2025年の東シナ海と南西諸島周辺の情勢に関する報道

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2025.02.09
 10:42
共同通信

(Yahoo)

尖閣諸島周辺に中国海警局の船 4隻航行、83日連続で確認 <2503-020906>
 中国海警艦4隻が、沖縄県尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で9日に航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。 尖閣周辺で中国当局艦が確認されるのは83日連続になる。
 那覇の第11管区海上保安本部によると、4隻とも機関砲のようなものを装備していた。
2025.02.02
 21:41
毎日新聞

(Yahoo)

西之表市長選、現職が3選果たす 馬毛島の基地建設に賛否示さず <2503-020209>
 米空母艦載機部隊の訓練施設となる自衛隊基地の建設が進む馬毛島を抱える鹿児島県西之表市の市長選が2日に投開票され、現職で元新聞記者八板氏が新人5人を破り3選を果たした。 投票率は71.89%であった。
 八板氏は2021年の前回選で基地建設反対を訴えて再選されたが、任期途中から賛否を保留していた。 国は2023年1月に基地建設に着工した。
 今回の市長選でも八板氏は「今、賛成、反対を言って問題が解決する状況ではない」として賛否は示さず、「基地によって失われるものを超える恩恵を引き出すため、国とタフな交渉を続けられるのは私しかいない」と訴えていた。
 日米両政府は、現在、硫黄島で実施している米空母艦載機部隊の陸上離着陸訓練(FCLP)について、2011年に馬毛島を移転候補地とした。
 西之表市では、経済効果に期待する賛成派と、騒音などを懸念する反対派の間で意見が割れてきたが、2013年以降の市長選は反対派が3回連続で勝利し、今回はいずれも無所属で、八板氏、賛成・容認の新人4人、反対の新人1人の計6人が立候補していた。
 建設する基地は自衛隊が管理し、FCLPの他に陸海空の自衛隊機なども訓練に使用する。 基地の工期は当初、4年ほどと見込まれていたが、能登半島地震の影響による人員・資材不足などで完成が約3年遅れの2030年3月末になる見込みである。
 西之表市がある種子島と馬毛島には2024年12月下旬の時点で市の人口の1/3を超える5,010人の工事関係者が滞在し、家賃の高騰や交通渋滞など市民生活への影響も出ている。
2025.01.31
 09:37
共同通信

(Yahoo)

日米防衛相、尖閣は安保条約適用対象と確認 <2502-013109>
 中谷防衛相ヘグセス米国防長官との電話会談で、中国公船が領海侵入を繰り返す尖閣諸島が米国による防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だと改めて確認した。
2025.01.31
 00:26
共同通信

(Yahoo)

海保の無人機、北九州で試験運用 25年度から本格化 <2502-013101>
 海上保安庁が30日、Seaguardian大型UAVの北九州空港での試験運用を31日に始めると発表した。 離着陸や周辺海域での飛行に習熟し、令和7年度からの本格運用に備える。
 海保によると、海上自衛隊八戸航空基地から3機を既に移動させており、10月以降は新たに2機を加え、5機体制とする。
2025.01.27
 00:34
産経新聞

(Yahoo)

止まらぬ「オール沖縄」の退潮 沖縄市長選で自公推薦の花城氏当選確実「沖縄市を守れた」 <2502-012702>
 2024年6月の沖縄県議選では、辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢力が大幅に議席を減らす一方、対抗する保守系勢力が16年ぶりに過半数を奪還しており、玉城知事の支持基盤が揺らいでいるが、26日投開票された沖縄市の桑江市長の死去に伴う市長選が、無所属新人で自民、公明が推薦する前県議の花城氏が当選確実となり、共産、立民、社民、沖縄社大が推薦したオール沖縄勢力が推す前県議の仲村氏は及ばなかった。
 沖縄県内では19日に投開票された宮古島市長選で、前副市長の新人候補県内11市で唯一のオール沖縄系の市長だった現職を破って初当選し、オール沖縄系の市長がついにゼロとなり、市長選でも連敗が続いて、オール沖縄の退潮傾向が加速している。
2025.01.27 台北時報 China seeks to divide Okinawa: report <2502-012701>
 
