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出 典
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標 題
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要 旨
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2024.12.23 18:55 |
共同通信 (Yahoo) |
米の中距離ミサイル調達へ フィリピン陸軍、中国は反発 |
<2501-122318>
フィリピン陸軍司令官のガリド中将が23日の記者会見で、米軍が4月に初めて国内に持ち込んだ中距離ミサイル発射装置 (MRC) について、比軍の装備として買い取りを計画しており米国と交渉中だと述べた。 南シナ海問題で対立する中国は反発した。
ガリド中将は、米軍のMRCが今も国内に残されており、操作法に習熟するまで訓練を続けるとし、「非常に機能的で、現状に適している」と評価し、調達に2~3年かかる可能性を指摘した。
また、発射装置はフィリピンの防衛構想に組み込まれており、沿岸から200nm以内の排他的経済水域(EEZ)の防衛に陸軍としても貢献する必要があると訴えた。 |
2024.12.19 17:21 |
日経新聞 |
比議会、ドゥテルテ前大統領の告発勧告 人道に対する罪 |
<2501-121910>
比国会下院の委員会が18日、ドゥテルテ前大統領が在任中に進めた違法薬物対策を巡り、超法規的な殺人の犠牲者が3万人以上に上ると批判し、同氏を人道に対する罪で裁判所に告発するよう政府に勧告した。
ドゥテルテ氏のほか当時の側近や警察幹部も告発すべきだと主張した。
ドゥテルテ氏は在任中に麻薬戦争と呼ばれる強硬な薬物対策を進め、超法規的に容疑者を殺害する事例が相次いだ。 |
2024.12.11 18:29 |
毎日新聞 (Yahoo) |
「殺し屋雇った」発言のフィリピン副大統領、出頭せずパーティー開催 |
<2501-121119>
マルコス比大統領夫妻に対し「殺し屋を雇った」などと発言し、国家捜査局から出頭命令を受けていたサラ副大統領が、11日に出頭に応じなかった。 サラ副大統領は同日、報道陣を集めて感謝祭パーティーを開催し、波紋を呼んでいる。
捜査局はサラ副大統領の発言について「重大な脅迫と反テロ法違反」の疑いで捜査するとして、11月29日に出頭するよう求めたが、サラ副大統領の都合で延期されていた。 捜査局は「サラ副大統領が出頭に応じなくても、すでにある証拠に基づいて捜査を継続する」としている。
地元メディアによると、サラ副大統領はこれまでに「陳述書を提出すれば、出頭は必要ないと弁護士が言っていた」と説明し、出頭日が決まった後、同じ日にパーティーを開くと発表しており「捜査局との対決姿勢を示している」とみられている。 |
2024.12.05 |
Janes |
Philippines takes delivery of last on-order Spyder battery |
<2501-120516>
フィリピン空軍 (PAF) が、Rafael社のSpyder自走SAMの3番目で最後の中隊機材を受領した。
11月29日にPAFがSNSに投稿したところには、パンパンガ州アンヘレス市のクラーク空軍基地で、Spyder中隊の運用開始を記念する式典が掲載されている。
その2日前にPAFの防空司令部 (ADC) がSNSに投稿した別の投稿では、フィリピン到着時に中隊が検査されている様子が映し出されていた。
PAFは、新しいSpyder中隊は、2022年11月に受領した他の2つの中隊と合流し、ルソン島中部の西部にあるパンパンガのセザールバサ空軍基地に拠点を置くPAFの第960防空ミサイル群で運用されると述べた。
ADCは、3個Spyder中隊は、2018年から2022年まで実施されたフィリピン軍 (AFP) のHorizon 2近代化プログラムの一環として調達されたと述べた。
PAFは、PAFの地上防空 (GBAD) プログラムの下で2020年と2021年に割り当てられたPHP5.8B($99.5M) 相当の資金で、Spyderを購入した。 |
2024.12.02 19:19 |
毎日新聞 (Yahoo) |
フィリピンの市民団体、副大統領の弾劾を下院に請求 混乱続く |
<2501-120220>
フィリピンの市民団体などが2日、サラ副大統領の弾劾を下院に請求した。 今後、下院司法委員会が弾劾裁判の実施を判断する。 フィリピンではマルコス大統領とサラ副大統領の対立が激化しており、混乱が続いている。
市民団体などは、サラ副大統領が2022年に受け取ったPHP125M(3億2,000万円)の副大統領府機密費などの使い道について説明責任を果たしていないと指摘し、公職者は国民に対する説明責任があるとする憲法などに違反するとし、「国民の信頼を裏切った」と説明している。
サラ副大統領はドゥテルテ前大統領の長女で、国内では、サラ副大統領の機密費の不正使用疑惑だけでなく、ドゥテルテ氏が在職中の1916~2022年に進めた麻薬撲滅作戦に関する調査が続くなど、ドゥテルテ家とマルコス氏の対立が深刻になっている。 |
2024.11.29 14:07 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピン副大統領の弾劾訴追、マルコス大統領「国民の利益にならず」 |
<2412-112914>
マルコス比大統領が29日、サラ・ドゥテルテ副大統領に対する弾劾訴追は議会を拘束するだけで国民の利益にはならないと述べた。
ドゥテルテ副大統領は23日、自分が殺されるようなことがあれば、大統領夫妻とロムアルデス下院議長を暗殺するよう殺し屋を雇ったと発言した。 同氏の発言を受けて、治安当局は週末に警備を強化するとともに調査を実施することを明らかにした。
ABS-CBN Newsによると、カストロ議員は29日に賄賂などを理由に下院議員らがドゥテルテ副大統領の弾劾訴追を行う予定だと語った。
弾劾訴追についてマルコス大統領は記者団に「なぜ時間を無駄にするのか」と述べ、「フィリピン国民の生活を改善することにはならない。 私に言わせれば、これは大した問題ではない」と語った。
議員らは、ドゥテルテ副大統領が教育相在任中に公金を不正に使用した疑いで捜査を進めている。 同氏は6月に兼務していた教育相を突然辞任し不正行為を否定している。 |
2024.11.26 19:48 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピン、ドゥテルテ副大統領に召喚状 「殺し屋雇った」発言で |
<2412-112615>
フィリピン国家捜査局 (NBI) が26日、サラ・ドゥテルテ副大統領が、自分が殺された場合にマルコス大統領を暗殺するよう「殺し屋を雇った」などと発言したことを巡って、サラ副大統領に対し召喚状を出した。 召喚状はサラ副大統領に対し11月29日の出頭を求めている。
サラ副大統領は26日、政権が自分の発言を曲解し、マルコス大統領が命の危険にさらされていると虚偽の主張をしていると非難し、自分の発言は「条件付きの復讐行為」だと述べた。
Reutersが入手した召喚状の写しによると、サラ副大統領は重大な脅迫を行った疑いや反テロ法違反の疑いについて取り調べを受ける。
サラ副大統領の事務所によると、召喚状が届いた時に副大統領は不在で、まだ召喚状を読んでいないという。 サラ副大統領は25日、召喚されれば従うと述べた。 |
2024.11.23 17:10 |
AFP=時事 (Yahoo) |
比副大統領「私が殺されたらマルコスを殺せ」 脅威受け大統領警護強化 |
<2412-112309>
フィリピン大統領府が23日、サラ・ドゥテルテ副大統領による「能動的な脅威」によってマルコス大統領が命を脅かされているとして、警護チームが警戒態勢に入ったと発表した。
2022年の大統領選ではドゥテルテ副大統領はマルコス大統領と共闘して圧勝したが、その後、関係に亀裂が入り、ここ数か月で両家の同盟関係は崩壊していた。
ドゥテルテ副大統領は23日未明に会見を開き、自分が暗殺計画の対象にされていると主張し、「既に自分の警護担当者には話してある。 もし私が殺されたらフェルディナンド・マルコス大統領と夫人のライザ・アラネタ、及び大統領の従兄弟のマーティン・ロムアルデスを殺せと伝えている。 私は本気だ。 私は私が死んだら、彼らを殺すまでやめるなと伝えた」と訴えた。 |
2024.11.18 14:31 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
米比、軍事情報共有協定に調印 中国念頭に安保関係強化 |
<2412-111808>
フィリピンを訪問しているオースティン米国防長官とテオドロ比国防相がマニラの軍本部で18日、軍事情報を安全に共有するため「軍事情報包括保護協定 (GSOMIA) に調印し、南シナ海で中国が圧力を強める中、安全保障関係をさらに強化する。
フィリピン国防省のアンドロン報道官は「この協定により、フィリピンは米国からより高い能力や高額な物品を入手できるようになるだけでなく、志を同じくする国々と同様の協定を追求する機会も開けるだろう」と述べた。
