2017年の中国艦船に関する記事

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.12.18 Record China 中国の新型国産空母、搭載機数は「遼寧」から5割増―香港紙 <1801-121801>
 香港紙South China Postが12日、中国空母2隻の相違点に関する記事を掲載した。 記事によるとType 001 遼寧に続く002型空 母は4月26日に進水し、11月から中国東北部の大連で試験が行われている。 外見や排水量、通常動力の推進装置、飛行甲板などは遼寧と よく似ているが、実際には最新の技術が盛り込まれて中国海軍の求める仕様を満たす空母に仕上げられている。
 スキージャンプ式飛行甲板は遼寧では勾配が14゚だがType 002では12゚に変更されて 滑走距離が短縮されるとともに燃費も向上し、J-15の機数は遼寧より50%多い35機になっている。
【註】
 記事でType 002と呼んでいるのはType 001Aと見られる。 Type 002はカタパルト発進平甲板型の全く別の空母と報じられている。
2017.12.16 China Defense Type001A Aircraft Carrier CV17 Shandong construction update (Dec 16th, 2017) <1801-121604>
 PLA Dailyによると、CV 17 山東は間もなく洋上試験を開始する。
【註】
 記事ではType 001Aの艦番号をCV 17としているが、掲載された図では艦首に艦番号が"18"と記されている。 どちらが本当なのか。
2017.12.15 Chinese Military Review Shi Lang Aircraft Carrier With J-15 Flying Shark & Z-8 Helicopter <1801-121504>
 中国海軍の空母施琅(旧Varyag)の艦上にJ-15艦載戦闘機とZ-8ヘリのモックアップが搭載さ れた写真。
【註】
 Varyagを修理した中国の空母の艦名は遼寧であったはずだが施琅に変わったのか。
2017.12.13 Jane's Defence Weekly Future Chinese carrier to operate J-20, J-31 stealth fighters, claims PLAN admiral <1802-121303>
 中国CCTVが12月4日、電磁カタパルト(
EMALS)を装備すると言われている建造中のType 002平甲板空母 は、J-15またはその改良型とともに、J-15と別の任務を担うためJ-20やJ-31ステルス戦闘機も搭載すると報じ た。
【註】
 J-20やJ-31はカタパルトで発進したとしても着艦するためには脚や機体の強化が必要で、拘束索をつかむフックも取り付ける必要があり、再設計に近い改修が 必要になることから、カタパルト発進したとしても陸上基地に着陸するのではないか。 そうなればどのようにしてJ-20等を空母に搭載するのかが問題である。
2017.12.08 Jane's 360 China’s CSIC unveils concept for nuclear-powered combat support ship <1801-120805>
 中国の
CSIC社が5~8日に上海で開かれたMarine China展で、原子力推進の大型補給艦(AOE)構想を公表し た。 最初のイメージ画は6日にWeiboに投稿された。
 それによると原子力AOEは後部にヘリ甲板を持つがハンガーはなく、形状は9月1日に就役した45,000tのガスタービン推進AOE Type 901によく似ている。
【註】
 そもそも艦船に洋上補給(給油)するため膨大な量の燃料を積載する"タンカー"であるAOEを原子力推進にする意味があるのであろうか。
 AOEを原子力推進にするのは、国産空母二番艦Type 002の次の空母(Type 003?)を原子力推進にするための試験が狙いではないであろうか。
2017.12.06 Jane's Defence Weekly China building more Yuyi-class LCACs <1801-120610>
 民間衛星が11月24日に撮影した上海近くのJiangnan造船所の画像から、中国が更に4隻 Type 726/726A
LCACを建造していることが明らかになった。 Type 071 20,000t揚陸艦に4隻が搭載されるType 726/726Aは 既に6隻が就役している。
 Type 726/726Aの最初の3隻はウクライナ製のUGT 6000エンジンを搭載していたが、続く3隻は国産のQC-70ガスタービンエンジンを搭載している。
