インド DRDO が3月12日、射程1,000kmと言われている LACM Nirbhay
の初めての発射試験を行ったが、予定のコースを外れたため、発射15~20分後に試験は中止された。 この試験は元々、2012年10月に行わ
れる計画であった。
PJ-10 はロシアの 3M55 Oniks/Yakhont を基礎とした対艦ミサイルで、高度14kmを飛行すると共に、海
面のスキミング飛行もできる。
2020.02.06
Jane's 360
Defexpo 2020: India to test Nirbhay cruise missile powered by indigenous propulsion system
<2003-020604>
インドADE社が2月5~9日に開かれたDefexpo 2020で、4月に国内開発したターボファンエンジンを搭載したNirbhay CMの飛行試験を行うことを明らかにした。
搭載されるSTFEエンジンはインドDRDOのガスタービン研究所 (GTRE) が開発した。
2020.01.20
Jane's 360
Indian Air Force commissions first squadron of Su-30MKI fighters armed with the BrahMos-A missile
<2002-012005>
インド空軍がBrahMos-Aを装備したSu-30MKI最初の飛行隊となる第222 Tiger Shark飛行隊を1月20日にThanjavur空軍基地で任務に就いた。
インド空軍で12番目となるSu-30MKI 18機からなる第222飛行隊は2021年初期に編成完結する。
2020.01.01
Jane's Defence Weekly
IAF integrates BrahMoes-A onto Su-30MKI fighters
<2003-010108>
インド空軍が12月17日、BrahMos-A超音速CMのSu-30MKIへの搭載作業が完了したと発表した。
重量2.5tで300km近い射程を持つBrahMos-Aは、最終試験でSu-30MKIから発射され、沖合の標的に向け発射された。
2019.12.18
Jane's Defence Weekly
Philippines in talks with India to procure BrahMos missile
<2002-121803>
フィリピン当局者が12月9日、インドと射程292kmのBrahMos超音速CM購入について協議中で、2020年中に契約することを明らかにした。
BrahMosは10月にFt.Magsaysayに編成された比陸軍第1地対艦ミサイル中隊が装備する。
2019.12.09
Jane's 360
Philippines in talks with India to procure BrahMos supersonic cruise missile
<2001-120902>
フィリピンがインドとBrahMos超音速CMの購入交渉を行っており、2020年に購入契約が結ばれる模様である。
BrahMosは10月に新編された比陸軍第1陸上ミサイル中隊 (1LBMS Btry) が装備することになる。
2019.10.23
Jane's Defence Weekly
IAF to upgrade its existing DSu-30MKI fleet and acquirre additional such fighters
<1912-102314>
インド空軍が10月4日、保有しているSu-30MKIのレーダ、搭載電子機器、搭載武器の改良を行うと発表した。 当初の改良は42機でレーダはNIIP N011M Bars AESAレーダに換装される。
搭載武器はインドDRDOが開発した射程100km以上のAstra BVRAAMやBrahMos-Aの搭載が可能になる。
一方インドはロシアとHAL社がSu-30MKI 18機を追加でライセンス生産する交渉を行っている。 インドは2001年に$12Bで契約した272機のSu-30MKIのうち252機を受領している。
2019.08.21
Jane's Defence Weekly
India approves procument of coastal batteries armed with BrahMos missiles
<1910-082106>
インド国防省が8月8日、国内開発した次世代沿岸防備中隊 (NGMMCB) の調達を承認した。 海軍筋が8月12日に明らかにしたところによると、調達するのは2個中隊分でIDR10B ($140.37M) にのぼるという。 システムは24ヶ月以内にムンバイ近郊で海軍ミサイル中隊が所在するTrata海軍に納入され、1970年代から装備しているソ連製のP-15 Termit (SS-N-2 Styx) と換装される。
NGMMCB中隊はBrahMos 6発を搭載するTatra発射機6~8両とMANPAD車2両で構成される。
2019.04.17
Jane's Defence Weekly
India, Russia seeking to expand range of BrahMos missile
<1906-041706>
インドとロシアの合弁会社BrahMos社が4月10日、現在400kmであるBrahMos (PJ-10) の射程を500kmまで延伸すると発表した。
また最高速度も現在のMach 2.8からMach 4.5に引き上げるという。
2019.03.13
Jane's 360
BEL-led team unveils new airborne weapon prototypes
<1904-031308>
(註:国営)BEL社を中心にしたインドの企業グループが、一連のASM/軽CMファミリであるWaghnak、Khagantak、Velを開発した。 これらが採用している構成品で輸入に頼るのは僅か10%であるという。
Waghnakは外観上米国のAGM-154 JSOWによく似ているが全く別の設計手法で開発され、機体は炭素系複合材で作られ、重量は450kg級で滑空翼のほか5枚の操舵翼を持っており、高度12,000mで投下すると154km飛翔する。
基本型では多帯域パッシブRFシーカを持ち、誘導はINS/GPSと終末はIRで行い、弾頭は45kgの成形爆薬前置弾と225kgの侵徹弾からなるタンデム弾頭であるが、シーカなどはユーザの要求で変向できるという。
2019.02.25
Jane's 360
India likely to induct air-launched BrahMos-A by early 2020
<1903-022507>
インドとロシアの合弁であるBrahMos社が2月20~24日にバンガロールで開かれたAero India 2019展で、初発射試験から20ヶ月以上経つ空中発射型のBrahMosであるBrahMos-Aは、最後の性能確認試験を3Q/2019年に実施し、2020年初期に装備化されることを明らかにした。
発射重量2.5tのBrahMos-Aは300kgの弾頭を搭載し射程290kmで、Su-30NKIが搭載するほか、軽量型のBrahMos NGはTejas Mk 1A軽戦闘機 (LCA) にも搭載する。
2018.08
International Defence Review
Prompt strike: ground-launched hypersonic target missile defences
<1809-080009>