米比相互防衛条約を結ぶ両国の安保関係はバイデン米大統領とマルコス比大統領の下で深まっており、フィリピンはトランプ次期米政権下でも同盟が強固であり続けるとの自信を示している。
オースティン長官は、「まずはフィリピンに対するわれわれの鉄壁のコミットメントを強調したい」と語った。 |
2024.11.13 21:12 |
時事通信 (Yahoo) |
「ICC恐れず」と挑発 「麻薬戦争」でドゥテルテ氏 フィリピン |
<2412-111315>
ドゥテルテ前比大統領が13日に麻薬戦争の調査を行っている下院の公聴会で、在任中に麻薬密売人の超法規的な殺害を命じたとされる「麻薬戦争」について、人道に対する罪の疑いで捜査する意向を示している国際刑事裁判所 (ICC) に対し、「まったく怖くない。 いつでもここに来て捜査を始めてくれて構わない」とあおり立てた。
ドゥテルテ氏は「私に隠すことは何もない。 国と若者のためにやったことだ」と主張した上で、「ICCに急いで捜査を開始するように言っている。 もし有罪になれば、刑務所に行くつもりだ。 このままでは高齢ということもあり捜査が始まる前に死んでしまう」などとけしかけた。
フィリピンはドゥテルテ氏が大統領だった2019年にICCから脱退したが、ICCは「麻薬戦争」時はまだ加盟していたとして、ICCの捜査権を認める判断を示している。 |
2024.11.13 18:30 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピン、ドゥテルテ前大統領に逮捕状なら国際刑事裁に協力へ |
<2412-111313>
フィリピン政府が13日、ドゥテルテ前大統領が進めた違法薬物の取り締まりで数千人が死亡した問題について、ドゥテルテ氏が国際刑事裁判所 (ICC) への自首を望むのであれば阻止しないと表明し、同氏に逮捕状が出れば従わざるを得ないと述べた。 ドゥテルテ氏は同日、議会の公聴会でICCを恐れてはいないと発言し、ICCに対し人道の罪を巡る捜査を「急ぐ」よう求めた。
マルコス大統領の事務所は数時間後に声明を発表し、国際刑事警察機構(ICPO: InterPol)から要請があればドゥテルテ氏の身柄引き渡しを検討すると表明した。
ベルサミン官房長官は「政府は国際逮捕手配書が出れば、応じる必要のある要請だと感じるだろう。 その場合、国内の法執行機関は全面的な協力しなければならない」と述べた。 フィリピン政府がICCに協力する意向を示唆したのは初めてである。
ドゥテルテ前大統領は2019年3月に、ICCが違法薬物の取り締まりを巡る予備調査を開始したことを受けて、フィリピンのICC脱退を決めていた。 |
2024.11.13 12:30 |
South China Morning Post |
Philippines boosts coastguard fleet with 49 new ships from France, Japan |
<2412-111310>
フィリピン沿岸警備隊は、南シナ海での緊張が高まる中、フィリピンの海洋主権を守る能力を強化しようと、フランスと日本から新たに49隻の艦艇を購入する計画で、変革的な能力向上を計画している。
比沿岸警備隊司令官のギャバン大将が先週開かれたインドネシア、マレーシア、日本の沿岸警備隊長も出席した南シナ海に関するマニラ対話で「2027年から、少なくとも49隻の艦隊を追加する予定で、これにより、フィリピン沿岸警備隊の能力は2倍以上になる」と発表した。 また地元の船舶生産と技術移転も約束し、2026年までに7,000名の沿岸警備隊員を増員する計画であるという。
ギャバン提督はThis Week in Asiaに、新しい艦艇にはフランスから全長35mの高速哨戒艇 (FPC) 40隻が含まれ、フランス政府との長期融資契約を通じて取得されることを確認した。 |
2024.11.12 17:11 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピンは「中国の侵略の犠牲者」、南シナ海巡る圧力に反発 |
<2412-111209>
テオドロ比国防相が12日、キャンベラでマールズ豪国防相と会談した後、南シナ海での主権的権利を譲るよう迫る中国からこれまで以上に圧力を受けていると述べた。
フィリピンは「中国の侵略の犠牲者」とも語り、こうした圧力に反発した。
両国防相の会談は2023年8月以来5度目で、南シナ海での中国の活動に懸念を表明している豪比は安全保障上の関係を強化している。
テオドロ国防相は、中国の主張と行動は国際法に反しており、オーストラリアのようなパートナーとの安保協力は中国の侵略を抑止する重要な手段だと述べた。
「中国は国際法の下で行動していると主張するが、彼らのやっていることが国際法の基本的な考えに反していることは誰もが知っている」と指摘したうえで、「その最大の証拠は誰も彼らの行動や活動を実際に支持していないことだ」と語った。
マールズ国防相は、フィリピンの防衛産業とより緊密に協力したいと考えており、2025年早々に技術評価チームをフィリピンに派遣すると表明した。 |
2024.11.11 08:17 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
フィリピンにアメリカ配備の中距離ミサイル、合同演習後も撤去せず…本土が射程に入る中国反発 |
<2412-111105>
米軍がフィリピン軍との合同演習の一環として比北部に配備した中距離ミサイルシステム (MRC) が撤去されないことに、中国本土も射程に入るため中国が反発している。 南シナ海の領有権争いで中国と対立する比側は配備継続を望んでおり、米比と中国の間の新たな火種になりつつある。
米陸軍は4月に米比陸軍による年次合同軍事演習Salaknib2024に合わせ、Typhon MRCを一時的に配備した。 射程1,600kmのTyphonは、これまで海上から発射されていたTomahawkを地上から発射でき、中国本土も射程に入れる。 Reuters通信によると、台湾の南端まで400km超のルソン島北部ラワグの南シナ海に面している空港に配置されたが、演習が終わってもTyphon MRCは撤去されず、同通信やAP通信は9月に、比政府関係者らの話として、配備が継続されると報じた。
2025年4月に行われるBalikatan米比軍合同年次演習までの配備を検討しているとみられる。
台湾周辺や南シナ海で覇権主義的な動きを強める中国への抑止力強化が狙いのようである。 |
2024.11.08 15:01 |
毎日新聞 (Yahoo) |
フィリピン、南シナ海の違法行為に最大1.5億円の罰金 海域法制定 |
<2412-110808>
マルコス比大統領が8日、南シナ海での自国の権利が及ぶ範囲を明確化する海域法などに署名した。 中国との対立が続く中、国際法と国内法の関係を整理してアピールするといった狙いがあり、該当域内で権利侵害があった場合、刑法の適用または最大$1Mの罰金が科されるとしている。 官報に掲載後、15日後に施行される。
マルコス大統領は署名式で、自国の権限を明確に規定することで海洋資源を守るとし、「法の制定によって、経済発展と安全保障のための海洋政策が強化される」と述べた。
新たな海域法では、領海や排他的経済水域(EEZ)を定めた国連海洋法条約などを基に、南シナ海でのフィリピンの海域と権限を改めて規定した。 中国は南シナ海のほぼ全域に自らの主権や権益が及ぶと主張しているが、これを否定した2016年のオランダ・ハーグ仲裁裁判所の判決も根拠とした。
外国に対して、国際法に基づく権利と義務に配慮するとしつつ、比海域内で権利侵害があった場合には刑法を適用するとした。 $600,000以上$1M以下の罰金を科す場合もあるとしている。 |
2024.10.18 21:46 |
共同通信 (Yahoo) |
マルコス氏は「ペテン師」 比副大統領が公然と非難 |
<2411-101810>
フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領が18日にマニラで記者会見し、2022年の選挙で共闘したマルコス大統領は「ペテン師」だと公然と非難した。 当選すれば自分を国防相に任命することに同意していたのに、取り巻きに広がった懐疑論を背景に約束を果たさなかったと述べた。
サラ副大統領はドゥテルテ家の地盤であるミンダナオ島を含む南部の票を獲得できなければ大統領選でマルコス氏が負けるとして、同氏の姉アイミー上院議員から2021年10月に共闘する形で副大統領選に立候補するよう説得されたと明かした。 |
2024.10.08 14:29 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピン大統領、防衛産業の発展目指す法案に署名 |
<2411-100815>
フィリピンのマルコス大統領が8日、国内の防衛産業を発展させ、輸入品への依存を減らし、安全保障上の課題に合わせた装備品を開発することを目指す法案に署名した。
マルコス大統領は署名後、「これは地政学的な変化と不安定さの支点にある国にとって論理的な前進だ。 この法律の根底にあるのは強固で持続可能な国防産業を育成することだ」と語った。
この法律はフィリピンの防衛技術と生産への投資を促進するため、税制優遇措置や政府支援による融資など、さまざまな財政的インセンティブを提供すると説明し、「われわれは進化する脅威、特に従来のシステムでは対処しきれない可能性のある非対称的な脅威に備えるための独自の要件を満たすシステムの研究開発を優先する」と述べた。
