2002.12.18 | Jane's Defence Weekly | China's missile on show with new mobile platform | 中国が先月行われた航空ショーで、KS-1 SAM の最新型で自走発射機に乗った KS-1A を
公表した。 技術的データは公表されていない。 KS-1 は1991年のパリ航空ショーで初めて公表された SAM で、1996年から人民解放軍が装備している。 (註:FAS のサイトによると、KS-1 は最大射程25km、発射 重量900kgの SAM である。) |
2002.12.11 | Jane's Defence Weekly | China launches new stealth fighter project | 中国の瀋陽航空機 (Shenyang Aircraft Company) が、次世代重戦闘機 J-X の開発主担当に
選定された。 J-X はいずれ J-13A の名称が付与されると見られ、WS-10A ターボファンエンジンが搭載されそうである。 エンジン等の開発は既に始まっている。 WS10A エンジンは J-10A 用に開発されており、スラストベクトルノズルは全方向 ±15゚可変である。 FCS の候補の一つには国産の Type 1473 レーダも考えられており、同レーダは150kmの捜索距離と15目標の同時追随 、6〜8目標との同時交戦が可能である。 一方 AL-31FN エンジン搭載の最初の J-10A 10機が、2002年8月に南京軍区に配 備されており、対地/対艦攻撃能力が向上した複座の J-10B も来年には量産に入る。 |
2002.12.10 | 産経新聞 インターネット速報 |
中国 第4世代戦闘機開発に着手 | 中国が、兵器を機内収納しステルス性が特徴の「殲13(仮称)」を開発中であるとカナダ研 究機関明かした。 |
2002.12.04 | Jane's Defence Weekly | China, Iran share missile know-how | イランと中国は、ミサイルの開発と生産で共同している。 イランで 'Project Noor' と呼ばれている計画は、中国
製で射程15kmの C-701 短距離対艦ミサイル(右図上)と、同じく120kmの C-802 長距離対艦ミサイルの計画である。 イラン海軍は中国製の FL-6 対艦ミサイルを既に装備している。 これとは別にイラン空軍は2種類の EO誘導爆弾を公表した。 Qadr(右図下)は全天候性のない TV 誘導で20kmの射程を持つ。 原型は1980〜1988年のイランイラク戦争で使用された。 ロケット推進の Zoobin は340kgの弾頭を持ち、25kmの射程を有する。 |
2002.11.27 | 読売新聞 朝刊 |
中国、戦闘機 F-10 配備、台湾海峡制空権狙う | カナダの民間の軍事研究所「漢和情報センタ」によると、中国は今年8月に殲10A
(F-10) 戦闘機を南京軍区内の空軍部隊に実戦配備した。 F-10 はロシア製のターボファンエンジンと、中国製1473型レーダを搭載し、最高速度は Mach 1.85、航続距 離は1,000km、最大離陸重量は18tと推定されている。 |
2002.11.23 | 台北週報 | 中国駆逐艦が台湾東岸を偵察航行 | 国防部によれば、中国北海艦隊に所属するルフ(旅滬)級ミサイル駆逐艦「青島」(4,200t)が10月15日から16日にかけ
、東シナ海から沖縄の与那国島と台湾本島の間を経て、台湾東部海岸より約150nmの水域を南下して南シナ海に
入り、他の北海艦隊と合流して同水域での軍事演習に加わった。 中国海軍の艦艇が台湾東部水域を通過したのは今回が初めてである。 これまで台湾の防衛力は西部海岸に集中し、太平洋側の東部海岸には、海上防衛に雄風1型対艦ミサイル、防 空用にはホーク地対空ミサイルが配備されているにすぎず、今回の中国ミサイル駆逐艦「青島」の太平洋遊弋は、台湾 の防衛体制に大きな問題を提起したことになる。 |
2002.11.22 | 毎日新聞 | 米が台湾への武器売却減らせばミサイル撤去も 江主席 | 江沢民国家主席が、米国が台湾向け武器の売却を減らせば中国は台湾海峡沿岸に配置した短距離ミサイルを凍結、ま
たは撤去してもよいとの考えを明らかにした。 中国は台湾海峡をはさんで台湾と向き合う南部の福建省などに計350基のミサイルを配置し、さらに 年間50基ずつ増強を進めているとされる。 |
