2004年の中国情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2004.12.22 Yahoo 時事通信記事

「米、イスラエルに圧力、中・・・」

<0501-122201>
 22日付のイスラエル紙が、米国防総省がイスラエルに対し、中国保有のイスラエル製無人攻撃機を、改良後に中国に送り返さないよう 圧力を掛けており、3国間で外交問題に発展する懸念があると報じた。
2004.12.09 Yahoo 共同通信記事

「今春からグアム周辺で航行・・・」

<0423-120901>
 米領グアム周辺の西太平洋海域で、中国海軍の原子力潜水艦が今春以来頻繁に航行 しているのを米軍が確認していたことを、米中関係筋が8日に明らかにした。 中国軍が台湾有事などを想定して米軍に対抗するため、 太平洋での原潜展開を本格化させていることを裏付けた。
 原潜は3月ごろから西太平洋上で P-3C や軍事衛星によって捕捉・追跡されたが、グアムより東の海域での活動はまだ確認されていない という。
2004.12 Jane's Missiles & Rockets China plans two FT-2000 variants <0503-120014>
 中国が2種類の FT-2000 対空 ARM を開発している。
 1998年に初めて報じられた際、FT-2000 は HQ-9 SAM の一種と見られていたが、珠海で開かれた中国 航空展で COSIC社が FT-2000 には射程12〜60kmの FT-2000A(右図)と、射程20〜120kmの FT-2000B があることを明らかにした。
 いずれも1〜18GHzをカバーするシーカ(右図、右下)を搭載するが機体は FT-2000A が HQ-2(註:中国製 SA-2 )を、FT-2000B が HQ-9 を使用している。
 システムは1セットのパッシブレーダと、ミサイルを1発ずつ搭載した発射機12基で構成され、パッシブレーダ は中央の主受信局と3基の副受信局の合わせて4受信局で構成される。
 HQ-9 は Patriot や S-300PMU1 を参考にした円筒キャニスタ発射機の SAM であるが、まだ運用開始には至っていない。   
2004.12 Jane's Missiles & Rockets Chinese missile threat to Taiwan increasing <0503-120005>
 台湾の総統、副総統、国防相が、台湾を狙った中国の M-9, M-11 などの SBBM, MRBM は610基に上り、 2005年中には800基に達すると指摘した。
 また国防相は、200基の射程1,600kmの巡航ミサイルについても言及し、現在中国の巡航ミサイル脅威は、90発のイスラエル製 Harpy だけであるが、CEP=10m の Hongniao LACM が今後1〜2年内に完成すると述べた。
2004.12 Jane's Missiles & Rockets China tests extended-range missile <0503-120002>
 2004年9月に中国が長距離戦略巡航ミサイルの試験に成功した模様である。 香港筋によると、実験には党軍 事委員会の副主席が立ち会った。
 このミサイルは Hongnaio 2000 或いは Conghai-10 と呼ばれる Hongnaio V の改良型 で、後者の射程が3,000kmであるのに対して Hongnaio 2000 の射程は4,000kmと言われている。
 終末誘導はアクティブレーダホーミングで、YJ-83 対艦ミサイルと類似のシーカが使用さ れている。 機体にはある程度のステルス性があり、Hongnaio V 同様に高度10mを巡航 できる。
2004.12 Jane's Missiles & Rockets China markets 150km-range tactical ballistic missile system <0503-120001>
 中国の COSIC社が、珠海で行われた航空展に B611 TBM を展示した。
 B611 は B6 のファミリで、弾頭重量480kg、CEP≦150m最大射程150km、最小射程 80kmの性能を持つが、射程250km型も計画されている。
 B611 の十字尾翼は恐らく可動で、全飛行経路で誘導が可能である。 発射機は中心線の45゚方向までの範囲で 発射できる。
 ミサイルの寸法等は公表されていないが、全長約6m、胴径約0.5m、発射重量約1,500kgと推測される。
 COSIC社によると B611 は中国陸軍用に開発したが、既に装備されている CPMIEC社製の A100 300mm 多連装ロケット と競合している。
2004.11.17 Jane's Defence Weekly Air defence systems unveiled <0422-111718>
 中国 CASIC社が中国航空ショー2004に2種類の防空システムを展示した。
FL-2000(V)
 11tの四輪装甲車に四連装発射機2基を搭載したシステムで、ミサイルにはパッシブ IR SAL ホーミングの2種類がある。
 パッシブ IR 弾は射程が800m〜5,000m、射高が30m〜3,000mで、速度は600m/s、SSKP は54%である。
 SAL ホーミング弾は射程が800〜6,000m、射高が10m〜4,000m、速度が750m/s、SSKP は85%である。
FLG-1S
 移動式ガンミサイルシステムである FLG-1 の改良型と言うこと以外分かっていない。
2004.11.17 Jane's Defence Weekly New JL-8 head-up enters production next year <0422-111717>
 中国が、JL-8 (K-8) 練習/軽攻撃機用の HUD (Head-Up Display) 装置等の生産を来年に開始する。 装置は HUD 1台、MDS (Multfunction Display System) 3台、ミッションコンピュータ及び240分間の記録が可能なディジタルレコーダからなる。
 システムは GPS も持ち、23mm砲、57mmロケット、PL-5E AAM の射撃管制も行う。 また 250-3LR、250-3LA、BL755 クラスタ爆弾の投下にも適応している。
2004.11.17 Jane's Defence Weekly China's Su-27s may fall short in capability <0422-111716>
 中国が Su-27 のライセンス国産機 J-11 Su-30MKK 並の能力に高める Su-27K 計画は、当初考えられていた程進んでいない模様である。
 Su-27SK への改良はロシアの技術者の協力で今年初めに開始されたが、まだ改良が完了したのは数十機で、残 りは搭載されている N-001 レーダを RVV-AE (AA-12) の発射が可能な N-001 VE に改良するために、ロシアの NIIP社に送られたままに なっている。
 一方中国では、設計が古臭く全ての点において能力が低いとの理由で、J-11 の生産を中止しようとする動き もある。
2004.11.17 Jane's Defence Weekly China aids Iran's tactical missile programme <0422-111714>
 中国の Hongdu 航空企業グループが、JJ/TL-6B(右図下)、JJ/TL-10A、KJ/TL-10B(右図上)の3種類の新型ミサイルを中国航空ショー 2004に展示した。 これらはいずれもイランへの輸出用と見られる。
 KJ は空対艦、JJ は地対地の意味で、TL は Hongdu製を表す。
 この他に C-701 対艦ミサイルの新型 C-701R が COSIC社から展示された。 C-701R は EO シーカ付 C-701T ミリ波と見られるアクティブレーダシーカにしたもの で、有効射程は25kmである。 これもまたイラン向けと見られる。
2004.11.17 Jane's Defence Weekly Turbofan engine boasts greater thrust capability <0422-111713>
 中国の CAIC社傘下の GTE (Gas Turbine Establishment) が、WS500 ターボファンエンジンシリーズを開発し 、中国航空ショー2004に展示した。
 WS500 は500daNの推力を持ち、UAV のエンジンに適しているが、ビジネスジェット機にも使える更に高推力型 も開発しており、シリーズとして180daN〜800daNが開発されている。
 GTE は推力が10,000kg以下の軽ガスタービンエンジンの開発を焦点としている。
【註:】
 推力の単位 'daN' とは 'deca N' のことと見られ、1daN≒1kg となる。
2004.11.11 東京新聞