新たな法律は軍事装備品の製造、維持、改良を支援するもので、南シナ海での緊張が高まる中、軍の近代化に向けた政府の取り組みを補完すると期待されている。 |
2024.10.08 |
Stars & Stripes |
Philippines, South Korea deepen security cooperation, elevating ties to a strategic partnership |
<2411-100801>
韓国とフィリピンは、それぞれがますます敵対的なライバル国に直面しているが、7日に2ヵ国の米国の条約同盟国間のより広範な防衛と安全保障協力を含む戦略的関係を高めた。
フィリピンを公式訪問中の韓国の尹大統領とフィリピンのマルコス・ジュニア大統領がマニラでの会談後、全体的な関係の改善を発表した。
戦略的互恵関係の下、両国は沿岸警備隊間の協力を強化することに合意した。 また、尹大統領はフィリピン軍の近代化を支援することを約束した。
両首脳は、南シナ海の領土紛争や朝鮮半島の緊張などの地域問題について話し合ったと彼らは述べた。 マルコス大統領は冒頭陳述で、「地政学的環境がますます複雑化する中、我々は国民の繁栄を達成し、国際法に基づくルールに基づく秩序を促進するために協力しなければならない」と述べた。 |
2024.09.19 14:46 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
米、中距離ミサイルシステムの比配備維持 対中抑止で戦略的価値 |
<2410-091917>
事情に詳しい複数の関係筋がReutersに、米国がフィリピンに配備したMMRM Typhonを当面は撤収しない方針であることを明らかにした。
中国の目標を攻撃できるCMの発射が可能な同システムは、今年の合同演習を機にインド太平洋地域で初めてフィリピンに配備された。 中国は撤去するよう求めているが、配備されたままとなっている。
複数のフィリピン当局者によると、米比は南シナ海に面し台湾海峡に近いルソン島北部にある同システムを使って訓練を続けている。 合同演習は9月で終わるものの、撤収する予定は今のところ把握していないという。
フィリピン軍報道官のデマアラ大佐は18日にReutersに対し、訓練は継続中であり、ミサイルシステムをいつまでとどめておくかは米太平洋陸軍 (USARPAC) 次第だと語った。
USARPACの広報担当官によれば、フィリピン陸軍はYyphonが9月以後もとどまることができるとしており、協議を進めている。
匿名を条件としたフィリピン政府高官と、事情に詳しい別の関係筋は、米比両国は紛争が発生した場合に同システムを使用することを想定した試験を行っていると明らかにした。
政府高官はシステムの配備維持について、中国を抑止する戦略的価値があると指摘した。 |
2024.09.15 19:48 |
共同通信 (Yahoo) |
比巡視船、南シナ海要衝から撤退 水食料枯渇、中国が支配固めるか |
<2410-091510>
フィリピン沿岸警備隊が15日、南シナ海のサビナ礁の権益を守るため、5ヵ月間停泊させてきた日本製の大型警備艦を同礁から撤退させたと発表した。
中国船団の包囲で兵糧攻めに遭い、水や食料が枯渇したため、 パラワン島に今月15日に帰港した警備艦からは、脱水症や胃痛に苦しむ乗員4人が緊急搬出された。
同礁はフィリピンが実効支配する他の環礁への補給経路上にある戦略的要衝で、中国が実効支配を固める可能性が高まった。
フィリピン政府はサビナ礁で中国船団が小規模な埋め立てを行ったとし、軍事基地化の恐れを懸念し4月中旬から警備艦を長期派遣してきた。
中国は同礁からの撤退を要求し、8月以降、警備艦への海上補給妨害を強化した。
警備艦船は8月末、中国海警局艦の衝突で側面に穴が開く損傷も受けた。 フィリピン政府は修理や補給を終えた後、任務を再開するとしているが、警備艦を送る際に包囲を突破するのは困難とみられる。 |
2024.09.11 05:00 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
フィリピン最北端の防衛強化へ予備役募集、台湾有事念頭か…「漁場奪われる」不安の声も |
<2410-091110>
フィリピン軍が、台湾につながるバシー海峡を望む最北端バタネス州で、予備役の募集を強化している。
【Batanes の位置 (Google Map)】
台湾有事を念頭に置いた防衛力向上の動きとみられ、地元住民や行政関係者は、中国の軍事的威圧に伴う地域情勢の緊迫化に懸念を強めている。
米軍の支援で浚渫などの作業が行われたバスコ港には海中から引き上げられたとみられる石が置かれていた。
島々からなるバタネス州は人口約19,000人で、最北端から台湾の南端までは140km、距離だけでなく言葉や文化でも台湾の少数民族に近いとされる。 農漁業や観光が主要産業で、州都にあたるバスコ町があるバタン島にはヤシの木が並び、花々が平屋の家屋を彩る。 |
2024.09.04 17:57 |
日経新聞 |
南シナ海のフィリピン船、米軍が護衛案 条約改定が浮上 |
<2410-090409>
フィリピン政府が米国との相互防衛条約を改定する検討を始めた。 条約の発動要件を緩和し、南シナ海で相次ぐ中国の挑発行為に対抗する狙いがあり、有事でなくとも米軍が船舶を護衛できるようにする案もある。
1951年に結んだ米比相互防衛条約は、いずれかの国が武力攻撃を受けた際に互いに防衛する義務があると定め、米比関係の基礎となっている。
米国が関与を強めれば中国が反発する可能性がある。 |
2024.09.02 17:52 |
時事通信 (Yahoo) |
「米軍機が妨害」と主張 中国、比船舶との衝突で批判強める |
<2410-090217>
南シナ海のスプラトリー諸島にあるサビナ礁近海では先月中旬から中比船舶の小競り合いが頻発し、習政権は比側を擁護する日米の言動に神経をとがらせているが、8月31日に発生した中国とフィリピンの船舶衝突を巡り、現場上空を米軍機が飛行していたとして、中国側が「妨害行為だ」と批判を強めている。
中国国営中央TV系のSNSアカウント「玉淵譚天」は31日、サビナ礁の現場付近上空を飛行していたとする米軍のP-8A 1機の画像を公開し、「米軍が海警局の法執行を邪魔立てした」などと報じた。
米国から関連する発表は出ていないもようである。 |
【註】
P-8Aは座席数100以上の民航機737-800ERXを対潜哨戒機にしたもので、中国海警艦の上空を飛行したと言っても限度があり、海警艦の航行を妨害したというのは明らかに「因縁」としか思えない。 |
2024.09.02 10:23 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
中国とフィリピン、南シナ海でまた船舶衝突し非難合戦 1カ月で5回目 |
<2410-090210>
フィリピンと中国が8月31日に、領有権を争う南シナ海で両国の沿岸警備隊船舶が衝突したことを巡り、互いを非難した。 オランダにある仲裁裁判所は2016年に、中国の主張には法的根拠がないと認定したが、中国は拒絶しており、スプラトリー諸島のサビナ礁付近での衝突は、1ヵ月間で5回目になる。 南シナ海を通過する貿易額は年間約470兆円で、石油や天然ガス、水産資源も豊富である。
フィリピンと中国は8月31日、南シナ海で沿岸警備隊の船舶に故意に衝突したとして再び非難合戦を繰り広げている。
南シナ海ではフィリピン、ブルネイ、マレーシア、台湾、ベトナムも領有権を主張しているが、中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を主張している。 |
2024.08.30 17:45 |
共同通信 (Yahoo) |
比巡視船、中国衝突で損傷 サビナ礁、4月から停泊 |
<2409-083021>
フィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官は31日に記者会見し、南シナ海のサビナ礁で同日、日本から円借款で調達した大型警備艦が中国海警局艦に故意に衝突され損傷したと発表し、衝突跡の写真も公開した。
大型警備艦は4月中旬から同礁に長期停泊し、中国側が退去を要求していた。 |
2024.08.30 17:17 |
共同通信 (Yahoo) |
比巡視船、中国側に衝突され損傷 |
<2409-083019>
フィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官が31日、南シナ海のサビナ礁で同日、日本供与の大型警備艦が中国海警局艦に故意に衝突されて損傷したと発表した。 |
2024.08.30 16:25 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピンとベトナム、防衛関係強化で合意 中国念頭に協力 |
<2409-083014>
フィリピンとベトナムが30日、海洋安全保障を含む防衛・軍事関係を深化させることで合意した。 南シナ海での中国の活動に以前から反対している両国にとり重要な一歩となる。 フィリピン国防省は「両国防相は、あらゆるレベルでの継続的な交流と関与を通じて、防衛・軍事協力を深めるという揺るぎない決意を表明した」と述べた。
