トネニケといった村に向かうことにした結果だった。
2024.03.09
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 8 2024 <2404-030903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月8日の戦況 =
 一部のロシア軍は、アウディーイウカを占領するロシアが最後の数週間に戦術能力を向上させ、限定的な戦術的奇襲を利用した可能性があり、ロシア軍の一部部隊がウクライナでの作戦で戦術的に適応している可能性があることを示唆している。
 国際原子力機関(IAEA)理事会は、ロシアによるザポリージャ原発からの撤退を求める決議を承認し、ロシアのIAEAなどの国際機関を利用して原発占拠を正当化しようとする取り組みを弱体化させた。
 女性が従軍することを奨励するウクライナの取り組みは、ウクライナが戦争努力のためにより広範な動員基盤を利用することを可能にし続けている。
 ロシアの情報空間は、親露派のモルドバ自治区ガガウジアのグツル知事をめぐる最近の報道に力を入れており、モルドバの不安定化を狙ったプーチン政権の言説をより多く広めている。
 最近のロシア国営世論調査によると、プーチン政権はプーチン大統領を人気者として描き、3月の選挙をプーチン大統領の次の任期を正当化するために利用するために、プーチン大統領のあらかじめ決められた支持レベルを80%前後にすることを目指している。
 ロシア軍は3月8日に全戦線で陣地での攻防が続く中、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 BBCロシア放送とロシアの反体制系Mediazonaが8日、2022年2月の全面侵攻開始以降にウクライナで少なくとも46,678名のロシア兵が死亡し、過去2週間で少なくとも1,555名の死亡が確認されたとの共同報告を発表した。
 ヘルソン州ベルジャンスクで3月6日、ウクライナのパルチザンとみられる不特定の人物がロシア占領軍高官を暗殺した。
2024.03.08
 14:48
Kyiv Post Russian milbloggers irate at Kremlin ‘Lies’ about Dnipro bridgehead as Kyiv troops gain ground <2404-030817>
 ロシア国営メディアが2月に、ドニプロ河を挟むウクライナの粘り強い橋頭堡は排除されたと報じたが、橋頭堡はさらに大きくなったようである。
 ショイグ国防相が2月21日にプーチン大統領に、ロシア軍がヘルソン市近くのドニプロ河東岸でウクライナ海兵隊が占領している陣地を制圧したと報告している様子が全国TVで放映された後、ロシアの軍事ブロガーや愛国的なウェブサイトは数週間にわたって騒然となっていた。
 10月中旬に初めて確認されたクリンキー村周辺の橋頭堡は、独立系報道によればショイグ国防相の公式な主張とは裏腹に、西岸から小型ボートで補給されたウクライナの精鋭海兵隊の数百人の隊員が依然として布陣している。
【註】
 ドニプロ河<東岸には上流側から第大37海兵旅団の一部(主力は西岸)、第38海兵旅団主力、第36海兵旅団第501海兵大隊が上陸し、橋頭堡を確保している。
 第36海兵旅団の主力は西岸で第37海兵旅団主力より更に北方に位置している。
 この体制は2023年以来変わっていない。
ドニプロ河両岸の OB (Military Land) 2024.03.08)】
2024.03.08
 08:25

(18:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 7 2024 <2404-030813>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月7日の戦況 =
 リトアニアは、ロシアにはウクライナでの戦争の現在のテンポを維持し続ける能力があり、短期的には軍事力を徐々に拡大する能力を持っている可能性が高いと評価している。 またリトアニアは、ロシアが軍事的手段でウクライナを征服するという長期目標を放棄する可能性は低いと評価している。 リトアニアは、ロシアがウクライナで戦争を繰り広げながら、長期的にNATOとの対決の準備を進めていると評価した。
 スウェーデンは3月7日にNATOに正式に加盟し、32番目の加盟国となった。
 モルドバの自治区で親露派のガガウジアグツル知事は3月7日、ロシア大統領府のキリエンコ副長官と会談し、モルドバがグツル知事を刑事犯として間もなく法廷に持ち込むと述べた。
 中国の王外相が3月7日にロシアとウクライナの和平交渉を改めて呼びかけた。 ロシアは、西側諸国の譲歩を促すことを目的とした長年の情報操作を促進するために、このような呼びかけを引き続き利用する可能性が高い。
 ロシア軍はクピャンスクとドネツク市付近で前進が確認され、3月7日には全戦線で陣地での攻防を続けている。
2024.03.08
 07:46
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ大統領らを意図的に標的か、ロのミサイル着弾で=高官 <2404-030809>
 ウクライナのゾフクバ大統領外交顧問は、南部オデーサを訪問していたゼレンスキー大統領とギリシャのミツォタキス首相の近くにロシアのミサイルが着弾したことについて、両国の代表団を意図的に狙った可能性があるとの認識を示した。 関係者によると、着弾したのは両首脳から600~800m離れた場所だった。
 ゾフクバ顧問はCNN Liveの取材に対し「実際のところわれわれから500mも離れておらず、大統領や外国からの賓客の代表団に向けられたものであることを否定できない」と述べた。
 一方、ロシアはこの見方を否定し、メドベージェフ安全保障会議副議長は、代表団を目標にしたものではなかったと表明した。 ロシア国防省も6日の声明で、ウクライナ軍の
USV格納庫を攻撃したと説明し、「目標は達成された」としている。
2024.03.08
 07:27
Abema Times

(Yahoo)

ウクライナの陸軍司令官 「今年中に反転攻勢へ」 <2404-030808>
 ウクライナ陸軍司令官のパブリュク大将が現地メディアの取材で6日、「今年中にロシアへの反転攻勢を行うため」の準備をしていると語った。 パブリュク大将は反転攻勢を行うために一部の部隊を前線から撤退させるなど、体制を再構築していると明らかにした。  ゼレンスキー大統領は2月、ロシアが5月か夏に新たな攻撃準備をしているとの見通しを示す一方、ウクライナ側にも新たな反転攻勢の計画があることを示唆していた。
2024.03.07
 09:16
ABEMA Times

(Yahoo)

ロシア軍がウクライナで戦術変更 航空戦力を多用 <2404-030707>
 New York Times紙が5日、ウクライナ東部で前進を続ける最近のロシア軍の戦術について、これまで控えていた航空戦力を活用した戦術が航空作戦を強化する方向に変化しており、前線での『より積極的』な航空支援が部隊の前進に役立っていると報じた。
 ロシア軍は地上部隊の進むルートを確保するため、爆撃機を前線近くまで接近させ、ウクライナの陣地に強力な誘導爆弾などを投下する戦術を増やしている。 この航空機を使った戦術は、ウクライナ東部のアウディイフカの戦闘でも多用され、大きな効果があったという。
 しかし、この戦術では、航空機が前線に接近するため撃墜されるリスクが増大するが、ISWは「ロシア軍は航空機損失の増加を容認しているようだ」と述べている。
2024.03.07
 08:23
産経新聞

(Yahoo)

ロシア西部の燃料タンクで2日連続火災 「ウクライナ軍のドローン攻撃」と主張 <2404-030705>
 ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州のスタロボイト知事が6日、州内のミハイロフスキー精鉱工場の燃料・潤滑油貯蔵タンクが同日に2回にわたりウクライナ軍のUAV攻撃を受け、火災が発生したとSNSで発表した。 死傷者は出ていないとした。 所有企業によると、同工場はロシアと旧ソ連圏で最大の鉄鉱石精製工場の一つである。
 ウクライナメディアによると、同国国防省の消息筋は「露軍兵站の弱体化を狙った作戦だった」と攻撃を認めた。
 これに先立つ5日にも、クルスク州に隣接する露西部ベルゴロド州の非常事態当局が、州内の燃料貯蔵タンクで火災が発生したと発表し、露オンラインメディアMashは消息筋の話として、燃料貯蔵タンクがウクライナ軍のUAV攻撃を受けたと報じた。 負傷者はなかったという。
2024.03.06
 07:20

(17:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 6 2024 <2404-030704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月6日の戦況 =
 ウクライナ地上軍司令官のパブリュク中将が3月6日、ウクライナ軍が主導権を握り2024年に反攻すると述べた。
 ロシア軍は、ゼレンスキー大統領がギリシャのミツォタキス首相と会見したオデーサ市を攻撃するなど、3月5日から6日にかけて比較的大規模なUAVやミサイル攻撃を実施した。
 プーチン政権は、ウクライナに対する西側の支援を弱め、西側のウクライナ支援を阻止するため、核の威嚇などの情報操作を続けている。
 国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長とロシアのプーチン大統領が6日にソチで、ザポリージャ原発の安全保障核不拡散問題について議論した。
 プーチン大統領は3月6日、モルドバの親露派自治区ガガウジアのグツル知事と会談し、ガガウジアに対するロシアの支援を強調した。
 モルドバは3月6日、冷戦時代の欧州通常戦力 (CFE) 全廃条約を停止した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が3月6日、クルスク州の鉱山・加工工場をUAV攻撃したと報じられている。
 アルメニアは、ロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) への参加を縮小する以外に、ロシアとの二国間安全保障協力を縮小するための限定的な措置をとっているようである。
 ロシア軍のクピャンスク市とドネツク市付近、西部ザポリージャ州での前進が確認された。
2024.03.07
 00:32
共同通信

(Yahoo)

ゼレンスキー氏の近くに攻撃 ロシア軍ミサイル、5人死亡 <2404-030702>
 ゼレンスキー大統領がギリシャのミツォタキス首相と会談するため訪問していた南部オデッサ港周辺で6日、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、ウクライナメディアによると、5人が死亡した。 ゼレンスキー大統領は、攻撃による爆発を目撃したというが両首脳は無事だった。
 ギリシャメディアによると、ギリシャ訪問団がいた場所から200mの地点で爆発が起きた。 ミツォタキス首相はゼレンスキー大統領との記者会見で、オデッサ港で空襲警報と爆発音を聞いたと、「ここで本当の戦争が起きていると思い知らされた」と述べた。
2024.03.06
 18:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の虎の子兵器 HIMARS、ついにロシア軍に撃破される <2404-030616>
 ロシア軍は長らく攻めあぐねてきたウクライナ軍のHIMARSのうち1基をついに撃破した。 ロシア軍のUAVは前線から40kmほど離れたウクライナ東部ドネツク州ニカノリウカ村の樹林帯近くにHIMARSと、随伴する支援車両がとまっているのを見つけた。
 Iskander SRBMがHIMARS車両の近傍に着弾しこの車両が炎上したため、発射機に装填されていた227mmのM30またはM31ロケット弾が周囲の熱により誘爆したもようである。 攻撃でHIMARS部隊の隊員に死傷者が出たのかは不明である。
 ウクライナ軍でHIMARSを運用する唯一の部隊である第27ロケット砲兵旅団は通常、夜明け頃か夕暮れ時に行動し、射撃任務に就いていない間は車両を移動させ続けたり、地形など利用して隠したりしているのに、撃破されたHIMARSが白昼、目立つ場所に停車していた理由もわからない
2024.03.06
 11:13
AP News

(Yahoo)

黒海艦隊の大型哨戒艦を撃沈 ウクライナのハイテク無人艇 <2404-030610>
 ウクライナのハイテク
USVが3月5日、黒海でロシア海軍哨戒艦を撃沈したと発表した。 ウクライナ国防省情報総局によると、ウクライナで設計、建造、爆薬を搭載した特殊部隊のUSV Magura V5が5日夜にケルチ海峡付近で、黒海艦隊の大型哨戒艦Sergei KOTOVに体当たりして撃沈した。  CMを搭載している哨戒艦は少なくとも2回爆発した。
 ウクライナ当局によれば、ウクライナを攻撃するロシア軍ミサイルの20%は黒海から発射されているが、ロシア艦隊を撃退することで艦隊が黒海沿岸から遠ざかり、ウクライナが穀物輸出回廊を設置できるようになったという。
 ウクライナの主張に対して、ロシア当局からのコメントはない。
2024.03.06
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 5 2024 <2404-030607>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月5日の戦況 =
 ウクライナは3月4日~5日の夜に、ケルチ海峡沖で黒海艦隊のProject 22160大型哨戒艦Sergei Kotovを撃沈した。
 ロシアの軍事ブロガーはSergei Kotovの沈没に反応して、ロシア軍司令部の対応の欠如を非難し、ロシア軍機構の官僚的惰性に対するより広範な批判を展開した。
 ロシア軍は、ウクライナ軍がここ数週間で複数の戦闘爆撃機を撃墜したにもかかわらず、ウクライナで比較的大量の滑空爆弾攻撃を続けているようである。
 国際刑事裁判所 (ICC) が、ロシアの戦争犯罪に関与したとして、ロシアの上級司令官2名に逮捕状を発行したが、ICCがロシア軍司令官を起訴するのは初めてである。
 ロシア軍はウクライナの捕虜を、ウクライナと独自の捕虜交換を行っている可能性のあるロシアの準軍事組織などに売るための「闇市場」を運営していると報じられている。
 モルドバ情報治安局のムステアタ長官が3月5日、ロシアがモルドバを不安定化させ、EU加盟を阻止することを目的とした複数年にわたるハイブリッド作戦を開始したと述べた。
 ロシア軍はドネツク市近郊での前進が確認され、3月5日には全戦線で陣地での交戦が続いている。
 ロシアの法執行機関は、占領下のクリミアでクリミア・タタール人に対する取り締まりを強化している可能性が高い。
2024.03.06
 01:57
FNN Prime

(Yahoo)

ロシア黒海艦隊の哨戒艇撃破 ウクライナ軍発表 <2404-030601>
 ウクライナ国防省情報総局が5日、ロシアが実効支配するクリミア半島周辺で、黒海艦隊の哨戒艇Sergei KOTOV
USVで攻撃して損傷を与えたと発表し、動画を公開した。
 また、ロシアの軍事ブロガーはSNSで戦闘の様子を公開した。 哨戒艇には65人が乗っていたとみられ、ウクライナ当局によると7人が死亡し、6人が負傷した。
 黒海艦隊は、ウクライナにミサイル攻撃を仕掛けるほか、ロシア軍の物資や人員の運搬を担っている。
2024.03.05
 23:25
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine sinks Russian patrol vessel near Crimea; ICC issues arrest warrants for 2 Russian commanders <2404-030517a>
 ウクライナ軍情報局 (HUR) が3月5日、ロシアの黒海艦隊の哨戒艦Sergey Kotovが、HURが行った夜間の攻撃で被弾し破壊されたと発表した。
 Project 22160型哨戒艦のSergey Kotovはケルチ海峡付近にいたと報じられているが、国産のMagura V5
USVに攻撃され艦尾と左右に損傷を受けた。 ロシア艦への攻撃の報告は、占領下の半島で夜間に爆発があり、その間、ケルチ橋が閉鎖された後に実施された。
 ウクライナ軍の諜報機関はその後、予備データによると、ロシア人水兵7名が死亡し、6名が負傷し、乗組員52名が退避した可能性があると報告した。
<>2404-030517b>
 国際刑事裁判所 (
ICC) が3月5日、2022年から2023年にかけてウクライナの電力インフラを攻撃した容疑で、コビラシュ中将とソコロフ海軍大将のロシア軍司令官2名に逮捕状を発行したと発表した。
 「容疑者2人は、少なくとも2022年10月10日から少なくとも2023年3月9日までに、指揮下の部隊がウクライナの電力インフラに対して行ったミサイル攻撃の責任を負っていると信じるに足る合理的な根拠がある」と裁判所は述べた。
 ロシアは2022年10月10日、ウクライナに向けて84発のミサイルと24機のUAVを発射したが、これは冬季間にウクライナの重要インフラを標的とした長期にわたる壊滅的な攻撃の第1弾となった。
2024.03.05
 14:00
CNN

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナの新たな防衛線に攻勢 <2404-030510>
 ウクライナ軍が東部の要衝アウジーイウカから撤退した後、ロシア軍は迅速に前進して、ウクライナの新たな防御線に挑戦しており、ウクライナ政府の前線での戦術と勢いについて、懸念が強まりつつある。
 ウクライナ軍は2月17日にアウジーイウカからの撤退を発表し、陣地を同市の西に移した。 小さな集落3ヵ所がロシア軍に占領されたものの、ウクライナ政府はそうした集落について防衛する意図はなかったと主張している。
2024.03.05
 11:36
AP News

(Yahoo)

ロシア軍を阻止する東部戦線 国産砲弾生産量は前年比42倍 <2404-030508>
 ウクライナ東部ドネツク州の東部戦線では、2023年5月にロシア軍に占領されたかに見えたバフムートを中心に、戦線を維持するウクライナ軍が頑強に抵抗、ロシア軍の前進を食い止めている。
 第28独立機械化旅団は、2023年2月からバフムートの戦線に投入され、ロシア軍の前進を阻止しているが、巧みに偽装された塹壕の迫撃砲陣地も、ロシア軍の圧力を感じ始めているという。
 迫撃砲部隊の指揮官によると、常に戦術を替えるロシア軍に対して、迫撃砲部隊は一年以上同じ場所を保持しているという。 同旅団は国産の120mm迫撃砲弾を使用しているため、供給が遅れている西側の武器弾薬の影響はうけていない
 ウクライナ当局の発表によると、2023年の60mmをはじめ82mm、さらに120mm迫撃砲弾の国内生産量は、前年比42倍に増加している。 ウクライナ軍に足りないのは航空支援だという。
2024.03.05
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 4 2024 <2404-030505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月4日の戦況 =
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、ウクライナ領土の奥深くにまで拡大するロシアの広範な領土目標を示した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が3月4日、サマーラ州チャパエフスク近郊のチャパエフカ川に架かるロシアの鉄道橋で、正体不明の人物が爆発物を爆発させ、深刻な損傷を与えたと報告した。
 ロシア当局は、西側諸国のウクライナへの軍事援助を阻止するために、ウクライナへのTAURUSミサイルの供与について議論しているドイツ軍将校のリークされた録音を利用している。
 ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進したのが確認され、全前線で陣地での攻防を続けている。
 ロシアのメディアは3月4日、ロシア軍がStorm-Z囚人部隊をStorm-V囚人部隊に置き換えたが、これは囚人を囚人専用の部隊に送り込むのではなく、ロシア正規軍に配置する仕組みである。
2024.03.05
 00:09
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア南部で鉄道橋爆破、一部運休 ウクライナ「爆発を確認」 <2404-030501>
 ロシア南部サマラ州の国営鉄道会社が4日、鉄道橋で爆発が発生し、一部の区間で列車の運行が休止していると明らかにした。 サマラは首都モスクワの南東850kmの地点にある重工業の中心地で、爆発は4日未明にサマラ近郊のチャパエフカ川に架かる鉄道橋で発生した。
Camapa の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍情報部は、爆発が起きた路線は付近の工場で製造された弾薬を含む軍事物資の輸送に利用されていると主張し、声明で爆発の発生を確認したが、責任は認めなかった。  ウクライナ軍情報部は、同橋は当面利用できなくなると見方を示している。
 Reutersはウクライナ側の主張を独自に確認できていない。
2024.03.04 Stars & Stripes Explosion at rail bridge deep inside Russia shows Ukraine’s reach <2404-030415>
 ウクライナの軍事情報機関であるGURが3月4日、ウクライナ国境から約650哩離れたロシアのサマーラ州の鉄道橋で06:00頃に爆発が発生したと発表しました。
 前進するロシア軍に苦戦するウクライナ軍が、敵陣の奥深くにあるインフラを攻撃目標とした最新の作戦が成功したとみられる弾薬輸送に使われたロシアの鉄道橋の爆発について、ウクライナの工作員が関与していることをほのめかした。
2024.03.04
 19:05
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ、黒海「浄化作戦」加速 露軍艦艇相次ぎ撃沈 攻撃力と兵站弱体化狙う ウクライナ侵略2年 <2404-030408>
 ウクライナが黒海の「浄化作戦」を加速させている。 ウクライナ軍は2月に
USV攻撃で露軍艦艇2隻を撃沈したと発表したが、過去2年間で露黒海艦隊の艦艇の1/3を無力化したとも報告した。 ウクライナの狙いは、露軍のミサイル攻撃能力を低下させるとともに、露軍の兵站を弱体化させて劣勢にある地上戦での戦況の改善につなげることだとみられている。
 ウクライナ軍は2月1日と14日、露ミサイル艇と大型揚陸艦をそれぞれ1隻ずつ撃沈したと報告し、USVが両艦艇に体当たりして爆発する様子を撮影した動画も公開した。
 攻撃に使われたUSVは侵攻後にウクライナが開発したMagura V5で、Magura V5はこれまでも揚陸艦や哨戒艦など複数の露軍艦艇を撃沈しており、2023年8月には大型揚陸艦も損傷させたとされる。
 ボート型の艇体に爆薬を積んだMagura V5は製造費が1隻$27,000程度と有人艦に比べて安価な上、小型高速で捕捉されにくいという。
2024.03.04
 13:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアは戦闘機も捨て駒に? ウクライナ軍、1日1機ペースで撃墜続ける <2404-030405>
 ウクライナ空軍が2日、ロシア空軍のSu-34を新たに2機撃墜したと発表した。 ウクライナ側が過去2週間に撃墜したと報告したロシア軍機は、これでSu-34 12機Su-35 2機A-50
AEW&C機1機計15機に達した。
 ウクライナ軍による連続撃墜は、ウクライナ側の防空部隊の勇敢さと技能、そしてソ連時代の古いレーダやミサイルと西側の最新レーダやミサイルを組み合わせた独自の統合防空システムの有効性を示すものである一方で、その裏には、できるだけ早い間にできるだけ大きな損害をウクライナ側に与えようとロシア側が躍起になっているという事情もある。 ウクライナ側がこれほど多くのロシア軍機を撃ち落としているのは、ロシア側が軍用機の爆撃出撃をかつてないほど増やしていることが一因である。
 ウクライナの軍事専門家コバレンコ氏によると、ロシア空軍は2月29日にウクライナ前線でSu-34やSu-35、Su-25を150回あまり出撃させたが、これ以前にロシア軍機による爆撃が最も激しかったのは全面侵攻直後のキーウ方面への進撃時で、ロシア軍機によるこの日の1日の延べ任務回数は当時をさらに10回ほど上回り過去最多になったようである。
2024.03.04
 07:15

(17:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 3 2024 <2404-030402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月3日の戦況 =
 中国とトルコがウクライナでの和解に向けた独自の交渉の場を追求し続けているのを、ロシアはウクライナに対する国際的支援の継続を阻止することを目的とした独自の情報操作を促進するために利用している。
 最近のロシアの航空損失が比較的多いためウクライナ東部におけるロシアの航空作戦は大幅に減少しているようだが、この活動の減少がいつまで続くかは不明である。
 西側諸国の安全保障支援の遅れているため、ウクライナのエネルギーインフラはロシアの攻撃に対してより脆弱になる可能性が高い。
 アウディーイウカ周辺で活動するロシア軍は、訓練を受けた要員と訓練を受けていない要員で攻撃的な地上作戦を行うことに適応しているようである。
 ドイツ当局は、ロシアが西側諸国、特にドイツがウクライナに追加の軍事援助を送るのを阻止することを目的とした情報操作を行っていることを確認した。
 ロシア反テロ委員会 (NAK) は3月3日、ロシア連邦保安庁 (FSB) がイングーシ共和国のカラブラクで局地的な対テロ作戦を実施したと発表した。
 3月3日、戦域の至る所で陣地戦闘が続いた。
2024.03.03
 17:34
Kyiv Post Russian momentum stalling somewhat west of Avdiivka <2404-030309>
 ロシア軍はアウディーイウカを越えてさらに西進する試みを続け、3月3日にベルディチオルリフカトネンケを攻撃したが、タヴリア正面部隊の報道官はウクライナのTVビで成功は限定的だったと語った。
Berdychiの位置Orlivkaの位置Tonenkeの位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍は2月17日に補給路が深刻な打撃を受け弾薬を使い果たしたため、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は、アウディーイウカからの撤退を命じた。 確認はできないが、ある著名な軍事ブロガーは、この間のロシア軍の損失を16,000名としている。
2024.03.03
 16:24
Kyiv Independent UK Defense Ministry: Average number of daily Russian losses reaches new high in February <2404-030308>
 英国防省が3月3日の報告で、2月のロシア軍の推定死傷者数1日あたり約983名と、全面侵攻開始以来最高を記録した。 同省によると、死傷者数の増加はほぼ確実にロシアの大規模消耗戦を反映しており、「人命の面では犠牲を払ったが、その結果、前線におけるウクライナの陣地への圧力が高まった」  英国防省が発表したロシア軍の1日平均損失の推移によると、全面侵攻開始以来、死傷者数は増加の一途をたどっていて、2022年の1日平均損失件数が最も多かったのは、11月の559件であったが、この数字は2023年に着実に増加し、1日の平均損失額が最も多かったのは12月の967件であった  英国防省は、全面侵攻開始以来、355,000名以上のロシア軍兵士が死傷したと推定している。 ロシア政府は軍人の損失に関するデータを一切公表していない。見積もりはソースによって異なり、ウクライナ軍参謀本部が3月3日に発表した発表では、ロシア軍の死傷者数を416,800名と見ている。
2024.03.03
 08:05

(18:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 2 2024 <2404-030306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月2日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ東部、おそらくアウディーイウカとドネツクの市境沿いで戦果を追求するため、航空機の損失が増大するリスクを冒すことをいとわないようである。
 北朝鮮製兵器のロシアへの海上輸送は、2月中旬に一時停止されたようである。
 ラブロフ露外相が、トルコのエルドアン大統領が最近提案したロシアとウクライナのための交渉を主催するという提案を拒否した。
 ラブロフ露外相が、モルドバを不安定化し、モルドバのEU加盟を阻止することを狙ったアンタルヤ外交フォーラムを利用するロシアのハイブリッド作戦の準備をしている可能性が高い。
 ロシア政府高官はる、ロシア主導の集団安全保障条約機構であるCSTOへのアルメニアの参加が減ったことを認めており、これまでCSTOから距離を置こうとすアルメニアの努力を無視しようとしていたロシアの対応に明かな変化が見られた。
 プーチン政権は、3月1日に行われたロシアの野党指導者ナワリヌイ氏の葬儀をロシア国民が見守る中、モスクワでの反戦感情の表明をほぼ許可したようである。
 ロシア軍は3月2日、クレミンナ、アウディーイウカ、クリンキー付近での前進が確認された。
2024.03.02
 13:52
Kyiv Independent UK Defense Ministry: Russia likely grounds its A-50 aircraft fleet <2404-030207>
 英国防省が3月2日の報告書で、ロシアは2機目のA-50
AEW&C機が撃墜された後、ウクライナでの作戦を支援するためにA-50の飛行を停止した可能性が高いと述べた。 ウクライナ空軍報道官は2月27日、ウクライナ軍は2月23日以降、数日間A-50を探知していないと述べた。
 A-50は、防空システム、誘導ミサイルの探知、ロシアの戦闘機の目標の調整など、ウクライナでの戦争で重要な情報を提供していた。
2024.03.02
 13:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、東部の2集落を解放と発表 映像公開 <2404-030206>
 ウクライナ陸軍第3独立強襲旅団が29日、東部ドネツク州クラスノホリフカの町に前進し、そこにいた数十名のロシア軍部隊を一掃したと発表し、映像を公開した。
 この発表は、最近ロシア側に陥落した東部アブデーフカの西に位置する集落オルリウカから、ロシア軍を追い出したとする発表に続くものだが、ゼレンスキー大統領は、西側からの援助が滞っているため、ロシア軍の攻撃を撃退するのに必要な装備や弾薬が不足していると述べている。
 Reutersは、この映像の撮影場所を独自に確認することができたが、撮影日時については確認できなかった。
2024.03.02
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 1 2024 <2404-030203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月1日の戦況 =
 2022年4月にイスタンブールで行われたロシアとウクライナの和平交渉の詳細が報じられていることから、ロシアはウクライナが今後ロシアの攻撃から自国を守ることができなくなるという解決を一貫して想定してきたことが示されており、ロシアはウクライナの「非軍事化」を求める声の下でその目標を追求し続けている。
 報じられている条約草案の詳細は、ロシアが西側諸国にウクライナの主権について譲歩するよう促す意図があったことを示唆している。
 ロシア政府高官が3月1日にモルドバ自治区親露派指導者のガガウジアと会談し、モルドバによる弾圧と受け止めているガガウジアに対するロシアの支援を強調した。
 ロシア軍は3月1日に、アウディーイウカ市とドネツク市付近で前進が確認された。
2024.03.01
 13:42
Kyiv Post FT reports western forces in Ukraine, HUR says ‘foreigners here, but only voluntarily’ <2404-030114>
 マクロン仏大統領が「ウクライナへの派兵を排除できない」と発言したことを受け、Finacial Times (FT) 紙は欧州の国防高官の発言を引用して、西側諸国の特殊部隊がすでにウクライナに駐留していると報じたが、欧州の国防当局者はFT紙に西側諸国の特殊部隊が現在ウクライナに駐留していると述べ、誰もが知っていることを示唆した。 ウクライナ国防省傘下情報総局 (HUR) はこの問題に触れることを回避している。
 「ウクライナに西側の特殊部隊がいることは誰もが知っているが、彼らはそれを公式に認めていないだけだ」と匿名の情報筋はFTに語った。
 HURの報道官はKyiv Post紙の取材に対し、西側諸国がウクライナに特殊部隊を派遣しているという主張を肯定も否定もしなかったが、他国の市民がウクライナで戦うのは、自発的に、そして彼らの同意によってのみであると述べるにとどまった。
2024.03.01
 12:32
Ukrinform ウクライナ情報当局、ロシアによる特殊作戦「マイダン3」を警戒 <2404-030113>
 ウクライナ国防省情報総局のユソウ氏は、ロシアがウクライナに対して今年の3~5月に実現を目指すとする特殊作戦Maidan 3には、クレムリンがセルゲイ・キリエンコ露大統領府第一副長官やウラジスラフ・スルコフ元大統領補佐官などを関与させること決めていると発言した。 ユソウ氏は、ウクライナへの特殊破壊作戦、コードネームMaidan 3に関与させる人物のリストには、キリエンコ露大統領府第一副長官、スルコフ元大統領補佐官の他、ウクライナで国家反逆罪を犯してロシアへ逃亡した人物や、現在ウクライナ国内にいる人物も含まれていると発言した。
2024.03.01
 08:39
Kyiv Post Kyiv confirms drone attack on Russia's Belgorod damaged Pantsyr-S1 missile system <2404-030108>
 ウクライナのUAV 4機がロシアのベルゴロドを攻撃し爆発を起こし、ロシアの自走式SAMと砲のシステムPantsir-S1に損害を与えたと報じられている。
Belgorod の位置 (Google Map)】
 ウクライナ情報総局 (HUR) 筋がKyiv Post紙に語ったところでは、HURが運用しているとみられるUCAVがロシアのベルゴロド州で攻撃を行い、Pantsir-S1に損害を与えた。
 Astra(註:ロシアの独立系メディア)のTelegram Channelによると、攻撃は2月29日にグレイヴォロンスキー地区のゴロヴキーノ村の近くで発生した。
Golovchino の位置 (Google Map)】
 伝えられるところによると、4機のUAVがこの地域を攻撃目標として爆発を起こし、ロシアのPantsir-S1システムに損害を与えた。 さらに、Astraによると、この攻撃でロシア兵2人が負傷した可能性が高いという。
 1994年に開発されたPantsyr-S1は、その開始以来大幅な近代化を経た地上の対空システムである。
2024.03.01
 04:45
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、東部要衝で6キロ前進 英国防省分析 <52404-0301025>
 英国防省が2月29日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝アブデーフカの西方で攻勢を強めているとの分析を発表した。 ロシア軍はアブデーフカを制圧した17日以降、中心部から約6km前進し、複数の集落を掌握したとみられるとした。  ウクライナ軍のシルスキー総司令官は29日、東部の前線を訪問したと明らかにした。 アブデーフカ周辺ではロシア軍が防衛線を突破するため攻勢を仕掛け、ウクライナ側は困難な状況に置かれているとの認識を示した。
2024.02.29
 22:30
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine downs 3 Russian Su-34 jets in 1 day <2403-022919>
 ウクライナ軍が2月29日にSu-34 3機を撃墜した。 空軍報道官によると最初の1機は01:00に、残りの2機は09:00頃にアウディーイウカとマリンカで撃墜された。  ロシア軍は2月だけでSu-34を12機失った。 1月にはA-50
AEW&C機1機を失っている。
2024.02.29
 14:37
Kyiv Post Reported Killed by Ambush on Small Boat Landing in Crimea <2403-022912>
 クリミア半島を占領しているロシア軍海岸防衛隊が29日、ウクライナで最も高度に訓練され熟練したウクライナ軍第73海軍特殊作戦センターの特殊作戦部隊を待ち伏せし、20名を殺害して勝利を収めた。 早朝の交戦は、クリミア半島の南東海岸にある狭い砂嘴であるテンデロフスキー島の近くで行われた。
 ロシアの情報筋によると、秘密の海上攻撃を専門とするウクライナ軍第73連隊の兵士を乗せた5隻の小型ボートが、砂浜に近づき上陸を試みたが、ロシア軍部隊は「短い戦闘」の後、上陸用舟艇3隻を撃沈し、少なくとも20名のウクライナの特殊部隊員を殺害したと述べている。
 ロシア軍事ブロガーのドブロホドは、ロシアバルチック艦隊の特殊作戦歩兵が待ち伏せ攻撃を行い、UAV攻撃で2人が負傷したと述べた。 他の親露派の軍事ブロガーは、ウクライナのボート1隻が脱出し、ボート1隻と捕虜1人が捕らえられたと主張した。
2024.02.29
 12:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、ドニプロ川左岸でじわじわと前進 国旗の掲揚合戦も <2403-022909>
 ウクライナ軍の東部の防御拠点だったドネツク州アウジーウカ市を2週間前に攻略したロシア軍は、市の西方にある複数の集落へと前進を続けている。
 その一方で、ある方面ではウクライナ軍が、ほんの少しずつではあるものの前進を続けている。
 半年前、ウクライナ海兵隊の部隊は南部ヘルソン州で広大なドニプロ河をボートで渡河し、東岸のクリンキ村に橋頭堡を築いた。 第35独立海兵旅団を中心とする部隊は現在、クリンキ周辺以外はロシア側の支配下にある左岸でなおこの村を保持しているばかりか、西に1.5kmほど離れたコザチラヘリ村へ向けて徐々に前進している。
 戦闘は通りや建物単位で繰り広げられている。 ある区画をどちら側が支配できるかは、その上空に飛ばせるUAVの数で決まることが多い。 ウクライナ側がクリンキ一帯で、ロシア側のUAV操縦士を殺害した直後にとくに大きな前進を遂げているのは、理由のないことではない。
2024.02.29
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 29 2024 <2403-022905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月29日の戦況 =
 ウクライナは、西側諸国の安全保障支援の遅延が続いた場合、2024年夏にロシアの領土が大幅に拡大する可能性を懸念していると報じられている。
 プーチン大統領が2月29日の連邦議会での演説で、次期大統領としての任期はウクライナにおけるロシアの軍事的成功によって決まるが、社会的経済的福祉の停滞や減少を犠牲にするものではないと、ロシア国民を納得させようとした。
 プーチン大統領は連邦議会での演説で、交渉や核による威嚇について聞き飽きた言い回しで、情報操作を推し進めるためにこの演説に西側の注意を引く可能性が高い。
 プーチン大統領は、2月28日、親露派のモルドバ分離独立地域である沿ドニエストルの代議員会議からの要請に応じなかったが、この無回答はロシアに、後日いくつかの可能行動方針 (COA) を与えている。
 ウクライナ軍は2月28日と29日にウクライナ東部でさらにSu-34 3機を撃墜した。
 アルメニアのパシニャン首相が、ロシアがアルメニアのCSTO不参加を認めることを拒否したため、ロシア主導のCSTOはアルメニアの安全保障に対する脅威であると述べた。
 ロシア軍は2月29日、陣地での戦闘が続くなか、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 ロシア国営防衛企業集団のRostec社のチェメゾフ社長が2月29日、ロシア軍がより多くのA-50を必要としているため、RostecはA-50 AEW&C機を計画外で生産すると述べた。
2024.02.28
 21:09
Ktiv Independent Third Assault Brigade says it knocked out Russian forces storming Krasnohorivka <2403-022820>
 ウクライナ軍第3突撃旅団が2月28日、クラスノホリフカ市を襲撃するロシア軍を撃退したと述べている。 ウクライナ第3突撃旅団の副旅団長は、2月17日のアウディーイウカからのウクライナ軍の撤退とその後の3つの村へのロシア兵の撤退に対する反撃と呼んだ。
Krasnohorivka の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍によると、ロシア軍は27日にクラスノホリフカの南東部を攻撃し、町に入っていた。
 第3突撃旅団の第1突撃大隊と第2突撃大隊は、ロシア軍を町から一掃し、足場を固めるのを阻止する戦闘を行った。
2024.02.28
 

