2015年以降のイスラエル USRMD に関する報道

2014年の報道  2013年の報道
  2012年の報道   2011年の報道  2010年の報道   2009年の報道  2008年の報道   2007年の報道  2006年以前の報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.02.02 TBS News

(Yahoo)

イスラエル最新鋭レーザー防空システム 1年以内に試験運用開始か <2203-020207>
 イスラエルのメディアが、ベネット首相レーザーを使った防空システムLaser Wall試験運用1年以内に開始できるという見通しを示したと報じた。
 開発が最終段階に入っているとみられるLaser Wallは、昨年行われた実証実験で1km先を飛行するUAV100%の確率で撃墜したという。
 イスラエル国防省は、今後100kWのレーザーを目指し、迎撃有効距離を20kmまで広げる計画で、近隣の友好国への輸出も検討している。
【関連記事:2108-063009 (JDW 2021.06.30)】
2022.02.01 Stars & Stripes Israeli prime minister says Iron Dome too pricey, lasers next for defense <2203-020113>
 イスラエルのベネット首相が2月1日にテルアビブ大学国家安全保障研究所で講演し、10年前に配備したIron Domeはガザからのロケット弾を90%の確率で撃墜しているが高価すぎるため、レーザ兵器のロールアウトを急いでいると述べた。
【註】
 イスラエルでは2012年の時点でIron DomeやDavid's Slingsの後継はレーザ兵器と見ていた。
【関連記事:1302-121702 (AW&ST 2012.12.17)】
 また2014年にはIron Domeを開発生産しているRael社が、ソリッドステートレーザを使用し2kmの有効射程を持つIron Beamを発表している。
【関連記事:1404-021905 (JDW 2014.02.19)】
2021.11.03 Jane's Defence Weekly Israeli Navy's Reshef class to carry C-Dome <2201-110304>
 イスラエル海軍がSa'ar 4.5 Niritコルベット艦の後継として詳細設計を開始しているReshef級Iron Domeの艦載型であるC-Domeを装備する。
 一番艦となるReshefの設計には2年かかり、建造には更に2~4年かかると見られる。
【 C-Dome 関連記事:1607-052513 (JDW 2016.05.25)】
2021.05.21 Breaking Defense US talks with Israel about buying more Iron Dome systems <2106-052107>
 5月20日にガザ地区から発射されたロケット弾の迎撃でIron Domeが多大な成果を上げたことから、米国陸軍が装備するIron Domeを増強しようとイスラエルとの交渉を進めている。 またバイデン大統領は20日、イスラエルの射耗補填に米国が協力すると述べている。
 ガザからイスラエルに向け発射されたロケット弾は3,000発で、そのうち1,500発が人の居住する地域落下したが、イスラエル軍は1,428発を迎撃し、撃墜確率は95%であった。
2021.05.21 Breaking Defense Army: Proposals for cruise missile killer due June 4 <2106-052106>
 米陸軍が5月21日午後、
IFPCの機種選定のためのshoot-offが完了したことを明らかにした。
 Shoot-offでは2社が提案したシステムについて4月下旬と5月上旬にそれぞれ3回ずつ実射を実施した。
2020.01.13 Jane's 360 Israel tests advanced Iron Dome <>2002-011302>
 イスラエル国防省が1月12日、一連の改良型Iron Domeの試験が成功裏に終了したと発表した。
 国防省は改良の内容を明らかにしていない。
2020.01.08 Defense Update Lifting the veil of Israel's classified laser weapon 9rogram <16.pdf>2002-010816>
 イスラエル国防省が1月8日、レーザ兵器を開発中であることを公表した。
 システムには地上設置型、車載型、航空機搭載型があり、地上設置型と車載型は
C-RAMに用いられる。
 航空機搭載型はHALEまたはMALE UAVに搭載して、雲上で飛来するロケット等を撃墜する。
2019.05.15 Jane's Defence Weekly IDF says Iron Dome performed well during 48-hour fight <1907-051510>
