2007年中国の艦船に関する記事

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要         旨
2007.12 Jane's Missile & Rockets Photograph reveals China's Jin-class SSBN <0802-120003>
 インターネット上で中国の Type 094 Jin 級(註:'晋'級)SSBN の写真が公表された。 Jin 級は、 1隻だけ建造された Type 092 Xia 級(註:'夏'級)SSBN に次ぐ第二世代艦で、Xia 級が JL-1 (CSS-N-3) SLBM(註:DF-21 の原型)12発を搭載するのに対し、DF-31 ICBM の SLBM 型である JL-2 (CSS-NX-4) を12発搭載する。
 しかしながら JL-2 は2004年中頃の試験失敗の影響で開発が遅れ、いまだ開発中である。
2007.11.12 Defense News China adds a nuclear-missile sub - or two <0724-111218>
 米国の中国分析筋は10月、Google の衛星写真で2隻の晋 (Jin) 級原潜とみられる潜水艦が渤海造船所で建 造されているのを発見した。 排水量8,500tで12発の JL-2 を搭載可能な晋級原潜を2004年に1隻建造されて いる。
 JL-2 は DF-31 ICBM の SLBM 型で射程は8,000kmである。 中国は現在10隻の原潜を保有 しているとみられ、内訳は2〜3隻の Jin 級 SSBN、2隻の Shang 級、Han 級 SSN 及び Xia 級 SSBN 各1隻である。 またこの 他に40隻の通常型潜水艦を保有すると共に、ロシアから12隻の Kilo 級潜水艦を購入している。 2002年に購入した最新型の Kilo 級 は、SS-N-27B 超音速 ASCM を搭載できる。
2007.10.31 Jane's Defence Weekly More details revealed of Jin-class submarine <0722-103102>
 インターネットに匿名で、中国の Type 094 '晋'級 (Jin 級) SSBM の写真が掲載された。 晋級が何隻進 水しているのかは未だに分かっていないが、写真には2隻が写っている。 また、晋級の SLBM 発射管の数は今まで16本と考えられてい たが、この写真から12本であることが明らかになった。 晋級 SSBN の衛星写真は今年7月に FAS が公表して いた。
(東京新聞 2007.07.06)
 晋級は、JL-1 (CSS-N-3) を12基装備する Type 092 夏級 (Xia 級) SSBN の後継 となる第二世代の SSBN で、DF-31 ICBM の SLBM 型である JL-2 (CSS-NX-4) を装備するが、JL-2 は現在開発段階にある。
2007.09.12 Jane's Defence Weekly Details surface on Shang class <0720-091204>
 中国が、1970〜1990年に建造した5隻の Type 091(漢級)SSN に代わる第二世代 SSN である Type 093(Shang 級)の写真を公開した。 Type 093 は潜航時排水量が 6,000〜7,000tと見られる涙滴型で、艦首に6基の533mm魚雷発射管を装備している。 魚雷発射管から は YJ-82 対艦ミサイルも発射できるほか、LACM の発射も可能 との未確認報道もある。
 Type 093 の建造は1990年代中頃に開始され、一番艦は2002年12月に進水し2006年後半に就役している。 二番艦も2003年に進水して いる。
【註:】
 中国海軍はこの他に JL-1 SLBM を装備した Type 092(夏級)SSBN と、JL-2 SLBM を12発装備する Type 094(晋級)SSBN も保有している。
(関連記事 朝鮮日報 2007.03.05)
2007.08.28 朝日新聞

インターネット

中国、台湾東沖に艦隊 有事・・・ <0717-082802>
 中国海軍のミサイル駆逐艦を主とする艦隊が今年4月から5月にかけて二度にわたり、東シナ海側から沖縄本 島と宮古島の間を通って太平洋に展開していた。 艦隊は台湾東岸沖を航行して南 シナ海に抜けており、台湾有事に備えた軍事訓練の可能性が高い。 これとほぼ同時期に宋級ディーゼル潜水艦 も沖縄本島宮古島間の海域を数回通過した。
 このような大胆な行動を実力の誇示とする見方もある。 今回の演習は日米の艦船や軍事衛星でも容易に確 認できる海上演習で、中国側も察知されることを承知の上での行動だったとみられる。
2007.08.23 Yahoo 産経新聞記事

「中国、空母保有へ一歩 テ・・・」

<0717-082302>
 空母保有を目指す中国軍が、空母艦載機を海外に発注したことが23日までに分かった。 艦載機は試験用で 、ロシアの戦闘機 Su-27 を艦載機に改良した Su-33 などで、発注先はロシアかウクライナとみられ、全体で 10機程度とされる。 また、空母艦載機の着艦時に使う制動装置なども海外から一部購入しているもようで、 このほかにも空母用とみられる各種制御装置、電子系統の研究も進めているとみられる。
 中国は旧ソ連海軍の未完成空母ワリヤーグ(58,500t)を実験用として使用して2012年前後まで運用実験を 行い、2020年代までにワリヤーグと同規模の2〜3隻の国産中型空母を建造し、作戦運用に必要な 3隻体制を目指すと見られている。
2007.07.06 東京新聞