19:15 (09:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 28 2024 <2403-022811>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月28日の戦況 =
 モルドバの親露派分離地域である沿ドニエストルは、2月28日に第7回沿ドニエストル代議員会議を開催し、モルドバに対する幅広い行動をロシアが拡大させ即時かつ長期的に追求できる行動を正当化する根拠を提供することを目的とした一連の決定を採択した。
 プーチン大統領は、2月29日のロシア連邦議会での演説沿ドニエストルの要求に応じる可能性があるが、クレムリンは沿ドニエストル代議員が求めている拡支援の内容をまだ示していない。
 ロシアは、沿ドニエストル代議員会議の決議を利用して、一連の可能な行動を正当化することができる。
 ウクライナ軍は、占領下のドネツク州にあるロシア軍の集結地に対して別の攻撃を行ったと報じられ、ロシアの軍事ブロガーの間で再び怒りを呼び起こし、ウクライナによるHIMARSの使用に関する懸念が再浮上した。
 ロシアは、2024年3月の大統領選挙を前に、ロシアの情報空間の支配を強化するため「外国の代理人」(註:スパイと同義語)と見なす活動家の取り締まりを続けている。
 2008年から2014年にかけて流出したロシア軍の機密文書に基づいているとされるFinancial Timesの調査は、ロシアが主張する戦術核兵器の使用基準を概説している。
 トルコと中国は、ウクライナでの和解に向けて、独自の交渉の場を追求しているようで、ロシアは交渉と戦争に関する長年の言説をさらに推し進めるために、これを利用する可能性が高い。
 ロシア軍はスバトベ、アウディーイウカ、ドネツク市付近での前進が確認された。
2024.02.27
 21:01
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine withdraws from 2 more villages near Avdiivka, downs 2 Russian warplanes in single day <2403-022722>
 ウクライナのタヴリア群報道官が2月27日に国営TVで、ウクライナ軍が2月27日にアウディーイウカ近郊のステポヴェ村とセヴェルネ村から撤退したと述べた。
 この2個村は、2月26日にロシア軍に占領されたラストチキンの北に位置しています。 本格的な侵攻が始まる前は合わせて約100人が住んでいた。
2024.02.27
 15:50
Kyiv Independent Air Force: Ukraine downs 2nd Russian Su-34 aircraft in single day <2403-022714>
 ウクライナ軍は2月27日14:00にこの日2機目のSu-34を撃墜した。 1機目の撃墜は同日早くに報告されていた。
 ロシア軍は2月21日にSu-34 1機19日にSu-35S 1機18日にSu-34 1機を、更に17日にはSu-34 2機とSu-35を撃墜しており、ロシアは2022年2月24日の侵攻開始以来340機を失ったことになる。
2024.02.27
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 27 2024 <2403-022708>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月27日の戦況 =
 スウェーデンは、2月26日にハンガリーがスウェーデンの加盟申請を正式に承認したことを受け、NATOに加盟する。
 プーチン大統領は2月26日、モスクワ軍管区(MMD) とレニングラード軍管区 (LMD) を正式に再建する2つの法令に署名し、ロシア軍の大規模な再編と改革の取り組みを成文化した。
 MMDとLMDの再編は、短中期的にはウクライナにおけるロシアの作戦に対する支配を強化し、長期的にはNATOに対する将来の大規模な通常戦争に備えるという並行した目的を支援するものである。
 ゼレンスキー大統領は2月25日にロシアが2024年5月下旬から夏にかけて開始する新たな攻勢を準備していると述べたが、これはロシア軍が戦域全体の主導権を取り戻し、主導権を握っている限り、いつでもどこでも攻撃作戦を遂行できるというISWの評価と一致している。
 ロシア軍参謀総長のゲラシモフ上級大将は、ロシアがドネツク州アウディーイウカを占領した後、ロシア軍との戦闘を続けているウクライナ侵攻第58諸兵科連合軍 (CAA) の指揮所を訪問したと報じられている。
 EU首脳15人を含む20ヵ国以上の首脳が2月26日にパリで会合し、ウクライナへの弾薬供給増額について議論した。
 ドイツは2月26日、ウクライナへの新たな軍事支援パッケージを発表した。
 モルドバの親露派分離地域である沿ドニエストルの消息筋がロシアの独立系メディアVerstkaに対し、沿ドニエストルは2月28日にティラスポリで開かれる代議員会議でロシアへの編入を要請する予定はないと語ったと報じられている。
 ロシア軍は接触線全体で陣地での交戦を続けており、クレミンナ、バフムート、アウディーイウカ付近で前進が確認された。
 ロシアは2023年1月から9月の間に、兵器技術を含む制裁対象の抵触しそうな欧州製品€450M ($488M) 相当を輸入したと報じられている。
2024.02.27
 07:43
Reuters 通信

(Yahoo)

ロ軍、ウクライナで米製戦車を初めて破壊=ロシア設置当局 <2403-022705>
 ロシアがウクライナ占拠地域に設置した傀儡政権が26日、ロシア軍がAbrams MBTが炎上している様子とされる動画をSNSに公開し、初めてAbramsを破壊したと発表した。
 国営ロシア通信 (RIA) によると、ロシア大統領府のペスコフ報道官が「わが軍の兵士らは当初から、これらの戦車が他の戦車と同様に破壊されると言っていた」と述べた。
 Reutersは現時点でこれを検証できていない。
2024.02.26
 06:40

(16:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 25 2024 <2403-022604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月25日の戦況 =
 2月25日に投稿されたUAVによる映像には、ロシア軍がバフムート近郊で明らかな戦争犯罪を犯している様子が映っている。
 ロシアの情報社会は、最近のA-50 AEW&C機の損失に敏感に反応し、これらの航空機の配備と防御の問題が大きな懸念事項であることを示唆している。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のブダノフ中将が、ロシアは2月25日現在イランから長距離ミサイルを受け取っていないと述べた。
 ロシア軍は2月25日に全線で陣地での戦闘を続いているが、バフムートとクリンキー付近での前進したことが確認された。
 ウクライナ人権オンブズマンのルビネツ氏が2月25日、ロシアが28,000人以上のウクライナ国民をロシアの刑務所に収監していると述べた。
2024.02.26
 05:53
讀賣新聞

(Yahoo)

ゼレンスキー氏、ロシア軍の攻勢「5月にも」…ウクライナ軍死者は3.1万人と公表 <2403-022602>
 Reuter通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領が25日にキーウで記者会見を開き、ロシア軍の攻勢が「夏の早い時期か、5月にも行われる」との見通しを示した。
 ゼレンスキー大統領は、露軍との戦闘で31,000名のウクライナ兵が死亡したことを明らかにした。
2024.02.26
 03:46
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ軍の戦死者は3万1000人、ゼレンスキー大統領が明かす <2403-022601>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が25日、2年前に始まったロシアによる軍事侵攻でこれまでにウクライナ軍の戦死者は31,000人に上ると明らかにした。
 $60Bのウクライナ戦争支援を含む米国の緊急予算案は1ヵ月以内に成立が必要だとも強調した。
2024.02.25
 20:56
Kyiv Independent Zelensky: Russia preparing offensive for early summer <2403-022507>
 ゼレンスキー大統領が2月25日にキーウで開かれ、ウクライナの高官が集まりウクライナの将来について話し合ったYear 2024フォーラムで、ロシアは春か夏の初めにウクライナで攻撃を開始する準備をしていると述べた。
2024.02.25
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 24 2024 <2403-022504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月24日の戦況 =
 ロシアの反体制派メディアが、2022年2月に全面侵攻が始まって以来、ウクライナで75,000人以上のロシア兵が死亡したと推定している。
 ウクライナの特殊部隊が2月23日から24日にかけて、ロシア最大の冶金工場にUAV攻撃を実施した。
 ウクライナの報道によると、2月23日にA-50 AEW&C機が撃墜されたことで、戦域内の他の場所でのロシア軍の航空作戦を一時的に停止した。
 ロシア軍はバフムートとアウディーイウカ付近、西部ザポリージャ州で前進が確認された。
 インドがロシアに対し、ウクライナでロシアのために戦っているインド国民の早期除隊を求めている。
2024.02.24
 22:14
Ukrainska Pravda Russians occupy Lastochkyne near Avdiivka <2403-022413>
 ロシア軍はアウディーイウカの西にあるラストチキン村を占領した。
Lastochkyne の位置 (Google Map)】
 DeepStateによると、ロシア軍はラストカインを占領し、シーヴェルネオルリフカに圧力をかけ続けている。
Siverne の位置Orlivka の位置 (Google Map)】
 DeepStateのブニアトフは自身のTelegram Channelで、ウクライナの部隊は兵站経路が封鎖されるのを避け、部隊を撤退させるためにラストチキンから撤退しなければならなかったと報告した。
2024.02.24
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 23 2024 <2403-022404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月23日の戦況 =
 ウクライナ軍が2月23日夜にロシア軍のA-50 AEW&C機を撃墜したと報告した。  ゼレンスキー大統領がウクライナ軍が将来の反攻作戦を計画していると述べたが、西側諸国の支援の遅れはこれらの作戦に不確実性と制約をもたらし続ける可能性が高い。
 ウクライナを拠点とするOSINT組織Frontelligence Insightが2月22日、ロシア軍がロシアとウクライナの国境付近や占領下のウクライナにミサイルや弾薬を保管し、ロシアの兵站線を短縮・強化していると報じた。
 ウクライナ当局は、モルドバの親露派分離地域である沿ドニエストルの当局が2月28日にロシア併合の是非を問う住民投票を呼びかけたとの報道に対し、ロシアが沿ドニエストルからウクライナを地上攻撃する可能性は低いと述べた。
 ウクライナ軍がクレミンナ近郊で前進したのが確認され、ロシア軍はクレミンナ、バフムート、ドネツク市近郊で前進が確認された。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のスキビツキー副総司令官が2月23日、ロシアがミサイル増産を続けているが、国際的な制裁がロシアのミサイルの品質を低下させていると述べた。
2024.02.24
 03:13
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、アブデーフカ制圧受け西進 西側供与の兵器破壊=国防省 <2403-022401>
 ロシア国防省が23日、ロシア軍はアブデーフカを制圧した後に西方に向けさらに前進していると明らかにした。
 露国防省によると、ロシア軍はこの1週間でStorm ShadowやPatriotなど西側諸国がウクライナに供与した多くの兵器を破壊したとしている。
 Reutersは戦況を独自に確認できていない。
2024.02.23
 22:25
Ukrainska Pravda Russian A-50 was downed with S-200 anti-aircraft system <2403-022311>
 ウクライナ国防情報局 (DIU) によると、国防軍がソ連製のS-200(註:SA-5)SAMでロシアのA-50
AEW&C機を撃墜した。
2024.02.23
 21:01
Ukrainska Pravda Ukraine's Defence Intelligence posts final flight path of downed Russian A-50 – map <2403-022309>
 ウクライナ国防情報局 (DIU) が、ウクライナ空軍が2月23日に撃墜したロシアのA-50
AEW&C機の最後の飛行経路を公開した。
 墜落したA-50U航空機の速度と高度の急激な低下が、エイスクの町の近くで観察されたと報じられている。
2024.02.23
 20:26
Kyiv Independent Air Force: Ukraine shoots down another Russian A-50 aircraft over Azov Sea <2403-022307>
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が、空軍が2月23日夜にアゾフ海上空でロシアのA-50
AEW&C機を撃墜したと発表した。 オレシュチュク大将は20:00頃にTelegramに投稿し、「結果を保証してくれたすべての人々」に感謝の意を表した。 ウクライナの軍事情報機関も、空軍との共同作戦の結果、撃墜したことを確認した。
 ウクライナ国防省情報総局 (HUR) は後に、航空機はカネフスコイ地区の北50kmでロシア軍の飛行場があるエイスク市の近くで撃墜されたと述べた。
Yeysk市の位置 (Google Map)】
 ロシア国営RIA Novosti通信社は数分後に、「クラスノダール地方のカネフスコイ地区で正体不明の航空機が墜落した」と報じ、その後2機の航空機がこの地域に墜落し、墜落現場で大規模な火災が発生したと報じた。 21:00の3回目の更新では、実際には墜落に巻き込まれた航空機は1機だけだったとした。
 カネフスコイ地区はアゾフ海の海岸に位置し、ウクライナの前線から200km離れている。
 ウクライナ空軍はこれに先立ち、1月14日にもアゾフ海上空でロシアのA-50を撃墜していた。
2024.02.22
 15:30
Reuters 通信

(Yahoo)

焦点:消耗するウクライナ軍、兵力も弾薬も不足 ロシア軍の優位鮮明に <2403-022212>
 対ロシア戦争が3年目に突入する中、ウクライナ軍の第59歩兵旅団は、戦うための兵力と弾薬が尽きつつあり、厳しい現実に直面している。
 ある小隊長によると、旅団の兵員数は、死亡や負傷、老齢や病気による除隊が相次ぎ、残存している将兵は60~70%と推定される。
 ロシア軍の攻撃で多くの死傷者が出ている上、東部戦線は季節外れの気温上昇で凍土がぬかるみと化して兵士の健康を蝕み、事態は一段と悪化している。
2024.02.22
 10:50
CNN

(Yahoo)

ウクライナ軍、1週間でロシア軍戦闘機7機撃墜 ゼレンスキー氏が主張 <2403-022208>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が21日夜の演説で、同国軍が過去7日間でロシア軍戦闘機7機を撃墜したと明らかにした。
 ロシアはこの事案について、公にコメントを出していない。
 ウクライナ軍参謀本部が同日報告したところによると、2022年2月のウクライナへの全面侵攻以降、ロシア軍が失った航空機は338機だという。
 CNNはこれらの数字を独自に検証できていない。
2024.02.22
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 21 2024 <2403-022207>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月21日の戦況 =
 著名な独立系ロシア人軍事ブロガーのモロゾフ氏は、アウディーイウカ周辺でロシア軍の死傷者率が高いという報道を削除するようロシア軍司令部が命じたのを拒否し、2月21日に自殺したと報じられている。
 ウクライナ当局者は、アウディーイウカから撤退する際にロシア軍が数百人のウクライナ兵を捕虜にした可能性があるというNew York Times紙の報道を否定した。
 ドネツク州ヴォルノヴァーハ近郊の無防備なロシア軍訓練場に対するウクライナのHIMARS攻撃は、かなりの死傷者を出した可能性が高く、露超国家主義者の軍事ブロガー社会を刺激した。
 イランの消息筋は2月21日にReutersに対し、イランが1月上旬に数百発のSRBMをロシアに提供したと述べた。
 ロシア軍がアウディーイウカ、ドネツク市、ロボティネ、クリンキー付近で前進したことが確認された。
2024.02.22
 10:13
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア戦死者約4万5000人の身元確認 メディア <2403-022206>
 英BBCのロシア語版とロシア語メディアのMediazonaがボランティア班と共に、、2022年2月のウクライナへの侵攻開始後に死亡したロシア兵約45,123名の身元を特定したと報じた。
 両国は戦死者数を極めて慎重に扱っており、ウクライナ侵攻への批判を禁止しているロシアは2022年以降、戦死者数を公表していない。
2024.02.22
 09:58
Reuters 通信

(Yahoo)

東部アブデーフカ近隣へのロシア軍の侵攻続く=ウクライナ兵 <2403-022205>
 アブデーフカ郊外に新たな陣地を構えているウクライナ軍兵士らが、アブデーフカを掌握したロシア軍が近隣の町への攻撃を続けていることを明らかにした。
 現地のウクライナ部隊幹部は21日、「アブデーフカ前線の状況は極めて明確で、ロシア軍は力の限り前進するだろう」とTelegramに投稿した。
2024.02.21
 20:34
時事通信

(Yahoo)

ウクライナ兵数百人が捕虜か 東部激戦地からの撤退で <2403-022113>
 New York Times紙が20日、ウクライナ軍がアウディイウカから撤退する際に数百名の兵士がロシア軍の捕虜となったか、行方不明になった可能性があると報じた。 事実であれば、ウクライナ軍の士気低下につながる可能性がある。
 報道によると、欧米の政府高官や戦場の兵士の話として、ウクライナ軍の防衛線の崩壊に伴う混乱で850~1,000名の兵士が捕虜か行方不明になったと推定されている。 正確な人数の把握には時間がかかる可能性があるという。
2024.02.21
 18:30
共同通信

(Yahoo)

ロシア大統領、戦果拡大を指示 ドネツク州全域制圧狙う <2403-022111>
 プーチン露大統領が20日にモスクワでショイグ国防相と会談し、ロシア軍によるウクライナ東部ドネツク州の要衝アブデーフカ制圧は「疑う余地のない成果だ」と述べ、戦果拡張を指示した。
 ロシアはドネツク州全域の制圧を狙っており、プーチン氏が通算5選を目指す3月の大統領選を前に攻勢を強める構えである。
2024.02.21
 16:47
Kyiv Independent Russia used 2 Zircon hypersonic missiles in Feb. 7 attack, expert says <2403-022109>
 キ-ウ科学研究所のルービン所長が2月21日の取材で、ロシアが2月7日の大規模な攻撃で3M22 Zircon極超音速巡航CMを2発発射したと述べた。
 ルーヴィン所長は
Vechirniy Kyivの取材で、防空軍がZircon 1発を撃墜し市の東岸のドニプロフスキー地区に落下し、もう1発がキエフ州のヴィシェベ上空で撃墜され野原に落ちたと述べた。
 ロシアによると、600~1,500kmMach 9で飛翔する弾頭重量300~400kgのZirconはASCMとして設計され、2023年初頭からロシア軍が装備している。
 ただルーヴィン所長によれば、ミサイルは飛行の最終段階ではロシアが主張する10,000km/hキロではなく2,500km/hで飛翔したうえ、精度には大きな疑問があり、防空網に迎撃され目標には届かなかったと述べた。 更に、400kgの爆薬を搭載したASCMが持つべき破壊力は見当たらなかったと、ロシアの主張を疑っている。
2024.02.21
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 20 2024 <2403-022105>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月20日の戦況 =
 ショイグ露国防相はロシア軍がドニプロ河東岸のクリンキーを完全に制圧したと主張したが、入手可能なオープンソースの視覚的証拠とウクライナとロシアの報告は、ウクライナ軍がこの地域で橋頭堡を維持していることを示唆している。
 New York Times紙が、ウクライナ軍がアウディーイウカから撤退した際に、何百名ものウクライナ兵が「行方不明」になった可能性があると報じた。
 全正面で陣地での攻防が続いているが、ロシア軍のアウディーイウカ西方への前進が確認された。
2024.02.21
 09:54
毎日新聞

(Yahoo)

ロシア使用の北朝鮮ミサイル、部品75%が米国関連 日本製品も <2403-022103>
 英国の民間研究機関である紛争兵器研究所が20日、ロシア軍が1月にウクライナで使用した北朝鮮製のKN-23かKN-24だとみられるBMの残骸を分析した結果、部品の75.5%は米国企業の関連製品だと判明したと明らかにした。 75%以上は2021~2023年に製造された可能性が高いことも判明した。
 同研究所の調査員は、1月2日にウクライナ東部ハリコフで使用されたミサイルの部品計290点を検証した結果、部品に記されたロゴマークや製品番号から、日米独とシンガポール、スイス、中国、オランダ、台湾の8ヵ国と地域の26社を関連企業として特定した。
 ドイツの11.9%、シンガポールの3.%に次いで、日本企業の関連製品も3.1%含まれており、経済制裁の抜け穴の存在が改めて浮き彫りになった。
2024.02.20
 23:21
Ukraiska Pravda Operational Command South denies Shoigu's claim about seizure of bridgehead on Dnipro's left bank <2403-022020>
 ロシアがヘルソン州左岸のクリンキー村を掃討したというショイグ露国防相の主張を、ウクライナPivden(南部)作戦戦略司令部が否定した。
Krynky の位置 (Google Map)】
 南部作戦戦略司令部は声明で、侵略国の軍事的・政治的指導部は、ドニプロ川左岸の橋頭堡を掃討したと主張したとし、ロシア軍はヘルソン州東岸の攻撃に失敗し、事実の操作と改ざんに訴えたと公式に報告した。
 司令部は、ウクライナの南部防衛軍が陣地を維持し続けてロシア側に大きな損失を与え、ロシア軍は日中に1回攻撃を試みたが大きな損失を被って撤退したていると報告している。
2024.02.20
 15:34
CNN

(Yahoo)

ロシアの戦闘機2機、東部で撃墜 ウクライナ空軍発表 <2403-022014>
 ウクライナ空軍が19日、東部でロシアの戦闘機2機を撃墜したと発表した。 撃墜された2機はSu-34とSu-35で、これ以外の詳細は公表されていない。
 ウクライナ東部では17日にも、Su-34 2機とSu-35 1機の計3機撃墜されていたという。
2024.02.20
 11:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ロ軍のスターリンク利用阻止を、ウクライナがスペースXに要請 <2403-022011>
 ウクライナのフェドロフ副首相兼デジタル転換相が19日、マスク氏率いるSpace X社に対し、ロシア支配地域で同社通信衛星サービスStarLink利用を阻止するよう求めたと明らかにした。
 StarLinkはロシアとのビジネスは一切行っていないとしているが、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は2月にWall Street Journal紙の取材で、ロシアの民間企業が仲介業者から購入した物を入手してウクライナに侵攻したロシア軍がStarLink端末数千台を利用していると述べた。
2024.02.20
 10:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、アブデーフカ失陥後に新防衛線構築でロ軍撃退 <2403-022009>
 ウクライナ軍が19日、アブデーフカ失陥後新たな防衛線を構築してロシア軍の攻撃を撃退し続けていると明らかにした。 ウクライナ軍のタルナフスキー准将は通信アプリに「軍は幾つかの新しい防衛線を築き、攻勢を意図するロシア軍の撃退に成功している」と書き込んだ。
 ロシア軍は現在、部隊を再編してアブデーフカで残敵を掃討しつつ、既に占領しているマリンカ付近や、ウクライナ側が保持している南西側の複数の村落付近で攻撃を行っている。
2024.02.20
 09:18
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍は圧倒的戦力差に苦境…ドニプロ川の渡河作戦「兵力100倍のロシア軍と後方の川、少しも引き下がれない自殺任務」 <2403-022008>
 ウクライナ軍は、ロシア軍との圧倒的な戦力差で苦境が続いている。 ドニプロ河の渡河作戦はまさに「背水の陣」での戦いで、前方は兵力100倍の露軍、横は地雷原、後方は河と、少しも引き下がれない自殺任務である。 ドニプロ河東岸沿いの村クリンキは、ウクライナ軍にとって露軍が占領している地域奪還に向けた橋頭堡である。
 ウクライナ軍はクリミア半島に通じる露軍の補給路断絶を狙った2023年6月からの大規模な反転攻勢では南部ザポリージャ州からの突破に失敗しており、ここは新たな突破口として期待されている。
2024.02.20
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 19 2024 <2403-022007>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月19日の戦況 =
 ロシア軍はアウディーイウカの掌握の際に、ウクライナの情報空間にパニックを引き起こしウクライナ軍の士気を弱めるためサイバー攻撃を実施した可能性がある。
 ロシア軍がアウディーイウカを占領した後、アウディーイウカ近郊でのロシア軍の攻撃速度は劇的に遅くなったと報じられている。
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍が2月19日朝、ウクライナ東部でSu-34とSu-35S 1機ずつを撃墜したと報告した。
 米大統領府が、議会がウクライナへの安全保障支援を可決した場合に長射程型のATACMSの供与を検討していると報じられている。
 UAE首長国の銀行が、西側諸国の二次制裁のリスクを理由に、2023年9月にロシア企業との取引の一部を制限し、ロシア国民の口座を閉鎖し始めたと報じられている。
 アルメニアのパシニャン首相が、ロシアとアルメニアの関係悪化を背景に、アルメニアはロシアのウクライナへの全面侵攻を支持していないと繰り返した。
 ロシア軍のドネツク市近郊と西部ザポリージャ州での前進が確認された。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が2月19日、ロシア国防省が2024年1月1日以降、53,000名以を採用したと主張した。
2024.02.20
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍が見つけた勝ち方「滑空爆弾による猛爆」、防げる兵器は1つだけ <2403-022006>
 ロシア空軍はウクライナで戦争を拡大して2年近くの間、不十分な訓練や粗雑な兵器、中央統制の文化がネックとなり、地上部隊を支援するのに苦慮してきたが、最近になってアウジーイウカ方面で変化がみられた。
 ここ数週間、アウジーイウカに対しロシア軍機は40kmほど離れた場所から衛星誘導の滑空爆弾を大量に投下してきた。 こうした航空支援を受けてロシア軍の地上部隊は、ウクライナ軍の第110独立機械化旅団を撤退させた。
 ロシア軍は空から地上部隊を効果的に支援するため今後は他の戦域でも同じ戦術を用いるだろう。 ISWはアウジーイウカでの滑空爆弾作戦は「前線のあらゆる場所でロシア側の作戦が変化する先駆け」と位置づけている。
 ロシア側は重量250kg500kg、あるいは1,500kgのKAB滑空爆弾FAB滑空爆弾に翼と衛星誘導装置を取り付けた簡易型の滑空爆撃能力を開発した。 ロシア空軍のSukhoi戦闘爆撃機は高高度を高速で飛行して、40km離れた目標に向けてKABを2発以上投下できるようになった。 前線から40kmというのは、ウクライナ側のSAMによって迎撃されるリスクを完全には排除できないものの、軽減するには十分な距離である。
2024.02.19
 13:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、最新の T-90 戦車を一度に4両失う 攻勢の裏で損害ますます拡大 <2403-021909>
 ロシア軍第3軍団の所属とみられる突撃部隊が15日かその前日、ウクライナ東部ドネツク州アウジーイウカ市から北へ100kmほど離れたテルニー村の周辺を守るウクライナ軍部隊を攻撃した。
 使われた兵器から推測すると部隊はおそらく大隊規模で、T-80BVMT-90Mを少なくとも6両、BMP-2
IFVなど戦車以外の戦闘車両を少なくとも4両、サーモバリック弾頭のロケット弾を発射できるTOS-1 MRL 1両などを擁していた。
 注目されるのは、これほどの数のT-90Mが一度に同じ場所にお目見えしたのは、知られる限りめてだったが、最新型のT-90Mもまたロシアの旧式戦車と同じようにいとも簡単に爆破され、ウクライナ軍の第60、第63両独立機械化旅団のUAVによる猛襲を受けた突撃部隊は、テルニーの南東3kmかそこらで動けなくなった。
2024.02.19
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 18 2024 <2403-021905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月18日の戦況 =
 ウクライナ軍がアウディーイウカからそう遠くないところに新たな防衛線を構築できる可能性が高く、この地域がロシア軍の攻勢の頂点となる可能性が高い。
 ウクライナ当局は、占領下のドネツク州でロシアが捕虜に関するジュネーブ条約に違反したとされる2件の事例を調査している。
 Washington Post紙が、プーチン政権が2023年1月以降にウクライナのメディアに偽情報を広めるための大規模な取り組みを画策していると報じ、偽のTelgram Channelを使用してウクライナの情報空間に潜入するロシアの情報操作に関する最近のウクライナの公式報告を裏付けている。
 デンマークのフレデリクセン首相が2月18日、ウクライナに砲兵システムを供与すると発表した。
 2月18日に全正面で陣地の攻防が続いているなか、ロシア軍のザポリージャ西部での前進が確認された。
2024.02.19
 08:18
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍がザポロジエ州でも前進か ウクライナ軍の防衛線を突破と報道、南部でも優勢示唆 <2403-021902>
 ウクライナの大手軍事メディアDeep Stateが18日、露軍がザポロジエ州の集落ロボティネの南側まで前進し、集落への進入を試みていると報じた。 また、ロボティネ東方の集落ベルボベの南西方向でも露軍がウクライナ軍の防衛線を突破したため、ウクライナ軍が撃退のための戦闘を続けているという。
Robotyne の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍は2月17日に弾薬不足などを背景に東部ドネツク州のアブデーフカの放棄を決定したが、ロボティネ方面での露軍の前進は、露軍が東部だけでなく南部でも優勢になりつつあることを示唆した。
2024.02.18
 23:58
Kyiv Independent Brutal Battle for Avdiivka brings Russia's first major victory in 2024 <2403-021815>
 ロシアのアウディーイウカ占領は、ロシアにとって9ヵ月ぶりの大きな成果だが、ウクライナは独自の問題を露呈した。 重要な戦闘陣地の要塞化が間に合わわず、アウディーイウカを防衛する第110自動車化狙撃旅団は、必要な増援を送られなかった。 更に撤開始が遅れた。
 一方、ロシアにとっては、推定数万名の犠牲の下に、戦略的重要性がほとんどない都市を占領した。
 アウディーイウカの占領は、来るべき大統領選挙に先立って、プーチンの宣伝のために価値があり、作戦は主に政治的な目的によって推進された。
2024.02.18
 23:57
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine says it repelled Russian offensive in Zaporizhzhia Oblast <2403-021814>
 ウクライナ軍西部作戦司令部が2月18日、17日にザポリージャ州でロシア軍の攻勢を破り、70人の兵士が死亡、80人が負傷したと発表した。
 この攻勢には30品目の装備とかなり多くの敵兵が関与した。
 報告書によると、ウクライナはMBT 3両を含むロシア軍の装備18品目を破壊した。
2024.02.18
 22:16
Kyiv Independent Military: Russian forces try to storm Ukrainian positions in Kherson Oblast <2403-021813>
 ウクライナ軍参謀本部の発表によると、ロシア軍はドネツク州のアウディーイウカ撤退が発表された翌日の2月18日にドニプロ河西岸にあるウクライナ軍陣地への攻撃を14回試みた。
 参謀本部の声明によると、ウクライナ軍はラストチキンとペルボマイスケ近くのアウディーイウカ方面への3回の攻撃を撃退した。 声明はまた、ウクライナ軍がザポリージャ州のロボティネ州で7回の攻撃を撃退したとした。
 ウクライナは前日にザポリージャ州でロシア軍の攻撃に反撃し、兵士70人が死亡、80人が負傷し、ロシア軍の装備品18点を破壊したと発表した。 同州はロシア軍に一部占領されたままで、ロシア軍は西部地域での攻勢を再開している。
 戦争研究所 (ISW) は、西側諸国が援助を遅らせ続ければ、ロシア軍は他の地域で同じ戦術を繰り返す可能性があると報告した。
2024.02.18
 20:23
Ukrainska Pravda Russians actively assault Ukrainian positions on left bank in Kherson Oblast – General Staff <2403-021812>
=ウクライナ軍参謀本部夕報=
 過去24時間以内に、56件の戦闘衝突が発生した。 ロシア軍は合計で3回のミサイル攻撃33回の空爆を行い、
MLRによる攻撃は64回、ウクライナ軍と集落の陣地を攻撃した。
ドニプロ河東岸のヘルソン州: ロシア軍はウクライナ軍の陣地への攻撃を14回試みた。
ヴォルィーニ戦線とポリシア戦線: 作戦状況に大きな変化はなかった。
シベルスクとスロボジャンシチナの前線: ロシア軍がハリコフ州のビルフヴァトカ集落付近を空爆し、チェルニーヒウ州の集落約20ヵ所を砲撃した。
クピャンスク戦線: ロシア軍は攻撃しなかった。 空爆はハリコフ州のペトロパブリフカとボロワの集落の近くで開始され、ハリコフ州の集落約10ヵ所が砲撃された。
ライマン戦線: ウクライナ軍はテルヌイの集落近くと、ロシア軍がドネツク州のヴィムカから南東に7回突破しようとしたロシア軍の攻撃を撃退した。
 ロシア軍は、ルハンシク州のビロホリフカとドネツク州の集落近くでも空爆を開始しルハンシク州の集落10ヵ所以上を砲撃した。
バフムート戦線: ロシア軍が優位を確保しようとしたドネツク州の集落の近くで、ウクライナ軍は4回のロシア軍の攻撃を撃退した。
 ドネツク州では、10ヵ所近くの集落がロシア軍の砲撃を受けた。
アウディーイウカ戦線: ウクライナ軍がドネツク州のラストチキンとペルボマイスケの集落付近でロシア軍の3回の攻撃を撃退した。ロシア軍はまた、ドネツク州のジェランネ、オルリフカ、セメニフカの集落付近でも空爆を開始した。ドネツク州のノヴォカリノヴェ、ノボバフムティフカ、ステポヴェ、ラストチキン、シエヴィエルネ、ペルボマイスケなど約20の集落に砲撃と迫撃砲による攻撃が行われた。 マリンカ戦線: ウクライナ軍がドネツク州の集落で12回にわたりウクライナの防衛線を突破しようとしたロシア軍を抑止し続けている。
ノヴォパヴリフカ戦線: ロシア軍は攻撃しなかった。 ドネツク州では約10ヵ所の集落が砲撃された。
ザポリージャ戦線: ウクライナ軍がザポリージャ州のロボティネ集落付近でロシア軍の攻撃を7回撃退した。
 ロシア軍はザポリージャ州のマラ・トクマチカ集落付近でも空爆を開始した。 ザポリージャ州の集落20ヵ所以上を砲撃した。
ヘルソン戦線: ロシア軍はドニプロ川東岸の陣地からウクライナ部隊を追い出す試みを続け、この1日でウクライナ軍の陣地を14回攻撃した。 ヘルソン州とムィコラーイウ州の集落が砲撃をされた。
 ロシア軍はまた、ヘルソン州の集落付近でMLRによる攻撃を仕掛けた。
ウクライナ空軍: 先日空軍機が、ロシア軍が集中している地域4ヵ所に攻撃を開始した。
 ウクライナ空軍の部隊がSu-34を破壊した。
ロケット部隊と砲兵部隊: ロシア軍の統制点3ヵ所と弾薬庫を攻撃した。
2024.02.18
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア「1日に砲弾1.5万発」でウクライナ打倒と試算 現在1万発 <2403-021806>
 エストニア国防省によれば、ロシア軍は2022年2月にウクライナに対する戦争を拡大した最初の数ヵ月に榴弾砲数千門で1日6万発を撃った。
 ロシアは、2025年にウクライナ軍を打倒しウクライナでの戦争に勝利するためには1日あたり15,000発必要とが試算しているが、この数はロシア軍が現在ウクライナで1日に発射している砲弾数よりも5,000発多く、ロシアが1日に生産している砲弾数よりも9,000発多い。
 この不足分を補うためにロシアは国内で長期備蓄されている古い砲弾300万発の一部を再び使用できる状態にすることか、イランや北朝鮮からこれまでに取得した200万発程に加えてさらに確保する2つの選択肢がある。
 どちらもいうほど簡単なことではないことから、英王立防衛安全保障研究所 (
RUSI) の新たな報告によれば、ロシア軍は2025年に主力砲弾である152mm弾の大幅な不足に直面するとみられている。
2024.02.18
 09:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 17 2024 <2403-021805>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月17日の戦況 =
 ショイグ露国防相が、ウクライナ軍がアウディーイウカから撤退した可能性が高いため、ロシア軍がドネツク州アウディーイウカの完全支配を確立したと宣言した。
 ロシア軍はアウディーイウカを占領するための攻勢最終日に地上部隊への近接航空支援を提供することができる一時的に限定的かつ局地的な航空優勢を確立したとみられたが、これはロシア軍がウクライナで初めてのことである。
 西側諸国の安全保障支援の遅れは、ウクライナの防空体制にさらなる大きな制約をもたらした可能性があり、ロシア軍はウクライナで近接航空支援を実現できた可能性がある。
 ウクライナ軍は2月17日、ドネツク州上空でロシアの戦闘機3機 (Su-34 2機、Su-35 1機) を撃墜したと報じられているが、アウディーイウカからの撤退を援護するため乏しい防空戦力を投入した可能性が高い。
 米司法省が2月17日、ウクライナのエネルギーインフラを修復するため、米国が没収したロシアの資金$500,000をエストニアに送ったと発表した。
 ロシア軍はバフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ザポリージャ州西部での前進が確認された。
2024.02.17
 20:00
Newsweek