・Russian advancements
・China's DF-ZF
・Indian developments
2018.07.17
Jane's 360
India tests BrahMos cruise missile under 'extreme weather conditions'
<1808-071705>
インドが16日、波高9mのSea State 7状態でのBrahMos (PJ-10) 超音速CM発射試験に成功
した。
2018.05.16
Jane's Defence Weekly
L&T develops inclined launcher for BrahMos
<1807-051610>
インドの民間企業L&T社がBrahMos (P-10) 超音速 ASCM用の
艦載四連装発射機を開発し、5月7日にBrahMos社に納入した。
2018.01.03
Jane's Defence Weekly
IAF begins integrating BrahMos-A cruise missiles onto its Su-30MKI fighters
<1802-010313>
インド空軍は2017年11月22日にSu-30MKIによるBrahMos-A ALCMの発射試験成功を受
け、Su-30MKI 40機程度をBrahMos-A搭載可能に改造し、2020~2021年までに2個飛行隊を編成
する計画である。
2017.01.04
Jane's Defence Weekly
India, Russia to increase BrahMos's strike range
<1702-010407>
インド国防相が12月16日、印露両国がBrahMosの射程を300km以遠に延ばすことで合意し
たことを明らかにした。 同相は又、インドが6月に射程300km以上のミサイルを制限するミサイル技術管理レジーム(MCTR)に加盟したと
も述べた。
BrahMosの射程延伸については10月中旬にプーチン大統領がゴアを訪問した際に二倍の600kmに延ばすことで合意したとみられている。
2016.08.25
Record China
インド、中国国境地域に超音速巡航ミサイル「ブラモス」配備へ=中国側の懸念無視―中国メディア
<1609-082505>
環球網が24日、インド軍が中国側の懸念を無視して北東部の中国との国境地域に
超音速CM BrhaMosを配備する方針だと報じた。
中国軍機関紙の解放軍報は20日、インド政府が今月初めに北東部の中国との国境地域へのブラモス配備を承認したことを受け、正常な防衛上の必要性を超えるもので
あり中国のチベットおよび雲南省に重大な脅威をもたらすと強く批判していた。
2016.07.06
Jane's Defence Weekly
Indian Su-30MKI makes first flight with BrahMos
<1608-070619>
BrahMos社が6月25日、BrahMos-Aを搭載したSu-30MKIの初めての飛行試験に成功したと発表し
た。
BrahMos-Aは推進装置を軽量化して3,000kgの重量を2,500kgまでに落とし、翼や先端の形状を設計変更している。
2016.06.25
Defense Update
Su-30 MKI conducts first flight with BrahMos supersonic cruise missile
<1607-062503>
インドが25日、BrahMos-A空中発射超音速CMを搭載したSu-30MKIの飛行試験に成功した。
この成功を受けSu-30MKIによるBrahMos-Aの空中発射試験は、今年後半に行われる。
射程290kmで2.55tのBrahMos-Aは高度46,000ft~1,646ftで発射され、終末には地表高度50ftで目標に接近する。 BrahMos社は2017年から200発を納入する計画で、印空
軍は少なくとも3個飛行隊に装備する計画である。
【註】
ロシアが開発したP-800 (SS-N-26) Yakhontのインド向けであるBrahMosは最大速度Mach 2.5~2.8のASCMで、既に艦載型の他に陸上発射型や潜
水艦発射型が完成していて、空中発射型が最後まで残っていた。
2016.04.27
Jane's Defence Weekly
Air-launched BrahMos could be operational in 2016
<1606-042705>
クアラルンプールで開かれた防衛展でBrahMos社の代表が、BrahMosで最後まで残った空中発射型が
年内にoperationalになることを明らかにした。 艦載型は既に10隻に配備されている。
空中発射型BrahMosはSu-30MKIの胴体に特設されたパイロンに1発が搭載される。
2014.10.17
産経新聞
国産巡航ミサイル実験成功 インド
<1411-101706>
インドが17日、国産 CM Nirbhay の発射試験を東部オディシャ州で行い初めて成功した。 PTI通
信によると Nirbhay の射程は700km以上である。
Nirbhay の発射試験は昨年3月に行われたが失敗していた。
2014.08
International Defense Review
Advanced version of BrahMos flight tested
<1410-080006>
インドが7月8日、発展型 BrahMos 超高速 CM の発射試験に成功した。 BrahMos の発射試験は今回で44回目になる。 試験は陸軍
の第3 BrahMos 連隊が実施した。
発展型 BrahMos は新型誘導装置を搭載したもので、試験では Mach 2.8 で290kmを飛翔した。
2014.06.18
Jane's Defence Weekly
IN test-fires BrahMos from Kolkata-class destroyer
<1407-061816>
インド海軍が6月9日、Project 15A 駆逐艦の一番艦 Kolkata からの BrahMos
ASCM の発射試験を完了した。 Kolkata は2003年に進水したものの工事が大幅に遅れていた。 Project 15A は二番艦、三番艦が目下建造
中で、2009年5月には Project 15B 4隻も発注されている。
BrahMos の艦載は、既に Rajput (Kashin-Ⅱ) 級及び Talwar 級フリゲート艦では行われている。
2014.02.19
Jane's Defence Weekly
DRDO to test a number of new missile systems
<1404-021911>
インド DRDO の長官が2月6日、各種ミサイルの発射試験を来月行うと述べた。
試験が行われるのは射程5,000kmの Agni 5 のほか、2013年3月に行われた最初の発射試験に失敗した射程1,000kmの Nirbhay
CM や、空中発射型 BrahMos などである。
2014.02.17
Aviation Week & ST
India and beyond
<1404-021703>
航空機搭載型で、年内には発射試験が開始される。 従来の BrahMos が3tであっ
たのに対し2.5tと軽量になっており、Su-30MKI には3発、MiG-29K には2発が搭載される。
・BrahMos-M (Mini)
発射重量を更に1.5tまで小型化した BrahMos で、2017年に発射試験を開始し、2~3年で配備可能になる。 導入が計画されている Dassault社製