インターネット

原潜領海侵犯中国、『内海化』誇示か <0421-111101>
 海上自衛隊の P-3C が発見した中国海軍の「漢級原潜」とみられる潜水艦は10日、先島諸島を北上しながら日 本領海を侵犯し、東シナ海に入った。 進路からみて一度は太平洋に出ていたことになる。
 中国海軍の行動範囲が外洋へと拡大したことを証明すると同時に、東シナ海の資源開発をめぐり、日中が緊迫 しつつあることをあらためて示した。
 関係者によると、漢級原潜が通過したのは石垣島と多良間(たらま)島に挟まれた日本の領海で水深は100m前後 と、潜水艦が潜航して航行するには極めて浅く、通過する必要のない海峡をあえて選んだように見える。
 中国海軍は日本から台湾、フィリピンに至るまでを「第一列島線」と称し、自国の艦船が安全に航行できる近 海とみなし、その外側の小笠原諸島からサイパン、グアムまでのつながりを「第二列島線」として、米国の攻撃 からの防衛ラインと考えているとみられる。
2004.11.10 Jane's Defence Weekly Beijing displays new tactical surface-to-surface system <0422-111010>
 中国の CASIC社が今月行われた航空ショーに B611 短距離地対地弾道弾を展示した。 B611 の TEL (Transporter-Elector-Launcher) は、は2発の B6 ミサイルを6輪車に搭載し、総重量24tである。
 B6 ミサイルは480kgの弾頭を搭載し、80km〜120kmの射程を持つ。  CEP は150m以下で、射撃準備に25分、撤収に5分を要する。
 またロシアの 9M72 Iskander-E (SS-X-26) と同様に飛行間にマヌーバが可能 である。
 中国はこのミサイルの輸出も見込んでいる。
2004.11.10 Jane's Defence Weekly Wing-in-ground vehicle exhibited <0422-111009>
 中国の CASC社が11月1〜7日に行われた航空ショーに、60m WIG の模型を展示した。 同社によると最終型は この模型と異なった形になると見られる。
 中国は明らかにロシアの Volga U を元にしたと思われる20m WIG を1997年末に製造しているが、 量産に移行する兆候は見られていない
2004.11.10 Jane's Defence Weekly New variant of Chinese fighter planned <0422-111003>
 中国の GAIC社が、2002年航空ショウで模型が公開された CY-1 複座戦闘機を元にした新型戦闘機 LFC-16 の 模型を2004年航空ショーに展示した。
 LFC-16 は最高速度 Mach 1.8 の単座戦闘機で、標準離陸重量9,000kg、搭載能力3,500kg、航続距離2,800kmの 性能を持ち、440mの滑走で離陸、490mで着陸できる。
 現在1/7模型で風洞試験が行われており、1〜2年以内にプロトタイプの試作が予定されている。
2004.11.10 Yahoo 読売新聞記事

