2025年のフィリピン情勢に関する報道

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2010年以前の東南アジア諸国情勢に関する報道
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2025.05.01
 01:14
TBS News

(Yahoo)

フィリピン当局が中国人を“スパイ容疑”で逮捕 中間選挙への中国介入を警戒 <2506-050101>
 5月に中間選挙を控えるフィリピンの捜査当局は、選挙管理委員会の本部近くでスパイ活動をしたとして、中国人の男を逮捕した。
 現地メディアによると、フィリピン国家捜査局は4月29日、首都マニラの選挙管理委員会本部近くで、中国人の男をスパイ容疑で逮捕したと発表した。
 中国人の容疑者は、半径3km以内にある携帯電話などのモバイル機器の通信を傍受する装置を使い、偵察活動を行っていた疑いがあるという。
 フィリピンでは、上下両院と地方の統一選が行われる中間選挙が5月12日に控えているが、マルコス政権は、南シナ海の領有権をめぐって対立する中国が情報操作によって選挙に介入してくるおそれがあるとして警戒を強めている。
 一方、中国政府も4月に、中国の軍事施設の周辺で軍事機密情報を収集したとして、フィリピン人3人をスパイ容疑で拘束したと発表している。
2025.04.28
 01:00
RBC Ukraine Philippines responds to China by landing and raising flag on disputed islands <2505-042801>
 フィリピン国軍が、中国軍がサンディケイ礁に上陸したことに対して、同様の作戦を実施したとしている。
 西フィリピン海作戦戦術群 (National Operational-Tactical Group West Philippine Sea) が4月27日に省庁間海上作戦を実施した。 この取り組みは、フィリピンの主権的権利と西フィリピン海域に対する管轄権の定期的かつ合法的な行使を強化することを目的としていた。 この作戦には、フィリピン海軍、フィリピン沿岸警備隊、国家警察の海事グループが関与した。
 作戦の一環として、ゴムボートに乗った4つの合同チームがCay 1、Cay 2、Cay 3の各島とその周辺海域に上陸した。
 フィリピン軍は哨戒中に、Sandy Cay 2湾の東約914mで船体番号5102の中国海警局艦が違法に存在していることを確認し、また、島2と3の湾付近で7隻の中国海軍艦船を確認した。
 国家作戦戦術群西フィリピン海は、この作戦の実行は、西フィリピン海におけるフィリピンの主権、主権、管轄権を維持するというフィリピン政府の揺るぎない決意とコミットメントを示していることを強調した。 また、この作戦は、フィリピンが自国の海洋領土を保護し、国際法を遵守し、地域の平和と安定の維持に貢献するという決意を強調している。
 フィリピン軍が実施した作戦は、4月26日にフィリピンのチトー島前哨基地近くの係争中のサンディケイ2礁に上陸し、旗と一緒に写真を撮った中国海警局の行動に対応したももだった。
 この事件は、来週、フィリピンのスプラトリー諸島近くの地域で開催される予定の、米比年次合同軍事演習の直前に発生した。
2025.04.27
 17:43
共同通信

(Yahoo)

米比、対艦ミサイル空輸し訓練 台湾近くの島 <2505-042705>
 米比軍が26日、大規模合同演習Balikatanの一環として、台湾に近いフィリピン最北バタネス州バタン島のバスコに米軍の最新鋭の対艦ミサイル発射装置
NMESISを空輸し、展開する訓練を行ったと両軍が明らかにした。米軍は同装置配備について、共同の抑止力を高め「歴史的な節目」になったと強調した。
 空輸ではC-130を使用し、車載したNMESISを動かして前線陣地をつくり、バタネス州全域で訓練を実施したとしている。
 一方、フィリピン軍は27日に、ルソン島サンバレス州沖で26日に行った海上合同訓練の際、中国軍の艦艇3隻が現れたと発表した。
2025.04.21
 19:11
時事通信

(Yahoo)

米比合同軍事演習始まる 南シナ海などで、日本も護衛艦派遣 <2505-042114>
 米比両軍が21日、年次合同軍事演習Balikatanをフィリピンで開始した。 南シナ海や台湾海峡で中国が覇権主義的な動きを強める中、5月9日までルソン島北部やパラワン島などで実施する。 日本も護衛艦を派遣した。
 今年の演習は比軍から5,000名弱、米軍1万名が参加し、オーストラリア、英国、カナダ、フランスなども訓練を共に行う。
 日本は2012年以降、同演習でオブザーバーの立場にあったが、今回は27日にルソン島北部沖で行われる演習に初めて加わるため、護衛艦やはぎを派遣した。
2025.04.11
 08:39
Reuters 通信