2017.11.22 Jane's Defence Weekly China reveals more details of electromagnetic catapult <1801-112202>
 中国海軍専門家会議の主席であるZhuo少将がCCTVで11月6日に国営China Daily紙の記事を引用して、一般にType 002と呼ばれている国 産空母には、通常動力による電磁カタパルトが装備されると述べた。 CCTVによるとこの電磁カタパルトでは今までに J-15艦載戦闘機による発進試験を数千回実施しているという。
 香港のSouth China Morning Post紙も11月1日に、Type 002は電磁カタパルトを装備すると報じている。 また、DigitalGlobe衛星が11月1日に Huangdicun航空基地を撮影した画像にはカタパルト試験場とJ-15が写っている。
2017.11.08 Jane's Defence Weekly China trials marine propulsion system <1801-110808>
 中国国営ニュースサイトであるGlobal Timesが海軍少将の言葉を引用して10月24日、米英に先んじて永久磁石電動機 を開発したと報じた。
 この電動機は中国で建造される在来型潜水艦に搭載されるという。
【関連記事:1711-102508 (CD 2017.10.25)】
2017.11.08 Jane's Defence Weekly China says it has developed a conventionally powered electromagnetic catapult <1801-110802>
 South Cjina Morning Post紙が中国海軍及び軍事産業当局者の話として、国産空母の二番艦Type 002では電磁カタパ ルトが採用されると報じた。 伝えられるところによるとこのシステムは、米海軍のGerald R. Ford級が装備するGA社製
EMALS とよく似ているという。
 Type 002はウクライナから購入した空母Type 001 遼寧を元にした国産空母の一番艦Type 001Aと異なり、カタパルト発進の平甲板型 になるという。
2017.11.05 China Defense Satellite imagery of the day: Type 093 (Shang Class) nuclear-powered attack submarine with VLS <1712-110505>
 中国ではType 093B商級)と呼ばれ、西側ではType 093Gと呼んでいる
VLSを装備しCJ-10 CM 12発を発射できる原子力潜水艦の画像である。
 CJ-10は射程が1,500kmで、駆逐艦やH-6爆撃機からも発射できる。
 撮影された写真の位置座標は36゚ 6'28.81"N,120゚ 35'0.03"E(36.108003,120.583342)である。
2017.10.25 China Defense Chinese propulsion system advances submarine capability <1711-102508>
 中国国営の建艦メーカである
CSIC社が23日にWeChat上の公式ページに、艦船の推進用 となる永久磁石電動機を開発したととする声明を掲載した。
 それによると永久磁石電動機は従来の誘導電動機に比べ高出力・低雑音が実現できるため、艦船、特に原子力潜水艦の推 進機として優れており、この分野の技術で中国は米国を抜いたという。
【註】
 永久磁石(同期)電動機とは回転子に永久磁石を使用した同期発動機で、誘導電動機が必要とする整流子、ブラシ、界磁励磁回路、スリップリングが不要で、高効 率が期待できる反面、回転速度が電源周波数によって決まるため、速度を変化させる目的には専用の可変電圧可変周波数制御インバータが必要である。
Wikipedia 「永久磁石同期電動機」
2017.09.20 Jane's Defence Weekly China launches seventh Type 815A <1711-092007>
 上海の造船所で9月8日、Type 815A改東調型情報収集艦7番艦進水した。 Type 815Aは原型となったType 815と同じ造船所で建造され、2014年3月から6隻が進水しており、2017年2月までに就役している。
 Type 815Aは全長130m、全幅16m、排水量6,000tで、3~4基の巨大レドームを装備すると共に、5番艦以降は艦橋の上にHot Hatと呼ばれる 円筒形レドームも装備している。
