2025年のオーストラリアの情勢に関する報道

  2024年の報道  2023年の報道   2022年の報道  2021年の報道
  2020年の報道  2019年の報道   2018年の報道  2017年の報道   2016年の報道  2015年の報道
  2014年の報道  2013年の報道   2012年の報道  2011年の報道   2010年の報道  2009年の報道
  2008年の報道  2007年の報道   2006年の報道  2005年の報道   2004年の報道  2003年以前の報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.05.05
 07:09
時事通信

(Yahoo)

圧勝与党、中道の受け皿に 嫌われた左右の極論 豪総選挙 <2506-050505>
 オーストラリアの下院総選挙過半数を上回る圧勝を収めた中道左派の与党・労働党は、トランプ米大統領の再登場で国際情勢が不透明感を増すなかで、中道を志向する有権者の受け皿となった。
 極端な主張は嫌われ、右派色を強めた保守連合や、急進左派の緑の党といった野党勢力は惨敗した。
 豪メディアによると、候補者に順位を付ける投票形式での「1」の得票率は、労働党が34.7%、保守連合が31.9%だった。 2022年の前回選挙では保守連合が上回っていたが、労働党は2ポイント伸ばし、保守連合は4ポイント近く沈んで逆転した。
 ガザの紛争への対応を巡り、保守連合は親イスラエルの姿勢を鮮明にし、ガザ支援の打ち切りを主張したのに対し、イスラム系移民が人口の約15%に上るシドニー西郊のワトソン選挙区では労働党のバーク内相が大勝した。  バーク内相支持の中東料理店従業員の男性(33)は「ガザ支援停止は人道的に論外。 豪州が困ったとき、誰も助けてくれなくなる」と保守連合を非難した。
 今回落選した保守連合トップのダットン自由党党首は、移民受け入れの大幅制限や、先住民を敬う儀式の削減を求め、多様性の尊重に敵意を示すトランプ氏と重なった。 親の代から保守連合の支持者だったという女性(65)は「今は右に寄り過ぎて支持できない」と嘆き、今回は無所属候補に「1」を付けたと明かした。
 一方、厳格な化石燃料規制を唱える緑の党は、ガザ問題では親パレスチナを前面に出し、与党と保守連合が推進する米英豪の安全保障枠組みAUKUSにも批判的で、これらの急進的主張は中道の人々に警戒感を持たれた。
2025.05.03
 19:57
朝日新聞

(Yahoo)

労働党政権維持へ 豪州総選挙 野党リーダー落選見通し 豪メディア <2506-050322>
 オーストラリアの公共放送ABCが3日夜、総選挙が同日に投開票され、アルバニージー首相率いる与党・労働党が政権を維持する見通しとなったと報じた。
 今回の総選挙では国内の経済対策が最大の争点となったが、米国のトランプ政権の「相互関税」を含む経済・安全保障両面での対米交渉など、新政権の課題は山積している。
 ABCは野党・保守連合(自由党・国民党)を率いる元国防相のダットン氏が自身の選挙区で落選する見通しであるとも伝えている。
 労働党は前回2022年の総選挙で、9年ぶりに当時のモリソン首相率いる保守連合から政権を奪還、解散前の下院(新定数150)は労働党が77議席、保守連合が53議席だった。
2025.04.15
 20:31
時事通信

(Yahoo)

ロシア機駐留させず 隣国豪州に「要請」報道否定 インドネシア国防相 <2505-041507>
 インドネシアのシャフリ国防相が15日、マールズ豪副首相兼国防相と電話会談した後、豪メディアにロシア軍機をインドネシアの空軍基地に駐留させることはないことを明らかにし、ロシアが駐留を「要請」していたとする報道を全面的に否定した。
 Janesは14日に、ショイグ露安全保障会議書記が2月にジャカルタを訪れた際、インドネシア東部パプア州のマヌフア基地に航続距離の長いロシア軍機を駐留させるよう要請したと報じた。 基地と近隣の豪北部ダーウィンとは約1,300kmの距離で、豪側が安全保障上の懸念から問い合わせた。
 アルバニージー豪首相は記者団に「ロシアがこの地域に影響力を及ぼすのを見たくない」と語った。
2025.04.11
 01:51
Reuters 通信