(Yahoo)

ロシアのミサイル工場で大規模爆発...巨大な火球が映る衝撃映像 <2403-021714>
 ロシア中部ウドムルト共和国ヴォトキンスク兵器工場敷地内で2月7日、巨大な爆発が起きたと伝えられている。 核兵器の部品やBMを製造するこの兵器工場上空の巨大な火球が映る動画が撮影された。 死傷者が出たかどうかは分かっていない。
 爆発したこの工場はウドムルト共和国の首都イジェフスクから50kmほどの場所にあり、RS-24 Yars ICBMなどを製造している。
Izhevsk の位置 (Google Map)】
 ロシア政府は緊急事態を否定しているが、住民が撮影した動画には、この場所の上空に巨大な火球が上がり、空が照らし出された様子が映っていた。 火災の前に爆発音が聞こえたという住民の証言もある。
 ロシア国営TASS通信によると、地元の緊急事態庁は爆発の原因について予定されていたロケットエンジンの試験だったと発表したが、米政府が資金提供するメディアの自由欧州放送 (RFE/RL) は、そうした試験の予定は通常であればロシア緊急事態省のウェブサイトに掲載されているが、今回は掲載がなかったと指摘した。
2024.02.17
 17:16
Kyiv Independent Air Force commander: Ukraine downs 3 Russian warplanes <2403-021712>
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク中将が2月17日、ロシアのSu-34 2機とロシアのSu-35 1機を撃墜したと発表した。
 ウクライナ軍参謀本部は2月17日、2022年2月24日に全面侵攻を開始して以来、ロシアは330機以上の航空機を失ったと報告した。
 戦争研究所 (ISW) は2023年12月に、ロシアが航空機の損失の増加により航空戦略を変更し、ロシア空軍の出撃回数を減らした兆候があると発表していた。
2024.02.17
 15:10
Kyiv Independent Alleged drone factory catches fire in Russia's Izhevsk <2403-021709>
 ロシアのウドムルト共和国イジェフスク市の工場で2月17日に大規模な火災が発生したと、地域緊急通報システムが発表した。 ロシアのメディアは以前、この場所にあるショッピングモールがUAV工場に変わったと報じていた。
 ウドムルト共和国の緊急通報システムはTelegramで、施設の火災は夜間に発生3,500㎡以上に広がったと述べた。 消防隊員が午前中に消火活動を行い、死傷者は出なかったという。 ロシア当局は、この企業が洗剤や消毒剤の製造に関与していたと主張したが、救急隊は、火災が発生した理由を明らかにしていない。
 
RFE/RLのロシア語放送が地元メディアを引用して報じたところによると、2023年9月にこの場所にあるショッピングモールがIzhevsk無人システム研究・生産会社に引き渡された。 地元メディアのUdmurtia Against Corruptionは、ここでGranat-4 UAVを組み立てる計画を立てていたと報じている。
 Kyiv Independentは、いずれの主張についても検証できない。
2024.02.17
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 16 2024 <2403-021707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月16日の戦況 =
 ウクライナ軍はアウディーイウカからの撤退を開始しており、ロシア軍はウクライナ軍の完全撤退を妨害することに注力している。
 ウクライナ軍はアヴディビカからの秩序ある撤退を行うために反撃を行わなければならない可能性があり、ウクライナ軍の撤退を妨害しようとするロシアの取り組みは、ますます消耗戦になる可能性がある。
 ドイツとフランスが2月16日、ウクライナとの二国間安全保障協定に調印した。
 ロシアの独立調査機関によると、ほとんどのロシア人はロシアのウクライナでの戦争に無関心でこの戦争について考えることを避けているという。
 投獄されていた野党政治家ナワリヌイ氏の死亡が2月16日に報じられたことに対するロシアの反応は比較的控えめだった。
 ロシア軍はバフムートの北西、アウディーイウカ近郊のクピャンスク~スバトベ~クレミンナの線で前進が確認された。
 プーチン大統領は自らを戦時中の有能な指導者として振る舞っている。
 ロシアが支配するウクライナの裁判所は、ウクライナの捕虜に厳しい判決を下し続けている。
2024.02.17
 01:36
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシアの北朝鮮製ミサイル使用を確認 「精度に疑問」 <2403-021701>
 ウクライナのコスチン検事総長が16日、ロシアが2023年12月30日以降に少なくとも24発の北朝鮮製のBMをウクライナに向けて発射したと明らかにした。
 発射された24発のミサイルのうち、「比較的」正確だったのは石油精製所と飛行場への攻撃に使用された2発だけだったとし、「ミサイルの精度に疑問がある」と語った。
2024.02.16
 23:49
Kyiv Independent Commander: Russia 'throws all reserves' to attacks against Avdiivka <2403-021620>
 アウディーイウカで交戦するTarnavskyi部隊を指揮するタルナフスキー大将が2月16日、アウディーイウカで激しい戦闘が続く中、ロシアはアウディーイウカへの攻撃にすべての予備役を投入し、他の正面から部隊を転用していると述べた。
 占領下のドネツクからわずか数㌔のところにあるアウディーイウカは、2023年10月以降、モスクワ軍が同市を包囲して占領することを目指しており、ロシア軍の攻撃が激化している。 最近の報告によると、この正面はますます悲惨な状況になっている。
 タルナフスキー大将によると、ウクライナ軍は2月16日に20回の空爆と150発以上の砲撃を伴うロシア軍の攻撃30回を撃退したという。 タルナフスキー大将は、1月1日以来ロシアは20,000名以上の兵士、199両の戦車、481両の装甲戦闘車両を失ったと述べた。
2024.02.16
 22:14
Kyiv Independent Reuters: War in Ukraine has cost Russia up to $211 billion, US official says <2403-021617>
 匿名を条件に米国防総省高官がロイタに2月16日、ロシアによるウクライナへの全面侵攻により、ロシアはウクライナでの部隊の装備、展開、維持に最大$211Bかかったと推定されていると述べた。 更にこの高官は、ロシアが武器売却の中止や延期で$10B以上を失ったとも述べた。
 2022年2月にロシアによる全面侵攻が始まってから約2年が経過したが、ロシアはこの戦争で2026年までに予想される経済成長で$1.3Tの損失を被ったと指摘した。
 国防省高官と、ロシア軍は開戦以来403,000名の兵士を失ったと主張するウクライナ軍参謀本部の主張と異なり、315,000名のロシア軍兵士が死傷したと見ている。 また黒海で少なくとも20隻の中型から大型のロシア海軍艦艇と1隻のロシア船籍タンカーを破壊または損傷したとし、ウクライナ参謀本部の報告と一致しているようだと述べた。
2024.02.16
 18:36
Kyiv Independent 3rd Assault Brigade says it wiped out 2 Russian brigades at Avdiivka <2403-021611>
 最近アウディーイウカに派遣されたウクライナ軍第3突撃旅団が2月16日にSNSで、15,000名のロシア軍と対峙しており、ロシア軍の第74および第114自動車化狙撃旅団を事実上一掃した。
 部隊の報告によると、ロシア軍は4,200人が死傷したと推定されている。
2024.02.16
 14:14
Kyiv Post Ukraine withdraws from position south of embattled Avdiivka as Kremlin infantry advances <2403-021610>
 東部ウクライナ軍のタルナフスキー大将が2月16日にSNSで、ロシア軍との激しい戦闘が激化しているアウディーイウカ市南郊外の陣地から撤退すると発表した。
 ウクライナ軍はロシア軍の砲撃を伴う猛攻で数百㍍の後退を余儀なくされ、15日にロシア軍がアウディーイウカの重要な陣地を占領した。
 第1軍団の歩兵は、夕方までにチェブラーシカ・ゼニト陣地からすべて撤退し、市の南西郊外にあるウクライナの塹壕と要塞の砦に対する数週間にわたる攻撃を終わらせたと伝えられている。
2024.02.16
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 15 2024 <2403-021607>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月15日の戦況 =
 ロシア軍がアウディーイカで戦術的な方向転換を行っており、ウクライナ軍が集落に構築した陣地から撤退せざるを得ない状況を作り出している可能性が高い。 ウクライナ軍はまだ集落から完全に撤退しておらず、ロシア軍が現在のロシアの漸進的な前進以上の戦果を得るのを阻止し続けている。
 ロシア軍はアウディーイウカを占領しようとしているが、包囲作戦を成功させることができないことを浮き彫りにしている。 ロシアがアウディーイウカを占領する可能性は作戦上重要ではなく、プーチン政権に政治的勝利をもたらすだけであろう。
 ウクライナ治安部隊は、クルスク州の石油貯蔵所に対するUAV攻撃に成功したと報じられている。
 ロシアの情報筋は、ロシア軍がロシア黒海艦隊司令官ソコロフ大将を正式に解任し、参謀長のピンチュク中将と交代させたとした。
 米国主導有志連合のウクライナ防衛支援会同 (Ramstein format) 構成国の一部が2月14日にブリュッセルで開催された第19回会合の後、ウクライナを支援するため、防空連合を正式に発足させ、UAV連合と地雷除去連合を結成することに合意した。
 ストルテンベルグNATO事務総長が2月15日にブリュッセルで行われたNATO国防相会議後に、NATOとウクライナがポーランドに共同分析・訓練・教育センターを設立すると発表した。
 ロシア軍がクピャンスク、バフムート、アウディーイウカ、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進が確認された。
2024.02.16
 07:16
Wall Street Journal ロシア軍のスターリンク使用、数千台規模=ウクライナ情報当局トップ <2403-021605>
 ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長が取材に対し、ロシア軍がウクライナで米Space Xの衛星ネットサービスStarLinkの端末を数千台使用しており、占領地域でかなり長期にわたりネットワークが機能していることを明らかにした。
 一方、ウクライナ政府は2023年に、42,000台のStarLink端末を軍、病院、企業、支援団体で使用していると明らかにしている。
2024.02.15
 22:25
時事通信

(Yahoo)

ロシア西部にロケット砲撃、6人死亡 <2403-021509>
 ロシア国防省によると、西部ベルゴロドに15日、
MLRを使ったウクライナ軍の攻撃があった。 ロシア保健省などはTelegramで、子供を含む6人が死亡、17人が負傷し、商業施設や住宅が被害を受けたと明らかにした。
Belgorod の位置 (Google Map)】
 ベルゴロドは国境に近く、ウクライナ第2の都市である北東部ハリコフへの攻撃拠点となっていて、2023年12月下旬にもウクライナ軍が攻撃し、25人が死亡した。
2024.02.15
 15:27
Kyiv Independent Explosion reportedly occurs at military plant in Russia's Altai region <2403-021505>
 ロシアのアルタイ地方の地元メディアが2月15日に住民の話を引用して、ビイスク市の工業地帯で弾薬を生産する軍事工場などで爆発が起きた可能性があると報じた。 ロシア中南部に位置するビスク市は、ウクライナとの国境から3,000km以上離れている。
 Shibirusukī Express紙によると、ビイスクの住民は爆発音を聞き、煙の柱が街の上に立ち上る様子を目撃し、「強力な爆風」が発生したと報じている。 またある住民は取材に対し、爆発はEU、米国、ウクライナ、日本が制裁対象とするアルタイ連邦研究生産センター (FRPC) の工場で発生した可能性があると語った。
Biysk の位置 (Google Map)】
 FRPCアルタイは、ロシアの国営宇宙機関ROSCOSMOSの一部で、この施設では、弾薬、ロケットエンジン用の固体推進剤、産業用の爆薬などを製造している。
 ビイスク市のシチグレフ市長はTelegramで爆発を「衝撃音」と呼び、工場で起きている「技術的プロセス」の一部だと主張し「心配する理由はない」と述べたが、爆発がどの施設で起こったかは特定しなかった。
2024.02.15
 09:50

(19:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 14 2024 <2403-021503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月14日の戦況 =
 ウクライナ軍は2月13日から14日にかけての夜、クリミア半島南岸沖の黒海でロシア黒海艦隊揚陸艦の撃沈に成功した。
 ウクライナは、高度なシステムや装備を使用することで、人員と物資におけるロシアの優位性を相殺する努力を続けていると報じられているが、西側諸国の安全保障支援の遅れが続くと、これらの努力が損なわれるだろう。
 ロシアはウクライナよりも多くの人的資源と物資を投入することに重点を置いているが、技術革新を通じた優位性も追求している。
 エストニア対外情報局が、ロシア軍が現在進めている再編と増強の取り組みは、フィンランドや広範なNATO同盟に対するロシア軍の体制を強化することを目的としていると述べた。
 プーチン政権は、2014年と2022年のウクライナ侵攻前にロシアが行ったのと非常によく似た情報操作をモルドバに対して行っており、モルドバに対するロシアの攻勢を正当化するための準備をしている可能性がある。
 ストルテンブルクNATO事務総長が2月14日、NATO加盟国に対する軍事攻撃の差し迫った脅威は見ていないと述べたが、ハイブリッド攻撃の一定のリスクがあると指摘した。
 ロシアのペスコフ報道官が、ロシアがウクライナでの紛争の凍結を提案したという最近の西側報道を否定した。
 ロシアは宇宙空間での対衛星兵器を開発していると報じられている。
 ロシア軍は接触線全体で陣地戦闘が続く中、バフムート、マリンカ、クリンキー付近で前進が確認された。
2024.02.14
 17:37
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ、クリミア近くでロシアの揚陸艦破壊-軍が発表 <2403-021414>
 ウクライナ軍参謀本部が14日午前にFacebookで、ウクライナ軍と軍情報部門がクリミアのアルプカ近くでロシア海軍揚陸艦Caesar Kunikovを破壊したことを明らかにした。
 ロシアが2022年2月にウクライナへの侵攻を開始して以降、同国軍はこれまでにロシアの水上艦艇24隻と潜水艦1隻を破壊している。
2024.02.14
 15:04
Kyiv Post Ukrainian naval victory: robot drones blast, sink major Russian warship <2403-021411>
 2月14日朝、ウクライナ軍の
USV 3隻が、クリミアのリゾート地アルプカ沖合に接近していたロシア黒海艦隊最大の重攻撃艦Caesar Kunikovを攻撃し撃沈した。
Alupka の位置 (Google Map)】
 Caesar Kunikovは、ライトを灯してまっすぐ航行しているように見え、甲板には乗組員が見える。 動画には、少なくとも6隻のUSVがロシア艦の右舷/右側に100m以内に接近している様子が映っている。
 最初の攻撃は06:00過ぎに行われ艦は炎上し1時間後に沈没したことが、近くのビーチで撮影されSNSで公開された静止画や動画で明らかになった。
 ウクライナ国防省情報総局 (HUR) の映像からは、ウクライナのUSVのうち何隻がロシア艦に衝突したのかは明らかではないが、艦中央部で大きな爆発が1回示されている。 その後のUSVによる攻撃や接近は目標艦の左舷/左側に移動し、ジグザグに接近するUSVもあった。
 最初の攻撃から1時間以上経った07:15頃にCaesar Kunikovで激しい爆発が起こった映像が、近くのビーチから記録されたようだ。
2024.02.14
 09:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 13 2024 <2403-021407>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月13日の戦況 =
 米議会上院ウクライナに$60Bの安全保障支援を提供する追加歳出法案を可決した。
 ロシアの情報筋は、2月13日にドネツク州セリダブ近郊で行われたロシア軍の攻撃でのウクライナの死傷者を意図的に誇張している。
 プーチン政権は、NATO加盟国の政府高官が自国の領土内で公務を遂行する際に取った行動について、ロシア連邦法を執行する権利を主張している。
 ロシア軍はクレミンナ近郊とザポリージャ州西部で前進が確認され、全正面で陣地での攻防を続けている。
 英国際戦略研究所 (IISS) が2月12日、ロシアは新型車両を生産するほか保管車両を再稼働させることで、少なくとも2~3年は現在の車両損失率を維持できる可能性が高いと報告した。
2024.02.14
 02:21
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナで3000両超の戦車喪失=国際戦略研究所 <2403-021402>
 英シンクタンク国際戦略研究所 (
IISS) が13日に公表した世界の軍事情勢を分析した報告書Militaly Ballance 2024によると、ロシアがウクライナで喪失した戦車は3,000両以上に達した。 これは2022年のウクライナ侵攻開始前に保有していた主力戦車の総数に相当するという。
 過去1年間では推定1,120両の戦車を喪失したが、ここ1年間で1,000~1,500両の戦車を前線に投入したとみられるとした。 尤も、前線に投入された戦車のうち新造されたものはせいぜい200両で、大半が旧式戦車を改修したものだという。
2024.02.13
 19:26
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア軍、侵略で戦車3000両損失「残りは状態が悪いか部品が外されている」…国際戦略研究所 <2403-021311>
 英国際戦略研究所 (
IISS) が13日、Military Ballance 2024を発表し、ウクライナ侵略の長期化に伴い、ロシア・ウクライナ両軍で損失が拡大しているが、ウクライナは米欧などの支援で損失分を穴埋めし、戦力を維持しているとしている。
 報告書によると、2023年時点で露陸軍が保有する実戦投入可能な主力戦車は1,750両で、2022年の1,800両から50両減少した。 ウクライナ侵略前の2021年は2,927両だった
 IISSは、ロシア軍が侵略開始以降に3,000両以上のMBTを失ったと分析した。 戦車や大砲などの損失は保管していた旧型兵器で補っているが、「残りの兵器の多くは状態が悪いか、部品が取り外されているとみられる」と指摘し、すぐに実戦投入できない兵器が相当数含まれるとの見方を示した。
 ウクライナ陸軍の2023年の戦車保有数は937両で、前年の953両から微減にとどまった。 NATO各国からの戦車提供が寄与した。
2024.02.13
 13:52
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア、対ウクライナで優勢に ノルウェー情報機関 <2403-021306>
 ノルウェー情報部が他の治安機関と共同でまとめ12日公表した年次報告で、ウクライナに侵攻するロシアの兵力について、兵員数で圧倒している上、中国や北朝鮮などからも物資の供与を受けており、優勢を強めつつあるとの見方を示した。
 情報部トップは記者団に対し、この紛争において現在のロシアは1年前より優勢になっているとし、ウクライナの約3倍の兵力動員が可能だとした。
 また、ロシアは「制裁に想像以上にうまく対処」しており、中国や北朝鮮、イラン、ベラルーシからも軍事支援を得ており、特に中国からは「機械類や車両、電子機器、予備部品」を調達していると説明している。
2024.02.13
 08:10

(18:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 12 2024 <2403-021303>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月12日の戦況 =
 ウクライナ軍情報総局が、レバノンのヒズボラとイスラム革命防衛軍が、シリアのシャイラト空軍基地ロシアのUAV操縦士を訓練していると報告した。
 EUが凍結されたロシアの資産をウクライナ支援に利用する可能性に向けて具体的な措置を講じ始めている。
 ウクライナ軍がクレミンナ市とドネツク市付近、ザポリージャ州西部での前進が確認され、ロシア軍はクピャンスクとクレミンナ付近で前進したことが確認された。
 聯合ニュースが2月12日、北朝鮮が開発した240mm MLRをロシアに輸出する可能性があると報じた。
2024.02.12
 22:52
Kyiv Independent Russia used Zircon hypersonic missile for first time, experts say <2403-021205>
 キーウ科学研究所のルーヴィン所長が2月12日、ロシアが全面侵攻開始以来初めて2月7日に3M22 Zircon極超音速
ASCMで攻撃したと述べた。
 ルーヴィン所長はミサイル残骸とされる映像を添えたTelegram Channelへの投稿で、いくつかの破片に3L22の型番が記されており、操舵機構のボルトには26という数字が刻まれていたと述べ、これは、部品や破片のマーキング、部品や部品の識別、関連するタイプの武器の特徴によって証明されているとしている。
2024.02.12
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 11 2024 <2403-021202>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月11日の戦況 =
 ロシア軍は、占領下のドネツク州ツァーリ列と呼ばれる長さ30kmの防壁を建設したとみられ、将来のウクライナ軍の攻撃に対する防衛線として機能している可能性がある。
 ウクライナの軍事専門家は、ロシアの防衛産業はロシア当局が描くほど生産的ではないが、依然としてロシアの戦争努力を維持する能力があると指摘した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊とザポリージャ州西部で前進が確認され、全正面でで陣地での攻防が続いている。
 CNNは2月11日、ロシアがウクライナで戦うために15,000人ものネパール人を採用したが、その多くがウクライナ前線に派遣される前に、劣悪な環境と十分な訓練の欠如に不満を漏らしたと報じた。
2024.02.11
 08:10

(18:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 10 2024 <2403-021101>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月10日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領がシャプタラ中将の後任としてバルヒレヴィチ少将をウクライナ軍参謀総長に任命した。
 2月9日に公開されたUAVの映像には、ロシア軍がバフムート方面のクリシチイウカ近郊でウクライナ人捕虜を処刑する様子が映っていた。
 ロシア軍はクレミンナとアウディーイウカ付近で前進が確認された。
 動員されたロシア兵の親族の抗議行動は、動員兵を支持するより広範な社会運動の復活を抑圧するプーチン政権の取り組みにもかかわらず、ロシア全土で活動を続けている。
2024.02.10
 08:40

(18:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 9 2024 <2403-021003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月9日の戦況 =
 西側諸国の支援の遅れウクライナの現在の砲不足を悪化させているとみられ、長期にウクライナの防衛に影響を与える可能性がある。
 ウクライナは2月9日、クラスノダール地方の製油所2ヵ所に対するUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ウクライナ軍は、ロシア軍が化学兵器禁止条約に違反してウクライナで化学兵器の使用を増やしていると報告している。
 Bloombergが2月9日、米国議会が支援を阻止し続けた場合に備えて、ウクライナが国際通貨基金 (IMF) からの資金を確保するため、経済改革を検討していると報じた。
 ロシア軍はクレミンナ、バフムート、アウディーイウカ付近で前進し、接触線で陣地の攻防を続けている。
2024.02.10
 01:38
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア軍、化学兵器の使用急増 1月だけで200回超=ウクライナ <2403-021001>
 ウクライナが9日、ロシア軍による有毒化学物質を装填した弾薬の使用が、2024年1月だけで200回以上に上り急増していると非難した。 ウクライナ軍関係者はTelegramで「ロシアによる有毒化学物質を装填した弾薬の使用は815件記録され、このうち2024年1月のみで229件に上る」と明かした。
 これとは別に、南東部の作戦を指揮するタルナフスキー准将はTelegramで8日、ロシア軍が化学物質クロロピクリンを装填した弾薬をUAVで運んでいると指摘した。
 ロシアはウクライナでの化学兵器の使用を否定すると同時にウクライナ軍が化学兵器を使用していると非難しているが、ウクライナ側も否定している。 双方とも証拠を出しておらず、ロイタはどちらの側による使用も確認できていない。
2024.02.09
 21:28
Kyiv Indendent Danilov: No Ukrainian POWs on crashed Russian Il-76 aircraft <2403-020906>
 ウクライナ国家安全保障国防会議のダニロフ書記が2月9日に公開されたBabelの取材で、1月24日に撃墜されたロシアのIl-76にはロシアの主張にもかかわらずウクライナ人捕虜はいなかったと語った。 ダニロフ書記は取材で「捕虜はそこにいなかったと断言できる」と語った。
 ロシアのベルゴロド州で墜落したIl-76にロシアは65人のウクライナ人捕虜を交換のために輸送していたと主張しているが、撃墜された航空機に捕虜が乗っていたという証拠を提示していない
 ロシアが主張を広め始めた後、ウクライナはロシアに殺害された捕虜の遺体を本国に返すよう要求したが、ロシア政府はこの訴えに応じなかった。 ロシアはまた、赤十字国際委員会が墜落の状況を調査するのを阻止したと報じられている。
2024.02.09
 12:45

(22:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 8 2024 <2403-020905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月8日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が2月8日、より広範な軍事指導者の交代の一環として、ウクライナ軍最高司令官としてザルジニー陸軍大将に代えて地上軍司令官のシルスキー大将を任命した。
 プーチン大統領習国家主席と2月8日に定例の電話会談を行い、ロシアが望むイランや北朝鮮のような対露二国間関係を支持することに中国が躊躇していることを強調した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) がロシア国防省に対してサイバー攻撃を行い、ロシア軍が多数のFPV UAVを自律飛行するのを阻止したと報告した。
 ロシアとウクライナの情報筋の一部がは、ロシア軍が占領下のウクライナでStarlinkを使用していると主張している。
 ウクライナ軍がクレミンナ近郊で前進したのが確認され、ロシア軍はクレミンナ、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認された。
2024.02.08
 20:16
時事通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部で大規模攻勢 大統領選控え、戦果急ぐ <2403-020815>
 AFP通信が、ウクライナ東部ドネツク州アウディイウカ市のバラバシュ市長が8日にロシア軍が同市に大規模攻勢を仕掛けていると語ったと報じた。
 3月の大統領選で通算5選を目指すロシアのプーチン大統領は、ウクライナでの戦果を誇示するため、要衝アウディイウカの制圧を急いでいるもようである。
2024.02.08
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 7 2024 <2403-020809>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月7日の戦況 =
 ロシア軍は2月7日朝、2024年で2番目に大規模UAVとミサイルの複合攻撃を実施した。
 ロシアは2月7日の攻撃でキーウ市を目標にしたが、これは2024年に入ってから3度目で、特にボレルEU高等弁務官のキーウ訪問と重なった。
 ロシア軍は、全正面で陣地攻防が続く中、ホルリフカの西とドネツク州とザポリージャ州の州境地域で確実に前進した。
2024.02.08
 05:51
共同通信

(Yahoo)

東部に北朝鮮ミサイルか 短距離弾道弾2発と警察 <2403-020803>
 ウクライナ東部ハリコフ州の警察幹部が7日、ロシア軍が同日朝の攻撃で州内に発射したミサイル5発のうち2発について、残骸を調べた専門家の暫定的な分析結果として北朝鮮のSRBM KN23だったとの見方を示した。
 米国のウッド国連次席大使は6日に国連安全保障理事会の会合で、ロシアが北朝鮮から供与されたBMを少なくとも9回、ウクライナに向けて発射したと述べた。 ロシアが北朝鮮のミサイルを使って攻撃を激化させるとの懸念が広がっている。
【註】
 北朝鮮のKN-23を38 NorthはロシアのIskanderと酷似しているとの分析を公表している。
 ウクライナのGrom、韓国の玄武-2、ロシアのIskander、北朝鮮のKN-23の外観はほぼ同じである。
【関連記事:1906-051405 (産経 2019.05.14)】
2024.02.08
 02:14
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、南西部でウクライナ発射のロケット弾とドローンを撃墜 <2403-020801>
 ロシア国防省が7日、南西部ベルゴロド州上空でウクライナが発射したロケット弾7発とUAV 2機を撃墜したと発表した。 ベルゴロド州のグラトコフ知事によると、2人が負傷した。
Belgorod州の位置 (Google Map)】
 ロケット弾はチェコ製のMLR Vampireで、2023年12月下旬のベルゴロド市への攻撃で使用されたのと同じ型だという。
【註】
 チェコはウクライナにT-72M1、BVP-1などとともにソ連規格の122mmロケット弾を40発を搭載するMLR RM-70 Vampire 20両を供与していた。  RM-70 Vampireが発射する122mmロケット弾は射程が20kmであるため、「ベルゴロド州を攻撃」といっても、国境線付近にしか届かない。  尤もRM-70 Vampireは、M270 MLRSが発射するNATO規格の227mmロケット弾も発射できる。
2024.02.07
 15:45
共同通信

(Yahoo)

ウクライナに大規模攻撃 キーウで2人死亡、停電も <2403-020706>
 ロシア軍が7日、ウクライナ各地に大規模攻撃を行った。 攻撃があったのは朝の通勤時間帯で、キーウ市当局は市や周辺の上空で約20発のミサイルを迎撃したと発表した。
 ウクライナメディアによると、首都キーウでは迎撃されたミサイルの破片が住宅に落下し火災が発生した。 ゼレンスキー大統領は少なくとも2人が死亡し、10人以上が負傷したと明らかにした。 市内の一部では停電が起き、暖房施設も損傷した。
 ウクライナ軍によると、CMやBM、UAVを組み合わせた波状攻撃だった。
2024.02.07
 11:30