 イスラエル軍によると、5月4~5日にガザ地区からイスラエルに向けて発射されたロケット弾に対し、Iron Domeは86%の撃墜率という成果を上げた。
 この48時間に発射されたロケット弾は690発で、Iron Domeはそのうち240発を撃墜した。  この間イスラエル市民3名が死亡し、130名が負傷した。 この他にこの戦闘でガザとの境界線近くで車両が
ATGMの攻撃を受け1人が死亡している。
 2014年7~8月の戦闘では50日間に4,500発のロケット弾が撃ち込まれもIron Domeがそのうち692発を撃墜したが5名が死亡している。
2019.05.09 Jane's 360 IDF reports good Iron Dome performance <1906-050907>
 イスラエル軍が5月8日、パレスチナ武装勢力が5月4~5日に行ったロケット弾攻撃Iron Domeが撃墜率86%を記録したと発表した。
 この攻撃では48時間に690発のロケット弾が発射され、Iron Domeはそのうち240発を撃墜したが、6名が死亡し130名以上が負傷した。 4番目の死者はガザとの境界近くで
ATGMにより車両が攻撃されたことによる。
2018.11.15 Jane's 360 IDF satisfied with Iron Dome’s performance during latest escalation <1812-111504>
 11月12~13日の24時間ガザからイスラエル南方に約460発の107mm/122mmロケット弾が撃ち込まれたが、そのうち100発以上Iron Domeが撃墜したと、イスラエル軍当局者がIron Domeの性能に満足を示した。
2018.10.17 Jane's Defence Weekly IDF reports second Iron Dome misfire <1812-101706>
 イスラエル軍が10月11日、Iron Dome数発誤警報 (False Alarm) により発射されたと発表した。 誤警報の原因は明らかにされていない。
 Iron Domeの誤発射は3月に次いで2度目である。
2017.09.08 Defense News Iron Dome poised for first US-based intercept test in SHORAD demo <1710-090803>
 米陸軍が4日~16日に
SHORADの評価試験を実施するが、イスラエルはIron Domeをもって 初の迎撃試験に臨む。
 この試験にはBoeing社がGD社と共同でAvengerの改良型であるMSL Dtrykerで参加する。
【 MSL Stryker 関連記事:1709-080907 (DN 2017.08.09)】
2017.06.07 Jane's Defence Weekly Saar 4.5 upgrade: Israel looks to technologically aligned fleet <1707-060711>
 イスラエル洋上ガス田に対する脅威が、ロシア製
YakhontやUAV、イラン製誘導ロケット弾などと増大するのに伴い、イスラエル海軍はSaar 4.5 Hetz級コルベット艦に次ぐ Saar 5級を装備しており、更にSaar 6級4隻も2019年から装備する。
ELM-2258 ALPHAレーダ及びBarak 1/8
 Saar 4.5級全10隻とSaar 5級の最初の2隻に装備
ELM-2248 MF-STARレーダ及びC-Domeの装備
 C-DomeはIron Domeの艦載型で、2016年にSaar 5級3番艦Lahavのヘリ甲板からの発射試験に成功。
 Saar 5級の一部ととSaar 6級に装備。 Saar 4.5級には搭載不能。
2017.03.27 Defense News Israel Navy to double Iron Dome defenses on new surface ships <1704-032702>
 現在ドイツで建造されているイスラエル海軍の新型コルベット艦Sa'ar-6には、当初計画の二倍になる 20発のIron Dome迎撃弾Tamirが搭載される。
 Sa'ar-6にはIron Domeと共にBarak-8も装備されるが、高価なBarak-8はP-800 Yakhont超音速
ASCMなどに対処し、Iron Domeは沿岸から発射されるロケット弾に対抗する。
 Iron DomeとBarak-8には、いずれもELM-2248 Adir MFRが使われる。
2016.09.18 NHKニュース イスラエル シリアからの砲弾を迎撃システムで破壊 <1610-091801>
 イスラエル軍の発表によると、イスラエル軍が17日にシリアから発射された迫撃砲によるものと見られる砲弾2発をIron Domeで破壊した。
 イスラエルが占領するゴラン高原には12日と13日にシリアからの砲弾が相次いで着弾していて、市民に被害がでるおそれもあることから、イスラエル当局は警戒を強 めている。 シリアでは政府軍と反政府勢力が今月12日から停戦に入っているものの散発的な衝突は起きており、今回破壊された砲弾もこうした戦闘の流れ弾だと見ら れる。