(Yahoo)

米、豪州への原潜売却巡り慎重論 中国への抑止力に疑念 <2505-041101>
 米英豪の安全保障枠組み「AUKUS」に基づく米国によるオーストラリアへの原子力潜水艦売却慎重論が高まっている。 オーストラリアへの潜水艦売却が、中国への抑止力を低下させる結果につながるとの疑念が米政権内に出ているためで、マールズ豪国防相は3月に、ヘグセス米国防長官との会談後、米国が米海軍の目標達成に向けて潜水艦の製造を増強できるかどうかが、オーストラリアが2032年からVirginia級潜水艦3隻を購入できるかどうかの鍵を握ると述べた。
 マールズ国防相は3月に、オーストラリアは2025年に原潜造船設備改善のため、米国への$2Bの支払い期限を迎えるが米政権は一段の資金供出を求めていると述べていた。
 専門家や資料によると、オーストラリアは中国に対する攻撃型潜水艦の利用を巡る議論を躊躇しているため、米国による攻撃型潜水艦の売却インド太平洋地域における抑止力の強化つながらないとの懸念が高まっている。
 ハドソン研究所の海軍関係専門家クラーク氏は「軍事的な衝突を抑止するには、有事の際の攻撃型潜水艦の使用について平時から話しておく必要があるが、オーストラリア側にそうした威圧に前向きな意向が見えていない」と指摘し、中国による台湾封鎖を想定した最近の演習で、南シナ海での中国軍を目標とした攻撃には原潜を使用せず航空戦力などが中心だったという。
 こうした懸念は、2月の米議会予算局 (
CBO) の報告や3月の海軍の目標遅延に関する証言でも示されている。
 当局者は、台湾有事の際にオーストラリアが米軍に加わるかどうかが明確でないため、Virginia級潜水艦を代替艦なしにオーストラリアに売却することは危険だと指摘している。
 米海軍は2024年9月に、中国との有事対応準備の期限を2027年と定めており、この問題は緊急性を増している。
2025.04.05
 09:13
AFP=時事

(Yahoo)

ダーウィン港の管理権、中国企業から買い戻しへ 豪 <2505-040502>
 アルバニージー豪首相4日が、国内北部にある戦略的要衝であるダーウィン港の管理権現在保有している中国企業から買い戻す計画を進めていると明らかにした。
 中国企業の嵐橋集団(ランドブリッジ)に対しては2015年に、ダーウィン港の99年間の貸与契約が認められたが、主要なインフラを売却したとして、オーストラリア政府の決定はさまざまな批判を招いた。 同港は、アジアの近隣諸国や米海兵隊が利用している基地も近い。 アルバニージー首相は公共放送のABCラジオで、「オーストラリアの管理下に置きたい」と述べ、同港を「戦略的資産」と評した。
 政府としては国内企業への貸与を望んでおり、年金基金など潜在的な購入者と非公式な話し合いを行っていると説明している。
 一方で、政府が介入し、税金で公的資産にする準備も進めているとした。
2025.04.01
 16:39
時事通信

(Yahoo)

中国調査船が豪南部沖航行 海底情報収集か、演習に続く活動 <2505-040112>
 オーストラリア政府は4月1日までに、中国の科学調査船探索1号豪南部近海を航行していることを明らかにした。 深海を探索できる有人潜水艇も搭載しているという。
 調査船は海底の地形や通信ケーブルの情報を収集している可能性が指摘されている。 中国海軍の艦艇が2月に豪東部沖で行った実弾射撃演習に続く活動で、豪軍や海洋当局が警戒に当たっている。
 調査船はニュージーランド(NZ)で共同調査に参加したあと西へ向かい、豪南東部ビクトリア州とタスマニア島の間のバス海峡を通過して、豪南部沖を南西部パース方面へ進んでいる。
 NZから中国へ帰るには豪東部沖を北上する方がはるかに効率的だが、南回りの航路を進んでいることに対し、豪側で懸念が広がっている。
2025.03.30
 21:00
共同通信

(Yahoo)

