中国の超高速飛翔兵器に関する記事

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2020.02.26 Jane's Defence Weekly China testinginternational-range HGV, says USNOTTHCOM commander <2004-022601>
 米北方軍 (NORTHCOM) 司令官兼北米防空司令部 (
NORAD) 司令官のO'Shaughnessy空軍大将が、上院軍事委員会に対し2月13日に文書で、中国が超高速弾を弾頭とするICBMの試験を実施していると証言した。 これは2019年10月1日に公開された超高速弾頭のDF-17とは別物という。
 DF-17は、米国防情報庁 (DIA) の2017 Ballistic abd Cruisw Missile Threatで射程が700km越えと報告されているDF-16 SRBMに超高速弾を取り付けたものである。
2020.02.18 Jane's 360 China testing hypersonic weapon with intercontinental range, says USNORTHCOM commander <2003-021802>
 米北方軍司令官兼北アメリカ航空宇宙防衛司令部 (
NORAD) 司令官オショネシー空軍大将が2月13日に上院軍事委員会で、中国が大陸間HGVの試験を行っていると証言した。
 オショネシー大将はミサイルを特定していないが低高度を高速で飛翔すると言う。 また2019年10月1日の閲兵式に出現したHGVを弾頭とするDF-17とは別物という。
2019.10.14 Aviation Week & ST Chinese National Day parade features hypersonic glider and rocket drone <1912-101401>
 中国が10月1日に行ったパレードで各種注目する兵器が登場した。
DF-17
 米国がWU-14或いはDF-ZFと呼んでた全長1.5mの超高速ミサイル
Wuzhen 8
 ロケット推進の高速UAV
GJ-11
 Dassault社製Neuron似の無人攻撃機
 GJ-2 (Wing Loong 2) はプロペラ推進UAV
YJ-18、YJ-18A
DF-41
2019.10.09 Jane's Defence Weekly China displays new platforms and weapon systems during large parade <1912-100901>
 中国が10月1日の建国70周年記念パレードで、各種兵器を展示した。
・The road-mobile DF-41 ICBM
  DF-41は移動式のため第1撃に対し非脆弱である。
  更に固体燃料ながら液体燃料のDF-5B並の射程を有する。
  DF-31 ICBMの新型DF-31AG
TELに搭載されていた。
  Type 094 SSBN搭載で7,500km射程のJL-2は発射管が車載されていた。
  次世代SSBN Type 096搭載のJL-3DF-41を元に開発中である。
・The DF-17: a missile cattying an HGV
  DF-17はDF-16 IRBMの発展型とみられている。
・The WZ-8 and GJ-11 UAV
  WZ-8 UCAVには吸気口が見当たらないことから、吸気式のエンジンではない可能性がある。
  かねてから衛星画像で確認されていたUCAVの名称がGJ-11と分かった。
ASCMs and DF-100
  初登場の超音速CM DF-100にはCF-100の名称もある。
2019.10.01 NHK 中国建国70年記念 新型 ICBM「東風41」を初公開 <1911-100103-2>
 中国の建国70年を記念して1日に北京で行われた閲兵式で、新型ICBMのDF-41が初公開された。
NHK 中国建国70年 新型極超音速兵器「東風17」初公開 <1911-100103-1>
 中国の建国70年を記念して1日に北京で行われた閲兵式で、中国軍が開発を進めていた新型の極高速兵器DF-17が初公開された。
2019.10.01 日経新聞 中国が新型ICBM「東風41」を公開 全米を射程 <1911-100102>
 中国が1日に建国70周年を祝う閲兵式に射程12,000km以上とされるICBM DF-41など新型国産兵器を多く登場させた。 この日の式典には15,000名の兵士が参加し、ミサイルに加えて航空機160機580両の車両などが登場した。 装備はすべて国産だという。
 新型ミサイルでは超高速兵器を搭載するIRBM DF-17も今回初めて姿をみせた。 またJ-20の編隊や長距離CMを搭載できる新型のH-6Nも確認された。
 今年7月に発表した国防白書で存在を誇示した山岳地帯や軟弱な地形での戦闘を念頭に開発された新型のType 15軽戦車も初めて登場した。
2019.08.07 共同通信