2017.09.20 Jane's Defence Weekly China's carrier mick-up undergoing further modifications <1711-092005>
 9月上旬に中国のウェブ上に武漢にあるType 002空母のモックアップの画像が流れたが、上部 構造の高さが高くなっていた。
 レーダのアンテナアレイパネルが取り付けられ、主アレイの上に小型のアレイが配置されていることから、Type 002はType 055駆逐艦同 様に二周波レーダを採用する模様である。
2017.09.13 Jane's Defence Weekly PLAN commissions carrier replenishment vessel <1711-091311>
 中国海軍最大の艦船であるType 901補給艦の一番艦Hulun Huが9月1日に就役 した。 全長240m、全幅31m、満載時排水量45,000tのType 901は5箇所の燃料補給点と2箇所の貨物補給点を持つほか、搭載するZ-8中型輸 送ヘリによる補給も可能である。
 2015年12月に進水し2016年末から洋上試練を行ってきたType 901は、5月にはType 071 20,000t揚陸艦への洋上補給(
RAS)試験を実施したのは確認されているが、空母遼寧へのRAS試験が行われたかは不明である。
 建造中の二番艦は2018年中頃に完成するとみられる。
2017.09.11 Jane's 360 China’s land-based carrier mock-up undergoing further modifications <1710-091101>
 武漢に設置されている空母のモックアップに、中国三番目の空母Type 002に合わせ たと見られる改造がなされた画像が、9月上旬に中国のネット上に流れた。
 画像では艦橋上の構造物にフェーズドアレイのレーダアンテナが取り付けられ、今までより高くなっている。 また主アンテナ面の上 に小型のアンテナが取り付けられていることから、Type 002には6月に進水したType 055駆逐艦同様に 二周波レーダが取り付けられると見られる。
2017.09.06 Jane's Defence Weekly PLAN plans: former navy chief details China's upgrade efforts <1711-090612>
 中国の複数のウェブサイトに、趙退役海軍少将が東北高等工科大学で8月21~22日に行った中国海軍の近代化計画に関する講演内容の詳 細が掲載された。 その主要要素は以下の通りである。
 ・効率化されたサイズ攻撃型原潜(SSN)
 ・在来型潜水艦に搭載する原子力の補助エンジン
 ・艦載
ASBM
 ・次世代駆逐艦
 この講演ではType 093 SSNと似た形状のセイル前方にCM 12発を装備した7,000t級SSNのイメージ図が紹介された が、これがAsian Military Review誌が2015年に報じた2020年代に量産に入るというType 095なのかは分からない。 中国海軍は 14隻のType 095 SSNを建造する計画であるという。
 同少将はまた、従来型潜水艦に発電用として搭載する小型、低圧、低出力の原子力エンジンについても言及した。
2017.08.04 China Defense China's first homemade aircraft carrier to enter mooring trials next month <1709-080404>
 4月26日に進水した中国で二番目で初の国産空母について建造責任者が3日、予定より早く 来月にも係留試験を開始することを明らかにした。
2017.08.04 China Defense Photos of the day: Home is where LCAC is <1709-080403>
 (9枚の画像のみで記事なし)
【註】
 写真は2013年にウクライナからの引き渡しが開始された世界最大のPomornik級LCACで、ウクライナから2隻を購入し更に2隻を国内で建造するという。
【関連記事:1305-041903 (SC 2013.04.19)】
 中国はこのほかの大型LCACとしては、Type 071揚陸艦に4隻搭載できる推進機2基のType 726を保有している。
2017.07.12 Jane's Defence Weekly Assessing the capabilities of China's Type 055 destroyer <1709-071216>
= 中国の Type 055 駆逐艦を分析した2頁の記事 =