Rafale や、ロシアと共同開発する次世代戦闘機 FGFA のほか、装備が予定されている Amur-1650 潜水艦の垂直発射艦や魚雷発射艦から発射で
きる。
・BrahMos 2
Mach 7 で飛行する超高速 CM になる。
2013.12.02
Aviation Week & ST
India's speed test
<1401-120211>
インドが2014年に超高速試験飛翔体 HSTDV の飛
行試験を行う。 スクラムジェット推進で全長18ftの HSTDV は、Agni A1 ロケットでスクラムジェットの動作速度まで加速され、Mach 6~7 で20秒間
飛行する。
2013.11.13
Jane's Defence Weekly
India seeks new coastal missile system
<1401-111306>
インドが、移動可能な沿岸防備ミサイル15個中隊を整備する計画で、10月13日に RfP を発簡し
た。 提案の締め切りは12月22日である。
RfP によると、このミサイル中隊は複数の発射機とレーダ、指揮装置で構成され、射程が150km以上、速度が Mach 0.8 以上
で、150kg以上の弾頭を搭載する。 候補にはBrahMos、Klub-M、Exocet MM
40 Block Ⅲ、NSM などが挙がっている。
インドの現有沿岸防備システムは Styx 及びその改良型である。
2013.05
Jane's Missiles & Rockets
India successfuly test-fires submarine-launched BrahMos
<1306-050011>
インドが3月20日、潜水艦搭載型 BrahMos 超音速 CM の水中発射に成功した。
水中から垂直発射された BrahMos は290kmを飛行した。
BrahMos は垂直発射であることから潜水艦の魚雷発射管を占有しないで済むが、全長が8.4mであることから印海軍が10隻保有している Kilo級、
4隻保有する Shishumar級、6隻保有する Scorpene級のいずれの潜水艦にも搭載できない。 このため2020年代初期に装備
する計画の Project 75I や、将来 Scopene、改良型 Kilo級、Lada級などに装備されることになる。
2013.05
Jane's Missiles & Rockets
Navigation problem mars first flight of India's Nirbhay cruise missile
<1306-050001>
インド DRDO が2012年11月12日に、長距離 CM Nirbhay の発射試験を行ったが、計画経路の1/4を飛翔したところで
コースを外れ失敗した。 Nirbhay は車載発射機から垂直に発射され正常に水平飛行に移ったが、高度15,000ftで
250kmに達した時点でコースを外れた。
写真によると Nirbhay の外観はロシア Novator社製の 3M14 Club とよく似ている。
2013.03.20
Jane's Defence Weekly
Indian cruise missile terminated in maiden test flight
<1304-032006>
全長6m、発射重量1tの Nirbhay は高度500m~10,000mを飛行するが、この日の試験では4,500mを Mach 0.7 で飛行した。
2013.03.12
日経新聞
インド、巡航ミサイル実験に失敗
<1304-031201>
インド国防省が12日、LACM Nirbhay の発射試験を行ったが、ミサイルは順調に発射されたのち、予定していたコ
ースから外れ失敗したことを明らかにした。
Nirbhay はインド初の国産 LACM で、射程は1,500kmという。
2013.03.04
Aviation Week & ST
More targets
<1304-030411>
BrahMos社が今年、BrahMos 超音速ミサイルを、さらに大幅に発展させる計画である。
・BrahMos-A
空中発射型で、2014年の発射試験に向けて2ヶ月後に、モックアップ弾の空投試験が行われる。
2.25tの BrahMos-A は高度500~14,000mで投下されたのち100~150m落下し、高度14,000mを巡航して終末は高度15mを飛行する。
・BrahMos-S
潜水艦発射 BrahMos で、発射試験は1月に行われた射程750kmの K-15 SLBM の発射試験に続いて行われる。
・BrahMos-2
スクラムジェット推進の超高速 BrahMos で、2016~2017年に試験が開始される。
・BrahMos Block 3
陸上発射の最新型で、高角度突入能力を持つ。
2012.12.12
Defense News
India, Israel may work together on more weapons
<1301-121204>
インド国防相が、訪印中のイスラエル国防省高官と12月3~4日に会談し、装備品の共同開発拡充
で合意した。 またインドは Iron Domae 購入の意向を示し、イスラエルも売却には合意したが、技術移転及びインドでの
生産には躊躇している。
共同開発では MRBM/LRBM とは別に、射程1,000kmの ground-to-ground land attack missile
を射程3,000kmに共同で延伸する。
【註】
射程を3,000kmに延ばすミサイルとは、ground-to-ground land attack missile との表現から LACM の可能性がある。
現在インドが装備している射程1,000kmの LACM としては Nirbhay があり、イスラエルと共同でこの射程を3,000kmにしようとするものと見られる。
2012.11.26
Aviation Week & ST
Homegrown hypersonics
<1301-112610>
インドが超高速飛翔体 HSTDV の飛行試験を2014年に行う。 HSTDV は全長18.3ftで Agni A1 により打ち上げられ、
Mach 7 の飛行を20秒間行う。
2012.02
Jane's Missiles & Rockets
India to flight test Nirbhay
<1203-020015>
インド DRDO 長官が2011年12月16日、国産 LACM Nirbhay の発射試験が2012年に行われ
ると述べた。
Nirbhay は長年開発を続けてきた亜音速 CM で、モックアップは2010年に作成されている。 全長6m、射程は1,000km
で、当初は TEL から発射されるが、地元紙は Su-30MKI から発射する空中発射型も開発していると報じている。
2011.11
Jane's Missiles & Rockets
India mives ahead with development of air- and submarine-launched BrahMos cruise missile
<1112-110015>
・空中発射型 BrahMos
2012年末の発射試験開始に向け、インド国内で発射機が試作されている。
・潜水艦発射型 BrahMos
潜水艦を模擬した水中発射装置からの発射試験が2012年の3~11月に行われる。
・地上発射型 BrahMos