(Yahoo)

中国、爆撃機に極超音速兵器搭載 米防衛網突破狙う、環球時報 <1909-080705>
 人民日報系の環球時報が7日、中国が開発を進める新型の超高速兵器が将来H-6Kに搭載される可能性があるとする軍事専門家の分析を掲載した。
 同紙は、専門家の分析として、H-6Kが極超音速兵器を搭載すれば3,000km離れた敵の拠点を数分以内に破壊できるとしている。
2019.06.28 Record China 中国の新型弾道ミサイル「DF-17」、就役すれば世界最強―中国メディア <1907-062801>
 新浪軍事が26日に海外メディアの報道として、中国が新型ミサイルDF-17の発射試験をすでに複数回実施しており、就役すれば世界最強の性能を誇るBMになると報じていることを紹介した。
 それによると、中国はすでに複数回にわたりDF-17の発射試験験を済ませたとしたうえで、DF-16Bをベースとした射程1,800~2,500kmの極高速滑空BMで、高度60,000mでの超高速飛行を実現するほか、大気圏やその縁を滑空することで対ミサイル兵器による迎撃を不可能にするなどとしている。  DF-17はブースタで滑空に必要な速度まで加速すると切り離され、自らの小型ロケットエンジンで弾道を変化させながら滑空に入ることから、広く用いられている既存技術の応用で簡単かつ低コストで造ることができるという。
2019.05.08 Jane's Defence Weekly China announcew new heat-resistant material for hypersonic aircraft <1907-050801>
 中国国営Global Timesが4月28日、中国Mach 5~20で飛翔する際の3,000゚Cを超える高温に耐えられる材料を開発したと報じた。 この材料はセラミックと高熱に耐えられる金属の複合材であるという。
 Global Timesは4月23日に、厦門大学の航空技術学校と北京のSpace Transportation社が再使用可能な超高速滑空飛翔体Jiageng 1を打ち上げたと報じた。 全長8.7m、翼端長2.5m、発射重量3.7tのJiageng 1は高度26.2kmに達したという。 新華社によるとJiageng 1はDual Waveriderの前部胴体になるという。
 Jiageng 1の発射試験は
CAAAが2018年8月に中国で初めての超高速滑空体Xingkong-2 (Starry Sky-2) の飛翔試験に成功したのに続くもので、2018年には非推進超高速滑空体DF-ZFの飛翔試験も実施している。
【DF-ZF 関連記事:1705-022002 (AW&ST 2017.02.20)】
2019.05.06 Aviation Week & ST Chinese reusablerocket test launches waverider <1907-050604>
 厦門大学と宇宙運送社が4月23日に、4,300km/h以上で飛行する超高速滑空飛翔体Jiageng 1を打ち上げた。
 この日に打ち上げられた試験飛翔体は同大学が開発したタービンコンバインドエンジン (
TBCC) であるXTERを搭載しており、切り離されたのちに滑空飛行しながら減速し、パラシュートで回収された。
 Jiageng 1は全長8.7m、発射重量3.7t、翼端長2.5mで、後退角60゚の主翼と50゚の尾翼3枚を持つ。 Mach 4~6における衝撃波に対し良好な特性を持つため、各種突入角での攻撃が可能であるという。
2018.12.24 Aviation Week & ST Thinking at Mach 26 <1902-122407>
= 超高速兵器に関する3頁の記事 =
 ・1979~1985年:SWERVE
 ・2011年:米陸軍 AHW
 ・2014年:中 国 WU-14(DF-21搭載)
 ・2015年:ロシア Yu-71(SS-19搭載)
 ・2016年:ロシア Yu-74(SS-18A搭載)
 ・2017年:米海軍 AHW
 ・2017年:ロシア Kinzhal
 ・2019年:米DARPA TBG
 ・2020年:中 国 DF-ZF (WU-14)
 ・2021年:米空軍 HCSW
