2017年の中国の UAV に関する報道

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出   典
標       題
要             旨
2017.11.29 Jane's Defence Weekly China unveils two armed A-Hawk UTOL UAV models <1801-112911>
 中国国営AVIC社が11月12~16日にドバイで開かれた航空展にA-Hawk ⅠA-Hawk Ⅱの2種類の攻撃型VTOL UAVを出品した。
 直径が3.47m、
MTOWが175kgのA-Hawk Ⅰ65kgの搭載能力30分間の滞空能力を持ち、上昇限度は3,000m、速力60km/hで発射機2基を持つ。
 チルトロータ4基のA-Hawk ⅡはMTOW 120kg、滞空能力4時間、速力60km/h、上昇限度5,000mで、偵察、攻撃、貨物輸送が可能で ある。
2017.11.24 China Defense Testing helicopters, manned and unmanned, armed and unarmed on the Tibetan Plateau <1712-112408>
 China Dailyが24日、AV500W回転翼UAVが11月18日に、チベット高原の青海省でASM 2発を搭載して海抜高度 4,300mを飛行したと報じた。 AV500Wは10月31日には高度5,006mを飛行したという。
 一方11月9日には、複数ロータUAVのXM20が、全備状態4,600mを飛行している。
2017.11.22 Jane's Defence Weekly China's Beihang unveils TYW-1 strike-capable UAV <1801-112211>
 中国の北航UAV社が11月13日、BZK-005の発展型とみられるTYW-1武装偵察UAVを発表した。 TYW-1は全長9.85m、翼端 長18mの双胴型で、
MTOWはBZK-005の1,250kgより重い1,500kgという。
 最大搭載量は翼下に4箇所に合わせて370kgで、上昇限度7,500m、滞空能力40時間、 最高速度200km/hの性能を持つ。 また搭載したEO装置は高度5,000mで50kmまで監視できる。
2017.11.15 Jane's 360 China’s Beihang Unmanned Aircraft System Technology unveils TYW-1 strike-capable UAV <1712-111508>
 北京UAV技術社がBZK-005 MALE UAVを元にしたTYW-1威力偵察UAVを公表した。
 TYW-1は翼端長18m、全長9.85m、全高2.5mで、最大離陸重量はBZK-005の1,250kgより重い1,500kgである。 7.5kgの武 装が可能で、上昇限度7,500m滞空能力40時間、最大速度200km/hの性能を持つ。
 一方BZK-005は2016年4月に南シナ海Woody島近くで目撃されたほか、2013年9月には東シナ海の尖閣諸島付近で航空自衛隊F-15Jの要撃を受けている。
2017.11.08 Jane's Defence Weekly Choina's AT200 UAV to supply South China Sea military bases <1801-110803>
 中国科学院工程熱物理研究所が10月27日、中国が南シナ海の軍事施設への補給に、新開発のAT200輸送用UAV を使用する計画であることを明らかにした。
 
MTOW 3.4t、搭載能力1.5tのAT200はPacific Aerospace社(註:ニュージーランドの企業、 Home Page)製P-750を同研究所がSF Expressグループと共同でUAV化したもので、10月26日に初飛行している。
【初飛行を伝えた Web Site
 AT200は巡航速度313km/h、航続距離2,183km、実用上昇限度6,100mで8時間の滞空能力を持ち、200mの滑走路で離着陸できるという。
2017.11 International Defence Review China's H-5 UAV conducts live-fire trial with new precision munition <1712-110010>
 CACS社が9月21日、CH-5 MALE UAVによる80kg
PGMの投下試験に成功した。 試験 は高度11,482ftからLOBLで行われた。 またAR-1 45kg級 SAL ASMの発射にも成功している。 AR-1は射程8km、弾頭重量10kg、Mach 1.1で飛翔しCEP=1.5mという。
 CH-5は全長11.3m、翼端長21m、MTOW 3,300kgで、機内に200kgを搭載できるほか 、各翼には250kgの武装ができるパイロンが3箇所ずつある。 更に胴体内側2箇所に150kgずつ 外側2箇所に100kgずつを搭載できる。
 しかし同社は、機内搭載能力を500kgに、胴体内側に300kg外側に120kgを搭載でき ることを目指している。
2017.10.25 Jane's Defence Weekly China's Tengoen unveils armed UAVs <1712-102506>
 中国のTengoen社が南寧市で開かれたChina-ASEAN Expoで2種類の固定翼UAVと2種類の回転翼UAVを公表した。
TA001
 