(21:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 6 2024 <2403-020704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月6日の戦況 =
 米国の欧州とアジアの同盟国は、ウクライナ支援の取り組みを大幅に強化している。 欧州のパートナーがウクライナへの支援を強化し続ける中、ウクライナの防衛産業基盤の構築を支援するためには、短中期的に米国の支援提供が引き続き不可欠である。
 米陸軍は、議会修正歳出法案が可決されれば、2024年と2025年にウクライナ向けの155mm砲弾と砲弾部品の米国国内生産を大幅に増やす計画である。
 ロシア当局は、ウクライナで使用するShahed UAVを輸入するため、イランに年間$4.5Bを支払っていると報じられている。
 ロシアは北朝鮮の資産凍結を解除し、ロシアがウクライナで使用するミサイルや砲弾と引き換えに、北朝鮮が国際的な制裁を回避するのを支援していると報じられている。
 プーチン政権は、バルト三国とジョージアに対するハイブリッド作戦の可能性について、情報収集を続けている。
 全正面で体で陣地での攻防が続いているなか、ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市の南西部付近で前進が確認された。
2024.02.07
 07:00
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ、敵に「国民の誇り」塩奪われる…露が岩塩鉱占領で輸出国から輸入国に <2403-020702>
 ウクライナが、欧州有数の岩塩鉱がある東部ドネツク州の激戦地バフムト近郊ソレダルロシア軍に占領されたため、塩の純輸出国から輸入国に転落し、アフリカから安価な塩の輸入を始めた。
Soledar の位置 (Google Map)】
 ウクライナはロシアによる侵略まで塩の純輸出国で20ヵ国以上に輸出していた。 欧州最大級の製塩所があるソレダルの塩は、国内生産の90%以上を占めていた。
2024.02.07
 05:36
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、ドローン専門部隊創設へ 「戦況根本的に変える」 <2403-020701>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が6日、ウクライナ軍にUAV専門の部隊を創設する大統領令に署名した。
 ウクライナ軍はこれまでも、ロシア軍との戦いを進めるにあたりUAVは必要不可欠と主張しており、フェドロフ・デジタル変革相はUAVの投入で「戦場の状況が根本的に変わった」として、「ロシア軍の攻撃を阻止し、ウクライナ軍の反撃を支援するの効果的だ」と述べた。
2024.02.06
 23:20
Kyiv Independent Ukraine is about to get new US long-range bombs. How will it use them? <2403-020611>
 ウクライナが最近入手した
GLSDBは、今にも実戦に登場する。 PoliticoはGLSDBの第一陣が早ければ1月31日にウクライナに到着する予定だったと報じたが、軍はまだ確認していない
 GLSDBはBoeing社とSaab社の発案によるもので、その名前が示すように地上発射機の汎用性と小型誘導爆弾の費用対効果と精度を組み合わせようとする試みである。
 弾頭の炸薬量は20kg未満だが、150kmの射程、高い回避力安価な単価、そして複数の角度から攻撃する能力は、高価な西側のミサイルを使い果たすことなく、敵の後方にある価値の高い目標を攻撃できる。
 現在、ウクライナが保有している今日距離火力は、射程165kmのATACMSと250kmのStorm Shadow/SCALPだけだが、いずれも単価が$1Mと$2.5Mと高価なため、ウクライナは最優先目標にのみ使用している。
2024.02.06
 14:18
Kyiv Post A third of Russia's Black Sea Fleet out of action, Ukraine claims <2403-020606>
 ウクライナ軍参謀本部戦略通信部 (AFU) が2月6日にTelegramで、ロシアの全面侵攻が始まって以来、ウクライナ軍はロシア黒海艦隊の1/3を運用不能にしたと発表した。
 AFUがまとめたデータによると、ウクライナの作戦により、ロシアの水上艦艇24隻と潜水艦1隻が無力化された。
2024.02.06
 10:40

(20:40 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 5 2024 <2403-020604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月5日の戦況 =
 プーチン政権唯一の反戦ロシア大統領候補であるナジェジディン氏の予想以上の人気から、2024年3月の大統領選挙出馬を許可しない可能性がある。
 プーチン政権はロシアの民間企業を密かに国有化していると報じられている。
 全正面で陣地の攻防戦が続くなか、ロシア軍はクピャンスク、クレミンナ、アウディーイウカ、バフムートの北東付近で前進が確認された。
2024.02.06
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍重装備に1日で最悪級の損失 ウクライナ、逆境に屈せずドローンで猛反撃 <2403-020603>
 ロシア軍はウクライナで戦争の705日間に、戦車や歩兵戦闘車、榴弾砲、その他の重火器を1日平均19両を撃破か遺棄、もしくは鹵獲され失ってきたが、ロシア軍は2月3日に少なくとも54両失い、更に16両を損傷して、ロシアにとってこの戦争で最悪の日の1つになった。
 ウクライナ側の損害は主に軍が補給用に使用していたものとみられる輸送車両や民間車両が占めており、撃破、遺棄、もしくは鹵獲された車両等の数は9両にとどまり、戦闘車両の損失はMBT 2両(T-64の撃破と遺棄が各1両)、APC 1両(遺棄)だったが、ロシア側はMBT 16両、IFV/APC 29両も失っている。
2024.02.05
 21:25
共同通信

(Yahoo)

地上戦膠着、領土26%占領 ゼレンスキー氏 <2403-020517>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が4日放送のイタリア国営RAI放送の取材で、欧米による武器支援が予定より遅れたため「地上戦は膠着している」と述べた。 勝利には砲弾だけでなく最新の軍事技術が必要と改めて強調した。
 24日で侵攻2年となるが、現時点でウクライナの領土26%がロシアの占領下にあると訴えた。
 ゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナ以外の国に侵攻する可能性があると強調し、「NATOが即応するという保証はない。 欧州の軍隊は戦争の準備ができていない」との見解を示した。
2024.02.05
 18:33
朝日新聞

(Yahoo)

侵攻反対のロシア大統領選候補、登録拒否へ 無効な署名が基準超か <2403-020514>
 ロシア中央選管の作業グループが、ウクライナ侵攻への反対を掲げて大統領選への立候補を目指すナジェージュジン氏が提出した署名に誤りが多いとして、登録拒否を勧告したことが5日に分かった。
 中央選管は7日に正式決定する予定だが、立候補が認められるのは難しい情勢となった。
2024.02.05
 17:28
産経新聞

(Yahoo)

「主導権は完全に露軍に移った」プーチン氏、ウクライナに降伏要求 「戦勝」へ自信深める <2403-020513>
 ウクライナを侵略するプーチン大統領が最近、ウクライナに事実上の降伏を促すなど強気の発言を繰り返している。 背景には、前線で露軍が優位に立ったとの認識やウクライナ支援を巡る欧米諸国の足並みの乱れから、ロシアの「戦勝」が近づいているとの自信を深めていることがあるとみられる。
 プーチン大統領はゼレンスキー政権が対露交渉を否定していることについて1月16日、「彼らが交渉したくないならそれでいい。 だが、ウクライナ軍の反攻は失敗し、主導権は完全に露軍に移った」と主張し、「このままではウクライナは取り返しのつかない深刻な打撃を受けるだろうが、それは彼らの責任だ」と述べ、ウクライナは早期に降伏すべきだとの考えを示した。
2024.02.05
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアが要衝に戦車500両の大軍集結 ウクライナはドローン数千機で迎え撃つ <2403-020512>
 ウクライナ軍東部司令部によると、ロシア軍はウクライナ東部ハルキウ州の都市クピャンスク方面に戦車500両、その他の戦闘車両600両以上、榴弾砲数百門、兵員40,000から成る大規模な野戦軍を集結させている。
 この野戦軍が何を目指しているのは、クピャンスクを含め、ハルキウ州でロシア軍が2022年に一時支配しその後ウクライナ軍の反転攻勢で奪還された地域を再占領することで、ウクライナのシンクタンク防衛戦略センターは、ロシアで大統領「選挙」が行われる2024年3月までにドネツク州とルハンスク州の全域およびオスキル川までのハルキウ州を占領する計画と見ている。
 これに対しウクライナ軍はクピャンスクと周辺の集落を、北正面に第3独立戦車旅団、南正面に第4独立戦車旅団など10個前後の旅団の一部または全てで防衛し、20,000名規模と戦車などの戦闘車両や榴弾砲数百を擁するかなり大きな部隊を配置している。
 ただ、ウクライナ側にとって問題は人員や車両ではなく弾薬で、155mm砲弾の主要な供与国の米国が、米議会でロシア寄りの共和党議員は2023年秋にウクライナへの援助を断ち切ったことである。
2024.02.05
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 4 2024 <2403-020505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月4日の戦況 =
 ロシアの防衛産業の能力はこれを拡大するための継続的な努力にもかかわらず、ロシアの予備兵力を完全にサポートできる可能性は低い。
 ゼレンスキー大統領は4日、ドニプロペトロウシク州のロボティネとドニプロペトロウシク州のウクライナ東部空軍司令部を視察した。
 ロシアの軍事ブロガーは、ドネツク州ノボミハイリフカ近郊で最近行われたロシアの機械化部隊の攻撃が失敗に終わったことを受けて、ロシア当局がロシア軍にUAVと電子戦システムを適切に装備していないと批判し続けている。
 プーチン大統領の権威主義体制が、ロシアの軍事的・政治的現実に関する正確な情報を受け取ることを妨げているという権威主義のジレンマに直面し続けている。
 ロシア軍は、全戦線で陣地攻防戦が続く中、バフムート、アウディーイウカ、マリンカ付近での前進が確認された。
2024.02.05
 06:12
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ロシア空軍、戦争長期化でヘロヘロに?「自国内に爆弾誤投下」相次ぐ 1月だけで4回 <2403-020503>
 英国防省が1月30日に、ロシア軍機が自国領内を誤爆する事態が相次いでいると発表した。
 ロシアの独立系TelegramニュースのASTRAが1月27日、ロシア軍機がウクライナに隣接するベルゴロド地域に、FAB-250無誘導弾2発を誤って投下したと報じた。 最初の弾薬は農場に落ちたが、2発目が市街地に着弾したため、最大150人の民間人が避難を余儀なくされたという。
 英国防省によると、ロシア軍が自国領土内を誤爆したのは1月だけでも4回におよぶとのことで、2023年4月20日にベルゴロド市で発生した最初の事案を含めると、年間で5回目になるとしている。
 こうした事態が、出撃前に航空機を武装する際の不手際で発生したのか、それとも乗務員の不手際によるものかは確認できていないそうだが、両方の要因が組み合わさって発生した可能性があるとしている。
2024.02.04
 09:50

(19:50 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 3 2024 <2403-020404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月3日の戦況 =
 プーチン政権は、モスクワで2月3日に動員された兵士の妻による抗議行動を監視したが、政権に反対する広範な社会運動の復活の可能性を抑圧する可能性が高い。 ソ連時代の1980年代後半から1990年代初頭にかけて、ロシア兵の親族による社会運動の影響を経験しており、プーチン政権は同様の運動が影響力を及ぼす前に、同様の運動を先制的に監視し、信用を失墜させることを狙っている可能性が高い。
 ロシア軍事ブロガーは、最近ドネツク州ノボミハイリフカ近郊で失敗した、ロシア機械化部隊による攻撃に固執し続けるロシア軍の適応能力に問題を示している。
Novomykhailivka の位置 (Goolge Map)】
 ウクライナが2月3日、ヴォルゴグラード州のLukoil社の製油所に対してUAV攻撃を実施した。
 ウクライナの攻撃により、ロシアによるLancet滞空索敵弾の生産が一時的に鈍化したと報じられている。
 陣地争奪戦が続く中、ウクライナ軍はがバフムート近郊で前進したことが確認された。
2024.02.02
 09:50

(19:50 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 2 2024 <2403-020305>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月2日の戦況 =
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊とドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進を確認したが、2月2日には全線で陣地での攻防が続いている。
2024.02.03
 06:50
Kyiv Independent Fire breaks out at Russian refinery in Volgograd <2403-020303>
 地元のボチャロフ知事がTelegramで2月3日夜、ヴォルゴグラードの石油精製所で火災が発生したと報告した。
 「一夜にして、防空システムと電子戦システムがヴォルゴグラード地域の領土に対するUAV攻撃を撃退した」とボチャロフ知事は述べた。 その結果、1機が落下し、ヴォルゴグラード製油所に火災が発生したという。
Volgograd の位置 (Google Map)】
2024.02.02
 0940

19:40( EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 01 2024 <2403-020203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月1日の戦況 =
 ウクライナ軍は1月31日夜から2月1日にかけて、占領下のクリミア半島近海でロシア黒海艦隊の艦船を攻撃し沈没させることに成功した。
 EUは、2024年から2027年までのウクライナへの財政支援パッケージを全会一致で承認した。
 EUのボレル外務・安全保障政策上級代表は、EUは2024年3月までに約束した100万発の砲弾をウクライナに送ることはできないが、2024年末までにこの約束を果たす予定であると述べた。
 ロシア軍はクピャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認され、2月1日には全線で陣地での攻防が続いている。
 トルコの銀行は、米国の二次経済制裁の脅威により、ロシア企業の口座を閉鎖し始めたと報じられている。
 プーチン露大統領が、今後6年間でウクライナの占領地をロシアに統合するロシアの計画を強調した。
2024.02.02
 00:17
ロイタ通信

(Yahoo)

米、イラクとシリアのイラン関連施設攻撃を承認 時期は天候次第 <2403-020201>
 CBS Newsが1日に米当局者の情報として、1月28日にシリアと国境を接するヨルダン北東部の米軍基地にUAVによる攻撃があり、米兵3名人が死亡し少なくとも34名が負傷したのをうけ、イラクとシリアにある複数のイラン関連施設に対する数日間にわたる攻撃計画を承認したと報じた。
 4人の米政府高官によると、この攻撃に使われたUAVはイラン製だとみられている。 また関係筋によると、イランの革命防衛隊はシリアから幹部を引き揚げているという。
2024.02.01
 10:05

(20:05 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 31 2024 <2403-020107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月31日の戦況 =
 ウクライナ軍が1月31日、クリミア半島セバストポリにあるベルベク飛行場のロシア軍を攻撃した。
 EUが2024年3月1日までにウクライナに100万発の砲弾を提供するという約束を果たすため、EU加盟国にウクライナへの弾薬供給を強化するよう求めていると報じられた。
 プーチン政権モルドバのEU加盟を阻止し、モルドバに対する将来のロシアの侵略を正当化する努力を続けた。
 ウクライナ軍情報総局が、ロシア国防省の通信サーバーに対してサイバー攻撃を行ったと報告した。
 エストニア国防軍司令官のヘレム陸軍大将が、バルト海地域での最近のGPS妨害の背後にロシアがいる可能性があると述べた。
 ロシア軍は1月31日にバフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市南西部で前進が確認され、全線で陣地での攻防が行われた。
2024.02.01
 07:40
共同通信

(Yahoo)

ロシア、アブデーフカの一部制圧 プーチン氏、進軍継続表明 <2403-020105>
 プーチン露大統領が1月31日にモスクワで、激戦地となっているウクライナ東部ドネツク州アブデーフカの一部ロシア軍が制圧したと述べた。
Avdeyevka の位置 (Google Map)】
 3月に行われる大統領選を前にプーチン大統領は選挙運動員らとの会合に出席し、ドネツク州のロシア側支配地域「ドネツク人民共和国」の中心都市ドネツクへの攻撃拠点になっているアブデーフカの制圧は「最優先課題の一つだ」と述べた。
2024.02.01
 00:35
Kyiv Independent Ukraine war latest: 207 Ukrainian POWs return home; Ukraine says Russian airbase in Crimea struck <2403-020101>
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が1月31日にTelegramで、クリミア半島にあるバルベク航空基地を攻撃したと述べた。
Balbek航空基地の位置 (Google Map)】
 セバストポリの北数㌔に位置している航空基地で、同日午後に爆発が起きる様子を映した動画が地元のTelegram Channelに投稿された。
 Ukrainska Pravda紙は軍関係者の話として、空軍基地への攻撃はSculp/Storm Shadowを使って行われたと報じた。
 オレシュチュク大将は1月6日にウクライナ空軍がセバストポリの北50kmにあるサキ空軍基地への攻撃に成功したと述べていた。 ウクライナ軍はまた、1月4日にセバストポリ近郊のロシア軍指揮所ペルボマイスケ村近くの弾薬庫への攻撃が成功したと報告していた。
Pervomayskoye の位置 (Google Map)】
2024.01.31
 09:15

(19:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 30 2024 <2402-013106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月30日の戦況 =
 予想されたロシアの2024年冬春の攻勢がハリコフ州とルハンスク州の州境地域で進行している
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、係争中の千島列島に対するロシアの権利を主張する一方で、日本に対して攻撃的で扇動的な発言をしたが、これはおそらくインド太平洋における米国の同盟体制に対抗して、ロシアが中国を支持していることを示すためのクレムリンの取り組みの一環とみられる。
 ロシアの反体制派筋は、1月30日にロシアで広範囲にインターネットが停止したのは、国家主権による主権インターネットを確立しようとしたと見た。
 プーチン政権は2024年3月のロシア大統領選挙に向けて、ロシアの情報空間の支配を強化する取り組みを強化しており、主権インターネットもその一つと見られる。
 ロシア軍は1月30日に全線で陣地での攻防が続く中、バフムートとホルリフカ付近での前進が確認された。
 英国防省は、ロシアが少なくとも月に100両のMBTを生産できるため戦場での損失を補うことができ、ロシア軍が当面の間現在の作戦を継続できると報告した。
2024.01.31
 05:13
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ、クリミアのロシア軍基地を攻撃 ロシアは無人機11機撃墜 <2402-013101>
 ウクライナ軍が30日にTelegramで、ウクライナ軍が30日午前にクリミア半島ラズドリノエ集落の近くにあるロシア軍の防空レーダ基地を攻撃したと発表した。
Razdol're の位置 (Google Map)】
 一方、ロシア通信 (RIA) はロシア軍がクリミア上空でウクライナが発射したUAV 11機を撃墜したと報じた。ロシア側によると、ウクライナが発射したUAVはベルゴロド、ブリャンスク、カルーガ、トゥーラの上空でも撃墜されたという。
 セバストポリのラズボジャエフ市長もTelegramで、セバストポリに対する攻撃に伴う被害はなかったとした。
2024.01.30
 22:43
Kyiv Independent Military intelligence claims it shut down Russian Defense Ministry server <2402-013019>
 ウクライナの軍事情報機関 (HUR) が1月30日に、ロシア国防省の特殊通信サーバーをサイバー攻撃しダウンさせたと発表した。 モスクワにあるサーバーを使用していたロシア国防省の部隊間の情報交換が出来なくなったという。 21:24現在、攻撃は継続中と報じられている。
 攻撃に使用されたソフトウェアは、ロシア連邦保安庁によって国家の情報セキュリティ基準に準拠していると承認され、軍を含むロシアの公共部門のさまざまな戦略施設にダウンロードされたと報告されている。
2024.01.30
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 29 2024 <2402-013006>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月29日の戦況 =
 ウクライナ国防省が1月29日、ウクライナ軍最高司令官のザルジニー大将の辞任または解任に関する噂を否定した。
 ロシアは、ウクライナのUAV攻撃がロシア国内で続く中、後方深くの防空網を再構築している可能性がある。
 プーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領が1月29日に経済協定や技術協定に署名し、ベラルーシを連邦国家構想にさらに引き込もうとしている。
 ロシア軍は、クレミンナとアウディーイウカの近く、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯に前進した。
2024.01.30
 00:24
Kyiv Independent Ukraine war latest: Kyiv denies Russia captured village in Kharkiv Oblast <2402-013002>
 ウクライナ軍が1月29日、クピャンスクの南東20kmに位置するハルキウ州の小さな村タバイウカを占領したというロシアの主張を否定した。 ウクライナ地上軍報道官はTVで「敵は既にタバイウカを占領したと主張しているが、この集落からそう遠くない場所で戦闘が起きている」と語った。
 同報道官によると、ウクライナは同地域でのロシア軍の攻撃を撃退し続けており、シンコフカ、タバイウカ、テルヌイ、ヤンポリフカ周辺で10回の攻撃を撃退している。  戦争研究所 (ISW) は1月27日にロシアの軍事ブロガーによると、ロシア軍第47戦車師団は全面侵攻前に34人が暮らすタバイウカを占領したが、「この主張を裏付ける証拠は確認されていない」と報告した。
 これに先立つ1月21日、ロシアはタバイウカの南東4kmにあるハルキウ州とルハンスク州の州境界近くの村、クロフマルネも制圧したと主張した。
2024.01.29
 22:56
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の集落を新たに制圧と主張 今月3ヵ所目、攻勢維持か <2402-012917>
 露国防省が29日、露軍がウクライナ東部ハリコフ州の集落タバエフカを制圧したと発表した。 これに先立ち、一部のウクライナメディアも28日、露軍がタバエフカを制圧したもようだと報じていた。
Tabaivka の位置 (Google Map)】
 事実であれば、東部での露軍による集落制圧は1月に入って3ヵ所目で、戦局は全体的に膠着状態にあるものの、戦力で勝る露軍が徐々に優勢を築きつつあるとの観測が強い。
 一方、ウクライナメディアEspresoは29日、ウクライナ軍の報道官が「タバエフカを巡る戦闘は続いている」とし、同集落の陥落を否定したと伝えた。
 タバエフカは露軍が制圧を狙うハリコフ州の要衝クピャンスクの南西20kmに位置する。 露国防省は21日にタバエフカの南に位置する集落クラフマリノエの制圧を発表し、ウクライナ軍もクラフマリノエの陥落を認めていた。
Kupiansk の位置 (Google Map)】
2024.01.29
 11:05
AP News

(Yahoo)

露連邦捜査委員会が映像公開 ウクライナ兵とは判明せず <2402-012907>
 ウクライナ兵捕虜を載せたロシア軍輸送機が1月24日にウクライナとの国境付近のベルゴロド州で墜落し74人が死亡したが、ロシア連邦捜査委員会は25日に捕虜がIl-76に乗り込むと主張する映像を公開した。 映像には、駐機場に待機する輸送機のそばに横付けされたトラックから降りた人が、輸送機に乗り込む様子が捉えられているが、この映像からウクライナ兵捕虜とは確認できない。
 別の映像では、墜落現場とされる場所で同委員会の捜査員が、遺体が収められた収納袋を閉じるところが映っているが、遺体そのものは映っていない。
 ウクライナ軍情報部は、この日捕虜交換が行われる予定だったが、当該機に捕虜が乗っていたかは不明だとしている。
2024.01.29
 10:30

(20:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 28 2024 <2402-012906>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月28日の戦況 =
 ロシア政府は、モルドバがEUや西側へ組み込まれるのを阻止するため、モルドバを不安定化させる準備を続けている。
 ロシア政府は、マリ、ブルキナファソ、ニジェールの西アフリカ3ヵ国が経済共同体 (ECOWAS) からの脱退するのを利用して、ロシアの影響力を拡大しようとしている。
 匿名のインド政府筋が、インドにとって最大の武器供給国であるロシアがウクライナでの戦争でインドに軍需品を提供する余力がないため、ロシアから距離を置きたいと考えていると述べた。
 ロシア軍は、戦域全体で陣地の攻防が続くなか、クレミンナとアウディーイウカの近くまで前進した。
 ロシアの情報筋によると、2023年12月にロシア政府が独自の志願兵隊を結成することを認める法律を採択したことを受け、ロシア国家親衛隊RosgvardiaはWagner Gp.の残党と新たに採用された志願兵で第1義勇軍団を新編する。
2024.01.28
 14:00
Forbes

(Yahoo)

石油・ガスをドローンで「起爆」 ウクライナ、ロシア国内施設を次々攻撃 <2402-012809>
 ロシア南部クラスノダール地方トゥアプセにあるロシア石油大手Rosneft社の製油所で1月24日深夜から25日未明にかけ、火災が発生した。 携帯電話で撮影された映像には夜空高くまで上がる炎が映っている。 Telegramのニュースチャンネルによると、火災が発生する直前にUAVが製油所を直撃したのが目撃されたという。
 ロシアではこのほかにも、石油・ガス施設に対する攻撃とみられるものが相次いでいて、1月19日にはロシア西部ブリャンスク州でウクライナとの国境に近い町クリンツィにあるRosneft社の大型石油貯蔵施設の貯蔵タンク4個が炎上した。
 その2日後の21日には、同じくロシア西部サンクトペテルブルクの西に位置するウスチルガのガス基地で爆発を伴う大規模な火災が発生した。 施設運営者は、火災が「外部要因」で引き起こされたと説明している。 親露派のTelegram Channelによると、ロシア軍は火災の発生前に3kgの爆薬を積んだ翼端長6mのUAVを撃墜したという。
2024.01.28
 07:55

(17:55 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 27 2024 <2402-012804>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月27日の戦況 =
 ロシア軍は1月26日と27日にUAVやミサイルによる限定的な攻撃を実施した。
 ロシア軍は1月27日に、接触線全線で陣地の攻防が続くなか、クピャンスク、クレミンナ、アウディーイウカ付近で前進が確認された。
 英ウェブサイトのTelegrapgが匿名の西側当局者の話を引用して1月26日、ロシアはGDPの40%をウクライナでの戦争に費やしており、これはロシアの保健と教育への支出を上回っていると報じた。
2024.01.27
 15:49
Kyiv Independent Military intelligence: Senior Russian officials were supposed to be on Il-76 flight but did not board <2402-012711>
 ウクライナ軍情報局報道官が
RFE/RLに1月25日、ロシア政府高官が1月24日に墜落したIl-76に搭乗するはずだったが、最後の瞬間に搭乗が許可されなかったと述べた。
 報道官によると、ウクライナの情報機関は露軍人や政治家の高官が何人か搭乗するはずだったが、露連邦保安庁 (FSB) から他の輸送手段を使うよう指示されたと見ている。
2024.01.27
 13:42
Kyiv Independent UK Defense Ministry: Avdiivka unlikely to fall into Russian hands in coming weeks <2402-012709>
 英国防省は1月27日の戦況報告書で、ロシア軍がアウディーイウカの防衛線を迂回しようとしているにもかかわらず、ウクライナ軍は少なくとも今後数週間は同市を防衛しようとしている可能性が高いと述べている。
 ロシア軍は2023年10月にアウディーイウカへの攻撃を強化し、占領下のドネツクからわずか数㌔の都市を包囲しようとして大きな損失を被ったと報じられている。
 ロシア軍はアウディーイウカに、要塞化された正面を避けインフラの地下道を通って市街地に侵入しようとしていると報じられているが、英国国防省は、これは2023年10月から試みられている潜入方法だと述べている。
 今週初めに、ロシア軍が南部からウクライナの防衛線に攻め込み始めたとされ、アウディーイウカ周辺の状況が悪化したという報道が浮上したが、ウクライナ軍の主要な補給路はまだ無傷のままでウクライナ軍が局地的な反撃を行っており、アウディーイウカは今後数週間ウクライナの支配下にとどまる可能性が高いと見られる。
2024.01.27
 12:09
中央日報

(Yahoo)

プーチン大統領、米国にウクライナ終戦を非公式打診 <2402-012708>
 Bloomberg通信がEST 25日、ロシア大統領府に近い複数の人物を引用し、プーチン大統領が2023年12月に仲介人を通して米政府当局者にウクライナ戦争の終戦に向けた対話をすることができるという意思を表明したと報じた。
 Bloombergによると、匿名を求めたこの人物らは、プーチン大統領がウクライナの中立国化放棄案を考慮する用意があることを示唆したと伝えた。 また、ウクライナのNATO加盟反対も撤回する可能性があるが、ロシア軍が占領したウクライナ領土に対するロシアの統制権は認めるべきだと強調した。
 ロシア大統領府のペスコフ報道官は26日の記者会見で、ウクライナのNATO加盟反対撤回の可能性など水面下交渉報道に関する記者の質問に対し「間違った報道で、全く事実でない」と強く否認し、米政府当局者も全面的に否認した。
 米国家安全保障会議のワトソン報道官は「ロシアの立場に変化があることを知らない」とし「ロシアとの交渉、いつ、どうするかはウクライナの決定にかかっている」と述べた。
 ロシア政府が休戦メッセージを送ったという報道は今回が初めてではなく、2023年12月にNew York Timesはロシアの元官僚を引用し、ロシア側が2023年9月から複数の外交チャンネルを通じて休戦交渉に関心があるという信号を送ったと報じた。
2024.01.27
 10:13
讀賣新聞

(Yahoo)

捕虜乗せたとされるロシア軍輸送機墜落、真相は依然不明…ウクライナは「人間の盾」の可能性指摘 <2402-012706>
 TASS通信によると、プーチン露大統領が26日に露南西部ベルゴロド州での露軍Il-76の墜落について、「意図的かミスかは分からないが、ウクライナ軍が撃墜したのは明らかだ」と主張した。
 これに対しウクライナ側は、関与について肯定も否定もしていない
 露側の主張通り、ウクライナ人の捕虜が多数搭乗していたかどうかを含め、輸送機が墜落した真相は不明な点が多い。
2024.01.27
 10:10

(20:10 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 26 2024 <2402-012705>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月26日の戦況 =
 ロシアと米当局者は、プーチン大統領が西側と取引する意思があるという噂を否定した。
 1月24日にベルゴロド州で起きたロシアのIl-76墜落事故の状況は不明のままである。
 EUは近くウクライナに€5Bを提供する。
 ロシアは2023年に$1.7B相当の高度なマイクロチップと半導体を主に西側から輸入したと報じられており、ロシアからそのような技術を奪うことを目的とした西側の制裁を回避している。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊で前進し、戦域全体で陣地の攻防を続けている。
2024.01.27
 08:03
Kyiv Independent Washington Post: US war plans for Ukraine don't foresee retaking lost territory <2402-012704>
 Washington Post紙が匿名の情報筋の話として1月26日、バイデン政権は2024年にウクライナ軍がロシアから領土を大きく奪還するとは見てていないが、ウクライナ支援の長期計画に取り組んでいると報じた。
 新しい計画では、領土の奪還に重点を置かず、代わりにロシアの新たな進撃をかわし国の防衛と経済を強化することに焦点を当てることを目指しているという。
2024.01.26
 20:52
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russia blocks international commission from investigating Il-76 crash, Ukraine says <2402-012612>
 ウクライナは、1月24日にロシアのベルゴロド州で起きたIL-76墜落事故の事実関係を立証するため国際的な調査を求めているが、事故を調査の国際委員会をロシアは拒否している。
 ウクライナ軍情報局 (HUR) の報道官は1月26日、ロシアはIl-76墜落に関する情報を赤十字国際委員会に国際調査のためにまだ伝えていないと述べ、ウクライナ人捕虜に関するそのような情報は公開されるべきであり、特に侵略国は赤十字国際委員会に伝えられるべきであるが、知る限り現段階ではそのような情報は赤十字国際委員会に転送されていないと述べた。
2024.01.26
 17:42
Ukrainska Pravda Putin says over 600,000 Russian troops are fighting in Ukraine <2402-012610>
 プーチン露大統領が、ウクライナにおけるロシア軍は617,000名だと述べた。
2024.01.26
 11:27
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ捕虜輸送機の墜落、ロシア側は事前に警告と主張 ウ大統領「命を弄んでいる」と非難 <2402-012607>
 捕虜のウクライナ兵士を乗せたロシア軍輸送機の墜落を巡り、カルタポロフ露上院議員が25日、ウクライナ軍の情報機関は情報機関は同機が撃墜された空域に入る15分前に警告を受けていたと述べた。
 この主張は、同機の飛行について何も知らされていなかったとするウクライナ軍情報部の声明と矛盾する。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、墜落について国際的な調査を求めるとともに、ロシアが「捕虜の命を弄んでいる」と非難した。
2024.01.26
 11:00

(21:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 25 2024 <2402-012605>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月25日の戦況 =
 ウクライナとロシア当局は、1月24日にベルゴロド州で起きたロシアの軍用輸送機IL-76墜落事故について刑事捜査を開始した。
 ロシア軍は1月24日~25日にミサイルやUAVによる攻撃を行った。
 ウクライナ保安庁が、1月24日~25日にクラスノダール地方トゥアプセにあるロスネフチ製油所へのUAV攻撃を成功させたと報じられている。
Tuaps の位置 (Google Map)】
 ロシア軍はウクライナでの化学兵器の使用を増やしていると報じられている。
 全正面で陣地攻防が続くなか、ロシア軍が1月25日にアウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 Bloombergが1月24日、ロシアの労働力不足により民間部門の賃金が軍人の給与と競合するほど上昇した結果り、兵役の魅力がさらに低下している可能性が高いと報じた。
2024.01.25
 10:20

(20:20 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 24 2024 <2402-012507>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月24日の戦況 =
 ロシアの軍用輸送機Il-76が1月24日にベルゴロド州で墜落した。
 陣地の攻防は戦域の至る所で続いた。
2024.01.24
  19:10
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、東部アウジーイウカの防衛で危機的局面 重要陣地あわや喪失 <2402-012413>
 ウクライナ東部ドネツク州アウジーイウカ方面の前線では過去10年、この都市のすぐ南にある旧ソ連空軍の古い掩蔽壕などからなる施設群ゼニトが、ロシア軍に対するウクライナ側の防御の要となってきた。 ゼニトがもし陥落すれば、10年にわたりしぶとく抵抗を続けてきたアウジーイウカの守備隊は、ついに撤退を強いられるおそれがある。
 ロシア軍は22日、コンクリートの迷路のようなこの防御拠点の遮断にかつてなく近づいた。 今回ロシア軍はゼニトの確保に失敗したが、守るウクライナ軍は弾薬が枯渇しつつあることから次は成功するかもしれない。
 弾薬枯渇の原因は周知の通り、米国のバイデン政権がウクライナ向けの$61Bの予算の承認を、米議会下院でロシア寄りの共和党議員が何ヵ月も拒んでいるからで、これに対しロシア軍はイランと北朝鮮から新たな補給を受け続けている。
2024.01.24
  18:56
TBS News