(Yahoo)

フィリピン、トランプ関税で F16 戦闘機購入に支障も=駐米大使 <2505-041112>
 フィリピンのロムアルデス駐米大使がReutersの取材に対し、トランプ米大統領の関税政策によってフィリピンのF-16購入に支障が生じる恐れがあるとの見方を示した。
 トランプ大統領が発表した「相互関税」で、フィリピンへの上乗せ税率は17%で、この上乗せ分は90日間停止されたものの、一律10%の関税は引き続き適用される。
 こうした中でロムアルデス大使は「他の国と同じく、われわれも通商担当の閣僚や大統領補佐官をワシントンに派遣し、フィリピンと米国の相互利益を前提にした真剣な協議を行う準備を整えようとしている」と語り、対米交渉に積極的な姿勢だと強調した。
 一方で、このほど米政府が承認したフィリピンへのF-16売却に触れて、関税の影響でフィリピン経済が悪化すれば購入の余裕がなくなりかねないとし、「F-16は我々にとって非常に高額で、原資がなければ当然買えなくなる」と述べた。
 その上でフィリピンの対米貿易黒字は$4.8Bで、F-16の購入費用は$5.8Bなので差し引きで米国側が$1Bの黒字になると説明し、トランプ氏にとって十分な見返りになるはずだと訴えた。
2025.04.08
 00:53
TBS News

(Yahoo)

フィリピン当局が映像公開 “中国海警局が危険な操縦で何度も衝突しようと…” 領有権争い続く南シナ海 <2505-040802>
 フィリピン当局は、南シナ海で領有権を争う中国の艦船が危険な操縦を繰り返し何度も衝突しようとしてきたとして、映像を公開した。 フィリピン沿岸警備隊の発表によると、南シナ海のスカボロー礁付近で7日、中国海警局艦2隻が、危険な操縦を繰り返しフィリピン警備艦に対して何度も衝突を試みたという。 フィリピン側が公開した映像には、中国艦の艦首が衝突する寸前の距離まで接近している様子が捉えられていた。
 フィリピン沿岸警備隊は、中国側の攻撃的な行動や威嚇にもひるむことなく「毅然とした態度を示した」としたうえで、「海洋権益を守るために全力を尽くす」と強調している。
 スカボロー礁は、フィリピンの排他的経済水域の内側にあるが、中国が2012年から実効支配していて、領有権をめぐる争いが続いている。
2025.03.29
 08:00
Defense News US, Japan, Philippines stage naval drills in disputed South China Sea <2504-032913>
 米、日、比が28日、中国の軍艦が遠くから見張っているなか、南シナ海沿岸で危機対応を強化するための合同海軍演習を実施した。 「多国間海事協力活動」と呼ばれる最新の海軍演習は、AP通信のフォトジャーナリストを含むマニラを拠点とする少数のメディアに初めて公開された。
 中国のフリゲート艦は、同盟国3ヵ国艦と航空機がスカボロー礁沖で不穏な瞬間に演習を行っている海域に接近しようと試みたが、フィリピンのフリゲート艦から無線で警告され、近づかなかった。
 ロブレス比海軍中佐はフリゲート艦José Rizalの乗組員に「彼らが接近しようと試みた時があったが、再び我々は彼らに挑戦した」と語った。
 終日の演習では、比海軍José Rizal、米駆逐艦Shoup、海上自衛隊の護衛艦のしろが編隊を組んで航行し、無線で通信を行ったほか、米軍と比軍ののヘリが飛び交った。
 駆逐艦Shoupの乗組員がスピードボートでJosé Rizalに乗り移り、フィリピンのカウンターパートと話し合った。
2025.03.11
 12:49
Reuters 通信

(Yahoo)

ICC、フィリピン前大統領を人道に対する罪で逮捕 ハーグに移送 <2504-031107>
 
ICCが11日、フィリピンのドゥテルテ前大統領に対し、麻薬戦争と呼ばれる強力な薬物犯罪対策実施中に犯した人道に対する罪で逮捕状を発行したことを確認した。
 マルコス大統領によると、ドゥテルテ容疑者はマニラからハーグに向けて出国した。
2025.03.11
 12:49
Reuters 通信

(Yahoo)