 ・2021年:米空軍 AGM-183A ARRW
 ・2021年:米陸軍 ARS
 ・2021年:米海軍 CPS
2018.10.24 Jane's Defence Weekly Chinese company claims successful flight testing of HD-1 supersonic cruise missile <1812-102407>
 広東省の轟達爆破社が10月15日、輸出用に開発しているHD-1超音速CMの飛行試験に成功したと発表した。 固体燃料ラムジェット推進のHD-1はまだ実験段階で、開発完了時期は明らかでないが、Global Timesによるとパキスタンと中東の某国が関心を示しているという。
 特にパキスタンはインドのPJ-10 BrahMosシリーズ超音速CMへの対抗として見ている。
2018.10.17 Record China 爆破会社の開発した超音速巡行ミサイルが飛行試験に成功―中国 <1811-101703>
 鉱山やトンネル建設工事での爆破作業を手掛けてきた広州市の宏大爆破社が15日、開発してきた超音速CMが飛行試験に成功して終了したと発表した。 同社が開発中の超音速CMはHD-1と呼ばれ、同社は試験で発射装置、ミサイルの推進装置、飛行制御装置の検証を行い、発射や飛行モードの変更など、定められていた各項目が基準を満たし実験は成功したという。
 HD-1は固体燃料方式で、長年にわたり爆破業務を手掛けてきた同社が固体燃料を手掛けるのは整合性があると言える。
2018.10.10 Jane's Defence Weekly China conducts further tests with hypersonic vehicles... <1812-101005>
 中国国営TVのCCTV-7が9月21日、1週間前に酒泉衛星打ち上げセンタで超高速飛翔体の大気圏試験を実施したと報じた。
 試験では形状が異なる3種類の供試体気球でつり上げられたのち切り離され、音速を超える速度で自由落下した。 供試体はそれぞれ全長2m、翼端長1.5mで、それぞれDS18-1S、DS18-2S、DS18-3Sと名付けられていた。
 中国はDF-ZF (WU-14)
HGVの開発を進めており、今までに少なくとも7回の試験を行っており、2017年11月にはDF-17 BMを使った飛翔試験を2回実施している。
 更に8月上旬にはXing Kong-2(星空-2)が高度30kmをMach 6400秒以上飛翔している。
 中国はMach 5~9を出せる世界最大の超高速風洞JF-12を建設し、2014年3月から活用している。
2018.08.15 Jane's Defence Weekly China declares successful test of experimental hypersonic waverider <1810-081501>
 中国国営
CASCの高技術研究開発部門であるCAAAが8月3日、超高速WaveriderであるXing Kong-2星空-2)の初飛行に成功したと発表した。 星空-2は固体ロケットで10分間加速されたのちに切り離され、高度30kmを400秒にわたりMach 6で飛行した。
 中国が開発してきた超高速飛翔体は主としてHGV方式で、米国がかつてDF-17に搭載したWU-14と呼んできたDF-ZF HGVがその典型である。
2018.08.05 Record China 中国が「超高速飛行体」の実験に成功=同国初のウェーブライダー式、次世代ミサイル技術で米国に対抗か <1809-080503>
 中国航天科技集団傘下の空気動力技術研究院が3日、超高速飛翔体星空-2飛行試験に成功した。 中国で初めてWaverider方式の飛行を実現したという。 Waveriderとは超音速飛行時に発生する衝撃波によって圧縮された空気により揚力を得る飛行方式で、これまでに飛行の成功が確認されている機体には米国の
X-51がある。
 星空-2はロケットに搭載され、3日06:41に中国北西部から打ち上げられ、打ち上げ10分後には切り離された星空-2が自ら飛行を始め、は高度30kmをMach 5.5~6で400秒以上飛行したのち予定の場所に落下した。
2018.08.05 産経新聞