豪原潜、有事に尖閣諸島派遣も 日本の安全保障へ貢献 <2504-033012>
 モリソン前豪首相が、同国が原子力潜水艦導入を決断するに当たり、有事の際に台湾や尖閣諸島の周辺海域へ派遣することを視野に入れたと初めて明かした。
 オーストラリアの原潜保有日本の安全保障にも貢献し、対中国の抑止力になると主張した。 中国に圧力をかけるため、航続距離で圧倒的に優れる原潜を求めたことが明確になったと30日までにシドニーで共同通信の取材に答えた。
 モリソン前首相首相在任中に、米英首脳と秘密裏に交渉し、2021年9月に非核国オーストラリアに原潜を導入する米英豪の安保枠組みAUKUS創設を電撃的に発表し、フランスとの通常型潜水艦の共同開発計画を一方的に破棄した。
 モリソン前首相は27日の取材で、台湾と尖閣は「潜在的な火種であり、紛争が起こり得る」と指摘し「必要であれば、それらの地域を含むどこへでも航行できる能力をわれわれは追い求めた」と述べた。
 モリソン前首相は南半球のオーストラリアが台湾有事に関与するのは、「国益のためだ」と強調した。
2025.03.28
 14:15
Reuters 通信

(Yahoo)

豪、ミサイル国産化計画に遅れも ウクライナ戦争や欧州防衛費増額で <2504-032810>
 オーストラリアは巨額を投じて長距離ミサイルの獲得を進めるなか、ウクライナ戦争と欧州の防衛費増額により、独自のミサイル部品能力を開発する計画が遅れる可能性が高い。
 オーストラリア国際航空展に集まった防衛業界幹部らは、世界的なミサイル部品の不足と高い需要に加え、オーストラリアでサプライヤーの能力を向上させる必要性から、国産部品が使用されるペースは緩やかなものになると指摘する。
 アルバニージー首相は2024年、中国の軍備増強に対応するため、ミサイル購入とミサイル防衛にAUD74B($47B)を投じると表明した。 このうちAUD21Bが国内製造態勢の整備に充てられる。
 同国は世界的な供給問題に備え、Lockheed Martin社、Congsberg社、Raytheon社など欧米防衛企業と一連の契約を締結した。
 Congsberg Australia社ゼネラルマネジャーのフライ氏は、ミサイルのサプライチェーンの一部ではオーストラリアが現在保有する以上の生産能力が必要だと指摘した。  またLockheed Martin社のMissile Fire Control事業責任者のケーヒル氏は、オーストラリアが北部国境の防衛に取得を望む極超音速ミサイルについて、「長期的および短期的な解決策」を同国と協議していると述べ、「長距離攻撃と極超音速ミサイル、つまり長距離高速攻撃と非常に生存性の高い攻撃が明らかに優先事項だ」と語った。
2025.03.23
 16:12
乗りもの
ニュース

(Yahoo)

ついに“新型潜水艦”の本格的な建造開始! 竜骨の据え付け完了 完成すればイギリス海軍史上最大の潜水艦に <2504-032311>
 英BAE Systems社が2025年3月20日、建造中であるドレッドノート級原子力潜水艦の1番艦Dreadnoughtキール(竜骨)が同社のバロー・イン・ファーネス造船所に据え付けられたと発表した。 キール据え付けを記念する起工式には、スターマー首相やヒーリー国防相も参加した。
 スターマー首相は「これらの潜水艦は、国家の安全保障と次世代の生活様式に対する最も深刻な脅威から、我々国民と同盟国を守ってくれるであろう。 BAE Systems社のような自国の防衛企業への投資は、国家および経済の安全保障に対する政府の取り組みの中心をなすもので、この投資は、質の高い安定した雇用を支え、労働者の懐を潤すものです」と式典で述べた。
 ヴァンガード級潜水艦の後継として建造が進められている同艦は核攻撃も可能なSLBM発射機能を有する。 全長153.6mになる同艦は、完成すると英海軍が装備する潜水艦としては史上最大の大きさになる。 2030年の就役を予定しており、これらから個別に建造した各部のユニットを、同造船所で組み合わせていくことになる。
2025.03.19
 17:01
時事通信

(Yahoo)

