2020年のインドネシア情勢に関する報道

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2020.11.19 Stars & Stripes Japan launches first ship of new frigate class <2012-111907>
 防衛省が22隻建造する30FFMの二番艦が11月19日に岡山県の三井造船で進水くまのと命名された。 既に6隻の建造が決まり、来年度に2隻の追加建造が要求されている30FFMは2017年にMHIの設計が採用され、一番艦はMHI長崎造船所で建造されている。
 Rolls-Royce社製MT30ガスタービンエンジン1基とMAN社製12V28/30DSTCディーゼルエンジン2基を搭載した基準排水量3,900t、満載排水量5,500tの30FFMは速力30ktの性能を持ち、MELCO社製OPY-2
MFRと対機雷/対潜ソナーを装備し、RIM-116 RAMとMHI社製17式対艦ミサイルも装備する。
 今週初めにはシンガポールのBusiness Times紙が、インドネシアが30FFM 4隻を購入しようとしていると報じている。 この合意菅首相がインドネシアを訪問しジョコ大統領と会談した際に決まったという。
2020.11.05 中央日報

(Yahoo)

日本、インドネシアに護衛艦輸出計画…中国牽制も <2012-110501>
 日本政府が海上自衛隊と同型の護衛艦をインドネシアに輸出する計画を推進していると読売新聞が両国政府関係者の説明に基づいて4日に報道した。 報道によると、インドネシアは日本から護衛艦4隻を輸入し、技術移転を受け自国で追加で4隻を建造したいとの希望を日本側に伝え、両国はこれと関連して協議を進めている。
 同紙によると、対象となっているのは2022年に海上自衛隊で就役する30FFMなどで、輸出は総額3,000億円規模になるとみられる。
2020.09.16 Jane's Defence Weekly Indonesia still struggling to meet its KF-X commitments <2011-091614>
 インドネシアが韓国とのKF-X開発における分担金の値下げ交渉に失敗した。 元々は開発費の605を韓国政府が、20%をKAI社が残りの20%をインドネシアが負担することになっていた。
 インドネシアはこの負担額を15%にまで下げるよう交渉していたが、結局18.8%にまでの減額にしかならなかった。
2020.09.14 日経新聞 中国公船がEEZ進入 インドネシア海保が退去要求 <2010-091403>
 インドネシア海上保安機構が、中国海警局の公船が12日にインドネシアの排他的経済水域
EEZ内に進入したため退去を要求したと発表した。 同国外務省も13日に中国の在インドネシア大使館に事実関係と進入の目的の説明を求めた。
 中国公船は「九段線」のパトロールだと主張し、その後もインドネシアのEEZ内にとどまったという。 海保機構は14日時点で退去したかを明らかにしていない。
2020.09.08 中央日報

(Yahoo)