 6月28日に進水したType 055は現在最新鋭の駆逐艦Type 052Dを40%大型化した排水量10,000t ので、
VLSのセル数は前部に64、後部に48か64で、合わせて112または128セルになっている。
 (以下、Type 052D、SejongDaewang級、あたご級、Arleigh Burke級と比較した砲熕兵器、電波兵器、水中兵器、水雷、ミサイルに関する記述)
2017.07.11 China Defense More boring logistics pictures: Second type 901 Comprehensive Supply Ship fitting out in Guangzhou <1708-071103>
 中国海軍5隻補給艦を擁しているが、そのうちの3隻が新型艦 アデン湾での活動に参加している。
 これら補給艦は海賊対処だけでなく、日本近海南シナ海での活躍能力も保有している。
【 Type 901 補給艦関連記事:1610-090702 (RC 2016.09.07)】
2017.07.07 Record China 中国で空母用「電磁カタパルト」の開発急ピッチ、国産2番艦に搭載の可能性も <1708-070704>
 中国メディアの「観察者」が6日、上海で建造中次期空母電磁カタパルトが搭載 される可能性もあるとの海軍少将の発言を紹介した。
 電磁カタパルトはリニアモータを利用した装置で、整備性と信頼性、出力向上の利点があり、さらに射出速度の細かい制御やスムーズな加速で航空機の負担が低 減するなどの特長もあるとされ、米国で試験中のGerald R. Fordには電磁カタパルトが搭載されている。
2017.06.28 Jane's Defence Weekly China building possible submarine surveillance ship <1708-062813>
 双胴型の海軍艦が広州市の黄埔造船所で建造されている画像が中国のネット上に流れた。 最近進水した模 様で、目下艤装中と見られる。
 画像から見ると同艦は米海軍のImpeccableほぼ同型同寸と見られ、水中測量または海洋調査艦と見られる。 Impeccable は全長90m、全幅30mで、排水量は5,000tである。
2017.06.28 Stars & Stripes China's navy launches latest generation destroyer <1707-062807>
 中国が28日、最大の駆逐艦Type 055を上海の造船所で進水させた。 Type 055は排水量では米海軍のAeleigh Burke級に匹敵する。
 ワシントンのCenter for Navl Analysisによると、中国海軍は2020年までに265~273隻に成長する模様で、これに対し米 海軍は275隻である。
2017.06.28 Defense News China launches its most advanced homegrown class of guided-missile destroyers <1707-062806>
 中国海軍最大で最新の駆逐艦Type 055が28日に上海の造船所で進水した。 Type 055の 一番艦は2019年に就役すると見られる。
 Type 055は全長175~180m、全幅20m、排水量10,000tで、艦首に64セル、艦尾と合わせて112~128セルの
VLSを装備するほか、130mm砲1門も装備する。
 レーダはType 054D搭載と似たフェーズとアレイMFRを装備する。
2017.06.27 China Defense Public service announcement: First Type 055 destroyer to be launched in Shanghai June <1707-062703>
 〖標題〗 「Type 055駆逐艦の一番艦が6月に上海で進水する」
(記事なし)
2017.06.14 Jane's Defence Weekly Chinese navy claims lead in integrated electrical power <1708-061414>
 中国海軍のMa少将がCCTVで、中国は欧米より進んだ統合電気推進(
IEPS)技術を 有していると述べた。
 Ma少将によると、中国海軍のIEPSは米海軍のZumwqalt級や英海軍のType 45より優れているという。
IEPS を説明した Wikipedia の頁
2017.06.07 Yahoo 毎日新聞記事

「米国防総省報告 中国潜水艦70隻態勢…20年までに増強」

<1707-060702>