2002.11.06 | Jane's Defence Weekly | Chinese Type 98 tank fires laser-guided missile |
中国の最新型 98型戦車は、125mm 50口径滑腔砲から、ロシア製 9K119 Reflecks (AT-11
Sniper) と類似のレーザ誘導ミサイルを発射できる。 ミサイルの射程は5,000mで、主砲の射程外の目標を射撃できる。 弾頭は HEAT (HE Anti-Tank) で通常装甲700mmを貫徹するが、ロシアではごく最近、リアクティブ装甲を撃ち抜くタンデム HEAT 弾が開発されている。 主砲は分離装填で、自動装填機には22発が装填されている。 98型戦車は1998年に装備が開始されたが現在も引き続き開発中で、間もなく改良型が装備化される。 |
2002.11.06 | Jane's Defence Weekly | China launches new photo-recinnaissance satellite | 中国が10月27日に ZY-2 (Zi Yuan-2) シリーズ2番目の写真偵察衛星
を打ち上げた。 ZY-2 はブラジルと共同開発した ZY-1 地球資源衛星の軍用型で、重量1.5t、490〜495kmの低軌道(ZY-1 は774km)を飛行し、地上目標 の解像度は10〜20cmと見られる。 最初の ZY-2 は2000年9月1日に打ち上げられた。 |
2001.11.04 | Aviation Week & ST | Chinese weapon upgrades reflect Russian expertise | 中国空軍が開発している BVRAAM の PL-12 (SD-10: 右図上) にはロシアの R-77 (AA-12 Adder) の技術が反映されて
いる。 R-77 は空軍が導入した Su-30MKK の搭載兵器として輸入された空軍初のアクティブレーダー 誘導の BVRAAM で、 2002年6月頃試験射撃が行われた。 PL-12 はおそらく BVR 兵器として J-10 に装備される模様で、シーカー、誘導装置及び信管はロシア の技術を反映しているがロケットモーターはシングルスラストを採用、R-77 のダブルスラストとは異なっている。 全長3.85m、胴径203mm、重量180kg は R-77 よりやや大型化している。 PL-12 は輸出を計画しているとみられ、パキスタンと共同開発している軽戦闘機 FC-1 にフルサイズ模型を装 備し、今回のエアーショウに初めて展示された。 |
2002.10.19 | 朝日新聞 | 武器取引高、8年連続で下落 英戦略研報告書 |
英国際戦略研究所は17日、「ミリタリーバランス」を公表、国際的に売買される武器の取引高が8年
連続で下落した事実を明らかにした。 「テロとの戦い」を進める米国が急ピッチで軍備を拡張する一方、欧州やアジアでは低迷する経済に影響され、需要が落ち込んでいる。 最大の買い手はサウジアラビアで、以下、中国、台湾、韓国と東アジアが上位を占 めている。 売却側では米国製が97億ドルと圧倒的に多く、英国、ロシア、フランス、中国が続いた。 |
2002.10.17 | 共同通信 産経新聞 |
中国が新型戦闘機「超7」開発 | 中国がパキスタンと共同で新型の国産戦闘機「超7」 FC-1
Super 7 戦闘機を開発、このほど生産を開始した。 今後、約150機をパキスタンへ輸出する見込
みで、両国の軍事的な強い協力関係を裏付けている。 9月16日に四川省成都市の中国航空工業第一集団で生産を開始、2003年に第1号機が飛行予定。 エンジンは ロシア製で、パキスタンが開発費の3〜5割を出資しているといわれる。 中国は次期主力戦闘機として、超7より高性能の「殲10」の開発をほぼ終え、テ スト飛行段階に入っている。 |
2002.10 | 軍事研究 | 中国の軍事力と軍事戦略 | |
2002.10 | Jane's Missiles & Rockets | A100 multiple-rocket system in PLA service |
中国の CPMIEC社が A-100 300mm MRS (Multi-Rocket System) の量産に入っており、人民解放軍で装備が開始されて