「中国?の潜水艦が領海侵犯・・・」

<0421-111001>
 政府は10日、中国海軍とみられる潜水艦が、沖縄県の宮古列島の多良間島周辺の日本領海を 潜航したまま航行し領海侵犯したことを確認した。 政府は、同日午前8時45分、海上警備行動を発令し た。
 海上自衛隊の P-3C が同潜水艦を追跡していたが、同日午前5時ごろ日本領海に入り、約3時間にわたって潜行したまま領海内を航行し た。
2004.11.08 Aviation Week & ST Chinese fireworks <0422-110808>
 中国はこれまで外国に頼ってきた各種誘導兵器の国内開発を積極的に進めており、特に長射 程 LACM と対艦ミサイルの開発推進は、台湾海峡に新たな緊張をもたらす。
DH-10 LACM:
 開発の最終段階に入った対地攻撃型で射程は1,500km以上、慣性誘導を行い、中期に飛行修正を実施、画像照 合と終末誘導に GPS と E/O シーカーを使用している模様である。
YJ-63 空中発射型 ASCM:
 開発の最終段階に入っている H-6 (Tu-16 のライセンス国産機) 搭載用の対艦ミサイルで、推進にターボジェットを用い、終末誘導に E/O シーカーを使用している模様である。 H-6 には4発搭載を狙っている。
YJ-12A ASCM:
 現在開発中の超音速対艦ミサイルで、模型がエアショーに展示された。
SD-10/PL-12 AAM:
 2006年〜2007年の装備化を目指す射程約70km、重量180kgで、独自開発のアクティブレーダシーカを搭載する。  SD-10 は輸出仕様でパキスタンと共同開発中の JF-17 に搭載を予定する。
E/O シーカー
 YJ-63 に搭載する KD-63 及び KDD-88 をエアショーに展示した。 KDD-88 の搭載機種は明らかにされていない。
2004.11.08 Aviation Week & ST Trading up <0422-110807>
 DoD は11月上旬に上海で行われた第5回中国航空ショーを、軍事輸出入の動向と国内開発状況の観点から詳細な分析を始めている。
 中国は昨年度、$1Bを24機の Su-30 に、$500Mを S-300 PMU2 SAM の購入に あてている。
 米が特に注目しているのは、展示されなかった J-10 と S-300 の派生型とみられる HQ-9 SAM の開発状況と輸出の可能性だが、現時点では輸出の可能性は極めて低いとみられる。
 またロシアの AA-10、-11、-12等の高性能 AAM と精密対地攻撃兵器の輸入状況に注目し、J-10 への搭載兵器についても関心を持って いる。
2004.11.08 Aviation Week & ST Great leap forward.... in small steps <0422-110806>
= 中国空軍機の現状に関する記事 =
 中国空軍は戦闘機、爆撃機、偵察機、電子戦機等全般に戦力の近代化を計っているが、充分な戦闘能力の保持には少なくとも10年以上 を要するとみられる。
戦闘機
 J-10FC-1/JF-17、Shenyang J-8U改善型、JH-7A の開発が行 われ、Su-27 と Su-30 のロシアからの購入と、Su-27 のライセンス国産 J-11 の調達を行っているが、前線部隊には依然として旧ソ連時 代の J-6 (MiG-19)、J-7 (MiG-21) が実戦配備されている。
爆撃機
 対地巡航ミサイル YJ-63 を搭載する Xian H-6 (Tu-16 のライセンス国産) を保有、後継としてのロシア Tu-22M3 Backfire の導入は 不調に終わっている。
AEW&C 機等
 Il-76 を AEW&C 機に改修する KJ-2000 が現在試験段階に入っている 。 電子戦機や戦術/戦略偵察機の導入も優先順位が高いと見られるが細部は明らかになっていない。
2004.11.08 Aviation Week & ST Guided development <0422-110805>
 中国航空ショーに輸出仕様対艦ミサイル TL-10 (FL-8) と TL-6 (FL-9) が展示され た。 また、国内開発を推進中の第四世代 IIR 誘導の AAM も併せ展示された。
TL-10
 全長2.5m、重量105kgで射程は27km。 空中発射型の TL-10A は TV シーカ、TL-10B はレーダ誘導で、イラン 製ミサイル Kosar と極めて似通っている。 IIR 及びミリ波シーカの開発も同時に行っている。
TL-6
 重量350kgで射程は15km、イラン製の Nasr と同一設計とみられ、ヘリ及び固定翼機から発射する。
C-701 ASM:
 これまで E/O シーカであったが、ミリ波レーダシーカを搭載した新型。
AAM
 IIR シーカと搭載 TVC 技術を適用した第四世代ミサイル。
2004.11.08 Aviation Week & ST China's air-to-air radar competition <0422-110804>
 中国空軍の Su-27 (J-11) 及び Su-30 に搭載するレーダー更新をめぐって、ロシアの2社と中国の1社が受注競争を行っている。
 現在運用中のレーダはロシア NIIP社のキャサグレン型 N-001 で、逐次性能改善を行ってきた。 同社は N-001 をパッシブ電子スキャンアレィ型に改善する N-001 VEPF を提案している。
 新たに参入したのは中国 Nanjing Electronics社とロシアの Phazotron社で、前者はパルスドップラー方式の多目的レーダを、後者は スロットアレィ型の Zhuk-MSE をそれぞれ開発し、提案している。
 空軍が改善と新規のどちらを選ぶかは明らかでなく、決定は2005年中に行われるとみられる。
2004.11.08 Aviation Week & ST Inside Chinese aerospace <0422-110803>
 第5回中国航空ショーが先週、上海で開催された。 会場では LFC-16 High-agility 戦闘機と J-10 の模型等が展示されたが、実機は展示されず、参加者からは中国企業の意志なのか若しくは出 来なかったのか、疑問の声があがっていた。 中国は戦闘機の輸出元として注目を集めているだけに、各国の失望感は大きいものとなっ た。
 宇宙分野では月面探査計画を進めており、その第1段階として3年以内に月の周回衛星を打ち上げ、2024年までに月面 探査を行う予定となっている。
2004.11 Jane's Missiles & Rockets Klub-S live firing in the Baltic <0502-110016>
 ロシアのバルチック艦隊が9月18日に、演習の一環で 3M54 Klub-S SLCM の実射を行った。 近年バルチック艦隊の演習でミサイルの 実射が行われることはなかった。
 中国が保有する4隻の Project 877 'Kilo' 級旧式潜水艦に Klus-S を搭載する改造をロシアの造船所で行っ た。 この結果4隻は最新鋭の Project 636 'Kilo' 級潜水艦と同等の能力を持つ様になった。 インドも同じ 造船所で2隻の潜水艦に同様の改造を実施している。
2004.11 Jane's Missiles & Rockets China's C-701 anti-ship missile could couter Aegis-equipped ships <0502-110014>
 8月15日に中国のメディアで C-701 の発射試験の様子が公開され、台湾が Aegis 艦を装 備してもこのミサイルを防げないと強調した。
 C-701 は1998年に珠海で開かれた兵器展で初めて公開され、発射試験は2002年に開始されているが、量産は開始され ていない模様である。
 C-701 は空中発射対艦ミサイルで、EO または TV で誘導され、射程は15〜20km、速度は Mach 0.8 である。
2004.11 世界の艦船 特集・日本vs中国
  そのシーパワーを比較する
<0418-110001>
= 中国海軍の現状に関する特集記事 =
カラー写真集: カラーで見る中国の新鋭艦艇
折り込み CG: 中国052C型ミサイル駆逐艦「蘭州」(右図)
本文記事
 ・21世紀の東アジア海洋覇権を競う日本と中国
 ・日本と中国そのシーパワーを比較する
   @ 海 軍
   A コースとガード
   B 海 運
   C 造 船
   D 水 産
 ・どうなる!? 海底資源を巡る日中の角逐
2004.10.20 Yahoo 読売新聞記事