 米国防総省が6日、中国の軍事力に関する年次報告書を公表した。
Military and Security Developments Involving the People's Republic of China
 海洋進出積極化を背景に、ディーゼル推進型潜水艦を2020年までに現状より15~24隻多い70隻体制とすると分析 したほか、新たに攻撃型原潜の導入を図るなど、対空攻撃能力の強化に加え、隠密性が高い対地攻撃力が高まると強い警戒感をにじませた。
 中国は現在、SLBMを搭載するSSBNを4隻、攻撃用原潜を5隻、ディーゼル推進型潜水艦を54隻それぞれ保有している。今 後、ディーゼル推進型の潜水艦を69~78隻 までに増強するほか、2020年代初頭には新型のSSBNを着工すると分析し、さらにCMを搭載するSSGNの導入を図っているとしている。
2017.06.02 China Defense Newspaper scan of the day: Mobile Landing Platform + Zubr <1707-060202>
 (写真のみで記事なし)
【註】
 中国がウクライナから購入したZubr (Pomornik)型LCACACV揚陸艇としては世界最大で150tのペイロード を持ち、400㎡の車両甲板を有し、戦車なら3両、歩兵戦闘車なら8両を搭載することができるが、ACVであるため凌波性に限界があり渡洋作戦には不向きであった。
【Zubr級LCAC関連記事:1305-041903 (SC 2013.04.19)】
 このため中国はZubr級LCACを渡洋させる半没式輸送艦MLPの整備を進めてきた。
【MLP関連記事:1508-071201 (CD 2015.07.12)】
2017.05.25 Yahoo 産経新聞記事

「中国、3隻目の国産空母建造か」

<1706-052503>
 米国の中国語スサイト「多維」が25日、同国3隻目となる国産空母の建造が大連の造船所で開始された可能性が あると報じた。
 中国の軍事サイトが報じた造船所内のドックの写真に、空母建造に使用されるとみられる部品が写っていたという。
2017.04.26 Yahoo 時事通信記事

「初の国産空母が進水式=20年ごろ就役へ―中国」

<1705-042604>
 中国国営新華社通信によると、中国初の国産空母進水式が26日午前、遼寧省大連で行われた。 中国メデ ィアは2020年までに就役するとの見方を伝えている。
 遼寧を基に2013年11月に着工した排水量50,000tで動力に蒸気タービンを使う国産空母の名称は山東になるという報道 もある。
2017.04.26 China Military Review Fist Chinese Built Type 001A Aircraft Carrier Launched <1705-042603>
 (特段の記事なし。 進水式の写真12枚。)
2017.04.23 Searchina これこそ「日本が恐れる理由だ」、中国初となる軍民両用の半潜水船が就役=中国報道 <1705-042302>
 中国メディアの今日頭条が20日、中国が保有する半没式輸送船について紹介し、これこそが「日本が中国を恐 れる理由だ」とする記事で、新たに就役した半没式輸送船振華-33が4月半ばから本格的な訓練を始めることで、民船参軍を積極的に進め ていくとしていると報じた。
 記事によれば、振華-33は最大積載量が50,000t、全長227m、主甲板面積7,700㎡、幅43mで、速力14kt、航続距離18,000nmの性能を持つ。  半没式輸送船について中国は、2015年から全長175.5m、幅32.4mの半潜没式重量物運搬船「東海島」を保有していて、通常の揚陸艦には搭載できない重量物や
LCACを運ぶことが可能で、50,000t級振華-33の就役でその能力が一段と向上する。
【関連記事:1701-122211 (CD 2016.12.22)】
【関連記事:1606-051004 (CD 2016.05.10)】
2017.04.12 Jane's Defence Weekly ... and commissions another corvette, launches frigates <1706-041209>
 Type 054Aフリゲート艦が広州の造船所で進水した3日後に、Type 056/056Aコルベット艦10番艦が就役南海艦隊に配属された。 排水量1,500tのType 056は76mm砲1門、 30mm砲2門及び10セルのHQ-10短距離SAMの発射機を装備している。
 一方排水量4,000tのType 054Aフリゲート艦は、新たに2隻が進水したことから、まだ建造が続けられている模様である。