ベトナムのザン国防相がフィリピンを訪問してテオドロ国防相と会談し、30日にはマルコス大統領を表敬訪問した。 マルコス大統領は「われわれは防衛協力、安全保障協力、海洋協力、また当然、貿易分野についても協議している」と表明して「今回の訪問は両国の関係を深め、幅を広げる、さらなる推進力となる」と述べた。
テオドロ国防相は、南シナ海の平和と安定、航行と航空の自由確保でASEANが中核になることが重要だとし、「ASEAN諸国と協力し具体的かつ効果的な措置を講じることについて話し合った」と述べた。
南シナ海では中国海警局が近隣諸国の排他的経済水域 (EEZ) 内で活動しており、緊張が高まっており、ベトナムは中国による主権侵害とみられる活動に反対する一方、両国の共産党が長年築き上げてきた緊密な関係を維持する必要にも迫られている。
一方のフィリピンは南シナ海を巡ってほぼ毎週のように中国と非難の応酬を繰り広げている。 |
2024.08.24 12:33 |
共同通信 (Yahoo) |
中国軍機が再びフレア放射 フィリピン機付近、南シナ海 |
<2409-082405>
フィリピン政府は24日、南シナ海のスカボロー礁上空を19日に定期巡回飛行していたフィリピン漁業水産資源局の航空機周辺に中国軍戦闘機がフレアを複数回放射し、乗員の命を危険にさらしたと発表した。 フィリピン機から15mの至近距離に放射されたという。
スカボロー礁は中国に実効支配されているが、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあり、8日にも上空を定期巡回飛行していたフィリピン空軍機の付近に中国軍機2機がフレアを放射したばかりである。
フィリピン政府によると、南シナ海のスービ礁でも22日に、上空を飛行していた漁業水産資源局の航空機付近に中国側が地上からフレアを放射した。 |
2024.08.12 19:02 |
時事通信 (Yahoo) |
南シナ海で合同演習や訓練実施 西側諸国、越との連携強化 比 |
<2409-081207>
フィリピンの軍や沿岸警備隊が8月、覇権主義的な動きを強める中国を牽制するのを狙い、南シナ海で合同軍事演習や共同訓練を相次いで実施し、西側諸国などとの連携強化をアピールしている。
比海・空軍は7、8両日に、米、加、豪と南シナ海で合同演習を行った。 4ヵ国による演習は初めてで、各国軍幹部は「国際法を順守するとともに、航行の自由の権利を再確認した」とする共同声明を出した。
比沿岸警備隊も9日、ベトナム沿岸警備隊と初めて南シナ海で捜索・救助訓練などを実施した。 両国は領有権を主張する海域が一部重なるものの、中国に対抗するため棚上げし、協力関係を押し上げることで一致した。
比軍は、インドネシアと米国が中心となるSuper Garuda Shield合同演習にも参加する。 2024年は8月26日~9月6日までジャワ島とスマトラ島で実施される予定で、オブザーバーを含めて計19ヵ国が参加し、過去最大規模となる見通しである。 |
2024.08.10 23:42 |
時事通信 (Yahoo) |
中国、比軍機に照明弾 領有権争う南シナ海でく |
<2409-081019>
中国軍南部戦区か10日、フィリピンと領有権を争う南シナ海のSecond Thomas礁(スカボロー礁)付近で8日、比空軍機が「不法侵入」したため、中国軍機が警告を発して立ち退かせたと発表した。
比軍によると、中国軍機はその際、比軍機の進路に照明弾を投下したため、比軍は「乗員の生命を危険に晒した」として、中国側を強く非難する声明を出した。 |
2024.08.10 05:45 |
RBC Ukraine |
Philippines and Vietnam held their first joint coast guard exercises |
<2409-081008>
Reuters通信が、フィリピンとベトナムの救助隊員が8月9日に南シナ海で合同訓練を実施したと報じた。
フィリピンとベトナム艦艇の乗組員は、南シナ海の支配権をめぐって中国と紛争中の両国間に行った初の合同沿岸警備隊演習で、放水銃を使用してボートを沈める捜索救助作戦を演練した。
マニラ港に到着したベトナムの90m級警備艦CSB8002は、フィリピンの警備艦Gabriela Silangとともに、消火・救助・医療対応模擬訓練などの訓練を行った。 |
2024.08.08 05:02 |
Wedge (Yahoo) |
<アメリカへの信頼の揺らぎ?>フィリピンが中国と南シナ海での緊張緩和へ動いた背景 |
<2409-080804>
Financial Times紙が7月22日、Beijing and Manila strike deal to reduce tensions in South China Sea’(中比は南シナ海の緊張緩和のために合意達成)と題する解説記事を掲げ、Second Thomas礁に関して発表された中比暫定合意(内容は未公表)について解説している。
フィリピンは、南シナ海で最も危険な発火点になっている係争環礁における前進基地への物資供給に関する「暫定的アレンジメント」を中国と合意した。 フィリピン外務省が21日に声明で述べたところでは、中比両国の外交官はSecond Thomas礁における古い沈没艦(註:フィリピンが故意に座礁させたLST)Sierra Madreに対する補給活動に関し、ここ数週間に何度となく行われた協議の末に、取引に合意した。
中国外交部は真夜中過ぎに発表された声明で、中国が比の人道的補給ミッションを「許可する」ことに合意したと確認したが、同時に領有権の主張とフィリピンがその前身基地になっている座礁艦を撤去すべしとの要請を繰り返した。 同時に中国外交部は、現地での確認を行うとの条件を繰り返し、各補給活動を監督すると述べた。
この睨み合いがフィリピンの同盟国であり、米比相互防衛条約がSecond Thomas礁にも適用されることを保証した米国と中国との直接衝突の引き金になりかねない、との懸念が高まった。
この環礁はフィリピンの排他的経済水域に位置し、国連海洋法条約に基づけばフィリピンが使用する権利を持つ場所だが、中国は、南シナ海のほとんど全てに対して権利を主張する一環で、この環礁に対しても主権を主張している。 しかし、南シナ海に対する中国の主張は、2016年の仲裁裁判で否定された。
「双方は、南シナ海における緊張を下げ、対話と協議を通じて立場の相違を解決することの必要性を引き続き認識する」とフィリピン外務省は述べ、さらに、この合意は南シナ海における双方の立場に影響を与えるものではない、と付言した。
関係者によれば、この合意が争いの緊張を緩和することに成功するかどうかには疑問が残り、マニラ駐在の外交官は、「Second Thomas礁に対するフィリピンの管轄を阻害しようとする中国の決意が弱まる兆しは無い」と言っている。
合意が維持されれば、1年以上続く暴力の悪循環を断つことになり得る。 中国の沿岸警備隊は、同環礁に駐留する少人数の比海兵隊員に対する補給を行うために比軍により委託された船舶の航行を妨げてきた。 |
2024.08.07 10:55 |
Breaking Defense |
Australia, Canada, the Philippines, and US mount South China Sea FONOP |
<2409-080705>
今週、オーストラリアと米国の外相と国防相がワシントンで会談する中、オーストラリア軍は、2つの同盟国だけでなく、カナダとフィリピンの艦船も参加する新たな航行自由作戦 (FONOP) を発表した。
この発表は、6月中旬に豪、日、加、比の艦艇が協力して、各国が合法的に開放された海域を軍艦を航行させるFONOPの後に行われた。 これについて専門家は、これは恐らく更なる展開の兆候であると述べている。
8月6日と7日に南シナ海で予定されているこの作戦は、中国に対する意思表示であり、中国はその主張に対する法的裁定にもかかわらず、その領有を主張している。 この方針に沿って、豪国防軍司令官のジョンストン海軍大将が発表したこの作戦についての声明は、「我々の4ヵ国は、2016年の南シナ海仲裁裁判所の裁定を、紛争当事者に対する最終的かつ法的拘束力のある決定として再確認する」と指摘している。
シンガポール南洋理工大学防衛戦略研究所のアナリスト、ジョー氏はBreaking Defenseに電子メールで、この取り組みは、この地域における二国間のみから三国間、そして今や四国間海洋協力活動 (MCA) への進展の一環であると指摘し、「これが最後ではなく、MCAに関与する参加国の将来のさまざまな組み合わせを想像することは可能である」と語った。
「フィリピンがこれらの地域締約国と締結したさまざまな既存の協定(カナダとの協定を含む)により、これらの活動は継続するように見えるが、そのような活動のスケジュールは決まっていない可能性がある。 しかし、これらの地域大国による一般的なコミットメントは存在すると見られている。
ジョー氏と、シンガポールを拠点とする中国と南シナ海の専門家であるシンガポール国立大学のチョン准教授は、部隊が展開したときに中国から強い反応があるとは予想していなかったと述べた。
「リスクに関しては、そのような演習を第三者を攻撃目標にしないよう促し、フィリピンやその地域大国が南シナ海の緊張を高めていると批判する定型的なレトリック以上の中国が反応することはないだろう。