「中国が初の実用静止気象衛・・・」

<0420-102001>
 中国は19日に、四川省の西昌衛星発射センターで中国初の実用静止気象衛星「風雲2号C」の打ち上げに成功 した。 今後数年以内に、さらにいくつかの同型衛星を打ち上げる計画で、気象観測システムの段階的な整備は中国軍の軍事作戦能力向 上にも貢献すると見られている。
 風雲2号Cは長征3号Aで打ち上げられた。
2004.10.13 Jane's Defence Weekly China builds Song boat at second yard <0420-101305>
 中国の Song級 (Type 039) ディーゼル潜水艦は、当初のトラブルにもかかわらず、2002年からは2番目の造船 所でも建造が行われており、中国が建造を急いでいることが窺える。
 Song級潜水艦は1994年に進水したが、翌年行われた試験で各種の問題が発生し、当初の設計 (Type 039A) を大幅に変えることになっ た。
 改良型 (Type 039G: 右図) は上面を平らにしたセイルの両側に水中翼を取り付けている。
2004.10.06 Jane's Defence Weekly China upgrades Type 63A light tank <0419-100606>
 中国が Type 63A 水陸両用軽戦車に active laser defence system を追加するなどの改良を加えた。  Tpe 63A は Type 63 水陸両用軽戦車の改良型で現在100両を保有していると見られている。
 Type 63A 水陸両用軽戦車に搭載される active laser defence system は、Type 98 主力戦車に搭載されているものと同じで、当初 低出力レーザで目標を捜索し、捕捉すると出力を上げて相手の光学装置を破壊する。
(Type 98 主力戦車に関する記事 JDW 2002.11.06)
2004.10.06 Yahoo 韓国東亜日報記事

「北朝鮮の長射程砲、首都圏・・・」

<0419-100602>
 金鍾煥合同参謀本部議長(陸軍大将)は5日、国会国防委員会で、北朝鮮が保有している1,000門あまりの長射程砲 が首都圏に深刻な脅威を与えていること明らかにした。
 金議長はまた、戦争勃発時には1961締結された朝中相互援助条約の自動介入条項によって中国が北朝鮮に支援 するものと予想され、軍は中国の支援規模について、18師団約40万人、航空機800機余り、艦艇150隻と推定して いると述べた。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets China test fires new land-attack cruise missile <0423-100017>
 中国が第二世代 LACM である射程1,500km DH-10 (Dong Hai-10:東海-10) の発射 試験を行った。
 DH-10 は陸上発射型で、終末誘導にディジタル sxene-matching 誘導を取り入れており、 CEP は10mと見られている。
 この他に中国は第一世代の ALACM である射程400〜500kmの YJ-63 (Ying Ji-63:撃鷹-63 ) の配備を開始した模様である。
 YJ-63 は Tu-16 のコピーである H-6 爆撃機の翼下から発射され、500kgの弾頭を積んでMach0.68で飛行する。 終末誘導には何らかの EO が用いられている模様で、CEP は10〜15mになる。
 終末誘導が TV 方式であった場合には観目線の通信リンクが必要となるが、中国は2001年にイスラエルから Harpy UAV を導入し現在運 用している。
 H-6 爆撃機の1機には翼下の4ヶ所に CM 用のパイロンが取り付けられており、今後25機の H-6 が同様に改造 される模様である。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets China to buy S-300 SAMs from Russia <0423-100012>
 中国が年内に S-300 (SA-10/20) シリーズ SAM の追加購入契約を結ぶ。 ロシアの報道によると、 購入数は4〜8個大隊分になる。 1個大隊は発射機12基で構成される。
 中国は過去に
 1993年:S-300PMU 2個大隊
 1994年:S-300PMU1 4個大隊
 2001年:S-300PMU1 4個大隊
分を購入しており、2004年8月に最終納入が行われている。
 中国はかねてから S-300PMU1 の 48N6E より射程の長い 48N6E2 を発射する S-300PMU2 の購入を希望しているが、2004年初めの報道では、今回の契約は PMU2 の技術を取り入れた PMU1 であるという。 ただ、 JDW は今回の契約について S-300MPU2 8個大隊分と報じていた。
2004.09.01 Jane's Defence Weekly Sukhoi completes delivery of fighter aircraft to China <0417-090107>
 中国海軍は8月末に、24機発注されていた Su-30MK2 最終機を受領した 。 Su-30MKK2 は Su-30MKK の海軍仕様機である。
 この結果中国が保有する Su-27 ファミリ機は、Xian社で国内生産された Su-27SK 95機を含めて273機にのぼ る。 更にロシアは年内に更に24機の Su-30MK2 を受注できるとしており、2005〜2006年に引き渡される。
 Sukhoi社は今後5年間に80〜100機を東アジアに輸出できると見ており、そのうち48機は中国、24機はベトナム 、24機はインドネシアとなる。
2004.09.01 Jane's Defence Weekly China becomes first export customer for S-300PMU2 <0417-090102>
 中国がロシアから S-300PMU2 を購入する契約を$980Mで行う決定をした。 これは S-300PMU2 にと って2001年に国際市場に登場して以来、初の輸出契約になる。
 契約の対象となるのは1基の 83M6E2 車両搭載指揮装置と8個中隊で、各中隊は8基ずつの発射機と 64N6E2 300km捕捉 S-band 捜索レー ダ、30N6E2 X-band イルミネータレーダなどから成り、合わせて64基の発射機と256発及び予備41発の 48N6E2 弾が輸出される。
 S-300 シリーズの中国への輸出は今回が4回目で、過去3回は以下の通りである。
・1回目S-300PMU  2個大隊、発射機32基、5V55R弾:1993年
・2回目S-300PMU1 4個大隊、発射機32基、48N6E弾196発:1994年
・3回目S-300PMU1 4個大隊、発射機32基、48N6E弾198発:今年8月  ▽
【註:】
 S-300 シリーズの性能は以下の通りである。
   ┏━━━━━┳━━━━━━┳━━━━━━┓
   ┃     ┃対航空機射程┃対弾道弾射程┃
   ┣━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━┫
   ┃S-300PMU ┃   90km  ┃  30km  ┃
   ┃S-300PMU1 ┃  120km  ┃  40km  ┃
   ┃S-300PMU2 ┃  200km  ┃  40km  ┃
   ┗━━━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┛
2004.08.04 Jane's Defence Weekly Russian yard launches second Project 956EM destroyer for China <0415-080407>
 St Petersburg で2隻建造されている中国向け Project 956EM 駆逐艦の2番艦が、7月23日に進水した。 先に進水した 1番艦は2005年後半、本艦は2006年に完成する。
 Project 956EM は1999年12月と2000年11月に中国に引き渡された Project 956E の改良型で、艦尾の AK-130 双連130mm砲が撤去され、 代わりに AK-630M CIWS と Kashtan 近接防空システムが搭載されている。  ▽
(関連記事 JDW 2003.07.30)
2004.08 Jane's Missiles and Rockets China7S Type 052C destroyer armed with new anti-ship missile <0417-080015>
 中国が、建造中の Type 052C 駆逐艦に、新型の対艦ミサイルを搭載する模様である。
 同艦には全長8〜10m、胴径1.5mのキャニスタ4基を束ねた発射機が2ヶ所に設置されている。 これは C-803/YJ-82 を装備する Type 052B のものとは異なる。 中国は対地攻撃型もある C-XXX を開発中と伝えられていた。
 1999年に中国は、Kh-15 (AS-16) と良く似た対地攻撃巡航ミサイルの模型を公表しており、また別に全長6m、 胴径0.52m、発射重量1,600〜2,000kgで、150〜410kgの弾頭を搭載して400km飛行する、超高速巡航ミサイルを開発中 とも伝えられている。
(関連記事 AW&ST 2004.05.31)
2004.07.28 Jane's Defence Weekly US vulnerable to EMP attack <0414-072802>
 米議会が招聘したパネルが、軍及び米国社会が、中国などの潜在敵国による EMP 攻撃に対して脆弱であると 指摘した。 また、2015年までに北朝鮮及びテロ組織などがその能力を保有するようになるともしている。
 可能性のあるシナリオとしては、EMP 効果を高めた核弾頭を装備した SCUD を艀などの平底舟に積み米国沿岸 から発射して高々度で爆発させるもので、EMP 効果は陸上ばかりでなく、低高度軌道の衛星に も及ぶ。
2004.07.21 Jane's Defence Weekly Taiwan concerned over Chinese exercises <0414-072111>
= 台湾海峡を挟んだ両国の軍事演習に関する記事 =
 米国国防筋によると、 DF-31 ICBM は未だ開発、試験段階で、 実用化には至っていない。
2004.07.15 Yahoo 時事通信記事

