年 月 日 出 典 標 題 要 旨 2021.12.27 日経新聞 中国、インドネシアに資源開発の中止要求 南シナ海 <2201-122708> インドネシアが南シナ海の排他的経済水域 (EEZ) で進める資源開発について、同海域の主権を主張する中国が中止を求めている。 インドネシアは南シナ海の南にある自国領ナトゥナ諸島の周辺のEEZにあるトゥナ・ブロックと呼ばれる海域で、7月から海底の石油と天然ガスの状況を調査する掘削作業を進めているが、同国海上保安機構長官は22日に、当面の掘削作業を11月下旬に完了したと明らかにした。 ただ、中国との間に南シナ海に関する領有権の争いはないとの立場のインドネシア政府は、抗議を公にして反応すれば領有権問題の存在を国際社会に認めることにつながる可能性があるため、中国に対する抗議と中止要求を公表していない。 2021.12.22 Defense New Indonesia gives up on Russian aircraft purchase, instead turning to US and French options <2201-122206> インドネシア空軍参謀長が記者団に対し、同国はSu-35の購入を取りやめ、F-15EXとRafaleが4.5世代戦闘機の候補となったと述べた。 もしF-15EXの採用を決めれば、早ければ2027年には配備できるという。 インドネシアは2015年にSu-35 11機の採用を決めたが契約には至らずにいた。 Su-35の購入交渉が進まなかった背景には、米国で2017年に成立したCAATSA法による制裁があった。 2021.12.08 Jane's Defence Weekly DAOA confirms cost adjustments to KF-21 fighter aircraft development programme <2203-120808> 韓国DAPAがKF-21/IF-X開発のEMD段階の経費が当初計画のKRW8.6T ($7.2B) より少ないKRW8.1となることを明らかにした。 この結果インドネシアが分担するKF-21/IF-Xの開発経費は当初計画よりKRW100B少ないKRW1.6Tとなる。 2021.12.01 ロイタ通信(Yahoo) 中国、インドネシアに南シナ海南端の掘削中止要求=関係筋 <2201-120105> 中国がインドネシア政府に対し、南シナ海南端の海域での石油天然ガス掘削中止を要求する異例の書簡を送っていたことが、複数の関係筋の話で分かった。 インドネシアのファルハン議員によると、書簡は中国の外交官がインドネシア外務省に送付したもので、インドネシアが掘削を行っている海域は中国の領海であり、掘削を中止すべきだと主張しているという。 同海域は両国が領有権を主張している。 問題となっているのは、南シナ海南端の海域で、インドネシアは「海洋法に関する国際連合条約」の下でインドネシアの排他的経済水域 (EEZ) に該当するとして、2017年に北ナトゥナ海と命名していた。 2021.11.12 中央日報(Yahoo) KF-21 共同開発分担金、3年間の交渉で妥結…インドネシア「従来の契約を維持」 <2112-111203> 韓国防衛事業庁が11日、インドネシア国防省とKF-21 (IF-X) 共同開発分担金交渉が妥結したと明らかにした。 今回の第6回実務協議はジャカルタで姜防衛事業庁長とインドネシア国防事務次官が出席した中で行われ最終合意文に署名した。 両国の合意に基づき、インドネシアは開発費分担比率20%を維持し、KRW1.73T (1,670億円) を納付することにした。 また従来の契約通り納付期間 (2016~2026年) も維持することに同意した。 ただ、インドネシアの分担金の30%は現物で納付することにし、細部事項は今後協議することで合意した。 2021.09.03 Stars & Stripes B-52 bombers train with Japanese and Indonesian fighters after deploying to Guam <2110-090303> ルイジアナ州Barksdale AFBの第2爆撃航空団と第307爆撃航空団から8月26日にグアムAndersen AFBに飛来してきたB-52 Task Forceが31日に航空自衛隊のF-15と太平洋空域のどこかで共同訓練を実施した。 その翼日にはインドネシア空軍のF-16と初めての共同訓練を実施した。 ノースダコタ州Minot AFBのB-52複数機は7月にTalisman Saber演習参加のためグアムに飛来し、6月には欧州と北極圏を12,000哩にわたり飛行した複数のB-52が太平洋空域を飛行している。 2021.09.01 Jane's Defence Weekly Indonesia launches replacement for Klewang-class trimaran <2111-090112> インドネシアPT Lundin社が海軍から受注した三胴型高速攻撃艇Golokが8月21日に進水した。 Golokは2012年に火災で失ったKlewangの同型艇で、船体と上部構造は炭素樹脂で作られている。 