そして、これは、通常、安全な距離を維持しているにもかかわらず、これらの演習を監視するために配備された中国政府によって支持される可能性が高い」と書いている。 |
2024.07.30 21:30 |
朝日新聞 (Yahoo) |
「一世代に一度の投資」 米、フィリピンへ軍事援助発表 中国を牽制 |
<2408-073011>
米国とフィリピンが30日、マニラで外務・防衛担当閣僚会合 (2-plus-2) を開き、米国はフィリピンへの$500Mの軍事援助を発表した。 米比2-plus-2の開催は2023年以来で、4回目だが、これまでの米比2-plus-2はいずれも米国で開催していた。 初のフィリピンでの2-plus-2開催で、米国はフィリピン重視の姿勢を打ち出した。
南シナ海の領有権をめぐる緊張が高まるなか、フィリピンと対立する中国を強く牽制する動きである。
南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)近海では中国船とフィリピン船の衝突などが相次ぎ、6月にはフィリピン兵7人が負傷し、うち1人は指を切断する大けがを負っており、中国に対する危機感は米比ともに高まっている。
会談後に出した共同声明では、南シナ海のSecond Thomas礁近海での衝突を念頭に、中国による危険な行動がけがにつながったなどとして「深刻な懸念」を示した。 |
2024.07.29 04:00 |
日経新聞 |
フィリピン、正副大統領の「蜜月」崩壊 対中戦略に影 |
<2408-072904>
フィリピンのマルコス大統領とサラ・ドゥテルテ副大統領の亀裂が深まっている。 サラ副大統領は6月に兼務する教育相の辞任を突如表明し、両氏の不仲は隠せなくなった。
2025年に控える中間選挙や2028年の次期大統領選を見据えたドゥテルテ家とマルコス家の対立はフィリピンの対中国戦略にも影を落とす。
マルコス大統領は22日の就任後3回目の施政方針演説で「西フィリピン海(南シナ海)は我々のもの。フィリピンは屈しない」と述べた。 |
2024.07.23 06:16 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピン、南シナ海で権利主張を継続 中国との暫定合意後も |
<2408-072301>
フィリピン外務省が22日、南シナ海Second Thomas礁(アユンギン礁)を巡り中国と暫定合意に達したものの、フィリピンは南シナ海における自国の権利を主張し続けると表明した。
フィリピン外務省は21日に、Second Thomas礁にある自国軍の拠点への補給活動を巡り、中国との仮協定で合意したと発表し、中国外務省も暫定合意に至ったと確認した。 ただ、両国は合意の詳細は明らかにしていない。
フィリピン外務省は「南シナ海の緊張を緩和し、平和的に見解の相違を管理したいと願っており、フィリピンは誠意をもって合意した」とし、中国にも同様の対応を求めた。 |
2024.07.22 07:07 |
時事通信 (Yahoo) |
南シナ海補給活動で暫定合意 衝突続くアユンギン礁 中比 |
<2408-072207>
中国外務省が22日未明、フィリピンと領有権を争う南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)を巡り情勢緩和を進めるため、フィリピンによる同礁への物資補給活動に関し、暫定的な合意に達したとする報道官談話を発表した。
比外務省も21日に合意について発表しているが、双方とも詳細な内容は開示していない。 |
2024.07.12 |
SOFREP |
South China Sea Conflict: Philippines Invests in New Fighter Jets |
<2408-071216>
マルコス比大統領が、フィリピン空軍の防衛システム強化のための新型戦闘機の取得にゴーサインを出した。 この動きは、国の軍事近代化の取り組みの一環で、空軍は現在、南シナ海で中国との緊張が続く中、防衛能力の弱点に対処することにこれまで以上に注力している。
比軍参謀総長のブラウナー陸軍大将は、現在のフィリピンのFA-50は韓国製で、国を守るには不十分だと強調した。 フィリピンは現在、F-16やJAS-39など「より大きく、より速く、より殺傷力のある」航空機の購入を検討しているが追加機数はまだ検討中という。 |
2024.07.11 04:22 |
Defense News |
US to send Tomahawks, hypersonics, other long-range fires to Germany |
<2408-071103>
米陸軍第1 MDTFが2024年4月7日に、フィリピンのルソン島北部の太平洋戦域にMRC発射機を配備した。
米国政府とドイツ政府によると、欧州の陸軍MDTFは2026年にその能力を受け取る。 ワシントンD.C.でのNATO首脳会議の最中の本日に発表された米国とドイツの両政府の共同声明によると、米国は2026年にドイツへの長距離射撃部隊の配備を開始する。
共同声明には、この新機能は「欧州で現在発生している陸上火力よりも大幅に長い射程を持つ。 これらの高度な能力を行使することは、NATOに対する米国のコミットメントと欧州の統合抑止への貢献を示すことになる」と書かれている。
MDTFの長距離射撃能力には、SM-6とTomahawk、そして「開発中の極超音速兵器」が含まれると、声明は詳述している。 |
2024.07.08 19:17 |
朝日新聞 |
「画期的だ」と木原防衛相 フィリピンと円滑化協定署名、中国に対抗 |
<2408-070811>
日比両政府が8日、自衛隊とフィリピン軍が共同訓練などで相互に訪問しやすくする円滑化協定 (RAA) に署名した。
東シナ海、南シナ海で海洋進出を強める中国に対抗するため、日本は米国とともにフィリピンとの安全保障面での連携を強化しており、同国との関係を準同盟級へと格上げを図る。 |
2024.07.08 10:33 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピン、米国の南シナ海での支援を辞退=参謀総長 |
<2408-070808>
フィリピン軍参謀総長のブラウナー陸軍大将が、中国軍による南シナ海の軍拠点への補給任務妨害を巡り、米国からの支援提供の申し出を辞退したことを明らかにした。
南シナ海のSecond Thomasでは6月17日にフィリピン軍の拠点への物資補給の際に中国海警艦艇が意図的に高速で衝突し、フィリピン人船員が負傷した。
ブラウナー大将は4日にReutersに対し、 「米国は支援を申し出ているし、どのような形で協力できるのか打診してきたが、われわれは助けを求める前に可能な限りの選択肢を尽くすようにしている」と語り、フィリピンは単独での対応を望んでいると発言した。
フィリピンと米国は1951年に相互防衛条約 (MDT) を締結していることから、米国の一部からは、補給作業に対する米海軍の直接支援の声もでているが、ブラウナー大将は「純粋なフィリピンの作戦」とすることを希望すると発言し、「われわれの国益であり、米国が関与する理由はない」と主張した。 |
2024.07.05 05:00 |
朝日新聞 (Yahoo) |
フィリピンが極超音速ミサイルの標的に? 軍、基地を強化すると表明 |
<2408-070501>
フィリピンの上院議員が、中国がフィリピンの基地など25ヵ所を、極超音速ミサイルの目標にする計画があるとの情報を明らかにし、懸念が広がっている。 攻撃目標の多くは米軍が一時駐留できる拠点だという。
発端は2日にマルコス大統領の姉のアイミー・マルコス上院議員がソーシャルメディアに投稿した動画で、フィリピンを極超音速ミサイルの標的にするとの中国の計画を把握したと明らかにしたことで、アイミー議員は米国と安全保障面で関係を強めるフィリピンを「中国が脅威とみなし始めた」と分析したが、具体的な資料や情報源は公表しなかった。
フィリピン軍参謀総長のブラウナー陸軍大将が4日の記者会見で「ミサイル攻撃に備え、基地の強化を進める」と表明した。
ブラウナー大将は、アイミー議員の報告内容は検証中だとし、国民に「パニックに陥らないように」と訴えた一方で、ミサイルやUAVによる攻撃の可能性は「直視しなければならない現実だ」との認識を示し、「我々ができることは施設を強化し、攻撃から守ることだ」として、米軍と協力して防衛態勢をさらに固める考えを示した。
一方、中国外務省の毛副報道局長は4日の定例会見でフィリピン側の指摘について「その情報はどこから来たのかわからない」とコメントし、「中国は平和発展の道をしっかり歩み、いかなる国に対する脅威にもならない」と述べた。 |
2024.07.04 18:12 |
共同通信 (Yahoo) |
比軍、南シナ海での反撃を容認 中国の攻撃的な補給妨害受け |
<2408-070413>
フィリピン軍参謀総長のブラウナー陸軍大将が4日の記者会見で、南シナ海の軍拠点への補給任務を担う軍人が攻撃された場合、自衛のために同等の反撃を容認する方針を明らかにした。
中国の攻撃的な妨害を受けた措置で、武力衝突に至る恐れも高まりそうだが、マルコス大統領から緊張緩和を指示されたとも述べた。
南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)のフィリピン軍拠点周辺では6月17日に、補給に向かった複数のフィリピン軍ゴムボートを中国側が刃物で突き刺して破裂させ、中国のボートの衝突で兵士1人が指を切断する重傷を負い、中国は「臨検」を行ったとし、分解収納していた銃7丁も強奪していた。 |