「中国軍関連大学の学生が関・・・」

<0413-071501>
 15日付の韓国紙、東亜日報によると、韓国の情報機関が、最近政府機関へ大規模なハッキングを行ったハッカーグループの1人が、中 国人民解放軍傘下の外国語大学に所属する学生であることを明らかにした。 韓国、日本、ドイツなど5ヶ国に ある米軍司令部のコンピューター約100台も同グループからハッキング攻撃を受けたという。
 この学生が人民解放軍の軍人か民間人かは確認されていないが、米韓の情報当局は、中国軍による組織的犯行 の可能性もあるとみて調べている。
2004.07.09 Yahoo 産経新聞記事

「中台、海峡はさみ演習実施・・・」

<0413-070901>
 モスクワからの報道によると、中国がロシア国防省に対し、新型の移動式 ICBM 東風 31 など長距離弾道弾の発射実験を3回実施すると通告してきた。
 台湾より米国への牽制と受け止められ、SLBM 「巨浪 2」や MRBM 東風 21 の発射実験 も今月に予定されているという。
2004.07.05 Yahoo 毎日新聞記事

「中国軍、陸海空軍が合同演・・・」

<0413-070501>
 中国紙「中国青年報」が3日、中国人民解放軍が今月、台湾の澎湖諸島に近い東山島で陸海空軍の 合同演習を行うと報じた。
 この演習には、ミサイル部隊、海軍陸戦部隊、駆逐艦や潜水艦、新鋭戦闘機などのほか、解放軍のあらゆる最新兵器 が投入される。
 東山島の演習は1996年から毎年1回のペースで過去8回実施されているが、同紙は今回の演習はもはや台湾独立に対する予防的なもので はなく、積極的で攻撃的なものになると伝えた。
2004.06.16 Jane's Defence Weekly China's Sukhoi spares deal <0412-061604>
 中国とロシアが$200Mで Sukhoi機の補用品契約を結んだ。
 一方24機の Su-30MK2 の引き渡しは、最初の6機が2月に、次の6機が4月に 、3番目の6機は今月中に行われる。 最終の6機は8月に引き渡される。
 現在中国は、追加24機の Su-30MK2 購入交渉を行っている。
2004.06.09 Jane's Defence Weekly China more open to using force, says US report <0411-060907>
 DoD が2004年版中国の軍事力を公表したが、特に目新しい内容はない
 民間のアナリストは、2000年代に台湾海峡を挟む軍事バランスが崩れ始めており、2005年〜2010年には中国側優勢に変わると指摘して いるが、報告には2002年報告にあったこの件に関する警告も記載されていない。
 福建省に配置された SRBM の増加率について、従来年間50発と言っていたのが2003年報告では75発/年に変わったが、2004年報告では 450発から500発に増加と再び50発/年になっている。
2004.06.09 Jane's Defence Weekly China seeks second batch of Su-30MK2s <0411-060906>
 中国軍の参謀総長が5月にロシアを訪問した際に、Su-30MK2 購入の第二弾として、24機を購入する 方針を示していたことが明らかになった。 最初の24機は、2月に6機が引き渡され、近く次の6機が引き渡されることになっており、 今年末までに全機が引き渡される予定である。
 追加の24機については年内に契約が行われ、2005〜2006年に引き渡される模様である。 更に中国は TV 指令 誘導の対艦ミサイル Kh-59ME (AS-18) をこれと一緒に導入したいとしている。
2004.06.07 Defense News Pentagon studies ways Taiwan can deter China <0414-060705>
 DoD は5月28日に公表した2004年版中国の軍事力で、台湾が圧倒的な中国の侵攻を阻止する ため本土市街地や三峡ダムといった主要インフラ施設を攻撃する可能性を示唆している。 報告書では更に、コンピュータネットワーク 、主要空港、軍通信網及び指揮統制機関への攻撃も行うことが可能としている。
 軍事専門家の間では台湾の反攻に否定的な意見が多い。
 中国はこの数年、台湾に対する圧力を強めており、台湾の国防相は2012年には軍事バランスが中国に傾くとの 見解を示している。
 DoD は中国がイラクでのわずか21日間での政権崩壊を、統合戦闘力の集中発揮による成果に注目し、軍の統合近代化と技術革新を強力 に推進するとみている。
2004.06.07 Aviation Week & ST Threat asseccment <0411-060703>
 DoD が公表した2004年版中国の軍事力によると、中国軍の近代化と技術革新は着実に進め られている。
 台湾向けに配備している SRBM が500発に増加し、ICBM は来年までに20発から30発に増強、10年以内には60発 を保有するものと推測している。
 戦闘機は国産開発の J-10 は運用開始までに更に数年を要するとみられるが、今年ロシアから 24機の海軍仕様の Su-30 を購入する。 戦闘機の近代化とパイロットの技能向上により、アジアでの 米中空軍力は10年以内にほぼ同等となると見積っている。
 UAV は航続距離の短い機種を既に運用を開始しており、長時間滞空の機種の開発に重点が置かれている。 また、新型攻撃ヘリ Z-10 が仏、伊の協力により開発を終え、昨年初飛行を行ったものとみている。
 最近中国が展示した最新型シーカー(右図)は、YJ-63 陸上攻撃巡航ミサイル用と推測され ている。
2004.06.03 Inside the Pentagon DoD report: China focusing on information Ops,C4ISR capabilities <0413-060302>
 DoD が議会に報告した2004年度版中国の軍事力によると、中国は長中期的に情報戦及び C4ISR 機能の強化を 焦点に軍の近代化と統合作戦能力の向上を進めている。
 中国軍は1991年の湾岸戦争以来、多国籍軍の中東での作戦に武官を派遣しており、米軍の陸海空軍の統合作戦、情報戦、指揮統制、兵 站システム等の状況を観察している。
 また、短期的には台湾の独立発言に神経をとがらせており、特に米国の台湾への最新軍事装備の支援をに強い懸念を持っている。
2004.06.02 Yahoo 時事通信記事