全長は63mでMJP 550ウォータージェット4基で推進し、速力35kt、巡航速度16ktの性能を持ち、RBS15 Mk3 SAM 4発を装備する。 【註】 ニュージーランドの協力で設計され2012年8月に進水したKlewangは全長63m、幅16m、排水量219tの三胴船形の高速艇で、C-705対艦ミサイル4~8発とType 715 CIWS 1基が装備されることになっていたが、洋上試験中の2012年10月に火災を起こし沈没した。 【 Klewang 進水の記事:1210-091203 (JDW 2012.09.12)】 【 Klewang 火災の記事:1211-101006 (JDW 2012.10.10)】 2021.08.25 Jane's Defence Weekly Engineers from Indonesia to rejoin KF-21 project <2110-082507> 韓国DAPAが8月11日、KF-21戦闘機の開発にあたる32名のインドネシア人技術者が、KAI社に戻ったと発表した。 インドネトアからの技術者は年内に100名まで増えるという。 2021.08.04 Jane's Defence Weekly Indonesia seeks forign loan to buy more T-50 trainers <2110-080405> インドネシア国防省がT-50i高等練習機6機を追加購入する計画で、海外に$240Mの融資先を求めている。 インドネシア空軍は2011年に$400MでT-50i 16機を購入し2013年9月~2014年1月に取得しているが、そのうちの2機を2015年と2020年に事故で失った。 2021.07.22 Defense News Indonesia will buy more KAI trainer jets <2108-072204> KAI社が7月20日、タイに続いてインドネシアがT-50i 6機を$240Mで追加発注したと発表した。 インドネシアは2012年に16機を購入しているため、今回の発注で20機を保有することになる。 2021.06.23 Jane's Defence Weekly Indonesia selects FREMM design for frigate programme <2108-062302> イタリアのFincanrieri社が6月10日、インドネシアがMartadinata級2隻の後継に計画しているフリゲート艦6隻についてBergamini級FREMMを選定したと発表した。 この受注戦にはオランダDamen社のSigma 10514、三井造船の60FFM、英Babcock社のArrowhead 140も候補に挙がっていた。 2021.06.10 Defense News Indonesia orders six FREMM frigates from Fincantieri <2107-061006> イタリアFincantieri社が6月10日、インドネシアからFREMMフリゲート艦6隻を受注したと発表した。 インドネシアはこの他に、伊海軍で退役する予定のMaestrale級フリゲート艦2隻も改修して購入するという。 この契約でFincantieri社は伊海軍から10隻、エジプト海軍から2隻、米海軍から2隻と合わせて20隻のFREMMを受注したことになり、この他にエジプトから2隻、米国から8隻のオプションも受けている。 【註】 インドネシアのフリゲート艦では日本もFFMを元にして売り込みを行っていた。 【関連記事:2106-051109 (産経 2021.05.11)】 FREMMは米海軍もLCSに替わる次期フリゲート艦として採用を決めている。 【関連記事:2006-043001 (DN 2020.04.30)】 2021.06.09 Jane's Defence Weekly Indonesia reveals plans for military modernisation <2108-060915> インドネシア大統領府が、2020年から2044年までの25年間に$125Bをかける軍近代化計画の素案を公表した。 計画は5年ごとの5段階で構成され、装備品調達に$79B、軍の維持に$32.5B、$13.4Bを海外からの借款への金利に充てている。 このうち空軍への支出が最大で、Hawk 109/209の後継としてにF-16V Block 70/72を購入するほか、F-5E、C-130J、CH-47の後継やAEW&C機の購入も挙げられている。 2021.06.02 Jane's Defence Weekly Indonesia's 'tank boat' protorype undergoes trials <2108-060210> インドネシア国営PT Pindad社が5月23日、同社が4月28日に進水させたAntasena Tank Boatの試作艇Pindadがジャワ島東部沖合で洋上試験と射撃試験を実施していると発表した。 Pindadは全長18m、幅6.1m、喫水1mの双胴型で、速力40kt、9kt航行で航続距離600nmの性能を持ち、5名の乗員のほか60名を載せることができる。 武装としてMk44 30mm機関砲1門と12.7mm機銃2丁を装備している。 