2024.07.02 22:12 |
共同通信 (Yahoo) |
米中距離ミサイル装置、なお比に 9月まで維持、中ロ反発 |
<2408-070217>
フィリピン陸軍のデマアラ報道官が2日、米軍が4月に初展開した中距離ミサイル発射装置がまだ国内に残されており、9月に米国へ戻す計画だと共同通信に明らかにした。 中国は撤去を強く要求、ロシアも核兵器搭載が可能な中距離ミサイルを生産・配備する対抗措置を発表していた。
同発射装置は米軍がフィリピン軍とのSalaknib演習の第1部で、米本土からC-17で15時間余りかけて空輸し、4月11日にルソン島北部に展開していた。 |
2024.07.02 05:10 |
時事通信 (Yahoo) |
中国、フィリピン近海に空母派遣 南シナ海で軍事威圧強化 |
<2408-070203>
中国共産党機関紙系の環球時報が1日に、海外メディアの報道として、中国空母山東がフィリピン近海に派遣されたと報じ、南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)などを巡って領有権争いが続くフィリピンに対して軍事的威圧を強めた。
香港紙によると、中国の情報技術企業などが提供した衛星画像で、6月下旬に中国軍南部戦区の軍港を出港した山東が、2日後にルソン島の西200nmの海域を航行する様子が確認された。 |
2024.06.21 14:34 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
ベトナム、南シナ海大陸棚巡りフィリピンと協議する用意 |
<2407-062121>
フィリピン政府が先週、南シナ海で自国の大陸棚拡大を認めるよう国連に申請したことについて、ベトナムが21日に両国の利益に沿う措置を模索するためフィリピンと協議する用意があると表明した。
ベトナム外務省は「ベトナムは国際法に従い、パラセル諸島(西沙諸島)とスプラトリー諸島(南沙諸島)に対する自国の主権を改めて確認する」とする報道官談話を発表した。
「沿岸国は自国の大陸棚の境界線を提出する際、反対側または隣接する海岸線を持つ他の関係沿岸国の正当な権利と利益を尊重する必要がある」と訴えた。
中国は西沙諸島と南沙諸島を含む南シナ海のほぼ全域について領有権を主張している。 |
2024.06.19 09:03 |
Korea Wave (Yahoo) |
韓国HD現代重工業、フィリピンを中核拠点にK-艦艇拡大へ…哨戒艦進水式 |
<2407-061908>
韓国の造船大手「HD現代重工業」は18日、蔚山本社で3,20t級フィリピン哨戒艦の1番艦であるミゲル・マルバールの進水式を開いたと明らかにした。
ミゲル・マルバールは全長118.4m、幅14.9m、巡航速度15kt、航続距離8,330kmの最新鋭艦で、対艦ミサイルや垂直発射機、AESAレーダなど、先端兵器を搭載する。
HD現代重工業は2020年と2021年にフィリピン海軍に引き渡したフリゲート艦2隻に対する保守整備を受注し、フィリピン海軍の近代化事業を積極的に支援している。 |
2024.06.18 20:13 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピン水兵、南シナ海で重傷 中国海警局が「意図的に激突」 |
<2407-061815>
フィリピン軍が18日、南シナ海で補給任務中だった同国海軍の水兵1名が中国海警局から「意図的に高速で激突」され重傷を負ったとして、「合法的な人道的任務に対し中国海警局が攻撃的な行動とプロとしてふさわしくない行為を続けていることは容認できない」と批判した。 負傷した水兵は避難し、治療を受けているという。
中国海警局は17日にフィリピンの補給船が南シナ海Second Thomas礁の周辺海域に違法に侵入し、故意に危険な方法で中国船に接近した結果、両船が接触したと主張しているのに対し、フィリピン軍は中国海警局の主張は「偽りであり誤解を招く」と反論していた。 |
2024.06.18 16:48 |
共同通信 (Yahoo) |
比軍兵士の指切断し銃押収と報道 中国、南シナ海で先鋭化 |
<2407-061813>
南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)周辺で17日に起きた中国とフィリピンの船舶衝突で、フィリピンメディアGMAは18日、中国による攻撃的行動でフィリピン兵7人が負傷し、うち1人が指を切断し、銃8丁を奪取されたと報じた。 GMAが報じた関係筋の情報によると、中国はフィリピンのボート4隻を一時拿捕した。 交渉の末に解放されたが、中国側はボートに穴を開けた。
一方、中国メディアは18日、中国海警局が新法令に基づき「フィリピン船への初の臨検を実施した。 さらに強力な措置も可能だ」と報じ、中国による威圧的行動が先鋭化し、摩擦が高まっている。 |
2024.06.17 18:30 |
朝日新聞 (Yahoo) |
南シナ海で中国海警局の船とフィリピン船が衝突 中国は新規定施行 |
<2407-061710>
中国海警局が17日、南シナ海スプラトリー諸島のSecond Thomas礁(アユンギン礁)近海でフィリピンの補給船と衝突したと発表した。
両国はいずれもSecond Thomas礁の領有権を主張しており、中国側は、同礁に駐留するフィリピン兵への補給に向かっていた船に対して「取り締まりを実施した」と説明し、衝突は補給船が「再三の警告を無視し、未熟なやり方で故意に接近してきた」ためだとし、「責任は完全にフィリピン側にある」と非難した。
一方、フィリピン軍広報官は記者団に対し、「欺瞞に付き合うつもりはない」と述べ、中国側の主張を一蹴したが、経緯や被害状況については説明しなかった。 そのうえで、「中国海警局が続ける攻撃的な行動が地域の緊張をエスカレートさせている」と述べた。
5月にも、フィリピン軍がSecond Thomas礁に運搬していた食料などを中国海警局が強奪する事件が起きたばかりだ。 |
2024.06.12 18:15 |
Forbes (Yahoo) |
米国が唱える2027年危機、米が唱えるプランに従うだけでいいのか |
<2407-061216>
米比合同演習Balikatanが4月22日~5月10日に行われ、両軍から16,000名が参加したほか、今年はフランスと豪州両軍も参加し、日本もオブザーバーとして加わり、米比仏の3軍による南シナ海での洋上訓練が行われるなど、中国を強く意識した内容になった。
また、米陸軍はBalikatanと重なる4月15日に米比軍がフィリピン各地で行う合同演習Salaknibを契機に、MRCをルソン島北部に送ったと発表した。
すでにLockheed Martin社から米陸軍に引き渡されているMRC Typhonは、深刻な「米中の中距離ミサイル・ギャップ」を埋める手段のひとつで、米国は1987年、旧ソ連とINF全廃条約を締結して以降、射程5,500km以下の中距離ミサイルを廃棄したが、インド太平洋に展開する中国軍の中距離ミサイルは、BMが1,500発、CMが500発と言われ、ぼぼ「ゼロ対2千」の勝負から、どうやってイーブンに持ち込むかが、米国が頭を痛める喫緊の課題になっている。 |
2024.06.07 18:04 |
AFP=時事 (Yahoo) |
中国海警船、病兵搬送中の船を妨害 比沿岸警備隊が動画公開 |
<2407-060711>
フィリピン沿岸警備隊が7日、公海上で病気の兵士を搬送するフィリピン船に対し、追跡、妨害、接触といった行為をする中国海警局の船を撮影した動画を公開した。
動画は5月にフィリピンが実効支配する南シナ海のSecond Thomas Shoal礁(アユンギン礁)から病兵を搬送していた際に撮影された。
フィリピン沿岸警備隊は5月19日、同国海軍の高速艇から病兵の引き渡しを受けるためにボートを派遣し、任務が「人道的性格」を有するものであることを中国海警局に通知したという。
公開された一連の動画には、病兵の搬送準備をしているフィリピン艇が、中国国旗を掲げた船に接触される場面が捉えられているほか、中国海警局のものとされる他の艦船も、フィリピン船を追い回したり、進路を妨害したりしている。 |
2024.06.01 00:35 |
毎日新聞 (Yahoo) |
フィリピン大統領「南シナ海で死者出れば…」 深まる中国との対立 |
<2407-060101>
フィリピンのマルコス大統領が5月31日、シンガポールで開幕したアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で基調講演し、南シナ海の領有権を巡る中国との緊張が高まる中、「同海で比側に死者が出たらどうするか」と講演後の質疑で問われ、「ルビコン川を渡ることになる」と述べ、相互防衛条約を結ぶ米国とともに対応する可能性を示唆した。
南シナ海ではこれまで、中国海警局による比側船舶への放水で乗組員らが負傷するなどしているが、マルコス大統領は仮に比国民に死者がでたとすれば、「それは、私たちが定義する戦争行為に極めて近い」と説明し、「相応の対応をする。条約相手も同様の基準を持っているはずだ」と述べた。
一方講演では「私たちは想像ではなく、国際法で海洋領域を決めている」と述べて中国を牽制し、地域の平和と安定のため、国際法に基づく海洋協力をすべての利害関係者に求めた。 |