インドネシア、韓国との次世代戦闘機開発を決めたが…他国に注目 <2010-090805>
 韓国の次世代戦闘機KF-Xの共同開発国であるインドネシアは開発の分担金の支払いが遅れている上、別の戦闘機に目を向けており、計画から離脱するのではという懸念が出ている。
 オーストリアの日刊紙が6日、同国国防相が自国空軍のEurofighter Typoonをインドネシアに販売する交渉が進めていると公式発表した。  インドネシアのプラボウォ国防相は7月、オーストリアのタンナー国防相に書簡を送り、Typhoonの購入に関心があると明らかにした。
【関連記事:2008-072007 (DN 2020.07.20)】
2020.08.26 Jane's Defence Weekly Indonesia sharply increase defence budget <2010-082611>
 インドネシアが2021年の国防費をIDR136.99T ($9.2B) にすると発表した。 これは2020年の当初予算IDR117.9Tの16.2%増になる。
 2020年の国防費は途中でIDR131Tに引き上げられたが、Covid-19パンデミックの影響から4月にIDR122.4Tに縮小されていた。
【註】
 2021年国防予算は当初比では16.2%増であるが、2020年予算を補正後のIDR131Tとすれば4.6%増、再補正後のIDR122.4Tとすれば11.9%増になる。
2020.07.28 Jane's 360 India, Indonesia pledge deepened collaboration <2008-072806>
 インド国防省が7月27日、インドネシアとインドが防衛協力を強化する合意を行ったと発表した。 合意には防衛装備の共同生産や技術協力が盛り込まれている。
 印国防省はそれ以上を明らかにしていないが、消息筋はインドのBrahMos超音速CMの対インドネシア輸出が話し合われているとみている。
【関連記事:2004-022611 (JDW 2020.02.26)】
2020.07.24 日経新聞 インドネシア海軍 南シナ海で大規模演習 <2008-072404>
 インドネシア海軍が24日、南シナ海の南の海域で21日から4日間にわたり、駆逐艦2隻やフリゲート艦4隻など24隻が参加する大規模な演習を実施したと発表した。 南シナ海で影響力を強めようとする中国をけん制する狙いがあるとみられる。
 演習を実施した海域は近くの排他的経済水域 (EEZ) が九段線と呼ぶ中国が独自に設定する境界線と重なるインドネシア領のナトゥナ諸島周辺も含む。 この海域では中国漁船が公船を伴って操業を繰り返すなど、インドネシア側は中国側の動きに警戒を強めている。  演習はナトゥナ諸島防衛を意識して陸上訓練も取り入れ水陸両用作戦の強化を狙っている。
2020.07.20 Defense News Indonesia says it wants to buy Austria's entire Typhoon fighter fleet <2008-072007>
 インドネシアオーストリアに対し同国が2002年から保有しているEurofighter Typhoon Tranche 1 15機全ての購入を打診している。 インドネシアはその2週間前に米国からのMV-22購入を発表して衝撃を与えていた。
 インドネシアは2014年に米州兵空軍が装備していたF-15C/Dを購入しており、ロシアからのSu-35購入計画が頓挫している。
2020.06.24 Jane's 360 Covid-19: Indonesia signals potential major increase in defence spending <2007-062403>
 インドネシアの国防費COVID-19の影響を受けようとしている。
 同国財務省は国防相に対し2021年度の国防費にIDR129.3Tを呈示したが、国防省は議会下院国防委員会に対しIDR19Tを追加したIDR148.3Tを要求した。
 2020年度の国防費は当初IDR131.2TであったのがIDR122.4Tに減額されている。
2020.06.19 日経新聞 東南アの防衛費、コロナで削減 対中で南シナ海に隙も <2007-061906>
 東南アジア諸国が防衛費を圧縮してCOVID-19対策の財源に振り向け始めた。 ASEANの総人口の4割を占めるインドネシアは2020年の防衛費を当初のIDR131T(1兆円)から7%削減し、COVID-19対策にあてると決めた。 フィリピンのロレンザーナ国防相は、2020年の防衛費の一部をCOVID-19対策に回すことを容認する考えを表明した。 マレーシアは近年、財政再建の一環で防衛費削減を続けているが、COVID-19対策や原油安で財政が悪化し、この傾向を強めるとみられる。 タイも2020年度予算で国防省に割り当てたTHB233B(8,000億円)の8%を削減すると5月に閣議決定した。
 一部の国は南シナ海の領有権などを巡り中国との緊張を高めており、防衛当局者が懸念を強めている。 ASEANは6月下旬にオンライン形式の首脳会議を予定しているが、対中強硬派のベトナムが議長国を務め、防衛費の抑制局面での対中姿勢を協議する見通しである。
2020.06.11 中央日報

(Yahoo)

韓国型戦闘機「KF-X」パートナーのインドネシア、分担金滞納に技術者撤収 <2007-061101>
 韓国の次世代戦闘機KF-Xで共同開発国になっているインドネシアが、自国の技術者を韓国から帰国させた。 COVID-19感染の余波を理由に挙げているたが、インドネシアが関連分担金を滞納している状況と重なり、事業に支障が生じるのではという懸念が強まっている。
 防衛産業業界によると、KAI社に派遣されたインドネシアの技術者110人が3月に、韓国国内でCOVID-19の感染が広がったため帰国指示が出て帰国した。 ただ、COVID-19事態が小康状態に入れば、6月末には韓国に戻るという意向を伝えたという。
 インドネシアはKF-X開発費の20%を負担することにしたが、昨年初め以来滞納した状態にある。
2020.06.03 Jane's Defence Weekly Indonesia searching for new fihgter aircraft after dropping Su-35 acquisition plans <2008-060304>
 インドネシア政府高官が5月23日、11機購入予定であったSu-35に代わる戦闘機の機種選定中であることを明らかにした。 2018年2月に$1.14Bで購入契約したSu-35はその数ヶ月前の2017年7月に米国で成立した対敵対国制裁法 (CAATSA) を受けキャンセルされた。
 インドネシア空軍はSu-35をNorthrop社製F-5Eの後継として装備し、Su-27SK 2機、Su-27SMK 3機、Su-30MKK 2機、Su-30MK2 9機と共に運用する計画であった。
2020.04.15 Jane's Defence Weekly indonesia reconsiders USD900 million submarine contract with South Korea <2006-041504>
 インドネシアが韓国DSME社と2019年4月に交わしたType 209/1400潜水艦二次分として3隻をKRW1.162T ($900M) で建造する契約について、契約解消を含めた再検討を行っている。
 二次分の3隻は2011年12月に発注した一次分の3隻と同じ型で、3隻中の1隻は技術移転を受けてスラバヤの造船所で建造されることになっている。
2020.02 International Defence Review Indonesia reveals armed reconnaissance UAV development programme <2004-020008>
 インドネシア国営航空機メーカPTDI社が2019年12月30日、国内開発したMALE UAV Elang Hitam (Black Eagle) を公表した。
 明らかにCH-4を元にしていると見られるElang Hitamは、全長8.65、翼端長16m、
MTOW 1,300kg、搭載能力420kgで、上昇限度23,622ft、巡航高度9,842~16,404ft、巡航速度50~180km/h、最高速度235km/hの性能を持つ。
 300kgを搭載した行動半径は250kmで、巡航速度での滞空能力は30時間である。
2020.01.22 Jane's 360 Indonesia completes diving trials on first locally assembled submarine <2002-012205>
 インドネシアで初めて組み立てられたNagapasa級潜水艦Alugoroが、公称深度試験に合格した。 試験はジャワ島東部及びバリ海で行われ潜航深度250mを達成した。
 Alugoroは2011年3月に韓国大宇造船 (DSME) に発注した3隻の3番艦である。
2020.01.15 Jane's Defence Weekly Indonesia invites proposals for new OPV <2003-011509>
 インドネシア海軍が新型沿岸哨戒艦 (OPV) 建造の事前能力評価に関する提案要求を行った。 提案の期限は1月17日で、この契約はIDR1.09T ($79M) である。
 4隻建造される全長90mのOPVのうち、初号艦の建造には少なくとも$340Mかかると見られる。
2020.01.15 Jane's Defence Weekly Indonesia makes largest-ever deployment of troops, equipment to South China Sea island <2003-011505>
 インドネシアが南シナ海Natuna諸島最大の大Natuna島コルベット艦2隻と少なくとも600名の部隊を追加派遣した。 派遣された部隊は海兵隊と防空部隊及び陸軍第1混成大隊である。 また1月5日には、空軍のBoeing 737
MPA 1機が飛行した。
Great Natuna Island の位置 (Google Map)】
 今回の追加派遣は同諸島のEEZ内に中国船舶の侵入が増大していることによるもので、同海域で中国漁船の違法操業が行われると共に、2019年12月は中国海警局の警備艦2隻が侵入している。
2020.01.09 NNA=共同