(Yahoo)

中国、「極超音速飛翔体」兵器の実験に成功 マッハ6で飛行 <1809-080502>
 中国航天科技集団公司の研究機関が3日、中国が超高速飛翔体の飛行試験に成功したと発表した。 この種兵器の試験に関して公表されたのは初めてである。 発表によると、星空-2と名付けられた飛翔体は、予定の高度まで打ち上げられた後、高度30kmMach 5.5~66分以上飛行したという。
 米メディアによると、2014年1月に中国上空で同種兵器の実験が行われたのを米軍が探知し、その際の速度はMach 10に達したとされる。
2018.03.20 Jane's 360 China to step up research on hypersonic technologies <1804-032003>
 中国国営の新華社通信と環球時報が、Mach 10~25の超高速飛翔を試験するため風洞を建設していると報じた。
 CCTVによると、この風洞は供試品位置で胴径が2.5~3.0mあり、2010年に使用可能になると言う。
2018.02.14 C4ISR Net Missile Defense Agency asks for $700 million to bolster hypersonic defense <1803-021405>
 中国が2014年1月以来超高速滑空体 (
HGV) であるDZ-ZF (WU-14) の試験を少なくとも7回行っていることから米国防総省はHGVに強い懸念を示しており、FY19要求にその対策費として $120Mを要求している。
 $120Mは$9.9B要求しているMDA全体から見るとごく一部であるが$75.3Mであった前年度より大幅増になっており、更にFY20で$157M、FY21で$142M 、FY22で$117M、FY23で$119Mと、FY23までに合わせて$732Mを要求する計画である。
2017.02.27 産経新聞

インターネット

中国・人民解放軍ロケット軍が極超音速兵器開発 日韓ミサイル防衛突破狙う <1703-022706>
 カナダの漢和防務評論が、中国が日本や韓国などに配備されているBMD網を突破するために、射 程の短い超高速兵器を開発していると報じた。
 この兵器は
HGVと呼ばれるMach 5~10の飛翔体で、核兵器に代わる次世代兵器として米国やロシアも開発にしの ぎを削っている。
2017.02.20 Aviation Week & ST Hyper threat <1705-022002>
= 超高速飛翔体兵器に関する4頁の記事 =
HAWC
 