いる。 A-100 は発射重量780kg、弾頭重量200kg、最小射程50km、最大射程100kmの無誘導ロケットであり、弾頭とし て対人、対装甲子弾を搭載するが、その搭載数は明らかにされていない。 同社は最小射程70km、最大射程180kmの改良型を計画中である。 A-100 は陣地進入から初弾発射まで6分、10発全弾の連射に60秒、再装填に20分かかる。 中国の MRS メーカには CPMIEC社のほかに NORINCO社があり、こちらは107mm、273mmなどの比較的小型システムを生産している。 しかしながら、WM-80 273mm弾には FAE 弾頭もあり、地雷原の啓開に使用され る。 |
2002.09.04 | 日経新聞 | 中国、対台湾軍事力を強化 | 中国の兵器は、核兵器を除くと先進国に20年遅れている。 Su-30MK に搭載される射程200kmの Kh-31 は、米空母へのけん制を念頭に置 いていると言われる。 |
2002.09.04 | 日経新聞 | ロシア、対中武器輸出拡大 | ロシアの対中武器輸出は、今年の主要契約だけで50億ドル近く、主な取引4件は
全て海軍用である。 Su-27 ファミリは、今回初めて海軍用が契約され、同機用に初めて対艦ミサイル Kh-31 が輸出された。 射程200kmの艦載 SAM S-300F の装備により、中国海軍は台湾海峡だけでなく台湾の 東側でも活動が可能になる。 8隻輸出されるキロ級潜水艦には、従来インドにしか輸出していない巡航ミサイル「クラブ」(註:3M-54 Klub (SS-N-27))が搭載さ れ、中国にはインドより旧式の武器を供与する政策が転換された模様である。 |
2002.09.02 | Aviation Week & ST | Afghanistan alters USAF posture in Asia | 米太平洋空軍 (Pacaf) は中東から極東に至る地域における情報偵察と監視態勢を強化する必要性を強く提言してい
る。 この数ヶ月、Pacaf は中東の兵力支援とフィリピン対テロ作戦、高レベル北鮮警戒維持及び中国の監視をバランスを保持しつつ行って いる。 今後の情勢は不透明であり、偵察監視態勢の不足は充分予想されるため、グアム島のアンダーソン基地を充実強化 し、Global Hawk や Predator UAV 部 隊の恒久配置、Joint Stars や Rivet Joint 機の配置と充分な弾薬集積を要望している他、韓国 烏山基地への改善型 U2 機配備を提言している。 また、来月にはインドとの空輸共同演習を同国内で予定、アフガン作戦の地盤強化を図るとしている。 |
2002.08.31 | 毎日新聞 | 中国次世代戦闘機が国際航空ショーでデビューへ | 新華社通信は31日、中国が次世代戦闘機として開発していた
殲-10型機 (F-10) が11月4日から広東省珠海で開く国際航空ショーでデビューすると報じた。 殲-10型機は四川省成都で開発、生産が進む戦闘機で、イスラエルなどの技術を導入したとされ、台湾が保有する F-16 などとほぼ同等 の性能を持つといわれる。 航空ショーでのデビューは実戦配備が間近いことを示している。 |
2002.08.27 | 読売新聞 | 中国、スホイ200機体制へ |
中国は今年、海軍用の Su-30MK 38機購入契約を初めて結んだ。 Su-30MK は射程 200km の
対艦ミサイルを搭載できる。 これにより中国軍の対艦迎撃能力は格段に向上し、米空母が台湾海峡に近づくのを困難にする。 これとは別に今月中旬には、対地攻撃能力を有する Su-30MKK 10機が納入されている。 |
2002.08.21 | Jane's Defence Weekly | China expected to buy third batch of Su-30MKKs | 中国は年内にも Su-30MKK の第3次契約として、海軍用に
38〜40機を導入する契約を結ぶ模様である。 引き渡しは2003年〜2004年になると見られる。 中国は既に1999年に第1次契約として38機、2001年に第2次契約として38機を空軍用に購入している。 今回の契約分は Kh-31A 対艦ミサイルを含む対地精密誘導兵器の射撃統制用に、新型 のレーダを搭載している。 この他に中国は1990年代に50機の Su-27 を導入すると共に200機のライセンス生産契約を結んでいる。 更に 28機の Su-27UBK 練習機も取得している。 Sukhoi社はインドとも140機の Su-30MKI のライセンス生産契約を結んでおり、これらの売り上げが同社の 新型機開発に貢献している。 |