フィリピン前大統領逮捕、麻薬戦争巡り ICCが逮捕状 人道に対する罪 <2504-031105>
 フィリピン政府が11日にドゥテルテ前大統領に対し、「麻薬戦争」を巡る人道に対する罪
ICCが発布した逮捕状を警察が執行したと発表した。
 ドゥテルテ容疑者は滞在先の香港からマニラの空港に到着したところを逮捕された。 同氏は10日、ICCが逮捕状を発布すれば逮捕に応じると述べていた。
 ドゥテルテ容疑者は前政権時に麻薬戦争と呼ばれる強力な薬物犯罪対策を実施し、多くの容疑者が超法規的に殺害されたとされている。
 フィリピン大統領府は、ICPOを通じてICC逮捕状の公式な写しを受け取ったと明らかにした。
 ドゥテルテ容疑者の元法律顧問パネロ氏は、警察は空港で弁護士がドゥテルテ容疑者に面会するのを許可しなかったことから、逮捕は違法だと主張している。
2025.03.09
 16:45
共同通信

(Yahoo)

比ドゥテルテ前大統領に逮捕状か 国際刑事裁判所、「麻薬戦争」で <2504-030905>
 フィリピン大統領府のルイス報道官が9日、「国際刑事裁判所(
ICC)が人道に対する罪でドゥテルテ前大統領の逮捕状を出したと聞いた」と記者団に表明した。 ICCはドゥテルテ前大統領が進めた薬物犯罪対策「麻薬戦争」多数の容疑者が超法規的に殺され、人道に対する罪に当たる疑いがあると判断しており、逮捕の可能性が高まった。
 ドゥテルテ前大統領は9日にに、香港でフィリピン人出稼ぎ労働者との政治集会に出席する見通しで、香港に滞在中とみられる。
 ベルサミン官房長官は2024年11月に、ICCが国際刑事警察機構(ICPO)を通じて逮捕を請求した場合、フィリピン司法当局には協力する義務があると表明していた。
2025.02.18
 20:04
Reuters 通信

(Yahoo)

南シナ海でフィリピン機に中国軍ヘリが異常接近、双方が非難 <2503-021824>
 フィリピンの沿岸警備隊が18日、南シナ海のスカボロー礁上空を巡回中の比政府の航空機に対し、中国軍のヘリコプターが異常接近し、危険な行為を行ったと非難した。 声明で「この無謀な行動はパイロットと乗員の安全に深刻な危険をもたらした」と述べた。
 沿岸警備隊によると、政府の漁業監視機がフィリピンの排他的経済水域 (EEZ) 内のスカボロー礁周辺の海域を飛行していたところ、中国人民解放軍のヘリが3mまで接近した。 これは航空規則に対する「明らかな違反であり、あからさまな無視だ」と指摘した。
 中国軍南部戦区司令部は声明で、フィリピンの航空機が中国の領空に「不法に侵入した」と主張し、フィリピンが「虚偽のシナリオを広めている」と非難した。 中国軍は同機を監視、警告し、追い払ったとし、フィリピンの行動は中国の主権を「著しく侵害した」と述べた。
2025.02.12
 14:50
Reuters通信

(Yahoo)

フィリピン国家捜査局、副大統領の刑事告訴を勧告 脅迫の疑い <2503-021214>
 フィリピン国家捜査局のサンティアゴ長官が12日、マルコス大統領夫妻らを殺害すると脅迫した疑いで、ドゥテルテ前大統領の長女、サラ・ドゥテルテ副大統領を刑事告訴するよう勧告したことを明らかにした。
 長官は「扇動と重大な脅迫の疑いで副大統領の告訴を勧告した」とラジオ局の取材で語った。 この勧告は法務省に提出され、法務省が予備捜査を行うかどうかを決定するという。
 サラ氏は声明で、国家捜査局の勧告は「予想通り」だったと述べた。
 同氏は2024年11月の会見で、自分が殺された場合には、大統領夫妻とロムアルデス下院議長を殺すよう殺し屋に命じたと述べた。 ただその後は脅迫を否定している。
 フィリピン下院は2月5日公金を不正に使用したなどとして、サラ副大統領の弾劾訴追案を承認した。 弾劾訴追案は上院に送られ、弾劾裁判が行われる見通しである。
2025.02.07
 11:42
CNN

(Yahoo)