四番目の BrahMos 連隊が Block Ⅲ を装備してインド北東部で編
成された。 Block Ⅲ は角度突入を行う。
今までに BlockⅠ を装備する1個連隊と、Block Ⅱ を装備する2個連隊
が編成されている。
2010.11
Jane's Missiles & Rockets
BrahMos to develop 6,000 km/h missile
<1012-110029a>
12月に予定されている露大統領のインド訪問時に、超高速 BrahMos 共同開発合意文書の調印が行われる見込みである。 超高速 BrahMos は
最大速度6,000km/h以上、射程290kmで、2015~2016年に試験が行われる。
一方インド陸軍は9月5日に BrahMos Ⅱ の発射試験に成功した。 試験にはロシアの GLONASS 衛星が使用された。 印陸軍は
BrahMos Ⅰ ミサイル67発と発射機5基を装備する1個連隊を既に編成しているが、新たに BrahMos Ⅱ を装備す
る2個連隊を編成する。
空中発射型 BrahMos は2012年に発射試験が行われ2013年に配備される。
<1012-110029b>
ロシアの GLONASS 衛星は、現在 Plane 1 に7基、Plane 2 に6基、Plane 3 に8基の、計24基が軌道上にあ
る。
最近では9月3日に GLONASS-M 3基が Proton-M SLV で打ち上げられた。
2010.09.15
Jane's Defence Weekly
BrahMos achieves 'world first' in Indian Army test
<1010-091510>
インド陸軍が9月5日、陸上発射型 BrahMos ASCM の部隊射撃を行った。
射撃は東海岸で行われ、垂直発射機から発射後既定の経路を経て292km飛翔し、標的に対し Mach 2.8 で垂直に突入
した。 BrahMos は8.4m、3.9tで300kgの弾頭を搭載している。
インド陸軍は2007年に、発射機5基、ミサイル67発で最初の連隊を編成したが、今後更に BrahMos Block Ⅱ
LACM を装備する連隊を2個編成する計画である。
【註】
「垂直に突入」が事実であれば、少なくとも終末では中/高々度飛行か、ポップアップ突入をすると思われる。
2010.09.13
Aviation Week & ST
Cruise control
<1010-091304>
インドが1,000kmを Mach 3.2 で飛翔するラムジェット推進 CM である
LRCM を開発しており、2014~2015年に飛行試験を開始する。 LRCM は超高速の BrahMos-2 や亞音速の
Nirbhay とは明らかに別の計画で、形状はフランスの ASMP-A に似ている。
射程300km、Mach 5~8 の BrahMos-2 の開発は、印露政府が民間ベースの技術協力を凍結した状態にある。 一方 Su-30MKI から発射する BrahMos-A
の発射試験は2012年に計画されている。
2010.08.25
Jane's Defence Weekly
India looks to Su-30MKI upgrade
<1010-082508>
インド空軍が、保有する Su-30MKI のうち50機を$2.42Bかけて改良する。 改良には
BrahMos の搭載も含まれる。 BrahMos を Su-30MKI の胴体下に搭載するための改修は現在ロシアの
Irkut社で行われているが、改良型 Su-30MKI では翼が強化され翼下にも搭載できるようにする。
Su-30MKI の改良は2011年に開始され2012年から配備される。
2010.07
Jane's Missiles & Rockets
Air-launched BrahMos starts static tests
<1010-070007>
空中発射型 BrahMos 用エンジンの地上に於ける静試験がロシアで行われている。 空中発射型は
地上発射型と同じラムジェットエンジンを使用するが、重量が3,000kgから2,500kgに軽減されるほか、固定翼や先端の形状も変わっている。
発射試験は当初2007年に計画されたが、度々延期されている。 運用開始は2012年に計画されている。
2010.06.07
Aviation Week & ST
Flanker flavor
<1007-060710>
インドとロシアが Su-30MKI の改良について話し合いを行っている。 改良型 Su-30MKI は
Super 30 と呼ばれ、レーダやアビオニクスが更新されるほか、BrahMos 1発を胴体下に
搭載できるよう機体が強化される。
空中発射型である BrahMos-A は2,500kgで、ブースタが変わるほかは艦上発射型や陸上発射型と99%が同じである。
2010.05.24
Aviation Week & ST
Grand strategy
<1007-052403>
インド国防省が今後の技術開発の指針となるロードマップを作成した。 当面は2020年代の装備化
を目指している。
インドは射程1,000kmの Nirbhay CM を保有しているが、ロードマップでは長距離亜音速 CM を目指している。 また
遊弋索敵型ミサイルについてもイスラエルや欧州の企業と接触しており、3月には陸軍が遊弋索敵型中距離ミサイルへの関心を示している。
更に UAV を8~10kmで撃墜できる DEW も目指している。
2010.05.10
Aviation Week & ST
Flanking maneuver
<1006-051006>
インドが Su-30MKI に Nirbhay CM を搭載しようとしている。 Nirbhay の開発は5年以上前から行われており、最初に開発しているのは垂直
発射陸上型で、次いで空中発射型の開発が進められている。
Nirbhay は胴体中央に飛び出し翼、尾部に十字翼を持つ6mのミサイルで、射程は公表されていないが政府筋が800~1,000kmであることを示唆し
ている。
2010.04.07
Jane' Defence Weekly
India inducts BrahMos into air force service
<1005-040705>
インド国防省が3月26日、陸軍の追加2個連隊分240発の BrahMos と、Su-30MKI 搭載用に
小型化した BrahMos の開発を$2.57Bで発注した。 3月21日には BrahMos の22回目で初めての垂直発射試験が行われ、
Mach 2.8 での飛行に成功した。
また3月27日には射程290kmの Prithvi Ⅱ と350kmの Dhanush、翌日には射程700kmの Agni 1
の発射試験も行われた。
2009.04.08
Jane's Defence Weekly
BrahMos test achieves all its mission objectives, says DRDO
<0905-040806>
インド DRDO が3月29日に BlahMos Block Ⅱ
LACM の発射試験を行い、クラタ環境の中で50km離れた標的を自動認識し命中した。 この試験は今年3回目で、1月に行われた試験では GPS
の不具合により標的を2km外していた。
BlahMos Block Ⅱ にはシーカに目標を指示する追加のレーダが搭載された。
インド陸軍は2007年にパキスタンの Haft-7 Babur 亜音速 CM に対抗して BlahMos の導入を決め、既に3個連隊計画し