2017.04.12 Jane's Defence Weekly China expands its amphibious force ... <1706-041208>
 最近撮影された衛星画像から、中国海軍5隻目Type 071 LPD 上海で建造していることがわかった。 Type 071 LPDは全長210m、排水量20,000t程度で、Z-8など中型ヘリ4機 Type 726
LCAC 4隻を搭載できる。
 更に3月28日に中国海軍司令官は、Type 726 LCAC 4隻を搭載するType 075強襲揚陸艦の建造も明らかにしている。
【Type 075 関連記事:1705-040301 (RC 2017.04.03)】
2017.04.11 Yahoo 毎日新聞記事

「中国初の国産空母、23日進水へ 習氏、軍内足場固めに」

<1705-041103>
 中国国内の電子メディアが一斉に、大連で建造中の中国初の国産空母23日の中国海軍創設記念日に 進水する見通しになった報じた。
 報道によると、国産空母は排水量67,000tの遼寧を基に設計された50,000t級の通常動力型で、遼寧より12機多い 36機の艦載機が搭載できるとの分析もあり、2020年頃に就役する。
2017.04.03 Record China 中国で建造中の強襲揚陸艦に米誌が注目、「中国周辺への威嚇」を指摘―中国メディア <1705-040301>
 米National Interest誌が、中国が建造を進めている米海軍のWasp級強襲揚陸艦と同規模で、30機のヘリを搭載し6機同時発艦が可能な排水量 40,000tType 075強襲揚陸艦2020年に完成することにより 中国海軍の影響力が高まるとする記事を掲載した。
 中国にはType 071ドック型輸送揚陸艦4隻があり2隻が建造中で、Type 075/071が一体となった水 陸戦能力を高めており、台湾やフィリピンなど周辺各国に圧力をかけ、更に空母を建造すれば影響力がさらに強まるとの見方を示した。
2017.04.01 China Defense Photos of the day: Six known Type 726 Yuyi class landing craft, air cushion (LCAC) of the PLAN <1705-040102>
 (3枚の画像のみ)
2017.03.31 朝鮮日報 中国海軍、軽空母クラスの強襲揚陸艦の建造を開始 <1704-033101>
 香港のSouth China Morning Post (SCMO)紙が29日、中国海軍がType 075強襲揚陸艦建造を開始 したと報じた。 SCMP紙によると、Type 075は中国海軍最大の全長250m、排水量40,000tで、米海軍のWasp級に匹敵し、最大 30機の武装ヘリを搭載し同時に6機のヘリが発艦できる。 中国海軍は現在、20,000t級の強襲揚陸艦Type 071を4隻保有して いる。
 SCMP紙は、中国海軍の消息筋の話を引用して、Type 075は2019年進水、2020年就役との見込みを報じた。
【註】
 Type 051は2016年10月に建造中の衛星画像が報じられており、今回建造を開始したというのは二番艦のことか。
【関連記事:1611-102506 (CMR 2016.10.25)】
2017.03.01 Jane's Defence Weekly China's third carrier under construction, says report <1704-030114>
 環球時報が海洋軍事専門家の話として2月21日、建造中の3隻目の空母Type 002はロシアの空母ではなく米国の空母に似た 形状になると報じた。 その上で西太平洋とインド洋で活動するためには少なくとも5~6隻の空母が必要に なるという。
 Type 002はカタパルト発進拘束着艦(
CATOBAR)方式になるとみられている。
2017.02.27 朝日新聞

インターネット

空母建造急ぐ中国 軍事専門家「将来的に5~6隻必要」 <1703-022701>
 中国がソ連の空母を改修した遼寧に続き、遼寧省大連で建造を進める初の国産空母進水が近づいてい る。 この空母は遼寧を元にしているものの、中国国防省報道官によると多くの面で改善と向上が見られるという。 中国の軍事専門家の分析では、 遼寧より艦橋が小さく、その分飛行甲板が広くなるため、搭載機数をより多くできる模 様である。
 空母を常時展開するには、修理や訓練なども想定して少なくとも3~4隻は必要とされることから、大連で建造中の空母のほか、上海郊外 の造船施設でも別の国産空母の建造を進めている。 環球時報は、上海で建造中の3隻目の空母ではカタパルト発進方式が採用される可能 性があるとの専門家の見方も伝えている。