2002.08.07 | Jane's Defence Weekly | Chinese A100 rocket system on export offer |
中国の10発搭載300mm多連装無誘導ロケット (MRS) A100 は現在量産中で人民軍が装備している。 その諸元は以下の
通りである。 ・最大射程: 100km ・最小射程: 50km ・発射重量: 780kg ・弾頭重量: 200kg ・弾頭弾種: 対人/対装甲散布子弾(その他は開発中) 中国は A100 のファミリを開発中で、その諸元は以下の通りである。 ・最大射程: 180km ・最小射程: 70km |
2002.08 | Jane's Missiles & Rockets | China hopes to counter US ABM defences | また、ロシアと共に対空用の HPM (High-Powered Microwave) 兵器 Ranets-E の開発に関与している模様であ る。 この兵器は精密誘導兵器の誘導を妨害する。 更に地上設置の HPM を ASAT (Anti-Satelite) 用に使用することも検討されている模様である。 |
2002.08 | Internqtional Defense Review | China's rising forces | 中国製戦闘機開発の遅れの原因は、エンジン開発製造能力にある。 J-10 戦 闘機用に10年かけて開発していた WS-10A ターボファンエンジンは、結局 J-10 には搭載されず、ロシアから輸入される AL-31F タ ーボファンエンジンになる。 また搭載レーダ開発能力も J-10 開発遅延の一因で、これも結局ロシアに頼ることになり、ZHUK 8U MFR の 提供を受けた。 戦闘爆撃機では JH-7A 戦闘爆撃機能力向上計画を開始しており、年内にも初飛行、2003年 には最初の40機の生産が開始される予定になっている。 JH-7A (Jian=fighter Hong=bomber) もロシアの支援を受け、KAB-500L レーザ誘導爆弾、X-31P ARM を搭載する。 また20基の搭載レーダ用大型アンテナを輸入している。 |
2002.07.13 | 読売新聞 | 米国防総省、年次報告で中国軍の脅威強調 | 米国防総省は12日、中国の軍事力に関する年次報告書を連邦議会へ提出、「中国の軍事ドクトリンは
台湾に奇襲をかけ、台湾を短時間に屈服させる強硬なものになっている」とし、台湾への脅威が高まっていると
の認識を示した。 報告書はまた、ドクトリンが情報戦、航空戦、海上封鎖などを含むとし、日本やフィリピンへの脅威にもなり うると指摘した上で、沖縄も射程に収める短距離ミサイル M-9 改良型(最大射程600km)を開発中とも明らかに した。 報告は、今年3月に中国が発表した約$20Bの国防予算は、大規模な兵器開発費、ロシアなどからの大量の兵器購入費を含んでいないとし 、「実際の軍事支出は3〜4倍の$65B前後の可能性があり、事実なら中国はすでに米国に次ぎ世 界第2位になった」と推計し、2020年には軍事支出がさらに現在の3〜4倍に膨らむとの見通しを示した。 台湾との関係では、海峡沿いに短距離ミサイル約350基が配備済みで、毎年約50基のペースで増強中と分析し 、「精度、破壊力も向上している」とし、台湾にとっての最大の脅威と位置づけた。 また兵器開発では、超音速戦闘爆撃機 FB-7 の改良、ロシアからの駆逐艦、潜水艦、防空ミサイルシステムの 購入などを通じ、制空・防空能力の強化が目立つと指摘し、敵のコンピューター網かく乱などの情報戦、電子戦能力を強化する一方、 宇宙配備レーザー兵器を入手した可能性もあるとしている。 |
2002.07.08 | Defense News | Sukhoi tops list of russian arms exporters | ロシアの 2001年度兵器輸出額ランクで Sukhoi 社が $1.5B でトップになっている。 Sukhoi 社は昨年 50機の戦闘機を輸出、この内 30機は中国に輸出した Su-30MKK、10機はアルジェリアに輸出したSu-27UBK。 ロシアの兵器輸出額は10年ぶりに増加し、総額 $4.4B となっている。 |