MTOW 1,200kg、滞空能力24時間で、翼下2箇所にパイロンを持つ。
TB002
 全長10m、翼端長20m、MTOW 2,800kgの双胴型武装UAVで、滞空能力35時間、航続距離6,000kmの性能を持つ。
 両翼下にそれぞれ100kgの武器が搭載可能。
HA001
 MTOW 450kg、滞空能力6時間のVTOL UAV。
HB002
 MTOW 280kg、滞空能力5時間のVTOL UAV。
2017.10.12 Jane's 360 Tengoen's TB001 armed reconnaissance UAV makes first flight <1711-101204>
 中国唯一の双胴双発UAVであるTB001が9月26日に初飛行したと新華社が報じた。
 TB001は全長10m、翼端長20m、最大離陸重量2,800kmで、上昇限度8,000m、滞空能力35時間、航続距離 6,000kmの性能を持つ。
 TB001は衛星経由の誘導が可能で、胴体下にはEO照準センサを持ち、両翼にはそれぞれ100kgの武器を搭載できるパイロンを持つ。
2017.09.19 Jane's 360 Chinese company Tengoen unveils several armed UAVs <1710-091907>
 中国Tengoen社が、9月12~15日に南寧市で開かれた第14回ASEAN ExpoでVTOL UAV 2機種と固定翼UAV 2機種を公開した。
TB001(右図)
 双発UAV TB001は、全長10m、翼端長20m、最大離陸重量2,800kgで、滞空能力35時間、航続距離6,000kmの性能を 持つ。 各翼下のパイロンにはそれぞれ100kgの武器を搭載できる。
TA001
 プロペラ後置式の単発機で、最大離陸重量1,200kg、滞空能力24時間のUAVで、左右の翼下に武器またはEO照準器を搭載できる。
2017.09 International Defence Review China's CH-4 armed reconnaissance UAV receives upgrades <1710-090010>
 CASC社がCH-4 MALE UAVの性能向上を行った。 2017年初期に配備された性能向上型CH-4は 20kgの対装甲
SAL誘導ASMのAR-2を装備できる。
2017.09 International Defence Review CASC outlines CH-5 roadmap <1710-090009>
 試作機が2015年8月に初飛行したCASC社製CH-5 MALE UAVの量産型機が7月14日に初飛行した。
 CH-5は全長11.3m、翼端長21m、最大離陸重量3,300kgで、機内搭載200kgを含む1,200kgの搭載能力を持つ。
 武装では45kgのAR-1及び20kgのAR-2を装備できる。 AR-1は5kgの炸薬を搭載してMach 1.1で飛翔し、
CEP=1.5mの精度を持つ。
2017.07.26 Jane's Defence Weekly China 'to mass produce' CH-5 UAV <1709-072604>
 中国日報が7月15日、量産型CH-5 UAVが14日に初飛行に成功し、CH-5の量産が開始されたと報じた。
2017.07.16 Chinese Military Review China's most powerful armed drone CH-5 UAV makes its first flight <1708-071601>
 中国最強のUAVであるCH-5が、7月14日に河北省で初飛行した。 CH-5は全長11m、 翼端長21m、最大離陸重量3.3tのMALE UAVで、航続距離10,000km以上 搭載武器1,000kg、その他の搭載装備200kgの性能を持つ。 また滞空性能は60時間で、ASMを搭載しても30時間滞 空できる。
 CH-5は両翼のパイロンに45kgで射程10kmのAR-1
ATGMを合わせて8発と、20kgで 射程8kmのAR-2SAL誘導ATGM 4発入りポッド合わせて8発 を搭載できる。
2017.07.15 China Defense photos of the day: China's CH-5 drone completes trial flight <1708-071503>
 昨年の殊海航空展で初公開されたCH-5 UAVが7月14日に初飛行した。
 開発者によるとCH-5は、監視、偵察、哨戒、照準、打撃が可能であるという。
2017.07.05 Jane's Defence Weekly Solar-electric Cai Hong UAV conducts stratopheric flight <1708-070515>
 中国メディアが、
CASC社が5月24に、太陽電池UAV CH-T415時間に及ぶ飛行試 験に成功したと報じた。
 CH-T4は外翼に上反角のある翼端長が45mのUAVで実用上限度20,000mを飛行する。 搭載能力は十数㌔㌘で、 4G/5Gの中継ができるという。
2017.06.28 Jane's Defence Weekly CETC claims new record for number of UAVs in aswarm <1708-062814>
 中国国営新華社通信が6月11日、中国の電機メーカ
CETC社が119機のUAVによる群飛行に 成功したと報じ1707-0619041707-061904た。
 これは同社が持つ今までの記録67機を更新するものである。
2017.06.26 Aviation Week & ST The dragon rising <1708-062603>
 パリ航空展では大方の予想に反し、AVIC社の子会社である成都航空機製造(
CAI)社が、 Wing Loong Ⅱの実大模型を展示した。 このモデルは4月にメキシコで開かれた航空宇宙展でも展示されている。
 2月に初飛行した自重4,200kgのWing Loong ⅡはWing Loongを改良したMALE UAVで480kgの搭載能力を持ち、YJ-9E対艦ミサイル、Blue Arrow 7、TL-2、AG-300など のASMやLS-9 SDBを搭載できる。
2017.06.13 Record China 米空母を撃沈させる新兵器、中国が開発か―米メディア <1707-061303>
 米National Interest誌が10日、「中国が米国空母を撃沈させる新たな手段を見いだした可能性がある」との記事を掲載した。
 中国公式メディアが、太陽光エネルギで飛行する大型UAV 彩虹−T4高度20,000mの高 高度の飛行に成功したと報じた。 同機はBoeing 737よりも大きいという。
 中国のDF−21が注目されているが、ミサイル以上に重要なのが攻撃目標のリアルタイム情報となる。 彩虹−T4は偵察や監視、通信で多大 な効力を発揮するとみられ、米国にとっては「空母キラー」になる可能性もある。
【関連記事:1705-032205 (JDW 2017.03.22)】
2017.03.29 Jane's Defence Weekly Saudi Arabia to build Chinese UAVs <1705-032914>
 サウジアラビアのKACST社が3月16日に中国のCASC社と、UAVの製造に関する合意文書に署名 した。
 合意内容の詳細は明らかにされていないが、サウジ軍はすでにCASC社製のCH-4 MALE UAVを装備している。
2017.03.22 Jane's Defence Weekly CASIC reportedly developing stealth UAVs <1705-032205>
 中国国営China Daily紙が3月9日、CASIC社が長期滞空ステルスUAV近宇宙UAV を開発していると報じた。 また訓練用多目的ステルス標的機も開発中であるという。
 近宇宙UAVは高度20~100kmを飛行するという。
2017.03.08 Jane's Defence Weekly China secures its 'biggest' export order for UAV system <1705-030807>
 新華社が2月28日、Wing Loong Ⅱ武装、偵察用UAVが海外から受注を 確実にしたと報じた。 この商談は中国にとって今まで最大の輸出商談であるという。
 この商談はWing Loong Ⅱが初飛行した27日に公表された。
2017.03.06 Aviation Week & ST China's MQ-9 Reaper-class medium-altitude, long-endurance surveillance/strike unmanned aircraft, <1705-030601>
 新華社が、MQ-9 Reaper似の成都航空機製Wing-Loong Ⅱが、2月27日に31分間の初飛行を行ったと 報じた。
 Wing-Loong Ⅱは翼端長36ft、重量9,300-lbの大きさである。
2017.03.01 Defense News Latest-generation Chinese combat drone makes maiden flight <1704-030104>
 中国最新
UCAVであるWing Loong Ⅱ (WL-2 : 翼竜-2)が27日に 初飛行した。 WL-2の上昇限度は9,000m20時間の滞空能力を持つ。
 WL-1の搭載能力が100kgであったのに対し、WL-2は480kgの武器を翼下6ヶ所に搭載する能力を有する。
2017.03 International Defence Review Eastern promise: China grows unmanned capabilities <1704-030013>
= 中国 UAV 技術進歩に関する5頁の記事 =
Major UAV Developments
 Wing Loong Ⅰ/ⅡTian Yi (Sky Wing)、Cloud ShadowCH-4/5
VTOL UAV Developments
 BH-90/160AW500W/AV500WQY-1/V750Ziyan
Special Purpose UAV
 Sky Wing-6(RF jamming)、Mysterious Bee(テレメ)
2017.02.28 東京新聞