カナダ、豪と北極レーダー開発 対米摩擦で協力多角化 <2504-031917>
 加豪政府が豪時間19日に、カーニー加首相とアルバニージー豪首相が電話会談し、北極圏でカナダ軍が運用する新型広域レーダの技術開発で協力する方針を発表した。
 合意した。カナダは関税
などを巡りトランプ米政権との摩擦が激しくなっており、安全保障協力を多角化する狙いがあるとみられる。
 豪軍は現在、数千㌔先まで監視できる
OTH-Rを装備しており、これを北極圏レーダーに応用するもので、費用はCAD6B(6,300億円)になる。
2025.03.19
 09:01
Reuters 通信

(Yahoo)

カナダ首相、北極圏で安全保障の取り組み強化を約束 <2504-031911>
 カーニー加首相が18日、北極圏における同国の安全保障面での取り組みを強化する考えを明らかにした。
 2022年に初めて打ち出した早期警戒レーダーをオーストラリアと協力して建設するほか、この地域での軍のプレゼンス拡充に向けCAD420Mを支出する。
 米国との国境から北極までカバーする早期警戒レーダーシステムには今後2年でCAD6.9Bを振り向け、2029年から稼働させる。
 カーニー首相は「我々は主権を守るためにカナダ北部に投資しなければならない」と訴えた。
 10月の予定から前倒しでの実施が見込まれる総選挙で、カーニー党首が率いる自由党と政権の座を争うことになる最大野党保守党も2月、北極圏に基地を設け、地域の安全保障を強化すると表明していた。
2025.03.15
 19:22
RBC Ukraine Australia signals readiness for peacekeeping mission in Ukraine - Australian PM <2504-031512>
 アルバニージー豪首相が、オーストラリアはウクライナでの平和維持活動への参加に関するいかなる要請も検討する用意があると、特に公正で永続的な平和を支援するためであると伝えている。  アルバニージー首相は「今夜、私はスターマー英首相が主催する「有志連合」のバーチャル会議に、ゼレンスキー大統領やヨーロッパ、カナダ、ニュージーランドの指導者とともに参加した。 私は、オーストラリアのウクライナに対する強力で確固たる支持を改めて表明し、オーストラリアは必要な限りウクライナと共にあると改めて表明した」と述べた。  アルバニージー首相は、両首脳が現在および将来にわたってウクライナを支援するための具体的な行動に引き続き取り組むことに合意したと指摘した。
2025.03.12
 22:25
RBC-Ukraine Chinese warships circle Australia, exposing its naval vulnerabilities <2504-031215>
 New York Times紙が、中国海軍艦隊がオーストラリアを巡回する前例のない航海を完了し、実弾射撃訓練を実施して、同国の排他的経済水域 (EEZ) に侵入したため、国家安全保障と米国への依存に対する懸念が高まっていると報じた。
 中国艦3隻がほぼ1ヵ月間オーストラリアの海岸線を動き回り、時には米国の原子力潜水艦が近くの基地に停泊した直後にパース近くを航行した。 また、同艦隊は商業空域付近で実弾射撃演習を行い、50機の民間航空機が航路変更を余儀なくされた。 オーストラリア当局は、この動きが国際法の下で合法であることを確認したが、この作戦は中国海軍がこれまで挑戦した中で最も遠いものとなった。
 軍事専門家は、この事件がオーストラリアの弱点を露呈したと主張している。 「中国は我々を我々の裏庭に見せている。 我々は自分の国を航海することさえできない」と元国防当局者のヘリヤー氏は言った。
 豪海軍は第2次世界大戦以来最も弱体化しており、2隻の給油艦は数ヵ月間稼働していない一方、中国艦はオーストラリアの全艦隊を合わせた数とほぼ同数のミサイル発射装置を保有していた。
2025.03.04
 15:44
時事通信

(Yahoo)

豪首相、ウクライナ派兵に含み 平和維持で「要請あれば」 <2504-030412>
 アルバニージー豪首相が4日の記者会見で、英仏などが提唱する停戦後のウクライナへの平和維持部隊派遣構想について、「要請があれば検討する」と述べ、豪軍部隊の参加に含みを持たせた。
 また、「ロシアの違法かつ非道な行為褒美を与えてはならない」とも強調した。
2025.02.25
 15:42
時事通信

(Yahoo)