2002.07 | Jane's Missiles & Rockets | China develops PL-12 BVR missile | 中国が自国製の BVRAAM (Beyond-Visual-Range AAM) である PL-12(または SD-10)を開発した。 これにより、中国の戦闘機は台湾が装備している AMRAAM や MICA の射程外から攻撃することができるように なった。 PL-12 は恐らく J-10 戦闘機に装備されることになるであろう。 PL-12 は全長3.7m、胴径20cmで、ロシア製の R-77 (AA-12) の技術を基に作られたと見られる。 |
2002.06.03 | Aviation Week & ST | China builds on Russian Adder to develop active radar missile | 中国はロシアから主要技術支援を受け、新型の BVRAAM (Beyond-visual-range AAM) の開発を行っており、概ね 5年
後には装備化される模様。 この計画 (Project 129) はロシアの R-77 (AA-12 Addar) のアクテイブレーダーシーカー、誘導ユニット、データリンク等の主要構成 品技術を活用し中国が国内開発するもので、おそらく空軍用は PL-12 、輸出用は SD-10 と呼称されるミサイルと考えられている。 ミサイルは直径 200mm、全長約3.7m で現在フライトテストを行っており将来的には J-10 戦闘機に搭載する 模様。 この兵器の開発により中国空軍の空中戦能力は飛躍的に向上する。 |
2002.05.08 | Jane's Defence Weekly | Countdown to recovery ? | ロシアは MIC (Millitary Industry Complex) を推進することにより、軍事産業の再生を図
ろうとしているが、この計画には疑問もある。 2001年11月にプーチン大統領は2002〜2006年の MIC 計画と、2010年以降の MIC の基本構想に署名した。 また、2002年1月には2010年 に向けての軍事技術の開発計画を発表した。 しかしこの計画に対し一部の専門家からは、開発しようとする兵器の80%は軍にとって不要なものであるとか、政府はこの計画推進のた めの十分な資金を投入できないなどの批判がでている。 これに対し計画は、開発資金は武器輸出による利益で賄うとしている。 事実1999年〜2000年にかけての武器 輸出は、 ・Severnaya Verf Shipyard社 中国への Project 956E 駆逐艦の輸出:$400M〜$450M ・Antey社 中国及びギリシャへの Tor-M1 (SA-15) の輸出:$250M ・IAPO社 中国及びインドへの Su-30K, Su-27UBM の輸出:$220M〜$230M ・KnAAPO社 中国への Su-30MKK の輸出:$300M 等となっている。 |
2002.05.08 | Jane's Defence Weekly | China advances helicopter projects |
中国は P&W Canada社から、2基のエンジンを新開発の Z-10 軽多用途ヘリコプタ(右図)用
に入手した。 Z-10 は1997年から Eurocopter社はロータの開発で提携し、1999年に Augsta-Westland社とトランスミッションの開発で提携している 。 Z-10 には軍用の他、民間用もある模様である。 この他に中国は Z-8 多用途輸送ヘリを開発していたが1997年に中止になった。 また近年、Eurocopter AS 365N Dauphin 2 の中国版 である Z-9A を改良した Z-9G 戦闘ヘリコプタを少数装備していると伝えられている。 Z-9G は射程3kmの IR 誘導 AAM である TY-90(右図)を4発搭載する。 TY-90 の開発は1990年代初期に開始されたといわれている。 右図は TY-90 を装備した Z-10 ヘリ。 |
2002.04 | Jane's Missiles & Rockets | China shows its newest air-to-air missiles | 中国の CATIC (China National Aero Technology Import & Export Corporation)社が、次世代 AAM の開発を行って