ているうちの2個連隊分としてミサイル134発、車載発射機10両、指揮装置4基を発注している。
2008.03.05
Jane's Defence Wekly
India test fires indigenously developed SLCM
<0804-030504>
インドが2月26日に、国内開発した Sagarika SLCM の発射試験に成功した。 試験で Sagarika は水深50mに設置された発射機から発射された。
Sagarika は DRDO (Defence R&D Organisation) が開発している全長8.5mのターボジェット推進 CM で、500kgの弾頭
を搭載し射程は700kmと言われている。 誘導は TERCOM で高度15~100mを飛行する。
2009.02.11
Jane's Defence Weekly
Indian Army expresses concerns over BrahMos
<0904-021112>
インド DRDO が開発している 地対地型の BrahMos である
BrahMos Block Ⅱ の発射試験は1月20日に行われたが、ミサイルは標的を2kmも外し失敗に終わった。 次回の試験は2月中に行われる。
この結果をうけ印陸軍司令官が2月上旬に、精度が改善され適正な価格で調達できなければ BrahMos Block Ⅱ の装備計画を再検討すると述べた。
印陸軍は1月中旬に BrahMos Block Ⅱ 240発の RFP を DRDO に対して発簡している。 BrahMos
Block Ⅰ は2006年に66発が発注されている。
2008.01.09
Jane's Defence Weekly
Keltec gives BrahMos JV a boost
<0802-010907>
インドとロシアの合弁会社である BrahMos Aerospace社が、部品製造会社である Keltec社を買収し BrahMos Aerospace Thiruvananthapuram社
になった。
この結果同社は、3年以内に年産50発の体制を確立する。
2008.01
Jane's Missiles & Rockets
Air-launched BrahMos trials fall back to 2009
<0802-010005>
ALCM 型 BrahMos の発射試験が2009年にずれ込むことになった。 当初は2007年に予定されていたが、
2007年初めに2008年に延期された。 ALCM 型 BrahMos の試作と発射機の製作は完了しており、現在 Su-30MKI との整合を実施して
いる。
BrahMos は当初 Su-30MKI の胴体パイロンに1発搭載されるが、その後翼下パイロンにも1発ずつ、計3発が搭載され
る。 また Il-38 洋上哨戒機にも翼下に1発ずつ、計2発が搭載される。
2007.11.14
Jane's Defence Weekly
India poised to complete Russian SSN leasing deal
<0724-111409>
11月11日のインド首相の訪露時に、両国は Akula Ⅱ 級 SSN の貸与に合意すると見られる。 貸与期間は
10年で借料は$700Mになる。 これによりインドは世界で6番目の SSN 運用国になる。 SSN の譲渡は国際協定
で禁止されているが、貸与は禁止されていない。 ただインドは1991年から3年間、SSN 運用を経験するため
Chalie Ⅰ 級 SSN を借用したことがあった。
Akula Ⅱ 級 SSN は12,000tで、インドは国内開発中で射程の1,000kmの CM を搭載する計画である。 更に
インドは建造中の5,000tの SSN である ATV (Advanced Technology Vessel) を2009~2010年に就役させる。
2007.11.05
Aviation Week & ST
India eyes hyper-cruise
<0723-110508>
インドの DRDL (Defense Research and Development Laboratory) が、超高速 CM
の実験機である HSTDV (Hypersonic Technology Demonstrator Vehicle) の研究をイスラエ
ルの援助で行っており、来年初めに最初の飛行試験を計画している。
HSTDV は全長5.6m、重量1tでスクラムジェットエンジンを搭載し、Agni 弾道弾のロケットをブースタと
している。 試験では約20秒の飛行し、最大高度20mileで Mach 6.5 をめざしている。 このミサイルの模型
は2月のインド航空展で展示された。 1/16分モデルの風洞試験はイスラエル IAI社で行われ、ロシアは超高速推進装置の分野で協力し
ているものとみられる。
2007.10.15
Defense News
India working on sea-based nuclear missiles
<0722-101507>
インドの DRDO は、ロシアの援助を受けて CM を装備する潜水艦である ATV
(Advanced Technology Vessel) を建造中で、2009年に洋上試験を行う。
消息筋によると、射程1,000kmで核弾頭を搭載する CM の名称は Sagarika で、イスラエル
の援助で開発している。
2007.10.01
Defense News
Indian-made UAV to become a cruise missile
<0722-100104>
インド ABE社とイスラエル IAI社は、インド製の Lakshya UAV の巡航ミサイルへの転用
計画を進めている。 Lakshya はインド空軍が2000年に採用したターボジェット搭載の無人標的機で
、航続距離は100kmである。 政府は巡航ミサイルへの転用計画を昨年認可し、$150Mの予算で開発を行っている。
インドはこれまでにロシアと BrahMos 超音速 CM を共同製造し、インド海軍はロシア製 CM Klub を保有している。
2007.09.10
Defense News
India sub-launched missile set
<0720-091001>
インド国防相が議会で、潜水艦による BrahMos の発射を準備中で
あることを明らかにした。 射程300kmの BrahMos は、陸海空軍用としてロシアと共同開発したが、これまで潜水艦からの発射機能は
無かった。
空中発射型は、Ii-38 洋上哨戒機及び Su-30 MKI 多目的戦闘機が搭載する。
2007.09
Jane's Missiles & Rockets
Indian DRDO plans cruise missile
<0719-090017>
インドの DRDO が、射程1,000kmの CM である Nirbhay を三軍用に開発している。
Nirbhay は全長6m、胴径520mm、発射重量1,000kgで Mach 0.7 で巡航する。 Tomahawk と似た寸法である
が弾頭重量は250kgと Tomahawk の450kgより軽くなっている。 Nirbhay は
BrahMos の長距離補完用として使用される。 発射試験は2009年末に行われる。
これとは別にインドは Sagarike 対地ミサイルの潜水艦からの発射試験を行った。 Sagarike は
射程800kmの二段推進弾道弾であるが、インドでは2,500kmを要求している。