インターネット

中国、空母建造に着手か 09・・・ <0714-070604>
 カナダの民間軍事研究機関である漢和情報センタが6日、中国海軍が航空母艦の配電盤などサブシステムを 既に国内企業に発注したとの情報を得たことを明らかにした。 同センタは、中国初の通常型空母建造へ向けた初期段 階の工程が開始されたと分析、2009〜2012年ごろに完成すると予測した。
 中国では昨年3月、軍装備部中将が2010年までに空母を建造する可能性があると発言するなど空母建造への積極発言が相次いでいた。
2007.07.06 東京新聞

インターネット

中国の新原潜、衛星写真に ・・・ <0714-070603>
 FAS の核専門家が5日、中国が開発中の級 SSBN が初めて民間衛星の写真に とらえられたとし、ウェブサイト上で写真を公開した。 同サイトによると「晋」級の写真は昨年末ごろ、大連の南にある基地の岸壁に 停泊中に撮影された。 晋級は全長133mと、現有の「夏」級に比べ、約10m長い。
 晋級はロシアのビクターV級攻撃原潜を基に開発されたとみられ、米海軍は5隻が建造 されると推定しており、開発中の射程8,000kmの SLBM 巨浪212基搭載でき るとみられる。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets China draws on its Xia-class experience <0713-050013>
 米海軍は、中国の Type 094 (Jin) 級 SSBN の開発には、20年以上就役している (Xia) 級 SSBN の経験が生かされていると見ている。
 晋級 SSBN は12発の JL-2 (CSS-N-X-5) SLBM を装備する。
2007.04.02 Defense News China focuses on surface power <0710-040203>
 中国は海軍の作戦及び戦略的能力の強化をめざし、先端技術を採用した艦艇及び潜水艦の国内開発を重点的に行っている。
 国産艦では、垂直発射型 SAM である HQ-16 と HQ-9 を装備する FFG 054 フリーゲート艦の3番艦が今年中に建造を開始し、中国版 Aegis 駆逐艦と言われる DDG 052B の建造が2003年 から進められている。 また、原潜を1隻保有しているのが確認されているが、開発状況は不明である。
 ロシアから2002年に購入した中古空母の再塗装と整備は2005年に終了し、今年中に運用を 開始する公算が高い。 また、軍は遅くとも2010年までに空母を保有すると宣言している。
2007.03.29 韓国中央日報

インターネット

日中、ますます軍事力増強 ・・・ <0707-032903>
 中国は米国の最新空母と並ぶ93,000t級原子力空母を2020年まで建造する計画も持っているが、それに先立ち 48,000t級と64,000t級の在来型空母を2010年まで建造し、空母戦闘団を創設するという。
 米国とヨーロッパ全域を射程に入れる DF-31 ICBM も近いうちに配備する。 また今年の始めに F-16 級であ る J-10 を公開したのに続いて2015年まで新型戦闘機 J-13 と J-14 を実戦配備 する見通しである。
2007.03.08 東京新聞

インターネット

国産空母、検討課題に 中国・・・ <0706-030801>
 中国外務省の秦剛副報道局長は8日の記者会見で、中国が国産空母建造に向け研究開発を進めているとの 一部報道をあらためて認めた。
 また中国は広大な周辺海域を抱えているため海上の安全と領海の主権、海洋権益の保護は軍の神聖な職務だと強調し、 海軍の増強は当然との認識を示した。
2007.03.07 Yahoo 時事通信記事

中国、10年までに空母完成・・・」

<0706-030701>
 中国軍の中将が、同国で初の空母保有に向けて研究開発が順調に進んでおり、早ければ 2010年までに完成するとの見通しを明らかにした。
2007.03.05 Defense News Leased Aklus advanced India's blue-water plans <0708-030502>
 インド海軍は、2隻の Akulas 級原子力潜水艦をロシアから5年間借用することで合意した。 借用料は1隻 あたり年間$35Mとみられる。
 更に原潜搭載用として、射程300kmの巡航ミサイル Club を購入し、イン ドは世界で6番目の原潜保有国として、アジア海域での戦力強化を図る。
 右図は中国、インド、パキスタンの潜水艦保有状況で、( ) は計画もしくは建造中を示す。
2007.03.05 朝鮮日報

インターネット

中国、最新鋭原潜6隻を来年実・・・ <0706-030501>
 香港紙が4日、中国が最新型 SLBM を装備した 094型(晋型)原潜1隻の公試運転を実施しており、さらに同 型5隻を建造中であると、米海軍情報局の報告書を引用し報じた。 これらの原潜は来年中に 実戦配備される見通しだ。
 094型は射程8,000kmの SLBM である「巨浪−2」(註:=JL-2 )を12基ずつ装備できると伝えられている。
(関連記事 DN 2006.07.10)
 また中国は最近、射程1,770kmの「巨浪−1型」(註:=JL-1 )を装備した 夏型(092型)原潜の試験運転を終えたとされている。