いる。 PL-5E(右上図)は、旧ソ連製 R-13 (AA-2) をベースにした AAM で J-7 及び J-8 に搭載されている。 PL-8 は、イスラエル製 Python V の中国製である。 PL-9 の次世代型 PL-9C(右下図)は IIR シーカを使用し、J-10 戦闘機 に搭載されることになっているが、実用化にはあと数年かかる。 PL-5E, PL-9C はインジウム・アンチモン素子を使用し、PL-9C のシーカ捕捉距離は、現在8kmの PL-9 の約倍で、射程は22kmと言われ ている。 DK-9C は、装輪車に4発搭載発射機を搭載した PL-9C の SAM 型で、 有効射程は8〜10kmと言われている。 PL-7 短距離 AAM 及び PL-10 SARH AAM 計画は既に中止されており、代わって射程 80km の SD-10 ARH AAM の開発が進められている。 |
2002.03.25 | Aviation Week & ST | China defense budget could doule by 2005 | 中国は今月、本年度の国防予算が昨年を 17.6% 増加すると発表したが、CIA の見積もりで
はこの傾向が続く場合、中国の国防予算は 2005年までに現状の 2倍に達すると予測している。 また、DIA によると、中国は台湾に向けた短距離弾道弾の改善と増強を続けており、台湾海峡の脅威は 5〜10年以内 に確実に増加するとしている。 これに対し、米政府は台湾の C4ISR の優越等を挙げ、両国の軍事バランスには当面大きな変化は生じないとの見方を示している。 |
2002.03.20 | Jane's Defence Weekly | China to lift veil on its J-10 | 中国が開発中の J-10 戦闘機は開発が進んでおり、11月に開かれる Zhuhai 航空
ショーに展示できる状態にある。 J-10 が使用している Lyulka Saturn エンジンは、推力 28,218-lb であり F-16 Block 50/52 搭載エンジ ン(推力 29,000-lb)に匹敵する能力を持っている。 コックピット(右図)は、HUD (Head Up Display) や MFD (Multi Function Displays) を搭載し、西欧スタイルになっている。 機体の重量やコンフィグレーションは、1987年に開発が中止されたイスラエルの Lavi に酷似している。 搭載レーダは Phazotron-NIR 製又は Zhuk 製が考えられていて、 Phazotron-NIR の場合は前方180km、後方80km 、Zhuk の場合は前方80km、後方40kmの目標探知が可能で、いずれも TWS (Track While Scan) による24目標の追随 と、6目標(前者)又は4目標(後者)との同時交戦が可能である。 |
2002.03.20 | 毎日新聞 | CIA が中国の軍事費増大と装備近代化の動きに強い警戒感 | CIA のテネット長官は19日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、中国の軍事費増大と装備近代化の動きに強い警戒感
を表明した。 中国の全国人民代表大会(全人代)が、14年連続2ケタの伸びとなる国防費を計上したことについて、「こう した傾向が続けば、中国の00〜05年の国防支出は倍増する可能性がある」と述べ、中国が台 湾に向けた短距離ミサイルの改良と増強を続けていることも明らかにした。 これに関連して国防情報局 (DIA) 長官は、2010年までに中国が750基のミサイルを保有し、中国の通常兵器の 近代化によって、台湾攻撃の脅威は05年〜10年の間に確実に増すだろうと証言した。 |
2002.03.07 | 毎日新聞 | 中国国防費、軍近代化印象付け 警戒感強める周辺諸国 | 中国は90年代後半からスホイ戦闘機やソブレメンヌイ級駆逐艦、キロ級潜水艦などロシア製の最新
兵器を相次いで購入した。 ストックホルム国際平和研究所によると、00年の中国の兵器輸入額は契約ベースで総額20億8,500万ドルに達し、台湾を抜いて 世界1位の輸入国になった。 こうした巨額の兵器輸入費用は国防費とは別枠の予算に盛り込まれているとみられて、また兵器開発費の一部 も別枠扱いとされ、中国の軍事支出の全体像はなお不透明なのが実態だ。 |
2002.03.05 | 読売新聞 | 中国国防費18%増 | 中国の2002年度国防費が対前年度当初予算比で、17.6%増となる見通しとなった。 国防費の2桁増 は1989年度以来14年連続となる。 |