(Yahoo)

ロシア軍の輸送機が墜落 ウクライナ捕虜65人含む全員死亡 ミサイルで撃墜の見方も <2402-012412>
 ロシア国防省が、露軍の輸送機がウクライナから発射されたミサイルで撃墜されたと発表した。
 輸送機にはウクライナ兵の捕虜65名を含む74名が搭乗し、捕虜交換のためベルゴロド州に向かっていたということで、地元州知事は乗っていた全員が死亡したとしている。
2024.01.24
 10:00

(20:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 23 2024 <2402-012405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月23日の戦況 =
 西側諸国は1月23日にドイツのラムシュタイン空軍基地で開催された第18回ウクライナ防衛支援会同で、ウクライナへの支援とウクライナの防衛産業基育成への意思を改めて表明した。
 NATOが1月23日、ウクライナに追加支援を送るほかNATOの備蓄を補充するためとみられる20万発以上の砲弾を発注した。
 ロシア軍は1月22日~23日に、ウクライナの防空網を突破する新たな攻撃パッケージとみられるミサイル攻撃を行った。
 ラブロフ露外相は、ロシアと中東諸国との関係を深める取り組みの一環として、イランのアブドラヒアン外相、パレスチナ自治政府のマリキ外相と会談した。
 ロシアのバルチック艦隊が、NATOが実施しているSteadfast Defender 2024演習に対抗して沿岸ミサイル演習を実施している。
 ロシア軍は全戦線で陣地攻防が続く中、クレミンナ、アウディーイウカ、1月23日にドネツク市付近での前進が確認された。
2024.01.23
 16:40
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシアが大規模攻撃、キーウなど標的 18人死亡 インフラにも被害 <2402-012320>
 ウクライナ当局者が23日、ロシア軍がウクライナに対し大規模な攻撃を行い、少なくとも18人が死亡し多数の負傷者が出たほか、エネルギーインフラも被害を受けたことを明らかにした。
 攻撃は早朝に行われ、首都キーウや東部ハリコフが主な攻撃目標となった。
 ウクライナ空軍は、ロシアが発射したミサイル44発のうち22発を迎撃したと発表した。 キーウ当局者はこのうち20発は首都上空で撃ち落とされたとしている。
2024.01.23
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 22 2024 <2402-012306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月22日の戦況 =
 ポーランドのトゥスク首相が1月22日にキーウを訪問し、ウクライナに対するポーランドの新たな防衛パッケージを発表した。
 ロシアが占領しているメリトポリで、ロシア兵とチェチェンのAkhmat-Vostok部隊が口論になったとされる映像は、チェチェン軍がウクライナでのロシアの作戦に貢献していないという批判を再燃させた。
 ロシアの当局者や情報関係者は、ゼレンスキー大統領が1月22日に署名したロシア国内のウクライナ系住民に関する法令を歪曲して伝えることで、ロシアのウクライナ侵攻をさらに正当化しようとしている。
 ロシア軍はアウディーイウカの南とドネツク市の西で前進が確認され、接触線全体で陣地での攻防が続いている。
2024.01.22
 18:34
Ukrainska Pravda Ukraine's Ground Forces Commander: Situation on Sivershchyna and Bakhmut fronts is very tense <2402-012212>
 ウクライナ軍地上軍司令官のシルスキー中将がTelegramで、東部シヴェルシチナとバフムートの戦線では、ロシア軍が野砲、迫撃砲、攻撃用UAVを広範囲に配備して攻撃を行うなど、非常に緊迫した状況が続いていると述べた。
2024.01.22
 08:18
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ、ドローン攻撃認める ロシア燃料ターミナル火災 <2402-012204>
 複数のウクライナメディアが消息筋の話として21日、ロシア北西部レニングラード州の燃料基地で21日未明に起きた火災について露軍に燃料を供給している基地を破壊するため、ウクライナ軍特殊部隊がUAV攻撃を行ったと報じた。
 TASS通信によると、火災を受けて基地を運営する露天然ガス大手Novatek社は施設の稼働を一時停止した。
 Novatek社は「外部要因」で火災が発生したと説明しているが、露国防省は21日時点でUAV攻撃の有無についてコメントしていない。
2024.01.22
 07:40
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア巨大製油輸出施設の操業停止、ウクライナのドローン攻撃で火災発生か <2402-012202>
 ロシア天然ガス大手企業Novatek社が21日、サンクトペテルブルク西方170kmのフィンランド湾で運営している巨大製油輸出基地の一部の操業停止を余儀なくされたと発表した。 ウクライナのメディアによるとUAV攻撃に伴い火災が発生したという。
 この基地は、天然ガスコンデンセートを軽質ナフサの分留や重質ナフサの分留、灯油、軽油などに分離精製処理し、国際市場向けにタンカーへ積み込む施設で、操業停止がいつまで続くかや、停泊中のタンカーの隻数、今後の市場への影響などは現段階では分かっていない。
 サンクトペテルブルク周辺の地域では、当局が重要インフラへの攻撃に対する厳しい警戒態勢を敷き、治安部隊や警察などはいかなるUAVを検知した場合でも破壊するよう命令された。
 InterfaxUkraine通信は複数の関係筋の話として、基地の火災はウクライナ側が行った特殊作戦が原因だと報じた。 関係筋の一人は「この基地は燃料を精製してロシア軍にも供給する敵にとって重要な施設で、基地の攻撃成功は敵に経済的な打撃を与えるだけでなく、ロシア軍の燃料補給にも重大な支障を生じさせる」と説明したという。
2024.01.22
 05:55

(15:55 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 21 2024 <2402-012201>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月21日の戦況 =
 ウクライナ軍がレニングラード州とトゥーラ州の目標に対するUAV攻撃に成功したと報じられており、ウクライナのUAV攻撃を繰り返すことで、ロシアが予想される飛行経路に沿って重要な施設等を防御するSHORADの配備が修正される可能性がある。
 モルドバが、2023年12月下旬に演習を実施した際に、沿ドニエストルのロシア平和維持軍がUAVの不適切な使用を含む多数の違反行為を行ったと非難した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊で前進し、接触線で陣地での攻防が続いている。
2024.01.21
 22:32
Kyiv Independent Mediazona confirms identities of over 42,000 Russian soldiers killed in Ukraine <2402-012112>
 ロシアの独立系メディアMediazonaBBCロシアと共同で、2022年2月にロシアによるウクライナへの全面侵攻開始以来、殺害されたロシア兵42,284名の氏名を確認した。
 Mediazonaが前回2023年12月29日の更新以来1,685名のロシア兵の氏名が死傷者リストに追加されている。
2024.01.21
 21:31
Kyiv Independent General Staff: Russia has lost 376,030 troops in Ukraine <2402-012110>
 ウクライナ軍参謀本部が1月21日、ウクライナでロシアは376,030人の兵士を失ったと発表した。 この数字には、ロシア軍が過去1日だけで被った760人の死傷者が含まれている。
 報告書によると、ロシアはMBT 6,181両IFV 11,466両、車両と燃料タンク11,862両、砲8,875門MRL 968両防空システム655基、航空機331機、ヘリ324機、UAV 6,936機、水上艦艇23隻、潜水艦1隻を失った。
2024.01.21
 21:23
時事通信

(Yahoo)

ガス施設炎上、ドローン攻撃か ウクライナから1000キロ ロシア北西部 <2402-012109>
 ロシア北西部レニングラード州ウスチルガにある同国天然ガス大手Novatek社の施設で21日未明に火災が発生した。 Novatek社は「外的要因」で炎上したとし、複数の現地メディアはUAV攻撃の結果だという見方を報じた。
 ウスチルガはドイツに至る海底ガスパイプラインNordostream 2の拠点で、ウクライナの首都キーウから1,000km以上も離れているが、ロシア国防省は18日にレニングラード州にUAVが飛来したと発表し、ウクライナ国防省情報総局も攻撃を実行したと自国メディアに認めた経緯があることから、21日の火災に関しても、ウクライナが関与を唱える可能性がある。
【関連記事:Ust-Luga の位置 (Google Map)】>
【註】
 ウスチルガや先にUAV攻撃を受けたサンクトペテルスブルグはウクライナから1,000km以上離れていることに加え、その間ロシアや同盟国ベラルーシの上空を飛行する必要があり、この攻撃がウクライナによるとすれば、ロシアの防空網の欠陥をさらけたことになる。
【関連記事:2402-011907 (共同 2024.01.19)】>
2024.01.21
 15:12
Kyiv Independent Explosions reported in occupied Sevastopol <2402-012106>
 地元メディアとロシア占領当局が、1月21日にセバストポリで複数の爆発があったと報じた。 
RFE/RLのクリミア放送局の現地特派員によると、午後の早い時間に3回ほどの爆発音が聞こえた。
 その直後、ロシアが任命したセバストポリ市当局長官のロズヴォジャエフ氏は、近くの海上で空中標的が撃墜されたと報告した。 ロシア国防省は同日遅く、ウクライナのミサイル2発がクリミア半島西海岸上空で撃墜されたと主張した。
 全面戦争が進展するにつれ、クリミア半島の軍事施設やロシアインフラは、ウクライナの長距離UAVやミサイル攻撃に対してますます脆弱になっている。
2024.01.21
 06:15

(16:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 20 2024 <2402-012104>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月20日の戦況 =
 ロシアが、ウクライナでの戦争の財政を負担するために石油収入への依存度を高めるなか、ロシアから中国へのエネルギー輸出は2023年に大幅に増加した。
 EUで域内市場を担当するブルトン欧州委員が1月20日、EUは2024年末までに130万~140万発の砲弾を生産する能力を持ち、砲弾の大半をウクライナに届けると述べた。
 ロシア軍は、接触線全面で陣地攻防を続けつつ、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進が確認された。
2024.01.20
 10:15

(20:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 19 2024 <2402-012013>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月19日の戦況 =
 ロシアは、北朝鮮への依存度が高まる影響を緩和するため、韓国との関係を修復しようとしている。
 バシコルトスタン共和国では、投獄されている著名なバシコルト活動家を支持する抗議行動が続いているが、クレムリンは抗議行動の規模が大きいという報道を否定した。
 プーチン大統領は、ロシア帝国とソビエト連邦の旧領土の財産を含む、海外でのロシア財産の調査、登録、法的保護に資金を割り当てる法令に署名した。
 ロシア軍はクピャンスクの南東で前進が確認され、ウクライナ軍は最近、接触線全正面で陣地の攻防が続く中、ウクライナ軍がクピャンスクの南東に陣地を奪還した。
2024.01.19
 16:41
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア西部石油基地で火災、ウクライナのドローン撃墜で=当局者 <2402-011913>
 ロシア西部ブリャンスク州のボゴマズ知事が19日、ウクライナのUAVを撃墜した際に石油タンクで火災が発生したと明らかにした。 負傷者はなく、消火活動が行われているという。
 TASS通信によると、火災が発生している現場は1,000㎡で、ロシア通信 (RIA) は特殊消防列車が現場に到着したと報じた。 SNSに投稿された真偽未確認の映像には、貯蔵タンクのようなものが暗闇の中で燃えている様子が映っていた。
Bryansl の石油施設 (Google Map)】
 国防省がウクライナのUAV 1機を妨害電波で撃墜したが、積んでいた弾薬がクリンツィ町の石油備蓄施設の敷地に落下したとTelegramに投稿した。 ブリャンスク州の他の地域では、防空部隊がさらにウクライナのUAV 2機を撃墜したという。
2024.01.19
 09:30

(19:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 18 2024 <2402-011910>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月18日の戦況 =
 最近ポーランドとバルト海地域で起きた広範囲にわたるGPSの混乱にについてロシアの電子戦による可能性についての憶測が飛び交っている。
 ウクライナのロシア軍が砲兵力に優れているとのウクライナの発言が続く中、フランス国防省は1月18日にウクライナへの支援を強化する砲兵連合を立ち上げたと発表した。
 ウクライナのパルチザンの報告と衛星画像が、2023年12月下旬にウクライナの攻撃によりセバストポリ近郊でロシアのTarantul 級コルベット艦が沈没したことを確認した。
 ウクライナ軍情報総局が1月18日、レニングラード州のロシア軍施設へのUAV攻撃に成功したと報じられている。
 EU議会が、ハンガリーのオルバン首相ウクライナへの追加軍事支援を求めるEUの投票に拒否権を行使した後、最終的にハンガリーの投票権を停止する法手続きの別のステップを承認することを投票で決定しました。
 ロシア軍は、バフムート、アウディーイウカ、ドネツク州とザポリージャ州の州境付近で前進が確認され、接触戦で陣地の攻防が続いている。
2024.01.19
 07:39
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ、国産無人機でサンクトペテルブルク攻撃 1250キロ飛行 <2402-011909>
 Interfax Ukraine通信が18日、ウクライナで武器生産を統括するカミシン戦略産業相がスイスのダボスで、ウクライナ国産UAVが昨夜、1,250km飛行してサンクトペテルブルクを攻撃したと述べたと報じた。 サンクトペテルブルクはウクライナ国境の最も近い地点からでも850km離れている。
 ただロイタは独自に情報を確認できていない。
 ウクライナ軍関係筋は先に、サンクトペテルブルクの石油関連施設を「この地域における取り組みの新たな段階」の一環として攻撃したとロイタに述べていた。
2024.01.19
 06:07
共同通信

(Yahoo)

プーチン氏別荘上空を飛行 無人機、石油施設攻撃か <2402-011907>
 ウクライナメディアのRBCがウクライナ当局者の話として18日、国防省情報総局が特殊作戦としてロシア北西部サンクトペテルブルクの石油施設にUAV攻撃を行い、1機がプーチン大統領所有とされる別荘の上空を飛行したと報じた。
 ロシア国防省は同日、サンクトペテルブルクに隣接するレニングラード州にUAVが飛来したため迎撃したと発表した。 ロシアメディアは、サンクトペテルブルクの石油施設にUAVの破片が落ちたと報じた。
2024.01.19
 00:45
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の集落制圧=国防省 <2402-011901>
 ロシア国防省が18日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の集落ベセレを制圧したと発表した。 ただ詳細は明らかにしていないが、同名の人口100人の集落がバフムトの北東20kmの地点にある。
 ロイタは戦況を巡る情報を独自に確認できていない。
2024.01.18
 16:54
Ukrainska Pravda Ukraine's Defence Intelligence comments on St Petersburg oil depot attack <2402-011813>
 ウクライナ国防情報局のユソフ代表がUPの放送で、1月17日から18日にかけてサンクトペテルブルクの石油貯蔵所に対するUAV攻撃は、破壊手段の新たなレベルと質を示していると考えていると述べた。 レニングラード州では以前にも爆発があったが、今回は地理的にも破壊手段的にも新しいレベルで、サンクトペテルブルクとレニングラード州にある軍事施設にも影響する可能性があると述べた。
 ユソフ代表は、いつものように肯定も否定もしないとした上で、攻撃用UAVはロシアの領土から発射された可能性があるが、これは確かではないと付け加えた。
2024.01.18
 16:14
Kyiv Independent Military intelligence: Russia has modernized its Kh-101 missiles <2402-011811>
 ウクライナ軍情報局のスキビツキー報道官が、ロシア軍がKh-101 CMを近代化したと述べ、これらのミサイルは2022年に使用されたものとはまったく異なると付け加えた。
 スキビツキー報道官はダボスでの公開討論会で、このミサイルには、電子戦システム、防護装置、
DIRCMなどがすでに搭載されていると述べた。
 Kh-101は射程5,000km委譲の戦略ALCMで、ロシア軍がウクライナの都市や民間インフラを攻撃するために使用している。
2024.01.18
 10:00

(20:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 17 2024 <2402-011806>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月17日の戦況 =
 ウクライナの諜報機関関係者は、ロシア軍はウクライナで複数方向で同時攻撃を行うのに必要な予備戦力を欠いていると報告した。
 ウクライナは、ウクライナで改造して製造したFrankenSAMを初めて装備した。
 ドイツとフランスは1月16日、ウクライナへの追加軍事支援を発表した。
 バシコルトスタン共和国のバイマクでは、ロシアの裁判所が著名な活動家バシコルトに有罪判決を下したことを受けて、大規模な抗議行動が勃発し、ロシア政府の迅速な対応と、ロシアの超国家主義者コミュニティからの反発を招いた。
 ロシアのウズベキスタン人社会指導者に対するロシアの軍事ブロガーの苦情が広まったため、ロシア調査委員会は犯罪捜査を開始した。 超国家主義的な情報社会が外国人排斥と反移民に向けて結集するにつれて、ロシア政府は軍事ブロガーの要求に応えなければならないと感じている可能性があることを示唆している。
 米国による二次的経済制裁の脅威は、トルコとロシアの金融関係に大きな影響を与えていると報じられている。
2024.01.17
 09:00

(19:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 16 2024 <2402-011706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月16日の戦況 =
 ロシアの戦術航空作戦がアゾフ海付近で減少していると報じられており、1月14日夜にウクライナ軍がロシアのA-50を破壊し、ロシアのIl-22空中指揮所航空機に深刻な損害を与えたことで、ロシアの航空能力が低下している可能性がある。
 報道によると、少なくとも中国国有銀行2行が、ロシアの取引先との関係をの見直しを命じ、制裁対象となっているロシア企業や防衛産業と関係のある企業との関係を断ち切ろうとしている。
 ロシア軍はクレミンナとバフムート付近で前進が確認され、接触線全線で陣地の攻防戦を続けている。
2024.01.16
 12:33
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア南部都市が非常事態宣言、ウクライナ無人機攻撃で子ども2人負傷 <2402-011609>
 ロシア南部の都市ボロネジ市のクステニン市長が16日、ウクライナによるUAV攻撃で建物数棟が損壊し、子ども2人が負傷したことを受け非常事態を宣言した。
 人口100万人のボロネジ市はウクライナ国境から250km離れた場所にあり、同市近郊にはロシアの空軍基地があり、ウクライナ空爆に投入しているSu-34が配備されている。
Voronezh の位置 (Google Map)】
 ロシア国防省は、ボロネジ州上空で夜間にUAV 5機を破壊し、他に3機を撃墜したと発表。 隣接するベルゴロド州でもUAV 4機を迎撃したと述べた。
 ウクライナ側から今のところコメントは出ていない。
2024.01.16
 11:00

(21:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 15 2024 <2402-011607>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月15日の戦況 =
 ウクライナは14日夜、ウクライナ軍がロシアのA-50 AEW&C機を破壊し、Il-22空挺指揮所航空機に深刻な損害を与えたと発表した。
 ウクライナ情報機関の高官は、ロシア軍が毎月の人員損耗に等しい数の兵員を生み出すことができることを確認しており、これはロシア軍がウクライナで定期的な兵員交代を行うえるというISWの評価と一致している。
 ウクライナ軍情報総局のスキビツキー副長が、ロシア軍がウクライナの防空網を突破するためにミサイルやUAVを組み合わせた攻撃を続ける可能性が高いが、国際的な制裁がロシアのミサイルとUAVの生産を制限していると指摘した。
 ゼレンスキー大統領が1月15日にスイスに到着し、19日まで開催されるダボス世界経済フォーラムで、ウクライナの和平計画とウクライナへの支援について世界の首脳と協議する。
 北朝鮮の崔外相を含む北朝鮮代表団が17日までロシアを公式訪問するため、14日にモスクワに到着した。
 ロシアとイランは軍事技術協力をさらに発展させるため、大規模な国家間条約に署名する準備をしている。
 ロシア軍はドネツク市の西とクリンキー付近で前進が確認されたが、接触線全体では陣地攻防戦が続いている。
2024.01.16
 01:34
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア機撃墜、味方の誤射の可能性 ロシア独立メディア「暗黒の日」 <2402-011602>
 ウクライナ軍が15日にロシア軍のA-50
AEW&C機と空中指揮機Il-22を撃墜したと明らかにしたが、ロシアの独立系メディアはロシア軍のSAMによる誤爆の可能性を報じた。 撃墜が事実ならロシア軍にとって「新たな暗黒の日になる」との声も出ている。
 ロシア国防省からは両機に関する公式な発表はないが、ロシアの独立系メディアが報じた帰還したIl-22の写真では機体には損傷が多くみられるものの、ウクライナ側の主張に誤りがあると報じている。
 独立系メディアInsiderは情報筋の話として、A-50が撃墜され乗員も死亡したと報じた一方、「ロシア軍が、ウクライナ軍が発射したミサイルを撃墜しようとして目標を誤ったようだ」との軍事専門家の見方も紹介した。
2024.01.15 Janes Ukraine conflict: Russia has lost 90% of its equipment in Krynky due to shortage of EW, UK MoD says <2402-011516>
 英国国防省が1月12日に発表した情報によると、ロシアはヘルソン州クリンキーで装備の90%を失ったとされているが、これは同地域でウクライナ軍がUAVにより攻撃していることによるもので、ロシアの電子戦装備の不足が敗因とみられる。
 ウクライナの軍事ブロガーとウクライナ軍の第501独立海兵歩兵大隊が投稿した動画には、BMP-3
IFVや、MBT、TOS-1 MLRと思われるものなど、ロシア軍装備がクリンキーで破壊されている様子が映っている。
2024.01.15
 21:19
時事通信

(Yahoo)

ロシア早期警戒機を撃墜 アゾフ海でウクライナ軍 <2402-011514>
 ウクライナ軍が15日、アゾフ海上空でロシア軍のA-50
AEW&C機を撃墜したと明らかにした。
 ザルジニー総司令官はTelegramでIl-22空中指揮機も撃ち落としたと主張したが、空軍報道官がFacebookで内容を一部訂正し、攻撃を受けたIl-22はロシア南部クラスノダール地方に帰投したとみられるものの、空軍報道官によると修復は不可能だという。
 現地メディアによると、ロシア軍機2機に対して攻撃が行われたのは14日夜で、A-50は南部ザポロジエ州沖、Il-22は南部ヘルソン州沖で被弾した。
2024.01.15
 07:30

(17:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 14 2024 <2402-011504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月14日の戦況 =
 ロシアの情報筋は、ロシア軍はウクライナ東部と南部の地面が凍りついた数週間後に新たな攻撃を開始する準備をしていると主張した。
 ロシア軍は、ウクライナの防空網を突破するため、ミサイルやUAVを組み合わせた攻撃の試験と評価を続けている可能性が高い。
 クピャンスク~クレミンナの線、バフムートとアウディーイウカ付近、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部、ドニプロ河東岸で陣での攻防が続いた。
 スウェーデン国防資材本部が1月14日、ウクライナを支援するため155mm砲弾の生産と納入を増やすことでノルディック弾薬会社 (Nammo) と合意したと発表した。
2024.01.14
 07:00

(17:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 13 2024 <2402-011402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月13日の戦況 =
 ロシア軍は1月12日から13日にかけての夜、最近のロシアの攻撃パッケージと同様に、中型UAVやミサイルでの攻撃と空爆を行った。
 ロシア軍はウクライナで化学兵器の使用を増やしていると報じられており、ロシアが締約国である化学兵器禁止条約に明らかな違反が続いている。
 ロシア軍は、クレミンナとアウディーイウカ付近で前進が確認された。
 ロシア軍は、現在進行中の大規模な軍制改革の一環として、諸兵科連合の地上部隊である空襲旅団を編成している可能性がある。
2024.01.13
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 12 2024 <2402-011304>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月12日の戦況 =
 ウクライナと英国は、2023年7月のG7によるウクライナ支援の共同宣言に基づき、二国間安全保障協定に署名した。
 米国家安全保障会議のカービー報道官が1月11日、米国はウクライナへの安全保障支援を停止し、米議会が資金拠出を承認するまでウクライナへの支援を再開しないと述べた。
 ウクライナのディジタル相が、ウクライナが2024年に100万機のUAVを生産する能力に自信を表明した。
 ロシアがモルドバを不安定化させるため、ロシアが支援する分離独立共和国沿ドニエストルで偽旗作戦の準備をしている可能性がある。
 ロシア軍は、全正面で陣地戦が続く中、バフムートの北東、アウディーイウカの北西、ドネツク市の南西、ヴェルボヴェの西、ドニプロ河東岸でわずかな前進が確認された。
2024.01.12
 09:25

(19:25 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 11 2024 <2402-011206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月11日の戦況 =
 ウクライナの氷点下の気候作戦を制約している可能性が高いが、今後数週間で地面が凍結するため、機械化された機動戦に有利な地形を作り出す可能性が高い。
 ラトビアとエストニアが1月11日、ウクライナへの新たな軍事支援パッケージを発表した。
 ECの国防産業報道官が1月11日、EU加盟国は2024年春までに年間100万発の砲弾を生産できるようになるが、ウクライナへの砲弾の供給は個々の加盟国が決めることを明らかにした。
 ウクライナ軍とロシア軍は、全接触線で陣地攻防を続けた。
 TASS通信が1月10日、ロシア軍が2024年に航空機と艦艇を追加配備し、極超音速ミサイルKinzhalとZirconの増産を行うと報じた。
2024.01.11
 10:00
Forbes

(Yahoo)

無謀な突撃繰り返すロシア部隊、出撃車両の9割は戻らず ウクライナ南部 <2402-011103>
 ウクライナ南部でドニプロ河東岸に位置するクリンキウクライナ軍が確保した橋頭堡に向け、ロシア軍が
MBTIFV10両を向かわせたが、戻ってきたのは1両だけであった。
 あるロシア人ブロガーは「われわれの側には、失敗から学ばず、クリンキに装備を運ぶ愚か者が何人かいる」と投稿し、「そこに運ばれた装備の90%は戻ってこない」と指摘した。
 ウクライナ軍第35独立海兵旅団は死傷者を出しているが、ロシア軍の第810海軍歩兵旅団、第104親衛空挺師団、及び陸軍の連隊の死傷者ははるかに多い。
2024.01.11
 08:55

(18:55 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 10 2024 <2402-011102>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月10日の戦況 =
 クレムリンは、ロシアが支援するトランスニストリアの分離独立共和国の関係者に、モルドバを不安定化させるためのクレムリンの取り組みの一環として、沿ドニエストルで偽旗作戦の準備を指示している可能性がある。
 クレムリンはまた、黒海西海岸沿いのウクライナの穀物輸出を弱体化させるために、沿ドニエストルを利用してモルドバを不安定にしようとする取り組みを復活させている可能性がある。
 イランは、ロシア軍がウクライナに対して使用する新型のShahed UAVを開発したと報じられており、間もなくロシアにSSMと共に提供すると見られる。
 EU域内市場担当委員のブルトン氏は、EUは2024年春までにウクライナに100万発の砲弾を供給できると述べた。
 リトアニアは1月10日、ウクライナへの€200M ($220M) の新たな長期軍事支援パッケージを発表した。
 ロシア軍はバフムートの南西とドネツク市の南西とドニプロ河東岸で前進し、接触線全体の陣地で攻防を続けている。
 ロシア海軍総司令官エフメーノフ大将が1月10日、ロシア艦隊の5個海軍歩兵旅団を海軍歩兵師団に、カスピ海小艦隊の海軍歩兵連隊を海軍歩兵旅団に再編する計画であると述べた。
2024.01.10
 09:35

(19:35 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 9 2024 <2402-011003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月9日の戦況 =
 ロシア軍がハルキウ州の重要な部分を短期的にも占領する作戦を実施できない可能性が高いにもかかわらず、ロシアの情報筋はロシア軍がハルキウ州で大規模な攻勢作戦を行い、ベルゴロド州との「緩衝地帯」を作るという要求を繰り返している。
 モルドバを威嚇する最近のクレムリンとロシアメディアは、モルドバの親露分離主義指導者を勇気づけ、モルドバに政情不安と分裂の種を蒔こうと試みている可能性が高い。
 Bloombergが12月16日、ウクライナ、G7、インド、トルコ、サウジアラビアなどの国の関係者がサウジアラビアのリヤドで会合を開き、ロシアとの交渉に向けたウクライナの状況への支持を固めたと報じた。
 ロシア軍はドネツク市の南西で前進が確認され、接触線全域で陣地の攻防を続けた。
2024.01.09
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア海軍、増強に苦慮 艦船を新造してもウクライナが破壊 <2402-010906>
 大型艦を持たないウクライナ海軍がロシア海軍艦を撃沈したり爆破したりしているためロシア海軍が増強に苦慮している。
 ロシア海軍は2023年にわずか6,300t増やし、年末の総トン数は2,152,000tだった。 同年にフリゲート艦やコルベット艦、掃海艇、潜水艦を新造して17,700t増やすはずだったが、ウクライナ軍が11,400tの黒海艦隊艦を破壊した。
 2023年に建造した艦船とほぼ同量のトン数を失ったロシア海軍は、維持がやっと、あるいは縮小している。
2024.01.09
 08:30

(18:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 8 2024 <2402-010904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月8日の戦況 =
 ウクライナ当局は、1月7日から8日にかけての夜にロシアがウクライナに対してミサイルとUAVによる大規模な攻撃を相次いだ後、防空システムの強化の必要性を強調した。
 ウクライナ軍砲弾の不足と不十分な電子戦能力などの装備不足による戦場の困難に適応している。
 ロシア当局は、ウクライナの民間人を違法にロシアに拉致し、起訴、捜査、裁判、弁護士との接見、釈放日の指定なしに、流刑地や公判前拘禁施設に拘禁していると報じられている。
 ロシアの内部情報筋によると、ロシア当局はWagner Gp.に代わる義勇軍団の責任者と報じられていたロシア軍参謀本部第一副長官のアレクセーエフ中将を解任した。 ただISWは、2023年秋のアレクセーエフ中将の解任も、義勇軍団に不均衡な影響を与えている砲弾不足の報告も確認できていない。
 ロシア軍はドネツク市とヴェルボーヴェ近郊で前進が確認されており、接触線全正面で陣地攻防を続けていている。
 ウクライナ抵抗活動センターが8日、2023年12月現在ウクライナに45万名以上のロシア軍人がいると報告した。
2024.01.09
 06:25
共同通信

(Yahoo)

ミサイル攻撃に報復示唆 45人負傷、ゼレンスキー氏 <2402-010903>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が8日のビデオ声明で、各地にこの日あったロシア軍のミサイル攻撃で4人が死亡、45人が負傷したと明らかにし「テロ国家はわれわれの返答を知るだろう」と述べ、報復を示唆した。
 ロシア、ウクライナ双方の攻撃は2023年末以降に激化しており、報復の連鎖が懸念される。
 8日の攻撃は東部ハリコフ州や南部ザポロジエ州、西部フメリニツキー州などにあったが、ウクライナ軍が迎撃に成功したのはミサイル計51発のうち18発にとどまった。
2024.01.08
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 7 2024 <2402-010802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月7日の戦況 =
 ロシア軍は1月6日から7日にかけて、ウクライナに対してミサイルやUAVによる攻撃を相次いで行った。
 ウクライナ空軍報道官が、デンマーク国防省がウクライナへのF-16 6機の最初の引き渡しを最大6ヵ月遅らせているという報道を否定した。
 ロシア軍はドネツク市の西と南西で前進が確認され、全正面で陣地攻防が続いている。
 ウクライナの戦況監視団が1月7日、ロシア軍は武器と人員の不足官僚的な問題を理由に、モスクワとレニングラードの新たな軍管区設立の期限を少なくとも2度延期したと述べた。
2024.01.07
 05:50

(15:50 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 6 2024 <2402-010704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月6日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クリミア半島にあるロシア軍に対して数日間の攻撃を行っており、半島全体で複数の目標への攻撃に成功している。
 デンマーク国防省は6日、ウクライナへのF-16 6機の初納入を最大6ヵ月延期すると発表した。
 ロシア軍とウクライナ軍は1月6日、全正面で陣地攻防を続けた。
2024.01.06
 19:05
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ、クリミアの露軍基地を攻撃 空軍司令官が投稿 <2402-010606>
 ウクライナ空軍司令官のオレシチュク中将が6日朝、クリミア半島のサキ航空基地を攻撃し、全目標を破壊したとSNSで報告した。 攻撃後のサキ航空基地だとする写真も投稿した。 ウクライナは4日にもクリミアの露軍拠点を攻撃している。
 ウクライナメディアによると、サキ航空基地にはSu-24やSu-30が配備され、南部方面に展開する露軍部隊を航空支援している。
 露国防省はこれに先立つ5日夜~6日未明にクリミアやクリミアに近い黒海上空でウクライナ軍のミサイル4発とUAV 5機を撃墜したと主張していたが、損害には言及しなかった。
2024.01.06
 09:30

(19:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 5 2024 <2402-010604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月5日の戦況 =
 ロシア軍は今後数週間のうちにハルキウ州クピャンスクの占領に向けた取り組みを強化し、ウクライナ東部の他の場所で攻撃活動を担当するロシア軍よりも劣悪な部隊をこの地域に配置する可能性がある。
 ウクライナ軍は1月4日から5日にかけて、クリミア半島とクラスノダール地方のロシア軍を目標に、UAVやミサイルによる攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア軍は1月5日夜、ウクライナの前線地域に対してShahed 131/136 UAVとミサイルによる攻撃を実施した。
 ドイツは1月4日、ウクライナへの新たな軍事支援パッケージを発表した。
 ロシア軍アウディーイウカ近郊での前進が確認され、全正面で陣地攻防を続けている。
 国際的な制裁が、ロシアでのSu-34生産が妨げられていると報じられている。
2024.01.05
 11:36
Abema News

(Yahoo)

ロシアが北朝鮮から入手した弾道ミサイルを初使用 米政府高官 <2402-010508>
 米政府高官が、ロシアがウクライナに向けて北朝鮮から入手したBMを初めて使用したことを明らかにした。
 カービー戦略広報調整官によると、ロシアは北朝鮮から複数のBMと発射機を受け取り、少なくとも1発を12月30日にウクライナに向けて発射したと述べた。 北朝鮮製のBMは、1月2日にも複数発がウクライナに向け発射されたという。
 北朝鮮はBM提供の見返りに、ロシアに戦闘機やSAMなどの先端技術の軍事支援を求めているとしている。
2024.01.05
 07:20