2021.06.01 Jane's 360 Indonesia reveals USD125 billion military modernisation plan <2107-060106> インドネシア大統領府が2040年代中頃までの25年間に$125Bを支出する国防近代化法の素案を纏めた。 この素案ではこの期間を5年毎の5つの段階に分け、第1段階を2020~2024年、最終段階を2040~2044年にしている。 $125Bの内訳は装備の近代化に$79B、維持経費に$32.5B、残りの$13.4Bは外国へのローン支払いになっている。 2021.05.29 日経新聞 インドネシア、潜水艦3倍めざす 日本は購入意向調査 <2106-052904> 複数のインドネシア国防当局関係者が、中国が海洋進出を活発化させるのに対し海軍力の増強を進めるインドネシアは、潜水艦が沈没し全乗員が死亡した事故を踏まえて潜水艦の配備体制を強化する。 最大で現在の3倍となる12隻の保有をめざしていることを明らかにした。 インドネシアは韓国と潜水艦の生産協力を進めているが、フランスやロシア、トルコからも輸出の打診を受けているもようであることから、日本政府も輸出に関し意向調査に乗り出した。 2021.05.27 News Week(Yahoo) インドネシア、中国・イランのタンカー摘発 経済制裁逃れの石油「瀬取り」か <2106-052705> インドネシアの裁判所が5月25日、瀬取りをしていたとされる石油タンカー2隻の中国人船長とイラン人船長の2人に対して「海上に不法に燃料を放棄した」「インドネシア領海に不法に侵入した」として執行猶予付きの禁固1年の有罪判決を下したことを明らかにした。 地元メディアなどによると、パナマ船籍のタンカーの中国人船長とイラン船籍のタンカーのイラン人船長は、1月にインドネシア領海への不法侵入と積み荷の石油の海上不法投棄などで摘発、起訴されていた。 スマトラ島北部のリアウ諸島州バタムの地方裁判所で4月から公判が続けられた結果、25日に判決が言い渡された。 2021.05.12 Jane's Defence Weekly Indonesia looks to restart work on KF-21 development <2107-051207> COVID-19パンデミックを理由に2020年3月にインドネシアへ帰国していたKF-21の共同開発を行ってきた140名以上の技術者が間もなく韓国へ戻る模様である。 これはインドネシアがKF-21計画に復帰することを意味する。 2021.05.11 産経新聞(Yahoo) 艦艇共同生産 受注争いはイタリアと接戦…「陰の競合国」は中国 <2106-051109> 政府がインドネシアと海上自衛隊の護衛艦を原型に艦艇の共同生産を目指していることが明らかになったが、受注争いはイタリアとの接戦が指摘される中、中国が陰の競合国といえる。 インドネシアは輸出入とも中国が最も多く、COVID-19では中国製ワクチンの供給を受けた。 このことから中国が日本からの艦艇移転に横やりを入れ、インドネシアも中国の顔色をうかがい、中国の一帯一路構想に参画しているイタリアになびく恐れはある。 2021.05.11 産経新聞(Yahoo) インドネシアと艦艇共同生産 海自装備原型に 安保協力を強化 <2106-051108> 日本政府が海上自衛隊の護衛艦を原型にした共同生産方式で、インドネシアへの艦艇の受注を目指している。 共同生産で原型にするのは初号艦が来年3月に就役するFFMである。 インドネシアへの艦艇の技術移転は日本とイタリア、トルコが受注を争っており、日本が受注すれば共同生産を通じインドネシアとの安全保障協力を強化でき対中牽制で意義が大きい。 2014年策定の防衛装備移転三原則で輸出を認められるのは救難や警戒監視などに用いられる装備に限られるため、殺傷能力のある護衛艦を移転するには輸出ではなく、共同生産でなければ認めにくい。 2021.05.10 テレ朝 News(Yahoo) 中国とインドネシアの海軍が合同訓練 <2106-051006> 中国軍の発表によると中国とインドネシアの海軍が8日にジャカルタ付近の海域で合同軍事訓練を実施した。 中国側からは複数のフリゲート艦が参加し、インドネシアの艦船と所定の海域で合流した。 中国の海洋進出に対して米国を中心に多国間の連携が強まるなか、これに対抗する狙いがあるとみられる。 2021.04.21 Jane's Defence Weekly Indonesia commissions third Nagapasa-class submarine <2106-042107> インドネシア海軍のNagapasa級 (Type 209/1400) 潜水艦の3番艦にして最終艦となるAlugoroが4月6日にNatuna諸島のGreat Natuna島で就役した。 Alugoroは韓国DSMEと共同でインドネシアの国営PT PAL社で建造された初の潜水艦で、3月にPT PAL社からインドネシア海軍へ引き渡されていた。 2021.04.21 Defense News Rescue vessels begin search for missing Indonesian submarine <2105-042102> バリ島近海で魚雷発射訓練中の53名が乗り組んだインドネシア海軍の潜水艦Nanggalaが4月21日早朝に消息を絶ったのを受け、シンガポール海軍の潜水艦救難艦Swift Rescueが同日午後にバリに向け出航した。 