Teregraph紙が25日、中国政府は米国に対抗する世論に影響を与える取り組みの一環として、中国政府高官を沖縄に派遣していると報じ、中国政府は、台湾侵攻をより促進するために沖縄県に分裂の種をまいていると考えられていると報じた。
 同紙は、台湾から750km足らずの沖縄には、約3万名の米軍が駐留しており、彼らは「北京が台湾侵攻を命じた場合に極めて重要な役割を果たす」可能性が高いと書いている。
 同紙は、中国が台湾侵攻の際の米国介入を防ぐため、沖縄への「静かな侵略」を行い、沖縄に米軍が駐留することに対する地元住民の不満を煽っていると述べた。
 中国政府はまた、琉球独立党(註:「琉球独立党」は旧名称、現名称は「かりゆしクラブ」、一国二制度に賛成)の矢良党首を含む地域の分離主義者に資金を提供しているとされている。 矢良党首は中国からの資金提供を否定したが、独立した琉球は中国の侵略や経済的圧力を恐れる必要はないと述べた。
 Telegraph紙は「中国は過去に琉球を完全に支配することができたが、そうはしなかった。 それどころか琉球を侵略し、強制的に沖縄県を設立したのは日本人だった」と矢良党首の発言を引用した。
 同紙によると、中国は日本の最貧県である沖縄の「経済問題を軽視している」とも言われている。 中国の国営メディアは、この地域に駐留する米軍要員が犯した犯罪を強調する傾向がある。
 中国当局は、沖縄に住む華僑に、世界の他の国々と同様の「地下警察署」の設立を手伝ってほしいと働きかけたとされているが、その努力は「拒絶されたと理解されている」と述べている。
 また、中国政府は中国で沖縄に関するプロパガンダを広めていると考えられており、中国のSNSでは、沖縄県民のほとんどが独立を支持しているという動画が出回っている。
 Telegraph紙は、週刊誌「週刊現代」が、中国が大連海事大学に「琉球研究センター」を設立する計画であると報じたと報じた。
 中国海洋法学会の高之國会長は以前、琉球問題は中国の国家安全保障と国家統一に関わる問題だと述べていた。 「この問題は政治的にも歴史的にも深い重要性を持っており、さまざまなリスク準備計画と対応策を準備しなければならない」と彼は述べ、沖縄の主権と地域における米国の存在をほのめかした。
 一方北京は「外交の魅力攻勢」を繰り広げており、中国の高官が過去1年間に数回沖縄を訪れており、その中には6ヵ月で2回沖縄を訪れた在福岡の楊中国総領事も含まれていると付け加えた。
 楊総領事は以前中国の情報当局者であり、南シナ海における中国の主張の管理に関連する役職に就いていたと、述べている。
2025.01.26
 20:47
南日本新聞

(Yahoo)

陸海空そろい踏み、3自衛隊合同で市中パレード  隊員や車両22台が行進、町主催で3回目 瀬戸内町 <2502-012609>
 奄美大島に駐屯する陸海空3自衛隊合同の市中パレードが26日、瀬戸内町古仁屋であった。 音楽隊の演奏に合わせ、隊員120名と車両22両が目抜き通りを300m行進し、沿道で住民らが見守った。
 空自南西航空音楽隊を先頭に海、陸、空自が登場し、軽装甲車や03式中SAMSSMといった車両が続いた。奄美大島出身の隊員が紹介されると歓声が上がった。
 同町主催で3回目で、自治体が中心となり3自衛隊がパレードをするのは全国でも珍しいという。
 鎌田町長は「わが国の安全と世界平和のため今後も崇高な使命を果たすとともに、地域の発展に支援、協力をお願いしたい」と挨拶し、古仁屋港では装備品展示もあった。
 奄美大島には陸自奄美駐屯地(奄美市名瀬)と瀬戸内分屯地(同町節子)、海自奄美基地分遣隊(同町古仁屋)、空自奄美大島分屯基地(同市笠利)があり、計700名の自衛官がいる。
2025.01.26
 19:30
産経新聞

(Yahoo)

沖縄の陸自ヘリ着陸妨害、根拠法なく反対派を排除できず 災害対応に不安と課題残す <2502-012607>
 大規模地震を想定した陸上自衛隊の防災訓練反対派の妨害行為によって輸送ヘリが着陸を断念していたことが判明した。 災害派遣で出動した自衛隊のヘリが、被災地周辺の公園などに着陸することは珍しくなく、今回の着陸断念の事例は、大規模地震などの災害対応に不安と課題を残すこととなった。
 離着陸訓練を想定していたのは、沖縄県名護市の名護城公園で、関係者によると、着陸時刻が近づくと、訓練に抗議する3人が現れ、芝生の広がる広場の真ん中にレジャーシートを敷き、ピクニックを始めた。
 着陸予定時刻を過ぎて集まった市民も含めると、最終的に8人になったという。
2025.01.26
 17:48
共同通信

(Yahoo)