中国がスホイ戦闘機を追加・・・

<0411-060201>
 2日付のロシア紙によると、中国は Su-30MK2 新たに24機購入する模様 で、年内に購入協定に調印する。
 中国は昨年初めに同型機24機の購入契約を結んだばかりで、計48機を海軍に配備し て海上戦闘能力の増強を図る。
 中国は現在 Su-27、Su-30 を合わせて270機以上保有している。
 (註:中国が購入したのは Su-30MK2 の中国仕様機 Su-30MKK2。 この他に空軍仕様の Su-30MKK 72機をロシアから輸入している。)
2004.05.31 Aviation Week & ST Chinese developing new antiship cruise missile <0411-053102>
 中国が Type-052 級最新型駆逐艦に搭載する新しい長射程対艦巡航ミサイルの開発が最終段階に入っている。
 写真(右図)にみられる2基発射用キャ二スターは、長さ8〜10m、直径1.5mで、それぞれ4発のミサイルを格納 しているとみられる。
 ミサイルの仕様は明らかにされていないが、射程は数百kmで、亜音速または遷音速 で飛行するものと推測され、対艦攻撃以外に、沿岸の対地攻撃にも転用可能と推測される。
2004.05.30 Yahoo 産経新聞記事

米国防総省報告 中国、台・・・

<0410-053001>
 軍事費の額については中国が発表した2004年度分は約250億ドル、前年度比11.6%増となっているが、同報告書は中国の軍事予算には隠 された部分が多く、実際の軍事費は500〜700億ドルで、米国、ロシアに次ぐ世界第三の高額 に達したとしている。
 軍事費のうち兵器の輸入費は7%増加し、この一年での新規の購入は Su-30 を24機総額10億ドル、SA-20 を5億ドルである。
 同報告書によると、中国軍の戦力の強化ではまず台湾攻撃能力の増強が目立ち、福建省内に配備した短距離ミサイルは500基以上に達し た。
 米国本土に届く ICBM は現在約20基だが、これが来年には30基、さらに2010年には60基 となると予測している。
2004.05.29 Yahoo 時事通信記事

「台湾対岸のミサイル500基・・・」

<0410-052901>
 中国の軍事力に関する米国防総省の年次報告書が28日に公表された。 それによると、台湾対岸には短距離弾道ミサ イルが500基以上配備され、ミサイルの性能や地上施設なども向上し、中国が軍事的影響力を強めている。
 この年次報告書は2002年7月から公表され今回が3回目で、昨年の報告では台湾対岸の中国の短距離ミサイル配備を約450基としており、 同ミサイルが1年間に少なくとも50基増えたことになる。
DoD Report「中国の軍事力」2004 (Defense Link から)
2004.05.27 Yahoo 朝鮮日報記事

「各国のサイバー部隊、中国・・・」

<0410-052702>
 世界各国は秘密裏にハッカー部隊を養成しているが、その規模や詳細な運営内訳は当然、秘密とされている。
 最も広く知られているのは中国のハッカー部隊で、昨年、軍の先端・現代化計画の一環として、 北京に初の情報化部隊を創設したと伝えられた。 また昨年、成都のある防空部隊では、青組と赤組に分け、コンピューターウィ ルスで相手の電子装備を攻撃したり、防御するハッカー戦争訓練を実施したという話が報じられた。
 中国のハッカー部隊が他の国々の関心を集める理由は、中国のハッカーが相当な実力を持ち合わせているためで、例えば昨年全世界で 猛威を振るった中国産であると推定される"ウェルチア"ウィルスは米政府の電算網を攻撃、ビザ発給業務を一時 中断させる威力を発揮した。
2004.05.26 Jane's Defence Weekly First sight of Chinese catamaran <0410-052604>
 中国が双胴型艦を建造中であることが明らかになった。 同艦の形状はステルス性 を追求しており、RCS 低減改良をした AK-630砲が搭載されている。
 同砲以外に武装は見あたらないが、艦尾のくさび形構造物に対艦ミサイルが搭載される可能性がある。
 専門家によると中国海軍は、この様な高速ミサイル艇を大量に装備したいと考えている模様である。
2004.05.14 Yahoo 共同通信記事