2007.08
Jane's Missiles & Rockets
Indian Army inducts BrahMos missile
<0717-080021>
インド陸軍が6月21日に初の BrahMos 中隊を編成した。 中隊は
3発搭載発射機4両からなり、30秒以内に12目標に対し12発を発射できる。 陸軍は
当初分として1個連隊を要求しているが、政府は3個連隊を編成するとしている。
BrahMos は射程290km、Mach 2.8 の CM で、水上艦、潜水艦、航空機、移動型陸上発射機、サイロなどから
の発射が計画されているが、空中発射型は2008年に Sukhoi 戦闘機により発射試験が行われる。
編成式典で BrahMos社は、任務終了後基地に帰還する再使用可能な Mk Ⅱ 型の BrahMos を今後10年で開発
することを明らかにした。
2007.07.04
Jane's Defence Weekly
India inducts surface-launched BrahMos missile
<0715-070409>
PJ-10 BrahMos LACM のインド陸軍への納入式が6月21日に行われ
た。 ミサイルの納入は7月に開始され、同時に2個中隊分の装備と指揮装置が陸軍に引き渡される。 この結
果インド陸軍は世界で初めて超音速地対地 LACM を装備することになる。 中、仏、米陸軍は亜音速 LACM し
か装備していない。
BrahMos はロシアの 3M55 Oniks/Yakhont を元にした全長8.4m、重量3.9tの液体ラムジェット推進
のミサイルで、250~300kgの弾頭を搭載して Mach 2.8 で292km飛翔する。
2007.05.23
Jane's Defence Weekly
India prepares for submarine test firing of BrahMos missile
<0712-052307>
インドは数週間以内に Kilo 級を改造した潜水艦による PJ-10 BrahMos の
発射試験を行う。 試験に使う BrahMos の準備は完了しており、潜水艦の準備完了待ちの状態にある。 インドは Amur 級潜
水艦に BrahMos を8発ずつ装備する計画で、目下潜水艦の改造中である。
2007.04
Jane's Missiles & Rockets
India's DRDO plans to arm maritime patrol Il-38s BrahMos missiles
<0710-040015>
インド DRDO (Defence R&D Organisation) が、BharMos PJ-10 を5機保有する
Il-38 MRA (Maritime Reconnaissance Aircraft) に搭載すると発表した。 しかしながら Su-30MKI に搭載する予定の
空中発射型 BrahMos はまだ開発中の段階である。 インドは Il-38 に BrahMos の射統装置を搭載し、5,000
kgのミサイル2発を搭載できるように機体を改造する。
インド海軍は3隻の Rajput (Kashin Ⅱ) 型駆逐艦に BrahMos を装備したほか陸軍も装備化を進めている。
2005.12.14
Jane's Defence Weekly
India plans 2006 test-fire for Agni
<0601-121413>
米国の圧力で二度延期された射程3,000~3,500kmの Agni Ⅲ IRBM の発射試験が、2006年の1/四半期に行わ
れることを、インド DRDO (Defense R&D Organisation) の高官が公表した。
DRDO は陸軍型の BrahMos PJ-10 の発射試験が既に11回行われたこと
も明らかにした。 艦載型の BrahMos は量産には入り、既に各種水上艦に搭載されている。 潜水艦発射型と
空中発射型も2007年までに試験が行われる。
空中発射型は Su-30MKI への搭載が予定されており、胴体下に1発搭載す
るほか、翼を強化して両翼に1発ずつ合わせて3発搭載する計画である。
2005.11
Jane's Missiles & Rockets
BrahMos arms Rajput
<0603-110017>
インドが開発した BrahMos 超音速対艦ミサイルは Rajput 級駆逐艦5隻全て
に8発ずつ搭載される計画で、一番艦となる Rajput への搭載作業は既に開始されている。 当初の搭載要領は15゚の
固定射角で甲板上に設置される。
BrahMos はいずれ、飛行経路変換や終末誘導指令を Heron Ⅱ UAV 、ヘリ、航空機などから受けられるように
なる。
2005.04
International Defense Review
Modern navy missiles march on
<0508-040007>
・Exocet MM40 Block 3
turbojet 化により射程を180kmに倍増。 J-band シーカ搭載。 対地攻撃能力を付加。 2006年運用開始。
・Otomat Mk2 Block Ⅳ
射程150km、弾頭重量210kg。
・Harpoon Block Ⅱ
JDAM の INS と SLAM-ER の GPS 受信機搭載。
・RBS15 Mk3
high-Ku-band シーカ、弾頭200kg。
・Penguin Mk2 Mod 7
射程55km
・NSM (Naval Strike Missile)
2005年開発完了予定。 発射重量400kg以上、射程200km。
・BrahMos PJ-10
2004年12月21日に行われた最新の試験では地対地能力を検証。
2005.02.28
Aviation Week & ST
Crack in the door
<0506-022808>
インド空軍が計画する126機の多目的戦闘機導入には F-16、MiG-29M、Mirage 2000-5、及び Saab Gripen が名乗りをあげている。
インドは欧米、露及びイスラエルからの兵器システム導入を推進しているが、国内軍事専門家は過去の欧米対印武器禁輸政策を教訓と
し、導入にあたり補給整備の継続的実施と共同開発に留意すべきと提言している。
一方、ロシアの BrahMosは、海軍艦艇用に共同開発生産をめざしているものの、空軍は未だ装備の可否を決めていない。
2005.02
Jane's Missiles & Rockets
India test BraMos cruise missile aginst land target
<0507-020006>
インドが BrahMos (PJ-10) 超音速巡航ミサイルによる対地攻撃試験を実施した。
今までの8回の試験は対艦攻撃であった。
試験は2004年12月21日に行われ、操作チームは複数の目標から特定の目標を選定して目標を破壊した。 目標選定が発射前に行われ
たか発射後に行われたかは明らかでない。
BrahMos は 3M55 Oniks (SS-N-26) とかなりの構成品を共用するアクティブ/パッシブレーダホーミ
ングミサイルであるが、対地攻撃はパッシブホーミングで行われる。 このため電波を出さない目標に対する
精度は悪くなる。
BrahMos の空中発射型も検討されており Su-30MKI に搭載する。
2004.12
Jane's Missiles & Rockets
Development of air-launched BrahMos missile set to begin