2024.05.29 06:00 |
朝日新聞 (Yahoo) |
中国と向き合う最前線の島に大型滑走路 年内にも完成、米軍も使用可 |
<2406-052904>
フィリピンと中国が領有権を争う南シナ海のSecond Thomas礁(アユンギン礁)に近いフィリピンの離島で、3,000m級の滑走路が2024年中にも完成する計画であることが、関係者への取材でわかった。
米軍の使用が認められる予定で、対中牽制の最前線拠点の一つとなる。 稼働時期は未定だが、数年以内を目指している。
建設地は、スプラトリー諸島を管轄するフィリピン最西端パラワン州のバラバク島で、中国船がフィリピン船に放水や衝突などの危険行為を繰り返すSecond Thomas礁から、南東に200kmの距離にあり、中国が軍事拠点化して実効支配するミスチーフ礁からも250kmと近い。
【Balbac 島の位置 (Google Map)】
フィリピン当局関係者によると、滑走路は戦闘機が安全に離着陸できる規模で、軍用機と民間機の両方に対応する。 整地は2020年から始まっていたが、米比は2023年に防衛協力強化協定(EDCA)に基づき、フィリピン内で米軍が一時駐留できる拠点を5ヵ所から9ヵ所に増やすことで合意し、バラバクが新拠点の一つに決まっていた。 飛行場が完成した後、米軍が格納庫や倉庫などを建設する計画もある。 |
2024.05.20 14:28 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
南シナ海のスカボロー礁破壊、中国は国際調査受け入れを=比高官 |
<2406-052009>
フィリピンが20日、中国が南シナ海のスカボロー礁を破壊していると非難し、中国に国際調査を受け入れるよう求めた。
フィリピン国家安全保障会議マラヤ報道官は記者会見で「当地の現状を警戒し、懸念している」と説明し、絶滅危惧種オオシャコガイの採取を含め、サンゴ礁破壊を巡る中国提訴の必要性についてフィリピン政府内でコンセンサスができつつあると述べた。
中国はサンゴ礁破壊を繰り返し否定しているため、マラヤ報道官は「自国の主張に確信があるなら、スカボロー礁に国際調査を受け入れるべき。 調査は第三者が行わなければならない」と述べた。 |
2024.05.10 17:01 |
産経新聞 (Yahoo) |
フィリピン政府、中国外交官らの国外追放を要求 南シナ海問題で偽情報工作 |
<2406-051009>
Reuters通信が、フィリピンのアニョ国家安全保障補佐官が10日に中国の複数の外交官に対し、南シナ海問題に関する中国による偽情報工作があったとして、国外追放を要求したと報じた。 アニョ補佐官は声明で、中国側が「偽情報を流布した」として、「深刻な厳罰なしに許されるべきではない」と批判した。
Reutersによると、中国の外交官と比軍高官との間で交わされたとされる通話がメディアに流出した。 比メディアが公表した通話記録では、スプラトリー諸島の環礁Second Thomas礁周辺で活動する比補給船の数を減らし、補給活動について事前に中国政府に通知するとする「新モデル」に関する中国側の提案に、比側が同意したとの内容が含まれていた。 |
2024.05.02 08:14 |
讀賣新聞 (Yahoo) |
中国海警船が比船2隻に衝突、高圧放水繰り返す…南シナ海スカボロー礁周辺 |
<2406-050210>
フィリピン当局が4月30日、南シナ海スカボロー礁周辺で中国海警局艦などが比船2隻への衝突や放水を繰り返し、2隻とも損傷したと発表した。
発表によると同日10:00頃に、漁船に食料や燃料を提供する任務に就いていた比船2隻に向けて、海警艦艇など10隻が高圧放水を行った。
比船は8回以上の放水と3回の衝突を受け、手すりなどを損傷した。
比側は声明で「フィリピンが自国の排他的経済水域 (EEZ) 内で合法的な活動を行っていることを軽視した無責任な違法行動だ」と非難した。
一方、中国海警局の報道官は同日、「不法侵入に対して必要な措置を取った」と正当化する談話を発表した。 |
2024.04.29 17:32 |
共同通信 (Yahoo) |
比に移動型防空レーダー 鬼木副大臣が式典出席 |
<2405-042902>
鬼木防衛副大臣が29日にマニラでテオドロ国防相を表敬訪問し、移動型防空レーダ1基の引き渡し式典に出席した。
納入するレーダは三菱電機がフィリピン国防省と契約した移動型1基と固定型3基の計4基で、日本政府が2014年に武器禁輸政策を転換して以降、初めての完成品の防衛装備の輸出である。
固定型のうち最初の1基は2023年12月に引き渡し式典が行われた。 2026年までに4基の引き渡しを終える。
4基の契約額はPHP5.5B(149億円)で、フィリピン空軍は監視・即応能力が高まると期待している。 |
2024.04.22 11:37 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
米・フィリピンが合同軍事演習、南シナ海などで22日から3週間 |
<2405-042208>
フィリピン軍と米軍が22日にフィリピンでBalikatan年次合同演習を開始する。 期間は5月10日までの約3週間で、両軍合わせて17,000名近くが参加する。
海上訓練は今回初めてフィリピンの領海外で実施され、フィリピンとの防衛関係を強化しているフランスとオーストラリアも参加する。
米比両軍は、台湾に近いフィリピン最北端の島々や、南シナ海に面したパラワン州西部で、敵に占領された島々を奪還する図上演習を行う。 |
2024.04.16 01:09 |
TBS News (Yahoo) |
フィリピン大統領「軍に死者出れば米比相互防衛条約を発動」中国の“威圧的な行動”をけん制 |
<2405-041603>
南シナ海での中国側の威圧的な行動でフィリピン側に負傷者が相次ぐなか、マルコス大統領は「フィリピン軍に死者が出た場合、米国が相互防衛条約を発動する可能性がある」との考えを示し、中国側を牽制した。
フィリピンでマルコス大統領は15日に外国メディア向けに会見を行い、中国の威圧的な行動を念頭に、「あらゆる手段を講じて主権を守る必要がある」と強調した。両国が領有権を争う南シナ海の南沙諸島では先月以降、中国艦船がフィリピン軍の駐留拠点に向かう船舶に放水などを繰り返していて、フィリピンの乗組員にけが人が相次ぐ事態となっていた。
またマルコス大統領は、日本との間で交渉が進むフィリピン軍と自衛隊の「円滑化協定」については、「もうすぐ締結できるだろう」とした。 |
2024.04.11 08:33 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
フィリピン防衛に25億ドル要求、米有力議員が超党派法案提出 |
<2405-041107>
日米比首脳会談を翌日に控えた10日、米有力議員2人が中国からの圧力を受けるフィリピンの防衛力強化に向けた$2.5Bの超党派法案を提出した。 フィリピンは中国に対抗する日米の取り組みで戦略的重要性が増しており、軍近代化に資金が必要となっている。
法案は、米国務長官が国防総省と連携して、無償資金をどのように使うかの年次計画と、米比防衛関係強化に向けた措置に関する年次報告書を議会に提出することを義務付けており、後者にはフィリピンの防衛力近代化に必要な分野の説明が含まれる。
法案は元駐日大使のハガティ上院議員(共和党)とケーン上院議員(民主党)が提出したもので、対外軍事資金供与 (FMF) 制度を利用し、2029年までの5会計年度にわたり、フィリピンに年間$500Mの無償援助を認める内容になっている。 |
2024.04.03 14:27 |
時事通信 (Yahoo) |
日比円滑化協定、年内締結に意欲 3カ国海上演習協議 比駐米大使 |
<2405-040315>
ロムアルデス駐米比大使が3日にオンラインでの時事通信などの取材に応じ、自衛隊と比軍の往来に関する円滑化協定 (RAA) について、「年末までに実現するだろう」と述べ、早期締結に意欲を示した。 また、「海上演習を3ヵ国で定期的に実施することになるのではないか」と述べ、合同の警戒監視活動に向けて協議していると明らかにした。
岸田首相は11日、ワシントンでバイデン米大統領とマルコス比大統領との初の3ヵ国首脳会談に臨み、南シナ海への海洋進出の動きを強める中国を念頭に、3首脳は経済、安全保障分野を中心に3ヵ国の協力推進を確認する。 |
2024.03.23 16:31 |
日経新聞 |
フィリピン補給船「重大な損傷」 南シナ海で中国船放水 |
<2404-032309>
フィリピン沿岸警備隊が23日、南シナ海Second Thomas礁の軍拠点に向かっていた補給船が同日に中国海警艦2隻から放水砲の直撃を受け「重大な損傷」を被ったと発表した。 中国艦は補給船の前方を横切ったり、衝突しそうになったりするなど、危険な妨害行為も繰り返したという。 当初は沿岸警備隊の警備艦2隻が補給船の護衛に当たるとしていたが、フィリピン軍は支援のため海軍艦2隻を派遣した。
中国海警局報道官は談話を発表し、補給船が度重なる警告を無視して同礁付近に侵入したため阻止し追い払ったと明らかにした。 建築資材を運ぶなど「正常ではない補給」を行おうとしていたと主張した。 |
2024.03.23 12:42 |
共同通信 (Yahoo) |