(17:20 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 4 2024 <2402-010505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月4日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クリミア半島で少なくとも1ヵ所ロシア軍目標を攻撃したと報告したが、ロシア当局者や軍事ブロガーは、ウクライナの攻撃は失敗したと主張している。
 米国家安全保障会議のカービー報道官は4日、ロシアが北朝鮮から入手したBMをウクライナに向けて発射し、イランからも同様のミサイルを入手する努力を続けていると述べた。
 キルギスはWagner Gp.の一員としてウクライナ戦争に参加したとして、キルギス国民に懲役5年の判決を言い渡した。
 ロシア軍はクレミンナとアウディーイウカ付近で前進したことが確認され、接触線の全正面で陣地攻防が続けている。
2024.01.04
 18:46
Kyiv Independent Military: Ukrainian strike hits Russian command post in Crimea <2402-010409>
 ウクライナ軍が1月4日、15:00頃にクリミア半島のセバストポリ近郊にあるロシア軍の司令部を攻撃したことを明らかにした。 ウクライナ軍は、攻撃目標となった施設や戦果についての詳細は明らかにしていない。 ここ数ヵ月、クリミア半島ではウクライナ軍の攻撃が急増している。
 1月4日午後に(註:ウクライナの公共放送)Suspilne Newsはクリミア住民の話を引用して、セバストポリで複数の爆発音が聞こえ、エフパトリアでも非常に強い爆発音が聞こえたと報じた。
 ロシア国防省は、ロシア軍がクリミア半島上空でウクライナのミサイル10発を撃墜したと主張した。 セバストポリのロシア占領政府のラズボジャエフ長官は、この攻撃を最近で最大と呼んだ。 ラズボジャエフ長官によると、ミサイルの残骸が海辺近くの家屋に落下し、男性が負傷したほか、セバストポリの他の地域でも負傷したという。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張のどれも検証できなかった。
2024.01.04
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 3 2024 <2402-010404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月3日の戦況 =
 ロシアとウクライナは1月3日に、2023年8月以来の公式捕虜交換を行ったが、これまでで最大の捕虜交換となった。
 ウクライナのシュミハル首相は1月3日、ウクライナは2024年に防衛産業の生産量を6倍に増やす計画だと述べた。
 ウクライナのクレバ外相が1月3日、ロシアによるウクライナへの大規模な空爆を受けて、NATO・ウクライナ理事会が緊急会合を開くと発表した。
 カザフスタンのトカエフ大統領が1月3日に公開されたインタビューで、カザフスタンをロシアから遠ざけようとする最近の努力にもかかわらず、ロシアをカザフスタンの主要なパートナーであり同盟国と表現した。
 ロシア軍はアウディーイウカとドネツク市付近で前進が確認され、接触線全体で陣地攻防が続いた。
 ドネツク人民共和国 (DNR) のVostok大隊が1月3日、同隊はRosgvardiaの隷下として活動しており、ロシア軍がDNR内務省のKaskad戦闘部隊を解散したと報じられても影響を受けないと述べた。
2024.01.03
 10:20

(20:20 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 2 2024 <2402-010303>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月2日の戦況 =
 ロシア軍は12月31日から1月2日にかけて、ウクライナの後方地域深部に対してUAVやミサイルによる大規模な攻撃を相次いで実施しており、そのうちの1回は12月29日に使用されたものと同様の攻撃パッケージを使用している。
 ロシア軍がウクライナの防空能力に適応しようとする可能性が高いため、西側諸国のウクライナへの防空システムとミサイルの供与は、ウクライナにとって引き続き重要である。
 ノルウェー政府は1月1日、ノルウェーの防衛関連企業がウクライナ政府に直接武器や防衛関連製品を販売することを許可すると発表した。
 トルコ政府は1月2日、戦争が続く限り、英国がボスポラス海峡経由でウクライナに掃海艇2隻を輸送することを認めないと発表した。
 ロシア軍が、バフムートの北西と南西、アウディーイウカの北西、ドネツク市の南西にあるスバトベ~クレミンナの線でわずかな前進したことが確認された。
2024.01.02
 17:45
Kyiv Independent Forbes estimates Jan. 2 mass attack cost Russia nearly $620 million <2402-010205>
 ロシアが1月2日にウクライナに対し、少なくとも99発の各種ミサイルと35機のShahed UAVで攻撃を行ったが、Forbesはこの攻撃には$620M以上がかかったと推計している。
 ウクライナ空軍はUAVの全機と、Kh-101/555/55 CM 72発Kalibr CM 3発Kh-47M2 Kinzhal
ALBM 10発を撃墜したと報告した。 この他に、Iskander BMやS-300/S-400 SAMをBMとして使用したもの12発や、Kh-31P ARM 4発も撃墜したという。
 ForbesはKh-101 CMの単価を$13M、Kalibr CMを$6.5M、Kinzhalを$15M、Iskanderを$3M、Shahed 136 UAVを$50,000と見ている。
2024.01.01
 07:10

(17:10 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 31 2023 <2402-010101>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月31日の戦況 =
 ロシア軍、特にロシア空挺部隊が複数の正面で、歩兵を多用した攻撃で大きな損失を被っていると報じられている。
 ロシア軍とウクライナ軍は全正面で陣地攻撃と防御を行ったが、12月31日時点で勢力地図の変更は確認されていない。
2023.12.31
 18:06
Kyiv Independent Air Force: Patriot air defense systems have already shot down 15 Kinzhal missiles <2401-123105>
 ウクライナ空軍報道官が12月31日に国営TVで、空軍は5月4日にPatriotで初めてKh-47 Kinzhal BMを撃墜して以来、今まで15発を撃墜したと述べた。
 ウクライナは4月に米国とドイツから最初のPatriot 2個
FUの供与を受け、10月にはドイツが追加FUを供与するとしている。
【註】
 Kh-47 Kinzhalは9K720 Iskander-M (SS-26) をMiG-31に搭載して発射するALBMで、地上から発射するIskanderと違い始めから高度と速度が与えられていることから射程は大幅に伸びるがそれ以外の性能はIskanderと代わらないと思われる。
2023.12.31
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 30 2023 <2401-123104>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月30日の戦況 =
 ウクライナ軍が12月29日から30日にかけての夜にロシア国内を目標とした大規模な攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア軍は、12月29日のロシア軍の大規模攻撃以来、12月30日にはウクライナに対するミサイルやUAVによる攻撃の回数を減らした。
 ロシアは、モルドバでロシア語話者が脅迫され、その保護者としてロシアを陥れることで、モルドバを不安定化させることを狙った情報操作をし続けている。
 ロシア軍はクレミンナ、バフムート、アウディーイウカ付近で前進したことが確認され、陣地防御を全正面で続けた。
2023.12.31
 05:00
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部に砲撃18人死亡 ウクライナ全土攻撃報復か <2401-123102>
 TASS通信などが、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州に30日、ウクライナ軍の激しい砲撃があり、ロシア非常事態省は子どもを含む18人が死亡、111人が負傷したと発表したと報じた。 ロシアは国連安全保障理事会の緊急会合開催を要請した。
Belgorod の位置 (Google Map)】
 ロシア国防省報道官は、MRLなどから多数のロケット弾が撃ち込まれ、迎撃できなかったものが着弾したと発表。 クラスター弾も使われたとし必ず報復すると表明した。
 ロシアによる29日のウクライナ全土一斉攻撃に対する報復の可能性がある。
2023.12.30
 17:58
Bloomberg

(Yahoo)

ロシア国防省、ウクライナのドローン32機撃墜と発表-モスクワなど <2401-123008>
 ロシア国防省が30日、モスクワを含む4ヵ所ウクライナのUAV 32機を撃墜したと発表した。 ロシアの主要地域などへの攻撃としては過去数ヵ月で最大規模となる。
 これに先立ちウクライナ軍は、28日夜から29日午前にかけてのロシア軍によるミサイル122発、UAV 36機での激しい攻撃で、少なくとも30人が死亡し、160人が負傷したと明らかにしていた。
2023.12.30
 14:37
AFP=時事

(Yahoo)

ポーランド、ロシアのミサイルが領空通過と発表 <2401-123007>
 ポーランド軍は、ロシアのミサイルが29日に領空を通過したと発表した。
 ミサイルはウクライナから侵入し再びウクライナに向かったという。 ポーランド軍は、ミサイルの信号が途絶えた場所を地上からも捜索したとしている。
2023.12.30
 08:35

(18:35 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 29 2023 <2401-123004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月29日の戦況 =
 ロシア軍が12月29日朝、ウクライナへの全面侵攻開始以来最大規模のミサイル攻撃やUAV攻撃を実施した。
 現在のロシアのミサイルとUAVの備蓄と生産量では、ロシア軍が定期的に大規模なミサイル攻撃を行うことはできないが、一定量のUAV攻撃は可能と見られ、これが最近のロシアの攻撃パッケージのパターンを説明することができる。
 ロシア軍は最近、バフムートの北東とアウディーイウカの南で前進が確認され、接触線全体で陣地防御を続けている。
2023.12.30
 07:41
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア大型揚陸艦の爆発で兵士70人以上が死亡か 独立系メディア <2401-123003>
 ロシアの英字メディアMoscow Timesが29日、「ウクライナ南部クリミア半島の港で爆発したロシア黒海艦隊揚陸艦Novocherkasskについて地元メディアが黒海艦隊報道担当の情報として、74名が死亡したと報道したが、その後地元メディアの記事は削除されたとの情報を報じた。
 Moscow Timesによると、黒海艦隊の拠点セバストポリのTV局NTSが一時、「ウクライナ軍によるNovocherkasskへの攻撃で、74名の乗組員が死亡し27名が負傷したことが、インターネット上に残った黒海艦隊の公式情報から判明した」と報じていた。
2023.12.30
 02:55
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシアのミサイル、ポーランド領空を数分間飛行の公算=軍司令官 <2401-123001>
 ポーランド軍司令官が29日、ロシアのミサイルがポーランド領空に侵入し3分弱程度飛行後にウクライナ領空に戻った可能性があると明らかにした。
 これについてストルテンベルグNATO事務総長はNATO加盟国であるポーランドとの連帯を表明した上で、状況を注意深く監視していると述べた。
 また米大統領府では、バイデン大統領も状況を注視しており、国家安全保障問題担当のサリバン米大統領補佐官はポーランドの高官と電話で協議したという。
2023.12.29
 22:06
Kyiv Independent Ukrainian hackers claim Ukrainian strike on Russian ship killed 74 soldiers <2401-122910>
 ウクライナのハッカー集団Cyber Resistanceが12月29日、ロシア海軍黒海艦隊の電子メールを盗み見た結果、ロシア海軍揚陸艦Novocherkasskへのウクライナ軍の攻撃で74名が死亡し、27名が負傷したと発表した。
 Cyber Resistanceによると、このメールはロシアの国営TV ChannelのRossiya 1に送られたもので、噂によればグループは数ヵ月にわたりそのメールボックスを監視していたようである。
2023.12.29
 10:00

(20:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 28 2023 <2401-122905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月28日の戦況 =
 ロシアは捕虜に関するジュネーブ条約に違反して、ウクライナ兵捕虜で編成された大隊をウクライナの前線に投入していることが確認された。
 捕虜に関するジュネーブ条約に対するロシアの明らかな違反の最近の事件は、今や悪名高い第76親衛空中機動師団の部隊が捕虜の虐待に関与している可能性が高い。
 ウクライナ軍は、ロシア軍がウクライナに全面侵攻を開始して以来、7,400発のミサイルと3,900機のShshed UAVを発射したことを明らかにした。
 ロシアの敷設した機雷は黒海で民間船舶を脅かし続けているが、黒海人道回廊を民間船舶が使用するのを阻止することはできないだろう。
 米国防総省は12月27日、ウクライナに対する$250Mの軍事支援パッケージを発表した。
 ウクライナ軍はバフムート近郊で前進を確認したが、おそらくこれは先週の出来事であろう。
 ロシア軍はアウディーイウカの北西、マリンカ近郊、フリャイポレの南で前進が確認された。
2023.12.29
 05:06
共同通信

(Yahoo)

全土一斉攻撃、26人死亡 最大規模、産科病院も標的 <2401-122902>
 ロシア軍は29日、キーウを含むウクライナ各地の都市を最大規模に一斉攻撃した。 ウクライナ軍総司令官のザルジニー陸軍大将は、Shahed UAVのほか、S-300やS-400 SAM、Kinzhal極超音速ミサイル、Iskander-M
TBMなど158発の攻撃があったとし、110発以上を撃墜したと主張した。
 ウクライナ大統領府高官によると、26人が死亡し、120人以上が負傷した。ゼレンスキー大統領は、産科病院や教育施設、商業施設が攻撃を受けたと述べ強く非難した。
 また、ロイタ通信によると、ポーランド軍当局者が29日にロシアのミサイルが一時、ポーランド領空を通過した可能性があると述べた。 通過したのは3分以内で、その後ウクライナ側に戻ったという。
【註】
 ロシアのミサイルがポーランド上空を通過してウクライナへ至ったと言うことは、ロシアがミサイルをカリーニングラードか、バルト海の艦船から発射した可能性を示唆している。
2023.12.28
 20:57
Kyiv Independent UK Defense Ministry confirms Ukrainian strike 'completely destroyed' Russian landing ship <2401-122811>
 ロシア国防省は12月26日、クリミア半島のフェオドシヤ港に停泊していたロシア海軍揚陸艦Novocherkasskが攻撃で「損傷」したと主張したが、英国防省は28日にウクライナが同艦を「完全に破壊した」と否定した。
 ロシア海軍は開戦以来、これで3隻のLSTを失ったことになる。
2023.12.28
 13:47
Kyiv Independent Prosecutors: Russia's 76th Airborne Division likely linked to execution of Ukrainian POWs in Zaporizhzhia Oblast <2401-122809>
 ウクライナ検事総長室が
RFE/RLラジオ局に12月28日、ザポリージャ州で最近行われたウクライナ人捕虜の処刑を映したビデオを検証した結果、ロシア軍第76空挺師団が殺害に関与している可能性があると考えていることを明らかにした。
 検事総長室の調査によると、動画に映っているウクライナ兵はロボティネの東でロシア軍に捕らえられ1時間後に殺害された。
2023.12.28
 08:30

(18:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 27 2023 <2401-122803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月27日の戦況 =
 12月27日に公開されたウクライナのUAV映像には、西部ザポリージャ州のロボティネ近郊でロシアがウクライナ人捕虜を処刑する様子が映っている。
 ロシア軍は最近、西部ザポリージャ州で前進し、2023年夏の反攻でウクライナ軍が占領した陣地を奪還したが、これはウクライナ軍が冬の間、ロボティネ付近のより防御しやすい陣地に撤退した後とみられる。
 2023年6月6日にカホフカ水力発電所ダムが破壊されたことで、反攻を支え用としたウクライナ軍のドニプロ川の渡河が延期されたと報じられた。
 ウクライナのタヴリースク部隊の司令官タルナフスキー准将が、12月27日に公開されたBBCの取材に対し、ウクライナでの継続的な課題と将来の領土奪還の必要性について説明した。
 ウクライナ当局は12月27日、ウクライナの防衛産業の2023年の増産を強調し、ウクライナ国内のUAV生産能力の予測を発表した。
 ロシア軍は12月27日夜にShahed-136/131 UAVで攻撃を行った。
 12月26日に撮影したクリミア半島の衛星画像では、黒海艦隊艦に対するウクライナの攻撃が成功した衛星画像では、攻撃が周辺の港湾インフラに損害を与えたことを示している。
 ロシア国営世論調査センターが行った世論調査では、ロシア国民が国営TVへの信頼感をますます失い、ニュースを求めてSNSなどインターネットに目を向けていることを示した。
 プーチン大統領とラブロフ外相は12月27日にインドのジャイシャンカル外相と会談し、ロシアとインドと公益の重要姓について確認した。
 ロシア軍は、バフムート、アウディーイウカ、ドネツク市、ヴェルボヴェ付近で前進したことが確認され、接触線全面で陣地防御を続けている。
2023.12.27
 23:38
Kyiv Independent Ukraine war latest: Military says Russia trying to bypass Avdiivka, avoid fighting within city <2401-122707>
 ウクライナ南東部で戦うウクライナ軍のタヴリア正面部隊を率いるタルナフスキー准将が12月27日に公開されたBBCウクライナの取材で、ロシア軍はアウディーイウカへの攻撃を続けているが、同市を迂回しようとしていると述べた。
 ロシアは10月初旬にアウディーイウカへの攻撃を強化し、占領下のドネツク市からわずか数㌔のところにある前線の町を包囲しようとして大きな損失を被ったと報じられている。
2023.12.27
 11:35

(21:35 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 26 2023 <2401-122702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月26日の戦況 =
 ロシアがドネツク州のマリンカを占領する可能性は、ロシアにとって戦術的価値があまりなく、ロシア軍が作戦上重要な前進した前兆ではないが、ロシア軍はウクライナ東部前線で多くの正面でウクライナ軍に圧力をかけており、ロシア軍が徐々に戦術的前進を進める可能性がある。
 ウクライナ軍は12月26日、ロシア黒海艦隊艦を破壊し、クリミア半島フェオドシヤの港湾インフラに損害を与える可能性のあるミサイル攻撃に成功した。
 ロシア軍は12月26日、避難する民間人が集まっていたヘルソン市の鉄道駅を攻撃した。
 ロシア軍はドニプロ河東部で作戦のテンポを下げたと報じられているが、これはウクライナ軍がロシア軍機を数機撃墜したことによりロシアの航空活動が減少したことに関連しているとみられる。
 EAEUCIS加盟国が、12月25日と26日にサンクトペテルブルクで一連の会合を開いた。
 クレムリンとの関係が深い著名なロシアの軍事ブロガーが、フィンランドは「第二のウクライナ」になりつつあると主張し、ウクライナとフィンランドに類似点を生み出し、ロシアがウクライナでの戦争をはるかに超える将来の領土的目標を持っていることをさらに示唆している。
 ロシア軍は、クピャンスク、アウディーイウカ、マリンカ、ロボティネ付近で前進したことが確認され、接触線全体で陣地防御を続けた。
2023.12.27
 09:40
テレ朝 News

(Yahoo)

ウクライナ軍 激戦地の東部マリンカから事実上の撤退 <2401-122701>
 ロシア軍が制圧を主張するウクライナ東部のマリンカについて、ウクライナ軍総司令官のザルジニー陸軍大将が、部隊を郊外に後退させたと明らかにした。 事実上の撤退とみられる。
 ロイタ通信などによると、ウクライナ軍のザルジニー大将は26日に侵攻が開始以来初の記者会見で、マリンカの町は「もはや存在していない」と述べ、部隊を北部の郊外に移動させたと撤退を示唆した。
 また、激しい攻防が続くアウディイフカについても2ヵ月から3ヵ月以内に占領される恐れがあるとの見方を示した。
2023.12.26
 22:44
Kyiv Independent Media: 2 Russian vessels left Feodosia in occupied Crimea after Ukraine's strike <2401-122611>
 ロシア国防省は12月26日未明にフェオドシヤに停泊中の揚陸艦Novocherkasskがウクライナのミサイル攻撃で損傷したことを確認した。 これについてウクライナ空軍司令官は、同艦は12月26日未明に攻撃を受けたと発表したが、現場の映像から損傷ではなく破壊されたことを示唆した。
 
RFE/RLのCrimea.Realitiesは12月26日、ウクライナ軍が港を攻撃した数時間後に2隻のロシア艦船がフェオドシヤを出港したと報じた。
2023.12.26
 16:48
BBC News

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部マリインカ制圧と発表 ウクライナは否定 <2401-122609>
 ショイグ露国防相が25日、ロシア軍がウクライナ東部の要衝マリインカを制圧したとプーチン大統領に報告した。
 ショイグ国防相は、ロシアの支配下にあるドネツク市の郊外にある強力に要塞化された地域を、急襲部隊が占領したと報告した。
Marianka の位置 (Google Map)】
 しかしウクライナ軍報道官は、「マリインカをめぐる戦いは」続いていると述べ制圧を否定している。
2023.12.26
 15:21
Kyiv Independent UK minister: Destruction of Russian ship proves there's no stalemate in war <2401-122607>
 シャップス英国防相が12月26日、ウクライナが黒海でロシア艦船を攻撃したことは、戦争に膠着状態がないことを証明していると述べた。
 ウクライナの陸上攻勢は大きな進展は得られなかったが、海軍大国ではないウクライナは黒海でにもかかわらず、目覚ましい成功を収めており、ロシアの全面侵攻が始まって以来、黒海艦隊のロシア艦船を繰り返し攻撃しており、ヒーピー英軍事相が10月に黒海におけるロシア海軍を機能的敗北と表現した。
2023.12.26
 12:50
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ、クリミアの港空爆でロ強襲揚陸艦を破壊 3人死傷 <2401-122605>
 ウクライナ空軍が、クリミア半島の黒海沿岸の港町フェオドシヤを26日未明に空爆し、ロシア軍の強襲揚陸艦Novocherkasskを破壊したと発表した。 ウクライナ空軍は声明で、26日02:30頃にフェオドシヤ港をCM攻撃し、ロシア軍黒海艦隊の大型強襲揚陸艦Novocherkasskを破壊したと表明したが証拠は示していない。
Feodosia の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍の発表前にロシアが任命したクリミアの首長が、ウクライナ軍の攻撃によりフェオドシヤの港湾区域で火災が発生したがすぐに鎮火したと述べていた。 InterFax通信は、ロシア国防省がウクライナの戦闘機がCMをでフェオドシヤを攻撃し1名が死亡、2名が負傷し、Novocherkasskが損傷したと表明したと報じた。
【註】
 記事では大型強襲揚陸艦Novocherkasskとしているが、強襲揚陸艦には必須の飛行甲板もない基準排水量2,200t、満載時排水量4,080tのRopucha級中型揚陸艦で、満載時排水量44,447tの米海軍America級や、満載排水量21,500tの仏海軍Mistral級とは比べものにならない。
 同級艦は2022年3月に2隻がウクライナ軍のミサイル攻撃で損傷し、2023年8月に1隻が大破している。 また2022年3月には別級の揚陸艦が撃沈されている。
2023.12.25
 10:11
Ukrinform ウクライナ軍、露軍の戦闘機 Su30SM 等の撃墜を報告 <2401-122503>
 ウクライナ空軍がTelegram Channelで25日、Shahed UAV 28機、Kh-59 ASM 1発、Kh-31P
ARM 1発、Su-34とSu-30SM各1機を撃墜したと発表した。
 これに先立ち、ウクライナ空軍司令官は24日夜、南部にてSu-34 1機撃墜したと発表していた。
2023.12.25
 07:35

(17:35 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 24 2023 <2401-122502>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月24日の戦況 =
 EUのボレル外務上級代表が、プーチン大統領はウクライナでの限定的な領土的勝利には興味がなく、最終的な勝利まで戦争を続けると述べた。
 ロシア軍は、12月21日から22日にかけてウクライナ南部でSu-34 3機が撃墜されて以降、航空活動と滑空爆弾の使用を減らしていると報じられている。
 ロシア軍は12月23日から24日にかけてUAVやミサイルによる攻撃を行った。
 ウクライナのウメロフ国防相が12月24日に公開された取材で、持続可能な防衛産業基盤確立のための取り組みについてさらに詳しく説明した。
 ロシア軍はクレミンナ近郊とアウディーイウカ近郊で前進が確認されており、全正面で陣地防御を続けている。
 ロシアが新たに編成した第104空挺師団第337空挺連隊は、クリンキー近郊のドニプロ河東岸で活動しているが、損失を被り続けている。
2023.12.24
 10:30

(20:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 23 2023 <2401-122405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月23日の戦況 =
 黒海艦隊第810海軍歩兵旅団は、ウクライナ軍に対してロシアが加盟している化学兵器禁止条約に明らかに違反して化学兵器を使用していることを確認した。
 OSINTのアンダーソン氏による最近の分析によると、ロシア軍は黒海艦隊装備の大部分をセバストポリから移動させた、セバストポリには限定的な海軍しかいないとしている。
 ロシア軍はクピャンスクとクレミンナ付近、バフムートの北東、ドネツク市の南西、ヘルソン州のドニプロ河東岸で前進が確認され、接触線全体で陣地防御を継続した。
 ロシアの国営Rostec傘下のUAC社のスリュサール社長が12月19日のTV取材で、UACは2024年と2025年に新型機の生産を含め、戦闘機の生産を増やすと述べた。
2023.12.23
 09:30

(19:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 22 2023 <2401-122303>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月22日の戦況 =
 ウクライナ2023年末までにF-16の第一次分を受け取る可能性が非常に高い。
 ロシア航空宇宙軍が12月21日から22日にかけてウクライナ南部でSu-34 3機を失ったと報じられている。
 バイデン米大統領が12月22日、ロシアの制裁回避を助長する銀行やその他の金融機関に制裁を科す権限を米財務省に与える大統領令に署名した。
 ロシア軍はバフムートの北東と南西、アウディーイウカの南西で前進したことが確認され、接触線全体で陣地防御を続けた。
2023.12.22
 17:37
Kyiv Independent Air Force: Ukraine downs 3 Russian Su-34 supersonic aircraft <2401-122209>
 ウクライナ空軍司令官が12月22日、南部戦線でロシアのSu-34 3機を撃墜したと発表した。
 ウクライナはSu-34が撃墜された正確な場所を明らかにしていないが、Radio Svobodaはロシア軍のTelegram Channelがヘルソン州のクリンキー近郊で撃墜されたとしたと報じた。
Krynky の位置 (Google Map)】
 Su-34は2023年4月にロシアのベルゴロドで誤爆し2人が負傷したほか、9月にロシアの国営メディアはがヴォロネジに墜落したと報じている。
【註】
 Su-34はSu-24の後継となる並列複座でMTOWが38t~45tの大型戦闘爆撃機である。
2023.12.22
 09:15

(19:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 21 2023 <2401-122207>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月21日の戦況 =
 ロシア軍は12月20日から21日にかけてUAV攻撃を実施した。
 日本が米国のPatriot備蓄と英国の砲弾貯蔵庫を補充するために、防衛装備品の輸出政策を見直す準備をしていると報じられている。
 ロシア外務省は、日本政府が防衛装備品の輸出規制を変更する決定を阻止するために、自衛隊がが関与する日本での演習に反対した。
 ウズベキスタン外務省は、元ロシア下院副議長の超国家主義者プリレピンがウズベキスタンの一部を併合すべきだと示唆したことを受け、駐ウズベキスタン露大使を召喚した。
 ロシア軍がクレミンナ、バフムート、アウディーイウカ付近で前進し、全前線で陣地防御を続けた。
2023.12.22
 05:15
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、侵攻開始以降ウクライナに7400発のミサイル 1600発迎撃 <2401-122203>
 ウクライナ空軍が21日、ロシアが2022年2月の全面侵攻開始以降、ウクライナに対し7,400発のミサイルを発射し、ウクライナ軍はこのうち1,600発を撃墜したと明らかにした。
 ロシアがこれまでにウクライナへの攻撃に投入したイラン製のShahed UAVは3,700機で、このうち2,900機を撃墜したという。
2023.12.22
 04:11
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア「軍事計画に減速」の兆候=ウクライナ大統領 <2401-122202>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が21日、ウクライナはロシアの軍事計画と活動が減速しつつある兆候があるという認識を示した。 ゼレンスキー大統領は夜のビデオ演説で、こうしたことはウクライナ軍事情報機関 (HUR) の報告書に記載されているとしたが、ロシアの防衛産業に関して述べたのか、それともより広い意味でのロシアの戦術や目的について述べたのか、現時点では明らかになっていない。
 ウクライナ軍参謀本部はこの日の夕方に発表した報告書で、1,000kmにおよぶ前線に沿ってロシア軍の攻撃が止む気配はないとし、またウクライナ南部タウリヤ地区の軍司令官は20日に、ロシア軍による砲撃が激化していると報告している。
2023.12.21
 08:00

(18:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 20 2023 <2401-122103>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月20日の戦況 =
 ミシュスチン露首相が12月20日に北京で中国の習国家主席と二国間経済協力について協議した。
 ロシア軍はバフムトの北方への前進を確認し、彼我接触線全体を確保し続けた。
2023.12.20
 10:15

(20:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 19 2023 <2401-122007>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月19日の戦況 =
 クピャンスクの北東、バフムートの北、アウディーイウカの南西でロシア軍の前進が確認され、彼我接触線全体で交戦を続けた。
2023.12.19
 08:00

(18:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 18 2023 <2401-121902>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月18日の戦況 =
 砲弾の不足と西側諸国の支援の遅れが重なり、ウクライナ軍は物資の供給に支障をきたし、今後のウクライナの反攻作戦を遅らせる可能性がある。
 ロシア国防省が、4個輸送航空隊を新編すると報じられているが、これは既存の輸送航空隊を再編成するに過ぎない可能性が高い。
 EUがロシアに対し第12次の制裁を採択した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ザポリージャ州西部で攻撃を続け、ドネツク市の南西への前進を確認した。
2023.12.18
 23:39
Kyiv Independent Ukraine war latest: Military scales down some operations over foreign aid shortages <2401-121815>
 ウクライナ軍の東部戦線で指揮を執っているタルナフスキー准将が12月18日にロイタに対し、海外からの援助が減少していることから砲弾が不足し、戦線を縮小せざるを得なくなっていると述べた。
 特にソ連製122mm砲及び152mm砲の砲弾が不足しているという。
2023.12.18
 23:05
共同通信

(Yahoo)

対日領土論争「終わった」 ロシア外相、日本の反発必至 <2401-121814>
 ロシアのラブロフ外相が18日の政府系TVの取材で、ロシアにとって日本も含めた他国との「すべての領土を巡る論争は終わった」と述べた映像を、ロシア外務省が公開した。
 ラブロフ外相は、ウクライナ侵攻で対立するNATO加盟国とロシアの間に領土問題はないとしたプーチン大統領の最近の発言を引き合いに「NATO側とは、いかなる領土の争いもない。 一般的に、われわれには既に日本も含めたどの国とも領土論争は存在しない」と明言した。
 ロシア外務省は2022年3月、ウクライナ侵攻を理由に対露制裁を科した日本の対応を非友好的として、北方領土問題を含む平和条約締結交渉を中断すると表明した。 InterFax通信は16日にルデンコ外務次官への取材で、日本が対露制裁を科す現状では友好協力に関する条約の交渉は不可能だと述べていたと報じていた。
2023.12.18
 12:31
ロイタ通信

(Yahoo)

欧州は防衛力強化必要、30年までに軍事的脅威の可能性=独国防相 <2401-121806>
 ピストリウス独国防相がドイツWelt紙の取材で、2030年までに新たな軍事的脅威が生じる恐れがあるとして、欧州は防衛能力の確実な強化を急ぐ必要があると述べた。
 ピストリウス国防相は、ロシアがウクライナ侵攻継続のため兵器を大幅増産する一方、バルト海諸国やジョージア、モルドバが脅威をもたらしているとし、さらに米国はインド太平洋地域に焦点を合わせていくため欧州に対する軍事面の関与を縮小する可能性があると分析したうえで、「われわれ欧州諸国はわれわれ自身の大陸の防衛を確保するため取り組みを強化しなければならない」と述べた。
 また欧州は、米国で新たなウクライナ支援の合意成立しなかった場合には欧州が埋め合わせる必要が生じる可能性があると認識していると述べた。
2023.12.18
 11:15

(21:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 17 2023 <2401-121805>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月17日の戦況 =
 プーチン大統領が、表向きはロシアがNATOにもたらす脅威に関する懸念を払拭するとした声明で、フィンランドとより広範なNATO同盟を威嚇した。
 ロシア政府がNATOに対する敵対的な意図について繰り返し発言していることは、ロシアがウクライナで勝利した場合のロシアの潜在的な将来の軍事能力と相まって、西側の安全保障にとって信頼できる、そしてコストのかかる脅威となっている。
 ロシア軍は16日から17日にかけて、ウクライナに対してミサイルやUAVによる攻撃を相次いで行った。
 ロシア軍は17日、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ西部で攻撃し、一部地域で前進した。
2023.12.17
 12:00
Forbes

(Yahoo)

アウジーイウカ攻防は「ドローン戦」に ロ軍、中隊を2日で35回攻撃 <2401-121704>
 ロシア軍が、ウクライナ東部アウジーイウカに2023年春に配置されたウクライナ軍第53独立機械化旅団の中隊の陣地に向けて、爆薬を積んだUAVを2日間で35機も突入させた。 100名ほどが立て籠もる陣地周辺に、900g程度の機体に450gほどの爆薬を載せたUAVが、82分に1回のペースで襲撃したということ。
 ロシア軍はアウジーイウカへの2ヵ月にわたる攻撃で、北と南でそれぞれ1.5km程度前進し、町の南東にある工業団地も占領した可能性があるが代償は大きく、車両を数百両失ったほか、米情報機関の推計では13,000名が死傷した。
 その結果ロシア軍は戦術を変更し、歩兵を直接徒歩でアウジーイウカに向かわせるようになったが、これらの歩兵はウクライナ軍の戦車やM2 Bradrey
IFVに撃滅されることもあったため空からの攻撃に重点を移し、さらに多くの自爆UAVや、擲弾を投下する大きめのUAVを投入するようになった。
2023.12.17
 10:10