(Yahoo)

インドネシア ナトゥナ海域で警備強化、戦闘機4機派遣 <2002-010904>
 メディア・インドネシアが8日、インドネシア政府が北ナトゥナ海の排他的経済水域 (
EEZ) で昨年12月に中国漁船が中国当局の警備艇を伴って違法に操業した疑いが浮上していることから、同海域の警備を強化していると報じた。
 このため空軍は監視のためとしてF-16 4機を派遣する。
2020.01.08 Jane's Defence Weekly Indonesia unveils UAV prototype <2003-010812>
 インドネシア国営航空機企業PTDI社が12月30日、武装
MALE UAV Elang Hitamを発表した。
 全長8.65m、翼端長16mMTOW 1,300kgのElang Hitamはかなりの部分が中国のCH-4と同じで、420立の燃料と300kgを搭載できる。
 上昇限度は7,000mで、巡航高度は3,000~5,000m、滞空能力30時間以上、戦闘行動半径250kmで、速力235km/h、巡航速度50~180km/hの性能を持つ。
2020.01.07 ロイタ通信

(Yahoo)

インドネシア、南シナ海で中国船の監視強化 漁業者も動員 <2002-010704>
 インドネシア政府が6日、南シナ海のNatuna諸島付近で先月、中国漁船が中国海警局の警備艇を伴って操業した問題に対応し、既に派遣した艦船に加えて漁業関係者を動員して監視を強化する方針を明らかにした。 同国治安担当調整相は、ジャワ島の漁業者約120人を同島から1,000km北のNatuna諸島に派遣し、現地で漁業などの活動に当たると述べた。
 インドネシア政府は前週、既に6隻の艦船派遣しているNatuna諸島周辺にを追加派遣する方針を示しており、4隻が現場に向かっているという。
2020.01.06 Jane's 360 Indonesia makes largest-ever deployment of troops, equipment to South China Sea island <2002-010606>
 インドネシアが南シナ海Natuna諸島最大の大Natuna島コルベット艦2隻と少なくとも600名の陸軍第1混成大隊追加派遣し、2018年から配備されている少なくとも1隻の潜水艦と合流した。 この部隊展開は過去最大規模という
 また1月5日には、南サラウェジのSultan Hasanuddin航空基地から飛来した空軍のBoeing 737
MPA 1機が飛行した。
Great Natuna Island の位置 (Google Map)】
 インドネシアによるとNatuna諸島では、中国船によるインドネシアEEZへの進入が増大しているという。
2020.01 International Defence Review Indigenous ambitions: Project 75 grows India's submarne ecosystem <2002-010015>
= インドネシアの潜水艦整備計画に関する5頁の記事 =
 ・Growing footprint
 ・Industry ecosystem
 ・Delivery schedule
 ・Fuel cell AIP system planned for Project 75 retrofit
 ・Project 75 submarine design