中国艦演習時、49便が迂回 民間操縦士の報告で事態把握 豪当局 <2503-022523>
 中国海軍艦オーストラリアとニュージーランド(NZ)の間の国際水域で21、22両日行った実弾射撃訓練に関し、豪航空管制当局は24日の議会報告で、民間航空機49便が演習初日に迂回したことを明らかにした。  中国側の警告が開始直前だったため、上空で急遽航路変更を迫られたケースも含まれている。
 迂回措置を取ったのは豪カンタス航空やNZ航空、中東エミレーツ航空などで、2日目も数十便が離陸前から計画的に航路を変更した。
 中国軍は無線で警告した際、周囲の航空機にだけ届く周波数を使用しており、管制当局は民間機の操縦士からの報告で初めて事態を把握した。
 24日に中国艦が民間機の航路の域外に出たため、通常運航に戻された。
2025.02.23
 20:51
RBC Ukraine China dismisses Australia's complaints about Beijing's naval exercises <2503-022312>
 Reuters通信が、中国が実弾射撃を伴う海軍演習を実施しているため、オーストラリアは航空会社が飛行ルートの変更を余儀なくされたと不満を述べたが、中国政府は安全保障への影響を否定したと報じた。
 それによると、中国国防省の呉報道官が23日、オーストラリアとニュージーランドの間の国際水域での最近の実弾演習に関するオーストラリアの不満は「誇張」されており、「真実ではない」と述べた。
 オマールズ豪国防相はその前日に、北京が前日の実弾射撃訓練の不十分な通知について満足のいく説明を提供しなかったと述べた。 彼によると、これは航空会社が飛行ルートの変更を余儀なくされたという事実につながった。
 中国国防省の声明では、中国政府は事前に安全通知を繰り返し発行しており、その行動は国際法に沿ったものであり、航空安全に影響を与えていないと述べた。 「オーストラリアは、これが事実であることを十分に承知しており、中国に対して根拠のない非難をし、意図的に状況を誇張した。私たちは深く驚き、非常に不満だ」と投稿で述べている。
 ニュージーランドは22日に、中国海軍が2日目に実弾射撃演習を行っているのを観察し、中国の艦船隊を監視していると述べた。
2025.02.21
 01:02
Defense News Australia, New Zealand monitoring 3 Chinese warships off Australia <2503-022103>
 オーストラリア当局者が2月20日に、オーストラリア軍とニュージーランド軍が、オーストラリアの東海岸に沿って異常に南に移動する3隻の中国軍艦を監視していたと述べた。
 オーストラリア政府が、中国海軍艦が東南アジアと珊瑚海を航行し、一週間前にオーストラリア北東部に接近していたことを明らかにした。
 マールズ国防相は20日、中国海軍フリゲート艦衡陽(註:Type 054A)、巡洋艦遵義(註:Type 055駆逐艦)、補給艦濰山湖が「オーストラリアの東海岸沖にいる」と述べた。
 豪国防当局は、中国人民解放軍がシドニーの東150nmにいるというFinancial Times紙の報道に対するコメントの要請に応じなかったが、「これは前例がないのではなく、異常な出来事であることは間違いない」とマールズ国防相はSky News TVに語った。 オーストラリアは、中国の軍艦がオーストラリア沿岸に展開する権利があると主張している。
 マールズ国防相は、豪海軍の艦艇と空軍機が、オーストラリアの排他的経済水域 (EEZ) にある国際水域を通じて中国艦船の動きを監視していると述べた。 「彼らには、自分がいる場所にいる権利があり、オーストラリアも慎重である権利がある。 戦術群の活動が何であるかを非常に注意深く監視している」とマールズは記者団に語った。
 「この任務が終了するたびに、中国がこの任務に関して何を達成しようとしていたのかを全面的に評価することに、中国機動部隊が取り組むことになる」と彼は付け加えた。
 北京では、中国外務省の郭報道官が19日の記者会見で中国艦の位置について尋ねられ、状況を知らないと答えた。 在豪中国大使館は、20日にコメントを求めたが、すぐには応じなかった。
2025.02.20
 15:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナの条件で紛争解決すべき、侵略者はロシア=豪国防相 <2503-02018>
 マールズ豪国防相が20日、ウクライナとロシアの戦争はロシアが侵略者だとし、ウクライナ側の条件で解決されなければならないとの見方を示した。
 トランプ米大統領は19日にに、ウクライナのゼレンスキー大統領を「独裁者」と呼び、和平に向けて「迅速に行動しなければ、国は残らないだろう」と警告した。 18日にはウクライナがロシアとの戦争を始めたと非難した。
 マールズ国防相は記者団に対し「ウクライナでの戦争はウクライナの条件で解決しなければならない。 なぜなら、侵略者はロシアであり、ルールに基づく国際秩序が危険に晒されるからだ」と述べた。
 戦争終結の試みは歓迎するとしつつ、いかなる条件でもいいというものであってはならないと強調した。
 保守系野党・自由党のダットン党首も「トランプ大統領は間違っていると思う」とし、「ゼレンスキー大統領やウクライナ国民がこの戦いを始めた、あるいは何らかの形で戦争に責任があるという考えは間違っている」と批判した。 その上で、プーチン露大統領に一歩も譲るべきではないとの考えを示した。
2025.02.18
 08:12
Reuters 通信