米偵察機、フィリピンで墜落 米兵含む4人死亡 <2503-020712>
 米インド太平洋軍が、フィリピンの南マギンダナオ州で6日午前、米軍の契約を請け負っていた偵察機が墜落し、搭乗していた米兵1名を含む4名全員が死亡したことを明らかにした。 死亡した米兵は海兵隊員だった。  残る3名の国籍は分かっていない。
 米インド太平洋軍によると、同機はフィリピンの要請を受け、米国防総省と契約して情報収集や監視、偵察を行っており、定例任務中に墜落した。 原因は調査中としている。
 米国防当局者が確認した現場の写真には、水田に墜落したビーチクラフト製の双発機Kingair 350の残骸が写っている。
 公開情報によると、同機は軍事サービス企業Metrea Special AeroSpace ISR社に登録されている。
 この前日にはヘグセス米国防長官とジュニア比国防長官が初の電話会談を行い、南シナ海の抑止力強化とフィリピン軍の増強について話し合っていた。
【註】
「日米豪比の軍がフィリピンEEZで共同訓練『自由で開かれたインド太平洋支える』」 【関連記事:2503-020524 (産経 2025.02.05)】
2025.02.05
 20:20
産経新聞

(Yahoo)

フィリピン下院、ドゥテルテ副大統領を弾劾訴追 マルコス大統領との対立先鋭化 <2503-020525>
 フィリンピン議会下院が5日、サラ・ドゥテルテ副大統領に対する弾劾訴追案を承認した。 Reuters通信によると、訴追案は下院議員306人のうち規定を超える215人が支持した。
 今後、上院で弾劾裁判が行われ、上院議員が陪審員となって審理に当たる。 その結果、サラ副大統領は罷免される可能性がある。
 フィリピンでは、弾劾の要件として、憲法違反、反逆、収賄、汚職などがあるが、サラ副大統領に対しては公金乱用疑惑などが報じられている。
 サラ副大統領はロドリゴ・ドゥテルテ前大統領の長女で、2022年の大統領選で、マルコス大統領と共に勝利したものの、その後、関係が悪化し、2024年11月の記者会見でサラ副大統領は、自分が殺されたらマルコス大統領夫妻と大統領のいとこの下院議長を殺害するよう暗殺者を雇ったと発言し、状況は先鋭化していた。
【関連記事:2501-121119 (毎日 2024.12.11)】
 また、ドゥテルテ前大統領も、麻薬犯罪取り締まりで多数の容疑者を超法規的に殺害したとして非難されており、国際刑事裁判所(ICC)が捜査している。
 フィリピンでは2025年5月に上院議員の半数や下院議員全員を改選する中間選挙が行われ、マルコス家とドゥテルテ家の対立が高まっている。
2025.02.05
 20:18
産経新聞

(Yahoo)

日米豪比の軍がフィリピンEEZで共同訓練 「自由で開かれたインド太平洋支える」 <2503-020524>
 Reuters通信が、米インド太平洋軍が5日、自衛隊豪軍比軍とともにフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内で艦艇と航空機が参加した共同訓練を行うと明らかにしたと報じた。 中国による南シナ海での威圧的行動に対抗する目的があるとみられる。
 インド太平洋軍は目的について「自由で開かれたインド太平洋を支えるための国際的協調を強化するため」と説明し、国連海洋法条約で保障された航行の自由を維持する目的もあるとした。
 フィリピン周辺では米軍の戦略爆撃機とフィリピン軍の戦闘機が4日、スカボロー礁付近を含む南シナ海上空で巡回飛行訓練を行っていた。
2025.02.04
 23:31
Defense News Philippines shores up defenses with increased military spending <2503-020420>
 フィリピンが国内安全保障から領土防衛へと軸足を移し、防衛態勢を強化する中、政府は新たな計画に沿った一連の買収を予定している。
 フィリピン海兵隊は約60両の装甲車両を必要としているが、1月15日に発行された発注通知を通じて、韓国のKovico社にKMPV 7両を一次分として発注した。
 この経費はマルコス大統領が2024年12月30日に署名して成立させた2025年の国家予算で、前年比12.3%増の国防費PHP271.9B ($4.65) に含まれている。
 2025年には、PHP138.2Bが陸軍に、PHP51.6Bが空軍に、PHP51Bが海軍に配当されている。
 マイナス面として、軍隊の近代化配分は、軍が予想していたPHP50Bを下回るわずかPHP35Bの保証された資金を受け取った。 さらにPHP40Bを予備費から引き出すことができるが、それは政府が余剰歳入を受け取る場合に限られる。
 2024年に比国防省は、フィリピンの領土とその排他的経済水域の防衛を目指す「包括的群島防衛構想」を発表した。
 そのために重要なのは、追加の戦闘機で、間もなくKAI社から FA-50 Block 20 12機の契約が予定されており、フィリピンのFA-50は事実上倍増される。
2025.02.04
 16:25
共同通信