2017.02.26 Record China 中国の軍艦建造技術、かつての教師ロシアを追い越した=空母6隻の建造を予定 <1703-022602>
 中国海軍が2016年に就役させた主力艦艇は11隻で、米国は3隻 にとどまった。 主力艦艇の建造数で中国が米国を上回るのは史上初となる。
 さらに米情報機関によると、2025年までに6隻の空母を建造する計画で、うち2隻が原子力空母という。 初の 国産空母となる山東は年内にも完成する。
2017.02.22 Jane's Defence Weekly Scepticism voiced over China's carrier catapult plans <1704-022201>
 中国の報道が、建造中の国産空母の二番艦で2020年代に就役するType 002 85,000tは スチームカタパルトを3基装備すると報じているのに対し、米国の空母設計者は疑問を呈している。
2017.02.21 Defense News China displays trimaran frigate design <1703-022103>
 中国が、アブダビで開かれているIDEX展に三胴型フリゲート艦の模型を出展した。 展示では排水量 2,450t、全長142m、幅32m、喫水6.2mで、速力25ktとあるが、同社 によると量産型では30kt以上になると言う。 エンジンはMTU社製のディーゼルが検討されており、3基のウォータージェッ トで推進する。
 主砲は76mmか100mmで、SAM用に1基の
VLSが装備されてしまう。
【註】
 米海軍の三胴型LCSであるIndependent級は40kt以上であるのに対し、せいぜい30ktしか出ないのに三胴型とした意味が分からない。
 たしかに32mと2,450tにしては幅の広い甲板が確保できるが、喫水が6.2m(Independent級は4.4m)にもなり浅深度海域での活動が大きく制約される。
2017.02.20 China Defrnse 2nd carrier almost complete <1703-022002>
 中国初の国産空母Type 001Aは組み立て櫓が取り外され、船体下部に赤い塗装が施されていることから、 間もなく進水式が行われると見られる。 Type 001Aは2020年までに就役する模様である。
 ウクライナで建造された中国最初の空母遼寧はType 001であるが、Type 001Aは技術的にも戦闘能力においても大きく改良されているという。
2017.02.01 Jane's Defence Weekly China's North Sea Fleet receives first Type 052D destroyer <1703-020111>
 中国海軍Type 052D駆逐艦の5番艦が1月22日に就役し、北海艦隊に配属 された。 今までに就役した4隻は全て南海艦隊に配属されている。 7,500tのType 052Dは32セルの
VLS を2基装備し、HHQ-9A長距離SAMを発射できる。
 北海艦隊は現在、以下の駆逐艦を装備している。
 Type 052 × 2隻
 Type 051C× 2隻
 Type 051 × 2隻(旧式)
【註】
 中国海軍で最新鋭のType 052Dが、寧波を基地として東シナ海を管轄する東海艦隊を飛び越えて、青島を本拠として黄海と渤海湾を管轄する北海艦隊に配属されたの は興味深い。
2017.01.31 Defense News Analysis: Chinese aircraft carrier program progressing substantially into the new year <1702-013106>
 中国の空母遼寧は2016年11月に戦闘可能が宣言され、その後艦隊を率いて海南島の三亜市近郊の海軍基地まで航海した。 この航海 で遼寧は12機以上のJ-13のほかZ-9、Z-18ヘリ数機と、2機以上のZ-18J
AEWヘリを搭載していた。
 ソ連時代の空母Kuznetsovを改修した遼寧はType 001とされているが、同じ大連の造船所で建造されている 国産初の空母はType 001Aと、遼寧の小改良型と見られる。 Type 001Aは2017年後半に進水する模様である。
2017.01.31 China Defense Photos of the day: JZY-01 (Chinese E-2 Hawkeye) mock up found a new home. <1702-013105>
 中国海軍の乗組員訓練や電磁干渉試験などを行っている武漢通信技術大学で撮影された、中国版E-2 HawkeyeであるJZY-01 の画像である。