越、南沙に飛行場建設 中・・・

<0409-051401>
 ベトナムの観光が14日、ベトナムが南沙諸島に小規模な飛行場の建設を始めたことを明らかにした。 中国の 反発は必至だ。
 同局によると、南沙諸島の島の一つに長さ600mの滑走路を持つ飛行場を建設中で、今年末ま でに完成する見通しという。
2004.05.12 Jane's Defence Weekly Russian yard launches latest destroyer for China <0409-051201>
 St Petersburg で建造中であった中国の Project 956EM 駆逐艦2隻のうち1隻が、4月27日に進水した。 Project 956EM は2002年1月に $1Bで契約され、2002年末から建造されていた。 引き渡しは2005年後半の予定である。 また2番艦は2006年に 完成する。
 同艦は1999年12月と2000年11月に引き渡され既に就役している Project 956EHangzhou 及び Fuzhou)の改良型で、艦尾にあった AK-130 双連130mm砲が撤去され、代わりに AK-630M CIWS が Kashtan 近接防空システムと共に 搭載されている。
 また Project 956EM には 3M80 Moskit(▽註:3M80 とは Kh-41 のこと) 改良型超音速対艦ミサイルが装備される。
( 関連記事 JDW 2003.07.30 )
2004.05 National Defense China is pursuing unmanned tactical aircraft <0411-050004>
 中国は1990年以降 UAV の研究開発と改善を着実に推し進めている。
ASN-105B:
 最近陸軍が導入した翼端長5m、搭載重量40kgの GPS誘導による戦場監視用 TUAV で、時速200km、 7時間の滞空で150kmの範囲をカバーする。
 システムは6機の UAV と主地上制御装置、車載制御装置、写真作成シェルター、TV/IR映像処理シェルター及び発射装置からなる。
ASN-206:
 数年前に開発された翼端長6m、搭載重量50kgの昼夜間偵察監視、目標位置評定、砲兵の観測用 TUAV で、時 速210km以上、高度6,000m、8時間滞空で150km以上の範囲をカバーする。
 システムは1機の UAV と電源装置及び発射/回収装置からなる。
ASN-15 (右図) :
 10年前から運用している翼端長3mの手投げ式偵察監視用 TUAV で、時速90km、高度500m以上で10kmの範囲をカバー する。
 システムは3機の UAV と地上制御装置、遠隔操縦用送信機、ビデオ受信機、ビデオダウンリンク及びフィルムカメラからなる。
 中国はまた、1999年以降 Mini-UAV の開発も進めている。
2004.04.28 Jane's Defence Weekly Prague divided over radar export to China <0409-042811>
 チェコが EC に加入したことなどから、同国の ERA社が通商産業省から承認を得ていた中国への VERA-E PSS (Passive Surveillance System) の輸出を、外務省が承認しなかった。
 VERA-E PSS は航空機等の発する各種電波の到達時間差で目標の捕捉、識別、追随を行う 3D パッシブレーダ で、3ヶ所の受信局で 2D、4ヶ所で 3D の情報を得ることができる。
 VERA-E は1996年から生産されており、ERA社がかつて製造し旧共産圏諸国で広く使われていた Ramona PSS 及び Tamara PSS の後継である。 1999年のコソボ紛争で米空軍の F-117 が撃墜され たのは、この Tamara PSS により発見されたことによると見られている。
(▽ 註)
= VERA-E の受信局 =

・周波数域: 1〜18GHz (option: 0.1〜1GHz または18〜40GHz)
・受信範囲: 120°(option: 360゚)
・捕捉距離: 450km以内
・形状寸法: 1.3m×0.9m(右図)
・重  量: 120kg
・電源容量: 250w / 24V DC

ERA社の HP から )
2004.04.28 Jane's Defence Weekly Sino-Pakistani fighter deliveries to start in 2006 <0409-042802>
 成都航空機工業 (CAI) とパキスタンの PAC 社の合弁会社が、2006年に最初の16機 JF-17/FC-1 の生産を開始し、2006年中頃から配備を始める。  16機のうち8機は中国空軍、残りの8機がパキスタン空軍へ引き渡される。
 パキスタンは150機の JF-17/FC-1 の調達を考えているが、中国空軍は同機の単価が他のジェット戦闘機の1/4 であることから1,000機の調達を計画している。
2004.04.26 Aviation Week & ST China surges again <0409-042606>
 中国は、今年10基の無人衛星を打ち上げることを明らかにし、アジア太平洋地域での宇宙開発の優越を企図し ている。
 2004年に計画している10基のうち2基は、4月18日に'長征 2C'で打ち上げられた、450-lbのデジタル映像システム搭載試験衛星1号と 、55-lbの Naxing超小型衛星で、その他の衛星については公表されていない。
 また、有人衛星は2005年に2人乗りを、2006年には月を周回する無人衛星の打ち上げを予定している。
2004.04.21 Jane's Defence Weekly New 'Mainstay' AEW&C aircraft flying in China <0408-042101>
 中国が Il-76 を改造した AEW&C機の試験を行っている写真を非公式ルートから入手した。
 1990年代末に中国は Il-76 に Elta社製 Falcon フェーズドアレイレーダを積んだ A-50I をイスラエルから購入しようとした。 試作 機は飛行試験まで行ったが米国の圧力で2000年に計画は中止され、レーダを取り付けない A-50I機だけが中国に引き渡された。 今回の AEW&C機は形状からこの機体と見られる。
 これとは別に中国はロシアから A-50Eh を3機購入する計画で、現在 A-50 2機をリースして試験している。
2004.03.31 Jane's Defnece Weekly China accepts Su-30MK2 fighters <0407-033109>
 中国が Sukhoi社に発注し2004年に受領することになっていた24機の Su-30MK2(註: Su-30MKK のことと思 われる)のうち、最初の6機が先月中国側に引き渡された。 Su-30MK2 は全て海軍仕様で Kh-31A を搭載できる。
 Sukhoi社は今年初めまでに Su-27SK を主に154機の航空機を輸出し、ライセンス生産の Su-27SK と合わせて273機を装備しているが、 今後中国は完成機の輸入から技術導入に政策転換をしようとしている。
 中国は1991年〜1997年に50機の Su-27 を輸入したが、1996年に200機の Su-27SK のライセンス契約を行っている。
2004.03.17 Jane's Defence Weekly Beijing resumes bigger budget rise <0406-031707>
 中国の国防費の伸びが再び10%を超え、11.6%となった。 2003年の伸び率は9.6%であった。 中国は2004年の 経済成長の目標を7%としており、国家予算総額の伸びは5.6%になっている。
 ただし、中国が公表している国防費の額は実際の額より少ないと見られており、実際の国防費について米政府は、公 表額の3.5倍と見積もっている。
2004.03.08 Aviation Week & ST Branching out <0406-030802>
= 各国の UAV 開発状況に関する記事 =
 シンガポールで2004年 Asia Airshow が開催された。 UAV の導入は世界的な傾向にあり、現在39ヶ国が製造又は独自開発を行ってお り開発国は更に増加するものとみられる。
・Sweden:Mini-UAV と MALE 及び UCAV に関心を示し、独自開発と共に仏独の MALE-UAV 共同開発に参加。
Singapore:重量80kgのMAV-1 ステルス UAV の試験飛行を近日中に予定。
韓国:6時間滞空の TUAV を独自開発中(右図)
・中国:3機の TUAV を展示
    ASN-105B;航続距離150km、7時間滞空、搭載量40kg
    ASN-7;航続距離40km、1時間滞空、搭載量10kg
    ASN-15:手投げ式、1時間滞空、搭載量6.5kg(開発中)
2004.03.06 Yahoo 読売新聞記事