(20:10 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 16 2023 <2401-121703>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月16日の戦況 =
 ウクライナ軍は、ドニプロ河東岸で戦闘を続けている。
 ロシア軍は12月15日から16日にかけて、ウクライナ全土でShahed-136/131 UAVによる攻撃を夜通し行った。
 Financial Times紙がは12月17日、G7が凍結したロシア資産をウクライナの資金に充てることを検討しているようだと報じた。
 ロシア軍は16日、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部のクピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊で攻撃し、一部地域で前進した。
 ロシアの軍事ブロガーは、ロシアはある時期にProject 22350 Admiral Gorshkov級フリゲート艦を少なくとも10隻保有すると主張している。
【註】
 2018年に一番艦のAdmiral Gorshkovが就役した基準排水量4,450tのProject 22350 Admiral Gorshkov級フリゲート艦は、2023年までに3隻が就役し、現在7隻が建造中で、2023年に船台建造が開始された最後の2隻は2029年に就役する計画になっている。
2023.12.17
 05:11
共同通信

(Yahoo)

無人機攻撃、93%を迎撃 大統領「防空態勢が作動」 <2401-121702>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が16日の声明で、ロシアは今週イラン製Shahed UAV 112機で攻撃してきたが、このうち約93%に当たる104機を撃墜したと明らかにし、欧米から供与された防空システムが完璧に作動していると強調した。
 ウクライナ空軍は16日、15日夜から16日朝にかけて、Shahed 31機がロシアの3地点から飛来したが、うち30機をキーウ州、ドニエプロペトロフスク州、南部のヘルソン州、ザポロジエ州などで撃墜したと発表した。
2023.12.16
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 15 2023 <2401-121603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月15日の戦況 =
 ロシア軍は12月14日から15日にかけてミサイルやUAVによる攻撃を相次いで行った。
 フィンランドは12月15日、人為的な移民危機を画策するロシアのハイブリッド戦争が続く中、フィンランドとロシアとの国境検問所を再び閉鎖した。
 ドイツが12月14日、ウクライナへの新たな軍事・人道支援パッケージを発表した。
 ロシア軍は、クピャンスク近郊、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の国境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を続け、複数の地域で前進したことを確認した。
2023.12.15
 12:45

(22:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 14 2023 <2401-121506>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月14日の戦況 =
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を続け、一部地域で前進した。
2023.12.14
 19:28
AFP=時事

(Yahoo)

ウクライナ無人機9機、モスクワ近郊で撃墜 ロシア国防省 <2401-121414>
 ロシア国防省が14日、モスクワに向かっていたウクライナのUAV 9機を撃墜したと明らかにした。 同省は、カルーガ州とモスクワ州上空で警戒中だった防空部隊がウクライナのUAV 9機を迎撃したと発表した。
 この日は、ウクライナ侵攻開始以降では初めてとなるプーチン大統領による年末会見が開かれる予定で、UAV攻撃に関する発表は、その数時間前に行われた。
2023.12.14
 10:45

(20:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 13 2023 <2401-121405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月13日の戦況 =
 ロシア軍は12日から13日にかけて、UAVやミサイルによる攻撃を相次いで行った。
 ロシア軍参謀本部とつながりのあるロシアのハッカーグループと、ロシアと連携するハッカーグループが、ウクライナの携帯電話会社Kyivstar社へのサイバー攻撃に関与したと主張している。
 ゼレンスキー大統領は13日、ノルウェーのオスロで開催された第2回ウクライナ・北欧首脳会議に出席した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムートの北と近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西、ドネツク州とザポリージャ州の州境沿い、ザポリージャ州西部で攻撃を続け各正面で前進した。
2023.12.13
 11:51
朝鮮日報

(Yahoo)

ロシア軍の自走砲が突然爆発、北朝鮮製砲弾が暴発か…ロシア砲兵「射程もばらばら」 <2401-121311>
 ウクライナ戦争で、ロシアが北朝鮮から武器の提供を受けていると伝えられる中、北朝鮮製の砲弾や弾薬の品質が悪く、ロシア軍が悩んでいると各外信が報じた。 装薬の不良などで撃つ前に爆発したり射程が一定にならないなどの事故が相次いでいる。
 ウクライナの軍事メディアDefense ExpressやポーランドのメディアEessanewsなどが12日に明らかにしたところによると、ロシア軍が使用中の戦車が爆発する事故が発生した。 北朝鮮製の低品質な弾薬が、砲身内で爆発したものと推定されると同メディアは伝えた。
【註】
 砲弾が砲身内で破裂する事故は腔発と呼ばれ、飛び散った砲身の破片で砲側にいる味方の兵員を死傷させる極めて深刻な事態を引き起こす。
2023.12.13
 10:43
AP News

(Yahoo)

炭鉱ボタ山にウクライナ国旗 ドンバス地方の戦略拠点占領 <2401-121309>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が12月12日にSNSで、ウクライナ軍が東部ドンバス地方の戦略的重要拠点を占領したことを明らかにした。
 ウクライナ軍が占領した拠点は、ドネツク市の北にある炭鉱の街ピブデンネ付近の前線を見下ろすボタ山ので、ウクライナ陸軍第24独立機械化旅団が頂上に国旗を掲げた。
 ボタ山は時には100mを超える高さになることもあり、ドネツク州とルハンシク州に点在する数百のボタ山は、四周を見渡せることから、重要拠点となっている。
Pivdenne の位置Horlivka の位置 (Google Map)】
 ピブデンネのボタ山を制圧すれば、ホルリウカ方面の前線一帯を制圧できる可能性がある。
2023.12.13
 09:35

(19:35 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 12 2023 <2401-121308>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月12日の戦況 =
 ロシア軍は12月12日、相次いでUAVやミサイルによる攻撃を行った。
 ウクライナ当局は、ロシアの特殊部隊が12月12日にウクライナの携帯電話会社Kyivstar社に大規模なサイバー攻撃を行った可能性があると述べた。
 ロシア軍は12月12日、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域で前進した。
2023.12.13
 08:12
Ukrinform ロシア軍、弾道ミサイル10弾でキーウを攻撃 全弾撃墜も、破片落下で負傷者50人強 <2401-121307>
 ロシア軍が13日未明にキーウをBM 10発で攻撃したが、ウクライナ軍は全弾撃墜した。
 しかしクリチコ市長は、破片の落下により53名が負傷し、その内20名が病院へ搬送され、残りの33名は現場で治療を受けたことを明らかにした。
2023.12.13
 06:52
中央日報

(Yahoo)

「ロシア軍、北朝鮮製不良砲弾に頭痛める」…撃つ前に爆発 <2401-121304>
 ロシア軍北朝鮮から供給された砲弾の品質にさまざまな問題が生じ内部から不満が出ているという主張が提起された。
 ウクライナの軍事メディアDefense Expressが9日、あるTelegram Channelを引用しロシア軍が使用している北朝鮮製152mm砲弾5発解体して分析した様子を公開した。
 砲弾の内部を見ると、砲身内部の銅粉末を除去するための電線部品が抜けているケースがほとんどだった。 また、充填された火薬の色は砲弾ごとに目立つほどの違いを見せ、一部砲弾は密封されるべき部分が破損し湿気が流入する可能性が高いと伝えられた。
 Defense Expressは「砲弾ごとに装薬された薬量も一定でなく、砲弾発射距離が短くなる恐れがあり、発射回数が増えるほど正確度が減少しかねない」とし、更に「北朝鮮労働者は自身の利益のため工場から可能なあらゆるものを盗むため品質より量を重視する北朝鮮の計画経済がこうした欠陥を招く」と指摘した。
2023.12.13
 04:09
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア軍の死傷者31.5万人、ウクライナ紛争で=関係筋 <2401-121303>
 関係筋が明らかにした機密解除された米情報機関の報告書によると、ウクライナ紛争でロシア軍の死傷者がこれまでに315,000名に達した。 ロシアがウクライナ侵攻に踏み切った2022年2月時点のロシア軍事要員は36万人規模で、そのほぼ87%に相当するとみられる。
 関係筋によると、報告書はまたロシア軍は兵士のほか、多くの装甲車両を失っており、ロシア軍の近代化が18年間後退したと評価しているという。
2023.12.12
 20:55
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ南部で「大きく前進」 ロシア側当局者 <2401-121212>
 ロシア側当局者が12日、ウクライナ南部ザポリージャ州でロシア軍が大きく前進したと主張した。
 ロシア政府がザポリージャ州の占領地域に設置した行政当局トップのバリツキー氏がTelegramに、「われわれの部隊は、ノボポクロフカの北東に向かって大きく前進した」と投稿した。 ノボポクロフカは、ウクライナ軍が夏に奪還したロボティネから東に2km離れた場所に位置する。
Novopokrovka の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍は12日の日次報告でザポリージャ州について、ノボポクロフカの西などで「防衛軍が敵の攻撃を3度撃退した」と発表していた。
 ロシア軍は侵攻初期から同州の大部分を占領しているが、州都ザポリージャ市はウクライナの支配下にある。
2023.12.12
 07:50

(17:50 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 11 2023 <2401-121204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月11日の戦況 =
 ロシア軍は12月10日から11日にかけて、ウクライナに対してミサイルやUAVによる攻撃を相次いでった。
 英国がウクライナへの追加の海上支援を発表し、英国とノルウェーによるウクライナ海軍の支援を提供を目的とした連合を主導した。
 プーチン大統領が、西側諸国を脅かすロシアの能力を拡大強化するため、世界規模でロシア海軍能力を拡大する意向を表明した。
 ロシア軍は11日、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西部、西部ザポリージャ州で攻撃し、一部地域で前進した。
 ウクライナ軍当局者は、ロシア軍が最近、アウディーイウカ近郊機械化部隊による攻撃を強化したと述べた。
2023.12.11
 18:54
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシアが高性能ミサイルを温存していた可能性、厳寒期に向けエネルギー施設を集中攻撃 <2401-121107>
 ロシア軍が7日、カスピ海上空の重爆撃機から少なくとも16発のミサイルを発射し、キーウと周辺を攻撃した。 2ヵ月半ぶりに命中精度が高い
ALCMを使用した可能性が高い。 露軍は、冬場に集中的に重要インフラを攻撃するため、ミサイルを温存していたとみられる。
   7日の攻撃では、ウクライナの防空システムが大部分のミサイルを撃墜したが、市民1人が死亡した。 ロイタ通信によると、露軍は11日にもキーウにミサイル攻撃を行い、ウクライナ軍がBM 8発を撃墜し、落下した破片で市民4人が負傷した。
   英国防省は10日、露軍がウクライナのエネルギー関連施設を狙った攻撃を始めた可能性が高いとの分析を発表した。 厳寒期に電気や暖房を使えなくすることで、市民の戦意低下を狙ったものと見られる。
2023.12.11
 08:00

(18:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 10 2023 <2401-121102>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月10日の戦況 =
 露外務省のザハロワ報道官が、ウクライナにおけるロシアの目標は変わっていないと強調し、ウクライナの政治的降伏を求めるクレムリンの要求と、ロシアの軍事的領土的要求に対するウクライナの受け入れを繰り返した。 また戦争解決の必要条件として、ウクライナが「ロシア領」から軍隊を撤退させることをの要求し、ロシアが不法に併合した4州全体を支配する意思を示した。
 ロシア軍は12月9日と10日にウクライナに対してミサイルやUAVによる小規模な攻撃を実施した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市西部、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を続け、一部地域で前進した。
2023.12.11
 04:20
NHK News ロシア 派兵で戦死の兵士急増 サハリンで慰霊碑の除幕式 <2401-121101>
 ロシア極東のサハリン州からウクライナに派兵され戦死した兵士が、この2ヵ月間に急増したことが地元の知事が発信する情報で明らかになった。
 ロシア政府は、ウクライナへの軍事侵攻に参加した兵士などの死者数をほとんど明らかにしていないが、サハリン州のリマレンコ知事は州内から派兵された兵士が亡くなるたびに名前や階級などをSNSに投稿し追悼している。
 この情報を集計したところ2022年は、毎月の死者の平均が8名だったのが、2023年に入ってから増加し、10月には36名11月には43名急増したことがわかる。
2023.12.10
 08:00

(18:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 9 2023 <2401-121003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月9日の戦況 =
 ロシア軍は、2024年3月のロシア大統領選挙を前に主導権を掌握し維持するために、秋から冬にかけて最も厳しい天候の時期に、前線の複数の正面で攻撃している可能性が高い。
 反対にウクライナ軍はこの厳しい天候と進行中のロシアの攻勢作戦を利用して、反攻作戦を実施していない前線の一部で防御陣地を強化し戦力を温存しているようである。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、クレミンナ付近に前進した。
2023.12.09
 09:30

(19:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 8 2023 <2401-120904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月8日の戦況 =
 ロシア軍は12月7日から8日にかけて、ウクライナに対してミサイルやUAVによる攻撃を相次いで行った。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、アウディーイウカ付近とザポリージャ州西部で前進が確認された。
2023.12.08
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 7 2023 <2401-120805>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月7日の戦況 =
 ロシア軍はウクライナの戦線全体で、ロシアが現在新たな兵力を補充している速度に近い割合で損失を被っている可能性がある。
 米国防総省は、12月6日から7日にかけてワシントンD.C.で開催された防衛産業国際フォーラムで、ウクライナに対する新たな安全保障支援パッケージと共同武器生産の合意を発表した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州のザポリージャ州の州境地帯で攻撃を継続し、アウディーイウカ付近までわずかに前進した。
 ロシア当局は、動員されたロシア軍関係者の親族からの訴えを退け続けている。
2023.12.07
 08:50

(18:50 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 6 2023 <2401-120704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月6日の戦況 =
 ロシア軍は12月5日から6日にかけて、ウクライナに対して特に大規模なUAV攻撃を実施した。
 モスクワの第2西部軍地方裁判所は、2022年4月にロシア領内へのウクライナの攻撃を防げなかったとして、防空部隊将校2人に過失で有罪判決を下した。
 ロシアは、ロシアとフィンランドとの国境でのロシアのハイブリッド戦が失敗したため、ロシアにたどり着いた移民を兵員として動員しよもうとしていると報じられている。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃続け、アウディーイウカ近郊で前進した。
2023.12.06
 14:19
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部アブデーフカへの攻撃継続 <2401-120609>
 ロシア軍が5日、アブデーフカ制圧に向けた戦闘を続行した。 アブデーフカのウクライナ軍トップのバラバシュ氏はロシア軍の工場への侵入を許していないとする一方、中心部以外の「工業地帯」で戦闘が激化していることを認めた。
 ロシア軍事ブログRybarはロシア軍がアブデーフカの北5kmにある村の周辺を新たに確保したと伝えた。 ロシアは10月中旬以降、ドネツクのロシア占領地域に近く大規模なコークス工場で知られるアブデーフカに焦点を当ててきた。
 アブデーフカのウクライナ軍はラジオ放送で、ウクライナ軍が町の北西にあるステポベ村を制圧したと明らかにした。
 ウクライナは南部オデーサ地域への攻撃に向かっていたロシアのSu-24をスネーク島近くの黒海上空で撃墜したと発表した。
2023.12.06
 09:36
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、東部の激戦地で前進 英国防省分析、攻勢を強化 <2401-120606>
 英国防省が5日、ロシア軍がウクライナ東部のマリンカで前進し、市街地をほぼ制圧したとみられると分析した。 英国防省によると、ウクライナ軍はマリンカの一部地域で勢力を維持しているという。 マリンカはウクライナ東部で紛争が始まった2014年から最前線となっていた。
【関連記事:2401-120207 (産経 2023.12.02)】
 ロシア軍は目標とする東部ドンバス地方の全制圧に向け、攻勢を強めている。
2023.12.06
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 5 2023 <2401-120605>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月5日の戦況 =
 ウクライナ軍は12月4日から5日にかけて、クリミア半島にあるロシア軍の目標に対するUAV攻撃に成功したと報じられている。
 ロシア軍は12月4日夜~5日夜にウクライナの民間インフラにミサイルやUAVによる攻撃を相次いで行った。
 プーチン大統領は12月6日にUAEとサウジアラビアを訪問し、7日にイランのライシ大統領をロシアに迎える予定で、湾岸諸国に対するロシアの立場を強化することに焦点を当てた外交的働きかけの可能性が高い。
 アルメニアは、ロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) から事実上離脱している模様である。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、アウディーイウカ付近で前進した。
2023.12.05
 14:18
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ高官「別の戦術に移行」 反攻の見直し示唆 <2401-120506>
 ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問が4日、X (Twitter) で戦術上の調整が現在求められているとし、「われわれはある地域で守り、ある地域で攻撃するという別の戦争戦術に移行している」と述べ、その上で兵器の国内生産を増やすことや、「新たな攻撃作戦」に必要な重要装備の供与に向けた友好諸国との交渉に、全ての国家資源を振り向けているとした。
 ウクライナは6月に反攻作戦を開始したものの、目立った領土の奪還には至らないまま戦局が膠着の度を増す中、ポドリャク顧問はウクライナが短期間で成果を挙げようとした反攻を見直し、さらなる戦争の長期化に備える方針を示唆した。
2023.12.05
 09:35
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、反転攻勢「失敗」 米紙報道、想定外れ戦況が膠着 <2401-120502>
 Washington Post紙が4日、ウクライナがロシアに対して6月に始めた反転攻勢について、当初の想定が外れて戦況が膠着し、全体として失敗していると特集記事で報じた。
 また、作戦方針や開始時期を巡り、最大支援国の米国と摩擦が生じていたとしている。
 同紙はプーチン大統領が支配地域を完全に吸収できると確信しているとも分析した。
2023.12.05
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 4 2023 <2401-120501>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月4日の戦況 =
 ロシアヴォロネジ州のグセフ知事が12月4日、ロシア軍第14軍団副司令官のザバツキー少将がウクライナで死亡したことを確認した。
 ロシア軍は12月4日、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域で前進した。
2023.12.04
 21:36
AFP BB ロシア軍将官死亡、州知事発表 自軍埋設の地雷踏んだ可能性も <2401-120416>
 露ボロネジ州のグセフ知事がTelegramに4日、北方艦隊のザバドスキー少将が「特別軍事作戦」の任務中に死亡したと投稿した。
 知事は死亡した状況には触れなかったが、複数のTelegram Channelは軍関係者の話として、ザバドスキー少将は11月末に前線から離れた場所で地雷を踏み死亡したと報じた。
 ロシア軍が以前埋設した地雷だった可能性があるという。
【関連記事:2312-112908 (Kyiv Ind. 2023.11.29)】
2023.12.04
 19:55
AFP BB ロシア軍、ウクライナ東部アウディーウカへの攻撃回数減少 町長 <2401-120414>
 ウクライナ東部ドネツク州アウディーウカのバラバシ町長が3日、ロシア軍による過去24時間の攻撃が減ったことを明らかにした。
 バラバシ町長はその要因として、悪天候に加えロシア軍の大きな人的・物的損失士気の低下という三つを挙げた上で、「攻撃に志願するロシア人が減っている。 命令を拒否をする人も増えている」と述べた。
 AFPはバラバシ町長の主張について、裏付けを取れていない。
2023.12.04
 11:03
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、動員体制に見直し必要=ゼレンスキー大統領 <2401-120409>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が定例のビデオ演説で1日、具体的な戦果を出すためのシナリオについて「特に動員の問題に関連しており、ウクライナの誰もがこの分野で変革が必要だと理解している」と強調し動員体制の見直しが必要だと述べた。
 大統領府補佐官は国営TVで今週、前線に十分な人数を確保するために部隊の巡回配置が必要と訴え、多くの旅団が50代の兵士で占められていると語った。
 一方、ロシア大統領府は1日、プーチン大統領が軍の最大兵員数を17万名増やす大統領令に署名したと発表した。 これにより軍の正規軍は132万名となる。
2023.12.04
 07:25

(17:25 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 3 2023 <2401-120407>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月3日の戦況 =
 ウクライナの防空網が、ロシア軍が滑空爆弾によるスタンドオフ攻撃に大きく依存する動機付けになっていると報じられている。
 ロシア軍は12月2日と3日の夜にミサイルとUAVによる攻撃を相次いで開始した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、アウディーイウカ近郊に前進した。
2023.12.03
 16:06
Kyiv Independent Official: Russia has lost over 7,200 troops, 530 units of military equipment over past week <2401-120306>
 ウクライナのパヴリューク第一国防次官が12月3日、11月27日からの1週間におけるロシア軍の損害が人員7,210名、装備品534点であると述べた。 人員の損害には負傷者930名も含まれている。
 この1週間でロシア軍は戦車62両
APC 117両、砲75門MRL 6両対空システム5個、車両144両などを失ったという。 またUAV 94機も失った。
2023.12.03
 09:30

(19:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 2 2023 <2401-120304>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月2日の戦況 =
 悪天候により、ウクライナとロシアの戦闘は前線全体でペースを落とし続けているが、完全に停止したわけではない
 ロシア軍は12月1日から2日にかけて、ウクライナ南部をShahed 136/131 UAVで攻撃した。
 ウクライナと国際原子力機関 (IAEA) の当局者は、ザポリージャ原発が12月1日から2日にかけての夜に5時間半にわたってすべての外部電源から完全に切り離され、ロシアの占領下で8回目の完全停電となったと報告した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市西部、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃続け、アウディーイウカ近郊に前進した。
2023.12.03
 01:35
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア極東のシベリア鉄道の橋など「爆破」 BBC報道 <2401-120302>
 BBCが1日にウクライナ治安部隊幹部の話として、ウクライナがシベリア鉄道の関連施設を11月末に爆破したと報じた。
 爆破されたのは、ロシアと中国の国境付近を走るバイカル・アムール鉄道トンネルや橋で、爆発は11月29日と30日に発生し、報道によると燃料タンクや線路などが損傷した。
 BBCは、爆発による損傷の程度は「確認できていない」とする。
2023.12.02
 09:58
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、東部マリインカ制圧と主張 ウクライナ軍苦戦か <2401-120207>
 ロシアのオンラインメディアMashが1日、ウクライナ東部ドネツク州の州都ドネツク市近郊の小都市マリインカを制圧したと主張する露軍現場部隊のビデオ声明をSNSに投稿した。
Mar'inka の位置 (Google Map)】
 事実であれば、東部戦線でのウクライナ軍の苦戦を示唆することになる。
2023.12.02
 09:15

(19:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 1 2023 <2401-120206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月1日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領とウクライナ軍最高司令官のザルジニー大将は、ウクライナの戦域周辺の防衛と要塞を強化する意向を示したが、現在および将来の防衛措置の議論にザポリージャ州を含めなかったことは注目に値する。
 ウクライナの情報機関が12月1日にロシア極東のバイカル・アムール鉄道で別の列車を損傷させたと報じられている。
 プーチン大統領が12月1日に、ロシア大統領市民社会人権評議会の構成を変更し、数人のメンバーを解任して反体制派の著名なメディア関係者を任命した。
 ロシアの情報筋は、ロシア兵が前線地域で個人用電子機器やメッセージアプリを使い続けているため、ロシア軍が危険に晒されていると不満を漏らした。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西部、ザポリージャ州西部で攻撃を継続し、一部地域で前進した。
2023.12.02
 07:44
産経新聞

(Yahoo)

ロシア、南部ヘルソン州で戦力増強 クリミア方面への突破警戒か <2401-120205>
 英国防省が11月30日、露軍が新編した第104親衛空挺師団を前線に派遣し始めたとみられると分析した。 担当地域はウクライナ軍が10月にドニエプル河を渡河して確保した南部ヘルソン州になる可能性が高いとしている。 露軍は、ウクライナ軍がクリミアへの突破口を開くことを警戒し、戦力を増強しているとみられる。
 英国防省は一方で、同師団は訓練が不十分で精鋭とされる露軍の空挺部隊の基準に達していないもようだとも指摘した。
 露軍事メディアは11月29日、東岸の集落クルインキ周辺で300~400名規模のウクライナ部隊が露軍と戦闘を続けていると報告した。 同川東岸はロシアが実効支配する南部クリミア半島に接する重要地域である。
Krynky の位置 (Googe Map)】
 一方、ウクライナ軍はクリミア方面に圧力をかけることで露軍の戦力を分散させ、反攻を進める南部ザポロジエ州や東部ドネツク州での戦局の膠着を打破する狙いだとみられている。
2023.12.02
 04:08
毎日新聞

(Yahoo)

ゼレンスキー大統領、反転攻勢で「期待通りの結果得られず <2401-120203>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が11月30日にAP通信の取材に答え、6月に始めた反転攻勢について「期待通りの結果を得られなかった」と語った。
 ゼレンスキー大統領は、要望した兵器のすべてを受けられなかったと述べ、米欧の軍事支援が追いつかず地上部隊が不利な状況に置かれたとの認識を示した。
2023.12.02
 00:04
Kyiv Independent Mediazona confirms the identity of more than 38,000 Russian soldiers killed in Ukraine <2401-120201>
 ロシアの独立系メディアMediazonaが12月1日にBBCロシアと共同で、ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって以来、戦死したロシア兵38,261名の氏名をオープンソースの調査で確認した。
 11月17日の前回更新以降、1,200名多いのロシア兵の名前が死傷者リストに追加された。
2023.12.01
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 30 2023 <2401-120105>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月30日の戦況 =
 最近のロシアの世論調査によると、ウクライナでの戦争を全面的に支持するロシア人の数は2023年2月からほぼ半減し、ウクライナからのロシア軍の撤退を支持する数は支持しない人よりも多くなっている。
 ロシア軍は11月29日と30日にウクライナにミサイルやUAVによる攻撃を複数回実施し、民間インフラを攻撃した。
 ウクライナ保安庁が、11月29日夜に東シベリア鉄道の爆発に関与したと報じられている。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃したが前進は確認されなかった
 ウクライナ軍観測筋は、ロシアが2ヵ所に長期保管していた武器や装備品を使用して約4ヵ月で2個戦車大隊を編成する計画だが、これは即使用可能な武器や装備が不足していることを示していると述べた。
2023.12.01
 05:14
共同通信

(Yahoo)

ロシア極東の鉄道で爆発 ウクライナ関与と報道 <2401-120104>
 ウクライナメディアが情報筋の話として11月30日、ロシア極東ブリャート共和国の鉄道トンネルで爆発があり、ウクライナ保安局が関与していたと報じた。 ロシアは軍事物資の輸送に鉄道を利用していた。
 爆発はウクライナから4,000km以上離れた場所で、貨物列車が走行中に四つの装置が爆発したというが、装置が仕掛けられた場所は不明である。
 ロシア鉄道は、29日にも貨物列車の燃料タンクから煙が上がっていることに職員が気づき、車両を停止したと発表しており、被害は調査中だとした。
2023.11.30
 11:42
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

「5分で一気に5機撃墜!」ウクライナ空軍報道官 パトリオットミサイルの重要性訴える <2312-113006>
 ウクライナ空軍報道官が11月27日、米独から供与されたPatriot部隊が、5月13日のロシアのブリャンスク州上空において敵機を撃墜した件の詳細が報じられた。
 報道官は、Patriot部隊が5月の戦闘でSu-34、Su-35、Mi-8MTPR-1、Mi-8 2機の計5機を5分以内に撃墜したとを明らかにした。 この件に関しては、戦闘後にロシア側の報道でSu-34とSu-35が相次いで撃墜されたことが報じられており、ウクライナ側の誤認ではなく、事実の可能性が高いとみられる。
 この戦闘後、Patriotの脅威を恐れたロシア軍はしばらく同地や黒海上空での航空機での軍事行動を控えたという。
2023.11.30
 09:00

(19:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 29 2023 <2312-113003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月29日の戦況 =
 ドニプロ河東岸で防衛するロシア軍が指揮系統を確立できていないことは明らかで、ロシア軍の士気と戦闘能力は低下し続けている。
 ロシア軍のドニプロ部隊は、最近配置された疲弊した部隊や新編部隊などが多く、これが指揮系統混乱の原因になっている可能性がある。
 ロシアがハイブリッド戦の一環としてフィンランドとの国境で移民危機を作為しようとしているのに対応して、ポーランドがフィンランドに軍事顧問を派遣することを検討していると報じられている。
 ロシア外務省は11月28日、ロシアが日本との核削減協定を破棄したことを正式に発表した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃したが前進は確認されていない
2023.11.29
 23:52
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russian general, 5 high-ranking officials reportedly killed in Ukraine <2312-112908>
 ロシア軍第14軍団副軍団長のザヴァツキー少将がウクライナで地雷で死亡したと報じられた。
 ロシアはウクライナでの高官の死亡報道についてほとんどコメントしないが、ロシアの独立系メディアMediazonaは最近、全面侵攻以降に殺害されたロシア軍少将5名の名前を確認した。
 ウクライナの国家抵抗センターも11月29日、ザヴァツキー少将とは別にロシアが占領するヘルソン州のユヴィレイネ村への攻撃で、少なくとも5人のロシア高官が殺害されたと報じた。
2023.11.29
 09:45

(19:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 28 2023 <2312-112903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月28日の戦況 =
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、クピャンスクとアウディーイウカ付近に前進した。
 チェチェン共和国のカディロフ首長が11月27日、チェチェンはロシア国防省隷下に2個連隊と1個大隊ロシア国家親衛隊隷下に1個大隊新編したと発表した。
2023.11.28
 08:00

(18:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 27 2023 <2312-112803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月27日の戦況 =
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ・クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃したが前進は確認されなかった
 ロシア海軍副司令官のアスタポフ中将が11月27日、ロシア海軍が戦闘能力を高めるため、海軍歩兵旅団を師団に再編していることを認めた。
 ウクライナのパルチザンは、占領下のウクライナ全土でロシア占領分子を標的にしている可能性が高い。
2023.11.27
 22:49
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russia reportedly suffers 'some of highest' casualty rates over past 6 weeks <2312-112715>
 英国防省が11月27日、ロシア軍は過去6週間でウクライナで最も高い率で死傷者数を出している可能性が高いと報告した。 同省は、アウディーイウカに対する攻撃が主に原因だと述べている。
 同省はウクライナ軍参謀本部の発表を引用して、11月27日までにロシアはウクライナで325,580名の兵士を失っており、11月にはロシア軍の損失は1日平均931人に達したと報告した。
 英国防情報部は、最新情報には兵員の損失とは戦死者と戦傷者の合計で、その方法論を検証することはできないが、数字はもっともらしいと書かれている。
2023.11.27
 17:55
Kyiv Independent Media: Ukraine hits aircraft factory in Russia's Smolensk <2312-112712>
 (註:ウクライナのインターネットメディア)Hromadskeが11月27日にウクライナ軍事情報局 (HUR) からの情報として、ウクライナ軍がロシア西部スモレンスクの航空機工場を一晩で攻撃したと報じた。 HURはHromadskeに対し、攻撃とされるものの詳細を明らかにしていない。
 スモレンスクはモスクワの南西400kmで、ウクライナの国境から300kmに位置している。
Smolensk の位置 (Google Map)】
 ロシア国防省は、ロシア軍が23:00頃にスモレンスク州上空でウクライナのUAVを迎撃したと主張したが、Telegramの現地チャンネルはスモレンスクで11月26日深夜に爆発音が聞こえたと報じた。 スモレンスク州知事代行は、インフラへの被害や死傷者はいないと主張した。
2023.11.27
 13:03
Kyiv Independent UK Defense Ministry: Russian casualty rates 'some of highest' over last 6 weeks <2312-112708>
 英国防省が11月27日、ウクライナに侵攻したロシア軍は、主にアウディーイウカに対する攻撃により、過去6週間で最も高い死傷率に見舞われている可能性が高いと発表した。 同省はウクライナ軍参謀本部の報告を引用し、ロシア軍の損失は11月中だけで1日平均931名に達したと述べた。
 ロシア軍にとって今までで最も死傷者が出たのはバフムート市への攻撃がピークとなった2023年3月で、同省は最新の情報更新でロシア軍によるには1日平均776名であった。
2023.11.27
 12:07
Kyiv Independent FT: Turkish exports of military-linked goods to Russia soar in 2023 <2312-112706>
 Financial Timesが11月27日、ロシアの軍事生産に必要な物資のトルコからの輸入が2023年になって急増していると報じた。
 トルコからの供給は米国が重要と指定しているマイクロチップなど45品目で$158Mにのぼるという。 これは2022年の3倍にあたる。
2023.11.27
 09:56
日経新聞 ロシア、戦闘機3機撃墜主張 ウクライナ防空の弱さ露呈 <2312-112703>
 ロシア国防省が26日の戦況説明で、過去24時間ウクライナ軍の戦闘機3機を撃墜したほか、ウクライナ東部と南部でUAV 機53機を撃墜したと発表した。
 ロシア軍は、ヘルソン州のウクライナ側支配地域であるドニエプル川西岸上空でSu-27を2機、ドニエプロペトロフスク州の上空でMiG-29 1機SAMで撃墜したという。
2023.11.27
 08:30

(18:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 26 2023 <2312-112702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月26日の戦況 =
 ロシア軍は11月25日から26日にかけて、ウクライナ一帯にUAV攻撃を実施した。
 ウクライナ軍情報総局ロシア領内で大規模なUAV攻撃を行ったと報じられており、ロシア占領当局はウクライナ軍がドネツク州で攻撃を仕掛け、広範囲にわたる停電を引き起こしたと非難した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を続け、一部地域で前進した。
2023.11.26
 13:20
Ukrainska Pravda Russia moves air defence systems from "NATO-encircled Kaliningrad" to battlefield in Ukraine – UK intelligence <2312-112604>
 欧州Pravdaが11月26日、英国国防情報局が、ロシアがウクライナとの戦争での損耗補填として、11月にカリーニングラードから防空システムを移動させたことを示唆したと報じた。
 これは11月にロシア軍輸送機が異常な動きを見せたことによるもので、英情報当局はロシア軍がウクライナで10月下旬にS-400に損失を被ったため、カリーニングラードからS-400を移したと見ている。
2023.11.26
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 25 2023 <2312-112602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月25日の戦況 =
 ロシア軍は11月24日から25日にかけてShahed 131/136 UAVの改良型を使用して、全面侵攻開始以来最大規模のUAV攻撃を開始した。
 ゼレンスキー大統領は11月25日、西側諸国が黒海での穀物回廊を守るため、ウクライナに艦船を移管させることで合意したと発表した。
 アルメニアのパシニャン首相が、最近のロシアとアルメニア関係の悪化からロシアはアルメニアへの武器輸出契約を履行していないと述べ、アルメニアに輸出する武器をロシアが保有できるようにする代替案を提示した。
 ロシア軍は11月25日、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、ドネツク市の西と南西部、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域で前進した。
2023.11.25
 18:06
共同通信