2016.07.06 Jane's Defence Weekly Israel looks to step up Iron Dome production to meet evolving threat <1608-070621>
 イスラエル軍当局者が6月27日、ヒズボラやハマスがイスラエルの防護能力を超えるロケット弾の 和攻撃を準備していることから、Iron Dome部隊や迎撃弾の量産ペースを引き上げる検討をしていると述べた。
 イスラエル空軍司令官は同時攻撃規模を50~100発と見積もっている。
2016.06.14 Defense News Still no sales for Israel's Iron Dome <1607-061403>
 2011年に配備されて以来、1,500発以上を撃墜し90%近い撃墜成果を上げているIron Domeは、極東や湾岸諸国からの引き合いがあるものの、 輸出成約には至っていない
 一方でイスラエルはIron Domeを艦載のEL/M-2048 Adirレーダと組み合わせたC-Comeの発射試験を4月に実施しており、Rafael社とRaytheon社は、 米陸軍の
MML発射機からTamir迎撃弾を発射するシステムをSky Hunterとして売り込もうとしている。
2016.05.25 Jane's Defence Weely Israeli Navy announces successful C-Dome tests <1607-052513>
 イスラエル海軍当局者が5月18日、既にSa'arコルベット艦へのC-Domeの搭載を開始している と述べた。 Sa'ar 5は2月17日に、C-Domeを用いたGradを模した複数標的の撃墜に成功しているが、今後4年間で4隻のSa'ar 6 級がイスラエルに届くことになっている。
 イスラエルはC-DomeをSa'arコルベット艦に装備し、海上の天然ガス施設の防備にあたらせる計画である。 C-DomeのTamir迎撃弾はSa'arが装 備しているBarak 8 SAMよりはるかに安価であるという。
2016.05.18 Defense News Israel claims intercept success with Sea-Based Iron Dome <1606-051802>
 イスラエルが18日、2週間前に艦載型Iron Domeによる迎撃試験に成功したと発表した。 試 験はELM-2248 Adirレーダを装備したSa'ar 5級コルベット艦で行われた。 当局は標的について明らかにしていないが、 消息筋によると標的は122mm型のGradであった模様である。
 イスラエルは艦載型Iron Domeを、Sa'ar 5より大型のSa'ar 6にBarak-8と合わせて装備する計画で、Barak-8がシースキミングCMに対抗するのに 対し、Iron Domeは海岸から不意に攻撃してくるロケット弾に対処するという。
2016.04.27 Jane's Defence Weekly US Army trials Israel's 'Iron Dome' interceptor <1606-042702>
 Rafael社が4月20日、米陸軍がIron Domeシステムの迎撃弾であるTamir
MML発射機から 発射し、標的機の迎撃に成功したと発表した。
 TamirはIron Domeの配備が開始された2011年以来、ガザ地区から発射されたロケット弾1,500発以上を撃墜しており、迎撃成 功率は90%という。
2015.08.17 Aviation Week & ST Market boost <1510-081712>
= イスラエルの陸上防空システムに関する記事 =
 Rafael社の陸上防空システム (
GBAD) Spyder継続的に改良されており、最近では I-Derby ER も発射するようになっている。 I-Derby は艦載型の Barak-8 や David's Sling の技術が採用されており、従来の EO 方式の信管に えて、搭載レーダにその機能を持たせている。
 Iron Dome は射程が40kmから70~80kmの飛翔体に対応するシステムであるが、これを射程150kmの飛翔体 対応できる改良が進められており、陸上だけでなく艦載システムとすることも目指している。
2015.07.15 Jane's Defence Weekly Israeli personnel start treining on David's Sling <1508-071511>
 イスラエル国防省が6月29日、David's Sling の要員訓練が既に開始されていると発表した。 訓練期間は6ヶ月という。  同省によると来月実施される最終試験終了後直ちに operational になるという。 4月1日に Sparrow 標的を撃墜した際に国防相は、operational は2016年と言っていた。
 一方7月2日には国防省が、Iron Dome の改良が行われていることを明らかにした。 これにより Iron Dome は能力が向上するとしながらも、改良 の詳細は明らかにしていない。