HAWCX-51A計画を継承する米空軍とDARPAのスクラム ジェット推進超高速機計画で飛行試験は2019年以降になる。
Project 4202
 吸気推進機を用いた一連の超高速滑空機計画で、2020年を目指しているとみられている。 計画最初の試験となるSS-19の 先端に取り付けられたYu-71の飛翔試験は2015年に行われている。
DF-ZF
 2020年を目指しているとみられる中国のDF-ZFはBMにより超高速に加速されたのち滑空飛行する。
2016.08.17 Defense News Hypersonic weapons threat looms large at missile defense symposium <1609-081707>
 米
MDA長官がハンツビルで開かれたAUSAのシンポジウムで、超高速滑空飛翔体 (HGV)の開発進展がミサイル防衛にとって新たな脅威になっている述べた。
 HGVの飛行高度はレーダの探知限界にあり、その高速性から対応時間が限定されるためという。
2016.05.01 Record China 中国が最新兵器「極超音速飛行兵器」を再度実験、世界のどこでも1時間以内で攻撃可能―中国メディア <1606-050101>
 日本の英字ウェブメディアThe Diplomatによると、中国超高速兵器の実験再び実施した という。 中国はDF-ZF (旧称WU-14)と呼ばれる超高速兵器の開発を続けており、今回が7回目の試験となる。 一部では2020年 には配備される可能性もあるとの分析もある。
 超高速兵器とはICBMと同様に成層圏外に打ち上げられた後、大気圏に再突入し滑空しながらMach 10という超高速で着弾する兵器で、ミサイル防 衛システムでは対処しきれない高速が特徴となる。 完成すれば世界のどこへも1時間以内に攻撃が可能となる。
2016.03.29 Defense News Analysis – A Chinese way of war <1604-032902>
 米議会の研究機関
CRSが、中国の軍事力を軽視してはならないとする報告書を議会へ提出 した。 報告書は以下の項目で構成されている。
Differing geographic scope of responsibilities
Differing missions
Statements from Chinese leaders about their intentions may not always be reliable
Limited transparency
Mirror imaging
Active defense/preemptive first strike in space
 図は2010年の殊海航空展で展示された超高速飛翔体の想像図。
2016.02.03 Jane's Defence Weekly STRATCOM chief confirms Chinese hypersonic tests <1603-020305>
 米戦略軍(STRATCOM)司令官が、中国DF-ZFと呼ばれる超高速滑空弾(
HGV)6回目の飛行試験を2015年11月に行ったことを認めた。
【関連記事:1601-120216 (JDW 2015.12.02)】
2016.01.29 Inside Defense China conducts sixth 'successful' hypersonic weapons test, STRATCOM chief says <1602-012906>
 米国防総省高官によると、中国が次世代攻撃兵器として開発を進めている超高速滑空兵器
HGV について、6回目の飛行試験を行った模様である。
【過去の試験関連記事:1601-120216 (JDW 2015.12.02)】
2015.12.02 Jane's Defence Weekly US confirms sixth Chinese hypersonic manoeuvring strike vehicle test <1601-120216>
 米政府が、中国が11月23日に6回目となる超高速飛翔体 DF-ZF の発射試験を行ったと見ている。  DF-ZF は今まで WU-14 と呼ばれる
DF-21 の派生型で、Mach 5 以上で飛翔したと見られるという。
 中国は今までに、以下のように5回の試験を行っている。
 第1回: 2014年 1月 9日
 第2回: 2014年 8月 7日(失敗)
 第3回: 2014年12月 2日
 第4回: 2015年 6月 7日
 第5回: 2015年 8月19日
2015.02.01 Aviation Week & ST Engagement window <1504-020104>
 Lockheed Martin社は、ブースタを太くし迎撃範囲を拡大する THAAD-ER を10年近く自社開発してき たが、中国が超高速滑空飛翔体
HGV の開発を進めているのを受け、THAAD-ER の売り込みを再開している。 これについて MDA 長官は、むしろロシアのシステムの方が脅威であるとしている。
 THAAD-ER は胴径14.5吋のブースタを21吋に拡大し、一段推進を二段推進にする。 これにより二段目の燃焼終了時点で 従来より高速になり、マヌーバする目標に対応可能になるという。
 ブースタの胴径を21吋にしても搭載車は今までのものが使えるが、発射機搭載弾数は8発が5発に減る。
2015.02.01 Aviation Week & ST China's third flight test of a hypresonic strike vehicle <1504-020102>
 中国の超高速滑空飛翔体 (
HGV) が三回目の飛翔試験を行ったのを受け、Lockheed Martin社が自社開発を進めてきた改良型 THAAD である THAAD-ER の提案を行っている。 開発には$1Bを要するという。
 Lockheed社は、中国の HGV が Patriot と Aegis の間隙を突くシステムであるとしている。
2014.12.11 Yahoo FOCUS-ASIA 記事

「中国が『WU-14』の3回目の発射実験と米メディアが報道、国防部は『特定の国に向けたものではない』―中国メディア」

<1501-121101>
 米国のニュースサイトである Washingron Free Beacon が4日、米情報部門が2日に中国西部で WU-14 超高速滑空機 (
HGV) 3回目の発射試験が実施されたことを確認したと報じた。 中国は1月5日と8月7日にも WU-14 の発射試験を行っ ており、いずれも長征-2C で打ち上げられている。
 この報道について中国国防部新聞事務局は、計画に従って行った実験で特定の国や目標を念頭に置いたものではないとの立場を示した。
1411-100008 (IDR 2014.10)】
2014.10 International Defence Review Mystery surrounds failed Wu-14 test flight <1411-100008>
 中国の超高速飛行体 Wu-14 の飛行試験は、1月9日に行われた1回目の試験では Mach 10 を達成し たが、8月7日に行われた2回目の試験は失敗した模様である。
(以下、失敗と見る根拠の記述)
2014.08.22 Yahoo 毎日新聞記事

「中国 極超音速滑空機の発射実験『失敗』」

<1409-082202>
 香港の英字紙 South China Morning Post が22日に軍関係者2人の話として、中国軍が7日に WU-14 極超音速滑空機 (
HGV) の飛行実験を実施したが、発射後まもなく壊れ失敗したと報じた。
 中国は今年1月9日、WU-14 を弾頭とした ICBM の発射実験を初めて実施し、中国本土上空で大気圏上層部(高度20~100km)を Mach 10 で滑空したことが観測されている。
【関連記事:1409-081902 (新華網 2014.08.19)】
2014.06.06 Yahoo 新華網記事