【註】
 空母にはAEW機の搭載が必須であることから、JZY-01の存在は注目される。
【関連記事:1208-072702 (CD 2012.07.27)】
2017.01.31 Record China 中国海警局が艦砲搭載船の建造急ピッチ、中国メディア「日本海保の挑発に対抗」 <1702-013104>
 中国海警局は現在「第2の海軍」を目指して装備強化に励んでおり、将来は米沿岸警備隊レベル の実力をつける方針だという。 排水量10,000tを超える大型海警艦の「海警3901」はすでに完成し、「海警2901」も東海分局に配備されている。
 新浪軍事は「中国海警の多くの艦船に艦砲搭載、日本海保の挑発に対抗」と題した29日の記事で軍事専門家の意見 として、中国海警局には小型艦艇が多く艦砲搭載艦が少ないため、長時間や風雨が強い際の警備に支障が出ており、20kt以下とスピードが遅い船が大部分で、海上保安 庁に見劣りしているという指摘を紹介している。
2017.01.18 Jane's Defence Weekly Chinese nuclear-powered submarine spotted in Pakistan port of Karach <1703-011803>
 インドのNDTVが1月6日、商業衛星が2016年5月に撮影した画像から、中国の攻撃型原潜(SSN)と母艦各1隻がパキスタンの カラチ港に入港していたことが分かったと報じた。 インド海軍はこのSSNを最新型であると見ているという。
 中国は旧式のType 091漢級と2006年に一番艦が就役したType 093商級の2種類のSSNを保有している。
2017.01.14 朝鮮日報 中国の新型情報収集艦「開陽星」が就役 <1702-011404>
 中国メディアが、中国海軍の情報収集艦開陽星就役式が今月10日に青島港で行われ、北海艦隊の作戦支援 艦支隊に配備されたと報じた。
 開陽星は、全長130m、排水量6,000tのType 815情報収集艦で、中国海軍は同型艦を5隻保有している。
2017.01.11 Jane's Defence Weekly China bolsters Type 056 numbers <1702-011115>
 中国のType 056コルベット艦が12月29日に上海の造船所で進水した。 この型のコルベット艦は 30隻が就役しており、更に10隻が建造又は試験中で、最終的には70隻が建造されるとみられる。
2017.01.11 Jane's Defence Weekly China resumes production of Yuan-class subs <1702-011111>
 中国のウェブサイトで12月に、武昌の造船所に新造されたType 039B 元級潜水艦3隻が停泊している画像が流れた。 そのうちの1隻は12月 12日に進水したとみられる。
 元級は533mm魚雷発射管6本を装備してYJ-82
ASCMYu-6重魚雷を発射できる 水上排水量2,700t水中排水量3,600tの潜水艦で、一番艦が2006年に就役した初期型のType 039A は4隻建造され、小改造されたType 039Bは2010~2013年に9又は10隻が建造されたものの、今回公表された3 隻まで建造の報道はなかった。
 Type 039 元級はロシアのRomeo級の発展型で14隻保有しているType 035 明級の後継となる。
2017.01.05 China Defense Photo of the day: Third China Coast Guard Type054 "Civilian Edition" launched at Guangzhou's Huangpu Shipyard <1702-010508>
 (画像のみで記事なし)
2017.01.04 Jane's Defence Weekly China's Liaoning carrier battle group conducts first live-fire drill <1702-010415>
 China Daily紙が12月16日、空母遼寧の艦隊が初の実弾演習を行ったと報じた。
 この演習でJ-13艦載戦闘機は空対空及び空対艦ミサイルを発射したほか、遼寧がType 730
CIWSやHHQ-10ミサイルを元に したSHORADSの射撃を行っている画像が紹介されている。
2017.01.04 Jane's Defence Weekly China launches Jiangdao corvette <1702-010414>
 中国海軍Type 056 1,500tコルベット艦41番艦が12月14日に進水した。