インターネット

多目的無人軍用機が初飛行、中国 人民日報報道 <1703-022803>
 人民日報が28日、中国が開発した偵察攻撃一体型の多目的UAV翼竜-2が27日に初飛行に 成功したと報じた。 同紙は、中国の偵察攻撃一体型UAVが世界の一流水準に到達したことを意味すると強調している。
 中国メディアによると、翼竜-2は翼竜-1と比べ性能が格段に向上し、上昇限度9,000m、最高速度は370km/hに達し 、滞空能力は20時間という。
2017.02.28 Yahoo ロイタ通信記事

「中国の新型軍事用ドローン、海外から過去最大の受注=新華社」

<1703-022802>
 新華社が27日、中国が開発した新型のUAV 翼竜-2に海外から過去最大の受注があったと 報じた。 発注した国や規模は明らかにされていない。
   中国西部で27日に31分間の初飛行を行った翼竜-2は翼端長20m余りで、偵察に加え攻撃の能力も備えている。
   中国は低価格を売りに米国やイスラエルから市場シェアを奪おうとUAVの開発を加速しており、欧米諸国が販売をためらう国々への売り込みを目指している。
【翼竜-1関連記事:1310-091302 (時事 2013.09.13)】
2017.01.04 Jane's Defence Weekly PLA to take delivery of Xianglong HALE UAVs <1702-010417>
 国営China Daiky紙が12月6日、Xianglong(昇龍)HALE UAVの量産型が近く軍へ納入さ れると報じた。 Xianglongは主翼である後退翼後方にある前進翼の先端が後退翼と連結した独特な翼形状をしている。
 性能諸元は公表されていないが、Jane航空年鑑によると翼端長23m、最大離陸重量7,500kgで、巡航速度400kt、実用上昇限度18,000m、航続距離4,000nm、搭載能力 650kgの性能を持つ。