「中国の極超音速兵器が米国を不眠にさせる?―中国メディア」

<1407-060604>
 中国メディアの BW Chinese 中文網が5日、『中国の極超音速兵器が米国を不眠にさせる?』と題した記事を掲載した。 関連資料は、中国が試 験発射した超高速飛翔体は Mach 8~12 であることを示しているが、この速度は米国がアジア太平洋に配備した BMDS を無力化させる。
 中国が試験発射に成功した超高速飛翔体が配備されれば、米軍の空母は中国の標的になるこのことから、さらに米国を不眠にさせている。
【関連記事:1403-012201 (JDW 2014.01.22)】
2014.01.27 Aviation Week & ST High-speed hit <1403-012702>
= 中国の HGV 試験成功を分析する記事 =
 米海軍の観点では
HGV が第二世代 ASBM に使用されることを警戒している。 HGV が DF-21D の 弾頭として使用されると、2,000kmの射程が3,000km以上に伸びることになる。 同様に、1999年に配備が開始された 射程8,000kmの DF-31 の射程も12,000kmに延ばすことができる。
 米空軍では1966~1968年に Mach 15 の HGV である BGRV の試験を4回実施し2回成功し、続いて1979~1980年に AMaRV の試験を行ったが、1980年代以降計画は行われなくなった。
2014.01.22 Jane's Defence Weekly China confirms first hypersonic vehicle test <1403-012201>
 中国が1月9日、超高速滑空飛翔体 (
HGV) の飛行試験を行った。 米政府によるとこの HGV は WU14 と呼ばれている。
 米国防大学によると中国軍は2020年までに HGV を大陸間攻撃用に採用し、2025年までにスクラムジェット推進の超高速飛翔体を全地球攻撃兵器として開発するという。
 インドとロシアは2011年に、Mach 7 で飛翔する BrahMos Ⅱ を開発中で2017年に初飛行させることを明らかにしており、ロシアは ICBM の弾頭に機動可能な超高速弾頭を搭載 するとしている。
2014.01.20 Aviation Week & ST China's ICBM test <1403-012001>
 中国日報が、中国の行った超高速飛翔体の試験はICBM の先端に付けて発射 されたと報じた。
 超高速飛翔体を ICBM の弾頭とすれば、地球上のいかなる地点をも30分以内に攻撃できることになる。
2014.01.15 産経新聞

インターネット

超高速ミサイル実験認める 中国、米MD突破が狙い <1402-011501>
 中国国防省当局者が15日、中国が新型の超高速ミサイルの試験を行ったとする外国メディアの報道 について、計画に従って科学実験を実施するのは正常なことだと述べ、事 実上認めた
 同様の超高速ミサイルは中国のほかに、米国、ロシアが開発を進めており、インドも類似ミサイル開発を行っている。
2014.01.14 Chinese Defense Review China test Hypersonic Glide Vehicle (HGV): Pentagon <1402-011404>
 米国防総省によると、中国が初めて飛行試験を行った Hypersonic Glide Vehicle (
HCV) は、 米国の BMDS を突破する核弾頭搭載飛翔体である。
【註】
 報じられた中国の超高速ミサイル WU-14 は Hypersonic Glide Vehicle と言うことから、米国の Hyper Soar や、 FALCON 計画の HCV と同じ原理に基づく超高速飛翔体と思われる。
1307-052007 超高速 (Hypersonic) 巡航ミサイル】
2014.01.14 Yahoo 時事通信記事

中国、極超音速ミサイル実験=米 MD 網の突破狙う

<1402-011401>
 米国防当局者が13日、中国が超高速ミサイル WU-14 の飛行試験を行ったととするニュースサイト
Washington Free Beacon の報道を確認した。
 WU-14 は米ミサイル防衛網の突破を狙い、Mach 10 で飛行するよう設計された戦略兵器という。