(Yahoo)

過去最大のロシア軍無人機攻撃 ウクライナ全土に75機 <2312-112505>
 ウクライナ空軍が25日、同日未明にロシア軍による75機のUAV攻撃が全土にあり、74機を撃墜したと発表した。 2022年2月の侵攻開始以来で飛来数は過去最大という。
 うち50機が首都キーウに飛来し、撃墜した破片により幼稚園や集合住宅で火災が起き、キーウ州では16,000世帯が停電した。 クリチコ市長によると最大規模であった。
2023.11.25
 09:30

(19:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 24 2023 <2312-112504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月24日の戦況 =
 ウクライナ当局は、ロシア軍が11月22日にアウディーイウカへの新たな攻撃を開始したと報告したが、10月に発生した以前の攻撃よりも機械化能力が低下している可能性が高い。
 ウクライナを支援するラムシュタイン会議は、11月22日に開催された第17回のオンライン会議で、ウクライナの防空能力をさらに発展させる決意を表明した。
 11月23日にベラルーシのミンスクで開かれた集団安全保障条約機構 (CSTO) の集団安全保障理事会にプーチン露大統領は出席したが、アルメニアは最近のCSTOの行事や演習を欠席し続けている。
 中国国営建設会社を含む中国企業は、ロシアとクリミアをつなぐ海底トンネルの建設計画に協力していると報じられている。
 ロシア軍は、スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を行い、一部の地域ではわずかに前進した。
2023.11.24
 20:58
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア軍、東部アウディーウカを「全方向から」攻撃 町長 <2312-112410>
 ウクライナ東部アウディーウカ町長のバラバシ氏が24日、ロシア軍から3度目の大規模攻撃を全方向から受けていると明らかにした。 町長はロシア軍はアウディーウカに対し誘導爆弾やクラスター弾を使用しており、連日30~40回の「大規模」攻撃があると述べた。
 また、多くの歩兵が派遣されているほか、大型兵器は舗装道路を工業地帯への攻撃に向かっているという。
2023.11.24
 14:14
時事通信

(Yahoo)

ロシア、要衝に大部隊投入 歩兵重視に転換か ウクライナ東部 <2312-112406>
 AFP通信が23日にウクライナ軍関係者の話として、ロシア軍がアウディイウカ周辺に大規模な部隊を投入していると報じた。
 ウクライナ軍の大隊幹部はAFPの取材に、ロシア軍は歩兵部隊を重視する作戦に転換してアウディイウカを奪取する機会を狙っているとし、ウクライナ軍が半分包囲されていると認めたが、同地を守り抜く十分な部隊を有していると強調した。
2023.11.23
 09:30

(19:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 22 2023 <2312-112304>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月22日の戦況 =
 米国家安全保障会議のカービー報道官が11月21日、イランがロシアに滑空爆弾を供給しており、イランがSRBMをロシアに供与する準備をしている可能性があると報じた。
 Bloombergが11月21日、EUがウクライナに対する安全保障上のコミットメントを強化する計画を提案したと報じた。
 ロシア軍は11月21日から22日にかけて、ミサイルやUAVによる攻撃を行った。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、ホルリフカ北西、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の境地帯、ザポリージャ州西部、ドニプロ河東岸で攻撃を続け、シンキウカの東で前進した。
Synkivka の位置 (Google Map)】
2023.11.22 Military Land Invasion Day 637 – Summary <2312-112216>
= Left Bank Front Invasion Day 637 =
 
2023.11.22
 10:09
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、アブデーフカで兵力投入削減 攻撃減少=ウクライナ軍 <2312-112207>
 ウクライナ軍報道官がアブデーフカの戦況について21日、ロシア側の兵力や武器の投入が減少しているとの見方を示した。 報道官は、地上攻撃や空爆が減少していると指摘したが、侵略者はアブデーフカを包囲する計画を放棄していないとも述べた。
 ロシア国防省はアブデーフカの南側の集落を攻撃しているとしたが、詳細は明らかにしていない。
2023.11.22
 09:15

(19:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 21 2023 <2312-112206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月21日の戦況 =
 ロシア軍は11月20日から21日にかけてと21日に、ドネツク州の病院を含む港湾や民間インフラを目標にミサイル攻撃やUAV攻撃を行った。
 ピストリウス独国防相が11月21日にキーウを訪問した際、ウクライナへの新たな軍事支援パッケージを発表した。
 アルメニア国防省は、アルメニアがウクライナに武器を供給する計画があるというロシアの主張を否定した。
 ロシア軍は11月21日、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域で前進した。
2023.11.21
 07:30

(17:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 20 2023 <2312-112103>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月20日の戦況 =
 ロシアとフィンランドの国境におけるロシアのハイブリッド戦術は、2021年にロシアとベラルーシがポーランド国境で移民危機を引き起こしたのと似ており、NATOの不安定化を狙っている可能性が高い。
 米国防総省は、11月20日にオースティン国防長官がキーウを訪問した際に、ウクライナに対する新たな安全保障支援パッケージを発表した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域ではわずかに前進した。
2023.11.20
 08:15

(18:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 19 2023 <2312-112003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月19日の戦況 =
 ロシア軍は11月18日から19日にかけて、キーウ州、ポルタヴァ州、チェルカースィ州を中心にUAV攻撃を行った。
 ロシア軍は19日、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、西部ザポリージャ州で攻撃し、一部地域で前進したと報じられている。
2023.11.19
 15:41
Kyiv Independent Official: Ukraine destroys over 700 units of Russian military equipment, 7,000 troops in past week <2312-111907>
 ウクライナのパヴリューク第一国防次官が11月19日、過去一週間でウクライナ軍は、ロシア軍に装備711品目と7,029名の将兵を失わせたと発表した。
 失った装備には戦車86両
APC 185両MLR 17両対空装備8基、車両170両などが含まれるという。 またUAV 123機、航空機1機も破壊した。
 これより先の同日に参謀本部は、ロシア軍が侵攻開始以来318,570名を失ったと発表している。
2023.11.19
 07:00

(17:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 18 2023 <2312-111901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月18日の戦況 =
 ロシア軍は11月17日から18日にかけて、ウクライナに対しUAV攻撃を実施した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を続け、アウディーイウカ市とドネツク市付近に前進した。
2023.11.18
 09:15

(19:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 17 2023 <2312-111805>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月17日の戦況 =
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍がドニプロ河東岸に橋頭堡を築き、西岸からの砲射程外にロシア軍を追い出す戦闘を行っていると述べた。
 ロシア軍は、ウクライナ軍の反攻でザポリージャ州西部での教訓を、ヘルソン州での現在の防御戦に生かしているようである。
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍が10月7日にドニプロ河東岸での戦闘を開始して以来、ロシア軍は1個旅団に相当する死傷者を出したと報告し、ロシア軍はウクライナの他の地域からヘルソン州に戦闘力を移すことを余儀なくされたと報じられている。
 ロシア軍は11月16日から17日にかけて、ウクライナに対してUAVやミサイルによる攻撃を相次いで行った。
 ゼレンスキー大統領は、イスラエルとハマスの戦争がウクライナの砲弾供給に悪影響を及ぼしていると述べた。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を継続し、何ヶ所かで前進した。
2023.11.18
 02:30
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ、南部ロシア支配域に複数の橋頭堡 ドニエプル川渡河 <2312-111801>
 ウクライナ軍参謀本部報道官が17日、ウクライナ軍ドニエプル河東岸の陣地からロシア軍を押し出し、複数の橋頭堡を築いたと発表した。 ウクライナ海軍は、複数の橋頭堡を築き、ドニエプル河東岸で作戦を実施したと表明。
 ゼレンスキー大統領はこの日、ウクライナ軍がドニエプル河で高速艇などを使った作戦を実行している様子を撮影した画像をTelegramに投稿した。
 ロシアが任命したヘルソン州の責任者サルド氏は15日、ウクライナ軍がドニエプル河の渡河に成功し、ヘルソン州のロシアが支配する地域に入ったと認めていた。
 ウクライナ軍のこの日の発表に対し、ロシアは今のところ反応していない。
2023.11.17
 20:30
Kyiv Independent 15 Russian warships destroyed, 12 damaged, Ukraine's navy says <2312-111713>
 ウクライナ海軍報道官が11月17日、ロシアの全面侵攻開始以来ウクライナ戦争で、黒海で15隻のロシア艦が破壊され、12隻が損傷したと報告した。
 ロシアの全面侵攻が始まって以来、ウクライナ軍は黒海艦隊の艦船を繰り返し攻撃し、英国のヒーピー国防省国務相黒海におけるロシア海軍は機能的敗北したと表現した。
2023.11.17
 18:20
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア軍、アウディーイウカのウクライナ軍拠点に迫る…制圧されれば補給線断たれる恐れ <2312-111711>
 英国防省が16日、ロシア軍アウディーイウカで、クライナ軍の守備拠点があるコークス工場に迫っているとの分析を発表した。 アウディーイウカの戦況を左右するとみられる。
 ISWが16日に発表した露軍事ブロガーの情報に基づく分析によると、露軍はウクライナ軍を南北から挟撃する形で前進している。
2023.11.17
 16:05
Kyiv Independent Ukrainian Marines: Russia has suffered close to 3,500 casualties in Dnipro River battles <2312-111708>
 ウクライナ海兵隊が11月17日、ドニプロ河での戦闘ロシア軍は1,200名以上が戦死し、3,500名の兵士と数十の装備を失ったと発表した。
 海兵隊は、11月16日現在、この地域でロシア軍が1,216人の戦死、2,217人の負傷者を出し、戦車24両装甲車48両火砲89門、その他の車両135両、
MRL9両、舟艇14隻を失ったと発表した。
2023.11.17
 10:45

(20:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 16 2023 <2312-111707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月16日の戦況 =
 ロシア軍は11月15日から16日にかけて、ウクライナに対してミサイルやUAVCによる攻撃を相次いで行った。
 ロシア安全保障会議のパトルシェフ書記が11月16日、中央管区上空の防空を強化していると発表したが、これはウクライナが最近、冬季に後方地域のロシア補給路に対する阻止作戦を実施する意図を暗示していることに対応したものと思われる。
 ウクライナは、ロシアによるザポリージャ原発の占領が続いているため、設備やメンテナンスの不具合が発生し、発電所の安全が脅かされていると述べた。
 元ロシア第6空軍兼防空軍司令官のスビリドフ中将が11月15日、スタヴロポリ地方の自宅で死亡しているのが発見された。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ロボティネ近郊、ヴァシリフカ北東で攻撃続け、アウディーイウカ近郊に前進した。
2023.11.16
 17:01
日経新聞 ウクライナ、渡河作戦で3拠点確保 補給路を一部遮断 <2312-111614>
 Wall Street Journal紙が15日、作戦に参加した兵士の話としてウクライナ軍が南部ヘルソン州のドニエプル河の渡河作戦で、ロシア支配地域の3ヵ所に拠点を確保したと報じた。 ロシア軍の補給路を一部遮断したものの、兵力では劣勢に立たされており、十分な部隊と装甲車を東岸に移送できるかが焦点となる。
 ISWは15日の戦況分析で、ウクライナ軍が東岸で通常よりも大規模な作戦を実施したと指摘した。
 ウクライナ軍南部作戦司令部のフメニュク報道官は、ロシア軍を河岸から3~8km先まで押し戻していると表明しているがロシア軍も激しく抵抗しており、一進一退が続いているもようである。
2023.11.16
 09:45

(19:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 15 2023 <2312-111608>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月15日の戦況 =
 ウクライナ政府は、ロシアが穀物やその他の重要な食料を輸送する黒海回廊の航行を阻止しようとしているなか、黒海回廊を通る民間船舶に補償を提供する保険を国際保険会社と合意した。
 最近のロシアの世論調査によると、ロシア人の約半数がウクライナでの戦争とロシアの和平交渉への支持を維持している。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃作戦を行い、一部地域で進前進した。
2023.11.16
 09:41
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ軍の死者は3万人超か、市民団体が調査報告公表 <2312-111607>
 ウクライナの市民団体が、2022年2月のロシアによる侵攻でこれまでにオープンソースを通じて死亡が確認できたウクライナ兵は24,500名、総数は30,000名を超えたとする調査結果を発表した。 今回の報告はウクライナ誌に掲載され、執筆した歴史家らは行方不明としてされる15,000名の多くが死亡したとみられることから、実際の死者数はさらに多いとの見方を示した。
 New York Times米紙は8月に、匿名の米当局者の発言として、ウクライナの総死者数は70,000名近くと報じていた。 ロイタは数字を独自に確認できていない。
 ウクライナ政府は死者数の公表は戦闘の弊害になる可能性があるとして国家機密として扱っている。
2023.11.16
 08:13
Kyiv Independent General Staff: Russia has lost 315,620 troops in Ukraine <2312-111605>
 ウクライナ軍参謀本部が11月16日朝、2022年2月24日に全面侵攻を開始して以来、ロシアはウクライナで315,620名の兵士を失ったと発表した。 この数字には、ロシア軍が過去1日だけで被った1,130名の死傷者が含まれている。
 ロシア軍はまた、戦車5,388両装甲戦闘車10,121両、車両と燃料タンク10,060両、火砲7,683門
MRL 892両防空システム585基、固定翼機323機、ヘリ324機、UAV 5,689機、艦艇22隻潜水艦1隻を失ったと述べた。
2023.11.16
 00:29
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、南部のロシア支配地域入り ロシア当局者が認める <2312-111601>
 ロシア当局者が15日、ウクライナ軍がドニエプル河を渡河し、ヘルソン州でロシアが支配する地域に入ったと認めた。 ウクライナ軍は小規模なグループで活動しており、ロシアはこれを阻止するために援軍を送ったとしている。
 ロシアが任命したヘルソン州の責任者サルド氏は、ウクライナ軍がドニエプル河の渡河に成功したと認めたが、ウクライナ軍は大きな損害を被っているとしている。
2023.11.15 Military Land Invasion Day 630 – Summary <2312-111511>
= Left Bank Front =
 
2023.11.15
 08:20

(18:20 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 14 2023 <2312-111505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月14日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ東部で複数正面での同時攻撃を実施することで、ウクライナから主導権を取り戻そうとしている可能性が高いが、ウクライナ軍が重要な地域で戦闘力を維持しているため、ロシア軍が主導権を完全に取り戻すことができるかどうかは依然として不明である。
 ウクライナ大統領府のイェルマーク長官が11月13日、ウクライナ軍がドニプロ河東岸に足場を築いたと述べた。
 ロシア軍は11月13日から14日にかけて、ウクライナの後方地域に対してミサイル、航空機、UAVによる攻撃を行った。
 ロシア軍は14日、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃作し、一部地域で前進した。
2023.11.14
 08:55

(18:55 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 13 2023 <2312-111405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月13日の戦況 =
 ロシアの国営メディアが、ドニプロ河東岸でロシア軍がドニプロ川のさらに東の陣地に再編成したという報道を発表し、ロシア軍司令部やロシア国営メディアが、東岸で進行中のウクライナ軍の作戦に対するロシアの対応について、調整された情報ラインを確立できなかったことを示唆している。
 TASS通信とRIA Novostiの報道の原因や状況がどうであれロシアのメディア社会が、ドニプロ河東岸で何が起きているのかについて、いまだにまとまっていないと見ている。
 ロシアの軍事ブロガーは、ロシアの後方地域に対するウクライナの攻撃ではなく、ウクライナの軍事施設等に対するロシアの攻撃をより強調しているが、報告されているロシアの攻撃の大部分はウクライナの民間施設に影響を与えているのに対し、報告されたウクライナの攻撃の大部分はロシアの軍事施設等に影響を与えている。
 ブリンク駐ウクライナ米大使は、ロシアが回廊の使用を阻止しようとする努力が続くなか、11月13日に100隻目の民間船が黒海回廊を出港したと述べた。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を継続し、一部地域で前進した。
2023.11.14
 04:40
共同通信

(Yahoo)

黒海臨時航路に100隻 8月以降、穀物輸出継続 <2312-111403>
 ブリンク駐ウクライナ米大使がTwitter(X)で、ウクライナが8月に設けた黒海の臨時航路を利用した貨物船が計100隻に達したことを明らかにした。 総計370万㌧の食糧や物資を輸送したという。
 ウクライナ産穀物の輸出合意からロシアが7月に離脱し、穀物輸出を続けるためウクライナが独自に設けた臨時航路は、従来よりも沿岸近くルーマニア領海を通過してトルコに向かう航路で、陸上の防衛システムで安全を保証している。
2023.11.13
 05:55

(15:55 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 12 2023 <2312-111302>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月12日の戦況 =
 ウクライナは、占領下のウクライナとロシアの後方地域で、ロシア軍、兵站、その他の重要な軍事施設に対する攻撃を強化しているようである。
 ロシア軍は11月12日、ウクライナ南部を狙って限定的なミサイル攻撃を実施した。
 ロシア軍は、クピャンスク~クレミンナの線、バフムート近郊、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を続けた。
 ウクライナ軍は11月12日、ドニプロ河の東岸でわずかに前進した。
2023.11.11
 10:30

(20:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 10 2023 <2312-111107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月10日の戦況 =
 ウクライナ軍情報総局が10日、ウクライナのUSVがクリミア半島でロシア黒海艦隊の揚陸艇2隻を撃沈したと発表した。
 ロシアの軍事ブロガーは、ドニプロ河東岸からウクライナ軍を追い出せなかったロシア軍の失敗に過剰反応し続けている。
 ロシア軍はウクライナに対して10月、予想される大規模な冬季攻撃作戦に先立ち、9月よりも大幅に小規模で頻度の低いUAV攻撃を行った。
 ロシア軍は11月10日、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西部、ドネツク州西部、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し一部地域で前進した。
2023.11.11
 08:44
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、露揚陸艇2隻撃沈 クリミア西部 <2312-111106>
 ウクライナ国防省情報総局が10日、クリミア半島西部のウズカヤ湾で
USV攻撃により露海軍揚陸艇2隻を撃沈したと発表し、沈没したことを示す写真も公表した。 同情報総局は、2隻が黒海海域で防空任務についていたと指摘し、今回の喪失により露軍の防空力がさらに低下するとした。
 一方ウクライナメディアは、ウクライナ軍のザルジニー総司令官が10日に、ドネツク州アブデーフカの攻防戦で、1ヵ月に露軍に10,000名の人的損害を与えたほか、装甲戦闘車両350両Su-25 7機を撃破したと明らかにしたと報じた。
2023.11.11
 01:03
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナによるドニエプル川東岸での橋頭堡建設を阻止 <2312-111101>
 ロシア国防省が声明で10日、ロシア軍がドニエプル河東岸とその近隣諸島で橋頭堡を築こうとするウクライナ軍の試みを阻止し、この1週間で500名のウクライナ兵を殺害したと発表した。 ロシア国防省の声明によると、ウクライナ南部ヘルソンで戦闘が発生したという。
 ロイタはロシア国防省の声明で発表したこの情報を独自に確認することはできていない
2023.11.10
 23:39
FNN Prime

(Yahoo)

ロシア揚陸艦をドローンで攻撃 <2312-111012>
 ウクライナ軍が10日、クリミア半島でロシア黒海艦隊の揚陸艇2隻を攻撃したと発表し、映像を公開した。 揚陸艇には海兵隊員と車両が載っていたという。
 ロシア側から被害に関する発表はまだない。
2023.11.10
 23:28
Ukrinform ウクライナ軍情報機関、クリミアで破壊した露軍揚陸艇が沈没したと報告 <2312-111010>
 ウクライナ国防省情報総局が10日、追加情報収集により、クリミアのヴジカ湾でロシア軍の小型揚陸艇アクラ型とセルナ型の2隻の破壊を確認したと発表した。 情報総局によると、アクラ型はすぐに沈没し、セルナは救助が試みられていたが沈没したという。
 それ以前に情報総局は、10日未明ウクライナ軍がクリミアにてロシア軍の揚陸艇2隻を攻撃したとのみ発表していた。
2023.11.10
 08:55

(18:55 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 9 2023 <2312-111004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月9日の戦況 =
 ロシア軍は、ヘルソン州で進行中のウクライナ軍の作戦に対応するため、西部ザポリージャ州で防御を行いながら部隊を転用するため、ウクライナ東部での攻撃を維持するのに苦労している可能性が高い。
 ロシア軍はここ数日、バフムート方面で威力偵察的な局地攻撃を開始している可能性が高い。
 ロシア軍は8日、オデーサ市近郊で民間船を攻撃した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ方面、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を継続し、クピャンスク近郊で前進した。
2023.11.10
 08:35
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの「秘密兵器」PTS-2水陸両用車が渡河作戦で活躍 近く架橋決行も <2312-111003>
 2022年末以来、ウクライナ軍ドニプロ河東岸のロシア軍陣地に対し、攻撃を加えてはすばやく撤収する襲撃を繰り返してきたが、10月19日にはウクライナ海兵隊第38独立海兵旅団の部隊と伝えられる渡河部隊がドニプロ河東側にとどまり、10日後もまだ左岸に留まり橋頭堡を確保した。
 海兵隊の部隊は1980年代の古いPTS-2水陸両用輸送車に装甲車を積載して河を往復しており、PTS-2が甲板に装甲車を載せてドニプロ河を渡河している映像がネット上に出回った。
 PTS-2はソ連で1960年代に開発されたPTSを改良したもので、MT-T牽引車の車台を元に、T-64の走行装置、T-72のエンジンを組み合わせている。 歩兵75名あるいは装甲車などの車両を1両輸送できる。 ウクライナ軍は2022年以前の時点でPTS-2を15両前後保有していたと伝えられる。
2023.11.10
 04:32
共同通信

(Yahoo)

ロシアの防空システム弱体化 最新鋭兵器損失と英分析 <2312-111002>
 英国防省が9日、ロシアクリミア半島などに配備していたS-400を数基を失ったため配備変更を余儀なくされているとの分析を発表した。
 国内の重要拠点に配備したS-400を配備変更する可能性があり、防空システムの弱体化はほぼ確実だと指摘した。
2023.11.09
 19:07
Kyiv Independent Russia claims Ukrainian Neptune missile downed over Black Sea <2312-110909>
 ロシア国防省が9日、ロシア軍が17:40頃にクリミア半島海岸近くの黒海上空でウクライナ軍のNeptune対艦ミサイルを撃墜したと主張した。
 Neptuneは射程300kmのウクライナ製で、2022年4月14日にロシアのS-400を破壊し、ロシアの黒海旗艦Moskvaを撃沈したと報じられている。
 ウクライナはこの件についてコメントしていない。
2023.11.09
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 8 2023 <2312-110903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月8日の戦況 =
 ウクライナ軍は8日、バフムート近郊と西部ザポリージャ州で反攻を続けた。
 ロシア軍は8日、ドネツク州西部、ザポリージャ州西部のクピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク州西部、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域で前進した。
 ロシアが、エジプト、パキスタン、ブラジル、ベラルーシなど、以前に装備品を販売した国から部品を入手しようとしていると報じられている。
2023.11.09
 05:34
共同通信

(Yahoo)

ロシア、民間船をミサイル攻撃 1人死亡、乗組員3人負傷 <2312-110902>
 ウクライナ軍が8日、オデッサ州の港リベリア船籍の商船が入港する際にロシア軍が発射したミサイルが命中し、1人が死亡しフィリピン国籍の乗組員3人や港湾職員が負傷したたと発表した。
 この船は中国に鉄鉱石を輸送する予定だった。
2023.11.08
 07:40

(17:40 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 7 2023 <2312-110803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月7日の戦況 =
 ロシア筋によると、ウクライナ軍はドニプロ河東岸に限られた数ながら装甲車を移動させ、東岸でほぼ大隊規模の軽歩兵部隊で通常よりも大規模な地上戦を実施している。
 ウクライナ軍は7日、バフムート近郊と西部ザポリージャ州で反攻した。
 今まで楽観論を述べてきた著名なロシア人戦争支持派ミルブロガーがロシア軍の能力について、戦争について比較的悲観的な評価を表明し、ロシアが勝利するためには、ロシア経済と防衛産業基盤を戦時体制に完全に移行する必要があると強調した。
 ケルチにあるロシアの造船所に対する11月4日のウクライナの攻撃は、黒海艦隊艦艇に大きな損害を与えた。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州東部と西部で攻撃を展開し、一部地域で前進したと報じられている。
2023.11.07
 08:50

(18:50 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 6 2023 <2312-110703>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月6日の戦況 =
 ロシア軍が11月5日夜と11月5日から6日にかけてウクライナ南部の後方地域に対してミサイルやUAVによる攻撃を行い、5日にはヘルソン州の目標に対して過去最大規模の滑空爆弾攻撃を行った。
 ロシアのミサイル生産が以前の予測よりも急速に増加したと報じられたため、ロシア軍は、精密打撃ミサイルの備蓄を増やしたとみられる。
 ウクライナ軍はバフムート近郊と西部ザポリージャ州で反攻した。
 ロシア軍は11月6日にクピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州東部、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域で前進した。
2023.11.06
 21:14
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア軍、東・南部で前線突破に「失敗」 ウクライナ軍 <2312-110608>
 ウクライナ軍報道官が6日の国営TVの取材で、ロシア軍が先週ウクライナ東部および南部で前線突破を試みたものの、失敗に終わったと発表した。 報道官は「敵は複数の方面に同時攻撃を行っている」と述べた。
 また同報道官によると、ロシア軍はウクライナが2023年に入り支配権を回復した南部ザポリージャ州ロボティネ付近でも陣地回復を試みたが成功していないという。
 一方ロシア国防省は前日の5日、ロボティネ付近でウクライナの攻撃を撃退したと発表した。
 AFPは、どちらの主張についても真偽を確認できていない。
2023.11.06
 07:00

(17:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 5 2023 <2312-110603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月5日の戦況 =
 ウクライナ軍は11月4日、ケルチにあるロシアの造船所への攻撃に成功し、海軍艦艇に損害を与えたとみられる。
 ウクライナ軍は11月5日、クリミア半島南部のロシア軍後方地域への攻撃を強化したと報じられている。
 ウクライナのゼレンスキー大統領はNBCの取材で、戦争は膠着状態ではないと繰り返した。
 ウクライナ軍はバフムト近郊で攻撃を継続し、11月5日にはザポリージャ州西部とドニプロ河東岸で前進したことが確認された。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域で前進した。
2023.11.05 Military Land Invasion Day 619 – Summary <2312-110510>
= Avdiivka Front includes the vicinity of Avdiivka =

 

2023.11.05
 14:52
Kyiv Independent Military: Ukraine damages Russian cruiser 'Askold' in Crimea <2312-110507>
 ウクライナ海軍のリジェンコ大佐が、Radio Free Europe/Radio Liberty (RFE/RL) の取材で、11月5日に公開された衛星画像が11月4日のウクライナがクリミアのケルチに対して行ったCM攻撃で損傷を与えたのはKalibr CMを8発装備するAskold(註:1,000t未満のコルベット艦)であったことを明らかにした。
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク中将は4日にCM攻撃でロシア艦に損傷を与えたことを明らかにしていたが、艦名は公表していなかった。
 ロシア国防省はケルチの造船所が15発のCM攻撃を受け、その内の13発を撃墜したと発表した。
2023.11.05
 09:15

(19:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 4 2023 <2312-110505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月4日の戦況 =
 ロシア軍は11月3日と4日にウクライナに対してミサイルやUAVによる攻撃を相次いで行った。
 ウクライナ軍は4日、バフムート近郊と西部ザポリージャ州で攻撃を継続した。
 ロシア軍は、バフムートの南北、アウディーイウカ周辺、ドネツク市の西と南西、ヴフレダル近郊、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州の東部と西部で、クピャンスク州スバトベ州クレミンナの線で攻撃し、各正面で前進した。
 BBCとロシアの野党メディアMediazonaが、2022年2月24日から2023年11月3日までに、ウクライナでの戦争で少なくとも35,780名のロシア軍人が死亡し、最近2週間だけでも923名が死亡したことを確認した。
2023.11.04
 21:41
Ukrainska Pravda Ukraine's Air Force hits Kerch plant where Russian Kalibr missile carrier was docked <2312-110416>
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク中将がTelegramで、空軍機がケルチ市を攻撃し、Kalibr CMを搭載する最新鋭艦を撃沈したことを明らかにした。
Kerch の位置 (Google Map)】
 また11月4日に空軍の防空部隊がIskander-K CM 3発を撃墜したことも明らかにした。
【註】
 Iskanderは9P78-1 TELから9M723 Iskander-M TBM (SS-26) や、9M728 GLCMを発射する。
2023.11.04
 20:41
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア軍、欧州最大規模「コークス工場」の掌握狙いか…ウクライナ側が音声通信を傍受し判明 <2312-110414>
 ロイタ通信によると、アウディーイウカの当局者が3日放送の国営TVで、露軍の次の目標は中心部に隣接する巨大なコークス工場の掌握だと明かした。 露軍の音声通信の傍受で判明したという。 ISWも3日、露軍がアウディーイウカの北側で前進したのを確認した。
Avdeyvskiy Cone Plant の位置 (Goole Map)】
 欧州最大規模とされるコークス工場は、ウクライナ軍が要塞化しているとみられるが、露軍が工場を制圧すれば、中心部への補給路を断つことにつながることから、当局者は「地面が乾き、前進が可能になれば、いつでも攻撃は始まる」と語り、露軍の大規模攻撃が近く始まる可能性を示唆した。
2023.11.04
 08:35

(18:35 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 3 2023 <2312-110407>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月3日の戦況 =
 ロシア軍は11月3日、ウクライナ全土で特に大規模なUAV攻撃を実施した。
 米国防総省は11月3日、ウクライナの防空体制の強化を主な目的としたウクライナへの新たな軍事支援パッケージを発表した。
 シリアのWagnerが、レバノンのヒズボラに提供することに同意したPantsir-S1防空システムをシリアに渡したと報じられている。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西部と南西部、ヴフレダル近郊、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域で前進した。
2023.11.03
 10:15

(20:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 2 2023 <2312-110305>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月2日の戦況 =
 ロシア情報筋によると、ウクライナ軍が11月1日にヘルソン州を統括するロシア軍司令部Dneprにミサイル攻撃を行った。
 ウクライナ軍はバフムート近郊で前進し、11月2日に西部ザポリージャ州で攻撃を続けた。
 韓国が、北朝鮮がロシアへの武器弾薬の移転を増やしていると報じられており、これまでに100万発以上の砲弾を届けたと報じられている。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西・南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃し、一部地域で前進した。
2023.11.02
 23:08
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russia suffers heavy losses near Vuhledar; US sanctions 200 targets involved in Russian war effort <2312-110215>
 ゼレンスキー大統領が11月2日、ドネツク州のヴフレダルへのロシアの進撃をウクライナ軍が撃退したと述べた。 その結果ロシア軍は、数十両の車両と多数の死傷者を含む大きな損失を被ったという。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 占領下のドネツク市の南西に50kmに位置するウクライナ軍が支配するヴフレダルは、2023年初頭にロシア軍が大きな敗北を喫した場所であり、攻撃部隊は数千名と100両以上の装甲車を失ったと報じられている。
2023.11.02
 10:00

(20:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, November 1 2023 <2312-110205>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年11月1日の戦況 =
 ウクライナ軍は11月1日、バフムト近郊と西部ザポリージャ州で攻撃を続けた。
 ショイグ露国防相が、ウクライナ軍がドニプロ河東岸で活動し続けているとするプーチン大統領の主張を繰り返した。
 ロシア軍は10月31日夜から11月1日にかけて、主にポルタヴァ州を目標に比較的大規模なUAVやミサイル攻撃を実施した。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート方面、アウディーイウカ付近、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を継続し各正面で前進した。
2023.11.02
 08:31
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ軍総司令官が危機感、戦局こう着でロシア軍再建の時間与える恐れ <2312-110203>
 クライナ軍総司令官のザルジニー陸軍大将が1日、Economist誌への寄稿記事で、ロシアとの戦争が一進一退の消耗戦に移行しつつあり、このままではロシア側に兵力再建の時間を与えてしまう危機感を表明した。
2023.11.01
 22:10
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア軍が今年最大の砲撃、24時間で100集落以上 ウクライナ内相 <2312-110114>
 ウクライナのクリメンコ内相が1日、ロシア軍が過去24時間に10州の118の集落に対し砲撃を行ったと発表した。 24時間に攻撃を受けた町村の数としては2023年最大の規模だったという。
 現地当局によると、東部ハルキウ州と南部ヘルソン州でそれぞれ1人が死亡した。 また、東部ドニプロペトロウシク州知事は州内の都市ニコポリでロシア軍によるUAV攻撃があり、女性1人が死亡し、4人が負傷したと明らかにした。
2023.11.01
 06:45

(16:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, October 31 2023 <2312-110106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年10月31日の戦況 =
 ウクライナ軍は10月31日、バフムート近郊と西部ザポリージャ州で攻撃を継続した。
 ロシア軍は10月31日にミサイルやUAVによる攻撃を行った。
 ロシア当局は、占領下のドネツク州でウクライナ人家族を殺害した容疑者2人を拘束した。
 ロシア情報筋によると、ウクライナ軍は10月30日にセバストポリなどに対し、各種ミサイルで攻撃を行った。
 ロシア軍は、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の西と南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部で攻撃を継続し、アウディーイウカ付近に前進した。