<0503-120021>
空中発射型 BrahMos 超音速対艦ミサイルは現在設計段階にあるが、2~3年以内に開発が開
始される模様である。 発射母機としては MiG-29 や Tu-142 が考えられる。
艦上発射型は量産に移行している。
BrahMos は全長8m、重量約3tで、ラムジェット推進により Mach 3 で290km飛翔する。 弾頭重量は220kgである。
2004.11
International Defense Review
Brahmos extension allows Amur-class accommodate vertically launched missiles
<0421-110025>
Bramos社(註:インド)が9月に開かれた AAD 2004 に、Bramos ミサイル8発を搭載するため全長を7m延ば
した Amur級潜水艦の模型を展示した。
射程が290kmで、ラムジェット推進超音速の Bramos ミサイルの垂直発射型は、2005年にイ
ンド海軍で運用が開始される。
2004.10.27
Jane's Defence Weekly
The anti-ship cruise missile threat
<0421-102711>
1997年に作成された米海軍の報告書によると、世界で75ヶ国以上が90以上の種類の ASCM(対艦巡航ミサイル)
を保有している。
今日各社はアジア、中東地域への ASCM の輸出にしのぎを削っており、最も脅威となっているのは Novator社の 3M54 (SS-N-27: 右図
) で、既にインドに輸出されている。 一方ライバルの NPO Mashinostroyenia社は 3M55 Yakhont
(SS-N-26) の受注で競っており、Raduga設計局は中国への 3M80 Moskit (SS-N-22)
の輸出を確実にしている。
【註:】
・胴 径: 53.3cm
・発射重量: 2,300kg
・弾頭重量: 200kg
・最大射程: 220km
・飛行速度: Mach 0.6~0.8(亜音速モード)
Mach 2.9 (超音速モード)
・誘導方式: INS + Active Radar Homing
2004.10
Jane's Missiles & Rockets
BrahMos will enter service in 2005
<0423-100003>
インド国防相が、BrahMos が既に量産に入っていることを明らかにした。 2005年には運用
が開始される。
BrahMos は陸上、艦上、空中、潜水艦発射が可能な超音速対艦ミサイルで、290kmの射程を有する。
2004.09.08
Jane's Defence Weekly
India and Israel mull missile technology co-operation
<0417-090802>
インドはイスラエルと行う長距離ミサイル開発の話し合いを保留している。 インドの DRDO (Defnce Research and Development
Organisation) 総裁が、共同開発はセンサとファイバジャイロに限られると発言している。
インドは今年初めにイスラエルから Barak SAM を$58Mで購入する契約を行ったが、インドは現在長射程型 Barak や艦上発射型
LORA に関心を持っているようである。
【註:】
LORA (long-range artillery) はイスラエルの IAI社が開発中ミサイルで、現在開発されているのは、固体燃料で570kgの弾頭を搭載す
る射程200kmのものであるが、インドは弾頭を500kgにして射程を300kmにする型を望んでいる。
インドは36システムのインド型 LORA の装備を希望している。
2004.04.19
Defense News
BraMos aims for No.1 spot
<0411-041906>
超音速巡航ミサイルを開発製造するインドとロシアの共同出資会社 BraMos Aerospace は、2007年までに年商$1Bのア
ジア最大のミサイルメーカーとなることを目指している。
BraMos は1999年7月から開発を開始した対艦巡航ミサイルで、対地攻撃用にも転用が可能
とされる。 ミサイルは海上、地上及び航空機のいずれからも発射可能で、200~300kgの非核/核弾頭を
搭載し、射程は350km以上と推測されている。
同社は製造価格と数量を明らかにしていないが、インド軍の他、豪州、マレーシア、シンガポール等に向け2,000発以
上を製造するとみられる。
2004.03
Jane's Missiles & Rockets
India to develop land-attack version of cruise missile
<0409-030003>
インドとロシアが共同開発している射程290kmの BrahMos 対艦ミサイル計画には、対地攻撃
型 (LACM) 計画も存在することが明らかになった。
BrahMos は今まで6回の発射試験を行い、2004年中には量産に移行するが、LACM型は2005年に発射試験が行わ
れる。 2003年11月には誘導飛行ではないが、LACM型の試験が行われている。
陸上発射型の BrahMos LACM は、トラック搭載の TEL (Transporter Erector-Launcher) から発射さ
れ、空中発射型の LACM は、Tu-22MR 爆撃機から発射される。
この他にインドには、射程600kmの LACM を独自開発する計画もある。
(註:BrahMos はロシアの Hayhont をベースとした超音速対艦ミサイル)
2003.11.12
Jane's Defence Weekly
New Delhi reveals latest schedule for missile tests
インド DRDO (Defence Research and Development Organigation) の責任者が、射程3,000kmの
Agni 3 の発射試験を来年初めに延期したと語った。
この発表は10月29日に BrahMos (PJ10) 超音速対艦ミサイルの発射試験成功直後に行われた。 この日の試験で
BrahMos は陸上から発射され、沖合290km飛行した。
また同氏は、計画が大幅に遅れている Akash SAM の発射試験が今年中に行われると共に、技術的な問題から
中断していた Trishul 短距離 SAM の開発を再行する事を明らかにした。
2003.04
Jane's Missiles & Rockets
BrahMos missile completes successful third flight
2月12日に、インドがロシアと共同開発している BrahMos 対艦ミサイルの3回目の発射試験に成功
した。 ミサイルは駆逐艦から発射され標的に命中した。 この結果、2004年に海軍への導入に向け計
画が順調に進んでいることが確認された。
インドは艦対艦のほか Su-30MKI に搭載する300kg軽い空対艦型を開
発中で、更に潜水艦発射型も開発されている。
2003.02.19
Jane's Defence Weekly
India's third test-launch of cruise missile
インドが2001年6月、2002年4月に引き続き、2月12日に PJ-10 Brahmos 超音速対艦ミサイルの3回目の発射試験を行い
成功した。