「中国の国防費11.6%増、台・・・・・」

<0405-030602>
 2004年国防予算が前年比11.6%の伸びを示した膨らみ続ける中国の国防費は、ミサイルや海空軍の戦力向上の ために重点配分されている。
 台湾と向かい合う福建省などでは、DF-11、DF-15、DF-21 などの配備が急ピッチで進んでいて 、台湾の陳水扁総統は昨年11月に中国の弾道弾の数は496基と発言しており、米国防総省は、今後 年間75基以上のペースで増加すると見ている。
 航空戦力では、Su-27 に、海軍用の Su-30MKK を加え、年内にスホイ200機をそろえる計画である。
(関連記事 読売 2002.08.27)
 海上戦力では、米空母をにらむ SS-N-22 (▽註:SS-N-22=Kh-41)艦対艦ミサイルを搭載した露製ソ ブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦を4隻配備する計画で、2隻は配備ずみ、残る2隻の売買契約もすませている。
(関連記事 JDW 2003.07.30)
 また自前の「イージス艦」建造も進めている。
(関連記事 艦船 2004.03)
2004.03.06 Yahoo 時事通信記事

「国防予算、11.6%増に 失 ・・・・・」

<0405-030601>
 中国は6日の全人代で、国防費が前年実績比11.6%増に上る今年の予算案を報告する模様である。
 中国の国防費は昨年は9.6%増だったが、2002年は17.6%増と、1989年から2002年までは14年連続で10%以上の伸び を維持している。
2004.03.03 Jane's Defence Weekly China develops WS-2 multiple rocket launcher <0405-030308>
 中国の CPMIEC が、射程100kmの WS-1 MRL (Wei Shi 1 Multiple Rocket Launcher: 右図) を凌ぐ射程350kmの MRL WS-2 を開発した。
 WS-2 は終末誘導装置を搭載し、精度は500mとなっている。 WS-2 は WS-1 同様に6×6又は8×8の高機動トラ ックに搭載されるが、WS-2 では車体の安定性を高めるため油圧式で下げるスタビライザを装備する。
 1980年代末に開発された WS-1 は、胴径302mm、全長4.737m、発射重量524kg、弾頭重量150kgで、射程は40〜 100km、CEP=1%、Mach 4.2 の性能を有するが、後に開発された WS-1B は全長6.276m、発射重量725kgで、60〜 180kmの射程とMach 5.2 の速度、CEP=1〜1.25%の性能である。
(WS-1 関連記事 JMR 2002.10)
2004.03.01 Aviation Week & ST The Russian Vympel R-77 <0405-030101>
 中国空軍はロシアから購入する Su-30MKK 搭載用に R-77 (AA-12) を初めての ARH AAM として導入する。
 空軍はまた、R-73 (AA-11) 短射程 AAM 及び Kh-29 (AS-14) ASM も導入している他、R-77 の構成品を多数転用する PL-12/SD-10 ARH AAM の開発を間もなく終了する。
 PL-12 はデュアルパルス固形ロケットモーターで、機体形状も R-77 とは異なっている。
2004.03 世界の艦船 上海で艤装工事中の中国新型水上艦群 <0403-030001>
 中国海軍は現在、上海の江南造船所で、052B 型駆逐艦、052C 型駆逐艦、054 型フリゲート艦を建造中であり 、052B 型駆逐艦の1番艦は2002年5月に進水し、現在公試運転中である。
 四周にフェーズドアレイアンテナを取り付けた 052C 型駆逐艦の1番艦(右図)は、 2003年4月に進水し、現在艤装工事中である。
( 関連記事 世界の艦船 2003.12 )

 (註:アンテナ面が円筒形であることに注目)
2004.01.21 Jane's Defence Weekly Chinese puzzle <0402-012108>
= 中国人民解放軍の軍需生産の現状 =
M-9 弾道弾
 CSS-6 及び CSS-7 450発が上海軍管区に配備 されているが、台湾及び沖縄を狙った GPS 方式誘導への改良型の開発が進められている。
F-10A 戦闘機
 F-10A は、あと数年で運用開始。 空軍は200機の配備を考えて いるが、J-X 開発進展の状況によっては更に増える可能性もある。
FC-1/JF-17 戦闘機
 パキスタン空軍は、 F-6 の更新用に FC-1 の 取得を計画しているが、中国空軍の調達については、はっきりしていない。
Su-27 戦闘機
 Su-27 のライセンス生産は、年産15機のペースで順調に推移。
ジェットエンジン
 Kunlun U は F-7, F-8 戦闘機用のエンジン。 初の国内開発ターボジェットエンジンで2003年始めに量産開始。
 JH-7 に搭載する WS-9 ターボファンエンジンは Rolls-Royce Spey Mk 202 を基にした物で、間もなく量産に入る。
Type 093 原潜
Shenzhen 駆逐艦
2004.01.07 Jane's Defence Weekly China's new air-to-air missile operational this year <0401-010709>
 中国の SD-10/PL-12 中距離 AAM は2004年の中頃に実戦配備できる状態にあることを CATIC社が公表した。  SD-10 は中国空軍が装備する PL-12 の輸出型名称である。  同社によれば、最初の SD-10/PL-12 は J-8 に装備され、 J-10 が開発完了すれば J-10 にも装備される。 しかしながら、Su-27SKK や J-11 にも装備される模様である。
 最初の輸出先は2003年8月に開発を完了した FC-1 を装備するパキスタンで、パキスタンは 12ヶ月以内に SD-10/PL-12 を装備できるとしているが、CATIC社は FC-1 は量産型の搭載するアビオニクスをまだ搭載していないことか ら、SD-10/PL-12 の装備には3年はかかると見ている。