中国の放水砲で負傷者 フィリピン補給船、航行不能に |
<2404-032308>
フィリピン政府が23日、南シナ海Second Thomas礁の軍拠点に向かっていた補給船が同日、中国海警局艦2隻から放水砲を浴びて「深刻な損傷」で航行不能になり、乗員らが負傷したと明らかにした。
フィリピン側は今回、補給船から必要不可欠な物資と交代兵員6人をゴムボートに乗せ換えて軍拠点に届けた。
中国は、生活必需品を運ぶ補給船1隻に限り容認する方針をフィリピンに伝え、老朽化が進む軍拠点への建築資材搬入は認めないと公言している。 中国海警局の報道官は23日の談話で、今回の補給は前回の「わずか18日後」で、建築資材搬入を図るなど「正常ではない」と批判した。 |
2024.03.12 20:30 |
朝日新聞 (Yahoo) |
フィリピン前政権、南シナ海で中国と密約? 中国高官が現地紙に語る |
<2404-031227>
フィリピンManila Timesが中国高官の話として、南シナ海のアユンギン礁をめぐり、領有権を争うフィリピンと中国の間で密約があったと報じた。
フィリピン側が同礁にもつ軍拠点の補強がしにくくなるよう、建設資材の持ち込みを制限する内容で、ドゥテルテ前政権時代に合意したが、中国に厳しい姿勢を取るマルコス政権が発足してから「状況が変わった」としている。
現在のマルコス政権が2022年6月に発足した後、「フィリピン政府は既存の合意を認めず、実行を拒否し、一方的な行動を取り始めた」と中国高官は主張し、「遺憾なことに、中国側の度重なる制止と警告に反し、フィリピン側は座礁させた揚陸艦Sierra Madreの整備や補強のための資材を輸送すると主張した」と批判した。 |
2024.03.05 14:26 |
時事通信 (Yahoo) |
南シナ海で中国船と2度衝突 比沿岸警備隊の船損傷、4人けが |
<2404-030511>
フィリピン沿岸警備隊が5日、南シナ海のアユンギン礁近くで、同隊などの艦艇2隻がそれぞれ中国海警局の船舶に針路を妨害され衝突したと発表した。 2隻とも船体の一部が損傷したという。
衝突があったのは同日朝。比沿岸警備隊艇はアユンギン礁に物資を運ぶ船を護衛していた。 2度目の衝突の際、中国海警局艦の2隻が放水銃を使い、運搬船に乗っていた比海軍スタッフ少なくとも4人が負傷したという。
一方、中国海警局は同日、比側が故意に衝突させたと非難する報道官談話を発表した。 |
2024.02.26 18:03 |
Reuters 通信 (Yahoo) |
南シナ海のスカボロー礁に「浮遊障壁」、衛星写真で判明 |
<2403-022611>
Maxer社の衛星がが2月22日に撮影した衛星写真によると、フィリピンと中国が領有権を争う南シナ海のスカボロー礁の礁湖が外海に繋がる水路の入り口に、新たな「浮遊障壁」を設置したことが明らかになった。
フィリピン沿岸警備隊は25日、中国海警局のボート2隻が22日にスカボロー礁に浮遊障壁を設置する様子を撮影した映像を公開していた。
スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域 (EEZ) 内にあるが、中国も領有権を主張しており、ハーグの仲裁裁判所は2016年に中国の主張に法的根拠がないと認定したが、中国側は反発している。 |
2024.02.11 20:46 |
共同通信 (Yahoo) |
中国、比巡視船を強制退去 南シナ海スカボロー礁 |
<2403-021104>
中国海警局報道官が11日、中国が実効支配する南シナ海スカボロー礁近海にフィリピン沿岸警備隊の警備艇が2~9日に不法侵入を繰り返したとして、法に基づき強制退去させたと発表した。 具体的にどのような措置を講じて退去させたのかには触れていない。
スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域 (EEZ) 内にあり、双方が領有権を主張しており、報道官は「中国は黄岩島(スカボロー礁)と周辺海域に議論の余地のない主権を持つ」と主張し「国家主権と海洋権益を断固守る」と強調した。 |
2024.02.05 16:56 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
フィリピン国防相「主権を厳格に行使」 前大統領がミンダナオ独立呼びかけ |
<2403-020511>
フィリピンのドゥテルテ前大統領が、憲法改正を巡る見解の相違でマルコス大統領との連携が崩壊し、1月30日に地元ミンダナオ島で独立を訴えた。
これを受けてテオドロ比国防相は5日、主権を厳格に行使すると表明した。 テオドロ国防相は声明で「国防省の使命は憲法に明記された国家主権と領土の一体性を守ることだ」とし「この使命を対外的にも対内的にも厳格に履行する」と述べた。
アニョ国家安全保障担当顧問も4日、「国を分断するあらゆる試みを鎮圧して阻止するため、権限と武力を行使する」ことをためらわないと述べている。 |
2024.01.30 14:21 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ベトナムとフィリピン、南シナ海での沿岸警備隊の協力強化で合意 |
<2402-013012>
ベトナムとフィリピンが30日、フィリピンのマルコス大統領のハノイ訪問に合わせて、両国沿岸警備隊の協力強化と南シナ海での不慮の事故防止で合意したと発表した。
マルコス大統領は、トゥオン国家主席との会談に先立ち、ベトナムは東南アジアにおけるフィリピンにとって唯一の戦略的パートナーであり、海洋協力が両国関係の基盤であると強調した。 |
2024.01.21 22:29 |
TBS News (Yahoo) |
漁船をつかんで妨害?フィリピン沿岸警備隊「中国海警局が漁業者に嫌がらせ」領有権対立深まる南シナ海 |
<2402-012111>
フィリピンの沿岸警備隊報道官が21日、岩礁付近で貝を採っていたフィリピン人漁師が中国海警局から妨害され追い払われた映像を公開した。
SNSに投稿された映像には、オレンジの救命胴衣を着た数人が浅瀬に入り、このうち1人はフィリピンの漁師が乗った船をつかんでいるように見える。 すぐ近くを航行するボートの船体には中国海警局のものとみられる表記も確認できる。
フィリピン沿岸警備隊によると、この映像は南シナ海スカボロー礁付近で12日に撮影されたもので、フィリピンの漁師たちが中国海警局から妨害され、追い払われたという。 |
2024.01.19 18:52 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
フィリピンとカナダ、防衛協力に関する覚書に調印 |
<2402-011916>
フィリピンとカナダが19日に防衛協力に関する覚書に調印した。
テオドロ比国防相は声明で駐留軍地位協定 (VFA) の締結につながる可能性があると表明した。 テオドロ国防相はカナダとのVFAがどのような内容になるかについては言及しなかったが、フィリピンが米国と結んでいるVFAでは、米軍の数千人の部隊がフィリピンで演習や訓練を行うことができる。 |
2024.01.16 12:28 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
フィリピン、南シナ海の島を開発へ 部隊の駐留環境改善 |
<2402-011608>
フィリピン軍参謀総長のブラウナー陸軍大将が15日、南シナ海で自国の領土とする島を開発し、軍の駐留に適した整備を行うと明らかにした。 フィリピンは南シナ海でSecond Thomas礁(アユンギン礁)など9ヵ所の島礁を実効支配し、自国の排他的経済水域 (EEZ) 内と見なしている。 戦略的に最も重要なThitu島(パグアサ島)も含まれる。
ブラウナー大将は、フィリピンが領有権を主張するためSecond Thomas礁で1999年に意図的に座礁させた軍艦に駐留する部隊のために、海水淡水化装置を持ち込みたいと述べた。
フィリピンが国内防衛から領土防衛に軸足を移すに伴い、軍の近代化計画の一環で艦船やレーダ、航空機を増強する方針も示した。 |
2024.01.04 04:18 |
Bloomberg (Yahoo) |
米軍とフィリピン軍、南シナ海で演習-2ヵカ月足らずで2回目 |
<2402-010401>
フィリピン軍と米軍が3日、中国との緊張が続く南シナ海で演習を開始した。 同海域での両軍による演習はこの2ヵ月足らずで2回目となる。
米国とフィリピンは2023年11月下旬に南シナ海で合同パトロールを実施しており、係争海域で双方の艦艇が対峙する状況となっている。 |
2024.01.03 23:17 |
日経新聞 |
米フィリピン、南シナ海で再び共同巡回 空母を投入 |
<2402-010306>
フィリピン軍が3日、南シナ海で米軍と共同巡回を同日始めたと発表した。 発表によると今回の共同巡回は4日までで、南シナ海での両国軍の共同巡回はマルコス政権下で2023年11月以来2回目になり、フィリピン軍は海軍艦4隻とヘリ2機を派遣した。 米軍からは空母に加え、巡洋艦1隻と駆逐艦2隻、多数の戦闘機が参加する。
3日に高度な海上通信訓練を実施したほか「複数の艦船近くでの操船訓練」を完了した。 両国軍艦の甲板で航空機の相互発着なども訓練する。
米比軍が2023年11月21~23日に南シナ海で共同巡回を実施した際は、中国軍艦から追尾された。 |