駆逐艦 Rajput から発射された PJ-10 は290kmを飛行した。
2002.11
Jane's Missiles & Rockets
BrahMos production to start in 2004
ロシアとインドが共同で開発している BrahMos 対艦ミサイルが、2004年に量産が開始され
る決定が、9月22日に行われた。
BrahMos はマレーシア、南アを始め、広範な海外市場が期待されている。
2002.05.15
Jane's Defence Weekly
India, Russia test fire PJ-10 anti-ship cuise missile
インドとロシアは、昨年6月に引き続く PJ-10 の2度目の発射試験を、4月28日にインドで実
施し成功した。
開発責任者によると PJ-10 は実用化までに、年内にあと数回の発射試験をロシア及びインドで行う必要がある。
PJ-10 は、ロシアの P-800 Yakhont (SS-NX-26) のインド仕様で、艦対艦ミサイルとしてだけでなく、
Su-30MKI からの発射する事も目指している。
インドは40機の Su-30MKI を輸入しているほか、150機を国産している。
2002.04
Jane's Missiles & Rockets
BrahMos tests to resume this summer
インドとロシアが共同開発中の超音速対艦ミサイル PJ-10 BrahMos (Brahmaputra-Moskva
) の発射試験が2002年5月から再開される。 前回の試験は2001年6月12日に実施され、PJ-10 は Mach 2 を記録している。
PJ-10 BrahMos は、ロシアの 3M55 Oniks/Yakhont SS-N-26 のインド仕様で、Yakhont
のラムジェットエンジンとインド製の誘導装置を組み合わせている。
PJ-10 の最大速度は Mach 2.5~2.8、最大射程は300km、200~300kgの弾頭が搭載で
きる。 今回の一連の試験に成功すれば、量産開始の決定が行われる。
インドは積極的に海外への売り込みを行っており、既に UAE とマレーシアが2004年から引き渡しを受けるこ
とになっている。
2002.04.01
Aviation Week & ST
BrahMos cruise missile displayed at Indian Expo
インドの 2002年防衛博覧会で超音速巡航ミサイル BrahMos の実物大模型が展示された。
BrahMos は射程 157nm、速度 Mach 2.8、ロシアの Onix ラムジェット対艦ミサイルを改修したもので、
潜水艦、艦船、航空機及び重車両のいずれからも発射が可能とされる。
2001.11.07
Jane's Defence Weekly
BrahMos missile to boost India's naval arsenal
(インドとロシアが共同開発した BrahMos PJ-10 超音速対艦巡航ミサイルに関す
る記事で、既報 (Jane's Missiles & Rockets Nov.2001) とほぼ同じ内容)
BrahMos PJ-10 は、水上艦、潜水艦、航空機、陸上移動型発射機から発射可能で、空中発射型は MiG-29 及び Su-
30MKI から発射できる。
2001.10
Jane's Missiles & Rockets
Indian/Russian PJ-10 missile to be vertically launched
インドとロシアが共同開発中の PJ-10 は、Yakhont を原型にした、ラムジェット推進、
超音速対艦ミサイルで、主な性能等は以下の通りである。
・発射重量 :3,000kg
・最大射程 :300km
・最大速度 :Mach 2.5~2.8
・終末飛行高度:10~15m
・最大巡航高度:14,000~15,000m
・弾頭重量 :200kg
・誘導方式 :慣性+アクティブ/パッシブ・レーダホーミング
先端の樽状のフェアリングには、小型ロケットスラスタからなる初期旋回装置が付いており、コールドロンチで垂直に発射されて高
度が25~30mになったところで、装置が作動し向きを変える。
この他に、潜水艦発射型、Su-30MKI 多用途戦闘機から発射される空対艦型、装輪
自走型発射機より発射される陸上発射型及び、サイロ型発射機から発射する沿岸防備型
も検討されている。
2001.08
Jane's Missiles & Rockets
Agni Ⅱ now in production
インドの Agni Ⅱ IRBM の量産は既に開始されている。
開発中の Agni Ⅲ は中国の主要都市を射程内におさめる。
インドの DRDO社は、Sagarika (Oceanic) という名前の水中発射巡航ミサイルを1991年以来開発している。
Sagarika は Terrain Contour Matching 誘導により、高速な亜音速で高度 50~100mを
300km 飛行する。
更に PJ10 と呼ばれる計画は、ロシアの SS-NX-26 をモデル
にした射程 280km の対艦ミサイル で、2003年には輸出可能とされている。
2001.06.20
Jane's Defence Weekly
India and Russia test joint missile
6月12日にインドとロシアは、共同開発中の対艦巡航ミサイル PJ-10 の試験に成功した。
PJ-10 は1995年に設立された印露合弁会社で開発が進められている、ロシアの SS-NX-26 をベースにした
射程 280km、全長 6.9m のミサイルで、2003年には販売可能という。
2001.06.14
日経新聞
インドの新型巡航ミサイル発射実験に成功
インドは12日に、ロシアと共同開発した新型巡航ミサイルの発射実験に成功した。
このミサイルは射程 270kmで、中国海軍のインド洋進出に対抗するものと見られている。
2001.04.23
Inside the Army
Analyst warns of increasing foreign interest in cruise missiles
米国の民間研究所「Institude for Foreign Policy Analysis」の分析専門家は諸外国の巡航ミ
サイルに関する現状について、対艦用から対地攻撃用への転換が進んでいるが、米国はこれに対し
全く無防備に近く、早急な対応が必要であると警告した。
巡航ミサイルは現在、少なくとも 81ヶ国が75種類 80,000発を保有し、90% が対艦用であるが、近い将来
少なくともロシア、中国、インド及びイラクを含む 9~10ヶ国が射程 100~1,000km の対地攻撃用への変換
を行うと分析している。
1999.10.13
Jane's Defence Weekly
Yakhont production launched in 2001
ロシアの Yakhont 輸出用超音速対艦ミサイルの発射試験が 2001年に協同国
(インドか中国)と連携して行われる。
Yakhont の艦対艦バージョンは現在試験中で、これを基礎に技術開発が行われており、試験予定の
空対地バージョンは Su-27、Su-30MKⅠ、Su-30MKK、MiG-29等に搭載される。
=主要諸元=
・重 量:3,000kg
・弾頭重量:200kg
・全 長:8.9m
・射 程:120~300km
・高 度:5m~14km
・速 度:2.0~2.5M