(Yahoo)

米戦略爆撃機が比軍と訓練 中国実効支配の岩礁付近 <2503-020414>
 フィリピン軍が4日、スカボロー礁付近を含む南シナ海上空での同日行った巡回飛行訓練を発表した。 訓練はフィリピン軍のFA-50 3機が米軍のB-1 2機と実施した。
 記者会見したフィリピン空軍のカスティリョ報道官によると、訓練では両国の軍用機が南シナ海で合流した後、長距離を飛行し、スカボロー礁付近を通過したが、同礁の12nm以内には入らないとした。
 スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあるが、中国が2012年から実効支配している。
2025.01.31
 05:00
朝日新聞

(Yahoo)

フィリピンでまた「中国スパイ」逮捕 高解像度カメラで軍を監視か <2502-013103>
 中国人技術者らがスパイ容疑で逮捕された事件で、フィリピンの捜査当局は30日、さらに5人の中国人を逮捕したと発表した。 フィリピン軍や沿岸警備隊(PCG)の船舶などの動きを監視し、機密情報を収集していたとしている。
 国家捜査局などによると、容疑者は2023~2024年にかけ、西部パラワン島で海軍の分遣隊が拠点を置く中部ウルガン湾や南部ブリルヤンの沿岸の賃貸物件に滞在し、高性能監視カメラやUAVで、軍やPCGの船舶などを撮影し、活動を記録していた疑いがもたれている。
 パラワン州は南シナ海防衛の最前線を担うフィリピン軍西部司令部が置かれ、米軍の使用が認められている軍施設が2ヵ所ある。 ブリルヤンから30kmの離島バラバク島では、米軍が使用する大型滑走路や軍事物資の貯蔵施設が整備され、戦略上の要衝となっている。
 見つかった監視カメラは高解像度で、夜間でも監視が可能な「軍用級」のもので、インターネットで遠隔操作やデータの送受信が可能だという。
2025.01.30
 21:09
時事通信

(Yahoo)

「ミサイルシステム、撤去も」 中国の態度次第とフィリピン大統領 <2502-013010>
 フィリピンのマルコス大統領がは30日、同国北部に米軍が配備した
MRCについて、「中国が南シナ海で覇権主義的な動きをやめるのであれば、米国に持って帰ってもらうという選択肢もある」と述べた。
 マルコスは「中国側がフィリピンの漁師への嫌がらせをやめ、放水銃やレーザー光線を使用しないことが条件だ」と強調した。
2025.01.23
 16:40
Reuters 通信

(Yahoo)

再送米軍、ミサイル発射システム「タイフォン」をフィリピン内で移設=当局筋 <2502-012308>
 フィリピン政府関係者によると、米陸軍は中距離ミサイル発射システム (
MRC) Typhonをルソン島のラオアグ飛行場から島内の別の場所に移動させた。 フィリピン政府関係者は、今回の措置はTyphonの移動先の決定、移動に要する時間を見極めるのに役立つと述べた。
 Typhonは移動可能なMRCで、TomahawkやSM-6を発射する。 フィリピンには2024年4月に合同軍事演習中に初めて配備され、同年9月に米国はTyphonをフィリピンから引き揚げる計画はないと表明し、射程圏に入る中国とロシアがフィリピン配備は軍拡競争をあおると反発していた。
 Middlebury国際問題研究所のルイス氏によると、ここ数週間、ラオアグ国際空港でC-17に積み込まれる発射機とその関連機材が衛星画像で確認されたという。
2025.01.21
 00:17
朝日新聞

(Yahoo)

フィリピンでスパイ容疑の中国人逮捕 軍事拠点を偵察、中国と通信か <2502-012101>
 フィリピン国家捜査局が20日、中国籍の男1人とフィリピン籍の男2人情報通信機器を搭載した車で偵察活動をしたスパイ容疑で逮捕したと発表した。 機器から、米軍やフィリピン軍が使用する軍事拠点の映像が確認されたという。
 捜査局によると、この車は2024年12月から2025年1月にかけ、マニラ首都圏を含むルソン島の複数の地域を往復し、後部座席に搭載された機器で、地形や建造物のデータを収集していたが、首都圏の路上で捜査員が車を発見し、乗っていた3人を逮捕した。
 機器は遠隔操作や通信ができるようプログラムされ、中国からのアクセス記録が発見された。
 撮影された映像の中には、米比の防衛協力強化協定(EDCA)に基づき、米軍の使用が許可されている軍事拠点が複数含まれていたという。