(Yahoo)

中豪が国防戦略協議、踏み込んだ意見交換 適切な対立処理で合意 <2503-021804>
 中国国防省が、中国とオーストラリアが17日に軍高官による国防戦略協議を北京で開催し、二国間の軍事関係や地域の安全保障など共通の関心事について「踏み込んだ」意見交換を行ったと発表した。
 国防分野での戦略的な意思疎通を引き続き強化し、対立や見解の相違を適切に処理し、交流・協力していくことで合意したという。
 南シナ海の国際海域で11日に哨戒飛行を行って豪空軍の哨戒機に、中国軍の戦闘機が至近距離でフレアを発射し、両国間の緊張が高まっていた。
2025.02.13
 20:55
TBS News

(Yahoo)

南シナ海で中国軍機がオーストラリア軍機に「照明弾」投下 非難の応酬に <2503-021308>
 豪国防省が13日、2月11日に南シナ海で哨戒飛行を行っていたP-8Aの至近距離で、中国軍のJ-16がフレアを投下したと発表し、「航空機と乗員を危険にさらす行為だ」と非難した。
 これに対し、中国外務省の郭報道官は「豪軍機が中国の許可なしに領空に侵入した」と主張し、中国の行動は正当かつ合法的だと述べ、挑発行為をやめるようオーストラリア側に申し入れたことを明らかにした。
 南シナ海の領有権を主張している中国は周辺海空域での軍事活動を活発化させており、同じく領有権を主張するフィリピンとの間で緊張が高まっているほか、2023年11月には南シナ海上空で演習中だったカナダ軍のヘリコプターに接近し、妨害する危険行為を行っている。
2025.02.05
 20:18
産経新聞

(Yahoo)

日米豪比の軍がフィリピンEEZで共同訓練 「自由で開かれたインド太平洋支える」 <2503-020524>
 Reuters通信が、米インド太平洋軍が5日、自衛隊豪軍比軍とともにフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内で艦艇と航空機が参加した共同訓練を行うと明らかにしたと報じた。 中国による南シナ海での威圧的行動に対抗する目的があるとみられる。
 インド太平洋軍は目的について「自由で開かれたインド太平洋を支えるための国際的協調を強化するため」と説明し、国連海洋法条約で保障された航行の自由を維持する目的もあるとした。
 フィリピン周辺では米軍の戦略爆撃機とフィリピン軍の戦闘機が4日、スカボロー礁付近を含む南シナ海上空で巡回飛行訓練を行っていた。
2025.01.15
 19:55
CNN

(Yahoo)

豪州人捕虜に危害ならロシアに「強い措置」 アルバニージー首相が警告 <2502-011512>
 ウクライナ軍の戦闘に参加してロシア軍の捕虜になったオーストラリア人義勇兵のジェンキンス氏 (32) が殺害されたことを示唆する報道を受け、アルバニージー豪首相は15日、同氏が危害を加えられた場合ロシアに対して「できる限り強い措置」を取ると警告した。 ジェンキンス氏は2024年12月ロシア軍に拘束され、その後軍服姿で尋問を受ける映像が浮上していた。
 オーストラリアの公共放送局ABCとCNN提携局Seven Newsが今週、ウクライナ情報筋の話として、同氏は殺害された可能性が高いと報じていた。