西之表市長選に現新6人が立候補 馬毛島基地の是非争点 <2502-012606>
 任期満了に伴う鹿児島県西之表市長選が26日告示され、いずれも無所属の現職と5新人の計6人が立候補を届け出た。 投開票は2月2日である。
 市域にある無人島・馬毛島で進む自衛隊基地建設の是非が主な争点となる見通しで、基地の本体工事着工から2年が過ぎる中、市民に理解が進んでいるかどうかが注目される。
 基地建設について、現職の八板氏は賛否を明言せず共産党推薦の医師三宅氏は安全性や騒音への懸念から反対池田、鮫島、鎌田、浜上の各氏は基地受け入れで地域振興を図るとして賛成している。
2025.01.22
 19:41
共同通信

(Yahoo)

ミサイル配備に理解要請 中谷防衛相、与那国町長と面会 <2502-012208>
 中谷防衛相が22日、沖縄県の与那国町役場で糸数町長と面会し、中国の覇権主義的行動を踏まえ、南西諸島の防衛体制強化への協力に謝意を伝達した。 日本最西端に位置する与那国島の陸上自衛隊駐屯地にはSAMを配備する計画があり「必要な施設整備を実施していく」と理解を求め、糸数町長は「自衛隊の増強などはしっかりやってほしい」と返答した。
 配備を予定するのは03式中距離地対空誘導弾改の能力向上型で、航空機やCMに加え、BMの迎撃も可能となる。
 与那国島の空港や港湾に関し、自衛隊や海上保安庁の使用を想定して整備する「特定利用空港・港湾」に指定するよう要望した。
2025.01.18
 13:35
時事通信

(Yahoo)

「沖縄の島購入」女性が訪問計画 「自然残したい」と今夏 中国 <2502-011807>
 中国メディアが16日、約2年前に「沖縄の島を買った」とSNSに投稿し話題となった30代の中国人女性が、2025年夏に島を訪問することを明らかにしたと報じた。 7月か8月ごろに、経営する企業の社員旅行を計画しているという。
 女性が購入したとされるのは、沖縄県北部の伊是名村にある無人島の屋那覇島の一部で、同村などによると、東京に本社を置く中国系コンサルティング企業が、面積約74万平米の島の5割程度を2021年2月から所有している。 女性は中国メディアの取材に、土地が競売に掛けられているのを偶然知り、所有者と直接交渉して購入したと説明したが、金額は明らかにしていない。
 無人島という希少性に加え、出身地の山東省青島市に直線距離で近いことが決め手になったという。 女性は「ありのままの自然を残したい」と強調し、開発については「適切な業者が現れれば協力するが、そうでなければ次の世代に残す」と話している。
 女性は日本に留学経験があり、10年ほど前に青島へ戻って飲食関係の会社を起業したという。 2023年1月に女性が動画を投稿した際には、安全保障の観点から懸念の声が浮上。松野官房長官(当時)が、動向を注視する姿勢を示していた。
2025.01.18
 13:34
時事通信

(Yahoo)

「沖縄の島購入」女性が訪問計画=「自然残したい」と今夏―中国 <2502-011806>
 約2年前に「沖縄の島を買った」とSNSに投稿し話題となった30代の中国人女性が、2025年夏に島を訪問することを明らかにした。
2025.01.01
 05:00
讀賣新聞

(Yahoo)

中国が宮古海峡で封鎖演習、台湾有事を想定か…沖縄・尖閣周辺に「重武装」海警船団も初確認 <2502-010103>
 複数の政府関係者の話で、中国海軍と海警局が2024年12月に、沖縄本島と宮古島間の宮古海峡などで海上封鎖と似た活動を行ったほか、重武装をした海警艦隊を尖閣諸島周辺に派遣していたことがわかった。
 いずれも初めて確認された活動で、政府は、中国側が台湾有事の際に海上封鎖の範囲を拡大させることも選択肢の一つとしているとみて、警戒を強めている。
 関係者によると、2024年12月22日、海軍のType 054A フリゲート艦(江凱Ⅱ型)2隻Type 054フリゲート艦(江凱I型)1隻海警-2901などの海警艦3隻の計6隻が宮古海峡を太平洋側から東シナ海に向けて航行した。 海軍艦3隻はこれに先立ち、反時計回りに台湾と先島諸島全体を取り囲むように航行していたとみられる。
 海警-2901は10,000t級と、海上法執行機関の艦船としては世界最大級で、他の海警艦2隻は海軍艦並みの76mm砲を搭載していた。 海軍艦と海警艦の共同航行は2023年夏頃に与那国島と台湾間で確認され、政府は海上封鎖を想定した動きとみて警戒していた。
 今回、宮古海峡で共同航行したのは初めてで、政府関係者は「海上封鎖を示唆する特異な動きだ」と分析している。
 中国による台湾侵攻は、海軍艦や海警艦が台湾を取り囲み海上封鎖してからミサイル攻撃や上陸作戦に移行することが想定されている。 中国側の一連の動きは、尖閣や先島諸島まで海上封鎖の範囲が拡大する可能性もあることを意味する。