Swift Rescueはインドネシア海軍と協力して捜索に当たるが、Nanggalaからの最後の消息を確認した水深700~800mの現地では、既にインドネシア海軍のコルベット艦2隻などが捜索を行っている。 シンガポールとインドネシアは2012年に救難協定を結んでおり、インドネシアは米国を含む他の国々とも同様の協定を結んでいる。 Swift Rescueは海軍艦でありながら契約した民間人が乗り組んでいる。 2021.04.21 共同通信(Yahoo) インドネシア潜水艦が行方不明 53人乗り、捜索を開始 <2105-042101> インドネシア軍幹部が21日、53名が乗った潜水艦が訓練中に連絡を絶ち行方が分からなくなり、捜索を始めたと明らかにした。 潜水艦は21日未明、バリ島北方95kmの海域で訓練をしていたが、海軍の報道官は「水面下に入ったと報告があった後、すぐに連絡が取れなくなった」と話した。 インドネシア政府はオーストラリアとシンガポールに支援を要請したという。 ロイタ通信によると、潜水艦は1978年にドイツで建造されたNanggalaで、インドネシア海軍が持つ潜水艦5隻のうちの1隻だった。 【註】 Nanggalaはドイツで輸出用に開発された209シリーズで水上排水量1,306tのType 209/1300で、ドイツで2隻建造され1981年に就役した。 その後2005~2006年に韓国でバッテリーの交換とエンジンのオーバーホールが行われている。 つづく水上排水量1,280t、水中排水量1,412tのType 209/1400は3隻が韓国で建造され、4隻目はインドネシアでライセンス建造されている。 2021.04.08 聯合ニュース(Yahoo) 韓・インドネシア国防相 戦闘機共同開発は「信頼の象徴」=協力強化へ努力 <2105-040804> 韓国の徐国防部長官とインドネシアのプラボウォ国防相が8日にソウルの同部庁舎で会談し、韓国国産戦闘機(KFX)計画など防衛産業分野での協力は両国の固い信頼関係を象徴するものだと評価した。 2021.03.28 時事通信(Yahoo) 日インドネシア、南シナ海で訓練 防衛相会談、装備移転も推進 <2104-032803> 岸防衛相が28日にインドネシアのプラボウォ国防相と防衛省で約1時間会談し、海上自衛隊護衛艦の輸出など日本からの防衛装備品や技術移転の具体化を確認した。 2021.03.28 共同通信(Yahoo) 南シナ海で共同訓練実施へ 日インドネシア防衛相会談 <2104-032802> 岸防衛相が28日、インドネシアのプラボウォ国防相と防衛省で会談した。 両相は中国が進出を強める東、南シナ海の情勢を巡り、力による一方的な現状変更の試みに強く反対するメッセージを国際社会に向けて発信していくことで一致した。 また南シナで海上自衛隊とインドネシア軍の共同訓練を実施する方針を申し合わせた。 2021.03.18 中央日報(Yahoo) 韓国技術移転の潜水艦、インドネシアに引渡 <2104-031802> インドネシアの国営PAL造船所で17日、潜水艦Alugoroの引渡式が行われた。 1,400tの小型潜水艦Alugoroは大宇造船海洋 (DSME) がPALL造船所と共に2011年にインドネシア国防省から受注した3隻の最終艦で、DSMEの技術移転で現地で組み立てを行った。 1、2番艦は2017年、2018年に韓国内で建造され、インドネシア海軍に引き渡された。 DSMEは今回の3隻とは別に4~6番艦建造も受注したが、インドネシアは現在まで契約金を納入しておらず進展がないという。 2021.03.03 Jane's Defence Weekly Indonesian MoD reveals aircraft procurement plans <2105-030307> インドネシア国防省が2月中旬に、今後4年間に空軍が購入する装備計画の2021年度版を公表した。 その中にはRafale、F-15EX、C-130J、Airbus A330空中給油/輸送機 (MRTT) が含まれている。 Rafale 36機と共に36機装備するF-15EXについては当初分の8機を発注し、2022年までに6機を取得する。 C-130Jを15機、A330 MRTTを2機、UAVを3機購入するほか、地上設置早期警戒レーダを30基購入する。 【註】 この記事から、一旦購入が決まっていたもののその後保留になっていたSu-35の購入は完全に消えた。 【関連記事:2008-072007 (DN 2020.07.20)】 2021.01.25 産経新聞(Yahoo) イランとパナマ船籍タンカーを拿捕 インドネシア、「瀬取り」疑い <2102-012506> インドネシアが24日、同国の沿岸警備隊がカリマンタン島(註:ボルネオ島)沖で不審な石油タンカー2隻を発見し拿捕したと発表した。 2隻はイランとパナマの船籍で、積み荷を海上で移し替える瀬取りを行っていた疑いがあるとしている。 イラン外務省報道官は25日、インドネシア側に詳細な経緯の説明を求めた。
(Yahoo)